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特表2024-536616ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法
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  • 特表-ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法 図1
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  • 特表-ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/07 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
H01L25/08 Y
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525520
(86)(22)【出願日】2022-08-01
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2022109428
(87)【国際公開番号】W WO2023124068
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111630031.1
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520412486
【氏名又は名称】深▲セン▼市紫光同創電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【弁理士】
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】馮 傑
(72)【発明者】
【氏名】夏 君
(57)【要約】
本発明は、ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法を提供し、該方法は、ターゲット相互接続回路におけるハードコアのいずれかのモジュールに対してCOWOS又はFOPパッケージを使用する場合、パッケージ過程において前記いずれかのモジュールにマイクロバンプを使用し、水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離を40μm以上にすることを含む。本発明に係るダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法では、同じIPに対して、IP構造を変更することなく、該IPにおいてCOWOS又はFOPパッケージを実現することができ、異なるパッケージ方式に対応するために、1つのプロセスでは、1つのdie-die相互接続IPのみを作成すればよく、チップの開発進捗を加速させ、開発コストを削減する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット相互接続回路におけるハードコアのいずれかのモジュールに対してCOWOS又はFOPパッケージを使用する場合、パッケージ過程において前記いずれかのモジュールにマイクロバンプを使用し、水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離を40μm以上にすることを含む、ことを特徴とするダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項2】
前記マイクロバンプのタイプは、電源端子、接地端子、信号端子及びクロック信号端子を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項3】
水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、40μmである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項4】
垂直方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、80μmであり、前記垂直方向は、前記水平方向に垂直である、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項5】
前記いずれかのモジュールが52個の信号を転送し、前記52個の信号には2つの差動クロック信号が含まれる、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項6】
シングルデータレートの転送モードを用い、転送レートが2.5Gbpsである、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項7】
前記いずれかのモジュールに対してMCMパッケージ方式を使用する場合、前記いずれかのモジュールは、26個の信号を転送し、前記いずれかのモジュールのCOWOS又はFOPパッケージを基に、前記いずれかのモジュールにいくつかの半田ボールを設置し、前記半田ボールを対応するマイクロバンプの上に設置し、前記半田ボールと、対応するマイクロバンプのうちの、信号を表すマイクロバンプとを、再配線を介して接続する、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項8】
各前記半田ボールは、複数のマイクロバンプに対応する、ことを特徴とする請求項7に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項9】
前記半田ボールの個数と、前記いずれかのモジュールの残りの信号を示すマイクロバンプの個数との和は、26である、ことを特徴とする請求項7又は8に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項10】
前記いずれか2つの半田ボールの球心間の距離は、160μmである、ことを特徴とする請求項9に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項11】
前記半田ボールは、制御された崩壊チップ接続による半田ボールである、ことを特徴とする請求項10に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項12】
前記いずれかのモジュールは2つの差動クロック信号を有する、ことを特徴とする請求項10又は11に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項13】
ダブルデータレートの転送モードを用い、転送レートが5Gbpsである、ことを特徴とする請求項10~12のいずれか一項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項14】
前記いずれかのモジュールは、半導体アセンブリ及び/又は集積回路からなる、ことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項15】
デジタル制御モジュール及びハードコアを含み、前記ハードコアは、半導体アセンブリ及び集積回路のうちの少なくとも1つを組み合わせて構成され、前記ハードコアは、請求項1~14のいずれか一項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法でパッケージされる、ことを特徴とするIP構造。
【請求項16】
前記ハードコアは、送信モジュール、IO校正モジュール及び受信モジュールを含み、前記送信モジュール、前記IO校正モジュール及び前記受信モジュールは、それぞれ前記デジタル制御モジュールに接続される、ことを特徴とする請求項15に記載のIP構造。
【請求項17】
請求項15又は16に記載のIP構造を複数含む、ことを特徴とするダイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年12月28日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がCN2021116300311で、名称が「ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その内容全体は参照により本願に取り込むものとする。
【0002】
本発明は、チップパッケージの技術分野に関し、特に、ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法、IP構造及びダイに関する。
【背景技術】
【0003】
ポストムーア時代に入るにつれて、Chiplet(チップレット)はますます重要かつ広範な解決手段になり、Chipletの概念は、実際には非常に簡単であり、シリコンウェーハレベルの再利用であり、システム側から見ると、まず、複雑な機能を分解し、次に単一の特定の機能を備えた、モジュラー組み立て可能なさまざまなベアチップを開発し、例えばデータ記憶、計算、信号処理、データストリーム管理などの機能を実現し、最後に、これに基づいて、Chipletのチップネットワークを構築する。
【0004】
Chipletにおける複数のチップを集積して、ダイツーダイ(die-dieと略称する)の相互接続回路を形成する必要があり、一般的に、該相互接続回路は、集積回路及び/又は半導体デバイスからなり、具体的な接続方式は、実際のニーズに応じて決定することができ、相互接続回路に含まれる具体的な部品及び部品の具体的な接続方式は、実際の状況によって異なり、相互接続回路は、IPと呼ばれることができる。Chipletは、通常、マルチチップモジュール(Multi-chip Module、MCMと略称する)、ファンアウトパッケージ(Fanout Package、FOPと略称する)及びチップ・オン・ウェーハ・オン・パッケージ(Chip on wafer on package、COWOSと略称する)などの複数のパッケージ方式を用い、異なるパッケージ方式に必要な配線の幅、配線間の距離、バンプ又はマイクロバンプのサイズ及び2つの隣接するバンプの球心間の間隔は、いずれも異なり、このように、異なるパッケージ方式での適用に対応するために複数のdie-die相互接続IPが必要であり、チップの開発進捗及び開発コストに影響を与える。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法、IP構造及びダイを提供し、主な目的は、1つの相互接続回路において複数の異なるパッケージ方式を実現し、チップの開発進捗を加速させ、開発コストを削減することである。
【0006】
本発明の実施例に係るダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法は、ターゲット相互接続回路におけるハードコアのいずれかのモジュールに対してCOWOS又はFOPパッケージを使用する場合、パッケージ過程において前記いずれかのモジュールにマイクロバンプを使用し、水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離を40μm以上にすることを含む。
【0007】
好ましくは、前記マイクロバンプのタイプは、電源端子、接地端子、信号端子及びクロック信号端子を含む。
【0008】
好ましくは、水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、40μmである。
【0009】
好ましくは、垂直方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、80μmであり、垂直方向は、水平方向に垂直である。
【0010】
好ましくは、前記いずれかのモジュールが52個の信号を転送し、52個の信号には2つの差動クロック信号が含まれる。
【0011】
好ましくは、シングルデータレートの転送モードを用い、転送レートが2.5Gbpsである。
【0012】
好ましくは、前記いずれかのモジュールに対してMCMパッケージ方式を使用する場合、前記いずれかのモジュールは、26個の信号を転送し、前記いずれかのモジュールのCOWOS又はFOPパッケージを基に、前記いずれかのモジュールにいくつかの半田ボールを設置し、前記半田ボールを対応するマイクロバンプの上に設置し、前記半田ボールと、対応するマイクロバンプのうちの、信号を表すマイクロバンプとを、再配線を介して接続する。
【0013】
好ましくは、各前記半田ボールは、複数のマイクロバンプに対応する。
【0014】
好ましくは、前記半田ボールの個数と、前記いずれかのモジュールの残りの信号を示すマイクロバンプの個数との和は、26である。
【0015】
好ましくは、前記いずれか2つの半田ボールの球心間の距離は、160μmである。
【0016】
好ましくは、前記半田ボールは、制御された崩壊チップ接続による半田ボールである。
【0017】
好ましくは、前記いずれかのモジュールは2つの差動クロック信号を有する。
【0018】
好ましくは、ダブルデータレートの転送モードを用い、転送レートが5Gbpsである。
【0019】
好ましくは、前記いずれかのモジュールは、半導体アセンブリ及び/又は集積回路からなる。
【0020】
本発明の実施例に係るIP構造は、デジタル制御モジュール及びハードコアを含み、前記ハードコアは、半導体アセンブリ及び集積回路のうちの少なくとも1つを組み合わせて構成され、前記ハードコアは、上記ダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法でパッケージされる。
【0021】
好ましくは、前記ハードコアは、送信モジュール、IO校正モジュール及び受信モジュールを含み、前記送信モジュール、前記IO校正モジュール及び前記受信モジュールは、それぞれ前記デジタル制御モジュールに接続される。
【0022】
本発明の実施例に係るダイは、上記IP構造を複数含む。
【0023】
本発明に係るダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法では、同じIPに対して、IP構造を変更することなく、該IPにおいてCOWOS又はFOPパッケージを実現することができ、異なるパッケージ方式に対応するために、1つのプロセスでは、1つのdie-die相互接続IPのみを作成すればよく、チップの開発進捗を加速させ、開発コストを削減する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施例におけるダイツーダイの相互接続回路の概略構成図である。
図2】本発明の実施例においてCOWOS又はFOPパッケージが用いられた場合の概略図である。
図3】本発明の実施例においてMCMパッケージ方式が用いられた場合の概略図である。
図4】本発明の実施例においてMCMパッケージ方式が用いられた場合のBump pitchの概略図である。
【0025】
図面を参照しながら、本発明の目的の実現、機能的特徴及び利点を実施例と組み合わせてさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
理解されるように、ここで説明された具体的な実施例は、本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0027】
図1は、本発明の実施例におけるダイツーダイの相互接続回路の概略構成図であり、図1に示すように、本発明の実施例において、1つのダイは、複数のIP構造100を含み、IP構造100は、デジタル制御モジュール110及びハードコア120を含み、ハードコア120は、送信モジュール121、IO校正モジュール122及び受信モジュール123を含み、送信モジュール、IO校正モジュール122及び受信モジュール123は、それぞれデジタル制御モジュール110に接続され、デジタル制御モジュール110と通信することができる。
【0028】
一般的に、デジタル制御モジュール110は、チップ設計項目によって開発されて集積され、本発明の実施例は、主にハードコア120のパッケージ方式に焦点を当てる。
【0029】
なお、本発明の実施例におけるデジタル制御モジュール110とハードコア120は、単独で半導体アセンブリからなる回路であってもよく、集積回路ダイであってもよく、半導体アセンブリと集積回路ダイを組み合わせて構成されたものであってもよい。
【0030】
図2は、本発明の実施例においてCOWOS又はFOPパッケージが用いられた場合の概略図であり、図2に示すように、該方法は、ターゲット相互接続回路におけるハードコアのいずれかのモジュールに対してCOWOS又はFOPパッケージを使用する場合、パッケージ過程において上記いずれかのモジュールにマイクロバンプを使用し、水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離を40μm以上にすることを含む。
【0031】
好ましくは、水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、40μmである。
【0032】
本発明の実施例において、受信モジュール、送信モジュールをいずれかのモジュールとして説明し、図には、COWOSパッケージ又はFOPパッケージが用いられた送信モジュールと受信モジュールの概略図を示し、送信モジュールと受信モジュールの半田付け用バンプは、マイクロバンプであり、マイクロバンプは、図中の丸であり、丸は、合計4つの意味を有し、それぞれ電源端子、接地端子、信号端子及びクロック信号端子を表し、マイクロバンプは、micro-bumpであり、水平方向において、いずれか2つの隣接するマイクロバンプの球心間の距離は、最小で40μmであり、即ち、micro-bump pitchは、最小で40μmである。該条件が満たされれば、送信モジュールと受信モジュールをCOWOSパッケージ又はFOPパッケージすることができる。micro-bump pitchは、異なる項目の規格要求を満たすために、パッケージ配線の要求に応じて微調整することができる。
【0033】
なお、COWOSパッケージ又はFOPパッケージの場合、図中の2つのマイクロバンプを結ぶ配線の幅、配線間の距離は、実際の必要に応じて調整することができ、本願ではこれについて限定しない。
【0034】
本発明に係るダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法では、同じIPに対して、IP構造を変更することなく、該IPにおいてCOWOS又はFOPパッケージを実現することができ、異なるパッケージ方式に対応するために、1つのプロセスでは、1つのdie-die相互接続IPのみを作成すればよく、チップの開発進捗を加速させ、開発コストを削減することができる。
【0035】
上記実施例を基に、好ましくは、垂直方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、80μmである。垂直方向と水平方向は、互いに垂直である。
【0036】
垂直方向において、いずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、80μmである。
【0037】
上記実施例を基に、好ましくは、上記いずれかのモジュールが52個の信号を転送し、52個の信号には2つの差動クロック信号が含まれる。
【0038】
送信モジュール及び受信モジュールを参照すると、信号を表す各マイクロバンプは、1つの信号を転送し、即ち、図中の受信モジュール又は送信モジュールにおける白丸であり、白丸は、合計52個であり、そのうちの2つのマイクロバンプは、差動クロック信号を表し、即ち、図中の受信モジュール又は送信モジュールにおける黒丸である。
【0039】
上記実施例を基に、好ましくは、シングルデータレートの転送モードを用い、転送レートが2.5Gbpsである。
【0040】
具体的には、モジュールは、データ転送を行う際に、シングルデータレートの転送モードを用い、転送レートが2.5Gbpsである。
【0041】
図3は、本発明の実施例においてMCMパッケージ方式が用いられた場合の概略図であり、図3に示すように、上記実施例を基に、好ましくは、上記いずれかのモジュールに対してMCMパッケージ方式を使用する場合、上記いずれかのモジュールは、26個の信号を転送し、上記いずれかのモジュールのCOWOS又はFOPパッケージを基に、上記いずれかのモジュールにいくつかの半田ボールを設置し、上記半田ボールを対応するマイクロバンプの上に設置し、上記半田ボールと、対応するマイクロバンプのうちの、信号を表すマイクロバンプとを、再配線を介して接続し、そして、上記半田ボールの個数と、上記いずれかのモジュールの残りの信号を示すマイクロバンプの個数との和は、26であり、上記いずれか2つの半田ボールの球心間の距離は、160μmである。
【0042】
本発明の実施例において、送信モジュール又は受信モジュールに対してMCMパッケージ方式を使用すると、元のCOWOS又はFOPパッケージを基に直接修正すればよく、具体的には、該モジュールに特定数の半田ボールを追加し、図中の大きい白丸は、半田ボールであり、該半田ボールと信号端子は、再配線を介して接続することができ、そして、半田ボールの個数と接続されない信号端子の個数とは、合計26個であり、各半田ボールと各接続されない信号端子は、単独で1つの信号を転送し、接続されない信号端子とは、半田ボールと接続されない信号端子を指す。また、図4は、本発明の実施例においてMCMパッケージ方式が用いられた場合のBump pitchの概略図であり、図4に示すように、いずれか2つの隣接する半田ボールの球心間の距離は、160μmであり、即ち、図中のBump pitchは、160μmである。
【0043】
好ましくは、各半田ボールは、複数のマイクロバンプに対応する。例えば、各半田ボールは、4つのマイクロバンプに対応してもよい。
【0044】
本発明の実施例において、MCMパッケージを実現する必要がある場合、COWOS又はFOPパッケージを基に特定の要求に応じて配置された特定数の半田ボールを追加すればよく、IP構造を改めて修正する必要がなく、それにより、1つのIPだけで一般的なCOWOS、FOP及びMCMパッケージを実現することができる。
【0045】
上記実施例を基に、好ましくは、上記半田ボールは、制御された崩壊チップ接続による半田ボールである。
【0046】
具体的には、該半田ボールは、制御された崩壊チップ接続による半田ボールであり、制御された崩壊チップ接続は、Controlled Collapsed Chip Connectionであり、C4と略称し、半田ボールは、solder bumpであり、制御された崩壊チップ接続による半田ボールは、C4半田ボールである。具体的に実施する場合、FANOUT(ファンアウト)技術を用いてダイを拡大し、再配線により信号端子とC4半田ボールを接続する。
【0047】
上記実施例を基に、好ましくは、上記いずれかのモジュールは2つの差動クロック信号を有する。
【0048】
同様に、該パッケージ方式では、2つの差動クロック信号があり、即ち、図中の黒丸である。
【0049】
上記実施例を基に、好ましくは、ダブルデータレートの転送モードを用い、転送レートが5Gbpsである。
【0050】
本発明の実施例において、Bump pitchは、異なる項目の規格要求を満たすために、パッケージ配線の要求に応じて微調整することができる。
【0051】
高速レートのdie-die相互接続の信頼性を向上させるために、IPは、以下の機能を、サポートし集積するように設計される必要がある。
【0052】
IPは、IO出力インピーダンスレベルの調整をサポートし、調整範囲は、20~50ohmである。
【0053】
IPは、IOオンダイターミネーション(On Die Termination、ODTと略称する)レベルの調整をサポートし、調整範囲は、60~480ohmである。
【0054】
IPは、自動校正計算をサポートする。
【0055】
IPは、Per-bit deskew機能をサポートし、太さ調整及び自動調整をサポートする。
【0056】
パッケージ配線時に等長制御を行い、できるだけ配線を短くし、ビアを少なくして配線する。
【0057】
パッケージ配線は、SIシミュレーションを行う必要があり、シミュレーションにより配線の幅と間隔を繰り返して最適化し、信号品質を確保する。
【0058】
当業者であれば理解できるように、上記実施例の方法における全部又は一部のフローは、コンピュータプログラムが関連するハードウェアを命令することによって実現することができ、上記コンピュータプログラムは、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、該コンピュータプログラムが実行される時、上記各方法の実施例のフローを含んでもよい。本願に係る各実施例において使用されるメモリ、ストレージ、データベース、又は他の媒体についてのいかなる引用は、いずれも不揮発性メモリ及び/又は揮発性メモリを含んでもよい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)又はフラッシュメモリを含んでもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部キャッシュメモリを含んでもよい。説明として、限定ではないが、RAMは、多くの形式、例えば、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、シンクリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)及びメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などであり得る。
【0059】
当業者であれば明確に分かるように、容易かつ簡潔的に説明するために、上記各機能ユニット及びモジュールの区分で例を挙げて説明したが、実際の適用では、必要に応じて上記機能を割り当てて異なる機能ユニット、モジュールに完成させることができ、即ち、上記装置の内部構造を異なる機能ユニット又はモジュールに区分して、以上で説明された機能の全部又は一部を完成させる。
【0060】
以上の実施例は、本発明の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、限定するものではなく、前述の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば理解できるように、依然として前述の各実施例に記載された技術的解決手段を修正するか、又はそのうちの一部の技術的特徴に対して同等置換を行うことができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本発明の各実施例の技術的解決手段の精神と範囲から逸脱させるものではなく、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット相互接続回路におけるハードコアのいずれかのモジュールに対してCOWOS又はFOPパッケージを使用する場合、パッケージ過程において前記いずれかのモジュールにマイクロバンプを使用し、水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離を40μm以上にすることを含む、ことを特徴とするダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項2】
前記マイクロバンプのタイプは、電源端子、接地端子、信号端子及びクロック信号端子を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項3】
水平方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、40μmである、ことを特徴とする請求項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項4】
垂直方向におけるいずれか2つの隣接するマイクロバンプ間の球心距離は、80μmであり、前記垂直方向は、前記水平方向に垂直である、ことを特徴とする請求項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項5】
前記いずれかのモジュールが52個の信号を転送し、前記52個の信号には2つの差動クロック信号が含まれる、ことを特徴とする請求項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項6】
シングルデータレートの転送モードを用い、転送レートが2.5Gbpsである、ことを特徴とする請求項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項7】
前記いずれかのモジュールに対してMCMパッケージ方式を使用する場合、前記いずれかのモジュールは、26個の信号を転送し、前記いずれかのモジュールのCOWOS又はFOPパッケージを基に、前記いずれかのモジュールにいくつかの半田ボールを設置し、前記半田ボールを対応するマイクロバンプの上に設置し、前記半田ボールと、対応するマイクロバンプのうちの、信号を表すマイクロバンプとを、再配線を介して接続する、ことを特徴とする請求項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項8】
各前記半田ボールは、複数のマイクロバンプに対応する、ことを特徴とする請求項7に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項9】
前記半田ボールの個数と、前記いずれかのモジュールの残りの信号を示すマイクロバンプの個数との和は、26である、ことを特徴とする請求項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項10】
前記いずれか2つの半田ボールの球心間の距離は、160μmである、ことを特徴とする請求項9に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項11】
前記半田ボールは、制御された崩壊チップ接続による半田ボールである、ことを特徴とする請求項10に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項12】
前記いずれかのモジュールは2つの差動クロック信号を有する、ことを特徴とする請求項10に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項13】
ダブルデータレートの転送モードを用い、転送レートが5Gbpsである、ことを特徴とする請求項10に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項14】
前記いずれかのモジュールは、半導体アセンブリ及び/又は集積回路からなる、ことを特徴とする請求項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法。
【請求項15】
デジタル制御モジュール及びハードコアを含み、前記ハードコアは、半導体アセンブリ及び集積回路のうちの少なくとも1つを組み合わせて構成され、前記ハードコアは、請求項1~14のいずれか一項に記載のダイツーダイの相互接続回路における半導体アセンブリ、集積回路のパッケージ方法でパッケージされる、ことを特徴とするIP構造。
【請求項16】
前記ハードコアは、送信モジュール、IO校正モジュール及び受信モジュールを含み、前記送信モジュール、前記IO校正モジュール及び前記受信モジュールは、それぞれ前記デジタル制御モジュールに接続される、ことを特徴とする請求項15に記載のIP構造。
【請求項17】
請求項15に記載のIP構造を複数含む、ことを特徴とするダイ。
【国際調査報告】