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特表2024-536624多用途ハンドルを有する医学的介入デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】多用途ハンドルを有する医学的介入デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/28 20060101AFI20240927BHJP
   A61B 17/285 20060101ALI20240927BHJP
   A61B 18/04 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
A61B17/28
A61B17/285
A61B18/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536976
(86)(22)【出願日】2022-10-21
(85)【翻訳文提出日】2024-06-18
(86)【国際出願番号】 JP2022040278
(87)【国際公開番号】W WO2023068381
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】63/270,158
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100207789
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 良平
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ランベ
(72)【発明者】
【氏名】ウィンスロー・ハーテ
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・カバティック
(72)【発明者】
【氏名】ラゼル・ディー・アグスティノ
(72)【発明者】
【氏名】アダム・リー・コスキー
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・デスマレイス
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160GG23
4C160GG32
4C160KK47
4C160NN02
(57)【要約】
医学的介入デバイスが、1対のジョーを備える遠位端部と、この遠位端部に対して操作可能に結合されたハンドルとを備え得る。ハンドルは、少なくとも1つのフィンガーループをそれぞれが備える1対の枢動フィンガーアームを備えてもよく、この枢動フィンガーアームは、遠位端部にある対のジョーを開閉するように構成される。さらに、ハンドルは、ハンドルの上におよび対のフィンガーアームの遠位の位置に配置された少なくとも1つの作動インターフェースを備え得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医学的介入デバイスであって、
1対のジョーを備える遠位端部と、
前記遠位端部に対して操作可能に結合されたハンドルであって、
少なくとも1つのフィンガーループをそれぞれが備える1対の枢動フィンガーアームであって、前記遠位端部にある前記対のジョーを開閉するように構成された1対の枢動フィンガーアーム、および
前記ハンドルの上におよび前記対のフィンガーアームの遠位の位置に配置された少なくとも1つの作動インターフェース
を備える、ハンドルと
を備える、医学的介入デバイス。
【請求項2】
実施される手技のタイプに応じて概して水平配向および概して垂直配向において使用するように構成される、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つの作動インターフェースは、切断ブレード作動インターフェースである、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項4】
前記切断ブレード作動インターフェースは、レバーを備える、請求項3に記載の医学的介入デバイス。
【請求項5】
前記ジョーが実質的に閉じられる場合を除いては前記レバーの作動を防止するインターロックをさらに備える、請求項4に記載の医学的介入デバイス。
【請求項6】
前記レバーは1対のレバーを備える、請求項4に記載の医学的介入デバイス。
【請求項7】
前記切断ブレード作動インターフェースは、2つの切断ブレード作動インターフェースを備える、請求項3に記載の医学的介入デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの作動インターフェースは、エネルギー作動特徴部である、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つの作動インターフェースは、回転制御ノブである、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つの作動インターフェースは、関節動作制御ノブである、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項11】
前記対のフィンガーアームのうちの第1のフィンガーアームの動作は、前記対のフィンガーアームのうちの第2のフィンガーの動作に依拠する、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項12】
前記対のフィンガーアームの前記依拠的動作を確立するために動作変換スライドをさらに備える、請求項11に記載の医学的介入デバイス。
【請求項13】
遠位端部に切断ブレードを備え、前記切断ブレードの作動は選択された動作範囲にわたり前記枢動フィンガーアームを移動させることにより実施される、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項14】
医学的介入デバイスの遠位端部を制御するためのハンドルであって、
本体と、
前記本体に対して枢動可能に固定された1対の枢動フィンガーアームであって、前記1対の枢動フィンガーアームのそれぞれが、少なくとも1つのフィンガーループを有し、前記枢動フィンガーアームは、前記遠位端部にある1対のジョーを開閉するように構成される、1対の枢動フィンガーアームと、
前記ハンドルの上におよび前記対のフィンガーアームの遠位の位置に配置された少なくとも1つの作動インターフェースと
を備える、ハンドル。
【請求項15】
請求項1から14に記載の特徴部のうちの任意の1つまたは任意の組合せを備える、医学的介入デバイス。
【請求項16】
本特許請求の範囲に記載の特徴部のうちの任意の1つまたは任意の組合せを備える、医学的介入デバイス。
【請求項17】
医学的介入デバイスであって、
1対のジョーを備える遠位端部と、
前記遠位端部に対して操作可能に結合されたハンドルであって、
前記遠位端部にある前記対のジョーを開閉するように構成され、前記対のジョーの間に配置されて少なくとも1つの枢支点を規定するアームリンケージシステムを有する、1対の枢動フィンガーアーム、
前記枢支点の遠位にあり前記対のジョーの回転を制御するように構成された回転制御ノブ、および
前記枢支点の遠位にあり前記対のジョーの関節動作を制御するように構成された関節動作制御ノブ
を備えるハンドルと
を備える、医学的介入デバイス。
【請求項18】
前記リンケージシステムは、前記対のフィンガーアームのうちの第1のフィンガーアームの動作が前記対のフィンガーアームのうちの第2のフィンガーアームの動作に依拠するようなものである、請求項17に記載の医学的介入デバイス。
【請求項19】
前記対のフィンガーアームの前記依拠的動作を確立するために動作変換スライドをさらに備える、請求項18に記載の医学的介入デバイス。
【請求項20】
前記対の枢動フィンガーアームのそれぞれが、少なくとも1つのフィンガーループを備える、請求項17に記載の医学的介入デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張
本願は、2021年10月21日に出願された米国仮特許出願第63/270,158号に基づく優先権の利益を主張する。この仮特許出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、医学的介入デバイスに関する。より詳細には、本願は、標準的なグリップ配向および逆のグリップ配向に適合されたハンドルを有する医学的介入デバイスに関する。さらにより詳細には、本願は、回転および/または関節動作遠位先端部、この遠位先端部に配置され組織の把持および/または切断を行うように適合されたジョー、および/または遠位先端部に配置された通電特徴部を有する医用デバイスに関し、このデバイスでは、ハンドルが、複数の遠位端部特徴部を制御し標準的なグリップ配向および逆のグリップ配向を可能にするために設けられ構成される。
【背景技術】
【0003】
ここに示す背景説明は、本開示がなされた前後関係を一般的に提示するためのものである。この背景技術の章に説明される範囲内のここに挙げられる発明者による研究、および出願時においては先行技術とみなされない本説明内の態様のいずれも、本開示とは対照的な先行技術として明確にもまたは暗示的にも認めるものではない。
【0004】
医学的介入デバイスは、患者に対して医学的手技を実施するために使用され得る。多くの状況において、この介入デバイスは、医学的介入デバイスの挿入を可能にするトロカールまたは他のポートを介して腹部、胸部領域、または患者の身体の他の部分へアクセスするように適合され得る。時として、この介入デバイスは、ハンドル上のアクチュエータにより作動可能な遠位端部特徴部を有する。ポートを介して患者へアクセスすることを目的とする場合には、本デバイスの遠位端部および中間部分は、患者にアクセスするための比較的長尺かつ細いデバイスであってもよく、ハンドルは、遠位端部特徴部の制御を行うために外科医により操縦されるように患者の外部に留まるように適合され得る。例えば、ピストルグリップハンドルが提供されてきた。さらに、従来のハサミにおいて使用されるものと同種のハンドルが提供されてきた。
【0005】
胸部外科手術の場合には、患者中への進入は、胸腔を経由するものおよび/または患者の1つまたは複数の肋骨間を通るものがあり得る。これらの状況では、デバイスの延在部分および遠位端部は、概して上方を向き得るポートを介したアクセスを可能にするために概して垂直配向に配置されてもよい。これらの状況では、ピストルグリップまたはハサミハンドルが扱いにくくなる場合があり、外科医はポート上方に肘が位置する状態において前腕を垂直方向に位置決めすることを余儀なくされ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、本開示の様々な実施形態を形成するものとみなされる主題を詳細に指摘し明確に特許請求する特許請求の範囲で締めくくられるが、本発明は、以下の説明を添付の図面と組み合わせて読むことによりさらによく理解されるものと考える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスの斜視図である。
図1B】1つまたは複数の例による、ジョーが除去された状態にある、図1Aのデバイスの遠位部分の側面図である。
図1C図1Bのデバイスの遠位部分の側面図である。
図1D】1つまたは複数の例による、ジョーが除去され、ブレードが部分的に前進された状態にある、図1Aのデバイスの遠位部分の側面図である。
図1E図1Dのデバイスの遠位部分の側面図である。
図1F】ブレードがさらに完全に前進された状態にある、図1Eのデバイスの遠位部分の側面図である。
図1G】ブレードを露出させるためにジョーが除去された状態にある、図1Fのデバイスの遠位部分の拡大側面図である。
図1H】上記遠位部分の回転を示す図である。
図1I】上記遠位部分の関節動作を示す図である。
図2A】1つまたは複数の例による、概して水平方向において使用されている医学的介入デバイスのハンドル部分の斜視図である。
図2B】1つまたは複数の例による、概して垂直方向において使用されている図2Aのハンドル部分の斜視図である。
図3】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル部分の断面図である。
図4】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル上のアクチュエータ同士の相対移動を示す概略図である。
図5】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル上のアクチュエータ同士の相対移動を示す概略図である。
図6】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル部分の側面図である。
図7】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル部分の側面図である。
図8A】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル部分の側面図である。
図8B】1つまたは複数の例による、図8Aのハンドル部分の他の側面図である。
図9A】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル部分の側面図である。
図9B】1つまたは複数の例による、図9Aのハンドル部分の他の側面図である。
図10】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドルの斜視図である。
図11A】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドルの斜視図である。
図11B】1つまたは複数の例による、図11Aの医学的介入デバイスの遠位端部の斜視図である。
図11C】1つまたは複数の例による、図11Aの医学的介入デバイスの遠位端部の斜視図である。
図11D】1つまたは複数の例による、図11Aの医学的介入デバイスの遠位端部の斜視図である。
図11E】1つまたは複数の例による、図11Aの医学的介入デバイスの遠位端部ジョーの斜視図である。
図11F】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドルの透視図である。
図11G】1つまたは複数の例による、いずれも内方ハウジング上に配置された駆動インターフェースおよびジョー駆動インターフェースの側面図である。
図11H図11Gのジョー駆動インターフェースの他の図である。
図11I】1つまたは複数の例による、複数のジョー作動機構の側面図である。
図11J】1つまたは複数の例による、複数のブレード作動機構の側面図である。
図11K】1つまたは複数の例による、インターロッキングスリーブを示すジョー駆動機構の拡大図である。
図11L】1つまたは複数の例による、ジョーが実質的に閉じられる場合を除いてはブレード作動を防止し、ブレードが実質的に後退される場合を除いてはジョーが開くのを防止するための、インターロッキングシステムの漸進的概略図の1つである。
図11M】1つまたは複数の例による、ジョーが実質的に閉じられる場合を除いてはブレード作動を防止し、ブレードが実質的に後退される場合を除いてはジョーが開くのを防止するための、インターロッキングシステムの漸進的概略図の1つである。
図11N】1つまたは複数の例による、ジョーが実質的に閉じられる場合を除いてはブレード作動を防止し、ブレードが実質的に後退される場合を除いてはジョーが開くのを防止するための、インターロッキングシステムの漸進的概略図の1つである。
図11O】1つまたは複数の例による、ジョー作動機構のメカニカルアドバンテージを示すグラフである。
図11P】1つまたは複数の例による、ブレード作動機構のメカニカルアドバンテージを示すグラフである。
図11Q】1つまたは複数の例による、ハンドルの他の透視図である。
図11R】1つまたは複数の例による、ハンドルの他の透視図である。
図12A】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル部分の側面図である。
図12B】1つまたは複数の例による、図12Aのハンドル部分の他の側面図である。
図12C図12Bのハンドル部分の斜視図である。
図12D】1つまたは複数の例による、医学的介入デバイスのハンドル部分の側面図である。
図12E】1つまたは複数の例による、図12Aのハンドル部分の他の側面図である。
図12F図12Eのハンドル部分の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面は必ずしも縮尺どおりであるとは限らないが、これらの図において、同様の数字は異なる図面においても同様の構成要素を示す場合がある。異なる接尾文字を伴う同様の数字は、同様の構成要素の異なる例を示す場合がある。図面は、本文献で論じる様々な例を一般的に、例として、そして非限定的に示す。
【0009】
1つまたは複数の例において、本願は、多用途ハンドル設計を有する医学的介入デバイスに関する。具体的には、1つまたは複数の例において、このハンドルは、付属の作動インターフェースを有するハサミグリップを備えてもよく、この付属の作動インターフェースは、ハンドルが概して水平方向位置または概して垂直方向位置において使用され得ると共に、これらの両位置において作動インターフェースに対するアクセスを与え、さらにユーザの比較的捻じ曲げの大きな姿勢を回避させるように配置される。したがって、この医学的介入デバイスは、多様な医学的介入において使用され得る。例えば、このデバイスは、デバイスが概して水平配向において使用されユーザの手が握手位置をとり得る患者の側への挿通によって使用され得る。代替的には、このデバイスは、デバイスが概して垂直配向において使用されユーザの手が腕相撲位置をとり得る患者の胸部への挿通によって使用され得る。これらの両配向において、ユーザの前腕は、概して水平方向にまたは上方もしくは下方に若干傾斜した状態に配置され得る。しかし、ユーザの肘がユーザの手の上方にある逆の前腕位置は回避され得る。
【0010】
図1は、1つまたは複数の例による、医学的介入デバイス100の斜視図である。デバイス100は、患者内の外科手術部位にアクセスするために構成され得る。具体的には、このデバイスは、トロカールまたは他の外科アクセスポートを介して患者内に進入するように特に適合されてもよい。そのため、このデバイスは、アクセスポートに挿通されるように適合された遠位部分102と、患者の体外に留まりユーザ(例えば外科医)により操縦されるように構成されたハンドル部分104と、ハンドル104と遠位部分102との間に延在する中間部分106とを備え得る。
【0011】
遠位部分102は、組織、脈管、臓器、または患者の解剖学的構造部の他の部分を操縦、変更、把持、切断、焼灼、またはこれらに対して別の様式で連係するように構成され得る。具体的には、遠位部分102は、患者に連係するための1つまたは複数のエンドエフェクタを備え得る。例えば図1B図1Gなどに示すように、遠位部分102は、1対のジョー108および切断ブレード110を備え得る。これらのエンドエフェクタは、中間部分106内に配置された、中間部分106上に配置された、または中間部分106を貫通して延在する機械的、電気的、または電気機械的機構を介してハンドル104により操作可能であってもよい。すなわち、これらの機構は、ハンドル104から中間部分106を貫通して遠位端部102まで延在し、この遠位端部102にてエンドエフェクタの動作を制御するように機能し得る。1つまたは複数の実施形態では、ハンドル104とエンドエフェクタとの間に無線通信が実現されてもよく、その場合には物理的要素が中間部分106を貫通して延在しなくてもよい。他の例では、電力が、無線通信およびハンドル104による制御を行うように適合され得る遠位端部102にある電気機械デバイスに対して給電するために、中間部分106を貫通して延在し得る。ハンドル104によるエンドエフェクタの操作性を実現するさらに他のアプローチが提供されてもよい。
【0012】
図1B図1Gをさらに参照すると、対のジョー108が、組織、脈管、または患者の解剖学的構造部の他の部分を把持および/または焼灼するように適合され得る。図示するように、ジョー108は、閉じられた場合にジョー108同士の間に物体を挟む、把持する、あるいは他の様式で寄せるおよび/または保持するために、相互に対して開閉様式で枢動するように適合されたヒンジジョーであってもよい。1つまたは複数の実施形態では、ジョー108は、ジョー108により把持されている脈管または組織の焼灼をジョー108に行わせるために選択的に通電され得る。例えば、ジョーのクランプ表面が、一方のジョーから組織を介して他方のジョー中に電流を通過させ得る電極を備えてもよい。ジョー108は、ジョー同士の間に切断ブレード110を通過させ、組織または患者の解剖学的構造部の他の部分の切断を切断ブレード110に実施させ得る、スロットまたは他の関節動作スペースを備えてもよい。図示するように、例えば、スロットが、各ジョー上のほぼ中心に配置されてもよく、ブレード幅と同等のまたはブレード幅を若干超過する深さを有してもよい。ブレード110は、ジョー108同士の間において遠位/近位方向へと長手方向に関節動作するようにエッジ上に配置され得る。さらに、エンドエフェクタは、ジョーの開閉およびブレードの長手方向関節動作の他に1つまたは複数の自由度を有してもよい。例えば、図1Hに示すような1つまたは複数の実施形態では、ジョーおよび/または切断ブレードは、概して長手方向に延在する軸を中心としたおよびデバイスの他の部分に対する回転を行うように構成され得る。さらには、図1Iに示すように、ジョーは、開閉動作の正中線がデバイスの中間部分106に対して傾斜されるように、関節動作する(例えばデバイスに対して横方向に延在する軸を中心として共に枢動する)ように構成されてもよい。さらに他のタイプの動作が実現されてもよい。
【0013】
次に図2A図9Bを参照として、デバイスの遠位端部102の複数の機能に対応する1つまたは複数の作動インターフェースを有する複数の異なるハンドルが説明され得る。複数の異なる例が提示される場合があるが、それらの特徴の多くは相互に非排他的であり、デバイス100の遠位端部102の機能に合致するような選択、交換、および/または混合が可能である点を理解されたい。したがって、作動インターフェースの特定の組合せが説明される場合があるが、ある例で示される作動インターフェースまたはある特定のタイプの作動インターフェースと、図示される他の例のうちの1つまたは複数のとの組合せを限定するものとしてみなされるべきではない。
【0014】
図2Aおよび図2Bに示すように、ハンドル204は、本体部分214と1対の対向し合う枢動アーム212とを備え得る。アーム212は、シングルフィンガーループ、ダブルフィンガーループ、または他の構成のループの形態のフィンガーループを備え得る。図示するように、本例は、フィンガーアーム212を備えてもよく、フィンガーアーム212は、概して長手方向のバー部分216と、バー部分216の外部に配置されたダブルフィンガーループ218と、バーがダブルフィンガーループ218を越えて延在する延長部分220と、ループテイル222とを備え得る。本例は、サムアームをさらに備えてもよく、このサムアームは、概して長手方向のバー部分216と、バー部分216の外部に配置されたダブルフィンガーループ218とを含む。図2Aおよび図2Bの比較により示されるように、ハンドルは、図2Aに示すようにユーザの手/前腕が握手位置にある状態において、概して水平配向で使用され得る。この位置では、ユーザは、1つまたは複数の指(例えば人差し指、中指、薬指など)をダブルフィンガーループに通して配置することができ、もう1つの指(例えば人差し指)をダブルフィンガーループの遠位にあるバー部分に沿って配置することができる。残りの指(例えば薬指および/または小指)は、ループテイル222上にまたは延長部分220上に配置され得る。この位置では、ユーザは、親指をサムアーム上のシングルフィンガーループ218に通して配置することができる。代替的には、ハンドルは、図2Bに示すようにユーザの手が腕相撲位置にある状態において、概して垂直配向で使用され得る。この位置では、ユーザは、1つまたは複数の指(例えば中指、薬指、小指など)をダブルフィンガーループ218に通して配置することができ、もう1つの指(例えば小指)をダブルフィンガーループ218の遠位にあるバー部分216に沿って配置することができる。残りの指(例えば中指、人差し指)は、ループテイル222上にまたは延長部分220上に配置され得る。さらに、ユーザは、親指をサムアーム上のシングルフィンガーループ218に通して配置することができる。
【0015】
理解されるように、枢動アーム212は、ジョー108同士を開閉するように機能し得る。すなわち、アーム212同士が相互から離れるように枢動されると、ジョー108は開き、アーム212同士が相互に向かって枢動されると、ジョー108は閉じ得る。そのため、ユーザエクスペリエンスはハサミの使用と同様となり得る。しかし、ジョー108は、ハサミと同様に、アームの直近および/またはアームの一部ではなく、アーム212から遠位位置に配置され得る。1つまたは複数の実施形態では、アーム動作をジョー動作へと変換するための機構が、図3に関連して以降においてさらに詳細に論じられるようにアームリンケージシステム224を備え得る。他の実施形態では、ラックアンドピニオンシステムと同様の歯車システムが設けられてもよい。アーム動作をジョー動作へと変換するためのさらに他の機構が設けられてもよい。1つまたは複数の実施形態では、一方のアーム212の動作が対向側のアーム212の動作を誘起し得る。すなわち、これらのアーム212の動作は、いずれのアームも他方のアームの動作を伴わずには動作可能とはならないように、共に連係され得る。これは、デバイスの遠位端部に対する制御を維持するのに有用となり得るものであり、この場合には、デバイスの正中線はアームの位置にかかわらず2つのアーム間の中心に留まる。このタイプの制御の一例が図3に示され、以降においてさらに詳細に論じられる。
【0016】
図3を参照すると、アーム動作をジョー動作へ変換するための機構が図示されている。図示するように、この機構はアームリンケージシステム224を備え得る。各アーム212は、隣接し合うが離間された枢支点にて本体214に対して枢動可能に固定され得る。さらに、各アーム212は、側方延在ピンまたはアーム212の枢動面に対して直交方向に延在するピンを備え得る。アームリンケージシステム224は、動作変換スライド226を備え得る。この動作変換スライド226は、1対の離間されたおよび対角線方向に延在するスロット228を備えてもよく、このスロット228は、アームから側方に延在するピンを受けるように適合される。スロット228は、遠位方向に延在するにつれて相互に集束するように配置されてもよく、したがって遠位方向においてv字形状先端部を形成し得る。これらのスロットは、接合を回避するために変換点にて若干離間されてもよい。動作変換スライド226は、その移動を長手方向移動へと制約するようにハンドルの本体214内に固定され得る。すなわち、動作変換スライド226は、例えば長手方向延在シャフト、トラック、またはスロットの中に配置され得る。そのため、図示するように、アーム212がハンドル204の本体214から離れるように外方へと枢動されると、動作変換スライド226は、ピンが外方へ移動するにつれて遠位方向へと前進され得る。アーム212がハンドルの本体214に向かって枢動されると、動作変換スライド226は近位方向へと引かれ得る。そのため、動作変換スライドは、アーム212の往復枢動動作を長手方向往復動作へと変換し得る。さらに、一方のアームの動作が動作変換スライド226を並進移動させることにより、この動作は、他方のアーム212における動作を誘発して、両アームは同一量または同様量だけ同調的に移動する(例えば枢支点を中心として回転する)。例えば、本体214から離れるように15度の回転量だけ一方のアーム212を物理的に操縦することにより、他方のアーム212は、逆方向へと本体214から離れるように15度の回転量だけ回転され得る。アーム212同士が同調的に移動するように機械的にリンクされるかかる実施形態は、外科手技の最中におけるデバイス100の安定性を大幅に改善することが判明している。動作変換スライド226について説明したが、ラックアンドピニオンシステムと同様の歯車システムなどのさらに他のシステムが設けられてもよい。例えば図11A図11Rを参照として説明されるものなどの、アーム動作をジョー動作へと変換するためのさらに他の機構が設けられてもよい。
【0017】
1つまたは複数の実施形態では、図4および図5に示すように、アーム212の特定の動作範囲がジョー108および/または切断ブレード110の特定の作動に影響を及ぼし得る。例えば、図4に示すように、アーム212は完全開位置へと開かれ、これはさらに遠位端部にあるジョー108を完全開位置へと開き得る。アーム212は、完全開位置からジョー108が完全に閉じられ得る完全閉位置まで内方へと枢動的に延びる第1の動作範囲232を有し得るが、アーム212は、第2の動作範囲234にわたり枢動することがさらに可能であってもよい。例えば、アーム212のさらなる枢動能力すなわち第2の動作範囲234は、ジョー108の全動作範囲(例えば第1の動作範囲232および第2の動作範囲234の組合せ)の3%~30%もしくは5%~15%、または約10%を含んでもよい。図5に示すように、アーム212のさらなる動作範囲234は、例えば切断ブレード110を作動させてもよい。機械的には、これは例えば切断ブレードを作動させるために動作変換スライド226の係合に依存することによって実現されてもよい。代替的には、アーム212の内方移動によって直接的に作動される横方向延在作動ピンが使用されてもよい。いずれの場合でも、アーム212がある特定の選択された距離範囲内において本体214の側部に接近すると、切断ブレード110を前進させるように動作可能な作動機構が始動され得る。1つまたは複数の実施形態では、安全装置を解除しなければブレードを作動させることができなくなるように、安全装置がアーム上に設けられ得る。例えば、安全装置が解除されない限り/解除されるまではアームのさらなる内方移動が防止されるように、キャッチまたは他の機構がアーム212上に配置されてもよい。これは、横方向延在タブであってもよく、このタブは、アーム212内へと押し下げられるまたは押し込まれることにより、アーム212が本体に隣接してはめ込まれることが可能になり得る。または、これを目的とした別の機構が設けられてもよい。
【0018】
図2Aおよび図2Bを参照すると、ハンドル204は1つまたは複数の作動インターフェースをさらに備え得る。例えば、図示するように、回転制御ノブ228および関節動作制御ノブ230が設けられてもよい。例えば回転制御ノブ228は、対の対向し合う枢動アーム212の遠位に配置されてもよい。1つまたは複数の実施形態では、回転制御ノブ228は、ハンドル204に対して中間部分を回転させるために、したがってデバイスの遠位端部にてジョーを回転させるために、中間部分に対して回転可能に固定され得る。他の実施形態では、回転制御ノブ228は、中間部分を貫通して延在するシャフト、コイル、または他の要素に対して回転可能に固定され、回転制御ノブ228の回転により中間部分およびハンドル204に対して1つまたは複数のエンドエフェクタが回転されるように、エンドエフェクタに対して結合され得る。回転制御ノブ228は、ハンドル204の遠位端部を周方向に囲み、軸受レースウェイ、低摩擦接合部、またはハンドルと回転制御ノブ228との間の相対回転を可能にする他の周方向接合部を介してハンドルに対して回転可能であってもよい。
【0019】
例えば、関節動作制御ノブ230は、対の対向し合う枢動アーム212の遠位におよび回転制御ノブ228の遠位または近位に配置され得る。1つまたは複数の実施形態では、関節動作制御ノブ230は、側方延在軸(例えば中間部分の長手方向延在軸に対して実質的に直交方向を成す軸)を中心としてエンドエフェクタを枢動させるためにエンドエフェクタに対して操作可能に結合され得る。例えば、関節動作制御ノブ230は、中間部分106に沿って延在するシャフト、コイル、または他の要素に対して回転可能に固定されてもよい。このシャフト、コイル、または他の要素は、歯車にて終端してもよく、これらのシャフト、コイル、または他の要素の長手方向軸を中心とした回転動作が側方延在軸を中心とした回転動作へと変換され得るように、直交方向に配置された歯車がエンドエフェクタ上に存在してもよい。関節動作制御ノブ230の回転動作をエンドエフェクタの関節動作へと変換するさらに他のアプローチが提供されてもよい。
【0020】
本実施形態は、ユーザの手による様々なタイプの係合により、さらにはいずれの配向においてもユーザによるアクセスが可能な位置に作動インターフェースを配置することにより、水平または垂直の様式でデバイスを使用することを可能にすることによって有利となり得る。例えば、図2Aに示すように、回転制御ノブ228および関節動作制御ノブ230は共に、ユーザの人差し指によるアクセスが可能である。図2Bでは、回転制御ノブおよび関節動作制御ノブは共に、ユーザの小指によるアクセスが可能である。そのため、ユーザは、手技に対する進入ポートの配向に基づきより多様な手技において本デバイスを使用する自由度を得ることができる。すなわち、ユーザは、患者の側方に進入ポートがある手技に対して本デバイスを使用することができ、その場合にユーザは、概して水平方向の様式でデバイスを使用し得る。代替的には、ユーザは、患者において上方進入ポートを有する(例えば胸郭を貫通する)手技に対して本デバイスを使用することがさらに可能であってもよく、その場合にユーザは、概して垂直配向でデバイスを使用し得る。
【0021】
次に図6を参照すると、医学的介入デバイス100のためのハンドル304の別の例が図示される。図示するように、ハンドル304は図2Aおよび図2Bに示すハンドルとほぼ同一であり得るが、このハンドルは、若干異なるアーム構成を有し、切断ブレード作動デバイス336、エネルギー作動デバイス338、およびフィンガーレスト340をさらに備え得る。異なるアーム構成が図示されるが、図2Aおよび図2Bのものなどのアーム構成が実現されてもよい点を理解されたい。さらに、例えば図3図5を参照として説明するものなどの内方作業要素もまた、同一または同様であってもよい。
【0022】
図示するように、ハンドル304は、本体部分314と、1対の対向し合う枢動アーム312とを備え得る。これらのアーム312は、シングルフィンガーループの形態のフィンガーループを備え得る。図示するように、本例は、概して長手方向のバー部分316と、ハンドル上の比較的近位の位置に配置されたシングルフィンガーループ318とを有する、フィンガーアームを備え得る。また、本例は、サムアームを備えてもよく、このサムアームは、概して長手方向のバー部分316と、ハンドル上の比較的近位の位置に配置されたおよび他方のフィンガーアームのフィンガーループの対向側にあるシングルフィンガーループ318とを備える。ハンドルは、ユーザの手/前腕が握手位置にある状態において、ほぼ水平配向で使用され得る。この位置において、ユーザは、指(例えば中指)をフィンガーループに通して配置し、もう1つの指(例えば人差し指)をフィンガーループの遠位のバー部分に沿って配置することができる。残りの指(例えば薬指および/または小指)は、ハンドルの近位端部から離してまたは切断デバイスアクチュエータなどの作動インターフェース要素に沿って配置されてもよい。この位置において、ユーザは、親指をサムアーム上のシングルフィンガーループに通して配置することができる。代替的には、ハンドルは、ユーザの手が腕相撲位置にある状態において、概して垂直配向で使用され得る。この位置では、ユーザは、指(例えば人差し指、中指、または薬指など)をこのフィンガーループに通して配置することができ、他の指または複数の指(例えば薬指または小指)をこのフィンガーループの遠位にあるバー部分に沿って配置することができる。残りの指(例えば中指、人差し指)は、ハンドルの近位端部から離してまたは切断デバイスアクチュエータに沿って配置され得る。
【0023】
引き続き図6を参照すると、デバイスは、回転制御ノブ328と、図2Aおよび図2Bのデバイス上の同様の要素と同一または同様である関節動作制御ノブ330とを備え得る。さらに、ハンドル304は、切断ブレード作動デバイス336を備え得る。この実施形態では、作動デバイス336は、近位ボタンまたはプランジャを備え得る。例えば、このボタンまたはプランジャは、ハンドル304の近位端部上に配置されてもよく、遠位方向に押下げ可能であってもよい。例えば、ユーザは、例えばデバイスが概して垂直配向において使用されている場合などに、親指でボタンを押し下げ得る。デバイスが概して水平配向において使用されている場合には、ボタンは、例えば手のひらで押し下げられてもよい。ボタンは、遠位方向へのボタンの移動により切断ブレード110がボタンの移動距離と同等のまたはボタンの移動距離に比例する距離だけ遠位方向に前進されるように、切断ブレード110に対して正比例的にまたは比例的に結合されてもよい。切断ブレード作動デバイス336は、図4および図5に関連して上記で論じた切断ブレード作動に対する追加的なものまたは代替的なものであってもよい点を理解されたい。例えば、デバイス100が概して垂直配向において使用されている場合に、切断ブレード作動デバイス336は、ユーザの親指によるアクセスが比較的可能であってもよい。しかし、切断ブレード作動デバイスが概して水平配向において使用されている場合には、切断ブレード作動デバイスの作動は、ボタン/プランジャを作動させるために手のひらではなく腕の動作範囲を利用することによってより容易に実施され得る。さらに、これは、一部のユーザにとってはあるものが他のものよりも容易ではない場合もあるため、ユーザの個人的嗜好に応じたものであってもよい。
【0024】
さらに、ハンドル304は、エネルギー作動特徴部338をさらに備えてもよい。このエネルギー作動特徴部338は、ハンドル304の本体314上に配置された作動ボタンまたは指センサを備え得る。図示するように、このボタンまたは指センサは、アーム312上のフィンガーループの遠位におよびアーム312の枢支点のすぐ近位に配置され得る。さらに、ボタンまたは指センサは、アーム同士の間に周方向にある本体314の表面上に配置されてもよい。回転制御ノブ328および関節動作制御ノブ330と同様に、エネルギー作動特徴部338は、フィンガーループの遠位に配置されてもよく、そのためデバイスが概して水平配向において使用されている場合には人差し指によるアクセスが可能となり、デバイスが概して垂直配向において使用されている場合には薬指または小指によるアクセスが可能となり得る。
【0025】
さらに、本例はフィンガーレスト340を備え得る。図示するように、フィンガーレスト340は、指先のはめ込み配置のために適合された、本体部分314の表面上にあるくぼみ状、カップ状、および/または凹状の領域を備え得る。図示するように、フィンガーレスト340は、アームの枢支点同士の間に概して位置し、エネルギー作動特徴部338に対して遠位にあるように、本体部分314上に配置され得る。水平の様式でデバイスを使用する場合には、ユーザは、人差し指がエネルギー作動特徴部338を作動させるための位置をとるように、フィンガーレスト340内に人差し指を載置することができる。概して垂直の様式でデバイスを使用する場合には、ユーザは、薬指または小指がエネルギー作動特徴部338を作動させるための位置をとるように、フィンガーレスト340内に薬指または小指を載置することができる。
【0026】
図7は、図1などの医学的介入デバイス100のためのハンドル404のさらに他の例を示す。この実施形態は、図2Aおよび図2Bの例ならびに図6の例の特徴部を共有してもよく、図3図5に関連して説明したものなどと同一または同様の内方作業要素をさらに有してもよい。さらに、特定の要素が図示および説明されるが、前述の例の同様の要素が図示する要素に対して代用されてもよい。
【0027】
図7に示すアーム412は、図2Aおよび図2Bのアームと同一または同様であってもよい。すなわち、本例は、フィンガーアーム412を備えてもよく、このフィンガーアーム412は、概して長手方向のバー部分416と、バー部分416の外部に配置されたダブルフィンガーループ418と、バーがダブルフィンガーループ418を越えて延在する延長部分420とを有し得る。図2Aおよび図2Bとは異なり、本例はループテイルを備えなくてもよい。しかし、所望に応じてループテイルが設けられてもよい。本例は、サムアームをさらに備えてもよく、このサムアームは、概して長手方向のバー部分416と、バー部分の外部に配置されたシングルフィンガーループ418とを含む。図2A図2B、および図6の例とは対照的に、アーム412および対応するループ418は、例えば本体414の近位端部を越えて近位方向に延在し得る。切断ブレード作動デバイス436Aが、図6のようにハンドル404の本体414の近位端部上に配置されてもよく、アーム構成の場合には、概してアーム412上のフィンガーループ418同士の間に配置され得る。図6に関連して説明するように、切断ブレード作動デバイス436Aは、アーム412の動作範囲により実現される切断ブレード作動に対する代替的なものまたは追加的なものであってもよい。図示するように、フィンガーアーム上のダブルフィンガーループ上のフィンガーループ418は、その外側部上に押下げ可能ボタン442を備えてもよい。このボタンは、切断ブレード装置を作動させるためにアーム412の動作範囲を制御するための切断ブレード安全装置を備えてもよく、またはこのボタンは、エネルギー作動特徴部を備えてもよい。すなわち、図6に示すようにハンドル404の本体414上にエネルギー作動特徴部を有するのではなく、図7に示すようにエネルギー作動特徴部がアームのループ上に配置されてもよい。
【0028】
図7の例は、アーム412の遠位に配置されたレバーの形態のさらに別の切断ブレード作動デバイス436Bを備え得る。すなわち、図示するように、回転レバー、ノブ、または他の作動デバイスが、ハンドル404の本体414上のアームの枢支点にまたはその付近において、ハンドル404の本体414の表面上に配置され得る。図示するように、このレバーは、中心枢軸を備えてもよく、端部のノブまたはこぶを有したレバーアームを備えてもよい。ユーザは、切断ブレード110を作動させるためにレバーを回転させ得る。調整されたアーム動作とは異なり、切断ブレード110を作動させている間、切断ブレード作動デバイス436A/Bのうちの1つまたは複数の作動は、他の作動デバイス436A/Bを作動させなくてもよい点を理解されたい。例えば、ハンドル404の近位端部上にあるプランジャ436Aを押し下げることにより、ハンドル404の遠位端部の付近にあるレバー436Bの回転が誘発されなくてもよく、さらにその逆もまたよい。1つまたは複数の実施形態では、例えば、ハンドル404からデバイス100の中間部分106を貫通し遠位端部102まで延在する長手方向延在シャフトが、切断ブレード110を作動させるために1つまたは複数の切断ブレード作動デバイス436A/Bにより係合され得る。しかし、切断ブレード作動デバイス436A/Bは、ロッドの動作が他の作動デバイス436A/Bを作動させないように、ロッドに一方向係合し得る。レッジ、ラッチ、または他のキャッチが、作動デバイス436A/Bが一方向においてロッドまたは他の駆動デバイスに係合することによって一方向係合を可能にするために使用されてもよい。
【0029】
図示するように、図7の例は、回転制御ノブ430または関節動作制御ノブ428を備えてもよい。代替的には、これらの両方が設けられてもよい。
【0030】
図8Aおよび図8Bは、図1などの医学的介入デバイス100のためのハンドル504のさらに他の例を示す。この実施形態は、図2Aおよび図2Bの例ならびに図6および図7の例の特徴部を共有してもよく、図3図5に関連して説明したものなどと同一または同様の内方作業要素をさらに有してもよい。さらに、特定の要素が図示および説明されるが、前述の例の同様の要素が図示する要素に対して代用されてもよい。
【0031】
本例では、図6に関連して説明されるものと同一または同様のフィンガーアーム512が設けられてもよい。しかし、図7と同様に、フィンガーアームの近位端部および具体的にはフィンガーアーム512のフィンガーループ518が、例えばハウジング514の近位端部を越えて延在してもよい。エネルギー作動特徴部538が、ハウジング514上に設けられてもよい。この特徴部は、フィンガーアームの枢支点にまたはその付近に配置され得る。しかし、この特徴部は、図6の例のようにフィンガーアーム512同士の間に中心があるのではなく、以降で説明されるパドルに対するアクセスがややさらに可能になるように側部へとオフセットされてもよい。さらに、図示しないが、ハウジングの対向側側部上にある追加のエネルギー作動特徴部が設けられてもよい。この追加のエネルギー作動特徴部は、図示するエネルギー作動特徴部の位置に対応してもよく、または異なる位置が選択されてもよい。さらに、回転制御ノブ528、関節動作制御ノブ530、またはこれらの両方が設けられてもよい。
【0032】
本例は、パドルの形態の切断ブレード作動デバイス536を備え得る。このパドルは、近位端部にてハンドル504に対して枢動可能に連結されハンドルの本体514に沿って遠位方向におよび本体514から離間されて延在し得る比較的大型のパドル機構であってもよい。ハンドル504の本体514に向かうパドルの枢動動作が、デバイス100の遠位端部102にある切断ブレード110を作動または駆動させ得る。例えば、パドルは、ハンドル504の本体514内へと(例えば概してパドルに対して直交方向に)延在するレバーアームを備え得る。内部レバーが、ハンドルの本体内に配置されてもよく、枢軸または支点によりその中心にて支持されてもよい。レバーアームは、パドルから本体内へと内部レバーに沿って延在し、支点を通過し、内部レバーの端部に対して固定され得る。ブレードの駆動ロッドまたは他の駆動機構が、パドルレバーの連結部の対向側において内部レバーの端部に対して固定され得る。そのため、内部レバーに対するパドルレバーの連結位置における後方移動は、対向側端部における前方移動へと変換され、これが駆動ロッドまたは他の駆動機構を前方へと駆動させ得る。パドルの動作をブレードの駆動動作へと変換するさらに他のアプローチが提供されてもよい。
【0033】
図9Aおよび図9Bは、例えば図1などの医学的介入デバイスのためのハンドル604のさらに他の例を示す。この実施形態は、図2Aおよび図2Bの例ならびに図6図7図8A、および図8Bの例の特徴部を共有してもよく、図3図5に関連して説明したものなどと同一または同様の内方作業要素をさらに有してもよい。さらに、特定の要素が図示および説明されるが、前述の例の同様の要素が図示する要素に対して代用されてもよい。
【0034】
本例では、図7に関連して説明するものと同一または同様であるフィンガーアーム612が設けられ得る。エネルギー作動特徴部638が、図6において示すエネルギー作動特徴部と同一または同様であるハウジング614上に設けられてもよい。さらに、回転制御ノブ628、関節動作制御ノブ630、またはそれらの両方が設けられてもよい。
【0035】
本例は、1対のレバーアームの形態である切断ブレード作動デバイス636を備え得る。これらのレバーアームは、フィンガーアーム612と概して同一平面内に配置され得る。レバーアームは、フィンガーアーム612よりもいくぶんか短くてもよく、フィンガーアーム612に依拠してまたは無関係に動作し得る。すなわち、1つまたは複数の実施形態では、レバーアームは、フィンガーアーム612の動作がレバーアームの枢支点を移動させ、したがってレバーアームを移動させるように、フィンガーアーム612に対して枢動可能に固定され得る。代替的には、レバーアームは、フィンガーアーム612と同一位置においてまたはフィンガーアーム612とは異なる位置において本体614に対して枢動可能に固定され得る。これらのいずれの場合においても、フィンガーアーム612の動作によりレバーアームの動作は引き起こされなくてもよい。しかし、1つまたは複数の実施形態では、付勢機構がレバーアームとフィンガーアーム612との間に設けられて、それによりフィンガーアーム612の動作によりレバーアームの動作が引き起こされ、付勢力が克服された場合にフィンガーアーム612とレバーアームとの相対動作が生じ得るようにしてもよい。レバーアームの作動は、ハンドルの本体の方向へとレバーアームを握ることによって生じ得る。1つまたは複数の実施形態では、本体に対するレバーアームの動作により、切断ブレード110が作動され得る。他の実施形態では、フィンガーアーム612に対するレバーアームの動作により、切断ブレードが作動され得る。1つまたは複数の実施形態では、デバイス100のジョー108同士が閉じられるまたはほぼ閉じられた状態になる場合を除いては/デバイス100のジョー108同士が閉じられるまたはほぼ閉じられた状態になるまでは切断ブレード110の作動を防止する、安全機構が設けられてもよい。この実施形態では、例えば、本体614に対するまたはフィンガーアーム612に対する(場合による)レバーアームの作動は、フィンガーアーム612が閉じられたとみなされるある選択された動作範囲内まで閉じる場合を除いては/閉じるまでは、防止または阻止され得る。1つまたは複数の実施形態では、この安全装置は、レバーアームとフィンガーアーム612との間の付勢機構の形態であってもよい。すなわち、付勢機構は、フィンガーアーム612が完全に閉じられ力がその付勢力を克服するように増大する場合を除いては/フィンガーアーム612が完全に閉じられ力がその付勢力を克服するように増大するまでは、レバーアームが非作動位置に保持されるのに十分な剛性を有し得る。すなわち、フィンガーアーム612が開いているときにレバーアームが押し下げられると、これによりフィンガーアーム612は、レバーアームとフィンガーアーム612との相対移動を生じさせるのではなく閉じ得る。レバーアームとフィンガーアーム612との相対移動は、フィンガーアーム612が完全に閉じ停止点に到達する場合を除いては/到達するまでは発生し得ない。この安全機構は、例えば切断ブレード110が前進される前に切断すべき組織がジョー108によりしっかりと把持されることなどを確保するのに役立ち、保護なし条件またはガイドなし条件における切断ブレード110の前進を防止し得る。すなわち、上記で論じるように、ジョー108は、切断ブレード110を案内する溝またはスロットを備えてもよく、ジョー108が開いている場合にブレード110が前進することにより、ブレード110は、溝またはスロットによる支持がないことによって側方曲げ力を被る場合があり、他の点では例えばブレード110に意図しない組織、脈管、または患者の解剖学的構造部の他の部分の切断をさせる場合がある。切断ブレード110を作動させるために安全機構を設けるさらに他のアプローチが提供されてもよい。
【0036】
次に図10および図11A図11Rを参照すると、医学的介入デバイス700のさらに他の例が示される。すなわち、図10は、プロトタイプハンドル設計を示し、図11A図11Rは、図10に示す設計と同一または同様であるハンドル設計を組み込んだ介入デバイス70の複数の詳細を示す。これらの図においては完成した介入デバイスを示すが(例えばハンドルのみではなく)、本文献においては、前述のデバイスまたは特徴部はいずれもデバイス700と相互に排他的であることを意味するものとして解釈されるべきではない点を理解されたい。すなわち、デバイス100の1つまたは複数のデバイス、システム、機構、あるいは特徴部、および複数のハンドル設計200~600は、単独でまたは組合せにおいてデバイス700に組み込まれてもよい。
【0037】
図11A図11Eの考察に示すように、医学的介入デバイス700は、ハンドル704、中間部分706、および遠位部分702を備え得る。図1に関連して上記で論じたように、遠位部分702は1対のジョー708(図11Eを参照)を備えてもよく、これらのジョー708は、デバイス700の遠位端部702上に支持され、組織、脈管等を把持するように開閉するように適合される。これらのジョー708は、輪郭設定された把持表面744を有してもよく、各ジョー708の輪郭設定された把持表面は、ジョー708が閉じられた場合に把持表面同士が完全に接触状態になるように、他方のジョー708の輪郭設定された形状と相補関係を成してもよい。さらに、図示するように、各ジョーは、中間部分706外へとおよび閉じられたジョー708を通り前進し得る切断ブレード710を受けるためにジョー708に沿って長手方向に延在するスロット746を備え得る。ジョー708は、開閉するために、固定ピン750および弧状スロット752を有する近位方向延在タブ748をさらに備えてもよい。固定ピン750および弧状スロット752を備えるタブ748は、デバイスの遠位端部702と連係して、以降においてさらに説明されるようにジョー708の開閉を生じさせ得る。
【0038】
図11B図11Dに示すように、中間部分706は、外方ハウジング754、内方ハウジング756、および駆動ロッド758を有し得る。外方ハウジング754は、2つの遠位方向延在アームを備えてもよく、これらのアームは、端部にあるピンホールと、ピンホールの近位に配置されたスロットとを有する。内方ハウジング756は、若干より小さい直径を有してもよく、外方ハウジング754内で摺動し、使用の最中に外方ハウジング754の内部に沿って長手方向へと前後に往復移動するように適合され得る。すなわち、開位置と閉位置との間におけるフィンガーアーム712の作動により、外方ハウジング754に対して内方ハウジング756が前進および後退され得る。また、内方ハウジング756は、外方ハウジング754のアームの内部に整列するように配置および構成された2つの遠位方向延在アームを有してもよい。内方ハウジング756のこれらのアームは、端部にピンホールを備えてもよい。
【0039】
図11Bおよび図11Cと共に図11Eを考察することにより理解され得るように、ジョー708は、デバイス700の遠位端部702中に配置され得る。ジョー708のタブ上の固定ピンは、外方ハウジング754の遠位端部にあるピンホール中に配置され得る。追加のピンが、内方ハウジング756の遠位端部にあるピンホール中に配置されてもよく、ジョー708上のタブ748の弧状スロット752を貫通して延在し得る。内方ハウジング756が外方ハウジング754内において長手方向に往復移動すると、内方ハウジング756の遠位端部にあるピンは、ジョー708のタブ748の弧状スロット752に沿って摺動し、それによりジョー708は、内方ハウジング756の移動方向に応じて開閉され得る。すなわち、例えば内方ハウジング756が近位方向に(例えばハンドル704に向かって)引かれる場合には、ジョー708は閉じ、内方ハウジング756が遠位方向に(例えばハンドルから離れる方向に)押される場合には、ジョー708は開き得る。遠位方向へのジョー動作に関するピンおよびスロット構成について説明したが、ジョー動作を生じさせるさらに他のアプローチが提供されてもよい。
【0040】
次に図11Fおよびそれに続く図を参照として、本例のハンドル704のさらに詳細な説明を行うことができる。図示するように、ハンドル704は、本体部分714、1対のフィンガーアーム712、切断ブレード作動インターフェース736、回転および/または関節動作制御ノブ728/730、ならびにエネルギー作動特徴部738を備え得る。
【0041】
この対のフィンガーアームは、上記で図7に関連して説明したものと同一または同様であってもよい。すなわち、フィンガーアーム712は、ループテイルを有さない図2Aおよび図2Bのフィンガーアームと同一または同様であってもよい。しかし、所望に応じてループテイルが設けられてもよい。エネルギー作動特徴部738は、図6に関連して説明されるエネルギー作動特徴部と同一または同様であってもよいが、エネルギー作動特徴部738は、図6に示す位置よりもさらに遠位に位置し得る。すなわち、この場合には、エネルギー作動特徴部738は、回転または関節動作制御ノブ728/730の近位に隣接して配置され得る。回転および/または関節動作制御ノブ728/730は、ハンドル704の遠位端部に配置されてもよく、図2Aおよび図2Bに関連して論じるように周方向延在ノブ728/730を含んでもよい。
【0042】
本例の切断ブレード作動インターフェース736は、図9Aおよび図9Bに示すダブルレバーとは異なりシングルレバーの形態であってもよい。しかし図示するように、このレバーは、ダブルフィンガーループを有するフィンガーアーム712(例えばユーザの親指以外の指が係合するように適合されたフィンガーアーム)の概して同一平面内に配置されてもよい。レバーは、フィンガーアーム712の遠位に配置され、フィンガーアーム712の枢支点から遠位方向に離間された枢支点にて本体714上に配置された第1の遠位端部を有し得る。このレバーは、図11Fに示すような非作動位置にある場合に、径方向外方におよび枢支点から近位方向に延在し得る。作動ストラット760が、レバーに沿ってピンから径方向内方へと延在し得る。1つまたは複数の実施形態では、ピンは、レバーの全長の約2/3の距離だけレバーの枢支点からレバーに沿って離間され得る。このストラット760は、本体714のハウジングを貫通し、切断ブレード710を前進させるように適合された内部二つ折り機構762に係合し得る。
【0043】
図示するように、二つ折り機構762は、第1のレッグ764と、第1のレッグ764に対して枢動可能に固定された第2のレッグ766とを備え得る。作動レバーからのストラット760は、これらの2つのレッグの枢動連結部でまたはその付近にて二つ折り機構に係合し得る。第1のレッグ764は、2つのレッグの枢動連結部の対向側にアンカー端部を有してもよく、その位置で第1のレッグ764は、ハウジングまたは本体714に対しておよび二つ折り機構762の遠位端部にて枢動可能に固定される。第2のレッグ766は、2つのレッグの枢動連結部の対向側に作動端部を有してもよく、その位置で第2のレッグ766は、切断ブレード710の駆動ロッドまたは他の駆動機構に対しておよび二つ折り機構762の近位端部にて枢動可能に固定される。例えば図11Gに示すように、内方ハウジング756は、ハンドル704内に延在し、やはりハンドル704内に延在し得る駆動ロッド758に対するアクセスを可能にする長穴768を備え得る。この内方ハウジング756は、内方ハウジング756上に摺動可能に配置された駆動インターフェース770を有してもよく、ピンまたは他の結合要素が、内方ハウジング756上の長穴768を貫通して延在し、駆動ロッド758に対して連結されるか、または駆動ロッド758上の穴を貫通して延在する。図11L図11Mを考察することから理解されるように、レバーが押し下げられると、ストラット760は、二つ折り機構762を内方へと圧迫し、それにより二つ折り機構が折り畳まれ、第1のレッグ764および第2のレッグ766は2つのレッグの枢動連結部を中心として相互に対して枢動し得る。二つ折り機構762の遠位端部がハウジングに対して固定されることにより、二つ折り機構762の折畳み動作によって、二つ折り機構762の近位端部が遠位方向へと引かれ得る。この動作は、内方ハウジング756に対して遠位方向に駆動インターフェース770を引くことができ、内方ハウジング756のスロット768中に配置されたピンまたは他の結合要素は、駆動ロッド758を遠位方向に移動させることにより、デバイス700の遠位端部702にある切断ブレード710を前進させ得る。図11Fおよび図11Nに示すように、二つ折り機構762の第2のレッグ766は、外方湾曲カム表面を備えてもよく、この外方湾曲カム表面は、この機構を作動させる場合に隙間を設け中心ロッドおよび内方ハウジングを避けるように適合され得る。さらに、フィンガーアームが実質的に閉じられる場合を除いては/閉じられるまではレバーの作動を防止するインターロックシステムが設けられてもよい。これについては、以降においてフィンガーアーム機構の説明後にさらに詳細に論じる。
【0044】
図11Fおよび図11Iに関連して、ジョー708を開閉するための機構を説明することができる。例えば図示するように、フィンガーアーム712は、フィンガーアーム712の遠位端部にてハウジングまたは本体714に対して枢動可能に固定されてもよく、したがってそれらのそれぞれの枢動装着部を中心として枢動することにより開閉するように適合され得る。結合ロッド772が、各フィンガーアーム712上において比較的遠位に配置された点から近位方向へと延在し得る。結合ロッド772は、内方ハウジング756の近位端部まで延在し、例えばジョー駆動インターフェース774にて内方ハウジング756の近位端部に対して枢動可能に固定され得る。1つまたは複数の実施形態では、図11Fに示すように、結合ロッド772は、ねじれ部または屈曲部を備えてもよく、それによりフィンガーアーム712が閉位置にある場合にハンドル704内の他の構成要素との相互作用を回避することが可能となる。図11Fおよび図11Iを考察することにより理解されるように、フィンガーアーム712が開かれると、結合ロッド772は前方へ引かれ得る。結合ロッド772が内方ハウジング756の近位端部に対して連結されることにより、内方ハウジング756は遠位方向に付勢され得る。図11Bおよび図11Cに関連して上記で論じたように、内方ハウジング756が遠位方向に駆動されると、ジョー708は、開き得る。フィンガーアーム712同士が共に握り寄せられると、結合ロッド772の近位端部は近位方向へと駆動され、それにより内方ハウジング756は近位方向に引かれ、ジョー708は閉じられ得る。
【0045】
次に図11K図11Nを参照すると、特定の状況において切断ブレードの作動を防止または阻止し得るインターロックシステムが設けられ得る。図示するように、このインターロックは、切断ブレード駆動インターフェース770を覆って配置されるスリーブ776を備え得る。図11Kに示すように、スリーブ776は、ジョー駆動インターフェース774の一部であってもよく、またはフィンガーアーム712により作動可能である内方ハウジング756に対して他の様式で固定されてもよい。スリーブ776は、図11L図11Nに示すように軸受、ローラ、またはピン778を収容するための内部レースウェイを備え得る。このレースウェイは、遠位端部に逃げ切欠部を備え得る。さらに、駆動インターフェース770は、遠位ランプ780を有する外方表面を備え得る。フィンガーアーム712が開状態にあり、したがって内方ハウジング756およびスリーブ776が遠位位置に配置される場合に、軸受またはローラ778は、遠位ランプ780の遠位の位置にて駆動インターフェース770に対して比較的緊密に保持され得る。すなわち、軸受またはローラ778は、図11Lに示すように逃げ切欠部に整列されない位置においてレースウェイ内に配置され得る。しかし、フィンガーアーム712が閉じられると、内方ハウジング756およびスリーブ776は、近位方向に移動することにより、スリーブ776の逃げ切欠部を軸受またはローラ778と整列状態にし、図11Mに示すように遠位方向に前進するランプ780からの駆動インターフェース770に対する力または圧力のもとにおいて軸受またはローラ778を径方向外方へと移動させることが可能となり得る。軸受またはローラ778が径方向外方へと移動自在であることにより、駆動インターフェース770は、軸受またはローラ778を径方向外方へと付勢することができ、軸受またはローラ778は、駆動インターフェース770のランプ780を通り過ぎ、作動レバーの力の下において駆動インターフェース770、駆動ロッド758、およびブレード710を前進させることが可能となり得る。軸受またはローラ778のこの外方への移動は、さらに図11Nに示すような動作に対してスリーブ776およびしたがって内方ハウジング756をロックすることができる。すなわち、軸受ローラ778が径方向外方へと移動すると、これはスリーブ776とハウジングまたは本体714との間の係合をもたらし、それによりスリーブ776の移動を防止することができ、さらにこれは、内方ハウジング756およびフィンガーアーム712の移動を防止し得る。
【0046】
図11Oは、フィンガーアーム機構により提供されるメカニカルアドバンテージを示す図である。すなわち、フィンガーアーム712上の比較的遠位のおよびフィンガーリングよりもフィンガーアーム712の枢支点に対してより近い箇所においてフィンガーアーム712に対して結合ロッド772を連結することにより、ユーザの圧迫力を結合ロッド772が被るはるかにより大きな力へと増大させるメカニカルアドバンテージがもたらされる。さらに、フィンガーアーム角度に対する結合ロッド角度が縮小すると、フィンガーリングに対して印加される力は、結合ロッド内の力成分がフィンガーアームに対して低角度になることによって、結合ロッド中にはるかにより高い圧縮力を発生させる。図11Oに示すように、ジョー708がクランプ位置に近づくと、フィンガーアーム712のメカニカルアドバンテージは例えば約15:1になり得る。すなわち、フィンガーアーム712にて印加される各単位の力に対して、ジョー708は15単位の力を被り得る。
【0047】
図11Pは、切断レバーにより実現されるメカニカルアドバンテージの図である。これによれば、メカニカルアドバンテージは、切断行程が完了すると低下し得る。これは、切断開始時には強力な切断動作を、および切断終了時にはより弱い切断動作をもたらし得る。この場合に、レバーは、枢動端部よりも圧迫端部により近い位置にてレバーに対して固定されるストラット760によって係合される。しかし、ストラット力は、いくぶんかの初期レベルのメカニカルアドバンテージ(しかしフィンガーアームのアドバンテージほどの大きさではない)をもたらすユーザの押し下げ力を超過し得る。ストラット760が二つ折り機構762に対して圧迫押し下げ力を伝達することにより、二つ折り機構762は比較的水平配向となり得る。ストラット760における圧迫力が二つ折り機構762のレッグ766中の張力によって反作用を被るが、この張力は、側方に向いたストラット力に対して非常に水平角度にて作用している。そのため、ストラット760における比較的小さい圧迫量により、二つ折り機構のレッグ766において高い張力量が誘発され、これにより高い切断力が発生する。しかし、切断動作が継続するにつれて、二つ折り機構762のレッグ766はストラット760と整列状態になり始めるか、または少なくともストラット760との整列状態により近づき、それによりストラット760における圧迫がレッグ766中により低い張力をおよび切断ブレード駆動力のさらなる低下を誘発し始める。図示するように、最終駆動力は、例えば1:1に近いメカニカルアドバンテージを有し得る。
【0048】
図11Qおよび図11Rは、ハンドルのさらなる詳細を示す。特に、図11Rは、ハンドルに対して電力を供給することによりボタンの押し下げ時にエネルギー作動インターフェースがジョー上の電極に対して電力を供給することを可能にする機能を果たし得る通電ワイヤ782の経路を示す。すなわち、例えば、ジョーのクランプ表面は電極を備えてもよく、これらの電極に電気エネルギーを供給することにより、焼灼または他の熱ベース治療を提供または実施することが可能となり得る。
【0049】
図12A図12Cは、例えば図1などの医学的介入デバイスのためのハンドル804のさらに他の例を示す。この実施形態は、図2Aおよび図2Bの例ならびに図6図7図8A図8B図9A図9B図10、および図11A図11Rの例の特徴部を共有してもよく、図3図5に関連して説明したものなどと同一または同様の内方作業要素をさらに有してもよい。さらに、特定の要素が図示および説明されるが、前述の例の同様の要素が図示する要素に対して代用されてもよい。
【0050】
本例では、図11Aに関連して説明したものと同一または同様であるフィンガーアーム812が設けられ得る。しかし、フィンガーループ818は、図11Aのフィンガーループよりも若干小さく(例えば、シングルフィンガーループ)、それにより切断ブレード作動インターフェース836のためのハンドルに沿ってより広いスペースを提供し得る。すなわち、本例の切断ブレード作動インターフェース836は、インターフェース736のものと同様のレバーの形態であってもよく、延長部分を有するフィンガーループを有するフィンガーアーム812(例えばユーザの親指以外の指が係合するように適合されたフィンガーアーム)と概して同一平面内に配置され得る。レバーは、フィンガーアーム812の遠位に配置されてもよく、フィンガーアーム812の枢支点から遠位方向に離間された枢支点にて本体814上に配置された第1の遠位端部を有し得る。レバーは、図12Aに示すようにレバーが非作動位置にある場合には、径方向外方におよび枢支点から近位方向に延在し得る。インターフェース836は、例えば小指および薬指などの複数の指向けにサイズ設定され得るループをレバー上に備えてもよい。さらに、レバーは、本体対面プラグまたはピンを備えてもよく、この本体対面プラグまたはピンは、インターフェース836が作動されるおよび/または本体814に向かって内方に引かれる/枢動される場合に、本体上の戻り止めまたは他の凹部により受けられるように適合されてもよい。他の内部機構および作動特徴部は、図11A図11Rのハンドルと同一または同様のものであってもよい。
【0051】
図12D図12Fは、例えば図1などの医学的介入デバイスのためのハンドル904のさらに他の例を示す。この実施形態は、図2Aおよび図2Bの例ならびに図6図7図8A図8B図9A図9B図10図11A図11R、および図12A図12Cの例の特徴部を共有してもよく、図3図5に関連して説明したものなどと同一または同様の内方作業要素をさらに有してもよい。さらに、特定の要素が図示および説明されるが、前述の例の同様の要素が図示する要素に対して代用されてもよい。
【0052】
本例では、図10および図11A図11Rに関連して示したものと同一または同様であるフィンガーアーム912が設けられ得る。さらに、シングルレバータイプの切断ブレード作動インターフェース936が、図11A図11Rおよび図12A図12Cと同様に設けられ得る。しかし、インターフェース936は、レバーの圧迫表面から延在しハンドル904の本体部分914に向かって戻るフランキング側部を備え得る。これらのフランキング側部は、レバーがその枢支点を中心として関節動作するときにレバーの整列を支援し得る。すなわち、フランキング側部は、ハンドルの外部表面に沿って通過しインターフェース936の整列を維持するようにサイズ設定および位置決めされ得る。他の内部機構および作動特徴部は、図11A図11Rのハンドルと同一または同様のものであってもよい。
【0053】
本明細書において説明される方向記述語は、当分野における通常の慣例的な使用法で用いられる。例えば、近位、遠位、側方、上方、下方、頂部、および底部は、デバイスが直立位置にある場合に長手方向軸が地面に対して平行に配置された装置を説明するために使用され得る。近位方向は、装置のユーザ側端部に向かう方向を示し、遠位方向は、装置の患者側端部に向かう方向を示す。
【0054】
本明細書に記載される例えば「約」または「実質的に」などの相対用語は、述べられた数値における±10%の変動の可能性を、すなわち製造上のばらつきを示唆するために使用され得る。
【0055】
本開示の全体を通じて説明されるように、構成要素およびアセンブリは、従来の医用デバイスと比較した場合における作動の改善、よりコンパクトかつ簡易な設計、コスト低下、およびより優れたユーザ満足度を実現し得るように、相互に対して動作可能に連結され相互に連係することが可能である。
【0056】
上記の詳細な説明は、詳細な説明の一部を構成する添付の図面への参照を含む。図面は、本発明を実施し得る実施形態を例として具体的に示すものである。これらの実施形態は、本明細書では「実施例」とも呼ばれる。かかる実施例は、図示または説明されるものに対して追加的に要素を備えることが可能である。しかし、図示または説明された要素のみが設けられた実施例もまた、本発明者らは予期している。さらに、ある特定の実施例(もしくはその1つまたは複数の態様)に関連してあるいは本明細書において図示または説明される他の実施例(もしくはその1つまたは複数の態様)に関連して図示または説明される要素の任意の組合せまたは並べ替えを使用した実施例(もしくはその1つまたは複数の態様)もまた、本発明者らは予期している。
【0057】
本文献では、「1つの(a、an)」という用語は、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」のいかなる他の例または使用とは関係なく、特許文献では一般的であるように1つまたは2つ以上を含むものとして使用される。本文献では、「または」という語は、特に別様のことが示唆されない限り、例えば「AまたはB」が「AであるがBではない」、「BではあるがAではない」、および「AおよびB」を含むように非排他的であるものを示すために使用される。本文献では、「含む(including)」および「その場合に(in which)」という語は、「備える(comprising)」および「そこで(wherein)」というそれぞれの語のプレインイングリッシュによる均等表現として用いられる。さらに、添付の特許請求の範囲において、「含む」および「備える」という語は、オープンエンドな表現であり、すなわちある請求項においてかかる語の目的語として列挙される要素に加えてさらなる要素を含むシステム、デバイス、物品、組成、配合物、またはプロセスもまた、その請求項の範囲内に含まれるものとしてみなされる。さらに、添付の特許請求の範囲では、「第1の」、「第2の」、および「第3の」等の語は、単なる識別語として用いられ、その対象語に対して数値的要件を課すことを意図したものではない。
【0058】
本文献と参照により組み込まれる任意の文献との間において用語の使用法に不一致がある場合には、本文献における使用法が優先される。本文献では、「含む(including)」および「その場合に(in which)」という語は、「備える(comprising)」および「そこで(wherein)」というそれぞれの語のプレインイングリッシュによる均等表現として用いられる。さらに、添付の特許請求の範囲において、「含む」および「備える」という語は、オープンエンドな表現であり、すなわちある請求項においてかかる語の目的語として列挙される要素に加えてさらなる要素を含むシステム、デバイス、物品、組成、配合物、またはプロセスもまた、その請求項の範囲内に含まれるものとしてみなされる。
【0059】
上記の説明は、例示を意図したものであり、非限定的なものである。例えば、上述の例(またはその1つまたは複数の態様)は相互に組み合わせて使用されてもよい。例えば当業者は、上述の考察に基づき他の実施形態を用いることが可能である。要約の章は、本技術の開示の本質を迅速に把握することを読者に可能ならしめるために設けられる。要約は、特許請求の範囲またはその意味の解釈または限定を行うために用いられるものではないという理解のもとにおいて提示される。さらに、上記の詳細な説明では、様々な特徴が、本開示を簡略化するために共にグループ化される場合がある。これは、特許請求されない開示特徴がいずれかの請求項に対して必須のものであることを意図したものであると解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、ある特定の開示される実施形態の特徴の一部に存し得る。したがって、添付の特許請求の範囲は、実施例または実施形態として、本章の「発明を実施するための形態」に組み込まれ、各請求項は、それ自体において独立した実施形態として存在する。さらに、かかる実施形態は、様々な組合せまたは並べ替えにおいて相互に組み合わせることが可能であることが予期される。本発明の範囲は、かかる特許請求の範囲に含まれるすべての範囲の均等物と共に、添付の特許請求の範囲を参照として決定されるべきである。
【符号の説明】
【0060】
100 医学的介入デバイス
102 遠位部分、遠位端部
104 ハンドル部分、ハンドル
106 中間部分
108 ジョー
110 切断ブレード
200 ハンドル設計
204 ハンドル
212 枢動アーム、フィンガーアーム
214 本体部分、本体
216 バー部分
218 ダブルフィンガーループ、シングルフィンガーループ、フィンガーループ
220 延長部分
222 ループテイル
224 アームリンケージシステム
226 動作変換スライド
228 スロット、回転制御ノブ
230 関節動作制御ノブ
232 第1の動作範囲
234 第2の動作範囲
304 ハンドル
312 アーム
314 本体部分、本体
316 バー部分
318 シングルフィンガーループ
328 回転制御ノブ
330 関節動作制御ノブ
336 切断ブレード作動デバイス
338 エネルギー作動デバイス、エネルギー作動特徴部
340 フィンガーレスト
404 ハンドル
412 フィンガーアーム
414 本体
416 バー部分
418 シングルフィンガーループ、ダブルフィンガーループ、フィンガーループ
420 延長部分
428 関節動作制御ノブ
430 回転制御ノブ
436A 切断ブレード作動デバイス、プランジャ
436B 切断ブレード作動デバイス、レバー
442 押下げ可能ボタン
504 ハンドル
512 フィンガーアーム
514 ハウジング、本体
518 フィンガーループ
528 回転制御ノブ
530 関節動作制御ノブ
536 切断ブレード作動デバイス
538 エネルギー作動特徴部
604 ハンドル
612 フィンガーアーム
614 ハウジング、本体
628 回転制御ノブ
630 関節動作制御ノブ
636 切断ブレード作動デバイス
638 エネルギー作動特徴部
700 医学的介入デバイス
702 遠位端部、遠位部分
704 ハンドル
706 中間部分
708 ジョー
710 切断ブレード
712 フィンガーアーム
714 本体部分、本体
728 回転および/または関節動作制御ノブ、周方向延在ノブ
730 回転および/または関節動作制御ノブ、周方向延在ノブ
736 切断ブレード作動インターフェース
738 エネルギー作動特徴部
744 把持表面
746 スロット
748 近位方向延在タブ
750 固定ピン
752 弧状スロット
754 外方ハウジング
756 内方ハウジング
758 駆動ロッド
760 作動ストラット
762 内部二つ折り機構
764 第1のレッグ
766 第2のレッグ
768 長穴、スロット
770 切断ブレード駆動インターフェース
772 結合ロッド
774 ジョー駆動インターフェース
776 スリーブ
778 軸受、ローラ、またはピン
780 遠位ランプ
782 通電ワイヤ
804 ハンドル
812 フィンガーアーム
814 本体
818 フィンガーループ
836 切断ブレード作動インターフェース
904 ハンドル
912 フィンガーアーム
914 本体部分
936 切断ブレード作動インターフェース
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11A
図11B-11D】
図11E
図11F
図11G
図11H
図11I
図11J
図11K
図11L
図11M
図11N
図11O
図11P
図11Q
図11R
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
【手続補正書】
【提出日】2024-06-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医学的介入デバイスであって、
1対のジョーを備える遠位端部と、
前記遠位端部に対して操作可能に結合されたハンドルであって、
枢支点にて前記ハンドルに対してそれぞれが連結され、少なくとも1つのフィンガーループまで近位方向に延在する1対の枢動フィンガーアームであって、前記遠位端部にある前記対のジョーを開閉するように構成された1対の枢動フィンガーアーム、および
前記ハンドルの上におよび前記対の枢動フィンガーアームのそれぞれの前記枢支点の遠位の位置に配置された少なくとも1つの作動インターフェース
を備える、ハンドルと
を備える、医学的介入デバイス。
【請求項2】
実施される手技のタイプに応じて概して水平配向および概して垂直配向において使用するように構成される、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つの作動インターフェースは、切断ブレード作動インターフェースである、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項4】
前記切断ブレード作動インターフェースは、レバーを備える、請求項3に記載の医学的介入デバイス。
【請求項5】
前記ジョーが実質的に閉じられる場合を除いては前記レバーの作動を防止するインターロックをさらに備える、請求項4に記載の医学的介入デバイス。
【請求項6】
前記レバーは1対のレバーを備える、請求項4に記載の医学的介入デバイス。
【請求項7】
前記切断ブレード作動インターフェースは、2つの切断ブレード作動インターフェースを備える、請求項3に記載の医学的介入デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの作動インターフェースは、エネルギー作動特徴部である、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つの作動インターフェースは、回転制御ノブである、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つの作動インターフェースは、関節動作制御ノブである、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項11】
前記対のフィンガーアームのうちの第1のフィンガーアームの動作は、前記対のフィンガーアームのうちの第2のフィンガーの動作に依拠する、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項12】
前記対のフィンガーアームの前記依拠的動作を確立するために動作変換スライドをさらに備える、請求項11に記載の医学的介入デバイス。
【請求項13】
遠位端部に切断ブレードを備え、前記切断ブレードの作動は選択された動作範囲にわたり前記枢動フィンガーアームを移動させることにより実施される、請求項1に記載の医学的介入デバイス。
【請求項14】
医学的介入デバイスの遠位端部を制御するためのハンドルであって、
本体と、
枢支点にて前記本体に対してそれぞれが枢動可能に固定された1対の枢動フィンガーアームであって、前記1対の枢動フィンガーアームのそれぞれが、少なくとも1つのフィンガーループを有し、前記枢動フィンガーアームは、前記遠位端部にある1対のジョーを開閉するように構成される、1対の枢動フィンガーアームと、
前記ハンドルの上におよび前記対の枢動フィンガーアームのそれぞれの前記枢支点の遠位の位置に構成された少なくとも1つの作動インターフェースと
を備える、ハンドル。
【請求項15】
医学的介入デバイスであって、
1対のジョーを備える遠位端部と、
前記遠位端部に対して操作可能に結合されたハンドルであって、
前記遠位端部にある前記対のジョーを開閉するように構成された1対の枢動フィンガーアームであって、前記対のジョーの間に配置されて前記対の枢動フィンガーアームの遠位端部に少なくとも1つの枢支点を規定するアームリンケージシステムを有する、1対の枢動フィンガーアーム、
前記枢支点の遠位にあり前記対のジョーの回転を制御するように構成された回転制御ノブ、および
前記枢支点の遠位にあり前記対のジョーの関節動作を制御するように構成された関節動作制御ノブ
を備えるハンドルと
を備える、医学的介入デバイス。
【請求項16】
前記リンケージシステムは、前記対のフィンガーアームのうちの第1のフィンガーアームの動作が前記対のフィンガーアームのうちの第2のフィンガーアームの動作に依拠するようなものである、請求項15に記載の医学的介入デバイス。
【請求項17】
前記対のフィンガーアームの前記依拠的動作を確立するために動作変換スライドをさらに備える、請求項16に記載の医学的介入デバイス。
【請求項18】
前記対の枢動フィンガーアームのそれぞれが、少なくとも1つのフィンガーループを備える、請求項15に記載の医学的介入デバイス。
【国際調査報告】