(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】ジブクレーンカートアセンブリ
(51)【国際特許分類】
C10B 29/02 20060101AFI20240927BHJP
B66C 17/06 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
C10B29/02
B66C17/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024547176
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-06-13
(86)【国際出願番号】 US2022078043
(87)【国際公開番号】W WO2023064854
(87)【国際公開日】2023-04-20
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524144202
【氏名又は名称】ヴァノカー レフラクトリーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サフリン ポール エイ.
(72)【発明者】
【氏名】マイダ リチャード エム.
【テーマコード(参考)】
3F203
【Fターム(参考)】
3F203AA10
3F203BA01
3F203CA02
3F203CB01
3F203CC01
3F203CC02
3F203CC03
3F203CC04
3F203DA01
3F203EB01
(57)【要約】
ジブクレーンカートアセンブリは、近位面及び遠位面を有するとともに、近位面と遠位面との間に補強構造を有するプラットフォームと、プラットフォームの近位面から延びる一対のマストであって、当該マストに移動可能に固定されたジブアームをそれぞれ有する一対のマストと、プラットフォームに固定された一組の車輪と、を備える。一組の車輪は、コークス炉バッテリのカートトラック用に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位面及び遠位面を有するとともに、前記近位面と前記遠位面との間に補強構造を有するプラットフォームと、
前記プラットフォームの前記近位面から延びる一対のマストであって、移動可能に固定されたジブアームをそれぞれ有する一対のマストと、
前記プラットフォームに固定された一組の車輪と、
を備える、ことを特徴とするジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項2】
前記一組の車輪は、コークス炉バッテリのカートトラック用に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項3】
前記マストの各々は、前記プラットフォームから延びるサポート部材によって支持されている、ことを特徴とする請求項1に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項4】
前記補強構造は、
連結された複数の外側部材と、
複数の内側部材と、
を備え、
前記複数の内側部材の一部は、前記複数の外側部材の一部に接続され、前記複数の内側部材の一部は、前記複数の内側部材の一部に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項5】
前記一組の車輪のうちいくつかの車輪は第1のフランジを含み、前記一組の車輪のうちいくつかの車輪は第2のフランジを含み、
前記第2のフランジは、前記第1のフランジと整列しておらず、
前記第1のフランジ及び前記第2のフランジは、前記カートトラックに接触するように配置されている、ことを特徴とする請求項2に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項6】
前記各ジブアームは、当該ジブアームに移動可能に取り付けられたホイストを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項7】
前記プラットフォームの前記近位面は、当該近位面に配置された少なくとも1つの床部材を含む、ことを特徴とする請求項4に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項8】
前記ジブアームの各々は、前記一対のマストの各々にヒンジで連結されている、ことを特徴とする請求項1に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項9】
前記プラットフォームの前記近位面に固定された少なくとも1つのカウンタウェイトをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項10】
近位面及び遠位面を有するとともに、前記近位面と前記遠位面との間に補強構造を有するプラットフォームと、
前記プラットフォームの前記近位面から延びる少なくとも1つのマストであって、当該少なくとも1つのマストに移動可能に固定されたジブアームを有する少なくとも1つのマストと、
前記プラットフォームに固定された一組の車輪と、
を備え、
前記補強構造は、
連結された複数の外側部材と、
複数の内側部材と、
を備え、
前記複数の内側部材の一部は前記複数の外側部材の一部に接続され、前記複数の内側部材の一部は前記複数の内側部材の一部に接続される、ことを特徴とするジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項11】
前記一組の車輪は、コークス炉バッテリのカートトラック用に配置されている、ことを特徴とする請求項10に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項12】
前記マストは、前記プラットフォームから延びるサポート部材によって支持されている、ことを特徴とする請求項10に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項13】
前記プラットフォームの前記近位面から延びる第2のマストをさらに含み、
前記第2のマストは、前記少なくとも1つのマストに対して遠位側に配置され、
前記第2のマストは、当該第2のマストに移動可能に固定されたジブアームを有する、ことを特徴とする請求項10に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項14】
前記一組の車輪のうちいくつかの車輪は、第1のフランジを含み、前記一組の車輪のうちのいくつかの車輪は、第2のフランジを含み、
前記第2のフランジは、前記第1のフランジと整列しておらず、
前記第1のフランジ及び前記第2のフランジは、前記カートトラックに接触するように配置されている、ことを特徴とする請求項11に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項15】
前記各ジブアームは、当該ジブアームに移動可能に取り付けられたホイストを含む、ことを特徴とする請求項13に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項16】
前記プラットフォームの前記近位面は、当該近位面に配置された少なくとも1つの床部材を含む、ことを特徴とする請求項10に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項17】
前記ジブアームの各々は、一対の前記マストの各々にヒンジで連結されている、ことを特徴とする請求項13に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項18】
近位面及び遠位面を有するとともに、前記近位面と前記遠位面との間に補強構造を有するプラットフォームと、
前記プラットフォームの前記近位面から延びる第1のマストと、
前記プラットフォームの前記近位面から延びる第2のマストと、
前記プラットフォームに固定された一組の車輪と、
を備え、
前記第1のマストは、当該第1のマストに移動可能に取り付けられたジブアームを有し、前記ジブアームは、当該ジブアームに移動可能に取り付けられた第1のホイストを有し、
前記第2のマストは、当該第2のマストに移動可能に取り付けられたジブアームを有し、前記ジブアームは、当該ジブアームに移動可能に取り付けられた第2のホイストを有し、
前記補強構造は、
連結された複数の外側部材と、
複数の内側部材と、
を備え、
前記複数の内側部材の一部は前記複数の外側部材の一部に連結され、前記複数の内側部材の一部は前記複数の内側部材の一部に連結される、ことを特徴とするジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項19】
前記一組の車輪は、コークス炉バッテリのカートトラック用に配置されている、ことを特徴とする請求項18に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【請求項20】
前記プラットフォームの前記近位面に固定された少なくとも1つのカウンタウェイトと、
前記プラットフォームの前記近位面に固定された少なくとも1つの床材と、
をさらに備える、ことを特徴とする請求項18に記載のジブクレーンカートアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年10月15日に出願された米国仮出願第63/262,572号の工業所有権の保護に関するパリ条約のストックホルム法第4条及び第8条に基づく利益を主張するものであり、この出願は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、クレーンアセンブリに関し、より詳細には、コークス炉の建設及び解体に利用されるジブクレーンアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
リフティングギアとしても知られるリフティング装置は、荷の上げ下ろしに使用可能な機器の総称である。リフティング装置の一例として、ジブ又はジブアームは、多くの種類のクレーンで、メインサポートから離れた荷を支えるために使用される水平又は略水平のビームである。通常、ジブアームは垂直マスト又はタワーに取り付けられるか、傾斜ブームに取り付けられる。デリック等のジブを具備しない構造では、荷はブームから直接吊られるが、変則的にジブと呼ばれることがある。リフティング装置は、石炭を加熱してコークスを製造するためのコークス炉バッテリの建設及び解体に利用される。このバッテリには、加熱壁で仕切られた40~100のコークスチャンバ又は炉が横方向に配列されることがある。
【0004】
しかし、現在のリフティング装置は、その巨大なサイズからして、コークス炉バッテリ全体をカバーするものではない。そのため、コークス炉バッテリの別の部分を建設/解体するためには、リフティング装置を解体して移動し、再構築しなければならない。これには時間とコストがかかる。さらに、運搬可能なリフティング装置は地上から延びており、コークス炉バッテリの周囲を移動しなければならないが、コークス炉バッテリが構内の他の構造物に近接していることがあるため、非常に困難な場合が多い。
【0005】
多くのコークス炉バッテリの設計では、貯蔵庫からコークス炉バッテリの各コークス炉まで石炭を輸送するため、ラリーカートと呼ばれる車両が走行するレールがあらかじめ設置されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そのため、コークス炉バッテリの建設及び解体に使用することができ、その周辺を容易に移動可能なジブクレーンカートアセンブリの必要性が長い間求められていた。
【0007】
以前より、コークス炉バッテリにおける既存のレールを利用したジブクレーンカートアセンブリの使用を望むニーズもあった。
【0008】
また、コークス炉バッテリの建設のために、個々の又は複数の構成部品(ブロック及び/又はレンガ)の重量を支えるように配設されるジブクレーンアセンブリの必要性も長い間求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書に例示される態様によれば、本発明は、ジブクレーンカートアセンブリを提供する。ジブクレーンカートアセンブリは、近位面及び遠位面を有し、近位面と遠位面との間に補強構造を有するプラットフォームと、プラットフォームの近位面から延びる一対のマストであって、移動可能に固定されたジブアームをそれぞれ有する一対のマストと、プラットフォームに固定された一組の車輪と、を備える。一組の車輪は、コークス炉バッテリのカートトラック、具体的には、ラリーカートトラック用に配置されている。
【0010】
いくつかの実施例において、ジブクレーンカートアセンブリの補強構造は、連結された複数の外側部材と、複数の内側部材と、をさらに含む。複数の内側部材の一部は、複数の外側部材の一部に接続され、複数の内側部材の一部は、複数の内側部材の一部に接続される。ジブクレーンカートアセンブリのプラットフォームは、プラットフォームの近位面に固定された少なくとも1つのカウンタウェイトを含んでもよい。
【0011】
いくつかの実施例では、本発明のジブクレーンカートアセンブリは、近位面及び遠位面を有し、近位面と遠位面との間に補強構造を有するプラットフォームと、プラットフォームの近位面から延びる少なくとも1つのマストであって、マストに移動可能に固定されたジブアームを有する少なくとも1つのマストと、プラットフォームに固定された一組の車輪と、を備える。補強構造は、連結された複数の外側部材と、複数の内側部材と、を含む。複数の内側部材の一部は複数の外側部材の一部に連結される。複数の内側部材の一部は複数の内側部材の一部に連結される。一組の車輪はコークス炉バッテリのカートトラック用に配置される。
【0012】
いくつかの実施例では、第1のマストは第1のサイドビームに対して垂直に配置される。いくつかの実施例において、前ビームと後ビームとの間に中間ビームが配置されている。中間ビームは、前ビームと後ビームとの間に間隔をあけて配置される。いくつかの実施例において、ジブクレーンカートアセンブリは、第1のマストからフレームまで延びる少なくとも1つのサポートビームをさらに備える。いくつかの実施例において、少なくとも1つのサポートビームは、マストから第1のサイドビームまで延びる第1のサポートビームと、マストから中間ビームまで延びる第2のサポートビームと、を備える。いくつかの実施例では、第1のジブアームアセンブリは、マストに回転可能に連結された連結ビームと、連結ビームに固定されたアームと、を備える。いくつかの実施例では、アームは連結ビームに対して垂直である。いくつかの実施例では、アームは、連結ビームに連結された第1の端部と、第2の端部と、を含む。第1の端部は、当該端部に近接して配置された第1のストップを含み、第2の端部は、当該端部に近接して配置された第2のストップを含む。いくつかの実施例では、連結ビームは複数のヒンジを介してマストに連結される。
【0013】
いくつかの実施例では、ジブクレーンカートアセンブリは、第2のサイドビームの上面に連結された第2のマストをさらに備える。いくつかの実施例において、ジブクレーンカートアセンブリは、第2のマストに回転可能に連結された第2のジブアームアセンブリをさらに備える。いくつかの実施例において、ジブクレーンカートアセンブリは、フレームの底面に回転可能に連結された複数の車輪をさらに備える。いくつかの実施例において、複数の車輪は、第1のフランジを含む第1の車輪と、第2のフランジを含む第2の車輪と、を備える。第2のフランジは、第1のフランジと整列していない。いくつかの実施例において、ジブクレーンカートアセンブリは、ジブアームアセンブリ上に配置され、ジブアームアセンブリに対して軸方向に移動可能であるホイストをさらに備える。
【0014】
本明細書で記載のジブクレーンカートの様々な実施例は、既存のラリーカートレールに使用可能なクレーンアセンブリを提供し、クレーンアセンブリ、各々のマスト及びジブアームアセンブリが2トンのコークス炉ブロック及び/又はレンガを収容することを可能にする補強構造を備える。また、クレーンアセンブリは、カウンタウェイトを含む。カウンタウェイトは、個々のブロック及び/又はレンガが各々のマスト及びジブアームアセンブリを介してクレーンアセンブリのプラットフォームから移動するときに、アセンブリがラリーカートレールから外れるのを防止する。
【0015】
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点は、図面及び特許請求の範囲を考慮して、本開示の以下の詳細な説明を検討すれば容易に明らかになるであろう。
【0016】
添付の概略的な図面を参照して複数の実施例を例示する。図面において、対応する参照符号は対応する部品を示している。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、コークス炉バッテリの一実施例を示す全体的な斜視図である。
【
図2】
図2は、ジブクレーンカートアセンブリの使用状態を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2に示す本発明のプラットフォーム200、車輪セット300、床材400及びカウンタウェイト450付き床材の分解斜視図である。
【
図5】
図5は、
図2に示す本発明の第1のマスト500及びジブアーム550の分解斜視図である。
【
図6】
図6は、ブロック800を移動するジブクレーンカートアセンブリ100の斜視図図である。
【
図7】
図7は、ブロック800を移動するジブクレーンカートアセンブリ100の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
はじめに、異なる図面に付された同様の図面番号は、同一又は機能的に類似した構造要素を識別することを理解されたい。特許請求の範囲は、開示された態様に限定されないことを理解されたい。
【0019】
さらに、本発明は、開示された特定の方法、材料及び変更形態に限定されず、適宜変更可能であることを理解されたい。また、本明細書で使用される用語は、特定の態様を説明するためだけのものにすぎず、特許請求の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0020】
他に定義しない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は、本発明が関連する技術分野における当業者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載したものと類似又は同等の方法、装置又は材料が例示的な実施例の実施又は試験に使用され得ることを理解されたい。本発明のアセンブリは、油圧、電子機器、空気圧及び/又はバネによって駆動され得る。
【0021】
「実質的に」という用語は、「略」、「非常に近似した」、「約」、「ほぼ」、「周囲」、「境界」、「近傍」、「本質的に」、「近傍の」、「近似した」等の用語と同義であり、このような用語は、本明細書及び特許請求の範囲に使用されるように互換可能に使用され得ることを理解されたい。「近接する」という用語は、「近傍」、「近傍の」、「近い」、「隣接」、「隣接した」などの用語と同義であり、このような用語は、本明細書及び特許請求の範囲に使用されるように互換可能に使用され得ることを理解されたい。「約」という用語は、特定した値の10%以内の値を意味することを意図している。
【0022】
本出願における「又は」の使用は、別段の記載がない限り、「非排他的」なものであることを理解されたい。例えば、「項目xは、A又はBである」という場合、これは以下のいずれかを意味すると理解されたい。(1)項目xは、AとBのいずれか一方のみである、(2)項目xは、AとBの両方である。換言すると、「又は」という用語は、「排他的な又は」を定義するために使用されるものではない。例えば、「項目xはA又はBである」という文に対する「排他的な又は」は、xがA及びBの一方のみであることを必要とする。さらに、本明細書で使用しているように、「及び/又は」とは、記載する要素又は条件の1つ以上が含まれるか又は発生することを示すために使用する文法的な接続詞を意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素及び/又は第3の要素を備える装置とは、以下の構造のいずれか1つとして解釈されることを意図している。第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素及び第2の要素を備える装置、第1の要素及び第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素及び第3の要素を備える装置、あるいは、第2の要素及び第3の要素を備える装置。
【0023】
さらに、本明細書で使用される場合、システム又は要素と組み合わせた「少なくとも1つを備える」及び「少なくとも1つを含む」という語句は、システム又は要素が、語句の後に列挙された要素の1つ以上を含むことを意味することを意図している。例えば、「第1の要素;第2の要素;及び第3の要素のうち少なくとも1つを備える装置」とは、以下の構造のいずれか1つとして解釈されることを意図している。第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素及び第2の要素を備える装置、第1の要素及び第3の要素を備える装置、第1の要素及び第2の要素を備える装置、第1の要素及び第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素及び第3の要素を備える装置、あるいは、第2の要素及び第3の要素を備える装置。本明細書において、「以下の少なくとも1つに使用される」という表現が使用される場合も、同様に解釈されることを意図している。
【0024】
「回転不能に連結された」要素とは、要素の1つが回転するたびに、全ての要素が回転するように要素が連結され、要素間の相対回転が不可能であることを意味する。回転不能に連結された要素同士の半径方向及び/又は軸方向の移動は可能であるが、必須ではない。「回転可能に連結された」要素とは、要素が互いに対して回転可能であることを意味する。
【0025】
次に図面について説明すると、
図1は、本発明が好ましく適用されるコークス炉バッテリ及び設備の一般的な実施例を示している。コークス工場10は、コークス炉バッテリ20を含む。コークス炉バッテリ20は、概して、ヒートウォールによって分離された複数の個別のコークス炉を備える。コークス炉バッテリ20に沿って、かつ概して隣接して、プッシャトラック41が配設されており、プッシャトラック41上にはプッシャ40が配設されている。プッシャ40は、プッシャトラック41に沿って移動するように配置されている。プッシャ40は、コークス炉バッテリ20の個々のコークス炉内のコークスを、個々の炉を通して、プッシャトラック41に近接する側から、コークス炉バッテリ20の反対側に配置されたクエンチカー(quench car)トラック51に近接する側へ押し出すように配置される。クエンチカー50は、コークスをクエンチタワー52に搬送するためにクエンチカートラック51に沿って移動するように配置されており、プッシャ40がコークスをコークス炉バッテリ20から押し出し、クエンチカー50がコークスを受ける。クエンチタワー52は、炉からクエンチカー50が受けたコークスを冷却するために配設されている。コークス炉バッテリ20の上部70には、石炭貯蔵庫30及び石炭コンベヤ31が配置されている。石炭貯蔵庫30は、概して、コークス炉バッテリ20の個々の炉に供給される石炭を貯蔵する。コークス揚場(wharf)60は、概して、コークス炉バッテリ20の一方の側に配置され、一般にコークスの積み下ろしが行われる特定領域である。また、コークス炉バッテリ20の一方の側には、コークス炉バッテリ20の熱を生成するために燃焼された燃料を排出する排出装置として機能する燃焼スタック61が示されている。
図1に示したコークス工場10は単に例示的なものであり、本明細書で説明するジブクレーンカートアセンブリ100(
図2に示す)は他の様々な設計及び組合せで使用され得ることを理解されたい。
【0026】
図1及び
図2を参照して、以下説明する。
図2は、使用中のジブクレーンカートアセンブリ100を示している。具体的には、アセンブリ100は、コークス炉の上部70のラリーカートトラック80に係合される(上部70及びラリーカートトラック80の断面を
図2に概略図示する)。ラリーカートトラック80は、レール81及びレール82を含む(「ラリーカー」又は「ラリーカート」、
図1の例ではラリーカート83によってコークス炉に微粉炭混合物が導入、すなわち「充填」されることは当技術分野で周知である。ラリーカート83は、コークス炉バッテリの上部に沿って延びるトラック(軌道)に亘って移動する鉄道車両のようなものである)。各炉は「充填ポート」を有する。これは蓋付きのドアであり、ラリーカート83が微粉炭を装入するために炉の上に位置するときに取り外される。アセンブリ100はラリーカートトラック80上に示されているが、アセンブリ100はコークス炉の外側における種々の異なるレールトラック上で使用され得ることを理解されたい。代替例として、アセンブリ100は、クエンチカートラック51又はプッシャトラック41(
図1参照)上で使用されてもよい。アセンブリ100は、プラットフォーム200上に配置された車輪セット300を介してラリーカートトラック80に係合する。プラットフォーム200は、その上に建設用又は解体用の複数のコークス炉ブロック又はレンガ、ブロック801~805を保持するように配置される。第1のマスト500及び第2のマスト600は、プラットフォーム200から延在し、ジブアーム550及びジブアーム650をそれぞれ有する。第1のマスト500及び第2のマスト600のジブアーム550,650は、好ましくは、ホイスト(
図6,
図7に示す。さらに後述する)とともに配置され、ジブアーム550,650の各々に配置されたホイストの補助により、ブロック801~805をプラットフォーム200上に移動させ、かつプラットフォーム200から移動させるために回転する。
【0027】
図3は、ジブクレーンカートアセンブリ100の分解斜視図である。アセンブリ100は、概して、近位面202及び遠位面204を有するプラットフォーム200と、車輪セット300と、床材400と、カウンタウェイト450を有する床材と、移動可能に固定されて配置されたジブアーム550を有する第1のマスト500と、移動可能に固定されて配置されたジブアーム650を有する第2のマスト600と、を含む。車輪セット300は、取付手段を有する複数の車輪を備える。車輪セット300の各車輪の各取付手段は、プラットフォーム200の遠位面204に固定されるように配置される。床材400及びカウンタウェイト450を有する床材は、プラットフォーム200の近位面202に固定されるように配置される。ジブアーム550を有する第1のマスト500は、プラットフォーム200の近位面202に固定されるように配置される。ジブアーム650を有する第2のマスト600は、プラットフォーム200の近位面202に固定されるように配置される。
【0028】
図4は、プラットフォーム200、車輪セット300、床材400及びカウンタウェイト450付き床材の分解斜視図である。プラットフォーム200は、相互に連結された外側部材210,212,214,216によって形成されている。横方向部材220は、プラットフォーム200の内側部材であり、外側部材212と外側部材216との間に配置されて、外側部材212,216に連結されている。第1の内側部材230~第6の内側部材235は、外側部材210と横方向部材220との間に接続されて配置されている。第7の内側部材240~第13の内側部材246は、外側部材214と横方向部材220との間に接続されて配置されている。第14の内側部材250は、第3の内側部材232と第4の内側部材233との間に配置されて接続されている。好ましい実施例では、外側部材、内側部材及び横方向部材はアルミニウム製のI形のビーム(梁部材)であり、ブラケットを介して又は溶接により固定される。外側部材、内側部材及び横方向部材は、代替的に、鋼などの他の金属材料から形成されてもよいことを理解されたい。第1の内側部材230~第6の内側部材235、横方向部材220、第7の内側部材240~第13の内側部材246及び第14の内側部材250は、集合的に、外側部材210,212,214,216の間に配置された補強構造を形成する。補強構造は実質的に格子状の構造として図示されているが、代替例として、内側部材が外側部材及び横方向部材に接続されて、対角線に延在する十字構造などの構造であってもよい。補強構造により、プラットフォーム200は、積載される相当な重量、例えば、少なくとも4000ポンド又は2米トンを支えることができる。
【0029】
いくつかの実施例において、床材400は、第1のパネル402、第2のパネル406及び第3のパネル410を備える。いくつかの実施例では、カウンタウェイト450を有する床材は、第4のパネル452及びカウンタウェイト460を有する。第1のパネル402、第2のパネル406及び第3のパネル410は、各々の底面に設けられた取付面404,408,412をそれぞれ含む。取付面404,408,412は、プラットフォーム200の近位面202に固定されるように配置される。第4のパネル450は、取付面454及び上面456を含む。好ましくは、カウンタウェイト460は、上面456に配置されて上面456に固定される。取付面454は、プラットフォーム200の近位面202に固定されるように配置される。床材400,450は、集合的に、その上にコークス炉ブロック又はレンガを保持する面を提供する。マスト500及び/又は600がブロック又はレンガを移動させるとき(
図1参照)、床材400に配置されたブロック又はレンガが、プラットフォーム200を転倒させず、使用中に車輪セット300をレールトラックから離脱させないように、床材450はカウンタウェイト(460)を提供する。パネル(402,406,410,452)は、好ましくは、ダイヤモンドトレッドアルミニウムプレート(耐腐食性、商用グレード)であるが、代替的に、ステンレス鋼、鉄などの複数の異なる金属が使用され得ることを理解されたい。カウンタウェイト460は、様々な形態、例えば、一つ又は複数のブロック、シートなどから構成されてもよいし、複数の材料、例えば、鉛、鋼、重金属などから構成されてもよい。
【0030】
いくつかの実施例における車輪セット300は、取付手段をそれぞれ有する8つの個別の車輪を有する。車輪セット300の各車輪は、プラットフォーム200の遠位面204に、より好ましくは、外側部材212,216の遠位面に固定されるように配置される。上述したように、車輪セット300は、ラリーカートレール(
図2の80,81参照)に係合するように動作可能に配置され、ジブクレーンカートアセンブリ100がレール上を移動する。このような実施例では、車輪セット300は、相補的に対をなす車輪302を備え、車輪302は、車輪310及び車輪320を含む。図示の実施例では、車輪セット300は、相補的に対をなす4対の車輪を含む。車輪310,320の各々は、取付ブラケット314,324をそれぞれ含む。取付ブラケット314,324は、各々の車輪を回転可能に固定し、プラットフォーム200の遠位面204に係合させる。車輪310,320はフランジ312,322をそれぞれ有する。フランジ312,322は、相補的な一対の車輪302において車輪の異なる側で交互に配置されている。この配置により、ジブクレーンカートアセンブリ100がレールから脱輪するのを防止することができる。本質的に、隣接する車輪310,320のフランジ312,322を交互に配置することにより、車輪がレールの各々の側面に係合する。このため、ジブクレーンカートアセンブリ100は、第1の軸方向AD1及び第2の軸方向AD2には移動可能であるが、これに直交する方向(すなわち、車輪310,320の軸に平行な方向、つまり、方向D3,D4)には移動しない。
図1に示すように、本明細書に記載のレールは、通常、ジブクレーンカートアセンブリ100がその上をスライドするように、コークス炉バッテリ(
図1に示す)に配置される(又は配置されてもよい)(
図2参照)。ジブクレーンカートアセンブリ100が、コークス炉バッテリの上のトラック(好ましくは、ラリーカートトラック80又は代替的にプッシャトラック41又はクエンチカートラック51。
図1参照)に沿って容易にスライド可能、すなわち移動可能であることによって、コークス炉バッテリの迅速かつ容易な建設及び解体、すなわち、交換又は除去のためのブロック又はレンガの迅速かつ効率的な運搬が可能となる。
【0031】
図5は、第1のマスト500及びジブアーム550の分解斜視図である。以下の説明は、第2のマスト600及びジブアーム650にも適用され、500番台の参照符号は、第2のマスト600及びジブアーム650と同様に、600番台の構成要素に対応することを理解されたい。
【0032】
第1のマスト500は、概して、メインビーム502、第1のサポートビーム520、第2のサポートビーム530を有する。メインビーム502は、取付面504、設置面506、側面508及び後面510を含む。第1のサポートビーム520は、取付面522及び設置面524を含む。第2のサポートビーム530は、取付面532及び設置面534を含む。第1のサポートビーム520の取付面522は、溶接又はボルトなどの取付手段を介して、メインビーム502の側面508に接続されるように配置される。第2のサポートビーム530の取付面532は、溶接又はボルトなどの取付手段を介して、メインビーム502の後面510に接続されるように配置される。第1のマスト500が組み立てられると、メインビーム502、第1のサポートビーム520及び第2のサポートビーム530のそれぞれの設置面506,524,534は、プラットフォーム200の近位面202に接続されるように配置される(
図3参照)。メインビーム502、第1のサポートビーム520及び第2のサポートビーム530は、好ましくは鋼製I形梁であるが、例えば、アルミニウムなどの他の材料が使用されてもよいことを理解されたい。
【0033】
第1のマスト500のジブアーム550は、概して、サポートアーム552及び延長アーム570を有する。サポートアーム552は、下端554、後面556、前面558及び上端560から延在し、上端560に接続された接続プレート562を含む。延長アーム570は、前面558においてサポートアーム552に連結されている。延長アーム570は、遠位端572、近位端574、上面576及び複数のブラケット580,582,584を含む(ブラケット584に対して延長アームの反対側に設けられた別のブラケットを含むことを理解されたい)。複数のブラケットは、延長アーム570に可動に取り付けられたホイストの動きを制限するように動作可能に配置されている(
図6参照)。接続プレート562は、溶接又はボルトなどの取付手段を介して、サポートアームの上端560及び延長アーム570の上面576に固定される。サポートアーム552及び延長アーム570は、鋼鉄製Iビームであってもよいし、例えば、アルミニウムなどの他の材料を使用してもよいことを理解されたい。サポートアーム552及び延長アーム570は、延長アームの遠位端572から遠位及び近位に設けられ、少なくとも3000ポンドを保持するのに適した任意の材料から構成され得る。
【0034】
いくつかの実施例では、ジブアーム550は、サポートアーム552の後面556及びメインビーム502の取付面504に接続されたヒンジ590,592を介して第1のマスト500に可動に接続され、ジブアーム550が回転することを可能にする。すなわち、ジブアーム550及び第1のマスト500は回転可能に接続される。
【0035】
以下、
図6及び
図7を参照して説明を行う。
図6は、ブロック800を移動するジブクレーンカートアセンブリ100の斜視図であり、
図7は、その右側面図である。以下の説明は、ジブアーム550に関するものであるが、ジブアーム650にも適用可能であることを理解されたい。好ましい実施例では、ジブアーム550(及びジブアーム650)は、ホイスト700を摺動可能又は移動可能に受けるように配置される。ホイスト700は、ホイスト700が遠位端572と近位端574との間で延長アーム570に沿って移動可能なように、延長アーム570の上面576又は下面577のいずれかに配置される。ホイスト700は、コークス炉ブロック800,801を吊り上げることができる、すなわち、少なくとも4000ポンド(2米トン)の重量を吊り上げたり、吊り下げたりすることができる装置である。ホイスト700は、ホイスト700に接続された吊り下げ手段701を含む。この吊り下げ手段は、垂直方向(上下方向)に移動可能であり、コークス炉ブロック800,801を固定して吊り下げることができる。すなわち、吊り下げ手段は、少なくとも4000ポンド又は2米トンの重量を固定して吊り下げる可能な縄、チェーン、ロープなどの任意の形態をなす。
【0036】
ヒンジ590,592は、サポートアーム552が回転範囲RRに亘って回転軸RAXを中心に移動することを可能にする。回転範囲RRは、メインビーム502の取付面504により画定される限界LMT1,LMT2によって制限される。この実施例は単に例示的なものであり、特許請求の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0037】
ホイスト700が(
図7に示すように)コークス炉ブロック800をプラットフォーム200から遠ざける方向D1に移動させるとき、カウンタウェイト460は、アセンブリ100が転倒したり、車輪セット300がラリーカートレール(
図7にレール80を示し、
図2にレール80,81を示している)からずれたりするのを防止する。
【0038】
いくつかの実施例では、メインビーム502の取付面504は、取付面504が垂直方向VD1,VD2に移動することを可能にする手段とともに配置される。これにより、ヒンジ590,592及びジブアーム550をそれぞれ垂直方向VD1,VD2に移動させることができる。
【0039】
上述したように、車輪セット300は、アセンブリ100がレール80に沿って方向D1,D2に移動することを可能にする。いくつかの実施例では、車輪セット300は電動式であってもよいことを理解されたい。
【0040】
上記の開示の様々な態様及び他の特徴及び機能又はそれらの代替物は、多くの他の異なるシステム又は用途に望ましく組み合わされ得ることを理解されるであろう。現在予見されない又は予見されない様々な代替物、修正、変形又は改良が、当業者によってその後なされるが、これらもまた、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図する。
【符号の説明】
【0041】
10 コークス工場
20 コークス炉バッテリ
30 石炭貯蔵庫
31 石炭コンベア
40 プッシャ
41 プッシャトラック
50 クエンチカー
51 クエンチカートラック
52 クエンチタワー
60 コークス揚場
61 燃焼スタック
70 コークス炉バッテリの上部
80 ラリーカートレールトラック
81 ラリーカートレールトラック80のレール
82 ラリーカートレールトラック80のレール
83 ラリーカート
100 ジブクレーンカートアセンブリ
200 プラットフォーム
202 プラットフォーム200の近位面
204 プラットフォーム200の遠位面
210 第1の外側部材
212 第2の外側部材
214 第3の外側部材
216 第4の外側部材
220 横方向内側部材
230 第1の内側部材
231 第2の内側部材
232 第3の内側部材
233 第4の内側部材
234 第5の内側部材
235 第6の内側部材
240 第7の内側部材
241 第8の内側部材
242 第9の内側部材
243 第10の内側部材
244 第11の内側部材
245 第12の内側部材
246 第13の内側部材
250 第14の内側部材
300 車輪セット
302 車輪セット300の相補的な一対の車輪
310 相補的な一対の車輪302の第1の車輪
312 第1の車輪310のフランジ
314 第1の車輪310の取付ブラケット
320 相補的な一対の車輪302の第2車輪
322 第2の車輪320のフランジ
324 第2の車輪320の取付ブラケット
400 床材
402 第1のパネル
404 第1のパネル402の取付面
406 第2のパネル
408 第2のパネル406の取付面
410 第3のパネル
412 第3のパネル410の取付面
450 カウンタウェイト付き床材
452 第4のパネル
454 第4のパネル452の取付面
456 第4のパネル452の上面
460 カウンタウェイト
500 第1のマスト
502 メインビーム
504 メインビーム502の取付面
506 メインビーム502の設置面
508 メインビーム502の側面
510 メインビーム502の後面
520 第1のサポートビーム
522 第1のサポートビーム520の取付面
524 第1のサポートビーム520の設置面
530 第2のサポートビーム
532 第2のサポートビーム530の取付面
534 第2のサポートビーム530の設置面
550 第1のマスト500のジブアーム
552 ジブアーム550のサポートアーム
554 サポートアーム552の下端
556 サポートアーム552の後面
558 サポートアーム552の前面
560 サポートアーム552の上端
562 接続プレート
570 ジブアーム550の延長アーム
572 延長アーム570の遠位端
574 延長アーム570の近位端
576 延長アーム570の上面
577 延長アーム570の下面
580 延長アーム570のブラケット
582 延長アーム570のブラケット
584 延長アーム570のブラケット
600 第2のマスト
650 第2のマスト600のジブアーム
800 コークス炉ブロック
801 コークス炉ブロック
802 コークス炉ブロック
803 コークス炉ブロック
804 コークス炉ブロック
805 コークス炉ブロック
AD1 軸方向
AD2 軸方向
D1 第1の方向
D2 第2の方向
D3 第3の方向
D4 第4の方向
LMT1 第1の限界
LMT2 第2の限界
RAX 回転軸
RR 回転範囲
VD1 第1の垂直方向
VD2 第2の垂直方向
【国際調査報告】