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特表2024-536639コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック
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  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図1
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図2
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図3A
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図3B
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図3C
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図4
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図5
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図6A
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図6B
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図7A
  • 特表-コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック 図7B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】コークス炉バッテリーの加熱壁用のライザー一体型通気孔ブロック
(51)【国際特許分類】
   C10B 29/00 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
C10B29/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024547403
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 US2022078137
(87)【国際公開番号】W WO2023064915
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】63/262,571
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524144202
【氏名又は名称】ヴァノカー レフラクトリーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サフリン ポール エイ.
(72)【発明者】
【氏名】マイダ リチャード エム.
(57)【要約】
近位端と遠位端とを有するコークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックは、第1開口部と、前記第1開口部に配置されるライザーとを含む。前記第1開口部と離れて設けられた第2開口部と、前記第2開口部に配置される第2ライザーとをさらに含んでもよい。通気孔ブロックにおいて、前記ライザーは、前記近位端を越えて延びるように配置されるように構成されている。通気孔ブロックにおいて、前記第1ライザーは、前記近位端を越えて延びるように配置されるように構成されている。通気孔ブロックにおいて、前記第2ライザーは、前記近位端を越えて延びるように配置されるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端と遠位端とを有するコークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックであって、
第1開口部と、
前記第1開口部に配置されるライザーと、を備える通気孔ブロック。
【請求項2】
前記第1開口部と離れて設けられた第2開口部と、
前記第2開口部に配置される第2ライザーと、をさらに備える、請求項1に記載の通気孔ブロック。
【請求項3】
前記ライザーは、前記近位端を越えて延びるように配置されている、請求項1に記載の通気孔ブロック。
【請求項4】
前記第1ライザーは、前記近位端を越えて延びるように配置されている、請求項2に記載の通気孔ブロック。
【請求項5】
前記第2ライザーは、前記近位端を越えて延びるように配置されている、請求項2に記載の通気孔ブロック。
【請求項6】
突出部が延びる第1端部と、
凹部が形成される第2端部と、をさらに備える、請求項5に記載の通気孔ブロック。
【請求項7】
前記突出部は、少なくとも一部が前記凹部に設けられている、請求項6に記載の通気孔ブロック。
【請求項8】
コークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックであって、
上面と、
底面と、
前面と、
後面と、
第1側面と、
第2側面と、
前記上面から前記底面に延びる第1開口部と、
前記第1開口部に配置される第1ライザーと、を備える通気孔ブロック。
【請求項9】
前記第1側面はその中に凹部を有し、
前記第2側面は、そこから突出する突出部を有する、請求項8に記載の通気孔ブロック。
【請求項10】
前記上面は、少なくとも1つの溝を有する、請求項8に記載の通気孔ブロック。
【請求項11】
前記第1開口部は、少なくとも1つの壁により規定され、前記第1ライザーは前記少なくとも1つの壁から延びる、請求項8に記載の通気孔ブロック。
【請求項12】
前記第1ライザーは、前記上面から延びる凹部を有し、
前記第1ライザーは、前記底面内に皿部を有する、請求項8に記載の通気孔ブロック。
【請求項13】
前記上面から前記底面に延び、前記第1開口部と離れて設けられた第2開口部と、
前記第2開口部に配置される第2ライザーと、をさらに備える、請求項8に記載の通気孔ブロック。
【請求項14】
前記第2開口部は、少なくとも1つの壁により規定され、前記第2ライザーは前記少なくとも1つの壁から延びる、請求項13に記載の通気孔ブロック。
【請求項15】
前記第2ライザーは、前記上面に凹部を有し、前記底面に皿部を有する、請求項13に記載の通気孔ブロック。
【請求項16】
前記凹部は、
第1方向において同じ幅であり、前記第1方向に直交する方向である第2方向において幅が可変である、請求項15に記載の通気孔ブロック。
【請求項17】
加熱壁と、コークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックとを備え、
前記加熱壁は、
第1通気孔と、
前記第1通気孔と離れて設けられた第2通気孔と、を有し、
コークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックは、
上面と、
底面と、
前面と、
後面と、
第1側面と、
第2側面と、
前記上面から前記底面に延び、前記第1通気孔と連通する第1開口部と、
前記第1開口部に配置される第1ライザーと、を備えるコークス炉バッテリー。
【請求項18】
前記上面から前記底面に延び、前記第2通気孔と連通する第2開口部と、
前記第2開口部に配置される第2ライザーと、をさらに備える、請求項13に記載のコークス炉バッテリー。
【請求項19】
前記第1開口部は、少なくとも1つの壁により規定され、前記第1ライザーは前記少なくとも1つの壁から延び、
前記第2開口部は、少なくとも1つの壁により規定され、前記第2ライザーは前記少なくとも1つの壁から延び、
前記第1ライザーおよび前記第2ライザーの少なくともいずれか一方は、前記底面内に皿部を有し、
前記第1ライザーは前記上面に座ぐり凹部を有し、前記第2ライザーは前記上面に凹部を有する、請求項18に記載のコークス炉バッテリー。
【請求項20】
それぞれが通気孔を有する複数の通気孔ブロックと、
それぞれが前記複数の通気孔のいずれかに位置する少なくとも2つのライザーと、を備え、
前記少なくとも2つのライザーは、異なる高さであるコークス炉バッテリーの加熱壁。
【請求項21】
複数の通気孔ブロックを備え、
前記通気孔ブロックは、通気孔と、前記通気孔のいずれかに位置する少なくとも1つのライザーと、を有するコークス炉バッテリーの加熱壁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年10月15日に出願された米国仮特許出願第63/2162,571号の工業所有権の保護に関するパリ条約のストックホルム法第4条および第8条に基づく利益を主張するものであり、この出願は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、コークス炉に関し、より詳細には、通気孔における流体、ガス、および/または熱の適切な分散を促進するための統合されたライザーを含む通気孔ブロックに関する。
【背景技術】
【0003】
コークスは通常、コークス炉バッテリーの中で石炭を加熱することによって製造される。このバッテリーには、加熱壁により分離された状態で40から100を超えるコークス室や炉が横並びに設置されていることがある。この壁の中でガスが燃焼し、炉内に配置された石炭を加熱する。各炉の床レンガは、コーベルの上に置かれている。コーベルの下には再生器と呼ばれるエリアがある。再生器は、体積あたりの表面積が比較的大きいレンガで満たされているが、これは一般にレンガに形成されたスロットのためである。再生器では、排熱を利用して流入空気を予熱し、排出前に排熱を冷却する。スロットのあるレンガはチェッカーレンガと呼ばれ、排気廃熱から燃焼材料への熱伝達を促進する。再生器はコーベルを支える。コーベルはコークス炉の床レンガと加熱壁を支えている。加熱壁、床レンガ、コーベルは、伝統的に珪石レンガで作られてきた。
【0004】
石炭はコークス炉に投入される前に粉砕・混合される。ラリーカーが個々の炉にブレンドされた石炭を投入する。コークス炉では、18時間に亘り石炭は1800°Fまで加熱され、保温のために再生器が重要となる。その間、石炭の揮発分はオフガスに追いやられ(除去され)、「コークス」と呼ばれる純粋な炭素が残る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、現在のコークス炉用バッテリーの設計は、加熱壁、特に通気孔内の空気およびガスの流れを最適にすることができず、望ましくない加熱特性(すなわち、熱の損失、通気孔内の流体圧の上昇など)をもたらす。例えば、現在のコークス炉用バッテリーの設計は、炉壁全体の様々な高さレベルでガスと空気を混合しない。さらに、現在のコークス炉用バッテリーの設計では、通気孔内の適切な流体流量が確保されていない。
【0006】
従って、通気孔内の様々な高さで空気とガスを混合し、その中の空気とガスの流れを改善するために、その中に統合されたライザーを含む通気孔ブロックの必要性が従来から求められてきた。
【0007】
ライザーと一体型であり、高さの異なる2つのライザーを備えている通気孔ブロックに対するニーズが存在し続けてきた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、概略的に、近位端と遠位端とを有するコークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックであって、第1開口部と、前記第1開口部に配置されるライザーと、を備える通気孔ブロックを含む。通気孔ブロックは、前記第1開口部と離れて設けられた第2開口部と、前記第2開口部に配置される第2ライザーとをさらに含んでもよい。通気孔ブロックは、前記ライザーが、前記近位端を越えて延びるように配置されているように構成されてもよい。通気孔ブロックは、前記第1ライザーが、前記近位端を越えて延びるように配置されているように構成されてもよい。通気孔ブロックは、前記第2ライザーが、前記近位端を越えて延びるように配置されているように構成されてもよい。
【0009】
他の実施形態では、第1側面は凹部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2側面は突部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、上面は少なくとも1つの溝を有する。いくつかの実施形態では、第1の穴は少なくとも1つの壁に囲まれており、第1のライザーは少なくとも1つの壁から延びている。いくつかの実施形態では、前記第1のライザーは前記上面から延びる凹部を含む。いくつかの実施形態では、前記第1のライザーは前記底面から延びる皿部を含む。いくつかの実施形態では、前記通気孔ブロックは、前記上面から前記底面に延び、前記第1開口部と離れて設けられた第2開口部と、前記第2開口部に配置される第2ライザーとを含む。いくつかの実施形態では、前記第2開口部は少なくとも1つの壁により規定され、前記第2ライザーは前記少なくとも1つの壁から延びる。いくつかの実施形態では、前記第2ライザーは前記上面から延びる凹部を含む。いくつかの実施形態では、前記凹部は、第1方向において同じ幅であり、前記第1方向に直交する方向である第2方向において幅が可変である。いくつかの実施形態では、前記第2のライザーは前記底面から延びる皿部を含む。
【0010】
本発明は、概略的にコークス炉バッテリーを含む。前記コークス炉バッテリーは、加熱壁と、コークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックとを含み、前記加熱壁は第1通気孔と、前記第1通気孔と離れて設けられた第2通気孔と、を有し、コークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックは、上面と、底面と、前面と、後面と、第1側面と、第2側面と、前記上面から前記底面に延び、前記第1通気孔と連通する第1開口部と、前記第1開口部に配置される第1ライザーと、を含む。
【0011】
前記コークス炉バッテリーは、前記上面から前記底面に延び、前記第2通気孔と連通する第2孔部(開口部)と、前記第2開口部に配置される第2ライザーとをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、前記第1開口部は、少なくとも1つの壁により規定され、前記第1ライザーは前記少なくとも1つの壁から延びる。いくつかの実施形態では、前記第1ライザーおよび前記第2ライザーの少なくともいずれか一方は、前記底面から延びる皿部を有する。いくつかの実施形態では、前記第1ライザーは前記上面から延びる座ぐり凹部を有する。いくつかの実施形態では、前記第2ライザーは前記上面から延びる凹部を有する。いくつかの実施形態では、前記凹部の幅は可変である。いくつかの実施形態では、前記第2孔部(開口部)は、少なくとも1つの壁により規定され、前記第2ライザーは前記少なくとも1つの壁から延びる。
【0012】
本発明はさらにコークス炉バッテリーを含んでもよく、バッテリーは、加熱壁を含み、前記加熱壁は、第1通気孔と、前記第1通気孔と離れて設けられた第2通気孔と、を有し、コークス炉バッテリーの加熱壁用の通気孔ブロックは、上面と、底面と、前面と、後面と、第1側面と、第2側面と、前記上面から前記底面に延び、前記第1通気孔と連通する第1開口部と、前記第1開口部に配置される第1ライザーとを含む。前記コークス炉バッテリーは、前記上面から前記底面に延び、前記第2通気孔と連通する第2開口部と、前記第2開口部に配置される第2ライザーと、をさらに含んでもよい。前記コークス炉バッテリーは、前記第1開口部は、少なくとも1つの壁により規定され、前記第1ライザーは前記少なくとも1つの壁から延び、前記第2開口部は、少なくとも1つの壁により規定され、前記第2ライザーは前記少なくとも1つの壁から延び、前記第1ライザーおよび前記第2ライザーの少なくともいずれか一方は、前記底面内に皿部を有し、前記第1ライザーは前記上面から延びる座ぐり凹部を有し、前記第2ライザーは前記上面から延びる凹部を有するように構成されてもよい。
【0013】
概略的に、本発明の主目的は、複数の実施形態においてコークス炉バッテリーの加熱壁の通気孔内で空気およびガスの混合を提供することであり、具体的には、本発明のいくつかの実施形態において、通気孔ブロックは、空気およびガスの混合が通気孔ブロック内の異なる高さで起こり得るように構成され、それによって、より良好な燃焼特性を提供し、既存のコークス炉バッテリーの非効率性を潜在的に減少させ、既存のコークス炉バッテリーの修理中に本発明の通気孔ブロックが使用され得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、本発明は概略的にコークス炉バッテリーの加熱壁を含んでもよく、前記加熱壁はそれぞれが通気孔を有する複数の通気孔ブロックと、それぞれが前記複数の通気孔のいずれかに位置する少なくとも2つのライザーとを含み、前記少なくとも2つのライザーは、異なる高さである。
【0015】
他の構成では、本発明は概略的にコークス炉バッテリーの加熱壁を含んでもよく、前記加熱壁は複数の通気孔ブロックを含み、前記通気孔ブロックは、通気孔と、前記通気孔のいずれかに位置する少なくとも1つのライザーとを有する。
【0016】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴および利点は、図面および添付の特許請求の範囲に照らして、以下の発明の詳細な説明を検討すれば容易に明らかになるであろう。様々な実施形態が、対応する参照符号が対応する部品を示す添付の概略図面を参照しながら、例としてのみ開示される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明のいくつかの実施形態に係るコークス炉バッテリーの部分的な斜視図である。
図2図1の2-2線に沿った概略的なコークス炉バッテリーの部分断面図である。
図3A図1に示す通気孔ブロックの上部正面の斜視図である。
図3B図3Aに示す通気孔ブロックの底面後方の斜視図である。
図3C図3Aに示す通気孔ブロックの上面図である。
図4図3Aの4-4線に沿った概略的な通気孔ブロックの断面図である。
図5図3Aの5-5線に沿った概略的な通気孔ブロックの断面図である。
図6A図3Aに示す通気孔ブロックの他の構成を示す斜視図である。
図6B図6Aの6B-6B線に沿った概略的な断面図である。
図7A図3Aに示される通気孔ブロックの第2の他の構成の斜視図である。
図7B図7Aの7B-7B線に沿った概略的な断面図である。
【0018】
はじめに、異なる図面上に付された同様の図面番号は、同一または機能的に類似した構造要素を示すことを理解されたい。特許請求の範囲は、開示された態様に限定されないことを理解されたい。
【0019】
さらに、本開示は、記載された特定の方法論、材料および改変に限定されず、そのようなものとして、当然、変化し得ることが理解される。また、本明細書で使用される用語は、特定の態様を説明するためだけのものであり、特許請求の範囲を限定することを意図するものではないことが理解される。
【0020】
特段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野における当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されたものと類似または同等の方法、装置または材料が、例示的な実施形態の実施または試験において使用され得ることが理解されるべきである。本開示のアセンブリは、油圧、電子機器、空気圧、および/またはバネによって駆動され得る。
【0021】
「実質的に」という用語は、「ほぼ」、「ほとんど」、「約」、「非常に近い」、「周囲」、「境界」、「近傍」、「本質的に」、「近接した」、「近傍の」等の用語と同義であり、このような用語は、本明細書および特許請求の範囲に現れるように互換的に使用され得ることが理解されるべきである。「近接する」という用語は、「近傍」、「近い」、「隣接する」、「近傍」、「隣接する」などの用語と同義であり、このような用語は、本明細書および特許請求の範囲に現れるように、互換的に使用されてもよいことが理解されるべきである。「約」という用語は、規定値の10%以内の値を意味することを意図している。
【0022】
本出願における「または」の使用は、特段の記載がない限り、「非排他的」配置に関するものであることを理解すべきである。例えば、「項目xはAまたはBである」という場合、これは以下のいずれかを意味し得ると理解される:(1)項目xはAとBのいずれか一方のみである、(2)項目xはAとBの両方である。換言すれば、「または」は、排他的な配置を規定するために使用されるものではない。例えば、「項目xはAまたはBである」という文に対する「排他的または」配置は、xがAおよびBの一方のみであり得ることを必要とする。さらに、本明細書で使用される場合、「および/または」は、記載される要素または条件の1つ以上が含まれ得るかまたは発生し得ることを示すために使用される文法的接続詞を意味することが意図される。例えば、第1の要素、第2の要素および/または第3の要素を含む装置は、以下の構造配置のいずれか1つとして解釈されることが意図される:第1の要素を含む装置;第2の要素を含む装置;第3の要素を含む装置;第1の要素および第2の要素を含む装置;第1の要素および第3の要素を含む装置;第1の要素、第2の要素および第3の要素を含む装置;または、第2の要素および第3の要素を含む装置。
【0023】
さらに、本明細書で使用される場合、システムまたは要素と組み合わせた「少なくとも1つを含む(comprises)」および「少なくとも1つを含む(comprising)」という語句は、そのシステムまたは要素が、その語句の後に列挙された要素の1つ以上を含むことを意味することが意図される。例えば、「第1の要素;第2の要素;および第3の要素のうち少なくとも1つを含む装置」は、以下の構造配置のいずれか1つとして解釈されることを意図している:第1の要素を含む装置;第2の要素を含む装置;第3の要素を含む装置;第1の要素と第2の要素を含む装置;第1の要素と第3の要素を含む装置;第1の要素と第2の要素と第3の要素を含む装置;または、第2の要素と第3の要素を含む装置。本明細書において、「以下の少なくとも1つに使用される」という表現が使用される場合も、同様の解釈が意図される。
【0024】
本明細書でも使用されるように、「流体連通」、「連通」、および/またはその実質的に同等という用語は、2つ以上の構成要素が、物質、例えば、気体、流体などが、2つの構成要素間および/または2つの構成要素内を流れることができるように接続されていることを意味する。「流体連通」、「連通」、および/またはその同等物は、2つ以上の構成要素間の熱伝達を含むことも意図している。
【0025】
本明細書で使用される「表面」と「端部」という用語は、実質的に互換性があることを理解されたい。
【0026】
(コークス炉バッテリー)
ここで図を参照すると、図1は、本開示のいくつかの実施形態によるコークス炉バッテリー10の部分的な斜視図である。図2は、図1の2-2線に沿った概略的なコークス炉バッテリー10の部分断面図である。コークス炉バッテリー10は、概略的には、再生器20および1つ以上の炉34を含む。
【0027】
再生器20は、再生器領域24を形成するように間隔をあけて配置された複数の橋脚または支柱22を含む。いくつかの実施形態では、支柱22の各々は、複数のレンガまたはブロックを含む。支柱20は、コーベル40を支持する。コーベル40の各々は、複数のブロックを含む。いくつかの構成では、コーベル40は、複数の段に配置された複数のブロックを含む。
【0028】
コーベル40は、支柱20の上に配置され、コークス炉バッテリー10の炉セクションを支持する。具体的には、コーベル40は、床28、加熱壁30、および炉34に配置された石炭300を支持し、通気孔32と再生器20との間を空気が流れるようにし、および/または通気孔32にガスが注入されるようにする。例えば、ガスまたは燃料は、穴または貫通孔42を介して水平にコーベル40に注入され、貫通孔46を通って垂直に流れ、通気孔32に入る。空気は貫通孔48を通って通気孔32に流れ込み、そこで燃料と混合して燃焼し、加熱壁30を加熱し、こうして炉34に配置された石炭を調理してコークスに変える(図面に示された石炭300は単に代表的なものである。実際には、石炭はコークス炉に装入される前に粉砕され、混合される)。このような燃焼から排気ガスが発生し、これらの高温の排気ガスは貫通孔48を通って再生器領域24に流れ込み、それによって流入するガスおよび/または空気を予熱する。燃焼前に通気孔32に流入するガスおよび/または空気を予熱することは、冷たい燃料よりも効率的な気化およびより高い燃焼効率を生じるので望ましい。コークス炉バッテリー10は、1つまたは複数の貫通孔42を通るガス流を選択的に遮断するように動作可能に配置された遮断手段(図示せず)をさらに含んでもよい。遮断手段(例えば、バルブ)により、オペレータは、各通気孔32ひいては炉34内の温度を制御することができる。図1および図2に示されるように、コークス炉バッテリー10は、以下により詳細に説明されるように、コーベル40と再生器20と通気孔32との間の流体の最適な移動を促進するように動作可能に配置された1つまたは複数の通気孔ブロックまたはモジュール100をさらに含む。
【0029】
床28は、コーベル40上に配置され、および/またはコーベル40と係合する。床28は、炉34内の石炭を支持するように動作可能に配置される。床28は複数のブロックで構成されてもよく、複数のブロックは複数の段に配置されてもよい。加熱壁30は、コーベル40および/または床28上に配置され、そこにそれぞれ配置された通気孔32(図2の32A~32H)を含む。通気孔32(図2の通気孔32A~32H)は、貫通孔46および貫通孔48と流体連通している。炉天井は、加熱壁30に近接して、または加熱壁30の上に配置することができる。従って、コークス用炉34は、床28、加熱壁30、および炉天井によって形成される。バッテリー上部(図2において破線および「12」で表される)は、加熱壁30の上に配置することができ、通気孔32を囲むことができる。コークス炉10のいくつかの構成では、各通気孔32は、少なくとも1つの貫通孔46および少なくとも1つの貫通孔48と流体連通しており、それにより、ガス(貫通孔46を介して)および空気(貫通孔48を介して)がその通気孔に供給される。単一の通気孔に少なくとも1つのガス注入貫通孔46と空気注入貫通孔48を有する配置は、空気と燃料の望ましい燃焼混合物を提供する。さらに、通気孔ブロック100は、以下により詳細に説明されるように、通気孔32内の異なる高さレベルで空気およびガスが混合されるように、貫通孔46および貫通孔48に流体的に接続されたライザー、または垂直パイプを含む。
【0030】
図3Aは、通気孔ブロック100の上部正面の斜視図である。図3Bは、通気孔ブロック100の底面後方の斜視図である。図3Cは、通気孔ブロック100の上面立面図である。図4は、図3Aの4-4線に沿った概略的な通気孔ブロック100の断面図である。図5は、図3Aの5-5線に沿った概略的な通気孔ブロック100の断面図である。
【0031】
通気孔ブロック100は、前面152、後面154、上面156(または近位面)、底面158(または遠位面)、側面160、および側面162を含む。いくつかの実施形態において、前面152は、後面154と平行に配置される。他の実施形態では、上面156は底面158に平行に配置される。側面160は、側面162に平行に配置されてもよい。好ましい実施形態では、通気孔ブロック100は、通気孔ブロック100が変形または劣化することなく少なくとも1800°Fに耐えることができる材料組成で構成されなければならないが、通気孔ブロック100は、それに固定的に固定される別個の構成要素で構成されてもよいので、通気孔ブロック100は、単一の一体的に形成された要素である。通気孔ブロック100は、コークス炉の電池の日常運転中に前述の最低温度に最低20年間耐えることができる材料組成で構成されることがさらに理解されるべきである。通気孔ブロック100の前述の材料組成は、好ましくは、約90%またはそれ以上のSiO(二酸化ケイ素)であり、1090℃で約6.9MPa(メガパスカル)、1480℃で約3.5MPaの破断弾性率を有する。
【0032】
側面160は好ましくは凹部164を含む。凹部164は、方向D1に側面160に延び、底面と2つの側面とを含む。底面は側面160に対して平行に配置される。2つの側面は、側面160に対して角度Aで配置される。いくつかの実施形態では、角度Aは鋭角である。通気孔ブロック100のいくつかの構成では、凹部164は、上面156から底面158まで延びている。凹部166は、実質的に「凹部」または「凹部部分」であり、異なるコークス炉の構成-修理中および/または建設中に対応するために、異なる長さ、幅、形状で構成され得る。
【0033】
側面162は突出部166を含む。突出部166は側面162から方向D1に延びている。突出部166は上面と2つの側面を含む。図示されるように、上面すなわち近位面は、側面162に平行に配置され、2つの側面は、側面162に垂直に配置される。いくつかの実施形態では、突出部166は、上面156から底面158まで延びている。突出部166は、実質的に「突出部」または「突出部」であり、異なるコークス炉の構成-修理中および/または建設中に対応するために、異なる長さ、幅、形状で構成されてもよい。
【0034】
通気孔ブロック100の凹部164は、その中に隣接して配置された通気孔ブロック100の突出部166を少なくとも部分的に受け入れるように配置され、2つの隣接して配置された通気孔ブロックの間の方向D3およびD4(図3A参照)の動きを排除および/または制限することに留意すべきである。
【0035】
通気孔ブロック100は、テーパ面168A-Bのような少なくとも1つのテーパ面をさらに含んでもよい。テーパ面168Aは、前面152から側面162まで延び、テーパ面168Bは、後面154から側面162まで延びる。テーパ面168A-Bは、通気孔ブロック100の幅を効果的に縮小する。テーパ面168A-Bは、それぞれ、前面152および後面154に対して角度Bで配置される。いくつかの実施形態では、角度Bは鋭角である。好ましい実施形態では、上面156は、少なくとも1つの溝、例えば溝170A-Bを含む。溝170Aは、前面152に近接して配置され、側面160から側面162まで延びている。他の構成では、溝170Aは側面160から側面162まで延びていない。溝170Bは、後面154に近接して配置され、側面160から側面162まで延びる。他の実施形態では、溝170Bは側面160から側面162まで延びていない。図示は省略するが、通気孔ブロック100はまた、底面158から延び、それぞれの溝170Aおよび/または170Bと実質的に平行に配置され、側面160から側面162まで延びる、少なくとも1つの突出部材を含むことができる。この突出部材は、それぞれの通気孔ブロックが別の通気孔ブロックの上に配置されたときに、溝170Aおよび/または170Bの1つに着座するように配置され、それによって方向D3およびD4への移動を制限する。
【0036】
通気孔ブロック100は、上面156から底面158まで延びる開口部または通気孔180をさらに含む。開口180は、それが整列される通気孔の少なくとも一部を形成する。開口180は、壁182A-Dによって画定されてもよい。あるいは、開口180は、単一の壁、すなわち、円形、または丸みを帯びた壁によって画定されてもよい。壁182Aは壁182Cと平行であり、壁182Bは壁182Dと平行である。ライザー184は開口180内に配置される。具体的には、ライザー184は、壁182Dから方向D1に延びている。図示されるように、そして好ましい実施形態において、ライザー184は、壁182Aおよび182Cの間に配置され、壁182Aおよび182Cから間隔をあけて配置される。あるいは、ライザー184が開口180内に配置されてもよいことが理解されるべきであるが。ライザー184は、そこを貫通して延びる貫通孔190を含む。貫通孔190は、貫通孔46と流体連通するように動作可能に配置される。具体的には、ガスは貫通孔42を通って流れ、貫通孔46を通って上昇し、次いで貫通孔190を通って上昇する。ライザー184、即ち貫通孔190は、ガスがそこから通気孔32に放出されないという点で、「通過する」ライザーとみなされる。むしろ、貫通孔190を通って流れた後、ガスは、図2に最もよく示されているように、より高い高さで通気孔32に放出され得るように、追加の導管36に入る。いくつかの実施形態では、ガスは、貫通孔190から通気孔32に放出される。いくつかの実施形態では、貫通孔190は、上面156から延びる座ぐりまたは凹部192を含む(図4参照)。凹部192は、導管36上のニップルまたは突出部と相互作用して、より良好なシールがその間に形成され、流体接続が形成される。いくつかの実施形態では、貫通孔190は、底面158から延びる皿部または凹部194を備える。皿部194は、コーベル40から通気孔32に流れるガスの速度を増加させる、直径が減少するノズルを形成する。
【0037】
ライザー184の周囲に形成された開口180の部分は、貫通孔48と流体連通しているか、または貫通孔48と流体連通している。従って、通気孔32と再生器20の間の空気と排気ガスの流れは、開口180を通って生じる。貫通孔46を出た空気は、通気孔32Bのガスと混合され、上面156より高い位置で、そのような空気がライザー184の周りの開口180を通って流れ、導管36を過ぎて上昇する(図2参照)。
【0038】
通気孔ブロック100は、上面156から底面158まで延びる開口部または通気孔200をさらに含む。開口部200は、それが整列される通気孔の少なくとも一部を形成する。開口部200は、壁202A-Dによって画定される。あるいは、開口部200は、単一の壁、すなわち、円形または丸みを帯びた壁によって画定されてもよい。壁202Aは、壁202Cと平行に配置されてもよく、壁202Bは、壁202Dと平行に配置されてもよい。ライザー204は、開口部200内に配置される。具体的には、ライザー204は、壁202Dから方向D1に延びている。いくつかの実施形態では、ライザー204は、壁202Aおよび202Cの間に配置され、壁202Aおよび202Cから間隔を空けて配置される。ライザー204は、そこを貫通して延びる貫通孔210を含む。貫通孔210は、貫通孔46と流体連通するように動作可能に配置される。具体的には、ガスは、貫通孔42を通って流れ、貫通孔46を通って上昇し、次いで貫通孔210を通って上昇する。ライザー204、したがって貫通孔210は、ガスがそこから直接通気孔32に放出されるという点で、「分配」ライザーとみなされる。例えば、図2に最もよく示されているように、ガスは、ライザー204から通気孔32Aに直接放出される。いくつかの実施形態では、貫通孔210は、ガスが通気孔内のより高い高さで放出されるように導管に接続される。貫通孔210はまた、上面156内に配置された凹部212を含んでもよい。凹部212は、好ましくは、方向D1および方向D2において、一定の幅、または貫通孔210の幅と等しい幅を有する(図4参照)。凹部212は、方向D3および方向D4において可変の幅からなり、具体的には、貫通孔210から上面156に向かって幅が増加する(図5参照)。ライザー204の出力に近づく貫通孔210の幅の増大は、通気孔に放出されるガスの体積を増大させるエダクター(発散ノズル)として作用する。この構成は、ガスと空気のより良い混合を提供し、従って通気孔内でのより良い燃焼を提供する。いくつかの実施形態では、貫通孔210は、底面158から延びる皿部または凹部204を備える。皿部204は、コーベル40から通気孔32に流れるガスの速度を増加させる、直径が減少するノズルを形成する。
【0039】
壁202Bは、凹部206をさらに含んでいてもよい。凹部206は、上面156から底面158まで延びている。図示されるように、凹部206は、壁202Aと壁202Cとの間に配置され、壁202Aと壁202Cとの間に間隔をあけて配置される。凹部206は底面と2つの側面を含む。いくつかの構成では、底面は壁202Bに平行に配置され、2つの側部表面は方向D1に先細りである。
【0040】
ライザー204の周囲に形成された開口部200の部分は、貫通孔48と流体連通しているか、または貫通孔48と流体的に接続されている。従って、通気孔32と再生器20との間の空気および排気ガスの流れは、開口部200を通って生じる。いくつかの実施形態では、そして示されているように、貫通孔46からの空気は、そのような空気がライザー204の周りの開口部200を通って流れた後、上面156で通気孔32A内のガスと混合される(図2参照)。
【0041】
例示的な実施形態では、図2に最も良く示されているように、通気孔ブロック100は、底面158と係合するように、コーベル40上に配置されている。開口180およびライザー184は、通気孔32B内に配置され/通気孔32Bに流体連通している。具体的には、再生器20からの空気は、開口180および貫通孔48を介して通気孔32Bに流入する。貫通孔190は、ガスが貫通孔190を通って通気孔32Bに流入するように、貫通孔46に流体連通している。いくつかの実施形態では、貫通孔190は、ガスが上面156よりも高い高さで通気孔32Bに放出されるように、導管36にさらに接続される。開口部200およびライザー204は、通気孔32A内に配置され/通気孔32Aに流体連通している。具体的には、再生器20からの空気は、開口200および貫通孔48を介して通気孔32Aに流入する。貫通孔210は、ガスが上面156で貫通孔210を通って通気孔32Aに流入するように、貫通孔46に流体連通している。
【0042】
(通気孔ブロック:他の構成)
以下の説明は、前述の図および図6A図7Bを考慮して行われるべきである。図6A図7Bは、通気孔ブロック100の他の構成を概略的に図示している。具体的には、図6Aは、通気孔ブロック100Aの斜視図を図示し、図6Bは、図6Aの6B-6B線に沿った概略的な断面図を図示し、図7Aは、通気孔ブロック100Bの斜視図を図示し、図7Bは、図7Aの7B-7B線に沿った概略的な断面図を示している。概して、通気孔ブロック100Aおよび100Bは、通気孔ブロック100の他の構成の代表的な実施形態であり、上述したように、実質的に同じ構成要素を含む。
【0043】
通気孔ブロック100Aは、延長部184Aを含む。延長部184Aは、ライザー184から、上面156から離れる方向に延びるように配置される。延長部184Aは、図2に示される導管36と実質的に同等である。延長部184A(または導管)は、貫通孔190を通って移動するガスが、上面156よりも高所にある通気孔に放出されることを可能にする。延長部184Aの頂点184Bと上面156との間のこの距離は、長さL1である。
【0044】
通気孔ブロック110Bは、ライザー184および204からそれぞれ延びる延長部184Aおよび204Aを含む。延長部184Aおよび204Aは、それぞれのライザーから上面156から離れる方向に延びるように配置される。延長部184A(または導管)により、貫通孔190を通って移動するガスが、上面156よりも高所にある通気孔に放出される。延長部184Aの頂点184Bと上面156との間のこの距離は、長さL2である。延長部204A(または導管)により、貫通孔210を通って移動するガスが、上面156よりも高度に高いレベルで、延長部184Aよりも高度に高いレベルで通気孔に放出され、ガスと空気との間の混合のより大きな高度レベルの変化が可能になる。延長部184Aの頂点184Bと上面156との間の距離は長さL2である。延長部204Aの頂点204Bと上面156との間の距離は、L2よりも大きい長さL3である。
【0045】
本発明の通気孔ブロックの様々な構成要素が変形を有してもよいことに留意すべきである。例えば、上述した貫通孔は、円筒形状に限定されるものではなく、例えば、矩形、三角形などの他の形状をとることができる。このように、ライザー、開口部、皿部、凹部等も、他の形態をとることができる。
【0046】
上記の開示の様々な態様および他の特徴および機能、またはそれらの代替物は、多くの他の異なるシステムまたは用途に望ましく組み合わされ得ることが理解されるであろう。様々な現在予見されない、または予期されない代替物、修正、変形、または改良が、当業者によってなされ得るが、これらもまた、特許請求の範囲に包含されることが意図される。
【符号の説明】
【0047】
10 コークス炉バッテリー
12 バッテリー上部
20 再生器
22 橋脚または支柱
24 再生器領域
28 床
30 加熱壁
32 通気孔
32A 通気孔
32B 通気孔
32C 通気孔
32D 通気孔
32E 通気孔
32F 通気孔
32G 通気孔
32H 通気孔
34 炉
36 導管
40 コーベル
42 貫通孔
46 貫通孔
48 貫通孔
100 通気孔ブロックまたはモジュール
100A 通気孔ブロックまたはモジュール
100B 通気孔ブロックまたはモジュール
152 前面
154 後面
156 上面
158 底面
160 側面
162 側面
164 凹部
166 凸部
168A テーパ面
168B テーパ面
170A 溝
170B 溝
180 開口または通気孔
182A 壁
182B 壁
182C 壁
182D 壁
184 ライザー
184A ライザー184の延長部
184B 延長部184Aの頂点
190 貫通孔
192 座ぐりまたは凹部
194 皿部または凹部
200 開口部または通気孔
202A 壁
202B 壁
202C 壁
202D 壁
204 ライザー
204A ライザー204の延長部
204B 延長部204Aの頂点
206 凹部
210 貫通孔
212 凹部
214 皿部または凹部
300 石炭
A 角度
B 角度
D1 方向
D2 方向
D3 方向
D4 方向
L1 長さ
L2 長さ
L3 長さ
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
【国際調査報告】