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特表2024-536644グルコースモニタデータを追跡及び提示するためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-07
(54)【発明の名称】グルコースモニタデータを追跡及び提示するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/145 20060101AFI20240930BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240930BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20240930BHJP
【FI】
A61B5/145
G06F3/0481
A61B5/00 102E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577988
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-02-16
(86)【国際出願番号】 US2022033991
(87)【国際公開番号】W WO2022266443
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】17/351,643
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519442612
【氏名又は名称】ライフスキャン アイピー ホールディングス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】ゴンザレス アリソン
(72)【発明者】
【氏名】トロンセリティ リサ
(72)【発明者】
【氏名】ホフマイスター マーク
(72)【発明者】
【氏名】コチャード ボヴォムラット
【テーマコード(参考)】
4C038
4C117
5E555
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KX01
4C117XB01
4C117XB03
4C117XB04
4C117XE04
4C117XE52
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4C117XQ18
5E555AA28
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5E555BA21
5E555BB05
5E555BB06
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5E555CC22
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5E555DB53
5E555DB56
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5E555DC35
5E555DC63
5E555DC82
5E555DD06
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
改善された連続グルコースモニタリング(「CGM」)のためのシステム及び方法が提供される。開示されるシステム及び方法は、分析対象物測定値、CGM関連事象データ、及びセンサ関連データの追跡を提供する。本開示の態様により、1人以上のユーザのデータ及び分析対象物測定値が改善された機能のためのグラフィカルユーザインターフェースに表示されることが可能になる。このグラフィカルユーザインターフェースは分析対象物測定値の履歴グラフを含み、複数の事象表示を表す事象データを組み込む。履歴グラフの時間枠はユーザによって調整可能であり、事象は、履歴グラフの時間枠に基づいて事象表示内のグループとして提示されることが可能である。グラフィカルユーザインターフェースは、各個々の事象についての傾向データの図式、及び1つ以上の分析対象物センサの失効までに残っている期間を表すセンサ寿命表示を表示するようにも構成されてもよい。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの分析対象物センサによって生成された分析対象物センサデータを追跡する方法であって、
1つ以上のプロセッサを用いて、第1のモバイルデバイスを第1のユーザと関連付け、第2のモバイルデバイスを第2のユーザと関連付ける工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記分析対象物センサデータを受信する工程であって、前記分析対象物センサデータは、分析対象物測定値、及び前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける期間を示すセンサ寿命データを含む工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記第2のユーザを前記分析対象物センサデータの選択的サブセットへのアクセス権を有するものとして識別する入力データを前記第1のユーザから受信する工程であって、前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットは前記センサ寿命データを含む工程と、
前記1つ以上のプロセッサによって、前記入力データに基づいて、前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットを前記第2のモバイルデバイスに提供する工程と、
前記センサ寿命データに基づくセンサ寿命表示を、前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットに基づいて、前記第2のモバイルデバイスにおける表示のために提供する工程であって、前記センサ寿命表示は、前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける期間を示すセンサ寿命数字を含み、前記センサ寿命表示は、前記センサ寿命数字によって表される時間の単位を示すように色分けされる工程と
を含む、方法。
【請求項2】
前記1つ以上のプロセッサによって、前記第2のモバイルデバイスにおいて受信された入力に基づいて、前記センサ寿命表示の表示モードを、第1のモードと第2のモードとの間で切り替える工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のモードにおける前記センサ寿命表示は、前記センサ寿命数字と、前記センサ寿命数字を取り囲む複数のティッカーマークとからなる請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のティッカーマークは、実線のティッカーマークのセットと、消えかかったティッカーマークのセットとを含み、前記実線のティッカーマークのセットの数は前記センサ寿命数字に対応する請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの分析対象物センサが1時間以下にわたって動作し続けるとき、前記センサ寿命数字は分を表し、前記センサ寿命数字を取り囲む前記複数のティッカーマークは、前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける前記1時間以下を表す実線を含む視覚的表現で置き換えられる請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記視覚的表現は、前記実線内に陰影領域をさらに含み、前記陰影領域は、前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける前記1時間以下における経過した時間量に対応する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のモードにおける前記センサ寿命表示は、前記センサ寿命数字と、前記少なくとも1つの分析対象物センサが失効する日付及び時刻を識別するテキストとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記センサ寿命表示の前記センサ寿命数字によって表される時間の単位は、日、時間、及び分を含み、各時間の単位は異なる色に対応する請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第1のモバイルデバイス及び前記第2のモバイルデバイスと通信する1つ以上のサーバを含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のモバイルデバイスを新しい分析対象物センサとペアリングする工程と、
前記ペアリングに応答して、前記第1のモバイルデバイスから前記1つ以上のプロセッサに更新されたセンサ寿命データを自動的に送信する工程と、
前記1つ以上のプロセッサから前記第2のモバイルデバイスに、前記第1のモバイルデバイスが前記新しい分析対象物センサとペアリングされたという通知を送信する工程と、
更新された前記センサ寿命データに基づいて、更新されたセンサ寿命表示を前記第2のモバイルデバイスにおける表示のために提供する工程と
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記センサ寿命表示は、前記第2のユーザが前記第2のモバイルデバイス上の複数の異なる表示装置間を移行するときに可視のままであるオーバーレイとして提示される請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記分析対象物センサデータは、前記少なくとも1つの分析対象物センサから前記第1のモバイルデバイスに無線で送信される請求項1に記載の方法。
【請求項13】
1つ以上のプロセッサを用いて、第3のモバイルデバイスを第3のユーザと関連付ける工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記第2のユーザを前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットへのアクセス権を有するものとして識別する入力データを前記第3のユーザから受信する工程であって、前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットは前記センサ寿命データを含む工程と
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
複数の分析対象物センサによって生成された分析対象物センサデータを追跡する方法であって、
1つ以上のプロセッサを用いて、第1のモバイルデバイスを第1のユーザと関連付け、第2のモバイルデバイスを第2のユーザと関連付け、第3のモバイルデバイスを第3のユーザと関連付ける工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記分析対象物センサデータを受信する工程であって、前記分析対象物センサデータは、前記複数の分析対象物センサのそれぞれから得られた分析対象物測定値、前記複数の分析対象物センサのそれぞれが動作し続ける期間を示すセンサ寿命データを含む工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記第3のユーザを前記複数の分析対象物センサのうちの第1の分析対象物センサに関連付けられた前記分析対象物センサデータへのアクセス権を有するものとして識別する第1の入力データを前記第1のユーザから受信する工程と、
前記1つ以上のプロセッサによって、前記第1の入力データに基づいて、前記複数の分析対象物センサのうちの前記第1の分析対象物センサに関連付けられた前記分析対象物センサデータを前記第3のモバイルデバイスに提供する工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記第3のユーザを前記複数の分析対象物センサのうちの第2の分析対象物センサに関連付けられた前記分析対象物センサデータへのアクセス権を有するものとして識別する第2の入力データを前記第2のユーザから受信する工程と、
前記1つ以上のプロセッサによって、前記第2の入力データに基づいて、前記複数の分析対象物センサのうちの前記第2の分析対象物センサに関連付けられた前記分析対象物センサデータを前記第3のモバイルデバイスに提供する工程と、
ユーザに対応する前記複数の分析対象物センサのうちの特定の分析対象物センサに関連付けられた前記分析対象物センサデータへのアクセスを前記第3のユーザに許可した複数のユーザのうちの各ユーザのリストを、前記分析対象物センサデータに基づいて前記第3のモバイルデバイスにおける表示のために提供する工程であって、前記リストは、少なくとも、前記第1のユーザについての第1の個々のユーザ一覧及び前記第2のユーザについての第2の個々のユーザ一覧を含む工程と、
前記複数の分析対象物センサのうちの前記第1の分析対象物センサに関連付けられた前記センサ寿命データに基づく第1のセンサ寿命表示を、前記分析対象物センサデータに基づいて前記第3のモバイルデバイスにおける表示のために提供する工程と、
前記複数の分析対象物センサのうちの前記第2の分析対象物センサに関連付けられた前記センサ寿命データに基づく第2のセンサ寿命表示を、前記分析対象物センサデータに基づいて前記第3のモバイルデバイスにおける表示のために提供する工程と
を含み、前記第1のセンサ寿命表示及び第2のセンサ寿命表示はそれぞれ、前記複数の分析対象物センサの前記第1の分析対象物センサ及び前記第2の分析対象物センサがそれぞれ動作し続ける期間を示すセンサ寿命数字を含み、前記第1及び第2のセンサ寿命表示は、前記センサ寿命数字によって表される時間の単位を示すように色分けされる、方法。
【請求項15】
前記1つ以上のプロセッサによって、前記第3のモバイルデバイスにおいて受信された入力に基づいて、前記第1のセンサ寿命表示及び前記第2のセンサ寿命表示のうちの前記少なくとも1つの表示モードを、第1のモードと第2のモードとの間で切り替える工程をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のモードは、前記センサ寿命数字と、前記センサ寿命数字を取り囲む複数のティッカーマークとからなる請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のティッカーマークは、実線のティッカーマークのセットと、消えかかったティッカーマークのセットとを含み、前記実線のティッカーマークのセットの数は前記センサ寿命数字に対応する請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の分析対象物センサのうちの前記第1の分析対象物センサ及び第2の分析対象物センサのうちの対応する分析対象物センサが1時間以下にわたって動作し続けるとき、前記センサ寿命数字は分を表し、前記センサ寿命数字を取り囲む前記複数のティッカーマークは、前記複数の分析対象物センサのうちの前記第1の分析対象物センサ及び第2の分析対象物センサのうちの対応する分析対象物センサが動作し続ける前記1時間以下を表す実線を含む視覚的表現で置き換えられる請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記視覚的表現は、前記実線内に陰影領域をさらに含み、前記陰影領域は、前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける前記1時間以下における経過した時間量に対応する請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2のモードは、前記センサ寿命数字と、前記複数の分析対象物センサのうちの前記第1の分析対象物センサ及び第2の分析対象物センサのうちの対応する分析対象物センサが失効する日付及び時刻を識別するテキストとを含む請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のセンサ寿命表示の前記センサ寿命数字及び前記第2のセンサ寿命表示の前記センサ寿命数字は、日、時間、及び分を含み、各時間の単位は異なる色に対応する請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第1のモバイルデバイス、前記第2のモバイルデバイス、及び前記第3のモバイルデバイスと通信する1つ以上のサーバを含む請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のモバイルデバイス及び前記第2のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つを新しい分析対象物センサとペアリングする工程と、
前記ペアリングに応答して、前記第1のモバイルデバイス及び前記第2のモバイルデバイスのうちの前記少なくとも1つから前記1つ以上のプロセッサに、前記新しい分析対象物センサに対応する更新されたセンサ寿命データを自動的に送信する工程と、
前記1つ以上のプロセッサから前記第3のモバイルデバイスに、前記第1のモバイルデバイス及び前記第2のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つが前記新しい分析対象物センサとペアリングされたという通知を送信する工程と、
更新された前記センサ寿命データに基づいて、更新されたセンサ寿命表示を前記第3のモバイルデバイスにおける表示のために提供する工程と
をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記複数の分析対象物センサのうちの前記第1の分析対象物センサに関連付けられた前記分析対象物センサデータの少なくともサブセットは、前記複数の分析対象物センサのうちの前記第1の分析対象物センサから前記第1のモバイルデバイスに無線で送信され、前記複数の分析対象物センサのうちの前記第2の分析対象物センサに関連付けられた前記分析対象物センサデータの少なくともサブセットは、前記複数の分析対象物センサのうちの前記第2の分析対象物センサから前記第2のモバイルデバイスに無線で送信される請求項14に記載の方法。
【請求項25】
第1及び第2の個々のユーザ一覧はそれぞれ、前記ユーザの名前、最新の分析対象物測定に対応する時刻表示、及び前記最新の分析対象物測定に対応するステータス表示を含む請求項14に記載の方法。
【請求項26】
少なくとも1つの分析対象物センサによって生成された分析対象物センサデータを追跡するための少なくとも1つのコンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品であって、前記製品は、第1のモバイルデバイスと、第2のモバイルデバイスと、1つ以上のサーバとを含むコンピューティングシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティングシステムに、
前記第1のモバイルデバイスを第1のユーザと関連付け、前記第2のモバイルデバイスを第2のユーザと関連付ける工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記分析対象物センサデータを受信する工程であって、前記分析対象物センサデータは、分析対象物測定値、及び前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける期間を示すセンサ寿命データを含む工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記第2のユーザを前記分析対象物センサデータの選択的サブセットへのアクセス権を有するものとして識別する入力データを前記第1のユーザから受信する工程であって、前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットは前記センサ寿命データを含む工程と、
前記1つ以上のプロセッサによって、前記入力データに基づいて、前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットを前記第2のモバイルデバイスに提供する工程と、
前記センサ寿命データに基づくセンサ寿命表示を、前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットに基づいて、前記第2のモバイルデバイスでの表示のために提供する工程であって、前記センサ寿命表示は、前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける期間を示すセンサ寿命数字を含み、前記センサ寿命表示は、前記センサ寿命数字によって表される時間の単位を示すように色分けされる工程と
を行わせるコンピュータ可読命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項27】
前記コンピュータ可読命令は、前記コンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記コンピューティングシステムに、前記第2のモバイルデバイスにおいて受信された入力に基づいて、前記センサ寿命表示の表示モードを、第1のモードと第2のモードとの間で切り替える工程をさらに行わせる請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項28】
前記第1のモードにおける前記センサ寿命表示は、前記センサ寿命数字と、前記センサ寿命数字を取り囲む複数のティッカーマークとからなる請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
前記複数のティッカーマークは、実線のティッカーマークのセットと、消えかかったティッカーマークのセットとを含み、前記実線のティッカーマークのセットの数は前記センサ寿命数字に対応する請求項28に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項30】
前記少なくとも1つの分析対象物センサが1時間以下にわたって動作し続けるとき、
前記センサ寿命数字は分を表し、
前記コンピュータ可読命令は、前記コンピュータシステムの前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記コンピューティングシステムに、前記センサ寿命数字を取り囲む前記複数のティッカーマークを、前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける前記1時間以下を表す実線を含む視覚的表現で置き換える工程をさらに行わせる
請求項29に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項31】
前記視覚的表現は、前記実線内に陰影領域をさらに含み、前記陰影領域は、前記少なくとも1つの分析対象物センサが動作し続ける前記1時間以下における経過した時間量に対応する請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項32】
前記第2のモードにおける前記センサ寿命表示は、前記センサ寿命数字と、前記少なくとも1つの分析対象物センサが失効する日付及び時刻を識別するテキストとを含む請求項27に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項33】
前記センサ寿命表示の前記センサ寿命数字によって表される時間の単位は、日、時間、及び分を含み、各時間の単位は異なる色に対応する請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項34】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第1のモバイルデバイス及び前記第2のモバイルデバイスと通信する1つ以上のサーバを含む請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項35】
前記コンピュータ可読命令は、前記コンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記コンピューティングシステムに、
前記第1のモバイルデバイスを新しい分析対象物センサとペアリングする工程と、
前記ペアリングに応答して、前記第1のモバイルデバイスから前記1つ以上のプロセッサに更新されたセンサ寿命データを自動的に送信する工程と
前記第2のモバイルデバイスに、前記第1のモバイルデバイスが前記新しい分析対象物センサとペアリングされたという通知を送信する工程と、
更新された前記センサ寿命データに基づいて、更新されたセンサ寿命表示を前記第2のモバイルデバイスでの表示のために提供する工程と
をさらに行わせる請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項36】
前記コンピュータ可読命令は、前記コンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記コンピューティングシステムに、
前記センサ寿命表示を、前記第2のユーザが前記第2のモバイルデバイス上の複数の異なる表示装置間を移行するときに可視のままであるオーバーレイとして提示する工程
をさらに行わせる請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項37】
前記分析対象物センサデータは、前記少なくとも1つの分析対象物センサから無線で送信される請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
前記コンピュータ可読命令は、前記コンピュータシステムの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記コンピューティングシステムに、
第3のモバイルデバイスを第3のユーザに関連付ける工程と、
前記1つ以上のプロセッサにおいて、前記第2のユーザを前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットへのアクセス権を有するものとして識別する入力データを前記第3のユーザから受信する工程であって、前記分析対象物センサデータの前記選択的サブセットは前記センサ寿命データを含む工程と
をさらに行わせる請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
改善された連続グルコースモニタリングのためのシステム及び方法が提供される。
【背景技術】
【0002】
真性糖尿病は、膵臓が十分な量のホルモンインスリンを産生することができず、その結果、体がグルコースを代謝する能力が低下することによって引き起こされる慢性代謝障害である。この機能不全は、高血糖症、すなわち血漿中の過剰量のグルコースの存在をもたらす。持続性高血糖症及び/又は低インスリン血症は、様々な重篤な症状及び生命を脅かす長期合併症、例えば脱水症、ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、心血管疾患、慢性腎不全、網膜損傷、及び肢切断のリスクを伴う神経損傷と関連している。
【0003】
血液又は間質のグルコースモニタリング(監視)が、許容可能な血糖コントロールを達成するために必要とされる。連続グルコースモニタリング(CGM)は、このようなグルコースモニタリングのために過去20年にわたって利用されてきた。CGMは、従来の間欠的なグルコースモニタリングのデータよりもはるかに豊富かつ複雑なデータを作成する。この追加の複雑さは、とりわけそのようなデータの解釈を支援する適切なツールがない場合には、デバイスのユーザ、並びに介護者及び医療従事者(「HCP」)を対応不可能にする可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、生理学的流体中の分析対象物濃度を連続的にモニタリングすることに関連し、かつ分析対象物濃度に関する情報を追跡するための構成されたグラフィカルユーザインターフェースを提供するためのシステム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の態様によれば、表示装置(ディスプレイ)と、分析対象物(analyte)測定データ及び事象(出来事)データを記憶するための1つ以上のメモリと、1つ以上のプロセッサとを含む1つ以上のデバイス上に分析対象物測定値を表示するためのシステム及び方法が提供される。この1つ以上のプロセッサは、上記1つ以上のメモリから分析対象物測定データ及び事象データにアクセスする工程と、分析対象物測定データを図式(グラフ)の一部として表示するための第1の時間枠を決定する工程と、第1の時間枠内で発生した事象データ内の複数の事象を識別する工程と、上記複数の事象に関連付けられた時刻(時間)に基づいて、事象のセットが第1の時間枠を有する図式内で所定の近接度範囲内にあるかどうかを判定する工程と、上記複数の事象に対応する1つ以上の事象表示を含む図式を表示のために提供する工程であって、事象のセットは、その事象のセットが上記所定の近接度内にあると判定された場合に第1の事象表示によって表されるように組み合わされ、上記1つ以上の事象表示の各々は、上記図式内の分析対象物測定値に関連付けられる工程と、を行うように構成されていてもよい。
【0006】
本開示の態様によれば、上記1つ以上のプロセッサは、図式が第1の時間枠から第2の時間枠に移行するためのコマンドに対応するものとして第1のユーザ入力を識別する工程であって、第2の時間枠は第1の時間枠よりも短い期間である工程と、第2の時間枠における図式内の事象のセットが所定の近接度の外側にあると判定する工程と、第1のユーザ入力に応答して、第2の時間枠における図式を表示のために自動的に提供する工程であって、上記事象のセットは、少なくとも2つの別個の事象表示として図式に関連して表示される工程とを行うようにさらに構成されてもよい。上記1つ以上のプロセッサは、第2のユーザ入力を、図式が第1の時間枠から第3の時間枠に移行するためのコマンドに対応するものとして識別する工程であって、第3の時間枠は、第1の時間枠よりも長い期間である工程と、第3の時間枠における図式内の1つ以上の追加の事象が、事象のセットの所定の近接度範囲内にあると判定する工程と、第2のユーザ入力に応答して、第3の時間枠における図式を表示のために自動的に提供する工程であって、上記事象のセット及び追加の事象は、単一の組み合わされた事象表示として図式に関連して表示される工程とを行うようにさらに構成されてもよい。
【0007】
本開示のさらに他の態様では、上記単一の組み合わされた事象表示は、単独の分析対象物測定値に関連付けられてもよく、事象のセット内の事象は、異なる時刻に関連付けられてもよい。第1の事象表示は、異なる期間の間の中央期間に対応する位置で図式内に配置されてもよい。第1の事象表示は、それが関連付けられる事象の数を示すシンボルを含んでもよい。
【0008】
本開示のさらに他の態様では、上記1つ以上のプロセッサは、図式とともに表示される特定の事象表示を選択するユーザ入力を識別する工程と、その特定の事象表示の選択に応答して、上記事象表示に関連付けられた1つ以上の事象に関する追加情報を表示のために提供する工程であって、この追加情報は、1つ以上の事象の各々についての分析対象物測定値の傾向図式(傾向グラフ)を含む工程とを行うように構成されてもよい。各傾向図式は、上記1つ以上の事象の各々の前後の所定の期間に対応する分析対象物測定値の範囲を表示してもよい。
【0009】
本開示の他の態様では、上記1つ以上のプロセッサは、上記分析対象物測定値を提供するように構成されたセンサを識別する工程と、センサが動作し続ける期間を決定する工程と、上記図式と同じ表示装置にセンサ寿命表示を表示のために提供する工程であって、センサ寿命表示は、センサが動作し続ける期間を示す数字を含み、センサ寿命表示は、その数字によって表される時間の単位を示すように色分けされる工程とを行うようにさらに構成されてもよい。上記数字は、その数字によって表される期間の単位に対応する複数のティッカーマーク(ticker mark)によって囲まれてもよい。
【0010】
本開示のさらに他の態様では、上記1つ以上のプロセッサは、最新の分析対象物測定値を1つ以上の閾値と比較する工程と、図式内に、色を有する現在の測定値表示を表示のために提供する工程であって、この色は、分析対象物測定値と1つ以上の閾値との比較に基づく工程とを行うように構成されていてもよい。
【0011】
本開示のさらに他の態様では、上記1つ以上のプロセッサは、その1つ以上のプロセッサが動作センサと通信しているかどうかを判定するようにさらに構成されてもよく、現在の測定値表示は、1つ以上のプロセッサが動作センサと通信している場合のアニメーション(動画)を含む。上記1つ以上のプロセッサは、表示のために提供される図式内の特定の点のユーザ選択を識別する工程と、その特定の点に関連付けられた分析対象物測定値を決定する工程と、色分けされた分析対象物測定値を表示のために提供する工程であって、色は、分析対象物測定値と1つ以上の閾値との関係に対応する工程とを行うようにさらに構成されてもよい。
【0012】
本開示の他の態様は、センサ寿命データを追跡及び提示する方法及びシステムを提供する。例えば、1つ以上のプロセッサは、第1のモバイルデバイスを第1のユーザと関連付け、第2のモバイルデバイスを第2のユーザと関連付ける工程と、分析対象物センサから第1のユーザの分析対象物測定値を受信する工程と、分析対象物センサデータを受信する工程であって、この分析対象物センサデータは、分析対象物測定値、及び分析対象物センサが動作し続ける期間を示すセンサ寿命データを含む工程と、第1のモバイルデバイス及び第2のモバイルデバイスから離れた1つ以上のプロセッサにおいて、第2のユーザを分析対象物センサデータの選択的サブセットへのアクセス権を有するものとして識別する入力データを第1のユーザから受信する工程であって、分析対象物センサデータの選択的サブセットはセンサ寿命データを含む工程と、上記1つ以上のプロセッサによって、上記分析対象物センサデータの選択的サブセットを第2のモバイルデバイスに提供する工程と、分析対象物センサデータの選択的サブセットを第2のモバイルデバイスにおける表示のために提供する工程であって、第2のモバイルデバイスにおける表示は、センサ寿命データに基づくセンサ寿命表示を含み、このセンサ寿命表示は、センサが動作し続ける期間を示すセンサ寿命数字を含み、センサ寿命表示は、センサ寿命数字によって表される時間の単位を示すように色分けされる工程とを行うように構成されてもよい。
【0013】
本開示の他の態様によれば、1つ以上のプロセッサは、第2のモバイルデバイスにおいて受信された入力に基づいて、第2のモバイルデバイスにおけるセンサ寿命表示の表示を第1のモードと第2のモードとの間で切り替えてもよい。第1のモードにおけるセンサ寿命表示は、センサ寿命数字及びそのセンサ寿命数字を取り囲む複数のティッカーマークからなってもよい。この複数のティッカーマークは、実線の(ソリッド、solid)ティッカーマークのセット及び消えかかった(フェードした、faded)ティッカーマークのセットを含んでもよく、実線のティッカーマークの数は、センサ寿命数字に対応する。分析対象物センサが1時間未満の間動作し続けるとき、1つ以上のプロセッサは、センサ寿命数が分を表し、複数のティッカーマークが、センサが動作し続ける最後の1時間に経過した時間量を表す円形インジケータと置き換えられている、センサ寿命インジケータを表示のために提供してもよい。第2のモードは、センサ寿命数字、並びに分析対象物センサが失効する日付及び時刻を識別するテキストを含んでもよい。センサ寿命表示は、日、時間、及び分に対応する時間の単位を表す色を含んでもよい。上記1つ以上のプロセッサは、第1のモバイルデバイス及び第2のモバイルデバイスと通信する1つ以上のサーバを含んでもよい。
【0014】
本開示の他の態様によれば、1つ以上のプロセッサは、第1のモバイルデバイスを新しい分析対象物センサとペアリングする工程と、そのペアリングに応答して、第1のモバイルデバイスから1つ以上のプロセッサに更新されたセンサ寿命データを自動的に送信する工程と、上記1つ以上のプロセッサから第2のモバイルデバイスに、第1のモバイルデバイスが新しい分析対象物センサとペアリングされたという通知を送信する工程と、更新されたセンサ寿命データに基づいて、更新されたセンサ寿命表示を第2のモバイルデバイスにおける表示のために提供する工程とを行ってもよい。センサ寿命表示は、第2のユーザが第2のモバイルデバイス上の複数の異なる表示装置間を移行するときに可視のままであるオーバーレイ(overlay)として提示されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の態様に係る連続分析対象物モニタリングシステムの図である。
図2】本開示の態様に係る連続分析対象物モニタリングシステムの図である。
図3A】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図3B】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図4A】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図4B】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図5A】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図5B】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図6】本開示の態様に係るセンサ寿命表示の図である。
図7】本開示の態様に係るセンサ寿命表示の図である。
図8】本開示の態様に係るセンサ寿命表示の図である。
図9】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図10】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図11】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図12】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図13】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図14】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図15】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図16】本開示の態様に係る、分析対象物センサ測定値に関するデータを視覚化するためのグラフィカルユーザインターフェースである。
図17】本開示の態様に係る機能を示す流れ図である。
図18】本開示の態様に係る機能を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示は、強化されたグラフィカルユーザインターフェースが提供される連続グルコースモニタリングシステム(「CGM」システム)に関する。CGMシステムでは、グルコースのレベル又は濃度は、連続グルコースモニタリング(CGM)センサの使用によって決定することができる。CGMセンサは、例えば、作用電極及び対電極等の電極を用いてグルコースを測定するための電流測定電気化学センサ技術を利用し、その際、作用電極及び対電極等の電極は、クリップによって取り付けられる感知膜及びバイオインターフェース膜によって覆われるセンサ電子機器に動作可能に接続される。そのようなシステムの例は、例えば、米国特許第10,188,796B2号明細書及び米国特許出願公開2018/0296757A1号明細書に見られ、これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0017】
図1は、ユーザ102の連続グルコースモニタリングのためのシステム100を示す。システム100は、分析対象物(例えば、グルコース)センサ112を含み、これは、分析対象物濃度レベル値を無線伝送110を介してデバイス104に伝送(送信)する。デバイス104は、スマートフォン若しくはタブレット等のモバイルデバイス、又は表示装置と、分析対象物センサ112からデータを受信し処理するための少なくとも1つのプロセッサとを含む任意の他のワイヤレス対応モバイルデバイス若しくは固定デバイスであってもよい。デバイス104は、その少なくとも1つのプロセッサを含めて、分析対象物センサ112からのデータを受信、記憶、及び分析してもよい。本開示の態様によれば、当該システムのグラフィカルユーザインターフェースは、現在利用可能なシステムよりも改善された方法で分析対象物濃度レベル値及び関連情報を提供するように構成される。例えば、このデバイスは、スマートフォン、例えば、カリフォルニア州のApple Inc.(アップル)から入手可能なiPhone(登録商標)であってもよく、ARMマイクロプロセッサを含んでもよい。そのような場合、スマートフォンは、本明細書で説明されるデバイス104の機能を実行するために、アプリケーション又はアプリとしてデバイス104にダウンロードされた命令のセットを実行していてもよい。
【0018】
分析対象物センサ112は、デバイス104との通信を容易にするための無線トランシーバを含む電子モジュールと結合されてもよい。別の例では、センサ及びトランシーバは、組み合わされた構成要素の一部であってもよい。1つの実施形態では、デバイス104は、入力のためのタッチスクリーンを含んでもよく、以下で説明されるグラフィカルユーザインターフェースをホスト(host)するためのオペレーティングシステムを実行してもよい。分析対象物センサ112は、皮下に、経真皮的に、経表皮的に適用されるもの等のいずれの種類の連続グルコースモニタリングセンサであってもよく、埋込型又は他のタイプが挙げられるがこれらに限定されない。連続グルコースモニタリングセンサは、ホスト102内のグルコース濃度のレベルを含むデータストリームを送信する。デバイス104は、このデータストリームを受信し、記憶し、処理することができる。例えば、当該技術分野で公知の様々なアルゴリズムが、データストリーム等を処理するためにデバイス104の上記少なくとも1つのプロセッサ上で実行されてもよい。
【0019】
本明細書に記載される特定のグルコース分析対象物測定の例は、具体的な実装態様を例示することを意図しており、決して本開示を限定することを意図したものではないことを理解されたい。本明細書で説明される技法は、例えば、間質液中に見出されるグルコース又は他の分析対象物のための他のセンサを使用して、図1及び図2に描写されるもの以外の構成のために、連続分析対象物測定値を可視化するために使用されてもよい。
【0020】
図2はシステム200の図であり、システム200は、システム100の分析対象物センサ112及びデバイス104を含んでもよい。加えて、システム200は、コンピュータ210を含んでもよい。コンピュータ210のメモリは、1つ以上のプロセッサによって実行又は他の態様で使用されてもよい命令及びデータを含む、1つ以上のプロセッサによってアクセス可能な情報を記憶してもよい。コンピュータ210又はデバイス104、106及び204のメモリは、プロセッサによってアクセス可能な情報を記憶することが可能な任意のタイプのものであってもよく、その例としては、コンピュータ可読媒体、又はハードドライブ、メモリカード、ROM、RAM、DVD若しくは他の光ディスク、並びに他の書き込み可能メモリ及び読み出し専用メモリ等の電子デバイスの助けを借りて読み取られてもよいデータを記憶する他の媒体が挙げられる。システム及び方法は、上述のものの異なる組み合わせを含んでもよく、これにより、命令及びデータの異なる部分が、異なるタイプの媒体上に記憶される。
【0021】
コンピュータ210並びにデバイス104、106及び204の1つ以上のプロセッサは、命令のセットを実行してもよい。命令は、プロセッサによって直接的に(機械コード等)又は間接的に(スクリプト等)実行される命令の任意のセットであってもよい。例えば、命令は、コンピュータ可読媒体上にコンピュータコードとして記憶されてもよい。その点で、「命令」及び「プログラム」という用語は、本明細書では互換的に使用されてもよい。命令は、プロセッサによる直接処理のためのオブジェクトコードフォーマットで、又はオンデマンドで解釈されるか若しくは事前にコンパイルされる独立したソースコードモジュールのスクリプト若しくはコレクションを含めて任意の他のコンピュータ言語で記憶されてもよい。命令の機能、方法、及びルーチンは、以下でより詳細に説明される。
【0022】
データは、命令に従って1つ以上のプロセッサによって取り出され、記憶され、又は修正されてもよい。例えば、当該システム及び方法は、いかなる特定のデータ構造にも限定されないが、データは、コンピュータレジスタ内に、複数の異なるフィールド及びレコードを有するテーブルとしての関係データベース(リレーショナルデータベース)内に、XML文書内に、又はフラットファイル内に記憶されてもよい。データは、いずれのコンピュータ可読フォーマットでフォーマットされてもよい。
【0023】
コンピュータ210並びにデバイス104、106及び204のプロセッサは、Intel Corporation(インテル)又はAdvanced Micro Devices(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)製のプロセッサ等、任意の従来のプロセッサであってもよい。あるいは、プロセッサは、ASIC等の専用デバイスであってもよい。メモリは、データセンタのサーバファーム内に位置するハードドライブ又は他の記憶媒体であってもよい。従って、プロセッサ、コンピュータ、又はメモリへの言及は、並列に動作してもしなくてもよいプロセッサ、コンピュータ、又はメモリの集合への言及を含むと理解されるであろう。
【0024】
コンピュータ210は、ネットワーク250の1つのノードにあり、ネットワークの他のノードと直接及び間接的に通信することができてもよい。例えば、コンピュータ210は、ネットワーク250を介してデバイス104、106及び204と通信して、デバイス104、106及び204の表示装置上で図2のユーザ102又は202等のユーザに情報を送信及び表示するように構成されるウェブサーバを含んでもよい。コンピュータ210は、データを受信、処理、及びクライアントデバイスに送信する目的で、ネットワークの異なるノードと情報を交換する複数のコンピュータも含んでもよい。この場合、クライアントデバイスは、典型的には、サーバ210を含むコンピュータのいずれとも異なるネットワークのノードに依然として存在することになる。
【0025】
ネットワーク250、及びサーバ210とクライアントデバイスとの間の介在ノードは、様々な構成を含んでもよく、インターネット、ワールドワイドウェブ、イントラネット、仮想専用通信網、ローカルイーサネット(登録商標)ネットワーク、1つ以上の会社に独自の通信プロトコルを使用する専用通信網(プライベートネットワーク)、セルラーネットワーク及びワイヤレスネットワーク(例えば、WiFi)、インスタントメッセージング、HTTP及びSMTP、並びに上述のものの様々な組み合わせを含む様々なプロトコルを使用してもよい。少数のコンピュータのみが図1図2に示されているが、典型的なシステムが多数の接続されたコンピュータを含むことができるということを理解されたい。
【0026】
デバイス104、106及び204は、1つ以上のプロセッサと記憶された命令を含むメモリとを備えて、サーバ210と同様に構成されてもよい。デバイス104、106及び204は、中央処理装置(CPU)、ウェブブラウザ、電子ディスプレイ、及びユーザ入力等のデータ及び命令を記憶するメモリ(例えば、RAM及び内蔵ハードドライブ)等、コンピュータに関連して通常使用される構成要素のすべてを有してもよい。クライアントデバイスは、カメラ、GPS受信機、スピーカ、ネットワークインターフェースデバイス、並びにこれらの要素を互いに接続するために使用される構成要素のすべてをも含んでもよい。加えて、各デバイス104、106、204は、1人以上の特定のユーザによる使用を意図されたデバイスであってもよい。例えば、デバイス104及び106はユーザ102に関連付けられてもよい一方で、デバイス204はユーザ202に関連付けられる。ユーザとデバイスとの関連付けは、各ユーザにユーザID等の固有の識別子を割り当てることによって、また、デバイス上で実行されている1つ以上のアプリケーションを用いてアプリケーション又は特定の情報にアクセスする前に検証を提供することによって、ユーザに自分の身元(識別情報)を検証することを要求することによって達成されてもよい。ユーザ検証は、例えば、パスワード又は固有のバイオメトリック識別(生体認証)の形態をとってもよい。
【0027】
本開示の態様によれば、ユーザ102は、対話型傾向図式、事象表示、事象ログ、及びセンサ動作データを含むCGMデータをデバイス104を介して提供されてもよい。以下でさらに説明されるように、対話型傾向図式、事象表示、及びセンサ動作データは、包括的なCGMデータを取得する際の柔軟性(融通性)及び単純性を可能にする、強化されたユーザインターフェースを提供する。
【0028】
図3A及び図3Bは、それぞれ、図1及び図2のデバイス104の表示装置上に提示されるようなグラフィカルユーザインターフェース300及び300’である。上部において、グラフィカルユーザインターフェース300は、色つきバブル302、白色のバブル304、現在の分析対象物測定値306、傾向を示す矢印310、及びセンサ寿命表示360を含む。色つきバブル302の色は、現在の分析対象物濃度レベルが、デバイス104の1つ以上のプロセッサによって判定される際に分析対象物濃度レベルの目標範囲を上回るか、下回るか、又は目標範囲にあるかを表すために変化するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、レベルが目標範囲にあるという判定は、測定されたレベルが上側閾値及び下側閾値内にあることに基づくであろう。目標又は目標範囲を下回るレベルは、ここでは、青色のバブルによって表され、目標分析対象物濃度レベルを上回るレベルは、赤色のバブルによって表され、目標分析対象物濃度レベルにあるレベルは、緑色のバブルによって表される。白色のバブル304は、本明細書に描写される実施形態に示されるように、静的であり、バブル304の中心付近に、現在の分析対象物濃度レベルの数値を含む。他の実施形態では、濃度レベルは、ドット又はオブジェクトのクラスタ、バブルに埋め込まれた棒グラフの棒、バブルの異なる部分に位置する数字等による、他の視覚的合図を使用して描写されてもよい。以下でさらに論じるように、センサ寿命表示360は、分析対象物センサが動作し続ける期間に関する情報を提供する図式的(グラフィック、graphic)オーバーレイである。グラフィカルユーザインターフェース300は、単矢印、両矢印、点滅矢印、及び任意の他の方向インジケータを含んでもよい、矢印インジケータ310も含む。いくつかの例では、矢印は、最新の分析対象物測定値の方向傾向を示すように移動してもよい。
【0029】
インターフェース300の下部は、分析対象物測定値の履歴グラフ(履歴図式)318を含む。この履歴グラフは、タイムライン(時間軸)320と、図式的表現の分析対象物測定値(分析対象物測定値の図式的表現)322と、分析対象物値軸ラベル324と、目標分析対象物濃度バンド326と、現在の分析対象物読み取りアニメーション328とを含んでもよい。履歴グラフ318の分析対象物測定値322は、上述の分析対象物センサによって行われた特定の測定値に対応し、これらの図式的表現の分析対象物測定値322は、タイムライン320によって提供されるように、各分析対象物測定値が取得された対応する時刻を示すように履歴グラフ318内に表示される。
【0030】
「現在のドット(now dot)」とも呼ばれることがある現在の分析対象物読み取りアニメーション328は、図3Aの描写と図3Bの描写との間で脈動する(絶えず切り替わる、pulsate)ように構成されてもよい。1つ以上の実施形態では、現在の分析対象物読み取りアニメーション328(又は「現在のドット」)は、脈動を停止するか、又は消滅して、分析対象物センサとの接続性のエラー又は欠如を示すことができる。1つ以上の実施形態では、この現在のドットは、中心ドットを取り囲むハロー330を含んでもよく、ハロー330のみが脈動してもよい。現在のドット328は、色及び速度が、所定の閾値濃度に対する分析対象物濃度レベル等の条件を示す程度まで、色を変化させること、異なる速度で点滅すること、等をすることもできる。例えば、図3Aでは、現在の分析対象物測定値が分析対象物濃度バンド326を画定する上側閾値及び下側閾値内にあるため、現在のドット328は緑色である。現在の分析対象物値が分析対象物濃度バンド326の外側にある場合、現在のドット328は色を変化させることができ、例えば、現在のドット328は、現在の分析対象物値が分析対象物濃度バンド326を上回る場合、赤色で表示されてもよく、現在の分析対象物値が分析対象物濃度バンド326を下回る場合、青色で表示されてもよい。加えて、分析対象物センサとの接続の喪失を示すアイコンをグラフィカルユーザインターフェース300にさらに提示することができる。他の実施形態では、壊れたリンクのアイコンは、不在データのある期間、例えば、1分後に表示されてもよい。そのような場合、壊れたリンクのアイコンは、接続の喪失を示すか、又はセンサが接続されているが不安定な(例えば、無効又は活用不能な)読取値を送達していることを示してもよい。
【0031】
インターフェース300のタイムライン320は、事象表示340及び342も含む。事象表示340及び342は、発生したCGM関連事象、例えば身体活動(例えば、スポーツ、ウォーキング、ランニング、水泳等)、食事情報(例えば、食事の識別、消費された食品の種類、消費された炭水化物の量等)、インスリン情報(例えば、摂取されたインスリンの量及びタイミング)に関連する情報、並びにCGM読み取り値に影響を及ぼし得る他の事象に関する一般的なユーザメモを表す。ユーザは、インターフェース300の下部のナビゲーションバー350からアイコン352を選択して、デバイス104に事象を入力することができる。事象がデバイス104に入力されると、タイムライン320は、その事象の表示を含むように更新されてもよい。タイムライン320上に表示される各事象表示は、時刻及び分析対象物測定値に関連付けられてもよい。
【0032】
複数の事象が特定の時刻に関連付けられる場合、タイムライン上に表示される事象表示は、この事実を示すように構成されてもよい。例えば、図3Aでは、事象表示340は数字「3」を含み、事象表示342は数字「1」を含む。事象表示340内の「3」は、その事象表示に関連付けられた事象の数を表す。各事象表示340及び342は、選択可能なアイコンであるように構成されてもよい。以下でさらに論じられるように、ユーザによる事象表示の選択に応じて、デバイス104は、選択された事象表示と関連付けられた1つ以上の事象に関する詳細な情報を提供する事象ログを表示してもよい。
【0033】
履歴グラフ318の時間枠は、特定のデフォルト値に設定されてもよい。図3Aのタイムライン320は、履歴グラフ318が4時間にわたる時間枠を有することを示す。しかしながら、デバイス104のデフォルトの時間枠は、1時間、4時間、8時間、12時間、24時間、又はそれより長い時間等、複数の異なる時間枠のうちの1つに設定することもできる。デフォルトの時間枠を編集できるということはホーム画面に提示されてもよく、その画面で、ユーザは履歴グラフ318の所望のデフォルトの時間枠を入力してもよい。
【0034】
デバイス104は、1つ以上のユーザ入力に従ってタイムライン320の時間枠を調整可能に変化させるようにも構成されてもよい。例えば、デバイス104は、ユーザが履歴グラフ318又はその近傍にある表示画面の部分にタッチしながら2本の指をつまむユーザ入力を認識することができるタッチ式(タッチ感知)表示装置を有してもよい。このユーザ入力を受信すると、デバイス104は、そのつまみコマンドに従って新しい時間枠に対応するように履歴グラフ318を修正してもよい。例えば、デバイス104のユーザは、つまみコマンドを図3Aに示すインターフェース300に提供してもよい。このつまみコマンドに応答して、デバイス104は、表示されたインターフェース300を図3Bに示すグラフィカルユーザインターフェース300’のものに変更することができる。グラフィカルユーザインターフェース300’は、タイムライン320’の修正された時間枠に対応する図式的表現の分析対象物測定値322’の修正されたセットを含む修正された履歴グラフ318’を含むように変更されている。特に、タイムライン320’の時間枠は、この時点で、インターフェース300のタイムライン320の4時間の時間枠ではなく、約12時間である。時間枠の変化の量は、ユーザが提供するつまみコマンドのサイズ又は数に基づくことができる。加えて、デバイス104は、つまみコマンドがある時間枠から別の時間枠への滑らかな移行を引き起こすか、又はつまみコマンドが履歴グラフ318をある時間枠から別の時間枠にジャンプさせる設定を有してもよい。例えば、デバイス104は、つまみコマンドが、4時間の時間枠を有するタイムラインを8時間、12時間、又は24時間の時間枠に自動的にジャンプアウトさせる(切り替わる)ように設定することもできる。デバイス104に、より短い時間枠からより長い時間枠に移行させるユーザ入力は、タイムラインの「ズームアウト」と呼ぶことができ、より長い時間枠からより短い時間枠への移行は、タイムライン上の「ズームイン」と呼ぶことができる。
【0035】
分析対象物測定値の履歴グラフを表示する際に、デバイス104は、履歴グラフの時間枠の内容に従って事象データを提示するように構成されてもよい。例えば、図3Aの事象表示340及び342は、図3Bのタイムライン320’内で単一の事象表示344に組み合わされている。このとき、事象表示344は、4つの別個の事象に対応することを示す数字「4」を表示する。事象が単一の事象表示に組み合わされるべきかどうかを決定する際に、デバイス104は、事象のセットが、表示されているタイムラインの時間枠内で互いに何らかの所定の近接度範囲内にあるかどうかを識別してもよい。1つ以上の事象が所与の時間枠について所定の近接度範囲内にあると判定されると、それらの事象は単一の事象表示の一部として表示されてもよい。
【0036】
事象のセットがタイムライン上の2つ以上の別個の事象表示を使用して表示された場合、所定の近接度は、事象表示間の距離に基づいてもよい。各事象は、タイムライン内の事象の位置を決定する時刻又は時間範囲に関連付けられてもよい。複数の事象が同時に又は重複する時刻に記録される場合、デバイス104は、単一の事象表示を使用してタイムライン上にこれらの事象を提示してもよい。例えば、図3Aでは、事象表示340は、すべてが同じ時刻に関連付けられる3つの事象を表す。タイムライン320で分かるように、事象表示340に関連付けられた事象の時刻は、午後5時から午後6時の間の時刻である。事象表示342に関しては、それは午後6時の直後に発生した事象に関連付けられる。タイムライン320に関して、事象表示340及び342は、事象表示342に関連付けられた事象が事象表示340とは別に表示されてもよいように、互いの間に十分な距離を有する。しかしながら、図3Bでは、タイムライン320’は、事象表示340及び342が互いに対して所定の近接度範囲内にあることを必要とする時間枠を有する。この判定に基づいて、デバイス104は、事象表示340及び342に関連付けられた事象を組み合わせて単一の事象表示344にする。
【0037】
所定の近接度範囲内にある事象を識別することは、別個の事象表示がそれらの事象に対応する時刻にタイムライン上に置かれた場合、それらの事象表示は互いに接触する又は重なるという判定に基づいてもよい。例えば、事象表示344に関連付けられた4つの事象は、各事象が独自の表示を与えられた場合に重なる事象表示を生成することになる時刻に関連付けられる。この判定に基づいて、デバイス104は、単一の事象表示344とともに4つの事象を表示する。従って、デバイス104が図3Aのタイムライン320から図3Bのタイムライン320’にズームアウトするためのユーザ入力に応答して、事象表示340及び342は、単一の事象表示344に組み合わされてもよい。所定の近接度は、タイムラインの全体的な時間枠に対する特定の時間範囲の形態をとってもよい。この時間範囲は、時間枠の長さに相関してもよい。例えば、図3Aのタイムライン320に関して、事象間の所定の近接度は、20分の時間範囲にあってもよく、そのとき、互いの20分以内のあらゆる事象が、単一の事象表示に関連して表示される。図3Bのタイムライン320’に関して、所定の近接度は1時間であってもよく、そのとき、互いの1時間以内のあらゆる事象が、単一の事象表示に関連して表示される。
【0038】
加えて、デバイス104のユーザは、逆つまみタッチコマンドを提供すること等によって、「ズームイン」コマンドに対応するユーザ入力を提供してもよい。デバイス104がタイムラインにズームインすると、複数の事象に関連付けられた事象表示は、2つ以上の事象表示に分離されてもよい。例えば、ユーザは、デバイス104が図3Bのインターフェース300’を表示するときに、デバイス104が図3Aのインターフェース300に移行するように、デバイス104に逆つまみタッチコマンドを提供してもよい。この移行を行う際に、デバイス104は、事象表示344の1つ以上の事象が、タイムライン320内に表示されたときに、もはや互いに所定の近接度範囲内にないと判定してもよい。この判定に基づいて、事象表示344は、2つ以上の別個の事象表示340及び342に分割されてもよい。履歴グラフも、ユーザ入力に応答してスクロール可能であってもよい。例えば、ユーザは、図3Aの履歴グラフ318をスクロールするためにデバイス104のタッチ式表示装置上で右に指を滑らせ(スワイプし)て、4時間の時間枠に留まりながら以前の分析対象物測定値を閲覧してもよい。履歴グラフは、直近の24時間等の所定の期間内でスクロール可能であるように構成されてもよい。
【0039】
デバイス104によって記憶又はアクセスされる各事象は、分析対象物測定値及び時刻と関連付けられてもよい。グラフィカルユーザインターフェースの履歴グラフ318は、ユーザが、CGM関連事象が経時的にユーザの分析対象物測定値に影響を及ぼした様子を識別することができるように構成される。従って、事象表示は、ユーザがユーザの分析対象物測定値に対する事象の相対的タイミングを識別することを可能にするやり方で履歴グラフ内に表示される。事象を単一の事象表示にグループ化するとき、開示されるシステムは、グループ化された事象の時間範囲を識別し、その時間範囲に基づいて中央位置を識別してもよい。この中央位置は、グループ化された事象の時刻の平均に基づいてもよく、又は事象のうちの2つの間の中間点に基づいてもよい。例えば、デバイス104は、一緒にグループ化されて単一の事象表示になる事象のセット内の最も早い事象及び最も遅い事象を識別してもよい。デバイス104は、次いで、最も早い事象と最も遅い事象との間の時間の中間点を、事象表示が配置されるタイムライン上の点として識別してもよい。このように事象のグループを表示することにより、ユーザは、それらの事象に関連した分析対象物測定の一般的な傾向を依然として識別しながら、より長い時間枠で履歴グラフを閲覧することができるようになる。
【0040】
ユーザは、特定の時刻に関連して分析対象物測定値及び事象データを閲覧するために履歴グラフ318の部分を選択してもよい。ユーザ選択は、図式的表現の分析対象物測定322の領域に沿ってユーザの指をタッチ又は引きずる(ドラッグする、drag)ことによって行われてもよい。例えば、図4A及び4Bは、ユーザが履歴グラフ318内の点を選択した、グラフィカルユーザインターフェース400及び400’を含む。図4Aでは、ユーザは、図式的表現の分析対象物測定値322が事象表示340と関連付けられている履歴グラフ318の一部分を最後にタッチしている。点410は、選択された図式的表現の分析対象物測定値322を示し、線412は、選択された分析対象物測定値322の時刻を示すようにタイムライン320まで延びる。1つ以上の実施形態では、点410は、それが表す現在の図式的表現の分析対象物測定値に基づいて色分けされてもよい。例えば、分析対象物濃度バンド326内の測定値は緑色の点410で表示されてもよく、分析対象物濃度バンド326の上方及び下方の測定値はそれぞれ赤色及び青色の点410で表示されてもよい。図4Aでは、点410及び線412は、選択された分析対象物測定値が事象表示340に関連付けられていることを示す。図式的表現のオーバーレイ402も、選択された点410に関連して表示されてもよい。図式的表現のオーバーレイ402は、分析対象物測定値404、傾向矢印408、及び選択された点410に対応する時刻420を含んでもよい。分析対象物測定値404は、選択された点が分析対象物値の指定範囲の上にある分析対象物測定値に対応するか、指定範囲の下にある分析対象物測定値に対応するか、又は指定範囲内にある分析対象物測定値に対応するかを示すために色分けされてもよい。例えば、分析対象物測定値404は、点410が目標分析対象物濃度バンド326内にある分析対象物測定値404に対応するときに、緑色で提示されてもよい。目標分析対象物濃度バンド326を上回る値は、例えば、赤色で提示されてもよく、目標分析対象物濃度バンド326を下回る値は、青色で提示されてもよい。傾向矢印408は、分析対象物値が点410で変化している様子を示すために提示される。
【0041】
デバイス104は、選択された点410が事象表示340に関連付けられた分析対象物測定値に対応することを判定してもよい。この判定に基づいて、図式的表現のオーバーレイ402は、事象表示340が関連付けられる1つ以上の事象の性質を識別する情報を提供する、事象記述406a~cを含んでもよい。例えば、事象記述406aは、ユーザがメモを入力したことを表し、事象記述406bは、ユーザが80グラムの炭水化物を消費した事象を表し、事象記述406cは、35分の身体活動の発生を表す。グラフィカルユーザインターフェースは、ユーザが図式的表現のオーバーレイ402内に表示される情報のタイプを選択することを可能にするように構成されてもよい。例えば、ユーザは、事象記述406a~cを表示することなく、分析対象物測定データのみを表示するように図式的表現のオーバーレイ402を設定してもよい。以下に記載するように、事象情報は、図式的表現のオーバーレイ402に関連して表示されていない場合であっても、事象ログを通してアクセスすることができる。
【0042】
図4Bでは、ユーザは、事象表示344に対応する点410’を選択している。従って、図4Aに関連して論じられた図式的表現のオーバーレイ402と同様の図式的表現のオーバーレイ402’が提示される。図4Bに見られるように、図式的表現のオーバーレイ402’は、ここでは、4つの事象記述406a~dを含む。加えて、事象表示344に関連付けられた4つの事象の中間点が事象表示340に関連付けられた3つの事象の中間点と異なることをふまえて、図式的表現のオーバーレイ402’に表示される時刻410’及び分析対象物測定値404’は、図3Aの図式的表現のオーバーレイ402に表示されるものとはわずかに異なる。
【0043】
ユーザが個々の事象の正確な時刻に各々配置された事象表示を閲覧したい場合には、ユーザは、事象表示のすべてが分割されて個々の事象を表すまでタイムラインにズームインしてもよく、履歴グラフは、記録された分析対象物測定値に対する各事象の効果に関するより細かいデータを示すように閲覧されることができる。
【0044】
履歴グラフにズームインすることに加えて、又はその代わりに、ユーザは、事象ログの表示をもたらすように、選択された点410に関連して現れる図式的表現のオーバーレイ402を選択することによって、より細かい事象データを受信してもよい。例えば、図5Aは、患者の事象ログを表示するグラフィカルユーザインターフェース500である。事象ログは、選択可能な日付を有するカレンダー510と、特定の日に取得された分析対象物測定値のグラフ(図式)を表示するための一日ごとの履歴グラフ512と、事象一覧502a~cのスクロール可能なリストとを含んでもよい。値が目標範囲内にある(例えば、緑色で現れる)か、目標範囲を上回る(例えば、赤色で現れる)か、又は目標範囲を下回る(例えば、青色で現れる)かに応じて、分析対象物測定値が図式内に異なる色で現れるように、履歴グラフ512は、色分けされた線514を用いた場合のように現れてもよい。各事象リスト502a~cは、事象のタイプ、事象に関連付けられた時刻、及び事象に関連付けられた他のCGM関連データを識別する情報を提供してもよい。事象リストは、逆の時系列順で提示されてもよい。
【0045】
加えて、各事象リスト502a~cは、それ自体の傾向図式504を含んでもよい。傾向図式504は、分析対象物測定値506の図式的表現、及び分析対象物測定値506の図式的表現に対する事象が発生した時刻を表すアイコン508を含んでもよい。アイコン508は、分析対象物測定値506の図式的表現内の事象の発生を指定する任意の図式的表示又はマーキングの形態をとってもよい。分析対象物測定値の図式的表現506は、分析対象物測定値が分析対象物値の目標範囲を上回る、目標範囲を下回る、又は目標範囲内にあることを図式的表現の部分が示すように色分けされてもよい。例えば、傾向図式504において、図式的表現506の左側は、この部分が分析対象物値の目標範囲を下回ることを示す青色で現れてもよく、図式的表現506の中央部分は、この部分が分析対象物値の目標範囲内にあることを示す緑色で現れてもよく、図式的表現の右側部分は、この部分が分析対象物値の目標範囲を上回ることを示す赤色で現れてもよい。
【0046】
分析対象物測定値は傾向図式504に関連して提示されてもよいが、傾向図式504の形状及び/又は色を用いれば、特定の事象がどのように分析対象物測定値をもたらしたかを示すのに十分である。特に、傾向図式504は、事象の前に発生した複数の分析対象物測定値、及び事象の後に発生した複数の分析対象物測定値を含むように構成されてもよい。事象の前後の分析対象物測定値の量は、所定の期間又は所定の測定数に基づいてもよい。事象の前の期間は、ユーザの分析対象物測定値が事象の前に上昇していたか、下降していたか、又は安定していたかを示すのに十分な時間量であるように選択することができる。事象後の期間は、事象がユーザの短期的分析対象物測定値に影響を及ぼしたかどうかを示すのに十分な時間量であるように選択することができる。例えば、傾向図式504は、事象の1時間前と事象の2時間後との間の期間に対応する分析対象物測定値506の図式的表現を含む。従って、各事象一覧502a~cは、その特定の事象の前後の期間に対応する独自の傾向図式504を有してもよい。このように、ユーザは、履歴グラフ318のズームアウトされた画面表示を使用して、より長い期間にわたるユーザの分析対象物測定値に対する複数の事象の全般的な影響を判断しながら、事象ログインにアクセスして、ユーザの分析対象物測定のサブセットに対する特定の事象の効果を判断してもよい。
【0047】
インターフェース500はアイコン530も含んでもよく、アイコン530は、追加の事象データを事象ログに追加するためにユーザによって選択されることが可能である。例えば、図5Bは、アイコン530が選択されたときにデバイス104によって表示されてもよいインターフェース500’である。インターフェース500’では、複数の事象アイコン520a~eが表示され、各事象アイコンは異なる種類の事象を表す。ユーザは、適切な事象を選択し、次いで、事象が発生した時刻又は時間範囲の識別を含む、その事象に関連するデータを入力してもよい。図3A~Bに戻ると、事象ログに事象を追加すると、デバイス104は、タイムライン320上に表示された事象表示のうちの1つの内に追加された事象を含むように、履歴グラフ318を更新してもよい。
【0048】
上記で説明された特徴に加えて、図1及び図2のデバイス104は、分析対象物センサ112からセンサ寿命データを受信してもよい。特に、センサ112等の分析対象物センサは、センサが失効する特定の日付及び時刻を有する。交換なしでのセンサの失効(期限切れ)は、患者の分析対象物測定データに空白期間(ギャップ)をもたらす可能性があり、ユーザ及び患者の状態を追跡するユーザの医師の能力に悪影響を及ぼす可能性がある。従って、ユーザ102及び他者が分析対象物センサ112のセンサ寿命を追跡できることが重要である。本明細書で開示される実施形態によれば、デバイス104及び204のグラフィカルユーザインターフェースは、ユーザ102及びユーザ202に、分析対象物センサ112のセンサ寿命データの迅速で持続的で邪魔にならない(non-intrusive)表示を提供してもよい。
【0049】
例えば、図3Aのグラフィカルユーザインターフェース300は、ユーザの分析対象物センサについて残りの期間を示すセンサ寿命表示360のオーバーレイを含む。具体的には、センサ寿命表示360内に表示される数字は、分析対象物センサが失効するまでに残っている日数、時間数、又は分の数字を示してもよい。その数字が表す時間の単位(例えば、日、時間、又は分)は、色分けされているセンサ寿命表示360の少なくとも一部分によって表されてもよく、例えば、センサ寿命表示360内の数字は、数字がセンサ寿命の残りの日数を表すときに黒で現れてもよく、数字は、センサ寿命の残りの時間又は分を表すときに赤で現れてもよい。
【0050】
センサの失効前の残りの期間は、センサ寿命表示360内の表示された数を取り囲む図形表示によっても示されてもよい。例えば、図6では、センサ寿命表示360は、日単位でセンサ寿命データを提供している。センサ寿命表示360は、センサの失効までに残っている日数に従って外観が変化するティッカーマーカー604を含む。図6の左側では、センサ寿命表示360は、表示された数字602と、表示された数字602を取り囲む複数のティッカーマーク604とを含む。毎日、表示された数字602は、センサの失効までの残りの日をカウントダウンする。表示された数字602は黒で表示され、これは時間又は分ではなく日を表すことを示す。加えて、1つのティッカーマーク604の外観は、残りの日数に関連して変化する。例えば、図6の右側は、9日経過後のセンサ寿命表示360の外観を表すセンサ寿命表示360’である。表示された数字602’は今や「7」であり、7日のセンサ寿命が残っていることを表し、9つのティッカーマーク604’が薄い灰色で現れ、7つのティッカーマーク604が太字で表示され続ける。従って、センサ寿命表示360、360’は、センサが失効になるまでに残っている日の数値表現及び図式的表現の両方をユーザに提供する。
【0051】
図7では、センサ寿命表示360は、時間の単位でセンサ寿命データを提供している。図7の左側では、センサ寿命表示360は、表示された数字702とティッカーマーク704とを含む。表示された数字702は、センサが失効するまでに24時間あることを表す赤い「24」である。時間ごとに、表示された数字702は、センサの失効までの残りの時間をカウントダウンする。加えて、センサ寿命表示360は、24個のティッカーマーク704を含み、これらは赤色で現れ、表示された数字702を取り囲む。1つのティッカーマーク704の外観は時間ごとに変化する。例えば、図7の右側は、20時間経過後のセンサ寿命表示360の外観を表すセンサ寿命表示360’である。表示された数字702’は、ここでは赤色の「4」であり、4時間のセンサ寿命が残っていることを表す。加えて、複数のティッカーマーク704’が灰色で現れ、4つのティッカーマーク704のみが赤色で残る。従って、図7のセンサ寿命表示360、360’は、センサが失効するまでに残っている時間の数値表現及び図式的表現の両方をユーザに提供する。
【0052】
図8では、センサ寿命表示360は、分単位でセンサ寿命データを提供している。図8の左側では、センサ寿命表示360は、実線の円804によって取り囲まれた表示された数字802を含む。表示された数字802は赤色の「60」であり、これは、実線の円804と組み合わせて、センサが失効するまでに60分あることを表す。分ごとに、表示された数字802は、センサの失効までの残りの分をカウントダウンする。加えて、センサ寿命表示360は、センサ寿命の最後の1時間の経過した割合を示す円グラフを含んでもよい。例えば、図8の右側は、30分経過後のセンサ寿命表示360の外観を表すセンサ寿命表示360’である。表示された数字802’は、ここでは赤色の「30」であり、30分のセンサ寿命が残っていることを表す。加えて、センサ寿命表示360’は円グラフ806を含む。円グラフ806は半分塗りつぶされており、センサ寿命の最後の1時間の半分が経過したことを表している。従って、図8のセンサ寿命表示360、360’は、センサが失効するまでに残っている分の数値表現及び図式的表現の両方をユーザに提供する。
【0053】
本開示の実施形態によれば、図6図8のセンサ寿命表示360、360’は、図3A~Bに示すもののような、デバイス104の表示画面の特定の部分にオーバーレイとして表示されてもよい。上記のように残りのセンサ寿命期間の数値表現及び図式的表現を表示することによって、センサ寿命表示360は、目立たず、グラフィカルユーザインターフェース上に提供されている他の関連情報を不明瞭にしない小さなオーバーレイとして提示されてもよい。例えば、時間の単位を指定するために色分け、ティックマーカー、及び円グラフを使用することにより、センサ寿命表示360は、単独の数字の他のテキストの表示を必要とすることなく、残りの時間をユーザに提供することが可能になる。しかしながら、1つ以上の実施形態では、センサ寿命表示360は、図3Aに示されるようなコンパクトモードから、図9に示されるような拡張モードに切り替わるように構成されてもよい。
【0054】
デバイス104は、コンパクトモードと拡張モードとの間でセンサ寿命表示360を切り替える(toggle)ためのユーザ入力を受信してもよい。例えば、ユーザは、図3Aのセンサ寿命表示360をタップしてもよく、このユーザ入力に応答して、デバイス104は、図9のグラフィカルユーザインターフェース900に示されるような、拡張モードでセンサ寿命表示360を提示してもよい。拡張モードでは、センサ寿命表示360は、ティッカーマーク604及び表示された数字602を表示し続けてもよいが、単位表示902及び使用有効期限904も含んでもよい。単位表示902は、表示された数字602によって表されている単位を識別するテキストを含んでもよい。例えば、単位表示902は、表示された数字602によって表されている時間の単位に応じて、テキスト「残りの日数(DAYS LEFT)」、「残りの時間(HOURS LEFT)」、又は「残りの分(MINUTES LEFT)」を含んでもよい。使用有効期限904は、図9に示されるように、センサ失効の月、日、年、及び時刻の識別を含んでもよい。デバイス104のユーザは、拡張されたセンサ寿命表示をタップすることによって、拡張されたセンサ寿命表示360をコンパクトモードに縮小して(collapse)戻してもよい。1つ以上の実施形態では、拡張されたセンサ寿命表示は、5秒等の所定の期間後に自動的に縮小され(終了し)てもよい。
【0055】
センサ寿命が何らかの所定の時間枠内にあると判断されると、デバイス104は、図10のグラフィカルユーザインターフェース1000に示される「緊急低値(Urgent Low)」バナー1002等の低センサ寿命警告を表示してもよい。分析対象物センサが失効したとき、デバイス104は、センサが失効したことを伝えるホーム画面メッセージを表示してもよく、センサ寿命表示360はもはや表示されなくてもよい。例えば、図11は、センサが失効しており、交換する必要があるというメッセージを表示するグラフィカルユーザインターフェース1100である。このメッセージはバナー1102を含んでもよい。加えて、デバイス104は、失効したセンサを新しいセンサと交換するために使用されてもよい選択可能なアイコン1104を表示してもよい。例えば、ユーザは新しい分析対象物センサを装着し、アイコン1104をタップしてもよい。アイコン1104をタップすることに応答して、デバイス104は、新しい分析対象物センサを検索し、それとペアリングしてもよい。新しい分析対象物センサとペアリングすると、デバイス104は、新しい分析対象物センサのセンサ寿命データを受信してもよい。次いで、受信されたセンサ寿命データを使用して、新しい分析対象物センサの失効する日付及び時刻に基づくセンサ表示360が生成されてもよい。
【0056】
開示されるシステムは、分析対象物センサ112がセンサ上限又は下限を超えたか否かを判定してもよい。分析対象物センサ112がセンサ限界を上回る又は下回る場合、デバイス104は、センサがセンサ限界を上回っており、正確な読取値が提示され得ないことを示す表示を提供してもよい。例えば、図12では、図式的表現の分析対象物測定値322は、センサ限界1202より上に現れない。代わりに、グラフィカルユーザインターフェース1200は、上下方向(垂直、vertical)バンド1204を表示する。上下方向バンド1204の幅は、分析対象物センサがセンサ限界以上であったタイムライン320上の期間に対応する。上下方向バンド1204は、図12に示されるように、上下方向の色勾配で提示されてもよい。上下方向バンド1204は、色分けされてもよく、例えば、上下方向バンド1204は、分析対象物センサがセンサ上限を上回るときに赤色であってもよく、上下方向バンド1204は、分析対象物センサがセンサ下限を下回るときに青色であってもよい。
【0057】
デバイス104は、高いセンサ読み取り値及び低いセンサ読み取り値に関連して、色分けされたプッシュ通知を表示してもよい。例えば、プッシュ通知は、分析対象物センサ測定値が下側の目標閾値を下回る場合に青色アイコンで現れてもよく、プッシュ通知は、分析対象物センサ測定値がより上側の目標閾値を上回る場合に赤色アイコンで現れてもよい。これらの目標閾値は、デバイス104のグラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザによって設定されてもよい。
【0058】
図13は、「自分の進捗(My Progress)」画面と呼ばれてもよく、ユーザに所望の期間にわたる自分の分析対象物測定値の概要を提供するようにデバイス104上に表示されてもよい、グラフィカルユーザインターフェース1300を提供する。グラフィカルユーザインターフェース1300は、異なる時間枠、例えば、7日、14日、30日、60日及び90日を表す複数のアイコン1302を含んでもよい。ユーザは、選択された期間にわたるユーザの分析対象物測定値の概要を閲覧するためにアイコン1302のうちの1つを選択してもよい。図13では、ユーザは、90日の概要に対応するアイコン1302を選択している。従って、グラフィカルユーザインターフェースは、90日間の期間にわたるユーザの平均グルコースレベルに対応するグルコース平均1304を提供する。表示には、ユーザが分析対象物値のユーザの所望の目標範囲内にあった、目標範囲を下回っていた、又は目標範囲を上回っていた90日間の期間にわたる時間のパーセンテージを表すパーセンテージ値1310も含まれる。ユーザは、パーセンテージ値1310が時間の絶対値(例えば、時間及び分)として提示される、代替設定を選択してもよい。
【0059】
これらのパーセンテージの図式的表現1308も表示装置内に提供される。上に記載したとおり、緑が目標範囲内の値を表し、赤が目標範囲を上回る値を表し、青が目標範囲を下回る値を表す同じ色分けが、図式的表現1308及びパーセンテージ値1310のために使用されてもよい。加えて、グラフィカルユーザインターフェース1300は、所望の時間範囲にわたるユーザのグルコース管理インジケータ(Glucose Management Indicator)パーセンテージも表示してもよい。
【0060】
特定の期間にわたってグラフィカルユーザインターフェース1300に提示される情報は、ユーザが自分の進捗を比較してもよいように、以前の期間とともに提示されてもよい。例えば、グラフィカルユーザインターフェース1300は、ユーザが「自分の進捗」画面内の比較モードを起動することを可能にする、トグル(toggle)スイッチを含んでもよい。図14では、グラフィカルユーザインターフェース1300は、2つの期間の概要情報を含むように変更されている。注釈ボックス1402内では、直近の90日の期間中に取得された分析対象物測定値についての要約が提供され、注釈ボックス1404内では、以前の90日の期間中に取得された分析対象物測定値についての要約が提供される。上記で論じたように、分析対象物値は、目標範囲内にある、目標範囲を上回る、又は目標範囲を下回る測定値の色分けを含んでもよい。このようにして、ユーザは、色分けされた図式的ディスプレイを使用して、異なる期間にわたる自分の進捗状況を容易に追跡してもよい。
【0061】
図2に戻ると、本開示の1つ以上の実施形態では、ユーザ102は、分析対象物測定データ、事象データ、及びセンサデータ等の特定のCGM関連データへのアクセスを1人以上の個人に許可してもよい。識別された個人は、ユーザ102のCGM関連データを提供するように構成された「フォロワーアプリ(Follower App)」等のアプリケーションを使用して、その個人自身のデバイス上でこのCGM関連データにアクセスしてもよい。例えば、ユーザ202は、フォロワーアプリをデバイス204にダウンロードしてもよい。フォロワーアプリは、デバイス204をユーザ202に関連付けるように構成されてもよい。例えば、フォロワーアプリは、デバイス204をユーザ202に関連付けるために、識別情報(例えば、ユーザID)及び検証情報(例えば、パスワード又はバイオメトリックデータ)を入力するようにユーザ202に要求してもよい。デバイス104及び106は、同様に、ユーザ102に関連付けられてもよい。次いで、ユーザ102は、デバイス104又は106を使用して、ユーザ102のCGM関連データへのアクセスをユーザ202に許可してもよい。
【0062】
ユーザ102によるユーザ202へのアクセスの許可は、デバイス104又は106がアクセス許可データをリモートコンピュータ210に送信することによって達成されてもよい。アクセス許可データは、ユーザ102と、ユーザ102がアクセスを許可している任意の個人との両方のユーザ識別情報を含んでもよく、このデータはコンピュータ210に記憶されてもよい。例えば、リモートコンピュータ210は、フォロワーアプリを介してデバイス204によってアクセスすることができるサーバであってもよい。デバイス204は、ユーザ202のユーザ識別及び検証情報をコンピュータ210に送信してもよい。ユーザ202のユーザ識別情報は、記憶されたアクセス許可データに含まれるユーザ識別情報と比較されてもよい。ユーザ202の識別情報が、アクセス許可データに提供されたユーザ識別情報と一致する場合、コンピュータ210は、ユーザ102のCGM関連データをデバイス204に送信してもよい。ユーザ202の識別情報が、記憶されたアクセス許可データに含まれるいずれの識別情報とも一致しない場合、他のユーザのCGM関連データは、コンピュータ210を介してユーザ202に提供されない。
【0063】
デバイス204に送信されるユーザ102のCGM関連データは、ユーザ202がアクセス可能であるとしてユーザ102によって選択されたユーザ102のCGM関連データのサブセットであってもよい。従って、デバイス204上で実行されているフォロワーアプリは、ユーザ102のCGM関連データの選択されたサブセットのみをユーザ202に提供する。例えば、ユーザ102は、センサ寿命データ及び分析対象物測定データに対するアクセスをユーザ202に許可してもよいが、事象データに対するアクセスをユーザ202に許可しなくてもよく、又は特定の種類の事象に対するアクセスのみを許可してもよい。ユーザ202がアクセスを許可された任意のCGM関連データは、上記と同じようにデバイス204上に表示されることが可能である。例えば、フォローアプリは、上で論じたセンサ寿命表示360と同じ外観を有するセンサ寿命表示360を表示してもよい。デバイス102上に表示されるセンサ寿命表示360と同様に、デバイス104上に表示されるセンサ寿命表示360は、縮小(collapsed)モードと拡張モードとの間で切り替わるように制御されてもよい。加えて、デバイス104は、デバイス102について上で論じたものと同じセンサ寿命通知を表示してもよい。センサ寿命表示360は、ユーザ202がデバイス204上に表示されたフォロワーアプリ内の異なる画面にナビゲート(移動)するとき、オーバーレイとして可視のままであってもよい。
【0064】
1つ以上の実施形態では、デバイス104及び204は、センサ寿命データに関するプッシュ通知を受信し、表示してもよい。例えば、コンピュータ210は、ユーザ102についての分析対象物センサ112が所定の期間内にあると判定し、分析対象物センサ112が失効するまでにどれだけの時間が残っているかのステートメントを提供するプッシュ通知をデバイス104及び204に送信してもよい。例えば、コンピュータ210は、分析対象物センサ112が失効までに3日、24時間、及び/又は2時間残っていると判定された場合、プッシュ通知を送信してもよい。
【0065】
上で論じたように、ユーザ102は、自分の分析対象物センサ112を新しい分析対象物センサ112に置き換えてもよい。新しい分析対象物センサ112は、デバイス104等のユーザデバイスとペアリングされてもよい。新しいセンサ112とペアリングされると、デバイス104は、新しい分析対象物センサ112のセンサ寿命データをコンピュータ210に送信してもよい。次いで、コンピュータ210は、コンピュータ210上に以前に記憶されたアクセス許可データに従って、新しい分析対象物センサ112のセンサ寿命データをデバイス204に送信してもよい。新しい分析対象物センサ112のセンサ寿命データを受信すると、デバイス204は、新しい分析対象物センサ112の失効の日付及び時刻に対応するように、表示されたセンサ寿命表示を更新してもよい。
【0066】
図2に戻ると、ユーザ202は、デバイス204を使用して、各々がセンサ112によって取得された分析対象物測定値を有する複数のユーザ102のCGM関連データを追跡してもよい。各ユーザ102は、上述のようにして、CGM関連データの少なくともいくつかのサブセットへのアクセスをユーザ202に許可してもよい。コンピュータ210は、各ユーザデバイス104によって提供されるように、各ユーザのCGM関連データを受信してもよく、コンピュータ210は、各ユーザ102によってユーザ202に付与されたアクセス権に従って、各ユーザの受信されたCGM関連データをデバイス204に送信してもよい。1つ以上の実施形態では、デバイス204は、ユーザ202がCGM関連データへのアクセスを許可された複数のユーザ102を表示するように構成されたフォロワーアプリを含んでもよい。例えば、図15は、ユーザ202(図示せず)がフォローしているユーザ102(図示せず)のすべてを示すためにデバイス204上に表示されるスクロール可能なグラフィカルユーザインターフェース1500である。各ユーザは、個々のユーザ一覧1502内にリストされてもよい。各ユーザ一覧1502は、フォローされたユーザの名前等の識別情報、及びフォローされたユーザの最新の分析対象物測定値を提供してもよいステータス表示1504を含んでもよく、分析対象物測定値が上昇しているか、低下しているか、又は安定しているかを示してもよい。各ユーザ一覧1502は、そのユーザについて最後にデータが受信された時刻を示す時刻表示1506も含んでもよい。例えば、ユーザ一覧1502aは、フォローされたユーザを「John Smith」であるとして識別する。ステータス表示1504aは、John Smithの分析対象物測定値が68mg/dlであって、下降していることを示し、時刻表示1506aは、この測定値は「今」取得されたので、この測定値が現在のものであることを述べている。時刻表示は、時刻表示1506b等の、最後の分析対象物測定が受信されてからの時間又は分の数を識別してもよい。最後の測定から1日以上であった場合、時刻表示は、時刻表示1506cを用いて提供されるように、最後の分析対象物測定の日付及び時刻を提供してもよい。
【0067】
ステータス表示1504は、ユーザのセンサがセンサ限界を上回るか下回るかも示してもよい。例えば、ステータス表示1504dは、センサが「高(HIGH)」であることを述べており、これは、センサがセンサ限界を上回っていることを意味する。ユーザ一覧1502及びステータスインジケータ1504はそれぞれ、フォローされたユーザの最新の分析対象物測定値が分析対象物値の所定の範囲内にあるか、それを上回るか、又はそれを下回るかを示すように、上述のようにして色分けされてもよい。このようにして、フォロワーアプリのユーザは、1つの表示画面上で複数のユーザのステータスを迅速に評価してもよい。ユーザ一覧1502は、ユーザ一覧1502eについて見ることができるもののように、データがユーザに利用可能でないかどうかも示してもよく、その場合、時刻表示は利用可能なデータがないことを述べ、ステータス表示1504eは、いかなる数値も含まない。ユーザ一覧1502は、高又は低グルコースの警告の図式を伴うステータス表示1504も含んでもよい。例えば、ユーザ一覧1502fは、感嘆符アイコンを伴う「低グルコース警告(Low Glucose Alert)」を含む。
【0068】
任意のユーザ一覧1502がフォロワーアプリのユーザによって選択されて、そのユーザに関する詳細な情報がアクセスされてもよい。例えば、図16は、特定のユーザ一覧が選択されたときにデバイス204上に表示されてもよいグラフィカルユーザインターフェース1600である。グラフィカルユーザインターフェース1600は、図3Aのグラフィカルユーザインターフェース300に関連して説明された特徴を含んでもよい。例えば、グラフィカルユーザインターフェース1600は、センサ寿命表示360、履歴グラフ318、現在のドット328、図式的表現の分析対象物測定値322、及び目標分析対象物バンド326、及びタイムライン320を含む。表示装置は、ユーザの名前、時刻表示1506、ステータス表示1504、及び分析対象物値の色分けされた履歴リスト1606も含む。この履歴リスト1606は、デバイス204のユーザによって選択された特定の時刻における分析対象物値を提供してもよい。加えて、デバイス204のユーザが事象データへのアクセスを許可された場合、履歴グラフ318は、事象表示344等の事象表示を含んでもよい。ユーザは、上述のように履歴グラフ318をズームイン及びズームアウトしてもよい。
【0069】
図17は、分析対象物データを収集し、それをデバイス104等のモバイルデバイス上に表示するために、図1及び図2で上記で説明されたシステムの1つ以上のプロセッサによって行うことができる機能に対応するフロー図1700である。図2で論じられたコンピュータ210等のリモートコンピュータ上で処理のいくつかを実行することを含む、開示される機能を実行するために、複数のプロセッサが使用されてもよい。
【0070】
上述のように、モバイルデバイスは、ユーザによって装着される分析対象物センサとペアリングされてもよい(ブロック1702)。モバイルデバイスは、分析対象物センサによって収集され送信された分析対象物測定データを受信して記憶してもよい(ブロック1704)。モバイルデバイスは、事象データを受信してもよい(ブロック1706)。上述のように、事象データはモバイルデバイスのユーザによって入力されてもよく、事象データは、ユーザによって摂取されたインスリン、身体活動、消費された食物、及びユーザによって提供されるCGM関連メモに関する情報等のCGM関連データを含んでもよい。事象データは、事象が記録された時刻を含んでもよい、事象の時刻を識別するデータを含む。モバイルデバイスのユーザは、モバイルデバイスに、第1の時間枠に対応する履歴グラフ内に分析対象物測定データを表示させるユーザ入力コマンドを提供してもよい(ブロック1708)。上述したように、第1の時間枠は、ユーザによって選択された複数のデフォルト時間枠のうちの1つであってもよいし、又はユーザによって以前に閲覧された時間枠に対応してもよい。モバイルデバイスは、第1の時間枠に対応する時刻又は時間範囲に関連付けられた複数の事象を識別してもよい(ブロック1710)。ブロック1712において、第1の時間枠内で2つ以上の事象が互いに所定の近接度範囲内にあるかどうかの判定が行われる。上記で説明したように、所定の近接度は、第1の時間枠のタイムライン内の事象に対応することになる事象表示の近接度であってもよい。所定の近接度は、2つの事象の間の時間範囲によっても定義されてもよい。所定の近接度を構成する時間範囲は、第1の時間枠の長さに基づくことができる。特に、所定の近接度として使用される時間範囲は、第1の時間枠が長いほど時間範囲は所定の近接度について長くなるように、第1の時間枠の時間の長さと相関付けられてもよい。
【0071】
モバイルデバイスは、識別された事象の近接度の判定に基づいて、1つ以上の事象表示を含む図式を表示のために提供してもよい(ブロック1714)。上記で説明したように、2つ以上の事象が第1の時間枠のタイムラインに沿って互いに所定の近接度範囲内にあるという判定が行われた場合、事象表示は複数の事象に対応してもよい。ブロック1716において、モバイルデバイスは、表示された図式が第1の時間枠から第2の時間に移行するためのコマンドと整合するユーザ入力を受信する。このコマンドに応答して、モバイルデバイスは、第2の時間枠内で発生した事象が第2の時間枠に関して互いに所定の近接度範囲内にあるかどうかを判定する(ブロック1718)。上述したように、ユーザ入力が図式へのズームインに対応する場合、第1の時間枠において以前に所定の近接度内にあったいくつかの事象は、第2の時間枠においてもはや所定の近接度内にない。あるいは、ユーザ入力が図式のズームアウトに対応する場合、第1の時間枠において所定の近接度内になかったいくつかの事象は、第2の時間枠において所定の近接度内にある。ブロック1720において、モバイルデバイスは、互いに対する事象の近接度の判定に基づく事象表示を含む第2の時間枠の図式を表示のために提供する。第2の時間枠で事象表示を表示する際に、第1の時間枠で事象が表示された時刻及び分析対象物測定値と比較して、表示された図式内で新しい時刻及び分析対象物測定値に関連して1つ以上の事象が表示されてもよい。
【0072】
図18は、図2に記載されるシステム等の開示されるシステムによって実行されてもよいフロー図1800である。ブロック1802及び1804において、1つ以上のサーバのプロセッサ等の1つ以上のプロセッサは、第1のデバイスに関連する第1のユーザの識別データと、第2のデバイスに関連する第2のユーザの識別データとを記憶する。上述のように、識別データとデバイスとの接続は、そのデバイスを特定のユーザに関連付ける。ブロック1806において、1つ以上のサーバは、第1のユーザによって使用されている分析対象物センサの分析対象物センサデータを受信する。分析対象物センサデータは、分析対象物測定値、事象データ、及びセンサ寿命データを含んでもよい。ブロック1808において、1つ以上のプロセッサが、第1のユーザに関連付けられたデバイスからアクセス許可データを受信する。アクセス許可データは、第2のユーザを、第1のユーザの分析対象物センサデータ及び事象データの特定のサブセットへのアクセス権を有するものとして識別する。1つ以上のサーバは、アクセス許可データに従って、第1のユーザの分析対象物センサデータの指定されたサブセットを第2のデバイスに送信する(ブロック1810)。分析対象物センサデータのサブセットの送信は、第2のデバイスに自動的にプッシュされてもよく、又は第2のデバイスからの要求に応答して提供されてもよい。
【0073】
ブロック1812において、第2のデバイスは、第1のユーザの送信された分析対象物センサデータを受信し、ブロック1814において、第2のデバイスは、分析対象物センサデータに従って、センサ寿命表示オーバーレイを表示のために提供する。上述したように、センサ寿命表示は、センサ寿命インジケータが表す時間の単位を指定するように色分けされてもよい。上記1つ以上のサーバは、第1のユーザに関連付けられたデバイスから更新されたセンサ寿命データを受信してもよい(ブロック1816)。例えば、第1のユーザは、第1のデバイスを新しい分析対象物センサとペアリングしてもよい。新しいセンサとペアリングすると、第1のデバイスは、新しい分析対象物センサの分析対象物センサデータを1つ以上のサーバに送信してもよい。ブロック1818において、1つ以上のサーバは、記憶されたアクセス許可データに従って、更新されたセンサ寿命データを第2のデバイスに送信する。次いで、第2のデバイスは、更新されたセンサ寿命データに基づいて、更新されたセンサ寿命表示を表示してもよい(1820)。
【0074】
実施形態は、実施形態に係る方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して本明細書で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装されてもよいことが理解されよう。
【0075】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック(単数又は複数)において指定される機能/動作を実行するための手段を生成するように、機械が作り出されてもよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令も、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置、及び/又は他のデバイスに特定の様式で機能するように指示することができるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、それにより、命令が中に記憶されたコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/又はブロック図のブロック(単数又は複数)において指定される機能/動作の態様を実行する命令を含む製品を含む。
【0076】
上記コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上にロードされて、一連の動作(演算)工程がそのコンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行されてコンピュータ実装プロセスが生成されるようにされ、その結果、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行される命令がフローチャート及び/又はブロック図のブロック(単数又は複数)において指定される機能/動作を実行してもよい。
【0077】
図面内のフローチャート及びブロック図は、様々な実施形態に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、モジュール、セグメント、又は命令の部分を表してもよく、これらは、指定された論理機能を実装するための1つ以上の実行可能命令を含む。いくつかの代替的な実装形態では、ブロックに記載される機能は、図に記載される順序とは異なる順序で生じてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又はそのようなブロックは、時として、関与する機能性に応じて、逆の順序で実行されてもよい。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能若しくは動作を実行するか、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせを実施する専用ハードウェアベースのシステムによって実装されることが可能であるということにも留意されたい。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】