(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-07
(54)【発明の名称】布地係合用のロック構造
(51)【国際特許分類】
A44B 11/25 20060101AFI20240930BHJP
【FI】
A44B11/25
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519763
(86)(22)【出願日】2022-09-02
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2022116831
(87)【国際公開番号】W WO2023051167
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202122405924.8
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520372995
【氏名又は名称】スーチョウ・ジェルナノ・カーボン・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】熊 良棟
(72)【発明者】
【氏名】曽 麗
(72)【発明者】
【氏名】史 華杰
【テーマコード(参考)】
3B090
【Fターム(参考)】
3B090AC08
3B090AE04
3B090BD04
(57)【要約】
本願は、布地係合用のロック構造を提供し、日用品の技術分野に関する。布地係合用のロック構造は、ベースと、上カバーと、弾性固定リングとを含み、ベースには、制御スイッチを収容するための収容溝が形成され、ベースの頂面における収容溝に位置する箇所には、固定部材が固設され、固定部材には、布地を掴むための係止爪が設けられ、上カバーの内壁には、弾性固定リングを収容するための環状溝が形成され、弾性固定リングの内壁には、バックルが設けられ、固定部材の外壁には、バックルと係止するための係止溝が設けられ、バックルが係止溝に係止されるとき、上カバーの底部は、係止爪に当接することができる。制御スイッチの線材が破損しにくいという技術的効果が達成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(100)と、上カバー(200)と、弾性固定リング(300)とを含み、
前記ベース(100)には、制御スイッチを収容するための収容溝(110)が形成され、前記ベース(100)の頂面における前記収容溝(110)に位置する箇所には、固定部材(400)が固設され、前記固定部材(400)には、布地(500)を掴むための係止爪(401)が設けられ、
前記上カバー(200)の内壁には、前記弾性固定リング(300)を収容するための環状溝(210)が形成され、前記弾性固定リング(300)の内壁には、バックル(321)が設けられ、前記固定部材(400)の外壁には、前記バックル(321)と係止するための係止溝(402)が設けられ、前記バックル(321)が前記係止溝(402)に係止されるとき、前記上カバー(200)の底部は、前記係止爪(401)に当接することができる、ことを特徴とする布地係合用のロック構造。
【請求項2】
前記固定部材(400)の頂部の外縁には、前記弾性固定リング(300)を広げる第1ガイド角部(403)が設けられ、
前記バックル(321)の底部の内縁には、前記第1ガイド角部(403)に合わせる第2ガイド角部(3211)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項3】
前記弾性固定リング(300)は、ガイド部(310)及び接続部(320)を含み、前記ガイド部(310)と前記接続部(320)は、一体的な構造であり、
前記ガイド部(310)は、錐台状であり、
前記バックル(321)は、前記接続部(320)に設けられ、前記バックル(321)が前記係止溝(402)に係止されるとき、前記バックル(321)の前記ガイド部(310)から離れた一端は、前記環状溝(210)に当接することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項4】
前記弾性固定リング(300)は、C字状バネリングである、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項5】
前記固定部材(400)は、第1環状固定板(411)及び第1固定座(412)を含み、
前記第1固定座(412)は、前記収容溝(110)内に設けられ、前記第1固定座(412)には、前記係止溝(402)が形成され、
前記第1環状固定板(411)は、前記ベース(100)の頂面に設けられ、かつ前記第1固定座(412)は、前記第1環状固定板(411)内に位置し、前記第1環状固定板(411)には、前記係止爪(401)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項6】
前記第1環状固定板(411)における前記係止爪(401)に位置する箇所は、横断面がL字状である、ことを特徴とする請求項5に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項7】
前記固定部材(400)は、第2環状固定板(421)及び第2固定座(422)を含み、
前記第2固定座(422)は、前記収容溝(110)内に設けられ、前記第2固定座(422)の外壁には、前記第2環状固定板(421)を取り付けるための取付溝(4221)が形成され、
前記第2環状固定板(421)には、前記係止溝(402)及び前記係止爪(401)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項8】
前記第2環状固定板(421)における前記係止爪(401)に位置する箇所は、横断面がG字状である、ことを特徴とする請求項7に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項9】
前記ベース(100)内には、制御部材を設けるためのキャビティが設けられる、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項10】
前記上カバー(200)の底部には、前記係止爪(401)に合わせる凹溝(220)が設けられる、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項11】
前記凹溝(220)は、横断面が台形である、ことを特徴とする請求項10に記載の布地係合用のロック構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年9月30日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が2021224059248で、発明の名称が「布地係合用のロック構造」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は、参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、日用品の技術分野に関し、具体的には、布地係合用のロック構造に関する。
【背景技術】
【0003】
時代の発展に伴い、ますます多くのユーザが衣類の加熱又は照明装飾に対してより高い要求を出し、ますます多くのユーザがインテリジェント加熱可能な電気ブランケットの簡潔性に対してより高い要求を出している。
【0004】
しかしながら、関連技術において、上記各種の加熱又は照明装飾の制御スイッチ又はコントローラは、一般的に外部に吊り下げられるか、又は接着剤によって衣類又はブランケットに貼り付けられるため、ユーザの体験感が悪く、かつ制御スイッチの線材の破断が発生しやすい。
【0005】
したがって、制御スイッチの線材の破損確率を低減する布地係合用のロック構造を提供することは、当業者が解決しようとする重要な技術課題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願は、関連技術における制御スイッチの線材が破損しやすいという技術的問題を解決するために、布地係合用のロック構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の実施例に係る布地係合用のロック構造は、ベースと、上カバーと、弾性固定リングとを含み、前記ベースには、制御スイッチを収容するための収容溝が形成され、前記ベースの頂面における前記収容溝に位置する箇所には、固定部材が固設され、前記固定部材には、布地を掴むための係止爪が設けられ、前記上カバーの内壁には、前記弾性固定リングを収容するための環状溝が形成され、前記弾性固定リングの内壁には、バックルが設けられ、前記固定部材の外壁には、前記バックルと係止するための係止溝が設けられ、前記バックルが前記係止溝に係止されるとき、前記上カバーの底部は、前記係止爪に当接することができる。
【0008】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記固定部材の頂部の外縁には、前記弾性固定リングを広げる第1ガイド角部が設けられ、前記バックルの底部の内縁には、前記第1ガイド角部に合わせる第2ガイド角部が設けられてもよい。
【0009】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記弾性固定リングは、ガイド部及び接続部を含み、前記ガイド部と前記接続部は、一体的な構造であり、前記ガイド部は、錐台状であり、前記バックルは、前記接続部に設けられ、前記バックルが前記係止溝に係止されるとき、前記バックルの前記ガイド部から離れた一端は、前記環状溝に当接することができる。
【0010】
好ましくは、前記弾性固定リングは、C字状バネリングである。
【0011】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記固定部材は、第1環状固定板及び第1固定座を含み、前記第1固定座は、前記収容溝内に設けられ、前記第1固定座には、前記係止溝が形成され、前記第1環状固定板は、前記ベースの頂面に設けられ、かつ前記第1固定座は、前記第1環状固定板内に位置し、前記第1環状固定板には、前記係止爪が設けられてもよい。
【0012】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記第1環状固定板における前記係止爪に位置する箇所は、横断面がL字状であってもよい。
【0013】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記固定部材は、第2環状固定板及び第2固定座を含み、前記第2固定座は、前記収容溝内に設けられ、前記第2固定座の外壁には、前記第2環状固定板を取り付けるための取付溝が形成され、前記第2環状固定板には、前記係止溝及び前記係止爪が設けられてもよい。
【0014】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記第2環状固定板における前記係止爪に位置する箇所は、横断面がG字状であってもよい。
【0015】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記ベース内には、制御部材を設けるためのキャビティが設けられてもよい。
【0016】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記上カバーの底部には、前記係止爪に合わせる凹溝が形成されてもよい。
【0017】
好ましくは、本願の実施例は、1つの可能な実施形態を提供する。ここで、上記凹溝は、横断面が台形であってもよい。
【0018】
本願の実施例の有益な効果は、例えば、以下のとおりである。
【0019】
本願の実施例に係る布地係合用のロック構造は、ベースと、上カバーと、弾性固定リングとを含み、ベースには、制御スイッチを収容するための収容溝が形成され、ベースの頂面における収容溝に位置する箇所には、固定部材が固設され、固定部材には、布地を掴むための係止爪が設けられ、上カバーの内壁には、弾性固定リングを収容するための環状溝が形成され、弾性固定リングの内壁には、バックルが設けられ、固定部材の外壁には、バックルと係止するための係止溝が設けられ、バックルが係止溝に係止されるとき、上カバーの底部は、係止爪に当接することができる。
【0020】
具体的に使用するとき、固定部材がベースに設けられ、布地に円孔が形成され、そして、布地をベースに被せて、固定部材を布地から突出させ、ユーザ又は作業者は、弾性固定リングを上カバーの内壁の環状溝内に装着し、次に、上カバーを弾性固定リングとともに固定部材に装着し、これにより、弾性固定リングが固定部材の外に被せられ、この過程において、弾性固定リングの内壁に設けられたバックルが固定部材の外壁の係止溝に係止することにより、上カバーと固定部材との接続を完成し、上カバーが布地をベースに押し付けることができ、このとき、固定部材の底部に設けられた係止爪が布地内に刺し通して、上カバーの底部に当接することができ、それにより、布地を固定し、このように、制御スイッチなどの部材を布地に固定することができ、制御スイッチの線材の破断が発生しにくい。
【0021】
本願の具体的な実施形態又は関連技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、具体的な実施形態又は関連技術の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は、本願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとっては、創造的な労働をしない前提で、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本願の実施例に係る布地係合用のロック構造の概略構成図である。
【
図2】本願の実施例に係る布地係合用のロック構造における固定部材が第1実施形態を用いる場合の断面図である。
【
図4】本願の実施例に係る布地係合用のロック構造における固定部材が第2実施形態を用いる場合の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら、本願の技術的手段を明確で完全に説明する。明らかに、説明する実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、全てではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得られる全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0024】
本願の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語で示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係であり、本願を説明しやすい、又は説明を簡単にするだけに用いられ、示している装置又は部品が必ず特定の方位を有し、特定の方位構造と操作を有することを表す又は暗示することではないことを理解されるべきであり、そのため本願を限定するものと解釈されるべきではない。
【0025】
また、用語「第1」、「第2」は、目的を説明するためだけに用いられるものであり、比較的な重要性を指示又は暗示するか、或いは示された技術的特徴の数を黙示的に指示すると理解してはいけない。これにより、「第1」、「第2」に限定されている特徴は、1つ以上の前記特徴を明示的又は暗示的に含むことができる。本願の説明において、明確かつ具体的な限定がない限り、「複数」とは、2つ又は2つ以上を意味する。
【0026】
本願において、特に明確な規定及び限定しない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」などの用語は、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよく、着脱可能な接続であってもよく、或いは、一体的な接続であってもよく、機械的な接続であってもよく、電気的な接続であってもよく、直接的に接続してもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよく、2つの部材の内部の連通又は2つの部材の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願中の具体的な意味を理解することができる。
【0027】
以下、具体的な実施例及び図面を参照しながら本願をさらに詳細に説明する。
【0028】
図1、
図2、
図3、
図4及び
図5に示すように、本実施例に係る布地係合用のロック構造は、ベース100と、上カバー200と、弾性固定リング300とを含み、ベース100には、制御スイッチを収容する収容溝110が形成され、ベース100の頂面における収容溝110に位置する箇所には、固定部材400が固設され、固定部材400には、布地500を掴む係止爪401が設けられ、上カバー200の内壁には、弾性固定リング300を収容する環状溝210が形成され、弾性固定リング300の内壁には、バックル321が設けられ、固定部材400の外壁には、バックル321と係止する係止溝402が設けられ、バックル321が係止溝402に係止されるとき、上カバー200の底部は、係止爪401に当接することができる。
【0029】
具体的に使用するとき、固定部材400がベース100に設けられ、布地500に円孔が形成され、そして、布地500をベース100に被せて、固定部材400を布地500から突出させ、ユーザ又は作業者は、弾性固定リング300を上カバー200の内壁の環状溝210内に装着し、次に、上カバー200を弾性固定リング300とともに固定部材400に装着し、これにより、弾性固定リング300が固定部材400の外に被せられ、この過程において、弾性固定リング300の内壁に設けられたバックル321が固定部材400の外壁の係止溝402に係止することにより、上カバー200と固定部材400との接続を完成し、上カバー200が布地500をベース100に押し付けることができ、このとき、固定部材400の底部に設けられた係止爪401が布地500内に刺し通して、上カバー200の底部に当接することができ、それにより、布地500を固定し、このように、制御スイッチなどの部材を布地500に固定することができ、制御スイッチの線材の破断が発生しにくい。
【0030】
図1、
図2、
図3、
図4及び
図5に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、固定部材400の頂部の外縁には、弾性固定リング300を広げる第1ガイド角部403が設けられ、バックル321の底部の内縁には、第1ガイド角部403に合わせる第2ガイド角部3211が設けられる。
【0031】
本願の実施例において、固定部材400の頂部の外縁には、第1ガイド角部403が設けられ、かつバックル321の底部の内縁には、第2ガイド角部3211が設けられ、弾性固定リング300が上カバー200とともにベース100に取り付けられる場合、バックル321の底部の第2ガイド角部3211が固定部材400の頂部の第1ガイド角部403に接触し、かつ弾性固定リング300が第1ガイド角部403に沿って広げられ、これにより、弾性固定リング300におけるバックル321が固定部材400における係止溝402に係止される。
【0032】
図1、
図2、
図3、
図4及び
図5に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、弾性固定リング300は、ガイド部310及び接続部320を含み、ガイド部310と接続部320は、一体的な構造であり、ガイド部310は、錐台状であり、バックル321は、接続部320に設けられ、バックル321が係止溝402に係止されるとき、バックル321のガイド部310から離れた一端は、環状溝210に当接することができる。
【0033】
本願の実施例において、弾性固定リング300は、上部がガイド部310であり、下部が接続部320であり、ガイド部310は、錐台状に設けられ、弾性固定リング300を上カバー200内に設ける場合、錐台状のガイド部310により、弾性固定リング300を上カバー200の内壁の環状溝210内にスムーズに設けることができる。
【0034】
なお、弾性固定リング300は、C字状バネリングを用いてもよい。
【0035】
図2及び
図3に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、固定部材400は、第1環状固定板411及び第1固定座412を含み、第1固定座412は、収容溝110内に設けられ、第1固定座412には、係止溝402が形成され、第1環状固定板411は、ベース100の頂面に設けられ、かつ第1固定座412は、第1環状固定板411内に位置し、第1環状固定板411には、係止爪401が設けられる。
【0036】
固定部材400は、第1環状固定板411及び第1固定座412を備える形式を用いてもよい。
【0037】
本願の実施例において、第1固定座412は、収容溝110内に設けられ、第1環状固定板411は、ベース100に設けられ、係止溝402は、第1固定座412に設けられ、上カバー200と弾性固定リング300を取り付けるとき、弾性固定リング300におけるバックル321は、第1固定座412における係止溝402に係止可能であり、上カバー200の底部と第1環状固定板に設けられた係止爪401は、布地500を固定してロックすることができる。
【0038】
図2及び
図3に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、第1環状固定板411における係止爪401に位置する箇所は、横断面がL字状である。
【0039】
図4及び
図5に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、固定部材400は、第2環状固定板421及び第2固定座422を含み、第2固定座422は、収容溝110内に設けられ、第2固定座422の外壁には、第2環状固定板421を取り付ける取付溝4221が形成され、第2環状固定板421には、係止溝402及び係止爪401が設けられる。
【0040】
固定部材400は、第2環状固定板421及び第2固定座422を備える形式を用いてもよい。
【0041】
本願の実施例において、第2環状固定板421は、第2固定座422の外壁の取付溝4221内に設けられ、その後、第2固定座422をベース100内に設ける。上カバー200を組み立てるとき、上カバー200の内壁における弾性固定リング300のバックル321が第2環状固定板421の係止溝402に当接し、上カバー200の取り付けが完了すると、布地500が上カバー200と第2環状固定板421の係止爪401との間に当接される。
【0042】
このように、弾性固定リング300が第2固定座422にダメージを与えることなく、長期使用後に第2環状固定板421を交換して、接続の安定性を保証することができる。
【0043】
図4及び
図5に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、第2環状固定板421における係止爪401に位置する箇所は、横断面がG字状である。
【0044】
図1~
図5に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、ベース100内には、制御部材を設けるキャビティが設けられる。
【0045】
本願の実施例において、ベース100内には、制御スイッチなどの他のデバイスが設けられてもよい。
【0046】
図1~
図5に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、上カバー200の底部には、係止爪401に合わせる凹溝220が設けられる。
【0047】
本願の実施例において、上カバー200の底部には、凹溝220が形成され、凹溝220と係止爪401とが係止することにより、上カバー200及び係止爪401の両方と布地500との接触面積を向上させ、布地500を固定する安定性を向上させる。
【0048】
図1~
図5に示すように、本実施例の好ましい技術的手段において、凹溝220は、横断面が台形である。
【0049】
本願の実施例において、凹溝220を台形凹溝220としてもよい。
【0050】
なお、以上の実施例は、本願の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、制限するものではない。前述した実施例を参照しながら本願を詳細に説明したが、当業者であれば、前述した実施例に記載された技術的解決手段を修正し、又はそのうちの一部又は全ての技術特徴に対して等価の置き換えを行うことができると理解される。これらの修正及び置き換えは、対応する技術的解決手段の本質を本願の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させないものである。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本願は、布地係合用のロック構造を提供し、日用品の技術分野に関する。布地係合用のロック構造は、ベースと、上カバーと、弾性固定リングとを含み、ベースには、制御スイッチを収容するための収容溝が形成され、ベースの頂面における収容溝に位置する箇所には、固定部材が固設され、固定部材には、布地を掴むための係止爪が設けられ、上カバーの内壁には、弾性固定リングを収容するための環状溝が形成され、弾性固定リングの内壁には、バックルが設けられ、固定部材の外壁には、バックルと係止するための係止溝が設けられ、バックルが係止溝に係止されるとき、上カバーの底部は、係止爪に当接することができる。制御スイッチの線材が破損しにくいという技術的効果が達成される。
【0052】
また、本開示に係る布地係合用のロック構造は、再現可能であり、様々な産業用途に適用可能であることを理解されたい。例えば、本開示に係る布地係合用のロック構造は、日用品の技術分野に適用することができる。
【符号の説明】
【0053】
100 ベース、110 収容溝、200 上カバー、210 環状溝、220 凹溝、300 弾性固定リング、310 ガイド部、320 接続部、321 バックル、3211 第2ガイド角部、400 固定部材、401 係止爪、402 係止溝、403 第1ガイド角部、411 第1環状固定板、412 第1固定座、421 第2環状固定板、422 第2固定座、4221 取付溝、500 布地
【手続補正書】
【提出日】2024-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(100)と、上カバー(200)と、弾性固定リング(300)とを含み、
前記ベース(100)には、制御スイッチを収容するための収容溝(110)が形成され、前記ベース(100)の頂面における前記収容溝(110)に位置する箇所には、固定部材(400)が固設され、前記固定部材(400)には、布地(500)を掴むための係止爪(401)が設けられ、
前記上カバー(200)の内壁には、前記弾性固定リング(300)を収容するための環状溝(210)が形成され、前記弾性固定リング(300)の内壁には、バックル(321)が設けられ、前記固定部材(400)の外壁には、前記バックル(321)と係止するための係止溝(402)が設けられ、前記バックル(321)が前記係止溝(402)に係止されるとき、前記上カバー(200)の底部は、前記係止爪(401)に当接することができる、ことを特徴とする布地係合用のロック構造。
【請求項2】
前記固定部材(400)の頂部の外縁には、前記弾性固定リング(300)を広げる第1ガイド角部(403)が設けられ、
前記バックル(321)の底部の内縁には、前記第1ガイド角部(403)に合わせる第2ガイド角部(3211)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項3】
前記弾性固定リング(300)は、ガイド部(310)及び接続部(320)を含み、前記ガイド部(310)と前記接続部(320)は、一体的な構造であり、
前記ガイド部(310)は、錐台状であり、
前記バックル(321)は、前記接続部(320)に設けられ、前記バックル(321)が前記係止溝(402)に係止されるとき、前記バックル(321)の前記ガイド部(310)から離れた一端は、前記環状溝(210)に当接することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項4】
前記弾性固定リング(300)は、C字状バネリングである、ことを特徴とする請求項
1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項5】
前記固定部材(400)は、第1環状固定板(411)及び第1固定座(412)を含み、
前記第1固定座(412)は、前記収容溝(110)内に設けられ、前記第1固定座(412)には、前記係止溝(402)が形成され、
前記第1環状固定板(411)は、前記ベース(100)の頂面に設けられ、かつ前記第1固定座(412)は、前記第1環状固定板(411)内に位置し、前記第1環状固定板(411)には、前記係止爪(401)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項6】
前記第1環状固定板(411)における前記係止爪(401)に位置する箇所は、横断面がL字状である、ことを特徴とする請求項5に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項7】
前記固定部材(400)は、第2環状固定板(421)及び第2固定座(422)を含み、
前記第2固定座(422)は、前記収容溝(110)内に設けられ、前記第2固定座(422)の外壁には、前記第2環状固定板(421)を取り付けるための取付溝(4221)が形成され、
前記第2環状固定板(421)には、前記係止溝(402)及び前記係止爪(401)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項8】
前記第2環状固定板(421)における前記係止爪(401)に位置する箇所は、横断面がG字状である、ことを特徴とする請求項7に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項9】
前記ベース(100)内には、制御部材を設けるためのキャビティが設けられる、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項10】
前記上カバー(200)の底部には、前記係止爪(401)に合わせる凹溝(220)が設けられる、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の布地係合用のロック構造。
【請求項11】
前記凹溝(220)は、横断面が台形である、ことを特徴とする請求項10に記載の布地係合用のロック構造。
【国際調査報告】