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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】音漏れ除去方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 11/178 20060101AFI20241001BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20241001BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
G10K11/178 100
H04R3/00 310
H04M1/00 V
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580783
(86)(22)【出願日】2022-11-03
(85)【翻訳文提出日】2022-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2022129413
(87)【国際公開番号】W WO2024050949
(87)【国際公開日】2024-03-14
(31)【優先権主張番号】202211103742.8
(32)【優先日】2022-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】A-Block, Nanjing University Research Center Shenzhen Branch, No.6 Yuexing 3rd Road, South Hi-Tech Industrial Park, Nanshan District, Shenzhen Guangdong 518057 People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 柯佳
(72)【発明者】
【氏名】姜 育恒
(72)【発明者】
【氏名】▲賀▼ 文▲凱▼
【テーマコード(参考)】
5D061
5D220
5K127
【Fターム(参考)】
5D061FF02
5D220AA50
5D220AB01
5K127AA24
5K127BB22
5K127CA35
5K127GA14
5K127HA10
5K127HA24
5K127MA06
5K127MA11
(57)【要約】
【課題】本発明は音漏れ除去方法及び装置に関する。
【解決手段】音漏れ除去方法は、受話器が通話音声を出力したことが検出されたとき、端末装置以外の第1位置における通話音声による第1音響波の第1周波数応答曲線を特定するように収集装置を制御することと、第2音響波を生成するようにスピーカを制御することと、第2音響波の第1位置における第2周波数応答曲線を特定するように収集装置を制御することと、第1周波数応答曲線に基づいて第1位置における第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整し、第3周波数応答曲線の周波数応答は第1周波数応答曲線の周波数応答と対応する周波数で重畳して相殺することとを含む。当該方法では、第2音響波を能動的に発し、かつ第1音響波のパラメータに基づいて第2音響波を変調することにより、第2音響波が第1音響波による通話内容の漏洩の問題をより効果的に解消できることを保証する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音漏れ除去方法であって、
受話器が通話音声を出力したことが検出されたとき、端末装置以外の第1位置における前記通話音声により生成された第1音響波の第1周波数応答曲線を特定するように収集装置を制御することと、
第2音響波を生成するようにスピーカを制御することと、
前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線を特定するように前記収集装置を制御することと、
前記第1周波数応答曲線に基づいて、前記第1位置における前記第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整し、前記第3周波数応答曲線の周波数応答が、前記第1周波数応答曲線の周波数応答と対応する周波数で重畳して相殺するために用いられることと、を含む、ことを特徴とする音漏れ除去方法。
【請求項2】
端末装置以外の第1位置における前記通話音声により生成された第1音響波の第1周波数応答曲線を特定するように収集装置を制御することは、
前記収集装置に収集コマンドを送信し、前記収集コマンドは、前記第1音響波の前記第1位置における第1周波数応答曲線の収集を開始するように前記収集装置をトリガするために用いられること、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の音漏れ除去方法。
【請求項3】
前記第1周波数応答曲線に基づいて、前記第1位置における前記第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整することは、
前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線に対してイコライザ(EQ)変調を行い、変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差分値が、予め設定された第1閾値より大きく、かつ予め設定された第2閾値より小さいことと、
前記スピーカの入力電圧を調整することにより、EQ変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差分値が、予め設定された第3閾値よりも小さくなることと、
電圧調整された後の前記スピーカにより生成された第2音響波の前記第1位置における前記EQ変調された前記第2周波数応答曲線を前記第3周波数応答曲線に特定することと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の音漏れ除去方法。
【請求項4】
前記変調された前記第2周波数応答曲線は、
EQ変調された前記第2周波数応答曲線はいずれかの周波数での位相が前記第1周波数応答曲線と逆であることをさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の音漏れ除去方法。
【請求項5】
前記第3周波数応答曲線は、
いずれかの周波数に対応する周波数応答値は、前記第1周波数応答曲線の前記周波数に対応する周波数応答値よりも低い、又は、
いずれかの周波数に対応する周波数応答値が予め設定された第4閾値よりも低いことを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の音漏れ除去方法。
【請求項6】
音漏れ除去装置であって、第1制御モジュールと、第2制御モジュールと、第3制御モジュールと、調整モジュールとを含み、
前記第1制御モジュールは、受話器が通話音声を出力したことを検出した場合、端末装置以外の第1位置における前記通話音声により生成された第1音響波の第1周波数応答曲線を特定するように収集装置を制御するために用いられ、
前記第2制御モジュールは、第2音響波を生成するようにスピーカを制御するために用いられ、
前記第3制御モジュールは、前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線を特定するように前記収集装置を制御するために用いられ、
前記調整モジュールは、前記第1周波数応答曲線に基づいて、前記第1位置における前記第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整し、前記第3周波数応答曲線の周波数応答は、第1周波数応答曲線の周波数応答と対応する周波数で重畳して相殺するために用いられる、ことを特徴とする音漏れ除去装置。
【請求項7】
前記調整モジュールは、具体的に、
前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線に対してイコライザ(EQ)変調を行い、変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差分値が、予め設定された第1閾値より大きく、かつ予め設定された第2閾値より小さいEQ変調モジュールと、
前記スピーカの入力電圧を調整することにより、EQ変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差が予め設定された第3閾値よりも小さい電圧調整モジュールと、を含み、
電圧調整された後の前記スピーカにより生成された第2音響波の前記第1位置における前記EQ変調された前記第2周波数応答曲線は、前記第3周波数応答曲線に特定されることを特徴とする請求項6に記載の音漏れ除去装置。
【請求項8】
前記EQ変調モジュールは、さらに、いずれかの周波数における位相を、前記第1周波数応答曲線の前記周波数における位相と逆位相となるように前記第2周波数応答曲線を変調することに用いられる、ことを特徴とする請求項7に記載の音漏れ除去装置。
【請求項9】
音漏れ除去装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサと通信接続された少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記メモリは、前記プロセッサにより実行可能なプログラム命令を記憶し、
前記プロセッサは、前記プログラム命令を呼び出して請求項1~5のいずれか一項に記載の音漏れ除去方法を実行することができる、ことを特徴とする音漏れ除去装置。
【請求項10】
音漏れ除去装置であって、端末装置及び収集装置を含み、前記端末装置は、受話器、スピーカ及び制御部を含み、前記制御部は、前記収集装置と通信接続され、前記制御部は、請求項1~5のいずれか一項に記載の音漏れ除去方法を実行するために用いられる、ことを特徴とする音漏れ除去装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置の分野に関し、特に音漏れ除去方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者のプライバシー意識が高まってくるにつれて、通話のプライバシーは消費者にとってますます重要になっている。通話中、受話器のパワーアンプが大きすぎて音漏れが発生する可能性があり、それによりユーザの通話内容が漏れることを引き起こす可能性がある。一般的に、アイソレーションにより端末装置の通話時の音漏れ状況を表し、端末装置のアイソレーションが高いほど、受話器の通話中の音漏れが少なくなる。
【0003】
通話中、通話のアイソレーションは、受話器の人の耳での感度と端末装置の背面のある特定位置における感度との差により表されるものである。2箇所の間に感度の差値が大きいほど、アイソレーションが良好となる。関連技術において、端末装置は、一般的に、ハードウェア構造を利用し、すなわち受話器の位置、スリット形状等を変更することによって、アイソレーションを向上させる。しかしながら、遮音効果が悪く、音漏れを完全に除去することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本発明の実施例は、音漏れ除去方法及び装置を提供し、第1装置に搭載されたスピーカは、通話音漏れと逆位相となる音響信号を能動的に発することによって、通話音漏れが周囲の人物の位置に伝達されることがある程度の相殺を生成し、通話音漏れの除去を実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様において、本発明の実施例は、音漏れ除去方法を提供し、前記方法は、
受話器が通話音声を出力したことが検出されたとき、端末装置以外の第1位置における前記通話音声により生成された第1音響波の第1周波数応答曲線を特定するように収集装置を制御することと、
第2音響波を生成するようにスピーカを制御することと、
前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線を特定するように前記収集装置を制御することと、
前記第1周波数応答曲線に基づいて、前記第1位置における前記第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整し、前記第3周波数応答曲線の周波数応答は、前記第1周波数応答曲線の周波数応答と、対応する周波数で重畳して相殺するために用いられることと、を含む。
【0006】
好ましくは、前記端末装置以外の第1位置における前記通話音声により生成された第1音響波の第1周波数応答曲線を特定するように前記収集装置を制御することは、
前記収集装置に収集コマンドを送信し、前記収集コマンドは、前記第1音響波の前記第1位置における第1周波数応答曲線の収集を開始するように前記収集装置をトリガするために用いられることを含む。
【0007】
好ましくは、前記第1周波数応答曲線に基づいて、前記第1位置における前記第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整することは、
前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線に対してイコライザEQ変調を行い、変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差分値は、予め設定された第1閾値より大きく、かつ予め設定された第2閾値より小さいことと、
前記スピーカの入力電圧を調整することにより、EQ変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差分値は、予め設定された第3閾値よりも小さくなることと、
電圧調整された後の前記スピーカにより生成された第2音響波の前記第1位置における前記EQ変調された前記第2周波数応答曲線を前記第3周波数応答曲線に特定することと、を含む。
【0008】
好ましくは、前記変調された前記第2周波数応答曲線は、
EQ変調された前記第2周波数応答曲線は、いずれかの周波数での位相が前記第1周波数応答曲線と逆であることをさらに含む。
【0009】
好ましくは、前記第3周波数応答曲線は、
いずれかの周波数に対応する周波数応答値は、前記第1周波数応答曲線の前記周波数に対応する周波数応答値よりも低い、又は、
いずれかの周波数に対応する周波数応答値が予め設定された第4閾値よりも低いことを含む。
【0010】
第2態様において、本発明の実施例は、音漏れ除去装置を提供し、前記音漏れ除去装置は、第1制御モジュールと、第2制御モジュールと、第3制御モジュールと、調整モジュールとを含み、
前記第1制御モジュールは、受話器が通話音声を出力したことを検出した場合、端末装置以外の第1位置における前記通話音声により生成された第1音響波の第1周波数応答曲線を特定するように収集装置を制御するために用いられ、
前記第2制御モジュールは、第2音響波を生成するようにスピーカを制御するために用いられ、
前記第3制御モジュールは、前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線を特定するように前記収集装置を制御するために用いられ、
前記調整モジュールは、前記第1周波数応答曲線に基づいて、前記第1位置における前記第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整し、前記第3周波数応答曲線の周波数応答は、第1周波数応答曲線の周波数応答と対応する周波数で重畳して相殺するために用いられる。
【0011】
好ましくは、前記調整モジュールは、具体的に、
EQ変調モジュールであって、前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線に対してイコライザEQ変調を行い、変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差分値は、予め設定された第1閾値より大きく、かつ予め設定された第2閾値より小さいEQ変調モジュールと、
電圧調整モジュールであって、前記スピーカの入力電圧を調整することにより、EQ変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差分値は、予め設定された第3閾値より小さくなる電圧調整モジュールと、を含み、
電圧調整された後の前記スピーカにより生成された第2音響波の前記第1位置における前記EQ変調された前記第2周波数応答曲線が、前記第3周波数応答曲線に特定される。
【0012】
好ましくは、前記EQ変調モジュールは、いずれかの周波数における前記第2周波数応答曲線の位相を、前記第1周波数応答曲線の位相と逆位相となるように変調するために用いられる。
【0013】
第3態様において、本発明の実施例は、音漏れ除去装置を提供し、
少なくとも1つプロセッサ、及び
前記プロセッサと通信接続された少なくとも1つメモリを、含み、
前記メモリは、前記プロセッサにより実行可能なプログラム命令を記憶し、前記プロセッサは、前記プログラム命令を呼び出して第1態様のいずれか一項に記載の方法を実行可能である。
【0014】
第4態様において、本発明の実施例は、音漏れ除去装置を提供し、当該音漏れ除去装置は、端末装置及び収集装置を含み、前記端末装置は、受話器、スピーカ及び制御部を含み、前記制御部は、前記収集装置と通信接続され、前記制御部は、第1態様のいずれか一項に記載の方法を実行するために用いられる。
【発明の効果】
【0015】
上記解決案は、スピーカにより第2音響波を能動的に発し、かつ第1音響波のパラメータに基づいて第2音響波を変調することによって、第2音響波が第1音響波による通話内容の漏洩の問題をより効果的に解消できることを保証する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明する図面は、本発明のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的労働をしない前提で、更にこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1】本発明の実施例が提供する音漏れ除去システムの構成を示す模式図である。
図2】本発明の実施例が提供する音漏れ除去方法のフローチャートである。
図3】本発明の実施例が提供する周波数応答曲線の画像である。
図4】本発明の実施例が提供する音漏れ除去装置の構成を示す模式図である。
図5】本発明の実施例が提供する電子デバイスの構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の技術案をよりよく理解するために、以下は、添付の図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0018】
説明した実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の実施例の一部にすぎないことは明らかである。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得ることができる全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0019】
通話音漏れの問題を解決するために、本発明の実施例は、端末装置が通話を行う時に、端末装置に搭載されたスピーカを利用して音響波を能動的に発し、電話音漏れにより生成された音響波と重畳して相殺することにより、受話器の音漏れを低減し、除去するという効果を達成することができる。
【0020】
端末装置の音漏れ除去を実現するために、本発明の実施例は、まず音漏れ除去システムを提供し、図1に示すように、音漏れ除去システムは、端末装置110及び収集装置120を含む。端末装置110内には、スピーカ111と、制御部112とが設けられている。
【0021】
端末装置110は、通話音声を出力する時に第1音響波及び第2音響波を生成するものである。第1音響波は、ユーザが受話器を介して通話する際に、受話器から漏れる音響波であり、第2音響波は、端末装置110が制御部112により、それに搭載されたスピーカ111が能動的に発するように制御し、第1音響波と相殺するための音響波である。或いは、端末装置は、同様に2つ又は2つ以上のスピーカを搭載してもよい。
【0022】
ここで、受話器は、端末装置に設置され、ユーザが通話する時に通話音声を出力するために用いられる。
【0023】
収集装置120は、端末装置110外の第1位置に配置されて、端末装置110との間で通信接続される。収集装置120は、端末装置110が音声通話を行う場合、第1音響波及び第2音響波の第1位置における第1周波数応答曲線及び第2周波数周波数応答曲線を収集し、端末装置110との間の通信接続関係によりそれを端末装置にフィードバックするために用いられる。
【0024】
端末装置110に設置された制御部112は、収集装置120からフィードバックされた周波数応答曲線におけるパラメータに基づいて、第2音響波の第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に変調し、すなわち第2音響波を第1音響波と重畳相殺可能な音響波に変調して、音漏れを除去する。
【0025】
図1に示す音漏れ除去システムを参照し、本発明の実施例は、音漏れ除去方法をさらに提供し、当該方法は、端末装置110内の制御部112に応用され、図1に示すように、当該方法は、以下の処理ステップを含む。
【0026】
ステップ201であって、受話器が通話音声を出力したことが検出されたとき、収集装置を介して、端末装置以外の第1位置における通話音声により生成された第1音響波の第1周波数応答曲線を特定する。
【0027】
具体的には、受話器から出力された通話音声によって生成された第1音響波が第1位置に伝送されると、第1位置に設置された収集装置により第1音響波の第1周波数応答曲線が特定される。いくつかの実施例において、収集装置は、マイクロフォンであってもよい。
【0028】
収集装置に収集コマンドを送信し、収集装置にそれの所在の第1位置で受話器の音漏れにより生成された第1音響波、第1位置における第1周波数応答曲線を特定するように指示し、かつ収集装置に特定された第1周波数応答曲線を端末装置の制御部にフィードバックするように指示する。
【0029】
ここで、第1周波数応答曲線は、第1音響波の第1位置における周波数と周波数応答との対応関係を表すための曲線である。
【0030】
ステップ202であって、スピーカにより第2音響波を生成する。
【0031】
具体的には、受話器が通話音声を出力したことが検出されたとき、すなわちユーザが端末装置を介して相手端と音声通話を行っているとき、スピーカは能動的に第2音響波を発し、第1音響波と重畳して相殺するために用いられる。
【0032】
ステップ203であって、収集装置により第2音響波の第1位置における第2周波数応答曲線を特定する。
【0033】
具体的には、スピーカから出力された第2音響波が第1位置に伝送された場合、第1位置に設置された収集装置は、同様に収集コマンドに基づいて第2音響波の第2周波数応答曲線を特定する。第2周波数応答曲線は、第1位置において、第2音響波が異なる周波数で対応する周波数応答値を特定するために用いられる。
【0034】
ステップ204であって、第1周波数応答曲線に基づいて、第1位置における第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整する。
【0035】
具体的には、第2音響波を変調し、かつ第2音響波を発するスピーカを調整し、第2音響波の第1位置における第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整する。第3周波数応答曲線の各周波数での周波数応答数値は、第1周波数応答曲線の対応する周波数での周波数応答値とほぼ一致し、かつ逆相位となり、第1音響波と効果的に重畳除去を行うことができる。
【0036】
ここで、まず第2音響波の第1位置における第2周波数応答曲線に対してイコライザ(Equalizer、EQ)変調を行い、第2周波数応答曲線を第1周波数応答曲線の傾向と一致する周波数応答曲線に調整する。
【0037】
具体的には、EQ調整を行うことで、第2周波数応答曲線において各周波数での周波数応答値を調整することを実現することにより、第2周波数応答曲線における周波数応答数値と第1周波数応答曲線における周波数応答数値とは、各周波数での差がいずれも第1閾値より大きくかつ第2閾値よりも小さく、すなわち第1周波数応答曲線と第2周波数応答曲線の各周波数における差がいずれも一定の範囲内にある。
【0038】
図3は本発明の実施例が提供する周波数応答曲線の模式図である。図3に示すように、EQ変調された第2周波数応答曲線は、第1周波数応答曲線と傾向が一致し、すなわち各周波数で対応する周波数応答値の間の差は、いずれも一定の範囲内にあり、具体的には、第1周波数応答曲線と第2周波数応答曲線の形状が一致すると表現することができる。
【0039】
第2周波数応答曲線に対するEQ変調を実現した後、第2周波数応答曲線の周波数応答値と第1周波数応答曲線の周波数応答値の各周波数での差がいずれも第3閾値より小さく、すなわち第2周波数応答曲線の各周波数での周波数応答値がすべて第1周波数応答曲線に近くなるように、さらにスピーカの入力電圧を調整する必要がある。
【0040】
EQ変調及び電圧調整を完了したスピーカが生成した第2音響波の第1位置における第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に再特定する。第3周波数応答曲線に現れた第2音響波のパラメータは、第1音響波のパラメータとほぼ一致し、かつ逆相位となり、第1音響波を効果的に除去することができる。
【0041】
本発明の実施例は、スピーカが第2音響波を能動的に発するように制御し、かつ第1音響波のパラメータに基づいて第2音響波を変調することにより、第1音響波による通話内容の漏洩の問題が第2音響波によってより効果的に解消できることを保証する。
【0042】
いくつかの実施例において、第2音響波が第1音響波を逆方向に増大させるではなく除去することを保証するために、第2音響波の調整過程において第3周波数応答曲線における周波数応答値が常に予め設定された条件を満たすことを保証する必要がある。
【0043】
具体的には、第3周波数応答曲線がいずれかの周波数に対応する周波数応答値は、第1周波数応答曲線の当該周波数に対応する周波数応答値よりも低い必要がある。
【0044】
ここで、第3周波数応答曲線における周波数応答値が第1周波数応答曲線における周波数周波数応答値よりも低い場合にのみ、対応する周波数で除去作用を生成し、第1周波数応答曲線における周波数応答数値より大きくなると、第1音響波が逆方向に増強される。
【0045】
或いは、さらに第4閾値が予め設定され、第3周波数応答曲線における周波数応答値が第4閾値より低いことを常に保持してもよい。第4閾値に規定された周波数応答値の下で、第2音響波が第1音響波に対してわずかに増強されても、周囲の人が通話内容を聞こえないので、この時も音漏れ除去方法が有効であると考えられる。一般的には、第4閾値を20dBに設定することができる。
【0046】
いくつかの実施例において、いくつかの異なる第1位置を予め選択し、それぞれ第1音響波のこれらの第1位置における第1周波数応答曲線を測定し、かつそれに対応する第2音響波パラメータを特定してもよい。異なる第1位置における音漏れを除去するための第2音響波パラメータがそれぞれ記憶される。端末装置が実際に通話を行う場合、予め記憶されたパラメータを直接的に呼び出して第2音響波を調整することができ、再度収集装置を介して収集して計算する必要がなくなる。
【0047】
上記音漏れ除去方法に対応して、本発明の実施例は、音漏れ除去装置をさらに提供する。図4を参照すると、本発明の実施例が提供するデータ移行装置の構成を示す模式図である。図4に示すように、当該装置は、第1制御モジュール410、第2制御モジュール420、第3制御モジュール430及び調整モジュール440を含むことができる。
【0048】
第1制御モジュール410は、受話器が通話音声を出力したことを検出した場合、端末装置以外の第1位置における前記通話音声により生成された第1音響波の第1周波数応答曲線を特定するように収集装置を制御する。
第2制御モジュール420は、スピーカが第2音響波を生成するように制御する。
第3制御モジュール430は、前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線を特定するように前記収集装置を制御する。
調整モジュール440は、前記第1周波数応答曲線に基づいて、前記第1位置における前記第2音響波による第2周波数応答曲線を第3周波数応答曲線に調整し、前記第3周波数応答曲線の周波数応答は、第1周波数応答曲線における周波数応答と対応する周波数で重畳して相殺するために用いられる。
【0049】
ここで、調整モジュールは、具体的に、EQ変調モジュール441及び電圧調整モジュール442を含む。
【0050】
EQ変調モジュール441は、前記第2音響波の前記第1位置における第2周波数応答曲線に対してイコライザEQ変調を行い、変調後の前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差分値は、予め設定された第1閾値より大きく、予め設定された第2閾値より小さい。
電圧調整モジュール442は、前記スピーカの入力電圧を調整することにより、EQ変調された前記第2周波数応答曲線のいずれかの周波数での周波数応答値と、前記第1周波数応答曲線の前記周波数での周波数応答値との間の差が予め設定された第3閾値よりも小さくなり、電圧調整された後の前記スピーカにより生成された第2音響波の前記第1位置における前記EQ変調された前記第2周波数応答曲線は、前記第3周波数応答曲線に特定される。
【0051】
図4に示す実施例が提供する音漏れ除去装置は、本明細書に示す方法実施例の技術案を実行するために用いられ、その実現原理及び技術的効果は、方法実施例における関連説明をさらに参照することができる。
【0052】
図5は本明細書における電子デバイスの1つの実施例の構成を示す模式図である。前記電子デバイスは、端末装置及び収集装置を含む音漏れ除去装置として実現することができる。図5に示すように、上記音漏れ除去装置は、少なくとも1つのプロセッサ、及び上記処理ユニットと通信接続された少なくとも1つのメモリを含むことができ、ここで、メモリに処理ユニットにより実行可能なプログラム命令が記憶され、上記プロセッサは、上記プログラム命令を呼び出して本実施例が提供するデータ移行方法を実行することができる。
【0053】
ここで、上記音漏れ除去装置は、ユーザとインテリジェント対話を行うことができる装置であってもよく、本明細書の実施例は、上記音漏れ除去装置の具体的な態様について特に限定されない。ここでの音漏れ除去装置は、方法実施例に言及された機器であると理解される。
【0054】
図5は、本明細書の実施形態を実現するための音漏れ除去装置の1例を示すブロック図である。図5に示された音漏れ除去装置は1例に過ぎず、本明細書の実施例の機能及び使用範囲を限定するものではない。
【0055】
図5に示すように、音漏れ除去装置は汎用コンピュータ装置の形式で表現される。音漏れ除去装置のアセンブリは、1つ又は複数のプロセッサ510、通信インタフェース520、メモリ530、異なるシステムアセンブリ(メモリ530、通信インタフェース520及びプロセッサ510を含む)を接続する通信バス540を含むが、それらに限定されない。
【0056】
通信バス540は、いくつかのバス構造のうちの1種又は複数種を示し、メモリバス又はメモリコントローラ、周辺バス、AGP(Accelerated Graphics Port)、プロセッサ又は複数種のバス構造のうちの任意のバス構造を使用するローカルバスを含む。例えば、これらのアーキテクチャは、工業標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture、以下、ISAと略称する)バス、マイクロ通路アーキテクチャ(Micro Channel Architecture、以下、MACと略称する)バス、エンハンスメント型ISAバス、VESA(Video Electronics Standards Association、以下、VESAと略称する)ローカルバス及びPCI(Peripheral Component Interconnection、以下、PCIと略称する)バスを含むが、それらに限定されない。
【0057】
音漏れ除去装置は、典型的には、複数のコンピュータシステム読み取り可能な媒体を含む。これらの媒体は、音漏れ除去装置によりアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよく、揮発性及び不揮発性媒体、リムーバブル/非リムーバブル媒体を含む。
【0058】
メモリ530は、揮発性メモリ形式のコンピュータシステム読み取り可能な媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、以下、RAMと略称する)及び/又はキャッシュメモリを含むことができる。音漏れ消去装置は、他の移動可能/移動不可能の、揮発性/不揮発性のコンピュータシステム記憶媒体をさらに含んでいてもよい。メモリ530は、少なくとも1つのプログラム製品を含むことができ、当該プログラム製品は、一組(例えば少なくとも1つ)のプログラムモジュールを有し、これらのプログラムモジュールは、本明細書の様々な実施例の機能を実行するように構成される。
【0059】
一組(少なくとも1つ)のプログラムモジュールを有するプログラム/ユーティリティは、メモリ530に記憶することができ、このようなプログラムモジュールは、オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール及びプログラムデータを含むが、それらに限定されず、これらの例のそれぞれ又はある組み合わせにネットワーク環境の実現を含む可能性がある。プログラムモジュールは、一般的に、本明細書に記載された実施例における機能及び/又は方法を実行する。
【0060】
プロセッサ510は、メモリ530に記憶されたプログラムを実行することにより、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、例えば、本明細書に示す実施例が提供するデータ移行方法を実現する。
【0061】
本明細書の実施例は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータコマンドを記憶し、前記コンピュータコマンドは、本明細書に示される実施例が提供するデータ移行方法を前記コンピュータに実行させる。
【0062】
上記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体の任意の組み合わせを採用することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又は任意以上の組み合わせであってもよいが、それらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ又は複数の導線を有する電気接続、携帯式コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(Read Only Memory、以下、ROMと略称する)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、以下、EPROMと略称する)又はフラッシュメモリ、光ファイバ、携帯コンパクト磁気ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記任意の適切な組み合わせを含む。本書類において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶する任意の有形の媒体であってもよく、当該プログラムは、命令実行システム、装置又はデバイスの使用又はそれと組み合わせて使用されてもよい。
【0063】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンド又はキャリアの一部として伝播するデータ信号を含み、ここでコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを担持する。このような伝播するデータ信号は、様々な形式を採用することができ、電磁信号、光信号又は上記任意の適切な組み合わせを含むが、それらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、さらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスの使用又はそれと組み合わせて使用されるプログラムを送信し、伝播する又は伝送することができる。
【0064】
コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体で伝送することができ、無線、電線、光ケーブル、RF等、又は上記任意の適切な組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0065】
本明細書の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを1種又は複数種のプログラミング言語又はその組み合わせで書くことができ、前記プログラミング言語は、オブジェクトのプログラミング言語-例えば、Java、Smalltalk、C++を含み、一般的なプロセスプログラミング言語-例えば「C」言語又は類似するプログラミング言語をさらに含む。プログラムコードは、ユーザコンピュータ上で実行され、部分的にユーザコンピュータ上で実行され、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行され、部分的にユーザコンピュータ上の部分で遠方のコンピュータ上で実行され、又は完全に遠方のコンピュータ又はサーバで実行されてもよい。遠方のコンピュータに関する状況において、遠方のコンピュータは任意の種類のネットワーク、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network、以下、LANと略称する)又は広域ネットワーク(Wide Area Network、以下、WANと略称する)を介してユーザコンピュータに接続されてもよく、又は、外部コンピュータ(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続される)に接続されてもよい。
【0066】
以上、本明細書の特定の実施例について説明した。その他の実施例は、添付の特許請求の範囲内にある。いくつかの場合、特許請求の範囲に記載の動作又はステップは実施例と異なる順序で実行することができかつ依然として所望の結果を実現することができる。また、添付の図に描画する過程は、所望の結果を実現するために、示された特定の順序又は連続的な順序を必ずしも必要としない。いくつかの実施形態において、マルチタスク処理及び並列処理も可能である又は有利である可能性がある。
【0067】
また、「第1」及び「第2」という用語は、単に目的を説明するためものであり、相対的な重要性を示したり暗示したりして、あるいは指示された技術的特徴の数を暗黙的に示しているものではないと理解されるべきである。従って、「第1」、「第2」で限定された技術特徴は、少なくとも1つの当該特徴を明示または暗示的に含むことができる。本明細書の説明において、「複数」とは、特にそうでない旨明示したときを除き、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどであることを意味する。
【0068】
フローチャート又は本明細書に他の方式で記載されている任意のプロセス又は方法の説明は、カスタマイズ論理機能又はプロセスのステップを実現するための1つあるいは1つ以上の実行可能な命令のコードのモジュール、セグメント又は部分を含み、かつ本明細書の好ましい実施形態の範囲は、本明細書の実施例が当業者に理解されるように、関連する機能を実質的に同時または逆の順序で実行することを含み、別の実現が含まれてもよい。
【0069】
コンテキストに依存し、例えば、ここで使用された単語「もし」は、「……とき(時)」又は「……の場合」又は「肯定に応答する」又は「検出に応答する」と解釈され得る。同様に、コンテキストに依存し、フレーズ「肯定であれば」又は「検出すれば(後述の条件又はイベント)」は、「肯定とき」又は「肯定に応答する」又は「検出(後記の条件又はイベント)するとき」又は「検出に応答する(後述の条件又はイベント)」と解釈されてもよい。
【0070】
なお、本明細書の実施例に係る端末は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、以下、PCと略称する)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、以下、PDAと略称する)、無線ハンドセット、タブレットコンピュータ(Tablet Computer)、携帯電話、MP3プレーヤ、MP4プレーヤなどを含むが、それらに限定されない。
【0071】
本明細書が提供する実施例において、理解すべきことは、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現することができる。例えば、前記説明した装置実施例は、模式的なものだけであり、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割のみであり、実際に実現する時に別の分割方式を有してもよく、例えば、複数のユニット又はアセンブリは、別のシステムに結合するか又は集積することができ、又はいくつかの特徴は無視するか、又は実行しない。また、表示されるか又は議論された相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介して間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形式であってもよい。
【0072】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。前記集積されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェア機能ユニットとを組み合わせた形式で実現されてもよい。
【0073】
前記ソフトウェア機能ユニットの形式で実現された集積されたユニットは、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。前記ソフトウェア機能ユニットは、1つの記憶媒体に記憶され、複数の命令を含み一台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)又はプロセッサ(Processor)が本発明の各実施例に記載の方法の一部のステップを実行するために用いられている。
【0074】
上記したのは、本明細書の好ましい実施例に過ぎず、本明細書を限定するものではなく、本明細書の精神及び原則内で、行われたいかなる修正、同等置換、改善などは、いずれも本明細書の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】