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特表2024-536662仮想煙映像出力方法及び装置{METHOD AND APPARATUS FOR OUTPUTTING VIRTURAL SMOKE IMAGE/VIDEO}
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】仮想煙映像出力方法及び装置{METHOD AND APPARATUS FOR OUTPUTTING VIRTURAL SMOKE IMAGE/VIDEO}
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20241001BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20241001BHJP
   G06F 3/04815 20220101ALI20241001BHJP
   A24F 40/65 20200101ALI20241001BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/04845
G06F3/04815
A24F40/65
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553398
(86)(22)【出願日】2023-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 KR2023007611
(87)【国際公開番号】W WO2024019317
(87)【国際公開日】2024-01-25
(31)【優先権主張番号】10-2022-0088781
(32)【優先日】2022-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジャエ ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、ミンセオク
(72)【発明者】
【氏名】チュン、タエ ヨウン
【テーマコード(参考)】
4B162
5E555
【Fターム(参考)】
4B162AA02
4B162AA21
4B162AB12
4B162AD41
5E555AA27
5E555AA76
5E555BA06
5E555BA08
5E555BB06
5E555BB08
5E555BC18
5E555BE17
5E555CB69
5E555DA08
5E555DA09
5E555DC09
5E555DC85
5E555EA20
5E555FA00
(57)【要約】
仮想煙映像を出力するために、電子装置は1つ以上の外部コントローラとペアリングされている状態でエアロゾル生成装置から連結要請を受信し、エアロゾル生成装置のコントローラタイプを決定し、決定されたコントローラタイプが1つ以上の外部コントローラのうちターゲット外部コントローラのタイプに対応する場合、ターゲット外部コントローラとのペアリングを中断し、エアロゾル生成装置と連結を行い、エアロゾル生成装置の状態に関する検出情報を受信し、検出情報に基づいて仮想煙映像を生成し、電子装置のディスプレイを介して仮想煙映像を出力することができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置によって行われる仮想煙映像出力方法であって、
前記電子装置のディスプレイを用いて仮想空間上に前記電子装置のユーザに対応するアバターが現れるように仮想映像を出力する動作と、
前記電子装置と連結されたエアロゾル生成装置の状態に関する検出情報を受信する動作と、
前記検出情報に基づいて前記ユーザの参照(reference)動きを決定し、前記決定された参照動きが現れるように前記アバターのターゲット動きを制御する動作と、
前記検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報を生成する動作と、
前記仮想煙情報に基づいて前記仮想映像内に仮想煙が現れるように前記仮想映像を出力する動作と、
を含む、
仮想映像出力方法。
【請求項2】
前記アバターの顔は、前記ユーザの顔に対するグラフィック映像に基づいて生成され、
前記アバターの前記顔の表情は、付加センサによって生成される表情情報に基づいて変化する、
請求項1に記載の仮想映像出力方法。
【請求項3】
前記検出情報に基づいて仮想煙情報を生成する動作は、
前記検出情報の前記喫煙情報に基づいて仮想煙の属性を決定する動作(前記仮想煙の属性は、前記仮想煙の大きさ、形態、及び持続時間のうち少なくとも1つを含む)、及び
前記仮想煙の前記属性に基づいて前記仮想煙情報を生成する動作
を含む、
請求項1に記載の仮想映像出力方法。
【請求項4】
仮想煙が現れるように前記仮想映像を出力する動作は、
前記検出情報の前記喫煙情報に基づいて前記エアロゾル生成装置のユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する動作、及び
前記呼気時点で前記仮想煙が現れるように前記仮想映像を出力する動作
を含む、
請求項1に記載の仮想映像出力方法。
【請求項5】
前記検出情報の前記喫煙情報に基づいて前記エアロゾル生成装置のユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する動作は、
前記エアロゾル生成装置によって感知された、前記エアロゾル生成装置の一側と前記ユーザの身体一部との間の距離が第1の閾値以内に達する第1の時刻、及び前記第1の時刻後、前記エアロゾル生成装置の前記一側と前記ユーザの身体一部との間の距離が第2の閾値を超える第2の時刻に基づいて前記呼気時点を決定する動作
を含む、
請求項4に記載の仮想映像出力方法。
【請求項6】
前記検出情報の前記喫煙情報に基づいて前記エアロゾル生成装置のユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する動作は、
前記エアロゾル生成装置の静電容量の変化に基づいて前記呼気時点を決定する動作
を含む、
請求項4に記載の仮想映像出力方法。
【請求項7】
前記エアロゾル生成装置の静電容量の変化に基づいて前記呼気時点を決定する動作は、
前記エアロゾル生成装置によって感知された、前記エアロゾル生成装置の前記静電容量の値が第1の閾値以内に達する第1の時刻及び前記第1の時刻後、前記エアロゾル生成装置の前記静電容量の値が第2の閾値を超える第2の時刻に基づいて前記呼気時点を決定する動作
を含む、
請求項6に記載の仮想映像出力方法。
【請求項8】
前記検出情報は、前記電子装置に連結されたドングル(dongle)を介して前記ドングルと無線通信チャンネルとを設立した前記エアロゾル生成装置から受信される、
請求項1に記載の仮想映像出力方法。
【請求項9】
前記検出情報は、前記電子装置と無線通信チャンネルとを直接的に設立した前記エアロゾル生成装置から受信される、
請求項1に記載の仮想映像出力方法。
【請求項10】
前記アバターが現れるように仮想映像を出力する動作は、
前記電子装置と連結されたサーバから第2のユーザの第2のアバターに関する情報を受信する動作、及び
前記第2のアバターが前記仮想空間上に現れるように仮想映像を出力する動作
を含む、
請求項1に記載の仮想映像出力方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を行うプログラム。
【請求項12】
電子装置であって、
ディスプレイと、
仮想煙映像を出力するプログラムが記録されたメモリと、
前記プログラムを行うプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
電子装置によって行われる仮想煙映像出力方法において、
前記電子装置のディスプレイを用いて仮想空間上に前記電子装置のユーザに対応するアバターが現れるように仮想映像を出力する動作と、
前記電子装置と連結されたエアロゾル生成装置の状態に関する検出情報を受信する動作と、
前記検出情報に基づいて前記ユーザの参照(reference)動きを決定し、前記決定された参照動きが現れるように前記アバターのターゲット動きを制御する動作と、
前記検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報を生成する動作と、
前記仮想煙情報に基づいて前記仮想映像内に仮想煙が現れるように前記仮想映像を出力する動作と、
を行う、
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施例は、電子装置において仮想煙を実現する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータグラフィックス技術を応用した仮想現実(virtual reality)、拡張現実(augmented reality)及び混合現実(mixed reality)技術が発達している。この際、仮想現実技術とは、コンピュータを利用して現実世界に存在しない仮想空間を構築した後、その仮想空間を現実のように感じさせる技術をいい、拡張現実又は混合現実技術とは、現実世界でコンピュータによって生成された情報を付け加えて表現する技術、すなわち、現実世界と仮想世界とを結合することでリアルタイムでユーザと相互作用が行われるようにする技術をいう。
【0003】
拡張現実と混合現実技術は、様々な分野の技術と組み合わせて活用されている。電子タバコ分野にも仮想現実又は拡張現実サービスを実現するデバイスに対する要求が増えており、これに伴う様々な研究が進められている実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一実施例は、電子装置によって行われる仮想煙映像出力方法を提供することができる。
【0005】
一実施例は、仮想煙映像を出力する方法を行う電子装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例に係る電子装置によって行われる仮想煙映像出力方法は、前記電子装置のディスプレイを用いて仮想空間上に前記電子装置のユーザに対応するアバターが現れるように仮想映像を出力する動作、前記電子装置と連結されたエアロゾル生成装置の状態に関する検出情報を受信する動作、前記検出情報に基づいて前記ユーザの参照(reference)動きを決定し、前記決定された参照動きが現れるように前記アバターのターゲット動きを制御する動作、前記検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報を生成する動作、及び前記仮想煙情報に基づいて前記仮想映像内に仮想煙が現れるように前記仮想映像を出力する動作を含むことができる。
【0007】
前記アバターの顔は、前記ユーザの顔に対するグラフィック映像に基づいて生成され、前記アバターの前記顔の表情は、付加センサによって生成される表情情報に基づいて変化することができる。
【0008】
前記検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報を生成する動作は、前記検出情報の前記喫煙情報に基づいて仮想煙の属性を決定する動作(前記仮想煙の属性は、前記仮想煙の大きさ、形態、及び持続時間のうち少なくとも1つを含む)、及び前記仮想煙の前記属性に基づいて前記仮想煙情報を生成する動作を含むことができる。
【0009】
仮想煙が現れるように前記仮想映像を出力する動作は、前記検出情報の前記喫煙情報に基づいて前記エアロゾル生成装置のユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する動作、及び前記呼気時点で前記仮想煙が現れるように前記仮想映像を出力する動作を含むことができる。
【0010】
前記検出情報の前記喫煙情報に基づいて前記エアロゾル生成装置のユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する動作は、前記エアロゾル生成装置によって感知された、前記エアロゾル生成装置の一側と前記ユーザの身体一部との間の距離が第1の閾値以内に達する第1の時刻、及び前記第1の時刻後、前記エアロゾル生成装置の前記一側と前記ユーザの身体一部との間の距離が第2の閾値を超える第2の時刻に基づいて前記呼気時点を決定する動作を含むことができる。
【0011】
前記検出情報の前記喫煙情報に基づいて前記エアロゾル生成装置のユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する動作は、前記エアロゾル生成装置の静電容量の変化に基づいて前記呼気時点を決定する動作を含むことができる。
【0012】
前記エアロゾル生成装置の静電容量の変化に基づいて前記呼気時点を決定する動作は、前記エアロゾル生成装置によって感知された、前記エアロゾル生成装置の前記静電容量の値が第1の閾値以内に達する第1の時刻及び前記第1の時刻後、前記エアロゾル生成装置の前記静電容量の値が第2の閾値を超える第2の時刻に基づいて前記呼気時点を決定する動作を含むことができる。
【0013】
前記検出情報は、前記電子装置に連結されたドングル(dongle)を介して前記ドングルと無線通信チャンネルとを設立した前記エアロゾル生成装置から受信されることができる。
【0014】
前記検出情報は、前記電子装置と無線通信チャンネルとを直接的に設立した前記エアロゾル生成装置から受信されることができる。
【0015】
前記アバターが現れるように仮想映像を出力する動作は、
前記電子装置と連結されたサーバから第2のユーザの第2のアバターに関する情報を受信する動作、及び前記第2のアバターが前記仮想空間上に現れるように仮想映像を出力する動作を含むことができる。
【0016】
一実施例に係る仮想煙映像を出力する方法を行う電子装置は、ディスプレイ、仮想煙映像を出力するプログラムが記録されたメモリ、及び前記プログラムを行うプロセッサを含み、前記プロセッサは、電子装置によって行われる仮想煙映像出力方法において、前記電子装置のディスプレイを用いて仮想空間上に前記電子装置のユーザに対応するアバターが現れるように仮想映像を出力する動作、前記電子装置と連結されたエアロゾル生成装置の状態に関する検出情報を受信する動作、前記検出情報に基づいて前記ユーザの参照(reference)動きを決定し、前記決定された参照動きが現れるように前記アバターのターゲット動きを制御する動作、前記検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報を生成する動作、及び前記仮想煙情報に基づいて前記仮想映像内で仮想煙が現れるように前記仮想映像を出力する動作を行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
電子装置のディスプレイを介して仮想煙映像を出力する方法が提供されることができる。
【0018】
エアロゾル生成装置を電子装置のコントローラとして使用する方法が提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】一実施例に係る仮想煙映像出力システムを説明するための図である。
図2】一実施例に係る電子装置のディスプレイ出力画面の例示的な図である。
図3】一実施例に係るユーザの喫煙行為を区間別に分けて示すもの及びユーザの呼気時点の予測と仮想煙映像出力方法を説明するための図である。
図4】一実施例に係る仮想煙映像を出力する方法のフローチャートである。
図5】一実施例に係るエアロゾル生成装置の例示を示す図である。
図6】一実施例に係る仮想煙情報を生成する方法のフローチャートである。
図7】一実施例に係る呼気時点で仮想煙映像を出力する方法のフローチャートである。
図8】一実施例に係る第2のアバターが仮想空間に現れるように仮想煙映像を出力する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
実施例についての特定の構造的又は機能的説明は、単に例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更及び実現されることができる。したがって、実際に実現される形態は、開示された特定の実施例にのみ限定されるものではなく、本明細書の範囲は、実施例において説明した技術的思想に含まれる変更、均等物、又は代替物を含む。
【0021】
第1又は第2などの用語は様々な構成要素を説明するのに使用することができるが、これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ解釈されるべきである。例えば、第1の構成要素は第2の構成要素と命名されることができ、同様に第2の構成要素は第1の構成要素とも命名されることができる。
【0022】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」と言及されたときは、他の構成要素に直接的に連結又は接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいことを理解されたい。
【0023】
単数の表現は、文脈上明白に別段の意味を持たない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、説明された特徴、数、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせが存在することを指定するものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴や数、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせの存在又は付加可能性を予め排除するものではないと理解されるべきである。
【0024】
別途の定義がない限り、技術的又は科学的用語を含めて、ここで使用される全ての用語は、該当技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に使用される辞書に定義されているなどの用語は、関連技術の文脈上有している意味と一致するものと解釈されるべきであり、本明細書において明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されない。
【0025】
以下、実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。添付図面を参照して説明するにあたって、図面符号にかかわらず同一の構成要素には同一の参照符号を付し、これについての重複する説明は省略する。
【0026】
図1は、一実施例に係る仮想煙映像出力システムを説明するための図である。
【0027】
図1を参照すると、仮想煙映像を出力するためのシステム100は、仮想煙映像を出力する電子装置110、エアロゾル生成装置120、及びドングル130を含むことができる。システム100を用いるユーザ10は電子装置110を着用し、エアロゾル生成装置120を介して喫煙することができる。「喫煙」は、喫煙可能物質から煙又はエアロゾルの放出を引き起こす加熱、燃焼、及びその他のものを意図することができる。
【0028】
一実施例において、電子装置110は、ユーザにタバコ煙が発生する仮想現実、拡張現実又はメタバース映像を提供することができる。
【0029】
一実施例において、電子装置110は、ユーザ10に対応するアバターが現れるように仮想映像を出力することができる。一実施例に係る電子装置110は、ユーザ10のエアロゾル生成装置120を介する喫煙行為に連動されて映像を通じて仮想煙を実現することができる。例えば、ユーザ10に対応するアバターが仮想空間で仮想煙が現れるように喫煙する仮想映像が電子装置110によって出力されることができる。
【0030】
一実施例において、エアロゾル生成装置120は、電子タバコ装置、インヘイラー又は喫煙スティックと命名されることができる。エアロゾル生成装置120の構造及び具体的な動作方法については、以下の図5を参照して詳細に説明する。
【0031】
一実施例に係るユーザは、エアロゾル生成装置120を使用して喫煙行為を行い、これによってユーザ10の呼吸で煙142が発生することができる。一実施例に係るエアロゾル生成装置120は、様々な方式でエアロゾル生成装置120内のエアロゾル生成物品を加熱することによってユーザ10にエアロゾルを提供することができる。例えば、エアロゾル生成物品は、エアロゾル生成装置120に挿入されるスティックであり得る。他の例として、エアロゾル生成物品は、エアロゾル生成装置120に挿入される交換式カートリッジであり得る。
【0032】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置120に提供されるエアロゾルを吸入したユーザ10の呼吸で視覚的に観察することができる煙142が発生することができるが、これに限定されない。例えば、ユーザ10の呼吸で煙142が発生しないこともある。
【0033】
一例によれば、ユーザがエアロゾル生成装置120を用いて喫煙したが、煙142が発生しない場合に仮想映像に仮想煙が現れるように出力されることができる。一例によれば、ユーザがエアロゾル生成装置120を用いて実際に喫煙しない場合にも仮想映像に仮想煙が現れるように出力されることができる。例えば、電子装置110の仮想喫煙プログラムは、エアロゾル生成装置120から受信された検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報を生成及び仮想映像に仮想煙が現れるように出力することができる特定のモード(mode)を提供することができる。これにより、エアロゾル生成装置120を用いて喫煙を行ったユーザ10の呼気から煙142が現実で視覚的に観察されない場合にも、ユーザ10は電子装置110が出力した仮想煙が現れる仮想映像を仮想現実又は拡張現実を通じて観察できるようになる。但し、本開示は、これらに限定されるものではない。
【0034】
一実施例によれば、電子装置110は、独立して仮想現実サービス又は拡張現実サービスを提供するか、エアロゾル生成装置120又は電子装置110と無線又は有線で連結された第3の電子装置(例えば、スマートフォン)と連動して仮想現実サービス又は拡張現実サービスを提供することができる。電子装置110の構造及び動作方法については、以下の図2を参照して詳細に説明する。
【0035】
仮想現実又は拡張現実は、仮想又は増大した視覚環境を生成する視覚シミュレーションを意味すると考えられる。ここで用いられるように、「仮想現実」という用語は、喫煙者による視覚化のために生成され、部分的又は完全にシミュレートされた環境を含むことができるシミュレートされた映像を含む。また、ここで用いられた「拡張現実」という用語は、実際又は「ライブ(live)」環境を増大させるために用いられるシミュレートされた映像の組み合わせを含むと考えられ、ここでライブ映像は、ライブ映像上が被せられたシミュレートされた映像と組み合わされて用いられる。仮想又は拡張現実の結果として、現実性を持って見たり感じたりすることができる対話型環境を形成するように、シミュレートされた仮想映像が提供されることができ、又は、ライブ視覚映像がシミュレートされた増大した映像と増大することができる。以下では、説明の便宜のために仮想現実又は拡張現実が提供される空間を仮想空間と称する。
【0036】
一実施例によれば、電子装置110は、ユーザの予め定められた位置(例えば、頭)に着用され、ユーザに映像を提供(又は、出力)することができる。例えば、電子装置110は、メガネ(glasses)、ゴーグル(goggles)、ヘルメット又は帽子のうち少なくとも1つの形態で構成されることができるが、これらに限定されない。
【0037】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置120と電子装置110は、ドングル(dongle)130を介して連結されることができる。例えば、エアロゾル生成装置120及びドングル130は、1つのペア(pair)であり得る。ユーザは、ドングル130を電子装置110のインターフェース(例えば、USB(universal serial bus)ポート)に挿入することによってドングル130及び電子装置110を連結することができる。ドングル130は、電子装置110から動作のための電力を受信することができる。ドングル130とエアロゾル生成装置120との間に無線通信チャンネルが設立されることができる。例えば、無線通信チャンネルは、BLE(Bluetooth low energy)、LoRa、EnOcean、RF(radio frequency)通信、Zigbee(登録商標)、又は赤外線通信に基づく無線通信チャンネルであり得る。
【0038】
一実施例によれば、電子装置110は、ドングル130に格納されたデータを用いてドングル130のための通信ドライバ及び仮想喫煙プログラムを設置することができる。電子装置110及びドングル130は、通信ドライバを介して情報を送信及び受信することができる。電子装置110は、仮想喫煙プログラムを実行して仮想煙映像を生成及び出力することができる。
【0039】
一実施例によれば、電子装置110によって実行されている既存のアプリケーション(例えば、仮想空間体験)及び仮想喫煙プログラムは同時に又は並列的に実行されることができる。
【0040】
一実施例によれば、電子装置110は、仮想喫煙プログラムを介してユーザに仮想空間体験及び仮想喫煙を提供することができる。
【0041】
一実施例によれば、ドングル130は、無線通信チャンネルを介してエアロゾル生成装置120からエアロゾル生成装置120の状態に関する検出情報を受信することができる。例えば、エアロゾル生成装置120の状態に関する検出情報は、エアロゾル生成装置120とオブジェクト(例えば、ユーザの身体一部)との間の距離情報、エアロゾル生成装置120の静電容量センサの検出値情報、エアロゾル生成装置120の方位変化情報、エアロゾル生成装置120のカメラのモニタリング情報、エアロゾル生成装置120の圧力センサ及びボタンを用いて学習された喫煙パターン、カメラデータと圧力センサデータ、ボタン入力情報のうち1つ以上を含むことができる。
【0042】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置120からドングル130が受信した検出情報のデータ形式は無線信号形式であり、検出情報のデータ形式がドングル130によって無線信号形式からUSB信号形式に変換され得る。電子装置110は、USB信号形式に変換された検出情報をドングル130から受信することができる。仮想喫煙プログラムの実行後、エアロゾル生成装置120から受信した検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報が生成されることができる。仮想煙情報に基づいて仮想映像内に仮想煙が現れるように仮想映像が電子装置110のディスプレイを介して出力されることができる。
【0043】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置120と電子装置110は無線通信チャンネルを介して連結されることができる。無線通信チャンネルは、近距離通信又はセルラー通信のうち少なくとも1つの無線通信であることができる。一例として、近距離通信は、ブルートゥース(登録商標)、BLE又は無線LAN(例えば、WiFi direct)のうち少なくとも1つを含むことができる。一例として、セルラー通信は、LTE(long term evolution)、LTE-A(LTE Advance)、5G(又はNR(new radio))、CDMA(code division multiple access)、WCDMA(wideband CDMA)(登録商標)又はGSM(global system for mobile communication)(登録商標)のうち少なくとも1つを含むことができる。又は、エアロゾル生成装置120と電子装置110はUSB方式に基づいて有線で連結されることもできる。上記の実施例において、仮想喫煙プログラムは電子装置110に予め格納されていてもよい。
【0044】
一実施例に係るシステム100は、再生装置140をさらに含むことができる。例えば、再生装置140は、ユーザ10に音響を提供することができる装置であり、音響を提供する方法については制限されない。システム100に含まれた電子装置110、エアロゾル生成装置120及び再生装置140が連動することによって、システム100を用いるユーザ10により向上した喫煙経験を提供することができる。図1には、電子装置110と再生装置140とが別個のものとして示されているが、実施例によって電子装置110は再生装置140を含むこともできる。
【0045】
一実施例に係る電子装置110は、1つ以上の補助装置を含むことができる。例えば、電子装置110は、仮想空間で喫煙行為の実在感を高めるために、脳波測定モジュール、表面筋電図センサ、カメラ、又はハプティックグローブ(haptic glove)などを含むことができる。
【0046】
図2は、一実施例に係る電子装置のディスプレイ出力画面の例示的な図である。
【0047】
図1を参照した説明は、図2を参照した説明にも同一に適用されることができ、重複する内容は省略することができる。以下、電子装置110の構造及び動作方法について詳細に説明する。
【0048】
一実施例に係る電子装置110は、通信部、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、及びUSBポートを含むことができる。電子装置110は、仮想現実、拡張現実、メタバースのための装置であることができるが、本実施例はこれらに限定されない。電子装置110は、スマートフォン(smartphone)、タブレットなどの装置であってもよい。
【0049】
通信部は、プロセッサ及びメモリと連結されてデータを送受信する。通信部は、外部の他の装置と連結されてデータを送受信することができる。以下では、「A」を送受信するという表現は、「Aを示す情報(information)又はデータ」を送受信することを示すことができる。
【0050】
通信部は、電子装置110内の回路網(circuitry)として実現されることができる。例えば、通信部は、内部バス(internal bus)及び外部バス(external bus)を含むことができる。他の例として、通信部は、電子装置110と外部の装置(例えば、ドングル130)とを連結する要素であることができる。通信部は、インターフェース(interface)であることができる。通信部は、外部の装置(例えば、ドングル130)からデータを受信し、プロセッサ及びメモリにデータを伝送することができる。
【0051】
プロセッサは、通信部が受信したデータ及びメモリに格納されたデータを処理する。「プロセッサ」は、目的とする動作(desired operations)を実行させるための物理的な構造を有する回路を持つハードウェアで実現されたデータ処理装置であることができる。例えば、目的とする動作は、プログラムに含まれたコード(code)又はインストラクション(instructions)を含むことができる。例えば、ハードウェアで実現されたデータ処理装置は、マイクロプロセッサ(microprocessor)、中央処理装置(central processing unit)、プロセッサコア(processor core)、マルチ-コアプロセッサ(multi-core processor)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含むことができる。
【0052】
プロセッサは、メモリに格納されたコンピュータで読み取り可能なコード(例えば、ソフトウェア)及びプロセッサによって誘発されたインストラクションを実行する。例えば、プロセッサは、ディスプレイを介して仮想煙映像を出力させるインストラクションを実行することができる。
【0053】
メモリは、通信部が受信したデータ及びプロセッサが処理したデータを格納する。例えば、メモリは、プログラム、アプリケーション、又はソフトウェア(例えば、通信ドライバ及び仮想喫煙プログラム)を格納することができる。格納されるプログラムは、仮想煙映像を出力できるようにコーディングされてプロセッサによって実行可能なシンタックス(syntax)の集合であり得る。
【0054】
一態様によれば、メモリは、1つ以上の揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及びRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、及び光学ディスクドライブを含むことができる。
【0055】
メモリは、電子装置110を動作させる命令語セット(例えば、ソフトウェア)を格納する。電子装置110を動作させる命令語セットは、プロセッサによって実行される。
【0056】
一実施例によれば、電子装置110とエアロゾル生成装置120は、ドングル130を介して連結されることができる。例えば、ドングル130は、電子装置110のUSBポートと連結されることができる。ドングル130からドングル130に格納された通信ドライバ及び仮想喫煙プログラムが電子装置110に設置されることができる。
【0057】
一実施例によれば、ドングル130が電子装置110のUSBポートに連結(又は、挿入、接続)された場合、自動的に通信ドライバ及び仮想喫煙プログラムが電子装置110に設置されることができる。例えば、通信ドライバ及び仮想喫煙プログラムは、メモリに設置又は格納されることができる。
【0058】
一実施例によれば、ドングル130が電子装置110のUSBポートに連結された後、ユーザから別途の入力を受信した場合、通信ドライバ及び仮想喫煙プログラムが設置されることができる。
【0059】
一実施例によれば、プロセッサは、仮想喫煙プログラムを実行することができる。例えば、仮想喫煙プログラムは、仮想喫煙プログラムが設置された後、自動的に実行されることができる。他の例として、仮想喫煙プログラムは、ユーザから喫煙開始信号を受信するか、又はエアロゾル生成装置120から喫煙開始信号を受信した場合に実行されることができる。プロセッサは、ドングル130を介してエアロゾル生成装置120から受信したエアロゾル生成装置120の状態に関する検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報を生成することができる。
【0060】
電子装置110は、ディスプレイを介してユーザにタバコ煙が発生する仮想現実、拡張現実又はメタバース映像を提供することができる。一実施例において、ディスプレイは、使用目的に応じて透明又は不透明になるように制御されることができる。電子装置110が仮想現実又はメタバース映像を提供する場合、ディスプレイは不透明になるように制御されることができ、電子装置110が拡張現実映像を提供する場合、ディスプレイは透明になるように制御されることができる。
【0061】
例えば、ディスプレイは、ポリカーボネートなどのプラスチック、又はガラス物質で構成されてもよいが、これらに限定されない。また、ディスプレイには、光反射及び防眩コーティング、防曇コーティング、及び紫外線遮断コーティングのうち少なくとも1つのコーティング方式が適用されることができる。
【0062】
一例によれば、システム100は物品をさらに含むことができる。電子装置110は、物品から物品に関する含有量情報を受信することができる。電子装置110は、物品に関する含有量情報に基づいて、ディスプレイに表示される映像を変更することができる。
【0063】
一実施例において、ディスプレイにはタバコ煙を示す映像が表示されることができ、電子装置110は、物品に関する含有量情報に基づいて、ディスプレイに表示されるタバコ煙の色、タバコ煙の量、及びタバコ煙の模様のうち少なくとも1つに関する映像を変更することができる。
【0064】
電子装置110は、カメラ(図示せず)をさらに含むことができる。カメラは、ユーザが電子装置110を使用するときに現実の周辺状況をスキャンしてユーザの電子装置110の利用に役立つことができる。
【0065】
電子装置110は、ユーザに様々な経験を提供するためにアプリケーションが設置されることができる。例えば、ユーザに現実と近い喫煙経験を提供するために喫煙用アプリケーションを設置して仮想空間喫煙システムを提供することができる。但し、本開示は、これらに限定されるものではない。
【0066】
電子装置110は、システム100においてユーザの喫煙行為を検出又は予測するためのセンサをさらに含むことができる。例えば、センサは、ユーザの喫煙動作を検出するためにユーザの皮膚に取り付けられる表面筋電図センサ又は脳波測定モジュールを含むことができる。電子装置110は、物品と通信するための通信装置を含むことができる。但し、本開示は、これらに限定されるものではない。
【0067】
図2を参照すると、電子装置110のディスプレイを介して仮想空間上に電子装置110のユーザ10に対応するアバター210及び仮想煙が現れる仮想映像200が出力される。
【0068】
一実施例において、ユーザ10のエアロゾル生成装置120を介する喫煙行為に連動されてアバター210のエアロゾル生成装置212を介する仮想喫煙による仮想煙が現れるように仮想映像200が出力されることができる。
【0069】
一実施例において、アバター210がエアロゾル生成装置212を持っている手214の動き、すなわち、ターゲット動きがユーザ10のエアロゾル生成装置120の検出情報に基づいて決定された参照動きが現れるように制御されることができる。
【0070】
一実施例において、アバター210がエアロゾル生成装置212を持っていない手213の動き、すなわち、ターゲット動きがカメラ又はハプティックグローブなどの補助装置の検出情報に基づいて決定された参照動きが現れるように制御されることができる。
【0071】
一実施例において、複数のアバター210、220が現れる仮想映像200が出力されることができる。
【0072】
一実施例において、電子装置110は、第2のユーザの第2のアバター220に関する情報(例えば、第2のアバター220のターゲット動きを制御するように構成された検出情報)を電子装置110と連結されたサーバから受信することができる。例えば、サーバは、複数のユーザが接続することができる仮想空間を提供することができ、ユーザは自分の電子装置を介して仮想空間に接続することができる。ユーザのアバター210、220が仮想空間内に配置されることができ、仮想映像を通じて現れるアバター210、220それぞれの動きは、ユーザのエアロゾル生成装置(又は、ハプティックグローブ)の検出情報に基づいて制御されることができる。
【0073】
一実施例において、電子装置110は、サーバから仮想空間に関する情報を受信し、第2のアバター220が仮想空間上に現れるように出力することができる。
【0074】
一実施例において、ユーザ10の一人称時点で、ユーザ10のアバター210を除く他のユーザのアバターが現れるように、仮想映像を電子装置110のディスプレイを用いて出力することができる。このとき、ユーザ10のアバター210の手、足、仮想煙などは依然として一人称時点で出力することができる。
【0075】
以下、図3図8を参照して、ユーザに仮想映像を提供する方法について詳細に説明する。
【0076】
図3は、一実施例に係るユーザの喫煙行為を区間別に分けて示すもの及びユーザの呼気時点の予測と仮想煙映像出力方法を説明するための図である。
【0077】
図1を参照した説明は、図3を参照した説明にも同一に適用されることができ、重複する内容は省略することができる。
【0078】
一実施例に係るユーザは、t時点からt時点までの過程を通じて1回の喫煙行為を実施する。
【0079】
より具体的に図3を参照すると、一実施例に係るユーザは、t時点からt時点の間のD区間で、エアロゾル生成装置120を介して喫煙可能物質(例えば、エアロゾル)を吸入することができる。エアロゾル生成装置120は、様々な方式でエアロゾルを生成することができる。以下では、D区間におけるユーザの動作を「煙吸入」動作と称することができ、ユーザは煙吸入動作によってエアロゾル生成装置120を口で噛んで喫煙可能物質を吸い込んで口の中に集めることができる。D区間では、ユーザとエアロゾル生成装置120の一側(例えば、吸入口又はマウスピース)は接触した状態であり得る。
【0080】
一実施例に係るユーザは、t時点からt時点の間のD区間で、口の中に集まった煙を吸気によって吸入することができる。以下では、D区間におけるユーザの動作を「吸気」動作(又は、「吸気及び手下げ」動作)と称することができ、ユーザは吸気しながらエアロゾル生成装置120の一側を唇から分離させて手を下げる。D区間では、ユーザとエアロゾル生成装置120は分離された状態であり得る。
【0081】
一実施例に係るユーザは、t時点からt時点の間のD区間で、呼気によって吸入した煙を噴き出すことができる。以下では、D区間におけるユーザの動作を「呼気」動作と称することができる。
【0082】
一実施例に係るD区間の長さ(吸気時間)は、D区間の長さ(煙吸入時間)に基づいて推定することができる。一例として、D区間の長さ(吸気時間)は、D区間の長さ(煙吸入時間)に比例できる。例えば、煙吸入時間が1初の場合、吸気時間も1初であり、煙吸入時間が3初の場合、吸気時間も3初であることができる。又は、人工ニューラルネットワークを用いて煙吸入時間に対応する吸気時間を予測することもできる。例えば、煙吸入時間及び吸気時間のペア学習データに基づいて学習された人工ニューラルネットワークに煙吸入時間を入力してこれに対応する吸気時間を予測することもできる。但し、煙吸入時間に基づいて吸気時間を推定する方法は、上記の例示に限定されない。
【0083】
区間の長さ(吸気時間)を予測できるということは、t(呼気時点)を予測できるということを意味する。すなわち、D区間の長さ(煙吸入時間)の測定によってD区間の長さを予測することができ、測定されたD区間の長さに予測されたD区間の長さを加えるとt(呼気時点)を予測することができる。
【0084】
一実施例によれば、D区間の長さ(呼気時間)は、D区間の長さ(煙吸入時間)及びD区間の長さ(吸気時間)のうち少なくとも1つに基づいて決定することができる。例えば、D区間の長さ又はD区間の長さに比例するように、D区間の長さを決定することができる。予測されたt(呼気時点)及びD区間の長さに基づいてt時点を予測することができる。
【0085】
一実施例によれば、ユーザは、D区間の長さに関する情報を事前に電子装置110に設定することができる。例えば、D区間の長さ又はD区間の長さに対する比率がユーザによって設定されることができる。仮想煙の出力時間を相対的に長く維持したいユーザは、比率を大きく設定することができる。
【0086】
一実施例に係る仮想喫煙システムにおいて、ユーザは、現実世界のエアロゾル生成装置120を介する喫煙を電子装置110と連動して喫煙の仮想現実又は拡張現実を体験することができる。より具体的には、一実施例に係る電子装置110は、ユーザがエアロゾル生成装置120を介して実際煙を噴き出す時点で仮想空間においても仮想煙を実現し、異質感のない仮想煙を実現することができる。
【0087】
一実施例に係るエアロゾル生成装置120のユーザは、DからDの動作を少なくとも1回以上繰り返して喫煙行為を実施し、電子装置110又はエアロゾル生成装置120は、ユーザのタバコ煙吸入、吸気及び呼気を検出又は予測して仮想煙を実現することができる。以下では、「仮想煙を実現」することは、仮想煙の出力時点、すなわち、呼気時点及び仮想煙の属性のうち少なくとも1つを決定することを含み得る。例えば、仮想煙の属性は、仮想煙の大きさ、形態、持続時間、ボリューム、濃度、及び色のうち1つ以上を含むことができる。これは、本明細書において制限されない。
【0088】
図3のフローチャートを参照すると、一実施例に係るユーザの喫煙が開始300されると、ユーザはエアロゾル生成装置120を介して喫煙可能物質を吸入して口の中に集めることができる。このとき、ユーザがタバコ煙を吸入する時間(例えば、D)が測定310される。その後、ユーザが煙吸入を終えると、ユーザは吸気及び手下げ動作を実施する。このとき、ユーザが吸気及び手下げしている時間(例えば、D)を測定320することができる。電子装置110又はエアロゾル生成装置120は、煙吸入時間310に基づいて、吸気及び手下げしている時間及びユーザが呼気を開始する呼気時点(例えば、t)を予測することができる。ユーザが呼気を開始すると、電子装置110は、ユーザが呼気する時間(例えば、D)の間に仮想煙を実現340することができる。呼気を開始してから予め定められた時間が経過すると、電子装置110は仮想煙出力を終了350することができる。
【0089】
図4は、一実施例に係る仮想煙映像を出力する方法のフローチャートである。
【0090】
図1図3を参照した説明は、図4を参照した説明にも同一に適用されることができ、重複する内容は省略することができる。
【0091】
以下の動作410~450は、図1を参照して上述した電子装置110によって行われる。
【0092】
動作410において、電子装置110は、電子装置110のディスプレイを用いて仮想空間上に電子装置110のユーザに対応するアバターが現れるように仮想映像を出力することができる。
【0093】
一実施例において、アバターの顔は、ユーザの顔に対するグラフィック映像に基づいて生成されることができる。
【0094】
一実施例において、アバターの顔は、予め生成された任意のアバターのうちユーザが選択したものであることができる。
【0095】
一実施例において、アバターの顔の表情は、付加センサによって生成される表情情報に基づいて変化することができる。例えば、付加センサは、脳波測定モジュール、表面筋電図センサ、又はカメラのうち1つ以上を含むことができる。
【0096】
一実施例に係る脳波測定モジュールは、脳波信号(EEG signal)を測定するための装置であって、脳波信号を検出するための電極と微弱な脳波信号を増幅する増幅器、測定されたアナログ脳波をデジタル信号に変換するAD変換器などを含めて構成される。このような脳波測定装置モジュールを電子装置110に取り付けると、ユーザの脳波を測定することができ、これを分析して表情情報を得ることができる。
【0097】
一実施例に係る表面筋電図センサは、筋肉が収縮する間に発散する電気的信号を分析してユーザがどんな動作を行っているのか分かる。皮膚に表面電極を取り付けて筋電図信号を計測する方法によって、表面電極周辺の筋肉で発生する運動単位活動電位が合成された信号が測定される。これを活用して表情情報を得ることができる。
【0098】
一実施例に係るカメラがユーザの顔をモニタリングした情報から表情情報を得ることができる。
【0099】
一実施例において、電子装置110は、エアロゾル生成装置120からドングル130を介して連結要請を受信することができる。具体的に、連結要請は、電子装置110に連結されたドングル130を介してドングル130と無線通信チャンネルとを設立したエアロゾル生成装置120から受信されることができる。例えば、無線通信チャンネルは、BLE、LoRa、EnOcean、RF通信、Zigbee(登録商標)、又は赤外線通信に基づく無線通信チャンネルであり得る。
【0100】
一実施例において、電子装置110は、エアロゾル生成装置120から無線通信チャンネルを介して連結要請を受信することができる。例えば、連結要請は、電子装置110と無線通信チャンネルとを直接的に設立したエアロゾル生成装置120から受信されることができる。無線通信チャンネルは、近距離通信又はセルラー通信のうち少なくとも1つの無線通信であることができる。他の例として、エアロゾル生成装置120と電子装置110は、USB方式に基づいて有線で連結されることもできる。電子装置110が1つ以上の外部コントローラ及びエアロゾル生成装置120と各々ペアリング及び連結されるチャンネルは、別個のチャンネルであり得る。上記の実施例において、仮想喫煙プログラムは電子装置110に予め格納されていてもよい。
【0101】
一実施例において、電子装置110は、ユーザから電子装置110のユーザがインターフェース(UI)を介して直接エアロゾル生成装置120と電子装置110との間の連結要請を受信することができる。
【0102】
動作420において、電子装置110は、電子装置110と連結されたエアロゾル生成装置120の状態に関する検出情報を受信することができる。例えば、検出情報は、エアロゾル生成装置120とオブジェクト(例えば、ユーザの身体一部)との間の距離情報、エアロゾル生成装置120の静電容量センサの検出値情報、エアロゾル生成装置120の方位変化情報、エアロゾル生成装置120のカメラのモニタリング情報、エアロゾル生成装置120の圧力センサ及びボタンを用いて学習された喫煙パターン、カメラデータと圧力センサデータ、ボタン入力情報のうち1つ以上を含むことができる。エアロゾル生成装置120の検出情報は、以下の図5を参照してさらに詳細に説明する。
【0103】
動作430において、電子装置110は、検出情報に基づいてユーザの参照(reference)動きを決定し、決定された参照動きが現れるようにアバターのターゲット動きを制御することができる。参照動きはユーザの身体の実際動き又は実際動きの変化量を意味し、ターゲット動きは映像上で表現されるアバターの身体の動き又は動きの変化量を意味することができる。一実施例において、電子装置110は、ユーザの喫煙開始に該当する検出情報(例えば、エアロゾル生成装置120のボタン入力情報)に基づいてユーザの参照動き(例えば、エアロゾル生成装置120を持っている)を決定し、決定された参照動きが現れるようにアバターのターゲット動き(例えば、ポケットからエアロゾル生成装置を取り出して持っている)を制御することができる。
【0104】
一実施例において、ユーザの参照動きは、エアロゾル生成装置120のジャイロセンサ、加速度センサ又は3dof/6dofセンサなどの方位変化センサの検出情報に基づいて決定されることができる。例えば、ユーザの参照動きは、エアロゾル生成装置120を持っている腕を特定の角度で、特定の速度に応じて持っているようにする動きであってもよい。他の例として、ユーザの参照動きは、エアロゾル生成装置120を持っている手をユーザの口側に持っていく動きであってもよい。
【0105】
一実施例において、ユーザの参照動きは、カメラ又はハプティックグローブなどの補助装置の検出情報に基づいて決定されることもできる。例えば、ユーザの参照動きは、カメラによって撮影された、ユーザがエアロゾル生成装置120を持っていない手又は腕の動きに基づいて決定されることができる。他の例として、ユーザの参照動きは、ユーザがエアロゾル生成装置120を持っているか、又は持っていない手に着用したハプティックグローブの検出情報に基づいて決定されることもできる。ハプティックグローブによってユーザの指を曲げたり、特定のジェスチャーを取ったりするなどの具体的な動きが参照動きとして決定されることができる。
【0106】
一実施例において、アバターのターゲット動きは、参照動きが現れるように制御されることができる。例えば、アバターのターゲット動きは、エアロゾル生成装置120を持っているアバターの腕を特定の角度で、特定の速度に応じて持っているようにする動きであってもよい。例えば、アバターのターゲット動きは、エアロゾル生成装置120を持っているアバターの手をユーザの口側に持っていく動きであってもよい。例えば、アバターのターゲット動きは、エアロゾル生成装置120を持っていないユーザの指が曲がる動きであってもよい。
【0107】
一実施例において、アバターのターゲット動きは、予め設定された可能なターゲット動きの候補のうちユーザが電子装置110を介して入力した選択情報によって制御されることができる。例えば、ユーザが「頭回して呼気」のショートカットキー又はボタンを押した場合、アバターのターゲット動きが上記の入力によって制御されることができる。
【0108】
動作440において、電子装置110は、検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙情報を生成することができる。
【0109】
一実施例において、電子装置110は、検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙の属性を決定することができる。例えば、電子装置110は、動作420において説明された検出情報のうち少なくとも一部(例えば、距離情報及び喫煙パターン)の仮想喫煙のための検出情報、すなわち、検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙の属性を決定することができる。これは、本明細書において制限されない。以下、検出情報の喫煙情報は、検出情報のうち喫煙に関する情報であって、簡略して検出情報ともいえる。
【0110】
一実施例において、仮想煙の属性は、仮想煙の大きさ、形態、持続時間、ボリューム、濃度、及び色のうち1つ以上を含むことができる。これは、本明細書において制限されない。電子装置110は、仮想煙の属性に基づいて仮想煙情報を生成することができる。
【0111】
動作450において、電子装置110は、仮想煙情報に基づいて仮想映像内に仮想煙が現れるように仮想映像を出力することができる。
【0112】
一実施例において、電子装置110は、エアロゾル生成装置120によって感知された、エアロゾル生成装置120の一側とユーザの身体一部との間の距離が第1の閾値以内に達する第1の時刻、及び第1の時刻後、エアロゾル生成装置120の一側とユーザの身体一部との間の距離が第2の閾値を超える第2の時刻に基づいて呼気時点を決定することができる。
【0113】
一実施例において、電子装置110は、エアロゾル生成装置120によって感知された、エアロゾル生成装置120の静電容量の値が第1の閾値以内に達する第1の時刻及び第1の時刻後、エアロゾル生成装置120の静電容量の値が第2の閾値を超える第2の時刻に基づいて呼気時点を決定することができる。
【0114】
一実施例において、決定された呼気時点で仮想煙が現れるように仮想映像が出力されることができる。仮想煙は仮想煙情報に基づいて現れる。
【0115】
一実施例において、アバターのターゲット動きが制御されるとともに、アバターが呼気時点で仮想煙を噴き出すように仮想映像が出力されることができる。仮想煙は仮想煙情報に基づいて現れる。
【0116】
ユーザは、現実で煙が視覚的に観察されない場合にも、仮想煙が現れる映像を通じて煙を観察することができ、観察される煙を通じて喫煙感を満たすことができる。
【0117】
図5は、一実施例に係るエアロゾル生成装置の例示を示す図である。
【0118】
図5を参照すると、エアロゾル生成装置500(例えば、図1のエアロゾル生成装置120又は図3のエアロゾル生成装置120)は、タバコ形状を有することができる。例えば、エアロゾル生成装置500の長さ及び直径は、伝統的なシガレット型タバコの長さ及び直径と実質的に同一であり得るが、記載された実施例に限定されない。エアロゾル生成装置500は、第1の端部510、中間部分520、及び第2の端部530に区分することができる。
【0119】
第1の端部510は、タバコの発火部分を再現するための部分であることができる。第1の端部510はLEDを含むことができる。例えば、第1の端部510は赤色LEDを含むことができる。
【0120】
第2の端部530にはニコチンが含まれることができる。一実施例において、第2の端部530の表面にはニコチンがコーティングされるか、第2の端部530の内部にエアロゾル生成物品が含まれることができる。例えば、エアロゾル生成物品が加熱される場合、ニコチンを含むエアロゾルが生成されることができる。ユーザがエアロゾル生成装置500の第2の端部530を噛んでエアロゾルを吸入すると、ユーザにニコチンが提供されることができる。一方、第2の端部530には、エアロゾル生成物品の他に香料を含む香料部がさらに含まれることができる。
【0121】
一実施例において、中間部分520は、第1の端部510と第2の端部530とを連結する役割を果たす。中間部分520の長さによってエアロゾル生成装置500の全長が決定されるが、エアロゾル生成装置500の製造時に、エアロゾル生成装置500の長さが一般的なタバコの長さに対応するように中間部分520の長さが設定されることができる。
【0122】
別の一実施例において、エアロゾル生成装置500は、電子装置として内部(例えば、中間部分520)に他の電子器機又は電子回路を含むことができる。例えば、エアロゾル生成装置500は、エアロゾル生成装置500の状態に関する検出情報を獲得するか、ユーザの喫煙行為を検出するためのセンサを含むことができる。センサは、例えば、距離変化を感知するセンサ、方位変化を感知するセンサ、静電容量変化を感知するセンサ及び圧力センサを含むことができる。エアロゾル生成装置500は、電子装置としてハウジングの外部に他の電子器機を含むことができる。例えば、エアロゾル生成装置500は、ユーザの喫煙行為を観察するためのカメラを含むことができる。エアロゾル生成装置500は、電源調節機能、喫煙パターン学習機能、喫煙感知機能又は電子装置110の制御機能のために内部又は外部にボタンを有することができる。エアロゾル生成装置500は、電子装置としてXR器機(例えば、図1の電子装置110又は図3の電子装置110)と通信するための通信装置を含むことができる。但し、本開示は、センサ、カメラ又はボタンを含むエアロゾル生成装置に限定されるものではない。以下、異なる検出情報を用いた呼気時点決定方法が説明される。同一又は類似した内容は省略することができる。
【0123】
<距離感知センサの距離情報>
一実施例に係る距離感知センサは、第2の端部530の内部又は外部に位置することができる。一実施例に係る距離感知センサは、赤外線方式、ライダ方式又は超音波方式などのセンサであり得る。但し、本開示の距離感知センサは、上記の方式によると限定されるものではない。以下、一実施例に係る距離感知センサを用いてユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する方法が詳細に説明される。
【0124】
一実施例に係るユーザが喫煙を開始すると、距離感知センサは、オブジェクト(例えば、ユーザの唇)とエアロゾル生成装置500との間の距離を検出することができる。エアロゾル生成装置500は、距離感知センサの検出情報をドングル(例えば、図1のドングル130又は図3のドングル130)を介して電子装置110(又は、電子装置110)に伝達することができる。電子装置110は、エアロゾル生成装置500から受信した距離感知センサの検出情報に基づいて呼気時点を決定することができる。
【0125】
一実施例に係る喫煙開始動作は、ユーザがエアロゾル生成装置500を唇に持ち込んで吸気する行為をする動作を含む。ユーザは、エアロゾル生成装置500内のエアロゾル生成物品の加熱を開始するために電源を入れることができ、電源が入ったエアロゾル生成装置500は、エアロゾル生成物品を加熱するヒーターを予熱することができる。
【0126】
一実施例に係る距離感知センサがオブジェクト(例えば、ユーザの身体一部)とエアロゾル生成装置500との間の距離を検出する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530にオブジェクトが接触する第1の時刻を感知する動作及び物品の第2の端部530よりオブジェクトが遠ざかる第2の時刻を感知する動作を含むことができる。例えば、第1の時刻を感知する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530とオブジェクトが第1の閾値以内の距離に近づけることを距離感知センサが感知することを含み得る。例えば、第2の時刻を感知する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530でオブジェクトが接触した後、オブジェクトが第2の閾値を超える距離に外れることを距離感知センサが感知することを含み得る。
【0127】
一実施例に係るユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間に基づいて呼気時点を決定する動作を含む。第1の時刻は、ユーザが煙吸入を開始する時点であることができる。第1の時刻と第2の時刻との間の区間は、ユーザが煙吸入をする時間であり、煙吸入時間に基づいてユーザの第1の呼吸時間を予測することができる。第2の時刻は、ユーザが吸気を開始する時点であることができる。第1の時刻と第2の時刻との間の区間及び第1の呼吸時間に基づいて、第2の呼吸の時点を予測することができる。第2の呼吸の時点は、ユーザの呼気時点であることができる。例えば、第2の呼吸の時点が呼気時点として決定されることができる。
【0128】
一実施例によれば、ユーザの煙吸入時間は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間であるので、ユーザが吸気する時間である第1の呼吸時間を煙吸入時間と類似して推定することができる。その後、電子装置110は、ユーザが呼気を開始する時点である第2の呼吸の時点を第2の時刻から第1の呼吸時間が経過した時点として決定することができる。例えば、第2の端部530にオブジェクトが届く第1の時刻から第2の端部530よりオブジェクトが取り外される第2の時刻が1秒であれば、第1の呼吸時間を1秒と推定することができ、ユーザが吸気する時間も第1の呼吸時間と類似して1秒と予測することができる。これにより、第2の時刻から第1の呼吸時間が経過した第2の呼吸の時点が、エアロゾル生成装置500よりオブジェクトが分離されてから1秒が経過した時点と予測することができる。これにより、電子装置110は、オブジェクトが取り外された後から1秒が経過した時点を呼気時点として決定することができる。
【0129】
一実施例に係る距離検出情報に基づいて呼気時点を決定する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間に基づいて、ユーザの吸入量及び呼吸量を推定する動作を含む。ユーザの吸入量は、エアロゾル生成装置500とオブジェクトとが接触した状態で、ユーザがエアロゾル生成装置500を介して吸入するエアロゾルの吸入量を含むことができる。ユーザの呼吸量は、エアロゾル生成装置500とオブジェクトとが接触していない状態で、ユーザが吸入する吸気(inspiration)量を含むことができる。推定された呼吸量と吸入量に基づいて、呼気時点を決定することができる。
【0130】
一実施例に係る検出情報に基づいて呼気時点を決定する動作は、エアロゾル生成装置500が予め定められた動作条件を満たすかを判断する動作及びエアロゾル生成装置500が動作条件を満たすという判断に基づいて呼気時点を決定する動作を含む。予め定められた動作条件は、ユーザがエアロゾル生成装置500の電源オン/オフの如何、前記エアロゾル生成装置に含まれたパフ(puff)センサ及びエアロゾル生成装置に含まれた圧力センサの動作如何のうち少なくとも1つを含む。定められたオブジェクトではなく、その他のオブジェクト(例えば、指など)によって距離感知センサの検出値が変わり得るが、ユーザが電源をオン/オフするときのみ距離感知センサを作動させることができ、パフセンサ又は圧力センサなどを介してユーザの吸入を検出して距離感知センサを作動させることができる。但し、本開示の吸入センサは、パフセンサ又は圧力センサに限定されない。
【0131】
一実施例に係る検出情報をドングル130を介して電子装置110に伝達する動作は、仮想煙の種類に関する情報を伝達する動作及びエアロゾル生成装置500と電子装置110との間の通信で発生する遅延時間(delay)に関する情報を伝達する動作を含むことができる。仮想煙の種類は、ユーザの選択に応じて変わることもでき、第2の端部530に内蔵されたエアロゾル生成物品又はその他の香料部によって変わることもできる。検出情報は、その他にもユーザの喫煙量、呼吸量などに関する情報を含むことができ、本開示は、これらに限定されるものではない。呼気時点がユーザの実際喫煙行為と一致しないか、又は正確な予測時点が把握できなかった場合には、別途の「呼気予測検出」処理過程を進めるために追加の作業を進めることができる。
【0132】
<静電容量センサの検出値情報>
一実施例に係る静電容量センサは、第2の端部530の内部又は外部に位置することができる。一実施例に係る静電容量センサは、キャパシタ(capacitor)に基づいて構成されるセンサであり得る。但し、本開示の静電容量センサは、上記の方式によると限定されるものではない。以下、一実施例に係る静電容量センサを用いてユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する方法が詳細に説明される。
【0133】
一実施例に係るユーザが喫煙を開始すると、静電容量センサは、オブジェクト(例えば、ユーザの唇)がエアロゾル生成装置500に接触した場合、変化する静電容量センサの静電容量を検出することができる。例えば、静電容量センサは、静電容量の変化値を検出することができる。エアロゾル生成装置500は、静電容量センサの検出情報をドングル130を介して電子装置110に伝達することができる。電子装置110は、エアロゾル生成装置500から受信した静電容量センサの検出情報に基づいて呼気時点を決定することができる。
【0134】
一実施例に係る喫煙開始動作は、ユーザがエアロゾル生成装置500を唇に接触し、吸気する行為をする動作を含む。ユーザは、エアロゾル生成装置500内のエアロゾル生成物品の加熱を開始するために電源を入れることができ、電源が入ったエアロゾル生成装置500は、エアロゾル生成物品を加熱するヒーターを予熱することができる。
【0135】
一実施例に係る静電容量センサがオブジェクトとエアロゾル生成装置500とが接触した場合に変化する静電容量を検出する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530にオブジェクトが接触する第1の時刻を感知する動作及び物品の第2の端部530よりオブジェクトが遠ざかる(又は、取り外される)第2の時刻を感知する動作を含むことができる。例えば、第1の時刻を感知する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530にオブジェクトが接触した場合に検出された静電容量が第1の閾値以内に達することを静電容量センサが感知することを含み得る。例えば、第2の時刻を感知する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530でオブジェクトが接触した後、オブジェクトが取り外される場合に検出された静電容量が第2の閾値を超えることを静電容量センサが感知することを含み得る。
【0136】
一実施例に係る電子装置110が静電容量の検出情報に基づいて呼気時点を決定する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間に基づいて呼気時点を決定する動作を含む。第1の時刻は、ユーザが煙吸入を開始する時点であることができる。第1の時刻と第2の時刻との間の区間はユーザが煙吸入をする時間であり、煙吸入時間に基づいてユーザの第1の呼吸時間を予測することができる。第2の時刻は、ユーザが吸気を開始する時点であることができる。第1の時刻と第2の時刻との間の区間及び第1の呼吸時間に基づいて、第2の呼吸の時点を予測することができる。第2の呼吸の時点は、ユーザが呼気を開始する時点であることができる。例えば、第2の呼吸の時点が呼気時点として決定されることができる。
【0137】
一実施例によれば、ユーザの煙吸入時間は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間であるので、ユーザが吸気する時間である第1の呼吸時間を煙吸入時間と類似して推定することができる。その後、電子装置110は、ユーザが呼気を開始する時点である第2の呼吸の時点を第2の時刻から第1の呼吸時間が経過した時点として決定することができる。例えば、第2の端部530にオブジェクトが届く第1の時刻から第2の端部530よりオブジェクトが取り外される第2の時刻が1秒であれば、第1の呼吸時間を1秒と推定することができ、ユーザが吸気する時間も第1の呼吸時間と類似して1秒と予測することができる。これにより、第2の時刻から第1の呼吸時間が経過した第2の呼吸の時点をエアロゾル生成装置500よりオブジェクトが分離されてから1秒が経過した時点と予測することができる。これにより、電子装置110は、オブジェクトが取り外された後から1秒が経過した時点を呼気時点として決定することができる。
【0138】
一実施例に係る静電容量検出情報に基づいて呼気時点を決定する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間に基づいて、ユーザの吸入量及び呼吸量を推定する動作を含む。ユーザの吸入量は、エアロゾル生成装置500とオブジェクトとが接触した状態で、ユーザがエアロゾル生成装置500を介して吸入するエアロゾルの吸入量を含むことができる。ユーザの呼吸量は、エアロゾル生成装置500とオブジェクトとが接触していない状態で、ユーザが吸入する吸気量を含むことができる。推定された呼吸量と吸入量に基づいて、呼気時点を決定することができる。
【0139】
一実施例に係る電子装置110が静電容量検出情報に基づいて呼気時点を決定する動作は、エアロゾル生成装置500が予め定められた動作条件を満たすかを判断する動作及びエアロゾル生成装置500が動作条件を満たすという判断に基づいて呼気時点を決定する動作を含む。予め定められた動作条件は、ユーザがエアロゾル生成装置500の電源オン/オフの如何、前記エアロゾル生成装置に含まれたパフセンサ及びエアロゾル生成装置に含まれた圧力センサの動作如何のうち少なくとも1つを含む。定められたオブジェクトではなく、その他のオブジェクト(例えば、指など)によって静電容量センサの検出値が変わり得るが、ユーザが電源をオン/オフするときのみ静電容量センサを作動させることができ、パフセンサ又は圧力センサなどを介してユーザの吸入を検出して静電容量センサを作動させることができる。但し、本開示の吸入センサは、パフセンサ又は圧力センサに限定されない。
【0140】
一実施例に係る静電容量センサの検出情報をドングル130を介して電子装置110に伝達する動作は、仮想煙の種類に関する情報を伝達する動作及びエアロゾル生成装置500と電子装置110との間の通信で発生する遅延時間に関する情報を伝達する動作を含む。仮想煙の種類は、ユーザの選択に応じて変わることもでき、第2の端部530に内蔵されたエアロゾル生成物品又はその他の香料部によって変わることもできる。検出情報は、その他にもユーザの喫煙量、呼吸量などに関する情報を含むことができ、本開示は、これらに限定されるものではない。
【0141】
<方位変化情報>
一実施例に係る方位変化センサは、第2の端部530の内部又は外部に位置することができる。一実施例に係る方位変化センサは、ジャイロセンサ、加速度センサ又は3dof/6dofセンサなどのセンサであり得る。但し、本開示の方位変化センサは、上記の方式によると限定されるものではない。以下、一実施例に係る方位変化センサを用いてユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する方法が詳細に説明される。
【0142】
一実施例に係るユーザが喫煙を開始すると、方位変化センサは、オブジェクト(例えば、ユーザの唇)とエアロゾル生成装置500との間の方位変化を検出することができる。エアロゾル生成装置500は、方位変化センサの検出情報をドングル130を介して電子装置110に伝達することができる。電子装置110は、方位変化センサの検出情報に基づいて呼気時点を決定することができる。
【0143】
一実施例に係る方位変化センサがオブジェクトとエアロゾル生成装置500との間の方位変化を検出する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530にオブジェクトが接触する第1の時刻を感知する動作及び物品の第2の端部530よりオブジェクトが遠ざかる第2の時刻を感知する動作を含むことができる。例えば、第1の時刻を感知する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530とオブジェクトが第1の閾値以内の方位に近づけることを方位変化センサが感知し、ユーザがオブジェクトでエアロゾル生成装置500を持ち込む間の加速度変化を感知することを含み得る。例えば、第2の時刻を感知する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530でオブジェクトが接触した後、オブジェクトが第2の閾値を超える方位に外れることを感知し、ユーザがオブジェクトからエアロゾル生成装置500を取り外す間の加速度変化を感知することを含み得る。
【0144】
一実施例によれば、ユーザが手を下げている場合のエアロゾル生成装置500のx、y、z軸方位と、ユーザがエアロゾル生成装置500をオブジェクトと接触した場合のエアロゾル生成装置500のx、y、z軸方位とを比較して方位変化を測定することができる。ユーザがエアロゾル生成装置500を移動させるために手を動かす場合、測定される加速度は増加して減少し、停止する形態を示すことができる。加速度の変化区間を測定することによって方位変化を予測することができ、予測された方位変化に基づいてユーザの喫煙時間を推定することができる。
【0145】
一実施例に係る電子装置110が方位変化の検出情報に基づいて呼気時点を決定する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間に基づいて呼気時点を決定する動作を含む。以下、呼気時点を決定する過程は、静電容量センサを用いたものと同一であるので、説明は省略する。
【0146】
<カメラのモニタリング情報>
一実施例に係るカメラは、エアロゾル生成装置500のハウジングの表面に位置することができる。以下、一実施例に係るカメラを用いてユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する方法が説明される。
【0147】
一実施例に係るユーザが喫煙を開始すると、カメラは、オブジェクト(例えば、ユーザの唇)の動作をモニタリングすることができる。エアロゾル生成装置500は、カメラのモニタリング情報(すなわち、検出情報)をドングル130を介して電子装置110に伝達することができる。電子装置110は、カメラのモニタリング情報に基づいて呼気時点を決定することができる。
【0148】
一実施例に係るカメラがオブジェクトとエアロゾル生成装置500との間の距離をモニタリングする動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530にオブジェクトがエアロゾル生成装置500と接触するために動作が変化する第1の時刻を感知する動作及び物品の第2の端部530よりオブジェクトがエアロゾル生成装置500と分離されるために動作が変化する第2の時刻を感知する動作を含むことができる。例えば、第1の時刻を感知する動作は、オブジェクトがエアロゾル生成装置500の第2の端部530を唇に持ち込んで接触するための第1の動作をカメラが感知することを含み得る。例えば、第2の時刻を感知する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530よりオブジェクトが分離されるための第2の動作をカメラが感知することを含み得る。
【0149】
一実施例に係る電子装置110がカメラのモニタリング情報に基づいて呼気時点を決定する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間に基づいて呼気時点を決定する動作を含む。以下、呼気時点を決定する過程は、静電容量センサを用いたものと同一であるので、説明は省略する。
【0150】
<圧力センサ及びボタンを用いて学習された喫煙パターン>
一実施例に係る圧力センサとボタン(図示せず)はエアロゾル生成装置500に含まれることができる。圧力センサは、第2の端部530の内部又は外部に位置することができる。圧力センサは、ユーザが喫煙のために第2の端部を唇に持ち込んだり噛んだりした場合に発生する圧力を測定してユーザの吸入如何を検出することができる。ボタンは、エアロゾル生成装置500の電源をオン/オフする機能を有することができ、ユーザの喫煙パターン格納のための入力機能を含むことができる。ボタンは、ユーザの入力によって電源機能の作動であるか喫煙パターンに格納のための作動であるか判断する機能を含むことができる。例えば、長く押すと電源をオン/オフする機能を有することもでき、短く押すと喫煙パターンを格納する機能を有することもでき、又は仮想煙の種類を変えるなどの検出情報を送るように作動する機能を含むこともできる。但し、本開示のボタンは、上記の機能に限定されるものではない。
【0151】
一実施例に係るユーザが喫煙を開始すると、圧力センサ及びボタンを用いてエアロゾル生成装置500に喫煙パターンを学習させることができる。電子装置110は、学習された喫煙パターンに基づいて呼気時点を決定し、仮想煙のボリュームと濃度を決定することができる。エアロゾル生成装置500は、喫煙パターン(すなわち、検出情報)をドングル130を介して電子装置110に伝達することができる。
【0152】
一実施例に係る圧力センサ及びボタンを用いて喫煙パターンを学習する動作は、エアロゾル生成装置500の第2の端部530にオブジェクトが接触して圧力センサの圧力検出値が第1の閾値超過と測定される第1の時刻を感知する動作、第1の時刻後、第2の端部530よりオブジェクトが分離されて圧力センサの圧力検出値が第2の閾値以内と測定される第2の時刻を感知する動作及び第2の時刻後、エアロゾル生成装置500のボタンが動作する第3の時刻を感知する動作を含むことができる。
【0153】
一実施例に係る喫煙パターンを学習する方法は、ユーザが喫煙をするためにパフを開始すると、圧力センサで圧力が変わる時点を測定して格納する。その後、ユーザがパフを終了する時点の圧力センサの検出値が復旧される時点を格納する。パフ開始と終了時点との時間差(time duration)はユーザの煙吸入時間であり、これは、ユーザの吸気時間と類似した時間である。その後、ユーザが吸い込んだ煙を再び噴き出すと、エアロゾル生成装置500のボタンを押して呼気が開始されることを入力する。ユーザの呼気が終了すると、ユーザはボタンの入力を終了する。呼気の開始時点と終了時点との時間差は、ユーザの呼気時間と類似している。エアロゾル生成装置500は、少なくとも1回以上行われた上記のようなユーザの喫煙パターンに基づいてユーザの喫煙パターンに対するアルゴリズムを生成することができ、これに基づいて学習された喫煙パターンを格納することができる。
【0154】
一実施例に係る喫煙パターンを格納する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間及び第2の時刻と第3の時刻との間の区間に基づいて、喫煙パターンを格納する動作及び喫煙パターンは少なくとも1つ以上の第1の時刻と第2の時刻との間及び第2の時刻と第3の時刻との間の区間に関するデータを収集する動作を含む。
【0155】
一実施例に係る電子装置110が学習された喫煙パターンに基づいて呼気時点を決定する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間に基づいて呼気時点を決定する動作を含む。以下、呼気時点を決定する過程は、静電容量センサを用いたものと同一であるので、説明は省略する。
【0156】
一実施例に係る学習された喫煙パターンに基づいて仮想煙のボリュームと濃度を決定する動作は、圧力センサの動作時間とボタンの動作時間とを比較したデータを格納する動作及び比較したデータに基づいて判断された仮想煙のボリュームと濃度を学習された喫煙パターンに格納する動作を含むことができる。
【0157】
一実施例によれば、仮想煙のボリュームと濃度はユーザの喫煙パターンによって変わり得る。例えば、ユーザのパフ時間よりもユーザの呼気時間が少ないと、仮想煙のボリュームを増加させ、より濃い煙が出るようにすることができる。圧力センサが感知したユーザのパフ時間が2秒であるが、ユーザがボタンを押して離した時間が1.5秒であれば、より多くの煙と濃い濃度の煙が噴き出るように仮想煙のボリュームと濃度が決定されることができる。すなわち、ユーザのパフ時間は煙吸入時間であり、ユーザのボタン作動時間は呼気時間であるので、ユーザの煙吸入時間に比べてユーザの呼気時間が短いと、ユーザが短時間で等しい量の煙を噴き出したものであるので、電子装置110に短時間でより多くの煙霧量と濃い濃度の煙が実現されるべきである。
【0158】
<カメラデータと圧力センサデータ>
一実施例に係る圧力センサがエアロゾル生成装置500に含まれることができる。圧力センサは、第2の端部530の内部又は外部に位置することができる。圧力センサは、ユーザの唇によって発生した圧力を測定して吸入如何を検出することができる。
【0159】
図3及び図5をともに参照すると、一実施例に係るユーザが喫煙を開始すると、電子装置110はカメラ(図示せず)からユーザの手の動きを検出したカメラデータを受信する。圧力センサは、ユーザが喫煙のために口で第2の端部530を噛むと、圧力センサデータを獲得することができる。電子装置110はドングル130を介して受信されたカメラデータと圧力センサデータ、すなわち、検出情報に基づいて呼気時点を予測することができる。
【0160】
一実施例に係る電子装置110は、ユーザの手の動きをモニタリングすることができるアプリケーションを設置することができ、これによってユーザの手の動きをモニタリングすることができるカメラを介してユーザの喫煙動作データを検出することができる。カメラは、ユーザがエアロゾル生成装置500を口に持ち込んで煙を吸入後、吸気によって肺で煙を吸い込んだ後、煙を噴き出すためにエアロゾル生成装置500を口から分離させて煙を噴き出す状況をモニタリングすることができる。カメラから受信されたデータ及び電子装置110に設置されたアプリケーションは、上述したようなユーザの手の動きを分析して吸気量及び呼気時点などを決定することができる。
【0161】
一実施例によれば、電子装置110、カメラ、及びエアロゾル生成装置500の動作は、以下の通りである。喫煙デバイスアプリケーションが設置された電子装置110とエアロゾル生成装置500とは、ドングル130を用いて連結される。ユーザが喫煙のためにエアロゾル生成装置500を口に持ち込むと、電子装置110のアプリケーションはカメラによって撮影された映像(例えば、カメラデータ)を用いてユーザの手の動きを分析することができる。カメラの映像を通じてエアロゾル生成装置500が口に達したと決定され、圧力センサが動作(例えば、測定された圧力値が閾値以上)すれば、ユーザが喫煙を開始したと決定されることができる。例えば、エアロゾル生成装置500は、圧力センサによって測定された圧力値をドングル130を介して電子装置110に伝達することができる。ユーザの喫煙が開始された後、ユーザが吸気によって肺で煙を吸い込むための行為、すなわち、エアロゾル生成装置500を口から分離させる行為がカメラの映像を用いてモニタリングできる。喫煙開始時点と吸気を開始する時点との区間を分析することによって吸入量及び吸気量を推定することができ、推定された吸入量及び吸気量に基づいて呼気の時点が決定されることができる。
【0162】
一実施例に係る上記のモニタリングの結果、すなわち、検出情報に基づいて呼気時点を決定する動作は、第1の時刻と第2の時刻との間の区間に基づいて呼気時点を決定する動作を含む。以下、呼気時点を決定する過程は、静電容量センサを用いたものと同一であるので、説明は省略する。
【0163】
図6は、一実施例に係る仮想煙情報を生成する方法のフローチャートである。
【0164】
一実施例によれば、図4を参照して上述した動作440は、以下の動作610及び620を含むことができる。
【0165】
動作610において、電子装置110は、図1のエアロゾル生成装置120又は図5のエアロゾル生成装置500から受信した検出情報の喫煙情報に基づいて仮想煙の属性を決定することができる。例えば、仮想煙の属性は、仮想煙の大きさ、形態、持続時間、ボリューム、濃度、及び色のうち1つ以上を含むことができる。これは、本明細書において制限されない。
【0166】
一実施例において、仮想煙の大きさ、持続時間、ボリューム、及び濃度は、エアロゾル生成装置120とオブジェクト(例えば、ユーザの身体一部)との間の距離情報、エアロゾル生成装置120の静電容量センサの検出値情報、エアロゾル生成装置120の方位変化情報、エアロゾル生成装置120のカメラのモニタリング情報、エアロゾル生成装置120の圧力センサ及びボタンを用いて学習された喫煙パターン、カメラデータと圧力センサデータ、ボタン入力情報のうち1つ以上を用いて予測した煙吸入時間又は煙吸入時間に基づく吸気時間に比例するように決定されることができる。例えば、吸気時間が長い場合、仮想煙の持続時間はそれと同一又は比例して長く決定されることができる。
【0167】
一実施例において、仮想煙の形態は、カメラのモニタリング情報によって決定されることができる。電子装置110のカメラがオブジェクト、例えばユーザの唇の動作をモニタリングした情報を受信する場合、カメラのモニタリング情報は唇の模様に関する情報を含むことができる。例えば、ユーザの唇が小さく窄まった場合、仮想煙の形態は細くて長く決定されることができる。
【0168】
一実施例において、仮想煙のボリュームと濃度及び色は、ユーザの喫煙パターンによって決定されることができる。例えば、ユーザの煙吸入時間よりもユーザの呼気時間が少ないと、仮想煙のボリュームを増加させてより濃い煙が出るように決定することができ、仮想煙の色をより暗い色として決定することができる。
【0169】
一実施例において、電子装置110は、仮想煙の属性に関するユーザ入力を直接受信することができる。例えば、仮想煙の色は、一般的な無彩色だけでなく、ユーザ入力による青色、紫色などの様々な色であることができる。他の例として、仮想煙の形態はドーナツの形態であることができる。
【0170】
一実施例において、エアロゾル生成装置120の状態に関する検出情報の喫煙情報は圧力センサデータであって、ユーザの吸気による気流検出情報を含むことができる。エアロゾル生成装置120の圧力センサが取り付けられた内部流動気圧が高い場合、吸気時間が短くても仮想煙の大きさが大きく、持続時間が長く決定されることができる。
【0171】
動作620において、電子装置110は、仮想煙の属性に基づいて仮想煙情報を生成することができる。一実施例において、仮想煙情報は、予め設定された基本属性に対して動作610において決定された仮想煙の属性に基づく調整がさらに行われることで生成されることができる。
【0172】
図7は、一実施例に係る呼気時点で仮想煙映像を出力する方法のフローチャートである。
【0173】
一実施例によれば、図4を参照して上述した動作450は、以下の動作710及び720を含むことができる。
【0174】
動作710において、電子装置110は、エアロゾル生成装置120の状態に関する検出情報の喫煙情報に基づいてエアロゾル生成装置120のユーザが呼気を開始する呼気時点を決定する。エアロゾル生成装置120の状態に関する検出情報の喫煙情報は、エアロゾル生成装置120とオブジェクト(例えば、ユーザの身体一部)との間の距離情報、エアロゾル生成装置120の静電容量センサの検出値情報、エアロゾル生成装置120の方位変化情報、エアロゾル生成装置120のカメラのモニタリング情報、エアロゾル生成装置120の圧力センサ及びボタンを用いて学習された喫煙パターン、カメラデータと圧力センサデータ、ボタン入力情報のうち1つ以上を含むことができる。
【0175】
動作720において、電子装置110は、呼気時点で仮想煙が現れるように仮想映像を出力する。一実施例において、仮想映像は、電子装置110のディスプレイを介して出力される。
【0176】
一実施例において、ユーザのエアロゾル生成装置120を介する喫煙行為に連動されてアバターのエアロゾル生成装置を介する仮想喫煙による仮想煙が現れるように仮想映像が出力されることができる。
【0177】
一実施例において、複数のアバターが現れる仮想映像が出力されることができる。
【0178】
ユーザは、現実で煙が視覚的に観察されない場合にも、仮想煙が現れる映像を通じて煙を観察することができ、観察される煙を通じて喫煙感を満たすことができる。
【0179】
図8は、一実施例に係る第2のアバターが仮想空間に現れるように仮想煙映像を出力する方法のフローチャートである。
【0180】
一実施例によれば、図4を参照して上述した動作450は、以下の動作810及び820を含むことができる。
【0181】
動作810において、電子装置110は、電子装置110と連結されたサーバから第2のユーザの第2のアバターに関する情報を受信することができる。
【0182】
一実施例によれば、第2のユーザの第2のアバターに関する情報は、第2のアバターのターゲット動きを制御するように構成された検出情報であることができる。第2のアバターのターゲット動きは、第2のユーザのエアロゾル生成装置の検出情報に基づいて決定された第2のユーザの参照動きが現れるように制御されることができる。
【0183】
一実施例によれば、サーバは、複数のユーザが接続することができる仮想空間を提供することができ、ユーザは、自分の電子装置を介して仮想空間に接続することができる。ユーザのアバター(例えば、図2のアバター210、220)が仮想空間内に配置されることができ、仮想映像を通じて現れるアバターそれぞれの動きは、ユーザのエアロゾル生成装置(又は、ハプティックグローブ)の検出情報に基づいて制御されることができる。例えば、電子装置110は、サーバからアバターが配置された仮想空間に関する情報を受信し、サーバから第2のアバターの動きに関する情報を受信することができる。
【0184】
動作820において、電子装置110は、第2のアバターが仮想空間上に現れるように仮想映像を出力することができる。
【0185】
一実施例によれば、電子装置110は、第2のアバターに関する情報に基づいて第2のアバターのターゲット動きを制御し、第2のアバターの仮想煙情報を生成することによって第2のアバターが仮想空間上に現れるように出力することができる。
【0186】
一実施例によれば、電子装置110は、ターゲット動きの制御及び生成された仮想煙情報が適用された第2のアバターに関する情報を電子装置110と連結されたサーバから受信し、第2のアバターが仮想空間上に現れるように仮想映像を出力することができる。
【0187】
上述した実施例は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及び/又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合わせで実現されることができる。例えば、実施例において説明された装置、方法、及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、又は命令(instruction)を実行して応答することができる他の任意の装置と同様に、汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて実現されることができる。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及び前記オペレーティングシステム上で行われるソフトウェアアプリケーションを行うことができる。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理、及び生成することもできる。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されると説明されたこともあるが、該当技術分野における通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/又は複数類型の処理要素を含み得ることが分かる。例えば、処理装置は複数のプロセッサ又は1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含むことができる。また、並列プロセッサ(parallel processor)などの他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0188】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はこれらのうち1つ以上の組み合わせを含むことができ、所望の通りに動作するように処理装置を構成するか、独立して又は結合的に(collectively)処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されるか、処理装置に命令又はデータを提供するために、ある類型の機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ格納媒体又は装置、或いは、伝送される信号波(signal wave)に永久的且つ一時的に具体化(embody)することができる。ソフトウェアはネットワークで連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で格納又は実行されることもできる。ソフトウェア及びデータは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されることができる。
【0189】
実施例に係る方法は、様々なコンピュータ手段によって行われるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合わせて格納することができ、媒体に記録されるプログラム命令は、実施例のために特別に設計又は構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものであり得る。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープなどの磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)などの磁気-光媒体(magneto-optical media)、及びロム(ReadOnlyMemory)(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリなどのプログラム命令を格納及び実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラによって作成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行できる高級言語コードを含む。
【0190】
上述したハードウェア装置は、実施例の動作を行うために1つ又は複数のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0191】
以上のように実施例がたとえ限られた図面によって説明されたが、該当技術分野における通常の知識を有する者であれば、これに基づいて様々な技術的修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順序で行われるか、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素は、説明された方法とは異なる形態で結合又は組み合わせられるか、他の構成要素又は均等物によって代替又は置換されても、適切な結果を達成することができる。
【0192】
したがって、他の実施形態、他の実施例、及び特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求の範囲に属する。
図1
図2
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図5
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図8
【国際調査報告】