(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】通信方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20241001BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20241001BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20241001BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/21
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513745
(86)(22)【出願日】2022-08-24
(85)【翻訳文提出日】2024-04-10
(86)【国際出願番号】 CN2022114533
(87)【国際公開番号】W WO2023030134
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111131008.8
(32)【優先日】2021-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111022179.7
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】リー,チアーン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
5K067JJ13
(57)【要約】
この出願の実施形態は、通信方法及び通信装置を提供する。当該方法は以下を含む。第1の端末デバイスは、第1の情報を取得し、第1の情報は第1の式又はオフセットの値セットを含み、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用され、第1の端末デバイスは、第2の情報を受信し、第2の情報は物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースインデックスを含み、第1の端末デバイスは、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定し、PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される。この方法は、システムリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1の端末デバイスにより、第1の情報を取得するステップであり、前記第1の情報は第1の式又はオフセットの値セットを含み、前記第1の式又は前記オフセットの前記値セットは、物理リソースブロック(PRB)インデックスを決定するために使用される、ステップと、
前記第1の端末デバイスにより、第2の情報を受信するステップであり、前記第2の情報は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインデックスを含む、ステップと、
前記第1の端末デバイスにより、前記第1の情報及び前記PUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するステップであり、前記PUCCHリソースは、前記第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1の端末デバイスにより、ネットワークデバイスから第3の情報を受信するステップであり、前記第3の情報は第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は前記第1の式又は前記オフセットの前記値セットを示す、ステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスを決定するために使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の指示情報は前記第1の式を示し、前記第1の式は
【数1】
であり、Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは前記PUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数2】
は
【数3】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は前記第1のPRBオフセット及び前記初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の指示情報は前記オフセットの前記値セットを示し、前記オフセットの前記値セットは、前記PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又は前記PUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであり、前記第2の値セットにおける前記PRBオフセットの値はNBWPsize-Yであり、前記PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、前記オフセットの前記値セットは前記第1のPRBオフセットを含み、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックス、前記第1のPRBオフセット及び前記PUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数4】
を満たし、Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは前記第1のPRBオフセットであり、rPUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、NCSは前記初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数5】
は
【数6】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、Yは正の整数である、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項6】
第1の端末デバイスにより、第1の情報を取得するステップは、
前記第1の端末デバイスにより、第1の初期アップリンク帯域幅部分(BWP)の中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて前記第1の情報を決定するステップであり、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、前記第2の初期アップリンクBWPは、第2の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、前記第2の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は前記第1の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の端末デバイスにより、ネットワークデバイスから第3の情報を受信するステップであり、前記第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスを決定するために使用される、ステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の情報は前記第1の式を含み、
前記第1の端末デバイスにより、第1の初期アップリンク帯域幅部分(BWP)の中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて前記第1の情報を決定するステップは、
前記第1の初期アップリンクBWPの前記中心周波数が前記第2の初期アップリンクBWPの前記中心周波数よりも大きいとき、前記第1の端末デバイスにより、前記第1の式が
【数7】
であると決定するステップ、又は
前記第1の初期アップリンクBWPの前記中心周波数が前記第2の初期アップリンクBWPの前記中心周波数よりも小さいとき、前記第1の端末デバイスにより、前記第1の式が
【数8】
であると決定するステップ
を含み、
Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、NBWPsizeは前記第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは前記PUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数9】
は
【数10】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は前記第1のPRBオフセット及び前記初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の情報は前記オフセットの前記値セットを含み、
前記第1の端末デバイスにより、第1の初期アップリンク帯域幅部分(BWP)の中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて前記第1の情報を決定するステップは、
前記第1の初期アップリンクBWPの前記中心周波数が前記第2の初期アップリンクBWPの前記中心周波数よりも大きいとき、前記第1の端末デバイスにより、前記オフセットの前記値セットが前記PUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると決定するステップであり、前記第2の値セットにおける前記PRBオフセットの値はNBWPsize-Yである、ステップ、又は
前記第1の初期アップリンクBWPの前記中心周波数が前記第2の初期アップリンクBWPの前記中心周波数よりも小さいとき、前記第1の端末デバイスにより、前記オフセットの前記値セットが前記PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定するステップ
を含み、
前記PUCCHリソースセット構成情報は、第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、前記オフセットの前記値セットは前記第1のPRBオフセットを含み、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックス、前記第1のPRBオフセット及び前記PUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数11】
を満たし、Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、NBWPsizeは前記第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは前記第1のPRBオフセットであり、rPUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、NCSは前記初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数12】
は
【数13】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、Yは正の整数である、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項10】
前記第3の情報は前記第1の初期アップリンクBWPの周波数位置及び前記第2の初期アップリンクBWPの周波数位置を更に示し、当該方法は、
前記第1の端末デバイスにより、前記第1の初期アップリンクBWPの前記周波数位置に基づいて前記第1の初期アップリンクBWPの前記中心周波数を決定し、前記第2の初期アップリンクBWPの前記周波数位置に基づいて前記第2の初期アップリンクBWPの前記中心周波数を決定するステップを更に含む、請求項7乃至9のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第3の情報は、システム情報ブロック1(SIB1)、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)、又はマスタ情報ブロック(MIB)である、請求項2乃至5及び7乃至10のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記第3の情報は、前記PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す、請求項2乃至5及び7乃至10のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の端末デバイスにより、前記PRBインデックスに関連付けられたリソース上で前記アップリンク制御情報を伝送するステップを更に含む、請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の端末デバイスは簡易端末デバイスである、請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
通信方法であって、
ネットワークデバイスにより、第3の情報を第1の端末デバイスに送信するステップであり、前記第3の情報は第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は第1の式又はオフセットの値セットを示し、前記第1の式又は前記オフセットの前記値セットは、物理リソースブロック(PRB)インデックスを決定するために使用されるステップと、
前記ネットワークデバイスにより、第2の情報を前記第1の端末デバイスに送信するステップであり、前記第2の情報は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインデックスを含み、第1の情報及び前記PUCCHリソースインデックスは、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用され、前記PUCCHリソースは、前記第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項16】
前記第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスを決定するために使用される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の情報は前記第1の式を示し、当該方法は、
前記第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分(BWP)の上端に位置するとき、前記ネットワークデバイスにより、前記第1の式が
【数14】
であると決定するステップ、又は
前記第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、前記ネットワークデバイスにより、前記第1の式が
【数15】
であると決定するステップ
を更に含み、
Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、NBWPsizeは前記第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは前記PUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数16】
は
【数17】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は前記第1のPRBオフセット及び前記初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す、請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の指示情報は前記オフセットの前記値セットを示し、当該方法は、
前記第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分(BWP)の上端に位置するとき、前記ネットワークデバイスにより、前記オフセットの前記値セットが前記PUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると決定するステップであり、前記第2の値セットにおける前記PRBオフセットの値はNBWPsize-Yであるステップ、又は
前記第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、前記ネットワークデバイスにより、前記オフセットの前記値セットが前記PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定するステップ
を更に含み、
前記PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックス、前記第1のPRBオフセット及び前記PUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数18】
を満たし、Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、NBWPsizeは前記第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは前記第1のPRBオフセットであり、rPUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、NCSは前記初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数19】
は
【数20】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、Yは正の整数である、請求項15又は16に記載の方法。
【請求項19】
通信方法であって、
ネットワークデバイスにより、第3の情報を第1の端末デバイスに送信するステップであり、前記第3の情報は第1の初期アップリンク帯域幅部分(BWP)の周波数位置及び第2の初期アップリンクBWPの周波数位置を示し、前記第1の初期アップリンクBWPの前記周波数位置及び前記第2の初期アップリンクBWPの前記周波数位置は、第1の情報を決定するために使用され、前記第1の情報は第1の式又はオフセットの値セットを含み、前記第1の式又は前記オフセットの前記値セットは、物理リソースブロック(PRB)インデックスを決定するために使用される、ステップと、
前記ネットワークデバイスにより、第2の情報を前記第1の端末デバイスに送信するステップであり、前記第2の情報は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインデックスを含み、前記第1の情報及び前記PUCCHリソースインデックスは、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用され、前記PUCCHリソースは、前記第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される、ステップと
を含み、
前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、前記第2の初期アップリンクBWPは、第2の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、前記第2の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は前記第1の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい、方法。
【請求項20】
前記第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスを決定するために使用される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の情報は前記第1の式を含み、前記第1の式は
【数21】
であり、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは前記第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは前記PUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数22】
は
【数23】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は前記第1のPRBオフセット及び前記初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す、請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の情報は前記オフセットの前記値セットを含み、前記オフセットの前記値セットは、前記PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又は前記PUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであり、前記第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yであり、前記PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、前記オフセットの前記値セットは第1のPRBオフセットを含み、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックス、前記第1のPRBオフセット及び前記PUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数24】
を満たし、Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、NBWPsizeは前記第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは前記第1のPRBオフセットであり、rPUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、NCSは前記初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数25】
は
【数26】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、Yは正の整数である、請求項19又は20に記載の方法。
【請求項23】
前記第3の情報は、システム情報ブロック1(SIB1)、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)、又はマスタ情報ブロック(MIB)である、請求項15乃至22のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記第3の情報は、前記PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す、請求項15乃至23のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の端末デバイスは簡易端末デバイスである、請求項15乃至24のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
請求項1乃至25のうちいずれか1項に記載の方法のステップを実行するように構成されたユニットを含む通信装置。
【請求項27】
通信装置であって、
コンピュータ命令を記憶するように構成されたメモリと、
当該装置が請求項1乃至25のうちいずれか1項に記載の方法を実行するように、前記メモリに記憶された前記コンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサと
を含む通信装置。
【請求項28】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは、請求項1乃至25のうちいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
コンピュータプログラム製品であって、
当該コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至25のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム製品。
【請求項30】
プロセッサを含むチップシステムであって、
前記プロセッサは、記憶されたコンピュータプログラムを実行するように構成され、前記コンピュータプログラムは、請求項1乃至25のうちいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、チップシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、2021年9月1日に中国国家知識産権局に出願された「PUCCH RESOURCE INDICATION METHOD」という名称の中国特許出願第202111022179.7号の優先権を主張し、その全内容を参照により援用する。
【0002】
この出願は、2021年9月26日に中国国家知識産権局に出願された「COMMUNICATION METHOD AND COMMUNICATION APPARATUS」という名称の中国特許出願第202111131008.8号の優先権を主張し、その全内容を参照により援用する。
【0003】
[技術分野]
この出願の実施形態は、通信分野に関し、より具体的には、通信方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0004】
異なる能力を有する端末デバイスは、移動通信システムに対して異なる要件を有する。例えば、スマートフォンのような通常(normal)端末デバイスと比較して、ウェアラブルデバイス又は産業用センサのような簡易(reduced capability, RedCap)端末デバイスは、通信能力に対する要件が低い。したがって、簡易端末デバイスの設計仕様が低減されてもよい。例えば、簡易端末デバイスによりサポートされる帯域幅、簡易端末デバイスによりサポートされるアンテナの数等が低減されて、コスト及びデバイスの複雑さを低減してもよい。
【0005】
異なる能力を有する端末デバイスが通信ネットワーク内に共存するとき、現在のプロトコル仕様によれば、RRC接続が確立される前に、簡易端末デバイスのための物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)リソースが通常端末デバイスの初期アップリンク帯域幅部分(bandwidth part, BWP)に配置され、周波数ホッピングが実行される。簡易端末デバイスのPUCCHの周波数ホッピングは、簡易端末デバイスによりサポートされる帯域幅でのみ実行できる。簡易端末デバイスによりサポートされる帯域幅は相対的に狭いので、システムリソースフラグメンテーションが引き起こされ、リソース利用率が影響を受ける。
【0006】
したがって、異なる能力を有する端末デバイスが通信ネットワーク内に共存するとき、システムリソースフラグメンテーションをどのように回避するかが、解決されるべき緊急の問題になる。
【発明の概要】
【0007】
この出願の実施形態は、システムリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善するための通信方法及び通信装置を提供する。
【0008】
第1の態様によれば、通信方法が提供される。当該方法は、第1の端末デバイスにより実行されてもよく、或いは、第1の端末デバイスに配置されたチップ又は回路により実行されてもよい。これは、この出願では限定されない。以下では、説明のために、当該方法が第1の端末デバイスにより実行される例を使用する。
【0009】
当該方法は以下を含む。第1の端末デバイスは、第1の情報を取得し、第1の情報は第1の式又はオフセットの値セットを含み、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用され、第1の端末デバイスは、第2の情報を受信し、第2の情報は物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースインデックスを含み、第1の端末デバイスは、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定し、PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される。
【0010】
この出願のこの実施形態における解決策によれば、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セットを取得し、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セット及び受信されたPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用されてもよい。この方式は、システムリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0011】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0012】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、当該方法は以下を更に含む。第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスから第3の情報を受信し、第3の情報は第1の指示情報を含み、第1の指示情報は第1の式又はオフセットの値セットを示す。
【0013】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0014】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第1の指示情報は第1の式を示し、第1の式は
【数1】
であり、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数2】
は
【数3】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す。
【0015】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第1の指示情報はオフセットの値セットを示し、オフセットの値セットは、PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又はPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであり、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yであり、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、オフセットの値セットは第1のPRBオフセットを含み、PUCCHリソースのPRBインデックス、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数4】
を満たし、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数5】
は
【数6】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、Yは正の整数である。
【0016】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第1の端末デバイスが第1の情報を取得することは、以下を含む。
【0017】
第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて第1の情報を決定し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、第2の初期アップリンクBWPは、第2の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、第2の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は第1の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい。
【0018】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、当該方法は以下を含む。第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスから第3の情報を受信し、第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を含み、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0019】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報は第1の式を含み、第1の端末デバイスが、第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて第1の情報を決定することは以下を含む。第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きいとき、第1の端末デバイスは、第1の式が
【数7】
であると決定するか、或いは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さいとき、第1の端末デバイスは、第1の式が
【数8】
であると決定し、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数9】
は
【数10】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す。
【0020】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報はオフセットの値セットを含み、第1の端末デバイスが、第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて第1の情報を決定することは以下を含む。第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きいとき、第1の端末デバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると決定し、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yであるか、或いは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さいとき、第1の端末デバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定し、PUCCHリソースセット構成情報は、第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、オフセットの値セットは第1のPRBオフセットを含み、PUCCHリソースのPRBインデックス、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数11】
を満たし、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数12】
は
【数13】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、Yは正の整数である。
【0021】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は第1の初期アップリンクBWPの周波数位置及び第2の初期アップリンクBWPの周波数位置を更に示し、当該方法は以下を更に含む。第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの周波数位置に基づいて第1の初期アップリンクBWPの中心周波数を決定し、第2の初期アップリンクBWPの周波数位置に基づいて第2の初期アップリンクBWPの中心周波数を決定する。
【0022】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、システム情報ブロック1 SIB1、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCI、又はマスタ情報ブロックMIBである。
【0023】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す。
【0024】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、当該方法は以下を更に含む。第1の端末デバイスは、PRBインデックスに関連付けられたリソース上でアップリンク制御情報を伝送する。
【0025】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第1の端末デバイスは第1のタイプの端末デバイスであり、第2の端末デバイスは第2のタイプの端末デバイスである。
【0026】
任意選択で、第1の端末デバイスは簡易端末デバイスであり、第2の端末デバイスは通常端末デバイスである。
【0027】
第2の態様によれば、通信方法が提供される。当該方法は、ネットワークデバイスにより実行されてもよく、或いは、ネットワークデバイスに配置されたチップ又は回路により実行されてもよい。これは、この出願では限定されない。以下では、説明のために、当該方法がネットワークデバイスにより実行される例を使用する。
【0028】
当該方法は以下を含む。ネットワークデバイスは、第3の情報を第1の端末デバイスに送信し、第3の情報は第1の指示情報を含み、第1の指示情報は第1の式又はオフセットの値セットを示し、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用され、ネットワークデバイスは、第2の情報を第1の端末デバイスに送信し、第2の情報は物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースインデックスを含み、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスは、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用され、PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される。
【0029】
この出願のこの実施形態における解決策によれば、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セットを取得し、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セット及び受信されたPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用されてもよい。この方式は、システムリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0030】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0031】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0032】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報は第1の式を示し、当該方法は以下を更に含む。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの上端に位置するとき、ネットワークデバイスは、第1の式が
【数14】
であると決定するか、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、ネットワークデバイスは、第1の式が
【数15】
であると決定し、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数16】
は
【数17】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す。
【0033】
任意選択で、この出願では、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの相対的に高い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、第1の式が
【数18】
であると更に決定してもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、第1の式が
【数19】
であると決定する。言い換えると、この出願における方法はまた、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWP内の相対的に高いか或いは低い周波数位置に位置するとネットワークデバイスが決定したときに使用されてもよい。
【0034】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第1の指示情報はオフセットの値セットを示し、当該方法は以下を更に含む。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの上端に位置するとき、ネットワークデバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると決定し、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yであるか、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、ネットワークデバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定し、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、PUCCHリソースのPRBインデックス、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数20】
を満たし、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数21】
は
【数22】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、Yは正の整数である。
【0035】
任意選択で、この出願では、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの相対的に高い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると更に決定してもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定する。言い換えると、この出願における方法はまた、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWP内の相対的に高いか或いは低い周波数位置に位置するとネットワークデバイスが決定したときに使用されてもよい。
【0036】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、システム情報ブロック1 SIB1、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCI、又はマスタ情報ブロックMIBである。
【0037】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す。
【0038】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第1の端末デバイスは第1のタイプの端末デバイスであり、第2の端末デバイスは第2のタイプの端末デバイスである。
【0039】
任意選択で、第1の端末デバイスは簡易端末デバイスであり、第2の端末デバイスは通常端末デバイスである。
【0040】
この出願では、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの上端に位置し、すなわち、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの終了周波数位置と重複することが理解されるべきである。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの下端に位置し、すなわち、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの開始周波数位置と重複する。
【0041】
第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に高い周波数位置に位置することは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの中心周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも高いこととして理解されてもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの終了周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの終了周波数位置よりも低く、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの開始周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも高いこととして理解されてもよいことが更に理解されるべきである。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置することは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの中心周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも低いこととして理解されてもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの開始周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの開始周波数位置よりも高く、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの終了周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも低いこととして理解されてもよい。
【0042】
第3の態様によれば、通信方法が提供される。当該方法は、ネットワークデバイスにより実行されてもよく、或いは、ネットワークデバイスに配置されたチップ又は回路により実行されてもよい。これは、この出願では限定されない。以下では、説明のために、当該方法がネットワークデバイスにより実行される例を使用する。
【0043】
当該方法は以下を含む。ネットワークデバイスは、第3の情報を第1の端末デバイスに送信し、第3の情報は第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの周波数位置及び第2の初期アップリンクBWPの周波数位置を示し、第1の初期アップリンクBWPの周波数位置及び第2の初期アップリンクBWPの周波数位置は、第1の情報を決定するために使用され、第1の情報は第1の式又はオフセットの値セットを含み、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用され、ネットワークデバイスは、第2の情報を第1の端末デバイスに送信し、第2の情報は物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースインデックスを含み、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスは、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用され、PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される。
【0044】
第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、第2の初期アップリンクBWPは、第2の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、第2の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は第1の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい。
【0045】
この出願のこの実施形態における解決策によれば、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セットを取得し、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セット及び受信されたPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用されてもよい。この方式は、システムリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0046】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0047】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0048】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報は第1の式を含み、第1の式は
【数23】
であり、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数24】
は
【数25】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す。
【0049】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報はオフセットの値セットを含み、オフセットの値セットは、PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又はPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであり、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yであり、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、オフセットの値セットは第1のPRBオフセットを含み、PUCCHリソースのPRBインデックス、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数26】
を満たし、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数27】
は
【数28】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、Yは正の整数である。
【0050】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、システム情報ブロック1 SIB1、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCI、又はマスタ情報ブロックMIBである。
【0051】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す。
【0052】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第1の端末デバイスは第1のタイプの端末デバイスであり、第2の端末デバイスは第2のタイプの端末デバイスである。
【0053】
任意選択で、第1の端末デバイスは簡易端末デバイスであり、第2の端末デバイスは通常端末デバイスである。
【0054】
第4の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、第1の端末デバイスでもよく、或いは、第1の端末デバイス内に配置されたチップ又は回路でもよい。これは、この出願では限定されない。
【0055】
当該装置は、第1の情報を取得するように構成されたトランシーバユニットであり、第1の情報は第1の式又はオフセットの値セットを含み、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用され、トランシーバユニットは、第2の情報を受信するように更に構成され、第2の情報は物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースインデックスを含む、トランシーバユニットと、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するように構成された処理ユニットであり、PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される、処理ユニットとを含む。
【0056】
この出願のこの実施形態における解決策によれば、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セットを取得し、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セット及び受信されたPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用されてもよい。この方式は、システムリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0057】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0058】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、トランシーバユニットは、ネットワークデバイスから第3の情報を受信するように更に構成され、第3の情報は第1の指示情報を含み、第1の指示情報は第1の式又はオフセットの値セットを示す。
【0059】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0060】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、第1の指示情報は第1の式を示し、第1の式は
【数29】
であり、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数30】
は
【数31】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す。
【0061】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実現方式では、第1の指示情報はオフセットの値セットを示し、オフセットの値セットは、PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又はPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであり、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yであり、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、オフセットの値セットは第1のPRBオフセットを含み、PUCCHリソースのPRBインデックス、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数32】
を満たし、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数33】
は
【数34】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、Yは正の整数である。
【0062】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、処理ユニットは、第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて第1の情報を決定するように具体的に構成され、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、第2の初期アップリンクBWPは、第2の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、第2の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は第1の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい。
【0063】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、トランシーバユニットは、ネットワークデバイスから第3の情報を受信するように更に構成され、第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を含み、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0064】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報は第1の式を含み、処理ユニットは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きいとき、第1の式が
【数35】
であると決定するか、或いは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さいとき、第1の式が
【数36】
であると決定するように具体的に構成され、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数37】
は
【数38】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す。
【0065】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報はオフセットの値セットを含み、処理ユニットは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きいとき、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると決定し、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yであるか、或いは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さいとき、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定するように具体的に構成され、PUCCHリソースセット構成情報は、第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、オフセットの値セットは第1のPRBオフセットを含み、PUCCHリソースのPRBインデックス、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数39】
を満たし、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数40】
は
【数41】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、Yは正の整数である。
【0066】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は第1の初期アップリンクBWPの周波数位置及び第2の初期アップリンクBWPの周波数位置を更に示し、処理ユニットは、第1の初期アップリンクBWPの周波数位置に基づいて第1の初期アップリンクBWPの中心周波数を決定し、第2の初期アップリンクBWPの周波数位置に基づいて第2の初期アップリンクBWPの中心周波数を決定するように更に構成される。
【0067】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、システム情報ブロック1 SIB1、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCI、又はマスタ情報ブロックMIBである。
【0068】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す。
【0069】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、トランシーバユニットは、PRBインデックスに関連付けられたリソース上でアップリンク制御情報を伝送するように更に構成される。
【0070】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実現方式では、当該装置は第1のタイプの端末デバイスであり、第2の端末デバイスは第2のタイプの端末デバイスである。
【0071】
任意選択で、第1の端末デバイスは簡易端末デバイスであり、第2の端末デバイスは通常端末デバイスである。
【0072】
第5の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、ネットワークデバイスでもよく、或いは、ネットワークデバイス内に配置されたチップ又は回路でもよい。これは、この出願では限定されない。
【0073】
当該装置は、第3の情報を第1の端末デバイスに送信するように構成されたトランシーバユニットであり、第3の情報は第1の指示情報を含み、第1の指示情報は第1の式又はオフセットの値セットを示し、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用される、トランシーバユニットを含む。トランシーバユニットは、第2の情報を第1の端末デバイスに送信するように更に構成され、第2の情報は物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースインデックスを含み、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスは、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用され、PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される。
【0074】
この出願のこの実施形態における解決策によれば、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セットを取得し、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セット及び受信されたPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用されてもよい。この方式は、システムリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0075】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0076】
第5の態様を参照して、第5の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0077】
第5の態様を参照して、第5の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報は第1の式を示し、当該装置は、当該装置のPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの上端に位置するとき、第1の式が
【数42】
であると決定するように構成された処理ユニットを更に含む。処理ユニットは、代替として、当該装置のPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、第1の式が
【数43】
であると決定するように構成され、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数44】
は
【数45】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す。
【0078】
第5の態様を参照して、第5の態様のいくつかの実現方式では、第1の指示情報はオフセットの値セットを示し、当該装置は、当該装置のPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの上端に位置するとき、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると決定するように構成された処理ユニットであり、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yである、処理ユニットを更に含む。処理ユニットは、代替として、当該装置のPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定するように構成され、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、PUCCHリソースのPRBインデックス、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数46】
を満たし、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数47】
は
【数48】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、Yは正の整数である。
【0079】
第5の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、システム情報ブロック1 SIB1、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCI、又はマスタ情報ブロックMIBである。
【0080】
第5の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す。
【0081】
第5の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実現方式では、第1の端末デバイスは第1のタイプの端末デバイスであり、第2の端末デバイスは第2のタイプの端末デバイスである。
【0082】
任意選択で、第1の端末デバイスは簡易端末デバイスであり、第2の端末デバイスは通常端末デバイスである。
【0083】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、ネットワークデバイスにより実行されてもよく、或いは、ネットワークデバイス内に配置されたチップ又は回路により実行されてもよい。これは、この出願では限定されない。以下では、説明のために、当該装置がネットワークデバイスにより実行される例を使用する。
【0084】
当該装置は、第3の情報を第1の端末デバイスに送信するように構成されたトランシーバユニットであり、第3の情報は第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの周波数位置及び第2の初期アップリンクBWPの周波数位置を示し、第1の初期アップリンクBWPの周波数位置及び第2の初期アップリンクBWPの周波数位置は、第1の情報を決定するために使用され、第1の情報は第1の式又はオフセットの値セットを含み、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用される、トランシーバユニットを含む。トランシーバユニットは、第2の情報を第1の端末デバイスに送信するように更に構成され、第2の情報は物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースインデックスを含み、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスは、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用され、PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用され、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、第2の初期アップリンクBWPは、第2の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、第2の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は第1の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい。
【0085】
この出願のこの実施形態における解決策によれば、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セットを取得し、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セット及び受信されたPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用されてもよい。この方式は、システムリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0086】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0087】
第6の態様を参照して、第6の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0088】
第6の態様を参照して、第6の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報は第1の式を含み、第1の式は
【数49】
であり、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数50】
は
【数51】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す。
【0089】
第6の態様を参照して、第6の態様のいくつかの実現方式では、第1の情報はオフセットの値セットを含み、オフセットの値セットは、PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又はPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであり、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yであり、PUCCHリソースセット構成情報は第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを示し、オフセットの値セットは第1のPRBオフセットを含み、PUCCHリソースのPRBインデックス、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスは、以下の対応関係、すなわち、
【数52】
を満たし、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetは第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数53】
は
【数54】
の結果を切り捨てることを示し、第1の初期アップリンクBWPはPUCCHリソースを含み、Yは正の整数である。
【0090】
第6の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、システム情報ブロック1 SIB1、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCI、又はマスタ情報ブロックMIBである。
【0091】
第6の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第3の情報は、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す。
【0092】
第6の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実現方式では、第1の端末デバイスは第1のタイプの端末デバイスであり、第2の端末デバイスは第2のタイプの端末デバイスである。
【0093】
任意選択で、第1の端末デバイスは簡易端末デバイスであり、第2の端末デバイスは通常端末デバイスである。
【0094】
第7の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置が提供される。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合され、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラム又は命令を実行するように構成され、それにより、通信装置が第1の態様~第3の態様のいずれか1つ又は第1の態様~第3の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実行するようにする。
【0095】
第8の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラム又は命令を記憶し、コンピュータプログラム又は命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様~第3の態様のいずれか1つ又は第1の態様~第3の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
【0096】
第9の態様によれば、プロセッサを含むチップシステムが提供される。プロセッサは、メモリ内のコンピュータプログラム又は命令を実行して、第1の態様~第3の態様のいずれか1つ又は第1の態様~第3の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法を実現するように構成される。
【0097】
第10の態様によれば、コンピュータプログラム又は命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム又は命令が実行されたとき、第1の態様~第3の態様のいずれか1つ又は第1の態様~第3の態様の可能な実現方式のいずれか1つによる方法が実行される。
【0098】
第11の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、上記の態様に対応する第1の端末デバイス及びネットワークデバイスを含む。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【
図1】この出願の実施形態に適用可能な通信システムの概略図である。
【
図2】この出願によるハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)フィードバック方式の概略図である。
【
図3】この出願による端末デバイスのランダムアクセスプロセスの概略図である。
【
図4】この出願による端末デバイスのスペクトルリソース位置の概略図である。
【
図5】この出願による異なる能力を有する2つの端末のリソース位置の概略図である。
【
図7】この出願による第1の端末デバイスのスペクトルリソース位置の概略図である。
【
図8】この出願による第1の端末デバイスのスペクトルリソース位置の概略図である。
【
図9】この出願の実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
【
図10】この出願の実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
【
図11】この出願の実施形態による通信装置の構造のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0100】
以下に、添付の図面を参照して、この出願の技術的解決策について説明する。
【0101】
この出願の実施形態の技術的解決策は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(Global System Of Mobile Communication, GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access, WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service, GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex, TDD)、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunications system, UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX)通信システム、第5世代(5th Generation, 5G)移動通信システム又は新無線(new radio, NR)のような様々な通信システムに適用されてもよい。5G移動通信システムは、非スタンドアロン(non-standalone, NSA)通信システム又はスタンドアロン(standalone, SA)通信システムでもよい。
【0102】
この出願において提供される技術的解決策はまた、マシンタイプ通信(machine type communication, MTC)、ロングタームエボリューション・マシン(long term evolution-machine, LTE-M)、デバイス対デバイス(device-to-device, D2D)ネットワーク、マシン対マシン(machine to machine, M2M)ネットワーク、モノのインターネット(internet of things, IoT)ネットワーク又は他のネットワークに適用されてもよい。IoTネットワークは、例えば、車両のインターネットを含んでもよい。車両のインターネットシステムにおける通信方式は、車両対X(vehicle to Xl, V2X、ここで、Xはいずれかのものを表してもよい)と総称される。例えば、V2Xは、車両対車両(vehicle to vehicle, V2V)通信、車両対インフラストラクチャ(vehicle to infrastructure. V2I)通信、車両対歩行者(vehicle to pedestrian, V2P)通信又は車両対ネットワーク(vehicle to network, V2N)通信を含んでもよい。
【0103】
この出願において提供される技術的解決策は、将来の通信システム、例えば、第6世代(6th Generation, 6G)移動通信システムにも適用されてもよい。これは、この出願では限定されない。
【0104】
この出願の実施形態では、端末デバイスはまた、ユーザ機器(user equipment, UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末、モバイル端末、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント又はユーザ装置とも呼ばれてもよい。
【0105】
端末デバイスは、音声/データ接続をユーザに提供するデバイス、例えば、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス又は車載デバイスでもよい。現在、端末のいくつかの例は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(pad)、ワイヤレストランシーバ機能を有するコンピュータ(例えば、ノートブックコンピュータ又はパームトップコンピュータ)、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device, MID)、仮想現実(virtual reality, VR)デバイス、拡張現実(augmented reality, AR)デバイス、産業制御(industrial control)におけるワイヤレス端末、自動運転(self driving)におけるワイヤレス端末、遠隔医療(remote medical)におけるワイヤレス端末、スマートグリッド(smart grid)におけるワイヤレス端末、交通安全(transportation safety)におけるワイヤレス端末、スマートシティ(smart city)におけるワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)におけるワイヤレス端末(例えば、テレビ、スマートSTB又はゲームコンソールのような家庭用電化製品)、セルラ電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(session initiation protocol, SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス又はコンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の進化型公衆地上移動ネットワーク(public land mobile network, PLMN)における端末デバイス等でもよい。
【0106】
ウェアラブルデバイスはまた、ウェアラブルスマートデバイスと呼ばれ、日常の着用のインテリジェント設計にウェアラブル技術を適用することにより開発された、眼鏡、手袋、時計、衣服及び靴のようなウェアラブルデバイスの一般的用語である。ウェアラブルデバイスは、ユーザの身体に直接装着されるか、或いは、ユーザの衣服又はアクセサリに統合されるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換及びクラウド相互作用を通じて強力な機能を実現する。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートウォッチ又はスマートグラスのような、スマートフォンに依存せずに完全又は部分的な機能を実現できるフル機能の大型デバイスと、身体の兆候を監視するための様々なスマートバンド又はスマートジュエリーのような、1つのタイプのアプリケーション機能のみに専用であり且つスマートフォンのような他のデバイスと共に動作する必要があるデバイスとを含む。
【0107】
さらに、端末デバイスは、代替として、モノのインターネット(Internet of things, IoT)システムにおける端末デバイスでもよい。IoTは、情報技術の将来の発展における重要な部分である。IoTの主な技術的特徴は、通信技術を使用することによりモノをネットワークに接続して、人間・機械相互接続及モノ・モノ相互接続のためのインテリジェントネットワークを実現することである。IoT技術は、例えば、狭帯域(narrow band, NB)技術を使用することにより、端末のための大量接続、集中的カバレッジ及び省電力を達成できる。
【0108】
この出願の実施形態では、端末デバイスは、代替として、車両又は全体の車両でもよく、車両のインターネットを使用することにより通信を実現してもよく、或いは、車両内に位置する(例えば、車両内に配置されるか或いは車両内に設置される)コンポーネント、すなわち、車載端末デバイス、車載モジュール又は車載ユニット(on-board unit, OBU)でもよい。
【0109】
さらに、端末デバイスは、代替として、インテリジェントプリンタ、列車検出器及びガソリンスタンドのようなセンサを含んでもよく、主な機能は、データを収集すること(いくつかの端末デバイスの機能である)、ネットワークデバイスの制御情報及びダウンリンクデータを受信すること、電磁波を送信すること、及びアップリンクデータをネットワークデバイスに伝送することを含む。
【0110】
この出願における端末デバイスは、第1のタイプの端末デバイス及び第2のタイプの端末デバイスに分類されてもよい点に留意すべきである。第1のタイプの端末デバイスは、例えば、低複雑度UE又は簡易UE(reduced capability UE, RedCap UE)であり、第2のタイプの端末デバイスは、通常能力UE(normal UE又はlegacy UE)、例えば、eMBB UEでもよい。
【0111】
第1のタイプの端末デバイス及び第2のタイプの端末デバイスは、異なる特徴パラメータを有する。特徴パラメータは、以下のもの、すなわち、帯域幅、サポート又は構成されるリソースの数、送信アンテナポートの数及び/又は受信アンテナポートの数、無線周波数チャネルの数、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)プロセスの数、サポートされるピークレート、適用シナリオ、レイテンシ要件、処理能力、プロトコルリリース、複信モード、サービス等のうち1つ以上を含む。
【0112】
以下に、例を使用することにより、上記の特徴パラメータについて詳細に説明する。
【0113】
1.帯域幅:帯域幅は、代替として、チャネル帯域幅、又は端末デバイスによりサポート若しくは構成される最大チャネル帯域幅である。第1のタイプの端末デバイス及び第2のタイプの端末デバイスの帯域幅は異なる。例えば、第1のタイプの端末デバイスの帯域幅は、20MHz、10MHz又は5MHzでもよく、第2のタイプの端末デバイスの帯域幅は、100MHzでもよい。通信技術の発展に伴い、第1のタイプの端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は、もはや20MHz、10MHz又は5MHzではなく、より広いか或いはより狭い帯域幅、例えば、3MHz、25MHz又は50MHzに進化してもよいことが理解され得る。
【0114】
2.サポート又は構成されるリソースの数:リソースの数は、リソースブロック(resource block, RB)、時間周波数リソースエレメント(resource element, RE)、サブキャリア、RBグループ、リソースエレメントグループバンドル(resource element group bundle, REG bundle)ユニット、制御チャネルエレメント、サブフレーム、無線フレーム、スロット、ミニスロット及び/又はシンボルの数でもよい。第1のタイプの端末デバイスによりサポート又は構成されるリソースの数は、第2のタイプの端末デバイスによりサポート又は構成されるリソースの数とは異なる。例えば、第1のタイプの端末デバイスによりサポートされるリソースの数は48個のRBであり、第2のタイプの端末デバイスによりサポートされるリソースの数は96個のRBである。
【0115】
3.送信アンテナポートの数及び/又は受信アンテナポートの数:第1のタイプの端末デバイスの送信アンテナポートの数及び/又は受信アンテナポートの数は、第2のタイプの端末デバイスの送信アンテナポートの数及び/又は受信アンテナポートの数とは異なる。例えば、第1のタイプの端末デバイスの送信アンテナポートの数は1でもよく、第1のタイプの端末デバイスの受信アンテナポートの数は2でもよく、第2のタイプの端末デバイスの送信アンテナポートの数は2でもよく、第2のタイプの端末デバイスの受信アンテナポートの数は4でもよい。
【0116】
4.無線周波数チャネルの数:第1のタイプの端末デバイスの無線周波数チャネルの数は、第2のタイプの端末デバイスの周波数チャネルの数とは異なる。例えば、第1のタイプの端末デバイスの無線周波数チャネルの数は1でもよく、第2のタイプの端末デバイスの無線周波数チャネルの数は2でもよい。
【0117】
5.HARQプロセスの数:第1のタイプの端末デバイスによりサポートされるHARQプロセスの数は、第2のタイプの端末デバイスによりサポートされるHARQプロセスの数とは異なる。例えば、第1のタイプの端末デバイスのHARQプロセスの数は8でもよく、第2のタイプの端末デバイスのHARQプロセスの数は16でもよい。
【0118】
6.サポートされるピークレート:第1のタイプの端末デバイスの最大ピークレートは、第2のタイプの端末デバイスの最大ピークレートとは異なる。例えば、第1のタイプの端末デバイスによりサポートされる最大ピークレートは100Mbpsでもよく、第2のタイプの端末デバイスによりサポートされるピークレートは200Mbpsでもよい。
【0119】
7.適用シナリオ:第1のタイプの端末デバイス及び第2のタイプの端末デバイスは、異なる適用シナリオでサービス提供する。例えば、第1のタイプの端末デバイスは、産業用ワイヤレスセンシング、ビデオ監視、ウェアラブルデバイス等に適用され、第2のタイプの端末デバイスは、移動通信、ビデオインターネットアクセス等に適用される。
【0120】
8.レイテンシ要件:第1のタイプの端末デバイス及び第2のタイプの端末デバイスは、異なる伝送レイテンシ要件を有する。例えば、第1のタイプの端末デバイスのレイテンシ要件は500ミリ秒でもよく、第2のタイプの端末デバイスのレイテンシ要件は100ミリ秒でもよい。
【0121】
9.処理能力:異なるサブキャリア間隔(subcarrier space, SCS)条件において、第1のタイプの端末デバイス及び第2のタイプの端末デバイスは、チャネル又はデータ処理時間シーケンスに対して異なる処理速度を有する。例えば、第1のタイプの端末デバイスは、複雑な動作をサポートせず、複雑な動作は、人工知能(artificial intelligence, AI)及び仮想現実(virtual reality, VR)レンダリングを含んでもよい。第2のタイプの端末デバイスは、複雑な動作をサポートする。第1のタイプの端末デバイスの処理能力は、第2のタイプの端末デバイスの処理能力よりも低いことが理解される。
【0122】
10.プロトコルリリース:第1のタイプの端末デバイス及び第2の端末デバイスは、異なるプロトコルリリースの端末デバイスである。例えば、第1のタイプの端末デバイスによりサポートされるプロトコルリリースは、Release 17及びRelease 17の後のプロトコルリリースであり、第2のタイプの端末デバイスによりサポートされるプロトコルリリースは、Release 17の前のプロトコルリリース、例えば、Release 15又はRelease 16である。
【0123】
11.複信モード:複信モードは、半二重及び全二重を含む。第1のタイプの端末デバイス及び第2のタイプの端末デバイスは、異なる複信モードを使用する。例えば、第1のタイプの端末デバイスは半二重モードで動作し、第2のタイプの端末デバイスは全二重モードで動作する。
【0124】
12.サービス:サービスは、モノのインターネットアプリケーション、例えば、ビデオ監視及びモバイルブロードバンド(mobile broadband, MBB)を含むが、これらに限定されない。第1のタイプの端末デバイス及び第2のタイプの端末デバイスは、異なるサービスをサポートする。例えば、第1のタイプの端末デバイスによりサポートされるサービスはビデオ監視であり、第2のタイプの端末デバイスによりサポートされるサービスはモバイルブロードバンドMBBである。これは、この出願の実施形態では限定されない。
【0125】
この出願の技術的解決策もサポートする他のタイプの端末デバイス又は将来の新たなタイプの端末デバイスも、この出願の保護範囲内に入ることが理解されるべきである。
【0126】
この出願では、第1の端末デバイス又は端末デバイス#1は、第1のタイプの端末デバイスの例でもよく、第2の端末デバイス又は端末デバイス#2は、第2のタイプの端末デバイスの例でもよい。
【0127】
この出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、ワイヤレストランシーバ機能を有するいずれかのデバイスでもよい。デバイスは、進化型ノードB(evolved NodeB, eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller, RNC)、ノードB(NodeB, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、基地送受信局(base transceiver station, BTS)、ホーム基地局(例えば、home evolved NodeB又はhome NodeB, HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)システムにおけるアクセスポイント(access point, AP)、ワイヤレスリレーノード、ワイヤレスバックホールノード、送信ポイント(transmission point, TP)、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)等を含むが、これらに限定されず、5Gシステム、例えば、NRシステムにおけるgNB又は送信ポイント(TRP又はTP)、又は5Gシステムにおける基地局の1つのアンテナパネル若しくはアンテナパネルのグループ(複数のアンテナパネルを含む)でもよく、或いは、gNB又は送信ポイントに含まれるネットワークノード、例えば、ベースバンドユニット(BBU)又は分散ユニット(distributed unit, DU)、次世代6G通信システムにおける基地局等でもよい。
【0128】
いくつかの展開では、gNBは、集約ユニット(central unit, CU)及びDUを含んでもよい。gNBは、アクティブアンテナユニット(active antenna unit, AAU)を更に含んでもよい。CUはgNBのいくつかの機能を実行し、DUはgNBのいくつかの機能を実行する。例えば、CUは、非リアルタイムプロトコル及びサービスを処理する役割を果たし、無線リソース制御(radio resource control, RRC)層及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)層の機能を実現する。DUは、物理層プロトコル及びリアルタイムサービスを処理する役割を果たし、無線リンク制御(radio link control, RLC)層、媒体アクセス制御(medium access control, MAC)層及び物理(physical, PHY)層の機能を実現する。AAUは、いくつかの物理層処理機能と、無線周波数処理と、アクティブアンテナに関係する機能とを実現する。RRC層の情報は、最終的にPHY層の情報になるか、或いは、PHY層における情報から変換される。したがって、このアーキテクチャでは、RRC層シグナリングのような上位層シグナリングはまた、DUにより送信されるもの、又はDU及びCUにより送信されるものと考えられてもよい。ネットワークデバイスは、CUノード、DUノード及びAAUノードのうち1つ以上を含むデバイスでもよいことが理解され得る。さらに、CUは、アクセスネットワーク(radio access network, RAN)におけるネットワークデバイスに分類されてもよく、或いは、CUは、コアネットワーク(core network, CN)におけるネットワークデバイスに分類されてもよい。これは、この出願では限定されない。
【0129】
ネットワークデバイスはセルをサービス提供し、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより割り当てられた伝送リソース(例えば、周波数領域リソース又はスペクトルリソース)を使用することによりセルと通信する。セルは、マクロ基地局(例えば、マクロeNB又はマクロgNB)に属してもよく、或いは、スモールセル(small cell)に対応する基地局に属してもよい。ここでのスモールセルは、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、フェムトセル(femto cell)等を含んでもよい。これらのスモールセルは、小さいカバレッジ及び低い送信電力の特性を有し、高速データ伝送サービスを提供することに適用可能である。
【0130】
図1は、この出願の実施形態による通信方法が適用可能である通信システム100の概略図である。
図1に示すように、通信システム100は、少なくとも1つのネットワークデバイス、例えば、
図1に示すネットワークデバイス110を含んでもよい。通信システム100は、少なくとも1つの端末デバイス、例えば、
図1に示す端末デバイス120を更に含んでもよい。ネットワークデバイス110及び端末デバイス120は、無線リンクを通じて互いに通信してもよい。複数のアンテナは、各通信デバイス、例えば、ネットワークデバイス110又は端末デバイス120のために構成されてもよい。通信システム内の各通信デバイスについて、構成された複数のアンテナは、信号を送信するように構成された少なくとも1つの送信アンテナと、信号を受信するように構成された少なくとも1つの受信アンテナとを含んでもよい。したがって、通信システム内の通信デバイス、例えば、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120は、マルチアンテナ技術を使用することにより互いに通信してもよい。
【0131】
図1は、理解を容易にするための例として使用される、単に簡略化された概略図であることが理解されるべきである。通信システムは、
図1に示されていない他のネットワークデバイス又は他の端末デバイスを更に含んでもよい。
【0132】
図1は、この出願の実施形態における適用シナリオを単に示すことが更に理解されるべきである。この出願の実施形態において提供される方法は、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信に限定されず、端末デバイスの間の通信等に更に適用されてもよい。当該方法が適用されるシナリオは、この出願では限定されない。以下に示す実施形態では、理解及び説明を容易にするために、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の相互作用が、この出願の実施形態において提供される方法を詳細に説明するための例として使用される。
【0133】
ワイヤレス通信システムの物理層伝送プロトコルでは、ワイヤレス通信のための時間周波数リソースは、異なるタイプの情報を伝送するための異なるチャネルに分割される。例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)は、ダウンリンクデータを伝送するために使用され、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)は、ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)を伝送するために使用され、物理アップリンクデータチャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)は、アップリンクデータを伝送するために使用され、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)は、アップリンク制御情報(uplink control information, UCI)を伝送するために使用される。UCIは、チャネル状態情報(channel state information, CSI)、ダウンリンクデータに対する肯定応答(Acknowledgement, ACK)又は否定応答(negative acknowledgement, NACK)、アップリンクスケジューリング要求(scheduling request, SR)等を含む。端末デバイスがUCIを送信するとき、ネットワークデバイスは、端末デバイスにより具体的に使用されるPUCCHリソースを事前に構成又は指示し、それにより、端末デバイスは、UCIが送信されるスロット(slot)、物理リソースブロック(physical resource block, PRB)又はサイクリックシフト(cyclic shift, CS)を知るようにする。PRBは、NRシステムのための帯域幅単位である。
図2は、PUCCHリソースの構成及び使用を説明するための例として使用される。
【0134】
図2は、この出願によるハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)フィードバック方式の概略図である。
【0135】
S201:ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにPUCCHリソースセットを構成し、PUCCHリソースセットは複数のPUCCHリソースを含む。
【0136】
S210:ネットワークデバイスは、DCIを端末デバイスに送信し、端末デバイスは、DCIを受信し、ネットワークデバイスは、DCIにおいて、PDSCHを送信するための時間周波数リソース、及び使用される変調及び符号化方式のような伝送パラメータを示し、DCIはまた、端末デバイスがPDSCHについてのACK/NACKフィードバックを実行するときに使用される必要があるPUCCHリソースを示し、すなわち、PUCCHリソースは、予め構成されたPUCCHリソースセットから選択される。
【0137】
S220:ネットワークデバイスは、PDSCHを端末デバイスに送信し、端末デバイスは、DCI内のPDSCHに関する指示情報に基づいて、ダウンリンクデータ、すなわち、PDSCHを受信する。
【0138】
S230:端末デバイスは、PDSCHについてのHARQをネットワークデバイスにフィードバックする。具体的には、端末デバイスがPDSCHを正しく受信した場合、端末デバイスは、ACKをネットワークデバイスにフィードバックするか、或いは、端末デバイスがPDSCHを受信するのに失敗した場合、端末デバイスは、NACKをネットワークデバイスにフィードバックする。ACK又はNACKにより使用されるPUCCHリソースは、PUCCHリソースが位置するスロット、PRB、サイクリックシフト等を含み、また、DCIの指示情報に基づいて、予め構成されたPUCCHリソースセットから取得される。
【0139】
ネットワークデバイスと通信する前に、端末デバイスは、セルサーチを実行して、信号品質が条件を満たすセルを発見し、次いで、選択されたネットワークデバイスに対してランダムアクセスプロセスを開始し、RRC接続を確立する必要がある。ステップS201は、ネットワークデバイスがRRC接続確立プロセスにおいて端末デバイスのためにPUCCHリソースセットを構成するプロセスである。RRC接続が確立された後に、ネットワークデバイスは、構成されたPUCCHリソースセット内で、構成されたPUCCHリソースセット内の1つ以上のリソースを使用するように端末デバイスに指示してもよい。例えば、ステップS210~S230を参照する。
【0140】
図2において、RRC接続が確立された後に、端末デバイスがPUCCHリソースを使用することによりUCIを伝送するプロセスが簡単に記載される。しかし、RRC接続が確立される前に、端末デバイス及びネットワークデバイスが互いに通信する必要もある。RRC確立の前に、異なる能力を有する端末デバイスが通信ネットワーク内に共存するとき、例えば、簡易(reduced capability, RedCap)端末デバイス及び通常(normal)端末デバイスが共存するとき、簡易端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は、通常端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも小さいので、現在のプロトコル仕様によれば、簡易端末デバイスのためのPUCCHリソースは、通常端末デバイスの初期アップリンク帯域幅部分(bandwidth part, BWP)に位置し、周波数ホッピングが実行される。簡易端末デバイスのPUCCHの周波数ホッピングは、簡易端末デバイスによりサポートされる帯域幅でのみ実行できる。その結果、システムリソースフラグメンテーションが引き起こされ、リソース利用率が影響を受ける。
【0141】
したがって、異なる能力を有する端末デバイスが通信ネットワーク内に共存するとき、システムリソースフラグメンテーションをどのように回避するかが、解決されるべき緊急の問題になる。
【0142】
RRC確立の前に、例えば、ランダムアクセスプロセスにおいて、端末及びネットワークは、複数回にわたって情報を交換する必要がある。したがって、UCI伝送もこのプロセスにおいて実行される必要がある。以下に、ランダムアクセスプロセスにおいて競合解決メッセージ(すなわち、以下のMsg4)のためのハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)をネットワークデバイスに送信するために端末デバイスにより使用されるPUCCHリソースの例を使用することにより、この出願における技術的問題について更に説明する。
【0143】
ランダムアクセスは、端末デバイスとネットワークとの間に無線リンクを確立する必要なプロセスである。ランダムアクセスが完了した後にのみ、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータ相互運用(通常のDL/UL伝送)が正常に実行でき、RRC接続が確立できる。端末デバイスは、ランダムアクセスを通じて2つの基本的な機能を具現してもよい。1.ネットワークデバイスとのアップリンク同期を実現するために、アップリンク同期を確立する。2.アップリンクリソースを割り当てるようにネットワークデバイスに要求するために、一意の端末識別子、すなわち、セル無線ネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier, C-RNTI)を確立する。
【0144】
ランダムアクセスプロセスは、2つのモード、すなわち、競合ベースのランダムアクセス及び非競合ベースのランダムアクセスを含む。競合ベースのランダムアクセスプロセスについて、UEは、ランダムアクセスプリアンブル(preamble)をランダムに選択して、ネットワークデバイス側に対するランダムアクセスプロセスを開始する。したがって、複数のUEが同じプリアンブルを使用して同じ時点にランダムアクセスプロセスを開始する場合、衝突が発生し、アクセス失敗が引き起こされる可能性がある。非競合ランダムアクセスプロセスについて、UEは、他のUEとの衝突を回避するために、アクセス中にネットワークデバイスにより提供された特定のアクセスプリアンブルを使用し、それにより、アクセス成功率を確保する。
【0145】
図3を参照して、端末デバイスのランダムアクセスプロセス300について、一例として競合モードベースの4ステップのランダムアクセスプロセスを使用することにより最初に説明する。
【0146】
電源がオンになった後に、端末デバイスは、最初に周辺セルをサーチする必要がある。セルサーチプロセスにおいて、端末デバイスは、セルのシステム情報(system information, SI)を取得する。システム情報は、マスタ情報ブロック(master information block, MIB)又はシステム情報ブロック(system information block, SIB)で搬送される。システム情報は、セルの基本パラメータを含む。端末デバイスは、ランダムアクセスを開始する前にシステム情報を取得する必要がある。端末デバイスがネットワークデバイスと同期し、セルのシステム情報を取得した後に、ネットワークデバイスがその後にサービスを提供することを端末デバイスが想定する場合、端末デバイスは、ランダムアクセスプロセスを開始する。
【0147】
S301:端末デバイスは、予め構成されたランダムアクセスチャネル機会(RACH occasion, RO)リソース上でネットワークデバイスに対するランダムアクセス要求を開始し、ランダムアクセス要求は、第1のランダムアクセスプリアンブル(preamble)を含むか、或いは、ランダムアクセスプロセスのメッセージ1、すなわち、Msg1でもよい。
【0148】
S301の前に、ランダムアクセスプロセスは、以下を更に含む点に留意すべきである。端末デバイスは、ネットワークデバイスのブロードキャストメッセージを受信し、第1のランダムアクセスプリアンブルとして、ブロードキャストメッセージ内のいくつかのランダムアクセスプリアンブル(preamble)からランダムアクセスプリアンブルをランダムに選択する。
【0149】
複数の端末デバイスが同じROリソース上でランダムアクセス要求を送信してもよく、これらの端末デバイスは異なるプリアンブルに基づいて区別されてもよいことが理解されるべきである。しかし、ブロードキャストメッセージ内のプリアンブルの数は限られているので、複数のUEが同じプリアンブルを選択する可能性がある。この問題は、ステップS304において解決されてもよい。
【0150】
S302:ネットワークデバイスは、ランダムアクセス応答(random access response, RAR)(メッセージ2、すなわち、Msg2と呼ばれてもよい)を端末デバイスに送信する。
【0151】
ランダムアクセス応答は、アップリンク許可(uplink grant, UL grant)情報を含み、アップリンク許可情報は、端末デバイスによりMsg3を送信するためのリソースを示す点に留意すべきである。
【0152】
S303:端末デバイスは、アップリンクスケジューリング情報により示されるリソースに基づいて、メッセージ3(Msg3と呼ばれてもよい)をネットワークデバイスに送信する。
【0153】
メッセージ2において、ネットワークデバイスは、メッセージ3を送信するように端末デバイスに指示する。端末デバイスは、メッセージ2のスケジューリング指示に基づいてメッセージ3を送信し、メッセージ3は、端末デバイスに関する具体的な情報、例えば、端末デバイスのデバイス識別子(identifier, ID)のような情報を含み、端末デバイスは、メッセージ3に含まれるRRC接続要求(RRC connection request)を送信する。
【0154】
S304:ネットワークデバイスは、競合解決(contention resolution)メッセージ(新たなメッセージ4、すなわち、Msg4と呼ばれてもよい)を端末デバイスに送信する。
【0155】
メッセージ3に基づいて、ネットワークデバイスは、端末デバイスのアイデンティティ情報を決定し、メッセージ4を端末デバイスに送信してもよい。
【0156】
異なる端末デバイスにより選択されたプリアンブルは互いに競合する可能性があるので、複数の端末デバイスが同じプリアンブルを選択する可能性がある。このステップにおいて、ネットワークデバイスは、ネットワークに正常にアクセスした端末デバイスを示す。
【0157】
ランダムアクセスプロセスにおいて、Msg2及びMsg4の双方がPDSCH上で送信される。S304の後に、端末デバイスは、PUCCHリソース上で、受信されたMsg4に対してHARQフィードバックを実行する。
【0158】
図4及び表1を参照して、以下に、Msg4をフィードバックするために端末デバイスにより使用されるPUCCHリソースについて更に説明する。
図4は、この出願による端末デバイスのスペクトルリソース位置の概略図である。
【0159】
上記のように、セルサーチ中に端末デバイスにより取得されるシステム情報は、セルの基本パラメータを含む。基本パラメータは、初期(initial)BWPに関する情報を示し、初期(initial)BWPは、ネットワークデバイスのシステム帯域幅の一部である。初期アクセス段階において或いはアクセスの後の低電力消費モードにおいて、ネットワークデバイスは、初期(initial)BWP上でのみ端末デバイスをスケジューリングしてもよい。これは、端末デバイスの電力オーバーヘッドを低減し、信号処理の複雑さを低減できる。具体的には、初期ダウンリンク(downlink, UL)BWP及び初期アップリンク(uplink, UL)BWPは、システム情報を使用することにより別々に構成される。
【0160】
初期アップリンクBWPの周波数位置及び帯域幅は、実行条件に基づいてネットワークデバイスにより柔軟に構成されてもよく、初期アップリンクBWPの幅は、システム帯域幅のサイズよりも小さくなるように構成されてもよい。
図4における(A)に示すように、セル(cell)のシステム帯域幅のサイズはW1であり、ネットワークデバイスにより端末デバイスのために構成された初期アップリンクBWPの帯域幅サイズはW2であり、W2<W1である。代替として、初期アップリンクBWPの幅は、特にシステム帯域幅が相対的に狭いとき、システム帯域幅のサイズと同じであるように構成されてもよい。例えば、
図4における(B)に示すように、セルのシステム帯域幅のサイズはW2であり、ネットワークデバイスにより端末デバイスのために構成された初期アップリンクBWPの帯域幅サイズもW2である。
【0161】
RRC確立の前に、
図4における(A)及び(B)に示すように、PUCCHリソースセットが初期アップリンクBWPの帯域幅の両側に構成される。プロトコルによれば、PUCCHリソースセットは、合計で16個のPUCCHリソースを含む。各PUCCHリソースは、時間に関して2つのセグメントに分割され、周波数ホッピングが、前のセグメント及び次のセグメントに対して実行される必要がある。言い換えると、周波数ホッピングに使用されるPUCCHリソースは、時間領域では連続し、周波数領域では不連続である。
図4における(B)に示す影付きの部分は、PUCCHリソースの前のセグメントが相対的に低い周波数部分にあり、PUCCHリソースの次のセグメントが相対的に高い周波数部分にあり、周波数ホッピングが実現されることを示す。前のセグメント及び次のセグメントは、それぞれ、PUCCHリソースの第1のセグメント及び第2のセグメントと呼ばれてもよい。周波数ホッピングの目的は、PUCCH周波数ダイバーシティ利得を増加させ、より安定した性能を取得することである。
【0162】
ネットワークデバイスは、初期アップリンクBWPの開始周波数位置及び帯域幅を含む、システム情報内の初期アップリンクBWPの構成情報を送信する。システム情報を取得した後に、端末デバイスは、初期アップリンクBWPにより占有される周波数を決定してもよい。初期アップリンクBWPの構成情報は、上記のPUCCHリソースセット構成情報を更に含む。具体的には、PUCCHリソースセット構成情報は、4ビットを含む。さらに、プロトコルには、表1に示すようなPUCCH構成情報テーブルが指定されている。このテーブルは16行を含む。各行において、PUCCHフォーマット(format)、最初のシンボル(first symbol)、シンボルの数(number of symbols)、PRBオフセット(PRB offset)及び初期サイクリックシフトインデックスのセット(set of initial CS indexes)を含む、1つのPUCCHリソースセット構成情報が定義される。PUCCHリソースセット構成情報の4ビットは、テーブル内の行を示してもよい。例えば、PUCCHリソースセット構成情報の「0010」は、テーブル内の「Index=2」の行に対応する。端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが0に設定され、最初のシンボルが12に設定され、シンボルの数が2に設定され、PRBオフセットが3に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,4,8}に設定されることを知ってもよい。当該情報に基づいて、端末デバイスは、PUCCHリソースセットの位置を決定し、このセットにおける16個のPUCCHリソースのそれぞれの位置を決定してもよい。NBWPsizeは、初期アップリンクBWPに含まれる物理リソースブロックRRBの数である。
【表1】
【0163】
端末デバイスのためのPUCCHリソースは、ネットワークデバイスにより指示されてもよい点に留意すべきである。例えば、ネットワークデバイスは、システム情報ブロック(system information block, SIB)(例えば、SIB1)内のPUCCHリソースセット構成情報を使用することにより、PUCCHリソースセットのインデックスを最初に示してもよく、例えば、表1においてインデックスが0であるPUCCHリソースセットを示してもよい。次いで、PUCCHリソースセット内の具体的なPUCCHリソースが、PUCCHリソース指示情報を使用することにより更に示される。PUCCHリソース指示情報は、4ビットを含み、値は、0~15であり、それぞれ、1つのPUCCHリソースインデックスを示す。PUCCHリソースインデックスは、rPUCCHとして表されてもよい。例えば、rPUCCHが0であるPUCCHリソースは、インデックスが0であるPUCCHリソースセット(16個のリソースを含む)において示され、PUCCHリソースセット構成情報は「0000」であり、PUCCHリソース指示情報は「0000」である。
【0164】
図3において、ネットワークデバイスがUCIをフィードバックするように端末デバイスに要求する場合、ネットワークデバイスは、DCIにおいて、UCIをフィードバックするために使用されるPUCCHリソースを示す。例えば、Msg4を端末デバイスに送信するとき、ネットワークデバイスは、最初にDCIを送信する。DCIは、Msg4により占有されるPDSCHの時間周波数リソース位置及び伝送パラメータを示すだけでなく、Msg4のHARQ伝送のために使用される具体的なPUCCHリソースを示すPUCCHリソース指示情報も含む。PUCCHリソース指示情報を受信した後に、端末デバイスはrPUCCHを決定する。例えば、受信されたPUCCHリソース指示情報が「0011」である場合、rPUCCH=3である。さらに、端末デバイスは、PUCCHリソースセット構成情報により示される表1における行に基づいて、具体的には、PUCCHの時間領域位置及び周波数位置、使用されるサイクリックシフト等を含む、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースを決定してもよい。
【0165】
端末デバイスによりMsg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースの第1のセグメントに対応するPRBの番号及び第2のセグメントに対応するPRBの番号は、以下のように計算されてもよい。
【0166】
0≦rPUCCH<8である場合、第1のセグメントに対応するPRBの番号(X1として示されてもよい)は以下の通りである。
【数55】
【0167】
第2のセグメントに対応するPRBの番号(X2として示されてもよい)は以下の通りである。
【数56】
【0168】
8≦rPUCCH<16である場合、第1のセグメントに対応するPRBの番号(X1として示されてもよい)は以下の通りである。
【数57】
【0169】
第2のセグメントに対応するPRBの番号(X2として示されてもよい)は以下の通りである。
【数58】
【0170】
式において、X1は、代替として、PUCCHリソースの第1のセグメントにより使用されるPRBの番号として理解されてもよく、X2は、代替として、PUCCHリソースの第2のセグメントにより使用されるPRBの番号として理解されてもよく、X1及びX2は、初期BWP内のPUCCHリソースの番号であり、RBBWPoffsetは、表1において指定されたPRBオフセットとして示され、NCSは、表1における初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数59】
は
【数60】
の結果を切り捨てることを表し、
【数61】
は
【数62】
の結果を切り捨てることを表す。
【0171】
例えば、システム情報において、端末デバイスにより取得された初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、PUCCHリソースセット構成情報が「Index=3」を示すと仮定する。この場合、NBWPsize=100である。表1に基づいて、端末デバイスは、PRBオフセットRBBWPoffset=0であり、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}であり、NCS=2であることを取得してもよい。
【0172】
(1)ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、端末デバイスは、以下を決定してもよい。
【0173】
第1のセグメントに対応するPRBの番号は
【数63】
であり、第2のセグメントに対応するPRBの前記番号は
【数64】
である。
【0174】
このように、PUCCHリソースの第1のセグメントに対応するPRB及び第2のセグメントに対応するPRBは、初期アップリンクBWPの帯域幅の両側にそれぞれ位置し、それにより、周波数ホッピングを実現する。
【0175】
(2)ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=10がスケジューリングDCIで示される。この場合、端末デバイスは、以下を決定してもよい。
【0176】
第1のセグメントに対応するPRBの番号は
【数65】
であり、第2のセグメントに対応するPRBの前記番号は
【数66】
である。
【0177】
このように、PUCCHリソースの第1のセグメントに対応するPRB及び第2のセグメントに対応するPRBは、初期アップリンクBWPの帯域幅の両側にそれぞれ位置し、それにより、周波数ホッピングを実現する。
【0178】
0≦rPUCCH<8である場合、PUCCHリソースの第1のセグメントは、相対的に低い周波数位置に位置し、第2のセグメントは、相対的に高い周波数位置に位置する。8≦rPUCCH<16である場合、PUCCHリソースの第1のセグメントは、相対的に高い周波数位置に位置し、第2のセグメントは、相対的に低い周波数位置に位置する。
【0179】
端末デバイス(以下では端末デバイス#2と呼ばれてもよい)のPUCCHリソースの周波数ホッピングは、ネットワークデバイスの観点から周波数リソース分離を引き起こし、リソースフラグメンテーション問題をもたらす。
【0180】
図5は、異なる能力を有する2つの端末のリソース位置を示す。端末デバイス#1は簡易端末デバイスでもよく、端末デバイス#2は通常端末デバイスでもよい。通常端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は、簡易端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい。Msg4のHARQフィードバックのために簡易端末デバイスにより使用されるPUCCHリソースの第1のセグメント及び第2のセグメントが通常端末デバイスのBWP範囲内にある場合、通常端末デバイスにより使用できる周波数領域リソースは、リソースの3つのセグメント、すなわち、周波数領域リソース#1、周波数領域リソース#2及び周波数領域リソース#3に分割され、したがって、リソースフラグメンテーション問題が存在する。ネットワークデバイスがリソースを通常端末デバイスに割り当てるとき、3つの散在する周波数領域リソースのみが使用できる。このように、ネットワークデバイスのスケジューリングは大きく制限され、リソース割り当ての柔軟性が低減される。さらに、通常端末デバイスについて、相対的に大きい連続帯域幅が構成できない。これは、通常端末デバイスのピーク伝送レートに影響を与える。
【0181】
異なる能力を有する端末デバイスは、移動通信システムに対して異なる要件を有する点に注意すべきである。上記の通常端末デバイス及び簡易端末デバイスは、通信能力に対する異なる要件を有する2つのタイプの端末である。通常端末デバイスと比較して、簡易端末デバイスは、通信能力に対してより低い要件を有する。したがって、簡易端末デバイスの設計仕様が低減されてもよい。例えば、簡易端末デバイスによりサポートされる帯域幅、簡易端末デバイスによりサポートされるアンテナの数等が低減されてもよく、それによりコスト及びデバイスの複雑さを低減する。例えば、通常の5G携帯電話は、100MHzの帯域幅及び4つの受信アンテナをサポートする必要があるが、簡易端末デバイスは、20MHzの帯域幅及び1つの受信アンテナのみをサポートする必要がある。
【0182】
例えば、簡易端末デバイスは、ウェアラブルデバイス(wearables)、産業用ワイヤレスセンサ(industrial wireless sensor)及びビデオ監視(video surveillance)デバイスでもよい。この出願では、簡易端末デバイスに加えて、他のNR端末デバイスは、通常(normal)端末デバイス又はレガシー(legacy)端末デバイス、例えば、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband, eMBB)端末デバイス又は超高信頼低遅延通信(Ultra-reliable low-latency communication, URLLC)端末デバイスと呼ばれてもよい。簡易端末デバイスは、多くの通信シナリオの要件を満たすことができ、複雑さ及びコストが大幅に低減される。したがって、いくつかの産業分野において幅広い要件が存在する。
【0183】
この出願では、特定のタイプの端末デバイスにかかわらず、2つの端末デバイスによりサポートされるチャネル帯域幅が異なるという条件で、2つの端末デバイスが通信ネットワーク内で共存するとき、相対的に小さい最大チャネル帯域幅をサポートする端末デバイスは、相対的に大きい最大チャネル帯域幅をサポートする端末デバイスの周波数領域リソースのフラグメンテーションを引き起こす可能性がある点に留意すべきである。
【0184】
これを考慮して、この出願は、端末デバイス#1により使用されるPUCCHリソースを再決定し、端末デバイス#2のリソースフラグメンテーションを回避するための通信方法を提供する。
【0185】
図6を参照して、以下に、この出願における通信方法400について詳細に説明する。以下の方法400における第1の端末デバイスは、相対的に小さい最大チャネル帯域幅をサポートする端末デバイスである点に留意すべきである。
【0186】
S410:第1の端末デバイスは、第1の情報を取得し、第1の情報は第1の式又はオフセットの値セットを含み、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用される。
【0187】
第1の端末デバイスにより取得される第1の式又はオフセットの値セットは、PRBインデックスを決定するために使用される。第1の式はまた、計算基準、計算方法、計算規則、計算法、決定基準、決定方法、決定規則又は関数関係として理解されてもよい。言い換えると、第1の式は、PRBインデックスを決定するための数学的基礎を提供し、第1の式は、PUCCHリソースインデックスとPRBインデックスとの間の関係を示してもよい。オフセットの値セットはまた、オフセットの値範囲、又はオフセットがPUCCHリソースセット構成情報テーブル内に位置する列として理解されてもよく、或いは、PUCCHリソースセット指示情報とオフセットとの間の対応関係として理解されてもよい。オフセットはまた、PRBオフセットを示すオフセット値、オフセットパラメータ、オフセットPRBの数等と呼ばれてもよい。具体的には、オフセットは、PUCCHリソースセット内の第1のPUCCHリソースがBWPの下側境界に対して位置するPRB(すなわち、BWP内のインデックスが0であるPRB)だけオフセットされるPRBの数である。この出願において、オフセットは、表1における第5列に示されるものと同じ意味を有する。PRBインデックスはまた、PRBの番号と呼ばれてもよい。
【0188】
限定ではなく例として、第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスから第1の情報を取得してもよく、或いは、プロトコル定義に従って第1の情報を取得してもよい。第1の情報が第1の式又はオフセットの値セットを含むことは、第1の情報が第1の式であること、又は第1の情報がオフセットの値セットであることを意味する。
【0189】
S420:ネットワークデバイスは、第2の情報を第1の端末デバイスに送信し、第1の端末デバイスは、第2の情報を受信し、第2の情報はPUCCHリソースインデックスを含む。
【0190】
ネットワークデバイスが、UCIを伝送することを端末デバイスに要求する必要があるとき、ネットワークデバイスは、第2の情報、すなわち、UCIを伝送するために使用されるPUCCUリソースのインデックスを端末デバイスに送信してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、DCIにおいて第2の情報を搬送してもよい。PUCCHリソースインデックスはまた、PUCCHリソース指示情報とも呼ばれてもよく、PUCCHリソースセット内のPUCCHリソースのインデックスを示す。
【0191】
既存のプロトコルでは、PUCCHリソースセットは、16個のPUCCHリソースを含む。したがって、PUCCHリソースインデックスは4ビットを含み、値は0から15までのいずれかの整数であり、16個のPUCCHリソースのうちいずれか1つを示す。
【0192】
任意選択で、より多いか或いはより少ないビットもPUCCHリソースインデックスに使用されてもよい。
【0193】
S430:第1の端末デバイスは、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定する。
【0194】
第1の情報が第1の式である場合、第1の式は、PUCCHリソースインデックスのパラメータを含む。したがって、第1の端末デバイスは、第1の式に基づいてPRBの計算基準を決定し、次いで、PUCCHリソースインデックスに基づいてPUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。
【0195】
第1の式は、PUCCHリソースインデックスに加えて他のパラメータを更に含んでもよいことが理解されるべきである。第1の式を取得する前に、第1の端末デバイスは、最初にこれらのパラメータを取得してもよい。したがって、第1の式を取得するとき、第1の端末デバイスは、PUCCHリソースインデックスとPRBインデックスとの間の対応関係を取得してもよく、さらに、PUCCHリソースインデックスに基づいてPRBインデックスを決定できる。
【0196】
第1の情報がオフセットの値セットである場合、第1の端末デバイスは、取得されたPUCCHリソースセット構成情報に基づいて、最初に第1のPRBオフセットを決定してもよく、オフセットの値セットは第1のPRBオフセットを含み、次いで、第1の端末デバイスは、予め設定された第2の式、第1のPRBオフセット及びPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定する。PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースセットを示してもよく、第1のPRBはPUCCHリソースセット内の情報である。
【0197】
第2の式もまた、PRBインデックスを決定するために使用されることが理解されるべきである。第2の式は、ネットワークデバイスにより示されてもよく、或いは、プロトコルにおいて定義されてもよい。第2の式は、第1の式と同じでもよく或いは異なってもよい。第2の式は、少なくとも2つのパラメータ、すなわち、PUCCHリソースインデックス及びオフセットを含む。
【0198】
この出願の解決策によれば、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セットを取得し、第1の端末デバイスは、第1の式又はオフセットの値セット及び受信されたPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用されてもよい。決定されたPUCCHリソースは、第1の端末デバイスの初期アップリンクBWPの一方側に位置し、PUCCHリソースが位置するPUCCHリソースセットは、他の端末デバイスのPUCCHリソースセットに隣接する。これは、他の端末デバイスのスペクトルリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0199】
実現方式では、方法400は以下を更に含む。S401:ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報を第1の端末デバイスに送信し、PUCCHリソースセット構成情報は、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用される。
【0200】
PUCCHリソースセット構成情報はインデックスでもよい。ネットワークデバイスは、構成情報を第1の端末デバイスに送信し、第1の端末デバイスは、構成情報に基づいて、PUCCH構成情報テーブルからPUCCHリソースセットに関する情報を決定する。PUCCH構成情報テーブルの各行において、PUCCHフォーマット(format)、最初のシンボル(first symbol)、シンボルの数(number of symbols)、PRBオフセット(PRB offset)及び初期サイクリックシフトインデックスのセット(set of initial CS indexes)のような情報を含むがこれらに限定されない、1つのPUCCHリソースセット構成情報が定義される。PUCCH構成情報テーブルは、現在のプロトコルにおいて定義されたフォーマットでもよい。例えば、表1に示すように、PUCCH構成情報テーブル1は、16行及び6列を含み、各行は、PUCCHリソースセットを示す。この場合、PUCCHリソースセット指示情報は、4ビットを含んでもよく、値は、0~15であり、それぞれPUCCHリソースセットを示す。任意選択で、PUCCH構成情報テーブルは、代替として、新たに指定されたテーブルでもよく、より多くの情報を含む。例えば、表2に示すように、PUCCH構成情報テーブル2は、16行及び7列を含む。表1に基づいて、PRBオフセットの列、すなわちPRBオフセット2が表2に追加される。PRBオフセットパラメータが使用される必要があるとき、PRBオフセットパラメータの列がオフセットの値セットとして使用されてもよく、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPに含まれる物理リソースブロックRRBの数であり、第1の初期アップリンクBWPは、第1の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用される。
【表2】
【0201】
可能な実現方式では、方法400は以下を更に含む。第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、第1の式又はオフセットの値セットを示す。第1の端末デバイスが第1の情報を取得することは、第1の指示情報に基づいて第1の情報を決定することを含む。
【0202】
実現方式では、第1の指示情報は第1の式を示す。
【0203】
プロトコルは、PRBインデックスを決定するために第1の端末デバイスにより使用される式#1及び式#2を定義し、ネットワークデバイスが式#1又は式#2を使用することによりPRBインデックスを決定するよう第1の端末デバイスに指示することを指定してもよい。
【0204】
具体的には、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセットと第1の初期アップリンクBWPとの間の周波数位置関係を決定してもよい。PUCCHリソースセットは、第1の端末デバイスのためにネットワークデバイスにより構成されたPUCCHリソースセットであり、第1の初期アップリンクBWPは、第1の端末デバイスのためにネットワークデバイスにより構成された初期アップリンクBWPである。PUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの上端に位置するとき、或いは、PUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に高い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、第1の式が式(5)であることを示してもよい。
【数67】
【0205】
PUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、或いは、PUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、第1の式が式(6)であることを示してもよい。
【数68】
【0206】
式(5)及び式(6)において、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数69】
は、
【数70】
の結果を切り捨てることを示す。
【0207】
PRBインデックスに関連付けられた決定されたPUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりUCIを伝送するために使用される点に留意すべきである。言い換えると、第1の初期アップリンクBWPは、PRBインデックスに関連付けられたPUCCHリソースを含む。PUCCHリソースセット構成情報により示されるPUCCHリソースセットに関する情報は、第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを含む。
【0208】
第1の指示情報は1ビットでもよく、値0及び1はそれぞれ式(5)及び式(6)を示す。第1の端末デバイスは、第1の指示情報に基づいて第1の式を決定してもよい。
【0209】
以下では、説明のために例を使用する。PUCCH構成テーブルが表1である例が、説明のためにここで使用されることが理解されるべきである。
【0210】
(1)第1の端末デバイスのPUCCHセットが初期アップリンクBWPの上端に配置されるとネットワークデバイスが決定した場合、第1の指示情報により示される第1の式は、
【数71】
である。
【0211】
さらに、システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報が、表1においてインデックス3が位置する行に対応する「0011」であることを第1の端末デバイスに指示する。PUCCHリソースセット構成情報に基づいて、第1の端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが1に設定され、第1のシンボルが10に設定され、シンボルの数が4に設定され、PRBオフセット(第1のPRBオフセットの例)が0に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}に設定されることを知ってもよい。第1の初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅が100個のPRBを含むと仮定する。
【0212】
ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、第1の端末デバイスは、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースに対応するPRBの番号を決定してもよく、すなわち、第1の初期アップリンクBWP内のPUCCHリソースの番号は、
【数72】
である。
【0213】
(2)第1の端末デバイスのPUCCHセットが初期アップリンクBWPの下端に配置されるとネットワークデバイスが決定した場合、第1の指示情報により示される第1の式は、
【数73】
である。
【0214】
さらに、システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報が、表1においてインデックス3が位置する行に対応する「0011」であることを第1の端末デバイスに指示する。PUCCHリソースセット構成情報に基づいて、第1の端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが1に設定され、第1のシンボルが10に設定され、シンボルの数が4に設定され、PRBオフセット(第1のPRBオフセットの例)が0に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}に設定されることを知ってもよい。第1の初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅が100個のPRBを含むと仮定する。
【0215】
ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、第1の端末デバイスは、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースに対応するPRBの番号を決定してもよく、すなわち、第1の初期アップリンクBWP内のPUCCHリソースの番号は、
【数74】
である。
【0216】
したがって、この出願では、第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスの指示に基づいて、式(5)又は式(6)を使用してPUCCHリソースのPRBインデックスを決定することを決定してもよい。言い換えると、PUCCHリソースは、第1の初期BWPの上端又は下端に位置することができ、周波数ホッピングは実行されず、それにより、他の端末デバイスのスペクトルリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善する。
【0217】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0218】
さらに、端末デバイスの処理の複雑さは、ネットワークデバイスの指示を使用することにより低減できる。
【0219】
実現方式では、第1の指示情報はオフセットの値セットを示す。
【0220】
プロトコルは、表1とは異なるPUCCH構成情報テーブルを定義してもよい。PUCC構成情報テーブルは、PRBオフセットの2つの列を含み、これらはそれぞれPRBオフセット1及びPRBオフセット2として示されるか、或いは、PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又はPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットと呼ばれてもよい。ネットワークデバイスが、第1の値セット又は第2の値セットを使用してPRBインデックスを決定するように第1の端末デバイスに指示することが指定される。
【0221】
具体的には、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセットと第1の初期アップリンクBWPとの間の周波数位置関係を決定してもよい。PUCCHリソースセットは、第1の端末デバイスのためにネットワークデバイスにより構成されたPUCCHリソースセットであり、第1の初期アップリンクBWPは、第1の端末デバイスのためにネットワークデバイスにより構成された初期アップリンクBWPである。PUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの上端に位置するとき、或いは、PUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に高い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであることを示してもよく、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yである。NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、Yは正の整数である。
【0222】
PUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、或いは、PUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであることを示してもよい。
【0223】
例えば、定義されたPUCCH構成情報テーブルが表2である場合、第2の値セットは、表2における第6列、すなわち、PRBオフセット2でもよく、第1の値セットは、表2における第5列、すなわち、PRBオフセット1である。言い換えると、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースのPRBオフセットがPRBオフセット2であることを示すか、或いは、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースのPRBオフセットがPRBオフセット1であることを示す。すなわち、既存の構成情報テーブルが拡張される場合、オフセットの値セットは16個の要素を含む。
【0224】
PUCCHリソースセット構成情報により示されるPUCCHリソースセットに関する情報は、第1のPRBオフセットを含み、第1のPRBオフセットは、オフセットの値セットに属する。言い換えると、第1のPRBオフセットは、第1の値セット又は第2の値セットに属する。
【0225】
PUCCHリソースセット構成情報及び第1の指示情報は、第1のPRBオフセットを一緒に決定することが理解されるべきである。PUCCH構成情報テーブルにおいて、第1の指示情報は、第1のPRBオフセットを決定するために使用される情報の列を示し、PUCCHリソースセット構成情報は、第1のPRBオフセットを決定するために使用される情報の行を示す。
【0226】
さらに、第1の指示情報がオフセットの値セットを示す場合、第1の端末デバイスは、予め設定された第2の式に従ってPUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。第2の式は、
【数75】
である。
【0227】
式(7)において、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、第1のPRBオフセットは、PUCCHリソースセット構成情報及び第1の指示情報に基づいて決定され、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数76】
は
【数77】
の結果を切り捨てることを表す。
【0228】
PRBインデックスに関連付けられた決定されたPUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりUCIを伝送するために使用される点に留意すべきである。言い換えると、第1の初期アップリンクBWPは、PRBインデックスに関連付けられたPUCCHリソースを含む。PUCCHリソースセット構成情報により示されるPUCCHリソースセットに関する情報は、第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを含む。
【0229】
第1の指示情報は1ビットでもよく、値0及び1はそれぞれ第1の値セット及び第2の値セットを示す。第1の端末デバイスは、第1の指示情報に基づいてオフセットの値セットを決定してもよい。
【0230】
以下では、説明のために例を使用する。PUCCH構成テーブルが表2である例が、説明のためにここで使用されることが理解されるべきである。
【0231】
(1)第1の端末デバイスのPUCCHセットが初期アップリンクBWPの上端に配置されるとネットワークデバイスが決定した場合、第1の指示情報により示されるオフセットの値セットは、PRBオフセット2である。
【0232】
さらに、システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報が、表2においてインデックス3が位置する行に対応する「0011」であることを第1の端末デバイスに指示する。PUCCHリソースセット構成情報に基づいて、第1の端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが1に設定され、第1のシンボルが10に設定され、シンボルの数が4に設定され、PRBオフセット(第1のPRBオフセットの例)がNBWPsize-8に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}に設定されることを知ってもよい。第1の初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅が100個のPRBを含むと仮定する。
【0233】
ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、端末デバイスは、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースに対応するPRBの番号を決定してもよく、すなわち、第1の初期アップリンクBWP内のPUCCHリソースの番号は、
【数78】
である。
【0234】
(2)第1の端末デバイスのPUCCHセットが初期アップリンクBWPの下端に配置されるとネットワークデバイスが決定した場合、第1の指示情報により示されるオフセットの値セットは、PRBオフセット1である。
【0235】
さらに、システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報が、表2においてインデックス3が位置する行に対応する「0011」であることを第1の端末デバイスに指示する。PUCCHリソースセット構成情報に基づいて、第1の端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが1に設定され、第1のシンボルが10に設定され、シンボルの数が4に設定され、PRBオフセット(第1のPRBオフセットの例)が0に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}に設定されることを知ってもよい。第1の初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅が100個のPRBを含むと仮定する。
【0236】
ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、端末デバイスは、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースに対応するPRBの番号を決定してもよく、すなわち、第1の初期アップリンクBWP内のPUCCHリソースの番号は、
【数79】
である。
【0237】
したがって、この出願では、第1の端末デバイスは、ネットワークデバイスの指示に基づいて、第1の値セット又は第2の値セットを使用してPUCCHリソースのPRBインデックスを決定することを決定してもよい。言い換えると、PUCCHリソースは、第1の初期BWPの上端又は下端に位置することができ、周波数ホッピングは実行されず、それにより、他の端末デバイスのスペクトルリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善する。
【0238】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0239】
さらに、端末デバイスの処理の複雑さは、ネットワークデバイスの指示を使用することにより低減できる。
【0240】
第1の指示情報を送信する前に、ネットワークデバイスは、最初に第1の端末デバイスのための初期アップリンクBWPを構成し、初期アップリンクBWPにおいてPUCCHリソースセットを構成することが理解されるべきである。第1の端末デバイスのために構成された初期アップリンクBWPは、第1の初期アップリンクBWPと呼ばれてもよい。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの上端に位置してもよく、この場合、
図7における(A)に示すように、第1の初期アップリンクBWPは、第2の初期アップリンクBWPの上端により近い。代替として、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの下端に位置してもよく、この場合、
図7における(B)に示すように、第1の初期アップリンクBWPは、第2の初期アップリンクBWPの下端により近い。第2の初期アップリンクBWPは、第2の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、第2の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は第1の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい。異なる能力を有する端末デバイスが通信ネットワーク内に共存するとき、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの上端又は下端に配置される。これは、他の端末デバイスのスペクトルリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0241】
この出願では、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの上端に位置し、すなわち、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの終了周波数位置と重複することが更に理解されるべきである。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの下端に位置し、すなわち、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの開始周波数位置と重複する。
【0242】
いくつかの他の実施形態では、この出願における方法はまた、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWP内の相対的に高いか或いは低い周波数位置に位置するとネットワークデバイスが決定したときに使用されてもよい。具体的には、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの相対的に高い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、第1の式が
【数80】
であると更に決定してもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、第1の式が
【数81】
であると決定する。代替として、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの相対的に高い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると更に決定してもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置するとき、ネットワークデバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定する。
【0243】
第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に高い周波数位置に位置することは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの中心周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも高いこととして理解されてもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの終了周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの終了周波数位置よりも低く、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの開始周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも高いこととして理解されてもよいことが理解されるべきである。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置することは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの中心周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも低いこととして理解されてもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの開始周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの開始周波数位置よりも高く、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの終了周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも低いこととして理解されてもよい。
【0244】
可能な実現方式では、PUCCHリソースセット構成情報及び第1の指示情報は、同じ情報で送信されてもよい。例えば、PUCCHリソースセット構成情報及び第1の指示情報の双方が第3の情報で搬送され、第3の情報は、SIB1、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCI、又はマスタ情報ブロックMIBである。
【0245】
任意選択で、第3の情報は、他のSIB情報又は他のシステム情報、例えば、SIB2又はSIB3でもよい。
【0246】
任意選択で、第3の情報は、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅サイズ、周波数位置及び時間領域位置のような情報を示す第1の初期アップリンクBWPの構成情報を更に含んでもよい。
【0247】
任意選択で、PUCCHリソースセット構成情報及び第1の指示情報は、異なる情報で送信されてもよい。例えば、PUCCHリソースセット構成情報は、SIB1で搬送され、第1の指示情報は、MIBで搬送される。
【0248】
第1の指示情報及びPUCCHリソースセット構成情報の送信シーケンスは、この出願では限定されない点に留意すべきである。
【0249】
実現方式では、当該方法は以下を更に含む。ネットワークデバイスは、第2の指示情報を第1の端末デバイスに送信し、第2の指示情報は、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを示す。言い換えると、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースの周波数ホッピングを無効にするように第1の端末デバイスに指示してもよい。このように、リソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善するために、第1の端末デバイスのPUCCHリソースは、初期アップリンクBWPの上端又は下端に近くなってもよい。
【0250】
任意選択で、第2の指示情報は、1ビットを使用することにより示されてもよく、値0及び1は、それぞれ、周波数ホッピングが無効にされていないこと及び周波数ホッピングが無効にされていることを示す。第1の端末デバイスは、第2の指示情報に基づいて、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが存在するか否かを決定してもよい。
【0251】
任意選択で、第1の指示情報はまた、第3の情報で搬送されてもよい。
【0252】
可能な実現方式では、第1の端末デバイスが第1の情報を取得することは以下を含む。第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて第1の情報を決定し、第1の初期アップリンクBWPは、第1の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、第2の初期アップリンクBWPは、第2の端末デバイスによりアップリンク伝送を実行するために使用され、第2の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅は第1の端末デバイスによりサポートされる最大チャネル帯域幅よりも大きい。
【0253】
実現方式では、第1の情報は第1の式を含み、第1の端末デバイスが第1の情報を取得することは以下を含む。第1の端末デバイスは、第1の式を決定する。
【0254】
プロトコルは、第1の端末デバイスによりPRBインデックスを決定するために使用される式#1及び式#2を定義し、第1の端末デバイスが、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて、式#1又は式#2を使用してPRBインデックスを決定することを指定してもよい。
【0255】
具体的には、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きいとき、第1の端末デバイスは、第1の式が式(8)であると決定する。
【数82】
【0256】
第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さいと決定されたとき、第1の端末デバイスは、第1の式が式(9)であると決定する。
【数83】
【0257】
式(8)及び式(9)において、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、NBWPsizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数84】
は
【数85】
の結果を切り捨てることを示す。
【0258】
PRBインデックスに関連付けられた決定されたPUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりUCIを伝送するために使用される点に留意すべきである。言い換えると、第1の初期アップリンクBWPは、PRBインデックスに関連付けられたPUCCHリソースを含む。PUCCHリソースセット構成情報により示されるPUCCHリソースセットに関する情報は、第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを含む。
【0259】
以下では、説明のために例を使用する。PUCCH構成テーブルが表1である例が、説明のためにここで使用されることが理解されるべきである。
【0260】
(1)システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCH周波数ホッピングが無効にされていることを第1の端末デバイスに指示し、別個に以下を指示する。第1の初期アップリンクBWPの開始位置は、100の番号のPRBであり、ここでのPRBの番号は、システム帯域幅内のPRBの番号であり、帯域幅は100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅は100個のPRBを含む。第2の初期アップリンクBWPの開始位置は、0の番号のPRBであり、ここでのPRBの番号は、システム帯域幅内のPRBの番号であり、帯域幅は200個のPRBであり、すなわち、第2の初期アップリンクBWPの帯域幅は200個のPRBを含む。第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が150の番号のPRBであり、第2の初期アップリンクBWPの中心周波数が100の番号のPRBであると決定する。したがって、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きいと決定し、第1の式が
【数86】
であると決定する。
【0261】
さらに、システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報が、表1においてインデックス3が位置する行に対応する「0011」であることを第1の端末デバイスに指示する。PUCCHリソースセット構成情報に基づいて、第1の端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが1に設定され、第1のシンボルが10に設定され、シンボルの数が4に設定され、PRBオフセット(第1のPRBオフセットの例)が0に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}に設定されることを知ってもよい。第1の初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅が100個のPRBを含むと仮定する。
【0262】
ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、第1の端末デバイスは、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースに対応するPRBの番号を決定してもよく、すなわち、第1の初期アップリンクBWP内のPUCCHリソースの番号は、
【数87】
である。
【0263】
(2)システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCH周波数ホッピングが無効にされていることを第1の端末デバイスに指示し、別個に以下を指示する。第1の初期アップリンクBWPの開始位置は、0の番号のPRBであり、ここでのPRBの番号は、システム帯域幅内のPRBの番号であり、帯域幅は100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅は100個のPRBを含む。第2の初期アップリンクBWPの開始位置は、0の番号のPRBであり、ここでのPRBの番号は、システム帯域幅内のPRBの番号であり、帯域幅は200個のPRBであり、すなわち、第2の初期アップリンクBWPの帯域幅は200個のPRBを含む。第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が50の番号のPRBであり、第2の初期アップリンクBWPの中心周波数が100の番号のPRBであると決定する。したがって、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さいと決定し、第1の式が
【数88】
であると決定する。
【0264】
さらに、システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報が、表1においてインデックス3が位置する行に対応する「0011」であることを指示する。PUCCHリソースセット構成情報に基づいて、第1の端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが1に設定され、第1のシンボルが10に設定され、シンボルの数が4に設定され、PRBオフセット(第1のPRBオフセットの例)が0に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}に設定されることを知ってもよい。第1の初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅が100個のPRBを含むと仮定する。
【0265】
ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、第1の端末デバイスは、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースに対応するPRBの番号を決定してもよく、すなわち、第1の初期アップリンクBWP内のPUCCHリソースの番号は、
【数89】
である。
【0266】
したがって、この出願では、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて、式(8)又は式(9)を使用してPUCCHリソースのPRBインデックスを決定することを決定してもよい。言い換えると、PUCCHリソースは、第1の初期BWPの上端又は下端に位置することができ、周波数ホッピングは実行されず、それにより、他の端末デバイスのスペクトルリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善する。
【0267】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0268】
さらに、この方式では更なる指示は必要とされず、シグナリングオーバーヘッドが低減できる。
【0269】
実現方式では、第1の情報はオフセットの値セットを含み、第1の端末デバイスが第1の情報を決定することは以下を含む。第1の端末デバイスは、オフセットの値セットを決定する。
【0270】
プロトコルは、表1とは異なるPUCCH構成情報テーブルを定義してもよい。PUCC構成情報テーブルは、PRBオフセットの2つの列を含み、これらはそれぞれPRBオフセット1及びPRBオフセット2として示されるか、或いは、PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又はPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットと呼ばれてもよい。ネットワークデバイスが、第1の値セット又は第2の値セットを使用してPRBインデックスを決定するように第1の端末デバイスに指示することが指定される。
【0271】
具体的には、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きいとき、第1の端末デバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットであると決定し、第2の値セットにおけるPRBオフセットの値はNBWPsize-Yである。NBWPsize-は第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、Yは正の整数である。
【0272】
第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さいと決定されたとき、第1の端末デバイスは、オフセットの値セットがPUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セットであると決定する。
【0273】
例えば、定義されたPUCCH構成情報テーブルが表2である場合、第2の値セットは、表2における第6列、すなわち、PRBオフセット2でもよく、第1の値セットは、表2における第5列、すなわち、PRBオフセット1である。言い換えると、第1の端末デバイスは、PUCCHリソースのPRBオフセットがPRBオフセット2であると決定するか、或いは、第1の端末デバイスは、PUCCHリソースのPRBオフセットがPRBオフセット1であると決定してもよい。すなわち、既存の構成情報テーブルが拡張される場合、オフセットの値セットは16個の要素を含む。
【0274】
PUCCHリソースセット構成情報により示されるPUCCHリソースセットに関する情報は、第1のPRBオフセットを含み、第1のPRBオフセットは、オフセットの値セットに属する。言い換えると、第1のPRBオフセットは、第1の値セット又は第2の値セットに属する。
【0275】
第1のPRBオフセットは、PUCCHリソースセット構成情報、及び第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係を使用することにより決定されることが理解されるべきである。PUCCH構成情報テーブルにおいて、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて、第1のPRBオフセットを決定するためにどの列の情報が使用されるかを決定し、PUCCHリソースセット構成情報は、第1のPRBオフセットを決定するためにどの行の情報が使用されるかを示す。
【0276】
さらに、第1の情報がオフセットの値セットを含む場合、第1の端末デバイスは、予め設定された第2の式に従ってPUCCHリソースのPRBインデックスを決定してもよい。第2の式は、
【数90】
である。
【0277】
式(10)において、XはPUCCHリソースのPRBインデックスであり、RBBWPoffsetはPUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、第1のPRBオフセットは、PUCCHリソースセット構成情報、及び第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて決定され、rPUCCHはPUCCHリソースインデックスであり、NCSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数91】
は
【数92】
の結果を切り捨てることを表す。
【0278】
PRBインデックスに関連付けられた決定されたPUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりUCIを伝送するために使用される点に留意すべきである。言い換えると、第1の初期アップリンクBWPは、PRBインデックスに関連付けられたPUCCHリソースを含む。PUCCHリソースセット構成情報により示されるPUCCHリソースセットに関する情報は、第1のPRBオフセット及び初期サイクリックシフトインデックスのセットを含む。
【0279】
以下では、説明のために例が使用される。PUCCH構成テーブルが表2である例が、説明のためにここで使用されることが理解されるべきである。
【0280】
(1)システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCH周波数ホッピングが無効にされていることを第1の端末デバイスに指示し、別個に以下を指示する。第1の初期アップリンクBWPの開始位置は、100の番号のPRBであり、ここでのPRBの番号は、システム帯域幅内のPRBの番号であり、帯域幅は100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅は100個のPRBを含む。第2の初期アップリンクBWPの開始位置は、0の番号のPRBであり、ここでのPRBの番号は、システム帯域幅内のPRBの番号であり、帯域幅は200個のPRBであり、すなわち、第2の初期アップリンクBWPの帯域幅は200個のPRBを含む。第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が150の番号のPRBであり、第2の初期アップリンクBWPの中心周波数が100の番号のPRBであると決定する。したがって、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きいと決定し、オフセットの値セットがPRBオフセット2であると決定する。
【0281】
さらに、システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報が、表2においてインデックス3が位置する行に対応する「0011」であることを第1の端末デバイスに指示する。PUCCHリソースセット構成情報に基づいて、第1の端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが1に設定され、第1のシンボルが10に設定され、シンボルの数が4に設定され、PRBオフセット(第1のPRBオフセットの例)がNBWPsize-8に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}に設定されることを知ってもよい。第1の初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅が100個のPRBを含むと仮定する。
【0282】
ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、第1の端末デバイスは、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースに対応するPRBの番号を決定してもよく、すなわち、第1の初期アップリンクBWP内のPUCCHリソースの番号は、
【数93】
である。
【0283】
(2)システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCH周波数ホッピングが無効にされていることを第1の端末デバイスに指示し、別個に以下を指示する。第1の初期アップリンクBWPの開始位置は、0の番号のPRBであり、ここでのPRBの番号は、システム帯域幅内のPRBの番号であり、帯域幅は100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅は100個のPRBを含む。第2の初期アップリンクBWPの開始位置は、0の番号のPRBであり、ここでのPRBの番号は、システム帯域幅内のPRBの番号であり、帯域幅は200個のPRBであり、すなわち、第2の初期アップリンクBWPの帯域幅は200個のPRBを含む。第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が50の番号のPRBであり、第2の初期アップリンクBWPの中心周波数が100の番号のPRBであると決定する。したがって、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数が第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さいと決定し、オフセットの値セットがPRBオフセット1であると決定する。
【0284】
さらに、システム情報において、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースセット構成情報が、表2においてインデックス3が位置する行に対応する「0011」であることを第1の端末デバイスに指示する。PUCCHリソースセット構成情報に基づいて、第1の端末デバイスは、初期アップリンクBWPにおいて、PUCCHフォーマットが1に設定され、第1のシンボルが10に設定され、シンボルの数が4に設定され、PRBオフセット(第1のPRBオフセットの例)が0に設定され、初期サイクリックシフトインデックスのセットが{0,6}に設定されることを知ってもよい。第1の初期アップリンクBWPの幅が100個のPRBであり、すなわち、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅が100個のPRBを含むと仮定する。
【0285】
ネットワークデバイスがランダムアクセスプロセスにおいてMsg4を端末デバイスに送信する場合、rPUCCH=3がスケジューリングDCIで示される。この場合、端末デバイスは、Msg4をフィードバックするために使用されるPUCCHリソースに対応するPRBの番号を決定してもよく、すなわち、第1の初期アップリンクBWP内のPUCCHリソースの番号は、
【数94】
である。
【0286】
したがって、この出願では、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて、第1の値セット又は第2の値セットを使用してPUCCHリソースのPRBインデックスを決定することを決定してもよい。言い換えると、PUCCHリソースは、第1の初期BWPの上端又は下端に位置することができ、周波数ホッピングは実行されず、それにより、他の端末デバイスのスペクトルリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善する。
【0287】
さらに、この出願のこの実施形態では、端末デバイスの伝送レートを改善するために、より大きい連続帯域幅が通常端末デバイスのために構成できる。
【0288】
さらに、端末デバイスの処理の複雑さは、ネットワークデバイスの指示を使用することにより低減できる。
【0289】
第1の端末デバイスがPRBインデックスを決定する前に、ネットワークデバイスは、最初に第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスのために初期アップリンクBWPを別々に構成し、初期アップリンクBWPにおいてPUCCHリソースセットを構成することが理解されるべきである。第1の端末デバイスのために構成された初期アップリンクBWPは、第1の初期アップリンクBWPと呼ばれてもよく、第2の端末デバイスのために構成された初期アップリンクBWPは、第2の初期アップリンクBWPと呼ばれてもよい。第1の初期アップリンクBWP及び第2の初期アップリンクBWPは、システム情報を使用することにより構成される。システム情報を取得した後に、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWP及び第2の初期アップリンクBWPの周波数位置を決定してもよい。さらに、第1の端末デバイスは、第1の初期アップリンクBWPの周波数位置に基づいて第1の初期アップリンクBWPの中心周波数を決定し、第2の初期アップリンクBWPの周波数位置に基づいて第2の初期アップリンクBWPの中心周波数を決定する。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの上端に位置してもよい。この場合、
図8における(A)に示すように、第1の初期アップリンクBWPは、第2の初期アップリンクBWPの上端により近く、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数は第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも大きい。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの下端に位置してもよい。この場合、
図8における(B)に示すように、第1の初期アップリンクBWPは、第2の初期アップリンクBWPの下端により近く、第1の初期アップリンクBWPの中心周波数は第2の初期アップリンクBWPの中心周波数よりも小さい。異なる能力を有する端末デバイスが通信ネットワーク内に共存するとき、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットは、第1の初期アップリンクBWPの上端又は下端に配置される。これは、他の端末デバイスのスペクトルリソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善できる。
【0290】
可能な実現方式では、PUCCHリソースセット構成情報及び初期アップリンクBWPの構成情報は、同じ情報で送信されてもよい。例えば、PUCCHリソースセット構成情報及び初期アップリンクBWPの構成情報の双方が第3の情報で搬送され、第3の情報は、SIB1、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報DCI、又はマスタ情報ブロックMIBである。初期アップリンクBWPの構成情報は、第1の初期アップリンクBWPの構成情報及び第2の初期アップリンクBWPの構成情報を含む。第1の初期アップリンクBWPの構成情報は、第1の初期アップリンクBWPの帯域幅サイズ、周波数位置及び時間領域位置のような情報を示す。第2の初期アップリンクBWPの構成情報は、第2の初期アップリンクBWPの帯域幅サイズ、周波数位置及び時間領域位置のような情報を示す。
【0291】
任意選択で、第3の情報は、他のSIB情報又は他のシステム情報、例えば、SIB2又はSIB3でもよい。
【0292】
実現方式では、当該方法は以下を更に含む。ネットワークデバイスは、第2の指示情報を第1の端末デバイスに送信し、第2の指示情報は、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを示す。言い換えると、ネットワークデバイスは、PUCCHリソースの周波数ホッピングを無効にするように第1の端末デバイスに指示してもよい。このように、リソースフラグメンテーションを回避し、リソース利用率を改善するために、第1の端末デバイスのPUCCHリソースは、初期アップリンクBWPの上端又は下端に近くなってもよい。さらに、PUCCHリソース周波数ホッピングが無効にされることをネットワークデバイスが示す場合、第1の端末デバイスは、デフォルトで、この場合には第1の初期アップリンク帯域幅部分BWPの中心周波数と第2の初期アップリンクBWPの中心周波数との間の値関係に基づいて第1の情報を決定してもよい。言い換えると、PUCCHリソース周波数ホッピングが無効にされることをネットワークデバイスが示すことは、第1の端末デバイスが第1の情報を確認応答するための暗黙的な指示として使用されてもよい。
【0293】
任意選択で、第2の指示情報は、1ビットを使用することにより示されてもよく、値0及び1は、それぞれ、周波数ホッピングが無効にされていないこと及び周波数ホッピングが無効にされていることを示す。第1の端末デバイスは、第2の指示情報に基づいて、PUCCHリソース上で周波数ホッピングが存在するか否かを決定してもよい。
【0294】
任意選択で、第2の指示情報はまた、第3の情報で搬送されてもよい。
【0295】
可能な実現方式では、S430の後に、方法400は以下を更に含む。S402:第1の端末デバイスは、PRBインデックスに関連付けられたリソース上でアップリンク制御情報UCIを伝送する。
【0296】
可能な実現方式では、第1の端末デバイスは第1のタイプの端末デバイスであり、第2の端末デバイスは第2のタイプの端末デバイスである。
【0297】
任意選択で、第1の端末デバイスは簡易端末デバイスであり、第2の端末デバイスは通常端末デバイスである。
【0298】
この出願では、第1の初期アップリンクBWPは、キャリアの一方側に構成され、PUCCH周波数ホッピングは無効にされ、それにより、第1の端末デバイス及び第2の端末デバイスのPUCCHリソースが双方ともキャリアの両側に位置するようにする点に留意すべきである。これは、リソースフラグメンテーション問題を回避する。例えば、
図7における(A)において、ネットワークデバイスは、第2の初期アップリンクBWPの一方側に第1の初期アップリンクBWPを構成し、より高い周波数に近い位置に第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットを構成する。このように、システム内の全てのPUCCHリソースセットは、キャリアの両側に位置し、2つのPUCCHリソースセットの間の領域は連続する。これは、リソースフラグメンテーション問題を回避する。
【0299】
第1の初期アップリンクBWPが第1の端末デバイスのために構成され、第1の端末デバイスのPUCCHリソース周波数ホッピングが無効にされた後に、現在のPUCCHリソースセット指示方式及び現在のPUCCHリソース指示方式は使用されない点に更に留意すべきである。この出願における方法によれば、周波数ホッピングのないPUCCHリソースが指示でき、周波数ホッピングを有するシナリオが互換性があり、したがって、適用範囲がより広い。
【0300】
さらに、この出願の解決策においてリソースフラグメンテーションが回避された後に、ネットワークデバイスのリソーススケジューリングに対する制限も低減できる。
【0301】
上記は、
図1~
図8を参照して、この出願の実施形態における通信方法において提供される技術的解決策を詳細に記載している。以下に、
図9~
図11を参照して、この出願の実施形態において提供される通信装置について説明する。
【0302】
図9は、この出願の実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
図9に示すように、装置600は、第1の端末デバイスでもよく、或いは、第1の端末デバイス内に構成されたコンポーネント(例えば、ユニット、モジュール、チップ又はチップシステム)でもよい。装置600は、トランシーバユニット610と処理ユニット620とを含んでもよい。
【0303】
トランシーバユニット610は、上記の方法の実施形態における第1の端末デバイスの側で受信及び送信関連動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット610は、第2の情報を受信するように構成され、第2の情報は物理アップリンク制御チャネルPUCCHリソースインデックスを含む。
【0304】
処理ユニット620は、上記の方法の実施形態における端末デバイスの側で処理関連動作を実行するように構成される。例えば、処理ユニット620は、第1の情報及びPUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するように構成され、PUCCHリソースは、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される。
【0305】
処理ユニット620及びトランシーバユニット610は、方法400において第1の端末デバイスにより実現されるいずれかの他のステップ、動作及び/又は機能を更に別々に実行してもよいことが理解されるべきである。各ユニットにより上記の対応するステップを実行する具体的なプロセスは、上記の方法の実施形態において詳細に記載されている。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
【0306】
ここでの装置600は、機能ユニットの形式で具現化されることが理解されるべきである。ここでの「ユニット」という用語は、ASIC、電子回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するように構成されたプロセッサ(例えば、共有プロセッサ、専用プロセッサ又はプロセッサグループ)、メモリ、複合論理回路、及び/又は記載の機能をサポートする他の適切なコンポーネントでもよい。任意選択の例では、装置600は、具体的には、上記の方法400の実施形態における端末デバイスでもよく、装置600は、上記の方法400の実施形態における端末デバイスに対応する手順及び/又はステップを実行するように構成されてもよいことを、当業者は理解し得る。繰り返しを回避するために、詳細はここでは再び説明しない。
【0307】
実現方式では、トランシーバユニット610は、受信ユニット611及び送信ユニット612を含んでもよいことが更に理解されるべきである。受信ユニット611は、トランシーバユニット610における受信機能を実行し、例えば、ネットワークデバイスから第2の情報を受信するように構成される。送信ユニット612は、トランシーバユニット610おける送信機能を実行し、例えば、UCIをネットワークデバイスに送信するように構成される。
【0308】
図10は、この出願の実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
図10に示すように、装置700は、ネットワークデバイスでもよく、或いは、ネットワークデバイス内に構成されたコンポーネント(例えば、ユニット、モジュール、チップ又はチップシステム)でもよい。装置700は、トランシーバユニット710とを含む。
【0309】
トランシーバユニット710は、上記の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの側で受信及び送信関連動作を実行するように構成される。例えば、トランシーバユニット710は、第3の情報を端末デバイスに送信するように構成され、第3の情報は第1の指示情報を含み、第1の指示情報は第1の式又はオフセットの値セットを示し、第1の式又はオフセットの値セットは、物理リソースブロックPRBインデックスを決定するために使用される。
【0310】
任意選択で、当該装置は、処理ユニット720を更に含んでもよい。処理ユニット720は、上記の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの側で処理関連動作を実行するように構成される。例えば、処理ユニット720は、第1の式が式(5)又は式(6)であると決定するように構成される。
【0311】
処理ユニット720及びトランシーバユニット710は、方法400においてネットワークデバイスにより実現されるいずれかの他のステップ、動作及び/又は機能を更に別々に実行してもよいことが理解されるべきである。各ユニットにより上記の対応するステップを実行する具体的なプロセスは、上記の方法の実施形態において詳細に記載されている。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
【0312】
ここでの装置700は、機能ユニットの形式で具現化されることが理解されるべきである。ここでの「ユニット」という用語は、ASIC、電子回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するように構成されたプロセッサ(例えば、共有プロセッサ、専用プロセッサ又はプロセッサグループ)、メモリ、複合論理回路、及び/又は記載の機能をサポートする他の適切なコンポーネントでもよい。任意選択の例では、装置700は、具体的には、上記の方法400の実施形態におけるネットワークデバイスでもよく、装置700は、上記の方法400の実施形態におけるネットワークデバイスに対応する手順及び/又はステップを実行するように構成されてもよいことを、当業者は理解し得る。繰り返しを回避するために、詳細はここでは再び説明しない。
【0313】
実現方式では、トランシーバユニット710は、受信ユニット711及び送信ユニット712を含んでもよいことが更に理解されるべきである。受信ユニット711は、トランシーバユニット710における受信機能を実行し、例えば、UCIを受信するように構成される。送信ユニット712は、トランシーバユニット710における送信機能を実行し、例えば、第3の情報及び第2の情報を端末デバイスに送信するように構成される。
【0314】
図11は、この出願の実施形態による通信装置800の構造のブロック図である。
図11に示すように、装置800は、プロセッサ810、メモリ820及びトランシーバ830を含む。プロセッサ810は、メモリ820に結合され、メモリ820に記憶された命令を実行して、信号を送信するように及び/又は信号を受信するようにトランシーバ830を制御するように構成される。
【0315】
プロセッサ810及びメモリ820は、1つの処理装置に統合されてもよいことが理解されるべきである。プロセッサ810は、メモリ820に記憶されたプログラムコードを実行して、上記の機能を実現するように構成される。具体的な実現方式の中で、メモリ820は、プロセッサ810に統合されてもよく、或いは、プロセッサ810とは独立してもよい。プロセッサ810は、代替として、上記の通信装置における各処理ユニットに対応してもよく、トランシーバ830は、上記の通信装置における各受信ユニット及び各送信ユニットに対応してもよいことが理解されるべきである。
【0316】
トランシーバ830は、受信機(或いは受信マシンと呼ばれる)と送信機(或いは送信マシンと呼ばれる)とを含んでもよいことが更に理解されるべきである。トランシーバは、アンテナを更に含んでもよい。1つ以上のアンテナが存在してもよい。トランシーバは、さらに、通信インタフェース又はインタフェース回路でもよい。
【0317】
具体的には、通信装置800は、この出願の実施形態による方法400における第1の端末デバイス、又は方法400におけるネットワークデバイスに対応してもよい。ユニットが上記の対応するステップを実行する具体的なプロセスは、上記の方法の実施形態において詳細に記載されていることが理解されるべきである。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明しない。
【0318】
通信装置800がチップであるとき、チップは、トランシーバユニットと処理ユニットとを含む。トランシーバユニットは、入出力回路又は通信インタフェースでもよい。処理ユニットは、プロセッサ、マイクロプロセッサ又はチップ上に集積された集積回路でもよい。
【0319】
可能な設計では、装置800は、チップ装置と置き換えられてもよく、例えば、装置において使用され得る通信チップでもよく、装置におけるプロセッサ810の関連機能を実現するように構成される。チップ装置は、フィールドプログラマブルゲートアレイ、専用集積チップ、システムチップ、中央処理装置、ネットワークプロセッサ、デジタル信号処理回路、マイクロコントローラ、プログラム可能コントローラ、又は関連する機能を実現するための他の集積チップでもよい。任意選択で、チップは、プログラムコードを記憶するように構成された1つ以上のメモリを含んでもよい。コードが実行されたとき、プロセッサは対応する機能を実現することが可能になる。
【0320】
任意選択で、上記の実施形態におけるメモリ及びプロセッサは、互いに物理的に独立したユニットでもよく、或いは、メモリはまた、プロセッサと統合されてもよい。
【0321】
この出願は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読媒体を更に提供する。コンピュータプログラムがコンピュータにより実行されたとき、上記の方法の実施形態のいずれか1つの機能が実現される。
【0322】
この出願は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータにより実行されたとき、上記の方法の実施形態のいずれか1つの機能が実現される。
【0323】
この出願は、システムを更に提供する。システムは、上記の1つ以上の端末デバイスと、1つ以上のネットワークデバイスとを含む。
【0324】
上記の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせを使用することにより実現されてもよい。ソフトウェアが上記の実施形態を実現するために使用されるとき、上記の実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上にロードされて実行されたとき、この出願の上記の実施形態による手順又は機能が全て或いは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能装置でもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、或いは、コンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者回線(digital subscriber line, DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線又はマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するデータ記憶デバイス、例えば、サーバ若しくはデータセンタでもよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc, DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD))等でもよい。
【0325】
この出願の実施形態では、「例」又は「例えば」のような単語は、例、例示又は説明を与えることを表すために使用される。この出願において「例」として記載されるいずれかの実施形態又は設計解決策は、他の実施形態又は設計解決策よりも好ましいこと又はより多くの利点を有することとして説明されるべきではない。厳密には、「例」という用語は、概念を具体的な方式で提示するために使用される。
【0326】
この明細書の全体を通じて言及される「実施形態」は、実施形態に関連する特定の特徴、構造又は特性がこの出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することが理解されるべきである。したがって、全体の明細書における実施形態は、必ずしも同じ実施形態を示すとは限らない。さらに、これらの特定の特徴、構造又は特性は、いずれかの適切な方式を使用することにより、1つ以上の実施形態において組み合わされてもよい。
【0327】
上記のプロセスのシーケンス番号は、この出願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに従って決定されるべきであり、この出願の実施形態の実現プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。この出願における全てのノード及びメッセージの名前は、この出願における説明を容易にするために設定された名前にすぎず、実際のネットワークでは異なってもよい。全てのノード及びメッセージの名前がこの出願において限定されることが理解されるべきである。逆に、この出願において使用されるノード又はメッセージの機能と同一又は同様の機能を有するいずれかの名前は、この出願における方法又は等価置換と考えられ、この出願の保護範囲内に入る。
【0328】
この出願において、「とき」及び「場合」は、UE又は基地局が、目的の状況において対応する処理を実行することを意味するが、時間に関する如何なる限定も構成せず、UE又は基地局が、実現方式の中で決定動作を実行することを必要とせず、他の限定も意味しないことが更に理解されるべきである。
【0329】
この出願の実施形態では、「予め設定する」、「予め構成する」等は、対応するコード又はテーブルをデバイス(例えば、端末デバイス)に予め記憶することにより、或いは、関連情報を示し得る他の方式で実現されてもよい点に留意すべきである。「予め設定する」、「予め構成する」等の具体的な実現方式はこの出願では限定されず、例えば、この出願の実施形態における予め設定された規則又は予め設定された定数である。
【0330】
さらに、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、この明細書では互換的に使用されてもよい。この明細書における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを記述するための関連付け関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、A及びBの双方が存在すること、並びにBのみが存在することを表してもよい。
【0331】
この明細書における「…のうち少なくとも1つ」という用語は、列挙された項目の全て又はいずれかの組み合わせを表す。例えば、「A、B及びCのうち少なくとも1つ」は、以下の6つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、Cのみが存在すること、A及びBの双方が存在すること、B及びCの双方が存在すること、並びにA、B及びCの全てが存在することを表してもよい。この明細書において、「少なくとも1つ」は1つ以上を示す。「複数」は2つ以上を意味する。
【0332】
この出願の実施形態では、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられ、BがAに基づいて決定されてもよいことを示すことが理解されるべきである。しかし、Aに基づいてBを決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味しないことが更に理解されるべきである。「含む」、「有する」という用語及びこれらの変形は全て、他の方式で特に強調されない限り、「含むが、それに限定されない」ことを意味する。
【0333】
この出願の実施形態では、「第1」、「第2」、及び様々な数値は、単に説明を容易にするために区別するために使用されており、この出願の実施形態の範囲を限定するために使用されないことが更に理解されるべきである。例えば、異なる指示情報が区別される。
【0334】
当業者は、この明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよいことを認識し得る。機能がハードウェア方式で実行されるかソフトウェア方式で実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計制約条件に依存する。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用し得るが、実現方式がこの出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0335】
説明の便宜上及び簡潔な説明の目的で、上記のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者により明確に理解され得る。詳細はここでは再び説明しない。
【0336】
この出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載の装置の実施形態は、単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理的な機能分割であり、実際の実現方式の中では他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わされてもよく或いは他のシステムに統合されてもよく、或いは、いくつかの特徴は無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。さらに、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することにより実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的又は他の形式で実現されてもよい。
【0337】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個でもよく或いは別個でなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットでもよく或いは物理的なユニットでなくてもよく、1つの場所に位置してもよく、或いは、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0338】
さらに、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、或いは、ユニットのそれぞれは、物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0339】
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、この出願の技術的解決策は本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形式で実現されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスでもよい)に、この出願の実施形態において記載された方法のステップの全部又は一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、磁気ディクス又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0340】
上記の説明は、単にこの出願の特定の実施形態であり、この出願の保護範囲を限定することを意図していない。この出願において開示される技術的範囲内で当業者により容易に考え出される如何なる変形又は置換も、この出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1の
式を取得するステップであり
、前記第1の
式は、物理リソースブロック(PRB)インデックスを決定するために使用される、ステップと、
第2の情報を受信するステップであり、前記第2の情報は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインデックスを含む、ステップと、
前記第1の
式及び前記PUCCHリソースインデックスに基づいて、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するステップであり、前記PUCCHリソースは
、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
第3の情報を受信するステップであり、前記第3の情報は第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は前記第1の
式を示す、ステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスを決定するために使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の式は
【数1】
であり、Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、N
BWP
sizeは第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RB
BWP
offsetは前記PUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、r
PUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、N
CSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数2】
は
【数3】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み
、PUCCHリソースセット構成情報は前記第1のPRBオフセット及び前記初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の指示情報は第1の値であり、前記第1の式は
【数4】
であるか、或いは、前記第1の指示情報は第2の値であり、前記第1の式は
【数5】
である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分(BWP)の上端に位置するとき、前記第1の式が
【数6】
であると決定するステップ、又は
前記第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき、前記第1の式が
【数7】
であると決定するステップ
を更に含み、
Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、N
BWP
size
は前記第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RB
BWP
offset
は前記PUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、r
PUCCH
は前記PUCCHリソースインデックスであり、N
CS
は初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数8】
は
【数9】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は前記第1のPRBオフセット及び前記初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第3の情報は、システム情報ブロック1(SIB1)、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)、又はマスタ情報ブロック(MIB)である、請求項2
又は3に記載の方法。
【請求項8】
前記第3の情報は、前記PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す、請求項2
又は3に記載の方法。
【請求項9】
前記PRBインデックスに関連付けられたリソース上で前記アップリンク制御情報を伝送するステップを更に含む、請求項1乃至
3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の端末デバイスは簡易端末デバイスである、請求項1乃至
3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
通信方法であって、
第3の情報
を送信するステップであり、前記第3の情報は第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は第1の
式を示し、前記第1の
式は、物理リソースブロック(PRB)インデックスを決定するために使用されるステップと、
第2の情報
を送信するステップであり、前記第2の情報は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインデックスを含み、第1の
式及び前記PUCCHリソースインデックスは、PUCCHリソースのPRBインデックスを決定するために使用され、前記PUCCHリソースは
、第1の端末デバイスによりアップリンク制御情報を伝送するために使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項12】
前記第3の情報はPUCCHリソースセット構成情報を更に含み、前記PUCCHリソースセット構成情報は、前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスを決定するために使用される、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の式は
【数10】
であり、Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、N
BWP
size
は第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RB
BWP
offset
は前記PUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、r
PUCCH
は前記PUCCHリソースインデックスであり、N
CS
は初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数11】
は
【数12】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み、PUCCHリソースセット構成情報は前記第1のPRBオフセット及び前記初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の指示情報は第1の値であり、前記第1の式は
【数13】
であるか、或いは、前記第1の指示情報は第2の値であり、前記第1の式は
【数14】
である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンク帯域幅部分(BWP)の上端に位置するとき
、前記第1の式が
【数15】
であると決定するステップ、又は
前記第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの下端に位置するとき
、前記第1の式が
【数16】
であると決定するステップ
を更に含み、
Xは前記PUCCHリソースの前記PRBインデックスであり、N
BWP
sizeは前記第1の初期アップリンクBWPの帯域幅に含まれるPRBの数であり、RB
BWP
offsetは前記PUCCHリソースの第1のPRBオフセットであり、r
PUCCHは前記PUCCHリソースインデックスであり、N
CSは初期サイクリックシフトインデックスのセット内の要素の数であり、
【数17】
は
【数18】
の結果を切り捨てることを示し、前記第1の初期アップリンクBWPは前記PUCCHリソースを含み
、PUCCHリソースセット構成情報は前記第1のPRBオフセット及び前記初期サイクリックシフトインデックスのセットを示す、請求項
11又は12に記載の方法。
【請求項16】
前記第3の情報は、システム情報ブロック1(SIB1)、SIB1をスケジューリングするためのダウンリンク制御情報(DCI)、又はマスタ情報ブロック(MIB)である、請求項
11又は12に記載の方法。
【請求項17】
前記第3の情報は、前記PUCCHリソース上で周波数ホッピングが実行されないことを更に示す、請求項
11又は12に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の端末デバイスは簡易端末デバイスである、請求項
11又は12に記載の方法。
【請求項19】
請求項
1に記載の方法のステップを実行するように構成され
た通信装置。
【請求項20】
請求項11に記載の方法のステップを実行するように構成された通信装置。
【請求項21】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは、請求項
1に記載の方法を実行するように構成される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムは、請求項11に記載の方法を実行するように構成される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
コンピュータプログラ
ムであって、
当該コンピュータプログラ
ムがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項
1に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラ
ム。
【請求項24】
コンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項11に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に高い周波数位置に位置することは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの中心周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも高いこととして理解されてもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの終了周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの終了周波数位置よりも低く、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの開始周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも高いこととして理解されてもよいことが更に理解されるべきである。第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットが第1の初期アップリンクBWPの相対的に低い周波数位置に位置することは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの中心周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの中心周波数位置よりも低いこととして理解されてもよく、或いは、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの開始周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの開始周波数位置よりも高く、第1の端末デバイスのPUCCHリソースセットの終了周波数位置が第1の初期アップリンクBWPの終了周波数位置よりも低いこととして理解されてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0083】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。当該装置は、ネットワークデバイスでもよく、或いは、ネットワークデバイス内に配置されたチップ又は回路でもよい。これは、この出願では限定されない。以下では、説明のために、当該装置がネットワークデバイスである例を使用する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0133
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0133】
ワイヤレス通信システムの物理層伝送プロトコルでは、ワイヤレス通信のための時間周波数リソースは、異なるタイプの情報を伝送するための異なるチャネルに分割される。例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH)は、ダウンリンクデータを伝送するために使用され、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)は、ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)を伝送するために使用され、物理アップリンク
共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)は、アップリンクデータを伝送するために使用され、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)は、アップリンク制御情報(uplink control information, UCI)を伝送するために使用される。UCIは、チャネル状態情報(channel state information, CSI)、ダウンリンクデータに対する肯定応答(Acknowledgement, ACK)又は否定応答(negative acknowledgement, NACK)、アップリンクスケジューリング要求(scheduling request, SR)等を含む。端末デバイスがUCIを送信するとき、ネットワークデバイスは、端末デバイスにより具体的に使用されるPUCCHリソースを事前に構成又は指示し、それにより、端末デバイスは、UCIが送信されるスロット(slot)、物理リソースブロック(physical resource block, PRB)又はサイクリックシフト(cyclic shift, CS)を知るようにする。PRBは、NRシステムのための帯域幅単位である。
図2は、PUCCHリソースの構成及び使用を説明するための例として使用される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0182
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0182】
例えば、簡易端末デバイスは、ウェアラブルデバイス(wearable device)、産業用ワイヤレスセンサ(industrial wireless sensor)及びビデオ監視(video surveillance)デバイスでもよい。この出願では、簡易端末デバイスに加えて、他のNR端末デバイスは、通常(normal)端末デバイス又はレガシー(legacy)端末デバイス、例えば、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband, eMBB)端末デバイス又は超高信頼低遅延通信(Ultra-reliable low-latency communication, URLLC)端末デバイスと呼ばれてもよい。簡易端末デバイスは、多くの通信シナリオの要件を満たすことができ、複雑さ及びコストが大幅に低減される。したがって、いくつかの産業分野において幅広い要件が存在する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0190
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0190】
ネットワークデバイスが、UCIを伝送することを端末デバイスに要求する必要があるとき、ネットワークデバイスは、第2の情報、すなわち、UCIを伝送するために使用されるPUCCHリソースのインデックスを端末デバイスに送信してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、DCIにおいて第2の情報を搬送してもよい。PUCCHリソースインデックスはまた、PUCCHリソース指示情報とも呼ばれてもよく、PUCCHリソースセット内のPUCCHリソースのインデックスを示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0220
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0220】
プロトコルは、表1とは異なるPUCCH構成情報テーブルを定義してもよい。PUCCH構成情報テーブルは、PRBオフセットの2つの列を含み、これらはそれぞれPRBオフセット1及びPRBオフセット2として示されるか、或いは、PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又はPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットと呼ばれてもよい。ネットワークデバイスが、第1の値セット又は第2の値セットを使用してPRBインデックスを決定するように第1の端末デバイスに指示することが指定される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0270
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0270】
プロトコルは、表1とは異なるPUCCH構成情報テーブルを定義してもよい。PUCCH構成情報テーブルは、PRBオフセットの2つの列を含み、これらはそれぞれPRBオフセット1及びPRBオフセット2として示されるか、或いは、PUCCHリソースのPRBオフセットの第1の値セット、又はPUCCHリソースのPRBオフセットの第2の値セットと呼ばれてもよい。ネットワークデバイスが、第1の値セット又は第2の値セットを使用してPRBインデックスを決定するように第1の端末デバイスに指示することが指定される。
【国際調査報告】