(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】給与管理装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20241001BHJP
G06Q 10/1091 20230101ALI20241001BHJP
【FI】
G06Q40/12 420
G06Q10/1091
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516781
(86)(22)【出願日】2022-09-15
(85)【翻訳文提出日】2024-03-13
(86)【国際出願番号】 KR2022013758
(87)【国際公開番号】W WO2023043210
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】10-2021-0124201
(32)【優先日】2021-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0150053
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】524097920
【氏名又は名称】キム ヒョンチョル
【氏名又は名称原語表記】KIM, Hyung Chul
【住所又は居所原語表記】402, 44 Jeoryeong-ro 29beon-gil, Yeongdo-gu, Busan 49052, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョンチョル
【テーマコード(参考)】
5L010
5L040
【Fターム(参考)】
5L010AA10
5L040BB65
(57)【要約】
本発明は、給与管理装置及びその方法を提供する。本発明の給与管理装置は、ユーザ入力に応じた総給与と、自動変換された数値形式の勤務時間に応じた延長時間とに基づいて、循環的な基準関数を用いて賃金カテゴリ毎に給与を自動配分することができ、ユーザが入力した月給の総額を超えない範囲で賃金カテゴリ毎に給与を自動配分することができるので、ユーザが最初に期待する月給額を超えないようにすることができ、結果として得られる値をリアルタイムで確認することができ、ユーザが希望する勤務時間や給与を設定することができ、プログラム設定時間を短縮することができ、ユーザが専門的な援助なしに自己設定することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリ実行結果画面を表示する表示部;及び
上記アプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された勤務時間変換メニューが選択される時、使用者選択によるファイルを呼び出してデジタル表示形式の勤務時間を数字形式の勤務時間に変換するための勤務時間変換画面を上記表示部に表示し、上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された呼び出しメニューが選択される時、使用者選択によって保存された一つ以上のファイルの中でいずれかのファイルを呼び出して、呼び出したファイルに含まれたデータを上記表示部の上記勤務時間変換画面の片側に表示し、上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された変換メニューが選択される時、上記勤務時間変換画面の片側に表示中の上記ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換し、上記変換された日別勤務時間を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する法律違反事項有無を判断し、上記勤労基準法で要求する法律違反事項有無に対する情報及び上記変換された日別勤務時間を上記表示部に表示する制御部を含む給与管理装置。
【請求項2】
上記制御部は、
上記判断の結果、上記勤労基準法で要求する法律違反事項がない時、法律違反事項がないことを示す情報及び上記変換された日別勤務時間を上記表示部に表示するように制御することを特徴とする、請求項1に記載の給与管理装置。
【請求項3】
上記制御部は、
上記判断の結果、上記勤労基準法で要求する法律違反事項がある時、法律違反事項に対する情報および上記変換された日別勤務時間を上記表示部に表示するように制御することを特徴とする、請求項1に記載の給与管理装置。
【請求項4】
アプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された勤務時間変換メニューが選択される時、制御部によって使用者選択によるファイルを呼び出してデジタル表示形式の勤務時間を数字形式の勤務時間に変換するための勤務時間変換画面を表示部に表示する段階;
上記の勤務時間変換画面であらかじめ設定された呼び出しメニューが選択される時、上記の制御部によって、使用者の選択によって保存部に保存された一つ以上のファイルの中からいずれかのファイルを呼び出し、呼び出したファイルに含まれたデータを上記の表示部の上記の勤務時間変換画面の片側に表示する段階;
上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された変換メニューが選択される時、上記制御部により、上記勤務時間変換画面の片側に表示中の上記ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換する段階;
上記制御部により、上記変換された日別勤務時間を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する法律違反事項の有無を判断する段階;および
上記制御部により、上記勤労基準法で要求する法律違反事項の有無に対する情報および上記変換された日別勤務時間を上記表示部に表示する段階を含む給与管理方法。
【請求項5】
上記ファイルに含まれるデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換する段階は、
上記勤務時刻情報に含まれる出勤時刻の時間(time)に対応する値が上記勤務時刻情報に含まれる退勤時刻の時間に対応する値より大きい時、次の数学式により勤務時間を計算し、
勤務時間の時間=c-a-1, 勤務時間の分=60-b+d
ここで、上記aは上記出勤時刻の時間を表し、上記bは上記出勤時刻の分(minute)を表し、上記cは上記退勤時刻の時間を表し、上記dは上記退勤時刻の分を表すことを特徴とする、請求項4に記載の給与管理方法。
【請求項6】
上記ファイルに含まれるデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換する段階は、
上記勤務時刻情報に含まれる出勤時刻の時間(time)に対応する値が上記勤務時刻情報に含まれた退勤時刻の時間に対応する値より小さいか同じであるとき、次の数学式により勤務時間を計算し、
勤務時間の時間=c-a,勤務時間の分=d-b」
ここで、上記aは上記出勤時刻の時間を表し、上記bは上記出勤時刻の分(minute)を表し、上記cは上記退勤時刻の時間を表し、上記dは上記退勤時刻の分を表すことを特徴とする、請求項4に記載の給与管理方法。
【請求項7】
上記ファイルに含まれるデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換する段階は、
夜間勤務または延長勤務により上記勤務時刻情報に含まれた退勤時刻が上記勤務時刻情報に含まれた出勤時刻と互いに異なる日付である状態で計算される勤務時間での時間が負数である時、上記計算された負数の勤務時間での時間にあらかじめ設定された値を加えて、上記加えた値を勤務時間での時間として計算することを特徴とする、請求項4に記載の給与管理方法。
【請求項8】
アプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された給与配分メニューが選択される時、勤労者別勤務時間による延長時間と総月給に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分するための給与配分画面を表示する表示部;及び
上記給与配分画面内の総月給入力項目および延長時間入力項目で使用者入力により総月給および延長時間が入力される時、上記総月給および上記延長時間に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分し、上記総月給、上記延長時間および複数の賃金項目を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する他の法律違反事項の有無を確認し、上記使用者入力による総月給および延長時間によって自動配分された賃金項目別給与および上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項有無に対する情報を上記表示部に表示する制御部を含む給与管理装置。
【請求項9】
アプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された給与配分メニューが選択される時、制御部によって、勤労者別勤務時間による延長時間と総月給に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分するための給与配分画面を表示部に表示する段階;
上記給与配分画面内の総月給入力項目および延長時間入力項目で使用者入力によって総月給および延長時間が入力される時、上記制御部によって、上記総月給および上記延長時間に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分する段階;
上記制御部により、上記総月給、上記延長時間及び複数の賃金項目を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する他の法律違反事項の有無を確認する段階;及び
上記制御部により、上記使用者入力による総月給および延長時間によって自動配分された賃金項目別給与および上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項有無に対する情報を上記表示部に表示する段階を含む給与管理方法。
【請求項10】
上記の総月給および上記の延長時間について、循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分する段階は、次の複数の数学式を通じた循環参照機能を利用して基本給、延長手当、週休手当および通常時間を計算し、基本給=総月給-延長手当-週休手当、
延長手当=通常時給 × 延長時間 × 1.5
週休手当=通常時給 × 8
通常時給=基本給/209
であることを特徴とする、請求項9に記載の給与管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は給与管理装置及びその方法に関するもので、特に使用者入力による総月給及び自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間を根拠に循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分する給与管理装置及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
勤労基準法は勤労者の基本的な生活を保障するために憲法に基づき勤労条件の最低基準を定めている法律である。
【0003】
事業主は勤労基準法により勤労者の勤労形態により、エクセルなどのプログラムを利用して勤労時間を算出し、算出された勤労時間を利用して給与を算定しているが、エクセルなどのプログラムでは24時間形態のデータ表示形式の時間概念を使用しており、24:00を越える場合、計算上エラーが発生している。
【0004】
また、ペイロール(payroll)プログラムは勤務時間、給与などの基礎情報を全て入力してこそ、結果を確認することができて、勤務時間および給与設定を誤った場合、再設定を繰り返し行わなければならず、労務士など専門家の助けなしにプログラム設定が難しく、プログラム設定に多くの時間がかかっており、ペイロールプログラム構成上の問題で事業主が予想した月賃金総額より多くの金額を支給しなければならない場合が発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、使用者入力による総月給及び自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間を根拠に、循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分する給与管理装置及びその方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、デジタル表示形式の勤労者の出勤時刻及び退勤時刻を勤労基準法で適用される数字形式の勤務時間に変換する給与管理装置及びその方法を提供することにある。
【0007】
本発明のまた他の目的は、総月給、自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間、賃金項目別給与などを根拠に勤労基準法で要求する法律違反事項有無を確認する給与管理装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例による給与管理装置は、アプリ実行結果画面を表示する表示部;及び上記アプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された勤務時間変換メニューが選択される時、使用者選択によるファイルを呼び出してデジタル表示形式の勤務時間を数字形式の勤務時間に変換するための勤務時間変換画面を上記表示部に表示し、上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された呼び出しメニューが選択される時、使用者選択によって保存部に保存された一つ以上のファイルの中からいずれか一つのファイルを呼び出して、呼び出したファイルに含まれたデータを上記表示部の上記勤務時間変換画面の片側に表示し、上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された変換メニューが選択される時、上記勤務時間変換画面の片側に表示中の上記ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換し、上記変換された日別勤務時間を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求される法律違反事項有無を判断し、上記の勤労基準法で要求される法律違反事項有無に対する情報及び上記変換された日別勤務時間を上記の表示部に表示する制御部を含めることができる。
【0009】
本発明と関連した一例として、上記制御部は、上記判断結果、上記勤労基準法で要求する法律違反事項がない時、法律違反事項がないことを示す情報及び上記変換された日別勤務時間を上記表示部に表示するように制御することができる。
【0010】
本発明と関連した一例として、上記制御部は、上記判断の結果、上記勤労基準法で要求する法律違反事項がある時、法律違反事項に対する情報及び上記変換された日別勤務時間を上記表示部に表示するように制御することができる。
【0011】
本発明の実施例による給与管理方法は、アプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された勤務時間変換メニューが選択される時、制御部によって、使用者選択によるファイルを呼び出してデジタル表示形式の勤務時間を数字形式の勤務時間に変換するための勤務時間変換画面を表示部に表示する段階;上記の勤務時間変換画面であらかじめ設定された呼び出しメニューが選択される時、上記の制御部によって、使用者選択により保存部に保存された一つ以上のファイルのうちいずれか一つのファイルを呼び出して、呼び出したファイルに含まれたデータを上記表示部の上記勤務時間変換画面の片側に表示する段階;上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された変換メニューが選択される時、上記制御部によって、上記勤務時間変換画面の片側に表示中の上記ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換する段階;上記制御部により、上記変換された日別勤務時間を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する法律違反事項有無を判断する段階;及び上記制御部により、上記勤労基準法で要求する法律違反事項有無に対する情報及び上記変換された日別勤務時間を上記表示部に表示する段階を含むことができる。
【0012】
本発明と関連した一例として、上記ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換する段階は、上記勤務時刻情報に含まれた出勤時刻の時間(time)に対応する値が上記勤務時刻情報に含まれた退勤時刻の時間に対応する値より大きい時、次の数学式により勤務時間を計算し、 勤務時間の時間=c-a-1,勤務時間の分=60-b+d,ここで、上記aは上記出勤時刻の時間を表し、上記bは上記出勤時刻の分(minute)を表し、上記cは上記退勤時刻の時間を表し、上記dは上記退勤時刻の分を表すことができる。
【0013】
本発明と関連した一例として、上記ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換する段階は、上記勤務時刻情報に含まれた出勤時刻の時間(time)に対応する値が上記勤務時刻情報に含まれる退勤時刻の時間に対応する値より小さいか同じであるとき、次の数学式により勤務時間を計算し、勤務時間の時間=c-a、勤務時間の分=d-b、ここで、上記aは上記出勤時刻の時間を表し、上記bは上記出勤時刻の分(minute)を表し、上記cは上記退勤時刻の時間を表し、上記dは上記退勤時刻の分を表すことができる。
【0014】
本発明と関連した一例として、上記ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報を数字形式の勤務時間に変換する段階は、夜間勤務または延長勤務によって上記勤務時刻情報に含まれた退勤時刻が上記勤務時刻情報に含まれた出勤時刻と互いに異なる日付である状態で計算される勤務時間での時間が負数の時、上記計算された負数の勤務時間での時間にあらかじめ設定された値を加えて、上記の加えた値を勤労時間での時間で計算することができる。
【0015】
本発明の実施例による給与管理装置は、アプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された給与配分メニューが選択される時、勤労者別勤務時間による延長時間と総月給に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分するための給与配分画面を表示する表示部;及び上記給与配分画面内の総月給入力項目及び延長時間入力項目で使用者入力によって総月給及び延長時間が入力される時、上記総月給及び上記延長時間に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分し、上記総月給、上記延長時間及び複数の賃金項目を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する他の法律違反事項の有無を確認し、上記使用者入力による総月給及び延長時間によって自動配分された賃金項目別給与及び上記勤労基準法で要求される他の法律違反事項の有無に対する情報を上記表示部に表示する制御部を含むことができる。
【0016】
本発明の実施例による給与管理方法は、アプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された給与配分メニューが選択される時、制御部によって、勤労者別勤務時間による延長時間と総月給に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分するための給与配分画面を表示部に表示する段階;上記給与配分画面内の総月給入力項目および延長時間入力項目で使用者入力によって総月給および延長時間が入力される時、上記制御部によって、上記総月給および上記延長時間に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分する段階;上記制御部によって、上記総月給、上記延長時間および複数の賃金項目を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する他の法律違反事項の有無を確認する段階;及び上記制御部により、上記使用者入力による総月給及び延長時間によって自動配分された賃金項目別給与及び上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項の有無に対する情報を上記表示部に表示する段階を含むことができる。
【0017】
本発明と関連した一例として、上記総月給及び上記延長時間に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分する段階は、次の複数の数学式を通じた循環参照機能を利用して基本給、延長手当、週休手当および通常時間を計算し、基本給-総月給-延長手当-週休手当、延長手当=通常時給 × 延長時間 × 1.5、週休手当=通常時給 × 8、通常時給=基本給/209でありうる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、使用者入力による総月給及び自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間を根拠に、循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分することによって、使用者が入力した月給与総額を超えない範囲内で賃金項目別に給与を自動配分することができ、使用者が最初に予想した月給金額を超過しないことができ、リアルタイムで結果値を確認することができ、使用者が希望する方式で勤務時間および給与設定が可能で、プログラム設定時間が短縮され、専門家の助け無しで使用者のセルフ設定が可能である効果がある。
【0019】
また、本発明はデジタル表示形式の勤労者の出勤時刻および退勤時刻を勤労基準法で適用される数字形式の勤務時間に変換することによって、勤労基準法で要求する法的基準を変換過程なしにすぐに確認でき、24時以後の勤務時間計算、交代制勤務時間計算など複雑な勤務時間計算が可能で、週間、月間、年間勤務時間の合計を変換過程なしにすぐに確認でき、数字形式の時間概念を使って多様な数式と変換過程なしに結合できる効果がある。
【0020】
また、本発明は総月給、自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間、賃金項目別給与などを根拠に勤労基準法で要求する法律違反事項有無を確認することによって、リアルタイムで法律違反に対するガイドの提供を受けことができ、設定完了後にも予想できない法律違反が発生しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施例による給与管理装置の構成を示したブロック図である。
【
図2】本発明の実施例による給与管理方法を示した流れ図である。
【
図3】本発明の実施例による画面の例を示した図である。
【
図4】本発明の実施例による画面の例を示した図である。
【
図5】本発明の実施例による画面の例を示した図である。
【
図6】本発明の実施例による画面の例を示した図である。
【
図7】本発明の実施例による画面の例を示した図である。
【
図8】本発明の実施例による画面の例を示した図である。
【
図9】本発明の実施例による画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明で使用される技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではないことに留意しなければならない。また、本発明で使われる技術的用語は、本発明で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者によって一般的に理解される意味で解釈されなければならず、過度に包括的な意味に解釈されたり、過度に縮小された意味に解釈されてはならない。また、本発明で使われる技術的な用語が本発明の思想を正確に表現できない誤った技術的用語である場合には、当業者が正しく理解できる技術的用語に代替されて理解されなければならない。また、本発明で使われる一般的な用語は、辞書に定義されていることによって、または前後の文脈上によって解釈されなければならず、過度に縮小された意味と解釈されてはならない。
【0023】
また、本発明で使用される単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味を持たない限り、複数の表現を含む。本発明で「構成される」または「含む」などの用語は、発明に記載された複数の構成要素または複数の段階を必ず全て含むものと解釈されてはならず、そのうちの一部の構成要素または一部の段階は含まれないこともあり、または追加的な構成要素または段階をさらに含むことができるものと解釈されなければならない。
【0024】
また、本発明で使用される第1、第2などのように序数を含む用語は構成要素を説明するのに使用できるが、構成要素は用語によって限定されてはならない。用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名され、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名されることができる。
【0025】
以下、添付された図面を参照して本発明による望ましい実施例を詳しく説明するが、図面符号に関係なく同一または類似した構成要素は同一の参照番号を付与し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0026】
また、本発明を説明するにあたって、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨をぼやかすことになると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付された図面は本発明の思想を簡単に理解できるようにするためのものであり、添付された図面によって本発明の思想が制限されるものと解釈されてはならないことに留意しなければならない。
【0027】
図1は、本発明の実施例による給与管理装置(100)の構成を示したブロック図である。
【0028】
図1に図示したように、給与管理装置(100)は通信部(110)、保存部(120)、表示部(130)、音声出力部(140)および制御部(150)で構成される。
図1に図示した給与管理装置(100)の構成要素全てが必須構成要素であるわけではなく、
図1に図示した構成要素より多くの構成要素によって給与管理装置(100)が具現されることもでき、それより少ない構成要素によっても給与管理装置(100)が具現されることもできる。
【0029】
上記の給与管理装置(100)はスマートフォン(Smart Phone)、携帯端末機(Portable Terminal)、移動端末機(Mobile Terminal)、フォルダブル端末機(Foldable Terminal)、個人情報端末機(Personal Digital Assistant: PDA)、PMP(Portable Multimedia Player)端末機、テレマティクス(Telematics)端末機、ナビゲーション端末機、個人用コンピューター(Personal Computer)ノートパソコン、スレートPC(Slate PC)、タブレットPC(Tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)ウェアラブルデバイス(Wearable Device、例えば、ウォッチ型端末機(Smartwatch)、グラス型端末機(Smart Glass)、 HMD(Head Mounted Display)などを含む)、ワイブロ(Wibro)端末機 IPTV(Internet Protocol Television)端末機、スマートTV、デジタル放送用端末機、AVN(Audio Video Navigation)端末機、A/V(Audio/Video)システムやフレキシブル端末機(Flexible Terminal)、デジタルサイネージ装置などの多様な端末機に適用できる。この時、上記給与管理装置(100)は給与管理機能を遂行しようとする使用者(または給与管理者)が所持した端末でありうる。
【0030】
上記通信部(110)は有/無線通信網を通じて内部の任意の構成要素または外部の任意の少なくとも一つの端末機と通信連結する。この時、上記外部の任意の端末機はサーバー(未図示)、端末(未図示)などを含むことができる。ここで, 無線インターネット技術では無線LAN(Wireless LAN: WLAN), DLNA(Digital Living Network Alliance), ワイブロ(Wireless Broadband: Wibro), ワイマックス(World Interoperability for Microwave Access: Wimax), HSDPA(High Speed Downlink Packet Access), HSUPA(High Speed Uplink Packet Access), IEEE 802.16, ロングタームエボリューション(Long Term Evolution: LTE), LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)、 広帯域無線移動通信サービス(Wireless Mobile Broadband Service:WMBS)などがあり、上記通信部(110)は上記で羅列されていないインターネット技術まで含めた範囲で少なくとも一つの無線インターネット技術によってデータを送受信することになる。また、近距離通信技術としてはブルートゥース(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee(ZigBee)、隣接磁場通信(Near Field Communication:NFC)、超音波通信(Ultra Sound Communication:USC)、可視光通信(Visible Light Communication:VLC)、Wi-Fi、 Wi-Fi Directなどが含まれる。 また、有線通信技術としては電力線通信(Power Line Communication:PLC)、USB通信、イーサネット(Ethernet)、シリアル通信(serial communication)、光/同軸ケーブルなどが含まれることができる。
【0031】
また、上記通信部(110)はユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)を通じて任意の端末と情報を相互伝送することができる。
【0032】
また,上記通信部(110)は移動通信のための技術標準また通信方式(例えば, GSM(Global System for Mobile communication), CDMA(Code Division Multi Access), CDMA2000(Code Division Multi Access 2000), EV-DO(Enhan ced Voice-Data Optimized or Enhanced Voice-Data Only), WCDMA(Wideband CDMA), HSDPA(High Speed Downlink Packet Access), HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTEA(Long Term Evolution-Advanced)等)によって構築された移動通信網上で基地局、上記サーバー、上記端末などと無線信号を送受信する。
【0033】
また、上記通信部(110)は上記制御部(150)の制御により、勤労者情報、デジタル表示形式(またはデジタル形式)の日別勤務時刻情報(例えば出勤時刻、退勤時刻などを含む)、数字形式(または数字表示形式)の日別勤務時間などを含むファイルを上記サーバー、上記端末などに伝送する。
【0034】
上記保存部(120)は多様な使用者インターフェース(User Interface:UI)、グラフィック使用者インターフェース(Graphic User Interface:GUI)などを保存する。
【0035】
また、上記保存部(120)は上記給与管理装置(100)が作動するのに必要なデータとプログラムなどを保存する。
【0036】
すなわち、上記保存部(120)は上記給与管理装置(100)で駆動される多数の応用プログラム(application programまたはアプリケーション(application))、給与管理装置(100)の作動のためのデータ、命令語を保存することができる。これらの応用プログラムのうち少なくとも一部は、無線通信を通じて外部サーバーからダウンロードできる。また、このような応用プログラムのうち少なくとも一部は給与管理装置(100)の基本的な機能のために出庫当時から給与管理装置(100)上に存在することができる。一方、応用プログラムは上記保存部(120)に保存され、給与管理装置(100)に設置され、制御部(150)によって上記給与管理装置(100)の作動(または機能)を遂行するように駆動されることができる。
【0037】
また、上記保存部(120)はフラッシュメモリタイプ(Flash Memory Type)、ハードディスクタイプ(Hard DiskType)、マルチメディアカードマイクロタイプ(Multimedia Card Micro Type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDまたはXDメモリなど)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスク、ラム(Random Access Memory:RAM)、SRAM(Static Random Access Memory)、ローム(Read-Only Memory: ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)のうち少なくとも一つの保存媒体を含むことができる。 また、給与管理装置(100)はインターネット(internet)上で保存部(120)の保存機能を遂行するウェブストレージ(web storage)を運営したり、または上記ウェブストレージと関連して作動することもできる。
【0038】
また、上記保存部(120)は上記制御部(150)の制御により上記勤労者情報、上記デジタル表示形式(またはデジタル形式)の日別勤務時刻情報(例えば出勤時刻、退勤時刻などを含む)、上記数字形式(または数字表示形式)の日別勤務時間などを含むファイルを保存する。
【0039】
上記表示部(またはディスプレイ部)(130)は、上記制御部(150)の制御によって上記保存部(120)に保存された使用者インターフェース及び/またはグラフィック使用者インターフェースを利用して多様なメニュー画面などのような多様なコンテンツを表示することができる。ここで、上記表示部(130)に表示されるコンテンツは多様なテキストまたはイメージデータ(各種情報データを含む)とアイコン、リストメニュー、コンボボックスなどのデータを含むメニュー画面などを含む。また、上記表示部(130)はタッチスクリーンである可能性がある。
【0040】
また、上記表示部(130)は液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display:TFT LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)、フレキシブルディスプレイ(Flexible Display)、3次元ディスプレイ(3D Display)、電子インクディスプレイ(e-ink display)、LED(Light Emitting)のうち、少なくとも一つを含むことができる。
【0041】
また、上記表示部(130)は上記制御部(150)の制御により上記勤労者情報、上記デジタル表示形式(またはデジタル形式)の日別勤務時刻情報(例えば出勤時刻、退勤時刻などを含む)、上記数字形式(または数字表示形式)の日別勤務時間などを含むファイルのデータ(または情報)を表示する。
【0042】
上記音声出力部(140)は上記制御部(150)によって所定信号処理された信号に含まれた音声情報を出力する。ここで、上記音声出力部(140)にはレシーバー(receiver)、スピーカー(speaker)、ブザー(buzzer)などが含まれることができる。
【0043】
また、上記音声出力部(140)は上記制御部(150)によって生成された案内音声を出力する。
【0044】
また、上記音声出力部(140)は上記制御部(150)の制御により上記勤労者情報、上記デジタル表示形式(またはデジタル形式)の日別勤務時刻情報(例えば出勤時刻、退勤時刻などを含む)、上記数字形式(または数字表示形式)の日別勤務時間などを含むファイルのデータ(または情報)に対応する音声情報(または音響情報)などを出力する。
【0045】
上記制御部(controller、またはMCU(microcontroller unit)(150)は、上記給与管理装置(100)の全般的な制御機能を実行する。
【0046】
また、上記制御部(150)は上記保存部(120)に保存されたプログラム及びデータを利用して給与管理装置(100)の全般的な制御機能を実行する。 上記制御部(150)はRAM、ROM、CPU、GPU、バスを含むことができ、RAM、ROM、CPU、GPUなどはバスを通じて互いに連結できる。 CPUは上記保存部(120)にアクセスして、上記保存部(120)に保存されたO/Sを利用して起動を行うことができ、上記保存部(120)に保存された各種プログラム、コンテンツ、データなどを利用して多様な作動を行うことができる。
【0047】
また、上記制御部(150)は上記サーバーなどとの連動により、上記サーバーなどで提供する専用アプリおよび/またはウェブサイトを通じてファイル呼び出し機能、勤務時間変換機能、賃金項目別給与自動配分機能などの提供を受けるための使用者として会員加入し、個人情報などを上記サーバーに登録する。 この時、上記個人情報はID、Eメールアドレス、パスワード(または秘密番号)、名前、性別、生年月日、連絡先(または電話番号)、住所地などを含む。
【0048】
また、上記制御部(150)は該当給与管理装置(100)の使用者が加入したSNSアカウント情報またはモバイルメッセンジャーアカウント情報を利用して上記サーバーなどに使用者として会員加入することもできる。ここで、上記のSNSアカウントはフェイスブック、ツイッター、カカオストーリー、ネイバー、ペイコ(PAYCO)などと関連した情報である可能性がある。 また、上記モバイルメッセンジャーアカウントはカカオトーク(KakaoTalk)、ライン(line)、バイバー(viber)、ウィチャット(wechat)、ワッツアップ(whatsapp)、テレグラム(Telegram)、スナップチャット(snapchat)などと関連した情報である可能性がある。
【0049】
また、会員加入手続き遂行時、上記制御部(150)は本人認証手段(例えば移動電話、クレジットカード、アイピンなど含む)を通じた認証機能を完了してこそ上記サーバーなどに対する会員加入手続きを正常に完了することができる。
【0050】
また、会員加入が完了した後、上記制御部(150)は上記サーバーなどで提供するサービスを利用するために、上記サーバーなどから提供される専用アプリ(またはアプリケーション/応用プログラム/特定アプリ)を該当給与管理装置(100)に設置する。この時、上記専用アプリはファイル呼び出し機能、勤務時間変換機能、賃金項目別給与自動配分機能などを遂行するためのアプリである可能性がある。
【0051】
また、上記制御部(150)は該当給与管理装置(100)にあらかじめ設置された専用アプリを実行し、専用アプリ実行によるアプリ実行結果画面を表示部(130)に表示する。この時、上記アプリ実行結果画面はファイル形態で保存される勤労者のデジタル表示形式による勤務時間を含むファイル(またはデータ/情報)を呼び出して数字形式の勤務時間に変換/転換するための勤務時間変換メニュー(または項目/ボタン)、勤労者別勤務時間による延長時間と総月給(または総給与)に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分するための給与配分メニュー、専用アプリ機能を設定するための設定メニューなどを含む。ここで、上記制御部(150)は該当専用アプリを提供するサーバー(未図示)に会員加入した状態で、会員加入によるIDおよびパスワード、上記IDを含むバーコードまたはQRコードなどを利用して上記専用アプリ実行時にログイン手続きを遂行し、該当専用アプリの一つ以上の機能(例えばファイル呼び出し機能、勤務時間変換機能、賃金項目別給与自動配分機能などを含む)を遂行することができる。
【0052】
また、上記表示部(130)に表示されるアプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された勤務時間変換メニューが選択される場合、上記制御部(150)は使用者選択によるファイルを呼び出してデジタル表示形式の勤務時間を数字形式の勤務時間に変換するための勤務時間変換画面を上記表示部(130)に表示する。ここで、上記勤務時間変換画面は保存されたファイルを呼び出すための呼び出しメニュー、呼び出したファイルに含まれたデジタル表示形式の日別出勤時刻および退勤時刻を数字形式の勤務時間に変換するための変換メニュー、数字形式に変換された日別勤務時間などを保存するための保存メニューなどを含む。この時、上記変換メニュー、上記保存メニューなどはデフォルトで非活性化状態を維持し、上記呼び出しメニューによっていずれか一つのファイルを呼び出して該当ファイルの内容を上記表示部(130)に表示した後に、非活性化状態から活性化状態に切り替えることができる。
【0053】
また、上記表示部(130)に表示される勤務時間変換画面であらかじめ設定された呼び出しメニューが選択される場合、上記制御部(150)は使用者選択(または使用者入力/タッチ/制御)によって保存部(120)に保存された一つ以上のファイルのうちいずれか一つのファイルを呼び出して、呼び出したファイルに含まれたデータ(または情報)を上記表示部(130)の上記勤務時間変換画面の片側に表示する。ここで、上記ファイルはデータベース形態で、エクセルファイル、アクセスファイルなどを含み、勤労者情報(例えば氏名/勤労者名、住民登録番号の一部、社員コードなどを含む)、日別勤務時刻情報(例えば出勤時刻/勤務開始時刻、退勤時刻/勤務終了時刻などを含む)などを含む。
【0054】
また、上記表示部(130)に表示される上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された変換メニューが選択される場合(または上記呼び出したファイルに含まれたデータを上記表示部(130)に表示中の状態で上記変換メニューが選択される場合)、上記制御部(150)は上記勤務時間変換画面の片側に表示中の該当ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報(例えば出勤時刻、退勤時刻などを含む)を数字形式の勤務時間に変換する。
【0055】
すなわち、上記表示部(130)に表示される上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された変換メニューが選択される場合、上記制御部(150)は次の(数学式1)或いは(数学式2)を利用して、上記呼び出したファイルに含まれた勤労者別デジタル表示形式の日別出勤時刻および退勤時刻を根拠に数字形式の勤務時間を計算(または算出/変換/転換)する。
(数式1)
b>dであれば、勤務時間の時間=c-a-1、勤務時間の分=60-b+d
(数式2)
b≦dであれば、勤務時間の時間=c-a、勤務時間の分=d-b
【0056】
ここで、上記aは上記出勤時刻の時間(time)を表し、上記bは上記出勤時刻の分(minute)を表し、上記cは上記退勤時刻の時間を表し、上記dは上記退勤時刻の分を表す。この時、上記a、b、cおよびdは自然数である可能性がある。
【0057】
また、夜間勤務(または延長勤務)により上記退勤時刻が上記出勤時刻と互いに異なる日付である状態で上記計算される勤務時間での時間が負数(またはマイナス)である場合、上記制御部(150)は上記計算された負数の勤務時間での時間にあらかじめ設定された値(例えば24)を加えて(または合算して)、上記加えた値(または合算した値)を当該勤務時間での時間で計算する。
【0058】
すなわち、上記夜間勤務(または延長勤務)により、上記退勤時刻が上記出勤時刻と互いに異なる日付である状態で上記計算される勤務時間での時間が負数(またはマイナス)である場合、上記制御部(150)は、先の(数学式1)での数式中「勤務時間の時間=c-a-1」の代わりに「勤務時間の時間=24+c-a-1」に変形し、先の(数学式2)での数式中、勤務時間=c-a」の代わりに「勤務時間の時間=24+c-1」に変形して、上記変形された数式を用いて、当該勤務時間での時間を計算する。
【0059】
このように、上記制御部(150)は昼間勤務および夜間勤務によって上記(数学式1)および(数学式2)での勤務時間の時間を計算することができる。
【0060】
また、上記制御部(150)は、上記出勤時刻及び上記退勤時刻にそれぞれ含まれたデジタル形式の時間及び分を数字形式の時間及び分でそれぞれ計算(または算出/変換/転換)する。
【0061】
このように、上記制御部(150)は08:00、22:00などのようにデジタル表示形式で管理される勤労者の勤務時刻情報を1日8時間、1週40時間、週52時間などのように数字形式に変換(または計算/算出/転換)する。
【0062】
これにより、エクセルなどプログラムでデータ表示形式の時間概念を使用する場合、24:00を超える場合、計算エラーが発生する可能性のある問題(例えば、22:00に勤務を開始して翌日05:00に終わる場合、計算が不可能な問題)、24時間を超える勤務時間の合計計算が不可能な問題(例えば、月曜日8時間、火曜日8時間…金曜日8時間を合計する場合、08:00 + 08:00 + 08:00 + 08:00 + 08:00 = 16:00に計算するエラー)などを解決(例えば月曜日8時間、火曜日8時間、…、金曜日8時間を合計する場合=40時間)できる。
【0063】
また、これにより、給与計算時にデジタル表示形式を統合給与算定エラー(例えばデジタル表示形式の08:00 * 数字表示形式の時給10,000ウォン=エラー発生)などを解決(例えば数字表示形式の8時間 * 数字表示形式の時給10,000ウォン=80,000ウォン)できる。
【0064】
また、上記表示部(130)に表示される上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された保存メニューが選択される場合、上記制御部(150)は該当ファイルに新しいタブ(または項目)を追加して、新しく追加されたタブに上記変換された日別勤務時間を挿入(または追加)して該当ファイルをアップデートし、上記アップデートされたファイルを保存部(120)(または該当給与管理装置(100)内のあらかじめ設定された保存位置/フォルダ)に保存(または管理)する。
【0065】
本発明の実施例では、ファイルを選択して呼び出した後、変換メニューが選択される場合に、当該ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別出勤時刻及び退勤時刻を数字形式の勤務時間に変換することを説明しているが、これに限定されるものではなく、上記ファイルを選択して呼び出す場合、上記制御部(150)はバックグラウンド状態で該当ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別出勤時刻及び退勤時刻を数字形式の勤務時間に変換し、上記呼び出したファイルの内容と共に数字形式に変換された日別勤務時間を上記表示部(130)に表示することもできる。
【0066】
また、上記制御部(150)は上記変換された日別勤務時間を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する法律違反事項有無を判断(または確認)する。ここで、上記法律違反事項は1日8時間を基準に、1週40時間超過可否、週52時間超過可否などを含む。
【0067】
また、上記制御部(150)は上記勤労基準法で要求する法律違反事項有無に対する情報および上記変換された日別勤務時間(または上記数字形式に変換された日別勤務時間)を上記表示部(130)に表示する。
【0068】
すなわち、上記判断結果(または上記確認結果)、上記勤労基準法で要求する法律違反事項がない場合、上記制御部(150)は法律違反事項がないことを示す情報、上記変換された日別勤務時間などを上記勤務時間変換画面にアップデートして表示する。
【0069】
また、上記判断結果(または上記確認結果)、上記勤労基準法で要求する法律違反事項がある場合、上記制御部(150)は法律違反事項に対する情報、上記変換された日別勤務時間などを上記勤務時間変換画面にアップデートして表示する。
【0070】
また、上記表示部(130)に表示されるアプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された給与配分メニューが選択される場合、上記制御部(150)は勤労者別勤務時間による延長時間と総月給(または総給与)に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分するための給与配分画面を表示する。ここで、上記給与配分画面は勤労者情報を表示するための勤労者情報入力項目、総月給を入力するための総月給入力項目、延長時間を入力するための延長時間入力項目、総月給および延長時間を利用して循環参照機能によって自動計算される複数の賃金項目、勤労基準法で要求する法律違反事項有無に対する情報を表示するための法律違反事項項目などを含む。この時、上記制御部(150)は上記保存部(120)に保存された一つ以上のファイルの中から使用者選択によって他のファイルが選択される場合、上記選択された他のファイルに含まれた勤労者情報を自動的にローディングして上記勤労者情報入力項目に表示することができる。また、上記制御部(150)は上記選択された他のファイルに含まれた勤労者別数字形式の日別勤務時間を根拠に延長時間を自動的に計算し、上記計算された延長時間を上記延長時間入力項目に自動的に表示(または入力)することができる。ここで、上記制御部(150)は上記勤労者情報入力項目に対して勤労者情報の表示を省略することもできる。
【0071】
また、上記給与配分画面内の総月給入力項目および延長時間入力項目で使用者入力によって総月給および延長時間が入力される場合(または上記延長時間入力項目で延長時間が自動入力された後、上記総月給入力項目で使用者入力によって総月給が入力される場合)、上記制御部(150)は次の(数学式3)或いは(数学式6)を根拠に、該当使用者入力による総月給および延長時間に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分する。ここで、上記複数の賃金項目は基本給項目、延長手当項目、週休手当項目、通常時給項目などを含む。
【0072】
すなわち、上記給与配分画面内の総月給入力項目および延長時間入力項目で使用者入力によって総月給および延長時間が入力される場合(または上記延長時間入力項目で延長時間が自動入力された後、上記総月給入力項目で使用者入力によって総月給が入力される場合)、上記制御部(150)は上記(数学式3)或いは(数学式6)を根拠に、上記呼び出したファイルに含まれた勤労者別に入力された総月給および延長時間について循環参照機能を利用して基本給、延長手当、週休手当、通常時給などをそれぞれ計算する。
(数式3)
基本給(bb)=総月給(aa)-延長手当(cc)-週休手当(dd)
(数式4)
延長手当(cc)=通常時給(ee)×延長時間(ff)×1.5
(数式5)
週休手当(dd)=通常時給(ee)×8
(数式6)
通常時給(ee)=基本給/209
【0073】
また、上記制御部(150)は上記総月給、上記延長時間、上記複数の賃金項目などを根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する他の法律違反事項有無を確認(または判断)する。 ここで、上記他の法律違反事項は通常時給遵守可否(例えば2021年基準で最低賃金8,720ウォン)等を含む。
【0074】
また、上記制御部(150)は該当使用者入力による総月給および延長時間により自動配分された賃金項目別給与(または金額)、上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項有無に対する情報などを上記表示部(130)に表示する。
【0075】
すなわち、上記確認結果(または上記判断結果)、上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項がない場合、上記制御部(150)は法律違反事項がないことを示す情報、上記配分された賃金項目別金額などを上記給与配分画面にアップデートして表示する。
【0076】
また、上記確認結果(または上記判断結果)、上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項がある場合、上記制御部(150)は法律違反事項に対する情報、上記配分された賃金項目別金額などを上記給与配分画面にアップデートして表示する。
【0077】
このように、既存の勤務時間、給与などの基礎情報を全て入力してこそ結果(例えば、通常時給金額、最低賃金違反、週52時間違反など)を確認することができ、勤務時間および給与設定を誤った場合、繰り返し再設定を行わなければならず、労務士など専門家の助けなしにプログラム設定が難しいのに反して上記制御部(150)は循環参照機能を通じて総給与および延長時間を利用して賃金項目別に該当総給与を簡便に配分(または設定/計算)することができる。
【0078】
また、このように、上記制御部(150)は給与設定過程で結果を直ちに確認することができ、設定者(または雇い主)が予想した範囲内で給与が自動的に配分されるため、予想しない超過支給が発生しないように構成することができる。
【0079】
また、このように、上記制御部(150)は月給与総額(または総給与)と勤務時間の中から選択して設定を調整することができるため(例えば最低賃金に達しない場合、給与を上げるか、または勤務時間を減らすかの中から選択可能)、給与設定範囲が拡大することができる。
【0080】
本発明の実施例では、賃金項目と関連して基本給、延長手当、週休手当、通常時給などを考慮しているが、これに限定されるものではなく、上記制御部(150)は勤労者数(例えば150人未満、150人以上、150人以上~1000人未満、1000人以上など含む)、4大保険料(例えば国民年金、健康保険、雇用保険、産災保険など含む)を追加で考慮して基本給、延長手当、週休手当、通常時給、4台保険料等を含む賃金項目別に給与を配分することもできる。この時、上記4大保険料を考慮することにより、先の(数学式3)或いは(数学式6)は再設定されることもありうる。
【0081】
また、本発明の実施例では上記給与管理装置(100)で勤労基準法により使用者入力による情報(例えば総賃金、延長時間など含む)を利用して賃金項目と関連して給与を自動配分することを主に説明しているが、これに限定されるものではなく、上記給与管理装置(100)は使用者入力による情報を根拠に財務、会計(例えば税法、商法、その他の法律など含む)、病院のNET制計算などにも活用できる。
【0082】
また、本発明の実施例では、上記給与管理装置(100)から専用アプリ形態でファイル呼び出し機能、勤務時間変換機能、賃金項目別給与自動配分機能などを遂行することを説明しているが、これに限定されるものではなく、上記専用アプリ以外にも上記サーバーに提供するウェブサイト等を通じて上記ファイル呼び出し機能、上記勤務時間変換機能、上記賃金項目別給与自動配分機能などを遂行することもできる。
【0083】
このように、使用者入力による総月給および自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間を根拠に循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分することができる。
【0084】
また、このように、デジタル表示形式の勤労者の出勤時刻および退勤時刻を勤労基準法で適用される数字形式の勤務時間に変換することができる。
【0085】
また、このように、総月給、自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間、賃金項目別給与などを根拠に勤労基準法で要求する法律違反事項有無を確認することができる。
【0086】
以下では、本発明による給与管理方法を
図1或いは
図9を参照して詳しく説明する。
【0087】
図2は、本発明の実施例による給与管理方法を表した流れ図である。
【0088】
まず、制御部(150)は該当給与管理装置(100)にあらかじめ設置された専用アプリを実行し、専用アプリ実行によるアプリ実行結果画面を表示部(130)に表示する。この時、上記アプリ実行結果画面はファイル形態で保存される勤労者のデジタル表示形式による勤務時間を含むファイル(またはデータ/情報)を呼び出して数字形式の勤務時間に変換/転換するための勤務時間変換メニュー(または項目/ボタン)、勤労者別勤務時間による延長時間と総月給(または総給与)に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分するための給与配分メニュー、専用アプリ機能を設定するための設定メニューなどを含む。ここで、上記制御部(150)は該当専用アプリを提供するサーバー(未図示)に会員加入した状態で、会員加入によるIDおよびパスワード、上記IDを含むバーコードまたはQRコードなどを利用して上記専用アプリ実行時にログイン手続きを遂行し、該当専用アプリの一つ以上の機能(例えばファイル呼び出し機能、勤務時間変換機能、賃金項目別給与自動配分機能などを含む)を遂行することができる。
【0089】
また、上記表示部(130)に表示されるアプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された勤務時間変換メニューが選択される場合、上記制御部(150)は使用者選択によるファイルを呼び出してデジタル表示形式の勤務時間を数字形式の勤務時間に変換するための勤務時間変換画面を上記表示部(130)に表示する。ここで、上記勤務時間変換画面は保存されたファイルを呼び出すための呼び出しメニュー、呼び出したファイルに含まれたデジタル表示形式の日別出勤時刻および退勤時刻を数字形式の勤務時間に変換するための変換メニュー、数字形式に変換された日別勤務時間などを保存するための保存メニューなどを含む。この時、上記変換メニュー、上記保存メニューなどはデフォルトで非活性化状態を維持し、上記呼び出しメニューによっていずれか一つのファイルを呼び出して該当ファイルの内容を上記表示部(130)に表示した後に、非活性化状態から活性化状態に切り替えることができる。
【0090】
一例として、第1制御部(150)は該当第1給与管理装置(100)にあらかじめ設置された給与管理アプリを実行し、
図3に図示したように、給与管理アプリ実行結果画面(300)を第1表示部(130)に表示する。
【0091】
また、上記第1表示部に表示される給与管理アプリ実行結果画面(300)の中から勤務時間変換メニュー(310)が選択される時、
図4に図示したように、上記第1制御部は上記選択された勤務時間変換メニュー(310)に対応する勤務時間変換画面(400)を上記第1表示部に表示する(S210)。
【0092】
以後、上記表示部(130)に表示される勤務時間変換画面であらかじめ設定された呼び出しメニューが選択される場合、上記制御部(150)は使用者選択(または使用者入力/タッチ/制御)によって保存部(120)に保存された一つ以上のファイルのうちいずれか一つのファイルを呼び出して、呼び出したファイルに含まれたデータ(または情報)を上記表示部(130)の上記勤務時間変換画面の片側に表示する。ここで、上記ファイルはデータベース形態で、エクセルファイル、アクセスファイルなどを含み、勤労者情報(例えば氏名/勤労者名、住民登録番号の一部、社員コードなどを含む)、日別勤務時刻情報(例えば出勤時刻/勤務開始時刻、退勤時刻/勤務終了時刻などを含む)などを含む。
【0093】
一例として、上記第1表示部に表示される勤務時間変換画面(400)で上記呼び出しメニュー(410)が選択される時、上記第1制御部はポップアップ形態でファイル探し画面を上記第1表示部に表示する。
【0094】
また、上記第1表示部に表示される一つ以上のファイルの中から使用者選択によってエクセルファイル形態の第1ファイルが選択される時、
図5に図示したように、上記第1制御部は上記第1ファイルに含まれたホン・ギルドンとキム・チョルスの2021年9月勤務日付別出勤時刻および退勤時刻などを含む情報(500)を上記第1表示部に表示する(S220)。
【0095】
以後、上記表示部(130)に表示される上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された変換メニューが選択される場合(または上記呼び出したファイルに含まれたデータを上記表示部(130)に表示中の状態で上記変換メニューが選択される場合)、上記制御部(150)は上記勤務時間変換画面の片側に表示中の該当ファイルに含まれたデジタル表示形式の日別勤務時刻情報(例えば出勤時刻、退勤時刻などを含む)を数字形式の勤務時間に変換する。
【0096】
すなわち、上記表示部(130)に表示される上記勤務時間変換画面であらかじめ設定された変換メニューが選択される場合、上記制御部(150)は先の(数学式1)或いは(数学式2)を利用して、上記呼び出したファイルに含まれた勤労者別デジタル表示形式の日別出勤時刻および退勤時刻を根拠に数字形式の勤務時間を計算(または算出/変換/転換)する。
【0097】
また、夜間勤務(または延長勤務)により上記退勤時刻が上記出勤時刻と互いに異なる日付である状態で上記計算される勤務時間での時間が負数(またはマイナス)である場合、上記制御部(150)は上記計算された負数の勤務時間での時間にあらかじめ設定された値(例えば24)を加えて(または合算して)、上記加えた値(または合算した値)を当該勤務時間での時間で計算する。
【0098】
すなわち、上記夜間勤務(または延長勤務)により、上記退勤時刻が上記出勤時刻と互いに異なる日付である状態で上記計算される勤務時間での時間が負数(またはマイナス)である場合、上記制御部(150)は、先の(数学式1)での数式中「勤務時間の時間=c-a-1」の代わりに「勤務時間の時間=24+c-a-1」に変形し、先の(数学式2)での数式中「勤務時刻の時間=c-a」の代わりに「勤務時間の時間=24+c-1」に変形し、上記変形された数式を用いて、当該勤務時間での時間を計算する。
【0099】
このように、上記制御部(150)は昼間勤務および夜間勤務によって上記(数学式1)および(数学式2)での勤務時間の時間を計算することができる。
【0100】
また、上記制御部(150)は、上記出勤時刻及び上記退勤時刻にそれぞれ含まれたデジタル形式の時間及び分を数字形式の時間及び分でそれぞれ計算(または算出/変換/転換)する。
【0101】
一例として、上記第1表示部に表示される勤務時間変換画面(400)で上記変換メニュー(420)が選択される時、上記第1制御部は先の(数学式1)或いは(数学式2)を利用して、上記呼び出した第1ファイルに含まれたホン・ギルドンとキム・チョルスの2021年9月勤務日付別デジタル形式の出勤時刻および退勤時刻などを含む情報を数字形態に変換し、日付別勤務時間を各々計算する。
【0102】
このとき、2021年09月01日水曜日のホン・ギルドンの出勤時刻がデジタル形式で09:50であり、退勤時刻がデジタル形式で18:40のとき、上記第1制御部は、上記出勤時刻での分(50)が上記退勤時刻での分(40)より大きいことにより、先の(数学式1)を用いて、ホン・ギルドンの第1勤務時間の時間(例えば18-09-1=8時間)及び第1勤務時間の分(例えば60-50+40=50分)を計算して、第1勤務時間(例えば8時間50分)を計算する。
【0103】
また、2021年09月01日水曜日のキム・チョルスの出勤時刻がデジタル形式で22:30であり、退勤時刻がデジタル形式で翌日06:50の場合、上記第1制御部は、上記出勤時刻での分(30)が上記退勤時刻での分(50)より小さいことにより、先の(数学式2)の変形を用いて、キム・チョルスの第101勤務時間の時間(例えば24+06-22=8時間)及び第101勤務時間の分(例えば、50-30=20分)を計算して、第101勤務時間(例えば8時間20分)を計算する(S230)。
【0104】
以後、上記制御部(150)は上記変換された日別勤務時間を根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する法律違反事項有無を判断(または確認)する。ここで、上記法律違反事項は1日8時間を基準に、1週40時間超過可否、週52時間超過可否などを含む。
【0105】
また、上記制御部(150)は上記勤労基準法で要求する法律違反事項有無に対する情報および上記変換された日別勤務時間を上記表示部(130)に表示する。
【0106】
すなわち、上記判断結果(または上記確認結果)、上記勤労基準法で要求する法律違反事項がない場合、上記制御部(150)は法律違反事項がないことを示す情報、上記変換された日別勤務時間などを上記勤務時間変換画面にアップデートして表示する。
【0107】
また、上記判断結果(または上記確認結果)、上記勤労基準法で要求する法律違反事項がある場合、上記制御部(150)は法律違反事項に対する情報、上記変換された日別勤務時間などを上記勤務時間変換画面にアップデートして表示する。
【0108】
一例として、上記第1制御部は上記変換されたホン・ギルドンおよびキム・チョルスと関連した日別勤務時間を根拠に上記勤労基準法で要求する法律違反事項有無を判断する。
【0109】
また、上記判断結果、上記ホン・ギルドンと関連して上記勤労基準法で要求する法律違反事項がない時、
図6に図示したように、上記第1制御部は法律違反事項がないことを示す情報(610)、上記ホン・ギルドンと関連して計算された日別勤務時間(620)などを上記勤務時間変換画面にアップデートし、上記第1表示部に表示する。
【0110】
また、上記判断の結果、上記キム・チョルスと関連して上記勤労基準法で要求する法律違反事項がある時、上記
図6に図示したように、上記第1制御部は法律違反事項があることを示す情報(例えば週52時間を超過して勤務しました)(630)、上記キム・チョルスと関連して計算された日別勤務時間(640)などを上記勤務時間変換画面にアップデートして上記第1表示部に表示する(S240)。
【0111】
また、上記表示部(130)に表示されるアプリ実行結果画面の中からあらかじめ設定された給与配分メニューが選択される場合、上記制御部(150)は勤労者別勤務時間による延長時間と総月給(または総給与)に対して循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分するための給与配分画面を表示する。ここで、上記給与配分画面は勤労者情報を表示するための勤労者情報入力項目、総月給を入力するための総月給入力項目、延長時間を入力するための延長時間入力項目、総月給および延長時間を利用して循環参照機能によって自動計算される複数の賃金項目、勤労基準法で要求する法律違反事項有無に対する情報を表示するための法律違反事項項目などを含む。この時、上記制御部(150)は上記保存部(120)に保存された一つ以上のファイルの中から使用者選択によって他のファイルが選択される場合、上記選択された他のファイルに含まれた勤労者情報を自動的にローディングして上記勤労者情報入力項目に表示することができる。また、上記制御部(150)は上記選択された他のファイルに含まれた勤労者別数字形式の日別勤務時間を根拠に延長時間を自動的に計算し、上記計算された延長時間を上記延長時間入力項目に自動的に表示(または入力)することができる。
【0112】
一例として、上記第1表示部に表示される給与管理アプリ実行結果画面(300)の中から給与配分メニュー(320)が選択される時、
図7に図示したように、上記第1制御部は上記選択された給与配分メニュー(320)に対応する給与配分画面(700)を上記第1表示部に表示する(S250)。
【0113】
以降、上記給与配分画面内の総月給入力項目及び延長時間入力項目で使用者入力により総月給や延長時間が入力される場合(または上記延長時間入力項目で延長時間が自動的に入力された後、上記総月給入力項目で使用者入力によって総月給が入力される場合)、上記制御部(150)は、先の(数学式3)或いは(数学式6)を根拠に、該当使用者入力による総月給及び延長時間について循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分する。ここで、上記複数の賃金項目は基本給項目、延長手当項目、週休手当項目、通常時給項目などを含む。
【0114】
すなわち、上記給与配分画面内の総月給入力項目および延長時間入力項目で使用者入力によって総月給および延長時間が入力される場合(または上記延長時間入力項目で延長時間が自動入力された後、上記総月給入力項目で使用者入力によって総月給が入力される場合)、上記制御部(150)は上記(数学式3)或いは(数学式6)を根拠に、上記呼び出したファイルに含まれた勤労者別に入力された総月給および延長時間について循環参照機能を利用し、基本給、延長手当、週休手当、通常時給等をそれぞれ計算する。
【0115】
また、上記制御部(150)は上記総月給、上記延長時間、上記複数の賃金項目などを根拠にあらかじめ設定された勤労基準法で要求する他の法律違反事項有無を確認(または判断)する。ここで、上記他の法律違反事項は通常時給遵守可否(例えば2021年基準で最低賃金8,720ウォン)等を含む。
【0116】
一例として、上記給与配分画面(700)内の総月給入力項目及び延長時間入力項目で使用者入力により上記ホン・ギルドンと関連した第1総月給(例えば、300万ウォン)及び第1延長時間(例えば、10時間)と、上記のキム・チョルスと関連して第101総月給(例えば、200万ウォン)及び第101延長時間(例えば、10時間)が入力される時に、上記第1制御部は、先の(数学式3)或いは(数学式 6)を根拠に、
図8に図示したように、上記のホン・ギルドンと関連して第1基本給、第1の延長手当、第1週休手当および第1通常時給をそれぞれ配分(または計算)(810)して、上記のキム・チョルスと関連して第101基本給、第101延長手当、第101週休手当および第101通常時給をそれぞれ配分(820)する。
【0117】
また、上記第1制御部は上記配分されたホン・ギルドンと関連した第1総月給(例えば、300万ウォン)、第1延長時間(例えば、10時間)、第1基本給、第1延長手当、第1週休手当、第1通常時給などを根拠に、上記の勤労基準法で要求する他の法律違反事項の有無を判断して、上記配分されたキム・チョルスと関連した第101総月給(例えば、200万ウォン)、第101延長時間(例えば、10時間)、第101基本給、第101延長手当、第101週休手当、第101通常時給などを根拠に、上記の勤労基準法で要求する他の法律違反事項の有無を判断する(S260)。
【0118】
以後、上記制御部(150)は該当使用者入力による総月給および延長時間により自動配分された賃金項目別給与(または金額)、上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項有無に対する情報などを上記表示部(130)に表示する。
【0119】
すなわち、上記確認結果(または上記判断結果)、上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項がない場合、上記制御部(150)は法律違反事項がないことを示す情報、上記配分された賃金項目別金額などを上記給与配分画面にアップデートして表示する。
【0120】
また、上記確認結果(または上記判断結果)、上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項がある場合、上記制御部(150)は法律違反事項に対する情報、上記配分された賃金項目別金額などを上記給与配分画面にアップデートして表示する。
【0121】
一例として、上記確認の結果、上記のホン・ギルドンと関連して上記勤労基準法で要求する法律違反事項がないとき、
図9に図示したように、上記第1制御部は他の法律違反事項がないことを示す情報(910)、上記ホン・ギルドンに関連して計算された第1基本給(2,702,586ウォン)、第1延長手当(193,966ウォン)、第1週休手当(103,448ウォン)、第1通常給(12,931ウォン)(920)などを上記給与配分画面にアップデートして上記第1表示部に表示する。
【0122】
また、上記確認の結果、上記キム・チョルスに関して上記勤労基準法で要求する他の法律違反事項があるとき、上記
図9に図示したように、上記第1制御部は法律違反事項があることを示す情報(例えば最低賃金違反)(930)、 上記のキム・チョルスと関連して計算された第101基本給(1,801,724ウォン)、第101延長手当(129,310ウォン)、第101週休手当(68,966ウォン)、第101通常時給(8,621ウォン)(940)などを上記の給与配分画面にアップデートし、上記の第1表示部に表示する(S270)。
【0123】
本発明の実施例は、前述したように、使用者入力による総月給および自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間を根拠に、循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分し、使用者が入力した月給与総額を越えない範囲内で賃金項目別に給与を自動配分することができ、使用者が最初に予想した月給金額を超過しないことができ、リアルタイムで結果値を確認することができるため、使用者が望む方式で勤務時間および給与設定が可能であり、プログラム設定時間が短縮され、専門家の助けなしに使用者セルフ設定が可能になる。
【0124】
また、本発明の実施例は前述のように、デジタル表示形式の勤労者の出勤時刻及び退勤時刻を勤労基準法で適用される数字形式の勤務時間に変換し、勤労基準法で要求される法的基準を変換過程なしにすぐに確認することができ、24時以降の勤務時間計算、交代制勤務時間計算など複雑な勤務時間計算が可能で、週間、月間、年間勤務時間の合計を変換過程なしにすぐに確認でき、数字形式の時間概念を使用して多様な数式と変換過程なしに結合できる効果がある。
【0125】
また、本発明の実施例は前述したように、総月給、自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間、賃金項目別給与などを根拠に勤労基準法で要求する法律違反事項有無を確認し、リアルタイムで法律違反に対するガイドの提供を受けることができ、設定完了後にも予想できない法律違反が発生しないようにすることができる。
【0126】
前述した内容は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は以下の請求範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0127】
発明の実施のための形態は、上記の発明の実施のための最善の形態で共に記述された。
【産業上の利用可能性】
【0128】
本発明は、使用者入力による総月給および自動変換された数字形式の勤務時間による延長時間に基づいて循環参照機能を利用して賃金項目別に給与を自動配分することによって、使用者が入力した月給総額を越えない範囲内で賃金項目別に給与を自動配分することができ、使用者が最初に予想した月給金額を超過しないことができ、リアルタイムで結果値を確認することができ、使用者が希望する方式で勤務時間および給与設定が可能でプログラム設定時間が短縮され、専門家の助けなしに使用者の設定可能である。
【国際調査報告】