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2024-536770キャビティ内への流体媒体の充填のためのドージング機
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】キャビティ内への流体媒体の充填のためのドージング機
(51)【国際特許分類】
   B65B 3/04 20060101AFI20241001BHJP
   A23P 30/25 20160101ALN20241001BHJP
   A23P 30/10 20160101ALN20241001BHJP
【FI】
B65B3/04
A23P30/25
A23P30/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516825
(86)(22)【出願日】2022-07-18
(85)【翻訳文提出日】2024-05-10
(86)【国際出願番号】 EP2022070084
(87)【国際公開番号】W WO2023041223
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202021104980.4
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524099359
【氏名又は名称】ネラ テクノロジーズ アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】NERA TECHNOLOGIES AG
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】チャネン、ジョエル
【テーマコード(参考)】
3E118
4B048
【Fターム(参考)】
3E118AA01
3E118AB03
3E118AB14
3E118BA05
3E118BB02
3E118BB21
3E118CA20
3E118EA01
3E118EA06
3E118EA08
4B048PE12
4B048PM02
4B048PM14
(57)【要約】
本発明は、充填される金型(26)のキャビティ(28)に自由流動媒体を充填するためのドージング機に関する。本発明によれば、ドージング機(10)は、少なくとも1つの独立したドージングユニット(12)を備えている。ドージングユニット(12)は、各々の専用駆動部(18)を備えた2つのディスペンサ(2)と、ノズルユニット(16)と、を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填される金型(26)のキャビティ(28)内に流体媒体を充填するためのドージング機であって、
前記ドージング機(10)は、少なくとも1つの独立したドージングユニット(12)を備えており、
前記ドージングユニット(12)は、2つのディスペンサ(2)とノズルユニット(16)とを備えており、
前記ディスペンサ(2)の各々は、自身の動力ユニット(18)を有している、
ドージング機。
【請求項2】
少なくとも1つの前記ドージングユニット(12)は、共押出処理において前記2つのディスペンサ(14)によって前記金型(26)の前記キャビティ(28)内に2つの流体媒体(24a、24b)を充填するべく、2つの同軸に配置されたノズルダクト(22a、22b)を有している共通の前記ノズルユニット(16)を備えており、
前記ディスペンサ(2)の前記動力ユニット(18)は、好ましくは偏心スクリューポンプとして設計されている、
請求項1に記載のドージング機。
【請求項3】
2つの前記ディスペンサ(2)の共通の前記ノズルユニット(16)は、ノズルダクト(22)へのアクセスを可能にするべく、特に前記ドージングユニット(12)の垂直平面(V-H)に沿って、2つの分離可能なケーシング要素を有しているケーシングを備えている、
請求項1または2に記載のドージング機。
【請求項4】
少なくとも1つの前記ドージングユニット(12)は、自給式ドージングユニットとして設計されており、
前記ドージング機(10)は、いくつかの特に少なくとも2つまたは3つの自給式ドージングユニット(12)を備えているように構成されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載のドージング機。
【請求項5】
前記ドージング機(10)は、複数のディスペンサ(14)が、特に複数のドージングユニット(12)の第1または第2ディスペンサ(14、15a、15b)が、共通の容器(11)に接続されるように設計されている、
請求項1~4のいずれか1項に記載のドージング機。
【請求項6】
前記ディスペンサ(14)は、設けられたテンションロック(20)によって、好ましくは工具を使用することなく、前記ドージング機(10)から取外可能にされたりおよび/または洗浄のために分解可能にされたり、するように設計されている、
請求項1~5のいずれか1項に記載のドージング機。
【請求項7】
前記ドージング機(10)および/または複数の前記ドージングユニット(14)は、前記ドージングユニット(14)同士間の距離(d)が、充填される前記金型(26)の前記キャビティ(28)同士間のキャビティ距離(f)に適合可能にされるように設計されている、
請求項1~6のいずれか1項に記載のドージング機。
【請求項8】
前記ドージング機(10)および/または複数のドージングユニット(12)は、容器(11)への前記ディスペンサ(14)同士の接続(40)が、前記ドージングユニット(12)において互いからの様々な距離(d)に適合可能にされるように設計されている、
請求項1~7のいずれか1項に記載のドージング機。
【請求項9】
前記ドージング機(10)および/または少なくとも1つの前記ドージングユニット(12)は、前記キャビティ(28)が充填される前記金型(26)が3軸で移動可能にされているように設計されている、
請求項1~8のいずれか1項に記載のドージング機。
【請求項10】
前記ドージング機(10)および/または少なくとも1つの前記ドージングユニット(12)は、充填される前記金型(26)または容器が、取出位置特に取出ステーション(62)から取り出されたり、前記ドージング機(10)内で充填されたり、載置位置に特に載置ステーション(62)に載置されたり、するように構成されるように設計されている、
請求項1~9のいずれか1項に記載のドージング機。
【請求項11】
互いに異なるカウンター金型、容器、または他のキャビティ(26)、が自動的に調整可能なストッパ(60)によって互いに異なるサイズで処理されるように構成されるように、前記ドージング機(10)および/または少なくとも1つの前記ドージングユニット(12)は設計されている、
請求項1~10のいずれか1項に記載のドージング機。
【請求項12】
設けられた載置ステーションおよび/または搬出ステーション(62)は、振動ユニット(64)および/または加熱ステーションを備えている、
請求項1~11のいずれか1項記載のドージング機。
【請求項13】
特に請求項1~12のいずれか1項に記載のドージング機を動作させる方法であって、
前記ドージング機(10)は、少なくとも1つの独立した前記ドージングユニット(12)を備えており、
前記ドージングユニット(12)は、各々が自身の前記動力ユニット(18)を有している2つのディスペンサ(14)と、前記ノズルユニット(16)と、を備えており、
前記流体媒体は、2つの前記ディスペンサ(14)に充填されるとともに、前記動力ユニット(18)によって前記ノズルユニット(16)を通って前記金型(26)内の前記キャビティ(28)に押し出される、
方法。
【請求項14】
2つの前記ディスペンサ(14)の共通の前記ノズルユニット(16)は、2つの同軸に配置されたノズルダクト(22a、22b)を備えており、
2つの前記流体媒体(24a、24b)は、共押出処理を使用することによって前記金型(26)内の前記キャビティ(28)に充填される、
請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の一般項による、キャビティに流体媒体を充填するためのドージング機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のドージング機(Dosiermaschinen:計量機、調量マシン、計量供給マシン、吐出装置、投入マシン、投与装置、注湯機)は、充填ノズルを備えつつ、ドージングラインと分配プレートとを備えて構成されている。現在の解決策は、媒体ごとにすべてのドージングラインを共通の動力ユニット(パワー装置、電源ユニット)で同時に制御する。これでは、吐出量や吐出動作の点で柔軟性がない。共通の動力ユニット特に共通の動力トレイン(パワー列)によって、ドージングライン同士間の距離は固定される。充填される金型の互いに異なるキャビティ距離同士は、各々対応するマニホールドプレートを介して実現される。共通の駆動系による同時制御は、マニホールドプレート内の流路長同士を各キャビティで同じにしなければならないことを意味する。このため、マニホールドプレートはコスト高で複雑なものとなる。
【0003】
現在のドージング機の共通の駆動系と設計とによって、ドージングラインの数は予め決められている。このため、同時に充填可能な鋳型のキャビティの数に関して、ドージング機を柔軟に拡張することができない。
【0004】
既存のドージング機では、容器を備えた各々の完全なドージングユニットが移動される。ユニット全体の重量が大きいので、複雑な直線軸ソリューションが必要となる。つまり、3軸ソリューションは高価なハイエンド機にのみ適している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許出願公開第102005004785号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、ドージングラインを備えた流体媒体充填用のドージング機を示しており、複合ドージングラインは、ピストン駆動を備えた第1および第2ディスペンサ(液体定量吐出装置)を備えて構成されている。2つのディスペンサは共通の分配プレートに接続されている。分配プレートは、第1ディスペンサと第2ディスペンサとを各々第1ノズルユニットと第2ノズルユニットとに接続するべく、同一の流路を有している2つの別個のノズルユニットを備えて構成されている。この2つのノズルユニットは、別々のキャビティを満たすように設計されており、流体塊は、第1ディスペンサから、第1容器から第1ノズルユニットを介して第1キャビティに供給される。従って、第2キャビティは別個の第2ノズルユニットによって充填される。共通のマニホールドプレートは、ノズルユニット同士間の距離を、2つのキャビティ同士間の距離に合わせなければならないという欠点がある。互いに異なる金型にフレキシブルに対応することはできない。また、マニホールドプレートとピストン状の駆動系との設計によって、金型を延長したり、ドージングラインを延長したり、することもできない。
【0007】
本発明の目的は、先行技術から公知の問題を回避しつつ、製造および/または運転に特にコスト効率がよく、柔軟に拡張できるように構成されたドージング機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、請求項1の特徴を備えているドージング機(計量機、吐出装置、投入装置、注湯機)によって解決される。
有利な実施形態は、副請求項の主題である。
【0009】
本発明によれば、特に食品産業または製薬産業における用途のために、充填される金型のキャビティに流体媒体を充填するためのドージング機が請求されており、このドージング機は、各々が独自の動力ユニットを有している2つのディスペンサと、ノズルユニットとを備えている少なくとも1つの独立したドージングユニットを備えている。
【0010】
換言すれば、ドージング機は、第1および第2ディスペンサを備えた少なくとも1つの独立したドージングユニットを備えている。第1ディスペンサおよび第2ディスペンサには、各々動力ユニットが特に第1および第2の個別の動力ユニットが割り当てられている。第1および第2ディスペンサは、共通のノズルユニットに接続されている。
【0011】
好ましくは、ドージング機は、流体媒体をカウンター金型(カウンターモールド)、容器、または他のキャビティ、に充填するべく使用される。さらに、ドージング機は、複数のドージングユニットと、キャビティが充填される金型を位置決めするためのハンドリングシステムと、を備えて構成される。各ドージングユニットは、好ましくは単一のキャビティを充填するためのノズルユニットを備えている。
【0012】
このように本発明は、驚くべきことに、互いに異なるキャビティ間隔を迅速かつ容易に実施できることを認識した。特に、間隔が調整可能な複数の独立したドージングユニットを使用することによって、ドージング機は、互いに異なるキャビティ間隔で充填される金型に使用できるように構成される。
【0013】
もう1つの利点は、ディスペンサ同士が単一の動力ユニットを介して個別に制御できるように構成されていることである。この柔軟性によって、各ディスペンサは、互いに異なる流動特性を有している独自の塊同士を吐出するべく使用されるように構成されたり、および/または、個々の制御の必要に応じて互いに組み合わされるように構成されたり、することを意味する。
【0014】
好ましくは、ディスペンサの動力ユニットは、特に個々の動力ユニットは、流体媒体の連続的な流れを可能にするので、偏心スクリューポンプとして設計される。このようなスネークポンプの更なる利点は、特にピストンアクチュエータシステムとで比較して、弁が不要であるだけでなく、搬送量に制限がないことである。特に、注入された最終製品の再現性を高めるべく、動力ユニットは個別に調整できるように構成されている。さらに、動力ユニットの個別調整によって、互いに異なる寸法のノズルダクトを有しているノズルユニットを使用することもできるので、これによって、ノズルダクト内の偏った流動抵抗を個々の動力ユニットで補正することができる。
【0015】
もう1つの利点は、必要に応じてドージングユニットの数を増やせることである。
特に好ましい実施形態では、少なくとも1つのディスペンシングユニットは、2つの流体媒体を、特に2つの互いに異なる流体媒体を、共押出工程において2つのディスペンサによって金型内に充填するべく、同軸に配置された2つのノズルダクトを有している共通のノズルユニットを備えて構成される。好ましくは、第1流体媒体が第1ディスペンサに充填されており、第2流体媒体が第2ディスペンサに充填されており、各々がノズルダクトの1つに割り当てられる。有利なことに、このようなドージング機は、キャビティ内に2つの流体媒体を、そのうちの一方を他方に充填するべく使用されるように構成されている。外方のノズルダクトを通って流れる第1流体媒体がキャビティの内壁を充填する一方で、内方のノズルダクトを通って流れる第2流体媒体は、第1流体媒体内にコアまたは充填物を形成することが好ましい。特に、このようなドージング機は、多層製品を、例えば充填プラリネを、製造するべく使用されるように構成される。特に共押出工程では、ディスペンサの動力ユニットは、互いに異なる流体媒体も搬送するべく、偏心スクリューポンプとして設計されるのが好ましい。有利なことに、製品の層を、特に非常に薄い外層を、正確に調整できるように搬送量および/または処理量は、このような動力ユニットによって容易に調整することができる。さらに好ましくは、既に上述したように、ノズルダクトの互いに異なる流れ抵抗は、スネークポンプの個別制御によって補償することができる。非常に好ましくは、ドージング機は、使用される流路および/または流体媒体に応じて動力ユニットを制御するための対応する制御ユニットを備えている。
【0016】
特に好ましくは、2つのディスペンサの共通のノズルユニットは、ノズルダクトへのアクセスを可能にするべく、特にノズルユニットの垂直方向に沿って、2つの分離可能なケーシング要素を有しているケーシングを備えて構成される。非常に好ましくは、2つのケーシング要素同士は、対称面に沿って分離可能にされている。有利なことに、ケーシングが開いているとき、ノズルダクトは特に容易に清掃できるように構成されているとともに、ノズルインサートはノズルダクト内に挿入または交換できるように構成されている。
【0017】
ノズルユニット内のノズルダクトは、好ましくは、個々のダクトセクション同士間の角度が90°未満、特に好ましくは60°未満、となるように設計される。このような流路の配置によって、互いに異なる粘度特性を有している流体媒体同士を、ノズルユニット内で搬送することができる。換言すれば、有利には、互いに異なる粘度を有している流体媒体同士を使用する上で、適合した流路形状を有しているノズルユニットを変更する必要はない。
【0018】
好ましくは、共押出工程では、2つのインサート要素がノズルユニット内に形成されているとともに、これらは組み立てられた状態で同軸にかみ合う。特に好ましくは、ノズルユニットのノズルダクトは、インサート要素を流れ方向に固定および/またはシールするべく、インサート要素への移行部に環状溝を備えている。インサート要素は、好ましくは、特にノズルユニットのケーシングに係合するべく、一端が補強された肉厚を備えている。他方の端部では、インサート要素は、特に同軸係合を可能にするべく、好ましくは一層薄い肉厚のテーパ状である。好ましくは、内方インサート要素は、外方インサート要素内における内方インサート要素の案内と位置合わせとを可能にするべく、内方インサート要素の外方に端部側支持突起を備えている。
【0019】
別の好ましい実施形態では、ドージングユニットの自己充足的な動作によって、機械の大きさに応じてドージングユニットを追加できるように構成されている。これは特に、ディスペンサ付きドージングユニットが共通の分配プレートに接続されていないことで可能にされている。各々がノズルユニットを有している複数のドージングユニット同士は、互いに隣接して配置されるように構成される。好ましくは、ドージングユニット同士間の距離も、このように容易に調整できるように構成される。
【0020】
互いに隣接して配置されるドージングユニットの特に好ましい数は、1~7または1~9の間である。
特に好ましくは、ノズルユニットは、ディスペンサを受け入れるための2つの横方向入口部を備えている。好ましくはノズルユニットの出口部は、垂直方向に沿って、特に重力方向に沿って、形成されている。好ましくは入口部は、ディスペンサが水平面から好ましくは15°から30°の間の角度で、延長軸線を有しているノズルユニット上に配置され得るように、整列される。この結果、特に、ノズルユニット上のディスペンサ同士の広がりまたはV字型の配置が得られる。好ましくはこのようにすることで、ドージングユニット内の質量流は、重力によって出口部の方向に有利になる。
【0021】
さらに、2つのディスペンサを有しているドージングユニットは、好ましくは対称面に対して鏡面対称に配置および/または設計されるように構成されている。特に、ディスペンサ同士は、好ましくは交換および/または拡張を単純化するべく、同一に設計される。好ましくはドージング機は、このようにモジュラーシステムとして構成されているので、互いに異なる金型同士に容易に適合される。
【0022】
さらにこの文脈において、入口部は、好ましくはディスペンサの延長軸線同士がノズルユニットの垂直面に対して平行に整列するように、配置される。有利なことに、ドージングユニットは、このようにすることで特に省スペースで設計することができる。さらに複数のドージングユニットを、特に省スペースの方法で、ドージング機の長手方向に沿って、特に垂直面に対する法線方向に沿って、互いに隣接して特に直接隣接して、配置することができる。
【0023】
さらに互いに隣接しつつ対(ペア)をなして配置されたドージングユニット同士は、長手方向に沿って少なくとも部分的に重なり合うことと、および複数のドージングユニット同士が互いに対してさらに省スペースに配置されることと、を可能にするべく、特にノズルユニット同士の水平面上において互いに異なる角度を有しているような互いに異なる配置のディスペンサ同士を備えるように構成されることが考えられる。有利には、このような配置を有しているドージング機は、同じ設置スペースを保持しながら、一層多くのドージングユニットを構成することができる。
【0024】
さらに好ましくは、複数のディスペンサ同士は、簡単な方法で同時に互いに異なるドージングユニットの複数のディスペンサに流体媒体を供給できるように、共通の流体容器に接続されるように構成される。特に好ましくはドージング機は、ドージング機の長手方向に沿って整列されているだけでなく、長手方向に沿って互いに隣接して配置されているような少なくとも2つのドージングユニットのディスペンサ同士に接続されるような少なくとも1つの容器を備えている。非常に好ましくは第1容器は、複数の第1ディスペンサ同士に接続されている。一方で、第2容器は好ましくは複数のドージングユニット同士によって、2つの流体媒体による、特に2つの互いに異なる流体媒体による、並列共押出を実施できるようにするべく、互いに異なるドージングユニットの複数の第2ディスペンサ同士に接続されている。
【0025】
特に好ましくは、ディスペンサは、工具なしでテンションロックを用いてドージング機から取り外されたり、洗浄のために分解できたり、するように構成されている。有利なことに、ドージング機におけるドージングユニットの数は、特にキャビティの数および/または距離が互いに異なるような様々な金型同士にドージング機を柔軟に適合させるべく、特に容易かつ短時間で適合されることもできる。
【0026】
好ましくは、ドージングユニット同士間の距離は、キャビティ間隔に容易に適合させることができる。特に好ましくは、ドージングユニットは各々、キャビティ間隔に対応する組立要素上にノズルユニットとで共に配置されていることで、組立状態でドージングユニット同士を固定するクランプを備えている。組立要素は、好ましくは、組立プレートおよび/または少なくとも1つのガイドロッドとして設計することができる。このガイドロッドは、組立状態において、ドージングユニット同士のノズルユニットを互いに間隔をあけて配置する。特に好ましくは、上述した組立要素は、ドージングユニット同士を形状適合的に収容するべく、予め定められた位置決め凹部を備えるように構成されている。代替的にまたは付加的に、ノズルユニット同士は、少なくとも1つのガイドロッド上に摺動可能に配置されることが好ましい。長手方向に沿って移動されることによって、ドージングユニット同士間の距離を変化させることで、充填される金型のキャビティ間隔に適合させることができる。
【0027】
また、ディスペンサと容器との接続が、ドージングユニットの距離の変化に対応できることが好ましい。この目的のために、特に好ましくはドージングユニットは、ドージングユニットの充填口と容器の充填口との間のオフセットを橋渡しするべく、接続要素を、特に接続ホースを、備えている。
【0028】
さらに好ましい実施形態では、キャビティが充填される金型は、特に、前述のハンドリングシステムによって、特に好ましくは3軸ガントリーによって、3軸で移動させることができる。この3軸ガントリーは、個別に制御可能なディスペンサとで組合せることで、任意の数の可能な組合せを許容する。
【0029】
好ましくは、充填される金型または容器は、取り出し位置から取り出されるだけでなく、機械内で充填されるとともに、堆積(デポジット)位置に置かれるように構成される。堆積位置または除去位置は、3軸ガントリーによってフレキシブルに位置決めできるように構成されている。
【0030】
好ましくは、互いに異なるカウンター金型同士、容器同士、その他のキャビティ同士、は自動的に調整可能なストッパによって、互いに異なるサイズで処理されるように構成されている。好ましくは、堆積または除去ステーションは、ストッパによって堆積ユニット上に静止している鋳型を特に横方向に固定するべく、互いに対して水平方向に調整可能に構成されたストッパを有している2つの堆積ユニットを備えて構成される。
【0031】
有利には、堆積ステーションおよび/または除去ステーションの少なくとも1つは、振動ユニットおよび/または加熱ステーションを備えている。
上記の3軸もすべて、コンパクトな基本機械でカバーできるように構成されていることが特に好ましい。換言すれば、定置式ドージング機は、有利には、堆積ステーションおよび/または除去ステーションの位置決めのために3軸ガントリーを用いることで使用されるように構成されている。従って、ドージング機自身のための、特にドージング機のドージングヘッドのための、複雑でコストのかかる移動装置は必要ない。
【0032】
好ましくは、前述の実施形態同士の組合せは、高い柔軟性を可能にされているので、従って、前記ドージング機の新たな応用可能性を許容する。
さらに、本発明は、ドージング機を、特に上述のようなドージング機を、動作(操作、作動)させるための方法にも関する。ドージング機は、少なくとも1つの独立したドージングユニットを備えている。このドージングユニットは、各々が独自の動力ユニットを有している2つのディスペンサと、ノズルユニットと、を備えている。流体媒体は、2つのディスペンサに充填されているとともに、動力ユニットによってノズルユニットを介して金型内のキャビティに押し出される。本方法の好ましい実施形態では、2つのディスペンサの共通のノズルユニット同士は、同軸に配置された2つのノズルダクトを備えている。2つの流体媒体は、共押出処理を用いて金型内に充填される。
【0033】
好ましくは、上述のドージング機は、食品産業または製薬産業における充填処理に使用されるように構成される。特に小バッチ製品の場合、ドージング機は、コスト効率が高いとともに、同時に精密な充填オプションである。特に大型システムとで比較して、洗浄も容易で、交換可能で、柔軟に拡張可能にされている。
【0034】
本発明のさらなる利点および詳細は、以下の本発明の好ましい実施形態の説明および単なる概略図面から見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】完全なドージングシステムの透視図。
図2a】自己完結型ドージングユニットの透視図。
図2b】充填されるキャビティを有している金型の断面図。
図3】ドージングユニット同士を広げた状態を示す透視図。
図4】互いに斜めに配置されたスプレッドドージングユニット同士の透視図。
図5a】開いた状態のノズルユニットのケーシングの図。
図5b】開いた状態のノズルユニットのケーシングの図。
図5c】開いた状態のノズルユニットのケーシングの図。
図5d】開いた状態のノズルユニットのケーシングの図。
図6a】3軸およびユニバーサルグリッパを備えたガントリーの透視図。
図6b図6aに示すキャビティの詳細図。
図7a】異なる金型形式用の金型グリッパ。
図7b】異なる金型形式用の金型グリッパ。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図中、同一の要素または同じ機能を持つ要素には同じ参照番号を付している。
図1は、完全なドージングシステムを示している。完全なドージングシステムは、容器11と、ドージングユニット12と、を備えている。ドージングユニット12は、ディスペンサ動力(パワー)ユニット(18)を備えたディスペンサ14と、ノズルユニット16と、を備えている。特に、図1はドージング機(計量機、吐出装置、投入装置、注湯機)10を示しており、ドージング機10は、長手方向Lに沿って互いに平行に整列された複数の特に4つのドージングユニット12を有している。図示のドージング機10は、単に例示的な実施形態であり、これによって、ドージングユニット12の数と、および/またはドージングユニット12同士間の長手方向Lに沿った距離dと、は所望に応じて変えることができる。特に、ドージングユニット12は、したがって、例えば図6aに示すように、充填されるべきキャビティ28を有している金型26に適合させることができる。特に距離dは、図6bに示すキャビティ間隔fに適合させることができる。
【0037】
ドージング機10のこのようなバリエーションは、特にディスペンサ14を有しているドージングユニット12同士が、複数のキャビティ28を同時に充填するための共通の分配プレートに接続されていないことで可能にされている。好ましくは、2つのディスペンサ14を有しているドージングユニット12は、単一のキャビティ28を充填するためのノズルユニット16を備えて構成されている。それによって、複数のドージングユニット12は、複数のキャビティ28を同時に充填するべく、図1に示すようなモジュール原理に従って互いに接続されるように構成されている。
【0038】
図2aのドージングユニット12は、ディスペンサ動力ユニット(18)と、組立および分解を容易にするためのテンションロック20と、を備えたディスペンサ14と、ノズルユニット16と、を備えている自給自足(autarke:セルフサフィシェント、自己完結)のユニットを示している。好ましくは、ドージングユニット12は、2つのディスペンサ14を備えているので、特に各々独立した動力ユニット18を備えた第1ディスペンサ15aおよび第2ディスペンサ15bを備えている。2つのディスペンサ14は、共通のノズルユニット16に接続されている。
【0039】
特に好ましくは、図2aによるノズルユニット16は、ディスペンサ14を受け入れるための2つの側方入口部(30)を備えている。好ましくは、ノズルユニット16の出口部32は、垂直方向V特に重力方向gに沿って形成されている。入口部30は、好ましくはディスペンサ14が、ノズルユニット16上の水平面H-Lに対して上方に、特に15°から30°の間の角度aで延長軸線Eを有しているように配置され得るように、整列されている。この結果、特にノズルユニット16上のディスペンサ14同士は、スプレイ状またはV字状に配置されている。好ましくは、このようにしてドージングユニット12内の質量流は、出口部32の方向への重力(g)によって好ましいものとなる。
【0040】
この文脈において、2つのディスペンサ14を有しているドージングユニット12は、好ましくはドージングユニット12の対称面L-Vに関して鏡面対称に配置および/または設計され得る。好ましくは、2つのディスペンサ14は、図1に示されるように、交換および/または拡張を単純化するべく、同一の構成要素として設計されている。さらにこの文脈において、入口部30は、好ましくはディスペンサ14の延長軸線Eがノズルユニット16の垂直面V-Hに対して平行に整列するように、配置されている。有利なことにドージングユニット12は、このようにして特に省スペースで設計されることができる。
【0041】
図1がさらに示すように、複数のドージングユニット12同士は、長手方向Lに沿って、特に垂直面V-Hに対して法線方向に沿って、特に省スペースの態様で距離dだけ隣り合って、特に直接に隣り合って、配置されるように構成されている。
【0042】
特に好ましくはドージングユニット12は、例えば図6bに示すように、充填される金型26のキャビティ28同士の距離(f)に対応するように、特に組立要素34上にノズルユニット16とで共に各々配置されているので、好ましくはクランプ36が組立状態でドージングユニット12を固定する。図1において、組立要素34は、好ましくは組立状態においてドージングユニット12のノズルユニット16同士を互いに間隔をおいて配置する、組立プレート38として設計されている。
【0043】
有利なことにテンションロック20によって、ドージング機10のドージングユニット12の数と、および/またはドージングユニット12同士間の距離dと、は特に互いに異なるキャビティの数とおよび/または距離(f)とを有している様々な金型26にドージング機10を柔軟に適合させるべく、特に容易にかつ短時間で調整されることができる。
【0044】
図1によれば、ドージング機10はさらに、好ましくは2つの流体媒体容器としての容器11を備えている。これらの容器11は、ドージングユニット12のディスペンサ14に流体媒体を供給するべく、長手方向Lに沿って複数のドージングユニット12に接続されている。好ましくは、1つの容器11が第1ディスペンサ(14、15a)同士の各々に接続されている一方で、別の容器11は、複数のドージングユニット12の第2ディスペンサ(14、15b)同士の各々に接続されている。好ましくは媒体は、このようにして特に簡単な方法で、複数のディスペンサ14に同時に供給されることができる。
【0045】
図2bには、2つのディスペンサ14によって2つの流体媒体(24a、24b)を、特に2つの互いに異なる流体媒体(24a、24b)を、共押出工程において金型26内のキャビティ28に充填するべく、2つの同軸に配置されたノズルダクト(22a、22b)を有しているノズルユニット16の特に好ましい実施形態が示されている。好ましくは、第1流体媒体24aが第1ディスペンサ(14、15a)に充填されている一方で、第2流体媒体24bは第2ディスペンサ(14、15b)に充填されている。第1ディスペンサ15aおよび第2ディスペンサ15bは各々、ノズルダクト(22a、22b)のうちの1つに関連付けられている。外方ノズルダクト22bを通って流れる第2流体媒体24bは、キャビティ28の内壁を充填している。内方ノズルダクト22aを通って流れる第1流体媒体24aは、第2流体媒体24b内にコアまたは充填物を形成することが好ましい。特にこのようなドージングユニット12は、多層製品を例えば充填プラリネを製造するべく使用されるように構成されている。この文脈では2つの流体媒体(24a、24b)は各々、図1に示すように、2つの容器11を介して2つのディスペンサ(14、15a、15b)に供給されることも好ましい。
【0046】
図3のスプレイ式のドージングユニット12は、容器11とディスペンサ14との間の可撓性接続または接続要素40と、ならびに可変調節可能なノズルユニット16と、を示す。特に好ましくは、ドージングユニット12の充填口42と、容器11の充填口44と、の間のオフセットは、接続要素40によって特に接続ホースによって埋めることができる。フレキシブルな接続要素(接続部)40は、複数のドージングユニット12同士間の距離dを変化させるのに特に有利である。
【0047】
複数のドージングユニット12を固定するための図1に示す組立要素34の代替または追加として、図3によれば、ドージングユニット12のノズルユニット16は、各々少なくとも1つのガイド孔46を、好ましくは図示の3つのガイド孔46を、備えていることが好ましい場合がある。好ましくは少なくとも1つのガイドロッド47は、ドージングユニット12同士を互いに整列させるべく、この少なくとも1つのガイド孔46を通って配置されるように構成されている。長手方向Lに沿って変位させることで、ドージングユニット12同士間の距離dを少なくとも1つのガイドロッド47に沿って変化させることによって、特に図6bに従って、充填される金型26のキャビティ距離(f)に適合させることができる。
【0048】
ドージング機10の特にコンパクトな実施形態が、図4に示されている。この場合、互いに隣接しつつ対(ペア)をなして配置されたドージングユニット12同士は、長手方向Lに沿って少なくとも部分的に重なり合うことを可能にされている。複数のドージングユニット12同士を互いに対してさらに省スペースに配置することを可能にするべく、特にノズルユニット16の水平面H-Lに対して上方で互いに異なる角度aを有している互いに異なる配置のディスペンサ14同士を、ドージングユニット12は備えている。
【0049】
図5a~図5dにおいて、一般的なノズルユニット16の好ましい実施形態が詳細に示されている。特に好ましくは、ノズルユニット16は、ノズルユニット16のノズルダクト(22a、22b)へのアクセスを可能にするための2つの分離可能なケーシング要素71a、71bを有しているケーシング70を備えている。最も好ましくは2つのケーシング要素71a、71bは、ドージングユニット12の垂直面V-Hに沿ってまたは垂直面V-Hに対して平行に分離可能に設計されていることで、好ましくはダクト軸線Tに沿ってノズルダクト(22a、22b)を分離する。
【0050】
特に図5aおよび部分的に図5bでは、2つのケーシング要素71a、71b同士が開いた状態で示されている。ケーシング70の開放状態では、ノズルダクト(22a、22b)が露出しているので、特に容易に洗浄できることがわかる。さらに詳細に示すのは、図2aに示すようにディスペンサ14を受け入れるための入口部30と、特に図2bに示すように流体媒体(24a、24b)を吐出するための出口部32と、である。
【0051】
図5bに示すノズルダクト21a、21bは、特にノズルユニット16内の2つの入口ダクト74a、74bは、好ましくは個々のダクトセクション同士間の角度が、特にダクト軸線Tに沿った曲率角が、90°未満となるように設計されている。ノズルダクト(22a、22b)同士のこのような配置によって、図2bに示す流体媒体(24a、24b)は、ノズルユニット16内で場合によっては互いに異なる粘度特性を有していても、特に粘度特性が押出挙動に大きく影響することなく、搬送することもできる。
【0052】
図5cおよび図5dに示すように、2つのノズルダクト(22a、22b)同士を通る共押出しを確実にするべく、ノズルユニット16内で2つのインサート要素(72a、72b)が使用されている。特に、分離可能なケーシング70の可能性によって、インサート要素(72a、72b)は、ノズルダクト(22a、22b)の2つの入口ダクト74a、74bに挿入または交換することができる。同軸上に配置された2つのノズルダクト(22a、22b)を形成するべく、内方インサート要素72aは、外方インサート要素72bにダクト軸線Tに沿って係合する。インサート要素(72a、72b)を収容するべく、ノズルユニットのノズルダクト(22a、22b)は特に入口ダクト74a、74bは、好ましくはインサート要素(72a、72b)を流れ方向またはダクト軸線Tに沿って固定および/または封止するべく、インサート要素(72a、72b)への移行部に環状溝76を構成する。他方の端部ではインサート要素(72a、72b)は、特に同軸係合を可能にするべく、好ましくは一層薄い肉厚のテーパ状である。好ましくは内方インサート要素72aは、外方インサート要素72b内における内方インサート要素72aについての案内と位置合わせとを可能にするべく、内方インサート要素72aに対して外方に端部支持突起78を備えている。
【0053】
図2bの詳細図は、図5cおよび図2aに従って拡大されたノズルダクトを、特に出口部32を示している。これによって、図2bと図5cとの比較から、外方ノズルダクト22bが、内方インサート要素72aと外方インサート要素72bとの間に形成されていることが明らかであることも強調されるべきである。一方、内方ノズルダクト22aは、内方インサート要素72aによって直接形成されている。
【0054】
さらに、特に図5cから、ノズルダクト(22a、22b)の、特に入口ダクト74a、74bの、長さと流路断面とを互いに異なる設計にすることができる。これらのダクトは、共押出しを実施するための流路抵抗に関しても互いに異なることができることが理解できる。好ましくは、このような流動抵抗を補償するべく、ディスペンサ14は、互いに異なる動力ユニット18とで特にスネークポンプとで、共に使用されている。有利なことに、そのような動力ユニット18は、ディスペンサ14内で流体媒体を個々に搬送することができるので、従って、互いに異なる流動抵抗および/または粘度を補償したり、および/または押出される層に対して所望の出口容積を設定したり、することができる。
【0055】
図6aでは、複数のキャビティ28を有している例示的な金型26が示されている。図6bでは、キャビティ間隔fが拡大して示されている。図6aに示すガントリー48は、左右方向に沿って特に長手方向Lに沿って移動するためのX軸50と、深さ方向に特に水平方向Hに移動するためのY軸52と、高さ方向に特に垂直方向Vに移動するためのZ軸54と、を備えて構成されている。移動する金型26、容器、または他のキャビティ、を把持するべく万能グリッパ56は、Z軸54に取り付けられている。図6bに詳細に示すキャビティ間隔fは、金型26や容器によって互いに異なる場合がある。
【0056】
図7aおよび図7bの万能グリッパ56は、一層複雑な実施形態を示しているので、容器/金型(26)を取り外したり堆積(デポジット)させたりすることができる。調節可能なストッパ60によって、互いに異なるサイズの容器/金型(26)を把持することができる。
【0057】
好ましくは、堆積または除去ステーション62は、互いに対して水平に調整されるように構成されたストッパ60を有している2つの堆積ユニットを備えている。堆積ユニットの1つは、好ましくは、堆積または除去ステーション62上に静止している金型26を、側部ストッパ61に対して特に横方向に固定するべく、ストッパ60を調整するための万能グリッパ56として設計されている。図7aに示すように、堆積または除去ステーション62の支持面66は、好ましくは、複数の棒状体によって形成することができるので、2つの堆積ユニットの棒状体同士が噛み合う。ストッパ60は、好ましくはロッド本体のクランプ片として形成されている。互いに異なる金型26を固定するべく、ストッパ60特に側部ストッパ61は、好ましくは棒状体の延長軸に沿って調節できるように構成されている。
【0058】
図7bに示すように、堆積または除去ステーション62に、振動ユニット64を設けてもよい。
【符号の説明】
【0059】
10…ドージング機。
11…容器。
12…ドージングユニット。
14…ディスペンサ。
15a、15b…第1および第2ディスペンサ。
16…ノズルユニット。
18…動力ユニット。
20…テンションロック。
22a、22b…2つの同軸ノズルダクト。
24a、24b…2つの流体媒体。
26…金型。
28…キャビティ。
30…入口部。
32…出口部。
34…組立要素。
36…クランプ。
38…アッセンブリプレート。
40…接続要素。
42…ドージングユニットの充填口。
44…容器の充填口。
46…ガイド穴。
47…ガイドロッド。
48…ガントリー。
50…ガントリーのX軸。
52…ガントリーのY軸。
54…ガントリーのZ軸。
56…ユニバーサルグリッパ。
60…ストッパ。
61…サイドストッパ。
62…入出庫ステーション。
64…振動ユニット。
66…支持面。
70…ノズルユニットのケーシング。
71a、72b…ケーシング要素。
72a、72b…内方および外方インサート要素。
74a、74b…入口ダクト。
76…環状溝。
d…ドージングユニット同士間の距離。
E…ディスペンサの延長軸線。
f…キャビティ同士間の距離。
g…重力方向。
L…長手方向。
V…垂直方向。
H…水平方向。
V-H…垂直面。
H-L…水平面。
L-V…ドージングユニットの対称面。
a…ノズルユニットの水平面に対するディスペンサの角度。
T…ノズルダクトのダクト軸線。
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図6a
図6b
図7a
図7b
【国際調査報告】