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特表2024-536804囲われた栽培環境のためのシードカートリッジアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】囲われた栽培環境のためのシードカートリッジアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/02 20180101AFI20241001BHJP
   A01G 9/00 20180101ALI20241001BHJP
   C12M 1/00 20060101ALN20241001BHJP
【FI】
A01G9/02 101N
A01G9/02 B
A01G9/02 D
A01G9/00 J
A01G9/02 101R
C12M1/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518113
(86)(22)【出願日】2022-09-20
(85)【翻訳文提出日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 US2022044097
(87)【国際公開番号】W WO2023049103
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】63/261,446
(32)【優先日】2021-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】523234924
【氏名又は名称】ヘリポニックス エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Heliponix, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スコット トーマス マッシー
(72)【発明者】
【氏名】アイヴァン リー ボール
【テーマコード(参考)】
2B327
4B029
【Fターム(参考)】
2B327NC02
2B327ND02
2B327ND03
2B327NE01
2B327NE06
2B327QA02
2B327QB03
2B327QB11
2B327QB24
2B327TA04
2B327TA27
2B327VA06
2B327VA16
2B327VA20
4B029AA08
4B029AA21
4B029BB09
4B029BB12
4B029CC02
4B029DG08
4B029DG10
4B029GA02
4B029GA06
4B029GA08
4B029GB01
4B029HA05
4B029HA09
(57)【要約】
屋内栽培設備のために構成されたシードカートリッジ。シードカートリッジは、1または複数の基質の層に吊り下げられた1または複数の種子を含む形状を有する自己完結型の装置であってよい。シードカートリッジの形状は、取り外し可能な上面と、底面と、側面とを備える。側面は、底面と比べてより大きな上面を提供する実質的に円錐形状であってもよく、水が屋内栽培設備から種子まで送達させるように、外側側面に沿って、開口部、穴またはスリットを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジであって、
底面と、空洞を画定する側面とを有する本体であって、前記側面および前記底面は複数の開口部を備え、
前記複数の開口部は、少なくとも第1の列および第2の列に整列され、
前記第1の列の第1の開口部は、前記第1の列の第2の開口部より前記本体の前記底面に対して近くに配置される、本体と、
前記本体と取り外し可能に接続される蓋と、
を含むカートリッジ。
【請求項2】
前記蓋は、
前記カートリッジの特性
前記カートリッジの構成要素の特性、
前記カートリッジと関連付けられる物、または
前記カートリッジまたは前記カートリッジの構成要素に関連図けられた位置または領域、
のうち、少なくとも1つを示す少なくとも1つのマーキングを含む、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記少なくとも1つのマーキングは、機械可読性であり、ユーザ可読性である、請求項1または2に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記本体は、上面を画定し、前記上面は、
前記カートリッジの特性
前記カートリッジの構成要素の特性、または
前記カートリッジまたは前記カートリッジの構成要素に関連図けられた位置、
のうち、少なくとも1つを示す少なくとも1つのマーキングを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記上面は、前記空洞から外向きに延在するタブを備え、前記少なくとも1つのマーキングは、前記タブに配置され、
前記第1の開口部は、前記第2の開口部よりも大きい垂直方向長さを有する、
請求項4に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記第1の列に配置された前記複数の開口部の前記第1の開口部は、前記第2の列に配置された前記複数の開口部の第3の開口部の中心と、前記第2の列に配置された前記複数の開口部のうちの第4の開口部の中心との間の中点と水平方向で整列する中心を有し、
前記第3の開口部は、前記第2の列の前記第4の開口部と垂直方向に整列する、請求項1~5のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記蓋は、前記カートリッジが開位置にあるときに、前記本体に付随したままである、請求項1~6のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記蓋は、前記カートリッジが開位置にあるときに、前記本体から取り外される、請求項1~6のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記側面と前記底面により画定される前記空洞内に受容されるフィルタであって、種子と基質とを包含する、請求項1~8のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記カートリッジは、囲われた栽培環境の植栽柱の栽培受容部内に受容されるように構成された、請求項1~9のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項11】
システムであって、
空洞を画定する側面と底面とを有し、複数の開口部を備え、前記空洞が種子と成長媒質とを含む、シードカートリッジと、
複数の受容部を有し、前記複数の受容部の第1の受容部は前記シードカートリッジを受容するように構成されている、植栽柱と、
を備えるシステム。
【請求項12】
前記シードカートリッジは、外面に少なくとも1つのマーキングを備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記植栽柱を備える囲われた栽培環境であって、
前記植栽柱と結合された回転可能なベースと、
少なくとも水または栄養剤の一つを前記シードカートリッジに提供するための水やりシステムと、
前記植栽柱に関連付けられたセンサデータを生成するための少なくとも1つのセンサと、
前記囲われた栽培環境の囲い内で光を生成するための少なくとも1つの照明と、
少なくとも一部の前記センサデータを基に、前記シードカートリッジの少なくとも1つの特性を決定するコントロールシステムと、
をさらに備える囲われた栽培環境をさらに備える、請求項11または12に記載のシステム。
【請求項14】
前記植栽柱は、複数のリングから形成され、前記植栽柱の各リングは、前記植栽柱の近隣のリングと係合するための雄コネクタおよび雌コネクタを有し、
前記植栽柱は、前記複数のリングの隣り合った対間で少なくとも1つのガスケットをさらに含む、
請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記シードカートリッジは、
前記第1の列に配置された前記複数の開口部の前記第1の開口部は、前記第2の列に配置された前記複数の開口部の第3の開口部の中心と、前記第2の列に配置された前記複数の開口部のうちの第4の開口部の中心との間の中点と水平方向で整列する中心を有し、
前記第1の開口部は、前記第2の列の第2の開口部と垂直に整列し、
前記第2の開口部は前記第2の列の前記第2の開口部よりも銭シードカートリッジの底面に対して近くに配置され、
前記第3の開口部は、前記第2の開口部より垂直方向に大きい、
請求項11~14のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年9月21日に出願され、「密閉された栽培環境のためのシードカートリッジアセンブリ」と題された米国仮出願第 6 3/261,446号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
家庭菜園や集合住宅や近隣地域でのマイクロガーデンの使用は、人口密度の高い地域で新鮮な農産物の入手が制限されている農産物砂漠に対応して、近年全米で増加している。より多くの消費者は、新鮮な農産物を提供するだけでなく、大規模な食料品店で使用される防腐剤や化学物質を制限するために、新鮮な農産物やハーブを自宅で栽培することを望んでいる。気候によっては、住宅所有者は新鮮な農産物やハーブを栽培するための屋内システムに限定される場合がある。しかし、ほとんどの屋内システムはスペースが限られており、すべての農産物とハーブに統一された栽培条件を提供し、住宅所有者が生産するすべての農産物やハーブにとって最適な条件が得られないことがよくある。さらに、住宅所有者は、個々の種や植物の種類ごとに最適な成長条件を適切に維持するための教育と時間が不足していることがよくある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本明細書では、個々のユーザのための自宅で囲まれた栽培機器(マイクロガーデンなど)または植物栽培装置を自動化、最適化、およびカスタマイズすることに関連付けられたシステムおよび方法について説明する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
いくつかの例では、囲われた栽培環境は、1つまたは複数の受容部、受容スロット、または空洞を介して1つまたは複数の種子容器を受容するように構成された植栽柱またはタワーで構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
詳細な説明は、添付の図面を参照して説明される。図面において、参照番号の左端の数字は、その参照番号が最初に出現する図面を識別する。異なる図面における同一の参照番号の使用は、類似または同一の項目または特徴を示す。
【0006】
図1】いくつかの実施態様による、閉鎖構成にある囲われた栽培環境または器具の例示的な図である。
図2】いくつかの実施態様による、開放構成にある囲われた栽培環境または器具の例示的な図である。
図3図3は、いくつかの実施態様による、囲われた栽培環境に関連付けられた植栽柱の例示的な正面図を示す。
図4図4は、いくつかの実施態様に従ってカバーまたは蓋が取り外されたシードカートリッジの例示的な上面図である。
図5図5は、いくつかの実装に従って除去された内容物を有するシードカートリッジの図の例示的な側面図である。
図6図6は、いくつかの実施態様によるシードカートリッジの例示的な図である。
図7図7は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジの外面内の開口部の例示的な図である。
図8図8は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジの外面内の開口部の例示的な図である。
図9図9は、いくつかの実施態様による、異なるマーキングを有する複数のシードカートリッジの例示的な図である。
図10図10は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジの内部のフィルタの例示的な図である。
図11図11は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジの上面の例示的な図解図を示す。
図12図12は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジの底面の例示的な図解図を示す。
図13図13は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジの例示的な図解図を示す。
図14図14は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジに関連付けられたモールドの例示的な図を示す。
図15図15は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジに関連付けられたモールドの例示的な図解図を示す。
図16図16は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジに関連付けられたモールドの例示的な図を示す。
図17図17は、いくつかの実施態様に従って、囲まれた栽培環境と共に、またはスタンドアロンシステムとして利用され得る、植栽柱のリングまたは列の例示的な図を示す。
図18図18は、いくつかの実施態様に従って、囲われた栽培環境と共に、またはスタンドアロンシステムとして利用され得る、植栽柱およびシードカートリッジの別の例示的な図を示す。
【0007】
図面は、例示のみを目的として、さまざまな実施形態を示している。当業者は、本明細書で例示される構造および方法の代替的な実施形態が、本明細書で説明される原理から逸脱することなく採用され得ることを、以下の説明から容易に認識するであろう。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書では、個々のユーザのための自宅で囲まれた栽培機器(マイクロガーデンなど)または植物栽培装置を自動化、最適化、およびカスタマイズすることに関連付けられたシステムおよび方法について説明する。例えば、本明細書で論じられるシステムは、植物(例えば、真菌、花、農産物、キノコ、ハーブ、および/または同様のもの)の家庭および屋内での栽培のための囲われた栽培環境を提供するように構成され得る。システムは、いくつかの実装形態では、周囲の環境(例えば、家庭またはアパート)内の条件から物理的に分離された、安定かつ制御された環境条件を提供するように構成された隔離された囲い地を提供し得る。
【0009】
いくつかの例では、囲われた栽培環境は、1つまたは複数の受容部、受容スロット、または空洞を介して1つまたは複数の種子容器を受容するように構成された植栽柱またはタワーで構成され得る。例えば、植栽柱は、個々のシードカートリッジまたはポッドを受け入れるように構成された複数の受容部を含み得る。植栽受容部は、植栽柱の周りに垂直列および水平列の両方に配置され得る。例えば、1つの特定の例では、植栽柱は、20列および5行の植栽受容部を含み得る。場合によっては、植栽受容部は、列の間でずらして配置されてもよく、例えば、各列では、1行おきに1つの植栽スロットを有する。このような場合、植栽受容部をずらして配置させることで、システムは個々の植物をモニタするだけでなく、個々の植物が十分に成長する余地を与えることができる。
【0010】
いくつかの場合、植栽柱は、筐体内および基部の周りで360度回転可能であってもよく、または任意の他の制限された回転であってもよい。例えば、駆動モータは、監視および制御システムからの1つまたは複数の制御信号に基づいて、囲い内の植栽柱を機械的または磁気的に回転させるように構成され得る。いくつかの例では、植栽柱が回転するにつれて、システムが植栽柱内の決定された位置に基づいて各シードカートリッジおよび結果として生じる植物を追跡することができるように、各個々の植栽スロットに一意の識別子を割り当てることができる。植栽柱はまた、例えば、個別化されたベースでシードカートリッジに水を提供するように構成された水貯蔵器に結合され得る。いくつかの例では、ガスケットは、植栽受容部またはポートの上に閉じる接続された蓋フラップを有するリングの間に配置され得る。本明細書で論じられるように、蓋フラップの上部、側面、およびさらには下部側面は、視覚システムが植栽場所を認識するための独自の識別子を有し得る。
【0011】
いくつかの例では、シードカートリッジは、特に、植栽柱のスロットによって画定される空洞内で嵌合および/またはそうでなければ受容されるように設計され得る。シードカートリッジは、基質または成長培地の1つ以上の層に懸濁された1つ以上の種子を含む1つ以上の表面または壁の外部構造を有する自己完結型装置であってもよい。例えば、場合によっては、基質または培地は、肥料の第1の層または底層(徐放性肥料プリルなど)を含み得る。肥料上の第2の層は、オープンセルポリウレタンフォーム(例えば、堆肥化可能なポリウレタンフォーム)で構成される。いくつかの場合では、第2の層は、種子を肥料プリルから分離し、上向きに種子まで毛細管水を提供し、根の成長の基礎を提供し、水を下向きに排出するために含まれてもよく、その結果、カートリッジは過飽和にならず、望ましくない嫌気性/好気性の微生物の成長を生成しない。さらに、第2の層は、肥料プリル中より高い濃度の硝酸塩による根の焼け及び/または損傷を防止し得る。いくつかの例では、第2の層は、輸送中に種子が基質全体に移動し、それによって所望のようにカートリッジの上部から成長しないことを防止するための単一の固体媒体であってもよい。代替の例として、第2の層は、PLA繊維成長媒体であり得る。いくつかの例では、第2の層の培地は、光を反射せず、それによって藻類の成長を防止するように、濃い色または黒である。
【0012】
いくつかの場合、種子は、第3の層として、第2の層の上に配置され得る。種子は、泡または他の固体および堆肥化可能な媒体プラグに懸濁され得る。いくつかの場合、プラグは、種子のサイズに一致するサイズを有する熱的および/または機械的に形成されたインサートであり得る。第4の層は、シード層および/または第3の層の上に配置され得る。第4の層は、種子の上に配置された緩い成長培地を含み得る。 成長培地は、葉が固体または密集した培地を通過できないため、苗木が成長するために緩い場合がある。いくつかの場合、緩い成長媒体は、紙繊維を含み得る。紙繊維は、種子の良好な発芽率を確保するために、飽和状態になり、水分を保持するように構成され得る。
【0013】
いくつかの例では、シードカートリッジは、取り外し可能な上面、上面に平行な底面、および側壁または側面を含み得る。例えば、上面は、輸送および取り扱い中に上面が蓋として機能して、基質、種子、および/または他の媒体をカートリッジ内に維持し得るように、剥離可能または取り外し可能であり得る。 次いで、上面は、例えば、ユーザがカートリッジを植栽柱に挿入することによって把持され、次いで、カートリッジから分離され、剥離され、またはそうでなければ除去されて、植物がカートリッジ内の基質から発芽し、基質から上方に延びることを可能にするタップまたは延長部分を含み得る。蓋は、(植物識別子を有する)蓋が、植物の成長を可能にするためにかなりの部分が開かれたとしても、シードポッドカップの一部でも連結し続けるように、部分的に永久に密閉されてもよく、および部分的に一時的に密封されてもよい。
【0014】
いくつかの場合、タップまたは延長部分は、少なくとも2つの平らな側面または部分を含み得、その結果、シードカートリッジは、テーブルまたはカウンタなどの平らな表面上で、または輸送および出荷中に、転がり、長手方向の回転を経験しないか、またはそうでなければスライドしない。例えば、1つの例では、タブは、実質的に三角形の形状で形成されてもよく、その中で三角形の頂点は、外側側面に結合するベースから延在する。
【0015】
いくつかの例では、側面は、底面と比較してより大きな上面を提供するように実質的に円錐形状であってもよい。しかしながら、シードカートリッジの外面は、実質的に長方形のプリズム、実質的に三角形のプリズム、実質的に角錐形などの様々な形態および/または形状をとり得ることを理解されたい。
【0016】
シードカートリッジは、外側表面に沿った1つまたは複数の開口部、穴、またはスリットを含み、水が植栽柱からシードカートリッジ内の種子および/または基質に送達されることを可能にし得る。 スリットは、側面に沿って列に配置され得、列は、スリットがカートリッジの実質的に幅全体に沿って配置されるように、外側側面の実質的に幅全体に延在し得る。いくつかの例では、スリットのサイズは、互いに対して(カートリッジの上面から底面まで測定されるように)サイズまたは長さが変化し得る。例えば、下部スリットは、より高いスリットに対してより長い場合もあれば、互いにより近い場合もある(例えば、スリット間の距離が短縮される)。いくつかの場合、スリットが底面に近づくにつれて(例えば、底面に近接するスリットは、上面に近接するスリットよりも他のスリットに水平方向および垂直方向により近い)、スリットの列はまた、互いに近づいてもよい(例えば、スリット間の水平方向または幅方向のギャップが減少してもよい)。いくつかの例では、スリットは、シードカートリッジの底面に沿って続いてもよい。例えば、各列の最も低いスリットは、使用中に改善された排水を提供するために、シードカートリッジの底面に部分的に延在し得る。
【0017】
このようにして、スリットは、スリットがカートリッジの底面に近づくにつれて、カートリッジの近く、またはカートリッジの中心に同心円状に近づく。同心円状に設計されたスリットは、根の成長を比較的下方に向け、カートリッジの下部に含まれる水および栄養素への植物および種子のアクセスを増加させることによって、他の従来の種子送達容器に改善する。さらに、シードカートリッジの同心円状に設計されたスリットは、カートリッジの製造、特に注入モデリングを容易にする。いくつかの例では、スリットは、丸みを帯びた角で構成されてもよく、角は、使用中にキャリッジに構造的完全性を追加し、製造中に金型に注入される液体ポリマーまたは他の材料の流れを補助するために、フィレットを装備してもよい。
【0018】
いくつかの場合、シードカートリッジの1つまたは複数の構成要素は、堆肥化可能であり得る。例えば、上面は、紙、段ボール、または他の堆肥化可能な材料で形成され得る。いくつか の場合、上面は、熱および/または音波溶接されてもよく、圧力密封されてもよく、接着されてもよく、またはそうでなければ外側面に接着されてもよい。1つの特定の例では、上面、側面、及び底面を含むシードカートリッジ全体、シード、及び基材は、合成可能であってもよい。例えば、シードカートリッジの外部は、ポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンコハク酸塩(PBS)、ポリヒロキシアルカノエート(PHA)、それらの組み合わせ、またはこれらの材料のいずれかの誘導体、ならびに他の堆肥化可能または生分解可能な材料などから形成され得る。
【0019】
いくつかの場合、取り外し可能な及び/または固定のフィルタをカートリッジ内の外面と基質との間に配置して、使用中に基質、種子、及び/または他の媒体をカートリッジ内に維持するのを支援し得る。いくつかの例では、フィルタは、液体ポリマーを注入する前に注入成形型の内部に配置される不織布PLAであってもよい。不織布PLAフィルタは、根の膨張に対する抵抗を提供し、根の成長を下向きに導き、その結果、根の塊は、スリットからの過剰な根の形成を低減するためにカートリッジ内に主に含まれ、それによって、排水チューブまたは囲われた栽培環境の成長システムの他の領域に含まれる。フィルタは、図10に示されるように、円錐形であってもよく、またはカップ形状を形成する結合された円錐形および円形であってもよい。あるいは、フィルタは、射出成形型内に配置される前にフィルタを閉じるために狭い端部で密封されるより長い円錐形の構成要素であってもよい。しかしながら、他のタイプの材料をフィルタとして使用することができ、フィルタは、PLAの材料選択または不織布材料に限定されるものではないことを理解されたい。
【0020】
いくつかの例では、シードカートリッジの1つまたは複数の表面は、シードカートリッジの特性に関連する情報でマークされ得る。例えば、マーキングは、とりわけ、植物識別子、ならびにそれに関連するカートリッジ及び/または種子、基質等の原産地、肥料及び/または基質処方、種子の種類(例えば、得られる植物種及び任意の亜種の種類)、種子の数、培地または基質関連データ(例えば、製造、供給者、層、層の構成、量等)、堆肥性データ、安全性データ(例えば、アレルギー等)、認証、ロット番号、日付(例えば、製造日、製造日、種子及び/または基質梱包日、有効期限、出荷日等)を含み得る。
【0021】
いくつかの場合、マーキングは、植物タイプ(例えば、バジル)などの単語を含み得、単語は、マーキングに関連付けられたデータ(例えば、フォントなど)を識別及びアクセスするためにパターン認識及びコンピュータビジョン技術によって利用され得るフォントの高さ、幅、タイプの重み、色などの特定の特徴を有し得る。このようにして、カートリッジには多くの種類のバジルと限られた表面空間があるため、囲まれた栽培環境は、センサを利用して単語「バジル」のデータ(例えば、画像データ)をキャプチャし、次いで、クラウドベースのサービスおよび/または格納されたデータ(亜種など)にアクセスして、バジルの特定の亜種および上記で説明された他のカートリッジ関連データに関連する追加情報を決定し得る。いくつかの場合、フォント及び単語に加えて、カートリッジは、カートリッジ自体に印刷されたデータを補完するために、クラウドベースのサービス及び/またはデータストアと共にパターン認識及びコンピュータビジョン技術を使用して検出され得るグラフィック、アイコン、パターンなどを含み得る。
【0022】
いくつかの例では、マーキングは、非表示(赤外線マーキングなど)および/または可視部分(複数可)を含み得る。例えば、可視部分は、ユーザによってプラントを識別するために使用され得、隠れた部分は、機器のビジョンシステムによって、または製造業者を介して使用可能であり得る。 場合によっては、隠れた部分および可視部分は、蓋の同じ表面に沿っていてもよい。しかしながら、他の例では、隠れた部分及び可視部分は、蓋の異なる表面(例えば、上面及び底面)に沿っていてもよい。例えば、可視部分は、蓋が閉位置にあるときに可視の上面に沿っていてもよく、蓋が開位置にあるときに隠れた部分が可視であってもよい。一例では、隠れた部分は、蓋の上面及び底面の両方に赤外線または他の機械可読であるが人間が読むことができないスペクトルを含み得る。例えば、隠れた部分は、バーコード、QRコード、または他の機械可読コンテンツを含み得る。
【0023】
いくつかの場合、マーキング(例えば、隠し部分及び/または可視部分)は、(バーコード、QRコード、RFID、NFCなどを介して)機械可読であり得る。 他の場合では、マーキングは、情報が通常の可視光条件下でユーザに見えないように、赤外線(IR)または紫外線(UV)照明を使用して読み取り可能であるように構成され得る。この例では、囲まれた栽培環境は、マーキングに関連付けられたデータを抽出するために、IRセンサ及び/または照明器を備え得る。
【0024】
RFID及び/またはNFC無線通信技術は、器具上に位置する外部リーダまたはセンサ、モバイルデバイス上のNFCリーダを介した機械可読性のために、または周囲の電磁放射を利用して他の無線デバイスに電力を供給し、通信するために、シードカートリッジの蓋に適用され得る。この機能の一例は、ユーザが、ユーザ電子デバイス上のモバイルアプリケーションを使用してシードカートリッジと交信して、プラントの種類、製造の詳細、一意の識別、組み立ての起源、真正性の検証、または無線技術のメモリに格納することができる任意の他のタイプの情報を識別することを可能にすることである。
【0025】
したがって、囲いのビジョンシステムは、シードカートリッジおよび/または蓋のマーキングを利用して、少なくとも部分的に植物および蓋の画像データに基づいて、植物に関連付けられた領域、領域または場所の分類、分類、セグメンテーション、定義を少なくとも支援し得る。いくつかの場合、機器はまた、識別子を利用して、1つまたは複数のライフステージで関連付けられた植物に対してカスタマイズ可能な成長条件、設定、および/またはパラメータにアクセスし得る。例示的な例として、シードカートリッジは、囲われた栽培環境に、ブロックチェーン、一意の識別子、ハッシュコード、サードパーティAPIなどを介して、シードカートリッジデータを含むクラウドベースのシリーズ及び/またはデータストアにアクセスさせるマーキングを含み得る。 いくつかの場合、シードカートリッジデータは、モバイルアプリケーションまたはクラウドホストされたポータル/ウェブサイトを介して、囲われた栽培環境の所有者またはユーザにアクセス可能にすることができる。
【0026】
いくつかの場合、シードカートリッジは、上記のようにカートリッジデータに対応する特定のパターン及び/または配色で形成され得る。 この例では、囲まれた栽培環境は、カートリッジが挿入されるときにカートリッジのセンサデータ(例えば、画像データ)をキャプチャし、クラウドベースのサービス/データストア及び/またはサードパーティシステムと共にパターン及び/または色を利用してカートリッジデータを決定し得る。いくつかの場合では、色及び/またはパターンは、シードカートリッジの蓋面全体及び/または外側面に適用されてもよい。他の場合では、色および/またはパターンは、ユーザが植栽柱への挿入後に上面を把持および除去するために提供されるコーナーなど、上面に適用され得る。いくつかの場合、カラー及び/またはパターンは、印刷、インク、レーザー、エッチング、エンボス加工などを使用して適用され得る。
【0027】
1つの特定の例では、色またはパターンを使用して、シードカートリッジを植える、または挿入する植栽柱に関連付けられた位置または領域を示してもよい。 例えば、植栽柱の異なる領域は、特定のタイプの植物にカスタマイズされた成長条件を提供するように構成され得る。 このようにして、色またはパターンは、対応するシードカートリッジ内の植物種および/または亜種にカスタマイズされた成長条件を提供するように設計された植栽柱の特定の領域に対応し得る。いくつかの例では、パターン及び/または色は、シードカートリッジの配置に関する複雑さを低減するために、植栽柱上に複製されてもよい。1つの特定の例では、囲われた栽培環境に関連付けられた照明器は、例えば対応する色またはパターンで所望の領域または複数の領域を照らすために、植え付けまたは挿入イベントの検出または指示に応答して作動され得る。
【0028】
上述の囲われた栽培環境に加えて、シードカートリッジはまた、囲われた栽培環境内の植栽柱などの植栽柱を形成する積み重ね可能なリングのセットと嵌合または係合するように構成され得る。いくつかの場合、積み重ね可能なリングのセットによって形成された植栽柱は、シードカートリッジを受け入れるための交互の受容部を提供するように、次のリングの上に1つを嵌合させるように構成された1つまたは複数のリング( 1つから10つのリングの間など)を含み得る。いくつかの場合、各リングは、他のリングと同一であるように構成され得、リングが互いに係合するときに、植栽受容部が直上および直下の列またはリングからオフセットされるように(例えば、リングは互いに対してずれている)、互いからオフセットされる雄コネクタ(例えば、突起)および雌コネクタ(例えば、開口部)を含み得る。このようにして、リングのセットから形成された植栽柱は、各植物が成熟するまで成長するのに十分なスペースを提供し得る。いくつかの場合、リング形状のガスケットは、隣接するリングの対の間に配置され得る。 ガスケットは、隣接するリングの対の間のスライドを低減するために、ゴム、プラスチック、または他の材料であってもよい。
【0029】
いくつかの場合、リングは、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ハイインパクトポリスチレンシート (HIPS)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)などのポリマーまたはプラスチックから形成されてよく、銅または銀ベースの抗菌添加剤および/または 紫外線(UV)安定剤も含まれてよい。いくつかの場合、リングは軽量であってもよく(例えば、0.25ポンド、1ポンド、2ポンドなどの重量閾値未満であってもよい)、関連する植物の有無にかかわらずリングを容易に移動させることができる。 例えば、リングは、積み重ねを取り除かれ、移動されてもよい(給水中にシンクの上など)。いくつかの場合では、リングは、約6インチから9インチの間の直径を有し得る。
【0030】
図1及び2は、いくつかの実施態様による、制御された栽培環境を提供するための囲われた栽培環境100の例示的な図を示す。囲われた栽培環境100は、少なくとも1つの植物収容アセンブリまたは植栽柱204を収容する気候制御された内部を提供する植物成長装置または器具として構成され得る。しかしながら、均一な照明及び温度を提供する従来の家庭菜園システムとは異なり、囲われた栽培環境100は、囲われた栽培環境100の内部にあるか、家庭などの物理的環境内に共存するか、またはリモートクラウドベースのシステム内にあるかのいずれかの1つ以上のシステムを介して、健康、成長段階、植物の種類または種などに基づいて、アクティブな監視及び適応環境条件を提供し得る。
【0031】
囲われた栽培環境100は、内部202を取り囲む1つまたは複数のパネル104を有し得る。図1の非限定的な実施形態では、囲われた栽培環境100は、実質的に長方形であり得、第1および第2のサイドパネル104、106、バックパネル108、フロントパネル110、トップパネル112、およびボトムパネル114などのパネル102を有し得る。長方形の囲まれた栽培環境100が示されているが、本開示は、そのような構成に限定されない。むしろ、任意の三次元幾何学的形状を使用して、内部202を周囲環境116から分離することができる。より具体的には、囲われた栽培環境100は、円筒形、六角形、八角形、三角形などの断面を有し得、本開示は、封囲われた栽培環境100の任意の形状を考慮する。
【0032】
囲われた栽培環境100は、標準的な住宅用キッチンまたは同様の領域に適合するようにサイズ設定されおよび形作られ得る。さらに、成長装置100は、とりわけ、倉庫およびレストランなどの工業用商業用途に適合するようにサイズ設定されおよび形作られ得る。例えば、1つの非限定的な実施形態では、囲われた栽培環境100は、標準的なベースキャビネット開口部に適合するようにサイズ設定され、囲われた栽培環境100は、カウンタートップの下に配置され得る。さらに、本明細書で考慮される他の構成は、標準的な冷蔵庫などのようなサイズおよび形状にすることができ、囲われた栽培環境100は、標準的なサイズの冷蔵庫と同様の空間を占有することができる。さらに、本開示の教示は、建物のようなより大きな構造物に実装することができる。この実施形態では、囲われた栽培環境100は、建物全体、建物の壁であってもよく、または内部202は、建物の内部であってもよい。さらに別の例では、輸送用コンテナは、その中に配置されたプラントハウジングと共に再利用されて、容易に輸送することができるモジュール式水耕栽培農場を作ることができる。したがって、本開示は、囲われた栽培環境100のために多くの異なる寸法を実装することを考慮する。
【0033】
いくつかの場合、フロントパネル112は、ドア118および引き出し120を含み得る。ドア118は、囲われた栽培環境100の残りの構成要素に回転可能に結合されてもよい。したがって、ドア118は、図1に示されるような閉位置と開位置との間で回転し得る。閉位置では、ドア118および残りのパネル102は、内部202を周囲環境116から実質的に隔離し得る。一方、開位置では、ドア118は、ユーザが周囲環境116から内部領域202にアクセスすることを可能にし得る。
【0034】
1つの非限定的な例では、パネル102の1つまたは複数、または内部202に面する表面を有する任意の他のパネルは、内面に少なくとも部分的に沿った反射材料を有し得る。さらに、1つまたは複数のLEDまたは他の光源は、補足的なイントラキャノピー照明を選択的に提供することができるパネルまたは複数のパネルの中または上に埋め込まれてもよい。この実施形態では、パネルは、植物の成長を促進するために内部202に光をリサイクルするために、半反射鏡面または高反射鏡面を使用してもよい。さらに、LEDは、植物ハウジングアセンブリ204の回転位置に基づいて、照明、強度、強度、位置、温度、及び/またはスペクトルの角度を選択的に調整し得る。この実施例では、LEDはまた、使用中にLEDを冷却することを容易にするためにパッシブヒートシンクとして機能するように均等に間隔を置かれてもよい。
【0035】
LEDはまた、内部202の角(複数可)に、または1つまたは複数の照明列210に沿って配置されてもよく、本明細書で論じられるLEDのうちの1つまたは複数は、LEDの明るさを振動させることを通して植栽塔204の回転をシミュレートするように選択的に制御されてもよい。LEDを振動させることは、とりわけ、加速された成長率を促進し得る。別の実施形態では、LEDは、すべての側面から均質な照明のために壁、天井、および/または床に取り付けられたフラットパネルであり得る。
【0036】
いくつかの実施態様では、照明及び制御列210は、囲われた栽培環境100内または囲われた栽培環境100の特定の領域に沿って構成されてもよい。照明および制御列210は、1つまたは複数の照明器に加えて、個々の植物を監視するための様々なセンサを備え得る。例えば、照明及び制御列210は、囲まれた栽培環境100の内部に関連付けられたセンサデータ118を生成するために、画像デバイス(例えば、赤緑青画像デバイス、赤外線画像デバイス、モノクロ画像デバイス、ライダーデバイスなど)、湿度センサ、温度センサ、空気圧センサ、空気質/微粒子センサ、ガスセンサ、二酸化炭素(CO2)センサ、スペクトルセンサなどの1つまたは複数のセンサを備え得る。
【0037】
照明及び制御列210はまた、1つ以上の照明器(可視光、赤外線照明器、紫外線など)を装備してもよい。照明器は、対応する植物の健康状態、ライフステージ、サイズ、およびタイプまたは種に基づいて、特定のスペクトル、光量、および光の強度を各個々の植栽容器に提供するように調整可能であり得る。場合によっては、照明および制御列210はまた、センサおよび/または照明器の複数の行または列を含み得る。 例えば、照明および制御列210は、プラントの対応する行または列ごとにセンサおよび/または照明器の行または列を含み得る。
【0038】
本開示のさらに別の態様では、内部領域202に向けられたパネルの任意の部分は、植栽柱204に配置された任意の植物が放出された光子の大部分を取り込むことを確実にするための反射材料を有し得る。 この構成は、グロウライトによって提供されるエネルギーの光合成ポテンシャルを最大化し得る。より具体的には、内部領域に面するパネルの表面は、その上に高光沢の白色または反射性材料を有し得る。白色または反射性材料は、植栽柱204内の植物の葉に着地しない任意の光を植物に反射して、光エネルギーの浪費を防止することができる。
【0039】
本開示のさらに別の態様では、内部202は、内部202の湿度および圧力が選択的に制御されることを可能にするために、周囲の環境から実質的に密封されてもよい。低湿度環境は、光合成に必要な気体交換のために開放する必要がある気孔を乾燥させることによって、植物の成長を妨げる可能性がある。したがって、本開示の一態様は、密封された、正に加圧された内部202を利用して、内部202への害虫の侵入を防止し、光合成のために最適な湿度を維持するという二重の利点を提供する。言い換えれば、内部202の湿度および/または圧力は、その中で最適な植物の成長条件を確保するために選択的に制御され得る。さらに、内部の二酸化炭素レベルは、改善された成長条件を提供するために監視および修正され得る。
【0040】
いくつかの実施態様では、囲まれた栽培環境100内の植栽柱または塔204は、図4~13に関して以下で説明するように、個々のシードカートリッジを受け入れるように構成された、概して206で示される複数の受容部を含んでもよく、したがって、対応する植物の栽培を含んでもよい。植栽受容部206は、植栽柱204の周りに垂直列および水平列の両方に配置され得る。例えば、1つの特定の例では、植栽柱204は、20列および5行の植栽受容部を含み得る。いくつかの場合、植栽受容部206は、列の間でずらして配置されてもよく、例えば、各列では、1行おきに1つの植栽受容部を有する。これらの場合、植栽受容部206をジグザグに配置することにより、囲まれた栽培環境100は、各個々の植物に成長するのに十分なスペースを提供することができる。
【0041】
いくつかの場合、植栽柱204は、囲われた栽培環境100内およびベース208の周りで360度回転可能であってもよく、または任意の他の制限された回転であってもよい。例えば、駆動モータ(図示せず)は、いくつかの例では、クラウドベースのシステムから、または他の例では内部制御システムを介して、1つまたは複数の制御信号または設定データに基づいて、囲われた栽培環境100内で植栽柱206を機械的または磁気的に回転させるように構成され得る。いくつかの例では、植栽柱204が回転するにつれて、それぞれの個々の植栽受容部206は、一意の識別子を割り当てられ得、その結果、囲まれた栽培環境100は、照明および制御列210のセンサおよび/または照明器を介して、植栽柱204内の決定された位置(例えば、深層植栽受容部206)に基づいて各植物を追跡することができる。
【0042】
いくつかの場合では、植栽柱204は、図18および19に関してより詳細に説明されるように、一組の積み重ね可能なリングによって形成され得る。これらの場合、各リングは、本明細書で説明されるように、植栽柱204の1列であり得、シードカートリッジを受け入れるための複数の受容部206を含み得る。植栽リングは、柱が構築されるにつれて植栽受容部がオフセットまたはジグザグに配置されるように、先行するリングの上に嵌合して積み重ねるように構成され得る。例えば、リングは、リングの底部に沿った開口部、ならびに下部リングの溝が上部リングの開口部と嵌合するように、リングから内側に延在する溝を含み得る。溝および開口部は、植栽柱が構築されるにつれてずれた配置が維持されるように画定される。
【0043】
図3は、いくつかの 実施態様による、囲われた栽培環境100に関連付けられた植栽柱204の例示的な正面図を示す。図示の例では、植栽柱204は、一般に302によって示される、個々の植物の栽培のためのシードカートリッジを受け入れるように構成された複数の受容部206を含み得る。植栽受容部206は、植栽柱204の周りに垂直列および(リングなどの)水平列の両方に配置され得る。例えば、1つの特定の例では、植栽柱204は、20列および5行(またはリング)の植栽受容部206を含み得る。場合によっては、植栽受容部206は、各列が他の列(またはリング)ごとに1つの植栽受容部206を有するように、列間でずらしてもよい。これらの場合、植栽受容部206をジグザグに配置することにより、囲まれた栽培環境100は、各々の個々の植物302を監視することができるだけでなく、各々の個々の植物302に十分な成長の余地を与えることができる。
【0044】
いくつかの場合、植栽柱204は、筐体内およびベースの周りで360度回転可能であってもよく、または任意の他の制限された回転であってもよい。いくつかの例では、植栽柱204が回転するにつれて、個々の植栽受容部206は、一意の識別子を割り当てられ得、その結果、制御システムは、上述したセンサおよび/またはセンサによってキャプチャされた画像データを介して、植栽柱204内の決定された位置に基づいて各植物302を追跡し得る。これらの例では、システムは、特定の植栽受容部206内に挿入または植え付けたときに、植物の割り当てられた位置を決定し得る。例えば、植栽受容部206は、目に見えるマーキングまたは目に見えないマーキング(例えば、シードカートリッジの挿入時に制御システムが読み取ることができる赤外線スペクトルマーク)を有し得る。他の場合、制御システムは、植栽柱204が回転するにつれて、受容部206が充填されたと判定し得る。いくつかの場合、位置決定のためのマーキングはまた、システムの再起動または再起動時に、ならびにアップグレードまたは交換の照明および制御列が取り付けまたは較正されることに応答して、初期化または位置決定を支援するために、囲まれた栽培環境の内面および/または植栽柱204の上部および底部の周りの様々な位置に配置され得る。
【0045】
本明細書で論じられるように、シードカートリッジはまた、囲われた栽培環境100のセンサによってキャプチャされた画像データのセグメンテーション及び/または分類を介してなど、識別可能なマーキングを含み得る。マーキング は、とりわけ、植物識別子、ならびにそれに関連するカートリッジ及び/または種子、基質等の原産地、肥料及び/または基質処方、種子の種類(例えば、得られる植物種及び任意の亜種の種類)、種子の数、培地または基質関連データ(例えば、製造、供給者、層、層の構成、量等)、堆肥性データ、安全性データ(例えば、アレルギー等)、認証、ロット番号、日付(例えば、製造日、製造日、種子及び/または基質梱包日、有効期限、出荷日等)を含み得る。マーキングは、識別された植物の栽培のための適切な設定(照明、散水、環境条件など)を決定する際に、囲われた栽培環境100を支援し得る。
【0046】
図4は、いくつかの実施態様に従ってカバーまたは蓋が取り外されたシードカートリッジ400の例示的な上面図である。上述したように、シードカートリッジ402は、図1~3に関して上述したように、囲われた栽培環境の植栽柱の1つまたは複数の受容部内に挿入またはそうでなければ配置されるように構成され得る。この例では、蓋またはカバー、ならびに内容物(例えば、基質、成長培地、種子、肥料など)が除去されている。したがって、一般に402として示される複数の開口部が見える。開口部402は、シードカートリッジ402の側面404および/または底面406の周りに同心円状に配置され得る。
【0047】
1つまたは複数の開口部402は、水がシードカートリッジ400に送達され、シードカートリッジ400から排出されることを可能にし得る。例えば、植栽柱は、囲われた栽培環境の散水システムを介して、所望の量の水および/または栄養素を各シードカートリッジ400および/または各レセプタクルに送達するように構成され得る。このようにして、シードカートリッジ400内の種子(図示せず)は、例えば、囲われた栽培環境のセンサによって生成されたセンサデータを処理することによって決定される、植物の種類、成長段階、健康状態などに基づいて、カスタムまたは適応された水および/または栄養素を受け取る。
【0048】
本実施例において、開口部402は、側面に沿って列に配置され得、列は、開口部402がシードカートリッジ400の実質的に幅全体に沿って配置されるように、外側側面の実質的に幅全体に延在し得る。いくつかの例では、スリットのサイズは、互いに対して(カートリッジの上面から底面まで測定されるように)サイズまたは長さが変化し得る。例えば、底面406に物理的に近い開口部402は、カートリッジ400の上面408に近い位置に配置された開口部402に対して長くてもよい。底面406に物理的に近い開口部402はまた、カートリッジ400の上面408に近い位置に配置された開口部402と比較して、互いに近い(例えば、隣接する列の開口部402間の距離が短縮される)ことができる。例えば、開口部402の列はまた、開口部402が底面に近づく(例えば、底面406に近接する開口部402は、上面408に近接するスリットよりも水平および垂直に他の開口部402に近接する)につれて、互いに近づき得る(例えば、開口部402間の水平または幅方向のギャップが減少し得る)。いくつかの例では、スリットは、シードカートリッジの底面に沿って続いてもよい。例えば、各列の最も低い開口部402は、使用中に改善された排水を提供するために、シードカートリッジ400の底面406に部分的に延在し得る。
【0049】
現在の例では、上面408は、タブまたは延長部分410を含み得る。タブ410は、一般に三角形セクション412として示される色またはパターン部分などのマーキング、及び識別文字414を含み得る。いくつかの場合、文字414は、シードカートリッジ40を識別及び/または分類するために、ユーザ及び/または囲まれた栽培環境によって使用可能な言語ベースの文字414(A)を含み得る。文字414(A)は、例えば、植物名、種、種類などを識別するために、囲われた栽培環境のユーザによって読み取り可能であり得る。文字414はまた、シードカートリッジ400に関連する追加のデータ、例えば、年齢、起源の場所または供給者、植物亜種、成長条件、制御設定などを識別するために、囲われた栽培環境によって使用可能な記号及びアルファベットの数値文字を含み得る非言語ベースの文字414(B)を含み得る。 いくつかの場合、色またはパターン部分412は、シードカートリッジ400に関連付けられた特定の植物の特徴、文字、システム設定、パラメータなどを識別、分類、および/または決定するために、言語ベースの文字414(A)および/または非言語ベースの文字414(B)と共に囲われた栽培環境によって読み取り可能であり得る。
【0050】
いくつかの例では、マーキング412および/または414は、隠れた(赤外線マーキングなどの)部分および可視部分を含み得る。例えば、可視部分は、ユーザによって植物(例えば、言語ベースの文字414(A))を識別するために使用され得、隠れた部分は、密閉された栽培環境のビジョンシステムによって、または製造業者を介して使用可能であり得る。 いくつかの場合、隠れた部分及び可視部分は、シードカートリッジ400の上面408またはタブ410などの同じ表面に沿っていてもよい。しかしながら、他の例では、隠れた部分及び可視部分は、異なる表面(例えば、上面408及び底面406の外部)に沿っていてもよい。一例では、隠れた部分は、蓋の上面及び底面の両方に赤外線または他の機械可読であるが人間が読むことができないスペクトルを含み得る。例えば、隠れた部分は、バーコード、QRコード、または他の機械可読コンテンツを含み得る。場合によっては、マーキング412および/または414(例えば、隠れた部分及び/または可視部分)は、(バーコード、QRコード、RFID、NFCなどを介して)機械可読であり得る。他の場合では、マーキングは、情報が通常の可視光条件下でユーザに見えないように、赤外線(IR)または紫外線(UV)照明を使用して読み取り可能であるように構成され得る。この例では、囲われた栽培環境は、マーキングに関連付けられたデータを抽出するために、IRセンサ及び/または照明器を備え得る。
【0051】
本実施例では、上面408のタブ410にマーキング412及び414を含めることによって、マーキング412及び414は、シードカートリッジ400が、蓋がユーザまたはシステムオペレータによって取り外され及び/または廃棄された場合でも、植栽柱の受容部に挿入されている間、囲われた栽培環境の視覚システムに見えるままであり得る。
【0052】
いくつかの場合、シードカートリッジ400はまた、平行または対向する表面間の距離(例示される例では直径など)を含み得る。この例では、直径は、約6インチから9インチの間であり得る。他の例では、距離は、シードカートリッジ400が正方形、六角形、八角形などの場合などのように、表面間であり得る。現在の例では、シードカートリッジ400がタブ400を含むので、シードカートリッジ400は、第1の寸法416および第2の寸法418を有し得る。いくつかの例では、第1の寸法および/または第2の寸法418は、約4インチから11インチの間であってもよい。いくつかの例では、第1の寸法および/または第2の寸法418は、約6インチから8インチの間であり得る。
【0053】
図5は、いくつかの実装に従って除去された内容物を有するシードカートリッジ400の図の例示的な側面図500である。本実施例では、シードカートリッジ400は、側面404に沿って、列502及び504などの列に配置された複数の開口部402を含む。本実施例では、開口部402は、長さ約2ミリメートルから14ミリメートルの間であり、幅約半ミリメートルから4ミリメートルの間であり得る。列502及び504などの各個々の列内の開口部402はまた、図示されるように、隣接する開口部402間で幅506、長さ508、及び/または距離510が変化し得る。異なる列の隣接する開口部402間の距離512もまた変化し得る。例えば、上面408に物理的に近い開口部402は、カートリッジ400の底面406に近い位置に配置された開口部402に対して、より大きな幅508、距離510、及び/または距離512を有し得る。さらに、底面406に物理的に近い開口部402は、カートリッジ400の上面408に近い位置に配置された開口部402に対してより大きな長さ508を有し得る。
【0054】
例示される例として、底面406に近接する開口部402の長さ508は、上面408に近接する開口部402の長さの2倍以上であってもよい。別の例では、底面406に近接する開口部402の長さ508は、上面408に近接する開口部402の長さの3倍以上であってもよい。同様に、上面408に近接する開口部402間の距離510及び/または距離512は、下面406に近接する開口部402の長さの2倍以上であってもよい。別の例では、上面408に近接する開口部402間の距離510及び/または距離512は、底面406に近接する開口部402の長さの3倍以上であってもよい。
【0055】
本実施例では、開口部402の列502および/または504は、開口部402がシードカートリッジ400の実質的に全体の幅に沿って配置されるように、外側面402の実質的に全体の幅に延在し得る。開口部402の列502及び/または504はまた、シードカートリッジ400の側面402の約4分の3など、外側面402の長さの一部に延在してもよい。他の例では、列502および/または504は、シードカートリッジ400の側面402の約3分の2、半分、または側面402の長さに等しい外側面402の長さの一部に延在し得る。
【0056】
図6は、いくつかの実施態様によるシードカートリッジ400の例示的な図600である。本実施例では、シードカートリッジ400は、閉位置にある取り付けられた蓋またはカバー602を含む。蓋602は、開位置と閉位置との間で移動するように構成され得る。いくつかの場合、蓋602は、開位置にあるシードカートリッジ400の本体604から取り外し可能であってもよい。他の例では、蓋602は、開位置で本体604に取り付けられたままであってもよい。
【0057】
現在の例では、蓋602は、概してセクション606として示される色またはパターン部分などのマーキング、および識別文字608を含み得る。いくつかの場合、文字608は、シードカートリッジ400を識別及び/または分類するために、ユーザ及び/または囲まれた栽培環境によって使用可能な言語ベースの文字608(A)を含み得る。文字608(A)は、例えば、植物名、種、種類などを識別するために、囲われた栽培環境のユーザによって読み取り可能であり得る。文字608はまた、シードカートリッジ400に関連する追加のデータ、例えば、年齢、起源の場所または供給者、植物亜種、成長条件、制御設定などを識別するために、囲われた栽培環境によって使用可能な記号及びアルファベットの数値文字を含み得る非言語ベースの文字608(B)を含み得る。いくつかの場合、色またはパターン部分606は、シードカートリッジ400に関連付けられた特定の植物の特徴、文字、システム設定、パラメータなどを識別、分類、および/または決定するために、言語ベースの文字608(A)および/または非言語ベースの文字608(B)と共に囲われた栽培環境によって読み取り可能であり得る。
【0058】
いくつかの例では、マーキング606および/または608は、隠れた(赤外線マーキングなどの)部分および可視部分を含み得る。例えば、可視部分は、ユーザによって植物(例えば言語ベースの文字608(A))を識別するために使用され得、隠れた部分は、密閉された栽培環境のビジョンシステムによって、または製造業者を介して使用可能であり得る。一例では、隠れた部分は、蓋の上面及び底面の両方に赤外線または他の機械可読であるが人間が読むことができないスペクトルを含み得る。例えば、隠れた部分は、バーコード、QRコード、または他の機械可読コンテンツを含み得る。場合によっては、マーキング606および/または608(例えば、隠れた部分及び/または可視部分)は、(バーコード、QRコード、RFID、NFCなどを介して)機械可読であり得る。他の場合では、マーキングは、情報が通常の可視光条件下でユーザに見えないように、赤外線(IR)または紫外線(UV)照明を使用して読み取り可能であるように構成され得る。この例では、囲まれた栽培環境は、マーキングに関連付けられたデータを抽出するために、IRセンサ及び/または照明器を備え得る。
【0059】
図7は、いくつかの実施態様による、シードカートリッジ400の外面内の開口部402の例示的な図700である。本実施例では、開口部402は、表面404の外部に沿った第1の寸法、形状、および/または構成、ならびに表面404の内部に沿った第2の寸法、形状、および/または構成であり得る。このようにして、シードカートリッジ400の表面404は、2つの層を有し得る。いくつかの場合、第2の寸法、形状、および/または構成は、より大きくてもよく、または開口部402の第1の寸法、形状、および/または構成を超える追加の延長部を有してもよい(例えば、開口部402は、表面404の外部よりも表面404の内部で大きくてもよい)。本実施例では、開口部402は、シードカートリッジ400に関連する製造を支援し、重量および/または材料コストを削減するために、表面404の内部に一般に702で示される延長部を含み得る。
【0060】
図8は、いくつかの実施態様による 、シードカートリッジ400の外面404内の開口部402の例示的な図800である。本実施例では、シードカートリッジ400の開口部402及び/または表面404の厚さまたは深さが示されている。例えば、シードカートリッジ400は、シードカートリッジ400の上面からシードカートリッジ400の底面まで減少し得る可変厚さを有し得る。例えば、本実施例では、開口部402および/または表面404は、802によって示される位置および/または開口部402において約0.2ミリメートルから0.6ミリメートルの間、および804によって示される位置および/または開口部40 において約0.1ミリメートルから0.5ミリメートルの間の厚さを有し得る。別の例として、開口部402および/または表面404の厚さは、802によって示される位置および/または開口部402において約0.3ミリメートルから0.5ミリメートルの間であり得、および804によって示される位置および/または開口部402において約0.2ミリメートルおよび0.4ミリメートルであり得る。
【0061】
図9は、いくつかの実施態様による、異なるマーキング902を有する複数のシードカートリッジ400の例示的な図900である。示されるように、各シードカートリッジ400は、形態、寸法、サイズ、形状などが同一であってもよいが、異なるマーキング902を含み、それぞれのシードカートリッジ400に囲われた植物または種子の特徴、特性などを決定する際に、図1~3の囲われた栽培環境100のユーザおよび視覚システムの両方を支援する。例えば、マーキング902は、非表示(赤外線マーキングなど)および/または可視部分(複数可)を含み得る。例えば、可視部分は、ユーザによって植物を識別するために使用され得、隠れた部分は、機器のビジョンシステムによって、または製造業者を介して使用可能であり得る。場合によっては、隠れた部分および可視部分は、蓋の同じ表面に沿っていてもよい。 一例では、隠れた部分は、蓋の上面及び底面の両方に赤外線または他の機械可読であるが人間が読むことができないスペクトルを含み得る。例えば、隠れた部分は、バーコード、QRコード、または他の機械可読コンテンツを含み得る。いくつかの場合、マーキング(例えば、隠し部分及び/または可視部分)は、(バーコード、QRコード、RFID、NFCなどを介して)機械可読であり得る。他の場合では、マーキングは、情報が通常の可視光条件下でユーザに見えないように、赤外線(IR)または紫外線(UV)照明を使用して読み取り可能であるように構成され得る。本実施例では、囲まれた栽培環境は、マーキングに関連付けられたデータを抽出するために、IRセンサ及び/または照明器を備え得る。
【0062】
図10は、いくつかの実施態様による、図4~9のシードカートリッジ400などのシードカートリッジの内部のための例示的なフィルタ1002の例示的な図1000である。本実施例では、フィルタ1002は、シードカートリッジ400の内部に受け入れられ、基質、成長材料、種子、肥料などで満たされるように構成され得る。場合によっては、フィルタ1002をシードカートリッジ400と併せて利用して、図4~9の開口部402などの開口部から、図1~3の囲われた栽培環境100の散水システムまたは植栽柱204に根および他の植物成分が成長するのを防ぐことができる。さらに、フィルタ1002は、基質、成長材料、種子、肥料などが、シードカートリッジ400から囲われた栽培環境100に不注意に分配されるのを防ぎ得る。
【0063】
いくつかの場合、フィルタ1002は、金属メッシュ、布、布などの材料から形成され得る。本実施例では、フィルタ1002(A)は、フィルタ1002(A)の本体1006に移動可能に接合または結合され得るカバー1004を含む。このようにして、種子が発芽し、植物がシードカートリッジ400から出現すると、カバー1004は、植生によって持ち上げられ、動かされてもよく、植物が無制限または阻害された方法で完全に成熟することを可能にする。フィルタ1002の本体1006はまた、基質、成長材料、種子、肥料などを保持するのを助けるために、底部1008および側面1010を含み得る。
【0064】
図11~13は、いくつかの実施態様による、図3~9のシードカートリッジ400などの様々なシードカートリッジのための例示的な開口部構成1102の図解図1100の例示的な図を示す。本実施例では、図11は、シードカートリッジの底面図を示し、図12は、シードカートリッジの上面図を示し、図13は、シードカートリッジの底面からの斜視図を示す。本実施例では、各開口部構成1102は、開口部402の設計を示す。しかしながら、構成1102(A)~(F)は、例示の目的のための例示的な構成であり、図1~3の囲われた栽培環境100および図3~9の種子搬送400に関して他の開口部構成が利用され得ることを理解されたい。
【0065】
図14~16は、シードカートリッジ400に関連付けられた、外部モールド1400、内部モールド1500、及び外部モールド1600などのモールドの例示的な絵図を示す。例えば、モールド1400~1600は、図3~9のシードカートリッジ400を形成および製造するために利用され得る。
【0066】
図17は、いくつかの実施態様に従って、囲われた栽培環境100と共に、またはスタンドアロンシステムとして利用され得る、植栽柱1704のリングまたは列1702の例示的な図1700を示す。 例えば、リング1702は、図2および図3に関して示される囲われた栽培環境100の植栽柱204の1つの列、または図18に関して以下で説明されるスタンドアロン、カウンタートップ、またはテーブルトップ植栽列を形成し得る。 例えば、植栽柱は、同じリング1702を次の上に積み重ねることによって形成され得る。このようにして、ユーザは、所望の数の列、およびしたがって、植栽受容部を有する植栽柱を形成し得る。
【0067】
この実施例では、リング1702は、一般に1704によって示される雄コネクタと、一般に1706によって示される雌コネクタとを含む。いくつかの場合では、雄コネクタ1704及び雌コネクタ1706は、リング1702が互いに係合するときに、植栽受容部が1つの列またはリングから次の列またはリングにオフセットされるか、または交互の位置を有するように、互いにオフセットされ得る。このようにして、リング1702のセットから形成された植栽柱は、各植物が成熟するまで成長するのに十分なスペースを提供し得る。
【0068】
リング1702はまた、シードカートリッジを受け入れ、維持するために、一般に1708によって示される受容部を含んでもよい。いくつかの場合、各リング1702は、8個から12個の受容部を含み得る。他の例では、リング1702は、4個から15個の受容部を含み得る。図示されるように、リング1702は、10個の受容部を含む。リング1702はまた、2つから8つの雄コネクタ1704と雌スコネクタ1706との間を含み得る。他の例では、リング1702は、3つから7つの雄コネクタ1704と雌コネクタ1706との間を含み得る。図示されるように、リング1702は、5つの雄コネクタ1704及び雌コネクタ1706を含む。
【0069】
図18は、囲われた栽培環境100と共に、またはいくつかの実施態様に従ってスタンドアロンシステムとして利用され得る、一般に400で示される係合されたシードカートリッジを有する植栽柱1802の別の例示的な絵図1800を示す。図17に関して上述したように、植栽柱1802は、一般に1702によって示される複数のリング1702から形成されてもよく、雄コネクタおよび雌コネクタを介して次の上に1つずつ積み重ねられてもよい。いくつかの場合、植栽柱1802は、図1~3の囲われた栽培環境100の回転プレートまたはベースと係合するように構成され得る。 他の場合では、植栽柱1802は、ベース(図示せず)の有無にかかわらず、カウンタ、卓上などに配置されるように構成され得る。
【0070】
主題は、構造的特徴に特有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、必ずしも説明された特定の特徴に限定されないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】