(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】光ファイバー検出方法、ROADMシステム、サーバ及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04B 10/073 20130101AFI20241001BHJP
H04B 10/27 20130101ALI20241001BHJP
【FI】
H04B10/073
H04B10/27
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518740
(86)(22)【出願日】2022-09-26
(85)【翻訳文提出日】2024-05-17
(86)【国際出願番号】 CN2022121278
(87)【国際公開番号】W WO2023046152
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111131784.8
(32)【優先日】2021-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】王振
(72)【発明者】
【氏名】張明超
(72)【発明者】
【氏名】郭永東
(72)【発明者】
【氏名】朱曉宇
(72)【発明者】
【氏名】趙志勇
【テーマコード(参考)】
5K102
【Fターム(参考)】
5K102AA11
5K102AA41
5K102AD01
5K102AL11
5K102LA08
5K102LA17
5K102LA22
5K102LA53
5K102LA54
5K102MH05
5K102MH12
5K102MH22
5K102NA02
5K102PH11
5K102PH31
5K102RB12
5K102RD28
(57)【要約】
本願は、光ファイバー技術の分野に関し、特に光ファイバー検出方法、再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システム、サーバ、および記憶媒体に関する。本願の光ファイバー検出方法は、ROADMシステムのネットワーク管理サーバに適用され、この方法は、所定の順序に従って1つの光ファイバーを順次導通することと、光ファイバーに対応する下り光増幅器が光信号を提供するように制御することと、光ファイバーに対応する下り光増幅器が出力する第1の光パワーおよび光ファイバーに対応する上り光増幅器が入力する第2の光パワーを取得することと、予め記憶された光ファイバーに対応する下り波長選択スイッチ(WSS)の第1の挿入損失値と、予め記憶された光ファイバーに対応する上りWSSの第2の挿入損失値と、第1の光パワーと、第2の光パワーとに応じて光ファイバーの接続状態を得ることと、を含む。テストの全体の間に、所定の順序に従って対応する光ファイバーを順次にオンにするだけでよく、大量の人力と物力と時間コストを節約でき、しかもテスト結果は人為的要素の干渉をほとんど受けず、信頼性も大きく向上した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システムのネットワーク管理サーバに適用される光ファイバー検出方法であって、
前記ROADMシステムは、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含み、
各前記光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSとを含み、前記下り光増幅器の出力端子は、n個の送信ポートを含む前記下りWSSの入力ポートに接続され、前記上り光増幅器の入力端子は、n個の受信ポートを含む前記上りWSSの出力ポートに接続され、
各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートとn個の受信ポートとは1対1に対応しており、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれ光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれ前記光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記送信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記受信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記送信ポートに対応する前記受信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記受信ポートに対応する前記送信ポートに接続され、
前記方法は、
所定の順序に従って1つの光ファイバーを順次導通することと、
前記光ファイバーに対応する前記下り光増幅器が光信号を提供するように制御することと、
前記光ファイバーに対応する前記下り光増幅器が出力する第1の光パワーおよび前記光ファイバーに対応する前記上り光増幅器が入力する第2の光パワーを取得することと、
予め記憶された前記光ファイバーに対応する前記下りWSSの第1の挿入損失値と、予め記憶された前記光ファイバーに対応する前記上りWSSの第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記光ファイバーの接続状態を得ることと、
を含む、光ファイバー検出方法。
【請求項2】
第1の挿入損失値と、第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記光ファイバーの接続状態を得ることは、
前記第1の挿入損失値と、前記第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーに応じて前記光ファイバーの挿入損失値を算出することと、
前記光ファイバーの挿入損失値が所定のアラーム閾値よりも大きい場合に、注意アラームを発することと、
を含む、請求項1に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項3】
前記第1の挿入損失値と、前記第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記光ファイバーの挿入損失値を算出することは、
前記第1の光パワーから前記第2の光パワーを減算して総挿入損失値を得ることと、
前記総挿入損失値から前記第1の挿入損失値と前記第2の挿入損失値とを減算して前記光ファイバーの挿入損失値を得ることと、
を含む、請求項2に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項4】
1つの前記光ファイバーを導通する間に、前記光ファイバーに対応するターゲット送信ポートおよび前記光ファイバーに対応するターゲット受信ポートをオンにし、前記ROADMシステムにおける前記ターゲット送信ポート以外の送信ポートを遮断し、前記ROADMシステムにおける前記ターゲット受信ポート以外の受信ポートを遮断するように制御すること、
をさらに含む、請求項1に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項5】
再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システムのネットワーク管理サーバに適用される光ファイバー検出方法であり、
前記ROADMシステムは、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含み、
各前記光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSと、検出器とを含み、前記下り光増幅器の出力端子は、n個の送信ポートを含む前記下りWSSの入力ポートに接続され、前記上り光増幅器の入力端子は、n個の受信ポートを含む前記上りWSSの出力ポートに接続され、前記検出器は前記上り光増幅器に接続され、
各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートとn個の受信ポートとは1対1に対応しており、
各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれ光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれ前記光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記送信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記受信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記送信ポートに対応する前記受信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記受信ポートに対応する前記送信ポートに接続され、
前記方法は、
各前記光ファイバー接続ユニットの前記下り光増幅器が光信号を提供するように制御することと、
各前記光ファイバー接続ユニットにおける複数の前記送信ポートを同時に作動するように制御し、各前記送信ポートは、それぞれ設定された所定の導通・遮断時間に従ってオンとオフの状態を継続的に切り換えることと、
各前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記受信ポートをオンにするように制御し、各前記光ファイバー接続ユニットにおける1つの前記受信ポート以外の他の受信ポートをオフにするように制御することと、
各前記光ファイバー接続ユニットの前記検出器によって、前記上り光増幅器における前記光信号の実際の導通・遮断時間を検出することと、
前記実際の導通・遮断時間と、対応する前記送信ポートに設定された前記所定の導通・遮断時間とに応じて、対応する光ファイバーの接続状態を得ることと、
を含む、光ファイバー検出方法。
【請求項6】
前記実際の導通・遮断時間と、対応する前記送信ポートに設定された前記所定の導通・遮断時間とに応じて、前記光ファイバーの接続状態を得ることは、
前記実際の導通・遮断時間と所定の導通・遮断時間との差分を算出することと、
前記差分が所定の範囲内にない場合に、注意アラームを発することと、
を含む、請求項5に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項7】
各前記光ファイバー接続ユニットの前記検出器によって前記上り光増幅器における前記光信号の実際の導通・遮断時間を検出した後、所定の順序に従って各前記光ファイバー接続ユニットにおける別の前記受信ポートをオンにするように制御すること、
をさらに含む、請求項5に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項8】
ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含む、再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システムであって、
各前記光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSとを含み、前記下り光増幅器の出力端子は、n個の送信ポートを含む前記下りWSSの入力ポートに接続され、前記上り光増幅器の入力端子は、n個の受信ポートを含む前記上りWSSの出力ポートに接続され、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートとn個の受信ポートとは1対1に対応しており、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれ光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれ前記光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記送信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記受信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記送信ポートに対応する前記受信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記受信ポートに対応する前記送信ポートに接続される、
再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システム。
【請求項9】
各前記光ファイバー接続ユニットは、検出器をさらに含み、前記検出器は、前記上り光増幅器に接続されるものであり、前記検出器は、前記上り光増幅器における光信号の導通・遮断時間を検出するのに用いられる、
請求項8に記載のROADMシステム。
【請求項10】
1つの前記光ファイバー接続ユニットは、コンバイナーとスプリッターとを含み、前記コンバイナーの出力端子は対応する前記下り光増幅器の入力端子に接続され、前記コンバイナーの入力端子はローカルユーザに接続され、前記スプリッターの入力端子は対応する前記上り光増幅器の出力端子に接続され、前記スプリッターの出力端子は前記ローカルユーザに接続される、
請求項8に記載のROADMシステム。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、
を含むサーバであって、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を格納し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~4のいずれか一項に記載の光ファイバー検出方法、または請求項5~7のいずれか一項に記載の光ファイバー検出方法を実行可能にする、
サーバ。
【請求項12】
コンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~4のいずれか一項に記載の光ファイバー検出方法、または請求項5~7のいずれか一項に記載の光ファイバー検出方法を実現する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、光ファイバー技術の分野に関し、特に光ファイバー検出方法、再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM、Reconfigurable Optical Add-Drop Multiplexer)システム、サーバ及び記憶媒体に関する。
【0002】
本出願は、2021年09月26日に中国特許庁に提出された、出願番号が202111131784.8であり、発明名称が「光ファイバー検出方法、ROADMシステム、サーバ及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全ての内容が引用によって本出願に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
ROADMは波長分割多重(WDM、Wavelength Division Multiplexing)光ネットワークにおける重要な技術である。ソフトウェアでROADMを構成することによって、リアルタイムでチャネル波長のローカルアド/ドロップ機能とパススルー機能とを完成することができ、WDM光ネットワークの波長に対するスケジューリングの柔軟性を高めた。現在、ROADM機能は主に3種類のデバイスによって実現され、それぞれは波長遮断器(WB、Wavelength Blocker)と、平面光導波路(PLC、Planar Lightwave Circuit)と、波長選択スイッチ(WSS、Wavelength Selective Switch)とであり、WSSに基づくROADMはオペレーターの現在のネットワークでますます多くの配備及び応用を得ている。
【0004】
ROADMノード内部のWSSモジュールの各ポートの物理光ファイバー接続関係の正確性を保証するために、現在工事において、物理光ファイバー接続が間違っているか否かを検査する方法は、工事の配備が完了した後、すなわち、テスト担当者がトラフィック光ファイバー接続計画図に従って各ポートを物理光ファイバーで接続した後、光パワーメータを使用して各本の光ファイバーリンクのパワーを測定することである。それは、テスト担当者が各ROADMノード内部の各本のファイバーリンクをテストする必要がある。しかしながら、多次元ROADMノード内部の物理光ファイバーは非常に複雑で光ファイバーの数が多く、テスト担当者は各ROADMノード内部の各本の光ファイバーリンクをテストするのに大量の人力と物力と時間コストを費やす必要があり、しかもテスト結果は人為的な要素の干渉を受ける可能性があり、テスト結果の正確性に影響を与える。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は、光ファイバー検出方法、ROADMシステム、サーバ及び記憶媒体を提案する。人力と時間コストを節約しつつ、テスト結果の精度向上を実現することができる。
【0006】
本願の実施例は、ROADMシステムのネットワーク管理サーバに適用される光ファイバー検出方法を提供する。前記ROADMシステムは、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含む。各前記光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下りWSSと、上り光増幅器と、上りWSSとを含む。前記下り光増幅器の出力端子は、n個の送信ポートを含む前記下りWSSの入力ポートに接続される。前記上り光増幅器の入力端子は、n個の受信ポートを含む前記上りWSSの出力ポートに接続される。各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートとn個の受信ポートとは、1対1に対応している。各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれ光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれ前記光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートに接続される。ここで、1つの前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記送信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記受信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記送信ポートに対応する前記受信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記受信ポートに対応する前記送信ポートに接続される。前記方法は、所定の順序に従って1つの光ファイバーを順次導通することと、前記光ファイバーに対応する前記下り光増幅器が光信号を提供するように制御することと、前記光ファイバーに対応する前記下り光増幅器が出力する第1の光パワーおよび前記光ファイバーに対応する前記上り光増幅器が入力する第2の光パワーを取得することと、予め記憶された前記光ファイバーに対応する前記下りWSSの第1の挿入損失値と、予め記憶された前記光ファイバーに対応する前記上りWSSの第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記光ファイバーの接続状態を得ることと、を含む。
【0007】
本願の実施例は、ROADMシステムのネットワーク管理サーバに適用される光ファイバー検出方法をさらに提供する。前記ROADMシステムは、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含む。各前記光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下りWSSと、上り光増幅器と、上りWSSと、検出器とを含む。前記下り光増幅器の出力端子は、n個の送信ポートを含む前記下りWSSの入力ポートに接続され、前記上り光増幅器の入力端子は、n個の受信ポートを含む前記上りWSSの出力ポートに接続される。前記検出器は、前記上り光増幅器に接続される。各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートとn個の受信ポートとは、1対1に対応している。各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれ光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれ前記光ファイバーを通じて他のn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートに接続される。ここで、1つの前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記送信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記受信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記送信ポートに対応する前記受信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記受信ポートに対応する前記送信ポートに接続される。前記方法は、各前記光ファイバー接続ユニットの前記下り光増幅器が光信号を提供するように制御することと、各前記光ファイバー接続ユニットにおける複数の前記送信ポートを同時に作動するように制御し、各前記送信ポートは、それぞれ設定された所定の導通・遮断時間に従ってオンとオフの状態を継続的に切り換えることと、各前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記受信ポートをオンにするように制御し、各前記光ファイバー接続ユニットにおける1つの前記受信ポート以外の他の受信ポートをオフにするように制御することと、各前記光ファイバー接続ユニットの前記検出器によって、前記上り光増幅器における前記光信号の実際の導通・遮断時間を検出することと、前記実際の導通・遮断時間と、対応する前記送信ポートに設定された前記所定の導通・遮断時間とに応じて、対応する光ファイバーの接続状態を得ることと、を含む。
【0008】
本願の実施例は、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバ接続ユニットとを含むROADMシステムをさらに提供する。各前記光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下りWSSと、上り光増幅器と、上りWSSとを含む。前記下り光増幅器の出力端子は、n個の送信ポートを含む前記下りWSSの入力ポートに接続される。前記上り光増幅器の入力端子は、n個の受信ポートを含む前記上りWSSの出力ポートに接続される。各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートとn個の受信ポートとは、1対1に対応している。各前記光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、各前記光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれn個の前記光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートに接続される。ここで、1つの前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記送信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの1つの前記受信ポートに接続され、1つの前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記送信ポートに対応する前記受信ポートは、別の前記光ファイバー接続ユニットの、1つの前記受信ポートに対応する前記送信ポートに接続される。
【0009】
本願の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を含むサーバをさらに提供する。前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を格納し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前記少なくとも1つのプロセッサが上記の光ファイバー検出方法を実行可能にする。
【0010】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の光ファイバー検出方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0011】
本願は、下り光増幅器によって光信号を提供し、ネットワーク管理サーバによって、下り光増幅器の入力端子の第1の光パワー情報と、上り光増幅器の出力端子の第2の光パワーとを照会する。これらの情報を用いて、対応する物理光ファイバーの接続挿入損失値を算出することで、当該物理光ファイバーに異常が発生しているか否かを検出することができる。テストの全体の間に、ネットワーク管理サーバは、所定の順序に従って対応する光ファイバーを順次にオンにするだけで済む。テスト担当者は、サイトごとにテストメーターによってマニュアルでテストする必要がなく、大量の人力と物力と時間コストを節約している。しかも、テスト結果は人為的要素の干渉をほとんど受けず、信頼性も大きく向上した。
【図面の簡単な説明】
【0012】
1つまたは複数の実施例は、それに対応する図面における図によって例示的に説明され、これらの例示的な説明は、実施例を限定するものではなく、図面における同じ参照数字記号を有する要素は類似した要素として表され、特に説明がない限り、図面における図は、比例を制限するものではない。
【0013】
【
図1】本願の1つの実施例に係るROADMシステムの構成模式図である。
【0014】
【
図2】本願の1つの実施例に係るROADMシステムにおける1つの光ファイバー接続ユニットの構成模式図である。
【0015】
【
図3】本願の1つの実施例に係るローカルアド/ドロップユニットの構成模式図である。
【0016】
【
図4】本願の1つの実施例に係るROADMシステムの構成模式図である。
【0017】
【
図5】本願の1つの実施例に係るROADMシステムの1つの光ファイバー接続ユニットの構成模式図である。
【0018】
【
図6】本願の1つの実施例に係る光ファイバー検出方法のフロー模式図である。
【0019】
【
図7】本願の1つの実施例に係るROADMシステムの局部の構成模式図である。
【0020】
【
図8】本願の1つの実施例に係る光ファイバー検出方法のステップ204のサブステップのフロー模式図である。
【0021】
【
図9】本願の1つの実施例に係る光ファイバー検出方法のフロー模式図である。
【0022】
【
図10】本願の1つの実施例に係るサーバの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本願の実施例の目的、技術案、および利点をより明確にするために、以下では、添付の図面を結合して、本願の各実施例を詳細に説明する。しかしながら、当業者であれば、本願の各実施例において、読者に本願をより良く理解させるために多くの技術的詳細が提示されていることを理解することができる。しかし、これらの技術的詳細、及び以下の各実施例に基づく種々の変更及び修正がなくても、本願の保護を請求する技術案を実現することができる。以下の各実施例の区分は、説明の便宜のためになされたものであり、本願の具体的な実施形態をいかなる限定するものではなく、各実施例は矛盾しない限り、互いに結合し、互いに参照することができる。
【0024】
本願の1つの実施例は、ネットワーク管理サーバと、ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含むROADMシステムに関する。
【0025】
図1は、本実施例に係るROADMシステムの構成模式図である。
図1に示すROADMシステムは、ネットワーク管理サーバ10と、複数の光ファイバー接続ユニット20とを備える。ネットワーク管理サーバ10は、各光ファイバー接続ユニット20にそれぞれ接続することにより、各光ファイバー接続ユニット20に対する制御を実現する。
【0026】
図2に示すように、本実施例に係るROADMシステムにおける1つの光ファイバー接続ユニットの構成模式図であり、下り光増幅器101と、下りWSS102と、上り光増幅器103と、上りWSS104とを含む。
【0027】
具体的には、下り光増幅器101の出力端子は、n個の送信ポートD1~Dnを含む下りWSS102の入力端子に接続されている。上り光増幅器103の入力端子は、n個の受信ポートA1~Anを含む上りWSS104の出力端子に接続されている。下りWSS102の1つの送信ポート(すなわち、D1~Dnのいずれかのインタフェース)は、他の光ファイバー接続ユニットの上りWSSの1つの受信ポートに接続するために使用される。上りWSS104の1つの受信ポート(すなわち、A1~Anのいずれかのインタフェース)は、他の光ファイバー接続ユニットの下りWSSの1つの送信ポートに接続するために使用される。
【0028】
具体的には、下り光増幅器101は、工事の開始段階の場合に、光信号、即ち広スペクトル光信号を提供することができる。このとき、トラフィック光信号の伝送がなく、ネットワーク管理サーバは、同一の光ファイバーに接続されている下り光増幅器101の出力端子の第1の光パワーと、上り光増幅器103の入力端子の第2の光パワーとを取得することで、当該光ファイバーの挿入損失値を得ることによって、当該光ファイバーをテストすることができる。
【0029】
具体的には、ROADMシステムにおける下り光増幅器101の役割は、前のノードから送られてきたトラフィック信号を増幅することである。同時に、本実施例において、下り光増幅器101はさらに、トラフィック光信号の入力がない場合(すなわち、工事の開始段階の場合)に、広スペクトル光信号を提供する必要があり、しかも、ネットワーク管理サーバは、下り光増幅器101の出力端子の光パワーを照会することができる。ROADMシステムにおける上り光増幅器103の役割は、前のノードから送られてきたトラフィック信号を増幅することである。また、本実施例において、上り光増幅器103が位置する上りリンクは、別の光ファイバー接続ユニットの下りリンクに接続されるため、広スペクトル光信号が当該上り光増幅器103に伝送されることもある。ネットワーク管理サーバは、当該上り光増幅器103の入力端子の光パワーを照会する必要がある。
【0030】
具体的には、下りWSS102は、ネットワーク管理サーバからのトラフィック操作命令に応じて、各トラフィック送信ポートD1~Dnを導通または遮断する操作を行うことができる。上りWSS104は、ネットワーク管理サーバからのトラフィック操作命令に応じて、各トラフィック受信ポートA1~Anを導通または遮断する操作を行うことができる。
【0031】
具体的には、本実施例に係るROADMシステムの光ファイバー接続ユニットの数は複数個であり、各光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートとn個の受信ポートとは、1対1に対応している。各光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれn個の光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、各光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれn個の光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートに接続される。ここで、1つの光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートは、別の光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、1つの光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートに対応する受信ポートは、光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに対応する別の送信ポートに接続される。
【0032】
1つの実施例において、1つの光ファイバー接続ユニットは、コンバイナー106と、スプリッター107とをさらに含む。すなわち、この光ファイバー接続ユニットはローカルアド/ドロップユニットである。
図3は、ローカルアド/ドロップユニットの構成模式図である。
図3に示すように、コンバイナー106の出力端子は、対応する下り光増幅器101の入力端子に接続され、コンバイナー106の入力端子はローカルユーザに接続され、スプリッター107の入力端子は、対応する上り光増幅器103の出力端子に接続され、スプリッター107の出力端子はローカルユーザに接続される。具体的には、ローカルトラフィック信号は、コンバイナー106によって合波された後、下り光増幅器101を介して増幅され、さらに下りWSS102の各トラフィック送信ポートD1~Dnによって、次ノードの上りWSS104の各トラフィック受信ポートA1~Anに送信される。同様に、各方向からのトラフィック信号は、それぞれの方向での下りWSS102の各トラフィック送信ポートD1~Dnによって、ローカルアド/ドロップユニットの上りWSS104の各トラフィック受信ポートA1~Anに送信され、さらに上り光増幅器103を介して増幅された後、スプリッター107によって分波されてローカルユーザに送信される。
【0033】
説明を容易にするために、本実施例において、光ファイバー接続ユニットの数を5として例示するが、本方案に限定されるものではない。
【0034】
図4は、本実施例に係るROADMシステムの構成模式図である。
図4に示すように、ROADMシステムは、4方向の光ファイバー接続ユニット、すなわち、A方向の光ファイバー接続ユニットと、B方向の光ファイバー接続ユニットと、C方向の光ファイバー接続ユニットと、D方向の光ファイバー接続ユニットと、1つのローカルアド/ドロップユニットとを含み、当該ローカルアド/ドロップユニットがまたは1つの光ファイバー接続ユニットである。
図4における矢印付きの実線は物理光ファイバーを示し、矢印は光信号の向きを示しており、
図4において合計20本の光ファイバーが相互に接続されている。ここで、A方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSのトラフィック送信ポートD1はB方向の回線ユニットの上りWSSのトラフィック受信ポートA1に接続され、A方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSのトラフィック送信ポートD2はD方向の回線ユニットの上りWSSのトラフィック受信ポートA2に接続され、A方向の回線ユニットの下りWSSのトラフィック送信ポートD3はC方向の光ファイバー接続ユニットの上りWSSのトラフィック受信ポートA1に接続され、A方向の回線ユニットの下りWSSのトラフィック送信ポートDnはローカルアド/ドロップユニットの上りWSSのトラフィック受信ポートA2に接続されている。それに応じて、A方向の光ファイバー接続ユニットの上りWSSのトラフィック送信ポートA1はB方向の回線ユニットの下りWSSのトラフィック受信ポートD1に接続され、A方向の光ファイバー接続ユニットの上りWSSのトラフィック送信ポートA2はD方向の回線ユニットの下りWSSのトラフィック受信ポートD2に接続され、A方向の回線ユニットの上りWSSのトラフィック送信ポートA3はC方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSのトラフィック受信ポートD1に接続され、A方向の回線ユニットの上りWSSのトラフィック送信ポートAnはローカルアド/ドロップユニットの下りWSSのトラフィック受信ポートD2に接続されている。他の物理光ファイバー接続関係について、ここでは説明を省く。すなわち、各光ファイバー接続ユニットの1つの送信ポートは、別の光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートに接続され、当該送信ポートに対応する受信ポートは、当該別の光ファイバー接続ユニットの当該受信ポートに対応する送信ポートに接続される。
【0035】
なお、本実施例において、テスト担当者は、まず、機構側またはデバイスベンダーが提供したトラフィック光ファイバー接続計画図に応じて、ROADMノード内部の各ネットワーク要素間のトラフィックの伝送経路を決定するとともに、トラフィック光ファイバー接続計画図に従って物理光ファイバーを使用して各ネットワーク要素を接続する。例えば、デバイスベンダーが提供したトラフィック光ファイバー接続計画図は
図4であり、テスト担当者は
図4に従って各光ファイバー接続ユニットを接続する必要がある。
【0036】
具体的には、テスト担当者はトラフィック光ファイバー接続計画図に従って物理光ファイバーを使用して各ネットワーク要素を接続した後、ソフトウェアの方法を採用してトラフィック光ファイバー接続計画図を処理する。ソフトウェアの方法でトラフィック光ファイバー接続計画図を処理するプロセスは、まず、トラフィック光ファイバー接続計画図に応じて、ネットワーク管理サーバが認識可能なデータモデルを構築し、その後、データモデルにおけるデータオブジェクト間の階層関係と、各ネットワーク要素間の物理光ファイバー接続関係とを1対1に対応させ、最後に、データオブジェクト間の階層関係に応じて、ネットワーク管理サーバが認識可能な実行コマンドを生成し、ネットワーク管理サーバは、実行コマンドを受信した後、対応するトラフィック操作を実行する。上記のステップによって、テスト担当者は、トラフィック光ファイバー接続計画図に基づいて、ネットワーク管理サーバが認識可能なデータモデルを構築するとともに、生成された実行コマンドをネットワーク管理サーバに送信することができる。ネットワーク管理サーバは、実行コマンドに応じて、特定の方向の特定のWSSにおける特定の送信ポートまたは受信ポートをオンまたはオフにするような、対応するトラフィック操作を実行することにより、人力と時間コストを節約する。
【0037】
1つの実施例において、ROADMシステムの各光ファイバー接続ユニットは検出器をさらに含む。
図5は本実施例に係るROADMシステムにおける1つの光ファイバー接続ユニットの構成模式図である。
図5に示すように、検出器は、上り光増幅器103に接続されており、具体的には、上り光増幅器103のMONポートに接続されている。検出器は、上り光増幅器103における光信号の導通・遮断時間を検出するために使用される。
【0038】
具体的には、1つの光ファイバーが接続された下り光増幅器101および上り光増幅器103において、下り光増幅器101は光信号を生成して、当該光ファイバーを通じて対応する上り光増幅器103に伝送する。本実施例に係る検出器105は、上り光増幅器103における光信号の実際の導通・遮断時間を検出することにより、対応するファイバーリンクの導通時間を取得することができる。ネットワーク管理サーバは、導通時間に応じて、対応する光ファイバーリンクに接続異常があるか否かを判断することができるので、本実施例に係る光ファイバー接続ユニットは、光ファイバー接続ユニットに対する自動検出を実現可能な構造的基礎を提供している。
【0039】
本願の1つの実施例は、前の実施例に係るROADMシステムのネットワーク管理サーバに適用される光ファイバー検出方法に関する。本実施例に係る光ファイバー検出方法の具体的な流れの模式図は
図6に示すように、以下のステップを含む。
【0040】
ステップ201:所定の順序に従って1つの光ファイバーを順次導通する。
【0041】
具体的には、テスト担当者は、まず、機構またはデバイスベンダーが提供したトラフィック光ファイバー接続計画図に応じて、ROADMノード内部の各ネットワーク要素間のトラフィックの伝送経路を決定する。トラフィック光ファイバー接続計画図に従って物理ファイバーを使用して各ネットワーク要素を接続した後、トラフィック光はまだオンになっておらず、工事の開始段階の場合にある。各本の光ファイバーを検出することによって、光ファイバーに接続異常があるか否かを判断する必要があるので、1つの光ファイバーを順次にオンにし、一度に1つの光ファイバーだけオンにする必要がある。
【0042】
具体的には、1つの光ファイバーをオンにする間に、光ファイバーに対応するターゲット送信ポートおよび光ファイバーに対応するターゲット受信ポートをオンにし、ROADMシステムにおけるターゲット送信ポート以外の送信ポートおよびROADMシステムにおけるターゲット受信ポート以外の受信ポートを遮断するように制御する。一度に1つの光ファイバーだけオンにするので、当該光ファイバーが接続されている送信ポートと受信ポートだけオンになり、ROADMシステムの他の送信ポートと受信ポートはいずれも遮断される。
【0043】
次に、ROADMシステムの局部の構成模式図を
図7を参照して示す。
図7に示すこの光ファイバーを例とし、当該光ファイバーをオンにするときに、A方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSの送信ポートD2およびB方向の光ファイバー接続ユニットの上りWSSの受信ポートA3をオンにし、A方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSのトラフィック送信ポートD1、D3~Dnを遮断し、A方向の光ファイバー接続ユニットの上りWSSの全てのトラフィック受信ポートA1~Anを遮断し、B方向の光ファイバー接続ユニットの上りWSSのうちトラフィック受信ポートA3を除く全てのトラフィック受信ポートを遮断し、B方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSの全てのトラフィック送信ポートD1~Dnを遮断する必要がある。
【0044】
図6に戻って参照すると、ステップ202:光ファイバーに対応する下り光増幅器が光信号を提供するように制御する。
【0045】
ステップ203:光ファイバーに対応する下り光増幅器が出力する第1の光パワーおよび光ファイバーに対応する上り光増幅器が入力する第2の光パワーを取得する。
【0046】
具体的には、引き続き
図7を例にすると、トラフィック光信号はまだオンになっておらず、工事の開始段階にある場合に、A方向の下り光増幅器は、ネットワーク管理サーバの制御の下で光信号を提供する。広スペクトル光信号は、A方向の下りWSS、送信ポートD2、受信ポートA3、B方向の上りWSSにそれぞれ伝送される。ネットワーク管理サーバは、当該光ファイバーに接続された下り光増幅器が出力する第1の光パワーと、当該光ファイバーに接続された上り光増幅器が入力する第2の光パワーとをそれぞれ取得する。
【0047】
図6に戻って参照すると、ステップ204:予め記憶された光ファイバーに対応する下りWSSの第1の挿入損失値と、予め記憶された光ファイバーに対応する上りWSSの第2の挿入損失値と、第1の光パワーと、第2の光パワーとに応じて光ファイバーの接続状態を得る。
【0048】
具体的には、下りWSS、上りWSSのそれぞれは、挿入損失を有する。下りWSSの挿入損失値情報、上りWSSの挿入損失値情報はいずれも、対応するWSS単板に画定されている。ネットワーク管理サーバは、テストを行う前に、下りWSSの挿入損失値情報と、上りWSSの挿入損失値情報とを取得して記憶する。テストを行う間に、予め記憶された光ファイバーに対応する下りWSSの第1の挿入損失値と、予め記憶された光ファイバーに対応する上りWSSの第2の挿入損失値と、第1の光パワーと、第2の光パワーとに応じて光ファイバーの接続状態を得る。
【0049】
1つの実施例において、上記のステップ204のサブステップのフロー模式図を示す
図8を参照する。第1の挿入損失値と、第2の挿入損失値と、第1の光パワーと、第2の光パワーとに応じて光ファイバーの接続状態を得ることは、以下のサブステップを含む。
【0050】
ステップ2041:第1の挿入損失値と、第2の挿入損失値と、第1の光パワーと、第2の光パワーとに応じて光ファイバーの挿入損失値を算出する。
【0051】
具体的には、第1の挿入損失値と、第2の挿入損失値と、第1の光パワーと、第2の光パワーとに応じて光ファイバーの挿入損失値を算出することは具体的に、第1の光パワーから第2の光パワーを減算して総挿入損失値を得て、総挿入損失値から第1の挿入損失値と第2の挿入損失値とを減算して光ファイバーの挿入損失値を得ることによって実現してもよい。すなわち、光ファイバーの挿入損失値=(第1の光パワー-第2の光パワー)-第1の挿入損失値-第2の挿入損失値ということである。このような算出方法によって、光ファイバーの挿入損失値を取得することができる。
【0052】
ステップ2042:光ファイバーの挿入損失値が所定のアラーム閾値よりも大きい場合に、注意アラームを発する。
【0053】
具体的には、ネットワーク管理サーバには、アラーム閾値が予め設定されている。ネットワーク管理サーバは、光ファイバーの挿入損失値を取得した後、光ファイバーの挿入損失値を所定のアラーム閾値と比較する。光ファイバーの挿入損失値が所定のアラーム閾値を超えていなければ、当該光ファイバーの接続にエラーがないことを表す。光ファイバーの挿入損失値が設定されたアラーム閾値を超えていれば、ネットワーク管理サーバは注意アラームを発生し、当該トラフィック伝送経路の物理光ファイバーの接続に問題があることをテスト担当者に注意させる。テスト担当者は、ネットワーク管理サーバから発生した注意アラームを受信した後、当該トラフィック伝送経路における物理光ファイバーの接続を検査して、検査後に当該光ファイバーに対して挿入損失テストを再開する。
【0054】
本実施例において、下り光増幅器の入力端子の光パワー情報と、上り光増幅器の出力端子の光パワー情報とを照会するとともに、これらの情報を用いて対応する物理光ファイバーの接続挿入損失値を算出することによって、当該物理光ファイバーに異常が発生しているか否かを検出する。テストの全体の間に、ネットワーク管理サーバは、所定の順序に従って、対応する光ファイバーを順次にオンにするだけで済む。テスト担当者は、サイトごとにテストメーターによってマニュアルでテストする必要がなく、大量の人力と物力と時間コストを節約している。しかも、テスト結果は人為的要素の干渉をほとんど受けず、信頼性も大きく向上した。
【0055】
本実施例は、サイトが小さく、方向次元が少なく、物理光ファイバー接続も少ないシナリオ、例えば、物理光ファイバーの数が100本未満であるシナリオに適用される。このとき、本実施例に係る光ファイバー検出方法を使用する検出精度が高く、光ファイバーの挿入損失情報を正確に検出し、よって、光ファイバーの誤接続、断線、過度の曲がり等の状況の有無を判定することができる。
【0056】
本願の1つの実施例は、上記の実施例に係るROADMシステムのネットワーク管理サーバに適用される光ファイバー検出方法に関する。ここで、各光ファイバー接続ユニットは、検出器をさらに含む。検出器は、上り光増幅器に接続される。検出器は、上り光増幅器における光信号の導通・遮断時間を検出するために使用される。
【0057】
本実施例の具体的な流れの模式図は、
図9に示すように、以下のステップを含む。
【0058】
ステップ301:各光ファイバー接続ユニットの下り光増幅器が光信号を提供するように制御する。
【0059】
ステップ302:各光ファイバー接続ユニットにおける複数の送信ポートを同時に作動するように制御し、各送信ポートは、それぞれ設定された所定の導通・遮断時間に従ってオンとオフの状態を継続的に切り換える。
【0060】
具体的には、引き続き
図4を参照すると、本実施例において、ネットワーク管理サーバは、各方向において光ファイバー接続ユニットにおける各送信ポートの作動を同時に制御する。例えば、A、B、C、Dの4つの方向において光ファイバー接続ユニットとローカルアド/ドロップユニットの全ての下りWSSの全ての送信ポートD1~Dnを同時にオンにするように制御する。各送信ポートに対して、「オン-オフ-オン-オフ」の操作が行われ、送信ポートのオンとオフの状態が継続的に切り換えられ、そして、各送信ポートに所定の導通・遮断時間が設定され、各送信ポートのオンとオフの時間は所定の導通・遮断時間に対応される。
【0061】
ステップ303:各光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートをオンにするように制御し、各光ファイバー接続ユニットにおける1つの受信ポート以外の他の受信ポートをオフにするように制御する。
【0062】
具体的には、各光ファイバー接続ユニットに対して、そのうちの1つの受信ポートをオンにし、他の受信ポートをオフにするように制御する。例えば、引き続き
図4を参照すると、各光ファイバー接続ユニットの上りWSSの受信ポートA1はオンになり、他の受信ポートA2~Anはオフになる。5つの受信ポートA1の光信号は、対応する5つの上り光増幅器にそれぞれ入り、検出器によって光信号の実際の導通・遮断時間を検出することができる。
【0063】
一例において、各光ファイバー接続ユニットの検出器によって上り光増幅器における光信号の実際の導通・遮断時間を検出した後、所定の順序に従って各光ファイバー接続ユニットにおける別の受信ポートをオンにするように制御する。具体的には、引き続き
図4を例にすると、各光ファイバー接続ユニットの上りWSSの受信ポートA1はオンにされ、他の受信ポートA2~Anはオフにされる。5つの受信ポートA1の光信号は、5つの上り光増幅器にそれぞれ入り、検出器は、上り光増幅器における光信号の実際の導通・遮断時間を検出することができ、このとき、光ファイバーリンクの検出が一部のみ完了している。各本の光ファイバーリンクを検出するために、ステップ302を実行する場合に、各光ファイバー接続ユニットの上りWSSの別の受信ポートをオンにする必要がある。すなわち、検出が完了後に5つの受信ポートA1をオフにし、5つの受信ポートA2をオンにして検出を行う。以下同様にして、すべての受信ポートAnの検出が完了するまでにさせ、各ファイバーに対する検出を迅速に行うことができる。
【0064】
ステップ304:各光ファイバー接続ユニットの検出器によって、上り光増幅器における光信号の実際の導通・遮断時間を検出する。
【0065】
ステップ305:実際の導通・遮断時間と、対応する送信ポートに設定された所定の導通・遮断時間とに応じて、対応する光ファイバーの接続状態を得る。
【0066】
具体的には、光ファイバー接続ユニットにおいて、検出器の役割は、対応する上り光増幅器における光信号の実際の導通・遮断時間を検出することである。一方、各送信ポートには所定の導通・遮断時間が設定されており、且つ各送信ポートは、所定の導通・遮断時間に従って「オン-オフ-オン-オフ」操作が行われる。したがって、光ファイバーに接続異常がなければ、実際の導通・遮断時間と所定の導通・遮断時間に大きなずれはないはずであり、実際の導通・遮断時間と所定の導通・遮断時間によって、当該受信ポートと当該受信ポートに対応する送信ポートとを接続する対応する光ファイバーの接続状態を得ることができる。
【0067】
引き続き
図4を参照すると、ネットワーク管理サーバは、A、B、C、D方向の光ファイバー接続ユニットおよびローカルアド/ドロップユニットの上りリンク検出器によって検出された光信号の導通・遮断時間と、A、B、C、D方向の光ファイバー接続ユニットおよびローカルアド/ドロップユニットの下りリンクWSSに対応するトラフィック送信ポートに設定された導通・遮断時間とを比較して、対応するポート間の光ファイバーの接続が正しいか否かを判断する。例えば、A方向の光ファイバー接続ユニットの上りWSSのA1はB方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSのD1に接続される。A方向の光ファイバー接続ユニットの上りリンクの検出器によって検出された光信号の導通・遮断時間と、B方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSの送信ポートD1に設定された光信号の導通・遮断時間とを比較する。誤差範囲内で2つの導通・遮断時間が一致していれば、B方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSの送信ポートD1とA方向の光ファイバー接続ユニットの上りWSSの受信ポートA1との間の物理光ファイバーの接続は正しく、そうでない場合には光ファイバーの接続に誤りがあることを表している。
【0068】
一例において、実際の導通・遮断時間と、対応する送信ポートに設定された所定の導通・遮断時間とに応じて、対応する光ファイバーの接続状態を得ることは、実際の導通・遮断時間と所定の導通・遮断時間との差分を算出するとともに、差分が所定の範囲内にない場合に、注意アラームを発することを含む。具体的には、当該差分が所定の範囲内であれば、当該光ファイバーの接続に誤りがないことを表している。当該差分が所定の範囲を超えていれば、ネットワーク管理サーバは、注意アラームを発生し、当該トラフィック伝送経路の物理光ファイバーの接続に問題があることをテスト担当者に注意させる。テスト担当者は、ネットワーク管理サーバから発生した注意アラームを受信した後、当該トラフィック伝送経路における物理光ファイバーの接続を検査して、検査後に当該光ファイバーに対してテストを再開する。
【0069】
引き続き
図4を例にすると、ネットワーク管理サーバは、
図4のようなトラフィック光ファイバー接続計画図に応じて、A、B、C、D方向の光ファイバー接続ユニットおよびローカルアド/ドロップユニットの下りWSSの送信ポートD1~Dnの導通・遮断時間を決定し、各送信ポートの導通・遮断時間を一意とすることで、検出の正確率を向上し、2つの導通・遮断時間を同一に設定することによって誤接続が発生した場合に検出できない事態を回避する。例えば、A方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSのトラフィック送信ポートD1の導通・遮断時間を10ms、A方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSのトラフィック送信ポートD2の導通・遮断時間を20ms、A方向の光ファイバー接続ユニットの下りWSSのトラフィック送信ポートD3の導通・遮断時間を30msとして設定し、以下同様にして、すべての方向の下りWSSのすべての送信ポートの導通・遮断時間をすべて設定済みとする。
【0070】
本実施例において、光ファイバー接続ユニットにおける送信ポートを同時にオンすることと、所定の順序に従って各光ファイバー接続ユニットの1つの受信ポートをオンにするように制御し、各光ファイバー接続ユニットにおける1つの受信ポート以外の他の受信ポートをオフにするように制御することとによって、対応する光ファイバーの実際の導通・遮断時間を取得する。実際の導通・遮断時間と、対応する所定の導通・遮断時間とを比較し、当該物理光ファイバーに異常が発生しているか否かを迅速に検出することができる。テストの全体の間に、ネットワーク管理サーバは、所定の導通・遮断時間に従って、各方向のすべての送信ポートに対して「オン-オフ-オン-オフ」操作を行う必要がある。そして、ネットワーク管理サーバは、各方向の受信ポートに対してA1~Anの順序に従って導通する必要もある。テスト担当者は、サイトごとにテストメーターによってマニュアルでテストする必要がなく、大量の人力と物力と時間コストを節約している。しかも、テスト結果は人為的要素の干渉をほとんど受けず、信頼性も大きく向上した。
【0071】
本実施例は、サイトが大きく、方向次元が多く、物理光ファイバー接続が非常に多くて複雑であるシナリオ、例えば、物理光ファイバーの数が300本以上であるシナリオに適用される。当該シナリオにおいて、多数の光ファイバー内において誤接続の光ファイバーが存在するか否かを短時間内で判断する必要があり、このとき、本実施例の光ファイバー検出方法を用いると、検出効率が高く、掛かる時間も少なくとなる。
【0072】
上述した種々の方法のステップの分割は、単に説明を明確にするためのものであり、実現されるときに1つのステップに統合してもよく、又はいくつかのステップを分割して複数のステップに分割してもよく、同一の論理関係を含む限り、いずれも本特許の保護範囲内にあり、アルゴリズム又はフローに重要ではない修正を加えるか、又は重要ではない設計を導入するが、そのアルゴリズム及びフローを変更しないコア設計はいずれも当該特許の保護範囲内にある。
【0073】
本発明の1つの実施例は、
図10に示すように、少なくとも1つのプロセッサ401と、少なくとも1つのプロセッサ401と通信接続されるメモリ402と、を含むサーバに関する。ここで、メモリ402は、少なくとも1つのプロセッサ301によって実行可能な命令を格納し、命令は、少なくとも1つのプロセッサ401によって実行されて、少なくとも1つのプロセッサ401が上記した通信制御方法を実行可能にする。
【0074】
ここで、メモリ402とプロセッサ401とはバス方式で接続されている。バスは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含んでもよい。バスは、1つまたは複数のプロセッサ401およびメモリ402の様々な回路を接続する。バスはさらに、例えば周辺デバイス、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路を接続してもよく、これらはすべて当分野において知られているので、本明細書ではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、バスと送受信機との間にインターフェースを提供する。送受信機は、例えば送信媒体上で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する複数の受信機および送信機のような、1つの要素であってもよいし、複数の要素であってもよい。プロセッサ401を介して処理されたデータは、アンテナを通じて無線媒体上で送信され、さらに、アンテナは、データを受信して、プロセッサ401にデータを送信する。
【0075】
プロセッサ401は、バスおよび通常の処理を管理することを担当し、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理、および他の制御機能を含む様々な機能を提供してもよい。一方、メモリ402は、プロセッサ401が操作を実行する際に使用するデータを格納するために使用されてもよい。
【0076】
本発明の1つの実施例は、コンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。上記した方法の実施例は、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに実現される。
【0077】
すなわち、上記した実施例の方法におけるステップの全部または一部を実現することは、プログラムによって関連するハードウェアを命令して完成してもよく、当該プログラムは、1つの記憶媒体に格納され、1つのデバイス(シングルチップコンピュータ、チップなどであってもよい)またはプロセッサ(processor)に、本願の各実施例の方法のステップの全部または一部を実行させるように、いくつかの命令を含むことが当業者には理解されるであろう。一方、前記した記憶媒体には、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体が含まれる。
【0078】
当業者であれば、上記の各実施例は、本発明を実現するための具体的な実施例であり、実際の適用においては、本願の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して形式および詳細に様々な変更が可能であることを理解するであろう。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システ
ムに適用される光ファイバー検出方法であって、
前記ROADMシステムは、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含み、
前記複数の光ファイバー接続ユニットの各光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSとを含み、
前記複数の光ファイバー接続ユニットは光ファイバーを通じて相互に接続されており、
前記方法は、
前記ネットワーク管理サーバにおいて、
検出すべき光ファイバーに接続されている第1の光ファイバー接続ユニットにおける対応する下り光増幅器が光信号を提供して、前記検出すべき光ファイバーを導通させ、他の光ファイバーを遮断させるように制御すること
と、
前記対応す
る下り光増幅器が出力する第1の光パワーおよび
前記検出すべき光ファイバーに接続されている第2の光ファイバー接続ユニットにおける対応する上り光増幅器が入力する第2の光パワーを取得することと
、
前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記
検出すべき光ファイバーの接続状態を得ることと、
を含む、光ファイバー検出方法。
【請求項2】
前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記検出すべき光ファイバーの接続状態を得ることは、
予め記憶された前記第1の光ファイバー接続ユニットにおける下りWSSの第1の挿入損失値と、予め記憶された前記第2の光ファイバー接続ユニットにおける上りWSSの第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記検出すべき光ファイバーの接続状態を得ること、
を含む、請求項1に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項3】
第1の挿入損失値と、第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記
検出すべき光ファイバーの接続状態を得ることは、
前記第1の挿入損失値と、前記第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーに応じて前記
検出すべき光ファイバーの挿入損失値を算出することと、
前記
検出すべき光ファイバーの挿入損失値が所定のアラーム閾値よりも大きい場合に、注意アラームを発することと、
を含む、
請求項2に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項4】
前記第1の挿入損失値と、前記第2の挿入損失値と、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記
検出すべき光ファイバーの挿入損失値を算出することは、
前記第1の光パワーから前記第2の光パワーを減算して総挿入損失値を得ることと、
前記総挿入損失値から前記第1の挿入損失値と前記第2の挿入損失値とを減算して前記
検出すべき光ファイバーの挿入損失値を得ることと、
を含む、
請求項3に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項5】
前記
検出すべき光ファイバーに対応するターゲット送信ポートおよび前記光ファイバーに対応するターゲット受信ポートをオン
するように制御すること、
をさらに含む、請求項1に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項6】
前記ROADMシステムにおける前記ターゲット送信ポート以外の送信ポートを遮断し、前記ROADMシステムにおける前記ターゲット受信ポート以外の受信ポートを遮断す
ること、
をさらに含む、請求項1に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項7】
所定の順序に従って1つの光ファイバーを順次導通することで、前記ROADMシステムの各光ファイバを検出すること、
をさらに含む、請求項1に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項8】
前記各光ファイバー接続ユニットは、その上りWSSの送信ポートおよび下りWSSの受信ポートによって他の光ファイバー接続ユニットと接続される、請求項1に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項9】
前記各光ファイバー接続ユニットにおける下り光増幅器の出力端子は、そのn個の送信ポートを含む下りWSSの入力ポートに接続され、前記各光ファイバー接続ユニットにおける上り光増幅器の入力端子は、そのn個の受信ポートを含む前記上りWSSの出力ポートに接続され、
前記各光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれ、光ファイバーを通じて、前記複数の光ファイバー接続ユニットのうち、他の光ファイバー接続ユニットの対応する出力ポートに1対1に対応して接続され、前記各光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれ、光ファイバーを通じて、前記複数の光ファイバー接続ユニットのうち、他の光ファイバー接続ユニットの対応する送信ポートに1対1に対応して接続され、
前記各光ファイバー接続ユニットの前記n個の送信ポートにおける1つの送信ポートは、別の光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートにおける1つの対応する受信ポートに接続され、前記各光ファイバー接続ユニットの前記n個の受信ポートにおける、前記各光ファイバー接続ユニットの前記n個の送信ポートにおける前記1つの送信ポートに対応する受信ポートは、前記別の光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートにおける、前記別の光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートにおける前記1つの対応する受信ポートに対応する送信ポートに接続される、
請求項1に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項10】
再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システムに適用される光ファイバー検出方法であって、
前記ROADMシステムは、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含み、
前記複数の光ファイバー接続ユニットの各光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSと、検出器とを含み、前記複数の光ファイバー接続ユニットは光ファイバーを通じて相互に接続されており、
前記方法は、前記ネットワーク管理サーバにおいて、
前記各光ファイバー接続ユニットの前記下り光増幅器が光信号を提供するように制御することと、
前記各光ファイバー接続ユニットの複数の送信ポートが同時に操作するように制御することであって、各送信ポートが、それぞれの所定の導通・遮断時間に従ってオン及びオフされることと、
前記各光ファイバー接続ユニットの複数の受信ポートのうちの1つをオンにするように制御し、前記各光ファイバー接続ユニットにおける前記複数の受信ポートのうちの前記1つの受信ポート以外の他の受信ポートをオフにするように制御することと、
前記各光ファイバー接続ユニットの前記検出器によって、前記上り光増幅器における前記光信号の実際の導通・遮断時間を検出することと、
前記実際の導通・遮断時間と、対応する送信ポートのそれぞれの所定の導通・遮断時間とに応じて、対応する光ファイバーの接続状態を得ることと、
を含む、光ファイバー検出方法。
【請求項11】
前記実際の導通・遮断時間と、対応する送信ポートのそれぞれの所定の導通・遮断時間とに応じて、光ファイバーの接続状態を得ることは、
前記実際の導通・遮断時間と前記所定の導通・遮断時間との差分を算出することと、
差分が所定の範囲内にない場合に、注意アラームを発することと、
を含む、請求項10に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項12】
前記各光ファイバー接続ユニットの前記検出器により前記上り光増幅器における前記光信号の前記実際の導通・遮断時間を検出すると、予定の順序に従って前記各光ファイバー接続ユニットの他の受信ポートをオンにするように制御する、
請求項10に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項13】
前記各光ファイバー接続ユニットにおける下り光増幅器の出力端子は、そのn個の送信ポートを含む下りWSSの入力ポートに接続され、前記各光ファイバー接続ユニットにおける上り光増幅器の入力端子は、そのn個の受信ポートを含む前記上りWSSの出力ポートに接続され、前記検出器は、前記上り光増幅器に接続され、
前記各光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートは、それぞれ、光ファイバーを通じて、前記複数の光ファイバー接続ユニットのうち、他の光ファイバー接続ユニットの対応する出力ポートに1対1に対応して接続され、前記各光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートは、それぞれ、光ファイバーを通じて、前記複数の光ファイバー接続ユニットのうち、他の光ファイバー接続ユニットの対応する送信ポートに1対1に対応して接続され、
前記各光ファイバー接続ユニットの前記n個の送信ポートにおける1つの送信ポートは、別の光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートにおける1つの対応する受信ポートに接続され、前記各光ファイバー接続ユニットの前記n個の受信ポートにおける、前記各光ファイバー接続ユニットの前記n個の送信ポートにおける前記1つの送信ポートに対応する受信ポートは、前記別の光ファイバー接続ユニットのn個の送信ポートにおける、前記別の光ファイバー接続ユニットのn個の受信ポートにおける前記1つの対応する受信ポートに対応する送信ポートに接続される、
請求項10に記載の光ファイバー検出方法。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、
を含む
、再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システムに適用されるネットワーク管理サーバであって、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を格納し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~
13のいずれか一項に記載の光ファイバー検出方法を実行可能にする、
ネットワーク管理サーバ。
【請求項15】
請求項14に記載のネットワーク管理サーバと、
前記ネットワーク管理サーバに接続される複数の光ファイバー接続ユニットと、
を含む再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システムであって、
前記複数の光ファイバー接続ユニットの各光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSとを含み、前記複数の光ファイバー接続ユニットは光ファイバーを通じて相互に接続されている、
再構成可能な光アド/ドロップ多重化(ROADM)システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本願の実施例は、ROADMシステムに適用される光ファイバー検出方法を提供する。前記ROADMシステムは、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含み、前記複数の光ファイバー接続ユニットの各光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSとを含み、前記複数の光ファイバー接続ユニットは光ファイバーを通じて相互に接続されており、前記方法は、前記ネットワーク管理サーバにおいて、検出すべき光ファイバーに接続されている第1の光ファイバー接続ユニットにおける対応する下り光増幅器が光信号を提供して、前記検出すべき光ファイバーを導通させ、他の光ファイバーを遮断させるように制御することと、前記対応する下り光増幅器が出力する第1の光パワーおよび前記検出すべき光ファイバーに接続されている第2の光ファイバー接続ユニットにおける対応する上り光増幅器が入力する第2の光パワーを取得することと、前記第1の光パワーと、前記第2の光パワーとに応じて前記検出すべき光ファイバーの接続状態を得ることと、を含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本願の実施例は、ROADMシステムに適用される光ファイバー検出方法をさらに提供する。前記ROADMシステムは、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続された複数の光ファイバー接続ユニットとを含む。前記複数の光ファイバー接続ユニットの各光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSと、検出器とを含み、前記複数の光ファイバー接続ユニットは光ファイバーを通じて相互に接続されており、前記方法は、前記ネットワーク管理サーバにおいて、前記各光ファイバー接続ユニットの前記下り光増幅器が光信号を提供するように制御することと、前記各光ファイバー接続ユニットの複数の送信ポートが同時に操作するように制御することであって、各送信ポートが、それぞれの所定の導通・遮断時間に従ってオン及びオフされることと、前記各光ファイバー接続ユニットの複数の受信ポートのうちの1つをオンにするように制御し、前記各光ファイバー接続ユニットにおける前記複数の受信ポートのうちの前記1つの受信ポート以外の他の受信ポートをオフにするように制御することと、前記各光ファイバー接続ユニットの前記検出器によって、前記上り光増幅器における前記光信号の実際の導通・遮断時間を検出することと、前記実際の導通・遮断時間と、対応する送信ポートのそれぞれの所定の導通・遮断時間とに応じて、対応する光ファイバーの接続状態を得ることと、を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本願の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を含むネットワーク管理サーバをさらに提供する。前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を格納し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前記少なくとも1つのプロセッサが上記の光ファイバー検出方法を実行可能にする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本願の実施例は、ネットワーク管理サーバと、前記ネットワーク管理サーバに接続される複数の光ファイバー接続ユニットと、を含むROADMシステムをさらに提供する。前記複数の光ファイバー接続ユニットの各光ファイバー接続ユニットは、下り光増幅器と、下り波長選択スイッチ(WSS)と、上り光増幅器と、上りWSSとを含み、前記複数の光ファイバー接続ユニットは光ファイバーを通じて相互に接続されている。
【国際調査報告】