(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】介護機器および介護機器を含む懸吊機器
(51)【国際特許分類】
A61H 3/04 20060101AFI20241001BHJP
A61H 1/02 20060101ALI20241001BHJP
A63B 23/00 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
A61H3/04
A61H1/02 R
A63B23/00 J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519536
(86)(22)【出願日】2021-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-04-24
(86)【国際出願番号】 CN2021121951
(87)【国際公開番号】W WO2023050227
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524115327
【氏名又は名称】フル ケア テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】FULL CARE TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】No. 96-10, Gongyequ 1st Rd. Xitun Dist. Taichung City Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン,ツン-イ
【テーマコード(参考)】
4C046
【Fターム(参考)】
4C046AA08
4C046AA24
4C046AA26
4C046AA45
4C046AA47
4C046AA48
4C046BB01
4C046BB07
4C046CC01
4C046DD08
4C046DD12
4C046DD13
4C046DD26
4C046DD27
4C046DD29
4C046DD32
4C046DD33
4C046DD38
4C046DD41
(57)【要約】
【要約】
本発明は、介護機器および介護機器を配置された懸吊機器を開示する。介護機器は、ホストモジュールと、ホストモジュールに設けられた電動モジュールおよび大車輪モジュールとを含む。ホストモジュールは、移動モジュールと、支持フレームモジュールと、結合モジュールとを含み、支持フレームモジュールは、移動モジュールの上方に設けられ、結合モジュールは、支持フレームモジュールに設けられる。移動モジュールにおける脚輪セットの開閉動作は、ホストモジュールを駆使や制御して移動させる。支持フレームモジュールには、ホストモジュールにさまざまな介護機能を持たせるため、異なる機能の介護モジュールが搭載される。電動モジュールは、装着座フレームと、電動モジュールは、装着座フレームと、柱モジュールと、駆動モジュールと、複数の結合装置とを含む。装着座フレームは、車台ユニットに設けられ、駆動モジュールは、装着座フレームに設けられ、昇降支持具を駆動して垂直方向に上下移動させる。大車輪モジュールは、リフト装置と、ホストモジュールに対称的に設けられた装着フレームおよび大車輪とを含む。
懸吊機器は、吊具機器、横棒、吊持布を搭載し、1つの機器で複数の用途を実現できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の介護モジュールと組み合わせて多様な介護機能を実現できるホストモジュールであって、
車台ユニットと脚輪セットとを少なくとも含み、前記脚輪セットは、前記車台ユニットの側縁にピン連結され、前記車台ユニットは、ペダルとして使用できる平坦な上面を有する移動モジュールと、
複数の縦棒と、複数の連結板と、を含み、前記複数の縦棒の一端は、前記車台ユニットに取り付け固定され、他端は前記複数の連結板に連結され、複数の前記連結板の下方に固定される支持フレームモジュールと、
複数の結合装置と、複数の結合界面と、を含み、前記移動モジュールおよび前記支持フレームモジュールに設けられ、前記複数の介護モジュールを取り付け、係止する結合モジュールと、を含み、
前記結合界面は、複数の第1係止孔を含み、前記複数の第1係止孔は、前記縦棒の垂直方向に沿って配設され、前記結合装置は、高さ調節装置を含み、前記高さ調節装置は、前記縦棒に摺動的に嵌着され、前記第1係止孔を介して前記縦棒に係止されることを特徴とするホストモジュール。
【請求項2】
前記結合界面は、複数の第1取付孔と、複数の第2取付孔と、をさらに含み、前記複数の第1取付孔は、前記連結板に配設され、前記複数の第2取付孔は、前記車台ユニットに配設される請求項1に記載のホストモジュール。
【請求項3】
前記車台ユニットは、車台主体と、可動式ペダルと、を含み、前記車台主体は、ガイドユニットを有し、前記可動式ペダルは、前記ガイドユニットに設けられ、前記ガイドユニットを介して前後摺動することによって異なる位置の間を移動および係止することができ、
前記脚輪セットは、複数の自在輪セットと、方向輪セットと、を少なくとも含み、前記方向輪セットは、前記車台ユニットの側面に設けられ、前記複数の自在輪セットを頂点として構成された水平閉鎖区域の内部に位置し、前記方向輪セットは、方向輪と、弾性装置と、切替装置と、を少なくとも含み、前記弾性装置の役割は、前記方向輪が常に地面と接触する状態を維持し、移動中に前記方向輪の効果がずっと発揮することを確保し、前記切替装置は、切替操作により前記方向輪の前進方向を固定または制限しないことができる請求項1に記載のホストモジュール。
【請求項4】
異なる機能を有する介護モジュールを配設可能な介護機器であって、請求項1~3のいずれか一項に記載の前記ホストモジュールと、手押しモジュールと、を少なくとも含み、前記手押しモジュールは、前記ホストモジュールの作動を制御するために前記ホストモジュールの前記支持フレームモジュールに設けられることを特徴とする介護機器。
【請求項5】
前記手押しモジュールは、装着支持フレームを介して前記複数の連結板に取り付けられた手すりと、制動モジュールと、を含み、前記制動モジュールは、
前記移動モジュールの前記車台ユニットに対称的に設けられた2つの制動装置と、
前記手すりに対称的に設けられ、前記制動装置を制御する2つの制御用グリップと、を含む請求項4に記載の介護機器。
【請求項6】
前記支持フレームモジュールに設けられた当接モジュールをさらに含み、前記当接モジュールは、取付フレームと、支持パッドと、を含み、前記支持パッドは、前記取付フレームに設けられ、身体の支えとして使うことができる請求項4に記載の介護機器。
【請求項7】
前記ホストモジュールに設けられた搭載モジュールをさらに含み、前記搭載モジュールは、
前記ホストモジュールの前記支持フレームモジュールに嵌着された2つの取付基座と、
それぞれ前記複数の取付基座にピン連結され、前記取付基座を中心に水平方向に回転できる2つの保護レールと、
それぞれ前記2つの保護レールの底部に回転可能に装着された2つの積載板と、を含み、前記積載板を上にめくると、前記保護レールに密着し、前記積載板を水平にすると、物を載せることができる請求項4に記載の介護機器。
【請求項8】
前記取付基座は、前記結合装置に装着され、各前記保護レールは、前記保護レールの一端に設けられ、前記取付基座に嵌着するためのピン連結孔が設けられたピン連結装置と、前記取付基座および前記保護レールに装着し、前記保護レールが前記取付基座に対して所定位置に回転すると、前記保護レールを自動係止し、前記保護レールの水平回転を制限する自動係止定位装置と、を含む請求項7に記載の介護機器。
【請求項9】
各前記保護レールは、前記保護レールの底部に設けられた回転軸をさらに含み、前記回転軸は、複数のスペーサーピンが設けられ、各前記積載板の片側には、前記回転軸に嵌着されたピン連結溝が設けられ、前記ピン連結溝には、前記複数のスペーサーピンに嵌着させる複数の長孔が設けられ、これにより前記積載板を水平に配置して荷重を支えるおよび上にめくて前記保護レールに密着することができ、前記積載板の片側には、弓形部が設けられ、前記2つの積載板が平らに配置されて閉じられたとき、前記2つの弓形部は、互いに対向して開口部を構成する請求項7に記載の介護機器。
【請求項10】
前記搭載モジュールは、背当て組立体をさらに含み、前記取付基座にピン連結された前記2つの保護レールの他端には、それぞれ前記背当て組立体と互いに連結、係止されるピン連結係止装置が設けられる請求項7に記載の介護機器。
【請求項11】
各前記ピン連結係止装置は、ピン連結管スリーブと、鈎状係止連結部と、を含み、前記ピン連結管スリーブは、前記保護レールにピン連結され、前記ピン連結管スリーブは、定位溝を有し、前記鈎状係止連結部は、前記背当て組立体の側縁に設けられ、前記背当て組立体は、背当て座と、背当てと、を含み、前記背当ては、前記背当て座に取り外し可能に取り付けられ、前記背当て座は、複数の鈎状係止連結部を有し、それぞれ前記ピン連結管スリーブの前記定位溝に連結、係止され、これにより2つの前記保護レールの上下と前後の位置を一致させ、前記背当て座の片側のみの鈎状係止連結部が前記ピン連結管スリーブに係止されるとき、前記背当て座は、前記ピン連結管スリーブとともに任意の角度で回転することができる請求項10に記載の介護機器。
【請求項12】
前記介護機器は、前記ホストモジュールに設けられた大車輪モジュールをさらに含み、前記大車輪モジュールは、
前記ホストモジュールに対称的に設けられた2つの装着フレームと、
大車輪軸穴装置に取り付けられた2つの大車輪と、を含み、前記装着フレームには、異なる車輪径の大車輪を取り付けるための複数の前記大車輪軸穴装置が設けられる請求項4に記載の介護機器。
【請求項13】
前記大車輪モジュールは、前記装着フレームまたは前記脚輪セットに対称的に設けられた2つのリフト装置をさらに含み、各前記リフト装置は、押上フレームと、スペーサーピンセットと、を少なくとも含み、前記リフト装置は、前記装着フレームへの前記大車輪の取り付けまたは取り外しを容易にするため、自身に取り付けられた脚輪セットを持ち上げる請求項12に記載の介護機器。
【請求項14】
前記大車輪モジュールは、横棒と、電動駆動輪セットと、をさらに含み、前記横棒の両端は、それぞれ前記2つの装着フレームに取り外し可能に固定され、前記電動駆動輪セットは、前記ホストモジュールを駆動して移動されるために前記横棒の中心位置に設けられる請求項12に記載の介護機器。
【請求項15】
前記介護機器は、前記ホストモジュールに設けられたサポートモジュールをさらに含み、前記サポートモジュールは、
前記支持フレームモジュールに設けられた少なくとも2つの積付棒と、
それぞれ前記2つの積付棒に設けられた2つの扶持装置と、を含み、各前記扶持装置は、取付フレームセットと、扶持部と、サポートパッドと、を含み、前記取付フレームセットは、前記積付棒に嵌着および固定され、前記扶持部および前記サポートパッドは、前記取付フレームセットに調節可能に固定される請求項4に記載の介護機器。
【請求項16】
前記サポートモジュールは、前記介護機器の作動を制御するために前記取付フレームセットに設けられた2つの制御用グリップをさらに含み、前記取付フレームセットは、嵌着部と、取付支持具と、装着板と、複数の係止部と、を含み、前記嵌着部は、前記積付棒に摺動的に嵌着および係止され、前記取付支持具は、前記嵌着部に調節可能に設けられ、前記装着板は、前記サポートパッドを積付けるために前記取付支持具に設けられ、前記複数の係止部は、前記取付支持具に設けられる請求項15に記載の介護機器。
【請求項17】
前記サポートモジュールは、複数の調節棒から組み立てられ、全体が略U字形を呈し、その両端がそれぞれ前記取付フレームセットに設けられ、前記2つの扶持装置の上方に位置するサポート装置をさらに含む請求項16に記載の介護機器。
【請求項18】
請求項4に記載の前記介護機器を少なくとも含む懸吊機器であって、
前記介護機器は、前記ホストモジュールの上方に設けられた懸吊フレームモジュールをさらに含み、
前記懸吊フレームモジュールは、
前記第1取付孔を介して前記連結板に垂直に設けられた複数の支持柱と、
前記複数の支持柱に設けられ、前記連結板の上方に位置する少なくとも2つの懸吊アームと、を含み、前記懸吊アームには、物を吊持または懸吊するための鈎状部が設けられることを特徴とする懸吊機器。
【請求項19】
前記懸吊フレームモジュールは、前記2つの懸吊アームを取り付けるために前記複数の支持柱の上端に設置された積付フレームをさらに含み、前記積付フレームは、少なくとも2つの長棒と、少なくとも2つの短棒と、複数の係止支持部と、を含み、前記2つの長棒および前記2つの短棒は、前記複数の係止支持部を介して前記複数の支持柱の上端に横架するように取り付け係止され、前記複数の係止支持部は、物を吊持または懸吊するための鈎状部が設けられ、前記積付フレームは、前記長棒の両端に取り外し可能に固定された少なくとも2つのハンドルバーをさらに含む請求項18に記載の懸吊機器。
【請求項20】
前記ホストモジュールに設けられた吊具機器と、前記2つの懸吊アームに横架する第2横棒と、をさらに含み、前記吊具機器は、伸縮自在な吊具を含み、前記吊具は、物を懸吊するために前記懸吊フレームモジュールに吊持され、前記第2横棒には、前記吊具を吊持するためのローラが嵌着する請求項18に記載の懸吊機器。
【請求項21】
前記2つの懸吊アームに設置されたロープ組立体をさらに含み、前記ロープ組立体は、複数の鈎環部と、複数のロープと、を含み、前記複数の鈎環部は、前記2つの懸吊アームに対称的に係止され、前記複数のロープは、前記複数の鈎環部に通され、その一端は、前記吊具機器の前記吊具の先端に引っ掛けられ、他端は、物を吊持するために使用される請求項20に記載の懸吊機器。
【請求項22】
前記複数の第2取付孔に設けられ、係止部で車台ユニットに固定される電動モジュールをさらに含む請求項4に記載の介護機器。
【請求項23】
前記電動モジュールは、
前記複数の第2取付孔を介して前記車台ユニットの前記上面の上方に設けられた装着座フレームと、
固定支持具と、昇降支持具と、を含む柱モジュールと、
前記装着座フレームに設けられ、前記昇降支持具を駆動して垂直方向に上下移動させる駆動モジュールと、を含み、
前記固定支持具は、前記装着座フレームに設けられ、前記昇降支持具は、前記固定支持具の上方に位置し、垂直方向に上下移動可能であり、前記昇降支持具には、異なる機能のヘルスケアモジュールが前記柱モジュールの任意の高さに設けられるように垂直方向に沿って複数の係止孔が配設される請求項22に記載の介護機器。
【請求項24】
前記電動モジュールは、前記柱モジュールに設けられた複数の結合装置をさらに含み、前記結合装置は、前記昇降支持具の任意の高さの前記複数の係止孔を介して係止され、前記結合装置は、前記ヘルスケアモジュールを設けるための前記複数の接合界面が設けられる請求項23に記載の介護機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療リハビリおよびヘルスケア補助器材に関し、特に、介護機器およびその介護機器を設けられた懸吊機器などの補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
先進国や一部の開発途上国の人口が急速に高齢化し、ヘルスケア産業は将来的に大きな成長力を持つ産業の1つとなっている。世界保健機関は、2025年には、高齢産業の世界市場規模が37兆3800億ドルに達すると予測している。
【0003】
年齢の増加に伴い、機能の低下や障害が生じることが多く。障害者の日常的なケアや医療リハビリ、ヘルスケアは、障害の種類や程度によって異なる。一般的な医療スタッフや介護者は、行動が不便な障害者の世話をしやすいように、病床、車椅子、歩行補助具などの移動補助ツールを利用して障害者の行動を支援することが多い。
【0004】
しかし、障害者のケア、治療、リハビリ、回復の過程では、身体機能の回復状況に応じて異なる移動とリハビリの需要が生じるため、各種の移動補助具は障害者の回復過程での使用タイミングが限られ、一定期間に使用すると障害者の身体機能の回復により不要になることが多く、障害者や介護者は、常に異なる機能を持つ移動補助具を購入して使用しなければならない。したがって、障害者、家族、介護施設の経済的負担を増大させるだけでなく、医療や介護にも不便をもたらすことになる。
【0005】
介護機器は、高齢者や障害者にとって、日常生活における移動や移乗作業を補助し、迅速に遂行できる。介護者にとっては、移動機器を利用することで介護の効率を効果的に向上させ、介護による腰や背中の怪我のリスクを減らすことができる。同時に、高齢者や障害者にとって、日常的な立ち上がりと歩行訓練も不可欠であり、効果的な訓練は筋萎縮のリスクを軽減するとともに、歩行能力を高めることができ、下肢の回復に役立つ。
【0006】
現在市販されている移動機器は、基本的に高齢者や障害者に対する移乗の需要を満たすことができるが、機能性は比較的に単一であり、使用者の日常的な機能訓練(例えば歩行、じゃがむなどで筋力を維持する)には対応できず、清潔やトイレなど他の日常活動を行う際にも利用しにくい。
【0007】
したがって、障害者の日常活動の需要を満たし、基本的なリハビリ訓練機能性が高く、多様な介護モジュールと組み合わせて使用できる介護機器の開発は、当業者が積極的に解決したい課題の1つとなっている。本発明の介護機器は、障害者やリハビリ患者を乗せる積載モジュールに適用可能であり、異なる需要の使用者が異なるリハビリ運動を行うことができ、障害者や介護者が病気の初期段階から回復まで利用できるため、多くの人々に恩恵をもたらし、利便性や多機能性を高めるだけでなく、使用者の経済的負担や環境資源の浪費を減らすこともできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、介護機器と、懸吊機器とを提供する。当該介護機器は、移動することができ、さらに多様な介護モジュールを搭載して多様な介護機能を発揮できる。それらの介護モジュールは、ユーザーの需要に応じて介護機器の所定の高さに設けられ、ユーザーに乗用、移動、運動などの機能を提供できる。当該懸吊機器は、当該ホストモジュールと、懸吊フレームモジュールとを少なくとも含み、ユーザーは、懸吊機器を用いて歩行やリハビリ運動を行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の利点の少なくとも1つまたは他の利点を達成するために、本発明の一実施形態は、多様な介護モジュールを搭載して多様な介護機能を発揮し、移動などの機能も備えるホストモジュールを提供する。介護機器は、ホストモジュールと、ホストモジュールに設けられた電動モジュールおよび大車輪モジュールとを含む。
【0010】
ホストモジュールは、移動モジュールと、支持フレームモジュールと、結合モジュールとを含む。
【0011】
移動モジュールは、車台ユニットと、脚輪セットとを少なくとも含む。車台ユニットは、ペダルとして使用できる平坦な上面を有する。車台ユニットは、車台主体と、可動式ペダルと、ガイドユニットとを含み、可動式ペダルは、ガイドユニットに設けられ、ガイドユニットを介して前後摺動することによって異なる位置の間を移動および係止することができる。脚輪セットは、複数の自在輪セットと、方向輪セットとを少なくとも含む。方向輪セットは、車台ユニットの側面に設けられ、複数の自在輪セットを頂点として構成された水平閉鎖区域の内部に位置する。方向輪セットは、方向輪と、弾性装置と、切替装置とを少なくとも含む。弾性装置の役割は、方向輪が常に地面と接触する状態を維持し、移動中に方向輪の効果がずっと発揮することを確保する。切替装置は、切替操作により方向輪の前進方向を固定または制限しないことができる。
【0012】
支持フレームモジュールは、複数の縦棒と、複数の連結板を含む。複数の縦棒の一端は、車台ユニットに取り付け固定され、他端は複数の連結板に連結され、複数の連結板の下方に固定される。
【0013】
結合モジュールは、複数の結合装置と、複数の結合界面とを含み、移動モジュールおよび支持フレームモジュールに設けられ、結合界面は、縦棒の垂直方向に沿って配設された複数の第1係止孔を含み、結合装置は、縦棒に摺動的に嵌着され、第1係止孔を介して縦棒に係止された高さ調節装置を含み、結合界面は、複数の第1取付孔と、複数の第2取付孔とをさらに含み、複数の第1取付孔は、連結板に配設され、複数の第2取付孔は、車台ユニットに配設される。
【0014】
電動モジュールは、装着座フレームと、電動モジュールは、装着座フレームと、柱モジュールと、駆動モジュールと、複数の結合装置とを含む。
【0015】
装着座フレームは、複数の第2取付孔を介して車台ユニットの上面の上方に設けられる。
【0016】
柱モジュールは、固定支持具と、昇降支持具とを含み、固定支持具は、装着座フレームに設けられ、昇降支持具は、固定支持具の上方に位置し、垂直方向に上下移動可能であり、昇降支持具には、垂直方向に沿って複数の係止孔が配設される。
【0017】
駆動モジュールは、装着座フレームに設けられ、昇降支持具を駆動して垂直方向に上下移動させる。
【0018】
結合装置は、柱モジュールに設けられ、昇降支持具の複数の係止孔を介して係止され、結合装置は、複数の接合界面が設けられる。
【0019】
大車輪モジュールは、2つの装着フレームと、2つの大車輪と、2つのリフト装置とを含む。
【0020】
装着フレームは、ホストモジュールに対称的に設けられ、装着フレームには、複数の大車輪軸穴装置が設けられ、大車輪は、それぞれ大車輪軸穴装置に取り付けられる。
【0021】
リフト装置は、装着フレームや脚輪セットに対称的に設けられ、各リフト装置は、押上フレームと、スペーサーピンセットとを少なくとも含み、リフト装置は、装着フレームへの大車輪の取り付けまたは取り外しを容易にするため、自身に取り付けられた脚輪セットを持ち上げる。
【0022】
いくつかの実施形態では、大車輪モジュールは、横棒と、電動駆動輪セットとをさらに含み、横棒の両端は、それぞれ2つの装着フレームに取り外し可能に固定され、電動駆動輪セットは、ホストモジュールを駆動して移動させるために横棒の中心位置に設けられる。
【0023】
いくつかの実施形態では、介護機器は、制動モジュールをさらに含み、制動モジュールは、2つの制動装置と、2つの制御用グリップとを含み、制動装置は、移動モジュールの車台ユニットに対称的に設けられ、制御用グリップは、手すりに対称的に設けられ、制動装置を制御する。
【0024】
いくつかの実施形態では、介護機器は、当接モジュールをさらに含み、当接モジュールは、取付フレームと、支持パッドと、を含み、支持パッドは、取付フレームに設けられ、身体の支えとして使うことができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、介護機器は、手押しモジュールをさらに含み、手押しモジュールは、ホストモジュールの作動を制御するために支持フレームモジュールに設けられ、手押しモジュールは、装着支持フレームを介して複数の連結板に取り付けられた手すりをさらに含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、介護機器は、搭載モジュールをさらに含み、搭載モジュールは、2つの取付基座と、2つの保護レールと、2つの積載板とを含む。取付基座は、支持フレームモジュールまたは結合装置に嵌着される。保護レールは、それぞれ複数の取付基座にピン連結され、取付基座を中心に水平方向に回転できる。積載板は、それぞれ2つの保護レールの底部に回転可能に装着され、積載板を上にめくると、保護レールに密着し、積載板を水平にすると、物を載せることができる。各保護レールは、ピン連結装置と、ピン連結孔と、自動係止定位装置とを含み、ピン連結装置は、保護レールの一端に設けられ、ピン連結孔は、取付基座に嵌着させるために用いられ、自動係止定位装置は、取付基座および保護レールに装着し、保護レールが取付基座に対して所定位置に回転すると、保護レールを自動係止し、保護レールの水平回転を制限する。
【0027】
いくつかの実施形態では、各保護レールは、保護レールの底部に設けられた回転軸をさらに含み、回転軸は、複数のスペーサーピンが設けられる。各積載板の片側には、回転軸に嵌着されたピン連結溝が設けられ、ピン連結溝には、複数のスペーサーピンが嵌着するために用いられる複数の長孔が設けられ、これにより積載板を水平に配置して荷重を支え、または保護レールに密着させるために上にめくることができる。積載板の片側には、弓形部が設けられ、2つの積載板が平らに配置されて閉じられたとき、2つの弓形部は、互いに対向して開口部を構成する。
【0028】
いくつかの実施形態では、搭載モジュールは、背当て組立体をさらに含み、取付基座にピン連結された2つの保護レールの他端には、それぞれ背当て組立体と互いに連結、係止されるピン連結係止装置が設けられる。各ピン連結係止装置は、ピン連結管スリーブと、鈎状係止連結部とを含み、ピン連結管スリーブは、保護レールにピン連結され、ピン連結管スリーブは、定位溝を有し、鈎状係止連結部は、背当て組立体の側縁に設けられる。背当て組立体は、背当て座と、背当てとを含み、背当ては、背当て座に取り外し可能に取り付けられ、背当て座は、複数の鈎状係止連結部を有し、それぞれピン連結管スリーブの定位溝に連結、係止され、これにより2つの保護レールの上下と前後の位置を一致させる。背当て座の片側のみの鈎状係止連結部がピン連結管スリーブに係止されるとき、背当て座は、ピン連結管スリーブとともに任意の角度で回転することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、介護機器は、サポートモジュールをさらに含み、サポートモジュールは、少なくとも2つの積付棒と、2つの扶持装置と、2つの制御用グリップと、サポート装置とを含む。2つの積付棒は、それぞれ支持フレームモジュールに設けられる。2つの扶持装置は、それぞれ2つの積付棒に設けられ、各扶持装置は、取付フレームセットと、扶持部と、サポートパッドとを含み、取付フレームセットは、積付棒に嵌着および固定され、扶持部およびサポートパッドは、取付フレームセットに調節可能に固定される。2つの制御用グリップは、介護機器の作動を制御するために取付フレームセットに設けられ、取付フレームセットは、嵌着部と、取付支持具と、装着板と、複数の係止部とを含み、嵌着部は、積付棒に摺動的に嵌着および係止され、取付支持具は、嵌着部に調節可能に設けられ、装着板は、サポートパッドを積付けるために取付支持具に設けられ、複数の係止部は、取付支持具に設けられる。サポート装置は、複数の調節棒から組み立てられ、全体が略U字形を呈し、その両端がそれぞれ取付フレームセットに設けられ、2つの扶持装置の上方に位置する。
【0030】
上記の利点の少なくとも1つまたは他の利点を達成するために、本発明の一実施形態は、前記の介護機器と、懸吊フレームモジュールとを少なくとも含み、懸吊フレームモジュールは、ホストモジュールの上方に設けられ、ユーザーがリハビリなどの多様な運動訓練を行うことができる懸吊機器を提案する。懸吊フレームモジュールは、第1取付孔を介して連結板に垂直に設けられた複数の支持柱と、複数の支持柱に設けられ、連結板の上方に位置する少なくとも2つの懸吊アームとを含む。懸吊アームの一端には、物を吊持するための鈎状部を設けることができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、懸吊フレームモジュールは、2つの懸吊アームを取り付けるために複数の支持柱の上端に設置された積付フレームを含むことができる。積付フレームは、少なくとも2つの長棒と、少なくとも2つの短棒と、複数の係止支持部とを含み、2つの長棒および2つの短棒は、複数の係止支持部を介して複数の支持柱の先端または上端に横架するように取り付け係止される。
【0032】
係止支持部は、支持柱から離れた側に位置する溝を有する。2つの懸吊アームは、積付フレームの上方に装架されるよう、上記溝に嵌め込まれ、係止支持部に係止される。すなわち、垂直方向に沿って、係止支持部の一端は、支持柱の上端に取り付け係止され、他端は、溝を介して懸吊アームを積載、装架する。同時に、水平方向に沿って、係止支持部の両側には、それぞれ長棒、短棒と取り付け係止される。係止支持部の片側には、物を吊持するための鈎状部を設けることができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、懸吊機器は、移動モジュールの車台ユニットに設けられ、伸縮自在な吊具を有する吊具機器をさらに含むことができる。吊具は、懸吊フレームモジュールに吊持され、物を懸吊することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、懸吊機器は、2つの懸吊アームに横架する第2横棒を含むことができる。第2横棒が固定的に2つの懸吊アームに装架される場合、ユーザーが伸展運動を行うための鉄棒として使用できる。また、2つの懸吊アームに対する第2横棒の装着係止位置は、懸吊アームに沿って前後調節できる。第2横棒は、一本の弾性ベルトを介して2つの懸吊アームに吊持されることもでき、ユーザーが横棒を握る際に吊具の伸縮によって機能訓練を行うことができる。
【0035】
したがって、本発明が提供する懸吊機器を利用すると、ユーザーに対して懸吊移乗を行うことができ、ユーザーのリハビリを促す肢体の運動を補助することができる。本発明が提供する介護機器を利用すると、異なる介護モジュールに対して設置高さを調節でき、ユーザーを移動させることができ、障害者などのユーザーに対して多様な介護機能を提供でき、ユーザーの需要に応じて組み合わせることができるため、1つの機器で複数の用途を実現でき、異なる介護機能を使用するたびに異なる機器を交換する必要がなく、ユーザーの介護コストを節約することができる。
【0036】
上記の説明は、本発明の技術的解決策の概要に過ぎない。本発明の技術的手段をより明確に理解し、本明細書の内容に従って実施できるようにするため、また、本発明の上記およびその他の目的、特徴、利点をより明確にするために、好ましい実施形態を図面と併せて詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
含まれる図面は、明細書の一部として本願の実施形態のさらなる理解のために提供され、本願の実施態様の説明に使用され、書面による説明と合わせて本願の原理を説明する。明らかに、以下の説明の図面は、本出願のいくつかの実施形態にすぎない。当業者が創造的な労働なしにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】は、本発明の一実施形態のホストモジュールの概略斜視図である。
【
図2】は、本発明の別の実施形態のホストモジュールの概略斜視図である。
【
図4】は、本発明の一実施形態の介護機器の概略斜視図である。
【
図5】は、
図2の搭載モジュールの概略斜視図である。
【
図5A】は、
図5の搭載モジュールの別視点からの概略斜視図である。
【
図6】は、
図5のピン連結係止装置の概略斜視図である。
【
図7】は、本発明の別の実施形態のホストモジュールの概略斜視図である。
【
図8】は、
図7のサポートモジュールの一例の概略斜視図である。
【
図9】は、
図7のサポートモジュールの平面概略斜視図である。
【
図10】は、本発明のさらに別の実施形態のホストモジュールの概略斜視図である。
【
図11】は、
図10の大車輪モジュールの一例の概略斜視図である。
【
図12】は、
図11の大車輪モジュールが使用状態にあるときの概略斜視図である。
【
図13】は、本発明の一実施形態の懸吊機器の概略斜視図である。
【
図14】は、
図13の懸吊機器の吊具機器の一例の概略斜視図である。
【
図15】は、
図13の懸吊機器の吊具機器の別の例の概略斜視図である。
【
図16】は、
図13の懸吊機器の吊持布モジュールの一例の概略斜視図である。
【
図17】は、本発明の電動モジュールの概略斜視図である。
【
図17A】は、本発明の電動モジュールの別視点からの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本明細書に開示される特定の構造的および機能的詳細は、代表的なものにすぎず、本発明の例示的な実施形態を説明する目的で使用される。しかしながら、本発明は、多くの代替の形態で具体化することができ、本明細書に記載の実施形態のみに限定されると解釈されるべきではない。
【0039】
本発明の説明において、“中心”、 “横方向”、“上”、“下”、“左”、“右”、“垂直”、“水平”、“頂”、“底”、“内”、“外”などの用語で示される向きまたは位置関係は、図面に示された向きまたは位置関係に基づくものであり、本発明の説明の便宜と簡略化するためのものであって、言及される装置または構成要素が、特定の方向を有し、特定の方向で構築および操作されなければならいと示唆するものではなく、したがって、本発明を限定するものとして解釈すべきではない。また、“第1”及び“第2”という用語は目的の説明でのみ使用され、相対的な重要性を示したり暗示したり、示された技術的特徴の数を暗黙的に示したりするものとして理解してはならない。したがって、“第1”及び“第2”で定義された特徴は、これらの特徴のうちの1つまたは複数を明示的または暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明記しない限り、「複数」は2つ以上を意味する。 さらに、“含む”という用語およびその変形は、非排他的な包含を網羅することを意図する。
【0040】
本発明の説明において、“設置”、“連結”、および“接続”などの用語は、他に明確に指定および限定されない限り、広く解釈されるべきである。例えば、固定の接続、脱着可能の接続、一体化の接続、機械的接続、電機的接続、直接接続、間接的接続、二つの部品内部の接続など。当業者にとって、本発明における上記の用語の特定の意味は、具体的に理解することができる。
【0041】
本明細書に使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。明確に指示をしない限り、本明細書で使用される単数形“一個”および“一項”は複数形を含むことを意図している。また、本明細書に使用された“含む”および/または“含有”は、記述された特徴、整数、ステップ、操作、ユニットおよび/または部品の存在を規定するものであって、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、ユニット、部品および/またはその組み合わせの存在や追加を排除するものではない。
【0042】
図1、
図2および
図3を参照する。
図1は、本発明の一実施形態のホストモジュールの概略斜視図である。
図2は、本発明の別の実施形態の搭載モジュールの概略斜視図である。
図3は、
図2のペダルの部分断面概略図である。上記の利点の少なくとも1つまたは他の利点を達成するために、本発明の一実施形態は、多様な介護モジュールを搭載して多様な介護機能を発揮し、移動などの機能も備えるホストモジュールを提案する。
【0043】
図1および
図3に示すように、ホストモジュール1は、移動モジュール100と、支持フレームモジュール200と、結合モジュール10とを含む。移動モジュー100ルは、車台ユニット110と、脚輪セット120とを少なくとも含む。車台ユニット110は、水平に配置され、上記脚輪セット120は、車台ユニット110の両側縁にピン連結され、脚輪セット120は、開閉してホストモジュール1を移動させることができる。車台ユニット110は、ペダルとして使用できる平坦な上面112を有する。
図3に示すように、車台ユニット110は、車台主体150と、可動式ペダル170とを含む。車台主体150は、脚輪セット120および支持フレームモジュール200を設置し、可動式ペダル170の動きをガイドするためのU字形構造体である。可動式ペダル170は、T字状摺動体160と、ペダル171とを含み、T字状摺動体160は、互いに垂直する直棒161と、横棒162とからなる。本実施形態では、ペダル171の上面は、上記車台ユニット110が有する平坦な上面112であるが、本発明はこれに限定されない。
図3に示す実施形態では、直棒161の一端は、横棒162中央の溝に係止され、車台主体150に適合するT字状構造を形成し、両者は、共にペダル171を積付けるための車台ユニット110の底層フレームを定義する。車台主体150のU字状構造体の中央および両側には、それぞれガイドユニット151/152が設けられ、U字状構造体中央のガイドユニット151は、T字状摺動体160の直棒161を摺動的に積付けられ、両側のガイドユニット152は、横棒162の両端に摺動的に積み付けられる。ペダル171は、T字状摺動体160の上方に設けられ、T字状摺動体160を介して車台主体150のガイドユニット151/152上で前後に摺動し、異なる位置に移動することができる。ガイドユニット151には、直棒161を係止して可動式ペダル170を異なる位置に固定する係止部154が設けられる。ペダル171は、他の部材を取り付け、積載するために使うことができ、例えば、ユーザーの足を支える踏み板として、または他のモジュール、部品を装着、積付ける装着面として使用することができる。ガイドユニット151/152の形態は、溝や棒状に限定されず、可動式ペダルと接合して滑らかに摺動できる構造であればよい。一実施形態では、車台ユニット110のペダル171には、摩擦力を増加させて滑り止め性を高める縞模様が設けられる。車台主体150の両側縁は、2つの装着係止板113を有し、装着係止板113は、積付面114を有し、車台ユニット110の平坦な上面112と面一になり、他の部材を取り付け、積載することができる。
【0044】
上記脚輪セット120は、複数の自在輪セット122と、方向輪セット124と、2つの長支持脚121と、2つの短支持脚123と、を少なくとも含む。自在輪セット122が回転するとき、水平面での移動方向は制限されない。図示の実施形態では、上記脚輪セット120は、少なくとも4つの自在輪セット122を含む。4つの自在輪セット122は、2つの長支持脚121と、2つの短支持脚123と、ピン連結回転軸125とを介して車台ユニット110の両側縁にピン連結され、長支持脚121および短支持脚123は、装着係止板113、ピン連結回転軸125を介して、車台ユニット110の下方に設けられる。すなわち、車台ユニット110の各側縁上には、長支持脚121と、短支持脚123と、2つの自在輪セット122とを有する。各長支持脚121および短支持脚123の一端には、自在輪セット122が設けられ、他端は車台ユニット110の下方に取り付け固定される。2つの長支持脚121および短支持脚123は、車台ユニット110の前後側に配設される。短支持脚123に設けられた自在輪セット122の直径は、長支持脚121に設けられた自在輪セット122の直径よりも大きく、長支持脚121および短支持脚123は、自在輪セット122の移動や定位係止を制御する制御装置をさらに設けられる。脚輪セット120の2つの長支持脚121は、車椅子などの補助具との併用をしやすくために開閉揺動することができる。2つの長支持脚121が開くと、上記ホストモジュール1の全体的な安定性を高めることができる。
【0045】
移動中により良好な操作性と安全性のために、方向輪セット124が回転するとき、水平面で予め設定された1つの方向にのみ移動できるように設定することができる。方向輪セット124は、車台ユニット110の前側中央に隣接して設けられ、前記複数の自在輪セットを頂点として構成された水平閉鎖区域の内部に位置する。方向輪セット124は、方向輪127と、弾性装置128と、切替装置126とを少なくとも含み、方向輪127は、弾性装置128を介して方向輪セット124の下方に可動的に設けられ、これにより方向輪127の軸の位置が垂直方向に弾性的に自由移動できる。弾性装置128の作用により、方向輪127は、常に地面と接触する状態を維持し、移動中に効果がずっと発揮することを確保でき、切替装置126は、上記方向輪127に隣接して設けられ、切替装置126は、方向輪127を方向固定または自由回転可能な状態に制御できる。すなわち、切替装置126に対して切替操作をする際は、方向輪127の方向を固定でき、移動モジュール100を設定された方向に沿って移動させることができる。あるいは、切替装置126に対して切替操作をする際は、方向輪127の方向固定状態を解除でき、移動モジュール100を任意の方向に移動させることができる。以上の方向指定または指定されない切替操作は、適切な方向制御によって行うことができる。例えば、切替装置126および方向輪127は、それぞれ定位ピンおよび定位孔(図示せず)を含むことができ、この両者を結合または結合解除する切替操作によって、方向輪127は、方向固定または自由回転可能な状態になり、異なる場合の移動操作需要を満たせる。さらに、方向輪127は、単一方向の固定だけでなく、複数の方向固定を設定することができ、切替装置126の操作を利用して方向輪127の定位方向を変更する。脚輪セット120をこのように配設することで、移動モジュール100およびホストモジュール1の移動をより安定し、省力化されると同時に、操作がより便利になる。また、方向輪セット124および可動式ペダル170は、長支持脚121に対して短支持脚123に向かって移動できる。
【0046】
支持フレームモジュール200は、複数の縦棒210および複数の連結板220を含む。複数の縦棒210の一端は、移動モジュール100の車台ユニット110に取り付け固定され、他端は複数の連結板220に連結され、複数の連結板220の下方に固定される。すなわち、複数の連結板220は、車台ユニット110の上方に位置し、複数の縦棒210は、車台ユニット110と複数の連結板220との間に連結される。図に示ように、複数の縦棒210の一端は、車台ユニット110の装着係止板113の積付面114に取り付け固定される。このように配置すると、車台ユニット110の可動式ペダル170が長支持脚121に対して短支持脚123に向かって移動するときの可動範囲は妨害されない。
【0047】
縦棒210には、垂直方向に沿って第1係止孔212が配設され、異なる機能の介護モジュールを取り付け、係止する結合界面を形成する。4つの縦棒210には、4つの独立しながら互いに連係可能な結合界面を形成するため、需要に応じて必要な数と間隔で第1係止孔212を配設することができる。異なる機能の介護モジュールは、縦棒210の異なる高さに設けられた第1係止孔212を介してその装着高さを調節できる。連結板220の水平面には、複数の第1取付孔222(結合界面)が配設され、連結板220の垂直面には、複数の係止部226と併用し、第1取付孔222に設けられた部品を固定する別の結合モジュールを形成する複数の第2係止孔224が配設される。縦棒210の一端がこれらの第1取付孔222に取り付けられたあと、これらの第2係止孔224および係止部226を介して連結板220の下方に固定される。これらの第1係止孔212と、第1取付孔222と、第2係止孔224とは、それぞれ等間隔に配設されることができるが、これに限定されない。すなわち、複数の縦棒210は、ホストモジュール1が複数の縦棒210および複数の連結板220を介して異なる機能の介護モジュールや他の部材を取り付けられるように、複数の連結板220を車台ユニット110の上方に取り付け固定する。
【0048】
さらに説明すると、具体的な実施形態では、複数の連結板220は、水平に設けられ、複数の縦棒210に対して垂直する。縦棒210は、金属製の中空円筒管であってもよく、連結板220は、貫通孔の配設を容易にするため、一定の厚さを有する略短冊形である。連結板220の複数の第1取付孔222は、垂直方向に配設された貫通孔である。連結板220の複数の第2係止孔224および複数の係止部226は、水平方向に配設され、複数の第1取付孔222に対して垂直する。
【0049】
結合モジュール10は、複数の結合装置12と、複数の結合界面とを含み、支持フレームモジュール200に設けられ、単独または支持フレームモジュール200と組み合わせて異なる機能の介護モジュールを取り付け、係止することができる。結合装置12は、縦棒210に摺動的に嵌着され、これらの第1係止孔212を介して縦棒210に係止される。異なる機能の介護モジュールは、これらの第1係止孔212および結合装置12を介して縦棒210に取り付け係止することができ、支持フレームモジュール200の片側に位置し、容易かつ迅速な高さ調節を実現する。第1係止孔に加えて、連結板に配設された第1取付孔および車台ユニットに配設された第2取付孔も、介護モジュールを取り付けるための結合界面として使用できる。すなわち、結合モジュール10における結合界面は、これらの第1係止孔212と、これらの第1取付孔222と、これらの第2取付孔115とを含むことができるが、これに限定されない。いくつかの応用状況では、介護モジュールは、結合装置の補助なしに直接対応する結合界面と結合してホストモジュール1に装着することができる。
図1および
図2を参照すると、容易かつ迅速な高さ調節を実現するために、結合装置12は、高さ調節装置311をさらに含む。高さ調節装置311は、縦棒210に嵌着され、縦棒210の複数の第1係止孔212と結合、係止する定位ピン3110を有する。定位ピン3110の数は、保護レール320を確実に縦棒210に係止するため、1つまたは複数であってもよい。結合装置12は、定位ピン3110と第1係止孔212との結合または結合解除を操作するスイッチ操作部3111をさらに含む。
【0050】
図1と併せて
図2を参照すると、ホストモジュール1は、複数の連結板220を横架する異なる形態の複数の支持棒130、140を含むこともできる。支持棒130は、第1取付孔222と、第2係止孔224と、係止部226とを介して取り付け係止され、連結板220の上方に横架し、ユーザーの前方(ホストモジュール1の縦棒210を基点として、ユーザー側を前方、介護者が立つ側を後方とする)に位置し、掴みや支えとしてユーザーや介護者に使用される。一実施形態では、支持棒130は、一定の剛性および耐荷重強度を保つため、金属製の中空円筒管であってもよい。
【0051】
支持棒140は、第1取付孔222と、第2係止孔224と、係止部226とを介して取り付け係止され、連結板220の上方に横架し、ユーザーの後方(ホストモジュール1の縦棒210を基点として、ユーザー側を前方、介護者が立つ側を後方とする)に位置し、ユーザーや介護者がホストモジュール1の移動を操作できるようにすることができる。支持棒140には、支持棒140の両端に位置する2つのハンドル142が対照的に設けられる。ハンドル142は、略L字状を呈し、複数の連結板220の間の上部区域空間に位置する。ハンドル142は、支持棒140と一体成形することができる。あるいは、ハンドル142が単独で成形されたあと、溶接固定または嵌着後に係止するなどの方法で、支持棒140に設けられる。2つのハンドル142には、それぞれ制御用グリップ144が設けられ、制御用グリップ144は、介護者やユーザーが制御用グリップ144を介して上記ホストモジュール1の移動を操作、制御しやすいように、車台ユニット110に対称的に設けられた2つの制動装置129に連結され、2つの制動装置129を制御する。このとき、支持棒140は、手押しモジュール3の役割を果たすことができる。
【0052】
需要に応じて、支持棒140は、複数の連結板220に設けられるときに異なる向きを有し、異なる機能を実現することができる。支持棒140のハンドル142および制御用グリップ144が介護者に面するとき、介護者は上記ホストモジュール1の移動を操作できる。支持棒140のハンドル142および制御用グリップ144がユーザーに面するとき、ハンドル142および制御用グリップ144は、ユーザーが上記ホストモジュール1を移動させるための操作、または掴みや支えなどの用途に使用でき、このとき、ユーザーは、ホストモジュール1を利用して立ち上がり訓練および/または歩行訓練を行うことができる。ユーザーが移動モジュールの車台ユニット110に立つとき、ユーザーは、上記ホストモジュール1を用いて立ち上がり訓練、または簡単な歩行練習を行うことができる。
【0053】
図1および
図2と併せて
図4を参照する。
図4は、本発明の一実施形態のホストモジュールの概略斜視図である。上記の利点の少なくとも1つまたは他の利点を達成するために、本実施形態は、異なる機能の介護モジュールを配設でき、上記のホストモジュール1と、手押しモジュール3とを少なくとも含み、手押しモジュール3は、ホストモジュール1に設けられ、ホストモジュール2の作動過程を制御できる。手押しモジュール3は、前記の支持棒130および支持棒140のように、異なる形態や構造を含むことができる。
【0054】
手押しモジュール3は、装着支持フレーム32と、手すり34と、複数の制御用グリップ36とを含むことができる。装着支持フレーム32は、複数の第1取付孔222を介して支持フレームモジュール200の連結板220の上方に設けられる。手すり34は、全体が略U字形を呈し、装着支持フレーム32の片側に取り付け、固定され、移動モジュールの100の脚輪セット120の短支持脚123側の上方に位置し、掴みや支えとしてユーザーや介護者に使用される。複数の制御用グリップ36は、ホストモジュール2の作動を制御するため、装着支持フレーム32に面するように手すり34に嵌着、固定される。制御用グリップ36は、ホストモジュール2の作動を制御するため、車台ユニット110に対称的に設けられた2つの制動装置129に連結され、2つの制動装置129を制御する。
図2および
図4を参照する。一実施形態では、制動装置129は、操作レバー1291および制動レバー1292を含む。操作レバー1291は、ブレーキケーブル(図示せず)によって制御用グリップ36に連結され、てこの原理を応用して制動レバー1292と連動する。このように、ユーザーは、手すり34における制御用グリップ36を締めるまたは緩めることによって、操作レバー1291を連動させて制動レバーが地面に密着するまたは離れる操作を行うことができ、制動操作の機能を果たす。したがって、対称的に装着された2つの制動装置129および対応する2つの制御用グリップ36は、完全な制動モジュールを形成し、ホストモジュール2の移動操作の安全性を向上させる。もちろん、ここの制動モジュールの各要素および結合作動方法はあくまで一例であり、同じまたは類似の機能を備えた他の制動モジュールで置き換えることができる。装着支持フレーム32は、複数の棒状体を介して複数の装着部と組み立てられたあと、複数の第1取付孔222を介して支持フレームモジュール200の連結板220の上方に設けられる。手すり34の両端は、複数の装着部を介して装着支持フレーム32に取り付け、係止される。装着支持フレーム32の装着部には、吊具などの物体を吊持するための鈎環38が設けられる。
【0055】
上記ホストモジュール2を用いて立ち上がり訓練を行う場合、ユーザーが移動モジュール100の車台ユニット110に立つときは、手押しモジュール3の装着支持フレーム32を掴むことができる。このとき、吊具を用いてユーザーの臀部を支えることでき、吊具の両端は、装着支持フレーム32の鈎環38に吊持され、ユーザーを保護するため、一定の張力および十分な積載能力を提供する。
【0056】
再び
図4を参照する。一実施形態では、ホストモジュール2は、ホストモジュール1の支持フレームモジュール200に設けられた当接モジュール500をさらに含むことができる。具体的に、これらの第1係止孔212を介して支持フレームモジュール200の縦棒210に係止される。当接モジュール500は、調節機能を有し、使用状況に応じて上、下、前、後の位置調節を行うことができる。
【0057】
当接モジュール500は、取付フレーム501と、支持パッド502とを含むことができる。取付フレーム501は、これらの第1係止孔212を介して支持フレームモジュール200の縦棒210に係止される。支持パッド502は、ユーザーの膝を支えるため、ユーザーに面するように取付フレーム501に設けられ、ユーザーの座りと立ちの姿勢変換を補助することができる。異なる使用場面では、当接モジュール500は、膝や脚の支えだけでなく、胴体や頭部、手などの身体部位の支えとして使用することができる。
【0058】
図4~
図6に示すように、一実施形態では、ホストモジュール2は、ホストモジュール1に設けられた搭載モジュール300を含むことができる。搭載モジュール300は、多様な介護機能を有することができる。搭載モジュール300は、2つの取付基座310と、2つの保護レール320と、背当て組立体330と、2つの積載板340とを少なくとも含む。
【0059】
2つの取付基座310は、ホストモジュール1の支持フレームモジュール200に嵌着され、搭載モジュール300の機能や使用需要に応じて、ホストモジュール1の異なる位置/高さに装着固定することができる。図に示すように、2つの取付基座310は、縦棒210に嵌着されたあと、これらの第1係止孔212を介して取り付け係止されることによって、ホストモジュール1の支持フレームモジュール200の縦棒210に嵌着される。2つの保護レール320の一端は、それぞれ2つの取付基座310にピン連結される。2つの保護レール320は、取付基座310を中心に水平方向に回転でき、外側に向けて左右に展開または内側に閉合することができる。2つの保護レール320の他端は、背当て組立体330と互いに連結固定する。搭載モジュール300は、保護レール320が取付基座310に対して所定位置に回転すると、保護レール320を自動係止し、保護レール320の水平回転を制限する自動係止定位装置328をさらに含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、取付基座310は、結合装置12に嵌着することができ、各保護レール320は、保護レール320の縦棒210に近い端にピン連結装置321を有する。自動係止定位装置328は、取付基座310および保護レール320にそれぞれ対応して配設された少なくとも1つの定位孔3281および少なくとも1つの定位ピン3282を含み、保護レール320が閉合または特定方位にあるとき、取付基座310または保護レール320に設けられた定位ピン3282は、保護レール320または取付基座310に設けられた定位孔3281に自動的に係止される。
図5に示すように、取付基座310および結合装置12は、一体的に結合され、すなわち、本実施形態の取付基座310は、結合装置12の機能を兼ね備え、高さ調節装置311を操作することによって、簡単、迅速に搭載モジュール300の高さを調節できる。ピン連結装置321には、前記取付基座310の回転軸に嵌着するためのピン連結孔3210が設けられる。自動係止定位装置328の定位孔3281は、ピン連結装置321に設けられ、定位ピン3282は、取付基座310に設けられる。保護レール320が閉合または特定方位にあるとき、自動係止定位装置328の定位ピン3282は、定位孔3281に自動的に係止され、保護レール320の水平回転を制限する。保護レール320を再び回転させたい場合、ユーザーは、取付基座310に設けられ、定位ピン3282に連結された取外ボタン3283を押すだけで、定位ピン3282が定位孔3281から離れ、自動係止定位状態を解除することができる。
【0061】
各保護レール320は、2つの長棒322、323を少なくとも含む。2つの長棒322、323は、上下平行に配置され、複数の連結棒(図示せず)を介して連結、固定され、2つの長棒322、323の間には、一定の間隔を有する。長棒322、323の両端には、それぞれ装着や係止を行うためのピン連結装置321およびピン連結係止装置326が設けられ、2つの長棒322、323が同一平面上に位置するように取り付け固定される。各保護レール320の一端は、ピン連結装置321を介して取付基座310と互いにピン連結固定し、他端は、ピン連結係止装置326を介して背当て組立体330と互いに連結固定する。
図6に示すように、これらのピン連結係止装置326は、垂直の連結棒(図示せず)に嵌着されたピン連結管スリーブ3261と、背当て組立体330の側縁に設けられた鈎状係止連結部336とからなり、ピン連結管スリーブ3261は、定位溝3262を有する。連結棒以外、他の実施形態では、ピン連結管スリーブ3261は、保護レールの片側の垂直棒に嵌着することもできる。
【0062】
図5および
図5Aに示すように、各保護レール320も2つの平行長棒のうちの下方長棒323は、積載板300の回転軸として保護レール320の底部に水平的に設けられる。この回転軸323には、複数のスペーサーピン345が設けられる。2つの積載板340は、それぞれ回転可能に2つの保護レール320の底部または下方の回転軸323に装着される。各積載板340の片側には、回転軸323に嵌着されたピン連結溝346が設けられ、ピン連結溝346は、U字状溝であってもよい。ピン連結溝346には、複数のスペーサーピン345に嵌着させる複数の長孔347が設けられ、これにより積載板340を水平に配置して荷重を支えるか、または上にめくて保護レール320に密着することができる。積載板340を上にめくると、ピン連結溝346は、使用中に上にめくられた積載板340が落下して保護レール320の使用に影響を与えることを防ぐため、回転軸323を中心に回転し、保護レール320に近づくときにスナップピン348で固定できる。積載板340が上にめくられて保護レール320に密着させるとき、搭載モジュール300は、乗用以外の機能を果たすことができ、例えば、搭載モジュール300を支えとしてユーザーに使用させることができる。ユーザーが水平に配置された2つの積載板340を乗ると、背当て組立体330は、ユーザーの背中を支持し、保護することができる。積載板340を使用する必要がない場合は、上にめくれば素早く取り外すことができ、搭載モジュール300を乗用以外の機能として使用しやすくなる。
【0063】
積載板340は、保護レール320の下方または底部に設けられる。積載板340は、ピン連結溝346を介して取り外し可能に保護レール320の底部に設けられ、回転軸323に対して回転することができる。積載板340は、弓形部342を有する。前記2つの積載板340が平らに配置されて閉じられたとき、上記2つの弓形部342は、互いに対向して開口部344を構成する。このとき、ユーザーは上記2つの積載板340に乗ることができる。すなわち、上記搭載モジュール300は、ユーザーを乗せることができる。さらに、2つの積載板340が平らに配置されて閉じられたときに形成された開口部344は、障害者がトイレを利用できるように、便座開口部のサイズに対応する。
【0064】
再び
図4および
図5を参照する。背当て組立体330は、背当て座332と、背当て334とを含む。背当て座332は、複数の鈎状係止連結部336と、背当て取付座338を有すし、各鈎状係止連結部336は、それぞれ保護レール320のピン連結管スリーブ3261と連結、係止された係止部337を含み、背当て取付座338は、背当て座332の上方または他の適切な位置に設けられ、異なるタイプの背当て334を挿入するために利用できる。背当て取付座338は、2つの背当てソケットを有するタイプ以外、他の構造の背当て座332を利用して背当て334を取り外し可能に取り付ける。一実施形態では、背当て座332は、平板で構成され、鈎状係止連結部336は、平板の両側縁に設けられ、それぞれ保護レール320のピン連結管スリーブ3261の定位溝3262と連結、係止される。これにより、2つの保護レール320の上下と前後の位置を一致に保つことができる。また、背当て座332の片側の鈎状係止連結部336のみがピン連結管スリーブ3261に係止されるとき、背当て座332は、ピン連結管スリーブ3261に対して任意の角度で回転できる。
図5Aに示す背当て取付座338は、背当て座後方の中央位置に設けられた2つの背当てソケットからなる。背当て取付座338は、さまざまな状況や需要に応じて、異なるタイプの背当て334を取り付けることができる。背当て座332の両側に設けられた鈎状係止連結部およびピン連結管スリーブ3261は、嵌合、スナップまたは他の迅速な着脱が可能な係止装置であってもよい。
【0065】
図2、
図4と併せて
図7、
図8、
図9を参照する。
図7は、本発明の別の実施形態の介護機器の概略斜視図である。
図8は、
図7の介護機器のサポートモジュールの一例の概略斜視図である。
図9は、
図7のサポートモジュールの平面概略斜視図である。
【0066】
図2、
図4と併せて
図7を参照する。ホストモジュール2に搭載モジュール300を搭載するとき、ホストモジュール1の支持フレームモジュール200に設けられたサポートモジュール20をさらに含むことができる。サポートモジュール20は、補助装置として搭載モジュール300と一緒に使用することができ、単独でホストモジュール1と組み合わせることもできる。サポートモジュール20は、少なくとも2つの積付棒22と、2つの扶持装置24と、2つの制御用グリップ26とを含む。各積付棒22は、複数の取付ピン202を有する。図に示す積付棒22の構造は、連結板220と同じまたは類似するが、異なってもよい。2つの積付棒22は、それぞれ第1係止孔222および取付ピン202を介して連結板200に水平に設けられ、これらの第2係止孔224と、係止部226を介して係止される。2つの扶持装置24は、それぞれ2つの積付棒22に設けられる。
【0067】
各扶持装置24は、取付フレームセット242と、扶持部244と、サポートパッド246とを含む。取付フレームセット242は、積付棒22に嵌着および固定され、扶持部244およびサポートパッド246は、取付フレームセット242に調節可能に固定される。扶持部244は、取付フレームセット242との間隔を水平方向に沿って左右に調節でき、サポートパッド246は、水平面内で取付フレームセット242に対して360度回転して固定する角度や位置を調節できる。2つの制御用グリップ26は、ホストモジュール2の作動を制御するため、それぞれ取付フレームセット242に設けられる。
【0068】
図7と併せて
図8を参照する。一実施形態では、サポートモジュール20は、サポート装置28をさらに含むことができる。サポート装置28は、複数の調節棒280から組み立てられ、全体が略U字形を呈し、その両端がそれぞれ2つの取付フレームセット242に設けられ、2つの扶持装置24の上方に位置する。
【0069】
図7および
図8と併せて
図9を参照する。さらに説明すると、扶持装置24における取付フレームセット242は、嵌着部2422と、取付支持具2424と、装着板2426と、複数の係止部2428とを含む。嵌着部2422は、取付支持具2424を積載および取り付けるため、積付棒22に摺動的に嵌着および係止される。取付支持具2424は、嵌着部2422に調節可能に設けられる。装着および固定したあと、取付支持具2424は、積付棒22と互いに垂直であり、積付棒22に対して垂直方向に沿って装着高さを調節できる。装着板2426は、サポートパッド246を積付けるため、水平面に沿って取付支持具2424に設けられる。サポートパッド246は、その水平面内で装着板2426に対して360度回転して固定する角度や位置を調節できる。複数の係止部2428は、制御用グリップ26と互いに取り付けや固定できるように、取付支持具2424に設けられる。
【0070】
取付支持具2424は、水平棒2425と、垂直棒2427とを含み、全体が略T字形を呈する。水平棒2425の両端には、それぞれ取付棒2429が設けられ、取付棒2429は、サポート装置28の調節棒280の両端に調節可能に取り付け固定される。サポート装置28は、垂直方向に沿って高さを調節でき、水平方向に沿って幅を調節できる。
【0071】
取付フレームセット242における嵌着部2422の片側には溝を有し、上記溝の側面には係止孔を有する。嵌着部2422は、上記溝を介して積付棒22上に摺動し、所定位置まで摺動すると、上記係止孔を介して積付棒に係止される。取付支持具2424における垂直棒2427は、嵌着部2422の貫通孔を通して係止される。サポートモジュール20の全体の高さは、垂直方向に沿って垂直棒2427の取り付け高さを調節することによって調節できる。装着板2426は、ネジなどによって取付支持具2424の水平棒2425の上方に取り付け固定された楕円形に近い薄板である。サポートパッド246は、装着板2426に回転可能に設けられる。複数の係止部2428は、取付支持具2424の水平棒2425の両端に設けられ、そのうちの1つは、制御用グリップ26と互いに連結、固定する。係止部2428には、重量を支えるための鈎状構造が設けられ、例えば、鈎状構造に吊具を吊持して重量を支える。制御用グリップ26には、ホストモジュール2の作動をより操作しやすくするため、制御用グリップと制御ボタンとを設けられる。扶持部244は、サポートパッドと、サポート装着棒とを含む。取付支持具2424における水平棒2425および垂直棒2427の連結部には、装着座装置が設けられる。扶持部244のサポート装着棒は一定の長さを有し、取付支持具2424における水平棒2425および垂直棒2427の連結部の装着座装置に調節可能に設けられ、これによりサポートモジュール20における2つの扶持部244の同一水平面上の間隔を調節できる。
【0072】
取付支持具2424における水平棒2425の両端に設けられた取付棒2429の一端は、水平棒2425の一端に嵌着、係止され、他端は定位ピンを有する。サポート装置28は、複数の調節棒280から組み立てられ、全体が略U字形を呈し、複数の調節棒280のうちに、2つのU字状調節棒280を含み、その両端に複数の取付孔が設けられる。各U字状調節棒280の両端の取付孔は、取付支持具2424における2つの取付棒2429の定位ピンと互いに連結固定する。U字状調節棒280の取付孔と取付棒2429の定位ピンとの係止位置を調節することによって、サポート装置28の垂直方向の装着高さを調節することができる。2つのU字状調節棒280は、2つの直棒状調節棒281によって連結、係止される。2つの直棒状調節棒281の一端は、U字状調節棒280と互いに取り付け係止し、他端には同じ数の複数の取付孔が設けられ、これらの取付孔を介して水平方向に係止される。2つの直棒状調節棒281の取付孔の係止位置を調節することによって、サポート装置28の水平方向の装着間隔を調節することができる。複数の調節棒280、281には、サポート装置28の快適性を高めるための弾性緩衝スリーブを嵌着することができる。前記弾性緩衝スリーブは、弾性機能を備えるさまざまな材料から製作することができる。
【0073】
ユーザーがホストモジュール2の車台ユニット110に立つとき、扶持装置24における2つの扶持部244は、ユーザーの腰を支え、2つのサポートパッド246は、ユーザーの手を支えることができる。ユーザーの上半身の筋力が不足の場合、ユーザーが立ち上がる際に身体が傾くのを防ぐため、サポート装置28は、ユーザーがより安定して介護機器の上に立つことができるよう、ユーザーの胸腹部を支え、挟むことができる。また、サポート装置28は、ユーザーの脇の下に位置することによって、ユーザーをより支え、サポートしやすくなる。このように、障害持ちのユーザーは、ホストモジュール2を利用して立ち上がるなどの簡単な運動や練習を行うことができる。
【0074】
図1および
図4と併せて
図10~12を参照する。
図10は、本発明のさらに別の実施形態の介護機器の概略斜視図である。
図11は、
図10の介護機器の大車輪モジュールの一例の概略斜視図である。
図12は、
図11の大車輪モジュールが使用状態にあるときの概略斜視図である。
【0075】
図1および
図4と併せて
図10を参照する。前記のホストモジュール2の介護機能をさらに充実または増加させるため、1つの機器で複数の用途を実現できる。ホストモジュール2は、ホストモジュール1に設けられた大車輪モジュール600を含むことができる。大車輪モジュール600は、2つの装着フレーム610と、第1横棒620と、2つの制動機構630と、2つの大車輪640を少なくとも含む。2つの装着フレーム610は、支持フレームモジュール200の縦棒210および移動モジュール100の脚輪セット120に対称的に設けられる。各脚輪セット120は、長支持脚121と、短支持脚123とを含み、装着フレーム610は、長支持脚121に設けられる。第1横棒620の両端は、2つの装着フレーム610の装着安定性を高めるため、それぞれ2つの装着フレーム610に連結、固定される。2つの制動機構630は、それぞれ大車輪軸615に嵌着され、大車輪640と連動する。2つの大車輪640は、大車輪軸615を介してそれぞれ装着フレーム610に設けらた大車輪軸穴装置616と互いに連結、係止され、装着フレーム610の外側に位置する。
【0076】
図11に示すように、大車輪モジュール600は、装着フレーム610の下部係止装置612設けられた(または前記移動モジュール100の前記脚輪セット120に対称的に設けられた)リフト装置650をさらに含むことができる。リフト装置650の作動を操作することで、装着フレーム610と連結する脚輪セット120の高さを調節できる。すなわち、リフト装置650を操作することにより、脚輪セット120における長支持脚121の高さを調節でき、長支持脚121の自在輪セット122を地面から一定の距離を持ち上げ、大車輪640を装着フレーム610に取り付けやすくしたあと、大車輪640を脚輪セット120における長支持脚121の車輪として使用する。各リフト装置650は、押上フレーム651と、スペーサーピンセット652とを少なくとも含む。リフト装置650は、装着フレーム610への大車輪640の取り付けまたは取り外しを容易にするため、自身に取り付けられた脚輪セット120を持ち上げるためのものである。すなわち、まずは2つの押上フレームを下ろして地面に接触させ、スペーサーピン652によって上方に回転できないように制限し、手押しモジュール3を用いて前輪方向に力を加える。押上フレーム651が地面に接触する点を支点にして、長支持脚121の自在輪セット122を地面から一定の距離を持ち上げる。このとき、押上フレーム651は、丁度最高点を通過し、別のスペーサーピン652の制限によって安定した静止状態になる。このように、装着フレーム610への大車輪640の取り付けまたは取り外しが容易になる。
【0077】
大車輪640を装着したあと、大車輪640は、脚輪セット120における長支持脚121の車輪として使用される。このとき、大車輪モジュール600は、移動モジュール100における脚輪セット120の短支持脚123と互いに連係してホストモジュール2の車輪として使用される。ホストモジュール2は、屋外で車椅子として使用でき、ユーザーが屋外で上記ホストモジュール2を用いて日常生活活動を行うことができる。
【0078】
さらに説明すると、大車輪モジュール600における各装着フレーム610は、上部係止装置611および下部係止装置612を少なくとも含む。上部係止装置611は、移動モジュール100の脚輪セット120の長支持脚121と互いに連結、係止する。リフト装置650は、装着フレーム610の下部係止装置612に設けられる。このように、大車輪モジュール600の着脱を簡単かつ迅速に行うことができる。
【0079】
大車輪モジュール600は、第1横棒620と、電動駆動輪660とをさらに含むことができる。第1横棒620の両端は、それぞれ2つの装着フレーム610に取り外し可能に固定される。電動駆動輪660は、ホストモジュール1を駆動して移動させるために第1横棒620の中心位置に設けられる。
【0080】
ホストモジュール2における搭載モジュール300、当接モジュール500、大車輪モジュール600およびサポートモジュール20は、使用シーンの需要に応じて単独または異なる組み合わせでホストモジュール1に設けられる。すなわち、ホストモジュール2は、ホストモジュール1と搭載モジュール300、当接モジュール500、大車輪モジュール600およびサポートモジュール20との組み合わせによって、1つの機器で複数の用途を実現でき、これらのモジュールは、迅速な取り外しや組み立てができ、携帯、使用が便利である。
【0081】
図1と
図2と併せて
図13を参照する。
図13は、本発明の一実施形態の懸吊機器の概略斜視図である。上記の利点の少なくとも1つまたは他の利点を達成するために、本発明の一実施形態は、前記のホストモジュール1と、懸吊フレームモジュール700とを少なくとも含み、懸吊フレームモジュール700は、ホストモジュール1の上方に設けられ、ユーザーがリハビリなどの多様な運動訓練を行うことができる懸吊機器4を提案する。懸吊フレームモジュール700は、複数の支持柱710と、少なくとも2つの懸吊アーム720とを少なくとも含むことができる。。
【0082】
複数の支持柱710は、これらの第1取付孔222を介してこられの連結板220に垂直に設けられ、これらの第2係止孔224および係止部226を介して係止する。使用シーンや機能に応じて、複数の支持柱710は、連結板220に異なる第1取付孔222に取り付け、係止される。すなわち、同じ連結板220に設けられた2つの支持柱710ごとの間隔は、使用需要に応じて選択、調節することができる。2つの懸吊アーム720の一端は、複数の支持柱710に設けられ、これらの連結板220の上方に位置する。
【0083】
複数の支持柱710は、一定の長さと同じ直径を有する円筒管であってもよい。ただし、これに限定されない。複数の支持柱710は、伸縮機能を備える円筒管であってもよく、これにより2つの懸吊アーム720の垂直方向の取り付け高さを調節できる。このとき、伸縮機能を有する支持柱710には、複数の取付孔が設けられ、これらの取付孔の係止位置を調節することによって、支持柱710の垂直方向の取り付け高さを調節でき、さらに懸吊アーム720の垂直方向の取り付け高さを調節できる。この場合、
図14に示すように、懸吊フレームモジュール700における複数の支持柱710の装着安定性を高めるため、同じ連結板220の隣接する2つの支持柱710の間に連結棒711を取り付けることができる。懸吊アーム720の支持柱710から離れた端部には、物を吊持または懸吊するための鈎状部を設けることができる。
【0084】
具体的な実施形態では、懸吊フレームモジュール700は、2つの懸吊アーム720を取り付けるために前記複数の支持柱710の上端に設置された積付フレーム730をさらに含むことができる。2つの懸吊アーム720は、直接他の取付係止部を介して支持柱710に取り付けることもできる。
【0085】
積付フレーム730は、少なくとも2つの長棒732と、少なくとも2つの短棒734と、複数の係止支持部736とを含む。係止支持部736の設置数と支持柱710の設置数は1対1の対応関係になる。係止支持部736は、支持柱710の上端(図示では、支持柱710の連結板220から離れた端部)に取り付け係止される。2つの長棒732および2つの短棒734は、それぞれこれらの係止支持部736を介して複数の支持柱710の上端に並行して横架するように取り付け係止される。係止したあと、長棒732および短棒734は、互いに垂直して同一平面上に位置する。係止支持部736は、係止支持部736の頂部に設けられた溝738を有する。これらの長棒732、短棒734および係止支持部736が支持柱710に設けられたあと、懸吊アーム720の一端がそれを積み付けた係止支持部736の溝738に通されて嵌着される。そのあと、係止支持部736を係止することによって、懸吊アーム720をこれらの係止支持部736に係止し、さらに積付フレーム730の上方に取り付ける。係止したあと、懸吊アーム720は、積付フレーム730の短棒734と互いに平行し、短棒734の上方に位置する。上記積付フレーム730の設置により、上記懸吊フレームモジュール700の安定性およびサポート強度を高めることができる。
【0086】
上記懸吊機器4の多機能性および総合的な実用性を高めるため、積付フレーム730の係止支持部736には、物を吊持または懸吊するための鈎状部7361を設けることができる。上記鈎状部736は、J字状のフック、またはネジを介して係止する鈎環であってもよい。積付フレーム730の長棒732の両端には、掴み、支えとしてユーザーに利用できるハンドルバー733をさらに設けることができる。さまざまな状況で使用できるようにするため、ハンドルバー733は、取り外し可能に長棒732の両端に固定することができる。一使用シーンにおいて、ユーザーは、移動モジュール100の車台ユニット110上に立って、これらの長棒732のハンドルバー733を把持して、立ち上がり訓練や他の機能訓練を行うことができる。
【0087】
懸吊機器4は、2つの懸吊アーム720に横架し、懸吊アーム720の積付フレーム730または支持柱710から離れた端部に位置する第2横棒740を含むことができる。具体的な実施形態では、第2横棒740の両端は、それぞれ係止部740を介して2つの懸吊アーム720に係止される。このとき、第2横棒740が2つの懸吊アーム720に固定され、ユーザーが伸展運動を行うための鉄棒として使用できる。例えば、ユーザーがリハビリするとき、上記第2横棒740を用いて上肢または手の機能訓練を行うことができる。一実施形態では、第2横棒740の両端には、掴み、支えとしてユーザーに利用できるハンドルバー733をさらに設けることができる。例えば、ユーザーは、脚輪セット120の2つの長支持脚121の間に立って、これらの第2横棒740およびそのハンドルバー733を把持して、立ち上がり訓練や他の機能訓練を行うことができる。
【0088】
係止連結部741の一端には、物を吊持または懸吊するための鈎状部を設けることができる。実際の運用において、使用需要に応じて、懸吊アーム720における係止連結部741の取り付け係止位置は、懸吊アーム720に沿って前後に調節できる。すなわち、懸吊アーム720における第2横棒740の取り付け係止位置は、懸吊アーム720に沿って前後に調節できるため、ユーザーが懸吊機器4を用いて四肢のリハビリ運動を行うのに便利である。
【0089】
図13と併せて
図14と
図15を参照する。
図14は、
図13の懸吊機器の吊具機器の一例の概略斜視図である。
図15は、
図13の懸吊機器の吊具機器の別の例の概略斜視図である。
図14に示すように、懸吊機器4は、支持フレームモジュール200または移動モジュール100の車台ユニット110に設けられた吊具機器750をさらに含むことができる。具体的には、移動モジュール100における脚輪セット120の短支持脚123には、上記吊具機器750を積載っするための積載板が設けられる。吊具機器750は、伸縮自在な吊具752を含む。吊具752は、一本または複数本であってもよい。吊具752は、物を懸吊するため、積付フレーム730の長棒732に巻き付け、吊持することはできる。さらに説明すると、懸吊機器4は、2つの懸吊アーム720に設けられたロープ組立体754をさらに含む。ロープ組立体754は、複数の鈎環部7541と、複数のロープ7542とを含む。複数の鈎環部7541は、2つの懸吊アーム720に対称的に係止され、複数のロープ7542は、これらの鈎環部7541に通され、その一端は、吊具機器750の吊具752の先端に引っ掛けられ、他端は、物を吊持するために使用される。一実施形態では、吊具752には、複数のロープ7542をより確実に吊持するための鈎部7521が設けられる。障害のあるユーザーを移動させる必要がある場合、複数のロープ7542の他端に吊持布または懸吊モジュールを吊持または懸吊し、ユーザーを上記吊持布または懸吊モジュールに乗せて、上記懸吊機器4を用いてユーザーまたは被介護者を移動させる。
【0090】
図13と併せて
図15を参照する。一実施形態では、第2横棒740には、吊具752を吊持するためのローラ742を嵌着することができる。吊具752には、物をより確実に吊持し、ユーザーが移動またはリハビリを行う際の操作を容易にするための鈎を設けることができる。
【0091】
図13および
図14と併せて
図16を参照する。
図16は、
図13の懸吊機器の吊持布モジュールの一例の概略斜視図である。2つの懸吊アーム720が取り付け固定されたあと、積付フレーム730または支持柱710から離れた端部は、吊持布モジュール760または懸吊モジュールを懸吊することができる。上記吊持布モジュール760または懸吊モジュールは、ユーザーを懸吊して移動させるため、ユーザーを乗せるまたはユーザーの体の一部を固定することができる。また、ユーザーは上記懸吊機器4を用いて立ち上がりなどの訓練を行うことができる。吊持布モジュール760における吊具は、懸吊アーム720の鈎状部および係止支持部736の鈎状部7361に介して懸吊フレームモジュール700に吊持される。
図14に示すように、一実施形態では、吊持布モジュール760は、吊具機器750の吊具752およびロープ組立体754を介して懸吊フレームモジュール700に吊持される。
【0092】
図2、
図4、
図6~8と併せて、
図14~16を再度参照する。懸吊機器4におけるホストモジュール1は、搭載モジュール300、当接モジュール500およびサポートモジュール20を設けることができる。これらのモジュールは、懸吊機器4における懸吊フレームモジュール700と、第2横棒740と、吊具機器750と、吊持布モジュール760などの構成要素と自由に組み合わせることができる。すなわち、懸吊機器4は、ホストモジュール1と搭載モジュール300、当接モジュール500およびサポートモジュール20との組み合わせによって、1つの機器で複数の用途を実現し、介護機器の全体コストを節約することができ、これらのモジュールは、迅速な取り外しや組み立てができ、携帯、使用が便利である。
【0093】
ホストモジュール2は、車台ユニット110の複数の第2取付孔115に設けられ、係止部8112で車台ユニット110に固定される電動モジュール800をさらに含む。電動モジュール800は、装着座フレーム810と、柱モジュール820と、駆動モジュール830とを含む。装着座フレーム810は、接合基座811と、転換座812とを含み、転換座812は、接合基座811に対して前後調節可能に係止され、接合基座811は、複数の定位棒8111を有し、装着座フレーム810は、定位棒8111を用いて第2取付孔115に差し込むことによって車台ユニット110の上面112の上方に設けられ、さらに係止部8112によって車台ユニット110に固定される。柱モジュール820は、固定支持具821と、昇降支持具822とを含む。固定支持具821は、装着座フレーム810の転換座812に設けられ、昇降支持具822は、固定支持具821の上方に位置し、垂直方向に上下移動できる。昇降支持具822には、異なる機能のヘルスケアモジュールが柱モジュール820の任意の高さに設けられるように垂直方向に沿って複数の係止孔が配設される。駆動モジュール830は、装着座フレーム810の転換座812に設けられ、昇降支持具を駆動して垂直方向に上下移動させる。
【0094】
図17および
図17Aは、本発明の電動モジュール800の異なる視点からの概略斜視図である。電動モジュール800は、柱モジュール820に設けられた複数の結合装置840をさらに含む。結合装置840は、昇降支持具822の任意の高さの複数の係止孔を介して係止される。図示のヘルスケアモジュール901、902などのように、結合装置840は、ヘルスケアモジュールを設けるための複数の接合界面841が設けられる。
【0095】
要約すると、本発明が提供するホストモジュールを利用すると、さまざまな介護機能を実装し、ユーザーを移動させ、異なるヘルスケアモジュールに対して設置高さを調節できる。本発明が提供する懸吊機器を利用すると、ユーザーに対して懸吊移乗を行うことができ、ユーザーのリハビリを促す肢体の運動を補助することができる。本発明が提供する介護機器を利用すると、障害者などのユーザーに対して多様なヘルスケア機能を提供でき、ユーザーの需要に応じてヘルスケア機能を組み合わせることができるため、1つの機器で複数の用途を実現でき、異なるヘルスケア機能を使用するたびに異なる介護機器を交換する必要がなく、ユーザーの介護コストを節約することができる。
【0096】
上記の好ましい実施形態は、本発明の特徴および精神をより明確に説明されるためのものであって、本発明はこれらの実施形態によって何ら限定されるものではない。その目的は、本発明の特許出願の範囲内での様々な変更を網羅することである。
【符号の説明】
【0097】
1:ホストモジュール
10:結合モジュール
100:移動モジュール
110:車台ユニット
112:上面
113:装着係止板
114:積付面
115:第2取付孔(結合界面)
12:結合装置
120:脚輪セット
121:長支持脚
122:自在輪セット
123:短支持脚
124:方向輪セット
125:ピン連結回転軸
126:切替装置
127:方向輪
128:弾性装置
129:制動装置
1291:操作レバー
1292:制動レバー
130:支持棒
140:支持棒
142:ハンドル
144:制御用グリップ
150:車台主体
151:ガイドユニット
152:ガイドユニット
153:定位ピン
154:係止部
160:T字状摺動体
161:直棒
162:横棒
170:可動式ペダル
171:ペダル
2:ホストモジュール
20:サポートモジュール
200:支持フレームモジュール
202:取付ピン
210:縦棒
212:第1係止孔(結合界面)
22:積付棒
220:連結板
222:第1取付孔(結合界面)
224:第2係止孔
226:係止部
24:扶持装置
242:取付フレームセット
2422:嵌着部
2424:取付支持具
2425:水平棒
2426:装着板
2427:垂直棒
2428:係止部
2429:取付棒
244:扶持部
246:サポートパッド
26:制御用グリップ
28:サポート装置
280:調節棒
281:調節棒
3:手押しモジュール
300:搭載モジュール
310:取付基座
311:高さ調節装置
3110:定位ピン
3111:スイッチ操作部
32:装着支持フレーム
320:保護レール
321:ピン連結装置
3210:ピン連結孔
322:長棒
323:長棒(回転軸)
326:ピン連結係止装置
3261:ピン連結管スリーブ
3262:定位溝
328:自動係止定位装置
3281:定位孔
3282:定位ピン
3283:取外ボタン
330:背当て組立体
332:背当て座
3321:長棒
3322:連結棒
334:背当て
336:鈎状係止連結部
337:係止部
338:背当て取付座
34:手すり
340:積載板
342:弓形部
344:開口部
345:スペーサーピン
346:ピン連結溝
347:長孔
348:スナップピン
36:制御用グリップ
38:鈎環
4:懸吊機器
500:当接モジュール
501:取付フレーム
502:支持パッド
600:大車輪モジュール
610:装着フレーム
611:(装着フレーム)上部係止装置
612:(装着フレーム)下部係止装置
615:大車輪軸
616:大車輪軸穴装置
620:第1横棒
630:制動機構
640:大車輪
650:リフト装置
651:押上フレーム
652:(押上フレーム)スペーサーピン
660:電動駆動輪
700:懸吊フレームモジュール
710:支持柱
711:連結棒
720:懸吊アーム
730:積付フレーム
732:長棒
733:ハンドルバー
734:短棒
736:係止支持部
7361:鈎状部
738:溝
740:第2横棒
741:係止連結部
742:ローラ
750:吊具機器
752:吊具
7521:鈎部
754:ロープ組立体
7541:鈎環部
7542:ロープ
760:吊持布モジュール
800:電動モジュール
810:装着座フレーム
811:接合基座
8111:定位棒
8112:係止部
812:転換座
820:柱モジュール
821:固定支持具
822:昇降支持具
830:駆動モジュール
840:結合装置
841:接合界面
901:ヘルスケアモジュール
902:ヘルスケアモジュール
【手続補正書】
【提出日】2024-04-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストモジュールと、前記ホストモジュールに設けられた電動モジュール、大車輪モジュールおよび手押しモジュールと、を含む介護機器であって、
前記ホストモジュールは、移動モジュールと、支持フレームモジュールと、結合モジュールと、をさらに含み、
前記移動モジュールは、車台ユニットと脚輪セットとを少なくとも含み、前記脚輪セットは、前記車台ユニットの側縁にピン連結され、前記車台ユニットは、ペダルとして使用できる平坦な上面
を有し、前記車台ユニットは、車台主体と、可動式ペダルと、ガイドユニットと、を含み、前記可動式ペダルは、前記ガイドユニットに設けられ、前記ガイドユニットを介して前後摺動することによって異なる位置の間を移動および係止することができ、前記脚輪セットは、複数の自在輪セットと、方向輪セットと、を少なくとも含み、前記方向輪セットは、前記車台ユニットの側面に設けられ、前記複数の自在輪セットを頂点として構成された水平閉鎖区域の内部に位置し、前記方向輪セットは、方向輪と、弾性装置と、切替装置と、を少なくとも含み、前記弾性装置の役割は、前記方向輪が常に地面と接触する状態を維持し、移動中に前記方向輪の効果がずっと発揮することを確保し、前記切替装置は、切替操作により前記方向輪の前進方向を固定または制限しないことができ、
前記支持フレームモジュールは、複数の縦棒と、複数の連結板と、を含み、前記複数の縦棒の一端は、前記車台ユニットに取り付け固定され、他端は前記複数の連結板に連結され、複数の前記連結板の下方に固定され、
前記結合モジュールは、複数の結合装置と、複数の結合界面と、を含み、前記移動モジュールおよび前記支持フレームモジュールに設けられ、前記結合界面は、前記縦棒の垂直方向に沿って配設された複数の第1係止孔を含み、前記結合装置は、前記縦棒に摺動的に嵌着され、前記第1係止孔を介して前記縦棒に係止された高さ調節装置を含み、前記結合界面は、複数の第1取付孔と、複数の第2取付孔と、をさらに含み、前記複数の第1取付孔は、前記連結板に配設され、前記複数の第2取付孔は、前記車台ユニットに配設され、
前記電動モジュールは、装着座フレームと、電動モジュールは、装着座フレームと、柱モジュールと、駆動モジュールと、複数の結合装置と、を含み、
前記装着座フレームは、前記複数の第2取付孔を介して前記車台ユニットの前記上面の上方に設けられ、
前記柱モジュールは、固定支持具と、昇降支持具と、を含み、前記固定支持具は、前記装着座フレームに設けられ、前記昇降支持具は、前記固定支持具の上方に位置し、垂直方向に上下移動可能であり、前記昇降支持具には、垂直方向に沿って複数の係止孔が配設され、
前記駆動モジュールは、前記装着座フレームに設けられ、前記昇降支持具を駆動して垂直方向に上下移動させ、
前記結合装置は、前記柱モジュールに設けられ、前記昇降支持具の複数の前記係止孔を介して係止され、前記結合装置は、複数の接合界面が設けられ、
前記大車輪モジュールは、2つの装着フレームと、2つの大車輪と、2つのリフト装置と、を含み、
前記装着フレームは、前記ホストモジュールに対称的に設けられ、前記装着フレームには、複数の大車輪軸穴装置が設けられ、前記大車輪は、それぞれ前記大車輪軸穴装置に取り付けられ、
前記リフト装置は、前記装着フレームや前記脚輪セットに対称的に設けられ、各前記リフト装置は、押上フレームと、スペーサーピンセットと、を少なくとも含み、前記リフト装置は、前記装着フレームへの前記大車輪の取り付けまたは取り外しを容易にするため、自身に取り付けられた脚輪セットを持ち上げ、
前記手押しモジュールは、前記ホストモジュールの作動を制御するために前記支持フレームモジュールに設けられ、前記手押しモジュールは、装着支持フレームを介して前記複数の連結板に取り付けられた手すりをさらに含むことを特徴とする介護機器。
【請求項2】
前記大車輪モジュールは、横棒と、電動駆動輪セットと、をさらに含み、前記横棒の両端は、それぞれ前記2つの装着フレームに取り外し可能に固定され、前記電動駆動輪セットは、前記ホストモジュールを駆動して移動させるために前記横棒の中心位置に設けられる請求項
1に記載の介護機器。
【請求項3】
制動モジュールをさらに含み、前記制動モジュールは、2つの制動装置と、2つの制御用グリップと、を含み、前記制動装置は、前記移動モジュールの前記車台ユニットに対称的に設けられ、前記制御用グリップは、前記手すりに対称的に設けられ、前記制動装置を制御する請求項1または2に記載の介護機器。
【請求項4】
当接モジュールをさらに含み、前記当接モジュールは、取付フレームと、支持パッドと、を含み、前記支持パッドは、前記取付フレームに設けられ、身体の支えとして使うことができる請求項
3に記載の介護機器。
【請求項5】
搭載モジュールをさらに含み、前記搭載モジュールは、2つの取付基座と、2つの保護レールと、2つの積載板と、を含み、
前記取付基座は、前記支持フレームモジュールまたは前記結合装置に嵌着され、
前記保護レールは、それぞれ前記2つの取付基座にピン連結され、前記取付基座を中心に水平方向に回転でき、
前記積載板は、それぞれ前記2つの保護レールの底部に回転可能に装着され、前記積載板を上にめくると、前記保護レールに密着し、前記積載板を水平にすると、物を載せることができ、
各前記保護レールは、ピン連結装置と、ピン連結孔と、自動係止定位装置と、を含み、前記ピン連結装置は、前記保護レールの一端に設けられ、前記ピン連結孔は、前記取付基座に嵌着させるために用いられ、前記自動係止定位装置は、前記取付基座および前記保護レールに装着し、前記保護レールが前記取付基座に対して所定位置に回転すると、前記保護レールを自動係止し、前記保護レールの水平回転を制限する請求項3に記載の介護機器。
【請求項6】
各前記保護レールは、前記保護レールの底部に設けられた回転軸をさらに含み、前記回転軸は、複数のスペーサーピンが設けられ、
各前記積載板の片側には、前記回転軸に嵌着されたピン連結溝が設けられ、前記ピン連結溝には、前記複数のスペーサーピンが嵌着するために用いられる複数の長孔が設けられ、これにより前記積載板を水平に配置して荷重を支え、または前記保護レールに密着させるために上にめくることができ、前記積載板の片側には、弓形部が設けられ、前記2つの積載板が平らに配置されて閉じられたとき、前記2つの弓形部は、互いに対向して開口部を構成する請求項
5に記載の介護機器。
【請求項7】
前記搭載モジュールは、背当て組立体をさらに含み、前記取付基座にピン連結された前記2つの保護レールの他端には、それぞれ前記背当て組立体と互いに連結、係止されるピン連結係止装置が設けら
れ、
各前記ピン連結係止装置は、ピン連結管スリーブと、鈎状係止連結部と、を含み、前記ピン連結管スリーブは、前記保護レールにピン連結され、前記ピン連結管スリーブは、定位溝を有し、前記鈎状係止連結部は、前記背当て組立体の側縁に設けられ、
前記背当て組立体は、背当て座と、背当てと、を含み、前記背当ては、前記背当て座に取り外し可能に取り付けられ、前記背当て座は、複数の鈎状係止連結部を有し、それぞれ前記ピン連結管スリーブの前記定位溝に連結、係止され、これにより2つの前記保護レールの上下と前後の位置を一致させ、前記背当て座の片側のみの鈎状係止連結部が前記ピン連結管スリーブに係止されるとき、前記背当て座は、前記ピン連結管スリーブとともに任意の角度で回転することができる請求項6に記載の介護機器。
【請求項8】
前記介護機器は、サポートモジュールをさらに含み、前記サポートモジュールは、
それぞれ前記支持フレームモジュールに設けられた少なくとも2つの積付棒と、
それぞれ前記2つの積付棒に設けられた2つの扶持装置と、
前記介護機器の作動を制御するために前記取付フレームセットに設けられた2つの制御用グリップと、
複数の調節棒から組み立てられ、全体が略U字形を呈し、その両端がそれぞれ前記取付フレームセットに設けられ、前記2つの扶持装置の上方に位置するサポート装置と、を含み、
各前記扶持装置は、取付フレームセットと、扶持部と、サポートパッドと、を含み、前記取付フレームセットは、前記積付棒に嵌着および固定され、前記扶持部および前記サポートパッドは、前記取付フレームセットに調節可能に固定され、
前記取付フレームセットは、嵌着部と、取付支持具と、装着板と、複数の係止部と、を含み、前記嵌着部は、前記積付棒に摺動的に嵌着および係止され、前記取付支持具は、前記嵌着部に調節可能に設けられ、前記装着板は、前記サポートパッドを積付けるために前記取付支持具に設けられ、前記複数の係止部は、前記取付支持具に設けられる請求項
3に記載の介護機器。
【請求項9】
請求項
3に記載の前記介護機器と、前記介護機器の上方に設けられた懸吊フレームモジュールを含む懸吊機器であって、前記懸吊フレームモジュールは、
前記第1取付孔を介して前記連結板に垂直に設けられた複数の支持柱と、
前記複数の支持柱に設けられ、前記連結板の上方に位置する少なくとも2つの懸吊アームと、を含み、前記懸吊アームには、物を吊持または懸吊するための鈎状部が設けられることを特徴とする懸吊機器。
【請求項10】
前記懸吊フレームモジュールは、前記2つの懸吊アームを取り付けるために前記複数の支持柱の上端に設置された積付フレームをさらに含み、前記積付フレームは、少なくとも2つの長棒と、少なくとも2つの短棒と、複数の係止支持部と、を含み、前記2つの長棒および前記2つの短棒は、前記複数の係止支持部を介して前記複数の支持柱の上端に横架するように取り付け係止され、前記複数の係止支持部は、物を吊持または懸吊するための鈎状部が設けられ、前記積付フレームは、前記長棒の両端に取り外し可能に固定された少なくとも2つのハンドルバーをさらに含む請求項
9に記載の懸吊機器。
【請求項11】
前記ホストモジュールに設けられた吊具機器と、前記2つの懸吊アームに横架する第2横棒と、をさらに含み、前記吊具機器は、伸縮自在な吊具を含み、前記吊具は、物を懸吊するために前記懸吊フレームモジュールに吊持され、前記第2横棒には、前記吊具を吊持するためのローラが嵌着する請求項
10に記載の懸吊機器。
【請求項12】
前記2つの懸吊アームに設置されたロープ組立体をさらに含み、前記ロープ組立体は、複数の鈎環部と、複数のロープと、を含み、前記複数の鈎環部は、前記2つの懸吊アームに対称的に係止され、前記複数のロープは、前記複数の鈎環部に通され、その一端は、前記吊具機器の前記吊具の先端に引っ掛けられ、他端は、物を吊持するために使用される請求項
11に記載の懸吊機器。
【国際調査報告】