(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札及びシステム
(51)【国際特許分類】
A47F 5/00 20060101AFI20241001BHJP
【FI】
A47F5/00 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521359
(86)(22)【出願日】2021-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 CN2021123231
(87)【国際公開番号】W WO2023060426
(87)【国際公開日】2023-04-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520367544
【氏名又は名称】漢朔科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hanshow Technology Co.Ltd.
【住所又は居所原語表記】Floor 4,Building 1 and Floor 7,Building 5,Jiaxing Guangfu Innovation Park,No.1288 Kanghe Road,Xiuzhou District,Jiaxing,Zhejiang 314031 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】劉珮軒
(72)【発明者】
【氏名】王林江
(72)【発明者】
【氏名】王丹
(72)【発明者】
【氏名】申明
(72)【発明者】
【氏名】侯世国
(72)【発明者】
【氏名】許紅明
【テーマコード(参考)】
3B118
【Fターム(参考)】
3B118FA13
(57)【要約】
本考案は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札及びシステムを開示し、本体フレームと、両面ディスプレイと、電気接続・テスト部材と、固定部材と、を含み、両面ディスプレイは、本体フレーム内に固定され、電気接続・テスト部材と固定部材は、本体フレームの側辺に位置し、電気接続・テスト部材は、両面ディスプレイに対して電力を供給するとともに、両面ディスプレイをテストするためのものであり、固定部材は、電子値札を固定して取り付けるためのものであり、両面ディスプレイは、情報を両面で表示するためのものである。本考案では、1つの電子値札のみによって両面表示を実現させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体フレームと、両面ディスプレイと、電気接続・テスト部材と、固定部材と、を含み、
両面ディスプレイは、本体フレーム内に固定され、
電気接続・テスト部材と固定部材は、本体フレームの側辺に位置し、
電気接続・テスト部材は、両面ディスプレイに対して電力を供給するとともに、両面ディスプレイをテストするためのものであり、
固定部材は、電子値札を固定して取り付けるためのものであり、
両面ディスプレイは、情報を両面で表示するためのものである、
ことを特徴とする両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項2】
前記本体フレームは、取付孔が備えられた外部ハウジングを含み、
前記両面ディスプレイの各面のディスプレイの側辺には、取付孔が備えられ、
ディスプレイの側辺における取付孔及び外部ハウジングにおける取付孔によって、両面ディスプレイの各面のディスプレイは本体フレームにねじで固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項3】
前記本体フレームは、係止部材が備えられた外部ハウジングを含み、
前記両面ディスプレイの各面のディスプレイの側辺には、係止部材が備えられ、
ディスプレイの側辺における係止部材及び外部ハウジングにおける係止部材によって、両面ディスプレイの各面のディスプレイは本体フレームに固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項4】
前記本体フレームは、外部ハウジングを含み、
両面ディスプレイの各面のディスプレイは、ディスペンス方式によって、外部ハウジングに固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項5】
前記両面ディスプレイの各面のディスプレイは、レンズおよび表示スクリーンを含み、
前記レンズは、裏面に発泡粘着材が貼り付けられて表示スクリーンに押さえ付けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項6】
前記両面ディスプレイの二つのディスプレイは、放熱を増加させるように、首尾対向して本体フレームに固定された、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項7】
本体フレームの側辺に位置するパーツフールプルーフ構造をさらに含み、
パーツフールプルーフ構造は、外部電力取得装置の取り付けを規制するためのものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項8】
防水パッキンをさらに含み、
電気接続・テスト部材が防水パッキンに押圧されて取付けられ、
防水パッキンは、シールして防水するためのものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項9】
前記両面ディスプレイは、製品におけるフレームに密着される2つのディスプレイを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項10】
前記電気接続・テスト部材と固定部材のセットは2つあり、
一方の電気接続・テスト部材と固定部材のセットが両面ディスプレイの一側辺に位置し、他方の電気接続・テスト部材と固定部材のセットが両面ディスプレイの隣接する一側辺に位置し、
二つの電気接続・テスト部材と固定部材のセットによって、横方向と縦方向の両方向での取り付けが実現される、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札と、
電力取得装置と、
通電レールと、を含み、
両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札は、電力取得装置に固定して取り付けられ、
電力取得装置は、通電レールに取り付けられ、
電力取得装置は、通電レールによって、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に通電するためのものである、
ことを特徴とする両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システム。
【請求項12】
前記電力取得装置は、通電装置と、本体フレームと、取外し装置と、を含み、
通電装置と取外し装置は、本体フレームに取り付けられ、
通電装置は、通電レールから電力を受けて、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に電力を供給するためのものであり、
取外し装置は、通電レールに対する電力取得装置の取り付け・取外しを容易にするためのものである、
ことを特徴とする請求項11に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システム。
【請求項13】
前記通電装置は、本体フレーム内に位置するとともに、本体フレームから外に張り出している弾性片であり、
本体フレームから外に張り出した弾性片は、通電レールから電力を受けるためのものであり、
本体フレーム内に位置する弾性片は、底部が両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札における電気接続・テスト部材に押さえられて、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に対して電力を供給するためのものである、
ことを特徴とする請求項12に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システム。
【請求項14】
前記取外し装置は、本体フレームの両端に位置し、
取外し装置は、取外しボタンと、本体フレームから張り出している弾性係止部と、を含み、
取付けの場合には、本体フレームから張り出した弾性係止部によって、電力取得装置を通電レールに係止し、
取外しの場合には、取外しボタンを押すことで、弾性係止部を本体フレームに引っ込めて、電力取得装置を通電レールから脱離させる、
ことを特徴とする請求項12に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システム。
【請求項15】
前記電力取得装置は、固定用貫通孔をさらに含み、
固定用貫通孔および両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札における固定装置によって固定と取り付けが実現される、
ことを特徴とする請求項12に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システム。
【請求項16】
前記電力取得装置は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札におけるパーツフールプルーフ構造と連携して電力取得装置の取り付けを規制するためのフールプルーフ部材をさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システム。
【請求項17】
前記通電レールは、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に通電するためのレール銅条を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システム。
【請求項18】
前記通電レールは、通電レールの両端に位置する回転装置を含み、
回転装置は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が外力を受けたとき、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が受けた力の方向に回転することによって、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が受けた外力の衝撃力を低減する、
ことを特徴とする請求項11に記載の両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、電子値札の技術分野に関し、特に、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本部分は、特許請求の範囲に記載の本考案の実施例のために、背景又はコンテキストを提供するものである。以下の説明は、本部分に含まれる理由により、従来技術として認められるものではない。
【0003】
生鮮品陳列棚や生鮮品陳列用のジャンブルボックスのような多くの使用場面では、什器の両面ともに商品が陳列されているので、異なる情報を両面に表示しながら、異なる時間帯に画面を更新する電子値札が求められる。従来の解決策として、2つの電子値札を取り付けることで済むということであったが、2つの電子値札が背中合わせに置かれた場合、占用面積が大きいので、見栄えが悪く、取付けの面でも、2つの電子値札を個別的に取り付けてから位置合わせする必要があるので、複雑なものであった。そして、2つの電子値札がある場合、エネルギー消費量およびメンテナンス作業の負荷も高い。また、電子値札の取付け方式について、従来技術では、外接線または2つの電気的接続ガイドレールによって取り付けられ、その延在構造が接触片の回転によってガイドレールに接続されることとなっている。しかし、上記電気的接続方式では、多湿環境に長期的に曝されると、その防水性能が低下していく。また、使用場面が複雑なので、電子値札よりも前方に、距離が離れた貨物がある場合が多い。複雑な取付けでは、電子値札の取付けも取外しも難しくなる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本考案の実施例は、2つの電子値札が取り付けられた場合に存在する問題を解決するために、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札を提供し、当該装置は、本体フレームと、両面ディスプレイと、電気接続・テスト部材と、固定部材と、を含み、両面ディスプレイは、本体フレーム内に固定され、電気接続・テスト部材と固定部材は、本体フレームの側辺に位置し、
電気接続・テスト部材は、両面ディスプレイに対して電力を供給するとともに、両面ディスプレイをテストするためのものであり、
固定部材は、電子値札を固定して取り付けるためのものであり、
両面ディスプレイは、情報を両面で表示するためのものである。
【0005】
一実施例では、前記本体フレームは、取付孔が備えられた外部ハウジングを含み、前記両面ディスプレイの各面のディスプレイの側辺には、取付孔が備えられ、
ディスプレイの側辺における取付孔及び外部ハウジングにおける取付孔によって、両面ディスプレイの各面のディスプレイは本体フレームにねじで固定される。
【0006】
一実施例では、前記本体フレームは、係止部材が備えられた外部ハウジングを含み、前記両面ディスプレイの各面のディスプレイの側辺には、係止部材が備えられ、
ディスプレイの側辺における係止部材及び外部ハウジングにおける係止部材によって、両面ディスプレイの各面のディスプレイは本体フレームに固定される。
【0007】
一実施例では、前記本体フレームは、外部ハウジングを含み、両面ディスプレイの各面のディスプレイは、ディスペンス方式によって、外部ハウジングに固定される。
【0008】
一実施例では、前記両面ディスプレイの各面のディスプレイは、レンズおよび表示スクリーンを含み、前記レンズは、裏面に発泡粘着材が貼り付けられて表示スクリーンに押さえ付けられる。
【0009】
一実施例では、前記両面ディスプレイの二つのディスプレイは、放熱を増加させるように、首尾対向して本体フレームに固定された。
【0010】
一実施例では、本体フレームの側辺に位置するパーツフールプルーフ構造をさらに含み、
パーツフールプルーフ構造は、外部電力取得装置の取り付けを規制するためのものである。
【0011】
一実施例では、防水パッキンをさらに含み、電気接続・テスト部材が防水パッキンに押圧されて取付けられ、
防水パッキンは、シールして防水するためのものである。
【0012】
一実施例では、前記両面ディスプレイは、製品におけるフレームに密着される2つのディスプレイを含む。
【0013】
一実施例では、前記電気接続・テスト部材と固定部材のセットは2つあり、一方の電気接続・テスト部材と固定部材のセットが両面ディスプレイの一側辺に位置し、他方の電気接続・テスト部材と固定部材のセットが両面ディスプレイの隣接する一側辺に位置し、二つの電気接続・テスト部材と固定部材のセットによって、横方向と縦方向の両方向での取り付けが実現される。
【0014】
本考案は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札と、電力取得装置と、通電レールと、を含み、
両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札は、電力取得装置に固定して取り付けられ、電力取得装置は、通電レールに取り付けられ、
電力取得装置は、通電レールによって、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に通電するためのものである、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システムを提供する。
【0015】
一実施例では、前記電力取得装置は、通電装置と、本体フレームと、取外し装置と、を含み、通電装置と取外し装置は、本体フレームに取り付けられ、
通電装置は、通電レールから電力を受けて、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に電力を供給するためのものであり、
取外し装置は、通電レールに対する電力取得装置の取り付け・取外しを容易にするためのものである。
【0016】
一実施例では、前記通電装置は、本体フレーム内に位置するとともに、本体フレームから外に張り出している弾性片であり、
本体フレームから外に張り出した弾性片は、通電レールから電力を受けるためのものであり、本体フレーム内に位置する弾性片は、底部が両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札における電気接続・テスト部材に押さえられて、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に対して電力を供給するためのものである。
【0017】
一実施例では、前記取外し装置は、本体フレームの両端に位置し、取外し装置は、取外しボタンと、本体フレームから張り出している弾性係止部と、を含み、
取付けの場合には、本体フレームから張り出した弾性係止部によって、電力取得装置を通電レールに係止し、取外しの場合には、取外しボタンを押すことで、弾性係止部を本体フレームに引っ込めて、電力取得装置を通電レールから脱離させる。
【0018】
一実施例では、前記電力取得装置は、固定用貫通孔をさらに含み、固定用貫通孔および両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札における固定装置によって固定と取り付けが実現される。
【0019】
一実施例では、前記電力取得装置は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札におけるパーツフールプルーフ構造と連携して電力取得装置の取り付けを規制するためのフールプルーフ部材をさらに含む。
【0020】
一実施例では、前記通電レールは、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に対して通電するためのレール銅条を含む。
【0021】
一実施例では、前記通電レールは、通電レールの両端に位置する回転装置を含み、
回転装置は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が外力を受けたとき、その両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が受けた力の方向に回転することによって、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が受けた外力の衝撃力を低減する。
【0022】
従来技術における、2つの電子値札を取り付けることによって、生鮮品陳列棚や生鮮品陳列用のジャンブルボックスのような使用場面では、什器の両面ともに商品が陳列されているので、異なる情報を両面に表示しながら、異なる時間帯に画面を更新する電子値札が必要であるという問題を解決するための技術案と比べて、本考案の実施例は、本体フレームと、両面ディスプレイと、電気接続・テスト部材と、固定部材と、を含み、両面ディスプレイは、本体フレーム内に固定され、電気接続・テスト部材と固定部材は、本体フレームの側辺に位置し、電気接続・テスト部材は、両面ディスプレイに対して電力を供給するとともに、両面ディスプレイをテストするためのものであり、固定部材は、電子値札を固定して取り付けるためのものであり、両面ディスプレイは、情報を両面で表示するためのものである、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札を提供することによって、1つの電子値札のみによって両面表示を実現させることができ、占用面積が小さく、見栄えが良く、簡単に取り付けられることも可能である。
【0023】
また、電子値札に対する横方向と縦方向の両方向での取り付けをサポートすることができ、防水および衝突防止機能があり、取り付け及び取外しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本考案の実施例または従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下は、実施例または従来技術の説明に必要な添付図面を簡単に紹介するが、明らかなことに、以下の説明における添付図面は、本考案における幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わずに、それらの添付図面に基づいて他の添付図面をさらに取得することができるものである。添付図面において、
【
図1】本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札の構造模式図の一である。
【
図2】本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札の構造模式図の二である。
【
図3】本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札の構造模式図の三である。
【
図4】本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札の構造模式図の四である。
【
図5】本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札の構造模式図の五である。
【
図6】本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札の構造模式図の六である。
【
図7】本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システムの構造模式図の一である。
【
図8】本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システムの構造模式図の二である。
【
図9】本考案の実施例における取外し装置(取外しボタンが押されない場合)の内部構造模式図の一である。
【
図10】本考案の実施例における取外し装置(取外しボタンが押された場合)の内部構造模式図の二である。
【
図11】本考案の実施例における取外し装置の内部構造模式図の三である。
【
図12】本考案の実施例における通電レールの内部構造模式図である。
【
図13】本考案の実施例における通電レールの回転部分構造模式図の一である。
【
図14】本考案の実施例における通電レールの回転部分構造模式図の二である。
【
図15】本考案の実施例における電子値札が力を受けたことで通電レールを回転させることを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本考案の実施例の目的、技術案および利点をより明瞭にするために、以下は、添付図面を参照しながら、本考案の実施例をさらに詳しく説明する。ここで、本考案の例示的な実施例及びその説明は本考案を解釈するためのものであるが、本考案を限定するものではない。
【0026】
図1は、本考案の実施例における両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札の構造模式図の一である。
図1に示されるように、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札は、本体フレーム5と、両面ディスプレイ1と、電気接続・テスト部材2と、固定部材3と、を含み、ここで、両面ディスプレイは、本体フレーム内に固定され、電気接続・テスト部材と固定部材は、本体フレームの側辺に位置する。
【0027】
電気接続・テスト部材は、両面ディスプレイに対して電力を供給するとともに、両面ディスプレイをテストするためのものである。
【0028】
固定部材は、電子値札を固定して取り付けるためのものである。
【0029】
両面ディスプレイは、情報を両面で表示するためのものである。
【0030】
本考案の実施例では、
図2に示されるように、前記本体フレームは、取付孔が備えられた外部ハウジング51を含み、前記両面ディスプレイの各面のディスプレイの側辺には、取付孔13が備えられてもよい。
【0031】
ディスプレイの側辺における取付孔及び外部ハウジングにおける取付孔によって、両面ディスプレイの各面のディスプレイを本体フレームにねじで固定する。
【0032】
本考案の実施例では、
図2に示されるように、前記本体フレームは、係止部材が備えられた外部ハウジング51を含み、前記両面ディスプレイの各面のディスプレイの側辺には、係止部材13が備えられる。
【0033】
ディスプレイの側辺における係止部材及び外部ハウジングにおける係止部材によって、両面ディスプレイの各面のディスプレイを本体フレームに固定する。
【0034】
本考案の実施例では、前記本体フレームは、外部ハウジング51を含み、両面ディスプレイの各面のディスプレイは、ディスペンス方式によって、外部ハウジングに固定される。レンズとハウジングは、ディスペンス工程によって接続されたことで、防水機能を効果的に発揮させることができる。
【0035】
具体的には、
図2に示される13は、取付孔であってもよく、係止部材であってもよい。主に、ディスプレイを本体フレームに固定するためのものである。
【0036】
具体的には、
図1に示されるように、本体フレーム5は、矩形フレームであり、その材料がプラスチック材料であってもよい。当該フレームには、電気接続・テスト部材2と固定部材3が設けられた。電気接続・テスト部材2は、値札に電力を供給するとともに、機器のインタフェースをテスト処理する。固定部材3は、ホットメルト銅製ナットを用いて固定部品を接続することで、強固に固定する目的を達成させてもよい。両面ディスプレイ1は、前後両面ディスプレイに該当し、2つのディスプレイが製品の本体フレームに密着されたことで、占めている空間が小さくなり、展示効果が向上し、コストが低減されるようになり、軽くて薄い製品こそ、展示効果をより一層向上させることができる。
【0037】
本考案の実施例では、
図2に示されるように、前記両面ディスプレイの各面のディスプレイは、レンズ11および表示スクリーン12を含み、前記レンズは、裏面に発泡粘着材が貼り付けられたことで表示スクリーンに押さえ付けられる(又は、両面テープによって貼り付けられる)。レンズの裏面に発泡粘着材が貼り付けられたことでスクリーンに押さえ付けられたことによって、レンズを保護する機能を発揮させる。
【0038】
ディスペンス工程とは、幅広い用途で適用される工程であり、サイジング処理、コーディング処理、ポッティング処理、点滴処理などとも呼ばれ、電子接着剤、油または他の液体を、製品にコーディングし、ポッティングし、点滴することによって、製品による粘着、ポッティング、絶縁、固定機能及び表面を滑らかにする機能を発揮させるものである。
【0039】
具体的には、表示スクリーンとして、LCD表示スクリーンが用いられる。上述した係止方式とは、レンズ11のエッジを押付けることでスクリーンを固定することである。
【0040】
本考案の実施例では、前記両面ディスプレイは、両面が首尾対向して本体フレームに固定されたことで、放熱を増加させる。
【0041】
具体的には、
図3中の矢印は、ディスプレイの幅手位置を指し示すものであり、その位置では、放熱されることがあるので、両面ディスプレイが首尾対向して置かれることによって、2つの放熱点が同一の箇所に位置するのが避けられ、また、首尾対向して置かれたことで、放熱空間も広くなる。
【0042】
本考案の実施例では、
図1に示されるように、本体フレームの側辺に位置するパーツフールプルーフ構造4をさらに含む。
【0043】
パーツフールプルーフ構造は、外部電力取得装置の取り付けを規制するためのものである。
【0044】
具体的には、パーツフールプルーフ構造は、取付けを規制して、誤った組立を減少するためのものである。パーツフールプルーフ構造は、1つの孔のことであり、主に、パーツを位置決めして、パーツに対するフールプルーフ処理を行うために用いられる。
【0045】
フールプルーフ処理(Fool-proofing)とは、予防・矯正のための行為規制手段であり、誤りを犯さないような制限方法によって、操作者が注意力を払う必要がなく、経験や専門知識がないままでも、正確な操作を直感で誤りがなく完成させることができるようにするものである。
【0046】
本考案の実施例では、
図4に示されるように、防水パッキン6をさらに含み、電気接続・テスト部材が防水パッキンに押圧されて取付けられる。
【0047】
防水パッキンは、シールして防水するためのものである。
【0048】
本考案の実施例では、
図5に示されるように、電気接続・テスト部材2は、ポゴピン7によって、(電気的接続のために)外部接点に付勢するため、性能がより安定的であり、防水効果が更によい。
【0049】
ポゴピンとは、携帯電話などの電子製品に用いられる精密コネクターであり、半導体機器に幅広く応用されて、接続機能を果たすものである。ポゴピンは、応用によって異なる外観を有するものであるが、全体的に、その内部に1つの精密なばね構造があることが一般的である。当該製品の表面には、金メッキが行われたことが一般的であるが、工程に求められるものがあれば、ばねにも金メッキが行われることがある。
【0050】
当該ポゴピンとは、携帯電話などの電子製品に用いられる精密コネクターであり、半導体機器に幅広く応用されて、接続機能を果たすものである。ポゴピンは、応用によって異なる外観を有するものであるが、全体的に、その内部に1つの精密なばね構造があることが一般的である。当該製品の表面には、金メッキが行われたことが一般的であるが、工程に求められるものがあれば、ばねにも金メッキが行われることがある。
【0051】
本考案の実施例では、
図1および
図6に示されるように、電気接続・テスト部材と固定部材のセットは2つあり、そのうち、1つのセットは、電気接続・テスト部材と固定部材が両面ディスプレイの一側辺に位置し、もう1つのセットは、電気接続・テスト部材と固定部材が両面ディスプレイの隣接する一側辺に位置し、電気接続・テスト部材と固定部材の2セットによって、横方向と縦方向の両方向での取り付けが実現されてもよい。そうすると、横長の取付けができるし、縦長の取付けも可能である。
【0052】
勿論、1セットしかない場合も可能である。その場合、スクリーンの幅手に位置してもよいし、スクリーンの長手に位置してもよい。それで、横方向と縦方向の両方向での取り付けも可能である。
【0053】
両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札には、回路基板が含まれ、回路基板は、
図5に示されるポゴピンを含み、2つのディスプレイがそのポゴピンによって接続され、給電される。
【0054】
本考案は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システムをさらに提案している。
図7および
図8に示されるように、当該両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札システムは、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札(1)と、電力取得装置(2)と、通電レール(3)(
図7には、図示せず)と、を含む。
【0055】
両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札は、電力取得装置に固定して取り付けられ、電力取得装置は、通電レールに取り付けられる。
【0056】
電力取得装置は、通電レールによって、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に通電するためのものである。
【0057】
本考案の実施例では、前記電力取得装置は、通電装置と、本体フレームと、取外し装置と、を含み、通電装置と取外し装置は、本体フレームに取り付けられる。
【0058】
通電装置は、通電レールから電力を受けて、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に電力を供給するためのものである。
【0059】
取外し装置は、通電レールに対する電力取得装置の取り付け・取外しを容易にするためのものである。
【0060】
本考案の実施例では、
図7に示されるように、前記通電装置は、本体フレーム内に位置するとともに、本体フレームから外に張り出している弾性片8である。
【0061】
本体フレームから外に張り出した弾性片は、通電レールから電力を受けるためのものであり、本体フレーム内に位置する弾性片は、底部が両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札における電気接続・テスト部材2に押さえられて、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に対して電力を供給するためのものである。即ち、弾性片8の頂部が、通電レールに接続され、弾性片8の底部が値札上のドットに押さえられる。
【0062】
本考案の実施例では、
図9に示されるように、前記取外し装置は、本体フレームの両端に位置し、取外し装置は、取外しボタン91と、本体フレームから張り出している弾性係止部92と、を含む。
【0063】
取付けの場合には、本体フレームから張り出した弾性係止部によって、電力取得装置を通電レールに係止し、取外しの場合には、取外しボタンを押すことで、弾性係止部を本体フレームに引っ込めて、電力取得装置を通電レールから脱離させる。
【0064】
本考案の実施例では、
図9~
図11に示されるように、取外し装置における取外しボタンには、係止案内溝911と、ばね912と、押しボタン913とが含まれ、押しボタン913が押されたとき、弾性係止部92は、2つの方向における係止案内溝911からの影響を受けたことで、内方へ縮まっているが、押しボタン913が離されたとき、ばね912がスプリングバックし、弾性係止部92は、係止案内溝911からの影響を受けたことで、外方へスプリングバックする。
【0065】
図11は、押しボタンおよびばねが取り外された後に露出した構造を示し、係止部が溝内に置かれたことも示される。
【0066】
本考案の実施例では、
図7に示されるように、前記電力取得装置は、固定用貫通孔10をさらに含み、固定用貫通孔および両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札における固定装置によって固定と取り付けが実現される。
【0067】
本考案の実施例では、前記電力取得装置は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札におけるパーツフールプルーフ構造と連携して電力取得装置の取り付けを規制するためのフールプルーフ部材をさらに含む。
【0068】
本考案の実施例では、
図12に示されるように、前記通電レールは、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札に対して通電するためのレール銅条11を含む。
【0069】
取付けの場合、電力取得装置が付けられた両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札を通電レールに直接に挿入することで、電力取得装置の両側における弾性片8は、レール銅条を押圧するようになり、電力取得装置の両側における弾性係止部92がガイドレールに係止されて固定機能を発揮する。取外しの場合、両端における取外しボタン91を指で押して値札を取り外す。
【0070】
本考案の実施例では、
図13および
図14に示されるように、前記通電レールは、通電レールの両端に位置する回転装置12を含み、回転装置12は、1つの固定装置内に挿入され、前記固定装置は、通電レールおよび電子値札を支持することによって、通電レール及び電子値札が任意の位置に置かれることが可能となる。
【0071】
回転装置は、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が外力を受けたとき、その両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が受けた力の方向に回転することによって、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札が受けた外力の衝撃力を低減するためのものである。
【0072】
また、値札とガイドレールとの接続箇所には、衝撃力の一部を緩衝できる可動空間がある。
【0073】
本考案では、従来技術における、2つの電子値札を取り付けることによって、生鮮品陳列棚や生鮮品陳列用のジャンブルボックスのような使用場面では、什器の両面ともに商品が陳列されているので、異なる情報を両面に表示しながら、異なる時間帯に画面を更新する電子値札が必要であるという問題を解決するための技術案と比べて、本考案の実施例は、本体フレームと、両面ディスプレイと、電気接続・テスト部材と、固定部材と、を含み、両面ディスプレイは、本体フレーム内に固定され、電気接続・テスト部材と固定部材は、本体フレームの側辺に位置し、電気接続・テスト部材は、両面ディスプレイに対して電力を供給するとともに、両面ディスプレイをテストするためのものであり、固定部材は、電子値札を固定して取り付けるためのものであり、両面ディスプレイは、情報を両面で表示するためのものである、両面防水液晶ディスプレイ付き電子値札を提供することによって、1つの電子値札のみによって両面表示を実現させることができ、占用面積が小さく、見栄えが良く、簡単に取り付けられることも可能である。また、製品のサイズは最薄化された(製品の厚さが14.4mmである)。
【0074】
また、電子値札に対する横方向と縦方向の両方向での取り付けをサポートすることができ、防水および衝突防止機能があり、取り付け及び取外しが容易となり、取付け用配線が露出することなく、パーツとの高度適合化が実現された。
【0075】
以上に記載の具体的な実施例では、本考案の目的、技術案および有益な効果について、更に詳しく説明されている。なお、理解すべきなのは、以上に説明の内容が本考案の具体的な実施例に過ぎず、本考案の保護範囲を限定するためのものではない。本考案の精神および原則から逸らさない限り、如何なる補正、等価代替、改良等はいずれも、本考案の保護範囲内に入っているものである。
【国際調査報告】