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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-09
(54)【発明の名称】照明体
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20241002BHJP
   F21V 7/04 20060101ALI20241002BHJP
   F21V 7/10 20060101ALI20241002BHJP
   F21V 14/06 20060101ALI20241002BHJP
   F21V 7/00 20060101ALN20241002BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241002BHJP
【FI】
F21S2/00 340
F21V7/04
F21V7/10
F21V14/06
F21V7/00 320
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024523556
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-05-27
(86)【国際出願番号】 EP2022079114
(87)【国際公開番号】W WO2023067009
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】102021211798.8
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521378299
【氏名又は名称】ジーエルピー・ジャーマン・ライト・プロダクツ・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100134119
【弁理士】
【氏名又は名称】奥町 哲行
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン・スティーブン
(57)【要約】
少なくとも1つの照明ユニットを備え、各々の照明ユニットは、照明チップと、光学系と、ディフューザとを含み、放射方向において見たとき、光学系は、照明チップの前方に配置され、照明チップによって放射された光を第1の方向に沿って結像するように構成され、放射方向において見たとき、ディフューザは、照明チップの前方に配置され、照明チップによって放射された光を、第1の方向とは異なる1つまたは複数の第2の方向に放射するように構成されている、照明体。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)
を備えており、
各々の照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)は、照明チップ(14)と、光学系(16)と、ディフューザ(18)とを含み、
前記光学系(16)は、放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を第1の方向(14r)に沿って結像するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を、前記第1の方向(14r)とは異なる1つまたは複数の第2の方向(18r、18r1、18r2)に放射するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記光学系(16)の前方に配置され、かつ/または前記光学系(16)は、前記照明チップ(14)と前記ディフューザ(18)との間に配置されている、照明体(10)。
【請求項2】
前記1つまたは複数の第2の方向(18r、18r1、18r2)は、少なくとも10°、少なくとも25°、または少なくとも45°、前記第1の方向(14r)に対してオフセットされ、かつ/または
前記第2の方向(18r、18r1、18r2)は、異なる空間方向を含み、前記異なる空間方向のうちの1つの方向は、少なくとも10°、少なくとも25°、または少なくとも45°、または少なくとも75°、または少なくとも90°、前記第1の方向(14r)に対して異なる、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項3】
前記ディフューザ(18)は、リングの形状を有し、あるいは
前記ディフューザ(18)は、リングの形状を備え、前記リングは、前記第1の方向(14r)の周りに環状に配置される、請求項1または2に記載の照明体(10)。
【請求項4】
前記ディフューザ(18)は、不透明であり、かつ/または複数の全反射エリアを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項5】
前記光学系(16)は、調整可能であり、さらには/あるいは
前記光学系(16)の位置が可変であり、かつ/または前記光学系(16)の位置が前記第1の方向(14r)に沿って可変であり、さらには/あるいは
前記光学系(16)の前記照明チップ(14)までの距離が可変であり、かつ/または前記光学系(16)の前記照明チップ(14)までの距離が前記第1の方向(14r)に沿って可変である、請求項1~4のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項6】
前記ディフューザ(18)は、前記第1の方向(14r)に対して45°以上、または75°以上、または90°以上の角度から視認することができるように、前記照明体(10)のハウジングに対して配置される、請求項1~5のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項7】
前記照明チップ(14)は、可変のスペクトルを有する光および/または着色された光を放射するように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項8】
前記照明体(10)は、複数あるいは少なくとも2つまたは3つの隣接配置された照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項9】
外径に関して、リングの形態の前記ディフューザ(18)は、前記光学系(16)の外径以上であり、かつ/または
内径に関して、リングの形態の前記ディフューザ(18)は、前記光学系(16)の外径に対応し、かつ/または
前記ディフューザリング(18)は、前記光学系(16)の周りに配置される、請求項1~8のいずれか一項に記載の照明体(10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、少なくとも1つの照明ユニットを有する照明体に関する。好ましい実施形態によれば、照明ユニットは、LEDおよび/または光学系を備える。
【背景技術】
【0002】
LEDと光学系(または、光学システム)との組み合わせは、きわめて良好な光収率に加えて、優れた照明挙動を提供する。例えば照明方向に沿って光を理想的に結像する透明な光学素子が、多くの場合に使用される。この好都合な技術的挙動は、照明技術およびステージ設備に関して欠点を有する。欠点の認識ならびに解決策の発見が、本発明の一部である。
【0003】
LED光学系を使用する場合、光の視覚による知覚は、前方からのみ与えられ、側方からは認識できないことがある。この遠因は、通常使用される透明な光学系が、それ自体は多くの照明をもたらさないことにある。この挙動は、駆動可能なレンズを備える閉じたハウジングにおいて、とくには光学系が内側へと走行し、あるいは駆動され、したがって目に見えないままである場合に増幅される。結果として、「ピクセル」とも呼ばれる照明エリアを視認することができず、あるいは正面からの平面図を除き、少なくともすべての画角から視認することはできない。したがって、改善された手法が必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、LED光学系の好都合な技術的光学特性、とりわけ強く集光される放射挙動を、上述の欠点が緩和される程度まで調整するという目的に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、独立請求項の主題によって解決される。
【0006】
本発明の実施形態は、少なくとも1つの照明ユニット(または、点灯ユニット)を有する照明体(または、点灯体)を提供し、各々の照明ユニットは、照明チップ(ピクセルまたは放射エリア)、光学系、およびディフューザを含む。放射方向において見たとき、光学系は、照明チップの前方に配置され、照明チップによって放射された光を第1の方向に沿って結像するように構成される。放射方向において見たとき、ディフューザは、照明チップの前方に配置され、照明チップによって放射された光を、例えば側方など、第1の方向とは異なる1つまたは複数の第2の方向に放射するように構成される。
【0007】
本発明の実施形態は、例えば光リングの形態のディフューザを、照明チップの前方に配置し、かつ/またはわずかに側方にオフセットさせて使用することにより、理想的な技術的放射特性が維持されると同時に、側方照明現象(または、出現)または少なくとも側方から視認することができる光現象(または、出現)を可能にする迷光が生成されるという発見に基づく。これは、光学系または現在の光学設定(ズーム段階)に関係なく、ディフューザ自体がチップの発光色に対応する照明(または、グロー)を実行するという利点を有する。これにより、前部レンズに対するあらゆる画角において、設定された色をより良好に視認することができ、ピクセル効果も、任意の角度、例えばカメラ角度において、より良好に知覚することができる。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、ディフューザは、以下を達成する:第2の方向が、少なくとも10°、少なくとも25°、または少なくとも45°、第1の方向に対してオフセットされる。これは、1つまたは複数の第2の方向に関係し得る。さらなる実施形態によれば、第2の方向は、異なる空間方向を有してよく、異なる空間方向のうちの少なくとも1つの方向は、少なくとも10°、少なくとも25°、または少なくとも45°、第1の方向から相違する。いくつかの実施形態によれば、例えば、これは、ディフューザによって放射された光が、第1の空間方向に対して例えば45°の空間角度で側方に配置されるという技術的効果を有する。いくつかの実施形態によれば、ディフューザは、第1の空間方向に対して45°以上の角度から視認することができるように、照明体のハウジングに対して配置されると好都合である。
【0009】
一実施形態によれば、ディフューザは、リング形状を有する。例えば、このリングは、第1の空間方向の周りに環状に配置されてよい。例えば、第1の空間方向が光学系に対して垂直線として延び、光学系は円形レンズによって実現されると仮定すると、例えば、リング状(または、環状)のディフューザは、光学系の周りにリングとして延在する。したがって、さらなる実施形態によれば、放射方向において見たときに、ディフューザは、光学系の周りに、かつ/または光学系と同一平面に、かつ/または(放射方向において見たときに)光学系の前方に配置される。これらの位置は、拡散放射を可能にする。いくつかの実施形態によれば、ディフューザは、不透明であり、さらには/あるいは1つまたは複数の部分反射エリアを有する。
【0010】
さらなる実施形態によれば、光学系は、単純なレンズによって実現されるだけでなく、調整領域も備える。すなわち、いくつかの実施形態によれば、光学系は調整可能である。ここで、いくつかの実施形態によれば、光学系の位置を、例えば第1の方向に沿って変化させることができる。結果として、例えば、照明チップまでの光学系の距離が変化する/第1の方向に沿って変化する。上述したように、ディフューザは、光学系の前方に配置されてよい。結果として、いくつかの実施形態によれば、光学系は、照明チップとディフューザとの間に設けられる。
【0011】
以上の実施形態は、ディフューザがリング形状を備えてよいことを、すでに説明した。したがって、このディフューザリングも光学系の周りに配置されてよい。結果として、少なくともその外径に関して、ディフューザリングは光学系の外径以上である。一実施形態によれば、その内径に関して、リングは光学系の外径に対応してよい。結果として、これは、ディフューザリングが光学系の周りに配置されるという事実につながる。
【0012】
上記の実施形態においては、照明体が少なくとも1つの照明ユニットを備えると仮定した。好ましい実施形態によれば、照明体は、複数あるいは少なくとも2つまたは3つの隣接して配置された照明ユニットを備える。この点で、いくつかの実施形態によれば、照明チップは、可変のスペクトルを有する光および/または着色された光を放射するように構成されることに留意されたい。例えば、これを、RGB照明チップ、または照明チップを協働して形成する異なる色(例えば、RGB)を有する複数の個別の照明素子によって実現することができる。
【0013】
さらに、実施態様が従属請求項に定義される。次に、本発明の実施形態を、添付の図面に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1a】基本的な実施形態による照明体の概略図を示している。
図1b】拡張された実施形態によるディフューザの特性を説明するための図1aの照明体の概略図である。
図2a】追加の実施形態による照明体の概略図を示している。
図2b】追加の実施形態による照明体の概略図を示している。
図2c】追加の実施形態による照明体の概略図を示している。
図3】いくつかの実施形態によるさらなる態様を説明するための図1aの照明体の概略図を断面図にて示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を添付の図面に基づいて以下で説明する前に、同じ効果を有する要素および構造には、それらについての説明が互いに適用可能であり、あるいは交換可能であるように、同じ参照番号が付されていることに留意されたい。
【0016】
図1aが、3つの照明要素12a、12b、および12cを有する照明体10を示している。この点で、照明要素12a、12b、および12cは、同じやり方で構成されても、あるいは同一に構成されてもよく、照明要素12bおよび12cは随意であることに留意されたい。換言すると、照明体10はまた、ただ1つの照明要素12aを備えてもよい。
【0017】
照明要素12aは、ベース要素照明エリア14、または照明チップを含む。照明ユニット12aは、いくつかの実施形態によれば、照明チップ14がLEDチップを代表するように、LED照明ユニットである。照明体10は、正面図において、例えば放射方向14r(図1bを参照)が面外へと垂直に延びるように示されている。この第1の放射方向、またはこの第1の放射方向に沿った光は、光学系16によってコリメートされる。光学系は、レンズなどによって実現されてよい。この実施形態において、レンズ16は円形であり、照明方向14rにおいて照明チップの前方に配置されている。これにより、照明チップ14によって放射された光は、光学系16として収束レンズまたは集光レンズを想定して、例えば方向14rに集光される。さらに、照明ユニット12aは、ディフューザを備える。例えば、このディフューザは、放射方向14rにおける照明チップ14の上方または下方に配置されてよく、あるいは側方に配置されてよく、前方に環状に配置されてもよい。ディフューザは、照明チップ14の光の放射によって照明され、したがって、図1bに示されるように、異なる空間方向、例えば空間方向18r1または18r2の追加の放射を可能にする。例えば、ディフューザ18またはディフューザリング18は、放射方向において照明されるように照明チップ14の前方に配置されると仮定すると、光学要素16の機能とは対照的に、側方に向かって光を放射することができる。光学体16は、所望の地点で理想的な照明が達成されるように、光を放射方向14rにおいて集束させる。例えばレンズ16の周りのディフューザ18の環状配置など、ディフューザ18の側方配置は、好都合なことに、照明にとって不都合がないことを可能にする。したがって、LEDとレンズとの組み合わせの良好な照明特性を維持しつつ、同時に、横方向の拡散光の分離を可能にできる。換言すると、ズーム光学系の屈折力に影響を及ぼさないように、いくつかの実施形態によれば、ディフューザ材料18によるただ1つのリングが前部レンズ16に固定され、中央部分は、実際の光学系16の光の通過のために透明のままである。これは、あらゆるズーム段階において、今やこのリング自体が、LED/光学系の光/迷光によってディフューザ材料ゆえの照明(グロー)を実行するという利点を有する。ここで、前部レンズに対するあらゆる画角において、設定された色を視認することができ、例えば、あらゆるカメラ角度においてピクセル効果をより良好に知覚することができる。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、ディフューザは、不透明材料を備えることができ、あるいは、いくつかの全反射エリアを有してもよい。実施形態をリング状のディフューザであると仮定することにより、ディフューザは、いくつかの全反射要素を有する表面、または単純なバンプまたは膨出部を備えることができる。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、この単純な膨出部または1つ以上の全反射エリアは、第2の分離方向18rまたは18r1に沿った光の分離を達成することができ、ここで18r1は分離方向14rとは異なる。例えば、相違は、少なくとも10°、または少なくとも25°、あるいは少なくとも45°を含んでよい。好ましい実施形態によれば、ディフューザ18から分離される光は、1つの空間方向に分離されるだけでなく、ここでは例示的に空間方向18r1および18r2であるが、複数の空間方向に分離される。したがって、これらの空間方向は異なる。次に、図2a~図2cを参照して、このディフューザリングまたは一般的なディフューザ18の利点を説明する。
【0020】
図2a~図2cは、複数の照明要素12x’を有するスポットライト10’または一般的には照明体10’を示している。各々の照明要素12x’は、照明チップ14、光学系16、およびディフューザ18を備える。図2a~2cは、図示された角度および色ゆえに相違する。したがって、照明チップ14が異なる色を放射するように構成されることは明らかである。図2aにおいて、色の様子を、光学系16のエリアおよびディフューザのエリアで取得することができる。図2bに示される角度および図2cに示される角度から、照明機能/照明特性の明確な識別は、ディフューザ18のない側からは不可能であることが明らかになる。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、照明体10’は、複数の隣接して配置された照明要素12xを有する細長い照明体であってもよい。例えば、8個、10個、12個、14個、またはさらに多くの照明要素であってよい。
【0022】
図1の照明体10を、図3を参照して、随意による態様において説明する。図3は、照明体10の断面図を示している。照明体10の正面側に、例えばディフューザ18が存在し、正面側は、第1の放射方向14rに沿って放射される光によって定義される。例えば(放射方向14rにおいて見たときの)後方3分の1など、後方領域に、照明チップ14が設けられる。これは、さまざまな空間方向、とりわけ空間方向14rに光を放射する。放射された光は、光学系16によって、例えば方向14rに集光される。照明チップ14に対するレンズ16の位置に応じて、より強い集光またはより弱い集光が存在する。したがって、いくつかの実施形態によれば、レンズ16または一般的には光学系16は、照明チップ14に対する相対位置が変更可能である。例えば、光学素子16と照明チップ14との間の距離を変えることができる。すでに上述したように、ここではリング状ディフューザ18であるディフューザが、前方エリアに、すなわち放射方向14rに沿って配置される。典型的には、このディフューザは、照明チップ14によって放射された光を分離させるハウジング10の開口部として設けられる。光学素子16の使用の有無にかかわらず、ディフューザ18は、さらなる空間方向18rに光を(拡散方式で)放射するように、照明チップ14によって照明される。ここに示されるように、さらなる空間方向18rまたは放射方向18rは、少なくとも10°、ここでは約40°も、放射方向14rから異なってよい。図1bに関連して説明したように、ディフューザ18が、例えば10°、25°、40°、45°、80°などのいくつかの異なる空間方向に作用し、したがってこれらの空間方向に光を放射することも考えられる。この配置において、いくつかの実施形態によれば、変位可能なレンズ16(空間方向14rに沿って変位可能)がディフューザ18と照明要素14との間に設けられることが明らかになる。
【0023】
上記の実施形態は、ディフューザが、一種のディフューザリングとして設けられることをとくに想定している。しかしながら、例えば主たる放射方向14rに対して側方などに、直線状のディフューザ要素を設けることも考えられる。さらに、ディフューザリングは、ディフューザ光が放射される1つ、2つ、3つ、またはいくつかのしっかりと規定された方向を定めることができる。すべての実施形態は、その特性に関し、例えばその着色/スペクトルに関して、拡散光がチップ14によって放射される光に等しいか、あるいは類似していることを共通に有する。しかしながら、いくつかの実施形態によれば、強度は低減されてよい。
【0024】
上記の実施形態は、あくまでも例示である。保護の範囲は、後続の特許請求の範囲によって決定される。
【符号の説明】
【0025】
10 照明体
12a、12b、12c、12x’ 照明ユニット
14 照明チップ
16 光学系
18 ディフューザ
14r 放射方向
14r 第1の方向
18r、18r1、18r2 第2の方向

図1a
図1b
図2a
図2b
図2c
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)
を備えており、
各々の照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)は、照明チップ(14)と、光学系(16)と、ディフューザ(18)とを含み、
前記光学系(16)は、放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を第1の方向(14r)に沿って結像するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を、前記第1の方向(14r)とは異なる1つまたは複数の第2の方向(18r、18r1、18r2)に放射するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記光学系(16)の前方に配置され、あるいは前記光学系(16)は、前記照明チップ(14)と前記ディフューザ(18)との間に配置され、前記ディフューザ(18)は、リングの形状を備え、
前記第2の方向(18r、18r1、18r2)は、異なる空間方向を含み、前記異なる空間方向のうちの1つの方向は、少なくとも75°、前記第1の方向(14r)に対してオフセットされ、
前記光学系(16)の前記照明チップまでの距離が、前記第1の方向(14r)に沿って可変である、照明体(10)。
【請求項2】
前記異なる空間方向のうちの1つの方向は、少なくとも75°、または少なくとも90°、前記第1の方向(14r)から異なる、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項3】
前記ディフューザ(18)は、リングの形状を備え、前記リングは、前記第1の方向(14r)の周りに環状に配置される、請求項1または2に記載の照明体(10)。
【請求項4】
前記ディフューザ(18)は、不透明であり、かつ/または複数の全反射エリアを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項5】
前記光学系(16)は、調整可能であり、さらには/あるいは
前記光学系(16)の位置が可変であり、かつ/または前記光学系(16)の位置が前記第1の方向(14r)に沿って可変である、請求項1~4のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項6】
前記ディフューザ(18)は、前記第1の方向(14r)に対して45°以上、または75°以上、または90°以上の角度から視認することができるように、前記照明体(10)のハウジングに対して配置される、請求項1~5のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項7】
前記照明チップ(14)は、可変のスペクトルを有する光および/または着色された光を放射するように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項8】
前記照明体(10)は、複数あるいは少なくとも2つまたは3つの隣接配置された照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項9】
外径に関して、リングの形態の前記ディフューザ(18)は、前記光学系(16)の外径以上であり、かつ/または
内径に関して、リングの形態の前記ディフューザ(18)は、前記光学系(16)の外径に対応し、かつ/または
前記ディフューザリング(18)は、前記光学系(16)の周りに配置される、請求項1~8のいずれか一項に記載の照明体(10)。
【請求項10】
少なくとも1つの照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)
を備えており、
各々の照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)は、照明チップ(14)と、光学系(16)と、ディフューザ(18)とを含み、
前記光学系(16)は、放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を第1の方向(14r)に沿って結像するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を、前記第1の方向(14r)とは異なる1つまたは複数の第2の方向(18r、18r1、18r2)に放射するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記光学系(16)の前方に配置され、あるいは前記光学系(16)は、前記照明チップ(14)と前記ディフューザ(18)との間に配置され、前記ディフューザ(18)は、リングの形状を備え、
前記第2の方向(18r、18r1、18r2)は、異なる空間方向を含み、前記異なる空間方向のうちの1つの方向は、少なくとも45°、前記第1の方向(14r)に対してオフセットされ、
前記光学系(16)の前記照明チップ(14)までの距離が、前記第1の方向(14r)に沿って可変である、照明体(10)。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)
を備えており、
各々の照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)は、照明チップ(14)と、光学系(16)と、ディフューザ(18)とを含み、
前記光学系(16)は、放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を第1の方向(14r)に沿って結像するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を、前記第1の方向(14r)とは異なる1つまたは複数の第2の方向(18r、18r1、18r2)に放射するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記光学系(16)の前方に配置され、あるいは前記光学系(16)は、前記照明チップ(14)と前記ディフューザ(18)との間に配置され、前記ディフューザ(18)は、リングの形状を備え、
前記第2の方向(18r、18r1、18r2)は、異なる空間方向を含み、前記異なる空間方向のうちの1つの方向は、少なくとも75°、前記第1の方向(14r)に対してオフセットされ、
前記光学系(16)の前記照明チップまでの距離が、前記第1の方向(14r)に沿って可変である、照明体(10)。
【請求項2】
前記異なる空間方向のうちの1つの方向は、少なくとも75°、または少なくとも90°、前記第1の方向(14r)から異なる、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項3】
前記ディフューザ(18)は、リングの形状を備え、前記リングは、前記第1の方向(14r)の周りに環状に配置される、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項4】
前記ディフューザ(18)は、不透明であり、かつ/または複数の全反射エリアを備える、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項5】
前記光学系(16)は、調整可能であり、さらには/あるいは
前記光学系(16)の位置が可変であり、かつ/または前記光学系(16)の位置が前記第1の方向(14r)に沿って可変である、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項6】
前記ディフューザ(18)は、前記第1の方向(14r)に対して45°以上、または75°以上、または90°以上の角度から視認することができるように、前記照明体(10)のハウジングに対して配置される、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項7】
前記照明チップ(14)は、可変のスペクトルを有する光および/または着色された光を放射するように構成される、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項8】
前記照明体(10)は、複数あるいは少なくとも2つまたは3つの隣接配置された照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)を備える、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項9】
外径に関して、リングの形態の前記ディフューザ(18)は、前記光学系(16)の外径以上であり、かつ/または
内径に関して、リングの形態の前記ディフューザ(18)は、前記光学系(16)の外径に対応し、かつ/または
前記ディフューザリング(18)は、前記光学系(16)の周りに配置される、請求項1に記載の照明体(10)。
【請求項10】
少なくとも1つの照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)
を備えており、
各々の照明ユニット(12a、12b、12c、12x’)は、照明チップ(14)と、光学系(16)と、ディフューザ(18)とを含み、
前記光学系(16)は、放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を第1の方向(14r)に沿って結像するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記照明チップ(14)の前方に配置され、前記照明チップ(14)によって放射された光を、前記第1の方向(14r)とは異なる1つまたは複数の第2の方向(18r、18r1、18r2)に放射するように構成され、
前記ディフューザ(18)は、前記放射方向(14r)において見たとき、前記光学系(16)の前方に配置され、あるいは前記光学系(16)は、前記照明チップ(14)と前記ディフューザ(18)との間に配置され、前記ディフューザ(18)は、リングの形状を備え、
前記第2の方向(18r、18r1、18r2)は、異なる空間方向を含み、前記異なる空間方向のうちの1つの方向は、少なくとも45°、前記第1の方向(14r)に対してオフセットされ、
前記光学系(16)の前記照明チップ(14)までの距離が、前記第1の方向(14r)に沿って可変である、照明体(10)。
【国際調査報告】