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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】ロータリーエンジン
(51)【国際特許分類】
   F02B 53/04 20060101AFI20241003BHJP
   F02B 53/06 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
F02B53/04 G
F02B53/06 A
F02B53/06 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565172
(86)(22)【出願日】2021-10-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 IB2021000523
(87)【国際公開番号】W WO2023062398
(87)【国際公開日】2023-04-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523398477
【氏名又は名称】リ、リャングイ
(74)【代理人】
【識別番号】100145241
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康裕
(72)【発明者】
【氏名】リ、リャングイ
(57)【要約】
ロータリーエンジンには2つの工程(吸気と燃焼)しかなく、この2つの工程を1サイクルで終わらせることができ、この圧力は、常にシャフトと垂直であるため、この2つの方法で効率を約20%から少なくとも60%まで高めることができる。
このエンジンは、単純で、安定しており、エンジン本体(5)、シャフト(7)を回転駆動するその上に高速ピストン(4)を伴うローター(8)と、シャッター(3)が開いているときにピストンはスロートを通過することができ、シャッターが閉じているときにエンジン本体(5)/ローター(8)/ピストン(4)で閉じた作動室を形成し、他にガスフィード/コントロール、エアコンプレッサー/フィード/コントロール、冷却システムなどのような補助装置を有する。
【選択図】 図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気口(1)、吸気口(2)、スロート(3)、ピストン(4)、エンジン本体(5)、シャッター(6)、シャフト(7)、ローター(8)を備える少なくとも1つの出力ユニットを特徴とし、
ローター(8)は、エンジン出力シャフト(7)に強固に連結されており、
ローター(8)は、エンジン本体(5)に適合し、密閉されており、
ピストン(4)は、ローター(8)に固定され、エンジン本体(5)に適合し、密閉されており、ピストン(4)の機能は、排気口(1)で作動室(シャッター/ローター/エンジン本体/ピストンによって形成される)を分割し、ローターを回転駆動することであり、
シャッター(6)は、正確な開閉時間を確実にするためにシャフトによって順番に駆動されるタイマーベルトによって駆動され、シャッター(6)が静止位置にあるとき、ピストン(4)は、1サイクルを終了し、次のサイクルを開始するためにスロートを通過することができ、シャッターがスロート(3)位置にあるとき、エンジン本体(5)とローター(8)とピストン(4)と一緒に作動するシャッター(6)は、密閉された作動室を形成する、
ロータリーエンジン。
【請求項2】
ローター(8)が作動室の一部であり、シャッター(6)とピストン(4)とエンジン本体(5)が一緒になって作動室を形成し、内部で燃料が燃焼するとピストン(4)を押し、ローター(8)を回転駆動することを特徴とする請求項1に記載のロータリーエンジン。
【請求項3】
1つの出力ユニットしか存在しない場合、ローターがフライホイールとして機能することを特徴とする請求項1に記載のロータリーエンジン。
【請求項4】
1回転で1サイクルを終えることを特徴とする請求項1に記載のロータリーエンジン。
【請求項5】
力が常に回転半径に垂直であり、これにより最大出力を確保することを特徴とする請求項1に記載のロータリーエンジン。
【請求項6】
作動室内の媒体がタービンのように蒸気や水でもありことを特徴とする請求項1に記載のロータリーエンジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は内燃機関に関するもので、従来の4サイクル(吸気;圧縮;燃焼;排気)エンジンが2回転で1サイクルを終了するのに対して、本発明は2サイクル(吸気;燃焼)のみで、1回転で1サイクルを終了し、パワーロスを低減し、燃費を向上させる。
【背景技術】
【0002】
ウェブサイトからである。4ストロークエンジンは、内燃機関の中で最も一般的なタイプであり、様々な分野で使用されている。4ストロークエンジンは、ピストンが2サイクル(または4回のピストンストローク)するごとに1回のパワーストロークを行う。下記に4ストロークエンジンのアニメーションと、さらに詳しい説明がある。
1.吸気ストローク:ピストンが下方に移動することで、容積が大きくなり、燃料と空気の混合気がチャンバーに入る。
2.圧縮ストローク:吸気バルブが閉じられ、ピストンがチャンバーの上部に移動する。これにより、燃料と空気の混合気が圧縮される。このストロークの終わりに、点火プラグが圧縮された燃料に燃焼開始に必要な活性化エネルギーを与える。
3.パワーストローク:燃料が燃焼の終わりに達すると、炭化水素の燃焼から放出される熱によって圧力が上昇し、ガスがピストンを押し下げて出力を生み出す。
4.排気ストローク:ピストンが底部に達すると、排気バルブが開く。残った排気ガスは、ピストンが上方に戻る際に押し出される。これらのガソリンエンジンの熱効率は、車種や設計によって異なる。しかし一般的に、ガソリンエンジンは燃料(化学エネルギー)の20%を機械エネルギーに変換する。
インターネットから終了
【0003】
パワーストロークだけが有用であり、他の3つのストロークは、抵抗に打ち勝つために慣性フライホイールや他のシリンダーのパワーストロークを必要とする。これは、燃費を制限することになる。
従来のエンジンでは、燃料が燃焼するとき(aからbへのパワーストローク)、高い圧力がピストンを押し下げ、コネクターを押してクランクシャフトを回転させる。しかし、その力はクランクシャフトと垂直ではないため、多くのパワーロスが発生する。図1または図2に示す。
【発明の概要】
【0004】
図3および図4はロータリーエンジンの簡略図である。このエンジンは以下の部品を有する:
1.排気口、常時オープン
2.吸気口、タイマーベルトによる制御
3.スロート、クローズ位置で6(シャッター)を止める
4.ピストン、8(ローター)に固定し、5(エンジン本体)と8(ローター)に適合(うまくマッチ(fine match))する
5.エンジン本体
6.シャッター、クローズ位置(スロート位置)とオープン位置(静止位置)の2つの位置を有し、タイマーベルトによって駆動される
7.シャフト
8.ローター、5(エンジン本体)に適合する。シャッターがクローズ位置(スロート位置)/吸気口バルブが閉じているとき、8(ローター)と6(シャッター)と4(ピストン)と5(エンジン本体)は閉じた作動室を形成し、ここで燃焼が起こり、ピストンを押してローターを赤い矢印のように回転させる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明は、2つの方法で燃費を改善しようとするものである。
1,4ストロークを2ストロークにする
2,力が常にシャフトに垂直であるようにする
このエンジンがどのように働くかを理解するために、通常の作業中のあるサイクルを取り上げる。
ステップ1:図5から開始する。この時点でピストンはちょうどシャッターランナウェイ領域を通過し、シャッターが閉じる準備ができている(シャッターがスロート位置に回転することを意味する)。吸気口バルブが開き、圧縮空気が充填される。シャッターが(スロート位置で)閉じた後霧化された燃料で空気を満たす。
ステップ2:図6に示すように、吸気口バルブが閉じ、燃焼が始まり、燃料が燃焼し、作動室内の圧力が上昇し、ピストンを押し、駆動ローターが回転し、パワーストロークが始まる。
ステップ3:パワーストロークが終了しようとしているときに、作動室内の圧力が排気圧力よりもはるかに高くなく、ピストンは、図7のような位置に移動し、この時点で吸気口バルブは閉じたまま、シャッターはピストンが通過できるように開く準備が整う。
ステップ4:図8に示すように、シャッターは開き、静止位置(レストポジション)にあり、吸気口バルブは閉じたまま、ピストンはスロートを通過する。
【0007】
この発明の利点
1.単純だが信頼性がある。
2.力は回転半径で常に垂直である、それはより多くの出力を意味し、1回転で1サイクルを終える、それはより多くの効率を意味する。
3.簡単に大きなパワーを得ることができ、従来のエンジンは常にクランクシャフトの半径とパワーのバランスをとる必要がある。
4.室の壁上の横力(サイドフォース)がないので、従来のエンジンより滑らかに作動する。これは、小さいノイズ、低い温度、しかし長い寿命を意味する。
【0008】
困難
難しいのはシーリングである。うまくシールするのに必要な2つの位置がある:1.スロート位置でのシャッターとローターの間、2.ローターを伴うエンジン本体とピストンの間。これを解決する方法をいくつか紹介する。
1.作動室のシーリングのレイアウト。図9に別のレイアウトを示す。形はエンジニアリング(工作)に依存する。
2.以前はこれらの可動部品を安定部品に適合させるのが難しかったが、今、我々はCNCを有する。
3.これらの部品のために異なる膨張率の材料を選択する。エンジン本体とシャッターは小さい方が、ローターとピストンは大きい方が良い。エンジンが熱くなると、ローターとピストンはエンジン本体とシャッターより少し大きく膨張する。慣らし運転後しばらくすると、すべての接触面積が互いに非常に適合するようになる。前述したように、このエンジンには横力がないので、長い間適合が保たれる。
4.ローター/ピストンにパターンを刻むのもシーリングのためには別の良い方法である。慣らし運転後、カーボン堆積物、金属削り屑、および潤滑油がこのパターンに蓄積して、シーリングのようにする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】