IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キャタピラー エス エー アール エルの特許一覧

特表2024-536983作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法
<>
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図1
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図2
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図3
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図4
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図5
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図6
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図7
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図8
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図9
  • 特表-作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】作業機械へ補助デバイスを実装するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/16 20060101AFI20241003BHJP
   G05G 1/06 20060101ALI20241003BHJP
   G05G 9/047 20060101ALI20241003BHJP
   E02F 9/26 20060101ALI20241003BHJP
   E02F 9/20 20060101ALI20241003BHJP
   E02F 9/00 20060101ALN20241003BHJP
【FI】
E02F9/16 H
G05G1/06
G05G9/047
E02F9/26 A
E02F9/20 K
E02F9/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513757
(86)(22)【出願日】2022-09-01
(85)【翻訳文提出日】2024-02-29
(86)【国際出願番号】 EP2022025410
(87)【国際公開番号】W WO2023036464
(87)【国際公開日】2023-03-16
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】505236469
【氏名又は名称】キャタピラー エス エー アール エル
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中本 洋造
(72)【発明者】
【氏名】守屋 直行
(72)【発明者】
【氏名】田中 健介
(72)【発明者】
【氏名】ウォーリー、マリリン イー.
【テーマコード(参考)】
2D003
2D015
3J070
【Fターム(参考)】
2D003AA01
2D003AB07
2D003BA01
2D003BA06
2D003DA04
2D003EA00
2D003FA02
2D015EA02
2D015EB01
2D015HA03
2D015HB00
3J070BA71
3J070BA90
3J070CA02
3J070CA47
3J070DA21
(57)【要約】
作業機械へ補助デバイスを実装するシステムおよび方法を提供する。作業機械(1)のためのアセンブリは、作業機械(1)を制御するために作動および配置された第1スイッチ(73)および工場出荷時に作動しないようにされた第2スイッチ(74)を含む操作レバー(31)と、操作レバー(31)の第2スイッチ(74)に電気的に結合された第1ポート(41)と、作業機械(1)の電源に結合された第2ポート(42)と、処理回路(32)と、を含む。処理回路(32)は、工場出荷後に作業機械(1)に着脱可能に取り付けられる補助デバイス(39)を作業機械(1)に設定するための要求を入力デバイス(31)から受信し、補助デバイス(39)を制御するために、第1ポート(41)を操作レバー(31)の第2スイッチ(74)に割り当てて、補助デバイス(39)に電力を供給するために、第2ポート(42)を補助デバイス(39)に割り当て、入力デバイス(31)からの入力情報に基づいて補助デバイス(39)の構成情報を設定するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械(1)のためのアセンブリであって、
作業機械(1)を制御するために作動および配置された第1スイッチ(73)および工場出荷時に作動しないようにされた第2スイッチ(74)を含む操作レバー(23)と、
前記操作レバー(23)の前記第2スイッチ(74)に電気的に結合された第1ポート(41)と、
前記作業機械(1)の電源に結合された第2ポート(42)と、
処理回路(32)と、を含み、前記処理回路(32)は、
工場出荷後に前記作業機械(1)に着脱可能に取り付けられる前記補助デバイス(39)を前記作業機械(1)に配置するための要求を入力デバイス(31)から受信し、
前記補助デバイス(39)を制御するために前記第1ポート(41)を前記操作レバー(23)の前記第2スイッチ(74)に割り当て、
前記助デバイス(39)に電力を供給するために前記第2ポート(42)を前記補助デバイス(39)に割り当て、
前記入力デバイス(31)からの入力情報に基づいて前記補助デバイス(39)の構成情報を設定するように構成されている、作業機械(1)のためのアセンブリ。
【請求項2】
前記操作レバー(23)は、作業機械(1)を制御するために作業者の手の操作によって前後左右に移動するジョイスティックデバイス(23、71)である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記第1スイッチ(73)および前記第2スイッチ(74)は、前記操作レバー(31)を握ることによって操作者の親指で前記第1スイッチ(73)および第2スイッチ(74)を押すことができるように、前記操作レバー(31)の前方に配置されている、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記入力デバイスはジョイスティックデバイス(23、71)である、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記補助デバイス(39)の構成情報を設定するためのフィールドを提供する画面を表示する表示デバイス(65)をさらに含み、
前記処理回路(32)は、
前記表示デバイス(65)に表示される画面のフィールドへの入力に基づいて前記構成情報を設定し、
モーメンタリーモードとトグルモードとから選択可能である前記第2スイッチ(74)の切り替えモードを前記構成情報として設定するように構成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記作業機械(1)を制御するために作動および配置された第3スイッチおよび工場出荷時に作動しないようにされた第4スイッチを含む他の操作レバーと、
前記操作レバーの前記第4スイッチに電気的に結合された第3ポート(43)と、
前記電源に結合された第4ポート(44)と、
処理回路(32)と、をさらに含み、前記処理回路(32)は、
工場出荷時後に前記作業機械(1)に着脱可能に取り付けられる他の補助デバイス(39)を前記作業機械(1)に配置するための要求を前記入力デバイスから受信し、
前記他の補助デバイス(39)を制御するために前記第3ポート(43)を前記他の操作レバーの前記第4スイッチに割り当て、
前記他の補助デバイス(39)に電力を供給するために前記第4ポート(44)を前記他の補助デバイス(39)に割り当て、
前記入力デバイス(31)からの入力情報に基づいて前記他の補助デバイス(39)の構成情報を設定するように構成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記処理回路(32)は、前記第2スイッチ(74)のステータメッセージを前記構成情報として設定するように構成され、前記ステータメッセージは、前記表示デバイス(65)に表示するために有効または無効にされる、請求項5に記載の構成要素。
【請求項8】
作業機械のための方法であって、
工場出荷後に作業機械(1)に着脱可能に取り付けられる補助デバイス(39)を作業機械(1)に配置するための要求を入力デバイス(31)から受信するステップと、
補助デバイス(39)を制御するために第1ポート(41)を操作レバー(31)の第2スイッチ(74)に割り当てるステップであって、前記操作レバー(31)は、前記作業機械(1)を制御するために作動および配置された前記第1スイッチ(73)、および工場出荷時に作動しないようにされた前記第2スイッチ(74)を含み、前記第1ポート(41)は前記操作レバー(31)の前記第2スイッチ(74)に電気的に結合される、ステップと、
前記補助デバイス(39)に電力を供給するために前記第2ポート(42)を前記補助デバイス(39)に割り当てるステップであって、前記第2ポート(42)は前記作業機械(1)の電源に結合される、ステップと、
前記入力デバイス(31)からの入力情報に基づいて前記補助デバイス(39)の構成情報を設定するステップと、を含む、作業機械のための方法。
【請求項9】
前記入力デバイスは、前記作業機械(1)を制御するために、作業者の手による操作により前後左右に移動するジョイスティックデバイス(23、71)であり、また、
前記第1スイッチ(73)および前記第2スイッチ(74)は、前記ジョイスティックデバイス(23、71)を握ることによって操作者の親指で前記第1スイッチ(73)および前記第2スイッチ(74)を押すことができるように、前記ジョイスティックデバイス(23、71)の前方に配置されている、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
モーメンタリーモードとトグルモードドとから選択可能である前記第2スイッチ(74)の前記切り替えモードを前記構成情報として設定するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業機械に関し、より具体的には、制御のためのジョイスティックを有する建設機械、そのシステム、アセンブリ、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ある種の建設機械には、機械を制御するために複数のスイッチを備えた操作レバー(例えば、ジョイスティック)が備えられている。しかし、建設機械に設置される従来の操作レバーでは、追加補助デバイスが建設機械メーカーのオプション品であり、建設機械の製造時に追加機能が予め組み込まれている場合を除き、追加補助デバイスによる付加機能のために、建設機械の顧客が新たに操作レバーにスイッチを設けることが困難となる場合がある。
【0003】
特開JPH11161357A(「JP」357公開」)には、スイッチを保持して回路を開閉する保持手段と、この保持手段を操作レバーに固定する固定手段とを備えることにより、操作レバーに着脱する簡単な機構が記載されている。特許文献1によれば、操作レバーの外周部に新たなスイッチを増設することができるとされている。
【0004】
しかし、作業効率の向上などから、機械の操作者が操作レバーを握り直したり、視線を変えたりすることなく、手元で追加の補助デバイス類を操作できることが望まれている。
【発明の概要】
【0005】
一態様によれば、作業機械のためのアセンブリが記載または提供される。作業機械のためのアセンブリは、作業機械を制御するために作動および配置された第1スイッチおよび工場出荷時に作動しないようにされた第2スイッチを含む操作レバーと、操作レバーの第2スイッチに電気的に結合された第1ポートと、作業機械の電源に電気的に結合された第2ポートと、処理回路と、を含む。処理回路は、工場出荷後に作業機械に着脱可能に取り付けられる補助デバイスを作業機械に配置するための要求を入力デバイスから受信し、補助デバイスを制御するために第1ポートを操作レバーの第2スイッチに割り当て、補助デバイスに電力を供給するために第2ポートを補助デバイスに割り当て、入力デバイスからの入力情報に基づいて補助デバイスの構成情報を設定するように構成されている。
【0006】
別の態様では、作業機械のための方法が開示または実装される。この方法は、工場出荷後に作業機械に着脱可能に取り付けられる補助デバイスを作業機械に配置するための要求を入力デバイスから受信するステップと、補助デバイスを制御するために第1ポートを操作レバーの第2スイッチに割り当てるステップであって、操作レバーは、作業機械を制御するために作動および配置された第1スイッチ、および工場出荷時に作動しないようにされた第2スイッチを含み、第1ポートは操作レバーの第2スイッチに電気的に結合される、ステップと、補助デバイスに電力を供給するために第2ポートを補助デバイスに割り当てるステップであって、第2ポートは作業機械の電源に結合される、ステップと、入力デバイスからの入力情報に基づいて補助デバイスの構成情報を設定するステップと、を含んでもよい。
【0007】
別の態様では、作業機械が開示または提供される。作業機械は、作業機械の本体と、作業機械を制御するために作動および配置された第1スイッチおよび工場出荷時に作動しないようにされた第2スイッチを含むジョイスティックデバイスと、作業機械の制御情報を操作者に表示する表示手段と、ジョイスティックデバイスの第2スイッチに電気的に結合された第1ポート、および作業機械の本体に搭載された電源に結合された第2ポートを含む制御パネルと、処理回路と、を含んでもよい。処理回路は、工場出荷後に作業機械に着脱可能に取り付けられる補助デバイスを作業機械に配置するための要求を入力デバイスから受信し、補助デバイスを制御するために第1ポートをジョイスティックデバイスの第2スイッチに割り当て、補助デバイスに電力を供給するために第2ポートを補助デバイスに割り当て、入力デバイスからの入力情報に基づいて補助デバイスの構成情報を設定するように構成される。
【0008】
本開示の他の特徴および態様は、以下の説明および添付図面から明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態または複数の実施形態に係る作業機械の一例である掘削機の側面図である。
図2図1の作業機械の運転室の斜視図である。
図3】開示された主題の1つまたは複数の実施形態による作業機械上で実装可能なシステムの概略図である。
図4】開示された主題の実施形態に係る運転室の後部の斜視図を示す。
図5】開示された主題の実施形態に係る図4の後部のリアパネルの正面図を示す。
図6】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図7】本発明の一実施形態に係るジョイスティックの正面図である。
図8】本発明の実施形態による補助デバイスをジョイスティックに配置するフローチャートである。
図9】開示された主題の実施形態による補助デバイスをジョイスティックに配置するときのモニタの概略図である。
図10】開示された主題の実施形態による補助デバイスの構成をジョイスティックに配置するときのモニタの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、作業機械に関し、より具体的には、制御のためのジョイスティックを有する建設機械、そのシステム、アセンブリ、および方法に関する。一般に、開示された主題の実施形態は、選択されたアドオンデバイスのための補助リレーを実装することができ、補助リレーを通過することができるアドオンデバイスへの電力は、ジョイスティック上の操作者インターフェース(例えば、1つまたは複数のボタン)によって個別に制御され得る。
【0011】
図面を参照すると、図1は、開示された主題の1つまたは複数の実施形態による作業機械1として油圧ショベルを示すが、開示された主題の実施形態はそれに限定されない。作業機械1は、下部走行体11上に旋回軸受部12を介して機体として上部旋回体13を回転可能に設けることができる。上部旋回体13の前部側に運転室14を設けてもよく、運転室14に運転席や操作レバー等を設けてもよい。また、上部旋回体13の前部の他側に掘削作業用ブーム15を取り付けてもよい。上部旋回体13の後部には、エンジンと、このエンジンによって駆動される油圧ポンプ等の動力デバイスとが搭載され、動力デバイスカバー16で覆われている。
【0012】
図2は、図1に示した作業機械1の運転室14内の一例を示している。運転室14は、運転席<21と、モニタ22と、操作レバー23とを備えてもよい。作業機械1の操作者は、モニタ22に表示された各種情報を受信し、操作レバー23を介して作業機械1を適切に制御することができる。
【0013】
運転席21の後方における運転室14の後部にはリアカバーパネル24が取り付けられる。実施形態では、本発明の1つまたは複数の実施形態によるリレーデバイスおよび接続ケーブルを含むリアパネル40をリアカバープレート24の内側に配置することができる。リアパネル40の詳細については、図4~5を参照して説明する。
【0014】
図3を参照すると、図3は、開示された主題の実施形態による作業機械上で実装可能な、開示された主題の1つまたは複数の実施形態によるシステムの概略図である。なお、図3は、製造業者によって完全に製造された後に追加することができるアドオンデバイス(例えば、補助デバイス)を提供する前景を概略的に示しており、このアドオンデバイスは、ジョイスティックデバイスの制御下でアドオン補助リレーを介して個別に電力を供給することができる。このシステムは、例えば、運転室14のパネル、例えば、運転室14のリアパネルに取り付けられて提供され得る。補助デバイスの非限定的な例としては、マイクロフォン、ライト(例えば、ビーコンライト)、CBラジオ、散水器などが挙げられる。1つまたは複数の実施形態によれば、システムは、4つ以下のチャネルを有することができ、したがって、システムは、4つ以下のアドワンデバイスを備えることができる。
【0015】
上述の課題およびその他の課題を解決するために、本開示の実施形態に係るシステムは、作業機械1の製造時点では搭載されていない追加の補助デバイスを操作するための複数の予備スイッチを操作レバーに設けることができる。一実施形態として、作業機械1は、例えば、操作レバーとしてのジョイスティックデバイス31と、一次ECM(電気制御モジュール)32と、リレーデバイス(例えば、SSDM:ソリッドステートドライブモジュール)33と、1以上のリレーデバイス34と、モニタ35と、CRM(CAN(コントローラローカルエリアネットワーク)ラジオモジュール)36と、スピーカー37とを備える。作業機械1は、補助デバイス39(または複数の補助デバイス)と通信可能に接続されている。作業機械1は、短距離通信(例えば、LAN、ブルートゥース等)等のラジオ通信を介して、スマートフォン等のモバイルデバイス38と通信可能に接続することもできる。
【0016】
本実施形態では、作業機械1の操作者は、購入後に補助デバイス39を作業機械1に取り付けることができる。例えば、操作者は、ビーコンライト、CB(Citizens Band)ラジオ、および散水器などの顧客デバイスを1つまたは複数の補助デバイス39として取り付けたい場合がある。ジョイスティックデバイス31に追加の構造を取り付けることなく補助デバイス39を制御するために、作業機械1は、接続ケーブルを備えたリレーデバイス33および1つまたは複数のリレーデバイス34を工場出荷時に備えることができる。
【0017】
図3に示すように、例えば、図3に示すように、2組のリレーデバイス34および対応する接続ケーブル(矢印で示す)を設けて、各ジョイスティックデバイス31上の特定のスイッチによってそれぞれ制御される2つの補助デバイス39をサポートすることができる。上述したように、各補助デバイス39は、製造業者からの出荷後に作業機械1に追加することができる。
【0018】
電力チャネルを介してリレーデバイス33から補助デバイス39に電源を供給することができ、リレーチャネルおよびリレーデバイス34を介してリレーデバイス33と補助デバイス39との間で電気信号を伝送することができる。作業機械1の運転室14内のパネル上のサービスパワーポートおよびサービス切り替えポートに補助デバイス39がそれぞれ接続され、リレーデバイス33と補助デバイス39との間の接続が例えば操作者によって確立されると、一次ECM32は、補助デバイス39に対応するサービスパワーポートおよびサービス切り替えポートをジョイスティックデバイス31の特定のスイッチの1つに割り当てることができる。このような特定のスイッチは、予備スイッチと呼ばれることがあり、作業機械1の製造時に補助デバイスまたは他のデバイスと関連付けられていなくてもよい。逆むしろ、論じたように、そのような予備スイッチは、例えば作業機械1が製造され最初の顧客に納入された後に、作業機械1に追加され得る各補助デバイス39に個別に割り当て(または再割り当て)され得る。
【0019】
一次ECM32は、ローカルCANを介してモニタ35に電気的に接続されてもよい。一次ECM32は、例えば、モニタ35から送信される「ユーザ定義名」の入力に基づいて、補助デバイス39の識別情報を設定することができる。同様に、一次ECM32は、モニタ35から送信された「ジョイスティック構成」の入力に基づいて、補助デバイス39の設定情報を設定することができる。
【0020】
さらに、一次ECM32は、ジョイスティックデバイス31および/またはモニタ35による入力からさらなる構成情報を受信するために、モニタ35を制御して、選択可能な情報をモニタ35上に表示することができる。例えば、一次ECM32は、「ボタン押下フラグ」、「メッセージフラグ」、「ミュートフラグ」、「ビープフラグ」などの選択可能なフィールドを表示するようにモニタ35を制御することができる。より具体的には、一例として、操作者がジョイスティックデバイス31を用いて「メッセージフラグ」を「有効にする」に選択すると、主ECM32は、それに応じて機能を設定することができる。
【0021】
そして、一次ECM32は、ジョイスティックデバイス31から主ECM32に送信される信号に応じて、ドライブコマンドをリレーデバイス33に送信して、対応する補助デバイス39を制御することができる。プライマリECM32は、リレーデバイス33と1つまたは複数の補助デバイス39との間のある時点で障害が発生した場合に、リレーデバイス33から「エラーフラグ」を受信することができる。
【0022】
CRM36は、ローカルキャンを介してスピーカー37およびモニタ35に電気的に接続されてもよい。一次ECM32がモニタ35およびローカルCANを介してCRM36に「ミュートフラグ」を送信すると、CRM36はスピーカー37を制御して音声をミュートすることができる。CRM36はまた、モバイルデバイス38とラジオで(例えば、ブルートゥースを介して)通信し、モバイルデバイス38のマイクロフォンの音声をミュートするようにモバイルデバイス38を制御することもできる。
【0023】
なお、開示された主題の実施形態は、図2に示されるリレーデバイス34および接続ケーブルの特定の数のセットに限定されない。例えば、開示された主題の実施形態は、追加の補助デバイス39を制御するために、ジョイスティックデバイス31上のより多くのスイッチ、リレーデバイス34および接続ケーブルのセットを含むことができる。
【0024】
次に、図4図5に示すように、運転室14のリアカバーパネル24内のリアパネル40には、リレーデバイス34および接続ケーブル4~5が配設されていてもよい。これにより、1つまたは複数の補助デバイス39のためのシステムを構成するための比較的容易なアクセスを可能にすることがある。
【0025】
図4は、開示された主題の実施形態に係る運転室14の後部の斜視図を示す。図4では、内部を説明するために、リアカバープレート24が取り外されている。
【0026】
図4に示すように、リアパネル40は、キャブ14の後部に取り付けることができる。リレーデバイス33およびリレーデバイス34は、他の構成要素と併せて実パネル上に配置することができる。図5を参照して、リレーデバイス33およびリレーデバイス34ならびにその他の構成について説明する。
【0027】
図5は、図4の後部におけるリアパネル40の正面図であり、運転室14のリアパネル40におけるリレーモジュールおよび接続ケーブルの配置例を示している。図5に示すように、リアパネル40には、リレーデバイス33およびリレーデバイス34を配置することができる。一例として、1つまたは複数の実施形態によれば、リアパネル40上に4つのポートが配置されてもよい。第1ポート41および第2ポート42は、スイッチングポートであってもよく、それぞれリレーデバイス34に接続ケーブルを介して接続されていてもよい。第3ポート43および第4ポート44は、電源ポートであってもよく、リレーデバイス33に電源ケーブルを介してそれぞれ接続されていてもよい。例えば、ハーネスケーブル45は、一端が4つのポートに接続され、他端が運転室14内のリアパネル40から運転室14の外面に電線を接続可能な他のケーブルに接続されていてもよい。
【0028】
なお、本発明の実施形態は、図5に示すようなリレーモジュールおよびポートの具体的な構成に限定されない。例えば、開示された主題の実施形態は、ジョイスティックデバイス31上のより多くのスイッチと、リアパネル40上のより多くの補助デバイス39を制御するためのリレーデバイス34のセットおよび接続ケーブルを含むことができる。
【0029】
図6は、本発明の実施形態に係る作業機械1の情報処理システム61の構成を示すブロック図である。図6に示すように、情報処理システム61は、入力ユニット62と、通信ユニット63と、記憶ユニット64と、表示ユニット65と、オーディオユニット66と、センサユニット67と、制御ユニット68とを含んでもよい。
【0030】
入力ユニット62は、情報処理システム61のユーザから操作情報の入力を受け付ける機能を有していてもよい。本実施形態では、入力ユニット62を、図3に示すジョイスティックデバイス31や図3に示すモニタ35のタッチパネルのスイッチやキーボードとして実装することができる。
【0031】
通信ユニット63は、制御ユニット68からの制御に基づいて外部装置との通信を行う送信機および受信機としての機能を有する通信インターフェースを有していてもよい。本実施形態では、通信ユニット63は、図3に示すローカルCAN、有線またはラジオLAN、Bluetooth用の通信カード、通信用ルータ、通信用モデム等の通信デバイスを用いて構成することができる。
【0032】
記憶ユニット64は、制御ユニット68により使用される各種情報を記憶する機能を有していてもよい。例えば、記憶ユニット64は、入力ユニット62により取得された補助デバイスの選択情報や構成情報を記憶することができる。記憶ユニット64は、磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイスなどの記憶デバイスを用いて構成することができる。
【0033】
表示ユニット65は、制御ユニット68からの制御に基づいて、各種情報を表示する機能を有していてもよい。例えば、表示ユニット65は、入力ユニット62により取得された補助デバイスの選択情報や構成情報を表示することができる。表示ユニット65は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示デバイスを用いて構成することができる。表示ユニット65は、図3に示すモニタ35として実装することができ、また、制御ユニット68に情報を入力するためのタッチパネルを備えることもできる。
【0034】
オーディオユニット66は、制御ユニット68からの制御に基づいて音声を出力する機能を有していてもよい。本実施形態では、オーディオユニット66は、図3に示すように作業機械1のホーンまたはスピーカー37として実装することができる。
【0035】
センサユニット67は、作業機械1の各種情報を検出可能である。センサユニット67としては、例えば、3軸加速度センサ(加速度センサ、重力検出センサ、落下検出センサを含む)や3軸ジャイロセンサ(角速度センサ、地磁気センサを含む)を用いることができる。
【0036】
制御ユニット68は、情報処理システム61(すなわち、作業機械1)全体の動作を制御する機能を有していてもよい。例えば、制御ユニット68は、入力ユニット62から出力された動作情報に基づいて作業機械1の動作を制御することができる。制御ユニット68は、CPU、ROM、RAMを含むことができる。本実施形態では、図3に示すように、制御ユニット68は、一次ECM32または一次ECM32と作業機械1の他のモジュールとの組み合わせで実装されてもよい。
【0037】
例示的な実装形態では、作業機械1の情報処理システム61、またはその一部は、汎用プロセッサー、専用プロセッサー、集積回路、ASIC(「特定用途向け集積回路」)、CPU(中央処理デバイス)、マイクロ処理デバイス(MPU)、開示された機能を実行するように構成またはプログラムされた従来の回路および/またはそれらの組み合わせを含むことができる回路または処理回路を使用して実装することができる。プロセッサーは、その内部にトランジスタおよび他の回路を含むことから、処理回路または回路とみなされる。プロセッサーは、メモリに記憶されたプログラムを実行するプログラムされたプロセッサーであり得る。本開示では、回路、ユニット、または手段が、記載された機能を実行するか、行うようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、記載された機能を実行するようにプログラムまたは構成された、本明細書に開示されているか別様に知られている任意のハードウェアであり得る。ハードウェアが、回路の一種とみなされ得るプロセッサーである場合、回路、手段、またはユニットは、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせであり、ソフトウェアは、ハードウェアおよび/またはプロセッサーを構成するのに使用される。
【0038】
図7は、図2の操作レバー23として例示されるジョイスティックと、図3のジョイスティックデバイス31との正面図を示している。
【0039】
操作者は、右手(または左手)の親指が操作レバー71の先端よりも前側に位置し、他の手の指が操作レバー71の中央部よりも裏側に位置するように、操作レバー71を把持することができる。以下、左手用の左ジョイスティックとして機能の詳細を説明する。操作レバー71の前側には、スライドスイッチ72、第1スイッチ73、第2スイッチ74が配置されている。
【0040】
スライドスイッチ72、第1スイッチ73および第2スイッチ74は、操作者が操作レバー71を握った手の親指で押すことができるように、操作レバー71の前方の所定範囲内に配置されている。換言すれば、操作レバー71を解除することなく、スイッチを同時に操作しながら操作レバー71を保持することができる。
【0041】
操作者は、スライドスイッチ72を例えば水平方向にスライドさせることでスライドスイッチ72を操作することができ、操作レバー71を把持した手の親指で図1に示すブーム15の先端に取り付けられた作業具(例えば、チルトバケットを傾ける)を操作することができる。また、スライドスイッチ72は、作業機械1の種類や構成に応じて、システムの目標高さを変更する等の設定に使用することができる。
【0042】
操作者は、第1スイッチ73を親指で押すことにより操作することができる。本実施形態では、第1スイッチ73は、作業機械1の製造時に予め組み込まれたホーンスピーカ(例えば警告音)を制御するためのものであるが、これに限定されるものではない。
【0043】
操作者は、第2スイッチ74を親指で押すことにより操作することができる。本実施形態では、第2スイッチ74は、作業機械1の製造時点では設置されていない、上記図3に示す補助デバイス39として説明した補助デバイスを制御するためのものであってもよい。ここでは、第2スイッチ74が1つだけ示されているが、開示される主題の実施形態はそれに限定されず、作業機械1の製造のタイミング後に取り付けられる複数の補助デバイス39のための複数のスイッチを含んでもよい。したがって、開示される主題の実施形態は、図7に示すようなジョイスティック上のスイッチの特定の配置に限定されない。例えば、開示された主題の実施形態は、スイッチを異なる位置に配置してもよいし(例えば、スライドスイッチを垂直方向に配置してもよい)、あるいは、作業機械1の他の機能のために、より多くのスイッチをジョイスティック上に備えてもよい。
【0044】
図8は、開示された主題の1つまたは複数の実施形態による、ジョイスティックに補助デバイスを配置するためのフローチャートである。制御ユニット68は、入力ユニット62から送信可能な補助デバイス(または複数のデバイス)を配置するための要求を受信することができる(S81)。例えば、ステップS81において、制御ユニット68は、図3に示すジョイスティックデバイス31や、図3に示すモニタ35のタッチパネルから、入力ユニット62に補助デバイスを配置する要求を受け付けることができる。
【0045】
次に、ステップS82において、制御ユニット68は、入力ユニット62からの選択情報に基づいて、ジョイスティックデバイス31のスイッチのいずれかに、補助デバイス39に対応するサービス切り替えポートおよびサービスパワーポートを割り当てることができる。例えば、ステップS82において、制御ユニット68は、図4に示すように、第1ポート41をサービス切り替えポートとして割り合当て、第3ポート43をサービスパワーポートとして割り当てることにより、例えば図7に示すように、第1ポート41をジョイスティックの第2スイッチ74に割り当て、補助デバイス39としてのCBラジオを制御することができる。
【0046】
次に、ステップS83において、制御ユニット68は、入力ユニット62からの入力情報に基づいて、割り当てられた補助デバイス39の構成情報を設定することができる。例えば、ステップS83において、制御ユニット68は、割り当てられた補助デバイス39の構成情報として、「ユーザ定義名」、「出力開始設定」、「切り替えモード」、「ステータスモード」、「ステータスサウンドタイプ」、および/または「ミュートブルートゥースおよびスピーカー」を設定することができる。より具体的には、例えば、制御ユニット68は、入力ユニット62からの入力情報に基づいて、割り当てられた補助デバイス39の構成情報として、第1ポート41に対応する第2スイッチ74の「切り替えモード」の「モーメンタリ」を設定するようにしてもよい。本実施形態では、操作者は、入力ユニット62を介して「切り替えモード」を「モーメンタリ」または「トグル」から選択することができる。スイッチモード「モーメンタリ」はスイッチを押している間だけ補助デバイスに通電することができ、スイッチモード「トグル」はスイッチを押している間だけ補助デバイスに通電をON/OFFすることができる。
【0047】
ステップS83において、操作レバーのスイッチに補助デバイス39の設定情報を設定した後、処理を終了してもよい。
【0048】
その他の場合には、ステップS81~S83において、制御ユニット68は、入力ユニット62による入力に代えて、ネットワークを介して外部デバイス(例えば、携帯型情報処理デバイス、スマートフォン、コントロールセンターのサーバ)からのコマンドに基づいて、受信処理、配信処理、設定処理を実行するようにしてもよい。これにより、操作者は、キャブ14に乗ってジョイスティックデバイス31を操作することなく、遠隔操作により補助デバイスの取り付け設定を行うことができる。
【0049】
図9は、補助デバイスをジョイスティックデバイス31に設定するときのモニタ35または表示ユニット65の概略図を示す。モニタ35は、ジョイスティックに補助デバイスを配置するための画面91を表示可能である。ここで、図9では、第1ポート41に対応する「ユーザ定義名」が入力されるフィールド92が現在選択されており、第1ポート41(サービス切り替えポート)に対応する「ユーザ定義名」が入力ユニット62により「CBラジオ」として登録されている。
【0050】
同様に、フィールド93は、第3ポート43(サービスパワーポート)に対応する「ユーザ定義名」を設定するためのものであり、フィールド94は、第2ポート42(サービスパワーポート)に対応する「ユーザ定義名」を設定するためのものであり、フィールド95は、第4ポート44(サービスパワーポート)に対応する「ユーザ定義名」を設定するためのものである。操作者は、フィールド93~95のうちの1つを選択することができ、各フィールドは、割り当てられるサービス切り替えポートまたはサービスパワーポートのいずれかに対応する。
【0051】
あるいは、画面91は、メニューボタン96、戻るボタン97、ホームボタン98を備えていてもよい。メニューボタン96はメニュー項目を表示するためのボタンであり、戻るボタン97は前の画面に戻るためのボタンであり、ホームボタン98はホーム画面に戻るためのボタンである。
【0052】
あるいは、図3に示すように、モニタ35と、制御ユニット68に情報を入力するためのタッチパネルとを備えていてもよいので、画面91を介して、モニタ35のタッチパネルにより、フィールド92~95に対応する「ユーザ定義名」や、メニューボタン96、戻るボタン97、ホームボタン98に対応するコマンドなどの設定情報を入力することができる。
【0053】
なお、本発明の実施形態は、図9に示すような画面上のフィールドおよびボタンの特定の配置に限定されない。例えば、開示された主題の実施形態は、フィールドおよびボタンを異なる位置に配置することができ、または作業機械1の他の機能のために画面上により多くのフィールドおよびボタンを含めることができる。
【0054】
図10は、図10は、ジョイスティックに補助デバイスの構成を設定する際のモニタ35の概略図である。モニタ35には、ジョイスティックに補助デバイスの構成情報を設定するための画面101が表示される。ここで、図10では、フィールド102~107は、補助デバイスの構成情報を設定するために表示される。
【0055】
フィールド102は、第1ポート41に対応する「ユーザ定義名」を登録および編集するために使用される。本実施形態では、フィールド102は、補助デバイスの「ユーザ定義名」として「CBラジオ」を表示する。
【0056】
フィールド103は、第1ポート41の「出力起動設定」を設定し、ポートのセットアップを開始するかどうかを設定する。フィールド103は、オンまたはオフのいずれかを選択することができる。本実施形態では、フィールド103には、第1ポート41の「出力起動設定」として「オフ」が表示されている。
【0057】
フィールド104は、第1ポート41の「切り替えモード」を設定するために使用される。フィールド104は「モーメンタリ」または「トグル」から選択できる。スイッチモード「モーメンタリ」はスイッチを押している間だけ補助デバイスに通電するもので、スイッチモード「トグル」はスイッチを押しているときにON/OFFを切り替えて補助デバイスに通電するものである。本実施形態では、第1ポート41(サービス切り替えポート)の「切り替えモード」を入力するためにフィールド104が選択されており、入力ユニット62により、第1ポート41(サービス切り替えポート)の「切り替えモード」が「モーメンタリ」として登録されている。
【0058】
フィールド105は、補助デバイス(ここでは図10のCBラジオ)の「ステータメッセージ」をモニタに表示するか否かを設定するために使用される。フィールド105は、「有効にする」または「無効にする」から選択できる。本実施形態では、フィールド105は、補助デバイスの「ステータスメッセージ」として「有効にする」を示す。
【0059】
フィールド106は、補助デバイスの「ステータスサウンドタイプ」を設定するために使用される。フィールド106は、プリインストールされたサウンドの少なくとも1つのタイプから選択することができる。本実施形態では、フィールド106には、補助デバイスの「ステータスサウンドタイプ」として「ビートタイプ-A」が示されている。
【0060】
フィールド107は、補助デバイスの「ブルートゥースおよびスピーカーをミュート」を設定するために使用される。フィールド107は、「有効にする」または「無効にする」から選択可能である。本実施形態では、フィールド107は、補助デバイスの「ブルートゥースおよびスピーカーをミュート」として「無効にする」を表示する。
【0061】
画面101は、メニューボタン108、戻るボタン109、ホームボタン110を備えていてもよい。メニューボタン108はメニュー項目を表示し、戻るボタン109は前の画面に戻り、ホームボタン110はホーム画面に戻る。
【0062】
あるいは、図3に示すように、モニタ35は、制御ユニット68に情報を入力するためのタッチパネルを備えることができるので、フィールド103およびその他のフィールド102、104~107のいずれかに対応する「出力起動設定」などの設定情報、およびメニューボタン108、バックボタン109、およびホームボタン110に対応するコマンドは、モニタ35のタッチパネルによって画面101を介して入力される。
【0063】
なお、本発明の実施形態は、図10に示すような画面上のフィールドやボタンの特定の配置に限定されない。例えば、開示された主題の実施形態は、作業機械1の他の機能のために、フィールドおよびボタンを異なる位置に配置したり、より多くのフィールドおよびボタンを画面上に含むことができる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
上述したように、本開示は作業機械に関し、より具体的には、制御するためのジョイスティックを有する建設機械、そのシステム、アセンブリ、および方法に関する。
【0065】
開示された主題の実施形態は、第1スイッチおよび第2スイッチを備える操作レバーを備える作業機械用のアセンブリを含むことができる。第1スイッチは、作業機械を制御するために作動および配置され、第2スイッチは工場出荷時に作動しないようにされる。アセンブリは、操作レバーの第2スイッチに電気的に結合された第1ポートと、作業機械の電源に結合された第2ポートとを含んでもよい。さらに、このアセンブリは、工場出荷後に作業機械に着脱可能に取り付けられる補助デバイスを作業機械に配置するための要求を入力デバイスから受信し、補助デバイスを制御するために、第1ポートを操作レバーの第2スイッチに割り当て、補助デバイスに電力を供給するために第2ポートを補助デバイスに割り当て、補助デバイスに電力を供給するために第2ポートを割り当て、入力デバイスからの入力情報に基づいて補助デバイスの構成情報を設定するように構成された処理回路を含んでもよい。操作レバーは、操作レバーは、操作者の手による操作により前後左右に移動し、作業機械を制御するジョイスティックである。本実施形態では、第1スイッチおよび第2スイッチを操作レバーの前方に配置し、操作レバーを握ったまま手の親指で第1スイッチおよび第2スイッチを押すことができる。また、入力デバイスはジョイスティックデバイスであってもよい。アセンブリは、補助デバイスの構成情報を設定するためのフィールドを提供する画面を表示する表示デバイスを備えてもよく、処理回路は、表示デバイスに表示される画面のフィールドへの入力に基づいて構成情報を設定することができる。代替的に、このアセンブリは、2組の補助デバイスと2つのポートとを含み、各補助デバイスは、1つのジョイスティック(例えば、左手)上のスイッチと、別のジョイスティック(例えば、右手)上の別のスイッチとによってそれぞれ制御されることができる。このアセンブリは、入力デバイス(例えば、ジョイスティックまたはモニタのタッチパネル)からの入力によって、補助デバイスの様々な構成情報を設定することができる。これらの機能により、作業機械の操作者は、ジョイスティックにポートを割り当て、補助デバイスを制御するための構成情報を設定するだけでよく、ジョイスティックの周辺にスイッチを追加するための追加部品を取り付けたり、複雑な設置をする必要がなくなる。したがって、本発明の実施形態は、このようなジョイスティックおよびコンポーネントを提供することにより、作業機械の作業効率を向上させることができる。
【0066】
実施形態によれば、操作レバーを握り直したり、作業機械の操作者の視線を変えたりすることなく、手元にある追加の補助デバイスを操作することができる。これにより、作業機械の作業効率を向上させることができる。
【0067】
本開示の態様は、上記の実施形態を参照して具体的に示され、説明されてきたが、当業者は、開示される内容の精神および範囲から逸脱することなく、開示された機械、アセンブリ、システム、および方法の修正によって、様々な追加の実施形態が企図され得ることが理解するであろう。そのような実施形態は、請求項およびその任意の均等物に基づいて決定される本開示の範囲内に入るものとして理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】