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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】フード用リフト
(51)【国際特許分類】
   A01K 5/00 20060101AFI20241003BHJP
   A01K 5/02 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A01K5/00 A
A01K5/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519544
(86)(22)【出願日】2022-10-06
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 EP2022077860
(87)【国際公開番号】W WO2023061855
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】102021126790.0
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524118018
【氏名又は名称】フォーゲル・ウント・ヴェーバー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・プロドゥクツィオーン・ウント・フェアトリープ
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(74)【代理人】
【識別番号】100191938
【弁理士】
【氏名又は名称】高原 昭典
(72)【発明者】
【氏名】フォーゲル・ユルゲン
【テーマコード(参考)】
2B102
【Fターム(参考)】
2B102AA04
2B102AA07
2B102AB02
2B102AB26
2B102AB32
2B102AB50
2B102AD05
2B102AD22
2B102AD32
2B102BB07
2B102BB20
(57)【要約】
本発明は、鉛直方向にガイドしつつ移動可能な、フードボウルを収容するプラットフォームと、プラットフォームを移動させる駆動装置とを備える、ペット用フード用リフトに関する。基部から鉛直に上方へ延在する定置の2つのガイド要素によって、そして中央のモータによって駆動される歯付ベルトの形態の循環走行する単一の駆動手段を用いて側方縁部でプラットフォームに駆動力を均一に導入することによってプラットフォームのリニアガイドが改善されることにより、プラットフォームのねじれ、傾斜及び安定しない走行が回避される。単一の循環走行する歯付ベルトは、駆動力の伝達を可能にするだけでなく、プラットフォームの精確な制御を可能にする。比較的重いモータをフード用リフトの基部に配置した結果として設置安定性が改善される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向にガイドしつつ移動可能な、器(4.2)を収容するプラットフォーム(4)と、前記プラットフォーム(4)を移動させる駆動装置とを備える、ペット用のフード用リフト(1)において、
前記駆動装置は、循環走行する歯付ベルト(3.1)を具備するベルト伝動装置と、モータ(3.2)によって駆動される駆動ピニオン(3.3)とを有し、
前記モータ(3.2)及び前記駆動ピニオン(3.3)は、前記フード用リフト(1)の基部(2)に配置されており、
前記駆動ピニオン(3.3)は、循環走行する前記歯付ベルト(3.1)に噛み合い、
リニアガイド(6)が、前記基部(2)から鉛直に上方へ延在する定置の2つのガイド要素(6.1、6.2)と、定置の2つの前記ガイド要素(6.1、6.2)のそれぞれに沿って可動のそれぞれ1つのガイド要素(6.3、6.4)とを有し、可動の2つの前記ガイド要素(6.3、6.4)は、側方で前記プラットフォーム(4)に取り付けられており、
前記フード用リフト(1)の前記基部(2)と、定置の2つのガイド要素(6.1、6.2)のそれぞれ上側とに、循環走行する前記歯付ベルト(3.1)用の方向転換装置(3.4、3.5、3.6)が配置されていて、前記方向転換装置(3.4、3.5、3.6)は、前記歯付ベルト(3.1)が定置の2つの前記ガイド要素(6.1、6.2)に沿って、それぞれベルト部分(3.8、3.9)において互いに逆向きの走行方向で循環走行するように配置されていて、
前記プラットフォーム(4)は、循環走行する前記歯付ベルト(3.1)の、定置の2つの前記ガイド要素(6.1、6.2)に沿って同一方向に動くベルト部分(3.8、3.8)に取り付けられている
ことを特徴とする、ペット用のフード用リフト(1)。
【請求項2】
前記リニアガイド(6)は、前記基部(2)から鉛直に上方へ延在する定置の2つのガイド軸と、各前記ガイド軸に沿ってそれぞれ動く滑り軸受(6.3、6.4)とを有するスライドガイドであることを特徴とする、請求項1に記載のフード用リフト。
【請求項3】
前記2つの滑り軸受(6.3、6.4)は、それぞれ側方で前記プラットフォーム(4)に配置された貫通部(4.3、4.4)に、特に締まり嵌めによって取り付けられていることを特徴とする、請求項2に記載のフード用リフト。
【請求項4】
前記貫通部(4.3、4.4)は、それぞれ前記プラットフォーム(4)の環状の収容部分(4.5、4.6)の構成部分であり、前記収容部分(4.5、4.6)は、ウェブ(4.7、4.8)を介して前記プラットフォーム(4)の残りの部分(4.9)に結合されていることを特徴とする、請求項3に記載のフード用リフト。
【請求項5】
前記収容部分(4.5、4.6)は、前記収容部分(4.5、4.6)を部分的に取り囲む環状間隙(4.10、4.11)を形成しつつ前記ウェブ(4.7、4.8)を介して前記プラットフォーム(4)の前記残りの部分(4.9)に結合されており、
前記ウェブ(4.7、4.8)を通過させるように構成された縦スロット(5.3、5.4)を有するスリーブ(5.1、5.2)が、前記環状間隙(4.10、4.11)を通って、定置の前記ガイド軸の長さにわたって延在する
ことを特徴とする、請求項4に記載のフード用リフト。
【請求項6】
前記プラットフォーム(4)は、循環走行する前記歯付ベルト(3.1)の、同一方向に動く前記ベルト部分(3.8)に、それぞれ前記ベルト部分(3.8)を前記滑り軸受(6.3、6.4)と側方で前記プラットフォーム(4)に配置された貫通部(4.3、4.4)との間で挟持することによって取り付けられていることを特徴とする、請求項2から5のいずれか一項に記載のフード用リフト。
【請求項7】
前記歯付ベルト(3.1)は、歯付ベルトが伸びたときに必要な張力を保持する緊張装置を有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のフード用リフト。
【請求項8】
前記プラットフォーム(4)は、器(4.2)を形状結合に基づいて固定する少なくとも1つの収容部を有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のフード用リフト。
【請求項9】
前記駆動装置は、所定の負荷状態で前記プラットフォーム(4)の移動が中断されるよう構成された安全遮断装置を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のフード用リフト。
【請求項10】
前記駆動装置は、加速期間を制御するモータ制御部を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のフード用リフト。
【請求項11】
前記基部(2)にコンタクトが配置されており、前記コンタクトによって、前記プラットフォーム(4)にセットされる飲料用器が載せられると前記飲料用器内の水のための循環ポンプが作動することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のフード用リフト。
【請求項12】
前記フード用リフト(1)は、中央支柱(7)を有し、前記中央支柱(7)には、上部のフレーム部材(8)取り付けられており、前記フレーム部材(8)は、定置の前記ガイド要素(6.1、6.2)の上側で定置の前記ガイド要素(6.1、6.2)を支持するように構成されていることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のフード用リフト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛直方向にガイドしつつ移動可能な、フードボウルを収容するプラットフォームと、プラットフォームを移動させる駆動装置とを備える、ペット用のフード用リフトに関する。
【0002】
特許文献1からフード用リフトが公知であり、このフード用リフトは、基部を有し、基部上に、鉛直に向けられた中央支柱が配置されている。この支柱に沿って、プラットフォームがガイドされていて、移動可能である。
【0003】
特許文献2に開示されているフード用リフトは、鉛直の中空の2つのガイドを有し、ガイド内を、それぞれ同期して走行するチェンが循環走行し、これにより、フードボウルを収容するプラットフォームが鉛直方向に動く。駆動装置は、2つの鉛直のガイドの上側に設けられたハウジング内に位置する。
【0004】
特許文献3に開示されているフード用リフトは、鉛直の中央のガイドに沿って移動可能な、フードボウルを収容するプラットフォームを有し、鉛直のガイドの上端には、プラットフォームを動かす駆動装置が配置されている。駆動装置は、手動の巻取装置を有し、巻取装置に、プラットフォームに結合されたケーブルが巻き取られている。
【0005】
特許文献4は、鉛直の2つの支柱に沿ってガイドされる、フードボウルを収容するプラットフォームを開示している。プラットフォームは、片側で、循環走行する歯付ベルトを介して駆動される。歯付ベルトは、下側及び上側で、歯車を介して方向転換される。駆動モータは、フード用リフトの上側に配置されている。
【0006】
特許文献5で開示されているフード用リフトは、フードボウルを収容するプラットフォームを鉛直方向にガイドする鉛直の2つの支柱を有する。鉛直の2つのガイドの上側に、上部のコンソールにおいて、巻取装置を有するモータが配置されており、巻取装置に、それぞれ側方でプラットフォームに繋がれた2つのケーブルが巻き取られる。ケーブルは、鉛直の支柱の傍で自由走行するようにガイドされるとともに、プラットフォームの2つの狭い側に繋がれている。その欠点によれば、駆動装置をフード用リフトの上側に配置することが必須であり、このことによって、フード用リフトの設置安定性が低下し、巻取装置にケーブルが均一に巻き取られないおそれがあり、このことは、プラットフォームの傾斜や不均一な走行を招いてしまうことがある。
【0007】
特許文献6で開示されているペット用の給餌機は、ペットフード及び/又は水を収容及び貯蔵する2つの容器と、2つの容器を収容する、鉛直方向にガイドしつつ移動可能な容器保持部と、容器保持部を移動させる駆動装置とを有し、この場合、駆動装置は、駆動プーリと第2のプーリとの間を循環走行するベルトを具備するベルト伝動装置を有し、この場合、駆動プーリは、モータによって駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第8776725号明細書
【特許文献2】米国特許第5584263号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2019/090452号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第5054431号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2016/316715号明細書
【特許文献6】米国特許第11013213号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような従来技術に鑑みて、本発明の基礎をなす課題は、フード用リフトの設置安定性を高めると同時に、プラットフォームが上下に動くときにプラットフォームのゆがみ、傾斜及び不均一な走行を回避する、駆動装置コンセプトが改善されたフード用リフトを提供することである。特に、改善された駆動装置コンセプトに基づいて、フードボウル内の内容物がこぼれてしまうことが回避されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は、冒頭で述べた態様のフード用リフトにおいて、
駆動装置は、循環走行する歯付ベルトを具備するベルト伝動装置と、モータによって駆動される駆動ピニオンとを有し、
モータ及び駆動ピニオンは、フード用リフトの基部(2)に配置されており、
駆動ピニオンは、循環走行する歯付ベルトに噛み合い、
リニアガイドが、基部から鉛直に上方へ延在する定置の2つのガイド要素と、定置の2つのガイド要素のそれぞれに沿って可動のそれぞれ1つのガイド要素とを有し、可動の2つのガイド要素は、側方でプラットフォームに取り付けられており、
フード用リフトの基部と、定置の2つのガイド要素のそれぞれ上側とに、循環走行する歯付ベルト用の方向転換装置が配置されていて、方向転換装置は、歯付ベルトが定置の2つのガイド要素に沿って、それぞれベルト部分において互いに逆向きの走行方向で循環走行するように配置されていて、
プラットフォームは、循環走行する歯付ベルトの、定置の2つのガイド要素に沿って同一方向に動くベルト部分に取り付けられている
ことによって、解決される。
【0011】
公知の駆動装置コンセプトに対する本発明の主要な利点は、
モータが基部に配置されることに基づいて設置安定性が改善されること、
基部から鉛直に上方へ延在する定置の2つのガイド要素によってリニアガイドが改善されること、及び、
中央のモータによって駆動される、歯付ベルトの形態の循環走行する単一の駆動手段を用いてプラットフォームの側方縁部においてプラットフォームに駆動力を均一に導入し、これにより、プラットフォームの傾斜、ゆがみ及び安定しない走行が回避されること、
にある。
循環走行する単一の歯付ベルトによって、駆動力の伝達だけでなく、さらにプラットフォームの精確な制御が可能となる。歯付ベルトのさらなる利点は、
・発生する騒音レベルが低いこと、
・耐用年数が長いこと、
・十分な程度にメンテナンスフリーであること、及び、
・伸びにくいこと、
である。
【0012】
好ましくはハウジングとして構成された、フード用リフトの基部と、定置の2つのガイド要素の上側とに、循環走行する歯付ベルトのための方向転換装置が、例えば方向転換ローラ又はプーリの形態で配置されていて、方奥転換装置は、歯付ベルトが定置の2つのガイド要素に沿ってそれぞれベルト部分で互いに逆向きの走行方向で循環走行するように配置されている。ベルト部分とは、ベルト伝動装置の、引張力を及ぼし循環走行する歯付ベルトの一部を意味する。鉛直の定置の2つのガイド要素のそれぞれに沿って、歯付ベルトは、ベルト部分において、互いに逆向きの走行方向で循環走行する、すなわち、歯付ベルトは、一方のベルト部分で上方へ走行する一方で、定置のガイド要素の上側に配置された方向転換装置を介して、他方のベルト部分で下方へ走行する。
【0013】
細長い、好ましくはオーバル形のプラットフォームは、プラットフォームの側方縁部で、循環走行する歯付ベルトの、定置の2つのガイド要素に沿って同一方向に動くベルト部分に取り付けられている。
【0014】
十分な程度の遊び及び減衰特性に基づいて、リニアガイドは、好ましくはスライドガイドとして構成されている。このスライドガイドは、基部から鉛直に上方へ延在する定置の2つのガイド軸と各ガイド軸に沿ってそれぞれ動く滑り軸受とを有する。定置のガイド軸は、例えば円筒形のガイドロッドとして、基部に定置に取り付けられている。滑り軸受は、円環状の断面を有するスライドブッシュとして構成されている。
【0015】
2つの滑り軸受は、好ましくはそれぞれ側方でプラットフォームに配置された貫通部に取り付けられている。貫通部における取り付けは、特に締まり嵌め又はプレス嵌めによって行われる。代替的又は追加的に、貫通部に滑り軸受を接着することによって材料結合に基づく取り付けを行ってよい。
【0016】
しかも、滑り軸受として構成された可動のガイド要素は、例えば円筒のガイドロッドの直径に適合させた孔をプラットフォームに設けることによって、プラットフォームの一体の構成部分として構成されてもよい。貫通部の側面に、ガイドロッドに対する摩擦を低減する材料が被覆されてよい。
【0017】
滑り軸受を取り付けるための貫通部は、本発明の有利な実施形態では、プラットフォームの環状の収容部分の構成部分であり、収容部分は、専ら狭いウェブを介してプラットフォームの残りの部分と結合されている。
【0018】
リニアガイドのガイド要素及び循環走行する歯付ベルトのガイド要素は、見た目を良くするために、スリーブによって包囲してよく、具体的には、収容部分が、収容部分を部分的に取り囲む環状間隙を形成しつつウェブを介してプラットフォームの残りの部分に結合されていて、ウェブが通過するように構成された縦スロットを有するスリーブが、環状間隙を通って定置のガイド軸の長さにわたって延在することによって、包囲してよい。縦スロットのスロット幅は、ウェブ幅よりわずかに大きく、これにより、プラットフォームが移動する際のウェブとスロットとの間の不要な摩擦が回避される。スリーブによる包囲によって、駆動構成要素及びガイド要素が、汚染及び損傷から防護される。さらに、包囲することは、フード用リフトの利用者の保護に役立つ。
【0019】
プラットフォームは、本発明の合目的的な実施形態では、追加的な取り付け要素を用いることなく、循環走行する歯付ベルトの、同一方向に動くベルト部分に、それぞれ滑り軸受と側方でプラットフォームに配置された貫通部との間においてベルト部分を挟持することによって取り付けることができる。循環走行する歯付ベルトの両端が突き合わせ箇所で互いに溶接されていない場合には、互いに重畳する端部は、滑り軸受と貫通部との間で挟持することによって互いに結合し、プラットフォームに取り付けることができる。特に定置の2つのガイド要素を安定させるために、フード用リフトは、鉛直方向に向けられた中央支柱を有し、中央支柱に、定置のガイド要素をその上側で支持するように構成された、水平に延在する上部のフレーム部材が取り付けられている。基部及びフレーム部材における定置のガイド要素及び中央支柱の固定位置は、それぞれ三角形を形成する。
【0020】
歯付ベルトは、歯付ベルトが伸びたときに必要な張力を保持する緊張装置を有してよい。
【0021】
本発明の一実施形態によれば、プラットフォームは、器を形状結合に基づいて固定するための少なくとも一つの収容部を有する。収容プレートにおける器の固定は、例えばバヨネットロックを用いて行ってよい。駆動装置は、安全遮断装置を有してよく、安全遮断装置は、所定の負荷状態でプラットフォームの運動が遮断されるように構成されていて、これにより、フード用リフトによる負傷が回避される。安全遮断は、電気的及び/又は機械的に行ってよい。
【0022】
駆動装置が、プラットフォームの加速期間、すなわち始動及び制動を制御するモータ制御装置を有すると、容器内容物がこぼれることを確実に回避できる。
【0023】
安全上の理由から、駆動装置及び電子装置は、低電圧(12V)で作動する。
【0024】
本発明の一実施形態では、基部にコンタクトが配置されてよく、コンタクトは、プラットフォームにセットされる飲料用器が載せられると、飲料用器内の水のための循環ポンプを作動させる。
【0025】
衛生上の理由から、すべての操作要素は、封止されている及び/又は非接触切替式の要素として構成されている。
【0026】
以下、実施例に基づいて本発明について詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明によるフード用リフト全体の斜視図である。
図2】駆動コンセプトを具体的に示すために基部が開かれた状態で、図1のフード用リフト全体を下から見た斜視図である。
図3】1つのヘッド部に設けられた方向転換装置の詳細図である。
図4a】鉛直方向に移動可能な、フード用リフトのプラットフォームの左側縁部の詳細図である。
図4b】鉛直方向に移動可能な、フード用リフトのプラットフォームの右側縁部の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ペット用のフード用リフト1は、移動可能なプラットフォーム4用の駆動装置を収容する基部2を有する。プラットフォーム4は、器4.2を形状結合に基づいて収容する複数の開口部4.1を有する。器4.2は、例えばペット用の水又はフードを収容するために用いられる。
【0029】
基部2から、側方で2つのスリーブ5.1、5.2が上方へ延在し、スリーブ内には、鉛直方向にガイドされた移動可能なプラットフォーム4のためのリニアガイド6の要素が配置されており、プラットフォーム4は、本質的に細長い、特にオーバル形のプレートとして構成されている。
【0030】
フード用リフト1は、スリーブ5.1とスリーブ5.2との間で基部2の後部部分2.1に取り付けられた中央支柱7をさらに有し、中央支柱7には、上部のフレーム部材8が取り付けられている。基部2と中央支柱7とフレーム部材8とが相俟って、フード用リフト1の架構を形成する。架構は、リニアガイド6の、スリーブ5.1、5.2内で鉛直方向上方へ延在する定置のガイド要素6.1、6.2のためのものである(スリーブ5.1、5.2が省かれた図4a及び図4b参照)。
【0031】
リニアガイド6は、可動の2つのガイド要素6.3、6.4を有し、この場合、可動のガイド要素6.3は、左側に配置された、架構に固定されたガイド要素6.1に沿って可動であり、可動のガイド要素6.4は、右側に配置された、架構に固定されたガイド要素6.2に沿って可動である。
【0032】
リニアガイド6は、図示された実施例では、スライドガイドとして構成されており、この場合、架構に固定されたガイド要素6.1、6.2は、ガイド軸又はガイドロッドとして構成されていて、可動のガイド要素は、それぞれ滑り軸受又はスライドブッシュとして構成されている。
【0033】
滑り軸受6.3は、側方でプラットフォーム4の左側に配置された貫通部4.3に締まり嵌めにより取り付けられており(図4a参照)、他方、滑り軸受6.4は、側方でプラットフォーム4の右側に配置された貫通部4.4に締まり嵌めにより取り付けられている。さらに、図4a、図4bから、各貫通部4.3、4.4がプラットフォーム4の環状の収容部分4.5、4.6の構成部分であることが分かる。両方の環状の収容部分4.5、4.6は、それぞれ収容部分4.5、4.6を部分的に取り囲む環状間隙4.10、4.11を形成しつつ、ウェブ4.7、4.8を介してプラットフォーム4の残りの部分4.9に結合されている。図4aには図示されていないスリーブ5.1には、ウェブ4.7が通過するように構成された縦スロット5.3が設けられていて、スリーブ5.2には、ウェブ4.8が通過するように構成された縦スロット5.4が設けられており(図2参照)、この場合、両方の縦スロット5.3、5.4は、定置のガイド要素6.1、6.2の長さにわたって延在する。
【0034】
特に図2から看取される駆動装置は、循環走行する歯付ベルト3.1を具備するベルト伝動装置と、モータ3.2によって駆動される駆動ピニオン3.3とを有する。モータ3.2及び駆動ピニオン3.3は、ハウジングとして構成された基部2に収容されている。基部2の補強された左側方の縁部領域2.2には、2つの方向転換装置3.4が配置されていて、基部2の補強された右側方の縁部領域2.3には、2つの方向転換装置3.5が配置されている。4つの方向転換装置3.4、3.5は、すべて、軸を中心に回転可能な方向転換ローラとして構成されている。方向転換ローラは、基部2の側方の縁部領域2.2、2.3に配置されていて、そのような配置では、歯付ベルト3.1は、それぞれ走行方向が互いに逆向きのベルト部分3.8、3.9において、定置の2つのガイド要素6.1、6.2に沿って循環走行する(図4a、4b参照)。方向転換装置3.4は、左側の定置ガイド要素6.1の固定点の領域で基部2に配置されていてい、方向転換装置3.5は、右側の定置ガイド要素6.2の固定点の領域で基部2に配置されている。循環走行する歯付ベルト3.1は、基部2の左側方の縁部領域2.2に設けられた図示されていない開口部を通って、スリーブ5.1内に到達する、又はスリーブ5.1からハウジングとして構成された基部2の内側に到達する。循環走行する歯付ベルト3.1は、基部2の右側方の縁部領域2.3に設けられた図示されていない開口部を通って、スリーブ5.2内に到達する、又はスリーブ5.2からハウジングとして構成された基部2の内側に到達する。
【0035】
定置の2つのガイド要素6.1、6.2のそれぞれの上側にさらなる方向転換装置3.6が配置されていて(図3参照)、これにより、歯付ベルト3.1は、それぞれガイド要素6.1、6.2の上端で、一走行方向から逆向きの走行方向へ方向転換される。方向転換装置3.6は、方向転換ローラとして構成されている。方向転換ローラの支持は、それぞれ図3に図示されたヘッド部9において行われる。ヘッド部9は、形状結合に基づいて、定置のガイド要素6.1、6.2とガイド要素を取り囲むスリーブ5.1、5.2とに嵌着可能である。方向転換ローラ3.6は、回転自在にヘッド部9に支持されている。両方の方向転換ローラ3.6同士の間隔は、ヘッド部9に設けられた貫通部を介して互いに逆向きの方向に循環走行するベルト部分3.8、3.9が、定置のガイド要素6.1、6.2に対して間隔を置いて循環走行するように、選択されている(図4a、4b参照)。両方のヘッド部9は、ヘッド部に被せられたフレーム部材8によって、互いに結合される。
【0036】
プラットフォーム4は、定置の2つのガイド要素6.1、6.2に沿って同一方向に動く、歯付ベルト3.1のベルト部分3.8に取り付けられている。この取り付け方式は、図4a、4bから最良に看取可能である。取り付けは、追加的な取り付け手段を用いずに、循環走行する歯付ベルト3.1の、同一方向に動くベルト部分3.8において、プラットフォームの左側では、ベルト部分3.8を滑り軸受6.3と貫通部4.3との間で挟持することによって、そしてプラットフォーム4の右側では、ベルト部分3.8を滑り軸受6.4と貫通部4.4との間で挟持することによって行われる。図示された実施例では、循環走行する歯付ベルト3.1の両端は、突き合わせ箇所で互いに溶接されていない。そのような理由から、プラットフォーム4の右側では、歯付ベルト3.1の重畳する両端部は、滑り軸受6.4と貫通部4.4との間で挟持することによって互いに結合されると同時にプラットフォーム4に取り付けられている。さらに、両端に設けられた歯列が互いに噛み合っていることが看取される。
【0037】
電気モータ3.2を一方の又は他方の回転方向で作動させることによって、プラットフォーム4は、リニアガイド6及び記載の駆動コンセプトによって、図1に示す両矢の方向に、ねじれ又は傾斜なく均一に移動できる。主要な駆動構成要素を基部2に配置することによって、フード用リフト1の設置安定性も同時に改善される。
【符号の説明】
【0038】
1 フード用リフト
2 基部
2.1 後部部分
2.2 側方の縁部領域
2.3 側方の縁部領域
3.1 歯付ベルト
3.2 モータ
3.3 駆動ピニオン
3.4 方向転換装置(基部)
3.5 方向転換装置(基部)
3.6 方向転換装置(ヘッド部)
3.8 ベルト部分
3.9 ベルト部分
4 プラットフォーム
4.1 開口部
4.2 器
4.3 貫通部
4.4 貫通部
4.5 収容部分
4.6 収容部分
4.7 ウェブ
4.8 ウェブ
4.9 プラットフォームの残りの部分
4.10 環状間隙
4.11 環状間隙
5.1 スリーブ
5.2 スリーブ
5.3 縦スロット
5.4 縦スロット
6 リニアガイド
6.1 定置のガイド要素
6.2 定置のガイド要素
6.3 可動のガイド要素
6.4 可動のガイド要素
7 中央支柱
8 フレーム部材
9 ヘッド部
図1
図2
図3
図4a)】
図4b)】
【国際調査報告】