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特表2024-537125ファイバフィルム積層体を有する車両エアダクト
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】ファイバフィルム積層体を有する車両エアダクト
(51)【国際特許分類】
   B60H 1/00 20060101AFI20241003BHJP
   F24F 13/02 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B60H1/00 102L
F24F13/02 A
F24F13/02 E
F24F13/02 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520634
(86)(22)【出願日】2022-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 US2022077582
(87)【国際公開番号】W WO2023060108
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】63/262,233
(32)【優先日】2021-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301041
【氏名又は名称】アティエヴァ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マジド、アフマド サメル アブデル
(72)【発明者】
【氏名】レッセンコート、アンソニー セルゲ マルセル
(72)【発明者】
【氏名】ハートマン、マテジ
【テーマコード(参考)】
3L080
3L211
【Fターム(参考)】
3L080AB07
3L080AC05
3L080AD02
3L211DA14
(57)【要約】
車両エアダクトは、前記車両エアダクトを車両暖房、換気及び空調(HVAC)ユニットに連結する第1の端部;前記車両エアダクトを車両エアベントに連結する第2の端部;及びファイバフィルム積層体のエアダクト、前記エアダクトは、前記第1及び第2の端部を互いに連結し、前記エアダクトは、互いに接合されたシェルによって形成され、前記ファイバフィルム積層体は、ポリマー材料の多孔質ファイバシートを有し、前記ファイバシートは、ポリマーフィルムと積層され、前記ポリマーフィルムは、前記エアダクトの外方表面にある、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両エアダクトであって、
前記車両エアダクトを車両暖房、換気及び空調(HVAC)ユニットに連結する第1の端部;
前記車両エアダクトを車両エアベントに連結する第2の端部;及び
ファイバフィルム積層体のエアダクト、前記エアダクトは、前記第1の端部及び前記第2の端部を互いに連結し、前記エアダクトは、互いに接合されたシェルによって形成され、前記ファイバフィルム積層体は、ポリマー材料の多孔質ファイバシートを有し、前記多孔質ファイバシートは、ポリマーフィルムと積層され、前記ポリマーフィルムは、前記エアダクトの外方表面にある、
を備える、車両エアダクト。
【請求項2】
前記シェルの各々は、フランジを含み、前記シェルは、前記フランジを使用して互いに溶接されている、請求項1に記載の車両エアダクト。
【請求項3】
前記シェルのうちの1つの前記外方表面から延びるタブを更に備え、前記タブは、前記車両エアダクトを取り付けるように構成されている、請求項1又は2に記載の車両エアダクト。
【請求項4】
前記タブにおける弱化部を更に備え、前記弱化部は、前記シェルが製造される圧縮成形プロセスにおいて形成され、前記弱化部は、前記車両エアダクトを取り付けるための前記タブの再配向を促す、請求項3に記載の車両エアダクト。
【請求項5】
前記タブは、前記車両エアダクトの取り付けを促すスリットを含む、請求項3に記載の車両エアダクト。
【請求項6】
前記ポリマー材料は、ポリエステルを含む、請求項1又は2に記載の車両エアダクト。
【請求項7】
前記ポリマー材料は、ポリエチレンサクシネートを含む、請求項6に記載の車両エアダクト。
【請求項8】
前記ポリマー材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含む、請求項6に記載の車両エアダクト。
【請求項9】
前記ポリマー材料は、PET及びポリプロピレンを含む、請求項8に記載の車両エアダクト。
【請求項10】
前記ポリマー材料は、PET及び高密度ポリエチレンを含む、請求項8に記載の車両エアダクト。
【請求項11】
前記ポリマーフィルムは、ポリウレタンを含む、請求項1又は2に記載の車両エアダクト。
【請求項12】
前記ポリマーフィルムは、ポリエチレンを含む、請求項1又は2に記載の車両エアダクト。
【請求項13】
車両エアダクトを製造する方法であって、前記方法は、
ポリマー材料の多孔質ファイバシート及びポリマーフィルムを互いに層状化することによってファイバフィルム積層体を形成する段階;
前記ファイバフィルム積層体を圧縮成形して車両エアダクトのためのシェルにする段階;及び
前記シェルを互いに接合することによって前記車両エアダクトを形成する段階、ここで、前記ポリマーフィルムは、前記車両エアダクトの外方表面にある、
を備える、方法。
【請求項14】
前記シェルは、単一のファイバフィルム積層体から形成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ファイバフィルム積層体は、前記圧縮成形において別の車両製品も形成する、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記ポリマーフィルムは、前記別の車両製品の外方対向表面にある、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記別の車両製品は、エアバッグ保護のためのブラケットカバーである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ブラケットカバーは、開口を有する第1のタブ、及びネックアンドフック特徴を有する第2のタブを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記圧縮成形の後に切断を実行する段階を更に備える、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項20】
前記切断は、前記車両エアダクトを取り付けるように構成されたタブを形成する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記圧縮成形において前記タブにおける弱化部を形成する段階を更に備え、前記弱化部は、前記車両エアダクトを取り付けるための前記タブの再配向を促す、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記車両エアダクトの取り付けを促す、前記タブにおけるスリットを形成する段階を更に備える、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年10月7日に提出され、「VEHICLE AIR DUCT WITH FIBER-FILM LAMINATE」という名称の米国仮特許出願第63/262,233号に対する優先権を主張し、この開示は、その全体が本明細書を参照することによって組み込まれる。
【0002】
本文書は、ファイバフィルム積層体を有する車両エアダクトに関する。
【背景技術】
【0003】
今日製造される多くの車両は、乗員コンパートメント等のキャビンに空気の流れを提供するように設計されたシステムを含む。このシステムは、車両内の熱システムに連結された暖房、換気及び空調(HVAC)ユニットを含むことができる。例えば、これは、HVACユニットが1つ又は複数の制御の設定に従って暖気又は冷気をキャビンに送達することを可能にし得る。
【0004】
ほとんどのそのような既存のシステムは、主に、HVACユニットからキャビンへの、又はその逆の空調される空気の導管としてのブロー成形プラスチックダクトに依拠する。ブロー成形ダクトは、比較的高重量であり、音響を(例えば、ダクト内の音の反響によって)伝達しやすい。したがって、それらは、車両重量を増加させ、車両に対する騒音、振動、及びハーシュネス(NVH)問題の原因となる傾向がある。
【発明の概要】
【0005】
第1の態様では、車両エアダクトは、前記車両エアダクトを車両暖房、換気及び空調(HVAC)ユニットに連結する第1の端部;前記車両エアダクトを車両エアベントに連結する第2の端部;及びファイバフィルム積層体のエアダクト、前記エアダクトは、前記第1及び第2の端部を互いに連結し、前記エアダクトは、互いに接合されたシェルによって形成され、前記ファイバフィルム積層体は、ポリマー材料の多孔質ファイバシートを有し、前記ファイバシートは、ポリマーフィルムと積層され、前記ポリマーフィルムは、前記エアダクトの外方表面にある、を備える。
【0006】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又は全てを含むことができる。前記シェルの各々は、フランジを含み、前記シェルは、前記フランジを使用して互いに溶接されている。前記車両エアダクトは、前記シェルのうちの一方の前記外方表面から延びるタブを更に備え、前記タブは、前記車両エアダクトを取り付けるように構成されている。前記車両エアダクトは、前記タブにおける弱化部を更に備え、前記弱化部は、前記シェルが製造される圧縮成形プロセスにおいて形成され、前記弱化部は、前記車両エアダクトを取り付けるための前記タブの再配向を促す。前記タブは、前記車両エアダクトの取り付けを促すスリットを含む。前記ポリマー材料は、ポリエステルを含む。前記ポリマー材料は、ポリエチレンサクシネートを含む。前記ポリマー材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含む。前記ポリマー材料は、PET及びポリプロピレンを含む。前記ポリマー材料は、PET及び高密度ポリエチレンを含む。前記ポリマーフィルムは、ポリウレタンを含む。前記ポリマーフィルムは、ポリエチレンを含む。
【0007】
第2の態様では、車両エアダクトを製造する方法は、ポリマー材料の多孔質ファイバシート及びポリマーフィルムを互いに層状化することによってファイバフィルム積層体を形成する段階;前記ファイバフィルム積層体を圧縮成形して車両エアダクトのためのシェルにする段階;及び前記シェルを互いに接合することによって前記車両エアダクトを形成する段階、ここで、前記ポリマーフィルムは、前記車両エアダクトの外方表面にある、を備える。
【0008】
実装は、以下の特徴のうちのいずれか又は全てを含むことができる。前記シェルは、単一のファイバフィルム積層体から形成される。前記ファイバフィルム積層体は、前記圧縮成形において別の車両製品も形成する。前記ポリマーフィルムは、前記別の車両製品の外方対向表面にある。前記別の車両製品は、エアバッグ保護のためのブラケットカバーである。前記ブラケットカバーは、開口を有する第1のタブ、及びネックアンドフック特徴を有する第2のタブを更に含む。前記方法は、前記圧縮成形の後に切断を実行する段階を更に備える。前記切断は、前記車両エアダクトを取り付けるように構成されたタブを形成する。前記方法は、前記圧縮成形において前記タブにおける弱化部を形成する段階を更に備え、前記弱化部は、前記車両エアダクトを取り付けるための前記タブの再配向を促す。前記方法は、前記車両エアダクトの取り付けを促す、前記タブにおけるスリットを形成する段階を更に備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】車両エアダクトの一例を示す図である。
【0010】
図1B】車両のHVACユニット、エアダクト、及びエアベントの一例を概略的に示す図である。
【0011】
図2A図1Aの車両エアダクトのために使用することができるファイバフィルム積層体の一例を示す図である。
図2B図1Aの車両エアダクトのために使用することができる変形ファイバフィルム積層体の一例を示す図である。
図2C図1Aの車両エアダクトのために使用することができるシェルの一例を示す図である。
【0012】
図3】車両エアダクトを製造する方法の例示のフローチャートを示す図である。
【0013】
図4A図2A図2Cのファイバフィルム積層体及び/又はシェルを圧縮成形するときに形成することができる別の車両製品の一例を示す図である。
図4B図2A図2Cのファイバフィルム積層体及び/又はシェルを圧縮成形するときに形成することができる別の車両製品の一例を示す図である。
【0014】
図5】エアバッグ保護のためにブラケットカバーを使用する一例を示す図である。
【0015】
図6図1Aの車両エアダクトを取り付けるために使用することができるタブの一例を示す図である。
【0016】
図7図1Aの車両エアダクトを取り付けるために使用することができるタブの別の例を示す図である。
【0017】
図8】リビングヒンジを有するエアダクトの一例を示す図である。
【0018】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本文書は、車両におけるエアダクトのためのシステム及び技法の例を説明する。車両における実質的に全てのエアダクトは、ファイバフィルム積層体から作製することができる。幾つかの実装では、ファイバフィルム積層体は、互いに積層された多孔質ファイバシート及びポリマーフィルムを含むことができる。例えば、多孔質ファイバシートは、ポリエステルファイバ材料を含むことができ、ポリマーフィルムは、ポリウレタンを含むことができる。ファイバフィルム積層体を使用することにより、ブロー成型プラスチックから作製されたもの等の、他の手法よりも著しく低い重量のエアダクトが提供され得る。ポリマーフィルムは、エアダクトの外方表面上に位置決めすることができ、動作中の空気の喪失を防止又は低減することができる。多孔質ファイバシートの細孔は、(例えば、ダクト内の反響を低減することによって)他の手法と比較してエアダクトの音響伝達特性を低減することができる。したがって、多孔質ファイバシートを含む車両エアダクトは、車両のNVHレベルを改善することができる。幾つかの実装では、本明細書において説明されるような車両エアダクトは、他の手法よりも、(例えば、手で、又は工具を使用して)圧迫することによって相対的により一時的に変形しやすくなり得、エアダクトは設置中の狭い空間への嵌合がより容易になる。幾つかの実装では、エアダクト(又は複数のエアダクト)は、計器パネルが車両のキャビンに設置される前に、前もって計器パネルに設置することができる。そのようなシナリオでは、本明細書において説明されるような車両エアダクトは、他の手法よりも、(例えば、手で、又は工具を使用して)相対的により一時的に折り曲げられるか又は元の形状から曲げられやすくなり得、それにより、計器パネルの設置が単純化される。
【0020】
本明細書において説明される例は、車両を参照する。車両は、乗員又は積荷、又はその両方を輸送する機械である。車両は、少なくとも1つのタイプの燃料又は他のエネルギー源(例えば、電気)を使用する1つ又は複数のモータを有することができる。車両の例としては、車、トラック、及びバスが挙げられるが、これらに限定されない。車輪の数は、車両のタイプ間で異なり得、車輪のうちの1つ又は複数(例えば、全て)は、車両の推進のために使用され得る。車両は、1人又は複数人の人物を収容する乗員コンパートメントを含むことができる。車両は、ほんの数例を挙げると、電気によってのみ駆動されることもできるし、又は電気に加えて1つ又は複数の他のエネルギー源を使用することもできる。
【0021】
本明細書において説明される例は、多孔質ファイバシートを参照する。本明細書において使用される場合、多孔質ファイバシートは、当該シートがランダム又は規則的なパターンの細孔を有するように配置されたポリマー材料の複数のファイバを含む。多孔質ファイバシートは、ほぼゼロ多孔率~約60%多孔率の範囲内の複数の多孔率のうちの任意のものを有することができる。多孔質ファイバシートは、約300グラム/平方メートル~約1300グラム/平方メートルのファイバ密度の範囲内の密度を有することができる。多孔質ファイバシートは、ポリマー材料を含む(例えば、実質的にこれから作製される)ことができる。ポリマー材料は、ほんの2つの例を挙げると、熱可塑性材料又は熱硬化性材料とすることができる。幾つかの実装では、多孔質ファイバシートは、ポリエステルを含むことができる。例えば、ポリエステルファイバが含まれ得る。幾つかの実装では、多孔質ファイバシートは、ポリエチレンサクシネート(PES)を含むことができる。幾つかの実装では、多孔質ファイバシートは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含むことができる。例えば、ポリマー材料は、PET及びポリプロピレン(PP)を含むことができる。別の例として、ポリマー材料は、PET及び高密度ポリエチレン(HDPE)を含むことができる。
【0022】
本明細書において説明される例は、互いに接合される材料(例えば、車両エアダクトのシェル)を参照する。本明細書において使用される場合、エアダクトの接合は、過剰な空気喪失を回避するとともに使用中の接合部の分離を防止するのに十分な強度の結合を作成する任意の技法を含む。幾つかの実装では、溶接を実行することができる。一般的には、溶接は、結合を作成するために少なくとも2つの層のスタックに熱及び圧力を印加することを伴うことができる。幾つかの実装では、レーザ溶接を使用することができる。
【0023】
本明細書における例は、前部、後部、頂部、又は底部を参照する。これらの及び同様の表現は、視点の明示的又は恣意的な概念に基づく相対的な方式で事物又は態様を識別する。すなわち、これらの用語は、説明を目的として使用される単なる例示であり、必ずしも唯一の可能な位置、方向等を示しているわけではない。
【0024】
図1Aは、車両エアダクト100の一例を示している。車両エアダクト100は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができ、及び/又はこれらを使用して製造することができる。車両エアダクト100は、キャビンへの空気の流れを促すために、車両計器パネル(例えば、ダッシュボード)における設置のために構成することができる。そのために、車両計器パネルは、空気を導入するための1つ又は複数のエアベント、及び空気を循環させてHVACユニットに戻すことができる1つ又は複数のエアリターンを含むことができる。車両エアダクト100は、その上、車両エアダクト100を車両のエアベントに連結するように構成されている1つ又は複数の端部、及び/又は車両エアダクト100を車両のエアリターンに連結するための1つ又は複数の端部を含むことができる。ここでは、車両エアダクト100は、端部102A~102Bを含む。例えば、端部102Aは、車両エアダクト100を計器パネルの左端部における左エアベントに連結するために使用することができ、端部102Bは、車両エアダクト100を計器パネルの右端部における右エアベントに連結するために使用することができる。ここでは、車両エアダクト100は、端部104A~104Bも含む。例えば、端部104Aは、車両エアダクト100を左側ドアにおける左側エアベントに連結するために使用することができ、端部104Bは、車両エアダクト100を右側ドアにおける右側エアベントに連結するために使用することができる。ここでは、車両エアダクト100は、端部106A~106Bも含む。例えば、端部106Aは、車両エアダクト100を計器パネルの中央部における左中央エアベントに連結するために使用することができ、端部106Bは、車両エアダクト100を計器パネルの中央部における右中央エアベントに連結するために使用することができる。
他の手法が使用され得る。車両エアダクト100は、HVACユニットに連結するための1つ又は複数の端部を有し、これらは、本図では可視ではない。
【0025】
車両エアダクト100は、2つ又はそれよりも多くのシェルを互いに接合することによって作製することができる。そのようなシェルは、様々な形状及び/又はサイズを有することができる。幾つかの実装では、車両エアダクト100を形成するために2つの半部分シェルを接合することができる。幾つかの実装では、異なる割合の(例えば、半部分及び半部分ではない)シェルを互いに接合することができる。各シェルは、ポリマー材料の多孔質ファイバシート、及びポリマーフィルムを含むファイバフィルム積層体を含む。ポリマーフィルムは、車両エアダクト100の外方表面にある。例えば、多孔質ファイバシートは、車両エアダクト100の内側表面にあり、空気流のためのチャネルを形成することができる。
【0026】
図1Bは、車両のHVACユニット108、エアダクト110、及びエアベント112の一例を概略的に示している。HVACユニット108、エアダクト110、及び/又はエアベント112は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。例は、エアダクト110がHVACユニット108からエアベント112の1つ又は複数のインスタンスへの空気流の導管として機能し得ることを示している。例えば、エアダクト110は、エアダクト110をHVACユニット108に連結する第1の端部を有することができる。別の例として、エアダクト110は、エアダクト110をエアベント112に連結する第2の端部を有することができる。
【0027】
図2A図2Cは、図1Aの車両エアダクト100のために使用することができるファイバフィルム積層体200、変形ファイバフィルム積層体200'、及びシェル202A~202Bの例を示している。ファイバフィルム積層体200、又は変形ファイバフィルム積層体200'、及び/又はシェル202A~202Bは、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。図2Aは、多孔質ファイバシート204を使用することができることを示している。多孔質ファイバシート204は、ポリマー材料を含む。例えば、多孔質ファイバシート204は、ポリエステル;PES;PET;PET及びPP;PET及びHDPE;及びこれらの組み合わせのうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0028】
ポリマーフィルム206を使用することができる。幾つかの実装では、ポリマーフィルム206は、多孔質ファイバシート204とともに層状化される。例えば、実質的に同じサイズの多孔質ファイバシート204及びポリマーフィルム206を、それぞれの材料のストックから取得し、組み立てて(例えば、積層して)2シートアセンブリにすることができる。幾つかの実装では、ポリマーフィルム206は、ポリウレタンを含む。幾つかの実装では、ポリマーフィルム206は、ポリエチレンを含む。ポリマーフィルム206は、ポリマーフィルム206が圧縮成形プロセス中にポリマーフィルム206の破損を伴うことなく多孔質ファイバシート204の曲率に適合することを可能にする範囲の複数の厚さのうちの任意のものを有することができる。専らそのような可能な範囲のうちの単一の範囲のみの一例として、ポリマーフィルム206は、約0.05ミリメートル(mm)~約0.5mmの範囲内である厚さを有することができる。多孔質ファイバシート204及びポリマーフィルム206が互いに重なって水平に配向された本配向は、単に例示の目的で示されている。
【0029】
ファイバフィルム積層体200は、車両エアダクトのための1つ又は複数のシェルを形成するために圧縮成形を受けることができる。圧縮成形の複数の形式のうちの任意のものを使用することができる。幾つかの実装では、加熱モールドが、成形キャビティを形成する2つの部分を有する。成形材料のうちの少なくとも一部を変形するために熱及び圧力が印加される。
【0030】
図2Bは、変形ファイバフィルム積層体200'が図2Aにおけるファイバフィルム積層体200と比較して上下反対に配向されていることを示している。例えば、これは、ポリマーフィルム206がモールドの下側半部分内にある成形キャビティに面するようにファイバフィルム積層体200が反転されるときに起こり得る。圧縮成形プロセスにおいて熱及び圧力が印加されると、ファイバフィルム積層体200(図2A)は、変形ファイバフィルム積層体200'になるように変形する。1つ又は複数の変形が、変形ファイバフィルム積層体200'において存在することができる。ここでは、示されているような下向き方向における変形によって、変形ファイバフィルム積層体200'内にキャビティ208が形成される。キャビティ208は、任意の形状を有することができる。例えば、キャビティ208は、エアダクトの1つのシェルを形成するように形状決めすることができる。幾つかの実装では、変形は、変形ファイバフィルム積層体200'の1つ又は複数の縁部にまで延びることができる。例えば、キャビティ208は、シェル内に開口を形成するように変形ファイバフィルム積層体200'の少なくとも1つの縁部にまで延びることができる。ポリマーフィルム206は、キャビティ208の外方表面にある。例えば、ここでは変形ファイバフィルム積層体200'の底部において部分的に可視であるキャビティ208の凸部208'は、ポリマーフィルム206の一部分によって覆われる。
【0031】
変形ファイバフィルム積層体200'によって別の製品209も形成することができる。当該別の製品209は、任意の形状を有することができ、ここでは、例示の目的で概略的に示されている。幾つかの実装では、当該別の製品209は、エアダクトのための他方のシェルである。例えば、当該他方のシェルは、キャビティ208を画定する材料から形成されるシェルに対する相補的なものとすることができる。幾つかの実装では、当該別の製品209は、限定されないが、以下で提供される例等の異なる車両製品とすることができる。
【0032】
図2Cは、側面視においてシェル202A~202Bを概略的に示している。シェル202A~202Bのうちの1つ又は複数は、変形ファイバフィルム積層体200'(図2B)によって形成することができる。例えば、シェル202A~202Bの両方が、変形ファイバフィルム積層体200'の1つのインスタンスによって形成される。別の例として、シェル202A~202Bのうちの一方が、変形ファイバフィルム積層体200'の1つのインスタンスによって形成され、シェル202A~202Bのうちの他方が、変形ファイバフィルム積層体200'の別のインスタンスによって形成される。シェル202A~202Bの各々は、少なくとも1つのフランジを含むことができ、シェル202A~202Bは、フランジを使用して互いに接合することができる。
【0033】
ここでは、シェル202Aは、多孔質ファイバシート210A及びポリマーフィルム212Aを含む。ポリマーフィルム212Aは、シェル202Aの内側表面にあり得る多孔質ファイバシート210Aと比較してシェル202Aの外方表面にある。これに対応して、シェル202Bは、多孔質ファイバシート210B及びポリマーフィルム212Bを含む。ポリマーフィルム212Bは、シェル202Bの内側表面にあり得る多孔質ファイバシート210Bと比較してシェル202Bの外方表面にある。シェル202A~202Bは、車両エアダクトを形成するために(例えば、示されている配向において)ともに接合することができる。シェル202A~202Bは、ここでは、例示の目的で、互いに別個であり、かつ別個の層を有するものとして例示されている。多孔質ファイバシート210A~210B及びポリマーフィルム212A~212Bの各々は、ここでは、単純化のために線として示されている。
【0034】
図3は、車両エアダクトを製造する方法300の例示のフローチャートを示している。方法300は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。別段に示されない限り、方法300の動作のうちの2つ又はそれよりも多くを異なる順序において実行することができる。より多くの又はより少ない動作を実行することができる。
【0035】
動作302において、材料の1つ又は複数のシートを、ストック材料のサプライから適したサイズに切断することができる。例えば、多孔質ファイバシート204及び/又はポリマーフィルム206(図2A)は、製造される車両エアダクトを考慮して適切なサイズに切断することができる。
【0036】
動作304において、材料は、積層することができる。例えば、多孔質ファイバシート204及びポリマーフィルム206は、図2A又は図2Bにおいて示されたように積層することができる。
【0037】
動作306において、スタックは、圧縮成形のためのモールドに配置することができる。例えば、両方のモールド半部分のうちの少なくとも一方は、成形キャビティを画定するように形状決めされ、スタックは、ポリマーフィルム206が成形キャビティに面する状態で当該成形キャビティに対して(例えば、その上に)配置される。
【0038】
動作308において、圧縮成形を実行することができる。幾つかの実装では、多孔質ファイバシート204及びポリマーフィルム206の材料及び/又は厚さを考慮に入れた事前定義されたスケジュールに従って熱及び圧力が印加される。例えば、変形ファイバフィルム積層体200'(図2B)を形成するために、圧縮成形をファイバフィルム積層体200(図2A)に適用することができる。
【0039】
動作310において、変形ファイバフィルム積層体によって形成された1つ又は複数のシェルを、モールドから取り出すことができる。
【0040】
動作312において、シェルをトリミングすることができる。例えば、変形ファイバフィルム積層体200'(図2B)は、シェル202A~202Bのいずれか又は両方(図2C)を形成するためにトリミングすることができる。
【0041】
動作314において、シェルは、接合してエアダクトにするために、機械内で位置合わせすることができる。2つ又はそれよりも多くのシェルを形成してエアダクトにすることができる。シェルは、それらのそれぞれの縁部のうちの1つ又は複数が別のシェルの対応する縁部に接する位置合わせ状態にすることができる。例えば、位置合わせは、シェルのロケーションを制御する1つ又は複数のピンを使用して行うことができる。
【0042】
動作316において、シェルを接合することができる。幾つかの実装では、(例えば、溶接によって)シェル間でシームを形成するために、接合部において熱及び圧力を印加することができる。例えば、余剰な材料を除去することができる。これにより、エアダクトの形成が完了し得る。
【0043】
図4A図4Bは、ファイバフィルム積層体200(図2A)を圧縮成形するときに形成することができる別の車両製品400の一例を示している。当該別の車両製品400は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。ここでは、車両製品400は、互いに実質的に同一である個別の製品400Aのスタックである。個別の製品400Aの各々は、ファイバフィルム積層体から作製されたエアダクトと同じ車両のための製品、又は別の車両のための製品とすることができる。個別の製品400Aもファイバフィルム積層体から作製される。例えば、個別の製品400Aの一方の側は、ポリマーフィルムによって覆うことができる。幾つかの実装では、個別の製品400Aの各々が、ブラケットのためのカバーと称され得る。例えば、これは、(例えば、カントレールにおいて、又はピラーのうちの1つの上に搭載された)車両のキャビンの内側の把持ハンドルのためのブラケットとすることができる。
【0044】
個別の製品400Aの設計は、有利な取り付け戦略を促すことができる。例えば、(例えば、クリップ又は他の締結具が使用されないので)コスト及び重量を低減することができる。個別の製品400Aは、(例えば、図4Aにおけるように)実質的に平坦に成形することができる。個別の製品400Aは、タブ402及び404を含むことができる。タブ402及び404は、個別の製品400Aの本体から本質的に互いに反対の方向に延びることができる。タブ402及び404のうちの少なくとも一方は、開口を有することができ、他方のタブは、形状特徴を有することができる。図4Bは、タブ404が開口406を有することができ、タブ402がネックアンドフック特徴を有することができることを示している。個別の製品400Aは、別の製品(例えば、把持ハンドルブラケット)に巻き付けることができる。取り付けは、タブ402のネックアンドフック特徴を開口406に滑らせて捻じることによって行うことができる。したがって、タブ402及び404は、別個のクリップ又は他の締結具を伴うことなく様々な構造のうちの任意のものへの個別の製品400Aによる自己取り付けを促すことができる。
【0045】
タブ402及び404は、本明細書において説明される他の例とともに使用することができる。幾つかの実装では、本明細書において示され及び/又は説明されるエアダクトのうちの任意のものが、タブ402及び404に基づくタブを有することができる。これにより、エアダクトが様々な方式において自己取り付けすることが可能になり得る。
【0046】
図5は、エアバッグ保護のためにブラケットカバー500を使用する一例を示している。ブラケットカバー500は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。ブラケットカバー500は、個別の製品400A(図4A図4B)のうちの1つとすることができる。ブラケットカバー500は、ブラケット502を覆うために車両において使用することができる。例えば、ブラケット502は、金属等の相対的に硬質の材料から作製され、鋭い縁部を有してよい。エアバッグ504(ここでは部分的に示されている)は、ブラケット502の付近に搭載されてよい。幾つかの実装では、エアバッグ504は、1つ又は複数のサイドウィンドウに沿って延びる車体の一部に搭載されるカーテンエアバッグである。例えば、エアバッグ504を展開することは、衝突時の車両フレームによる(又は別の車両による)衝撃から乗員を保護するために、ウィンドウ開口の少なくとも一部分に沿って延びる膨張したカーテンを形成することができる。エアバッグの展開時に、エアバッグ504のブラダがブラケット502と接触することが発生するのをブラケットカバー500が低減するか又はなくすように、ブラケットカバー500は、ブラケット502及びエアバッグ504の間に位置決めすることができる。幾つかの実装では、ブラケットカバー500のポリマーフィルム側は、エアバッグ504に面することができる。例えば、ポリマーフィルムは、展開するエアバッグブラダの衝撃を受けるために有利であり得る相対的に低摩擦の表面を提供することができる。
【0047】
図6は、図1Aの車両エアダクト100を取り付けるために使用することができるタブ600の一例を示している。タブ600は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。タブ600は、限定されないが、車両クロスカービーム、車体の別の部分を含む車両の別のコンポーネント、及び/又は計器パネルへの車両エアダクトの取り付けを促すことができる。
【0048】
タブ600は、それぞれ、タブ600A及びタブ600Bによって示された2つの位置において示されている。タブ600Aは、エアダクトの製造の時点でのタブ600に対応する。幾つかの実装では、エアダクトは、互いに接合されているシェル602及び604を含む。タブ600Aは、圧縮成形の時点でシェル604と一体として形成することができる。タブ600Aは、ポリマーフィルムで覆われている1つの主要表面(例えば、他方のシェルであるシェル602から離れる方向に面する表面)を有することができる。例えば、タブ600Aの反対の主要表面(例えば、シェル602に向かう方向に面する表面)は、多孔質ファイバシートで覆うことができる。
【0049】
タブ600Bは、エアダクトが設置済みであるときのタブ600に対応する。タブ600Aは、タブ600Aの変形及び/又は再配向を促す1つ又は複数の弱化部を有することができる。ここでは、弱化部606及び608が示されている。例えば、配置されるようなタブ600Bは、それが柔軟でかつ高信頼度の取り付けを提供するという点でリビングヒンジとして特徴付けられ得る。他の手法が使用され得る。
【0050】
図7は、図1Aの車両エアダクトを取り付けるために使用することができるタブ700の別の例を示している。タブ700は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。タブ700は、限定されないが、車両クロスカービーム、車体の別の部分を含む車両の別のコンポーネント、及び/又は計器パネルへの車両エアダクトの取り付けを促すことができる。
【0051】
タブ700は、それぞれ、タブ700A及びタブ700Bによって示された2つの位置において示されている。タブ700Aは、エアダクトの製造の時点でのタブ700に対応する。幾つかの実装では、エアダクトは、互いに接合されているシェル702及び704を含む。タブ700Aは、圧縮成形の時点でシェル704と一体として形成することができる。タブ700Aは、ポリマーフィルムで覆われている1つの主要表面(例えば、他方のシェルであるシェル702から離れる方向に面する表面)を有することができる。例えば、タブ700Aの反対の主要表面(例えば、シェル702に向かう方向に面する表面)は、多孔質ファイバシートで覆うことができる。
【0052】
タブ700Bは、エアダクトが設置済みであるときのタブ700に対応する。タブ700Aは、タブ700Aの変形及び/又は再配向を促す1つ又は複数の弱化部を有することができる。ここでは、弱化部706が示されている。例えば、配置されるようなタブ700Bは、それが柔軟でかつ高信頼度の取り付けを提供するという点でリビングヒンジとして特徴付けられ得る。他の手法が使用され得る。
【0053】
タブ700Aは、1つ又は複数のスリットを含むことができる。幾つかの実装では、スリット708を形成することができる。スリット708は、1つ又は複数の他の構造への取り付けを促すことができる。ここでは、ビーム710は、(限定されないが、クロスカービームアセンブリの一部とすることを含めて)車両の構造の一部である。タブ700Aは、タブ700Bを形成するために、スリット708を使用してビーム710に連結することができる。例えば、ビーム710及びスリット708の間での締まり嵌め、又は摩擦嵌めが、柔軟でかつ高信頼度の取り付けを提供することができる。
【0054】
図8は、リビングヒンジ802を有するエアダクト800の一例を示している。エアダクト800及び/又はリビングヒンジ802は、本明細書における他の箇所で説明される1つ又は複数の他の例とともに使用することができる。幾つかの実装では、エアダクト800は、車両のための中央コンソールダクトとして特徴付けることができる。リビングヒンジ802は、限定されないが、車両クロスカービーム、車体の別の部分を含む車両の別のコンポーネント、及び/又は計器パネルへの車両エアダクト800の取り付けを促すことができる。
【0055】
リビングヒンジ802は、それぞれ、タブ802A及びタブ802Bによって示された2つの位置において示されている。タブ802Aは、エアダクト800の製造の時点でのリビングヒンジ802に対応する。幾つかの実装では、エアダクト800は、互いに接合されているシェルを含む。タブ802Aは、圧縮成形の時点でシェルのうちの一方(例えば、この図における下側シェル)と一体として形成することができる。タブ802Bは、エアダクト800が設置済みであるときのリビングヒンジ802に対応する。タブ802Aは、タブ802Aの変形及び/又は再配向を促す1つ又は複数の弱化部を有することができる。ここでは、タブ802Bには、エアダクト800をタブ802Bによって別の構造に固定するように機能することができるクリップ804が提供される。
【0056】
タブ802A及び/又はエアダクト800の他のタブは、それらが操作者にとってクリップ設置を容易にするために十分薄くなることを可能にし、しかしコンソールを破壊することなくハンドリングするとともにこれに取り付けるため、及び車両寿命中の応用において残存するために十分にタブを強くするように、モールド内で設計及び調整することができる。
【0057】
本明細書全体を通して使用される「実質的に」及び「約」という用語は、処理におけるばらつきに起因するもの等の小さい変動を説明及び考慮するために使用される。例えば、それらは、±5%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±2%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±1%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±0.5%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±0.2%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±0.1%よりも小さいか又はそれに等しいこと、例えば±0.05%よりも小さいか又はそれに等しいことを指し得る。また、本明細書において使用される場合、「a」又は「an」等の不定冠詞は「少なくとも1つ」を意味する。
【0058】
前述の概念及び以下でより詳細に論述される追加の概念の全ての組み合わせが(そのような概念が相互に矛盾しないことを条件として)、本明細書において開示される本発明の主題の一部であると企図されることを理解されたい。特に、本開示の最後に記載される特許請求される主題の全ての組み合わせが、本明細書において開示される本発明の主題の一部であると企図される。
【0059】
複数の実装が説明された。しかしながら、本明細書の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることが理解されるであろう。
【0060】
加えて、図に示されている論理フローは、望ましい結果を達成するために、示されている特定の順序、又は連続した順序を要求しない。加えて、他のプロセスが提供されてもよいし、又は説明されたフローからプロセスが排除されてもよく、説明されたシステムに他のコンポーネントが追加されてもよいし、又は説明されたシステムから他のコンポーネントが除去されてもよい。したがって、他の実装が以下の特許請求の範囲に記載の範囲内に含まれる。
【0061】
説明された実装の特定の特徴が、本明細書において説明されたように示されてきたが、今や多くの修正、置換、変更、及び均等物が当業者に想起されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、これらの実装の範囲に含まれる全てのそのような修正及び変更を包含するように意図されていることが理解されるべきである。それらは限定ではなく単なる例として提示されており、形態及び詳細の様々な変更が行われてよいことを理解されたい。相互に排他的な組み合わせを除き、本明細書において説明された装置及び/又は方法の任意の部分が任意の組み合わせで組み合わされてよい。本明細書において説明されている実装は、説明されている異なる実装の機能、コンポーネント及び/又は特徴の様々な組み合わせ及び/又は副次的組み合わせを含み得る。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4A-4B】
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】