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特表2024-537160シガレット及びこれを含むエアロゾル生成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】シガレット及びこれを含むエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24D 1/02 20060101AFI20241003BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20241003BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241003BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20241003BHJP
【FI】
A24D1/02
A24D1/20
A24F40/20
A24F40/465
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520795
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-04
(86)【国際出願番号】 KR2022015425
(87)【国際公開番号】W WO2023075222
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0147014
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0026723
(32)【優先日】2022-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、チェミン
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA21
4B045AB11
4B045BB07
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC22
(57)【要約】
シガレット及びエアロゾル生成装置が開示される。本開示のエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を含むタバコロッド、前記タバコロッドを取り囲むラッパー、及び前記タバコロッドに対応する位置で、前記ラッパーの内側又は外側で前記タバコロッドを取り囲み、円周方向に両端部が互いに接触して閉ループを形成する金属箔、を含むシガレットと、請求項1に記載のシガレットを収容する挿入空間を含むボディーと、前記挿入空間の周囲に配置されて前記金属箔を加熱する誘導コイルと、を含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物質を含むタバコロッドと、
前記タバコロッドを取り囲むラッパーと、
前記タバコロッドに対応する位置で、前記ラッパーの内側又は外側で前記タバコロッドを取り囲み、円周方向に両端部が互いに接触して閉ループを形成する金属箔と、を含む、シガレット。
【請求項2】
前記円周方向を基準に、前記金属箔の第1端部は、前記ラッパーの対応する第1端部を越えて一側に延びる、請求項1に記載のシガレット。
【請求項3】
前記金属箔は前記ラッパーの外側に位置し、
前記ラッパーの第1端部の内面は前記ラッパーの反対側の第2端部の外面と接触し、
前記金属箔の第1端部の内面は前記金属箔の反対側の第2端部の外面と接触する、請求項2に記載のシガレット。
【請求項4】
円周方向と反対の方向を基準に、前記ラッパーの第2端部は、前記金属箔の対応する第2端部を越えて延びる、請求項2に記載のシガレット。
【請求項5】
前記金属箔は前記ラッパーの外側に位置し、
前記ラッパーの第1端部の内面は前記第1端部と反対側の前記ラッパーの第2端部の外面と接触し、
前記金属箔の第1端部の内面は前記金属箔の第2端部の外面と接触する、請求項4に記載のシガレット。
【請求項6】
前記金属箔は前記ラッパーの内側に位置し、
前記ラッパーの第1端部の外面は前記ラッパーの第2端部の内面と接触し、
前記金属箔の第1端部の外面は前記金属箔の第2端部の内面と接触する、請求項4に記載のシガレット。
【請求項7】
前記ラッパーの一端部は、前記金属箔の対応端部と接触する、請求項5又は6に記載のシガレット。
【請求項8】
前記ラッパー及び前記金属箔を取り囲む外部ラッパーをさらに含む、請求項1に記載のシガレット。
【請求項9】
前記金属箔及び前記ラッパーは積層材で形成される、請求項1に記載のシガレット。
【請求項10】
前記金属箔はアルミニウムである、請求項1に記載のシガレット。
【請求項11】
請求項1に記載のシガレットを収容する挿入空間を含むボディーと、
前記挿入空間の周囲に配置されて前記金属箔を加熱する誘導コイルと、を含む、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はシガレット及びこれを含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを形成することにより媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示のさらに他の目的は、発熱体の放電やスパークを防止することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、発熱時の電流の損失を防止することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、温度制御の正確性を改善することである。
【0007】
本開示のさらに他の目的は、エアロゾルの味や均一性を維持することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、エアロゾル生成物質を含むタバコロッドと、前記タバコロッドを取り囲むラッパーと、前記タバコロッドに対応する位置で、前記ラッパーの内側又は外側で前記タバコロッドを取り囲み、円周方向に両側が互いに接触して閉ループを形成する金属箔と、を含むシガレットを提供することができる。
【0009】
上述した目的を達成するための本開示の他の側面によれば、請求項1の前記シガレットを収容する挿入空間を含むボディーと、前記挿入空間の周囲に配置されて前記金属箔を加熱する誘導コイルと、を含むエアロゾル生成装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、発熱体の放電やスパークを防止することができる。
【0011】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、発熱時の電流の損失を防止することができる。
【0012】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、温度制御の正確性を改善することができる。
【0013】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、エアロゾルの味や均一性を維持することができる。
【0014】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
【0016】
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図11】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図12】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。同一又は類似の構成要素は相異なる図面に図示されていても同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0018】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみを考慮して使用されるものである。「モジュール」及び「部」は互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0019】
また、本明細書に開示された実施例の以降の説明において、関連した公知の技術についての具体的説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにする可能性がある場合はその詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されない。したがって、添付図面は本開示の思想及び範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0020】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0021】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0022】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0023】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置1は、バッテリー11と、制御部12と、誘導コイル13と、を含むことができる。図2及び図3を参照すると、エアロゾル生成装置1は、カートリッジ14をさらに含むことができる。エアロゾル生成装置1の内部には、シガレット2が挿入可能な挿入空間Sが形成され得る。挿入空間Sは円筒形に形成され、一側に開口し得る。
【0024】
図1図3に示すエアロゾル生成装置1には本実施例に係わる構成要素を示す。したがって、図1図3に示す構成要素の他に汎用の構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれることができるというのが本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば理解可能である。
【0025】
図1を参照すると、バッテリー11、制御部12及び誘導コイル13が一列に配置され得る。図2を参照すると、バッテリー11、制御部12、カートリッジ14及び誘導コイル13が一列に配置され得る。図3を参照すると、カートリッジ14及び誘導コイル13が並列に配置され得る。しかしながら、エアロゾル生成装置1の内部構造は図1図3に示すものに限定されない。言い換えれば、エアロゾル生成装置1の設計によって、バッテリー11、制御部12、誘導コイル13及びカートリッジ14の配置は変更可能である。
【0026】
バッテリー11は、エアロゾル生成装置1が動作するのに用いられる電力を供給することができる。例えば、バッテリー11は、誘導コイル13又はカートリッジ14を加熱するように電力を供給することができ、制御部12が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリー11は、エアロゾル生成装置1に設置されたディスプレイ、センサー、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0027】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御することができる。具体的には、制御部12は、バッテリー11、誘導コイル13及びカートリッジ14だけでなくエアロゾル生成装置1に含まれる他の構成の動作を制御することができる。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成のそれぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるかを判断することもできる。
【0028】
制御部12は、少なくとも一つのプロセッサを含むことができる。プロセッサは多数の論理ゲートのアレイによって具現することもでき、汎用のマイクロプロセッサ及びこのマイクロプロセッサで実行可能なプログラムを保存しているメモリの組合せによって具現することもできる。また、他の形態のハードウェアによって具現することもできることは本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解可能である。
【0029】
誘導コイル13はバッテリー11から電流を受けることができる。誘導コイル13は挿入空間Sの周囲に配置され得る。誘導コイル13は挿入空間Sの周囲に巻かれ得る。誘導コイル13は、挿入空間Sに配置された伝導性金属に渦電流を発生させて金属を誘導加熱することができる。
【0030】
カートリッジ14は液体組成物を加熱してエアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルはスティック2を通過して使用者に伝達されることができる。言い換えれば、カートリッジ14によって生成されたエアロゾルはエアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動することができ、気流通路はカートリッジ14によって生成されたエアロゾルがスティック2を通過して使用者に伝達されるように構成され得る。
【0031】
例えば、カートリッジ14は、液体貯蔵部と、液体伝達手段と、加熱要素と、を含むことができるが、これに限定されない。例えば、液体貯蔵部、液体伝達手段及び加熱要素は独立的なモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれることもできる。
【0032】
液体貯蔵部は液体組成物を貯蔵することができる。例えば、液体組成物は揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であってもよく、非タバコ物質を含む液体であってもよい。液体貯蔵部はカートリッジ14に着脱可能に製作されることもでき、カートリッジ14と一体に製作されることもできる。
【0033】
例えば、液体組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、又はビタミン混合物混合物を含むことができる。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種の果物香成分などを含むことができるが、これに限定されない。香味剤は、使用者に多様な香味又は風味を提供することができる成分を含むことができる。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうちの少なくとも一つが混合されたものであることができるが、これに限定されない。また、液状組成物はグリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含むことができる。
【0034】
液体伝達手段は液体貯蔵部の液体組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックのような芯(wick)になり得るが、これに限定されない。
【0035】
加熱要素は液体伝達手段によって伝達される液体組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒーターなどになり得るが、これに限定されない。また、加熱要素はニクロム線のような伝導性フィラメントで構成されることができ、液体伝達手段に巻かれる構造に配置され得る。加熱要素は電流の供給によって加熱されることができ、加熱要素と接触した液体組成物に熱を伝達して液体組成物を加熱することができる。その結果として、エアロゾルを生成することができる。
【0036】
例えば、カートリッジ14はカートマイザー(cartomizer)又は霧化器(atomizer)と言えるが、これに限定されない。
【0037】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリー11、制御部12、誘導コイル13及びカートリッジ14の他に、汎用の構成をさらに含むことができる。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報を出力することができるディスプレイ及び/又は触覚情報の出力のためのモーターを含むことができる。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも一つのセンサー(パフ感知センサー、温度感知センサー、シガレット挿入感知センサーなど)を含むことができる。また、エアロゾル生成装置1は、シガレット2が挿入された状態でも外部空気が流入するか又は内部気体が流出することができる構造に製作され得る。
【0038】
シガレット2は、内部にタバコロッド21(図4参照)及びフィルターロッド22(図4参照)を含むことができる。タバコロッド21(図4参照)が位置するシガレット2の一側は挿入空間Sに挿入され、他側はエアロゾル生成装置1の外部に突出し得る。シガレット2は、タバコロッド21(図4参照)を取り囲む金属箔246(図6参照)をさらに含むことができる。シガレット2が挿入空間Sに挿入されると、エアロゾル生成装置1は誘導コイル13及び/又はカートリッジ14を作動させてエアロゾルを発生させることができる。誘導コイル13は金属箔246(図6参照)を誘導加熱することができる。金属箔246(図6参照)は誘導コイル13を介して流れるAC電流によって発生した磁場によって発熱することができる。磁場は金属箔246(図6参照)を貫通して金属箔246(図6参照)内に渦電流を発生させることができる。電流は金属箔246(図6参照)で熱を発生させることができる。誘導コイル13によって発熱する金属箔246(図6参照)は媒質を加熱してエアロゾルを発生させることができる。誘導コイル13及び/又はカートリッジ14によって発生したエアロゾルはシガレット2を通過して使用者に伝達されることができる。
【0039】
使用者は、挿入空間Sから外部に突出したスティック100の他側を口で銜えた状態でエアロゾルを吸入することができる。ここで、外部空気がシガレット100を通過しながらエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは第2部分を通過して使用者の口に伝達されることができる。
【0040】
一例として、外部空気はエアロゾル生成装置1に形成された少なくとも一つの空気通路を通して流入することができる。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/又は空気通路の大きさは使用者が調節することができる。よって、霧化量、喫煙感などを使用者が調節することができる。他の例として、外部空気はシガレット2の表面に形成された少なくとも一つの孔(hole)を通してシガレット2の内部に流入することもできる。
【0041】
図4を参照すると、シガレット2は、タバコロッド21及びフィルターロッド22を含むことができる。シガレット2は、一側にタバコロッド21を含み、他側にフィルターロッド22を含むことができる。
【0042】
図4にはフィルターロッド22が単一セグメントとして示されているが、これに限定されない。言い換えれば、フィルターロッド22は、複数のセグメントから構成され得る。例えば、フィルターロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含むことができる。また、必要に応じて、フィルターロッド22には他の機能を果たす少なくとも一つのセグメントをさらに含むことができる。
【0043】
シガレット2の直径は5mm~9mmの範囲であり、長さは約48mmであり得るが、これに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルターロッド22の第1セグメントの長さは約10mm、フィルターロッド22の第2セグメントの長さは約14mm、フィルターロッド22の第3セグメントの長さは約12mmであり得るが、これに限定されない。
【0044】
シガレット2は、少なくとも一つのラッパー24によって包装され得る。ラッパー24には、外部空気が流入するか内部気体が流出する少なくとも一つの孔(hole)が形成され得る。一例として、シガレット2は、一つのラッパー24によって包装され得る。他の例として、シガレット2は、2以上のラッパー24によって重畳して包装され得る。例えば、第1ラッパーに241よってタバコロッド21が包装され、ラッパー242、243、244によってフィルターロッド22が包装され得る。そして、単一のラッパー245によってシガレット2全体がさらに包装され得る。仮に、フィルターロッド22が複数のセグメントから構成されている場合、それぞれのセグメントがラッパー242、243、244によって包装され得る。
【0045】
第1ラッパー241及び第2ラッパー242は一般的なフィルター包装紙から製作され得る。例えば、第1ラッパー241及び第2ラッパー242は多孔質包装紙又は無孔質包装紙であり得る。また、第1ラッパー241及び第2ラッパー242は耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウムラミネート包装材から製作され得る。
【0046】
第3ラッパー243はハード包装紙から製作され得る。例えば、第3ラッパー243の坪量は88g/m~96g/mの範囲に含まれ、好ましくは90g/m~94g/mの範囲に含まれ得る。また、第3ラッパー243の厚さは120μm~130μmの範囲に含まれ、好ましくは125μmであり得る。
【0047】
第4ラッパー244は耐油性ハード包装紙から製作され得る。例えば、第4ラッパー244の坪量は88g/m~96g/mの範囲に含まれ、好ましくは90g/m~94g/mの範囲に含まれ得る。また、第4ラッパー244の厚さは120μm~130μmの範囲に含まれ、好ましくは125μmであり得る。
【0048】
第5ラッパー245は滅菌紙(MFW)から製作され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも向上するように特殊に製造された紙を意味し得る。例えば、第5ラッパー245の坪量は57g/m~63g/mの範囲に含まれ、好ましくは60g/mであり得る。また、第5ラッパー245の厚さは64μm~70μmの範囲に含まれ、好ましくは67μmであり得る。
【0049】
第5ラッパー245は所定の物質を含むことができる。ここで、所定の物質の例はシリコンであり得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化が少ない耐熱性、酸化しない耐酸化性、各種の薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有し得る。しかしながら、シリコンではなくても、上述した特性を有する物質であれば制限なしに第5ラッパー245に塗布又はコーティングされ得る。
【0050】
第5ラッパー245は、シガレット2が燃焼する現象を防止することができる。例えば、タバコロッド210がヒーター13によって加熱されると、シガレット2が燃焼する可能性がある。具体的には、タバコロッド21に含まれた材料のうちのいずれか一つの引火点よりも高く温度が上昇すると、シガレット2が燃焼することがある。このような場合にも、第5ラッパー245は不燃性物質を含むので、シガレット2が燃焼する現象を防止することができる。
【0051】
また、第5ラッパー245は、シガレット2で生成される物質によってホルダー1が汚染することを防止することができる。使用者のパフによって、シガレット2内で液体物質が生成され得る。例えば、シガレット2で生成されたエアロゾルが外部空気によって冷却することにより、液体物質(例えば、水分など)が生成され得る。第5ラッパー245がシガレット2を包装することにより、シガレット2内で生成された液体物質がシガレット2の外部に漏れることを防止することができる。
【0052】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含むことができる。エアロゾル生成物質は媒質と言える。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうちの少なくとも1種を含むことができるが、これに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/又は有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含むことができる。また、タバコロッド21には、メントール又は保湿剤などの加香液がタバコロッド21に噴射されることによって添加され得る。
【0053】
タバコロッド21は多様に製作可能である。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)から製作されることができ、ストランド(strand)から製作されることもできる。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた細断片から製作され得る。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によって取り囲まれ得る。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルであり得るが、これに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質はタバコロッド21に伝達される熱を均一に分散させて、タバコロッドへの熱伝導率を向上させることができる。よって、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとしての機能を果たすことができる。ここで、図面に示されていないが、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質の他にも、追加のサセプタをさらに含むことができる。
【0054】
フィルターロッド22はセルロースアセテートフィルターであってもよい。一方、フィルターロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルターロッド22は、円柱型(type)ロッドであり得る。例えば、フィルターロッド22は、内部に中空を有するチューブ型(type)ロッドであってもよい。また、フィルターロッド22はリセス型(type)ロッドであり得る。仮に、フィルターロッド22が複数のセグメントから構成された場合、複数のセグメントのうちの少なくとも一つが他の形状に製作され得る。
【0055】
フィルターロッド22の第1セグメントはセルロースアセテートフィルターであり得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形の構造物であり得る。第1セグメントによって、ヒーター13が挿入される場合、タバコロッド21の内部物質が後ろに押される現象を防止することができ、エアロゾルの冷却効果も提供することができる。第1セグメントに含まれた中空の直径は、2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径を採用することができるが、これに限定されない。
【0056】
第1セグメントの長さは、4mm~30mmの範囲内で適切な長さを採用することができるが、これに限定されない。好ましくは、第1セグメントの長さは10mmであり得るが、これに限定されない。
【0057】
第1セグメントの製造の際、可塑剤の含量を調節することによって第1セグメントの硬度を調整することができる。また、第1セグメントは、内部(例えば、中空)に同種又は異種の材質のフィルム、チューブなどの構造物を挿入することによって製造することができる。
【0058】
フィルターロッド22の第2セグメントは、ヒーター13がタバコロッド21を加熱することによって生成されたエアロゾルを冷却させる。よって、使用者は適当な温度に冷却したエアロゾルを吸入することができる。
【0059】
第2セグメントの長さ又は直径は、シガレット2の形態によって多様に決定することができる。例えば、第2セグメントの長さは、7mm~20mmの範囲内で適切に採用することができる。好ましくは、第2セグメントの長さは約14mmであり得るが、これに限定されない。
【0060】
第2セグメントはポリマー繊維を織ることで製作することができる。この場合、ポリマーから製造された繊維に香味液を塗布することもできる。若しくは、香味液が塗布された別途の繊維とポリマーから製造された繊維とを一緒に製織して第2セグメントを製作することもできる。若しくは、第2セグメントは縮れたポリマーシートから形成され得る。
【0061】
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、セルロースアセテート(CA)、及びアルミニウムホイルからなる群から選択される材料から製作され得る。
【0062】
第2セグメントが織られたポリマー繊維又は縮れたポリマーシートによって形成されることにより、第2セグメントは縦方向に延びる単数又は複数のチャネルを含むことができる。ここで、チャネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味し得る。
【0063】
例えば、縮れたポリマーシートからなる第2セグメントは、約5μmと約300μmとの間、例えば約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成され得る。また、第2セグメントの全表面積は、約300mm/mmと約1000mm/mmとの間になり得る。また、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm/mgと約100mm/mgとの間の材料から形成され得る。
【0064】
一方、第2セグメントは、揮発性香味成分を含むスレッド(thread)を含むことができる。ここで、揮発性香味成分はメントールであり得るが、これに限定されない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメントールを第2セグメントに提供するために、十分な量のメントールが充填され得る。
【0065】
フィルターロッド22の第3セグメントはセルロースアセテートフィルターであり得る。第3セグメントの長さは、4mm~20mmの範囲内で適切に採用することができる。例えば、第3セグメントの長さは約12mmであり得るが、これに限定されない。
【0066】
第3セグメントを製作する過程で、第3セグメントに香味液を噴射して香味を発生させるように製作することもできる。若しくは、香味液が塗布された別途の繊維を第3セグメントの内部に挿入することもできる。タバコロッド21で生成されたエアロゾルはフィルターロッド22の第2セグメントを通過することによって冷却され、冷却されたエアロゾルは第3セグメントを介して使用者に伝達される。よって、第3セグメントに香味要素が添加される場合、使用者に伝達される香味の持続性を向上させる効果が発生することができる。
【0067】
また、フィルターロッド22は少なくとも一つのカプセル23を含むことができる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を果たすことができ、エアロゾルを発生させる機能を果たすこともできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包んでいる構造を有することができる。カプセル23は球形又は円筒形を有することができるが、これに限定されない。
【0068】
図5を参照すると、シガレット3は、前端プラグ33をさらに含むこともできる。前端プラグ33は、タバコロッド31において、フィルターロッド32と対向する一側に位置し得る。前端プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中にタバコロッド31から液状化したエアロゾルがエアロゾル生成装置(図1図3の1)に流入することを防止することができる。
【0069】
フィルターロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含むことができる。ここで、第1セグメント321は、図4のフィルターロッド22の第1セグメントに対応し、第2セグメント322は、図4のフィルターロッド22の第3セグメントに対応し得る。
【0070】
シガレット3の直径及び全長は図4のシガレット2の直径及び全長に対応し得る。例えば、前端プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1セグメント321の長さは約12mm、第2セグメント322の長さは約14mmであり得るが、これに限定されない。
【0071】
シガレット3は少なくとも一つのラッパー35によって包装され得る。ラッパー35には、外部空気が流入するか又は内部気体が流出する少なくとも一つの孔(hole)が形成され得る。例えば、第1ラッパー351によって前端プラグ33が包装され、第2ラッパー352によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパー353によって第1セグメント321が包装され、第4ラッパー354によって第2セグメント322が包装され得る。そして、第5ラッパー355によってシガレット3の全体が再包装され得る。
【0072】
また、第5ラッパー355には少なくとも一つの穿孔36が形成され得る。例えば、穿孔36はタバコロッド31を取り囲む領域に形成されることができるが、これに限定されない。穿孔36は、図2及び図3に示すヒーター13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を果たすことができる。
【0073】
また、第2セグメント322は、少なくとも一つのカプセル34を含むことができる。ここで、カプセル34は香味を発生させる機能を果たすこともでき、エアロゾルを発生させる機能を果たすこともできる。例えば、カプセル34は香料を含む液体を被膜で包んでいる構造であり得る。カプセル34は球形又は円筒形を有し得るが、これに限定されない。
【0074】
第1ラッパー351は、一般的なフィルター包装紙にアルミニウムホイルのような金属ホイルを結合してなることができる。例えば、第1ラッパー351の全厚は45μm~55μmの範囲に含まれ、好ましくは50.3μmであり得る。また、第1ラッパー351の金属ホイルの厚さは6μm~7μmの範囲に含まれ、好ましくは6.3μmであり得る。また、第1ラッパー351の坪量は50g/m~55g/mの範囲に含まれ、好ましくは53g/mであり得る。
【0075】
第2ラッパー352及び第3ラッパー353は一般的なフィルター包装紙から製作され得る。例えば、第2ラッパー352及び第3ラッパー353は多孔質包装紙又は無孔質包装紙であり得る。
【0076】
例えば、第2ラッパー352の多孔度は35000CUであり得るが、これに限定されない。また、第2ラッパー352の厚さは70μm~80μmの範囲に含まれ、好ましくは78μmであり得る。また、第2ラッパー352の坪量は20g/m~25g/mの範囲に含まれ、好ましくは23.5g/mであり得る。
【0077】
例えば、第3ラッパー353の多孔度は24000CUであり得るが、これに限定されない。また、第3ラッパー353の厚さは60μm~70μmの範囲に含まれ、好ましくは68μmであり得る。また、第3ラッパー353の坪量は20g/m~25g/mの範囲に含まれ、好ましくは21g/mであり得る。
【0078】
第4ラッパー354はPLAラミネート紙から製作され得る。ここで、PLAラミネート紙は、紙層、PLA層及び紙層を含む3重紙を意味し得る。例えば、第4ラッパー354の厚さは100μm~120μmの範囲に含まれ、好ましくは110μmであり得る。また、第4ラッパー354の坪量は80g/m~100g/mの範囲に含まれ、好ましくは88g/mであり得る。
【0079】
第5ラッパー355は滅菌紙(MFW)から製作され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも向上するように特殊に製造された紙を意味し得る。例えば、第5ラッパー355の坪量は57g/m~63g/mの範囲に含まれ、好ましくは60g/mであり得る。また、第5ラッパー355の厚さは64μm~70μmの範囲に含まれ、好ましくは67μmであり得る。
【0080】
第5ラッパー355は、所定の物質を含むことができる。ここで、所定の物質の例はシリコンであり得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化が少ない耐熱性、酸化しない耐酸化性、各種の薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。ただ、シリコンではなくても、上述した特性を有する物質であれば制限なしに第5ラッパー355に塗布(又は、コーティング)され得る。
【0081】
前端プラグ33はセルロースアセテートから製作され得る。一例として、前端プラグ33は、セルロースアセテートトーに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えることで製作することができる。セルロースアセテートトーを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は1.0~10.0の範囲に含まれ、好ましくは4.0~6.0の範囲に含まれ得る。より好ましくは、前端プラグ33のフィラメントのモノデニールは5.0であり得る。また、前端プラグ33を構成するフィラメントの断面はY字形であり得る。前端プラグ33のトータルデニール(total denier)は20000~30000の範囲に含まれ、好ましくは25000~30000の範囲に含まれ得る。より好ましくは、前端プラグ33のトータルデニールは28000であり得る。
【0082】
また、必要に応じて、前端プラグ33は少なくとも一つのチャネルを含むことができ、チャネルの断面は多様な形状に製作され得る。
【0083】
タバコロッド31は図4を参照して上述したタバコロッド21に対応し得る。よって、以下では、タバコロッド31についての具体的な説明は省略する。
【0084】
第1セグメント321はセルロースアセテートから製作され得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形の構造物であり得る。第1セグメント321は、セルロースアセテートトーに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えることで製作することができる。例えば、第1セグメント321のモノデニール及びトータルデニールは前端プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
【0085】
第2セグメント322はセルロースアセテートから製作され得る。第2セグメント322を構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は1.0~10.0の範囲に含まれ、好ましくは8.0~10.0の範囲に含まれ得る。より好ましくは、第2セグメント322のフィラメントのモノデニールは9.0であり得る。また、第2セグメント322のフィラメントの断面はY字形であり得る。第2セグメント322のトータルデニール(total denier)は20000~30000の範囲に含まれ、好ましくは25000であり得る。
【0086】
図6及び図7を参照すると、タバコロッド21に対応するシガレット2の部分のみが切開され、タバコロッド21がラッピングされることを示す。以下、図4のシガレット2を例示して説明するが、図5のシガレット3のタバコロッド31などのその他のタバコロッドをラッピングするときにも適用することができるというのは当業者に明らかに理解可能であろう。
【0087】
第1ラッパー241はタバコロッド21の外部を取り囲むことができる。第1ラッパー241によって取り囲まれたタバコロッド21はおよそ所定の半径Rを有する円筒形に形成され得る。第1ラッパー241はタバコロッド21の外周面に沿って円周方向に長く延び得る。
【0088】
図4を参照するとき、金属箔246は、タバコロッド21に対応する部分に形成され得る。金属箔246は第1ラッパー241の周囲に沿って延び得る。金属箔246は第1ラッパー241の外周を取り囲むことができる。他の例として、金属箔246は第1ラッパー241の内周を取り囲むことができる(図12及び図13参照)。金属箔246は第1ラッパー241の外周面又は内周面に接着され得る。若しくは、金属箔246及び第1ラッパー241は紙で形成され得る。
【0089】
金属箔246は、金属箔246の円周方向を基準に、一側及び他側が接触して閉ループを形成することができる。金属箔246は、伝導性及び所定の抵抗を有し得る。金属箔246は、誘導コイル13(図1図3参照)によって発生する渦電流によって発熱することができる。例えば、金属箔246はアルミニウム箔であり得る。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
【0090】
第5ラッパー245はシガレット2の外部を形成することができる。第5ラッパー245は第1ラッパー241及び/又は金属箔246の外周面を取り囲んで包装することができる。円周方向に第5ラッパー245の一側内周面と他側外周面とは接着され得る。第5ラッパー245は外部からシガレット2を保護することができる。第5ラッパー245は外部ラッパー245と言える。タバコロッド21に対応する部分は、三重紙で形成され、それ以外の部分は二重紙で形成され得る。
【0091】
図8を参照すると、第1ラッパー242は一側に所定の長さL1だけ延び得る。金属箔246は一側に所定の長さL2だけ長く延び得る。金属箔246の長さL2は第1ラッパー242の長さL1よりも大きくてもよい。第1ラッパー242の一面と金属箔246の他面とは互いに接触するか又は接着され得る。
【0092】
金属箔246の一側246aの端部(以下、金属箔246の一端)は、第1ラッパー242の一側242aの端部(以下、第1ラッパー242の一端)から一側に所定の長さL4だけ延び得る。金属箔の一端は金属箔246の第1端部と言える。第1ラッパー2142の一端は第1ラッパー242の第1端部と言える。金属箔246及び第1ラッパー242がタバコロッド21を取り囲んでいない図8の状態で、金属箔246の一側246aは第1ラッパー242とオーバーラップせずに一側に突出し得る。金属箔246の他側246bは、第1ラッパー242の他側242bとオーバーラップし得る。金属箔246の他端と第1ラッパー242の他端とは一致し得る。金属箔246の他端は金属箔246の第2端部と言える。第1ラッパー242の他端は第1ラッパー242の第2端部と言える。
【0093】
図8及び図9を参照すると、第1ラッパー242はタバコロッド21を取り囲むことができる。金属箔246は第1ラッパー242の外側で第1ラッパー242を取り囲むことができる。円周方向を基準に、金属箔246の一端は、第1ラッパー242の一端から一側に延び得る。
【0094】
第1ラッパー242の一側242aの内周面は、金属箔246の他側246bの外周面と接触するか又は接着され得る。第1ラッパー242の一側242aと金属箔246の他側246bとは所定の長さL3だけオーバーラップし得る。
【0095】
金属箔246の一側246aの内周面は、金属箔246の他側246bの外周面と接触するか又は接着され得る。金属箔246の一側246aと他側246bとは所定の長さL4だけオーバーラップし得る。金属箔246の一側246aと他側246bとは互いに連結され得る。
【0096】
整理すると、金属箔246の他側246bの外周面は、第1ラッパー242の一側242aの内周面、及び第1ラッパー242の一端から突出した金属箔246の一端242aの内周面と接触し得る。金属箔246は閉ループ(closed loop)を形成し得る。外部ラッパー245は金属箔246の外周面を取り囲むことができる。外部ラッパー245の一側と他側とは互いに接着され得る。
【0097】
よって、金属箔246が開ループ(open loop)の場合に比べて、次のような利点があり得る。まず、誘導コイル13が金属箔246に渦電流を発生させて金属箔246を発熱させるときに発生し得る放電やスパークを防止することができる。また、誘導コイル13が金属箔246を発熱させるとき、電流の損失を防止することができる。また、金属箔246の発熱温度の誤差を減らして、制御の正確度を改善し、エアロゾルの量や味の均一性を維持することができる。
【0098】
タバコロッド21の周長は、第1ラッパー242の長さL1から重畳部分の長さL3を差し引いて得た長さCとおよそ同一又は類似であり得る。すなわち、タバコロッド21の半径をR(図7参照)といえば、タバコロッド21の周長である2πRとCとはおよそ同一又は類似であり得る。
【0099】
図10を参照すると、第1ラッパー242は一側に所定の長さL10だけ延び得る。金属箔246は一側に所定の長さL20だけ延び得る。金属箔246の長さL20は第1ラッパー242の長さL10よりも大きくてもよい。第1ラッパー242の一面と金属箔246の他面とは互いに接触するか又は接着され得る。
【0100】
金属箔246の一端は、第1ラッパー242の一端から一側に所定の長さL40だけ延び得る。金属箔246と第1ラッパー242とがタバコロッド21を取り囲んでいない図10の状態で、金属箔246の一側246aは第1ラッパー242とオーバーラップせずに一側に突出し得る。
【0101】
第1ラッパー242の他側242bの端部(以下、第1ラッパー242の他端)は、金属箔246の他側246bの端部(以下、金属箔246の他端)から他側に所定の長さL30だけ延び得る。金属箔246及び第1ラッパー242がタバコロッド21を取り囲んでいない図10の状態で、第1ラッパー242の他側242bは金属箔246とオーバーラップせずに他側に突出し得る。
【0102】
図10及び図11を参照すると、第1ラッパー242はタバコロッド21を取り囲むことができる。金属箔246は第1ラッパー242の外側で第1ラッパー242を取り囲むことができる。円周方向を基準に、金属箔246の一端は、第1ラッパー242の一端から一側に延び得る。円周方向を基準に、第1ラッパー242の他端は、金属箔246の他端から他側に延び得る。
【0103】
第1ラッパー242の一側242aの内周面は、第1ラッパー242の他側242bの外周面と接触するか又は接着され得る。第1ラッパー242の一側242aと他側242bとは所定の長さL30だけオーバーラップし得る。
【0104】
金属箔246の一側246aの内周面は金属箔246の他側246bの外周面と接触するか又は接着され得る。金属箔246の一側246aと他側246bとは所定の長さL40だけ互いにオーバーラップし得る。金属箔246の一側246aと他側246bとは互いに連結され得る。金属箔246は閉ループ(closed loop)を形成することができる。
【0105】
したがって、金属箔246が開ループ(open loop)の場合に比べて、次のような利点があり得る。まず、誘導コイル13が金属箔246に渦電流を発生させて金属箔246を発熱させるときに発生し得る放電やスパークを防止することができる。また、誘導コイル13が金属箔246を発熱させるとき、電流の損失を防止することができる。また、金属箔246の発熱温度の誤差を減らし、制御の正確度を改善し、エアロゾルの量や味の均一性を維持することができる。
【0106】
第1ラッパー242の一側242aの端部は金属箔246の他側246bの端部と接触し得る。外部ラッパー245は金属箔246の外周面を取り囲むことができる。外部ラッパー245の一側と他側とは互いに接着され得る。
【0107】
タバコロッド21の周長は、第1ラッパー242の長さL10から重畳部分の長さL30を差し引いて得た長さCとおよそ同一又は類似であり得る。すなわち、タバコロッド21の半径をR(図7参照)といえば、タバコロッド21の周長である2πRとCはおよそ同一又は類似であり得る。
【0108】
図10及び図12を参照すると、金属箔246はタバコロッド21を取り囲むことができる。金属箔246は第1ラッパー242の内側で第1ラッパー242を取り囲むことができる。すなわち、図11とは反対に、金属箔246がタバコロッド21と接触するように金属箔246及び第1ラッパー242がラッピングされ得る。
【0109】
第1ラッパー242の一側242aの外周面は第1ラッパー242の他側242bの内周面と接触するか又は接着され得る。第1ラッパー242の一側242aと他側242bとは所定の長さL30だけオーバーラップし得る。
【0110】
金属箔246の一側246aの外周面は金属箔246の他側246bの内周面と接触するか又は接着され得る。金属箔246の一側246aと他側246bとは所定の長さL40だけオーバーラップし得る。金属箔246の一側246aと他側246bとは互いに連結され得る。金属箔246は閉ループ(closed loop)を形成することができる。
【0111】
よって、金属箔246が開ループ(open loop)の場合に比べて、次のような利点があり得る。まず、誘導コイル13が金属箔246に渦電流を発生させて金属箔246を発熱させるときに発生し得る放電やスパークを防止することができる。また、誘導コイル13が金属箔246を発熱させるとき、電流の損失を防止することができる。また、金属箔246の発熱温度の誤差を減らし、制御の正確度を改善し、エアロゾルの量や味の均一性を維持することができる。
【0112】
第1ラッパー242の一側242aの端部は金属箔246の他側246bの端部と接触することができる。外部ラッパー245は金属箔246の外周面を取り囲むことができる。外部ラッパー245の一側と他側とは互いに接着され得る。
【0113】
図1図12を参照すると、本開示の一側面によるシガレットは、エアロゾル生成物質を含むタバコロッドと、前記タバコロッドを取り囲むラッパーと、前記タバコロッドに対応する位置で、前記ラッパーの内側又は外側で前記タバコロッドを取り囲み、円周方向に両端部が互いに接触して閉ループを形成する金属箔と、を含むことができる。
【0114】
また、本開示の他の側面によれば、前記円周方向を基準に、前記金属箔の第1端部は、前記ラッパーの対応する第1端部を越えて一側に延び得る。
【0115】
また、本開示の他の側面によれば、前記金属箔は前記ラッパーの外側に位置し、前記ラッパーの第1端部の内面は前記ラッパーの反対側の第2端部の外面と接触し、前記金属箔の第1端部の内面は前記金属箔の反対側の第2端部の外面と接触し得る。
【0116】
また、本開示の他の側面によれば、円周方向と反対の方向を基準に、前記ラッパーの第2端部は、前記金属箔の対応する第2端部を越えて延び得る。
【0117】
また、本開示の他の側面によれば、前記金属箔は前記ラッパーの外側に位置し、前記ラッパーの第1端部の内面は前記第1端部と反対側の前記ラッパーの第2端部の外面と接触し、前記金属箔の第1端部の内面は前記金属箔の第2端部の外面と接触し得る。
【0118】
また、本開示の他の側面によれば、前記金属箔は前記ラッパーの内側に位置し、前記ラッパーの第1端部の外面は前記ラッパーの第2端部の内面と接触し、前記金属箔の第1端部の外面は前記金属箔の第2端部の内面と接触し得る。
【0119】
また、本開示の他の側面によれば、前記ラッパーの一端部は、前記金属箔の対応端部と接触し得る。
【0120】
また、本開示の他の側面によれば、前記ラッパー及び前記金属箔を取り囲む外部ラッパーをさらに含むことができる。
【0121】
また、本開示の他の側面によれば、前記金属箔及び前記ラッパーは積層材で形成され得る。
【0122】
また、本開示の他の側面によれば、前記金属箔はアルミニウムであり得る。
【0123】
本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、前記シガレットを収容する挿入空間を含むボディーと、前記挿入空間の周囲に配置されて前記金属箔を加熱する誘導コイルと、を含むことができる。
【0124】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0125】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0126】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】