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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】医療用注射器用湾曲リザーバ
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/24 20060101AFI20241003BHJP
   A61M 5/142 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A61M5/24
A61M5/142
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521106
(86)(22)【出願日】2022-10-03
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 US2022045486
(87)【国際公開番号】W WO2023059528
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】63/253,321
(32)【優先日】2021-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムザファー ヤルギン オズセセン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD11
4C066EE06
4C066EE14
4C066FF01
4C066FF04
4C066FF05
4C066HH02
4C066HH12
(57)【要約】
第1の端部および第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したバレルを含む医療用注射器のリザーバおよび駆動アセンブリであって、湾曲したバレルは、流体を受け入れるように構成された内部空間を画定し、ストッパーは、湾曲したバレル内を移動して湾曲したバレルから流体を分配するように構成され、湾曲したプランジャーロッドは、湾曲したプランジャーがストッパーに接続された第1の端部および第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有し、湾曲したプランジャーロッドを駆動し、湾曲したバレル内でストッパーを移動させるように構成された少なくとも1つのギアを備えるリザーバおよび駆動アセンブリ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用注射器のためのリザーバおよび駆動アセンブリであって、
第1の端部および前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したバレルであって、流体を受け入れるように構成された内部空間を画定する湾曲したバレルと、
前記内部空間内に受け入れられたストッパーであって、前記湾曲したバレル内を移動して前記湾曲したバレルから流体を分配するように構成されたストッパーと、
第1の端部および前記第1の端部から反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したプランジャーロッドであって、前記湾曲したプランジャーロッドが前記ストッパーに接続された、湾曲したプランジャーロッドと、
前記湾曲したバレル内の前記ストッパーの移動を誘導する少なくとも1つのアクチュエータと、を備える、リザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項2】
前記湾曲したプランジャーロッドおよび前記ストッパーの少なくとも一部が一体的に形成される、請求項1に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項3】
前記湾曲したバレルが、前記湾曲したバレルの前記第1の端部から前記湾曲したバレルの前記第2の端部まで延びる全長に沿って湾曲している、請求項1または請求項2に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項4】
前記湾曲したプランジャーロッドが、前記湾曲したプランジャーロッドの前記第1の端部から前記湾曲したプランジャーロッドの前記第2の端部まで延びる全長に沿って湾曲している、請求項1から3のいずれか一項に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアクチュエータを駆動するように構成された電動モータをさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのアクチュエータは、ウォームギア、ピニオンギア、および遊星ギアセットを備える、請求項5に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項7】
前記電動モータは、駆動シャフトを含み、前記ウォームギアは、前記駆動シャフトに固定され、前記ピニオンギアは、前記ウォームギアおよび前記遊星ギアセットと係合される、請求項6に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項8】
前記遊星ギアセットに接続された駆動アームをさらに備え、前記駆動アームが前記湾曲したプランジャーロッドに接続される、請求項7に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項9】
プリント回路基板アセンブリをさらに備え、前記プリント回路基板アセンブリがC字形である、請求項1から8のいずれか一項に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項10】
前記湾曲したバレルが、前記湾曲したバレルの前記第1の端部から前記第2の端部まで延びる湾曲した中心軸に垂直に延びる方向に沿った円形断面を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載のリザーバおよび駆動アセンブリ。
【請求項11】
医療用注射器であって、
請求項1から10のいずれか一項に記載のリザーバおよび駆動アセンブリと、
電源と、
患者の皮膚に挿入されるように構成されたカニューレと、
を備える、医療用注射器。
【請求項12】
医療用注射器のためのリザーバおよび駆動アセンブリであって、
第1の端部および前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したバレルであって、流体を受け入れるように構成された内部空間を画定する湾曲したバレルと、
前記内部空間内に受け入れられたストッパーであって、前記湾曲したバレル内を移動して前記湾曲したバレルから流体を分配するように構成されたストッパーと、
第1の端部および前記第1の端部から反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したプランジャーロッドであって、前記湾曲したプランジャーロッドが前記ストッパーに接続された、湾曲したプランジャーロッドと、
前記湾曲したプランジャーロッドを駆動し、前記湾曲したバレル内で前記ストッパーを移動させるように構成された回転ばねと、を備える駆動アセンブリ。
【請求項13】
医療用注射器のためのリザーバおよび駆動アセンブリであって、
第1の端部および前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したバレルであって、流体を受け入れるように構成された内部空間を画定する湾曲したバレルと、
前記内部空間内に受け入れられたストッパーであって、前記湾曲したバレル内を移動して前記湾曲したバレルから流体を分配するように構成されたストッパーと、
第1の端部および前記第1の端部から反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したプランジャーロッドであって、前記湾曲したプランジャーロッドが前記ストッパーに接続された、湾曲したプランジャーロッドと、
駆動アームを介して前記湾曲したプランジャーロッドに直接接続された電動モータを備える駆動アセンブリであって、前記電動モータは、前記湾曲したプランジャーロッドを駆動し、前記湾曲したバレル内で前記ストッパーを移動させるように構成される、駆動アセンブリと、を備えるリザーバおよび駆動アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療用注射器のための湾曲したリザーバに関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年10月7日に出願された「Curved Reservoir for Medical Injector」と題された米国仮出願第63/253,321号の優先権を主張し、その開示全体は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
自動注射器のようなウェアラブル医療デバイスは、臨床施設から遠く離れた場所で、および/または患者の衣類の下で個々に装着されている間に、患者に治療を提供する利点を有する。ウェアラブルな医療デバイスは、患者の皮膚に適用されることができ、および例えば27時間の遅延の後など、ウェラブルな医療デバイスを患者の皮膚に適用した後、所定の期間内に、医薬組成物の用量を自動的に投与するように構成されることができる。デバイスが医薬組成物を患者に投与した後、患者は、続いてデバイスを取り外して廃棄し得る。ウェアラブル医療機器は、円筒形のバレル型リザーバを使用することができる。バレル型のリザーバの使用は、リザーバの長さがウェアラブル医療デバイスの全体的なパッケージサイズに及ぼす影響により、リザーバの容積および/または長さを制限する可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
一態様または実施形態では、医療用注射器のためのリザーバおよび駆動アセンブリは、第1の端部および第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したバレルを含み、湾曲したバレルは、流体を受け入れるように構成された内部空間を画定し、ストッパーは、湾曲したバレル内を移動して湾曲したバレルから流体を分配するように構成された内部空間内に受け入れられ、湾曲したプランジャーロッドは、湾曲したプランジャーロッドがストッパーに接続された第1の端部および第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したプランジャーロッドと、湾曲したプランジャーロッドを駆動するように構成されたギアなど、湾曲したバレル内のストッパーの動きを誘導する少なくとも1つのアクチュエータと、を含む。
【0005】
湾曲したプランジャーロッドおよびストッパーの少なくとも一部は、一体的に形成され得る。湾曲したバレルは、湾曲したバレルの第1の端部から湾曲したバレルの第2の端部まで延びる全長に沿って湾曲し得る。湾曲したプランジャーロッドは、湾曲したプランジャーロッドの第1の端部から湾曲したプランジャーロッドの第2の端部まで延びる全長に沿って湾曲し得る。
【0006】
アセンブリは、少なくとも1つのギアを駆動するように構成された電気モータをさらに含み得る。少なくとも1つのギアは、ウォームギア、ピニオンギア、および遊星ギアセットを含み得る。電動モータは、ウォームギアが駆動シャフトに固定され、ピニオンギアがウォームギアおよび遊星ギアセットと係合する駆動シャフトを含み得る。駆動アームは、遊星ギアセットに接続され得、駆動アームは湾曲したプランジャーロッドに接続され得る。
【0007】
アセンブリは、プリント回路基板アセンブリをさらに含み得、プリント回路基板アセンブリはC字形である。湾曲したバレルは、湾曲したバレルの第1の端部から第2の端部まで延びる湾曲した中心軸に垂直に延びる方向に沿った円形断面を有し得る。
【0008】
さらなる態様または実施形態では、医療用注射器は、上述の態様または実施形態のいずれかのリザーバおよび駆動アセンブリ、電源、および患者の皮膚に挿入されるように構成されたカニューレを含む。
【0009】
さらなる態様または実施形態では、医療用注射器のためのリザーバおよび駆動アセンブリは、第1の端部および第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したバレルを含み、湾曲したバレルは、流体を受け入れるように構成された内部空間を画定し、ストッパーは、湾曲したバレル内を移動して湾曲したバレルから流体を分配するように構成された内部空間内に受け入れられ、湾曲したプランジャーロッドは、湾曲したプランジャーロッドをストッパーに接続された第1の端部および第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したプランジャーロッドと、湾曲したプランジャーロッドを駆動アセンブリは、湾曲したプランジャーロッドを駆動し、湾曲したバレル内でストッパーを移動させるように構成された回転ばねを含む。
【0010】
さらなる態様または実施形態では、医療用注射器のためのリザーバおよび駆動アセンブリは、第1の端部および第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したバレルを含み、湾曲したバレルは、流体を受け入れるように構成された内部空間を画定し、ストッパーは、湾曲したバレル内で移動して湾曲したバレルから流体を分配するように構成された内部空間内に受け入れられ、湾曲したプランジャーロッドは、湾曲したプランジャーロッドをストッパーに接続した第1の端部および第1の端部の反対側に配置された第2の端部を有する湾曲したプランジャーロッドと、駆動アセンブリは、駆動アームを介して湾曲したプランジャーロッドに直接接続された電動モータを含み、電動モータは、湾曲したプランジャーロッドを駆動し、湾曲したバレル内でストッパーを移動させるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の上述及びその他の特徴及び利点、並びにそれらを達成する方法は、添付の図面と併せて取られた本開示の実施形態の以下の説明を参照することにより、より明らかになり、本開示自体もよりよく理解されるであろう。
図1図1は、本出願の一態様または実施形態による薬物送達デバイスの概略図である。
図2図2は、本出願の一態様または実施形態による、図1の薬物送達デバイスのリザーバおよび駆動アセンブリの概略図である。
図3図3は、本出願のさらなる態様または実施形態による、図1の薬物送達デバイスのリザーバおよび駆動アセンブリの概略図である。
図4図4は、本出願のさらなる態様または実施形態による、図1の薬物送達デバイスのリザーバおよび駆動アセンブリの概略図である。
図5図5は、本出願のさらなる態様または実施形態による、図1の薬物送達デバイスのリザーバおよび駆動アセンブリの概略図である。
図6図6は、本出願のさらなる態様または実施形態による、図1の薬物送達デバイスのリザーバおよび駆動アセンブリの概略図である。
図7図7は、本出願のさらなる態様または実施形態による、図1の薬物送達デバイスのリザーバおよび駆動アセンブリの概略図である。
図8図8は、本出願のさらなる態様または実施形態による、図1の薬物送達デバイスのリザーバおよび駆動アセンブリの概略図である。
図9図9は、本出願のさらなる態様または実施形態による、図1の薬物送達デバイスのリザーバおよび駆動アセンブリの概略図である。
【0012】
対応する参照符号は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。本明細書に提示される例示は、本開示の例示的な実施形態を示しており、およびそのような例示は、いかなる形でも本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0013】
「左(left)」、「右(right)」、「内側(inner)」、「外側(outer)」、「上(above)」、「下(below)」等のような空間的または方向的な用語は、本発明が様々な代替的な配向を想定し得るので、限定的と見なされるべきではない。
【0014】
本明細書および特許請求の範囲で使用される全ての数字は、「約(about)」という用語によって全ての例で修正されるものとして理解されるべきである。「約」によって、記載された値のプラスまたはマイナス10パーセントの範囲が意味される。本明細書および特許請求の範囲において使用される際に、「a」、「an」、および「the」の単数形は、文脈が明らかに他のことを指示しない限り、複数の指示対象を含む。用語「第1の」、「第2の」等は、任意の特定の順序または時間的配列(chronology)を指すことを意図するものではなく、その代わりに異なる条件、特性、または要素を指す。「少なくとも」とは、「より大きいまたは等しい」ことを意味する。
【0015】
図1を参照すると、医療用注射器10は、リザーバ12、電源14、および制御エレクトロニクス18を含む。一態様または実施形態では、医療用注射器10は、ある用量の薬剤を送達するように構成された着用可能な自動注射器である。医療用注射器10は、患者の皮膚に取り付けられ、リザーバ12から患者に薬剤を注射するようにトリガされ得る。医療用注射器10は、薬剤または医薬組成物で予め充填されてもよく、または使用前に患者または医療専門家によって薬剤または医薬組成物で充填されてもよい。一態様または実施形態では、医療用注射器10は、薬剤の注入のために利用される。
【0016】
医療用注射器10は、制御された注射速度で皮下注射によって、ある用量の医薬組成物、例えば、任意の所望の薬剤を患者の体内に送達するように構成される。医療用注射器10によって達成される送達のための例示的な時間持続時間は、約5分から約60分の範囲であり得るが、この例示的な範囲に限定されない。医療用注射器10によって送達される医薬組成物の例示的な体積は、約0.1ミリリットルから約10ミリリットルの範囲であり得るが、この例示的な範囲に限定されない。患者に投与される医薬組成物の量は、調整され得る。
【0017】
一態様または実施形態では、電源14は、1つまたは複数のバッテリを含むDC電源である。一態様または実施形態では、制御エレクトロニクス18は、マイクロコントローラ24、感知エレクトロニクス26、バルブコントローラ28、感知エレクトロニクス30、および医療用注射器10の作動を制御する展開エレクトロニクス32を含む。一態様または実施形態では、医療用注入器10は、リザーバ12、リザーバ12用の体積センサ34、リザーバ充填ポート36、および駆動アセンブリ40およびバルブ機構42を含む計量システム38を含む流体工学サブシステムを含む。流体工学サブシステムは、閉塞センサ44、展開アクチュエータ46、患者の皮膚に挿入するためのカニューレ48、およびリザーバ12と、カニューレ48とに流体連通する流体ライン50をさらに含み得る。代替の態様または実施形態では、閉塞センサは、モータ電流を測定するためのシステムである。一態様または実施形態では、挿入機構(図示せず)は、カニューレ48をデバイス10内に完全に配置された格納位置から、カニューレ48がデバイス10の外側に延びる伸長位置に移動させるように構成される。
【0018】
図2を参照すると、一態様または実施形態では、医療用注射器10のリザーバ12および駆動アセンブリ40は、湾曲したバレル52、ストッパー54、湾曲したプランジャーロッド56、およびギア58、60、62などの少なくとも1つのアクチュエータを含む。湾曲したバレル52は、第1の端部64および第1の端部64の反対側に配置された第2の端部66を有し、湾曲したバレル52は、流体を受け入れるように構成された内部空間68を画定する。ストッパー54は、内部空間68内に受け入れられ、ストッパー54は、湾曲したバレル52内を移動して湾曲したバレル52から流体を分配するように構成される。湾曲したプランジャーロッド56は、第1の端部70および第1の端部70と反対側に配置された第2の端部72を有し、湾曲したプランジャーロッド56はストッパー54に接続されている。少なくとも1つのギア58、60、62は、湾曲したプランジャーロッド56を駆動し、湾曲したバレル52内でストッパー54を移動させるように構成される。第1の端部70から第2の端部72までの湾曲したプランジャーロッド56の長さは、湾曲したバレル52の内容物全体を分配できるように、第1の端部64から第2の端部66までの湾曲したバレル52の長さに加えて、ストッパー54の厚さ以上であり得る。
【0019】
湾曲したプランジャーロッド56およびストッパー54は、一体的に形成されてもよく、または別々に形成されてもよく、湾曲したプランジャーロッド56は、任意の適切な接続構成を介してストッパー54に接続される。湾曲したバレル52は、湾曲したバレル52の第1の端部64から湾曲したバレル52の第2の端部66まで延びる全長に沿って湾曲しているが、他の適切な配置が利用され得る。湾曲したプランジャーロッド56は、湾曲したプランジャーロッド56の第1の端部70から湾曲したプランジャーロッド56の第2の端部72まで延びる全長に沿って湾曲しているが、他の適切な配置が利用され得る。駆動アセンブリ40は、少なくとも1つのギア58、60、62を駆動するように構成された電動モータ80をさらに含む。一態様または実施形態では、少なくとも1つのギア58、60、62は、ウォームギア58、ピニオンギア60、および遊星ギアセット62を含む。電動モータ80は、ウォームギア58が駆動シャフト82に固定され、ピニオンギア60がウォームギア58および遊星ギアセット62と係合する駆動シャフト82を含む。遊星ギアセット62に接続された駆動アーム84は、湾曲したプランジャーロッド56に接続される。したがって、電動モータ80の作動時に、駆動シャフト82は、ピニオンギア60および遊星ギアセット62を回転させるウォームギア58を回転させ、それによって駆動アーム84を回転させる。駆動アーム84の回転は、湾曲したプランジャーロッド56を移動させ、これは、次に、湾曲したバレル52内でストッパー54を移動させて、湾曲したバレル52からカニューレ48または他の構成に流体を分配する。一態様または実施形態では、湾曲したプランジャーロッド56は、その長さ(図示せず)に沿った複数のギア歯を含み、これは、電動モータ80によって駆動される1つまたは複数のギアと係合する。湾曲したバレル52は、アクティブアクチュエータを使用したレート調整を伴うギアリング機構を使用して流体を注入または送達するために使用されてもよく、またはボーラスまたは基礎送達のための受動システムによって動力を供給されてもよい。
【0020】
再び図2を参照すると、一態様または実施形態では、医療用注射器10は、C字形プリント回路基板アセンブリ86を含む。湾曲したバレル52は、湾曲したバレル52の第1の端部64から第2の端部66まで延びる湾曲した中心軸88に垂直に延びる方向に沿った円形断面を有する。
【0021】
湾曲したバレル52および/または湾曲したプランジャーロッド56は、スペースを節約し、十分な量の流体を保持しながら医療用注射器10の全体的なサイズを最小限に抑えることを可能にする。湾曲したバレル52および/または湾曲したプランジャーロッド56はまた、高効率でギアリング機構の使用を可能にしながら、医療用注射器10から流体を分配するために必要な動きを保存する。湾曲したバレル52は、リザーバ12が軸長未満の全長を維持しながら大きなアーク長を有することを可能にし、リザーバ12が比較的小さい断面積を有することを可能にし、それによって有利に、薬剤の送達中に背圧に対して駆動するために必要な表面摩擦および力を低減する。
【0022】
一態様または実施形態では、湾曲したバレル52の断面は、円形、楕円形、または他の閉ループ構造である。一態様または実施形態では、ストッパー54は、ケーブルまたはロッドなどの内部構造を使用して押し込まれ、および/または引っ張られる。湾曲したバレル52の高さおよび断面積は、様々な製品の異なる体積注入目標に対して変化させることができる。一態様または実施形態では、湾曲したバレル52の内部空間68は、3~10mLの体積を有する。さらなる態様または実施形態では、湾曲したバレル52の内部空間68は、10~50mLの体積を有する。
【0023】
図3を参照すると、さらなる態様または実施形態では、電動モータ80は、ベベルギア90に接続され、ベベルギア90は、遊星ギアセット62のギアを回転させ、遊星ギアセット62は、駆動アーム84を回転させて、湾曲したプランジャーロッド56を変位させる。
【0024】
図4を参照すると、さらなる態様または実施形態では、医療用注射器10の駆動アセンブリ40は、電動モータ80に接続されたギアボックス92を含み、ギアボックス92は、リードスクリュー94を回転させ、リードスクリュー94は、次に、スライダナット96を並進させる。スライダナット96は、湾曲したプランジャーロッド56を動かし、ラックサポートバー98は、湾曲したプランジャーロッド56の動きを誘導および/または整列させる。
【0025】
図5を参照すると、さらなる態様または実施形態では、電動モータ80は、ウォームギア58に接続され、ウォームギア58は、次に、ピニオンギア60を回転させる。ピニオンギア60は、湾曲したプランジャーロッド56上に配置されたラック100と係合し、これは、湾曲したプランジャーロッド56を動かし、ラックサポートバー98は、湾曲したプランジャーロッド56の動きを誘導および/または整列させる。ラック100は、湾曲したプランジャーロッド56と一体的に形成され得る。
【0026】
図6を参照すると、さらなる態様または実施形態では、駆動アセンブリ40は、スパーギアセット102がウォームギア58とピニオンギア60との間に配置されていることを除いて、図5に示されるものと同様であり得る。
【0027】
図7を参照すると、さらなる態様または実施形態では、医療用注射器10の駆動アセンブリ40は、電動モータ80に接続されたベベルギア104を含み、ベベルギア104は、スパーギアセット106を回転させる。スパーギアセット106のギアは、ピニオンギア60と係合し、ピニオンギア60は、湾曲したプランジャーロッド56のラック100と係合する。
【0028】
図8を参照すると、さらなる態様または実施形態では、医療用注射器10の駆動アセンブリ40の電動モータ80は、湾曲したプランジャーロッド56を移動させる駆動アーム84に直接接続される。電動モータ80は、パンケーキスタイルの電動モータであってもよい。回転ジョイント108は、モータ80と駆動アーム84との間に配置され得る。
【0029】
図9を参照すると、さらなる態様または実施形態では、医療用注射器10の駆動アセンブリ40は、ピン112によって保持される巻かれた回転ばね110を含む。ピン112を、患者によって手動で、または医療用注射器10によって自動的に取り外すと、ばね110が解放され、駆動アーム84を付勢して、湾曲したプランジャーロッド56を動かす。ばね110の一端は、医療用注射器10の構造に固定され、ばね110の移動端は、駆動アーム84に固定される。駆動アーム84は、回転ジョイントなどのピボット114を介して医療用注射器10に固定される。
【0030】
本発明は、最も実用的で及び好ましい実施形態又は態様であると現在考えられていることに基づいて例示の目的のために詳細に説明されたが、そのような詳細は単にその目的のためであり、及び、本発明は、開示された実施形態又は態様に限定されないが、逆に、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内にある修正及び同等の配置を包含することが意図されていることを理解されたい。例えば、本発明は、可能な限り、任意の実施形態の1つまたは複数の特徴が、他の任意の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせられ得ることを企図していることを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】