(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器
(51)【国際特許分類】
A61H 35/00 20060101AFI20241003BHJP
A47K 10/48 20060101ALI20241003BHJP
A47K 7/08 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A61H35/00 Q
A61H35/00 A
A47K10/48 A
A47K10/48 Z
A47K7/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521107
(86)(22)【出願日】2022-07-19
(85)【翻訳文提出日】2024-05-31
(86)【国際出願番号】 KR2022010501
(87)【国際公開番号】W WO2023058856
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】10-2021-0133277
(32)【優先日】2021-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524128590
【氏名又は名称】パク,ソン フン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】パク,ソン フン
【テーマコード(参考)】
2D134
4C094
【Fターム(参考)】
2D134DB01
4C094AA09
4C094DD08
4C094EE07
4C094FF02
4C094GG03
(57)【要約】
本発明は、個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器に関し、女性の陰部及び肛門の部位に炎症の治療に役立て、かつ、殺菌機能を有するLED光源を照射しながら陰部側には燻蒸ガスを、かつ、肛門側には温風が個別的に制御されて吹き付け可能なように実現されることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の陰部と肛門を覆うように湾曲した板状体から形成されるが、板状体の一方の側と他方の側には陰部吹付け孔(110a)と肛門吹付け孔(110b)が形成されて配備されるベース部材(110)と、
前記ベース部材(110)の一方の面の一方の側に配設されてブルートゥース(登録商標)の機能を有する携帯電話又はリモコン部の操作に対応するように個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を制御可能なように作動ボタン(121)と電源供給部(122)、並びにPCB(123)を備えて配備される制御部(120)と、
前記ベース部材(110)の一方の面に配設されることにより前記制御部(120)の一方の側に位置付けられて使用者の取捨選択に対応するように前記制御部(120)の制御により温風を陰部側に吹き付けたり、又は燻蒸ガスを陰部側に吹き付けたりすることが可能なように配備される温風及び燻蒸ガス吹付け手段(130)と、
前記燻蒸ガス吹付け手段(130)の一方の側に位置付けられることにより前記ベース部材(110)の一方の面に配設されて前記制御部(120)の制御に対応するように駆動することにより肛門吹付け孔(110b)を介して温風を肛門側にのみ吹き付け可能に配備される肛門用温風吹付け手段(140)と、
前記ベース部材(110)の他方の面に固設されてLED光源を陰部と肛門側に照射可能なように前記制御部(120)の制御により波長が調節可能なように配備される照射部(150)と、
前記ベース部材(110)の一方の面に一方の端が着脱可能に結合されることにより前記制御部(120)と燻蒸ガス吹付け手段(130)、並びに肛門用温風吹付け手段(140)を覆って保護可能に配備される蓋体部材(160)と、
を備えることを特徴とする、個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器。
【請求項2】
前記燻蒸ガス吹付け手段(130)は、
前記制御部(120)の一方の側に離れて前記ベース部材(110)の一方の面に固定される板状体から形成されるが、板状体には取付孔が形成されて配備される取付板(131)と、
前記取付板(131)の取付孔に配設されて前記制御部(120)の制御により駆動可能に配備される気化器(132)と、
前記気化器(132)に着脱されることにより前記取付板(131)の一方の面に位置付けられて水を貯水して給水可能なように配備される貯水部(133)と、
前記取付板(131)の他方の面から離れて前記ベース部材(110)に固定された燻蒸ガス吹付け用のハウジング(134)の内部の一方の側に配設されて前記制御部(120)の制御により熱を生じさせるように配備される燻蒸ガス用ヒーティング部(135)と、
前記燻蒸ガス用ハウジング(134)の内部に配設されることにより前記燻蒸ガス用ヒーティング部(135)の一方の側に位置付けられて前記制御部(120)の制御により駆動されることにより燻蒸ガス用ヒーティング部(135)側に風を送風可能に配備される燻蒸ガス用送風部(136)と、
前記気化器(132)に一方の端が接続され、他方の端は枝分かれされて一方は前記燻蒸ガス用ハウジング(134)に内部と連通するように接続され、残りの他方は陰部吹付け孔(110a)に接続されて燻蒸ガスを前記陰部吹付け孔(110a)側に供給可能に配備される燻蒸ガス用供給管(137)と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器。
【請求項3】
前記肛門用温風吹付け手段(140)は、
前記ベース部材(110)の一方の面に固定されることにより前記燻蒸ガス吹付け手段(130)の一方の側に位置付けられる肛門用ハウジング(141)の内部の一方の側に配設されて前記制御部の制御により熱を生じさせるように配備される肛門用ヒーティング部(142)と、
前記肛門用ハウジング(141)の内部に配設されることにより前記肛門用ヒーティング部(142)の一方の側に位置付けられて前記制御部(120)の制御により駆動されることにより肛門用ヒーティング部(142)側に風を送風可能に配備される肛門用送風部(143)と、
前記肛門用ハウジング(141)に一方の端が内部と連通するように接続され、他方の端は肛門吹付け孔(110b)に接続されて温風を前記肛門吹付け孔(110b)側に供給可能に配備される肛門用供給管(144)と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器。
【請求項4】
前記蓋体部材(160)は、前記ベース部材(110)の一方の面に一方の端が着脱可能に結合されることにより前記制御部(120)と燻蒸ガス吹付け手段(130)、並びに肛門用温風吹付け手段(140)を覆って保護可能なように第1の蓋体部材(161)、第2の蓋体部材(162)及び第3の蓋体部材(163)を備えるが、前記第1の蓋体部材(161)には作動ボタン(121)と報知ランプ(124)を外部に露出させるようにボタン露出用の孔とランプ露出用の孔が形成され、前記第3の蓋体部材(163)には外気が内部に流れ込むように流入孔(163a)が形成されて配備されていることを特徴とする、請求項1に記載の個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器。
【請求項5】
前記貯水部(133)に貯水された水は、水にアロマ抽出液又は水にヨモギ抽出液が混合された機能性化粧水から構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器。
【請求項6】
前記貯水部(133)に貯水された水は洗浄水から構成し、陰部吹付け孔(110a)にはアロマ又はヨモギが貯留された機能性フィルター(138)が着脱可能に配備されていることを特徴とする、請求項2に記載の個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器に関し、より詳細には、女性の外陰部に装着可能に形成されて、陰部及び肛門の部位に炎症の治療に役立て、かつ、殺菌機能を有するLED光源を照射しながら陰部側には燻蒸ガスを、かつ、肛門側には温風が個別的に制御されて吹き付け可能なように構成することにより、熱の効率が低下することを防ぎながら、陰部と肛門の部位に吹き付けられる燻蒸と温風を個別的に制御することに伴う使用者の使用欲求を充足できるようにした個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、坐式温熱療法は、伝統東洋医学の経絡理論に基づくものであって、男女の生殖器と会陰穴と肛門、尾椎骨に温熱を加えて連関している臓器組織の活性化と血液循環及び新陳代謝を促進して五臟六腑の機能を活性化させる代表的な漢方及び民間療法である。
【0003】
上記の坐式温熱療法の代表的な必須施術点である会陰穴を中心として男女の生殖器と肛門、尾骨に同時に温熱を加えることから、会陰穴、生殖器、肛門、尾骨と連携されている筋肉、皮下細胞、微細神経、血管、脊髄神経などに温熱刺激を加えて心臓、肝臓、胃腸、肺、大腸などの各器官に活発な新陳代謝の生体反応を引き起こして高血圧、糖尿、癌、心臓病、子宮病、冷え症、消火器疾患などの成人病の治療及び難治病の予防に役立つ。
【0004】
また、腹部に溜まっている脂肪と血管に沈着されている飽和脂肪、血栓(お血)と疲労物質の尿酸を一部溶解して微細神経と体液の活性化と血液循環と新陳代謝を促進して免疫力を強化させることにより、坐浴温熱療法の効能を極大化させる。
【0005】
従来の坐式温熱法は、電気を熱源とする電気式と、鍼灸ヨモギを燃やす座便器式と、ツルボ型の坐灸器と、に区別されていた。
【0006】
ここで、上記の電気式は、電源を用いて金属又はセラミック粉末を加熱して漢方の薬草を燃やして生じる熱と燻気を坐式温熱療法に使用する方式であり、座便器式とツルボ式は、内部においてヨモギ又は漢方の薬草を燃焼させてその熱気を生殖器、会陰部、肛門に照射する方式が主流となっており、近頃には女性のパンツにホットパッドを装着して生殖器の冷気を取り除く温熱機能の衣類が登場した。
【0007】
電気式のものとして先登録された局部温熱治療器は、加熱して熱い熱気を生じさせる過程が、ホットコイル、座板、円板部、潜熱材などの電気部品と付属品の結合と化学製品潜熱材の使用により行われるため、製造及び使用の過程が不便であり、椅子の下に取り付けられたツルボ式のものとして先登録された椅子型座燻器は、ルツボの中に燃焼器を内挿して局部、陰部に燃焼熱を加えるものであって、椅子の下に固定されたルツボが嵩高いものであるため保管と使用が不便であり、その結果、大衆的に購入して使用することに不便さがあった。
【0008】
女性のパンツにホットパッドを装着して冷気を取り除く、女性の生殖器の冷気を温熱治療する機能を備えた衣類においては、ホットパッドが収容される袋(ポケット)と袋と連携されている熱伝導性フィルムが敏感な女性の生殖器と肛門に刺激を与え、パンツに装着するホットパッドの体積が尻部を押し付けるという不便さがあり、しかも、熱伝導される温熱の温度が微温であるため、生殖器、会陰部、肛門、尾骨と連関している内部臓器の活性化及び血液循環を引き起こす温灸効果がないという不便さがある。
【0009】
このような事情に鑑みて、本出願人は、女性用の外陰部燻蒸洗浄器(韓国特許第10-2020-0005147号公報)の特許出願を行い、韓国で登録を受けている。
【0010】
同文献を参照すると、従来の通常の女性用の外陰部燻蒸洗浄器は、一方の面が開口されたことにより内部には空間部が形成され、上面には給水のための給水孔が形成されて着用の際に陰部と肛門の部位を覆うように曲面状に形成されて配備されるハウジングと、前記ハウジングの内部の一方の側に配設されることにより前記給水孔を介して水を貯水及び給水可能なように流入口と流出口が形成されて配備される貯水部と、前記貯水部の下部の一方の側に位置付けられることにより前記ハウジングの内部に固設されてブルートゥース(登録商標)の機能を有する携帯電話又はリモコン部の操作に対応するように女性用の外陰部燻蒸洗浄器を制御可能なように電源供給部を備えて構成された制御部と、前記貯水部の下部の他方の側に配設されて前記制御部の制御に対応するように駆動することにより前記貯水部に貯水された水の供給を受けて気化させ、気化された気化水を機能性フィルター部に通させて燻蒸ガスとして供給可能なように配備される燻蒸ガス供給手段と、前記燻蒸ガス供給手段に逆止め弁が配設された供給管を介して接続されて前記燻蒸ガス供給手段から供給される燻蒸ガスを使用者の陰部と肛門側に吹き付け可能なように複数の吹付けノズル部が形成されて配備される吹付け部材と、前記吹付け部材の前面に位置付けられて固定されることにより前記吹付け部材の吹付けノズル部の終端を露出させて燻蒸ガスが吹き付け可能なように形成されるが、前面にはLED光源を陰部と肛門側に照射可能なように前記制御部の制御により波長が調節可能なように配備される照射部と、前記ハウジングの周縁部に一方の端が固定され、他方の端は一方向に突出して前記ハウジングを使用者が着用したときに肌に密着可能なように配備される保護膜と、を備えてなる。
【0011】
しかしながら、このような構成を有する従来の通常の女性用の外陰部燻蒸洗浄器は、燻蒸ガス供給手段に備えられている1本の熱風供給用のヒーティング管を介して燻蒸ガスを陰部と肛門側に吹き付けるように構成されているが故に、熱効率が低下せざるを得ないという欠点があった。
【0012】
また、従来の通常の女性用の外陰部燻蒸洗浄器は、燻蒸ガス供給手段に備えられている1本の熱風供給用のヒーティング管を制御して燻蒸ガスが陰部と肛門に吹き付けられるが故に、陰部と肛門に吹き付けられる燻蒸ガスの温度が同一にならざるを得ず、その結果、肛門側にさらに暖かい燻蒸ガスが吹き付けられることを希望する使用者のニーズを充足させることができないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国特許第10-2020-0005147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
この理由から、本発明は、上述した問題を解消するために案出されたものであって、女性の外陰部に装着可能に形成されて、陰部及び肛門の部位に炎症の治療に役立て、かつ、殺菌機能を有するLED光源を照射しながら、陰部側には燻蒸ガスを、かつ、肛門側には温風が個別的に制御されて吹き付け可能なように構成することにより、熱効率が低下することを防ぎながら、陰部と肛門の部位に吹き付けられる燻蒸と温風を個別的に制御することに伴う使用者の使用欲求を充足できるようにした個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を提供することにその目的がある。
【0015】
本発明の他の目的は、記述が進むことにより明らかになる筈である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述した目的を達成するための本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器は、使用者の陰部と肛門を覆うように湾曲した板状体から形成されるが、板状体の一方の側と他方の側には陰部吹付け孔110aと肛門吹付け孔110bが形成されて配備されるベース部材110と、前記ベース部材110の一方の面の一方の側に配設されてブルートゥースの機能を有する携帯電話又はリモコン部の操作に対応するように個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を制御可能なように作動ボタン121と電源供給部122、並びにPCB 123を備えて配備される制御部120と、前記ベース部材110の一方の面に配設されることにより前記制御部120の一方の側に位置付けられて使用者の取捨選択に対応するように前記制御部120の制御により温風を陰部側に吹き付けたり、又は燻蒸ガスを陰部側に吹き付けたりすることが可能なように配備される温風及び燻蒸ガス吹付け手段130と、前記燻蒸ガス吹付け手段130の一方の側に位置付けられることにより前記ベース部材110の一方の面に配設されて前記制御部120の制御に対応するように駆動することにより肛門吹付け孔110bを介して温風を肛門側にのみ吹き付け可能に配備される肛門用温風吹付け手段140と、前記ベース部材110の他方の面に固設されてLED光源を陰部と肛門側に照射可能なように前記制御部120の制御により波長が調節可能なように配備される照射部150と、前記ベース部材110の一方の面に一方の端が着脱可能に結合されることにより前記制御部120と燻蒸ガス吹付け手段130、並びに肛門用温風吹付け手段140を覆って保護可能に配備される蓋体部材160と、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、前記燻蒸ガス吹付け手段130は、前記制御部120の一方の側に離れて前記ベース部材110の一方の面に固定される板状体から形成されるが、板状体には取付孔が形成されて配備される取付板131と、前記取付板131の取付孔に配設されて前記制御部120の制御により駆動可能に配備される気化器132と、前記気化器132に着脱されることにより前記取付板131の一方の面に位置付けられて水を貯水して給水可能なように配備される貯水部133と、前記取付板131の他方の面から離れて前記ベース部材110に固定された燻蒸ガス吹付け用のハウジング134の内部の一方の側に配設されて前記制御部120の制御により熱を生じさせるように配備される燻蒸ガス用ヒーティング部135と、前記燻蒸ガス用ハウジング134の内部に配設されることにより前記燻蒸ガス用ヒーティング部135の一方の側に位置付けられて前記制御部120の制御により駆動されることにより燻蒸ガス用ヒーティング部135側に風を送風可能に配備される燻蒸ガス用送風部136と、前記気化器132に一方の端が接続され、他方の端は枝分かれされて一方は前記燻蒸ガス用ハウジング134に内部と連通するように接続され、残りの他方は陰部吹付け孔110aに接続されて燻蒸ガスを前記陰部吹付け孔110a側に供給可能に配備される燻蒸ガス用供給管137と、を備えることを特徴とする。
【0018】
さらに、前記肛門用温風吹付け手段140は、前記ベース部材110の一方の面に固定されることにより前記燻蒸ガス吹付け手段130の一方の側に位置付けられる肛門用ハウジング141の内部の一方の側に配設されて前記制御部の制御により熱を生じさせるように配備される肛門用ヒーティング部142と、前記肛門用ハウジング141の内部に配設されることにより前記肛門用ヒーティング部142の一方の側に位置付けられて前記制御部120の制御により駆動されることにより肛門用ヒーティング部142側に風を送風可能に配備される肛門用送風部143と、前記肛門用ハウジング141に一方の端が内部と連通するように接続され、他方の端は肛門吹付け孔110bに接続されて温風を前記肛門吹付け孔110b側に供給可能に配備される肛門用供給管144と、を備えることを特徴とする。
【0019】
さらにまた、前記蓋体部材160は、前記ベース部材110の一方の面に一方の端が着脱可能に結合されることにより前記制御部120と燻蒸ガス吹付け手段130、並びに肛門用温風吹付け手段140を覆って保護可能なように第1、第2及び第3の蓋体部材161、162、163を備えるが、前記第1の蓋体部材161には作動ボタン121と報知ランプ124を外部に露出させるようにボタン露出用の孔とランプ露出用の孔が形成され、前記第3の蓋体部材163には外気が内部に流れ込むように流入孔163aが形成されて配備されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
上述したように、本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器によれば、女性の外陰部に装着して陰部及び肛門の部位に炎症の治療に役立て、かつ、殺菌機能を有するLED光源を照射しながら、陰部側には燻蒸ガスを、かつ、肛門側には温風が個別的に制御されて吹き付け可能に構成されていることから、熱効率が低下することを防ぎながら、陰部と肛門の部位に吹き付けられる燻蒸と温風を個別的に制御することに伴う使用者の使用欲求を充足させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を示す正面斜視図である。
【
図2】本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を示す背面斜視図である。
【
図3】本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を示す断面図である。
【
図4】本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器の蓋体部材を取り外して内部を示す図である。
【
図5】本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器の照射部に備えられているLEDが他の波長で駆動された状態を示す写真図である。
【
図6】本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器の照射部に備えられているLEDが他の波長で駆動された状態を示す写真図である。
【
図7】本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器の照射部に備えられているLEDが他の波長で駆動された状態を示す写真図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器に関するものであって、使用者の陰部と肛門を覆うように湾曲した板状体から形成されるが、板状体の一方の側と他方の側には陰部吹付け孔110aと肛門吹付け孔110bが形成されて配備されるベース部材110と、前記ベース部材110の一方の面の一方の側に配設されてブルートゥースの機能を有する携帯電話又はリモコン部の操作に対応するように個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を制御可能なように作動ボタン121と電源供給部122、並びにPCB 123を備えて配備される制御部120と、前記ベース部材110の一方の面に配設されることにより前記制御部120の一方の側に位置付けられて使用者の取捨選択に対応するように前記制御部120の制御により温風を陰部側に吹き付けたり、又は燻蒸ガスを陰部側に吹き付けたりすることが可能なように配備される温風及び燻蒸ガス吹付け手段130と、前記燻蒸ガス吹付け手段130の一方の側に位置付けられることにより前記ベース部材110の一方の面に配設されて前記制御部120の制御に対応するように駆動することにより肛門吹付け孔110bを介して温風を肛門側にのみ吹き付け可能に配備される肛門用温風吹付け手段140と、前記ベース部材110の他方の面に固設されてLED光源を陰部と肛門側に照射可能なように前記制御部120の制御により波長が調節可能なように配備される照射部150と、前記ベース部材110の一方の面に一方の端が着脱可能に結合されることにより前記制御部120と燻蒸ガス吹付け手段130、並びに肛門用温風吹付け手段140を覆って保護可能に配備される蓋体部材160と、を備えることを特徴とする。
【0023】
以下では、本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器の一実施形態を挙げて詳しく説明する。
【0024】
まず、図中、同じ構成要素又は部品には、できる限り同じ参照符号が附されていることに留意すべきである。本発明について説明するに当たって、関連する公知の機能もしくは構成要素についての具体的な説明は、発明の要旨を曖昧にしないために省略する。
【0025】
同図に示されているように、本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器は、陰部側に与えられる燻蒸ガスと肛門側に与えられる温風をそれぞれ別々に制御可能なように構成される。
【0026】
すなわち、上記の本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器100は、使用者の陰部と肛門を覆うように湾曲した板状体から形成されるが、板状体の一方の側と他方の側には陰部吹付け孔110aと肛門吹付け孔110bが形成されて配備されるベース部材110と、前記ベース部材110の一方の面の一方の側に配設されてブルートゥースの機能を有する携帯電話又はリモコン部の操作に対応するように個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を制御可能なように作動ボタン121と電源供給部122、並びにPCB 123を備えて配備される制御部120と、前記ベース部材110の一方の面に配設されることにより前記制御部120の一方の側に位置付けられて使用者の取捨選択に対応するように前記制御部120の制御により温風を陰部側に吹き付けたり、又は燻蒸ガスを陰部側に吹き付けたりすることが可能なように配備される温風及び燻蒸ガス吹付け手段130と、前記燻蒸ガス吹付け手段130の一方の側に位置付けられることにより前記ベース部材110の一方の面に配設されて前記制御部120の制御に対応するように駆動することにより肛門吹付け孔110bを介して温風を肛門側にのみ吹き付け可能に配備される肛門用温風吹付け手段140と、前記ベース部材110の他方の面に固設されてLED光源を陰部と肛門側に照射可能なように前記制御部120の制御により波長が調節可能なように配備される照射部150と、前記ベース部材110の一方の面に一方の端が着脱可能に結合されることにより前記制御部120と燻蒸ガス吹付け手段130、並びに肛門用温風吹付け手段140を覆って保護可能に配備される蓋体部材160と、を備えてなる。
【0027】
また、上記のベース部材110の一方の面の一方の側と他方の面の一方の側には、前記個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を使用者のボディに着用可能なように着用手段170がさらに配備される。
【0028】
そして、前記ベース部材110の他方の面の周縁部に一方の端が着脱されることにより他方の端は一方向に突出して前記個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を使用者に着用したときに肌を覆うようにシリコン材質のカバー用のパッド部180がさらに配備される。
【0029】
以下、添付図面の
図1から
図4に基づいて、上記の本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器についてさらに詳しく説明すれば、下記の通りである。
【0030】
まず、上記の本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器のベース部材110は、使用者の陰部と肛門を覆うように楕円状の板状体から形成されるが、使用者の陰部と肛門を覆うように湾曲した曲面状に形成されて配備される。
【0031】
また、上記のベース部材110の一方の面と他方の面の周縁部は、前記蓋体部材160とカバー用のパッド部180の一方の端がそれぞれ嵌入されて着脱可能なように蓋体部材用の収容溝(図面符号を省略)とパッド部用の収容溝(図面符号を省略)がさらに形成されて配備される。
【0032】
そして、上記のベース部材110の板状体には、前記燻蒸ガス吹付け手段130と肛門用温風吹付け手段140から吹き付けられる燻蒸ガスと温風を陰部と肛門側にそれぞれ吹き付けることが可能なように陰部吹付け孔110aと肛門吹付け孔110bがさらに形成されて配備される。
【0033】
上記の制御部120は、前記ベース部材110の一方の面の一方の側に配設されてブルートゥースの機能を有する携帯電話又はリモコン部の操作に対応するように個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を制御、すなわち、燻蒸ガス吹付け手段130と、肛門用温風吹付け手段140をそれぞれ個別的に制御可能なように作動ボタン121と電源供給部122、並びにPCB 123を備えて配備される。
【0034】
また、上記の制御部120には互いに異なる光を発して使用者に電源供給部122の充電量を報知できるように報知ランプ124がさらに配備される。
【0035】
上記の燻蒸ガス吹付け手段130は、前記ベース部材110の一方の面に配設されることにより前記制御部120の一方の側に位置付けられて使用者の取捨選択に対応するように前記制御部120の制御により気化器を制御することに伴う温風を陰部側に吹き付けたり、又は燻蒸ガスを陰部側に吹き付けたりすることが可能なように配備される。
【0036】
すなわち、上記の燻蒸ガス吹付け手段130は、前記制御部120の一方の側に離れて前記ベース部材110の一方の面に固定される板状体から形成されるが、板状体には取付孔(図面符号を省略)が形成されて配備される取付板131と、前記取付板131の取付孔に配設されて前記制御部120の制御により駆動可能に配備される気化器132と、前記気化器132に着脱されることにより前記取付板131の一方の面に位置付けられて水を貯水して給水可能なように配備される貯水部133と、前記取付板131の他方の面から離れて前記ベース部材110に固定された燻蒸ガス吹付け用のハウジング134の内部の一方の側に配設されて前記制御部120の制御により熱を生じさせるように配備される燻蒸ガス用ヒーティング部135と、前記燻蒸ガス用ハウジング134の内部に配設されることにより前記燻蒸ガス用ヒーティング部135の一方の側に位置付けられて前記制御部120の制御により駆動されることにより燻蒸ガス用ヒーティング部135側に風を送風可能に配備される燻蒸ガス用送風部136と、前記気化器132に一方の端が接続され、他方の端は枝分かれされて一方は前記燻蒸ガス用ハウジング134に内部と連通するように接続され、残りの他方は陰部吹付け孔110aに接続されて燻蒸ガスを前記陰部吹付け孔110a側に供給可能に配備される燻蒸ガス用供給管137と、から構成されて、使用者の取捨選択に対応するように気化器132を前記制御部120が制御することに伴う温風を陰部側に吹き付けたり、又は燻蒸ガスを陰部側に吹き付けたりすることができる。
【0037】
ここで、上記の貯水部133に貯水された水は、水にアロマ抽出液又は水にヨモギ抽出液が混合された機能性化粧水から構成される。
【0038】
また、上記の燻蒸ガス吹付け用のハウジング134の上面には外気の流れ込みが可能なように燻蒸ガス用流入孔(図面符号を省略)がさらに形成されて配備される。
【0039】
一方、上記の貯水部133に貯水された水は機能性化粧水から構成されるが、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、前記貯水部133に貯水された水は洗浄水から構成し、陰部吹付け孔にアロマ又はヨモギが貯留された機能性フィルター138を着脱して構成してもよい。
【0040】
上記の肛門用温風吹付け手段140は、前記燻蒸ガス吹付け手段130の一方の側に位置付けられることにより前記ベース部材110の一方の面に固設されて前記制御部120の制御に対応するように駆動することにより肛門吹付け孔110bを介して温風を肛門側に吹き付け可能に配備される。
【0041】
すなわち、上記の肛門用温風吹付け手段140は、前記ベース部材110の一方の面に固定されることにより前記燻蒸ガス吹付け手段130一の方の側に位置付けられる肛門用ハウジング141の内部の一方の側に配設されて前記制御部の制御により熱を生じさせるように配備される肛門用ヒーティング部142と、前記肛門用ハウジング141の内部に配設されることにより前記肛門用ヒーティング部142の一方の側に位置付けられて前記制御部120の制御により駆動されることにより肛門用ヒーティング部142側に風を送風可能に配備される肛門用送風部143と、前記肛門用ハウジング141に一方の端が内部と連通するように接続され、他方の端は肛門吹付け孔110bに接続されて温風を前記肛門吹付け孔110b側に供給可能に配備される肛門用供給管144と、から構成される。
【0042】
また、上記の肛門用ハウジング141の上面には外気の流れ込みのための肛門用流入孔(図面符号を省略)がさらに形成されて配備される。
【0043】
上記の照射部150は、前記ベース部材110の他方の面に固設されてLED光源を陰部と肛門側に照射可能なように前記制御部120の制御により波長が調節可能なように配備される。
【0044】
すなわち、上記の照射部150は、板状体の曲面状に形成されるが、板状体には前記ベース部材110の他方の面に固定されることにより前記陰部吹付け孔110aと肛門吹付け孔110bにそれぞれ連通するように陰部連通孔151aと肛門連通孔151bが形成されて配備される基板151と、前記基板151の前面に複数配設されて炎症の治療に役立て、かつ、殺菌機能を有するLED光源を陰部と肛門側に照射可能なように前記制御部120の制御により波長が調節可能に配備される複数のLED 152と、から構成される。
【0045】
上記の蓋体部材160は、前記ベース部材110の一方の面に一方の端が着脱可能に結合されることにより前記制御部120と燻蒸ガス吹付け手段130、並びに肛門用温風吹付け手段140を覆って保護可能なように第1、第2及び第3の蓋体部材161、162、163として配備される。
【0046】
ここで、上記の蓋体部材160の第1の蓋体部材161には作動ボタン121と報知ランプ124を外部に露出させるようにボタン露出用の孔(図面符号を省略)とランプ露出用の孔(図面符号を省略)が形成され、前記第3の蓋体部材163には外気が内部に流れ込むように流入孔163aが形成されて配備される。
【0047】
上記の着用手段170は、前記ベース部材110の一方の面の一方の側と他方の面の一方の側にそれぞれ固設されて個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器をボディに着用可能なように配備される。
【0048】
すなわち、上記の着用手段170は、個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器をボディに着用可能なように相互に対して離れて固定された磁石を有するベルト(図示せず)と、前記ベース部材110の一方の面の後端と他方の面の前面部にそれぞれ固定されて前記ベルトに固定された磁石とくっつくことが可能なように他の極として配備される固定磁石(図面符号を省略)と、から構成される。
【0049】
一方、上記の着用手段170は、上記のように、磁石を有するベルトと前記ベース部材110の一方の面の後端と他方の面の前面部に固定される固定磁石から構成されるが、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、磁石と固定磁石の代わりに、スナップボタンなどから構成してもよい。
【0050】
このような構成を有する本発明に係る個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を着用して使用しようとする場合、添付図面の
図1から
図7に示されているように、まず、着用手段170のベルトを腰に着用し、照射部150が使用者の陰部と肛門を覆うように位置付けた後、前記ベルトに固定された磁石にベース部材110の一方の面の後端と他方の面の前面部に固定される固定磁石をくっつける。
【0051】
それにより、前記個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器が固定されるように着用される。
【0052】
上記のように着用手段170を用いて前記個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器を着用することにより、シリコン材質のカバー用のパッド部180が使用者の肌に密着される。
【0053】
このようにして着用された状態で、作動のためにリモコン部にあるオン(ON)ボタンを押すことにより燻蒸ガス吹付け手段130と、肛門用温風吹付け手段140、並びに照射部160が作動することに伴う照射部150のLED 152の光は陰部と肛門側に照射され、貯水部133に貯水されたアロマ抽出液が混合された機能性化粧水は気化されて陰部側に、温風は肛門側に吹き付けられる。
【0054】
すなわち、上記の個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器がオン(ON)になると、燻蒸ガス吹付け手段130の貯水部133に貯水された機能性化粧水が気化器132側に給水され、前記気化器132側に給水された機能性化粧水は気化水に気化されながら、燻蒸ガス用供給管137側に給水される。
【0055】
前記燻蒸ガス用供給管137側に給水された気化水は、燻蒸ガス吹付け用のハウジング134の内部に配設された燻蒸ガス用ヒーティング部135と燻蒸ガス用送風部136の駆動により供給される温風により燻蒸ガスに切り換えられながら、陰部吹付け孔110aと照射部150の陰部連通孔151aを介して陰部側に吹き付けられる。
【0056】
前記燻蒸ガスが陰部側に吹き付けられると同時に、前記肛門用温風吹付け手段140の肛門用ハウジング141の内部に配設された肛門用ヒーティング部142と肛門用送風部143が駆動されることにより温風が肛門用供給管144に供給され、前記肛門用供給管144に供給された温風は肛門吹付け孔110bと肛門連通孔151bを介して肛門側に吹き付けられる。
【0057】
このとき、リモコン部を操作することにより、
図5から
図7に示されているように、照射部150の波長が異なるLEDを選択することができる。
【0058】
併せて、上記の燻蒸ガス吹付け手段130と肛門用温風吹付け手段140を個別に制御することが可能であるので、燻蒸ガスよりもさらに暖かい温風を肛門側に吹き付けようとする場合、リモコン部を操作して前記肛門用温風吹付け手段140の温風の温度を制御することに伴う燻蒸ガスよりもさらに暖かい温風を肛門側に吹き付けることができる。
【0059】
以上の説明は、本発明の技術的思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内において多種多様な修正及び変形を加えることが可能である筈である。よって、本発明に開示されている実施形態は、本発明の技術的思想を限定しようとするものではなく、単に説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術的思想の範囲が限定されることはない。本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にあるあらゆる技術的思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明の個別制御が可能な女性用の外陰部燻蒸洗浄器は、女性の外陰部に装着して陰部及び肛門の部位に炎症の治療に役立て、かつ、殺菌機能を有するLED光源を照射しながら、陰部側には燻蒸ガスを、かつ、肛門側には温風が個別的に制御されて吹き付け可能に構成されていることから、熱効率が低下することを防ぎながら、陰部と肛門の部位に吹き付けられる燻蒸と温風を個別に制御することに伴う使用者の使用欲求を充足させることができるというメリットを提供する。
【国際調査報告】