(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】濾過装置及び洗濯機
(51)【国際特許分類】
B01D 33/06 20060101AFI20241003BHJP
B01D 24/46 20060101ALI20241003BHJP
D06F 39/10 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B01D33/06 A
B01D33/36
D06F39/10 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522197
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2022123102
(87)【国際公開番号】W WO2023061247
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】202111191360.0
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(71)【出願人】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】呂艶芬
(72)【発明者】
【氏名】許升
【テーマコード(参考)】
3B166
4D116
【Fターム(参考)】
3B166AE01
3B166AE02
3B166AE07
3B166BA82
3B166BA83
3B166DA04
3B166DB03
3B166DB17
4D116AA01
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4D116QB49
4D116QC08A
4D116QC24A
4D116RR01
4D116RR21
4D116RR22
4D116UU20
4D116VV07
(57)【要約】
本発明は、濾過装置及び洗濯機を開示する。前記濾過装置は、入水口、濾過水出口及び外部に濾過異物を排出する汚染排出口を有する濾過チャンバと、回動可能に濾過チャンバの内部に設けられ、濾過チャンバに進入した水を濾過する濾過機構と、濾過チャンバの内部に設けられ、濾過チャンバの内部を第1空間及び第2空間に分割し、前記入水口が第1空間と連通し、濾過水出口及び汚染排出口が第2空間と連通する遮断機構と、濾過チャンバ内の第1空間に設けられ、水流に付随して摩擦及び衝突を生じて濾過チャンバの内壁及び濾過機構の外壁を洗浄する洗浄粒子、を含む。本発明では、洗浄粒子を設けることで、濾過過程における濾過異物の堆積を防止し、濾過装置の詰まりを回避することが可能である。また、遮断機構により第2空間への洗浄粒子の進入を遮断し得るため、洗浄粒子が濾過水出口又は汚染排出口から水流とともに流出するとの事態を防止可能であり、洗浄粒子が濾過水出口又は汚染排出口を詰まらせるとの事態も回避される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入水口、濾過水出口及び外部に濾過異物を排出する汚染排出口を有する濾過チャンバと、回動可能に濾過チャンバの内部に設けられ、濾過チャンバに進入した水を濾過する濾過機構、を含む濾過装置であって、
更に、
濾過チャンバの内部に設けられ、濾過チャンバの内部を第1空間及び第2空間に分割し、前記入水口が第1空間と連通し、濾過水出口及び汚染排出口が第2空間と連通する遮断機構と、
濾過チャンバ内の第1空間に設けられ、水流に付随して摩擦及び衝突を生じて濾過チャンバの内壁及び濾過機構の外壁を洗浄する洗浄粒子、を含むことを特徴とする濾過装置。
【請求項2】
前記遮断機構は、濾過チャンバの内部に設けられる遮板を含み、前記遮板の両側に前記第1空間及び第2空間がそれぞれ形成され、前記遮板、又は、前記遮板と濾過チャンバの内壁との間には、第1空間と第2空間を連通させるための通水構造が備わっており、
前記入水口及び洗浄粒子は前記遮板の一方の側に設けられ、前記濾過水出口及び汚染排出口は前記遮板の他方の側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
【請求項3】
前記通水構造は、前記遮板に設けられるいくつかの通水孔であり、前記通水孔の幅をD
1、前記洗浄粒子の幅をdとすると、D
1<dであり、
或いは、前記遮板の外周部分は濾過チャンバの内壁と間隔を開けて設けられ、前記通水構造は遮板と濾過チャンバの内壁との隙間であり、前記隙間の幅をD
2、前記洗浄粒子の幅をdとすると、D
2<dであることを特徴とする請求項2に記載の濾過装置。
【請求項4】
前記洗浄粒子の密度は水よりも小さく、
好ましくは、前記洗浄粒子の密度は水の密度の0.3~0.9倍であり、好ましくは0.4~0.6倍であり、
好ましくは、前記入水口は濾過チャンバの上部領域に設けられ、前記入水口の口径は洗浄粒子の幅dよりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
【請求項5】
前記濾過水出口の外周は、濾過チャンバの外部に向かって延伸することで密封支持部を形成しており、
前記濾過機構は、
遮板に対して入水口と同じ側に設けられ、第1空間に進入した水を濾過する濾過部と、
一端が前記濾過部に接続され、他端が前記遮板を貫通し且つ回動可能に前記密封支持部内に挿設される吐水継手、を含み、
好ましくは、前記吐水継手には軸受が覆設され、前記軸受における濾過チャンバの内部に面する側にはシール部材が設けられており、前記シール部材は吐水継手と密封支持部との隙間を閉塞することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の濾過装置。
【請求項6】
前記遮板には、吐水継手が貫通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔と吐水継手の外壁は隙間嵌めとなることを特徴とする請求項5に記載の濾過装置。
【請求項7】
前記入水口及び汚染排出口の向きはいずれも濾過機構の軸方向と垂直であり、
好ましくは、前記濾過チャンバは柱状構造を有しており、前記濾過水出口は濾過チャンバの一端の端面に設けられ、前記汚染排出口は、濾過水出口が存在する一端に近接するよう設けられ、入水口は濾過チャンバの他端に近接するよう設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の濾過装置。
【請求項8】
貯水槽と、
入水端及び吐水端がそれぞれ貯水槽と連通し、請求項1~7のいずれか1項に記載の濾過装置が設けられる循環濾過管路、を含むことを特徴とする洗濯機。
【請求項9】
更に、汚染排出口と連通し、排出される濾過異物を収集するために用いられる回収装置を含み、
好ましくは、前記汚染排出口は汚染排出管路を介して回収装置と連通し、前記汚染排出管路には、汚染排出管路の開閉を制御するための汚染排出制御弁が設けられることを特徴とする請求項8に記載の洗濯機。
【請求項10】
前記回収装置は、
内部に回収チャンバを有するハウジングと、
前記回収チャンバ内に設けられて、前記回収チャンバを第1チャンバと第2チャンバに分割する濾過アセンブリ、を含み、
前記汚染排出口は第1チャンバと連通し、濾過異物を伴う汚水は、第1チャンバに進入し、濾過アセンブリを通過して濾過されたあと第2チャンバに進入し、濾過異物は第1チャンバ内に収集され、
好ましくは、前記第2チャンバには、濾過した清浄な水を排出するための吐水口が設けられ、
好ましくは、前記洗濯機は、更に、筐体を含み、前記貯水槽及び濾過装置はいずれも前記筐体内に設けられ、前記ハウジングは、挿入/抜き出し可能に前記筐体に設けられることを特徴とする請求項9に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機の技術分野に属し、具体的には、濾過装置及び洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、従来の洗濯機には、糸屑を濾過するためのフィルタが取り付けられている。洗濯過程では、洗浄水を循環させてフィルタに通し、糸屑を洗浄水から除去することで、洗浄水中の糸屑が洗浄済みの衣類の表面に付着して衣類の洗浄効果に影響を及ぼすとの事態を回避する。しかし、一般的に、フィルタは内槽又は排水ポンプの内部に取り付けられる。洗濯機を長時間使用していると、フィルタの内部には糸屑及び異物が充満し、フィルタの濾過効果に影響を及ぼすとともに、深刻な場合には排水ポンプを詰まらせてしまう。また、蓄積された糸屑等には細菌が極めて繁殖しやすいため、直ちにクリーニングしなければ、洗浄水が汚染されて衣類に二次汚染を生じさせ、ユーザの健康に影響を及ぼす。しかし、大多数の洗濯機では、ユーザがフィルタを取り外して手動でクリーニングする必要があり、操作上不便である。
【0003】
また、一部のフィルタでは、糸屑がフィルタのフィルタ孔を詰まらせるとの事態を回避するために、通常、フィルタ孔の孔径が大き目に設けられている。しかし、この場合には、衣類上の一部の微細な糸屑を濾過できず、そうした糸屑が衣類に付着することでユーザエクスペリエンスに影響を及ぼす。且つ、一部の微細な糸屑が水流とともに排出され、生態系循環に進入することで、最終的に人体の健康に影響を及ぼす。
【0004】
特許文献1は、フィルタ及び洗濯機を開示している。当該フィルタはフィルタシリンダ及びフィルタメッシュを含む。前記シリンダには、水入口、吐水口及び汚染排出口が開設されている。前記フィルタメッシュは前記シリンダ内に取り付けられており、フィルタシリンダの内部空間を内部収容室と外部収容室の2つの部分に分割している。内部収容室は、上端が前記水入口に接続され、下端が前記汚染排出口に接続される。また、外部収容室は前記吐水口につながっている。汚水は水入口から内部収容室に流入し、フィルタメッシュで濾過されたあと外部収容室に進入して吐水口から流出する。そして、濾過された異物は前記汚染排出口から排出される。
【0005】
上記の方案では、フィルタメッシュ構造を設けることで、濾過された異物がフィルタメッシュに引っ掛かりにくくなり、より容易に排出される。しかし、フィルタの自動クリーニングを完全に実現可能なわけではなく、必要なときにはやはりユーザが手動でクリーニングせねばならない。そのほか、上記の方案では、循環濾過の前後にしか自動クリーニングを実施できず、循環濾過の過程で濾過装置の内部をクリーニングすることは難しい。よって、水中に糸屑等の異物が多い場合には、濾過過程でフィルタメッシュを覆い、濾過効率に深刻な影響を及ぼす恐れがある。
【0006】
上記に鑑みて、本発明を提案する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】中国特許出願公開第201310612183.8号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の瑕疵を解消するために、濾過装置の濾過チャンバ内に洗浄粒子を設け、濾過過程で洗浄粒子が濾過装置の内部に生じる摩擦により濾過異物の堆積を防止可能とすることで濾過効率を保証するとともに、濾過チャンバ内に遮断機構を設け、濾過水出口及び汚染排出口への洗浄粒子の進入を遮断可能とすることで、洗浄粒子が水流とともに濾過チャンバから排出されるのを防止し、且つ、洗浄粒子が濾過水出口又は汚染排出口を詰まらせるとの事態も回避する濾過装置及び洗濯機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の技術的課題を解決するために、本発明で採用する技術方案の基本思想は以下の通りである。
【0010】
濾過装置は、入水口、濾過水出口及び外部に濾過異物を排出する汚染排出口を有する濾過チャンバと、回動可能に濾過チャンバの内部に設けられ、濾過チャンバに進入した水を濾過する濾過機構、を含む。
【0011】
前記濾過装置は、更に、濾過チャンバの内部に設けられ、濾過チャンバの内部を第1空間及び第2空間に分割し、前記入水口が第1空間と連通し、濾過水出口及び汚染排出口が第2空間と連通する遮断機構と、濾過チャンバ内の第1空間に設けられ、水流に付随して摩擦及び衝突を生じて濾過チャンバの内壁及び濾過機構の外壁を洗浄する洗浄粒子、を含む。
【0012】
更に、前記遮断機構は、濾過チャンバの内部に設けられる遮板を含み、前記遮板の両側に前記第1空間及び第2空間がそれぞれ形成される。前記遮板、又は、前記遮板と濾過チャンバの内壁との間には、第1空間と第2空間を連通させるための通水構造が備わっている。
【0013】
前記入水口及び洗浄粒子は前記遮板の一方の側に設けられ、前記濾過水出口及び汚染排出口は前記遮板の他方の側に設けられる。
【0014】
更に、前記通水構造は、前記遮板に設けられるいくつかの通水孔である。前記通水孔の幅をD1、前記洗浄粒子の幅をdとすると、D1<dである。
【0015】
或いは、前記遮板の外周部分は濾過チャンバの内壁と間隔を開けて設けられ、前記通水構造は遮板と濾過チャンバの内壁との隙間である。前記隙間の幅をD2、前記洗浄粒子の幅をdとすると、D2<dである。
【0016】
更に、前記洗浄粒子の密度は水よりも小さい。
【0017】
好ましくは、前記洗浄粒子の密度は水の密度の0.3~0.9倍であり、好ましくは0.4~0.6倍である。
【0018】
好ましくは、前記入水口は濾過チャンバの上部領域に設けられ、前記入水口の口径は洗浄粒子の幅dよりも小さい。
【0019】
更に、前記濾過水出口の外周は、濾過チャンバの外部に向かって延伸することで密封支持部を形成している。
【0020】
前記濾過機構は、遮板に対して入水口と同じ側に設けられ、第1空間に進入した水を濾過する濾過部と、一端が前記濾過部に接続され、他端が前記遮板を貫通し且つ回動可能に前記密封支持部内に挿設される吐水継手、を含む。
【0021】
好ましくは、前記吐水継手には軸受が覆設される。前記軸受における濾過チャンバの内部に面する側にはシール部材が設けられている。前記シール部材は吐水継手と密封支持部との隙間を閉塞する。
【0022】
更に、前記遮板には、吐水継手が貫通する貫通孔が設けられる。前記貫通孔と吐水継手の外壁は隙間嵌めとなる。
【0023】
更に、前記入水口及び汚染排出口の向きはいずれも濾過機構の軸方向と垂直である。
【0024】
好ましくは、前記濾過チャンバは柱状構造を有している。前記濾過水出口は濾過チャンバの一端の端面に設けられ、前記汚染排出口は、濾過水出口が存在する一端に近接するよう設けられ、入水口は濾過チャンバの他端に近接するよう設けられる。
【0025】
本発明のもう一つの目的は、洗濯機を提供することである。当該洗濯機は、貯水槽と、入水端及び吐水端がそれぞれ貯水槽と連通し、前記濾過装置が設けられる循環濾過管路、を含む。
【0026】
更に、汚染排出口と連通し、排出される濾過異物を収集するために用いられる回収装置を含む。
【0027】
好ましくは、前記汚染排出口は汚染排出管路を介して回収装置と連通する。前記汚染排出管路には、汚染排出管路の開閉を制御するための汚染排出制御弁が設けられる。
【0028】
更に、前記回収装置は、内部に回収チャンバを有するハウジングと、前記回収チャンバ内に設けられて、前記回収チャンバを第1チャンバと第2チャンバに分割する濾過アセンブリ、を含む。
【0029】
前記汚染排出口は第1チャンバと連通する。濾過異物を伴う汚水は、第1チャンバに進入し、濾過アセンブリを通過して濾過されたあと第2チャンバに進入する。また、濾過異物は第1チャンバ内に収集される。
【0030】
好ましくは、前記第2チャンバには、濾過した清浄な水を排出するための吐水口が設けられる。
【0031】
好ましくは、前記洗濯機は、更に、筐体を含む。前記貯水槽及び濾過装置はいずれも前記筐体内に設けられる。前記ハウジングは、挿入/抜き出し可能に前記筐体に設けられる。
【発明の効果】
【0032】
上記の技術方案を用いることで、本発明は従来技術と比較して以下の有益な効果を有する。
【0033】
本発明では、濾過チャンバ内に洗浄粒子が設けられる。洗浄粒子は、濾過過程で水流に付随して濾過チャンバの内壁及び濾過機構の外壁に対し絶えず摩擦及び衝突を生じることで洗浄効果を発揮可能である。これにより、濾過異物の堆積が防止されて、濾過装置の詰まりによる濾過効率への影響が回避される。且つ、遮断機構は洗浄粒子を第1空間内に遮断する。これにより、洗浄粒子は水流とともに第2空間に進入することが不可能となるため、濾過水出口から排出されたり、濾過水出口を詰まらせて濾過後の水流の流出に影響を及ぼしたりすることがない。また、濾過の完了後は、濾過過程で蓄積された濾過異物については水流とともに汚染排出口から排出可能であるが、遮断機構の存在によって、洗浄粒子は水流とともに汚染排出口から排出されないため、同様に、汚水の排出過程で汚染排出口が洗浄粒子により詰まるとの事態を回避可能である。
【0034】
本発明では、濾過チャンバ内に遮断機構として遮板が設けられる。遮板には通水孔が設けられるか、遮板と濾過チャンバの内壁との間に隙間が設けられる。これにより、水流は通過するが、洗浄粒子については遮板により遮断し得るため通過不可能となる。当該構造はシンプルであり、洗浄粒子に対する有効な遮断を実現する。また、洗浄粒子の密度は水の密度よりも小さい。このことは、洗浄粒子が水流に付随して濾過チャンバ内で運動するのにいっそう有利である。これにより、洗浄粒子が濾過チャンバの底部に堆積して有効な洗浄効果を発揮できなくなるとの事態が回避される。
【0035】
本発明では、貯水槽内の水を循環濾過管路に沿って循環及び流動させることで、循環濾過管路上の濾過装置に絶えず通して水中の糸屑等の濾過異物を除去することが可能である。これにより、貯水槽内の水中の糸屑含有量が減少し、洗濯効果が改善される。また、回収装置は濾過チャンバの汚染排出口と連通し、濾過装置から排出される濾過異物を伴う汚水を受け付け可能である。これにより、濾過異物が洗濯機の排水水流にそのまま混入して外部に排出される結果、微細な糸屑が生態系循環に進入し、人体の健康を害するとの事態が回避される。
【0036】
本発明では、回収装置内に濾過アセンブリを設け、回収チャンバに進入した汚水を濾過することで水中から濾過異物を分離する。これにより、濾過異物と水が混ざり合って処理困難になるとの事態が回避される。且つ、濾過後の清浄な水は、貯水槽に導入されて再利用可能となるか、排水管路に合流して排出される。よって、微細な糸屑が生態環境に影響を及ぼすとの問題が生じない。
【0037】
以下に、図面を組み合わせて、本発明の具体的実施形態につき更に詳細に述べる。
【0038】
図面は、本発明の一部として、本発明の更なる理解のために用いられる。また、本発明の概略的実施例及びその説明は本発明の解釈のために用いられるが、本発明を不当に限定するものではない。なお、言うまでもなく、以下で記載する図面は実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的労働を要さないことを前提に、これらの図面から更にその他の図面を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】
図1は、本発明の実施例1における濾過装置が洗濯機に取り付けられた場合の概略図である。
【
図2】
図2は、本発明における
図1のA部分の概略拡大図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例1における遮板の概略構造図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例1における洗濯機が自動クリーニング動作を実行する際の概略図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例1における洗濯機が汚染排出動作を実行する際の概略図である。
【
図6】
図6は、本発明における
図5のB部分の概略拡大図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施例4における濾過装置の概略構造図である。
【
図8】
図8は、本発明における
図7のC-C断面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
説明すべき点として、これらの図面及び文字記載は何らかの方式で本発明の構想の範囲を制限するとの意図ではなく、特定の実施例を参照して当業者に本発明の概念を説明するためのものである。
【0041】
本発明の実施例の目的、技術方案及び利点をより明瞭とすべく、以下では、本発明の実施例における図面を組み合わせて、実施例の技術方案につき明瞭簡潔に述べる。なお、以下の実施例は本発明を説明するためのものであるが、本発明の範囲を制限するものではない。
【0042】
本発明の記載において、説明すべき点として、「上」、「下」、「左」、「右」、「縦向き」、「内」、「外」等の用語で示される方向又は位置関係は、図示に基づく方向又は位置関係であって、本発明の記載の便宜上及び記載の簡略化のためのものにすぎず、対象となる装置又は部材が特定の方向を有し、且つ特定の方向で構成及び操作されねばならないことを明示又は暗示するものではない。よって、本発明を制限するものと理解すべきではない。
【0043】
本発明の記載において、説明すべき点として、別途明確に規定及び限定している場合を除き、「取り付ける」、「接続する」との用語は広義に解釈すべきである。例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体的な接続であってもよい。また、直接的な連なりであってもよいし、中間媒体を介した間接的な連なりであってもよい。当業者であれば、具体的状況に応じて本発明における上記用語の具体的意味を解釈可能である。
【実施例1】
【0044】
図1~
図6に示すように、本実施例は、入水口6101、濾過水出口6102及び外部に濾過異物501を排出する汚染排出口6103を有する濾過チャンバ610と、回動可能に濾過チャンバ610の内部に設けられ、濾過チャンバ610に進入した水を濾過する濾過機構620と、濾過チャンバ610の内部に設けられ、濾過チャンバ610の内部を第1空間及び第2空間に分割し、入水口6101が第1空間と連通し、濾過水出口6102及び汚染排出口6103が第2空間と連通する遮断機構と、濾過チャンバ610内の第1空間に設けられ、水流に付随して摩擦及び衝突を生じて濾過チャンバ610の内壁及び濾過機構620の外壁を洗浄する洗浄粒子680、を含む濾過装置600を提供する。
【0045】
本実施例の濾過装置600は、洗浄機器に取り付け可能であり、洗浄水中に含まれる糸屑を濾過して除去するために用いられる。前記洗浄機器は、洗濯機、ケアマシン及び食器洗い機等を含むが、これらに限らない。本実施例では、
図1~
図6を組み合わせ、濾過装置600が洗濯機に取り付けられる場合を例示して説明する。
【0046】
具体的に、濾過機構620は、濾過チャンバ610の内部を外収容室と内収容室に分割する。濾過チャンバ610の入水口6101は前記外収容室と連通している。洗濯機の貯水槽100内における濾過対象の水は、入水口6101まで搬送されると、濾過チャンバ610の内部の外収容室に進入する。外収容室内の水は、濾過機構620により濾過されたあと前記内収容室に進入し、内収容室と連通する濾過水出口6102から流出する。しかし、水中の濾過異物501は濾過機構620を通過不可能であり、前記外収容室内に残留する。
【0047】
遮断機構は、濾過チャンバ610の内部を左側の第1空間と右側の第2空間に分割する。濾過機構620の本体部分は第1空間内に位置する。濾過過程では、第1空間内の濾過チャンバ610と濾過機構620の間で、洗浄粒子680が、流動する水流に付随して濾過チャンバ610の内壁及び濾過機構620の外壁に対し絶えず摩擦を生じることで、付着した濾過異物501を脱落させる。これにより、濾過異物501の堆積が防止されるため、濾過機構620が濾過異物501により覆われて濾過効率に影響が及ぶとの事態が回避される。また、濾過完了後に付着する濾過異物501の厚さが分厚くなって、濾過チャンバ610の内壁又は濾過機構620の外壁に過度に堅固に密着することで、後に濾過装置600をクリーニングする際に濾過異物501の除去が難しくなるとの問題も回避される。且つ、遮断機構を設けることで、第2空間への洗浄粒子680の進入が防止されるため、洗浄粒子680が濾過水出口6102を通過して水流とともに排出されるとの事態や、濾過水出口6102に堆積して詰まらせるとの事態が回避される。
【0048】
濾過機構620は、濾過チャンバ610内で濾過機構620を回動させるためのモータといった駆動機構660に接続される。濾過装置600をクリーニングする必要がある場合には、駆動機構660により濾過機構620を回動させて、濾過チャンバ610内の水を攪動させる。これにより、遠心力及び攪乱水流の作用によって、濾過機構620の外壁の濾過異物501を濾過機構620の外壁から剥がし、濾過チャンバ610内の水中に混入させたあと、汚染排出口6103を経由して濾過チャンバ610から排出する。こうすることで、ユーザの手動操作を必要とせずに濾過装置600の自動クリーニングが実現されるため、使用上便利である。
【0049】
上記の過程では、洗浄粒子680が、攪乱水流の作用によって濾過チャンバ610内で運動し、濾過チャンバ610の内壁及び濾過機構620の外壁に対し摩擦を生じる。これにより、濾過異物501の剥離効率が向上し、濾過装置600の自動クリーニング効果がより良好となる。また、濾過異物501を外部に排出する際、水流は遮断機構を通過して汚染排出口6103から排出可能であるが、洗浄粒子680は遮断機構に遮断されて左側の第1空間に留まる。これにより、洗浄粒子680が汚染排出口6103から水流とともに排出されるとの事態や、汚染排出口6103を詰まらせて汚水排出効率に影響を及ぼすとの事態が回避される。
【0050】
本実施例において、洗浄粒子680の形状には、球形、楕円球形、楕円柱形等が含まれるが、これらに限らない。また、洗浄粒子680の表面は、平滑面であってもよいし、非平滑面であってもよい。好ましくは、非平滑面を有する洗浄粒子680とすれば、濾過チャンバ610の内壁及び濾過機構620の外壁に対する摩擦力を増大させることができ、濾過異物501を剥がす効果がより良好となる。
【0051】
好ましくは、洗浄粒子680の材質は耐摩耗性の弾性材料とする。これにより、洗浄粒子680が使用過程で容易に摩耗するとの事態が回避される。また、好ましくは、洗浄粒子680の復元性は0~50%である。力を受けたときに比較的変形しやすい弾性材料で洗浄粒子680を製造すれば、濾過機構620が回動過程で洗浄粒子680によりスタックし、ひいては濾過装置600を破損させるとの事態を回避可能となる。
【0052】
より好ましくは、洗浄粒子680は、耐摩耗性の弾性抗菌材料からなる。例えば、銅イオン、銀イオン等の抗菌成分を添加すれば、濾過過程において、濾過した水に対し一定の殺菌作用を奏することも可能となる。
【0053】
本実施例の更なる方案において、前記遮断機構は、濾過チャンバ610の内部に設けられる遮板690を含む。遮板690の左右両側には、それぞれ、前記第1空間及び第2空間が形成される。また、遮板690には、第1空間と第2空間を連通させるための通水構造が備わっている。
【0054】
入水口6101及び洗浄粒子680は遮板690の左側に設けられ、濾過水出口6102及び汚染排出口6103は遮板690の右側に設けられる。
【0055】
更に、遮板690の外周と濾過チャンバ610の内壁は密着するか、ほぼ密着するよう設けられる。前記通水構造は、遮板690に設けられるいくつかの通水孔691である。通水孔691の幅をD1、洗浄粒子680の幅をdとすると、D1<dである。
【0056】
本実施例における通水孔691は丸孔であり、通水孔691の幅D1とは通水孔691の直径の大きさである。理解し得るように、通水孔691は、例えば、角孔、線状孔等のその他の形状としてもよいが、その場合には、通水孔691の異なる方向における最小サイズが幅D1となる。
【0057】
同様に、球形の洗浄粒子680の場合、前記洗浄粒子680の幅dとは洗浄粒子680の直径である。また、その他の形状の洗浄粒子680の場合には、洗浄粒子680の異なる方向におけるサイズが完全には同じとならないため、複数の異なるサイズのうちの最小サイズが前記幅dとなる。こうすることで、洗浄粒子680がどのように方向を変えたとしても遮板690上の通水孔691を通過し得ないよう保証できるため、遮板690による洗浄粒子680の有効な遮断が保証される。
【0058】
上記の方案では、通水孔691が設けられている遮板690を遮断機構とすることで、水流及びそれに含まれる糸屑は容易に通過させるが、洗浄粒子680は遮板690により有効に遮断可能とする。本構造はシンプルであり、実現が容易である。
【0059】
本実施例の好ましい方案において、濾過チャンバ610の内壁には突出する位置決め構造が設けられる。遮板690の取り付け時の位置決めが容易となるよう、前記位置決め構造は遮板690の左側に設けられて遮板690と接触し、遮板690を濾過チャンバ610内の適切な位置に位置させる。即ち、遮板690の左側には、濾過機構620の本体部分を取り付けるのに十分な空間が備わっている。また、濾過水出口6102及び汚染排出口6103はいずれも遮板690の右側に位置する。
【0060】
本実施例では、更に、濾過チャンバ610の内壁に突出する位置規制構造を設けてもよい。前記位置規制構造は、遮板690の右側に設けられて遮板690と接触する。水流は、濾過チャンバ610内で右側へ流動する勢いを有するため、位置規制構造を設けることで、遮板690が水流の衝撃によりぐらついて右側へ変位し、ひいては汚染排出口6103が洗浄粒子680の存在する空間と直接連通してしまうとの事態を回避可能となる。
【0061】
本実施例の更なる方案において、洗浄粒子680の密度は水よりも小さい。よって、水流が濾過チャンバ610に進入したあと、洗浄粒子680は水中で浮上可能となり、いっそう容易に水流に付随して濾過チャンバ610の第1空間内で運動する。そして、これにより、濾過チャンバ610の内壁及び濾過機構620の外壁に対し摩擦及び衝突を生じて、濾過異物501を脱落させる。こうすることで、水流の衝撃力が足りない場合に、洗浄粒子680が濾過チャンバ610の底部に堆積して有効な洗浄効果を発揮できなくなるとの事態が回避される。
【0062】
本実施例の好ましい方案において、洗浄粒子680の密度は水の密度の0.3~0.9倍であり、好ましくは0.4~0.6倍である。これにより、洗浄粒子680は迅速に水底から水面に浮上可能となり、水流に付随して運動することで、濾過装置600の内部を洗浄する。
【0063】
本実施例において、入水口6101は濾過チャンバ610の上部領域に設けられる。これにより、濾過対象の水は、上から下に向かって濾過チャンバ610内に進入し、濾過機構620に対しいっそう大きな衝撃力を有するため、濾過機構620を通過して濾過を実現することがより容易となる。また、濾過装置600をクリーニングする際に、入水口6101から濾過チャンバ610に進入する水流が濾過機構620の外壁をいっそう力強く洗い流し、濾過異物501の剥離に対し補助効果を有することも可能となる。
【0064】
入水口6101の口径は洗浄粒子680の幅dよりも小さいため、洗浄粒子680は入水口6101を通過不可能である。このように、洗浄粒子680を入水口6101と遮板690の間で運動するよう規制することで、濾過チャンバ610内に水が満たされたときに、洗浄粒子680が水中で浮上し、入水口6101から濾過チャンバ610の外部まで運動するとの事態が回避される。
【0065】
本実施例の更なる方案において、濾過水出口6102の外周は、濾過チャンバ610の外部に向かって延伸することで密封支持部611を形成している。
【0066】
前記濾過機構620は、遮板690に対して入水口6101と同じ側に設けられ、第1空間に進入した水を濾過する濾過部と、左端が前記濾過部に接続され、右端が遮板690を貫通し且つ回動可能に密封支持部611内に挿設される吐水継手621、を含む。
【0067】
遮板690には、吐水継手621が貫通する貫通孔692が設けられる。貫通孔692と吐水継手621の外壁は隙間嵌めとなる。
【0068】
上記の方案において、吐水継手621は密封支持部611に回動可能に密封状に接続される。また、濾過された水は吐水継手621を通じて流出する。遮板690には吐水継手621の外壁と隙間嵌めとなる貫通孔692が設けられ、吐水継手621の外壁と貫通孔692の内壁は接触しない。これにより、濾過機構620の回動時に、遮板690と吐水継手621の間に摩擦が存在することで抵抗力が生じ、濾過機構620の円滑な回動に影響を及ぼすとの事態が防止される。
【0069】
本実施例において、入水口6101及び汚染排出口6103の向きはいずれも濾過機構620の軸方向と垂直である。
【0070】
具体的に、濾過チャンバ610は柱状構造を有している。濾過水出口6102は濾過チャンバ610の右端の端面に設けられる。また、汚染排出口6103は、濾過水出口6102が存在する濾過チャンバ610の右端に近接するよう設けられる。入水口6101は、相対的に濾過チャンバ610の左端に近接するよう設けられる。
【0071】
上記の方案では、濾過水出口6102及び汚染排出口6103を遮板690の同一側に設ける必要がある。これらをいずれも濾過チャンバ610の右端領域に設け、入水口6101を相対的に左端に近接するよう設けることで、遮板690の取り付けがより容易になるほか、遮板690の左側に大きな空間を予め保持するのにも有利となる。
【0072】
そのほか、濾過部の面積を十分に活用できるよう、入水口6101の位置はできるだけ吐水継手621から離隔させる。また、入水口6101と汚染排出口6103は上下に設けられるとともに、濾過チャンバ610の軸方向においてずらされている。このことは、濾過装置600を洗浄したあとの濾過チャンバ610内の汚水を十分に排出するのに有利である。且つ、入水口6101と汚染排出口6103はずらして設けられるため、濾過チャンバ610内には軸方向に流動する水流が形成される。このことは、濾過チャンバ610内の洗浄粒子680を濾過チャンバ610の軸方向の範囲で十分に運動させて、濾過チャンバ610の内部に付着した濾過異物501を十分にクリーニングするのにも有利である。
【0073】
本実施例は、更に、上記濾過装置600を有する洗濯機を提供する。当該洗濯機は、貯水槽100と、入水端及び吐水端がそれぞれ貯水槽100と連通し、濾過装置600が設けられている循環濾過管路、を含む。
【0074】
具体的に、前記循環濾過管路の入水端と濾過装置600の入水口6101の間には循環ポンプ400が設けられる。循環ポンプ400を起動することで、貯水槽100内の水を循環濾過管路に引き込み、循環濾過管路沿いに流動させるとともに、濾過装置600に通して濾過し、濾過後の水を再び貯水槽100内に戻すことが可能となる。洗濯機の洗浄/すすぎ過程では、循環ポンプ400により貯水槽100内の水を絶えず濾過装置600に通す。これにより、貯水槽100内の水中の糸屑含有量を減少させることができ、洗濯効果が改善される。
【0075】
本実施例において、濾過装置600は横向きに洗濯機内に取り付けられる。即ち、濾過機構620の軸方向は水平方向と平行である。
【0076】
本実施例の更なる方案において、循環ポンプ400の吐水端と循環濾過管路の吐水端の間には三方分岐構造が設けられる。前記三方分岐構造は、洗濯機の外部に排水する外部排出管路250に接続される。濾過装置600は、前記三方分岐構造と循環濾過管路の吐水端の間に設けられる。
【0077】
更に、前記三方分岐構造は、濾過装置600及び外部排出管路250を択一的に循環ポンプ400の吐水端と開通させるよう制御する切替装置270であり、循環ポンプ400の吐水端と連通する水入口と、濾過装置600と連通する第1吐水口と、外部排出管路250と連通する第2吐水口と、第1吐水口及び第2吐水口を択一的に前記水入口と開通させるよう制御する切替機構、を含む。
【0078】
具体的に、前記循環濾過管路は、貯水槽100と循環ポンプ400の入水端を接続する貯水槽排水管260と、一端が循環ポンプ400の吐水端に接続され、他端が切替装置270の水入口に接続される排水管路210と、一端が切替装置270の第1吐水口に接続され、他端が濾過装置600の入水口6101に接続される循環管路220と、一端が濾過装置600の濾過水出口6102に接続され、他端が貯水槽100と連通し、濾過された水を貯水槽100内に搬送する環水管路230、を含む。
【0079】
外部排出管路250は、入水端が切替装置270の第2吐水口に接続され、吐水端が洗濯機の外部まで延伸している。
【0080】
詳細には、濾過装置600は貯水槽100の上方に設けられ、循環管路220及び環水管路230も貯水槽100の上方に設けられる。環水管路230の吐水端は窓パッキン110に接続されて、貯水槽100との連通を実現する。循環ポンプ400は、貯水槽100の下方に設けられ、貯水槽排水管260を通じて貯水槽100と連通する。循環ポンプ400の作用によって、貯水槽100内の水は引き出され、排水管路210沿いに下から上に向かって切替装置270まで搬送される。
【0081】
上記の方案では、切替装置270を設けることで、濾過装置600及び外部排出管路250の双方を循環ポンプ400と択一的に開通させる。
図1に示すように、この場合、切替機構は水入口と第1吐水口を開通させている。即ち、循環ポンプ400は濾過装置600と連通しているため、循環ポンプ400の作用によって、貯水槽100内の水は循環濾過管路に沿って流動し、濾過装置600により濾過される。また、
図5に示すように、この場合、切替機構は水入口と第2吐水口を開通させている。即ち、循環ポンプ400は外部排出管路250と連通しているため、循環ポンプ400の作用によって、貯水槽100内の洗浄水は、貯水槽排水管260を通じて引き出されたあと、排水管路210を通過し、最後に外部排出管路250まで搬送されて洗濯機から排出される。
【0082】
上記の設置方式では、洗濯機の内部に、洗浄水の循環濾過及び排出にそれぞれ用いられる互いに独立した2本の水路を設ける必要も、排水ポンプ及び循環ポンプを別々に設ける必要もなく、切替装置270の動作によって管路間の連通方式を変更するだけで、1つの循環ポンプ400により外部への排水及び洗浄水の循環濾過という2種類の機能をそれぞれ実現可能である。こうすることで、洗濯機の内部における管路の接続構造が簡略化され、管路の占有スペースが節約される。また、循環ポンプ400が1つだけ設けられるため、生産コストを低下させることも可能となる。
【0083】
本実施例では、貯水槽の槽壁に環水口を開設し、環水管路の吐水端を前記環水口に接続して、貯水槽内へ直接還水してもよい。
【0084】
本実施例の洗濯機は、更に、外部の水源と貯水槽を連通させる主給水管路を含む。また、環水管路の吐水端が前記主給水管路に接続されてもよい。例えば、主給水管路に設けられる洗剤ケースに接続されて、濾過した水を洗剤ケース経由で貯水槽内に戻してもよい。
【0085】
本実施例の更なる方案において、前記洗濯機は、更に、回収装置500を含む。回収装置500は、汚染排出口6103と連通して、排出される濾過異物501を収集するために用いられる。
【0086】
上記の方案では、濾過異物501が排水水流に進入して排水水流とともに洗濯機から排出されないよう、回収装置500を設けて、濾過装置600から排出される濾過異物501を収集する。上記の方式により、濾過異物501中の微細な糸屑が水流とともに排出されて生態系循環に進入することで生態環境や人体の健康に害を及ぼすとの事態が回避される。
【0087】
本実施例の好ましい方案において、汚染排出口6103は汚染排出管路240を介して回収装置500と連通する。汚染排出管路240には、汚染排出管路240の開閉を制御するための汚染排出制御弁241が設けられる。
【0088】
且つ、環水管路230にも、環水管路230の開閉を制御することで循環濾過管路の開閉制御を実現するための還水制御弁231が設けられる。
【0089】
上記の方案において、貯水槽100内の洗浄水について循環濾過を行う際には、還水制御弁231が開いて環水管路230を開通させ、汚染排出制御弁241が閉じて汚染排出管路240を遮断する。そして、循環ポンプ400の作用によって、洗浄水が、貯水槽排水管260、排水管路210、循環管路220、濾過装置600を順に通過し、最後に環水管路230から再び貯水槽100内に戻る。また、濾過装置600内に残留した濾過異物501を排出する必要がある場合には、還水制御弁231が閉じて環水管路230を遮断することで、洗浄水は濾過水出口6102から流出不可能となる。そして、これと同時に、汚染排出制御弁241が開いて汚染排出管路240を開通させることで、濾過装置600に進入した水が汚染排出口6103から流出し、濾過異物501を濾過装置600から十分に搬出するよう保証可能とする。
【0090】
本実施例の具体的方案において、回収装置500は、内部に回収チャンバを有するハウジング510と、前記回収チャンバ内に設けられて、前記回収チャンバを第1チャンバ531と第2チャンバ532に分割する濾過アセンブリ520、を含む。
【0091】
汚染排出口6103は第1チャンバ531と連通する。濾過異物501を伴う汚水は、第1チャンバ531に進入し、濾過アセンブリ520を通過して濾過されたあと第2チャンバ532に進入する。また、濾過異物501は第1チャンバ531内に収集される。
【0092】
具体的に、濾過アセンブリ520は、回収チャンバ内の一定の高さに水平に設置されるフレームと、前記フレーム上に敷設されるフィルタメッシュとしてもよい。濾過異物501を伴う汚水が第1チャンバ531に進入したあと、水は濾過アセンブリ520を通過して第2チャンバ532に進入可能であるが、濾過異物501は、フィルタメッシュにより堰き止められて濾過アセンブリ520の上面に残留する。
【0093】
上記の方案では、回収装置500内に、受け付けた汚水を濾過することで水中から濾過異物501を分離するための濾過アセンブリ520が設けられる。濾過アセンブリ520により回収装置500の内部を第1チャンバ531と第2チャンバ532に分割し、汚水中の濾過異物501を濾過アセンブリ520により堰き止める。これにより、濾過異物501を第1チャンバ531内の濾過アセンブリ520の上面に収集し、濾過により得られた清浄な水を第2チャンバ532内に収集する。ユーザは、分離された濾過異物501を直接収集して処理することが可能なため、濾過異物501が水中に分散して処理困難になるとの事態が回避される。
【0094】
本実施例において、前記洗濯機は、更に、筐体10を含む。貯水槽100及び濾過装置600はいずれも筐体10内に設けられる。ハウジング510は、挿入/抜き出し可能に筐体10に設置可能である。ユーザは、ハウジング510を筐体10内から抜き出して、内部をクリーニングすることが可能である。
【0095】
具体的に、ハウジング510の上側には開口が備わっている。ユーザは、ハウジング510を筐体10内から抜き出したとき、濾過アセンブリ520の上面に付着した濾過異物501をハウジング510の上側の開口を通じてクリーニング可能である。好ましくは、濾過アセンブリ520は、ハウジング510に取り外し可能に接続される。この場合、ユーザは、濾過アセンブリ520をハウジング510の内部から解体して取り出し、クリーニングすることが可能なため、操作がいっそう容易となる。
【0096】
本実施例の好ましい方案において、第2チャンバ532には、濾過した清浄な水を排出するための吐水口が設けられる。第2チャンバ532に吐水口を設けることで、第2チャンバ532に進入した清浄な水を速やかに回収装置500から排出可能となる。これにより、濾過装置600から流れ込む汚水量が大きい場合に、回収装置500にオーバーフローが生じるとの事態が回避される。こうしなければ、第2チャンバ532の容量を増大させる必要が生じ、回収装置500の全体的な体積を増大させねばならなくなるため、洗濯機内部で大きなスペースを占有することになり、洗濯機全体の体積を小型化するのに不利となる。
【0097】
また、第2チャンバ532内の水は吐水口から自動的に排出可能なため、ユーザが回収装置500をクリーニングする際には、濾過アセンブリ520上の濾過異物501をクリーニングするだけでよく、手動で第2チャンバ532内の清浄な水を捨てる必要はない。また、濾過アセンブリ520が取り外し可能にハウジング510内に取り付けられている場合、ユーザは、ハウジング510を洗濯機の筐体10から完全に取り外さなくても、濾過アセンブリ520を取り出してクリーニングするだけでよいため、いっそう操作しやすい。
【0098】
本実施例の洗濯機は、洗濯プログラムを実施する過程で、循環濾過動作、自動クリーニング動作及び汚染排出動作をそれぞれ実行する。
【0099】
具体的には、
図1及び
図2に示すように、前記循環濾過動作は以下を含む。即ち、切替装置270が排水管路210と循環管路220を開通させ、汚染排出制御弁241が閉じるとともに、還水制御弁231が開いて環水管路230を開通させる。そして、循環ポンプ400を起動して、貯水槽100内の水を循環濾過管路に引き込み、濾過装置600に通して濾過異物を除去してから、再び貯水槽100内に戻す。上記の過程では、洗浄粒子680が濾過チャンバ610内で水流に付随して運動し、絶えず濾過チャンバ610の内壁及び濾過機構620の外壁に対し摩擦を生じることで、濾過異物の堆積を防止する。
【0100】
図4に示すように、前記自動クリーニング動作は以下を含む。即ち、還水制御弁231が閉じ、汚染排出制御弁241が開いて汚染排出管路240を開通させる。そして、循環ポンプ400が起動して、貯水槽100内の水を濾過装置600に引き込み、濾過装置600を洗浄したあと回収装置500に排出する。また、更に、濾過機構620を濾過チャンバ610内で回動させるよう駆動機構660を制御することを含む。上記の過程では、洗浄粒子680が水流に付随して運動し、濾過チャンバ610の内壁及び濾過機構620の外壁に対し摩擦を生じることで、濾過異物の剥離を補助する。
【0101】
図5及び
図6に示すように、前記汚染排出動作は以下を含む。即ち、還水制御弁231が閉じ、汚染排出制御弁241が開いて汚染排出管路240を開通させ、濾過装置600内の濾過異物501を伴う汚水を回収装置500に排出する。汚染排出動作を実行する際には、駆動機構660を起動して濾過機構620を回動させるよう制御してもよいし、駆動機構660を起動することなく、濾過チャンバ610内で濾過機構620に静止を維持させてもよい。上記の過程では、汚水の排出により濾過チャンバ610内の水面が低下する。水面の低下に伴い、洗浄粒子680は徐々に沈下して遮板690に遮断され、最後に濾過チャンバ610の底部に堆積する。
【0102】
本実施例において、前記循環濾過動作は、洗濯プログラムの洗浄段階及び1回~複数回のすすぎ段階で実行され、自動クリーニング動作及び/又は汚染排出動作は、1回の洗濯プログラム全体の中で少なくとも1回実行される。好ましくは、洗浄段階及び各すすぎ段階の終期に自動クリーニング動作及び汚染排出動作が実行される。
【0103】
具体的には、洗浄段階及び各すすぎ段階で給水が開始されてから一定時間後に、循環ポンプ400を起動して循環濾過動作の実行を開始する。前記循環濾過動作は、洗浄又はすすぎ段階が終了に近付くまで継続的に実行される。そして、排水の間際になると、還水制御弁231を閉じ、汚染排出制御弁241を開くとともに、駆動機構660を起動することで、自動クリーニング動作を実行する。洗濯機は、自動クリーニング動作を一定時間継続したあと汚染排出動作を実行する。
【0104】
詳細には、洗濯機は、給水開始後に貯水槽100内の水位を検知し、前記水位が予め設定された水位に達すると、循環ポンプ400を起動して循環濾過動作の実行を開始する。こうすることで、貯水槽100内の水量が少なすぎるために、循環ポンプ400の内部に空気が吸い込まれて運転ノイズが発生するとの事態を防止できる。また、洗濯機は、汚染排出動作を実行しつつ、切替装置270の動作も制御して、排水管路210と外部排出管路250を開通させる。そして、循環ポンプ400が運転を継続することで、貯水槽100内に残った水を排出する。汚染排出動作は洗濯機の排水動作と同時に行われるため、洗濯機の動作効率を向上させるのに有利である。
【0105】
本実施例において、洗濯機には、洗濯機の運転過程で貯水槽100内の水を循環濾過可能とする濾過装置600が設けられているため、水中の糸屑の含有量が減少し、洗濯効果が改善される。また、濾過装置600は、自動クリーニングを実行することで、濾過装置600の内部に残留した濾過異物501を排出可能であり、ユーザが洗濯機から濾過装置600を取り外して手動でクリーニングを行う必要がないため、使用にあたり便利である。
【0106】
濾過装置600内には、水流に付随して運動可能であり、濾過チャンバ610の内部における濾過異物501の堆積を防止することで、濾過異物501に対するクリーニング効率を向上可能とする洗浄粒子680が設けられる。また、濾過チャンバ610内には遮板690が設けられ、洗浄粒子680と濾過水出口6102及び汚染排出口6103とを遮板6902の両側に隔てる。遮板690には、水流及び糸屑等の濾過異物501を通過可能とする通水孔691が備わっている。濾過チャンバ610内の水は、遮板690上の通水孔691を通過して濾過水出口6102又は汚染排出口6103経由で濾過チャンバ610から排出可能であるが、洗浄粒子680は遮板690に遮断されて通過不可能なため、濾過水出口6102又は汚染排出口6103から水流とともに排出されることはない。且つ、洗浄粒子680が濾過水出口6102又は汚染排出口6103に堆積して詰まらせるとの事態も回避される。
【実施例2】
【0107】
本実施例は、前記通水構造が遮板と濾過チャンバの内壁との間に設けられる点で上記実施例1と異なっている。
【0108】
具体的に、前記遮板の外周部分は濾過チャンバの内壁と間隔を開けて設けられ、前記通水構造は遮板と濾過チャンバの内壁との隙間である。前記隙間の幅をD2、前記洗浄粒子の幅をdとすると、D2<dである。
【0109】
詳細には、遮板の下縁と濾過チャンバの内壁との間に幅D2の隙間が備わっている。水流及びそれに含まれる糸屑は、当該隙間を通過して濾過チャンバの汚染排出口から排出可能となる。しかし、洗浄粒子のサイズは隙間の幅よりも大きいため通過できず、遮板により遮断され得るため、濾過水出口又は汚染排出口から水流とともに排出されたり、濾過水出口又は汚染排出口に堆積して詰まりを発生させ、水流の正常な排出に影響を及ぼしたりすることがない。
【0110】
上記実施例1と比較して、本実施例では、遮板の構造のみを変更している。この場合でも、洗浄粒子に対する有効な遮断を実現可能であり、実施例1と類似の作用・効果を有する。
【実施例3】
【0111】
本実施例は、洗濯機を提供する。上記実施例1との違いは、上記の濾過装置が縦向きに洗濯機内に取り付けられることである。即ち、濾過機構の軸方向は縦向きに設けられる。
【0112】
具体的に、濾過チャンバの濾過水出口は縦向きに下方を向くよう設けられる。また、入水口と汚染排出口の向きは反対であり、且つ、いずれも水平方向と平行である。好ましくは、濾過装置内に残留した濾過異物を十分に排出できるよう、入水口は汚染排出口よりも高くなるよう設けられる。これにより、残留した濾過異物が濾過装置内で細菌を繁殖させて洗浄水を汚染するとの事態が回避される。遮板は濾過チャンバ内の下部領域に設けられる。濾過チャンバ内の水が排出されるとき、洗浄粒子は遮板の上面に堆積し、水流とともに排出されることも、濾過水出口又は汚染排出口を詰まらせることもない。
【0113】
本実施例において、洗濯機のその他の構造及び制御方法は実施例1と同じであり、且つ、実施例1と類似の作用・効果を有する。
【実施例4】
【0114】
図7及び
図8に示すように、本実施例では、上記実施例1の濾過装置600(遮板は図示していない)について更に限定する。前記吐水継手621には第1軸受631が覆設される。第1軸受631における濾過チャンバ610の内部に面する側には第1シール部材641が設けられている。第1シール部材641は吐水継手621と密封支持部611との隙間を閉塞する。
【0115】
上記の方案において、吐水継手621と密封支持部611の間には、吐水継手621を支持する第1軸受631が設けられる。これにより、密封支持部611内における吐水継手621の回動がより円滑になるとともに、構造が安定するため、濾過チャンバ610内における濾過機構620の安定的な回動を保証可能となる。また、第1軸受631の右側には第1シール部材641が設けられるため、濾過チャンバ610内の洗浄水は吐水継手621と密封支持部611との隙間に進入不可能となる。これにより、第1軸受631と水との接触が防止されて、第1軸受631の機能喪失が回避されるため、第1軸受631の作用・効果が保証される。且つ、第1シール部材641は、更に、濾過されていない洗浄水が濾過水出口6102から密封支持部611を経由して流出し、濾過装置600による糸屑等の濾過異物の除去効率に影響を及ぼすとの事態も防止する。
【0116】
本実施例の具体的方案において、第1シール部材641は吐水継手621に覆設される。これにより、第1シール部材641の内壁と吐水継手621の外壁が密封状に接続され、第1シール部材641の外壁と密封支持部611の内壁が回動可能に密封状に接続される。
【0117】
本実施例の更なる方案において、濾過装置600は、更に、第2シール部材642を含む。第2シール部材642は、第1軸受631における濾過チャンバ610の内部とは反対の側に設けられて、吐水継手621と密封支持部611との隙間を閉塞する。
【0118】
具体的に、第2シール部材642は吐水継手621に覆設される。これにより、第2シール部材642の内壁と吐水継手621の外壁が密封状に接続され、第2シール部材642の外壁と密封支持部611の内壁が回動可能に密封状に接続される。
【0119】
上記の方案において、第1軸受631の左側には第2シール部材642が更に設けられているため、吐水継手621から流出した水を第2シール部材642で堰き止めて、第1軸受631に接触させないようにすることが可能である。第1軸受631は、第1シール部材641と第2シール部材642の間に位置するため、第1軸受631の取り付け環境に水が存在しないよう最大限保証される。これにより、第1軸受631が水に触れて錆び付き、濾過機構620の回動の円滑性に影響を及ぼすとの事態が回避される。
【0120】
本実施例の更なる方案において、密封支持部611の内壁は段差構造を有しており、密封支持部611の一端から濾過チャンバ610の外部に向かって、順に、環状構造を有し且つ内径が徐々に縮小する第1位置規制面601、第2位置規制面602及び第3位置規制面603が形成されている。
【0121】
第1シール部材641における濾過チャンバ610の外側に面する表面は第1位置規制面601に当接し、第1軸受631における濾過チャンバ610の外側に面する表面は第2位置規制面602に当接し、第2シール部材642における濾過チャンバ610の外側に面する表面は第3位置規制面603に当接する。
【0122】
上記の方案では、段差構造の密封支持部611の内壁に縦向きの環状位置規制面を複数形成し、第1シール部材641、第1軸受631及び第2シール部材642の各々の左側の表面にそれぞれ当接させることで、吐水継手621の軸方向におけるそれらの移動を規制可能としている。これにより、濾過機構620の回動過程において、吐水継手621と密封支持部611との嵌め合い構造がぐらつくとの事態が防止される。
【0123】
本実施例の好ましい方案において、吐水継手621における濾過チャンバ610の外部に近接する一端の外径は他端の外径より小さくなっている。これにより、吐水継手621の外壁には、環状構造を有し、且つ、吐水継手621の軸線と垂直な第4位置規制面604が形成されている。第1軸受631における濾過チャンバ610の内側に面する表面は第4位置規制面604に当接する。
【0124】
吐水継手621の左端の外径を右端よりも小さくすることで、外径が突然変化している箇所に左側を向く第4位置規制面604を形成し、第1軸受631の右側の表面に当接させる。こうすることで、第1軸受631の両側がいずれも位置規制構造を有するため、構造が更に安定する。
【0125】
本実施例において、密封支持部611における濾過チャンバ610から離隔する一端、即ち、密封支持部611の左端は濾過チャンバフランジ650に接続される。濾過チャンバフランジ650の中央部には、吐水継手621と連通する貫通口653が備わっている。貫通口653の外周は、密封支持部611とは反対側に延伸して接続部651を形成している。
【0126】
好ましくは、濾過チャンバフランジ650における密封支持部611に面する側の表面には、突出する挿接部652が備わっている。挿接部652は、密封支持部611の左端の開口内に挿設される。
【0127】
上記の方案において、密封支持部611の左端は濾過チャンバフランジ650に接続される。且つ、濾過チャンバフランジ650には接続部651が形成されている。接続部651の外径は密封支持部611の外径よりも小さい。また、接続部651の内径は吐水継手621の内径と等しいことが好ましい。濾過装置600は、洗濯機内に取り付けられるとき、接続部651を介して環水管路に接続される。これは、環水管路を密封支持部611の左端に直接接続する方式と比べて、取り付けがいっそう容易である。
【0128】
濾過チャンバフランジ650の右側には、密封支持部611の左端の開口に挿入される挿接部652が備わっている。このことは、濾過チャンバフランジ650と密封支持部611を組み付ける際の位置決めに都合がよい。濾過チャンバフランジ650と密封支持部611の外周には、いくつかの固定部がそれぞれ設けられており、ネジを前記固定部に挿通することで濾過チャンバフランジ650と密封支持部611との固定が実現される。
【0129】
本実施例の更なる方案において、密封支持部611の外壁には、密封支持部611の径方向に延伸する補強リブ613が設けられる。補強リブ613は、濾過チャンバ610における濾過水出口6102が存在する表面に接続される。
【0130】
密封支持部611は濾過チャンバ610の左側の端面から一定の長さだけ伸出しているため、補強リブ613を設けて外部から周側壁を支持することで、密封支持部611の強度を保証する。
【0131】
本実施例において、濾過機構620は、フィルタメッシュホルダ及びフィルタメッシュ625を含む。フィルタメッシュホルダは、具体的に、濾過チャンバ610の内部に位置してフィルタメッシュ625により表面が被覆され、フィルタメッシュ625と共同で濾過部を構成するフィルタメッシュ支持部623と、フィルタメッシュ支持部623の左端に設けられて、回動可能に密封支持部611内に挿設される吐水継手621と、フィルタメッシュ支持部623の右端に設けられて、濾過チャンバ610に回動可能に接続される回動支持部622、を含む。
【0132】
本実施例の更なる方案において、濾過機構620の右端の回動支持部622は、回動軸線に沿って濾過チャンバ610の外部に延伸している。また、濾過チャンバ610には、回動支持部622を挿通するための取付口6104が設けられている。回動支持部622は、取付口6104に回動可能に密封状に接続される。
【0133】
回動支持部622は、濾過機構620を回動させる駆動機構を接続するために用いられる。回動支持部622は濾過チャンバ610の右端から伸出している。また、回動支持部622の右端には、駆動機構を接続するためのモータ取付部624が設けられる。これにより、駆動機構を濾過チャンバ610の外部に設置可能となるため、水との接触が回避される。
【0134】
更に、取付口6104の外周は、回動支持部622の軸線に沿って濾過チャンバ610の外部に延伸することでスリーブ部612を形成している。また、回動支持部622には第3シール部材643が覆設される。第3シール部材643の内壁と回動支持部622の外壁は密封状に接続され、第3シール部材643の外壁とスリーブ部612の内壁は回動可能に密封状に接続される。
【0135】
スリーブ部612と回動支持部622の間には、更に、第2軸受632が設けられる。第2軸受632は回動支持部622に覆設されて、第3シール部材643における濾過チャンバ610の外部に面する側に位置する。
【0136】
上記の方案では、第3シール部材643を設けることで、濾過チャンバ610内の水が取付口6104から漏出するとの事態が防止される。また、第2軸受632を設けることで、回動支持部622に対し支持作用を奏し得るため、回動支持部622とスリーブ部612との相対的な回動が更に円滑となるよう保証される。第2軸受632は第3シール部材643の右側に設けられるため、濾過チャンバ610内の水と接触することがなく、機能喪失が回避される。
【0137】
本実施例の好ましい方案において、スリーブ部612における濾過チャンバ610の外部に近接する一端の内径は他端の内径よりも小さくなっている。これにより、スリーブ部612の内壁には、環状構造を有し、且つ、回動支持部622の軸線と垂直な第5位置規制面605が形成されている。第3シール部材643における濾過チャンバ610の外側に面する表面は第5位置規制面605に当接する。
【0138】
回動支持部622における濾過チャンバ610の外部に近接する一端の外径は他端の外径よりも小さくなっている。これにより、回動支持部622の外壁には、環状構造を有し、且つ、回動支持部622の軸線と垂直な第6位置規制面606が形成されている。第2軸受632における濾過チャンバ610の内側に面する表面は第6位置規制面606に当接する。
【0139】
上記の方案において、スリーブ部612の右端の内径は左端の内径よりも小さくなっており、内径が突然変化している箇所に、第3シール部材643の右側の表面に当接する左側を向く第5位置規制面605が形成されている。また、回動支持部622の右端の外径は左端の外径よりも小さくなっており、外径が突然変化している箇所に、第2軸受632の左側の表面に当接する右側を向く第6位置規制面606が形成されている。以上の構造によって、回動支持部622の軸方向における第3シール部材643及び第2軸受632の移動が規制されるため、構造が安定する。
【0140】
更に、フィルタメッシュ支持部623は、中央部領域の横断面積は一定であるが、左右両端には錐状構造を有している。こうして、フィルタメッシュ625の一部の表面を傾斜状に設けることで、付着した糸屑を脱落させるのに有利となる。
【0141】
本実施例では、濾過機構620の両端に第1軸受631及び第2軸受632をそれぞれ設けて支持することで、濾過機構620が濾過チャンバ610内で円滑且つ安定的に回動するよう保証している。且つ、第1シール部材641、第2シール部材642及び第3シール部材643を設けることで、第1軸受631及び第2軸受632の取り付け環境に水が存在しないよう最大限保証している。これにより、第1軸受631及び第2軸受632と水との接触が防止されるため、これらの機能喪失が回避される。
【実施例5】
【0142】
図1及び
図2に示すように、本実施例は、濾過装置600内の汚水を十分に排出するための上記実施例1で記載した洗濯機の制御方法を提供する。
【0143】
具体的に、前記制御方法は以下を含む。
【0144】
即ち、循環ポンプ400を起動し、循環濾過管路を開通させて、洗濯機が循環濾過すすぎを行う。
【0145】
すすぎが終了すると、循環ポンプ400を停止させる。
【0146】
駆動機構660を起動して、濾過機構620を濾過チャンバ610内で回動させる。
【0147】
第1設定条件に達すると、循環ポンプ400を起動するとともに、汚染排出制御弁241を開いて汚染排出管路240を開通させる。
【0148】
第2設定条件に達すると、循環濾過管路を遮断する。
【0149】
好ましくは、第1設定条件に達したあと、駆動機構660は、起動状態を維持して、濾過機構620を回動させ続ける。
【0150】
本実施例において、上記の循環濾過管路を開通させるとは、切替装置270が濾過装置600と循環ポンプ400の吐水端を開通させ、還水制御弁231を開くことで環水管路230を開通させることを含む。また、上記の循環濾過管路を遮断するとは、切替装置270が外部排出管路250と循環ポンプ400の吐水端を開通させることを含む。
【0151】
理解し得るように、上記の循環濾過管路の遮断は循環ポンプ400を停止することで実現してもよい。
【0152】
上記の方案において、すすぎ過程では、洗濯機がすすぎ水を循環濾過し、濾過装置600及び循環濾過管路内に常にすすぎ水が充満している。
【0153】
すすぎが終了し、循環ポンプ400が停止すると、排水管路210及び循環管路220内の水は重力の作用で下方に向かって還流し、最大で、排水管路210内の水面の高さと貯水槽100内の水位の高さが整列するまで還流し得る。そして、水面より上から濾過装置600までの管路が空気で満たされる。しかし、濾過装置600は循環管路220よりも低くなっているため、内部の水が循環管路220を経由して還流することはない。また、循環ポンプ400の停止と同時に、還水制御弁231も閉じられる。且つ、このとき、汚染排出制御弁241が閉状態となる。これにより、濾過装置600の内部の水は濾過チャンバ610内に残留し、外部に排出されなくなる。
【0154】
駆動機構660が起動すると、濾過機構620が高速で回動することで、表面に付着した糸屑等の濾過異物が遠心力の作用で濾過機構620の表面から剥がされる。このとき、還水制御弁231と汚染排出制御弁241はいずれも閉状態となっているため、濾過チャンバ610内の水は流出しない。また、高速で回動する濾過機構620は、濾過チャンバ610内の水流を攪動させることも可能である。よって、これにより形成された攪乱水流が濾過機構620の表面に対し一定の衝撃力を発生させるとともに、洗浄粒子680を運動させて濾過チャンバ610の内壁及び濾過機構620の外壁に対し摩擦及び衝突を生じることで、更に糸屑の脱落を強化する。濾過機構620の表面から剥がされた糸屑等の濾過異物は、濾過チャンバ610内の水中に混入する。
【0155】
循環ポンプ400を起動するとともに、汚染排出制御弁241も開いて汚染排出管路240を開通させると、濾過装置600内の汚水は汚染排出口6103から排出可能となるが、洗浄粒子680は遮板690に遮断されて濾過チャンバ610の内部に残る。循環ポンプ400の起動によって、排水管路210及び循環管路220内の空気を濾過装置600に押し込むことで、濾過装置600内の糸屑を伴う汚水は、空気圧で汚染排出口6103から完全に排出される。これにより、濾過装置600内における汚水の残留が回避され、濾過装置600のクリーニング効果が良好となる。また、汚染排出制御弁241は、循環ポンプ400の起動とともに開くため、濾過装置600内に空気を導入する際に生じる圧力が保証される。これにより、濾過装置600内の汚水の十分な排出を確実に保証可能となる。
【0156】
濾過装置600内の汚水を排出しきったあと、貯水槽100内の水が再び循環管路220を通過して濾過装置600に進入するとの事態を回避するために、洗濯機には第2設定条件が予め設定されている。そして、第2設定条件に達すると、循環濾過管路が遮断されて、濾過装置600に対する貯水槽100内の水の搬送が停止される。
【0157】
本実施例の具体的方案において、前記第1設定条件とは、循環ポンプ400の停止が第1設定時間t1に達することとしてもよく、前記第2設定条件とは、循環ポンプ400の起動が第2設定時間t2に達することとしてもよい。
【0158】
上記の方案において、第1設定時間t1及び第2設定時間t2の具体的な値は、予め大量の実験を通じて取得するとともに、洗濯機の制御プログラムに直接書き込んでもよい。
【0159】
具体的に、第1設定時間t1の値は、排水管路210内の水位の高さが低下を開始してから停止するまでに必要なおおよその最大時間長である。また、第2設定時間t2の値は、循環ポンプ400の起動後に、排水管路210内の水位が排水管路210の上端付近まで上昇するのに必要なおおよその最短時間長である。こうすることで、循環ポンプ400の停止期間を保証し得るため、管路内により大量の空気を進入させられる。また、循環ポンプ400の起動後に水が再び濾過装置600に進入するとの事態が有効に回避される。
【0160】
本実施例の別の方案では、第1設定条件及び第2設定条件として水位の高さを採用してもよい。具体的に、前記第1設定条件とは、循環ポンプ400と濾過装置600の間の管路において水位が第1設定値H1に達することである。また、前記第2設定条件とは、循環ポンプ400と濾過装置600の間の管路において水位が第2設定値H2に達することである。また、H1<H2である。
【0161】
本実施例において、具体的に、上記水位とは排水管路210内の水位の高さである。排水管路210内の水位の検知を実現するために、水位検知装置を洗濯機の排水管路210内に設けてもよい。
【0162】
上記の方案において、第1設定値H1の値は、洗濯機の最高水位の高さよりも大きく、且つできるだけ近接している。これにより、循環ポンプ400の停止後に、排水管路210内の水位が第1設定値H1まで低下し得るよう保証する。
【0163】
排水管路210内の水位が第2設定値H2まで上昇した旨の信号を洗濯機が受信してから、切替装置270が排水管路210と外部排出管路250を開通させるまでには、一般的に一定の時間差を有する。反応の遅延によって、循環ポンプ400の起動後に水が再び濾過装置600に進入するとの事態を回避するために、第2設定値H2の値と、排水管路210の上端に対応する水位の高さとの間には一定の差分値ΔHを持たせる必要がある。前記差分値ΔHの具体的な値は、予め行われる大量の実験により取得可能である。これにより、水位が第2設定値H2に達した旨の信号を洗濯機が受信したあとに、切替装置270を制御して水路の切り替えを完了させるだけの十分な反応時間を有することが保証される。
【0164】
本実施例の更なる方案において、洗濯機は、その時点の運転プロセスが今回の洗濯プログラムにおける最終すすぎ段階であると判断した場合、すすぎ終了後に循環ポンプ400を停止させ、且つ、第1設定条件に達したあと循環ポンプ400を起動する。
【0165】
洗濯機は、その時点の運転プロセスが今回の洗濯プログラムにおける最終すすぎ段階ではないと判断した場合、すすぎ終了後に、循環ポンプ400に運転状態を維持させて、第3設定条件に達すると循環濾過管路を遮断する、との動作を実行する。
【0166】
上記の方案では、中間すすぎ段階の場合、洗濯機はその後も運転を継続する必要がある。即ち、循環して濾過装置600を通過し、濾過されるすすぎ水がまだ存在する。よって、この場合には、濾過装置600内の糸屑を伴う汚水を排出しきることなく、濾過機構620の表面に付着した糸屑を除去するだけでよい。
【0167】
すすぎが終了すると、還水制御弁231が閉じ、汚染排出制御弁241が開いて、循環ポンプ400が運転状態を維持する。貯水槽100内の水は、循環ポンプ400の作用によって濾過装置600に向かって搬送され続け、濾過装置600の内部を洗い流す。洗い流したあとの汚水は、汚染排出口6103を通じて汚染排出管路240に排出される。
【0168】
本実施例において、前記第3設定条件とは、すすぎ終了後に第3所定時間t3に達することとしてもよい。また、その値は、実験を通じて予め取得されるとともに、制御プログラムに書き込まれる。これにより、濾過機構620の表面に付着した糸屑をほぼ除去し得るよう保証する。
【0169】
或いは、貯水槽100内の水位が予め設定された値ΔH1まで低下したときに循環濾過管路を遮断してもよい。即ち、排水管路210と外部排出管路250を開通させるよう切替装置270を制御してもよい。そして、循環ポンプ400が運転を継続することで、貯水槽100内に残った水を洗濯機から排出する。
【0170】
本実施例の好ましい方案では、中間すすぎが終了すると、駆動機構660を起動して濾過機構620を濾過チャンバ610内で高速で回動させることで、濾過チャンバ610内の水を攪動可能とする。これにより、付着した糸屑を、遠心力及び攪乱水流という2つの作用によって濾過機構620の表面から剥がし、濾過チャンバ610内の水中に混入させたあと、汚染排出口6103を通じて濾過チャンバ610から排出する。こうすることで、糸屑のクリーニング効率が高まる。
【0171】
本実施例において、洗濯機は、最終すすぎの終了時にのみ、循環ポンプ400を停止させてから再び循環ポンプ400を起動するとの動作を実行して、濾過装置600内の汚水を完全に排出する。一方、中間すすぎの終了時には、循環ポンプ400が運転状態を維持することで、洗濯機の運転過程で循環ポンプ400が頻繁に起動・停止することによる使用寿命への影響を回避する。
【0172】
本実施例において、洗濯機は、洗浄終了後にも濾過装置600をクリーニングする。具体的な制御方法は次の通りである。
【0173】
循環ポンプ400を起動する。また、切替装置270が循環ポンプ400の吐水端と濾過装置600を開通させるとともに、還水制御弁231を開く。これにより、洗濯機は循環濾過洗浄を行う。
【0174】
洗浄が終了すると、循環ポンプ400が運転状態を維持したまま、還水制御弁231が閉じ、汚染排出制御弁241が開く。
【0175】
第4設定条件に達すると、切替装置270が循環ポンプ400の吐水端と外部排出管路250を開通させる。
【0176】
前記第4設定条件とは、洗浄終了後に第4所定時間t4に達することとしてもよいし、貯水槽100内における水位の低下高さが予め設定された値ΔH2に達することとしてもよい。
【0177】
洗浄終了後は、洗濯プログラムのその後の過程で更に循環濾過すすぎを行う必要があるため、中間すすぎの場合と同様に、濾過装置600内の汚水を完全に排出する必要はない。よって、循環ポンプ400は、停止することなく運転状態を維持していてもよい。
【0178】
本実施例において、洗濯機は、洗浄及び中間すすぎの終了後には、循環ポンプ400に運転状態を維持させるよう制御することで、貯水槽100内の水を濾過装置600まで搬送して洗い流す。洗い流したあとの汚水は、濾過装置600の汚染排出口6103から排出される。そして、最終すすぎが終了すると、循環ポンプ400を停止させてから、管路内に空気が進入するのを待って循環ポンプ400を再び起動し、管路内の空気を濾過装置600に押し込むことで内部の汚水を完全に排出する。これにより、洗濯機の運転停止後に濾過装置600内に汚水が残留しないよう保証されるため、細菌の繁殖を有効に回避できる。且つ、洗濯機は、最終すすぎの終了後にのみ循環ポンプ400を停止させてから再び起動させるとの動作を実行するため、循環ポンプ400の不要な起動・停止動作が減少し、循環ポンプ400の使用寿命が延びる。
【0179】
以上の記載は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変更或いは改変は、同等に変形された等価の実施例であって、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる任意の簡単な修正、同等の変形及び改変は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。
【符号の説明】
【0180】
10 筐体
100 貯水槽
110 窓パッキン
210 排水管路
220 循環管路
230 環水管路
231 還水制御弁
240 汚染排出管路
241 汚染排出制御弁
250 外部排出管路
260 貯水槽排水管
270 切替装置
400 循環ポンプ
500 回収装置
501 濾過異物
510 ハウジング
520 濾過アセンブリ
531 第1チャンバ
532 第2チャンバ
600 濾過装置
601 第1位置規制面
602 第2位置規制面
603 第3位置規制面
604 第4位置規制面
605 第5位置規制面
606 第6位置規制面
610 濾過チャンバ
6101 入水口
6102 濾過水出口
6103 汚染排出口
6104 取付口
611 密封支持部
612 スリーブ部
613 補強リブ
620 濾過機構
621 吐水継手
622 回動支持部
623 フィルタメッシュ支持部
624 モータ取付部
625 フィルタメッシュ
631 第1軸受
632 第2軸受
641 第1シール部材
642 第2シール部材
643 第3シール部材
650 濾過チャンバフランジ
651 接続部
652 挿接部
653 貫通口
660 駆動機構
680 洗浄粒子
690 遮板
691 通水孔
692 貫通孔
【国際調査報告】