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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】方法及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20241003BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241003BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20241003BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20241003BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W92/18
H04W72/40
H04W72/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522369
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-06-12
(86)【国際出願番号】 CN2021123573
(87)【国際公開番号】W WO2023060482
(87)【国際公開日】2023-04-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ ジャオバン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE25
5K067EE61
(57)【要約】
本開示の例示的な実施形態は、不連続なカバレッジのシナリオに対処するための効果的なメカニズムに関する。この解決手段では、第1端末装置は、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてサイドリンク送信を受信する。そして、第1端末装置は、サイドリンク送信に対するフィードバック情報を送信するための、周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定し、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信する。少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む。このようにして、サイドリンク送信のフィードバック情報に対する占有チャネル帯域幅の要件が確保される。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末装置において、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてサイドリンク送信を受信することと、
前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を送信するための、前記周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定することと、
前記少なくとも1つの第2リソースにおいて前記フィードバック情報を送信することと、
を含み、
前記少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、前記周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、前記少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む、
通信のための方法。
【請求項2】
前記共通の第2リソースで送信される前記フィードバック情報は、事前に定義された共通のフィードバック情報である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記事前に定義された共通のフィードバック情報は、
物理アップリンク制御チャネルのメッセージのために事前に定義されたシーケンス、又は
参照信号のうちの1つである、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、前記共通の第2リソースは、前記インターレースリソースブロックの複数のセットの1つに対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記サイドリンク送信は、インターレースベースのサイドリンク送信であり、前記共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応し、
前記方法は、
前記第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるサイドリンク送信の受信を無効にすること、又は
前記第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるサイドリンク送信に対するフィードバック情報の送信を無効にすること
のうちの1つをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記サイドリンク送信は、インターレースベースのサイドリンク送信であり、前記共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応し、
前記第1リソースが前記第1インターレースインデックス又は第2インターレースインデックスに対応する場合、前記少なくとも1つの第2リソースは、
前記共通の第2リソースと、
前記サイドリンク送信に固有の専用の第2リソースと、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記専用の第2リソースは、
インターレースリソースブロックの複数のセットの数、
少なくとも1つの第1リソースに対応するインターレースインデックス、及び
前記フィードバック情報を送信する期間、
のうち少なくとも1つに基づいて決定される、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記サイドリンク送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数が1より大きい場合、前記専用の第2リソースは、前記サイドリンク送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの前記数にさらに基づいて決定される、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記共通の第2リソースは、前記サイドリンク送信を送信する第2端末装置によって設定されるか、又はデフォルトの設定に従って決定される、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
第1端末装置において、少なくとも1つの第1リソースにおいてインターレースベースのサイドリンク送信を受信することであって、前記インターレースベースのサイドリンク送信が、1より大きいインターレースリソースの粒度で送信されることと、
前記インターレースリソースの粒度に少なくとも部分的に基づいて、前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を送信するための第2リソースを決定することと、
前記第2リソースにおいて前記フィードバック情報を送信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項11】
前記第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、前記フィードバックリソースプール内のリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第1端末装置において、第1リソースにおいてサイドリンク送信を受信することと、
前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を送信するための、前記第1リソースに固有のサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定することと、
前記サイクリックシフトペアを有する前記第2リソースにおいて前記フィードバック情報を送信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項13】
前記サイクリックシフトペアは、
時間領域における前記第1リソースと前記第2リソースとの間の距離と、
前記サイクリックシフトペアのインデックスと
の間の事前に設定された対応に基づいて決定される、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
グループキャストを介して送信されるサイドリンク送信の無効化、又は
否定応答のみを含むフィードバック情報の有効化、
のうちの1つに関するフィードバック設定を適用することをさらに含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
第1端末装置において、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含む周波数帯域幅内の第1リソースにおいて、インターレースベースのサイドリンク送信を受信することであって、前記インターレースベースのサイドリンク送信がグループキャストを介して第2端末装置によって送信されることと、
前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定することであって、前記少なくとも1つの第2リソースの数が、
前記グループキャストに関係する端末装置の数、
前記インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及び
サイクリックシフトペアの数、
のうち少なくとも1つに基づいて決定されることと、
前記少なくとも1つの第2リソースにおいて前記フィードバック情報を送信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、前記フィードバックリソースプール内のリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記グループキャストに関係する端末装置の前記数を示す情報を前記第2端末装置から受信することをさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
グループキャストサイドリンク送信に関係するすべての端末装置によって占有される周波数リソースを合計することによって占有チャネル帯域幅を評価するという、前記占有チャネル帯域幅を評価するためのルールを適用することをさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記占有チャネル帯域幅を評価するための前記ルールの適用を有効にする指示を前記第2端末装置から受信することをさらに含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第1端末装置において、少なくとも1つの第1リソースにおいてサイドリンク送信を受信することと、
単一スロット内の複数の直交周波数分割多重シンボルから、前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定することと、
前記少なくとも1つの第2リソースにおいて前記フィードバック情報を送信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項21】
前記複数の直交周波数分割多重シンボルは、前記単一スロット内のすべての利用可能な直交周波数分割多重シンボルである、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
第1端末装置において、第1リソースにおいて第2端末装置からサイドリンク送信を受信することと、
第2リソースと、前記第2リソースとは異なる第3リソースとを含む、前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を送信するためのフィードバックリソースを決定することと、
前記フィードバックリソースの少なくとも一部において前記フィードバック情報を送信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項23】
前記第2リソースと前記第1リソースとの間の第1最小スロットギャップ、及び
前記第3リソースと前記第1リソースとの間の第2最小スロットギャップのうち
少なくとも1つを示す設定を前記第2端末装置から受信することをさらに含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
第2端末装置において、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてサイドリンク送信を送信することと、
前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を受信するための、前記周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定することと、
前記少なくとも1つの第2リソースにおいて前記フィードバック情報を受信することと、
を含み、
前記少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、前記周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、前記少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む、
通信のための方法。
【請求項25】
前記共通の第2リソースで送信される前記フィードバック情報は、事前に定義された共通のフィードバック情報である、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記事前に定義された共通のフィードバック情報は、
物理アップリンク制御チャネルのメッセージのために事前に定義されたシーケンス、又は
参照信号のうちの1つである、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、前記共通の第2リソースは、前記インターレースリソースブロックのセットの1つに対応する、
請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記サイドリンク送信は、インターレースベースのサイドリンク送信であり、前記共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応し、
前記方法は、
前記第1インターレースインデックスに対応するリソースにおけるサイドリンク送信の送信を無効にすること、
前記第1インターレースインデックスに対応するリソースを、サイドリンク送信に使用するために選択することを回避すること、又は、
前記第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるサイドリンク送信に対するフィードバック情報の送信を無効にすること、
のうちの1つをさらに含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記サイドリンク送信は、インターレースベースのサイドリンク送信であり、前記共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応し、
前記第1リソースが前記第1インターレースインデックス又は第2インターレースインデックスに対応する場合、前記少なくとも1つの第2リソースは、
前記共通の第2リソースと、
前記サイドリンク送信に固有の専用の第2リソースと、
を含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記専用の第2リソースは、
インターレースリソースブロックの複数のセットの数、
前記少なくとも1つの第1リソースに対応するインターレースインデックス、及び
前記フィードバック情報を送信する期間、
のうち少なくとも1つに基づいて決定される、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記サイドリンク送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数が1より大きい場合、前記専用の第2リソースは、前記サイドリンク送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの前記数にさらに基づいて決定される、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記共通の第2リソースは、前記第2端末装置によって設定されるか、又はデフォルトの設定に従って決定される、
請求項24に記載の方法。
【請求項33】
第2端末装置において、少なくとも1つの第1リソースにおいてインターレースベースのサイドリンク送信を送信することであって、前記インターレースベースのサイドリンク送信が、1より大きいインターレースリソースの粒度で送信されることと、
前記インターレースリソースの粒度に少なくとも部分的に基づいて、前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を受信するための第2リソースを決定することと、
前記第2リソースにおいて前記フィードバック情報を受信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項34】
前記第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、前記フィードバックリソースプール内のリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる、
請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第1端末装置において、第1リソースにおいてサイドリンク送信を送信することと、
前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を受信するための、前記第1リソースに固有のサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定することと、
前記サイクリックシフトペアを有する前記第2リソースにおいて前記フィードバック情報を受信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項36】
前記サイクリックシフトペアは、
時間領域における前記第1リソースと前記第2リソースとの間の距離と、
前記サイクリックシフトペアのインデックスと
の間の事前に設定された対応に基づいて決定される、
請求項35に記載の方法。
【請求項37】
グループキャストを介して送信されるサイドリンク送信の無効化、又は
否定応答のみを含むフィードバック情報の有効化、
のうちの1つに関するフィードバック設定を適用することをさらに含む、
請求項35に記載の方法。
【請求項38】
第1端末装置において、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含む周波数帯域幅内の第1リソースにおいて、グループキャストを介して、第1端末装置を含む複数の端末装置に対して、インターレースベースのサイドリンク送信を送信することと、
前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を前記第1端末装置から受信するための少なくとも1つの第2リソースを決定することであって、前記少なくとも1つの第2リソースの数が、
前記グループキャストに関係する端末装置の数、
前記インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及び
サイクリックシフトペアの数、
のうち少なくとも1つに基づいて決定されることと、
前記少なくとも1つの第2リソースにおいて前記フィードバック情報を受信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項39】
前記少なくとも1つの第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、前記フィードバックリソースプール内のリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる、
請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記グループキャストに関係する端末装置の前記数を示す情報を前記第1端末装置に送信することをさらに含む、
請求項38に記載の方法。
【請求項41】
グループキャストサイドリンク送信に関係するすべての端末装置によって占有される周波数リソースを合計することによって占有チャネル帯域幅を評価するという、前記占有チャネル帯域幅を評価するためのルールを適用することをさらに含む、
請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記占有チャネル帯域幅を評価するための前記ルールの適用を有効にする指示を前記複数の端末装置に送信することをさらに含む、
請求項41に記載の方法。
【請求項43】
第2端末装置において、少なくとも1つの第1リソースにおいてサイドリンク送信を送信することと、
単一スロット内の複数の直交周波数分割多重シンボルから、前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を受信するための少なくとも1つの第2リソースを決定することと、
前記少なくとも1つの第2リソースにおいて前記フィードバック情報を受信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項44】
前記複数の直交周波数分割多重シンボルは、前記単一スロット内のすべての利用可能な直交周波数分割多重シンボルである、
請求項43に記載の方法。
【請求項45】
第2端末装置において、第1リソースにおいてサイドリンク送信を第1端末装置に送信することと、
第2リソースと、前記第2リソースとは異なる第3リソースとを含む、前記サイドリンク送信に対するフィードバック情報を受信するためのフィードバックリソースを決定することと、
前記フィードバックリソースの少なくとも一部において前記フィードバック情報を受信することと、
を含む、
通信のための方法。
【請求項46】
前記第2リソースと前記第1リソースとの間の第1最小スロットギャップ、及び
前記第3リソースと前記第1リソースとの間の第2最小スロットギャップのうち
少なくとも1つを示す設定を前記第1端末装置に送信することをさらに含む、
請求項45に記載の方法。
【請求項47】
第1端末装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、命令を記憶しているメモリと、
を含み、
前記命令が前記プロセッサによって実行された場合、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法を実行する、
第1端末装置。
【請求項48】
第2端末装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され、命令を記憶しているメモリと、
を含み、
前記命令が前記プロセッサによって実行された場合、請求項24~46のいずれか一項に記載の方法を実行する、
第2端末装置。
【請求項49】
命令を記憶しているコンピュータ可読媒体であって、
前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~46のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、一般に、通信技術の分野に関し、特に、フィードバック情報メカニズムの方法、装置及び通信媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信ネットワークは、広く展開されており、端末装置向けの様々な種類のサービスアプリケーションをサポートすることができる。急増するデータトラフィックをサポートするために、数多くの通信方式が提案されてきた。例えば、サイドリンク(SL:SideLink)通信方式が提案されている。サイドリンク通信方式では、無線通信ネットワーク内の端末装置間に1つ又は複数のSLを確立することができ、端末装置は、確立されたSLを介して直接的にシグナリングやデータを互いに交換することができる。
【0003】
SL通信が実行されるシナリオでは、装置は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)において、SLデータに関連付けられたSL制御情報を送信し、SL制御情報に基づいて物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)においてSLデータを送信する。さらに、SL送信の信頼性を確保するために、受信装置から送信装置へのハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)フィードバック情報の伝送用に物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:Physical Sidelink Feedback Channel)を使用することが規定されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、フィードバック情報の送信のための解決手段を提供する。特許請求の範囲に収まらない実施形態がある場合、それらは、本開示の様々な実施形態を理解するのに有用な例として解釈されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第1端末装置において、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてSL送信を受信することと、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための、周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定することと、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信することと、を含む。少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む。
【0006】
第2の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第1端末装置において、1より大きいインターレースリソースの粒度で送信されるインターレースベースのSL送信を、少なくとも1つの第1リソースにおいて受信することと、インターレースリソースの粒度に少なくとも部分的に基づいて、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための第2リソースを決定することと、第2リソースにおいてフィードバック情報を送信することと、を含む。
【0007】
第3の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第1端末装置において、第1リソースにおいてSL送信を受信し、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための、第1リソースに特化したサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定することと、当該サイクリックシフトペアを有する第2リソースにおいてフィードバック情報を送信することと、を含む。
【0008】
第4の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第1端末装置において、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含む周波数帯域幅内の第1リソースにおいて、インターレースベースのSL送信を受信することであって、インターレースベースのSL送信がグループキャストを介して第2端末装置によって送信されることと、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定することであって、少なくとも1つの第2リソースの数が、グループキャストに関係する端末装置の数、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及びサイクリックシフトペアの数のうち少なくとも1つに基づいて決定されることと、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信することと、を含む。
【0009】
第5の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第1端末装置において、少なくとも1つの第1リソースにおいてSL送信を受信することと、単一スロット内の複数の直交周波数分割多重シンボルから、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定することと、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信することと、を含む。
【0010】
第6の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第1端末装置において、第1リソースにおいて第2端末装置からSL送信を受信することと、第2リソースと、第2リソースとは異なる第3リソースとを含む、SL送信に対するフィードバック情報を送信するためのフィードバックリソースを決定することと、フィードバックリソースの少なくとも一部においてフィードバック情報を送信することと、を含む。
【0011】
第7の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第2端末装置において、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてSL送信を送信することと、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための、周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定することと、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信することと、を含み、少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む。
【0012】
第8の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第2端末装置において、少なくとも1つの第1リソースにおいてインターレースベースのSL送信を送信することであって、インターレースベースのSL送信が、1より大きいインターレースリソースの粒度で送信されることと、インターレースリソースの粒度に少なくとも部分的に基づいて、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための第2リソースを決定することと、第2リソースにおいてフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0013】
第9の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第1端末装置において、第1リソースにおいてSL送信を送信することと、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための、第1リソースに特化したサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定することと、当該サイクリックシフトペアを有する第2リソースにおいてフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0014】
第10の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第1端末装置において、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含む周波数帯域幅内の第1リソースにおいて、グループキャストを介して、第1端末装置を含む複数の端末装置に対して、インターレースベースのSL送信を送信することと、SL送信に対するフィードバック情報を第1端末装置から受信するための少なくとも1つの第2リソースを決定することであって、少なくとも1つの第2リソースの数が、グループキャストに関係する端末装置の数、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及びサイクリックシフトペアの数のうち少なくとも1つに基づいて決定されることと、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0015】
第11の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第2端末装置において、少なくとも1つの第1リソースにおいてSL送信を送信することと、単一スロット内の複数の直交周波数分割多重シンボルから、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための少なくとも1つの第2リソースを決定することと、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0016】
第12の態様では、通信のための方法が提供される。方法は、第2端末装置において、第1リソースにおいてSL送信を第1端末装置に送信することと、第2リソースと、第2リソースとは異なる第3リソースとを含む、SL送信に対するフィードバック情報を受信するためのフィードバックリソースを決定することと、フィードバックリソースの少なくとも一部においてフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0017】
第13の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0018】
第14の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0019】
第15の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第3の態様にかかる方法を実行させる。
【0020】
第16の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第4の態様にかかる方法を実行させる。
【0021】
第17の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第5の態様にかかる方法を実行させる。
【0022】
第18の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第6の態様にかかる方法を実行させる。
【0023】
第19の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第7の態様にかかる方法を実行させる。
【0024】
第20の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第8の態様にかかる方法を実行させる。
【0025】
第21の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第9の態様にかかる方法を実行させる。
【0026】
第22の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第10の態様にかかる方法を実行させる。
【0027】
第23の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第11の態様にかかる方法を実行させる。
【0028】
第24の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサユニットと、プロセッサユニットに結合され命令が格納されたメモリと、を含む。命令は、プロセッサユニットによって実行された場合、端末装置に第12の態様にかかる方法を実行させる。
【0029】
第25の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合、少なくとも1つのプロセッサに、上述の第1~第12の態様のいずれかにかかる方法を実行させる。
【0030】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定するために用いることを意図したものでもないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
添付図面において本開示のいくつかの例示的な実施形態をより詳細に説明することで、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点がより明らかになるはずである。
図1A】SLチャネルの従来のスロットフォーマット100を示す。
図1B】従来のリソースマッピングの対応を示す。
図1C】インターレースベースのSL送信のために提案されるリソース割当を示す。
図2】本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境を示す。
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信プロセスを示すシグナリングチャートを示す。
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかるフィードバック情報のための例示的なリソース割当を示す。
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソースマッピングを示す。
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソースマッピングを示す。
図7A】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソースマッピングを示す。
図7B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、lとmとの具体的な対応例を示す。
図8A】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソース割当を示す。
図8B】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソース割当を示す。
図9A】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソース割当を示す。
図9B】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソース割当を示す。
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソース割当を示す。
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図12】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図13】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図14】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図15】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図16】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第1端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図17】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図18】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図19】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図20】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図21】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図22】本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2端末装置によって実行される例示的な方法を示す。
図23】本開示の例示的な実施形態を実施するのに好適な装置の概略ブロック図を示す。 すべての図面にわたって、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の原理について、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、単に説明を目的として説明されるもので、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆しないことを理解されたい。本明細書で説明する実施形態は、以下で説明するもの以外にも様々な方法で実施することができる。
【0033】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0034】
本開示における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的実施形態」等への言及は、説明される実施形態が、ある特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態がかかる特定の特徴、構造、又は特性を含む必要はない。また、これらの表現は、必ずしも同一の実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されているかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連するかかる特徴、構造、又は特性に影響を与えることは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0035】
本明細書では、「第1」、「第2」等の用語を用いて様々な要素を説明することがあるが、こうした要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と称することができ、同様に、第2の要素を第1の要素と称することができる。本明細書で使用される場合、用語「及び/又は」は、列挙されたものの1つ又は複数のうちいずれか、及びそのすべての組合せを含む。
【0036】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the)」は、文脈で別途明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。さらに、用語「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、「含む」及び/又は「含んでいる」は、本明細書で用いられる場合、記載の特徴、要素、及び/又はコンポーネント等の存在を規定するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、コンポーネント及び/又はそれらの組合せの存在又は追加を排除しないことを理解されたい。
【0037】
いくつかの例において、値、手順又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」等と称される。理解される点として、こうした説明は、使用される複数の機能的代替の中から、選択可能であると示すことを意図しており、こうした選択は、他の選択と比べて、より優れていたり、より小さかったり、より高かったり、又はより好ましかったりする必要はない。
【0038】
本明細書で使用される場合、用語「通信ネットワーク」は、新無線(NR)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、広帯域符号分割多重接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access(登録商標))、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、NB-IoT(Narrow Band Internet of Things)等の任意の適切な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、任意の適切な世代の通信プロトコルによって実行されてもよい。通信プロトコルには、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-アドバンストネットワーク若しくは第6世代(6G)の通信プロトコル、及び/又は現在知られているか又は将来開発される他のプロトコルが含まれるが、これらに限定されない。本開示の実施形態は、様々な通信システムに適用されてもよい。通信の急速な発展を考慮すると、当然ながら、本開示が具現化されうる未来型の通信技術や通信システムも存在するであろう。本開示の範囲が前述のシステムのみに限定されるとみなすべきではない。
【0039】
本明細書において、「端末装置」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ端末(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、超高信頼低遅延通信(URLLC)デバイス、IoE(internet of everything)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)機器、V2X通信用の車両搭載機器(ここで、Xは歩行者、車両又はインフラ/ネットワークを意味する)、IAB(Integrated Access and Backhaul)用のデバイス、無人航空機システム(UAS)を包含するHAP(High Altitude Platforms)や衛星を含む非地上系ネットワーク(NTN)における宇宙船又は航空機、拡張現実(AR)、複合現実(MR)、仮想現実(VR)等の異なる種類の現実を含むXR(Extended Reality)デバイス、一般にドローンとして知られる、人間のパイロットを必要としない無人航空機(UAV)、高速列車(HST)上のデバイス、デジタルカメラ等の撮像装置、センサ、ゲーム機器、音楽保存・再生装置、又は、無線/有線でのインターネットアクセス及び閲覧を可能にするインターネット装置等が挙げられるが、それらに限定されない。「端末装置」はさらにマルチキャスト/ブロードキャスト機能を持つことができ、公共の安全やミッションクリティカル、V2Xアプリケーション、透過的なIPv4/IPv6マルチキャスト配信、IPTV、スマートTV、無線サービス、ワイヤレスでのソフトウェア配信、グループ通信、及びIoTアプリケーションをサポートする。また、マルチSIMとして知られる、1つ又は複数の加入者識別モジュール(SIM)が組み込まれてもよい。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者設備、移動端末、ユーザ端末又は無線装置と互換的に使用することができる。
【0040】
本明細書で使用される場合、「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信できるセル又はカバレッジを提供又はホストすることが可能な装置を指す。ネットワーク装置の例としては、衛星、無人航空機システム(UAS)プラットフォーム、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッド(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、IABノード、フェムトノード、ピコノード等の低電力ノード、RIS(Reconfigurable Intelligent Surface)等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0041】
端末装置又はネットワーク装置は、人工知能(Al)又は機械学習機能を有してもよい。一般的には、特定の機能のために収集された多数のデータから学習して、いくつかの情報を予測するために使用可能なモデルが含まれる。
【0042】
端末装置又はネットワーク装置は、例えば、FR1(410MHz~7125MHz)、FR2(24.25GHz~71GHz)、100GHzより高い周波数帯域、テラヘルツ(THz)等の複数の周波数範囲において機能してもよい。さらに、ライセンスされた/アンライセンスの/共有のスペクトルで機能することができる。端末装置は、マルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)適用のシナリオでは、ネットワーク装置と複数の接続を有してもよい。端末装置又はネットワーク装置は、全二重、フレキシブル二重、及び交差分割二重モード(cross division duplex mode)で機能することができる。
【0043】
本開示の実施形態は、例えば、信号発生器、信号アナライザ、スペクトラムアナライザ、ネットワークアナライザ、テスト端末装置、テストネットワーク装置、チャネルエミュレータ等のテスト装置において実行されてもよい。
【0044】
本開示の実施形態は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコル、5.5G、5G-アドバンストネットワーク、又は第6世代(6G)ネットワークが含まれるが、これらに限定されない。
【0045】
本明細書で使用される場合、用語「回路」は、ハードウェア回路、及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組合せを意味してもよい。例えば、回路は、アナログハードウェア回路及び/又はデジタルハードウェア回路と、ソフトウェア/ファームウェアとの組合せであってもよい。さらなる例として、回路は、協働して端末装置やネットワーク装置等の装置に種々の機能を発揮させる、デジタル信号プロセッサ等のソフトウェア付きハードウェアプロセッサ、ソフトウェア、及びメモリの任意の部分であってもよい。さらに別の例では、回路は、操作のためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするが、操作に必要ないときはソフトウェアが存在しない場合があるマイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサの一部のようなハードウェア回路及び/又はプロセッサであってもよい。本明細書で使用される場合、回路という用語は、単なるハードウェア回路若しくはプロセッサ、又はハードウェア回路若しくはプロセッサの一部、並びにその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も網羅する。
【0046】
上述したように、急増するデータトラフィックをサポートするために、SL通信方式が提案されている。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:the 3rd Generation Partnership Project(登録商標))では、SL通信に対するフィードバック情報送信のために作業項目が実施された。具体的に、受信側の端末装置から送信側の端末装置へのHARQフィードバック情報を伝送するためにPSFCHを使用することが規定されている。
【0047】
現在、PSSCHの受信をスケジューリングするSL制御情報(SCI)フォーマットによって、HARQ-肯定応答(HARQ-ACK)情報(すなわち、フィードバック情報)を伴うPSFCHをPSSCHの受信に応じて送信するように、UE(すなわち、端末装置)に指示することができる。UEは、ACK若しくは否定応答(NACK)、又はNACKのみを含むHARQ-ACK情報を提供する。
【0048】
従来のHARQフィードバック情報の解決手段では、HARQフィードバック情報は、1つのPRBのPSFCHにおいて送信される。HARQフィードバック情報を伝送するPSFCHは、通常、あるスロットのSLリソースの終端付近で2つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにわたって繰り返される。
【0049】
図1Aを参照されたい。図1Aは、SLチャネルの従来のスロットフォーマット100を示す。図1Aに示すように、HARQフィードバック情報を伝送するPSFCHは、2つのOFDMシンボル110(すなわち、OFDMシンボル#12、#13)にわたって繰り返される。
【0050】
さらに、PSFCHの時間リソースは、1、2、又は4スロット毎に1回発生するように(事前に)設定されてもよい(PSFCH期間と称される)。さらに、HARQフィードバックリソース(すなわち、PSFCH)は、関連するSLデータを伝送するPSCCH/PSSCHのリソース位置から導出される。
【0051】
従来のHARQフィードバック情報の解決手段では、sl-PSFCH-Periodによって、PSFCH送信機会リソースの期間のリソースプールにおけるスロット数をUEに提供することができる。その数が0の場合、リソースプールにおけるUEからのPSFCH送信は無効化される。
【0052】
【0053】
UEがリソースプールにおいてPSSCHを受信し、関連するSCIフォーマット2-A又はSCIフォーマット2-BのHARQフィードバック有効/無効インジケータフィールドが値1を有する場合、UEは、リソースプールにおけるPSFCH送信においてHARQ-ACK情報を提供する。PSSCH受信の最後のスロット後のリソースプールの、sl-MinTimeGapPSFCHによって提供される少なくともスロット数である最初のスロットであり、PSFCHリソースを含む最初のスロットにおいて、UEは、PSFCHを送信する。
【0054】
【0055】
スロットにおけるPSFCH送信の2番目のOFDMシンボルl′は、l′=startSLsymbols+lengthSLsymbols-2と定義される。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【表1】
【0061】
UEは、Castタイプインジケータフィールド値が「01」又は「10」であるSCIフォーマット2-AをUEが検出した場合は、次の表2のように、Castタイプインジケータフィールド値が「11」であるSCIフォーマット2-B又はSCIフォーマット2-AをUEが検出した場合は、表3のように、サイクリックシフトαの値を計算するためのmcsの値を決定する。UEは、PSFCH送信に使用されるシーケンスに、サイクリックシフトペアから1つのサイクリックシフトを適用する。
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
次に、図1Bを参照されたい。図1Bは、10.1109/COMST.2021.3057017のデジタルオブジェクトインジケータ(DOI)が与えられた、「A Tutorial on 5G NR V2X Communications」と題する文書に開示された従来のリソースマッピングの対応120を示す。図1Bの解決手段をより適切に理解するために、当該文書の開示内容はすべて参照により本明細書に組み込まれる。図1Bの例では、PSFCH期間(図1BのパラメータNで表される)は、4スロットであり、PSSCH/PSSCHとPSFCHとの間の最小スロットギャップ(図1BのパラメータKで表される)は、2スロットである。
【0065】
上記に加えて、インターレースベースのSL送信方式が検討されている。図1Cを参照して、インターレースベースのSL送信の中心的概念を説明する。図1Cは、インターレースベースのSL送信のために提案されるリソース割当140を示す。図1Cの具体的かつ例示的な実施形態では、周波数リソースは、5セットのインターレースリソースブロック(図1Cでは、インターレース#0~#4として表される)をそれぞれ含む。SL送信(すなわち、PSSCH/PSSCH送信)は、インターレースリソースの粒度が「1」であるインターレースリソースブロックのセットで実行されてもよい。
【0066】
フィードバック情報の送信については、複数の議論や提案がなされているが、対処すべき懸案事項がまだ複数存在する。
【0067】
懸案事項の1つは、占有チャネル帯域幅(OCB)の要件を満たすフィードバック情報の送信をどのように確保するかである。具体的には、単一の運用チャネルの公称チャネル帯域幅は、通常20MHzと提案されており、OCBは、公表された公称チャネル帯域幅の80%~100%でなければならない。この場合、異なる無線通信システムの公平な共存を確保するために、LBT(Listen-Before-Talk)手順が正確に実行されてもよい。しかしながら上述したように、SL送信に対するフィードバック情報は、(図1Aに示すように)PRB内の2つのOFDMシンボルによって伝送され、これは、明らかに16MHz(すなわち、20MHzにおいてOCB要件で要求される最小占有周波数)未満である。さらに、OCB要件を満たすためにフィードバック情報の送信にインターレースベースの送信の概念を導入すれば、フィードバック情報の送信機会は、劇的に減少することになる。したがって、OCB要件を満たすようにPSFCHのリソース割当を設計する効率的な解決手段を提案することが望ましい。
【0068】
もう1つの懸案事項は、ACK及びNACKフィードバックを伴う、グループキャストSL送信に対するフィードバック情報の送信をどのようにサポートするかである。具体的には、グループキャストのSL送信におけるUE数が増えると、対応するPSFCHリソースを各UEに設定できるよう確保することが難しい。
【0069】
さらなる懸案事項は、フィードバック情報の信頼できる送信をどのように確保するかである。従来の解決手段では、フィードバック情報の送信失敗により、不要な再送が生じる可能性がある。したがって、PSFCH送信の信頼性を向上させることが望まれる。
【0070】
上述の問題は、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。また、本開示が対処する懸案事項及び課題はいずれも、上記で示した課題に限定されない。
【0071】
以下の文章において、「リソース」又は「送信リソース」という用語は、通信(例えば、端末装置とネットワーク装置との間の通信、端末装置と別の端末装置との間の通信、ネットワーク装置と別のネットワーク装置との間の通信)を実行するための任意のリソース、例えば、時間領域のリソース、周波数領域のリソース、空間領域のリソース、コード領域のリソース、複数の領域の組合せのリソース、又は通信を可能にする任意の他のリソース等を指してもよい。
【0072】
以下の文章では、あくまで理解を深めることを目的として、具体的かつ例示的な実施形態について説明する。具体的には、周波数帯域幅は、50のPRB、又は5セットのインターレースリソースブロック(それぞれインターレース#0~インターレース#4と表す)を含む。さらに、PSFCH期間は、2スロットであり、使用されるサイクリックシフトペアの数は、3である。上記の値は、本開示に対するいかなる限定ともみなしてはならないことを理解されたい。他の実施形態では、PRB数、インターレース数(すなわち、インターレースリソースブロックのセットの数)、PSFCH期間、及びサイクリックシフトペアの数の値は、任意の適切な値に置き換えられてもよい。本開示は、この点に関して限定されない。
【0073】
さらに、以下の記述において、
・ 「リソースブロック(RB)」と「物理リソースブロック(PRB)」という用語は、互換的に使用されることがある。
・ 「公称チャネル帯域幅」、「帯域幅部分(BWP)」及び「リソースプールの帯域幅」という用語は、互換的に使用されることがある。
・ 「SL送信」、「PSSCH送信」及び「PSSCH/PSSCH送信」という用語は、互換的に使用されることがある。
・ 「粒度」、「ユニット」、「最小ユニット」という用語は、互換的に使用されることがある。
・ 「フィードバック情報送信」、「HARQ ACK送信」及び「PSFCH送信」という用語は、互換的に使用されることがある。
【0074】
さらに、本開示において、端末装置は、PSSCH受信に応じてHARQ-ACK情報を提供してもよく、NACKのみを含むHARQ-ACK情報(「オプション1」と称される)、又はACK及びNACKを含むHARQ-ACK情報(「オプション2」と称される)を提供してもよい。
【0075】
例示的な環境
図2は、本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境200を示す。
【0076】
通信環境200は、端末装置210-1~210-3、第1ネットワーク装置220、及び第2ネットワーク装置230を含む。以下の文章では、端末装置210-1~210-3はそれぞれ、第1端末装置210-1、第2端末装置210-2、第3端末装置210-3と称される。
【0077】
図2の具体的かつ例示的な実施形態では、複数の異なる無線通信システム(セルラー無線システム、WiFiシステム等)が共存している。具体的には、図2の具体的かつ例示的な実施形態では、第1ネットワーク装置220は、セルラー無線システムのネットワーク装置として示され、第2ネットワーク装置230は、WiFiシステムのアクセスポイントとして示されている。第1ネットワーク装置220のサービングエリアは、セル222と称され、第1ネットワーク装置220は、物理的な通信チャネル又はリンクを介して第1端末装置210-1、第2端末装置210-2、及び第3端末装置210-3と通信してもよい。同様に、第2ネットワーク装置230のサービングエリアは、セル232と称され、第2ネットワーク装置230は、物理的な通信チャネル又はリンクを介して第2端末装置210-2及び第3端末装置210-3と通信してもよい。
【0078】
さらに、通信環境200では、免許不要のリソース(免許不要のスペクトル等)での通信がサポートされている。言い換えれば、免許不要のリソースは、異なる無線通信システム(すなわち、セルラー無線システムとWiFiシステム)によって共有されてもよい。
【0079】
また、通信環境200では、SL通信がサポートされている。図2に示すように、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2は、第1ネットワーク装置220から制御情報(リソース設定メッセージ等)を受信し、確立されたSLを介して互いに直接通信してもよい。
【0080】
通信環境200の通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、規格は、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、及びモバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)等を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)、5.5G、5G-アドバンストネットワーク、又は第6世代(6G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
【0081】
図2に示す装置(すなわち、端末装置210、第1ネットワーク装置220、及び第2ネットワーク装置230)の数、その接続関係及び種類は、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。通信環境200は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の装置を含んでもよい。
【0082】
フィードバック情報の例示的な送信プロセス
本開示の原理及び実施について、図3図10を参照しながら以下で詳細に説明する。
【0083】
まず、図3を参照されたい。図3は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる通信プロセス300を示すシグナリングチャートを示す。議論を目的として、図2を参照してプロセス300について説明する。プロセス300は、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2に関わってもよい。
【0084】
図3の具体的かつ例示的な実施形態では、第1端末装置210-1は、周波数帯域幅内の第1リソースにおいて、第2端末装置210-2からSL送信(PSSCH/PSCCH等)を受信する(310)。次に、第1端末装置210-1は、SL送信に対するフィードバック情報(すなわち、PSFCH)を送信するための、周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定する(320-1)。第2端末装置210-2は、これに対応して、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2における操作が互いに一致するように、少なくとも1つの第2リソース決定する(320-2)。そして第1端末装置210-1は、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を第2端末装置210-2に送信する(330)。
【0085】
いくつかの実施形態では、デフォルトの設定によって、公称チャネル帯域幅内のすべてのPRBリソースがフィードバック情報(すなわち、PSFCH)送信に使用されてもよい。具体的に、フィードバック情報を送信するために設定された利用可能なリソースは、周波数領域におけるすべてのPRBリソースと、時間領域における最後のガードシンボルの前の1つ又は2つの(繰り返し)OFDMシンボルとを含む。
【0086】
ある具体的かつ例示的な実施形態では、リソースプールにおける周波数領域のすべてのPRBがPSFCH送信用に提供される。さらに、いくつかの実施形態では、各インターレースが、一定数(例えば、10)の分配された均一な単一PRBを含んでもよい。あるいは、いくつかの実施形態では、各インターレースは、連続するPRBのセット(例えば、10個のPRB)を含んでもよい。
【0087】
次に、図4を参照されたい。図4は、本開示のいくつかの実施形態にかかるフィードバック情報のための具体的かつ例示的なリソース割当400を示す。図4の具体的かつ例示的な実施形態では、サブキャリア空間(SCS)が30kHzの場合、周波数に50個のPRB(図4では、PRB#0~PRB#49と表す)又は5個のインターレース(図4では、インターレース#0~インターレース#4と表す)が存在し、50個のPRB/5個のインターレースがすべてPSFCH送信用に設定されてもよい。
【0088】
本開示によれば、フィードバック情報を送信する手順が改善される。以下の文章では、改善された手順の例示的な実施形態について論じる。具体的かつ例示的な実施形態において、個別に特徴/操作を論じるが、明確に反対の記載がない限り、異なる例示的な実施形態で説明されるこれらの特徴/操作は、任意の適切な組合せにおいて使用され得ることを理解されたい。
【0089】
いくつかの実施形態において、PSFCHに使用されるリソース(すなわち、第2リソース)は、サブPRBベースのインターレース、例えば、サブキャリアベースのインターレースであってもよい。具体的な一実施形態として、第2リソースは、特定のPRBベースのインターレースリソース(インターレース#0等)内の各PRBの第1サブキャリア#0のような特定のサブキャリアのセットである。
【0090】
共通のPSFCHリソースの例示的なプロセス
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、通信のための解決手段が提供される。この解決手段では、少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲が、帯域幅の事前に定義された割合以上である。いくつかの例示的な実施形態において、事前に定義された割合は、80%~100%である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む。言い換えれば、専用のリソース(PSFCHシンボルにおける1つの専用インターレース等)が、共通のPSFCH送信のために予約される。
【0091】
特に、いくつかの実施形態において、共通の第2リソースは、1つのSL送信と、さらなるSL送信によって共有される。具体的には、共通の第2リソースは、ユニキャスト又はグループキャストを介した異なるPDSSCH/PDCCH送信機会に対応するか、又は、グループキャストを介した同じPDSSCH/PDCCH送信機会を持つ異なるユーザへのPDSSCH/PDCCH送信に対応してもよい。1つの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1がインターレース#0において第1のSL送信を受信し、インターレース#2において第2のSL送信を受信する場合、第1のSL送信と第2のSL送信は両方とも、共通の第2リソースにおいてフィードバックされてもよい。別の例示的な実施形態では、第2端末装置210-2が第1端末装置210-1に第1のSL送信を送信し、さらなる端末装置に第2のSL送信を送信する場合、第1のSL送信と第2のSL送信は両方とも、共通の第2リソースにおいてフィードバックされてもよい。
【0092】
共通の第2リソースの重要な目的は、端末装置が共通の第2リソースにおいてフィードバック情報を送信すれば、OCB要件が満たされることであると理解されたい。さらに、共通の第2リソースは、異なるSL送信/PDSSCH/PDCCH送信機会/異なる端末装置によって、共有されてもよい。本開示は、この点に関して限定されない。
【0093】
【0094】
いくつかの実施形態において、共通の第2リソースで送信されるフィードバック情報は、事前に定義された共通のフィードバック情報である。言い換えれば、1つの専用信号が、共通のPSFCH送信機会においてのみ送信可能な共通のフィードバック情報として予約される。
【0095】
いくつかの実施形態では、事前に定義されたPUCCHフォーマットシーケンスが、示された/(事前に)設定されたサイクリックシフトペアm、サイクリックシフト値mcsによって共通のフィードバック情報として使用されてもよい。具体的な一実施形態において、事前に定義された共通のフィードバック情報は、物理アップリンク制御チャネルのメッセージのために事前に定義されたシーケンス、又は適切なシーケンスである。別の具体的な実施形態では、事前に定義された共通のフィードバック情報はRSである。
【0096】
事前に定義された共通のフィードバック情報の上述の例は、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。他の例示的な実施形態では、事前に定義された共通のフィードバック情報は、事前に設定された任意のシーケンスであってよい。
【0097】
共通のフィードバック情報を事前に定義しておくことで、複数の端末装置から送信される共通のフィードバック情報の送信が互いに干渉することがない。
【0098】
いくつかの実施形態において、UEがリソースプールにおいてPSSCHを受信し、関連するSCIフォーマット内のHARQフィードバック有効/無効インジケータフィールドが有効である場合(すなわち、「1」と設定されている)、UEは、リソースプールにおける共通のPSFCH送信において共通のHARQ-ACK情報を送信する。
【0099】
いくつかの実施形態において、共通の第2リソースは、SCIメッセージ等を介して、第2端末装置210-2(すなわち、送信装置)又は第1ネットワーク装置220によって設定される。
【0100】
あるいは、共通の第2リソースは、デフォルトの設定に従って決定されてもよい。例えば、共通の第2リソースは、無線仕様(3GPP等)、ネットワークオペレータ、又はサービスプロバイダによって定義/設定/規定される。
【0101】
いくつかの実施形態において、周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、共通の第2リソースは、インターレースリソースブロックの複数のセットの1つに対応する。
【0102】
次に、図5を参照されたい。図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる具体的かつ例示的なリソースマッピング500を示す。図5の具体的かつ例示的な実施形態では、周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの5セット(図5では、インターレース#0~インターレース#4と表す)を含み、共通の第2リソースは、特定のインターレース(すなわち、図5に示すインターレース#4)に対応する。
【0103】
いくつかの実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、少なくとも1つの第1リソースと共通の第2リソースは、異なるインターレースインデックスに対応する。第1端末装置210-1と第2端末装置210-2は、共通の第2リソースと、SL送信に特化した専用の第2リソース(インターレース#0/1/2/3のリソースの一部)の両方を決定してもよい。
【0104】
図5の具体的かつ例示的な実施形態では、インターレース#4が共通の第2リソースとして予約されている。マッピング530-1、530-2、540-1、540-2によって示されるように、インターレース#0/1/2/3におけるSL送信に対するフィードバック情報は、インターレース#4と、インターレース#0/1/2/3における専用の第2リソース(すなわち、図5に示すようにインターレース3)の両方で伝送される。
【0105】
いくつかの実施形態において、専用の第2リソースは、1つ又は複数の要素に従って決定されてもよい。要素の一例は、インターレースリソースブロックの複数のセット(すなわち、「I_PSSCH」と表される利用可能なインターレース数)である。図5の具体的かつ例示的な実施形態において、インターレースリソースブロックの複数のセットの数は、5である。要素の別の例は、少なくとも1つの第1リソースに対応するインターレースインデックスである。要素のさらに別の例は、フィードバック情報を送信する期間である。図5の具体的かつ例示的な実施形態では、フィードバック情報を送信する期間は、2スロットである(すなわち、PSFCH期間であり、「P」と表される)。
【0106】
いくつかの実施形態において、共通の第2リソースではなく残りのPRBが、関連するスロットにおける潜在的なPSSCH/PSCCH送信機会の数によってPRBの複数のセットに分割され、分割された各セットは、潜在的な各PSSCH/PSCCH送信に関連付けられる。いくつかの実施形態において、関連するスロットにおける潜在的なPSSCH/PSCCH送信機会の数は、フィードバック情報を送信するための期間(すなわち、PSFCH期間)と、インターレースリソースブロックの複数のセットの数(すなわち、インターレース数)とから導出される。
【0107】
【0108】
いくつかの例では、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2が、3GPP仕様TS38.213に従って専用の第2リソースを決定してもよい。
【0109】
また、いくつかの実施形態において、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数が1より大きい場合、専用の第2リソースは、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数にさらに基づいて決定される。図5の具体的かつ例示的な実施形態では、SL送信(すなわち、PSSCH/PSCCH)が複数のインターレース(インターレース#0~#2等)に設定される場合、インターレース#0~#2におけるSL送信に対するフィードバック情報は、インターレース#0においてのみ、又はインターレース#0~#2の両方で伝送されてもよく、これは、潜在的なPSFCH送信機会の数が、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数に関連付けられていることを意味する。
【0110】
専用の第2リソースの決定の例は、単に説明を目的とするものであり、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。いくつかの他の例示的な実施形態において、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2は、任意の適切なルールに従って専用の第2リソースを決定してもよい。さらに、専用の第2リソースは、1つのPRB内の1つ又は2つのOFDMシンボルであってもよい。これは、OCB要件を満たすために専用の第2リソースが必要とされないことを意味する。
【0111】
引き続き図5を参照して、インターレース#4におけるSL送信に対するフィードバック情報が、従来の解決手段に従ってインターレース#4のPSFCHリソースにおいて伝送されると仮定する。この場合、インターレース#4が共通の第2リソースとして設定されているため、これに対応して、インターレース#4でのSL送信に対するフィードバック情報についてさらに議論すべきである。
【0112】
いくつかの実施形態において、専用インターレース(図5に示すインターレース#4等)が共通の第2リソースとして設定される場合、PSSCH/PSCCHシンボル内の対応する専用インターレース#4は、PSCCH/PSSCH送信に利用可能なリソースとみなされるべきではない。ある具体的かつ例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。第1端末装置210-1は、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信の受信を無効にしてもよい。これに対応して、第2端末装置210-2は、第1インターレースインデックスに対応するリソースにおいて送信されるSL送信の送信を無効にするか、又はその代わりに、リソース(再)選択中に、第1インターレースインデックスに対応するリソースを、SL送信に使用するために選択することを回避してもよい。
【0113】
図5の具体的かつ例示的な実施形態では、インターレース#4が共通の第2リソースとして予約されている。ある実装では、インターレース#4は、SL送信(すなわち、PSCCH/PSSCH送信)に利用可能であるとみなすべきではない。言い換えれば、インターレース#4では、SL送信は、実行されない。
【0114】
あるいは、いくつかの実施形態において、専用インターレース(図5に示すようなインターレース#4等)が共通の第2リソースとして設定される場合、PSSCH/PSCCHシンボル内の専用インターレース#4は、リソース(再)選択中に、HARQ-ACKフィードバックが無効化されたPSCCH/PSSCH送信に対してのみ選択され得る。ある具体的かつ例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。第1端末装置210-1は、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信に対するフィードバック情報の送信を無効にしてもよい。これに対応して、第2端末装置210-2は、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信に対するフィードバック情報の受信を無効にしてもよい。
【0115】
図5の具体的かつ例示的な実施形態では、インターレース#4が共通の第2リソースとして予約されている。ある実装では、第2端末装置210-2は、インターレース#4においてSL送信を実行してもよいが、インターレース#4におけるSL送信に対しフィードバック情報は不要である。
【0116】
あるいは、いくつかの実施形態において、専用インターレース(図5に示すようなインターレース#4等)が共通の第2リソースとして設定される場合、PSSCH/PSCCHシンボルのインターレース#4には制限が課されない。具体的には、PSSCHシンボルのインターレース#4は、HARQフィードバックを有効にするSL送信、又はHARQフィードバックを無効にするSL送信のいずれかに対して選択されてもよい。ある具体的かつ例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。第1端末装置210-1と第2端末装置210-2は、共通の第2リソースと、SL送信に特化した専用の第2リソースの両方を決定してもよい。
【0117】
図5の具体的かつ例示的な実施形態では、インターレース#4が共通の第2リソースとして予約されている。ある実装では、マッピング510-1、510-2、520-1、520-2によれば、インターレース#4におけるSL送信に対するフィードバック情報は、インターレース#4及び専用の第2インターレース(すなわち、図5に示すようなインターレース#3)の両方で伝送されてもよい。専用の第2インターレースを決定するプロセスは、説明済みである。簡潔にするため、ここでは、同一又は類似の内容は省略する。
【0118】
このように、共通の第2リソースを導入することにより、第1端末装置210-1が1つのPRB内で実際のフィードバック情報(すなわち、PSFCH)を送信するだけであっても、フィードバック情報の送信は、依然としてOCB要件を満たすことができる。
【0119】
インターレースリソースの粒度を高めるための例示的なプロセス
従来の解決手段において、インターレースは、SL送信を実行するための最小ユニットとみなされている。この場合、上述したように、PSSCH/PSCCH送信機会は、次のように計算されてもよい。PSSCH/PSCCH送信機会=利用可能なインターレース数(I_PSSCH)*PSFCH期間(P)。さらに、PSFCH送信機会は、利用可能なインターレース数(I_PSFCH)*サイクリックシフトペア数(Ncs)として計算されてもよい。そして、各PSSCH/PSCCH送信機会に関連付けられたPSFCH送信機会の数は、サイクリックシフトペア数(Ncs)/PSFCH期間(P)として計算されてもよい。これでは、グループキャストのSL送信のシナリオをサポートするのが困難である。
【0120】
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、インターレースリソースの粒度(パラメータ「L」によって表される)に、1より大きい値が設定されてもよい。このようにして、PSSCH/PSCCH送信機会の数が減少し、各PSSCH/PSCCH送信機会に関連付けられたPSFCH送信機会の数が増加する。具体的に、SL送信によって占有されるインターレースの数が、複数のインターレースリソースの粒度である。
【0121】
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、PSSCH/PSCCH送信機会は、次のように計算されてもよい:PSSCH/PSCCH送信機会=利用可能なインターレース数(I_PSSCH)*PSFCH期間(P)/インターレースリソース粒度(L)。したがって、PSSCH/PSCCH送信機会の数は、L分の1に減少する。その結果、各PSSCH/PSCCH送信機会に関連付けられたPSFCH送信機会の数は、L倍に増加する。
【0122】
次に、図6を参照されたい。図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる具体的かつ例示的なリソースマッピング600を示す。図6の具体的かつ例示的な実施形態では、インターレースリソースの粒度は、2であり、これは、SL送信によって占有されるインターレースの数が、2、4、及び他の偶数であってもよいことを意味する。さらに、図6の具体的かつ例示的な実施形態では、マッピング610-1、610-2によって示すように、SL送信に対するフィードバック情報は、インターレース#0において伝送されてもよい。
【0123】
いくつかの実施形態において、フィードバック情報を送信するための第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールは、周波数領域のリソースと、コード領域のリソース(複数のサイクリックシフトペア等)とを含む。さらに、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0124】
ある具体的かつ例示的な実施形態において、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2は、PSSCHに対するPSFCHリソースのインデックスを、(PID+MID)modRと決定する。ここで、PIDは、PSSCH受信をスケジューリングする物理層ソースのIDであり、MIDは、Castタイプインジケータフィールド値が「01」のSCIフォーマット2-AをUEが検出した場合、上位層によって示されるようなPSSCHを受信するUEのアイデンティティである。それ以外の場合、MIDはゼロである。
【0125】
ある具体例では、PSFCHリソースの各リソースは、周波数領域の1つのインターレースと、コード領域の1つのサイクリックシフトとを含む。第1端末装置210-1は、インターレースの各PRBにおいて、対応するフィードバック情報(HARQ-ACKシーケンス)を送信する。すなわちインターレースの各PRBにおいて繰り返す。
【0126】
上述したように、SL送信によって占有されるインターレースの数が、複数のインターレースリソースの粒度である。いくつかの実施形態において、SL送信がM個の粒度を占有する場合、PSFCH送信のための対応するインターレースは、複数の粒度のうち最も低いものに関連付けられた1つのインターレースであり得る。図6の具体的な実施形態において、SL送信は、2つの粒度(すなわち、インターレース#0~#3)を占有する。マッピング620-1及び620-2によって示すように、SL送信に対するフィードバック情報は、インターレース#0で送信されてもよい。
【0127】
あるいは、PSSCHがM個の粒度を占有する場合、PSFCH送信のための対応するインターレースは、複数の粒度のすべてに関連付けられたM個のインターレースとすることができる。図6の具体的な実施形態において、SL送信は、2つの粒度(すなわち、インターレース#0~#3)を占有する。マッピング620-1、620-2によって示すように、SL送信に対するフィードバック情報は、インターレース#0とインターレース#2で送信されてもよい。
【0128】
あるいは、PSSCHがM個の粒度を占有する場合、PSFCH送信のための対応するインターレースは、複数の粒度のすべてに関連付けられたすべてのインターレースとすることができる。図6の具体的な実施形態において、SL送信が2つの粒度(すなわち、インターレース#0~#3)を占有する場合、SL送信に対するフィードバック情報も、インターレース#0~#3で送信されてもよい。
【0129】
いくつかの実施形態において、インターレースリソースの粒度を高めることに加えて、PSFCH期間を減少させることもできる(例えば、「1」になるように減少させる)。この場合、PSSCH/PSCCH送信機会の数を、I_PSSCH*1に減少させてもよい。その結果、各PSSCH/PSCCH送信機会に関連付けられたPSFCH送信機会の数が増加する。
【0130】
このようにして、グループキャストのSL送信における端末装置の数を増やすことができる。
【0131】
事前に設定されたサイクリックシフトペアの例示的プロセス
従来の解決手段では、PSFCHリソースは、いくつかの場合(ユニキャストSL送信又はグループキャストのオプション1等、端末装置が1つのPSFCHリソースしか必要としない場合)、PIDによって決定される。
【0132】
インターレースベースのPSSCH/PSFCH送信では、PSFCHリソース(すなわち、サイクリックシフトが異なる同一PRB)は、PIDモードの数のPSFCH送信機会の数によって決定される。しかし、PSFCH送信機会の数が比較的少ないため、異なるPIDの異なるスロットにおけるPSSCH/PSCCH送信によって、依然として同じPSFCHリソース(すなわち、同じm)が決定される可能性がある。これは、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2が期待するものではない。
【0133】
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、I_PSFCH*>=I_PSSCH*P/Lであることが期待され、さらに、異なるスロットにおけるPSSCH/PSCCH送信に、異なるサイクリックシフトペアが設定され得ることが期待される。
【0134】
いくつかの実施形態では、グループキャストを介して送信されるSL送信の無効化に関するフィードバック設定がネットワークに適用される。あるいは、いくつかの実施形態では、NACKのみを含むフィードバック情報の有効化に関するフィードバック設定がネットワークに適用される。こうすることで、グループキャストのオプション2のシナリオが無効化される。
【0135】
いくつかの実施形態において、第1端末装置210-1は、第1リソースにおいてSL送信を受信し、次に、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための、第1リソースに特化したサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定する。
【0136】
次に、図7Aを参照されたい。図7Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる具体的かつ例示的なリソースマッピング700を示す。図7Aの具体的かつ例示的な実施形態では、マッピング730に従って、SL送信710に対するフィードバック情報が、サイクリックシフト#1のインターレース#0で伝送される。同様に、マッピング740に従って、SL送信720に対するフィードバック情報が、サイクリックシフト#Nのインターレース#0で伝送される。
【0137】
いくつかの実施形態において、サイクリックシフトペアは、時間領域における第1リソースと第2リソースとの間の距離(「l」と表される)と、サイクリックシフトペアのインデックス(すなわち、「m」)との間の事前に設定された対応に基づいて決定される。
【0138】
次に、図7Bを参照されたい。図7Bは、異なるPSFCH期間における、距離と、サイクリックシフトペアのインデックスとの具体的かつ例示的な対応を示す。
【0139】
具体的な一実施形態において、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2は、本開示で論じる実施形態のいずれか等に従って、第2リソース(専用インターレース又はPRB等)を決定する。
【0140】
次に、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2は、時間領域における第1リソースと第2リソースとの間の距離(例えば、K、K+1、K+2等、Kは、PSFCHスロットとPSSCH/PSCCHスロットとの間の最小スロットギャップである)と、サイクリックシフトペアのインデックスとの対応に基づいて、(図7Bに示すように)サイクリックシフトペアのインデックスを決定する。
【0141】
このように、異なるPSSCH/PSCCH送信機会は、異なるサイクリックシフトペアに対応してもよい。端末装置が1つのPSFCHリソースしか必要としない場合(ユニキャスト又はグループキャストのオプション1のシナリオ等)、異なるスロットでのPSSCH/PSCCH送信が同じPSFCHリソースに対応することを避けることができる。
【0142】
グループキャストSL送信の例示的なプロセス
従来の解決手段では、OCBは、UEごとに計算される。上述したように、OCBは、通常、LBT手順に使用され、LBT手順は、複数の異なる無線通信システム間で実行されてもよい。例えば、図2の具体例では、複数の異なる無線通信システム(セルラー無線システム、WiFiシステム等)が共存している。この場合、第3端末装置210-3は、セルラー無線システムにおけるSL送信を監視してもよい。このような事情に鑑みて、本開示のいくつかの例示的な実施形態に従い、OCB要件をグループごとに定義してもよい。言い換えれば、受信側グループからのPSFCHのOCBを統合したものが、OCB要件を満たさなければならない。
【0143】
いくつかの実施形態において、ユニキャストSL送信の場合、割り当てられるPSFCHリソースは、(PID)modRによって決定されてもよい。これは、受信側の端末装置が、1つのインターレースでフィードバックを送信し、mを、設定されたCSペア値の1つとして決定することを意味する。
【0144】
いくつかの実施形態において、グループキャストのオプション1の場合、割り当てられるPSFCHリソースは、(PID)modRによって決定されてもよい。これは、受信側の端末装置が1つのインターレースでNACKシーケンスを送信し、mを、設定されたCSペア値の1つとして決定することを意味する。
【0145】
いくつかの実施形態において、第1端末装置210-1が、グループキャストを介してインターレースベースのSL送信を受信する場合、第1端末装置210-1は、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定する。少なくとも1つの第2リソースの数は、グループキャストに関係する端末装置の数、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及びサイクリックシフトペアの数のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0146】
さらに、いくつかの実施形態において、グループキャストのオプション2の場合、各端末装置によって占有されるPRBの数は、「F」として表され、ここで、Fは、R*NCS>=M*F>=Rを満たす整数のいずれかであり、Mは、グループサイズであり、Rは、1つのインターレース内のPRB数であり、NCSは、サイクリックシフトペアの数である。さらに、パラメータ「F」は、R*NCS>=M*F>=Rを満たす整数の最小値又は最大値等、特定の値として決定されてもよい。
【0147】
さらに、いくつかの実施形態において、フィードバックリソースプールは、Xセットに分割されてもよく、各セットは、F個のPSFCH送信リソースを含み、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2のUEは、PSFCHリソースを(MID)modRとして決定する。
【0148】
次に、図8A及び図8Bを参照されたい。図8A及び図8Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる具体的かつ例示的なリソース割当800、850を示す。
【0149】
図8Aの具体例では、グループサイズは、M=9であり、各インターレースのPRB数は、R=10であり、サイクリックシフトペア数は、NCS=3である。この場合、Fは、R*NCS>=M*F>=Rを満たす最小の整数である2になるように計算される。
【0150】
図8Bの具体例では、グループサイズは、M=23であり、各インターレースのPRB数は、R=10であり、サイクリックシフトペアの数は、NCS=3である。この場合、Fは、R*NCS>=M*F>=Rを満たす最大の整数である2になるように計算される。
【0151】
さらに、いくつかの実施形態において、グループサイズMは、送信側の端末装置の上位レイヤによって設定され、受信側の端末装置に対しSCIにおいて示される。いくつかの実施形態において、第1端末装置210-1は、グループキャストに関係する端末装置の数を示す情報を第2端末装置210-2から受信する。
【0152】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第2リソースがフィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0153】
このように、特にグループキャストのオプション2のシナリオでは、OCBがグループごとに定義されるため、各受信側の端末装置は、必ずしもOCBを満たす必要はない。
【0154】
PSFCHに複数のシンボルを設定するための例示的なプロセス
従来の解決手段において、PSFCHスロットは、1/2/4スロットごとに発生する。さらに、図1Aに示すように、各PSFCHスロット内のPSFCH送信の伝送には、1つ又は2つのOFDMシンボルのみが使用され、他の利用可能なOFDMシンボルは、PSCCH/PSSCH送信に使用される。
【0155】
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、第1端末装置210-1と第2端末装置210-2は、単一スロット(すなわち、PSFCHスロット)内の複数のOFDMシンボルから、フィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定する。フィードバック情報を送信するための複数のOFDMシンボルを単一スロット内に設定することで、利用可能なPSFCHリソース数が増加する。
【0156】
さらに、いくつかの実施形態において、複数のOFDMシンボルは、単一スロット内のすべての利用可能なOFDMシンボルである。次に、図9Aを参照されたい。図9Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソース割当900を示す。図9Aの具体例において、1スロット内で利用可能なシンボルの数は、12である。いくつかの実施形態において、利用可能なPSFCHリソースは、異なる端末装置及び/又は異なるSL送信機会に対して設定されてもよい。
【0157】
さらに、異なる端末装置が異なるシンボルでPSFCHを送信する可能性を考慮すると、各PSFCHシンボルは、AGC手順を必要としてもよい。いくつかの実施形態において、各PSFCHシンボルの前に、AGC用の1つのOFDMシンボルが設定される。次に、図9Bを参照されたい。図9Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソース割当950を示す。図9Bの具体的かつ例示的な実施形態では、AGCシンボルとPSFCHシンボルが交互に設定されている。
【0158】
このようにして、利用可能なPSFCH送信機会の数が増加する。
【0159】
信頼性向上のための例示的なプロセス
上述したように、フィードバック情報の送信失敗により、PSCCH/PSSCHの不要な再送が生じる可能性がある。したがって、フィードバック情報送信の信頼性を向上させることが望まれる。
【0160】
本開示のいくつかの例示的な実施形態によれば、フィードバック情報を送信するためのフィードバックリソースは、第2リソースと、第2リソースとは異なる第3リソースとを含む。
【0161】
いくつかの実施形態において、1つのPSSCH/PSCCH送信は、2つ以上のPSFCHスロットとマッピングされ得る。2つ以上のPSFCHスロットは、任意の適切な方法で設定してもよい。具体的な一実施形態において、2つ以上のPSFCHスロットは、PSSCHとPSFCHとの間の設定された2つ以上の最小スロットギャップ(K、…、Kと表す)よって決定される。さらに、2つ以上の最小スロットギャップのそれぞれ(すなわち、K)は、PSFCH期間の整数倍であるべきである。
【0162】
あるいは、別の具体的な実施形態において、第1のPSFCHスロットが、設定された1つのKによって決定され、Kは、PSSCHとPSFCHとの間の最小スロットギャップであり、第2のPSFCHスロットは、次に利用可能なPSFCHスロットであり、他のPSFCHスロット(もしあれば)も同様に決定される。
【0163】
いくつかの実施形態において、第1端末装置210-1は、第2端末装置210-2から設定を受信し、設定は、第2リソースと第1リソースとの間の第1最小スロットギャップ、及び第3リソースと第1リソースとの間の第2最小スロットギャップのうち少なくとも1つを示す。
【0164】
次に、図10を参照されたい。図10は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なリソース割当1000を示す。図10の具体的な実施形態に示すように、スロット#1のPSSCH/PSCCH送信に対するフィードバック情報は、スロット#3とスロット#5の両方で伝送される。
【0165】
さらに、いくつかの実施形態では、1つのPSFCHスロット(スロット#2、#4、#6、#8又は#10等)の総PSFCHリソースは、複数のセットに等しく分割される。さらに、各セットは、P*SのPSFCHリソースを含み、Pは、PSFCH期間であり、Sは、1スロットにおける可能なPSSCH機会である。
【0166】
このようにして、フィードバック情報の信頼性が向上し、不要なPSSCH/PSCCHの再送が回避される。
【0167】
例示的な方法
図11は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1100のフローチャートを示す。例えば、方法1100は、図2に示すような第1端末装置210-1で実施することができる。
【0168】
ブロック1110において、第1端末装置210-1は、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてSL送信を受信する。
【0169】
ブロック1120において、第1端末装置210-1は、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための、周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定する。少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む。
【0170】
ブロック1130において、第1端末装置210-1は、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信する。
【0171】
いくつかの例示的な実施形態において、共通の第2リソースで送信されるフィードバック情報は、事前に定義された共通のフィードバック情報である。
【0172】
いくつかの例示的な実施形態において、事前に定義された共通のフィードバック情報は、物理アップリンク制御チャネルのメッセージのために事前に定義されたシーケンス、又は参照信号のうちの1つである。
【0173】
いくつかの例示的な実施形態において、周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、共通の第2リソースは、インターレースリソースブロックの複数のセットの1つに対応する。
【0174】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。回路はさらに、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信の受信を無効にするか、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信に対するフィードバック情報の送信を無効にするように設定されている。
【0175】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。さらに、第1リソースが第1インターレースインデックス又は第2インターレースインデックスに対応する場合、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースと、SL送信に特化した専用の第2リソースとを含む。
【0176】
いくつかの例示的な実施形態において、専用の第2リソースは、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、少なくとも1つの第1リソースに対応するインターレースインデックス、及びフィードバック情報を送信する期間のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0177】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数が1より大きい場合、専用の第2リソースは、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数にさらに基づいて決定される。
【0178】
いくつかの例示的な実施形態において、共通の第2リソースは、SL送信を送信する第2端末装置210-2によって設定されるか、又はデフォルトの設定に従って決定される。
【0179】
図12は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1200のフローチャートを示す。例えば、方法1200は、図2に示すような第1端末装置210-1で実施することができる。
【0180】
ブロック1210において、第1端末装置210-1は、少なくとも1つの第1リソースにおいてインターレースベースのSL送信を受信する。インターレースベースのSL送信は、1より大きいインターレースリソースの粒度で送信される。
【0181】
ブロック1220において、第1端末装置210-1は、インターレースリソースの粒度に少なくとも部分的に基づいて、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための第2リソースを決定する。
【0182】
ブロック1230において、第1端末装置210-1は、第2リソースにおいてフィードバック情報を送信する。
【0183】
いくつかの例示的な実施形態において、第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0184】
図13は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1300のフローチャートを示す。例えば、方法1300は、図2に示すような第1端末装置210-1で実施することができる。
【0185】
ブロック1310において、第1端末装置210-1は、第1リソースにおいてSL送信を受信する。
【0186】
ブロック1320において、第1端末装置210-1は、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための、第1リソースに特化したサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定する。
【0187】
ブロック1330において、第1端末装置210-1は、当該サイクリックシフトペアを有する第2リソースにおいてフィードバック情報を送信する。
【0188】
いくつかの例示的な実施形態において、サイクリックシフトペアは、時間領域における第1リソースと第2リソースとの間の距離と、サイクリックシフトペアのインデックスとの間の事前に設定された対応に基づいて決定される。
【0189】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、グループキャストを介して送信されるSL送信の無効化、又は、否定応答のみを含むフィードバック情報の有効化のうちの1つに関するフィードバック設定を適用する。
【0190】
図14は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1400のフローチャートを示す。例えば、方法1400は、図2に示すような第1端末装置210-1で実施することができる。
【0191】
ブロック1410において、第1端末装置210-1は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含む周波数帯域幅内の第1リソースにおいて、インターレースベースのSL送信を受信する。インターレースベースのSL送信は、グループキャストを介して第2端末装置210-2によって送信される。
【0192】
ブロック1420において、第1端末装置210-1は、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定する。少なくとも1つの第2リソースの数は、グループキャストに関係する端末装置の数、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及びサイクリックシフトペアの数のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0193】
ブロック1430において、第1端末装置210-1は、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信する。
【0194】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つの第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0195】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、グループキャストに関係する端末装置の数を示す情報を第2端末装置210-2から受信する。
【0196】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、グループキャストSL送信に関係するすべての端末装置によって占有される周波数リソースを合計することによって占有チャネル帯域幅を評価するという、占有チャネル帯域幅を評価するためのルールを適用する。
【0197】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、占有チャネル帯域幅を評価するためのルールの適用を有効にする指示を第2端末装置210-2から受信する。
【0198】
図15は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1500のフローチャートを示す。例えば、方法1500は、図2に示すような第1端末装置210-1で実施することができる。
【0199】
ブロック1510において、第1端末装置210-1は、少なくとも1つの第1リソースにおいてSL送信を受信する。
【0200】
ブロック1520において、第1端末装置210-1は、単一スロット内の複数の直交周波数分割多重シンボルから、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定する。
【0201】
ブロック1530において、第1端末装置210-1は、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信する。
【0202】
いくつかの例示的な実施形態において、複数の直交周波数分割多重シンボルは、単一スロット内のすべての利用可能な直交周波数分割多重シンボルである。
【0203】
図16は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1600のフローチャートを示す。例えば、方法1600は、図2に示すような第1端末装置210-1で実施することができる。
【0204】
ブロック1610において、第1端末装置210-1は、第1リソースにおいて第2端末装置210-2からSL送信を受信する。
【0205】
ブロック1620において、第1端末装置210-1は、SL送信に対するフィードバック情報を送信するためのフィードバックリソースを決定する。フィードバックリソースは、第2リソースと、第2リソースとは異なる第3リソースとを含む。
【0206】
ブロック1630において、第1端末装置210-1は、フィードバックリソースの少なくとも一部においてフィードバック情報を送信する。
【0207】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、第2リソースと第1リソースとの間の第1最小スロットギャップ、及び第3リソースと第1リソースとの間の第2最小スロットギャップのうち少なくとも1つを示す設定を第2端末装置210-2から受信する。
【0208】
図17は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1700のフローチャートを示す。例えば、方法1700は、図2に示すような第2端末装置210-2で実施することができる。
【0209】
ブロック1710において、第2端末装置210-2は、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてSL送信を送信する。
【0210】
ブロック1720において、第2端末装置210-2は、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための、周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定する。少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む。
【0211】
ブロック1730において、第2端末装置210-2は、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信する。
【0212】
いくつかの例示的な実施形態において、共通の第2リソースで送信されるフィードバック情報は、事前に定義された共通のフィードバック情報である。
【0213】
いくつかの例示的な実施形態において、事前に定義された共通のフィードバック情報は、物理アップリンク制御チャネルのメッセージのために事前に定義されたシーケンス、又は参照信号のうちの1つである。
【0214】
いくつかの例示的な実施形態において、周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、共通の第2リソースは、インターレースリソースブロックのセットの1つに対応する。
【0215】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。回路はさらに、第1インターレースインデックスに対応するリソースにおけるSL送信の送信を無効にし、リソース(再)選択中に、第1インターレースインデックスに対応するリソースを、SL送信に使用するために選択することを回避するか、又は、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信に対するフィードバック情報の送信を無効にするように設定されている。
【0216】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。さらに、第1リソースが第1インターレースインデックス又は第2インターレースインデックスに対応する場合、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースと、SL送信に特化した専用の第2リソースとを含む。
【0217】
いくつかの例示的な実施形態において、専用の第2リソースは、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、少なくとも1つの第1リソースに対応するインターレースインデックス、及びフィードバック情報を送信する期間のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0218】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数が1より大きい場合、専用の第2リソースは、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数にさらに基づいて決定される。
【0219】
いくつかの例示的な実施形態において、共通の第2リソースは、第2端末装置210-2によって設定されるか、又はデフォルトの設定に従って決定される。
【0220】
図18は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1800のフローチャートを示す。例えば、方法1800は、図2に示すような第2端末装置210-2で実施することができる。
【0221】
ブロック1810において、第2端末装置210-2は、少なくとも1つの第1リソースにおいてインターレースベースのSL送信を送信する。インターレースベースのSL送信は、1より大きいインターレースリソースの粒度で送信される。
【0222】
ブロック1820において、第2端末装置210-2は、インターレースリソースの粒度に少なくとも部分的に基づいて、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための第2リソースを決定する。
【0223】
ブロック1820において、第2端末装置210-2は、第2リソースにおいてフィードバック情報を受信する。
【0224】
いくつかの例示的な実施形態において、第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0225】
図19は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1900のフローチャートを示す。例えば、方法1900は、図2に示すような第2端末装置210-2で実施することができる。
【0226】
ブロック1910において、第2端末装置210-2は、第1端末装置210-1に対して第1リソースにおいてSL送信を送信する。
【0227】
ブロック1920において、第2端末装置210-2は、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための、第1リソースに特化したサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定する。
【0228】
ブロック1930において、第2端末装置210-2は、当該サイクリックシフトペアを有する第2リソースにおいてフィードバック情報を受信する。
【0229】
いくつかの例示的な実施形態において、サイクリックシフトペアは、時間領域における第1リソースと第2リソースとの間の距離と、サイクリックシフトペアのインデックスとの間の事前に設定された対応に基づいて決定される。
【0230】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、グループキャストを介して送信されるSL送信の無効化、又は、否定応答のみを含むフィードバック情報の有効化のうちの1つに関するフィードバック設定を適用する。
【0231】
図20は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法2000のフローチャートを示す。例えば、方法2000は、図2に示すような第2端末装置210-2で実施することができる。
【0232】
ブロック2010において、第2端末装置210-2は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含む周波数帯域幅内の第1リソースにおいて、グループキャストを介して、第1端末装置210-1を含む複数の端末装置に対して、インターレースベースのSL送信を送信する。
【0233】
ブロック2020において、第2端末装置210-2は、SL送信に対するフィードバック情報を第1端末装置210-1から受信するための少なくとも1つの第2リソースを決定する。少なくとも1つの第2リソースの数は、グループキャストに関係する端末装置の数、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及びサイクリックシフトペアの数のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0234】
ブロック2030において、第2端末装置210-2は、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信する。
【0235】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つの第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0236】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、グループキャストに関係する端末装置の数を示す情報を第1端末装置210-1に送信する。
【0237】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、グループキャストSL送信に関係するすべての端末装置によって占有される周波数リソースを合計することによって占有チャネル帯域幅を評価するという、占有チャネル帯域幅を評価するためのルールを適用する。
【0238】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、占有チャネル帯域幅を評価するためのルールの適用を有効にする指示を複数の第1端末装置に送信する。
【0239】
図21は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法2100のフローチャートを示す。例えば、方法2100は、図2に示すような第2端末装置210-2で実施することができる。
【0240】
ブロック2110において、第2端末装置210-2は、少なくとも1つの第1リソースにおいてSL送信を送信する。
【0241】
ブロック2120において、第2端末装置210-2は、単一スロット内の複数の直交周波数分割多重シンボルから、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための少なくとも1つの第2リソースを決定する。
【0242】
ブロック2130において、第2端末装置210-2は、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信する。
【0243】
いくつかの例示的な実施形態において、複数の直交周波数分割多重シンボルは、単一スロット内のすべての利用可能な直交周波数分割多重シンボルである。
【0244】
図22は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法2200のフローチャートを示す。例えば、方法2200は、図2に示すような第2端末装置210-2で実施することができる。
【0245】
ブロック2210において、第2端末装置210-2は、第1リソースにおいて第1端末装置210-1にSL送信を送信する。
【0246】
ブロック2220において、第2端末装置210-2は、SL送信に対するフィードバック情報を受信するためのフィードバックリソースを決定する。フィードバックリソースは、第2リソースと、第2リソースとは異なる第3リソースとを含む。
【0247】
ブロック2230において、第2端末装置210-2は、フィードバックリソースの少なくとも一部においてフィードバック情報を受信する。
【0248】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、第2リソースと第1リソースとの間の第1最小スロットギャップ、及び第3リソースと第1リソースとの間の第2最小スロットギャップのうち少なくとも1つを示す設定を第1端末装置210-1に送信するように設定されている。
【0249】
例示的な装置
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてSL送信を受信し、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための、周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定し、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信するように設定された回路を含む。少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む。
【0250】
いくつかの例示的な実施形態において、共通の第2リソースで送信されるフィードバック情報は、事前に定義された共通のフィードバック情報である。
【0251】
いくつかの例示的な実施形態において、事前に定義された共通のフィードバック情報は、物理アップリンク制御チャネルのメッセージのために事前に定義されたシーケンス、又は参照信号のうちの1つである。
【0252】
いくつかの例示的な実施形態において、周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、共通の第2リソースは、インターレースリソースブロックの複数のセットの1つに対応する。
【0253】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。回路はさらに、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信の受信を無効にするか、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信に対するフィードバック情報の送信を無効にするように設定されている。
【0254】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。さらに、第1リソースが第1インターレースインデックス又は第2インターレースインデックスに対応する場合、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースと、SL送信に特化した専用の第2リソースとを含む。
【0255】
いくつかの例示的な実施形態において、専用の第2リソースは、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、少なくとも1つの第1リソースに対応するインターレースインデックス、及びフィードバック情報を送信する期間のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0256】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数が1より大きい場合、専用の第2リソースは、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数にさらに基づいて決定される。
【0257】
いくつかの例示的な実施形態において、共通の第2リソースは、SL送信を送信する第2端末装置210-2によって設定されるか、又はデフォルトの設定に従って決定される。
【0258】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、第1端末装置210-1において、1より大きいインターレースリソースの粒度で送信されるインターレースベースのSL送信を、少なくとも1つの第1リソースにおいて受信し、インターレースリソースの粒度に少なくとも部分的に基づいて、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための第2リソースを決定し、第2リソースにおいてフィードバック情報を送信するように設定された回路を含む。
【0259】
いくつかの例示的な実施形態において、第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0260】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、第1リソースにおいてSL送信を受信し、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための、第1リソースに特化したサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定し、当該サイクリックシフトペアを有する第2リソースにおいてフィードバック情報を送信するように設定された回路を含む。
【0261】
いくつかの例示的な実施形態において、サイクリックシフトペアは、時間領域における第1リソースと第2リソースとの間の距離と、サイクリックシフトペアのインデックスとの間の事前に設定された対応に基づいて決定される。
【0262】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、グループキャストを介して送信されるSL送信の無効化、又は、否定応答のみを含むフィードバック情報の有効化のうちの1つに関するフィードバック設定を適用するように設定されている。
【0263】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、グループキャストを介して第2端末装置210-2によって送信されるインターレースベースのSL送信を、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含む周波数帯域幅内の第1リソースにおいて受信し、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定し、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信するように設定された回路を含む。少なくとも1つの第2リソースの数は、グループキャストに関係する端末装置の数、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及びサイクリックシフトペアの数のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0264】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つの第2リソースは、フィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0265】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、グループキャストに関係する端末装置の数を示す情報を第2端末装置210-2から受信するように設定されている。
【0266】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、グループキャストSL送信に関係するすべての端末装置によって占有される周波数リソースを合計することによって占有チャネル帯域幅を評価するという、占有チャネル帯域幅を評価するためのルールを適用するように設定されている。
【0267】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、占有チャネル帯域幅を評価するためのルールの適用を有効にする指示を第2端末装置210-2から受信するように設定されている。
【0268】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、第1端末装置210-1において、少なくとも1つの第1リソースにおいてSL送信を受信し、単一スロット内の複数の直交周波数分割多重シンボルから、SL送信に対するフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第2リソースを決定し、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を送信するように設定された回路を含む。
【0269】
いくつかの例示的な実施形態において、複数の直交周波数分割多重シンボルは、単一スロット内のすべての利用可能な直交周波数分割多重シンボルである。
【0270】
いくつかの例示的な実施形態において、第1端末装置210-1は、第2端末装置210-2から、第1リソースにおいてSL送信を受信し、第2リソースと、第2リソースとは異なる第3リソースとを含む、SL送信に対するフィードバック情報を送信するためのフィードバックリソースを決定し、フィードバックリソースの少なくとも一部においてフィードバック情報を送信するように設定された回路を含む。
【0271】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、第2リソースと第1リソースとの間の第1最小スロットギャップ、及び第3リソースと第1リソースとの間の第2最小スロットギャップのうち少なくとも1つを示す設定を第2端末装置210-2から受信するように設定されている。
【0272】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、周波数帯域幅内の第1リソースにおいてSL送信を送信し、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための、周波数帯域幅内の少なくとも1つの第2リソースを決定し、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信するように設定された回路を含む。少なくとも1つの第2リソースによって占有される周波数範囲は、周波数帯域幅の事前に定義された割合以上であり、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースを含む。
【0273】
いくつかの例示的な実施形態において、共通の第2リソースで送信されるフィードバック情報は、事前に定義された共通のフィードバック情報である。
【0274】
いくつかの例示的な実施形態において、事前に定義された共通のフィードバック情報は、物理アップリンク制御チャネルのメッセージのために事前に定義されたシーケンス、又は参照信号のうちの1つである。
【0275】
いくつかの例示的な実施形態において、周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、共通の第2リソースは、インターレースリソースブロックのセットの1つに対応する。
【0276】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。回路はさらに、第1インターレースインデックスに対応するリソースにおけるSL送信の送信を無効にし、第1インターレースインデックスに対応するリソースを、SL送信に使用するために選択することを回避するか、又は、第1インターレースインデックスに対応するリソースで送信されるSL送信に対するフィードバック情報の送信を無効にするように設定されている。
【0277】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信は、インターレースベースのSL送信であり、共通の第2リソースは、第1インターレースインデックスに対応する。さらに、第1リソースが第1インターレースインデックス又は第2インターレースインデックスに対応する場合、少なくとも1つの第2リソースは、共通の第2リソースと、SL送信に特化した専用の第2リソースとを含む。
【0278】
いくつかの例示的な実施形態において、専用の第2リソースは、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、少なくとも1つの第1リソースに対応するインターレースインデックス、及びフィードバック情報を送信する期間のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0279】
いくつかの例示的な実施形態において、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数が1より大きい場合、専用の第2リソースは、SL送信によって占有されるインターレースリソースブロックのセットの数にさらに基づいて決定される。
【0280】
いくつかの例示的な実施形態において、共通の第2リソースは、第2端末装置210-2によって設定されるか、又はデフォルトの設定に従って決定される。
【0281】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、1より大きいインターレースリソースの粒度で送信されるインターレースベースのSL送信を、少なくとも1つの第1リソースにおいて送信し、インターレースリソースの粒度に少なくとも部分的に基づいて、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための第2リソースを決定し、第2リソースにおいてフィードバック情報を受信するように設定された回路を含む。
【0282】
いくつかの例示的な実施形態において、第2リソースはフィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0283】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、第1端末装置210-1において、第1リソースにおいてSL送信を送信し、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための、第1リソースに特化したサイクリックシフトペアを有する第2リソースを決定し、当該サイクリックシフトペアを有する第2リソースにおいてフィードバック情報を受信するように設定された回路を含む。
【0284】
いくつかの例示的な実施形態において、サイクリックシフトペアは、時間領域における第1リソースと第2リソースとの間の距離と、サイクリックシフトペアのインデックスとの間の事前に設定された対応に基づいて決定される。
【0285】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、グループキャストを介して送信されるSL送信の無効化、又は、否定応答のみを含むフィードバック情報の有効化のうちの1つに関するフィードバック設定を適用するように設定されている。
【0286】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含む周波数帯域幅内の第1リソースにおいて、グループキャストを介して、第1端末装置210-1を含む複数の端末装置に対して、インターレースベースのSL送信を送信し、SL送信に対するフィードバック情報を第1端末装置210-1から受信するための少なくとも1つの第2リソースを決定し、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信するように設定された回路を含む。少なくとも1つの第2リソースの数は、グループキャストに関係する端末装置の数、インターレースリソースブロックの複数のセットの数、及びサイクリックシフトペアの数のうち少なくとも1つに基づいて決定される。
【0287】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つの第2リソースはフィードバックリソースプールに含まれ、フィードバックリソースプールのリソースは、周波数領域からコード領域の順にインデックス付けされる。
【0288】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、グループキャストに関係する端末装置の数を示す情報を第1端末装置210-1に送信するように設定されている。
【0289】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、グループキャストSL送信に関係するすべての端末装置によって占有される周波数リソースを合計することによって占有チャネル帯域幅を評価するという、占有チャネル帯域幅を評価するためのルールを適用するように設定されている。
【0290】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、占有チャネル帯域幅を評価するためのルールの適用を有効にする指示を複数の端末装置に送信するように設定されている。
【0291】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、少なくとも1つの第1リソースにおいてSL送信を送信し、単一スロット内の複数の直交周波数分割多重シンボルから、SL送信に対するフィードバック情報を受信するための少なくとも1つの第2リソースを決定し、少なくとも1つの第2リソースにおいてフィードバック情報を受信するように設定された回路を含む。
【0292】
いくつかの例示的な実施形態において、複数の直交周波数分割多重シンボルは、単一スロット内のすべての利用可能な直交周波数分割多重シンボルである。
【0293】
いくつかの例示的な実施形態において、第2端末装置210-2は、第1リソースにおいて第1端末装置210-1にSL送信を送信し、第2リソースと、第2リソースとは異なる第3リソースとを含む、SL送信に対するフィードバック情報を受信するためのフィードバックリソースを決定し、フィードバックリソースの少なくとも一部においてフィードバック情報を受信するように設定された回路を含む。
【0294】
いくつかの例示的な実施形態において、回路はさらに、第2リソースと第1リソースとの間の第1最小スロットギャップ、及び第3リソースと第1リソースとの間の第2最小スロットギャップのうち少なくとも1つを示す設定を第1端末装置210-1に送信するように設定されている。
【0295】
図23は、本開示の実施形態を実施するのに適した装置2300の概略ブロック図である。装置2300は、図2に示す第1端末装置210-1と第2端末装置210-2のさらなる例示的な実施であるとみなすことができる。したがって、装置2300は、端末装置210、第2ネットワーク装置230、及び第1ネットワーク装置220において、又は少なくともその一部として実装することができる。
【0296】
図示のように、装置2300は、プロセッサ2310、プロセッサ2310に結合されるメモリ2320、プロセッサ2310に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)2340、並びにTX/RX2340に結合された通信インタフェースを含む。メモリ2320は、プログラム2330の少なくとも一部を格納する。TX/RX2340は、双方向通信用である。TX/RX2340は、通信を促進する少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で述べたアクセスノードは、複数のアンテナを有してもよい。通信インタフェースは、他のネットワーク要素と通信を行う際に必要な任意のインタフェース、例えば、eNB間の双方向通信用のX2インタフェース、Mobility Management Entity(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信用のS1インタフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信用のUnインタフェース、又はeNBと端末装置との間の通信用のUuインタフェースを表してもよい。
【0297】
プログラム2330は、プログラム命令を含むとみなされ、プログラムは、関連付けられたプロセッサ2310によって実行されると、本明細書で図2図10を参照して論じたように、本開示の実施形態に従って装置2300が操作することを可能にする。本明細書の実施形態は、装置2300のプロセッサ2310が実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せにより実施してもよい。プロセッサ2310は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成され得る。また、プロセッサ2310及びメモリ2320の組合せは、本開示の各実施形態を実施するのに適した処理手段2350を構成してもよい。
【0298】
メモリ2320は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプとしてもよく、任意の適切なデータ記憶技術(例として、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体、半導体ベースの記憶装置、磁気記憶装置及びシステム、光学記憶装置及びシステム、固定メモリ及び移動可能メモリ等が挙げられるが、これらに限定されない)により実装してもよい。装置2300には、1つのメモリ2320しか示されていないが、装置2300には、複数の物理上異なるメモリモジュールを設置してもよい。プロセッサ2310は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器(DSP)、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。装置2300は、複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサと同期するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0299】
通常、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せにより実施してもよい。いくつかの態様は、ハードウェアによって実施し、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスが実行し得るファームウェア又はソフトウェアによって実施してもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして図示して説明され、又は他の何らかの絵画的表現によって示されており、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組合せによって実施されてもよいが、これらに限定されないことが理解されるであろう。
【0300】
本開示はさらに、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体に有形記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令のような、コンピュータが実行可能な命令を含む。当該命令は、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスにおいて実行され、例えば図11図22を参照して上述したプロセス又は方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じてプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割してもよい。プログラムモジュールの機械可読命令は、ローカル又は分散型のデバイス内で実行してもよい。分散型デバイスにおいて、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートの記憶媒体のどちらに置いてもよい。
【0301】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せにより記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードはすべてマシン上で実行するか、部分的にマシン上で実行するか、独立したソフトウェアパッケージとして実行するか、マシン上で部分的に実行するとともにリモートのマシン上で部分的に実行するか、又はすべてリモートのマシン若しくはサーバ上で実行してもよい。
【0302】
上述のプログラムコードは、機械可読媒体上で具現化されてもよく、当該機械可読媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスにより使用されるプログラム、又は、それらと結合して使用されるプログラムを含むか又は格納する任意の有形媒体であってもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の任意の適切な組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のさらにより具体的な例には、1つ若しくは複数のワイヤ、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去・書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組合せが含まれる。
【0303】
なお、操作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行する、又は、示されたすべての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の議論には、いくつかの具体的な実施の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定ではなく、特定の実施形態に特定され得る特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明されるいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈において説明される各種特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副次的な組合せにおいて実施されてもよい。
【0304】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法論的な動作に特有の言葉で説明してきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。上述の特定の特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実施する例示的形態として開示されている。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2024-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクチャネルを介して第2の端末装置と通信する第1の端末装置によって実行される方法であって、
第1の周波数帯域幅内で第1のサイドリンク送信を前記第2の端末装置から受信し、
前記第1のサイドリンク送信に応じてフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第1のリソースを決定し、
前記少なくとも1つの第1のリソースは前記第1の周波数帯域幅内にあり、
前記少なくとも1つの第1のリソースは共通リソースを含み、
前記共通リソースは、ネットワークから受信した第1の情報に基づいて決定され、
前記少なくとも1つの第1のリソースにおいて前記フィードバック情報を送信する、
方法。
【請求項2】
前記第1の周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、
前記共通リソースは、前記インターレースリソースブロックの複数のセットの1つに対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサイドリンク送信は、インターレースベースのサイドリンク送信である、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記共通リソースのインデックスは、第1のインターレースのインデックスに対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第1のリソースは、前記共通リソースと、少なくとも1つの専用リソースを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
サイドリンクチャネルを介して第2の端末装置と通信する第1の端末装置であって、
第1の周波数帯域幅内で第1のサイドリンク送信を前記第2の端末装置から受信し、
前記第1のサイドリンク送信に応じてフィードバック情報を送信するための少なくとも1つの第1のリソースを決定し、
前記少なくとも1つの第1のリソースは前記第1の周波数帯域幅内にあり、
前記少なくとも1つの第1のリソースは共通リソースを含み、
前記共通リソースは、ネットワークから受信した第1の情報に基づいて決定され、
前記少なくとも1つの第1リソースにおいて前記フィードバック情報を送信する、
第1の端末装置。
【請求項7】
前記第1の周波数帯域幅は、周波数領域におけるインターレースリソースブロックの複数のセットを含み、
前記共通リソースは、前記インターレースリソースブロックの複数のセットの1つに対応する、
請求項6に記載の第1の端末装置。
【請求項8】
前記第1のサイドリンク送信は、インターレースベースのサイドリンク送信である、
請求項6に記載の第1の端末装置。
【請求項9】
前記共通リソースのインデックスは、第1のインターレースのインデックスに対応する、
請求項6に記載の第1の端末装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第1のリソースは、前記共通リソースと、少なくとも1つの専用リソースとを含む、
請求項6に記載の第1の端末装置。
【国際調査報告】