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特表2024-537446リモート端末情報の送信方法、受信方法及び機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】リモート端末情報の送信方法、受信方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/04 20090101AFI20241003BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241003BHJP
   H04W 76/14 20180101ALI20241003BHJP
【FI】
H04W88/04
H04W92/18
H04W76/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523810
(86)(22)【出願日】2022-09-16
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 CN2022119283
(87)【国際公開番号】W WO2023065910
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111228150.4
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】張 恵英
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067DD13
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
リモート端末情報の送信方法、受信方法及び機器であって、当該方法は、第一リレー端末が、基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及び/又はPC5インターフェース識別子が含まれる情報を送信することを含む。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモート端末情報の送信方法であって、
第一リレー端末が、基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及び/又はサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信することを含む、方法。
【請求項2】
前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リモート端末の情報を基地局に送信する前に、前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信することを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一リレー端末は、プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信し、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記第一リレー端末が、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュし、前記リモート端末の情報を基地局に送信した後に、前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存すること、
及び/又は、
前記第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、シグナリング無線ベアラ(SRB)及び/又はデータ無線ベアラ(DRB)の構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上述のUuインターフェースの構成を実行することは、
ローカルアダプテーション層、無線リンク制御(RLC)層及びメディアアクセス制御(MAC)層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記第一リレー端末が、基地局から送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末との間の無線リンクの切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
リモート端末情報の受信方法であって、
基地局が、第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信することと、
前記基地局が、前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行することとを含む、方法。
【請求項11】
前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記基地局が、前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理すること、
及び/又は、
前記基地局が、第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
上述の前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理は、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブ帯域幅部分(BWP)上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式であるか又は前記第一送信方式及び第二送信方式の併用と確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
前記基地局が、前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信することと、
前記基地局が、前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定することとを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
第一リレー端末に適用され、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むリモート端末情報の送信装置であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、
前記送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及びサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信する操作を実行するためのものである、装置。
【請求項17】
前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末の情報を基地局に送信する前に、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信する操作を実行するためのものでもある、請求項16又は17に記載の装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもあり、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュし、前記リモート端末の情報を基地局に送信した後に、
前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存する操作、
及び/又は、
前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行する操作を実行するためのものでもある、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
上述のUuインターフェースの構成を実行することは、
ローカルアダプテーション層、RLC層及びMAC層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成することを含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもある、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
基地局から前記リモート端末に送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信する操作を実行するためのものでもある、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもある、請求項21に記載の装置。
【請求項25】
第一リレー端末であって、
基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及び/又はサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信するための送信ユニットを含む、第一リレー端末。
【請求項26】
前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる、請求項25に記載の第一リレー端末。
【請求項27】
前記第一リレー端末が、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信するための第一受信ユニットを更に含む、請求項25又は26に記載の第一リレー端末。
【請求項28】
前記第一リレー端末は、プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信し、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる、請求項27に記載の第一リレー端末。
【請求項29】
前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュするためのキャッシュユニットと、
前記第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存し、及び/又は、前記第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行するための第二受信ユニットとを更に含む、請求項28に記載の第一リレー端末。
【請求項30】
前記第二受信ユニットは、ローカルアダプテーション層、RLC層及びMAC層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成するためのものでもある、請求項29に記載の第一リレー端末。
【請求項31】
前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信するための送信処理ユニットを更に含む、請求項29に記載の第一リレー端末。
【請求項32】
基地局から送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信するための受信処理ユニットを更に含む、請求項31に記載の第一リレー端末。
【請求項33】
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信するためのリンク切断処理ユニットを更に含む、請求項30に記載の第一リレー端末。
【請求項34】
基地局に適用され、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むリモート端末情報の受信装置であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、
前記送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信する操作と、
前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行する操作とを実行するためのものである、装置。
【請求項35】
前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理する操作、
及び/又は、
第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信する操作を実行するためのものでもある、請求項34に記載の装置。
【請求項37】
前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式と、
前記第一送信方式及び第二送信方式の併用という第三送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる、請求項34に記載の装置。
【請求項38】
上述の前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理は、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式又は第三送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つを含む、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信する操作と、
前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定する操作とを実行するためのものでもある、請求項34に記載の装置。
【請求項40】
基地局であって、
第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信するための受信ユニットと、
前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行するための処理ユニットとを含む、基地局。
【請求項41】
前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる、請求項40に記載の基地局。
【請求項42】
前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理し、
及び/又は、
第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信するためのインタラクション処理ユニットを更に含む、請求項40に記載の基地局。
【請求項43】
前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる、請求項40に記載の基地局。
【請求項44】
前記処理ユニットは、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式であるか又は前記第一送信方式及び第二送信方式の併用と確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つの方式で、前記リモート端末のページング送信方式を確定するためのものでもある、請求項43に記載の基地局。
【請求項45】
前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信し、前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定するためのリンク切断処理ユニットを更に含む、請求項40に記載の基地局。
【請求項46】
コンピュータプログラムを記憶したプロセッサ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、請求項1~9の何れか一項に記載の方法を前記プロセッサに実行させるためのもの、又は、請求項10~15の何れか一項に記載の方法を前記プロセッサに実行させるためのものである、プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年10月21日に中国で出願された中国特許出願第202111228150.4号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本開示は、移動通信の技術分野に関し、具体的に、リモート端末情報の送信方法、受信方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、従来の無線通信にセルラネットワーク通信方式が用いられ、即ち、端末とネットワーク側機器とは、汎用のユーザツーネットワークのインターフェース(User to Network interface universal、Uu)を介して、上り下りリンクのデータ/制御情報の伝送を行う。Uuインターフェースは、ユーザネットワークインターフェース又はエアインターフェースとも呼ばれる。
【0003】
図2に示すように、サイドリンクとは、近接する端末が近距離範囲内でサイドリンク(Sidelink又はPC5とも呼ばれる)によりデータ伝送ができる方式を指す。Sidelinkリンクに対応する無線インターフェースは、サイドリンクインターフェースである(Sidelinkインターフェース又はPC5インターフェースとも呼ばれる)。
【0004】
ネットワークのカバレッジを拡大するために、端末ツーネットワークのリレー方式(UE-to-Network Relay)の導入を検討した。上記リレー方式において、リレーノードは、リレー機能を有する端末であってもよい。図3に示すように、UE-to-Network Relayの場合、リレーとネットワークとの間のインターフェースとしては、Uuインターフェースが使用され、リレーされる端末(User Equipment、UE)(本願では、リモートUEと略称する)との間のインターフェースとしては、PC5インターフェースが使用される。リレーUEとネットワークとの間のリンクは、リモートUEからすれば、バックホールリンク(Backhaul link)と呼ばれてもよい。
【0005】
図3に示すシーンでは、リモート端末は、ネットワークからリモート端末へのページングを受信するためにリレー端末による支援を必要とする可能性があり、これは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続状態のリレー端末のデータ送受信に影響を与える恐れがある。また、リレー端末は、リモート端末の初期Uuシグナリングを伝送するとき、基地局によって割り当てられた、当該リモート端末を識別可能なローカルリレー識別子をキャリーしていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の少なくとも1つの実施例は、リレー端末に接続されているリモート端末の情報を基地局に通知することを実現し、上記情報に基づいた基地局によるリモート端末へのローカルリレー識別子の割り当て又はリモート端末のページング方式の確定を支援できるリモート端末情報の送信方法、受信方法及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一局面によれば、少なくとも1つの実施例は、リモート端末情報の送信方法であって、
第一リレー端末が、基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及び/又はサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信することを含む、方法を提供している。
【0008】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0009】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報を基地局に送信する前に、前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信することを更に含む。
【0010】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報は、前記リモート端末が、第一リレー端末との間のサイドリンクを確立した後に送信したものである。
【0011】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第一リレー端末は、プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信し、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0012】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記第一リレー端末が、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュし、前記リモート端末の情報を基地局に送信した後に、前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存すること、
及び/又は、
前記第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、シグナリング無線ベアラ(SRB)及び/又はデータ無線ベアラ(DRB)の構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行することを更に含む。
【0013】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、上述のUuインターフェースの構成を実行することは、
ローカルアダプテーション層、無線リンク制御(RLC)層及びメディアアクセス制御(MAC)層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成することを含む。
【0014】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信することを更に含む。
【0015】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、
前記第一リレー端末が、基地局から送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信することを更に含む。
【0016】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末との間の無線リンクの切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信することを更に含む。
【0017】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つの実施例は、リモート端末情報の受信方法であって、
基地局が、第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信することと、
前記基地局が、前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行することとを含む、方法を提供している。
【0018】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0019】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、
前記基地局が、前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理すること、
及び/又は、
前記基地局が、第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信することを更に含む。
【0020】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる。
【0021】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、上述の前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理は、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブ帯域幅部分(BWP)上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式であるか又は前記第一送信方式及び第二送信方式の併用と確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つを含む。
【0022】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、
前記基地局が、前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信することと、
前記基地局が、前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定することとを更に含む。
【0023】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つの実施例は、第一リレー端末に適用され、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むリモート端末情報の送信装置であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、
前記送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及びサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信する操作を実行するためのものである、装置を提供している。
【0024】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0025】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末の情報を基地局に送信する前に、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信する操作を実行するためのものでもある。
【0026】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報は、前記リモート端末が、第一リレー端末との間のサイドリンクを確立した後に送信したものである。
【0027】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもあり、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0028】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュし、前記リモート端末の情報を基地局に送信した後に、
前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存する操作、
及び/又は、
前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行する操作を実行するためのものでもある。
【0029】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、上述のUuインターフェースの構成を実行することは、
ローカルアダプテーション層、RLC層及びMAC層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成することを含む。
【0030】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもある。
【0031】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
基地局から前記リモート端末に送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信する操作を実行するためのものでもある。
【0032】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもある。
【0033】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つの実施例は、第一リレー端末であって、
基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及び/又はサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信するための送信ユニットを含む、第一リレー端末を提供している。
【0034】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0035】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第一リレー端末は、
前記リモート端末の情報を基地局に送信する前に、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信するための第一受信ユニットを更に含む。
【0036】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報は、前記リモート端末が、第一リレー端末との間のサイドリンクを確立した後に送信したものである。
【0037】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第一リレー端末は、プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信し、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0038】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第一リレー端末は、
前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュするためのキャッシュユニットと、
前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存し、及び/又は、前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行するための第二受信ユニットとを更に含む。
【0039】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第二受信ユニットは、ローカルアダプテーション層、RLC層及びMAC層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成するためのものでもある。
【0040】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第一リレー端末は、
前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信するための送信処理ユニットを更に含む。
【0041】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第一リレー端末は、
基地局から送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信するための受信処理ユニットを更に含む。
【0042】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記第一リレー端末は、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信するためのリンク切断処理ユニットを更に含む。
【0043】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つの実施例は、基地局に適用され、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むリモート端末情報の受信装置であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、
前記送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、
前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信する操作と、
前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行する操作とを実行するためのものである、装置を提供している。
【0044】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0045】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理する操作、
及び/又は、
第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信する操作を実行するためのものでもある。
【0046】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式と、
前記第一送信方式及び第二送信方式の併用という第三送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる。
【0047】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、上述の前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理は、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式又は第三送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つを含む。
【0048】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信する操作と、
前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定する操作とを実行するためのものでもある。
【0049】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つの実施例は、基地局であって、
第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信するための受信ユニットと、
前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行するための処理ユニットとを含む、基地局を提供している。
【0050】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0051】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記基地局は、
前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理し、
及び/又は、
第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信するためのインタラクション処理ユニットを更に含む。
【0052】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる。
【0053】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記処理ユニットは、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式であるか又は前記第一送信方式及び第二送信方式の併用と確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つの方式で、前記リモート端末のページング送信方式を確定するためのものでもある。
【0054】
また、本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記基地局は、
前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信し、前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定するためのリンク切断処理ユニットを更に含む。
【0055】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つの実施例は、コンピュータプログラムを記憶したプロセッサ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、上記に記載の方法を前記プロセッサに実行させるためのものである、プロセッサ可読記憶媒体を提供している。
【0056】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つの実施例は、プロセッサ及び通信インターフェースを含むチップであって、前記通信インターフェースと前記プロセッサとが結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を動作させて、上記に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供している。
【0057】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つの実施例は、不揮発性記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、上記に記載の方法が実現されるように少なくとも1つのプロセッサによって実行される、コンピュータプログラム製品を提供している。
【発明の効果】
【0058】
関連技術に比べると、本開示の実施例によるリモート端末情報の送信方法、受信方法及び機器は、リレー端末に接続されているリモート端末の情報を基地局に通知することを実現し、上記情報に基づいた基地局によるリモート端末へのローカルリレー識別子の割り当てを支援できるため、リレー端末がリモート端末の初期シグナリングを伝送するときに、リモート端末のローカルリレー識別子がないことやリモート端末に対応するUu SRBの各層エンティティが確立されていないという問題を回避される。また、上記情報は、基地局によるリモート端末のページング方式の確定にも使用できるため、リレー端末がリモート端末のページング機会(PO)を監視することによるデータ送受信の問題を回避される。
【0059】
以下の好ましい実施形態の詳細な記述を読むことで、当業者にとって、様々な他の利点及びメリットが明らかになるであろう。図面は、好ましい実施形態を示すためのものに過ぎず、本開示に対する制限と見なされるべきではない。更に、図面の全体において、同じ部材は、同じ参照符号で示される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
図1】関連技術のLTEシステムにおけるネットワーク集中制御の通信方式の模式図である。
図2】関連技術のD2D発見/通信の模式図である。
図3】関連技術の端末ツーネットワークのリレーの模式図である。
図4】本開示の実施例に記載のリモート端末情報の送信方法のフロー模式図である。
図5】本開示の実施例に記載のリモート端末情報の受信方法の別のフロー模式図である。
図6】本開示の実施例による基地局とリレー端末との例1のインタラクションのフローチャートである。
図7】本開示の実施例による基地局とリレー端末との例2のインタラクションのフローチャートである。
図8】本開示の実施例による基地局とリレー端末との例3のインタラクションのフローチャートである。
図9】本開示の実施例による基地局とリレー端末との例4のインタラクションのフローチャートである。
図10】本開示の実施例による基地局とリレー端末との例5のインタラクションのフローチャートである。
図11】本開示の実施例による端末の構造の模式図である。
図12】本開示の実施例によるリモート端末情報の送信装置の構造の模式図である。
図13】本開示の実施例による基地局の構造の模式図である。
図14】本開示の実施例によるリモート端末情報の受信装置の構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
以下、図面を参照しながら、本開示の例示的な実施例をより詳しく記述する。本開示の例示的な実施例が図面に示されているが、本開示は、様々な形態で実現可能であり、本明細書で述べた実施例によって制限されないことを理解されたい。むしろ、これらの実施例は、本開示をより徹底的に理解可能にするとともに、本開示の範囲を当業者に完全に伝えることを可能にするために提供されている。
【0062】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第一」、「第二」などの用語は、類似しているオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序や前後順番を記述するために使用されるとは限らない。そのように使用されるデータは、適切な状況において互いに交換可能で、それによって、本明細書において記述される本願の実施例は、例えば、本明細書において図示又は記述される順序以外の順序で実施可能であることを理解されたい。また、用語「含む」及び「有する」、並びにそれらのあらゆる変体は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器固有の他のステップやユニットを含んでもよい。明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」とは、その前後のオブジェクトのうち、少なくとも1つを表すものである。
【0063】
以下の記述は、例を提供するものであり、請求項において説明される範囲、適用性又は構成を限定するものではない。本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、説明される要素の機能及び配置について変更がなされ得る。様々な例は、必要に応じて、様々なプロシージャ又は構成要素を省略、置換又は追加し得る。例えば、記述される方法は、記述されるものとは異なる順序で実行可能であるとともに、様々なステップの追加、省略又は組み合わせも可能である。さらに、特定の例を参照して記述される特徴は、他の例において組み合わせられ得る。
【0064】
本明細書において、前記ネットワーク側機器は、具体的に、基地局であってもよい。前記基地局は、第五世代移動通信技術(5th Generation Mobile Communication Technology、5G)及びそれ以降のバージョンの基地局、例えば次世代基地局(the next Generation Node B、gNB)、5G(新しいラジオNew Radio、NR) 狭帯域(Narrow Band、NB)等であってもよく、又は、前記基地局は、他の通信システムにおける基地局、例えば進化型Bノード(eNB)、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)アクセスポイント、又は他のアクセスポイント等)であってもよい。また、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバーステーション(Base Transceiver Station、BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、WLANアクセスポイント、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi(登録商標))ノード又は前記分野における他の適切な用語で称されてもよいが同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。また、以降では、基地局は、ネットワーク側機器を指す場合にも使用される。
【0065】
背景技術で述べたように、ネットワークのカバレッジを拡大するために、関連技術では、図3に示すような端末ツーネットワークのリレー(UE-to-Network Relay)態様が導入された。リモート端末は、RRCアイドル状態(RRC IDLE)、RRC非アクティブ状態(RRC INACTIVE)又はRRC接続状態(RRC CONNECTED)であってもよく、リレー端末は、RRC IDLE、RRC INACTIVE又はRRC CONNECTEDであってもよいが、リモート端末がRRC CONNECTED状態にあるとき、リレー端末もRRC CONNECTED状態でなければならない。RRC IDLE又はRRC INACTIVEのリモート端末については、ネットワークからのリモート端末へのページングを受信するためにリレー端末による支援を必要とし、この際、もしリレー端末がRRC CONNECTED状態にあれば、もしリレー端末の帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)には、共通制御リソースセット(Control resource set、CORESET)又は共通サーチスペース(search space)が構成されていなければ、BWP切替(BWP switching)を行って、共通CORESET及び共通search spaceを持っているBWPに切り替わってリモート端末のページングを受信する必要があり、これは、リレー端末のデータ送受信に影響を与える恐れがある。
【0066】
リレー端末は、複数のリモート端末の為にシグナリング及びデータを同時にリレーすることが可能であり、Uuインターフェースにて、リレー端末は、各々のパケットがどのリモート端末からのもの又はどのリモート端末へのものであるかを区別する必要があるため、各々のリモート端末用に、リレー端末及び基地局がUuインターフェースにて1つのリモート端末を識別するための1つのローカルU2N relay識別子を割り当てる必要がある。ローカルU2N relay識別子は、基地局によって割り当てられるが、もし基地局は、リモート端末の上りリンクの最初のUu RRCメッセージを受信した後に、前記リモート端末用にローカルU2N relay識別子を割り当てる場合、リレー端末は、リモート端末の最初のUu RRCメッセージを基地局に送信するとき、割り当てられたローカルU2N relay識別子を使用できない。そして、リレー端末は、リモート端末の最初のUu RRCメッセージを送信するとき、もし当該リモート端末用に各層のUuエンティティ(アダプテーション層、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のエンティティを含むが、これらに限定されない)が確立されていなければ、リレー端末は、共通チャネルを介して、固定構成を使用してリモート端末の初期Uuシグナリングを送信するしかできず、伝送の信頼性及び遅延を保障することが困難になる。
【0067】
以上の問題の少なくとも1つを解決するために、本開示の実施例は、リモート端末情報の送信方法及び受信方法を提供しており、リレー端末は、専用シグナリングを介して、それに接続されているリモート端末(remote UE)の情報をネットワークに報告し、ネットワークは、これらの情報に基づいて、前記リモート端末用にローカルリレー識別子(本明細書では、ローカルU2N relay識別子とも呼ばれる)を割り当て、リモート端末のシグナリング無線ベアラ(Signalling Radio Bearer、SRB)及び/又はデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)を構成して前記リレー端末に通知するか、又は、前記リモート端末のページング送信方式を確定する。
【0068】
図4を参照して、本開示の実施例によるリモート端末情報の送信方法は、リレー端末側に適用される場合、以下のステップ41を含む。
【0069】
ステップ41は、第一リレー端末が、基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及び/又はPC5インターフェース識別子が含まれる情報を送信することである。
【0070】
ここで、第一リレー端末は、自身に接続されている1つ又は複数の遠隔端末の情報を基地局に送信してもよい。前記リモート端末のUuインターフェース識別子情報は、具体的に、リモート端末の5G S-一時移動加入者識別子(5G S-Temporary Mobile Subscription Identifier、5G-S-TMSI)、非アクティブ状態RNTI(Inactive RNTI、I-RNTI)又はセル無線ネットワーク一時識別子(Cell RNTI、C-RNTI)等であってもよい。リモート端末のPC5インターフェース識別子は、具体的に、リモート端末のレイヤ2識別子(Layer-2 ID)であってもよい。前記リモート端末は、前記第一リレー端末に直接接続されてもよいし、他のリレー端末を介して前記第一リレー端末に接続されてもよい。前記第一リレー端末は、前記基地局に直接接続されたリレー端末であってもよい。
【0071】
以上のステップにより、本開示の実施例のリレー端末は、それに接続されているリモート端末の情報を基地局に報告することで、基地局は、当該情報に基づいて、リモート端末用にローカルリレー識別子を割り当てるか又はリモート端末のページング送信方式を確定することが可能となるため、リレー端末がリモート端末の初期シグナリングを伝送するときに、リモート端末のローカルリレー識別子がないことやリモート端末に対応するUu SRBの各層エンティティが確立されていないという問題を回避するとともに、リレー端末がリモート端末のPOを監視することによるデータ送受信の問題を回避することができる。
【0072】
本開示の実施例において、前記リモート端末の情報には、
1)例えばRRCアイドル状態、接続状態、非アクティブ状態等の前記リモート端末のRRCステータスと、
2)前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
3)前記第一リレー端末が、前記リモート端末のUu RRCメッセージであって、RRCSetupRequest、RRCResumeRequest、RRCReestablishmentRequest又はRRCReconfigurationCompleteメッセージ等が含まれるUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
4)前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータス、即ち、リレー端末とリモート端末との間にリレー接続があるかどうか、例えば接続が正常であるや接続が切断されている等の情報とのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれてもよい。
【0073】
上記リモート端末の情報は、具体的に、リモート端末が、第一リレー端末との間のサイドリンクを確立した後に送信したものであってもよく、例えば、リモート端末は、第一リレー端末との間のリンク(Sidelink、SL)ユニキャスト接続の確立後に、本リモート端末の情報をPC5-Sシグナリング、PC5-RRCシグナリング又はSL メディアアクセス制御ユニット(Media Access Control Control Element、MAC CE)を介して、自身に接続されているリレー端末に送信する。前記第一リレー端末は、上記ステップ41の前に、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信し、次に、ステップ41において、上記情報を基地局に送信してもよい。
【0074】
より具体的に、第一リモート端末は、プリセット条件が満たされるかどうかに応じて、上記情報を基地局に送信するかどうかを決定してもよい。前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージであって、例えばRRCSetupRequest、RRCResumeRequest、RRCReestablishmentRequest又はRRCReconfigurationCompleteメッセージ等であるUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたこと、即ちリモート端末と第一リレー端末との間のSLユニキャスト接続が解除されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0075】
第二プリセット条件を例にすると、前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記第一リレー端末は、リモート端末から送信された前記最初のUu RRCメッセージをローカルにキャッシュし、ステップ41において前記リモート端末の情報を基地局に送信してもよく、基地局は、受信したリモート端末の情報に従って、リモート端末用にローカルリレー識別子を割り当てる等の処理を実行してもよい。このように、その後、第一リレー端末は、
第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存する処理、
及び/又は、
第一リレー端末前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行する処理を更に実行してもよい。
【0076】
ここで、第一リレー端末が、Uuインターフェースの構成を実行することは、具体的に、ローカルアダプテーション層、RLC層及びMAC層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成することを含んでもよい。
【0077】
以上のステップにより、第一リレー端末は、基地局によってリモート端末用に割り当てられた、当該第一リレー端末と基地局との間のUuインターフェースにて当該端末を識別するためのローカルリレー識別子を得ることができ、第一リレー端末は、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子及びローカルに保存された前記対応関係に従って、前記リモート端末のローカルリレー識別子を確定し、次に、前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を、ローカルにキャッシュされた前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信することもできるため、Uu RRCメッセージ伝送の信頼性を保障できる。
【0078】
第一リレー端末が前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係を得た後、第一リレー端末は、当該対応関係に従って、前記リモート端末の為にメッセージを転送可能となる。例えば、前記第一リレー端末は、基地局から送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信する。更に例えば、前記第一リレー端末は、第一リモート端末から送信された第二Uu RRCメッセージを前記サイドリンクから受信して、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係及び第一リモート端末のPC5インターフェース識別子に従って、第一リモート端末に対応する第一ローカルリレー識別子を確定し、次に、前記第一ローカルリレー識別子を前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に基地局に送信する。
【0079】
本開示の実施例において、リレー端末は、リモート端末の接続状況に応じて更新情報を基地局に送信してもよく、例えば、前記第一リレー端末は、前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信する。基地局は、当該指示情報に従って、前記リモート端末に関連する構成を削除してもよい。
【0080】
また、説明すべきなのは、本開示は、マルチホップリレーのシーン、つまり、リモート端末が複数のリレー端末によるリレーを介してネットワークにアクセスするシーンに適用可能である。マルチホップリレーシーンの場合、リレー端末から報告されるリモート端末の情報には、各々のホップのリレー端末の情報が含まれてもよい。
【0081】
図5を参照して、本開示の実施例によるリモート端末情報の受信方法は、基地局側に適用される場合、以下のステップ51~52を含む。
【0082】
ステップ51は、基地局が、第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信することである。
ここで、前記第一リレー端末は、前記基地局に直接接続されたリレー端末であってもよい。
【0083】
ステップ52は、前記基地局が、前記リモート端末の情報に従って、以下の1)~3)のうち、少なくとも1つの処理を実行することである。
1)前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理である。
2)前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)の構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理である。ここで、前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成することは、サービスデータアダプションプロトコル(Service Data Adaption Protocol、SDAP)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)、アダプテーション層、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)及びMAC層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを構成することを含む。
3)前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理である。
【0084】
前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる。
【0085】
本開示の実施例において、前記第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報は、前記基地局に前記リモート端末の情報に基づいて上記処理の少なくとも1つを実行させるために使用されることが分かる。
【0086】
以下、前記リモート端末のページング送信方式を確定するいくつかの例を挙げるが、説明すべきなのは、以下の例は、本開示に適用可能な一例に過ぎず、本開示を限定するためのものではない。
1)前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定する方式であり、
2)前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式であるか又は前記第一送信方式及び第二送信方式の併用と確定する方式であり、
3)前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定する方式である。
【0087】
以上のステップにより、基地局は、リレー端末から送信されたリモート端末の情報に従って、前記リモート端末用にローカルリレー識別子を割り当て、リモート端末のシグナリング無線ベアラ(Signalling Radio Bearer、SRB)及び/又はデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)を構成して記リレー端末に通知するか、又は、前記リモート端末のページング送信方式を確定することができるため、リレー端末がリモート端末の初期シグナリングを伝送するときに、リモート端末のローカルリレー識別子がないことやリモート端末に対応するUu SRBの各層エンティティが確立されていないという問題を回避するとともに、リレー端末がリモート端末のPOを監視することによるデータ送受信の問題を回避することができる。
【0088】
本開示の実施例において、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0089】
リモート端末のローカルリレー識別子を割り当てた後、基地局は、ローカルに保持された前記第一対応関係に従って、データの送信を行うことが可能となる。例えば、前記基地局は、前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理し、及び/又は、前記基地局は、第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信する。
【0090】
本開示の実施例において、前記基地局は、前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信している可能性もある。この場合、前記基地局は、前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定する。
【0091】
上記の記載から分かるように、本開示の実施例によれば、リレーシーンでは、リレー端末は、自身に接続されているリモート端末の情報を基地局に知らせることで、基地局は、RRC CONNECTEDに入りたいリモート端末用にローカルリレー識別子(ローカルU2N relay識別子)を割り当て可能となり、リモート端末の初期シグナリングにローカルU2N relay識別子が欠けるという問題が回避され、また、リレー端末に対して当該リモート端末のUu SRB構成を行うことができるため、リモート端末のシグナリング伝送の信頼性が向上され、又は、基地局は、前記リモート端末のページング方式を確定できるため、リレー端末がリモート端末のPOを監視することによるデータ送受信の問題が回避される。
【0092】
以下、いくつかの具体的なインタラクション例を通じて、本開示の実施例の上記方法を説明する。
【0093】
例1
リモートUE1はリレーUE1を介して基地局1にアクセスし、リモートUE1はRRC確立要求を開始し、基地局はリモートUE1用にローカルリレー識別子(即ちローカルU2N relay識別子)を割り当てるとともにリモートUE1のUu SRB構成をリレーUE1に送信し、リモートUE1 RRCの接続が無事に確立される。
【0094】
初期のRRC CONNECTED状態のリレーUE1は、基地局1によって制御されるセル1にキャンプオンする。図6に示すように、この例は、以下のステップ61~69を含む。
【0095】
ステップ61は、リモートUE1が、発見(discovery)手順を通じてリレーUE1を発見して自分のU2N relayとして選択することである。
【0096】
ステップ62は、リモートUE1が、リレーUE1とのSLのユニキャスト接続を確立することである。
【0097】
ステップ63は、リモートUE1が、自分のUuインターフェース識別子情報(リモートUEの5G-S-TMSI)、リモートUEのPC5インターフェース識別子情報(リモートUEのLayer-2 ID)、リモートUEのRRCステータス(RRC IDLE状態)、ページング受信需要情報(リモートUEがリレーUEによるページング転送を必要としない旨)をリレーUE1に送信することである。
【0098】
ステップ64は、リモートUE1が、リレーUE1を介してRRC確立要求メッセージを基地局1に発することである。
【0099】
ステップ65は、リレーUE1が、リモートUE1から基地局に送信されたRRC確立要求メッセージを受信した後、当該メッセージをキャッシュし、リレーUE1によるリモートUE情報レポートの開始をトリガすることであり、前記リモートUE情報レポートには、リモートUE1のUuインターフェース識別子情報(リモートUE1の5G-S-TMSI)、リモートUE1のPC5インターフェース識別子情報(リモートUE1のLayer-2 ID)、リモートUE1のRRCステータス(RRC IDLE状態)、ページング受信需要情報(リモートUE1がリレーUE1によるページング転送を必要としない旨)、リモートUE1のUu RRCメッセージを受信した旨、リレー接続ステータス(リレーUE1とリモートUE1との間にリレー接続がある旨)が含まれる。
リモートUE情報レポートは、関連するRRCメッセージを介して送信されてもよいし、新たに導入されたRRCメッセージを介して送信されてもよい。
【0100】
ステップ66は、基地局1が、リレーUE1から送信されたリモートUE情報レポートを受信した後、リモートUE1用にローカルU2N relay識別子1を割り当て、シグナリングを介して、割り当てられたローカルU2N relay識別子1、リモートUE1との対応関係、及びリモートUE1のUu SRB構成をリレーUE1に送信することである。そのうち、リモートUE1のUu SRBは、SRB0、SRB1、SRB2及びSRB3、並びにその組み合わせを含むが、これらに限定されない。リモートUE1のUu SRB構成は、SDAP構成、PDCP構成、アダプテーション層構成、RLC構成、MAC構成、論理チャネル構成及び物理層構成を含むが、これらに限定されない。
【0101】
ステップ67は、リレーUE1が、ステップ66のメッセージを受信した後、構成情報に基づいて、リモートUE用にUuの各層エンティティ(アダプテーション層、RLC、MACエンティティを含むが、これらに限定されない)を確立し、キャッシュされたリモートUE1のRRC確立要求メッセージを基地局1に送信することである。
【0102】
ステップ68は、基地局1が、リレーUE1を介してRRC確立メッセージをリモートUE1に送信することである。
【0103】
ステップ69は、リモートUE1が、リレーUE1を介してRRC確立完了メッセージを基地局1に送信することである。
【0104】
以上のステップ67~69の何れにおいても、リレーUE1は、ローカルU2N relay識別子によってリモートUEのチャネルマッピングを行うようになっている。
【0105】
例1は、同様に、リモートUEがRRC INACTIVE又はRRC CONNECTED状態にあるシーンに適用可能であり、この場合、リモートUE1のUuインターフェース識別子は、それぞれリモートUE1のI-RNTI及びC-RNTIとなり、リモートUE1によって発されるRRCメッセージは、それぞれRRCResumeRequestメッセージ及びRRCReestablishmentRequestメッセージとなる。
【0106】
例2
リモートUE1はリレーUE1を介して基地局1にアクセスし、リレーUE1は接続状態にあり、リレーUE1のアクティブBWPには、共通CORESETが構成されておらず、リモートUE1はリレーUE1を介してページングを転送する。図7に示すように、この例は、以下のステップ71~77を含む。
【0107】
ステップ71~72が、例1のステップ61~62と同じである。
【0108】
ステップ73は、リモートUE1が、自分のUuインターフェース識別子情報(リモートUEの5G-S-TMSI)、リモートUEのPC5インターフェース識別子情報(リモートUEのLayer-2 ID)、リモートUEのRRCステータス(RRC IDLE)、ページング受信需要情報(リモートUEがリレーUEによるページング転送を必要とする旨)をリレーUE1に送信することである。
【0109】
ステップ74は、リレーUE1が、リモートUE1の情報を受信した後、リレーUE1によるリモートUE情報レポートの開始をトリガすることであり、前記リモートUE情報レポートには、リモートUE1のUuインターフェース識別子情報(リモートUE1の5G-S-TMSI)、リモートUE1のPC5インターフェース識別子情報(リモートUE1のLayer-2 ID)、リモートUE1のRRCステータス(RRC IDLE状態)、ページング受信需要情報(リモートUE1がリレーUE1によるページング転送を必要とする旨)、リモートUE1のUu RRCメッセージを受信していない旨、リレー接続ステータス(リレーUE1とリモートUE1との間にリレー接続がある旨)が含まれる。
【0110】
ステップ75は、基地局が、リレーUE1のリモートUE情報レポートを受信した後、リモートUE1の為にリレーUE1によるページングの転送が必要であること、及び、リレーUE1のアクティブBWPに共通CORESETが構成されていないことを知り、リモートUE1のページング送信方式が専用シグナリングを介したリレーUE1への送信であると確定することである。
【0111】
ステップ76は、基地局1が、専用シグナリングを使用してリモートUE1のページングをリレーUE1に送信することである。
【0112】
ステップ77は、リレーUE1が、SLシグナリングを介してリモートUE1のページングを転送することである。
【0113】
例3
リモートUE1はリレーUE1を介して基地局1にアクセスし、リレーUE1は接続状態にあり、リレーUE1のアクティブBWPには、共通CORESETが構成されておらず、リモートUE1はリレーUE1を介してページングを転送し、リレーUE1とリモートUE1との間のSLリンクが切断されている。図8に示すように、この例は、以下のステップ81~88を含む。
【0114】
ステップ81~85は、例2のステップ71~75と同じである。
【0115】
ステップ86は、リレーUE1が、リモートUE1との間のSL接続の切断されたことを検出したことである。
【0116】
ステップ87は、リレーUE1が、リモートUE情報レポートを開始することであり、前記リモートUE情報レポートには、リモートUE1のUuインターフェース識別子情報(リモートUE1の5G-S-TMSI)、リモートUE1のPC5インターフェース識別子情報(リモートUE1のLayer-2 ID)、リモートUE1のRRCステータス(RRC IDLE状態)、ページング受信需要情報(リモートUE1がリレーUE1によるページング転送を必要としない旨)、リモートUE1のUu RRCメッセージを受信していない旨、リレーステータス(リレーUE1とリモートUE1との間にリレー接続がない旨)が含まれる。
【0117】
ステップ88は、基地局が、リレーUE1から送信されたリモートUE情報レポートを受信した後、リモートUE1とリレーUE1との間のページング転送関係が既に存在していないと判断し、リモートUE1のページング送信方式を、従来のリモートUE1のページング機会でページングチャネルを介して送信する方式に変更することである。
【0118】
例2及び例3は、RRC INACTIVE状態のリモートUEにも適用可能であり、それに含まれるリモートUE1のUuインターフェース識別子情報は、リモートUE1のI-RNTIとなる。
【0119】
例4
リモートUE1は2ホップとなるU2UリレーUE1及びU2NリレーUE2を介して基地局1にアクセスし、リモートUE1はRRC確立要求を開始し、基地局はリモートUE1用にローカルU2N relay識別子を割り当て、リモートUE1 RRCが無事に確立される。
【0120】
初期のRRC CONNECTED状態のU2NリレーUE2は、基地局1によって制御されるセル1にキャンプオンする。図9に示すように、この例は、以下のステップ91~99を含む。
【0121】
ステップ91及び91aは、リモートUE1が、discovery手順を通じてU2UリレーUE1及びU2NリレーUE2を発見して自分のU2N relayとして選択することである。ステップ91aは、ステップ91の前に既に完了していてもよい。
【0122】
ステップ92及び2aは、リモートUE1が、U2UリレーUE1とのSLのユニキャスト接続を確立し、U2UリレーUE1が、U2NリレーUE2とのSLのユニキャスト接続を確立することである。ステップ92aは、リモートUE1によるU2UリレーUE1とのSL接続の確立前に、既にU2UリレーUE1とU2NリレーUE2とのSLのユニキャスト接続が存在していてもよい。
【0123】
ステップ93及び3aは、リモートUE1が、自分のUuインターフェース識別子情報(リモートUEの5G-S-TMSI)、リモートUEのPC5インターフェース識別子情報(リモートUEのLayer-2 ID)、リモートUEのRRCステータス(RRC IDLE状態)、ページング受信需要情報(リモートUEがリレーUEによるページング転送を必要とする旨)をU2UリレーUE1に送信し、更にU2UリレーUE1がU2NリレーUE2に送信することである。
【0124】
ステップ94は、リモートUE1が、U2UリレーUE1及びU2NリレーUE2を介してRRC確立要求を基地局1に発することである。
【0125】
ステップ95は、U2NリレーUE2が、リモートUE1から基地局に送信されたRRC確立要求を受信した後、当該メッセージをキャッシュし、リレーUE2によるリモートUE情報レポートの開始をトリガすることであり、前記リモートUE情報レポートには、リモートUE1のUuインターフェース識別子情報(リモートUE1の5G-S-TMSI)、リモートUE1のPC5インターフェース識別子情報(リモートUE1のLayer-2 ID)、リモートUE1のRRCステータス(RRC IDLE状態)、ページング受信需要情報(リモートUE1がU2NリレーUE2によるページング転送を必要としない旨)、リモートUE1のUu RRCメッセージを受信した旨、リレー接続ステータス(U2NリレーUE2とリモートUE1との間にリレー接続がある旨)が含まれる。
リモートUE情報レポートは、関連するRRCメッセージであってもよいし、新たに導入されたRRCメッセージであってもよい。
【0126】
ステップ96は、基地局1が、U2NリレーUE2から送信されたリモートUE情報レポートを受信した後、リモートUE1用にローカルU2N relay識別子1を割り当て、シグナリングを介して、割り当てられたローカルU2N relay識別子1、リモートUE1との対応関係、及びリモートUE1のUu SRB構成をU2NリレーUE2に送信することである。そのうち、リモートUE1のUu SRBは、SRB0及び/又はSRB1及び/又はSRB2及び/又はSRB3、並びにその組み合わせを含むが、これらに限定されない。リモートUE1のUu SRB構成は、SDAP構成、PDCP構成、アダプテーション層構成、RLC構成、MAC構成、論理チャネル構成及び物理層構成を含むが、これらに限定されない。
【0127】
ステップ97は、U2NリレーUE2が、ステップ96のメッセージを受信した後、構成情報に基づいて、リモートUE用にUuの各層エンティティ(SDAP、PDCP、アダプテーション層、RLC、MACエンティティを含むが、これらに限定されない)を確立し、キャッシュされたリモートUE1のRRC確立要求メッセージを基地局1に送信することである。
【0128】
ステップ98は、基地局1が、U2NリレーUE2及びU2UリレーUE1を介してRRC確立メッセージをリモートUE1に送信することである。
【0129】
ステップ99は、リモートUE1が、U2NリレーUE2及びU2UリレーUE1を介してRRC確立完了メッセージを基地局1に送信することである。
【0130】
以上のステップ97~99の何れにおいても、U2NリレーUE2は、ローカルU2N relay識別子によってリモートUEのチャネルマッピングを行うようになっている。
【0131】
例5
リモートUE1は、U2UリレーUE1及びU2NリレーUE2を介して基地局1にアクセスし、U2NリレーUE2は接続状態にあり、U2NリレーUE2のアクティブBWPには、共通CORESETが構成されておらず、リモートUE1は、U2NリレーUE2を介してページングを転送する。図10に示すように、この例は、以下のステップ101~107を含む。
【0132】
ステップ101、101a、102及び102aは、例4の91、91a、92及び92aと同じである。
【0133】
ステップ103は、リモートUE1が、自分のUuインターフェース識別子情報(リモートUEの5G-S-TMSI)、リモートUEのPC5インターフェース識別子情報(リモートUEのLayer-2 ID)、リモートUEのRRCステータス(RRC IDLE)、ページング受信需要情報(リモートUEがリレーUEによるページング転送を必要とする旨)をU2UリレーUE1に送信し、U2UリレーUE1が、リモートUE1の情報をU2NリレーUE2に送信することである。
【0134】
ステップ104は、U2NリレーUE2が、リモートUE1の情報を受信した後、U2NリレーUE2によるリモートUE情報レポートの開始をトリガすることであり、前記リモートUE情報レポートには、リモートUE1のUuインターフェース識別子情報(リモートUE1の5G-S-TMSI)、リモートUE1のPC5インターフェース識別子情報(リモートUE1のLayer-2 ID)、リモートUE1のRRCステータス(RRC IDLE状態)、ページング受信需要情報(リモートUE1がU2NリレーUE2によるページング転送を必要とする旨)、リモートUE1のUu RRCメッセージを受信していない旨、リレー接続ステータス(U2NリレーUE2とリモートUE1との間にリレー接続がある旨)が含まれる。
【0135】
ステップ105は、基地局が、リレーUE1のリモートUE情報レポートを受信した後、リモートUE1の為にU2NリレーUE2による転送ページングが必要であること、及び、U2NリレーUE2のアクティブBWPに共通CORESETが構成されていないことを知り、リモートUE1のページング送信方式が専用シグナリングを介したリレーUE1への送信であると確定することである。
【0136】
ステップ106は、基地局1が、専用シグナリングを使用してリモートUE1のページングをU2NリレーUE2に送信することである。
【0137】
ステップ107は、U2NリレーUE2が、SLシグナリングを介してリモートUE1のページングをU2UリレーUE1に転送し、更にU2UリレーUE1がリモートUE1に送信することである。
【0138】
ここまで、本開示の実施例の様々な方法を紹介した。以下、上記方法を実施する装置を更に提供する。
【0139】
図11を参照して、本開示の実施例は、第一リレー端末であって、
基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及び/又はサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信するための送信ユニット111を含む、第一リレー端末を提供している。
【0140】
ここで、前記第一リレー端末は、前記基地局に直接接続されたリレー端末であってもよい。
【0141】
選択的に、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0142】
選択的に、前記第一リレー端末は、
前記リモート端末の情報を基地局に送信する前に、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信するための第一受信ユニットを更に含む。
【0143】
選択的に、前記リモート端末の情報は、前記リモート端末が、第一リレー端末との間のサイドリンクを確立した後に送信したものである。
【0144】
選択的に、前記第一リレー端末は、プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信し、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0145】
選択的に、前記第一リレー端末は、
前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュするためのキャッシュユニットと、
前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存し、及び/又は、前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行するための第二受信ユニットとを更に含む。
【0146】
選択的に、前記第二受信ユニットは、ローカルアダプテーション層、RLC層及びMAC層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成するためのものでもある。
【0147】
選択的に、前記第一リレー端末は、
前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信するための送信処理ユニットを更に含む。
【0148】
選択的に、前記第一リレー端末は、
基地局から送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信するための受信処理ユニットを更に含む。
【0149】
選択的に、前記第一リレー端末は、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信するためのリンク切断処理ユニットを更に含む。
【0150】
説明すべきなのは、当該実施例における機器は、上記図4に示す方法に対応する機器であり、上記各実施例における実現方式は、何れも当該機器の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を奏することもできる。本開示の実施例による上記機器は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返さない。
【0151】
本開示の実施例によるリモート端末情報の送信装置の構造の模式図である図12を参照して、当該装置は、第一リレー端末に適用されるものであり、具体的に、プロセッサ1201、送受信機1202、メモリ1203、ユーザインターフェース1204及びバスインターフェースを含む。
【0152】
本開示の実施例において、当該装置は、メモリ1203に記憶されてプロセッサ1201で動作可能なプログラムを更に含む。
前記送受信機1202は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、
前記プロセッサ1201は、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及びサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信する操作を実行するためのものである。
【0153】
ここで、前記第一リレー端末は、前記基地局に直接接続されたリレー端末であってもよい。
【0154】
選択的に、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0155】
選択的に、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末の情報を基地局に送信する前に、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信する操作を実行するためのものでもある。
【0156】
選択的に、前記リモート端末の情報は、前記リモート端末が、第一リレー端末との間のサイドリンクを確立した後に送信したものである。
【0157】
選択的に、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもあり、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0158】
選択的に、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュし、前記リモート端末の情報を基地局に送信した後に、
前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存する操作、
及び/又は、
前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行する操作を実行するためのものでもある。
【0159】
選択的に、上述のUuインターフェースの構成を実行することは、
ローカルアダプテーション層、RLC層及びMAC層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成することを含む。
【0160】
選択的に、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもある。
【0161】
選択的に、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
基地局から前記リモート端末に送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信する操作を実行するためのものでもある。
【0162】
選択的に、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信する操作を実行するためのものでもある。
【0163】
理解できることに、本開示の実施例において、前記コンピュータプログラムがプロセッサ1201によって実行されると、上記図4に示す方法実施例の各手順を実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することができるが、重複を避けるため、ここで繰り返して述べない。
【0164】
図12において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1201を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1203を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる記述をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1202は、複数の要素であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。様々なユーザ機器に対して、ユーザインターフェース1204は、必要なデバイスを外部又は内部で接続可能なインターフェースであってもよく、接続されるデバイスは、小型キーボード、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティック等を含むが、これらに限定されない。
【0165】
プロセッサ1201は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1203は、プロセッサ1201による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0166】
説明すべきなのは、当該実施例における機器は、上記図4に示す方法に対応する機器であり、上記各実施例における実現方式は、何れも当該機器の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を奏することもできる。当該機器では、送受信機1202とメモリ1203と、及び送受信機1202とプロセッサ1201とは、何れもバスインターフェースを介して通信接続されてもよく、プロセッサ1201の機能も、送受信機1202によって実現されてもよく、送受信機1202の機能も、プロセッサ1201によって実現されてもよい。ここで説明すべきなのは、本開示の実施例による上記機器は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返さない。
【0167】
本開示のいくつかの実施例において、プログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を更に提供しており、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及びサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信するステップが実現される。
【0168】
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記図4に示すリモート端末情報の送信方法における全ての実現方式を実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することができるが、重複を避けるため、ここで繰り返して述べない。
【0169】
本開示の実施例は、図13に示す基地局であって、
第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信するための受信ユニット131と、
前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行するための処理ユニット132とを含む、基地局を提供している。
【0170】
ここで、前記第一リレー端末は、前記基地局に直接接続されたリレー端末であってもよい。
【0171】
選択的に、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0172】
選択的に、前記基地局は、
前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理し、
及び/又は、
第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信するためのインタラクション処理ユニットを更に含む。
【0173】
選択的に、前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる。
【0174】
選択的に、前記処理ユニットは、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式であるか又は前記第一送信方式及び第二送信方式の併用と確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つの方式で、前記リモート端末のページング送信方式を確定するためのものでもある。
【0175】
選択的に、前記基地局は、
前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信し、前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定するためのリンク切断処理ユニットを更に含む。
【0176】
説明すべきなのは、当該実施例における装置は、上記図5に示す方法に対応する機器であり、上記各実施例における実現方式は、何れも当該機器の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を奏することもできる。ここで説明すべきなのは、本開示の実施例による上記機器は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返さない。
【0177】
本開示の実施例によるリモート端末情報の受信装置の構造の模式図である図14を参照して、当該装置は、基地局に適用されるものであり、具体的に、プロセッサ1401、送受信機1402、メモリ1403及びバスインターフェースを含み、
本開示の実施例において、当該装置は、メモリ1403に記憶されてプロセッサ1401上で動作可能なプログラムを更に含み、
前記送受信機1402は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、
前記プロセッサ1401は、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信する操作と、
前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行する操作とを実行するためのものである。
【0178】
ここで、前記第一リレー端末は、前記基地局に直接接続されたリレー端末であってもよい。
【0179】
選択的に、前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる。
【0180】
選択的に、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理する操作、
及び/又は、
第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信する操作を実行するためのものでもある。
【0181】
選択的に、前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式と、
前記第一送信方式及び第二送信方式の併用という第三送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる。
【0182】
選択的に、上述の前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理は、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式又は第三送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つを含む。
【0183】
選択的に、前記プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信する操作と、
前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定する操作とを実行するためのものでもある。
【0184】
理解できることに、本開示の実施例において、前記コンピュータプログラムがプロセッサ1401によって実行されると、上記図5に示す方法実施例の各手順を実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することができるが、重複を避けるため、ここで繰り返して述べない。
【0185】
図14において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1401を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1403を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる記述をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1402は、複数の要素であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。
【0186】
プロセッサ1401は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1403は、プロセッサ1401による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0187】
説明すべきなのは、当該実施例における端末は、上記図5に示す方法に対応する機器であり、上記各実施例における実現方式は、何れも当該端末の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を奏することもできる。当該機器では、送受信機1402とメモリ1403と、及び送受信機1402とプロセッサ1401とは、何れもバスインターフェースを介して通信接続されてもよく、プロセッサ1401の機能もm、送受信機1402によって実現されてもよく、送受信機1402の機能も、プロセッサ1401によって実現されてもよい。ここで説明すべきなのは、本開示の実施例による上記機器は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返さない。
【0188】
本開示のいくつかの実施例において、プログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を更に提供しており、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信するステップと、
前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行するステップとが実現される。
【0189】
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記基地局に適用されるリモート端末情報の受信方法における全ての実現方式を実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することができるが、重複を避けるため、ここで繰り返して述べない。
【0190】
当業者であれば、本明細書に開示の実施例と併せて記述した各例におけるユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装できることに気づき得る。これらの機能がハードウェアによって実装されるか、それともソフトウェアによって実装されるかは、技術態様の特定適用及び設計制約要件に依存する。当業者は、特定の適用ごとに、記述した機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、このような実装形態は、本開示の範囲外と見なされるべきではない。
【0191】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔のために、上記で記述されたシステム、装置及びユニットの具体的な作業手順については、上記の方法実施例における対応する手順を参照可能であることを明確に理解でき、ここでは、繰り返して説明しない。
【0192】
本願による実施例において、開示された装置及び方法が他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、上記で記述した装置実施例は、例示的なものに過ぎない。例えば、前記ユニットの分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、他の分割方式もあり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに組み合わせられるか、或いは統合されてもよいし、いくつかの特徴が無視されるか、或いは実装されなくてもよい。さらに、掲示又は説明した相互結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを用いて実装されてもよい。装置間又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、又は他の形態であってもよい。
【0193】
別個の部品として説明した前記ユニットは、物理的に分離されていても、そうでなくてもよく、ユニットとして掲示した部品は、物理的なユニットであっても、そうでなくてもよく、同じ場所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。本実施例に係る技術態様の目的を達成するために、実際のニーズに応じて、一部又は全てのユニットを選択すればよい。
【0194】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットは、物理的に単独で存在してもよく、更に、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。
【0195】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術態様の本質的部分、又は関連技術に対する貢献をもたらす部分は、ソフトウェア製品の形で具現化することができる。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法における全て又は一部のステップを、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器であり得る)に実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶できるあらゆる媒体を含む。
【0196】
説明すべきなのは、以上の各モジュールに対する分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、全部又は一部のモジュールは、1つの物理エンティティに統合されてもよいし、物理的に分離されていてもよいことに理解されたい。そして、これらのモジュールは、全て処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されてもよいし、全てハードウェアにより実現されてもよく、また、一部のモジュールは、処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されるとともに、他の一部のモジュールは、ハードウェアにより実現されてもよい。例えば、確定モジュールは、独立して設けられた処理要素であってもよいし、上記装置の或るチップ内への統合により実現されてもよい。さらに、確定モジュールは、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置の或る処理要素により呼び出されることで、上記確定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現は、確定モジュールと同様である。それに、これらのモジュールは、全部又は一部が統合されてもよいし、個別に実現されてもよい。本明細書に記載の処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現のとき、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路を用いることにより、又は、ソフトウェア形式の命令を用いることにより実装されてもよい。
【0197】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、若しくは、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)など、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路として構成されてもよい。他の例として、上記の或るモジュールは、処理要素によりプログラムコードを呼び出す形で実現される場合、当該処理要素は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことが可能な他のプロセッサであってもよい。さらなる例として、これらのモジュールは、一緒に統合されてもよいし、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形で実現されてもよい。
【0198】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第一」、「第二」などの用語は、類似しているオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序や前後順番を記述するために使用されるとは限らない。そのように使用されるデータは、適切な状況において互いに交換可能で、それによって、本明細書において記述される本願の実施例は、本明細書において図示又は記述される順序以外の順序で実施可能であることを理解されたい。また、用語「含む」及び「有する」、並びにそれらのあらゆる変体は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲に使用される「及び/又は」とは、接続対象のうち、少なくとも1つを表すものであり、例えば、「A及び/又はB及び/又はC」とは、Aのみが存在する、Bのみが存在する、Cのみが存在する、及び、AとBの両方が存在する、BとCの両方が存在する、AとCの両方が存在する、並びに、AとBとCの全てが存在するとの7つの場合を含む。同様に、本明細書及び特許請求の範囲に使用される「A及びBの少なくとも1つ」とは、「Aのみが存在する、Bのみが存在する、又はAとBの両方が存在する」として理解されるべきである。
【0199】
上述したのは、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲は、これに限定されない。当業者であれば、本開示に記載の技術的範囲内で、変形や置換を容易に想到できるが、これらの変形や置換は、全て本開示の保護範囲内とされるべきである。従って、本開示の保護範囲は、添付された特許請求の範囲に従うべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモート端末情報の送信方法であって、
第一リレー端末が、基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及び/又はサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信することを含む、方法。
【請求項2】
前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リモート端末の情報を基地局に送信する前に、前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末との間のサイドリンクを介して前記リモート端末の情報を受信することを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一リレー端末は、プリセット条件が満たされるとき、前記リモート端末の情報を前記基地局に送信し、前記プリセット条件には、
前記リモート端末がRRCアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、前記第一リレー端末がRRC接続状態にあり、且つ前記第一リレー端末には、共通制御リソースセット(CORESET)及び/又は共通サーチスペースが構成されていないという第一プリセット条件と、
前記リモート端末から送信された最初のUu RRCメッセージを前記第一リレー端末が前記サイドリンクから受信したという第二プリセット条件と、
前記リモート端末との間の無線リンクが切断されたことを第一リレー端末が検出したという第三プリセット条件とのうち、少なくとも1つが含まれる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第二プリセット条件が満たされる場合、前記第一リレー端末が、前記最初のUu RRCメッセージをキャッシュし、前記リモート端末の情報を基地局に送信した後に、前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係であって、前記ローカルリレー識別子は、基地局によって割り当てられた、前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するための識別情報である対応関係を受信して保存すること、
及び/又は、
前記第一リレー端末が、前記基地局から送信された前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、シグナリング無線ベアラ(SRB)及び/又はデータ無線ベアラ(DRB)の構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を受信し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報に従って、Uuインターフェースの構成を実行することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上述のUuインターフェースの構成を実行することは、
ローカルアダプテーション層、無線リンク制御(RLC)層及びメディアアクセス制御(MAC)層の少なくとも1つにおいて、Uuインターフェースに対応するエンティティを前記リモート端末用に構成することを含み、
前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末との間の無線リンクの切断されたことを検出した場合、前記リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を前記基地局に送信することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第一リレー端末が、前記リモート端末に対応するローカルリレー識別子を前記最初のUu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記基地局に送信することを更に含み、
前記方法は、
前記第一リレー端末が、基地局から送信された第一Uu RRCメッセージを受信し、ローカルに保存されたリモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の対応関係、及び、前記第一Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第一ローカルリレー識別子に従って、第一ローカルリレー識別子に対応する第一リモート端末を確定し、前記第一Uu RRCメッセージを前記第一リモート端末に送信することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
リモート端末情報の受信方法であって、
基地局が、第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信することと、
前記基地局が、前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行することとを含む、方法。
【請求項9】
前記リモート端末の情報には、
前記リモート端末の無線接続制御(RRC)ステータスと、
前記リモート端末のページング受信需要情報であって、リレー端末によるページング転送が必要であるかどうかを指示するためのページング受信需要情報と、
前記第一リレー端末が前記リモート端末のUu RRCメッセージを受信したかどうかの情報と、
前記リモート端末のサイドリンクの接続ステータスとのうち、少なくとも1つの情報が更に含まれる、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記基地局が、前記第一リレー端末から送信された前記リモート端末の第二Uu RRCメッセージを受信し、前記第二Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内にキャリーされている第二ローカルリレー識別子、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、第二ローカルリレー識別子に対応する第二リモート端末のUuインターフェース識別子を確定し、前記第二リモート端末のUuインターフェース識別子に基づいて、前記第二Uu RRCメッセージを処理すること、
及び/又は、
前記基地局が、第三リモート端末の第三Uu RRCメッセージを第一リレー端末に送信するとき、ローカルに保存された前記第一対応関係に従って、前記第三リモート端末に対応するローカルリレー識別子を確定して前記第三Uu RRCメッセージのアダプテーション層ヘッダ内に付加した後に前記第一リレー端末に送信することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記ページング送信方式には、
基地局がページングチャネルを介してリモート端末のページング機会で前記リモート端末のページングメッセージを送信するという第一送信方式と、
基地局が専用シグナリングを介してリモート端末のページングメッセージをリレー端末に送信し、リレー端末を介して前記リモート端末に転送するという第二送信方式とのうち、1つ又は複数の方式が含まれる、請求項に記載の方法。
【請求項12】
上述の前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理は、
前記リモート端末の情報が、前記リモート端末のサイドリンクの切断されたことを表し、且つ第一リレー端末以外の他のリレー端末から送信された前記リモート端末の情報が受信されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブ帯域幅部分(BWP)上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されていない場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第二送信方式であるか又は前記第一送信方式及び第二送信方式の併用と確定することと、
前記第一リレー端末のアクティブBWP上には、共通CORESET及び/又は共通サーチスペースが構成されている場合、前記リモート端末のページング送信方式が前記第一送信方式であると確定することとのうち、少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記基地局が、前記第一リレー端末から送信された、第四リモート端末と第一リレー端末との無線リンクが切断されたことを指示するための指示情報を受信することと、
前記基地局が、前記指示情報に従って、第四リモート端末の関連構成を解放し、前記第四リモート端末用に割り当てられたローカルリレー識別子を削除するとともに、前記第四リモート端末のUuインターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を削除し、受信した各リレー端末から報告された前記第四リモート端末の情報に基づいて、前記第四リモート端末のページング送信方式を確定することとを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項14】
第一リレー端末であって、
基地局にリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のユーザツーネットワーク(Uu)インターフェース識別子及び/又はサイドリンク(PC5)インターフェース識別子が含まれる情報を送信するための送信ユニットを含む、第一リレー端末。
【請求項15】
基地局であって、
第一リレー端末から送信されたリモート端末の情報であって、前記リモート端末は前記第一リレー端末を介して前記基地局にアクセスするものであり、前記リモート端末の情報には、前記リモート端末のUuインターフェース識別子及びPC5インターフェース識別子が含まれる情報を受信するための受信ユニットと、
前記リモート端末の情報に従って、
前記第一リレー端末と基地局のUuインターフェース上で前記リモート端末を識別するためのローカルリレー識別子を割り当て、前記リモート端末のUuインターフェース識別子とPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第一対応関係を確定し、前記リモート端末のPC5インターフェース識別子とローカルリレー識別子との間の第二対応関係を第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のUuインターフェースに対応するエンティティを構成し、前記リモート端末のUuインターフェース構成情報であって、SRB及び/又はDRBの構成情報が含まれるUuインターフェース構成情報を前記第一リレー端末に送信する処理と、
前記リモート端末のページング送信方式を確定する処理とのうち、少なくとも1つの処理を実行するための処理ユニットとを含む、基地局。
【国際調査報告】