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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20241003BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20241003BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241003BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/465
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524002
(86)(22)【出願日】2022-11-04
(85)【翻訳文提出日】2024-04-22
(86)【国際出願番号】 KR2022017275
(87)【国際公開番号】W WO2023085701
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0154103
(32)【優先日】2021-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0049129
(32)【優先日】2022-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、テフン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ヒョンチン
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュオン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、チュンホ
(72)【発明者】
【氏名】ユン、スンウク
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC04
4B162AC12
4B162AC14
4B162AC22
4B162AD02
4B162AD15
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
エアロゾル生成装置が提供される。エアロゾル生成装置は、挿入空間を含むように形成されたパイプと、前記挿入空間を取り囲む円筒形状を有するヒーターと、前記ヒーターに対して位置し、電流の流れによって前記ヒーターを発熱させる誘導コイルと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入空間を含むように形成されたパイプと、
前記挿入空間を取り囲む円筒形状を有するヒーターと、
前記ヒーターに対して位置し、電流の流れによって前記ヒーターを発熱させる誘導コイルと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記パイプは、
前記ヒーターと前記誘導コイルとの間に配置され、前記ヒーターの外側を取り囲むように位置するインナーパイプと、
前記インナーパイプ及び前記誘導コイルを取り囲むように位置するアウターパイプと、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記インナーパイプは、
前記アウターパイプの内周面に対して延び、内側が前記誘導コイルによって取り囲まれるインナーパイプボディーと、
前記インナーパイプボディーの下端から半径外側方向にベンディングされ、前記アウターパイプの内周面と接触して、前記誘導コイルの下端を支持する第1インナーパイプベンディング部と、
前記インナーパイプボディーの上端から半径外側方向にベンディングされ、前記アウターパイプの内周面と接触して、前記誘導コイルの上端を覆う第2インナーパイプベンディング部と、を含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記アウターパイプは、前記インナーパイプの下端を支持する、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記インナーパイプは、下部から半径内側方向に突出して前記ヒーターの下端を支持するリブを含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記インナーパイプは、前記インナーパイプの下部から半径内側方向に突出して前記ヒーターの上端を支持するリブを含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記キャップは、前記インナーパイプの上端と結合される、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記キャップと前記アウターパイプとを連結するカップラーをさらに含む、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記カップラーは、
前記キャップの外周面から突出した結合突起と、
前記アウターパイプの上端周壁の開口によって形成され、前記結合突起が挿入されて前記キャップと前記アウターパイプとを互いに結合させる結合溝と、を含む、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記ヒーターは前記インナーパイプに対して位置して、前記ヒーターと前記インナーパイプとの間にエアギャップを形成する、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記ヒーターは、
前記インナーパイプに対して延びる円筒形状を有するヒーターボディーと、
前記ヒーターボディーの下端から半径外側方向にベンディングされ、前記インナーパイプの下部内周面と接触する第1ヒーターベンディング部と、
前記ヒーターボディーの上端から半径外側方向にベンディングされ、前記インナーパイプの上部内周面と接触する第2ヒーターベンディング部と、を含み、
前記エアギャップは、前記ヒーターボディー、前記第1ヒーターベンディング部、前記第2ヒーターベンディング部及び前記インナーパイプの内周面によって定義される領域である、請求項10に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
挿入空間を定義する長い形状を有するヒーターと、
前記ヒーターの外側に対して位置するインナーパイプと、
前記ヒーターに近接して前記インナーパイプに対して位置し、電流の流れによって前記ヒーターを発熱させる誘導コイルと、
前記インナーパイプ及び前記誘導コイルを取り囲むように形成されたアウターパイプと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記インナーパイプは、
前記アウターパイプの内周面の一部に対して延び、外側の一部が前記誘導コイルによって取り囲まれるインナーパイプボディーと、
前記インナーパイプボディーの下端から半径外側方向にベンディングされ、前記アウターパイプの内周面の一部と接触して前記誘導コイルの下端を支持する第1インナーパイプベンディング部と、
前記インナーパイプボディーの上端から半径外側方向にベンディングされ、前記アウターパイプの内周面の一部と接触して前記誘導コイルの上端を覆う第2インナーパイプベンディング部と、を含む、請求項12に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記ヒーターは前記インナーパイプに対して位置して、前記ヒーターの外側と前記インナーパイプの内側との間にエアギャップを形成し、
前記ヒーターは、
前記インナーパイプに対して延びる円筒形状を有するヒーターボディーと、
前記ヒーターボディーの下端から半径外側方向にベンディングされ、前記インナーパイプの下部内周面の一部と接触する第1ヒーターベンディング部と、
下部内周面と接触する第1ヒーターベンディング部と、
前記ヒーターボディーの上端から半径外側方向にベンディングされ、前記インナーパイプの上部内周面の一部と接触する第2ヒーターベンディング部と、を含む、請求項12に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、新しい加熱方式を導入したエアロゾル生成装置を提供することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、組立の容易な構造を有するエアロゾル生成装置を提供することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、放熱性能を有するエアロゾル生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願で説明する主題の一側面によれば、エアロゾル生成装置は、挿入空間を含むように形成されたパイプと、前記挿入空間を取り囲む円筒形状を有するヒーターと、前記ヒーターに対して位置し、電流の流れによって前記ヒーターを発熱させる誘導コイルと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、新しい加熱方式を導入したエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、組立の容易な構造を有するエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、放熱性能を有するエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0011】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。図面を参照する説明の簡潔さのために、同一又は類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0014】
以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみのためのものであり、特別な意味又は役割を有するものではない。
【0015】
本開示において、当業者によく知られているものは簡潔さのために省略する。添付図面は多様な技術的特徴を容易に理解することができるようにするためのものであり、ここで開示する実施例は添付図面に限定されないことを理解しなければならない。したがって、本開示は、添付図面に具体的に開示したものに加えて、すべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0016】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用されることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使用される。
【0017】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0018】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0019】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置100は、ボディー10を含むことができる。エアロゾル生成装置100は、パイプ20を含むことができる。エアロゾル生成装置100は、バッテリー11、制御部12、及びヒーターアセンブリー13のうちの少なくとも一つを含むことができる。図2及び図3を参照すると、エアロゾル生成装置100は、カートリッジ14をさらに含むことができる。
【0020】
バッテリー11及び制御部12はボディー10の内部に配置され得る。ヒーターアセンブリー13はパイプ20に配置され得る。カートリッジ14はボディー10に分離可能に結合されることができる。パイプ20はボディー10の内部に結合されることができる。パイプ20はボディー10の上部に位置し得る。
【0021】
図1を参照すると、バッテリー11、制御部12及びヒーターアセンブリー13が一列に配置され得る。図2を参照すると、バッテリー11、制御部12、ヒーターアセンブリー13及びカートリッジ14が一列に配置され得る。図3を参照すると、カートリッジ14及びヒーターアセンブリー13が互いに向き合うように平行に配置され得る。エアロゾル生成装置100の内部構造は図示のものに限定されない。
【0022】
パイプ20は挿入空間Sを定義することができる。挿入空間Sは上側に開口し得る。挿入空間Sは、スティック400の一側に対応する形状に形成され得る。挿入空間Sは、上下方向に延びる円筒形状を有し得る。挿入空間Sにはスティック400の一側が挿入されることができる。
【0023】
ヒーターアセンブリー13は挿入空間Sの周辺に配置され得る。ヒーターアセンブリー13は挿入空間Sの少なくとも一部を取り囲むことができる。ヒーターアセンブリー13は、挿入空間Sに挿入されたスティック400の一側を取り囲むことができる。ヒーターアセンブリー13は、挿入空間及び/又は挿入空間Sに挿入されたスティック400の媒質を加熱してエアロゾルを生成することができる。
【0024】
バッテリー11は、制御部12、ヒーターアセンブリー13及びカートリッジ14のうちのいずれか一つが動作するように電力を供給することができる。バッテリー11は、エアロゾル生成装置100に設置されたディスプレイ、センサー、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0025】
制御部12はエアロゾル生成装置100の全般的な動作を制御することができる。制御部12は、バッテリー11、ヒーターアセンブリー13及びカートリッジ14のうちの少なくとも一つの動作を制御することができる。制御部12は、エアロゾル生成装置100に設置されたディスプレイ、センサー、モーターなどの動作を制御することができる。制御部12は、エアロゾル生成装置100の構成のそれぞれの状態を確認して、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるかを判断することができる。
【0026】
カートリッジ14は液体を貯蔵することができる。カートリッジ14は貯蔵された液体を使用してエアロゾルを生成することができる。カートリッジ14で生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100に挿入されたスティック400を通過して使用者に伝達されることができる。
【0027】
カートリッジ14は、液体を貯蔵する液状チャンバーと、エアロゾルを生成し、空気が通過する霧化チャンバーと、を含むことができる。カートリッジ14は、霧化チャンバーの内部に配置され、液状チャンバーから液体を受ける芯を含むことができる。カートリッジ14は、芯を加熱してエアロゾルを生成するヒーティングコイルを含むことができる。カートリッジ14の流入口141(図10参照)に流入する空気は液状チャンバーを通過しながらエアロゾルを伴い、カートリッジ14の排出口142(図10参照)を通してカートリッジ14の排出口に排出されることができる。
【0028】
エアロゾル生成装置100は、キャパシタンスセンサー(Capacitance Sensor)15をさらに含むことができる。キャパシタンスセンサー15は、金属箔151及びセンシング回路152を含むことができる。金属箔151とセンシング回路152とは互いに分離された位置に配置され得る。
【0029】
金属箔151はパイプ20に配置され得る。金属箔151は挿入空間Sに向かい得る。金属箔151は挿入空間Sの少なくとも一側を取り囲むことができる。金属箔151はヒーター131の下側に配置され得る。例えば、金属箔151はSUSステンレスで形成され得る。
【0030】
センシング回路152はボディー100の内部に位置し得る。センシング回路152はボディーに設置された基板に印刷されるか又は実装される方式で構成され得る。センシング回路152は制御部12が実装された基板に実装されるか又は別個の基板に実装され得る。センシング回路152と金属箔151とは電気的に連結され得る。センシング回路152は制御部12と連結され、信号を送受信することができる。
【0031】
キャパシタンスセンサー15は自己静電容量(self-capacitance)及び相互静電容量(mutual capacitance)のセンサー技術のうちで一つに基づき得る。キャパシタンスセンサー15が自己静電容量方式の場合、金属箔151は一つで形成され得る。キャパシタンスセンサー151が相互静電容量方式の場合、金属箔151は互いに所定の距離だけ離隔した一対で形成され得る。この場合、一対の金属箔151のうちのいずれか一方は送信電極であり、他方は受信電極であり得る。
【0032】
物体が金属箔151の周辺に近付くか、又は金属箔151の周辺の物体が動くか又は状態変化する場合、センシング回路152がセンシングする自己静電容量又は相互静電容量が変化し得る。よって、キャパシタンスセンサー15は挿入空間Sのスティック200に対する多様な情報をセンシングすることができる。これについての内容は後述する。
【0033】
スティック400の下端は挿入空間Sに挿入され、上端は挿入空間Sから外部に露出され得る。使用者は露出されたスティック400の上端を口で咥えて空気を吸入することができる。空気はエアロゾル生成装置100の内部を通過しながらエアロゾルを伴い、使用者に提供されることができる。
【0034】
図4を参照すると、前述したスティック400は媒質部410を含むことができる。スティック400は冷却部420を含むことができる。スティック400はフィルター部430を含むことができる。冷却部420は媒質部410とフィルター部430との間に配置され得る。スティック400はラッパー440を含むことができる。ラッパー440は媒質部410を包むことができる。ラッパー440は冷却部420を包むことができる。ラッパー440はフィルター部430を包むことができる。スティック400は円柱形状を有し得る。
【0035】
媒質部410は媒質411を含むことができる。媒質部410は第1媒質カバー413を含むことができる。媒質部410は第2媒質カバー415を含むことができる。媒質411は第1媒質カバー413と第2媒質カバー415との間に配置され得る。第1媒質カバー413はスティック400の一端に配置され得る。媒質部410の長さは24mmであり得る。
【0036】
媒質411は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。媒質411は複数の顆粒で構成され得る。複数の顆粒のそれぞれは0.4mm~1.12mmの大きさを有し得る。媒質411の内部には顆粒が70%程度満たされ得る。媒質411の長さL2は10mmであり得る。第1媒質カバー413はアセテート材質で構成され得る。第2媒質カバー415はアセテート材質で構成され得る。第1媒質カバー413は紙材質で構成され得る。第2媒質カバー415は紙材質で構成され得る。第1媒質カバー413及び第2媒質カバー415のうちの少なくとも一つは紙材質で構成され、しわ寄った形状になり、その間に空気が流動するための複数の隙間が形成され得る。前記隙間は媒質411の各顆粒の大きさよりも小さくてもよい。第1媒質カバー413の長さL1は媒質411の長さL2よりも短くてもよい。第2媒質カバー413の長さL3は媒質411の長さL2よりも短くてもよい。第1媒質カバー413の長さL1は7mmであり得る。第2媒質カバー413の長さL2は7mmであり得る。
【0037】
したがって、媒質411の各顆粒は媒質部410及びスティック400から離脱することができない。
【0038】
冷却部420はシリンダー形状を有し得る。冷却部420は中空形状を有し得る。冷却部420は媒質部410とフィルター部430との間に配置され得る。冷却部420は第2媒質カバー415とフィルター部430との間に配置され得る。冷却部420は内部の冷却通過424を取り囲む管形状に形成され得る。冷却部420はラッパー440よりも厚くてもよい。冷却部420はラッパー440よりも厚い紙材質で構成され得る。冷却部420の長さL4は媒質411の長さL2と同一であるか又はほぼ同一であり得る。冷却部420及び冷却通過424の長さL4は10mmであり得る。スティック400がエアロゾル生成装置100の内部に挿入されると、冷却部420の少なくとも一部はエアロゾル生成装置100の外部に露出され得る。
【0039】
したがって、冷却部420は媒質部410及びフィルター部430を支持し、スティック400の剛性を確保することができる。また、冷却部420は媒質部410とフィルター部430との間でラッパー440を支持し、ラッパー440が接着される部位を確保することができる。また、加熱された空気及びエアロゾルは、冷却部420の内部の冷却通過424を通過しながら冷却され得る。
【0040】
フィルター部430はアセテート材質のフィルターで構成され得る。フィルター部430はスティック400の他端に配置され得る。スティック400がエアロゾル生成装置の内部に挿入されると、フィルター部430はエアロゾル生成装置の外部に露出され得る。使用者はフィルター部430を口に銜えて空気を吸入することができる。フィルター部430の長さL5は14mmであり得る。
【0041】
ラッパー440は媒質部410、冷却部420及びフィルター部430を包むか又は取り囲むことができる。ラッパー440はスティック400の外形をなすことができる。ラッパー440は紙材質で構成され得る。接着部441はラッパー440の一側端に形成され得る。ラッパー440は、媒質部410、冷却部420及びフィルター部430を包み、一側縁部に形成された接着部441と他側縁部とが互いに接着され得る。媒質部410、冷却部420及びフィルター部430を包むラッパー440はスティック400の一端及び他端を覆わなくてもよい。
【0042】
したがって、ラッパー440は、媒質部410、冷却部420及びフィルター部430を固定し、スティック400からの離脱を防止することができる。
【0043】
第1薄膜443は第1媒質カバー413に対応する位置に配置され得る。第1薄膜443はラッパー440と第1媒質カバー413との間に配置されるか、又はラッパー440の外部に配置され得る。第1薄膜443は第1媒質カバー413を取り囲むことができる。第1薄膜443は金属材質で構成され得る。第1薄膜443はアルミニウム材質で構成され得る。第1薄膜443はラッパー440に密着するか又はコーティングされ得る。
【0044】
第2薄膜445は第2媒質カバー415に対応する位置に配置され得る。第2薄膜445はラッパー440と第2媒質カバー415との間に配置されるか、又はラッパー440の外部に配置され得る。第2薄膜445は金属材質で構成され得る。第2薄膜445はアルミニウム材質で構成され得る。第2薄膜445はラッパー440に密着するか又はコーティングされ得る。
【0045】
したがって、キャパシタンスセンサー15がエアロゾル生成装置の内部に挿入されたかを感知することができる。
【0046】
図5図7を参照すると、パイプ20はボディー10(図1図3参照)に設置され得る。パイプ20は、内部に上下方向に延びる挿入空間Sを形成することができる。
【0047】
パイプ20は、アウターパイプ21及びインナーパイプ22を含むことができる。アウターパイプ21はパイプ20の外形を形成することができる。アウターパイプ21は挿入空間Sを取り囲むことができる。アウターパイプ21は上下に延びる形状を有し得る。挿入空間Sは、アウターパイプ21の内部で上下に延びる形状を有し得る。
【0048】
挿入空間Sは、第1挿入空間S1及び第2挿入空間S2を含むことができる。第1挿入空間S1及び第2挿入空間S2は上下に配置され得る。第1挿入空間S1は第2挿入空間S2の下側に位置し得る。第1挿入空間S1は挿入空間Sの下部を形成することができる。第1挿入空間S1と第2挿入空間S2とは互いに連通することができる。
【0049】
キャップ23が開口して挿入口S3を形成し、挿入口S3は第2挿入空間S2上に配置され得る。挿入口S3は第2挿入空間S2と連通することができる。挿入口S3はパイプ20の外部と連通することができる。挿入口S3は挿入空間Sの上端を形成することができる。アウターパイプ21は、第1挿入空間S1、第2挿入空間S2及び挿入口S3を取り囲むことができる。
【0050】
アウターパイプ21は挿入空間Sの下端又は第1挿入空間S1と連通する流入流路S4を形成することができる。流入流路S4は、挿入空間Sの下端又は第1挿入空間S1から下側に延びる区間を含むことができる。流入流路S4は、パイプ20の外部と挿入空間Sとを連通させることができる。例えば、流入流路S4は、流入ポート217を介してカートリッジ14の排出口142と挿入空間Sとを連通させることができる(図10参照)。例えば、カートリッジ14から排出される空気及び/又はエアロゾルは流入流路S4を通じて挿入空間Sに流入することができる。カートリッジ14及び流入流路S4は提供されず(除かれ)、挿入空間Sの下端は塞がり得る。
【0051】
インナーパイプ22はアウターパイプ21の内側に配置され得る。インナーパイプ22の内周面は、上下に延びる円筒形状を有し得る。第2挿入空間S2は、インナーパイプ22に対応する位置に形成され得る。インナーパイプ22は第2挿入空間S2を取り囲むことができる。アウターパイプ21はインナーパイプ22の外周面を取り囲むことができる。アウターパイプ21はインナーパイプ22の下部を支持することができる。
【0052】
金属箔151はインナーパイプ22の下側に配置され得る。第1挿入空間S1は金属箔151に対応する位置に形成され得る。金属箔151は第1挿入空間S1を取り囲むことができる。金属箔151の横断面は、リング形状又は「C」形状を有し得る。アウターパイプ21はインナーパイプ22の上側から金属箔151の下側まで延びてインナーパイプ22及び金属箔151を覆うことができる。
【0053】
金属箔151はインナーパイプ22の下側でアウターパイプ21の内周面に結合されることができる。金属箔151は第1挿入空間S1と接触することができる。若しくは、第1挿入空間S1と向き合う金属箔151の表面には保護フィルムが覆われることもできる。金属箔151はインナーパイプ22及びヒーター131の下側に配置され得る。金属箔151はリブ225の下側に配置され得る。金属箔151の上端はリブ225によって支持されることができる。金属箔151の下端は、スティック400の下端を支持するストッパー213によって支持されることができる。ストッパー213は金属箔151の下側でアウターパイプ21が半径内側方向に突設され得る。
【0054】
パイプ20の側壁は挿入空間Sの長手方向に沿って延び得る。リードホール214はパイプ20の側壁が開口することによって形成され得る。リードホール214はアウターパイプ21の側壁が開口することによって形成され得る。リードホール214は金属箔151に対応する位置に形成され得る。金属箔151は、リードホール214と第1挿入空間S1との間に配置される部分を含むことができる。金属箔151はリードホール214を覆うことができる。
【0055】
リードワイヤー153はリードホール214を通して金属箔151とセンシング回路152とを電気的に連結することができる。リードワイヤー153は、リードホール214に露出された金属箔151の表面にソルダリング(soldering)され得る。リードワイヤー153は、金属箔151からセンシング回路152までパイプ20の外側に延び得る。センシング回路152は、リードワイヤー153を介して金属箔151のキャパシタンスの変化をセンシングすることができる。
【0056】
したがって、キャパシタンスセンサー15に含まれた金属箔151とセンシング回路152(図1図3参照)とは互いに分離されて配置され得る。金属箔151はパイプ20の内部に配置され、センシング回路152はパイプ20の外部に配置され得る。
【0057】
また、金属箔151はアウターパイプ21と一体に形成され得る。ここで、金属箔151はアウターパイプ21と一体に形成されるが、金属箔151をアウターパイプ21から分離する境界が形成され得る。例えば、アウターパイプ21は金属箔151に射出成形され得る。例えば、アウターパイプ21の形状の射出金型に金属箔151を挿入した後、射出金型内に溶融した射出物を固めることで、アウターパイプ21を金属箔151にインサート射出成形することができる。
【0058】
また、スティック400と金属箔151との間の距離を最小化して、キャパシタンスセンサー15のセンシング信頼度を向上させることができる。また、キャパシタンスセンサー15を別にパイプ20に組み立てる工程を省略することができ、結合工程を簡素化することができる。
【0059】
第2挿入空間S2はヒーターアセンブリー13に対応する位置に形成され得る。ヒーターアセンブリー13は第2挿入空間S2を取り囲むことができる。インナーパイプ22はヒーターアセンブリー13の周囲を取り囲むことができる。インナーパイプ22はヒーターアセンブリー13の下端を支持することができる。
【0060】
ヒーターアセンブリー13は、ヒーター131及び誘導コイル132を含むことができる。ヒーター131は抵抗性金属で形成され得る。ヒーター131は、誘導コイル132に流れる電流によって発生した磁場によって渦電流が発生して発熱する誘導加熱ヒーターであり得る。若しくは、ヒーター131は、電流を直接受けて発熱するヒーターであり得る。
【0061】
ヒーター131は第2挿入空間S2を取り囲む円筒形状を有し得る。ヒーター131は第2挿入空間S2の外周面を取り囲むことができる。ヒーター131は第2挿入空間S2と接触することができる。ヒーター131の下端はインナーパイプ22のリブ225によって支持されることができる。ヒーター131の上端はキャップ23によって支持されることができる。ヒーター131はSUSステンレスなどの金属で形成され得る。ヒーター131が発熱すると、熱は第2挿入空間S2に伝導されることができる。
【0062】
誘導コイル132はインナーパイプ22とアウターパイプ21との間に配置され得る。誘導コイル132はインナーパイプ22の外周面及びヒーター131の周囲に巻かれ得る。誘導コイル132はヒーター131に対応する高さに形成され得る。誘導コイル132はヒーター131を発熱させることができる。
【0063】
インナーパイプ22はヒーター131の周囲を取り囲むことができる。インナーパイプ22はヒーター131と誘導コイル132との間に配置され得る。インナーパイプ22はヒーター131及び誘導コイル132と並んで配置され得る。インナーパイプ22はヒーター131及び誘導コイル132におよそ対応する高さに形成され得る。よって、インナーパイプ22は、ヒーター131と誘導コイル132とが互いに電気的に接触することを防止することができる。
【0064】
インナーパイプ22のリブ225は、金属箔151とヒーター131とを互いに分離することができる。リブ225はインナーパイプ22の下部から半径内側方向に突出し得る。リブ225は挿入空間Sの周囲に沿って円周方向に延び得る。ヒーター131はリブ225の上側に配置され得る。ヒーター131の下端はリブ225の上面によって支持されることができる。金属箔151はリブ225の下側に配置され得る。金属箔151の上端はリブ225の下面によって支持されることができる。よって、インナーパイプ22は、金属箔151とヒーター131とが互いに電気的に接触することを防止することができる。これについては後でさらに説明する。
【0065】
ヒーター131とインナーパイプ22との間にはエアギャップ24が配置され得る。エアギャップ24はヒーター131及びインナーパイプ22によって覆われ得る。エアギャップ24はヒーター131の周囲を取り囲むことができる。エアギャップ24はヒーター131と誘導コイル132との間に形成され得る。エアギャップ24は、ヒーター131から発生した熱を放熱することができる。
【0066】
したがって、ヒーター131から発生した熱がパイプ20の外部に伝達されることを防止することができる。また、ヒーター131から発生した熱がパイプ20の構造を損傷させることを防止することができる。また、ヒーター131から発生した熱が誘導コイル132を加熱することを減らすことができる。
【0067】
キャップ23は上下方向に開口することによって挿入口S3を形成することができる。キャップ23はパイプ20の上端に配置され得る。キャップ23はアウターパイプ21の内側に配置され得る。キャップ23の周囲はアウターパイプ21の上端の内周面によって取り囲まれ得る。キャップ23はアウターパイプ21の上端部に結合されることができる。キャップ23の上端はパイプ20の上側と向き合い得る。キャップ23の下端はインナーパイプ22の上端を覆って支持することができる。キャップ23の下端はヒーター131の上端を覆って支持することができる。
【0068】
図7及び図8を参照すると、スティック400は挿入空間Sに挿入されることができる。スティック400は、挿入口S3、第2挿入空間S2及び第1挿入空間S1に順次挿入されることができる。スティック400の下端部又はスティック400の第1媒質カバー413は第1挿入空間S1に対応する位置に位置し得る。スティック400の下端は挿入空間Sの下端に形成されたストッパー213によって支持されることができる。スティック400の媒質411は第2挿入空間S2に対応する位置に位置し得る。空気及び/又はエアロゾルは流入流路S4を通してパイプ20の内部に流入し、挿入空間Sに挿入されたスティックに流動することができる。
【0069】
金属箔151と連結されたセンシング回路152がキャパシタンスの変化を感知することにより、キャパシタンスセンサー15が挿入空間Sの多様な情報をセンシングすることができる。
【0070】
挿入空間Sにスティック400が挿入されたか又は挿入されなかったかによって、センシング回路152がセンシングするキャパシタンスは変わり得る。よって、キャパシタンスセンサー15はスティック400が挿入空間Sに挿入されたかを感知することができる。
【0071】
挿入空間Sに挿入されたスティック400の場合、使用程度によってスティック400下部又は第1媒質カバー413の水分量が変わり、よって、センシング回路152がセンシングするキャパシタンスが変化し得る。よって、キャパシタンスセンサー15はスティック400が使用された程度、又はスティック400が再使用されるかを感知することができる。
【0072】
キャパシタンスセンサー15の機能は前述したものに限定されず、キャパシタンスの変化を引き起こす要素を介して周辺の状態を判断することができるキャパシタンスセンサー15であれば使用可能である。このために、キャパシタンスセンサー15がセンシングするキャパシタンス値、及びこれに対応する周辺環境の変化状態を示すルックアップテイブル(lookup-table)をメモリに保存することができる。
【0073】
図9を参照すると、アウターパイプ21は、第1アウターパイプボディー211及び第2アウターパイプボディー212を含むことができる。第1アウターパイプボディー211は第2アウターパイプボディー212の上側に位置し得る。第1アウターパイプボディー211は第2アウターパイプボディー212の上端から上側に延び得る。第2挿入空間S2及び挿入口S3は第1アウターパイプボディー211に対応する位置に形成され得る。第1アウターパイプボディー211の内周面は円筒形状に形成され得る。第1アウターパイプボディー211はインナーパイプ22を取り囲むことができる。挿入口S3及び流入流路S4は第2アウターパイプボディー212に対応する位置に形成され得る。第2アウターパイプボディー212はインナーパイプ22の下部を支持することができる。
【0074】
インナーパイプ22は、インナーパイプボディー221を含むことができる。インナーパイプボディー221は上下方向に又は垂直方向に長く延び、円筒形状を有し得る。インナーパイプボディー221は第1アウターパイプボディー211と並んで形成され得る。インナーパイプボディー221は第1アウターパイプボディー211から半径内側方向に離隔して、誘導コイル132が配置される隙間を形成することができる。インナーパイプボディー221は第2挿入空間S2及びヒーター131の周囲を取り囲むことができる。
【0075】
インナーパイプ22は、第1インナーパイプベンディング部222を含むことができる。第1インナーパイプベンディング部222はインナーパイプ22の下端に形成され得る。第1インナーパイプベンディング部222は、インナーパイプボディー221の下端から半径外側方向にベンディングされ得る。第1インナーパイプベンディング部222はインナーパイプ22の周囲に沿って円周方向に延び得る。第1インナーパイプベンディング部222はリング形状を有し得る。第1インナーパイプベンディング部222は誘導コイル132の下端を支持することができる。第1インナーパイプベンディング部222は第1アウターパイプボディー211の下部の内周面と接触して横方向に支持されることができる。第1インナーパイプベンディング部222は第2アウターパイプボディー212の上端によって支持されることができる。
【0076】
インナーパイプ22は、第2インナーパイプベンディング部223を含むことができる。第2インナーパイプベンディング部223はインナーパイプ22の上端に形成され得る。第2インナーパイプベンディング部223はインナーパイプボディー22の上端から半径外側方向にベンディングされ得る。第2インナーパイプベンディング部223はインナーパイプ22の周囲に沿って円周方向に延び得る。第2インナーパイプベンディング部223は半径外側方向に沿って上側に傾き得る。第2インナーパイプベンディング部223は誘導コイル132の上側に位置し得る。第2インナーパイプベンディング部223は誘導コイル132を覆うことができる。第2インナーパイプベンディング部223はキャップ23によって支持されることができる。第2インナーパイプベンディング部223は第1アウターパイプボディー211の上部の内周面に接触して横方向に支持されることができる。
【0077】
インナーパイプ22は、リブ225を含むことができる。リブ225はインナーパイプ22の下部に形成され得る。リブ225はインナーパイプボディー221の下部の内周面から半径内側方向に突設され得る。リブ225は挿入空間Sの周囲に沿って円周方向に延び得る。リブ225はリング形状を有し得る。
【0078】
リブ225はヒーター131と金属箔151との間に配置され得る。リブ225はヒーター131と金属箔151とを互いに分離することができる。リブ225はヒーター131の下側に配置され得る。リブ225はヒーター131の下端を支持することができる。リブ225は第1アウターパイプボディー212の上端によって支持されることができる。リブ225は金属箔151の上側に配置され得る。リブ225は金属箔151の上端を覆って支持することができる。金属箔151はインナーパイプボディー212の内面に一体に形成され得る。金属箔151はヒーター131の下側でヒーター131と整列されるように配置され得る。第1インナーパイプベンディング部222は誘導コイル132の下端を支持することができる。
【0079】
したがって、ヒーターアセンブリー13と金属箔151とが互いに分離されるので、その間の接触を防止することができる。
【0080】
インナーパイプ22は、挿入部226を含むことができる。挿入部226はインナーパイプ22の下端に形成され得る。挿入部226は第1インナーパイプベンディング部222から下側に突出することができる。挿入部226は、第2アウターパイプボディー212の上端部に形成された挿入溝216に挿入されて支持されることができる。
【0081】
ヒーター131は、ヒーターボディー1311を含むことができる。ヒーターボディー1311は、上下に延びる円筒形状を有し得る。ヒーターボディー1311の内周面は第2挿入空間S2の周囲を取り囲むことができる。ヒーターボディー1311の外周面はエアギャップ24によって取り囲まれ得る。ヒーターボディー1311は、インナーパイプボディー221の内周面から半径内側方向に離隔してエアギャップ24を形成することができる。
【0082】
ヒーター131は、第1ヒーターベンディング部1312を含むことができる。第1ヒーターベンディング部1312はヒーター131の下端に形成され得る。第1ヒーターベンディング部1312はヒーターボディー1311の下端から半径外側方向にベンディングされ得る。第1ヒーターベンディング部1312は半径外側方向に沿って下側に傾き得る。第1ヒーターベンディング部1312はリブ225によって支持されることができる。第1ヒーターベンディング部1312とリブ225とは上下方向にオーバーラップし得る。
【0083】
ヒーター131は、第2ヒーターベンディング部1313を含むことができる。第2ヒーターベンディング部1313はヒーター131の上端に形成され得る。第2ヒーターベンディング部1313はヒーターボディー1311の上端から半径外側方向にベンディングされ得る。第2ヒーターベンディング部1313は半径外側方向に沿って上側に傾き得る。第2ヒーターベンディング部1313はキャップ23によって支持されることができる。キャップ131と第2ヒーターベンディング部1313とは上下方向にオーバーラップし得る。
【0084】
誘導コイル132は、インナーパイプボディー221、第1インナーパイプベンディング部222、第2インナーパイプベンディング部223及び第1アウターパイプボディー211の間に形成され得る。誘導コイル132はインナーパイプボディー221の周囲に巻かれ得る。誘導コイル132の下端は第1インナーパイプベンディング部222によって支持されることができる。誘導コイル132は第2インナーパイプベンディング部223によって覆われ得る。第1アウターパイプボディー211は誘導コイル132を取り囲むことができる。誘導コイル132はヒーター131に対応する位置に配置され得る。誘導コイル132は誘導磁場によってヒーター131に渦電流を発生させてヒーター131を発熱させることができる。
【0085】
エアギャップ24は、ヒーターボディー1311、第1ヒーターベンディング部1312、第2ヒーターベンディング部1313及びインナーパイプボディー221の内周面の間に形成され得る。エアギャップ24はヒーター131の外周面を取り囲むことができる。エアギャップ24は空気層として形成され、ヒーター131から発生した熱を放熱することができる。
【0086】
したがって、ヒーター131から発生した熱がパイプ20の外部に伝達されることを防止することができる。また、ヒーター131から発生した熱がパイプ20の構造を損傷させることを防止することができる。
【0087】
キャップ23は第1アウターパイプボディー211の上端の内周面によって取り囲まれ得る。キャップ23はヒーターアセンブリー13及びインナーパイプ22の上側に配置され得る。キャップ23の内周面は挿入口S3の周囲を取り囲むことができる。キャップ23は第1アウターパイプボディー211の上端に結合されることができる。キャップ23は第1アウターパイプボディー211に固定されてインナーパイプ22の上端又は第2インナーパイプベンディング部223を支持することができる。キャップ23は第1アウターパイプボディー211に固定されてヒーター131の上端又は第2インナーパイプベンディング部1313を支持することができる。キャップ23はヒーター131、誘導コイル132及びインナーパイプ22の位置を固定することにより、ヒーター131、誘導コイル132及びインナーパイプ22がパイプ20から離脱することを防止することができる。
【0088】
カップラー215、235は、キャップ23とアウターパイプ21とを結合させることができる。カップラー215、235はキャップ23の外周面及び第1アウターパイプボディー211の上端に形成され得る。カップラー215、235は、結合突起235及び結合溝215を含むことができる。例えば、結合突起235はキャップ23の外周面から突設され得る。結合溝215は第1アウターパイプボディー211の上端面が開口することによって形成され得る。結合突起235と結合溝215とはスナップフィット(snap-fit)方式で結合されることができる。
【0089】
本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置100は、次の方法で製造することができる。まず、金属箔151とアウターパイプ21とを結合することができる。ここで、射出成形などの方法で金属箔151をアウターパイプ21と一体に形成することができる。その後、誘導コイル132によって取り囲まれたインナーパイプ22をアウターパイプ21の内部に挿入することができる。その後、ヒーター131をインナーパイプ22の内側に挿入することができる。ヒーター131及びインナーパイプ22をアウターパイプ21の内部に一緒に挿入させることができる。その後、キャップ23をアウターパイプ21に結合させることにより、インナーパイプ22、ヒーター131及び誘導コイル132を固定することができる。
【0090】
したがって、別途のボンディング(bonding)作業の必要なしに、パイプ20の構造を安定的に結合することができる。
【0091】
図10を参照すると、ボディー10の一側にカートリッジ14が分離可能に結合されることができる。カートリッジ14はパイプ20と並んで配置され得る。カートリッジ14はパイプ20と並列に配置され得る。ボディー10は、隔壁102を含むことができる。隔壁102はパイプ20とカートリッジ14との間に形成され得る。隔壁102はパイプ20と並んで延び得る。隔壁102は上下方向に延び得る。隔壁102の一面はパイプ20の一側を支持することができる。カートリッジ14は隔壁102の他面と向き合うようにボディー10に結合されることができる。カートリッジ14は隔壁102に結合されることができる。隔壁102の他面はカートリッジ14の一側を支持することができる。隔壁102はパイプ20とカートリッジ14とを互いに分離することができる。
【0092】
カートリッジ14は、流入口141及び排出口142を備えることができる。流入口141はカートリッジ14の上端の一側に形成され得る。流入口141は上側に開口し得る。排出口142はカートリッジ14の下部の一側に形成され得る。排出口142はパイプ20側に向かって開口し得る。流入口141と排出口142とはカートリッジ14の内部のカートリッジ流路143を介して連通することができる。カートリッジ14がボディー10に結合されると、排出口142と流入流路S4とは連通することができる。カートリッジ14を通過する空気はカートリッジ14の内部でエアロゾルを伴って排出口142に排出されることができる。よって、使用者が挿入空間Sに挿入されたスティック400を口で咥えて空気を吸入すると、空気は流入口141を通してカートリッジ14の外部からカートリッジ14の内部に流入した後、カートリッジ流路143、排出口142及び流入流路S4を順次流動し、挿入空間Sに挿入されたスティック400を通過することができる。
【0093】
カバー103はボディー10の上端に結合され、パイプ20の上端又はキャップ23を覆うことができる。カバー103はパイプ20を支持することができる。カバー103は、パイプ20がボディー10から離脱することを防止することができる。カバー103は、挿入空間Sに対応する開口を形成することができる。
【0094】
ボディー10は、延長部105を含むことができる。延長部105は、カートリッジ14の上端を覆うように、隔壁102の上端から横方向に延び得る。延長部105は流入口141を覆うことができる。延長部105は、外部の異物が流入口141に流入することを防止することができる。延長部105は流入口141から上側に所定の距離だけ離隔して、空気が流入口141に流入する隙間を形成することができる。
【0095】
エアロゾル生成装置100は、第1センサー106を含むことができる。第1センサー106は第1センサー延長部105の内部に配置され得る。第1センサー106はカートリッジ14に向かい得る。第1センサー106は、カートリッジ14がボディー10に装着されたかをセンシングすることができる。例えば、第1センサー106は近接センサーであり得る。第1センサー106は制御部12(図1図3参照)と連結され得る。第1センサー106は制御部12に信号を伝達することができ、制御部12は、第1センサー106から受信した信号に基づいて、カートリッジ14がボディー10に装着されたかを判断することができる。カートリッジ14がボディー10に装着されていない場合、制御部12はエアロゾル生成装置100が動作しないように制御することができる。例えば、カートリッジ14がボディー10に装着されていない場合、制御部12は、誘導コイル132に電流が流れないように制御することができる。
【0096】
エアロゾル生成装置100は、第2センサー107を含むことができる。第2センサー107は流入口141に隣接して配置され得る。第2センサー107は流入口141に向かい得る。第2センサー107は周辺の空気の流動をセンシングすることができる。例えば、第2センサー107は空気流動センサー又は圧力センサーであり得る。第2センサー107は、外部から流入口141に流動する空気をセンシングすることができる。第2センサー107は制御部12(図1図3参照)と連結され得る。第2センサー107は制御部12に信号を伝達することができ、制御部12は第2センサー107から受けた信号に基づいて、流入口141に空気が流入するかを判断することができる。流入口141に空気が流入する場合、制御部12は、誘導コイル132に電流が流れてヒーター131が発熱するように制御することができる。流入口141に空気が流入する場合、制御部12はカートリッジ14の内部のヒーターも発熱させて、カートリッジ14内でエアロゾルを生成させることができる。
【0097】
図1図10を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、挿入空間を含むように形成されたパイプと、前記挿入空間を取り囲む円筒形状を有するヒーターと、前記ヒーターに対して位置し、電流の流れによって前記ヒーターを発熱させる誘導コイルと、を含むことができる。
【0098】
本開示の他の側面によれば、前記パイプは、前記ヒーターと前記誘導コイルとの間に配置され、前記ヒーターの外側を取り囲むように位置するインナーパイプと、前記インナーパイプ及び前記誘導コイルを取り囲むように位置するアウターパイプと、を含むことができる。
【0099】
本開示の他の側面によれば、前記インナーパイプは、前記アウターパイプの内周面に対して延び、内側が前記誘導コイルによって取り囲まれるインナーパイプボディーと、前記インナーパイプボディーの下端から半径外側方向にベンディングされ、前記アウターパイプの内周面と接触して、前記誘導コイルの下端を支持する第1インナーパイプベンディング部と、前記インナーパイプボディーの上端から半径外側方向にベンディングされ、前記アウターパイプの内周面と接触して、前記誘導コイルの上端を覆う第2インナーパイプベンディング部と、を含むことができる。
【0100】
本開示の他の側面によれば、前記アウターパイプは、前記インナーパイプの下端を支持することができる。
【0101】
本開示の他の側面によれば、前記インナーパイプは、下部から半径内側方向に突出して前記ヒーターの下端を支持するリブを含むことができる。
【0102】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記ヒーターの上端と接触するように前記アウターパイプに結合され、前記挿入空間と連通する挿入口を定義するように形成されたキャップをさらに含むことができる。
【0103】
本開示の他の側面によれば、前記キャップは、前記インナーパイプの上端と結合され得る。
【0104】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記キャップと前記アウターパイプとを連結するカップラーをさらに含むことができる。
【0105】
本開示の他の側面によれば、前記カップラーは、前記キャップの外周面から突出した結合突起と、前記アウターパイプの上端周壁の開口によって形成され、前記結合突起が挿入されて前記キャップと前記アウターパイプとを互いに結合させる結合溝と、を含むことができる。
【0106】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーターは前記インナーパイプに対して位置して、前記ヒーターと前記インナーパイプとの間にエアギャップを形成することができる。
【0107】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーターは、前記インナーパイプに対して延びる円筒形状を有するヒーターボディーと、前記ヒーターボディーの下端から半径外側方向にベンディングされ、前記インナーパイプの下部内周面と接触する第1ヒーターベンディング部と、前記ヒーターボディーの上端から半径外側方向にベンディングされ、前記インナーパイプの上部内周面と接触する第2ヒーターベンディング部と、を含み、前記エアギャップは、前記ヒーターボディー、前記第1ヒーターベンディング部、前記第2ヒーターベンディング部及び前記インナーパイプの内周面によって定義される領域であり得る。
【0108】
本開示の他の側面によれば、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、挿入空間を定義する長い形状を有するヒーターと、前記ヒーターの外側に対して位置するインナーパイプと、前記ヒーターに近接して前記インナーパイプに対して位置し、電流の流れによって前記ヒーターを発熱させる誘導コイルと、前記インナーパイプ及び前記誘導コイルを取り囲むように形成されたアウターパイプと、を含むことができる。
【0109】
本開示の他の側面によれば、前記インナーパイプは、前記アウターパイプの内周面の一部に対して延び、外側の一部が前記誘導コイルによって取り囲まれるインナーパイプボディーと、前記インナーパイプボディーの下端から半径外側方向にベンディングされ、前記アウターパイプの内周面の一部と接触して前記誘導コイルの下端を支持する第1インナーパイプベンディング部と、前記インナーパイプボディーの上端から半径外側方向にベンディングされ、前記アウターパイプの内周面の一部と接触して前記誘導コイルの上端を覆う第2インナーパイプベンディング部と、を含むことができる。
【0110】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーターは前記インナーパイプに対して位置して、前記ヒーターの外側と前記インナーパイプの内側との間にエアギャップを形成し、前記ヒーターは、前記インナーパイプに対して延びる円筒形状を有するヒーターボディーと、前記ヒーターボディーの下端から半径外側方向にベンディングされ、前記インナーパイプの下部内周面の一部と接触する第1ヒーターベンディング部と、下部内周面と接触する第1ヒーターベンディング部と、前記ヒーターボディーの上端から半径外側方向にベンディングされ、前記インナーパイプの上部内周面の一部と接触する第2ヒーターベンディング部と、を含むことができる。
【0111】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合せられるか互いに組み合せられることができる。
【0112】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合せられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0113】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】