(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】歯磨きガイド弾性歯ブラシ、及び弾性復元メカニズム
(51)【国際特許分類】
A46B 5/00 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
A46B5/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524579
(86)(22)【出願日】2022-10-20
(85)【翻訳文提出日】2024-04-18
(86)【国際出願番号】 KR2022016007
(87)【国際公開番号】W WO2023068831
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0139929
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2021-0003468
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0185557
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2022-0000118
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2022-0000284
(32)【優先日】2022-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2022-0000567
(32)【優先日】2022-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2022-0000619
(32)【優先日】2022-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2022-0000955
(32)【優先日】2022-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2022-0001047
(32)【優先日】2022-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2022-0001425
(32)【優先日】2022-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2022-0001831
(32)【優先日】2022-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0115268
(32)【優先日】2022-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0127845
(32)【優先日】2022-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524151509
【氏名又は名称】アイトゥーシー ブリッジ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】I2C BRIDGE CORP.
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【氏名又は名称】藤野 香子
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】チョェ ネユン
(72)【発明者】
【氏名】ホン ヨングン
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB15
3B202BA01
3B202BA13
3B202BC04
3B202BD00
3B202BE13
3B202EE03
3B202EF01
(57)【要約】
本発明は、歯磨きガイド弾性歯ブラシに関し、長手方向の一側の外周面にブラシ毛が設けられる歯ブラシヘッド部と、歯ブラシヘッド部の長手方向の後端に連結され、使用者が手で把持するように、一方向に延在する把柄部と、歯ブラシヘッド部と把柄部の間に設けられ、把柄部の回転及び把柄部の回転に基づく歯ブラシヘッド部の回転を許容する弾性回転復元部とを含み、ブラシ毛が使用者の歯牙又は歯茎に加圧密着された状態で、把柄部が長手方向を軸に一方向に回転するように、使用者により把柄部に力が与えられた場合、弾性回転復元部は、把柄部の回転を許容し、把柄部により発生する回転力を保存し、使用者の歯牙又は歯茎から歯ブラシ毛の加圧密着が解除される場合、弾性回転復元部は、歯ブラシヘッド部が把柄部と同一の方向に回転しながら、歯ブラシ毛により、歯牙又は歯茎が磨かれるように、保存されている回転力を歯ブラシヘッド部に提供する。
【選択図】
図50
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の一側の外周面にブラシ毛が設けられる歯ブラシヘッド部と、
前記歯ブラシヘッド部の長手方向の後端に連結され、使用者が手で把持するように、一方向に延在する把柄部と、
前記歯ブラシヘッド部と把柄部の間に設けられ、前記把柄部の回転及び前記把柄部の回転に基づく前記歯ブラシヘッド部の回転を許容する弾性回転復元部とを含み、
前記ブラシ毛が使用者の歯牙又は歯茎に加圧密着された状態で、前記把柄部が長手方向を軸に一方向に回転するように、前記使用者により前記把柄部に力が与えられた場合、前記弾性回転復元部は、前記把柄部の回転を許容し、前記把柄部により発生する回転力を保存し、
前記把柄部により発生した回転力が前記弾性回転復元部に保存された状態で、使用者の歯牙又は歯茎から前記歯ブラシ毛の加圧密着が解除される場合、前記弾性回転復元部は、前記歯ブラシヘッド部が前記把柄部と同一の方向に回転しながら、前記歯ブラシ毛により、前記歯牙又は歯茎が磨かれるように、前記保存されている回転力を前記歯ブラシヘッド部に提供し、
前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部は、長手方向に沿って、少なくとも一部が離隔空間を挟んで離隔しており、前記離隔空間に、前記弾性回転復元部が充填され、
前記弾性回転復元部は、前記歯ブラシヘッド部及び前記把柄部は、少なくとも1つよりも弾性係数が小さい、弾性復元メカニズム。
【請求項2】
第1の胴体と、
前記第1の胴体の長手方向に位置する第2の胴体と、
前記第1の胴体と前記第2の胴体の間に設けられる第1の弾性回転復元部とを含み、
前記第1の弾性回転復元部は、前記第1の弾性回転復元部の幅が、前記第1の弾性回転復元部の厚さよりも広いか、前記第1の弾性回転復元部の厚さが、前記第1の弾性回転復元部の幅よりも厚く、前記第1の弾性回転復元部が、前記長手方向を軸に弾性ツイスト及び弾性復元解除が可能である、弾性復元メカニズム。
【請求項3】
前記第1の胴体には、ブラシ毛が設けられる、請求項2に記載の弾性復元メカニズム。
【請求項4】
前記第1の弾性回転復元部は、前記第1の胴体及び前記第2の胴体の少なくとも1つと同一の素材で同じ工程で製造され、
更に、前記第1の弾性回転復元部の少なくとも一部を取り囲む第2の弾性回転復元部を含み、
前記第2の弾性回転復元部は、前記弾性回転復元部よりも外力に対して、変形が大きい特性を有する、請求項2に記載の弾性復元メカニズム。
【請求項5】
前記第1の胴体、前記第2の胴体、及び前記第1の弾性回転復元部は、第1の射出工程で共に製造され、
前記第2の弾性回転復元部は、前記第1の射出工程と二重射出工程を形成する第2の射出工程で製造されるか、インサート工程で製造される、請求項4に記載の弾性復元メカニズム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯磨きガイド弾性歯ブラシに関し、より詳しくは、歯磨きにおいてローリング法を容易に行うようにガイドする、歯磨きガイド弾性歯ブラシに関する。
【0002】
本発明は、弾性復元メカニズムに関し、より詳しくは、長手方向を軸として、弾性ツイスト及び弾性復元力を提供するメカニズムに関する。
【背景技術】
【0003】
歯磨きのうち、ローリング法は、歯ブラシを取った手首を回しながら、歯茎から歯牙までを磨く方法を言う。
【0004】
より具体的に、ローリング法は、歯茎に向かうように歯ブラシを取って、手首を回しながら、上歯は、上から下に向かう方向に、下歯は、下から上に向かう方向に掃くように磨く方法をいう。
【0005】
しかし、ローリング法の歯磨きは、歯磨き動作の難易度があるため、実際の歯磨きにおいて活用することに難しさがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、歯磨きにおいてローリング法を容易に行うようにガイドする、歯磨きガイド弾性歯ブラシを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、歯磨きに対する子供の興味を誘発することができる、歯磨きガイド弾性歯ブラシを提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、弾性復元メカニズムを提供することにある。
【0009】
本発明の目的は、前述したことに限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係る弾性復元メカニズム及びそのメカニズムに適用された歯ブラシは、長手方向の一側の外周面にブラシ毛が設けられる歯ブラシヘッド部と、前記歯ブラシヘッド部の長手方向の後端に連結され、使用者が手で把持するように、一方向に延在する把柄部と、前記歯ブラシヘッド部と把柄部の間に設けられ、前記把柄部の回転及び前記把柄部の回転に基づく前記歯ブラシヘッド部の回転を許容する弾性回転復元部とを含み、前記ブラシ毛が使用者の歯牙又は歯茎に加圧密着された状態で、前記把柄部が長手方向を軸に一方向に回転するように、前記使用者により前記把柄部に力が与えられた場合、前記弾性回転復元部は、前記把柄部の回転を許容し、前記把柄部により発生する回転力を保存し、前記把柄部により発生した回転力が前記弾性回転復元部に保存された状態で、使用者の歯牙又は歯茎から前記歯ブラシ毛の加圧密着が解除される場合、前記弾性回転復元部は、前記歯ブラシヘッド部が前記把柄部と同一の方向に回転しながら、前記歯ブラシ毛により、前記歯牙又は歯茎が磨かれるように、前記保存されている捩れエネルギーを前記歯ブラシヘッド部に回転力で放出する。
【0011】
前記弾性回転復元部は、前記把柄部が長手方向を軸に時計方向に回転するように、前記使用者により前記把柄部に力が与えられた場合と、前記把柄部が長手方向を軸に反時計方向に回転するように、前記使用者により前記把柄部に力が与えられた場合、互いに対応する復元回転力を提供することができる。
【0012】
前記弾性回転許容部は、前記歯ブラシヘッド部及び前記把柄部の少なくとも1つよりも、弾性係数が小さい。
【0013】
前記弾性回転許容部は、前記歯ブラシヘッド部及び前記把柄部の少なくとも1つよりも、外力に対する変形率が大きい。
【0014】
前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部は、互いに長手方向に離隔し、前記弾性回転許容部の少なくとも一部は、前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部の間の離隔の間に位置する。
【0015】
前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部は、互いに別の構成であり、前記弾性回転許容部により、前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部が互いに結合される。
【0016】
前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部の少なくともいずれか1つは、相手方に向かって突出する突出部を有する。前記突出部は、前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部の間の離隔を減らすことができる。
【0017】
前記弾性回転復元部は、前記歯ブラシヘッド部又は前記把柄部から延在する少なくとも2つの突出部からなる。前記突出部は、線形棒状である。一例によると、前記使用者により歯磨き力が与えられた場合、前記線形棒が互いに交差する方向に、前記捻じれエネルギーが保存される。
【0018】
前記弾性回転復元部は、板状の薄い厚さを有する。一例によると、板状の薄い厚さにより、前記復元回転力が生成される。一例によると、前記弾性回転復元部は、少なくとも1つ以上である。一例によると、前記弾性回転復元部は、前記歯ブラシヘッド部の一端と、前記把柄部の一端の間に設けられ、前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部と一体になされる。一例によると、前記弾性回転復元部は、前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部と同一の素材からなる。前記弾性回転復元部の外周面には、前記弾性回転復元部よりも外力に対して変形率が高い他の弾性回転復元部により少なくとも一部が覆われる。一例によると、前記弾性回転復元部は、前記板状の薄い厚さからなる翼が4つからなり、断面が十字形状、又は、それ以上の翼からなる。前記板状の薄い厚さの翼が互いに平行に並ぶ2つの翼からなる場合、前記2つの翼を連結する連結部が設けられる。前記翼のいずれか1つは、歯磨きの力により、意図しなかった方向に反りを減らすように、他の翼よりも厚い。一例によると、前記弾性回転復元部には、少なくとも1つのホールが設けられる。一例によると、前記弾性回転復元部に少なくとも1つのホールが設けられた場合、前記弾性回転復元部よりも外力に対して変形率が大きい素材からなる他の弾性回転復元部がホール内に充填される。前記他の弾性回転復元部は、前記使用者の歯磨き印加時に、前記弾性回転復元部のホールが捻じれ変形して圧縮変形し、捻じれエネルギーを保存することができる。
【0019】
前記歯ブラシヘッド部の一端と前記把柄部の一端が互いに相対回転可能に結合する。一例によると、前記歯ブラシヘッド部から突出する突出部が、前記把柄部の一端から突出する突出部に互いに相対回動可能に配置される。一例によると、前記歯ブラシヘッド部から突出する突出部が、前記把柄部の一端に設けられた回動ホールに相対回動可能に配置される。一例によると、前記把柄部から突出する突出部が、前記歯ブラシヘッド部の一端に設けられた回動ホールに相対回動可能に配置される。前記歯ブラシヘッド部、前記把柄部、前記突出部は、互いに同一の素材からなる。一例によると、前記歯ブラシヘッド部、前記把柄部、前記突出部は、互いに異なる素材からなる。前記突出部の外周面は、前記歯ブラシヘッド部、前記把柄部、前記突出部よりも外力に対して変形率が高い他の弾性回転復元部で少なくとも一部が覆われる。
【0020】
また、他の実施形態によると、前記弾性回転復元部は、薄い板状の形状を有する。前記薄い板状の形状は、その断面が一字形状、十字形状、雪花形状である。前記弾性回転復元部は、前記歯ブラシヘッド部の一端及び前記把柄部の一端のうち、少なくとも1つに設けられる。一例によると、前記歯ブラシヘッド部の一端と前記把柄部の一端の少なくとも1つには、中空の空間を有する突出部が設けられ、前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部の結合において、前記中空の空間により、回転収容空間を定義することができる。一例によると、前記回転収容空間内において、前記弾性回転復元部は、前記捻じれエネルギー保存に際して、捻じれ変形する。一例によると、前記歯ブラシヘッド部、突出部、把柄部、及び弾性回転復元部は、同一の素材からなる。一例によると、前記歯ブラシヘッド部の一端と前記把柄部の一端には、互いを結合させ、前記歯ブラシヘッド部、突出部、把柄部、及び弾性回転復元部よりも外力に対して変形率が大きい他の弾性回転復元部により結合される。一例によると、前記他の弾性回転復元部により、前記回転収容空間が少なくとも一部満たされることも、依然として空いていることもできる。一例によると、前記歯ブラシヘッド部の一端と前記把柄部の一端の結合ラインは、長手方向を軸を中心に半径方向に行くほど、上端、水平維持、又は、下端に傾くことができる。
【0021】
また、他の実施形態によると、前記歯ブラシヘッド部の一端と前記把柄部の一端が互いに相対回転可能に結合する。一例によると、前記歯ブラシヘッド部から延在する延在部が、前記把柄部の一端から延在する延在部に対して、互いに相対回動可能に配置される。一例によると、前記歯ブラシヘッド部から延在する延在部が、前記把柄部の一端に設けられた回動ホールに相対回動可能に配置される。一例によると、前記把柄部から延在する延在部が、前記歯ブラシヘッド部の一端に設けられた回動ホールに相対回動可能に配置される。一例によると、前記歯ブラシヘッド部、前記把柄部、前記突出部は、互いに同一の素材からなる。一例によると、前記歯ブラシヘッド部の一端と前記把柄部の一端の少なくとも1つには、中空の空間を有する突出部が設けられ、前記歯ブラシヘッド部と前記把柄部の結合に際して、前記中空の空間により、回転収容空間を定義することができる。一例によると、前記歯ブラシヘッド部の一端と前記把柄部の一端には、互いを結合させ、前記歯ブラシヘッド部、突出部、把柄部、及び弾性回転復元部よりも外力に対して変形率が大きい他の弾性回転復元部により結合される。一例によると、前記他の弾性回転復元部により、前記回転収容空間が少なくとも一部が満たされるか、依然として空いていることもできる。一例によると、前記歯ブラシヘッド部の一端と前記把柄部の一端の結合ラインは、長手方向を軸を中心に半径方向に行くほど、上端、水平維持、又は、下端に傾く。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、前記歯磨きガイド弾性歯ブラシは、長手方向の一側の外周面にブラシ毛が設けられる歯ブラシヘッド部と、前記歯ブラシヘッド部の長手方向の後端に連結され、使用者が手で把持するように一方向に延在する把柄部と、前記歯ブラシヘッド部と把柄部の間に設けられ、前記把柄部の回転及び前記把柄部の回転に基づく前記歯ブラシヘッド部の回転を許容する弾性回転復元部とを含み、前記ブラシ毛が使用者の歯牙又は歯茎に加圧密着した状態で、前記把柄部が長手方向を軸に一方向に回転するように、前記使用者により前記把柄部に力が与えられた場合、前記弾性回転復元部は、前記把柄部の回転を許容し、前記把柄部により発生する回転力を保存し、前記把柄部により発生した回転力が前記弾性回転復元部に保存された状態で、使用者の歯牙又は歯茎から前記歯ブラシ毛の加圧密着が解除されると、前記弾性回転復元部は、前記歯ブラシヘッド部が前記把柄部と同一方向に回転しながら、前記歯ブラシ毛により、前記歯牙又は歯茎が磨かれるように、前記保存されている回転力を、前記歯ブラシヘッド部に提供することができる。
【0023】
これにより、歯磨きにおいてローリング法を容易に行うようにガイドする、歯磨きガイド弾性歯ブラシを提供することができる。
【0024】
また、本発明によると、使用者が子供である場合でも、ローリング法を容易に行うことができ、もって、子供も、歯牙を元気な状態で管理するようにガイドすることができる。
【0025】
また、本発明によると、把柄部に対する回転操作により、把柄部の長手方向の先端に連結されている歯ブラシヘッド部が、回転動作するようになることで、子供の興味を誘発することができ、もって、歯磨きに対する子供の拒否感を軽減することができる。
【0026】
本発明によると、簡単な構成で、弾性復元メカニズムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシを説明するために示す概略分解図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシを、
図2のA方向から見た状態を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの弾性回転復元部の作用を説明するための図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの弾性回転復元部の作用を説明するための図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの弾性回転復元部の作用を説明するための図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの歯磨き位置別作用を説明するための図である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの歯磨き位置別作用を説明するための図である。
【
図9】
図9は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの歯磨き位置別作用を説明するための図である。
【
図10】
図10は、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシを説明するための図である。
【
図11】
図11は、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの弾性回転復元部を説明するための図である。
【
図12】
図12は、本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシを説明するための図である。
【
図13】
図13は、本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの歯ブラシヘッド部及び把柄部を説明するための図である。
【
図14】
図14は、本発明の更に他の実施形態を説明するための図である。
【
図15】
図15は、本発明の更に他の実施形態を説明するための図である。
【
図16】
図16は、本発明の更に他の実施形態を説明するための図である。
【
図17】
図17は、本発明の更に他の実施形態を説明するための図である。
【
図18】
図18は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図19】
図19は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図20】
図20は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図21】
図21は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図22】
図22は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図23】
図23は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図24】
図24は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図25】
図25は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図26】
図26は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図27】
図27は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図28】
図28は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図29】
図29は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図30】
図30は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図31】
図31は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図32】
図32は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図33】
図33は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図34】
図34は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図35】
図35は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【
図36】
図36は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図37】
図37は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図38】
図38は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図39】
図39は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図40】
図40は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図41】
図41は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図42】
図42は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図43】
図43は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図44】
図44は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図45】
図45は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図46】
図46は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図47】
図47は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図48】
図48は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図50】
図50は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図51】
図51は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図52】
図52は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図53】
図53は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図54】
図54は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図55】
図55は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図56】
図56は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図57】
図57は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図58】
図58は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図59】
図59は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図60】
図60は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【
図61】
図61は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳述する。しかし、本発明の技術思想は、ここに説明される実施形態に限定されるものではなく、他の形態に具体化することもできる。ここで紹介する実施形態は、開示した内容が徹底的で且つ完全になるように、そして、当業者に本発明の思想が十分伝達されるようにするため、提供するものである。
【0029】
本明細書において、ある構成要素が他の構成要素上にあるとする場合、それは、他の構成要素上に直接形成されることができ、又はそれらの間に第3の構成要素が挟まれることもできることを意味する。また、図面において、形状及びサイズは、技術的内容の効果的な説明のために誇張されている。
【0030】
また、本明細書の様々な実施形態において、第1、第2、第3などの用語が、様々な構成要素を述べるために使われているが、これらの構成要素が、このような用語により限定されてはいけない。これらの用語は、単に、ある構成要素を他の構成要素と区別するために使われているだけである。そこで、ある一実施形態において、第1の構成要素として言及されたものが、他の実施形態では、第2の構成要素として言及されることもできる。ここに説明及び例示される各実施形態は、その相補的な実施形態も含む。また、本明細書において、「及び/又は」は、前後に羅列した構成要素のうち、少なくとも1つを含む意味として使用されている。
【0031】
明細書において、単数の表現は、文脈上、明らかに異なることを意味しない限り、複数の表現をも含む。また、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、構成要素、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであり、1つ又はその以上の他の特徴や数字、ステップ、構成要素、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を排除することと理解してはいけない。また、本明細書において、「連結」は、複数の構成要素を間接的に連結すること、及び直接的に連結することをいずれも含む意味として使われる。
【0032】
また、本発明を説明することに当たり、関連する公知機能又は構成に対する具体的な説明が、本発明の要旨を不要に濁していると判断される場合は、その詳細な説明は、省略する。
【0033】
以下の説明による歯磨きガイド弾性歯ブラシは、弾性歯ブラシとも称することができる。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシを説明するために示す概略分解図であり、
図2は、
図1の結合状態を示す結合図であり、
図3は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシを、
図2のA方向から見た状態を示す図であり、
図4乃至
図6は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの弾性回転復元部の作用を説明するための図であり、
図7乃至
図9は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの歯磨き位置別作用を説明するための図である。
【0035】
図1及び
図2に示しているように、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100は、歯磨きにおいてローリング法を容易に行うようにガイドする。
【0036】
ここで、前記ローリング法は、歯茎に向かうように歯ブラシを取って手首を回しながら、上歯は、上から下に向かう方向に、下歯は、下から上に向かう方向に掃くように、歯牙を磨く方法を意味する。また、前記ガイドするとは、難しい歯磨き動作を容易に行うように助けるという意味である。
【0037】
すなわち、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100は、使用者が歯ブラシを取った手首を回しながら、歯茎から歯牙まで磨く場合に歯磨きをガイドすることができる。
【0038】
本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100は、特に、使用者が子供や幼児の場合でも、前記ローリング法を容易に行うようにガイドすることができ、もって、子供や幼児がみずから自分の歯牙状態を管理するようにすることができる。
【0039】
多くの子供や幼児は、歯磨きを嫌がる。そのため、一応、歯ブラシ自体が子供や幼児の興味を引かなければならず、このような歯ブラシを使って、歯磨きをしたくなるようにする。
【0040】
本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100は、従来の固定型棒状の歯ブラシとは異なり、例えば、おもちゃロボットのように、使用者の操作により動くので、子供や幼児の興味を誘発することができ、これにより、歯磨きに対する子供や幼児の拒否感を軽減することができる。
【0041】
これにより、子供や幼児は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100を拒否感なく使用することになり、前記歯磨きガイド弾性歯ブラシ100により、歯磨きのローリング法がガイドされることにつれ、歯磨きに対する楽しさを感じることになる。これにより、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100を用いて歯をみがく子供は、自ら自分の歯牙を管理することに対する自信又は自負心を有することができる。
【0042】
大人の場合においても、間違った歯磨き習慣は、不完全な歯磨き結果及び歯茎損傷を来すので、正しい歯ブラシの開発が求められる。
【0043】
本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100は、歯ブラシヘッド部110と、把柄部120と、弾性回転復元部130とを含む。
【0044】
歯ブラシヘッド部110は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100の先端部をなす。前記歯ブラシヘッド部110は、長手方向の一側の外周面に設けられるブラシ毛(B)を支持する役割を果たす。
【0045】
本発明の一実施形態によると、前記歯ブラシヘッド部110は、弾性回転復元部130から放出されるエネルギーにより、把柄部120に対して相対回転することになり、これについては、詳細に後述する。
【0046】
本発明の一実施形態によると、前記歯ブラシヘッド部110は、ヘッド本体111と、ガイドバー112と、挿入端113と、第1の固定端114とを含む。
【0047】
前記ヘッド本体111は、歯ブラシヘッド部110の外観をなす。ヘッド本体111は、一方向に延在するバー(bar)状に設けられる。ここで、ヘッド本体111は、その断面が四角状又は円状からなる。
【0048】
ヘッド本体111は、長手方向の一側の外周面に前記ブラシ毛(B)が設けられる空間を提供する。前記ブラシ毛(B)は、多数設けられて、特定の形状に配列され、前記ヘッド本体111の長手方向の一側の外周面に、その先端が側方に向かうように設けられる。
【0049】
ここで、
図3を参照すると、前記ブラシ毛(B)の上端は、平坦面、及び前記平坦面の両側に傾斜した傾斜面からなる。前記ブラシ毛(B)の上端傾斜面が歯牙(
図7のT)に加圧密着すると、前記平坦面が歯牙(
図7のT)に加圧密着する場合よりも、前記歯ブラシヘッド部110の回転角度をさらに増幅することになり、これに対しては、詳しく後述する。但し、前記ブラシ毛(B)の上端が平坦面、及び前記平坦面の両側に傾斜した傾斜面を有することは一例であり、これに限定されるものではない。
【0050】
前記ガイドバー112は、前記ヘッド本体111の後端に設けられる。ガイドバー112は、前記ヘッド本体111の後端の円周方向の一側から後方に延在する。ガイドバー112は、この端に設けられる挿入端113を支持する。ガイドバー112は、この端に設けられる挿入端113を、後述する把柄部120のスリット122にガイドする。
【0051】
本発明の一実施形態によると、ガイドバー112は、前記歯ブラシヘッド部110と把柄部120が一方向に結合される場合、把柄部120の外周面に長手方向に密着する。
【0052】
一方、変形実施形態によると、前記ガイドバー112は、前記歯ブラシヘッド部110と把柄部120が一方向に結合される場合、把柄部120の内周面に長手方向に密着する。
【0053】
前記挿入端113は、ガイドバー112の長手方向の端に設けられる。前記挿入端113は、ガイドバー112の長手方向の端から前記長手方向に垂直な方向に突出する。例えば、ヘッド本体111が円筒状に設けられると、挿入端113は、ガイドバー112の長手方向の端から前記ヘッド本体111の半径方向の内側に突出する。
【0054】
本発明の一実施形態によると、このような挿入端113は、前記歯ブラシヘッド部110と把柄部120が一方向に結合される場合、ガイドバー112によりガイドされて、把柄部120に設けられるスリット122に、外側から内側の方向に挿入される。
【0055】
変形実施形態によると、ヘッド本体111が円筒状に設けられる場合、挿入端113は、ガイドバー112の長手方向の端から前記ヘッド本体111の半径方向の外側に突出する。このような挿入端113は、前記歯ブラシヘッド部110と把柄部120が一方向に結合される場合、把柄部120の内周面に長手方向に密着するガイドバー112によりガイドされて、把柄部120に設けられるスリット122に、把柄部120の内側から外側の方向に挿入される。
【0056】
ここで、前記スリット122は、把柄部120の一側周囲に円周方向に設けられ、このようなスリット122に挿入される挿入端113は、スリット122の長手方向、すなわち、把柄部120の円周方向に回転する。これにより、本発明の一実施形態によると、把柄部120に対する歯ブラシヘッド部110の相対回転が可能であり、また、歯ブラシヘッド部110に対する把柄部120の相対回転が可能である。
【0057】
前記第1の固定端114は、ヘッド本体111の長手方向の後端に設けられる。第1の固定端114は、ヘッド本体111の長手方向の後端から後方に延在する。このような第1の固定端114は、歯ブラシヘッド部110及び把柄部120の周方向と平行に配置される弾性回転復元部130の円周方向の一側に結合されて、弾性回転復元部130を固定することができる。
【0058】
一方、図示してはいないが、本発明の一実施形態によると、ヘッド本体111の長手方向の後端内側には、円形バネ形状に設けられる弾性回転復元部130が安着する円形トレンチが設けられる。
【0059】
ついで、
図1及び
図2を参照すると、把柄部120は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100の後端部をなす。すなわち、把柄部120は、歯ブラシヘッド部110の長手方向の後端に連結される。このような把柄部120は、使用者が手で把持するように、歯ブラシヘッド部110の長手方向の後端から後方に延在する形態で、歯ブラシヘッド部110の長手方向の後端に連結される。
【0060】
本発明の一実施形態によると、前記把柄部120は、長手方向を軸に一方向(時計方向又は反時計方向)に回転するように、使用者により力が与えられる場合、弾性回転復元部130により、歯ブラシヘッド部110に対する相対回転が許容される。
【0061】
このような把柄部120は、把柄本体121と、スリット122と、第2の固定端123とを含む。
【0062】
前記把柄本体121は、把柄部120の外観をなす。把柄本体121は、一方向に延在するバー状に設けられる。ここで、把柄本体121は、その断面が四角状又は円状からなり、ヘッド本体111と同一の形状からなる。
【0063】
把柄本体121は、例えば、平均的な手のひらのサイズを有する大人が手で十分把持できる長さに提供される。これにより、把柄本体121は、ヘッド本体111よりも相対的に長い長さを有するように設けられる。
【0064】
また、前記スリット122は、歯ブラシヘッド部110に設けられる挿入端113に結合される。このために、スリット122は、把柄本体121の長手方向の一側に設けられる。具体的に、スリット122は、把柄本体121の先端から歯ブラシヘッド部110に設けられるガイドバー112の長さに対応する箇所に設けられる。このようなスリット122は、前記対応する箇所において、把柄本体121の円周方向に設けられる。例えば、前記把柄本体121が円筒状に設けられる場合、前記スリット122は、前記対応する箇所において、把柄本体121の円周方向に設けられる。ここで、スリット122は、挿入端113の挿入が可能な幅を有する。
【0065】
本発明の一実施形態によると、前記歯ブラシヘッド部110と把柄部120が一方向に結合される場合、ガイドバー112によりガイドされる挿入端113が前記スリット122に挿入されることで、歯ブラシヘッド部110と把柄部120の間の結合が完了する。
【0066】
ここで、スリット122は、これに挿入される挿入端113を、この長手方向、すなわち、把柄本体121の円周方向に回転自在にすることができる。これにより、本発明の一実施形態によると、把柄部120に対する歯ブラシヘッド部110の相対回転が可能であり、また、歯ブラシヘッド部110に対する把柄部120の相対回転が可能である。
【0067】
一方、第2の固定端123は、把柄本体121の長手方向の先端に設けられる。第2の固定部123は、把柄本体121の長手方向の先端から前方に延在する。このような第2の固定端123は、円周方向の一側が歯ブラシヘッド部110の第1の固定端114に固定されている弾性回転復元部130の円周方向の他側に結合されて、弾性回転復元部130を固定することができる。
【0068】
ここで、第2の固定端123は、弾性回転復元部130の原点を基準に、第1の固定端114と対向して設けられる。
【0069】
ついで、
図1及び
図2を参照すると、弾性回転復元部130は、歯ブラシヘッド部110と把柄部120の間に設けられる。本発明の一実施形態によると、前記弾性回転復元部130は、使用者の手から与えられる力による把柄部120の回転を許容する。
【0070】
また、本発明の一実施形態によると、前記弾性回転復元部130は、把柄部120の回転に基づく歯ブラシヘッド部110の回転を許容する。
【0071】
すなわち、本発明の一実施形態によると、歯ブラシヘッド部110と把柄部120の回転は、これらの間に設けられる弾性回転復元部130により、許容される。
【0072】
これにより、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100は、使用者から力が加えられる場合、弾性回転復元部130の回転許容による把柄部120の第1の回転動作モードと、弾性回転復元部130から提供される前記第1の回転動作による回転エネルギーによる歯ブラシヘッド部110の第2の回転動作モードとを含む。
【0073】
本発明の一実施形態によると、前記第2の回転動作モードは、前記第1の回転動作モードと時差を置いて開始することができる。すなわち、前記第2の回転動作モードは、第1の回転動作モードが完了してから、開始する。
【0074】
ここで、前記第1の回転動作モードは、ブラシ毛(B)が使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎に加圧密着した状態で開始される。また、第2の回転動作モードは、使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎からブラシ毛(B)の加圧密着が解除される時点で開始される。
【0075】
第1の回転動作モードは、ブラシ毛(B)が使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎に加圧密着した状態で、把柄部120が長手方向を軸に一方向に回転するように、使用者により把柄部120に力が与えられた場合、弾性回転復元部130が把柄部120の回転を許容することで開始される。
【0076】
ここで、第1の回転動作モードにおいて、弾性回転復元部130は、把柄部120により発生する回転力を保存することができる。
【0077】
また、第2の回転動作モードは、把柄部120により発生した回転力が弾性回転復元部130に保存された状態で、使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎からブラシ毛(B)の加圧密着が解除される場合、歯ブラシヘッド部110が把柄部120と同一の方向に回転しながら、ブラシ毛(B)により、歯牙(
図7のT)又は歯茎が磨かれるように、弾性回転復元部130が、前記保存されている回転力を、歯ブラシヘッド部110に提供することで開始される。
【0078】
図4に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性回転復元部130は、円形バネとして設けられる。円形バネとして設けられる弾性回転復元部130は、歯ブラシヘッド部110及び把柄部120の周方向と平行に配置される。
【0079】
ここで、本発明の一実施形態によると、円形バネとして設けられる弾性回転復元部130の円周方向の一側は、歯ブラシヘッド部110に設けられる第1の固定端114に結合される。例えば、第1の固定端114は、円形バネの円周方向B1の位置で、円形バネと結合される。
【0080】
また、円形バネの円周方向の他側は、把柄部120に設けられる第2の固定端123に結合される。例えば、第2の固定端123は、円形バネの円周方向A1の位置で、円形バネと結合される。
【0081】
ここで、前記第2の固定端123が結合される円形バネの円周方向A1の位置と、第1の固定端123が結合される円形バネの円周方向B1の位置は、円形バネにおいて、原点を通る径の長手方向の両端と定義することができる。
【0082】
本発明の一実施形態によると、把柄部120に与えられる力が、第2の固定端123を介して伝達される場合、すなわち、把柄部120を把持している使用者が、歯ブラシヘッド部120を回転させようと把柄部120に力を加えるとき、把柄部120に加えられる力が、第2の固定端123を介して伝達される場合、円形バネとして設けられる弾性回転復元部130は、把柄部120に与えられる力の方向に圧縮される。弾性回転復元部130は、このように、把柄部120に与えられる力の方向に圧縮されながら、把柄部120の回転を可能にする。
【0083】
このように、第1の回転動作モードの場合、把柄部120は、回転され、歯ブラシヘッド部110は、固定される。
【0084】
図5に示しているように、ブラシ毛(B)が使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎に加圧密着されており、把柄部120に設けられる第2の固定端123が、円形バネの円周方向A1の位置に結合されており、歯ブラシヘッド部120に設けられる第1の固定端114が、円形バネの円周方向B1の位置に結合されている状態で、例えば、把柄部120を把持している使用者が、把柄部120を左側方向(図面基準)に回転させると、円形バネの円周方向A1の位置に結合されている第2の固定端123は、円形バネの円周方向A2の位置に移動することになる。
【0085】
ここで、円形バネの円周方向B1の位置に結合されている第1の固定端114は、歯ブラシヘッド部110に設けられているブラシ毛(B)が、使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎に加圧密着されているので、円形バネの円周方向B1の位置に続けて維持される。これにより、第2の固定端123だけが、円形バネの円周方向A1の位置からA2の位置に移動することになり、その結果、円形バネの円周方向A2の位置とB1の位置の間の円形バネは、圧縮される。これにより、把柄部120は、ユーザが所望する方向に回転することができる。
【0086】
また、本発明の一実施形態によると、把柄部120に与えられる力の方向に、弾性回転復元部130が圧縮された状態、例えば、弾性回転復元部130をなす円形バネの円周方向A2の位置とB1の位置の間が圧縮された状態で、歯ブラシヘッド部110の固定力が解除される場合、すなわち、使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎に加圧密着されるように、ブラシ毛(B)に加えられた力が除去される場合、円形バネは、圧縮方向と同一の方向に弾性エネルギーが放出されながら、把柄部120の回転方向と同一の方向に、歯ブラシヘッド部110の回転を可能にする。このような歯ブラシヘッド部110の回転により、使用者の歯牙(
図7のT)は、歯ブラシヘッド部110に設けられているブラシ毛(B)に掃かれるように磨かれる。
【0087】
図6に示しているように、円形バネの円周方向A2の位置とB1の位置の間が圧縮された状態で、使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎に加圧密着されるように、ブラシ毛(B)に加えられた力が除去されると、円形バネのA2の位置に移動した第2の固定端123は、A2の位置にそのまま維持される。すなわち、把柄部120は、固定状態に維持されることができる。
【0088】
これに対して、歯ブラシヘッド部110は、回転自在な状態であるので、A2の位置とB1の間が圧縮されている円形バネは、時計方向に弾性エネルギーが放出されながら、弾性復元される。これにより、円形バネの円周方向B1の位置に結合されている第1の固定端114は、円形バネの円周方向B2の位置に移動することになる。ここで、円形バネの円周方向A2の位置と円形バネの円周方向B2の位置は、円形バネの原点を通る径の長手方向の両端である。
【0089】
このように、第2の回転動作モードの場合、把柄部120は、固定され、歯ブラシヘッド部110は、回転される。
【0090】
一方、
図7に示しているように、上歯に該当する1番位置の歯牙(T)をローリング法で歯磨きするときは、上から下に掃き下げるように磨きすることができる。
【0091】
本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100を用いて、1番位置の歯牙(T)をローリング法で歯磨きする場合、使用者は、まず、歯ブラシヘッド部110の一側に設けられているブラシ毛(B)の上端を、1番位置の歯牙(T)表面に加圧密着させる。
【0092】
その後、1番位置の歯牙(T)が、これを上から下に掃き下げるように動くブラシ毛(B)により磨かれるように、使用者は、把持している把柄部120を回転させる。ここで、把柄部120により発生する回転力は、弾性回転復元部130に保存される。
【0093】
ついで、使用者が歯牙(T)に向かってブラシ毛(B)に加えた力を除去すると、弾性回転復元部130に保存されている、把柄部120により発生した回転力、例えば、弾性エネルギーが放出されながら、把柄部120の回転方向と同一の方向に、歯ブラシヘッド部110及びこの一側に設けられているブラシ毛(B)が回転する。これにより、上歯に該当する1番位置の歯牙(T)は、ブラシ毛(B)により、上から下に掃かれるように磨かれる。
【0094】
ここで、
図8に示しているように、使用者は、まず、歯ブラシヘッド部110の一側に設けられているブラシ毛(B)の上端一側の傾斜面を、1番位置の歯牙(T)表面に加圧密着させる。
【0095】
この場合、
図7と同様な形態で、ブラシ毛(B)の上端が歯牙(T)表面に加圧密着される場合よりも大きい回転力が、弾性回転復元部130に保存され、これにより、
図7の場合よりも、歯ブラシヘッド部110の回転角度を増幅することができる。
【0096】
一方、
図8に示しているように、下歯に該当する2番位置の歯牙(T)をローリング法で歯磨きするときは、下から上に掃き上げるように歯磨きすることができる。
【0097】
本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ100を用いて、2番位置の歯牙(T)をローリング法で歯磨きする場合、使用者は、まず、歯ブラシヘッド部110の一側に設けられているブラシ毛(B)の上端を、2番位置の歯牙(T)表面に加圧密着させる。
【0098】
ここで、前述したように、ブラシ毛(B)の上端一側の傾斜面を2番位置の歯牙(T)表面に加圧密着させる場合、ブラシ毛(B)の上端中心部分を2番位置の歯牙(T)表面に加圧密着させる場合よりも、歯ブラシヘッド部110の回転角度を増幅することができる。
【0099】
ついで、2番位置の歯牙(T)が、これを下から上に掃き上げるように動くブラシ毛(B)によって磨かれるように、使用者は、把持している把柄部120を回転させる。ここで、把柄部120により発生する回転力は、弾性回転復元部130に保存される。
【0100】
ついで、使用者が歯牙(T)に向かってブラシ毛(B)に加えた力を除去すると、弾性回転復元部130に保存されている、把柄部120により発生した回転力、例えば、弾性エネルギーが放出されながら、把柄部120の回転方向と同一の方向に、歯ブラシヘッド部110及びこの一側に設けられているブラシ毛(B)が回転する。これにより、下歯に該当する2番位置の歯牙(T)は、ブラシ毛(B)により、下から上に掃かれるように磨かれる。
【0101】
他の観点において、本発明の一実施形態によると、前記弾性回転復元部130は、把柄部120の長手方向を軸に時計方向への捻じれ及び復元力の提供も可能であり、反時計方向への捻じれ及び復元力の提供も可能である。これにより、ローリング法の歯磨き時に要求される両方向への回転と復元力の活用が可能である。
【0102】
さらには、一例によると、把柄部120の長手方向を軸に時計方向への捻じれ後の復元力と、把柄部120の長手方向を軸に反時計方向への捻じれ後の復元力は、互いに対応する。より具体的には、方向によらず、復元力は、同一である。
【0103】
以下、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシについて、
図10及び
図11を参照して説明する。
【0104】
図10は、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシを説明するための図であり、
図11は、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの弾性回転復元部を説明するための図である。
【0105】
図10に示しているように、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ200は、歯ブラシヘッド部210と、把柄部220と、弾性回転復元部230とを含む。
【0106】
歯ブラシヘッド部210は、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ200の先端部をなす。歯ブラシヘッド部210の長手方向の一側の外周面には、ブラシ毛(B)が設けられる。前記歯ブラシヘッド部210は、一方向に延在するバー状に設けられる。ここで、歯ブラシヘッド部210は、その断面が四角状又は円状からなる。
【0107】
このような歯ブラシヘッド部210は、弾性回転復元部230から放出されるエネルギーにより、把柄部220に対して、相対回転可能である。
【0108】
把柄部220は、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ200の後端部をなす。すなわち、把柄部220は、歯ブラシヘッド部210の長手方向の後端に連結される。このような把柄部220は、使用者が手で把持できるように、歯ブラシヘッド部210の長手方向の後端から後方に延在する形態で、歯ブラシヘッド部210の長手方向の後端に連結される。
【0109】
前記把柄部220は、一方向に延在するバー状に設けられる。ここで、前記把柄部220は、その断面が四角状又は円状からなり、歯ブラシヘッド部210と同一の形状からなる。
【0110】
本発明の他の実施形態によると、把柄部220は、長手方向を軸に一方向に回転するように、使用者により力が与えられる場合、弾性回転復元部230により、歯ブラシヘッド部210に対する相対回転が許容される。
【0111】
本発明の他の実施形態によると、弾性回転復元部230は、弾性ポリマーバンドとして設けられる。ここで、弾性ポリマーバンドとして設けられる弾性回転復元部230は、時計方向及び反時計方向に弾性エネルギーを保存及び放出するように、メッシュ構造を有する。
【0112】
図11に示しているように、弾性回転復元部230をなす弾性ポリマーバンドは、一方向に連結される歯ブラシヘッド部210及び把柄部220の接触部位を取り囲むような形態に設けられる。
【0113】
ここで、弾性ポリマーバンドは、歯磨きガイド弾性歯ブラシ200に対する接合可否によって、接合領域231及び非接合領域232に区分される。
【0114】
すなわち、本発明の他の実施形態によると、弾性ポリマーバンドの長手方向の両端側は、歯ブラシヘッド部210及び把柄部220の外周面と接合される接合領域231である。
【0115】
また、弾性ポリマーバンドにおいて、前記長手方向の両端側を除いた部分は、歯ブラシヘッド部210及び把柄部220の外周面と接合しない非接合領域232である。
【0116】
本発明の他の実施形態によると、前記非接合領域232には、歯ブラシヘッド部210の長手方向の後端と、把柄部220の長手方向の先端が接触される部位が含まれる。
【0117】
これにより、固定状態の歯ブラシヘッド部210に対する把柄部220の相対回転が可能であり、固定状態の把柄部220に対する歯ブラシヘッド部210の相対回転が可能である。
【0118】
これにより、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ200は、本発明の一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ(
図1の100)と同様に動作されながら、ローリング法による使用者の歯磨きをガイドすることができる。
【0119】
すなわち、本発明の他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ200は、使用者から力が加えられる場合、弾性回転復元部230の回転許容による把柄部220の第1の回転動作モードと、弾性回転復元部230から提供される前記第1の回転動作による回転エネルギーによる歯ブラシヘッド部210の第2の回転動作モードとを含む。
【0120】
本発明の他の実施形態によると、前記第2の回転動作モードは、前記第1の回転動作モードと時差を置いて開始することができる。すなわち、前記第2の回転動作モードは、第1の回転動作モードが完了してから開始される。
【0121】
ここで、前記第1の回転動作モードは、ブラシ毛(B)が使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎に加圧密着された状態で開始される。また、第2の回転動作モードは、使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎からブラシ毛(B)の加圧密着が解除される時点で開始される。
【0122】
以下、本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシについて、
図12及び
図13を参照して説明する。
【0123】
図12は、本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシを説明するための図であり、
図13は、本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシの歯ブラシヘッド部及び把柄部を説明するための図である。
【0124】
図12に示しているように、本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ300は、歯ブラシヘッド部110と、把柄部120と、弾性回転復元部230とを含む。
【0125】
本発明の更に他の実施形態は、本発明の一実施形態と本発明の他の実施形態を組み合わせたものであるので、同一の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、これらに関する詳細な説明は、省略する。
【0126】
本発明の更に他の実施形態に係る歯ブラシヘッド部110は、本発明の一実施形態に係る歯ブラシヘッド部(
図1の110)と同一である。
【0127】
図13に示しているように、すなわち、本発明の更に他の実施形態に係る歯ブラシヘッド部110は、本発明の一実施形態に係る歯ブラシヘッド部(
図1の110)と同様に、ヘッド本体111と、ガイドバー112と、挿入端113と、第1の固定端114とを含む。
【0128】
また、本発明の更に他の実施形態に係る把柄部120は、本発明の一実施形態に係る把柄部(
図1の120)と同一である。すなわち、本発明の更に他の実施形態に係る把柄部120は、本発明の一実施形態に係る把柄部(
図1の120)と同様に、把柄本体121と、スリット122と、第2の固定端123とを含む。
【0129】
前述したように、本発明の更に他の実施形態によると、歯ブラシヘッド部110に第1の固定端114が設けられ、把柄部120に第2の固定端123が設けられることによって、歯ブラシヘッド部110と把柄部120の間には、前記第1の固定端114及び第2の固定端123により、円周方向の一側と他側が固定される円形バネが設けられる。
【0130】
前記円形バネは、後述する弾性ポリマーバンドと共に、把柄部120から加えられる力を保存し、歯ブラシヘッド部110を回転するために、前記保存している力を放出することができる。
【0131】
しかし、本発明の更に他の実施形態によると、弾性ポリマーバンドからなる弾性回転復元部230が設けられるので、前記円形バネは、省略してもよい。
【0132】
一方、本発明の更に他の実施形態に係る弾性回転復元部230は、本発明の他の実施形態に係る弾性回転復元部(
図10の230)と同様である。
【0133】
すなわち、本発明の更に他の実施形態に係る弾性回転復元部230は、メッシュ構造を有する弾性ポリマーバンドとして設けられ、一方向に連結される歯ブラシヘッド部110及び把柄部120の接触部位を取り囲むような形態に設けられる。
【0134】
すなわち、他の実施形態と同様に、前記弾性ポリマーバンドからなる弾性回転復元部230の長手方向の両端側は、歯ブラシヘッド部110及び把柄部120の外周面と接合され、前記長手方向の両端側を除いた部分は、歯ブラシヘッド部110及び把柄部120の外周面と接合しない。
【0135】
ここで、歯ブラシヘッド部110及び把柄部120の外周面と接合しない弾性ポリマーバンド領域の下には、歯ブラシヘッド部110の長手方向の後端と、把柄部120の長手方向の先端が接触する部位が位置する。
【0136】
ここで、前記弾性ポリマーバンドは、把柄部120に形成されているスリット122を覆う形態に設けられる。
【0137】
一般に、歯ブラシは、浴室のように湿度が高い環境で主に使用される。これに、本発明の更に他の実施形態によると、歯ブラシヘッド部110及び把柄部120の接触部位を取り囲むような形態で設けられる弾性ポリマーバンドが、把柄部120の長手方向の一側に形成されているスリット112をカバーすることで、スリット112内への水分の浸透を遮断することができ、これにより、把柄部120内にカビが生じる現象を予防することができる。
【0138】
すなわち、本発明の更に他の実施形態によると、弾性ポリマーバンドでスリット112をカバーすることで、歯磨きガイド弾性歯ブラシ300をより衛生的に管理することができる。
【0139】
本発明の一実施形態と、本発明の他の実施形態とを組み合わせた形態である本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ300は、一実施形態及び他の実施形態と同様に動作しながら、ローリング法による使用者の歯磨きをガイドすることができる。
【0140】
すなわち、本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ300は、使用者から力が加えられる場合、弾性回転復元部230の回転許容による把柄部120の第1の回転動作モードと、弾性回転復元部230から提供される前記第1の回転動作による回転エネルギーによる歯ブラシヘッド部110の第2の回転動作モードとを含む。
【0141】
本発明の更に他の実施形態によると、前記第2の回転動作モードは、前記第1の回転動作モードと時差を置いて開始することができる。すなわち、前記第2の回転動作モードは、第1の回転動作モードが完了してから開始される。
【0142】
ここで、前記第1の回転動作モードは、ブラシ毛(B)が使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎に加圧密着された状態で開始される。また、第2の回転動作モードは、使用者の歯牙(
図7のT)又は歯茎からブラシ毛(B)の加圧密着が解除される時点で開始される。
【0143】
以下、本発明の変形例を説明する。重複する部分に対しては、説明を省略し、相違する構成について詳述することにする。
【0144】
図14乃至
図17は、本発明の更に他の実施形態を説明するための図である。
【0145】
図14に示しているように、本発明の更に他の実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシ400は、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の少なくとも1つを含む。ここで、前述したように、歯ブラシヘッド部410の一側には、ブラシ毛(B)が設けられ、ブラシ毛(B)の形状及び機能は、
図3及び
図8で説明したことと同様であるので、具体的な説明は省略する。
【0146】
本発明の更に他の実施形態に係る歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の長手方向に沿って、離隔空間(S)が設けられる。すなわち、歯ブラシヘッド部410の長手方向の少なくとも一部と、前記把柄部420の長手方向の少なくとも一部は、互いに離れている。
【0147】
前記離隔空間(S)には、弾性回転復元部450が設けられる。前記弾性回転復元部450の機能は、前述した弾性回転復元部130、230に対応し、より具体的に、
図7、
図8及び
図9で説明したように、歯磨きをガイドするように弾性エネルギーの保存及び放出機能を行う。
【0148】
前記弾性回転復元部450は、柔らかくて弾性度の良い物質からなる。例えば、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の少なくとも1つの構成よりも、前記弾性回転復元部450が更に柔らかくて弾性度の良い物質からなる。これにより、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間の歯磨きによる捻じれトルクが発生する場合、前記弾性回転復元部450は、弾性エネルギーを保存し、所定の条件で保存された弾性エネルギーを放出することができる。例えば、前記弾性回転復元部450の弾性係数は、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の少なくとも1つの構成よりも小さい。
【0149】
以下、
図15乃至
図17を参照して、その製造方法が説明する。ブラシ毛(B)の製造に対する説明は、省略することにする。以下では、一部の図面において、弾性回転復元部450の内部が見えるように示している。
【0150】
図15(a)に示しているように、まず、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420は、離隔空間を挟んで設けられ、
図15(b)に示しているように、離隔空間に弾性回転復元部450が充填される。弾性回転復元部450は、更に、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の一側を覆う。これにより、機械的な耐久性も向上することができ、指把持点の滑りも防止することができる。
【0151】
ここで、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間の捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出は可能であり、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間の離隔空間への相対移動は制限される設計がさらに考えられる。
【0152】
より具体的に、
図16(a)に示しているように、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420は、離隔空間を挟んで設けられ、離隔空間が長手方向(L)に狭くなるように突出部が設けられる。突出部により、離隔空間が、長手方向(L)への空間は狭くなっており、ここに弾性回転復元部450が充填される。この場合、離隔空間(S)が狭くなったので、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間の相対移動は、制限されることに対して、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間の捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出は、依然として可能である。
【0153】
さらには、
図17のような製造方法も可能である、
図17(a)に示しているように、まず、射出工程において、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420が薄肉のコネクト部452で連結される。
【0154】
この後、
図17(b)に示しているように、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間の離隔空間(S)には、弾性回転復元部450が充填される。
【0155】
ついで、
図17(c)に示しているように、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420との間の薄肉のコネクト部452は、カットされる。このために、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間には、相対的な変形が起きるように外力が与えられる。薄肉のコネクト部452が絶つことにつれ、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間には、相対的な動きが可能となる。しかし、コネクト部452が絶たれた場合は、歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間の長手方向の離隔が非常に小さいので、歯磨き時の歯ブラシヘッド部410及び把柄部420の間の相対的な移動は、ほとんど発生せず、発生しても、歯磨きの不便を招かない。
【0156】
以上の
図15乃至
図17で説明した製造方法は、所定の二重射出工程又はインサート工程により行われる。
【0157】
以下、製造方法を説明することにし、製造方法に関する説明は、
図14乃至
図17で説明した歯ブラシに適用することができる。
【0158】
図18乃至
図35は、本発明の実施形態の製造方法を説明するための図である。
【0159】
図18に示しているように、第1の金型1000と第2の金型1100が設けられる。第1の金型1000が基本金型であり、第2の金型1100が移動金型であることを想定する。基本金型と移動金型は、逆にしてもよい。すなわち、第1の金型1000を移動金型としてもよい。
【0160】
図19に示しているように、第2の金型1100は、第1の金型1000に移動して、キャビティを形成する。すなわち、歯ブラシヘッド部の射出のための第1のキャビティ(For 410)と、把柄部450の射出のための第2のキャビティ(For 420)が形成される。
【0161】
図20に示しているように、プラスチックソースを前記第1及び第2のキャビティに射出して、歯ブラシヘッド部410と把柄部450を射出する。
【0162】
図21に示しているように、第2の金型1100が除去される。
【0163】
図22に示しているように、ついで、第2-Aの金型1110が用意される。
【0164】
第2-Aの金型1110は、第1の金型1000と共に、弾性回転復元部の射出のための第3のキャビティ(For 450)を形成する(
図23参照)。
【0165】
図24に示しているように、第3のキャビティ(For 450)により、弾性素材の弾性回転復元部450が形成される。このような一連の過程は、二重射出とも呼ばれる。
【0166】
図25に示しているように、この後、射出物を分離し、歯ブラシヘッド部410にブラッシュ(B)が植毛される。これにより、実施形態による歯磨きガイド弾性歯ブラシが製造される。
【0167】
一方、第1及び第2のキャビティの形状を変形することで、
図16で説明した突出部が設けられるようにする。ついで、
図26に示しているように、弾性回転復元部が、第3のキャビティにより形成される。
図27に示しているように、以後、射出品を金型から分離し、ブラッシュ(B)が植毛される。
図27には、弾性回転復元部450を、内部の突出部を説明するために、半透明に示している。一実施形態に係る弾性回転復元部450は、不透明であり、半透明又は透明な場合もある。
【0168】
このような方式で、歯ブラシヘッド部410と把柄部450の間が、離隔空間(S)により分離されていても、弾性回転復元部450を形成することができ、このような方式で、
図14乃至
図17で説明した実施形態を製造することができる。
【0169】
さらには、弾性回転復元部450の表面は、弾性エネルギーの保存及び放出が容易となるように、表面に対角方向(
図10の図面符号230の対角方向メッシュ方向)のメッシュ構造が形成される。
【0170】
以下、本発明の一実施形態に係る製造方法の変形例を説明する。
【0171】
図28に示しているように、第1の金型1000と第2の金型1130が用意される。第2の金型1130が第1の金型1000に移動することで、
図29に示しているように、歯ブラシヘッド部射出410のための第1のキャビティ(For 410)と、把柄部450の射出のための第2のキャビティ(For 450)が形成される。
【0172】
図30に示しているように、第1の金型1130が分離される。
【0173】
図31に示しているように、第1-Aの金型1010(赤い線)が、第3のキャビティ形成のために、矢印方向に再配置される。これにより、
図32に示しているように、歯ブラシヘッド部410の一端部、離隔空間(S)、把柄部450の一端部が、キャビティとして提供される。また、対応する第2の金型1140を用意することができる。
【0174】
図33に示しているように、第1の金型と第2の金型1000、1140が整合することで、弾性回転復元部450形成のための第3のキャビティ(For 450)が形成される。
【0175】
図34に示しているように、弾性回転復元部450が、歯ブラシヘッド部410の一端部を取り囲み、離隔空間(S)を充填し、把柄部450の一端部を取り囲むように形成される。弾性回転復元部450が、歯ブラシヘッド部410の一端部と把柄部450の一端部を取り囲むということで、
図18乃至
図27で説明した実施形態と相違する。
【0176】
これにより、
図35に示しているように、一実施形態に係る歯磨きガイド弾性歯ブラシが製造される。
図28乃至
図35で説明した製造方法は、
図14乃至
図17で説明した実施形態に適用可能である。
【0177】
図35には、弾性回転復元部450が、内部の突出部を説明するために半透明に示されている。一実施形態に係る弾性回転復元部450は、不透明であり、半透明又は透明な場合もある。
【0178】
さらには、弾性回転復元部450の表面は、弾性エネルギーの保存及び放出を容易にするために、表面に対角方向(
図10の図面符号230の対角方向メッシュ方向)のメッシュ構造が形成される。
【0179】
図35には、弾性回転復元部450が、内部の突出部を説明するために半透明に示されている。一実施形態に係る弾性回転復元部450は、不透明であり、半透明又は透明な場合もある。
【0180】
以下、
図36以後を参照して、様々な例について説明する。
【0181】
図36(a)に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシの歯ブラシヘッド部410の一端には、第1の突出部412が設けられ、把柄部420の一端には、第2の突出部422が設けられる。
【0182】
一例によると、第2の突出部422は、前記把柄部420において、前記歯ブラシヘッド部410の方向であるZ軸方向に延在する。前記第1の突出部412は、前記第2の突出部422とX軸及び/又はY軸方向に離れ、前記把柄部420の方向に突出する。
【0183】
一例によると、
図36(a)のV位置における断面形状(すなわち、XY面形状)を参照すると、V'に示しているように、前記第1の突出部412は、円形のシリンダ形状を有し、前記第2の突出部422は、棒状を有する。ここで、前記第1の突出部412は、円ではなく、円弧の形状を有してもよい。
【0184】
一例によると、
図36(a)のA方向にからみると、前記第1及び第2の突出部412、422は、互いに重なる。さらには、第2の突出部422の他に、把柄部420の一端には、前記第1の突出部412と対向し、前記A方向には重なっていない補助突出部が設けられる。
【0185】
弾性回転復元部450は、その製造方式により、前述したように、
図36(b)の形状にも、
図36(c)の形状にもなる。
【0186】
これにより、前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420の間のZ軸の長手方向の動きは、最小化することができ、Z軸を中心とする回転自由度だけを選択的に具現することができる。
【0187】
ここで、本実施形態において、第1の突出部412及び第2の突出部422の少なくとも1つは、省略してもよい。さらには、第1の突出部412及び第2の突出部422の位置が逆であってもよい。すなわち、第1の突出部412の形状が把柄部420にも設けられ、第2の突出部422の形状が歯ブラシヘッド部410にも設けられる。
【0188】
前記弾性回転復元部450は、前記第1の突出部412が嵌め込まれる溝部を有する。例えば、前記弾性回転復元部450の半径方向の外周面に、前記第1の突出部412が設けられる。ここで、前記第1の突出部412の形状により、前記弾性回転復元部450は、少なくとも一部が前記第1の突出部412により取り囲まれる。前記第1の突出部412が前記弾性回転復元部450の外周面を全体として取り囲むこともできる。
【0189】
また、前記弾性回転復元部450は、前記第2の突出部422が嵌め込まれる溝部を有する。
【0190】
以下、
図37を参照して、他の実施形態を説明する。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0191】
図37に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシの歯ブラシヘッド部410の一端には、第1の突出部412が設けられ、把柄部420の一端には、第2の突出部422が設けられる。
【0192】
一例によると、第2の突出部422は、前記把柄部420において、前記歯ブラシヘッド部410方向であるZ軸方向に延在する。前記第1の突出部412は、前記第2の突出部422とX軸及び/又はY軸方向に離れ、前記把柄部420の方向に突出する。
【0193】
一例によると、
図37のA方向からすると、前記第1及び第2の突出部412、422は、互いに重なる。さらには、第2の突出部422の他に、把柄部420の一端には、前記第1の突出部412と対向し、前記A方向には重なっていない補助突出部が設けられる。
【0194】
ここで、前記第2の突出部422の一側には、補助突出部424が設けられる。前記補助突出部424は、V位置の断面からすると、第1の突出部412とのX、Y軸方向距離を狭める役割を果たす。これは、Z軸方向回転の他に、他の自由度を制限するためである。
【0195】
前記補助突出部424が円板状であることと示しているが、これとは異なり、中空の円形帯状でもあり、車輪形状(青色ボックス424a参照)のように、Z軸中心から半径方向の外側に複数の枝が円形帯方向に連結されることもできる。これは、弾性許容回転部をなすポリマー素材との接触面積を広くするためである。
【0196】
また、前記第1及び第2の突出部412、422、また、補助突出部424上には、所定の荒さを付与するように鋸歯部が設けられる。これも、弾性回転復元部との接触面積を拡げるためである。
【0197】
また、前記第1及び第2の突出部412、422、補助突出部424のうち、少なくとも1つを省略してもよい。さらには、位置が逆であってもよい。すなわち、第1の突出部412の形状が把柄部420に設けられ、第2の突出部422及び補助突出部424の形状が歯ブラシヘッド部410に設けられる。
【0198】
一方、
図37には、第1の突出部412が、歯ブラシヘッド部410の外側ラインに形成されることを示しているが、
図36のように、所定の内側に引き込まれた箇所に位置することもできる。
【0199】
また、弾性回転復元部450は、その製造方式により、前述したように、
図36(b)の形状に対応する形状になることも、
図36(c)の形状に対応する形状になることもできる。
【0200】
前記弾性回転復元部450は、前記第1の突出部412が嵌め込まれる溝部を有する。例えば、前記弾性回転復元部450の半径方向の外周面に、前記第1の突出部412が設けられる。ここで、前記第1の突出部412の形状によって、前記弾性回転復元部450は、少なくとも一部が前記第1の突出部412により取り囲まれる。前記第1の突出部412が前記弾性回転復元部450外周面を全体として取り囲むこともできることは、言うまでもない。
【0201】
また、前記弾性回転復元部450は、前記第2の突出部422が嵌め込まれる溝部を有する。
【0202】
以下、
図38を参照して、他の変形例を説明する。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0203】
図38に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシの歯ブラシヘッド部410の一端には、第1の突出部412が設けられ、把柄部420の一端には、第2の突出部422が設けられる。
【0204】
一例によると、第2の突出部422は、前記把柄部420において、前記歯ブラシヘッド部410の方向であるZ軸方向に延在する。前記第1の突出部412は、前記第2の突出部422とX軸及び/又はY軸方向に離れ、前記把柄部420の方向に突出する。
【0205】
一例によると、
図38のA方向からすると、前記第1及び第2の突出部412、422は、互いに重なる。さらには、第2の突出部422の他に、把柄部420の一端には、前記第1の突出部412と対向し、前記A方向には重なっていない補助突出部が設けられる。
【0206】
一例によると、
図38のV位置における断面形状(すなわち、XY面形状)を参照すると、前記第1の突出部412は、円形のシリンダ形状を有する。前記第1の突出部412は、円ではなく、円弧の形状を有することもできる。
【0207】
ここで、前記第2の突出部422の一側には、補助突出部424が設けられる。前記補助突出部424は、XZ面(歯ブラシ毛もXZ面植毛されたことと想定)又はYZ面からすると、図示しているように、車輪形状(図示していないが、円板状、その他、中実の面形状と中空の面形状も可能)を有する。これにより、Z軸方向の弾性回転力をより容易に、歯ブラシヘッド部410に伝達することができる。
【0208】
前述したように、前記第1及び第2の突出部412、422、また、補助突出部424上には、所定の荒さを付与するように鋸歯部が設けられる。これも、弾性回転復元部との接触面積を拡げるためである。
【0209】
また、前記第1及び第2の突出部412、422、補助突出部424のうち、少なくとも1つを省略することができる。さらには、位置が逆でもよい。すなわち、第1の突出部412の形状が把柄部420にも設けられ、第2の突出部422及び補助突出部424の形状が歯ブラシヘッド部410にも設けられる。
【0210】
一方、
図38には、第1の突出部412が、歯ブラシヘッド部410の外側ラインに形成されることを示しているが、
図36のように、所定の内側に引き込まれた箇所に位置することができる。
【0211】
また、弾性回転復元部450は、その製造方式により、前述したように、
図36(b)の形状に対応する形状ともなり、
図36(c)の形状に対応する形状ともなる。
【0212】
また、
図38における補助突出部の形状は、
図37で説明した補助突出部の形状と結合して、3次元の球状を有する。これとは異なり、四面体、六面体などの3次元の形状を有してもよい。
【0213】
前記弾性回転復元部450は、前記第1の突出部412が嵌め込まれる溝部を有する。例えば、前記弾性回転復元部450の半径方向の外周面に、前記第1の突出部412が設けられることもできる。ここで、前記第1の突出部412の形状によって、前記弾性回転復元部450は、少なくとも一部が前記第1の突出部412により取り囲まれる。前記第1の突出部412が前記弾性回転復元部450の外周面を全体として取り囲むこともできることは、言うまでもない。
【0214】
また、前記弾性回転復元部450は、前記第2の突出部422が嵌め込まれる溝部を有する。
【0215】
以下、
図39を参照して、他の変形例を説明する。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0216】
図39に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシの歯ブラシヘッド部410の一端には、第1の突出部412が設けられ、把柄部420の一端には、第2の突出部422が設けられる。
【0217】
一例によると、第2の突出部422は、前記把柄部420において、前記歯ブラシヘッド部410の方向であるZ軸方向に延在する。前記第1の突出部412は、前記第2の突出部422とX軸及び/又はY軸方向に離れ、前記把柄部420の方向に突出する。
【0218】
一例によると、
図39のA方向からすると、前記第1及び第2の突出部412、422は、互いに重なる。また、Z軸からすると、前記第1及び第2の突出部412、422は、互いに重なっていない。前記第1及び第2の突出部412、422は、Z軸からすると、板状を有し、円弧の形状を有することもできる。ここで、歯ブラシ毛の植毛方向は、X軸方向であることを想定している。しかし、本実施形態の技術思想は、歯ブラシ毛の植毛方向がY軸方向である場合にも適用することができる。
【0219】
さらには、第1及び第2の突出部412、422の一側には、第1の補助突出部414が設けられ、第2の補助突出部424が設けられる。第1の補助突出部414と第2の補助突出部424は、Z軸を中心とする回転自由度の他に、他の自由度を制限する機能を行うことができる。第1の補助突出部414と第2の補助突出部424は、A方向で互いに重なってもよく、重なっていなくてもよい。第1の補助突出部414と第2の補助突出部424の少なくとも1つの内部には、ホールが設けられる。ホールは、補助突出部と弾性回転復元部との接触面積を拡げることができる。前述したように、接触面積を拡げるために、鋸歯凹凸表面が設けられる。
【0220】
また、弾性回転復元部450は、その製造方式により、前述したように、
図36(b)の形状に対応する形状ともなり、
図36(c)の形状に対応する形状ともなる。
【0221】
また、前記弾性回転復元部450は、前記第1の突出部412が嵌め込まれる溝部を有する。例えば、前記弾性回転復元部450の半径方向の外周面に、前記第1の突出部412が設けられることもできる。ここで、前記第1の突出部412の形状により、前記弾性回転復元部450は、少なくとも一部が前記第1の突出部412により取り囲まれる。
【0222】
また、前記弾性回転復元部450は、前記第2の突出部422が嵌め込まれる溝部を有する。
【0223】
ここで、弾性回転復元部450の外周面(すなわち、半径方向の外側面)には、前記第1及び第2の突出部412、422が引き込まれる第1の溝部が設けられる。さらには、弾性回転復元部450の外周面には、第1の補助突出部414と第2の補助突出部424が引き込まれる第2の溝部が設けられる。
【0224】
以下、
図40を参照して、他の変形例を説明する。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0225】
図40に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシの歯ブラシヘッド部410(ブラシ毛は、図示せず)の一端には、第1の突出部412が設けられ、把柄部420の一端には、第2の突出部422が設けられる。
【0226】
一例によると、第2の突出部422は、前記把柄部420において、前記歯ブラシヘッド部410の方向であるZ軸方向に延在する。前記第1の突出部412は、前記第2の突出部422とX軸及び/又はY軸方向に離れ、前記把柄部420の方向に突出する。
【0227】
一例によると、組立てに際して、
図40のA方向からすると、前記第1及び第2の突出部412、422は、互いに重なる。また、Z軸からすると、前記第1及び第2の突出部412、422は、互いに重なっていない。前記第1及び第2の突出部412、422は、Z軸からすると、板状を有し、円弧の形状を有してもよい。ここで、歯ブラシ毛の植毛方向は、半径方向であることを想定する。
【0228】
さらには、第1及び第2の突出部412、422の一側には、第1の補助突出部414が設けられ、第2の補助突出部424が設けられる。第1の補助突出部414と第2の補助突出部424は、Z軸を中心とする回転自由度の他に、他の自由度を制限する機能を果たす。第1の補助突出部414と第2の補助突出部424は、A方向で互いに重なっても、重なっていなくてもよい。第1の補助突出部414と第2の補助突出部424の少なくとも1つの内部には、ホールが設けられる。ホールは、補助突出部と弾性回転復元部との接触面積を拡げることができる。また、前述したように、接触面積を拡げるために、鋸歯凹凸表面が設けられる。
【0229】
また、弾性回転復元部450は、その製造方式により、前述したように、
図36(b)の形状に対応する形状ともなり、
図36(c)の形状に対応する形状ともなる。
【0230】
前記弾性回転復元部450は、溝部452を少なくとも1つを有する。前記溝部452には、前記第2の補助突出部414、424が結合される。前記円弧形状の第1及び第2の突出部412、42は、前記弾性回転復元部450の外周面を支持する。ここで、第1及び第2の突出部412、42の円弧状の外周面は、前記弾性回転復元部と相対移動を許容しないように接触されていることもでき、相対移動が許容されるように配置だけされていることもできる。
【0231】
さらには、
図40の最右側に示しているように、前記歯ブラシヘッド部410及び前記把柄部420の1つは、内部に所定深さの溝がある形状を有する。この場合、弾性回転復元部450は、溝に嵌め込まれる(Z軸方向)。この形状は、
図36などで説明した第1及び/又は第2の突出部が、弾性回転復元部450を全体として取り囲む形状と理解される。
【0232】
また、
図40の右側に示した形状が、前記歯ブラシヘッド部410及び前記把柄部420の少なくとも1つとして採択される場合にも、前述した突出部が更に設けられ、補助突出部も更に設けられる。これとは異なり、突出部は省略し、補助突出部だけが設けられることもできる。例えば、前記歯ブラシヘッド部410は、
図40において、最右側の図面形状に突出部と補助突出部が設けられ、把柄部420には、
図40の最右側の図面形状に補助突出部だけが設けられることもできる。
【0233】
また、一例によると、弾性回転復元部の溝部452の数は、補助突出部の数に対応するように、少なくとも1つ以上である。
【0234】
以下、
図41を参照して、本発明の他の変形例を説明する。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。本変形例では、歯ブラシヘッド部を把柄部から着脱自在であるということで、他の実施形態と相違している。
【0235】
図41(a)に示しているように、本変形例は、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の弾性回転復元部450とを含む。
【0236】
前記歯ブラシヘッド部410の一側には、前記把柄部420の着脱のための締結部460が設けられる。一例によると、前記締結部460は、箸のように2つの突出部462、464を含む。
【0237】
前記締結部460は、前記弾性回転復元部450の内側を貫通して、前記把柄部420に結合される。
【0238】
図41(b)に示しているように、前記弾性回転復元部450と前記把柄部420は、前記締結部460の締結のために、所定の開口を有する。前記弾性回転復元部450の開口の幅D1と、前記把柄部420の開口の幅D2は、前記突出部462、464よりも大きい。
【0239】
一方、歯ブラシのローリング法のために、ツイストの発生時に、
図41(d)に示しているように、前記突出部462、464間の回転(R)によるツイストが発生する。すなわち、前記突出部462、464の一端におけるこれらを延在する仮想の線Bと、前記突出部462、464の他端におけるこれらを延在する仮想の線Aとの間の所定の角度が発生する。前記突出部462、464の一端と他端の角度発生が復元しながら、強力な歯ブラシの回転力が生成される。ここで、該当突出部462、464の一端と他端の間の発生角度が迅速に復元するように、弾性回転復元部450は、復元力を提供する。さらには、前記発生角度の形成のために、
図41(b)におけるC断面を示す
図41(c)のように、把柄部420内側の突出部462、464がR方向に回動するように、ツイスト経路部425が、把柄部420の円周方向に設けられる。また、過度なツイストを防止するように、ツイスト経路部425の経路をブロック(block)するブロック部427が設けられる。また、弾性回転復元部450内側の開口も、前記ツイスト角度が発生するような形状を有する。例えば、前記開口は、前記締結部460の収容のために、11字状を有し、ツイスト角度の発生のために、螺旋状の開口を有する。また、ツイスト角度が所定以上の場合、復元力が生成するように開口形状が設けられる。一方、ツイスト経路部425、ブロック部427は、省略してもよい。
【0240】
図41で説明した変形例において、前記把柄部410、締結部460は、一体に製造される。
【0241】
また、
図41で説明した変形例において、前記弾性回転復元部450と前記把柄部420は、前述した二重射出又はインサート射出工程で製造される。
【0242】
前記弾性回転復元部450は、前記把柄部410、締結部460、把柄部420より柔軟な素材からなることは、前述したことと同様である。また、締結部460の突出部462、464が、
図41dで説明したツイスト角度を形成し、所望しない自由度を最小化する素材からなる。
【0243】
一方、前記締結部460の円滑なツイスト角度の発生のために、前記締結部460も、弾性回転復元部450のように、前記歯ブラシヘッド部410よりも多少柔軟な素材からなる。この場合、前記締結部460と前記歯ブラシヘッド部410は、二重射出又はインサート工程で製造される。
【0244】
図41を参照した変形例において、前記締結部460の一端が把柄部450に締結されることを想定したが、これとは異なり、弾性回転復元部450に締結されることもできる。
【0245】
一方、突出部462、464は、図示しているように、2つではなく、1つであり、これとは異なり、3つ以上であってもよい。もし、1つである場合、突出部は、中心部に位置する。
【0246】
以下、
図42を参照して、奥歯歯ブラシ(奥歯弾性歯ブラシ)に、本発明の技術思想が適用された変形例を説明する。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0247】
図42(a)に示しているように、本発明の一実施形態に係る奥歯弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の弾性回転復元部450とを含む。
【0248】
本変形例における前記歯ブラシヘッド部410の一端には、ブラシ毛(B)が設けられ、通常、奥歯歯ブラシの役割を果たすように、ブラシ毛(B)が狭い領域に植毛される。奥歯歯ブラシは、リンク(http://item.gmarket.co.kr/Item?goodscode=859705121)で参考することができる。
【0249】
図42(b)では、弾性回転復元部450を図示していない。参考として、弾性回転復元部450は、歯ブラシヘッド部410と把柄部420の間に設けられる。さらには、弾性回転復元部450は、歯ブラシヘッド部410の少なくとも一端の外周面と、把柄部420の少なくとも一端の外周面のうち、少なくともいずれか1つの外周面を取り囲むように設けられる。
【0250】
図42(c)では、弾性回転復元部450を示していないが、歯ブラシヘッド部410の一端には、第1の突出部412が設けられ、把柄部420の一端には、第2の突出部422が設けられた場合を示している。これは、
図42(a)のR方向の回転と復元は可能であり、他方向の自由度は、制限するためである。
【0251】
図42(d)においても、弾性回転復元部450を示していないが、歯ブラシヘッド部410の一端には、第1の突出部412が設けられ、把柄部420の一端には、第2の突出部422が設けられた場合を示している。これは、
図42(a)のR方向の回転と復元は可能であり、他方向の自由度は、制限するためである。ここで、本変形例による奥歯弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410が把柄部420の延在線上から所定の角度をなすということを考えて、第1の突出部412及び第2の突出部422の少なくともいずれか1つの突出部の一端が傾斜して形成することができる。
【0252】
図42(c)及び
図42(d)で説明した変形例において、第1及び第2の突出部の形状は、これに制限されない。
【0253】
また、
図42(e)に示しているように、歯ブラシヘッド部410の曲げ構造を有し、把柄部420がそれより離れ、その間に弾性回転復元部(図示せず)が設けられる。この場合、前述した
図1乃至
図41で説明した実施形態の技術思想を適用することができる。
【0254】
図43は、本発明の更に他の変形例を説明するための図である。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0255】
図43(a)、
図43(b)に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の第1の弾性回転復元部452とを含む。
【0256】
参考として、
図43(a)は、平面を示し、
図43bは、側面を示している。
【0257】
第1の弾性回転復元部452は、
図43(c)に示しているように、多少幅(W)が広くて、厚さ(D)の薄い板状の構造を有する。幅が平面に向かうように配置してもよく、幅が側面に向かうように配置してもよい。
【0258】
第1の弾性回転復元部452は、板状の多少広くて薄い構造を有しているため、捻じれ(R)弾性エネルギーの保存及び放出が可能である。
【0259】
一例によると、第1の弾性回転復元部452の長手方向軸の捻じれ変形が可能となるように、薄い厚さを有する。例えば、第1の弾性回転復元部452の厚さは、0.1mm乃至1.2mmである。より具体的に、翼は、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mmのうち、いずれの厚さである。これは、一例であり、歯ブラシ長手方向軸に捻じれ変形可能な厚さであれば、可能である。
【0260】
すなわち、第1の弾性回転復元部452がプラスチックの場合であっても、板状の薄い構造を有する場合、歯ブラシの長手方向を軸にツイストされる捻じれ変形が発生し、もって、捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出が可能である。第1の弾性回転復元部452の一端を、
図43(c)のAと定義し、その他端を
図43のcと定義する。この場合、
図43(d)は、捻じれの発生に際して、A領域とB領域における第1の弾性回転復元部452のツイスト位相をF方向から見て、説明する図である。図示しているように、A領域に比してB領域では、捻じれツイスト角が、例えば90度発生している。
【0261】
ついで、
図43(c)のV1をみると、第1の弾性回転復元部452は、その長手方向(歯ブラシヘッド部から把柄部の方向)にその厚さDが一定でなく、D'のように多少薄い箇所がある。これは、第1の弾性回転復元部452のツイストをより円滑にするためである。もちろん、第1の弾性回転復元部452の長手方向の厚さが一定でもある。このような技術思想から、第1の弾性回転復元部452の長手方向にその幅が相違することもある。
【0262】
【0263】
図43(e)に示しているように、前記第1の弾性回転復元部452の表面には、第2の弾性回転復元部454が設けられる。第2の弾性回転復元部454の一端と他端は、前記歯ブラシヘッド部410の一端の少なくとも一部と、前記把柄部420の一端の少なくとも一部を取り囲む。もちろん、取り囲まれていなくてもよい。
【0264】
図43で説明した変形例において、前記第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420のうち、少なくとも1つと一体に形成される。例えば、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、単一射出工程により製造される。他の観点において、第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420と同じ素材、例えば、プラスチック又はエコ素材からなる。すなわち、第1の弾性回転復元部452は、プラスチックで製造されても、広くて薄い板状の形状を有するので、捻じれ及び復元が可能である。
【0265】
前記第2の弾性回転復元部454は、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420よりも柔軟性のある素材、例えば、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、ポリマー系で製造される。すなわち、前記第2の弾性回転復元部454の製造のために、前述した二重射出又はインサート工程が活用される。
【0266】
本技術思想は、
図42で説明した奥歯歯ブラシにも適用することができる。
【0267】
一方、前記第1の弾性回転復元部452の数が1つであることを想定して説明したが、複数でもよい。
【0268】
また、本技術事項は、歯ブラシヘッド部410が把柄部420に着脱される方式にも適用可能である。
図44に示しているように、歯ブラシヘッド部410側に、前記第1の弾性回転復元部452が設けられ、把柄部420側に、第2の弾性回転復元部454が設けられる。この場合、第1の弾性回転復元部452を前記第2の弾性回転復元部454の内側に挿入して、前記第2の弾性回転復元部454に結合させることもでき、前記第2の弾性回転復元部454を貫通して、把柄部420に結合させることもできる。
【0269】
一方、強固のために、
図44に示しているように、端部把柄部422が更に設けられる。端部把柄部422は、前記把柄部420と同じ材質で共に製造されることができる。図示してはいないが、端部把柄部422と前記把柄部420は、これらを連結する連結部により連結される。連結部は、端部把柄部422と前記把柄部420のような材質で同じ射出工程で製造される。前記連結部は、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420を単一の胴体と取ることができ、後続する第2の弾性回転復元部454の二重射出工程を容易にすることができる。すなわち、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420が2つの胴体で製造される場合、二重射出設計及び段階の難しさを解消することができる。
【0270】
ここで、第1の弾性回転復元部452が通る端部把柄部422の経路は、前記第2の弾性回転復元部454よりも広い。
【0271】
図44を説明することに当たり、第1の弾性回転復元部が歯ブラシヘッド部に配置されることを想定したが、これとは異なり、把柄部側に配置されることもできる。また、第2の弾性回転復元部が歯ブラシヘッド部に配置されることを想定したが、これとは異なり、歯ブラシヘッド部側に配置されることもできる。
【0272】
図45は、本発明の他の実施形態に係る弾性歯ブラシを説明するための図である。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0273】
図45に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の第1の弾性回転復元部452とを含む。
図45で説明する実施形態では、奥歯歯ブラシに、本発明の技術思想が適用されたことを想定するが、一般の歯ブラシに適用可能であることは、言うまでもない。
【0274】
第1の弾性回転復元部452は、
図45に示しているように、多少幅が狭くて、厚さの厚い板状の構造を有する。
図43で説明した実施形態と板状の厚さ、幅方向が異なる。
【0275】
一例によると、第1の弾性回転復元部452の長手方向軸の捻じれ変形が可能であるように、薄い厚さを有する。例えば、第1の弾性回転復元部452の厚さは、0.1mm乃至1.2mmである。より具体的に、翼は、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mmのいずれの厚さである。これは、一例であり、歯ブラシの長手方向軸に捻じれ変形可能な厚さであれば、可能である。
【0276】
第1の弾性回転復元部452は、板状の多少広くて薄い構造を有しているので、捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出が可能である。歯ブラシの長手方向を軸にツイストする捻じれ変形が発生し、そこで、捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出が可能である。これは、前記
図43(c)、43(d)で説明したことと同様である。
【0277】
さらには、
図45で説明する第1の弾性回転復元部452も、
図43のV2を参照して説明したレッグを更に含む。
【0278】
また、第1の弾性回転復元部452には、ホールが設けられる。
【0279】
より詳細な説明のために、
図47を参照する。
図47(
図45における弾性歯ブラシの側面図を示す。色相は、考慮せず)に示しているように、第1の弾性回転復元部452には、ホール452hが設けられたことを確認することができる。ホール452hは、第1の弾性回転復元部452の捻じれ容易性、復元力の大きさ、製造容易性を考えて、その大きさ及び位置が決められる。一例によると、
図47(a)に示しているように、ホール452hは、弾性歯ブラシの長手方向に設けられ、第1の弾性回転復元部452が、上下の2つの枝となり得る。すなわち、ホール452hにより、第1の弾性回転復元部452が2つの枝に分けられたことである。これとは異なり、第1の弾性回転復元部452が3つ以上の枝からなることもできる。また、
図47(b)に示しているように、ホール452hは、弾性歯ブラシの長手方向に複数設けられる。参考として、ホール452hにより、第1の弾性回転復元部452と、後述する第2の弾性回転復元部の間の結合力が向上する。
【0280】
前記
図43(e)で説明したように、前記第1の弾性回転復元部452の表面には、第2の弾性回転復元部454が設けられる。第2の弾性回転復元部454の一端と他端は、前記歯ブラシヘッド部410の一端の少なくとも一部と、前記把柄部420の一端の少なくとも一部を取り囲む。もちろん、取り囲んでいなくてもよい。
【0281】
図47は、第2の弾性回転復元部452の例示を示している。
図47に示しているように、第2の弾性回転復元部454の外側には、前記第1の弾性回転復元部452のツイスト及び解除に際して、変形が可能となるように、所定のパターンが形成される。第2の弾性回転復元部454の内側には、前記第1の弾性回転復元部452の少なくとも一部を取り囲むように、前記第1の弾性回転復元部452の形状及びサイズに対応するホールが設けられる。
【0282】
図45で説明した変形例において、前記第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420のうち、少なくとも1つと一体に形成される。例えば、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、単一射出工程により製造される。他の観点において、第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420と同じ素材、例えば、プラスチックからなる。すなわち、第1の弾性回転復元部452は、プラスチックで製造されても、広くて薄い板状の形状を有するので、捻じれ及び復元が可能なことである。
【0283】
前記第2の弾性回転復元部454は、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420よりも外力に対して変形が大きい素材、すなわち、柔軟性のある素材、例えば、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、ポリマー系で製造される。すなわち、前記第2の弾性回転復元部454の製造のために、前記二重射出又はインサート工程を活用する。
【0284】
本技術思想は、奥歯歯ブラシ、一般の歯ブラシなどに制限されることなく、適用可能である。
【0285】
また、本技術的事項は、歯ブラシヘッド部410が把柄部420に着脱される方式にも適用可能である。これは、
図44で説明したことと同様である。また、強固のために、
図44で説明したように、端部把柄部422がさらに設けられる。端部把柄部422は、前記把柄部420と同じ材質で共に製造される。図示してはいないが、端部把柄部422と前記把柄部420は、これらを連結する連結部により連結される。連結部は、端部把柄部422と前記把柄部420と同じ材質で、同じ射出工程で製造される。前記連結部は、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420を単一胴体と取ることができ、後続する第2の弾性回転復元部454の二重射出工程を容易にすることができる。すなわち、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420が2つの胴体で製造される場合、二重射出設計及び段階の難しさを解消することができる。
【0286】
ここで、第1の弾性回転復元部452が通る端部把柄部422の経路は、前記第2の弾性回転復元部454よりも広い。
【0287】
図44で説明することに当たり、第1の弾性回転復元部が歯ブラシヘッド部に配置されることを想定したが、これとは異なり、把柄部側に配置してもよい。また、第2の弾性回転復元部が歯ブラシヘッド部に配置されることを想定したが、これとは異なり、歯ブラシヘッド部側に配置してもよい。
【0288】
図46(a)は、
図45による第1の弾性回転復元部452が、2つの枝で形成された場合を示している。参考として、
図46(a)は、全体斜視図であり、
図46(b)は、拡大図である。この
図46(a)を参照した例において、奥歯歯ブラシを例示しているが、一般の歯ブラシ及びその他の様々な分野に適用できることは、言うまでもない。
【0289】
図46(a)に示しているように、第1の弾性回転復元部452は、2つの長手方向に延在する枝からなる。ここで、強度補強のために、2つの長手方向に延在する枝は、互いに連結バーにより連結される。連結バーの一側には、射出物ソース投入口が位置する。これにより、射出物ソースの容易な注入が可能である。また、強度補強のために、2つの長手方向に延在する枝には、一側(外側、又は、示しているように内側)に向かう補強リブが設けられる。
【0290】
その他の説明は、
図45、
図47(ホール452h)、及び
図48(第2の弾性回転復元部454)で説明したことと同様であるので、説明を省略する。
【0291】
図49は、本発明の他の実施形態に係る弾性歯ブラシを説明するための図である。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0292】
図49に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の第1の弾性回転復元部452とを含む。
図49で説明する実施形態では、奥歯歯ブラシに、本発明の技術思想が適用されたことを想定するが、一般の歯ブラシに適用可能であることは、言うまでもない。
【0293】
第1の弾性回転復元部452は、
図49A及び
図49B(
図49Bは、
図49Aの弾性回転復元部452の長手方向断面を図示)に示しているように、断面が+形状を有する。また、一例によると、
図49Bの(a)の矢印方向で第1の弾性回転復元部452の断面を示す
図49Bの(b)を参照すると、座標系に方向に第1の弾性回転復元部452が設けられ、座標系に45度傾いた方向に、第1の弾性回転復元部452が設けられる。この他にも、前記弾性回転復元部452の翼方向は、様々である。また、一例によると、第1の弾性回転復元部452は、2つの板状からなるが、これとは異なり、3つ以上の板状からなってもよい。すなわち、2つの板状である場合、4つの翼があり、この他にも、5、6、7、8、9、10などの翼が設けられる。
【0294】
第1の弾性回転復元部452が板状の+断面形状を有しているため、捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出が可能である。これは、前記
図43(c)、
図43(d)で説明したことと同様である。すなわち、第1の弾性回転復元部452が板状の+断面形状を有しているので、
図49Bに示している外力が作用しても、変形することなく、形状を維持することができる。すなわち、意図しなかった方向に第1の弾性回転復元部452が変形することを最小化し、歯ブラシの長手方向を軸にツイストされる捻じれ変形が発生し、そこで、捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出が可能である。
【0295】
一例によると、第1の弾性回転復元部452の長手方向軸の捻じれ変形ができるように、薄い厚さを有する。例えば、翼のそれぞれの厚さは、0.1mm乃至1.2mmである。より具体的に、翼は、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mmのいずれの厚さである。これは、一例であり、歯ブラシ長手方向軸に捻じれ変形可能な厚さであれば、可能である。
【0296】
一例によると、外力に対する剛性を高めるために、第1の弾性回転復元部452の板状の+断面形状の該当厚さが、方向によって異なる。例えば、歯ブラシ毛と平行な方向の翼の少なくとも1つは、他の方向の翼よりも厚い。
【0297】
また、第1の弾性回転復元部452には、ホールが設けられる。これは、
図46で説明したことと同様である。
【0298】
前記
図43(e)で説明したように、前記第1の弾性回転復元部452の表面には、第2の弾性回転復元部454が設けられる。第2の弾性回転復元部454の一端と他端は、前記歯ブラシヘッド部410の一端の少なくとも一部と、前記把柄部420の一端の少なくとも一部を取り囲む。もちろん、第2の弾性回転復元部454を省略してもよい。
【0299】
一例によると、前記第1の弾性回転復元部452には、前記第1の弾性回転復元部452の長手方向に沿って、少なくとも1つのホールが設けられる。例えば、3つのホールが設けられる。このホール内に、前記第2の弾性回転復元部454が設けられる。もし、前記第1の弾性回転復元部452が、前記第2の弾性回転復元部454よりも固い材質からなる場合、すなわち、前記第1の弾性回転復元部452がプラスチックからなり、前記第2の弾性回転復元部454がゴム材質からなる場合、前記第1の弾性回転復元部452がローリング法の歯磨きにより捻じれることになると、前記第1の弾性回転復元部452のホール形状に変形が生じる。前記第1の弾性回転復元部452のホール内に、前記第2の弾性回転復元部454が設けられた場合、ホール形状の変形により、前記第2の弾性回転復元部454も変形する。すなわち、前記第2の弾性回転復元部454が圧着変形し、前記第2の弾性回転復元部454も、圧着変形した形状が復元しながら、復元力を提供することができる。このために、前記第2の弾性回転復元部454は、前記第1の弾性回転復元部452のホールだけを満たすように、ドット(dot)形状に設けられ、ホールの他に、他の部分も覆うように配置される。本例は、前記第1の弾性回転復元部452が+形状の断面を有する場合だけではなく、
図43、
図44、
図45で説明したように、1つの枝形状を有する場合、
図46で説明したように、2つの並んだ枝形状を有する場合にも、適用可能である。
【0300】
一方、第2の弾性回転復元部454は、
図48に示しているように、表面に凹凸形状、例えば、メッシュ構造を有する。但し、第1の弾性回転復元部452が+形状の断面を有するため、+形状の角張る箇所に、第2の弾性回転復元部454が形成されることもできる。
【0301】
図49で説明した変形例において、前記第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420のうち、少なくとも1つと一体に形成される。例えば、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、単一射出工程により製造される。他の観点において、第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420と同じ素材、例えば、プラスチックからなる。すなわち、第1の弾性回転復元部452は、プラスチックで製造されても、
図49に示しているように、断面形状が薄い+形状を有するので、捻じれ及び復元が可能である。一例によると、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、エコプラスチック、生分解性素材、金属類のうち、少なくとも1つの物質からなる。
【0302】
前記第2の弾性回転復元部454は、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420よりも外力に対して変形が大きい素材、すなわち、柔軟性のある素材、例えば、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、ポリマー系で製造される。すなわち、前記第2の弾性回転復元部454の製造のために、前述した二重射出又はインサート工程を活用する。
【0303】
本技術思想は、奥歯歯ブラシ、一般の歯ブラシなど、制限することなく、適用可能である。
【0304】
また、本技術事項は、歯ブラシヘッド部410が把柄部420に着脱される方式にも適用可能である。これは、
図44で説明したことと同様である。また、強固のため、
図44で説明したように、端部把柄部422が更に設けられる。端部把柄部422は、前記把柄部420と同じ材質で共に製造される。図示してはいないが、端部把柄部422と前記把柄部420は、これらを連結する連結部により連結される。連結部は、端部把柄部422と前記把柄部420のような材質で同じ射出工程により製造される。前記連結部は、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420を単一胴体と取ることができ、後続する第2の弾性回転復元部454の二重射出工程を容易にすることができる。すなわち、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420が2つの胴体で製造される場合、二重射出設計及び段階の難しさを解消することができる。
【0305】
ここで、第1の弾性回転復元部452が通る端部把柄部422の経路は、前記第2の弾性回転復元部454よりも広い。
【0306】
図44で説明することにおいて、第1の弾性回転復元部が歯ブラシヘッド部に配置されることを想定したが、これとは異なり、把柄部側に配置されることもできる。また、第2の弾性回転復元部が歯ブラシヘッド部に配置されることを想定したが、これとは異なり、歯ブラシヘッド部側に配置されることもできる。
【0307】
図50は、本発明の他の実施形態を示す。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0308】
図50に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の第1の弾性回転復元部452と、第1の弾性回転復元部452の少なくとも一部を取り囲む第2の弾性回転復元部454とを含む。第2の弾性回転復元部454は、省略することができる。
【0309】
図50で説明する実施形態では、一般の歯ブラシに本発明の技術思想を適用したことを想定するが、奥歯歯ブラシに適用可能なことは、言うまでもない。
【0310】
第1の弾性回転復元部452は、
図49で説明したように、長手方向に断面が+形状を有する。ここで、把柄部420に向かって、第1の弾性回転復元部452の+形状が大きくなるように設けられる。歯ブラシの長手方向を軸にツイストされる捻じれ変形が発生し、そこで、捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出が可能である。
【0311】
一例によると、第1の弾性回転復元部452は、長手方向軸の捻じれ変形が可能となるように、薄い厚さを有する。例えば、第1の弾性回転復元部452の厚さは、0.1mm乃至1.2mmである。より具体的に、翼は、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mmのうち、いずれの厚さである。これは、一例であり、歯ブラシの長手方向軸に捻じれ変形可能な厚さであれば、可能である。
【0312】
第1の弾性回転復元部452は、2つの板状からなるが、これとは異なり、3つ以上の板状からなってもよい。
【0313】
また、第1の弾性回転復元部452には、ホールが設けられる。これは、
図47で説明したことと同様である。また、
図49で説明した例でのように、少なくとも1つのホールが設けられ、第2の弾性回転復元部が圧着変形後、復元力を提供することができる。
【0314】
前記第1の弾性回転復元部452の表面には、第2の弾性回転復元部454が設けられる。第2の弾性回転復元部454の一端と他端は、前記歯ブラシヘッド部410の一端の少なくとも一部と、前記把柄部420の一端の少なくとも一部を取り囲む。第2の弾性回転復元部454は、省略してもよい。
【0315】
一方、第2の弾性回転復元部454の例示は、
図48で説明したことと同様である。但し、第1の弾性回転復元部452が+形状の断面を有するので、+形状の角張る箇所に、第2の弾性回転復元部454を形成することもできる。
【0316】
図50で説明した変形例において、前記第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420のうち、少なくとも1つと一体に形成される。例えば、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、単一射出工程により製造される。他の観点において、第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420と同じ素材、例えば、プラスチックからなる。すなわち、第1の弾性回転復元部452は、プラスチックで製造されても、断面形状が薄い+形状を有するので、捻じれ及び復元が可能なことである。
【0317】
前記第2の弾性回転復元部454は、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420よりも外力に対して変形が大きい素材、すなわち、柔軟性のある素材、例えば、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、ポリマー系で製造される。すなわち、前記第2の弾性回転復元部454の製造のために、前述した二重射出又はインサート工程を活用する。
【0318】
また、本技術的事項は、歯ブラシヘッド部410が把柄部420に着脱される方式にも適用可能である。これは、
図44で説明したことと同様である。また、強固のために、
図44で説明したように、端部把柄部422がさらに設けられる。端部把柄部422は、前記把柄部420と同じ材質で共に製造される。図示してはいないが、端部把柄部422と前記把柄部420は、これらを連結する連結部により連結される。連結部は、端部把柄部422と前記把柄部420のような材質で同じ射出工程で製造される。前記連結部は、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420を単一胴体と取ることができ、後続する第2の弾性回転復元部454の二重射出工程を容易にすることができる。すなわち、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420が2つの胴体で製造される場合、二重射出設計及び段階の難しさを解消することができる。
【0319】
図51は、本発明の他の実施形態を示している。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0320】
図51に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の第1の弾性回転復元部452と、第1の弾性回転復元部452の少なくとも一部を取り囲む第2の弾性回転復元部454とを含む。第2の弾性回転復元部454は、省略してもよい。
【0321】
図51で説明する実施形態では、一般の歯ブラシに本発明の技術思想を適用したことを想定するが、奥歯歯ブラシに適用可能であることは、言うまでもない。
【0322】
第1の弾性回転復元部452は、図示しているように、折れ形状を有する。他の観点において、歯ブラシヘッド部410の仮想の長手方向延長ラインと、把柄部420の仮想の長手方向延長ラインが折れた形状を有し、これらを第1の弾性回転復元部452が連結するように、第1の弾性回転復元部452が折れた形状を有する。ここで、第1の弾性回転復元部452も捻じれ及び復元が可能となるように、板状の薄い厚さを有する。
【0323】
また、第1の弾性回転復元部452には、ホールが設けられる。これは、
図47で説明したことと同様である。また、
図49で説明した例でのように、少なくとも1つのホールが設けられ、第2の弾性回転復元部が圧着変形後、復元力を提供することができる。
【0324】
前記第1の弾性回転復元部452の表面には、第2の弾性回転復元部454が設けられる。第2の弾性回転復元部454の一端と他端は、前記歯ブラシヘッド部410の一端の少なくとも一部と、前記把柄部420の一端の少なくとも一部を取り囲む。もちろん、第2の弾性回転復元部454を省略することもできる。
【0325】
図51で説明した変形例において、前記第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420のうち、少なくとも1つと一体に形成される。例えば、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、単一射出工程により製造される。他の観点において、第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420と同じ素材、例えば、プラスチックからなる。すなわち、第1の弾性回転復元部452は、プラスチックで製造されても、断面形状が薄い+形状を有するので、捻じれ及び復元が可能である。
【0326】
前記第2の弾性回転復元部454は、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420よりも外力に対して変形が大きい素材、すなわち、柔軟性のある素材、例えば、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、ポリマー系で製造される。すなわち、前記第2の弾性回転復元部454の製造のために、前述した二重射出又はインサート工程を活用する。
【0327】
図52は、本発明の他の実施形態を示している。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0328】
図51に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420とを含む。
【0329】
ここで、把柄部420が捻じれ弾性復元力を持つように、その断面がU形状を有する。U形状の厚さは、長手方向軸の捻じれ変形が可能となるように、薄い厚さを有する。例えば、U形状の厚さは、0.1mm乃至1.2mmである。より具体的に、翼は、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mmのうち、いずれの厚さである。これは、一例であり、歯ブラシ長手方向軸に捻じれ変形可能な厚さであれば、可能である。
【0330】
図示してはいないが、
図51で説明した第2の弾性回転復元部454が一側、例えば、把柄部420のU形状の内側の少なくとも一部に設けられる。
【0331】
図52で説明する実施形態では、一般の歯ブラシに本発明の技術思想が適用されたことを想定したが、奥歯歯ブラシに適用可能であることは、言うまでもない。
【0332】
図53は、本発明の他の実施形態を示している。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0333】
図53に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の第1の弾性回転復元部452と、第1の弾性回転復元部452の少なくとも一部を取り囲む第2の弾性回転復元部454とを含む。第2の弾性回転復元部454は、省略してもよい。
【0334】
図53で説明する実施形態では、一般の歯ブラシに本発明の技術思想が適用されたことを想定したが、奥歯歯ブラシに適用可能であることは、言うまでもない。
【0335】
第1の弾性回転復元部452は、第1の弾性回転復元部452の長手方向に沿って、屈曲した形状を有する。ここで、第1の弾性回転復元部452は、少なくとも2つのレイヤからなる。第1の弾性回転復元部452も、捻じれ及び復元力を有する。このために、その断面が薄い板状を有する。
【0336】
また、第1の弾性回転復元部452には、ホールが設けられる。これは、
図47で説明したことと同様である。また、
図49で説明した例でのように、少なくとも1つのホールが設けられ、第2の弾性回転復元部が圧着変形後、復元力を提供することができる。
【0337】
前記第1の弾性回転復元部452の表面には、第2の弾性回転復元部454が設けられる。第2の弾性回転復元部454の一端と他端は、前記歯ブラシヘッド部410の一端の少なくとも一部と、前記把柄部420の一端の少なくとも一部を取り囲む。もちろん、第2の弾性回転復元部454を省略してもよい。
【0338】
一方、第2の弾性回転復元部454の内面ではなく、外側に、ホールが形成されることもできる。
【0339】
図53で説明した変形例において、前記第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420のうち、少なくとも1つと一体に形成される。例えば、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、単一射出工程で製造される。他の観点において、第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420と同じ素材、例えば、プラスチックからなる。
【0340】
前記第2の弾性回転復元部454は、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420よりも外力に対して変形が大きい素材、すなわち、柔軟性のある素材、例えば、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、ポリマー系で製造される。すなわち、前記第2の弾性回転復元部454の製造のために、前述した二重射出又はインサート工程を活用する。
【0341】
また、本技術事項は、歯ブラシヘッド部410が把柄部420に着脱される方式にも適用可能である。これは、
図44で説明したことと同様である。
【0342】
図54は、本発明の他の実施形態を示している。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0343】
図54に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の第1の弾性回転復元部452と、第1の弾性回転復元部452の少なくとも一部を取り囲む第2の弾性回転復元部454とを含む。第2の弾性回転復元部454は、省略してもよい。
【0344】
図54で説明する実施形態では、一般の歯ブラシに、本発明の技術思想が適用されたことを想定したが、奥歯歯ブラシに適用可能であることは、言うまでもない。
【0345】
第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410から突出延在する第1の突出部452aと、前記把柄部420から突出延在する第2の突出部452bからなる。第1の突出部452aと第2の突出部452bは、歯ブラシの長手方向を軸に相対回転可能に組み立てられる。ここで、相対回動可能であるとは、第1の突出部452aの長手方向軸回転に連動して、第2の突出部452bの長手方向軸回転が行われないことを意味する。
【0346】
このために、第2の突出部452bの長手方向の中空に、第1の突出部452aが、
図54の矢印方向に挿入される。これに対して、図示とは異なり、第1の突出部452aの長手方向の中空に、第2の突出部452bが、
図54の矢印方向に挿入される。
【0347】
また、第1の弾性回転復元部452には、ホールが設けられる。これは、
図47で説明したことと同様である。また、
図49で説明した例でのように、少なくとも1つのホールが設けられ、第2の弾性回転復元部が圧着変形後、復元力を提供することができる。歯ブラシの長手方向を軸にツイストされる捻じれ変形が発生し、もって、捻じれ弾性エネルギーの保存及び放出が可能である。
【0348】
前記第1の弾性回転復元部452の表面には、第2の弾性回転復元部454が設けられる。第2の弾性回転復元部454の一端と他端は、前記歯ブラシヘッド部410の一端の少なくとも一部と、前記把柄部420の一端の少なくとも一部を取り囲む。
【0349】
一方、第2の弾性回転復元部454の内面ではなく、外側に、凹部又はホールを形成することもできる。
【0350】
一例によると、前記第1の弾性回転復元部452の外面と、前記第2の弾性回転復元部454の内面の間には、スリーブ(図示せず)が設けられる。前記スリーブは、前記第1の弾性回転復元部452を周方向に少なくとも一部取り囲む形状である。これにより、前記スリーブは、前記第2の弾性回転復元部454と前記第1の弾性回転復元部452が、直接接触しないようにすることができる。前記スリーブは、省略可能である。
【0351】
前記第2の弾性回転復元部454は、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420よりも外力に対して変形が大きい素材、すなわち、柔軟性のある素材、例えば、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、ポリマー系で製造される。すなわち、前記第2の弾性回転復元部454の製造のために、前述した二重射出又はインサート工程を活用する。
【0352】
第1の突出部452aと第2の突出部452bは、相対回転可能であり、第2の弾性回転復元部454が、第1の突出部452aと第2の突出部452bが結合された外周面の少なくとも一部を取り囲むことで、[1]第2の弾性回転復元部454がローリング法の歯磨き時に、弾性捻じれと復元力を提供し、[2]第1の突出部452aと第2の突出部452bが組み立てられた状態で、剛性が確保されて、意図しなかった歯磨き時に押される現象を最小化することができる。
【0353】
本実施形態において、第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410から突出延在する第1の突出部452aと、前記把柄部420から突出延在する第2の突出部452bからなると説明したが、前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420の間の相対回動が可能ないずれの構造も可能である。
【0354】
例えば、
図54に示しているように、前記歯ブラシヘッド部410から突出延在する第1の突出部452aが設けられ、前記把柄部420には、前記第1の突出部452aが内部に引き込まれる引入口が設けられる。この場合、
図54とは異なり、第2の突出部452bを省略することができる。
【0355】
例えば、
図54に示しているように、前記把柄部420から突出延在する第2の突出部452bが設けられ、前記歯ブラシヘッド部410には、前記第2の突出部452bが内部に引き込まれる引入口が設けられる。この場合、第1の突出部452aを省略することができる。
【0356】
一例によると、前記把柄部420の一側に開口が設けられ、前記第1の突出部452aは、前記第2の突出部452bを貫通して、前記把柄部420の開口を通じて露出する。このため、使用者は、露出した第1の突出部452aを押すことができ、押し可否によって、歯ブラシヘッド部410の回転可否が変わる。これにより、使用者は、ローリング法の歯磨きを所望する場合、露出した第1の突出部452aを押すことなく、反対にローリング法の歯磨きを所望する場合、露出した第1の突出部452aを押すことができる。前記露出した第1の突出部452aは、第2の弾性回転復元部454により、少なくとも一部が覆われる。
【0357】
更に他の例によると、第1の突出部452aと第2の突出部452bの代わりに、ロッド(rod)を設ける。ロッドは、例えば、長い円形断面の棒状である。ロッドは、前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420と別個の構成をなし、前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420と相対回動可能に結合される。相対回動可能な結合となるように、前記歯ブラシヘッド部410の一端と、前記把柄部420の一端には、前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420の間にホールが設けられる。すなわち、ロッドは、前記歯ブラシヘッド部410の一端に対して相対回動可能であり、前記把柄部420の一端に対しても、相対回動可能である。ここで、前記ロッド、前記歯ブラシヘッド部410、及び前記把柄部420の少なくとも一部を取り囲むように、第2の弾性回転復元部454が配置される。すなわち、第2の弾性回転復元部454により、前記ロッド、前記歯ブラシヘッド部410、及び前記把柄部420が結合される。
【0358】
図55乃至
図60は、本発明の他の実施形態を説明するための図である。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
図55は、他の実施形態の外観を示し、
図56は、平面断面を示し、
図57は、側面断面を示し、
図58は、第1の突出部412を示し、
図59は、第2の突出部422を示している。
【0359】
図55乃至
図60に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410、把柄部420、第1の弾性回転復元部452、第2の弾性回転復元部454のうち、少なくとも1つを含む。第2の弾性回転復元部454は、省略してもよい。
【0360】
図55乃至
図60で説明する実施形態では、一般の歯ブラシに本発明の技術思想が適用されたことを想定したが、奥歯歯ブラシに適用可能であることは、言うまでもない。
【0361】
前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420は、互いに独立した別の構成である。前記歯ブラシヘッド部410の一端には、第1の突出部412が設けられる。前記把柄部420の一端には、第2の突出部422が設けられる。前記第1の突出部412は、前記把柄部420の方向に延在突出し、前記第2の突出部422は、前記歯ブラシヘッド部410の方向に延在突出する。
【0362】
ここで、前記第1の突出部412の内部には、空いた空間が設けられる。このために、前記第1の突出部412は、中空の円形シリンダ形状を有する。前記第2の突出部422の内部にも、空いた空間が設けられる。このために、前記第2の突出部422は、中空の円形シリンダ形状を有する。これにより、前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420が結合すると、内部に回転収容中空(E)が設けられる。
【0363】
前記第1の突出部412の一端は、
図56及び
図57に示しているように、歯ブラシ回転収容中空(E)から半径方向外側に行くほど、前記把柄部420の方向に下向き傾斜し、Y軸方向に水平であり、これに対して、半径方向外側に行くほど、前記歯ブラシヘッド部410の方向に上向き傾斜する。前記第2の突出部422は、前記第1の突出部412と型合わせられる。
【0364】
前記歯ブラシヘッド部410には、前記把柄部420の方向に、第1の弾性回転復元部452が設けられる。例えば、第1の弾性回転復元部452は、前記回転収容中空(E)の少なくとも一部を貫通して、延在する。第1の弾性回転復元部452は、多少幅が狭くて、厚さの厚い板状の構造を有する。すなわち、
図55の平面を示す
図56でのように、第1の弾性回転復元部452は、幅方向(Y方向)には、相対的に狭く、
図55の側面を示す
図57でのように、第1の弾性回転復元部452は、高さ方向(Z方向)には、相対的に厚い。これにより、第1の弾性回転復元部452は、ローリング法の歯磨き時に捻じれ変形及び復元力放出を行うことができる。第1の弾性回転復元部452の形状は、一例であり、前述したように、幅と高さ方向が反対になることもでき、断面が+形状である場合もあり、断面が+形状よりも少なく又は多くの翼を有することもでき、2つの板状が並んで配置されることもできる。
【0365】
第1の弾性回転復元部452の厚さは、長手方向軸の捻じれ変形が可能となるように、薄い厚さを有する。例えば、第1の弾性回転復元部452の厚さは、0.1mm乃至1.2mmである。より具体的に、翼は、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mmのいずれの厚さである。これは、一例であり、歯ブラシの長手方向軸に捻じれ変形可能な厚さであれば、可能である。
【0366】
以下では、第1の弾性回転復元部452の形状が、
図56、
図57における形状である場合を想定することにする。
【0367】
前記第1の弾性回転復元部452が歯ブラシの長手方向軸を中心に捻じれ変形及びその復元エネルギーを放出するために、前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420の結合において、前記第1の弾性回転復元部452の一端が、前記把柄部420の一側に設けられた収容口C(
図59参照)に収容される。
【0368】
前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420が結合された後、前記第1の突出部412と前記第2の突出部422の少なくとも一部は、第2の弾性回転復元部454で取り囲まれる。第2の弾性回転復元部454は、前記歯ブラシヘッド部410と前記把柄部420を結合させる結合剤として機能する。
【0369】
前記歯ブラシヘッド部410、第1の突出部412、第1の弾性回転復元部452、前記把柄部420、第2の突出部422は、硬質からなり、前記第2の弾性回転復元部454は、軟質からなる。前記硬質は、例えば、プラスチック、エコ性素材、生分解性グプラスチックのうち、少なくともいずれか1つからなり、前記軟質は、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、及びポリマー系のうち、少なくともいずれか1つからなる。
【0370】
上述した結合関係と材質関係により、ローリング法の歯磨き時に、前記第1の弾性回転復元部452は、前記回転収容中空(E)内で捻じれ変形することになり、前記第2の弾性回転復元部454も、X軸を中心に円周方向に伸びる変形をすることになる。これにより、前記第1の弾性回転復元部452と前記第2の弾性回転復元部454は、
図57のS方向に、両端のいずれの方向にも、弾性復元力を提供することができる。
【0371】
上述した例とは異なり、前記第2の弾性回転復元部454が、前記回転収容中空(E)の少なくとも一部を満たすこともできる。
【0372】
上述した例において、前記歯ブラシヘッド部410と第1の突出部412、第1の弾性回転復元部452が一部品で射出され、前記把柄部420、第2の突出部422が異なる部品で別に射出される。
【0373】
例えば、前記歯ブラシヘッド部410と第1の突出部412、第1の弾性回転復元部452、前記把柄部420、第2の突出部422が一部品で射出されることもできる。この場合には、収容口(C)を省略することができる。また、第2の弾性回転復元部454が、第1の突出部412、及び第1の突出部412に対して動き可能な第2の突出部422を連結配置する。これにより、第2の弾性回転復元部454が、捻じれ弾性エネルギーを保存及び放出することができる。
【0374】
また、上述した例において、第1の突出部452と第2の突出部454が設けられたことを想定したが、2つ中の1つは、省略可能である。この場合、残っている突出部は、省略した突出部の方向にさらに延在することもでき、第2の弾性回転復元部454が充填される。
【0375】
また、上述した例において、第1の弾性回転復元部452が、前記歯ブラシヘッド部410の内側から前記把柄部420方向に延在することを想定したが、これとは異なり、第1の弾性回転復元部452が、前記把柄部420の内側から前記歯ブラシヘッド部410方向に延在することができる。この場合、前記歯ブラシヘッド部410の内側に、収容口が設けられる。
【0376】
更に、上述した例において、前記第1の弾性回転復元部452と前記第2の弾性回転復元部454が弾性回転復元力を提供することを想定したが、2つ中の1つは、省略可能である。
【0377】
例えば、第1の弾性回転復元部452を省略することができる。この場合、前記第2の弾性回転復元部454が、弾性回転復元力を提供する。さらには、前記回転収容中空(E)が依然として、中空を形状し、省略されて、歯ブラシヘッド部又は把柄部で充填される。
【0378】
例えば、第2の弾性回転復元部454を省略することができる。この場合、第1の弾性回転復元部454が弾性回転復元力を提供する。
【0379】
一例によると、前記把柄部420の一側に、開口(図示せず)が設けられる。例えば、開口は、前記把柄部420の一側に設けられた収容口(C)(
図59参照)よりも下端(歯ブラシヘッド部と反対方向の下端)に設けられる。前記第1の弾性回転復元部452は、前記収容口(C)を貫通して、前記把柄部420の開口を介して露出する。
【0380】
これにより、使用者は、露出した第1の弾性回転復元部452を押すことができ、押し可否によって、歯ブラシヘッド部410の回転可否が変わる。これにより、使用者は、ローリング法の歯磨きを所望する場合、露出した第1の弾性回転復元部452を押すことなく、反対にローリング法の歯磨きを所望する場合、露出した第1の弾性回転復元部452を押すことができる。前記露出した第1の弾性回転復元部452は、第2の弾性回転復元部454により、少なくとも一部が覆われる。
【0381】
更に、押し便宜性のために、前記第1の弾性回転復元部452は、歯ブラシ回転収容中空(E)からよりも、前記露出する開口からY方向に広い。
【0382】
【0383】
前記把柄部420には、突出口424が設けられる。前記第1の弾性回転復元部452は、前記突出口424に対して相対回動可能に挿入される。この場合、前記第2の弾性回転復元部454が歯ブラシの長手方向軸を中心に、捻じれ変形エネルギーを保存及び放出することができる。ここで、第1の弾性回転復元部452は、前記突出口424に挿入されることで、外力に対する強度を補強することができる。前記第1の弾性回転復元部452は、単に、回転部として機能することができる。
【0384】
このために、前記第1の弾性回転復元部452は、円形断面の長い棒状を有する。前記突出口424は、前記第1の弾性回転復元部452が前記突出口424内側で相対回動可能な形状を有する。
【0385】
上述した例の配置関係とは異なり、前記第1の弾性回転復元部452の役割をする構成が、歯ブラシヘッド部410ではなく、把柄部420に設けられる。この場合、突出口424は、前記歯ブラシヘッド部410に設けられる。
【0386】
その他の構成の材質など、その他の説明は、前記
図55乃至
図59で説明したことと同様である。
【0387】
図61は、本発明の更に他の実施形態を説明するための図である。相違する構成についてのみ説明し、重複する部分に対しては、説明を省略する。
【0388】
図61に示しているように、本発明の一実施形態に係る弾性歯ブラシは、歯ブラシヘッド部410と、把柄部420と、その間の第1の弾性回転復元部452とを含む。
図61で説明する実施形態では、奥歯歯ブラシに、本発明の技術思想が適用されたことを想定したが、一般の歯ブラシに適用可能であることは、言うまでもない。
【0389】
第1の弾性回転復元部452は、
図61に示しているように、螺旋スクリュー形状を有し、歯ブラシの長手方向軸を中心に変形する捻じれエネルギーの保存及び放出が可能となるように、所定の薄い厚さを有する。他の観点において、
図45て説明した薄い板状の弾性回転復元部の螺旋構造を有することと理解することができる。さらには、第1の弾性回転復元部452は、塩基構造のように、二重ラセン構造を有することもできる。
【0390】
第1の弾性回転復元部452の厚さは、長手方向軸の捻じれ変形が可能となるように、薄い厚さを有する。例えば、第1の弾性回転復元部452の厚さは、0.1mm乃至1.2mmである。より具体的に、翼は、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mmのいずれの厚さである。これは、一例であり、歯ブラシの長手方向軸に捻じれ変形可能な厚さであれば、可能である。
【0391】
第1の弾性回転復元部452の厚さが、方向によって相違する。例えば、歯ブラシヘッド部410から把柄部420方向に行くほど、さらに厚くなる。
【0392】
また、第1の弾性回転復元部452の螺旋構造は、歯ブラシヘッド部410から把柄部420の方向に1周期の位相変化を有し、このよりも少なく又は多くの位相変化を有することができる。
【0393】
また、第1の弾性回転復元部452の螺旋構造は、歯ブラシヘッド部410から把柄部420の方向に、ピッチ距離がさらに短く又は長くなる。もし、ピッチ距離が長くなり、厚くなる場合、弾性捻じれ力は、歯ブラシヘッド部410の近くでさらに強く提供される。
【0394】
前述したように、前記第1の弾性回転復元部452の表面には、第2の弾性回転復元部が設けられる。第2の弾性回転復元部の一端と他端は、前記歯ブラシヘッド部410の一端の少なくとも一部と、前記把柄部420の一端の少なくとも一部のうち、少なくともいずれの箇所を取り囲む。もちろん、第2の弾性回転復元部454を省略することもできる。
【0395】
一例によると、前記第1の弾性回転復元部452には、前記第1の弾性回転復元部452の長手方向に沿って、少なくとも1つのホールが設けられる。例えば、3つのホールが設けられることもできる。このホール内に、前記第2の弾性回転復元部が設けられる。もし、前記第1の弾性回転復元部452が、前記第2の弾性回転復元部よりも固い材質からなる場合、すなわち、前記第1の弾性回転復元部452がプラスチックからなり、前記第2の弾性回転復元部がゴム材質からなる場合、前記第1の弾性回転復元部452がローリング法の歯磨きによりツイストされることになると、前記第1の弾性回転復元部452のホール形状に変形が生じることができる。前記第1の弾性回転復元部452のホール内に、前記第2の弾性回転復元部が設けられた場合、ホール形状の変形によって、前記第2の弾性回転復元部も変形する。すなわち、前記第2の弾性回転復元部が圧着変形し、前記第2の弾性回転復元部も、圧着変形した形状が復元しながら、復元力を提供することができる。このために、前記第2の弾性回転復元部は、前記第1の弾性回転復元部452のホールだけを満たすように、ドット(dot)形状に設けられ、ホールの他に、他の部分も覆うように配置されることもできる。
【0396】
一方、第2の弾性回転復元部は、
図48に示しているように、表面に凹凸形状、例えば、メッシュ構造を有する。
【0397】
図61で説明した変形例において、前記第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420のうち、少なくとも1つと一体に形成される。例えば、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、単一射出工程により製造される。他の観点において、第1の弾性回転復元部452は、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420と同じ素材、例えば、プラスチックからなる。すなわち、第1の弾性回転復元部452は、プラスチックで製造されても、
図61に示しているように、断面形状が薄い板状を有するので、捻じれ及び復元が可能なことである。一例によると、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420は、エコプラスチック、生分解性素材、金属類のうち、少なくとも1つの物質からなる。
【0398】
前記第2の弾性回転復元部は、前記第1の弾性回転復元部452、前記歯ブラシヘッド部410、前記把柄部420よりも外力に対して変形が大きい素材、すなわち、柔軟性のある素材、例えば、熱可塑性樹脂系、ゴム系、シリコン系、ポリマー系で製造される。すなわち、前記第2の弾性回転復元部の製造のために、前述した二重射出又はインサート工程を活用することができる。
【0399】
本技術思想は、奥歯歯ブラシ、一般の歯ブラシなど、制限することなく、適用することができる。
【0400】
また、本技術事項は、歯ブラシヘッド部410が、把柄部420に着脱される方式にも適用可能である。これは、
図44で説明したことと同様である。また、強固のために、
図44で説明したように、端部把柄部422が更に設けられる。端部把柄部422は、前記把柄部420と同じ材質で共に製造することができる。図示してはいないが、端部把柄部422と前記把柄部420は、これらを連結する連結部により連結される。連結部は、端部把柄部422と前記把柄部420と同じ材質で同じ射出工程で製造される。前記連結部は、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420を単一胴体と取ることができ、後続する第2の弾性回転復元部の二重射出工程を容易にすることができる。すなわち、射出工程において、端部把柄部422と前記把柄部420が、2つの胴体で製造される場合、二重射出設計及び段階の難しさを解消することができる。ここで、第1の弾性回転復元部452が通る端部把柄部422の経路は、前記第2の弾性回転復元部よりも広い。
図44で説明することにおいて、第1の弾性回転復元部が歯ブラシヘッド部に配置されることを想定したが、これとは異なり、把柄部側に配置してもよい。また、第2の弾性回転復元部が歯ブラシヘッド部に配置されることを想定したが、これとは異なり、歯ブラシヘッド部側に配置してもよい。
【0401】
本明細書において実施形態は、互いに多様に組み合わせることができる。すなわち、特定の図面の歯ブラシヘッド部と異なる図面の把柄部、また、更に他の図面の弾性回転復元部が様々な方式で組み合わせられる。
【0402】
また、前述したように、弾性回転復元部450(第1及び第2の弾性回転復元部にも適用可能)の表面は、弾性エネルギーの保存及び放出が容易となるように、表面に凹凸が形成され、例えば、対角方向(
図10の「230」の対角方向メッシュ方向)のメッシュ構造が形成される。メッシュ方向ではなく、縦方向及び/又は横方向、また、これらの組み合わせも可能であることは、言うまでもない。また、凹凸構造は、
図42で説明した奥歯弾性歯ブラシの場合、歯ブラシヘッド部と把柄部が、所定の角度がある場合の回転が円滑となるように、所定の形状を持つことができる。
【0403】
以上、
図1乃至
図61で説明した実施形態は、歯ブラシを対象としたが、本発明の技術思想は、他の製品にも適用される弾性復元メカニズムである。すなわち、歯ブラシ毛の回転復元力のための目的ではなく、他の目的のアプリケーションにも適用可能である。例えば、動物用歯ブラシ、奥歯歯ブラシ、舌クリーナー、耳かき、産業用多関節、カミソリ、その他の人体用、産業用、家庭用(適用範囲に制限なし)の各鐘の構造物に適用可能である。例えば、舌クリーナーに適用される場合、舌の屈曲面に対応するように、舌クリーナー部分の姿勢が可変することがあるので、密着してクリーニングが可能となる。さらには、耳かきに適用される場合、弾性変形許容部の変形により、意図しなかった力が耳に加えられることを防止し、耳掻く力に弾性力を加えることができるので、耳かきの効率が向上する。また、カミソリに適用される場合、かみそり刃と把柄の間に設けられて、かみそり刃が肌によく接触するように、弾性変形復元部の変形が行われる。すなわち、本発明の技術思想は、例示した歯ブラシにだけ限定されるものではなく、様々な分野に活用可能である。
【0404】
一例によると、ブラシ毛が有する曲げ強度は、歯ブラシ毛の姿勢によって相違する。例えば、ローリング法のために、準備動作でブラシ毛を歯牙面にあてた状態では、小さな外力で容易に曲げられる。把柄を通じて外力が提供されると、ブラシ毛がある程度曲がることになり、曲げ程度が増加するほど、更に曲げるためには、さらに多くの力(把柄部の操作力)が必要となる。これに、本実施形態による弾性回転復元部(弾性回転復元部、第1の弾性回転復元部、及び第2の弾性回転復元部のうち、少なくとも1つを意味)の曲げ強度は、歯ブラシ毛の形状(歯磨きによる歯ブラシ毛の曲げ形状を意味)を考えて決められる。例えば、歯ブラシ毛に外力が与えられない広がった状態(すなわち、歯磨き開始前)が外力によって最も容易に曲げられ、弾性回転復元部(弾性回転復元部、第1の弾性回転復元部、及び第2の弾性回転復元部のうち、少なくとも1つを意味)は、さらに強い外力が歯磨きに与えられた時、ツイストされ始める程度の曲げ強度を有することができる。
【0405】
本実施形態による弾性回転復元部(弾性回転復元部、第1の弾性回転復元部、及び第2の弾性回転復元部のうち少なくとも1つを意味)は、歯磨き時に少なくとも一部が、口外に位置することができる。
【0406】
一例によると、歯ブラシヘッド部、把柄部は、プラスチック、エコ素材、生分解性プラスチック、又は、シリコン系で製造される。
【0407】
一例によると、
図3で説明した歯ブラシ毛の形状は、他の実施形態にも適用可能である。
【0408】
以上、本発明を好適な実施形態を用いて詳しく説明したが、本発明の範囲は、特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の請求範囲により解析すべきである。また、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの修正と変形が可能であることを理解するだろう。
【国際調査報告】