(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】エアロゾル基質構造及びエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
A24D 1/20 20200101AFI20241003BHJP
A24F 40/465 20200101ALI20241003BHJP
【FI】
A24D1/20
A24F40/465
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525429
(86)(22)【出願日】2022-11-02
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2022129349
(87)【国際公開番号】W WO2023093482
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111395871.4
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】郭 聡慧
(72)【発明者】
【氏名】鄭 松杰
(72)【発明者】
【氏名】梁 峰
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA21
4B045BC22
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC22
4B162AC41
(57)【要約】
本発明はエアロゾル基質構造(100)及びエアロゾル発生装置を提供する。順次接続され且つ互いに連通する基質セグメント(111)、ガス流路セグメント(112)及びフィルタセグメント(113)を備え、基質セグメント(111)が空洞(111d)を有し、空洞(111d)内にエアロゾル発生基質(120)が設置され、ガス流路セグメントの側壁に吸気孔(142)が開設され、吸気孔(142)と基質セグメント(111)とが間隔を置いて設置され、ガス流路セグメント(112)内に導流体(122)が設置され、導流体(122)内に第1吸入通路(122d)が開設され、第1吸入通路(122d)が空洞(111d)と連通し、導流体(122)の側壁とガス流路セグメント(112)の側壁との間が導流通路(132)を形成し、導流通路(132)が空洞(111d)と連通し、導流通路(132)が空洞(111d)内の導流体(122)に近接する端のエアロゾルを持ち去るように吸気孔(142)に入った空気流を空洞(111d)に案内するためのものである。導流通路(132)が空洞(111d)内の導流体(122)に近接する端のより多くのエアロゾルを持ち去るように吸気孔(142)に入った空気流を空洞(111d)に案内して空気流の擾乱を強化し、それによりユーザーが吸入時により多くのエアロゾル量を一気に吸い取ることができ、吸入体験が改善される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル基質構造であって、
順次接続され且つ互いに連通する基質セグメント、ガス流路セグメント及びフィルタセグメントを備え、
前記基質セグメントは一端が密閉された空洞を有し、前記空洞がエアロゾル発生基質を収容するためのものであり、
前記ガス流路セグメントの側壁に吸気孔が開設され、前記吸気孔と前記基質セグメントとが間隔を置いて設置され、
前記ガス流路セグメント内に導流体が設置され、前記導流体内に第1吸入通路が開設され、前記第1吸入通路が前記空洞の開口と連通し、前記導流体の側壁と前記ガス流路セグメントの側壁との間が導流通路を形成し、前記導流通路が前記空洞と連通し、前記導流通路が前記空洞内の前記導流体に近接する端のエアロゾルを持ち去るように前記吸気孔に入った空気流を前記空洞に案内するためのものであるエアロゾル基質構造。
【請求項2】
前記導流体は同軸に設置される密封部、導流部及び連通部を含み、前記第1吸入通路が前記密封部、前記導流部及び前記連通部を貫通し、前記密封部の外側面が前記ガス流路セグメントの内側面に当接され、前記導流部及び前記連通部の少なくとも一部の外側面と前記ガス流路セグメントの内側面とが間隔を置いて設置されることにより前記導流通路を形成し、前記連通部が前記空洞の開口と連通する請求項1に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項3】
前記導流部が前記吸気孔に対応して設置され、前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部及び前記連通部の外側面と前記ガス流路セグメントの内側面との間が前記導流通路を形成し、又は、
前記導流部の外径及び前記連通部の外径が前記密封部の外径に等しく、前記導流部の外表面及び前記連通部の外表面に前記導流体の軸方向に沿って1つ又は複数の凹溝が開設され、前記凹溝と前記ガス流路セグメントの内側面との間が前記導流通路を形成する請求項2に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項4】
前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部の外径が前記連通部の外径よりも大きい請求項3に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項5】
前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部の外径が前記フィルタセグメントから前記基質セグメントまでの方向に沿って徐々に縮小し、又は徐々に増大し、又は一致する請求項3に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項6】
前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部と前記密封部との接続箇所の外径が前記フィルタセグメントから前記基質セグメントまでの方向に沿って徐々に縮小する請求項3に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項7】
前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部と前記密封部との接続箇所が垂直である請求項3に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項8】
前記導流部と前記密封部との接続箇所の外側面が錐面又は凹んだ円弧状面であり、及び/又は、前記導流部の外側面が錐面又は凹んだ円弧状面である請求項5又は6に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項9】
前記連通部は複数の支持ストリップを含み、複数の前記支持ストリップが前記導流部の周方向に沿って間隔を置いて設置されることにより前記導流通路を前記空洞と連通させる請求項2に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項10】
前記連通部は連通管を含み、前記連通管の側壁に複数の通気孔が開設されることにより前記導流通路を前記空洞と連通させる請求項2に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項11】
前記導流体は同軸に設置される密封部及び導流部で構成され、前記第1吸入通路が前記密封部及び前記導流部を貫通し、前記密封部の外側面が前記ガス流路セグメントの内側面に当接され、前記導流部の外側面と前記ガス流路セグメントの内側面とが間隔を置いて設置されることにより前記導流通路を形成し、前記導流部が前記空洞の開口と連通する請求項1に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項12】
前記導流体が一体成形される請求項1に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項13】
前記ガス流路セグメント内に第1支持部材が更に設置され、前記第1支持部材は前記フィルタセグメントと前記導流体との間に設置され、且つ前記導流体に当接され、前記第1支持部材に第2吸入通路を有することにより前記第1吸入通路と前記フィルタセグメントとを連通する請求項1に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項14】
前記ガス流路セグメント内に第2支持部材が更に設置され、前記第2支持部材は前記基質セグメントと前記導流体との間に設置され、且つ前記導流体に当接され、前記第2支持部材に第3吸入通路が開設されることにより前記第1吸入通路と前記空洞とを連通する請求項13に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項15】
前記導流体の前記第1支持部材に近接する端面には前記第1支持部材に係着するための突起又は凹溝を有する請求項13に記載のエアロゾル基質構造。
【請求項16】
エアロゾル発生装置であって、
請求項1~13のいずれか1項に記載のエアロゾル基質構造であるエアロゾル基質構造と、
電源アセンブリ及び電磁コイルを含み、前記電源アセンブリが前記電磁コイルに接続され、前記電磁コイルへ給電するためのものである加熱装置と、を備えるエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、2021年11月23日に提出した中国特許出願第202111395871.4号の優先権を主張し、ここで、その全ての記載内容が援用により本願に取り込まれる。
【0002】
本願は電子霧化装置の技術分野に関し、特にエアロゾル基質構造及びエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0003】
加熱非燃焼(HNB、Heat Not Burning)式装置は加熱装置とエアロゾル発生基質(処理済みの植物の葉類の製品)とを組み合わせた装置である。外部加熱装置はエアロゾル発生基質がエアロゾルを発生できるが燃焼できない温度まで高温加熱することにより、非燃焼の前提でエアロゾル発生基質にユーザーに必要なエアロゾルを発生させることができる。
【0004】
既存の加熱非燃焼式装置は霧化によりエアロゾルを発生する過程において、空気流がエアロゾル発生基質の位置する領域を通過せず、エアロゾル発生基質により発生したエアロゾルを吸入口に搬送する効果が比較的低く、このため、加熱非燃焼式装置の吸入口におけるエアロゾル量が比較的少ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願に係るエアロゾル基質構造及びエアロゾル発生装置は、従来技術における空気流が十分なエアロゾルを吸入口に搬送できない技術的問題を解決した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本願が用いる1番目の技術案は、エアロゾル基質構造を提供し、順次接続され且つ互いに連通する基質セグメント、ガス流路セグメント及びフィルタセグメントを備え、前記基質セグメントがエアロゾル発生基質を収容するための空洞を有し、前記ガス流路セグメントの側壁に吸気孔が開設され、前記吸気孔と前記基質セグメントとが間隔を置いて設置され、前記ガス流路セグメント内に導流体が設置され、前記導流体内に第1吸入通路が開設され、前記第1吸入通路が前記空洞と連通し、前記導流体の側壁と前記ガス流路セグメントの側壁との間が導流通路を形成し、前記導流通路が前記空洞と連通し、前記導流通路が前記空洞内の前記導流体に近接する端のエアロゾルを持ち去るように前記吸気孔に入った空気流を前記空洞に案内するためのものである、ということである。
【0007】
前記導流体は同軸に設置される密封部、導流部及び連通部を含み、前記第1吸入通路が前記密封部、前記導流部及び前記連通部を貫通し、前記密封部の外側面が前記ガス流路セグメントの内側面に当接され、前記導流部及び前記連通部の少なくとも一部の外側面と前記ガス流路セグメントの内側面とが間隔を置いて設置されることにより前記導流通路を形成し、前記連通部が前記空洞の開口と連通する。
【0008】
前記導流部が前記吸気孔に対応して設置され、且つ前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部及び前記連通部の外側面と前記ガス流路セグメントの内側面との間が前記導流通路を形成し、又は、
前記導流部の外径及び前記連通部の外径が前記密封部の外径に等しく、前記導流部の外表面及び前記連通部の外表面に前記導流体の軸方向に沿って1つ又は複数の凹溝が開設され、前記凹溝と前記ガス流路セグメントの内側面との間が前記導流通路を形成する。
【0009】
前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部の外径が前記連通部の外径よりも大きい。
【0010】
前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部の外径が前記フィルタセグメントから前記基質セグメントまでの方向に沿って徐々に増大する。
【0011】
前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部と前記密封部との接続箇所の外径が前記フィルタセグメントから前記基質セグメントまでの方向に沿って徐々に縮小する。
【0012】
前記導流部の外径及び前記連通部の外径がいずれも前記密封部の外径よりも小さく、前記導流部と前記密封部との接続箇所が垂直である。
【0013】
前記導流部と前記密封部との接続箇所の外側面が錐面又は凹んだ円弧状面であり、及び/又は、前記導流部の外側面が錐面又は凹んだ円弧状面である。
【0014】
前記連通部は複数の支持ストリップを含み、複数の前記支持ストリップが前記導流部の周方向に沿って間隔を置いて設置されることにより前記導流通路を前記空洞と連通させる。
【0015】
前記連通部は連通管を含み、前記連通管の側壁に複数の通気孔が開設されることにより前記導流通路を前記空洞と連通させる。
【0016】
前記導流体は同軸に設置される密封部及び導流部で構成され、前記第1吸入通路が前記密封部及び前記導流部を貫通し、前記密封部の外側面が前記ガス流路セグメントの内側面に当接され、前記導流部の外側面と前記ガス流路セグメントの内側面とが間隔を置いて設置されることにより前記導流通路を形成し、前記導流部が前記空洞の開口と連通する。
【0017】
前記導流体が一体成形される。
【0018】
前記ガス流路セグメント内に第1支持部材が更に設置され、前記第1支持部材は前記フィルタセグメントと前記導流体との間に設置され、且つ前記導流体に当接され、前記第1支持部材に第2吸入通路を有することにより前記第1吸入通路と前記フィルタセグメントとを連通する。
【0019】
前記ガス流路セグメント内に第2支持部材が更に設置され、前記第2支持部材は前記基質セグメントと前記導流体との間に設置され、且つ前記導流体に当接され、前記第2支持部材に第3吸入通路が開設されることにより前記第1吸入通路と前記空洞とを連通する。
【0020】
前記導流体の前記第1支持部材に近接する端面には前記第1支持部材に係着するための突起又は凹溝を有する。
【0021】
上記技術的問題を解決するために、本願が用いる2番目の技術案は、エアロゾル発生装置を提供し、上記いずれか1項に記載のエアロゾル基質構造であるエアロゾル基質構造と、電源アセンブリ及び電磁コイルを含み、前記電源アセンブリが前記電磁コイルに接続され、前記電磁コイルへ給電するためのものである加熱装置と、を備える、ということである。
【発明の効果】
【0022】
本願の有益な効果は以下のとおりである。従来技術との相違点は、本願の導流体の側壁とガス流路セグメントの側壁との間が導流通路を形成し、導流通路が空洞と連通し、導流通路が空洞内の導流体に近接する端のより多くのエアロゾルを持ち去るように吸気孔に入った空気流を空洞に案内して空気流の擾乱を強化し、それによりユーザーが吸入時により多くのエアロゾル量を一気に吸い取ることができ、体験感が向上する、ということである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例の記載に必要な図面を簡単に説明するが、当然ながら、以下に記載する図面は単に本願の実施例の一例であって、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、更にこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【
図1】本願に係るエアロゾル基質構造の断面図である。
【
図2】
図1における空気流を案内する模式図である。
【
図10】本願に係る導流体の第8構造断面図である。
【
図11】本願に係る第1吸入通路の断面積形状の第1模式図である。
【
図12】本願に係る第1吸入通路の断面積形状の第2模式図である。
【
図13】本願に係る第1吸入通路の断面積形状の第3模式図である。
【
図14】本願に係る第1吸入通路の断面積形状の第4模式図である。
【
図15】本願に係る第1吸入通路の断面積形状の第5模式図である。
【
図16】本願に係る導流部及びガス流路セグメントの断面図である。
【
図17】本願の一実施例に係るエアロゾル発生装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら本願の実施例の技術案を明確且つ完全に説明する。無論、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、実施例の全部ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0025】
以下の説明において、限定ではなく説明のために、本願を徹底的に理解するように特定のシステム構造、インターフェース、技術のような具体的な詳細を提案する。
【0026】
本願の用語「第1」、「第2」、「第3」は説明のためのものに過ぎず、相対重要性を指示又は暗示し、又は指示される技術的特徴の数を暗に示すものと理解されるべきではない。これにより、「第1」、「第2」、「第3」で限定された特徴は少なくとも1つの前記特徴を明示又は暗示的に含んでもよい。本願の説明において、特に明確且つ具体的に限定しない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。本願の実施例における全ての方向性指示(例えば、上、下、左、右、前、後…)はある特定の姿勢(図示のように)における各部材間の相対的位置関係、運動状況などを解釈するためのものに過ぎず、前記特定の姿勢が変わる場合、前記方向性指示も対応して変わる。本願の実施例の用語「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は非排他的包含を含むように意図される。例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又は装置は列挙したステップ又はユニットに限定されず、選択可能に列挙しないステップ又はユニットを更に含み、又は選択可能にこれらの過程、方法、製品又は装置固有の他のステップ又はアセンブリを更に含む。
【0027】
本明細書に言及した「実施例」は、実施例を参照して説明した特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれてもよいことを意味する。明細書の各箇所に前記用語が出現することは必ずいずれも同じ実施例を指すとは限らず、他の実施例と排他性のある独立した又は代替の実施例でもない。当業者であれば明示的又は暗示的に理解されるように、本明細書に説明される実施例が他の実施例と組み合わせられてもよい。
【0028】
以下、図面を参照しながら実施例によって本願を詳しく説明する。
【0029】
図1を参照し、
図1は本願に係るエアロゾル基質構造の断面図を提供する。本実施例では、エアロゾル基質構造100(
図16に示される)は順次接続され且つ互いに空気的に連通する基質セグメント111、ガス流路セグメント112及びフィルタセグメント113を備える。本願では、基質セグメント111、ガス流路セグメント112及びフィルタセグメント113はエアロゾル基質構造100の各機能セグメントのケースを指し、その内部に他の素子が更に設置される。
【0030】
具体的に、基質セグメント111内にはエアロゾル発生基質120例えば植物の草の葉又は花などを収容するための空洞111dを有する。一実施例では、基質セグメント111は側壁が環状に囲設されて形成した管状体、例えば一端が密閉端で他端が開口端である円形管であってもよく、その内部に空洞111dが形成され、エアロゾル発生基質120が空洞111d内に設置され、基質セグメント111の開口端が第1開口111bであり、第1開口111bがガス流路セグメント112と連通する。
【0031】
本実施例では、基質セグメント111は更に加熱部材として電磁誘導発熱することによりその内部のエアロゾル発生基質120を加熱してもよい。基質セグメント111の側壁は金属材料を用いてもよく、基質セグメント111の側壁の内表面又は外表面に金属材料層を設置してもよい。本実施例では、エアロゾル発生基質120は基質セグメント111の内表面に直接接触してもよく、それにより基質セグメント111により発生した熱が直接にエアロゾル発生基質120に伝達され得るようにし、熱が空気媒体を伝達する必要がなく、熱伝達過程における熱損失を低減することができる。
【0032】
一実施例では、基質セグメント111の側壁の電磁誘導発熱を実現するために、基質セグメント111の材質をキュリー点温度を有する強磁性材料にする。キュリー点温度以下では、該強磁性材料が強磁性であり、発振コイルの作用によって電磁誘導発熱し続けることができ、エアロゾル発生基質120に対する加熱焼付を実現し、キュリー点温度を超えると、強磁性材料が強磁性から常磁性になる。即ちこの際に基質セグメント111の側壁が磁性を有しなくなり、エアロゾル発生基質120に対する電磁誘導加熱を停止して、エアロゾル発生基質120の温度をある温度範囲内に正確に制御し、それによりエアロゾル発生基質120の加熱温度が高すぎてエアロゾル発生基質120が焼き焦げるなどの問題の発生を防止し、これにより、エアロゾル発生基質120の温度を正確に制御できる。
【0033】
ガス流路セグメント112の側壁に吸気孔142が開設され、吸気孔142と基質セグメント111とが間隔を置いて設置される。即ち、吸気孔142はガス流路セグメント112の中央の基質セグメント111に近接する側に開設され、基質セグメント111から一定の距離だけ離れる。基質セグメント111の側壁がエアロゾル発生基質120を加熱するとき、基質セグメント111に近接する空気流の温度を上昇させて、更にエアロゾル発生基質120により形成したエアロゾルの温度が上昇することとなるため、吸気孔142をガス流路セグメント112の中央の基質セグメント111に近接する端に開設してそれから一定の距離だけ離れさせることにより、基質セグメント111の側壁がエアロゾル発生基質120を加熱する際に基質セグメント111の側壁がガス流路セグメント112内の空気流の温度に与えた影響をある程度軽減できることが確保され、空気流の温度が高すぎないようにし、ユーザーの吸入時の体験感が向上する。
【0034】
また、本実施例では、吸気孔142を介してガス流路セグメント112に入った空気流は空洞111dの第1開口111bのみを通過し、空洞111dに入らない。吸気孔142は複数設置されてもよく、複数の吸気孔142がガス流路セグメント112の側壁の周方向に沿って設置され、このような設計はある程度で吸入されたエアロゾルの量をより十分にすることができ、吸入抵抗が適当であって、空気流の温度が適当であり、ユーザーの吸入体験をより良くする。吸気孔142の形状は円形、楕円形、菱形及び四角形などであってもよく、エアロゾル基質構造100の生産加工プロセス及びコストに基づいて選択したものであり、ここで制限しない。
【0035】
図2を更に参照し、ガス流路セグメント112内に導流体122が設置され、導流体122内に第1吸入通路122dが開設され、第1吸入通路122dが空洞111dと連通し、導流体122の側壁とガス流路セグメント112の内側面との間が導流通路132を形成し、導流通路132が空洞111dと連通し、導流通路132が第1開口111bにおけるエアロゾルを持ち去るように吸気孔142に入った空気流を空洞111dの導流体122に近接する端に案内するためのものである。
【0036】
具体的に、吸入時に、エアロゾル発生基質120により形成したエアロゾルが第1開口111bに拡散し、外部空気流が吸気孔142から導流通路132に入り、導流通路132が空気流を空洞111dの第1開口111bに導入し、空気流がユーザーの吸入のためにエアロゾルを搬送してから第1吸入通路122dに流れ込み、最後にフィルタセグメント113を通過する。この過程において、導流通路132はより多くのエアロゾルをフィルタセグメント113に持ち去るように、ガス流路セグメント112に入った空気流の方向を変えて、空気流を空洞111dの第1開口111bに流れさせて、第1開口111bにおける空気流の擾乱を強化して、より多くのエアロゾルを第1開口111bに拡散させることができ、それによりユーザーがエアロゾルを一気に吸い取る量を増加させ、更にユーザーの体験感を向上させる。
【0037】
図3を更に参照し、導流体122は同軸に設置される密封部122a、導流部122b及び連通部122cを含み、第1吸入通路122dが密封部122a、導流部122b及び連通部122cを貫通する。具体的に、密封部122aがフィルタセグメント113に近接して設置され、導流体122の連通部122cが基質セグメント111に近接して設置される。密封部122aの外側面がガス流路セグメント112の内側面に当接されることにより、空気流が直接にフィルタセグメント113に拡散することを防止する。導流部122b及び連通部122cの側壁とガス流路セグメント112の内側面との間が導流通路132を形成し、導流通路132は吸気孔142に入った空気流の方向を変えることにより、空気流が全て空洞111dの第1開口111bを流れてから第1吸入通路122dに入るようにする。導流部122bが吸気孔142に入った空気流の方向を変えて、空気流が導流通路132に沿って第1開口111bを流れるようにすることを容易にするために、導流部122bが吸気孔142に対応して設置される。
【0038】
図4及び
図5を更に参照し、本実施例では、導流部122bの外径及び連通部122cの外径がいずれも密封部122aの外径よりも小さく、導流部122bの外径が連通部122cの外径よりも大きい。このように設計すれば、導流部122b及び連通部122cの外側面全体とガス流路セグメント112の内側面全体との間に間隔を有させて、更に導流通路132を形成することができる。他の実施例では、
図16に示すように、導流部122bの外径及び連通部122cの外径が更に密封部122aの外径に等しくてもよく、導流部122bの外表面及び連通部122cの外表面に導流体122の軸方向に沿って1つ又は複数の凹溝が開設され、1つ又は複数の凹溝がガス流路セグメント112の内側面と組み合わせて導流通路132を形成する。密封部122aの外径がガス流路セグメント112の内径に対応する。
【0039】
一実施例では、
図3~
図6を参照し、導流部122bの外径がフィルタセグメント113から基質セグメント111までの方向に沿って一致し、即ち導流部122bが円柱状である。一実施例では、
図7を参照し、導流部122bの外径がフィルタセグメント113から基質セグメント111までの方向に沿って徐々に増大し、即ち導流部122bが円錐台状である。別の実施例では、導流部122bの外径がフィルタセグメント113から基質セグメント111までの方向に沿って徐々に縮小してもよい。
【0040】
更に、導流部122bと密封部122aとの接続箇所は緩衝セグメントAによる段階的な移行接続であってもよく、垂直面による接続(
図10に示される)であってもよい。具体的に、
図3~
図7を参照し、導流部122bと密封部122aとの接続箇所の外径がフィルタセグメント113から基質セグメント111までの方向に沿って徐々に縮小して、緩衝セグメントを形成する。即ち、導流部122bと密封部122aとの接続箇所の外側面が錐面であると理解されてもよく、例えば、
図3~
図5に示される。又は、導流部122bと密封部122aとの接続箇所の外側面が凹んだ円弧状であり、例えば、
図6及び
図7に示される。緩衝セグメントAが実際に導流部122bとして使用され、又は導流部122bの一部とされ得ると理解されてもよく、例えば、
図8及び
図9に示される。緩衝セグメントAの設計によって導流部122bの側壁の空気流に対する阻害を低減することができる。
【0041】
連通部122cは空洞111dの第1開口111bと連通し、一実施例では、
図8を参照し、連通部122cは複数の支持ストリップ(図示せず)を含み、複数の支持ストリップが導流部122bの周方向に沿って間隔を置いて設置されることにより導流通路132を空洞111dと連通させる。別の実施例では、
図9を参照し、連通部122cは連通管を含み、連通管の側壁に複数の通気孔(図示せず)が開設されることにより導流通路132を空洞111dと連通させる。
【0042】
他の実施形態では、連通部122cは導流部122bの一部であり、即ち、導流体122は同軸に設置される密封部122a及び導流部122bで構成され、導流部122bが直接に空洞111dの第1開口111bと連通し、連通部122cが選択可能な構造である。
【0043】
第1吸入通路122dは密封部122a、導流部122b及び連通部122cを貫通し、その断面形状が様々な形状であってもよく、例えば、断面形状が円形(
図11)、楕円形(
図12)、十字型(
図13)、五芒星(
図14)、及び円形と十字型との組合せ(
図15)である。
【0044】
また、導流体122をガス流路セグメント112内に取り付けることを容易にし、且つ導流体122の生産・製造を容易にするために、一実施例では、導流体122が一体成形され、即ち密封部122a、導流部122b及び連通部122cが一体成形される。導流体122の材料がカルボン酸繊維、セラミック、耐熱性有機材料などであってもよい。
【0045】
図1及び
図2を再び参照し、ガス流路セグメント112内に第1支持部材152が更に設置され、第1支持部材152はフィルタセグメント113と導流体122との間に設置され、且つ導流体122に当接され、第1支持部材152に第2吸入通路152aを有することにより第1吸入通路122dとフィルタセグメント113とを連通する。
【0046】
更に、導流体122の第1支持部材152に近接する端面には第1支持部材152に係着するための突起又は凹溝を有する。具体的に、別の実施例では、
図4に示すように、導流体122の密封部122aに突起(図示せず)を有し、第1支持部材152の端面に凹溝を有し、第1支持部材152が導流体122に係着される。一実施例では、
図5に示すように、導流体122の密封部122aに凹溝(図示せず)が開設され、第1支持部材152の端面に突起を有し、第1支持部材152が導流体122に係着される。一実施例では、
図6に示すように、導流体122の密封部122aが同一平面にあり、第1支持部材152の端面が同一平面にあり、第1支持部材152が導流体122に当接される。
【0047】
図1に示すように、更に、ガス流路セグメント112内に第2支持部材162が更に設置され、第2支持部材162は基質セグメント111と導流体122との間に設置され、且つ導流体122に当接され、第2支持部材162に第3吸入通路162aが開設されることにより第1吸入通路122dと空洞111dとを連通する。具体的に、一実施例では、
図8に示すように、導流体122の連通部122cは支持ストリップであり、第2支持部材162が支持ストリップに当接される。一実施例では、
図9に示すように、導流体122の連通部122cは連通管であり、第2支持部材162が連通管に当接される。また、取り付けやすくするために、別の実施例では、第2支持部材162が導流体122と一体成形されてもよい。且つ、本実施例では、第1支持部材152及び第2支持部材162の材質はアセテート繊維であってもよく、アセテート繊維が支持部材として導流体122を固定するだけでなく、更に冷却媒体として第2吸入通路152a及び第3吸入通路162aを流れる空気流を冷却してもよい。
【0048】
フィルタセグメント113がガス流路セグメント112の吸入通路112aの基質セグメント111から離れる端と連通することにより、吸入通路112a内のエアロゾルがフィルタセグメント113に入れるようにし、これにより、フィルタセグメント113によりガス流路セグメント112に吸入されたエアロゾルを濾過する。具体的に、フィルタセグメント113がガス流路セグメント112の基質セグメント111から離れる側に設けられてもよく、且つフィルタセグメント113内に濾過媒体が充填されてもよく、濾過媒体はエアロゾル内のタールや浮遊粒子などを濾過することができ、それにより濾過媒体によりガス流路セグメント112に吸入されたエアロゾルを濾過して、ユーザーが吸入したエアロゾル中の不必要な物質を減少させる。濾過媒体の材料がアセテート繊維であってもよい。
【0049】
更に、フィルタセグメント113のガス流路セグメント112から離れる端に第2開口113aを有することによりフィルタセグメント113の内部空間を外部大気と連通させる。吸入過程において、導流通路132はより多くのエアロゾルを第2開口113aに持ち去るように、ガス流路セグメント112に入った空気流の方向を変えて、空気流を空洞111dの第1開口111bに流れさせて、第1開口111bにおける空気流の擾乱を強化して、より多くのエアロゾルを第1開口111bに拡散させ、それによりユーザーが第2開口113aからエアロゾルを吸い込むことができる。
【0050】
一実施例では、基質セグメント111、ガス流路セグメント112及びフィルタセグメント113の形状は中空管状であってもよく、且つ円柱状であってもよく、他の実施例では、基質セグメント111、ガス流路セグメント112及びフィルタセグメント113の形状は他の形状であってもよい。例えば、楕円状が挙げられる。一実施例では、基質セグメント111の側壁、ガス流路セグメント112の側壁及びフィルタセグメント113の側壁を順次当接させるように、発熱体121、ガス流路セグメント112及びフィルタセグメント113の外径が同じであってもよい。また、ガス流路セグメント112及びフィルタセグメント113の材質がペーパー系又は箔系材料であってもよい。基質セグメント111の材質はキュリー点温度を有する強磁性材料を含んでもよく、強磁性材料が鉄ニッケル合金であってもよく、それにより電磁誘導により強磁性材料を発熱させ、これにより、その内部のエアロゾル発生基質120を加熱して霧化させてエアロゾルを形成する。
【0051】
本実施例では、導流体122の側壁とガス流路セグメント112の内側面との間が導流通路132を形成し、導流通路132が空洞111dの第1開口111bと連通し、空気流が基質セグメント111内のエアロゾル発生基質120を通過せず、ガス流路セグメント112内のエアロゾル発生基質120により形成したエアロゾルが第1開口111bに拡散する。外部空気流が吸気孔142から導流通路132に入る場合、導流通路132はより多くのエアロゾルを第2開口113aに持ち去るように、空気流の方向を変えて、空気流を空洞111dの第1開口111bに流れさせて、第1開口111bにおける空気流の擾乱を強化して、より多くのエアロゾルを第1開口111bに拡散させ、それによりユーザーがエアロゾルを一気に吸い取る量を増加させて、更にユーザーの体験感を向上させる。
【0052】
本願はエアロゾル発生装置200を更に提供し、
図17を参照し、
図10は本願に係るエアロゾル発生装置200の構造模式図である。エアロゾル発生装置200はユーザーが吸い込むためにエアロゾル基質構造100を加熱して焼き付けてエアロゾルを発生させるためのものである。
【0053】
エアロゾル発生装置200は加熱装置210及びエアロゾル基質構造100を備える。加熱装置210は電源アセンブリ211及び加熱アセンブリ212を含み、電源アセンブリ211が加熱アセンブリ212に接続され、加熱アセンブリ212へ給電するためのものである。加熱アセンブリ212は通電後にエアロゾル基質構造100中のエアロゾル発生基質120を加熱してエアロゾルを形成することができる。
【0054】
エアロゾル発生装置200におけるエアロゾル基質構造100は更に以上のいずれか1つの実施例に係るエアロゾル基質構造100の構造及び機能を参照してもよく、且つ同様又は類似の技術的効果を実現することができ、ここで詳細な説明は省略する。
【0055】
電源アセンブリ211は電池(図示せず)及びコントローラ(図示せず)を含み、コントローラが電池及び加熱アセンブリ212にいずれも電気的に接続される。電池はエアロゾル基質構造100を加熱するように加熱アセンブリ212に電源を供給するためのものである。コントローラは加熱アセンブリ212の加熱の開始及び停止を制御するためのものであり、且つ加熱の電力や温度などのパラメータを制御することができる。
【0056】
一実施例では、
図6に示すように、エアロゾル発生装置200におけるエアロゾル基質構造100の基質セグメント111の材質はキュリー点温度を有する強磁性材料を含む。加熱アセンブリ212は電磁コイル212aであり、電源アセンブリ211は電磁コイル212aに接続され、電磁コイル212aへ給電するためのものである。電磁コイル212aはエアロゾル基質構造100中の基質セグメント111の側壁が電磁誘導によりエアロゾル発生基質120を加熱して霧化させてエアロゾルを形成するように、通電後に磁界を発生させるためのものである。
【0057】
また、該基質セグメント111がキュリー点温度を有する強磁性材料であり、且つキュリー点温度以下であり、該強磁性材料が強磁性であり、従って、発振コイルの作用によって電磁誘導発熱し続けることができ、エアロゾル発生基質120に対する加熱焼付を実現する。しかしながら、キュリー点温度を超えると、強磁性材料が強磁性から常磁性になる。即ちこの際に基質セグメント111の側壁が磁性を有しなくなり、エアロゾル発生基質120に対する電磁誘導加熱を停止し、それによりエアロゾル発生基質120の温度をある温度範囲内に正確に制御して、エアロゾル発生基質120の加熱温度が高すぎてエアロゾル発生基質120が焼き焦げるなどの問題の発生を防止することができ、これにより、エアロゾル発生基質120の温度を正確に制御でき、更に加熱装置に測温アセンブリを別途に設ける必要がなくなり、生産コストを効果的に低減する。
【0058】
本実施例では、エアロゾル発生装置200におけるエアロゾル基質構造100の基質セグメント111にはエアロゾル発生基質120を収容するための空洞111dを有する。空洞111d内にエアロゾル発生基質120が収容される状態において、エアロゾル発生基質120が空洞111dの内表面に直接接触してもよい。
【0059】
エアロゾル発生装置200におけるエアロゾル基質構造100の基質セグメント111内に空洞111dを設置することにより、空洞111dに収容されるエアロゾル発生基質120を密閉状態にすることができ、これにより、エアロゾル基質構造100の使用過程においてエアロゾル発生基質120がエアロゾル基質構造100から加熱装置210に落ちることがなく、吸入が完了した後、エアロゾル発生基質120の残渣はエアロゾル基質構造100とともに取り出されることができ、加熱装置210に残留又は付着することがなく、加熱装置210の洗浄を容易にする。それと同時に、一実施例では、導流体122がエアロゾル基質構造100と一体成形され、エアロゾル発生基質120が吸い込まれ終わった後、導流体122をエアロゾル基質構造100とともに取り替えることができ、導流体122及びエアロゾル基質構造100を整理する必要がなく、このようにすれば、加熱装置210の洗浄を更に容易にする。
【0060】
また、吸入過程において、空気流が基質セグメント111内のエアロゾル発生基質120を通過せず、ガス流路セグメント112内の導流体122の側壁とガス流路セグメント112の内表面との間が導流通路132を形成し、導流通路132が第1開口111bと連通し、エアロゾル発生基質120により形成したエアロゾルが第1開口111bに拡散し、外部空気流が吸気孔142から導流通路132に入り、導流通路132は第1開口111bに拡散するより多くのエアロゾルを持ち去るように、空気流の方向を変えて、空気流を空洞111dの第1開口111bに流れさせて、第1開口111bにおける空気流の擾乱を強化し、それによりユーザーがエアロゾルを一気に吸い取る量を増加させて、更にユーザーの体験感(温度を確保する前提で)を向上させる。
【0061】
以上は単に本願の実施形態であり、本願の特許範囲を制限するものではなく、本願の明細書及び図面内容を利用して成される等価構造又は等価プロセス変換、又は他の関連する技術分野への直接又は間接的応用は、いずれも同様に本願の特許保護範囲内に含まれる。
【国際調査報告】