(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】加熱アセンブリ及びエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/46 20200101AFI20241003BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20241003BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525438
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2022128024
(87)【国際公開番号】W WO2023083013
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202122765750.6
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 小力
(72)【発明者】
【氏名】梁 峰
(72)【発明者】
【氏名】郭 玉
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC22
4B162AC34
(57)【要約】
加熱アセンブリ(10)及びエアロゾル発生装置を提供する。加熱アセンブリ(10)は、発熱体(11)と、電極(12)と、電極接続部材(13)と、を含む。発熱体(11)は、エアロゾル発生基材を収容し、通電の時にエアロゾル発生基材を加熱するために使用され、電極(12)は、発熱体(11)に設けられ、発熱体(11)に電気的に接続され、電極接続部材(13)は、電極(12)に電気的に接続され、片状で、折り曲げ方向において間隔を置いて設けられた第1端及び第2端を有する。該加熱アセンブリ(10)及びエアロゾル発生装置は、電極接続部材(13)と発熱体(11)との組み立て時の摩擦を防止し、電極接続部材(13)が発熱体(11)の表面にある発熱膜(114)又は発熱コーティングを傷つけることを防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱アセンブリであって、
エアロゾル発生基材を収容し、通電の時にエアロゾル発生基材を加熱するための発熱体と、
前記発熱体に設けられ、前記発熱体に電気的に接続される電極と、
前記電極に電気的に接続され、片状で、折り曲げ方向において間隔を置いて設けられた第1端及び第2端を有する電極接続部材と、を含む、加熱アセンブリ。
【請求項2】
前記発熱体は、対向する第1端及び第2端を有し、前記電極は、2つあり、それぞれ間隔を置いて設けられた第1電極及び第2電極であり、前記第1電極の接続部及び前記第2電極の接続部のいずれも前記発熱体の第1端に設けられ、前記電極接続部材は、2つあり、それぞれ間隔を置いて設けられた第1電極接続部材及び第2電極接続部材であり、前記第1電極接続部材は、前記発熱体の第1端に設けられ、前記第1電極の接続部に電気的に接続され、前記第2電極接続部材は、前記発熱体の第1端に設けられ、前記第2電極の接続部に電気的に接続される、請求項1に記載の加熱アセンブリ。
【請求項3】
前記発熱体の一端に設けられ、前記電極接続部材が固定されているホルダをさらに含む、請求項1に記載の加熱アセンブリ。
【請求項4】
前記ホルダは、ベースとカバーを含み、前記ホルダは、前記発熱体の前記電極を有する端部に嵌め込まれ、前記電極接続部材は、前記カバーと前記ベースとの間に介在し、かつ前記電極接続部材の第1部分が露出して前記電極に当接し、前記電極接続部材の第2部分が露出して外部電源の接続に用いられる、請求項3に記載の加熱アセンブリ。
【請求項5】
前記ベースは、第1環状側壁を有し、前記第1環状側壁は、前記発熱体の前記電極を有する端部に嵌め込まれ、前記第1環状側壁には、前記電極を露出させるために第1開口を有し、前記電極接続部材の第1部分は前記第1開口を介して露出し、前記電極に当接し、前記カバーは前記ベースの外側に嵌め込まれ、かつ、前記カバーの少なくとも一部と前記ベースとにより前記電極接続部材が挟持される、請求項4に記載の加熱アセンブリ。
【請求項6】
前記第1環状側壁は、一端が前記発熱体の前記電極を有する端部に嵌め込まれ、他端が吊り上げられて設けられ、前記電極接続部材の第2部分は、吊り上げられて設けられた前記第1環状側壁に設けられる、請求項5に記載の加熱アセンブリ。
【請求項7】
前記発熱体は、円筒状で、かつ表面に発熱膜が設けられており、前記電極は、前記発熱体の外面に設けられ、前記発熱膜に電気的に接続され、前記電極接続部材は円弧状金属片である、請求項6に記載の加熱アセンブリ。
【請求項8】
前記円弧状金属片のラジアンが180度未満である、請求項7に記載の加熱アセンブリ。
【請求項9】
前記円弧状金属片は、本体部と、前記本体部の第1側辺に接続された第1当接部と、を含み、前記第1当接部の前記本体部から離れた端部が前記発熱体に向かって折り曲げられて弾性コンタクトを形成し、前記弾性コンタクトは前記第1開口を介して露出し、前記電極に当接する、請求項8に記載の加熱アセンブリ。
【請求項10】
前記円弧状金属片は、前記本体部の第1側辺に接続された複数の第1延伸部をさらに含み、複数の前記第1延伸部及び複数の前記第1当接部は、前記第1側辺に交互に設けられる、請求項9に記載の加熱アセンブリ。
【請求項11】
前記円弧状金属片は、前記本体部の前記第1側辺に対向する第2側辺に接続された凸起部をさらに含み、前記カバーは、前記凸起部を露出させる第2開口を有する、請求項9に記載の加熱アセンブリ。
【請求項12】
エアロゾル発生装置であって、
通電するとエアロゾル発生基材を加熱するための、請求項1~11のいずれか1項に記載の加熱アセンブリである、加熱アセンブリと、
前記加熱アセンブリに電気的に接続され、前記加熱アセンブリに電力を供給するための電源アセンブリと、を含む、エアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記電源アセンブリは、
ブラケットと、
前記ブラケット内に設けられた制御回路基板と、
前記ブラケット内に固定され、前記制御回路基板に電気的に接続される導電性部材と、を含み、
前記加熱アセンブリは、前記ブラケット内に設けられ、前記電極接続部材は前記導電性部材に当接する、請求項12に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記加熱アセンブリは、請求項5~11のいずれか1項に記載の加熱アセンブリを含み、
前記導電性部材は、互いに接続される主体部及び第2当接部を含み、前記主体部は前記ブラケットに固定して接続され、前記第2当接部は前記電極接続部材の第2部分に当接する、請求項13に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記導電性部材は、間隔を置いて2つ設けられ、2つの前記導電性部材の前記第2当接部は前記電極接続部材に向かって折り曲げられて設けられ、かつ凸面が前記電極接続部材を向かいており、それにより、前記第2当接部に弾性を付与する、請求項14に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年11月11日に提出された、中国特許出願第202122765750.6号に基づいており、その優先権を主張しており、そのすべての内容は参照として本明細書に組み込まれている。
【0002】
本願は、電子霧化装置の技術分野に関し、特に加熱アセンブリ及びエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0003】
エアロゾル発生装置は、加熱非燃焼(HNB:Heat Not Burning)ベーキング法によってエアロゾル発生基材を加熱し、使用者が吸入できるエアロゾルを発生させ、このベーキング法は、基材を直接燃やしてエアロゾルを発生させる方法と比較して、エアロゾル中の有害成分を大幅に低減できるため、エアロゾル発生装置として市場の将来性が期待できる。
【0004】
通常、エアロゾル発生装置には、加熱アセンブリが設けられており、エアロゾル発生装置にエアロゾル発生基材が挿入された後、加熱アセンブリ内の発熱体が通電して発熱し、エアロゾル発生基材が加熱される。発熱体の電極との電気接続方法には、リードの溶接や電極接続部材の配置などがある。しかしながら、電極接続部材が電極に電気的に接続される方法では、取り付けるときに電極接続部材を組み立てるのが難しく、発熱体の表面にある加熱膜や発熱コーティングに傷がつきやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願による加熱アセンブリ及びエアロゾル発生装置は、電極接続部材を組み立てるのが困難であり、組み立て中に発熱体に傷がつきやすいという問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するために本願が採用する技術的解決手段の1つとして、発熱体と、電極と、電極接続部材と、を含む加熱アセンブリを提供する。発熱体は、エアロゾル発生基材を収容し、通電の時にエアロゾル発生基材を加熱するために使用され、電極は、発熱体に設けられ、発熱体に電気的に接続され、電極接続部材は、電極に電気的に接続され、片状で、折り曲げ方向において間隔を置いて設けられた第1端及び第2端を有する。
【0007】
発熱体は、対向する第1端及び第2端を有し、電極は、2つあり、それぞれ間隔を置いて設けられた第1電極及び第2電極であり、第1電極の接続部及び第2電極の接続部のいずれも発熱体の第1端に設けられ、電極接続部材は、2つあり、それぞれ間隔を置いて設けられた第1電極接続部材及び第2電極接続部材であり、第1電極接続部材は、発熱体の第1端に設けられ、第1電極の接続部に電気的に接続され、第2電極接続部材は、発熱体の第1端に設けられ、第2電極の接続部に電気的に接続される。
【0008】
加熱アセンブリは、発熱体の一端に設けられ、電極接続部材が固定されているホルダをさらに含む。
【0009】
ホルダは、ベースとカバーを含み、ホルダは、発熱体の電極を有する端部に嵌め込まれ、電極接続部材は、カバーとベースとの間に介在し、かつ電極接続部材の第1部分が露出して電極に当接し、電極接続部材の第2部分が露出して外部電源の接続に用いられる。
【0010】
ベースは、第1環状側壁を有し、第1環状側壁は、発熱体の電極を有する端部に嵌め込まれ、第1環状側壁には、電極を露出させるために第1開口を有し、電極接続部材の第1部分は第1開口を介して露出し、電極に当接し、カバーはベースの外側に嵌め込まれ、かつ、カバーの少なくとも一部とベースとにより電極接続部材が挟持される。
【0011】
第1環状側壁は、一端が発熱体の電極を有する端部に嵌め込まれ、他端が吊り上げられて設けられ、電極接続部材の第2部分は、吊り上げられて設けられた第1環状側壁に設けられる。
【0012】
発熱体は、円筒状で、かつ表面に発熱膜が設けられており、電極は、発熱体の外面に設けられ、発熱膜に電気的に接続され、電極接続部材は円弧状金属片である。
【0013】
円弧状金属片のラジアンが180度未満である。
【0014】
円弧状金属片は、本体部と、本体部の第1側辺に接続された第1当接部と、を含み、第1当接部の本体部から離れた端部が発熱体に向かって折り曲げられて弾性コンタクトを形成し、弾性コンタクトは第1開口を介して露出し、電極に当接する。
【0015】
円弧状金属片は、本体部の第1側辺に接続された複数の第1延伸部をさらに含み、複数の第1延伸部及び複数の第1当接部は、第1側辺に交互に設けられる。
【0016】
円弧状金属片は、本体部の第1側辺に対向する第2側辺に接続された凸起部をさらに含み、カバーは、凸起部を露出させる第2開口を有する。
【0017】
上記の技術的課題を解決するために本願が採用する別の技術的解決手段として、加熱アセンブリと、電源アセンブリと、を含むエアロゾル発生装置を提供する。加熱アセンブリは、通電するとエアロゾル発生基材を加熱するための、上記のいずれか1項に記載の加熱アセンブリであり、
電源アセンブリは、加熱アセンブリに電気的に接続され、加熱アセンブリに電力を供給するために使用される。
【0018】
電源アセンブリは、ブラケットと、制御回路基板と、導電性部材と、を含む。制御回路基板は、ブラケット内に設けられ、導電性部材は、ブラケット内に固定され、制御回路基板に電気的に接続され、加熱アセンブリは、ブラケット内に設けられ、電極接続部材は導電性部材に当接する。
【0019】
導電性部材は、互いに接続される主体部及び第2当接部を含み、主体部はブラケットに固定して接続され、第2当接部は電極接続部材の第2部分に当接する。
【0020】
導電性部材は、間隔を置いて2つ設けられ、2つの導電性部材の第2当接部は電極接続部材に向かって折り曲げられて設けられ、かつ凸面が電極接続部材を向かいており、それにより、第2当接部に弾性を付与する。
【発明の効果】
【0021】
本願による加熱アセンブリ及びエアロゾル発生装置では、加熱アセンブリは、発熱体と、電極と、電極接続部材と、を含む。発熱体は、エアロゾル発生基材を収容し、通電の時にエアロゾル発生基材を加熱するために使用される。電極は、発熱体に設けられ、発熱体に電気的に接続される。電極接続部材は、電極に電気的に接続されるものであり、外付け電源に電気的に接続されて、通電すると電極に電気的に接続された発熱体を導電して発熱させるために使用される。電極接続部材は、片状で、折り曲げ方向において間隔を置いて設けられた第1端及び第2端を有する。環状の電極接続部材が発熱体に嵌め込まれる形態と比べて、本願の加熱アセンブリ及びエアロゾル発生装置では、電極接続部材が片状で、折り曲げ方向において第1端及び第2端を有するように構成されることによって、電極接続部材は、環状でない片状となり、取り付ける際には、発熱体に嵌め込めることなく、貼り付け方式により発熱体の電極に電気的に接続可能になり、それによって、取り付けるプロセスを簡素化させ、電極接続部材と発熱体との組み立て時の摩擦を防止し、電極接続部材が発熱体の表面にある発熱膜又は発熱コーティングを傷つけることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に実施例の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明する。以下に説明する図面は本願の一部の実施例にすぎず、当業者にとって創造的な労力を払うことなく、これらの図面から他の図面を得ることができることは明らかである。
【
図1】本願の一実施例による加熱アセンブリの構造模式図である。
【
図2】本願の一実施例による発熱体及び電極の構造模式図である。
【
図3】本願の別の実施例による発熱体及び電極の構造模式図である。
【
図4】本願の別の実施例による加熱アセンブリの構造模式図である。
【
図6】本願の一実施例によるベースの構造模式図である。
【
図7】本願の一実施例によるカバーの構造模式図である。
【
図8】本願の一実施例による円弧状金属片の構造模式図である。
【
図9】
図5の電極接続部材がベースに取り付けられたときの構造模式図である。
【
図10】
図1の加熱アセンブリの別の視角からの構造模式図である。
【
図11】本願の一実施例によるエアロゾル発生装置及びエアロゾル発生基材の構造模式図である。
【
図12】本願の一実施例によるエアロゾル発生装置の中央部分におけるアセンブリの構造模式図である。
【
図13】本願の一実施例による導電性部材の構造模式図である。
【
図14】本願の一実施例による導電性部材及び加熱アセンブリの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本願の実施例の図面を参照して、本願の実施例における技術的解決手段について明確かつ完全に説明するが、説明される実施例は本願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な努力を払うことなく取得した他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0024】
以下の説明では、特定のシステム構造、インターフェース、技術などの特定の詳細は、本願を完全に理解するために、限定のためではなく説明のために提案される。
【0025】
本願における用語「第1」、「第2」及び「第3」は、説明の目的のみに使用されるものであり、相対的重要性を指示若しくは暗示し、又は示された技術的特徴の数を暗示するものとは理解されない。したがって、「第1」、「第2」、「第3」に限定される特徴は、明示的又は暗黙的に少なくとも1つの当該特徴を含むことができる。本願の説明において、「複数」とは、特に明示的に特定されない限り、少なくとも2つ、例えば、2つ、3つなどを意味する。本願の実施例における全ての指向性表示(例えば、上、下、左、右、前、後…)は、ある特定の姿勢(図面に示す)における各構成要素間の相対的な位置関係、動き等を説明するためにのみ使用され、この特定の姿勢が変化すると、前記指向性表示もその分変化する。本願の実施例における用語「含む」及び「有する」、ならびにそれらの変形は、排他的でない包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、リストされたステップ又はユニットに限定されるものではなく、リストされていないステップ又はユニットをさらに含むか、又はこれらのプロセス、方法、製品又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットをさらに含んでもよい。
【0026】
本明細書に記載の「実施例」は、実施例を参照して説明された特定の特徴、構造、又は特性が、本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書中の様々な場所にこの語句が記載されることは、必ずしも同じ実施例を意味するわけではなく、他の実施例と相互排他的な独立した又は代替の実施例を意味するわけではない。当業者が明示的及び暗黙的に理解するように、本明細書に記載された実施例は、他の実施例と組み合わせてもよい。
【0027】
以下、図面及び実施例を参照して、本願を詳細に説明する。
【0028】
図1に示すように、
図1は、本願の一実施例による加熱アセンブリ10の構造模式図である。本願は、加熱アセンブリ10を提供し、該加熱アセンブリ10は、具体的には、エアロゾル発生基材を収容し、通電の時にエアロゾル発生基材を加熱するために使用される。エアロゾル発生基材は、具体的には、植物葉類の基材又は膏状基材などであってもよい。エアロゾル発生基材は、アルミ箔や紙などで包んで使用されてもよい。
【0029】
加熱アセンブリ10は、発熱体11と、電極12(
図1に示されず)と、電極接続部材13と、を含む。具体的には、発熱体11は、エアロゾル発生基材を収容するために使用され、また、発熱材料を含む。該発熱体11は、その中に収容されたエアロゾル発生基材を支持するとともに、通電すると発熱して、その中に収容されたエアロゾル発生基材を加熱し、ユーザに使用されるエアロゾルを形成することができる。
【0030】
図2及び
図3に示すように、
図2は、本願の一実施例による発熱体11及び電極12の構造模式図であり、
図3は、本願の別の実施例による発熱体11及び電極12の構造模式図である。電極12は、発熱体11に設けられ、発熱体11に電気的に接続さあれる。電極12は、発熱体11の外側面に設けられてもよいし、発熱体11の内側面に設けられてもよく、以下の実施例では、電極12が発熱体11の外側面に設けられることが例示される。
【0031】
電極12は、2つあり、それぞれ第1電極121及び第2電極122であり、第1電極121及び第2電極122は、間隔を置いて発熱体11に設けられる。第1電極121は、外部電源の正極に電気的に接続され、第2電極122は、外部電源の負極に電気的に接続されてもよいし、第1電極121は、外部電源の負極に接続され、第2電極122は、外部電源の正極に接続されてもよく、それにより、加熱アセンブリ10は、外部電源により供給された電力を受けて、発熱体11に通電して熱を発生させることができる。
【0032】
第1電極121及び第2電極122は、発熱体11上に塗布された導電性コーティングであってもよく、導電性コーティングは、金属コーティング、導電性銀ペーストや導電性テープなどであってもよく、発熱体11の表面に堆積された金属など、例えば金膜やアルミ膜又は銅膜であってもよい。
【0033】
第1電極121及び第2電極122は、いずれも接続部123を有し、接続部123は、電極接続部材13に電気的に接続され、さらに外部電源に電気的に接続される。ここで、第1電極121の接続部123及び第2電極122の接続部123は、発熱体11の同一端に間隔を置いて設けられてもよく(
図2参照)、それぞれ発熱体11の両端に設けられてもよい(
図3参照)。
【0034】
具体的には、発熱体11は、対向する第1端111及び第2端112を有する。具体的には、発熱体11の軸向方向に垂直でかつ発熱体11の中心点を通る平面を境界として、該平面の一方の側的に位置する部分の発熱体11は、発熱体11の第1端111であり、該平面の他方の側に位置する部分の発熱体11は、発熱体11の第2端112である。
【0035】
図2の実施例では、発熱体11は中空円筒状であり、第1電極121の接続部123及び第2電極122の接続部123は、発熱体11の第1端111に間隔を置いて設けられる。第1電極121及び第2電極122は、各々の接続部123に接続された第1延伸部124をさらに有し、第1延伸部124は、一端が接続部123に接続され、他端が接続部123から発熱体11の第2端112に向かって延びている。第1電極121及び第2電極122に通電すると、第1電極121の第1延伸部124と第2電極122の第1延伸部124との間の発熱領域に電流が流れて、発熱領域が発熱してエアロゾル発生基材を加熱する。
【0036】
図3の実施例では、第1電極121及び第2電極122は、接続部123のみを有し、第1電極121の接続部123は、発熱体11の第1端111に設けられ、第2電極122の接続部123は、発熱体11の第2端112に設けられる。第1電極121及び第2電極122の接続部123は、いずれも環状である。第1電極121及び第2電極122に通電すると、第1電極121と第2電極122との間の発熱領域に電流が流れる。
【0037】
発熱体11は、全体として導電性材料、例えば導電性セラミックスで製造されてもよいし、絶縁本体113と絶縁本体113の表面に設けられた導電性発熱膜114とを含んでもよい。本実施例では、発熱体11は本体113と発熱膜114を含む。
【0038】
本体113は、絶縁材料で製造されるが、本体113は、第1電極121及び第2電極122の短絡を防止するために、石英ガラス、セラミックスや雲母などの耐高温絶縁材料であってもよい。本体113は、エアロゾル発生基材を収容するための収容室1131を有する。収容室1131の一端には開口を有し、エアロゾル発生基材は、開口から収容室1131に出入りすることができる。本体113は、中空管状であってもよく、本実施例では、本体113は、中空円筒体、具体的には、円筒状である。
【0039】
発熱膜114は、通電すると熱を発生させて、エアロゾル発生基材を加熱することができる。発熱膜114は、本体113の外側面を取り囲んで設けられ、第1電極121及び第2電極122にそれぞれ接続されてもよい。第1電極121及び第2電極122に通電すると、第1電極121と第2電極122との間の発熱膜114に電流が流れて、熱が発生する。発熱膜114は、金属層、導電性セラミックス層又は導電性炭素層であってもよい。発熱膜114の形状は、連続した膜の形状、多孔質の網状や短冊状であってもよい。
【0040】
図4に示すように、
図4は、本願の別の実施例による加熱アセンブリ10の構造模式図である。加熱アセンブリ10は電極接続部材13を含み、電極接続部材13は、発熱体11の電極12(
図4に示されず)に電気的に接続される。具体的には、電極接続部材13は、2つあり、それぞれ間隔を置いて設けられた第1電極接続部材131及び第2電極接続部材132である。本実施例では、第1電極121の接続部123及び第2電極122の接続部123は、いずれも発熱体11の第1端111に設けられる。第1電極接続部材131は、前記発熱体11の第1端111に設けられ、第1電極121の接続部123に電気的に接続され、第2電極接続部材132は、発熱体11の第1端111に設けられ、第2電極122の接続部123に電気的に接続される。
【0041】
別の実施例では、第1電極121の接続部123及び第2電極122の接続部123は、それぞれ発熱体11の第1端111及び第2端112に設けられる。第1電極接続部材131は、発熱体11の第1端111に設けられ、第1電極121の接続部123に電気的に接続され、第2電極接続部材132は、発熱体11の第2端112に設けられ、第2電極122の接続部123に電気的に接続される。
【0042】
電極接続部材13は、片状で、間隔を置いて設けられた第1端及び第2端を有し、電極接続部材13の第1端及び第2端が間隔を置いて設けられることによって、電極接続部材13は、環状でない片状となり、すなわち、片状の電極接続部材13自身は閉環を形成しない。本実施例では、発熱体11は円筒状であり、電極接続部材13は円弧状であってもよく、すなわち、電極接続部材13は折り曲げられており、また、その折り曲げ形状が発熱体11の形状に似ており、それによって、円弧状の電極接続部材13は、発熱体11の表面に貼設されて発熱体11の電極12に接触して電気的に接続されてもよい。他の実施例では、発熱体11は、略円筒状や角柱状などのものであってもよく、電極接続部材13の形状は、発熱体11の形状と類似したものであってもよく、電極接続部材13が環状でない片状であればよい。電極接続部材13の材料は、導電性材料、例えば金属導電片であってもよい。
【0043】
環状の電極接続部材13が発熱体11に嵌め込まれる従来技術の形態と比べて、本願の加熱アセンブリ10及びエアロゾル発生装置では、電極接続部材13が片状で、折り曲げ方向において間隔を置いて設けられた第1端及び第2端を有するように構成され、すなわち、電極接続部材13が環状でない片状となることによって、電極接続部材13を取り付ける際には、発熱体11に嵌め込めることなく、貼り付け方式により電極接続部材13を発熱体11の電極12に電気的に接続することができ、それによって、電極接続部材13と発熱体11との組み立て時の摩擦を防止し、電極接続部材が発熱体11の表面にある発熱膜114を傷つけることを防止することができる。本実施例では、電極接続部材13は、円弧状金属片であり、かつラジアンが180度未満である。ラジアンが180度未満であることによって、電極接続部材13は円筒形発熱体11の表面により貼り付けられやすい一方、2つの電極接続部材13が円筒形発熱体11の同端に設けられる場合、短絡を回避するために、2つの電極接続部材13は、対向しており、かつ間隔を置いて設けられてもよい。
【0044】
図5に示すように、
図5は、
図1の解体構造模式図である。加熱アセンブリ10はホルダ14をさらに含み、ホルダ14は、発熱体11の電極12を有する端部に設けられ、電極接続部材13が固定されている。本実施例では、発熱体11の第1電極121及び第2電極122は、いずれも発熱体11の第1端111に設けられ、ホルダ14も、発熱体11の第1端111に設けられ、第1電極接続部材131及び第2電極接続部材132が固定されている。電極接続部材13が環状でないため、電極接続部材13を発熱体11に嵌め込めて固定することができず、ホルダ14で電極接続部材13を固定して、第1電極接続部材131と第1電極121との電気的接続、第2電極接続部材132と第2電極122との電気的接続を維持する必要がある。
【0045】
図5に示すように、ホルダ14は、発熱体11の電極12を有する端部に嵌め込まれてもよい。ホルダ14は、ベース141とカバー142を有し、ベース141及びカバー142は、いずれも発熱体11の一端に嵌め込まれる。本実施例では、ベース141及びカバー142は、いずれも発熱体11の第1端111に嵌め込まれ、電極接続部材13は、カバー142とベース141との間に介在する。組み立てる際には、ベース141を発熱体11の第1端111に嵌め込めてから、電極接続部材13をベース141の外側面に設け、カバー142を発熱体11、ベース141及び電極接続部材13の外側に嵌め込め、カバー142とベース141に電極接続部材13を介在させる。カバー142とベース141に電極接続部材13を介在させることによって電極接続部材13を固定すると、固定方式が簡単でかつ安定的である。他の実施例では、ホルダ14は、他の方式によって電極接続部材13を固定してもよく、例えば、ホルダ14は、電極接続部材13に係合することによって電極接続部材13を固定する。
【0046】
一実施例では、
図6に示すように、
図6は、本願の一実施例によるベース141の構造模式図であり、ベース141は、第1環状側壁1411と取り付け部1412を有し、取り付け部1412は、第1環状側壁1411の内部スペースに設けられ、第1環状側壁1411と連携して容置室を形成し、発熱体11の第1端111は容置室に設けられ、容置室は容置溝であってもよい。取り付け部1412は貫通孔1413を有し、貫通孔1413は発熱体11の収容室1131に連通し、それによって、発熱体11がベース141に取り付けられた後にも、収容室1131は外部の大気に連通し、収容室1131内のエアロゾル発生基材への気流のアクセスを可能にする。
【0047】
カバー142は、ベース141に係合されてもよい。
図6及び
図7に示すように、
図7は、本願の一実施例によるカバー142の構造模式図である。第1環状側壁1411では、発熱体11の第2端112から離れた外面に、カバー142の底面に当接するためのフランジ1414が設けられる。フランジ1414は、環状凸起や円弧状フランジ1414であってもよく、本実施例では、フランジ1414は、2つの円弧状フランジ1414であり、円弧状フランジ1414の外縁部にノッチ1415が存在する。カバー142は第2環状側壁1421を有し、第2環状側壁1421に係合部1422が設けられ、係合部1422は、発熱体11の第2端112から離れて、第2環状側壁1421の底面の、発熱体11の第2端112から離れた側まで延伸し、それによって、ベース141の底面がフランジ1414に当接するときに、係合部1422はノッチ1415に係合される。カバー142とベース141の係合方式は、本実施例による係合構造に限定されるものではない。
【0048】
さらに、
図6及び
図8に示すように、
図8は、本願の一実施例による円弧状金属片の構造模式図である。この実施例では、電極接続部材13は、円弧状金属片であり、円弧状金属片は、第1環状側壁1411のフランジ1414に当接して、位置決めを行ってもよい。具体的には、円弧状金属片は、本体部133と凸起部134を有し、本体部133は、発熱体11の第2端112に近い第1側辺1331と、発熱体11の第2端112から離れた第2側辺1332とを有し、凸起部134は、本体部133の第2側辺1332に接続される。ベース141の隣接する2つのフランジ1414の間に隙間が存在してもよく、組み立てる際には、円弧状金属片の本体部133の第2側辺1332はベース141のフランジ1414に当接し、円弧状金属片の凸起部134は、2つのフランジ1414の間の隙間に係合される。
【0049】
図5に示すように、電極接続部材13の第1部分135は、ベース141に露出し、発熱体11の電極12に当接する。具体的には、第1環状側壁1411は発熱体11の第1端111の電極12を完全に覆っておらず、電極接続部材13は、第1環状側壁1411の外側面に設けられ、かつ、電極接続部材13は、部分的に第1環状側壁1411から伸長して露出し、第1環状側壁1411から伸長した部分の電極接続部材13は、電極接続部材13の第1部分135となり、電極接続部材13の第1部分135は、発熱体11の第1端111の電極12に接触して接続されるようにしてもよい。或いは、
図5に示すように、第1環状側壁1411に第1開口1411aを有し、第1開口1411aは発熱体11の第1端111の電極12を露出させ、電極接続部材13の一部は第1開口1411aを介して露出し、第1開口1411aを介して露出した部分の電極接続部材13は、電極接続部材13の第1部分135となり、電極接続部材13の第1部分135は、第1開口1411aを介して発熱体11の第1端111の電極12に接触して接続されるようにしてもよい。上記の形態によれば、ベース141に電極接続部材13を固定するとともに、電極接続部材13と電極12との電気的接続を実現することができる。
【0050】
本実施例では、
図8に示すように、円弧状金属片は、第1当接部137をさらに含み、第1当接部137は、本体部133の第1側辺1331に接続される。第1当接部137では、本体部133から離れた端部が発熱体11側に折り曲げられて、弾性コンタクトを形成し、かつ、電極接続部材13の第1部分135は、第1当接部137のうち折り曲げられた部分であり、弾性コンタクトは、第1開口1411aを介して露出して電極12に当接する。第1当接部137が電極12に当接すると弾性力を発生させ、それにより、第1当接部137は電極12とよく接触する。第1当接部137の数は複数であってもよく、例えば、本実施例では、第1当接部137の数は2つである。第1当接部137の数が多いほど、第1当接部137と電極12との電気的接続が安定的になる。
【0051】
さらに、円弧状金属片は、本体部133の第1側辺1331に接続された複数の第2延伸部138をさらに含み、第2延伸部138は、すべて第1環状側壁1411に設けられ、複数の第2延伸部138及び複数の第1当接部137は、第1側辺1331に交互に設けられる。本実施例では、複数の第2延伸部138の数は2つであり、2つの第2延伸部138及び2つの第1当接部137は交互に設けられる。第2延伸部138が設けられることにより、
円弧状金属片の構造がより安定的になる。
【0052】
図9に示すように、
図9は、
図5の電極接続部材13がベース141に取り付けられたときの構造模式図である。電極接続部材13の第2部分136は、トップベースに露出して、外部電源に接続される。
図9に示すように、カバー142の第2環状側壁1421に第2開口1421aを有してもよく、第2開口1421aは、電極接続部材13の一部を露出させ、露出した部分は、電極接続部材13の第2部分136となり、具体的には、
図8及び
図9に示すように、凸起部134及び本体部133の一部は、電極接続部材13の第2部分136であり、かつ第2開口1421aを介して露出し、それにより、外付け電源が第2開口1421aを介して凸起部134及び本体部133の一部に電気的に接続されることで、発熱体11の電極12に電気的に接続されることを可能にする。他の実施例では、電極接続部材13の一部は第2環状側壁1421から伸長してもよく、伸長した部分は、電極接続部材13の第2部分136となる。
【0053】
図9及び
図10に示すように、
図10は、
図1の加熱アセンブリ10の別の視角からの構造模式図である。一実施例では、ベース141及びカバー142のうち発熱体11の第2端112に近い端部は、発熱体11の第1端111に嵌め込まれ、ベース141及びカバー142のうち発熱体11の第2端112から離れた端部は、吊り上げられて設けられる。電極接続部材13の第2部分136は、吊り上げられて設けられた第1環状側壁1411に設けられ、かつ第2開口1421aを介して露出する。電極接続部材13の第2部分136が第1環状側壁1411に設けられることによって、外部リードや外付けドームが電極接続部材13の第2部分136に電気的に接続されたときに、発熱体11は、直接力を受けず、主にベース141の第1環状側壁1411をもって力を受け、それによって、発熱体11が直接力を受けることで発熱体11の発熱膜114が損なわれることを回避する。さらに、電極接続部材13の第2部分136が、吊り上げられて設けられた第1環状側壁1411に設けられることによって、発熱体11の受ける力をさらに低減させ、発熱体11の損壊を防止することができる。
【0054】
図11に示すように、
図11は、本願の一実施例によるエアロゾル発生装置及びエアロゾル発生基材の構造模式図である。本願は、ハウジング20と、加熱アセンブリ10(図示せず)と、電源アセンブリ30(図示せず)と、を含むエアロゾル発生装置を提供する。加熱アセンブリ10及び電源アセンブリ30は、いずれもハウジング20内に設けられ、ハウジング20の天壁に取り付け孔21が設けられ、取り付け孔21は、加熱アセンブリ10の発熱体11内の収容室1131に対応して設けられ、それにより、エアロゾル発生基材を取り付け孔21から発熱体11内に挿入したり抜き出したりすることが可能になる。
【0055】
加熱アセンブリ10は、具体的には、実施例の何れかに係る加熱アセンブリ10であってもよく、その具体的な構造及び機能は、上記の実施例の加熱アセンブリ10に関連する記載を参照することができ、また、同一又は類似の技術的効果を達成させることができ、具体的には、以下を参照する。
【0056】
本実施例によるエアロゾル発生装置では、加熱アセンブリ10が設けられ、加熱アセンブリ10では電極接続部材13が環状でない片状として構成されることにより、電極接続部材13を取り付ける際には、発熱体11に嵌め込める代わりに、貼り付け方式によって電極接続部材13を発熱体11の電極12に電気的に接続することができ、それによって、電極接続部材13と発熱体11との組み立て時の摩擦を防止し、電極接続部材13が発熱体11の表面にある発熱膜114又は発熱コーティングを傷つけることを防止することができる。
【0057】
図12に示すように、
図12は、本願の一実施例によるエアロゾル発生装置の中央部分におけるアセンブリの構造模式図である。電源アセンブリ30は、ブラケット31と、制御回路基板(図示せず)と、電池32と、吸気管33と、を含む。加熱アセンブリ10、制御回路基板、電池32は、すべてブラケット31内に固定される。
【0058】
制御回路基板は、加熱アセンブリ10及び電池32の両方に電気的に接続され、起動信号を受信して、電池32を制御して加熱アセンブリ10に電力を供給するとともに、加熱アセンブリ10を制御して動作させ、また、加熱アセンブリ10による加熱パワーや加熱時間などを制御してもよい。
【0059】
吸気管33は、一端が発熱体11の第1端111に接続され、発熱体11の収容室1131に連通し、他端が外部大気に連通し、それによって、使用者が発熱体11の第2端112側から吸引すると、外部大気が発熱体11の収容室1131内のエアロゾル発生基材に入り、霧化したエアロゾルを使用者による使用のためにエアロゾル発生装置の外に運び出す。
【0060】
図12~
図14に示すように、
図13は、本願の一実施例による導電性部材34の構造模式図であり、
図14は、本願の一実施例による導電性部材34及び加熱アセンブリ10の構造模式図である。一実施例では、電源アセンブリ30は、ブラケット31に固定された導電性部材34をさらに含む。導電性部材34は、制御回路基板に電気的に接続され、導電性部材34は、電極接続部材13に当接し、それによって、制御回路基板が導電性部材34を介して電極接続部材13に電気的に接続されることが可能になる。
【0061】
導電性部材34は、主体部341と、第2当接部342と、固定部343と、を含む。主体部341は、ブラケット31に固定して接続され、固定方式に関しては、本実施例のようにスクリューによる固定であってもよいし、粘着や係合などの方式による固定であってもよい。一実施例では、導電性部材34は金属片であり、主体部341、第2当接部342、及び固定部343は一体成形される。
【0062】
第2当接部342及び固定部343は、それぞれ主体部341に接続される。固定部343は、外部リードが溶接されており、外部リードを介して制御回路基板に電気的に接続される。リード線及び第2当接部342は、加熱アセンブリ10のうち電極接続部材13の露出した第2部分136に当接し、それによって、導電性部材34と電極接続部材13との電気的接続が実現される。導電性部材34の数は2つであり、2つの導電性部材34のうち一方は第1電極接続部材131に当接し、正極のリード線に接続され、他方は第2電極接続部材132に当接し、負極のリード線に接続される。
【0063】
一実施例では、第2当接部342は、電極接続部材13側に折り曲げられて設けられ、凸面が電極接続部材13を向かいており、それにより、第2当接部342に弾性を付与する。第2当接部342の凸面は電極接続部材13の第2部分136に当接する。第2当接部342が折り曲げられることによって、第2当接部342と電極12とが当接するときに弾性力が生じて、第2当接部342と電極12とをよく接触させる。
【0064】
エアロゾル発生装置に導電性部材34が設けられることによって、組み立てる際には、電極接続部材13に直接溶接する代わりに、外部リードを導電性部材34に溶接することができ、それにより、組み立てるときに発熱体11の受ける力を大幅に減少させ、発熱体11の発熱膜114の破壊を回避する。
【0065】
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の特許範囲を制限するものではなく、本願の明細書及び図面の内容を利用して行う等価構造若しくは等価フローの変換、又は直接若しくは間接的に他の関連する技術分野での利用は、すべて同様に本願の特許保護範囲内に含まれるものとする。
【国際調査報告】