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特表2024-537500データ送信方法、装置、デバイス、およびシステム、ならびに可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】データ送信方法、装置、デバイス、およびシステム、ならびに可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/00 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
H04L1/00 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525670
(86)(22)【出願日】2022-07-19
(85)【翻訳文提出日】2024-06-11
(86)【国際出願番号】 CN2022106516
(87)【国際公開番号】W WO2023071309
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111278595.3
(32)【優先日】2021-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】何 向
(72)【発明者】
【氏名】王 心▲遠▼
(72)【発明者】
【氏名】任 浩
【テーマコード(参考)】
5K014
【Fターム(参考)】
5K014BA05
(57)【要約】
本出願は、データ送信方法、装置、デバイス、およびシステムを開示する。このデータ送信方法は、第1のモジュールが、第1のFECに基づいて符号化された少なくとも1チャネルの第1のデータを得るステップと、少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換するステップであって、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、ステップと、得られた少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するステップとを含む。この方法では、少なくとも1チャネルの第1のデータが変換されて、速度の合計が少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である少なくとも1チャネルの第2のデータが得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のモジュールによって、少なくとも1チャネルの第1のデータを得るステップであって、前記少なくとも1チャネルの第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、ステップと、
少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを変換するステップであって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、前記少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、ステップと、
前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するステップと
を含む、データ送信方法。
【請求項2】
少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを変換する前記ステップは、
前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるステップと、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得るステップと、
前記複数の第1の符号語を復号するステップと、復号結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
復号結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得る前記ステップは、
複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて前記復号結果を符号化するステップと、
前記複数の第2の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の第2の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得る前記ステップは、
前記複数の第2の符号語をインターリーブするステップと、インターリーブ結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のデータは、整列標識AMを含み、前記AMは、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用され、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて前記復号結果を符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記復号結果内の前記AMを削除するステップと、前記第2のFEC符号に基づいて、前記AMを削除することによって得られた復号結果を符号化するステップと
を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて、前記AMを削除することによって得られた復号結果を符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記AMを削除することによって得られた前記復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合するステップと、前記1チャネルの第3のデータを符号化するステップ、または、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記AMを削除することによって得られた前記復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するステップと、前記少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化するステップと
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記AMを削除することによって得られた前記復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換する前記ステップは、
前記AMを削除することによって得られた前記復号結果を1チャネルの第4のデータに結合するステップと、前記1チャネルの第4のデータを前記少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するステップと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の第2の符号語を得るために、前記1チャネルの第3のデータを符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記1チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記1チャネルの第3のデータを少なくとも2チャネルの第5のデータに変換するステップと、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第5のデータを個別に符号化するステップであって、前記第5のデータの速度が前記第3のデータの速度に満たない、ステップと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の第2の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化するステップ
を含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を個別に実行するステップ、または、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換するステップと、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化するステップであって、前記第6のデータの速度が前記第3のデータの速度に満たない、ステップと
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
復号結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得る前記ステップは、
前記復号結果に含まれる複数の符号ブロック内の誤り符号ブロックをマークするステップと、マークされた復号結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項2から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを変換する前記ステップは、
前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるステップと、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得るステップと、
前記複数の第1の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の第1の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得る前記ステップは、
前記複数の第1の符号語を結合するステップと、結合結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の第1の符号語を結合する前記ステップと、結合結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得る前記ステップは、
前記複数の第1の符号語を順次送信方式で1チャネルの第2のデータに結合するステップ、または、
前記複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第2のデータに結合するステップ
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1チャネルの第1のデータは、インターリーブによって得られたデータであり、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得る前記ステップは、
前記整列結果をデインターリーブするステップと、デインターリーブ結果に基づいて前記複数の第1の符号語を得るステップと
を含む、請求項2から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを変換する前記ステップは、
複数の第3の符号語を得るために、前記第1のモジュールによって、第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化するステップと、
前記第1のモジュールによって、前記複数の第3の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の第3の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得る前記ステップは、
前記複数の第3の符号語をインターリーブするステップと、インターリーブ結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
複数の第3の符号語を得るために、前記第1のモジュールによって、第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化する前記ステップは、
前記複数の第3の符号語を得るために、順次送信方式で前記少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第7のデータに結合するステップと、前記1チャネルの第7のデータを符号化するステップ、または、
前記複数の第3の符号語を得るために、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換するステップと、前記少なくとも2チャネルの第7のデータを符号化するステップと
を含む、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1チャネル第1のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換する前記ステップは、
前記少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第8のデータに結合するステップと、前記1チャネルの第8のデータを前記少なくとも2チャネルの第7のデータに変換するステップと
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の第3の符号語を得るために、前記1チャネルの第7のデータを符号化する前記ステップは、
前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記1チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、
前記複数の第3の符号語を得るために、前記1チャネルの第7のデータを少なくとも2チャネルの第9のデータに変換するステップと、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第9のデータを個別に符号化するステップであって、前記第9のデータの速度が前記第7のデータの速度に満たない、ステップと
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記複数の第3の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第7のデータを符号化する前記ステップは、
前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、
前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化するステップ
を含む、請求項18または19に記載の方法。
【請求項22】
前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化する前記ステップは、
前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を個別に実行するステップ、または、
前記複数の第3の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第7のデータの各々を少なくとも2チャネルの第10のデータに変換するステップと、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第10のデータを個別に符号化するステップであって、前記第10のデータの速度が前記第7のデータの速度に満たない、ステップと
を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータを送信する前記ステップは、
前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入するステップと、前記同期データを挿入することによって得られたデータを送信するステップと
を含む、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のモジュールにより、前記少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入する前記ステップは、
前記少なくとも1チャネルの第2のデータの各チャネルの第2のデータに対応するAMを決定するステップと、
各チャネルの第2のデータに対応する前記AMを同期データとして各チャネルの第2のデータに挿入するステップと
を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
各チャネルの第2のデータに対応する前記AMは、対応する第1のデータに含まれるAMを調整することによって得られ、
各チャネルの第2のデータに対応する前記AMは、対応する第1のデータに含まれるAMの全内容であり、または
各チャネルの第2のデータに対応する前記AMは、対応する第1のデータに含まれるAMの部分的内容である、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
第3のモジュールによって、少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップであって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータが、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することによって得られたデータであり、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、前記少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上であり、前記第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、ステップと、
前記少なくとも1チャネルの第1のデータを得るために、前記第3のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータを変換するステップと
を含む、データ送信方法。
【請求項27】
データ送信装置であって、前記装置が第1のモジュールで使用され、前記装置が、
少なくとも1チャネルの第1のデータを得、前記第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、ように構成された取得ユニットと、
少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを変換し、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、前記少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、ように構成された変換ユニットと、
前記少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するように構成された送信ユニットと
を備える、データ送信装置。
【請求項28】
前記変換ユニットは、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、かつ整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得、かつ前記複数の第1の符号語を復号し、かつ復号結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記変換ユニットは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて前記復号結果を符号化し、かつ前記複数の第2の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記変換ユニットは、前記複数の第2の符号語をインターリーブし、かつインターリーブ結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記第1のデータは整列標識AMを含み、前記AMは前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用され、前記変換ユニットは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記復号結果内の前記AMを削除し、かつ前記第2のFEC符号に基づいて、前記AMを削除することによって得られた復号結果を符号化するように構成される、請求項29または30に記載の装置。
【請求項32】
前記変換ユニットは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記AMを削除することによって得られた前記復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合し、かつ前記1チャネルの第3のデータを符号化する、または、前記複数の第2の符号語を得るために、前記AMを削除することによって得られた前記復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換し、かつ前記少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化する、ように構成される、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記変換ユニットは、前記AMを削除することによって得られた前記復号結果を1チャネルの第4のデータに結合し、かつ前記1チャネルの第4のデータを前記少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するように構成される、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記変換ユニットは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記1チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行する、または、前記複数の第2の符号語を得るために、前記1チャネルの第3のデータを少なくとも2チャネルの第5のデータに変換し、かつ前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第5のデータを個別に符号化し、前記第5のデータの速度が前記第3のデータの速度に満たない、ように構成される、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記変換ユニットは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行する、または、前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化する、ように構成される、請求項32または33に記載の装置。
【請求項36】
前記変換ユニットは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を個別に実行する、または、前記複数の第2の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換し、かつ前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化し、前記第6のデータの速度が前記第3のデータの速度に満たない、ように構成される、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記変換ユニットは、前記復号結果に含まれる複数の符号ブロック内の誤り符号ブロックをマークし、かつマークされた復号結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項28から36のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
前記変換ユニットは、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、かつ整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得、かつ前記複数の第1の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項27に記載の装置。
【請求項39】
前記変換ユニットは、前記複数の第1の符号語を結合し、かつ結合結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記変換ユニットは、前記複数の第1の符号語を順次送信方式で1チャネルの第2のデータに結合する、または、前記複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第2のデータに結合する、ように構成される、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記変換ユニットは、前記整列結果をデインターリーブし、かつデインターリーブ結果に基づいて前記複数の第1の符号語を得るように構成される、請求項28から40のいずれか一項に記載の装置。
【請求項42】
前記変換ユニットは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化し、かつ前記複数の第3の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項27に記載の装置。
【請求項43】
前記変換ユニットは、前記複数の第3の符号語をインターリーブし、かつインターリーブ結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記変換ユニットは、前記複数の第3の符号語を得るために、順次送信方式で前記少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第7のデータに結合し、かつ前記1チャネルの第7のデータを符号化する、または、前記複数の第3の符号語を得るために、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換し、かつ前記少なくとも2チャネルの第7のデータを符号化する、ように構成される、請求項42または43に記載の装置。
【請求項45】
前記変換ユニットは、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第8のデータに結合し、かつ前記1チャネルの第8のデータを前記少なくとも2チャネルの第7のデータに変換するように構成される、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記変換ユニットは、前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記1チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行する、または、前記複数の第3の符号語を得るために、前記1チャネルの第7のデータを少なくとも2チャネルの第9のデータに変換し、かつ前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第9のデータを個別に符号化し、前記第9のデータの速度が前記第7のデータの速度に満たない、ように構成される、請求項44に記載の装置。
【請求項47】
前記変換ユニットは、前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行する、または、前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化する、ように構成される、請求項44または45に記載の装置。
【請求項48】
前記変換ユニットは、前記複数の第3の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を個別に実行する、または、前記複数の第3の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第7のデータの各々を少なくとも2チャネルの第10のデータに変換し、かつ前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第10のデータを個別に符号化し、前記第10のデータの速度が前記第7のデータの速度に満たない、ように構成される、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記送信ユニットは、前記少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入し、かつ前記同期データを挿入することによって得られたデータを送信するように構成される、請求項27から48のいずれか一項に記載の装置。
【請求項50】
前記送信ユニットは、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの各チャネルの第2のデータに対応するAMを決定し、かつ各チャネルの第2のデータに対応する前記AMを同期データとして各チャネルの第2のデータに挿入するように構成される、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
各チャネルの第2のデータに対応する前記AMは、対応する第1のデータに含まれるAMを調整することによって得られ、各チャネルの第2のデータに対応する前記AMは、対応する第1のデータに含まれるAMの全内容であり、または各チャネルの第2のデータに対応する前記AMは、対応する第1のデータに含まれるAMの部分的内容である、請求項50に記載の装置。
【請求項52】
データ送信装置であって、前記装置が第3のモジュールで使用され、前記装置が、
少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成された取得ユニットであって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータが、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することによって得られたデータであり、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、前記少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上であり、前記第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、取得ユニットと、
前記少なくとも1チャネルの第1のデータを得るために、前記少なくとも1チャネルの第2のデータを変換するように構成された変換ユニットと
を備える、データ送信装置。
【請求項53】
プロセッサを備えるデータ送信デバイスであって、前記プロセッサがメモリに結合され、前記メモリが少なくとも1つのプログラム命令またはコードを格納し、前記データ送信デバイスが請求項1から26のいずれか一項に記載の方法を実施できるようにするために、前記少なくとも1つのプログラム命令またはコードが前記プロセッサによってロードされ、かつ実行される、データ送信デバイス。
【請求項54】
第1のデータ送信デバイスと第2のデータ送信デバイスとを備えるデータ送信システムであって、前記第1のデータ送信デバイスが、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成され、前記第2のデータ送信デバイスが、請求項26に記載の方法を実行するように構成される、データ送信システム。
【請求項55】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体が少なくとも1つのプログラム命令またはコードを格納し、前記プログラム命令または前記コードがコンピュータによってロードされ、かつ実行されて、前記コンピュータが請求項1から26のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項56】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータプログラムコードを備え、前記コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータが請求項1から26のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年10月30日に中国国家知識産権局に提出された「データ送信方法、装置、デバイス、およびシステム、ならびに可読記憶媒体」と題する中国特許出願第202111278595.3号の優先権を主張するものであり、同中国特許出願は、参照によりその全体が本書に組み入れられる。
【0002】
本出願の実施形態は、通信技術分野に関し、特に、データ送信方法、装置、デバイス、およびシステム、ならびに可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
データ送信に対する要求が絶え間なく増大するにつれて、伝送速度に対する要求が高まっている。例えば、データセンターなどの低レイテンシ送信を必要とするシナリオでは、高い伝送速度でデータ送信を行う必要がある。したがって、高い伝送速度を実現するためのデータ送信方法が緊急に必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、データ伝送速度を向上させるために、データ送信方法、装置、デバイス、およびシステム、ならびに可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によると、データ送信方法が提供される。この方法は、第1のモジュールが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化された少なくとも1チャネルの第1のデータを得るステップと、少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換するステップであって、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、ステップと、得られた少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するステップとを含む。
【0006】
この方法では、少なくとも1チャネルの第1のデータが変換されて、速度の合計が少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である少なくとも1チャネルの第2のデータが得られるので、データ送信を高い速度で実行できる。
【0007】
可能な一実装では、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することは、第1のモジュールが、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させることと、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得ることと、複数の第1の符号語を復号することと、復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることとを含む。
【0008】
可能な一実装では、復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて復号結果を符号化するステップと、複数の第2の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップとを含む。送信シナリオと送信要件に柔軟に適用するため、別々の第1のデータに基づいて得られた復号結果について、第1のモジュールは、同じ第2のFEC符号または異なる第2のFEC符号を使用することによって復号結果を符号化できる。
【0009】
可能な一実装では、複数の第2の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップは、複数の第2の符号語をインターリーブするステップと、インターリーブ結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップとを含む。
【0010】
可能な一実装では、第1のデータは、整列標識AMを含み、AMは、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用され、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて復号結果を符号化するステップは、複数の第2の符号語を得るために、復号結果内のAMを削除するステップと、第2のFEC符号に基づいて、AMを削除することによって得られた復号結果を符号化するステップとを含む。
【0011】
可能な一実装では、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて、AMを削除することによって得られた復号結果を符号化するステップは、複数の第2の符号語を得るために、AMを削除することによって得られた復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合するステップと、1チャネルの第3のデータを符号化するステップ、または、複数の第2の符号語を得るために、AMを削除することによって得られた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するステップと、少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化するステップとを含む。
【0012】
可能な一実装では、AMを削除することによって得られた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するステップは、AMを削除することによって得られた復号結果を1チャネルの第4のデータに結合するステップと、1チャネルの第4のデータを少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するステップとを含む。
【0013】
可能な一実装では、複数の第2の符号語を得るために1チャネルの第3のデータを符号化するステップは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、複数の第2の符号語を得るために、1チャネルの第3のデータを少なくとも2チャネルの第5のデータに変換するステップと、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第5のデータを個別に符号化するステップとを含む。第5のデータの速度は、第3のデータの速度に満たない。この方法では、複数の第2の符号語を得るために、第3のデータを様々な方式で符号化できる。したがって、この方法が適用可能な送信シナリオおよび送信要件は柔軟である。加えて、第3のデータのチャネル数が複数のチャネルである場合は、第3のデータのチャネル数と第3のデータを符号化するために使用される第2のFEC符号を柔軟に設定して、様々な送信シナリオと送信要件に適用することができる。
【0014】
可能な一実装では、複数の第2の符号語を得るために少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化するステップは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化するステップを含む。
【0015】
可能な一実装では、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化するステップは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を個別に実行するステップ、または、複数の第2の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換するステップと、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化するステップとを含む。第6のデータの速度は、第3のデータの速度に満たない。
【0016】
可能な一実装では、復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップは、復号結果に含まれる複数の符号ブロック内の誤り符号ブロックをマークするステップと、マークされた復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップとを含む。第1のモジュールは復号結果内の誤り符号ブロックをマークできるので、後ほど復号結果に基づいて得られた第2のデータを受信するときに、受信側モジュールは、マークされた誤り符号ブロックに基づいてデータに対して効果的な誤り訂正を実行でき、誤り訂正性能が向上し、データ送信の質が向上する。
【0017】
可能な一実装では、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することは、第1のモジュールが、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させることと、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得ることと、複数の第1の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることとを含む。
【0018】
可能な一実装では、複数の第1の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップは、複数の第1の符号語を結合するステップと、結合結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップとを含む。
【0019】
可能な一実装では、複数の第1の符号語を結合するステップと、結合結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップは、複数の第1の符号語を順次送信方式で1チャネルの第2のデータに結合するステップ、または、複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第2のデータに結合するステップを含む。
【0020】
可能な一実装では、少なくとも1チャネルの第1のデータはインターリーブによって得られたデータであり、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得るステップは、整列結果をデインターリーブするステップと、デインターリーブ結果に基づいて複数の第1の符号語を得るステップとを含む。
【0021】
可能な一実装では、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することは、第1のモジュールが、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化することと、第1のモジュールが、複数の第3の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることとを含む。第1のモジュールは、第2のFEC符号を使用して、第1のFEC符号に基づいて符号化されて得られた第1のデータを再符号化でき、第2のデータはより高い符号化利得を有するので、ビット誤りが発生しやすいチャネルで第2のデータの送信が行われるときに、ビット誤りが発生したデータに対して効果的な誤り訂正を行うことができ、データ送信の質が向上する。
【0022】
可能な一実装では、複数の第3の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップは、複数の第3の符号語をインターリーブするステップと、インターリーブ結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップとを含む。
【0023】
可能な一実装では、複数の第3の符号語を得るために、第1のモジュールが第2のFEC符号に基づいて少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化することは、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを順次送信方式で1チャネルの第7のデータに結合することと、1チャネルの第7のデータを符号化すること、または、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換することと、少なくとも2チャネルの第7のデータを符号化することとを含む。この方法では、複数の第3の符号語を得るために、第7のデータを様々な方式で符号化できる。したがって、この方法が適用可能な送信シナリオおよび送信要件は柔軟である。加えて、第7のデータのチャネル数が複数のチャネルである場合は、第7のデータのチャネル数と第7のデータを符号化するために使用される第2のFEC符号を柔軟に設定して、様々な送信シナリオと送信要件に適用することができる。
【0024】
可能な一実装では、少なくとも1チャネルの第1のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換するステップは、少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第8のデータに結合するステップと、1チャネルの第8のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換するステップとを含む。
【0025】
可能な一実装では、複数の第3の符号語を得るために、1チャネルの第7のデータを符号化するステップは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、複数の第3の符号語を得るために、1チャネルの第7のデータを少なくとも2チャネルの第9のデータに変換するステップと、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第9のデータを個別に符号化するステップとを含む。第9のデータの速度は、第7のデータの速度に満たない。
【0026】
可能な一実装では、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第7のデータを符号化するステップは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化するステップを含む。
【0027】
可能な一実装では、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化するステップは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を個別に実行するステップ、または、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第7のデータの各々を少なくとも2チャネルの第10のデータに変換するステップと、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第10のデータを個別に符号化するステップとを含む。第10のデータの速度は、第7のデータの速度に満たない。
【0028】
可能な一実装では、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを送信することは、第1のモジュールが、少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入することと、同期データを挿入することによって得られたデータを送信することとを含む。
【0029】
可能な一実装では、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入することは、少なくとも1チャネルの第2のデータの各チャネルの第2のデータに対応するAMを決定することと、各チャネルの第2のデータに対応するAMを同期データとして各チャネルの第2のデータに挿入することとを含む。
【0030】
可能な一実装では、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMを調整することによって得られ、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMの全内容であり、または、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMの部分的内容である。
【0031】
第2の態様によると、データ送信方法が提供される。この方法は、第3のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることを含む。少なくとも1チャネルの第2のデータは、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することによって得られたデータであり、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計は、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上であり、第1のデータは、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである。第3のモジュールは、少なくとも1チャネルの第1のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第2のデータを変換する。
【0032】
第3の態様によると、データ送信装置が提供される。この装置は第1のモジュールで使用され、この装置は、
少なくとも1チャネルの第1のデータを得、第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、ように構成された取得ユニットと、
少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換し、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、ように構成された変換ユニットと、
少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するように構成された送信ユニットと
を含む。
【0033】
可能な一実装では、変換ユニットは、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、かつ整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得、かつ複数の第1の符号語を復号し、かつ復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0034】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて復号結果を符号化し、かつ複数の第2の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0035】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第2の符号語をインターリーブし、かつインターリーブ結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0036】
可能な一実装では、第1のデータは整列標識AMを含み、AMは少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用される。変換ユニットは、複数の第2の符号語を得るために、復号結果内のAMを削除し、かつ第2のFEC符号に基づいて、AMを削除することによって得られた復号結果を符号化するように構成される。
【0037】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第2の符号語を得るために、AMを削除することによって得られた復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合し、1チャネルの第3のデータを符号化する、または、複数の第2の符号語を得るために、AMを削除することによって得られた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換し、かつ少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化する、ように構成される。
【0038】
可能な一実装では、変換ユニットは、AMを削除することによって得られた復号結果を1チャネルの第4のデータに結合し、かつ1チャネルの第4のデータを少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するように構成される。
【0039】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行する、または、複数の第2の符号語を得るために、1チャネルの第3のデータを少なくとも2チャネルの第5のデータに変換し、かつ第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第5のデータを個別に符号化する、ように構成される。第5のデータの速度は、第3のデータの速度に満たない。
【0040】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行する、または、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化する、ように構成される。
【0041】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を個別に実行する、または、複数の第2の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換し、かつ第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化する、ように構成される。第6のデータの速度は、第3のデータの速度に満たない。
【0042】
可能な一実装では、変換ユニットは、復号結果に含まれる複数の符号ブロック内の誤り符号ブロックをマークし、かつマークされた復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0043】
可能な一実装では、変換ユニットは、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、かつ整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得、かつ複数の第1の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0044】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第1の符号語を結合し、かつ結合結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0045】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第1の符号語を順次送信方式で1チャネルの第2のデータに結合する、または、複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第2のデータに結合する、ように構成される。
【0046】
可能な一実装では、変換ユニットは、整列結果をデインターリーブし、かつデインターリーブ結果に基づいて複数の第1の符号語を得るように構成される。
【0047】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化し、かつ複数の第3の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0048】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第3の符号語をインターリーブし、かつインターリーブ結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0049】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第3の符号語を得るために、順次送信方式で少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第7のデータに結合し、かつ1チャネルの第7のデータを符号化する、または、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換し、かつ少なくとも2チャネルの第7のデータを符号化する、ように構成される。
【0050】
可能な一実装では、変換ユニットは、少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第8のデータに結合し、かつ1チャネルの第8のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換するように構成される。
【0051】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行する、または、複数の第3の符号語を得るために、1チャネルの第7のデータを少なくとも2チャネルの第9のデータに変換し、かつ第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第9のデータを個別に符号化する、ように構成される。第9のデータの速度は、第7のデータの速度に満たない。
【0052】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行する、または、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化する、ように構成される。
【0053】
可能な一実装では、変換ユニットは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を個別に実行する、または、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第7のデータの各々を少なくとも2チャネルの第10のデータに変換し、かつ第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第10のデータを個別に符号化する、ように構成される。第10のデータの速度は、第7のデータの速度に満たない。
【0054】
可能な一実装では、送信ユニットは、少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入し、かつ同期データを挿入することによって得られたデータを送信するように構成される。
【0055】
可能な一実装では、送信ユニットは、少なくとも1チャネルの第2のデータの各チャネルの第2のデータに対応するAMを決定し、かつ各チャネルの第2のデータに対応するAMを同期データとして各チャネルの第2のデータに挿入するように構成される。
【0056】
可能な一実装では、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMを調整することによって得られ、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMの全内容であり、または、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMの部分的内容である。
【0057】
第4の態様によると、データ送信装置が提供される。この装置は第3のモジュールで使用され、この装置は、
少なくとも1チャネルの第2のデータを得、少なくとも1チャネルの第2のデータが、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することによって得られたデータであり、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上であり、第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、ように構成された取得ユニットと、
少なくとも1チャネルの第1のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第2のデータを変換するように構成された変換ユニットと
を含む。
【0058】
第5の態様によると、データ送信デバイスが提供される。このデバイスはプロセッサを含む。プロセッサはメモリに結合され、メモリは少なくとも1つのプログラム命令またはコードを格納し、このデバイスが第1の態様または第2の態様のいずれかによるデータ送信方法を実施できるようにするために、少なくとも1つのプログラム命令またはコードがプロセッサによってロードされ、かつ実行される。
【0059】
第6の態様によると、データ送信システムが提供される。このシステムは、第1の態様または第1の態様のいずれかによる方法を実行するように構成された第1のデータ送信デバイスと、第2の態様または第2の態様のいずれかによる方法を実行するように構成された第2のデータ送信デバイスとを含む。
【0060】
第7の態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。このコンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのプログラム命令またはコードを格納し、プログラム命令またはコードがプロセッサによってロードされ、かつ実行されると、コンピュータは、第1の態様または第2の態様のいずれかによるデータ送信方法を実施することが可能になる。
【0061】
別の通信装置が提供される。この装置は、通信インターフェースと、メモリと、プロセッサとを含む。メモリとプロセッサは、内部の接続経路を通じて互いに通信する。メモリは、命令を格納するように構成される。プロセッサは、データを受信するように通信インターフェースを制御し、かつデータを送信するように通信インターフェースを制御するために、メモリに格納された命令を実行するように構成される。加えて、プロセッサがメモリに格納された命令を実行すると、プロセッサは、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になり、または第2の態様もしくは第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
【0062】
例えば、1つ以上のプロセッサが存在し、1つ以上のメモリが存在する。
【0063】
例えば、メモリとプロセッサは一体化されてよく、またはメモリとプロセッサは別々に配置されてもよい。
【0064】
特定の実装過程において、メモリは、非一時的(non-transitory)メモリであってよく、例えば読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)であってよい。メモリとプロセッサは、同じチップ上に統合されてよく、または別々のチップ上に別々に配置されてもよい。メモリの種類、ならびにメモリおよびプロセッサを配置する方式は、本出願で限定されない。
【0065】
コンピュータプログラム(製品)が提供される。このコンピュータプログラム(製品)は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは前述の態様の方法を実行することが可能になる。
【0066】
チップが提供される。このチップは、このチップが設置されたデバイスが前述の態様の方法を実行できるようにするために、メモリから、メモリに格納された命令を呼び出し、かつ命令を実行するように構成されたプロセッサを含む。
【0067】
別のチップが提供される。このチップは、入力インターフェースと、出力インターフェースと、プロセッサと、メモリとを含む。入力インターフェース、出力インターフェース、プロセッサ、およびメモリは、内部の接続経路を通じて互いに接続される。プロセッサは、メモリ内のコードを実行するように構成される。プロセッサは、コードが実行されると、前述の態様の方法を実行するように構成される。
【0068】
デバイスが提供される。このデバイスは、前述の解決策のいずれか1つのチップを含む。
【0069】
デバイスが提供される。このデバイスは、前述の解決策のいずれか1つの第1のモジュール、および/または前述の解決策のいずれか1つの第3のモジュールを含む。
【0070】
第3の態様から第7の態様の技術的解決策および本出願の実施形態の対応する可能な実装によって達成される有益な効果については、第1の態様、第2の態様、および対応する可能な実装における前述の技術的効果を参照するべきであることを理解されたい。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
図1】本出願の一実施形態によるデータ送信方法の実装シナリオの概略図である。
図2】本出願の一実施形態によるデータ送信方法のフローチャートである。
図3】本出願の一実施形態による第1のデータおよび第2のデータの概略図である。
図4】本出願の一実施形態による第1のデータおよび第2のデータの別の概略図である。
図5】本出願の一実施形態による少なくとも1チャネルの第2のデータを得るプロセスの概略図である。
図6】本出願の一実施形態による少なくとも1チャネルの第2のデータを得る別のプロセスの概略図である。
図7】本出願の一実施形態による誤り符号ブロックをマークするプロセスの概略図である。
図8】本出願の一実施形態による誤り符号ブロックをマークする別のプロセスの概略図である。
図9】本出願の一実施形態による誤り符号ブロックをマークする別のプロセスの概略図である。
図10】本出願の一実施形態による誤り符号ブロックをマークする別のプロセスの概略図である。
図11】本出願の一実施形態による第3のデータに結合するプロセスの概略図である。
図12】本出願の一実施形態による第1のデータおよび第2のデータの別の概略図である。
図13】本出願の一実施形態による第1のデータおよび第2のデータの別の概略図である。
図14】本出願の一実施形態による適用シナリオの実装環境の概略図である。
図15】本出願の一実施形態による別の適用シナリオの実装環境の概略図である。
図16】本出願の一実施形態による別の適用シナリオの実装環境の概略図である。
図17】本出願の一実施形態による別の適用シナリオの実装環境の概略図である。
図18】本出願の一実施形態による別のデータ送信方法のフローチャートである。
図19】本出願の一実施形態によるデータ送信装置の構造の概略図である。
図20】本出願の一実施形態による別のデータ送信装置の構造の概略図である。
図21】本出願の一実施形態による別のデータ送信デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
本出願の実装で使用されている用語は、本出願の実施形態を解説するためにのみ使用されており、本出願を限定することを意図していない。以下では、添付の図面を参照して本出願の実施形態を説明する。
【0073】
通信技術分野では、データ送信の需要が絶え間なく増大するにつれて、伝送速度に対する要求が高まっており、現在の伝送速度でその要求を満たすことは徐々に困難になっている。例えば、データセンターなどの低レイテンシ送信を必要とするシナリオでは、200ギガビットイーサネット(gigabit ethernet、GE)/400GEでレイテンシ要件を満たすことが徐々に困難になっており、例えば800GE/1.6テラビットイーサネット(terabit ethernet、TE)など、より高い伝送速度がデータ送信に必要とされている。
【0074】
この場合、本出願の実施形態はデータ送信方法を提供する。この方法では、少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータが変換される。少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計は、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である。このようにして、高い速度でデータ送信を行うことができる。本出願の実施形態で提供される方法は、エンド・ツー・エンド(end-to-end)FECアーキテクチャ、セグメント・バイ・セグメント(segment-by-segment)アーキテクチャ、および連結(concatenated)FECアーキテクチャの前方誤り訂正(forward error correction、FEC)アーキテクチャに適用可能である。加えて、セグメント・バイ・セグメントFECアーキテクチャと連結FECアーキテクチャの場合は、光ファイバ、モジュール、およびコンポーネントのオーバーヘッドを低減するために、本出願の実施形態の方法で現在のモジュールを再利用できる。
【0075】
図1は、本出願の一実施形態によるデータ送信方法の実装シナリオを示す。この実装シナリオは複数のモジュールを含み、それらのモジュールは互いに情報を交換してデータ送信を実施できる。図1に示されているように、データ送信は、第1のモジュール101と第2のモジュール102との間、および第1のモジュール101と第3のモジュール103との間で実行され得る。図1に示されている実装シナリオがN個のモジュールを含み得、Nが2以上の正の整数であることに留意されたい。図1では、モジュール数が3である一例のみが説明のために使用される。加えて、これらのモジュールは、同じチップ内に配置されてよく、または別々のチップ内に配置されてもよい。
【0076】
図1に示されている実装シナリオを参照すると、本出願の実施形態で提供されるデータ送信方法は図2に示されており、S201~S203を含むが、S201~S203に限定されない。
【0077】
S201:第1のモジュールは、少なくとも1チャネルの第1のデータを得、第1のデータは、第1のFEC符号に基づいて符号化されたデータである。
【0078】
第1のデータの速度は本出願のこの実施形態で限定されない。いくつかの実施形態では、第1のデータの速度は、50ギガビット毎秒(gigabit per second、Gb/s)、100Gb/s、200Gb/s、400Gb/s、800Gb/s、1.6テラビット毎秒(terabit per second、Tb/s)、3.2Tb/s、6.4Tb/s、または別の非標準速度のうちのいずれか1つである。例えば、複数チャネルの第1のデータがある場合、複数チャネルの第1のデータの速度は同じであってよく、または異なっていてもよい。例えば、図3に示されているように、第1のモジュールは4チャネルの第1のデータを得、4チャネルの第1のデータの速度は全て200GEである。別の例では、図4に示されているように、第1のモジュールは4チャネルの第1のデータを得、4チャネルの第1のデータの速度はそれぞれ100GE、100GE、200GE、および400GEである。
【0079】
加えて、少なくとも1チャネルの第1のデータは、同じ第1のFEC符号または異なる第1のFEC符号に基づいて符号化されたデータである。第1のFEC符号は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、第1のFEC符号は、リード・ソロモン(Reed-Solomon、RS)符号、ボーズ・チョドーリ・オッケンジェム(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem、BCH)符号、ファイア(fire)符号、ターボ(turbo)符号、ターボ積符号(turbo product code、TPC)、ステアケース(staircase)符号、低密度パリティ検査(low-density parity-check、LDPC)符号のうちのいずれか1つである。
【0080】
第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第1のデータを得る方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、第1のモジュールと第2のモジュールはデータ送信を行うことができ、第1のモジュールは、第2のモジュールによって送信される少なくとも1チャネルの第1のデータを受信する。例えば、第1のモジュールは第1のチップ内に配置され、第2のモジュールは第2のチップ内に配置され、第1のモジュールが第2のモジュールによって送信される少なくとも1チャネルの第1のデータを受信することは、第1のモジュールが、アタッチメントユニットインターフェース(attachment unit interface、AUI)のチャネルを通じて第2のモジュールによって送信される第1のデータを受信することを含むが、これに限定されない。
【0081】
第1のFEC符号を使用する符号化に加えて、第1のデータに対して他の処理がさらに行われてよい。第1のFEC符号を使用する符号化に加えて第1のデータに対して行われる他の処理の処理方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、第1のデータは、第1のFEC符号に基づいて符号化され、かつ物理媒体接続部副層(physical medium attachment sublayer、PMA)を用いて分配されるデータであり、第1のデータは、第1のFEC符号に基づいて符号化され、かつインターリーブ処理とPMA分配などが行われるデータである。
【0082】
S202:第1のモジュールは、少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために少なくとも1チャネルの第1のデータを変換し、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計は、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である。
【0083】
第2のデータの速度は、本出願のこの実施形態は限定されない。より高い速度でデータを送信するため、変換後の第2のデータの速度の合計は、変換前の第1のデータの速度の合計以上である。換言すると、変換前の全ての第1のデータの速度の合計は、変換後の全ての第2のデータの速度の合計以下である。いくつかの実施形態では、第2のデータの速度は、400Gb/s、800Gb/s、1.6Tb/s、3.2Tb/s、6.4Tb/s、または別の非標準速度のうちのいずれか1つである。例えば、複数チャネルの第2のデータがある場合、複数チャネルの第2のデータの速度は同じであってよく、または異なっていてもよい。
【0084】
例えば、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することは、以下の3つのケースを含むが、以下の3つのケースに限定されない。
【0085】
ケース1:segment-by-segment FECアーキテクチャの場合、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することは、第1のモジュールが、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させることと、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得ることと、複数の第1の符号語を復号することと、復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることを含む。
【0086】
例えば、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させることは、少なくとも1チャネルの第1のデータを別々に整列させることを含むが、これに限定されない。例えば、第1のモジュールは、少なくとも1チャネルの第1のデータの各々を少なくとも1チャネルの第1のサブデータに変換し、同じチャネルの第1のデータに属する少なくとも1チャネルの第1のサブデータを整列させる。
【0087】
いくつかの実施形態では、第1のデータは、整列標識(alignment marker、AM)を含み、AMは、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用される。例えば、第1のデータがAMを含む場合、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させることは、AMロックとデスキューを含むが、これらに限定されない。AMロックは、符号語境界を探索するために使用され、具体的には、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用される。符号語境界が見つかった後には、複数の第1の符号語を得るために、規格で規定された方式で、例えば電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)802.3の各バージョンまたは将来バージョンで規定された方式で、デスキューが行われてよい。いくつかの実施形態では、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させることは、第1のモジュールが、少なくとも1チャネルの第1のデータを少なくとも1チャネルの第1のサブデータに変換することと、少なくとも1チャネルの第1のサブデータに対してAMロックとデスキューを実行することとを含む。例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させることについては、図5および図6に示されているAMロック/デスキューステップを参照されたい。
【0088】
例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させた整列結果は、少なくとも1つの第1の符号語列を含み、1つの第1の符号語列は、1チャネルの第1のデータに対応する。例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータがインターリーブされていないデータである場合、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得ることは、少なくとも1つの第1の符号語列のうちのそれぞれの第1の符号語列について、符号長の間隔に基づいて複数の第1の符号語を得ることを含むが、これに限定されない。例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータがインターリーブされたデータである場合、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得ることは、整列結果に対してデインターリーブ(de-interleave)を実行することと、デインターリーブ結果に基づいて複数の第1の符号語を得ることとを含むが、これらに限定されない。例えば、少なくとも1つの第1の符号語列のうちのそれぞれの第1の符号語列に対してデインターリーブが実行され、デインターリーブ結果に基づいて複数の第1の符号語が得られる。少なくとも1チャネルの第1のデータのインターリーブ方式は、本出願で限定されない。例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータのインターリーブ方式は、符号語インターリーブまたはインターレーン(lane)インターリーブのうちの少なくともいずれか1つを含むが、これらに限定されない。整列結果に対してデインターリーブが実行されるときには、少なくとも1チャネルの第1のデータのインターリーブ方式に従って対応するデインターリーブが実行される。例えば、複数の第1の符号語を得るステップについては、図5および図6に示されているFEC1(第1のFEC符号)符号語を得るステップを参照されたい。
【0089】
第1のモジュールは、複数の第1の符号語を得た後に、復号結果を得るために複数の第1の符号語を復号する。例えば、図5および図6にはFEC1復号ステップが示されている。いくつかの実施形態では、復号結果を得るために複数の第1の符号語を復号することは、復号結果を得るために、複数の第1の符号語を復号することと、複数の第1の符号語のチェックビットを破棄することとを含むが、これに限定されない。換言すると、復号結果は、複数の第1の符号語の情報ビットを含み得、複数の第1の符号語のチェックビットを含まない。例えば、複数の第1の符号語を復号するときに、第1のモジュールは、第1のFEC符号に基づいて複数の第1の符号語を復号する。
【0090】
いくつかの実施形態では、復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることは、S1-1およびS1-2を含むが、これらに限定されない。
【0091】
S1-1:複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて復号結果を符号化する。
【0092】
第2のFEC符号は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、第2のFEC符号は、RS符号、BCH符号、ファイア符号、ターボ符号、ターボ積符号、ステアケース符号、またはLDPC符号のうちのいずれか1つである。例えば、復号結果が各チャネルの第1のデータに基づいて別々に得られた復号結果を含み、復号結果が第2のFEC符号に基づいて符号化される場合、異なる第1のデータに基づいて得られた復号結果は、同じ第2のFEC符号または異なる第2のFEC符号に基づいて符号化され得る。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0093】
いくつかの実施形態では、第1のデータがAMを含む場合に、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて復号結果を符号化することは、複数の第2の符号語を得るために、復号結果内のAMを削除することと、第2のFEC符号に基づいて、AMを削除することによって得られた復号結果を符号化することとを含む。復号結果内のAMを削除する方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、AMロックによって符号語境界が得られる場合は、AMの位置が得られるので、AMの位置に基づいてAMが削除され得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることは、復号結果に含まれる複数の符号ブロック内の誤り符号ブロックをマークすることと、マークされた復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることとを含む。可能な一実装では、復号結果に含まれる複数の符号ブロックが逆トランスコードされ、逆トランスコードによって得られた複数の符号ブロック内の誤り符号ブロックがマークされ、誤り符号ブロックでマークされた複数の符号ブロックに基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータが得られる。例えば、図7および図8に示されているように、復号結果は、n個の257ビット(bit)符号ブロックストリームを含む。複数の257ビット(bit)符号ブロックストリームが逆トランスコードされてn個の66bit符号ブロックストリームが得られ、n個の66bit符号ブロックストリーム内の誤り符号ブロックがマークされ、誤り符号ブロックでマークされたn個の66bit符号ブロックストリームに基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータが得られる。
【0095】
別の可能な実装では、復号結果に含まれる複数の符号ブロックが逆トランスコードされ、逆トランスコードによって得られた複数の符号ブロック内の誤り符号ブロックがマークされ、誤り符号ブロックでマークされた複数の符号ブロックがトランスコードされ、トランスコードによって得られた複数の符号ブロックに基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータが得られる。例えば、図9および図10に示されているように、復号結果は、n個の257ビット(bit)符号ブロックストリームを含む。n個の257ビット(bit)符号ブロックストリームが逆トランスコードされてn個の66bit符号ブロックストリームが得られ、n個の66bit符号ブロックストリーム内の誤り符号ブロックがマークされ、誤り符号ブロックでマークされたn個の66bit符号ブロックストリームがトランスコードされてn個の257bit符号ブロックストリームが得られ、n個の257bit符号ブロックストリームに基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータが得られる。
【0096】
任意に選べることとして、誤り符号ブロックをマークする作業は、AMを削除することによって得られた復号結果に基づいて行われてよい。具体的に述べると、復号結果内のAMが削除された後には、AMを削除することによって得られた復号結果内の誤り符号ブロックがマークされ、AMを削除することによって得られ、かつ誤り符号ブロックでマークされた、復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータが得られる。誤り符号ブロックは、AUI送信やシステムノイズなどに起因する誤り符号に対処するためにマークされる。
【0097】
例えば、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて、AMを削除することによって得られた復号結果を符号化することは、以下の2つの方式を含むが、これらに限定されない。
【0098】
複数の第2の符号語を得る方式1:複数の第2の符号語を得るために、AMを削除することによって得られた復号結果が順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合され、1チャネルの第3のデータが符号化される。
【0099】
AMを削除することによって得られた復号結果は順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合されるので、第3のデータに含まれる、各チャネルの第1のデータに基づく、AMを削除することによって得られた復号結果は、周期的に現れ得る。例えば、AMを削除することによって得られた復号結果は、n個の257bit符号ブロックストリームを含み、n個の257bit符号ブロックストリームは順次送信されるので、n個の257bit符号ブロックストリームに属し、かつ結合によって得られた1チャネルの第3のデータにある、データは、周期的に現れる。順次送信粒度は、本出願のこの実施形態で限定されず、5440-bit、5140-bit、257-bit、66-bit、10-bit、2-bit、または1-bitを含むが、これらに限定されない。
【0100】
例えば、AMを削除することによって得られた復号結果が、AMを削除することによって得られ、かつ複数チャネルの第1のデータに対応する、復号結果を含む場合は、AMを削除することによって得られ、かつ各チャネルの第1のデータに対応する、復号結果が順次送信され、復号結果が1チャネルの第3のデータに結合される。例えば、AMを削除することによって得られた復号結果は、4つの符号ブロックストリーム、すなわち符号ブロックストリームA、符号ブロックストリームB、符号ブロックストリームC、および符号ブロックストリームDを含む。符号ブロックストリームAは、符号ブロックA.1、A.2、A.3、A.4、A.5、A.6、A.7などを含む。符号ブロックストリームBは、符号ブロックB.1、B.2、B.3、B.4、B.5、B.6、B.7などを含む。符号ブロックストリームCは、符号ブロックC.1、C.2、C.3、C.4、C.5、C.6、C.7などを含む。符号ブロックストリームDは、符号ブロックD.1、D.2、D.3、D.4、D.5、D.6、D.7などを含む。この場合、いくつかの実施形態では、AMを削除することによって得られた復号結果が順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合されるときに、当該チャネルの第3のデータに含まれる各符号ブロックストリーム内の符号ブロックの状態は、図11の(a)に示されており、第3のデータに含まれる符号ブロックの配列はA.1、B.1、C.1、D.1、A.2、B.2、C.2、D.2、A.3などである。
【0101】
いくつかの実施形態では、AMを削除することによって得られた復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合することは、AMを削除することによって得られた復号結果を順次送信方式で基準速度の1チャネルの第3のデータに結合することを含むが、これに限定されない。例えば、得られた第1のデータの速度の合計が基準速度に満たないことに応じて、AMを削除することによって得られた復号結果と第1の基準データが、基準速度の1チャネルの第3のデータに結合される。得られた第1のデータの速度の合計が400GEであり、基準速度が800GEである一例を用いる。この場合は、AMを削除することによって得られた復号結果と400GEの第1の基準データが、1チャネルの800GEの第3のデータに結合される。第1の基準データは、アイドル(idle)データであってよく、適用シナリオに基づいて設定されてよい。第1の基準データの内容は、本出願のこの実施形態で限定されない。基準速度は、経験や実際の要件に基づいて設定されてよい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。AMを削除することによって得られた復号結果と第1の基準データを基準速度の1チャネルの第3のデータに結合する方式も、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、AMを削除することによって得られた復号結果と第1の基準データが順次送信方式で基準速度の1チャネルの第3のデータに結合され、またはAMを削除することによって得られた復号結果が結合され、結合されたデータと第1の基準データが順次送信方式で基準速度の1チャネルの第3のデータに結合される。
【0102】
いくつかの実施形態では、AMを削除することによって得られた復号結果が、AMを削除することによって得られ、かつ複数チャネルの第1のデータに対応する、復号結果を含む場合、AMを削除することによって得られた復号結果を順次送信方式で基準速度の1チャネルの第3のデータに結合することは、AMを削除することによって得られ、かつ各チャネルの第1のデータに対応する、復号結果と、パディングされたデータブロックとを、順次送信することと、復号結果とパディングされたデータブロックを1チャネルの第3のデータに結合することを含む。引き続き、AMを削除することによって得られた復号結果が、符号ブロックストリームA、符号ブロックストリームB、符号ブロックストリームC、および符号ブロックストリームDを含むことを一例として用いる。パディングされたデータブロックは、意味のないデータであってよく、例えば擬似ランダムバイナリシーケンス(pseudo-random binary sequence、PRBS)データであってよく、または意味のあるデータであってもよい。パディングされたデータブロックの内容は、本出願のこの実施形態で限定されず、適用シナリオに基づいて柔軟に設定されてよい。いくつかの実施形態では、AMを削除することによって得られた復号結果とパディングされたデータブロックが順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合されるときに、当該チャネルの第3のデータに含まれる各符号ブロックストリーム内の符号ブロックの状態は、図11の(b)に示されており、第3のデータに含まれる符号ブロックの配列は、A.1、B.1、C.1、D.1、A.2、パディングされたデータブロック、B.2、C.2、D.2、A.3などである。
【0103】
いくつかの実施形態では、AMを削除することによって得られた復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合することは、AMを削除することによって得られた復号結果をインターリーブすることと、AMを削除することによって得られインターリーブされた復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合することとを含むが、これらに限定されない。AMを削除することによって得られた復号結果のインターリーブ方式は、本出願で限定されない。例えば、AMを削除することによって得られた復号結果を1チャネルの第3のデータに結合する方式については、図5に示されているデータインターリーブおよび分配のステップを参照されたい。
【0104】
例えば、複数の第2の符号語を得るために1チャネルの第3のデータを符号化することは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行すること、または、複数の第2の符号語を得るために、1チャネルの第3のデータを少なくとも2チャネルの第5のデータに変換することと、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第5のデータを個別に符号化することとを含むが、これらに限定されない。第5のデータの速度は、第3のデータの速度に満たない。例えば、第3のデータは1チャネルの800GEのデータであり、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて第3のデータに対して全体符号化が実行される。あるいは、第3のデータは2チャネルの400GEの第5のデータに変換され、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて2チャネルの第5のデータが個別に符号化される。例えば、全体符号化は、符号化されるべきデータを1チャネルのデータとして符号化するために使用される。1チャネルの第3のデータを少なくとも2チャネルの第5のデータに変換する方式は、本出願で限定されない。例えば、1チャネルの第3のデータは、順次送信方式で少なくとも2チャネルの第5のデータに変換される。複数の第2の符号語を得るために1チャネルの第3のデータを符号化するステップについては、図5に示されているFEC2(第2のFEC符号)符号化ステップと処理ステップを参照されたい。
【0105】
全体符号化とは、符号化のために複数チャネルのデータを1チャネルのデータに結合することを指し、または全体符号化は、符号化されるべきデータを1チャネルのデータとして符号化するために使用される。したがって、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行することは、1チャネルの第3のデータを1チャネルのデータとして符号化することを指す。
【0106】
複数の第2の符号語を得る方式2:複数の第2の符号語を得るために、AMを削除することによって得られた復号結果が少なくとも2チャネルの第3のデータに変換され、少なくとも2チャネルの第3のデータが符号化される。
【0107】
例えば、第3のデータの速度は基準速度であってよく、第3のデータのチャネル数と基準速度は、経験や実際の要件に基づいて設定されてよい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。いくつかの実施形態では、AMを削除することによって得られた復号結果が順次送信方式で少なくとも2チャネルの第3のデータに変換される。例えば、AMを削除することによって得られた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換することは、AMを削除することによって得られた復号結果をインターリーブすることと、AMを削除することによって得られインターリーブされた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換することとを含むが、これらに限定されない。AMを削除することによって得られた復号結果のインターリーブ方式は、本出願で限定されない。例えば、AMを削除することによって得られた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換する方式については、図6に示されているデータインターリーブおよび分配のステップを参照されたい。
【0108】
例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計が少なくとも2チャネルの第3のデータの速度の合計に満たない場合は、AMを削除することによって得られた復号結果と第2の基準データが共に、基準速度の少なくとも2チャネルの第3のデータに変換される。例えば、得られた4チャネルの第1のデータの速度は400GE、400GE、400GE、および200GEであり、基準速度は800GEである。AMを削除することによって得られた復号結果と200GEの第2の基準データは共に、2チャネルの800GEの第3のデータに変換される。別の例では、得られた1チャネルの第1のデータの速度が1.6TEであり、基準速度が800GEである。AMを削除することによって得られた復号結果と1.6TEの第2の基準データは共に、4チャネルの800GEの第3のデータに変換される。第2の基準データは、アイドル(idle)データであってよく、適用シナリオに基づいて設定されてよい。第2の基準データの内容は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、第2の基準データは、複数のパディングされたデータブロックを含み得る。少なくとも2チャネルの第3のデータの各々に含まれるパディングされたデータブロックの状態は、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0109】
例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計が少なくとも2チャネルの第3のデータの速度の合計に等しい場合は、AMを削除することによって得られた復号結果が少なくとも2チャネルの第3のデータに変換される。例えば、図12に示されているように、得られた4チャネルの第1のデータの速度は全て400GEであり、AMを削除することによって得られた復号結果は、速度が800GEである2チャネルの第3のデータに変換される。別の例では、図13に示されているように、得られた1チャネルの第1のデータの速度は1.6TEであり、AMを削除することによって得られた復号結果は、2チャネルの800GEの第3のデータに変換される。
【0110】
いくつかの実施形態では、第1のデータのチャネル数が複数のチャネルである場合に、少なくとも2チャネルの第3のデータのいずれか1チャネルについて、いずれか1チャネルの第3のデータは、AMを削除することによって得られ、かつ第1のデータの一部である、復号結果のみを含み得、またはAMを削除することによって得られ、かつ各チャネルの第1のデータである、復号結果を含み得る。引き続き、AMを削除することによって得られた復号結果が、符号ブロックストリームA、符号ブロックストリームB、符号ブロックストリームC、および符号ブロックストリームDを含むことを一例として用いる。いくつかの実施形態では、AMを削除することによって得られた復号結果が順次送信方式で2チャネルの第3のデータに結合されるときに、2チャネルの第3のデータに含まれる各符号ブロックストリーム内の符号ブロックの状態は、図11の(c)に示されている。一方のチャネルの第3のデータに含まれる符号ブロックの配列は、A.1、C.1、A.2、C.2、A.3、C.3、A.4、C.4、A.5などであり、他方のチャネルの第3のデータに含まれる符号ブロックの配列は、B.1、D.1、B.2、D.2、B.3、D.3、B.4、D.4、B.5などである。図11の(c)が、符号ブロックストリームAと符号ブロックストリームCが1チャネルの第3のデータに結合され、符号ブロックストリームBと符号ブロックストリームDが1チャネルの第3のデータに結合される一例に過ぎないことに留意されたい。しかしながら、これは実装を限定するために使用されない。各チャネルの第3のデータは、いずれか2つの符号ブロックストリームを集約することによって得ることができる。
【0111】
いくつかの他の実施形態では、AMを削除することによって得られた復号結果が順次送信方式で2チャネルの第3のデータに結合されるときに、2チャネルの第3のデータに含まれる各符号ブロックストリーム内の符号ブロックの状態は、図11の(d)に示されている。一方のチャネルの第3のデータに含まれる符号ブロックの配列は、A.1、B.1、C.1、D.1、A.3、B.3、C.3、D.3、C.5、A.5などであり、他方のチャネルの第3のデータに含まれる符号ブロックの配列は、A.2、B.2、C.2、D.2、A.4、B.4、C.4、D.4、B.6などである。
【0112】
加えて、結合によって第3のデータを得る過程において、図11の(a)、(c)、および(d)に示されている方式は、代わりに、パディングされたデータブロックと結合されるべきデータとを順次送信することを含み得る。具体的なプロセスについては、図11の(b)の方式を参照されたい。ここでは詳細を1つずつ繰り返し説明しない。任意に選べることとして、パディングされたデータブロックは、必ずしも周期的に送信されず、または様々な間隔で送信されてもよい。例えば、1つのパディングされたデータブロックが一定数のデータの間隔で送信され、または複数のパディングされたデータブロックが一定数のデータの間隔で挿入される。
【0113】
例えば、AMを削除することによって得られた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換することは、AMを削除することによって得られた復号結果を1チャネルの第4のデータに結合することと、1チャネルの第4のデータを少なくとも2チャネルの第3のデータに変換することとを含む。例えば、得られた4チャネルの第1のデータは全て400GEのデータであり、AMを削除することによって得られた復号結果は1チャネルの1.6TEの第4のデータに結合され、1チャネルの1.6TEの第4のデータは2チャネルの800GEの第3のデータに変換される。
【0114】
少なくとも2チャネルの第3のデータが符号化されるときには、全体符号化または個別符号化の方式が代わりに使用されてよい。例えば、複数の第2の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化することは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行すること、または、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化することを含む。複数の第2の符号語を得るために少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化するステップについては、図6に示されているFEC2(第2のFEC符号)符号化ステップと処理ステップを参照されたい。
【0115】
いくつかの実施形態では、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化することは、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を個別に実行すること、または、複数の第2の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換することと、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化することとを含む。第6のデータの速度は、第3のデータの速度に満たない。少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換し、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化するプロセスの原理は、複数の第2の符号語を得る前述の方式1で1チャネルの第3のデータを少なくとも2チャネルの第5のデータに変換し、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第5のデータを個別に符号化する関連プロセスの原理と同じである。ここでは詳細を繰り返し説明しない。全体符号化とは、符号化のために複数チャネルのデータを1チャネルのデータに結合することを指し、または全体符号化は、符号化されるべきデータを1チャネルのデータとして符号化するために使用される。したがって、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行することは、少なくとも2チャネルの第3のデータの全ての第3のデータを1チャネルのデータとして符号化することを指す。
【0116】
本出願のこの実施形態で提供される方法によると、複数の第2の符号語を得るために、第3のデータを様々な方式で符号化できる。したがって、この方法が適用可能な送信シナリオおよび送信要件は柔軟である。加えて、第3のデータのチャネル数が複数のチャネルである場合は、第3のデータのチャネル数と第3のデータを符号化するために使用される第2のFEC符号を柔軟に設定して、様々な送信シナリオと送信要件に適用することができる。
【0117】
S1-2:複数の第2の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得る。
【0118】
例えば、複数の第2の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることは、複数の第2の符号語をインターリーブすることと、インターリーブ結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることとを含むが、これらに限定されない。複数の第2の符号語をインターリーブする方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、符号語インターリーブまたはインターlaneインターリーブのうちの少なくともいずれか一方が複数の第2の符号語に対して行われてよい。
【0119】
ケース2:第1のモジュールは、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得、複数の第1の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得る。
【0120】
第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得る方式の原理は、前述の方式1の関連プロセスの原理と同じである。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0121】
例えば、複数の第1の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることは、複数の第1の符号語を結合することと、結合結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることとを含む。例えば、複数の第1の符号語を結合し、結合結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることは、以下の2つの方式を含むが、これらに限定されない。
【0122】
結合方式1:複数の第1の符号語が順次送信方式で1チャネルの第2のデータに結合される。
【0123】
複数の第1の符号語は順次送信方式で1チャネルの第2のデータに結合されるので、第2のデータに含まれ、かつ各チャネルの第1のデータに基づいて得られる、複数の第1の符号語は、周期的に現れ得る。順次送信方式で複数の第1の符号語を1チャネルの第2のデータに結合する方式の原理は、AMを削除することによって得られた復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合する前述の関連プロセスの原理と同じである。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0124】
結合方式2:複数の第1の符号語が少なくとも2チャネルの第2のデータに結合される。
【0125】
例えば、複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第2のデータに結合する方式の原理は、AMを削除することによって得られた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換する前述の関連プロセスの原理と同じである。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0126】
前述の結合方式にかかわらず、第2のデータがインターリーブされたデータであり得ることに留意されたい。インターリーブ方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0127】
ケース3:第1のモジュールは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化し、第1のモジュールは、複数の第3の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得る。
【0128】
例えば、複数の第3の符号語を得るために、第1のモジュールが第2のFEC符号に基づいて少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化することは、以下の2つの方式を含むが、これらに限定されない。
【0129】
複数の第3の符号語を得る方式1:複数の第3の符号語を得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータが順次送信方式で1チャネルの第7のデータに結合され、1チャネルの第7のデータが符号化される。
【0130】
いくつかの実施形態では、少なくとも1チャネルの第1のデータを順次送信方式で1チャネルの第7のデータに結合することは、第1のモジュールが、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させることと、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得ることと、複数の第1の符号語を順次送信方式で1チャネルの第7のデータに結合することとを含むが、これらに限定されない。順次送信粒度は、本出願のこの実施形態で限定されず、5440-bit、5140-bit、257-bit、66-bit、10-bit、2-bit、または1-bitを含むが、これらに限定されない。第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得る方式の原理は、前述の方式1の関連プロセスの原理と同じである。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0131】
いくつかの実施形態では、少なくとも1チャネルの第1のデータを順次送信方式で1チャネルの第7のデータに結合することは、少なくとも1チャネルの第1のデータを順次送信方式で基準速度の1チャネルの第7のデータに結合することを含むが、これに限定されない。例えば、得られた第1のデータの速度の合計が基準速度に満たないことに応じて、少なくとも1チャネルの第1のデータと第3の基準データが、基準速度の1チャネルの第7のデータに結合される。得られた第1のデータの速度の合計が400GEであり、基準速度が800GEである一例を用いる。この場合は、少なくとも1チャネルの第1のデータと400GEの第3の基準データが1チャネルの800GEの第7のデータに結合される。第3の基準データは、アイドル(idle)データであってよい。第3の基準データの内容は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、第3の基準データは、適用シナリオに基づいて決定される。基準速度が経験や実際の要件に基づいて設定されてよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。少なくとも1チャネルの第1のデータと第3の基準データを基準速度の1チャネルの第7のデータに結合する方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータと第3の基準データが順次送信方式で基準速度の1チャネルの第7のデータに結合され、または少なくとも1チャネルの第1のデータが結合され、結合されたデータと第3の基準データが順次送信方式で基準速度の1チャネルの第7のデータに結合される。
【0132】
例えば、複数の第3の符号語を得るために、1チャネルの第7のデータを符号化することは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行すること、または、複数の第3の符号語を得るために、1チャネルの第7のデータを少なくとも2チャネルの第9のデータに変換することと、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第9のデータを個別に符号化することとを含むが、これらに限定されない。第9のデータの速度は、第7のデータの速度に満たない。例えば、第7のデータは1チャネルの800GEのデータであり、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて第7のデータに対して全体符号化が実行される。あるいは、第7のデータは2チャネルの400GEの第9のデータに変換され、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて2チャネルの第9のデータが個別に符号化される。例えば、全体符号化は、符号化されるべきデータを1チャネルのデータとして符号化するために使用される。1チャネルの第7のデータを少なくとも2チャネルの第9のデータに変換する方式は、本出願で限定されない。例えば、1チャネルの第7のデータは、順次送信方式で少なくとも2チャネルの第9のデータに変換される。
【0133】
複数の第3の符号語を得る方式2:複数の第3の符号語を得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータが少なくとも2チャネルの第7のデータに変換され、少なくとも2チャネルの第7のデータが符号化される。
【0134】
例えば、第7のデータの速度は基準速度であってよく、第7のデータのチャネル数と基準速度は、経験や実際の要件に基づいて設定されてよい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。いくつかの実施形態では、少なくとも1チャネルの第1のデータが順次送信方式で少なくとも2チャネルの第7のデータに変換される。
【0135】
例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計が少なくとも2チャネルの第7のデータの速度の合計に満たない場合は、少なくとも1チャネルの第1のデータと第4の基準データが共に、基準速度の少なくとも2チャネルの第7のデータに変換される。例えば、得られた4チャネルの第1のデータの速度は400GE、400GE、400GE、および200GEであり、基準速度は800GEである。少なくとも1チャネルの第1のデータと200GEの第4の基準データは共に、2チャネルの800GEの第7のデータに変換される。別の例では、得られた1チャネルの第1のデータの速度が1.6TEであり、基準速度が800GEである。少なくとも1チャネルの第1のデータと1.6TEの第4の基準データは共に、4チャネルの800GEの第7のデータに変換される。
【0136】
例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計が少なくとも2チャネルの第7のデータの速度の合計に等しい場合は、少なくとも1チャネルの第1のデータが少なくとも2チャネルの第7のデータに変換される。
【0137】
いくつかの実施形態では、第1のデータのチャネル数が複数のチャネルである場合に、少なくとも2チャネルの第7のデータのいずれか1チャネルについて、いずれか1チャネルの第7のデータは、第1のデータの一部のデータのみを含み得、または各チャネルの第1のデータのデータを含み得る。
【0138】
例えば、少なくとも1チャネルの第1のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換することは、少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第8のデータに結合することと、1チャネルの第8のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換することとを含む。例えば、得られた4チャネルの第1のデータは全て400GEのデータであり、4チャネルの第1のデータは1チャネルの1.6TEの第8のデータに結合され、1チャネルの1.6TEの第8のデータは2チャネルの800GEの第7のデータに変換される。
【0139】
少なくとも2チャネルの第7のデータが符号化されるときには、全体符号化または個別符号化の方式が代わりに使用されてよい。例えば、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第7のデータを符号化することは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行すること、または、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化することを含む。
【0140】
いくつかの実施形態では、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化することは、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を個別に実行すること、または、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第7のデータの各々を少なくとも2チャネルの第10のデータに変換することと、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第10のデータを個別に符号化することとを含む。第10のデータの速度は、第7のデータの速度に満たない。少なくとも2チャネルの第7のデータの各々を少なくとも2チャネルの第10のデータに変換し、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第10のデータを個別に符号化するプロセスの原理は、複数の第3の符号語を得る前述の方式1で1チャネルの第7のデータを少なくとも2チャネルの第9のデータに変換し、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第9のデータを個別に符号化する関連プロセスの原理と同じである。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0141】
例えば、複数の第3の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることは、複数の第3の符号語をインターリーブすることと、インターリーブ結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得ることとを含むが、これらに限定されない。複数の第3の符号語をインターリーブする方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、符号語インターリーブまたはインターlaneインターリーブのうちの少なくともいずれか一方が複数の第3の符号語に対して行われてよい。
【0142】
本出願のこの実施形態で提供される方法によると、複数の第3の符号語を得るために、第7のデータを様々な方式で符号化できる。したがって、この方法が適用可能な送信シナリオおよび送信要件は柔軟である。加えて、第7のデータのチャネル数が複数のチャネルである場合は、第7のデータのチャネル数と第7のデータを符号化するために使用される第2のFEC符号を柔軟に設定して、様々な送信シナリオと送信要件に適用することができる。
【0143】
S203:第1のモジュールは、少なくとも1チャネルの第2のデータを送信する。
【0144】
例えば、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを送信することは、第1のモジュールが、少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入することと、同期データを挿入することによって得られたデータを送信することとを含む。同期データは、AM、コヒーレントデジタル信号処理(digital signal processing、DSP)フレームヘッダ、トレーニングシンボル、またはパイロットシンボルのうちの少なくともいずれか1つを含むが、これらに限定されない。
【0145】
いくつかの実施形態では、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入することは、少なくとも1チャネルの第2のデータの各チャネルの第2のデータに対応するAMを決定することと、各チャネルの第2のデータに対応するAMを同期データとして各チャネルの第2のデータに挿入することとを含む。例えば、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMを調整することによって得られ、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMの全内容であり、または、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMの部分的内容である。対応する第1のデータに含まれるAMを調整することは、様々な粒度に基づいてAMの内容または長さを調整することを含むが、これに限定されない。
【0146】
いくつかの実施形態では、得られた第1のデータが複数チャネルの第1のデータである場合に、複数チャネルの第1のデータのうちのいずれか1チャネルに含まれるAMが、いずれか1チャネルの第2のデータに対応するAMとして使用され得る。全チャネルの第2のデータに対応するAMが同じであってもよく、または異なっていてもよいことに留意されたい。例えば、各チャネルの第2のデータのAMは、実際の要件に基づいて決定されてよい。
【0147】
例えば、少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するときに、第1のモジュールは、他の処理をさらに実行することもでき、例えば、多重化(mux)、トレーニングシーケンス(training sequence、TS)/パイロットシンボル(pilot symbol)挿入、周波数調整、および光変調などの処理を少なくとも1チャネルの第2のデータに対して実行し、少なくとも1チャネルの処理された第2のデータを送信することもできる。例えば、図5および図6には変調ステップと出力ステップが示されている。第1のモジュールによって送信されるデータが同期データを挿入することによって得られたデータであるか他の処理によって得られるデータであるかにかかわらず、第1のモジュールがデータを送信するときに使用される多重化粒度は、FEC符号語(codeword)、257-bit、66-bit、10-bit、または1-bitを含むが、これらに限定されない。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0148】
本出願のこの実施形態で提供される方法によると、少なくとも1チャネルの第1のデータが変換されて、速度の合計が少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である少なくとも1チャネルの第2のデータが得られるので、データ送信を高い速度で実行できる。加えて、第1のモジュールは、第2のFEC符号を使用して、第1のFEC符号に基づいて符号化されて得られた第1のデータを再符号化でき、第2のデータはより高い符号化利得を有するので、ビット誤りが発生しやすいチャネルで第2のデータの送信が行われるときに、ビット誤りが発生したデータに対して効果的な誤り訂正を行うことができ、データ送信の質が向上する。
【0149】
次に、図2に示されている方法の手順を参照し、以下の数通りのシナリオにおいて、第1のモジュールが第1のチップに配置され、第2のモジュールが第2のチップに配置される一例を用いて、本出願のこの実施形態で提供されるデータ送信方法を説明する。
【0150】
シナリオ1:第1のチップと第2のチップがセグメント・バイ・セグメントFECアーキテクチャで使用される。
【0151】
例えば、シナリオ1は、図2に示されている実施形態におけるケース1に対応する。このシナリオの実装環境は図14に示すことができ、データ送信プロセスは以下の通りである。
【0152】
第2のチップは、AUIを通じて第1のチップへ8チャネルの第1のデータを送信する。第1のデータの媒体アクセス制御(media access control、MAC)速度は全て100Gb/sであり、第1のデータは全てRS(544、514)FEC符号に基づいて符号化されたデータである。第2のチップは、1個のAUIを通じて1チャネルの第1のデータを送信し、伝送速度は106.25Gb/sである。第1のチップは8つの処理ユニットを含み、それぞれの処理ユニットは、1チャネルの第1のデータを処理するように構成される。第1のチップは、8チャネルの第1のデータを受信した後に、第1のデータを整列させて複数の第1の符号語を得るために、各チャネルの第1のデータに対してAMロックを別々に実行する。第1のデータはRS(544、514)FEC符号に基づいて符号化されたデータであるため、複数の第1の符号語は、RS(544、514)FEC符号に基づいて符号化された符号語である。例えば、第1のデータがインターリーブによって得られるデータである場合、第1のチップは、第1のデータに対してAMロックを実行して整列結果を得、次いで、整列結果に対してデインターリーブを実行し、デインターリーブに基づいて複数の第1の符号語を得る。第1のチップは、複数の第1の符号語を得た後に、複数の第1の符号語を復号する。可能な一実装では、第1のチップは、復号結果をインターリーブし、インターリーブされた復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得る。第1のチップは、復号結果を得た後に、復号結果内のAMを削除する。AMは、少なくとも1チャネルの第2のデータの各々に対応するAMを決定するために使用され得る。第1のチップが、全チャネルの第1のデータに対して同時に処理を実行してよく、または1チャネルの第1のデータに対して処理を実行し、次いで別チャネルの第1のデータに対して処理を実行してもよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0153】
さらに、第1のチップは、AMを削除することによって得られた復号結果に基づいてデータ結合を実行する。例えば、AMを削除することによって得られた復号結果は、順次送信方式で1チャネルの800GEの第3のデータに結合され、またはAMを削除することによって得られた復号結果は、少なくとも2チャネルの800GEの第3のデータに変換される。第1のチップは、第3のデータに対してデータ処理を実行し、例えば、第3のデータを符号化して複数の第2の符号語を得、複数の第2の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得る。
【0154】
最後に、第1のチップは、少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データとしてAMを挿入し、800Gコヒーレント光を得るために、同期データを挿入することによって得られたデータに対して送信器(transmitter、TX)DSPを実行する。
【0155】
別の可能な実装では、シナリオの実装環境が図15に示されており、データ送信プロセスは以下の通りである。
【0156】
第2のチップは、AUIを通じて第1のチップへ1チャネルの第1のデータを送信する。第1のデータのMAC速度は1.6Tb/sであり、第1のデータは2xRS(544、514)FEC符号を使用して符号化されインターリーブされたデータである。第2のチップは、16個のAUIを通じて1チャネルの第1のデータを送信し、1つのAUIは1チャネルの第1のサブデータに使用され、伝送速度は106.25Gb/sである。第1のチップは、第1のデータを受信した後に、第1のデータを整列させて複数の第1の符号語を得るために、第1のデータに対してAMロック/デスキューを実行する。第1のデータはRS(544、514)FEC符号に基づいて符号化されたデータであるため、複数の第1の符号語は、RS(544、514)FEC符号に基づいて符号化された符号語である。例えば、第1のデータがインターリーブによって得られるデータである場合、第1のチップは、第1のデータに対してAMロックを実行して整列結果を得、次いで、整列結果に対してデインターリーブを実行し、デインターリーブに基づいて複数の第1の符号語を得る。第1のチップは、複数の第1の符号語を得た後に、複数の第1の符号語を復号する。可能な一実装では、第1のチップは、復号結果をインターリーブし、インターリーブされた復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得る。第1のチップは、復号結果を得た後に、復号結果内のAMを削除する。AMは、少なくとも1チャネルの第2のデータの各々に対応するAMを決定するために使用され得る。
【0157】
さらに、第1チップは、AMを削除することによって得られた復号結果に対してデータ分配を実行する。例えば、AMを削除することによって得られた復号結果は、2チャネルの800GEの第3データに変換される。第1のチップは、2チャネルの第3データに対してデータ処理を実行し、例えば、2チャネルの第3データを符号化して複数の第2の符号語を得、複数の第2の符号語に基づいて2チャネルの第2のデータを得る。2チャネルの第3のデータに対する処理が同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。
【0158】
そして、第1のチップは、2チャネルの第2のデータに同期データとしてAMを挿入し、2チャネルの800Gコヒーレント光を得るために、同期データを挿入することによって得られたデータに対してTX DSPを実行する。2チャネルの第2のデータに対する処理は同じであっても異なっていてもよい。このようにして、得られる2チャネルの800Gコヒーレント光の波長は同じであっても異なっていてもよい。
【0159】
シナリオ2:第1のチップと第2のチップがエンド・ツー・エンドFECアーキテクチャで使用される。
【0160】
例えば、シナリオ2は、図2に示されている実施形態のケース2に対応する。このシナリオの実装環境は図16に示されており、データ送信プロセスは以下の通りである。
【0161】
第2のチップは、AUIを通じて第1のチップへ8チャネルの第1のデータを送信する。第1のデータのMAC速度は全て100Gb/sであり、第1のデータは全てRS(544、514)FEC符号に基づいて符号化されたデータである。第2のチップは、1個のAUIを通じて1チャネルの第1のデータを送信し、伝送速度は106.25Gb/sである。第1のチップは8つの処理ユニットを含み、それぞれの処理ユニットは、1チャネルの第1のデータを処理するように構成される。第1のチップは、8チャネルの第1のデータを受信した後に、第1のデータを整列させて複数の第1の符号語を得るために、各チャネルの第1のデータに対してAMロックを別々に実行する。第1のデータはRS(544、514)FEC符号に基づいて符号化されたデータであるため、複数の第1の符号語は、RS(544、514)FEC符号に基づいて符号化された符号語である。例えば、第1のデータがインターリーブによって得られるデータである場合、第1のチップは、第1のデータに対してAMロックを実行して整列結果を得、次いで、整列結果に対してデインターリーブを実行し、デインターリーブに基づいて複数の第1の符号語を得る。第1のチップは、全チャネルの第1のデータに対して同時に処理を実行してよく、または1チャネルの第1のデータに対して処理を実行し、次いで別チャネルの第1のデータに対して処理を実行してもよい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0162】
さらに、第1のチップは、複数の第1の符号語に基づいてデータ結合を実行する。例えば、複数の第1の符号語は、順次送信方式で1チャネルの800GEの第2のデータに結合され、または複数の第1の符号語は、少なくとも2チャネルの800GEの第2のデータに変換される。例えば、第2のデータは、データ処理が行われたデータであってよい。例えば、第2のデータは、インターリーブされたデータである。最後に、第1のチップは、800Gコヒーレント光を得るために、少なくとも1チャネルの第2のデータに対してTX DSPを実行する。
【0163】
シナリオ3:第1のチップと第2のチップが連結FECアーキテクチャで使用される。
【0164】
例えば、シナリオ3は、図2に示されている実施形態のケース3に対応する。このシナリオの実装環境は図17に示されており、データ送信プロセスは以下の通りである。
【0165】
第2のチップは、AUIを通じて第1のチップへ8チャネルの第1のデータを送信する。第1のデータのMAC速度は全て100Gb/sであり、第1のデータは全てRS(544、514)FEC符号に基づいて符号化されたデータである。第2のチップは、1個のAUIを通じて1チャネルの第1のデータを送信し、伝送速度は106.25Gb/sである。第1のチップは8つの処理ユニットを含み、それぞれの処理ユニットは、1チャネルの第1のデータを処理するように構成される。第1のチップは、8チャネルの第1のデータを受信した後に、第1のデータを整列させて複数の第1の符号語を得るために、各チャネルの第1のデータに対してAMロックを別々に実行する。第1のデータはRS(544、514)FEC符号に基づいて符号化されたデータであるため、複数の第1の符号語は、RS(544、514)FEC符号に基づいて符号化された符号語である。例えば、第1のデータがインターリーブによって得られるデータである場合、第1のチップは、第1のデータに対してAMロックを実行して整列結果を得、次いで、整列結果に対してデインターリーブを実行し、デインターリーブに基づいて複数の第1の符号語を得る。例えば、第1のチップは、得られた複数の第1の符号語をさらにインターリーブして、複数のインターリーブされた第1の符号語を得ることができる。第1のチップは、全チャネルの第1のデータに対して同時に処理を実行してよく、または1チャネルの第1のデータに対して処理を実行し、次いで別チャネルの第1のデータに対して処理を実行してもよい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0166】
さらに、第1のチップは、全チャネルの第1のデータに基づいて得られた複数の第1の符号語に基づいてデータ結合を実行する。例えば、複数の第1の符号語は、1チャネルの800GEの第7のデータに結合され、または複数の第1の符号語は、少なくとも2チャネルの800GEの第7のデータに変換される。第1のチップは、第7のデータに対してデータ処理を実行し、例えば、第7のデータを符号化して複数の第3の符号語を得、複数の第3の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得る。
【0167】
そして、第1のチップは、800Gコヒーレント光を得るために、少なくとも1チャネルの第2のデータに対してTX DSPを実行する。
【0168】
以上、第1のモジュールを一例として用いてデータ送信方法を説明した。以下では、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを送信した後に第3のモジュールがデータ送信を実行するプロセスを説明する。図18に示されているように、データ送信方法は以下のステップを含む。
【0169】
S1801:第3のモジュールは、少なくとも1チャネルの第2のデータを得、少なくとも1チャネルの第2のデータは、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することによって得られたデータであり、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計は、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上であり、第1のデータは、第1のFEC符号に基づいて符号化されたデータである。
【0170】
図1に示されている実装環境を参照すると、第3のモジュールは、第1のモジュールによって送信される少なくとも1チャネルの第2のデータを得る。図2に示されている実施形態を参照すると、第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを得る複数の方式がある。本出願のこの実施形態では、詳細はここで1つずつ繰り返し説明しない。詳細については、図2に示されている実施形態の内容を参照されたい。
【0171】
S1802:第3のモジュールは、少なくとも1チャネルの第2のデータを変換して少なくとも1チャネルの第1のデータを得る。
【0172】
第1のモジュールが少なくとも1チャネルの第2のデータを得る方式は複数あるため、第2のデータのケースも複数ある。第2のデータの様々なケースについて、第3のモジュールは、様々な方式を用いて処理を実行できる。例えば、第2のデータが第2のFEC符号に基づいて符号化されたデータである場合、第3のモジュールは、第2のFEC符号に基づいて第2のデータを復号して、復号されたデータを得る。
【0173】
次に、第3のモジュールは、復号されたデータをさらに処理できる。第3のモジュールが第2のデータを処理する方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。例えば、復号されたデータは、引き続き別のモジュールへ送信される。加えて、第3のモジュールは第3のチップに配置されてよく、第1のモジュールは第1のチップに配置され、第3のモジュールはAUIを通じて第1のモジュールによって送信される少なくとも1チャネルの第2のデータを受信する。
【0174】
本出願のこの実施形態で提供される方法によると、少なくとも1チャネルの第2のデータが変換されて、速度の合計が少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計以下である少なくとも1チャネルの第1のデータが得られるので、データ送信を高い速度で実行できる。加えて、第2のデータは、第1のFEC符号と第2のFEC符号とに基づいて符号化されたデータであり得るため、第2のFEC符号を用いて第2のデータが復号され、ビット誤りが発生しやすいチャネルで送信が行われるときに、ビット誤りが発生したデータに対して効果的な誤り訂正を行うことができ、データ送信の質を向上させることができる。
【0175】
本出願の一実施形態は、データ送信装置をさらに提供する。図19は、本出願の一実施形態によるデータ送信装置の構造の概略図である。図19に示されている以下の複数のユニットに基づいて、図19に示されているデータ送信装置は、第1のモジュールによって実行される作業の全部または一部を実行できる。装置が、示されているユニットより多くの追加のユニットを含んでもよく、または装置に示されているいくつかのユニットを省いてもよいことを理解されたい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。図19に示されているように、本装置は、
少なくとも1チャネルの第1のデータを得、第1のデータが第1のFEC符号に基づいて符号化されたデータである、ように構成された取得ユニット1901と、
少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換し、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、ように構成された変換ユニット1902と、
少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するように構成された送信ユニット1903と
を含む。
【0176】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、かつ整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得、かつ複数の第1の符号語を復号し、かつ復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0177】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて復号結果を符号化し、かつ複数の第2の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0178】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第2の符号語をインターリーブし、かつインターリーブ結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0179】
可能な一実装では、第1のデータは整列標識AMを含み、AMは少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用される。変換ユニット1902は、複数の第2の符号語を得るために、復号結果内のAMを削除し、かつ第2のFEC符号に基づいて、AMを削除することによって得られた復号結果を符号化するように構成される。
【0180】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第2の符号語を得るために、AMを削除することによって得られた復号結果を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合し、かつ1チャネルの第3のデータを符号化し、または、複数の第2の符号語を得るために、AMを削除することによって得られた復号結果を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換し、かつ少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化するように構成される。
【0181】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、AMを削除することによって得られた復号結果を1チャネルの第4のデータに結合し、かつ1チャネルの第4のデータを少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するように構成される。
【0182】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行し、または、複数の第2の符号語を得るために、1チャネルの第3のデータを少なくとも2チャネルの第5のデータに変換し、かつ第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第5のデータを個別に符号化するように構成される。第5のデータの速度は、第3のデータの速度に満たない。
【0183】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行し、または、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化するように構成される。
【0184】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を個別に実行し、または、複数の第2の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換し、かつ第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化するように構成される。第6のデータの速度は、第3のデータの速度に満たない。
【0185】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、復号結果に含まれる複数の符号ブロック内の誤り符号ブロックをマークし、かつマークされた復号結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0186】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、かつ整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得、かつ複数の第1の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0187】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第1の符号語を結合し、かつ結合結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0188】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第1の符号語を順次送信方式で1チャネルの第2のデータに結合し、または、複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第2のデータに結合するように構成される。
【0189】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、整列結果をデインターリーブし、かつデインターリーブ結果に基づいて複数の第1の符号語を得るように構成される。
【0190】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも1チャネルの第1のデータを符号化し、かつ複数の第3の符号語に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0191】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第3の符号語をインターリーブし、かつインターリーブ結果に基づいて少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される。
【0192】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第3の符号語を得るために、順次送信方式で少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第7のデータに結合し、かつ1チャネルの第7のデータを符号化し、または、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換し、かつ少なくとも2チャネルの第7のデータを符号化するように構成される。
【0193】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、少なくとも1チャネルの第1のデータを1チャネルの第8のデータに結合し、かつ1チャネルの第8のデータを少なくとも2チャネルの第7のデータに変換するように構成される。
【0194】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて1チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行し、または、複数の第3の符号語を得るために、1チャネルの第7のデータを少なくとも2チャネルの第9のデータに変換し、かつ第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第9のデータを個別に符号化するように構成される。第9のデータの速度は、第7のデータの速度に満たない。
【0195】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を実行し、または、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータを個別に符号化するように構成される。
【0196】
可能な一実装では、変換ユニット1902は、複数の第3の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第7のデータに対して全体符号化を個別に実行し、または、複数の第3の符号語を得るために、少なくとも2チャネルの第7のデータの各々を少なくとも2チャネルの第10のデータに変換し、かつ第2のFEC符号に基づいて少なくとも2チャネルの第10のデータを個別に符号化するように構成される。第10のデータの速度は、第7のデータの速度に満たない。
【0197】
可能な一実装では、送信ユニット1903は、少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入し、かつ同期データを挿入することによって得られたデータを送信するように構成される。
【0198】
可能な一実装では、送信ユニット1903は、少なくとも1チャネルの第2のデータの各チャネルの第2のデータに対応するAMを決定し、かつ各チャネルの第2のデータに対応するAMを同期データとして各チャネルの第2のデータに挿入するように構成される。
【0199】
可能な一実装では、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMを調整することによって得られ、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMの全内容であり、または、各チャネルの第2のデータに対応するAMは、対応する第1のデータに含まれるAMの部分的内容である。
【0200】
図20は、本出願の一実施形態によるデータ送信装置の構造の概略図である。図20に示されている以下の複数のユニットに基づいて、図20に示されているデータ送信装置は、第3のモジュールによって実行される作業の全部または一部を実行できる。装置が、示されているユニットより多くの追加のユニットを含んでもよく、または装置に示されているいくつかのユニットを省いてもよいことを理解されたい。これは、本出願のこの実施形態で限定されない。図20に示されているように、本装置は、
少なくとも1チャネルの第2のデータを得、少なくとも1チャネルの第2のデータが、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することによって得られるデータであり、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上であり、第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、ように構成された取得ユニット2001と、
少なくとも1チャネルの第1のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第2のデータを変換するように構成された変換ユニット2002と
を含む。
【0201】
図19および図20で提供されている装置が装置の機能を実施するときに、前述の機能モジュールへの分割が説明のための一例として使用されているにすぎないことを理解されたい。実際の適用では、要件に基づいて前述の機能が実装のために異なる機能ユニットに割り当てられてもよい。換言すると、上述した機能の全部または一部を実施するために、デバイスの内部構造が様々な機能ユニットに分割される。加えて、前述の実施形態で提供されている装置と方法の実施形態は、同じコンセプトに属している。その具体的な実施プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0202】
本出願の一実施形態は、データ送信デバイスを提供する。このデバイスはプロセッサを含む。プロセッサはメモリに結合され、メモリは少なくとも1つのプログラム命令またはコードを格納し、データ送信デバイスが前述の方法の実施形態の方法を実施できるようにするために、少なくとも1つのプログラム命令またはコードがプロセッサによってロードされ、かつ実行される。
【0203】
図21は、本出願の例示的な実施形態によるデータ送信デバイス1100の構造の概略図である。データ送信デバイス1100は、送信側/受信側デバイスである。図21に示されているデータ送信デバイス1100は、図2に示されているデータ送信方法に関連する作業を実行するように構成される。データ送信デバイス1100は、例えば、スイッチやルータなどのネットワークデバイス、またはチップ連結モードを含む他のデバイス(サーバやPCなど)である。データ送信デバイス1100のハードウェア構造は、通信インターフェース1101とプロセッサ1102とを含む。任意に選べることとして、通信インターフェース1101とプロセッサ1102はバス1104を用いて接続される。通信インターフェース1101は、第1のデータを得、かつ第2のデータを送信するように構成される。プロセッサは、命令またはプログラムコードを格納し、第1のモジュールによって実行される機能または第3のモジュールによって実行される機能を実行するために、命令またはプログラムコードを呼び出すことができる。任意に選べることとして、データ送信デバイス1100はメモリ1103をさらに含む。メモリ1103は、命令またはプログラムコードを格納し、プロセッサ1102は、データ送信デバイス1100が前述の方法の実施形態で第1のモジュールの関連処理ステップを実行できるようにするために、メモリ1103内の命令またはプログラムコードを呼び出すように構成される。ある特定の実施形態では、本出願のこの実施形態のデータ送信デバイス1100は、前述の方法の実施形態における第1のモジュールを含み得る。データ送信デバイス1100内のプロセッサ1102は、図21に示されているデータ送信デバイス1100が第1のモジュールによって実行される作業の全部または一部を実行できるようにするために、メモリ1103内の命令またはプログラムコードを読み取る。
【0204】
ある特定の実施形態では、本出願のこの実施形態のデータ送信デバイス1100は、前述の方法の実施形態における第3のモジュールを含む。データ送信デバイス1100内のプロセッサ1102は、図21に示されているデータ送信デバイス1100が第3のモジュールによって実行される作業の全部または一部を実行できるようにするために、メモリ1103内の命令またはプログラムコードを読み取る。
【0205】
例えば、プロセッサ1102は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ネットワークプロセッサ(network processer、NP)、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、ニューラルネットワーク処理装置(neural-network processing units、NPU)、データ処理装置(data processing unit、DPU)、マイクロプロセッサ、または本出願の解決策を実施するように構成された1つ以上の集積回路である。例えば、プロセッサ1102は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを含む。PLDは、例えば、複合プログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、汎用アレイロジック(generic array logic、GAL)、またはそれらの任意の組み合わせである。プロセッサは、本出願の実施形態で開示されている内容を参照して説明されている様々な論理ブロック、モジュール、および回路を実施または実行できる。あるいは、プロセッサは、計算機能を実施するプロセッサの組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサを含む組み合わせ、またはDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであってよい。
【0206】
任意に選べることとして、データ送信デバイス1100はバス1104をさらに含む。バス1104は、データ送信デバイス1100のコンポーネント間で情報を転送するように構成される。バス1104は、周辺機器相互接続(peripheral component interconnect、PCI)バスや拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)バスなどであってよい。バス1104は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類できる。表現を容易にするために、図21ではバスを表すためにただ1つの太線があるが、これはバスが1本しかないことを、またはバスが1種類しかないことを意味しない。バス1104を使用して接続されることに加えて、図21のデータ送信デバイス1100のコンポーネントは別の方式でさらに接続されてもよい。コンポーネントが接続される方式は、本出願のこの実施形態で限定されない。
【0207】
メモリ1103は、例えば、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を格納できる別種の静的記憶装置、またはランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を格納できる別種の動的記憶装置、または電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態をとる予想されるプログラムコードを搬送もしくは格納するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる他の何らかの媒体であるが、それらに限定されない。例えば、メモリ1103は、独立して存在し、バス1104を通じてプロセッサ1102に接続される。あるいは、メモリ1103は、プロセッサ1102と統合されてもよい。
【0208】
通信インターフェース1101は、トランシーバなどの装置を使用し、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成される。通信ネットワークは、イーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)などであってよい。通信インターフェース1101は、有線通信インターフェースを含み得、無線通信インターフェースをさらに含み得る。具体的に述べると、通信インターフェース1101は、イーサネット(ethernet)インターフェース、高速イーサネット(fast ethernet、FE)インターフェース、ギガビットイーサネット(gigabit ethernet、GE)インターフェース、非同期転送モード(asynchronous transfer mode、ATM)インターフェース、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)インターフェース、セルラーネットワーク通信インターフェース、またはそれらの組み合わせであってよい。イーサネットインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、またはそれらの組み合わせであってよい。本出願のこの実施形態では、通信インターフェース1101は、データ送信デバイス1100が別のデバイスと通信するために使用され得る。
【0209】
具体的な実装時に、一実施形態では、プロセッサ1102は、1つ以上のCPUを含み得る。プロセッサの各々は、シングルコア(single-CPU)プロセッサであってよく、またはマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアであってよい。
【0210】
具体的な実装時に、一実施形態では、データ送信デバイス1100は、複数のプロセッサを含み得る。プロセッサの各々は、シングルコアプロセッサ(single-CPU)であってよく、またはマルチコアプロセッサ(multi-CPU)であってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアであってよい。
【0211】
具体的な実装時に、一実施形態では、データ送信デバイス1100は、出力デバイスと入力デバイスとをさらに含み得る。出力デバイスは、プロセッサ1102と通信し、複数の方式で情報を表示できる。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)表示デバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)表示デバイス、プロジェクタ(projector)であってよい。入力デバイスは、プロセッサ1102と通信し、複数の方式でユーザからの入力を受け取ることができる。例えば、入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、またはセンサデバイスであってよい。
【0212】
いくつかの実施形態では、メモリ1103は、本出願の解決策を実行するプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサ1102は、メモリ1103に格納されたプログラムコードを実行できる。換言すると、データ送信デバイス1100は、プロセッサ1102とメモリ1103内のプログラムコードとを使用することによって、方法の実施形態で提供されているデータ送信方法を実施できる。プログラムコードは、1つ以上のソフトウェアモジュールを含み得る。任意に選べることとして、プロセッサ1102が代わりに本出願の解決策を実行するプログラムコードまたは命令を格納してもよい。
【0213】
ある特定の実施形態では、本出願のこの実施形態のデータ送信デバイス1100は、前述の方法の実施形態における第1のモジュールを含み得る。データ送信デバイス1100内のプロセッサ1102は、図21に示されているデータ送信デバイス1100が第1のモジュールによって実行される作業の全部または一部を実行できるようにするために、メモリ1103内のプログラムコードを、またはプロセッサ1102に格納されたプログラムコードもしくは命令を、読み取る。
【0214】
ある特定の実施形態では、本出願のこの実施形態のデータ送信デバイス1100は、前述の方法の実施形態における第3のモジュールを含み得る。データ送信デバイス1100内のプロセッサ1102は、図21に示されているデータ送信デバイス1100が第3のモジュールによって実行される作業の全部または一部を実行できるようにするために、メモリ1103内のプログラムコードを、またはプロセッサ1102に格納されたプログラムコードもしくは命令を、読み取る。
【0215】
データ送信デバイス1100は、図19および図20に示されている装置にさらに相当し得る。図19および図20に示されている装置内の各機能ユニットは、データ送信デバイス1100のソフトウェアを用いて実現される。換言すると、データ送信デバイス1100内のプロセッサ1102がメモリ1103に格納されたプログラムコードを読み取った後には、図19および図20に示されている装置に含まれる機能ユニットが生成される。
【0216】
図2から図18に示されているデータ送信方法のステップは、データ送信デバイス1100のプロセッサ内のハードウェアの集積論理回路によって、またはソフトウェアの形態をとる命令によって、完遂される。本出願の実施形態を参照して開示されている方法のステップは、ハードウェアプロセッサを使用して直接的に実行および達成されてよく、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用して実行および達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、またはレジスタなど、当技術分野の成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと共同して前述の方法のステップを完遂する。繰り返しを避けるため、ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0217】
本出願の一実施形態は、データ送信システムをさらに提供する。このシステムは、第1のデータ送信デバイスと第2のデータ送信デバイスとを含む。第1のデータ送信デバイスは、図2に示されている第1のモジュールによって実行される方法を実行するように構成され、第2のデータ送信デバイスは、図18に示されている第3のモジュールによって実行される方法を実行するように構成される。
【0218】
システム内の第1のデータ送信デバイスおよび第2のデータ送信デバイスの機能については、図2および図18に示されている関連説明を参照されたい。ここでは詳細を1つずつ繰り返し説明しない。
【0219】
プロセッサがCPUであってよく、または別の汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサや従来のいずれかのプロセッサなどであってよい。プロセッサが先進縮小命令セットコンピューティングマシン(advanced RISC machines、ARM)アーキテクチャをサポートするプロセッサであってよいことに留意されたい。
【0220】
さらに、任意選択の実施形態では、メモリは、読み取り専用メモリとランダム・アクセス・メモリを含み得、プロセッサに命令とデータを提供することができる。メモリは、不揮発性ランダム・アクセス・メモリをさらに含み得る。例えば、メモリは、デバイスタイプに関する情報をさらに格納できる。
【0221】
メモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってよく、または揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得る。不揮発性メモリは、ROM、プログラム可能読み取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、EEPROM、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、RAMであってよく、外部キャッシュとして機能する。説明ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(dynamic random access memory、DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data date SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスト・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が利用可能である。
【0222】
コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。この記憶媒体は、少なくとも1つのプログラム命令またはコードを格納し、プログラム命令またはコードがプロセッサによってロードされ、かつ実行されると、コンピュータは、図2から図18に示されているデータ送信方法を実施することが可能になる。
【0223】
本出願はコンピュータプログラムを提供する。このコンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、プロセッサまたはコンピュータは、前述の方法の実施形態における対応するステップおよび/または手順を実行することが可能になる。
【0224】
チップが提供される。このチップは、このチップが設置されたデバイスが前述の態様の方法を実行できるようにするために、メモリから、メモリに格納された命令を呼び出し、かつ命令を実行するように構成されたプロセッサを含む。
【0225】
別のチップが提供される。このチップは、入力インターフェースと、出力インターフェースと、プロセッサと、メモリとを含む。入力インターフェース、出力インターフェース、プロセッサ、およびメモリは、内部の接続経路を通じて互いに接続される。プロセッサは、メモリ内のコードを実行するように構成される。プロセッサは、コードが実行されると、前述の態様の方法を実行するように構成される。
【0226】
デバイスが提供される。このデバイスは、前述の解決策のいずれか1つのチップを含む。
【0227】
デバイスが提供される。このデバイスは、前述の解決策のいずれか1つの第1のチップおよび/または前述の解決策のいずれか1つの第3のチップを含む。
【0228】
いくつかの実施形態では、図14から図17において、第2のチップは送信側デバイスであり得、例えば、ルータ、スイッチ、またはサーバ内の物理層(PHY)チップであり得、第1のチップは受信側デバイスのインターフェースであり得、例えば光モジュール内のチップまたはクロックデータリカバリ(clock data recovery、CDR)/リタイマ(retimer)チップであり得る。いくつかの実施形態では、第1のチップは送信側デバイスであり得、例えば、ルータ、スイッチ、またはサーバ内のPHYチップであり得、第3のチップは受信側デバイスのインターフェースであり得、例えば、光モジュール内のチップまたはCDR/retimerチップであり得る。PHYチップは、コンピューティングデバイスの基板上に配置されたチップであってよい。チップは、CPU、NP、NPU、FPGA、プログラマブルロジックコントローラ(programmable logic controller、PLC)などのいずれか1つまたは任意の組み合わせであってよい。
【0229】
いくつかの実施形態では、第1のチップと第2のチップがAUIを通じて互いに通信する。いくつかの実施形態では、第3のチップと第1のチップがAUIを通じて互いに通信する。
【0230】
実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用して実装され得る。ソフトウェアを使用して実施形態を実装する場合は、実施形態の全部または一部をコンピュータプログラム製品の形態で実装できる。このコンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ実行されると、本出願による手順または機能が完全にまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、またはあるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者回線)方式で、または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で、送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な何らかの使用可能な媒体であってよく、または1つ以上の使用可能な媒体を統合したサーバもしくはデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、または磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk))などであってよい。
【0231】
前述の具体的実装では、本出願の目的、技術的解決策、および有益な効果がさらに詳細に説明されている。前述の説明が、本出願の特定の実装にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。本出願の技術的解決策に基づいて行われる修正、等価の置換、改良などは、本出願の保護範囲内に入るものとする。
【0232】
当業者は、本明細書で開示されている実施形態で説明されている方法のステップおよびモジュールを参照して、方法のステップおよびモジュールが、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装され得ることに気づくことができる。ハードウェアとソフトウェアとの互換性を明確に説明するため、前述の説明では、実施形態のステップおよび構成が概して機能の観点から説明されている。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途と設計上の制約しだいで決まる。当業者は、具体的な用途ごとに様々な方法を用いて説明されている機能を実装できるが、その実装が本出願の範囲を超えると考えるべきではない。
【0233】
当業者は、前述の実施形態のステップの全部または一部がハードウェアによって実装され得ること、または関連するハードウェアに命令するプログラムによって実装され得ることを理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。上述の記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、コンパクトディスクなどであってよい。
【0234】
ソフトウェアを使用して実施形態を実装する場合は、実施形態の全部または一部をコンピュータプログラム製品の形態で実装できる。このコンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータプログラム命令を含む。一例では、本出願の実施形態による方法を機械実行可能命令の文脈で説明できる。例えば、機械実行可能命令は、対象の実在プロセッサまたは仮想プロセッサ上での実行のためにコンポーネント内のプログラムモジュールに含まれる。一般的に、プログラムモジュールは、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含み、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ構造を実施する。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、説明されているプログラムモジュール間で組み合わされてよく、または分割されてもよい。プログラムモジュールのための機械実行可能命令は、ローカルで実行されてよく、または分散デバイス内で実行されてもよい。分散デバイスでは、ローカル記憶媒体とリモート記憶媒体の両方にプログラムモジュールが配置されてよい。
【0235】
本出願の実施形態の方法を実施するために使用されるコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語で書かれてよい。コンピュータプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または別のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されてよく、その結果、コンピュータまたは別のプログラム可能データ処理装置によってプログラムコードが実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図で指定された機能/作業が実施される。プログラムコードは、全面的にコンピュータ上で、部分的にコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にコンピュータ上かつ部分的にリモートコンピュータ上で、または全面的にリモートコンピュータもしくはサーバ上で、実行されてよい。
【0236】
本出願の実施形態の脈絡では、デバイス、装置、またはプロセッサが上述した様々なタイプの処理および作業を実行できるようにするために、コンピュータプログラムコードや関連データが何らかの適切なキャリアで運ばれてよい。キャリアの例は、信号やコンピュータ可読媒体などを含む。
【0237】
信号の例は、電気信号、光信号、無線信号、音声信号、または搬送波や赤外線信号などの他の形態の伝搬信号を含み得る。
【0238】
機械可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスに使用されるプログラムを、またはそれらに関連するプログラムを、含む、または格納する、何らかの有形の媒体であってよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体または機械可読記憶媒体であってよい。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、もしくは半導体システム、装置、もしくはデバイス、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより詳細な例は、1つ以上の配線、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスクドライブ、RAM、ROM、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、またはそれらの任意の適切な組み合わせとの電気的接続を含む。
【0239】
説明を簡便にするため、前述のシステム、デバイス、およびモジュールの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照するべきであることは、当業者によって明確に理解され得る。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0240】
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステム、デバイス、および方法が別のやり方で実施されてもよいことを理解されたい。例えば、説明されているデバイスの実施形態は一例にすぎない。例えば、モジュールへの分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の適用時には別の分割方式もあり得る。例えば、複数のモジュールまたはコンポーネントが組み合わされてもよく、または別のシステムに統合されてもよく、いくつかの特性は無視されてもよく、または実行されなくてもよい。さらに、表示または論述されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、デバイス、またはモジュールを使用して実装された間接結合または通信接続であってよく、または電気的接続、機械的接続、もしくは他の形態の接続であってもよい。
【0241】
別々の部分として説明されているモジュールは、物理的に別々であってもなくてもよく、モジュールとして表示されている部分は、物理的なモジュールであってもなくてもよく、具体的には、1箇所に配置されてよく、または複数のネットワークモジュール上に分散されてもよい。本出願の実施形態の解決策の目的を実現するため、実際の要件に基づいてモジュールの一部または全部が選択されてよい。
【0242】
加えて、本出願の実施形態の機能モジュールは、1つの処理モジュールに統合されてもよく、またはモジュールの各々が物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のモジュールが1つのモジュールに統合されてもよい。前述の統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。
【0243】
統合モジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合モジュールはコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づくと、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来の技術に寄与する部分は、または技術的解決策の全部または一部は、ソフトウェア製品の形態で表され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本出願の実施形態で説明されている方法のステップの全部または一部を実行することをコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってよい)に命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク・ドライブ、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを格納できる何らかの媒体を含む。
【0244】
本出願において、「第1」および「第2」などの用語は、基本的に同じ機能を有する同じアイテムまたは類似のアイテムを区別するために使用されている。「第1」、「第2」、および「第n」の間に論理的または時系列的な依存関係がなく、数量や実行順序が限定されないことを理解されたい。以下の説明では「第1」および「第2」などの用語を使用して様々な要素が説明されているが、これらの要素がこれらの用語によって限定されるべきではないことも理解されるべきである。これらの用語は、単にある1つの要素を別の要素と区別するために使用されている。例えば、説明されている様々な例の範囲から逸脱することなく、第1のモジュールを第2のモジュールと呼ぶこともでき、同様に、第2のモジュールを第1のモジュールと呼ぶこともできる。
【0245】
プロセスの順序番号が、本出願の実施形態における実行順序を意味しないことをさらに理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0246】
本出願において、「at least one(少なくとも1つの)」という用語は1つ以上を意味し、「a plurality of(複数の)」という用語は2つ以上を意味する。例えば、複数の第2のパケットとは、2つ以上の第2のパケットを意味する。「system(システム)」という用語と「network(ネットワーク)」という用語は、本明細書で互換的に使用されることがある。
【0247】
本明細書で様々な例の説明に使用されている用語が、特定の例を説明することを意図しているにすぎず、限定を構成することを意図していないことを理解されたい。様々な例の説明と添付の特許請求の範囲で使用されている単数形の「one(1つ)」(「a(ある)」および「an(ある)」)および「the(その/前記)」という用語は、文脈で明確に別段の指定がない限り、複数形をも含むことが意図される。
【0248】
本明細書で使用されている「include(含む)」(「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む)」、および/または「comprising(含む)」とも呼ばれる)という用語が、述べられている特徴、整数、ステップ、作業、要素、および/またはコンポーネントの存在を指定するものであり、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、作業、要素、コンポーネント、および/またはコンポーネントの存在または追加が排除されないことをさらに理解されたい。
【0249】
「if(もし~ならば)」という用語が、「when(とき)」(「when(とき)」または「upon(しだい)」)、「in response to determining(決定したことに応じて)」、または「in response to detecting(検出したことに応じて)」の意味としても解釈され得ることをさらに理解されたい。同様に、「if it is determined that(~と決定された場合)」または「if(a stated condition or event)is detected((述べられている状態または事象)が検出された場合)」という語句は、文脈によっては「when it is determined that(~と決定されたとき)」、「in response to determining(決定したことに応じて)」、「when(a stated condition or event)is detected((述べられている状態または事象)が検出されたとき)」、または「in response to detecting(a stated condition or event)((述べられている状態または事象)を検出したことに応じて)」の意味としても解釈され得る。
【0250】
Aに基づいてBを決定することが、BがAのみに基づいて決定されることを意味せず、Bが代わりにAおよび/または他の情報に基づいて決定され得ることを理解されたい。
【0251】
本明細書の全体で言及されている「one embodiment(1つの実施形態)」、「an embodiment(一実施形態)」、および「a possible implementation(可能な一実装)」が、実施形態または実装に関連する特定の特徴、構造、または特性が本出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することを理解されたい。したがって、本明細書の全体を通じて現れる「in one embodiment(1つの実施形態では)」、「in an embodiment(一実施形態では)」、または「in a possible implementation(可能な一実装では)」は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、これらの特定の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において何らかの適切なやり方で組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0252】
1 結合方式、シナリオ、ケース
2 結合方式、シナリオ、ケース
3 シナリオ、ケース
101 第1のモジュール
102 第2のモジュール
103 第3のモジュール
1100 データ送信デバイス
1101 通信インターフェース
1102 プロセッサ
1103 メモリ
1104 バス
1901 取得ユニット
1902 変換ユニット
1903 送信ユニット
2001 取得ユニット
2002 変換ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2024-06-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
第1の態様によると、データ送信方法が提供される。この方法は、第1のモジュールが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化された少なくとも1チャネルの第1のデータを得るステップと、少なくとも1チャネルの第2のデータを得るために、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換するステップであって、少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、ステップと、得られた少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するステップとを含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
なくとも1チャネルの第1のデータを得るステップであって、前記少なくとも1チャネルの第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、ステップと、
前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるステップと、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得るステップと、
前記複数の第1の符号語を復号するステップと、
複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて、前記復号された複数の第1の符号語を符号化するステップと、
前記複数の第2の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップであって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、前記少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、ステップと、
記少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するステップと
を含む、データ送信方法。
【請求項2】
前記複数の第2の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得る前記ステップは、
前記複数の第2の符号語をインターリーブするステップと、インターリーブ結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のデータは、整列標識AMを含み、前記AMは、前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用され、複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて、前記復号された複数の第1の符号語を符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記復号された複数の第1の符号語内の前記AMを削除するステップと、前記第2のFEC符号に基づいて、前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を符号化するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて、前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合するステップと、前記1チャネルの第3のデータを符号化するステップ、または、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するステップと、前記少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化するステップと
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換する前記ステップは、
前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を1チャネルの第4のデータに結合するステップと、前記1チャネルの第4のデータを前記少なくとも2チャネルの第3のデータに変換するステップと
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の第2の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行するステップ、または、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化するステップ
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化する前記ステップは、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を個別に実行するステップ、または、
前記複数の第2の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換するステップと、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化するステップであって、前記第6のデータの速度が前記第3のデータの速度に満たない、ステップと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1チャネルの第1のデータは、インターリーブによって得られたデータであり、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得る前記ステップは、
前記整列結果をデインターリーブするステップと、デインターリーブ結果に基づいて前記複数の第1の符号語を得るステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータを送信する前記ステップは、
前記第1のモジュールによって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入するステップと、前記同期データを挿入することによって得られたデータを送信するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
なくとも1チャネルの第2のデータを得るステップであって、前記少なくとも1チャネルの第2のデータが、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することによって得られたデータであり、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、前記少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上であり、前記第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータである、ステップと、
前記少なくとも1チャネルの第2のデータを整列させるステップと、整列結果に基づいて複数の第2の符号語を得るステップと、
前記複数の第2の符号語を復号するステップと、
複数の第1の符号語を得るために、第1のFEC符号に基づいて、前記復号された複数の第1の符号語を符号化するステップと、
前記複数の第1の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第3のデータを得るステップと
を含む、データ送信方法。
【請求項11】
データ送信装置であって、前記装置は1つ以上のプロセッサと通信インターフェースとを備え
前記1つ以上のプロセッサは、少なくとも1チャネルの第1のデータを得、前記第1のデータが、第1の前方誤り訂正FEC符号に基づいて符号化されたデータであ
前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させ、整列結果に基づいて複数の第1の符号語を得、
前記複数の第1の符号語を復号し、
複数の第2の符号語を得るために、第2のFEC符号に基づいて、前記復号された複数の第1の符号語を符号化し、
前記複数の第2の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、前記少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上である、
ように構成され、
前記通信インターフェースは、前記少なくとも1チャネルの第2のデータを送信するように構成される、
ータ送信装置。
【請求項12】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数の第2の符号語をインターリーブし、かつインターリーブ結果に基づいて前記少なくとも1チャネルの第2のデータを得るように構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のデータは整列標識AMを含み、前記AMは前記少なくとも1チャネルの第1のデータを整列させるために使用され、前記1つ以上のプロセッサは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記復号された複数の第1の符号語内の前記AMを削除し、かつ前記第2のFEC符号に基づいて、前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を符号化するように構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を順次送信方式で1チャネルの第3のデータに結合し、かつ前記1チャネルの第3のデータを符号化する、または、前記複数の第2の符号語を得るために、前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を少なくとも2チャネルの第3のデータに変換し、かつ前記少なくとも2チャネルの第3のデータを符号化する、ように構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記1つ以上のプロセッサは、前記AMを削除することによって得られた前記復号された複数の第1の符号語を1チャネルの第4のデータに結合し、かつ前記1チャネルの第4のデータを前記少なくとも2チャネルの第3のデータに変換する、ように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を実行する、または、前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータを個別に符号化する、ように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記1つ以上のプロセッサは、前記複数の第2の符号語を得るために、前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第3のデータに対して全体符号化を個別に実行する、または、前記複数の第2の符号語を得るために、前記少なくとも2チャネルの第3のデータの各々を少なくとも2チャネルの第6のデータに変換し、かつ前記第2のFEC符号に基づいて前記少なくとも2チャネルの第6のデータを個別に符号化し、前記第6のデータの速度が前記第3のデータの速度に満たない、ように構成される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記1つ以上のプロセッサは、前記整列結果をデインターリーブし、かつデインターリーブ結果に基づいて前記複数の第1の符号語を得るように構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記1つ以上のプロセッサは、前記少なくとも1チャネルの第2のデータに同期データを挿入するように構成され、前記通信インターフェースは、前記同期データを挿入することによって得られたデータを送信するように構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
データ送信装置であって、前記装置は1つ以上のプロセッサを備え
前記1つ以上のプロセッサは、
少なくとも1チャネルの第2のデータを得、前記少なくとも1チャネルの第2のデータが、少なくとも1チャネルの第1のデータを変換することによって得られたデータであり、前記少なくとも1チャネルの第2のデータの速度の合計が、前記少なくとも1チャネルの第1のデータの速度の合計以上であり、前記第1のデータが、第1の前方誤り訂正(FEC)符号に基づいて符号化されたデータであり、
前記少なくとも1チャネルの第2のデータを整列させ、整列結果に基づいて複数の第2の符号語を得、
前記複数の第2の符号語を復号し、
複数の第1の符号語を得るために、第1のFEC符号に基づいて、前記復号された複数の第1の符号語を符号化し、
前記複数の第1の符号語に基づいて前記少なくとも1チャネルの第3のデータを得る、
ように構成される、データ送信装置。
【国際調査報告】