(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】アンテナ機器用クランピング装置
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/12 20060101AFI20241003BHJP
H01Q 3/04 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
H01Q1/12 C
H01Q1/12 E
H01Q3/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525690
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-30
(86)【国際出願番号】 KR2022016529
(87)【国際公開番号】W WO2023080539
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0149769
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0139325
(32)【優先日】2022-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イン ホ キム
(72)【発明者】
【氏名】へ キム
(72)【発明者】
【氏名】デ ミョン パク
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ジ ホン
(72)【発明者】
【氏名】ジュ フン リ
(72)【発明者】
【氏名】ジェ ウ チェ
(72)【発明者】
【氏名】ウー キュン リ
(72)【発明者】
【氏名】ギョン テ キム
【テーマコード(参考)】
5J021
5J047
【Fターム(参考)】
5J021AA01
5J021AA05
5J021AA07
5J021DA05
5J021GA02
5J021HA05
5J021HA10
5J047AA09
5J047AA18
5J047AB02
5J047BC03
5J047BF04
(57)【要約】
【課題】アンテナ機器のチルティング調整範囲を最大限に確保できるアンテナ機器用クランピング装置を提供する。
【解決手段】アンテナ機器用クランピング装置は、アンテナ機器の背面に結合されて前記アンテナ機器を支持するアンテナマウンティングブラケットと、支柱に設けられた支柱マウンティングブラケットに対して水平方向に回転可能に結合されたステアリング駆動ユニットと、前記ステアリング駆動ユニットに対してムービング可能に結合されたチルティング駆動ユニットと、チルティングおよびステアリング回動動作時、前記ステアリング駆動ユニットに対して前記チルティング駆動ユニットを回転させるとともに、前記チルティング駆動ユニットに対して前記アンテナマウンティングブラケットをムービングさせる少なくとも1つのチルティングリンク部材とを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナ機器の背面に結合されて前記アンテナ機器を支持するアンテナマウンティングブラケットと、
支柱に設けられた支柱マウンティングブラケットに対して水平方向に回転可能に結合されたステアリング駆動ユニットと、
前記ステアリング駆動ユニットに対してムービング可能に結合されたチルティング駆動ユニットと、
チルティングおよびステアリング回動動作時、前記ステアリング駆動ユニットに対して前記チルティング駆動ユニットを回転させるとともに、前記チルティング駆動ユニットに対して前記アンテナマウンティングブラケットをムービングさせる少なくとも1つのチルティングリンク部材と、を含む、アンテナ機器用クランピング装置。
【請求項2】
前記支柱マウンティングブラケットは、
前記支柱に設けられ、前記ステアリング駆動ユニットが水平方向に回転可能に結合される上部支柱マウンティングブラケットと、
前記上部支柱マウンティングブラケットより下側に配置されるように前記支柱に設けられ、前記アンテナマウンティングブラケットの下部を上下方向に回転可能かつ水平方向に回転可能に支持する下部支柱マウンティングブラケットと、を含む、請求項1に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項3】
前記下部支柱マウンティングブラケットは、
下部支柱マウンティング本体と、
前記下部支柱マウンティング本体に水平方向に回転可能に結合される下部ステアリング部と、
前記下部ステアリング部に上下方向に回転可能に結合され、前記アンテナマウンティングブラケットの下部に結合される下部チルティング部と、を含む、請求項2に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのチルティングリンク部材は、
前記アンテナマウンティングブラケットの上部に一端部が結合され、他端部は前記チルティング駆動ユニットに回転可能に結合されて、前記チルティング駆動ユニットの駆動力によって前記アンテナマウンティングブラケットを上下方向に回転させる第1チルティングリンク部材と、
前記チルティング駆動ユニットに一端部が結合され、他端部は前記ステアリング駆動ユニットに回転可能に結合されて、前記チルティング駆動ユニットを前記ステアリング駆動ユニットに対して上下方向に回転可能にする第2チルティングリンク部材と、を含む、請求項1に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項5】
前記第1チルティングリンク部材は、前記一端部が前記アンテナマウンティングブラケットの上部とは相対回転可能にヒンジ連結され、前記他端部が前記チルティング駆動ユニットから駆動力を受けて前記一端部を回転させるように前記チルティング駆動ユニットのチルティング回転軸に結束されて連結された、請求項4に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項6】
前記第2チルティングリンク部材は、前記一端部が前記第1チルティングリンク部材によって前記アンテナマウンティングブラケットが上下方向に回転する時、前記チルティング駆動ユニットと連動するように固定され、前記他端部が前記ステアリング駆動ユニットに対して相対回転可能にヒンジ連結された、請求項4に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項7】
前記チルティング駆動ユニットは、
チルティングハウジングと、
前記チルティングハウジング内に配置され、チルティングウォームギヤを具備したチルティング減速機と、
前記チルティングハウジング内に配置され、前記チルティングウォームギヤに噛合するチルティングウォームホイールギヤが外周面に具備され、水平に配置されて前記第1チルティングリンク部材の他端部に結合されるチルティング回転軸と、を含む、請求項4に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項8】
前記チルティング回転軸の外側端部には、凹凸形状のチルティング軸型合わせ部が形成され、
前記第1チルティングリンク部材の他端部には、前記チルティング軸型合わせ部と型合わせされるリンク型合わせ部が形成され、
前記第1チルティングリンク部材の他端部は、前記リンク型合わせ部が前記チルティング軸型合わせ部に型合わせされた状態でリンク締結ボルトを介在して結合される、請求項7に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項9】
前記アンテナマウンティングブラケットは、
前記アンテナ機器の背面に結合されるアンテナマウンティングブラケットボディと、
前記アンテナマウンティングブラケットボディにそれぞれ前記支柱に向かって突出形成され、固定部材を介して前記第1チルティングリンク部材の一端部とヒンジ結合されるアンテナマウンティングブラケットウィングと、を含む、請求項4に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項10】
前記固定部材は、前記第1チルティングリンク部材の一端部と前記アンテナマウンティングブラケットウィングとの間の回転を支持するヒンジベアリングタイプで備えられた、請求項9に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項11】
前記アンテナマウンティングブラケットウィングは、前記アンテナマウンティングブラケットボディの背面から水平方向に互いに離隔した一対のアンテナマウンティングブラケットウィングで形成され、
前記第1チルティングリンク部材は、前記一対のアンテナマウンティングブラケットウィングにそれぞれ一端部が結合される一対の第1チルティングリンク部材で形成され、
前記一対の第1チルティングリンク部材は、それぞれ前記チルティング駆動ユニットの左右両側に他端部が回転可能にヒンジ結合される、請求項9に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項12】
前記第2チルティングリンク部材は、前記チルティング駆動ユニットの両側にそれぞれ一端部が結合される一対の第2チルティングリンク部材で形成され、
前記一対の第2チルティングリンク部材は、それぞれ前記ステアリング駆動ユニットの左右両側に他端部が回転可能にヒンジ結合される、請求項4に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項13】
前記第2チルティングリンク部材の他端部は、ローラベアリングを介在して前記ステアリング駆動ユニットに結合された、請求項4に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項14】
前記ステアリング駆動ユニットは、
ステアリングハウジングと、
前記ステアリングハウジング内に配置され、ステアリングウォームギヤを具備したステアリング減速機と、
前記ステアリングハウジング内に配置され、前記ステアリングウォームギヤに噛合するステアリングウォームホイールギヤが外周面に具備され、垂直に配置されて前記上部支柱マウンティングブラケットと結合されるステアリング回転軸と、を含む、請求項2に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【請求項15】
前記ステアリングウォームギヤは、回転軸が前記ステアリングハウジング内で左側または右側に傾斜して水平配置された、請求項14に記載のアンテナ機器用クランピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ機器用クランピング装置(CLAMPING APPARATUS FOR ANTENNA DEVICE)に関し、より詳しくは、密集した設置空間で効率よくアンテナ機器を配置できることはもちろん、アンテナ機器の方向調整が容易なアンテナ機器用クランピング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、無線通信技術、例えば、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術は、複数のアンテナを用いてデータ伝送容量を画期的に増加させる技術であって、送信機ではそれぞれの送信アンテナを介して互いに異なるデータを伝送し、受信機では適切な信号処理により送信データを区分するSpatial multiplexing手法である。
【0003】
したがって、送受信アンテナの個数を同時に増加させることにより、チャネル容量が増加してより多くのデータを伝送可能になる。例えば、アンテナ数を10個に増加させると、現在の単一アンテナシステムに比べて同じ周波数帯域を用いて約10倍のチャネル容量を確保する。
【0004】
4G LTE-advancedでは8個のアンテナまで用いており、現在、pre-5G段階で64または128個のアンテナを装着した製品が開発されており、5Gでははるかに多い数のアンテナを有する基地局装置が用いられると予想され、これをMassive MIMO技術という。現在のCell運営が2-Dimensionであるのに対し、Massive MIMO技術が導入されれば3D-Beamformingが可能になるので、FD-MIMO(Full Dimension)とも呼ぶ。
【0005】
Massive MIMO技術では、ANT(アンテナ)の数字が増えるにつれ、これに伴うtransmitterとFilterの数字も一緒に増加する。それにもかかわらず、設置場所のリース費用や空間的な制約によって、RF部品(Antenna/Filter/Power Amplifier/Transceiver etc.)を小さくて軽く、安価に作ることが現実であり、Massive MIMOはCoverage拡張のために高出力が必要であるが、このような高出力による消耗電力と発熱量は重量およびサイズを低減するのに否定的な要因として作用している。
【0006】
特に、RF素子とデジタル素子が実現されたモジュールが積層構造で結合されたMIMOアンテナを限られた空間に設置する時、設置容易性や空間活用性を極大化するために、MIMOアンテナを構成する複数のレイヤに対するコンパクト化および小型化設計の必要性が浮上し、1つの支柱(support pole)に設置されたアンテナ装置の自由な方向調整に関する必要性が強く要求されているのが現状である。
【0007】
前記要求に対応して、大韓民国登録特許公報第10-2095871号(2020.04.02.公告)(以下、「従来技術」という)には、アンテナ機器を上下方向に回転させるためのチルティングユニットと、前記アンテナ機器を左右方向に回転させるためのステアリングユニットとを備えた「アンテナ用クランピング装置」が開示されている。
【0008】
ところが、前記従来技術は、前記チルティングユニットがアンテナを上下方向に回転させる範囲が小さい問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、アンテナを上下方向および水平方向に回転させかつ、上下方向に回転させる範囲を最大限に確保できるアンテナ機器用クランピング装置を提供することである。
【0010】
本発明の課題は以上に言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を達成するために、本発明によるアンテナ機器用クランピング装置は、アンテナ機器の背面に結合されて前記アンテナ機器を支持するアンテナマウンティングブラケットと、支柱に設けられた支柱マウンティングブラケットに対して水平方向に回転可能に結合されたステアリング駆動ユニットと、前記ステアリング駆動ユニットに対してムービング可能に結合されたチルティング駆動ユニットと、チルティングおよびステアリング回動動作時、前記ステアリング駆動ユニットに対して前記チルティング駆動ユニットを回転させるとともに、前記チルティング駆動ユニットに対して前記アンテナマウンティングブラケットをムービングさせる少なくとも1つのチルティングリンク部材とを含む。
【0012】
ここで、前記支柱マウンティングブラケットは、前記支柱に設けられ、前記ステアリング駆動ユニットが水平方向に回転可能に結合される上部支柱マウンティングブラケットと、前記上部支柱マウンティングブラケットより下側に配置されるように前記支柱に設けられ、前記アンテナマウンティングブラケットの下部を上下方向に回転可能かつ水平方向に回転可能に支持する下部支柱マウンティングブラケットとを含むことができる。
【0013】
また、下部支柱マウンティングブラケットは、下部支柱マウンティング本体と、前記下部支柱マウンティング本体に水平方向に回転可能に結合される下部ステアリング部と、前記下部ステアリング部に上下方向に回転可能に結合され、前記アンテナマウンティングブラケットの下部に結合される下部チルティング部とを含むことができる。
【0014】
また、前記少なくとも1つのチルティングリンク部材は、前記アンテナマウンティングブラケットの上部に一端部が結合され、他端部は前記チルティング駆動ユニットに回転可能に結合されて、前記チルティング駆動ユニットの駆動力によって前記アンテナマウンティングブラケットを上下方向に回転させる第1チルティングリンク部材と、前記チルティング駆動ユニットに一端部が結合され、他端部は前記ステアリング駆動ユニットに回転可能に結合されて、前記チルティング駆動ユニットを前記ステアリング駆動ユニットに対して上下方向に回転可能にする第2チルティングリンク部材とを含むことができる。
【0015】
また、前記第1チルティングリンク部材は、前記一端部が前記アンテナマウンティングブラケットの上部とは相対回転可能にヒンジ連結され、前記他端部が前記チルティング駆動ユニットから駆動力を受けて前記一端部を回転させるように前記チルティング駆動ユニットのチルティング回転軸に結束されて連結される。
【0016】
また、前記第2チルティングリンク部材は、前記一端部が前記第1チルティングリンク部材によって前記アンテナマウンティングブラケットが上下方向に回転する時、前記チルティング駆動ユニットと連動するように固定され、前記他端部が前記ステアリング駆動ユニットに対して相対回転可能にヒンジ連結される。
【0017】
また、前記チルティング駆動ユニットは、チルティングハウジングと、前記チルティングハウジング内に配置され、チルティングウォームギヤを具備したチルティング減速機と、前記チルティングハウジング内に配置され、前記チルティングウォームギヤに噛合するチルティングウォームホイールギヤが外周面に具備され、水平に配置されて前記第1チルティングリンク部材の他端部に結合されるチルティング回転軸とを含むことができる。
【0018】
また、前記チルティング回転軸の外側端部には、凹凸形状のチルティング軸型合わせ部が形成され、前記第1チルティングリンク部材の他端部には、前記チルティング軸型合わせ部と型合わせされるリンク型合わせ部が形成され、前記第1チルティングリンク部材の他端部は、前記リンク型合わせ部が前記チルティング軸型合わせ部に型合わせされた状態でリンク締結ボルトを介在して結合される。
【0019】
前記アンテナマウンティングブラケットは、前記アンテナの背面に結合されるアンテナマウンティングブラケットボディと、前記アンテナマウンティングブラケットボディにそれぞれ前記支柱に向かって突出形成され、固定部材を介して前記第1チルティングリンク部材の一端部とヒンジ結合されるアンテナマウンティングブラケットウィングとを含むことができる。
【0020】
また、固定部材は、前記第1チルティングリンク部材の一端部と前記アンテナマウンティングブラケットウィングとの間の回転を支持するヒンジベアリングタイプで備えられる。
【0021】
また、前記アンテナマウンティングブラケットウィングは、水平方向に互いに離隔した一対のアンテナマウンティングブラケットウィングで形成され、前記第1チルティングリンク部材は、前記一対のアンテナマウンティングブラケットウィングにそれぞれ一端部が結合される一対の第1チルティングリンク部材で形成され、前記一対の第1チルティングリンク部材は、それぞれ前記チルティング駆動ユニットの左右両側に他端部が回転可能にヒンジ結合される。
【0022】
また、前記第2チルティングリンク部材は、前記チルティング駆動ユニットの両側にそれぞれ一端部が結合される一対の第2チルティングリンク部材で形成され、前記一対の第2チルティングリンク部材は、それぞれ前記ステアリング駆動ユニットの左右両側に他端部が回転可能にヒンジ結合される。
【0023】
また、前記第2チルティングリンク部材の他端部は、ローラベアリングを介在して前記ステアリング駆動ユニットに結合される。
【0024】
また、前記ステアリング駆動ユニットは、ステアリングハウジングと、前記ステアリングハウジング内に配置され、ステアリングウォームギヤを具備したステアリング減速機と、前記ステアリングハウジング内に配置され、前記ステアリングウォームギヤに噛合するステアリングウォームホイールギヤが外周面に具備され、垂直に配置されて前記上部支柱マウンティングブラケットと結合されるステアリング回転軸とを含むことができる。
【0025】
また、前記ステアリングウォームギヤは、回転軸が前記ステアリングハウジング内で左側または右側に傾斜して水平配置される。
【0026】
その他、実施例の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0027】
本発明によるアンテナ用クランピング装置は、第1チルティングリンク部材および第2チルティングリンク部材を介してアンテナ機器のチルティング調整範囲を最大限に確保できる効果がある。
【0028】
本発明の効果は以上に言及した効果に制限されず、言及されていない他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】アンテナ機器が支柱に設置された状態でチルティングされた状態を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示されたアンテナ機器用クランピング装置を示す前面斜視図である。
【
図3】
図1に示されたアンテナ機器用クランピング装置を示す背面斜視図である。
【
図4】
図2に示されたアンテナ機器用クランピング装置を示す分解斜視図である。
【
図5】
図3に示されたアンテナ機器用クランピング装置を示す分解斜視図である。
【
図6】
図4に示されたステアリング駆動ユニットを除去した状態のチルティング駆動ユニットの斜視図である。
【
図7A】
図6の一方向分解斜視図であって、チルティングリンク部材が分離された状態を示す分解斜視図である。
【
図7B】
図6の前方部分解斜視図であって、内部構成が露出した状態を示す分解斜視図である。
【
図8A】
図6の他方向分解斜視図であって、チルティングリンク部材が分離された状態を示す分解斜視図である。
【
図8B】
図6の後方部分解斜視図であって、内部構成が露出した状態を示す分解斜視図である。
【
図9】チルティング駆動ユニットの内部を示す切開斜視図である。
【
図10】
図4に示されたステアリング駆動ユニットの斜視図である。
【
図11】
図10に示されたステアリング駆動ユニットに対する動力伝達の様子を示す分解斜視図である。
【
図12A】
図4に示されたステアリング駆動ユニットの分解斜視図である。
【
図12B】
図5に示されたステアリング駆動ユニットの分解斜視図である。
【
図13】ステアリング駆動ユニットの内部を示す切開斜視図である。
【
図14】本発明の実施例によるアンテナ機器用クランピング装置のチルティング前後の様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施例によるアンテナ機器用クランピング装置を、図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、アンテナ機器が支柱に設置された状態でチルティングされた状態を示す斜視図、
図2は、
図1に示されたアンテナ機器用クランピング装置を示す前面斜視図、
図3は、
図1に示されたアンテナ用クランピング装置を示す背面斜視図である。
【0032】
以下、
図1~
図3に示された実施例では、本発明のクランピング装置がアンテナ機器に適用されたことを例として説明しているが、本発明のクランピング装置は、アンテナ機器のみならず、LED照明装置、高出力スポーツ照明などの照明器具(図示せず)を支柱に設置する場合にも適用可能である。
【0033】
図1~
図3を参照すれば、本発明の実施例によるアンテナ機器用クランピング装置1は、アンテナ機器2を支柱3に設置するための装置であってもよい。アンテナ機器2がアンテナ機器用クランピング装置1を介して支柱3に設置された状態の時、アンテナ機器用クランピング装置1は、アンテナ機器2を上下方向および左右方向にも回転させてアンテナ機器2の方向を調整することができる。
【0034】
アンテナ機器2は、略六面体のアンテナハウジング(図面符号不表記)を含むことができ、前記アンテナハウジングの内部に少なくとも1つのアンテナ素子および少なくとも1つの無線信号処理部(RU;Radio Unit)が装着された印刷回路基板が備えられる。
【0035】
ここで、前記アンテナ素子は、無線信号を送受信することができ、前記無線信号処理部は、前記無線信号を処理することができる。また、前記アンテナハウジングは、アルミニウムのような放熱素材で形成できることはもちろん、前記アンテナハウジングの外側面には、周辺空気との接触面積を広げるための放熱リブが形成される。
【0036】
支柱3は、RCバーで形成される。もちろん、支柱3は、前記RCバーに限定されず、アンテナ機器2がアンテナ用クランピング装置1を介して外周面に設置されるすべての柱形状の部材を含むことができる。
【0037】
本発明の実施例によるアンテナ機器用クランピング装置1は、アンテナマウンティングブラケット100と、支柱マウンティングブラケット200、400と、チルティング駆動ユニット320と、ステアリング駆動ユニット330と、少なくとも1つのチルティングリンク部材500、600とを含むことができる。
【0038】
アンテナマウンティングブラケット100は、アンテナ機器2の背面に装着されてアンテナ機器2を支持することができる。
【0039】
ここで、支柱マウンティングブラケット200、400は、上部支柱マウンティングブラケット200と、下部支柱マウンティングブラケット400とを含み、上部支柱マウンティングブラケット200と下部支柱マウンティングブラケット400は、支柱3の長手方向に一直線上に相互離隔して配置される。
【0040】
より詳しくは、上部支柱マウンティングブラケット200は、支柱3に設けられ、相対的に下部支柱マウンティングブラケット400より上側に配置される。上部支柱マウンティングブラケット200は、ステアリング駆動ユニット330の後方部と結合されてステアリング駆動ユニット330が水平方向に回転可能に支持することができる。
【0041】
下部支柱マウンティングブラケット400は、相対的に上部支柱マウンティングブラケット200より下側に配置されて支柱3に設けられる。下部支柱マウンティングブラケット400は、アンテナマウンティングブラケット100の下部を上下方向に回転可能かつ水平方向に回転可能に支持することができる。
【0042】
図4は、
図2に示されたアンテナ機器用クランピング装置を示す分解斜視図、
図5は、
図3に示されたアンテナ機器用クランピング装置を示す分解斜視図、
図6は、
図4に示されたステアリング駆動ユニットを除去した状態のチルティング駆動ユニットの斜視図、
図7Aは、
図6の一方向分解斜視図であって、チルティングリンク部材が分離された状態を示す分解斜視図、
図7Bは、
図6の前方部分解斜視図であって、内部構成が露出した状態を示す分解斜視図、
図8Aは、
図6の他方向分解斜視図であって、チルティングリンク部材が分離された状態を示す分解斜視図、
図8Bは、
図6の後方部分解斜視図であって、内部構成が露出した状態を示す分解斜視図、
図9は、チルティング駆動ユニットの内部を示す切開斜視図である。
【0043】
チルティング駆動ユニット320は、
図4~
図9に示されるように、アンテナ機器2を上下方向にチルティング回動させる駆動力を発生させることができる。
【0044】
このようなチルティング駆動ユニット320は、上部支柱マウンティングブラケット200に水平方向に回転可能に結合されて、自身の駆動力によって水平方向に回転するステアリング駆動ユニット330と一体にムービングされるように設けられる。
【0045】
ここで、少なくとも1つのチルティングリンク部材500、600は、
図4~
図9に示されるように、実質的にアンテナ機器2のチルティング回動動作に関連する第1チルティングリンク部材500と、チルティング駆動ユニット320とステアリング駆動ユニット330とを連結する第2チルティングリンク部材600とを含むことができる。
【0046】
第1チルティングリンク部材500は、アンテナマウンティングブラケット100の上部に一端部が結合され、他端部はチルティング駆動ユニット320に回転可能に結合されて、チルティング駆動ユニット320の駆動力によってアンテナマウンティングブラケット100を上下方向に回転させることができる。
【0047】
より詳しくは、第1チルティングリンク部材500は、一端部がアンテナマウンティングブラケット100の上部とは相対回転可能にヒンジ連結され、他端部がチルティング駆動ユニット320から駆動力を受けて一端部を回転させるようにチルティング駆動ユニット320のチルティング回転軸326に結束されて連結される。
【0048】
特に、チルティング回転軸326の外側端部には、
図7Bに示されるように、凹凸形状のチルティング軸型合わせ部326-1が形成され、第1チルティングリンク部材500の他端部には、チルティング軸型合わせ部326-1と型合わせされるリンク型合わせ部500-1が形成される。リンク型合わせ部500-1は、チルティング軸型合わせ部326-1側に面接して型合わせされる場合、第1チルティングリンク部材500の回転方向に相互干渉することにより、チルティング回転軸326の回転力が第1チルティングリンク部材500に伝達される役割を果たすことができる。
【0049】
ここで、第1チルティングリンク部材500の他端部は、リンク型合わせ部500-1がチルティング軸型合わせ部326-1に型合わせされた状態でリンク締結ボルト550を介在して結合される。
【0050】
第2チルティングリンク部材600は、チルティング駆動ユニット320に一端部が結合され、他端部はステアリング駆動ユニット330に回転可能に結合されて、チルティング駆動ユニット320をステアリング駆動ユニット330に対して上下方向に回転可能にする。
【0051】
より詳しくは、第2チルティングリンク部材600は、一端部が第1チルティングリンク部材500によってアンテナマウンティングブラケット100が上下方向に回転する時、チルティング駆動ユニット320と連動するように固定され、他端部がステアリング駆動ユニット330に対して相対回転可能にヒンジ連結される。
【0052】
特に、第2チルティングリンク部材600の他端部は、
図4に示されるように、ローラベアリング20を介在してステアリング駆動ユニット330に結合される。
【0053】
ローラベアリング20は、ステアリング駆動ユニット330の後述するステアリングハウジング本体333のホール331の内側に固定された外輪と、外輪の内部に位置し、第2チルティングリンク部材600の結合端600-1が凹入する内輪と、外輪と内輪との間に配設された複数のボールベアリングとを含むことができる。
【0054】
第2チルティングリンク部材600は、結合端600-1がローラベアリング20の内輪に凹入した状態で、図示しないリンク締結ボルトを用いてステアリングハウジング本体333にヒンジ結合される。
【0055】
図10は、
図4に示されたステアリング駆動ユニットの斜視図、
図11は、
図10に示されたステアリング駆動ユニットに対する動力伝達の様子を示す分解斜視図、
図12Aは、
図4に示されたステアリング駆動ユニットの分解斜視図、
図12Bは、
図5に示されたステアリング駆動ユニットの分解斜視図、
図13は、ステアリング駆動ユニットの内部を示す切開斜視図である。
【0056】
アンテナマウンティングブラケット100は、
図4および
図5に示されるように、アンテナ機器2の背面に結合されるアンテナマウンティングブラケットボディ110と、アンテナマウンティングブラケットボディ110にそれぞれ支柱3に向かって突出形成され、固定部材10を介して第1チルティングリンク部材500の一端部と結合されるアンテナマウンティングブラケットウィング120とを含むことができる。
【0057】
アンテナマウンティングブラケットウィング120は、アンテナマウンティングブラケットボディ110の背面から水平方向に互いに離隔した一対のアンテナマウンティングブラケットウィング120で形成され、第1チルティングリンク部材500は、一対のアンテナマウンティングブラケットウィング120にそれぞれ一端部が結合される一対の第1チルティングリンク部材500で形成され、一対の第1チルティングリンク部材500は、それぞれチルティング駆動ユニット320の左右両側に他端部が回転可能にヒンジ結合される。
【0058】
ここで、固定部材10は、第1チルティングリンク部材500の一端部とアンテナマウンティングブラケットウィング120との間の回転を支持するヒンジベアリングタイプで備えられる。
【0059】
このように、ヒンジ連結された固定部材10によってアンテナマウンティングブラケット100が自由回転可能に備えられることにより、アンテナマウンティングブラケット100の下端部を中心に上端部が第1チルティングリンク部材500の一端部のスイング軌跡に沿って上下方向にチルティング回動可能である。
【0060】
また、第2チルティングリンク部材600は、チルティング駆動ユニット320の両側にそれぞれ一端部が結合される一対の第2チルティングリンク部材600で形成され、一対の第2チルティングリンク部材600は、それぞれステアリング駆動ユニット330の左右両側に他端部がローラベアリング20を介在して回転可能にヒンジ結合される。
【0061】
ここでも、第2チルティングリンク部材600の他端部がローラベアリング20によってステアリング駆動ユニット330に対して自由回転可能に備えられることにより、チルティング駆動ユニット320の駆動力伝達による第1チルティングリンク部材500のチルティング回動時、ステアリング駆動ユニット330とは別個にチルティング駆動ユニット320が第2チルティングリンク部材600の他端部のスイング軌跡に沿ってムービング動作可能であり、チルティング駆動ユニット320のムービング可能範囲内でアンテナ機器2のチルティング可能範囲が拡張可能である。
【0062】
より詳しくは、チルティング駆動ユニット320は、
図2および
図3に示されるように、上側に最大に回転した状態の時、ステアリング駆動ユニット330より上側に配置され、
図1に示されるように、下側に最大に回転した状態の時、ステアリング駆動ユニット330より下側に配置される。したがって、アンテナ機器2のチルティング調整範囲を最大限に確保することができる。
【0063】
しかし、必ずしもチルティング駆動ユニット320がステアリング駆動ユニット330より下側に移動するように備えられるべきではなく、後述する
図14に示されるように、アンテナ機器2の最大チルティング角度が確保される限度でステアリング駆動ユニット330よりチルティング駆動ユニット320がより高く位置することも可能であることは言うまでもない。
【0064】
下部支柱マウンティングブラケット400は、下部支柱マウンティング本体410と、下部支柱マウンティング本体410に水平方向に回転可能に結合される下部ステアリング部420と、下部ステアリング部420に上下方向に回転可能に結合され、アンテナマウンティングブラケット100の下部に結合される下部チルティング部430とを含むことができる。
【0065】
具体的には、アンテナマウンティングブラケット100は、アンテナ機器2に設けられる。アンテナマウンティングブラケット100は、アンテナ機器2の背面に設けられてもよい。アンテナマウンティングブラケット100は、アンテナ機器2に連結されてアンテナ機器2を支持することができる。アンテナマウンティングブラケット100は、アンテナ機器2の背面に設けられた状態の時、支柱3に向かって突出配置される。
【0066】
アンテナマウンティングブラケット100は、アンテナマウンティングブラケットボディ110と、アンテナマウンティングブラケットウィング120とを含むことができる。
【0067】
アンテナマウンティングブラケットボディ110は、アンテナ機器2の背面に結合される。アンテナマウンティングブラケットボディ110は、アンテナ機器2の背面に正面が接触する板状に形成されてもよい。
【0068】
アンテナマウンティングブラケットボディ110は、複数のボルトおよび複数のナットを介してアンテナ機器2の背面に結合される。この場合、アンテナマウンティングブラケットボディ110およびアンテナ機器2の背面には、それぞれ前記ボルトが締結されるボルトホールが形成されることが好ましい。
【0069】
もちろん、アンテナマウンティングブラケットボディ110がアンテナ機器2の背面に結合される方式は、溶接など公知の多様な結合方式によって結合されてもよい。
【0070】
アンテナマウンティングブラケットウィング120は、アンテナマウンティングブラケットボディ110の背面から水平方向に互いに離隔してそれぞれ後方に突出形成される一対のアンテナマウンティングブラケットウィング120を含むことができる。アンテナマウンティングブラケットウィング120は、四角板状に形成されかつ、後端が凸のラウンド形状に形成される。アンテナマウンティングブラケットウィング120は、第1チルティングリンク部材500の一端に固定結合されて、第1チルティングリンク部材500がチルティング駆動ユニット320の駆動力によって上下方向に回転する場合、上下方向に回転することができる。
【0071】
図4~
図9を参照すれば、チルティング駆動ユニット320は、チルティングハウジング323、324と、チルティングハウジング323、324内に配置され、チルティングウォームギヤ325aを具備したチルティング減速機325と、チルティングハウジング323、324内に配置され、前記チルティングウォームギヤ325aに噛合するチルティングウォームホイールギヤ327が外周面に具備され、水平に配置されて第1チルティングリンク部材500の他端部に結合されるチルティング回転軸326とを含むことができる。
【0072】
チルティングハウジング323、324の両側には、第1チルティングリンク部材500の他端部が回転可能に結合されるホール321が形成され、第2チルティングリンク部材600の一端部が結合される結合部322が突出形成される。
【0073】
具体的には、チルティングハウジング323、324は、内部が空いており、一側が開口した状態のチルティングハウジング本体323と、チルティングハウジング本体323の開口した一側を遮蔽するように結合されるチルティングハウジングカバー324とを含むことができる。
【0074】
ここで、第1チルティングリンク部材500の他端部が結合されるホール321および第2チルティングリンク部材600の一端部が結合される結合部322は、それぞれチルティングハウジング本体323の左側の閉鎖された部位およびチルティングハウジングカバー324を貫通するか、その外側面に形成されてもよい。
【0075】
特に、結合部322には、第2チルティングリンク部材600の一端部が面接した状態で、複数の組立スクリュー650を介在して固定される。そのため、第1チルティングリンク部材500のチルティング駆動力による回転動作時、チルティング駆動ユニット320が第2チルティングリンク部材600の他端部を中心に前後方向にムービングされるのである。
【0076】
図4と、
図10~
図13を参照すれば、ステアリング駆動ユニット330は、ステアリングハウジング333、334と、ステアリングハウジング333、334内に配置され、ステアリングウォームギヤ335aを具備したステアリング減速機335と、ステアリングハウジング333、334内に配置され、前記ステアリングウォームギヤ335aに噛合するステアリングウォームホイールギヤ337が外周面に具備され、垂直に配置されて上部支柱マウンティングブラケット200と結合されるステアリング回転軸336とを含むことができる。
【0077】
具体的には、ステアリングハウジング333、334は、内部が空いており、下側が開口した状態のステアリングハウジング本体333と、ステアリングハウジング本体333の開口した下側を遮蔽するように結合されるステアリングハウジングカバー334とを含むことができる。
【0078】
ここで、ステアリングハウジング本体333の後端部は、
図12Aおよび
図12Bに示されるように、上部支柱マウンティングブラケット200のうち前方に突出した上部マウンティングパネル部210aおよび下部マウンティングパネル部210bの間に挿設され、上部マウンティングパネル部210aと下部マウンティングパネル部210bにそれぞれ上下方向に貫通して形成された軸固定ホール210hを介して軸固定ボルト230を用いてステアリング回転軸336をボルト固定させることができる。
【0079】
ステアリング回転軸336は、ステアリングハウジング本体333の内部に上下方向に垂直に配置されて、ステアリング減速機335から伝達される自身の駆動力を受けて軸回転する構成であって、上端面と下端面がそれぞれ上部マウンティングパネル部210aの下面と下部マウンティングパネル部210bの上面に凹凸形状に形成されたマウンティング型合わせ部220に型合わせされた状態で上述した軸固定ボルト230を介在してボルト固定される。
【0080】
ステアリング回転軸336の上端面と下端面は、上述したマウンティング型合わせ部220にそれぞれ型合わせされて軸回転方向に相互干渉することにより、ステアリング回転軸336の自体の回転力によってステアリング駆動ユニット330が左右方向にステアリング回動するのである。
【0081】
この時、ステアリング回転軸336の上端および下端は、それぞれステアリングハウジング本体333の後端部に上下に貫通して形成された上部貫通ホール333aおよび下部貫通ホール333bを介してそれぞれ上部および下部に露出して、上部マウンティングパネル部210aおよび下部マウンティングパネル部210bのマウンティング型合わせ部220に型合わせされる。
【0082】
一方、ステアリング減速機335は、減速モータ(図示せず)およびギヤセット(図示せず)が内蔵された減速ギヤボックス335bと、減速ギヤボックス335bから出力される駆動力を受けて回転する前記ステアリングウォームギヤ335aとを含むことができる。
【0083】
ここで、ステアリングウォームギヤ335aは、相対的に体積の小さい後方部の体積増大を最小化するように、ステアリングハウジング333、334内で左側または右側に傾斜して水平配置されることが好ましい。
【0084】
ステアリングハウジング333、334の両側には、第2チルティングリンク部材600の他端部が回転可能に結合されるホール331が形成され、両側のホール331内には第2チルティングリンク部材600の他端部が自由回転可能に結合されるローラベアリング20が装着される。
【0085】
図14は、本発明の実施例によるアンテナ機器用クランピング装置のチルティング前後の様子を示す側面図である。
【0086】
チルティング回動動作が全く行われない初期状態では、
図14の(a)に示されるように、アンテナ機器2の前面は上下垂直に配置される。この時、第1チルティングリンク部材500と第2チルティングリンク部材600は、上下垂直にそれぞれ平行な状態を維持することができる。
【0087】
アンテナ素子のビームチルティングのためにチルティング駆動ユニット320が動作すると、
図14の(b)に示されるように、チルティング駆動ユニット320が駆動されて、チルティング減速機325からチルティング駆動力がチルティング回転軸326に伝達される。
【0088】
この場合、第1チルティングリンク部材500は、アンテナマウンティングブラケットウィング120に連結された一端部が他端部の一点T2を回転中心として所定のスイング軌跡を描きながら回転する。
【0089】
この時、アンテナマウンティングブラケット100は、上端部が固定された下端部を中心に前方下側に所定角度チルティング回動し、第2チルティングリンク部材600も、ステアリング駆動ユニット330とヒンジ連結された他端部の一点T1を回転中心として一端部が前方にチルティング回動したアンテナマウンティングブラケット100の移動距離だけ所定のスイング軌跡を描きながら回転する。
【0090】
ここで、チルティング駆動ユニット320も、第2チルティングリンク部材600の一端部の回転距離だけ前方にムービングされることにより、少ない量の第1チルティングリンク部材500の回転角度だけでも十分な角度のチルティング回動を可能にするという利点を提供する。
【0091】
上記のように、本発明の実施例によるアンテナ機器用クランピング装置1は、第1チルティングリンク部材500および第2チルティングリンク部材600を介してアンテナ機器2のチルティング調整範囲を最大限に確保することができる。
【0092】
本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施できることを理解するであろう。そのため、以上に述べた実施例はすべての面で例示的であり、限定的ではないと理解しなければならない。本発明の範囲は前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、そしてその均等概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、アンテナを上下方向および水平方向に回転させかつ、上下方向回転させる範囲を最大限に確保できるアンテナ機器用クランピング装置を提供する。
【符号の説明】
【0094】
1:アンテナ用クランピング装置、2:アンテナ機器
3:支柱、10:固定部材
20:ローラベアリング、100:アンテナマウンティングブラケット
110:アンテナマウンティングブラケットボディ
120:アンテナマウンティングブラケットウィング
200:上部支柱マウンティングブラケット、210a:上部マウンティング
220:マウンティング型合わせ部、230:軸固定ボルト
320:チルティング駆動ユニット、321:ホール
322:結合部、323:チルティングハウジング本体
324:チルティングハウジングカバー、325:チルティング減速機
326:チルティング回転軸、327:チルティングウォームホイールギヤ
330:ステアリング駆動ユニット、331:ホール
333:ステアリングハウジング本体、334:ステアリングハウジングカバー
335:ステアリング減速機、336:ステアリング回転軸
337:ステアリングウォームホイールギヤ、400:下部支柱マウンティングブラケット
500:第1チルティングリンク部材、 600:第2チルティングリンク部材
【国際調査報告】