(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれに利用されるキーパッド装置
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20241003BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A63B69/36 522B
A63B69/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526505
(86)(22)【出願日】2022-11-03
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 KR2022017083
(87)【国際公開番号】W WO2023080654
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0151209
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315019182
【氏名又は名称】ゴルフゾン カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】735, YEONGDONG-DAERO, GANGNAM-GU, SEOUL, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ス ギュム
(72)【発明者】
【氏名】カン、ヒュン カグ
(57)【要約】
本発明は、ゴルフショットのために打席に入った使用者が仮想ゴルフシミュレーション過程での機能具現のために使用者の身体の一部や使用者が持っているゴルフクラブに簡単に操作できるキーパッド装置を提供し、従来のボタン操作装置の機械式ボタン押し方式を改善して簡単で便利に仮想ゴルフシミュレーション装置の機能を操作できるようにしながらも、キーパッドの操作による操作感を使用者に伝達できるようにして操作への信頼性を向上させることができる仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれを利用するキーパッド装置を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置であって、
使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知してハプティック反応を起こすキー作動部が複数備えられるパッド本体と、
前記パッド本体の上端に結合され、それぞれの前記キー作動部に対応する位置にキーの機能が表示されたキー表示部を備えるパッドカバーと、
前記使用者が特定のキー表示部に対して前記操作をすることによって、前記キー表示部に対応するキー作動部のハプティック反応を発生させ、前記キー表示部に対応するキー機能を発生させる制御部と、
を含む仮想ゴルフシミュレーション装置に用いられるキーパッド装置。
【請求項2】
それぞれの前記キー作動部は、
前記操作として、前記使用者の身体の一部またはゴルフクラブの近接と、接触と、押しのうち少なくとも一つを感知するように構成されるセンサー部と、
前記センサー部が前記操作を感知することによって、前記ハプティック反応のために振動を発生させる振動モジュールを含む、請求項1に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項3】
それぞれの前記キー作動部は、
前記センサー部が前記操作を感知することによってそれぞれの前記キー表示部を通じて発光が行われるようにする発光モジュールをさらに含む、請求項2に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項4】
前記センサー部は、
金属材質を感知し、金属材質との距離に応じたセンシング値を前記制御部に伝達する金属感知センサーを含み、
前記制御部は、前記金属感知センサーのセンシング値によってゴルフクラブのヘッドが前記キー表示部に所定距離内に近接または接触することによって前記操作として認識する、請求項2に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項5】
前記センサー部は、
物体の圧力に応じたセンシング値を前記制御部に伝達する圧力感知センサーを含み、
前記制御部は、前記圧力感知センサーのセンシング値によって前記使用者の身体の一部が前記キー表示部上に接触したり押したりすることを前記操作として認識する、請求項2に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項6】
前記センサー部は、
金属材質を感知し、金属材質との距離によるセンシング値を前記制御部に伝達する金属感知センサーと、非金属材質物体の圧力によるセンシング値を前記制御部に伝達する圧力感知センサーを含み、
前記制御部は、前記金属感知センサーのセンシング値と、前記圧力感知センサーのセンシング値によって前記使用者の身体の一部及びゴルフクラブによる近接、接触及び押しを全て前記操作として認識する、請求項2に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記使用者が特定のキー表示部に対して前記操作をすることによって前記キーの操作を感知し、前記操作が維持される時間を算出し、前記算出された操作維持時間によって予め設定された互いに異なるキー機能を発生させるように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項8】
仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置であって、
前記仮想ゴルフシミュレーション装置が提供する機能によって区分される複数のキーと、
前記キーごとに備えられ、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、
前記使用者が前記キーに対して前記操作をすることによって前記センサー部のセンシング値を認識し、前記操作が解除されるまで前記センサー部のセンシング値の認識を維持し、その維持された時間に基づいて予め設定されたキー機能を発生させる制御部と、
を含む仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項9】
前記センサー部は、
前記操作として、前記使用者の身体の一部またはゴルフクラブの近接と、接触と、押しのうち少なくとも一つを感知するための一つまたは二つ以上のセンサーを含むように構成される、請求項8に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項10】
前記センサー部は、金属材質との距離によるセンシング値を前記制御部に伝達し、前記ゴルフクラブのヘッドがキー表示部に所定距離内に近接または接触することを感知する金属感知センサーを含むように構成され、
前記制御部は、
前記ゴルフクラブの前記ヘッドの近接または接触状態が解除されるまで前記金属感知センサーのセンシング値に対する認識を維持し、その維持時間の範囲によって互いに異なるキー機能を具現する、請求項8に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項11】
前記センサー部は、物体の圧力によるセンシング値を前記制御部に伝達し、使用者の身体の一部がキー表示部に対して接触したり押したりすることを感知する圧力感知センサーを含むように構成され、
前記制御部は、
前記使用者の身体の一部による接触または押しの状態が解除されるまで前記圧力感知センサーのセンシング値に対する認識を維持し、その維持時間の範囲によって互いに異なるキー機能を具現する、請求項8から10のいずれか一項に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項12】
仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置であって、
前記仮想ゴルフシミュレーション装置が提供する機能によって区分される複数のキーと、
前記キーごとに備えられ、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、
前記複数のキーのうち、二つまたはそれ以上のキーの組み合わせに対する前記操作の手順に従って、予め設定された機能を発生させる制御部と、
を含む仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項13】
前記センサー部は前記ゴルフクラブのヘッドの近接または接触を感知するように構成され、
前記制御部は、
前記近接または接触による前記ゴルフクラブの前記ヘッドのジェスチャーによる前記キーの組み合わせに対する操作順序を感知して前記ジェスチャーによる予め設定された機能を発生させるように構成される、請求項12に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項14】
仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置であって、
前記仮想ゴルフシミュレーション装置が提供する機能によって区分される複数のキーと、
前記キーごとに備えられ、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、
前記複数のキーのうち、少なくとも一つのキーは複数の機能を具現するように設定し、前記センサー部によって感知される使用者の操作の種類を認識し、前記使用者の操作の種類ごとに前記キーの複数の機能中に該当する機能をマッチングさせ、前記キーに対して使用者の操作の種類別に互いに異なる機能が具現されるようにする制御部と、
を含む仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項15】
前記制御部は、
前記センサー部によって前記キーに対して前記使用者の操作が感知された場合、予め設定された時間の間に前記キーに対する他の種類の後続操作が感知されない場合に前記感知された使用者の操作に対応する前記キーの機能を具現するように制御する、請求項14に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置。
【請求項16】
打席で使用者がゴルフショットをすることによって、ゴルフボール及びゴルフクラブのうち少なくとも一つの動きに対するセンシング情報に基づいて仮想のゴルフコース映像上で仮想のボールが移動するシミュレーション映像を具現するシミュレータと、
前記シミュレータによって具現された前記仮想のゴルフコース映像及びシミュレーション映像を出力する映像出力部と、
前記打席上またはそれと隣接した位置に前記打席に入った使用者が操作できるように備えられ、前記シミュレータが提供する機能を具現するための操作ができるようにし、前記シミュレータが提供する機能によって区分される複数のキーと、前記キーごとに備えられ、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、前記キーに対する操作が行われ、前記キーに対する操作が解除されるまでの操作維持時間に基づいて前記シミュレータの予め設定された機能を発生させる制御部を含むキーパッド装置と、
を含む仮想ゴルフシミュレーション装置。
【請求項17】
前記仮想のゴルフコース上での仮想ゴルフシミュレーションの進行段階によって前記キーパッド装置での前記操作維持時間によって発生する機能が変わるようにする、請求項16に記載の仮想ゴルフシミュレーション装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれに利用されるキーパッド装置に関するもので、さらに詳しくは仮想ゴルフを楽しむ使用者が画面上のメニューや特定内容の操作を打席に入った状態で簡便にできるようにすることでゴルファーの便宜を高めることができる仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれに利用されるキーパッド装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近ゴルフ人口が増加し、仮想ゴルフシミュレーション装置などを利用したゴルフ練習及び仮想のゴルフ競技を楽しめるいわゆるスクリーンゴルフシステムが登場するようになった。
【0003】
このようなスクリーンゴルフシステムは室内に仮想ゴルフ場をディスプレーできるスクリーンを設置し、使用者がゴルフボールをスクリーンに向かって打撃をすればゴルフボールの速度、方向などをセンシングしてスクリーン上にゴルフボールの進行を表示するシステムである。
【0004】
このように仮想ゴルフシミュレーション装置によって具現されるスクリーンゴルフシステムなどでは、ゴルフ練習場でゴルフボールを打撃するのと同じ方式でゴルフボールを打撃し、実際にゴルフ場でゴルフ競技をするのと同じ臨場感を提供できる特徴がある。
【0005】
しかし、使用者がゴルフボールを打撃するために打席に入った場合に、スクリーン上に現れる特定情報の操作をしなければならない状況が発生するが、従来はこのような状況で使用者が打席から離れて操作部に移動して特定情報の操作を遂行した後、再び打席に入らなければならないため、非常に煩わしく不便な問題点がであった。
【0006】
このような問題点を解決するために仮想ゴルフシミュレーション過程で実行される色々な機能を具現するための操作が可能なように複数の操作ボタンを持ったボタン操作装置を備える技術が登場した。
【0007】
これと関連した先行技術文献として、韓国登録特許公報第10-0923069号、韓国登録特許公報第10-1799920号、韓国登録特許公報第10-1824395号などが公開されている。
【0008】
前述した先行技術文献では、仮想ゴルフシミュレーションの進行過程で方向操作ボタンや、ゴルフボールのティーアップ、地形格子表示、マリガンなどの機能を実行する多数のボタンを持つボタン操作装置を使用者の打席周辺に設置し、打席に入った使用者が自分の足(foot)やゴルフクラブにボタン操作装置の特定ボタンを押すことによって希望する機能が実行できるようにする技術について開示している。
【0009】
使用者が打席で特定機能の遂行のための操作をする場合、主に使用者が履物を着用した状態で足を利用したり使用者が持っているゴルフクラブを利用するため、従来には使用者に操作感を提供するために前述した先行技術のように機械式ボタン押し方式の操作装置が利用された。
【0010】
しかし、仮想ゴルフシミュレーションの進行過程で使用者が操作のためにゴルフクラブなどを利用して毎回操作装置の機械式ボタン押し方式で操作をする場合、機械式ボタン押しによる疲労感が増加し不便な問題点がであった。
【0011】
また、仮想ゴルフシミュレーション過程で使用者の操作によって具現できる機能は非常に多く多様である反面、前述したようなボタン操作装置は打席の周辺に設けられるもので、その大きさが限られていてボタンの数が制限的であるため、ボタンで具現できる機能もやはり制限的にならざるをえない。また、ボタン操作装置を通じて実行できない機能を実行させるためには、結局使用者が打席を離れてキーボードや操作パネルに接近して操作をするしかない問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】韓国登録特許公報第10-0923069号
【特許文献2】韓国登録特許公報第10-1799920号
【特許文献3】韓国登録特許公報第10-1824395号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、ゴルフショットのために打席に入った使用者が仮想ゴルフシミュレーション過程で実行できる機能の具現のために、使用者の身体の一部や使用者が持っているゴルフクラブに簡単に操作できるキーパッド装置を提供し、また、従来のボタン操作装置の機械式ボタン押し方式を改善して簡単で便利に仮想ゴルフシミュレーション装置の機能を操作できるようにしながらも、キーパッドの操作による操作感を使用者に伝達して使用者の操作への信頼性を向上させることができる仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれを利用するキーパッド装置を提供する。
【0014】
また、本発明は仮想ゴルフシミュレーション過程で使用者の操作によって具現できる機能は多く多様である反面、これを操作装置のボタンで具現できる数が制限されるという従来の技術の問題点を解決するために、キーパッドで提供するキーの制限された数量にもかかわらず多様で多くの機能をキーパッドを通じて具現できるようにする仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれを利用するキーパッド装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置は、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知してハプティック反応を起こすキー作動部複数が備えられるパッド本体と、前記パッド本体の上端に結合され、前記それぞれのキー作動部に対応する位置にキーの機能が表示されたキー表示部を備えるパッドカバーと、前記使用者が特定キー表示部に対して前記操作をすることによって、該当キー表示部に対応するキー作動部のハプティック反応を発生させ、該当キー表示部に対応するキー機能を発生させる制御部を含む。
【0016】
また、好ましくは、前記各キー作動部は、前記操作として、前記使用者の身体の一部またはゴルフクラブの近接と、接触と、押しのうち少なくとも一つを感知するように構成されるセンサー部と、前記センサー部が前記操作を感知することによって、前記ハプティック反応のために振動を発生させる振動モジュールを含む。
【0017】
また、好ましくは、前記各キー作動部は、前記センサー部が前記操作を感知することによって前記各キー表示部を通じて発光が行われるようにする発光モジュールをさらに含む。
【0018】
また、好ましくは、前記センサー部は、金属材質を感知し、金属材質との距離に応じたセンシング値を前記制御部に伝達する金属感知センサーを含み、前記制御部は、前記金属感知センサーのセンシング値によってゴルフクラブのヘッドが前記キー表示部に所定距離内に近接または接触することによって前記操作として認識する。
【0019】
また、好ましくは、前記センサー部は、物体の圧力に応じたセンシング値を前記制御部に伝達する圧力感知センサーを含み、前記制御部は、前記圧力感知センサーのセンシング値によって前記使用者の身体の一部が前記キー表示部上に接触したり押したりすることを前記操作として認識する。
【0020】
また、好ましくは、前記センサー部は、金属材質を感知し、金属材質との距離によるセンシング値を前記制御部に伝達する金属感知センサーと、非金属材質物体の圧力によるセンシング値を前記制御部に伝達する圧力感知センサーを含み、前記制御部は、前記金属感知センサーのセンシング値と、前記圧力感知センサーのセンシング値によって前記使用者の身体の一部及びゴルフクラブによる近接、接触及び押しを全て前記操作として認識する。
【0021】
また、好ましくは、前記制御部は、前記使用者が特定キー表示部に対して前記操作をすることによって該当キーの操作を感知し、前記操作が維持される時間を算出し、前記算出された操作維持時間によって予め設定された互いに異なるキー機能を発生させるように構成される。
【0022】
一方、本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置は、前記仮想ゴルフシミュレーション装置が提供する機能によって区分される複数のキーと、前記の各キーごとに備えられ、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、前記使用者が前記キーに対して前記操作をすることによって前記センサー部のセンシング値を認識し、前記操作が解除されるまで前記センサー部のセンシング値の認識を維持し、その維持された時間に基づいて予め設定されたキー機能を発生させる制御部を含む。
【0023】
また、好ましくは、前記センサー部は、前記操作として、前記使用者の身体の一部またはゴルフクラブの近接と、接触と、押しのうち少なくとも一つを感知するための一つまたは二つ以上のセンサーを含むように構成される。
【0024】
また、好ましくは、前記センサー部は、金属材質との距離によるセンシング値を前記制御部に伝達し、ゴルフクラブのヘッドが前記キー表示部に所定距離内に近接または接触することを感知する金属感知センサーを含むように構成され、前記制御部は、前記ゴルフクラブヘッドの近接または接触状態が解除されるまで前記金属感知センサーのセンシング値に対する認識を維持し、その維持時間の範囲によって互いに異なるキー機能を具現する。
【0025】
また、好ましくは、前記センサー部は、物体の圧力によるセンシング値を前記制御部に伝達し、使用者の身体の一部が前記キー表示部に対して接触したり押したりすることを感知する圧力感知センサーを含むように構成され、前記制御部は、前記使用者の身体の一部による接触または押しの状態が解除されるまで前記圧力感知センサーのセンシング値に対する認識を維持し、その維持時間の範囲によって互いに異なるキー機能を具現する。
【0026】
一方、本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置は、前記仮想ゴルフシミュレーション装置が提供する機能によって区分される複数のキーと、前記の各キーごとに備えられ、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、前記複数のキーのうち、2つまたはそれ以上のキーの組み合わせに対する前記の操作の手順に従って、予め設定された機能を発生させる制御部を含む。
【0027】
また、好ましくは、前記センサー部はゴルフクラブヘッドの近接または接触を感知するように構成され、前記制御部は、前記近接または接触による前記ゴルフクラブヘッドのジェスチャーによる前記キー組み合わせに対する操作順序を感知して前記ジェスチャーによる予め設定された機能を発生させるように構成される。
【0028】
一方、本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置は、前記仮想ゴルフシミュレーション装置が提供する機能によって区分される複数のキーと、前記の各キーごとに備えられ、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、前記複数のキーのうち、少なくとも一つのキーは複数の機能を具現するように設定し、前記センサー部によって感知される使用者の操作の種類を認識し、前記使用者の操作の種類ごとに前記キーの複数の機能中に該当する機能をマッチングさせ、前記キーに対して使用者の操作の種類別に互いに異なる機能が具現されるようにする制御部を含む。
【0029】
また、好ましくは、前記制御部は、前記センサー部によって前記キーに対して前記使用者の操作が感知された場合、予め設定された時間の間に該当キーに対する他の種類の後続操作が感知されない場合に前記感知された使用者の操作に対応する該当キーの機能を具現するように制御する。
【0030】
一方、本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置は、打席で使用者がゴルフショットをすることによって、ゴルフボール及びゴルフクラブのうち少なくとも一つの動きに対するセンシング情報に基づいて仮想のゴルフコース映像上で仮想のボールが移動するシミュレーション映像を具現するシミュレータと、前記シミュレータによって具現された前記仮想のゴルフコース映像及びシミュレーション映像を出力する映像出力部と、前記打席上またはそれと隣接した位置に前記打席に入った使用者が操作できるように備えられ、前記シミュレータが提供する機能を具現するための操作ができるようにし、前記シミュレータが提供する機能によって区分される複数のキーと、前記各キーごとに備えられ、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、前記キーに対する操作が行われ、前記キーに対する操作が解除されるまでの操作維持時間に基づいて前記シミュレータの予め設定された機能を発生させる制御部を含むキーパッド装置を含む。
【0031】
また、好ましくは、前記仮想のゴルフコース上での仮想ゴルフシミュレーションの進行段階によって前記キーパッド装置での前記操作維持時間によって発生する機能が変わるようにする。
【発明の効果】
【0032】
本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれに利用されるキーパッド装置は、ゴルフショットのために打席に入った使用者が仮想ゴルフシミュレーション過程で実行できる機能の具現のために、使用者の身体の一部や使用者が持っているゴルフクラブで簡単に操作できるようにし、簡単で便利に仮想ゴルフシミュレーション装置の機能を操作できるようにしながらもキーパッドの操作による操作感を使用者に伝達できるようにして操作への信頼性を向上させることができる効果がある。
【0033】
本発明の他の実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれに利用されるキーパッド装置は、キーパッドが提供するキーの制限された数量にもかかわらず、多様で多くの機能をキーパッドを通じて具現できながらも操作が簡便で使用者の便宜性を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置がスクリーンゴルフシステムに適用された例を示した図面。
【
図2】本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に用いられるキーパッド装置を操作する例に関して示した図面。
【
図3】本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に用いられるキーパッド装置の分解した状態を示した図面。
【
図4】本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置の制御系統を示したブロック図。
【
図5】本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置でセンサー部の出力による制御部のセンシング値認識方式を説明するための図面。
【
図6】本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置の作動方法に関する一例を示した図面。
【
図7】本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置の作動方法に関する他の一例を示した図面。
【
図8】本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置の作動方法の一例を示したフローチャート。
【
図9】本発明他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置に対してジェスチャーによる操作をする方法を説明するための図面。
【
図10】本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置で、仮想ゴルフシミュレーションの進行段階によってキーパッド装置のキー操作によって実行される機能が変わることを説明するための図面。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明による仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれに利用されるキーパッド装置に関する具体的な内容を以下で図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
まず、
図1を参照して本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
図1は、本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置がスクリーンゴルフシステムに適用された例を示している。
【0037】
本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置が適用される代表的な例が
図1に示すようなスクリーンゴルフシステムである。
【0038】
図1に示すようなスクリーンゴルフシステムは、使用者のゴルフプレーのための所定の空間を提供するゴルフ空間GSに打席100が設置され、前方に仮想ゴルフシミュレーション映像の投影のためのスクリーン104が設置され、打席100に入った使用者Pがゴルフマット102上に置かれたゴルフボールをゴルフクラブGCに前方のスクリーン104に向かって打撃すると、センシング装置がゴルフボールとゴルフクラブの動きをセンシングし、そのセンシング結果に基づいてスクリーン104上に仮想ゴルフシミュレーション映像が投影され、使用者Pが前述したような映像で提供される仮想のゴルフコースで実際のゴルフ競技をするようなプレーができるようにする。
【0039】
本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置は、打席100で使用者Pがゴルフショットをすることによってゴルフボール及びゴルフクラブのうち少なくとも一つの動きに対するセンシング情報に基づいて仮想のゴルフコース映像上で仮想のボールが移動するシミュレーション映像SIを具現するシミュレータ110と、そのシミュレータ110によって具現された仮想のゴルフコース映像及びシミュレーション映像SIを出力する映像出力部120などを含むことができる。
【0040】
特に、本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置は、
図1に示すように、打席100上またはそれと隣接した位置に打席に入った使用者が操作できるように備えられ、シミュレータが提供する機能を具現するための操作ができるようにするキーパッド装置200を含む。
【0041】
キーパッド装置200はシミュレータ110が提供する機能によって区分される複数のキーを備えており、それぞれのキーはシミュレータが具現する仮想ゴルフシミュレーション進行過程で予め設定された機能を遂行する。
【0042】
キーパッド装置200を、
図1に示したように使用者Pがゴルフショットをする打席100の一側に備え、または打席100周辺に使用者Pが簡単に接近できる位置に備え、使用者Pが自分の足やクラブヘッドで簡単に操作できるようにすることができる。
【0043】
図2では、前述のような本発明の一実施例によるキーパッド装置200に関して、より具体的に示している。
【0044】
図2の(a)は本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置を使用者がゴルフクラブのヘッドを利用して操作する状態を示しており、
図2の(b)は使用者が自分の足でキーを操作することを示している。
【0045】
図2の(a)及び(b)に示すように、本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置200は、本体210と、様々な機能を具現するための機能キー220と、方向操作のための方向キー230を備えることができる。
【0046】
機能キー220は、仮想ゴルフシミュレーションの進行過程で具現できる様々な機能、例えばゴルフボールのティーアップ、地形格子の表示、マリガンなどをそれぞれ実行させるための複数のキー221、222、223、224を含むことができる。 便宜上、図面番号221が指すキーを第1キー、図面番号222が指すキーを第2キー、図面番号223が指すキーを第3キー、図面番号224が指すキーを第4キーとすることにする。
【0047】
図2の(a)及び(b)では、機能キー220を四つのキーで構成した例について示しているが、これに限らずそれ以上の個数のキーで構成し、それぞれのキーごとに予め設定された機能の実装ができるように設定できるのはもちろんである。
【0048】
本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置は、機械式ボタンの押す方式ではなく、使用者の身体の一部またはゴルフクラブのヘッドがキーに所定距離内に近接したり、キーに接触したり、キーに所定の圧力が加えられる(押す)によって操作でき、そのような操作(使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる近接、接触または押す)によってハプティック反応を起こして使用者に操作感を提供できる特徴がある。
【0049】
また、前述したような操作によるハプティック反応の他にも、操作が行われたことを示すために操作されたキーが発光するようにすることで、使用者の操作に対する信頼性を向上させることができる。
【0050】
図2の(a)では、使用者がクラブヘッドCHで第1キー221に対して操作をすることによって振動を起こし、ハプティック反応をしながら第1キー221が発光することによって操作に対して反応する場合を示しており、
図2の(b)では使用者が履物を着用した状態で足で第1キー221に対して操作をすることによって振動を起こし、ハプティック反応をしながら第1キー221が発光することによって操作に対して反応する場合が示されている。
【0051】
前述したような本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置の構成について、
図3及び
図4を参照してより具体的に説明する。
【0052】
図3は本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置を分解した状態を示した図面であり、
図4は制御系統を示したブロック図である。
【0053】
本発明の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置200は、
図3に示すように操作のセンシングなどのための各種部品が備えられるパッド本体300と、そのパッド本体300の上部を覆うパッドカバー400を含んで構成されることができる。
【0054】
パッド本体300は、各種部品が実装されるように基板305を含むことが望ましく、それぞれのキーに対応する複数個のキー作動部310、320、330、340を備えることができる。
【0055】
そして、パッドカバー400はパッド本体の上端に結合され、それぞれのキー作動部310、320、330、340に対応する位置にキーの機能が表示されたキー表示部410、420、430、440を備えることができる。
【0056】
そして、それぞれのキー作動部310、320、330、340の上端には、
図3に示すように部品を保護するためのキー保護部360を備えることによって、使用者の操作によるキーの破損を防止することができる。 キー保護部360は、例えばシリコンなどのような緩衝材質が利用されることができる。
【0057】
パッド本体300には制御部500が備えられ、パッド本体300に備えられたそれぞれのキー作動部310、320、330、340内の各種センサーとモジュールが制御部500に連結されて制御部の制御下で動作するようにすることができる。
【0058】
制御部500は、使用者が特定キー表示部410、420、430または440に対して操作をすることによって、該当キー表示部に対応するキー作動部のハプティック反応を発生させ、該当キー表示部に対応するキーの操作情報をシミュレータに伝送してシミュレータが該当キーの機能を具現するようにすることができる。
【0059】
図3で図面番号450はパッドカバー400上に表示された方向キー表示部を示し、図面番号350はパッド本体300上に備えられ、方向キー表示部450の各方向に対応する方向キー作動部を示す。
【0060】
パッド本体300に備えられた複数のキー作動部それぞれにはキーの機能具現と動作のための各種構成要素が備えられるが、
図4に示したようにそれぞれのキー作動部にはセンサー部311、321...、振動モジュール312、322...、発光モジュール313、323...などが備えられることができ、それぞれの構成要素はキーパッド装置の制御部500と連結でき、制御部500は仮想ゴルフシミュレーション装置のシミュレータ110と連結され、キーパッド装置の各キーに対する操作情報を制御部500がシミュレータ110に伝達して操作されたキーに対応する機能をシミュレータ110が具現するようにすることができる。
【0061】
それぞれのキー221、222...に備えられるセンサー部311、321...は、打席にある使用者の身体の一部(
図2の(b)参照)またはゴルフクラブ(
図2の(a)参照)の近接と、接触と、押しのうち少なくとも一つを感知できるように構成されることができる。
【0062】
そして、それぞれのキー221、222...に備えられる振動モジュール312、322...は操作がなされたキーのセンサー部がその操作を感知することによってハプティック反応のために振動を発生させ、発光モジュール313、323...は該当キーに対応するキー表示部を通じて発光がなされるようにすることで、使用者がキーを操作したということを視覚的に認識できるようにする。
【0063】
センサー部311、321...は金属材質を感知し、金属材質との距離によるセンシング値を制御部500に伝達する金属感知センサーを含み、制御部500が金属感知センサーのセンシング値によってゴルフクラブのヘッドがキー表示部に所定距離内に近接または接触することを感知することができ、これを操作として認識することができる。
【0064】
打席に入った使用者は主にゴルフクラブのヘッドを利用してキー操作をする傾向があるが、使用者はクラブヘッドを希望するキー位置に近接させたり接触をさせると、内部の金属感知センサーが金属材質であるクラブヘッドを感知すれば振動モジュールが振動を発生させてハプティック反応を起こし、発光モジュールが該当キーに対して発光をすることによってキーの操作がなされたことが示せ、制御部による該当キーの機能が発生しうる。
【0065】
また、センサー部311、321...は物体の圧力によるセンシング値を制御部500に伝達する圧力感知センサーを含み、制御部500が圧力感知センサーのセンシング値によって使用者の足(靴着用状態)がキー表示部に接触したり所定圧力を発生させれば(押せば)これを操作として認識することができる。
【0066】
打席に入った使用者は、周辺にあるキーパッド装置で希望するキーに足を乗せたり軽く踏めば、内部の圧力感知センサーがこれを感知することができ、振動モジュールが振動を発生させてハプティック反応を起こすと同時に、発光モジュールが該当キーに対して発光をすることによってキーの操作が行われたことを示すことができ、制御部による該当キーの機能が発生することができる。
【0067】
また、センサー部311、321...は前述したような金属感知センサーと圧力感知センサーを全て含むことができ、これによって制御部500は金属感知センサーのセンシング値と圧力感知センサーのセンシング値によって特定キーに対する使用者の身体一部及びゴルフクラブの近接、接触及び押しを全て感知するように構成されることができる。
【0068】
したがって、使用者が打席に入った状態でキーパッド装置の希望するキー位置にクラブヘッドを当てたり、足を当てる簡単な動作でシミュレータに対するキー操作が行われるようにすることができ、この時キーパッド装置は振動モジュールによるハプティック反応と発光を通じて使用者に操作感を提供することができる。
【0069】
一方、
図5から
図7を参照して、本発明の他の一実施例によるキーパッド装置について説明する。
【0070】
図5は本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置でセンサー部の出力による制御部のセンシング値認識方式を説明するための図面であり、
図6と
図7は本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置の作動方法に関する例示を示した図面である。
【0071】
キーパッド装置の各キー内部に備えられたセンサー部は、使用者の操作(使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる近接、接触または押す)によってセンシング値を発生させ、これを制御部に伝達し、制御部はそのセンシング値が予め設定されたしきい値を越える場合、該当キーに対して操作が行われたことを認識できる。
【0072】
例えば、センサー部が金属感知センサーである場合、使用者がクラブヘッドを第1キー位置に近接させたり接触させた時、金属感知センサーのセンシング値を伝達された制御部は、そのセンシング値が予め設定されたしきい値を越える場合、クラブヘッドの近接または接触を第1キーに対する操作と認識し、第1キーに該当する機能を発生させることができる。
【0073】
この時、もし使用者がクラブヘッドを第1キーに近く位置させた時(金属感知センサーの有効感知範囲には至らない距離に位置させた時)、金属感知センサーのセンシング値を伝達された制御部はそのセンシング値が予め設定されたしきい値を越えることができないため、これを第1キーに対する操作と認識できない。
【0074】
前述したように、使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる近接、接触または押しによるセンサー部のセンシング値がしきい値を超える場合、制御部は該当行為を操作と認識することができるが、この時、制御部が操作を認識する方法は、
図5の(a)に示すように操作状態が維持されることとは関係なく、一度の操作で認識するようにする場合と、
図5の(b)に示すように操作状態が維持されれば操作解除時まで認識されたセンシング値を維持させる場合がある。
【0075】
前者の場合、
図5の(a)に示したように、キー操作(例えばクラブヘッドをキーに接触させること)があり、それによるセンシング値(しきい値を越えるセンシング値)を制御部が認識すれば、Ti時間の経過によって制御部が認識するセンシング値はしきい値以下に落ちるため、制御部のセンシング値認識はこれ以上維持されないので、使用者がクラブヘッドを接触させ、その状態を維持しても追加的な操作が発生しないようにすることができる。
【0076】
後者の場合、
図5の(b)に示したように、キー操作(例えばクラブヘッドをキーに接触させること)があり、それによるセンシング値(しきい値を超えるセンシング値)を制御部が認識すれば、操作解除(例えばキーに接触したクラブヘッドを外すこと)になるまで制御部がその認識されたセンシング値をそのまま維持させるように設定することができる。
【0077】
図5の(b)のように制御部がセンシング値の認識を維持することに設定すれば、キー操作の状態が維持される時間をキーの操作内容に含ませることができる。
【0078】
即ち、操作状態が維持される時間を算出して、その時間によって異なるキー機能が具現されるようにすることができる。
【0079】
本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置は、
図5の(b)に示したように、使用者がキーに対して操作をすることによってセンサー部のセンシング値を制御部が認識し、その操作状態が解除されるまで制御部がセンサー部のセンシング値の認識を維持し、その維持された時間に基づいて多様なキーの機能を具現できるようにしたことを特徴とする。
【0080】
図6と
図7では、キーパッド装置の制御部が
図5の(b)に示したように認識されたセンシング値を維持するように設定して多様な操作が可能にする場合の一例に関して示している。
【0081】
図6の(a)に示すように、本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置600は、複数のキー610、620、630、640を備え、それぞれのキーが二つ以上の機能を実行させることができるように構成されることができる。
【0082】
図6の(a)に示すように、第1キー610は機能(1)と機能(2)を実行できるキーで構成され、第2キー620は機能(3)と機能(4)を実行できるキーで構成され、第3キー630は機能(5)と機能(6)を実行できるキーで構成され、第4キー640は機能(7)と機能(8)を実行できるキーで構成される。
【0083】
ここでそれぞれの機能は互いに異なる機能を表し、例えば機能(1)は地形プレビュー機能、機能(2)はマリガン機能を実行することで設定できる。
【0084】
前述したように、本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置600の制御部は、使用者が特定キー表示部に対して操作(例えばクラブヘッドをキーに接触させること)をすることによって該当キーの操作を感知し、その操作が維持される時間を算出し、その算出された操作維持時間によって予め設定された互いに異なるキー機能を発生させることができる。
【0085】
例えば、第1キー610で機能(1)は操作維持時間がT1時間の場合に活性化され、機能(2)は操作維持時間がT2時間の場合に活性化されると予め設定した場合、
図6の(a)に示すように、使用者がクラブヘッドCHを第1キー610に接触させることにより制御部が操作を認識し、T1時間の間接触を維持した後、
図6の(b)に示したようにクラブヘッドCHの接触を解除すれば、制御部はクラブヘッドの接触維持時間をT1時間と認識して第1キー610の機能(1)を活性化させることができる。
【0086】
また、
図7の(a)に示すように、使用者がクラブヘッドCHを第1キー610に接触させることにより、制御部が操作を認識し、T2時間の間接触を維持した後、
図7の(b)に示したようにクラブヘッドCHの接触を解除すれば、制御部はクラブヘッドの接触維持時間をT2時間と認識して第1キー610の機能(2)を活性化させることができる。
【0087】
このような方式で、それぞれのキーに割り当てられた複数の機能、それぞれの活性化のための操作維持時間を予め設定することによって、キーパッド装置で提供するキーの制限された数量にもかかわらず、多様で多くの機能をキーパッド装置を通じて具現することができる。
【0088】
もし、センサー部が金属材質との距離によるセンシング値を制御部に伝達してゴルフクラブのヘッドがキーに所定距離内に近接または接触することを感知する金属感知センサーを含むように構成される場合、制御部はクラブヘッドの近接または接触状態が解除される時まで金属感知センサーのセンシング値に対する認識を維持し、その維持時間の範囲によって互いに異なる機能を具現することができる。
【0089】
もし、センサー部が物体の圧力によるセンシング値を制御部に伝達して使用者の身体一部がキーに対して接触したり押すことを感知する圧力感知センサーを含む場合、制御部は使用者の身体一部による接触または押しの状態が解除されるまで圧力感知センサーのセンシング値に対する認識を維持し、その維持時間の範囲によって互いに異なる機能を具現するようにすることができる。
【0090】
一方、
図8を参照して本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置について説明する。
【0091】
本実施例によるキーパッド装置も、前述した
図6の(a)に示すように、それぞれのキーが複数の機能を遂行できる場合に関するものである。
【0092】
前述した
図6と
図7では、一つのキーに対して複数の機能具現が可能なように設定しておき、該当キーに対する使用者操作の維持時間によって互いに異なる機能が具現されるようにした場合であり、本実施例によるキーパッド装置は一つのキーに対して複数の機能具現が可能なように設定しておき、該当キーに対する使用者の操作の種類によって異なる機能が具現されるようにする。
【0093】
即ち、本実施例によるキーパッド装置のそれぞれのキーは、使用者の操作の種類ごとに該当機能をマッチングさせておき、使用者が操作するキーのセンサー部が感知した操作の種類に対応する該当キーの機能を具現することによって、一つのキーに対して使用者の操作の種類別に互いに異なる機能が具現されるようにすることができる。
【0094】
例えば、使用者がキーパッド装置に備えられた各キーに対してできる操作の種類が「操作1」、「操作2」、「操作3」の3種類だとし、キーパッド装置の第1キーが具現可能な機能を「機能1」、「機能2」、「機能3」に設定し、第1キーに備えられたセンサー部が前述の3種類の操作それぞれを感知するという時、本実施例によるキーパッド装置は、第1キーに対して操作1を感知する場合、機能1を具現し、操作2を感知する場合、機能2を具現し、操作3を感知する場合、機能3を具現することができる。
【0095】
これに対して、
図8のフローチャートでより具体的に示している。
【0096】
前述した操作1と、操作2と、操作3は、例えばゴルフクラブヘッドの「近接」、「接触」及び「押し」にそれぞれ設定され、前述した第1キーに対する機能1、機能2及び機能3は、例えば「風向き情報の音声案内」、「ゴルフボールのティーアップ」及び「遠くガン」にそれぞれ設定されうる。
【0097】
図8に示すように、第1キーに対する使用者の操作があれば(S100)、制御部は第1キーのセンサー部が感知したものが操作1であるか、操作2であるか、操作3であるかを判断する。
【0098】
第1キーのセンサー部が操作1(例えば、第1キーに対するクラブヘッドの「近接」)を感知した場合(S110)、制御部は予め設定された時間内にセンサー部が操作2(例えば、第1キーに対するクラブヘッドの「接触」)を感知するかを判断し(S112)、操作2が感知されない場合に制御部は使用者の操作が「操作1」と判断し、これに対応する第1キーの機能1を具現することができる(S114)。
【0099】
操作1、操作2、操作3がそれぞれ前述の「近接」、「接触」、「押し」の場合、操作2(接触)は操作1(近接)が先行しなければならず、操作3(押し)は操作2(接触)が先行しなければならないため、センサー部が「操作1」を感知したとして、直ちに使用者の操作を「操作1」に決定できず、センサー部が感知した「操作1」が「操作2」の先行動作なのか判別しなければならない。
【0100】
したがって、前述したS110段階でセンサー部が操作1を感知した場合、S112段階のように予め設定された時間内に操作2が追加で感知されるかを判断し、追加で操作2が感知されない場合に前述したS110段階で感知された操作1を真の使用者の操作行為と決め、それによる機能1を具現できるのだ。
【0101】
一方、S112段階で予め設定された時間内に操作2を感知した場合には、S120段階でセンサー部が操作2を感知した場合のプロセスに従う。
【0102】
センサー部が操作2(例えば、第1キーに対するクラブヘッドの「接触」)を感知した場合(S120)、制御部は予め設定された時間内にセンサー部が操作3(例えば、第1キーに対するクラブヘッドの「押し」)を感知するかを判断し(S122)、操作3が感知されない場合に制御部は使用者の操作が「操作2」と判断し、これに対応する第1キーの機能2を具現することができる(S124)。
【0103】
もし、S122段階で予め設定された時間内に操作3を感知した場合には、S130段階でセンサー部が操作3を感知した場合のプロセスに従う。
【0104】
センサー部が操作3(例えば、第1キーに対するクラブヘッドの「押し」)を感知した場合(S130)には、それに後続する他の種類の操作がなければ、制御部は使用者の操作が操作3であることを決定でき、それによって第1キーの機能3を具現することができる(S134)。
【0105】
このような方式で本実施例によるキーパッド装置のそれぞれのキーは、使用者の操作の種類ごとに該当機能をマッチングさせておき、使用者が操作するキーのセンサー部が感知した操作の種類に対応する該当キーの機能を具現することによって、一つのキーに対して使用者が操作する種類別に互いに異なる機能が具現されるようにすることができる。
【0106】
一方、
図9を参照して本発明の他の一実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置に利用されるキーパッド装置について説明する。
【0107】
本実施例によるキーパッド装置は、仮想ゴルフシミュレーション装置が提供する機能によって区分される複数のキーと、各キーごとに備えられて使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる操作を感知するセンサー部と、複数のキーのうち二つまたはそれ以上のキー組み合わせに対する使用者の操作の順序によって予め設定された機能を発生させる制御部を含んで構成されることができる。
【0108】
例えば、
図9の(a)に示すように、キーパッド装置700はk1~k6のキーを備えることができ、制御部はk1→k2→k3のキー組み合わせと連続操作順序に対してA機能を実行することに設定され、k4→k5→k6のキー組み合わせと連続操作手順に対してB機能を実行することに設定され、k2→k5→k6のキー組み合わせと連続操作手順に対してC機能を実行することで設定できる。
【0109】
ここでA機能とB機能とC機能は各機能が互いに異なるということを説明するためのものであり、例えばA機能はマリガン、B機能は地形プレビュー、C機能はゴルフボールのティーアップとして設定できる。
【0110】
本実施例によるキーパッド装置は、キーに対する操作で使用者の身体の一部またはゴルフクラブによる近接、接触及び押しのうち少なくとも一つ以上を感知できるが、特にゴルフクラブのヘッドによる近接または接触の場合、非常に便利で簡便に複数のキー組み合わせの連続接触で希望するキーの機能を具現できる。
【0111】
即ち、制御部は前述した近接または接触によるゴルフクラブヘッドのジェスチャーによるキー組み合わせに対する操作順序を感知して該当ジェスチャーによる予め設定された機能を発生させるようにすることができる。
【0112】
例えば、
図9の(a)に示したように、使用者はクラブヘッドCHをk1キーに近接または接触させた後、k2キーとk3キーを順次ドラッグするジェスチャー(例えば一直線にドラッグするジェスチャー)をすれば、制御部はk1→k2→k3のキー組み合わせの順で連続操作をしたと認識し、それによって予め設定されたA機能を具現することができる。
【0113】
また、
図9の(b)に示したように、使用者はクラブヘッドCHをk4キーに近接または接触させた後、k5キーとk6キーを順次ドラッグするジェスチャー(例えば一直線にドラッグするジェスチャー)をすれば、制御部はk4→k5→k6のキー組み合わせの順で連続操作をしたと認識し、それによって予め設定されたB機能を具現することができる。
【0114】
また、
図9の(c)に示したように、使用者はクラブヘッドCHをk2キーに近接または接触させた後、k5キーとk6キーを順次ドラッグするジェスチャー(例えば「
【数1】
」形態にドラッグするジェスチャー)をすれば、制御部はk2→k5→k6のキー組み合わせの順で連続操作をしたと認識し、それによって予め設定されたC機能を具現することができる。
【0115】
図9に例示された場合の他にも、複数のキー組み合わせと連続操作の順序によって多様なキー機能の具現になるようにすることができる。
【0116】
このような方式で、それぞれのキーに割り当てられた機能の他にも、複数のキー組み合わせと連続操作の順序によって多様なキーの機能を具現できるようにすることで、キーパッド装置で提供するキーの制限された数量にもかかわらず、多様で多くの機能をキーパッド装置を通じて具現できる。
【0117】
一方、
図10を参照して本発明の他の実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置について説明する。
【0118】
仮想ゴルフシミュレーション装置、例えばスクリーンゴルフシステムはスクリーン画面に映像で仮想のゴルフコースが具現され、打席で使用者がゴルフショットをすることによってシミュレータがゴルフボール及びゴルフクラブのうち少なくとも一つの動きに対するセンシング情報に基づいて仮想のゴルフコース映像上で仮想のボールが移動するシミュレーション映像を具現しながら進行される。
【0119】
仮想のゴルフコースでのゴルフプレーは実際のゴルフ場でのゴルフプレーと同じように進行され、ティーショット進行段階、フィールドショット進行段階、そしてパッティング進行段階に区分できる。
【0120】
本実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置では、仮想のゴルフコース上での仮想ゴルフシミュレーションの進行段階によってキーパッド装置での操作維持時間によって発生する機能が変わるように構成することによって、仮想ゴルフシミュレーションの進行段階だけで使用できる機能を選択的に活性化させることが可能だ。
【0121】
キーパッド装置を
図6の(a)に示したような方式で構成する場合、第1キーによって操作できる機能が
図9に示したようにゴルフシミュレーションの進行段階によってA機能とB機能を使えるようにしたり、C機能とD機能を使えるようにしたり、E機能とF機能を使えるようにできるようにすることができる。
【0122】
仮想ゴルフシミュレーションの各進行段階ごとに、該当段階だけで使用できる機能がある。
【0123】
例えば、ティーショット進行段階ではティーの高さを高める機能の操作またはティーの高さを低くする機能の操作が可能であり、パッティング進行段階ではグリーンライ表示機能の操作またはパッティングガイド表示機能の操作が可能であるが、このようにそれぞれの段階ごとに該当段階だけで使用する機能がある。
【0124】
本実施例による仮想ゴルフシミュレーション装置のキーパッド装置は、同じキーでも制御部がシミュレータによって進行される仮想ゴルフシミュレーションの進行段階によって、該当キーの操作によって具現される機能が変わるようにすることができる。
【0125】
例えば、
図10に示すように、仮想ゴルフシミュレーションでティーショット進行段階にあるもので、キーパッド装置の制御部が認識した場合には、第1キーに対してクラブヘッドをT1時間接触維持すればA機能を、T2時間接触維持すればB機能を具現することができ、フィールドショット進行段階にあると制御部が認識した場合には、第1キーに対してクラブヘッドをT1時間接触維持すればC機能を、T2時間接触維持すればD機能を具現するようにすることができ、パッティング進行段階にあると制御部が認識した場合には、第1キーに対してクラブヘッドをT1時間接触維持すればE機能を、T2時間接触維持すればF機能を具現するようにすることができる。ここでA~Fの各機能は互いに異なる機能を示す。
【0126】
このように本発明は、仮想ゴルフシミュレーション過程で使用者の操作によって具現できる機能は多く多様である反面、これを操作装置でボタンで具現できる数が制限的にならざるを得ない従来の技術の問題を解決するために、キーパッド装置で提供するキーの制限された数量にもかかわらず多様で多くの機能を具現できる特長がある。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明による仮想ゴルフシミュレーション装置及びこれに利用されるキーパッド装置は、ゴルフのようにボールを利用して行う球技スポーツと関連した産業分野及び仮想のゴルフシミュレーションを基盤にゴルフプレーを楽しめるようにするいわゆるスクリーンゴルフのように使用者が仮想の環境で球技スポーツを練習したり楽しめるようにすることと関連した産業分野に利用可能である。
【国際調査報告】