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特表2024-537583プロセスグラフの視覚化を簡素化するためのゲートウェイ折り畳み
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】プロセスグラフの視覚化を簡素化するためのゲートウェイ折り畳み
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/32 20060101AFI20241008BHJP
   G06Q 10/0633 20230101ALI20241008BHJP
【FI】
G06F11/32 130
G06Q10/0633
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021572636
(86)(22)【出願日】2021-11-01
(85)【翻訳文提出日】2022-02-04
(86)【国際出願番号】 US2021072161
(87)【国際公開番号】W WO2023014396
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】17/444,377
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520262319
【氏名又は名称】ユーアイパス,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】UiPath,Inc.
【住所又は居所原語表記】1 Vanderbilt Avenue, 60th Floor, New York, NY 10017, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 友和
(74)【代理人】
【識別番号】100182903
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 武慶
(72)【発明者】
【氏名】スチープンス,ローランド ヨハナス
【テーマコード(参考)】
5B042
5L010
【Fターム(参考)】
5B042GA23
5B042MA08
5B042MA14
5B042MC21
5L010AA07
(57)【要約】
プロセスグラフを視覚的に表すためのシステムおよび方法が提供される。プロセスの遂行を表すプロセスグラフが受信される。プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードが、1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳まれる。折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードに従ってプロセスグラフが出力される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスの遂行を表すプロセスグラフを受信するステップと、
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップと、
前記折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードに従って前記プロセスグラフを出力するステップと、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップは、
前記1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有すると判定するステップと、
前記1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有するとの判定に応答して、前記1つまたは複数のゲートウェイノードをそれらの開始ノードに折り畳むステップと、を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップは、
単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有する折り畳み可能なゲートウェイノードを識別するために前記プロセスグラフをトラバースするステップと、
前記折り畳み可能なゲートウェイノードの最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードおよび前記折り畳み可能なゲートウェイノードの次の折り畳み不可能なゲートウェイノードを識別するステップであって、前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードおよび前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードは、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有さない、ステップと、
前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードと前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードとの間の複数のエッジを、前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードと前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードとの間のエッジと置き換えるステップと、を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記プロセスグラフから、アクティビティノードを含まない前記プロセスグラフ内の1つまたは複数の並列ゲートウェイノードの1つまたは複数の経路を除去するステップをさらに含む、
請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの並列ゲートウェイノードが単一の経路を有するとの判定に応答して、前記1つまたは複数の並列ゲートウェイノードのうちの少なくとも1つをその開始ノードに折り畳むステップをさらに含む、
請求項4に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記プロセスグラフに関連するエッジチャート内のすべてのゲートウェイノードをそれらのアクティビティ開始ノードに折り畳むステップをさらに含む、
請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記プロセスグラフを出力するステップは、
前記折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードに従って前記プロセスグラフをディスプレイデバイス上に表示するステップを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記プロセスは、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)プロセスである、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
コンピュータ命令を格納するメモリと、
前記コンピュータ命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、前記コンピュータ命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
プロセスの遂行を表すプロセスグラフを受信するステップと、
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップと、
前記折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードに従って前記プロセスグラフを出力するステップと、の操作を実行させるように構成される、装置。
【請求項10】
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップは、
前記1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有すると判定するステップと、
前記1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有するとの判定に応答して、前記1つまたは複数のゲートウェイノードをそれらの開始ノードに折り畳むステップと、を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップは、
単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有する折り畳み可能なゲートウェイノードを識別するために前記プロセスグラフをトラバースするステップと、
前記折り畳み可能なゲートウェイノードの最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードおよび前記折り畳み可能なゲートウェイノードの次の折り畳み不可能なゲートウェイノードを識別するステップであって、前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードおよび前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードは、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有さない、ステップと、
前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードと前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードとの間の複数のエッジを、前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードと前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードとの間のエッジと置き換えるステップと、を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記操作は、
前記プロセスグラフから、アクティビティノードを含まない前記プロセスグラフ内の1つまたは複数の並列ゲートウェイノードの1つまたは複数の経路を除去するステップをさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記操作は、
前記少なくとも1つの並列ゲートウェイノードが単一の経路を有するとの判定に応答して、前記1つまたは複数の並列ゲートウェイノードのうちの少なくとも1つをその開始ノードに折り畳むステップをさらに含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記操作は、
前記プロセスグラフに関連するエッジチャート内のすべてのゲートウェイノードをそれらのアクティビティ開始ノードに折り畳むステップをさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記プロセスグラフを出力するステップは、
前記折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードに従って前記プロセスグラフをディスプレイデバイス上に表示するステップを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記プロセスは、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)プロセスである、請求項9に記載の装置。
【請求項17】
コンピュータプログラム命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータプログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
プロセスの遂行を表すプロセスグラフを受信するステップと、
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップと、
前記折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードに従って前記プロセスグラフを出力するステップと、を含む操作を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップは、
前記1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有すると判定するステップと、
前記1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有するとの判定に応答して、前記1つまたは複数のゲートウェイノードをそれらの開始ノードに折り畳むステップと、を含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードを、前記1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳むステップは、
単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有する折り畳み可能なゲートウェイノードを識別するために前記プロセスグラフをトラバースするステップと、
前記折り畳み可能なゲートウェイノードの最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードおよび前記折り畳み可能なゲートウェイノードの次の折り畳み不可能なゲートウェイノードを識別するステップであって、前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードおよび前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードは、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有さない、ステップと、
前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードと前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードとの間の複数のエッジを、前記最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードと前記次の折り畳み不可能なゲートウェイノードとの間のエッジと置き換えるステップと、を含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記操作は、
前記プロセスグラフから、アクティビティノードを含まない前記プロセスグラフ内の1つまたは複数の並列ゲートウェイノードの1つまたは複数の経路を除去するステップをさらに含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記操作は、
前記少なくとも1つの並列ゲートウェイノードが単一の経路を有するとの判定に応答して、前記1つまたは複数の並列ゲートウェイノードのうちの少なくとも1つをその開始ノードに折り畳むステップをさらに含む、請求項20に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記操作は、
前記プロセスグラフに関連するエッジチャート内のすべてのゲートウェイノードをそれらのアクティビティ開始ノードに折り畳むステップをさらに含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記プロセスグラフを出力するステップは、
前記折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードに従って前記プロセスグラフをディスプレイデバイス上に表示するステップを含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記プロセスは、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)プロセスである、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、プロセスマイニングに関し、より詳細には、プロセスグラフの視覚化を簡素化するためのゲートウェイ折り畳みに関する。
【背景技術】
【0002】
プロセスは、様々なサービスを提供するために1つまたは複数のコンピュータによって実行される一連のアクティビティである。プロセスの遂行はプロセスグラフとして表すことができ、各アクティビティはノードとして表され、アクティビティ間の各実行はノードをリンクするエッジとして表される。時には、プロセスグラフは、意味を付加せずに多くの視覚空間を占めるゲートウェイノードを含むことがある。従来、そのようなプロセスグラフは、すべてのゲートウェイノードを有するユーザーに表示され、ユーザーにとって視覚的に混乱する可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
1つまたは複数の実施形態によれば、プロセスグラフを視覚的に表すためのシステムおよび方法が提供される。プロセスの遂行を表すプロセスグラフが受信される。プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードが、1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいて、それらの開始ノードに折り畳まれる。折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードに従ってプロセスグラフが出力される。
【0004】
一実施形態では、1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有すると判定される。1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有するとの判定に応答して、1つまたは複数のゲートウェイノードがそれらの開始ノードに折り畳まれる。一実施形態では、1つまたは複数のゲートウェイノードが、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有する折り畳み可能なゲートウェイノードを識別するためにプロセスグラフをトラバースすることによってそれらの開始ノードに折り畳まれる。折り畳み可能なゲートウェイノードの最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードおよび折り畳み可能なゲートウェイノードの次の折り畳み不可能なゲートウェイノードが識別され、最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードおよび次の折り畳み不可能なゲートウェイノードは、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有さない。最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードと次の折り畳み不可能なゲートウェイノードとの間の複数のエッジが、最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードと次の折り畳み不可能なゲートウェイノードとの間のエッジと置き換えられる。
【0005】
一実施形態では、アクティビティノードを含まないプロセスグラフ内の1つまたは複数の並列ゲートウェイノードの1つまたは複数の経路がプロセスグラフから除去される。少なくとも1つの並列ゲートウェイノードが単一の経路を有するとの判定に応答して、1つまたは複数の並列ゲートウェイノードのうちの少なくとも1つがその開始ノードに折り畳まれる。
【0006】
一実施形態では、プロセスグラフに関連するエッジチャート内のすべてのゲートウェイノードが、それらのアクティビティ開始ノードに折り畳まれる。
【0007】
一実施形態では、折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードによるプロセスグラフが、ディスプレイデバイスに表示される。プロセスは、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)プロセスであってもよい。
【0008】
本発明のこれらおよび他の利点は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照することによって当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】例示的なプロセスグラフを示す図である。
【0010】
図2】別の例示的なプロセスグラフを示す図である。
【0011】
図3】1つまたは複数の実施形態による、プロセスモデルを視覚的に表すための方法を示す図である。
【0012】
図4】1つまたは複数の実施形態による、図1のプロセスグラフの視覚的に簡素化されたプロセスグラフを示す図である。
【0013】
図5】1つまたは複数の実施形態による、図2のプロセスグラフの視覚的に簡素化されたプロセスグラフを示す図である。
【0014】
図6-1】ゲートウェイ折り畳みのない対応するエッジチャートを有するプロセスモデルを示す図である。
図6-2】ゲートウェイ折り畳みのない対応するエッジチャートを有するプロセスモデルを示す図である。
【0015】
図7-1】1つまたは複数の実施形態による、ゲートウェイ折り畳みを有する対応するエッジチャートを有するプロセスモデルを示す図である。
図7-2】1つまたは複数の実施形態による、ゲートウェイ折り畳みを有する対応するエッジチャートを有するプロセスモデルを示す図である。
【0016】
図8-1】ゲートウェイ折り畳みのない対応するエッジチャートを有するプロセスモデルを示す図である。
図8-2】ゲートウェイ折り畳みのない対応するエッジチャートを有するプロセスモデルを示す図である。
【0017】
図9-1】1つまたは複数の実施形態による、ゲートウェイ折り畳みを有する対応するエッジチャートを有するプロセスモデルを示す図である。
図9-2】1つまたは複数の実施形態による、ゲートウェイ折り畳みを有する対応するエッジチャートを有するプロセスモデルを示す図である。
【0018】
図10】本発明の一実施形態によるコンピューティングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
プロセスは、例えば、管理アプリケーション(例えば、新しい従業員の新人研修)、支払手続アプリケーション(例えば、購入、請求書管理、および支払いの円滑化)、および情報技術アプリケーション(例えば、発券システム)などのいくつかの異なるアプリケーションにサービスを提供するために、1つまたは複数のコンピュータによって実行されてもよい。一実施形態では、プロセスは、1つまたは複数のRPAロボットによって自動的に遂行されるRPA(ロボティックプロセスオートメーション)プロセスであってもよい。プロセスの遂行は、イベントログの形式で記録されてもよい。プロセスの遂行についてのユーザーの理解を容易にするために、イベントログに基づいてプロセスのプロセスグラフが生成され、ユーザーに表示されてもよい。プロセスグラフは、プロセスの遂行の視覚的表現である。
【0020】
図1は、例示的なプロセスグラフ100を示す。図2は、別の例示的なプロセスグラフ200を示す。図1のプロセスグラフ100および図2のプロセスグラフ200は、請求書を処理および支払いするためのプロセスの遂行を表す。プロセスグラフ100および200は、プロセスの遂行の理解を容易にするためにユーザーに提示され、それによって、ユーザーがプロセスにおけるボトルネックの識別、適合性チェックなどの様々なプロセスマイニングタスクを遂行することを可能にすることができる。
【0021】
プロセスグラフ100および200は、プロセスの各アクティビティがノードとして表され、送信元アクティビティから宛先アクティビティまでのプロセスの遂行が、送信元アクティビティおよび宛先アクティビティを表すノードを接続するエッジとして表される有向グラフとしてモデル化される。プロセスグラフ100および200の各エッジは、そのエッジの遂行頻度を表す数に関連付けられている。
【0022】
プロセスグラフ100および200は、図1および図2に菱形のノードとして示されている様々なゲートウェイノードを含む。ゲートウェイノードは、BPMN(ビジネスプロセスモデリング表記法)に従って図1および図2に示されているが、任意の適切な表記法に従って表すことができる。そのようなゲートウェイノードは、典型的には、プロセスグラフ100および200における様々な関係または挙動を表す。例えば、「X」で識別される菱形のノードとして図1および図2に示すゲートウェイノードは、排他的な選択関係を表すことができる。別の例では、「+」で識別される菱形のノードとして図1および図2に示すゲートウェイノードは、並列関係を表すことができる。さらなる例では、「
」で識別される菱形のノードとして図1および図2に示すゲートウェイノードは、ループ関係を表すことができる。例えば、連続的な関係など、他のタイプの関係も考えられる。
【0023】
多くの場合、プロセスグラフは、意味を付加せずに多くの視覚空間を占めるゲートウェイノードを含むことができる。例えば、図1のプロセスグラフ100のゲートウェイノード102は、プロセスグラフ100に意味を付加せず、図2のプロセスグラフ200のゲートウェイノード202は、プロセスグラフ200に意味を付加しない。ゲートウェイノード102および202は、プロセスグラフ100および200を見るユーザーに混乱を引き起こす可能性がある。
【0024】
本明細書に記載の実施形態によれば、プロセスグラフは、プロセスグラフに意味を付加しないゲートウェイノードを描かずに視覚的に表される。一実施形態では、ゲートウェイ折り畳みは、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジのみを有するゲートウェイノードをそれらの開始ノードに折り畳むために実行される。別の実施形態では、アクティビティノードを含まない並列ゲートウェイノードからの経路が除去され、そのような経路を除去した後に、並列ゲートウェイノードに1つの経路しか残されていない場合、そのような並列ゲートウェイノードもそれらの開始ノードに折り畳まれる。有利には、本明細書に記載の実施形態は、簡素化された方法でプロセスグラフの表示を提供し、それによって視覚的混乱を低減することによってプロセスグラフのユーザー理解を容易にする。
【0025】
図3は、1つまたは複数の実施形態による、プロセスモデルを視覚的に表すための方法300を示す。方法300は、引き続き図1のプロセスグラフ100および図2のプロセスグラフ200を参照して説明される。方法200のステップは、例えば図10のコンピューティングシステム1000などの任意の適切なコンピューティングデバイスによって実行することができる。
【0026】
ステップ302において、プロセスの遂行を表すプロセスグラフが受信される。一例では、プロセスグラフは、図1のプロセスグラフ100または図2のプロセスグラフ200である。一実施形態では、プロセスグラフは、1つまたは複数のRPAロボットによって自動的に遂行されるRPAプロセスの遂行を表す。プロセスグラフは、コンピュータシステムのストレージまたはメモリからプロセスグラフをロードするか、またはリモートコンピュータシステムから送信されたプロセスグラフを受信することによって受信することができる。
【0027】
ステップ304において、プロセスグラフ内の1つまたは複数のゲートウェイノードは、1つまたは複数のゲートウェイノードのいくつかの着信エッジおよびいくつかの発信エッジに基づいてそれらの開始ノードに折り畳まれる。特定のゲートウェイノードの開始ノードは、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有さないプロセスグラフにおける特定のゲートウェイノードの最も近い先行ノードである。開始ノードは、ゲートウェイノード、アクティビティノード、またはプロセスグラフ内の任意の他の適切なノードであってもよい。1つまたは複数のゲートウェイノードは、プロセスグラフの視覚的表現において1つまたは複数のゲートウェイノードをそれらの開始ノードにマージすることによって、それらの開始ノードに折り畳まれる。一実施形態では、1つまたは複数のゲートウェイノードは、1つまたは複数のゲートウェイノードが単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有すると判定することによって識別され、それに応じて、1つまたは複数のゲートウェイノードはそれらの開始ノードに折り畳まれる。
【0028】
一実施形態では、1つまたは複数のゲートウェイノードが、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有する折り畳み可能なゲートウェイノードを識別するためにプロセスグラフをトラバースすることによってそれらの開始ノードに折り畳まれる。折り畳み可能なゲートウェイノードの最も近い先行する折り畳み不可能なゲートウェイノードaおよび折り畳み可能なゲートウェイノードの次の折り畳み不可能なゲートウェイノードb(すなわち、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有さないゲートウェイノード)が識別される。折り畳み不可能なゲートウェイノードは、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有さないゲートウェイノードである。次いで、ノードaとノードbとの間の複数のエッジは、視覚レベルで単一の折り畳まれたエッジa→bに置き換えられて、プロセスグラフの簡素な視覚化を行う。エッジのシーケンスは、元のプロセスグラフが保持されるようにデータレベルで変更されない。このようにして、元のプロセスグラフは、プロセスグラフの視覚的表現を簡素化しながら、例えばコンピューティング解析およびメトリックに利用することができる。
【0029】
一例では、図1のプロセスグラフ100のノード102および図2のプロセスグラフ200のノード202は、単一の着信エッジおよび単一の発信エッジを有し、したがってそれらの開始ノードに折り畳まれる。図4は、1つまたは複数の実施形態による、ノード102がそれらの開始ノードに折り畳まれている、図1のプロセスグラフ100の視覚的に簡素化されたプロセスグラフ400を示す。図5は、1つまたは複数の実施形態による、ノード202がそれらの開始ノードに折り畳まれている、図2のプロセスグラフ200の視覚的に簡素化されたプロセスグラフ500を示す。
【0030】
図3のステップ306において、アクティビティノードを含まないプロセスグラフ内の1つまたは複数の並列ゲートウェイノードの1つまたは複数の経路がプロセスグラフから除去される。1つまたは複数の経路は、並列分岐のサブプロセスがオプションである場合にのみ発生するため、アクティビティノードを含まない1つまたは複数の経路は除去され得る。一実施形態では、アクティビティノードを含まない1つまたは複数の経路を除去した後に、1つまたは複数の並列ゲートウェイノードのうちの少なくとも1つが単一の経路を有するかどうかが判定される。1つまたは複数の並列ゲートウェイノードのうちの少なくとも1つが単一の経路を有すると判定したことに応答して、1つまたは複数の並列ゲートウェイノードのうちの少なくとも1つが、その開始ノードに折り畳まれる。
【0031】
アクティビティノードを含まない並列ゲートウェイノードの経路は意味を持たないため、ステップ306において、アクティビティノードを含まない1つまたは複数の経路を並列ゲートウェイノードから除去することができる。アクティビティノードを含まない、例えば排他的選択またはループなどの他の関係タイプのゲートウェイノードの経路は、プロセスの制御フローが少なくとも1回の反復でこれらの経路を移動したことを示し、したがってより多くの意味を有する。
【0032】
ステップ308において、折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードおよび/または除去された1つまたは複数の経路によるプロセスグラフが出力される。折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードおよび/または除去された1つまたは複数の経路によるプロセスグラフは、折り畳まれた1つまたは複数のゲートウェイノードおよび/または1つまたは複数の経路が除去されたプロセスグラフである。一実施形態では、プロセスグラフは、プロセスグラフをディスプレイデバイス上でユーザーに表示することによって出力され、それにより、プロセスグラフのユーザー理解を容易にするためにプロセスグラフの簡素化された方法での提示を可能にする。他の実施形態では、プロセスグラフは、例えば、プロセスグラフをコンピュータシステムのメモリまたはストレージに記憶することによって、またはプロセスグラフをリモートコンピュータシステムに送信することによって出力されてもよい。
【0033】
メトリックの計算、ヒント、またはプロセスグラフとのインタラクション(例えば、ノードおよび/またはエッジの選択)を可能にするために、イベントログは、開始ノードと次の折り畳み不可能なノードとの間のすべてのエッジにイベントへのIDおよびイベントからのIDを割り当てることによってプロセスモデルに位置合わせされる。例えば、イベントログ内のイベントe1からイベントe2への遷移は、イベントe1およびe2のアクティビティノード間のすべてのエッジに、イベントe1をそれらのイベントからのIDとして、イベントe2をそれらのイベントへのIDとして割り当てることによって、プロセスグラフ内の位置合わせされたエッジのセットにマッピングされる。メトリック、ヒントを計算するため、または折り畳まれたエッジa→bとインタラクションするために、エッジは実際のエッジb´→bによって内部的に表され、b´はbの先行ノードである。言い換えれば、折り畳まれたエッジa→bは視覚的レイアウトおよび視覚化にのみ存在し、メトリック、ヒント、またはインタラクションは実際のエッジb´→bで決定される。
【0034】
一実施形態では、方法300のステップ304は、フィルタリングが追加のゲートウェイノードを無意味にする可能性があるため、任意のフィルタリングの後に(例えば、視覚的複雑度スライダを介して)実行される。ステップ304は経路を簡素化し、それらを除去しないので、フィルタリングのための経路は安定したままである。別の実施形態では、ステップ306で経路を除去することができるため、フィルタリングが経路に適用されるように、任意のフィルタリングの前にステップ306が実行される。
【0035】
(プロセスモデルに対するイベントログの)適合性チェックの実行は、エッジの適合性情報をもたらすことができる。例えば、エッジは、適合している、ログのみである、またはモデルのみであると識別されてもよい。一実施形態では、エッジの適合性は、プロセスグラフの折り畳まれたエッジをイベントログに適合させるために集約される。例えば、折り畳まれたエッジの1つがログのみのエッジである場合、折り畳まれたエッジもログのみであると定義される。別の実施形態では、エッジ適合性を集約する必要を回避するために、(ステップ304で)折り畳みは、同じ適合性タイプの着信エッジおよび発信エッジを有するゲートウェイノード上で実行される。
【0036】
一実施形態では、方法300が適用されると、プロセスグラフをアニメーションによって視覚化することができる。アニメーションでは、置換されたエッジはフェードアウトし、折り畳まれたエッジはフェードインする。これは、アニメーションの連続性を壊すので、ユーザーにとって混乱する可能性がある。一実施形態では、交換されるエッジのセットは、それらの折り畳まれたエッジにモーフィングされてもよい。
【0037】
一実施形態では、ゲートウェイ折り畳みを適用して、すべてのゲートウェイノードをそれらのアクティビティ開始ノードに折り畳むことによって、チャート内のエッジまたは遷移の表現を簡素化することができる。例えば、図6は、ゲートウェイ折り畳みのない対応するエッジチャート604を有するプロセスモデル602を示す。図6に示すように、エッジチャート604は、ゲートウェイノードへの、およびゲートウェイノードからの様々なエッジを含み、これはユーザーにとって視覚的に混乱する場合がある。本明細書に記載の実施形態によれば、そのようなゲートウェイノードは、ゲートウェイノードを最後の先行するアクティビティノードにマージすることによってそれらのアクティビティ開始ノードに折り畳まれてもよい。図7は、1つまたは複数の実施形態による、対応するエッジチャート704を有するプロセスモデル702を示す。エッジチャート704は、ゲートウェイノードがそれらのアクティビティ開始ノードに折り畳まれた図6のエッジチャート604である。
【0038】
エッジチャート内の平行挙動に対してゲートウェイ折り畳みを実行するために、平行分岐の各分岐から後続のアクティビティまでのエッジを列挙する代わりに、平行分岐内の最後に実行されたアクティビティから後続のアクティビティまでの単一の折り畳みされたエッジのみがエッジチャート内で識別される。例えば、図8は、ゲートウェイ折り畳みのない対応するエッジチャート806を有するプロセスモデル802を示す。プロセスモデル802は、並列挙動部分804を含む。本明細書に記載の実施形態によれば、ゲートウェイノードは、エッジチャート内の平行な分岐の最後に実行されたアクティビティと後続のアクティビティとの間のエッジのみを識別することによって折り畳まれる。図9は、1つまたは複数の実施形態による、対応するエッジチャート906を有するプロセスモデル902を示す。エッジチャート906は、ゲートウェイノードがそれらのアクティビティ開始ノードに折り畳まれた図8のエッジチャート806である。特に、プロセスグラフ902の並列挙動部分904にゲートウェイノードを折り畳むために、並列分岐の最後に実行されたアクティビティと後続のアクティビティとの間のエッジのみがエッジチャートに示されている。例えば、図9に示すように、「請求書最終確認」に対応するアクティビティノードと「請求書承認」に対応するアクティビティノードとの間のエッジは、エッジチャート906において識別されるが、「契約条件確認」に対応するアクティビティノードと「請求書承認」に対応するアクティビティノードとの間のエッジは、エッジチャート906において識別されない。一実施形態では、エッジチャートは、並列分岐における最後に実行されたアクティビティと後続のアクティビティとの間のエッジを示すが、追加のチャートが作成されて、並列ブロック内の残りのエッジを示す。次いで、アクティビティがスキップされたか否かに基づいてエッジ適合を実行することができる。追加のチャートは、プロセス位置合わせ中に、または位置合わせされた各変動の後処理ステップとして生成することができる。
【0039】
図10は、本発明の一実施形態による、図3を含む本明細書に記載の方法、ワークフロー、およびプロセスを実行するように構成されたコンピューティングシステム1000を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、コンピューティングシステム1000は、本明細書に図示および/または記載されたコンピューティングシステムのうちの1つまたは複数であってもよい。コンピューティングシステム1000は、情報を通信するためのバス1002または他の通信機構と、情報を処理するためにバス1002に結合されたプロセッサ1004と、を含む。プロセッサ1004は、中央処理装置(CPU)、特定用途集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、それらの複数のインスタンス、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む、任意のタイプの汎用または専用プロセッサであってもよい。プロセッサ1004はまた、複数の処理コアを有してもよく、コアの少なくともいくつかは、特定の機能を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数並列処理が使用されてもよい。
【0040】
コンピューティングシステム1000は、プロセッサ1004によって実行される情報および命令を記憶するためのメモリ1006をさらに含む。メモリ1006は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、キャッシュ、磁気もしくは光ディスクなどの静的ストレージ、または任意の他のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体、またはそれらの組み合わせの任意の組み合わせで構成することができる。非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサ1004によってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよく、揮発性媒体、不揮発性媒体、またはその両方を含んでもよい。媒体はまた、取り外し可能、取り外し不能、またはその両方であってもよい。
【0041】
さらに、コンピューティングシステム1000は、任意の現在存在する、または将来実施される通信規格および/またはプロトコルに従って、無線および/または有線接続を介して通信ネットワークへのアクセスを提供するためのトランシーバなどの通信デバイス1008を含む。
【0042】
プロセッサ1004は、バス1002を介して、ユーザーに情報を表示するのに適したディスプレイ1010にさらに結合される。ディスプレイ1010はまた、タッチディスプレイおよび/または任意の適切な触覚I/O(入力/出力)デバイスとして構成され得る。
【0043】
キーボード1012およびコンピュータマウス、タッチパッドなどのカーソル制御デバイス1014は、ユーザーがコンピューティングシステムとインターフェースすることを可能にするためにバス1002にさらに結合される。しかしながら、特定の実施形態では、物理的なキーボードおよびマウスが存在しなくてもよく、ユーザーは、ディスプレイ1010および/またはタッチパッド(図示せず)のみを介してデバイスと対話することができる。入力デバイスの任意のタイプおよび組み合わせを、設計上の選択事項として使用することができる。特定の実施形態では、物理的入力デバイスおよび/またはディスプレイは存在しない。例えば、ユーザーは、それと通信する別のコンピューティングシステムを介してコンピューティングシステム1000と遠隔で対話することができ、またはコンピューティングシステム1000は自律的に動作することができる。
【0044】
メモリ1006は、プロセッサ1004によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを格納する。モジュールは、コンピューティングシステム1000のためのオペレーティングシステム1016と、本明細書に記載のプロセスまたはその派生物の全部または一部を実行するように構成された1つまたは複数の追加の機能モジュール1018と、を含む。
【0045】
当業者は、「システム」が、本発明の範囲から逸脱することなく、サーバー、組込みコンピューティングシステム、パーソナルコンピュータ、コンソール、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、タブレットコンピューティングデバイス、量子コンピューティングシステム、もしくは任意の他の適切なコンピューティングデバイス、またはデバイスの組み合わせとして具現化され得ることを理解するであろう。上記の機能を「システム」によって実行されるものとして提示することは、本発明の範囲を決して限定することを意図するものではなく、本発明の多くの実施形態の一例を提供することを意図している。実際、本明細書に開示する方法、システム、および装置は、クラウドコンピューティングシステムを含むコンピューティング技術と一致する局所化された形態および分散された形態で実装されてもよい。
【0046】
本明細書に記載されたシステム特徴のいくつかは、それらの実装の独立性をより具体的に強調するために、モジュールとして提示されていることに留意されたい。例えば、モジュールは、カスタムの超大規模集積(VLSI)回路またはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタ、または他のディスクリートコンポーネントなどの既製の半導体を含むハードウェア回路として実装されてもよい。モジュールはまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイス、グラフィックスプロセッシングユニットなどのプログラマブルハードウェアデバイスに実装されてもよい。モジュールはまた、様々なタイプのプロセッサによって実行するためのソフトウェアに少なくとも部分的に実装されてもよい。遂行可能コードの識別されたユニットは、例えば、オブジェクト、プロシージャ、または関数として編成することができるコンピュータ命令の1つまたは複数の物理ブロックまたは論理ブロックを含むことができる。それにもかかわらず、識別されたモジュールの遂行可能ファイルは、物理的に共に配置される必要はないが、論理的に共に結合されたときにモジュールを含み、モジュールの記載された目的を達成する異なる場所に格納された異なる命令を含むことができる。さらに、モジュールは、コンピュータ可読媒体に格納されてもよく、それは、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュデバイス、RAM、テープ、および/または本発明の範囲から逸脱することなくデータを格納するために使用される任意の他のそのような非一時的コンピュータ可読媒体であってもよい。実際、遂行可能コードのモジュールは、単一の命令、または多くの命令であってもよく、いくつかの異なるコードセグメント、異なるプログラム、およびいくつかのメモリデバイスに分散されてもよい。同様に、操作データは、本明細書ではモジュール内で識別および図示されてもよく、任意の適切な形態で具現化され、任意の適切なタイプのデータ構造内に編成されてもよい。操作データは、単一のデータセットとして収集されてもよく、または異なるストレージデバイスを含む異なる場所に分散されてもよく、少なくとも部分的に、システムまたはネットワーク上の電子信号としてのみ存在してもよい。
【0047】
上記は、本開示の原理を例示しているにすぎない。したがって、当業者は、本明細書に明示的に記載または図示されていないが、本開示の原理を具現化し、その趣旨および範囲内に含まれる様々な構成を考案することができることが理解されよう。さらに、本明細書に列挙されたすべての例および条件付き言語は、主に、読者が本開示の原理および本技術を促進するために本発明者によって寄与された概念を理解するのを助けるための教育目的のためのものにすぎず、そのような具体的に列挙された例および条件に限定されないと解釈されるべきである。さらに、本開示の原理、態様、および実施形態、ならびにその特定の例を列挙する本明細書のすべての記述は、その構造的および機能的均等物の両方を包含することを意図している。さらに、そのような均等物は、現在知られている均等物および将来開発される均等物の両方を含むことが意図される。

図1
図2
図3
図4
図5
図6-1】
図6-2】
図7-1】
図7-2】
図8-1】
図8-2】
図9-1】
図9-2】
図10
【国際調査報告】