(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】レンダリングレベル順序の調整方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06T 1/00 20060101AFI20241008BHJP
H04N 5/272 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
G06T1/00 A
H04N5/272
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579182
(86)(22)【出願日】2023-08-28
(85)【翻訳文提出日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 CN2023115255
(87)【国際公開番号】W WO2024046268
(87)【国際公開日】2024-03-07
(31)【優先権主張番号】202211065529.2
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ハンチー
(72)【発明者】
【氏名】ルワン,チュユイ
【テーマコード(参考)】
5B050
5C023
【Fターム(参考)】
5B050BA06
5B050CA07
5B050DA10
5B050EA07
5B050EA12
5B050EA18
5B050EA19
5B050FA02
5B050FA09
5B050GA08
5C023AA15
5C023AA16
5C023BA11
5C023CA01
5C023CA05
(57)【要約】
本開示の実施例はレンダリングレベル順序の調整方法及び装置を提供し、該方法は、ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた命令に応答して、目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示するステップであって、タイムライントラックにカバーする位置区間が目標時刻位置を含む複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従ってレンダリングレベル調整パネルに表示されるステップと、クリップ素材セグメントのマークを移動し、クリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整して、複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って表示するステップと、その後、複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定するステップと、を含む。該方法は、クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を自由に調整することを実現し、ユーザのビデオクリップニーズを満たすことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンダリングレベル順序の調整方法であって、
ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答して、前記目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示するステップであって、複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示され、前記複数のクリップ素材セグメントが前記タイムライントラックにカバーする位置区間は前記目標時刻位置を含み、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの初期配列順序は、前記複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序と一致するステップと、
前記複数のクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルに前記少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、前記複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示するステップと、
前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定するステップと、を含むレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項2】
ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答する前記ステップの前に、前記レンダリングレベル順序の調整方法は、
前記タイムライントラックにおいて前記目標時刻位置をプレビュー位置として選択することに応答して、前記初期レンダリングレベル順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置での画像をレンダリングしてプレビュー領域に表示するステップをさらに含み、
前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答する前記ステップ後に、前記レンダリングレベル順序の調整方法は、前記目標レンダリングレベル順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置での画像をレンダリングしてプレビュー領域に表示するステップをさらに含む請求項1に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項3】
前記第1命令が指定カテゴリのクリップ素材セグメントに対してトリガーされる場合、前記レンダリングレベル調整パネルに表示される前記複数のクリップ素材セグメントはいずれも前記指定カテゴリのクリップ素材セグメントである請求項1又は2に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項4】
前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第3命令に応答して、前記タイムライントラックにカバーする位置区間が前記目標時刻位置を含むすべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを、前記レンダリングレベル調整パネルに表示するステップと、
前記すべてのカテゴリのクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルにおいて対応する少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示するステップと、
すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定するステップと、をさらに含む請求項3に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項5】
前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定する前記ステップは、
移動操作を実行するクリップ素材セグメントの上位レベルに同じカテゴリのクリップ素材セグメントが存在しない場合、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対応するレンダリングレベルの後の1レベルが同じカテゴリのクリップ素材セグメントであることと、
移動操作を実行するクリップ素材セグメントの上位レベルに同じカテゴリのクリップ素材セグメントが存在する場合、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対応するレンダリングレベルの前の1レベルが同じカテゴリのクリップ素材セグメントであることと、
移動操作の実行前後に前記指定カテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序が一致すると、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置に対応するすべてのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を調整しないことと、を含む請求項3又は4に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項6】
前記レンダリングレベル調整パネルに表示される前記クリップ素材セグメントのマークは前記クリップ素材セグメントに対応するサムネイル及び/又は前記クリップ素材セグメントの記述テキストを含む請求項1~5のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項7】
前記目標時刻位置に対してトリガーされた第4命令に応答して、前記目標時刻位置にクリップ素材セグメントを新規作成し、予め設定されたレンダリングレベル順序に従って前記新規作成されたクリップ素材セグメントに対応する初期レンダリングレベルを確定するステップをさらに含む請求項1~6のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項8】
前記予め設定されたレンダリングレベル順序は高いものから順に文字、ステッカー、フィルター、調節、ピクチャーインピクチャーであり、予め設定されたレンダリングレベル順序に従って前記新規作成されたクリップ素材セグメントに対応する初期レンダリングレベルを確定する前記ステップは、
前記新規作成されたクリップ素材セグメントが文字である場合、前記新規作成されたクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルが最高レベルであると確定するステップと、
前記新規作成されたクリップ素材セグメントがステッカーである場合、前記新規作成されたクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低い文字クリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、
前記新規作成されたクリップ素材セグメントがフィルター又は調節である場合、前記新規作成されたクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低いステッカークリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、
前記新規作成されたクリップ素材セグメントがピクチャーインピクチャーである場合、前記新規作成されたクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低いフィルター又は調節クリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、を含む請求項7に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項9】
レンダリングレベル順序の調整装置であって、表示モジュールと、レンダリングレベル順序確定モジュールと、を含み、
前記表示モジュールは、ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答して、前記目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示することに用いられ、複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示され、前記複数のクリップ素材セグメントが前記タイムライントラックにカバーする位置区間は前記目標時刻位置を含み、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの初期配列順序は、前記複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序と一致し、
前記表示モジュールはさらに、前記複数のクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルに前記少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、前記複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示することに用いられ、
レンダリングレベル順序確定モジュールは、前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定することに用いられるレンダリングレベル順序の調整装置。
【請求項10】
電子機器であって、メモリと、プロセッサと、を含み、
前記メモリは、コンピュータプログラム命令を記憶するように配置され、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラム命令を実行して、前記電子機器に請求項1~8のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現させるように配置される電子機器。
【請求項11】
読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータプログラム命令を含み、
電子機器は前記コンピュータプログラム命令を実行することで、前記電子機器は請求項1~8のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現する読み取り可能な記憶媒体。
【請求項12】
コンピュータプログラム製品であって、電子機器は前記コンピュータプログラム製品を実行することで、前記電子機器は請求項1~8のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現するコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、2022年8月31日に提出された中国特許出願第202211065529.2号の優先権を主張するものであり、上記中国特許出願に開示されている全内容は援用によって本願の一部として組み込まれている。
【0002】
[技術分野]
本開示の実施例はレンダリングレベル順序の調整方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
レンダリングはコンピュータによる画像描画の最後の工程であり、最終的に画像を3Dシーンに合致させる。ユーザによるマルチメディアコンテンツに対する視覚効果のニーズが高まっていることに伴って、ユーザはしばしば主素材を編集し、例えば、主素材にステッカー、特効及びピクチャーインピクチャー等を追加し、それにより視覚効果が豊かであるマルチメディアコンテンツを取得する。このようなレンダリングシーンでは、予め異なるカテゴリのクリップ素材に対してレンダリングレベル順序を設定し、その後、予め設定されたレンダリングレベル順序に従って主素材及び追加された各クリップ素材をレンダリングする。しかしながら、上記レンダリング方式で得られたクリップ済みのマルチメディアコンテンツに提示された視覚効果は、ユーザが望む効果を達成することができないことが多い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本開示はレンダリングレベル順序の調整方法及び装置を提供する。
【0005】
第1態様では、本開示はレンダリングレベル順序の調整方法を提供し、
ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答して、前記目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示するステップであって、複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示され、前記複数のクリップ素材セグメントが前記タイムライントラックにカバーする位置区間は前記目標時刻位置を含み、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの初期配列順序は、前記複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序と一致するステップと、
前記複数のクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルに前記少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、前記複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示するステップと、
レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定するステップと、を含む。
【0006】
第2態様では、本開示はレンダリングレベル順序の調整装置を提供し、表示モジュールと、レンダリングレベル順序確定モジュールと、を含み、
前記表示モジュールは、ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答して、前記目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示することに用いられ、複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示され、前記複数のクリップ素材セグメントが前記タイムライントラックにカバーする位置区間は前記目標時刻位置を含み、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの初期配列順序は、前記複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序と一致し、
前記表示モジュールはさらに、前記複数のクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルに前記少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、前記複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示することに用いられ、
前記レンダリングレベル順序確定モジュールは、レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定することに用いられる。
【0007】
第3態様では、本開示は電子機器を提供し、メモリと、プロセッサとを含み、
前記メモリは、コンピュータプログラム命令を記憶するように配置され、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラム命令を実行して、前記電子機器に第1態様及び第1態様に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現させるように配置される。
【0008】
第4態様では、本開示は読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、電子機器は前記コンピュータプログラム命令を実行することで、前記電子機器に第1態様に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現する。
【0009】
第5態様では、本開示はコンピュータプログラム製品を提供し、電子機器は前記コンピュータプログラム製品を実行することで、前記電子機器は第1態様に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現する。
【0010】
ここでの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を解釈することに用いられる。
【0011】
本開示の実施例をより明確に説明するために、以下、実施例に使用される必要がある図面を簡単に説明する。明らかなように、当業者にとって、創造的な労働を必要とせずにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施例が提供するレンダリングレベル順序の調整方法のフローチャートである。
【
図2A】本開示の実施例が提供するヒューマンコンピュータインタラクションインタフェースの模式図である。
【
図2B】本開示の実施例が提供するヒューマンコンピュータインタラクションインタフェースの模式図である。
【
図2C】本開示の実施例が提供するヒューマンコンピュータインタラクションインタフェースの模式図である。
【
図2D】本開示の実施例が提供するヒューマンコンピュータインタラクションインタフェースの模式図である。
【
図2E】本開示の実施例が提供するヒューマンコンピュータインタラクションインタフェースの模式図である。
【
図2F】本開示の実施例が提供するヒューマンコンピュータインタラクションインタフェースの模式図である。
【
図3A】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3B】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3C】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3D】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3E】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3F】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3G】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3H】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3I】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3J】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図3K】本開示の実施例が提供するレンダリングレベルの調整ロジックの模式図である。
【
図4】本開示の一実施例が提供するレンダリングレベル順序の調整装置の構造模式図である。
【
図5】本開示の一実施例が提供する電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、本開示の技術案を更に説明する。なお、矛盾しない場合、本開示の実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0014】
以下の説明では、本開示を十分に理解するために多くの具体的な詳細を説明するが、本開示はここで説明された形態と異なる他の形態で実施されてもよく、もちろん、明細書における実施例は本開示の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。
【0015】
現在、異なるカテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序は固定されており、同じカテゴリのクリップ素材のレンダリングレベル順序はクリップ素材セグメントの追加時間に応じて順序付けされ、上記方式でレンダリングして得られたビデオに提示された視覚効果は大幅に制限されており、ユーザが望む効果を満たすことができない。例えば、クリップツール又はクリップソフトウェアにおける異なるレンダリングレベル順序は、高いものから順に、文字、ステッカー、ピクチャーインピクチャー、主素材であり、該順序に従って、文字/ステッカーをピクチャーインピクチャーの下方に移動することを実現することができず、ピクチャーインピクチャー、文字及びステッカー等の交差編集を実現することもできず、それによりユーザのニーズを満たすことができない。
【0016】
上記問題を解決するために、本開示の実施例はレンダリングレベル順序の調整方法及び装置を提供し、該方法は、ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた命令に応答して、目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示するステップであって、タイムライントラックにカバーする位置区間が目標時刻位置を含む複数のクリップ素材セグメントのマークは、初期配列順序に従ってレンダリングレベル調整パネルに表示されるステップと、クリップ素材セグメントのマークを移動し、クリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整して、複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って表示するステップと、その後、複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定するステップと、を含む。該方法は、クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を自由に調整することを実現し、ユーザのビデオクリップニーズを満たすことができる。
【0017】
上記問題を解決し、レンダリングの柔軟性及びクリップ済みのビデオに提示された視覚効果を向上させるために、本開示の実施例はレンダリングレベル順序の調整方法及び装置を提供し、ユーザが入力した命令に応答して、目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示することによって、レンダリングレベル調整パネルにおいて複数のクリップ素材セグメントの現在のレンダリングレベル順序に従って複数のクリップ素材セグメントにそれぞれ対応するマークを表示し、クリップ素材セグメントに対応するマークの表示位置を移動することによって、クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を調整する。本開示が提供する方法によって、ユーザはクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を自由に調整することを実現することができ、ユーザは自由に創作することができ、また、本開示では、ユーザに提示されたレンダリングレベル調整インタフェースにおいて、レンダリングレベル順序に従って各クリップ素材セグメントにそれぞれ対応するマークが表示され、ユーザの迅速な理解及び使用を容易にすることができる。
【0018】
例示的に、本開示が提供するレンダリングレベル順序の調整方法は、本開示が提供するレンダリングレベル順序の調整装置により実行することができ、該レンダリングレベル順序の調整装置は任意のソフトウェア及び/又はハードウェアの方式で実現することができる。例示的に、レンダリングレベル順序の調整装置は電子機器であってもよく、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ウェアラブル電子機器、ノートパソコン、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)等を含んでもよいが、それらに制限されず、本開示は電子機器の具体的なタイプについて何ら制限しない。本開示は電子機器のオペレーティングシステムのタイプについて限定せず、例えば、Androidシステム、Linux(登録商標)システム、Windowsシステム、iOSシステム等であってもよい。
【0019】
次に、いくつかの具体的な例示によって、シーン及び図面を組み合わせて本開示が提供するビデオクリップテンプレートの検索方法を詳細に説明する。
【0020】
図1は本開示の一実施例が提供するレンダリングレベル順序の調整方法のフローチャートである。
図1に示すように、本実施例の方法はS101~S103を含む。
【0021】
S101、ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答して、前記目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示し、複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従ってレンダリングレベル調整パネルに表示され、前記複数のクリップ素材セグメントが前記タイムライントラックにカバーする位置区間は前記目標時刻位置を含み、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの初期配列順序は、前記複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序と一致する。
【0022】
ユーザは、電子機器にインストールされたクリップツール(例えば、ビデオクリップ類のアプリケーションプログラム)を起動し、対応するクリップ工程を作成することができ、クリップ工程は1つのクリップドラフトとして理解でき、インポートされた元のビデオや元のオーディオ、及び編集操作の指示情報を含む。クリップ工程では1つのタイムライントラックに対応し、インポートされた元のビデオ、元のオーディオ、及び編集操作で追加されたクリップ素材セグメント等は、タイムライントラックにおいてそれぞれの開始時刻及び継続時間に基づいて、対応する位置区間をそれぞれカバーする。
【0023】
ビデオクリップを行う過程で、ユーザは編集操作によってクリップ工程に、文字、ステッカー、フィルター、ピクチャーインピクチャー等の異なるカテゴリのクリップ素材セグメントを追加することができ、且つ各カテゴリのクリップ素材セグメントは1つ以上を追加することができる。いくつかの状況の下で、ユーザがクリップ工程に様々なカテゴリのクリップ素材セグメントを追加し、クリップ素材セグメントの表示時間を編集又は調整した後、タイムライントラックにおけるいくつかの時刻位置に複数のクリップ素材セグメントが存在する可能性があり、これらのクリップ素材セグメント間の被覆関係はレンダリングレベル順序に対応し、複数のクリップ素材セグメントの画像位置が相互に重なる場合、レンダリングレベルが高いクリップ素材セグメントはレンダリングレベルが低いクリップ素材セグメントを被覆する。
【0024】
目標時刻位置はタイムライントラックにおける時刻位置であり、現在のプレビュー時刻位置である。
【0025】
いくつかの実施例では、目標時刻位置で、クリップツールはユーザに可視化エントリを提示することができ、それによりユーザは可視化エントリを操作することによってクリップツールに第1命令を入力する。例えば、目標時刻位置で、ユーザはクリップ素材セグメントを追加又は編集した後、クリップツールのインタフェースにウィンドウ又はパネルを表示することができ、様々な編集操作のエントリ又はコントロールが含まれてもよく、ユーザはこれらのエントリ又はコントロールを操作することによってクリップ素材セグメントを編集することができる。レンダリングレベル調整パネルのエントリに入り、該エントリを操作、例えばタップすることによってクリップツールに第1命令を入力することを含む。
【0026】
クリップツールは第1命令に応答して、位置区間が目標時刻位置をカバーする複数のクリップ素材セグメントを確定し、レンダリングレベル調整パネルを表示し、レンダリングレベル調整パネルにおいて初期配列順序に従って複数のクリップ素材セグメントのマークを表示する。複数のクリップ素材セグメントは指定カテゴリのクリップ素材であってもよく、全カテゴリのクリップ素材セグメントであってもよく、本開示はこれを限定しない。第1命令が指定カテゴリのクリップ素材セグメントに対してトリガーされる場合、クリップツールが単一モジュールのレンダリングレベル順序の自由調整を実現すると理解でき、第1命令が全カテゴリのクリップ素材セグメントに対してトリガーされる場合、クリップツールが全カテゴリのレンダリングレベル順序の自由調整を実現すると理解できる。
【0027】
なお、ここで言及される「すべてのカテゴリ」のクリップ素材セグメントはいずれも第1カテゴリのクリップ素材セグメントであり、第1カテゴリのクリップ素材セグメントはビデオ編集の視覚効果に影響を与え、例えば、第1カテゴリは画像カテゴリを含んでもよく、文字、ステッカー、ピクチャーインピクチャー、フィルター/調節等の視覚要素を含んでもよい。タイムライントラックにおける位置区間が目標時刻位置をカバーするクリップ素材セグメントは第2カテゴリのクリップ素材セグメントをさらに含んでもよく、第2カテゴリのクリップ素材セグメントはビデオ編集の視覚効果に影響を与えないものであると理解でき、例えば、第2カテゴリは非画像カテゴリを含んでもよく、オーディオ素材を含んでもよい。
【0028】
指定カテゴリは上記第1カテゴリに含まれるサブカテゴリのうちの1つ又は複数であってもよく、例えば、第1カテゴリは画像カテゴリであり、画像カテゴリは文字、ステッカー、ピクチャーインピクチャー、フィルター、調節等の複数のサブカテゴリを含んでもよく、指定カテゴリは文字カテゴリ又はステッカーカテゴリであってもよい。
【0029】
クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を調整していない場合、初期配列順序は以下の方式で確定することができる。異なるカテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を予め指定し、例えば、レンダリングレベル順序が高いものから順に文字、ステッカー、フィルター、ピクチャーインピクチャー、主素材であるように予め設定し、もちろん、予め設定された順序は他の順序であってもよく、ここでは例示的なものに過ぎず、同一カテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序はクリップ素材セグメントの追加時間の前後に応じて配列し、追加時間が早いものはレンダリングレベルが低く、追加時間が遅いものはレンダリングレベルが高い。クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を調整した場合、各クリップ素材セグメントの現在のレンダリングレベル順序は初期配列順序である。
【0030】
複数のクリップ素材にそれぞれ対応するマークは、クリップ素材に対応するサムネイル及び/又はクリップ素材の記述テキストを含んでもよく、記述テキストは名称、カテゴリ情報等であってもよいが、それらに限定されない。
【0031】
複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序はクリップ素材セグメントにそれぞれ対応するマークの表示位置と密接に関連し、ユーザは、レンダリングレベル調整ページに表示されている内容によって、第1命令の対象となる複数のクリップ素材セグメントの現在のレンダリングレベル順序の状況を迅速かつ明確に了解することができる。
【0032】
S102、前記複数のクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、レンダリングレベル調整パネルに前記少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、前記複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示する。
【0033】
いくつかの実施例では、ユーザは、レンダリングレベル調整パネルに表示されているクリップ素材に対応するマークを現在の表示位置から他の表示位置にドラッグして放すことによって、該クリップ素材セグメントのマークの表示位置を移動することができ、それにより複数のクリップ素材セグメントのマークの配列順序を調整する。そのうちの複数のクリップ素材セグメントを調整する必要がある場合、移動操作を1つずつ実行することで実現することができる。
【0034】
例えば、レンダリングレベル調整パネルに3つのクリップ素材セグメントのマークが表示され、それぞれクリップ素材セグメントA、クリップ素材セグメントB及びクリップ素材セグメントCであり、レンダリングレベルは高いものから順にA>B>Cであり、3つのクリップ素材セグメントのサムネイルはレンダリングレベルの高いものから順に左から右へ配列して表示され、最も右側はクリップ素材セグメントAのサムネイルであり、中間はクリップ素材セグメントBのサムネイルであり、最も左側はクリップ素材セグメントCのサムネイルであり、ユーザはクリップ素材セグメントCのサムネイルをクリップ素材セグメントAの右側にドラッグすると、クリップ素材セグメントA及びクリップ素材セグメントBにそれぞれ対応するサムネイルが右へ移動し、調整後、最も右側はクリップ素材セグメントCのサムネイルであり、中間はクリップ素材セグメントAのサムネイルであり、最も左側はクリップ素材セグメントBのサムネイルであり、三者の配列順序は変化する。
【0035】
いくつかの実施例では、ユーザは同一クリップ素材セグメントに対応するマークの表示位置を複数回調整することで、該クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を複数回調整することもできる。例えば、ユーザはクリップ素材セグメントCのサムネイルの表示位置を複数回調整することができ、まず、クリップ素材セグメントCのサムネイルをクリップ素材セグメントAのサムネイルの右側に調整し、次に、クリップ素材セグメントCのサムネイルをクリップ素材セグメントAとクリップ素材セグメントBのサムネイルの中間に改めて調整し、それによりクリップ素材セグメントA、B及びCの配列順序を複数回調整する。
【0036】
S103、レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定する。
【0037】
本実施例が提供する方法によって、ユーザは単一モジュール又は全カテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を自由に調整することを実現することができ、ユーザは自由に創作して、望む視覚効果を満たすビデオを取得することができ、また、ユーザはクリップ素材セグメントに対応するマークの表示位置を移動することによって、クリップ素材セグメントに対応するレンダリングレベル順序の調整を実現することができ、操作が簡単であり、ユーザはクリップツールが提供するレンダリングレベルの調整機能を迅速に理解及び使用することができる。そして、本実施例では、ユーザに提示されたレンダリングレベル調整パネルにおいてレンダリングレベル順序に従って各クリップ素材セグメントにそれぞれ対応するマークを表示することで、ユーザはクリップツールが提供するレンダリングレベルの調整機能を迅速に理解及び使用することができる。
【0038】
図1に示される実施例に基づき、第1命令が指定カテゴリのクリップ素材セグメントに対してトリガーされると仮定し、ユーザの使用を容易にするために、クリップツールはユーザが全カテゴリのクリップ素材セグメントを切り替えて表示するのをサポートすることもできる。可能な実施形態として、前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第3命令に応答して、前記タイムライントラックにカバーする位置区間が前記目標時刻位置を含むすべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを、前記レンダリングレベル調整パネルに表示する。ユーザはレンダリングレベル調整パネルにおける指定エントリによって特定のポップアップウィンドウをトリガーして表示することができ、特定のポップアップウィンドウにおける設定項目を操作することによって第3命令をトリガーする。その後、クリップツールは、前記すべてのカテゴリのクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルにおいて対応する少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示し、すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定する。
【0039】
図1に示される実施例に基づき、クリップツールはリアルタイムでユーザの操作に追従し、各クリップ素材セグメントのマークの配列順序に基づいて、タイムライントラックにおける位置区間が目標時刻位置をカバーする複数のクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を確定し、レンダリング表示を行い、ユーザがレンダリングレベル順序を調整するクリップ効果をリアルタイムでプレビューしやすくする。
【0040】
なお、ユーザは同一クリップ素材セグメントのマークの位置を複数回調整することができ、クリップツールはユーザの操作に追従してリアルタイムでレンダリングして表示し、毎回の移動操作のクリップ効果をリアルタイムでプレビューすることができる。
【0041】
ステップS102の例示を参照し、例えば、まず、ユーザはクリップ素材セグメントCのサムネイルをクリップ素材セグメントAのサムネイルの右側に調整し、その場合、クリップツールはリアルタイムでレンダリングレベル順序がC>A>Bの高いものから順に応じて、現在のプレビュー位置のビデオフレーム画像及び3つのクリップ素材セグメントの画像をレンダリングして表示し、次に、ユーザはクリップ素材セグメントCのサムネイルをクリップ素材セグメントAとクリップ素材セグメントBのサムネイルの中間に改めて調整し、その場合、クリップツールはリアルタイムでレンダリングレベル順序がA>C>Bの高いものから順に応じて、現在のプレビュー位置のビデオフレーム画像及び3つのクリップ素材セグメントをレンダリングして表示する。
【0042】
図1に示される実施例に基づき、ユーザはさらにクリップ工程にクリップ素材セグメントを新規作成することができる。可能な実施形態として、クリップツールは目標時刻位置に対してトリガーされた第4命令に応答して、目標時刻位置でクリップ素材セグメントを新規作成し、予め設定されたレンダリングレベル順序に従って、前記新規作成クリップ素材セグメントに対応する初期レンダリングレベル順序を確定する。
【0043】
前記予め設定されたレンダリングレベル順序は高いものから順に文字、ステッカー、フィルター、調節、ピクチャーインピクチャーであり、予め設定されたレンダリングレベル順序に従って前記新規作成クリップ素材セグメントに対応するレンダリングレベル順序を確定する前記ステップは、
前記新規作成クリップ素材セグメントが文字である場合、前記新規作成クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルが最高レベルであると確定するステップと、前記新規作成クリップ素材セグメントがステッカーである場合、前記新規作成クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低い文字クリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、前記新規作成クリップ素材セグメントがフィルター又は調節である場合、前記新規作成クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低いステッカークリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、前記新規作成クリップ素材セグメントがピクチャーインピクチャーである場合、前記新規作成クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低いフィルター又は調節クリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、を含む。
【0044】
理解されるように、予め設定されたレンダリングレベル順序はさらに他の順序であってもよく、上記の例示に限定されるものではなく、例えば、ステッカーは文字より高くてもよく、ピクチャーインピクチャーはフィルター及び調節より高くてもよく、ニーズに応じて柔軟に設定することができる。
【0045】
以下、
図2A~
図2Fに示されるインタラクションインタフェースによって、本開示が提供するレンダリングレベル順序の調整方法のヒューマンコンピュータインタラクション過程を例示的に説明する。下記の例示では、電子機器が携帯電話であり、携帯電話にクリップツール(例えば、ビデオクリップアプリケーションプログラム、以下、アプリケーション1と略称)がインストールされたことを例にして説明する。
【0046】
ユーザは携帯電話にインストールされたアプリケーション1を起動し、アプリケーション1に元のビデオをインポートし、現在のプレビュー位置に4つのクリップ素材セグメントを追加し、それぞれピクチャーインピクチャー1、ステッカー1、ステッカー2及びステッカー3であり、ピクチャーインピクチャー1の追加時間はステッカー1より遅く、ステッカー1の追加時間はステッカー2より遅く、ステッカー2の追加時間はステッカー3より遅く、従って、レンダリングレベル順序を調整していない状況の下で、ステッカー1のレンダリングレベルはステッカー2のレンダリングレベルより高く、ステッカー2のレンダリングレベルはステッカー3のレンダリングレベルより高く、ピクチャーインピクチャー1のレンダリングレベルは最も低い。
【0047】
なお、いくつかのカテゴリのクリップ素材が追加されると、予め設定された時間内に表示することができ、それによりこれらのクリップ素材はクリップ素材セグメントとして理解できる。
図2A~
図2Eの例示のように、現在のプレビュー位置に追加されたステッカー1~ステッカー3はステッカーセグメント1~ステッカーセグメント3として理解されてもよい。
【0048】
ユーザがクリップ素材セグメントを新たに追加すること又は追加されたクリップ素材セグメントを選択することによって、アプリケーション1は該クリップ素材に対応する編集ツールパネルをユーザに表示し、編集ツールパネルにはレンダリングレベル調整パネルに入るためのエントリが含まれてもよい。編集ツールパネルには他のエントリ又はコントロールがさらに含まれてもよく、本開示はこれを限定しない。
【0049】
例示的に、
図2Aはユーザが現在のプレビュー位置でステッカー3を追加した後、アプリケーション1が表示するステッカーに対応する編集ツールパネルを例示的に示す。
図2Aに示すように、ユーザインタフェース11は、領域101、領域102、領域103及びエントリ104を含む。
【0050】
領域101はプレビュー領域であり、対応するプレビュー位置のプレビュー効果を表示することに用いられる。本開示は領域101のサイズ、表示位置、形状等のパラメータを限定しない。例えば、
図2Aに示すように、領域101は長方形であってもよく、且つユーザインタフェース11の中間領域に位置する。
【0051】
領域102はタイムライントラックに応じて元のビデオ及び追加された各クリップ素材セグメントを表示することに用いられる。領域102の黒色太字縦線は現在のプレビュー位置、即ち上記の目標時刻位置を指示することに用いられる。領域102はビデオを追加するエントリ、ビデオの原音をオフにするコントロール等をさらに提供することができる。
【0052】
領域103は編集ツールパネルを表示することに用いられ、編集ツールパネルは編集操作に対応するエントリ又はコントロールを提供することに用いられる。
図2Aはユーザがステッカー3を新規作成した後に領域103に表示されているステッカーに対応する編集ツールパネルを例示的に示し、領域103にはレンダリングレベル調整パネルに入るためのエントリ104が含まれる。理解されるように、ユーザが他のクリップ素材セグメントを新規作成し、又は領域101における他のクリップ素材セグメントに対応する画像領域をタップし、又は領域102におけるクリップ素材セグメントに対応するマークをタップする場合、領域103には新規作成クリップ素材セグメント又は選択された他のクリップ素材セグメントに対応する編集ツールパネルを表示することができる。
【0053】
エントリ104はレンダリングレベル調整パネルに入ることに用いられ、それにより、ユーザは位置区間が現在のプレビュー位置をカバーする1つ又は複数のクリップ素材のレンダリングレベル順序を調整する。本開示はエントリ104の実現方式を限定せず、エントリ104はアイコン、文字、画像、符号等の一種又は複数種の方式で実現することができ、例えば、
図2Aに示すように、エントリ104はアイコンと文字「レンダリングレベル」を組み合わせる方式で実現される。また、本開示はエントリ104のサイズ、表示位置、色等の表示パラメータを限定しない。
【0054】
アプリケーション1はユーザによるエントリ104に対するトリガー操作(例えば、タップ操作)を受信すると、アプリケーション1はレンダリングレベル調整パネルを表示し、レンダリングレベル調整パネルにおいて初期配列順序に従って単一モジュール(即ち、単一の指定カテゴリ)のクリップ素材セグメントのマークを表示することができ、ここでは、レンダリングレベル調整パネルにおいて位置区間が現在のプレビュー位置をカバーするすべてのステッカーのマークを表示する。
【0055】
レンダリングレベル調整パネルにおいて単一モジュールのクリップ素材セグメントのマークがデフォルトで表示される場合、指定カテゴリはレンダリングレベル調整パネルに入るエントリ又は経路に関連する。
【0056】
例えば、レンダリングレベル調整パネルに入るエントリがステッカーに対応する編集ツールパネルに位置する場合、レンダリングレベル調整パネルにおいて位置区間が現在のプレビュー位置をカバーするすべてのステッカーのマークをデフォルトで表示し、同様に、レンダリングレベル調整パネルに入るエントリがピクチャーインピクチャーに対応する編集ツールパネルに位置する場合、レンダリングレベル調整パネルにおいて位置区間が現在のプレビュー位置をカバーするすべてのピクチャーインピクチャーのマークをデフォルトで表示し、同様に、レンダリングレベル調整パネルに入るエントリが文字に対応する編集ツールパネルに位置する場合、レンダリングレベル調整パネルにおいて位置区間が現在のプレビュー位置をカバーするすべての文字のマークをデフォルトで表示する。他の状況はこれと同様であり、ここでは一々挙げない。
【0057】
理解されるように、
図2Bに示されるエントリ104からレンダリングレベル調整パネルに入り、レンダリングレベル調整パネルにおいて全カテゴリのクリップ素材セグメントのマークをデフォルトで表示してもよい。
【0058】
図2Aに示される実施例に基づき、アプリケーション1はユーザによるエントリ104に対するトリガー操作に応答して、
図2Bに示されるユーザインタフェース12を携帯電話に例示的に表示し、ユーザインタフェース12は領域105を含む。
【0059】
領域105はレンダリングレベル調整パネルを表示することに用いられる。レンダリングレベル調整パネルにおいて、クリップ素材の現在のレンダリングレベル順序を表示する領域105a、及び関連するコントロール、例えば確認コントロール105bが含まれる。
【0060】
領域105aでは、各クリップ素材セグメントは1つの表示領域に対応し、表示領域内に、対応するクリップ素材セグメントのサムネイル、名称及びクリップ素材セグメントのカテゴリ情報のうちの1項又は複数項をユーザに表示することができる。また、領域105aでは、これらのクリップ素材セグメントにそれぞれ対応するマークは、レンダリングレベルの高いものから順に応じて配列される。
【0061】
例えば、
図2Bに示すように、領域105aにステッカーセグメント1~3にそれぞれ対応する表示領域が含まれ、ステッカーセグメント1~3にそれぞれ対応するサムネイルを表示することに用いられる。
【0062】
なお、各クリップ素材セグメントのマークの表示タイプは柔軟に設定することができ、
図2Bに示される方式に限定されない。
【0063】
ユーザが領域105a内の各クリップ素材セグメントのマークとレンダリングレベルの順序付け状況との間の関係を迅速に了解することを助けるために、領域105aにガイド情報を表示することができ、例えば、領域105cに文字内容「上部」を表示し、領域105dに文字内容「底部」を表示する。いくつかの状況の下で、領域105aでは矢印と文字を組み合わせる方式で各クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルの順序付け状況を説明してもよく、又は、他の任意の方式で実現されてもよく、本開示はこれを限定しない。
【0064】
ユーザはクリップ素材セグメントに対応するマークをドラッグすることによって、レンダリングレベル調整パネルにおける表示位置を調整することができる。
【0065】
例示的に、
図2Bに示される実施例に基づき、ユーザがステッカーセグメント2に対応するマークをステッカーセグメント3のマークの右側にドラッグすると仮定すると、アプリケーション1は
図2Cに示されるユーザインタフェース13を携帯電話に例示的に表示することができる。ステッカーセグメント2は即ち上記に言及された移動操作を実行したクリップ素材セグメントである。ユーザインタフェース13において、ステッカーセグメント2及びステッカーセグメント3にそれぞれ対応するマークの表示位置は変化し、対応して、ステッカーセグメント2及びステッカーセグメント3のレンダリングレベル順序は、ステッカーセグメント2がステッカーセグメント3より高いことから、ステッカーセグメント3がステッカーセグメント2より高いことに調整される。ステッカーセグメント1のレンダリングレベルがステッカーセグメント2及びステッカーセグメント3より高いことはそのままである。
【0066】
図2Cに示される実施例に基づき、アプリケーション1は、調整後のステッカーセグメント1~3のレンダリングレベル順序、ピクチャーインピクチャーのレンダリングレベル順序及び現在のプレビュー位置のビデオフレームに基づいて、レンダリングして領域101に表示することができ、それにより、ユーザはクリップ効果をプレビューすることができる。
【0067】
例示的に、
図2Bに示される実施例に基づき、ユーザがステッカーセグメント2に対応するマークをステッカーセグメント1のマークの左側にドラッグすると仮定すると、アプリケーション1は
図2Dに示されるユーザインタフェース14を携帯電話に例示的に表示することができる。ステッカーセグメント2は即ち上記に言及された移動操作を実行したクリップ素材セグメントである。ユーザインタフェース14において、ステッカーセグメント1及びステッカーセグメント2にそれぞれ対応するマークの位置は変化し、対応して、ステッカーセグメント1及びステッカーセグメント2のレンダリングレベル順序は、ステッカーセグメント1がステッカーセグメント2より高いことから、ステッカーセグメント2がステッカーセグメント1より高いことに調整される。ステッカーセグメント3のレンダリングレベルがステッカーセグメント1及びステッカーセグメント2より低いことはそのままである。
【0068】
図2Dに示される実施例に基づき、アプリケーション1は、調整後のステッカーセグメント1~3のレンダリングレベル順序、ピクチャーインピクチャーのレンダリングレベル順序及び現在のプレビュー位置のビデオフレーム画像に基づいて、リアルタイムでレンダリングして領域101に表示することができ、それにより、ユーザはクリップ効果をプレビューすることができる。
【0069】
レンダリングレベル順序を調整していないときに、ステッカーセグメント1がステッカーセグメント2の一部の領域を被覆し、ステッカーセグメント2がステッカーセグメント3の一部の領域を被覆し、ステッカーセグメント1とステッカーセグメント3との間に重なる領域がないと仮定する。上記2つの例示に応じてレンダリングレベル順序をそれぞれ調整した後、
図2Cに示されるユーザインタフェース13の領域101では、ステッカーセグメント3はステッカーセグメント2の上層に位置して表示され、即ちステッカーセグメント3はステッカーセグメント2の一部の領域を被覆し、
図2Dに示されるユーザインタフェース14の領域101では、ステッカーセグメント2はステッカーセグメント1の上層に位置して表示され、即ちステッカーセグメント2はステッカーセグメント1の一部の領域を被覆する。
【0070】
図2C及び
図2Dに示される実施例の領域101に示されるクリップ効果を参照し、各ステッカーセグメント1~3のレンダリングレベル順序を調整した後、複数のステッカーセグメント間の被覆関係は変化した。
【0071】
いくつかの状況の下で、ユーザは領域105aにおけるステッカーセグメント1~3にそれぞれ対応する表示領域の位置を複数回調整することができ、それによりステッカーセグメント1~3のレンダリングレベル順序を調整し、且つ調整ごとに調整後の各クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序に従ってレンダリングして表示し、それにより、ユーザがクリップ効果をプレビューし、望む視覚効果を満たすまで続ける。
【0072】
ユーザが現在のクリップ効果が望むものを満たすと確定する場合、確認コントロール105bを操作することによって第2命令を入力することができ、アプリケーション1は第2命令に応答して現在の各クリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に基づいて、上記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定する。
【0073】
いくつかの実施例では、アプリケーション1は、ユーザがレンダリングレベル調整パネルにおいて単一モジュールのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整から全カテゴリのクリップ素材のレンダリングレベル順序の調整に切り替えることをサポートする。
【0074】
例示的に、アプリケーション1はレンダリングレベル調整パネルにおいてカテゴリ切り替えパネルに入るためのエントリをユーザに表示することができる。
図2Bに示すように、領域105にエントリ106がさらに含まれる。
【0075】
アプリケーション1はユーザによるエントリ106に対するトリガー操作(例えばタップ操作)に応答して、アプリケーション1は
図2Eに示されるユーザインタフェース15を携帯電話に例示的に表示することができ、ユーザインタフェース15にポップアップウィンドウ107が含まれ、ポップアップウィンドウ107に複数の設定項目が含まれてもよく、各設定項目は1つのカテゴリ設定に対応し、ユーザはこれらの設定項目を操作することによって、領域105aに表示される単一モジュール又は全カテゴリのクリップ素材を切り替えることができる。
【0076】
ポップアップウィンドウ107は設定項目107a及び設定項目107bを含み、設定項目107aは単一モジュールに対応し、設定項目107bは全カテゴリに対応する。設定項目107a及び設定項目107bの名称は実際の状況に基づいて設定することができ、例えば、設定項目107aの名称は「xxのみ」であってもよく、「xx」は単一モジュールを示し、設定項目107bの名称は「全カテゴリ」であってもよい。
【0077】
上記
図2Aに示される実施例を参照し、エントリ104はステッカーに対応する編集ツールパネルに位置し、従って、設定項目107aに対応する単一モジュールのクリップ素材セグメントはステッカーというカテゴリであり、設定項目107aの名称は「ステッカーのみ」であり、且つデフォルトで設定項目107aに位置決めされ、設定項目107bの名称は「全カテゴリ」である。
【0078】
なお、エントリ104からレンダリングレベル調整パネルに入って全カテゴリのクリップ素材セグメントのマークをデフォルトで表示する場合、ポップアップウィンドウ107に入るときに設定項目107bにデフォルトで位置決めすることができる。
【0079】
また、
図2Eに示される実施例はポップアップウィンドウ107に2つの設定項目が含まれるという状況を例示的に示し、いくつかの実施例では、ポップアップウィンドウ107により多くの設定項目がさらに含まれてもよく、例えば、現在のプレビュー位置は3つのカテゴリのクリップ素材セグメントに対応する場合、ポップアップウィンドウ107に4つの設定項目を表示することができ、そのうち3つの設定項目は単一モジュール設定項目であり、他の1つの設定項目は全カテゴリ設定項目である。
【0080】
引き続き
図2Eに示される実施例を参照し、アプリケーション1はユーザによる設定項目107bに対するトリガー操作及びエントリ106に対するトリガー操作を受信すると、アプリケーション1は
図2Fに示されるユーザインタフェース16を携帯電話に例示的に表示することができる。
【0081】
ユーザインタフェース16の領域105aにステッカーセグメント1~3及びピクチャーインピクチャー1にそれぞれ対応する表示領域が含まれ、4つのクリップ素材セグメントにそれぞれ対応するマークは、現在のレンダリングレベルの高いものから順に応じて左から右へ順に配列される。
【0082】
いくつかの実施例では、現在のプレビュー位置のビデオフレームはより多くのクリップ素材セグメントに対応でき、携帯電話のスクリーンのサイズに限りがあり、携帯電話のスクリーンに一部のクリップ素材に対応するマークを表示することができ、ユーザは左へスライド又は右へスライドする方式でより多くのクリップ素材セグメントに対応するマークを閲覧することができる。
【0083】
いくつかの実施例では、ユーザは
図2C又は
図2Dに示される方式で単一モジュールのクリップ素材のレンダリングレベル順序を調整した後、さらに、対応するパネルのエントリ106からポップアップウィンドウ107に入り、ポップアップウィンドウ107に表示される設定項目によって、領域105aにどのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを表示するかを切り替えることができる。
【0084】
いくつかの実施例では、ユーザは複数回エントリ106からポップアップウィンドウ107に入って、設定項目107a及び設定項目107bを繰り返し切り替えることができ、領域105aにおいてユーザ操作に追従して異なるカテゴリのクリップ素材セグメントのマークの表示を切り替え、ユーザのニーズを満たす。
【0085】
ユーザは、ポップアップウィンドウ107以外の任意の場所をタップすること又はエントリ106を再びタップすることによって、ポップアップウィンドウ107をオフにするように制御することができる。
【0086】
上記
図2A~
図2Fに示される実施例を参照し、ユーザは同じカテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整及び異なるカテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整を実現することができ、レンダリングレベル順序の固定配列の制限を破り、それによりユーザのクリップニーズを満たす。例えば、ユーザはピクチャーインピクチャーをステッカー及び文字の上方に移動して表示することができ、且つ異なる位置のビデオフレームの交差編集を実現することができ、クリップから取得されたビデオの視覚効果を大幅に豊かにする。
【0087】
以下、いくつかの実施例と図面を組み合わせることによって、本開示が提供するレンダリングレベル順序の調整方法においてレンダリングレベル順序の調整を行うときのロジックを詳細に説明する。2つの状況に分けることができ、一方は単一モジュールのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整であり、他方は全カテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整である。
【0088】
一、単一モジュール(指定カテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整)
【0089】
単一モジュールのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整ロジックは以下のいくつかの場合を満たす。
【0090】
場合1、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対して、調整後、1レベル前に同じカテゴリのクリップ素材セグメントがあれば、前の同じカテゴリのクリップ素材セグメントに隣接する。
【0091】
場合2、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対して、調整後、1レベル前に同じカテゴリのクリップ素材セグメントがなければ、後の同じカテゴリのクリップ素材セグメントに隣接する。
【0092】
場合3、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対して、調整後、単一モジュールの各クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序が変化しなければ、各クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を調整しない。
【0093】
例示的に、現在のプレビュー位置のビデオフレームが7つのクリップ素材セグメントに対応すると仮定し、各クリップ素材セグメントは長方形によってマークされ、長さはクリップ素材セグメントがタイムライントラックにカバーする位置区間を示すことができる。黒色で充填された3つの四角形マークは同一カテゴリのクリップ素材セグメントのマークであり、それぞれA、B、Cと命名され、且つクリップ素材セグメントAの1レベル前に1つの他のカテゴリのクリップ素材セグメントが存在し、クリップ素材セグメントAとBとの間に1つの他のカテゴリのクリップ素材セグメントが存在し、クリップ素材セグメントBとCとの間に1つの他のカテゴリのクリップ素材セグメントが存在し、クリップ素材セグメントCの1レベル後に1つの他のカテゴリのクリップ素材が存在する。7つのクリップ素材セグメントはレンダリングレベル順序の高いものから順に応じて上から下へ配列される。下記図面における垂直な黒色太字実線は現在のプレビュー位置(即ち目標時刻位置)を示す。
【0094】
単一モジュール調整のシーンでは、調整後、クリップ素材セグメントBのレンダリングレベルがクリップ素材セグメントCのレンダリングレベルより低く、クリップ素材セグメントAのレンダリングレベルが変わらないと仮定すると、
図3Aに示される実施例を参照し、レンダリングレベル順序は
図3Aの左側に示される順序から右側に示される順序に更新でき、且つ上記場合1の説明と組み合わせ、調整後、クリップ素材セグメントBの1レベル前に同じカテゴリのクリップ素材セグメントCが存在し、その場合、クリップ素材セグメントBのレンダリングレベルはクリップ素材セグメントCのレンダリングレベルに隣接でき、即ち、調整後のクリップ素材セグメントCのレンダリングレベルは5であり、クリップ素材セグメントBのレンダリングレベルは6である。
【0095】
単一モジュール調整のシーンでは、調整後、クリップ素材セグメントBのレンダリングレベルがクリップ素材セグメントAのレンダリングレベルより高く、クリップ素材セグメントCのレンダリングレベルが変わらないと仮定すると、
図3Bに示される実施例を参照し、レンダリングレベル順序は
図3Bの左側に示される順序から右側に示される順序に更新でき、且つ上記場合2の説明と組み合わせ、調整後、クリップ素材セグメントBの1レベル前に同じカテゴリのクリップ素材セグメントが存在せず、その場合、クリップ素材セグメントBのレンダリングレベルはクリップ素材セグメントAのレンダリングレベルに隣接でき、即ち、調整後のクリップ素材セグメントBのレンダリングレベルは2であり、クリップ素材セグメントAのレンダリングレベルは3である。
【0096】
単一モジュール調整のシーンでは、調整後、クリップ素材セグメントA、B、Cの三者のレンダリングレベル順序が変わらないと仮定すると、
図3Cに示される実施例を参照し、7つのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序は調整の前後に一致し、そのままである。
【0097】
二、全カテゴリ
【0098】
全カテゴリ調整のシーンでは、タイムライントラックにおいて位置区間が現在のプレビュー位置をカバーする複数のクリップ素材セグメントのマークはレンダリングレベル順序の高いものから順に応じて配列され、移動操作を実行するクリップ素材セグメントは調整しようとする位置に挿入でき、他の関連するクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序は全体的に上又は下へ調整すればよい。
【0099】
上記に示される単一モジュール及び全カテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整ロジックは、局所的な観点から解釈するものであると理解でき、より明確にするために、以下、
図3D~
図3Fに示される実施例によって、大域的な観点から、クリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序の調整ロジックを説明する。
【0100】
具体的に、クリップ工程にクリップ素材セグメントを追加するときに、各クリップ素材セグメントは1つの大域的なトラックレベル位置に対応し、大域的なトラックレベル位置はレンダリングレベルに対応するトラックレベル位置である。
【0101】
クリップ素材セグメントのレベルを調整することは下記方式で処理することができる。
【0102】
場合a、調整する目標トラックに存在しているクリップ素材セグメントのカテゴリと移動操作を実行するクリップ素材セグメントのカテゴリとが一致し、且つ置く位置がある場合、移動操作を実行するクリップ素材セグメントを該目標トラックに置く。
【0103】
場合b、調整する目標トラックに存在しているクリップ素材セグメントのカテゴリと移動操作を実行するクリップ素材セグメントのカテゴリとが一致するが、置く位置がない場合、該トラックの1層前が移動操作を実行するクリップ素材セグメントと同じカテゴリのトラックであれば置き、そうでなければ、上にトラックを新規作成して目標トラックとすることで、移動操作を実行するクリップ素材セグメントを置く。
【0104】
場合c、調整する目標トラックに存在しているクリップ素材セグメントのカテゴリと移動操作を実行するクリップ素材セグメントのカテゴリとが一致しない場合、該トラックの1層前が移動操作を実行するクリップ素材セグメントと同じカテゴリのトラックであれば置き、そうでなければ、上にトラックを新規作成して目標トラックとすることで、移動操作を実行するクリップ素材セグメントを置く。
【0105】
場合d、レベル調整後、調整する目標トラックに他のクリップ素材がない場合、直接1つのトラックを新規作成して目標トラックとすることで、移動操作を実行するクリップ素材セグメントを置く。
【0106】
例えば、大域的な観点から、クリップ工程に複数のクリップ素材セグメントが含まれる場合、各クリップ素材セグメントは1つの大域的なレベルトラック位置に対応し、上から下へ大域的なレベルトラックに対応するレンダリングレベルは順に低くなる。いくつかのトラックに複数のクリップ素材セグメントが存在してもよく、同一トラックにおける複数のクリップ素材セグメントは互いに干渉しない。
【0107】
例えば、
図3Dに示すように、ユーザが8つのクリップ素材セグメントを追加し、8つのクリップ素材セグメントは7つのトラックに対応し、トラック5に2つのクリップ素材セグメントが存在すると仮定する。ユーザがクリップ素材セグメント8のレンダリングレベル順序を現在のトラック7からトラック4の位置に調整しようとすると仮定すると、クリップ素材セグメント8とクリップ素材セグメント4のクリップ素材セグメントのカテゴリが同じであり、且つトラック4にクリップ素材セグメント8を置く位置があるため、クリップ素材セグメント8をトラック4に調整することができ、即ち、
図3Eに示すとおりであり、それによりクリップ素材セグメント8のレンダリングレベル順序をトラック4に対応するレンダリングレベル順序に調整する。即ち、場合aに示される処理方式に対応する。
【0108】
例えば、
図3Fに示すように、ユーザが8つのクリップ素材セグメントを追加し、クリップ素材セグメント8のレンダリングレベル順序を現在のトラック7からトラック4の位置に調整しようとすると仮定すると、クリップ素材セグメント8とクリップ素材セグメント4のクリップ素材セグメントのタイプが同じであるが、トラック4にクリップ素材セグメント8を置く位置がない(即ち、クリップ素材セグメント8とクリップ素材セグメント4が同時にトラック4に位置するときに干渉する)ため、クリップ素材セグメント8を置くための1つのトラック4を新規作成することができ、即ち、
図3Gに示すとおりであり、それによりクリップ素材セグメント8のレンダリングレベル順序をトラック4に対応するレンダリングレベル順序に調整する。即ち、場合bに示される処理方式に対応する。
【0109】
なお、
図3Gに示すように、クリップ素材セグメント4~クリップ素材セグメント7にそれぞれ対応するトラックは順に下へ移動し、対応して、クリップ素材セグメント4~7のレンダリングレベルは全体的に低くなる。
【0110】
例えば、
図3Hに示すように、ユーザが8つのクリップ素材セグメントを追加し、クリップ素材セグメント8のレンダリングレベル順序を現在のトラック7からトラック4の位置に調整しようとすると仮定すると、クリップ素材セグメント8とクリップ素材セグメント4のクリップ素材セグメントのタイプが同じではないため、クリップ素材セグメント8を置くための1つのトラック4を新規作成することができ、即ち、
図3Iに示すとおりであり、それによりクリップ素材セグメント8のレンダリングレベル順序をトラック4に対応するレンダリングレベル順序に調整する。即ち、場合cに示される処理方式に対応する。
【0111】
なお、
図3Iに示すように、クリップ素材セグメント4~クリップ素材セグメント7にそれぞれ対応するトラックは順に下へ移動し、対応して、クリップ素材セグメント4~7のレンダリングレベルは全体的に低くなる。
【0112】
例えば、
図3Jに示すように、ユーザが8つのクリップ素材セグメントを追加し、クリップ素材セグメント8のレンダリングレベル順序を現在のトラック7からトラック4とトラック5との間の位置に調整しようとすると仮定すると、クリップ素材セグメント8を置くための1つのトラック5を新規作成することができ、即ち、
図3Kに示すとおりであり、それによりクリップ素材セグメント8のレンダリングレベル順序をトラック5に対応するレンダリングレベル順序に調整する。即ち、場合dに示される処理方式に対応する。
【0113】
なお、
図3Kに示すように、クリップ素材セグメント5~クリップ素材セグメント7にそれぞれ対応するトラックは順に下へ移動し、対応して、クリップ素材セグメント5~7のレンダリングレベルは全体的に低くなる。
【0114】
上記
図3E~
図3Kに示される実施例は大域的な観点からクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を調整するロジック模式図であり、実際の応用では、いくつかのクリップツール、例えば、PC端末にインストールされたクリップツールは、上記の実現ロジックに基づき、
図3E~
図3Kに示されるユーザインタフェースをユーザに提示することができ、ユーザはレンダリングレベルの調整過程を理解してレンダリングレベル調整機能を使用しやすい。
【0115】
例示的に、本開示はさらにレンダリングレベル順序の調整装置を提供する。
【0116】
図4は本開示の一実施例が提供するレンダリングレベル順序の調整装置の構造模式図である。
図4に示すように、本実施例が提供するレンダリングレベル順序の調整装置400は、表示モジュール401と、レンダリングレベル順序確定モジュール402と、を含む。
【0117】
表示モジュール401は、ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答して、前記目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示することに用いられ、複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示され、前記複数のクリップ素材セグメントが前記タイムライントラックにカバーする位置区間は前記目標時刻位置を含み、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの初期配列順序は、前記複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序と一致する。
【0118】
前記表示モジュール401はさらに、前記複数のクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルに前記少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、前記複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示することに用いられる。
【0119】
レンダリングレベル順序確定モジュール402は、レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定することに用いられる。
【0120】
いくつかの実施例では、前記タイムライントラックにおいて前記目標時刻位置をプレビュー位置として選択することに応答して、前記初期レンダリングレベル順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置での画像をレンダリングすることに用いられるレンダリングモジュール403と、さらに、レンダリングして得られた画像をプレビュー領域に表示することに用いられる表示モジュール401をさらに含む。
【0121】
レンダリングモジュール403はさらに、レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記目標レンダリングレベル順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置での画像をレンダリングすることに用いられ、表示モジュール401はさらに、レンダリングして得られた画像をプレビュー領域に表示することに用いられる。
【0122】
いくつかの実施例では、前記第1命令が指定カテゴリのクリップ素材セグメントに対してトリガーされる場合、前記レンダリングレベル調整パネルに表示される前記複数のクリップ素材セグメントはいずれも前記指定カテゴリのクリップ素材セグメントである。
【0123】
いくつかの実施例では、表示モジュール401はさらに、前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第3命令に応答して、前記タイムライントラックにカバーする位置区間が前記目標時刻位置を含むすべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを、前記レンダリングレベル調整パネルに表示すること、及び、前記すべてのカテゴリのクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルにおいて対応する少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示することに用いられる。
【0124】
レンダリングレベル順序確定モジュール402はさらに、すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定することに用いられる。
【0125】
いくつかの実施例では、レンダリングレベル順序確定モジュール402は具体的に、移動操作を実行するクリップ素材セグメントの上位レベルに同じカテゴリのクリップ素材セグメントが存在しない場合、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対応するレンダリングレベルの後の1レベルが同じカテゴリのクリップ素材セグメントであること、移動操作を実行するクリップ素材セグメントの上位レベルに同じカテゴリのクリップ素材セグメントが存在する場合、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対応するレンダリングレベルの前の1レベルが同じカテゴリのクリップ素材セグメントであること、及び、移動操作の実行前後に前記指定カテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序が一致すると、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置に対応するすべてのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を調整しないことに用いられる。
【0126】
いくつかの実施例では、前記レンダリングレベル調整パネルに表示される前記クリップ素材セグメントのマークは前記クリップ素材セグメントに対応するサムネイル及び/又は前記クリップ素材セグメントの記述テキストを含む。
【0127】
いくつかの実施例では、レンダリングレベル順序確定モジュール402はさらに、前記目標時刻位置に対してトリガーされた第4命令に応答して、前記目標時刻位置にクリップ素材セグメントを新規作成し、予め設定されたレンダリングレベル順序に従って前記新規作成クリップ素材セグメントに対応する初期レンダリングレベルを確定することに用いられる。
【0128】
いくつかの実施例では、前記予め設定されたレンダリングレベル順序は高いものから順に文字、ステッカー、フィルター、調節、ピクチャーインピクチャーであり、レンダリングレベル順序確定モジュール402は具体的に、下記方式で新規作成クリップ素材セグメントに対応する初期レンダリングレベルを確定することに用いられる。
【0129】
前記新規作成クリップ素材セグメントが文字である場合、前記新規作成クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルが最高レベルであると確定し、前記新規作成クリップ素材セグメントがステッカーである場合、前記新規作成クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低い文字クリップ素材セグメントより低いと確定し、前記新規作成クリップ素材セグメントがフィルター又は調節である場合、前記新規作成クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低いステッカークリップ素材セグメントより低いと確定し、前記新規作成クリップ素材セグメントがピクチャーインピクチャーである場合、前記新規作成クリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低いフィルター又は調節クリップ素材セグメントより低いと確定する。
【0130】
本実施例が提供するレンダリング装置は上記いずれかの方法実施例の技術的解決手段を実行することに用いることができ、その実現原理及び技術的効果は類似し、上記方法実施例の詳細な説明を参照することができ、簡単に説明するために、ここで繰り返して説明しない。
【0131】
図5は本開示の一実施例が提供する電子機器の構造模式図である。
図5に示すように、本実施例が提供する電子機器500はメモリ501とプロセッサ502を含む。
【0132】
メモリ501は独立した物理ユニットであってもよく、プロセッサ502とバス503を介して接続されてもよい。メモリ501とプロセッサ502は一体に集積され、ハードウェア等によって実現されてもよい。メモリ501はプログラム命令を記憶することに用いられ、プロセッサ502は該プログラム命令を呼び出して、以上のいずれかの方法実施例が提供するレンダリングレベル順序の調整方法を実行する。
【0133】
選択的に、上記実施例の方法の一部又は全部がソフトウェアによって実現される場合、上記電子機器500はプロセッサ502のみを含んでもよい。プログラムを記憶するためのメモリ501は電子機器500の外に位置し、プロセッサ502は回路/ワイヤーを介してメモリに接続され、メモリに記憶されているプログラムを読み取って実行することに用いられる。プロセッサ502は中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)又はCPUとNPの組み合わせであってもよい。プロセッサ502はハードウェアチップをさらに含んでもよい。上記ハードウェアチップは特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)又はそれらの組み合わせであってもよい。上記PLDは複雑なプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、汎用アレイロジック(generic array logic、GAL)又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0134】
メモリ501は、揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)を含んでもよく、メモリは、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)又はソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)を含んでもよく、メモリは上記メモリの組み合わせをさらに含んでもよい。
【0135】
本開示はさらに読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、前記コンピュータプログラム命令が電子機器の少なくとも1つのプロセッサにより実行される場合、前記電子機器に上記のいずれかの方法実施例が提供するレンダリングレベル順序の調整方法を実現させる。
【0136】
本開示はさらにコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータに実行される場合、前記コンピュータに上記のいずれかの方法実施例が提供するレンダリングレベル順序の調整方法を実現させる。
【0137】
なお、本明細書では、「第1」及び「第2」等の関係用語は、1つの実体又は操作を別の実体又は操作と区別するためのものに過ぎず、必ずしもこれらの実体又は操作の間にこのような任意の実際の関係又は順序が存在することを要求又は示唆するものではない。また、用語「含む」、「包含」又は任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、それにより一連の要素を含む過程、方法、物品又は機器はそれらの要素を含むだけでなく、明確にリストされていない他の要素をさらに含むか、又はこのような過程、方法、物品又は機器に固有の要素をさらに含む。それ以上の制限がない場合、「…を1つ含む」という文で限定された要素は、前記要素を含む過程、方法、物品又は機器に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0138】
以上は本開示の具体的な実施形態に過ぎず、当業者が本開示を理解又は実現できるようにする。それらの実施例に対する様々な変更は当業者にとって容易に想到でき、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の趣旨又は範囲を逸脱することなく、他の実施例で実現されてもよい。従って、本開示は本明細書に記載されたそれらの実施例に制限されるものではなく、本明細書に開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲に適合するものである。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンダリングレベル順序の調整方法であって、
ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答して、前記目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示するステップであって、複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示され、前記複数のクリップ素材セグメントが前記タイムライントラックにカバーする位置区間は前記目標時刻位置を含み、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの初期配列順序は、前記複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序と一致するステップと、
前記複数のクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルに前記少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、前記複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示するステップと、
前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定するステップと、を含むレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項2】
ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答する前記ステップの前に、前記レンダリングレベル順序の調整方法は、
前記タイムライントラックにおいて前記目標時刻位置をプレビュー位置として選択することに応答して、前記初期レンダリングレベル順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置での画像をレンダリングしてプレビュー領域に表示するステップをさらに含み、
前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答する前記ステップ後に、前記レンダリングレベル順序の調整方法は、前記目標レンダリングレベル順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置での画像をレンダリングしてプレビュー領域に表示するステップをさらに含む請求項1に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項3】
前記第1命令が指定カテゴリのクリップ素材セグメントに対してトリガーされる場合、前記レンダリングレベル調整パネルに表示される前記複数のクリップ素材セグメントはいずれも前記指定カテゴリのクリップ素材セグメントである請求項
1に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項4】
前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第3命令に応答して、前記タイムライントラックにカバーする位置区間が前記目標時刻位置を含むすべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを、前記レンダリングレベル調整パネルに表示するステップと、
前記すべてのカテゴリのクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルにおいて対応する少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示するステップと、
すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記すべてのカテゴリのクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定するステップと、をさらに含む請求項3に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項5】
前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定する前記ステップは、
移動操作を実行するクリップ素材セグメントの上位レベルに同じカテゴリのクリップ素材セグメントが存在しない場合、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対応するレンダリングレベルの後の1レベルが同じカテゴリのクリップ素材セグメントであることと、
移動操作を実行するクリップ素材セグメントの上位レベルに同じカテゴリのクリップ素材セグメントが存在する場合、移動操作を実行するクリップ素材セグメントに対応するレンダリングレベルの前の1レベルが同じカテゴリのクリップ素材セグメントであることと、
移動操作の実行前後に前記指定カテゴリのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序が一致すると、前記複数のクリップ素材セグメントの前記目標時刻位置に対応するすべてのクリップ素材セグメントのレンダリングレベル順序を調整しないことと、を含む請求項3又は4に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項6】
前記レンダリングレベル調整パネルに表示される前記クリップ素材セグメントのマークは前記クリップ素材セグメントに対応するサムネイル及び/又は前記クリップ素材セグメントの記述テキストを含む請求項1~
4のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項7】
前記目標時刻位置に対してトリガーされた第4命令に応答して、前記目標時刻位置にクリップ素材セグメントを新規作成し、予め設定されたレンダリングレベル順序に従って前記新規作成されたクリップ素材セグメントに対応する初期レンダリングレベルを確定するステップをさらに含む請求項1~
4のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項8】
前記予め設定されたレンダリングレベル順序は高いものから順に文字、ステッカー、フィルター、調節、ピクチャーインピクチャーであり、予め設定されたレンダリングレベル順序に従って前記新規作成されたクリップ素材セグメントに対応する初期レンダリングレベルを確定する前記ステップは、
前記新規作成されたクリップ素材セグメントが文字である場合、前記新規作成されたクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルが最高レベルであると確定するステップと、
前記新規作成されたクリップ素材セグメントがステッカーである場合、前記新規作成されたクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低い文字クリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、
前記新規作成されたクリップ素材セグメントがフィルター又は調節である場合、前記新規作成されたクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低いステッカークリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、
前記新規作成されたクリップ素材セグメントがピクチャーインピクチャーである場合、前記新規作成されたクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベルがレベルの最も低いフィルター又は調節クリップ素材セグメントより低いと確定するステップと、を含む請求項7に記載のレンダリングレベル順序の調整方法。
【請求項9】
レンダリングレベル順序の調整装置であって、表示モジュールと、レンダリングレベル順序確定モジュールと、を含み、
前記表示モジュールは、ビデオクリップのタイムライントラックの目標時刻位置に対してトリガーされた第1命令に応答して、前記目標時刻位置に対応するレンダリングレベル調整パネルを表示することに用いられ、複数のクリップ素材セグメントのマークは初期配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示され、前記複数のクリップ素材セグメントが前記タイムライントラックにカバーする位置区間は前記目標時刻位置を含み、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの初期配列順序は、前記複数のクリップ素材セグメントの初期レンダリングレベル順序と一致し、
前記表示モジュールはさらに、前記複数のクリップ素材のマークのうち少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークに対する移動操作に応答して、前記レンダリングレベル調整パネルに前記少なくとも1つのクリップ素材セグメントのマークの表示位置を調整し、前記複数のクリップ素材セグメントのマークを目標配列順序に従って前記レンダリングレベル調整パネルに表示することに用いられ、
レンダリングレベル順序確定モジュールは、前記レンダリングレベル調整パネルに対してトリガーされた第2命令に応答して、前記複数のクリップ素材セグメントのマークの目標配列順序に従って、前記複数のクリップ素材セグメントの目標レンダリングレベル順序を確定することに用いられるレンダリングレベル順序の調整装置。
【請求項10】
電子機器であって、メモリと、プロセッサと、を含み、
前記メモリは、コンピュータプログラム命令を記憶するように配置され、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラム命令を実行して、前記電子機器に請求項1~
4のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現させるように配置される電子機器。
【請求項11】
読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータプログラム命令を含み、
電子機器は前記コンピュータプログラム命令を実行することで、前記電子機器は請求項1~
4のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現する読み取り可能な記憶媒体。
【請求項12】
コンピュータプログラム製品であって、電子機器は前記コンピュータプログラム製品を実行することで、前記電子機器は請求項1~
4のいずれか1項に記載のレンダリングレベル順序の調整方法を実現するコンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】