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特表2024-537608再充電が必要とされる前に残余バッテリ容量を測定するオートインジェクタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】再充電が必要とされる前に残余バッテリ容量を測定するオートインジェクタ
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/315 20060101AFI20241008BHJP
   A61M 5/24 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
A61M5/315 550A
A61M5/24 500
A61M5/24 530
A61M5/315 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513194
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-04-25
(86)【国際出願番号】 EP2022077091
(87)【国際公開番号】W WO2023052487
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】21200271.1
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】518234531
【氏名又は名称】アセンディス ファーマ エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イーイスボー、ヘンリク
(72)【発明者】
【氏名】アレドンド サムディオ、アベル アートゥロ
(72)【発明者】
【氏名】イェンセン、クルト ステッカー
(72)【発明者】
【氏名】クリステンセン、ジョン ネルスコフ
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD12
4C066EE14
4C066FF05
4C066HH22
4C066QQ78
4C066QQ82
(57)【要約】
本明細書で説明されるのは、薬剤を投与するオートインジェクタであり、オートインジェクタは、オートインジェクタ・バッテリが十分に充電される場合のみ、オートインジェクタ工程を開始する機能を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤を投与するためのオートインジェクタ(4)であって、
- カートリッジ(700)を受け入れるように構成されたカートリッジ・レシーバ(300)であって、前記カートリッジ(700)は、カートリッジ出口(714)、前記薬剤を含むカートリッジ・コンパートメント(702)、及び第1のストッパ(708)を有する、前記カートリッジ・レシーバ(300)と、
- 前記カートリッジ出口(714)を通して前記薬剤を放出するために前記カートリッジ・コンパートメント(702)の内部で前記第1のストッパ(708)を移動させるように構成されたプランジャ・ロッド(400)と、
- 格納プランジャ・ロッド位置から伸長プランジャ・ロッド位置へと前記プランジャ・ロッド(400)を移動させるように構成された駆動モジュール(500)と、
- 前記オートインジェクタ(4)の温度を測定するように構成された温度センサ(32)と、
- 前記プランジャ・ロッド(400)を移動させるときに、少なくとも前記駆動モジュール(500)に電力供給するように構成された再充電可能バッテリ(10)と、
- 前記再充電可能バッテリの残余電気バッテリ電圧レベルを計算するように構成されたバッテリ計算モジュール(40)と、
- 前記温度センサ(32)、前記バッテリ計算モジュール(40)及び前記駆動モジュール(500)に結合された処理ユニット(20)と
を有し、
前記処理ユニット(20)は、
- 前記温度センサ(32)から、前記測定された温度を受信し、
- 前記バッテリ計算モジュール(40)から、前記再充電可能バッテリの前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルを受信し、
- 前記温度センサによって測定された前記温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値を取得し、
- 前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルを前記取得された事前設定閾値と比較し、
- 前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルが前記事前設定閾値よりも大きい場合のみ、前記オートインジェクタ工程を開始する
ように構成されている、オートインジェクタ(4)。
【請求項2】
前記処理ユニット(20)は、前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記事前設定閾値よりも小さい場合に、前記バッテリを再充電するようにユーザに指示するように更に構成されている、請求項1に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項3】
前記温度センサ(32)、前記バッテリ計算モジュール(40)及び前記処理ユニット(20)は、請求項1に記載のステップを実行するように、また前記オートインジェクタ内に受け入れられたカートリッジがなく、前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記事前設定閾値よりも小さい場合に、前記バッテリを再充電するように前記ユーザに指示するように構成されている、請求項1又は2に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項4】
前記オートインジェクタ工程は、
- 前記プランジャ・ロッド(400)が前記格納プランジャ・ロッド位置からロック・プランジャ・ロッド位置に移動され、前記ロック・プランジャ・ロッド位置において、カートリッジ(700)が前記オートインジェクタ(4)の内部でロックされる、第1のプランジャ・ロッド移動工程、
- 前記プランジャ・ロッド(400)が前記ロック・プランジャ・ロッド位置から、前記プランジャ・ロッド(400)を前記第1のストッパ(708)と接触させる第1のストッパ・プランジャ・ロッド位置に移動される、第2のプランジャ・ロッド移動工程、
- 前記プランジャ・ロッド(400)が、前記カートリッジ・コンパートメント(702)の内部で第1のカートリッジ・サブコンパートメント(704)と第2のカートリッジ・サブコンパートメント(706)との間の流体接続を確立するために、前記カートリッジの内部で第2のストッパ(710)をバイパス区域(712)に移動させるように前記第1のストッパ(708)を移動させる、第3のプランジャ・ロッド移動工程、
- 前記プランジャ・ロッド(400)が、前記第1のカートリッジ・サブコンパートメント(704)及び前記第2のカートリッジ・サブコンパートメント(706)の薬剤成分を混合するために、前記第2のストッパ(710)に接触するように前記第1のストッパ(708)を移動させる、第4のプランジャ・ロッド移動工程、
- 前記プランジャ・ロッド(400)が前記伸長プランジャ・ロッド位置に移動され、前記伸長プランジャ・ロッド位置において、薬剤が、前記カートリッジから完全に放出されるなどのように前記カートリッジから放出される、第5のプランジャ・ロッド移動工程、
- 前記カートリッジ(700)が前記オートインジェクタから取り外されることができる元の位置への、前記オートインジェクタ(4)の再設定、
- 上記工程の組み合わせを有する全薬剤送達工程、
のうちの1つ以上である、請求項1から3までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項5】
前記オートインジェクタ(4)の前記温度は、
- 周囲温度、及び/又は
- 前記カートリッジ内の前記薬剤の近くの温度、及び/又は
- 前記カートリッジ内の前記薬剤の温度を示す温度、及び/又は
- 前記バッテリの近くの前記オートインジェクタの温度、及び/又は
- 前記バッテリの前記温度を示す温度、及び/又は
- 上記のいずれかの組み合わせ
のうちの1つ以上である、請求項1から4までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項6】
前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記電圧を示す前記事前設定閾値は、所定の閾値温度を上回る温度についての第1の固定された閾値と、前記所定の閾値温度以下の温度についての第2の固定された閾値とに設定される、請求項1から5までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項7】
前記第2の閾値は、前記第1の閾値の2倍高い、請求項6に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項8】
前記第2の閾値は、3500MV~4000MVの間など、3800MV~3900MVの間など、3850MVなどといったように、3000MV~4500MVの間である、請求項6又は7に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項9】
前記所定の閾値温度は、摂氏14度以下など、摂氏13度以下など、摂氏12度以下などといったように、摂氏15度以下である、請求項6から8までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項10】
前記事前設定閾値は、前記測定された温度が減少したときに増加する、請求項1から5までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項11】
前記処理ユニットは、前記測定された温度が前記所定の閾値温度以下である場合に、前記オートインジェクタ工程の開始を防止するように更に構成されている、請求項6から10までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項12】
前記オートインジェクタ工程の前記開始は、前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルが少なくとも所定の許容値だけ前記事前設定閾値よりも大きい場合にのみ行われる、請求項1から11までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項13】
前記所定の許容値は、前記測定された温度で前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記最小電気バッテリ電圧レベルよりも、少なくとも10%など、少なくとも15%など、少なくとも20%など、少なくとも30%など、少なくとも40%など、少なくとも50%など、少なくとも60%など、少なくとも70%など、少なくとも80%など、少なくとも90%など、少なくとも100%などといったように、少なくとも5%大きい、請求項12に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項14】
前記所定の許容値は、温度が減少すると共に増加する、請求項12又は13に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項15】
前記カートリッジ(700)は、カートリッジ・コード・フィーチャ(1000)を更に有し、前記カートリッジ・コード・フィーチャ(1000)は、少なくとも1つの事前設定温度での少なくとも薬剤粘度を示す情報を有し、前記オートインジェクタ(4)は、前記処理ユニット(20)に結合されたカートリッジ・コード・センサ(24)であって、カートリッジ(700)が前記オートインジェクタ内で受け入れられたときに、前記カートリッジ・コード・フィーチャ(1000)から少なくとも1つの事前設定温度での少なくとも前記薬剤粘度を示す前記情報を受信するように構成されたカートリッジ・コード・センサ(24)を更に有する、請求項1から14までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項16】
前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記最小電気バッテリ電圧レベルを示す前記事前設定閾値は、前記薬剤粘度にも依存しており、前記処理ユニットは、
- 前記カートリッジ・コード・フィーチャ(1000)から、少なくとも1つの事前設定温度での少なくとも前記薬剤粘度を示す情報を受信し、
- 前記温度センサによって測定された前記温度及び前記カートリッジ・コード・フィーチャ(1000)から取得された少なくとも1つの事前設定温度での少なくとも前記薬剤粘度を示す前記情報の両方に基づいて、前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記電圧の最小値を示す前記事前設定閾値を取得する
ように更に構成されている、請求項15に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項17】
前記薬剤粘度は、温度依存であり、任意の特定の温度における薬剤の前記粘度が、曲線として前記カートリッジ・コード・フィーチャ(1000)に記憶される、請求項15又は16に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項18】
前記オートインジェクタ(4)は、前記処理ユニット(20)に結合されたユーザ・インタフェース(1100)を更に有し、前記処理ユニット(20)は、
A)前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルと、前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記最小電気バッテリ電圧レベルを示す前記事前設定閾値との間の差が、前記所定の許容値よりも小さい場合、又は
B)前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、前記測定された温度における前記事前設定閾値よりも小さい場合
に、前記バッテリを再充電するように前記ユーザ・インタフェース(1100)を介してユーザに指示するように構成されている、請求項1から17までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項19】
前記ユーザ・インタフェース(1100)は、第1のLED(1106)を含む複数のLEDを有し、前記ユーザ・インタフェース(1100)は、前記第1のLED(1106)を閃光させることによって、前記バッテリを再充電するように前記ユーザに指示する、請求項18に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項20】
A)前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルと、前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記最小電気バッテリ電圧レベルを示す前記事前設定閾値との間の差が、前記所定の許容値よりも大きくなるまで、又は
B)前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、前記測定された温度における前記事前設定閾値よりも大きくなるまで、
前記第1のLEDは閃光する、請求項19に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項21】
前記バッテリ計算モジュール(40)は、
- 前記再充電可能バッテリが最後に充電されてからの時間、
- 前記再充電可能バッテリの寿命、及び
- 前記再充電可能バッテリが最後に充電されてから使用された電圧
のうちの少なくとも1つを計算するように構成され、
前記処理ユニットは、
- 前記再充電可能バッテリが最後に充電されてからの前記時間、
- 前記再充電可能バッテリの前記寿命、
- 前記再充電可能バッテリが最後に充電されてから使用された前記電圧
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記最小電気バッテリ電圧レベルを示す更新された事前設定閾値を取得するように構成されている、請求項1から20までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項22】
前記オートインジェクタは、前記処理ユニットに結合された温度制御ユニットを更に有し、前記温度制御ユニットは、前記オートインジェクタを加熱するように構成され、また前記処理ユニットは、
- 前記温度センサによって測定された前記測定された温度を取得し、
- 前記測定された温度が所定の加熱-開始温度を下回る場合に、前記オートインジェクタの加熱を開始し、
- 前記温度センサによって測定された、測定された温度の第2の測定値を取得し、
- 前記第2の温度が、所定の加熱-停止温度を上回るとき、及び/又は前記オートインジェクタが所定の時間にわたって加熱された後、前記オートインジェクタの前記加熱を停止する
ように更に構成されている、請求項1から21までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項23】
前記カートリッジ出口(714)は、内部注射針直径を有する注入注射針(902)であり、前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記電圧を示す前記事前設定閾値は、前記内部注射針直径に依存する、請求項1から22までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項24】
前記内部注射針直径は、146μm~159μmの間など、147μm~158μmの間など、148μm~157μmの間など、149μm~156μmの間など、150μm~155μmの間など、151μm~154μmの間など、152μm~153μmの間など、例えば153μmなどといったように、145μm~160μmの間である、請求項23に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項25】
前記注射針は、31ゲージ注射針である、請求項23又は24に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項26】
前記格納プランジャ・ロッド位置から、前記格納プランジャ・ロッド位置と前記伸長プランジャ・ロッド位置の間に位置するロック・プランジャ・ロッド位置への前記プランジャ・ロッド(400)の移動が、前記オートインジェクタ(4)の内部で前記カートリッジ(700)をロックし、前記処理ユニット(20)は、
- 前記再充電可能バッテリの前記計算された残余電圧が、前記測定された温度で前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記電圧の値よりも小さい場合、又は
- 前記再充電可能バッテリの前記計算された残余電圧と、前記測定された温度で前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記電圧の値との間の差が、前記所定の許容値よりも小さい場合
に、前記ロック・プランジャ・ロッド位置への前記プランジャ・ロッド(400)の移動を防止するように更に構成されている、 請求項1から25までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項27】
前記オートインジェクタ(4)は、
- 前記カートリッジ・レシーバ(300)、前記プランジャ・ロッド(400)、前記駆動モジュール(500)、前記温度センサ(32)、前記再充電可能バッテリ(10)、前記バッテリ計算モジュール(40)、及び前記処理ユニット(20)を収容する筐体(6)と、
- 前記再充電可能バッテリ(10)を再充電するために、前記オートインジェクタ(4)が電圧供給に接続可能であることを可能にする、前記筐体(6)内のコネクタ開口(14)と、
- 第1のエジェクタ位置と第2のエジェクタ位置との間で長手方向軸に沿って移動可能なエジェクタ部材(202)であって、前記カートリッジ(700)が前記カートリッジ・レシーバ(300)内に受け入れられたときに前記長手方向軸に沿った前記カートリッジ(700)の移動に従うように構成されたエジェクタ部材(202)を有する細長エジェクタ(200)と、
- 前記エジェクタ部材(202)に結合された遮断部材(100)と
を更に有し、
前記遮断部材(100)は、前記コネクタ開口(14)が遮断される遮断位置と、前記コネクタ開口(14)が遮断されていない非遮断位置との間で移動するように構成され、前記エジェクタ部材(202)が前記第2のエジェクタ位置にあるとき、前記遮断部材(100)は前記遮断位置にあり、前記エジェクタ部材(202)が前記第1のエジェクタ位置にあるとき、前記遮断部材(100)は前記非遮断位置にある、請求項1から26までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項28】
前記第1のエジェクタ位置において、前記カートリッジは前記オートインジェクタ内にない、請求項27に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項29】
エジェクタ部材(202)は、エジェクタ弾力性部材であり、前記カートリッジ(700)が前記オートインジェクタ(4)内で受け入れられたとき、前記エジェクタ弾力性部材は圧縮され、且つ前記遮断部材(100)は前記遮断位置に移動される、請求項27又は28に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項30】
前記オートインジェクタ(4)は、前記プランジャ・ロッド(400)が前記格納プランジャ・ロッド位置から前記伸長プランジャ・ロッド位置に向かって移動するときに初期の角度位置から第1の角度位置への旋回の少なくとも一部の回転のために構成されたエジェクタ・ロック(212)を更に有し、前記エジェクタ・ロック(212)の前記回転が、長手方向位置及び/又は回転位置において前記エジェクタ部材(202)を保持する、請求項27から29までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項31】
前記エジェクタ部材(202)は、前記カートリッジが前記カートリッジ・レシーバ(300)内で受け入れられた場合に、前記カートリッジ(700)及び前記カートリッジ・ホルダ(800)を支持するエジェクタ支持面(204)を有し、前記エジェクタ・ロック(212)の前記回転が長手方向位置及び/又は回転位置において前記エジェクタ部材(202)を保持したとき、前記カートリッジ(700)及び前記カートリッジ・ホルダ(800)も、長手方向位置及び/又は回転位置において保持される、請求項27から30までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項32】
前記遮断部材は、前記オートインジェクタ工程の間、前記遮断位置に留まる、請求項27から31までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)。
【請求項33】
請求項1から32までのいずれか一項に記載のオートインジェクタ(4)と、カートリッジ出口(714)、薬剤を含むカートリッジ・コンパートメント(702)、及び第1のストッパ(708)を有するカートリッジ(700)と、を有するシステム。
【請求項34】
オートインジェクタ(4)がオートインジェクタ工程を実行することを可能にするように、前記オートインジェクタ内の再充電可能バッテリ(10)が十分な電圧レベルを含むことを保証する方法であって、
前記オートインジェクタは、
- 薬剤を含むカートリッジ(700)を受け入れるように構成されたカートリッジ・レシーバ(300)と、
- 前記オートインジェクタ(4)の温度を測定するように構成された温度センサ(32)と、
- 前記オートインジェクタ内でプランジャ・ロッド(400)を移動させるために、少なくとも駆動モジュール(500)に電力供給するように構成された再充電可能バッテリ(10)と、
- 前記再充電可能バッテリの残余電気バッテリ電圧レベルを計算するように構成されたバッテリ計算モジュール(40)と、
- 前記温度センサ(32)、前記バッテリ計算モジュール(40)、及び前記駆動モジュール(500)に結合された処理ユニット(20)であって、前記方法を実行するように構成された処理ユニット(20)と
を有し、
前記方法は、
- 前記温度センサ(32)から、前記測定された温度を受信することと、
- 前記バッテリ計算モジュール(40)から、前記再充電可能バッテリ(10)の前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルを受信することと、
- 前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値を取得することと、
- 前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルを、前記取得された事前設定閾値と比較することと、
- 前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルが前記事前設定閾値よりも大きい場合にのみ、前記オートインジェクタ工程を開始することと
を含む、方法。
【請求項35】
前記方法は、前記計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、前記測定された温度において前記オートインジェクタ工程を実行するために必要な前記事前設定閾値よりも小さい場合に、前記バッテリを再充電するようにユーザに指示することを更に含む、請求項34に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子オートインジェクタなどのオートインジェクタ、並びにオートインジェクタ及びカートリッジを有するシステムに関する。オートインジェクタは、オートインジェクタ・バッテリが十分に充電される場合のみ、ユーザがオートインジェクタ工程を開始することを可能にする機能を有する。
【背景技術】
【0002】
電子オートインジェクタなどのオートインジェクタが開発されており、身体への流体又は医薬品(薬剤)の投与を支援するために広く使用されている。薬物が充填されたカートリッジ(リザーバ又はコンテナとも称される)を受け、それから投薬を放出するように適合された最も一般的なタイプの自動注入デバイスは、全体的に細長く、例えば、ユーザの片手で保持されるためにペン形式であり、デバイス内でカートリッジを受け及び据え付けるように適合されたいわゆるカートリッジ・ホルダを利用する。それに対応して、最もペン形式の薬物送達デバイスは、据え付けられた位置において、全体的に円筒形の薬物が充填されたカートリッジを受け及び保持するための全体的に円筒形のカートリッジ・ホルダを有し、カートリッジは、近位に対向し及び軸方向に動かすことが可能なピストンと、薬物放出機構が配置された筐体を有する本体とを有し、機構は、据え付けられたカートリッジのピストンを係合し、それによって、カートリッジから薬物の投薬を放出するように適合された軸方向に動かすことが可能なピストン・ロッドを有する。カートリッジ・ホルダと本体との間で、使用されたカートリッジが新たなカートリッジと交換されたとき、ユーザが本体からカートリッジ・ホルダを取り外し、それを再度取り付けることを可能にする結合手段が設けられる。カートリッジは、近位開口を通じて軸方向の移動によってカートリッジ・ホルダ内に挿入される。従来から、結合手段は、ネジ式接続又はバヨネット結合の形式にある。
【0003】
しかしながら、電子手段を利用することは、電流が身体を通るリスクを生じさせ、それによって、ユーザにおいて電気ショックを生じさせる。殊に、従来の皮下注射針(皮下ニードル)が金属から成るので、よって導電性である。電気ショックは、重大な怪我を生じさせることがあり得、それは、殊に、デバイスがメイン電力グリッドに結合される場合に、潜在的に生命を脅かし得る。
【0004】
殊に、オートインジェクタなどの医療デバイスの分野では、安全性は重要な問題である。したがって、オートインジェクタのユーザにおいて電気ショックを生じさせるリスクを防止し又は低減させるための予防措置が必要である。更に、予防措置は、医療使用及び医療電気機器のための注射針方式注入システムに関連するISO 11608及びIEC 60601などの産業標準の対象である。
【0005】
国際公開第2017114912号明細書は、充電器安全機能を有するオートインジェクタを記載し、充電器安全機能は、カートリッジがオートインジェクタの中に挿入されるとき、オートインジェクタの内部のバッテリの充電を可能にするオートインジェクタ筐体内の開口にアクセスすることができないことを保証する。
【0006】
一部のオートインジェクタは更に、オートインジェクタ工程が開始されると、カートリッジがオートインジェクタの内部でロックされたままであることを保証する構成を含む。カートリッジは、例えば、医薬品の放出のための、カートリッジの中へのプランジャ・ロッドの移動によってロックされ得る。そのようなロッキング・ソリューションの例は、国際公開第2017114906号明細書において記載されている。
【0007】
国際公開第2017114906号明細書のカートリッジ・ロッキング及び国際公開第2017114912の充電器安全機能を組み合わせる場合、オートインジェクタ・バッテリが医薬品送達工程の途中で電力を使い果たす場合、医薬品送達を実行し、その後、カートリッジがオートインジェクタからロックされていない位置に戻るようにプランジャ・ロッドを駆動し、それによって使用後にカートリッジがオートインジェクタから取り外されることを可能にするための十分なバッテリ電力がない状況がそれによって発生し得る。オートインジェクタが電力を使い果たす場合、それは永久に使用不能にされ、バッテリ電力なしで、及び安全性の理由から、カートリッジがオートインジェクタから解放されることができないことを理由に、カートリッジが挿入されるとき、デバイスが充電されることができない。
【0008】
米国特許出願公開第20180236181号明細書は、メイン制御ユニットを有するオートインジェクタを開示し、メイン制御ユニットは、薬物送達工程の開始の前の薬物のウォーミング工程を含む全薬物送達工程を完了させるために、バッテリが十分な充電を有するかどうかを決定する。バッテリが十分な充電を有する場合、オートインジェクタ・デバイスは、薬物送達工程を開始するようユーザを促し得る。代わりに、バッテリが十分な充電を有さない場合、オートインジェクタ・デバイスは、薬物送達工程の開始の前に、バッテリを充電する要求メッセージを表示し得る。オートインジェクタは、薬物溶液の粘度が高まることに起因して、全薬物送達工程を実行するために、より低い温度において更なるエネルギーを必要とする。したがって、オートインジェクタは、加熱ユニットを有する。温度が事前設定閾値を下回るとオートインジェクタが決定する場合、オートインジェクタは、薬物投与の前に適切な動作温度まで薬物溶液を温めるように、加熱ユニットを自動で動作させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開第2017114912号明細書
【特許文献2】国際公開第2017114906号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第20180236181号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、カートリッジがオートインジェクタから取り外され得る前にバッテリが電力を使い果たさないことが保証され、オートインジェクタ・バッテリが再充電されることを可能にする、オートインジェクタに対する必要性が存在する。また、例えば、加熱ユニットなどの機能的部品の数を低減させ、より低い温度においてでさえ、薬物送達工程の間にオートインジェクタが電力を使い果たさないことを保証する、よりコンパクトに構築されたオートインジェクタに対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
再充電可能バッテリを有するオートインジェクタ、及びバッテリ電圧の残余量が所定の最小バッテリ電圧値にあり又は所定の最小バッテリ電圧値よりも低いとき、ユーザにバッテリを再充電するように指示するモジュールを有するユーザ・インタフェースでは、最小バッテリ電圧値は、室温に設けられることが多い。しかしながら、医薬品の温度が低いほど、液体医薬品の粘度が高くなるにつれて、高い粘度の医薬品の送達のためのオートインジェクタを使用するとき、これは問題になる。多くの高い粘度の液体に対して温度が摂氏15度を下回るときにこの影響がより顕著に見られる。
【0012】
医薬品の粘度が高まるにつれて小さなカートリッジ出口を通じて液体医薬品を放出するために必要な力が増加するので、低い粘度の液体を放出するためよりも、細い注射針を通じて高い粘度の医薬品を放出するために、更なるバッテリ電圧が必要になる。したがって、より低い所定の値を定義するために使用された温度よりも医薬品の温度が低い場合、オートインジェクタ工程、例えば、医薬品放出工程が完了する前に、電圧がゼロまで降下し、バッテリが電力を使い果たす状況が発生し得る。
【0013】
更に、バッテリの性能は、温度に依存する。よって、バッテリの温度が低いと、バッテリがより速く電力を使い果たし、再充電が必要になる
【0014】
したがって、本明細書で開示されるのは、医薬品を投与するオートインジェクタであり、オートインジェクタは、
- カートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レシーバであって、カートリッジは、カートリッジ出口、医薬品を含むカートリッジ・コンパートメント、及び第1のストッパを有する、カートリッジ・レシーバと、
- カートリッジ出口を通じて医薬品を放出するための、カートリッジ・コンパートメントの内部で第1のストッパを移動させるように構成されたプランジャ・ロッドと、
- 格納したプランジャ・ロッド位置から伸長したプランジャ・ロッド位置にプランジャ・ロッドを移動させるように構成された駆動モジュールと、
- オートインジェクタの温度を測定するように構成された温度センサと、
- プランジャ・ロッドを移動させるときに、少なくとも駆動モジュールに電力供給するように構成された再充電可能バッテリと、
- 再充電可能バッテリの残余電気バッテリ電圧レベルを計算するように構成されたバッテリ計算モジュールと、
- 温度センサ、バッテリ計算モジュール、及び駆動モジュールに結合された処理ユニットと、を有する。
【0015】
再充電可能バッテリの残余電気バッテリ電圧レベルは、残りの残余電気バッテリ電力の測定値を提供し得る。
【0016】
処理ユニットは、
- 温度センサから測定された温度を受信し、
- バッテリ計算モジュールから、再充電可能バッテリの計算された残余電気バッテリ電圧レベルを受信し、
- 温度センサによって測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値を取得し、
- 計算された残余電気バッテリ電圧レベルを取得された事前設定閾値と比較する、ように構成され得る。
【0017】
処理ユニットは、計算された残余電気バッテリ電圧レベルが事前設定閾値よりも大きい場合のみ、オートインジェクタ工程を開始するように更に構成され得る。
【0018】
本明細書で開示されるのはまた、オートインジェクタ内の再充電可能バッテリが、オートインジェクタ工程を実行することを可能にするように、オートインジェクタが十分な電圧を含むことを保証する方法であり、オートインジェクタは、
- 医薬品を含むカートリッジを受けるように構成されたカートリッジ・レシーバと、
- オートインジェクタの温度を測定するように構成された温度センサと、
- オートインジェクタ内でプランジャ・ロッドを移動させるために、少なくとも駆動モジュールに電力供給するように構成された再充電可能バッテリと、
- 再充電可能バッテリの残余電気バッテリ電圧レベルを計算するように構成されたバッテリ計算モジュールと、
- 温度センサ、バッテリ計算モジュール、及び駆動モジュールに結合された処理ユニットであって、方法を実行するように構成される、処理ユニットと、を有する。
【0019】
方法は、
- 温度センサから、測定された温度を受信することと、
- バッテリ計算モジュールから、再充電可能バッテリの計算された残余電気バッテリ電圧レベルを受信することと、
- 測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値を取得することと、
- 計算された残余電気バッテリ電圧レベルを、取得された事前設定閾値と比較することと、を有する。
【0020】
方法は、計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、事前設定閾値も大きい場合のみ、オートインジェクタ工程を開始することを更に有し得る。
【0021】
加えて、本明細書で開示されるのは、オートインジェクタと、カートリッジ出口、医薬品を含むカートリッジ・コンパートメント、及び第1のストッパを有するカートリッジとを有するシステムである。
【0022】
事前設定閾値は、オートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧の測定を意味する。事前設定閾値も、バッテリの再充電なしにユーザが実行することが可能な、残りの注入サイクルの推定されたカウントを計算することによって間接的に取得され得る。
【0023】
オートインジェクタを活性化する時間において残りのバッテリ電圧レベルについてのチェックを導入するが、処理ユニットは、バッテリ電圧レベルが許容可能な制限を下回るケースでは、オートインジェクタの内部でカートリッジをロックし得る、プランジャ・ロッドを前進させるオートインジェクタ工程を活性化することを拒否することが可能である。これは、カートリッジがアンロックされ、オートインジェクタから再度取り外し可能である位置へのプランジャ・ロッドの移動を可能にするように、バッテリを再充電するオプションなしにカートリッジがオートインジェクタ内にはまり込まないことを保証する。上記に係るオートインジェクタは、医薬品の粘度に対する温度効果及び温度依存バッテリ性能を考慮する。温度センサの測定は、オートインジェクタ工程を行うために必要な最小の許容可能なバッテリ電圧レベルを計算するとき、医薬品を再構成及び注入するために必要なバッテリ電圧に相関付けられた医薬品粘度が考慮に入れられることができることを保証する。
【0024】
上記オートインジェクタによって、システム及び方法は、オートインジェクタを有利に得ており、オートインジェクタ工程が開始されることを可能にされる前にバッテリが十分に充電されることが保証される。よって、オートインジェクタが医薬品送達工程を実行するために使用される温度とは独立して、バッテリの追加の再充電が必要とされる前に、全オートインジェクタ工程が完了され得ることが保証され得る。
【0025】
よって、医薬品送達工程などのオートインジェクタ工程の間にバッテリが電力を使い果たした結果として、工程の途中でカートリッジがオートインジェクタ内にはまり込まないことが更に保証される。
【0026】
いずれかの1つの態様に関連して説明されるようないずれかの実施例又は要素は、しかるべき変更を加えた上で、いずれかの他の態様又は実施例共に使用され得ることが想定される。
【0027】
オートインジェクタの温度は、オートインジェクタの内部のいずれかの場所でオートインジェクタ温度センサによって測定された温度を意味する。1つ以上の実例では、オートインジェクタの温度は、以下のうちの1つ以上である:
- 周囲温度、及び/又は
- カートリッジ内の医薬品の近くの温度、及び/又は
- カートリッジ内の医薬品の温度を示す温度、及び/又は
- バッテリの近くのオートインジェクタの温度、及び/又は
- バッテリの温度を示す温度、及び/又は
- 上記のいずれかの組み合わせ。
【0028】
最も多く、オートインジェクタの温度は、場合によっては、オートインジェクタの内部のバッテリの近くで測定された周囲温度である。周囲温度はまた、低温において、オートインジェクタ工程を支持する際にバッテリが制限され得るように、オートインジェクタ・システムを駆動するバッテリの能力を特徴付け得る。
【0029】
1つ以上の実例では、最小の許容可能なバッテリ電圧レベルは、オートインジェクタ内の制御システムにプログラムされる。したがって、最小の許容可能なバッテリ電圧レベルは、測定された温度を取得した後に、制御システムによって取得/計算され得る。最小の許容可能なバッテリ電圧レベルは、より低い温度に対して高くあり得る。
【0030】
1つ以上の実例では、処理ユニットは、計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な事前設定閾値よりも小さい場合、バッテリを再充電するようにユーザを指示するように更に構成され得る。
【0031】
1つ以上の実例では、温度センサ、バッテリ計算モジュール、及び処理ユニットは、カートリッジがオートインジェクタ内で受けられることなく、計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な事前設定閾値よりも小さい場合、上記概説されたステップを実行し、バッテリを再充電するようにユーザを指示する、ように構成される。よって、オートインジェクタは、測定された温度においてバッテリ容量のテストを実行し、医薬品送達オートインジェクタ工程の開始が発生し得る前に、バッテリが再充電される必要があることをユーザに指示する。代わりに、カートリッジは、オートインジェクタに挿入され得ると共に、処理ユニットは、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在するかどうかをチェックする。しかしながら、オートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在しない場合、プランジャ・ロッドは、オートインジェクタ工程を開始するように、格納した位置から移動することを可能にされない。
【0032】
オートインジェクタ工程は、以下のうちの1つ以上であり得る:
- プランジャ・ロッドが格納したプランジャ・ロッド位置からロック・プランジャ・ロッド位置に移動され、ロック・プランジャ・ロッド位置では、カートリッジがオートインジェクタの内部でロックされる、第1のプランジャ・ロッド移動工程、
- プランジャ・ロッドがロック・プランジャ・ロッド位置から、第1のストッパと接触してプランジャ・ロッドを担持する第1のストッパ・プランジャ・ロッド位置に移動される、第2のプランジャ・ロッド移動工程、
- プランジャ・ロッドが、カートリッジ・コンパートメントの内部で第1のカートリッジ・サブコンパートメントと第2のカートリッジ・サブコンパートメントとの間で流体接続を確立するために、カートリッジの内部で第2のストッパをバイパス位置に移動させるように第1のストッパを移動させる、第3のプランジャ・ロッド移動工程、
- プランジャ・ロッドが、第1のカートリッジ・サブコンパートメント及び第2のカートリッジ・サブコンパートメント内で医薬品成分を混合するために、第2のストッパに接触するように第1のストッパを移動させる、第4のプランジャ・ロッド移動工程、
- プランジャ・ロッドが伸長したプランジャ・ロッド位置に移動され、伸長したプランジャ・ロッド位置において、医薬品がカートリッジから完全に放出されるなど、カートリッジから放出される、第4のプランジャ・ロッド移動工程、
- カートリッジがオートインジェクタから取り外されることができる、元の位置へのオートインジェクタの再設定、
- 上記工程の組み合わせを有する全医薬品送達工程。
【0033】
第4のプランジャ・ロッド移動工程は、医薬品再構成工程とも称され得る。
【0034】
第5のプランジャ・ロッド移動工程は、医薬品放出工程とも称され得る。
【0035】
オートインジェクタの再設定の間、プランジャ・ロッドは、格納した位置に移動する。
【0036】
カートリッジがオートインジェクタから取り外されるとき、オートインジェクタに新たなカートリッジを挿入することが可能である。
【0037】
再構成工程は、患者への送達の準備ができた混合された医薬品を取得するように、乾燥医薬品成分を液体医薬品成分と混合する工程を意味する。患者は、人間、又は猫、犬、馬、牛、羊、若しくは豚などの動物であり得る。
【0038】
乾燥医薬品成分は、例えば、凍結乾燥された医薬品成分であり得る。
【0039】
再構成は通常、医薬品の送達の前にちょうど実行される。
【0040】
医薬品放出工程は、格納したプランジャ・ロッド位置から、カートリッジ出口を通じてカートリッジ・コンパートメントから医薬品が放出されるプランジャ・ロッドの伸長した位置にプランジャ・ロッドを移動させる工程を意味する。患者への医薬品の送達は、この工程の間に発生し得る。
【0041】
オートインジェクタ工程は、少なくとも、第1のプランジャ・ロッド移動工程と、医薬品再構成工程と、医薬品放出工程と、カートリッジがオートインジェクタから取り外されることができ、それによって、オートインジェクタへの新たなカートリッジの挿入を可能にする元の位置へのオートインジェクタの再設定と、を含む全注入サイクルであり得る。
【0042】
1つ以上の実例では、オートインジェクタ工程を実行するために必要な電圧を示す事前設定閾値は、所定の閾値温度を上回る温度についての第1の固定された閾値、及び所定の閾値温度において又は所定の閾値温度を下回る温度についての第2の固定された閾値に設定される。このようにして、オートインジェクタは、高温において必要なバッテリ電圧と低温において必要なバッテリ電圧との間で区別する。第1の固定された閾値は、所定の閾値温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示し得る。これは、所定の閾値温度よりも高い温度においてオートインジェクタが使用される場合、オートインジェクタ工程を実行するために必要なバッテリ電圧が、温度が高まると共に減少するので、工程を実行するために十分なバッテリ電圧が常に存在することを保証する。
【0043】
第2の閾値は、第1の閾値の2倍高くあり得る。よって、第2の閾値は、所定の閾値温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルの2倍に等しく設定され得る。それによって、温度センサが所定の閾値温度を下回る低温を測定するとき、バッテリに残るバッテリ電圧レベルへのより高い要件が使用される。
【0044】
第2の閾値は、3500MV~4000MVの間など、3800MV~3900MVの間など、3850MVなど、3000MV~4500MVの間であり得る。
【0045】
所定の閾値温度は、摂氏14度にあり又は摂氏14度を下回るなど、摂氏13度にあり又は摂氏13度を下回るなど、摂氏12度にあり又は摂氏12度を下回るなど、摂氏15度にあり又は摂氏15度を下回り得る。オートインジェクタ内で受けられるように適合されたカートリッジ内の医薬品の粘度に応じて、所定の閾値温度は、摂氏15度よりも高くあり得る。
【0046】
1つ以上の実例では、事前設定閾値は、測定された温度が減少するときに増加する。事前設定閾値は、それによって、温度が減少すると共に医薬品の粘度が増加することを考慮に入れ、なぜならそれは、カートリッジから医薬品を放出するためにより高いバッテリ電圧レベルが必要であるからである。また、より低温において、より高いバッテリ電圧消費が存在する。それらの因子は、より低温においてオートインジェクタ工程を実行するために必要なバッテリ電圧レベルを増加させる。
【0047】
1つ以上の実例では、処理ユニットは、測定された温度が所定の閾値温度にあり又は所定の閾値温度を下回る場合、オートインジェクタ工程を開始することを防止するように更に構成される。
【0048】
1つ以上の実例では、オートインジェクタ工程の開始は、計算された残余電気バッテリ電圧レベルが少なくとも所定の許容値(公差値)だけ事前設定閾値よりも大きい場合のみ行われる。許容値は、オートインジェクタがオートインジェクタ工程を実行する時間の間に更に温度が減少する場合、十分なバッテリ電圧が利用可能であることを保証するために安全マージンとして見ることができる。
【0049】
所定の許容値は、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルよりも大きい、少なくとも10%など、少なくとも15%など、少なくとも20%など、少なくとも30%など、少なくとも40%など、少なくとも50%など、少なくとも60%など、少なくとも70%など、少なくとも80%など、少なくとも90%など、少なくとも100%など、少なくとも5%であり得る。更に高い許容値も想像され得る。
【0050】
所定の許容値は、温度が減少すると共に増加し得る。これは、温度が減少するにつれて予測可能な方式においてバッテリ電圧消費が増加していない状況を考慮する。
【0051】
1つ以上の実例では、カートリッジは、カートリッジ・コード・フィーチャを更に有し、カートリッジ・コード・フィーチャは、少なくとも1つの事前設定温度における少なくとも医薬品粘度を示す情報を有し、オートインジェクタは、処理ユニットに結合され、カートリッジがオートインジェクタ内で受けられるときに、カートリッジ・コード・フィーチャから少なくとも1つの事前設定温度における少なくとも医薬品粘度を示す情報を受信するように構成されたカートリッジ・コード・センサを更に有する。少なくとも1つの事前設定温度における少なくとも医薬品粘度を示す情報の実例は、カートリッジ内の医薬品のタイプの情報と組み合わされたカートリッジ内の医薬品の濃度の情報である。医薬品タイプ及び濃度の両方に関する情報を有するとき、室温などの少なくとも1つの温度における粘度が既知であり得る。
【0052】
異なる許容値は、カートリッジ内の医薬品タイプの情報に基づいて更に取得され得る。よって、異なる医薬品がオートインジェクタによって扱われることになる状況では、最小の許容可能なバッテリ電圧レベルの計算は加えて、医薬品粘度及び/又は医薬品の温度依存粘度に関する知識を含み得る。場合によっては、オートインジェクタを使用して送達されることになる可能な医薬品に関するこの情報は、カートリッジを積載すると、オートインジェクタによって読み込まれるカートリッジ・コードにおいて提供される。
【0053】
コード・センサは、カートリッジのカートリッジ・コード・フィーチャ及び/又はカートリッジに付けられたカートリッジ・コード・フィーチャなどのカートリッジ・コード・フィーチャを読み込むように構成され得る。コード・センサは、カートリッジ・コード・フィーチャを示すコード信号を送信するように構成され得る。コード・センサは、複数の位置においてカートリッジ・コード・フィーチャを読み込むように構成され得る。カートリッジ・コード・センサは、移動可能であり得る。カートリッジ・コード・センサは、複数の送信機及び/又は受信機などの複数のセンサを有し得る。
【0054】
コード・センサは、光学センサを有し得る。コード・センサは、光送信機及び光受信機などの送信機及び受信機を有する光学センサを有し得る。コード・センサは、カートリッジ・コード・フィーチャを読み込むように構成され得る。コード・センサは、QRコード、バー・コード、カラー・コード、及び/又はそれらのいずれかの組み合わせを読み込むように構成され得る。したがって、カートリッジ・コード・フィーチャは、QRコード、バー・コード、カラー・コード、及び/又はそれらのいずれかの組み合わせであり得る。
【0055】
処理ユニットは、コード・センサに結合され得る。処理ユニットは、コード・センサから、カートリッジ・コード・フィーチャを示すコード信号を受信するように構成され得る。
【0056】
1つ以上の実例では、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値は、医薬品粘度にも依存し、処理ユニットは、
- カートリッジ・コード・フィーチャから、少なくとも1つの事前設定温度における少なくとも医薬品粘度を示す情報を受信し、
- 温度センサによって測定された温度及びカートリッジ・コード・フィーチャから取得された少なくとも1つの事前設定温度における少なくとも医薬品粘度を示す情報の両方に基づいて、オートインジェクタ工程を実行するために必要な電圧の最小値を示す事前設定閾値を取得する、
ように更に構成される。
【0057】
医薬品粘度は、温度依存である。したがって、いずれかの特定の温度における医薬品の粘度は、曲線としてカートリッジ・コード・フィーチャに記憶される。
【0058】
1つ以上の実例では、オートインジェクタは、処理ユニットに結合されたユーザ・インタフェースを更に有し、処理ユニットは、
A)計算された残余電気バッテリ電圧レベルと、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値との間の差が、所定の許容値よりも小さく、又は
B)計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、測定された温度における事前設定閾値よりも小さい、
場合に、バッテリを再充電するように、ユーザ・インタフェースを介してユーザを指示するように構成される。
【0059】
ユーザ・インタフェースは、第1のLEDを含む複数のLEDを有し得、ユーザ・インタフェースは、第1のLEDを閃光させることによって、バッテリを再充電するようにユーザを指示する。閃光することは、第1のLEDが第1の色を有する光を連続して放ち得ることを意味する。代わりに、第1のLEDは、点滅し得る。第1のLEDの光の色は、ユーザがバッテリ・レベルに注意を払うことを示すように赤であり得る。
【0060】
第1のLEDは、
A)計算された残余電気バッテリ電圧レベルと、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値との間の差が、所定の許容値よりも大きくなり、又は
B)計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、測定された温度における事前設定閾値よりも大きくなるまで、
閃光し得る。
【0061】
バッテリが十分に再充電された後、第1のLEDは、閃光することを停止し得、第2のLEDは、ターン・オンされ得、例えば、第1のLEDの色とは異なる色、例えば、第1のLEDの赤色と比較して緑色を有する光を放つ。第2の色の閃光は、温度センサによって測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するためにバッテリが十分に再充電されたことをユーザに示すことを意味する。
【0062】
1つ以上の実例では、バッテリ計算モジュールは、
- 再充電可能バッテリが最後に充電されてからの時間と、
- 再充電可能バッテリの寿命と、
- 再充電可能バッテリが最後に充電されてから使用される電圧と、
のうちの少なくとも1つを計算するように構成され、
処理ユニットは、
- 再充電可能バッテリが最後に充電されてからの時間と、
- 再充電可能バッテリの寿命と、
- 再充電可能バッテリが最後に充電されてから使用される電圧と、
のうちの少なくとも1つに基づいて、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す更新された事前設定閾値を取得するように構成される。
【0063】
バッテリの年月が経過するとき、性能が減少することが多い。よって、バッテリの年月経過を考慮に入れることは、全オートインジェクタ工程が実行されることを可能にするように、バッテリが駆動モジュールに十分な電圧レベルを提供することを保証することに関連する。また、バッテリが最後に再充電されてから長期間が経過した場合、バッテリ内で利用可能な電圧レベルが減少していることがある。前の電圧レベル消費を記録することと共にこれを考慮に入れることも、バッテリ内の残りのバッテリ電圧レベル容量の最も正確な計算を実行することにおいてバッテリ計算モジュールを支援し得る。
【0064】
オートインジェクタがターン・オンされるとき、オートインジェクタ工程が進行することを処理ユニットが可能にするために、バッテリ電圧レベルが十分に高いかどうかを決定する起動方法が実行され得る。方法は、温度センサの手段によって、オートインジェクタの温度、例えば、周囲温度、及び/又は再充電可能バッテリに近い温度、及び/又は医薬品温度を示す温度を測定することを有する。バッテリ電圧レベルの測定も、バッテリ計算モジュールの手段によって、同一のシーケンスにおいて測定される。
【0065】
方法は、温度が、摂氏15度など、又は摂氏12度など、所定の閾値温度を上回るかどうかを決定することを更に有する。温度が所定の閾値温度を上回る場合、処理ユニットは、オートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在するかどうかを決定する。そのようなオートインジェクタ工程は、少なくとも1つの注入サイクルであり得る。場合によっては、十分な電気バッテリ電圧レベルが閾値を含むように設定されるように、許容値が追加され得る。決定は、残余バッテリ電圧レベルを示す測定されたバッテリ電圧レベルを、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な事前設定閾値と比較することによって行われる。
【0066】
オートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在する場合、処理ユニットは、オートインジェクタが使用する準備ができていること、すなわち、ユーザがオートインジェクタ工程を実行し得ることをユーザに通信する。
【0067】
オートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在しない場合、処理ユニットは、オートインジェクタが使用する準備ができる前、すなわち、ユーザがオートインジェクタ工程を実行し得る前にバッテリが再充電される必要があることをユーザに通信する。オートインジェクタ工程が開始されることができる前に、方法が繰り返される。
【0068】
第1のステップにおいて測定された温度が所定の閾値温度を下回ると決定される場合、処理ユニットは、1つではないが2つのオートインジェクタ工程、例えば、2つの全注入サイクルを実行するために、十分な電気バッテリ電圧レベルが存在するかどうかを決定する。2つのオートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在する場合、処理ユニットは、オートインジェクタが使用する準備ができていること、すなわち、ユーザがオートインジェクタ工程を実行し得ることをユーザに通信する。
【0069】
2つのオートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在しない場合、処理ユニットは、オートインジェクタが使用する準備ができる前、すなわち、ユーザがオートインジェクタ工程を実行し得る前にバッテリが再充電される必要があることをユーザに通信する。オートインジェクタ工程が開始されることができる前に、方法が繰り返される。デバイスが新たなセルフ・テスト検証を行うまで、すなわち、方法を再度実行するまで、温度は通常は再度測定されない。
【0070】
加えて又は代替として、温度が、閾値温度を下回る場合、例えば、摂氏15度を下回るなど、摂氏10度~15度を下回る場合、オートインジェクタがターン・オンされるとき、温度がレベル閾値温度まで、例えば、摂氏15度を上回って増加するまで、オートインジェクタは、いずれかのオートインジェクタ工程を実行することを防止するように構成され得る。閾値温度は、オートインジェクタが送達することになる医薬品に依存する。
【0071】
オートインジェクタが非常に低温においてオートインジェクタ工程が実行されることを防止する理由は、医薬品粘度が高すぎであり、したがって、オートインジェクタ工程が、バッテリ容量計算が推定するよりも多くのエネルギーを必要とすることである。更に、バッテリ容量は、より低温において減少する。
【0072】
1つ以上の実例では、オートインジェクタは、処理ユニットに結合された温度制御ユニットを更に有し、温度制御ユニットは、オートインジェクタを加熱するように構成され、処理ユニットは、
- 温度センサによって測定された、測定された温度を取得し、
- 測定された温度が所定の加熱-開始温度を下回る場合、オートインジェクタの加熱を開始し、
- 温度センサによって測定された、測定された温度の第2の測定値を取得し、
- 第2の温度が、所定の加熱-停止温度を上回るとき、及び/又はオートインジェクタが所定の時間の間に加熱された後、オートインジェクタの加熱を停止する、
ように更に構成される。
【0073】
所定の加熱-停止温度は、オートインジェクタ工程が実行されるためにオートインジェクタの温度が許容可能に高いと考えられる予め設定された温度を意味する。所定の/予め設定された加熱-停止温度において、医薬品の粘度及び/又はバッテリは、通常は、オートインジェクタ工程を実行するために必要とされるバッテリ電圧の量が通常/許容可能と考えられる量以内である温度にある。
【0074】
オートインジェクタの加熱は、カートリッジがオートインジェクタに挿入されるときのカートリッジ/カートリッジ内の医薬品の局所的な加熱など、より局所的な加熱であり得る。
【0075】
よって、1つ以上の実例では、オートインジェクタは、処理ユニットに結合された温度制御ユニットを更に有し、温度制御ユニットは、カートリッジがオートインジェクタ内で受けられるとき、医薬品を含むカートリッジ・コンパートメントを加熱するように構成され、処理ユニットは、
- 温度センサ又は第2の温度センサによって測定された医薬品温度を取得し、
- 医薬品温度が所定の加熱-開始温度を下回る場合、医薬品を含むカートリッジ・コンパートメントの加熱を開始し、
- 医薬品温度が、所定の加熱-停止温度を上回るとき、及び/又は医薬品を含むカートリッジ・コンパートメントが所定の時間の間に加熱された後、医薬品を含むカートリッジ・コンパートメントの加熱を停止する、
ように更に構成される。
【0076】
カートリッジは、ガラス、及び/又はポリマから成り得る。
【0077】
カートリッジは、例えば、第1のカートリッジ端においてカートリッジ出口を有し得る。カートリッジ出口は、例えば、第1のカートリッジ端におけるコンパートメントとの流体通信のために構成され得る。カートリッジは、カートリッジ出口を通じて医薬品を放出するように構成され得る。カートリッジ出口は、注射針を通じて放出されることになる医薬品を提供するように、皮下注射針などの注射針と結合されるように構成され得る。
【0078】
カートリッジは、二重チャンバ・カートリッジであり得る。カートリッジ・コンパートメントは、第1のカートリッジ・サブコンパートメント及び第2のカートリッジ・サブコンパートメントを有し得る。第1のカートリッジ・サブコンパートメントは、第1のストッパと第2のストッパとの間にあり得る。第2のカートリッジ・サブコンパートメントは、第2のストッパとカートリッジ出口及び/又は第3のストッパとの間にあり得る。
【0079】
第1のカートリッジ・サブコンパートメントは、医薬品の第1の医薬品成分を含み得る。第2のカートリッジ・サブコンパートメントは、医薬品の第2の医薬品成分を含み得る。第1の医薬品成分及び/又は第2の医薬品成分の各々は、乾燥組成物、流体、液体、ゲル、気体、及び/又はいずれかのそれらの組み合わせであり得る。第1の医薬品成分及び/又は第2の医薬品成分は、乾燥組成物など、溶質であり得る。第1の医薬品成分及び/又は第2の医薬品成分は、流体組成物など、液体組成物など、溶媒であり得る。第2の医薬品成分は、乾燥組成物であり得、第1の医薬品成分は、流体組成物、例えば、水又はエタノール又は食塩水又は緩衝液又は保存液であり得る。第2の医薬品成分は、溶質であり得る。第1の医薬品成分は、溶媒であり得る。医薬品は、例えば、医薬品の再構成の後に、皮下注射針を介して注入可能であるいずれかの医薬品であり得ることが想定される。
【0080】
医薬品は、成長ホルモンであり得る。医薬品は、人間成長ホルモンであり得る。よって、医薬品は、人間成長ホルモン、hGHの処置のために作られ得るが、これは、オートインジェクタの例示的な使用にすぎない。医薬品は、人間成長ホルモンの長期間活発なバージョンなど、デポ・バージョン又はhGHプロ薬物であり得る。医薬品は、ロナペグソマトロピンであり得る。第2の医薬品成分は、人間成長ホルモンの乾燥組成物であり得る。
【0081】
カートリッジは、例えば、第2のストッパがバイパス区域内に位置付けられるとき、例えば、第1のカートリッジ・サブコンパートメントと第2のカートリッジ・サブコンパートメントとの間の流体通信を提供するためのバイパス区域を有し得る。カートリッジは、例えば、隣接するカートリッジ・サブコンパートメントを分離するストッパがそれぞれのバイパス区域内に位置付けられるとき、隣接するカートリッジ・サブコンパートメント間の流体通信を提供する複数のバイパス区域を有し得る。
【0082】
開示されるオートインジェクタは、再使用可能オートインジェクタであり得る。再使用可能オートインジェクタは、カートリッジが複数のサブコンパートメントを有するときに殊に有益であり得る。例えば、マルチ・コンパートメント又はマルチ・チャンバ・カートリッジに対するオートインジェクタは、より前進され得、したがって、オートインジェクタが1回よりも多く使用されることを可能にすることが有益であり得る。例えば、オートインジェクタは、カートリッジの異なるサブコンパートメント内で最初に提供される医薬品成分を混合することなど、医薬品成分を混合する自動化工程を提供し得る。
【0083】
カートリッジ出口は、内部注射針直径を有する注入注射針であり得る。測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な電圧を示す事前設定閾値は更に、内部注射針直径に依存し得る。注入注射針が薄いと、注射針を通じてカートリッジ・コンパートメントから医薬品を放出するために必要な力が高い。ユーザに対して不快の量を低下することをそれらは導入するので、より薄い注入注射針が望まれることが多い。また、15秒、14秒、13秒、12秒、11秒、10秒、又はそれ未満など、相対的に短い時間量内にオートインジェクタが医薬品を排出する要件が通常は存在する。薄い注入注射針及び短い排出時間の組み合わせは、プランジャ・ロッド力に要件を追加し、それによって、駆動モジュールがプランジャ・ロッドを駆動するために必要なバッテリ電圧レベルに要件を追加する。したがって、この情報は、処理ユニットが事前設定閾値を取得するときに処理ユニットに含まれ得る。
【0084】
1つ以上の実例では、内部注射針直径は、146μm~159μmの間など、147μm~158μmの間など、148μm~157μmの間など、149μm~156μmの間など、150μm~155μmの間など、151μm~154μmの間など、152μm~153μmの間など、例えば、153μmなど、145μm~160μmの間である。注射針は、例えば、31ゲージ注射針であり得る。
【0085】
カートリッジは、例えば、第1のカートリッジ端に向かって第1のストッパ方向において、カートリッジ・コンパートメントの内部で移動可能な第1のストッパを有し得る。例えば、医薬品は、例えば、第1のストッパ方向において、第1のストッパの移動があると、カートリッジ出口を通じて放出され得る。空気は更に、カートリッジ出口を通じて、カートリッジ・コンパートメントからなど、カートリッジから放出され得る。
【0086】
カートリッジは、例えば、カートリッジ出口の反対など、第2のカートリッジ端において、カートリッジ背面を有し得る。カートリッジ背面は、カートリッジ・バック・エンド開口を有し得る。カートリッジ・バック・エンド開口は、プランジャ・ロッドの第1のストッパへのアクセスを提供し得る。
【0087】
カートリッジ・レシーバは、カートリッジ・レシーバ開口を通じてカートリッジを受けるように構成され得る。よって、カートリッジは、カートリッジ・レシーバ開口を通じてカートリッジ・レシーバ内で挿入され得る。カートリッジ・レシーバは、カートリッジ受け方向においてカートリッジ・レシーバ開口を通じてカートリッジを受けるように構成され得る。カートリッジ受け方向は、長手方向軸に沿うことができる。
【0088】
1つ以上の実例では、格納したプランジャ・ロッド位置から、格納したプランジャ・ロッド位置と伸長したプランジャ・ロッド位置との間に位置付けられたロック・プランジャ・ロッド位置へのプランジャ・ロッドの移動は、オートインジェクタの内部でカートリッジをロックし、処理ユニットは、
- 再充電可能バッテリの計算された残余電圧が、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な電圧の値よりも小さく、又は
- 再充電可能バッテリの計算された残余電圧と測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な電圧の値との間の差が、所定の許容値よりも小さい、
場合に、ロック・プランジャ・ロッド位置へのプランジャ・ロッドの移動を防止するように更に構成される。
【0089】
1つ以上の実例では、オートインジェクタは、
- カートリッジ・レシーバ、プランジャ・ロッド、駆動モジュール、温度センサ、再充電可能バッテリ、バッテリ計算モジュール、及び処理ユニットを収容する筐体と、
- 再充電可能バッテリを再充電するために、オートインジェクタが電圧供給に接続可能であることを可能にする、筐体内のコネクタ開口と、
を更に有する。
【0090】
電圧供給は、メイン電力ソケット、USBポート、ラップトップ、及び/又は外部バッテリであり得る。筐体は、筐体内のコネクタ開口を介してアクセス可能な第1の電気コネクタを収容し得る。第1の電気コネクタは、電圧供給の第2の電気コネクタを受け付け得る。
【0091】
オートインジェクタは、
- 第1のエジェクタ位置と第2のエジェクタ位置との間で長手方向軸に沿って移動可能であり、カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられるときに長手方向軸に沿ったカートリッジの移動に従うように構成されたエジェクタ部材を有する、細長エジェクタと、
- エジェクタ部材に結合された遮断部材と、を更に有し得、遮断部材は、コネクタ開口が遮断された遮断位置とコネクタ開口が遮断されていない非遮断位置との間で移動するように構成され、エジェクタ部材が第2のエジェクタ位置にあるとき、遮断部材は遮断位置にあり、エジェクタ部材が第1のエジェクタ位置にあるとき、遮断部材は非遮断位置にある。
【0092】
これは、コネクタ開口の遮断を提供し、それによって、カートリッジがオートインジェクタ内で受けられるとき、メイン・グリッドなどの外部電力供給装置への接続を防止する。これは更に、オートインジェクタがメイン・グリッドなどの外部電力供給装置に接続される場合、カートリッジの挿入の制限を提供する。オートインジェクタ内でそれによって提供される安全性機構は、オートインジェクタのユーザにおける重大な電気ショックのリスクを低減させる。これは、注射針及び外部電力供給装置への接続が同時に存在することを防止し得る。
【0093】
よって、ユーザが選んだシーケンスとは独立した安全性機構は、それによって、例えば、充電器、及び医薬品を投与するためのオートインジェクタの使用を介して、メイン・グリッドなどの外部電力供給装置への同時接続を防止し得る。
【0094】
エジェクタ部材が長手方向軸に沿ってカートリッジの移動に従うように構成され得るので、カートリッジの挿入は、コネクタ開口が遮断されるか否かの決定要因にあり得る。それによって、特に、処分可能なカートリッジなどの交換可能なカートリッジに対するオートインジェクタに対して有利であり、及び/又はオートインジェクタへのカートリッジの挿入の前に注射針がカートリッジに取り付けられる、安全性特徴が提供される。
【0095】
筐体は、コネクタ開口を有し得る。コネクタ開口は、筐体内の孔であり得る。コネクタ開口は、第1の電気コネクタへのアクセスを可能にするようになど、第2の電気コネクタの通路を可能にするように構成され得る。コネクタ開口は、第1の電気コネクタ及び/又は第2の電気コネクタに対してのサイズにされ得る。
【0096】
バッテリは、第1の電気コネクタ及び第2の電気コネクタの接続によって充電されるように構成され得る。オートインジェクタの再充電可能バッテリは、Li-ionバッテリ又はNiCdバッテリ又はNiMHバッテリであり得る。
【0097】
第1の電気コネクタは、第2の電気コネクタを受け付け得る。第2の電気コネクタは、電力供給装置に第1の電気コネクタを電気的に接続し得る。第1の電気コネクタ及び第2の電気コネクタの接続は、電力供給装置からバッテリに電力を提供することによってなど、バッテリの充電を提供し得る。第1の電気コネクタ及び/又は第2の電気コネクタは、USB対応コネクタであり得る。第1の電気コネクタは、雌コネクタであり得る。第2の電気コネクタは、雄コネクタであり得る。
【0098】
オートインジェクタは、エジェクタ部材を有するエジェクタを有し得る。エジェクタは、カートリッジ・レシーバからカートリッジを排出するように構成され得る。
【0099】
エジェクタ部材は、エジェクタ・アバットメント面を有し得る。エジェクタ・アバットメント面は、カートリッジ背面などのカートリッジの面に隣接するように構成され得る。カートリッジ背面は、カートリッジ・レシーバにカートリッジが挿入されると、エジェクタ・アバットメント面に隣接し得る。エジェクタ部材は、カートリッジ・レシーバへのカートリッジの挿入によって、例えば、受け方向におけるエジェクタ・アバットメント面の移動を生じさせる受け方向におけるカートリッジ背面の移動によって、受け方向においてなど、第2のエジェクタ位置に向かって移動され得る。
【0100】
1つ以上の実例では、第1のエジェクタ位置において、カートリッジは、オートインジェクタ内にない。よって、カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられないとき、エジェクタ部材は、第1のエジェクタ位置にあり得る。カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられるとき、エジェクタ部材は、第2のエジェクタ位置にあり得る。
【0101】
1つ以上の実例では、エジェクタ部材は、バネ-付勢される。よって、エジェクタ部材は、エジェクタ弾力性部材であり得る。カートリッジがオートインジェクタ内で受けられるとき、エジェクタ弾力性部材は圧縮され得、遮断部材は遮断位置に移動される。
【0102】
オートインジェクタ及び/又はオートインジェクタのエジェクタは、エジェクタ弾力性部材を有し得る。エジェクタ弾力性部材は、エジェクタ部材に対して力を発揮するように構成され得る。エジェクタ弾力性部材は、第1のエジェクタ位置に向かって、例えば、受け方向とは反対にエジェクタ部材を付勢させるように構成され得る。
【0103】
遮断部材は、コネクタ開口を閉鎖及び/又は遮断するように構成され得る。遮断部材は、遮断位置と非遮断位置との間で移動するように構成される。遮断位置では、コネクタ開口が遮断され、例えば、第2の電気コネクタに対してなど、第1の電気コネクタへのアクセスが防止及び/又は制限され、コネクタ開口が遮断されない非遮断位置では、例えば、第2の電気コネクタに対してなど、第1の電気コネクタへのアクセスが許容され及び/又は防止されず及び/又は制限されない。
【0104】
遮断部材は、遮断位置と非遮断位置との間で並進移動によって移動可能であり得る。代わりに又は加えて、遮断部材は、遮断位置と非遮断位置との間で回転移動によって移動可能であり得る。遮断部材は、長手方向軸に沿って遮断位置と非遮断位置との間で移動可能であり得る。代わりに、遮断部材は、長手方向軸に垂直に遮断位置と非遮断位置との間で移動可能であり得る。例えば、遮断部材は、遮断位置と非遮断位置との間で長手方向軸の周りで回転して移動され得る。
【0105】
遮断部材は、スライド・ドアなどのドアであり得る。例えば、遮断位置にある遮断部材は、コネクタ開口を完全に遮断し得る。代わりに、例えば、遮断位置にある遮断部材は、コネクタ開口を部分的に遮断し得る。
【0106】
カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられるときに、遮断部材は、コネクタ開口を遮断するように構成され得る。代わりに又は加えて、第2の電気コネクタなどの電気コネクタがコネクタ開口を通じて挿入されるときなど、第1の電気コネクタ及び第2の電気コネクタが接続されるとき、遮断部材は、カートリッジ・レシーバへのカートリッジの挿入を防止するように構成され得る。例えば、第1の電気コネクタが第2の電気コネクタに結合される場合、遮断部材は、遮断位置に移動することを防止され得る。例えば、遮断部材の移動は、第1の電気コネクタ及び/又は第2の電気コネクタによって防止され得、例えば、第1の電気コネクタ及び/又は第2の電気コネクタは、遮断位置に向かう遮断部材の移動の経路を妨害し得る。
【0107】
カートリッジ・レシーバへのカートリッジの挿入は、遮断部材の移動を生じさせ得る。例えば、遮断部材は、遮断部材へのエジェクタ部材の並進移動など、エジェクタ部材に結合され得る。カートリッジ・レシーバへのカートリッジの挿入は、エジェクタ部材を移動させ得、エジェクタ部材の移動は、遮断部材の移動を生じさせ得る。よって、カートリッジ・レシーバへのカートリッジの挿入は、遮断部材の移動を生じさせ得る。代わりに又は加えて、遮断部材が遮断位置に移動することを防止される場合、例えば、第1の電気コネクタが第2の電気コネクタに結合される場合、エジェクタ部材は、第2のエジェクタ位置に移動することを防止され得る。よって、第1の電気コネクタが第2の電気コネクタに結合される場合、カートリッジ・レシーバへのカートリッジの挿入が防止され得る。
【0108】
遮断部材は、第1の遮断結合部材を有し得る。エジェクタ部材は、第2の遮断結合部材を有し得る。第1の遮断結合部材及び第2の遮断結合部材は、遮断部材へのエジェクタ部材の並進移動をさせるように係合し得る。第1の遮断結合部材は、スロット及び/又は突起を有し得る。第2の遮断結合部材は、突起及び/又はスロットを有し得る。第2の遮断結合部材及び第1の遮断結合部材は、移動可能に接続され得る。第2の遮断結合部材及び/又は第1の遮断結合部材は、或る量のクリアランスを許容し得、その結果、エジェクタの移動の一部のみが遮断部材の移動に並進する。
【0109】
第3のエジェクタ位置から第2のエジェクタ位置へのエジェクタ部材の移動は、非遮断位置から遮断位置に遮断部材を移動させ得、及び/又は非遮断位置から遮断位置への遮断部材の移動を生じさせ得る。第3のエジェクタ位置は、第1のエジェクタ位置と第2のエジェクタ位置との間にあり得る。例えば、エジェクタ部材は、カートリッジ・レシーバにカートリッジが挿入されるときなど、第1のエジェクタ位置から第2のエジェクタ位置に向かって移動し得、第1のエジェクタ位置と第2のエジェクタ位置との間に位置する第3のエジェクタ位置から、エジェクタ部材の移動が遮断部材に伝達され、その結果、遮断部材は、遮断位置に向かって移動する。
【0110】
代わりに又は加えて、第4のエジェクタ位置から第1のエジェクタ位置へのエジェクタ部材の移動は、遮断位置から非遮断位置に遮断部材を移動させる。第4のエジェクタ位置は、第1のエジェクタ位置と第2のエジェクタ位置との間にあり得る。第4のエジェクタ位置は、第3のエジェクタ位置であり得る。例えば、エジェクタ部材は、カートリッジ・レシーバからカートリッジが取り外されるときなど、第2のエジェクタ位置から第1のエジェクタ位置に向かって移動し得、第1のエジェクタ位置と第2のエジェクタ位置との間に位置する第4のエジェクタ位置から、エジェクタ部材の移動が遮断部材に伝達され、その結果、遮断部材は、非遮断位置に向かって移動する。
【0111】
スロット及び/又は突起を有する第2の遮断結合部材と、突起及び/又はスロットを有する第1の遮断結合部材とは、或る量のクリアランスを許容し得、そのような例証された移動の伝達を促進し得る。
【0112】
遮断部材及び/又は遮断部材の第1の遮断結合部材は、第1の遮断部材停止部及び第2の遮断部材停止部を有し得る。例えば、第1の遮断結合部材は、第1の遮断部材停止部及び第2の遮断部材停止部を有するスロットを有し得る。第2の遮断結合部材は、長手方向軸に沿った1つの方向における移動によって第1の遮断部材停止部を捕捉するように配置され、長手方向軸に沿ったもう一方の方向における移動によって第2の遮断部材停止部を捕捉するように配置された突起を有し得る。例えば、第2の遮断結合部材は、カートリッジ・レシーバからカートリッジが取り外されるときなど、第1のエジェクタ位置に向かってエジェクタ部材が移動すると、第1の遮断部材停止部を捕捉し得る。第2の遮断結合部材は、カートリッジ・レシーバにカートリッジが挿入されるときなど、第2のエジェクタ位置に向かってエジェクタ部材が移動すると、第2の遮断部材停止部を捕捉し得る。
【0113】
代わりに又は加えて、エジェクタ部材、及び/又はエジェクタ部材の第2の遮断結合部材は、第1の遮断部材停止部及び第2の遮断部材停止部を有し得る。例えば、第2の遮断結合部材は、第1の遮断部材停止部及び第2の遮断部材停止部を有するスロットを有し得る。第1の遮断結合部材は、長手方向軸に沿った1つの方向における移動によって第1の遮断部材停止部を捕捉するように配置され、長手方向軸に沿ったもう一方の方向における移動によって第2の遮断部材停止部を捕捉するように配置された突起を有し得る。例えば、第1の遮断結合部材は、カートリッジ・レシーバからカートリッジが取り外されるときなど、第1のエジェクタ位置に向かってエジェクタ部材が移動すると、第1の遮断部材停止部を捕捉し得る。第1の遮断結合部材は、カートリッジ・レシーバにカートリッジが挿入されるときなど、第2のエジェクタ位置に向かってエジェクタ部材が移動すると、第2の遮断部材停止部を捕捉し得る。
【0114】
例えば、エジェクタ部材の長い摺動する移動が例えば、遮断部材のより短い移動にそれが変換するように、エジェクタ部材と遮断部材との間のそのような固定されない結合を提供することは、より短いデバイスを提供する。
【0115】
代わりに、第1の遮断結合部材及び第2の遮断結合部材は、固定して接続され得る。例えば、エジェクタ部材及び遮断部材は、長手方向軸に沿った移動に対して固定して接続され得る。
【0116】
第2のエジェクタ位置のエジェクタ部材の移動は、遮断位置への遮断部材の移動を必要とし得る。例えば、遮断部材が遮断位置に移動することを防止される場合、例えば、第2の電気コネクタが第1の電気コネクタに結合される場合、第2のエジェクタ位置へのエジェクタ部材の移動が制限され及び/又は不可能である。それによって、第2の電気コネクタが接続される場合、例えば、充電器がバッテリを充電するようにオートインジェクタに接続される場合、カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられることを防止され得る。
【0117】
1つ以上の実例では、オートインジェクタは、エジェクタ・ロックを更に有し、エジェクタ・ロックは、格納したプランジャ・ロッド位置からプランジャ・ロッドが伸長したプランジャ・ロッド位置に向かって移動するとき、初期の角度位置から第1の角度位置への旋回の少なくとも一部の回転のために構成され、エジェクタ・ロックの回転は、長手方向及び回転位置においてエジェクタ部材を保持する。
【0118】
エジェクタ・ロックは、長手方向軸に沿ってなど、エジェクタ部材の移動を制限するように構成され得る。
【0119】
1つ以上の実例では、エジェクタ部材は、カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられる場合に、カートリッジ及びカートリッジ・ホルダを支持するエジェクタ支持面を有し、エジェクタ・ロックの回転が長手方向及び/又は回転位置においてエジェクタ部材を保持するとき、カートリッジ及びカートリッジ・ホルダも、長手方向及び/又は回転位置において保持される。
【0120】
1つ以上の実例では、遮断部材は、オートインジェクタ工程の間に遮断位置に留まる。
【0121】
駆動モジュールは、バッテリから電力を受信するように構成され得る。駆動モジュールは、電力を受信するためにバッテリに電気的に接続され得る。駆動モジュールは、筐体によって収容され得る。駆動モジュールは、電気-機械モータなど、DCモータ、例えば、ブラシを有する又はブラシを有さないDCモータなど、モータを有し得る。駆動モジュールは、ソレノイド・モータを有し得る。駆動モジュールは、形状記憶合金エンジンを有し得る。駆動モジュールは、プランジャ・ロッドを作動させるように構成されたバネの配置を有し得る。駆動モジュールは、プランジャ・ロッドを作動させるように構成された加圧ガスを有し得る。
【0122】
カートリッジ・レシーバは、受け方向において長手方向軸に沿ってカートリッジ・レシーバ開口を通じて挿入されるとき、少なくとも1つのカートリッジ保持部材によりカートリッジ・アセンブリを受けるように構成されたカートリッジ・レシーバ・コンパートメントを有し得、カートリッジ・レシーバは、通路を有し、通路を通じて、少なくとも1つのカートリッジ保持部材は、少なくとも受け方向において移動し、部材は、受け方向とは反対の方向において保持位置を超えた移動を防止する。
【0123】
細長エジェクタは、エジェクタ静止部分からエジェクタ支持面に向かって延在する長手方向エジェクタ・スロットを有し得る。細長エジェクタは、長手方向に沿って移動するように吊るされ得、受け方向とは反対の方向においてバネ-荷重され得る。
【0124】
エジェクタ・ロックは、旋回の少なくとも一部の向きを変えるように支持され得、筐体に対して長手方向位置において維持され得る。エジェクタ・ロックは、エジェクタ・ロック支持部分を有し得、エジェクタ・ロック支持部分は、第1の角度において長手方向エジェクタ・スロットと位置合わせし、長手方向エジェクタ・スロットに沿って摺動し、第2の角度においてエジェクタ静止部分と位置合わせするように至らされるように構成される。それによって、エジェクタ静止部分及びエジェクタ・ロック支持部材は組み合わせで、第1の角度において離脱され、第2の角度において係合される停止部を形成し得る。
【0125】
よって、第2の角度において、効果的にその向きを変えることによるエジェクタ・ロックは、静止部分を受けるその支持部材によって、停止部を導入することが認識される。静止部分が他に支持部材上に降下することを防止される場合、停止部は、受け方向における支持部材を超えた静止部分の更なる移動を防止する。よって、停止部は、カートリッジが受け方向における筐体に対して停止位置を超えて移動することを防止することに貢献する。
【0126】
少なくとも、カートリッジ・アセンブリの注射針が患者の皮膚を貫通するとき、力が注射針からカートリッジに伝達され、それが係合するときに停止部に対して受け方向において後方にカートリッジを押し進めるように作用する。停止部は、他に正確な投薬の投与が妨害され得るので、カートリッジの位置を維持することに少なくとも貢献する。
【0127】
エジェクタは、停止部の手段によって、停止位置にあるとき、そのエジェクタ支持面は、カートリッジ又はカートリッジ・アセンブリの端部分が受け方向における意図しない移動を防止するようにその上に残り得ることを支持する。
【0128】
オートインジェクタは、カートリッジ・アセンブリ内に収容されたカートリッジの便利なフロント・ローディングを有効にする。カートリッジ・アセンブリ上の注射針が、カートリッジ・アセンブリに信頼して取り付けられた注射針カバーによって保護され得るので、カートリッジ・アセンブリ内に収容されたカートリッジによりオートインジェクタを積載する間に、注射針により傷付けられるリスクを増大させない。
【0129】
オートインジェクタは、カートリッジがエジェクタの支持面に合致するときにバネ-荷重付勢を克服すること、カートリッジ保持部材を通路から、カートリッジがカートリッジ・レシーバから外に移動することを防止される位置にガイドすること、及び受け方向における注射針に対する圧力が少なくとも部分的にカートリッジに伝達されるときに、カートリッジが筐体内でその位置を維持するように、受け方向における停止部を超えた移動を防止するようにエジェクタ・ロックの向きを変えること、によって便利なフロント・ローディングを有効にする。他に正確な投薬の投与が妨害されるので、カートリッジがその位置を維持することが重要である。
【0130】
カートリッジが保持位置にあるときにエジェクタ・ロックの支持面がエジェクタの静止部分に隣接するように、様々な距離が寸法付けられるべきであることを認識されよう。それによって、カートリッジがロックされ、又は前方向の移動及び後方向の移動の両方を防止されるロックされた位置にあり、後方向の移動は、受け方向と同一である。停止部が係合されるとき、すなわち、エジェクタ・ロックが第2の角度にあるとき、カートリッジがロックされ得るのに対し、停止部が離脱されるとき、すなわち、エジェクタ・ロックが第1の角度にあるとき、カートリッジがアンロックされ得る。
【0131】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロック支持部材は、横方向に延在するエジェクタ静止部分においてエジェクタを支持するように、例えば、ピンの形式において、エジェクタ・ロックの壁から軸方向に延在する。1つ以上の実例では、エジェクタ・ロック支持部材は、横方向に延在するエジェクタ静止部分において又は軸方向に延在する静止部分において、エジェクタを支持するように、エジェクタ・ロックの縁又はエッジに沿って横方向に延在する。
【0132】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロック支持部分、エジェクタ静止部分、及びエジェクタ・スロットのうちの1つ以上は、エジェクタ・ロック又はエジェクタの中に埋め込まれる。
【0133】
エジェクタ・ロックは、例えば、ベアリング内で支持され、ベアリングは、ロックが、例えば、旋回の少なくとも一部の向きを変えること又は向きを変えられることを可能にすると共に、長手方向の移動を防止することを認識されよう。
【0134】
1つ以上の実例では、エジェクタは、エジェクタ支持面を有するエジェクタ・ロッドを有し、エジェクタ・ロッドは、長手方向通路を形成するためのエジェクタ・ロッド・ボアを有し、エジェクタ支持面は、エジェクタ・ロッドの1つの端に配置され、ディスク形状又は円環形状を有する。それによって、ディスク形状又は円環形状は、その端部分の周辺の周りで全てがその上に残るようにカートリッジに対する支持を形成し得る。ボアのアパーチャは、エジェクタ・アバットメント面の中心部分に位置する。ボアは、カートリッジの第1のストッパを移動させて、カートリッジから医薬品の少なくとも一部分を放出するように、エジェクタとは独立してその少なくとも何らかの変位を超える者が移動し得る、プランジャに対する空きを与える。
【0135】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロッドは、エジェクタ支持面の周りに配置されたエジェクタ・カラーを有する。エジェクタ・カラーは、内部直径を有し得、内部直径は、カートリッジ又はカートリッジ・アセンブリの端部分の外部直径よりも大きく、その結果、カートリッジ又はカートリッジ・アセンブリの端部分がエジェクタ支持面に隣接するとき、カラーは、エジェクタ・ロッドに対する中心の位置においてカートリッジ又はカートリッジ・アセンブリの端部分を収容する。それによって、カートリッジ又はカートリッジ・アセンブリは、エジェクタ支持面上でロバストに隣接するようにガイドされることができる。1つ以上の実例では、エジェクタ・カラーは、内部面取り面を有し、内部面取り面は、エジェクタ支持面に向かってカートリッジ又はカートリッジ・アセンブリをガイドすることを改善する。
【0136】
1つ以上の実例では、エジェクタは、エジェクタ・カットアウト間で1つ以上のエジェクタ・コグを形成するように、1つ以上のエジェクタ・カットアウトにより構成されたエジェクタ・ロッドを有し、エジェクタ・ロックは、1つ以上のエジェクタ・ロック・カットアウトのそれぞれの間で1つ以上のエジェクタ・ロック・コグにより構成される。それによって、1つ以上のエジェクタ・コグは、係合されるときに停止部を形成するように、1つ以上のエジェクタ・ロック・コグと隣接し得る。停止部は、エジェクタ及びエジェクタ・ロックのコグを位置合わせすることによって係合される。エジェクタ・ロックの長手方向軸の周りの旋回の少なくとも一部の向きを変えることは、停止部を離脱させ得、それによって、エジェクタ・コグは、エジェクタ・ロック・カットアウト内で収容されることができる。このようにして、コグ及びカットアウトは、相補コグ及びカットアウトを形成する。
【0137】
エジェクタ・ロッドの1つ以上のコグ及びエジェクタ・ロックの1つ以上の相補カットアウトは、長手方向軸の周りに角度方向に範囲において配置され、その結果、コグは、その全体で又は相補カットアウトによって部分的に収容されることができる。エジェクタ・ロッド、よって、コグが長手方向において又はエジェクタ・ロックのカットアウトから外に移動するとき、クリアランスを許容するように、コグは、例えば、45度にわたって延在し得、相補カットアウトは、45度プラス角度方向範囲にわたって延在し得る。
【0138】
カットアウト、コグ、並びに相補コグ及びカットアウトが位置する角度は、エジェクタ・ロック及びエジェクタ・ロッドが受け方向におけるカートリッジ・アセンブリの移動を可能にするように相互に角度方向に位置付けられた第1の角度位置と、エジェクタ・ロック及びエジェクタ・ロッドが、事前設定長手方向位置を超えて移動することを少なくとも制限される受け方向におけるカートリッジ・アセンブリの移動を制限するように相互に角度方向に位置付けられた第2の角度位置と、を暗黙的に定義する。
【0139】
第2の角度位置では、エジェクタ・ロッドの少なくとも1つのコグは、エジェクタ・ロックの少なくとも1つのコグに端から端まで隣接するのに対し、第1の角度位置では、エジェクタ・ロッドの少なくとも1つのコグは、相補カットアウト内に収容される。
【0140】
エジェクタ・コグは、エジェクタ静止部分と表される端部分を有し、エジェクタ・ロック・コグは、エジェクタ・ロック支持部分と表される端部分を有する。エジェクタ・ロック支持部分は、停止部が係合されるときにエジェクタ静止部分を支持する。
【0141】
よって、コグは、停止部が係合されるときに相互に隣接するそれぞれの端部分を有する。エジェクタ・ロッドのカットアウト及びエジェクタ・ロックのカットアウトは、それぞれの底部分を有する。底部分は、コグ及びカットアウトを分離する側面部分間で延在し得る。
【0142】
コグが相互に隣接するエジェクタ・ロッドの長手方向位置において、エジェクタは、カートリッジ又はカートリッジ・アセンブリが受け方向における停止部の手段によって更なる移動を制限される位置において、エジェクタ・ロックに対するその長さによって定義する。エジェクタは、受け方向とは反対方向において移動するように弾力性部材によって吊るされ得、そのケースでは、エジェクタ・ロッドのコグは、エジェクタ・ロックのコグから離れて移動する。
【0143】
上記言及されたように、カートリッジ又はカートリッジ・アセンブリは、1つ以上の実例では、取り囲むカラーにより構成される、ディスク形状又は円環形状において支持され得る。
【0144】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロッドは、4つのコグ及び4つのカットアウトを有し、エジェクタ・ロックは、4つの相補コグ及び4つの相補カットアウトを有する。これは、安全にロックされた位置から開放位置に相互に対してエジェクタ・ロッド及びエジェクタ・ロックの向きを変えるために必要な回転の量の間の良好なトレード・オフと、コグの機械的ロバスト性とを与える。
【0145】
1つ以上の実例では、コグ及びカットアウトは、等しい角度サイズ、例えば、45度又は60度を有し、両方のケースでは、コグとカットアウトとの間でクリアランスを許容するために、角度範囲が差し引かれる。
【0146】
1つ以上の実例では、カットアウト及びコグのうちの1つ以上は、実質的に矩形形状を有する。
【0147】
よって、エジェクタ・カットアウト及び/又はエジェクタ・ロック・カットアウトなどの1つ以上のカットアウトは、長手方向軸に直交するエッジ及び長手方向軸に沿ったエッジを有する。長手方向軸に沿ったエッジに起因して、停止部が係合されるときに少なくとも、エジェクタ・ロッドとロックとの間で相対的な角度位置を保持するための良好な係合を得ることが可能である。
【0148】
1つ以上の実例では、相補形式において、エジェクタ・カットアウトはエジェクタ・ロック・コグを収容し、エジェクタ・ロック・カットアウトはエジェクタ・コグを収容し、その結果、円筒形オブジェクトに倣うように、コグ間で空間が実質的に埋められる。しかしながら、長手方向の移動の十分に低い摩擦を可能にし、エジェクタ及びエジェクタ・ロックの製造の間に発生する変動を可能にするように、角度的なクリアランスがコグ間で典型的には必要である。
【0149】
1つ以上の実例では、カットアウト及びコグは、三角形部分、円弧、又は別のポリゴン若しくは曲線を有する。
【0150】
1つ以上の実例では、1つ以上のカットアウト及び1つ以上のコグは、長手方向軸に対して及び長手方向軸に直交する軸に対して傾けられた部分を有する。
【0151】
長手方向軸に対して傾けられた部分は、1つ以上のコグの端部分、1つ以上のカットアウトの底部分、及び1つ以上のコグ又はカットアウトの側面部分のうちの1つ以上であり得る。
【0152】
平滑な長手方向の移動を安全にする態様として、側面部分と底部分との間のいずれかの角度は、90度又はそれよりも大きくあるべきであり、側面部分と端部分との間のいずれかの角度は、90度又はそれよりも大きくあるべきである。それによって、その背後で不適切な位置においてコグがはまり込む、ノーズ又はオーバハングが形成されることが防止されるはずである。
【0153】
部分が傾けられる態様の一部では、相補形式において、エジェクタ・カットアウトはエジェクタ・ロック・コグを収容し得、エジェクタ・ロック・カットアウトはエジェクタ・コグを収容し得、その結果、円筒形オブジェクトに倣うように、コグ間で空間が実質的に埋められる。しかしながら、長手方向の移動の十分に低い摩擦を可能にするように、角度的なクリアランスがコグ間で典型的には必要である。
【0154】
1つ以上の実例では、エジェクタ・コグ及びロック・コグは、長手方向軸の直交部分に対して40度未満又は30度未満又は20度未満の角度において、長手方向軸に対して傾けられた端部分を有する。
【0155】
ロックの向きを変えることによって停止部が係合されるとき、ロックの向きを更に変えることが、エジェクタに対して作用し、エジェクタを通じてカートリッジ及び/又はカートリッジ・アセンブリに伝達される、長手方向に締め付ける力を生じさせるように、傾けられた端部分は貢献し得る。このようにして、製造者の変動に起因して発生するクリアランスを少なくとも実質的に取り除くことが可能であり得る。
【0156】
ロック・コグの端部分及びエジェクタ・コグの端部分は、同一の角度において実質的に傾けられ、その結果、端部分は、相互に並列する。1つ以上の実例では、カットアウトの底部分は、実質的に同一の角度によって傾けられ得る。それによって、コグはカットアウトに適合する。
【0157】
よって、コグは、停止部が係合されるときに相互に隣接するそれぞれの端部分を有する。傾けられた端部分、場合によっては製造者の変動に起因して、エジェクタ・コグ及びロック・コグが真ん中から真ん中に位置合わせしないが、それらから或る程度相殺する、ロックの角度位置において、所望の締め付ける力又はクリアランスの低減が生じ得る。
【0158】
それによって、より正確な長手方向位置においてカートリッジを締め付けると共に、皮膚に向かって注射針を押し付けるときに、カートリッジ長の寸法の許容範囲が、カートリッジから流体が放出されるリスクを結果としてもたらさず又は少なくともリスクがないことを保証することが可能であり得る。よって、過度に格納したロック位置との組み合わせで短いカートリッジ長に起因してカートリッジの意図しない後方向の移動のリスクが低減される。カートリッジがそのような意図しない後方向の移動から防止されない場合、ストッパと接触したプランジャ・ロッドは、場合によっては、注射針が患者の皮膚に適切に挿入される前に即時的に医薬品を外に押し付け、よって、全投薬が患者に投与されない。
【0159】
1つ以上の実例では、エジェクタは、回転対称端部分を形成するように、長手方向軸の周りで1つ以上の面取りを有する実質的に円筒形部分により構成されたエジェクタ・ロッドを有し、エジェクタ・ロックは、相補回転対称端部分を形成するように、1つ以上の相補面取り切断部により構成される。
【0160】
1つ以上の実例では、長手方向軸に実質的に直交する部分にわたって端部分が延在するように、面取りが位置付けられる。長手方向軸に実質的に直交する部分にわたって延在する端部分は、180度未満にわたって、例えば、120度未満又は90度未満にわたって延在し得る。
【0161】
1つ以上の実例では、オートインジェクタは、プランジャ・ロッドを有し、エジェクタは、バネ・エジェクタ部材によってバネ-荷重されたエジェクタ・ロッドを有し、プランジャ・ロッド及びボアは、長手方向の相対的移動に対して構成される。それによって、エジェクタ及びプランジャ・ロッドは、密に統合されることができる。また、プランジャ・ロッドは、エジェクタ・ロッドをそれに沿って及び逆に担持することなく、少なくとも或る距離にわたって、長手方向軸に沿って移動され得る。
【0162】
エジェクタ・ロッドは、それを通じてボアが延在する円筒形オブジェクトを有し得、上記言及されたカットアウト及びコグは、円筒形オブジェクトの1つの端に位置し、上記言及されたディスク形状又は円環形状が他の端に配置される。
【0163】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロッドを通じたボア及びプランジャ・ロッドの外面は、結合手段及び相補結合手段のそれぞれにより構成され、相補結合手段は、相対的な角度位置を保持し、相対的な長手方向の移動を可能にする。プランジャ・ロッド内の溝と係合するボアの壁上で長手方向軸に沿った直線に沿って延在するトラックが形成され得、及び/又は逆もそうである。それによって、長手方向の移動が可能にされると共に、角度方向の保持が提供される。
【0164】
1つ以上の実例では、プランジャ・ロッドは、内部プランジャ・ロッド部品及び外部プランジャ・ロッド部品を有し、内部プランジャ・ロッド部品及び外部プランジャ・ロッド部品は、スレッドによって結合され、内部プランジャ部品がベアリング内で保持され、ベアリングは、内部プランジャ部品の回転を可能にすると共に、長手方向の移動を防止し、外部プランジャ・ロッド部品は、筐体に対する角度位置において保持される。
【0165】
それによって、外部プランジャ部品は、内部プランジャ・ロッド部品の回転によって長手方向に移動するように作動され得る。外部プランジャ部品は、カートリッジから医薬品の少なくとも一部分を放出するように、カートリッジの第1のストッパを移動させるように構成され得る。
【0166】
1つ以上の実例では、内部プランジャ・ロッド部品は、駆動モジュールによって回転駆動され、駆動モジュールは、モータと、内部プランジャ・ロッドにモータを結合するためのトランスミッション及びギアリングの1つ以上とを有し得る。内部プランジャ・ロッド部品は、外部プランジャ・ロッド部品内で内部スレッドと係合するスピンドル部分を有し得る。
【0167】
1つ以上の実例では、外部プランジャ・ロッド部品は、外部プランジャ・ロッドの壁内で長手方向に延在するプランジャ・ロッド溝が形成される点で、筐体に対して角度位置において保持され、プランジャ・ロッド溝は、エジェクタ・ロッド・ボアの内壁上で長手方向に延在するビーズ又はトラックと係合する。この構成は、少なくとも或る距離にわたって、エジェクタ・ロッドに対して外部プランジャ・ロッドの変位を許容し、逆もまたそうであると共に、それらの間の相対的な角度位置を保持する。
【0168】
1つ以上の実例では、オートインジェクタは、角度保持スロット及び角度保持ガイドを有し、角度保持スロット及び角度保持ガイドは、相互に係合するように構成され、カートリッジ・レシーバ又はカートリッジ・レシーバに強固に結合された部材上又は内で、及びエジェクタ・ロッドに配置される。
【0169】
それによって、エジェクタ・ロッドは、カートリッジ・レシーバにより角度方向の保持のため、及び少なくとも或る距離にわたる長手方向の変位のために吊るされる。
【0170】
1つ以上の実例では、角度保持スロットは、格納した位置にあるときにエジェクタ・ロッド及びプランジャ・ロッドを収容する部材において構成され、角度保持スロットは、それが格納されるときにエジェクタ・ロッドの隣にあり得る。内部プランジャ・ロッドを駆動するように結合されたモータを収容し得る部材は、エジェクタに対するバネ-荷重を与えるバネに対する縁石又はシートを提供するカラーを有し得る。角度保持ガイドは次いで、エジェクタ・ロッド上で配置される。
【0171】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロックは、プランジャ・ロッド内に設けられるプランジャ・ロッド・トラックと係合するように構成されたエジェクタ・ロック・ガイド・ピンを有し、その結果、プランジャ・ロッドの長手方向の移動は、少なくとも事前設定範囲にわたって、長手方向軸の周りでエジェクタ・ロックの向きを変えることを与える。
【0172】
それによって、単一のモータによりオートインジェクタを駆動することが可能であり、単一のモータは、プランジャ・ロッドの或る変位において、ロックの向きを変えることを与え、プランジャ・ロッドの他の変位において、カートリッジからの医薬品の投薬の放出を与える。少なくともプランジャ・ロッド・トラックは、プランジャ・ロッドがエジェクタ・ロックの向きを変え、カートリッジからの或る距離における位置にプランジャ・ロッドがある格納した位置において停止部を離脱させるように構成され得る。プランジャ・ロッド・トラックは、カートリッジのストッパ上で少なくともそれが隣接し又は押し付けるとき、プランジャ・ロッドの前進した位置において停止部が係合されるように構成され得る。
【0173】
1つ以上の実例では、少なくとも長手方向位置の範囲にわたる、受け方向におけるプランジャ・ロッドの移動は、第1の角度位置にエジェクタ・ロックの向きを変えることを与える。それによって、停止部は、プランジャ・ロッドの格納した位置において離脱される。
【0174】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロックは、外部プランジャ・ロッドの少なくとも端部分を受け付けるためのエジェクタ・ロック・ボアと、エジェクタ・ロック・ボアの壁から内側に延在するエジェクタ・ロック・ガイド・ピンとにより構成され、外部プランジャ・ロッドは、プランジャ・ロッド・トラックにより構成され、プランジャ・ロッド・トラックは、エジェクタ・ロック・ガイド・ピンと係合し、カートリッジ・アセンブリ開口に向かってプランジャ・ロッドの遠位縁から延在し、プランジャ・ロッド・トラックは、少なくとも1つのトラック部分を有し、少なくとも1つのトラック部分は、第1の角度から第2の角度へとエジェクタ・ロック・ガイド・ピンにつながり、第1の角度及び第2の角度は、第1の角度位置から第2の角度位置へとエジェクタ・ロックの向きを変えるように角度的に間隔を空けられる。
【0175】
それによって、内部プランジャ・ロッド部品の回転は、外部プランジャ・ロッド部品の少なくとも或る長手方向位置においてカートリッジと少なくとも係合し、外部プランジャ・ロッド部品の他の長手方向位置においてエジェクタ・ロックの回転を与えて、エジェクタ部材ロッドをロック又はアンロックのいずれかをするように、外部プランジャ・ロッド部品の長手方向の移動の周りで生じ得る。
【0176】
1つ以上の実例では、トラックは、外部プランジャ・ロッドがカートリッジ・レシーバ開口から離れて極端な長手方向位置にあるとき、エジェクタ・ロッドをアンロックする位置に、ガイド・ピンを介してエジェクタ・ロックを回転させるように構成される。トラックは、外部プランジャ・ロッドがカートリッジ・レシーバ開口から離れてあまり極端でない長手方向位置にあるとき、エジェクタ・ロッドをロックする別の位置に、ガイド・ピンを介してエジェクタ・ロックを回転させ得る。よって、外部プランジャ・ロッド部材が挿入とは反対の方向において極端な位置から移動されるにつれて、エジェクタ・ロックは、エジェクタがアンロックされた位置からエジェクタがロックされた位置に移動する。
【0177】
コグ及びカットアウトに対するガイド・ピンの角度位置と、エジェクタ・ロッドに対する外部プランジャ・ロッドの角度位置とが同期され、その結果、ガイド・ピンを介してトラックによってエジェクタ・ロックに与えられた回転が、コグが第2の角度位置において端から端まで隣接することを可能にし、コグが第1の角度位置においてカットアウト内に収容されることを可能にするように角度方向に位置付けられることを認識されよう。第1の角度位置では、エジェクタは、エジェクタ・ロックによってアンロックされ、第2の角度位置では、エジェクタは、エジェクタ・ロックによってロックされることを認識されよう。
【0178】
1つ以上の実例では、コグが相補カットアウトによって収容されるように相互に隣接するとき、エジェクタ部材及びエジェクタ・ロックの長さ。
【0179】
エジェクタ・ロックは、例えば、ベアリング内に配置され、ベアリングは、ロックが旋回の少なくとも一部の向きを変えること又は向きを変えられることを可能にすると共に、長手方向の移動を防止する。
【0180】
1つ以上の実例では、第1の角度から第2の角度へとガイド・ピンにつながる少なくとも1つのトラック部分は、長手方向軸に対して約40~50度の角度で傾けられる。
【0181】
1つ以上の実例では、第1の角度から第2の角度へとガイド・ピンにつながる少なくとも1つのトラック部分は、第1の長手方向に延在するトラック部分から続き、第2の長手方向に延在するトラック部分に続く中間部分である。1つ以上の実例では、その第1のトラック部分は、第2のトラック部分よりも広い。1つ以上の実例では、第1のトラック部分は、第2のトラック部分よりも広く、第1のトラック部分は、中間トラック部分の中にガイド・ピンをガイドする傾けられたガイド面又はシケインを有し得る。第1のトラック部分は、第1の角度から第2の角度に延在し得る。傾けられたガイド面は、長手方向軸に対して約40~50度の角度で傾けられ得る。トラックは全体的に、長手方向に又は急な傾きの角度において延在するトラック部分により構成され、その結果、後者のケースでは、約30度よりも長手方向の直交部分に近くない傾きの角度によって典型的には、向きを変えることは円滑にガイド・ピンに与えられる。それによって、その理由により少なくとも、ガイド・ピンがトラック内にはまり込まない。
【0182】
1つ以上の実例では、トラックは、ガイド・ピンにプラスのクリアランスの寸法に等しいトラックの少なくとも一部分において幅を有し、ガイド・ピンの寸法は、その直径、又はピンの直径若しくは外周円若しくは幅であり得る。クリアランスは、ガイド・ピンの寸法よりも50%小さく、又は20%小さく、又は10%小さくあり得る。
【0183】
プランジャ・ロッド・トラックの第1のエントリ部分は、プランジャ・ロッド・トラックの中間部分及び第2の部分よりも広くあり得る。それによって、エジェクタ・ロック・ガイド・ピンは、より広い角度において受けられ得、トラックの中にガイドされ得る。これは、エジェクタ・ロック・ガイド・ピンがプランジャ・ロッドの移動を意図せずに妨害することを防止し得る。
【0184】
1つ以上の実例では、プランジャ・ロッド・トラックは、外部プランジャ・ロッドのプランジャ・ロッド遠位縁から延在するリセスとして構成される。リセスの深度は、ガイド・ピンの長さに合致し、その結果、それらは、エジェクタ・ロックの向きを変えるために十分に係合する。
【0185】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロックは、第2の角度位置に向かってエジェクタ・ロックを付勢させる弾力性部材に結合される。それによって、エジェクタ・ロックを離脱させるために、プランジャ・ロッドの更に格納した位置が必要とされる。プランジャ・ロッド・トラックのエントリ部分がより広い角度においてエジェクタ・ロック・ガイド・ピンを受け付けるときに、これは特に有益である。
【0186】
いくつかの実例では、オートインジェクタは、モータを有する駆動モジュールと、内部プランジャ・ロッドにモータを結合するためのトランスミッション及びギアリングの1つ以上とを有する。駆動モジュールは、バッテリ及び電力供給装置のうちの1つ以上から電力供給され得る。駆動モジュールは、プッシュ・ボタンなどのユーザにより活性化された制御に応答して、駆動モジュールを介してプランジャ・ロッドを制御するようにプログラムされたマイクロプロセッサを介して制御され得る。
【0187】
オートインジェクタは、抵抗センサを更に有し得る。抵抗センサは、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を示す抵抗信号を提供するように構成され得る。処理ユニットは、抵抗センサに結合され得る。
【0188】
処理ユニットは、
- プランジャ・ロッド速度で、伸長したプランジャ・ロッド位置に向かってプランジャ・ロッドを前進させるなどで移動させるように駆動モジュールを制御し、
- プランジャ・ロッド位置を決定し、
- 抵抗信号を受信し、抵抗信号が高抵抗閾値を上回るプランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を示す場合、プランジャ・ロッドの移動を調節するように、駆動モジュールを制御する、
ように更に構成され得る。
【0189】
高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置に基づき得る。
【0190】
筐体は、抵抗センサを収容し得る。
【0191】
また、本明細書で開示されるのは、オートインジェクタを制御する方法であり、方法は、
- 第1のストッパを有するカートリッジを受けることと、
- プランジャ・ロッド速度で、伸長したプランジャ・ロッド位置に向かってプランジャ・ロッドを移動させることと、
- プランジャ・ロッド位置を決定することと、
- プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を示す抵抗信号を受信することと、
- 抵抗信号が高抵抗閾値を上回るプランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を示す場合、プランジャ・ロッドの移動を調節することと、
を有し、高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置に基づいている。
【0192】
このようにしてストッパ(複数可)に更なる力を加えることによって、注入の間に薬物・カートリッジをより完全に空にすることを通じて、投薬の精度を最適化することが得られ、或る期間にわたってそのような高められた力を維持し、それによって、内部カートリッジ・ショルダ・エリアと良好に接触し(埋める)ようにストッパの変形/圧縮を強制し、それによって、そこにある残余薬物を外に押し付ける。加えて、各々のカートリッジから無駄にされ得る医薬品が少ないので、改善された医薬品利用が提供される。
【0193】
プランジャ・ロッド速度が更に最適化され得、例えば、注入手順の時間、例えば、医薬品を注入するために必要な時間及び/又は注入の準備をする時間の最適化につながる。更に、例えば、医薬品の誤った投薬のリスクを減少させることによって、患者の安全性が高まる。
【0194】
加えて、医薬品使用の改善された正確性が得られ、それは、使用されない医薬品の量を低減させることを可能にする。よって、使用されない医薬品のコストが低減され得る。
【0195】
高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置に基づき得る。高抵抗閾値は、第1の高抵抗閾値及び/又は第2の高抵抗閾値及び/又は第3の高抵抗閾値であり得る。
【0196】
処理ユニットは、例えば、プランジャ・ロッド位置に基づいて、高抵抗閾値を決定するように構成され得る。高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置が格納したプランジャ・ロッド位置と第1のプランジャ・ロッド位置との間にあるときに第1の高抵抗閾値であり得る。代わりに又は加えて、高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置が第2のプランジャ・ロッド位置と伸長したプランジャ・ロッド位置との間にあるときに第2の高抵抗閾値であり得る。
【0197】
第2の高抵抗閾値は、第1の高抵抗閾値よりも高くあり得る。第2の高抵抗閾値が医薬品の注入の終わりに伸長したプランジャ・ロッド位置に対応するとき、カートリッジ内の圧力に貢献する注射針の流れ抵抗が低いことを理由に、注入の終わりにストッパ又は隔壁における漏れのリスクなしに、カートリッジを効果的に空にすることを保証するために、高抵抗閾値はより高くあり得る。
【0198】
第1の高抵抗閾値は、50N、55N、60N、65N、70N、75N、又は80Nなど、50~80Nの間であり得る。実例では、第1の高抵抗閾値は、55Nである。
【0199】
第2の高抵抗閾値は、75~85Nの間など、又は80~90Nの間など、又は70N、75N、80N、85N、若しくは90Nなど、70~100Nの間であり得る。実例では、第2の高抵抗閾値は、80Nである。
【0200】
高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置が第1のプランジャ・ロッド位置と第2のプランジャ・ロッド位置との間にあるときに第3の高抵抗閾値であり得る。高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置が第3のプランジャ・ロッド位置であるときに第3の高抵抗閾値であり得る。第3のプランジャ・ロッド位置は、第1のプランジャ・ロッド位置と第2のプランジャ・ロッド位置との間にあり得る。
【0201】
第3の高抵抗閾値は、第1の高抵抗閾値よりも高くあり得る。第3の高抵抗閾値は、第2の高抵抗閾値よりも低くあり得る。第3の高抵抗閾値は、第1の高抵抗閾値と第2の高抵抗閾値との間にあり得る。
【0202】
高抵抗閾値、例えば、第3の高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置が第1のプランジャ・ロッド位置から第2のプランジャ・ロッド位置に移動されるにつれて増加し得る。
【0203】
伸長したプランジャ・ロッド位置と第1のプランジャ・ロッド位置との間の距離は、2mmなど、1~3mmの間であり得る。
【0204】
格納したプランジャ・ロッド位置と第1のプランジャ・ロッド位置との間の距離は、0~60mmの間であり得る。
【0205】
格納したプランジャ・ロッド位置と第1のプランジャ・ロッド位置との間の距離は、55mm、56mm、又は57mmなど、50~60mmの間であり得る。
【0206】
抵抗センサは、プランジャ・ロッドのプランジャ・ロッド・フロント・エンドに加えられた圧力及び/又は力を測定するように構成され得る。プランジャ・ロッド・フロント・エンドは、カートリッジの第1のストッパと係合するように構成され得る。抵抗センサは、プランジャ・ロッドとストッパとの間の圧力及び/又は力を測定するように構成され得る。例えば、抵抗センサは、プランジャ・ロッド・フロント・エンド上で圧力トランスデューサ及び/又は力トランスデューサを有し得る。プランジャ・ロッドは、抵抗センサを有し得る。
【0207】
代わりに又は加えて、抵抗センサは、駆動モジュールを通る電流を決定するように構成され得、及び/又は駆動モジュールによって消費された電力を決定するように構成され得る。例えば、抵抗センサは、駆動モジュールの電気抵抗、電流、及び/又は電圧を測定するように構成され得る。抵抗センサは、電気抵抗センサ、電流センサ、及び/又は電圧センサを有し得る。抵抗信号は、駆動モジュールによって消費された、決定された電力など、駆動モジュールによって消費された電力に基づき得る。抵抗信号は、駆動モジュールを通る測定された電流など、駆動モジュールを通る電流に基づき得る。駆動モジュールは、抵抗センサを有し得る。
【0208】
例えば、プランジャとカートリッジ・ストッパとの間に専用の力センサを適用するコスト及びアーキテクチャ的な複雑度に起因して、そのような力センサを適用する代わりに、同等のプランジャ力及び/又は抵抗を監視する実用的な方法は、駆動モジュールのモータを通るなど、駆動モジュールを通る電流を監視することを通じてであり得る。電気機械システムについて、これは、出力に良好に相関する。磁界の内部でインダクタに対して作用する力は、F=B*I*lとして表現されることができ、Bは、磁界強度であり、Iは、インダクタ電流であり、lは、磁界内のインダクタの長さである。
【0209】
現在のプランジャ・ロッド位置など、時間内の特定の瞬間におけるプランジャ・ロッド位置など、プランジャ・ロッド位置は、例えば、処理ユニットによって決定され得る。プランジャ・ロッド位置は、プランジャ・ロッド位置センサなどのセンサからの検出に基づいて決定され得る。
【0210】
オートインジェクタは、プランジャ・ロッド位置センサを有し得る。プランジャ・ロッド位置センサは、プランジャ・ロッドの位置及び/又は第1のストッパの位置を検出するように構成され得る。駆動モジュールは、プランジャ・ロッド位置センサを有し得る。
【0211】
オートインジェクタは、タコメータを有し得る。プランジャ・ロッド位置センサは、タコメータを有し得る。プランジャ・ロッド位置センサは、タコメータであり得る。タコメータは、駆動モジュールのモータなど、プランジャ・ロッドの位置が既知であるポイントなどの設定されたポイントからの駆動モジュールの旋回など、格納したプランジャ・ロッド位置など、プランジャ・ロッドの完全に格納した位置など、駆動モジュールの旋回をカウントするように構成され得る。駆動モジュールの旋回のカウントは、プランジャ・ロッド位置、すなわち、時間内の特定の瞬間におけるプランジャ・ロッドの位置を決定するために使用され得る。
【0212】
タコメータは、駆動モジュールの旋回のカウントを示すタコメータ信号を提供するように構成され得る。処理ユニットは、タコメータに結合され得る。処理ユニットは、タコメータ信号を受信するように構成され得る。処理ユニットは、タコメータ信号に基づいて、現在のプランジャ・ロッド位置を決定するように構成され得る。
【0213】
処理ユニットは、プランジャ・ロッド位置センサに結合され得る。処理ユニットは、プランジャ・ロッド位置センサから、駆動モジュールの旋回のカウントを示す、タコメータ信号などの第1のプランジャ・ロッド位置センサ信号を受信し得る。処理ユニットは、第1のプランジャ・ロッド位置センサ信号、例えば、タコメータ信号に基づいて、プランジャ・ロッドの位置を決定し得る。処理ユニットは、例えば、プランジャ・ロッド位置センサから、格納したプランジャ・ロッド位置にあるなど、完全に格納した位置にあるなど、既知の位置にプランジャ・ロッドがあることを示す、第2のプランジャ・ロッド位置センサ信号を受信し得る。処理ユニットは、第1のプランジャ・ロッド位置センサ信号、例えば、タコメータ信号、及び第2のプランジャ・ロッド位置センサ信号に基づいて、プランジャ・ロッドの位置を決定するように構成され得る。処理ユニットは、タコメータ信号及び格納したプランジャ・ロッド位置に基づいて、プランジャ・ロッド位置を決定するように構成され得る。例えば、処理ユニットは、プランジャ・ロッドが格納したプランジャ・ロッド位置にあってからの、駆動モジュールの旋回の回数に基づいて、プランジャ・ロッド位置を決定するように構成され得る。
【0214】
プランジャ・ロッドの移動を調節することは、プランジャ・ロッド速度を減少させることを有し得る。
【0215】
プランジャ・ロッドの移動を調節することは、プランジャ・ロッドの移動を停止することを有し得る。
【0216】
プランジャ・ロッドの移動を調節することは、滞留時間の間に格納したプランジャ・ロッド位置に向かうプランジャ・ロッドの移動を防止することを有し得る。代わりに又は加えて、プランジャ・ロッドの移動を調節することは、滞留時間の間にプランジャ・ロッドの位置を維持することを有し得る。格納したプランジャ・ロッド位置に向かう格納又は移動を防止することは、カートリッジ内部の圧力が低下することに起因して、医薬品の逆流を防止し得る。
【0217】
プランジャ・ロッドの移動を調節することは、格納したプランジャ・ロッド位置にプランジャ・ロッドを移動させることを有し得る。例えば、プランジャ・ロッドは、滞留時間の後に格納したプランジャ・ロッド位置に移動され得る。
【0218】
プランジャ・ロッドの移動を調節することは、プランジャ・ロッド速度を徐々に減少させること、プランジャ・ロッド速度を停止すること、格納したプランジャ・ロッド位置に向かうプランジャ・ロッドの移動を防止すること、及び滞留時間の後に格納したプランジャ・ロッド位置にプランジャ・ロッドを移動させることを有し得る。
【0219】
プランジャ・ロッドの移動は、プランジャ・ロッドの移動を調節した後に再調節され得る。処理ユニットは、プランジャ・ロッドの移動を調節した後にプランジャ・ロッドの移動を再調節するように、駆動モジュールを制御するように構成され得る。例えば、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が高抵抗閾値を下回る場合、プランジャ・ロッドの移動は、プランジャ・ロッドの移動を調節した後に再調節され得る。処理ユニットは、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が高抵抗閾値を下回ることを抵抗信号が示す場合、プランジャ・ロッドの移動を調節した後にプランジャ・ロッドの移動を再調節するように、駆動モジュールを制御するように構成され得る。プランジャ・ロッドの移動を再調節することは、プランジャ・ロッド速度を増加させることを有し得る。
【0220】
プランジャ・ロッド速度は、可変であり得る。例えば、プランジャ・ロッド速度は、プランジャ・ロッド位置に基づき得る。プランジャ・ロッド速度は、プランジャ・ロッド位置が格納したプランジャ・ロッド位置と第4のプランジャ・ロッド位置との間にあるときに第1のプランジャ・ロッド速度であり得る。プランジャ・ロッド速度は、プランジャ・ロッド位置が第5のプランジャ・ロッド位置と伸長したプランジャ・ロッド位置との間にあるときに第2のプランジャ・ロッド速度であり得る。第2のプランジャ・ロッド速度は、第1のプランジャ・ロッド速度よりも低くあり得る。代わりに、第2のプランジャ・ロッド速度は、第1のプランジャ・ロッド速度よりも高くあり得る。処理ユニットは、例えば、プランジャ・ロッド位置に基づいて、プランジャ・ロッド速度を決定するように構成され得る。
【0221】
第4のプランジャ・ロッド位置は、第1のプランジャ・ロッド位置であり得る。第5のプランジャ・ロッド位置は、第2のプランジャ・ロッド位置であり得る。第1のプランジャ・ロッド位置及び第2のプランジャ・ロッド位置は、同一のプランジャ・ロッド位置であり得る。第4のプランジャ・ロッド位置及び第5のプランジャ・ロッド位置は、同一のプランジャ・ロッド位置であり得る。
【0222】
オートインジェクタによって受けられるように構成されたカートリッジなど、オートインジェクタのカートリッジ・レシーバなどのカートリッジは、第1のカートリッジ端においてカートリッジ出口を有し得る。カートリッジは、カートリッジ出口とは反対の、例えば、第2のカートリッジ端において、カートリッジ背面を有し得る。カートリッジ背面は、カートリッジ・バック・エンド開口を有し得る。カートリッジ・バック・エンド開口は、オートインジェクタのプランジャ・ロッドなどのプランジャ・ロッドに対して、第1のストッパへのアクセスを提供し得る。
【0223】
カートリッジ・コンパートメントは、医薬品を含み得る。カートリッジ出口は、例えば、第1のカートリッジ端において、カートリッジ・コンパートメントとの流体通信のために構成され得る。カートリッジは、カートリッジ出口を通じて医薬品を放出するように構成され得る。カートリッジ出口は、注射針を通じて放出されることになる医薬品を提供するように、皮下注射針などの注射針と結合されるように構成され得る。
【0224】
カートリッジの第1のストッパは、カートリッジ・コンパートメントの内部で移動可能であり得る。カートリッジは、カートリッジ・コンパートメントの内部で移動可能な第2のストッパを有し得る。第2のストッパは、第1のストッパとカートリッジ出口との間にあり得る。カートリッジは、カートリッジ・コンパートメントの内部で移動可能な第3のストッパを有し得る。第3のストッパは、第2のストッパとカートリッジ出口との間にあり得る。第1のストッパ、第2のストッパ、及び/又は第3のストッパは、第1のカートリッジ端に向かってなど、例えば、第1のストッパ方向においてカートリッジ出口に向かって、カートリッジ・コンパートメントの内部で移動可能であり得る。例えば、第1のストッパ方向において及び/又はカートリッジ出口に向かって、第1のストッパ、第2のストッパ、及び/又は第3のストッパが移動すると、例えば、医薬品は、カートリッジ出口を通じて放出され得る。
【0225】
しかるべき変更を加えた上で、いずれか1つの態様と関連して説明されるようないずれかの実施例又は要素が、いずれかの他の態様又は実施例と共に使用され得ることが想定されよう。
【0226】
本発明の上記及び他の構成及び利点は、添付図面を参照して、その例示的な実施例の以下の詳細な説明によって、当業者にとって容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0227】
図1】例示的なオートインジェクタを示す。
図2】2つの異なる方向から見られるような例示的なカートリッジと共に例示的なオートインジェクタを示す。
図3】2つの異なる方向から見られるような例示的なカートリッジと共に例示的なオートインジェクタを示す。
図4】電気コネクタと共に例示的なオートインジェクタを示す。
図5A】例示的なオートインジェクタの部品を概略的に例示する。
図5B】例示的なオートインジェクタの部品を概略的に例示する。
図6A】例示的なオートインジェクタ内での例示的なカートリッジの挿入及び取り外しを概略的に例示する。
図6B】例示的なオートインジェクタ内での例示的なカートリッジの挿入及び取り外しを概略的に例示する。
図6C】例示的なオートインジェクタ内での例示的なカートリッジの挿入及び取り外しを概略的に例示する。
図6D】例示的なオートインジェクタ内での例示的なカートリッジの挿入及び取り外しを概略的に例示する。
図7A】遮断部材とエジェクタ部材との間の例示的な結合を概略的に例示する。
図7B】遮断部材とエジェクタ部材との間の例示的な結合を概略的に例示する。
図7C】遮断部材とエジェクタ部材との間の例示的な結合を概略的に例示する。
図7D】遮断部材とエジェクタ部材との間の例示的な結合を概略的に例示する。
図7E】遮断部材とエジェクタ部材との間の例示的な結合を概略的に例示する。
図7F】遮断部材とエジェクタ部材との間の例示的な結合を概略的に例示する。
図8A】例示的な遮断部材を概略的に例示する。
図8B】例示的な遮断部材を概略的に例示する。
図9】例示的な駆動モジュール及びプランジャ・ロッドを概略的に例示する。
図10】例示的なオートインジェクタの例示的な構成要素を概略的に例示する。
図11】例示的なカートリッジを概略的に例示する。
図12】カートリッジと共に例示的なカートリッジ・ホルダを示す。
図13】注射針アセンブリと共に例示的なカートリッジ・アセンブリの断面を示す。
図14】例示的なカートリッジ・レシーバを示す。
図15】エジェクタと共に例示的なカートリッジ・レシーバを示す。
図16A】例示的なカートリッジ・レシーバ・コンパートメントの第1の区域及び第2の区域の詳細なビューを示す。
図16B】例示的なカートリッジ保持部材のインバウンド・ジャーニ及びアウトバウンド・ジャーニを示す。
図17A】例示的なカートリッジ・レシーバ・コンパートメントの第1の区域の断面図である。
図17B】例示的なカートリッジ・レシーバ・コンパートメントの第2の区域の断面図である。
図18】例示的なカートリッジ・レシーバ・コンパートメントの代替的な第1の区域及び第2の区域の詳細なビューを示す。
図19】例示的な外部プランジャ・ロッドを示す。
図20】例示的なエジェクタを示す。
図21】例示的なエジェクタ・ロックを示す。
図22A】例示的なエジェクタ・ロックに対する例示的なエジェクタの様々な位置を示す。
図22B】例示的なエジェクタ・ロックに対する例示的なエジェクタの様々な位置を示す。
図22C】例示的なエジェクタ・ロックに対する例示的なエジェクタの様々な位置を示す。
図22D】例示的なエジェクタ・ロックに対する例示的なエジェクタの様々な位置を示す。
図23】オートインジェクタ及びカートリッジ・アセンブリを有する例示的なシステムの断面を示す。
図24A】オートインジェクタ及びカートリッジ・アセンブリを有する例示的なシステムの部分の断面を示す。
図24B】オートインジェクタ及びカートリッジ・アセンブリを有する例示的なシステムの部分の断面を示す。
図24C】オートインジェクタ及びカートリッジ・アセンブリを有する例示的なシステムの部分の断面を示す。
図24D】オートインジェクタ及びカートリッジ・アセンブリを有する例示的なシステムの部分の断面を示す。
図25A】実施例ではコグが傾けられた面を有するエジェクタ・ロックに対する例示的なエジェクタの様々な位置を示す。
図25B】実施例ではコグが傾けられた面を有するエジェクタ・ロックに対する例示的なエジェクタの様々な位置を示す。
図26】例示的なオートインジェクタのブロック図を示す。
図27】例示的なオートインジェクタを概略的に例示する。
図28A】抵抗閾値対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図28B】抵抗閾値対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図28C】抵抗閾値対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図28D】抵抗閾値対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図28E】抵抗閾値対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図28F】抵抗閾値対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図29】抵抗対プランジャ位置の例示的なグラフフを示す。
図30A】プランジャ速度対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図30B】プランジャ速度対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図30C】プランジャ速度対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図30D】プランジャ速度対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図30E】プランジャ速度対プランジャ位置の例示的なグラフを示す。
図31】例示的な方法のフローチャートを示す。
図32】例示的な方法のフローチャートを示す。
図33】例示的な方法のフローチャートを示す。
図34】例示的な方法のフローチャートを示す。
図35】例示的な方法のフローチャートを示す。
図36】例示的なオートインジェクタのブロック図を示す。
図37】例示的な方法のフローチャートを示す。
図38】例示的な方法のフローチャートを示す。
図39】22.0mg/mL hGHの医薬品溶液濃度におけるロナペグソマトロピンの粘度の温度依存を示す。
図40A】カートリッジが13.3mg hGH/mLのロナペグソマトロピン医薬品溶液及び5.2mg hGH/mLのロナペグソマトロピン医薬品溶液のそれぞれを含むときのプランジャ・ロッド位置に応じて必要な注入力1250の例示的な測定を示す。
図40B】カートリッジが13.3mg hGH/mLのロナペグソマトロピン医薬品溶液及び5.2mg hGH/mLのロナペグソマトロピン医薬品溶液のそれぞれを含むときのプランジャ・ロッド位置に応じて必要な注入力1250の例示的な測定を示す。
【発明を実施するための形態】
【0228】
図を参照して、様々な実施例が以下で説明される。同様の参照符号は、全体を通じて同様の要素を指す。よって、同様の要素は、各々の図の説明に関して詳細に説明されない。また、図は実施例の説明を促進することのみを意図していることに留意されよう。それらは、特許請求される発明の排他的な説明として、又は特許請求される発明の範囲に対する限定として意図されるわけではない。加えて、例示される実施例は、示される全ての態様又は利点を有する必要がない。特定の実施例と関連して説明される態様又は利点は、その実施例に必ずしも限定されず、そのように例示されない場合、又はそのように明示的に説明されない場合でさえ、いずれかの他の実施例において実施されることができる。
【0229】
用語「ユーザ」は、医薬品を自己投与するためにオートインジェクタを使用する人間を指す。この点に関して、ユーザは、「患者」とも指定され得る。よって、オートインジェクタの1つの使用ケースは、医薬品の自己投与である。オートインジェクタは、この使用ケースを考慮して説明される。しかしながら、別の使用ケースでは、アシスタント、例えば、ナース又はホーム・ケアラは、患者に医薬品を投与するようにオートインジェクタを操作し得る。後者の使用ケースはまた、オートインジェクタの本開示によって有効にされる。ユーザは、ユーザの日々の活動と関連してオートインジェクタを使用し得る。
【0230】
全体を通じて、同一又は対応する部品に対して同一の参照符号が使用される。
【0231】
図1は、例示的なオートインジェクタを示す。オートインジェクタ4は、医薬品を投与するために構成され得る。オートインジェクタ4は、電子オートインジェクタであり得、例えば、オートインジェクタ4は、外部バッテリ又は電力プラグなど、電力供給装置(図示せず)に接続可能であり得る。
【0232】
オートインジェクタ4は、筐体6を有する。オートインジェクタ4は、カートリッジ・レシーバ300を有する。カートリッジ・レシーバは、カートリッジ及び/又はカートリッジを有するカートリッジ・アセンブリを受けるように構成される。カートリッジは、医薬品を含み得る。
【0233】
カートリッジ・レシーバ300は、カートリッジ・レシーバ開口301を有する。カートリッジ・レシーバ300は、長手方向軸Lに沿ってカートリッジ受け方向304においてカートリッジ・レシーバ開口301を通じてカートリッジ及び/又はカートリッジ・アセンブリを受けるように構成される。
【0234】
オートインジェクタ4は、例示されるように、ユーザ・インタフェース1100を有し得る。オートインジェクタ4は、接触部材1102などのトリガ部材を有する。接触部材1102は、患者の皮膚上の注入部位に対して押し付けられるように構成され得る。接触部材1102は、注入部位に対して押し付けられる場合、筐体に対して、カートリッジ受け方向304において移動可能であり得る。接触部材1102は、ユーザ・インタフェース1100の部品であり得る。
【0235】
ユーザ・インタフェース1100は、第1の入力部材1108、例えば、ボタンを有する。第1の入力部材1108は、ユーザからのユーザ入力を提供し得る。例えば、第1の入力部材1108は、次のステップに進むためのユーザからの押下を受信するために使用され得る。
【0236】
ユーザ・インタフェース1100は、例示されるような第1の出力部材1110、例えば、複数のLEDを有する。第1の出力部材1110は、ユーザにユーザ出力を提供し得る。ユーザ・インタフェース1100は、第2の出力部材(図示せず)、例えば、スピーカを有し得る。第2の出力部材は、ユーザに可聴式出力を提供するように構成され得る。例えば、第1の出力部材1110及び/又は第2の出力部材は、ユーザに、手順におけるステップを示し、及び/又はエラー・メッセージを示すために使用され得る。
【0237】
オートインジェクタ4は、使用中でないとき、埃及び汚れからオートインジェクタを保護するためのカバー(図示せず)を有し得る。
【0238】
ユーザ・インタフェース1100は、第1のLED1106を有し得、第1のLED1106は、バッテリが充電を必要とするときに閃光する。閃光することは、第1のLED1106が、特定の色で光を連続して放ち得ることを意味する。代わりに、第1のLED1106は、点滅し得る。第1のLED1106からの光の色は、ユーザがバッテリ・レベルに注意を払う必要があることを示すために赤であり得る。
【0239】
第1のLED1106は:
A)計算された残余電気バッテリ電圧レベルと、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値との間の差が、所定の許容値よりも大きくなり、又は
B)計算された残余電気バッテリ電圧レベルが、測定された温度における事前設定閾値よりも大きくなるまで、
閃光し得る。
【0240】
バッテリが十分に再充電された後、第1のLED1106は、閃光することを停止し得、第2のLEDは、ターン・オンされ得、例えば、第1のLED1106の色とは異なる色、例えば、第1のLEDの赤色と比較して緑色を有する光を放つ。第2の色の閃光は、温度センサによって測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するためにバッテリが十分に再充電されたことをユーザに示すことを意味する。
【0241】
図2は、カートリッジと共にオートインジェクタを有する例示的なシステム2を示す。システム2は、図1に関連して説明されたようなオートインジェクタ4と、フロント・ローディングによってカートリッジ・レシーバ300内で受けられた例示的なカートリッジ700とを有する。カートリッジ700は、注射針カバー908と共に示される。注射針カバー908は、カートリッジ700からの注射針カバー908の取り外しを可能にするように、接触部材1102から外に伸びる。
【0242】
フロント・ローディングによって、少なくともカートリッジ700がカートリッジ・レシーバ開口301から外に指し示すその注射針端と共に受けられることが理解される。カートリッジが挿入されているとき、殊に、それが完全に挿入され又はほぼ完全に挿入されるとき、カートリッジ又はカートリッジ・アセンブリは、筐体又は接触部材1102によって実質的に覆われ得る。殊に、この状況では、注射針カバー908は、ユーザが注射針によって傷付けられることなく、注射針カバー908又はその先端を少なくとも押し付けて、カートリッジを完全に挿入することを可能にする、保護的手段として機能する。カートリッジが完全に挿入され、保持位置にあるとき、カートリッジ内に含まれる医薬品又はその一部分を注入するためにオートインジェクタが使用する準備ができるように、注射針カバーを切り離すことが可能である。使用の後、すなわち、医薬品の投薬が注入されたとき、ユーザが注射針によって傷付けられることなく、注射針カバー908又はその先端を少なくとも押し付けて、カートリッジを取り外すことを可能にする、保護的手段として注射針カバーが再度機能するように、注射針カバーが取り付けられる。
【0243】
図3は、カートリッジと共にオートインジェクタ4を示し、オートインジェクタは、図1図2におけるオートインジェクタのビューと比較して、180度向きを変えられる。オートインジェクタ4は、第1の電気コネクタ12(図5A図5Bを参照)を有する。第1の電気コネクタ12は、筐体6内でコネクタ開口14を介してアクセス可能である。第1の電気コネクタ12は、第2の電気コネクタ18(例えば、図4を参照)を受け付ける。
【0244】
第2の電気コネクタ18及び第1の電気コネクタ12の接続は、例えば、オートインジェクタ4のバッテリ(視認可能でない)の充電を提供し得る。バッテリは、筐体6によって収容され得る。代わりに又は加えて、第2の電気コネクタ18及び第1の電気コネクタ12の接続は、オートインジェクタ4のメモリへ/からなど、オートインジェクタ4へ/からのデータの転送を提供し得る。
【0245】
オートインジェクタ4は、遮断部材100、100’を有する。遮断部材は、遮断位置と非遮断位置との間で移動するように構成される。遮断位置では、図3に例示されるように、コネクタ開口14が遮断され、例えば、閉鎖される。非遮断位置では、コネクタ開口14は、遮断されない、例えば、開放される。非遮断位置では、第2の電気コネクタ18(例えば、図4を参照)及び第1の電気コネクタ12は、コネクタ開口14を介して接続可能であり得る。遮断位置では、遮断部材100、100’は、第2の電気コネクタ18及び第1の電気コネクタ12の接続を防止し得る。
【0246】
遮断部材100は、長手方向軸Lに沿って遮断位置と非遮断位置との間で移動可能であるなど、長手方向軸Lに沿って移動可能であり得る。例えば、遮断部材100は、例えば、長手方向軸Lに沿って摺動する摺動要素であり得る。
【0247】
代わりに、遮断部材100’は、長手方向軸Lに垂直に遮断位置と非遮断位置との間で移動可能であるなど、長手方向軸Lに垂直に移動可能であり得る。例えば、遮断部材100’は、例えば、長手方向軸Lの周りで回転する回転要素であり得る。
【0248】
遮断部材100、100’の位置は、カートリッジ・レシーバ300へのカートリッジ700の挿入によって決定され得る。カートリッジ700が図3に示されるようなものなどのカートリッジ・レシーバ300内で受けられるとき、遮断部材100、100’は、遮断位置にあり得る。カートリッジが図4に示されるようなものなどのカートリッジ・レシーバ内で受けられないとき、遮断部材100、100’は、非遮断位置にあり得る。
【0249】
図4は、前の図に関連して説明されたように、例示的なオートインジェクタ4を示し、第2の電気コネクタ18は、第1の電気コネクタに接続される。遮断部材は、筐体6のコネクタ開口14を通じた第1の電気コネクタ12への第2の電気コネクタ18の接続を可能にするように、非遮断位置にある。
【0250】
遮断部材は、遮断位置に移動することが防止され得る。例えば、第2の電気コネクタ18は、遮断位置への遮断部材の移動を防止し得る。例えば、第2の電気コネクタ18は、遮断位置に向かう遮断部材の移動の経路を妨害し得る。
【0251】
カートリッジ・レシーバ300へのカートリッジの挿入は、遮断部材100の移動を生じさせ得る。例えば、カートリッジ・レシーバ300へのカートリッジの挿入は、遮断位置への遮断部材の移動を必要とし得る。よって、遮断位置に移動することが防止される遮断部材は、カートリッジの挿入を防止し得る。よって、第1の電気コネクタが第2の電気コネクタ18に接続されるとき、カートリッジ・レシーバ300へのカートリッジの挿入が防止され得る。
【0252】
図5A及び図5Bは、前の図に関連して説明されたような例示的なオートインジェクタの選択された部品を概略的に例示する。
【0253】
図5A及び図5Bは、オートインジェクタのエジェクタ200を例示する。エジェクタ200は、エジェクタ部材202を有する。エジェクタ部材202は、長手方向軸Lに沿って移動可能である。エジェクタ部材202は、図5Aに示される第1のエジェクタ位置と図5Bに示される第2のエジェクタ位置との間で移動可能である。カートリッジ700がカートリッジ・レシーバ300(上記図を参照)内で受けられるとき、エジェクタ部材202は、カートリッジ700(部分的にのみ示される)の移動に従うように構成される。例示されるように、カートリッジ700が受けられるとき、エジェクタ部材202は、第2のエジェクタ位置に移動される。図5Aに示されるように、カートリッジ700がカートリッジ・レシーバ内で受けられないとき、エジェクタ部材202は、第1のエジェクタ位置にあり得る。図5Bに示されるように、カートリッジ700がカートリッジ・レシーバ内で受けられるとき、エジェクタ部材202は、第2のエジェクタ位置にあり得る。
【0254】
エジェクタ部材202は、エジェクタ・アバットメント面204を有する。エジェクタ・アバットメント面204は、カートリッジ700のカートリッジ背面716などの面に隣接するように構成される。カートリッジ700をカートリッジ・レシーバの中に挿入することによって、カートリッジ背面716は、エジェクタ・アバットメント面204に隣接し得、エジェクタ部材202は、第2のエジェクタ位置に向かって押し進められ得る。
【0255】
オートインジェクタのエジェクタ200などのオートインジェクタは、バネなどのエジェクタ弾力性部材218を有する。エジェクタ弾力性部材218は、エジェクタ部材202に対して力を発揮するように構成される。例えば、エジェクタ弾力性部材218は、第1のエジェクタ位置に向かってエジェクタ部材202を付勢するように構成され得る。例えば、エジェクタ弾力性部材218は、カートリッジ700がカートリッジ・レシーバ内で受けられないとき、及び/又はカートリッジ・レシーバ内で受けられていないとき、及び/又はカートリッジ・レシーバから取り外されるとき、エジェクタ部材202を第1のエジェクタ位置にあるようにさせ得る。図5Bに示されるように、カートリッジ700がカートリッジ・レシーバ内で受けられるとき、エジェクタ弾力性部材218は圧縮され得る。
【0256】
図5A及び図5Bは、オートインジェクタの遮断部材100を例示する。エジェクタ部材202は、遮断部材100に結合される。遮断部材100は、第1の遮断結合部材102を有する。エジェクタ部材は、第2の遮断結合部材208を有する。第1の遮断結合部材102及び第2の遮断結合部材208は、遮断部材100へのエジェクタ部材202の並進移動をさせるように係合する。
【0257】
図5Bに示されるように、エジェクタ部材が第2のエジェクタ位置にあるとき、遮断部材100は、遮断位置にある。図5Aに示されるように、エジェクタ部材202が第1のエジェクタ位置にあるとき、遮断部材100は、非遮断位置にある。
【0258】
非遮断位置では、図5Aに示されるように、第2の電気コネクタ18は、第1の電気コネクタ12に接続されることができる。遮断位置では、遮断部材100は、第1の電気コネクタ12の前方に位置付けられる。それによって、遮断部材100が遮断位置にあるとき、第2の電気コネクタ18は、第1の電気コネクタ12に接続されることができない。
【0259】
逆に、図5Aに見られるように、第2の電気コネクタ18が第1の電気コネクタ12に接続されることに起因して、遮断部材100は、遮断位置に移動可能ではない。よって、エジェクタ部材202は、第2のエジェクタ位置に移動することを防止され得る。よって、第2の電気コネクタ18が第1の電気コネクタ12に接続されるとき、カートリッジの挿入が防止され得る。
【0260】
遮断部材100は、第1の遮断部材停止部104、及び第2の遮断部材停止部106を有する。第1の遮断結合部材102は、第1の遮断部材停止部104及び第2の遮断部材停止部106を有するスロットとして形成される。
【0261】
第2の遮断結合部材208は、例えば、長手方向軸に沿って、1つの方向における移動によって第1の遮断部材停止部104を捕捉するように配置され、別の方向における移動によって第2の遮断部材停止部106を捕捉するように配置された突起を有し得る。例えば、第2の遮断結合部材208は、図5Aに示されるように、カートリッジ・レシーバからのカートリッジ700の取り外しなど、第1のエジェクタ位置に向かうエジェクタ部材の移動があると、第1の遮断部材停止部104を捕捉し得る。第2の遮断結合部材208は、図5Bに示されるように、カートリッジ・レシーバへのカートリッジ700の挿入など、第2のエジェクタ位置に向かうエジェクタ部材の移動があると、第2の遮断部材停止部106を捕捉し得る。
【0262】
図6A図6Dは、図1図4に関連して説明されたように、オートインジェクタなど、例示的なオートインジェクタ4内での例示的なカートリッジの挿入及び取り外しを概略的に例示する。図6A図6Dは、例示的なオートインジェクタ4の選択された部品のみを示す。
【0263】
オートインジェクタ4は、第1の電気コネクタ12と、カートリッジ700を受けるように構成されたカートリッジ・レシーバ300とを有する。
【0264】
オートインジェクタ4は、エジェクタ部材202及びエジェクタ弾力性部材218を有する。エジェクタ部材202は、カートリッジ700のカートリッジ背面716などの面に隣接するように構成されたエジェクタ・アバットメント面204を有する。オートインジェクタは、エジェクタ部材202に結合された遮断部材100を更に有する。表される実例では、エジェクタ部材202及び遮断部材100は、固定して接続される。遮断部材100は、例えば、遮断部材が遮断位置にあるとき、第1の電気コネクタ12へのコネクタ開口を遮断するように構成される。
【0265】
また、図6A図6Dに例示されるのは、カートリッジ700を有するカートリッジ・アセンブリ600である。カートリッジ700は、カートリッジ・コンパートメント702を有する。カートリッジ・コンパートメント702は、医薬品を含み得、又は医薬品を含むように構成され得る。カートリッジは、エジェクタ部材202のエジェクタ・アバットメント面204に隣接するように構成されたカートリッジ背面716を有する。
【0266】
カートリッジ・アセンブリ600は、注射針アセンブリ900を有する。注射針アセンブリ900は、皮下注射針などの注射針902、及び注射針カバー908を有する。注射針カバー908は、注射針902との接触を回避するためなど、注射針902を覆っている。注射針カバー908は、取り外し可能である。注射針カバー908は、医薬品の注入を開始する前に取り外され得る。
【0267】
図6Aは、カートリッジ700がカートリッジ受け方向304においてカートリッジ・レシーバ300内で受けられようとしている、第1の状況を示す。カートリッジ背面716は、エジェクタ・アバットメント面204に隣接している。エジェクタ部材202は、第1のエジェクタ位置にある。遮断部材100は、非遮断位置にある。
【0268】
図6Cは、カートリッジ700がカートリッジ・レシーバ300内で受けられるように移動される、第1の状況に続く第2の状況を示す。カートリッジ700は、カートリッジ・レシーバ300内で受けられるとき、カートリッジ・レシーバ300内で保持され得る。カートリッジ・レシーバ300は、カートリッジ・レシーバ300内でカートリッジ700を選択的に保持するように構成される。エジェクタ部材202は、第2のエジェクタ位置にあり、遮断部材100は、遮断位置にある。エジェクタ弾力性部材218は圧縮される。カートリッジ・レシーバ300内で保持されるカートリッジ700は、エジェクタ弾力性部材218がエジェクタ部材202を第1のエジェクタ位置に向かって移動させることを防止する。
【0269】
第2の電気コネクタが第1の電気コネクタ12に接続されたケースでは、遮断部材100は、遮断位置に移動することを防止され、よって、エジェクタ部材202及び遮断部材100が接続されるので、エジェクタ部材202は、第2のエジェクタ位置に移動することを防止される。よって、第2の電気コネクタが第1の電気コネクタ12に接続された場合、カートリッジ700は、例えば、カートリッジ・レシーバ300内で保持されるように、カートリッジ・レシーバ300内で受けられることが可能でない。
【0270】
図6Bは、カートリッジ700がカートリッジ受け方向304においてカートリッジ・レシーバ300の中に更に押し進められる、第1の状況と第2の状況との間の任意選択の第3の状況を示す。エジェクタ部材は、第2のエジェクタ位置を超えて移動される。エジェクタ弾力性部材218は圧縮され、遮断部材100は、遮断位置を超えて移動される。この状況は、どのようにしてカートリッジ・レシーバ300がカートリッジ・レシーバ300内でカートリッジ700を選択的に保持するかの実例を例示する。
【0271】
例えば、カートリッジ・レシーバ300は、カートリッジ700がカートリッジ受け方向において押し進められ、最初に第2のエジェクタ位置を超えてエジェクタ部材202の移動を生じさせることに続いて、カートリッジ700を保持し得る。カートリッジ・レシーバ300は、カートリッジ700がカートリッジ受け方向において押し進められ、2回目に第2のエジェクタ位置を超えてエジェクタ部材202の移動を生じさせることに続いて、カートリッジ700を解放し得る。
【0272】
図6Dは、カートリッジ700がカートリッジ・レシーバ300から解放され、エジェクタ弾力性部材218が拡張することによってカートリッジ受け方向304とは反対に移動される、第4の状況を示す。エジェクタ弾力性部材218は、エジェクタ部材202を第1のエジェクタ位置に向かって移動させる。カートリッジ・レシーバ300の保持部材は、カートリッジ700の移動を防止せず、エジェクタ弾力性部材218は、エジェクタ部材202を第1のエジェクタ位置に向かって移動させる。第1のエジェクタ位置にエジェクタ部材202を移動させることによって、遮断部材100は、非遮断位置に移動される。よって、第1の電気コネクタ12への第2の電気コネクタの接続が再度可能である。
【0273】
カートリッジ・レシーバ300からカートリッジ700を解放することは、図6Bに関連して説明されたようなカートリッジ受け方向304においてカートリッジを移動させることを伴い得る。よって、図6Bに示される任意選択の状況はまた、図6Cの状況と図6Dの状況との間に任意選択で挿入され得る。
【0274】
図7A図7Fは、遮断部材100とエジェクタ部材202との間の例示的な結合を概略的に例示する。遮断部材100及びエジェクタ部材202は、図1図4に関連して説明されたようなオートインジェクタなどの例示的なオートインジェクタのものであり得る。図7A図7Fは、例示的なオートインジェクタの選択された部品のみを示す。
【0275】
オートインジェクタのエジェクタなどのオートインジェクタは、バネなどのエジェクタ弾力性部材218を有する。エジェクタ弾力性部材218は、エジェクタ部材202に対して力を発揮するように構成される。例えば、エジェクタ弾力性部材218は、第1のエジェクタ位置に向かってエジェクタ部材202を付勢するように構成され得る。エジェクタ部材202は、第1のエジェクタ位置と第2のエジェクタ位置との間で移動可能であり得る。カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられないとき、第1のエジェクタ位置は、エジェクタ部材202の位置であり得る。カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられるとき、第2のエジェクタ位置は、エジェクタ部材202の位置であり得る。エジェクタ部材202は、第3のエジェクタ位置及び/又は第4のエジェクタ位置などの他の位置にあり得る。第3のエジェクタ位置及び/又は第4のエジェクタ位置は、第1のエジェクタ位置と第2のエジェクタ位置との間にあり得る。
【0276】
例えば、遮断部材100が遮断位置にあるとき、遮断部材100は、第1の電気コネクタ12へのコネクタ開口を遮断するように構成される。
【0277】
エジェクタ部材202は、遮断部材100に結合される。遮断部材100は、第1の遮断結合部材102を有する。エジェクタ部材は、第2の遮断結合部材208を有する。第1の遮断結合部材102及び第2の遮断結合部材208は、遮断部材100の移動へエジェクタ部材202を並進移動させるように係合する。
【0278】
遮断部材100は、第1の遮断部材停止部104、及び第2の遮断部材停止部106を有する。第1の遮断結合部材102は、第1の遮断部材停止部104及び第2の遮断部材停止部106を有するスロットとして形成される。第2の遮断結合部材208は、1つの方向における、例えば、カートリッジ受け方向304における移動によって第2の遮断部材停止部106を捕捉するように配置され、例えば、反対方向における、例えば、カートリッジ受け方向304とは反対における移動によって第1の遮断部材停止部104を捕捉するように配置される。
【0279】
図7Aは、例えば、カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられない、第1の状況を示す。エジェクタ部材202は、第1のエジェクタ位置にあり、遮断部材100は、非遮断位置にある。よって、第2の電気コネクタは、第1の電気コネクタ12に接続され得る。
【0280】
図7Bは、例えば、カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられている、第2の状況を示す。エジェクタ部材202は、第3のエジェクタ位置にある。前の図と比較して、エジェクタ部材202は、例えば、カートリッジ・レシーバ内でのカートリッジの挿入によって生じて、カートリッジ受け方向304において移動している。第2の遮断結合部材208は、第2の遮断部材停止部106に隣接する。よって、第3のエジェクタ位置から、カートリッジ受け方向304におけるエジェクタ部材202の移動は、カートリッジ受け方向304における遮断部材100の移動を結果としてもたらす。
【0281】
図7Cは、例えば、カートリッジが、例えば、カートリッジ・レシーバ内でカートリッジを受けるための、カートリッジ受け方向304において更に押し進められた、第3の状況を示す。エジェクタ部材202は、第2のエジェクタ位置にある。遮断部材100は、遮断位置にある。前の図と比較して、エジェクタ部材202は、例えば、カートリッジがカートリッジ受け方向304においてカートリッジ・レシーバ内で受けられることによって生じて移動している。第2の遮断結合部材208は、エジェクタ部材202と共に移動しており、第2の遮断部材停止部106との隣接によって、第2のエジェクタ位置へのエジェクタ部材202の移動は、遮断部材100を遮断位置に移動させている。
【0282】
図7Dは、エジェクタ部材202が或る位置にあり、第2の結合部材208が第1の遮断部材停止部104又は第2の遮断部材停止部106のいずれとも隣接しない、第4の状況を示す。例えば、そのような位置は、第2のエジェクタ位置と第3のエジェクタ位置及び/又は第4のエジェクタ位置との間にあり得る。例えば、エジェクタ部材202は、カートリッジがカートリッジ・レシーバ内で受けられた後にそのような位置にあり得る。例示される状況では、例えば、エジェクタ部材202の例示される位置では、エジェクタ部材202の移動は、遮断部材の移動に即時的に並進しない。第1の遮断結合部材102及び第2の遮断結合部材208の係合は、エジェクタ部材202の移動と遮断部材100の移動との間の或る距離の弛みを可能にする。
【0283】
図7Eは、例えば、カートリッジがカートリッジ・レシーバから解放されており、よって、カートリッジ受け方向304とは反対に移動されている、第5の状況を示す。エジェクタ部材202は、第4のエジェクタ位置にある。遮断部材は、遮断位置にある。前の図と比較して、エジェクタ部材202は、例えば、エジェクタ弾力性部材(前の図を参照)によって生じて、第4のエジェクタ位置にカートリッジ受け方向304とは反対に移動している。第2の遮断結合部材208は、第1の遮断部材停止部104に隣接する。よって、第4のエジェクタ位置から、カートリッジ受け方向304とは反対のエジェクタ部材202の移動は、カートリッジ受け方向304とは反対の遮断部材100の移動を結果としてもたらす。
【0284】
図7Fは、例えば、カートリッジがカートリッジ・レシーバから取り外された、第6の状況を示す。エジェクタ部材202は、第1のエジェクタ位置にある。遮断部材100は、非遮断位置にある。前の図と比較して、エジェクタ部材202は、例えば、エジェクタ弾力性部材(前の図を参照)によって、及びカートリッジがカートリッジ・レシーバから取り外されることによって生じて移動している。第2の遮断結合部材208は、エジェクタ部材202と共に移動しており、第1の遮断部材停止部104との隣接によって、第1のエジェクタ位置へのエジェクタ部材202の移動は、遮断部材100を非遮断位置に移動させている。
【0285】
図8A及び図8Bは、図1図4のオートインジェクタなどの例示的なオートインジェクタの例示的な遮断部材100’を示す。図8A及び図8Bに例示される遮断部材100’は、回転遮断部材である。遮断部材100’は、カートリッジ受け方向におけるエジェクタ部材の並進移動に応答して、回転DRの方向において回転するように構成される。
【0286】
図8Aは、非遮断位置にある遮断部材100’を示す。第2の電気コネクタ18は、第1の電気コネクタ12に接続される。
【0287】
図8Bは、遮断位置にある遮断部材100’を示す。第1の電気コネクタ12への第2の電気コネクタの接続は、遮断部材100’によって防止される。図8Aと比較して、遮断部材100’は、回転DRの方向において、遮断位置へと回転している。
【0288】
図9は、前の図に関連して説明されたような、オートインジェクタに対する駆動モジュール500及びプランジャ・ロッド400など、例示的な駆動モジュール500及びプランジャ・ロッド400を概略的に例示する。
【0289】
プランジャ・ロッド400は、図11に関連して説明されたカートリッジなど、オートインジェクタのカートリッジ・レシーバ内で受けられるなど、オートインジェクタ内で受けられるカートリッジなどのカートリッジの第1のストッパを前進させるように構成される。プランジャ・ロッド400は、内部スレッドを有する外部プランジャ・ロッド404、及び外部スレッドを有する内部プランジャ・ロッド402を有する。内部プランジャ・ロッド402のスレッドは、外部プランジャ・ロッド404のスレッドと係合する。外部プランジャ・ロッド404は、オートインジェクタの筐体に対して回転することを防止される。プランジャ・ロッド400の移動は、内部プランジャ・ロッド402の回転を有する。内部プランジャ・ロッド402の回転は、外部プランジャ・ロッド404が回転することを防止されることに起因して、外部プランジャ・ロッド404の並進移動を結果としてもたらす。外部プランジャ・ロッド404は、第1のストッパ方向722において並進して移動するとき、カートリッジの第1のストッパに隣接し、第1のストッパ方向722において第1のストッパを移動させるように構成される。
【0290】
駆動モジュール500は、プランジャ・ロッド400を作動させるように結合される。駆動モジュール500は、電力を受信するためのバッテリに電気的に接続される。駆動モジュール500は、電気-機械モータなど、DCモータなど、モータ502を有する。駆動モジュール500は、プランジャ・ロッド400の内部プランジャ・ロッド402にモータ502を結合するためのトランスミッション504を有する。
【0291】
示される実例は、電気-機械モータであり得るモータ502を有するが、プランジャ・ロッド400を作動させるように構成されたソレノイド・モータ、形状記憶合金エンジン、バネの配置、及び/又は加圧ガスを有するなど、代替的な駆動モジュールを有するオートインジェクタ4が実現され得ることが容易に理解されよう。
【0292】
図10は、前の図に関連して説明されたようなオートインジェクタ4などの例示的なオートインジェクタ4の例示的な構成要素を概略的に例示する。第2の電気コネクタ18は、第1の電気コネクタ12に接続され得る。そのように行うことによって、オートインジェクタのバッテリ10が充電され得る。バッテリ10は、モータ502に電力を供給し得る。処理ユニット20は、バッテリ10からの電力によって電気供給され得る。処理ユニット20は、モータ502への電力の流れを制御し得る。例えば、処理ユニット20は、ターン・オン又はターン・オフするようモータ502を制御し得る。処理ユニット20、モータ502、バッテリ10、及び第1の電気コネクタ12は、オートインジェクタ4の筐体6内に収容される。
【0293】
図11は、前の図に関連して説明されたようなオートインジェクタなどのオートインジェクタのカートリッジ・レシーバ内で受けられるように構成されたカートリッジ700などの例示的なカートリッジ700を概略的に例示する。
【0294】
カートリッジ700は、カートリッジ・コンパートメント702を有する。カートリッジ・コンパートメント702は、医薬品を含むために構成され得る。カートリッジ700は、第1の端718及び第2の端720を有する。カートリッジ700は、第1のカートリッジ端718にカートリッジ出口714を有する。カートリッジは、カートリッジ出口714を通じて医薬品を放出するように構成され得る。カートリッジ出口714は、注射針貫通可能シーリングによってシールされ得る。シーリングは、ゴムから成り得、任意選択で、ピアシングを有し得、ピアシングは、注射針がシーリングを貫通することを有効にすると共に、注射針がシーリングを貫通していないときに医薬品をシールする。
【0295】
カートリッジは、例えば、第1のストッパ方向722において、例えば、第1のカートリッジ端に向かって、カートリッジ・コンパートメントの内部で移動可能な第1のストッパ708を有する。例えば、医薬品は、第1のストッパ方向における第1のストッパ708の移動があると、カートリッジ出口714を通じて放出され得る。カートリッジは、第2のカートリッジ端にカートリッジ背面716を有する。カートリッジ背面716は、プランジャ・ロッドに対する第1のストッパ708へのアクセスを提供するためのカートリッジ・バック・エンド開口を有する。
【0296】
例示されるように、カートリッジ700は、二重チャンバ・カートリッジであり得る。カートリッジは、例えば、第1のストッパ方向722において、例えば、第1のカートリッジ端に向かって、カートリッジ・コンパートメント702の内部で移動可能な第2のストッパ710を有する。カートリッジ・コンパートメント702は、第1のカートリッジ・サブコンパートメント704及び第2のカートリッジ・サブコンパートメント706を有する。第1のカートリッジ・サブコンパートメント704は、第1のストッパ708と第2のストッパ710との間にある。第2のカートリッジ・サブコンパートメント706は、第2のストッパ710とカートリッジ出口714との間にある。第2のカートリッジ・サブコンパートメント706は、乾燥医薬品など、凍結乾燥によって乾燥された医薬品など、医薬品を有し得る。カートリッジは、第1のカートリッジ・サブコンパートメントと第2のカートリッジ・サブコンパートメントとの間の流体通信を提供するためのバイパス区域712を有する。バイパス区域712は、第2のストッパ710がバイパス区域712内に位置付けられるとき、第1のカートリッジ・サブコンパートメントと第2のカートリッジ・サブコンパートメントとの間の流体通信を提供する。
【0297】
第1のカートリッジ・サブコンパートメント704は、医薬品790の第1の医薬品成分792を含む。第1の医薬品成分792は、例示されるような液体であり得る。第2のカートリッジ・サブコンパートメント706は、医薬品790の第2の医薬品成分794を含む。第2の医薬品成分794は、乾燥組成物であり得る。バイパス区域712内に第2のストッパ710を位置付けることによって、第1の医薬品成分792は、バイパス区域712を介して第2のカートリッジ・サブコンパートメント706の中に伝達され得、それによって、組み合わさった医薬品790を達成するように、第1の医薬品成分792及び第2の医薬品成分794を混合する。
【0298】
カートリッジ700は、全体的に円筒形状を有し得る。しかしながら、バイパス区域712は、全体的に円筒形状からの突起を形成し得る。
【0299】
図12は、カートリッジと共にカートリッジ・ホルダを示す。カートリッジ・ホルダ800は、摩擦結合によってカートリッジ700の少なくとも一部分を収容する。カートリッジ700と同様に、カートリッジ・ホルダ800は、全体的な円筒形状を有し得る。カートリッジ・ホルダ800の内部直径は、カートリッジの外部直径と合致する。カートリッジ・ホルダは、プラスチック材料から成り得るのに対し、カートリッジは典型的には、ガラス又はガラス状材料から成り、カートリッジも、プラスチック材料から成り得る。
【0300】
示されるように、カートリッジ・ホルダ800は、カートリッジの第1のカートリッジ端718を収容する。カートリッジ・ホルダ800は、カートリッジ・ホルダ・スロット814を有し、カートリッジ・ホルダ・スロット814は、突起部材として図11に示されるバイパス区域712を収容する。カートリッジ・ホルダは、示されるようにスレッディングの形式を取り得る注射針アセンブリ結合部分812と、カートリッジ保持部材808との形式で、カートリッジに結合オプションを導入する。カートリッジ保持部材808は、カートリッジ・ホルダ800の全体的に円筒形状から延在する突起の形式を取り得る。カートリッジ保持部材808は、カートリッジ・アセンブリ出口開口806の反対端において、カートリッジ・ホルダの縁に位置し得又は縁に近接し得る。1つ以上の実例では、カートリッジ保持部材808は、示されるよりも縁からより長い距離に配置される。
【0301】
注射針アセンブリ結合部分812は、以下で更に詳細に説明されるように、カートリッジ・ホルダ800を介して、注射針アセンブリにカートリッジ700を結合することを可能にする。
【0302】
図13は、注射針アセンブリと共にカートリッジ・アセンブリの断面を示す。ストッパを有さないが、バイパス区域712を有するカートリッジ700が示されることに留意されよう。
【0303】
注射針アセンブリ900は、注射針アセンブリ及びカートリッジ・ホルダのそれぞれの注射針アセンブリ結合部分812及びカートリッジ・ホルダ結合部分906によってカートリッジ・ホルダに結合される。結合部分812及び906は、スレッディングの形式にあり得る。
【0304】
注射針アセンブリ900は、注射針902を保持する注射針ハブ904を有する。注射針ハブ904は、注射針がその中に延在するその1つの端において、及び注射針アセンブリ結合部分812が配置された側壁上にボアを有し得る。注射針アセンブリ900は、また、摩擦結合によって注射針ハブに結合され得る注射針カバー908を有する。
【0305】
図14は、カートリッジ・レシーバを示す。カートリッジ・レシーバ300は、カートリッジ・レシーバ開口301を通じてカートリッジ・アセンブリ600受けるように構成されたカートリッジ・レシーバ・コンパートメント302を有する。カートリッジ・レシーバ・コンパートメント302は、内側に延在する第1のガイド部材312間で通路316を形成するように間隔を空けられる、内側に延在する第1のガイド部材312を有する、カートリッジ・レシーバ開口301からの第1の距離において、第1の区域を有する。内側に延在する第1のガイド部材312は、カートリッジ・レシーバ開口301を通じて挿入されるときにカートリッジ・アセンブリ600を受け付ける第1のボアを形成する。ボアの直径は、カートリッジ保持部材808を除くカートリッジ・アセンブリ600の外部直径よりもわずかに大きいが、カートリッジ・アセンブリ600及びカートリッジ保持部材808の断面を囲む円の直径よりも小さい。カートリッジ保持部材808はそれによって、カートリッジが長手方向軸Lの周りで向きを変えない限り、第1のガイド部材312を通ることができず、その結果、カートリッジ保持部材は、通路316を通過する。
【0306】
カートリッジ・レシーバ・コンパートメント302は、カートリッジ・レシーバ開口301から第1の距離よりも遠位の第2の距離において、円環形状を有する追加の第2の区域330を有する。第2の区域330は、第2のガイド部材322を有する。第2のガイド部材322は、長手方向軸の周りで傾けられた面により及び角度位置において配置され、その結果、受け方向において第1のガイド部材312の隣の通路316を通ったカートリッジ保持部材808は、長手方向軸Lの周りの角度の向きを変えることによって第1のガイド部材312の背後でガイドされる。
【0307】
第2のガイド部材322は、カートリッジ・アセンブリ600をやはり受け付ける第2のボアを形成する。第2のボアの直径は、第1のボアと実質的に同一であり、すなわち、カートリッジ保持部材808を除くカートリッジ・アセンブリ600の外部直径よりもわずかに大きいが、カートリッジ・アセンブリ600及びカートリッジ保持部材808の断面を囲む円の直径よりも小さい。カートリッジ保持部材808はそれによって、第2のガイド部材322を通ることができない。よって、カートリッジ保持部材808が第2のガイド部材322上に降下するとき、カートリッジ・アセンブリが向きを変えることが与えられる。
【0308】
カートリッジ・レシーバ300は、オートインジェクタの他の構成要素(図示せず)を結合するための開口352などのフランジ及び結合手段を有する。カートリッジ・レシーバ300はまた、ボア350内に収容されたガイド・ロッド(図示せず)によってガイドされ得る、接触部材1102へのバネ-付勢を提供するバネ(図示せず)に対するボア356を有する基材354を有する。
【0309】
図15は、エジェクタと共にカートリッジ・レシーバを示す。このビューでは、カートリッジ・レシーバ300は、図14とは異なる観点で示される。エジェクタ200が、カートリッジ・レシーバ開口の端とは違うカートリッジ・レシーバの他の端からカートリッジ・レシーバ300の外に延在することが示される。
【0310】
図16Aは、カートリッジ・レシーバ・コンパートメントの第1の区域310及び第2の区域330の詳細なビューを示す。このビューでは、第1の区域310及び第2の区域330の部分は、長手方向軸に沿って上方に切断され、それらの全体的な円環形状から畳み込まれる。第1の区域310及び第2の区域330の機能的態様は、以下の図16Bに関連して説明される。図16Aの底部における破線は、この表記では左への、長手方向軸Lの方位及び受け方向における点を示す。カートリッジ・レシーバ開口(この説明では示されない)は、右側に向かって位置する。よって、第1の区域310は、第2の区域330よりもカートリッジ・レシーバ開口に近くに配置される。左への曲線の破線DRは、第1の区域310及び第2の区域330が環状部材として配置されるとき、長手方向軸の周りの回転の方向を示す。
【0311】
第1の区域310は、第1のガイド部材312を有し、第2の区域330は、第2のガイド部材322を有する。
【0312】
第1のガイド部材312は、第1のガイド部材角度314にわたって延在し、第1のガイド部材312間で通路角度318において通路316を形成するように間隔を空けられる。
【0313】
第2のガイド部材322は、第1の面324及び第2の面326(例えば、図18を参照)を有する。第1の面及び第2の面は、第1のライザ部分340によって交互に配置され及び分離される。第1の面は、図16Aの例示的な実施例では、第2のライザ部分342によって分離された区域344及び346に分割される。同様に、第2の面は、図16Aの例示的な実施例では、第2のライザ部分342によって分離された区域344及び346に分割される。第1の面は、放射軸の周りで長手方向軸に傾けられ、通路角度318及び第1のガイド部材角度314に少なくとも部分的にわたって延在するように角度的に配置される。
【0314】
第1のガイド部材312は、第1のガイド面を有し、第1のガイド面は、カートリッジ・レシーバ開口に面し、すなわち、この表記では右側へと面し、カートリッジ・レシーバ開口に向かって方向付けられた頂点を有する凸状先端形状を形成する。
【0315】
第1のガイド部材312はまた、カートリッジ・レシーバ開口から離れて面し、すなわち、この表記では左側へと面し、保持角度332における凹形状の底部分において又はその周りでの保持部分328に向かってつながる、傾斜角度336において傾斜部分334を有する凹形状を形成する面を有する。傾斜部分334は、長手方向軸に対して、及びそれへの直交部に対して傾けられ、その結果、カートリッジ保持部材808がバネ-荷重エジェクタ200によって傾斜部分334に向かって押し進められるとき、カートリッジの向きを変えることが与えられる。向きを変えることは、カートリッジ保持部材808を保持部分328に至らせる。カートリッジ・アセンブリが更に向きを変えることを制限するために、長手方向軸に実質的に沿って保持面348が設けられる。
【0316】
更に、第1のガイド部材312はまた、カートリッジ保持部材808がバネ-荷重エジェクタ200によって傾斜部分338に向かって押し進められるとき、カートリッジが向きを変えることが与えられるように、長手方向軸に対し、及びそれへの直交部に対して傾けられた傾斜を有する排出面338を有する。
【0317】
図16Bは、カートリッジ保持部材のインバウンド・ジャーニ及びアウトバウンド・ジャーニを示す。カートリッジ保持部材808は、例えば、ガイド・ピンの形式において、円形断面を有するオブジェクトとして表されるが、それは、他の形状を有し得る。カートリッジ保持部材808は、参照符号に続く数字によってインデックス付けられた異なる位置において示され、例えば、808-1は、位置1におけるカートリッジ保持部材808の位置を示す。
【0318】
破線は、カートリッジ保持部材808のいわゆるインバウンド・ジャーニを示し、点線は、いわゆるアウトバウンド・ジャーニを示す。図を乱雑にすることを回避するために、全ての参照符号が挿入されるわけではないが、図16Aにおいて使用される参照符号は、同様に形状付けられた要素に対して図16Bに適用される。
【0319】
カートリッジ保持部材808と共にカートリッジ・アセンブリ600が、受け方向において開始して、挿入されるとき、カートリッジ保持部材808は、インバウンド・ジャーニに従う。実例として、インバウンド・ジャーニは、異なる角度において位置1又は位置2又は位置3において開始し得る。位置2において、カートリッジ保持部材808は、位置6へと通路316の中に真っすぐに通り得るのに対し、位置1において、第1のガイド部材312は、カートリッジ保持部材が第1のガイド部材上に降下する位置4において開始して、カートリッジ保持部材の向きを変えること、並びにそれが通路316の中にガイドされるように、与えられた向きを変えること及び長手方向の移動によって継続することを与える。また、通路316の他の側上の位置3において、第1のガイド部材312は、カートリッジ保持部材が第1のガイド部材上に降下する位置5において開始して、カートリッジ保持部材の向きを変えること、並びにそれが通路316の中にガイドされるように、与えられた向きを変えること及び長手方向の移動によって継続することを与える。よって、カートリッジ保持部材が受けられる角度に実質的に関係なく、それは通路316の中にガイドされる。
【0320】
受け方向において通路内で位置6などの位置からのそのジャーニを継続して、カートリッジ保持部材は、第2の区域330の第2のガイド部材322上に、特に、その第1の区域344上に降下する。第1の区域344の傾けられた面に起因して、カートリッジ保持部材808の向きを変えることが与えられ、その結果、カートリッジ保持部材808は、位置7から位置8に向きを変え、位置8では、それは、更なる回転を防止する第1のライザ部分340の1つに合致する。この位置において、カートリッジ・アセンブリを挿入するユーザは、カートリッジ・アセンブリが移動することを停止すると感じ、したがって、挿入のために使用される力を直感的に解放する。この位置8において、力の解放は、バネ-荷重エジェクタにカートリッジ・アセンブリ及びカートリッジ保持部材808を受け方向とは反対に位置9へと外側に押し進めさせる。位置9において、カートリッジ保持部材808は、保持角度332において凹形状の底部分において又はその周りで保持部分328に向かってつながる第1のガイド部材312の傾斜部分334上に降下する。バネ-荷重エジェクタがカートリッジ保持部材808を外側に押し進めるように作用することに起因して、カートリッジ保持部材808及び、よって、カートリッジは、保持位置、位置10内に留まる。
【0321】
カートリッジ保持部材が第2のライザ部分342にわたって外に移動するにつれて、それは、回帰不能点を通り、インバウンド・ジャーニは全体的に、反転可能でないことに留意されるべきである。よって、ユーザが、位置8の前であるが、回帰不能点の後に挿入のために使用される力を容易にする場合、カートリッジはなお、最終的に保持位置にある。
【0322】
保持位置にいる間、カートリッジ及びカートリッジ・アセンブリは、停止部を導入するロックによって、受け方向において移動することを防止され得る。それによって、例えば、注射針が皮膚を貫通する間、力がカートリッジに対するバネ-荷重を克服し又はカートリッジ・アセンブリに加えられる場合でさえ、カートリッジは、その保持位置に留まる。ロックが停止部を取り外すように再度解放されるとき、アウトバウンド・ジャーニが開始することができる。
【0323】
例えば、ユーザがカートリッジ・アセンブリの注射針カバー上で押し付けることによって、バネ-荷重力が受け方向において克服されるとき、アウトバウンド・ジャーニは、位置10から開始し、始動される。カートリッジ保持部材は次いで、位置808-11において第2の面326(例えば、図18を参照)上に、特に、その第1の区域344上に降下する。それから、それは位置12に至らせられる。この位置において、カートリッジ・アセンブリを排出するユーザは、カートリッジ保持部材808が第1のライザ部分340に合致するので、カートリッジ・アセンブリが移動することを停止すると感じ、したがって、カートリッジ・アセンブリを排出するために使用される力を直感的に解放する。力を解放する際、バネ-荷重エジェクタは、位置13へと受け方向とは反対に、カートリッジ・アセンブリ及びカートリッジ保持部材808を外側に押し進め、位置13では、カートリッジ保持部材808は、排出面338に合致し、排出面338は、通路316内で位置14に向かって、及び位置15へと外側にカートリッジ保持部材808をガイドし、位置15では、カートリッジ・アセンブリが完全に排出され、例えば、カートリッジ・アセンブリからカートリッジを取り除き、カートリッジを処分するように、必要に応じて扱われることができる。
【0324】
回転DRの方向は、どの方向に向きを変えることが与えられるかを第1の面及び第2の面が定義するので、それらの面の傾斜の方向によって定義されることに留意されよう。
【0325】
以下で更に詳細に説明されることになるエジェクタ・ロッド202の長さ及びそのエジェクタ・コグ226の長さに関して、カートリッジ保持部材808は、長手方向距離L12において間隔を空けられた、第1の極端な位置L1と第2の極端な位置L2との間で移動することが可能にされるはずであることに留意されよう。位置L2において、カートリッジ保持部材808は、その保持位置にあり、すなわち、カートリッジ・レシーバ開口へ向かって進んだ位置にある。位置L1において、カートリッジ保持部材808は、第2の面326又はその区域346によって与えられる、受け方向における「最深の」位置にある。よって、エジェクタは、距離L12を移動することが可能であるはずである。1つ以上の実例では、位置L3は、L1よりも「深い」位置に位置し得、そのケースでは、エジェクタは、カートリッジ・アセンブリ保持部材808がL3とL2との間で移動することを可能にするはずである。
【0326】
図17Aは、カートリッジ・レシーバ・コンパートメントの第1の区域の断面図である。この断面図は、長手方向軸に直交し、第1のガイド部材角度314と、第1のガイド部材312及び通路316のそれぞれにわたって延在する通路角度318とを示す。第1のガイド部材の外方向に尖る頂点が、第1のガイド部材角度314の中心角度において示される。第1のボアは、参照符号320によって示される。
【0327】
大文字「R」によって指定される矢印は、長手方向軸に直交する放射軸を示す。
【0328】
図17Bは、カートリッジ・レシーバ・コンパートメントの第2の区域の断面図である。この断面図は、長手方向軸に直交し、第1のライザ部分340及び第2のライザ部分342によって分離された第1の区域344及び第2の区域346を示す。
【0329】
第1の区域344の1つの各々及び第2の区域346の1つの各々は、区域角度にわたって延在し得る。区域角度は、例えば、約15度であり得る。
【0330】
図18は、カートリッジ・レシーバ・コンパートメントの代替的な第1の区域及び第2の区域の詳細なビューを示す。第1の区域310の第1のガイド部材312は、保持角度332にまたがって延在する傾斜部分334と共に凹形状を有する。
【0331】
第2の区域330の第2のガイド部材322は、通路角度318及び第1のガイド部材角度314にわたって少なくとも部分的に延在する第1の面324を有する。第2の面326は、第1の面間で交互に延在する。第1のライザ部分340は、第1の面324及び第2の面326を分離する。
【0332】
図19は、外部プランジャ・ロッド404を示す。外部プランジャ・ロッド404は、プランジャ400によって備えられ、それがカートリッジの内部で延在して、その中でストッパを移動させることを可能にする寸法を有するプランジャ・ロッド・フロント・エンド410を有する。外部プランジャ・ロッド404は、内部プランジャ・ロッド(図示せず)によって移動され得、内部プランジャ・ロッド及び外部プランジャ・ロッドは、スレッディングによって結合され得、その結果、内部プランジャ・ロッドの向きを変えることは、外部プランジャ・ロッド404の長手方向移動を与える。外部プランジャ・ロッド404は、外部プランジャ・ロッドの外壁内で長手方向に延在するプランジャ・ロッド溝408の手段によって、長手方向軸の周りの角度において保持され得る。
【0333】
外部プランジャ・ロッド404は、プランジャ・ロッド・トラック406により構成される。トラック406は、プランジャ・ロッド・フロント・エンド410とは他の端において外部プランジャ・ロッド404の縁から延在し得る。プランジャ・ロッド・トラック406は、少なくとも第1のトラック部分428を有し、第1のトラック部分428は、第1の角度位置から第2の角度位置へとエジェクタ・ロック212(例えば、図21を参照)の向きを変えるように角度方向に間隔を空けられた、第1の角度から第2の角度へと、エジェクタ・ロック・ガイド・ピン216(例えば、図21を参照)を案内する。第2のトラック部分432は、第1のトラック部分428に向かって、及び第1のトラック部分428と接続するように、長手方向軸Lに沿ってプランジャ・ロッド遠位縁424から延在し、長手方向軸Lに対して約45度の角度、例えば、約30~45度において長手方向軸に対して傾けられ得る。それによって、上述したように、第1のストッパ方向において第1のストッパ708を移動させることによって医薬品を放出するように、カートリッジ・レシーバ開口301に向かって外部プランジャ・ロッド404が前方位置にあるとき、第2のトラック部分432は、エジェクタ・ロック・ガイド・ピン216を収容する。第2のトラック部分432がエジェクタ・ロック・ガイド・ピン216を収容するとき、エジェクタ・ロック212は、エジェクタ・ロッド202が後方に移動することを防止するように角度方向に位置付けられる。第3のトラック部分430は、第1のトラック部分428と接続し、プランジャ・ロッド・フロント・エンド410に向かって長手方向軸に沿って継続する。それによって、外部プランジャ・ロッド404がカートリッジ・レシーバ開口301とは反対の後方位置にあるとき、第3のトラック部分430は、エジェクタ・ロック・ガイド・ピン216を収容し、そこでは、外部プランジャ・ロッド404は、第1のストッパ708から離れて後方に移動する。よって、外部プランジャ・ロッド404の長手方向位置は:
- 医薬品を放出するように第1のストッパ708と係合し/から離脱すること、又は医薬品を放出することを控えるように第1のストッパ708から引き出されること、又はカートリッジ・アセンブリ600を取り外すことと、
- エジェクタ・ロック212の回転を介してエジェクタ・ロッド202をロック/アンロックすること
の二重機能を有する。
【0334】
これを以下で更に詳しく説明する。
【0335】
よって、外部プランジャ・ロッド部品404は、プランジャ・ロッド・トラック406により構成され、プランジャ・ロッド・トラック406は、エジェクタ・ロック・ガイド・ピン216と係合し、プランジャ・ロッド遠位縁424からプランジャ・ロッド・フロント・エンド410に向かって、よって、カートリッジ・レシーバ開口301に向かって延在する。
【0336】
図20は、エジェクタ及びエジェクタ・ロックを示す。エジェクタは、200と全体的に指定され、エジェクタ・ロッド202を有する。エジェクタ・ロックは、向きを変えて、それによって、エジェクタ・ロッド202が受け方向において移動することを防止する停止部を導入することによって、エジェクタ・ロッドと係合するように構成される。
【0337】
エジェクタ・ロッド202は、エジェクタ支持面204の周りで配置されたエジェクタ・カラー224を有し、エジェクタ支持面204は、カートリッジ背面716においてカートリッジを支持し、カートリッジ背面716は、縁の形式を有し得る。エジェクタ・ロッド202は、エジェクタ・ロッド202を通じて長手方向通路の全てを形成するためのエジェクタ・ロッド・ボア222を有する。エジェクタ・ロッド・ボア222は、外部プランジャ・ロッド404が長手方向軸に沿って移動することを可能にする。
【0338】
エジェクタ・ロッド202は、エジェクタ・カットアウト228間で1つ以上のエジェクタ・コグ226を形成するように、1つ以上のエジェクタ・カットアウト228により構成される。それを補完して、エジェクタ・ロック212は、1つ以上のエジェクタ・ロック・カットアウト230それぞれの間で1つ以上のエジェクタ・ロック・コグ232により構成される。エジェクタ・ロック212は、例えば、ベアリング内で支持され、ベアリングは、ロックが旋回の少なくとも一部の向きを変え又は向きを変えられることを可能にすると共に、長手方向移動を防止する。エジェクタ・ロック212は、フランジ又はリセスを有し得、フランジ又はリセスは、固定された長手方向位置においてエジェクタ・ロック212を維持すると共に、それが旋回の少なくとも一部の向きを変えられることを可能にするように、相補リセス又は突起と係合する。エジェクタ・カットアウト228も、エジェクタ・スロット228と表記される。
【0339】
示されるように、エジェクタ・ロック212は、エジェクタ・ロック・コグ232がエジェクタ・カットアウト228と位置合わせするような角度位置を有する。よって、エジェクタ・ロック・コグ232及びエジェクタ・コグ226が実質的に同一の長さを有するので、エジェクタ・コグの端部分206がエジェクタ・ロック・カットアウト230の底部分214に隣接するまで、エジェクタ・ロッド202は、受け方向において移動することができる。よって、エジェクタ・ロック・カットアウト230の底部分214は、エジェクタ・コグ226の端部分206に隣接する。エジェクタ・ロッド202の端部分206も、エジェクタ静止部分206と表記される。
【0340】
エジェクタ・コグ226がエジェクタ・ロック・コグ232と位置合わせするようにエジェクタ・ロック212が向きを変えられるとき、停止部が導入され、エジェクタ・ロッド202は、受け方向において移動することを防止される。エジェクタ・ロック212の角度位置の点で、エジェクタ・ロッド202の端部分206がエジェクタ・ロック212のエジェクタ・ロック支持部分234に隣接することを理由に、停止部が導入される。エジェクタ・ロック212のエジェクタ・ロック支持部分234も、エジェクタ・ロック支持部分234と表記される。
【0341】
エジェクタ・ロッド202は、それが角度保持スロット238(例えば、図18を参照)と係合するとき、角度保持ガイド207の手段によって向きを変えることが防止され得、角度保持スロット238は、カートリッジ・レシーバ300又はカートリッジ・レシーバ300に強固に結合された部材上又は内で配置される。
【0342】
図21は、エジェクタ・ロックを示す。エジェクタ・ロック212は、ここで更に詳細に示される。エジェクタ・ロック212は、外部プランジャ・ロッド404の少なくとも端部分を受け付けるエジェクタ・ロック・ボア240により構成されることを見ることができる。エジェクタ・ロック・ガイド・ピン216は、エジェクタ・ロック・ボア240にあり、その壁から内側に延在する。
【0343】
図22A図22Dは、エジェクタ・ロックに対するエジェクタの様々な位置を示す。図22Aでは、エジェクタ・ロッド202は、エジェクタ・ロック212に対して、長手方向に前方に極端な位置において示され、例えば、図1に示されるように、カートリッジ・アセンブリがカートリッジ・レシーバ開口を通じて挿入されないとき、それは、バネ-付勢される。エジェクタ・コグ226は、エジェクタ・ロック・カットアウト230と位置合わせされるが、相互から変位され、その結果、停止部が離脱され、よって、エジェクタ・ロッド202は、受け方向において極端な位置に移動することを可能にされることを見ることができる。それによって、図16Bと関連して説明されるインバウンド・ジャーニ及びアウトバウンド・ジャーニは、カートリッジ・アセンブリの挿入又は排出の間に発生することができる。
【0344】
図22Bでは、例えば、カートリッジ・アセンブリ保持部材808が保持機構の第2の区域330と接触しているときの、長手方向の後方の極端な位置にあるエジェクタ・ロッド202が示される。カートリッジ・アセンブリ保持部材808のこの位置は、図16Bに示された位置L1又はL3に対応する。
【0345】
図22Cでは、第1の区域310の第1のガイド部材312の凹形状の底に隣接する保持位置にカートリッジ・アセンブリ保持部材808がある長手方向位置にあるエジェクタ・ロッド202が示される。カートリッジ・アセンブリ保持部材808のこの位置は、図16Bに示された位置L2に対応する。
【0346】
図22Dでは、図22Cにあるような同一の長手方向位置にあるエジェクタ・ロッド202が示されるが、停止部が係合されるようにエジェクタ・ロック212の向きが変えられる。この状況では、エジェクタ・コグ226は、エジェクタ・ロック・コグ232に端から端まで隣接する。よって、エジェクタ・コグ226の端部分206は、エジェクタ・ロック・コグ232の端部分234に隣接する。
【0347】
よって、エジェクタ・ロッド202の長さとコグ及びカットアウトの長さとの少なくとも両方は、カートリッジ・アセンブリ保持部材808が位置L1及びL2とL3及びL2との間で移動することを可能にするような寸法にされるべきである。
【0348】
よって、細長エジェクタ200は、長手方向軸Lに沿って移動するように吊るされ、エジェクタ・ロック212の第1の角度位置において停止位置250(例えば、図22Bを参照)を超えて移動することを有効にされ、エジェクタ・ロック212(例えば、図22Dを参照)の第2の角度位置においてエジェクタ・ロック・コグ232に隣接するエジェクタ・コグ226によって停止位置250を超えて移動することを防止される。エジェクタ・ロックの第1の角度位置において、エジェクタ・コグがエジェクタ・ロック・コグ232間のエジェクタ・ロック・カットアウト230に入ってから、更なる極端な位置251までなど、細長エジェクタは、停止位置を超えて移動することを有効にされる。1つ以上の実例では、エジェクタ・ロッドは、実質的に円筒形部分を有する、エジェクタ・ロックと同軸上に配置された実質的に円筒形のロッドである。
【0349】
図23は、例えば、図1に関連して説明されたようなオートインジェクタ4と、カートリッジ・アセンブリ600を有する、例示的なシステム2の断面を示す。カートリッジ・アセンブリ600は、カートリッジ・コンパートメント702を有するカートリッジ700と、注射針アセンブリ900と、カートリッジ・コード・フィーチャ1000とを有する。カートリッジ・アセンブリ600は、オートインジェクタ4内で受けられる。オートインジェクタ4は、上記説明されたようなエジェクタ・ロッド202を有する。エジェクタ・ロッド202は、長手方向移動のために吊るされ、エジェクタ・バネ236によってバネ-荷重され、エジェクタ・バネ236は、受け方向の反対の方向においてエジェクタ・ロッド202をバネ-荷重する。それによって、カートリッジ・アセンブリ600の挿入の間、エジェクタ・バネ236によって発揮されたバネ力は、カートリッジ・アセンブリ600が保持位置に保持される位置の中に、カートリッジ・アセンブリ600を挿入するのに克服する必要がある。
【0350】
カートリッジ・アセンブリ600は、カートリッジ・ホルダ800を有する。カートリッジ・ホルダ800は、オートインジェクタ4のカートリッジ・レシーバ300内でのカートリッジ700の保持のために構成される。カートリッジ・ホルダ800は、カートリッジ保持部材808を有する。カートリッジ保持部材808は、カートリッジ・レシーバ300内でカートリッジ700及びカートリッジ・アセンブリ600を受けること及び保持することのために、カートリッジ・レシーバ300と係合する。
【0351】
注射針アセンブリ900は、注射針902及び注射針ハブ904を有する。注射針アセンブリ900は、例えば、カートリッジ・ホルダ結合部分906、例えば、カートリッジ・ホルダ800の注射針アセンブリ結合部分812と係合するネジ留めされた結合部分を有する注射針ハブ904によって、カートリッジ700に取り付けられる。注射針902は、カートリッジ700のカートリッジ出口714を通じて延在する。カートリッジ出口714は、注射針アセンブリ900がカートリッジ700に取り付けられるとき、注射針902によって貫通される弾性シーリングによって遮断され得る。
【0352】
オートインジェクタ4は、カートリッジ・コード・フィーチャ1000を読み込むように構成されたコード・センサ24を有する。示されるように、カートリッジ・アセンブリ600が挿入されるとき、カートリッジ・コード・フィーチャ1000は、コード・センサ24と並べられる。
【0353】
オートインジェクタ4は、プランジャ・ロッド400を有する。プランジャ・ロッド400は、カートリッジ700の第1のストッパを前進させるように構成される。プランジャ・ロッド400は、内部スレッドを有する外部プランジャ・ロッド404と、外部スレッドを有する内部プランジャ・ロッド402とを有する。内部プランジャ・ロッド402のスレッドは、外部プランジャ・ロッド404のスレッドと係合する。外部プランジャ・ロッド404は、オートインジェクタの筐体に対して回転することを防止される。プランジャ・ロッド400の移動は、内部プランジャ・ロッド402の回転を有する。内部プランジャ・ロッド402の回転は、外部プランジャ・ロッド404が回転的に制限されることに起因して、外部プランジャ・ロッド404の並進移動を結果としてもたらす。外部プランジャ・ロッド404は、第1のストッパ方向722において並進して移動するとき、カートリッジ700の第1のストッパに隣接し、第1のストッパ方向722において第1のストッパを移動させるように構成される。
【0354】
駆動モジュール500は、プランジャ・ロッド400を作動させるように結合される。駆動モジュール500は、電力を受信するためにバッテリに電気的に接続される。駆動モジュール500は、電気-機械モータなど、DCモータなどのモータ502を有する。駆動モジュール500は、モータ502をプランジャ・ロッド400の内部プランジャ・ロッド402に結合するためのトランスミッション504を有する。
【0355】
示される実例は、電気-機械モータであり得るモータ502を有するが、プランジャ・ロッド400を作動させるように構成されたソレノイド・モータ、形状記憶合金エンジン、バネの配置、及び/又は加圧ガスを有するなど、代替的な駆動モジュールを有するオートインジェクタ4が実現され得ることが容易に理解されよう。
【0356】
オートインジェクタ4は、プランジャ・ロッド位置センサなどの排出センサ26を有する。排出センサ26は、プランジャ・ロッド400の位置を検出するように構成される。例示される実例では、排出センサ26は、モータ502の旋回をカウント/検出するように構成されたタコメータを有する。よって、プランジャ・ロッド400の位置は、モータ502の旋回のカウントに基づいて決定され得る。排出センサ26は、プランジャ・ロッド400の位置の検出に基づいて、カートリッジ・コンパートメント内の医薬品及び/又は空気の放出を検出し得る。プランジャ・ロッド400の位置は、カートリッジ700の第1のストッパの位置を示し得、例えば、カートリッジ700を受ける間のプランジャ・ロッド400の最も前進した位置は、カートリッジ700の第1のストッパの位置を示し得る。
【0357】
図24A図24Dは、オートインジェクタ及びカートリッジ・アセンブリを有する例示的なシステムの部分の断面を示す。オートインジェクタ4は、カートリッジを受け及び保持するために構成されたカートリッジ・レシーバ300を有する。オートインジェクタ4は、接触部材1102を有する。接触部材1102は、伸長した接触部材位置と格納した接触部材位置との間で移動可能であり得る。接触部材1102は、接触部材突起部品1112を有する。接触部材突起部品1112は、接触部材1102と共に移動するように構成される。接触部材1102は、伸長した接触部材位置に向かって、例えば、接触部材バネ(図示せず)によって付勢され得る。
【0358】
接触部材は、注射針カバー係合部材1114を有する。注射針カバー係合部材1114は、例えば、カートリッジ・レシーバ300の中に挿入されたカートリッジ700上に位置付けられた注射針カバーの注射針カバー・アバットメント面に隣接するように構成される。
【0359】
オートインジェクタ4は、接触部材1102の位置を検出するように構成された接触部材センサ1104を有する。接触部材センサ1104は、第1の接触部材センサ1130及び第2の接触部材センサ1132を有する。第1の接触部材センサ1130及び第2の接触部材センサ1132は、光学センサであり得る。接触部材センサ1104は、接触部材1102が第1の接触部材位置にあるときに第1の接触部材センサ1130を覆う接触部材突起部品1112と、接触部材1102が第2の接触部材位置にあるときに第2の接触部材センサ1132を覆う接触部材突起部品1112とによって、接触部材1102の位置を検出する。
【0360】
第1の接触部材位置は、覆われる第1の接触部材センサ1130及び覆われる第2の接触部材センサ1132によって検出され得る。第2の接触部材位置は、覆われない第1の接触部材センサ1130及び覆われる第2の接触部材センサ1132によって検出され得る。伸長した接触部材位置は、覆われない第1の接触部材センサ1130及び覆われない第2の接触部材センサ1132によって検出され得る。
【0361】
図24Aは、受けられていないカートリッジ及び/又はカートリッジ・アセンブリと共にオートインジェクタ4を概略的に例示する。接触部材1102は、伸長した接触部材位置にある。カートリッジは、カートリッジ・レシーバ開口301を定義する接触部材1102を通じて、カートリッジ受け方向304においてカートリッジ・レシーバ300の中に挿入され得る。
【0362】
図24Bは、受けられたカートリッジ・アセンブリ600と共にオートインジェクタ4を概略的に例示する。カートリッジ・アセンブリは、カートリッジ700、カートリッジ・ホルダ800、及び注射針アセンブリ900を有する。注射針アセンブリは、注射針902及び注射針カバー908を有する。注射針カバー908は、注射針カバー・アバットメント面910を有する。注射針カバー・アバットメント面910は、接触部材1102の注射針カバー係合部材1114に係合する。接触部材1102は、例えば、注射針カバー係合部材1114上での注射針カバー908の存在及び注射針カバー・アバットメント面910の隣接によって生じて、第2の接触部材位置にある。接触部材突起部品1112は、第2の接触部材センサ1132を覆う。接触部材突起部品1112は、第1の接触部材センサ1130を覆わない。
【0363】
図24Cは、受けられたカートリッジ・アセンブリ600と共にオートインジェクタ4を概略的に例示する。図24Bと比較して、注射針カバー908が取り外されている。接触部材1102は、伸長した接触部材位置にある。注射針カバー・アバットメント面910が注射針カバー係合部材1114に隣接しないので、接触部材1102は、伸長した接触部材位置に移動することを可能にされる。接触部材突起部品1112が、接触部材1102と共に移動している。接触部材突起部品1112は、第2の接触部材センサ1132を覆わない。接触部材突起部品1112は、第1の接触部材センサ1130を覆わない。
【0364】
図24Dは、受けられたカートリッジ・アセンブリ600と共にオートインジェクタ4を概略的に例示する。接触部材1102は、第1の接触部材位置にある。第1の接触部材位置は、格納した接触部材位置にあり得、又は格納した接触部材位置に近くあり得る。接触部材1102は、注入部位に対して押し付けられる接触部材1102によって、第1の接触部材位置に移動されていることがあり、それによって、注入部位の中に注射針902を挿入する。接触部材突起部品1112は、接触部材1102と共に移動している。接触部材突起部品1112は、第1の接触部材センサ1130を覆う。接触部材突起部品1112は、第2の接触部材センサ1132を覆う。
【0365】
図25A図25Bは、傾けられた面をコグが有する実施例における、エジェクタ・ロックに対するエジェクタの様々な位置を示す。図25Aでは、エジェクタ・ロッド202及びエジェクタ・ロック212は、停止部が係合された相互位置にある。しかしながら、エジェクタ・ロック・コグ232及びエジェクタ・コグ226は、相互に隣接する傾けられた端部分を有することを見ることができる。したがって、数度だけ又は何分の1の角度だけエジェクタ・ロック212の向きを更に変えることは、カートリッジ又はカートリッジ・アセンブリまで、及びカートリッジ又はカートリッジ・アセンブリに対して堅く変位させるように、受け方向の反対の方向においてエジェクタ200を移動させ得る。それによって、クリアランスを低減させ又は除去することが可能であり、クリアランスは、他に、例えば、何分の1ミリメートル程度にわずかに移動することを可能にするが、投薬が不正確に放出されることを生じさせる。締める力の量は、例えば、エジェクタ・ロックを駆動するように結合されたモータにより引き抜かれた電流を監視することによって制御され得る。
【0366】
図25Bでは、エジェクタ200及びエジェクタ・ロック212は、停止位置が離脱された相互位置にある。エジェクタ・カットアウト228の底部分及び/又はエジェクタ・ロック・カットアウト230の底部分は、コグに合致するようにコグの端部分と同一の角度によって傾けられ得、又は、示されるように、長手方向軸に実質的に直交する実質的に平坦な底部分を有し得る。
【0367】
第1の項目により、医薬品を含むカートリッジからの医薬品の注入を統治するオートインジェクタ(4)が提供され、オートインジェクタ(4)は、筐体(6)と、受け方向において長手方向軸(L)に沿ってカートリッジ・レシーバ開口(301)を通じて挿入されるとき、少なくとも1つのカートリッジ保持部材(808)によりカートリッジ・アセンブリ(600)を受けるように構成されたカートリッジ・レシーバ・コンパートメント(302)を有するカートリッジ・レシーバ(300)であって、少なくとも受け方向においてそれを通じて少なくとも1つのカートリッジ保持部材(808)が移動する通路(316)と、カートリッジ受け方向(304)とは反対の方向において保持位置を超えた移動を防止する部材(312)とを有する、カートリッジ・レシーバ(300)と、エジェクタ・カットアウト(228)間で1つ以上のエジェクタ・コグ(226)を形成するように1つ以上のエジェクタ・カットアウト(228)により構成されたカートリッジ又はカートリッジ・アセンブリ(600)及びエジェクタ・ロッド(202)を支持するエジェクタ支持面(204)により構成された細長エジェクタ(200)と、旋回の少なくとも一部の向きを変えるために支持され、筐体(6)に対して長手方向位置において維持されたエジェクタ・ロック(212)と、を有し、エジェクタ・ロック(212)は、1つ以上のエジェクタ・ロック・カットアウト(230)間で1つ以上のエジェクタ・ロック・コグ(232)により構成され、細長エジェクタ(200)は、長手方向軸(L)に沿って移動するように吊るされ、エジェクタ・ロック(212)の第1の角度位置において停止位置(250)を超えて移動することを有効にされ、エジェクタ・ロック(212)の第2の角度位置においてエジェクタ・ロック・コグ(232)に隣接するエジェクタ・コグ(226)によって停止位置(250)を超えて移動することを防止される。
【0368】
エジェクタ・ロックの第1の角度位置において、エジェクタ・コグがエジェクタ・ロック・カットアウトに入るので、細長エジェクタは、停止位置を超えて移動することを有効にされる。1つ以上の実例では、エジェクタ・ロッドは、実質的に円筒形部分を有する、エジェクタ・ロックを同軸上に配置された実質的に円筒形ロッドである。
【0369】
エジェクタ・ロックは、第1の角度位置及び第2の角度位置に及び第1の角度位置及び第2の角度位置から回転するように、モータを有する駆動手段に直接又は間接的に結合され得る。1つ以上の実例では、エジェクタ・ロックは、相互の操作によって回転される。
【0370】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロッド202は、エジェクタ・ロッド202を通じた長手方向通路を形成する、エジェクタ・ロッド・ボア222を有し、プランジャ・ロッド400は、長手方向に移動するように配置される。プランジャ・ロッドは、内部プランジャ・ロッドの回転が外部プランジャ・ロッドを長手方向に移動させるように結合された、内部の長手方向スレッドを有する外部プランジャ・ロッドと、ネジ留めされたロッドなどの内部プランジャ・ロッドとを有し得る。外部プランジャ・ロッドは、回転することを防止され得ると共に、内部プランジャ・ロッドは、回転するように支持され、固定された長手方向位置において維持される。内部プランジャ・ロッドは、モータによって駆動され得る。
【0371】
1つ以上の実例では、エジェクタ・ロックは、プランジャ・ロッドに結合されることによって、第1の角度位置及び第2の角度位置に及び第1の角度位置及び第2の角度位置から回転するように操作され、それによって、プランジャ・ロッドの長手方向変位がエジェクタ・ロックを回転させる。
【0372】
図26は、例示的なオートインジェクタ4のブロック図を示す。オートインジェクタ4は、複数のセンサ22、24、26、28、30、32、34、処理ユニット20、駆動モジュール500、及びユーザ・インタフェース1100を有する。センサ22、24、26、28、30、32、34は、処理ユニット20に結合される。ユーザ・インタフェース1100は、処理ユニット20に結合される。処理ユニットは、駆動モジュール500に結合される。
【0373】
処理ユニット20は、センサ22、24、26、28、30、32、34、及びユーザ・インタフェース1100から信号を受信する。処理ユニット20は、駆動モジュール500を制御するように構成される。処理ユニット20は、センサ22、24、26、28、30、32、34、及びユーザ・インタフェース1100から受信された信号の1つ以上に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。
【0374】
オートインジェクタ4は、方位センサ22を有する。方位センサ22は、オートインジェクタ4内で受けられたカートリッジの方位を示す方位信号を提供するように構成される。例えば、方位センサ22は、オートインジェクタ4の方位を検出するように構成され得る。カートリッジの方位は、オートインジェクタ4の方位に基づいて決定され得る。方位センサ22は、重力の方向を検出するように構成され得る。例えば、方位センサ22は、加速度計を有し得る。
【0375】
処理ユニット20は、方位センサ22に結合される。処理ユニット20は、方位信号を受信するように構成される。処理ユニット20は、方位信号に基づいて、カートリッジの方位を決定し得る。処理ユニット20は、方位信号に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。例えば、処理ユニット20は、方位信号に基づいてプランジャ・ロッドを移動させるように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。例えば、処理ユニット20は、カートリッジ出口が上方向を指し示す場合のみ、伸長したプランジャ・ロッド位置に向かってプランジャ・ロッドを移動させるように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。代わりに又は加えて、処理ユニット20は、方位信号に基づいて、ユーザ・インタフェース1100を介してユーザ出力を提供し得る。
【0376】
オートインジェクタ4は、コード・センサ24を有する。コード・センサ24は、カートリッジ・コード・フィーチャを読み込むように構成される。コード・センサ24は、カートリッジ・コード・フィーチャを示すコード信号を提供するように構成される。例えば、コード・センサは、カラー・コードを読み込み/検出するように構成され得る。
【0377】
処理ユニット20は、コード・センサ24に結合される。処理ユニット20は、コード信号を受信するように構成される。処理ユニット20は、コード信号に基づいて、カートリッジ・アセンブリのカートリッジ・コード・フィーチャを決定し得る。処理ユニット20は、コード信号に基づいて、第1のプランジャ・ロッド位置及び/又は第2のプランジャ・ロッド位置を決定するように構成され得る。処理ユニット20は、コード信号に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。例えば、処理ユニット20は、コード信号に基づいて、伸長したプランジャ・ロッド位置に向かってプランジャ・ロッドを移動させるように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。代わりに又は加えて、処理ユニット20は、コード信号に基づいて、ユーザ・インタフェース1100を介してユーザ出力を提供し得る。
【0378】
オートインジェクタ4は、プランジャ・ロッド位置センサ26を有する。プランジャ・ロッド位置センサ26は、オートインジェクタ4のプランジャ・ロッドの位置を検出し、プランジャ・ロッドの位置を示すプランジャ・ロッド位置センサ信号を提供するように構成される。プランジャ・ロッド位置センサ26は、駆動モジュール500に結合されたタコメータを有し得る。
【0379】
処理ユニット20は、プランジャ・ロッド位置センサ26に結合される。処理ユニット20は、プランジャ・ロッド位置センサ信号を受信するように構成される。処理ユニット20は、プランジャ・ロッド位置センサ信号に基づいて、プランジャ・ロッドの位置を決定し得る。処理ユニット20は、プランジャ・ロッド位置センサ信号に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。例えば、処理ユニット20は、プランジャ・ロッド位置センサ信号に基づいて、プランジャ・ロッドの移動を開始、停止、又は継続するように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。例えば、処理ユニット20は、プランジャ・ロッド位置センサ信号に基づいて、プランジャ・ロッド位置を決定するように構成され得る。代わりに又は加えて、処理ユニット20は、プランジャ・ロッド位置センサ信号に基づいて、ユーザ・インタフェース1100を介してユーザ出力を提供し得る。
【0380】
処理ユニット20は、カートリッジ・センサ28に結合される。処理ユニット20は、カートリッジ・センサ信号を受信するように構成される。処理ユニット20は、カートリッジ・センサ信号に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。例えば、処理ユニット20は、カートリッジ・アセンブリが受けられる場合、及び/又はカートリッジ・アセンブリが受けられる場合のみ、プランジャ・ロッドの移動を開始するように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。代わりに又は加えて、処理ユニット20は、カートリッジ・センサ信号に基づいて、ユーザ・インタフェース1100を介してユーザ出力を提供し得る。
【0381】
コード・センサ24及びカートリッジ・センサ28は、同一のセンサであり得、例えば、コード・センサ24は、カートリッジ・アセンブリを受けることを検出し、その後、カートリッジ・コード・フィーチャを読み込むように構成され得る。
【0382】
オートインジェクタ4は、注射針センサ30を有する。カートリッジ・アセンブリがオートインジェクタ4内で受けられるとき、注射針センサ30は、カートリッジ・アセンブリの、注射針及び/又は注射針アセンブリ、及び/又は注射針アセンブリの注射針カバーを検出するように構成される。注射針センサ30は、カートリッジ・アセンブリの、注射針及び/又は注射針アセンブリ、及び/又は注射針アセンブリの注射針カバーの存在を示す注射針信号を提供する。
【0383】
処理ユニット20は、注射針センサ30に結合される。処理ユニット20は、注射針信号を受信するように構成される。処理ユニット20は、注射針信号に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。例えば、処理ユニット20は、注射針が存在する場合のみ、及び/又は注射針カバーが取り外されるなど存在しない場合のみ、プランジャ・ロッドの移動を開始するように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。注射針カバーの検出は、注射針が存在することを示し得る。処理ユニット20は、注射針カバーが検出され、その後、取り外された場合のみ開始するように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。代わりに又は加えて、処理ユニット20は、注射針信号に基づいて、ユーザ・インタフェース1100を介してユーザ出力を提供し得る。
【0384】
オートインジェクタ4は、温度センサ32を有する。温度センサ32は、オートインジェクタの温度及び/又はカートリッジの温度及び/又は医薬品の温度などの温度を検出するように構成される。温度センサ32は、温度を示す温度信号を提供するように構成される。
【0385】
処理ユニット20は、温度センサ32に結合される。処理ユニット20は、温度信号を受信するように構成される。処理ユニット20は、温度信号に基づいて、オートインジェクタの温度及び/又はカートリッジの温度及び/又は医薬品の温度などの温度を決定するように構成され得る。処理ユニット20は、温度信号に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。例えば、処理ユニット20は、温度信号に基づいて、伸長したプランジャ・ロッド位置に向かってプランジャ・ロッドを移動させるように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。代わりに又は加えて、処理ユニット20は、温度信号に基づいて、ユーザ・インタフェース1100を介してユーザ出力を提供し得る。
【0386】
オートインジェクタ4は、抵抗センサ34を有する。抵抗センサ34は、オートインジェクタ4のプランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を検出するように構成される。抵抗センサ34は、駆動モジュール500の測定に基づいて、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を検出するように構成され得る。例えば、抵抗センサ34は、駆動モジュール500のモータの電流を検出するように構成され得る。例えば、抵抗センサ34は、駆動モジュールを流れる電流を決定するように構成され得る。代わりに又は加えて、抵抗センサ34は、プランジャ・ロッドのプランジャ・ロッド・フロント・エンドに加えられた圧力及び/又は力を測定するように構成され得る。抵抗センサ34は、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を示す抵抗信号を提供するように構成される。
【0387】
処理ユニット20は、抵抗センサ34に結合される。処理ユニット20は、抵抗信号を受信するように構成される。処理ユニット20は、抵抗信号に基づいて、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を決定するように構成され得る。処理ユニット20は、抵抗信号に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。例えば、処理ユニット20は、抵抗信号に基づいて、プランジャ・ロッドの移動を調節するように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。例えば、処理ユニット20は、抵抗信号に基づいて、プランジャ・ロッドの移動を開始、停止、又は継続するように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。
【0388】
プランジャ・ロッドの移動は、プランジャ・ロッド速度を結果としてもたらす。処理ユニット20は、プランジャ・ロッド速度を決定するように構成され得る。処理ユニット20は、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が高抵抗閾値を上回ることを抵抗信号が示す場合、プランジャ・ロッドの移動を再調節するなど調節するように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。処理ユニット20は、プランジャ・ロッドの移動を再調節するなど調節するように、駆動モジュール500を制御するように更に構成され得、プランジャ・ロッドの移動を調節することは、プランジャ・ロッド速度を増加又は減少させることを有し得る。代わりに又は加えて、処理ユニット20は、抵抗信号に基づいて、ユーザ・インタフェース1100を介してユーザ出力を提供し得る。高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置に基づき得る。処理ユニット20は、例えば、プランジャ・ロッド位置に基づいて、高抵抗閾値を決定するように構成され得る。処理ユニット20は、例えば、プランジャ・ロッド位置センサ26から受信されたプランジャ・ロッド位置センサ信号に基づいて、高抵抗閾値を決定するように構成され得る。
【0389】
上記言及されたセンサの全てを有するオートインジェクタ4が例示される。しかしながら、代わりに、オートインジェクタは、上記言及されたセンサの1つのみ又は1つ以上のいずれかの組み合わせを有し得る。
【0390】
オートインジェクタは、ユーザ・インタフェース1100を有する。ユーザ・インタフェース1100は、ユーザ入力を受信するための1つ以上の入力部材、例えば、第1の入力部材を有し得る。ユーザ・インタフェースは、受信されたユーザ入力を示すユーザ入力信号を提供するように構成される。
【0391】
処理ユニット20は、ユーザ・インタフェース1100に結合される。処理ユニット20は、ユーザ入力信号を受信するように構成される。処理ユニット20は、ユーザ入力信号に基づいて、駆動モジュール500を制御し得る。例えば、処理ユニット20は、ユーザ入力信号に基づいて、伸長したプランジャ・ロッド位置に向かってプランジャ・ロッドを移動させるように、駆動モジュール500を制御するように構成され得る。
【0392】
オートインジェクタは、センサ22、24、26、28、30、32、34、処理ユニット20、ユーザ・インタフェース1100、及び駆動モジュール500を収容する筐体6を有する。
【0393】
図27は、カートリッジ700及び注射針アセンブリ900を有する挿入されたカートリッジ・アセンブリと共に、例示的なオートインジェクタ4を有するシステム2を概略的に例示する。図27に示されるようなオートインジェクタ4は、プランジャ・ロッド位置及びプランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を検知することを実装する異なる方法を例示する。
【0394】
プランジャ・ロッドは、内部スレッドを有する外部プランジャ・ロッド404、及び外部スレッドを有する内部プランジャ・ロッド402を有する。内部プランジャ・ロッド402のスレッドは、外部プランジャ・ロッド404のスレッドと係合する。外部プランジャ・ロッド404は、オートインジェクタ4の筐体6に対して回転することを防止される。外部プランジャ・ロッド404が回転的に制限されることに起因して、内部プランジャ・ロッド402の回転は、外部プランジャ・ロッド404の並進移動を結果としてもたらす。外部プランジャ・ロッド404は、第1のストッパ方向722において並進して移動するとき、カートリッジ700の第1のストッパ708に隣接し、第1のストッパ方向722において第1のストッパを移動させるように構成される。プランジャ・ロッド・フロント・エンド410は、第1のストッパ708に隣接するように構成される。
【0395】
モータ502は、トランスミッション504を介してプランジャ・ロッドを駆動するように結合される。モータ502は、内部プランジャ・ロッド402を回転させるように結合された、トランスミッション504の第2の部品を回転させる、トランスミッション504の第1の部品を回転させる。
【0396】
モータ502は、処理ユニット20によって制御される。モータ502及び/又は処理ユニット20などのオートインジェクタ4は、再充電可能バッテリなどのバッテリ10によって電力供給される。
【0397】
外部プランジャ・ロッド404の位置及び/又はプランジャ・ロッド・フロント・エンド410の位置など、プランジャ・ロッドの位置は、1つ以上の位置センサ26a、26b、26cによって決定され得る。例えば、例示されるように、プランジャ・ロッド位置は、位置センサ26aによって決定され得、位置センサ26aは、外部プランジャ・ロッド404などのプランジャ・ロッドに結合された線形センサを通じて位置を検知するように構成される。代わりに又は加えて、また例示されるように、プランジャ・ロッド位置は、タコメータなどの位置センサ26bによって決定され得、位置センサ26bは、モータ502の旋回をカウント/検出するように構成される。代わりに又は加えて、また例示されるように、プランジャ・ロッド位置は、タコメータなどの位置センサ26cによって決定され得、位置センサ26cは、トランスミッション504及び/又はトランスミッション504の部品の旋回をカウント/検出するように構成される。
【0398】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、1つ以上の抵抗センサ34a、34b、34c、34dによって決定され得る。例えば、例示されるように、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、カートリッジ700の前方に位置付けられた力センサなどの抵抗センサ34aによって決定され得、プランジャ・ロッドが第1のストッパ708を前進させるとき、カートリッジは、センサ34aに対して押し付ける。代わりに又は加えて、また例示されるように、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、プランジャ・ロッド・フロント・エンド410上に位置付けられた力センサなどの抵抗センサ34bによって決定され得る。代わりに又は加えて、また例示されるように、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、第1のストッパ708上のプランジャ・ロッドからの反動力を検知するように位置付けられた力センサなどの抵抗センサ34cによって決定され得、例えば、センサ34cは、内部プランジャ・ロッド402の背後に位置付けられ得る。代わりに又は加えて、また例示されるように、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、抵抗センサ34dによって決定され得、抵抗センサ34dは、モータ502によって引き抜かれた電流及び/又は電力の量を測定/検出するように構成される。
【0399】
図28Aは、前の図に関連して説明されたような高抵抗閾値及びプランジャ・ロッド位置、並びに/又は前の図に関連して説明されたようなプランジャ・ロッド位置と関連付けられたストッパ位置など、ストッパ位置/プランジャ・ロッド位置に応じた高抵抗閾値を例示する抵抗グラフ1200を示す。プランジャ・ロッド400は、第1のストッパ708を移動させるように構成され、よって、第1のストッパ708の位置は、プランジャ・ロッド400の位置によって決定される。したがって、第1のストッパ708の位置は、プランジャ・ロッド400の位置に対応し得る。プランジャ・ロッド位置は、第1のストッパ708と接触するプランジャ・ロッドの部品など、プランジャ・ロッド・フロント・エンドを指定し得る。
【0400】
抵抗グラフ1200は、ストッパ位置/プランジャ・ロッド位置を示す第1の軸1200X及び抵抗を示す第2の軸1200Yを有する。実線及び破線は、高抵抗閾値がストッパ位置/プランジャ・ロッド位置に応じてどのように変化し得るかの異なる実例を例示する。
【0401】
図28B図28Fは、以下で説明される対応する例示的なプランジャ・ロッド位置の状況におけるプランジャ・ロッド400及び第1のストッパ708と共にカートリッジ700を例示する。図28Bは、格納したプランジャ・ロッド位置1228にあるプランジャ・ロッド400を示す。図28Cは、格納したプランジャ・ロッド位置1228と第1のプランジャ・ロッド位置1220との間の位置にあるプランジャ・ロッド400を示す。第1のストッパ708は、それに従って移動している。図28Dは、第1のプランジャ・ロッド位置1220にあるプランジャ・ロッド400を示す。第1のストッパ708は、それに従って第1のストッパ位置に移動している。図28Eは、第2のプランジャ・ロッド位置1222にあるプランジャ・ロッド400を示す。第1のストッパ708は、それに従って第2のストッパ位置に移動している。図28Fは、第2のプランジャ・ロッド位置1222と伸長したプランジャ・ロッド位置1229との間の位置にあるプランジャ・ロッド400を示す。第1のストッパ708は、それに従って移動している。図28Fに例示されるプランジャ・ロッド位置は、伸長したプランジャ・ロッド位置1229であり得る。
【0402】
図28Aにおいてグラフによって例示されるように、プランジャ・ロッド位置が格納したプランジャ・ロッド位置1228と第1のプランジャ・ロッド位置1220との間にあるとき、高抵抗閾値は、第1の高抵抗閾値1201であり得る。プランジャ・ロッド位置が第2のプランジャ・ロッド位置1222と伸長したプランジャ・ロッド位置1229との間にあるとき、高抵抗閾値は、第2の高抵抗閾値1202であり得る。
【0403】
第2の高抵抗閾値1202は、第1の高抵抗閾値1201よりも高くあり得る。例えば、第1の高抵抗閾値1201は、50N、55N、60N、65N、70N、75N、又は80Nなど、50~80Nの間であり得る。例えば、第2の高抵抗閾値1202は、75~85Nの間など、又は80~90Nの間など、又は70N、75N、80N、85N、若しくは90Nなど、70~100Nの間であり得る。実例では、第1の高抵抗閾値1201は、500Nであり、第2の高抵抗閾値1202は、80Nである。
【0404】
実線によって例示されるように、プランジャ・ロッド位置が第1のプランジャ・ロッド位置1220と伸長したプランジャ・ロッド位置1229との間にあるとき、高抵抗閾値は、第2の高抵抗閾値1202であり得る。代わりに又は加えて、プランジャ・ロッド位置が第3のプランジャ・ロッド位置1223にあるときなど、プランジャ・ロッド位置が第1のプランジャ・ロッド位置1220と第2のプランジャ・ロッド位置1222との間にあるとき、高抵抗閾値は、第3の高抵抗閾値1204であり得る。第3の高抵抗閾値1204は、第1の高抵抗閾値1201よりも高くあり得る。第3の高抵抗閾値1204は、第2の高抵抗閾値1202よりも低くあり得る。
【0405】
高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置に応じて増加していることがある。例えば、例示されるように、プランジャ・ロッドが第1のプランジャ・ロッド位置1220から第2のプランジャ・ロッド位置1222に移動するにつれて、高抵抗閾値が増加していることがある。実線及び破線は、プランジャ・ロッドが第1のプランジャ・ロッド位置1220から第2のプランジャ・ロッド位置1222に移動するにつれて高抵抗閾値が増加し得る例示的な方法を例示する。第1の傾斜1206は、段階的変化の増加を例示する。第2の傾斜1208は、非線形の増加を例示する。第3の傾斜1210は、線形の増加を例示する。
【0406】
図29は、プランジャ・ロッドPの位置に応じたプランジャ・ロッドの移動に対する抵抗Rの例示的なトレースTを示す。プランジャ・ロッドは、格納した位置1228から伸長した位置1229に移動する。移動の始めに、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、一定(Ex1)であり、例えば、プランジャ・ロッドはなおもストッパを押し進めない。その後、プランジャ・ロッドのプランジャ・ロッド・フロント・エンドは、カートリッジの第1のストッパに隣接し、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が増加する(Ex2)。例えば、摩擦力に起因して、増加した抵抗は、第1のストッパの移動に対する抵抗によって生じる。例示されるように、抵抗は、第1のストッパが移動を開始した後にわずかに減少し得る。プランジャ・ロッドが伸長したプランジャ・ロッド位置1229に近づくとき、例えば、第1のストッパがカートリッジの端に近づいていることに起因して、抵抗は再度増加し得る(Ex3)。
【0407】
トレースTは、受けられたカートリッジが新しく及び/又は再使用され及び/又は通常のカートリッジであるときのプランジャ・ロッド移動に対する抵抗の実例である。追加の例示的なトレースT1によって、受けられたカートリッジに明白に欠陥があるなどの他の状況が例証される。
【0408】
トレースT1は、例えば、プランジャ・ロッド位置が第1のプランジャ・ロッド位置1220を超える前に、移動に対する抵抗が第1の高抵抗閾値1201を上回って増加する例示的な状況を例示する。そのような状況は、例えば、第1のストッパが移動することを遮断されること、例えば、カートリッジに欠陥があり得ることを示す。そのような状況に続き、プランジャ・ロッドは、格納した位置に格納され得、エラー・メッセージがユーザ・インタフェースを通じて提供され得る。
【0409】
第1のプランジャ・ロッド位置1220などの特定のプランジャ・ロッド位置において、例えば、プランジャ・ロッドの移動を中断する前により高い抵抗を許容するために、高抵抗閾値が変化され得る。例示されるように、プランジャ・ロッドの前方移動の終わりに、抵抗Rは、例えば、第2のプランジャ・ロッド位置1222において、第1の高抵抗閾値1201を上回る抵抗まで増加する。しかしながら、第2のプランジャ・ロッド位置における高抵抗閾値が第2の高抵抗閾値1202であるので、プランジャ・ロッドの移動が継続する。最終的に、例示されるように、移動に対する抵抗は、例えば、第2のプランジャ・ロッド位置と伸長したプランジャ・ロッド位置1229の間で、第2の高抵抗閾値1202に到達し得、プランジャ・ロッドの移動が停止され得る。
【0410】
第1の高抵抗閾値1201及び/又は第2の高抵抗閾値1202などの閾値は、受けられたカートリッジに対して個々に決定され得る。例えば、処理ユニットは、受けられたカートリッジ及びカートリッジ・アセンブリのカートリッジ・コード・フィーチャに基づいて、閾値の1つ以上を決定するように構成され得る。
【0411】
図30Aは、前の図に関連して説明されたようなプランジャ・ロッド速度及びプランジャ・ロッド位置、並びに/又は前の図に関連して説明されたようなプランジャ・ロッド位置と関連付けられたストッパ位置など、ストッパ位置/プランジャ・ロッド位置に応じたプランジャ・ロッド速度を例示する速度グラフ1300を示す。プランジャ・ロッド400は、第1のストッパ708を移動させるように構成され、よって、第1のストッパの位置は、プランジャ・ロッド400の位置によって決定される。したがって、第1のストッパの位置は、プランジャ・ロッド400の位置に対応し得る。プランジャ・ロッド位置は、第1のストッパ708と接触するプランジャ・ロッドの部品など、プランジャ・ロッド・フロント・エンドを指定し得る。
【0412】
速度グラフ1300は、ストッパ位置/プランジャ・ロッド位置を示す第1の軸1300X及びプランジャ・ロッド速度などの速度を示す第2の軸1300Yを有する。実線及び破線は、プランジャ・ロッド速度がストッパ位置/プランジャ・ロッド位置に応じてどのように変化し得るかの異なる実例を例示する。
【0413】
図30B図30Eは、以下で説明される対応する例示的なプランジャ・ロッド位置の状況におけるプランジャ・ロッド400及び第1のストッパ708と共にカートリッジ700を例示する。図30Bは、格納したプランジャ・ロッド位置1228と第4のプランジャ・ロッド位置1224との間の位置にあるプランジャ・ロッド400を示す。図30Cは、第4のプランジャ・ロッド位置1224にあるプランジャ・ロッド400を示す。第1のストッパ708は、それに従って第4のストッパ位置に移動している。図30Dは、第5のプランジャ・ロッド位置1226にあるプランジャ・ロッド400を示す。第1のストッパ708は、それに従って第5のストッパ位置に移動している。図30Eは、第5のプランジャ・ロッド位置1226と伸長したプランジャ・ロッド位置1229との間の位置にあるプランジャ・ロッド400を示す。第1のストッパ708は、それに従って移動している。図30Eに例示されるプランジャ・ロッド位置は、伸長したプランジャ・ロッド位置1229であり得る。
【0414】
図30Aにおいてグラフによって例示されるように、プランジャ・ロッド速度は、プランジャ・ロッド位置に基づき得る。例えば、プランジャ・ロッド位置が格納したプランジャ・ロッド位置1228と第4のプランジャ・ロッド位置1224との間にあるとき、プランジャ・ロッド速度は、第1のプランジャ・ロッド速度1240であり得る。プランジャ・ロッド位置が第5のプランジャ・ロッド位置1226と伸長したプランジャ・ロッド位置1229との間にあるとき、プランジャ・ロッド速度は、第2のプランジャ・ロッド速度1242であり得る。第2のプランジャ・ロッド速度1242は、第1のプランジャ・ロッド速度1240よりも低くあり得る。代わりに、第2のプランジャ・ロッド速度1242は、カートリッジを効果的に空にするために、第1のプランジャ・ロッド速度1240も高くあり得る。
【0415】
プランジャ・ロッド位置は、別のプランジャ・ロッド位置と一致し得る。例えば、第4のプランジャ・ロッド位置1224は、図28に関連して言及されたように、第1のプランジャ・ロッド位置1220であり得る。第5のプランジャ・ロッド位置1226は、図28に関連して言及されたように、第2のプランジャ・ロッド位置1222であり得る。
【0416】
プランジャ・ロッド速度は、プランジャ・ロッド位置に応じて減少していることがある。例えば、プランジャ・ロッドが第4のプランジャ・ロッド位置1224から第5のプランジャ・ロッド位置1226に移動するにつれて、プランジャ・ロッド速度は減少していることがある。実線は、プランジャ・ロッドが第4のプランジャ・ロッド位置1224から第5のプランジャ・ロッド位置1226に移動するにつれてのプランジャ・ロッド速度の例示的な線形の減少を例示する。他の実例は、破線によって例証されるように、非線形の減少及び段階的変化の減少であり得る。
【0417】
図31は、前の図に関連して説明されたようなオートインジェクタなどのオートインジェクタを動作させ及び/又は制御する例示的な方法3000のフローチャートを示す。
【0418】
方法3000は、第1のストッパを有するカートリッジを受けること(3001)と、伸長したプランジャ・ロッド位置に向かってプランジャ・ロッドを移動させること(3002)と、プランジャ・ロッド位置を決定すること(3004)と、抵抗信号を受信すること(3006)と、プランジャ・ロッドの移動を調節すること(3010)と、を有する。
【0419】
カートリッジを受けること(3001)は、オートインジェクタのカートリッジ・レシーバ内でカートリッジを受けることを有し得る。
【0420】
プランジャ・ロッドを移動させること(3002)は、格納したプランジャ・ロッド位置からプランジャ・ロッドを移動させることを有し得る。プランジャ・ロッドを移動させることは、第1のプランジャ・ロッド方向においてプランジャ・ロッドを移動させることを有し得る。
【0421】
プランジャ・ロッド位置を決定すること(3004)は、オートインジェクタの処理ユニットによって決定され得る。プランジャ・ロッド位置を決定すること(3004)は、例えば、タコメータを有するプランジャ・ロッド位置センサなどのセンサからの検出に基づき得る。
【0422】
抵抗信号を受信すること(3006)は、抵抗センサから抵抗信号を受信することは有し得る。抵抗信号は、伸長したプランジャ・ロッド位置に向かう移動など、第1のプランジャ・ロッド方向における移動など、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を示し得る。
【0423】
移動を調節すること(3010)は、プランジャ・ロッドの移動を停止することを有し得る。代わりに又は加えて、移動を調節すること(3010)は、例えば、医薬品の逆流を防止するために、滞留時間の間に格納したプランジャ・ロッド位置に向かうプランジャ・ロッドの移動を防止することを有し得る。代わりに又は加えて、移動を調節すること(3010)は、例えば、医薬品の逆流を防止するために、滞留時間の間にプランジャ・ロッドの位置を維持することを有し得る。代わりに又は加えて、移動を調節すること(3010)は、格納したプランジャ・ロッド位置にプランジャ・ロッドを移動させることを有し得る。代わりに又は加えて、移動を調節すること(3010)は、プランジャ・ロッド速度を減少させることを有し得る。
【0424】
プランジャ・ロッドの移動を調節すること(3010)は、抵抗信号に基づき得る。例えば、プランジャ・ロッドの移動は、抵抗が高抵抗閾値を下回って保持されるように調節され得る。プランジャ・ロッドの移動を調節すること(3010)は、抵抗信号が高抵抗閾値を上回ってプランジャ・ロッドの移動に対する抵抗を示す場合に、プランジャ・ロッドの移動を調節することを有し得る。高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置に基づき得、例えば、高抵抗閾値は、プランジャ・ロッド位置が1つの範囲内にあるときに第1の高抵抗閾値であり得、プランジャ・ロッド位置が第2の範囲内にあるときに第2の高抵抗閾値であり得る。
【0425】
例示的な方法3000のステップ、例えば、プランジャ・ロッドを移動させるステップ3002と、プランジャ・ロッド位置を決定するステップ3004と、抵抗信号を受信するステップ3006と、プランジャ・ロッドの移動を調節するステップ3010とは、オートインジェクタの処理ユニットなどの処理ユニットによって制御され得る。
【0426】
図32は、オートインジェクタのプランジャ・ロッドを移動させる例示的な方法3300のフローチャートを示す。
【0427】
最初に、プランジャ・ロッドは、例えば、第1のプランジャ・ロッド方向において例えば、第1のプランジャ・ロッド速度で移動される(3302)。
【0428】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、継続して監視されるなどで監視される。第1の抵抗基準3304によって、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が第2の高抵抗閾値を超過するかどうかが決定される。プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第2の抵抗基準3308によって第2の高抵抗閾値を超過しない場合(第1の抵抗基準3304が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が第1の高抵抗閾値を超過するかどうかが決定される。プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第1の高抵抗閾値を超過しない場合(第2の抵抗基準3304が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動が継続される(3302)。第1のプランジャ閾値は、第2の高抵抗閾値よりも小さくあり得る。
【0429】
プランジャ・ロッドの位置は、継続して監視されるなどで監視される。プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第1の位置基準3310によって第1の高抵抗閾値を超過する場合(第2の抵抗基準3308が肯定を回答される)、プランジャ・ロッドが第1のプランジャ・ロッド位置、第2のプランジャ・ロッド位置、第3のプランジャ・ロッド位置、第4のプランジャ・ロッド位置、及び/又は第5のプランジャ・ロッド位置(例えば、例示的な位置について図28及び図30を参照)など、所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超えたかどうかが決定される。プランジャ・ロッド位置が所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超えた場合(第1の位置基準3310が肯定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動が継続される(3302)。よって、プランジャ・ロッドが所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超えた場合、第1の高抵抗閾値を超過し得る。
【0430】
プランジャ・ロッド位置が所定のプランジャ・ロッド位置に到達せず及び/又は超えていない場合(第1の位置基準3310が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動が停止され(3312)、例えば、ユーザ・インタフェースを介してエラーがユーザに通信され得る。よって、プランジャ・ロッドが所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超える前に、第1の高抵抗閾値を超過する場合、エラーが想定され得る。
【0431】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第2の高抵抗閾値を超過する場合(第1の抵抗基準3304が肯定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動が停止され(3306)、注入の終了が想定され得る。プランジャ・ロッドの移動を停止する(3306)際、プランジャ・ロッドは、例えば、カートリッジ内の圧力における突然の降下を防止するために、例えば、医薬品の逆流を防止するために、滞留時間の間にその位置においてロックされ得る。
【0432】
図33は、オートインジェクタのプランジャ・ロッドを移動させる例示的な方法3100のフローチャートを示す。
【0433】
最初に、プランジャ・ロッドは、例えば、第1のプランジャ・ロッド方向において第1のプランジャ・ロッド速度で移動される(3102)。
【0434】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、継続して監視されるなどで監視される。第1の抵抗基準3104によって、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が第1の高抵抗閾値を超過するかどうかが決定される。プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が第1の高抵抗閾値を超過する場合(第1の抵抗基準3104が肯定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動が停止され(3106)、例えば、ユーザ・インタフェースを介してエラーがユーザに通信され得る。
【0435】
プランジャ・ロッドの位置は、継続して監視されるなどで監視される。プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第1の位置基準3108によって第1の高抵抗閾値を超過しない場合(第1の抵抗基準3104が否定を回答される)、プランジャ・ロッドが、第1のプランジャ・ロッド位置、第2のプランジャ・ロッド位置、第3のプランジャ・ロッド位置、第4のプランジャ・ロッド位置、及び/又は第5のプランジャ・ロッド位置(例えば、例示的な位置について図28及び図30を参照)など、所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超えたかどうかが決定される。プランジャ・ロッド位置が所定のプランジャ・ロッド位置に到達せず及び/又は超えていない場合(第1の位置基準3108が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動は、第1のプランジャ・ロッド速度で継続される(3102)。
【0436】
プランジャ・ロッド位置が、所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超えた場合(第1の位置基準3108が肯定を回答される)、プランジャ・ロッドは、例えば、第1のプランジャ・ロッド方向において第2のプランジャ・ロッド速度で移動される(3110)。第2のプランジャ・ロッド速度は、第1のプランジャ・ロッド速度よりも小さくあり得る。プランジャ・ロッド速度を低下させることによって、1回ごとに注射針を通じて押し付けられる必要がある医薬品の量が低減され、それによって、ストッパを前進させるために必要な力の量を低減させる。
【0437】
第2の抵抗基準3112によって、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が第2の高抵抗閾値を超過するかどうかが決定される。プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第2の高抵抗閾値を超過しない場合(第2の抵抗基準3112が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動は、第2のプランジャ・ロッド速度で継続される(3110)。
【0438】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第2の高抵抗閾値を超過する場合(第2の抵抗基準3112が肯定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動が停止され(3114)、注入の終了が想定され得る。プランジャ・ロッドの移動を停止する(3114)際、プランジャ・ロッドは、例えば、カートリッジ内の圧力における突然の降下を防止するために、例えば、医薬品の逆流を防止するために、滞留時間の間にその位置においてロックされ得る。
【0439】
図34は、オートインジェクタのプランジャ・ロッドを移動させる例示的な方法3200のフローチャートを示す。
【0440】
最初に、プランジャ・ロッドは、例えば、第1のプランジャ・ロッド方向において、例えば、第1のプランジャ・ロッド速度で移動される(3202)。
【0441】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、継続して監視されるなどで監視される。抵抗基準3204によって、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第1の高抵抗閾値及び/又は第2の高抵抗閾値などの高抵抗閾値を超過するかどうかが決定される。
【0442】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、高抵抗閾値を超過しない場合(抵抗基準3204が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動の速度が増加される(3206)。
【0443】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、高抵抗閾値を超過する場合(抵抗基準3204が肯定を回答される)、速度基準3208によって、プランジャ・ロッド速度がゼロであるかどうか、すなわち、プランジャ・ロッドが移動していないかどうかが決定される。
【0444】
プランジャ・ロッド速度がゼロでない場合(速度基準3208が否定を回答される)、プランジャ・ロッド速度が低減される(3210)。プランジャ・ロッド速度がゼロである場合(速度基準3208が肯定を回答される)、工程が停止される(3212)。停止する(3212)際、プランジャ・ロッドは、例えば、カートリッジ内の圧力における突然の降下を防止するために、例えば、医薬品の逆流を防止するために、滞留時間の間にその位置においてロックされ得る。
【0445】
抵抗基準3204の高抵抗閾値は、プランジャ・ロッドの位置に基づいて決定され得る。プランジャ・ロッド位置も、工程を停止する(3212)際、医薬品が十分に放出されたかどうか、及び/又はエラーが工程を非常に早期に停止させたかどうかを決定するために使用され得る。例えば、ユーザ・インタフェースを介して、対応するメッセージがユーザに提供され得る。
【0446】
方法3200によって、抵抗閾値を超過することなく、速度ができるだけ高く調節される。
【0447】
図35は、オートインジェクタのプランジャ・ロッドを移動させる例示的な方法3400のフローチャートを示す。
【0448】
最初に、プランジャ・ロッドは、例えば、第1のプランジャ・ロッド方向において、例えば、第1のプランジャ・ロッド速度で移動される(3402)。
【0449】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗は、継続して監視されるなどで監視される。第1の抵抗基準3404によって、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が第1の高抵抗閾値を超過するかどうかが決定される。
【0450】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第1の高抵抗閾値を超過しない場合(第1の抵抗基準3404が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動の速度が増加される(3406)。
【0451】
プランジャ・ロッドの位置は、継続して監視されるなどで監視される。プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第1の位置基準3408によって第1の高抵抗閾値を超過する場合(第1の抵抗基準3404が肯定を回答される)、プランジャ・ロッドが、第1のプランジャ・ロッド位置、第2のプランジャ・ロッド位置、第3のプランジャ・ロッド位置、第4のプランジャ・ロッド位置、及び/又は第5のプランジャ・ロッド位置(例えば、例示的な位置について図28及び図30を参照)など、所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超えたかどうかが決定される。
【0452】
プランジャ・ロッド位置が、所定のプランジャ・ロッド位置に到達せず及び/又は超えていない場合(第1の位置基準3408が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動の速度が減少される(3410)。
【0453】
プランジャ・ロッド位置が、所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超えた場合(第1の位置基準3408が肯定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動が継続され得る。よって、プランジャ・ロッドが所定のプランジャ・ロッド位置に到達し及び/又は超えた場合、第1の高抵抗閾値を超過し得る。このケースでは、第2の抵抗基準3412によって、プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が第2の高抵抗閾値を超過するかどうかが決定される。
【0454】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第2の高抵抗閾値を超過しない場合(第2の抵抗基準3412が否定を回答される)、プランジャ・ロッドの移動の速度が増加される(3406)。
【0455】
プランジャ・ロッドの移動に対する抵抗が、第2の高抵抗閾値を超過する場合(第2の抵抗基準3412が肯定を回答される)、速度基準3414によって、プランジャ・ロッド速度がゼロであるかどうか、すなわち、プランジャ・ロッドが移動していないかどうかが決定される。
【0456】
プランジャ・ロッド速度がゼロでない場合(速度基準3414が否定を回答される)、プランジャ・ロッド速度が減少される(3410)。プランジャ・ロッド速度がゼロである場合(速度基準3414が肯定を回答される)、工程が停止される(3416)。停止する(3416)際、プランジャ・ロッドは、例えば、カートリッジ内の圧力における突然の降下を防止するために、医薬品の逆流を防止するために、滞留時間の間にその位置においてロックされ得る。停止する(3416)際、注入の終了が想定され得る。
【0457】
方法3400によって、抵抗閾値を超過することなく、速度ができるだけ高く調節される。
【0458】
図36は、例示的なオートインジェクタ4のブロック図を示す。オートインジェクタ4は、再充電可能バッテリ10と、再充電可能バッテリ10の残余電気バッテリ電圧レベルを計算し、それによって、残りの残余電気バッテリ電圧レベルの測定を証明するように構成されたバッテリ計算モジュール40と、駆動モジュール500と、オートインジェクタ4の温度を測定するように構成された温度センサ32と、処理ユニット20と、ユーザ・インタフェース1100と、を有する。ユーザ・インタフェース1100、温度センサ32、駆動モジュール500、及びバッテリ計算モジュール40は、処理ユニット20に結合される。処理ユニット20も、駆動モジュール500に結合される。
【0459】
オートインジェクタの温度は、オートインジェクタ内部のいずれの場所でのオートインジェクタ温度センサによって測定された温度を意味する。1つ以上の実例では、オートインジェクタの温度は、以下のうちの1つ以上である:
- 周囲温度、及び/又は
- カートリッジ内の医薬品の近くの温度、及び/又は
- カートリッジ内の医薬品の温度を示す温度、及び/又は
- バッテリの近くのオートインジェクタの温度、及び/又は
- バッテリの温度を示す温度、及び/又は
- 上記のいずれかの組み合わせ。
【0460】
処理ユニット20は、温度センサ32から、測定された温度の値を受信する。処理ユニット20はまた、バッテリ計算モジュール40から、再充電可能バッテリ10の計算された残余電気バッテリ電圧レベルの値を受信する。少なくともそれらの2つの値に基づいて、処理ユニット20は、温度センサによって測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な最小電気バッテリ電圧レベルを示す事前設定閾値を取得する。
【0461】
オートインジェクタ工程は、以下のうちの1つ以上であり得る:
- プランジャ・ロッド400が格納したプランジャ・ロッド位置からロック・プランジャ・ロッド位置に移動され、ロック・プランジャ・ロッド位置では、カートリッジ700がオートインジェクタ4の内部でロックされる、第1のプランジャ・ロッド移動工程、
- プランジャ・ロッド400がロック・プランジャ・ロッド位置から、第1のストッパ708と接触してプランジャ・ロッド400を担持する第1のストッパ・プランジャ・ロッド位置に移動される、第2のプランジャ・ロッド移動工程、
- プランジャ・ロッド400が、カートリッジ・コンパートメント702の内部で第1のカートリッジ・サブコンパートメント704と第2のカートリッジ・サブコンパートメント706との間で流体接続を確立するために、カートリッジの内部で第2のストッパ710をバイパス区域712に移動させるように第1のストッパ708を移動させる、第3のプランジャ・ロッド移動工程、
- プランジャ・ロッド400が、第1のカートリッジ・サブコンパートメント704及び第2のカートリッジ・サブコンパートメント706内で医薬品成分を混合するために、第2のストッパ710に接触するように第1のストッパ708を移動させる、第4のプランジャ・ロッド移動工程、
- プランジャ・ロッド400が伸長したプランジャ・ロッド位置に移動され、伸長したプランジャ・ロッド位置において、医薬品がカートリッジから完全に放出されるなど、カートリッジから放出される、第5のプランジャ・ロッド移動工程、
- カートリッジ700がオートインジェクタから取り外されることができる、元の位置へのオートインジェクタ4の再設定、
- 上記工程の組み合わせを有する全医薬品送達工程。
【0462】
オートインジェクタ工程は、医薬品再構成工程及び/若しくは医薬品放出工程、又は同様の工程であり得る。例えば、オートインジェクタ工程は、医薬品再構成工程、医薬品放出工程、及び元の位置へのオートインジェクタの再設定を含む全注入サイクルであり得、元の位置では、カートリッジがオートインジェクタから取り外されることができ、それによって、オートインジェクタへの新たなカートリッジの挿入を可能にする。
【0463】
事前設定閾値は、全インジェクター・サイクルを実行するために必要な最小電圧レベルであると定義され得る。代わりに、事前設定閾値は、バッテリを再充電することなく、残りの注入サイクルの推定されたカウントを計算することによって間接的に取得され得る。
【0464】
処理ユニット20は更に、計算された残余電気バッテリ電圧レベルを、取得された事前設定閾値と比較する。
【0465】
測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な事前設定閾値よりも残余電気バッテリ電圧レベルが大きいと処理ユニット20が発見することを比較が結果としてもたらす場合、オートインジェクタは、オートインジェクタ工程を開始する。
【0466】
代わりに、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な事前設定閾値よりも残余電気バッテリ電圧レベルが小さいと処理ユニット20が発見することを比較が結果としてもたらす場合、オートインジェクタは、バッテリ10を再充電するようにユーザを指示する。処理ユニット20は、ユーザ・インタフェース1100に、ユーザに対する命令/情報を有する信号を送信し得る。
【0467】
図37は、処理ユニット20がオートインジェクタ工程を進行させることを可能にするためにバッテリ電圧レベルが十分に高いかどうかを決定する方法4000のフローチャートを示す。代わりに、方法は、バッテリが最初に再充電される必要があるかどうかを検出する。オートインジェクタがターン・オンされるとき、方法4000が実行され得る。
【0468】
方法4000は、温度センサ32の手段によって、オートインジェクタ4の温度、例えば、再充電可能バッテリに近い温度を測定すること(4002)を有する。バッテリ電圧レベルの測定4004も、バッテリ計算モジュール40の手段によって、同一のシーケンス内で測定される。
【0469】
方法4000は、温度が、摂氏15度又は摂氏12度など、所定の閾値温度を上回るかどうかを決定すること(4010)を更に有する。温度が所定の閾値温度を上回る場合(4010において肯定オプション)、処理ユニットは、オートインジェクタ工程、例えば、全注入サイクルを実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在するかどうかを決定する(4012)。決定は、残余バッテリ電圧レベルを示す測定されたバッテリ電圧レベルを、測定された温度においてオートインジェクタ工程を実行するために必要な事前設定閾値と比較することによって実行される。
【0470】
オートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在する場合(4012において肯定オプション)、処理ユニット20は、オートインジェクタが使用する準備ができていること、すなわち、オートインジェクタ工程が進行し得ることをユーザに通信する(4014)。
【0471】
オートインジェクタ工程を実行するために十分な電気バッテリ電圧レベルが存在しない場合(4012において否定オプション)、処理ユニットは、オートインジェクタが使用する準備ができる前、すなわち、ユーザがオートインジェクタ工程を実行し得る前に、バッテリが再充電される必要があることをユーザに通信する(4016)。オートインジェクタ工程が開始されることができる前に、方法4000が繰り返される。
【0472】
4002において測定された温度が所定の閾値温度を下回ると決定される場合(4010において否定オプション)、処理ユニットは、電気バッテリ電圧レベルが、1つではないが2つのオートインジェクタ工程、例えば、2つの全注入サイクルを実行するために、十分であるかどうかを決定する(4022)。
【0473】
電気バッテリ電圧レベルが、2つのオートインジェクタ工程を実行するために十分である場合(4022において肯定オプション)、処理ユニットは、オートインジェクタが使用する準備ができていること、すなわち、オートインジェクタ工程が進行し得ることをユーザに通信する(4014)。
【0474】
電気バッテリ電圧レベルが、2つのオートインジェクタ工程を実行するために十分でない場合(4022において否定オプション)、処理ユニットは、オートインジェクタが使用する準備ができる前に、バッテリを再充電するようにユーザに通信する(4016)。オートインジェクタ工程が開始されることができる前に、方法4000が繰り返される。デバイスが新たなセルフ・テスト検証を行うまで、すなわち、方法4000を再度実行するまで、温度は通常は再度測定されない。
【0475】
所定の閾値温度、例えば、摂氏15度又は12度を下回る温度について、バッテリ電圧閾値は、3850mV電圧であり得、この電圧を核にするように測定することは、2つの注入サイクルの最小への動作バッテリ容量を保証する。この閾値を下回る電圧は、2つの注入サイクル未満の容量として解釈され得る。
【0476】
図38に例示されるような代替的な方法4000’では、オートインジェクタは、オートインジェクタがオートインジェクタ工程を開始することを可能にする前に、温度が第1の温度閾値を上回ることを必要とするように構成され得る。4002において測定された温度が、4010’において摂氏15度又は摂氏12度などの第1の閾値温度を下回ると発見される場合(4010’において否定オプション)、自動インジェクは、オートインジェクタ工程の開始を防止する。オートインジェクタ工程が開始されることができる前に、温度が第1の温度閾値を上回ると測定されるまで、方法4000が繰り返される。4002において測定された温度が、4010’において第1の閾値温度を上回ると発見される場合(4010’において肯定オプション)、図37において説明されるように工程が進行する。
【0477】
温度センサは、Bluetoothチップの部品として、Nordic Semiconductor nRF8001チップ内に置かれ得る。残りのバッテリ充電レベルを決定することを担当する電圧は、マイクロプロセッサ、例えば、Atmel ATXmega256A3U-MHプロセッサに対するADC入力を使用して測定され得る。
【0478】
医薬品は、人間成長ホルモンであり得る。しかしながら、これは、オートインジェクタの例示的な使用にすぎない。医薬品は、人間成長ホルモンの長期間活発なバージョンなど、デポ・バージョン又はプロ薬物であり得る。医薬品は、ロナペグソマトロピンであり得る。第2の医薬品成分は、人間成長ホルモンの乾燥組成物であり得る。
【0479】
例えば、水と比較して、人間成長ホルモン・ロナペグソマトロピンの再構成された医薬品製造溶液の粘度が増加される。再構成された医薬品製造溶液の粘度は、オートインジェクタの性能に影響を及ぼす。例えば、油圧損失は、一定の薬物製造溶液圧力における注入時間に影響を及ぼし、油圧損失は、粘度に依存する。よって、粘度は、注入時間に影響を与える。
【0480】
粘度はまた、再構成工程の間の混合する動力学に影響を与える可能性が高く、よって、オートインジェクタにより実行される再構成のために必要な時間に影響を及ぼす。人間成長ホルモン(hGH)ロナペグソマトロピンの異なる強度における3つの粘度は、表1において要約される。
【表1】
【0481】
摂氏25度におけるロナペグソマトロピンの粘度が表1に示される。しかしながら、22.0mg/mL hGHの医薬品溶液濃度におけるロナペグソマトロピンの粘度の温度依存性を示す図39に見られるように、温度が低下されるときに、粘度が著しく増加する。よって、再構成されたロナペグソマトロピン医薬品溶液の粘度は、強く温度依存である。よって、例えば、全注入サイクルなどのオートインジェクタ工程を実行するために必要なバッテリ電圧レベルへの要件は、オートインジェクタ及び医薬品の温度に強く依存する。
【0482】
表2は、異なるロナペグソマトロピン医薬品溶液濃度におけるロナペグソマトロピンの送達のためのオートインジェクタに対する特異性を示す。
【表2】
【0483】
オートインジェクタは、注入サイクルの全体の間に、90mm/minの一定のストッパ速度を試みる。そのように行うとき、オートインジェクタは、プランジャ・ロッド力(モータ電流)を監視する。それが55N(及び、最後のステージにおいては80N)を超過する場合、オートインジェクタは、プランジャ・ロッド力が許容可能なレベル以内になるまでプランジャ・ロッド速度を低減させる。条件が満たされるかどうかは、おおよそ6N~22Nで変化し得る実際のストッパ摩擦に依存する。プランジャ・ロッド力は、抵抗が内部直径により第4の倍率までスケーリングするので、注射針の実際の内部注射針直径に更に依存する。
【0484】
図40A及び図40Bは、カートリッジが13.3mg hGH/mL及び5.2mg hGH/mLそれぞれのロナペグソマトロピン医薬品溶液を含むとき、プランジャ・ロッド位置に応じて必要な注入力1250の測定を示す。第1の高抵抗閾値1201及び第2の高抵抗閾値1202はまた、両方の図に例示される。図40A及び図40Bを比較することによって見られるように両方の図に例示され、注入力は、ロナペグソマトロピン医薬品溶液の濃度に強く依存し、ロナペグソマトロピン医薬品溶液の濃度は、表1に見られるように、ロナペグソマトロピン医薬品溶液の粘度に直接相関付けられる。よって、ロナペグソマトロピン医薬品溶液の濃度が高く、それによって、ロナペグソマトロピン医薬品溶液の粘度も高いと、必要な注入力が高く、それによって、バッテリ電力要件も高い。
【0485】
特定の構成が示され及び説明されてきたが、それらは特許請求される発明を限定することを意図せず、特許請求される発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が行われ得ることが当業者にとって明白にされることが理解されよう。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的であると見なされることになる。特許請求される発明は、全ての代替例、修正例、及び同等例を網羅することが意図される。
【符号の説明】
【0486】
2 システム
4 オートインジェクタ
6 筐体
10 バッテリ
12 第1の電気コネクタ
14 コネクタ開口
18 第2の電気コネクタ
20 処理ユニット
22 方位センサ
24 コード・センサ
26 プランジャ・ロッド位置センサ
28 カートリッジ・センサ
30 注射針センサ
32 温度センサ
34 抵抗センサ
40 バッテリ計算モジュール
100、100’ 遮断部材
102 第1の遮断結合部材
104 第1の遮断部材停止部
106 第2の遮断部材停止部
200 エジェクタ
202 エジェクタ部材
204 エジェクタ・アバットメント面
206 端部分
207 角度保持ガイド
208 第2の遮断結合部材
212 エジェクタ・ロック
214 底部分
216 エジェクタ・ロック・ガイド・ピン
218 エジェクタ弾力性部材
222 エジェクタ・ロッド・ボア
224 エジェクタ・カラー
226 エジェクタ・コグ
228 エジェクタ・カットアウト
230 エジェクタ・ロック・カットアウト
232 エジェクタ・ロック・コグ
234 端部分
236 エジェクタ・バネ
240 エジェクタ・ロック・ボア
250 停止位置
251 極端な位置
300 カートリッジ・レシーバ
301 カートリッジ・レシーバ開口
302 カートリッジ・レシーバ・コンパートメント
304 受け方向
310 第1の区域
312 第1のガイド部材
314 第1のガイド部材角度
316 通路
318 通路角度
322 第2のガイド部材
324 第1の面
326 第2の面
328 保持部分
330 第2の区域
332 保持角度
334 傾斜部分
336 傾斜角度
338 排出面
340 第1のライザ部分
342 第2のライザ部分
344 区域
346 区域
348 保持面
350 ボア
352 開口
354 基材
356 ボア
400 プランジャ・ロッド
402 内部プランジャ・ロッド
404 外部プランジャ・ロッド
406 プランジャ・ロッド・トラック
408 プランジャ・ロッド・トラック
410 プランジャ・ロッド・フロント・エンド
424 プランジャ・ロッド遠位縁
428 第1のトラック部分
430 第3のトラック部分
432 第2のトラック部分
500 駆動モジュール
502 モータ
504 トランスミッション
600 カートリッジ・アセンブリ
700 カートリッジ
701 二重チャンバ・カートリッジ
702 カートリッジコンポーネント
704 第1のカートリッジ・サブコンポーネント
706 第2のカートリッジ・サブコンポーネント
708 第1のストッパ
710 第2のストッパ
712 バイパス区域
714 カートリッジ出口
716 カートリッジ背面
718 第1の端
720 第2の端
722 第1のストッパ方向
790 医薬品
792 第1の医薬品成分
794 第2の医薬品成分
800 カートリッジ・ホルダ
806 カートリッジ・アセンブリ出口開口
808 カートリッジ保持部材
812 注射針アセンブリ結合部分
814 カートリッジ・ホルダ・スロット
900 注射針アセンブリ
902 注射針
904 注射針ハブ
906 カートリッジ・ホルダ結合部分
908 注射針カバー
910 注射針カバー・アバットメント面
1000 カートリッジ・コード・フィーチャ
1100 ユーザ・インタフェース
1102 接触部材
1104 接触部材センサ
1106 第1のLED
1108 第1の入力部材
1110 第1の出力部材
1112 接触部材突起部品
1114 注射針カバー係合部材
1130 第1の接触部材センサ
1132 第2の接触部材センサ
1200 抵抗グラフ
1200X 位置軸
1200Y 抵抗軸
1201 第1の高抵抗閾値
1202 第2の高抵抗閾値
1204 第3の高抵抗閾値
1206 第1の傾斜
1208 第2の傾斜
1210 第3の傾斜
1220 第1のプランジャ・ロッド位置
1222 第2のプランジャ・ロッド位置
1223 第3のプランジャ・ロッド位置
1224 第4のプランジャ・ロッド位置
1226 第5のプランジャ・ロッド位置
1228 格納したプランジャ・ロッド位置
1229 伸長したプランジャ・ロッド位置
1240 第1のプランジャ・ロッド速度
1242 第2のプランジャ・ロッド速度
1250 プランジャ・ロッド位置に応じた注入力
1300 速度グラフ
1300X 位置軸
1300Y 速度軸
3000 方法
3001 受けること
3002 移動させること
3004 決定すること
3006 受信すること
3010 調節すること
3100 方法
3102 第1の速度においてプランジャ・ロッドを移動させること
3104 第1の抵抗基準
3106 プランジャ・ロッドの移動を停止すること
3108 第1の位置基準
3110 第2の速度においてプランジャ・ロッドを移動させること
3112 第2の抵抗基準
3114 プランジャ・ロッドの移動を停止すること
3200 方法
3202 第1の速度においてプランジャ・ロッドを移動させること
3204 抵抗基準
3206 速度を増加させること
3208 速度基準
3210 速度を減少させること
3212 プランジャ・ロッドの移動を停止すること
3300 方法
3302 第1の速度においてプランジャ・ロッドを移動させること
3304 第1の抵抗基準
3306 プランジャ・ロッドの移動を停止すること
3308 第2の抵抗基準
3310 第1の位置基準
3312 プランジャ・ロッドの移動を停止すること
3400 方法
3402 第1の速度においてプランジャ・ロッドを移動させること
3404 第1の抵抗基準
3406 速度を増加させること
3408 第1の位置基準
3410 速度を減少させること
3412 第2の抵抗基準
3414 速度基準
3416 プランジャ・ロッドの移動を停止すること
4000、4000’ 方法
4002 オートインジェクタの温度を測定すること
4004 バッテリ電圧レベルを測定すること
4010、4010’ 所定の閾値温度を上回る温度
4012 オートインジェクタ工程を実行するために十分な電圧
4014 オートインジェクタが使用する準備ができていること
4016 バッテリ再充電が必要であること
4022 2つのオートインジェクタ工程を実行するために十分な電圧
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A)】
図6B)】
図6C)】
図6D)】
図7A)】
図7B)】
図7C)】
図7D)】
図7E)】
図7F)】
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図18
図19
図20
図21
図22A-22D】
図23
図24
図25A-25B】
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40A
図40B
【国際調査報告】