(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】ケトンセンサと通信するためのアプリケーション用のシステム、デバイス、及び方法
(51)【国際特許分類】
G16H 10/40 20180101AFI20241008BHJP
【FI】
G16H10/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515371
(86)(22)【出願日】2022-09-14
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 US2022043466
(87)【国際公開番号】W WO2023043797
(87)【国際公開日】2023-03-23
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】500211047
【氏名又は名称】アボット ダイアベティス ケア インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT DIABETES CARE INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ,ジャスティン エヌ
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA03
5L099EE20
(57)【要約】
様々なアプリケーションやサードパーティアプリケーションがセンサデータにアクセスするための統一的フレームワークを提供するソフトウェアライブラリ。本システムは、センサ制御モジュールと遠隔管理モジュールとをさらに備える。センサ制御モジュールは、センサとの通信と、センサデータの受信と、遠隔管理モジュール又は様々なアプリケーションに対する当該センサデータの伝達とを行うためのロジックを備える。センサ制御モジュールは、多数のコンポーネントを収めたバナーを表示するユーザインタフェースを備えることができる。バナーの内容は、ホストアプリケーションごとに異なるものとすることができる。本システムは、バナーが組み込まれたホストアプリケーションをさらに含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のプロセッサと、
被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスから被検物質値を示すデータを受信するように構成された無線通信回路と、
1つ以上のプロセッサと結合されたメモリであって、ホストアプリケーション及びソフトウェアライブラリを格納するメモリと、
を備える受信デバイス
を備える被検物質監視システムであって、
前記ソフトウェアライブラリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されたセンサ制御モジュールを備え、
前記センサ制御モジュールは命令を含み、該命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記センサ制御モジュールのセンサ制御モジュールインタフェースにより、前記被検物質値を示す前記データの第1の部分を前記ホストアプリケーションに提供するステップと、
前記被検物質センサの状態を判定するステップと、
前記センサ制御モジュールのユーザインタフェースにより、前記被検物質値と前記被検物質センサの前記状態とを示す前記データの第2の部分を表示するステップと、
を実行させる、被検物質監視システム。
【請求項2】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分を、前記ホストアプリケーションの第1のセクションに表示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記被検物質値と前記被検物質センサの前記状態とを示す前記データの前記第2の部分を、前記ホストアプリケーションの第2のセクションに表示する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2のセクションがバナーである、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2のセクションが、前記被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度の唯一の表示である、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記第2のセクションが、前記被検物質センサの前記状態の唯一の表示である、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2のセクションが、前記被検物質センサの前記状態の主な表示である、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のセクションと前記第2のセクションが、前記ホストアプリケーション上に同時に表示される、請求項3に記載のシステム。
【請求項9】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分と前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が重複している、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分と前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が重複していない、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記センサ制御モジュールの前記センサ制御モジュールインタフェースが、前記ホストアプリケーションからのリクエストに応じて、前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分を前記ホストアプリケーションに提供するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、第1の間隔で受信される被検物質データを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、前記第1の間隔とは異なる第2の間隔で受信される被検物質データを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、リアルタイムの被検物質データを含み、
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、過去の被検物質データを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記ホストアプリケーションが前記ソフトウェアライブラリを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記ホストアプリケーションは命令を含み、該命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記センサ制御モジュールによって提供される前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分に基づいて、少なくとも1つのメトリックを特定するステップと、
前記ユーザインタフェースに前記少なくとも1つのメトリックを表示するステップと
を実行させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、前記被検物質センサが検出する被検物質濃度を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、定期的に提供される、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、1分ごとに提供される、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、前記被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、トレンド矢印を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記被検物質センサの前記状態が、アイコンと説明を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
前記被検物質センサの前記状態が、前記被検物質センサの残存寿命表示を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項24】
前記被検物質センサの前記残存寿命の前記表示が、グラフィック表示を含み、
該グラフィック表示が、前記被検物質センサの前記残存寿命を視覚的に示す進行状況表示を含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記グラフィック表示が円形であり、
前記進行状況表示が前記円形の円周における色を付けた部分であり、
前記円形の前記円周全体に対する前記円形の前記円周における前記色を付けた部分の比率が、前記被検物質センサの総寿命に対する前記被検物質センサの前記残存寿命の比率に比例する、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記被検物質センサの前記総寿命が、約14日間である、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記センサの前記残存寿命が約1日を上回っている場合、前記色を付けた部分は第1の色とされ、
前記センサの前記残存寿命が約1日を下回っている場合、前記色を付けた部分は第2の色とされる、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記被検物質センサの前記残存寿命の前記表示が、数値を含むテキスト記述を含んでいる、請求項23に記載のシステム。
【請求項29】
前記センサの前記残存寿命が約1日を上回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の日数を含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記センサの前記残存寿命が約1日を下回り且つ約1時間を上回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の時間数を含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項31】
前記センサの前記残存寿命が約1時間を下回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の分数を含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項32】
前記ホストアプリケーションは命令を含み、該命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第2のセクションの選択に反応して、前記被検物質センサの前記状態のさらなる詳細を前記センサ制御モジュールの第2のユーザインタフェースにより表示するステップ
をさらに実行させる、請求項3に記載のシステム。
【請求項33】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサの残存寿命の長さを含んでいる、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサのシリアル番号を含んでいる、請求項32に記載のシステム。
【請求項35】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサの識別番号を含んでいる、請求項32に記載のシステム。
【請求項36】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、エラーメッセージを含んでいる、請求項32に記載のシステム。
【請求項37】
前記エラーメッセージが、新しい被検物質センサをペアリングするよう求める指示を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記エラーメッセージが、ユーザに対する前記被検物質センサの装着をチェックするよう求める指示を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項39】
前記エラーメッセージが、前記受信デバイスの「BLUETOOTH」を有効にするよう求める指示を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項40】
前記エラーメッセージが、前記被検物質センサの温度に関する通知を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項41】
前記被検物質センサの前記温度が、高すぎる温度である、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記被検物質センサの前記温度が、低すぎる温度である、請求項40に記載のシステム。
【請求項43】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、新しい被検物質センサをペアリングするよう求めるメッセージを含んでいる、請求項32に記載のシステム。
【請求項44】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサがアクティブになるまでの残り時間の長さを示す表示を含んでいる、請求項32に記載のシステム。
【請求項45】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、新しいセッションを開始するよう求めるメッセージを含んでいる、請求項32に記載のシステム。
【請求項46】
前記ホストアプリケーションは命令を含み、該命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第2のセクションの選択に反応して、新しい被検物質センサのペアリングの詳細を前記センサ制御モジュールの第3のユーザインタフェースにより表示するステップ
をさらに実行させる、請求項3に記載のシステム。
【請求項47】
前記第3のユーザインタフェースが、前記第2のセクションの選択後にのみ表示される、請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスから被検物質値を示すデータをセンサ制御モジュールにより受信するステップと、
前記センサ制御モジュールのセンサ制御モジュールインタフェースにより、前記被検物質値を示す前記データの第1の部分をホストアプリケーションに提供するステップと、
前記被検物質センサの状態を判定するステップと、
前記センサ制御モジュールのユーザインタフェースにより、前記被検物質値と前記被検物質センサの前記状態とを示す前記データの第2の部分をユーザインタフェースに表示するステップと、
を含む方法。
【請求項49】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分を、前記ホストアプリケーションの第1のセクションに表示する、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分を、前記ホストアプリケーションの第2のセクションに表示する、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記第2のセクションがバナーである、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第2のセクションが、前記被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度の唯一の表示である、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記第2のセクションが、前記被検物質センサの前記状態の唯一の表示である、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
前記第2のセクションが、前記被検物質センサの前記状態の主な表示である、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記第1のセクションと前記第2のセクションが、前記ホストアプリケーション上に同時に表示される、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分と前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が重複している、請求項48に記載の方法。
【請求項57】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分と前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が重複していない、請求項48に記載の方法。
【請求項58】
前記センサ制御モジュールの前記センサ制御モジュールインタフェースが、前記ホストアプリケーションからのリクエストに応じて、前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分を前記ホストアプリケーションに提供する、請求項48に記載の方法。
【請求項59】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、第1の間隔で受信される被検物質データを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項60】
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、前記第1の間隔とは異なる第2の間隔で受信される被検物質データを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、リアルタイムの被検物質データを含み、
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、過去の被検物質データを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項62】
前記ホストアプリケーションがソフトウェアライブラリを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項63】
前記ソフトウェアライブラリが前記センサ制御モジュールを備える、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記センサ制御モジュールによって提供される前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分に基づいて、少なくとも1つのメトリックを特定するステップと、
前記ユーザインタフェースに前記少なくとも1つのメトリックを表示するステップと
をさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項65】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、前記被検物質センサが検出する被検物質濃度を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項66】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、定期的に提供される、請求項48に記載の方法。
【請求項67】
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、1分ごとに提供される、請求項48に記載の方法。
【請求項68】
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、前記被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項69】
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、トレンド矢印を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項70】
前記被検物質センサの前記状態が、アイコンと説明を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項71】
前記被検物質センサの前記状態が、前記被検物質センサの残存寿命表示を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項72】
前記被検物質センサの前記残存寿命の前記表示が、グラフィック表示を含み、
該グラフィック表示が、前記被検物質センサの前記残存寿命を視覚的に示す進行状況表示を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記グラフィック表示が円形であり、
前記進行状況表示が前記円形の円周における色を付けた部分であり、
前記円形の前記円周全体に対する前記円形の前記円周における前記色を付けた部分の比率が、前記被検物質センサの総寿命に対する前記被検物質センサの前記残存寿命の比率に比例する、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記被検物質センサの前記総寿命が、約14日間である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記センサの前記残存寿命が約1日を上回っている場合、前記色を付けた部分は第1の色とされ、
前記センサの前記残存寿命が約1日を下回っている場合、前記色を付けた部分は第2の色とされる、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記被検物質センサの前記残存寿命の前記表示が、数値を含むテキスト記述を含んでいる、請求項71に記載の方法。
【請求項77】
前記センサの前記残存寿命が約1日を上回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の日数を含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記センサの前記残存寿命が約1日を下回り且つ約1時間を上回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の時間数を含む、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記センサの前記残存寿命が約1時間を下回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の分数を含む、請求項76に記載の方法。
【請求項80】
ユーザが前記第2のセクションを選択したことに反応して、前記被検物質センサの前記状態のさらなる詳細を前記センサ制御モジュールの第2のユーザインタフェースにより表示するステップ
をさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項81】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサの残存寿命の長さを含んでいる、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサのシリアル番号を含んでいる、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサの識別番号を含んでいる、請求項80に記載の方法。
【請求項84】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、エラーメッセージを含んでいる、請求項80に記載の方法。
【請求項85】
前記エラーメッセージが、新しい被検物質センサをペアリングするよう求める指示を含む、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記エラーメッセージが、ユーザに対する前記被検物質センサの装着をチェックするよう求める指示を含む、請求項84に記載の方法。
【請求項87】
前記エラーメッセージが、受信デバイスの「BLUETOOTH」を有効にするよう求める指示を含む、請求項84に記載の方法。
【請求項88】
前記エラーメッセージが、前記被検物質センサの温度に関する通知を含む、請求項84に記載の方法。
【請求項89】
前記被検物質センサの前記温度が、高すぎる温度である、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記被検物質センサの前記温度が、低すぎる温度である、請求項88に記載の方法。
【請求項91】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、新しい被検物質センサをペアリングするよう求めるメッセージを含んでいる、請求項84に記載の方法。
【請求項92】
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサがアクティブになるまでの残り時間の長さを示す表示を含んでいる、請求項84に記載の方法。
【請求項93】
前記第2のセクションの選択に反応して、新しい被検物質センサのペアリングの詳細を前記センサ制御モジュールの第3のユーザインタフェースにより表示するステップ
をさらに含む、請求項80に記載の方法。
【請求項94】
前記第3のユーザインタフェースが、前記第2のセクションの選択後にのみ表示される、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
対象者に関連するメトリックを表示するための装置であって、該装置は、
被検物質測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
男性用の第1の1日の推奨栄養素目標と、女性用の第2の1日の推奨栄養素目標とを定めるステップと、
男性用の第1の1日の総推奨カロリーと、女性用の第2の1日の総推奨カロリーとを定めるステップと、
男性オプションの選択に反応して、
前記第1の1日の推奨栄養素目標を示す第1のグラフィック要素であって、1日の推奨炭水化物量を示す第1の部分と、1日の推奨タンパク質量を示す第2の部分と、1日の推奨脂肪量を示す第3の部分とを有する第1のグラフを含む第1のグラフィック要素の表示と、
前記第1の1日の総推奨カロリーの表示と、
を行うステップと、
女性オプションの選択に反応して、
前記第2の1日の推奨栄養素目標を示す第2のグラフィック要素であって、1日の推奨炭水化物量を示す第1の部分と、1日の推奨タンパク質量を示す第2の部分と、1日の推奨脂肪量を示す第3の部分とを有する第2のグラフを含む第2のグラフィック要素の表示と、
前記第2の1日の総推奨カロリーの表示と、
を行うステップと、
を実行させる、装置。
【請求項96】
前記第1のグラフ及び前記第2のグラフがいずれも円グラフである、請求項95に記載の装置。
【請求項97】
前記第1のグラフィック要素が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値をさらに含む、請求項95に記載の装置。
【請求項98】
前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた前記数値が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれが、前記第1の1日の推奨栄養素目標に占めるパーセンテージである、請求項97に記載の装置。
【請求項99】
前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた前記数値が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量をそれぞれ表すグラム量である、請求項97に記載の装置。
【請求項100】
前記第2のグラフィック要素が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値をさらに含む、請求項95に記載の装置。
【請求項101】
前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた前記数値が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれが、前記第2の1日の推奨栄養素目標に占めるパーセンテージである、請求項100に記載の装置。
【請求項102】
前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた前記数値が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量をそれぞれ表すグラム量である、請求項100に記載の装置。
【請求項103】
前記命令が前記装置に、
男性用の選択可能なオプションと女性用の選択可能なオプションとを表示するステップ
をさらに実行させる、請求項95に記載の装置。
【請求項104】
前記男性用の選択可能なオプション及び前記女性用の選択可能なオプションが、スライド可能なスイッチである、請求項103に記載の装置。
【請求項105】
前記第1の1日の推奨栄養素目標及び前記第2の1日の推奨栄養素目標が、前記対象者の体重及び前記対象者の年齢に少なくとも基づいて定められる、請求項95に記載の装置。
【請求項106】
前記第1の1日の推奨栄養素目標及び前記第2の1日の推奨栄養素目標が、前記受信した被検物質測定データに少なくとも基づいて定められる、請求項95に記載の装置。
【請求項107】
前記受信した被検物質測定データがケトン値データである、請求項106に記載の装置。
【請求項108】
対象者に関連するメトリックを表示するための装置であって、該装置は、
ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと、ケトーシス閾値とを含むグラフを表示するステップと、
前記一定期間におけるケトン値の平均を表示するステップと、
前記一定期間においてケトーシス状態であった総時間長を表示するステップと、
を実行させる、装置。
【請求項109】
対象者に関連するメトリックを表示するための装置であって、該装置は、
ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと、少なくとも1つの断食アイコンとを含むグラフを第1のグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
経過した断食時間と、目標時間と、前記対象者が断食した時間の長さを示すグラフィック要素とを含む第2のグラフィカルユーザインタフェースを表示するステップと、
を実行させる、装置。
【請求項110】
対象者に関連するメトリックを表示するための装置であって、該装置は、
ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと少なくとも1つの運動アイコンとを含むグラフをグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップ
を実行させ、
前記少なくとも1つの運動アイコンは、ログに記録された運動エントリであって、開始時刻と終了時刻とを持つ運動継続期間を含む運動エントリに対応するものであり、
前記運動継続期間の前記開始時刻から前記終了時刻までの前記ケトンプロファイルの下側領域の陰影が、前記運動継続期間の前記開始時刻より前の前記ケトンプロファイルの下側領域及び前記終了時刻より後の前記ケトンプロファイルの下側領域の陰影と区別可能な陰影とされる、装置。
【請求項111】
断食期間をログに記録する方法であって、
前記断食期間の長さを複数の所定の断食期間長から選択するステップと、
前記断食期間の開始時刻を入力するステップと、
を含み、
前記断食期間の終了時刻が、前記断食期間の前記開始時刻と選択された前記所定の断食期間長に基づいて自動的に求められる、方法。
【請求項112】
運動期間をログに記録する方法であって、
前記運動期間の開始時刻と開始日とを設定するステップと、
前記運動期間の長さを設定するステップと、
前記運動期間中に行った運動の説明を入力するステップと、
前記運動期間中に行った前記運動の強度を入力するステップと、
を含む方法。
【請求項113】
気分をログに記録する方法であって、
気分エントリの時刻及び日付を設定するステップと、
複数の気分候補から気分を選択するステップと、
前記気分エントリの前記時刻及び前記日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、
を含む方法。
【請求項114】
元気度をログに記録する方法であって、
元気度エントリの時刻及び日付を設定するステップと、
元気度を入力するステップと、
前記元気度エントリの前記時刻及び前記日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、
を含む方法。
【請求項115】
食欲レベルをログに記録する方法であって、
食欲レベルエントリの時刻及び日付を設定するステップと、
食欲レベルを入力するステップと、
前記食欲レベルエントリの前記時刻及び前記日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、
を含む方法。
【請求項116】
対象者に関連するメトリックを分析するための装置であって、該装置は、
ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているかどうかを判定するステップと、
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという判定に反応して、通知を出力するステップと、
を実行させる、装置。
【請求項117】
前記閾値ケトン濃度が予め設定される、請求項116に記載の装置。
【請求項118】
前記閾値ケトン濃度が前記対象者により設定される、請求項116に記載の装置。
【請求項119】
前記閾値ケトン濃度が約0.5ミリモル/Lである、請求項116に記載の装置。
【請求項120】
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという前記判定に反応して出力される前記通知が、触覚成分を含む、請求項116に記載の装置。
【請求項121】
前記触覚成分が振動である、請求項120に記載の装置。
【請求項122】
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという前記判定に反応して出力される前記通知が、音を含む、請求項116に記載の装置。
【請求項123】
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという前記判定に反応して出力される前記通知が、前記対象者がケトーシス状態に入ったことを示すメッセージを含む、請求項116に記載の装置。
【請求項124】
前記命令が前記装置に、
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという判定がなされた後に、ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回るかどうかを判定するステップと、
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回ったという判定に反応して、通知を出力するステップと、
をさらに実行させる、請求項116に記載の装置。
【請求項125】
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回ったという前記判定に反応して出力される前記通知が、触覚成分を含む、請求項124に記載の装置。
【請求項126】
前記触覚成分が振動である、請求項125に記載の装置。
【請求項127】
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回ったという前記判定に反応して出力される前記通知が、音を含む、請求項124に記載の装置。
【請求項128】
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回ったという前記判定に反応して出力される前記通知が、前記対象者がケトーシスから抜け出てしまったことを示すメッセージを含む、請求項124に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2022年9月12日を出願日とする米国仮特許出願第63/405666号、2022年5月2日を出願日とする米国仮特許出願第63/337442号、2021年12月30日を出願日とする米国仮特許出願第63/295275号、2021年11月5日を出願日とする米国仮特許出願第63/276396号、及び2021年9月15日を出願日とする米国仮特許出願第63/244694号の優先権の利益を主張するものであり、これらの出願のすべての開示内容は、その目的を問わず、参照により明示的に本明細書に援用するものとする。
【技術分野】
【0002】
本明細書に記載の主題は、一般に、被検物質監視システム用のデジタルインタフェース及びユーザインタフェース、並びにそれらに関連するシステム、方法、及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
グルコース、ケトン、ケトン体(例えば、β-ヒドロキシ酪酸)、乳酸、酸素、ヘモグロビンA1Cなどの被検物質値の検出、監視、又は検出と監視を行うことが、人、特に糖尿病を持つ個人の健康全般にとって極めて重要な意味を持つ場合がある。糖尿病(diabetes mellitus)の患者は、意識消失や、心血管疾患、網膜症、神経障害、腎症などの合併症を起こす恐れがある。一般に、糖尿病患者は、グルコース値が臨床的に安全な範囲内に維持されていることを確認するためにグルコース値の監視を行う必要があり、さらにこの情報を利用して、インスリンで体内のグルコース値を下げる必要があるかや、それがいつ必要か、又はグルコースを追加して体内のグルコース値を上げる必要がいつあるかを判断することもできる。
【0004】
そして、グルコース監視の頻度と血糖の制御との間に強い相関関係があることを示す臨床データも集まってきている。しかし、このような相関関係があるにもかかわらず、糖尿病状態にあると診断された人の多くは、煩わしさや、検査に慎重な姿勢、グルコース検査に伴う痛みや費用などの要因が重なり、グルコース値の監視を然るべき頻度で行っていない。
【0005】
そこで、頻回にグルコース監視を実施する計画を、患者がより忠実に守ることができるよう、インビボ(in vivo)被検物質監視システムを利用して、被検物質の監視が必要な個人の身体にセンサ制御デバイスを装着することができる。センサ制御デバイスは、装着する個人の快適性や利便性を高めるため、センサ制御デバイスのフォームファクタ(form factor)を小型化し、センサ制御デバイスの取り付けを個人自身がセンサアプリケータを用いて行うことができるようにしている。この取り付け手順には、ユーザの人体の或る層内の体液における被検物質値を感知するセンサが体液に接触するように、アプリケータ(挿入機構)を用いてセンサの少なくとも一部分を挿入する工程が含まれる。また、被検物質監視システムは、被検物質データ、アラーム、又はその両方を別のデバイスに送信するように構成することもでき、親、配偶者、医療提供者(health care provider:HCP)などの介護者は、この別のデバイスで被検物質データを確認して、治療決定を行うことができる。さらに、被検物質監視システムからメリットが得られるのは、糖尿病患者だけに止まらない。例えば、被検物質監視システムは、健康(health)と健康維持(wellness)の向上に関心のある個人に対しても、有用な情報や知見を提供することができる。一例を挙げれば、アスリートがスポーツのパフォーマンスを向上させる目的で、自分の身体にセンサ制御デバイスを装着し、これを利用して、1つ以上の被検物質(例えば、グルコース、乳酸、又はその両方)に関するデータを収集することができる。また、詳細は後述するが、被検物質監視システムは、他の非医療用途でも利用することができる。
【0006】
しかし、被検物質監視システムを利用することにはメリットがあるにもかかわらず、様々な理由から、その利用に積極的になれない人もいた。この理由としては、提示されるデータが複雑かつ膨大であること、被検物質監視システムのソフトウェアとユーザインタフェースの習熟には学習曲線の問題が伴うこと、提示される情報の中にすぐに行動に反映できる情報が全体として少ないことなどが挙げられる。
【0007】
それでも、センサ制御デバイスは、ユーザにとって利便性や快適性が向上しているとともに価格も入手しやすいものになってきたため、医療以外の分野への応用が実現可能な段階に入っている。例えば、高いパフォーマンスを発揮するアスリートたちは、トレーニングや試合の前や最中に、パフォーマンスに影響する被検物質(例えば、血中グルコース)を最適な値に調整することに関心を持っている。しかし、既存のセンサ制御デバイスのユーザインタフェースの中には、インタフェース設計が、医師の管理下にある患者による医療用途向けの設計となっており、例えば、運動競技のトレーニングや試合などの非医療用途向けの設計とはなっていないものがあった。そのため、センサ制御デバイスが収集するデータ、そしてこのデータをユーザに提示する方法が、非医療用途に適したものとなっていない場合があった。またこれに加えて、非医療用途(健康維持とフィットネスの用途)向けのセンサ制御デバイスが、医療用途向けの類似デバイスと間違われてしまい、データの解釈や利用に問題が生じることもあった。
【0008】
様々なアプリケーションがセンサデータを利用して、健康維持機能を含む様々な機能を発揮している。しかし、ソフトウェアでセンサデータを利用しようとする場合、それらのソフトウェアのそれぞれがプログラム医療機器(Software as a Medical Device:SaMD)と見なされ、規制基準の対象となる可能性や、規制当局の認可が必要となる可能性があった。よって、新しいアプリケーションで、センサから得られる生理データのユースケースを構築しようとする場合に、食品医薬品局の規制上の障害に直面する可能性があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、生理センサと通信して、サードパーティアプリケーションを含む様々なアプリケーションで使用するための被検物質データを受信することができ、しかも受信した被検物質データのすべてのユースケースに対して規制当局の承認を取得する必要性を回避することができるフレームワークを提供するニーズが存在している。さらに、堅牢且つユーザフレンドリーで、行動に反映できる応答を適切なタイミングで返すことのできる、医療用途、非医療用途、又は医療及び非医療用途の被検物質監視システム用のデジタルインタフェース及びグラフィカルユーザインタフェース、並びにそれらに関連するシステム、方法、及びデバイスに対するニーズが存在している。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の主題の目的及び利点については、以下の説明に記載するものとする。かかる目的及び利点は、部分的には以下の説明から明らかとなるであろうし、又は本開示の主題を実施することにより知ることができるであろう。さらに、本方法及びシステムが実現、達成する本開示の主題のさらなる利点についても、本明細書の説明、特許請求の範囲、及び添付の図面において具体的に言及している。
【0011】
上記の利点などの利点を達成するため且つ本開示の主題の目的に従い、実施形態で示して概説しているように、本開示の主題は、アプリケーションがセンサデータを取得するために使用するソフトウェアライブラリに関するものである。ソフトウェアライブラリは、センサ制御モジュールと遠隔管理モジュールとを備え、複数の生理センサやアプリケーションと通信を行うためのソフトウェアロジックを備えることができる。センサ制御モジュールは、受信デバイスによるセンサデータの受信を許可するための受信デバイスの認証(受信デバイスと複数の生理センサとの通信を有効化することにより、センサごとに異なる生理信号を示すデータを含むセンサデータの受信を当該受信デバイスに対して許可するなど)を行う。さらに、センサ制御モジュールは、コンピューティングデバイスのメモリにセンサデータを格納することもできる。センサ制御モジュールは、複数の生理センサそれぞれのセンサデータから、センサごとに異なる生理信号を示す出力を取得することができる。また、センサ制御モジュールは、生理センサから取得したセンサごとに異なる生理信号の出力を、コンピューティングデバイス上で動作中の認証済のサードパーティアプリケーションに提供することができる。
【0012】
本開示の主題によれば、生理センサは、ユーザの体液中の被検物質値を検出するように構成された被検物質センサを備えることができる。また、様々に異なる生理信号の出力に、被検物質値を含めることもできる。この出力には、生理的状態の通知をさらに含めることができる。さらに、この出力で、ユーザへの薬剤の送達に関する情報を示すこともできる。
【0013】
本開示の主題によれば、コンピューティングデバイス内及びコンピューティングデバイスと生理センサとの間の通信セッションは、近距離無線通信(NFC)、BLUETOOTH(登録商標) Low Energy(BLE)などの当技術分野において公知の任意の適切な無線通信プロトコルを用いることができる。
【0014】
また、ソフトウェアライブラリは、ネットワークを介してセンサデータを遠隔サーバに送信するよう指示する命令を含む遠隔データ管理モジュールをさらに含むことができる。この遠隔管理モジュールは、遠隔サーバと通信して、センサ制御モジュール又はサードパーティアプリケーションなどのアプリケーションの認証を行うように構成することができる。この認証は、ソフトウェアライブラリにアクセスするアプリケーションに関係なく、統一的なユーザインタフェースを利用して行うことができる。
【0015】
本開示の主題によれば、複数の生理センサとソフトウェアライブラリは、プログラム医療機器として承認を受けるなどの規制当局の承認の対象となる。また、生理センサからの生理信号を示す出力も、規制当局の承認の対象となる。しかし、このコンピューティングデバイス上で実行されるサードパーティアプリケーションは、規制当局の承認の対象とはならない。
【0016】
ソフトウェアライブラリは、認証済のサードパーティアプリケーションのコンポーネントとして実装されるように構成することができる。モジュラアーキテクチャと機能の共通化により、複数の生理センサから取得したセンサデータの受信、解釈、表示を実質的に同時に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
添付の図面を検討することにより、本明細書に記載の主題の詳細が、その構造と動作の両面において明らかとなるであろう。なお、添付図面において、同様の箇所には同様の参照番号を付している。また、図面では、必ずしも縮尺通りに構成要素を図示しているわけではなく、むしろ、主題の原理を説明することに重点を置いたものとなっている。さらに、いずれの図も概念を伝えることを目的としており、相対的な大きさや形状などの詳細な属性については、模式的に示し、忠実、正確には示していない場合がある。
【
図1】ソフトウェアライブラリと、受信デバイスと、センサアセンブリとを備えるシステムの全体図
【
図2】受信デバイスの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図3】センサアセンブリの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図4】アプリケーションと通信するためのソフトウェアライブラリの一例としてセンサ制御モジュールと遠隔管理モジュールを備えるソフトウェアライブラリを示すブロック図
【
図5】センサ制御モジュールの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図6】遠隔管理モジュールの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図7A】本発明のアーキテクチャを利用するアプリケーションの例示的な実施形態
【
図7B】本発明のアーキテクチャを利用するアプリケーションの例示的な実施形態
【
図7C】本発明のアーキテクチャを利用するアプリケーションの例示的な実施形態
【
図8】本開示の主題を利用してセンサからアプリケーション又はサードパーティアプリケーションにセンサデータを伝達する例示的な方法を示す図
【
図9】本開示の主題を利用してセンサからアプリケーション又はサードパーティアプリケーションにセンサデータを伝達する例示的な方法を示す図
【
図10A】バイオセンサバナーに関連するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図10B】バイオセンサバナーに関連するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図11A】バイオセンサモジュールの詳細に関するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図11B】バイオセンサモジュールの詳細に関するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図12A】バイオセンサに関連するシステムメッセージに関するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図12B】バイオセンサに関連するシステムメッセージに関するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図13A】バイオセンサのセットアップに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図13B】ユーザが達成したい目標の入力受付に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図13C】ユーザの測定値の入力受付に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図13D】ユーザの生年月日の入力受付に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図13E】ユーザの活動レベルの入力受付に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図13F】1日のマクロ栄養素目標に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図13G】バイオセンサのセットアップに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図14A】目標ケトン閾値の設定に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図14B】目標ケトン閾値の設定に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図15A】カレンダー表示に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図15B】今日のライブホーム画面に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図15C】過去の或る日のライブホーム画面に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図15D】ログフィルタに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図15E】フラグを含むGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図15F】ツールチップを含むGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図16A】食事と飲み物のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図16B】食事と飲み物のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図17A】断食のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図17B】断食のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図17C】断食のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図18A】運動のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図18B】運動のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図19A】気分のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図19B】気分のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図20A】元気度のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図20B】元気度のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図21A】食欲のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図21B】食欲のログエントリに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図22A】知ったり調べたりすることに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図22B】知ったり調べたりすることに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図23A】バイオセンサと読取デバイスとのペアリングに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図23B】バイオセンサと読取デバイスとのペアリングに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図23C】バイオセンサと読取デバイスとのペアリングに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図23D】バイオセンサと読取デバイスとのペアリングに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図24A】設定に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図24B】設定に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図24C】設定に関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本開示の主題の種々の例示的な実施形態について詳細に説明する。添付の図面は、これらの例示的な実施形態を示すものである。
【0019】
本システムは、被検物質監視装置で測定した被検物質データと送達デバイスで記録した薬物送達データとを受け取って、これらのデータの処理、ユーザに対して任意の数の形態でのこれらのデータの表示、又はその両方を行うデバイスを備えることができる。当該デバイス及びその変化形は、「受信デバイス(receiving device)」「読取デバイス(reader device)」(又は単に「リーダー(reader)」)、「携帯電子機器(handheld electronics)」(又は単に携帯(handheld))、「携帯データ処理(portable data processing)」デバイス又はユニット、「データ受信(data receiver)」、「受信(receiver)」デバイス又はユニット(又は単に受信機(receiver))、又は「遠隔(remote)」デバイス又はユニットと呼ぶ場合があるが、これらは当該デバイスの呼称のほんの数例にすぎない。このデバイスは、スマートフォン、スマートウォッチ、又はディスプレイデバイスとすることができる。
【0020】
また、本システムは、インビボ被検物質監視センサアセンブリをさらに備えることができ、インビボ被検物質監視センサアセンブリが、種々の種類の監視装置を備えることができる。例えば、「持続被検物質監視(Continuous Analyte Monitoring)」システム(又は「持続グルコース監視(Continuous Glucose Monitoring)」システム)は、要請ベース(prompting)ではなく継続的に(例えば、スケジュールに従って自動的に)、センサデバイスから読取デバイスにデータを送信することができる。また、他の例として、「フラッシュ被検物質監視(Flash Analyte Monitoring)」システム(又は「フラッシュグルコース監視(Flash Glucose Monitoring)」システム、あるいは単に「フラッシュ(Flash)」システム)も挙げられる。フラッシュ被検物質監視システムは、「BLUETOOTH」 Low-Energy(BLE)近距離無線通信(Near Field Communication:NFC)プロトコル又は無線自動識別(Radio Frequency Identification:RFID)プロトコルを用いるなどして、読取デバイスによるデータスキャン又はデータ要求に応じてセンサデバイスからデータを伝送することができる。また、インビボ被検物質センサアセンブリは、指先穿刺によるキャリブレーションを必要とすることなく動作することができる。
【0021】
インビボ監視センサアセンブリはセンサを備えることができる。センサを生体内に配置すると、センサがユーザの体液と接触して、体液に含まれる被検物質値を示す被検物質データを生成する。センサアセンブリは、ユーザの身体上に留置されるデバイスであり、被検物質感知の実現と制御を担う電子部品と電源とを内蔵する。センサアセンブリ(sensor assembly)及びその変化形は、「身体装着型電子機器(on-body electronics)」デバイス又はユニット、「身体装着型(on-body)」デバイス又はユニット、「センサデータ通信(sensor data communication)」デバイス又はユニット、被検物質センサ(analyte sensor)、センサデバイス(sensor device)、インビボ被検物質監視センサアセンブリ(in vivo analyte monitor sensor assembly)、センサ(sensor)などと呼ぶ場合もあり、これらはセンサアセンブリの別称のほんの数例にすぎない。
【0022】
さらに、システムは、被検物質センサと共に使用するための外部デバイスを備えることができる。例えば、限定されるものではないが、外部デバイスには、被検物質センサからの情報を利用して、薬剤などの有益な作用物質の送達量の決定やユーザへの送達を行う送達デバイスを含めることができる。また、これに加えて又は代えて、外部デバイスに、他の被検物質センサ、加速度計、圧力センサなど他のセンサや、外部コンピューティングデバイスを含めることもできる。かかる外部コンピューティングデバイスとしては、例えば、被検物質センサ情報を利用してさらなる知見(限定されるものではないが、病状(medical condition)、幸福(well-being)、フィットネス、又は食欲に関する知見などの医学的又は非医学的な知見又は分析など)をユーザに提供するように構成された医療サーバ又はスマートフォンアプリケーションが挙げられる。
【0023】
概して、そして以下により詳細に説明するように、本明細書において提示する本開示の主題には、受信デバイス内のソフトウェアライブラリが含まれる。このソフトウェアライブラリは、被検物質センサと通信して、サードパーティアプリケーションに、医療上必要な用途又はユーザの幸福に関連する用途でセンサデータを利用するためにセンサデータにアクセスすることを許可するものである。よって、本システムは、ソフトウェアライブラリをさらに備える。ソフトウェアライブラリは、センサと独立して実装することができ、サードパーティアプリケーション内に統合することにより、サードパーティアプリケーションがセンサデータにアクセスすることを可能にするものである。さらに、センサ制御モジュールが、複数のセンサアセンブリから同時又は実質的に同時にデータを受信できる方式で、複数のセンサアセンブリと通信することができる。またさらに、本システムにより、センサ情報をセンサ制御モジュールから遠隔管理モジュールに転送することも可能となる。
【0024】
本明細書に記載の実施形態を利用することにより、1つ以上の任意の数の異なる被検物質に関する情報の監視及び/又は処理を行うことができる。監視することのできる被検物質としては、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、グリコシル化ヘモグロビン(HbA1c)、クレアチンキナーゼ(例えば、CK-MB)、クレアチン、クレアチニン、DNA、フルクトサミン、グルコース、グルコース誘導体、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、ケトン、ケトン体(例えば、β-ヒドロキシ酪酸)、乳酸、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、トロポニンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、例えば、抗生物質(例えば、ゲンタマイシン、バンコマイシンなど)、ジギトキシン、ジゴキシン、乱用薬物、テオフィリン、ワルファリンなどの薬物の濃度を監視することもできる。2つ以上の被検物質の監視を行う実施形態では、それらの被検物質の監視は、同時に行ってもよく、時間をずらして行ってもよい。
【0025】
図1は、ソフトウェアライブラリ400と、種々のアプリケーション420と、センサアセンブリ300と、受信デバイス200とを利用したモジュール式接続フレームワークを備えるシステム100の例示的な実施形態を示す模式図である。
【0026】
本開示の主題によれば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体にソフトウェアライブラリが含まれており、受信デバイス200上のアプリケーション420又はスタンドアロン型のデバイス(例えば、ポンプ、インスリンペンなど)は、このソフトウェアライブラリを利用してセンサデータを取得する。ソフトウェアライブラリは、センサ制御モジュールと遠隔管理モジュールとを備え、複数のセンサやアプリケーションと通信を行うためのソフトウェアロジックを備えることができる。センサ制御モジュールは、受信デバイスによるセンサデータの受信を許可するための受信デバイスの認証(受信デバイスと複数のセンサとの通信を有効化することにより、センサごとに異なる信号を示すデータを含むセンサデータの受信を当該受信デバイスに対して許可するなど)を行う。さらに、センサ制御モジュールは、コンピューティングデバイスのメモリにセンサデータを格納することもできる。センサ制御モジュールは、複数のセンサそれぞれのセンサデータから、センサごとに異なる信号を示す出力を取得することができる。また、センサ制御モジュールは、センサから取得したセンサごとに異なる信号の出力を、コンピューティングデバイス上で動作中の認証済のサードパーティアプリケーションに提供することができる。
【0027】
システム100は、モジュラアーキテクチャで機能するソフトウェアライブラリ400を備えている。モジュラアーキテクチャにより、センサ制御モジュール500が、受信デバイス200上の種々のアプリケーション420と通信し、種々のアプリケーション420内に常駐することが可能となる。さらに、アプリケーション420は、センサ制御モジュール500を介してセンサアセンブリ300とインタフェース接続することができる。かかるインタフェース接続は、特定的には、通信制御モジュール540(
図5に図示)に対して、センサアセンブリ300と直接インタフェース接続するように要求するリクエストを与えることにより行われる。センサアセンブリ300は、複数のセンサ302を備えた1つのデバイスとすることができるほか、2つ以上の被検物質を検出するように構成された1つのセンサ302とすることもできる。
【0028】
受信デバイス200は、1つ以上のアプリケーション420を含んでおり、各アプリケーションインスタンスにより、ソフトウェアライブラリ400の埋め込みが行われる。受信デバイス200は、アプリケーション420に対してモジュール式接続フレームワークを採用している。特定的には、各アプリケーション420が、ソフトウェアライブラリ400を含み、ソフトウェアライブラリ400が、遠隔管理モジュール600と1つ以上のセンサアセンブリ300と通信を行うためのセンサ制御モジュール500とを備えている。また、ソフトウェアライブラリ400を、基礎となるアプリケーションと同時に実行されるサービスとして走らせることもでき、これにより、センサ制御モジュール500又は遠隔管理モジュール600を、1つ以上のアプリケーションと並行して実行されるサービスとすることもできる。
【0029】
さらに、センサ制御モジュール500は、センサデータとのインタフェースをとることもできる。アプリケーション420内に実装されたソフトウェアライブラリ400内の各種モジュールは、通信リンク102を介してセンサアセンブリ300と通信を送受信することができる。
【0030】
なお、センサ制御モジュール500は、受信デバイス200のアプリケーション420内に存在しているが、センサ制御モジュール500の基本コンポーネントを、スマートウォッチやモバイルデバイスなどのウェアラブルデバイスのような第2の受信デバイスに置くこともできる。このようなスマートウォッチやウェアラブルデバイスなどのデバイスでは、スマートフォンや、タブレット端末、コンピュータが提供するようなユーザインタフェース体験は実現できないかもしれないが、かかるデバイスにセンサ制御モジュール500を組み込むことにより、スマートウォッチ又は携帯ウェアラブルデバイス上のセンサ制御モジュール500から直接、センサアセンブリ300と通信することが可能となる。これにより、ウェアラブルデバイスに特化したアプリケーションからもセンサデータを利用することが可能となる。ウェアラブルデバイスはそれぞれ独立に、受信デバイス200と同期することができ、センサデータの受信実行や受信開始のために必要なユーザログイン機能、初期設定機能、認証機能、及び同意機能の大部分は、受信デバイス200を利用して実行することができる。
【0031】
通信リンク102は、「BLUETOOTH」、「BLUETOOTH」 Low Energy(BLE、BTLE、「BLUETOOTH」 SMARTなど)、近距離無線通信(NFC)などの無線プロトコルとすることができる。各通信リンク102は、同一の無線プロトコルを使用してもよく、異なる無線プロトコルを使用してもよい。また、他の無線データ通信リンクを介して通信するようにシステム100を構成することもできる。かかる無線データ通信リンクとしては、RF通信リンクや赤外線通信リンクなどの、2つ以上の電子デバイスを接続する任意の種類の適切な無線通信接続(さらに、単方向通信であっても双方向通信であってもよい)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。あるいは、データ通信リンクに有線ケーブル接続を含めることもできる。かかる有線ケーブル接続としては、RS232接続、USB接続、FireWire(登録商標)接続、Lightning接続、シリアルケーブル接続が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0032】
例えば、本明細書の実施形態に示しているように、通信リンク102を、BLEなどの「BLUETOOTH」プロトコルを使用するように構成することができるほか、又は、通信リンク102を、NFCプロトコルを使用するように構成することもできる。これに加えて又は代えて、第2のセンサアセンブリとの間に、図示しない他の通信リンクが存在し、当該他の通信リンクを、BLEを使用するように構成する、又はNFCとBLEを併用するように構成することもできる。通信リンクごとに異なる動作を実行するように、通信リンクを構成することができる。例えば、通信リンク102は、センサアセンブリのアクティブ化のみを担うように構成することができる。さらに、全体的なシステム構成に応じて、又は或る時刻でシステムのどのコンポーネントがアクティブ化された状態又は使用中となっているかに応じて、通信リンクの設定を異なるものとすることもできる。例えば、本明細書の実施形態に示しているように、通信リンク102は、システムにおいて受信デバイス200がアクティブであるときの第1の通信設定と、受信デバイスがアクティブでなはいとき又はシステムに受信デバイスが含まれていないときの第2の通信設定とを有することができる。
【0033】
第1の通信設定では、NFC無線プロトコルを使用してセンサのアクティブ化のみを行うように、通信リンク102を構成することができる。他の設定では、センサアセンブリ300とアプリケーション420との間のBLE機能(BLE機能の提供がある場合)をオフにしたままとすることができる。アプリケーション420は、NFC無線プロトコルを利用してセンサアセンブリ300をアクティブ化し、センサコンテキスト情報を取得することができる。センサコンテキスト情報には、センサアセンブリ300との通信セッションを認証するための認証情報と、通信リンクを介して暗号化データ通信を行えるようにするための暗号化情報と、センサアセンブリ300とのBLE接続を開始するためのBLE通信アドレスとを含めることができる。ソフトウェアライブラリ400は、BLEを介してセンサアセンブリ300からセンサコンテキスト情報を取得することもできる。センサコンテキスト情報を使用することにより、ソフトウェアライブラリ400には、スマートフォンなどの或る受信デバイス200上のアプリケーション420からスマートウォッチなどの別の受信デバイス200上の別のアプリケーション420に、セッションを切り替える機能が備えられる。センサコンテキスト情報の送信は、これらのアプリケーション420内で行うことができる。
【0034】
本開示の主題によれば、図示のようなセンサアセンブリ300は、同じセンサアセンブリ内で異なる被検物質を検出する複数のセンサ素子を備えることができる。また、システム100は、本明細書に記載の通信リンク102と同様の通信機能を有する通信リンクを介して接続された、図示のようなセンサアセンブリ300を複数備えることもできる。2つ以上のセンサアセンブリ300を組み合わせて使用することにより、複数のセンサ素子で協働して或る被検物質の指示値を生成することができるほか、又は複数のセンサ素子が個々で独立に様々な異なる被検物質の指示値を生成するようにすることもできる。任意の数のセンサアセンブリを一緒に使用して、任意の数の異なる被検物質値を測定することができるが、本開示では、2つのセンサアセンブリを図示している。これは、説明を目的としたものであり、限定を意図するものではない。
【0035】
いくつかの実施形態では、無線通信リンク710を介して遠隔のクラウド700のインフラからソフトウェアライブラリ400にアクセスするように、アプリケーション420を構成することができる。特定の実施形態では、通信リンク710は、システム100との間でデータを送受信するために他のデバイスと双方向無線周波数(RF)通信を行うように構成された無線通信部を含む。さらに、通信リンク710は、物理ポート又は物理インタフェースを備えるように構成することもできる。かかる物理ポート又は物理インタフェースとしては、USBポート、RS-232ポート、シリアルポート、IEEE1394(Firewire)ポート、又はイーサネットポートなどの、システム100と受信デバイス200との間のデータ通信を可能にする任意の適切な電気接続ポートのうちの1つ以上が挙げられる。また、受信デバイス200としては、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ(laptop computer、notebook computer)、iPad(登録商標)、タブレット型コンピューティングデバイス、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(personal data assistant)、ワークステーション、サーバ、メインフレームコンピュータ、クラウドコンピューティングシステム、外部医療機器(例えば、注入デバイス、被検物質監視デバイス、又はインスリン送達デバイスを含むデバイス)、又は、これらと同様の相補的なデータの通信を行うように構成された他のデバイスが挙げられる。特定の実施形態では、通信リンク710は、セルラー通信プロトコル又はWi-Fi(IEEE802.1x)通信プロトコル、又は、潜在的なデータのコリジョンや干渉を回避しながら、(例えば、HIPPAの要件に従って)複数のユニットが安全に無線通信することを可能にする、これらと同等の無線通信プロトコルを含むことができる。
【0036】
他の実施形態では、無線通信部710は、赤外線通信、「BLUETOOTH」通信、無線USB通信、ZigBee通信、セルラー通信、Wi-Fi(IEEE802.1Ix)通信、又はRFID(パッシブRFID又はアクティブRFID)通信などの、受信デバイス200が他のデバイスと通信することを可能にする任意の適切な無線通信機構である。かかる他のデバイスとしては、注入デバイス、被検物質監視デバイス、コンピュータ端末、サーバ、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ(laptop computer、notebook computer)、「iPad」、タブレット型コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、ワークステーション、メインフレームコンピュータ、クラウドコンピューティングシステム、通信可能な携帯電話、携帯情報端末、又は、患者又はデバイスユーザが糖尿病などの健康状態の治療を管理する際に、組み合わせて使用することができる他の通信デバイスが挙げられる。
【0037】
システム100は、開ループ系、閉ループ系、ハイブリッド閉ループ系のシステムとして動作するように構成することができる。開ループ系のシステムの場合、センサアセンブリ300に関する特定の機能を制御するために、ユーザによる手動入力が必要となる。一方、閉ループ系のシステムの場合、センサアセンブリ300からのデータとアルゴリズムとを使用して、ユーザ入力なしでソフトウェアライブラリ400の制御を行う。また、ハイブリッドシステムでは、アプリケーション420を制御してソフトウェアライブラリ400を開始するために、ユーザによる入力が必要となる場合がある。ハイブリッド閉ループ系のシステムは、閉ループ系のシステムと一緒に使用することができるほか、閉ループ系のシステムの代わりに使用することもできる。本明細書に開示しているように、システム100で採用しているシステム構成の種類に関係なく、規制当局の認可の対象をソフトウェアライブラリ400に限定することができる。
【0038】
受信デバイス
図2は、受信デバイス200の例示的な実施形態を示すブロック図である。ソフトウェアライブラリ400は、サードパーティに提供して、携帯電話、タブレット端末、個人用受信デバイス、又は他の同様の受信デバイスなどの多目的受信デバイス200用のアプリケーション420内に組み込むことができる。デバイスアプリケーションソフトウェアの具現化と実行を担う受信デバイス200は、コンピューティングデバイス又は多目的デバイスと呼ぶこともできる。受信デバイス200は、センサアセンブリ300と通信するように構成されたセンサ制御モジュール500を有するソフトウェアライブラリ400を組み込んだアプリケーション420を実行する、適切に構成されたハードウェアデバイスを指している。ここで、受信デバイス200は、ディスプレイ202と、入力コンポーネント204と、メモリ208と結合したプロセッサ206とを備えることができる。また、アンテナ212と結合した通信回路210と、電源214も備えることができる。当業者であれば理解するように、これらのコンポーネントは、機能デバイスを成すように電気的且つ通信可能に結合される。本明細書の実施形態に示しているように、メモリ208は、アプリケーションとセンサアセンブリ300用のセンサ制御モジュール500とを含むことができる。アプリケーション420は、センサ制御モジュール500を含むソフトウェアライブラリ400をインポートすることもできる。ソフトウェアライブラリ400とセンサ制御モジュール500は、センサアセンブリ300の提供者が開発することができる。
【0039】
受信デバイスは、ユーザへの表示に適した最終結果データのレンダリングを行うためのシステム100の処理能力の大部分を担うことができる。受信デバイス200は、スマートフォン又はスマートウォッチとすることができる。
【0040】
受信デバイス200は、グルコースデータなどの被検物質データを受信し、低被検物質値及び高被検物質値を計算し、対応するアラームとメッセージを生成することができる。受信デバイス200は、センサアセンブリ300などの他のデバイスが生成したアラート通知をミラーリングすることもできる。受信デバイス200は、被検物質データをプロセッサ206で処理して、被検物質に関する情報を値、トレンド、グラフとしてディスプレイ202にレンダリングし、受信した被検物質値に基づいた追加のメッセージや通知を提供することができる。
【0041】
センサアセンブリ
図3は、グルコースセンサ302とセンサ電子部品304(被検物質監視回路を含む)とを備えるセンサアセンブリ300の例示的な実施形態を示すブロック図である。グルコースセンサ302は、約13~30日間の使用期間のインビボ被検物質センサとすることができる。また、センサアセンブリ300は、広域ネットワーク通信機能を持たない構成とすることができる。
【0042】
グルコースセンサ302は、患者のグルコース値を測定するための生のデータ信号を生成する。センサ電子部品304は、グルコースセンサ302に動作可能に結合され、センサ電子部品304に関連付けられた1つ以上の所定の特性322を記憶するメモリ316を備えている。メモリ316は、いわゆる「ワンタイムプログラマブル」(one-time programmable:OTP)メモリとすることができ、メモリの特定のアドレス又は領域に書き込むことができる回数を定義するサポートアーキテクチャを含むなどの方法により、かかる書き込み回数を定義するように構成することができる。この書き込み回数は、1回でも2回以上でもよく、定義された回数に達すると、それ以降は、当該メモリに使用不可能というマークを付けるなどの方法により、当該メモリをプログラミングに使用できない状態とすることができる。本明細書において開示している主題は、このようなOTPメモリを新しい情報で更新するためのシステム及び方法に関する。
【0043】
図示しているように、センサ電子部品304は、特注の特定用途向け集積回路(ASIC306)とすることができる1枚の半導体チップを備えることができる。図中、ASIC306の内部には、アナログフロントエンド(AFE308)、電源管理(制御)回路310、プロセッサ312、及び通信回路314(通信プロトコルに従って、送信器、受信器、送受信器、受動回路などとして実装可能)などのいくつかの高次機能ユニットが設けられている。例えば、限定するものではないが、例示的な通信回路314としては、「BLUETOOTH」 Low Energy(「BLE」)チップセット、近距離無線通信(「NFC」)チップセット、又はこれらと同様の近距離通信方式(例えば、IEEE802.15プロトコル、IEEE802.11プロトコルに準拠したパーソナルエリアネットワーク、IrDA(Infrared Data Association)規格に準拠した赤外線通信など)で使用するための他のチップセットを挙げることができる。通信回路314は、同様の機能を持つ通信モジュールと相互作用することにより、データやコマンドを送受信することができる。或る特定の通信チップセットを、ASIC306に埋め込むことができる(例えば、NFCアンテナ)。
【0044】
センサアセンブリ300は、1つ以上のブロック暗号を使用したアプリケーション層暗号化を利用して、システム100内の他のデバイスとの間で相互認証・暗号化を確立することができる。アプリケーション層に実装する非標準の暗号化設計を採用することには、いくつかの利点がある。この手法の利点の1つを挙げれば、特定の実施形態において、ユーザは、センサアセンブリ300と他のデバイスとのペアリングを、NFCスキャンを使用するのみなどの最小限の相互作用で完了することができ、ユーザがセキュリティピンの入力やペアリングの承認などの追加入力を行う必要がない点がある。センサアセンブリ300は、認証鍵と暗号鍵を動的に生成するように構成することができる。また、特定のクラスのデバイスと使用するための有効な認証鍵と暗号鍵の組を、事前にセンサアセンブリ300にプログラムしておくこともできる。さらに、ASIC306を、受信したデータを用いて他のデバイスとの認証手順(例えば、ハンドシェイク、相互認証など)を行うように構成し、生成した鍵を取扱いに配慮をすべきデータに適用してから当該要配慮データを送信するようにすることもできる。
【0045】
本実施形態では、AFE308とプロセッサ312の両方を被検物質監視回路として利用しているが、他の実施形態では、いずれか一方の回路で被検物質監視機能を果たすことができる。プロセッサ312は、1つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、及び/又はマイクロコントローラを備えることができ、これらは、それぞれを別個のチップとしてもよく、又はいくつかの異なるチップ(及びその一部)に分散させてもよい。
【0046】
また、ASIC306内には、メモリ316が含まれている。メモリ316は、ASIC306内に存在する種々の機能ユニットで共有することができるほか、又はかかる機能ユニットのうちの2つ以上に分散させることもできる。メモリ316は、別体のチップとすることもできる。メモリ316は、揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリとすることができる。本実施形態では、ASIC306は、コイン電池バッテリなどとすることができる電源318に結合されている。AFE308は、グルコースセンサ302とインタフェース接続し、グルコースセンサ302から測定データを受信し、このデータをデジタル形式でプロセッサ312に出力する。そして、このデータをアンテナ320を経由してソフトウェアライブラリ400に送信するため、通信回路314に提供される。
【0047】
これに代えて、センサ302は他の被検物質を監視することもでき、例えば、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、クレアチンキナーゼ(例えば、CK-MB)、クレアチン、DNA、フルクトサミン、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、ケトン、ケトン体(例えば、β-ヒドロキシ酪酸)、乳酸、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、及びトロポニンを監視することができる。例えば、ケトンセンサや、グルコースとケトンの両用センサについては、米国特許出願第2022/0186278号明細書、米国特許出願第2020/0237276号明細書、米国特許出願第2020/0237275号明細書、米国特許出願第2021/0219885号明細書、米国特許出願第2020/0237276号明細書、米国特許出願第2021/0369155号明細書、米国特許出願第2022/0186278号明細書、及び米国特許第11091788号明細書に記載されており、これらの明細書のすべての開示内容は、その目的を問わず、参照により明示的に本明細書に援用するものとする。
【0048】
センサアセンブリ300は、センサアセンブリ300から受信した情報に基づいて、ソフトウェアライブラリ400にセンサアセンブリデータを提供するように構成されたセンサアセンブリ埋め込みライブラリ(図示せず)を含んでいる。センサアセンブリデータには、グルコース指示値と、データの型と、範囲と、リアルタイム及び過去のグルコース値とそのトレンドと、センサ動作情報と、センサシステム情報とを含めることができる。
【0049】
ソフトウェアライブラリ
図4は、アプリケーション420(アプリケーション422、424、426、及びサードパーティアプリケーション428として図示)と通信するためのソフトウェアライブラリ400の一例を示すブロック図である。なお、アプリケーション420と記載している場合、アプリケーション422、424、426、サードパーティアプリケーション428のうちの1つ以上を指している。ソフトウェアライブラリ400は、センサ制御モジュール500と遠隔管理モジュール600とを備え、それぞれが独立に、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428と通信する機能を有している。本開示の主題によれば、センサ制御モジュール500と遠隔管理モジュール600のそれぞれが、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428と通信するためのインタフェースとして1つの統一的なインタフェースを提供することができる。
【0050】
ソフトウェアライブラリ400は、モジュラアーキテクチャを利用することができ、ソフトウェア開発キットにより、複数のアプリケーション420で共通に利用可能とすることができる。ソフトウェアライブラリ400は、2つのモジュールを備えることができ、これらのモジュールはそれぞれを独立して他のアプリケーション420で使用できるように提供することができる。そして、かかるモジュールのうちの第1のモジュールを、センサ制御モジュール500とすることができる。センサ制御モジュールは、センサアセンブリ300と通信し、センサアセンブリ300から特定の値の結果を受信することができる。さらに、センサ制御モジュール500は、センサ制御モジュールインタフェース(sensor control module interface:SCMI)520を利用して、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428と通信することもできる。
【0051】
ソフトウェアライブラリ400は、後述にてさらに説明する遠隔管理モジュール600をさらに備えることができる。遠隔管理モジュール600は、遠隔管理モジュールインタフェース(remote management module:RMMI)620を利用して、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428と通信する。
【0052】
さらに、遠隔管理モジュール600は、モジュール間インタフェース450を介してセンサ制御モジュール500からセンサデータを受信することができ、さらに、遠隔管理モジュール600を利用して、受信したデータを、クラウドストレージなどの遠隔記憶用の遠隔サーバ640(
図6に示す)に格納することもできる。バイオセンサのデータを収集して、一意のユーザIDを持つクラウド上の匿名アカウントに格納することができる。この一意のユーザIDにより、連携しているサードパーティアプリケーションでユーザの追跡と分析を行うことが可能となる。アプリケーション開発者にとっては、遠隔管理モジュール600を利用することにより、サードパーティアプリケーション428などの様々に異なるサードパーティアプリケーション間で一貫したユーザインタフェースでユーザのアカウント管理を行うことができるという利点がある。さらに、アカウント管理の目的で、データの機密性保護を遠隔管理モジュール600に取り入れることができる。
【0053】
センサ制御モジュール500は、センサアセンブリ300の起動を要求するリクエストを受信することができる。センサ制御モジュール500は、リクエストを行っている受信デバイス200の具体的な種類を識別するロジックを備えることができ、受信デバイス200の認証機能を実行することができる。認証には、複数の異なる鍵を利用する3パス設計を使用することができる。鍵は、様々な役割(製造業者、アプリケーション開発者など)にそれぞれ結びつけることができる。また、セキュリティ情報が漏れる恐れのある、取扱いに配慮をすべきコマンドの場合には、これをトリガに、認証済の追加鍵セットを利用した認証暗号化を行うことができる。センサ制御モジュール500に提供され、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーションに送信されるセンサデータは、取扱いに非常に配慮すべきデータであり、これを保護することにはメリットがある。患者に関する医療データの少なくとも一部は、健康状態の監視や薬剤投与の判断などの様々な目的で利用することのできる情報であるため、取扱いに配慮をすべきデータである。本明細書の実施形態に示しているように、この通信データ及び関連データの機密性(Confidentiality)、完全性(Integrity)、可用性(Availability)(「CIA」)を保護するように設計されたセキュリティインタフェースに準拠して、種々のモジュール及びアプリケーション422、424、426、及びサードパーティアプリケーション428を構成することができる。このCIAに関する懸念に対処するため、データの機密性を高めるべく、センサアセンブリ300とセンサ制御モジュール500の間の通信接続の相互認証を行ってから、取扱いに配慮をすべきデータの送信を行うことができる。また、センサ制御モジュール500とアプリケーション422、424、426及びサードパーティアプリケーション428との間の通信についても同様に処理される。通信接続は、デバイスごとに一意の暗号鍵又はセッションごとに一意の暗号鍵を使用して暗号化することができる。本明細書の実施形態に示しているように、暗号化パラメータは、通信のデータブロックごとに変更するように構成することができる。
【0054】
本明細書の実施形態に示しているように、データの完全性を保証するために、2つのコンポーネント間(例えば、センサ制御モジュール500とセンサアセンブリ300との間)で暗号化通信が行われた場合には、通信に組み込まれた伝送完全性チェックで当該通信を検証することができる。本明細書の実施形態に示しているように、セッション鍵情報を利用して通信を暗号化することができるが、その場合には、2つのデバイスの認証が完了した後に、両デバイス間でセッション鍵情報を交換することができる。センサアセンブリ300と専用のセンサ制御モジュール500の間の暗号化通信は、誤り検出コード又は誤り訂正コードを用いて検証することができる。かかる誤り検出コード又は誤り訂正コードとしては、限定されるものではないが、例えば、非セキュア誤り検出コード、最小距離符号化、繰り返し符号、パリティビット、チェックサム、巡回冗長検査、暗号学的ハッシュ関数、誤り訂正コードなどの、デジタルメッセージの誤りの有無を検出するための適切な方法が挙げられる。
【0055】
さらに、センサ制御モジュール500は、受信デバイス200がセンサデータの取得を望んでいる状態が続いている間、受信デバイス200に対してアクティブな状態を維持するための状態情報を生成することができる。
【0056】
センサ制御モジュール500は、ユーザインタフェース510を備えることができる。ユーザインタフェース510は、アプリケーションとのデータ共有の有効化に必要な許可を出すなど、アプリケーションとのデータ共有を有効化することができる。また、センサ制御モジュール500のユーザインタフェース510は、センサアセンブリ300から受信したセンサデータを表示することもできる。
【0057】
本明細書では、ソフトウェアライブラリのユーザインタフェース510を、異なるセンサアセンブリ300で測定することが可能な異なる複数の被検物質の共有と表示を可能にするモジュール式ユーザインタフェース510として開示している。特定的には、本明細書で開示しているように、ソフトウェアライブラリ400とセンサ制御モジュール500とを利用することにより、複数のセンサアセンブリ300から得られるセンサデータを表示するための共有ユーザインタフェースを開発することができる。ユーザインタフェース510を共有する場合には、ユーザインタフェース510は、様々なセンサアセンブリ300に関するセンサデータ間で切り替えを行ったり、センサデータを1つの画面に表示したり、異なる複数の組み合わせでセンサデータを表示したりすることができる。
【0058】
センサ制御モジュール500とアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428との間の通信は、センサ制御モジュールインタフェース520を介して行われる。遠隔管理モジュール600とアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428との間の通信は、遠隔管理モジュールインタフェース620を介して行われる。さらに、イベント通知又はコールバックプロセスによっても生じる通信もある。例えば、センサ制御モジュール500がサードパーティアプリケーション428からセンサデータを要求するリクエストを受信すると、当該リクエストがセンサ制御モジュールインタフェース520を介して伝達され、認証を開始するイベントをセンサ制御モジュール500のユーザインタフェース510で生成することができる。
【0059】
他にも例えば、センサ制御モジュール500が通信リンク102を介してセンサデータを受信すると、センサ制御モジュール500のユーザインタフェース510上に当該センサデータを表示できる状態となった旨の通知をソフトウェアアーキテクチャ内の他のモジュール又はコンポーネントに対して行うイベントを生成することができる。
【0060】
本システムは、ソフトウェアライブラリ400とセンサ制御モジュール500とを利用したモジュラアーキテクチャで、アプリケーション422、424、426及びサードパーティアプリケーション428とインタフェース接続する方式を用いることにより、複数のセンサアセンブリ300を含む、様々に異なる種類のセンサアセンブリ300との通信を可能にするものである。特定的には、通信制御モジュール540は、システム内のセンサアセンブリ300のそれぞれに特化した機能を有することができ、種々のセンサアセンブリ300に同時にアクセス、通信して、センサデータを受信することができる。
【0061】
他にも、例えば、サードパーティアプリケーション428の開発者は、ソフトウェアライブラリ400のモジュールの中から、サードパーティアプリケーション428内の機能を支援するために利用する特定のモジュールを選択することができる。例えば、特定のサードパーティアプリケーション428は、センサデータを健康維持データとして利用することができる。一般に、健康維持データとしては、体重、心拍数、血圧、血中グルコース値など、人の健康に関連するあらゆる種類のデータを挙げることができる。センサアセンブリが提供するセンサデータは、かかる健康維持データを含み得るものである。サードパーティアプリケーションは、当該サードパーティアプリケーションが所望するセンサデータの利用範囲内で、ソフトウェアライブラリ400から各モジュールにアクセスして所望のセンサデータを利用することができる。ソフトウェアライブラリ400があることにより、サードパーティアプリケーション428がセンサデータを受信する際に、センサアセンブリ300と直接インタフェース接続する必要がなくなる。ソフトウェアライブラリ400は、センサ制御モジュール500を備えており、センサ制御モジュール500は、センサデータを受信して、それを各サードパーティアプリケーション428に提供することができる。なお、「サードパーティ(third party)」とは、センサアセンブリ300やソフトウェアライブラリ400の製造業者とは異なる主体に対応し得る用語であることを理解されたい。サードパーティアプリケーション428は、センサ制御モジュールインタフェース520を介してアクセス可能なデータベース530上の特定の許可されたデータにアクセスすることができる。また、これとは別に、サードパーティアプリケーション428は、センサ制御モジュール500を介して受信したセンサデータを格納するための独自のデータベース(図示せず)を備えることもできる。
【0062】
特定の用途では、ユーザとの相互作用から得られるデータ又はユーザの健康情報を感知するセンサアセンブリなどの医療機器と連動して動作するソフトウェアは、医療機器ソフトウェアとして規制される場合がある。医療機器ソフトウェアの規制に関連する規格としては、ISO13485:2016「医療機器-品質マネジメントシステム-規制目的のための要求事項」、ISO14971:2012「医療機器-リスクマネジメントの医療機器への適用」、IEC62304,Ed1.1:2015「医療機器ソフトウェア-ソフトウェアライフサイクルプロセス」を参照したものなどが挙げられる。具体的には、規制の規定により、医療機器として機能するソフトウェア(一般に「プログラム医療機器」と呼ばれる)は、米国食品医薬品局などの規制当局による規制の対象とされる。この規制が少なくとも要求しているのが、規制当局の認可取得のための申請書の提出である。
【0063】
本開示では、本開示の主題として記載しているように、プログラム医療機器の規制対象となる箇所を、ソフトウェアライブラリ400とセンサアセンブリ300の中に収めることができる。これにより、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428がセンサデータを利用する際に、規制当局の承認や認可を受ける必要性をなくすことができる。具体的には、サードパーティの開発者により、1つ以上の健康維持目的のサードパーティアプリケーションを開発することができるが、規制対象の機能はすべてソフトウェアライブラリ400の中に収められているため、この開発の際に、サードパーティの開発者が、「プログラム医療機器」の定義に基づく承認取得のための申請書提出を要求されることはない。これにより、別の異なる健康状態追跡アプリケーションを新規開発するなどの、センサアセンブリ300の正規の製造業者が当初考えたこともなかったようなセンサデータの他の利用方法が創出できるようになるため、ユーザの利益になると考えられる。
【0064】
アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428は、センサ制御モジュールインタフェース520を利用してセンサ制御モジュール500との通信を行う。センサ制御モジュールインタフェース520を利用することにより、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428は、センサ制御モジュール500を介してデータを受信することができる。
【0065】
また任意選択的に、センサ制御モジュール500は、センサデータによりトリガされるアラームや通知を管理するためのアラームモジュール(図示せず)を備えることもできる。本開示の主題によれば、アラームモジュールは、センサアセンブリ300が測定するセンサデータの種類ごとにアラームを生成するロジックを備えることができる。具体的には、センサアセンブリ300のデバイスハードウェアに問題が発生した場合に、アラームをトリガすることができる。またこれに加えて、センサアセンブリ300で監視中のユーザが特定の状態を示していることをトリガに、アラームを発することもできる。モジュール式フレームワークにより、センサ制御モジュール500内において、アラームモジュールのアラームロジックを個別に保持することができる。
【0066】
本明細書では、説明の便宜上、アラームモジュールが、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428及びセンサ制御モジュール500と連携して動作するものとして説明する。センサ制御モジュール500は、センサアセンブリ300から被検物質値を表すセンサデータを受信する。かかる値のひとつとして、グルコース指示値が挙げられる。センサ制御モジュール500及びアラームモジュールは閾値検出ロジックを有し、閾値検出ロジックにより、グルコース指示値などの特定の被検物質値に基づいて、アラームのトリガ条件を識別することができる。
【0067】
初期設定時に、サードパーティアプリケーション428又はアプリケーション422、424、426が、アラームのトリガが必要となる条件をコールバック関数として提供することもできる。このトリガには、センサデータの値と時間的関係を考慮に入れたロジックを含めることができる。例えば、センサアセンブリがグルコースデータを提供するものである場合、アラームをトリガするトリガ値を、時間的関係と一緒に設定することができ、例えば、特定の期間をかけてトリガ値が特定の数値だけ増加した場合、又は特定の期間にわたりトリガ値が特定の値を上回る状態を保っている場合、などのように設定することができる。また、これらのトリガ条件に、アラームをトリガする仕組みとして変化率を含めることもできる。アラームモジュールをセンサ制御モジュール500内に組み込むことにより、規制当局の審査と承認が必要なアラーム条件をセンサ制御モジュール500内に組み込むことができるため、規制当局の承認取得のためにアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428を提出する必要性をさらに低減することができる。
【0068】
センサ制御モジュール
図5は、ソフトウェアライブラリ400内のセンサ制御モジュール500の例示的な実施形態を示すブロック図である。
【0069】
特定の実施形態では、センサ制御モジュール500は通信制御モジュール540を備えている。通信制御モジュール540は、通信リンク102を介してセンサアセンブリ300と通信するロジックを備える。また、通信制御モジュール540は、センサデータを受信して、センサデータをユーザインタフェース510に表示するためのロジックをさらに備えている。特定的には、各センサアセンブリ300は、センサ通信に関連する操作、特に、センサ通信に関連する専有的な操作を実行するための制御ロジックを備えている。例えば、センサアセンブリ300は、センサ制御デバイスの製造業者によって提供されるロジックとして、センサ測定値を受信し、測定値に対してデータ復号化及びグルコース計算などの複雑なアルゴリズムを実行するためのロジックを備える。この点で、通信制御モジュール540は、データの正確性と、閉じたセンサアセンブリ300で発生する複雑な専有アルゴリズムを保護できるデータの完全性とを備えた処理計算結果を受信するだけでよい。また、センサアセンブリ300は、センサ制御デバイスの製造業者によって提供されるロジックとして、認証を実行するためのロジックをさらに備えている。これにより、センサアセンブリ300は、種々のセンサのセンサ測定から得られるデータであるセンサデータを通信制御モジュール540に提供する機能を備えることができる。モジュール式フレームワークを利用することにより、通信制御モジュール540には、複数のセンサアセンブリ300からデータを受信するロジックが備えられており、これにより、複数のセンサアセンブリ300から実質的に同時に通信を受けることが可能となる。よって、認定を受けたサードパーティがモバイルアプリを開発する際に、同レベルの性能や正確な結果をサードパーティが独自に提供するという重大な責任を負うことなくモバイルアプリを開発することが可能となる。
【0070】
これによりさらに、製造業者が現在サポートしているユースケースとは異なる様々なユースケースを有する様々なサードパーティ企業が、ソフトウェアライブラリ400及びセンサ制御モジュール500を介して製造業者のセンサアセンブリ300と連携する独自のモバイルアプリケーションを開発することが可能となる。モジュラアーキテクチャを利用することにより、サードパーティは、実装するインタフェースコールの数を抑えて、ソフトウェアライブラリ400の各モジュールコンポーネントを参照するだけで実装することが可能となる。
【0071】
センサ制御モジュール500内における各種コンポーネントとの通信は、センサ制御モジュールのメッセージ送受信チャネル104を介して行われる。センサ制御モジュールのメッセージ送受信チャネル104を介してセンサデータを受信すると、ユーザインタフェース510を使用してセンサデータを表示することができる。
【0072】
アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428は、センサ制御モジュールインタフェース520を介して通信制御モジュール540と通信するためのロジックを備えている。このロジックは、フレームワーク内で動作し、センサデータの受信を可能にするものである。アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428は、センサ制御モジュール500に対し、有効化機能を行うようリクエストする。このリクエストは、まずセンサ制御モジュール500を起動し、続いてセンサデータの取得を要求するリクエストを送信することにより行われる。センサ制御モジュール500は、種々のアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428に重複して必要とされる機能の一貫性を確保するために、センサ制御モジュールインタフェース520を備えている。センサ制御モジュールインタフェース520は、基礎となるアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428のアプリケーションプログラムインタフェース(API)として実装される。また、センサ制御モジュール500が共通機能用の標準インタフェースを備えることにより、センサ制御モジュール500を利用して、複数のセンサから実質的に同時にセンサデータを受信することも可能となる。ソフトウェアライブラリ内には、センサデータの受信が許可された種々のアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の有効化を管理するためのロジックが収められている。また、センサ制御モジュール500は、センサ制御モジュールインタフェース520を介して、種々のアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の状態を制御・管理するロジックをさらに備えることもできる。
【0073】
ソフトウェアライブラリ400内のセンサ制御モジュール500は、センサアセンブリ300とともに規制当局の認可が必要なプログラム医療機器と位置づけられる。プログラム医療機器規制上の問題の要因となるコンポーネントを、センサアセンブリと通信するソフトウェアライブラリ内に収容することにより、規制当局の承認取得のために、追加のサードパーティアプリケーション428を提出する必要がなくなる。これにより、他のアプリケーション開発者は、他のユースケースの構築を、規制当局の審査を受けるために当該アプリケーションのユースケースを提出することなく行うことができるため、規制対象外のアプリケーションでセンサデータを活用することが可能となる。この利点は、ソフトウェアライブラリ400に関する説明において述べたモジュール式ロジックを採用することによって得られるものである。
【0074】
ユーザインタフェース510により、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428が受信したセンサデータを表示するための統一的なインタフェースが得られる。ユーザインタフェース510は、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428に対するユーザの同意とオンボーディングの機能を担うことができる。オンボーディングには、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の新規ユーザから、センサデータにアクセスするために必要なすべての同意を得ることが含まれる。また、ユーザインタフェース510は、種々のセンサアセンブリ300が適切に機能しているかの判定を通信制御モジュール540を通じて行うための準備完了チェック機能をさらに備えることができる。ユーザインタフェース510は、センサデータを表示するための表示機能を備えることができる。ユーザインタフェース510は、ユーザのアカウント作成、データの機密性保護と共有に関する同意、及び他の同様の機能などの、任意の数の共通機能用のユーザインタフェースとして、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の間で共通の形式で利用することができる。本開示の実施形態によれば、センサ制御モジュール500は、センサアセンブリ300の製造業者が開発したアプリケーション422、424、426の動作時には、特定のカスタマイズされたユーザインタフェース510を提示する一方、開発者がセンサアセンブリ300の製造業者とは異なるサードパーティアプリケーション428の動作時には、全く異なるユーザインタフェース510を提示することができる。したがって、ユーザインタフェース510の外観と操作性は、アプリケーション422、424、426とサードパーティアプリケーション428のいずれがセンサデータを要求しているかに応じて自動調整される。なお、本明細書に開示しているように、センサ制御モジュール500は、ユーザインタフェース510コンポーネントを備えずに実装することもできる。この構成では、センサ制御モジュールインタフェース520は、基礎となるアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428のディスプレイに直接情報を提供するように機能する。
【0075】
任意選択的に、センサ制御モジュール500は、センサとの接続とセンサデータへのアクセスとを許可するための、アカウントの完全性と初期設定のチェック機能を備えることができる。アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の起動時に、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428は、センサ制御モジュール500に、識別情報とセンサ制御モジュール500が認証に使用できる認証情報とを提供することにより、センサ制御モジュール500の初期設定をリクエストする。完全性チェックを通過できない場合には、センサ制御モジュール500は、そのアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の動作を許可しない。サードパーティアプリケーション428の場合、遠隔管理モジュール600を利用することにより、遠隔管理モジュール600と遠隔サーバ640の接続性により定められる、製造業者の現在の許可と目的とに基づいて、サードパーティアプリケーション428のセンサ制御モジュール500に対するアクセス権の取り消し又は認証の削除を行うことができる。遠隔管理モジュール600は、サードパーティアプリケーション428の認証をセンサ制御モジュール500から取り消すプロセスを開始して、サードパーティアプリケーション428がそれ以上動作をしないようにすることもできる。初期設定に成功すると、センサ制御モジュール500は、遠隔管理モジュール600に認証に必要な識別情報と認証情報を提供することにより、遠隔管理モジュール600の初期設定を行う。
【0076】
センサ制御モジュール500には、センサデータを要求するリクエストを行っているのが、認証済の適切なアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428であるかどうか確認する保護機能を含めることができる。
【0077】
通信制御モジュール540は、通信リンク102を介してセンサアセンブリ300と通信することができる。センサアセンブリ300から受信したセンサデータは、センサ制御モジュールのメッセージ送受信チャネル104を使用してセンサ制御モジュール500の他のコンポーネントに提供される。また、センサ制御モジュール500と遠隔管理モジュール600との間にある他のモジュール間インタフェース450を介して、センサデータを遠隔管理モジュール600にも伝達することができる。さらに、センサデータは、データベースマネージャ532により管理されるデータベース530にも格納される。
【0078】
ソフトウェアライブラリ400にモジュラアーキテクチャを採用しているため、通信制御モジュール540は、センサアセンブリ300に代表される様々な種類のセンサのいずれからもデータを受信することができる。これにより、システムはセンサデータを実質的に同時に受信することが可能となっている。複数の異なる種類のセンサのサポートがモジュール形式のシステムレベルで行われているため、将来的に追加のデータを追跡する新たなセンサが構築されれば、ソフトウェアライブラリ400とセンサ制御モジュール500内に必要なモジュールを組み込むことによって、システムを拡張することができる。
【0079】
ユーザインタフェース510が備える機能は、グルコース値などのセンサデータを表示する機能に限られ、この形式を保つことにより、複数のセンサ指示値の間で一律にユーザインタフェース510を利用してセンサデータを表示することが可能となる。処理計算はセンサアセンブリ300で行われ、通信制御モジュール540は、そのセンサデータの結果を値で受け取る。
【0080】
センサデータを受信した通信制御モジュール540は、センサ制御モジュールインタフェース520を介してセンサデータの利用とアクセスが可能な状態となっていることを各アプリケーション422、424、426に通知するイベント通知を生成し、これによりイベントをポストすることができる。センサデータはデータベース530に格納され、センサ制御モジュールインタフェース520から直接アクセスすることができる。センサ制御モジュールインタフェース520とユーザインタフェース510を利用することにより、センサ制御モジュール500は、種々のアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428がセンサデータをアクティブ化し、センサデータの結果を受信するための統一的なインタフェースを提示する。またこれに加えて、統一的インタフェース510は、コールバックにより特定の種類のセンサデータを受信できるように、種々のアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の識別と登録を行うためのソフトウェアロジックも備えている。例えば、グルコースセンサデータが取得できる状態になった場合には、統一的インタフェースソフトウェアロジックは、センサ制御モジュールインタフェース520を介して、グルコースセンサデータの受信が許可されたアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428内のコールバックを呼び出す。
【0081】
統一的インタフェースロジックは、一意の識別子を使用して、センサデータがリクエストされているセンサアセンブリ300を識別することができる。図示していないが、実施形態の一態様によれば、一意の識別子オブジェクトがまだ存在していない場合には、最初のステップとして一意の識別子オブジェクトを作成することができる。いくつかの実施形態では、例えば、一意の識別子オブジェクトは、ユーザ固有の識別子オブジェクト(例えば、ユーザ名、ユーザプロファイル、又はユーザアカウントID)とすることができる。かかるユーザ固有の識別子オブジェクトは、アプリケーション420上で実行されているソフトウェアライブラリ400内のソフトウェアアプリケーション、モジュール、又はルーチンによって、入力、生成、又はその支援を行うことができる。他の実施形態では、一意の識別子オブジェクトは、物理デバイス、例えば、特定のセンサアセンブリ300と関連付けることができ、例えば、シリアル番号、MAC(Media access control)アドレス、公開鍵、秘密鍵、又は同様の文字列を含むことができる。
【0082】
実施形態の他の態様によれば、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428のそれぞれが、コールを行うたびにセンサ制御モジュール500に渡すことができるパラメータを備えている。センサ制御モジュール500がセンサアセンブリ300にアクセスしてセンサデータを受信するのを支援するため、これらの各種構造及びデータ種類は、センサ制御モジュール500が利用できるものとすることができる。
【0083】
実施形態の他の態様によれば、センサ制御モジュール500に、センサアセンブリ300又はアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428に関連付けられたメタデータ及び状態情報を格納することができる。さらに、センサ制御モジュール500は、このデータを暗号化された形式で格納することができる。かかる暗号化は、例えば、受信デバイス200又はセンサアセンブリ300に関する識別子や状態情報などの、センサアセンブリ300、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428との接続の確立や維持に有用な任意の情報を使用して行うことができる。このデータベースは、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428内においてアクティブな(ただし、通常アクセスできない)コンポーネントであり、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428がアクセス可能なデータベースとは別体のデータベースとすることができる。また、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の無効化又はセンサデータに対するアクセス権の削除を行うこともできる。
【0084】
本明細書の実施形態に示すセンサ制御モジュール500は、タグ情報に基づいてアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428を識別することができる。アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428に対応するタグ付け情報を、センサ制御モジュール500に事前にロードしておくことができるため、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428のうち特定のアプリケーションがセンサデータへのアクセスを要求している場合、センサ制御モジュール500はこのアプリケーションを識別することができる。
【0085】
現在のフレームワーク及びシステムが、センサアセンブリ300の製造業者が開発した過去のアプリケーションと互換性を有することもできる。具体的には、センサ指示値を可用性のあるデータに変換するためのロジックを、センサアセンブリ300内、又は各アプリケーション422、424、426内に備えることができる。このようにして、システムはフレームワークを利用することにより、過去に開発したアプリケーションを本システムのフレームワークに統合することができるという利点がある。
【0086】
また、センサ制御モジュール500は、センサデータを要求するリクエストが、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428のうちのいずれからのリクエストであるかを識別するロジックも備えている。さらに、センサ制御モジュールは、センサデータを要求するリクエストに関する情報を遠隔管理モジュール600に伝達することもできる。
【0087】
また、センサ制御モジュール500は、センサアセンブリ300のセンサコンポーネントのハードウェアの問題に関する情報を受信するロジックを有することもできる。センサ制御モジュール500は、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428に対して、センサアセンブリ300の問題に関する状態メッセージを表示するための通信を送信することができる。かかる状態メッセージは、例えば、センサの期限切れが近い、センサにハードウェア不良が生じているなどの、センサアセンブリ300が監視している被検物質に関するセンサデータの提供を阻害するような何らかの問題が生じていることを、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428を介して、ユーザにアラート通知するものである。センサ制御モジュール500は、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428がバックグラウンドにあるときに、受信デバイス200のオペレーティングシステムに通信を送信して、センサアセンブリ300の問題を特定する通知を表示することができる。かかる問題としては、センサの期限切れが近い、センサにハードウェア不良が生じているなどの、センサアセンブリ300が監視している被検物質に関するセンサデータの提供を阻害するような何らかの問題を挙げることができる。
【0088】
アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428は、タッチ入力又は音声コマンド入力を含むユーザインタフェース(後述する
図7A~
図7Cでさらに示す)を備えることができ、このユーザインタフェースが、ユーザからのコマンドを受け付けるインタフェースとして機能する。これらのコマンド又は入力には、センサ指示値を要求するユーザのリクエスト、センサデータを取得するためにユーザが行うディスプレイ表示のタップ操作、アラームの確認などの、センサデータのディスプレイ上で行うことのできる任意の数の様々な操作が含まれる。
【0089】
センサ制御モジュール500は、ソフトウェアライブラリ400をアップグレードして新たに開発されたセンサアセンブリと通信するための機能を追加することが可能なモジュール方式でコーディングすることができる。ハードコード値に代えて変数を用いることにより、新たに開発されたセンサアセンブリと通信できるようにセンサ制御モジュール500を変更することが可能となるため、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428は、規制当局の審査や認可を受けるために基礎となっているアプリケーション自体の新規申請の提出や修正申請を行うことなく、新たに開発されたセンサアセンブリからセンサデータを取得することができる。
【0090】
遠隔管理モジュール
図6は、遠隔管理モジュール600の例示的な実施形態を示すブロック図である。
【0091】
遠隔管理モジュール600のユーザインタフェース610は、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の特定の共通機能に対するインタフェースを一貫したインタフェースとする機能を提供する。本明細書の実施形態に示しているように、これら共通の特徴及び機能としては、データの機密性保護、ユーザの同意、サードパーティの同意、アプリケーションの認証などの行為を挙げることができる。遠隔管理モジュール600のユーザインタフェース610は、種々のアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428がこれらの共通機能にアクセスできるように、一貫したインタフェースとして提供される。遠隔管理モジュール600内における各種ソフトウェアロジックとの通信は、遠隔管理モジュールのメッセージ送受信チャネル106を利用して行うことができる。また、ユーザインタフェース610により、アカウントの一貫管理機能も得られ、この機能を利用して、ユーザは、アカウントの作成や、パスワードの設定、プロファイル関連情報の設定を行うことができる。
【0092】
また、遠隔管理モジュール600は、遠隔サーバ640との通信を可能にする遠隔制御モジュール630をさらに備えている。遠隔サーバ640との通信は、BLE通信やNFC通信などの任意の利用可能な通信手段を用いて無線で行われる。
【0093】
また、システムの一実施形態では、遠隔管理モジュール600は、ユーザがスマートフォン又は受信デバイス200をアップグレードした場合に、種々のアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428に格納されたデータをバックアップできるようにするためのトランスポート機能をさらに提供することもできる。遠隔管理モジュール600は、遠隔管理モジュールインタフェース620を介して、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428と通信することもできる。
【0094】
センサ制御モジュール500と遠隔管理モジュール600とを備えるソフトウェアライブラリ400は、ハッキングや遠隔アクセスなどのサイバー攻撃の脅威の予防を支援する複数のセキュアコーディング層を備えることができる。例えば、このような脅威に対する防御としては、デジタル証明書の使用やプロファイルプロビジョニングが挙げられる。
【0095】
センサ制御モジュール500は、センサデータを要求するリクエストが、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428のうちのいずれによって生成されたかをさらに識別することができる。本明細書の実施形態に示しているように、センサ制御モジュールは、この識別情報を、モジュール間インタフェース450を介して遠隔管理モジュール600に渡すことができ、遠隔管理モジュール600は、遠隔インフラを利用して、当該アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428用にユーザインタフェース610をさらにカスタマイズすることができる。このカスタマイズされたユーザインタフェースの一部として、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428のユーザにカスタム仕様のユーザ認証インタフェースを提示することができる。また、遠隔管理モジュール600は、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428の認証を無効にするロジックをさらに備える。具体的には、サードパーティアプリケーション428の認証を削除することにより、遠隔管理モジュール600側で、サードパーティアプリケーション428によるアクセスを無効にできるようにすることにより、センサデータにアクセスするアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428に対する監視や制御が改善される。
【0096】
アプリケーション
図7A~
図7Cは、ソフトウェアライブラリ400とセンサ制御モジュール500を利用するアプリケーションの例示的な実施形態である。
【0097】
一例を挙げれば、アプリケーション420は被検物質の値を追跡するためのアプリケーションとすることができ、追跡する被検物質としては、例えば、
図7Aに示す乳酸、
図7Bに示すケトン又はケトン体(例えば、β-ヒドロキシ酪酸)、又は
図7Cに示すグルコースが挙げられる。ディスプレイ表示は、一部をセンサ制御モジュールインタフェース520に由来する表示とし、一部を基礎となるアプリケーション420内の処理に基づいた表示とすることができる。
【0098】
さらに、いくつかの実施形態によれば、アプリケーション720、722、724は、センサ制御モジュール500と通信することによりセンサデータの受信を可能にするアプリケーション422、424、426の代表例である。センサ制御モジュール500と遠隔管理モジュール600とを使用することにより、異なるアプリケーション間で一貫したユーザ体験を提供することができる。さらに、検出・感知が必要な被検物質値が追加された場合、当該アプリケーションが、更新後のソフトウェアライブラリ400をさらに取り込むことができ、通信や、アカウント管理、ユーザのプライバシー、同意のためのアーキテクチャ全体を開発する必要はない。
【0099】
本明細書の詳細な説明及び特許請求の範囲に記載の種々の態様におけるGUIの改良によって、少なくとも、本デバイスのユーザが本デバイスをより正確、効率的、且つ安全に操作することを支援するという技術的効果がもたらされる。GUI上でユーザに提供する情報や、当該情報を提供する際の並び順、当該情報の構成の明確さが、ユーザの本システムとの関わり方やシステム運用のあり方に大きな影響を与え得るものであることが理解されるであろう。したがって、GUIは、ユーザがシステムを操作するという技術的な作業を行うことにより、正確且つ効率的に、必要な測定値の読み取りや情報の取得を行うことができるようにユーザを導くものである。
【0100】
バイオセンサモジュールのバナー
上述したように、センサ制御モジュール500のユーザインタフェース510は、種々のコンポーネントを含むことができる。
図10Aに見られるように、GUI1000は、ユーザインタフェース510が作成するバナー1002を含むことができる。バナー1002は、ホストアプリケーション(例えば、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428)が生成するGUIに組み込むことができる。ユーザインタフェース510が生成するバナー1002は、バナー1002が組み入れられるホストアプリケーションに応じて異なるインタフェースを示すことができる。バナー1002には、リアルタイム濃度値1004と、トレンド情報1006と、バイオセンサの状態1008と、バイオセンサの状態に関する情報1010と、バイオセンサの状態の追加表示1012とを含めることができる。いくつかの実施形態では、リアルタイム濃度値1004の更新、表示、又は更新及び表示は、1分単位又は5分単位で行われる。いくつかの実施形態では、トレンド情報1006はトレンド矢印である。いくつかの実施形態では、バイオセンサの状態1008は、アイコン又はテキスト記述とすることができる。また、バナー1002の表示位置は、ホストとなるアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428に応じて、GUIの異なる部分とすることができる。
【0101】
バナー1002は選択可能なボタンとすることができる。いくつかの実施形態では、ホストアプリケーション内でバイオセンサのセットアップを開始する唯一の手段がバナー1002であってもよい。さらに、いくつかの実施形態では、バイオセンサのセットアップに関するGUIは、バイオセンサモジュールのみにより提供される、又はバイオセンサモジュールソフトウェアの所有者による承認を受けることができる。いくつかの実施形態では、バイオセンサに関するGUIにアクセスする唯一の手段がバナー1002であってもよい。限定されるものではないが、バイオセンサに関するGUIには、バイオセンサの状態と、バイオセンサに関するエラーと、バイオセンサに関するメッセージと、バイオセンサの寿命を含めることができる。
【0102】
バナー1002、又はバナー1002内の要素は、バイオセンサに関する追加情報を持つ他のGUIにリンクするように選択可能に構成することができ、又はバナー全体を選択可能なボタンとすることもできる。例えば、ホストアプリケーションがグルコース健康維持アプリケーションである場合、バナー1002は、リアルタイム濃度値1004と、状態アイコン1008と、バイオセンサの状態に関する情報1010とを含むことができる。さらに、リアルタイム濃度値1004は、その他のバナー要素とは異なるGUIの部位に(例えば、被検物質グラフの一部として)配置することもできる。他の例を挙げれば、ホストアプリケーションが、例えばケトン体生成食事療法に関連してケトン値を監視するアプリケーションである場合、バナーは、ミリモル/L単位で報告されるリアルタイムのケトン濃度値1004、トレンド矢印1006、状態アイコン1008、バイオセンサの状態に関する情報1010、及びバイオセンサの状態1012の追加表示(例えば、「バイオセンサ準備完了」)を含むことができる。
【0103】
様々に異なる状態アイコン1008とバイオセンサの状態に関する情報1010を表示することができる。いくつかの実施形態では、バイオセンサが接続状態にないこと又は準備完了状態にないことを示す状態情報1010の隣に、ドットの円形(アニメーション付きの円形でもアニメーションが付いていない円形でもよい)を含む状態アイコン1008を表示することができる。いくつかの実施形態では、センサにエラーが生じていること、又はセンサが信号検索中であることを示すために、状態アイコン1008に感嘆符又は疑問符付きの三角形を含めることもできる。例えば、状態情報1010は、「準備中...残り時間:30分(Ready in 30 mins)」又は「準備しています(Getting Ready)」など、バイオセンサの準備が一定時間内に完了することを示すことができる。いくつかの実施形態では、状態情報1010に「探しています(Searching)」と表示して、アプリケーションがバイオセンサに接続しようとしていることを示すこともできる。状態情報には、センサが接続されているか否か、センサの耐用期間が終了したか、センサの温度が高くなりすぎていないか、センサの温度が低くなりすぎていないかも表示される。また、状態アイコンは、バイオセンサが「ライブ(Live)」中であることを示す状態情報1010の隣に表示される円形(アニメーション付きの円形でもよい)とすることもできる。状態アイコンの円形には、総寿命がX日間のバイオセンサの残存寿命がY日間である場合に、円周の色表示が、円形グラフィックの円周のY/X*100%だけ異なる色(例えば、青色)となるようにアニメーションを付けることができる。例えば、総寿命が14日間のバイオセンサの残存寿命が12日である場合、状態アイコンの円形の円周色表示の約85.7%が青色となる。また、状態アイコンの色は、バイオセンサ寿命の残存時間によって変化させることができる。バイオセンサの残存寿命が、少なくとも50%、又は少なくとも40%、又は少なくとも30%、又は少なくとも25%、又は少なくとも20%ある場合、状態アイコンの色を第1の色(例えば、青色)とすることができる。そして、バイオセンサの残存寿命が、50%未満、又は40%未満、又は30%未満、又は25%未満、又は20%未満になると、状態アイコンの色を第2の色(例えば、オレンジ色)に変化させることができる。また、いくつかの実施形態では、バイオセンサの残存寿命が、25%未満、又は20%未満、又は10%未満、又は5%未満になると、状態アイコンの色を第3の色(例えば、赤色)に変化させることもできる。
【0104】
いくつかの実施形態では、バイオセンサの状態に「詳細を見る(SEE DETAILS)」と表示して、バイオセンサに問題があることを示すこともできる。また、いくつかの実施形態では、バイオセンサの状態は「新しいセッションを開始する(START NEW SESSION)」と表示して、バイオセンサに問題があること、又は前のバイオセンサが終了したことを示すこともできる。「ペアリングを行う(PAIR)」をタップ又は選択することにより、読取デバイス(例えば、携帯電話)をバイオセンサのすぐ近くにかざすよう指示するポップアップウィンドウを表示させることもできる。バイオセンサのスキャンに成功すると、携帯電話を振動させることもできる。
【0105】
図10Bに示すように、いくつかの実施形態では、GUI1000上にポップアップ画面1016を表示することもできる。ポップアップ画面1016により、バイオセンサの起動に関するメッセージを伝えることができる。ポップアップ画面1016で、バイオセンサの準備が完了するまでの残り時間を(例えば、時間、分、又は時間と分で)示すことができる。例えば、ポップアップ画面に、「バイオセンサの準備中...残り時間:55分」と示すことができる。他の実施形態では、スマートフォンなどの読取デバイスがロックされている場合に、バイオセンサの準備が完了したことを示す通知をロック画面に表示することもできる。
【0106】
いくつかの実施形態では、バナー1002が、バイオセンサの状態の主な表示となる。いくつかの実施形態では、バナー1002は、ホストアプリケーションにおいて、バイオセンサの状態の唯一の表示である。バナーには、バイオセンサのエラーと寿命カウンタ値を表示することができる。
図10Aに示す、いくつかの実施形態では、バイオセンサが接続状態にあり且つ適切に動作中であることを示す状態情報1010の隣に、進行状況を色で表示する機能を有する円形を含む状態アイコン1008を表示することができる。例えば、状態情報1010には「ライブ(LIVE)」と表示される。いくつかの実施形態では、進行状況の表示機能を有する円形の状態アイコン1008の、進行状況表示を色付きとすることができ、色の付いた部分は、現在のバイオセンサの残存センサ寿命長に比例させることができる。いくつかの実施形態では、進行状況表示の色を、センサ寿命の残量に応じて変えることもできる。例えば、センサの残存寿命が、少なくとも約50%、又は少なくとも約40%、又は少なくとも約30%、又は少なくとも約25%、又は少なくとも約20%、又は少なくとも約10%ある場合、進行状況表示の色を青色とすることができる。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が一定量を下回っている場合に、進行状況表示の色を、異なる色(例えば、オレンジ色又は赤色)とすることができる。例えば、センサの残存寿命が、約50%未満、又は約40%未満、又は約30%未満、又は約20%未満、又は約10%未満、又は約5%未満になると、進行状況表示の色をオレンジ色とすることができる。
【0107】
いくつかの実施形態では、状態情報1010に「詳細を見る」などの文言を表示することにより、ユーザがバイオセンサの状態をさらに詳しく知る必要があることを示すこともできる。バナーの「詳細を見る」などの部分を選択すると、バイオセンサにエラー又は問題が生じている可能性があることを示す数多くの説明のうちの1つを表示することができる。いくつかの実施形態では、バイオセンサに問題があり且つ状態情報1010に「詳細を見る」が表示されている場合には、リアルタイム濃度値1004の表示を行わない構成とすることもできる。いくつかの実施形態では、バイオセンサが測定する被検物質濃度値であるリアルタイム濃度値1004に代えて、複数のダッシュ又は点(例えば、2本のダッシュ)を表示することもできる。
【0108】
いくつかの実施形態では、バナー1002に、リアルタイム濃度値1004と、バイオセンサの状態を示すアイコン1008と、バイオセンサの状態に関する情報1010とを含めることができる。また、リアルタイム被検物質濃度値1004を、バナー1002の他のコンポーネントとは異なる部分に配置したGUIとすることもできる。例えば、リアルタイム被検物質濃度値1004を、ホストアプリケーションが生成するGUIの一部であるグラフ内に配置することができる。このグラフは、被検物質曲線と現在の被検物質濃度を示すマークとを含むグラフとすることができ、このマークの上にリアルタイム被検物質濃度値を配置することができる。他の実施形態では、リアルタイム被検物質濃度値を、ユーザの被検物質濃度に関する文言の中に入れることができる。例えば、このような文言は、グラフの上に配置することができる。
【0109】
いくつかの実施形態では、バナー1002に、リアルタイム濃度値1004と、バイオセンサの状態を示すアイコン1008と、バイオセンサの状態に関する情報1010とを含めることができる。リアルタイム被検物質濃度値は、ホストアプリケーションが提供するグラフィック要素内に配置することができる。グラフィック要素は、色付きの円形などの形状とすることができる。本願の他の箇所で説明しているように、被検物質値が目標範囲内にある場合、グラフィック要素の色を第1の色(例えば、緑色)とすることができる。被検物質値が目標範囲から外れている場合、グラフィック要素の色を第2の色(例えば、オレンジ色)とすることができる。グラフィック要素の色は、被検物質グラフの被検物質曲線と同じ色にすることができる。
【0110】
いくつかの実施形態では、ホストアプリケーションにおいてリアルタイムのバイオセンサ値(すなわち、リアルタイム被検物質値)を視覚的に表示する唯一のものがバナー1002であってもよい。リアルタイム被検物質値は、1分ごと、又は2分ごと、又は5分ごと、又は30秒ごとに表示又は更新を行うことができる。いくつかの実施形態では、バナー1002は、リアルタイム被検物質値が表示されるホストアプリケーションGUIにのみ配置することができる、又はかかるホストアプリケーションGUIに配置しなければならない。いくつかの実施形態では、バナー1002は、値又は計算を表示するとともにその値又は計算がリアルタイムで更新される場所にのみ配置することができる、又はかかる場所に配置しなければならない。
【0111】
セットアップ
セットアップを開始すると、ユーザが皮膚表面にバイオセンサを装着して、バイオセンサとアプリケーションをペアリングできるように支援する一連のGUIを表示することができる。いくつかの実施形態では、バナーを選択するだけで、セットアップGUIを始動することができる。他の実施形態では、セットアップボタン若しくは設定リンク又は設定ボタンにより、セットアップGUIを開くこともできる。
【0112】
アプリケーションは、バイオセンサの装着方法を説明する多数のGUIを提示することができる。箱の中に何が入っているかを示すGUIを表示することもできる。このGUIには、画像だけでなく、箱の中にバイオセンサパックとバイオセンサアプリケータが入っている旨の説明を付けることもできる。また、傷痕、ほくろ、皮膚線条、しこりから離れた上腕の後ろ側の部位を選択するようユーザに指示するGUIを表示することもできる。このGUIに、バイオセンサの装着に適した上腕の部位を目立つように表示した画像を添えることもできる。さらに、選択した部位を、普通の石鹸で洗浄し、アルコールで拭き取り、乾燥させるようユーザに指示するGUIを表示することもできる。
【0113】
アプリケーションは、バイオセンサパックとアプリケータの準備方法を説明するGUIを示すことができる。このGUIには、パックの開け方を示す画像だけでなく、バイオセンサパックの蓋を完全に剥がし、キャップを回してバイオセンサアプリケータから外すように指示する文言を含めることもできる。次に、アプリケーションは、人がアプリケータにバイオセンサを装填している様子を示す画像に、バイオセンサアプリケータの濃い色の印とバイオセンサパックの濃い色の印を一直線に合わせて、硬い平らな表面の上で、バイオセンサアプリケータを止まるところまでしっかりと押し下げるように求める指示を添えたGUIを表示することができる。次に、アプリケーションは、バイオセンサアプリケータをバイオセンサパックから持ち上げるようユーザに指示するとともに、バイオセンサアプリケータがバイオセンサを装着する準備が整った状態となったことをユーザに知らせるGUIを表示することができる。このGUIには、この状態のバイオセンサアプリケータには針が含まれているため、ユーザはバイオセンサアプリケータの内部に触れたり、バイオセンサパックに戻したりしてはいけないという警告を含めることができる。
【0114】
次に、アプリケーションは、ユーザの身体にバイオセンサを装着する方法を説明するGUIを表示することができる。
図23AのGUI3200に示しているように、導入用のGUI3200に、バイオセンサをペアリングするためのセットアップを開始するようユーザを案内する導入用のテキスト3204を添えたバイオセンサのグラフィック3202を含めることができる。そして、ユーザはセットアップ開始ボタン3206をタップ又は選択することにより、セットアッププロセスを開始することができる。
【0115】
図23BのGUI3210に示しているように、「バイオセンサをセットアップする」GUI3210には、人がアプリケータを身体(例えば、上腕の後ろ側)に当てている様子を示すグラフィック又は画像3212を含めることができる。また、GUI3210には、バイオセンサの装着方法を説明するテキスト3214を含めることもできる。テキスト3214により、バイオセンサアプリケータを部位に当て、バイオセンサが装着されるまでしっかりと押し込むようにユーザに指示することができる。次に、テキスト3214で、バイオセンサアプリケータを身体からそっと引き離すようにユーザに指示することができる。また、テキスト3214で、予期しない結果や怪我を防ぐため、装着部位に当たるまではバイオセンサアプリケータを押し下げないようにユーザに注意を与えることもできる。バイオセンサの装着が完了すると、ユーザは、矢印ボタンをタップしてGUI3220に進むことができる。
【0116】
また、アプリケーションは、粘着部を下に押してみることによって、バイオセンサがしっかりと固定されていることを確認するようにユーザに指示するGUIを提示することもできる。
【0117】
図23CのGUI3220に示すように、次の「バイオセンサをセットアップする」GUI3220では、装着したバイオセンサのすぐ近くに読取デバイス(例えば、スマートフォン)をかざすことによって、読取デバイスにバイオセンサをペアリングしている人を示すグラフィック又は画像3222を示すことができる。テキスト3224で、ペアリング開始ボタン3226をタップしてバイオセンサをペアリングするようユーザに指示することができる。読取デバイス(例えば、携帯電話)をバイオセンサのすぐ近くにかざすよう指示するポップアップウィンドウを表示させることもできる。バイオセンサのスキャンに成功すると、電話を振動させることもできる。
【0118】
図13Dに関する説明でも述べるが、バイオセンサのペアリングが完了すると、
図23Dに示しているように、バイオセンサの準備が整うまでの残り時間を示すGUI3230を表示することができる。GUI3230には、バイオセンサがアクティブになるまでの残り時間を強調表示するグラフィック3232を含めることができる。グラフィック3232には、放射状に広がるドットの円形(アニメーションを付けることもできる)を含めることができる。これに代えて、グラフィック3232に進行状況表示を含めることもできる。進行状況表示は、色の付いた部分を含むバー表示又は色の付いた部分が円周に沿って延びる表示とすることができ、この色の付いた部分が、センサがアクティブになるまでの残り時間の長さに比例する。例えば、円形の全周を60分とし、センサがアクティブになるまでの残り時間の長さ(1時間未満)に色の付いた円周部分を比例させることができる。これに代えて、グラフィック3232にアニメーションを付けて、残り時間が刻々と減っていくのにしたがって円周部分の色を変化させることもできる。また、GUI3230に、バイオセンサがアクティブになるまで残り何分かを示す表示3236を含める(例えば、センサの準備が整うまで又はセンサがアクティブになるまで55分10秒残っている場合、「55:10」という表示する)こともできる。またこれに代えて、いくつかの実施形態では、円形の内側又はグラフィック3236の下に、「準備中...残り時間:55分」というメッセージを表示し、色の付いた円周部分にアニメーションを付けて、バイオセンサがアクティブになるまでの残り時間が刻々と減っていくのにしたがって、円周部分の色を一定周期で変化させることもできる。また、このGUIに、複数の選択可能なリンクを含めることもでき、ユーザがリンクを選択すると、バイオセンサの交換方法、サポート、アプリケーションの詳細、バイオセンサの注文などの、他の箇所で説明しているような追加情報をユーザに表示することもできる。
【0119】
また、GUI3230に、現在バイオセンサがユーザ情報を取得中であり、表示3236に示す時間内にリアルタイム被検物質値が取得できるようになることをユーザに知らせる説明文又はメッセージ3234を含めることもできる。いくつかの実施形態では、GUI3230の各要素は、バイオセンサモジュールによって提供することができる。例えば、進行状況表示を含むグラフィック3232や、バイオセンサがアクティブになるまでの残り時間の表示3236は、バイオセンサモジュールが提供することができる。ユーザが「OK」をクリックすると、GUI3230は折り畳まれ、バナーが表示されたホーム画面がユーザに見える状態となる。
図10Aに示すように、バナー1002には、バイオセンサの状態を示すアイコン1008をバイオセンサの状態に関する情報1010とともに表示することができる。また、いくつかの実施形態では、グラフィック3232に関する説明で述べた進行状況表示と同様に、アイコン1008には、バイオセンサの準備が整うまでの残り時間を示す進行状況表示を含めることもできる。アイコン1008には、バイオセンサがアクティブになるまでの残り時間を強調表示するグラフィックを含めることができる。グラフィックには、放射状に広がるドットの円形(アニメーションを付けることもできる)を含めることができる。これに代えて、アイコン1008に進行状況表示を含めることもできる。進行状況表示は、色の付いた部分を含むバー表示又は色の付いた部分が円周に沿って延びる表示とすることができ、この色の付いた部分が、センサがアクティブになるまでの残り時間の長さに比例する。例えば、円形の全周を60分とし、センサがアクティブになるまでの残り時間の長さ(1時間未満)に色の付いた円周部分を比例させることができる。情報1010に、バイオセンサが「準備中...残り時間:XX」(XXは、分と秒で表示することができる)であることを示すテキストを含めることができる。例えば、バイオセンサが55分10秒後に起動する場合、バナー1002に「準備中...残り時間:55:10」と表示することができる。
【0120】
システムメッセージ
バイオセンサに問題がある場合、バイオセンサの状態に関するシステムメッセージを表示することができる。システムメッセージはポップアップウィンドウやアラート通知で表示することができる。またこれに代えて、いくつかの実施形態では、ユーザが「詳細を見る」を選択した後に、システムメッセージを表示することもできる。
【0121】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、ペアリングが失敗したことを示す「ペアリングエラーが発生しました(Pairing Error)」メッセージを含めることができる。さらに、ケトンアプリケーションは、バイオセンサをもう一度ペアリングしてみるように勧めることもできる。
【0122】
図12Aに示すように、ユーザが「詳細を見る」を選択すると、複数のメッセージのうちの1つをGUI1200に表示するように、センサ制御モジュール500のユーザインタフェース510を構成することができる。メッセージには、詳細メッセージ1210、現在のバイオセンサのシリアル番号1106、複数の選択可能なリンク1110、1112、1114、1116を含めることができ、ユーザがリンク1110、1112、1114、1116を選択すると、バイオセンサの交換方法、サポート、アプリケーションの詳細、センサの詳細などの、他の箇所で説明しているような追加情報をユーザに表示することができる。いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210は、現在のバイオセンサの残存寿命を視覚的に示す進行状況表示を含む円形のグラフィック内に提示することができる。他の実施形態に関する説明で述べたように、グラフィックは円形とすることができ、進行状況表示は、異なる色を付けた円周部分とすることができる。進行状況表示は、現在のバイオセンサの残存センサ寿命長に比例させることができる。また、他の実施形態に関する説明で述べたように、進行状況表示の色を、センサ寿命の残量に応じて変えることもできる。
【0123】
いくつかの実施形態では、バイオセンサに問題がある場合、バナー1002は、バイオセンサが測定する被検物質濃度値又は被検物質値1004に代えて、複数のダッシュ又は点(例えば、2本のダッシュ)を表示することができる。バナー1002に、リアルタイムの被検物質濃度又は被検物質値が表示されず、例えば複数のダッシュ又は点が表示されている場合に、ユーザがバナー1002をタップすると、バイオセンサの問題に関する複数のシステムメッセージのうちの1つを表示することができる。ユーザがバナーをタップ又は選択すると、バイオセンサの状態に関する追加情報を提供する詳細メッセージGUIを表示することができる。
【0124】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、バイオセンサがユーザに正しく装着されていないと思われることを示す「バイオセンサをチェックしてください(Check Biosensor)」メッセージを含めることができる。詳細メッセージ1210には、バイオセンサがユーザの皮膚にしっかりと装着されていない場合には、新しいバイオセンサの装着とペアリングをユーザが行う必要があることを示す指示をさらに含めることもできる。また、詳細メッセージ1210に、バイオセンサが適切に装着されている場合には、ユーザがバイオセンサのペアリングを再度試みる必要があることを示す指示をさらに含めることもできる。また任意選択的に、詳細メッセージ1210に、選択可能なボタンとして「ペアリングを行う」又は「バイオセンサのペアリングを行う」ボタンを含めることもでき、このボタンが選択されると、ユーザがペアリングプロセスを開始するのを支援するGUIを表示することもできる。
【0125】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、携帯電話を常にバイオセンサの圏内に保つようにユーザにアラート通知する「信号が失われました(Signal Loss)」メッセージを含めることができる。さらに、詳細メッセージ1210で、それでも問題が解決しない場合には、携帯電話の「BLUETOOTH」を一旦オフにしてからオンにするか、携帯電話を再起動してみるようユーザに指示することもできる。
【0126】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210をバイオセンサの温度に関連するメッセージとすることもできる。いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、バイオセンサの温度が高くなりすぎてバイオセンサから指示値が取得できなかったことをユーザに知らせる「バイオセンサの温度が高すぎます(Biosensor Too Hot)」メッセージを含めることができる。さらに、詳細メッセージ1210で、数分後に再度チェックするようユーザに要求することもできる。いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、バイオセンサの温度が低くなりすぎてバイオセンサから指示値が取得できなかったことをユーザに知らせる「バイオセンサの温度が低すぎます(Biosensor Too Cold)」メッセージを含めることができる。さらに、詳細メッセージ1210で、数分後に再度チェックするようユーザに要求することもできる。
【0127】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、バイオセンサの指示値が取得できなかったことをユーザに知らせる「バイオセンサにエラーが発生しました(Biosensor Error)」メッセージを含めることができる。さらに、詳細メッセージ1210で、例えば5分後、あるいは10分後、あるいは30分後などの一定時間後に再度チェックするようユーザに要求することもできる。
【0128】
いくつかの実施形態では、バイオセンサからの信号が突然途絶えた場合、バイオセンサの状態を直ちに「探しています(SEARCHING)」に切り替えることができる。そして、「探しています」の表示を選択又はタップすると、携帯電話を常にバイオセンサの圏内に保つようにユーザに勧める詳細メッセージ1210を表示することができる。それでも問題が解決しない場合、アプリケーションは、携帯電話の「BLUETOOTH」を一旦オフにしてからオンにするか、携帯電話を再起動してみるようユーザに勧めることもできる。
【0129】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、このバージョンのアプリケーションでは当該バイオセンサを使用できないことをユーザに知らせる「互換性のないバイオセンサです(Biosensor Incompatible)」メッセージを含めることができる。また、このメッセージで、バイオセンサを取り外して新しいものとペアリングするように勧めることもできる。
【0130】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、ユーザにバイオセンサが終了したことを知らせ、新しいバイオセンサとペアリングするようにユーザに指示する「バイオセンサが終了しました(Biosensor Ended)」メッセージを含めることができる。
【0131】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、バイオセンサがペアリング済の状態にあるため使用できないことをユーザに知らせる「バイオセンサは使用中です(Biosensor already in use)」メッセージを含めることができる。また、このメッセージで、バイオセンサを取り外して新しいものとペアリングするように指示することもできる。
【0132】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、「現在のバイオセンサ(Current Biosensor)」メッセージを含めることもできる。このメッセージは、問題やエラーを示すメッセージとは異なる色で表示することができ、ユーザがペアリングしようとしているバイオセンサは、現在ユーザが使用しているものであり、ケトン指示値はいずれ直接自分のデバイスにリアルタイムで自動受信されることになると示すことができる。また、メッセージに、チェックマークなどの異なるアイコンを含めることもできる。
【0133】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、「BLUETOOTH」をオンにするようユーザに要求する「BLUETOOTHを有効にしてください」メッセージを含めることができる。さらに、詳細メッセージ1210で、バイオセンサ指示値を受信するために「BLUETOOTH」が必要であることを説明することもできる。
【0134】
いくつかの実施形態では、詳細メッセージ1210に、バイオセンサが動作していないことをユーザに知らせる「バイオセンサを交換してください(Replace Biosensor)」又は「新しいバイオセンサを開始してください(Start a New Biosensor)」を含めることができる。さらに、詳細メッセージ1210で、バイオセンサを取り外すか交換して新しいものとペアリングするように要求することもできる。
【0135】
図12Bに示すように、ポップアップウィンドウ1220を表示して、ポップアップウィンドウ1220に詳細メッセージを含めることもできる。ポップアップウィンドウ1220の詳細メッセージの内容は、上述のGUI1200に表示することができる複数の詳細メッセージ1210に関する説明で述べたものと同一又は実質的に同一の内容とすることができる。
【0136】
また、バイオセンサモジュールは、エラーログの作成と格納を行うこともできる。
【0137】
「バイオセンサモジュールの詳細」GUI
センサ制御モジュール500のユーザインタフェース510は、ユーザがバナー1002を選択又はクリックするか、又はバナー1002における任意の要素を選択又はクリックすると、
図11Aに示すような「バイオセンサモジュールの詳細」GUI1100を出力するように構成することができる。「バイオセンサモジュールの詳細」GUI1100には、バイオセンサの状態の詳細説明と、バイオセンサ寿命(例えば、バイオセンサの残存寿命)を示す表示と、バイオセンサの識別情報と、設定へのリンクと、バイオセンサのラベル及びサポート情報へのリンクとを含めることができる。「バイオセンサモジュールの詳細」GUI1100には、現在のバイオセンサの残存寿命を視覚的に示す進行状況表示を含むグラフィック1102を含めることができる。いくつかの実施形態では、グラフィック1102は円形とすることができ、進行状況表示は、異なる色を付けた円周部分とすることができる。進行状況表示は、現在のバイオセンサの残存センサ寿命長に比例させることができる。例えば、総寿命がX日間のバイオセンサの残存寿命がY日間である場合、円形グラフィック1102の円周のY/X*100%の円周色表示を異なる色(例えば、青色)とする。例えば、総寿命が14日間のバイオセンサの残存寿命が12日間である場合、円形1102の円周色表示の約85.7%が青色となる。
【0138】
いくつかの実施形態では、進行状況表示の色を、センサ寿命の残量に応じて変えることもできる。例えば、センサの残存寿命が、少なくとも約50%、又は少なくとも約40%、又は少なくとも約30%、又は少なくとも約25%、又は少なくとも約20%、又は少なくとも約10%ある場合、進行状況表示の色を青色とすることができる。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が一定量を下回っている場合に、進行状況表示の色を、異なる色(例えば、オレンジ色又は赤色)とすることができる。例えば、センサの残存寿命が、約50%未満、又は約40%未満、又は約30%未満、又は約20%未満、又は約10%未満、又は約5%未満になると、進行状況表示の色をオレンジ色とすることができる。
【0139】
また、GUI1100に、バイオセンサ寿命の残存時間のリアルタイム表示1104を含めることもできる。例えば、上記の例では、円形グラフィック1102の中央に「12日」と表示することができる。リアルタイム表示1104とグラフィック1102の進行状況表示とを比例させることもできる。リアルタイム表示1104は、バイオセンサ寿命の残存時間が約1日を上回っている場合、又は約23時間59分を上回っている場合に、バイオセンサ寿命の残存時間を日数で表示することができる。リアルタイム表示1104は、バイオセンサ寿命の残存時間が約24時間を下回ると、バイオセンサ寿命の残存時間を時間数で表示することができる。いくつかの実施形態では、バイオセンサ寿命の残存時間が約24時間を下回ると、進行状況表示の色を(例えば、色は青色、緑色、オレンジ色、赤色から)別の色に切り替えることができる。リアルタイム表示1104は、バイオセンサ寿命の残存時間が約1時間を下回る、又は約61分を下回ると、バイオセンサ寿命の残存時間を分数で表示することができる。また、このGUIに、バイオセンサ寿命が「まもなく終了します(Ending Soon)」という追加メッセージ1105を含めることもできる。
【0140】
GUI1100は、現在のバイオセンサのシリアル番号1106を掲示することにより、カスタマーサービスに支援を求めるユーザを支援することができる。
図11Bに示すように、ユーザがシリアル番号1106を選択すると、バイオセンサに関する追加詳細を含むポップアップ画面1120又は新しい全画面のGUIを表示することができる。ポップアップ画面1120には、現在のバイオセンサのシリアル番号1106及び現在のバイオセンサの状態1122を含めることができる。また、ポップアップ画面1120に、過去のバイオセンサの一覧表示1124、1126、1128を含めることもできる。過去のバイオセンサの一覧表示には、過去のバイオセンサのそれぞれに関連付けられた日付1124a、1126a、1128a(例えば、バイオセンサのアクティブ化を行った日、又はバイオセンサの連携を解除した日)を、過去のバイオセンサのシリアル番号と状態1124b、1126b、1128bとともに含めることができる。いくつかの実施形態では、現在及び過去のバイオセンサのシリアル番号などの情報を、必要に応じてユーザが(例えば、HCPやカスタマーサポートなどに)伝達するのを支援できるよう、この情報をコピーすることができる。現在のバイオセンサのセッションが終了している場合には、GUI1120に過去のバイオセンサの一覧のみを表示することができる。
【0141】
また、GUI1100に、複数の選択可能なリンク1110、1112、1114、1116を含めることもでき、選択可能なリンク1110、1112、1114、1116をユーザが選択すると、バイオセンサの装着方法、バイオセンサの追加購入オプション、取扱説明書、バイオセンサの交換方法、サポート、アプリケーションの詳細、バイオセンサの詳細などについての追加情報を表示することができる。
【0142】
サポート
ユーザが、「サポート」へのリンクをタップ又は選択すると、「ヘルプと参考情報(Help and Learning)」セクションと、「情報(ABOUT)」セクションと、ヘルプラインへの連絡方法についての詳細情報を含む「カスタマーサービス(Customer Care)」セクションとを含むGUIを表示することができる。「ヘルプと参考情報」セクションには、「よくある質問(FAQ)」、「ケトン指示値を理解する(Understanding Ketone Readings)」、「アプリのチュートリアル(App Tutorial)」へのリンクを含めることができる。「情報」セクションには、「バイオセンサの識別情報(Biosensor IDs)」、「エラー履歴(Error History)」、「アプリとバイオセンサの情報(App and Biosensor information)」へのリンクを含めることができる。他の箇所でも説明しているように、「バイオセンサの識別情報」リンクから、現在のバイオセンサのシリアル番号を過去のバイオセンサの一覧と並べて示すGUIを表示することができる。過去のバイオセンサの一覧表示には、過去のバイオセンサのそれぞれに関連付けられた日付(例えば、バイオセンサのアクティブ化を行った日、又はバイオセンサの連携を解除した日)を、過去のバイオセンサのシリアル番号とバイオセンサの状態とともに含めることができる。「エラー履歴」リンクから、各エラーのエラーコード、簡単な説明、エラーの発生日時を一覧表示したGUIを表示することができる。「アプリとバイオセンサの情報」リンクからは、アプリケーションの名前と、ソフトウェアのフルバージョンと、SDKのバージョンと、OSのバージョンと、スマートフォンのモデルと、国と、参照番号とを一覧表示するGUIを表示することができる。
【0143】
通知
いくつかの実施形態では、バイオセンサモジュールは、ユーザに対してバイオセンサの状態についてのアラート通知を行うアプリ内通知を出すことができる。また、アプリ内通知により、バイオセンサに関連して行うことのできる行動に関するアラート通知をユーザに対して行うこともできる。バイオセンサモジュールは、ホストアプリケーションが、バイオセンサの状態に関連するオペレーティングシステムベースの通知(例えば、バイオセンサが終了したことをユーザに知らせる通知)を表示するのを支援するように機能することができる。ホストアプリケーションがフォアグラウンドにある場合、アプリ内通知を、ポップアップ通知で表示することができる。いくつかの実施形態では、バイオセンサの状態に関連してサードパーティアプリケーションが出すアプリ内通知を、バイオセンサモジュールが提供することができる。
【0144】
本明細書の他の箇所でも説明しているように、通知は、バイオセンサの状態に関するものとすることができる。通知は、「BLUETOOTH」を有効化することに関するものとすることができ、当該通知により、バイオセンサ指示値を受信するには「BLUETOOTH」が必要である旨のアラート通知を行い、ユーザに対して、今すぐ「BLUETOOTH」をオンにするようユーザに要求することができる。また、通知は、バイオセンサをチェックすることに関するものとすることができ、当該通知により、ユーザに対して、バイオセンサが正しく装着されていないと思われる旨のアラート通知を行うことができる。また、通知は、バイオセンサを交換することに関するものとすることができ、当該通知により、ユーザに対して、バイオセンサが動作していないというアラート通知を行い、バイオセンサを取り外して新しいものをペアリングするようユーザに指示することができる。また、通知は、バイオセンサのセッション終了に関するものとすることができ、当該通知により、ユーザに対して、バイオセンサのセッションが終了したため、自身のケトン値を知る取り組みを継続するために新しいバイオセンサをペアリングする時期が来たことをアラート通知することができる。また、通知は、バイオセンサの準備が完了したことに関するものとすることができ、当該通知により、バイオセンサのデータを受信中であり、いずれ自動的にデータが表示されるようになると示すことができる。また、通知は、ケトン食アプリケーション内を探索してみるようユーザを促すものとすることもできる。また、通知は、バイオセンサが一定時間(数時間)で終了することに関するものとすることができ、当該通知により、ユーザに対して新しいバイオセンサを購入し、現在のバイオセンサをすぐに交換するよう要求することもできる。このバイオセンサ終了までの残り時間は、24時間、12時間、6時間、1時間、又は30分とすることができる。また、通知は、バイオセンサからの信号が途絶えており、ユーザの携帯電話がバイオセンサの圏外にあることを示すものとすることもできる。また、通知は、バイオセンサの温度が高くなりすぎてバイオセンサから指示値が取得できなかったことに関するものとすることができ、当該通知により、ユーザに対して数分後に再度チェックするよう要求することもできる。また、通知は、バイオセンサの温度が低くなりすぎてバイオセンサから指示値が取得できなかったことに関するものとすることができ、当該通知により、ユーザに対して数分後に再度チェックするよう要求することもできる。また、通知は、バイオセンサのエラーに関するものとすることができ、当該通知により、ユーザに対して、バイオセンサの指示値が取得できなかったことを知らせ、10分後に再度チェックするよう要求することもできる。
【0145】
バイオセンサの終了/セッションの終了
バイオセンサセッションが終了し、バイオセンサの交換時期が来ると、センサ制御モジュール500は、新しいバイオセンサをペアリングするよう促すリマインダを様々な方法で発することができる。
図10A及び
図10Bに示すように、いくつかの実施形態では、新しいバイオセンサへの切り替えを忘れないようにユーザにリマインドするアイコン1008と状態情報メッセージ1010とを表示することができる。新しいバイオセンサへの切り替えを促す場合のアイコン1008は、バイオセンサの状態に関して使用される他のアイコンとは異なるアイコンとすることができ、満月や電球などを模したアイコンとすることができる。情報メッセージは、ユーザに対して「新しいセッションを開始する」よう指示するメッセージとすることができる。
【0146】
いくつかの実施形態では、状態情報メッセージ1010に加えて、又はバナー1002の選択に応じて又は代えて、ポップアップウィンドウ1016を表示することができる。ポップアップウィンドウ1016では、バイオセンサのセッションが終了したため、新しいバイオセンサをペアリングする必要があることをユーザにリマインドすることができる。いくつかの実施形態では、バイオセンサの寿命が14日間である場合、ユーザが14日間のセッションをちょうど終えたときに、バイオセンサのセッションが終了したことを示すポップアップウィンドウ1016を表示することができる。またポップアップウィンドウ1016で、ユーザ対して、新しいバイオセンサのペアリングによりバイオセンサの交換を行う時期が来たことをリマインドすることもできる。また本出願の他の箇所でも説明しているように、ポップアップウィンドウ1016に、選択可能なボタンとして「ペアリングを行う」又は「バイオセンサのペアリングを行う」ボタンを含めることもでき、このボタンが選択されると、ユーザがペアリングプロセスを開始するのを支援するGUIを表示することもできる。いくつかの実施形態では、ポップアップウィンドウ1016に、「装着セッションが終了しました(Wear session completed)」というメッセージを含めることができ、ポップアップウィンドウ1016に、ユーザに対して、新しいバイオセンサをペアリングすることにより、自身のケトン値を知る取り組みを継続する指示と、バイオセンサのペアリングを開始するためのリンクとを含めることができる。また、ポップアップウィンドウ1016に、バイオセンサの装着方法に関する説明へのリンク、ユーザがバイオセンサを購入できるウェブサイトへのリンク、又はこれらの両方のリンクを含めることもできる。
【0147】
図10Bに示すように、いくつかの実施形態では、新しいセンサをセットアップしていない状態でユーザがホストアプリケーションに戻ったときに、ポップアップウィンドウ1016を表示することができる。いくつかの実施形態では、ポップアップウィンドウ1016は、アプリケーションに戻ってきたユーザを歓迎するものとすることができる。また、ポップアップウィンドウ1016で、ユーザに対して、新しいバイオセンサをペアリングするようリマインドすることもできる。ポップアップウィンドウ1016に、選択可能なボタンとして「ペアリングを行う」又は「バイオセンサのペアリングを行う」ボタンを含めることもでき、このボタンが選択されると、ユーザがペアリングプロセスを開始するのを支援するGUIを表示することもできる。また、ポップアップウィンドウ1016に、バイオセンサの装着方法に関する説明へのリンク、ユーザがバイオセンサを購入できるウェブサイトへのリンク、又はこれらの両方のリンクを含めることもできる。ユーザがケトンアプリケーションを閲覧していないとき、又はケトンアプリケーションがバックグラウンドで実行されているとき、又はケトンアプリケーションが閉じているときは、デバイス上(例えば、ロック画面上)に通知を表示することができる。いくつかの実施形態では、通知は、「ご利用中のセッションが終了しました!(Your session is completed!)」と示し、ユーザに対して、自分の身体を知る取り組みを継続するために新しいバイオセンサをペアリングするよう勧めることができる。
【0148】
また、
図11A及び
図11Bに示すように、「バイオセンサモジュールの詳細」GUI1100に、グラフィック1102に関連付けたメッセージとして、新しいバイオセンサを開始するよう促すリマインダを表示することもできる。このメッセージにより、ユーザに対して新しいバイオセンサを開始するようリマインドすることができる。また、このメッセージで、バイオセンサを取り外して新しいバイオセンサとペアリングするようにアドバイスすることもできる。また、GUI1100に、選択可能なボタンとして「ペアリングを行う」又は「バイオセンサのペアリングを行う」ボタンを含めることもでき、このボタンが選択されると、ユーザがペアリングプロセスを開始するのを支援するGUIを表示することもできる。いくつかの実施形態では、ユーザが「ペアリングを行う」又は「バイオセンサのペアリングを行う」ボタンを選択した後に、新しいバイオセンサをスキャンする準備が整ったことを示すリマインダを含むポップアップウィンドウ1120を表示することができる。ポップアップウィンドウ1120には、携帯電話又は読取デバイスを示すグラフィックを含めることができ、さらに、ユーザに対して、電話の上部をバイオセンサのすぐ近くにかざすようリマインドする指示を含めることもできる。また、ポップアップウィンドウ1120で、バイオセンサのスキャンに成功すると、携帯電話を振動させるなどの方法(例えば、音)によりユーザに通知を行うことをユーザにリマインドすることもできる。
【0149】
他のGUI(例えば、「詳細」GUI)に関する説明で述べたように、アプリケーションは、新規ユーザに役立つと考えられる「バイオセンサの交換方法(how to replace your biosensor)」へのリンクを表示することもできる。ユーザが「バイオセンサの交換方法」へのリンクを選択すると、(1)バイオセンサを取り外す、(2)新しいバイオセンサを装着する、という選択肢を含むGUIが表示される。またこのGUIに、現在のバイオセンサが終了する前にセンサを交換するという選択肢を含めることもできる。
【0150】
ユーザがバイオセンサの取り外しを希望している場合、取り外したバイオセンサを元に戻すことはできないという警告を含むGUIを表示することができる。一度バイオセンサを取り外すと、ユーザは新しいバイオセンサに切り替えなければならなくなる。GUIには、バイオセンサをユーザの皮膚に貼り付けている粘着部の端を引き上げ、1回の動作で皮膚からゆっくりと剥がよう指示するとともに、皮膚に残った残留物は、温かい石鹸水又はイソプロピルアルコールで取り除くことができる旨の説明を含めることもできる。また、GUIには、使用済みのバイオセンサはその地域のルールに従って廃棄するようユーザに指示する説明も含めることもできる。さらに、「新しいバイオセンサを装着する(Apply New Biosensor)」リンクを表示し、ユーザが新しいバイオセンサを装着する準備ができたら、このリンクの指示に従うようユーザに指示することもできる。そして、「新しいバイオセンサを装着する」へのリンクを選択又はタップすると、『セットアップ』の欄で説明した各GUIを表示することができる。
【0151】
バイオセンサが終了する前にセンサを交換することをユーザが選択した場合、バイオセンサを期限前に終了させるかどうか尋ねるポップアップウィンドウを表示することができる。ユーザが「バイオセンサを終了する(END BIOSENSOR)」をタップすると、現在のバイオセンサが強制終了され、ユーザは現在のバイオセンサを取り外して新しいバイオセンサを装着しなければならなくなる。また、このポップアップに、この操作は取り消すことができないという警告を含めることもできる。ユーザがバイオセンサを終了するリンクを選択すると、アプリケーションは、他の箇所で説明したバイオセンサの交換に関連するGUIを表示することができる。
【0152】
また、1つ目のバイオセンサが終了すると、ケトンアプリケーションの評価を促すポップアップを表示することができる。
【0153】
センサエラーによるバイオセンサの交換
バイオセンサを交換する必要がある場合、アプリケーションはその旨のポップアップやアラート通知を表示することができる。ポップアップやアラート通知には、バイオセンサが動作していないことを警告するとともに、ユーザに対して、バイオセンサを交換して新しいバイオセンサをペアリングするよう指示する警告アイコン(例えば、感嘆符付きのオレンジ色の三角形)を含めることができる。また、ポップアップには、「ペアリングを行う」又は「バイオセンサのペアリングを行う」への選択可能なリンクや、バイオセンサの交換方法に関する説明を含めることもできる。また、ライブ表示画面に、バイオセンサが正常に動作していないことを示す表示を含めることできる。バナーには、現在のケトン値を表示する代わりに、数値の位置にダッシュ記号(例えば「--」)を表示し、「詳細を見る」いうテキスト情報を表示することもできる。ユーザがバナーのどこかをタップすると、他の箇所で説明している「詳細」GUIが表示され、バイオセンサを交換するよう求めるメッセージを表示することができる。他の箇所で説明しているように、「詳細」GUIには、追加情報へのリンクを含めることができる。例えば、「詳細」GUIには、バイオセンサの交換方法、バイオセンサの注文、サポート、ケトンアプリケーションに関する情報へのリンクを含めることができる。
【0154】
センサとアプリケーション間の通信
図8は、センサからサードパーティアプリケーション428にセンサデータを伝達する例示的な方法を示している。始めに、本明細書に記載の方法ステップ及び/又はルーチンのうちのいずれか又はすべてが、センサ制御デバイス、遠隔デバイス(例えば、スマートフォン、リーダー)、及び/又は被検物質監視システムの一部であるか、又は被検物質監視システムと通信する他の任意のコンピューティングデバイスの不揮発性メモリに格納された命令(例えば、ソフトウェア、ファームウェアなど)を含むことができることを、当業者であれば理解するであろう。さらに、上記の命令を当該各コンピューティングデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は1つ以上のプロセッサに、本明細書に記載の方法ステップのうちの1つ以上を実行させることができる。コンピューティングデバイスは、受信デバイス200とすることができる。また、本明細書に記載の方法ステップ及び/又はルーチンのうちの1つ以上は、単一のコンピューティングデバイス上に格納されたソフトウェア及び/又はファームウェアで構成することができるが、当業者であれば、特定の実施形態では、ソフトウェア及び/又はファームウェアを、複数の同種又は異種のコンピューティングデバイス又はソフトウェアモジュールに分散することができることを認識するであろう。
【0155】
実施形態の一態様によれば、方法800は、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428が、アプリケーション内で利用するためにセンサデータを受信することを支援することができるものである。ステップ810で、サードパーティアプリケーション428が、システム内のセンサデータを要求するリクエストを送信する。リクエストはセンサ制御モジュールインタフェース520を介してセンサ制御モジュール500に送られ、センサ制御モジュール500は通信制御モジュール540を用いてセンサアセンブリ300と通信する。ステップ820で、センサ制御モジュール500は、サードパーティアプリケーション428の真正性及びセッションの完全性を検証する。さらに、センサ制御モジュール500は、ユーザ認証を支援する遠隔管理モジュール600と通信して、サードパーティアプリケーション428のコンテンツ特有の情報を取得することができる。これらのモジュールは、ソフトウェアライブラリ400内で提供することができ、これにより、サードパーティアプリケーション428の開発者は、これらのモジュールをフレームワークとしてサードパーティアプリケーション428のシステム内に統合することができる。ステップ830で、センサ制御モジュール500は、ロジックを使用して、サードパーティアプリケーションの種類と所望のセンサデータを特定することができる。
【0156】
ステップ840で、センサ制御モジュール500は、センサアセンブリにセンサデータを要求するリクエストを出すことができる。またこれに代えて、センサ制御モジュール500は、所定の伝送レートに基づいて(例えば、30秒毎、1分毎、5分毎などで)センサデータを受信することもできる。いくつかの実施形態によれば、センサデータには、例えば、グルコース値、グルコース変化率、グルコーストレンド、又はグルコースのアラーム条件などの被検物質値を示すデータを含めることができる。ステップ850で、センサデータは通信リンク102を介して配信されて、センサ制御モジュール500のデータベース530内に格納され、図示のステップ860でユーザインタフェース510に表示される。
【0157】
センサ制御モジュール500はデータベース530を含み、種々のセンサアセンブリ300が生成した値ごとに個別のセンサデータを格納することができる。センサデータは、センサアセンブリ300に含まれる種々のセンサごとに1つ以上のデータベース530にそれぞれ格納され、データベースマネージャ532は、この1つ以上のデータベース530を制御することができる。また、1つのデータベース530内にセンサデータをまとめて格納することもできる。なお、図示のデータベース530は、説明を目的としたものであり、限定を目的とするものではない。また、センサ制御モジュール500のデータベース530において、各アラームのアラーム条件とこれによりトリガされるアラーム結果又はアラーム通知を格納する専用のデータベースを別途設けることもできる。
【0158】
また、ユーザインタフェース510を利用して、センサデータに基づいて又はセンサアセンブリ300の状態に基づいてトリガされたアラームに対するユーザへのアラーム通知を生成することもできる。センサ制御モジュール500は、アラームの有無に関するアラート通知をユーザに行う必要がある場合もある。この通信は、センサ制御モジュールインタフェース520を介してユーザインタフェース510により行われる。
【0159】
さらに、遠隔管理モジュール600が、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428のアラーム通知及びイベントを、遠隔サーバ640にバックアップとして格納することができることも、本開示の主題に含まれる。これにより、規制当局の審査と承認が必要なモジュールの外部に格納することができるアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428用に、アラームイベントを生成することが可能となる。この方法により、ユーザの健康と健康維持を監視する目的で開発された様々なアプリケーションで、規制当局の認可が必要とされない健康維持上の目的のためにアラームイベントを使用することが可能となる。また、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428は、センサ制御モジュール500内のデータベース530とは別の独自のデータベース又は共有データベース内にセンサデータ、アラーム条件、又は通知を格納することもできる。
【0160】
本明細書に開示しているように、ソフトウェアライブラリ400とセンサ制御モジュール500をモジュール方式で利用することにより得られる利点の1つとして、ユーザ及びアプリケーション開発者が、センサデータ用の様々な健康維持関連アプリケーションを見出したり開発したりすることができる点が挙げられる。これにより、これまでグルコースの監視などの被検物質の追跡を行っていなかったユーザも、例えば、食事の追跡やカスタマイズ可能な糖尿病管理などの規制対象外の用途のような健康及び健康維持上の目的で、このような追跡アプリケーションを追加することを検討できるようになる。モジュール式センサ制御モジュール500を備えることにより、サードパーティアプリケーション428は、規制当局の認可プロセスを行うことなく、任意の規制対象とならない方法でセンサデータを利用することができる。これにより、製造業者のセンサの利用を検討しているユーザに提供できる機能が増えるため、製造業者のセンサアセンブリ300のユーザ層の拡大にもつながる。これらの機能のサードパーティアプリケーション428における実装及び改良は、規制当局の審査や認可を受けるために修正改良点を申請する必要なく行うことができるため、この点でも、本開示が、ユーザの健康維持を目的とする取り組みをいかに高めるものであるが示されている。
【0161】
また、これにより、センサ制御モジュール500を利用してまだ未開発のセンサのセンサデータの収集と提供が行えるように、ソフトウェアライブラリを拡張することも可能となる。本明細書に開示のモジュール式の手法により、種々の既存のセンサや新たに開発されたセンサからデータを読み取るための機能や手法のうち共通の機能や手法に関するコードの書き換えの必要性を低減し、新しいセンサの導入コストを最小限に抑え、健康維持アプリケーションにおける当該センサデータを活用する機能やオプションを拡充することができる。本システムは拡張可能な構成を有しているため、システム全体を将来世代のセンサアセンブリ300やセンサデータのアプリケーションに合わせて拡張して、健康維持分野のユースケースをさらに推進することができる。モジュール式の構成を採用することにより、様々なモジュールをうまく組み合わせる手法(mix and match approach)をサードパーティアプリケーション428に採用して、基礎となるサードパーティアプリケーション428の構築や拡張を行い、サードパーティアプリケーション428により提供する機能を拡張することができる。サードパーティアプリケーション428は、センサデータに基づいて、どの被検物質を監視して健康維持プログラムに組み込むかを選択することができる。
【0162】
さらに、ステップ870で、センサ制御モジュールは、サードパーティアプリケーション428に対して、センサデータを取得できることを示すイベント通知を発信することができる。さらに、センサ制御モジュールインタフェース520を利用して、センサデータを送信することもできる。
【0163】
図9は、センサからサードパーティアプリケーション428にセンサデータを伝達する例示的な方法を示している。始めに、本明細書に記載の方法ステップ及び/又はルーチンのうちのいずれか又はすべてが、センサ制御デバイス、遠隔デバイス(例えば、スマートフォン、リーダー)、及び/又は被検物質監視システムの一部であるか、又は被検物質監視システムと通信する他の任意のコンピューティングデバイスの不揮発性メモリに格納された命令(例えば、ソフトウェア、ファームウェアなど)を含むことができることを、当業者であれば理解するであろう。さらに、上記の命令を当該各コンピューティングデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は1つ以上のプロセッサに、本明細書に記載の方法ステップのうちの1つ以上を実行させることができる。コンピューティングデバイスは、受信デバイス200とすることができる。また、本明細書に記載の方法ステップ及び/又はルーチンのうちの1つ以上は、単一のコンピューティングデバイス上に格納されたソフトウェア及び/又はファームウェアで構成することができるが、当業者であれば、特定の実施形態では、ソフトウェア及び/又はファームウェアを、複数の同種又は異種のコンピューティングデバイス又はソフトウェアモジュールに分散することができることを認識するであろう。
【0164】
実施形態の一態様によれば、方法900は、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428が、アプリケーション内で利用するためにセンサデータを受信することを支援することができるものである。ステップ910で、サードパーティアプリケーション428が、システム内のセンサデータを要求するリクエストを送信するか、又はセンサアセンブリ300がサードパーティアプリケーション428に自動接続する。この自動接続は、例えばBLE接続を利用して、サードパーティアプリケーション428を備えたBLE対応受信デバイス200の検出リクエストをセンサアセンブリ300から発信することにより行うことができる。ステップ920で、センサ制御モジュール500は、サードパーティアプリケーション428の完全性を検証し、認証を実行する。さらに、センサ制御モジュール500は、完全性をサポートする遠隔管理モジュール600と通信して、サードパーティアプリケーション428のコンテンツ特有の情報を取得することができる。これらのモジュールは、ソフトウェアライブラリ400内で提供することができ、これにより、サードパーティアプリケーション428の開発者は、これらのモジュールをフレームワークとしてサードパーティアプリケーション428のシステム内に統合することができる。ステップ930で、センサ制御モジュール500は、ロジックを使用して、サードパーティアプリケーション428の種類と所望のセンサデータを特定し、所望のデータを要求するリクエストを出すことができる。任意選択的に、セッションが既に認証されていることを理由に、リクエストがなくても、センサアセンブリ300は、通信制御モジュール540及びセンサ制御モジュールインタフェース520を介してセンサデータを送信することもできる。
【0165】
ステップ940で、センサ制御モジュール500はセンサデータを受信する。上述したように、センサデータには、例えば、グルコース値、グルコース変化率、グルコーストレンド、又はグルコースのアラーム条件などの被検物質値を示すデータを含めることができる。
【0166】
ステップ950で、センサ制御モジュール500にあるセンサデータが、センサ制御モジュールインタフェース520を介してサードパーティアプリケーションに送信される。そして、ステップ960で、センサデータが、センサ制御モジュールのユーザインタフェース510に表示される。
【0167】
ステップ970で、サードパーティアプリケーション428は、センサアセンブリ300に関する追加メッセージを表示する。追加メッセージには、被検物質値に関するセンサデータ、通知、アラーム、メッセージ、又はセンサに関するその他の問題、又はステップ950により受信したセンサデータに基づく食事や運動についての助言を含めることができる。したがって、サードパーティアプリケーション428上の表示の一部を、センサ制御モジュール500を介した被検物質値に関する表示としながら、サードパーティアプリケーション428上の表示の他の一部を、センサ制御モジュール500の制御下にはないサードパーティアプリケーション428が特別に行う表示とすることができる。
【0168】
本明細書に開示のソフトウェアライブラリ400及びセンサ制御モジュール500は、アプリケーション422、424、426と一緒に使用することができる。アプリケーション422、424、426としては、糖尿病監視用のグルコースセンサ、糖尿病監視用のグルコース及びケトンセンサ、糖尿病監視用のグルコースセンサ及びインスリン送達デバイス、閉ループ系のインスリン送達システムなど、様々な既存のアプリケーションを挙げることができる。本明細書で開示しているように、これらのアプリケーションには様々な規制対象の機能が必要となる可能性があり、その場合には、規制当局の認可取得に必要なすべての申請手続きを行う必要がある。しかし、本明細書で開示しているように、これらのアプリケーションに、糖尿病の監視やインスリン送達の中核機能に該当しない様々な変更や機能を追加することもでき、センサデータに基づいてアプリケーションが提供する機能の拡張については、規制の対象とはならない。本明細書でさらに開示しているように、健康維持用のアプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428により追加の機能を実装することができる。かかる健康維持用のアプリケーションとしては、スポーツ又はフィットネスの監視用又は健康維持及び食事療法用のグルコースセンサ、健康維持又は食事療法計画(例えば、ケトン食療法計画)用のケトンセンサ、スポーツ及びフィットネスの監視用の乳酸センサ、又は治療目的や法令遵守目的のアルコールの監視用のアプリケーション、sST2、カルプロテクチン、HNL、NT-pro-BNPなどを監視する任意の数の他のアプリケーションを挙げることができる。このような機能は、アプリケーション422、424、426又はサードパーティアプリケーション428によって実行することができ、規制当局の審査が必要な中核機能の範疇には入らないものと位置づけることができる。したがって、本明細書に開示のモジュール式フレームワークを利用してこれらの機能を拡張する場合には、拡張した機能を消費者市場に投入する前に規制当局の認可取得のための申請が必要とはならない。
【0169】
本明細書に記載のバイオセンサバナー及びGUIは、ホストアプリケーション又はサードパーティアプリケーションの開発者が、アプリケーションで利用する配色を複数のオプションから選択することができるように、様々な配色オプション(例えば、暗い背景と明るい背景など)で提供することができる。
【0170】
ケトン食療法アプリケーション
オンボーディング
いくつかの実施形態では、センサ制御モジュール500と通信するアプリケーションを、対象者又はユーザのケトン値を監視する健康維持アプリケーションとすることもできる。ケトンによる健康維持又は食事療法アプリケーションは、バイオセンサのセットアップを支援するGUIを備えることができる。このGUIには、セットアップを開始するための選択可能なボタンを含めることができ、バイオセンサのグラフィックとセットアップに関するテキスト記述とを含めることもできる。テキスト記述には、「こんにちは(Hello)」というメッセージを含めることができ、自分の身体自体が語る独自の言葉を理解できるようになるためにまずバイオセンサをセットアップすることから始めるようユーザを促すことができる。
【0171】
図13Aに示すように、ユーザが最初にセンサを身体に装着し、ケトン食療法アプリケーションを開くと、バイオセンサの準備が整うまでの残り時間を示すGUI1300を表示することができる。GUI1300には、バイオセンサがアクティブになるまでの残り時間を強調表示するグラフィック1302を含めることができる。グラフィック1302には、放射状に広がるドットの円形(アニメーションを付けることもできる)を含めることができる。これに代えて、グラフィック1302に進行状況表示を含めることもできる。進行状況表示は、色の付いた部分を含むバー表示又は色の付いた部分が円周に沿って延びる表示とすることができ、この色の付いた部分が、センサがアクティブになるまでの残り時間の長さに比例する。例えば、円形の全周を60分とし、センサがアクティブになるまでの残り時間の長さ(1時間未満)に色の付いた円周部分を比例させることができる。これに代えて、グラフィック1302にアニメーションを付けて、残り時間が刻々と減っていくのにしたがって円周部分の色を変化させることもできる。また、GUI1300に、バイオセンサがアクティブになるまで残り何分かを示す表示1306(例えば、「準備中...残り時間:55分」)を含めることもできる。例えば、いくつかの実施形態では、円形の内側に、「準備中...残り時間:55分」というメッセージを表示し、色の付いた円周部分にアニメーションを付けて、バイオセンサがアクティブになるまでの残り時間が刻々と減っていくのにしたがって、円周部分の色を一定周期で変化させることもできる。GUI1300に、追加情報へのリンクを含めることもできる。例えば、GUI1300に、バイオセンサの交換方法、バイオセンサの注文、サポート、ケトンアプリケーションに関する情報へのリンクを含めることができる。また、GUI1300に、自分のケトーシスをまもなくリアルタイムで監視できるようになることをユーザに知らせる説明文又はメッセージ1304を含めることもできる。さらに、かかる説明文又はメッセージ1304で、食事療法、運動、日常的な習慣がケトン値にどのような影響を与えるかをユーザが知ることができることを示してもよい。いくつかの実施形態では、GUI1300の各要素は、バイオセンサモジュールによって提供することができる。例えば、進行状況表示を含むグラフィック1302や、バイオセンサがアクティブになるまでの残り分数の表示1306は、バイオセンサモジュールが提供することができる。
【0172】
ユーザによるケトン食療法アプリケーションの初回起動又は初回ログイン時に、ユーザの体験をカスタマイズし、ケトン食療法アプリケーションで監視する目標をユーザが設定できるように支援する一連のGUIを表示することができる。
【0173】
ケトン食療法アプリケーションは、ユーザに対して、ケトン食療法の経験について質問することができる。また、ケトン食療法アプリケーションは、複数の選択可能な回答を表示するGUIを提示することができる。限定されるものではないが、かかる選択可能な回答としては、(i)初心者です、(ii)以前試したことがあります、(iii)ケトン食療法について十分理解しています、を挙げることができる。
【0174】
ケトン食療法アプリケーションは、ユーザに対して、このアプリケーションを使って達成したいことを尋ねることができる。また、
図13Bに示すように、ケトン食療法アプリケーションは、複数の選択可能な回答1314a~1314eを表示するGUI1310を提示することができる。限定されるものではないが、かかる選択可能な回答としては、(i)体重を管理したい、(ii)新しいことに挑戦したい、(iii)頭をすっきりさせたい、(iv)食欲を管理したい、(v)元気をつけたい、(vi)空腹感をコントロールしたい、(vii)その他、を挙げることができる。ユーザは、達成したい目標を1つ以上選択することができる。また、GUI1310は、ユーザのセットアッププロセスがどの程度まで進んでいるかを示す進行状況表示バー1312を含むこともできる。例えば、セットアップに関するGUIが4つあり、これら一連のGUIのうちの1番目のGUIがGUI1310である場合、進行状況表示バー1312の4分の1の部分に陰影をつけて、ユーザが現在、セットアッププロセスの4分の1の段階にあることを示すことができる。
【0175】
ユーザがケトン食療法アプリケーションを使用する主な目標の指示又は選択を行うと、ケトン食療法アプリケーションは、ユーザ体験の最適化と個々のユーザに合わせた目標や助言の提示を行うために、ユーザの目標をさらに細かく特定して明確にする追加質問を提示することができる。例えば、ユーザが「体重を管理したい」という選択肢を選択した場合、ケトン食療法アプリケーションは体重を管理したい理由をユーザに尋ねることができる。また、ケトン食療法アプリケーションは、複数の選択可能な回答を提示することができる。限定されるものではないが、かかる選択可能な回答としては、(i)体重を減らしたい、(ii)体重を維持したい、(iii)体重を増やしたい、を挙げることができる。
【0176】
ケトン食療法アプリケーションは、ユーザに対して、測定値などの個人情報の入力を求めることもできる。例えば、
図13Cに示すように、ケトン食療法アプリケーションに、身長や体重などの測定値のような、マクロ栄養素(macronutrient)の推奨値の算出に必要な情報を入力するようユーザに促すGUI1330を含めることができる。GUI1330には、測定値を入力する単位として、ヤード・ポンド法1332又はメートル法1334のいずれかの単位を選択するオプションを含めることができる。また、GUI1330に、ユーザが回転ホイールで適切な身長を選択することができる身長セクション1336を含めることができるが、ユーザはテキスト入力フィールドに身長を入力するなどの、当技術分野において公知の他の手段によって身長を入力することもできる。同様に、GUI1330に、ユーザが回転ホイールで適切な体重を選択することができる体重セクション1338を含めることができるが、ユーザはテキスト入力フィールドに体重を入力するなどの、当技術分野において公知の他の手段によって体重を入力することもできる。また、GUI1330は、ユーザのセットアッププロセスがどの程度まで進んでいるかを示す進行状況表示バー1312を含むこともできる。例えば、セットアップに関するGUIが4つあり、これら一連のGUIのうちの2番目のGUIがGUI1330である場合、進行状況表示バー1312の2分の1の部分に陰影をつけて、ユーザが現在、セットアッププロセスの2分の1の段階にあることを示すことができる。
【0177】
ケトン食療法アプリケーションは、ユーザに対して、生年月日の入力又は生年月日の選択を求めることもできる。例えば、
図13Dに示すように、ケトン食療法アプリケーションに、生年月日1352を入力するようユーザに促すGUI1350を含めることができる。GUI1350には、ユーザが回転ホイールで適切な月、日、年を選択することができる生年月日セクション1352を含めることができるが、ユーザはテキスト入力フィールドに生年月日を入力するなどの、当技術分野において公知の他の手段によって生年月日を入力することもできる。また、GUI1350は、ユーザのセットアッププロセスがどの程度まで進んでいるかを示す進行状況表示バー1312を含むこともできる。例えば、セットアップに関するGUIが4つあり、これら一連のGUIのうちの3番目のGUIがGUI1350である場合、進行状況表示バー1312の4分の3の部分に陰影をつけて、ユーザが現在、セットアッププロセスの4分の3の段階にあることを示すことができる。
【0178】
また、ケトン食療法アプリケーションは、ユーザに対して、普段どの程度身体を動かしているかを尋ねるか、又は活動レベルを明らかにするよう求めることもできる。例えば、
図13Eに示すように、ケトン食療法アプリケーションに、典型的な活動レベルの値又は説明を入力するようユーザに促すGUI1360を含めることができる。また、ケトン食療法アプリケーションは、複数の選択可能な回答1362a~1362eを提示することができる。限定されるものではないが、かかる選択可能な回答としては、(i)どちらかというと座りがち(例えば、一日中のんびりと過ごしている)、(ii)少し動かしている(例えば、一日中体を動かしているが、汗をかくことはほとんどない)(iii)ある程度動かしている(例えば、週に数日、1日30分汗をかく)、(iv)よく動かしている(例えば、60分の運動をほぼ毎日行っている)、(v)非常によく動かしている(例えば、毎日60分超の運動を行っている)、を挙げることができる。また、任意選択的に、GUI1360は、ユーザのセットアッププロセスがどの程度まで進んでいるかを示す進行状況表示バー1312を含むこともできる。例えば、セットアップに関するGUIが4つあり、これら一連のGUIのうちの4番目のGUIがGUI1360である場合、進行状況表示バー1312の100%に陰影をつけて、ユーザが現在、セットアッププロセスの100%の段階にあることを示すことができる。
【0179】
ケトン食療法アプリケーションは、収集された情報の少なくとも一部に基づいて、ユーザに1日の推奨マクロ栄養素目標(macro goal)を定めることができる。1日の推奨マクロ栄養素目標の表示は、
図13FのGUI2010に示すように行うことができる。1日の推奨マクロ栄養素目標には、1日の総推奨カロリー量2012を、これに占める炭水化物、タンパク質、脂肪の推奨比率とともに含めることができる。炭水化物、タンパク質、脂肪の各推奨比率を示すグラフィック表示2014には、1日の炭水化物、タンパク質、脂肪の推奨量をパーセント又は重さ(例えば、グラム)で提示することができる。ユーザは、グラフィックをタップして単位を変更することにより、目標をパーセント表示とするか、重さ(例えば、グラム)表示とするかを切り替えることができる。例えば、グラフィック表示2014は、円グラフとすることができ、円グラフを、炭水化物、タンパク質、脂肪の3つの部分に分割して、これら各部分の大きさを、対応する栄養素の推奨量に比例させることができる。例えば、1日のマクロ栄養素の推奨量が、脂肪60%、タンパク質30%、炭水化物10%未満である場合、円グラフの面積又は円周の60%に第1の色を付けて、「脂肪60%」と表示(又はこれに対応する脂肪のグラム数を表示)し、円グラフの面積又は円周の30%に第2の色を付けて、「タンパク質30%」と表示(又はこれに対応するタンパク質のグラム数を表示)し、円グラフの面積又は円周の10%未満に第3の色を付けて、「炭水化物10%未満」と表示(又はこれに対応する炭水化物のグラム数を表示)する。総推奨カロリー2012は、グラフィック表示2014の中央に表示することができる。ユーザは、グラフィック表示2014をタップして、目標をパーセント表示とするか、グラム表示とするかを切り替えることができる。GUI2010には、なぜ1日のマクロ栄養素目標が重要なのかを説明する詳細情報へのリンクを含めることができる。このリンクをタップすると、1日の推奨量は、ユーザが早急且つ効率的にケトーシスに入れるよう導くためのものであることを説明するGUIが表示される。また、このGUIにおいて、登録栄養士や医療従事者に確認してから1日のマクロ栄養素目標を実行に移すよう助言することもできる。またこのGUIで、ユーザがケトン体を生成する状態となるまでに3~7日かかる可能性があると注意することもできる。
【0180】
女性と男性では、1日当たりの典型的な平均消費カロリー量が異なる。ケトン食療法アプリケーションに、女性の推定値を表示するか、男性の推定値を表示するかを選べるオプションを含めることもできる。GUI2010には、スイッチ(図示せず)又はスライドトグル2016を含めることができ、スライドトグル2016を一方の側2018にスライドさせると、女性の推定値を表示し、もう一方の側2020にスライドさせると、男性の推定値を表示することができる。また、ユーザがトグル2016を女性側2018にスライドすると、GUI2010は、ユーザに対して、女性の1日当たりの消費カロリーが、男性に比べて平均12%少ないという情報とともに、調整後のより少量の総推奨カロリーを表示することができる。
【0181】
また、ケトン食療法アプリケーションで、1日の推奨マクロ栄養素目標が、ユーザが早急且つ効率的にケトーシスに入れるよう導くことを目的としていることを説明することもできる。また、ケトン食療法アプリケーションでは、ヒトがケトン体を生成する状態となるまでには、通常3~4日又は3~7日かかるため、諦めずに推奨量を守り続けることが重要であることを説明することもできる。
【0182】
また、ケトン食療法アプリケーションには、マクロ栄養素のカスタマイズをスキップするオプションを含めることができる。このオプションにより、ユーザは、バイオセンサのセットアップを開始する際に、1日のマクロ栄養素目標の計算を省略したり、後回ししたりすることができる。
【0183】
また、GUI2010にボタン2021を含めることもでき、ボタン2021を選択すると、バイオセンサのセットアップやアプリケーションの他の側面に関する追加のGUIを開くことができる。
【0184】
バイオセンサのセットアップ
図13Gに示すように、GUI2023には、バイオセンサのセットアップに関するテキスト2027を添えたバイオセンサのグラフィック2025を含めることができる。テキスト2027で、ユーザに対して、自分の身体に耳を傾ける準備ができているかを尋ねることができる。さらに、テキスト2027に、バイオセンサをセットアップして、自分の身体が語る独自の言葉を学ぶ時が来たのだと表示することもできる。GUI2023には、本出願の他の箇所で説明しているようなバイオセンサのセットアップを開始するためのGUIを開くボタン2029を含めることができる。
【0185】
ケトンアプリケーションは、アプリケーションがバイオセンサの検索と接続を行えるようにするため「BLUETOOTH」を有効にするようにユーザに対して求めることができる。「BLUETOOTH」を有効することにより、ケトンアプリケーションは、ケトン値の確認とバイオセンサの状態に関するデータの受信とをリアルタイムで行うことができるようになる。
【0186】
また、ケトンアプリケーションは、ユーザに対して、モバイルデバイスのプッシュ通知を有効にするように求めることもできる。通知には、アラート内容と、音と、アイコンバッジとを含めることができる。ケトンアプリケーションは、通知により、ユーザがケトーシスに入ったとき、又はケトーシスから抜け出てしまったときにユーザに知らせることができる。
【0187】
目標の設定
いくつかの実施形態では、ユーザは、
図15Bに示すような、目標設定ボタン2096をタップすることによって、目標のケトーシス濃度を設定することができる。
図14Aを参照すると、ユーザは、ケトン濃度グラフ2072内の線2034を所望のケトン濃度の位置までドラッグすることにより、目標を設定することができる。またこれに代えて、ユーザはプロンプトに濃度を入力することによって目標を設定することもできる。
図14Bに示すように、ユーザが目標をどこに設定すべきかに関する詳細情報を提供するポップアップウィンドウ2040を表示することができる。ポップアップウィンドウ2040は、目標を0.5~8.0ミリモル/Lの間に設定するよう勧めることができる。ポップアップウィンドウ2040は、どのレベルが最も自分に合っているかがわかるまで、定期的に目標を調整するようユーザに勧めることもできる。また、ポップアップウィンドウ2040は、複数の範囲を示すグラフ2042又は情報を、グラフ2042に列挙している様々な濃度の説明2044とともに提示することもできる。例えば、ポップアップに、ケトーシスの上限が8.0ミリモル/L、ケトーシスの閾値が0.5ミリモル/Lであることを示すことができる。また、ポップアップに、8.0ミリモル/Lを上回ればケトーシスの範囲を超えており、4.0ミリモル/L~8.0ミリモル/Lが重度のケトーシス、0.5ミリモル/L~4.0ミリモル/Lがケトーシス状態であり、0.5ミリモル/L未満はケトーシス状態を下回っていることを示すこともできる。
【0188】
ユーザが目標閾値を設定すると、GUI2030に目標閾値を表示することができる。目標閾値は、グラフ内に目標濃度を示す線2034で表示したり、凡例2036に例えば「あなたの目標(My target)」として表示したり、目標閾値の数値2038で表示することができる。その後、ユーザが「保存」を選択すると、目標閾値を保存することができる。
【0189】
目標が設定されると、ホーム画面及び/又はライブ画面に、1日の平均ケトン濃度とケトーシス状態にあった合計時間数の表示に加えて、目標を上回っていた合計時間数を表示することもできる(例えば、
図15Bの参照番号2082を参照)。
【0190】
いくつかの実施形態では、ユーザが目標を設定していない場合には、グラフ2072に、ケトーシス閾値2074又はその値を上回ると栄養的ケトーシスに入ることになる値を示す線のみを含めることができる。
【0191】
カレンダーと過去数日間
ケトン食療法アプリケーションでは、ユーザはタイムラインをクリックするなどの方法により、カレンダー表示にアクセスすることができる。例えば、ユーザが日付2062を選択すると、ドロップダウンウィンドウ又は別のウィンドウにカレンダーのGUI2050を表示することができる。
図15Aを参照すると、GUI2050には、当月の複数の日付2052と、任意選択的に前月の終わり及び/又は翌月の始まりの日付を示す表示を含めることができる。カレンダーでは、今日の日付2054を、例えば、別の色の線で周囲を囲むなどの識別可能な方法で強調表示することができる。また、ケトーシスを達成した日付2056も、色を変えたり、周囲を囲んだりすることにより強調表示することができる。未来の日付2058はグレーアウトして、未来の日付をユーザが選択できない構成とすることができる。データがない過去の日付2060はグレーアウトした上で、日付に取り消し線を引くことができる。また、データがない過去の日付2060をユーザが選択できない構成とすることもできる。今日の日付やグレーアウトした日付以外の日付をユーザがタップ又は選択すると、カレンダー表示が閉じ、選択した日付のライブ画面を表示することができる。また、ケトン食療法アプリケーションは、ユーザがカレンダー画面をスワイプすると前の月に移動できるように構成することもできる。GUI2050には、ユーザが選択した日付2062を表示することができ、また、リンク2064を含めることができる。リンク2064には、例えば「今日(TODAY)」という名前が付けられ、これを選択するとライブホーム画面2070を表示させることができる。ユーザが、グレーアウトされていない、又はグレーアウトと取り消し表示がされていない任意の日をタップ又は選択すると、カレンダー表示2050が閉じ、選択した日付のデータをライブホーム画面2070で表示することができる。ユーザがライブホーム画面2070をスクロールすると、ケトン食療法アプリケーションは、センサがアクティブであった過去の日のライブホーム画面を表示することができる。センサが非アクティブであった日又はデータのない日はスキップされる構成とすることができる。センサが終了すると、ライブホーム画面に、ケトン値ではなく、「新しいバイオセンサを開始します(start a new biosensor)」というメッセージを表示することができる。
【0192】
図15Bに示すように、ライブホーム画面2070には、本出願の他の箇所で説明したバナー1002を含めることができる。他の箇所でも説明しているように、バナー1002には、リアルタイム濃度値1004、トレンド矢印1006、バイオセンサの状態を示すアイコン1008、バイオセンサの状態に関する情報1010、バイオセンサの状態の追加表示1012のうちいずれかを含めることができる。トレンド矢印1006はユーザの最近のケトントレンドを示し、ケトン値が閾値(例えば、0.3ミリモル/L)を上回ったときにトレンド矢印1006を表示することができる。トレンド矢印は、右上がり(例えば、北東方向)の角度をつけて、ケトン値が上昇傾向にあることを示すことができる。トレンド矢印は、右下がり(例えば、南東方向)の角度をつけて、ケトン値が下降傾向にあることを示すことができる。トレンド矢印は、水平方向(例えば、東向き)として、ケトン値の変化がゆっくりとしたものであることを示すこともできる。バイオセンサモジュールは、ケトン濃度の範囲によって異なる方法でケトン濃度を報告することができる。濃度が下側閾値を下回っている場合、リアルタイム濃度を、濃度で(例えば、「0.1ミリモル/L」と)表示するのではなく、「<[下側閾値]」の形で(例えば、「<0.3ミリモル/L」と)表示することができる。下側閾値は、約0.2ミリモル/L、又は約0.25ミリモル/L、又は約0.3ミリモル/L、又は約0.35ミリモル/Lとすることができる。一方、濃度が上側閾値を上回っている場合は、リアルタイム濃度を、濃度で(例えば、「0.8ミリモル/L」と)表示するのではなく、「>[上側閾値]」の形で(例えば、「>0.6ミリモル/L」と)表示することができる。上側閾値は、約0.5ミリモル/L、又は約0.55ミリモル/L、又は約0.6ミリモル/L、又は約0.65ミリモル/Lとすることができる。濃度が下側閾値と上側閾値の間にある場合、アプリケーションは濃度値を表示することができる。
【0193】
ライブホーム画面GUI2070は、その日にケトーシスに入っていたか否かを示す表示(例えば、色の違いや、アイコン、テキスト(例えば、「ケトーシスに入っていません(Ketosis Not Reached)」又は「ケトーシスに入っていました(Ketosis Reached)」)など)を有することができる。いくつかの実施形態では、その日にケトーシスに入ったか否かの表示は、ドロップダウン通知で表示することができる。また、ライブホーム画面GUI2070に、ケトン値グラフ2072を含めることもできる。グラフ2072には、24時間のケトン曲線2076と、ケトーシス閾値2074と、ケトーシス目標2034とを表示することができる。凡例2036では、ケトーシス閾値を「栄養的ケトーシス(Nutritional Ketosis)」と表示することができる。ケトン曲線2076の下側領域(例えば、ケトン曲線2076からx軸(時間)までの領域)の陰影をつけることができる。この陰影には、ケトン曲線2076に近づくほど透明度が低くなり、x軸(時間)に近づくほど透明度が高くなる第1の色の半透明なグラデーションをつけることができる。また、グラフ2072のy軸(ケトン濃度)の目盛りは、表示するケトン曲線2076の高さが最大になるように自動調整することができる。ログに記録された項目の発生に対応するケトン曲線2076上の位置には、アイコン(例えば、アイコン2152a、2152b)を表示することができる。ログに記録される項目は、食習慣、運動、食欲、気分、断食、元気度などに関するものとすることができる。また、ライブホーム画面GUI2070には、その日の1日の平均2078と、その日のケトーシス状態にあった合計時間数2080と、その日の目標を上回っていた合計時間数2082とを表示することができる。
【0194】
ユーザがスワイプすると、過去の或る日のライブホーム画面2090にアクセスすることができる。
図15Cに示すように、過去の或る日のライブホーム画面2090には、今日のライブホーム画面2070に含まれる情報と同じ情報をすべて含めることができる。過去の或る日のライブホーム画面2090には、ケトン値グラフ2072を含めることができる。グラフ2072には、24時間のケトン曲線2076と、ケトーシス閾値2074と、ケトーシス目標2034とを表示することができる。ケトン曲線2076の下側領域の陰影をつけることができる。この陰影には、ケトン曲線2076に近づくほど透明度が低くなり、x軸(時間)に近づくほど透明度が高くなる第1の色の半透明なグラデーションをつけることができる。また、グラフ2072のy軸(ケトン濃度)の目盛りは、表示するケトン曲線2076の高さが最大になるように自動調整することができる。グラフ2072の目盛りは、グラフ曲線の一番高い点と一番低い点がグラフ内に収まるように調整することができる。いくつかの実施形態では、グラフ曲線の一番高い点がグラフの上から10%以内の位置、グラフ曲線の一番低い点がグラフの下から10%以内の位置となるように、グラフの目盛りを調整することができる。ログエントリの発生に対応するケトン曲線2076上の位置には、アイコン(例えば、アイコン2152a、2152b)を表示することができる。ログエントリは、食習慣、運動、食欲、気分、断食、元気度などに関するものとすることができる。
図15Fに示すように、いくつかのログエントリの発生が時間的に近いために、それらのアイコンがケトン曲線2076上で重なり合ってしまう場合には、ケトン曲線2076上に、ログ記録時刻が所定時間内に集中しているログエントリの数又は重なり合うアイコンを含むピル2157を表示することができる。この所定時間は、約2時間以内、又は約1.5時間以内、又は約1時間以内、又は約30分以内、又は約15分以内とすることができる。ユーザがピル2157をタップすると、重なり合ったアイコンのそれぞれに対応するエントリを含むツールチップ2159又はポップアップウィンドウが表示される。各エントリには、アイコンと、ログエントリの時刻と、ログエントリの簡単な説明とを含めることができる。いくつかの実施形態では、ピル2157は、グラフを最大拡大表示した場合や、最大拡大表示でアイコンの重なりがまだある場合に限り表示することができる。
【0195】
いくつかの実施形態では、過去の或る日のライブホーム画面2090に、バナー1002に代えて、その過去の日にケトーシスに入っていたか否かに関するメッセージ2094を含めることができる。メッセージ2094には、「ケトーシスに入っていました」又は「ケトーシスに入っていません」と示すテキスト部分を含めることができる。また、メッセージ2094には、その日にケトーシスに入っていたか否かによって色が変わるアイコンを含めることもできる。例えば、ケトーシスに入っていた場合はアイコンを第1の色とし、ケトーシスに入っていなかった場合はアイコンをグレーアウトすることができる。
【0196】
また、過去の或る日のライブGUIには、今日のライブホーム画面へのリンク(例えば、「今日」というリンク)を含めることができ、このリンクを選択すると、今日のライブホーム画面を直ちに表示させることができる。過去のライブ画面をスクロールすると、センサが非アクティブであった日(例えば、24時間にわたり非アクティブ状態だった日)をスキップして、センサがアクティブであった次の日付が表示される。エラー状態のため、システムが一定期間(例えば、24時間)にわたりまったくデータを受信しない状態が続いた場合に、センサが非アクティブであるとされ得る。他の箇所でも説明しているように、このエラー状態としては、限定されるものではないが、「バイオセンサをチェックしてください」、「バイオセンサを交換してください」、「バイオセンサが終了しました」という状態を挙げることができる。
【0197】
グラフ2072のx軸の左側にその日の始まり(例えば、午前0時)を示している場合、ユーザがスクロールで複数の日付を移動する際、ユーザがグラフをドラッグすると、閲覧中の今日のグラフが右側に移動し、小さな隙間を空けて、昨日のグラフを所定の位置にスナップ表示することができる。
【0198】
ケトン曲線グラフを有する各種GUIでは、ユーザはグラフ2072を拡大表示することができるが、x軸に6時間間隔で目盛りを付けた午前0時から翌午前0時までの表示をデフォルト表示とすることができる。ユーザは、ピンチインすることによりグラフを縮小表示し、ピンチアウトすることによりグラフを拡大表示することができる。いくつかの実施形態では、表示倍率を変えてもx軸に示す目盛りの数が変化しない構成とすることもできる。例えば、グラフに含めるx座標目盛りの数を、約4つ、又は約5つ、又は約6つとすることができる。いくつかの実施形態では、x軸の座標目盛り間の時間増分を、ユーザが合わせている時間枠によって変化させることができる。例えば、ユーザがグラフを16時間表示に拡大すると、x軸の目盛りを4時間刻みに変化させることができる。例えば、ユーザがグラフを8時間表示に拡大すると、x軸の目盛りを2時間刻みに変化させることができる。例えば、ユーザがグラフを4時間表示に拡大すると、x軸の目盛りを1時間刻みに変化させることができる。例えば、ユーザがグラフを2時間表示に拡大すると、x軸の目盛りを30分刻みに変化させることができる。また、x軸上に表示される時間間隔を変える時間枠を変化させても、目盛りの時間間隔自体は変えずに、各時間間隔の長さが伸びるようにすることもできる。例えば、約20時間の拡大表示画面の場合、x軸に表示される時間目盛りは6時間刻みのままであるが、6時間刻みの目盛りの間隔の長さが24時間グラフの間隔の長さから変化する。また、ユーザが様々な日付のライブ画面間をスクロールする際に、x軸の表示倍率を前のグラフの表示倍率から変えずにスクロールできるようにすることもできる。ユーザは、任意の日付の閲覧中に表示倍率を変更することができる。ユーザが前の日や次の日にスワイプすると、表示倍率はユーザが最後に設定した倍率に従うようにすることができる。
【0199】
グラフ2072のy軸については、ユーザのケトン値が初めて閾値に達するまでは、第1のデフォルト尺度とすることができる。閾値に達すると自動的に、y軸を第2のデフォルト尺度に変更することができる。例えば、第1のデフォルト尺度は、0ミリモル/Lから3.0ミリモル/Lまでとすることができる。閾値は、約2.5ミリモル/L~約3.0ミリモル/Lの範囲の値、又は約2.6ミリモル/L、又は約2.7ミリモル/L、又は約2.8ミリモル/L、又は約2.9ミリモル/Lとすることができる。第2のデフォルト尺度は、約0ミリモル/Lから約6.0ミリモル/Lまでとすることができる。グラフは、ユーザがアプリケーションにアクセスしない状態が所定の時間続かない限り、第2のデフォルト尺度範囲のまますることができ、ユーザがアプリケーションにアクセスしない状態が所定の時間続くと、y軸を第1のデフォルト尺度に戻すことができる。
【0200】
特定のバイオセンサ指示値が失われてデータに空白がある場合には、ケトン曲線2076のデータ空白がある期間に対応する部分を途切れた状態で表示することができる。さらに、そのグラフが途切れている部分に、データの測定又は受信が行われなかったことを示す「データなし」という表示と時刻を付記することができる。
【0201】
また、ライブホーム画面GUI2070、2090には、1日の平均2078と、その日のケトーシス状態にあった合計時間数2080と、その日の目標を上回っていた合計時間数2082とを表示することができる。
【0202】
ユーザは、ログボタン2098又はログリンクを選択して、ログフィルタにアクセスすることができる。
図15Dに示すように、ログフィルタ2114はポップアップ画面として表示することができ、このポップアップ画面で、ケトン曲線2076上に表示したいアイコンをユーザが選択することができる。ログフィルタ2114に含まれる活動としては、限定されるものではないが、食事と飲み物2116、断食2118、運動2120、気分2122、食欲2124、元気度2128を挙げることができる。ユーザは、1つ以上のカテゴリのボタン又はアイコンを選択することにより、カテゴリを選択することができる。ログフィルタ2114を閉じると、ライブ画面では、その日のケトン曲線2076上の、ログエントリが関連付けられている時刻の位置に、選択されたカテゴリのエントリが表示される(例えば、
図15Bのアイコン2152a、2152bを参照)。ユーザが特定のアイコンをクリックすると、そのログエントリに記録された詳細な追加情報を表示することができる。例えば、そのログエントリに、摂取した食べ物の種類と写真が追加されている場合には、摂取した食べ物の種類と写真をこのエントリに関連付けられた時刻と一緒に表示することができる。
【0203】
さらに、ケトン食療法アプリケーションの種々のGUIは、各種データ又は情報の共有を可能にする共有リンク1050を含むことができる。
【0204】
センサが終了すると、新しいバイオセンサを開始するという文言1010をバナー1002に含めることができる。センサの交換を行わないまま複数日経過した場合には、ユーザが過去の日にスクロールすると、最後にセンサがアクティブになった日のライブ画面を表示することができる。センサが非アクティブであった日はスキップすることができる。
【0205】
ユーザがケトンアプリケーションを閲覧していないとき、又はケトンアプリケーションがバックグラウンドで実行されているとき、又はケトンアプリケーションが閉じているときは、デバイス上(例えば、ロック画面上)に通知を表示することができる。いくつかの実施形態では、通知に「バイオセンサの準備が完了しました(Your Biosensor is ready)」と表示することができ、当該通知により、ケトン値のリアルタイム監視を始めるようユーザに勧めることができる。いくつかの実施形態では、通知は、ケトンの値がケトーシスの状態に達していることに関するものとすることができ、当該通知に「ケトーシスに入りました!(You’ve reached ketosis!)」と表示して、現在のケトン値を確認するようユーザに勧めることができる。いくつかの実施形態では、通知は、ケトンの値がケトーシスの状態から外れてしまったことに関するものとすることができ、当該通知に「おっと!ケトーシスから抜け出てしまいました(Uh-Oh! You dropped out of ketosis)」と表示して、何とかケトーシスに戻る方法を見つけるようユーザに勧めることができる。いくつかの実施形態では、通知は、「装着中のバイオセンサはあと24時間で終了します(Your Biosensor ends in 24 hours)」と示し、ユーザに対して、自分の身体を知る取り組みを継続するために新しいバイオセンサを注文するよう勧めることができる。
【0206】
フラグ
図15Eに示すように、ユーザがグラフを一定時間押し続けると、フラグ2156を、フラグ2156に対応するグラフ上の時刻を示す線2154とともに表示することができる。グラフを長押しすると、モバイルデバイスが振動して、グラフ上にフラグ2156を表示させることができる。フラグ2156には、特定の時刻におけるケトン濃度を含めることができる。濃度が下側閾値を下回っている又は上側閾値を上回っている場合に、濃度が「<[下側閾値]」又は「>[上側閾値]」であると報告することができ、またこれに加えて、厳密な指示値がバイオセンサの範囲から外れている旨のメッセージをフラグにさらに含めることもできる。いくつかの実施形態では、下側閾値を0.3ミリモル/Lとし、上側閾値を6.0ミリモル/Lとすることができる。濃度が下側閾値と上側閾値の間にある場合、当該濃度に関する時刻と濃度数値をフラグに含めることができる。ユーザがグラフ上を指でドラッグすると、指と一緒にフラグが動いて、他の時刻の濃度を表示することができる。この動きによりフラグが切り替わる際に、電話を短時間振動させることもできる。ユーザがグラフから指を離す(例えば、グラフを押すのをやめる)と、フラグの表示を消すこともできる。また、グラフの空白部分(途切れている部分)に入った場合も、フラグの表示を消すことができる。
【0207】
ログ
食事と飲み物
ユーザがログにイベントを記録したいと思った場合には、ログアイコン又はログボタン2098を選択し、ログエントリの種類を選択することができる。
【0208】
ユーザが食べ物、飲み物、又は食べ物と飲み物を追加したいと思った場合、ユーザは、「食事と飲み物」のアイコンを選択することができる。すると、
図16Aに示すように、GUI2140を表示することができる。「食事と飲み物」GUI2140は、日付と時刻を設定するためのセクション2142と、摂取物(食べ物又は飲み物)についての説明セクション2144と、写真を追加するためのリンク2146とを含むことができる。「日付と時刻」セクション2142では、ユーザは、日付と時刻を入力するか、ホイールを回して日付と時刻を選択することにより、日付と時刻を設定することができる。「食事と飲み物」セクション2144では、ケトン食療法アプリケーションは、ユーザに何を飲食したか質問するとともに、ユーザが今摂取した食べ物や飲み物の説明を入力するためのテキスト入力フィールド2148を提供することができる。ユーザがテキスト入力フィールド2148に一度に入力できる食べ物又は飲み物は、1つ(例えば、「ココナッツラップ」、「ハンバーガー」、又は「リンゴ酢」)である。ユーザが摂取品目を入力すると、その品目がタグクラウド2150aとして表示される。タグクラウド2150aは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。また、ユーザは、続けて他の摂取品目を入力することもでき、これをタグクラウド2150bとして表示することができる。したがって、この時刻エントリに対して、複数の食べ物や飲み物エントリを関連付けることができる。
【0209】
図16BのGUI2160に示しているように、戻ってきたユーザに対しては(すなわち、ユーザがそれまでにケトン食療法アプリケーションを使用して、すでにエントリをいくつかログに記録したことがある場合)、ユーザが新しい食べ物や飲み物のエントリを入力する際にタイプ入力を始めると、入力候補の一覧2158をサジェストすることができる。サジェストされる入力候補の一覧2158は、入力した文字数が増えるに従い絞り込まれ、最終的にはタイプ入力した文字だけが残るようすることができる。例えば、ユーザが「C」という文字からタイプ入力を始めた場合、「イワシの缶詰」、「チーズシェルタコス」、「ココナッツクッキー」、「ココナッツアイスクリーム」、「ココナッツラップ」などの「C」で始まる単語を含む一覧を表示することができる。そして、ユーザが次に「o」をタイプ入力して最初の2文字が「Co」になると、一覧2158には、「Co」で始まらないエントリが含まれなくなり(例えば、「イワシの缶詰」や「チーズシェルタコス」が表示されなくなり)、「Co」で始まるエントリ(例えば、「ココナッツクッキー」、「ココナッツアイスクリーム」、「ココナッツラップ」)のみが含まれるようになる。表示されるエントリは、ユーザが以前に入力したものとすることができるほか、一般的な食べ物や飲み物のリストの品目とすることもできる。上述したように、入力又は選択された品目は、この時刻に関連付けられたタグクラウド2150a、2150bとして表示される。
【0210】
そして、ユーザは、別の品目(例えば、「リンゴ酢」)を、タイプ入力するか、又は上述したような予め用意された一覧2158の中から選択することができる。このようにして、この時刻エントリに対して、複数の食べ物や飲み物を関連付けることができる。
【0211】
「食事と飲み物」GUI2140、2160には、このエントリに関連付けたい1枚以上の写真を追加するためのリンクを含めることもできる。ユーザは、このエントリに写真自体を関連付けることもできる。ユーザは、ボタン2146を選択して、摂取した品目の写真を撮影するか、自分のフォトギャラリーの写真にアクセスすることができる。食べ物や飲み物のタグクラウドの一覧と同様に、このエントリに関連付けられた写真も、削除可能なエントリとして表示することができる。
【0212】
ユーザが必要なデータをすべて入力し、(例えば、「追加」を選択することによって)エントリをログに追加すると、ライブホーム画面2070のケトン曲線2076上に、食べ物のアイコン(例えば、
図15Bのアイコン2152aを参照)を表示することができる。ユーザが食べ物のアイコンをタップすると、さらなる詳細(例えば、摂取した時刻と、摂取した食べ物や飲み物又は食べ物や飲み物の省略表記)をポップアップ表示することができる。また、食べ物のアイコンが最初にケトン曲線2076に表示されたタイミングで、「食事と飲み物」が追加されたことを示すメッセージを、ライブホーム画面2070、2090に表示することもできる。場合によっては、このメッセージをドロップダウン通知として表示することもできる。ユーザがポップアップ説明を選択するか、食べ物のアイコンをダブルタップすると、食事と飲み物エントリが開き、ユーザは必要に応じてこのエントリを編集する(例えば、エントリに関連付けらえた時刻を変更する)ことができる。
【0213】
断食
ユーザがログにイベントを記録したいと思った場合には、ログアイコン又はログボタン2098を選択し、ログエントリの種類を選択することができる。
【0214】
ユーザが断食エントリを追加したいと思った場合には、断食のアイコン又はエントリを選択し、GUI2170を表示させることができる。
【0215】
図17Aに示すように、「断食」GUI2170には、事前設定された複数の時間間隔2174a~2174fを含めることができ、ユーザはこの中から選択することができる。限定されるものではないが、事前設定された時間間隔2174a~2174fは、なし、13時間、16時間、18時間、20時間、36時間とすることができる。ユーザは、例えば、日付と時刻をホイール2176で選択するか手動入力することによって、断食期間の開始時刻を選択することができる。開始時刻2178は入力された開始時刻を表示し、終了時刻2180は、事前設定された時間間隔から選択した時間間隔に基づいて自動生成することができる。これに代えて、事前設定された時間間隔から「なし」を選択することにより、開始時刻と終了時刻の両方をユーザが設定することもできる。「断食」GUI2170は、このエントリの断食期間がどれくらいかを示す追加メッセージ2182(例えば、「16時間断食を行います(fast for 16h)」)を含むことができる。
【0216】
ユーザが必要なデータをすべて入力し、(例えば、「追加」を選択することによって)エントリをログに追加すると、ライブホーム画面2070、2090のケトン曲線2076上に、断食のアイコン(例えば、
図15Bのアイコン2152bを参照)を表示することができる。さらに、いくつかの実施形態では、ケトン曲線2076の下側領域について、断食期間(開始時刻から終了時刻まで)のグラデーションの色を、断食していない期間と区別できる色とすることができる。例えば、断食期間のケトン曲線2076の下側領域を、断食していない期間に比べて透明度を下げたり、グラデーションをつけないようにしたり、又は色や柄を変えたりすることができる。
【0217】
ユーザが断食のアイコンをタップすると、その断食エントリに関するさらなる詳細(例えば、断食の開始時刻、終了時刻や断食期間の長さ)を表示することができる。また、断食のアイコンが最初にケトン曲線2076に表示されたタイミングで、「断食」が追加されたことを示すメッセージを、ライブホーム画面2070、2090に表示することもできる。場合によっては、このメッセージをドロップダウン通知として表示することもできる。ユーザが断食のアイコンをダブルタップすると、断食エントリが開き、ユーザは必要に応じてこのエントリを編集する(例えば、断食期間の長さを変更する)ことができる。
【0218】
図17BのGUI2190に示すように、ユーザが省略表記をタップすると、ポップアップ画面又はウィンドウ2192を表示することができ、ポップアップ画面又はウィンドウ2192で、経過時間2194と、目標時間2196と、開始時刻2178と、終了時刻2180と、進行状況表示のグラフィック2198とを示すことができる。進行状況表示のグラフィック2198は、色の付いた部分を含むバー表示又は色の付いた部分が円周に沿って延びる表示とすることができ、この色の付いた部分が、目標時間のうち経過した時間の長さに比例する。ユーザがGUI2190上の「編集」をタップすると、「断食」GUI2170が表示され、ユーザはエントリを変更することができる。
【0219】
図17CのGUI2200に示すように、ユーザが「終了(finish)」をタップすると、別のポップアップ画面2202が表示され、ユーザに絶食が終了したかどうかを尋ねることができる。また、ポップアップ画面2202では、ユーザに対して、ユーザが目標の何パーセントを達成したかを文言又はグラフィック2204で報告するとともに、絶食した時間の長さ2206を時間と分で報告することができる。また、ポップアップ画面2202で、開始時刻2178と終了時刻2180を報告することができる。
【0220】
運動
ユーザがログにイベントを記録したいと思った場合には、ログアイコン又はログボタン2098を選択し、ログエントリの種類を選択することができる。
【0221】
ユーザが運動エントリを追加したいと思った場合には、運動のアイコン又はエントリを選択し、
図18Aに示すようなGUI2220を表示させることができる。「運動」GUI2220には、日付と開始時刻を設定するためのセクション2224と、運動時間の長さ2226と、どのような運動を行ったかを入力するためのセクション2228と、運動の強度を示すセクション2230とを含めることができる。「日付と時刻」セクション2224では、ユーザは、日付と開始時刻を入力するか、ホイールを回して日付と時刻を選択することにより、日付と時刻を設定することができる。ユーザは、時間数、分数、または時間数と分数をタイプ入力するか、「+」又は「-」ボタン2234、2236をタップして、一定の刻み(例えば、5分、10分、15分、又は30分単位)で分数を増減することにより、運動時間の長さ2226を設定することができる。運動時間の長さ2226には、総分数2232も表示される。
【0222】
また、ケトン食療法アプリケーションには、ユーザがどのような種類の運動を行ったかを入力するためのセクション2228を含めることもできる。セクション2228は、例えば、「どのような運動をしましたか(What exercise did you do?)」という質問の回答として設けられる。ユーザは、運動の種類を示す説明をテキスト入力フィールドに追加することができる。この説明には、1種類以上の運動(例えば、「ボクシング」、「ジョギング」、「ヨガ」)を含めることができる。ユーザが運動の種類を入力すると、その運動の種類がタグクラウド2246a、2246bとして表示される。タグクラウド2246a、2246bは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。また、ユーザは、続けて他の運動の種類を入力することもでき、これをタグクラウドとして表示することができる。したがって、この時刻エントリに対して、複数の種類の運動を関連付けることができる。
【0223】
また、ケトン食療法アプリケーションに、ユーザが行った運動の強度を示すセクション2230を含めることもできる。一実施形態では、ユーザは、低→中→高と連続的に変化する強度表示に沿ってスイッチ2238をスライドさせることができる。他の実施形態では、ユーザは、「低」、「中」、「高」ボタンの中から選択することもできる。あるいは、レターグレードや数字で強度を評価する(例えば、「1」で「低強度」、「5」で「中強度」、「10」で「高強度」を表す)こともできる。
【0224】
図18BのGUI2240に示しているように、戻ってきたユーザに対しては、ユーザが一覧から選択することにより素早く入力できるように、以前に入力した運動の一覧2244を表示することができる。そして、デフォルトの履歴一覧(例えば、過去に入力した最新の5つの運動)に表示している項目の中からどれかが選択されると、この選択された項目を一覧2244から消して、代わりに6番目に新しい項目を一覧2244に表示することができる。ユーザが一覧に表示している項目の中から選択せず、新しい項目をタイプ入力し始めた場合には、タイプ入力を始めると、入力候補の一覧をサジェストすることができる。入力候補の一覧は、表示される文字数が増えるに従い絞り込まれ、最終的にはタイプ入力した文字だけが残るようすることができる。例えば、ユーザが「J」という文字からタイプ入力を始めた場合、「ジョギング」、「縄跳び(Jump rope)」などの「J」で始まる単語を含む一覧を表示することができる。ユーザがエントリをタイプ入力すると、そのエントリがタグクラウド2246a、2246bとして表示される。タグクラウド2246a、2246bは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。
【0225】
ユーザが必要なデータをすべて入力し、(例えば、「追加」を選択することによって)エントリをログに追加すると、ライブホーム画面2070、2090のケトン曲線2076上に、運動のアイコン(例えば、
図15Bのアイコン2152a又は2152bを参照)を表示することができる。さらに、いくつかの実施形態では、ケトン曲線2076の下側領域について、運動期間のグラデーションの色を、運動していない期間と区別できる色とすることができる。例えば、運動期間のケトン曲線2076の下側領域を、運動していない期間に比べて透明度を下げたり、グラデーションをつけないようにしたり、又は色や柄を変えたりすることができる。
【0226】
ユーザが運動のアイコンをタップすると、その運動エントリに関するさらなる詳細(例えば、運動した時刻や運動時間の長さ、行った運動の省略表記)を表示することができる。また、運動のアイコンが最初にケトン曲線2076に表示されたタイミングで、「運動」が追加されたことを示すメッセージを、ライブホーム画面2070、2090に表示することもできる。場合によっては、このメッセージをドロップダウン通知として表示することもできる。ユーザが運動のアイコンをダブルタップすると、運動エントリ2220が開き、ユーザは必要に応じてこのエントリを編集する(例えば、運動時間の長さを変更する)ことができる。いくつかの実施形態では、運動のアイコンをダブルタップすると、運動時間の開始点と終了点を前後にドラッグして、運動期間の開始点と終了点を素早く調整できるようにすることもできる。またこれに代えて、編集画面を表示して、ユーザが選択中の開始時刻、終了時刻、時間の長さを調整できるようにすることもできる。
【0227】
気分
ユーザがログにイベントを記録したいと思った場合には、ログアイコン又はログボタン2098を選択し、ログエントリの種類を選択することができる。
【0228】
ユーザが気分エントリを追加したいと思った場合、ユーザは、気分のアイコンを選択することができる。すると、
図19Aに示すように、GUI2260を表示することができる。「気分」GUI2260は、日付と時刻を設定するためのセクション2262と、ユーザの気分を入力するためのセクション2264と、ユーザの気持ちを入力するためのセクション2266とを含むことができる。「日付と時刻」セクション2262では、ユーザは、日付と時刻を入力するか、ホイールを回して日付と時刻を選択することにより、日付と時刻を設定することができる。
【0229】
「気分」セクション2264では、ケトン食療法アプリケーションは、「今はどんな気分ですか?(How is your mood?)」と尋ね、これに対してユーザは、様々な気分を示す複数の絵文字2268a~2268cから選択することができる。限定されるものではないが、絵文字2268a~2268cは、「すごく良い」、「良い」、「まあまあ」、「悪い」、「すごく悪い」の幅で設定することができる。ユーザが選択できるように、複数の絵文字を回転棚式に提示することができる。またこれに代えて、ユーザは、気分の説明をタイプ入力することもできる(図示せず)。
【0230】
「気持ち」セクション2266では、ケトン食療法アプリケーションは、「今の気持ちを言葉にするとどんな感じですか?(How would you describe your feeling?)」と尋ねるとともに、ユーザの今の気持ちを入力するためのテキスト入力フィールド2270を提供することができる。ユーザがテキスト入力フィールド2270に一度に入力できる気持ちは、1つ(例えば、「ワクワクしています」)である。ユーザが気持ちを入力すると、入力した気持ちがタグクラウド2272aとして表示される。タグクラウド2272aは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。また、ユーザは、続けて別の気持ち(例えば、「自信があります」)を入力することもでき、これをタグクラウド2272bとして表示することができる。したがって、この時刻エントリに対して、複数の気持ちを関連付けることができる。
【0231】
図19BのGUI2280に示しているように、戻ってきたユーザに対しては、ユーザが一覧から選択することにより素早く入力できるように、以前に入力した気持ちの一覧2282を表示することができる。そして、デフォルトの履歴一覧(例えば、過去に入力した最新の5つの気持ち)に表示している項目の中からどれかが選択されると、この選択された項目を一覧2282から消して、代わりに6番目に新しい項目を一覧2282に表示することができる。ユーザが一覧に表示している項目の中から選択せず、新しい項目をタイプ入力し始めた場合には、タイプ入力を始めると、入力候補の一覧をサジェストすることができる。入力候補の一覧は、表示される文字数が増えるに従い絞り込まれ、最終的にはタイプ入力した文字だけが残るようすることができる。例えば、ユーザが「E」という文字からタイプ入力を始めた場合、「感動しています(Emotional)」、「ワクワクしています(Excited)」などの「E」で始まる単語を含む一覧を表示することができる。ユーザがエントリをタイプ入力すると、そのエントリがタグクラウド2272a、2272bとして表示される。タグクラウド2272a、2272bは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。そして、ユーザは、別の気持ち(例えば、「自信があります」)を、タイプ入力するか、又は上述したような予め用意された一覧2282の中から選択することができる。このようにして、この時刻エントリに対して、複数の気持ちを関連付けることができる。
【0232】
ユーザが必要なデータをすべて入力し、(例えば、「追加」を選択することによって)エントリをログに追加すると、ライブホーム画面2070のケトン曲線2076上に、気分のアイコン(例えば、
図15Bのアイコン2152bを参照)を表示することができる。
【0233】
ユーザが気分のアイコンをタップすると、さらなる詳細(例えば、入力時刻、入力され気分の省略表記、又はその両方)をポップアップ表示することができる。また、気分のアイコンが最初にケトン曲線2076に表示されたタイミングで、「気分」が追加されたことを示すメッセージを、ライブホーム画面2070、2090に表示することもできる。場合によっては、このメッセージをドロップダウン通知として表示することもできる。ユーザがポップアップ説明を選択するか、気分のアイコンをダブルタップすると、気分エントリのGUIが開き、ユーザは必要に応じてこのエントリを編集する(例えば、エントリに関連付けらえた時刻を変更する、又は今の気分又は気持ちを変更する)ことができる。
【0234】
元気度
ユーザがログにイベントを記録したいと思った場合には、ログアイコン又はログボタン2098を選択し、ログエントリの種類を選択することができる。
【0235】
ユーザが元気度エントリを追加したいと思った場合、ユーザは、元気度のアイコンを選択することができる。すると、
図20Aに示すように、GUI2290を表示することができる。「元気度」GUI2290は、日付と時刻を設定するためのセクション2292と、ユーザの元気度を入力するためのセクション2294と、ユーザの気持ちを入力するためのセクション2296とを含むことができる。「日付と時刻」セクション2292では、ユーザは、日付と時刻を入力するか、ホイールを回して日付と時刻を選択することにより、日付と時刻を設定することができる。
【0236】
また、ケトン食療法アプリケーションに、選択された時刻におけるユーザの元気度を示すセクション2294を含めることもできる。一実施形態では、ユーザは、低→中→高と連続的に変化する強度表示に沿ってスイッチ2298をスライドさせることができる。他の実施形態では、ユーザは、「低」、「中」、「高」ボタンの中から選択することもできる。あるいは、レターグレードや数字で元気度を評価する(例えば、「1」で「あまり元気がない状態」、「5」で「まあまあ元気がある状態」、「10」で「とても元気がある状態」を表す)こともできる。
【0237】
また、他の実施形態に関する説明でも述べたように、ケトン食療法アプリケーションは、「今の気持ちを言葉にするとどんな感じですか?(How would you describe your feeling?)」と尋ねるとともに、ユーザの今の気持ちを入力するためのテキスト入力フィールド2300を提供することもできる。ユーザがテキスト入力フィールド2300に一度に入力できる気持ちは、1つ(例えば、「ワクワクしています」)である。ユーザが気持ちを入力すると、入力した気持ちがタグクラウド2302aとして表示される。タグクラウド2302aは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。また、ユーザは、続けて別の気持ち(例えば、「カフェイン断ち中(caffeine-free)」)を入力することもでき、これをタグクラウド2302bとして表示することができる。したがって、この元気度エントリに対して、複数の気持ちを関連付けることができる。
【0238】
他の実施形態に関する説明でも述べているが、ポップアップウィンドウ又は別の画面として表示することができる
図20BのGUI2310に示しているように、戻ってきたユーザに対しては、ユーザが一覧から選択することにより素早く入力できるように、以前に入力した気持ちの一覧2304を表示することができる。そして、デフォルトの履歴一覧(例えば、過去に入力した最新の5つの気持ち)に表示している項目の中からどれかが選択されると、この選択された項目を一覧2304から消して、代わりに6番目に新しい項目を一覧2304に表示することができる。ユーザが一覧に表示している項目の中から選択せず、新しい項目をタイプ入力し始めた場合には、タイプ入力を始めると、入力候補の一覧をサジェストすることができる。入力候補の一覧は、表示される文字数が増えるに従い絞り込まれ、最終的にはタイプ入力した文字だけが残るようすることができる。例えば、ユーザが「E」という文字からタイプ入力を始めた場合、「感動しています(Emotional)」、「ワクワクしています(Excited)」などの「E」で始まる単語を含む一覧を表示することができる。ユーザがエントリをタイプ入力すると、そのエントリがタグクラウド2302a、2302bとして表示される。タグクラウド2302a、2302bは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。そして、ユーザは、別の気持ち(例えば、「自信があります」)を、タイプ入力するか、又は上述したような予め用意された一覧2304の中から選択することができる。このようにして、この時刻エントリに対して、複数の気持ちを関連付けることができる。
【0239】
ユーザが必要なデータをすべて入力し、(例えば、「追加」を選択することによって)エントリをログに追加すると、ライブホーム画面2070のケトン曲線2076上に、元気度のアイコン(例えば、
図15Bのアイコン2152a又は2152bを参照)を表示することができる。
【0240】
ユーザが元気度のアイコンをタップすると、さらなる詳細(例えば、入力時刻、入力された元気状態の省略表記、又はその両方)をポップアップ表示することができる。また、元気度のアイコンが最初にケトン曲線2076に表示されたタイミングで、「元気度」が追加されたことを示すメッセージを、ライブホーム画面2070、2090に表示することもできる。場合によっては、このメッセージをドロップダウン通知として表示することもできる。ユーザがポップアップ説明を選択するか、元気度のアイコンをダブルタップすると、元気度エントリのGUIが開き、ユーザは必要に応じてこのエントリを編集する(例えば、エントリに関連付けらえた時刻を変更する、又は今の元気度又は気持ちを変更する)ことができる。
【0241】
食欲
ユーザがログにイベントを記録したいと思った場合には、ログアイコン又はログボタン2098を選択し、ログエントリの種類を選択することができる。
【0242】
ユーザが食欲レベルエントリを追加したいと思った場合、ユーザは、食欲のアイコンを選択することができる。すると、
図21Aに示すように、GUI2320を表示することができる。「食欲」GUI2320は、日付と時刻を設定するためのセクション2322と、ユーザの食欲レベルを入力するためのセクション2324と、ユーザの気持ちを入力するためのセクション2326とを含むことができる。「日付と時刻」セクション2322では、ユーザは、日付と時刻を入力するか、ホイールを回して日付と時刻を選択することにより、日付と時刻を設定することができる。
【0243】
また、ケトン食療法アプリケーションに、選択された時刻におけるユーザの食欲レベルを示すセクション2324を含めることもできる。一実施形態では、ユーザは、低→中→高と連続的に変化する強度表示に沿ってスイッチ2346をスライドさせることができる。他の実施形態では、ユーザは、「低」、「中」、「高」ボタンの中から選択することもできる。あるいは、レターグレードや数字で食欲レベルを評価する(例えば、「1」で「あまり食欲がない状態」、「5」で「まあまあ食欲がある状態」、「10」で「とても食欲がある状態」を表す)こともできる。
【0244】
また、他の実施形態に関する説明でも述べたように、ケトン食療法アプリケーションは、「今の気持ちを言葉にするとどんな感じですか?(How would you describe your feeling?)」と尋ねるとともに、ユーザの今の気持ちを入力するためのテキスト入力フィールド2328を提供することもできる。ユーザがテキスト入力フィールド2328に一度に入力できる気持ちは、1つ(例えば、「ワクワクしています」)である。ユーザが気持ちを入力すると、入力した気持ちがタグクラウド2330aとして表示される。タグクラウド2330aは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。また、ユーザは、続けて別の気持ち(例えば、「カフェイン断ち中」)を入力することもでき、これをタグクラウド2330bとして表示することができる。したがって、この食欲エントリに対して、複数の気持ちを関連付けることができる。
【0245】
他の実施形態に関する説明でも述べているが、
図21BのGUI2340に示しているように、戻ってきたユーザに対しては、ユーザが一覧から選択することにより素早く入力できるように、以前に入力した気持ちの一覧2334を表示することができる。そして、デフォルトの履歴一覧(例えば、過去に入力した最新の5つの気持ち)に表示している項目の中からどれかが選択されると、この選択された項目を一覧2334から消して、代わりに6番目に新しい項目を一覧2334に表示することができる。ユーザが一覧に表示している項目の中から選択せず、新しい項目をタイプ入力し始めた場合には、タイプ入力を始めると、入力候補の一覧をサジェストすることができる。入力候補の一覧は、表示される文字数が増えるに従い絞り込まれ、最終的にはタイプ入力した文字だけが残るようすることができる。例えば、ユーザが「E」という文字からタイプ入力を始めた場合、「感動しています(Emotional)」、「ワクワクしています(Excited)」などの「E」で始まる単語を含む一覧を表示することができる。ユーザがエントリをタイプ入力すると、そのエントリがタグクラウド2330a、2330bとして表示される。タグクラウド2330a、2330bは、ユーザがそのエントリを編集したいと思ったときに削除することができる。そして、ユーザは、別の気持ち(例えば、「自信があります」)を、タイプ入力するか、又は上述したような予め用意された一覧2334の中から選択することができる。このようにして、この時刻エントリに対して、複数の気持ちを関連付けることができる。
【0246】
ユーザが必要なデータをすべて入力し、(例えば、「追加」を選択することによって)エントリをログに追加すると、ライブホーム画面2070のケトン曲線2076上に、食欲のアイコン(例えば、
図15Bのアイコン2152a又は2152bを参照)を表示することができる。
【0247】
ユーザが食欲のアイコンをタップすると、さらなる詳細(例えば、入力時刻、入力され食欲状態の省略表記、又はその両方)をポップアップ表示することができる。また、食欲のアイコンが最初にケトン曲線2076に表示されたタイミングで、「食欲」が追加されたことを示すメッセージを、ライブホーム画面2070に表示することもできる。場合によっては、このメッセージをドロップダウン通知として表示することもできる。ユーザがポップアップ説明を選択するか、食欲のアイコンをダブルタップすると、食欲エントリのGUIが開き、ユーザは必要に応じてこのエントリを編集する(例えば、エントリに関連付けらえた時刻を変更する、又は今の食欲レベル又は気持ちを変更する)ことができる。
【0248】
知ろう、調べよう
図22Aに示すように、ユーザは、リンクをタップして、様々な関連トピックに関する追加情報を提供する「知ろう、調べよう(learn and explore)」GUI2018を表示することができる。「知ろう、調べよう」GUI2018には、複数の選択可能なタブ2020a~2020dを含めることができ、各タブには、タブごとに異なる関心トピックに関するコンテンツが収められている。限定されるものではないが、複数の選択可能なタブ2020a~2020dのテーマとしては、ユーザ専用のコンテンツ(例えば、「あなた専用(for you)」)、ケトーシスに関する基本的なコンテンツ(例えば、「基本(basic)」)、食事に関するコンテンツ(例えば、「食事(food)」)、健康に関連するコンテンツ(例えば、「健康(health)」)、ライフスタイルに関連するコンテンツ(例えば、「ライフスタイル(lifestyle)」)を挙げることができる。また、「知ろう、調べよう」GUI2018には、ユーザが後で簡単にアクセスできるように、ページをブックマーク又は保存できるようにするボタン2024を含めることもできる。本明細書に記載のGUIのいずれにも、ユーザをライブ画面、「知ろう、調べよう」画面、設定画面にそれぞれ素早く導くことができるリンク2031、2033、2035を含めることができる。いくつかの実施形態では、バイオセンサの準備が完了した後にのみ、ライブ画面へのリンク2031をアクティブな状態で表示することができる。
【0249】
各選択可能なタブ2020a~2020dの下には、選択可能なカード2022a~2022cで複数のコンテンツを表示することができる。かかるコンテンツには、限定されるものではないが、記事、写真、テキスト、グラフ、ヒント、概要を含めることができる。例えば、ユーザ専用のタブの下に表示されるコンテンツには、ケトーシスに入る方法を説明する記事、ケトーシスレベルの追跡とその解釈について説明する記事、さまざまな食品を使った試行方法を説明する記事、食品がケトン値に与える影響を食品ごとに説明する記事、マクロ栄養素についての解説を説明する記事を含めることができる。
【0250】
いくつかの実施形態では、
図22Bに示すように、ユーザは、リンクをタップして、様々な関連トピックに関する追加情報を提供する「知ろう(learn)」GUI2019を表示することができる。「知ろう」GUI2019では、様々な記事やコンテンツをそれぞれ表示するカード2021を回転棚式に提示することができる。また、「知ろう」GUI2019に、様々に異なる選択可能なタブ2023a~2023cを含め、それぞれのタブ2023a~2023cで、カテゴリで分類した記事又はコンテンツを提示することもできる。複数の選択可能なタブ2023a~2023cのテーマには、限定されるものではないが、「新着(Latest)」、「始めましょう(Get Started)」、「ケトーシス」などを含めることができる。
【0251】
各選択可能なタブ2023a~2023cの下には、選択可能なカード2025a、2025bで複数のコンテンツを表示することができる。かかるコンテンツには、限定されるものではないが、記事、写真、テキスト、グラフ、ヒント、概要を含めることができる。例えば、「新着」タブの下には、どのようなアプリケーションであるかを説明する記事や、ショッピングガイドなどのコンテンツを含めることができる。
【0252】
表示している選択可能カード2022a~2022c、2025a、2025bにおけるコンテンツの提示順序は変えることができる。例えば、ホストアプリケーションがケトン食療法アプリケーションである場合、ユーザ体験の開始時に、まず、「始めましょう」、「ケトーシスについて知る(learning about ketosis)」などの基本情報に関するコンテンツをユーザに表示することができる。ケトン食療法アプリケーションは、ユーザに関するデータをより多く収集するにつれて、ユーザに提示するコンテンツをユーザに合わせて調整することができる。かかるデータの収集は、質問やプロンプトに対するユーザの回答、ユーザのケトン値、又はユーザのケトンデータから特定されるパターンにより行われる。例えば、ユーザがケトーシスに入った状態を数日間維持している場合、ケトン食療法アプリケーションは、ケトーシスに入ることの利点に関する記事をユーザに提示することができる。また、ケトン食療法アプリケーションは、記事の最後や別のGUIで、ユーザ体験をユーザに合わせてさらにカスタマイズするために必要な入力を、ユーザに求めることもできる。
【0253】
設定
図24Aに示すように、ユーザが設定へのリンク2035をタップすると、1日のマクロ栄養素目標に関するセクション3252と、通知に関するセクション3254と、バイオセンサの注文に関するセクション3256と、プライバシーと法的事項に関するセクション3260とを含む「設定」GUIを表示することができる。
【0254】
ユーザが、個人設定プロセスを最後まで行った場合には、1日のマクロ栄養素目標セクション3252で、短期間でケトーシスに入るための総推奨カロリーと、推奨炭水化物量と、推奨タンパク質量と、推奨脂肪量とを一覧表示することができる。一方、個人向けカスタマイズセクションをスキップしたユーザが、1日のマクロ栄養素目標セクション3252を選択すると、例えば、
図13A~13Fに関する説明の箇所で述べたような、ユーザのケトン食療法プロセスのカスタマイズと目標設定に関連するGUIを表示することができる。
【0255】
図24Bに示すように、ユーザが1日のマクロ栄養素目標セクション3252を選択又はタップすると、編集可能なフィールドを有する「1日のマクロ栄養素目標」GUI3270を提示することができる。GUI3270は、短期間でケトーシスに入るための総推奨カロリー3272と、推奨炭水化物量3274と、推奨タンパク質量3276と、推奨脂肪量3278とを表示することができる。GUI3270には、個人設定プロセスで入力されたユーザ目標を提示する目標セクション3280を含めることもできる。目標セクション3280には、ドロップダウンメニューやポップアップウィンドウを含め、これによりユーザが目標を変更できるようにすることができる。目標は、体重を減らしたい、体重を維持したい、体重を増やしたい、のいずれかとすることができる。また任意選択的に、目標セクション3280にテキストボックスを含め、これによりユーザが自分だけのカスタム目標を入力できるようにすることもできる。GUI3270には、個人設定プロセスで入力されたユーザの身長と体重を掲示する測定値セクション3282を含めることもできる。ユーザは、プルダウンメニュー又はポップアップウィンドウを使用して、単位をメートル法とヤード・ポンド法とで切り替えることができる。また、ユーザが新しい測定値を入力できるように、ユーザが測定値セクション3282をタップすると、ユーザが新しい測定値をダイヤル入力することができるホイール又はユーザが新しい測定値を入力することができるテキストボックスを表示することもできる。GUI3270には、個人設定プロセスで入力された生年月日を提示する生年月日セクション3284を含めることもできる。また、ユーザが生年月日を編集できるように、ユーザが生年月日セクション3284をタップすると、ユーザが別の日付をダイヤル入力することができるホイール又はユーザが新しい日付を入力することができるテキストボックスを表示することもできる。GUI3270には、個人設定プロセスで入力された活動レベルを提示する活動レベルセクション3286を含めることもできる。また、ユーザが活動レベルを変更できるように、ユーザが活動レベルセクション3286をタップすると、活動レベルの選択肢を一覧表示するポップアップウィンドウを表示することもできる。GUI3270には、スイッチ(図示せず)又はスライドトグル2016を含めることができ、スライドトグル2016を一方の側2018にスライドさせると、女性の推定値を表示し、もう一方の側2020にスライドさせると、男性の推定値を表示することができる。
【0256】
図24Cに示すように、ユーザが通知セクション3254を選択又はタップすると、ユーザは、提供されている通知をオン又はオフにすることができる。通知には、ケトン値が閾値に達したことをユーザに知らせる通知と、ケトン値が閾値を下回ったことをユーザに知らせる通知を含めることができる。この閾値は、ケトーシス閾値とすることができる。閾値は、約0.4ミリモル/L、又は約0.45ミリモル/L、又は約0.5ミリモル/L、又は約0.55ミリモル/L、又は約0.6ミリモル/Lとすることができる。
【0257】
いくつかの実施形態では、システムは、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているかどうかを判定することができる。システムは、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているという判定に反応して、通知を出力することができる。いくつかの実施形態では、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っている時間の長さが最小時間に達して初めて通知を出力することもできる。最小時間は、例えば、少なくとも約2分、又は少なくとも約5分、又は少なくとも約10分、又は少なくとも約15分、又は少なくとも約30分とすることができる。閾値ケトン濃度は、予め設定する、アプリケーションが設定する、又はユーザが設定することができる。通知には、振動などの触覚成分を含めることができる。通知には、ビープ音のような音などの可聴成分を含めることができる。通知は、ユーザがケトーシス状態に入ったことを示すアラート通知とすることもできる。
【0258】
いくつかの実施形態では、システムは、ケトン値が閾値ケトン濃度を下回ったかどうかを判定することができる。システムは、ケトン値が閾値ケトン濃度を下回ったという判定に反応して、通知を出力することができる。いくつかの実施形態では、ケトン値が閾値ケトン濃度を下回っている時間の長さが最小時間に達して初めて通知を出力することもできる。最小時間は、例えば、少なくとも約2分、又は少なくとも約5分、又は少なくとも約10分、又は少なくとも約15分、又は少なくとも約30分とすることができる。いくつかの実施形態では、ケトン値が一定期間にわたりケトン閾値濃度を上回った後にケトン閾値濃度を下回って初めてケトン値がケトン閾値濃度を下回ったことに関する通知を出力することもできる。ケトン値がケトン閾値濃度を下回ったことに関する通知には、振動などの触覚成分を含めることができる。ケトン値がケトン閾値濃度を下回ったことに関する通知には、ビープ音のような音などの可聴成分を含めることができる。ケトン値がケトン閾値濃度を下回ったことに関する通知は、ユーザがもはやケトーシス状態にないこと又はユーザがケトーシスから抜け出てしまったことを示すアラート通知とすることもできる。
【0259】
本明細書の種々の実施形態で説明する通知としては、トースト通知、バナー通知、ロック画面通知、スライドアップ通知などの、モバイルアプリケーション設計において公知のアラート通知を挙げることができる。
【0260】
以上、いくつかの実施形態を説明してきたが、その総括及び/又は補足として、以下に本主題の種々の態様を示す。なお、ここで強調したいのは、下記の各実施形態の相互関係及び交換可能性である。換言すれば、複数の実施形態の各特徴は、別段の明示的な記載がある場合や論理的妥当性を欠く場合を除き、他のあらゆる特徴と組み合わせることができるという事実に重きを置いている。なお、下記では、図面への参照を明示的には行ってはいないが、以下の各段落の記載は、本明細書に記載の各実施形態を再掲、発展させたものである。
【0261】
様々なアプリケーションやサードパーティアプリケーションがセンサデータにアクセスするための統一的フレームワークを提供するソフトウェアライブラリ。本システムは、センサ制御モジュールと遠隔管理モジュールとをさらに備える。センサ制御モジュールは、センサとの通信と、センサデータの受信と、遠隔管理モジュール又は様々なアプリケーションに対する当該センサデータの伝達とを行うためのロジックを備える。センサ制御モジュールは、多数のコンポーネントを収めたバナーを表示するユーザインタフェースを備えることができる。バナーの内容は、ホストアプリケーションごとに異なるものとすることができる。本システムは、バナーが組み込まれたホストアプリケーションをさらに含むことができる。
【0262】
多くの実施形態では、被検物質監視システムは、1つ以上のプロセッサと、無線通信回路と、メモリと、を備える受信デバイスを備える。無線通信回路は、被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスから被検物質値を示すデータを受信するように構成される。センサ制御デバイスは、被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成される。メモリは、1つ以上のプロセッサと結合され、ホストアプリケーション及びソフトウェアライブラリを格納する。ソフトウェアライブラリは、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されたセンサ制御モジュールを備える。センサ制御モジュールは命令を含む。命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は1つ以上のプロセッサに、センサ制御モジュールのセンサ制御モジュールインタフェースにより、被検物質値を示すデータの第1の部分をホストアプリケーションに提供するステップと、被検物質センサの状態を判定するステップと、センサ制御モジュールのユーザインタフェースにより、被検物質値と被検物質センサの状態とを示すデータの第2の部分を表示するステップと、を実行させる。
【0263】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分を、ホストアプリケーションの第1のセクションに表示する。いくつかの実施形態では、被検物質値と被検物質センサの状態とを示すデータの第2の部分を、ホストアプリケーションの第2のセクションに表示する。いくつかの実施形態では、第2のセクションはバナーである。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度の唯一の表示である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、被検物質センサの状態の唯一の表示である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、被検物質センサの状態の主な表示である。いくつかの実施形態では、第1のセクションと第2のセクションは、ホストアプリケーション上に同時に表示される。
【0264】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分と被検物質値を示すデータの第2の部分が重複している。
【0265】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分と被検物質値を示すデータの第2の部分が重複していない。
【0266】
いくつかの実施形態では、センサ制御モジュールのセンサ制御モジュールインタフェースは、ホストアプリケーションからのリクエストに応じて、被検物質値を示すデータの第1の部分をホストアプリケーションに提供するように構成される。
【0267】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、第1の間隔で受信される被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第2の部分は、第1の間隔とは異なる第2の間隔で受信される被検物質データを含む。
【0268】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、リアルタイムの被検物質データを含み、被検物質値を示すデータの第2の部分は、過去の被検物質データを含む。
【0269】
いくつかの実施形態では、ホストアプリケーションはソフトウェアライブラリを含む。
【0270】
いくつかの実施形態では、ホストアプリケーションは命令を含む。この命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は1つ以上のプロセッサに、センサ制御モジュールによって提供される被検物質値を示すデータの第1の部分に基づいて、少なくとも1つのメトリックを特定するステップと、ユーザインタフェースに少なくとも1つのメトリックを表示するステップとを実行させる。
【0271】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、被検物質センサが検出する被検物質濃度を含む。
【0272】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、定期的に提供される。
【0273】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、1分ごとに提供される。
【0274】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第2の部分は、被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度を含む。
【0275】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第2の部分は、トレンド矢印を含む。
【0276】
いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態は、アイコンと説明を含む。
【0277】
いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態は、被検物質センサの残存寿命表示を含む。いくつかの実施形態では、被検物質センサの残存寿命の表示は、グラフィック表示を含み、グラフィック表示は、被検物質センサの残存寿命を視覚的に示す進行状況表示を含む。いくつかの実施形態では、グラフィック表示は円形であり、進行状況表示は円形の円周における色を付けた部分であり、円形の円周全体に対する円形の円周における色を付けた部分の比率は、被検物質センサの総寿命に対する被検物質センサの残存寿命の比率に比例する。いくつかの実施形態では、被検物質センサの総寿命は、約14日間である。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が約1日を上回っている場合、色を付けた部分は第1の色とされ、センサの残存寿命が約1日を下回っている場合、色を付けた部分は第2の色とされる。
【0278】
いくつかの実施形態では、被検物質センサの残存寿命の表示は、数値を含むテキスト記述を含んでいる。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が約1日を上回っている場合、テキスト記述の数値は、センサの残存寿命の日数を含む。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が約1日を下回り且つ約1時間を上回っている場合、テキスト記述の数値は、センサの残存寿命の時間数を含む。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が約1時間を下回っている場合、テキスト記述の数値は、センサの残存寿命の分数を含む。
【0279】
いくつかの実施形態では、ホストアプリケーションは命令を含む。この命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は1つ以上のプロセッサに、第2のセクションの選択に反応して、被検物質センサの状態のさらなる詳細をセンサ制御モジュールの第2のユーザインタフェースにより表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、被検物質センサの残存寿命の長さを含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、被検物質センサのシリアル番号を含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、被検物質センサの識別番号を含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、エラーメッセージを含んでいる。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、新しい被検物質センサをペアリングするよう求める指示を含む。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、ユーザに対する被検物質センサの装着をチェックするよう求める指示を含む。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、受信デバイスの「BLUETOOTH」を有効にするよう求める指示を含む。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、被検物質センサの温度に関する通知を含む。いくつかの実施形態では、当該被検物質センサの温度は、高すぎる温度である。いくつかの実施形態では、当該被検物質センサの温度は、低すぎる温度である。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、新しい被検物質センサをペアリングするよう求めるメッセージを含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、被検物質センサがアクティブになるまでの残り時間の長さを示す表示を含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、新しいセッションを開始するよう求めるメッセージを含んでいる。
【0280】
いくつかの実施形態では、ホストアプリケーションは命令を含む。この命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は1つ以上のプロセッサに、第2のセクションの選択に反応して、新しい被検物質センサのペアリングの詳細をセンサ制御モジュールの第3のユーザインタフェースにより表示するステップをさらに実行させる。
【0281】
いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェースは、第2のセクションの選択後にのみ表示される。
【0282】
多くの実施形態では、方法は、被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスから被検物質値を示すデータをセンサ制御モジュールにより受信するステップを含む。センサ制御デバイスは、被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成される。また、方法は、センサ制御モジュールのセンサ制御モジュールインタフェースにより、被検物質値を示すデータの第1の部分をホストアプリケーションに提供するステップと、被検物質センサの状態を判定するステップと、センサ制御モジュールのユーザインタフェースにより、被検物質値と被検物質センサの状態とを示すデータの第2の部分をユーザインタフェースに表示するステップと、をさらに含む。
【0283】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分を、ホストアプリケーションの第1のセクションに表示する。いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第2の部分を、ホストアプリケーションの第2のセクションに表示する。いくつかの実施形態では、第2のセクションはバナーである。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度の唯一の表示である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、被検物質センサの状態の唯一の表示である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、被検物質センサの状態の主な表示である。
【0284】
いくつかの実施形態では、第1のセクションと第2のセクションは、ホストアプリケーション上に同時に表示される。
【0285】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分と被検物質値を示すデータの第2の部分が重複している。
【0286】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分と被検物質値を示すデータの第2の部分が重複していない。
【0287】
いくつかの実施形態では、センサ制御モジュールのセンサ制御モジュールインタフェースは、ホストアプリケーションからのリクエストに応じて、被検物質値を示すデータの第1の部分をホストアプリケーションに提供する。
【0288】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、第1の間隔で受信される被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第2の部分は、第1の間隔とは異なる第2の間隔で受信される被検物質データを含む。
【0289】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、リアルタイムの被検物質データを含み、被検物質値を示すデータの第2の部分は、過去の被検物質データを含む。
【0290】
いくつかの実施形態では、ホストアプリケーションはソフトウェアライブラリを含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェアライブラリはセンサ制御モジュールを備える。
【0291】
いくつかの実施形態では、センサ制御モジュールによって提供される被検物質値を示すデータの第1の部分に基づいて、少なくとも1つのメトリックを特定するステップと、ユーザインタフェースに少なくとも1つのメトリックを表示するステップとをさらに含む。
【0292】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、被検物質センサが検出する被検物質濃度を含む。
【0293】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、定期的に提供される。
【0294】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第1の部分は、1分ごとに提供される。
【0295】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第2の部分は、被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度を含む。
【0296】
いくつかの実施形態では、被検物質値を示すデータの第2の部分は、トレンド矢印を含む。
【0297】
いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態は、アイコンと説明を含む。
【0298】
いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態は、被検物質センサの残存寿命表示を含む。いくつかの実施形態では、被検物質センサの残存寿命の表示は、グラフィック表示を含み、グラフィック表示は、被検物質センサの残存寿命を視覚的に示す進行状況表示を含む。いくつかの実施形態では、グラフィック表示は円形であり、進行状況表示は円形の円周における色を付けた部分であり、円形の円周全体に対する円形の円周における色を付けた部分の比率は、被検物質センサの総寿命に対する被検物質センサの残存寿命の比率に比例する。いくつかの実施形態では、被検物質センサの総寿命は、約14日間である。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が約1日を上回っている場合、色を付けた部分は第1の色とされ、センサの残存寿命が約1日を下回っている場合、色を付けた部分は第2の色とされる。
【0299】
いくつかの実施形態では、被検物質センサの残存寿命の表示は、数値を含むテキスト記述を含んでいる。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が約1日を上回っている場合、テキスト記述の数値は、センサの残存寿命の日数を含む。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が約1日を下回り且つ約1時間を上回っている場合、テキスト記述の数値は、センサの残存寿命の時間数を含む。いくつかの実施形態では、センサの残存寿命が約1時間を下回っている場合、テキスト記述の数値は、センサの残存寿命の分数を含む。
【0300】
いくつかの実施形態では、ユーザが第2のセクションを選択したことに反応して、被検物質センサの状態のさらなる詳細をセンサ制御モジュールの第2のユーザインタフェースにより表示するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、被検物質センサの残存寿命の長さを含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、被検物質センサのシリアル番号を含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、被検物質センサの識別番号を含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、エラーメッセージを含んでいる。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、新しい被検物質センサをペアリングするよう求める指示を含む。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、ユーザに対する被検物質センサの装着をチェックするよう求める指示を含む。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、受信デバイスの「BLUETOOTH」を有効にするよう求める指示を含む。いくつかの実施形態では、エラーメッセージは、被検物質センサの温度に関する通知を含む。いくつかの実施形態では、当該被検物質センサの温度は、高すぎる温度である。いくつかの実施形態では、当該被検物質センサの温度は、低すぎる温度である。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、新しい被検物質センサをペアリングするよう求めるメッセージを含んでいる。いくつかの実施形態では、被検物質センサの状態のさらなる詳細は、被検物質センサがアクティブになるまでの残り時間の長さを示す表示を含んでいる。
【0301】
いくつかの実施形態では、第2のセクションの選択に反応して、新しい被検物質センサのペアリングの詳細をセンサ制御モジュールの第3のユーザインタフェースにより表示するステップをさらに含む。
【0302】
いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェースは、第2のセクションの選択後にのみ表示される。
【0303】
多くの実施形態では、対象者に関連するメトリックを表示するための装置は、被検物質測定データを受信するように構成された入力部と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、1つ以上のプロセッサとを備える。1つ以上のプロセッサは、入力部と、ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合される。命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は装置に、男性用の第1の1日の推奨栄養素目標と、女性用の第2の1日の推奨栄養素目標とを定めるステップと、男性用の第1の1日の総推奨カロリーと、女性用の第2の1日の総推奨カロリーとを定めるステップと、男性オプションの選択に反応して、第1の1日の推奨栄養素目標を示す第1のグラフィック要素の表示と、第1の1日の総推奨カロリーの表示と、を行うステップと、女性オプションの選択に反応して、第2の1日の推奨栄養素目標を示す第2のグラフィック要素の表示と、第2の1日の総推奨カロリーの表示と、を行うステップと、を実行させる。第1のグラフィック要素は、1日の推奨炭水化物量を示す第1の部分と、1日の推奨タンパク質量を示す第2の部分と、1日の推奨脂肪量を示す第3の部分とを有する第1のグラフを含む。第2のグラフィック要素は、1日の推奨炭水化物量を示す第1の部分と、1日の推奨タンパク質量を示す第2の部分と、1日の推奨脂肪量を示す第3の部分とを有する第2のグラフを含む。
【0304】
いくつかの実施形態では、第1のグラフ及び第2のグラフはいずれも円グラフである。
【0305】
いくつかの実施形態では、第1のグラフィック要素は、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値をさらに含む。いくつかの実施形態では、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値は、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量のそれぞれが、第1の1日の推奨栄養素目標に占めるパーセンテージである。いくつかの実施形態では、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値は、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量をそれぞれ表すグラム量である。
【0306】
いくつかの実施形態では、第2のグラフィック要素は、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値をさらに含む。いくつかの実施形態では、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値は、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量のそれぞれが、第2の1日の推奨栄養素目標に占めるパーセンテージである。いくつかの実施形態では、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値は、1日の推奨炭水化物量、1日の推奨タンパク質量、及び1日の推奨脂肪量をそれぞれ表すグラム量である。
【0307】
いくつかの実施形態では、命令が装置に、男性用の選択可能なオプションと女性用の選択可能なオプションとを表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、男性用の選択可能なオプション及び女性用の選択可能なオプションは、スライド可能なスイッチである。
【0308】
いくつかの実施形態では、第1の1日の推奨栄養素目標及び第2の1日の推奨栄養素目標は、対象者の体重及び対象者の年齢に少なくとも基づいて定められる。
【0309】
いくつかの実施形態では、第1の1日の推奨栄養素目標及び第2の1日の推奨栄養素目標は、受信した被検物質測定データに少なくとも基づいて定められる。いくつかの実施形態では、受信した被検物質測定データはケトン値データである。
【0310】
多くの実施形態では、対象者に関連するメトリックを表示するための装置は、ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、1つ以上のプロセッサとを備える。1つ以上のプロセッサは、入力部と、ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合される。命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は装置に、一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと、ケトーシス閾値とを含むグラフを表示するステップと、一定期間におけるケトン値の平均を表示するステップと、一定期間においてケトーシス状態であった総時間長を表示するステップと、を実行させる。
【0311】
いくつかの実施形態では、一定期間は1日である。
【0312】
いくつかの実施形態では、グラフは、目標閾値をさらに含む。いくつかの実施形態では、命令は装置に、一定期間において目標閾値を超えた総時間長を表示するステップをさらに実行させる。
【0313】
いくつかの実施形態では、命令は装置に、リアルタイムのケトン値濃度を表示するステップをさらに実行させる。
【0314】
いくつかの実施形態では、命令は装置に、ケトン値濃度に関連するトレンド矢印を表示するステップをさらに実行させる。
【0315】
いくつかの実施形態では、命令は装置に、装置にケトン測定データを送信するように構成されたバイオセンサの状態を表示するステップをさらに実行させる。
【0316】
いくつかの実施形態では、グラフは、ケトンプロファイルの下側領域につけた陰影をさらに含む。いくつかの実施形態では、陰影は、ケトンプロファイルのグラフに近づくほど濃くなるグラデーションである。
【0317】
いくつかの実施形態では、グラフは、ログに記録されたエントリに対応する少なくとも1つのアイコンを、ケトンプロファイル上にさらに含む。いくつかの実施形態では、ログに記録されたエントリは、食事と飲み物エントリ、断食エントリ、運動エントリ、気分エントリ、食欲エントリ、又は元気度エントリを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアイコンは複数のアイコンであり、命令は装置に、フィルタに従って複数のアイコンのうちの部分集合を表示するステップをさらに実行させる。
【0318】
いくつかの実施形態では、グラフは、ログに記録された断食エントリに対応する少なくとも1つの断食アイコンを、ケトンプロファイル上にさらに含む。断食エントリは、開始時刻と終了時刻とを持つ断食継続期間を含む。断食継続期間の開始時刻から終了時刻までのケトンプロファイルの下側領域の陰影は、断食継続期間の開始時刻より前のケトンプロファイルの下側領域及び終了時刻より後のケトンプロファイルの下側領域の陰影と区別可能な陰影とされる。
【0319】
いくつかの実施形態では、グラフは、ログに記録された運動エントリに対応する少なくとも1つの運動アイコンを、ケトンプロファイル上にさらに含む。運動エントリは、開始時刻と終了時刻とを持つ運動継続期間を含む。運動継続期間の開始時刻から終了時刻までのケトンプロファイルの下側領域の陰影は、運動継続期間の開始時刻より前のケトンプロファイルの下側領域及び終了時刻より後のケトンプロファイルの下側領域の陰影と区別可能な陰影とされる。
【0320】
いくつかの実施形態では、命令は装置に、所定の短時間内にログ記録時刻を有する複数のエントリがログに記録されたことに反応して、ピルを表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、所定の短時間は約1時間である。いくつかの実施形態では、ピルは、所定の短時間内にログ記録時刻を有するログに記録された複数のエントリの個数表示を含む。いくつかの実施形態では、命令は装置に、ピルの選択又は押圧に反応して、ツールチップを表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、ツールチップは、ログに記録されたエントリの一覧表示を含む。いくつかの実施形態では、一覧内のログに記録されたエントリのそれぞれが、アイコンと、ログ記録時刻と、簡単な説明とを含む。
【0321】
いくつかの実施形態では、命令は装置に、最小でも或る時間にわたるディスプレイの押圧に反応して、フラグを表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、フラグは、第1の時刻におけるケトン濃度を示す表示を含む。第1の時刻は、ディスプレイの押圧の位置に一致又は近接するグラフ上の時刻に対応している。いくつかの実施形態では、第1の時刻におけるケトン濃度が下側閾値の濃度を下回っている場合、ケトン濃度を示す表示は、ケトン濃度が下側閾値を下回っている旨の文言とされる。いくつかの実施形態では、ケトン濃度が下側閾値の濃度を下回っている場合、ケトン濃度を示す表示はケトン濃度の数値を含まない。いくつかの実施形態では、第1の時刻におけるケトン濃度が上側閾値の濃度を上回っている場合、ケトン濃度を示す表示は、ケトン濃度が上側閾値を上回っている旨の文言とされる。いくつかの実施形態では、ケトン濃度が上側閾値の濃度を上回っている場合、ケトン濃度を示す表示はケトン濃度の数値を含まない。いくつかの実施形態では、ケトン濃度が下側閾値と上側閾値の間にある場合、ケトン濃度を示す表示はケトン濃度の数値を含む。
【0322】
いくつかの実施形態では、命令は装置に、グラフに沿って動く押圧の動きに反応して、複数の追加フラグを表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、複数の追加フラグのそれぞれが、異なる複数の時刻におけるケトン濃度を示す表示を含み、異なる複数の時刻のそれぞれが、ディスプレイの押圧の位置に一致又は近接するグラフ上の時刻に対応している。
【0323】
いくつかの実施形態では、命令は装置に、最小でも或る時間にわたるディスプレイの押圧の終了に反応して、フラグの表示を停止するステップをさらに実行させる。
【0324】
多くの実施形態では、対象者に関連するメトリックを表示するための装置は、ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、1つ以上のプロセッサとを備える。1つ以上のプロセッサは、入力部と、ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合される。命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は装置に、一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと、少なくとも1つの断食アイコンと、を含むグラフを第1のグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、経過した断食時間と、目標時間と、対象者が断食した時間の長さを示すグラフィック要素とを含む第2のグラフィカルユーザインタフェースを表示するステップと、を実行させる。
【0325】
いくつかの実施形態では、第2のグラフィカルユーザインタフェースは、グラフの少なくとも1つの断食アイコンの選択に反応して表示されるように構成される。
【0326】
いくつかの実施形態では、第2のグラフィカルユーザインタフェースはポップアップ画面である。
【0327】
いくつかの実施形態では、第2のグラフィカルユーザインタフェースは、目標時間の開始時刻と終了時刻をさらに含む。
【0328】
いくつかの実施形態では、第1のグラフィカルユーザインタフェースのグラフは、目標閾値とケトーシス閾値とをさらに含む。
【0329】
いくつかの実施形態では、第1のグラフィカルユーザインタフェースは、一定期間におけるケトン値の平均の表示と、一定期間においてケトーシス状態であった総時間長の表示と、一定期間において目標閾値を上回った総時間長の表示と、をさらに含む。
【0330】
多くの実施形態では、対象者に関連するメトリックを表示するための装置は、ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、1つ以上のプロセッサとを備える。1つ以上のプロセッサは、入力部と、ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合される。命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は装置に、一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと少なくとも1つの運動アイコンとを含むグラフをグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップを実行させる。少なくとも1つの運動アイコンは、ログに記録された運動エントリに対応する。運動エントリは、開始時刻と終了時刻とを持つ運動継続期間を含む。運動継続期間の開始時刻から終了時刻までのケトンプロファイルの下側領域の陰影は、運動継続期間の開始時刻より前のケトンプロファイルの下側領域及び終了時刻より後のケトンプロファイルの下側領域の陰影と区別可能な陰影とされる。
【0331】
いくつかの実施形態では、ログに記録された運動エントリは、運動の説明と運動の強度とを含む。
【0332】
いくつかの実施形態では、命令は1つ以上のプロセッサに、開始時刻に第1の縦線を表示し、終了時刻に第2の縦線を表示するステップをさらに実行させ、第1の縦線は、これを動かすことにより開始時刻を変更できるように構成され、第2の縦線は、これを動かすことにより終了時刻を変更できるように構成されている。
【0333】
多くの実施形態では、断食期間をログに記録する方法は、断食期間の長さを複数の所定の断食期間長から選択するステップと、断食期間の開始時刻を入力するステップと、を含む。断食期間の終了時刻は、断食期間の開始時刻と選択された所定の断食期間長に基づいて自動的に求められる。
【0334】
いくつかの実施形態では、複数の所定の断食期間長は、なし、13時間、16時間、18時間、20時間、及び36時間のうちの少なくとも1つを含む。
【0335】
いくつかの実施形態では、断食期間の開始時刻は、ホイールで選択される。
【0336】
いくつかの実施形態では、断食期間の開始時刻は、テキストフィールドに入力される。
【0337】
多くの実施形態では、運動期間をログに記録する方法は、運動期間の開始時刻と開始日とを設定するステップと、運動期間の長さを設定するステップと、運動期間中に行った運動の説明を入力するステップと、運動期間中に行った運動の強度を入力するステップと、を含む。
【0338】
いくつかの実施形態では、運動期間中に行った運動の強度は、スライドバーを調節して低から高までの範囲で強度を示すことにより入力される。
【0339】
いくつかの実施形態では、行った運動の説明を入力するステップは、運動の説明をテキストフィールドにタイプ入力するステップを含む。
【0340】
いくつかの実施形態では、行った運動の説明を入力するステップは、サジェストされる運動候補の一覧から運動を選択するステップを含む。
【0341】
いくつかの実施形態では、サジェストされる運動候補の一覧は、ユーザが過去に入力した運動の一覧を含む。
【0342】
いくつかの実施形態では、サジェストされる運動候補の一覧は、ユーザが過去に入力した最新の5つの運動の一覧を含む。
【0343】
多くの実施形態では、気分をログに記録する方法は、気分エントリの時刻及び日付を設定するステップと、複数の気分候補から気分を選択するステップと、気分エントリの時刻及び日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、を含む。
【0344】
いくつかの実施形態では、複数の気分候補は、異なる表情を描いた複数の絵文字を含む。
【0345】
いくつかの実施形態では、気持ちの説明を入力するステップは、気持ちの説明をテキストフィールドにタイプ入力するステップを含む。
【0346】
いくつかの実施形態では、気持ちの説明を入力するステップは、サジェストされる気持ち候補の一覧から気持ちを選択するステップを含む。いくつかの実施形態では、サジェストされる気持ち候補の一覧は、ユーザが過去に入力した気持ちの一覧を含む。いくつかの実施形態では、サジェストされる気持ち候補の一覧は、ユーザが過去に入力した最新の5つの気持ちの一覧を含む。
【0347】
多くの実施形態では、元気度をログに記録する方法は、元気度エントリの時刻及び日付を設定するステップと、元気度を入力するステップと、元気度エントリの時刻及び日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、を含む。
【0348】
いくつかの実施形態では、元気度は、スライドバーを調節して低から中を経て高までの範囲で元気度を示すことにより入力される。
【0349】
いくつかの実施形態では、気持ちの説明を入力するステップは、気持ちの説明をテキストフィールドにタイプ入力するステップを含む。
【0350】
いくつかの実施形態では、気持ちの説明を入力するステップは、サジェストされる気持ち候補の一覧から気持ちを選択するステップを含む。いくつかの実施形態では、サジェストされる気持ち候補の一覧は、ユーザが過去に入力した気持ちの一覧を含む。いくつかの実施形態では、サジェストされる気持ち候補の一覧は、ユーザが過去に入力した最新の5つの気持ちの一覧を含む。
【0351】
多くの実施形態では、食欲レベルをログに記録する方法は、食欲レベルエントリの時刻及び日付を設定するステップと、食欲レベルを入力するステップと、食欲レベルエントリの時刻及び日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、を含む。
【0352】
いくつかの実施形態では、食欲レベルは、スライドバーを調節して低から中を経て高までの範囲で食欲レベルを示すことにより入力される。
【0353】
いくつかの実施形態では、気持ちの説明を入力するステップは、気持ちの説明をテキストフィールドにタイプ入力するステップを含む。
【0354】
いくつかの実施形態では、気持ちの説明を入力するステップは、サジェストされる気持ち候補の一覧から気持ちを選択するステップを含む。いくつかの実施形態では、サジェストされる気持ち候補の一覧は、ユーザが過去に入力した気持ちの一覧を含む。いくつかの実施形態では、サジェストされる気持ち候補の一覧は、ユーザが過去に入力した最新の5つの気持ちの一覧を含む。
【0355】
多くの実施形態では、対象者に関連するメトリックを分析するための装置は、ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、1つ以上のプロセッサとを備える。1つ以上のプロセッサは、入力部と、ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合される。命令を1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、命令は装置に、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているかどうかを判定するステップと、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているという判定に反応して、通知を出力するステップと、を実行させる。
【0356】
いくつかの実施形態では、閾値ケトン濃度は予め設定される。
【0357】
いくつかの実施形態では、閾値ケトン濃度は対象者により設定される。
【0358】
いくつかの実施形態では、閾値ケトン濃度は約0.5ミリモル/Lである。
【0359】
いくつかの実施形態では、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているという判定に反応して出力される通知は、触覚成分を含む。いくつかの実施形態では、触覚成分は振動である。
【0360】
いくつかの実施形態では、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているという判定に反応して出力される通知は、音を含む。
【0361】
いくつかの実施形態では、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているという判定に反応して出力される通知は、対象者がケトーシス状態に入ったことを示すメッセージを含む。
【0362】
いくつかの実施形態では、命令は装置に、ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているという判定がなされた後に、ケトン値が閾値ケトン濃度を下回るかどうかを判定するステップと、ケトン値が閾値ケトン濃度を下回ったという判定に反応して、通知を出力するステップと、をさらに実行させる。いくつかの実施形態では、ケトン値が閾値ケトン濃度を下回ったという判定に反応して出力される通知は、触覚成分を含む。いくつかの実施形態では、触覚成分は振動である。いくつかの実施形態では、ケトン値が閾値ケトン濃度を下回ったという判定に反応して出力される通知は、音を含む。いくつかの実施形態では、ケトン値が閾値ケトン濃度を下回ったという判定に反応して出力される通知は、対象者がケトーシスから抜け出てしまったことを示すメッセージを含む。
【0363】
むすび
なお、本明細書に記載の任意の実施形態に関する説明において述べた、すべての特徴、要素、コンポーネント、機能、及びステップは、他の任意の実施形態の特徴、要素、コンポーネント、機能、及びステップと自由に組み合わせ可能かつ置換可能であることが意図されていることに留意されたい。また、特定の特徴、要素、コンポーネント、機能、又はステップを、1つの実施形態に関する説明だけで述べている場合、別段の明示的な記載がない限り、その特徴、要素、コンポーネント、機能、又はステップは、本明細書に記載の他のすべての実施形態にも使用することができることを理解されたい。従って、以下の説明において、特徴、要素、コンポーネント、機能、及びステップを異なる実施形態の間で組み合わせることが可能であること、又は、特徴、要素、コンポーネント、機能、及びステップを実施形態の間で置き換えることが可能であることを、特定の例として明示的に記載していなかったとしても、本段落が、そのような組み合わせ又は置き換えを行った請求項をいつでも加入することを可能にする、先行記載及びサポート記載の役割を果たす。したがって、本開示の主題の特定の実施形態に関する上述の説明は、例示と説明のために提示したものである。可能な限りのすべての組み合わせや置き換えを明示的に記載することが過度な負担であることは、当業者であれば、このようなあらゆる組み合わせや置き換えの許容性を容易に認識できることを考慮すれば特に、明確に認められるものである。
【0364】
実施形態は様々な変形や形態変更が可能であるが、そのうちの特定的な例を図面に示し、本明細書において詳細に説明している。当業者であれば、本開示の主題の趣旨及び範囲から逸脱しない範囲で、本開示の主題の方法及びシステムに種々の変形及び変更を行うことができることは明らかであろう。したがって、本開示の主題は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある変形や変更も含むことが意図されている。さらに、実施形態の任意の特徴、機能、ステップ、又は要素を、特許請求の範囲に記載又は加入することができ、また、特許請求の範囲に含まれない特徴、機能、ステップ、又は要素による否定的限定により、特許請求の範囲の発明的範囲を定義することもできる。
【0365】
項分け記載
以下、例示的な実施形態を、番号を付した項に分けて記載する。
【0366】
第1項
1つ以上のプロセッサと、
被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスから被検物質値を示すデータを受信するように構成された無線通信回路と、
1つ以上のプロセッサと結合されたメモリであって、ホストアプリケーション及びソフトウェアライブラリを格納するメモリと、
を備える受信デバイス
を備える被検物質監視システムであって、
前記ソフトウェアライブラリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されたセンサ制御モジュールを備え、
前記センサ制御モジュールは命令を含み、該命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記センサ制御モジュールのセンサ制御モジュールインタフェースにより、前記被検物質値を示す前記データの第1の部分を前記ホストアプリケーションに提供するステップと、
前記被検物質センサの状態を判定するステップと、
前記センサ制御モジュールのユーザインタフェースにより、前記被検物質値と前記被検物質センサの前記状態とを示す前記データの第2の部分を表示するステップと、
を実行させる、被検物質監視システム。
【0367】
第2項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分を、前記ホストアプリケーションの第1のセクションに表示する、第1項に記載のシステム。
【0368】
第3項
前記被検物質値と前記被検物質センサの前記状態とを示す前記データの前記第2の部分を、前記ホストアプリケーションの第2のセクションに表示する、第2項に記載のシステム。
【0369】
第4項
前記第2のセクションがバナーである、第3項に記載のシステム。
【0370】
第5項
前記第2のセクションが、前記被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度の唯一の表示である、第3項に記載のシステム。
【0371】
第6項
前記第2のセクションが、前記被検物質センサの前記状態の唯一の表示である、第3項に記載のシステム。
【0372】
第7項
前記第2のセクションが、前記被検物質センサの前記状態の主な表示である、第3項に記載のシステム。
【0373】
第8項
前記第1のセクションと前記第2のセクションが、前記ホストアプリケーション上に同時に表示される、第3項に記載のシステム。
【0374】
第9項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分と前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が重複している、第1項に記載のシステム。
【0375】
第10項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分と前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が重複していない、第1項に記載のシステム。
【0376】
第11項
前記センサ制御モジュールの前記センサ制御モジュールインタフェースが、前記ホストアプリケーションからのリクエストに応じて、前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分を前記ホストアプリケーションに提供するように構成される、第1項に記載のシステム。
【0377】
第12項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、第1の間隔で受信される被検物質データを含む、第1項に記載のシステム。
【0378】
第13項
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、前記第1の間隔とは異なる第2の間隔で受信される被検物質データを含む、第12項に記載のシステム。
【0379】
第14項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、リアルタイムの被検物質データを含み、
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、過去の被検物質データを含む、第1項に記載のシステム。
【0380】
第15項
前記ホストアプリケーションが前記ソフトウェアライブラリを含む、第1項に記載のシステム。
【0381】
第16項
前記ホストアプリケーションは命令を含み、該命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記センサ制御モジュールによって提供される前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分に基づいて、少なくとも1つのメトリックを特定するステップと、
前記ユーザインタフェースに前記少なくとも1つのメトリックを表示するステップと
を実行させる、第1項に記載のシステム。
【0382】
第17項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、前記被検物質センサが検出する被検物質濃度を含む、第1項に記載のシステム。
【0383】
第18項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、定期的に提供される、第1項に記載のシステム。
【0384】
第19項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、1分ごとに提供される、第1項に記載のシステム。
【0385】
第20項
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、前記被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度を含む、第1項に記載のシステム。
【0386】
第21項
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、トレンド矢印を含む、第1項に記載のシステム。
【0387】
第22項
前記被検物質センサの前記状態が、アイコンと説明を含む、第1項に記載のシステム。
【0388】
第23項
前記被検物質センサの前記状態が、前記被検物質センサの残存寿命表示を含む、第1項に記載のシステム。
【0389】
第24項
前記被検物質センサの前記残存寿命の前記表示が、グラフィック表示を含み、
該グラフィック表示が、前記被検物質センサの前記残存寿命を視覚的に示す進行状況表示を含む、第23項に記載のシステム。
【0390】
第25項
前記グラフィック表示が円形であり、
前記進行状況表示が前記円形の円周における色を付けた部分であり、
前記円形の前記円周全体に対する前記円形の前記円周における前記色を付けた部分の比率が、前記被検物質センサの総寿命に対する前記被検物質センサの前記残存寿命の比率に比例する、第24項に記載のシステム。
【0391】
第26項
前記被検物質センサの前記総寿命が、約14日間である、第25項に記載のシステム。
【0392】
第27項
前記センサの前記残存寿命が約1日を上回っている場合、前記色を付けた部分は第1の色とされ、
前記センサの前記残存寿命が約1日を下回っている場合、前記色を付けた部分は第2の色とされる、第25項に記載のシステム。
【0393】
第28項
前記被検物質センサの前記残存寿命の前記表示が、数値を含むテキスト記述を含んでいる、第23項に記載のシステム。
【0394】
第29項
前記センサの前記残存寿命が約1日を上回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の日数を含む、第28項に記載のシステム。
【0395】
第30項
前記センサの前記残存寿命が約1日を下回り且つ約1時間を上回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の時間数を含む、第28項に記載のシステム。
【0396】
第31項
前記センサの前記残存寿命が約1時間を下回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の分数を含む、第28項に記載のシステム。
【0397】
第32項
前記ホストアプリケーションは命令を含み、該命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第2のセクションの選択に反応して、前記被検物質センサの前記状態のさらなる詳細を前記センサ制御モジュールの第2のユーザインタフェースにより表示するステップ
をさらに実行させる、第3項に記載のシステム。
【0398】
第33項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサの残存寿命の長さを含んでいる、第32項に記載のシステム。
【0399】
第34項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサのシリアル番号を含んでいる、第32項に記載のシステム。
【0400】
第35項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサの識別番号を含んでいる、第32項に記載のシステム。
【0401】
第36項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、エラーメッセージを含んでいる、第32項に記載のシステム。
【0402】
第37項
前記エラーメッセージが、新しい被検物質センサをペアリングするよう求める指示を含む、第36項に記載のシステム。
【0403】
第38項
前記エラーメッセージが、ユーザに対する前記被検物質センサの装着をチェックするよう求める指示を含む、第36項に記載のシステム。
【0404】
第39項
前記エラーメッセージが、前記受信デバイスの「BLUETOOTH」を有効にするよう求める指示を含む、第36項に記載のシステム。
【0405】
第40項
前記エラーメッセージが、前記被検物質センサの温度に関する通知を含む、第36項に記載のシステム。
【0406】
第41項
前記被検物質センサの前記温度が、高すぎる温度である、第40項に記載のシステム。
【0407】
第42項
前記被検物質センサの前記温度が、低すぎる温度である、第40項に記載のシステム。
【0408】
第43項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、新しい被検物質センサをペアリングするよう求めるメッセージを含んでいる、第32項に記載のシステム。
【0409】
第44項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサがアクティブになるまでの残り時間の長さを示す表示を含んでいる、第32項に記載のシステム。
【0410】
第45項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、新しいセッションを開始するよう求めるメッセージを含んでいる、第32項に記載のシステム。
【0411】
第46項
前記ホストアプリケーションは命令を含み、該命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第2のセクションの選択に反応して、新しい被検物質センサのペアリングの詳細を前記センサ制御モジュールの第3のユーザインタフェースにより表示するステップ
をさらに実行させる、第3項に記載のシステム。
【0412】
第47項
前記第3のユーザインタフェースが、前記第2のセクションの選択後にのみ表示される、第46項に記載のシステム。
【0413】
第48項
被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスから被検物質値を示すデータをセンサ制御モジュールにより受信するステップと、
前記センサ制御モジュールのセンサ制御モジュールインタフェースにより、前記被検物質値を示す前記データの第1の部分をホストアプリケーションに提供するステップと、
前記被検物質センサの状態を判定するステップと、
前記センサ制御モジュールのユーザインタフェースにより、前記被検物質値と前記被検物質センサの前記状態とを示す前記データの第2の部分をユーザインタフェースに表示するステップと、
を含む方法。
【0414】
第49項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分を、前記ホストアプリケーションの第1のセクションに表示する、第48項に記載の方法。
【0415】
第50項
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分を、前記ホストアプリケーションの第2のセクションに表示する、第49項に記載の方法。
【0416】
第51項
前記第2のセクションがバナーである、第50項に記載の方法。
【0417】
第52項
前記第2のセクションが、前記被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度の唯一の表示である、第50項に記載の方法。
【0418】
第53項
前記第2のセクションが、前記被検物質センサの前記状態の唯一の表示である、第50項に記載の方法。
【0419】
第54項
前記第2のセクションが、前記被検物質センサの前記状態の主な表示である、第50項に記載の方法。
【0420】
第55項
前記第1のセクションと前記第2のセクションが、前記ホストアプリケーション上に同時に表示される、第50項に記載の方法。
【0421】
第56項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分と前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が重複している、第48項に記載の方法。
【0422】
第57項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分と前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が重複していない、第48項に記載の方法。
【0423】
第58項
前記センサ制御モジュールの前記センサ制御モジュールインタフェースが、前記ホストアプリケーションからのリクエストに応じて、前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分を前記ホストアプリケーションに提供する、第48項に記載の方法。
【0424】
第59項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、第1の間隔で受信される被検物質データを含む、第48項に記載の方法。
【0425】
第60項
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、前記第1の間隔とは異なる第2の間隔で受信される被検物質データを含む、第59項に記載の方法。
【0426】
第61項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、リアルタイムの被検物質データを含み、
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、過去の被検物質データを含む、第48項に記載の方法。
【0427】
第62項
前記ホストアプリケーションがソフトウェアライブラリを含む、第48項に記載の方法。
【0428】
第63項
前記ソフトウェアライブラリが前記センサ制御モジュールを備える、第62項に記載の方法。
【0429】
第64項
前記センサ制御モジュールによって提供される前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分に基づいて、少なくとも1つのメトリックを特定するステップと、
前記ユーザインタフェースに前記少なくとも1つのメトリックを表示するステップと
をさらに含む、第48項に記載の方法。
【0430】
第65項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、前記被検物質センサが検出する被検物質濃度を含む、第48項に記載の方法。
【0431】
第66項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、定期的に提供される、第48項に記載の方法。
【0432】
第67項
前記被検物質値を示す前記データの前記第1の部分が、1分ごとに提供される、第48項に記載の方法。
【0433】
第68項
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、前記被検物質センサが検出するリアルタイム被検物質濃度を含む、第48項に記載の方法。
【0434】
第69項
前記被検物質値を示す前記データの前記第2の部分が、トレンド矢印を含む、第48項に記載の方法。
【0435】
第70項
前記被検物質センサの前記状態が、アイコンと説明を含む、第48項に記載の方法。
【0436】
第71項
前記被検物質センサの前記状態が、前記被検物質センサの残存寿命表示を含む、第48項に記載の方法。
【0437】
第72項
前記被検物質センサの前記残存寿命の前記表示が、グラフィック表示を含み、
該グラフィック表示が、前記被検物質センサの前記残存寿命を視覚的に示す進行状況表示を含む、第71項に記載の方法。
【0438】
第73項
前記グラフィック表示が円形であり、
前記進行状況表示が前記円形の円周における色を付けた部分であり、
前記円形の前記円周全体に対する前記円形の前記円周における前記色を付けた部分の比率が、前記被検物質センサの総寿命に対する前記被検物質センサの前記残存寿命の比率に比例する、第72項に記載の方法。
【0439】
第74項
前記被検物質センサの前記総寿命が、約14日間である、第73項に記載の方法。
【0440】
第75項
前記センサの前記残存寿命が約1日を上回っている場合、前記色を付けた部分は第1の色とされ、
前記センサの前記残存寿命が約1日を下回っている場合、前記色を付けた部分は第2の色とされる、第73項に記載の方法。
【0441】
第76項
前記被検物質センサの前記残存寿命の前記表示が、数値を含むテキスト記述を含んでいる、第71項に記載の方法。
【0442】
第77項
前記センサの前記残存寿命が約1日を上回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の日数を含む、第76項に記載の方法。
【0443】
第78項
前記センサの前記残存寿命が約1日を下回り且つ約1時間を上回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の時間数を含む、第76項に記載の方法。
【0444】
第79項
前記センサの前記残存寿命が約1時間を下回っている場合、前記テキスト記述の前記数値が、前記センサの前記残存寿命の分数を含む、第76項に記載の方法。
【0445】
第80項
ユーザが前記第2のセクションを選択したことに反応して、前記被検物質センサの前記状態のさらなる詳細を前記センサ制御モジュールの第2のユーザインタフェースにより表示するステップ
をさらに含む、第50項に記載の方法。
【0446】
第81項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサの残存寿命の長さを含んでいる、第80項に記載の方法。
【0447】
第82項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサのシリアル番号を含んでいる、第80項に記載の方法。
【0448】
第83項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサの識別番号を含んでいる、第80項に記載の方法。
【0449】
第84項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、エラーメッセージを含んでいる、第80項に記載の方法。
【0450】
第85項
前記エラーメッセージが、新しい被検物質センサをペアリングするよう求める指示を含む、第84項に記載の方法。
【0451】
第86項
前記エラーメッセージが、ユーザに対する前記被検物質センサの装着をチェックするよう求める指示を含む、第84項に記載の方法。
【0452】
第87項
前記エラーメッセージが、受信デバイスの「BLUETOOTH」を有効にするよう求める指示を含む、第84項に記載の方法。
【0453】
第88項
前記エラーメッセージが、前記被検物質センサの温度に関する通知を含む、第84項に記載の方法。
【0454】
第89項
前記被検物質センサの前記温度が、高すぎる温度である、第88項に記載の方法。
【0455】
第90項
前記被検物質センサの前記温度が、低すぎる温度である、第88項に記載の方法。
【0456】
第91項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、新しい被検物質センサをペアリングするよう求めるメッセージを含んでいる、第84項に記載の方法。
【0457】
第92項
前記被検物質センサの前記状態の前記さらなる詳細が、前記被検物質センサがアクティブになるまでの残り時間の長さを示す表示を含んでいる、第84項に記載の方法。
【0458】
第93項
前記第2のセクションの選択に反応して、新しい被検物質センサのペアリングの詳細を前記センサ制御モジュールの第3のユーザインタフェースにより表示するステップ
をさらに含む、第80項に記載の方法。
【0459】
第94項
前記第3のユーザインタフェースが、前記第2のセクションの選択後にのみ表示される、第93項に記載の方法。
【0460】
第95項
対象者に関連するメトリックを表示するための装置であって、該装置は、
被検物質測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
男性用の第1の1日の推奨栄養素目標と、女性用の第2の1日の推奨栄養素目標とを定めるステップと、
男性用の第1の1日の総推奨カロリーと、女性用の第2の1日の総推奨カロリーとを定めるステップと、
男性オプションの選択に反応して、
前記第1の1日の推奨栄養素目標を示す第1のグラフィック要素であって、1日の推奨炭水化物量を示す第1の部分と、1日の推奨タンパク質量を示す第2の部分と、1日の推奨脂肪量を示す第3の部分とを有する第1のグラフを含む第1のグラフィック要素の表示と、
前記第1の1日の総推奨カロリーの表示と、
を行うステップと、
女性オプションの選択に反応して、
前記第2の1日の推奨栄養素目標を示す第2のグラフィック要素であって、1日の推奨炭水化物量を示す第1の部分と、1日の推奨タンパク質量を示す第2の部分と、1日の推奨脂肪量を示す第3の部分とを有する第2のグラフを含む第2のグラフィック要素の表示と、
前記第2の1日の総推奨カロリーの表示と、
を行うステップと、
を実行させる、装置。
【0461】
第96項
前記第1のグラフ及び前記第2のグラフがいずれも円グラフである、第95項に記載の装置。
【0462】
第97項
前記第1のグラフィック要素が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値をさらに含む、第95項に記載の装置。
【0463】
第98項
前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた前記数値が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれが、前記第1の1日の推奨栄養素目標に占めるパーセンテージである、第97項に記載の装置。
【0464】
第99項
前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた前記数値が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量をそれぞれ表すグラム量である、第97項に記載の装置。
【0465】
第100項
前記第2のグラフィック要素が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた数値をさらに含む、第95項に記載の装置。
【0466】
第101項
前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた前記数値が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれが、前記第2の1日の推奨栄養素目標に占めるパーセンテージである、第100項に記載の装置。
【0467】
第102項
前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量のそれぞれに関連付けられた前記数値が、前記1日の推奨炭水化物量、前記1日の推奨タンパク質量、及び前記1日の推奨脂肪量をそれぞれ表すグラム量である、第100項に記載の装置。
【0468】
第103項
前記命令が前記装置に、
男性用の選択可能なオプションと女性用の選択可能なオプションとを表示するステップ
をさらに実行させる、第95項に記載の装置。
【0469】
第104項
前記男性用の選択可能なオプション及び前記女性用の選択可能なオプションが、スライド可能なスイッチである、第103項に記載の装置。
【0470】
第105項
前記第1の1日の推奨栄養素目標及び前記第2の1日の推奨栄養素目標が、前記対象者の体重及び前記対象者の年齢に少なくとも基づいて定められる、第95項に記載の装置。
【0471】
第106項
前記第1の1日の推奨栄養素目標及び前記第2の1日の推奨栄養素目標が、前記受信した被検物質測定データに少なくとも基づいて定められる、第95項に記載の装置。
【0472】
第107項
前記受信した被検物質測定データがケトン値データである、第106項に記載の装置。
【0473】
第108項
対象者に関連するメトリックを表示するための装置であって、該装置は、
ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと、ケトーシス閾値とを含むグラフを表示するステップと、
前記一定期間におけるケトン値の平均を表示するステップと、
前記一定期間においてケトーシス状態であった総時間長を表示するステップと、
を実行させる、装置。
【0474】
第109項
前記一定期間が1日である、第108項に記載の装置。
【0475】
第110項
前記グラフが、目標閾値をさらに含む、第108項に記載の装置。
【0476】
第111項
前記命令が前記装置に、
前記一定期間において前記目標閾値を超えた総時間長を表示するステップ
をさらに実行させる、第110項に記載の装置。
【0477】
第112項
前記命令が前記装置に、
リアルタイムのケトン値濃度を表示するステップ
をさらに実行させる、第108項に記載の装置。
【0478】
第113項
前記命令が前記装置に、
ケトン値濃度に関連するトレンド矢印を表示するステップ
をさらに実行させる、第108項に記載の装置。
【0479】
第114項
前記命令が前記装置に、
前記装置に前記ケトン測定データを送信するように構成されたバイオセンサの状態を表示するステップ
をさらに実行させる、第108項に記載の装置。
【0480】
第115項
前記グラフが、前記ケトンプロファイルの下側領域につけた陰影をさらに含む、第108項に記載の装置。
【0481】
第116項
前記陰影が、前記ケトンプロファイルのグラフに近づくほど濃くなるグラデーションである、第115項に記載の装置。
【0482】
第117項
前記グラフが、ログに記録されたエントリに対応する少なくとも1つのアイコンを、前記ケトンプロファイル上にさらに含む、第108項に記載の装置。
【0483】
第118項
前記ログに記録されたエントリが、食事と飲み物エントリ、断食エントリ、運動エントリ、気分エントリ、食欲エントリ、又は元気度エントリを含む、第117項に記載の装置。
【0484】
第119項
前記少なくとも1つのアイコンが複数のアイコンであり、
前記命令が前記装置に、
フィルタに従って前記複数のアイコンのうちの部分集合を表示するステップ
をさらに実行させる、第117項に記載の装置。
【0485】
第120項
前記グラフが、ログに記録された断食エントリであって、開始時刻と終了時刻とを持つ断食継続期間を含む断食エントリに対応する少なくとも1つの断食アイコンを、前記ケトンプロファイル上にさらに含み、
前記断食継続期間の前記開始時刻から前記終了時刻までの前記ケトンプロファイルの下側領域の陰影が、前記断食継続期間の前記開始時刻より前の前記ケトンプロファイルの下側領域及び前記終了時刻より後の前記ケトンプロファイルの下側領域の陰影と区別可能な陰影とされる、第108項に記載の装置。
【0486】
第121項
前記グラフが、ログに記録された運動エントリであって、開始時刻と終了時刻とを持つ運動継続期間を含む運動エントリに対応する少なくとも1つの運動アイコンを、前記ケトンプロファイル上にさらに含み、
前記運動継続期間の前記開始時刻から前記終了時刻までの前記ケトンプロファイルの下側領域の陰影が、前記運動継続期間の前記開始時刻より前の前記ケトンプロファイルの下側領域及び前記終了時刻より後の前記ケトンプロファイルの下側領域の陰影と区別可能な陰影とされる、第108項に記載の装置。
【0487】
第122項
前記命令が前記装置に、
所定の短時間内にログ記録時刻を有する複数のエントリがログに記録されたことに反応して、ピルを表示するステップ
をさらに実行させる、第108項に記載の装置。
【0488】
第123項
前記所定の短時間が約1時間である、第122項に記載の装置。
【0489】
第124項
前記ピルが、前記所定の短時間内に前記ログ記録時刻を有するログに記録された前記複数のエントリの個数表示を含む、第122項に記載の装置。
【0490】
第125項
前記命令が前記装置に、
前記ピルの選択又は押圧に反応して、ツールチップを表示するステップ
をさらに実行させる、第122項に記載の装置。
【0491】
第126項
前記ツールチップが、前記ログに記録されたエントリの一覧表示を含む、第125項に記載の装置。
【0492】
第127項
前記一覧内の前記ログに記録されたエントリのそれぞれが、アイコンと、ログ記録時刻と、簡単な説明とを含む、第126項に記載の装置。
【0493】
第128項
前記命令が前記装置に、
最小でも或る時間にわたる前記ディスプレイの押圧に反応して、フラグを表示するステップ
をさらに実行させる、第108項に記載の装置。
【0494】
第129項
前記フラグが、第1の時刻におけるケトン濃度を示す表示を含み、
該第1の時刻が、前記ディスプレイの前記押圧の位置に一致又は近接する前記グラフ上の時刻に対応している、第128項に記載の装置。
【0495】
第130項
前記第1の時刻における前記ケトン濃度が下側閾値の濃度を下回っている場合、該ケトン濃度を示す前記表示は、該ケトン濃度が前記下側閾値を下回っている旨の文言とされる、第129項に記載の装置。
【0496】
第131項
前記ケトン濃度が下側閾値の濃度を下回っている場合、該ケトン濃度を示す前記表示は該ケトン濃度の数値を含まない、第129項に記載の装置。
【0497】
第132項
前記第1の時刻における前記ケトン濃度が上側閾値の濃度を上回っている場合、該ケトン濃度を示す前記表示は、該ケトン濃度が前記上側閾値を上回っている旨の文言とされる、第129項に記載の装置。
【0498】
第133項
前記ケトン濃度が上側閾値の濃度を上回っている場合、該ケトン濃度を示す前記表示は該ケトン濃度の数値を含まない、第129項に記載の装置。
【0499】
第134項
前記ケトン濃度が下側閾値と上側閾値の間にある場合、該ケトン濃度を示す前記表示が該ケトン濃度の数値を含む、第129項に記載の装置。
【0500】
第135項
前記命令が前記装置に、
前記グラフに沿って動く前記押圧の動きに反応して、複数の追加フラグを表示するステップ
をさらに実行させる、第128項に記載の装置。
【0501】
第136項
前記複数の追加フラグのそれぞれが、異なる複数の時刻におけるケトン濃度を示す表示を含み、
該異なる複数の時刻のそれぞれが、前記ディスプレイの前記押圧の位置に一致又は近接する前記グラフ上の時刻に対応している、第135項に記載の装置。
【0502】
第137項
前記命令が前記装置に、
前記最小でも或る時間にわたる前記ディスプレイの前記押圧の終了に反応して、前記フラグの表示を停止するステップ
をさらに実行させる、第128項に記載の装置。
【0503】
第138項
対象者に関連するメトリックを表示するための装置であって、該装置は、
ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと、少なくとも1つの断食アイコンとを含むグラフを第1のグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
経過した断食時間と、目標時間と、前記対象者が断食した時間の長さを示すグラフィック要素とを含む第2のグラフィカルユーザインタフェースを表示するステップと、
を実行させる、装置。
【0504】
第139項
前記第2のグラフィカルユーザインタフェースが、前記グラフの前記少なくとも1つの断食アイコンの選択に反応して表示されるように構成される、第138項に記載の装置。
【0505】
第140項
前記第2のグラフィカルユーザインタフェースがポップアップ画面である、第138項に記載の装置。
【0506】
第141項
前記第2のグラフィカルユーザインタフェースが、前記目標時間の開始時刻と終了時刻をさらに含む、第138項に記載の装置。
【0507】
第142項
前記第1のグラフィカルユーザインタフェースの前記グラフが、目標閾値とケトーシス閾値とをさらに含む、第138項に記載の装置。
【0508】
第143項
前記第1のグラフィカルユーザインタフェースが、前記一定期間におけるケトン値の平均の表示と、前記一定期間においてケトーシス状態であった総時間長の表示と、前記一定期間において前記目標閾値を上回った総時間長の表示と、をさらに含む、第138項に記載の装置。
【0509】
第144項
対象者に関連するメトリックを表示するための装置であって、該装置は、
ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
一定期間に受信したケトン測定データを表すケトンプロファイルと少なくとも1つの運動アイコンとを含むグラフをグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップ
を実行させ、
前記少なくとも1つの運動アイコンは、ログに記録された運動エントリであって、開始時刻と終了時刻とを持つ運動継続期間を含む運動エントリに対応するものであり、
前記運動継続期間の前記開始時刻から前記終了時刻までの前記ケトンプロファイルの下側領域の陰影が、前記運動継続期間の前記開始時刻より前の前記ケトンプロファイルの下側領域及び前記終了時刻より後の前記ケトンプロファイルの下側領域の陰影と区別可能な陰影とされる、装置。
【0510】
第145項
前記ログに記録された運動エントリが、運動の説明と該運動の強度とを含む、第144項に記載の装置。
【0511】
第146項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記開始時刻に第1の縦線を表示し、前記終了時刻に第2の縦線を表示するステップ
をさらに実行させ、
前記第1の縦線は、これを動かすことにより前記開始時刻を変更できるように構成され、前記第2の縦線は、これを動かすことにより前記終了時刻を変更できるように構成されている、第144項に記載の装置。
【0512】
第147項
断食期間をログに記録する方法であって、
前記断食期間の長さを複数の所定の断食期間長から選択するステップと、
前記断食期間の開始時刻を入力するステップと、
を含み、
前記断食期間の終了時刻が、前記断食期間の前記開始時刻と選択された前記所定の断食期間長に基づいて自動的に求められる、方法。
【0513】
第148項
前記複数の所定の断食期間長が、なし、13時間、16時間、18時間、20時間、及び36時間のうちの少なくとも1つを含む、第147項に記載の方法。
【0514】
第149項
前記断食期間の前記開始時刻が、ホイールで選択される、第147項に記載の方法。
【0515】
第150項
前記断食期間の前記開始時刻が、テキストフィールドに入力される、第147項に記載の方法。
【0516】
第151項
運動期間をログに記録する方法であって、
前記運動期間の開始時刻と開始日とを設定するステップと、
前記運動期間の長さを設定するステップと、
前記運動期間中に行った運動の説明を入力するステップと、
前記運動期間中に行った前記運動の強度を入力するステップと、
を含む方法。
【0517】
第152項
前記運動期間中に行った前記運動の前記強度が、スライドバーを調節して低から高までの範囲で強度を示すことにより入力される、第151項に記載の方法。
【0518】
第153項
前記行った運動の説明を入力するステップが、前記運動の説明をテキストフィールドにタイプ入力するステップを含む、第151項に記載の方法。
【0519】
第154項
前記行った運動の説明を入力するステップが、サジェストされる運動候補の一覧から運動を選択するステップを含む、第151項に記載の方法。
【0520】
第155項
前記サジェストされる運動候補の一覧が、ユーザが過去に入力した運動の一覧を含む、第154項に記載の方法。
【0521】
第156項
前記サジェストされる運動候補の一覧が、ユーザが過去に入力した最新の5つの運動の一覧を含む、第154項に記載の方法。
【0522】
第157項
気分をログに記録する方法であって、
気分エントリの時刻及び日付を設定するステップと、
複数の気分候補から気分を選択するステップと、
前記気分エントリの前記時刻及び前記日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、
を含む方法。
【0523】
第158項
前記複数の気分候補が、異なる表情を描いた複数の絵文字を含む、第157項に記載の方法。
【0524】
第159項
前記気持ちの説明を入力するステップが、前記気持ちの説明をテキストフィールドにタイプ入力するステップを含む、第157項に記載の方法。
【0525】
第160項
前記気持ちの説明を入力するステップが、サジェストされる気持ち候補の一覧から気持ちを選択するステップを含む、第157項に記載の方法。
【0526】
第161項
前記サジェストされる気持ち候補の一覧が、ユーザが過去に入力した気持ちの一覧を含む、第160項に記載の方法。
【0527】
第162項
前記サジェストされる気持ち候補の一覧が、ユーザが過去に入力した最新の5つの気持ちの一覧を含む、第161項に記載の方法。
【0528】
第163項
元気度をログに記録する方法であって、
元気度エントリの時刻及び日付を設定するステップと、
元気度を入力するステップと、
前記元気度エントリの前記時刻及び前記日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、
を含む方法。
【0529】
第164項
前記元気度が、スライドバーを調節して低から中を経て高までの範囲で元気度を示すことにより入力される、第163項に記載の方法。
【0530】
第165項
前記気持ちの説明を入力するステップが、前記気持ちの説明をテキストフィールドにタイプ入力するステップを含む、第163項に記載の方法。
【0531】
第166項
前記気持ちの説明を入力するステップが、サジェストされる気持ち候補の一覧から気持ちを選択するステップを含む、第163項に記載の方法。
【0532】
第167項
前記サジェストされる気持ち候補の一覧が、ユーザが過去に入力した気持ちの一覧を含む、第166項に記載の方法。
【0533】
第168項
前記サジェストされる気持ち候補の一覧が、ユーザが過去に入力した最新の5つの気持ちの一覧を含む、第167項に記載の方法。
【0534】
第169項
食欲レベルをログに記録する方法であって、
食欲レベルエントリの時刻及び日付を設定するステップと、
食欲レベルを入力するステップと、
前記食欲レベルエントリの前記時刻及び前記日付に関連付けられる気持ちの説明を入力するステップと、
を含む方法。
【0535】
第170項
前記食欲レベルが、スライドバーを調節して低から中を経て高までの範囲で食欲レベルを示すことにより入力される、第169項に記載の方法。
【0536】
第171項
前記気持ちの説明を入力するステップが、前記気持ちの説明をテキストフィールドにタイプ入力するステップを含む、第169項に記載の方法。
【0537】
第172項
前記気持ちの説明を入力するステップが、サジェストされる気持ち候補の一覧から気持ちを選択するステップを含む、第169項に記載の方法。
【0538】
第173項
前記サジェストされる気持ち候補の一覧が、ユーザが過去に入力した気持ちの一覧を含む、第172項に記載の方法。
【0539】
第174項
前記サジェストされる気持ち候補の一覧が、ユーザが過去に入力した最新の5つの気持ちの一覧を含む、第173項に記載の方法。
【0540】
第175項
対象者に関連するメトリックを分析するための装置であって、該装置は、
ケトン測定データを受信するように構成された入力部と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記入力部と、前記ディスプレイと、命令を格納しているメモリとに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記装置に、
ケトン値が閾値ケトン濃度を上回っているかどうかを判定するステップと、
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという判定に反応して、通知を出力するステップと、
を実行させる、装置。
【0541】
第176項
前記閾値ケトン濃度が予め設定される、第175項に記載の装置。
【0542】
第177項
前記閾値ケトン濃度が前記対象者により設定される、第175項に記載の装置。
【0543】
第178項
前記閾値ケトン濃度が約0.5ミリモル/Lである、第175項に記載の装置。
【0544】
第179項
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという前記判定に反応して出力される前記通知が、触覚成分を含む、第175項に記載の装置。
【0545】
第180項
前記触覚成分が振動である、第179項に記載の装置。
【0546】
第181項
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという前記判定に反応して出力される前記通知が、音を含む、第183項に記載の装置。
【0547】
第182項
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという前記判定に反応して出力される前記通知が、前記対象者がケトーシス状態に入ったことを示すメッセージを含む、第175項に記載の装置。
【0548】
第183項
前記命令が前記装置に、
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を上回っているという判定がなされた後に、ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回るかどうかを判定するステップと、
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回ったという判定に反応して、通知を出力するステップと、
をさらに実行させる、第175項に記載の装置。
【0549】
第184項
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回ったという前記判定に反応して出力される前記通知が、触覚成分を含む、第183項に記載の装置。
【0550】
第185項
前記触覚成分が振動である、第184項に記載の装置。
【0551】
第186項
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回ったという前記判定に反応して出力される前記通知が、音を含む、第183項に記載の装置。
【0552】
第187項
前記ケトン値が前記閾値ケトン濃度を下回ったという前記判定に反応して出力される前記通知が、前記対象者がケトーシスから抜け出てしまったことを示すメッセージを含む、第183項に記載の装置。
【符号の説明】
【0553】
100 システム
102、710 通信リンク
104 センサ制御モジュールのメッセージ送受信チャネル
106 遠隔管理モジュールのメッセージ送受信チャネル
200 受信デバイス
202 ディスプレイ
204 入力コンポーネント
206 受信デバイスのプロセッサ
208 受信デバイスのメモリ
210 受信デバイスの通信回路
212 受信デバイスのアンテナ
214 受信デバイスの電源
300 センサアセンブリ
302 センサ
304 センサ電子部品
306 ASIC
308 アナログフロントエンド
310 電源管理(制御)回路
312 センサアセンブリのプロセッサ
314 センサアセンブリの通信回路
316 センサアセンブリのメモリ
318 センサアセンブリの電源
320 センサアセンブリのアンテナ
400 ソフトウェアライブラリ
420、422、424、426 アプリケーション
428 サードパーティアプリケーション
450 モジュール間インタフェース
500 センサ制御モジュール
510 センサ制御モジュールのユーザインタフェース
520 センサ制御モジュールインタフェース
530 データベース
532 データベースマネージャ
540 通信制御モジュール
600 遠隔管理モジュール
610 遠隔管理モジュールのユーザインタフェース
620 遠隔管理モジュールインタフェース
630 遠隔制御モジュール
640 遠隔サーバ
700 遠隔クラウド
【国際調査報告】