(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】セルラー能力を共有するための方法、デバイス、可読記憶媒体、およびプログラム製品
(51)【国際特許分類】
H04W 40/24 20090101AFI20241008BHJP
H04W 12/08 20210101ALI20241008BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20241008BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241008BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20241008BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20241008BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20241008BHJP
【FI】
H04W40/24
H04W12/08
H04W88/04
H04W84/12
H04W84/10 110
H04W92/18
G06F3/04817
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516956
(86)(22)【出願日】2022-09-08
(85)【翻訳文提出日】2024-05-14
(86)【国際出願番号】 CN2022117860
(87)【国際公開番号】W WO2023040750
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111095221.8
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】沈 福生
(72)【発明者】
【氏名】▲賈▼ ▲銀▼元
(72)【発明者】
【氏名】王 志峰
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 英雄
【テーマコード(参考)】
5E555
5K067
【Fターム(参考)】
5E555AA61
5E555BA04
5E555BA76
5E555BB04
5E555BD07
5E555CB34
5E555CB74
5E555DC32
5E555FA00
5K067AA35
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067FF02
5K067FF23
(57)【要約】
本出願は、端末技術の分野に関し、情報プライバシーおよびセキュリティを効果的に保護するために、セルラー能力を共有するための方法、デバイス、可読記憶媒体、およびプログラム製品を提供する。方法は、第1のデバイスが、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有し、第2のデバイスが、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送ることであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用されることと、第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することと、第2のデバイスが、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラー能力を共有するための方法であって、
第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって確立するステップであって、前記第1のデバイスが、前記伝送チャネルを通じてセルラー能力を前記第2のデバイスと共有し、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスの前記セルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する、ステップと、
前記伝送チャネルを通じて機能同期情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって送るステップであって、前記機能同期情報が、前記セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を前記第2のデバイスに同期させるために使用される、ステップと、
前記第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると前記第1のアイコンを前記利用可能状態から前記利用不可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記機能同期情報が、前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示し、
前記第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって前記設定するステップが、
前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能であることを前記第2のデバイスが前記機能同期情報に基づいて決定すると前記第1のアイコンを前記利用不可能状態から前記利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記利用不可能状態が隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、前記第1のアイコンが前記グレーアウトされた表示状態にあるとき、前記第2のデバイスが前記第1のアイコン上の操作に応答せず、または
前記利用可能状態が通常表示状態であり、前記第1のアイコンが前記通常表示状態にあるとき、前記第2のデバイスが前記第1のアイコン上の操作に応答する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記伝送チャネルを通じて機能同期情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって前記送るステップの後、
前記伝送チャネルを通じて第1の記録情報を前記第2のデバイスに前記第1のデバイスによって同期させるステップをさらに備え、前記第1の記録情報が、前記第1のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録、および前記第2のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録を備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記セルラー能力共有が終了すると、前記第2のデバイスが、前記第1のサービス機能に対応し前記第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって前記確立するステップの後、
前記第1のデバイスのセルラーステータス情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって送るステップと、
前記セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを前記第2のデバイスによって表示するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記セルラー能力共有が終了すると前記セルラーステータス表示アイコンを表示するステップを前記第2のデバイスによって取り消すステップと
をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデバイスが、前記第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて前記第2のデバイスと交換する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって前記確立するステップが、
前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、前記第2のデバイスへの前記伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップを備え、
前記事前設定条件とは、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスによって決定され前記セルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、
前記事前設定条件とは、前記セルラー能力の共有が許容されることを前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスとのUWB通信を確立することである、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
第1のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法であって、
第2のデバイスへの伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップであって、前記第1のデバイスが、前記伝送チャネルを通じてセルラー能力を前記第2のデバイスと共有する、ステップと、
前記伝送チャネルを通じて機能同期情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって送るステップであって、前記機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を前記第2のデバイスに同期させるために使用される、ステップと
を備える方法。
【請求項10】
前記機能同期情報が、前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記伝送チャネルを通じて機能同期情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって前記送るステップの後、
前記伝送チャネルを通じて第1の記録情報を前記第2のデバイスに前記第1のデバイスによって同期させるステップをさらに備え、前記第1の記録情報が、前記第1のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録、および前記第2のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録を備える、
請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
第2のデバイスへの伝送チャネルを前記第1のデバイスによって前記確立するステップの後、
前記第1のデバイスのセルラーステータス情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって送るステップをさらに備え、前記セルラーステータス情報が、セルラーステータス表示アイコンを表示するために前記第2のデバイスによって使用される、
請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のデバイスが、前記第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて前記第2のデバイスと交換する、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
第2のデバイスへの伝送チャネルを前記第1のデバイスによって前記確立するステップが、
前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、前記第2のデバイスへの前記伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップを備え、
前記事前設定条件とは、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスによって決定され前記セルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、
前記事前設定条件とは、前記セルラー能力の共有が許容されることを前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスとのUWB通信を確立することである、
請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
第2のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法であって、
前記第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって確立するステップであって、前記第2のデバイスが、前記伝送チャネルを通じて前記第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する、ステップと、
前記第1のデバイスによって送られた機能同期情報を、前記伝送チャネルを通じて前記第2のデバイスによって受信するステップであって、前記機能同期情報が、前記セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を前記第2のデバイスに同期させるために使用される、ステップと、
前記第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると前記第1のアイコンを前記利用可能状態から前記利用不可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップと
を備える方法。
【請求項16】
前記機能同期情報が、前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示し、
前記第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって前記設定するステップが、
前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能であることを前記第2のデバイスが前記機能同期情報に基づいて決定すると前記第1のアイコンを前記利用不可能状態から前記利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップを備える、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記利用不可能状態が隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、前記第1のアイコンが前記グレーアウトされた表示状態にあるとき、前記第2のデバイスが前記第1のアイコン上の操作に応答せず、または
前記利用可能状態が通常表示状態であり、前記第1のアイコンが前記通常表示状態にあるとき、前記第2のデバイスが前記第1のアイコン上の操作に応答する、
請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のデバイスによって送られた機能同期情報を、前記伝送チャネルを通じて前記第2のデバイスによって前記受信するステップの後、
前記伝送チャネルを通じて第1の記録情報を前記第2のデバイスに前記第1のデバイスによって同期させるステップをさらに備え、前記第1の記録情報が、前記第1のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録、および前記第2のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録を備える、
請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記セルラー能力共有が終了すると、前記第2のデバイスが、前記第1のサービス機能に対応し前記第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除する、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって前記確立するステップの後、
前記第1のデバイスによって送られた前記第1のデバイスのセルラーステータス情報を前記第2のデバイスによって受信するステップと、
前記セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを前記第2のデバイスによって表示するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記セルラー能力共有が終了すると前記セルラーステータス表示アイコンを表示するステップを前記第2のデバイスによって取り消すステップと
をさらに備える、請求項15から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のデバイスが、前記第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて前記第2のデバイスと交換する、請求項15から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって前記確立するステップが、
前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、前記第2のデバイスへの前記伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップを備え、
前記事前設定条件とは、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスによって決定され前記セルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、
前記事前設定条件とは、前記セルラー能力の共有が許容されることを前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスとのUWB通信を確立することである、
請求項15から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
セルラー能力を共有するための方法であって、
第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって確立するステップであって、前記第1のデバイスが、前記伝送チャネルを通じてセルラー能力を前記第2のデバイスと共有し、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスの前記セルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する、ステップと、
前記第1のデバイスのセルラーステータス情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって送るステップと、
前記セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを前記第2のデバイスによって表示するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると前記セルラーステータス表示アイコンを表示するステップを前記第2のデバイスによって取り消すステップと
を備える方法。
【請求項24】
第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって前記確立するステップが、
前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、前記第2のデバイスへの前記伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップを備え、前記事前設定条件とは、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスによって決定され前記セルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、
前記事前設定条件とは、前記セルラー能力の共有が許容されることを前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスとのUWB通信を確立することである、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
第1のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法であって、
第2のデバイスへの伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップであって、前記第1のデバイスが、前記伝送チャネルを通じてセルラー能力を前記第2のデバイスと共有する、ステップと、
前記第1のデバイスのセルラーステータス情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって送るステップと
を備え、前記セルラーステータス情報が、セルラーステータス表示アイコンを表示するために前記第2のデバイスによって使用される、
方法。
【請求項26】
第2のデバイスへの伝送チャネルを前記第1のデバイスによって前記確立するステップが、
前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、前記第2のデバイスへの前記伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップを備え、
前記事前設定条件とは、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスによって決定され前記セルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、
前記事前設定条件とは、前記セルラー能力の共有が許容されることを前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスとのUWB通信を確立することである、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
第2のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法であって、
前記第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって確立するステップであって、前記第2のデバイスが、前記伝送チャネルを通じて前記第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する、ステップと、
前記第1のデバイスによって送られた前記第1のデバイスのセルラーステータス情報を前記第2のデバイスによって受信するステップと、
前記セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを前記第2のデバイスによって表示するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると前記セルラーステータス表示アイコンを表示するステップを前記第2のデバイスによって取り消すステップと
を備える方法。
【請求項28】
前記第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって前記確立するステップが、
前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、前記第2のデバイスへの前記伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップを備え、
前記事前設定条件とは、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスによって決定され前記セルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、
前記事前設定条件とは、前記セルラー能力の共有が許容されることを前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスとのUWB通信を確立することである、
請求項27に記載の方法。
【請求項29】
電子デバイスであって、前記電子デバイスがセルラー能力を有し、前記電子デバイスが請求項9から14、25、および26のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、電子デバイス。
【請求項30】
電子デバイスであって、前記電子デバイスがセルラー能力を有さず、セルラー通信機能構成要素が前記電子デバイスの中で事前設定され、前記電子デバイスが、請求項15から22、27、および28のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、電子デバイス。
【請求項31】
請求項29に記載の電子デバイスおよび請求項30に記載の電子デバイスを備える通信システム。
【請求項32】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項9から14、25、および26のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項33】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項15から22、27、および28のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項34】
コンピュータプログラム製品であって、前記プログラム製品がプログラムを備え、前記プログラムが電子デバイス上で実行されると、前記電子デバイスが請求項9から14、25、および26のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【請求項35】
コンピュータプログラム製品であって、前記プログラム製品がプログラムを備え、前記プログラムが電子デバイス上で実行されると、前記電子デバイスが請求項15から22、27、および28のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年9月17日に中国国家知識権局に出願された「METHOD FOR SHARING CELLULAR CAPABILITY, DEVICE, READABLE STORAGE MEDIUM, AND PROGRAM PRODUCT」と題する中国特許出願第202111095221.8号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、端末技術の分野に関し、詳細には、セルラー能力を共有するための方法、デバイス、可読記憶媒体、およびプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
電子デバイスは多様であるだけでなく、人の日常生活の中で重要な役割も果たす。増大する数量のユーザが複数の電子デバイスを有し、たとえば、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、スマートスクリーン、パーソナルコンピュータなどを有する。使用効率を改善するために、デバイス間のデータ共有、機能共有などが、徐々に主流動向になる。
【0004】
現在、モバイルフォンのセルラー能力は、ホットスポットまたはワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)ローカルエリアネットワークを使用することによって別のデバイス(たとえば、セルラー通信機能を実施できないタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、またはスマートスクリーン)と共有されることがあり、その結果、別のデバイスが、モバイルフォンのセルラー能力を使用することによって、インターネットにアクセスすること、通話を行うこと、およびSMSメッセージを送ることなどの、セルラー通信機能を実施することができる。しかしながら、モバイルフォンがセルラー能力共有を終了した後、使用記録(たとえば、通話記録またはSMSメッセージ記録)は、通常、別のデバイス上に保持される。その結果、モバイルフォンの情報プライバシーが保証され得ない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、情報プライバシーおよびセキュリティを効果的に保護するために、セルラー能力を共有するための方法、デバイス、可読記憶媒体、およびプログラム製品を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、本出願はセルラー能力を共有するための方法を提供する。方法は、第1のデバイスが、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有し、第2のデバイスが、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送ることであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用されることと、第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することと、第2のデバイスが、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定することとを含む。
【0007】
本出願において提供される、セルラー能力を共有するための方法によれば、第2のデバイスは、セルラー通信機能に対応するアイコンを、セルラー能力共有が実行されるかどうかに基づいて動的にロードしてよく、その結果、アイコンは、セルラー能力共有中、利用可能を示し、共有が終了した後、利用不可能を示す。このようにして、ユーザが、セルラー通信機能に対応する記録情報を非共有期間中に第2のデバイス上で閲覧できないことが保証される。したがって、ある程度まで情報セキュリティおよびプライバシーが保護される。
【0008】
随意に、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することは、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能であることを第2のデバイスが機能同期情報に基づいて決定すると第2のデバイスが第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することを含む。
【0009】
一実施形態では、第1のデバイスが滞っているので第1のデバイスのセルラー能力が利用不可能であることがある。したがって、この随意の方式に基づいて、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能であるかどうかを第1のデバイスの表示に基づいて適時に習得することができ、第1のアイコンをロードすべきかどうかを決定することができる。このことは、第1のデバイスのセルラー能力が利用不可能であるとき、第1のデバイスのセルラー能力が依然としてセルラー通信機能を実行するために使用されるので、ユーザが第2のデバイスを使用することによってセルラー通信を実行することを継続的に試みる事例を回避する。したがって、ユーザの操作効率が改善される。
【0010】
随意に、利用不可能状態は隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、第1のアイコンがグレーアウトされた表示状態にあるとき、第2のデバイスは第1のアイコン上の操作に応答せず、または利用可能状態は通常表示状態であり、第1のアイコンが通常表示状態にあるとき、第2のデバイスは第1のアイコン上の操作に応答する。
【0011】
随意に、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送った後、方法は、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させることをさらに含み、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0012】
この随意の方式では、第1のデバイス上での使用記録は、セルラー能力共有中に生成された使用記録、およびセルラー能力共有の前に記憶された使用記録を含む。この随意の方式に基づいて、一態様では、ユーザは、操作効率を改善するために、第2のデバイス上の第1の記録情報を迅速に閲覧および使用してよい。別の態様では、第1のデバイスはまた、完全な使用記録をリアルタイムで更新してよく、その結果、ユーザはその後、セルラー能力共有が終了した後、第1のデバイス上での完全な使用記録を閲覧することができる。
【0013】
随意に、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、第1のサービス機能に対応し第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除する。
【0014】
この随意の方式に基づいて、第2のデバイスが、複数のユーザによって使用されるデバイスであるとき、情報セキュリティおよびプライバシーはさらに保証され得る。
【0015】
随意に、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立した後、方法は、第1のデバイスが、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送ることと、第2のデバイスが、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示することと、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第2のデバイスがセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すこととをさらに含む。
【0016】
この随意の方式に基づいて、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力を完全に共有することができ、第1のデバイスのセルラーステータスを十分に感知することができ、その結果、ユーザは、第1のデバイスのセルラーステータスを直観的に習得することができ、セキュアな環境を必要とするいくつかのアプリケーションを開始および実行することができる。
【0017】
随意に、第1のデバイスは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第2のデバイスと交換する。
【0018】
随意に、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0019】
第2の態様によれば、本出願は、第1のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法を提供する。方法は、第1のデバイスが、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有することと、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送ることであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用されることとを含む。
【0020】
随意に、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。
【0021】
随意に、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送った後、方法は、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させることをさらに含み、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0022】
随意に、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立した後、方法は、第1のデバイスが、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送ることをさらに含み、ここで、セルラーステータス情報は、セルラーステータス表示アイコンを表示するために第2のデバイスによって使用される。
【0023】
随意に、第1のデバイスは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第2のデバイスと交換する。
【0024】
随意に、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0025】
第3の態様によれば、本出願は、第2のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法を提供する。方法は、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、第2のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、第1のデバイスによって送られた機能同期情報を、第2のデバイスが伝送チャネルを通じて受信することであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用されることと、第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することと、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第2のデバイスが第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定することとを含む。
【0026】
随意に、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することは、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能であることを第2のデバイスが機能同期情報に基づいて決定すると第2のデバイスが第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することを含む。
【0027】
随意に、利用不可能状態は隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、第1のアイコンがグレーアウトされた表示状態にあるとき、第2のデバイスは第1のアイコン上の操作に応答せず、または利用可能状態は通常表示状態であり、第1のアイコンが通常表示状態にあるとき、第2のデバイスは第1のアイコン上の操作に応答する。
【0028】
随意に、第1のデバイスによって送られた機能同期情報を、第2のデバイスが伝送チャネルを通じて受信した後、方法は、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させることをさらに含み、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0029】
随意に、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、第1のサービス機能に対応し第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除する。
【0030】
随意に、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立した後、方法は、第1のデバイスによって送られた第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスが受信することと、第2のデバイスが、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示することと、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第2のデバイスがセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すこととをさらに含む。
【0031】
随意に、第1のデバイスは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第2のデバイスと交換する。
【0032】
随意に、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0033】
第4の態様によれば、本出願は、第1のデバイスの中で使用される装置を提供する。装置は、
第2のデバイスへの伝送チャネルを確立するように構成された処理ユニットであって、ここで、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有する、処理ユニットと、
伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送るように構成された伝送ユニットであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用される、伝送ユニットとを含む。
【0034】
随意に、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。
【0035】
随意に、伝送ユニットは、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送った後、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させるようにさらに構成され、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0036】
随意に、伝送ユニットは、第2のデバイスへの伝送チャネルが確立された後、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送るようにさらに構成され、ここで、セルラーステータス情報は、セルラーステータス表示アイコンを表示するために第2のデバイスによって使用される。
【0037】
随意に、伝送ユニットは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第2のデバイスと交換するようにさらに構成される。
【0038】
随意に、処理ユニットが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすことを処理ユニットが決定すると処理ユニットが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0039】
第5の態様によれば、本出願は、第2のデバイスの中で使用される装置を提供し、装置は、
第1のデバイスへの伝送チャネルを確立するように構成された処理ユニットであって、ここで、第2のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する、処理ユニットと、
伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって送られた機能同期情報を受信するように構成された伝送ユニットであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用される、伝送ユニットとを含む。
【0040】
処理ユニットは、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定し、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定するようにさらに構成される。
【0041】
随意に、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。処理ユニットが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することは、詳細には、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能であることを処理ユニットが機能同期情報に基づいて決定すると処理ユニットが第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することを含む。
【0042】
随意に、利用不可能状態は隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、第1のアイコンがグレーアウトされた表示状態にあるとき、処理ユニットは第1のアイコン上の操作に応答せず、または利用可能状態は通常表示状態であり、第1のアイコンが通常表示状態にあるとき、処理ユニットは第1のアイコン上の操作に応答する。
【0043】
随意に、伝送ユニットは、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって送られた機能同期情報を受信した後、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させるようにさらに構成され、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0044】
随意に、処理ユニットは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第1のサービス機能に対応し第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除するようにさらに構成される。
【0045】
随意に、伝送ユニットは、第1のデバイスによって送られた第1のデバイスのセルラーステータス情報を受信するようにさらに構成される。
【0046】
処理ユニットは、伝送ユニットによって受信されたセルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示し、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了するとセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すようにさらに構成される。
【0047】
随意に、伝送ユニットは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第1のデバイスと交換するようにさらに構成される。
【0048】
随意に、処理ユニットが第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすことを処理ユニットが決定すると処理ユニットが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0049】
第6の態様によれば、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、
第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、電子デバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有することと、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送ることであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用されることとを行うように構成される。
【0050】
随意に、機能同期情報は、電子デバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。
【0051】
随意に、電子デバイスは、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送った後、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させるようにさらに構成され、ここで、第1の記録情報は、電子デバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0052】
随意に、電子デバイスは、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立した後、電子デバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送るようにさらに構成され、ここで、セルラーステータス情報は、セルラーステータス表示アイコンを表示するために第2のデバイスによって使用される。
【0053】
随意に、電子デバイスは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第2のデバイスと交換するようにさらに構成される。
【0054】
随意に、電子デバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、電子デバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、電子デバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、電子デバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ電子デバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、電子デバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを電子デバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、電子デバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0055】
第7の態様によれば、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、
第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、電子デバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって送られた機能同期情報を受信することであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を電子デバイスに同期させるために使用されることと、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することと、第1のデバイスと電子デバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定することとを行うように構成される。
【0056】
随意に、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。電子デバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することは、詳細には、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能であることを機能同期情報に基づいて決定すると電子デバイスが第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することを含む。
【0057】
随意に、利用不可能状態は隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、第1のアイコンがグレーアウトされた表示状態にあるとき、電子デバイスは第1のアイコン上の操作に応答せず、または利用可能状態は通常表示状態であり、第1のアイコンが通常表示状態にあるとき、電子デバイスは第1のアイコン上の操作に応答する。
【0058】
随意に、電子デバイスは、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって送られた機能同期情報を受信した後、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第1のデバイスに同期させるようにさらに構成され、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および電子デバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0059】
随意に、電子デバイスは、第1のデバイスと電子デバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第1のサービス機能に対応し第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除するようにさらに構成される。
【0060】
随意に、電子デバイスは、第1のデバイスへの伝送チャネルを確立した後、第1のデバイスによって送られた第1のデバイスのセルラーステータス情報を受信し、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示し、第1のデバイスと電子デバイスとの間のセルラー能力共有が終了するとセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すようにさらに構成される。
【0061】
随意に、電子デバイスは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第1のデバイスと交換するようにさらに構成される。
【0062】
随意に、電子デバイスが第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、電子デバイスおよび第1のデバイスが事前設定条件を満たすとき、電子デバイスが第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、電子デバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと電子デバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと電子デバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび電子デバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが電子デバイスとのUWB通信を確立することである。
【0063】
第8の態様によれば、本出願は、第4の態様による装置および第5の態様による装置を含むか、または第6の態様による電子デバイスおよび第7の態様による電子デバイスを含む、通信システムを提供する。
【0064】
第9の態様によれば、本出願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第2の態様のうちのいずれか1つによる方法または第2の態様の随意の方式が実施される。
【0065】
第10の態様によれば、本出願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第3の態様のうちのいずれか1つによる方法または第3の態様の随意の方式が実施される。
【0066】
第11の態様によれば、本出願はコンピュータプログラム製品を提供する。プログラム製品はプログラムを含む。プログラムが電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、第2の態様のうちのいずれか1つによる方法または第2の態様の随意の方式を実施することが可能にされる。
【0067】
第12の態様によれば、本出願はコンピュータプログラム製品を提供する。プログラム製品はプログラムを含む。プログラムが電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、第3の態様のうちのいずれか1つによる方法または第3の態様の随意の方式を実施することが可能にされる。
【0068】
第2の態様~第12の態様の有益な効果については第1の態様における関連する説明を参照することが理解され得る。詳細は本明細書で再び説明しない。
【0069】
第13の態様によれば、本出願はセルラー能力を共有するための方法を提供する。方法は、第1のデバイスが、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有し、第2のデバイスが、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、第1のデバイスが、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送ることとを含み、第2のデバイスは、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示し、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、セルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消す。
【0070】
現在、第1のデバイスがセルラー能力を第2のデバイスと共有するとき、デバイスは、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi、専用チップなどを使用することによって接続される。したがって、第2のデバイスは、通常、第1のデバイスのセルラーステータス、たとえば、第1のデバイスの1次カードおよび/または2次カードの規格、セルラー信号の強度、ならびにボイス・オーバー・ロング・ターム・エボリューション(Voice over Long-Term Evolution、VoLTE)HD通話が可能にされるかどうかというセルラーステータスを感知することができない。一態様では、第2のデバイスがセルラー通信機能を首尾よく実行できないとき、ユーザは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の接続に障害があるのか、それとも第1のデバイスのセルラー信号品質に障害があるのかを、決定できないことがある。別の態様では、セキュアな環境(すなわち、セルラーデータトラフィック環境)の中で実行する必要があるいくつかのアプリケーションが第2のデバイス上にインストールされる場合、これらのアプリケーションは、第2のデバイスがセルラー能力を有しないので開始され得ない。
【0071】
本出願において提供される、セルラー能力を共有するための方法に基づいて、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力を完全に共有することができ、第1のデバイスのセルラーステータスを十分に感知することができ、その結果、ユーザは、第1のデバイスのセルラーステータスを直観的に習得することができ、セキュアな環境を必要とするいくつかのアプリケーションを開始および実行することができる。
【0072】
第14の態様によれば、本出願は、第1のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法を提供する。方法は、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有することと、第1のデバイスが第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送ることであって、ここで、セルラーステータス情報が、セルラーステータス表示アイコンを表示するために第2のデバイスによって使用されることとを含む。
【0073】
第15の態様によれば、本出願は、第2のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法を提供する。方法は、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、第2のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、第1のデバイスによって送られた第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスが受信することと、第2のデバイスが、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示することと、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第2のデバイスがセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すこととを含む。
【0074】
第13の態様~第15の態様では、随意に、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、第1のデバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0075】
第16の態様によれば、本出願は第1のデバイスの中で使用される装置を提供し、装置は、
第2のデバイスへの伝送チャネルを確立するように構成された処理ユニットであって、ここで、第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスのセルラー能力を第2のデバイスと共有する、処理ユニットと、
第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送るように構成された伝送ユニットであって、ここで、セルラーステータス情報が、セルラーステータス表示アイコンを表示するために第2のデバイスによって使用される、伝送ユニットとを含む。
【0076】
随意に、処理ユニットが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすことを処理ユニットが決定すると処理ユニットが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0077】
第17の態様によれば、本出願は第2のデバイスの中で使用される装置を提供し、装置は、
第1のデバイスへの伝送チャネルを確立するように構成された処理ユニットであって、ここで、第2のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する、処理ユニットと、
第1のデバイスによって送られた第1のデバイスのセルラーステータス情報を受信するように構成された伝送ユニットとを含む。
【0078】
処理ユニットは、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示し、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了するとセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すようにさらに構成される。
【0079】
随意に、処理ユニットが第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、以下のことを含む。
【0080】
第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすことを処理ユニットが決定すると、処理ユニットは、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立する。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0081】
第18の態様によれば、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスはセルラー能力を有し、電子デバイスは、
第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、電子デバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有することと、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送ることであって、ここで、セルラーステータス情報が、セルラーステータス表示アイコンを表示するために第2のデバイスによって使用されることとを行うように構成される。
【0082】
随意に、電子デバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、電子デバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、電子デバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、電子デバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ電子デバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、電子デバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを電子デバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、電子デバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0083】
第19の態様によれば、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスはセルラー能力を有さず、電子デバイスは、
第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、電子デバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、第1のデバイスによって送られた第1のデバイスのセルラーステータス情報を受信することと、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示することと、第1のデバイスと電子デバイスとの間のセルラー能力共有が終了するとセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すこととを行うように構成される。
【0084】
随意に、電子デバイスが第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、電子デバイスおよび第1のデバイスが事前設定条件を満たすとき、電子デバイスが第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、電子デバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと電子デバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと電子デバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび電子デバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが電子デバイスとのUWB通信を確立することである。
【0085】
第20の態様によれば、本出願は、第16の態様による装置および第17の態様による装置を含むか、または第18の態様による電子デバイスおよび第19の態様による電子デバイスを含む、通信システムを提供する。
【0086】
第21の態様によれば、本出願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第14の態様のうちのいずれか1つによる方法または第14の態様の随意の方式が実施される。
【0087】
第22の態様によれば、本出願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第15の態様のうちのいずれか1つによる方法または第15の態様の随意の方式が実施される。
【0088】
第23の態様によれば、本出願はコンピュータプログラム製品を提供する。プログラム製品はプログラムを含む。プログラムが電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、第14の態様のうちのいずれか1つによる方法または第14の態様の随意の方式を実施することが可能にされる。
【0089】
第24の態様によれば、本出願はコンピュータプログラム製品を提供する。プログラム製品はプログラムを含む。プログラムが電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、第15の態様のうちのいずれか1つによる方法または第15の態様の随意の方式を実施することが可能にされる。
【0090】
第14の態様~第24の態様の有益な効果については第13の態様における関連する説明を参照することが理解され得る。詳細は本明細書で再び説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【
図1】本出願の一実施形態による通信システムの概略図である。
【
図2(a)】本出願の一実施形態によるセルラー信号送信の概略図である。
【
図2(b)】本出願の一実施形態によるセルラー信号送信の概略図である。
【
図3】本出願の一実施形態による、セルラー能力を共有するための方法の一実施形態のフローチャート1である。
【
図4(a)】本出願の一実施形態による、セルラー能力共有を終了するシナリオの概略図である。
【
図4(b)-1】本出願の一実施形態による、セルラー能力共有を終了するシナリオの概略図である。
【
図4(b)-2】本出願の一実施形態による、セルラー能力共有を終了するシナリオの概略図である。
【
図4(c)-1】本出願の一実施形態による、セルラー能力共有を終了するシナリオの概略図である。
【
図4(c)-2】本出願の一実施形態による、セルラー能力共有を終了するシナリオの概略図である。
【
図5(a)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図5(a)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図5(a)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図5(b)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図5(b)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図5(b)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(a)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(a)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(a)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(b)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(b)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(b)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(c)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(c)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図6(c)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図7(a)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図7(a)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図7(a)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図7(b)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図7(b)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図7(b)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(a)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(a)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(a)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(b)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(b)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(b)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(c)-1】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(c)-2】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図8(c)-3】本出願の一実施形態による、アイコンが動的にロードされるシナリオの概略図である。
【
図9】本出願の一実施形態による、セルラー能力を共有するための方法の一実施形態のフローチャート2である。
【
図10】本出願の一実施形態による、セルラー能力を共有するための方法の一実施形態のフローチャート3である。
【
図11】本出願の一実施形態による、セルラー能力を共有するための方法の一実施形態のフローチャート4である。
【
図12A】本出願の一実施形態による、セルラーステータス表示アイコンが表示されるシナリオの概略図である。
【
図12B】本出願の一実施形態による、セルラーステータス表示アイコンが表示されるシナリオの概略図である。
【
図12C】本出願の一実施形態による、セルラーステータス表示アイコンが表示されるシナリオの概略図である。
【
図13A】本出願の一実施形態による、セルラー能力を共有するための方法の一実施形態のフローチャート5である。
【
図13B】本出願の一実施形態による、セルラー能力を共有するための方法の一実施形態のフローチャート5である。
【
図14A】本出願の一実施形態によるセルラー能力共有シナリオの概略図である。
【
図14B】本出願の一実施形態によるセルラー能力共有シナリオの概略図である。
【
図14C】本出願の一実施形態によるセルラー能力共有シナリオの概略図である。
【
図15(a)-1】本出願の一実施形態による、セルラー共有機能のための設定インターフェースの概略図である。
【
図15(a)-2】本出願の一実施形態による、セルラー共有機能のための設定インターフェースの概略図である。
【
図15(b)】本出願の一実施形態による、セルラー共有機能のための設定インターフェースの概略図である。
【
図16(a)】本出願の一実施形態による、セルラー共有機能のための設定インターフェースの概略図である。
【
図16(b)-1】本出願の一実施形態による、セルラー共有機能のための設定インターフェースの概略図である。
【
図16(b)-2】本出願の一実施形態による、セルラー共有機能のための設定インターフェースの概略図である。
【
図17】本出願の一実施形態による装置の構造の概略図である。
【
図18】本出願の一実施形態による別の装置の構造の概略図である。
【
図19】本出願の一実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【
図20】本出願の一実施形態による別の電子デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0092】
ユーザ情報のプライバシーを保証するために、本出願は、アイコンを動的にロードすることによってユーザ情報を保護するとともにユーザエクスペリエンスを改善するために、セルラー能力を共有するための方法を提供する。
【0093】
以下は、本出願の実施形態における添付の図面を参照しながら、本出願の実施形態における技術的解決策を説明する。
【0094】
本出願において提供される、セルラー能力を共有するための方法は、ネットワーク側デバイス、第1のデバイス、および第2のデバイスを含む、通信システムに適用される。第1のデバイスは、セルラー能力を有するデバイス、すなわち、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カードが設けられた電子デバイス、たとえば、モバイルフォンである。SIMカードは、物理SIMカード、組込みSIM(embedded SIM、eSIM)カード、仮想SIMカードなどであってよい。
【0095】
第2のデバイスは、セルラー能力を有しないデバイス、たとえば、Modemを有しない電子デバイス、またはModemを有するがSIMカードが設けられていない電子デバイスである。たとえば、第2のデバイスは、Wi-Fi専用(Wi-Fi only)PAD、PC、スマートスクリーンなどであってよく、またはSIMカードを有しないモバイルフォンであってよく、または車両搭載デバイスであってよい。
【0096】
セルラー能力とは、SIMカードを通じてセルラー通信機能(たとえば、通話機能、SMSメッセージ機能、データサービス機能、インターネットアクセス機能、およびネットワークスライシング機能のような、セルラーネットワークに基づいて実施される通信機能)を実施するための能力を指す。第1のデバイスおよび第2のデバイスがデバイス接続を使用することによって伝送チャネルを確立した後、第1のデバイスは、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有してよく、その結果、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することができる。
【0097】
たとえば、通信システムが
図1に示されてよい。第1のデバイスはSIMカードが設けられたモバイルフォンであり、第2のデバイスはWI-FI only PADである。モバイルフォンがPADとの伝送チャネルを確立した後、PADは、モバイルフォンのセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施するために、モバイルフォンのセルラー能力を使用することによってネットワークレイヤデバイスとのセルラーデータ交換を実行する。
【0098】
本出願の実施形態では、デバイス接続は、Wi-Fiローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth、BT)接続、ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)接続、ホットスポット接続、専用チップ接続などを含んでよい。ホットスポット接続は、第1のデバイスがワイヤレスアクセスポイント(access point、AP)の働きをすることを意味し、第1のデバイスのモバイルネットワークを使用することによって第2のデバイスにワイヤレスローカルエリアネットワーク接続を提供する。ブルートゥース(登録商標)接続は、従来のブルートゥース(登録商標)接続、およびブルートゥース(登録商標)低エネルギー(Bluetooth low energy、BLE)接続を含む。
【0099】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラーシグナリング交換は、プライベートインターフェースを配設することによって実施されてよく、またはセルラーシグナリング交換は、パブリックインターフェースを構成することによって実施されてよい。
【0100】
たとえば、Androidシステムに対して、本出願は、無線インターフェースレイヤ(radio interface layer、RIL)に基づくセルラーシグナリング交換方式を提供する。RILは、上位レイヤアプリケーションを修正することなく上位レイヤアプリケーションが基本セルラーシグナリングプロシージャに適合することを可能にすることができる。言い換えれば、上位レイヤアプリケーションは、RILを通じてセルラーシグナリングを識別することができる。
【0101】
一例では、第1のデバイスと第2のデバイスの両方はAndroidシステムを実行する。第1のデバイスが(Wi-Fi、P2P、BT、またはAPなどのチャネルを含む)伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有し第2のデバイスが第1のデバイスのセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施するプロセスについては、
図2(a)に示すセルラー信号送信の概略図を参照されたい。
【0102】
ネットワーク側デバイスによって送られたセルラーシグナリングを受信した後、第1のデバイスのModemは、第1のデバイスのRILにセルラーシグナリングを転送し、RILは、セルラーシグナリングを変換して、上位レイヤアプリケーションによって識別され得るRILシグナリングにする。第1のデバイスのRILは、伝送チャネルを通じて第2のデバイスのRILにRILシグナリングを転送し、第2のデバイスのRILは、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションにRILシグナリングを転送し、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションは、RILシグナリングに基づいて、関連するセルラー機能動作を実行する。
【0103】
同様に、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションがセルラーシグナリングをネットワークレイヤデバイスへ送る必要がある場合、たとえば、ユーザが第2のデバイス上でダイヤルアップすると、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションは、ダイヤルするために使用されるRILシグナリングを第2のデバイスのRILへ送る。第2のデバイスのRILは、そのRILシグナリングを伝送チャネルを通じて第1のデバイスのRILに転送する。第1のデバイスのRILは、RIL情報をセルラーシグナリングに変換し、セルラーシグナリングを第1のデバイスのModemへ送る。第1のデバイスのModemは、セルラーシグナリングをネットワーク側デバイスへ送る。
【0104】
第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションが、あるサービスに関係するRILシグナリングを識別する場合、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションは、そのサービスに対応するデータフローを送信するために伝送チャネルを起動する。たとえば、「被呼者が電話を取り上げる」というRILシグナリングを識別すると、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションは、音声データが、その後、第2のデバイスと被呼者との間で送信される必要があることを決定する。この場合、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションが、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の伝送チャネルを起動する。ユーザの音声データがサウンドピックアップによって収集されることを検出した後、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションは、伝送チャネルを通じて音声データを第1のデバイスへ送る。第1のデバイスのModemは、音声データをネットワーク側デバイスへ送り、次いで、ネットワーク側デバイスが音声データを被呼者に転送する。第1のデバイスのModemが、被呼者からのものでありネットワーク側デバイスによって送られる音声データを受信すると、第1のデバイスのModemは、伝送チャネルを通じて音声データを第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションへ送り、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションは、被呼者からの音声データを再生するためにスピーカーを起動する。このようにして、通話を行うセルラー通信機能が完了される。第2のデバイスに対して、第1のデバイスのModemを使用することによってセルラー通信機能を完了する際に第2のデバイスを支援するために、第2のデバイスのRILが第2のデバイスの仮想Modemとして使用されることが、理解され得る。
【0105】
加えて、Modemによって送られたセルラーシグナリングを受信した後、第1のデバイスのRILはまた、変換されたRILシグナリングを第1のデバイスの上位レイヤアプリケーションに転送する。
【0106】
たとえば、第1のデバイスが被呼者である。着信呼出しを示すセルラーシグナリングを第1のデバイスのModemが受信すると、第1のデバイスのRILは、対応するRILシグナリングを第1のデバイスの上位レイヤアプリケーションと第2のデバイスのRILの両方へ送り、第2のデバイスのRILは、RILシグナリングを第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションに転送する。第1のデバイスと第2のデバイスの両方が、着信呼出しを表示することができる。ユーザが第1のデバイスを使用することによって呼出しに返答する場合、第1のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによって発呼者と通信し、第2のデバイスは、着信呼出しを表示することを取り消す。ユーザが第2のデバイスを使用することによって呼出しに返答する場合、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによって発呼者と通信し、第1のデバイスは、着信呼出しを表示することを取り消す。
【0107】
一例では、第1のデバイスがAndroidシステムを実行するとき、第2のデバイスは
図2(b)に示すように非Androidシステムを実行し、第2のデバイスの無線インターフェース(すなわち、非Androidシステムにおいてワイヤレス通信を実行するために電子デバイスによって使用されるインターフェース)の中にシグナリング適合モジュールが配設されてよい。セルラーシグナリング交換中、第1のデバイスのModemがネットワーク側デバイスからセルラーシグナリングを受信した後、第1のデバイスのRILは、セルラーシグナリングをRILシグナリングに変換し、RILシグナリングを第2のデバイスの無線インターフェースへ送る。第2のデバイスの無線インターフェースは、シグナリング適合モジュールを使用することによってRILシグナリングを変換して、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションによって識別され得るシグナリングにし、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションは、RILシグナリングに基づいて、関連するセルラー機能動作を実行する。
【0108】
第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションがセルラーシグナリングをネットワークレイヤデバイスへ送る必要があるとき、第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションは、対応するシグナリングを第2のデバイスの無線インターフェースへ送る。無線インターフェースの中のシグナリング適合モジュールがシグナリングをRILシグナリングに変換した後、無線インターフェースは、伝送チャネルを通じてRILシグナリングを第1のデバイスのRILに転送し、第1のデバイスのRILがRILシグナリングをセルラーシグナリングに変換した後、第1のデバイスのModemは、セルラーシグナリングをネットワーク側デバイスへ送る。
【0109】
言い換えれば、第2のデバイスが非Androidシステムを実行するとき、第2のデバイスの無線インターフェースに対して、対応するシグナリング適合レイヤが設定されてよく、第2のデバイスの無線インターフェースおよびシグナリング適合レイヤが、第1のデバイスのRILとのシグナリング交換を実行するための第2のデバイスの仮想的なRILとして使用されてよい。第2のデバイスに対して、第2のデバイスの仮想的なRILは、第1のデバイスのModemを使用することによってセルラー通信機能を完了する際に第2のデバイスを支援するために、第2のデバイスの仮想Modemとして使用される。
【0110】
一例では、第1のデバイスがWi-Fiに接続され第2のデバイスがWi-Fiに接続されない場合、第1のデバイスがデータフロー(たとえば、音声データ、ビデオデータ、SMSメッセージデータ、およびインターネットアクセスデータのような、特定のサービスに対応するデータ)を送信する際に第2のデバイスを支援するとき、Wi-Fiリンクを使用することによってネットワーク側デバイスと相互作用すべきか、それともモバイルデータリンクを使用することによってネットワーク側デバイスと相互作用すべきかは、サービスタイプを識別することによって選択されてよい。たとえば、通話機能またはSMSメッセージ機能を実施する際に第2のデバイスが支援される必要があることを第1のデバイスが識別する場合、第1のデバイスは、通信リンクをモバイルデータリンクに切り替えてよい。インターネットアクセス機能を実施する際に第2のデバイスが支援される必要があることを第1のデバイスが識別する場合、第1のデバイスは、第1のデバイスのトラフィックを節約するために通信リンクをWi-Fiリンクに切り替えてよい。
【0111】
一例では、異なる電力消費を伴う複数の伝送チャネルが第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立されることがある。第1のデバイスおよび第2のデバイスは、第1のデバイスおよび第2のデバイスの電力消費を低減するために、通信効率を保証しながら、送信される内容のタイプに基づいて低消費電力を伴う伝送チャネルを選択してよい。
【0112】
たとえば、P2Pチャネルおよびブルートゥース(登録商標)チャネルが、第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立される。P2Pチャネルの伝送速度はブルートゥース(登録商標)チャネルの伝送速度よりも速いが、P2Pチャネルの電力消費はより大きい。第1のデバイスおよび第2のデバイスは、ブルートゥース(登録商標)チャネルを通じてシグナリング(たとえば、上記のRILシグナリング)を送信してよく、P2Pチャネルを通じてデータフロー(たとえば、音声データ、ビデオデータ、SMSメッセージデータ、およびインターネットアクセスデータ)を送信してよい。
【0113】
別の例の場合、BLEの2つのバージョン(たとえば、BLE1およびBLE2、ここで、BLE1の伝送速度はBLE2の伝送速度よりも遅いが、BLE1の電力消費はより小さい)のチャネルおよびP2Pチャネルが、第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立される。第1のデバイスおよび第2のデバイスは、BLE1チャネルを通じてシグナリングを送信してよく、BLE2チャネルを通じて軽いトラフィックのデータフロー(たとえば、音声データおよびSMSメッセージデータ)を送信してよく、P2Pチャネルを通じて重いトラフィックのデータフロー(たとえば、ビデオデータおよびインターネットアクセスデータ)を送信してよい。
【0114】
通信相互作用が実行される前に、異なる電力消費を伴う複数の伝送チャネルが第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立されてよく、またはシグナリング交換を実行するために、低消費電力を伴う伝送チャネルが最初に確立されてよいことが理解され得る。データフローが送信される必要があることを、交換されるシグナリングに基づいて第2のデバイスの上位レイヤアプリケーションが決定すると、対応する電力消費を伴う伝送チャネルが、データフローのタイプ(たとえば、データフローが軽いトラフィックのデータフローであるのか、それとも重いトラフィックのデータフローであるのか)に基づいて確立される。
【0115】
図3は、本出願による、セルラー能力を共有するための方法の一実施形態のフローチャートである。方法は、主にセルラー能力共有プロセスにおけるアイコンローディング方式に関する。
図3に示すように、方法は以下のステップを含む。
【0116】
S101: 第1のデバイスが、第2のデバイスとの伝送チャネルを確立する。
【0117】
第1のデバイスおよび第2のデバイスがデバイス接続を使用することによって伝送チャネルを確立した後、第1のデバイスは、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有してよく、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することができる。たとえば、第2のデバイスが第1のデバイスのセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施するプロセスについては、
図2(a)および
図2(b)に示す実施形態の中の説明を参照されたい。詳細は本明細書で再び説明しない。
【0118】
S102: 第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送り、ここで、機能同期情報は、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用される。
【0119】
本出願のこの実施形態では、第1のデバイスは、共有されることが許容される第1のサービス機能を指定してよい。たとえば、伝送チャネルの確立を完了した後、第1のデバイスのネットワーキングリンク管理モジュールが、第2のデバイスが接続されていることを第1のデバイスの分散サービスモジュールに通知し、セルラー通信機能を第2のデバイスに同期させるように分散サービスモジュールをトリガする。第1のデバイスの分散サービスモジュールは、機能同期情報を第2のデバイスの分散サービスモジュールへ送る。第2のデバイスの分散サービスモジュールは、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによって実施されるべきセルラー通信機能を、機能同期情報の中の内容に基づいて決定する。
【0120】
第1のデバイスによって送られた機能同期情報を第2のデバイスが受信した後、第2のデバイスは、第2のデバイスが第1のサービス機能を実施できることを決定してよい。言い換えれば、この場合、第2のデバイスは、第2のデバイスが仮想的なセルラー能力を有することを決定してよい。
【0121】
S103: 第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定する。
【0122】
本出願のこの実施形態では、各セルラー通信機能に対応する構成要素、たとえば、通話機能に対応する電話構成要素、またはSMSメッセージ機能に対応するSMSメッセージ構成要素が、第2のデバイスの中で事前設定される。第2のデバイスがセルラー能力を有しないとき、各セルラー通信機能に対応するアイコンは利用不可能状態に設定される。
【0123】
利用不可能状態とは、隠れた状態またはグレーアウトされた表示状態であり、利用可能状態とは、通常表示状態である。隠れた状態とは、非表示状態であり、グレーアウトされた表示状態とは、灰色の陰影を使用することによってアイコンが表示される状態である。グレーアウトされた表示状態では、第2のデバイスは、第1のアイコン上の操作(たとえば、ユーザのタップ操作、ドラッグ操作、またはタッチおよびホールド操作)に応答しない。言い換えれば、隠れた状態またはグレーアウトされた表示状態では、ユーザは第1のアイコンを操作することができず、すなわち、第1のアイコンは利用不可能である。
【0124】
それに対応して、通常表示状態では、第2のデバイスは、第1のアイコン上の操作に応答する。言い換えれば、通常表示状態では、ユーザは第1のアイコンを操作することができ、すなわち、第1のアイコンは利用不可能である。
【0125】
本出願のこの実施形態では、各セルラー通信機能の構成要素が第2のデバイスの中で事前設定される。第2のデバイスがセルラー能力を有しないとき、第2のデバイスは、各セルラー通信機能に対応するアイコンを利用不可能状態に設定し、その結果、ユーザは、第2のデバイス上の各セルラー通信機能を有効化することができない。第2のデバイスがセルラー能力を有してから(すなわち、第1のデバイスのセルラー能力を使用することができてから)、第2のデバイスは、対応するアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に切り替えてよく、その結果、ユーザはそのアイコンを操作する。
【0126】
たとえば、機能同期情報を受信した後、第2のデバイスの分散サービスモジュールは、第1のサービス機能の第1のアイコンをロードするように第2のデバイスのUIに通知してよい。
【0127】
第2のデバイスのUIが第1のアイコンのローディングを完了した後、ユーザが第2のデバイスのUI上の第1のアイコンに対して操作を実行すると、第2のデバイスは、第1のサービス機能の構成要素を起動してよく、伝送チャネルを通じて第1のデバイスのセルラー能力を使用することによって第1のサービス機能を実施してよい。
【0128】
一実施形態では、第1のデバイスが滞っているので第1のデバイスのセルラー能力が利用不可能であることがある。したがって、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることを示す表示情報をさらに保持してよい。第1のデバイスのセルラー能力が利用可能であることを、第2のデバイスの分散サービスモジュールが機能同期情報に基づいて決定する場合、第2のデバイスの分散サービスモジュールは、第1のアイコンをロードするようにUIに通知してよい。第1のデバイスのセルラー能力が利用不可能であることを、第2のデバイスの分散サービスモジュールが機能同期情報に基づいて決定する場合、第2のデバイスの分散サービスモジュールは、第1のアイコンをロードするようにUIに通知する必要がない。一例では、UIは、プロンプト情報、たとえば、第1のデバイスのセルラー能力が利用不可能である(たとえば、滞っている)ことを示す情報を表示するように通知されてよい。
【0129】
S104: 第1のデバイスおよび第2のデバイスが、セルラー能力共有を終了する。
【0130】
本出願のこの実施形態では、第1のデバイスがセルラー能力共有を終了してよく、または第2のデバイスがセルラー能力共有を終了してもよい。
【0131】
一例として第1のデバイスが使用される。一例では、第1のデバイスが定常オンとなるように設定される場合、第1のデバイスがスクリーンをオフにすると(すなわち、ユーザがスクリーンをオフになるようにトリガすると)、そのことは第1のデバイスが一時的に使用されないことを示し、次いで、第1のデバイスはセルラー能力共有を終了してよい。
【0132】
別の例では、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定範囲の外側にある(たとえば、事前設定範囲外にあるか、または同じWi-Fiローカルエリアネットワークの中にない)ことを第1のデバイスが検出する場合、第1のデバイスはセルラー能力共有を終了してよい。
【0133】
別の例では、第1のデバイスが定常オンとなるように設定されない場合、事前設定された時間期間(たとえば、5分間または10分間)の間、第1のデバイスのスクリーンが継続的にオフであるとき、第1のデバイスはセルラー能力共有を終了してよい。
【0134】
別の例では、第1のデバイスがセルラー能力を第2のデバイスと共有するとき、第1のデバイスは、セルラー能力が共有されていることを示すカードを、一番左のスクリーンの通知センターおよび/またはドロップダウンメニューの中で表示してよい。ユーザは、そのカードを使用することによってセルラー共有機能を無効化してよく、その結果、第1のデバイスはセルラー能力共有を終了する。
【0135】
たとえば、
図4(a)に示すように、第1のデバイスがセルラー能力を共有するとき、第1のデバイスの通知センターは、セルラー能力が共有されていることを示すカードを表示し、カード上にオフボタンが配設される。ユーザは、ドロップダウンメニューを通じて制御センターにアクセスし、カード上のオフボタンをタップする。ユーザ操作を検出した後、第1のデバイスはセルラー能力共有を終了する。
【0136】
代替として、
図4(b)-1および
図4(b)-2に示すように、ユーザがカードをタップすることを検出した後、第1のデバイスは設定インターフェースに入り、設定インターフェース上に「セルラー共有」欄が表示される。設定インターフェース上で、「セルラー共有」欄に対応するスイッチがユーザによってオフにされることを第1のデバイスが検出する場合、第1のデバイスはセルラー能力共有を終了する。
【0137】
代替として、
図4(c)-1および
図4(c)-2に示すように、セルラー能力が共有されていることを示すカードが、第1のデバイスの一番左のスクリーン上に表示される。ユーザがカードをタップすることを検出すると、第1のデバイスは設定インターフェースに入る。「セルラー共有」欄に対応するスイッチがユーザによってオフにされることを第1のデバイスが検出する場合、第1のデバイスはセルラー能力共有を終了する。
【0138】
セルラー能力共有が終了してよいことを決定した後、第1のデバイスは、リンク切断動作を開始するようにネットワーキング接続管理モジュールに通知する。第1のデバイスのネットワーキング接続モジュールは、セルラー能力共有を終了するために、第2のデバイスのネットワーキング接続モジュールへのリンク切断動作を開始し、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の伝送チャネルを削除する。
【0139】
第2のデバイスによってセルラー能力共有を終了する方式が、第1のデバイスによってセルラー能力共有を終了する方式と同じであることが理解され得る。詳細は本明細書で再び説明しない。
【0140】
S105: 第2のデバイスが、第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定する。
【0141】
本出願において提供される、セルラー能力を共有するための方法に基づいて、第2のデバイスは、セルラー能力を共有するプロセスの中でアイコンを動的にロードしてよい。第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了した後、第2のデバイスが第1のアイコンを利用不可能状態に設定するので第1のアイコンは利用不可能である。したがって、ユーザは第2のデバイス上で第1のサービス機能を操作することができない。このようにして、第1のサービス機能に対応する記録情報をユーザが第2のデバイス上で閲覧できないことが、ある程度まで保証され、情報セキュリティおよびプライバシーが保護される。
【0142】
以下は、第1のサービス機能が通話機能およびSMSメッセージ機能を含む一例を使用し、
図5(a)-1~
図8(c)-3に示すアイコンローディングシナリオの概略図を参照しながら、
図3に示す方法手順を説明する。
【0143】
一例では、各セルラー通信機能に対応する構成要素が第2のデバイスの中で事前設定され、第2のデバイスがセルラー能力を有しないとき、各セルラー通信機能に対応するアイコンが隠される。言い換えれば、第1のデバイスが第1のサービス機能を第2のデバイスと共有する前、第2のデバイスは、第1のサービス機能に対応する(電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンを含む)第1のアイコンを表示しない。第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立しセルラー能力を共有することを準備すると、第2のデバイスは、電話アイコンおよびSMSメッセージアイコン(すなわち、添付図面の中の「メッセージ」に対応するアイコン)を通常は表示する。
【0144】
第1のアイコンが、隠れた状態から通常表示状態に設定されると、第2のデバイスは、デスクトップ上に第1のアイコンをロードしてよい。たとえば、
図5(a)-1~
図5(a)-3に示すように、第2のデバイスは、最初のページのデスクトップ上に第1のアイコンをロードするか、または最後のページのデスクトップ上に第1のアイコンをロードする。代替として、
図5(b)-1~
図5(b)-3に示すように、第2のデバイスは、dockエリアの中に第1のアイコンをロードしてもよい。dockエリアとは、複数のデスクトップ間で切り替わることに伴って変化しないエリアを指す。
【0145】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは第1のアイコンを再び隠す。
【0146】
アドレス帳(または、連絡先と呼ばれることもある)構成要素が第2のデバイスの中に構築されることに留意されたい。第2のデバイスは、アドレス帳アイコンを動的にロードするように構成されてよい。たとえば、第1のデバイスが第1のサービス機能を第2のデバイスと共有する前、第2のデバイスはアドレス帳アイコンを表示しない。第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立した後、第1のデバイスが、アドレス帳に関係するセルラー通信機能(たとえば、通話機能およびSMSメッセージ機能)を第2のデバイスと共有する場合、第2のデバイスは、アドレス帳アイコンを通常は表示する。
【0147】
たとえば、第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立した後、
図6(a)-1~
図6(a)-3に示すように、第2のデバイスは、デスクトップ上で電話アイコン、SMSメッセージアイコン、およびアドレス帳アイコンを表示する。代替として、
図6(b)-1~
図6(b)-3に示すように、第2のデバイスは、dockエリアの中で電話アイコン、SMSメッセージアイコン、およびアドレス帳アイコンを表示する。
【0148】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、電話アイコン、SMSメッセージアイコン、およびアドレス帳アイコンを再び隠す。
【0149】
代替として、第2のデバイスは、アドレス帳アイコンを常に通常は表示するように構成されてよい。言い換えれば、電話アイコンまたはSMSメッセージアイコンが隠されるとき、アドレス帳アイコンは隠されない。
【0150】
一例では、第2のデバイスがアドレス帳アイコンを通常は表示するように構成されるとき、アドレス帳は連絡先情報を記憶してよく、または連絡先情報を記憶しなくてもよい。
図6(c)-1~
図6(c)-3に示すように、アドレス帳が連絡先情報を記憶する場合、第1のデバイスが第1のサービス機能を第2のデバイスと共有する前、第2のデバイスは、デスクトップ上またはdockエリアの中の電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンを隠し、対応する連絡先インターフェース上の電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンも隠す。
【0151】
第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立した後、第2のデバイスは、デスクトップ上またはdockエリアの中でアイコンおよびSMSメッセージアイコンを通常は表示し、対応する連絡先インターフェース上でも電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンを通常は表示する。
【0152】
それに対応して、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、デスクトップおよび連絡先インターフェース上またはdockエリアの中かつ連絡先インターフェース上で表示されている電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンを再び隠す。
【0153】
別の例では、第2のデバイスがセルラー能力を有しないとき、各セルラー通信機能に対応するアイコンはグレーアウトされた表示状態で表示される。
図7(a)-1~
図7(a)-3に示すように、電話アイコンとSMSメッセージアイコンの両方が、グレーアウトされた表示状態でデスクトップ上で表示される。代替として、
図7(b)-1~
図7(b)-3に示すように、電話アイコンとSMSメッセージアイコンの両方が、グレーアウトされた表示状態でdockエリアの中で表示される。
【0154】
第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立した後、第2のデバイスは、電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンを、グレーアウトされた表示状態から通常表示状態に設定する。第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンを、グレーアウトされた表示状態に再び設定する。
【0155】
それに対応して、アドレス帳構成要素が第2のデバイスの中に構築されるとき、第2のデバイスがアドレス帳アイコンを動的にロードするように構成される場合、第2のデバイスは、第1のデバイスが第1のサービス機能を第2のデバイスと共有する前、グレーアウトされた表示状態でアドレス帳アイコンを表示する。第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立した後、第1のデバイスが、アドレス帳に関係するセルラー通信機能を第2のデバイスと共有する場合、第2のデバイスはアドレス帳アイコンを通常は表示する。
【0156】
たとえば、第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立した後、
図8(a)-1~
図8(a)-3に示すように、デスクトップ上で第2のデバイスによって表示されている電話アイコン、SMSメッセージアイコン、およびアドレス帳アイコンは、グレーアウトされた表示状態から通常表示状態に設定される。代替として、
図8(b)-1~
図8(b)-3に示すように、dockエリアの中で第2のデバイスによって表示されている電話アイコン、SMSメッセージアイコン、およびアドレス帳アイコンは、グレーアウトされた表示状態から通常表示状態に設定される。
【0157】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、電話アイコン、SMSメッセージアイコン、およびアドレス帳アイコンを、通常表示状態からグレーアウトされた表示状態に再び設定する。
【0158】
第2のデバイスがアドレス帳アイコンを常に通常は表示するように構成される場合、電話アイコンまたはSMSメッセージアイコンの表示ステータスが変化するとき、アドレス帳アイコンの表示ステータスは変化しない。
【0159】
一例では、第2のデバイスがアドレス帳アイコンを常に通常は表示するように構成されるとき、アドレス帳は連絡先情報を記憶してよい。
図8(c)-1~
図8(c)-3に示すように、アドレス帳が連絡先情報を記憶する場合、第1のデバイスが第1のサービス機能を第2のデバイスと共有する前、第2のデバイスは、デスクトップ上またはdockエリアの中で表示されている電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンをグレーアウトされた表示状態に設定し、対応する連絡先インターフェース上でも電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンをグレーアウトされた表示状態に設定する。
【0160】
第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立した後、第2のデバイスは、デスクトップ上またはdockエリアの中で電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンをグレーアウトされた表示状態から通常表示状態に設定し、対応する連絡先インターフェース上でも電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンをグレーアウトされた表示状態から通常表示状態に設定する。
【0161】
それに対応して、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、デスクトップおよび連絡先インターフェース上またはdockエリアの中かつ連絡先インターフェース上で表示されている電話アイコンおよびSMSメッセージアイコンを、通常表示状態からグレーアウトされた表示状態に再び設定する。
【0162】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了した後、第2のデバイスが第1のアイコンを隠すかまたはグレーアウトされた表示状態で第1のアイコンを表示するので、第1のアイコンが利用不可能であることが理解され得る。したがって、ユーザは第2のデバイス上で第1のサービス機能を操作することができない。このようにして、第1のサービス機能に対応する記録情報をユーザが第2のデバイス上で閲覧できないことが、ある程度まで保証され、情報セキュリティおよびプライバシーが保護される。
【0163】
第1のデバイスによって第2のデバイスに共有されるセルラー通信機能をユーザにとってもっと直観的にさせるために、第2のデバイスおよび第1のデバイス上で表示される各セルラー通信機能のアイコンが統一されてユーザエクスペリエンスを改善してよいことに留意されたい。
【0164】
あるシナリオでは、複数の第1のデバイスが、セルラー能力を同じ第2のデバイスと共有してよい。たとえば、各家族メンバーはモバイルフォンを有し、同じタブレットコンピュータを同じく使用する。したがって、第1の各デバイス上での情報プライバシーをさらに保証するために、
図3に基づいて、
図9に示すように、S104の後、方法は以下のステップをさらに含む。
【0165】
S106: 第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応し第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除する。
【0166】
たとえば、通話記録およびSMSメッセージ記録。記録情報は、セルラー能力共有プロセスの中で生成された記録情報を含んでよい。
【0167】
たとえば、第2のデバイスは、第1のデバイスの表示に基づいて記録情報を削除してよい。たとえば、第1のデバイスは、共有が終了すると、示された記録情報を削除すべきと第2のデバイスに示すために、第2のデバイスへ送られる機能同期情報の中で表示情報を保持してよい。確かに、セルラー能力共有が終了することを決定した後、第1のデバイスは、記録情報を削除すべきと第2のデバイスに示すために、表示情報を第2のデバイスへ別個に送ってよい。代替として、第2のデバイスは、現在のセルラー能力共有プロセスの中で生成されたデータを、セルラー能力共有が終了すると削除するように構成される。
【0168】
随意に、ユーザが第2のデバイスを使用することによって第1のサービス機能を実行することを容易にするために、第1のデバイスは、第1の記録情報を第2のデバイスとさらに同期させてよい。たとえば、
図9に基づいて、
図10に示すように、S102の後、方法は以下のステップをさらに含む。
【0169】
S107: 第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させる。
【0170】
本出願のこの実施形態では、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含んでよい。第1のデバイス上での使用記録は、セルラー能力共有中に生成された使用記録、およびセルラー能力共有の前に記憶された使用記録を含む。
【0171】
たとえば、第1のサービス機能が通話機能および/またはSMSメッセージ機能を含む場合、第1の記録情報は、通話記録およびSMSメッセージ記録を含んでよく、通話機能および/またはSMSメッセージ機能に関係するアドレス帳情報をさらに含んでよい。
【0172】
同期されたアドレス帳情報は、第2のデバイス上のアドレス帳情報、および/または第1のデバイス上のアドレス帳情報を含んでよい。たとえば、第1のデバイスが第2のデバイスとの伝送チャネルを確立した後、第1のデバイスは、第1のデバイス上に記憶されたアドレス帳の中のすべての連絡先情報を第2のデバイスへ送ってよく、またはアドレス帳の中の通話記録に対応する連絡先情報を第2のデバイスへ送ってもよい。セルラー能力共有中、ユーザが第2のデバイスのアドレス帳に連絡先情報を追加する場合、第2のデバイスは、追加される連絡先情報を第1のデバイスへ送ってよく、第1のデバイスは、第1のデバイスのアドレス帳の中にその連絡先情報を記憶する。
【0173】
第1のデバイスがアドレス帳情報を第2のデバイスに同期させる場合、第1のデバイスおよび第2のデバイスがセルラー能力共有を終了すると、第2のデバイスがまた、第1のデバイスのアドレス帳のプライバシーおよびセキュリティを保護するために、同期されたアドレス帳を第1のデバイスから削除してよいことに留意されたい。
【0174】
このようにして、一態様では、ユーザが、操作効率を改善するために、第2のデバイス上の第1の記録情報を迅速に閲覧および使用してよいことが理解され得る。別の態様では、第1のデバイスはまた、完全な使用記録をリアルタイムで更新してよく、その結果、ユーザはその後、セルラー能力共有が終了した後、第1のデバイス上での完全な使用記録を閲覧することができる。
【0175】
ある適用シナリオでは、現在、第1のデバイスがセルラー能力を第2のデバイスと共有するとき、デバイスは、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi、専用チップなどを使用することによって接続される。したがって、第2のデバイスは、通常、第1のデバイスのセルラーステータス、たとえば、第1のデバイスの1次カードおよび/または2次カードの規格、セルラー信号の強度、ならびにボイス・オーバー・ロング・ターム・エボリューション(Voice over Long-Term Evolution、VoLTE)HD通話が可能にされるかどうかというセルラーステータスを感知することができない。一態様では、第2のデバイスがセルラー通信機能を首尾よく実行できないとき、ユーザは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の接続に障害があるのか、それとも第1のデバイスのセルラー信号品質に障害があるのかを、決定できないことがある。別の態様では、セキュアな環境(すなわち、セルラーデータトラフィック環境)の中で実行する必要があるいくつかのアプリケーションが第2のデバイス上にインストールされる場合、これらのアプリケーションは、第2のデバイスがセルラー能力を有しないので開始され得ない。
【0176】
この場合、本出願において提供される、セルラー能力を共有するための方法の別の実施形態では、第1のデバイスは、セルラーステータス表示情報を第2のデバイスへ送り、その結果、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラーステータスを感知することができる。たとえば、
図11に示すように、方法は以下のステップを含む。
【0177】
S201: 第1のデバイスが、第2のデバイスとの伝送チャネルを確立する。
【0178】
たとえば、S201の特定の実装プロセスについては、S101における説明を参照されたい。詳細は本明細書で再び説明しない。
【0179】
S202: 第1のデバイスが、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送る。
【0180】
S203: 第2のデバイスが、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示する。
【0181】
第1のデバイスの分散サービスモジュールは、第1のデバイスのRILインターフェースを通じてセルラーステータス情報を第2のデバイスのRILインターフェースへ送る。セルラーステータス情報は信号RILコマンドである。セルラーステータス情報を構文解析した後、第2のデバイスの分散サービスモジュールは、対応するセルラーステータス表示アイコンを表示するように第2のデバイスのUIに通知する。
【0182】
S204: 第1のデバイスおよび第2のデバイスが、セルラー能力共有を終了する。
【0183】
S205: 第2のデバイスが、セルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消す。
【0184】
たとえば、
図12A~
図12Cに示すように、第1のデバイスが第2のデバイスとの伝送チャネルを確立した後、第1のデバイスは、第1のデバイスの1次カードと2次カードの両方が5G通信規格をなし、信号強度がフルバー(full-bar)であることを、第2のデバイスに、セルラーステータス情報を使用することによって通知する。第2のデバイスは、対応するセルラーステータス表示アイコンを表示する。第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第2のデバイスは、セルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消す。
【0185】
この実施形態では、第1のデバイスがセルラーステータス表示情報を第2のデバイスへ送り、その結果、第2のデバイスが、第1のデバイスのセルラーステータスを感知でき、第1のデバイスのセルラーステータスに基づくセルラーステータス表示アイコンを表示できることが、理解され得る。したがって、ユーザは、第2のデバイスから第1のデバイスのセルラーステータスを直観的に習得してよい。セキュアな環境の中で実行する必要があるアプリケーションが第2のデバイス上にインストールされる場合、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラーステータスに基づいてアプリケーション用のセキュアな実行環境を提供してよく、その結果、アプリケーションは実行することを開始され得る。
【0186】
図3、
図9、
図10、および
図11に示す実施形態が、組合せで実施され得るかまたは独立して実施され得ることに留意されたい。たとえば、
図10および
図11に示す実施形態に基づいて、本出願において提供される、セルラー能力を共有するための方法の完了手順が、
図13Aおよび
図13Bに示されてよい。方法は以下のステップを含む。
【0187】
S301: 第1のデバイスが、第2のデバイスとの伝送チャネルを確立する。
【0188】
S302: 第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送り、ここで、機能同期情報は、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用される。
【0189】
S303: 第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定する。
【0190】
S304: 第1のデバイスが、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させる。
【0191】
S305: 第1のデバイスが、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送る。
【0192】
S306: 第2のデバイスが、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示する。
【0193】
S307: 第2のデバイスが、第1のデバイスのセルラー能力に基づいて第1のサービス機能を実行する。
【0194】
S308: 第1のデバイスおよび第2のデバイスが、セルラー能力共有を終了する。
【0195】
S309: 第2のデバイスが、第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定する。
【0196】
S310: 第2のデバイスが、第1のサービス機能に対応し第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除する。
【0197】
S311: 第2のデバイスが、セルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消す。
【0198】
図13Aおよび
図13Bに示すフローチャートに基づいて、第2のデバイスがセルラー能力を有しないとき、各セルラー通信機能に対応するアイコンを第2のデバイスが隠す一例が、シナリオ例の説明のために使用される。
図14A~
図14Cに示すように、第1のデバイスがセルラー通信機能を第2のデバイスと共有する前、第2のデバイスは、各セルラー通信機能に対応するアイコンを表示しない。第1のデバイスが第2のデバイスへの通信接続を確立した後、第1のデバイスは、共有通話機能が許容されることを指定する。第2のデバイスは、通話機能に対応する電話アイコンおよびアドレス帳アイコンを通常は表示する。第1のデバイスは、記憶された通話記録およびアドレス帳を第2のデバイスに同期させる。第1のデバイスが第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送った後、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラーステータスが、1次カードと2次カードの両方が5G通信規格をなすとともに信号強度がフルバーである状態であることを決定する。第2のデバイスは、フルシグナルバー(full signal bar)を有する2つの5Gセルラーステータス表示アイコンを表示する。第1のデバイスおよび第2のデバイスは、RILインターフェースおよび伝送チャネルを通じてセルラーデータフローおよびセルラー信号フローを送信し、その結果、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力を使用することによって通話を行う。
【0199】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了する必要があるとき、第1のデバイスおよび第2のデバイスは、セルラー能力共有を終了するために、デバイス間リンク切断を実行し、伝送チャネルを削除する。次いで、第2のデバイスは、アドレス帳および通話記録を削除し、電話アイコンおよびアドレス帳アイコンを隠し、セルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消す。
【0200】
一態様では、本出願において提供される、セルラー能力を共有するための方法によれば、第2のデバイスが、セルラー通信機能に対応するアイコンを、セルラー能力共有が実行されるかどうかに基づいて動的にロードしてよく、その結果、そのアイコンが、セルラー能力共有中に利用可能を示し、共有が終了した後に利用不可能を示すことが、上記のことから習得され得る。このようにして、非共有期間中、セルラー通信機能に対応する記録情報をユーザが第2のデバイス上で閲覧できないことが、ある程度まで保証される。したがって、情報セキュリティおよびプライバシーが保護される。
【0201】
別の態様では、本出願において提供される、セルラー能力を共有するための方法によれば、第2のデバイスは、第1のデバイスのセルラー能力を完全に共有することができ、第1のデバイスのセルラーステータスを十分に感知することができ、その結果、ユーザは、第1のデバイスのセルラーステータスを直観的に習得することができ、セキュアな環境を必要とするいくつかのアプリケーションを開始および実行することができる。
【0202】
随意に、第1のデバイスの情報セキュリティをさらに保証するために、第1のデバイスは、事前設定条件を使用することによって、セルラー能力を第2のデバイスと共有するようにトリガされてよい。言い換えれば、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、第1のデバイスは、第2のデバイスとの伝送チャネルを確立してよく、セルラー能力を第2のデバイスと共有してよい。事前設定条件は、実際の適用シナリオの要件に基づいて設定されてよい。
【0203】
たとえば、事前設定条件は範囲条件を含んでよい。第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあるとき、第1のデバイスは、第2のデバイスとのセルラー能力の共有を許容する。
【0204】
セルラー能力の共有を許容するデバイスは、同じアカウントを有するデバイス、または第1のデバイスの中で設定されたデバイスリストの中のデバイスであってよい。
【0205】
事前設定範囲は、事前設定された距離、たとえば、1mもしくは2mであってよく、または同じローカルエリアネットワーク範囲の中にあってよく、たとえば、第1のデバイスおよび第2のデバイスは、同じWi-Fiローカルエリアネットワークに接続され、その両方がWi-Fiローカルエリアネットワークの信号カバレージの中にある。
【0206】
本出願のこの実施形態では、第1のデバイスおよび第2のデバイスは、デバイス発見技術に基づいてセルラー能力共有プロシージャをトリガしてよい。デバイス発見プロシージャは第1のデバイスによって実行されてよく、または第2のデバイスによって実行されてもよい。
【0207】
たとえば、一例として第1のデバイスが使用される。第1のデバイスは、電源投入されるとデバイス発見を開始してよい。たとえば、電源投入動作を検出すると、第1のデバイスのオペレーティングシステムは、第2のデバイスが存在するかどうかを検出するために、デバイス発見プロシージャを実行することを開始するようにネットワーキング接続管理モジュールに通知する。
【0208】
代替として、第1のデバイスは、スクリーンがオンになるとデバイス発見を開始してよい。たとえば、第1のデバイスがスクリーンオフからスクリーンオンに切り替わることを検出すると、第1のデバイスのユーザインターフェース(user interface、UI)は、第2のデバイスが存在するかどうかを検出するために、デバイス発見プロシージャを実行することを開始するようにネットワーキング接続管理モジュールに通知する。
【0209】
代替として、第1のデバイスは、Wi-Fiローカルエリアネットワークを受信するとデバイス発見を開始してよい。たとえば、Wi-Fiローカルエリアネットワークに接続されると、ネットワーキング接続管理モジュールは、第2のデバイスが存在するかどうかを検出するために、デバイス発見プロシージャを実行することを開始する。
【0210】
代替として、第1のデバイスは、同じアカウントを有するデバイスがオンラインに進むことを検出するとデバイス発見を開始してよい。たとえば、同じアカウントを有する(たとえば、第1のデバイスと同じHuaweiアカウントを有する)デバイスがオンラインに進むことを検出すると、第1のデバイスの分散サービスモジュールは、第2のデバイスが存在するかどうかを検出するために、デバイス発見プロシージャを実行することを開始するようにネットワーキング接続管理モジュールに通知してよい。
【0211】
第1のデバイスが、同じローカルエリアネットワークの中でのセルラー能力の共有を許容するように構成される場合、第2のデバイスが第1のデバイスと同じWi-Fiローカルエリアネットワークに接続されることを検出すると、ネットワーキング接続管理モジュールは、第2のデバイスに対してセキュリティ認証を実行してよく、第2のデバイスが許可されたデバイスであることを決定した後、第2のデバイスの接続管理モジュールへのデバイス接続を直ちに開始してよい。
【0212】
第2のデバイスと第1のデバイスとの間の距離が、事前設定された距離内であるとき、第1のデバイスが第2のデバイスとセルラー能力を共有することを許可するように、第1のデバイスが構成される場合、第1のデバイスのネットワーキング接続管理モジュールは、第2のデバイスの存在を、デバイス発見を実行することによって検出した後、第2のデバイスに対してセキュリティ認証を実行し、第2のデバイスが許可されたデバイスであることを決定した後、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の距離を測定するために、ブロードキャスト信号を第2のデバイスの測距モジュールへ送るように測距モジュール(たとえば、ブルートゥース(登録商標)測距モジュールまたは超音波測距モジュール)に通知する。測定された距離が事前設定された距離を満たすとき、第1のデバイスは第2のデバイスへのデバイス接続を開始する。
【0213】
第2のデバイスがデバイス発見を実行するプロセスが、第1のデバイスがデバイス発見を実行するプロセスと同じであることが理解され得る。詳細は本明細書で再び説明しない。
【0214】
随意に、事前設定条件とは、代替として、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであってよい。
【0215】
たとえば、第1のデバイスと第2のデバイスの両方が、ニアフィールドコミュニケーション(near field communication、NFC)機能を有し、OneHop動作をトリガしてよい。第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることを第1のデバイスのNFCモジュールが検出すると、第1のデバイスのNFCモジュールは、伝送チャネルを確立するために、第2のデバイスへのデバイス接続を開始するようにネットワーキング接続管理モジュールに通知してよい。
【0216】
随意に、事前設定条件とは、代替として、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであってよい。
【0217】
たとえば、第1のデバイス上でQRコード(登録商標)が事前設定される。第2のデバイスは、QRコード(登録商標)をスキャンすることによって第1のデバイスの許可情報を取得してよく、第2のデバイスは、許可情報に基づいて第1のデバイスへのデバイス接続を開始する。第1のデバイスは、第2のデバイスとのセルラー能力の共有を許容すべきと、第2のデバイスによって送られた許可情報に基づいて決定してよく、第2のデバイスへのデバイス接続を実行してよい。代替として、第2のデバイス上でQRコード(登録商標)が事前設定される。第1のデバイスは、QRコード(登録商標)をスキャンすることによって第2のデバイスのデバイス情報を取得してよく、第2のデバイスとのセルラー能力の共有を許容すべきと決定してよい。第1のデバイスは、第2のデバイスのデバイス情報に基づいて第2のデバイスへのデバイス接続を開始する。
【0218】
随意に、事前設定条件とは、代替として、ウルトラワイドバンド(ultra wideband、UWB)通信が第1のデバイスと第2のデバイスとの間に確立されることであってよい。たとえば、第1のデバイスと第2のデバイスの両方が、UWBチップを有し、UWB機能を有する。第1のデバイスが第2のデバイスを指し示すとき、UWB機能に基づいて第2のデバイスを測位した後、第1のデバイスは、第2のデバイスとのセルラー能力の共有を許容すべきと決定し、第2のデバイスへのデバイス接続を開始する。
【0219】
本出願のこの実施形態では、第1のデバイスは設定機能を有してよく、発効条件、セルラー能力を共有することが許容されるデバイス、共有されることが許容されるサービス機能、記録情報消去などを、フレキシブルに設定することができる。
【0220】
たとえば、第1のデバイスは、セルラー共有機能のための設定インターフェースを提供する。たとえば、
図4(a)に基づいて、ユーザが「セルラー共有」欄をタップすると、第1のデバイスは、セルラー共有機能のための設定インターフェースに入る。
図15(a)-1および
図15(a)-2に示すように、設定インターフェース上で、「利用可能デバイス選択」欄、「発効条件」欄、「記録消去」欄、および「サービス能力共有」欄が設けられ、これらの設定欄は、同じ設定インターフェース上で設定されてよく(たとえば、
図15(a)の中の2つの図が、同じインターフェースを示す)、ユーザは、対応する設定項目を閲覧するために上または下にスワイプしてよい。
【0221】
「利用可能デバイス選択」欄の中で、セルラー能力を共有することが第1のデバイスによって許容されるデバイスが設定されてよい。「利用可能デバイス選択」欄は、第1のデバイスによって現在検出され得るデバイス、たとえば、アカウントを第1のデバイスと共有するデバイス、Wi-Fiローカルエリアネットワークを共有するデバイス、および/またはブルートゥース(登録商標)を可能にするデバイスを表示する。第1のデバイスが、2つのモデルのデバイス、すなわち、MATEPAD PROおよびMATEBOOK Xを現在検出し、セルラー能力を共有することが第1のデバイスによって許容されるデバイスを設定するために、それぞれ、2つのデバイス、すなわち、MATEPAD PROおよびMATEBOOK Xに対応する選択ボタンを、「利用可能デバイス選択」欄の中でユーザがタップし得ることが想定される。
図15(a)-1および
図15(a)-2に示すように、MATEPAD PROおよびMATEBOOK Xに対応するボタンが両方とも選択される場合、そのことは、MATEPAD PROとMATEBOOK Xの両方が、セルラー能力を共有することが第1のデバイスによって許容されるデバイスであることを示す。第1のデバイスがMATEPAD PROまたはMATEBOOK Xに接続されると、第1のデバイスは、セルラー能力をMATEPAD PROおよびMATEBOOK Xと共有してよい。
【0222】
第1のデバイスにおいて「利用可能デバイス選択」欄が設けられる場合、許可された第2のデバイスを検出した後、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであるかどうかを、第1のデバイスのネットワーキング接続管理モジュールがさらに決定してよいことが理解され得る。第2のデバイスが、セルラー能力を共有することが第1のデバイスによって許容されるデバイスであるとき、第1のデバイスのネットワーキング接続モジュールは、第2のデバイスへのデバイス接続を開始する。
【0223】
「発効条件」欄の中で、第1のデバイスがセルラー能力共有を実行することが許容される条件が設定されてよい。すなわち、事前設定条件は「発効条件」欄の中で設定されてよい。たとえば、
図15(a)-1および
図15(a)-2に示すように、「発効すべきUWB」ボタン、「発効すべき同じローカルエリアネットワーク」ボタン、「発効すべきスキャン」ボタン、「発効すべきOneHop」ボタン、および「発効距離」選択ボックスが、「発効条件」欄の中に設けられる。
【0224】
「発効距離」選択ボックスは、「1m」ボタンおよび「2m」ボタンなどの複数の距離ボタンを提供する。「発効距離」選択ボックスの中で、ユーザが任意の距離ボタンをオンになるようにタップすると、残りの距離ボタンは自動的にオフにされる。たとえば、「1m」ボタンをオンにするためにユーザがタップすると、「2m」ボタンが当初はオン状態にある場合、そのボタンは自動的にオフ状態に切り替わる。「1m」ボタンをオンにするためにユーザがタップした後、第1のデバイスは、第1のデバイスからのその距離が1mよりも短い第2のデバイスを検出すると、セルラー能力を第2のデバイスと共有してよい。
【0225】
「発効すべきスキャン」に対して、許可情報を含むQRコード(登録商標)が第1のデバイスにおいて設けられてよい。
図15(b)に示すように、ユーザが「発効すべきスキャン」欄をタップすると、第1のデバイスはQRコード(登録商標)を表示してよく、その結果、第2のデバイスがQRコード(登録商標)をスキャンする。
【0226】
その使用は、セルラー能力共有機能のための1つまたは複数の発効条件を選択してよい。たとえば、ユーザが「発効すべきUWB」ボタン、「発効すべき同じローカルエリアネットワーク」ボタン、「発効すべきスキャン」ボタン、「発効すべきOneHop」ボタン、および「1m」ボタンをオンにすると、条件のうちのいずれか1つを満たす第2のデバイスを第1のデバイスが検出すると、第1のデバイスは、セルラー能力を第2のデバイスと共有してよい。
【0227】
「サービス能力共有」欄は、第1のデバイスによって共有されることが許容されるセルラー通信機能、たとえば、通話機能、SMSメッセージ機能、またはインターネットアクセス機能を提供してよい。ユーザは、オープンされるべきセルラー通信機能の共有許可を設定するために、各セルラー通信機能に対応する選択ボタンをタップしてよい。
【0228】
「記録消去」欄は、セルラー能力共有が終了すると第2のデバイスによって削除されることを必要とする記録情報を設定してよい。たとえば、「アドレス帳」ボタンがオンにされるとき、そのことは、共有が終了すると第2のデバイス上に記憶されたアドレス帳を第2のデバイスが削除する必要があることを示す。「SMSメッセージ記録」ボタンがオンにされるとき、そのことは、共有が終了すると第2のデバイス上に記憶されたSMSメッセージ記録を第2のデバイスが削除する必要があることを示す。
【0229】
随意に、設定インターフェースは、代替として
図16(a)に示されてよく、設定インターフェース上で「利用可能デバイス選択」欄が表示される。セルラー能力を共有することが許容されるデバイスを「利用可能デバイス選択」欄の中でユーザが選択した後、対応する設定インターフェースが表示される。たとえば、ユーザが「MATEPAD PRO」をタップする場合、
図16(b)-1および
図16(b)-2に示すように、第1のデバイスは、設定インターフェースを、「MATEPAD PRO」に対応する設定インターフェースに切り替える。「発効条件」欄、「記録消去」欄、および「サービス能力共有」欄は、設定インターフェース上で表示され、「MATEPAD PRO」の共有許可を設定するために使用される。たとえば、「MATEPAD PRO」の発効条件が「発効条件」欄の中で設定される。すなわち、第1のデバイスおよび「MATEPAD PRO」が特定の状況にあるとき、第1のデバイスはセルラー能力を「MATEPAD PRO」と共有してよい。「MATEPAD PRO」のセルラー通信機能の共有許可、すなわち、どのセルラー通信機能が第1のデバイスによって「MATEPAD PRO」と共有され得るのかが、「サービス能力共有」欄の中で設定される。「MATEPAD PRO」と第1のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了した後、削除される必要がある情報が「記録消去」欄の中で設定される。
【0230】
図16(b)-1および
図16(b)-2に示す設定インターフェースを使用することによって、第1のデバイスが、セルラー能力共有のフレキシビリティおよびセキュリティを改善するために、異なる第2のデバイスへの異なる共有許可をオープンしてよいことが理解され得る。
【0231】
ステップのシーケンス番号が上記の実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対していかなる限定もなすべきでない。
【0232】
上記は、電子デバイス間の相互作用の観点から本出願において提供される解決策を主に説明する。上記の機能を実施するために、電子デバイス(たとえば、上記の第1のデバイスまたは上記の第2のデバイス)が、各機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。本明細書において開示する実施形態で説明される例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せによって実施され得ることに、当業者は容易に気づくはずである。機能がハードウェアによって実行されるのか、それともコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるのかは、技術的解決策の特定の適用例および設計制約に依存する。説明する機能を特定の適用例ごとに実施するために、当業者は様々な方法を使用してよいが、実装形態が本出願の範囲を越えるものと見なされるべきでない。
【0233】
本出願では、電子デバイスの機能モジュールは、上記の方法例による分割を通じて取得されてよい。たとえば、機能モジュールは、様々な機能に対応する分割を通じて取得されてよく、または2つ以上の機能が、1つの処理モジュールに統合されてよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。本出願では、モジュール分割が一例であり論理的な機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装形態では、別の分割方式が使用されてよい。
【0234】
対応する各機能に基づく分割を通じて各機能モジュールが取得されるとき、
図17は装置の構造の概略図である。装置は上記の第1のデバイスの中で使用され、たとえば、第1のデバイスの中のチップ、プロセッサ、または機能モジュールであってよい。
図17に示すように、装置は、処理ユニット1701および伝送ユニット1702を含む。
【0235】
一例では、処理ユニット1701は、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立するように構成され、ここで、第1のデバイスは、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有する。
【0236】
伝送ユニット1702は、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送るように構成され、ここで、機能同期情報は、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用される。
【0237】
一例では、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。
【0238】
一例では、伝送ユニット1702は、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送った後、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させるようにさらに構成され、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0239】
一例では、伝送ユニット1702は、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第2のデバイスと交換するようにさらに構成される。
【0240】
一例では、処理ユニット1701は、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立するように構成され、ここで、第1のデバイスは、伝送チャネルを通じて第1のデバイスのセルラー能力を第2のデバイスと共有する。
【0241】
伝送ユニット1702は、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送るように構成され、ここで、セルラーステータス情報は、セルラーステータス表示アイコンを表示するために第2のデバイスによって使用される。
【0242】
一例では、処理ユニット1701が第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすことを処理ユニット1701が決定すると処理ユニット1701が第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0243】
図18は、装置の構造の概略図である。装置は上記の第2のデバイスの中で使用され、たとえば、第2のデバイスの中のチップ、プロセッサ、または機能モジュールであってよい。
図18に示すように、装置は、処理ユニット1801および伝送ユニット1802を含む。
【0244】
一例では、処理ユニット1801は、第1のデバイスへの伝送チャネルを確立するように構成され、ここで、第2のデバイスは、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する。
【0245】
伝送ユニット1802は、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって送られた機能同期情報を受信するように構成され、ここで、機能同期情報は、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用される。
【0246】
処理ユニット1801は、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定し、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定するようにさらに構成される。
【0247】
一例では、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。処理ユニット1801が、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することは、詳細には、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能であることを処理ユニット1801が機能同期情報に基づいて決定すると処理ユニット1801が第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することを含む。
【0248】
一例では、利用不可能状態は隠れた状態またはグレーアウトされた表示状態であり、第1のアイコンがグレーアウトされた表示状態にあるとき、処理ユニット1801は、第1のアイコン上の操作に応答せず、または利用可能状態は通常表示状態であり、第1のアイコンが通常表示状態にあるとき、処理ユニット1801は、第1のアイコン上の操作に応答する。
【0249】
一例では、伝送ユニット1802は、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって送られた機能同期情報を受信した後、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させるようにさらに構成され、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0250】
一例では、処理ユニット1801は、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第1のサービス機能に対応し第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除するようにさらに構成される。
【0251】
一例では、伝送ユニット1802は、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第2のデバイスと交換するようにさらに構成される。
【0252】
一例では、処理ユニット1801は、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、第1のデバイスへの伝送チャネルを確立するように構成され、ここで、第2のデバイスは、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する。
【0253】
伝送ユニット1802は、第1のデバイスによって送られた第1のデバイスのセルラーステータス情報を受信するように構成される。
【0254】
処理ユニット1801は、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示し、第1のデバイスと第2のデバイスとの間のセルラー能力共有が終了するとセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すようにさらに構成される。
【0255】
一例では、処理ユニット1801が第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、第1のデバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすことを処理ユニット1801が決定すると処理ユニット1801が第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0256】
統合ユニットが使用されるとき、
図19は電子デバイスの可能な構造の概略図である。電子デバイスはセルラー能力を有し、詳細には、上記の実施形態における第1のデバイスである。
図19は、本出願による電子デバイスの構造の概略図である。電子デバイスは、プロセッサ1901、メモリ1903、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール1905、ワイヤレス通信モジュール1906、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインターフェース1907などを含んでよい。本出願のこの実施形態で示す構造が電子デバイスにおける特定の限定をなさないことが理解され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイスは、図に示す構成要素よりも多数もしくは少数の構成要素を含んでよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせてよく、またはいくつかの構成要素を分割してよく、または異なる構成要素配置を有してよい。図に示す構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せを使用することによって実装されてよい。
【0257】
プロセッサ1901は、以下のタイプ、すなわち、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)のうちの少なくとも1つを含んでよい。代替として、プロセッサ1901は、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素などであってよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。プロセッサ1901は、電子デバイスの中枢部およびコマンドセンターであってよい。プロセッサ1901は、命令読取りおよび命令実行の制御を完了するために、命令動作コードおよび時間系列信号に基づいて動作制御信号を生成してよい。
【0258】
メモリ1903は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するように構成されてよい。プロセッサ1901は、メモリ1903の中に記憶されているソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することによって、モバイルフォンの様々な機能アプリケーション、およびデータ処理を実行する。メモリ1903は、主にプログラム記憶エリアおよびデータ記憶エリアを含んでよい。プログラム記憶エリアは、少なくとも1つの機能によって必要とされる、オペレーティングシステム、アプリケーション(たとえば、マンマシン対話)などを記憶してよい。データ記憶エリアは、モバイルフォンの使用に基づいて作成されたデータ(たとえば、オーディオデータまたは電話帳)などを記憶してよい。加えて、メモリ1903は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、または不揮発性メモリ、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、もしくは別の揮発性ソリッドステート記憶デバイスを含んでよい。
【0259】
電子デバイスのワイヤレス通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール1905、ワイヤレス通信モジュール1906、モデム(Modem)プロセッサ、ベースバンドプロセッサなどを使用することによって実施されてよい。
【0260】
アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を送信および受信するように構成される。電子デバイスの各アンテナは、1つまたは複数の通信周波数帯域をカバーするように構成されてよい。アンテナ利用を改善するために、異なるアンテナがさらに多重化されてよい。たとえば、アンテナ1は、ワイヤレスローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてよい。いくつかの他の実施形態では、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用されてよい。
【0261】
モバイル通信モジュール1905は、電子デバイスに適用され2G/3G/4G/5Gを含むワイヤレス通信ソリューションを提供してよい。モバイル通信モジュール1905は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低雑音増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含んでよい。モバイル通信モジュール1905は、アンテナ1を通じて電磁波を受信してよく、受信された電磁波に対してフィルタ処理または増幅などの処理を実行してよく、復調のためにモデムプロセッサへ電磁波を送信してよい。モバイル通信モジュール1905は、モデムプロセッサによって変調された信号をさらに増幅してよく、信号を変換してアンテナ1を通じた放射用の電磁波にしてよい。すなわち、モバイル通信モジュール1905、モデムプロセッサ、およびアンテナ1は、電子デバイスにセルラー通信を提供する。
【0262】
いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール1905の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ1901の中に配設されてよい。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール1905の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ1901の少なくともいくつかのモジュールと同じ構成要素の中に配設されてよい。
【0263】
モデムプロセッサは、変調器および復調器を含んでよい。変調器は、送られるべき低周波ベースバンド信号を変調して中~高周波信号にするように構成される。復調器は、受信された電磁波信号を復調して低周波ベースバンド信号にするように構成される。次いで、復調器は、復調を通じて取得された低周波ベースバンド信号を処理のためにベースバンドプロセッサへ送信する。低周波ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理され、次いで、アプリケーションプロセッサへ送信される。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは独立した構成要素であってよい。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ1901から独立していてよく、モバイル通信モジュール1905または別の機能モジュールと同じ構成要素の中に配設される。
【0264】
ワイヤレス通信モジュール1906は、WLAN(たとえば、Wi-Fiネットワーク)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth、BT)、全地球ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、ニアフィールドコミュニケーション(near field communication、NFC)技術、赤外線(infrared、IR)技術などを含み、かつ電子デバイスに適用される、ワイヤレス通信ソリューションを提供してよい。ワイヤレス通信モジュール1906は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つまたは複数の構成要素であってよい。ワイヤレス通信モジュール1906は、アンテナ2を通じて電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタ処理を実行し、処理された信号をプロセッサ1901へ送る。ワイヤレス通信モジュール1906は、送られるべき信号をプロセッサ1901からさらに受信してよく、信号に対して周波数変調および増幅を実行してよく、信号を変換してアンテナ2を通じた放射用の電磁波にしてよい。
【0265】
いくつかの実施形態では、電子デバイスの中で、アンテナ1はモバイル通信モジュール1905に結合され、アンテナ2はワイヤレス通信モジュール1906に結合され、その結果、電子デバイスは、ワイヤレス通信技術を使用することによってネットワークおよび別のデバイスと通信することができる。ワイヤレス通信技術は、モバイル通信用グローバルシステム(global system for mobile communications、GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術などを含んでよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、BeiDouナビゲーション衛星システム(BeiDou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、および/または衛星ベースオーグメンテーションシステム(satellite based augmentation system、SBAS)を含んでよい。
【0266】
SIMカードインターフェース1907は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、電子デバイスとの接触または電子デバイスからの分離を実施するために、SIMカードインターフェース1907の中に挿入されてよく、またはSIMカードインターフェース1907から除去されてよい。電子デバイスは、1個またはN個のSIMカードインターフェースをサポートしてよく、Nは1よりも大きい正の整数である。SIMカードインターフェース1907は、nano-SIMカード、micro-SIMカード、SIMカードなどをサポートしてよい。同じSIMカードインターフェース1907の中に複数のカードが同時に挿入されてよい。複数のカードのタイプは、同じであってよくまたは異なってもよい。SIMカードインターフェース1907はまた、異なるタイプのSIMカードと互換性がある。SIMカードインターフェース1907はまた、外部記憶カードと互換性があってよい。電子デバイスは、通話およびデータ通信などの機能を実施するために、SIMカードを通じてネットワークと相互作用する。いくつかの実施形態では、電子デバイスはeSIM、すなわち、組込みSIMカードを使用する。eSIMカードは電子デバイスの中に組み込まれてよく、電子デバイスから分離され得ない。
【0267】
図19に示す電子デバイスに基づいて、内部メモリ1903の中に記憶されたコンピュータプログラムをプロセッサ1901が実行すると、電子デバイスは以下の解決策を実行するように構成される。
【0268】
一例では、電子デバイスは、
第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、電子デバイスが、伝送チャネルを通じてセルラー能力を第2のデバイスと共有することと、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送ることであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を第2のデバイスに同期させるために使用されることとを行うように構成される。
【0269】
一例では、機能同期情報は、電子デバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。
【0270】
一例では、電子デバイスは、伝送チャネルを通じて機能同期情報を第2のデバイスへ送った後、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第2のデバイスに同期させるようにさらに構成され、ここで、第1の記録情報は、電子デバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および第2のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0271】
一例では、電子デバイスは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第2のデバイスと交換するようにさらに構成される。
【0272】
一例では、電子デバイスは、第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、電子デバイスが、伝送チャネルを通じて電子デバイスのセルラー能力を第2のデバイスと共有することと、第1のデバイスのセルラーステータス情報を第2のデバイスへ送ることであって、ここで、セルラーステータス情報が、セルラーステータス表示アイコンを表示するために第2のデバイスによって使用されることとを行うように構成される。
【0273】
一例では、電子デバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、電子デバイスおよび第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、電子デバイスが第2のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、第2のデバイスが、電子デバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ電子デバイスと第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、電子デバイスと第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを電子デバイスおよび第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、電子デバイスが第2のデバイスとのUWB通信を確立することである。
【0274】
統合ユニットが使用されるとき、
図20は電子デバイスの可能な構造の概略図である。電子デバイスはセルラー能力を有さず(すなわち、電子デバイスはModemを有しないか、または電子デバイスはModemを有するがSIMカードを有しない)、詳細には、上記の実施形態における第2のデバイスである。
図20は、本出願による電子デバイスの構造の概略図である。電子デバイスは、プロセッサ2001、メモリ2003、アンテナ3、ワイヤレス通信モジュール2006などを含んでよい。本出願のこの実施形態で示す構造が電子デバイスにおける特定の限定をなさないことが理解され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイスは、図に示す構成要素よりも多数もしくは少数の構成要素を含んでよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせてよく、またはいくつかの構成要素を分割してよく、または異なる構成要素配置を有してよい。図に示す構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せを使用することによって実装されてよい。
【0275】
プロセッサ2001は、以下のタイプ、すなわち、CPUのうちの少なくとも1つを含んでよい。代替として、プロセッサ2001は、別の汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素などであってよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。プロセッサ2001は、電子デバイスの中枢部およびコマンドセンターであってよい。プロセッサ2001は、命令読取りおよび命令実行の制御を完了するために、命令動作コードおよび時間系列信号に基づいて動作制御信号を生成してよい。
【0276】
メモリ2003は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するように構成されてよい。プロセッサ2001は、メモリ2003の中に記憶されているソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することによって、モバイルフォンの様々な機能アプリケーション、およびデータ処理を実行する。メモリ2003は、主にプログラム記憶エリアおよびデータ記憶エリアを含んでよい。プログラム記憶エリアは、少なくとも1つの機能によって必要とされる、オペレーティングシステム、アプリケーション(たとえば、マンマシン対話)などを記憶してよい。データ記憶エリアは、モバイルフォンの使用に基づいて作成されたデータ(たとえば、オーディオデータまたは電話帳)などを記憶してよい。加えて、メモリ2003は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、または不揮発性メモリ、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、もしくは別の揮発性ソリッドステート記憶デバイスを含んでよい。
【0277】
電子デバイスのワイヤレス通信機能は、アンテナ3、ワイヤレス通信モジュール2006などを使用することによって実装されてよい。
【0278】
アンテナ3は、電磁波信号を送信および受信するように構成される。電子デバイスの各アンテナは、1つまたは複数の通信周波数帯域をカバーするように構成されてよい。アンテナ利用を改善するために、異なるアンテナがさらに多重化されてよい。たとえば、アンテナ3は、ワイヤレスローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてよい。いくつかの他の実施形態では、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用されてよい。
【0279】
ワイヤレス通信モジュール2006は、電子デバイスに適用されWLAN(たとえば、Wi-Fi)、BT、BLE、GNSS、FM、NFC、IRなどを含むワイヤレス通信ソリューションを提供してよい。GNSSは、GPS、GLONASS、BDS、QZSS、および/またはSBASを含んでよい。ワイヤレス通信モジュール2006は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つまたは複数の構成要素であってよい。ワイヤレス通信モジュール2006は、アンテナ3を通じて電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタ処理を実行し、処理された信号をプロセッサ2001へ送る。ワイヤレス通信モジュール2006は、送られるべき信号をプロセッサ2001からさらに受信してよく、信号に対して周波数変調および増幅を実行してよく、信号を変換してアンテナ3を通じた放射用の電磁波にしてよい。いくつかの実施形態では、電子デバイスの中で、アンテナ3はワイヤレス通信モジュール2006に結合され、その結果、電子デバイスは、ワイヤレス通信技術を使用することによってネットワークおよび別のデバイスと通信することができる。
【0280】
図20に示す電子デバイスに基づいて、内部メモリ2003の中に記憶されたコンピュータプログラムをプロセッサ2001が実行すると、電子デバイスは以下の解決策を実行するように構成される。
【0281】
一例では、電子デバイスは、
第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、電子デバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって送られた機能同期情報を受信することであって、ここで、機能同期情報が、セルラー通信機能の中の共有されることが許容される第1のサービス機能を電子デバイスに同期させるために使用されることと、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することと、第1のデバイスと電子デバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると第1のアイコンを利用可能状態から利用不可能状態に設定することとを行うように構成される。
【0282】
一例では、機能同期情報は、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す。電子デバイスが、第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することは、詳細には、第1のデバイスのセルラー能力が利用可能であることを機能同期情報に基づいて決定すると電子デバイスが第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に設定することを含む。
【0283】
一例では、利用不可能状態は隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、第1のアイコンがグレーアウトされた表示状態にあるとき、電子デバイスは第1のアイコン上の操作に応答せず、または利用可能状態は通常表示状態であり、第1のアイコンが通常表示状態にあるとき、電子デバイスは第1のアイコン上の操作に応答する。
【0284】
一例では、電子デバイスは、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって送られた機能同期情報を受信した後、伝送チャネルを通じて第1の記録情報を第1のデバイスに同期させるようにさらに構成され、ここで、第1の記録情報は、第1のデバイス上での第1のサービス機能の使用記録、および電子デバイス上での第1のサービス機能の使用記録を含む。
【0285】
一例では、電子デバイスは、第1のデバイスと電子デバイスとの間のセルラー能力共有が終了すると、第1のサービス機能に対応し第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除するようにさらに構成される。
【0286】
一例では、電子デバイスは、第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて第1のデバイスと交換するようにさらに構成される。
【0287】
一例では、電子デバイスは、第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することであって、ここで、電子デバイスが、伝送チャネルを通じて第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施することと、第1のデバイスによって送られた第1のデバイスのセルラーステータス情報を受信することと、セルラーステータス情報に基づくセルラーステータス表示アイコンを表示することと、第1のデバイスと電子デバイスとの間のセルラー能力共有が終了するとセルラーステータス表示アイコンを表示することを取り消すこととを行うように構成される。
【0288】
一例では、電子デバイスが第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することは、電子デバイスおよび第1のデバイスが事前設定条件を満たすとき、電子デバイスが第1のデバイスへの伝送チャネルを確立することを含む。事前設定条件とは、電子デバイスが、第1のデバイスによって決定されセルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ第1のデバイスと電子デバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、事前設定条件とは、第1のデバイスと電子デバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、事前設定条件とは、セルラー能力の共有が許容されることを第1のデバイスおよび電子デバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または事前設定条件とは、第1のデバイスが電子デバイスとのUWB通信を確立することである。
【0289】
本出願のこの実施形態で示す構造が電子デバイスにおける特定の限定をなさないことが理解され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイスは、図に示す構成要素よりも多数もしくは少数の構成要素を含んでよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせてよく、またはいくつかの構成要素を分割してよく、または異なる構成要素配置を有してよい。図に示す構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せを使用することによって実装されてよい。
【0290】
本出願は、
図17に示す装置および
図18に示す装置を含むか、または
図19に示す電子デバイスおよび
図20に示す電子デバイスを含む、通信システムをさらに提供する。
【0291】
本出願はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の実施形態の中で第1のデバイスによって実行される方法ステップが実施される。
【0292】
本出願はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の実施形態の中で第2のデバイスによって実行される方法ステップが実施される。
【0293】
本出願はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。プログラム製品はプログラムを含む。プログラムが電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、上記の実施形態の中で第1のデバイスによって実行される方法ステップを実施することが可能にされる。
【0294】
本出願はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。プログラム製品はプログラムを含む。プログラムが電子デバイス上で実行されると、電子デバイスは、上記の実施形態の中で第2のデバイスによって実行される方法ステップを実施することが可能にされる。
【0295】
便利かつ簡潔な説明の目的のために、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについて、上記の方法実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明瞭に理解され得る。詳細は本明細書で再び説明しない。
【0296】
本出願の実施形態の説明では、別段に規定されていない限り「/」は「または(or)」を意味する。たとえば、A/BはAまたはBを表してよい。本明細書では、「および/または」は、関連するオブジェクト間の関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在する場合があることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの事例、すなわち、Aだけが存在すること、AとBの両方が存在すること、およびBだけが存在することを表してよい。加えて、本出願の実施形態の説明では、「複数の」とは2つ以上を意味する。
【0297】
「第1の」および「第2の」という用語は、説明の目的のために意図されるにすぎず、相対的な重要性の表示もしくは暗示、または示される技術的特徴の数量の暗黙的な表示として理解されてはならない。したがって、「第1の」または「第2の」によって限定される特徴は、1つまたは複数の特徴を明示的または暗黙的に含んでよい。実施形態の説明では、別段に規定されていない限り「複数の」とは2つ以上を意味する。
【0298】
本出願の明細書において説明される「一実施形態」または「いくつかの実施形態」への言及は、本出願の1つまたは複数の実施形態が特定の特徴、構造、または本実施形態を参照しながら説明する特徴を含むことを意味する。したがって、本明細書の中の異なる場所において出現する「一実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「いくつかの他の実施形態では」、および「他の実施形態では」などの記述は、必ずしも同じ実施形態に言及することを意味するとは限らず、別のやり方で特に別段に強調されない限り、「実施形態のうちの1つまたは複数、ただしすべてではない」ことを意味する。「含む(include)」、「含む(contain)」、「有する」という用語、およびそれらの変形はすべて、別のやり方で特に別段に強調されない限り、「限定はしないが~を含む」を意味する。
【0299】
最後に上記の説明が本出願の特定の実装形態にすぎず本出願の保護範囲を限定するものでないことに留意されたい。本出願において開示する技術的範囲内のいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を対象とするものとする。
【符号の説明】
【0300】
1701 処理ユニット
1702 伝送ユニット
1801 処理ユニット
1802 伝送ユニット
1901 プロセッサ
1903 メモリ
1905 モバイル通信モジュール
1906 ワイヤレス通信モジュール
1907 加入者識別モジュールカードインターフェース
2001 プロセッサ
2003 メモリ
2006 ワイヤレス通信モジュール
【手続補正書】
【提出日】2024-05-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラー能力を共有するための方法であって、
第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって確立するステップであって、前記第1のデバイスが、前記伝送チャネルを通じてセルラー能力を前記第2のデバイスと共有し、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスの前記セルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する、ステップと、
第1のカードを前記第1のデバイスによって表示するステップであって、前記第1のカードが、前記第1のデバイスが前記セルラー能力を共有していることを示すために使用される、ステップと、
前記第1のデバイスのセルラーステータス情報に基づくセルラー表示アイコンを前記第2のデバイスによって表示するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記セルラー能力の共有が終了すると前記セルラー表示アイコンを表示するステップを前記第2のデバイスによって取り消すステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記第1のカード上の第1の操作を前記第1のデバイスによって受信するステップと、
前記第1の操作に応答して第1の設定インターフェースを前記第1のデバイスによって表示するステップと
をさらに備え、前記第1の設定インターフェースが、前記第1のデバイスのセルラー共有能力を設定するために使用される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって前記確立するステップの前に、
ユーザの第2の操作を前記第1のデバイスによって受信するステップと、
前記第2の操作に応答して第2の設定インターフェースを前記第1のデバイスによって表示するステップと
をさらに備え、前記第2の設定インターフェースが、第1のオプション、第2のオプション、および第3のオプションを備え、前記第1のオプションが、インターネットアクセス機能をオンまたはオフにするために使用され、前記第2のオプションが、通話機能をオンまたはオフにするために使用され、前記第3のオプションが、SMSメッセージ機能をオンまたはオフにするために使用される、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のカードが通知センターである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のセルラー能力の共有が終了すると前記第1のアイコンを前記利用可能状態から前記利用不可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップと
を
さらに備える
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップの前に、
前記伝送チャネルを通じて機能同期情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって送るステップ
をさらに備え、前記機能同期情報が、前記セルラー通信機能の中の共有されることが許容される前記第1のサービス機能を前記第2のデバイスに同期させるために使用される、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記機能同期情報が、前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示
す、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって前記設定するステップが、
前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能であることを前記第2のデバイスが前記機能同期情報に基づいて決定すると前記第1のアイコンを前記利用不可能状態から前記利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップを備える、
請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
前記利用不可能状態が隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、前記第1のアイコンが前記グレーアウトされた表示状態にあるとき、前記第2のデバイスが前記第1のアイコン上の操作に応答せず、または
前記利用可能状態が通常表示状態であり、前記第1のアイコンが前記通常表示状態にあるとき、前記第2のデバイスが前記第1のアイコン上の操作に応答する、
請求項
6に記載の方法。
【請求項10】
前記伝送チャネルを通じて機能同期情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって前記送るステップの後、
前記伝送チャネルを通じて第1の記録情報を前記第2のデバイスに前記第1のデバイスによって同期させるステップをさらに備え、前記第1の記録情報が、前記第1のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録、および前記第2のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録を備える、
請求項
6に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記セルラー能力の共有が終了すると、前記第2のデバイスが、前記第1のサービス機能に対応し前記第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除する、請求項
6に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデバイスのセルラーステータス情報に基づくセルラー表示アイコンを前記第2のデバイスによって前記表示するステップの前に、
前記第1のデバイスの
前記セルラーステータス情報を前記第2のデバイスへ前記第1のデバイスによって送るステップ
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のデバイスが、前記第1のサービス機能に対応するセルラーシグナリングを無線インターフェースレイヤRILを通じて前記第2のデバイスと交換する、
請求項6に記載の方法。
【請求項14】
第2のデバイスへの伝送チャネルを第1のデバイスによって前記確立するステップが、
前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスが事前設定条件を満たすとき、前記第2のデバイスへの前記伝送チャネルを前記第1のデバイスによって確立するステップを備え、
前記事前設定条件とは、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスによって決定され前記セルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、
前記事前設定条件とは、前記セルラー能力の共有が許容されることを前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスとのUWB通信を確立することである、
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
第2のデバイスに適用される、セルラー能力を共有するための方法であって、
第1のデバイスへの伝送チャネルを
前記第2のデバイスによって確立するステップであって、前記第2のデバイスが、前記伝送チャネルを通じて前記第1のデバイスによって共有されるセルラー能力を使用することによってセルラー通信機能を実施する、ステップと、
前記第1のデバイスのセルラーステータス情報に基づくセルラー表示アイコンを前記第2のデバイスによって表示するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記セルラー能力の共有が終了すると前記セルラー表示アイコンを表示するステップを前記第2のデバイスによって取り消すステップと
を備える方法。
【請求項16】
第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップと、
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間のセルラー能力の共有が終了すると前記第1のアイコンを前記利用可能状態から前記利用不可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップと
をさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップの前に、
前記伝送チャネルを通じて前記第1のデバイスから機能同期情報を前記第2のデバイスによって受信するステップをさらに備え、前記機能同期情報が、前記セルラー通信機能の中の共有されることが許容される前記第1のサービス機能を前記第2のデバイスに同期させるために使用される、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記機能同期情報が、前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能または利用不可能であることをさらに示す、請求項
17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のサービス機能に対応する第1のアイコンを利用不可能状態から利用可能状態に前記第2のデバイスによって前記設定するステップが、
前記第1のデバイスの前記セルラー能力が利用可能であることを前記第2のデバイスが前記機能同期情報に基づいて決定すると前記第1のアイコンを前記利用不可能状態から前記利用可能状態に前記第2のデバイスによって設定するステップを備える、
請求項
17に記載の方法。
【請求項20】
前記利用不可能状態が隠れた状態もしくはグレーアウトされた表示状態であり、前記第1のアイコンが前記グレーアウトされた表示状態にあるとき、前記第2のデバイスが前記第1のアイコン上の操作に応答せず、または
前記利用可能状態が通常表示状態であり、前記第1のアイコンが前記通常表示状態にあるとき、前記第2のデバイスが前記第1のアイコン上の操作に応答する、
請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記伝送チャネルを通じて前記第1のデバイスから機能同期情報を前記第2のデバイスによって前記受信するステップの後、
前記伝送チャネルを通じて
前記第1のデバイスからの第1の記録情報を前記第2のデバイスによって同期させるステップをさらに備え、前記第1の記録情報が、前記第1のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録、および前記第2のデバイス上での前記第1のサービス機能の使用記録を備える、
請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間の前記セルラー能力の共有が終了すると、前記第2のデバイスが、前記第1のサービス機能に対応し前記第2のデバイス上に記憶されている記録情報を削除する、請求項
16に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のデバイスのセルラーステータス情報に基づくセルラー表示アイコンを前記第2のデバイスによって前記表示するステップの前に、
前記第1のデバイスから前記第1のデバイスの前記セルラーステータス情報を前記第2のデバイスによって受信するステップ
をさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
第1のデバイスへの伝送チャネルを
前記第2のデバイスによって前記確立するステップが、
前記
第2のデバイスおよび前記
第1のデバイスが事前設定条件を満たすとき、前記
第1のデバイスへの前記伝送チャネルを前記
第2のデバイスによって確立するステップを備え、
前記事前設定条件とは、前記第2のデバイスが、前記第1のデバイスによって決定され前記セルラー能力を共有することが許容されるデバイスであり、かつ前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとが事前設定範囲内にあることであるか、
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスと前記第2のデバイスとの間でOneHop動作がトリガされることであるか、
前記事前設定条件とは、前記セルラー能力の共有が許容されることを前記第1のデバイスおよび前記第2のデバイスがコードスキャン方式で決定することであるか、または
前記事前設定条件とは、前記第1のデバイスが前記第2のデバイスとのUWB通信を確立することである、
請求項
15に記載の方法。
【請求項25】
電子デバイスであって、前記電子デバイスがセルラー能力を有さず、セルラー通信機能構成要素が前記電子デバイスの中で事前設定され、前記電子デバイスが、
請求項15から24のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、電子デバイス。
【請求項26】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
請求項15から24のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
コンピュータプログラム製品であって、前記プログラム製品がプログラムを備え、前記プログラムが電子デバイス上で実行されると、前記電子デバイスが
請求項15から24のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】