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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】デバイスの位置決め
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20241008BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20241008BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241008BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20241008BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20241008BHJP
   H04W 76/14 20180101ALI20241008BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241008BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W4/40
H04W24/10
H04W72/25
H04W72/02
H04W76/14
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517110
(86)(22)【出願日】2021-09-17
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 EP2021075574
(87)【国際公開番号】W WO2023041169
(87)【国際公開日】2023-03-23
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.3GPP
3.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】サヒン タイラン
(72)【発明者】
【氏名】サイリー ミッコ
(72)【発明者】
【氏名】ミカロプロス ディオミディス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067CC04
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067JJ21
5K067JJ51
5K067LL11
(57)【要約】
本発明の実施例態様によれば、ユーザ機器のような装置が提供され、この装置は、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、装置の周囲の物理的特性、装置の動きの状態、および装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信する、及び/又はモバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとをするように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの処理コアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つの処理コアとともに、前記装置に、少なくとも、
- 制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記装置の周囲の物理的特性、前記装置の動きの状態、および前記装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、
- 前記制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、
- 前記制約セットにおける前記少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は、前記モバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとをさせる、装置。
【請求項2】
前記サイドリンク位置決め基準信号設定は、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号が送信される及び/又は受信される、絶対的または相対的である方向を示すインジケーションをさらに備え、前記装置は、前記方向に前記第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は前記方向から前記第1のサイドリンク位置決め基準信号を受信するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記装置の前記位置に基づき、前記装置の前記位置に基づく前記少なくとも1つの制約は、前記装置が前記制約で指定された位置にある場合に満たされる、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記制約における前記位置は、地理座標、特定の場所または別のモバイルノードもしくはネットワークノードを含むオブジェクトまでの距離、前記デバイスの向き及び/又は方位に関する特定の場所に対する角度関係、地理的エリア、または、セルラ通信システムのセル、セクタもしくはサイトのカバレッジエリアのうちの1つまたは複数に関して指定される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは前記時刻に基づき、前記時刻に基づく前記少なくとも1つの制約は、現在時刻が、前記制約において指定された前記時刻に一致する場合に満たされる、請求項1~4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記制約における前記時刻は、絶対的もしくは相対的な時刻、時間ウィンドウ、周期性、サブフレームスロット、リソースブロック、サブフレーム数、時間スロット、またはリソース要素のうちの1つまたは複数に関して指定される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記無線測定に基づき、前記無線測定に基づく前記少なくとも1つの制約は、無線測定の結果が、前記制約において指定された定義に一致する場合に満たされる、請求項1~6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記定義は、前記モバイルデバイスへの視野方向無線経路が存在するか否か、前記装置と前記ワイヤレスネットワークノードとの間の無線チャネル条件及び/又はマルチ経路条件、前記装置と前記ワイヤレスネットワークノード及び/又は前記モバイルノードとの間のドップラシフト、または、前記ワイヤレスネットワークノードもしくは前記モバイルノードから前記装置において受信される信号の強度のうちの少なくとも1つに関して、前記制約において指定される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記装置の周囲の前記物理的特性に基づき、前記装置の周囲の前記物理的特性は、前記制約において指定された方向におけるオブジェクトまでの距離、または、前記装置が配置されている高度のうちの少なくとも1つに関して、前記制約において指定される、請求項1~8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記装置の動きの前記状態に基づき、前記装置の動きの前記状態に基づく前記少なくとも1つの制約は、前記装置の現在の動きの状態が、前記制約において指定された前記装置の動きの前記状態に一致する場合に満たされる、請求項1~9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記装置の前記ネットワークへの前記接続ステータスに基づき、前記装置の前記接続ステータスに基づく前記少なくとも1つの制約は、前記装置の現在の接続ステータスが、前記制約において指定された前記接続ステータスに一致する場合に満たされる、請求項1~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、前記装置の位置決め能力のサービス品質に関する判定の結果に基づいて、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号を、前記モバイルデバイスへ送信することを控えるようにさらに構成される、請求項1~11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
少なくとも1つの処理コアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つの処理コアとともに、前記装置に、少なくとも、
- 第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、
- 各定義されたアンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、前記アンカーユーザ機器の動きの状態、および前記アンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、
- 前記ターゲットユーザ機器および前記アンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとをさせる、装置。
【請求項14】
前記装置は、前記少なくとも1つの第2のモバイルデバイスに関する速度、向き、軌道、無線チャネル条件、ユーザ機器能力、および環境条件のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義するように構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、前記ターゲットユーザ機器の決定された前記位置を、前記ターゲットユーザ機器へ送信するようにさらに構成される、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
方法であって、
- 制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、装置においてワイヤレスネットワークノードから受信し、または前記装置において自律的に決定することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記装置の周囲の物理的特性、前記装置の動きの状態、および前記装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、
- 前記装置において、前記制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、
- 前記制約セットにおける前記少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、前記装置からモバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は前記装置において前記モバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとを備える、方法。
【請求項17】
前記サイドリンク位置決め基準信号設定は、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号が送信される及び/又は受信される、絶対的または相対的な方向を示すインジケーションをさらに備え、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号の前記送信は、前記方向へ行われ、及び/又は、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号の前記受信は、前記方向から行われる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記装置の前記位置に基づき、前記装置の前記位置に基づく前記少なくとも1つの制約は、前記装置が、前記制約において指定された位置にある場合に満たされる、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記制約における前記位置は、地理座標、特定の場所までの距離、前記デバイスの向き及び/又は方位に関する特定の場所に対する角度関係、地理的エリア、または、セルラ通信システムのセル、セクタ、もしくはサイトのカバレッジエリアうちの1つまたは複数に関して指定される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは前記時刻に基づき、前記時刻に基づく前記少なくとも1つの制約は、現在時刻の一致が、前記制約において指定された前記時刻である場合に満たされる、請求項16~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記制約における前記時刻は、絶対的もしくは相対的な時刻、時間ウィンドウ、周期性、サブフレームスロット、リソースブロック、サブフレーム数、時間スロット、またはリソース要素のうちの1つまたは複数に関して指定される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記無線測定に基づき、前記無線測定に基づく前記少なくとも1つの制約は、無線測定の結果が、前記制約において指定された定義に一致する場合に満たされる、請求項16~21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記定義は、前記モバイルデバイスへの視野方向無線経路が存在するか否か、前記装置と前記ワイヤレスネットワークノードとの間の無線チャネル条件及び/又はマルチ経路条件、前記装置と前記ワイヤレスネットワークノード及び/又は前記モバイルノードとの間のドップラシフト、または、前記ワイヤレスネットワークノードもしくは前記モバイルノードから前記装置において受信される信号の強度のうちの少なくとも1つに関して、前記制約において指定される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記装置の周囲の前記物理的特性に基づき、前記装置の周囲の前記物理的特性は、前記制約において指定された方向におけるオブジェクトまでの距離、または、前記装置が配置されている高度のうちの少なくとも1つに関して、前記制約において指定される、請求項16~23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記装置の動きの前記状態に基づき、前記装置の動きの前記状態に基づく前記少なくとも1つの制約は、前記装置の現在の動きの状態が、前記制約において指定された前記装置の動きの前記状態に一致する場合に満たされる、請求項16~24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記装置の前記ネットワークへの前記接続ステータスに基づき、前記接続ステータスの制約に基づく前記少なくとも1つの制約は、前記装置の現在の接続ステータスが、前記制約において指定された前記接続ステータスに一致する場合に満たされる、請求項16~25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記装置の位置決め能力のサービス品質に関する判定の結果に基づいて、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号を、前記モバイルデバイスへ送信することを控えることをさらに備える、請求項16~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
方法であって、
- 第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、
- 定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、前記アンカーユーザ機器の動きの状態、および前記アンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、
- 前記ターゲットユーザ機器および前記アンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとを備える、方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの第2のモバイルデバイスの、アンカーユーザ機器としての定義は、前記少なくとも1つの第2のモバイルデバイスに関する速度、向き、軌道、無線チャネル条件、ユーザ機器能力、および環境条件のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記ターゲットユーザ機器の決定された前記位置を、前記ターゲットユーザ機器へ送信することをさらに備える、請求項28または29に記載の方法。
【請求項31】
装置であって、
- 制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、前記装置においてワイヤレスネットワークノードから受信し、または前記装置において自律的に決定することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記装置の周囲の物理的特性、前記装置の動きの状態、および前記装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、
- 前記装置において、前記制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、
- 前記制約セットにおける前記少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、前記装置からモバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は前記装置において前記モバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとのための手段を備える、装置。
【請求項32】
装置であって、
- 第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、
- 定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、前記アンカーユーザ機器の動きの状態、および前記アンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、
- 前記ターゲットユーザ機器および前記アンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとのための手段を備える、装置。
【請求項33】
非一時的なコンピュータ可読媒体であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、装置に、少なくとも、
- 制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記装置の周囲の物理的特性、前記装置の動きの状態、および前記装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、
- 前記制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、
- 前記制約セットにおける前記少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は前記モバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとをさせるコンピュータ可読命令のセットを格納している、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項34】
非一時的なコンピュータ可読媒体であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、装置に、少なくとも、
- 第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、
- 定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、前記アンカーユーザ機器の動きの状態、および前記アンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、
- 前記ターゲットユーザ機器および前記アンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することをさせるコンピュータ可読命令のセットを格納している、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項35】
コンピュータプログラムであって、実行時、装置に、少なくとも、
- 制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記装置の周囲の物理的特性、前記装置の動きの状態、および前記装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、
- 前記制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、
- 前記制約セットにおける前記少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は前記モバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとを実行させるように構成される、コンピュータプログラム。
【請求項36】
コンピュータプログラムであって、実行時、装置に、少なくとも、
- 第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、
- 定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、前記アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、前記アンカーユーザ機器の動きの状態、および前記アンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、
前記ターゲットユーザ機器および前記アンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとを実行させるように構成される、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤレス通信デバイスの位置決めに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信ノードの位置を決定することにより、自動運転の促進、遭難信号の位置特定、行方不明者の発見、ネットワーク負荷の予測、およびユーザ分布に基づく無線リソースの管理など、多くの異なる使用事例が可能になる。
【0003】
ユーザ機器(UE)、ユーザデバイス、端末デバイス、または他のモバイルデバイスの位置は、いくつかの異なる方法を使用して決定され得る。たとえば、衛星位置決め、ネットワーク支援位置決め(network-assisted positioning)、およびマルチラテレーションを、個別にまたはともに使用して、UEの位置の推定値を導出することができる。
【0004】
UE間の直接通信は、デバイス間D2Dまたはサイドリンク通信と称され得る。直接通信では、第1のUEから送信されたエネルギが、第2のUEで受信されるという意味で、2つのUEが、情報または信号を直接交換し、それにより、途中でエネルギが、たとえば基地局などの別のノードによって再送信されなくなる。言い換えれば、D2Dおよびサイドリンク通信は、基地局または他の無線ノードを経由せず、UE間で直接行われる。サイドリンクリソース割当モードは、サイドリンクリソース割当が、ネットワークによって提供されるいわゆるモード1と、UEが、サイドリンクリソースプールからサイドリンク送信リソースを決定するいわゆるモード2であり得る。モード2では、UEは、アクセスノードシステム情報によって与えられる1つまたは複数のリソースプールから、アクセスノードカバレッジ内にあるときは専用シグナリングを介して、またはアクセスノードカバレッジ外にあるときは事前設定によって、サイドリンクリソースを自律的に選択し得る。
【0005】
これらサイドリンクサービスは、ミッション重視のアプリケーションおよびビジネス重視のアプリケーションのために、車両間の直接自動車通信(車両間、車両対すべて、セルラ車両対すべて)から、超高信頼性低レイテンシ通信(URLLC)を備えた産業オートメーションまで、様々なシナリオにおいて利用され得る。サイドリンク接続は、たとえば超広帯域、Bluetooth、またはWi-Fiリンクを置き換えることにより、拡張現実/仮想現実/複合現実を使用してゲームおよびエンタティメントサービスにおけるカスタマの通信体感を向上させるためにも使用され得る。サイドリンクエアインターフェースは、カバレッジ拡張を提供するために、マルチホップリレーにおいても使用され得る。サイドリンクサービスは、アクセスノードとの接続の管理に関連するサービスも同様に含み得る。
【発明の概要】
【0006】
いくつかの態様によれば、独立請求項の主題が提供される。いくつかの実施形態は、従属請求項で定義される。本発明の様々な実施形態に求められる保護範囲は、独立請求項によって定義される。もしあれば、独立請求項の範囲に該当しない本明細書において説明される実施形態、実施例、および特徴は、本発明の様々な実施形態を理解するのに役立つ実施例として解釈されるべきである。
【0007】
本開示の第1の態様によれば、少なくとも1つの処理コアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つの処理コアとともに、装置に、少なくとも、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、装置の周囲の物理的特性、装置の動きの状態、および装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又はモバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとをさせる。
【0008】
本開示の第2の態様によれば、少なくとも1つの処理コアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つの処理コアとともに、装置に、少なくとも、第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、各定義されたアンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、アンカーユーザ機器の動きの状態、およびアンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、ターゲットユーザ機器およびアンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとをさせる。
【0009】
本開示の第3の態様によれば、方法が提供され、この方法は、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、装置においてワイヤレスネットワークノードから受信し、または装置において自律的に決定することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、装置の周囲の物理的特性、装置の動きの状態、および装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、装置において、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、装置からモバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は装置においてモバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとを備える。
【0010】
本開示の第4の態様によれば、方法が提供され、この方法は、第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、アンカーユーザ機器の動きの状態、およびアンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、ターゲットユーザ機器およびアンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとを備える。
【0011】
本開示の第5の態様によれば、装置が提供され、この装置は、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、装置においてワイヤレスネットワークノードから受信し、または装置において自律的に決定することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、装置の周囲の物理的特性、装置の動きの状態、および装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、装置において、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、装置からモバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は装置においてモバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとのための手段を備える。
【0012】
本開示の第6の態様によれば、装置が提供され、この装置は、第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、アンカーユーザ機器の動きの状態、およびアンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、ターゲットユーザ機器およびアンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとのための手段を備える。
【0013】
本開示の第7の態様によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体が提供され、非一時的なコンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、装置に、少なくとも、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、装置の周囲の物理的特性、装置の動きの状態、および装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信しまたは決定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又はモバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとをさせるコンピュータ可読命令のセットを格納している。
【0014】
本開示の第8の態様によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体が提供され、非一時的なコンピュータ可読媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、装置に、少なくとも、第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、アンカーユーザ機器の動きの状態、およびアンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、ターゲットユーザ機器およびアンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとをさせるコンピュータ可読命令のセットを格納している。
【0015】
本開示の第9の態様によれば、コンピュータプログラムが提供され、コンピュータプログラムは、実行時、装置に、少なくとも、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、装置の位置、時刻、持続時間、無線測定、装置の周囲の物理的特性、装置の動きの状態、および装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又はモバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとを実行させるように構成される。
【0016】
本開示の第10の態様によれば、コンピュータプログラムが提供され、コンピュータプログラムは、実行時、装置に、少なくとも、第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、アンカーユーザ機器の位置、時刻、持続時間、無線測定、アンカーユーザ機器の周囲の物理的特性、アンカーユーザ機器の動きの状態、およびアンカーユーザ機器のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、ターゲットユーザ機器およびアンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとを実行させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の少なくともいくつかの実施形態による実施例システムを例示する図である。
図2図2は、本発明の少なくともいくつかの実施形態による実施例システムを例示する図である。
図3A図3Aは、本発明の少なくともいくつかの実施形態による車両の実施形態を例示する図である。
図3B図3Bは、本発明の少なくともいくつかの実施形態による車両の実施形態を例示する図である。
図4図4は、本発明の少なくともいくつかの実施形態による実施例システムを例示する図である。
図5図5は、本発明の少なくともいくつかの実施形態をサポートすることができる実施例装置を例示する図である。
図6図6は、本発明の少なくともいくつかの実施形態によるシグナリングを例示する図である。
図7図7は、本発明の少なくともいくつかの実施形態による方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示は、モバイルデバイスのサイドリンク強化位置決め(sidelink-enhanced positioning)を容易にするために、サイドリンク位置決め基準信号がいつ、またはどのような状況でUEによって送信および受信されるのかを制御することによって、サイドリンク位置決め基準信号の有用性を高める方法について説明する。これにより、位置決めの精度が向上するので、エネルギを消費し、システムスペクトルリソースにおいて干渉を引き起こす、不要なサイドリンク位置決め基準信号の送信を回避する。
【0019】
ユーザデバイスは、エアインターフェース上のリソースが割り当てられ指定される、装置の1つのタイプを例示しており、したがって、ユーザデバイスに関して本明細書で説明されるあらゆる機能が、リレーノードなど、対応する装置で実施され得る。そのようなリレーノードの実施例は、基地局へのレイヤ3リレー(セルフバックホールリレー)である。5G仕様は、2つのリレーモード、すなわち、アクセスリンクおよびバックホールリンクに対して同じまたは異なるキャリアを定義できる帯域外リレー(out-of-band relay)と、アクセスリンクとバックホールリンクとの両方のために、同じキャリア周波数または無線リソースが使用される帯域内リレー(in-band-relay)とを定義する。帯域内リレーは、ベースラインリレーシナリオとみなされ得る。リレーノードは、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードと呼ばれる。リレーノードは、複数のリレーホップをサポートし得る。IABの動作は、中央ユニットCUと、多数の分散ユニットDUとを有するいわゆる分割アーキテクチャを想定している。IABノードは、次の2つの個別の機能、すなわち、リレーセルにおけるgNB(アクセスノード)機能を容易にする、すなわち、アクセスリンクとして機能する、IABノードのDU部分と、バックホール接続を容易にするIABノードのモバイル終端(MT)部分とを含む。ドナーノード(DU部分)は、IABノードのMT部分と通信し、CUへの有線接続を有し、CUもさらに、コアネットワークへの接続を有する。マルチホップシナリオでは、MT部分(子IABノード)が、親IABノードのDU部分と通信する。
【0020】
ユーザデバイスは、通常、以下のタイプのデバイス、すなわち、移動局(モバイル電話)、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ハンドセット、ワイヤレスモデムを使用するデバイス(警報デバイスまたは測定デバイスなど)、ラップトップ及び/又はタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ゲーム機、ノートブック、およびマルチメディアデバイスを含むが、これらに限定されない、加入者識別モジュール(SIM)の有無に関わらず動作する、ワイヤレスモバイル通信デバイスなどのポータブルコンピューティングデバイスを称する。ユーザデバイスは、ほぼ排他的なアップリンクのみのデバイスであってもよく、その実施例は、画像またはビデオクリップをネットワークにロードするカメラまたはビデオカメラであることを理解されたい。ユーザデバイスは、モノのインターネット(IoT)ネットワークで動作する能力を有するデバイスである場合もあり、これは、人間から人間へ、または人間からコンピュータへの対話を必要とせずに、ネットワーク上でデータを転送する能力がオブジェクトに提供されるシナリオである。ユーザデバイスは、クラウドコンピューティングまたはストレージを利用し得る。一部のアプリケーションでは、ユーザデバイスは、無線部品(腕時計、イヤホン、または眼鏡など)を備えた小型のポータブルデバイスを備え、計算はクラウドで実行される。ユーザデバイス(または、いくつかの実施形態では、レイヤ3リレーノード)は、ユーザ機器機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される。ユーザデバイスは、いくつかの名前または装置を挙げるだけでも、加入者ユニット、移動局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、またはユーザ機器(UE)と呼ばれ得る。
【0021】
本明細書で説明される様々な技法は、物理エンティティを制御する計算要素を協働させるシステムであるサイバー物理システム(CPS)にも適用され得る。CPSは、異なる位置において物理的オブジェクトに埋め込まれた大量の相互接続されたデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサマイクロコントローラなど)の実施および活用を可能にし得る。問題の物理システムが、固有の可動性を有しているモバイルサイバー物理システムは、サイバー物理システムのサブカテゴリである。モバイル物理システムの実施例は、人間または動物によって運ばれるモバイルロボットおよび電子機器を含む。
【0022】
それに加えて、装置は単一のエンティティとして描写されているが、異なるユニット、プロセッサ、及び/又はメモリユニットが実施され得る。
【0023】
5Gは、サービスのニーズ、使用事例、及び/又は、利用可能なスペクトルに応じて、複数入力複数出力(MIMO)アンテナと、LTEよりも多くの基地局またはノードと、より小さな局と協働して動作し、様々な無線技術を適用するマクロサイトとを含むいわゆるスモールセル概念とを使用することを可能にする。5Gモバイル通信は、ビデオストリーミング、拡張現実、様々なデータ共有手法、および様々な形式のマシンタイプアプリケーションなど、幅広い使用事例および関連アプリケーションをサポートする。5Gは、複数の無線インターフェース、つまり6GHz未満のcmWaveおよびmmWaveを有すると予想され、また、ロングタームエボリューションLTEなどの既存のレガシー無線アクセス技術RATと統合することもできると予想される。LTEとの統合は、少なくとも早期段階(フェーズ)では、マクロカバレッジがLTEによって提供され、5G無線インターフェースアクセスが、アグリゲーションによって、スモールセルからLTEへ提供されるシステムとして実施され得る。言い換えれば、5Gは、RAT間の操作性(LTE-5Gなど)とRI間の操作性(6GHz未満のcmWave、6GHz未満のcmWave~mmWaveなどの無線インターフェース間の操作性)の両方をサポートするように計画される。5Gネットワークにおいて使用されることが検討される概念のうちの1つは、ネットワークスライシングであり、ネットワークスライシングでは、同じインフラストラクチャ内に複数の独立した専用の仮想サブネットワーク(ネットワークインスタンス)を作成して、レイテンシ、信頼性、スループット、および可動性に関して異なる要件を有するサービスを実行できる。
【0024】
LTEネットワークにおける現在のアーキテクチャは、無線において完全に分散され、通常、コアネットワークにおいて完全に集中化される。5Gにおける低レイテンシアプリケーションおよびサービスは、コンテンツを無線に近づける必要があり、これがローカルブレークアウトやマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)につながる。5Gにより、データのソースにおける分析および知識の生成が可能になる。このアプローチは、ラップトップ、スマートフォン、タブレット、およびセンサなど、ネットワークに継続的に接続されない可能性のあるリソースを活用する必要がある。MECは、アプリケーションおよびサービスホスティングのための分散コンピューティング環境を提供する。また、応答時間をより高速化するために、セルラ加入者の近くでコンテンツを格納および処理する能力を有する。エッジコンピューティングは、ワイヤレスセンサネットワーク、モバイルデータ取得、モバイルシグネチャ分析、ローカルクラウド/フォグコンピューティングおよびグリッド/メッシュコンピューティングとしても分類可能な協調的分散型ピアツーピアアドホックネットワーキングおよびプロセッシング、デュー(dew)コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング、クラウドレット、分散型データストレージおよび検索、自律型自己修復ネットワーク、遠隔クラウドサービス、拡張現実および仮想現実、データキャッシング、モノのインターネット(大規模な接続及び/又はレイテンシ重視)、重要な通信(自動運転車両、交通安全、リアルタイム分析、時間重視の制御、医療アプリケーション)のような幅広い技術をカバーする。
【0025】
通信システムは、公衆交換電話網やインターネットなどの他のネットワークと通信したり、または、それらによって提供されるサービスを利用することもできる。通信ネットワークは、クラウドサービスの使用をサポートすることもでき、たとえば、コアネットワーク動作の少なくとも一部が、クラウドサービスとして実行され得る。通信システムは、たとえばスペクトル共有において、異なるオペレータのネットワークが協調するための設備を提供する、中央制御エンティティなどを備え得る。
【0026】
エッジクラウドは、ネットワーク機能仮想化(NFV)およびソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)を利用することによって、無線アクセスネットワーク(RAN)へ導入され得る。エッジクラウドの使用は、無線部分を備える遠隔無線ヘッドまたは基地局に動作可能に結合されたサーバ、ホスト、またはノードにおいて、少なくとも部分的に実行されるアクセスノード動作を備え得る。ノード動作は、複数のサーバ、ノード、またはホスト間で分散されることが可能である。クラウドRANアーキテクチャの適用により、分散ユニットにおいてRAN側で実行される、RANリアルタイム機能と、集中ユニットにおいて集中方式で実行される、非リアルタイム機能とが可能となり得る。
【0027】
コアネットワーク動作と基地局動作との間の機能の分散は、LTEの機能の分散とは異なる場合があり得るか、あるいは存在しない場合さえあることも理解されたい。おそらく使用されると思われる他のいくつかの技術の進歩は、ビッグデータやオールIPであり、これらは、ネットワークの構築および管理の手法を変える可能性がある。新しい無線NRとしても知られている5Gネットワークは、コアと、基地局またはgNBと称されるノードBとの間に、MECサーバを配置できる、複数の階層をサポートするように設計されている。MECは、4Gネットワークにおいても同様に適用できることを理解されたい。
【0028】
5Gはまた、たとえばバックホールを提供することによって、衛星通信を利用して、5Gサービスのカバレッジを強化または補完し得る。考えられる使用事例は、マシンツーマシン(M2M)またはモノのインターネット(IoT)デバイス、または車両に乗っている乗客にサービス継続性を提供すること、または重要な通信、および将来の鉄道、海上、及び/又は航空通信のサービス可用性を保証することである。衛星通信は、静止地球軌道(GEO)衛星システムを利用し得るが、低地球軌道(LEO)衛星システム、特に、メガコンステレーション(数百の(ナノ)衛星が配備されているシステム)も利用し得る。メガコンステレーションにおける各衛星は、地上セルを作成する複数の衛星対応ネットワークエンティティをカバーし得る。地上セルは、地上リレーノードを介して、または地上または衛星内に位置するgNBによって作成され得る。
【0029】
6Gアーキテクチャは、複数のネットワークのうちのネットワーク、共同通信および感知、非地上ネットワークおよび地上通信など、あらゆるものの容易な統合を可能にすることを目標とされる。6Gシステムは、機械学習アルゴリズムに加え、仮想化されたネットワーク機能を、コアおよびエッジコンピューティングリソース上に分散できるローカルおよび分散コンピューティング機能を包含すると想定される。コンピューティングリソースがネットワークの最端にプッシュされるファーエッジコンピューティングは、たとえば「遅延ゼロ」シナリオにおける分散コンピューティング環境の一部になるであろう。5Gシステムは、そのような機能も適用し得る。より一般的には、実際の(無線)通信システムは、汎用コンピューティングエンティティ(サーバ、プロセッサなど)のような、プログラム可能なインフラストラクチャ内で実行される1つまたは複数のコンピュータプログラムから構成されると想定される。
【0030】
当業者であれば理解するように、本明細書で説明されるシステムは、無線アクセスシステムの一部の実施例に過ぎず、実際には、システムは、複数のユーザ機器および(e/g)ノードBを備え得、ユーザデバイスは、複数の無線セルへのアクセスを有し得、システムは、物理層リレーノードまたは他のネットワーク要素などの他の装置も備え得る。(e/g)ノードBのうちの少なくとも1つは、またはホーム(e/g)ノードBであり得る。それに加えて、無線通信システムの地理的エリアには、複数の無線セルだけでなく、複数の異なる種類の無線セルが提供され得る。無線セルは、通常最大数十キロメートルの直径を有する大きなセルであるマクロセル(または、アンブレラセル)、またはマイクロセル、フェムトセル、またはピコセルなど、より小さなセルであり得る。図1の基地局は、これらの任意の種類のセルを提供し得る。セルラ無線システムは、数種類のセルを含む多層ネットワークとして実施され得る。通常、多層ネットワークでは、1つのアクセスノードが、1種類の1つまたは複数のセルを提供するので、そのようなネットワーク構造を提供するために、複数の(e/g)ノードBが必要である。
【0031】
図1は、本発明の少なくともいくつかの実施形態による実施例システムを例示する。例示されているものは、道路が建物101,102,103,104によって制限される都市シナリオである。UE110,120,130は、道路に位置しており、UE110が位置決めされる。位置決めされるUEは、本明細書ではターゲットUEと称される。
【0032】
ネットワークは、基地局150,160を使用してターゲットUE110を位置決めすると、十分に正確ではない結果が生じる可能性があると判定し得る。この理由は、ターゲットUE110が、正確な位置推定値を導出するのに十分多い基地局、または他のワイヤレスネットワークノードと通信接続していないことを含み得る。たとえば、これは、ターゲットUEがセルラカバレッジの端部に近い場合、及び/又は、建物または他のオブジェクトが、ターゲットUEへの、およびターゲットUEからの、無線経路を妨害する場合であり得る。ネットワークは、たとえば、基地局のみを使用して、ターゲットUE110の位置決めが十分に正確ではないという判定に少なくとも部分的に応じて、ターゲットUE110の位置決めを支援するために、サイドリンク位置決め基準信号を使用することを決定し得る。サイドリンク位置決め基準信号を使用すると、ターゲットUEの位置推定値を導出する際に使用可能な情報の量が増加するため、UE位置決め精度が向上する。たとえば、アンカーUEとして知られる支援UEの位置が知られている場合、位置決めされるUEまでの往復時間を測定することは、位置決めの不正確さを低減するための、非常に有用な情報を与える。UEは一般に、たとえば、ターゲットUEの位置の推定を支援するために、時間、到着角度、受信した電力、及び/又は受信した位相に基づいて、サイドリンク位置基準信号に関する測定を実施し得る。そのような測定の結果は、ネットワークへ報告され得、ネットワークは、位置推定値を導出し得る。アンカーUEの位置推定値は、ターゲットUEのための位置推定値を導出する際に使用され得る。測定および位置推定は、端末デバイスが、アイドルモードまたは非アクティブモードなどの低アクティビティモードにあり、アクセスするアクセスノードを検索している場合に、または、端末デバイスが、基地局と接続モードにおいてビーム再選択を実行している場合に実行され得る。アイドルモード、非アクティブモード、および接続モードは、第3世代パートナシップ計画3GPP仕様におけるそれぞれの無線リソース制御RRC接続アイドルモード、非アクティブモード、および接続モードを称し得る。
【0033】
詳細には、ネットワークは、サイドリンク強化位置決めプロセスに参加するUEを選択し得る。そのようなUEは、本明細書ではアンカーUEと称され、図1ではUE120,130である。以下により詳細に説明されるように、アンカーUEを選択することは、その位置、特定できる精度、及び/又は、動きの状態または知られている軌道に少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの実施形態では、潜在的なアンカーUEの物理的な周囲の特性も、アンカーUEの選択の際に使用される。たとえば、高台にあるUEは、そのサイドリンク信号が、他のUEによってより容易に受信され得るので、アンカーUEとして機能するための良好な候補となり得る。特に、ネットワークは、ターゲットUE110へサイドリンク位置決め基準信号を送ることができるアンカーUEとして、そのようなUEを選択し得る。しかしながら、それらは、サイドリンク位置決め基準信号を、ターゲットUE110に即座に送ることができる必要はない。
【0034】
図1から分かるように、アンカーUE120,130は、ターゲットUE110への直接的な視野方向LOS無線経路から、それぞれ建物101,102によって途絶される。しかしながら、図1に概略的に示されるように、アンカーUEは、移動中であり、アンカーUE120は、速度ベクトル120vによって示される方向に移動し、アンカーUE130は、速度ベクトル130vによって示される方向に移動する。特に、アンカーUE120は、しばらくすると、ターゲットUE110に対してLOSが利用可能な位置120tに存在することになるであろう。同様に、アンカーUE130は、しばらくすると、ターゲットUE110に対してLOSが利用可能な位置130tに存在することになるであろう。道路には多数の潜在的なアンカーUEが存在し得るため、ネットワークは、潜在的なアンカーUEの中から、アンカーUEが、それぞれ同時に位置120t,130tに存在するように、アンカーUEを選択し得る。
【0035】
図2は、本発明の少なくともいくつかの実施形態による実施例システムを例示する。同様の番号は、図1と同様の構成を示す。特に、図2は、上記で論じられたように、しばらく時間が経過し、アンカーUE120,130がそれぞれ、計画された位置120t,130tにある後の図1のシステムを例示する。アンカーUE120,130の両方は、ターゲットUEに対してLOSを有しており、ターゲットUE110と、サイドリンク位置決め基準信号120x,130xを交換し得る。UEがビームフォーミング能力を有する場合、UEは、ネットワークから受信したサイドリンク位置決め基準信号設定で指定され得る適切な方向へ、サイドリンク位置決め基準信号を送信し得る。また、同様に、ネットワークから受信した設定で定義され得る適切な方向から、基準信号を受信し得る。言い換えれば、ネットワークは、UEが、空間領域及び/又は時間領域それぞれにおいて十分に接近した場合、各アンカーUEが、サイドリンク位置決め基準信号を送信及び/又は受信する位置座標及び/又は時刻(time instant)を用いて、アンカーUE120,130を設定し得る。同様に、ターゲットUE110は、設定された時刻においてのみ、アンカーUE120,130との間でサイドリンク位置決め基準信号を受信/送信するように構成され、この時刻は、開始時間および終了時間を有する期間であり得る。
【0036】
アンカーUEとターゲットUEとの両方は、サイドリンク位置決め基準信号の受信と送信との両方を行い得る。あるいは、ターゲットUEのみが、サイドリンク位置決め基準信号を送信する。さらに別のオプションとして、アンカーUEのみが、サイドリンク位置決め基準信号を送信する。図1および図2は、2つのアンカーUEを有する場合を例示しているが、これは単なる実施例であり、単一のアンカーUEを使用すると、ターゲットUE110の位置推定値を導出するために、より多くの情報を提供することによって、位置決め精度を早くも向上させるであろう。また、適切な場合、および適切な候補UEが利用可能な場合には、3つ以上のアンカーUEが使用され得る。サイドリンク強化位置決めに参加すると、アンカーUEにおいて、ある程度のエネルギが消費されるため、必要以上に多くのアンカーUEを使用することは望ましくなく、有用でもない。サイドリンク位置決め基準信号を受信したUEは、受信の結果をネットワークへ報告し得る。
【0037】
したがって、全体として、アンカーまたはターゲットUEによるサイドリンク位置決め基準信号の送信及び/又は受信は、特定の位置、時間、及び/又は方向で行われるように構成される。さらに、この送信及び/又は受信は、イベントの発生、または環境制約が満たさせることに応じて行われるように構成され得る。すなわち、UEは、特定の位置及び/又は時間、及び/又は特定の方向でのみサイドリンク位置決め基準信号を送信/受信するように構成され得る。このアプローチにより、移動性の高いUEが、アンカーUEとしてサービス提供したり、ターゲットUEとしてサービス提供されることが可能になる。
【0038】
速度、向き、および軌道などのサイドリンク支援位置決めに関与するUEの可動性を説明する情報に加えて、LOS条件および干渉レベルなどの無線チャネル条件、マルチアンテナ/ビームフォーミング能力などのUE機能、および道路レイアウトや周囲の建物などの環境条件は、いつ、どこで送信/受信するかに関するサイドリンク位置決め基準信号のための設定における制約を決定する場合に使用され得る。ネットワークは、サイドリンク位置決め基準信号設定を、アンカーUE及び/又はターゲットUEへ送信することができ、UEは、その後、ネットワークから受信した設定における少なくとも1つの制約が満たされた場合に、サイドリンク位置決め基準信号を送信及び/又は受信するであろう。たとえば、この設定は、基準信号が送られる瞬間(moment)を定義することができ、UEは、この設定が送信された瞬間ではなく、その後である、指定された瞬間に、基準信号を送信できるようになるだろう。ターゲットUEとアンカーUEとの両方の可動性情報は、サイドリンク位置決め基準信号設定をコンパイルする際に使用され得る。UEによって共有され、設定のコンパイルに使用される可動性情報は、その速度、絶対位置(アンカーUEの場合)または相対位置、ならびに方向、向き、速度、加速度、軌道、経路、道路、ルート、目的地、到着/出発地、及び/又はエリアに関連する情報を含み得る。いくつかの実施形態では、UEの周囲の物理的特性は、サイドリンク位置決め基準信号の送信及び/又は受信をトリガするために、設定における制約で定義される。たとえば、周囲の物理的特性は、UEが周囲に対して高い位置にあることである可能性がある。別の実施例は、制約で指定された方向におけるオブジェクトまでの距離に関して表現される制約である。UEからオブジェクトまでの距離が、制約で指定された距離に一致する、この距離を超える、またはこの距離よりも短い場合、サイドリンク位置決め基準信号の受信及び/又は送信がトリガされる。
【0039】
UEが、通信ネットワークのカバレッジの下にある場合、ネットワークは、たとえば、特定の位置または時間における基準信号の送信/受信を示すことによって、サイドリンク位置決め基準信号設定を決定し、この設定を、アンカーUEおよびターゲットUEへ送信することができる。部分的またはカバレッジ外での動作の場合、ネットワークは、そのようなサイドリンク位置決め基準信号設定を事前に設定し、それらをUEへ積極的に提供し得る。別の実施形態では、この設定は、UEによって自律的に、つまりネットワークエンティティを必要とせずに決定できる。自律的に決定される設定の実施例は、基準信号の送信が、アンカーUEとターゲットUEとの間で検出されるLOS無線経路への応答として発生するように制約される設定である。
【0040】
図3Aおよび図3Bは、本発明の少なくともいくつかの実施形態による車両の実施形態を例示する。同様の番号は、図1および図2と同様の構成を示す。例示された実施形態は、UEが、たとえば車や電車などの車両にある、または、UEが実際に自律運転車などの車両にあるという意味で車両である。ターゲットUE110は、アンカーUE120と同じ方向に、速度ベクトル110vによって示される方向に移動している。アンカーUE130は、反対方向に進んでいる。この場合、ネットワークは、図3Aの状況にあるUEが、互いに離れているが、しばらくすると、図3Bに例示されるように、UEがともに近づくであろうと判定することができる。
【0041】
ネットワークは、UE110,120,130の各々に、UEがいつサイドリンク位置決め基準信号を送信及び/又は受信するかを決定できるようにする、少なくとも1つの制約を含むサイドリンク位置決め基準信号設定を提供し得る。図3Aおよび図3Bでは、制約は、サイドリンク位置決め基準信号が送信される位置、時刻、または位置の特性に基づき得る。制約が、位置に基づく場合、制約は、サイドリンク位置決め基準信号が送信および受信される位置を指定する。位置は、たとえば、地理座標、特定の場所までの距離、デバイスの向き及び/又は方位に関する特定の場所に対する角度関係、地理的エリア、または、セルラ通信システムのセル、セクタ、もしくはサイトのカバレッジエリアに関して指定され得る。ネットワークは、サイドリンク位置決め基準信号送信を行うために、UEが互いに対して良好な位置にある場所を予測することによって、この位置を導出し得る。
【0042】
制約が時刻に基づく場合、制約は、サイドリンク位置決め基準信号が送信及び/又は受信される時刻、または期間を、明示的または暗黙的に指定し得る。ネットワークは、UEが、サイドリンク位置決め基準信号送信を行うために互いに対して良好な位置にある時間を予測することによって、この時刻を導出し得る。
【0043】
制約が、サイドリンク位置決め基準信号が送信される位置の特性に基づく場合、ネットワークは、ターゲットUEとアンカーUEとの間の距離に関して、または、UEが、互いに適切に近いとネットワークによって予想される位置の地理的特徴について、制約を定義し得る。図1および図2の実施形態における場合と同様に、UEは、サイドリンク位置決め基準信号に関して行った測定の結果を、ネットワークへ報告し返すことができる。
【0044】
図1および図2の実施形態における場合と同様に、UEが、指向性送受信をサポートする場合、ネットワークは、サイドリンク位置決め基準信号が、送信及び/又は受信される方向を指定し得る。そのような方向は、たとえば、地理的な北を基準とした絶対方向、またはデバイスの動きの方向を基準とした相対方向として表現され得る。
【0045】
図4は、本発明の少なくともいくつかの実施形態による実施例システムを例示する。この実施形態では、いくつかのデバイスが、事前定義された軌道を有する工場環境が存在し、たとえば、大型の無人搬送車両が、常に工場のいくつかのゾーンにわたる特定のルートを辿り得る。ルートは、たとえば、これらの車両が走行する地面に設置されたレールに対応し得る。詳細には、アンカーUE120は、軌道420を辿り、アンカーUE430は、軌道430を辿る。一方で、小型ロボットまたはドローンなどのモバイルデバイスの中には、経路が不明なものもある。UE110などのターゲットUEであるそのようなデバイスを位置決めするために、ネットワークは、固定経路を有するUEを、アンカーUEとして利用し、それらの予め知られた位置を活用して、ターゲットUE110を位置決めするために、サイドリンク位置決め基準信号をいつ送信/受信すべきかを決定し得る。特に、ネットワークは、サイドリンク位置決め基準信号を送信/受信する特定の方向で特定の期間を設定できる。
【0046】
アンカーUEの軌道420,430に沿った予め知られた位置は、デバイスによってサイドリンク位置決め基準信号に対して行われた測定とともに、ターゲットデバイスの位置を推定するのに役立つ。別の実施形態では、より大きなサイズのアンカーUEは、さらに高い処理能力を有する可能性があり、したがって、位置決めに関与するUEからサイドリンク位置決め基準信号測定値を収集することによって、ネットワークエンティティの代わりに、ターゲットUE110の位置情報を推定することもできるであろう。
【0047】
図5は、本発明の少なくともいくつかの実施形態をサポートすることができる実施例装置を例示する。例示されているものは、たとえば、図のUE110,120または130などのモバイル通信デバイス、または適用可能な部分において適切なネットワークノードを備え得るデバイス500である。デバイス500には、たとえば、シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサを備え得るプロセッサ510が含まれ、シングルコアプロセッサは、1つの処理コアを備え、マルチコアプロセッサは、2つ以上の処理コアを備える。プロセッサ510は、一般に、制御デバイスを備え得る。プロセッサ510は、複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ510は、制御デバイスであり得る。処理コアは、たとえば、ARMホールディングスによって製造されたCortex-A8処理コア、またはアドバンストマイクロデバイス社によって設計されたZen処理コアを備え得る。プロセッサ510は、少なくとも1つのQualcomm Snapdragon及び/又はIntel Atomプロセッサを備え得る。プロセッサ510は、少なくとも1つの特定用途向け集積回路ASICを備え得る。プロセッサ510は、少なくとも1つのフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAを備え得る。プロセッサ510は、デバイス500において方法ステップを実行するための手段であり得る。プロセッサ510は、コンピュータ命令によって少なくとも部分的に、受信すること、判定すること、送信すること、または送信、定義、および参加をさせるようなアクションを実行するように構成され得る。
【0048】
プロセッサは、回路構成を備え得るか、または1つまたは複数の回路構成として構成され得、1つまたは複数の回路構成は、本明細書で説明される実施形態による方法の段階を実行するように構成される。本願で使用されるように、「回路構成」という用語は、(a)アナログ回路構成及び/又はデジタル回路構成のみでの実施などのハードウェアのみの回路実施、(b)適用可能である場合、(i)アナログ及び/又はデジタルのハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、および(ii)(モバイル電話またはサーバのような装置に様々な機能を実行させるために、ともに動作するデジタル信号プロセッサ)、ソフトウェア、およびメモリを含む)ソフトウェアを備えたハードウェアの任意の部分のような、ハードウェア回路とソフトウェアとの組合せ、(c)動作のためにソフトウェア(たとえば、ファームウェア)を必要とするが、動作に必要ではない場合にはソフトウェアが存在しない場合があるマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部のようなハードウェア回路及び/又はプロセッサのうちの1つまたは複数またはすべてを称し得る。
【0049】
回路構成のこの定義は、あらゆる請求項を含む、本願におけるこの用語のすべての使用に適合する。さらなる実施例として、本願で使用されるように、回路構成という用語は、単なるハードウェア回路またはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路またはプロセッサの一部、およびそれ(またはそれら)に付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実施もカバーする。回路構成という用語は、たとえば、特定の請求項の要素に適用可能な場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいは、サーバ、セルラネットワークデバイス、または他のコンピューティングデバイスまたはネットワークデバイスにおける同様の集積回路もカバーする。
【0050】
デバイス500は、メモリ520を備え得る。メモリ520は、ランダムアクセスメモリ及び/又は永久メモリを備え得る。メモリ520は、少なくとも1つのRAMチップを備え得る。メモリ520は、たとえば、固体メモリ、磁気メモリ、光学メモリ、及び/又は、ホログラフィックメモリを備え得る。メモリ520は、少なくとも部分的にプロセッサ510にアクセス可能であり得る。メモリ520は、少なくとも部分的にプロセッサ510に含まれ得る。メモリ520は、情報を格納するための手段であり得る。メモリ520は、プロセッサ510が実行するように構成されたコンピュータ命令を備え得る。プロセッサ510に対して特定の動作を実行させるように構成されたコンピュータ命令が、メモリ520に格納され、デバイス500全体が、メモリ520からのコンピュータ命令を使用して、プロセッサ510の指示の下で実行するように構成されている場合、プロセッサ510及び/又はその少なくとも1つの処理コアは、前記特定の動作を実行するように構成されているとみなされ得る。メモリ520は、少なくとも部分的にプロセッサ510に含まれ得る。メモリ520は、少なくとも部分的に、デバイス500の外部にあってもよいが、デバイス500にアクセス可能である。
【0051】
デバイス500は、送信機530を備え得る。デバイス500は、受信機540を備え得る。送信機530および受信機540は、少なくとも1つのセルラ規格または非セルラ規格にしたがって、それぞれ情報を送信および受信するように構成され得る。送信機530は、複数の送信機を備え得る。受信機540は、複数の受信機を備え得る。送信機530及び/又は受信機540は、たとえば、グローバル移動通信システムGSM規格、広帯域符号分割多元接続WCDMA規格、5G規格、ロングタームエボリューションLTE規格、IS-95規格、ワイヤレスローカルエリアネットワークWLAN規格、イーサネット規格、及び/又は、マイクロ波アクセスのためのワールドワイドインタオペラビリティWiMAX規格にしたがって動作するように構成され得る。
【0052】
デバイス500は、近距離無線通信NFCトランシーバ550を備え得る。NFCトランシーバ550は、NFC、Bluetooth、Wibree、または同様の技術などの少なくとも1つのNFC技術をサポートし得る。
【0053】
デバイス500は、ユーザインターフェースUI560を備え得る。UI560は、ディスプレイと、キーボードと、タッチスクリーンと、デバイス500を振動させることによってユーザにシグナルするように構成されたバイブレータと、スピーカと、マイクロフォンとのうちの少なくとも1つを備え得る。ユーザは、たとえば、位置決めパラメータを設定するために、UI560を介してデバイス500を操作することができ得る。
【0054】
デバイス500は、ユーザ識別モジュール570を備え得るか、または受け入れるように構成され得る。ユーザ識別モジュール570は、たとえば、デバイス500にインストール可能な加入者識別モジュールSIMカードを備え得る。ユーザ識別モジュール570は、デバイス500のユーザの加入を識別する情報を備え得る。ユーザ識別モジュール570は、デバイス500のユーザの識別情報を検証するために、及び/又は、通信された情報の暗号化と、デバイス500を介して行われる通信に対するデバイス500のユーザへの請求とを容易にするために使用可能な暗号情報を備え得る。
【0055】
プロセッサ510は、デバイス500内部の電気リード線を介して、プロセッサ510から、デバイス500に含まれる他のデバイスへ情報を出力するように構成された送信機を備えられ得る。そのような送信機は、たとえば、記憶のために、少なくとも1つの電気リード線を介してメモリ520へ情報を出力するように構成されたシリアルバス送信機を備え得る。シリアルバスの代わりに、送信機は、パラレルバス送信機を備え得る。同様に、プロセッサ510は、デバイス500内部の電気リード線を介して、デバイス500に含まれる他のデバイスから、プロセッサ510において情報を受信するように構成された受信機を備え得る。そのような受信機は、たとえば、プロセッサ510における処理のために、受信機540から少なくとも1つの電気リード線を介して情報を受信するように構成されたシリアルバス受信機を備え得る。シリアルバスの代わりに、受信機は、パラレルバス受信機を備え得る。
【0056】
デバイス500は、図5に例示されていないさらなるデバイスを備え得る。たとえば、デバイス500がスマートフォンを備えている場合、デバイス500は、少なくとも1つのデジタルカメラを備え得る。いくつかのデバイス500は、背面カメラおよび前面カメラを備え得、背面カメラは、デジタル写真のために、前面カメラは、ビデオ電話のために意図され得る。デバイス500は、デバイス500のユーザを少なくとも部分的に認証するように構成された指紋センサを備え得る。いくつかの実施形態では、デバイス500には、上記で説明された少なくとも1つのデバイスがない。たとえば、一部のデバイス500は、NFCトランシーバ550及び/又はユーザ識別モジュール570がない場合がある。
【0057】
プロセッサ510、メモリ520、送信機530、受信機540、NFCトランシーバ550、UI560及び/又はユーザ識別モジュール570は、デバイス500内部の電気リード線によって、多数の異なる手法で相互接続され得る。たとえば、前述したデバイスの各々は、デバイスが情報を交換できるように、デバイス500内部のマスタバスに個別に接続され得る。しかしながら、当業者に理解されるように、これは1つの実施例に過ぎず、実施形態に応じて、本発明の範囲から逸脱することなく、前述のデバイスの少なくとも2つを相互接続する様々な手法が選択され得る。
【0058】
図6は、本発明の少なくともいくつかの実施形態によるシグナリングを例示する。縦軸には、左側に、位置決めするタスクを行うネットワークノードが、中央に、アンカーUE120,130が、右側に、ターゲットUE110が配置される。時間は上から下に向かって進む。アンカーUEの数は、例示された2つとは異なる場合がある。
【0059】
段階610において、ネットワークノードNWは、UE110が位置決めされるべきであること、すなわち、UE110について位置推定が決定されるべきであることを判定する。これは、たとえば、UE110自体からの、または、ネットワークディスパッチャからの、位置決め要求に基づき得る。ノードは、サイドリンク支援位置決めがないと、精度が不十分になる可能性があるので、サイドリンク支援位置決めが必要であると判定することもできる。段階620において、ネットワークノードNWは、アンカーUEとして機能するUE110以外のUEを選択する。この選択は、UEが位置決めされ得る精度、UEの移動状態、および、UEのビームフォーミング能力のうちの少なくとも1つに基づき得る。ネットワークノードはまた、関与するUE、すなわちターゲットUEおよびアンカーUEが、サイドリンク位置決め基準信号をいつ送信及び/又は受信するかを決定できるようにするサイドリンク位置決め基準信号設定をコンパイルする。上記で述べられたように、いくつかの実施形態では、アンカーUEとターゲットUEとの両方が、これらの基準信号を送信および受信するが、他の実施形態では、アンカーUEまたはターゲットUEのみが送信し、他のUEが受信する。
【0060】
段階630,640,650では、ネットワークは、参加しているアンカーおよびターゲットUE120,130,110へそれぞれ、サイドリンク位置決め基準信号設定を提供する。その後の段階660,670,680では、UEは、これらの設定における制約のいずれかが満たされるか否かを監視する。いくつかの実施形態では、UEが基準信号を送信及び/又は受信する前に、設定におけるすべての制約が満たされる必要があるが、他の実施形態では、サイドリンク位置決め基準信号の送信及び/又は受信をトリガするには、制約のうちの少なくとも1つが満たされれば十分である。
【0061】
UEへ提供される設定における基準は、それぞれほぼ同時に満たされるように設計されている。基準が、それぞれほぼ同時に満たされた場合、アンカーUE120は、段階690において、サイドリンク位置決め基準信号をターゲットUE110と交換し、アンカーUE130は、段階6100において、サイドリンク位置決め基準信号をターゲットUE110と交換する。UEは、これらの基準信号に対する測定を実行し、受信時間、受信方向、及び/又は受信時の信号電力レベルなどのパラメータを測定する。いくつかの実施形態では、アンカーUEは、自身の位置情報の精度に基づいて、基準信号を送信/受信するか否かを判定し、その結果、自身の位置が信頼できない場合、アンカーUEは、基準信号の送信を控えることを選択し得る。一般に、基準信号の送信/受信を控える決定は、アンカーUEの位置決め能力のサービス品質に基づき得る。サービスの品質は、たとえば、レイテンシ、精度、完全性に関して表現され得る。
【0062】
UEは、段階6110,6120,6130において、これら測定の結果をネットワークへ報告する。アンカーUE120,130は、基準信号が送信及び/又は受信された瞬間における自身の位置を、これらのレポートに含め得る。ネットワークノードNWは、段階6140において、ターゲットUE110の位置推定値を導出する。この位置推定値の導出は、サイドリンク関連の測定値だけでなく、1つまたは複数の基地局を介してターゲットUE110で行われた測定値も入力として採用し得る。
【0063】
設定における位置ベースの制約は、(たとえば、GPS座標や、または、現在位置などの知られている位置に対する距離に関して指定される)絶対的または相対的な位置座標や、指定された相対位置座標の信頼区間の観点から表現され得る。たとえば、UEが基準信号を送信または受信する必要があるのは、(オフセットしきい値の観点から)所与の座標にどれだけ近いかである。地理的エリアまたはゾーン情報(たとえば、知られている座標またはジオフェンスに関して指定された長方形エリア)。(たとえば、無線リソース管理測定、セル/TRP識別子、またはネットワークによって提供される支援データによって決定される)送信受信ポイント、セル、セクタ、またはサイトエリア。
【0064】
1つの実施形態では、サイドリンク位置決め基準信号送信は、ローカル座標によって構成されるエリア内でトリガされる。ここで、アンカーUE無線リンク監視及び/又は測定設定は、UEが、設定されたサイドリンク位置決め基準信号送信エリアに入ったか出たか、それはいつであったかを判定するように構成される。無線リンクのモニタリング測定値が、しきい値を超えている場合、及び/又は、アンカーUEが、設定されたエリアに入った場合、これは、基準信号の送信をトリガする。設定された位置認識基準信号送信は、ターゲットUEが基準信号を受信できるようにする設定されたエリアをカバーする。アンカーUEは、エリアに入る場合、エリアが有効であることを監視し、ターゲットUEは、測定量(たとえば、RSRP)を監視し、アンカーUEへ測定量を報告してもよい。言い換えれば、この実施形態では、サイドリンク位置決め基準信号が送信されるエリアは、少なくとも1つの送信機からの信号電力または品質レベルに関して、サイドリンク位置決め基準信号設定における基準で定義される。そのような送信機の実施例は、基地局からの信号を含む。たとえば、基準は、第1の基地局からの信号電力が、第1の間隔内にあり、第2の基地局からの信号電力が、第2の間隔内にある間に、サイドリンク位置決め基準信号が送られることを定義し得る。
【0065】
設定における時間基準は、(たとえば、UTC、またはサブフレーム数、または現在の時間に対する相対時間に関して指定される)絶対的または相対的なタイムインスタンスの観点から表現され得る。相対時刻は、たとえば、デバイスの以前の位置に関して表現され得る。たとえば、指定された開始または終了の時間/期間とともに、上記と組み合わされた時間ウィンドウ。指定された開始/終了の時間及び/又は期間とともに、周期性または周波数情報、または(たとえば、サブフレーム、スロット、リソースブロック、リソース要素、サブチャネル、サブキャリア、帯域幅に関する特定の(セットの)時間/周波数リソース。
【0066】
構成における方向基準は、アンテナのパネルまたは素子、ビーム、アンテナ放射パターンまたはビーム幅、相対的または絶対的な地理的方向、相対的または絶対的な角度情報、または、特定の度数を指定された角度方向+/-などの角度信頼区間に関して表現され得る。
【0067】
設定におけるイベントベースの基準は、特定の速度または加速度を超えたとき、または特定の方向へ向きを変更したとき、指定されたエリアまたはゾーンに入る、出る、またはその中に留まるとき、またはそのときまで、ターゲット/アンカーUEへのLOS無線経路が発生した場合、または、たとえば、CBR、RSRP、RSSI、CSI、SINRなどのサイドリンクチャネル測定時/測定まで、およびドップラ拡散が、特定のしきい値を下回る/下回るまで、超える/超えるまでのようなチャネル条件に基づいて、ターゲット/アンカーUEへの非LOS無線経路が検出された場合のように、動きに関して表現され得る。測定は、サイドリンクチャネル占有率SLCR、およびサイドリンクチャネルビジー率SLCBRの測定も備えることができ、UEは、この情報を使用して、低占有ビームを選択することができる。さらに、ネットワークまたは特定のセルまたはTRPへの接続、またはネットワークまたは特定のセルまたはTRPからの接続解除ができるので、アップリンクまたはダウンリンクの信号に対する無線測定を、基準において使用することもできる。
【0068】
設定における基準を定義するために、位置決め要求のサービス品質QoSが使用され得る。たとえば、アンカーUEは、QoSに基づいて、たとえば自身の位置情報の精度、または、エネルギレベル/ステータスに基づいて、要求されたSLPRSを送信/受信できるか否かを決定することを許可され得る。
【0069】
別の実施形態では、別のUEが、ネットワークの代わりに、アンカーUEまたはターゲットUEのために、サイドリンク位置決め基準信号設定を設定することができる。同様に、UEは、測定値を収集することによって、ネットワークの代わりに、位置推定計算を実行できる。
【0070】
図7は、本発明の少なくともいくつかの実施形態による方法のフロー図である。例示された方法の段階は、UE110内で、またはUE110内にインストールされている場合にはその機能を制御するように構成された制御デバイス内で実行され得る。
【0071】
段階710は、制約セットを備えるサイドリンクSL位置決め基準信号PRS構成を、基地局ノードから、装置において受信すること、または、装置において自律的に決定することを備え、制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、少なくとも1つの制約の各々は、装置の位置、時刻、持続時間(time duration)、無線測定、装置の周囲の物理的特性、装置の動きの状態、および装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに基づく。段階720は、装置において、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされるか否かを判定することを備える。最後に、段階730は、制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされることに応じて、装置からモバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は装置においてモバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとを備える。
【0072】
開示される本発明の実施形態は、本明細書に開示される特定の構造、プロセスステップ、または材料に限定されず、当業者によって認識されるように、その等価物に拡張されることが理解されるべきである。また、本明細書で適用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためのみに使用されており、限定するように意図されていないことも理解されるべきである。
【0073】
本明細書全体にわたる1つの実施形態またはある実施形態への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な場所に現れる「1つの実施形態において」または「ある実施形態において」という語句は、必ずしもすべてが同じ実施形態を称する訳ではない。たとえば、約または実質的などの用語を使用して数値に言及する場合、正確な数値も開示される。
【0074】
本明細書で使用される場合、複数の項目、構造要素、構成要素、及び/又は材料は、便宜上、共通のリストに提示され得る。しかしながら、これらのリストは、リストの各メンバが、別個の一意のメンバとして個別に識別されるかのように解釈される必要がある。したがって、そのようなリストの個々のメンバは、反対の表示なしに、共通のグループ内での提示のみに基づいて、同じリストの他のメンバと事実上同等であると解釈されるべきではない。それに加えて、本発明の様々な実施形態および実施例が、その様々な構成要素の代替案とともに本明細書で参照され得る。そのような実施形態、実施例、および代替案は、互いの事実上等価物として解釈されるべきではなく、本発明の別個の自律的な表現として考慮されるべきであることが理解される。
【0075】
さらに、説明された特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方式で組み合わされ得る。前述の説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、長さ、幅、形状などの実施例のような多くの具体的な詳細が提供される。しかしながら、当業者は、本発明が、1つまたは複数の特定の詳細がなくても、または他の方法、構成要素、材料などを用いて実現できることを認識するであろう。場合によっては、本発明の態様を分かりにくくすることを避けるために、よく知られている構成、材料、または動作は、詳細に図示または説明されない。
【0076】
上記の実施例は、1つまたは複数の特定の用途における本発明の原理を例示するものであるが、実施の形式、使用法、および詳細において多くの修正を行うことができることは、発明能力を発揮することなく、本発明の原理および概念から逸脱することなく、当業者に明らかであろう。したがって、以下に記載の特許請求の範囲による場合を除き、本発明が限定されることは意図されていない。
【0077】
「備える」および「含む」という動詞は、本書では、言及されていない特徴の存在を除外も要求もしないオープンな制限として使用される。従属請求項に記載された特徴は、別段の明示的な記載がない限り、相互に自由に組合せ可能である。さらに、本明細書全体での「a」または「an」、つまり単数形の使用は、複数形を排除するものではないことが理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、ワイヤレスな位置決めにおける産業用途を見出す。
【符号の説明】
【0079】
TRP 送信受信点
CBR チャネルビジー無線
CSI チャネル状態情報
SINR 信号対干渉および雑音比
RSRP 受信信号受信電力(Received signal receive power)
RSSI 受信信号強度インジケータ
UTC 協定世界時
101,102,103,104 建物
110 ターゲットUE
120,130 アンカーUE
150,160 基地局
120t,130t 位置
120x,130x サイドリンク位置決め基準信号
110v,120v,130v UEの速度ベクトル
420,430 軌道(図4
500~570 図5のデバイスの構造
610~6140 図6に例示されるプロセスの段階
710~730 図7の方法の段階
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの処理コアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えるユーザ機器であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つの処理コアとともに、前記ユーザ機器に、少なくとも、
- 制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記ユーザ機器の位置、時刻、持続時間のうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、
- 前記制約セットにおける前記位置制約が満たされているか否かを判定することと、
- 前記制約セットにおける前記位置制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は、前記モバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとをさせる、ユーザ機器。
【請求項2】
前記サイドリンク位置決め基準信号設定は、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号が送信される及び/又は受信される、絶対的または相対的である方向を示すインジケーションをさらに備え、前記ユーザ機器は、前記方向に前記第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は前記方向から前記第1のサイドリンク位置決め基準信号を受信するように構成される、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記ユーザ機器の前記位置に基づき、前記ユーザ機器の前記位置に基づく前記制約は、前記ユーザ機器が前記制約で指定された位置にある場合に満たされる、請求項1または2に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記制約における前記位置は、地理座標、特定の場所または別のモバイルノードもしくはネットワークノードを含むオブジェクトまでの距離、前記ユーザ機器の向き及び/又は方位に関する特定の場所に対する角度関係、地理的エリア、または、セルラ通信システムのセル、セクタもしくはサイトのカバレッジエリアのうちの1つまたは複数に関して指定される、請求項3に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは前記時刻に基づき、前記時刻に基づく前記制約は、現在時刻が、前記制約において指定された前記時刻に一致する場合に満たされる、請求項1~4のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記制約における前記時刻は、絶対的もしくは相対的な時刻、時間ウィンドウ、周期性、サブフレームスロット、リソースブロック、サブフレーム数、時間スロット、またはリソース要素のうちの1つまたは複数に関して指定される、請求項5に記載のユーザ機器。
【請求項7】
前記少なくとも1つの制約の各々は、無線測定、前記装置の周囲の物理的特性、前記装置の動きの状態、および前記装置のネットワークへの接続ステータスのうちの少なくとも1つに更に基づく、請求項1~6のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項8】
更なる制約が、前記ユーザ機器の動きの前記状態に基づき、前記ユーザ機器の動きの前記状態に基づく前記制約は、前記ユーザ機器の現在の動きの状態が、前記制約において指定された前記ユーザ機器の動きの前記状態に一致する場合に満たされる、請求項1~7のいずれか1項に記載のユーザ機器。
【請求項9】
少なくとも1つの処理コアと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備えるネットワークノードであって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つの処理コアとともに、前記ネットワークノードに、少なくとも、
- 第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、
- 各定義されたアンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記アンカーユーザ機器の位置、時刻、および持続時間のうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、
- 前記ターゲットユーザ機器および前記アンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとをさせる、ネットワークノード。
【請求項10】
前記装置は、前記少なくとも1つの第2のモバイルデバイスに関する速度、向き、軌道、無線チャネル条件、ユーザ機器能力、および環境条件のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つの第2のモバイルデバイスを前記アンカーユーザ機器として定義するように構成される、請求項9に記載のネットワークノード。
【請求項11】
前記装置は、前記ターゲットユーザ機器の決定された前記位置を、前記ターゲットユーザ機器へ送信するようにさらに構成される、請求項9または10に記載のネットワークノード。
【請求項12】
方法であって、
- 制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ユーザ機器においてワイヤレスネットワークノードから受信し、または前記ユーザ機器において自律的に決定することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記ユーザ機器の位置、時刻、または持続時間のうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、
- 前記ユーザ機器において、前記制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、
- 前記制約セットにおける前記少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、前記ユーザ機器からモバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は前記ユーザ機器において前記モバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとを備える、方法。
【請求項13】
前記サイドリンク位置決め基準信号設定は、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号が送信される及び/又は受信される、絶対的または相対的な方向を示すインジケーションをさらに備え、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号の前記送信は、前記方向へ行われ、及び/又は、前記第1のサイドリンク位置決め基準信号の前記受信は、前記方向から行われる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記ユーザ機器の前記位置に基づき、前記ユーザ機器の前記位置に基づく前記少なくとも1つの制約は、前記ユーザ機器が、前記制約において指定された位置にある場合に満たされる、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記制約における前記位置は、地理座標、特定の場所までの距離、前記ユーザ機器の向き及び/又は方位に関する特定の場所に対する角度関係、地理的エリア、または、セルラ通信システムのセル、セクタ、もしくはサイトのカバレッジエリアうちの1つまたは複数に関して指定される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは前記時刻に基づき、前記時刻に基づく前記少なくとも1つの制約は、現在時刻の一致が、前記制約において指定された前記時刻である場合に満たされる、請求項12~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記制約における前記時刻は、絶対的もしくは相対的な時刻、時間ウィンドウ、周期性、サブフレームスロット、リソースブロック、サブフレーム数、時間スロット、またはリソース要素のうちの1つまたは複数に関して指定される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの制約のうちの少なくとも1つは、前記ユーザ機器の動きの前記状態に基づき、前記装置の動きの前記状態に基づく前記少なくとも1つの制約は、前記ユーザ機器の現在の動きの状態が、前記制約において指定された前記装置の動きの前記状態に一致する場合に満たされる、請求項12~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
方法であって、
- 第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、
- 定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記アンカーユーザ機器の位置、時刻、または持続時間のうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、
- 前記ターゲットユーザ機器および前記アンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することとを備える、方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第2のモバイルデバイスの、アンカーユーザ機器としての定義は、前記少なくとも1つの第2のモバイルデバイスに関する速度、向き、軌道、無線チャネル条件、ユーザ機器能力、および環境条件のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ターゲットユーザ機器の決定された前記位置を、前記ターゲットユーザ機器へ送信することをさらに備える、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
非一時的なコンピュータ可読媒体であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、ユーザ機器に、少なくとも、
- 制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を、ワイヤレスネットワークノードから受信し、または自律的に決定することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記装置の位置、時刻、または持続時間のうちの少なくとも1つに基づく、受信し、または決定することと、
- 前記制約セットにおける少なくとも1つの制約が満たされているか否かを判定することと、
- 前記制約セットにおける前記少なくとも1つの制約が満たされていることに応じて、モバイルデバイスへ第1のサイドリンク位置決め基準信号を送信し、及び/又は前記モバイルデバイスから第2のサイドリンク位置決め基準信号を受信することとをさせるコンピュータ可読命令のセットを格納している、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
非一時的なコンピュータ可読媒体であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、ネットワークノードに、少なくとも、
- 第1のモバイルデバイスをターゲットユーザ機器として、および少なくとも1つの第2のモバイルデバイスをアンカーユーザ機器として定義することと、
- 定義された各アンカーユーザ機器へ、制約セットを備えるサイドリンク位置決め基準信号設定を送信することであって、前記制約セットは、少なくとも1つの制約を備え、前記少なくとも1つの制約の各々は、前記アンカーユーザ機器の位置、時刻、または持続時間のうちの少なくとも1つに基づく、送信することと、
- 前記ターゲットユーザ機器および前記アンカーユーザ機器におけるサイドリンク位置決め基準信号の測定の結果に少なくとも部分的に基づいて、前記ターゲットユーザ機器の位置を決定することに参加することをさせるコンピュータ可読命令のセットを格納している、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】