(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】BWP切り替え方法、装置および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20241008BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20241008BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20241008BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/0453
H04W56/00 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518292
(86)(22)【出願日】2021-09-22
(85)【翻訳文提出日】2024-03-28
(86)【国際出願番号】 CN2021119708
(87)【国際公開番号】W WO2023044624
(87)【国際公開日】2023-03-30
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ム,チン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ,シュエメイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD23
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示はBWP切り替え方法、装置及び記憶媒体に関する。BWP切り替え方法は、前記端末に初期BWP及び独立したスモールデータ伝送BWPが設定され、且つ前記端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされたことに応答して、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定するステップであって、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含むステップと、アクティブ化されたBWPから前記ターゲットBWPに切り替えるステップと、を含む。本開示により、接続状態から非アクティブ状態に入った場合のBWPの切り替え設定を実現する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるBWP切り替え方法であって、
前記端末に初期BWP及び独立したスモールデータ伝送BWPが設定され、且つ前記端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされたことに応答して、前記端末が切り替えられるターゲットBWPを決定するステップであって、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含むステップと、
アクティブ化されたBWPから前記ターゲットBWPに切り替えるステップと、を含む、
ことを特徴とするBWP切り替え方法。
【請求項2】
前記ターゲットBWPを決定するステップは、
通信プロトコルに基づいて、前記端末のターゲットBWPを決定するステップと、
事前に定義された条件に基づいて、前記端末のターゲットBWPを決定するステップと、
接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報に基づいて、前記端末のターゲットBWPを決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のBWP切り替え方法。
【請求項3】
前記端末の切り替えられるターゲットBWPは初期BWPであり、
前記BWP切り替え方法は、
伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップと、
初期BWPから独立したスモールデータ伝送BWPに切り替えて、準静的に基づくスモールデータ伝送を行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のBWP切り替え方法。
【請求項4】
前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、
前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第1パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に初期BWPで前記第1パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第1パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第1パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のBWP切り替え方法。
【請求項5】
通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPが初期BWPであると決定し、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定され、
前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第2パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に独立したスモールデータ伝送BWPまたは初期BWPで前記第2パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第2パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第2パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、初期BWP、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の切り替え方法。
【請求項6】
前記BWP切り替え方法は、
スモールデータ伝送が完了したと決定し、独立したスモールデータ伝送BWPから前記初期BWPに切り替えるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のBWP切り替え方法。
【請求項7】
前記端末の切り替えられるターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPであり、前記方法は、
伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップと、
前記独立したスモールデータ伝送BWPで、準静的に基づくスモールデータ伝送を行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のBWP切り替え方法。
【請求項8】
前記独立したスモールデータ伝送BWPには初期BWPが含まれ、または前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、
前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第3パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に前記独立したスモールデータ伝送BWPで前記第3パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第3パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第3パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のBWP切り替え方法。
【請求項9】
通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPが独立したスモールデータ伝送BWPであると決定し、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、
前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第4パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に初期BWPで前記第4パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第4パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定し、前記第4パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のBWP切り替え方法。
【請求項10】
前記方法は、
伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定するステップと、
初期BWPまたは前記独立したスモールデータ伝送BWPで、ランダムアクセスに基づくスモールデータ伝送を行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項3~9のいずれかに記載のBWP切り替え方法。
【請求項11】
事前に定義された条件に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することは、
独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たすと決定し、独立したスモールデータ伝送BWPに切り替えること、または
独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たさないと決定し、初期BWPに切り替えること、を含み、
前記独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たすことは、独立したスモールデータ伝送BWPに、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定されていることを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のBWP切り替え方法。
【請求項12】
ネットワークデバイスに適用されるBWP切り替え方法であって、
接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報を送信するステップであって、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含む、
ことを特徴とするBWP切り替え方法。
【請求項13】
前記ターゲットBWPは初期BWPを含み、独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記方法は、
第1パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定するステップであって、前記第1パラメータ基準値が、初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値であるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のBWP切り替え方法。
【請求項14】
前記ターゲットBWPは初期BWPを含み、独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定され、前記方法は、
第2パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定するステップであって、前記第2パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、初期BWP、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のBWP切り替え方法。
【請求項15】
前記ターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、前記独立したスモールデータ伝送BWPには初期BWPが含まれ、または前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、前記方法は、
第3パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定するステップであって、前記第3パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のBWP切り替え方法。
【請求項16】
前記ターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記方法は、
第4パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定するステップであって、前記第4パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のBWP切り替え方法。
【請求項17】
BWP切り替え装置であって、処理ユニットを含み、
前記処理ユニットは、端末に初期BWP及び独立したスモールデータ伝送BWPが設定され、且つ前記端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされたことに応答して、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定し、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、アクティブ化されたBWPから前記ターゲットBWPに切り替えるように構成される、
ことを特徴とするBWP切り替え装置。
【請求項18】
BWP切り替え装置であって、送信ユニットを含み、
前記送信ユニットは、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報を送信するように構成され、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含む、
ことを特徴とするBWP切り替え装置。
【請求項19】
BWP切り替え装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~11のいずれかに記載のBWP切り替え方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするBWP切り替え装置。
【請求項20】
BWP切り替え装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項12~16のいずれかに記載のBWP切り替え方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするBWP切り替え装置。
【請求項21】
命令が記憶されている記憶媒体であって、前記記憶媒体における命令が端末のプロセッサによって実行される場合、端末に請求項1~11のいずれかに記載のBWP切り替え方法を実行させる、
ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項22】
命令が記憶されている記憶媒体であって、前記記憶媒体における命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、ネットワークデバイスに請求項12~16のいずれかに記載のBWP切り替え方法を実行させる、
ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関し、特にBWP切り替え方法、装置および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線(new ratio、NR)規格の設計では、受信帯域幅自己適応が導入されている。受信帯域幅自己適応技術により、端末は小さい帯域幅でダウンリンク制御チャネルをモニタし、且つ少量のダウンリンクデータ伝送を受信することができ、端末が大量のデータを受信する時、帯域幅全体が受信のために開放される。キャリア帯域幅全体を処理できない端末及び受信帯域幅自己適応をよりよくサポートするために、NR規格は、帯域幅部分(bandwidth part、BWP)という新しい概念を定義している。
【0003】
BWP技術では、ネットワークデバイスは、アイドル状態/非アクティブ状態(idle/inactive)である端末に対して1つの初期帯域幅部分(initial BWP)を設定する。端末は、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)から無線リソース制御非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態になる時、アクティブ化されたBWP(active BWP)からinitial BWPに切り替え、端末はinitial BWPでページング(paging)メッセージ、同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)、システムメッセージの受信及びランダムアクセスの開始などを行う。
【0004】
NR release 17の議論では、inactive状態でコンフィギュアドグラントスモールデータ伝送(small data transmission、SDT)が提案されている。SDT技術では、SDTをサポートする端末に対して1つの独立したスモールデータ伝送BWP(separate CG-SDT BWP、またはseparate SDT BWPという)を設定することができる。SDTをサポートする端末にseparate CG-SDT BWPが設定された場合、端末はseparate SDT BWPでスモールデータ伝送を行うことができ、これにより、スモールデータパケットの伝送帯域幅のニーズを満たすとともに、initial BWPにおける輻輳を軽減することができる。
【0005】
ネットワークデバイスが端末に対してinitial BWPとseparate CG-SDT BWPを設定した場合、端末は接続状態から非アクティブ状態に入り、端末がinitial BWPとseparate CG-SDT BWPのうちのどのBWPに切り替えるかは、解決すべき問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術に存在する課題を克服するために、本開示はBWP切り替え方法、装置および記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例の第1態様によると、端末に適用されるBWP切り替え方法を提供し、前記BWP切り替え方法は、前記端末に初期BWP及び独立したスモールデータ伝送BWPが設定(configure)され、且つ前記端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされたことに応答して、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定するステップであって、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含むステップと、アクティブ化されたBWPから前記ターゲットBWPに切り替えるステップと、を含む。
【0008】
一実施形態では、前記端末の切り替えられるBWPを決定するステップは、
通信プロトコルに基づいて、前記端末のターゲットBWPを決定するステップであって、前記ターゲットBWPが初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPであるステップと、
事前に定義された条件に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定するステップであって、前記ターゲットBWPが初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPであるステップと、
接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定するステップであって、前記ターゲットBWPが初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPであるステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
一実施形態では、前記端末の切り替えられるターゲットBWPは初期BWPであり、前記BWP切り替え方法は、
伝送すべきスモールデータパケットが存在し、且つ前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であることに応答して、
初期BWPから独立したスモールデータ伝送BWPに切り替えて、準静的に基づくスモールデータ伝送を行うステップと、をさらに含む。
【0010】
一実施形態では、前記独立したスモールデータ伝送BWPに同期信号ブロックが設定されていないことに応答して、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第1パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に初期BWPで前記第1パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第1パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第1パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む。
【0011】
一実施形態では、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて前記端末の切り替えられるBWPが初期BWPであると決定され、且つ前記独立したスモールデータ伝送BWPに同期信号ブロックが設定されていることに応答して、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、第2パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に独立したスモールデータ伝送BWPまたは初期BWPで前記第2パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第2パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第2パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、初期BWP、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む。
【0012】
一実施形態では、前記BWP切り替え方法は、スモールデータ伝送が完了したことに応答して、前記独立したスモールデータ伝送BWPから前記初期BWPに切り替えるステップをさらに含む。
【0013】
一実施形態では、前記端末の切り替えられるターゲットBWPが独立したスモールデータ伝送BWPであることに応答して、前記方法は、
伝送すべきスモールデータパケットが存在し且つ前記スモールデータパケット伝のタイミングアドバンスが有効であることに応答して、前記独立したスモールデータ伝送BWPで準静的に基づくスモールデータ伝送を行うステップをさらに含む。
【0014】
一実施形態では、前記独立したスモールデータ伝送BWPには初期BWPが含まれ、または前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、第3パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に前記独立したスモールデータ伝送BWPで前記第3パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第3パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第3パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む。
【0015】
一実施形態では、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPが独立したスモールデータ伝送BWPであると決定し、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、第4パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に初期BWPで前記第4パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第4パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第4パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む。
【0016】
一実施形態では、前記方法は、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定するステップと、初期BWPまたは前記独立したスモールデータ伝送BWPで、ランダムアクセスに基づくスモールデータ伝送を行うステップと、を含む。
【0017】
一実施形態では、事前に定義された条件に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定するステップは、
独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たすと決定し、独立したスモールデータ伝送BWPに切り替えるステップ、または独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たさないと決定し、初期BWPに切り替えるステップを含み、独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たすことは、独立したスモールデータ伝送BWPに、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定されていることを含む。
【0018】
本開示の実施例の第2態様によると、ネットワークデバイスに適用されるBWP切り替え方法を提供し、前記BWP切り替え方法は、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報を送信するステップであって、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含むステップを含む。
【0019】
一実施形態では、前記ターゲットBWPは初期BWPを含み、独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記方法は、第1パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定するステップであって、前記第1パラメータ基準値が、初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値であるステップをさらに含む。
【0020】
一実施形態では、前記ターゲットBWPは初期BWPを含み、独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定され、前記方法は、第2パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定するステップであって、前記第2パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、初期BWP、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む。
【0021】
一実施形態では、前記ターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、前記独立したスモールデータ伝送BWPには初期BWPが含まれ、または前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、前記方法は、第3パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定するステップであって、前記第3パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む。
【0022】
一実施形態では、前記ターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロックが設定されておらず、前記方法は、第4パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定するステップであって、前記第4パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む。
【0023】
本開示の実施例の第3態様によると、BWP切り替え装置を提供し、
端末に初期BWP及び独立したスモールデータ伝送BWPが設定され、且つ前記端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされたことに応答して、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定し、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、アクティブ化されたBWPから前記ターゲットBWPに切り替えるように構成される処理ユニットを含む。
【0024】
一実施形態では、前記端末の切り替え対象のターゲットBWPを決定することは、
通信プロトコルに基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することと、事前に定義された条件に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することと、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
一実施形態では、前記ターゲットBWPは初期BWPであり、前記処理ユニットはさらに、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定し、初期BWPから独立したスモールデータ伝送BWPに切り替えて、準静的に基づくスモールデータ伝送を行うように構成される。
【0026】
一実施形態では、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記処理ユニットは、第1パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に初期BWPで前記第1パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第1パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するように構成され、前記第1パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0027】
一実施形態では、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPが初期BWPであると決定し、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定され、前記処理ユニットは、第2パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に独立したスモールデータ伝送BWPまたは初期BWPで前記第2パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第2パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するように構成され、前記第2パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、初期BWP、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0028】
一実施形態では、前記処理ユニットはさらに、スモールデータ伝送が完了したと決定し、独立したスモールデータ伝送BWPから前記初期BWPに切り替える。
【0029】
一実施形態では、前記ターゲットBWPは、独立したスモールデータ伝送BWPであり、前記処理ユニットはさらに、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定し、前記独立したスモールデータ伝送BWPで準静的に基づくスモールデータ伝送を行うように構成される。
【0030】
一実施形態では、前記独立したスモールデータ伝送BWPには初期BWPが含まれ、または前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、前記処理ユニットは、第3パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に前記独立したスモールデータ伝送BWPで前記第3パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第3パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するように構成され、前記第3パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0031】
一実施形態では、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPが独立したスモールデータ伝送BWPであると決定し、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記処理ユニットは、第4パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に初期BWPで前記第4パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第4パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するように構成され、前記第4パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0032】
一実施形態では、前記処理ユニットは、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定し、初期BWPまたは前記独立したスモールデータ伝送BWPで、ランダムアクセスに基づくスモールデータ伝送を行うように構成される。
【0033】
一実施形態では、前記処理ユニットは、独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たすと決定し、独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える方式、または独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たさないと決定し、初期BWPに切り替える方式により、事前に定義された条件に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定するように構成され、独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たすことは、独立したスモールデータ伝送BWPに、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定されていることを含む。
【0034】
本開示の実施例の第4態様によると、BWP切り替え装置を提供し、
接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報を送信するように構成される送信ユニットを含み、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含む。
【0035】
一実施形態では、BWP切り替え装置は処理ユニットをさらに含み、前記ターゲットBWPは初期BWPを含み、独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記処理ユニットは、第1パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定するように構成され、前記第1パラメータ基準値が、初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値である。
【0036】
一実施形態では、BWP切り替え装置は、処理ユニットをさらに含み、前記ターゲットBWPは初期BWPを含み、独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定され、前記処理ユニットは、第2パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定するように構成され、前記第2パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、初期BWP、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0037】
一実施形態では、BWP切り替え装置は処理ユニットをさらに含み、前記ターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、前記独立したスモールデータ伝送BWPには初期BWPが含まれ、または前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、前記処理ユニットは、第3パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定するように構成され、前記第3パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0038】
一実施形態では、BWP切り替え装置は処理ユニットをさらに含み、前記ターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記処理ユニットは、第4パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定するように構成され、前記第4パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0039】
本開示の実施例の第5態様によると、BWP切り替え装置を提供し、
プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、第1態様または第1態様のいずれか1つの実施形態に記載のBWP切り替え方法を実行するように構成される。
【0040】
本開示の実施例の第6態様によると、BWP切り替え装置を提供し、該装置は、
プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、第2態様または第2態様のいずれか1つの実施形態に記載のBWP切り替え方法を実行するように構成される。
【0041】
本開示の実施例の第7態様によると、命令が記憶されている記憶媒体を提供し、前記記憶媒体における命令が端末のプロセッサによって実行されると、端末に第1態様または第1態様のいずれか1つの実施形態に記載の前記BWP切り替え方法を実行させる。
【0042】
本開示の実施例の第8態様によると、命令が記憶されている記憶媒体を提供し、前記記憶媒体における命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行されると、ネットワークデバイスに第2態様または第2態様のいずれか1つの実施形態に記載の前記BWP切り替え方法を実行させる。
【発明の効果】
【0043】
本開示の実施例により提供される技術案は以下の有益な効果を奏することができる。端末は、接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされ、アクティブ化されたBWPから初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPに切り替え、接続状態から非アクティブ状態に入った場合のBWPの切り替え設定を実現する。
【0044】
なお、以上の一般的な説明と以下の詳しい説明は例示的と説明的なことであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
ここでの図面は明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部となり、本開示に一致する実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を説明するために使用される。
【
図1】例示的な一実施例に示す無線通信システムの概略図である。
【
図2】active BWPからinitial BWPに切り替える概略図である。
【
図3】initial BWPとseparate CG-SDT BWPが設定され、且つ接続状態から非アクティブ状態に入る通信シーンの概略図である。
【
図4】例示的な一実施例により示されるBWP切り替え方法のフローチャートである。
【
図5A】例示的な一実施例により示されるSDT伝送のフローチャートである。
【
図5B】例示的な一実施例により示されるSDT伝送のフローチャートである。
【
図6A】例示的な一実施例により示されるSDT伝送のフローチャートである。
【
図6B】例示的な一実施例により示されるSDT伝送のフローチャートである。
【
図7】例示的な一実施例により示されるBWP切り替え方法のフローチャートである。
【
図8】例示的な一実施例により示されるBWP切り替え装置のブロック図である。
【
図9】例示的な一実施例により示されるBWP切り替え装置のブロック図である。
【
図10】例示的な一実施例により示されるBWP切り替えのための装置のブロック図である。
【
図11】例示的な一実施例により示されるBWP切り替えのための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
ここで、例示的な実施例を説明し、その例は図面に示される。以下の説明は図面に関連する場合、別に表示がない限り、異なる図面における同じ数字は同じまたは類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本開示に一致するすべての実施形態を表すものではない。
【0047】
本開示の実施例により提供されるアクセス方法は
図1に示す無線通信システムに適用することができる。
図1に示すように、該無線通信システムは端末とネットワークデバイスを含む。端末とネットワークデバイスとの間は無線リソースを介して情報の送受信を行うことができる。
【0048】
なお、
図1に示す無線通信システムは例示的な説明に過ぎず、無線通信システムは他のネットワークデバイスを含んでもよく、例えば、コアネットワークデバイス、無線中継デバイスと無線バックホールデバイスなどを含んでもよい(
図1に示されていない)。本開示の実施例は、該無線通信システムに含まれるネットワークデバイスの数と端末の数を限定しない。
【0049】
なお、本開示の実施例の無線通信システムは、無線通信機能を提供するネットワークである。無線通信システムは、例えば符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、ブロードバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割多重接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency-division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single Carrier FDMA、SC-FDMA)、キャリアセンス多重アクセス/衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)のような異なる通信技術を用いることができる。異なるネットワークの容量、速度、遅延などの要因に基づいて、ネットワークを2G(英語ではgeneration)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、または新しい無線ネットワーク(New Radio、NR)とも呼ばれる5Gネットワークのような将来の進化型ネットワークに分けることができる。説明を容易にするために、本開示では、無線通信ネットワークを略してネットワークという場合もある。
【0050】
さらに、本開示に係るネットワークデバイスは無線アクセスネットワークデバイスとも呼ばれる。該無線アクセスネットワークデバイスは、基地局、進化型基地局(evolved node B、基地局)、家庭基地局、ワイヤレス忠実度(wireless fidelity、WIFI)システムにおけるアクセスポイント(access point、AP)、無線中継ノード、無線バックホールノード、伝送ポイント(transmission point、TP)または送受信点(transmission and reception point、TRP)などであってもよく、NRシステムにおけるgNBであってもよく、または、基地局を構成するコンポーネントまたは一部のデバイスなどであってもよい。クルマのインターネット(V2X)通信システムである場合、ネットワークデバイスは車載デバイスであってもよい。なお、本開示の実施例では、ネットワークデバイスが用いる具体的な技術と具体的なデバイス形態が限定されない。
【0051】
さらに、本開示に係る端末は、端末デバイス、ユーザイクイップメント(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、移動端末(Mobile Terminal、MT)などと呼ばれてもよく、音声及び/又はデータ連通性をユーザに提供するデバイスであり、例えば、端末は、無線接続機能を備えるハンドヘルドデバイス、車載デバイスなどであってもよい。現在では、一部の端末の例として、スマートフォン(Mobile Phone)、ポケットパーソナルコンピュータ(Pocket Personal Computer、PPC)、携帯情報端末、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ノートパソコン、タブレット、ウェアラブルデバイス、または車載デバイスなどが挙げられる。また、クルマのインターネット(V2X)通信システムである時、端末デバイスはさらに車載デバイスであってもよい。なお、本開示の実施例では、端末が用いる具体的な技術と具体的なデバイス形態が限定されない。
【0052】
関連技術では、端末状態は接続状態(CONNCETED状態またはRRC_CONNCETED状態とも呼ばれる)、非アクティブ状態(inactive状態、またはRRC_INACTIVE状態とも呼ばれる)、及びアイドル状態(idle状態、またはRRC_IDLE状態とも呼ばれる)を含んでもよい。NR release 17の議論では、非アクティブ状態でSDT伝送をサポートすることが提案され、SDT伝送は、接続状態に入らずに完成可能なデータ伝送として理解してもよく、これにより、時間周波数リソースの浪費を回避し、データ伝送の遅延を短縮するとともに、端末のエネルギー消費を削減する。
【0053】
SDT伝送は、ランダムアクセスプロセスに基づくSDTと準静的に基づくSDTという2種類の方式をサポートしている。ランダムアクセスプロセスに基づくSDTは、端末が2ステップランダムアクセス、または4ステップランダムアクセスにより、メッセージA(msgA)の物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)またはメッセージ3(msg3)においてアップリンクスモールデータパケットを伝送するものである。準静的に基づくSDTは、ネットワークデバイスが接続状態から非アクティブ状態に変換される時、RRCリソースリリース(RRCrelease)メッセージにおいて、SDT伝送に必要な準静的時間周波数領域のリソース割り当て情報及びタイミング アドバンス(Timing Advance、TA)有効性の判定などの情報が運ばれるものである。端末は非アクティブ状態で送信するアップリンクデータがある場合、まずTA有効性の判定、同期信号参考信号受信電力(Synchronization Signal Reference Signal Received Power、SS-RSRP)の判定及びデータパケットサイズの判定を行う。TA有効性、SS-RSRP及びデータパケットサイズなどすべての条件が満たされる時、ネットワークデバイスが設定した準静的リソースを用いてスモールデータ伝送を行う。そうでない場合、例えば端末が伝送しようとするアップリンクデータパケットのサイズが閾値を超える場合、端末は、4ステップランダムアクセスプロセスを実行して接続状態に入り、接続状態でデータ伝送を行う。
【0054】
さらに、4Gネットワークにおいて、デフォルトではすべての端末が20MHZのキャリア帯域幅を処理でき、この厳格な指標により4G端末のコストが上昇するが、伝送チャネルが占有する周波数領域リソースを帯域幅全体に分散させ且つ周波数ダイバーシティ利得を得ることができる。5G NRが非常に大きいシステム帯域幅(最大400MHZまで)をサポートする必要があるため、すべての異なる端末に全体の帯域幅を受信させることは必然的に不合理であり、例えば、モノのインターネットのデータ伝送は、通常、より小さい帯域幅が必要である。5G NR標準設計では、以下の2つの要因を考慮する必要がある。
1)すべての端末が、キャリア帯域幅全体を受信する能力を持つ必要がなく、NR標準では、異なる帯域幅能力の端末を処理するために特別な設計を導入する必要がある。
2)すべての端末がキャリア帯域幅全体を受信できるようにする場合、端末のコストだけでなく、システム帯域幅全体による消費電力の増加も考慮すべき重要な要因となる。
【0055】
よって、NR標準設計では、受信帯域幅自己適応という新しい技術が導入されている。受信帯域幅自己適応技術により、送信するデータ量が少ない場合、端末は、小さい帯域幅でダウンリンク制御チャネルをモニタし且つ少量のダウンリンクデータ伝送を受信することができ、端末が大量のデータを受信する時、より大きな帯域幅を開放して受信する。キャリア帯域幅全体を処理できない端末および受信帯域幅自己適応をよりよくサポートするために、NR標準ではBWPが定義されている。
【0056】
さらに、NRプロトコルでは、ネットワークデバイスが接続状態に対して最大4つのBWPを設定することができ、同時に、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)、スイッチタイマー(switch timer)及び準静的設定の方式によりBWPの切り替えを行うことができることが規定されている。データ量が少ない場合、狭いBWPをactive BWPとし、active BWPでデータパケット伝送を行ってもよい。データ量が大きい時、DCIを介してより広いBWPに切り替え、広いBWPでデータ伝送を行ってもよい。
【0057】
また、関連技術では、ネットワークデバイスはさらにIDLE/非アクティブ状態の端末に対して1つのinitial BWPを設定する。端末は、接続状態から非アクティブ状態になると、active BWPからinitial BWPに切り替える。
図2には、active BWPからinitial BWPに切り替える概略図を示している。端末は、initial BWPでpagingメッセージ、SSB、システムメッセージを受信し、ランダムアクセスなどを開始する。
【0058】
さらに、Release 17 SDT WIでは、CG-SDTに対して1つのseparate SDT BWPを設定することが提案されている。SDTをサポートする端末にseparate SDT BWPが設定されている場合、端末はseparate SDT BWPでスモールデータ伝送を行うことができ、これにより、スモールデータパケットの伝送帯域幅のニーズを満たし、initial BWPにおける輻輳の度合いを軽減することができる。
【0059】
しかし、ネットワークデバイスは端末に対してinitial BWP とseparate CG-SDT BWPを設定した場合、端末が接続状態から非アクティブ状態に入り、端末がnitial BWP とseparate CG-SDT BWPのうちのどのBWPに切り替えるかについて、現在議論されていない。
【0060】
これを鑑みて、本開示の実施例は、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った時に切り替えられるターゲットBWPを決定するために、BWP切り替え方法を提供する。
【0061】
本開示の実施例により提供されるBWP切り替え方法は、端末にinitial BWPとseparate CG-SDT BWPが設定され、接続状態から非アクティブ状態に入る通信のシーンに適用される。
図3は、initial BWPとseparate CG-SDT BWPが設定され、且つ接続状態から非アクティブ状態に入る通信シーンの概略図を示す。
【0062】
本開示の実施例では、initial BWPとseparate CG-SDT BWPが設定された端末について、BWP切り替え方法を提供することで、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるBWPがinitial BWPであるかseparate CG-SDT BWPであるかを決定する。
【0063】
図4は例示的な一実施例により示されるBWP切り替え方法のフローチャートであり、
図4に示すように、BWP切り替え方法は端末に適用され、以下のステップS11~S13を含む。
【0064】
ステップS11において、端末にinitial BWP及びseparate CG-SDT BWPが設定され、かつ端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされると決定する。
【0065】
ステップS12において、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定し、前記ターゲットBWPはinitial BWPまたはseparate CG-SDT BWPを含む。
【0066】
ステップS13において、アクティブBWPからinitial BWPまたはseparate CG-SDT BWPに切り替える。
【0067】
本開示の実施例では、端末にinitial BWP及びseparate CG-SDT BWPが設定され、端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされたことに応答して、initial BWPまたはseparate CG-SDT BWPに切り替えると決定し、これにより、アクティブ化されたBWP initial BWPまたはseparate CG-SDT BWPに切り替える。
【0068】
なお、前述したステップS11とステップS12は同時に実行されてもよく、または任意の順序で前後に実行されてもよく、本開示の実施例は2つのステップが実行されるスロットを限定しない。
【0069】
一実施形態では、本開示の実施例では、端末の切り替えられるターゲットBWPがinitial BWPであるかseparate CG-SDT BWPであるかを決定する場合、以下の方式1~3のうちの少なくとも1つを用いてもよい。
【0070】
方式1において、通信プロトコルに基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定する。
【0071】
一例では、通信プロトコルは、端末(例示的に、SDT伝送をサポートする端末とSDTをサポートしない端末とを含む)が接続状態から非アクティブ状態に入った場合、常にinitial BWPに切り替えるように規定している。即ち、通信プロトコルに基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPがinitial BWPであると決定する。
【0072】
もう1つの例では、通信プロトコルは、SDTをサポートする端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合、separate CG-SDT BWPに切り替えるように規定している。即ち、通信プロトコルに基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPがseparate CG-SDT BWPであると決定する。
【0073】
方式2において、事前に定義された条件に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定する。
【0074】
ここで、事前に定義された条件は、separate CG-SDT BWPに切り替える条件を含んでもよく、及び/又はinitial BWPに切り替える条件を含んでもよい。無論、いずれか1つのみを含み、条件を満たす端末は、対応するターゲットBWPに切り替え、該条件を満たさない端末は他のターゲットBWPに切り替えてもよい。
【0075】
一例では、事前に定義された条件は、separate CG-SDT BWPに切り替える条件を含む。ここで、separate CG-SDT BWPに切り替える条件は、separate CG-SDT BWPにSSB、pagingメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定が設定されていることを含む。一態様では、端末は、separate CG-SDT BWPに切り替える条件が満たされると決定し、separate CG-SDT BWPに切り替える。または、もう1つの態様では、端末は、separate CG-SDT BWPに切り替える条件が満たされないと決定し、initial BWPまたは他のBWPに切り替える。
【0076】
もう1つの例では、事前に定義された条件は、initial BWPに切り替える条件を含む。ここで、initial BWPに切り替える条件は、initial BWPにSSB、pagingメッセージ、システムメッセージ及びランダムアクセスチャネル設定が設定されていないことを含む。一態様では、端末は、initial BWPに切り替える条件が満たされると決定し、initial BWPに切り替える。もう1つの態様では、端末は、initial BWPに切り替える条件が満たされないと決定し、separate CG-SDT BWPに切り替える。
【0077】
もう1つの例では、事前に定義された条件は、initial BWPに切り替える条件とseparate CG-SDT BWPに切り替える条件を含む。ここで、initial BWPに切り替える条件とseparate CG-SDT BWPに切り替える条件は、前述した記載を参照されたい。一態様では、端末は、initial BWPに切り替える条件が満たされると決定し、initial BWPに切り替え、端末は、separate CG-SDT BWPに切り替える条件が満たされると決定し、separate CG-SDT BWPに切り替え、端末は、上記2つの条件が満たされないと決定し、他のBWPに切り替える。
【0078】
本開示の実施例では、事前に定義された条件に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することは、切り替えられるターゲットBWPを暗黙的な方法で決定する方式として理解してもよい。例えば、暗黙的な方式により、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合、separate CG-SDT BWPに切り替えると判定する。例えば、ネットワークデバイスがseparate CG-SDT BWPに対してSSB、paging、システムメッセージ受信、ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel、RACH)プロセスなど1つまたは複数のプロセスに必要なパラメータを設定している場合、SDTをサポートする端末は、separate CG-SDT BWPに切り替え、そうでない場合、initial BWPに切り替える。
【0079】
方式3において、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定する。
【0080】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスは指示情報により、接続状態から非アクティブ状態に入った場合にどのBWPに切り替えるかを端末に指示することができる。一態様では、指示情報は、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合にinitial BWPに切り替えることを指示することができ、この場合、端末が接続状態から非アクティブ状態に入ったことに応答して、端末は指示情報に基づいて、initial BWPに切り替えると決定する。もう1つの態様では、指示情報は、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合にseparate CG-SDT BWPに切り替えることを指示することができ、この場合、端末が接続状態から非アクティブ状態に入ったことに応答して、端末は、指示情報に基づいて、separate CG-SDT BWPに切り替えると決定する。
【0081】
一例では、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを端末に指示するための指示情報は、既存のシグナリングの1つの情報要素Information Elementであってもよく、例えば、RRC releaseシグナリングにより指示してもよく、またはSDT実行プロセスにおいてネットワークデバイスから送信される、BWP切り替えを指示するための指示情報により指示してもよい。
【0082】
本開示の実施例では、端末は、separate CG-SDT BWPとinitial BWPが設定されている場合、上記方式1、方式2及び方式3のうちのいずれか1つの実施形態を用いて、接続状態から非アクティブ状態に入った場合のターゲットBWPを決定し、アクティブ化されたBWPから、決定されたターゲットBWPに切り替えることができる。
【0083】
本開示の実施例により提供されるBWP切り替え方法では、端末はSDT伝送を実行することができる。ここで、SDT伝送は、準静的に基づくSDT伝送を含み、またはランダムアクセスに基づくSDT伝送を含む。
【0084】
本開示の実施例により提供されるBWP切り替え方法では、端末は、SDT伝送を実行する前またはその同時に、TA有効性の判定を行う必要がある。
【0085】
一実施形態では、現在のBWPがinitial BWPであり、端末は、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、且つSDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定した場合、initial BWPからseparate CG-SDT BWPに切り替えて、準静的に基づくSDT伝送を行う。
【0086】
図5Aは例示的な一実施例により示されるSDT伝送のフローチャートである。該方法は単独で実施されてもよく、本開示の実施例の他の方法とともに実施されてもよく、本開示の実施例では限定されない。例えば、該方法の例示的な実施例は前述した
図4に示す実施例とともに実施されてもよく、またはその後の実施例とともに実施されてもよい。
図5Aに示すように、SDT伝送方法は端末に適用され、以下のステップを含む。
【0087】
ステップS21では、現在のBWPがinitial BWPであると決定する。
【0088】
ステップS22aでは、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定する。
【0089】
ステップS23aでは、initial BWPからseparate CG-SDT BWPに切り替えて、準静的に基づくSDT伝送を行う。
【0090】
本開示の実施例のもう1つの実施形態では、現在のBWPがinitial BWPであり、端末は、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、かつSDT伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定した場合、initial BWPまたはseparate CG-SDT BWPで、ランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0091】
図5Bは、例示的な一実施例により示されるSDT伝送のフローチャートである。該方法は単独で実施されてもよく、本開示の実施例の他の方法とともに実施されてもよく、本開示の実施例では限定されない。例えば、該方法の例示的な実施例は前述した
図4に示す実施例とともに実施されてもよく、またはその後の実施例とともに実施されてもよい。
図5Bに示すように、SDT伝送方法は端末に適用され、以下のステップを含む。
【0092】
ステップS21では、現在のBWPがinitial BWPであると決定する。
【0093】
ステップS22bでは、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定する。
【0094】
ステップS23bでは、initial BWPまたはseparate CG-SDT BWPで、ランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0095】
一実施形態では、現在のBWPはseparate CG-SDT BWPである。一態様では、端末は、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、且つSDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定した場合、separate CG-SDT BWPで準静的に基づくSDT伝送を行う。
【0096】
図6Aは例示的な一実施例により示されるSDT伝送のフローチャートである。該方法は単独で実施されてもよく、本開示の実施例の他の方法とともに実施されてもよく、本開示の実施例では限定されない。例えば、該方法の例示的な実施例は前述した
図4に示す実施例とともに実施されてもよく、またはその後の実施例とともに実施されてもよい。
図6Aに示すように、SDT伝送の方法は端末に適用され、以下のステップを含む。
【0097】
ステップS31では、現在のBWPがseparate CG-SDT BWPであると決定する。
【0098】
ステップS32aでは、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定する。
【0099】
ステップS33aでは、separate CG-SDT BWPで準静的に基づくSDT伝送を行う。
【0100】
本開示の実施例のもう1つの実施形態では、端末は、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、かつSDT伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定した場合、initial BWPまたはseparate CG-SDT BWPで、ランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0101】
図6Bは例示的な一実施例により示されるSDT伝送のフローチャート。該方法は単独で実施されてもよく、本開示の実施例の他の方法とともに実施されてもよく、本開示の実施例では限定されない。例えば、該方法の例示的な実施例は前述した
図4に示す実施例とともに実施されてもよく、またはその後の実施例とともに実施されてもよい。
図6Bに示すように、SDT伝送方法は端末に適用され、以下のステップを含む。
【0102】
ステップS31において、現在のBWPがseparate CG-SDT BWPであると決定する。
【0103】
ステップS32bにおいて、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定する。
【0104】
ステップS33bにおいて、initial BWPまたはseparate CG-SDT BWPで、ランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0105】
本開示の実施例により提供されるBWP切り替え方法では、端末がSDT伝送を実行する方法の実施中に、端末は、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPに基づいて、現在のBWPを決定し、TA有効性の判定を行って、SDT伝送を行うことができる。
【0106】
本開示の実施例では、まず、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPがinitial BWPであることを例として説明する。
【0107】
本開示の実施例の一実施形態では、通信プロトコル規定に基づいて、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合に常にinitial BWPに切り替えると決定する。または事前に定義された条件に基づいて、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合にinitial BWPに切り替えると決定する。または指示情報に基づいて、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合にinitial BWPに切り替えると決定する。
【0108】
端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合にinitial BWPに切り替えた場合、端末に伝送すべきスモールデータパケットがあることに応答して、前記端末はinitial BWPからseparate CG-SDT BWPに切り替えて伝送する。現在ではSDT伝送がない場合、常にinitial BWPに在圏する。また、端末がSDT伝送を行う前に、SSBの測定を実行することでTA有効性の判定を行う。
【0109】
本開示の実施例では、端末が接続状態から非アクティブ状態に入ってinitial BWPに切り替えた場合、さらにseparate CG-SDT BWPにSSBが設定されているか否かに基づいて、異なるTA有効性判定方式を用いてもよい。
【0110】
一実施形態では、端末が接続状態から非アクティブ状態に入り、通信プロトコル、事前に定義された条件または指示情報に基づいて、initial BWPに切り替えると決定し、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定されていない場合、端末はinitial BWPでSSB測定を実行し、測定して得られたパラメータ測定値を、後でTA有効性判定を行うためのパラメータ基準値とし、以下、該パラメータ基準値を第1パラメータ基準値という。端末は、接続状態から非アクティブ状態に切り替えた後、SDT伝送を実行する前に、initial BWPで第1パラメータ基準値と同じビームのパラメータ値を測定し、以下、第1パラメータ測定値という。第1パラメータ基準値及び第1パラメータ測定値に基づいて、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であるか否かを決定する。
【0111】
一例では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。端末はinitial BWPでSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。ここで、端末はinitial BWPでSSB測定を実行して、基準値とされるRSRP値を決定することは、非アクティブ状態に入る前に実行されてもよく、非アクティブ状態に入ると同時にまたはその後に実行されてもよい。
【0112】
例えば、端末は非アクティブ状態に入る前に、initial BWPに切り替えてSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。端末は、接続状態から非アクティブ状態に切り替える。非アクティブ状態で端末がSDTを開始する前に、initial BWPでRSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットのRSRP値を測定値として測定する。または、端末は接続状態から非アクティブ状態に切り替え、非アクティブ状態では、端末はinitial BWPに切り替え、initial BWPでSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。非アクティブ状態で端末がSDTを開始する前に、端末は再びinitial BWPでSSB測定を実行し、RSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットのRSRP値を測定値として測定する。
【0113】
端末は測定値と基準値とを比較することで、TAが有効であるか否かを判定する。TAが有効であるという前提で、separate CG-SDT BWPに切り替えてSDT伝送を行う。そうでない場合、SDT伝送条件が満たされているという前提で、initial BWPでRA-based SDTを行う。
【0114】
もう1つの態様では、端末は接続状態から非アクティブ状態に入り、通信プロトコル、事前に定義された条件または指示情報に基づいて、initial BWPに切り替えると決定し、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定されていない場合、端末は、アクティブ化されたBWPでSSB測定を行い、測定して得られたパラメータ測定値を、後でTA有効性判定を行うためのパラメータ基準値とし、以下は引き続き該パラメータ基準値を第1パラメータ基準値という。ここで、ネットワークデバイスは、端末が同じビームでSSB測定を実行することを確保するために、ネットワークデバイスは、第1パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をinitial BWPに設定する。端末は接続状態から非アクティブ状態に切り替える。initial BWPで第1パラメータ基準値と同じビームのパラメータ値を測定し、以下は引き続き第1パラメータ測定値という。即ち、第1パラメータ基準値及び第1パラメータ測定値に基づいて、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であるか否かを判定する。
【0115】
一例では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。端末は、非アクティブ状態に入る前に、まず、アクティブ化されたBWPでSSB測定を実行し、測定して得られたRSRPを基準値とする。また、ネットワークデバイスは、高レベルシグナリングを通じて、initial BWPで基準値と同じである個別のSSB subsetビームなどの測定量を各端末に設定する。即ち、ネットワークデバイスは、第1パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定する。端末が非アクティブ状態に入り且つ端末がSDTを開始しようとすることに応答して、まず、initial BWPでネットワークデバイスが設定したSSB測定を測定してTA有効性の検証を行う。例えば、RSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットを測定する。端末は測定値と基準値とを比較することにより、TAが有効であるか否かを判定する。TAが有効であるという前提で、separate CG-SDT BWPに切り替えてSDT伝送を行う。そうでないと、SDT伝送条件が満たされているという前提で、initial BWPでRA-based SDTを行う。
【0116】
本開示の実施例では、端末は接続状態から非アクティブ状態に入り、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて端末の切り替えられるターゲットBWPがinitial BWPであると決定し、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定されている場合、端末はinitial BWP、separate CG-SDT BWPまたはアクティブBWPでSSB測定を実行し、測定して得られたパラメータ測定値を、後でTA有効性判定を行うためのパラメータ基準値とし、以下、該パラメータ基準値を第2パラメータ基準値という。端末は接続状態から非アクティブ状態に切り替え、SDT伝送を実行する前に、initial BWPまたはseparate CG-SDT BWPで第2パラメータ基準値と同じビームのパラメータ値を測定し、以下、第2パラメータ測定値という。即ち、第2パラメータ基準値及び第2パラメータ測定値に基づいて、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であるか否かを決定する。
【0117】
ここで、端末は接続状態から非アクティブ状態に入り、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPがinitial BWPであると決定し、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定されている場合、initial BWPにおけるSSBを測定して第2パラメータ測定値を取得してもよいし、separate CG-SDT BWPにおけるSSBを測定して第2パラメータ測定値を取得してもよい。initial BWPにおけるSSBを測定して第2パラメータ測定値を取得する場合は、具体的には、上記実施例のseparate CG-SDT BWPにSSBが設定されていない場合にinitial BWPにおけるSSBを測定する実行プロセスを参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。以下、separate CG-SDT BWPにおけるSSBを測定して第2パラメータ測定値を取得し、第2パラメータ基準値及び第2パラメータ測定値に基づいて、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であるか否かを決定するプロセスを説明する。
【0118】
一例では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。ここで、端末がseparate CG-SDT BWPでSSB測定を実行して基準値とされるRSRP値を決定することは、非アクティブ状態に入る前に実行されてもよく、非アクティブ状態に入ると同時またはその後に実行されてもよい。
【0119】
例えば、端末が非アクティブ状態に入る前に、separate CG-SDT BWPに切り替えてSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。端末は接続状態から非アクティブ状態に入り、separate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替える。非アクティブ状態でSDT伝送を行う前に、端末は、まずseparate CG-SDT BWPに切り替えてSSB測定を行い、RSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットのRSRP値を測定して測定値とする。または、端末は接続状態から非アクティブ状態に切り替え、非アクティブ状態でseparate CG-SDT BWPに切り替えてSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。非アクティブ状態では、端末はseparate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替える。端末がSDTを開始する前に、端末は再びseparate CG-SDT BWPに切り替えてSSB測定を実行し、RSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットのRSRP値を測定して測定値とする。
【0120】
端末は、測定値と基準値とを比較することにより、TAが有効であるか否かを判定する。TAが有効であるという前提でSDT伝送を行う。そうでない場合、SDT伝送条件が満たされている前提で、separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在するか否かをチェックする。separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在する場合、separate CG-SDT BWPでランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在しない場合、initial BWPに切り替えてランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0121】
もう1つの例では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。端末が非アクティブ状態に入る前に、まず、アクティブ化されたBWPでSSB測定を実行し、測定して得られたRSRPを基準値とする。同時に、ネットワークデバイスは、高レベルシグナリングを通じて、基準値と同じであるSSBビームなどの測定量をseparate CG-SDT BWPに設定する。即ち、独立したスモールデータ伝送BWPに対して、第2パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を設定する。端末は非アクティブ状態に入りinitial BWPに切り替える。SDT伝送を行う必要があると決定した場合、まず、initial BWPからseparate CG-SDT BWPに切り替え、同時に、ネットワークデバイスによって設定された測定量を測定してTA有効性判定を行う。TAが有効であるという前提でSDT伝送を行う。そうでない場合、SDT伝送条件が満たされている前提で、separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在するか否かを判定する。separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在する場合、separate CG-SDT BWPでランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在しない場合、initial BWPに切り替えてランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0122】
本開示の上記実施例により提供されるBWP切り替え方法では、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPがinitial BWPであると決定し、separate CG-SDT BWPでSDT伝送を行い、SDT伝送が完了したと決定した場合、separate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替える。例えば、端末がSDT伝送の実行完了後も非アクティブ状態にある場合、separate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替える。例えば、端末はRRC releaseシグナリングを受信した後、separate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替える。
【0123】
本開示の実施例は、端末が接続状態から非アクティブ状態に入り且つ切り替えられるターゲットBWPがseparate CG-SDT BWPである場合、現在のBWPを決定し、TA有効性の判定を行い、且つSDT伝送を行う場合を例として説明する。なお、以下の場合は1つの可能な実施形態に過ぎず、他の場合の実施形態は以下の実施形態と類似してもよい。
【0124】
本開示の実施例では、端末が接続状態から非アクティブ状態に入り且つ切り替えられるターゲットBWPがseparate CG-SDT BWPである場合、端末は、SDT伝送をサポートする端末である必要があり、且つプロトコル規定または基地局により、SDTをサポートする端末に対してseparate CG-SDT BWPを設定した。
【0125】
本開示の実施例の一実施形態では、通信プロトコル規定により、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合に常にseparate CG-SDT BWPに切り替えると決定する。または事前に定義された条件に基づいて、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合にseparate CG-SDT BWPに切り替えると決定する。または指示情報に基づいて、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合にseparate CG-SDT BWPに切り替えると決定する。
【0126】
端末が接続状態から非アクティブ状態に入り且つseparate CG-SDT BWPに切り替えたことに応答して、端末にSDT伝送がある場合、TAが有効であるか否かを決定する。TAが有効である場合、separate CG-SDT BWPで準静的に基づくSDT伝送を行う。TAが無効である場合、separate CG-SDT BWPまたはinitial BWPでランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0127】
本開示の実施例では、端末が接続状態から非アクティブ状態に入り且つseparate CG-SDT BWPに切り替えた場合、separate CG-SDT BWPにSSBが設定されているか否かに基づいて、異なるTA有効性判定方式を用いることができる。
【0128】
一実施形態では、BWPの頻繁な切り替えを回避するために、プロトコルにより、separate SDT BWPにSSB、pagingメッセージ、システムメッセージ、PRACHチャネル設定などのうちの1つまたは複数のパラメータを設定しなければならないことが規定されている。またはseparate CG-SDT BWPはinitial BWPを自身の帯域幅範囲内に含めなければならず、即ち、separate CG-SDT BWPにinitial BWPが含まれなければならない。
【0129】
一実施形態では、端末が接続状態から非アクティブ状態に入ったことに応答して、通信プロトコル、事前に定義された条件または指示情報またはその他に基づいて、separate CG-SDT BWPに切り替えると決定し、separate CG-SDT BWPにinitial BWPが含まれ、またはseparate SDT BWPに、SSB、pagingメッセージ、システムメッセージ、PRACHチャネル設定などのうちの1つまたは複数のパラメータが設定されている。端末はseparate CG-SDT BWPまたはアクティブBWPでSSB測定を実行し、測定して得られたパラメータ測定値を、後でTA有効性判定を行うためのパラメータ基準値とし、以下、該パラメータ基準値を第3パラメータ基準値という。端末が非アクティブ状態に入ったことに応答して、SDT伝送を実行する前に、separate CG-SDT BWPで第3パラメータ基準値と同じビームのパラメータ値を検出し、以下、第3パラメータ測定値という。第3パラメータ基準値及び第3パラメータ測定値に基づいて、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であるか否かを決定する。
【0130】
一例では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。ここで、端末がseparate CG-SDT BWPでSSB測定を実行して基準値とされるRSRP値を決定することは、非アクティブ状態に入る前に実行してもよく、非アクティブ状態に入ると同時またはその後に実行してもよい。
【0131】
例えば、端末が非アクティブ状態に入る前に、separate CG-SDT BWPに切り替えてSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。端末は、接続状態から非アクティブ状態に入り、separate CG-SDT BWPに切り替える。SDT伝送を開始する前に、separate CG-SDT BWPでSSB測定を行い、RSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットのRSRP値を測定して測定値とする。または、端末は接続状態から非アクティブ状態に切り替え、separate CG-SDT BWPに切り替え、separate CG-SDT BWPでSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。端末がSDTを開始する前に前、端末は再びseparate CG-SDT BWPでSSB測定を実行して、RSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットのRSRP値を測定して測定値とする。
【0132】
端末は、測定値と基準値とを比較することにより、TAが有効であるか否かを判定する。TAが有効であるという前提でSDT伝送を行う。そうでない場合、SDT伝送条件が満たされている前提で、separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在するか否かをチェックする。separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在する場合、separate CG-SDT BWPでランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在しない場合、initial BWPに切り替えてランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0133】
もう1つの例では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。端末が非アクティブ状態に入る前に、まず、アクティブ化されたBWPでSSB測定を実行し、測定して得られたRSRPを基準値とする。同時に、ネットワークデバイスは、高レベルシグナリングを通じて、基準値と同じであるSSBビームなどの測定量をseparate CG-SDT BWPに設定する。即ち、独立したスモールデータ伝送BWPに対して、第3パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を設定する。端末はアクティブ状態に入った後に、separate CG-SDT BWPに切り替える。SDT伝送を行う必要があると決定した場合、まず、対応するSSBを測定することによりTA有効性検証を行う必要がある。TAが有効であるという前提で、SDT伝送を行う。そうでない場合、SDT伝送条件が満たされている前提で、separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在するか否かをチェックする。separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在する場合、separate CG-SDT BWPでランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが存在しない場合、initial BWPに切り替えてランダムアクセスに基づくSDT伝送を行う。
【0134】
一実施形態では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。本開示の実施例では、通信プロトコルにより、separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースを設定しなければならないことを規定することにより、separate CG-SDT BWPでランダムアクセスに基づくSDT伝送を行うことを実現することができる。
【0135】
ここで、端末は接続状態から非アクティブ状態に入り、通信プロトコルまたは指示情報または他の任意の方式により、端末の切り替えられるターゲットBWPがseparate CG-SDT BWPであると決定し、separate CG-SDT BWPにSSBが設定されていない。端末はinitial BWPまたはアクティブBWPでSSB測定を実行し、測定して得られたパラメータ測定値を、後でTA有効性判定を行うためのパラメータ基準値とし、以下、該パラメータ基準値を第4パラメータ基準値という。SDT伝送を実行する前に、initial BWPで第4パラメータ基準値と同じビームのパラメータ値を測定し、以下、第4パラメータ測定値という。第4パラメータ基準値及び第4パラメータ測定値に基づいて、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であるか否かを決定する。いくつかの実施形態では、非アクティブ状態に入った後SDT伝送を実行する前に、上記ステップを実行して第4パラメータ測定値を決定してもよい。
【0136】
一例では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。ここで、端末がinitial BWPでSSB測定を実行して基準値とされるRSRP値を決定することは、非アクティブ状態に入る前に実行されてもよく、非アクティブ状態に入ると同時またはその後に実行されてもよい。
【0137】
例えば、端末が非アクティブ状態に入る前に、initial BWPに切り替えてSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。端末は接続状態から非アクティブ状態に入り、initial BWPからseparate CG-SDT BWPに切り替える。端末は、SDT伝送を実行する必要がある場合、まず、separate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替えて、RSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットのRSRP値を測定して測定値とする。または、端末は接続状態から非アクティブ状態に切り替え、非アクティブ状態で、initial BWPに切り替えてSSB測定を実行し、測定して得られたRSRP値を基準値として保留する。端末はinitial BWPからseparate CG-SDT BWPに切り替える。端末はSDTを開始する前に、再びseparate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替え、initial BWPでSSB測定を実行し、RSRP基準値の測定時に使用されるものと同じSSBサブセットのRSRP値を測定して測定値とする。
【0138】
端末は、測定値と基準値とを比較することにより、TA有効性判定を行う。TAが有効である場合、separate CG-SDT BWPに切り替えてSDT伝送を行う。TAが無効である場合、ランダムアクセスに基づくSDT伝送の条件が満たされている時、端末はinitial BWPでランダムアクセスに基づくSDT伝送を行うことができる。また、separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが設定されている場合、端末はseparate CG-SDT BWPに切り替えてランダムアクセスに基づくSDT伝送を行ってもよい。
【0139】
もう1つの例では、SSB測定を実行して得られたパラメータがRSRPである場合を例として説明する。端末が非アクティブ状態に入る前に、まず、アクティブ化されたBWPでSSB測定を実行し、測定して得られたRSRPを基準値とする。同時に、ネットワークデバイスは高レベルシグナリングを通じて、基準値と同じであるSSBビームなどの測定量をinitial BWPに設定する。即ち、ネットワークデバイスは、第4パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定する。端末は非アクティブ状態に入った後、separate CG-SDT BWPに切り替える。端末はSDT伝送を実行する必要がある場合、まずinitial BWPに切り替えてTA有効性判定を行う。TAが有効である場合、separate CG-SDT BWPに切り替えてSDT伝送を行う。TAが無効である場合、ランダムアクセスに基づくSDT伝送の条件が満たされている時、端末はinitial BWPでランダムアクセスに基づくSDT伝送を行うことができる。また、separate CG-SDT BWPにランダムアクセスリソースが設定されている場合、端末はseparate CG-SDT BWPに切り替えてランダムアクセスに基づくSDT伝送を行ってもよい。
【0140】
なお、本開示の上記実施例に係る端末はinitial BWPからseparate CG-SDT BWPに切り替えるか、またはseparate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替えることは、端末が自主的に切り替えることであってもよく、まず端末が切り替え要求を報告して、ネットワークデバイスの指示により切り替えを行うことであってもよい。
【0141】
本開示の実施例により提供される端末に適用されるBWP切り替え方法は、SDTをサポートする端末にseparate CG-SDT BWPが設定されている場合、端末が接続状態から非アクティブ状態に入った場合のBWP切り替え方法として理解してもよく、切り替えられるターゲットBWPがseparate CG-SDT BWPであるかinitial BWPであるかを決定することができ、これにより、separate CG-SDT BWPの設定を効果的にサポートして、initial BWPにおける輻輳の度合いを軽減する。
【0142】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例は、ネットワークデバイスに適用されるBWP切り替え方法をさらに提供する。
【0143】
図7は例示的な一実施例により示されるBWP切り替え方法のフローチャートであり、
図7に示すように、BWP切り替え方法はネットワークデバイスに適用され、以下のステップを含む。
【0144】
ステップS41では、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報を送信し、前記ターゲットBWPはinitial BWPまたはseparate CG-SDT BWPを含む。
【0145】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスはinitial BWPまたはseparate CG-SDT BWPに切り替えるかを指示し、これにより、SDTをサポートする端末にseparate CG-SDT BWPが設定されている場合、端末は接続状態から非アクティブ状態に入り、切り替えられるターゲットBWPがseparate CG-SDT BWPであるかinitial BWPであるかを決定することができ、これによってseparate CG-SDT BWPの設定を効果的にサポートすることで、initial BWPにおける輻輳の度合いを軽減する。
【0146】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスは、指示される切り替えられるターゲットBWP、及び端末に設定したseparate CG-SDT BWPにSSBが設定されているか否かに基づいて、さらに端末に対してSSB測定を実行するビーム情報を設定することができ、これにより、端末はSDT伝送におけるTA有効性の判定を行うことができる。
【0147】
一実施形態では、前記ターゲットBWPはinitial BWPを含み、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定されておらず、ネットワークデバイスは、第1パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をinitial BWPに設定し、第1パラメータ基準値は、initial BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値である。
【0148】
一実施形態では、切り替えられるターゲットBWPはinitial BWPを含み、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定され、ネットワークデバイスは、第2パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をseparate CG-SDT BWPに設定し、第2パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のinitial BWP、separate CG-SDT BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0149】
一実施形態では、切り替えられるターゲットBWPはseparate CG-SDT BWPを含み、separate CG-SDT BWPにinitial BWPが含まれ、またはseparate CG-SDT BWPにSSB、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つ又は複数のパラメータが設定されている。ネットワークデバイスは、第3パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をseparate CG-SDT BWPに設定し、第3パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のseparate CG-SDT BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0150】
一実施形態では、切り替えられるターゲットBWPはseparate CG-SDT BWPを含み、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定されていない。ネットワークデバイスは、第4パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をinitial BWPに設定し、第4パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のinitial BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0151】
なお、本開示の実施例のネットワークデバイスにより実行されるBWP切り替え方法は、上記実施例の端末により実行されるBWP切り替え方法に対応しているため、ネットワークデバイスにより実行されるBWP切り替え方法の説明が足りない場合は、上記端末により実行されるBWP切り替え方法を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0152】
さらに、本開示の実施例により提供されるBWP切り替え方法は、端末とネットワークデバイスとが対話してBWP切り替えを実現するシーンに適用することができる。ここで、具体的な実現プロセスに係る端末、ネットワークデバイスにより実現される機能は上記実施例の関連する説明を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0153】
なお、当業者であれば理解できるように、本開示の実施例の上記関連する様々な実施形態/実施例では、前述した実施例に合わせて使用してもよく、独立して使用してもよい。独立して使用しても前述した実施例に合わせて使用しても、その実現原理は類似するものである。本開示の実施では、一部の実施例ではともに使用される実施形態で説明が行われている。無論、当業者であれば分かるように、このように例を挙げて説明することは、本開示の実施例を限定することを目的としているわけではない。
【0154】
同じ構造に基づいて、本開示の実施例はBWP切り替え装置をさらに提供する。
【0155】
なお、本開示の実施例により提供されるBWP切り替え装置は上記機能を実現するために、各機能を実行する対応のハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本開示の実施例に開示された各例示的なユニットとステップに合わせて、本開示の実施例はハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形式で実現可能である。特定の機能は果たしてハードウェアの方式で実行するか、それともコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動する方式で実行するかは、技術案の特定の適用と設計制約条件によるものである。当業者は特定の応用に対して異なる方法を用いて説明される機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の実施例の技術案の範囲を超えたものとして見なすべきではない。
【0156】
図8は例示的な一実施例により示されるBWP切り替え装置のブロック図である。
図8を参照すると、BWP切り替え装置100は端末に適用され、処理ユニット101を含む。
【0157】
処理ユニット101は、端末にinitial BWP及びseparate CG-SDT BWPが設定されて、且つ接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガされたことに応答して、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定し、前記切り替えられるターゲットBWPがinitial BWPまたはseparate CG-SDT BWPを含み、アクティブ化されたBWPからターゲットBWPに切り替えるように構成される。
【0158】
一実施形態では、処理ユニット101は、
通信プロトコルに基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することと、事前に定義された条件に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することと、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することと、のうちの少なくとも1つの方式により、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定する。
【0159】
一実施形態では、端末の切り替えられるターゲットBWPはinitial BWPであり、処理ユニット101はさらに、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定し、initial BWPからseparate CG-SDT BWPに切り替えて、準静的に基づくSDT伝送を行うように構成される。
【0160】
一実施形態では、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定されておらず、処理ユニット101は、第1パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後にinitial BWPで第1パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第1パラメータ測定値とに基づいて、SDT伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するように構成され、第1パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のinitial BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0161】
一実施形態では、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPがinitial BWPであると決定し、separate CG-SDT BWPにSSBが設定され、処理ユニット101は、第2パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後にseparate CG-SDT BWPまたはinitial BWPで第2パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第2パラメータ測定値とに基づいて、スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するように構成され、第2パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のinitial BWP、separate CG-SDT BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0162】
一実施形態では、処理ユニット101はさらに、スモールデータ伝送が完了したと決定し、separate CG-SDT BWPからinitial BWPに切り替えるように構成される。
【0163】
一実施形態では、端末の切り替えられるターゲットBWPはseparate CG-SDT BWPであり、処理ユニット101はさらに、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定し、separate CG-SDT BWPで準静的に基づくスモールデータ伝送を行うように構成される。
【0164】
一実施形態では、separate CG-SDT BWPにinitial BWPが含まれ、またはseparate CG-SDT BWPにSSB、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、処理ユニット101は、第3パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後にseparate CG-SDT BWPで第3パラメータ基準値と同じビームを測定して得られる第3パラメータ測定値とに基づいて、スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するように構成され、第3パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のseparate CG-SDT BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0165】
一実施形態では、通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPがseparate CG-SDT BWPであると決定し、separate CG-SDT BWPにはSSBが設定されておらず、処理ユニット101は第4パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後にinitial BWPで第4パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第4パラメータ測定値とに基づいて、スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するように構成され、第4パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のinitial BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0166】
一実施形態では、処理ユニット101はさらに、伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定し、initial BWPまたはseparate CG-SDT BWPで、ランダムアクセスに基づくスモールデータ伝送を行うように構成される。
【0167】
一実施形態では、処理ユニット101は、separate CG-SDT BWPに切り替える条件が満たされると決定して、separate CG-SDT BWPに切り替えることと、またはseparate CG-SDT BWPに切り替える条件が満たされないと決定して、initial BWPに切り替えることと、のうちの少なくとも1つの方式により、事前に定義された条件に基づいて、端末の切り替えられるターゲットBWPを決定するように構成され、separate CG-SDT BWPに切り替える条件は、separate CG-SDT BWPにSSB、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つ又は複数のパラメータが設定されていることを含む。
【0168】
図9は例示的な一実施例により示されるBWP切り替え装置のブロック図である。
図9を参照すると、BWP切り替え装置200はネットワークデバイスに適用され、送信ユニット201を含む。
【0169】
送信ユニット201は、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報を送信するように構成され、ターゲットBWPはinitial BWPまたはseparate CG-SDT BWPを含む。
【0170】
一実施形態では、BWP切り替え装置200は処理ユニット202をさらに含み、ターゲットBWPはinitial BWPを含み、separate CG-SDT BWPにSSBが設定されておらず、処理ユニットは、第1パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をinitial BWPに設定するように構成され、第1パラメータ基準値はinitial BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値である。
【0171】
一実施形態では、BWP切り替え装置200は処理ユニット202をさらに含み、ターゲットBWPはinitial BWPを含み、separate CG-SDT BWPにSSBが設定され、処理ユニット202は、第2パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をseparate CG-SDT BWPに設定するように構成され、第2パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のinitial BWP、separate CG-SDT BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0172】
一実施形態では、BWP切り替え装置200は処理ユニット202をさらに含み、ターゲットBWPはseparate CG-SDT BWPを含み、separate CG-SDT BWPにはinitial BWPが含まれ、またはseparate CG-SDT BWPには、SSB、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つ又は複数のパラメータが設定され、処理ユニット202は、第3パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をseparate CG-SDT BWPに設定するように構成され、第3パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のseparate CG-SDT BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0173】
一実施形態では、BWP切り替え装置200は処理ユニット202をさらに含み、ターゲットBWPはseparate CG-SDT BWPを含み、separate CG-SDT BWPにSSBが設定されておらず、処理ユニット202は、第4パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報をinitial BWPに設定するように構成され、第4パラメータ基準値は、非アクティブ状態に入る前のinitial BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含む。
【0174】
上記実施例の装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、該方法に関連する実施例で詳しく説明したが、ここで詳しい説明を省略する。
【0175】
図10は例示的な一実施例により示されるBWP切り替え用装置のブロック図である。BWP切り替え装置300は、上記実施例に係る端末として提供され得る。例えば、装置300は、モバイルフォン、コンピュータ、デジタル放送端末デバイス、メッセージ送受信装置、ゲームコンソール、タブレット端末、医療機器、フィットネス機器パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0176】
図10を参照すると、装置300は、処理コンポーネント302、メモリ304、電源コンポーネント306、マルチメディアコンポーネント308、オーディオコンポーネント310、入力/出力(I/O)インターフェース313、センサコンポーネント314、及び通信コンポーネント316、のうちの1つ又は複数を含むことができる
【0177】
処理コンポーネント302は通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作など、装置300の全般の操作を制御する。処理コンポーネント302は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ320を含むことができる。また、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、処理コンポーネント302は、1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント302は、マルチメディアコンポーネント308と処理コンポーネント302とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0178】
メモリ304は、装置300上の操作をサポートするために、装置300において操作される如何なるアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡先データ、電話簿データ、メッセージ、写真、ビデオなど様々なタイプのデータを記憶するように構成される。メモリ304は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスクなどの任意のタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0179】
電源コンポーネント306は、装置300の様々なコンポーネントに対して電力を提供する。電源コンポーネント306は、電源管理システム、少なくとも1つの電源、および他の装置300に対して電力を生成し、管理し、割り当てることに関連するコンポーネントを含むことができる。
【0180】
マルチメディアコンポーネント308は、前記装置300とユーザとの間に出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。幾つかの実施例において、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、タッチ、スライド及びタッチパネル上のジェスチャを感知するように、1つ又は複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサはタッチ又はスライド動作の境界だけではなく、前記タッチ又はスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出する。幾つかの実施例において、マルチメディアコンポーネント308は1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置300が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、固定の光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離および光学ズーム能力を備えてもよい。
【0181】
オーディオコンポーネント310はオーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント310は1つのマイクロフォン(MIC)を含み、装置300が、呼び出しモード、記録モード及び音声認識モードなどの操作モードである場合、マイクロフォンは外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されるオーディオ信号はさらにメモリ304に記憶するか又は通信コンポーネント316を介して送信することができる。幾つかの実施例において、オーディオコンポーネント310は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカーをさらに含む。
【0182】
I/Oインターフェース313は処理コンポーネント302と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0183】
センサコンポーネント314は、装置300に対して様々な態様の状態評価を提供するために、少なくとも1つ又は複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント314は、装置300のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントは装置300のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント314は、装置300または装置300のコンポーネントの位置変更、ユーザが装置300との接触が存在するか存在しないか、装置300の方位または加速/減速および装置300の温度変化を検出することもできる。センサコンポーネント314は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント314は、イメージングアプリケーションで使用するためのCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント314はまた、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含んでもよい。
【0184】
通信コンポーネント316は、装置300と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置300は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント316は、ブロードキャストチャネルを介して外部放送管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な実施例では、前記通信コンポーネント316は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0185】
例示的な実施例では、装置300は、上記方法を実行するために、少なくとも1つの専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されてもよい。
【0186】
例示的な実施例では、命令を含む記憶媒体を提供し、例えば、命令を含むメモリ304を提供し、上記命令は、上記方法を実現するように、装置300のプロセッサ320により実行されてもよい。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、テープ、フロッピーディスクおよび光データストレージデバイスなどであってもよい。
【0187】
図11は例示的な一実施例により示されるBWP切り替え用装置のブロック図である。例えば、BWP切り替え装置400は1つのネットワークデバイスとして提供され得る。
図11を参照すると、装置400は処理コンポーネント422を含み、1つまたは複数のプロセッサと、メモリ432を始めとする、処理コンポーネント422により実行可能な命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースをさらに含む。メモリ432に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれ1組の命令に対応する1つ以上のモジュールを含んでもよい。また、処理コンポーネント422は、上記方法を実行するために上記方法を実行するように構成される。
【0188】
装置400は、装置400の電源管理を実行するように構成される1つの電源コンポーネント426と、装置400をネットワークに接続するように構成される1つ有線又は無線ネットワークインターフェース440と、1つの入力出力(I/O)インターフェース448と、をさらに含んでもよい。装置400は、メモリ432に記憶されているオペレーティングシステム、例えばWindows Server TM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTM又は類似するものを操作することができる。
【0189】
例示的な実施例では、命令を含む記憶媒体をさらに提供し、例えば、命令を含むメモリ432を提供し、上記命令は、上記方法を完成させるように装置400の処理コンポーネント422により実行される。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、テープ、フロッピーディスクおよび光データストレージデバイスなどであってもよい。
【0190】
なお、本開示の「複数」は2つ以上のことを指し、他の量詞は同様なものである。「及び/又は」は、関連する対象の関連関係を表し、3種類の関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。「/」という符号は、通常、前後の関連対象が「または」という関係にあることを表す。文脈では他の意味がはっきりと示されていない限り、単数型の「1種」、「前記」と「該」は、複数型を含む。
【0191】
なお、「第1」、「第2」など用語は、様々な情報を説明するために使用され、しかし、これらの情報はこれらの用語に限るべきではない。これらの用語は、同じタイプの情報を互いに区別するために使用され、特定の順序または重要性を表すものではない。実際に、「第1」、「第2」などの説明は完全に交換可能である。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1情報は第2情報と呼ばれてもよく、同様に、第2情報は第1情報と呼ばれてもよい。
【0192】
さらに、本開示の実施例の図面では特定の順序で操作を説明したが、示される特定の順序または順番にこれらの操作を実行するもの、或いは望ましい結果を得るために示されるすべての操作を実行するものとして理解してはならない。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利である場合がある。
【0193】
当業者は明細書を考慮し且つここで開示された発明を実践した後、本発明の他の実施形態を容易に想像し得る。本開示は本発明の如何なる変形、用途又は適応的な変化をカバーしようとし、これらの変形、用途又は適応的変化は、本発明の一般的な原理を含み、かつ本開示の開示されていない当分野の技術常識又は慣用されている技術的手段を含む。明細書と実施例は単なる例示的なものとして見なされ、本開示の真の範囲と精神は以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0194】
なお、本開示は以上に説明され且つ図面に示される正確な構造に限定され、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正と変更を行うことができる。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるBWP切り替え方法であって、
前記端末に初期BWP及び独立したスモールデータ伝送BWPが設定され、且つ前記端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされたことに応答して、前記端末が切り替えられるターゲットBWPを決定するステップであって、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含むステップと、
アクティブ化されたBWPから前記ターゲットBWPに切り替えるステップと、を含む、
ことを特徴とするBWP切り替え方法。
【請求項2】
前記ターゲットBWPを決定するステップは、
通信プロトコルに基づいて、前記端末のターゲットBWPを決定するステップと、
事前に定義された条件に基づいて、前記端末のターゲットBWPを決定するステップと、
切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報に基づいて、前記端末のターゲットBWPを決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のBWP切り替え方法。
【請求項3】
前記端末の切り替えられるターゲットBWPは初期BWPであり、
前記BWP切り替え方法は、
伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し
、スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップと、
初期BWPから独立したスモールデータ伝送BWPに切り替えて、
コンフィギュアドグラント(CG)スモールデータ伝送を行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のBWP切り替え方法。
【請求項4】
前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、
前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第1パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に初期BWPで前記第1パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第1パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第1パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のBWP切り替え方法。
【請求項5】
通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPが初期BWPであると決定し、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定され、
前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第2パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に独立したスモールデータ伝送BWPまたは初期BWPで前記第2パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第2パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第2パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、初期BWP、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の切り替え方法。
【請求項6】
前記BWP切り替え方法は、
スモールデータ伝送が完了したと決定し、独立したスモールデータ伝送BWPから前記初期BWPに切り替えるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のBWP切り替え方法。
【請求項7】
前記端末の切り替えられるターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPであり、前記方法は、
伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し
、スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップと、
前記独立したスモールデータ伝送BWPで、
コンフィギュアドグラント(CG)スモールデータ伝送を行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のBWP切り替え方法。
【請求項8】
前記独立したスモールデータ伝送BWPには初期BWPが含まれ、または前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、
前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第3パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に前記独立したスモールデータ伝送BWPで前記第3パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第3パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップであって、前記第3パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のBWP切り替え方法。
【請求項9】
通信プロトコルまたは指示情報に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPが独立したスモールデータ伝送BWPであると決定し、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、
前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定するステップは、
第4パラメータ基準値と、非アクティブ状態に入った後に初期BWPで前記第4パラメータ基準値と同じビームを測定して得られた第4パラメータ測定値とに基づいて、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが有効であると決定し、前記第4パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のBWP切り替え方法。
【請求項10】
前記方法は、
伝送すべきスモールデータパケットが存在すると決定し、前記スモールデータ伝送に対応するタイミングアドバンスが無効であると決定するステップと、
初期BWPまたは前記独立したスモールデータ伝送BWPで、ランダムアクセスに基づくスモールデータ伝送を行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
3に記載のBWP切り替え方法。
【請求項11】
事前に定義された条件に基づいて、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定することは、
独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たすと決定し、独立したスモールデータ伝送BWPに切り替えること、または
独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たさないと決定し、初期BWPに切り替えること、を含み、
前記独立したスモールデータ伝送BWPに切り替える条件を満たすことは、独立したスモールデータ伝送BWPに、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定されていることを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のBWP切り替え方法。
【請求項12】
ネットワークデバイスに適用されるBWP切り替え方法であって、
接続状態から非アクティブ状態に入
るようにトリガされた端末の切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報を送信するステップであって、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含む、
ことを特徴とするBWP切り替え方法。
【請求項13】
前記ターゲットBWPは初期BWPを含み、独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記方法は、
第1パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定するステップであって、前記第1パラメータ基準値が、初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値であるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のBWP切り替え方法。
【請求項14】
前記ターゲットBWPは初期BWPを含み、独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定され、前記方法は、
第2パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定するステップであって、前記第2パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、初期BWP、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のBWP切り替え方法。
【請求項15】
前記ターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、前記独立したスモールデータ伝送BWPには初期BWPが含まれ、または前記独立したスモールデータ伝送BWPには、同期信号ブロック、ページングメッセージ、システムメッセージ、及びランダムアクセスチャネル設定のうちの1つまたは複数のパラメータが設定され、前記方法は、
第3パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を独立したスモールデータ伝送BWPに設定するステップであって、前記第3パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の、独立したスモールデータ伝送BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のBWP切り替え方法。
【請求項16】
前記ターゲットBWPは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、前記独立したスモールデータ伝送BWPには同期信号ブロックが設定されておらず、前記方法は、
第4パラメータ基準値の測定に使用されるビームと同じビーム測定情報を初期BWPに設定するステップであって、前記第4パラメータ基準値が、非アクティブ状態に入る前の初期BWPまたはアクティブBWPにおけるパラメータ測定値を含むステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のBWP切り替え方法。
【請求項17】
BWP切り替え装置であって、処理ユニットを含み、
前記処理ユニットは、端末に初期BWP及び独立したスモールデータ伝送BWPが設定され、且つ前記端末が接続状態から非アクティブ状態に入るようにトリガーされたことに応答して、前記端末の切り替えられるターゲットBWPを決定し、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含み、アクティブ化されたBWPから前記ターゲットBWPに切り替えるように構成される、
ことを特徴とするBWP切り替え装置。
【請求項18】
BWP切り替え装置であって、送信ユニットを含み、
前記送信ユニットは、接続状態から非アクティブ状態に入った場合に切り替えられるターゲットBWPを指示するための指示情報を送信するように構成され、前記ターゲットBWPが、初期BWPまたは独立したスモールデータ伝送BWPを含む、
ことを特徴とするBWP切り替え装置。
【請求項19】
BWP切り替え装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~11のいずれかに記載のBWP切り替え方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするBWP切り替え装置。
【請求項20】
BWP切り替え装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項12~16のいずれかに記載のBWP切り替え方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするBWP切り替え装置。
【請求項21】
命令が記憶されている
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体における命令が端末のプロセッサによって実行される場合、端末に請求項1~11のいずれかに記載のBWP切り替え方法を実行させる、
ことを特徴とする
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項22】
命令が記憶されている
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体における命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、ネットワークデバイスに請求項12~16のいずれかに記載のBWP切り替え方法を実行させる、
ことを特徴とする
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
SDT伝送は、ランダムアクセスプロセスに基づくSDTと準静的に基づくSDT(コンフィギュアドグラントSDTまたはCG SDTとも呼ばれる)という2種類の方式をサポートしている。ランダムアクセスプロセスに基づくSDTは、端末が2ステップランダムアクセス、または4ステップランダムアクセスにより、メッセージA(msgA)の物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)またはメッセージ3(msg3)においてアップリンクスモールデータパケットを伝送するものである。準静的に基づくSDTは、ネットワークデバイスが接続状態から非アクティブ状態に変換される時、RRCリソースリリース(RRCrelease)メッセージにおいて、SDT伝送に必要な準静的時間周波数領域のリソース割り当て情報及びタイミング アドバンス(Timing Advance、TA)有効性の判定などの情報が運ばれるものである。端末は非アクティブ状態で送信するアップリンクデータがある場合、まずTA有効性の判定、同期信号参考信号受信電力(Synchronization Signal Reference Signal Received Power、SS-RSRP)の判定及びデータパケットサイズの判定を行う。TA有効性、SS-RSRP及びデータパケットサイズなどすべての条件が満たされる時、ネットワークデバイスが設定した準静的リソースを用いてスモールデータ伝送を行う。そうでない場合、例えば端末が伝送しようとするアップリンクデータパケットのサイズが閾値を超える場合、端末は、4ステップランダムアクセスプロセスを実行して接続状態に入り、接続状態でデータ伝送を行う。
【国際調査報告】