(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20241008BHJP
H04W 72/12 20230101ALI20241008BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518471
(86)(22)【出願日】2022-09-22
(85)【翻訳文提出日】2024-04-17
(86)【国際出願番号】 IB2022058993
(87)【国際公開番号】W WO2023047335
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ホセイン・バゲリ
(72)【発明者】
【氏名】ヨアヒム・レール
(72)【発明者】
【氏名】ヘジュン・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー・ゴリチェク・エドラー・フォン・エルプヴァルト
(72)【発明者】
【氏名】ヴィジャイ・ナンギア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための装置、方法、およびシステムが開示される。装置(700)は、トランシーバ(725)と、トランシーバに結合されたプロセッサ(705)とを含む。プロセッサ(705)は、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できるかどうかを示す標示をネットワークから受信し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、BSRをネットワークに送信するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
トランシーバと、
前記トランシーバに結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサが、前記装置に、
固定サイズのショートフォーマットバッファステータス報告(BSR)を使用できるかどうかを示す標示をネットワークから受信させ、
固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す前記標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、
固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す前記標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいて前記バッファサイズを決定させ、前記第1のバッファサイズフィールドが前記第2のバッファサイズフィールドより短く、
前記BSRを前記ネットワークへ送信させる、装置。
【請求項2】
前記第1のバッファサイズフィールド、前記第2のバッファサイズフィールド、または両方が、媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築された後、論理チャネルグループの論理チャネルにわたるデータ量計算手順に従って利用可能なデータの総量を特定する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記標示が無線リソース制御標示である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記標示が媒体アクセス制御-制御要素標示またはダウンリンク制御情報標示であり、前記標示が、ある時間長の間、またはタイマーが満了するまで適用可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1のテーブルが5ビットのバッファサイズレベルを備え、前記第2のテーブルが8ビットのバッファサイズレベルを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記標示がさらに論理チャネルグループ識別子を備え、前記標示が、前記固定サイズの前記ショートフォーマットBSRを前記論理チャネルグループ識別子のために使用できるかどうかを示す、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記標示が、前記固定サイズの前記ショートフォーマットBSRを第1の論理チャネルグループ識別子のために使用できることと、前記固定サイズの前記ショートフォーマットBSRを第2の論理チャネルグループ識別子のために使用できないこととを示す、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記プロセッサが、前記装置に、前記第1の論理チャネルグループ識別子に関連する前記ショートフォーマットのBSRに対応する第1の論理チャネル識別子と、前記第2の論理チャネルグループ識別子に関連するロングフォーマットのBSRに対応する第2の論理チャネル識別子とを決定させ、前記ショートフォーマットの前記BSRおよび前記ロングフォーマットの前記BSRのうちの少なくとも1つを準備させるように構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記プロセッサが、前記装置に、
BSRがトリガされるかどうかを決定させ、
前記BSRに含まれるべき論理チャネルグループを決定させ、
前記標示および前記決定された論理チャネルグループに従って、前記トリガされたBSRのためのBSRフォーマットを決定させ、
前記決定されたBSRフォーマットに従って前記BSRを送信させる
ように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のテーブルおよび前記第2のテーブルの少なくとも1つが、対応する論理チャネル構成の中の論理チャネルのために示される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
論理チャネルグループの論理チャネルが少なくとも、同じ第1のテーブル、同じ第2のテーブル、または両方を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記プロセッサが、前記装置に、前記BSRを含む前記媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築されるときに送信に利用可能なデータを1つより多くの論理チャネルグループが有することに応答して、送信に利用可能なデータを有する論理チャネルグループのための前記第2のテーブルに基づいてロングフォーマットBSRを報告させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
固定サイズのショートフォーマットバッファステータス報告(BSR)を使用できるかどうかを示す標示をネットワークから受信するステップと、
固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す前記標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定するステップと、
固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す前記標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいて前記バッファサイズを決定するステップであって、前記第1のバッファサイズフィールドが前記第2のバッファサイズフィールドより短い、ステップと、
前記BSRを前記ネットワークに送信するステップとを備える、方法。
【請求項14】
前記第1のバッファサイズフィールド、前記第2のバッファサイズフィールド、または両方が、媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築された後、論理チャネルグループの論理チャネルにわたるデータ量計算手順に従って利用可能なデータの総量を特定する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
装置であって、
トランシーバと、
前記トランシーバに結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサが、前記装置に、
バッファステータス報告(BSR)のために使用されるべきBSRフォーマットを示す標示をユーザ機器(UE)へ送信させ、前記BSRフォーマットが、固定サイズのロングフォーマットおよびショートフォーマットのうちの1つを備え、
前記示されるBSRフォーマットに従ってBSRを受信させ、
固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す前記標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、
固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す前記標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいて前記バッファサイズを決定させ、前記第1のバッファサイズフィールドが前記第2のバッファサイズフィールドより短い、
ように構成される、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、参照によって本明細書に組み込まれる、Hossein Bagheri他の、2021年9月22日に出願された「BUFFER STATUS REPORTING FOR EXTENDED REALITY SERVICE」という表題の米国仮特許出願第63/246,796号の利益を主張する。
【0002】
本明細書で開示される主題は、全般にワイヤレス通信に関し、より詳細にはエクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレスネットワークにおいて、エクステンデッドリアリティ(「XR」)トラフィック特性(たとえば、パケットが30~120フレーム/秒でいくらかのジッタを伴って到着するような可変のパケット到着率、また、可変の大きなパケットサイズを有するパケット)を考慮したサービス指向の設計は、(たとえば、より多数のユーザ機器(「UE」)に対するXRサービス要件を満たすことに関して、またはUEの節電に関して)より効率的なXRサービスの提供を可能にし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための方策が開示される。この方策は、装置、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品によって実装され得る。
【0005】
一実施形態では、第1の装置は、トランシーバと、トランシーバに結合されたプロセッサとを含む。一実施形態では、プロセッサは、装置に、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できるかどうかを示す標示(indication)をネットワークから受信させ、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、第1のバッファサイズフィールドが第2のバッファサイズフィールドより短く、BSRをネットワークへ送信させるように構成される。
【0006】
一実施形態では、第1の方法は、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できるかどうかを示す標示をネットワークから受信し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、第1のバッファサイズフィールドが第2のバッファサイズフィールドより短く、BSRをネットワークに送信する。
【0007】
一実施形態では、第2の装置は、トランシーバと、トランシーバに結合されたプロセッサとを含む。一実施形態では、プロセッサは、装置に、BSRのために使用されるべきBSRフォーマットを示す標示をUEへ送信させ、BSRフォーマットが固定サイズのロングフォーマットおよびショートフォーマットのうちの1つを備え、示されるBSRフォーマットに従ってBSRを受信させ、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、第1のバッファサイズフィールドが第2のバッファサイズフィールドより短い、ように構成される。
【0008】
一実施形態では、第2の方法は、BSRのために使用されるべきBSRフォーマットを示す標示をUEに送信し、BSRフォーマットが固定サイズのロングフォーマットおよびショートフォーマットのうちの1つを備え、示されるBSRフォーマットに従ってBSRを受信し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第2の方法は、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2の方法は、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、第1のバッファサイズフィールドは第2のバッファサイズフィールドより短い。
【0009】
上で簡単に説明された実施形態のより具体的な説明が、添付の図面において示される特定の実施形態を参照して行われる。これらの図面はいくつかの実施形態だけを示し、したがって範囲の限定であるとは見なされるべきではないことを理解して、添付の図面を使用することにより、さらなる具体性と詳細とともに実施形態が記述され説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のためのワイヤレス通信システムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図2】ショートフォーマットバッファステータス報告(「BSR」)およびショートトランケーテッドBSR媒体アクセス制御-制御要素(「MAC CE」)を示す図である。
【
図3】ロングフォーマットBSR、ロングトランケーテッドBSR、およびプリエンプティブBSR MAC CEを示す図である。
【
図4】推奨されるビットレートMAC CEを示す図である。
【
図5】LogicalChannelConfig情報要素(「IE」)の一実施形態を示す図である。
【
図6】NRプロトコルスタックの一実施形態を示す図である。
【
図7】エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のために使用され得るユーザ機器装置の一実施形態を示すブロック図である。
【
図8】エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のために使用され得るネットワーク装置の一実施形態を示すブロック図である。
【
図9】エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための方法の一実施形態を示すフローチャート図である。
【
図10】エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための方法の一実施形態を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者によって理解されるように、実施形態の態様は、システム、装置、方法、またはプログラム製品として具現化され得る。したがって、実施形態は、全体がハードウェアの実施形態、全体のソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェアの態様とハードウェアの態様を組み合わせる実施形態の形態をとり得る。
【0012】
たとえば、開示される実施形態は、カスタムの超大規模集積(「VLSI」)回路またはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタ、もしくは他のディスクリート部品などの市販の半導体を備えるハードウェア回路として実装され得る。開示される実施形態は、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどの、プログラマブルハードウェアデバイスにおいても実装され得る。別の例として、開示される実施形態は、たとえばオブジェクト、プロシージャ、または関数として編成され得る、実行可能コードの1つまたは複数の物理ブロックまたは論理ブロックを含み得る。
【0013】
さらに、実施形態は、以後コードと呼ばれる、機械可読コード、コンピュータ可読コード、および/またはプログラムコードを記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスにおいて具現化されるプログラム製品の形態をとり得る。記憶デバイスは、有形なデバイス、非一時的なデバイス、および/または非送信デバイスであり得る。記憶デバイスは信号を具現化しなくてもよい。ある実施形態では、記憶デバイスはコードにアクセスするためにのみ信号を利用する。
【0014】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが利用され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コードを記憶する記憶デバイスであり得る。記憶デバイスは、たとえば、限定はされないが、電子的な、磁気的な、光学的な、電磁的な、赤外線の、ホログラフィックの、マイクロメカニカルの、または半導体の、システム、装置、もしくはデバイス、もしくは前述のものの任意の適切な組合せであり得る。
【0015】
記憶デバイスのより具体的な例(非網羅的な列挙)は、1つまたは複数のワイヤを有する電子的な接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(「EEPROM」またはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(「CD-ROM」)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または前述の任意の適切な組合せを含む。本文書の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスにより使用するための、もしくはそれに関連した、プログラムを含みまたは記憶することができる任意の有形な媒体であり得る。
【0016】
実施形態のための動作を行うためのコードは、任意の数の行であってもよく、Python、Ruby、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および、「C」プログラミング言語などの従来の手続型プログラミング言語、および/またはアセンブリ言語などの機械言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれてもよい。コードは、全体がユーザのコンピュータで、一部がユーザのコンピュータで、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、一部がユーザのコンピュータで、一部がリモートコンピュータで、または全体がリモートコンピュータもしくはサーバで実行され得る。この後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイヤレスLAN(「WLAN」)、またはワイドエリアネットワーク(「WAN」)を含む、任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続されてもよく、または、接続は外部コンピュータに対して(たとえば、インターネットサービスプロバイダ(「ISP」)を使用してインターネットを通じて)行われてもよい。
【0017】
さらに、実施形態の説明される特徴、構造、または特性は、任意の適切な方式で組み合わせられ得る。以下の説明では、実施形態の完全な理解をもたらすために、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップなどの例などの、多数の具体的な詳細が与えられる。しかしながら、実施形態は、具体的な詳細の1つまたは複数なしで、または、他の方法、コンポーネント、材料などとともに実践され得ることを、当業者は認識するだろう。他の事例では、ある実施形態の態様を曖昧にするのを避けるために、既知の構造、材料、または動作は、詳しく示されず、または説明されない。
【0018】
「一実施形態」、「ある実施形態」、または同様の表現への本明細書全体での言及は、実施形態に関連して説明される具体的な特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、「一実施形態では」、「ある実施形態では」という語句、および本明細書全体での類似する表現の出現は、必ずではないが、すべてが同じ実施形態を指すことがあり、別様に明確に指定されない限り、「すべてではなく1つまたは複数の実施形態」を意味することがある。「含む」、「備える」、「有する」という用語、およびそれらの変形は、別段明確に指定されない限り、「限定はされないが含む」を意味する。項目の列挙された記載は、別段明確に指定されない限り、それらの項目のいずれかまたはすべてが相互に排他的であることを示唆しない。「a」、「an」、および「the」という用語は、別段明確に指定されない限り、「1つまたは複数の」も指す。
【0019】
本明細書では、「および/または」という接続詞を伴う列挙は、列挙における任意の単一の項目または列挙における項目の組合せを含む。たとえば、A、B、および/またはCという列挙は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、BとCの組合せ、AとCの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。本明細書では、「の1つまたは複数」という用語を使用する列挙は、列挙の中の任意の単一の項目または列挙の中の項目の組合せを含む。たとえば、A、B、およびCの1つまたは複数は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、BとCの組合せ、AとCの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。本明細書では、「の1つ」という用語を使用した列挙は、列挙の中の唯一の任意の単一の項目を含む。たとえば、「A、B、およびCの1つ」は、Aのみ、Bのみ、またはCのみを含み、A、B、およびCの組合せを含まない。本明細書では、「A、B、およびCからなる群から選択されるメンバー」は、A、B、またはCのうちの1つだけを含み、A、B、およびCの組合せを含まない。本明細書では、「A、B、およびCからなる群から選択されるメンバーならびにその組合せ」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、BとCの組合せ、AとCの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。
【0020】
実施形態の態様は、実施形態に従って、方法、装置、システム、およびプログラム製品の概略フローチャート図ならびに/または概略ブロック図に関して以下で説明される。概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロック、ならびに、概略フローチャート図および/または概略ブロック図の中のブロックの組合せは、コードによって実装され得ることが理解されるだろう。このコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または、機械を生み出すための他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されてもよく、それにより、命令が、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行されると、フローチャート図および/またはブロック図において規定される機能/行動を実装するための手段を作成する。
【0021】
特定の方式で機能するようにコンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスに指示できるコードも、記憶デバイスに記憶されてもよく、それにより、記憶デバイスに記憶されている命令は、フローチャート図および/またはブロック図において規定される機能/行動を実装する命令を含む製造物品を生み出す。
【0022】
コンピュータで実施されるプロセスを生み出すために、一連の動作ステップが、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイス上で実行されるようにするためのコードも、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスにロードされてもよく、それにより、コンピュータまたは他のプログラム可能装置で実行されるコードは、フローチャート図および/またはブロック図において規定される機能/行動を実装するためのプロセスを提供する。
【0023】
図面の中のフローチャート図および/またはブロック図は、様々な実施形態による、装置、システム、方法、ならびにプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。これに関して、フローチャート図および/またはブロック図の中の各ブロックは、指定された論理機能を実装するためのコードの1つまたは複数の実行可能命令を含む、コードのモジュール、セグメント、または部分を表し得る。
【0024】
いくつかの代替の実装形態では、ブロックの中で述べられる機能は図面において述べられる順序とは異なるように存在し得ることにも留意されたい。たとえば、連続して示される2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行されてもよく、または、ブロックは場合によっては、関係する機能に応じて、逆の順序で実行されてもよい。示される図面の1つまたは複数のブロック、またはその部分と機能、論理、または効果が等価である、他のステップおよび方法が考えられ得る。
【0025】
様々な矢印のタイプおよび線のタイプがフローチャート図および/またはブロック図において利用されることがあるが、それらは対応する実施形態の範囲を限定するものとして理解されない。実際に、いくつかの矢印または他の接続するものは、示される実施形態の論理的な流れだけを示すために使用され得る。たとえば、矢印は、示される実施形態の列挙されるステップとステップの間の、指定されない長さの待機期間または監視期間を示し得る。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図の中のブロックの組合せは、指定された機能もしくは行動、または専用ハードウェアとコードの組合せを実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得ることにも留意されたい。
【0026】
各図面の中の要素の説明は、先行する図面の要素を指し得る。同様の番号は、同様の要素の代替の実施形態を含む、すべての図面の中の同様の要素を指す。
【0027】
一般に、本開示は、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のためのシステム、方法、および装置を説明する。いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータ可読媒体に組み込まれるコンピュータコードを使用して実行され得る。いくつかの実施形態では、装置またはシステムは、プロセッサによって実行されると、装置またはシステムに以下で説明される方策の少なくとも一部分を実行させるコンピュータ可読コードを含む、コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0028】
XRトラフィック特性(たとえば、パケットが30~120フレーム/秒でいくらかのジッタを伴って到着するような可変のパケット到着率、また、可変の大きなパケットサイズを有するパケット)を考慮するサービス指向の設計は、(たとえば、より多数のUEに対するXRサービス要件を満たすことに関して、またはUEの節電に関して)より効率的なXRサービスの提供を可能にできる。本開示は、一実施形態では、システム容量を高めるためのBSRの改良を説明する。具体的には、本明細書の主題は、XRサービスがリソースの浪費を避けるためのより細かいバッファサイズ粒度をサポートするように改良される、バッファサイズ標示機構を説明する。
【0029】
図1は、本開示の実施形態による、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告をサポートするワイヤレス通信システム100を示す。一実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つの遠隔ユニット105、無線アクセスネットワーク(「RAN」)120、およびモバイルコアネットワーク130を含む。RAN120およびモバイルコアネットワーク130は、モバイル通信ネットワークを形成する。RAN120は、遠隔ユニット105がワイヤレス通信リンク115を使用して通信するベースユニット121からなり得る。特定の数の遠隔ユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク115、RAN120、およびモバイルコアネットワーク130が
図1に示されるが、任意の数の遠隔ユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク115、RAN120、およびモバイルコアネットワーク130が、ワイヤレス通信システム100に含まれ得ることを、当業者は認識するだろう。
【0030】
一実装形態では、RAN120は、第3世代パートナーシッププロジェクト(「3GPP」(登録商標))仕様において規定される5Gシステムに適合する。たとえば、RAN120は、次世代無線アクセスネットワーク(「NG-RAN」)であってもよく、NR RATおよび/または3GPP Long-Term Evolution(「LTE」)RATを実装してもよい。別の例では、RAN120は、非3GPP RAT(たとえば、Wi-Fi(登録商標)、Institute of Electrical and Electronics Engineers(「IEEE」)802.11ファミリー準拠WLAN)を含み得る。別の実装形態では、RAN120は、3GPP仕様において規定されるLTEシステムに準拠する。しかしながら、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、ネットワークの中でもとりわけ、何らかの他のオープンまたはプロプライエタリ通信ネットワーク、たとえば、Worldwide Interoperability for Microwave Access(「WiMAX」)またはIEEE 802.16ファミリー規格を実装し得る。本開示は、任意の特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態に限定されることは意図されない。
【0031】
一実施形態では、遠隔ユニット105は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(「PDA」)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビジョン(たとえば、インターネットに接続されるテレビジョン)、スマートアプライアンス(たとえば、インターネットに接続されるアプライアンス)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(セキュリティカメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、モデム)などの、コンピューティングデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、遠隔ユニット105は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスを含む。その上、遠隔ユニット105は、UE、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、ワイヤレス送受信ユニット(「WTRU」)、デバイス、または当技術分野において使用される他の用語で言及されることがある。様々な実施形態では、遠隔ユニット105は、加入者識別情報および/または識別モジュール(「SIM」)と、モバイル端末機能(たとえば、無線送信、ハンドオーバー、発話符号化および復号、誤り検出および訂正、シグナリング、ならびにSIMへのアクセス)を提供するモバイル機器(「ME」)とを含む。いくつかの実施形態では、遠隔ユニット105は、端末機器(「TE」)を含んでもよく、および/または、家電機器もしくはデバイス(たとえば、上で説明されたようなコンピューティングデバイス)に組み込まれてもよい。
【0032】
遠隔ユニット105は、アップリンク(「UL」)およびダウンリンク(「DL」)通信信号を介して、RAN120の中のベースユニット121の1つまたは複数と直接通信し得る。さらに、ULおよびDL通信信号はワイヤレス通信リンク123を介して搬送され得る。ここで、RAN120は、モバイルコアネットワークへのアクセスを遠隔ユニット105に提供する中間ネットワークである。
【0033】
いくつかの実施形態では、遠隔ユニット105は、モバイルコアネットワーク130とのネットワーク接続を介してアプリケーションサーバと通信する。たとえば、遠隔ユニット105のアプリケーション107(たとえば、ウェブブラウザ、メディアクライアント、電話、および/またはVoice-over-Internet-Protocol(「VoIP」)アプリケーション)は、RAN120を介してモバイルコアネットワーク130とのプロトコルデータユニット(「PDU」)セッション(または他のデータ接続)を確立するように遠隔ユニット105をトリガし得る。次いで、モバイルコアネットワーク130は、PDUセッションを使用して遠隔ユニット105とアプリケーションサーバ(たとえば、パケットデータネットワーク150の中のコンテンツサーバ151)との間でトラフィックを中継する。PDUセッションは、遠隔ユニット105とユーザプレーン機能(「UPF」)131との間の論理的な接続を表す。
【0034】
PDUセッション(またはPDN接続)を確立するために、遠隔ユニット105は、モバイルコアネットワーク130に登録されなければならない(第4世代(「4G」)システムの文脈では「モバイルコアネットワークに接続される」とも呼ばれる)。遠隔ユニット105は、モバイルコアネットワーク130との1つまたは複数のPDUセッション(または他のデータ接続)を確立し得ることに留意されたい。したがって、遠隔ユニット105は、たとえばインターネットを表すパケットデータネットワーク150と通信するための少なくとも1つのPDUセッションを有し得る。遠隔ユニット105は、他のデータネットワークおよび/または他の通信ピアと通信するための追加のPDUセッションを確立し得る。
【0035】
5Gシステム(「5GS」)の文脈では、「PDUセッション」という用語は、UPF131を通じて遠隔ユニット105と特定のデータネットワーク(「DN」)との間のエンドツーエンド(「E2E」)ユーザプレーン(「UP」)接続を提供するデータ接続を指す。PDUセッションは、1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)フローをサポートする。いくつかの実施形態では、QoSフローとQoSプロファイルとの間には1対1の対応付けがあり得るので、特定のQoSフローに属すすべてのパケットが同じ5G QoS識別子(「5QI」)を有する。
【0036】
Evolved Packet System(「EPS」)などの4G/LTEシステムの文脈では、パケットデータネットワーク(「PDN」)接続(EPSセッションとも呼ばれる)は、遠隔ユニットとPDNとの間のE2E UP接続を提供する。PDN接続手順は、EPSベアラ、すなわちモバイルコアネットワーク130における遠隔ユニット105とパケットゲートウェイ(「PGW」、示されていない)との間のトンネルを確立する。いくつかの実施形態では、EPSベアラとQoSプロファイルとの間に1対1の対応付けがあるので、特定のEPSベアラに属すすべてのパケットが同じQoSクラス識別子(「QCI」)を有する。
【0037】
ベースユニット121は、ある地理的領域にわたって分散し得る。いくつかの実施形態では、ベースユニット121は、アクセス端末、アクセスポイント、ベース、基地局、Node-B(「NB」)、Evolved Node B(eNodeBまたは「eNB」と省略され、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(「E-UTRAN」) Node Bとしても知られている)、5G/NR Node B(「gNB」)、Home Node-B、中継ノード、RANノード、または当技術分野において使用される任意の他の用語でも呼ばれ得る。ベースユニット121は一般に、1つまたは複数の対応するベースユニット121に通信可能に結合される1つまたは複数のコントローラを含み得る、RAN120などのRANの一部である。無線アクセスネットワークのこれらのおよび他の要素は示されていないが、当業者によって一般によく知られている。ベースユニット121は、RAN120を介してモバイルコアネットワーク130に接続する。
【0038】
ベースユニット121は、ワイヤレス通信リンク123を介して、サービングエリア、たとえばセルまたはセルセクタ内のいくつかの遠隔ユニット105にサービスし得る。ベースユニット121は、通信信号を介して、遠隔ユニット105の1つまたは複数と直接通信し得る。一般に、ベースユニット121は、時間領域、周波数領域、および/または空間領域において遠隔ユニット105にサービスするために、DL通信信号を送信する。さらに、DL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123を介して搬送され得る。ワイヤレス通信リンク123は、免許無線スペクトルまたは免許不要無線スペクトルにおける任意の適切なキャリアであり得る。ワイヤレス通信リンク123は、遠隔ユニット105の1つまたは複数、および/またはベースユニット121の1つまたは複数の間の通信を容易にする。NR-U動作では、ベースユニット121および遠隔ユニット105は免許不要無線スペクトルを介して通信することに留意されたい。
【0039】
一実施形態では、モバイルコアネットワーク130は、5GCまたはEvolved Packet Core(「EPC」)であり、これは、データネットワークの中でもとりわけ、インターネットおよびプライベートデータネットワークのようなパケットデータネットワーク150に結合され得る。遠隔ユニット105は、モバイルコアネットワーク130との契約または他のアカウントを有し得る。各モバイルコアネットワーク130は、単一の公衆陸上移動網(「PLMN」)に属す。本開示は、どのような特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装にも限定されないものとする。
【0040】
モバイルコアネットワーク130は、いくつかのネットワーク機能(「NF」)を含む。示されるように、モバイルコアネットワーク130は、少なくとも1つのUPF131を含む。モバイルコアネットワーク130はまた、限定はされないが、RAN120にサービスするアクセスおよびモビリティ管理機能(「AMF」)133、セッション管理機能(「SMF」)135、ネットワークエクスポージャー機能(「NEF」)、ポリシー制御機能(「PCF」)137、統合データ管理機能(「UDM」)、およびユーザデータリポジトリ(「UDR」)を含む、複数の制御プレーン(「CP」)機能を含む。
【0041】
UPF131は、5Gアーキテクチャにおいて、パケットのルーティングと転送、パケットの検査、QoSの取扱い、および相互接続データネットワーク(「DN」)のための外部PDUセッションを担う。AMF133は、NASシグナリングの終了、NAS暗号化および完全性保護、登録管理、接続管理、モビリティ管理、アクセス認証および認可、セキュリティコンテキスト管理を担う。SMF135は、適切なトラフィックルーティングのための、セッション管理(すなわち、セッション確立、修正、解放)、遠隔ユニット(すなわち、UE)IPアドレス割振りおよび管理、DLデータ通知、UPFのためのトラフィックステアリング構成を担う。
【0042】
NEFは、顧客およびネットワークパートナーがネットワークデータおよびリソースに簡単にアクセスできるようにすることを担う。サービス提供者は、新しい能力を有効にして、APIを通じてそれらを開放し得る。これらのAPIは、サードパーティの認可されたアプリケーションが、ある数の異なる加入者(すなわち、異なるアプリケーションをもつ接続されたデバイス)についてネットワークの挙動を監視して構成することを可能にする。PCF137は、統一ポリシーフレームワーク(unified policy framework)、CP機能へのポリシールールの提供、UDRの中のポリシー決定のための契約情報のアクセスを担う。
【0043】
UDMは、認証および鍵交換(「AKA」)証明書の生成、ユーザ識別の取扱い、アクセス認可、契約管理を担う。UDRは、加入者情報のリポジトリであり、いくつかのネットワーク機能にサービスするために使用され得る。たとえば、UDRは、加入者データ、ポリシー関連データ、サードパーティアプリケーションに開放されることが許可される加入者関連データなどを記憶し得る。いくつかの実施形態では、UDMはUDRと同じ位置にあり、合成エンティティ「UDM/UDR」139として図示される。
【0044】
様々な実施形態において、モバイルコアネットワーク130は、認証サーバ機能(「AUSF」)(これは認証サーバとして振る舞う)、ネットワークリポジトリ機能(「NRF」)(これはNFサービス登録および発見を行い、NFが互いに適切なサービスを特定してアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)を介して互いに通信することを可能にする)、または5GCのために定義される他のNFも含み得る。いくつかの実施形態では、モバイルコアネットワーク130は、認証、認可、および課金(「AAA」)サーバを含み得る。
【0045】
様々な実施形態において、モバイルコアネットワーク130は、異なるタイプのモバイルデータ接続および異なるタイプのネットワークスライスをサポートし、各モバイルデータ接続は特定のネットワークスライスを利用する。ここで、「ネットワークスライス」は、あるトラフィックタイプまたは通信サービスに最適化されたモバイルコアネットワーク130の部分を指す。ネットワークインスタンスは、シングルネットワークスライス選択支援情報(「S-NSSAI」)によって識別され得るが、遠隔ユニット105が使用することが認可されるネットワークスライスのセットは、ネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)によって識別される。
【0046】
ここで、「NSSAI」は、1つまたは複数のS-NSSAI値を含むベクトル値を指す。いくつかの実施形態では、様々なネットワークスライスは、SMF135およびUPF131などのネットワーク機能の別個のインスタンスを含み得る。いくつかの実施形態では、異なるネットワークスライスは、AMF133などのいくつかの共通のネットワーク機能を共有し得る。異なるネットワークスライスは、図示を簡単にするために
図1に示されていないが、それらのサポートが想定される。異なるネットワークスライスが展開される場合、モバイルコアネットワーク130は、遠隔ユニット105にサービスするためにネットワークスライスインスタンスを選択すること、許容されるNSSAIを決定すること、遠隔ユニット105にサービスするために使用されるように設定されるAMFを決定することを担う、ネットワークスライス選択機能(「NSSF」)を含み得る。
【0047】
特定の数およびタイプのネットワーク機能が
図1に示されるが、任意の数およびタイプのネットワーク機能がモバイルコアネットワーク130に含まれ得ることを当業者は認識するだろう。その上、モバイルコアネットワーク130がEPCを備えるLTEの変種では、示されるネットワーク機能は、モバイル管理エンティティ(「MME」)、サービングゲートウェイ(「SGW」)、PGW、ホーム加入者サーバ(「HSS」)などの、適切なEPCエンティティで置き換えられ得る。たとえば、AMF133はMMEにマッピングされてもよく、SMF135はPGWの制御プレーン部分および/またはMMEにマッピングされてもよく、UPF131はSGWおよびPGWのユーザプレーン部分にマッピングされてもよく、UDM/UDR139はHSSにマッピングされもよい、などである。
【0048】
図1は5G RANおよび5Gコアネットワークの構成要素を示すが、説明される実施形態は、IEEE 802.11の変種、Global System for Mobile Communications(「GSM」、すなわち2Gデジタルセルラーネットワーク)、General Packet Radio Service(「GPRS」)、UMTS、LTEの変種、CDMA2000、Bluetooth、ZigBee、Sigfoxなどを含む、他のタイプの通信ネットワークおよびRATに適用される。
【0049】
以下の説明では、「gNB」という用語は基地局のために使用されるが、それは任意の他の無線アクセスノード、たとえばRANノード、eNB、基地局(「BS」)、アクセスポイント(「AP」)、NRなどによって置き換え可能である。さらに、動作は主に5G NRの文脈で説明される。しかしながら、提案される方策/方法は、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告をサポートする他のモバイル通信システムにも等しく適用可能である。
【0050】
背景として、TS 38.321(これは参照によって本明細書に組み込まれる)によれば、MACエンティティにおけるULデータ量についての情報をサービングgNBに提供するために、BSR手順が使用される。無線リソース制御(「RRC」)は、BSRを制御するために以下のパラメータを構成する。
・periodicBSR-Timer
・retxBSR-Timer
・logicalChannelSR-DelayTimerApplied
・logicalChannelSR-DelayTimer
・logicalChannelSR-Mask
・logicalChannelGroup
【0051】
各論理チャネルは、logicalChannelGroupを使用して論理チャネルグループ(「LCG」)に割り振られ得る。一実施形態では、LCGの最大の数は8である。MACエンティティは、たとえばTS 38.322および38.323におけるように、データ量計算手順に従って、論理チャネルが利用可能なULデータの量を決定する。以下の事象のいずれかが発生する場合、BSRがトリガされるものとする。
・ULデータは、LCGに属す論理チャネルについて、MACエンティティに対して利用可能になる。そして、
・このULデータが、任意のLCGに属す利用可能なULデータを含む任意の論理チャネルの優先度より高い優先度をもつ論理チャネルに属すか、または、
・LCGに属す論理チャネルのいずれもがどのような利用可能なULデータも含まず、この場合、BSRは「普通のBSR」と以下で呼ばれる
のいずれかである。
・ULリソースが割り振られ、パディングビットの数がバッファステータス報告MAC CEとそのサブヘッダを足したもののサイズ以上であり、この場合、BSRは「パディングBSR」と以下で呼ばれる。
・retxBSR-Timerが満了し、LCGに属す論理チャネルの少なくとも1つがULデータを含み、この場合、BSRは「普通のBSR」と以下で呼ばれる。
・periodicBSR-Timerが満了し、この場合、BSRは「定期的なBSR」と以下で呼ばれる。
・注意1:普通のBSRをトリガする事象が複数の論理チャネルについて同時に発生するとき、各論理チャネルは1つの別個の普通のBSRをトリガする。
【0052】
普通のBSRについて、MACエンティティは以下のことを行うものとする。
1> BSRが、値がtrueであるlogicalChannelSR-DelayTimerAppliedがより上のレイヤによって構成されるような論理チャネルについてトリガされる場合:
2> logicalChannelSR-DelayTimerを始動または再始動する。
1> それ以外の場合:
2> 動いている場合、logicalChannelSR-DelayTimerを止める。
【0053】
普通のBSRおよび定期的なBSRについて、MACエンティティは以下のことを行うものとする。
1> BSRを含むMAC PDUが構築されるべきであるときに1つより多くのLCGが送信に利用可能なデータを有する場合:
2> 送信に利用可能なデータを有するすべてのLCGに対してロングBSRを報告する。
1> それ以外の場合:
2> ショートBSRを報告する。
【0054】
パディングBSRについて、MACエンティティは次のことを行うものとする。
1> パディングビットの数が、ショートBSRとそのサブヘッダを足したもののサイズ以上であるが、ロングBSRとそのサブヘッダを足したもののサイズより小さい場合:
2> BSRが構築されるべきであるときに1つより多くのLCGが送信に利用可能なデータを有する場合:
3> パディングビットの数がショートBSRとそのサブヘッダを足したもののサイズに等しい場合:
4> 送信に利用可能なデータをもつ最高優先度の論理チャネルを用いてLCGのショートトランケーテッドBSRを報告する。
3> それ以外の場合:
4> 送信に利用可能なデータを有する論理チャネルを用いてLCGのロングトランケーテッドBSRを、これらのLCGの各々における(送信に利用可能なデータを伴うまたは伴わない)最高優先度の論理チャネルの降順に従って、および優先度が等しい場合、LCGIDの昇順に従って報告する。
2> それ以外の場合:
3> ショートBSRを報告する。
1> そうではなく、パディングビットの数がロングBSRとそのサブヘッダを足したもののサイズ以上である場合:
2> 送信に利用可能なデータを有するすべてのLCGに対してロングBSRを報告する。
【0055】
retxBSR-Timerの満了によってトリガされるBSRについて、MACエンティティは、BSRをトリガした論理チャネルが、BSRがトリガされた時点で送信に利用可能なデータを有する最高優先度の論理チャネルであると見なす。
【0056】
MACエンティティは次のことを行うものとする。
1> 少なくとも1つのBSRがトリガされており取り消されていないと、バッファステータス報告手順が決定する場合:
2> UL-SCHリソースが新しい送信に利用可能であり、UL-SCHリソースがBSR MAC CEとそのサブヘッダを足したものを論理チャネル優先順位付けの結果として収容できる場合:
3> 条項6.1.3.1において定義されるようにBSR MAC CEを生成するように多重化および組立手順に命令し、
3> すべての生成されたBSRがロングトランケーテッドBSRまたはショートトランケーテッドBSRであるときを除き、periodicBSR-Timerを始動または再始動し、
3> retxBSR-Timerを始動または再始動する。
2> 普通のBSRがトリガされており、logicalChannelSR-DelayTimerが動いていない場合:
3> 新しい送信に利用可能なUL-SCHリソースがない場合、または
3> MACエンティティが構成されたアップリンクグラントを用いて構成され、logicalChannelSR-Maskがfalseに設定される論理チャネルに対して普通のBSRがトリガされた場合、または
3> 新しい送信に利用可能なUL-SCHリソースが、BSRをトリガした論理チャネルに対して構成されるLCPマッピング制約(条項5.4.3.1参照)を満たさない場合:
4> スケジューリング要求をトリガする。
注意2:MACエンティティがアップリンクグラントを用いて構成されている、それを受信する、またはそれを決定する場合、UL-SCHリソースが利用可能であると見なされる。UL-SCHリソースが利用可能であることを所与の時点でMACエンティティが決定している場合、これは、UL-SCHリソースがその時点で利用可能であることを必ずしも示唆しない。
【0057】
MAC PDUは、複数の事象がBSRをトリガしたときでも、多くても1つのBSR MAC CEしか含まないものとする。普通のBSRおよび定期的なBSRは、パディングBSRより優先される。MACエンティティは、任意のUL-SCH上での新しいデータの送信に対するグラントが受信されると、retxBSR-Timerを再始動するものとする。
【0058】
トリガされたBSRは、ULグラントが送信に利用可能なすべての未解決のデータを収容できるが、BSR MAC CEとそのサブヘッダを足したものを追加で収容するには不十分であるとき、取り消され得る。MAC PDUの組立より前にトリガされたBSRは、MAC PDUが送信され、かつこのPDUが、MAC PDUの組立の前にBSRをトリガした最後の事象までの(およびそれを含む)バッファステータスを含むロングBSR MAC CEまたはショートBSR MAC CEを含むとき、取り消されるものとする。
注意3:MAC PDUの組立は、アップリンクグラントの受信と、対応するMAC PDUの実際の送信との間の任意の時点で起こり得る。BSRおよびSRは、BSR MAC CEを含むMAC PDUの組立の後で、しかしこのMAC PDUの送信の前にトリガされ得る。加えて、BSRおよびSRはMAC PDUの組立の間にトリガされ得る。
注意4:HARQプロセスがcg-RetransmissionTimerを用いて構成される場合、かつ、BSRがこのHARQプロセスによる構成されたグラント上での送信のためにMAC PDUにすでに含まれているが、より低いレイヤによってまだ送信されていない場合、BSRの内容をどのように扱うかはUEの実装形態次第である。
【0059】
一実施形態では、BSR MAC CEは、LCG ID、LCG
i、バッファサイズというフィールドを有する。TS 38.321(参照によって本明細書に組み込まれる)におけるTable 6.1.3.1-1およびTable 6.1.3.1-2は、それぞれ5ビットおよび8ビットのバッファサイズフィールドに対するバッファサイズレベル(バイト単位)を提供する。ショートBSRフォーマットおよびショートトランケーテッドBSRフォーマットのバッファサイズフィールドの長さは5ビットであり、ロングBSRフォーマットおよびロングトランケーテッドBSRフォーマットのバッファサイズフィールドの長さは8ビットである。
図2はショートBSRおよびショートトランケーテッドBSR MAC CEを示すが、
図3は、ロングBSR、ロングトランケーテッドBSR、およびプリエンプティブBSR MAC CEを示す。
【0060】
一実施形態では、推奨されるビットレートMAC CEは、それぞれgNBからUEへのビットレート推奨メッセージおよびUEからgNBへのビットレート推奨クエリメッセージのための、TS 38.321(参照によって本明細書に組み込まれる)のTable 6.2.1-1および6.2.1-2において規定されるような論理チャネル識別子(「LCID」)を伴うMACサブヘッダによって識別される。それはサイズが固定されており、以下で定義されるような(
図4に示されるような)2オクテットからなる。
- LCID:このフィールドは、推奨されるビットレートまたは推奨されるビットレートクエリが適用可能である論理チャネルの識別情報を示す。フィールドの長さは6ビットである。
- アップリンク/ダウンリンク(UL/DL):このフィールドは、推奨されるビットレートまたは推奨されるビットレートクエリがアップリンクまたはダウンリンクに適用されるかどうかを示す。フィールドの長さは1ビットである。0に設定されるUL/DLフィールドはダウンリンクを示す。1に設定されるUL/DLフィールドはアップリンクを示す。
- ビットレート:このフィールドはTable 6.1.3.20-1に対するインデックスを示す。フィールドの長さは6ビットである。ビットレート推奨では、値は推奨されるビットレートを示す。ビットレート推奨クエリでは、値は望まれるビットレートを示す。
- X:ビットレート乗数。推奨されるビットレート乗数をサポートするUEに対して、bitRateMultiplierがLCIDフィールドによって示される論理チャネルのために構成されるとき、「1」に設定されるXフィールドは、ビットレートの実際の値が、TS 38.331において規定されるようなbitRateMultiplierにより乗じられるビットレートフィールドにより示されるインデックスに対応する値であることを示す。
- R:0に設定される予備ビット。
【表1】
【0061】
一実施形態では、エクステンデッドリアリティ(「XR」)およびクラウドゲーミング(「CG」)が、業界において検討されている5Gメディアの重要な用途である。TR 26.928によれば、XRは以下のものを含む異なるタイプの現実に対する総称である。
・仮想現実(「VR」)は、届けられた映像と音響のシーンのレンダリングされたバージョンである。レンダリングは、観察者またはユーザがその用途により限られた範囲内を動くにつれて、観察者またはユーザに対して可能な限り自然な現実世界の映像と音響の感覚的な刺激を模倣するように設計される。必ずではないが、仮想現実は普通は、ユーザがヘッドマウントディスプレイ(「HMD」)を装着し、ユーザの視野をシミュレートされた視覚成分で完全に置き換え、ヘッドフォンを装着し、付随する音響をユーザに提供することを必要とする。VRでは、ユーザから見て物と音源がユーザの動きと調和したままであることを確実にするように、シミュレートされた映像と音響の成分が更新されることを可能にするために、何らかの形でユーザの頭と動きを追跡することも普通は必要である。仮想現実シミュレーションと相互作用するための追加の手段も提供されることがあるが、絶対に必要ではない。
・拡張現実(「AR」)は、ユーザが、追加の情報を提供され、または、現在の環境に重畳された人工的に生成された物もしくはコンテンツを提供されるようなものである。そのような追加の情報またはコンテンツは普通は視覚的および/または可聴であり、現在の環境の観察は、中間の知覚、処理、およびレンダリングがなく直接的であってもよく、または、環境の知覚がセンサを介して中継されて増強もしくは処理され得るように、間接的であってもよい。
・混合現実(「MR」)は、いくつかの仮想的な要素が現実のシーンの一部であるかのような幻想を提供することを意図して、それらの要素が物理的なシーンに挿入されるような、進化した形態のARである。
・エクステンデッドリアリティ(「XR」)は、コンピュータ技術およびウェアラブルによって生成される、すべての現実と仮想の合成環境および人と機械の相互作用を指す。それは、AR、MR、およびVRなどの代表的な形態、およびそれらの間にある領域を含む。仮想性のレベルは、部分的な知覚入力から完全に没入型のVRにまでわたる。XRの重要な側面は、存在の感覚(VRによって表現される)と認知の取得(ARによって表現される)に特に関係する人の体験の拡張である。
【0062】
以下の説明される方策では、「スロット」の代わりに、「ミニスロット」、「サブスロット」、または「集約されたスロット」も使用されることがあり、スロット/ミニスロット/サブスロット/集約されたスロットという概念は、TS 38.211/TS 38.213/TS 38.214(これらは参照によって本明細書に組み込まれる)において定義されるように説明され得る。
【0063】
本開示全体でのTS 38.211、TS 38.212、TS 38.213、TS 38.214への言及は、仕様の現在のバージョンV16.6.0に関連付けられ、TS 38.321は仕様の現在のバージョンV16.5.0に関連付けられる。
【0064】
いくつかの実施形態が以下で説明される。ある可能な実施形態によれば、説明される実施形態の1つまたは複数からの1つまたは複数の要素または特徴は組み合わせられ得る。
【0065】
60fpsでありデータレートが10MbpsであるUL ARトラフィック(たとえば、シーン、ビデオ、データ、およびオーディオのストリームを集約するストリーム)を考えると、各フレーム/パケットは平均で約20834バイトである。パケットサイズの変動(たとえば、平均パケットサイズの[STD,MAX,MIN]:[10.5,150,50]%の切断正規分布に従った)を考えると、BSR MAC-CEにおけるバッファサイズレベルは十分正確ではないことがある。たとえば、20834バイトに対して、5ビットBSRテーブル、たとえばショートBSRにおけるBS(バッファサイズ)インデックス25が使用され/示され、そのBSインデックス25は最大で28581バイトをサポートすることができ(インデックス24に対応するBS値は20516バイト以下である)、実際のバッファサイズと最大のバッファサイズの差は約27%であり得る(gNBは約27%多いリソースを割り振る必要がある)。XRに対する低いパケットエラーレートの要件(たとえば、1%)を考えると、そのような割り振られたリソースの差は、非効率なリソース割振りにつながり得る。以下では、バッファサイズの標示を改良するための様々な方策を提案する。
【0066】
一実施形態では、UEは、BSR MAC-CEのバッファサイズフィールドに対する「k」個のビット(たとえば、「k=5」)をもつバッファサイズレベル(バイト単位)を含む第1のテーブル(たとえば、その第1のセット)を用いて構成され、UEは、BSR MAC-CEのバッファサイズフィールドに対する「k」個のビット(たとえば、「k=5」)をもつバッファサイズレベルを含む第2のテーブル(たとえば、その第2のセット)を決定する。
【0067】
そのような実施形態では、UEはLCGの第1のセットのために第1のテーブルを使用し、LCGの第2のセットのために第2のテーブルを使用し、セットは1つのLCGを含むことができ、少なくとも1つのバッファサイズレベルは2つのテーブルの間で異なる。一実施形態では、第2のテーブルは、バッファサイズのある範囲(たとえば、ARトラフィックに対して、STDがたとえば平均パケットサイズ(m)の10.5%前後であることを考慮して、-3*STD+mから3*STD+m、別の例では、バッファサイズの範囲(平均パケットサイズのMin%,平均パケットサイズのMax%))について互いにより近いバッファレベルサイズを有してもよく、「Min%」および「Max%」は百分率である。
【0068】
別の実施形態では、UEは、少なくとも第1のLCGに関連する第1のバッファサイズレベルテーブル、および少なくとも第2のLCGに関連する第2のバッファサイズレベルテーブルを用いて構成され、少なくとも1つのバッファサイズレベルは、2つのテーブルの間で異なる。UEは、第1の論理チャネルグループが利用可能なデータを有するとき、BSRの中の少なくとも第1のLCGに関連するバッファサイズを報告するために第1のバッファサイズレベルテーブルを使用し、第2の論理チャネルグループが利用可能なデータを有するとき、BSRの中の少なくとも第2のLCGに関連するバッファサイズを報告するために第2のバッファサイズレベルテーブルを使用する。
【0069】
一実施形態では、第2のテーブルはUEのために構成される。ショートBSRに対して、UEは、8ビットのバッファサイズテーブル(TS 38.321におけるTable 6.1.3.1-2)または8ビットのバッファサイズテーブルからの値のサブセットをLCGのセットのための第2のテーブルとして使用して構成される。ショートBSRのための5ビットの第2のテーブルの例は、以下のtable 1(表2)において提供される(変化は太字のイタリック体であり、新しい値はTS 38.321における8ビットのバッファサイズテーブルから取られる)。
【表2】
【表3】
【0070】
一実施形態では、第2のテーブルはいくつかのトラフィックパラメータに基づいて導出される。トラフィックパラメータは、平均パケットサイズおよびSTD、fpsなどのトラフィックパケット統計を含む。トラフィックパラメータ(平均パケットサイズ、平均パケットジッタなどの)は、BSRにおいて示されてもよく、またはLCG IDと結びつけられてもよい。
【0071】
一実施形態では、第2のテーブルはショートフォーマットBSRのための第1のテーブルであり、UEはすべてのLCGのための8ビットのバッファサイズテーブル(TS 38.321におけるTable 6.1.3.1-2)を用いて構成される。
【0072】
一実施形態では、UEは、特定のトラフィック(たとえば、ULのためのシーンおよび/またはビデオを含むXRトラフィック)をスケジューリングされてからある時間長(たとえば、タイマーの満了によって決定される)の間、第2のテーブル(8ビットのバッファサイズテーブル(TS 38.321におけるTable 6.1.3.1-2)に基づく)を使用する。
【0073】
一実施形態では、UEは、MAC CE/ダウンリンク制御情報(「DCI」)標示を受信すると、第2のテーブル(8ビットのバッファサイズテーブル(TS 38.321におけるTable 6.1.3.1-2)に基づく)を使用する。MAC CE/DCI標示は、潜在的なXRトラフィックの有効化/開始を示し得る。DCI標示は、構成されたグラント送信を特定の周期(たとえば、4ms)で有効にするDCIであり得る。
【0074】
一実施形態では、UEは、バッファサイズ標示のために(たとえば、LCGごとに)どのテーブルが使用されるかを示す。
【0075】
一実施形態では、UEは、示されるインデックスおよびパラメータのセットに基づいてgNBがバッファサイズレベルを決定し得る際に用いるパラメータのセット(たとえば、LCGに関連する平均パケットサイズ)を示す。
【0076】
一実施形態では、ネットワークは、LCGのためにデフォルトの第1のテーブル(TS 38.321におけるTable 6.1.3.1-1の5ビットのショートBSフィールド)を使用するか、または第2のテーブルを使用するかについて、UEを構成する。
【0077】
一実施形態では、ネットワークは、第2のテーブルのためのバッファサイズレベルを用いてUEを構成し得る。たとえば、バッファサイズ値のあり得るセットのビットマップ(「Bi」)(たとえば、ビットフィールドBiはバッファサイズレベルBSiに対応する)に基づくと、バッファサイズレベルBSiが存在しておりバッファサイズフィールドのコードポイントにマッピングされることを示すために、Biフィールドは「1」に設定される。バッファサイズレベルBSiが存在せず、バッファサイズフィールドのコードポイントにマッピングされないことを示すために、Biフィールドは「0」に設定される。バッファサイズレベルがマッピングされるコードポイントは、Biフィールドが1に設定されたすべてのバッファサイズレベルの中の順序位置によって決定され、すなわち、Biフィールドが1に設定された第1のバッファサイズレベルはコードポイント値0にマッピングされるものとし、Biフィールドが1に設定された第2のバッファサイズレベルはコードポイント値1にマッピングされるものとし、以下同様である。ショートBSRのためのバッファサイズレベルの最大の数は32である。
【0078】
一実施形態では、LCGはXR関連トラフィック(たとえば、ARトラフィック)のセットに割り当てられる。
【0079】
一実施形態では、2つのLCGタイプが定義され得る。一方のLCGタイプはXR関連トラフィックに属してもよく、他方のLCGタイプはあり得るトラフィックの残りをカバーしてもよい。一方のLCGタイプはIフレームと関連付けられてもよく、一方のLCGタイプはPフレームと関連付けられてもよい。
【0080】
一実施形態では、普通のBSRに対して、MACエンティティは次のことを行うものとする。
・1> BSRを含むMAC PDUが構築されるべきであるとき、1つより多くのLCGが送信に利用可能なデータを有する場合:
・2> 送信に利用可能なデータを有する第1のタイプのすべてのLCGに対して第1のタイプのロングBSRを報告する。
・2> 送信に利用可能なデータを有する第2のタイプのすべてのLCGに対して第2のタイプのロングBSRを報告する。
・1> それ以外の場合:
・2> ショートBSRを報告する。
【0081】
第1のLCGタイプおよび第2のLCGタイプは、バッファサイズに対して異なるまたは同じテーブルを使用することができる。一実施形態では、低い/普通の優先度に必要とされるリソースからの高い/中程度の信頼性のために、別個のリソースが必要とされ得る。また、異なるトラフィックは異なるパケット遅延限界(「PDB」)を有し得るので、用途認識能力(信頼性/遅延要件などの何らかのトラフィックの様相の知識)を有するgNBは、異なる(ロング)BSRを有することの恩恵を受け得る。
【0082】
一実施形態では、普通のBSRに対して、MACエンティティは、BSRを含むMAC PDUが構築されるべきであるときに送信に利用可能なデータを1つより多くのLCGが有する場合、送信に利用可能なデータを有するすべてのLCGに対してロングBSRを報告するものとする。UEは、どのLCGが(たとえば、BSR MAC-CEにおいて)送信されることになる大半のデータ(または「x」%より多くの)を有するかを示すので、gNBは、リソースを効率的に割り当てるために、大半のデータをもつLCGのトラフィックパラメータ/特性を使用することができる。
【0083】
ショートBSRが8ビットのバッファサイズフィールドテーブルを使用する場合、ショートBSRを8ビットではなく16ビットにするために、パディングビットがショートBSRに追加される。ショートMAC CEのMACサブヘッダの中のフィールドは、ショートBSRが8ビットのMAC CEであるか、または16ビットのMAC CEであるかを示し得る。一例では、1ビットはMACサブヘッダにおける予備ビットであり得る。別の代替例では、新しい予備のLCIDは16ビットのショートBSR MAC CEを示し得る。
【0084】
一実施形態では、UEは、あらかじめ構成されたLCG、たとえばXR関連トラフィックのために使用されるLCGのバッファステータスをUEが報告する場合、ロングBSRまたはロングトランケーテッドBSR MAC CEを報告するように構成される。バッファステータスが単一のLCGのために報告される場合でも、UEはロングBSRまたはトランケーテッドロングBSR MAC CEを報告する。一実装形態では、MACサブヘッダまたはMAC CEの中のフィールドは、UEが他のLCGのための送信に利用可能なデータをもたないことを示し得る。
【0085】
一実施形態では、各々が所与のXビット(たとえば、X=5または8)のバッファサイズフィールドのためのバッファサイズレベル(たとえば、バイト単位)のセットを規定する複数のテーブルが、UEのためにあらかじめ定められ、または構成される。一実施形態では、UEは、
図5に示されるように、論理チャネル構成において論理チャネルに関連するバッファサイズレベルテーブル(等価的に、バッファサイズレベルのセット)の情報または標示を受信する。UEは、同じ論理チャネルグループ識別情報をもつ論理チャネルが、異なるバッファサイズレベルテーブル(たとえば、バッファサイズレベルの異なるセット)を用いて構成されるとは予想しない。UEは、論理チャネルのためのバッファステータス報告を送信するために、示されたバッファサイズレベルテーブルを使用する。
【0086】
一実施形態では、
図5に示されるLogicalChannelConfig IEは、論理チャネルパラメータを構成するために使用される。一実施形態では、logicalChannelGroupパラメータ502は、論理チャネルが属す、TS 38.321において規定されるような論理チャネルグループのIDである。一実施形態では、bsr-TableIDパラメータ504は、論理チャネルのためのバッファステータス報告のために使用されるべきバッファサイズレベルテーブルのIDである。UEは、同じ論理チャネルグループIDをもつ論理チャネルが異なるbsr-TableID値を用いて構成されるとは予想しない。構成されない場合、UEは所与のXビット(X=5または8)のバッファサイズフィールドのためにデフォルトのバッファサイズレベルテーブルを使用する。
【0087】
一例では、論理チャネル構成は、LCGに関連するトラフィックのためにグループオブピクチャ(「GOP」)ベースのビデオ符号化が使用されるか、またはスライスベース(たとえば、H.264 Advanced Video Codingにおいて使用されるような)のビデオ符号化が使用されるかを示すフィールドなどの、LCGに関連するULデータのトラフィックの性質に関するパラメータを含む。このフィールドは、他のタイプのトラフィック(たとえば、ウェブブラウジングなど)を示すフィールド値を有し得る。
【0088】
より正確な推奨されるビットレートMAC CEを提供するための機構を対象とする一実施形態では、bitRateMultiplierの新しい値(たとえば、bitRateMultiplier-r16 RRCパラメータにおいてすでに提供されている値、すなわち40、70、100、200以外)が、推奨されるビットレートの粒度を高めるために使用され得る。ある例では、オフセットが構成され(たとえば、-2)、ビットレート乗数は、RRCにより示されるbitRateMultiplierおよびオフセットに基づいて決定される。別の例では、オフセット/ビットレート乗数の新しい値は、推奨されるビットレートを決定するために使用されるビットレートフィールド(たとえば、TS 38.321におけるTable 6.1.3.20-1)におけるある範囲の値(たとえば、2000から4000の範囲の値)にのみ適用可能である。
【0089】
図6は、本開示の実施形態による、NRプロトコルスタック600を示す。
図6は、遠隔ユニット101、ベースユニット121、およびモバイルコアネットワーク130を示すが、これらは、コアネットワークの中のRANノードおよびNF(たとえば、AMF)と相互作用するUEのセットを表す。示されるように、プロトコルスタック600は、ユーザプレーンプロトコルスタック601および制御プレーンプロトコルスタック603を備える。ユーザプレーンプロトコルスタック604は、物理(「PHY」)レイヤ605、MACサブレイヤ610、無線リンク制御(「RLC」)サブレイヤ615、パケットデータコンバージェンスプロトコル(「PDCP」)サブレイヤ620、およびサービスデータ適応プロトコル(「SDAP」)レイヤ625を含む。制御プレーンプロトコルスタック603は、物理レイヤ605、MACサブレイヤ610、RLCサブレイヤ615、およびPDCPサブレイヤ620も含む。制御プレーンプロトコルスタック603は、RRCサブレイヤおよび非アクセス層(「NAS」)レイヤ635も含む。
【0090】
制御プレーンプロトコルスタック603のためのASプロトコルスタックは、少なくともRRC、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。ユーザプレーンプロトコルスタック601のためのASプロトコルスタックは、少なくともSDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。レイヤ2(「L2」)は、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤに分割される。レイヤ3(「L3」)は、制御プレーンのためのRRCサブレイヤ630およびNASレイヤ635を含み、たとえば、ユーザプレーンのためのインターネットプロトコル(「IP」)レイヤまたはPDUレイヤ(図示せず)を含む。PUCCH/PUSCHまたはMAC CEなどのL1およびL2は「より低いレイヤ」と呼ばれるが、RRCなどのL3以上(たとえば、トランスポートレイヤ、アプリケーションレイヤ)は「より高いレイヤ」または「より上のレイヤ」と呼ばれる。
【0091】
物理レイヤ605は、トランスポートチャネルをMACサブレイヤ610に提供する。MACサブレイヤ610は、論理チャネルをRLCサブレイヤ615に提供する。RLCサブレイヤ615は、RLCチャネルをPDCPサブレイヤ620に提供する。PDCPサブレイヤ620は、無線ベアラをSDAPサブレイヤ625および/またはRRCレイヤ630に提供する。SDAPサブレイヤ625は、QoSフローをモバイルコアネットワーク130(たとえば、5GC)に提供する。RRCレイヤ630は、キャリアアグリゲーションおよび/またはデュアルコネクティビティの追加、修正、および解放を行う。RRCレイヤ630はまた、シグナリング無線ベアラ(「SRB」)とデータ無線ベアラ(「DRB」)の確立、構成、維持、および解放を管理する。いくつかの実施形態では、RRCエンティティは、無線リンク障害の検出およびそれからの回復のために機能する。
【0092】
図7は、本開示の実施形態による、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のために使用され得るユーザ機器装置700を示す。様々な実施形態において、ユーザ機器装置700は、上で説明された方策の1つまたは複数を実装するために使用される。ユーザ機器装置700は、上で説明されたような、遠隔ユニット105および/またはUE205などのUEの一実施形態であり得る。さらに、ユーザ機器装置700は、プロセッサ705、メモリ710、入力デバイス715、出力デバイス720、およびトランシーバ725を含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス715および出力デバイス720は、タッチスクリーンなどの単一のデバイスへと組み合わせられる。いくつかの実施形態では、ユーザ機器装置700は、どのような入力デバイス715および/または出力デバイス720も含まないことがある。様々な実施形態において、ユーザ機器装置700は、プロセッサ705、メモリ710、およびトランシーバ725の1つまたは複数を含むことがあり、入力デバイス715および/または出力デバイス720を含まないことがある。
【0093】
示されるように、トランシーバ725は、少なくとも1つの送信機730および少なくとも1つの受信機735を含む。ここで、トランシーバ725は1つまたは複数のベースユニット121と通信する。加えて、トランシーバ725は、少なくとも1つのネットワークインターフェース740および/またはアプリケーションインターフェース745をサポートし得る。アプリケーションインターフェース745は、1つまたは複数のAPIをサポートし得る。ネットワークインターフェース740は、UuおよびPC5などの3GPP参照点をサポートし得る。当業者により理解されるように、他のネットワークインターフェース740がサポートされ得る。
【0094】
一実施形態では、プロセッサ705は、コンピュータ可読命令を実行することが可能な、および/または論理演算を実行することが可能な任意の既知のコントローラを含み得る。たとえば、プロセッサ705は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(「CPU」)、グラフィクス処理装置(「GPU」)、補助処理装置、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、デジタルシグナルプロセッサ(「DSP」)、コプロセッサ、特定用途向けプロセッサ、または同様のプログラム可能コントローラであり得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ705は、本明細書で説明される方法とルーチンを実行するために、メモリ710に記憶されている命令を実行する。プロセッサ705は、メモリ710、入力デバイス715、出力デバイス720、およびトランシーバ725に通信可能に結合される。いくつかの実施形態では、プロセッサ705は、アプリケーション領域およびオペレーティングシステム(「OS」)機能を管理するアプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られている)ならびに無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られている)を含み得る。
【0095】
一実施形態では、メモリ710はコンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ710は揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ710は、ダイナミックRAM(「DRAM」)、シンクロナスダイナミックRAM(「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(「SRAM」)を含むRAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ710は不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ710は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ710は揮発性コンピュータ記憶媒体と不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、メモリ710は、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告に関するデータを記憶する。たとえば、メモリ710は、上で説明されたようなパラメータ、構成、リソース割り当て、ポリシーなどを記憶し得る。いくつかの実施形態では、メモリ710はまた、オペレーティングシステムまたはユーザ機器装置700上で動作する他のコントローラアルゴリズム、および1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションなどの、プログラムコードおよび関連するデータを記憶する。
【0097】
一実施形態では、入力デバイス715は、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む、任意の既知のコンピュータ入力デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス715は、たとえばタッチスクリーンまたは同様のタッチ感知ディスプレイとして、出力デバイス720と統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス715は、タッチスクリーンに表示される仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーンに手書きすることによってテキストが入力され得るように、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス715は、キーボードおよびタッチパネルなどの2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0098】
一実施形態では、出力デバイス720は、視覚の、可聴の、および/または触覚の信号を出力するように設計される。いくつかの実施形態では、出力デバイス720は、視覚的なデータをユーザに出力することが可能な電子的に制御可能なディスプレイまたは表示デバイスを含む。たとえば、出力デバイス720は、限定はされないが、LCDディスプレイ、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、プロジェクタ、または、画像、テキストなどをユーザに出力することが可能な同様の表示デバイスを含み得る。別の限定しない例として、出力デバイス720は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなどの、ユーザ機器装置700の残りとは別個の、しかしそれに通信可能に結合される、ウェアラブルディスプレイを含み得る。さらに、出力デバイス720は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビジョン、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどのコンポーネントであり得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、出力デバイス720は、音を生み出すための1つまたは複数のスピーカーを含む。たとえば、出力デバイス720は、可聴の警告または通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生み出し得る。いくつかの実施形態では、出力デバイス720は、振動、運動、または他の触覚フィードバックを生み出すための1つまたは複数のハプティックデバイスを含む。いくつかの実施形態では、出力デバイス720のすべてまたは一部が入力デバイス715と統合され得る。たとえば、入力デバイス715および出力デバイス720は、タッチスクリーンまたは類似するタッチ感知ディスプレイを形成し得る。他の実施形態では、出力デバイス720は入力デバイス715の近くに位置し得る。
【0100】
トランシーバ725は、少なくとも1つの送信機730および少なくとも1つの受信機735を含む。本明細書で説明されるように、トランシーバ725は、UL通信信号をベースユニット121に提供し、DL通信信号をベースユニット121から受信するために使用され得る。同様に、本明細書で説明されるように、トランシーバ725は、SL信号(たとえば、V2X通信)を送信して受信するために使用され得る。1つの送信機730および1つの受信機735だけが示されているが、ユーザ機器装置700は任意の適切な数の送信機730および受信機735を有し得る。さらに、送信機730および受信機735は、任意の適切なタイプの送信機および受信機であり得る。一実施形態では、トランシーバ725は、免許無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第1の送信機/受信機ペア、および免許不要無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第2の送信機/受信機ペアを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、免許無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第1の送信機/受信機ペア、および免許不要無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第2の送信機/受信機ペアは、単一のトランシーバユニット、たとえば、免許無線スペクトルと免許不要無線スペクトルの両方とともに使用するための機能を実行する単一のチップへと組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、第1の送信機/受信機ペアおよび第2の送信機/受信機ペアは、1つまたは複数のハードウェアコンポーネントを共有し得る。たとえば、いくつかのトランシーバ725、送信機730、および受信機735は、たとえばネットワークインターフェース740などの共有されるハードウェアリソースおよび/またはソフトウェアリソースにアクセスする物理的に別個のコンポーネントとして実装され得る。
【0102】
様々な実施形態において、1つまたは複数の送信機730および/または1つまたは複数の受信機735は、マルチトランシーバチップ、システムオンチップ、ASIC、または他のタイプのハードウェアコンポーネントなどの、単一のハードウェアコンポーネントへと実装および/または統合され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機730および/または1つまたは複数の受信機735は、マルチチップモジュールへと実装および/または統合され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース740または他のハードウェアコンポーネント/回路などの他のコンポーネントは、任意の数の送信機730および/または受信機735とともに単一のチップへと統合され得る。そのような実施形態では、送信機730および受信機735は、1つまたは複数の共通の制御信号を使用するトランシーバ725として、または、同じハードウェアチップもしくはマルチチップモジュールにおいて実装されるモジュール式送信機730および受信機735として、論理的に構成され得る。
【0103】
一実施形態では、プロセッサ705は、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できるかどうかを示す標示をネットワークから受信し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、第1のバッファサイズフィールドが第2のバッファサイズフィールドより短く、BSRをネットワークに送信する。
【0104】
一実施形態では、第1のバッファサイズフィールド、第2のバッファサイズフィールド、または両方が、媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築された後、論理チャネルグループの論理チャネルにわたるデータ量計算手順に従って利用可能なデータの総量を特定する。
【0105】
一実施形態では、標示は無線リソース制御標示である。
【0106】
一実施形態では、標示は媒体アクセス制御-制御要素標示またはダウンリンク制御情報標示であり、標示は、ある時間長の間、またはタイマーが満了するまで適用可能である。
【0107】
一実施形態では、第1のテーブルは5ビットのバッファサイズレベルを備え、第2のテーブルは8ビットのバッファサイズレベルを備える。
【0108】
一実施形態では、標示はさらに論理チャネルグループ識別子を備え、標示は、固定サイズのショートフォーマットBSRを論理チャネルグループ識別子のために使用できるかどうかを示す。
【0109】
一実施形態では、標示は、固定サイズのショートフォーマットBSRを第1の論理チャネルグループ識別子のために使用できること、および固定サイズのショートフォーマットBSRを第2の論理チャネルグループ識別子のために使用できないことを示す。
【0110】
一実施形態では、プロセッサ705は、第1の論理チャネルグループ識別子に関連するショートフォーマットのBSRに対応する第1の論理チャネル識別子、および第2の論理チャネルグループ識別子に関連するロングフォーマットのBSRに対応する第2の論理チャネル識別子を決定し、ショートフォーマットのBSRとロングフォーマットのBSRの少なくとも1つを準備するように構成される。
【0111】
一実施形態では、プロセッサ705は、BSRがトリガされるかどうかを決定し、BSRに含まれるべき論理チャネルグループを決定し、標示および決定された論理チャネルグループに従って、トリガされたBSRのためのBSRフォーマットを決定し、決定されたBSRフォーマットに従ってBSRを送信するように構成される。
【0112】
一実施形態では、第1のテーブルおよび第2のテーブルの少なくとも1つは、対応する論理チャネル構成の中の論理チャネルのために示される。
【0113】
一実施形態では、論理チャネルグループの論理チャネルは少なくとも、同じ第1のテーブル、同じ第2のテーブル、または両方を有する。
【0114】
一実施形態では、プロセッサ705は、BSRを含む媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築されるときに送信に利用可能なデータを1つより多くの論理チャネルグループが有することに応答して、送信に利用可能なデータを有する論理チャネルグループのために第2のテーブルに基づいてロングフォーマットBSRを報告するように構成される。
【0115】
図8は、本開示の実施形態による、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告に使用され得るネットワーク装置800の一実施形態を示す。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置800は、上で説明されたように、ベースユニット121および/または/gNBなどのRANノードとそれを支援するハードウェアの一実施形態であり得る。さらに、ネットワーク装置800は、プロセッサ805、メモリ810、入力デバイス815、出力デバイス820、およびトランシーバ825を含み得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置800は、どのような入力デバイス815および/または出力デバイス820も含まない。
【0116】
示されるように、トランシーバ825は、少なくとも1つの送信機830および少なくとも1つの受信機835を含む。ここで、トランシーバ825は、1つまたは複数の遠隔ユニット105と通信する。加えて、トランシーバ825は、少なくとも1つのネットワークインターフェース840および/またはアプリケーションインターフェース845をサポートし得る。アプリケーションインターフェース845は1つまたは複数のAPIをサポートし得る。ネットワークインターフェース840は、Uu、N1、N2、N3、N5、N6、および/またはN7インターフェースなどの3GPP参照点をサポートし得る。当業者によって理解されるような、他のネットワークインターフェース840がサポートされ得る。
【0117】
一実施形態では、プロセッサ805は、コンピュータ可読命令を実行することが可能な、および/または論理演算を実行することが可能な任意の既知のコントローラを含み得る。たとえば、プロセッサ805は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGA、DSP、コプロセッサ、特定用途向けプロセッサ、または同様のプログラム可能コントローラであり得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ805は、本明細書で説明される方法とルーチンを実行するためにメモリ810に記憶されている命令を実行する。プロセッサ805は、メモリ810、入力デバイス815、出力デバイス820、およびトランシーバ825に通信可能に結合される。いくつかの実施形態では、プロセッサ805は、アプリケーション領域およびOS機能を管理するアプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られている)ならびに無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られている)を含み得る。様々な実施形態において、プロセッサ805は、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のために上で説明された(たとえば、gNBの)ネットワークエンティティ挙動を実施するようにネットワーク装置800を制御する。
【0118】
一実施形態では、メモリ810は、コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ810は揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ810は、DRAM、SDRAM、および/またはSRAMを含むRAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ810は不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ810は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ810は揮発性コンピュータ記憶媒体と不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。
【0119】
いくつかの実施形態では、メモリ810は、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告に関するデータを記憶する。たとえば、メモリ810は、上で説明されたようなパラメータ、構成、リソース割り当て、ポリシーなどを記憶し得る。いくつかの実施形態では、メモリ810はまた、ネットワーク装置800上で動作するOSまたはコントローラアルゴリズムおよび1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションなどの、プログラムコードおよび関連するデータも記憶する。
【0120】
一実施形態では、入力デバイス815は、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む、任意の既知のコンピュータ入力デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス815は、出力デバイス820、たとえばタッチスクリーンまたは同様のタッチ感知ディスプレイと統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス815は、タッチスクリーンに表示される仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーンに手書きすることによってテキストが入力され得るように、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス815は、キーボードおよびタッチパネルなどの2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0121】
一実施形態では、出力デバイス820は、任意の既知の電子的に制御可能なディスプレイまたは表示デバイスを含み得る。出力デバイス820は、視覚的な、可聴の、および/または触覚の信号を出力するように設計される。いくつかの実施形態では、出力デバイス820は、視覚的なデータをユーザに出力することが可能な電子ディスプレイを含む。さらに、出力デバイス820は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビジョン、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどであり得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、出力デバイス820は、音を生み出すための1つまたは複数のスピーカーを含む。たとえば、出力デバイス820は、可聴の警告または通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生み出し得る。いくつかの実施形態では、出力デバイス820は、振動、運動、または他の触覚フィードバックを生み出すための1つまたは複数のハプティックデバイスを含む。いくつかの実施形態では、出力デバイス820のすべてまたは一部が入力デバイス815と統合され得る。たとえば、入力デバイス815および出力デバイス820は、タッチスクリーンまたは類似するタッチ感知ディスプレイを形成し得る。他の実施形態では、出力デバイス820のすべてまたは一部が入力デバイス815の近くに位置し得る。
【0123】
上で論じられたように、トランシーバ825は、1つまたは複数の遠隔ユニットと、および/または1つまたは複数のPLMNへのアクセスを提供する1つまたは複数のインターワーキング機能と通信し得る。トランシーバ825は、(たとえば、モバイルコアネットワーク80の中の)1つまたは複数のネットワーク機能とも通信し得る。トランシーバ825は、メッセージ、データ、および他の信号を送信し、また、メッセージ、データ、および他の信号を受信するために、プロセッサ805の制御下で動作する。たとえば、プロセッサ805は、メッセージを送信して受信するために、特定の時間においてトランシーバ(またはその一部)を選択的に有効にし得る。
【0124】
トランシーバ825は、1つまたは複数の送信機830および1つまたは複数の受信機835を含み得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機830および/または1つまたは複数の受信機835は、トランシーバハードウェアおよび/または回路を共有し得る。たとえば、1つまたは複数の送信機830および/または1つまたは複数の受信機は、アンテナ、アンテナチューナー、増幅器、フィルタ、オシレータ、ミキサ、変調器/復調器、電源などを共有し得る。一実施形態では、トランシーバ825は、共通の物理ハードウェアを使用しながら、異なる通信プロトコルまたはプロトコルスタックを使用して複数の論理トランシーバを実装する。
【0125】
一実施形態では、プロセッサ905は、BSRのために使用されるべきBSRフォーマットを示す標示をUEに送信し、BSRフォーマットが固定サイズのロングフォーマットおよびショートフォーマットのうちの1つを備え、示されるBSRフォーマットに従ってBSRを受信し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、第1のバッファサイズフィールドが第2のバッファサイズフィールドより短い、ように構成される。
【0126】
図9は、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための方法900のフローチャート図である。方法900は、本明細書で説明されるようなUE装置、たとえば、遠隔ユニット105および/またはユーザ機器装置700によって実行され得る。いくつかの実施形態では、方法900は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどによって実行され得る。
【0127】
一実施形態では、方法900が開始し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できるかどうかを示す標示をネットワークから受信する(905)。一実施形態では、方法900は、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定する(910)。一実施形態では、方法900は、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し(915)、第1のバッファサイズフィールドは第2のバッファサイズフィールドより短い。一実施形態では、方法900はBSRをネットワークに送信し(920)、方法900は終了する。
【0128】
図10は、エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための方法1000のフローチャート図である。方法1000は、本明細書で説明されるようなネットワーク装置、たとえば、gNB、基地局121、および/またはネットワーク機器装置800によって実行され得る。いくつかの実施形態では、方法1000は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどによって実行され得る。
【0129】
一実施形態では、方法1000が開始し、BSRのために使用されるべきBSRフォーマットを示す標示をUEに送信し(1005)、BSRフォーマットは固定サイズのロングフォーマットおよびショートフォーマットのうちの1つを備える。一実施形態では、方法1000は、示されるBSRフォーマットに従ってBSRを受信する(1010)。一実施形態では、方法1000は、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定する(1015)。一実施形態では、方法1000は、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し(1020)、第1のバッファサイズフィールドは第2のバッファサイズフィールドより短く、方法1000は終了する。
【0130】
エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための第1の装置が開示される。第1の装置は、本明細書で説明されるようなUE装置、たとえば遠隔ユニット105および/またはユーザ機器装置700を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の装置は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどを含み得る。
【0131】
一実施形態では、第1の装置は、トランシーバおよびトランシーバに結合されたプロセッサを含む。一実施形態では、プロセッサは、装置に、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できるかどうかを示す標示をネットワークから受信させ、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、第1のバッファサイズフィールドが第2のバッファサイズフィールドより短く、BSRをネットワークへ送信させるように構成される。
【0132】
一実施形態では、第1のバッファサイズフィールド、第2のバッファサイズフィールド、または両方が、媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築された後、論理チャネルグループの論理チャネルにわたるデータ量計算手順に従って利用可能なデータの総量を特定する。
【0133】
一実施形態では、標示は無線リソース制御標示である。
【0134】
一実施形態では、標示は媒体アクセス制御-制御要素標示またはダウンリンク制御情報標示であり、標示は、ある時間長の間、またはタイマーが満了するまで適用可能である。
【0135】
一実施形態では、第1のテーブルは5ビットのバッファサイズレベルを備え、第2のテーブルは8ビットのバッファサイズレベルを備える。
【0136】
一実施形態では、標示はさらに論理チャネルグループ識別子を備え、標示は、固定サイズのショートフォーマットBSRを論理チャネルグループ識別子のために使用できるかどうかを示す。
【0137】
一実施形態では、標示は、固定サイズのショートフォーマットBSRを第1の論理チャネルグループ識別子のために使用できること、および固定サイズのショートフォーマットBSRを第2の論理チャネルグループ識別子のために使用できないことを示す。
【0138】
一実施形態では、プロセッサは、装置に、第1の論理チャネルグループ識別子に関連するショートフォーマットのBSRに対応する第1の論理チャネル識別子、および第2の論理チャネルグループ識別子に関連するロングフォーマットのBSRに対応する第2の論理チャネル識別子を決定させ、ショートフォーマットのBSRとロングフォーマットのBSRのうちの少なくとも1つを準備させるように構成される。
【0139】
一実施形態では、プロセッサは、装置に、BSRがトリガされるかどうかを決定させ、BSRに含まれるべき論理チャネルグループを決定させ、標示および決定された論理チャネルグループに従って、トリガされたBSRのためのBSRフォーマットを決定させ、決定されたBSRフォーマットに従ってBSRを送信させるように構成される。
【0140】
一実施形態では、第1のテーブルおよび第2のテーブルの少なくとも1つは、対応する論理チャネル構成の中の論理チャネルのために示される。
【0141】
一実施形態では、論理チャネルグループの論理チャネルは少なくとも、同じ第1のテーブル、同じ第2のテーブル、または両方を有する。
【0142】
一実施形態では、プロセッサは、装置に、BSRを含む媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築されるときに送信に利用可能なデータを1つより多くの論理チャネルグループが有することに応答して、送信に利用可能なデータを有する論理チャネルグループのために第2のテーブルに基づいてロングフォーマットBSRを報告させるように構成される。
【0143】
エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための第1の方法が開示される。第1の方法は、本明細書で説明されるようなUE装置、たとえば、遠隔ユニット105および/またはユーザ機器装置700によって実行され得る。いくつかの実施形態では、第1の方法は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどによって実行され得る。
【0144】
一実施形態では、第1の方法は、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できるかどうかを示す標示をネットワークから受信し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、第1のバッファサイズフィールドが第2のバッファサイズフィールドより短く、BSRをネットワークに送信する。
【0145】
一実施形態では、第1のバッファサイズフィールド、第2のバッファサイズフィールド、または両方が、媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築された後、論理チャネルグループの論理チャネルにわたるデータ量計算手順に従って利用可能なデータの総量を特定する。
【0146】
一実施形態では、標示は無線リソース制御標示である。
【0147】
一実施形態では、標示は媒体アクセス制御-制御要素標示またはダウンリンク制御情報標示であり、標示は、ある時間長の間、またはタイマーが満了するまで適用可能である。
【0148】
一実施形態では、第1のテーブルは5ビットのバッファサイズレベルを備え、第2のテーブルは8ビットのバッファサイズレベルを備える。
【0149】
一実施形態では、標示はさらに論理チャネルグループ識別子を備え、標示は、固定サイズのショートフォーマットBSRを論理チャネルグループ識別子のために使用できるかどうかを示す。
【0150】
一実施形態では、標示は、固定サイズのショートフォーマットBSRを第1の論理チャネルグループ識別子のために使用できること、および固定サイズのショートフォーマットBSRを第2の論理チャネルグループ識別子のために使用できないことを示す。
【0151】
一実施形態では、第1の方法は、第1の論理チャネルグループ識別子に関連するショートフォーマットのBSRに対応する第1の論理チャネル識別子、および第2の論理チャネルグループ識別子に関連するロングフォーマットのBSRに対応する第2の論理チャネル識別子を決定し、ショートフォーマットのBSRとロングフォーマットのBSRのうちの少なくとも1つを準備する。
【0152】
一実施形態では、第1の方法は、BSRがトリガされるかどうかを決定し、BSRに含まれるべき論理チャネルグループを決定し、標示および決定された論理チャネルグループに従って、トリガされたBSRのためのBSRフォーマットを決定し、決定されたBSRフォーマットに従ってBSRを送信する。
【0153】
一実施形態では、第1のテーブルおよび第2のテーブルの少なくとも1つは、対応する論理チャネル構成の中の論理チャネルのために示される。
【0154】
一実施形態では、論理チャネルグループの論理チャネルは少なくとも、同じ第1のテーブル、同じ第2のテーブル、または両方を有する。
【0155】
一実施形態では、第1の方法は、BSRを含む媒体アクセス制御パケットデータユニットが構築されるときに送信に利用可能なデータを1つより多くの論理チャネルグループが有することに応答して、送信に利用可能なデータを有する論理チャネルグループのために第2のテーブルに基づいてロングフォーマットBSRを報告する。
【0156】
エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための第2の装置が開示される。第2の装置は、本明細書で説明されるようなネットワーク装置、たとえば、gNB、基地局121、および/またはネットワーク機器装置800を含み得る。いくつかの実施形態では、第2の装置は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどを含み得る。
【0157】
一実施形態では、第2の装置は、トランシーバおよびトランシーバに結合されたプロセッサを含む。一実施形態では、プロセッサは、装置に、BSRのために使用されるべきBSRフォーマットを示す標示をUEへ送信させ、BSRフォーマットが固定サイズのロングフォーマットおよびショートフォーマットのうちの1つを備え、示されるBSRフォーマットに従ってBSRを受信させ、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定させ、第1のバッファサイズフィールドが第2のバッファサイズフィールドより短い、ように構成される。
【0158】
エクステンデッドリアリティサービスのためのバッファステータス報告のための第2の方法が開示される。第2の方法は、本明細書で説明されるようなネットワーク装置、たとえば、gNB、基地局121、および/またはネットワーク機器装置800によって実行され得る。いくつかの実施形態では、第2の方法は、プログラムコードを実行するプロセッサ、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどによって実行され得る。
【0159】
一実施形態では、第2の方法は、BSRのために使用されるべきBSRフォーマットを示す標示をUEに送信し、BSRフォーマットが固定サイズのロングフォーマットおよびショートフォーマットのうちの1つを備え、示されるBSRフォーマットに従ってBSRを受信し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できることを示す標示に応答して、第2の方法は、第1のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第1のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、固定サイズのショートフォーマットBSRを使用できないことを示す標示に応答して、第2の方法は、第2のバッファサイズフィールドに対応するバッファサイズレベルを備える第2のテーブルに基づいてバッファサイズを決定し、第1のバッファサイズフィールドは第2のバッファサイズフィールドより短い、
【0160】
実施形態は、他の具体的な形式で実践され得る。説明される実施形態は、すべての面で、限定的ではなく例示的であるにすぎないものと見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。請求項の意味および均等性の範疇にあるすべての変更が、請求項の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0161】
105 遠隔ユニット
107 アプリ
120 無線アクセスネットワーク
121 ベースユニット
123 UL/DL
130 モバイルコアネットワーク
131 UPF
133 AMF
135 SMF
137 PCF
139 UDM/UDR
150 データネットワーク
151 アプリケーションサーバ
600 NRプロトコルスタック
601 ユーザプレーン制御スタック
603 制御プレーンプロトコルスタック
605 PHYレイヤ
610 MACサブレイヤ
615 RLCサブレイヤ
620 PDCPサブレイヤ
625 SDAPサブレイヤ
630 RRCレイヤ
635 NASレイヤ
700 ユーザ機器装置
705 プロセッサ
710 メモリ
715 入力デバイス
720 出力デバイス
725 トランシーバ
730 送信機
735 受信機
740 ネットワークインターフェース
745 アプリケーションインターフェース
800 ネットワーク機器装置
805 プロセッサ
810 メモリ
815 入力デバイス
820 出力デバイス
825 トランシーバ
830 送信機
835 受信機
840 ネットワークインターフェース
845 アプリケーションインターフェース
【国際調査報告】