IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スウジョウ スウシー テスティング グループ カンパニー リミテッドの特許一覧

特表2024-537757自動車の発電機用の振動試験テーブル
<>
  • 特表-自動車の発電機用の振動試験テーブル 図1A
  • 特表-自動車の発電機用の振動試験テーブル 図1B
  • 特表-自動車の発電機用の振動試験テーブル 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】自動車の発電機用の振動試験テーブル
(51)【国際特許分類】
   G01M 7/02 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
G01M7/02 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518993
(86)(22)【出願日】2022-05-31
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 CN2022096273
(87)【国際公開番号】W WO2023045391
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111134760.8
(32)【優先日】2021-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523389235
【氏名又は名称】蘇州蘇試試験集団股分有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100104226
【弁理士】
【氏名又は名称】須原 誠
(72)【発明者】
【氏名】ヂョウ ジン
(72)【発明者】
【氏名】ヂョン チォンファ
(57)【要約】
自動車の発電機用の振動試験テーブルは、振動台、駆動装置および張力装置を備え、振動台はテーブル本体およびテーブル本体に位置するムービングコイルを含み、ムービングコイルはテーブル本体の上端面から突出し、テーブル本体に発電機が固定され、駆動装置の回転軸はベルトを介して発電機のロータに回転可能に接続され、張力装置は発電機のステータに第1張力を加え、ムービングコイルが静止しているとき、ロータに対する該ベルトの第2張力と第1張力は同じ直線上に位置し、互いに逆方向で同じ大きさであり、直線がムービングコイルの振動方向に対して垂直である。該振動試験テーブルは、自動車の発電機の振動試験を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動台(1)、駆動装置(2)および張力装置(3)を備え、
前記振動台(1)はテーブル本体(11)および前記テーブル本体(11)に位置するムービングコイル(12)を含み、前記ムービングコイル(12)の上端部は前記テーブル本体(11)の上端面から突出し、前記振動台(1)は前記ムービングコイル(12)を上下方向に振動させるように駆動することができ、前記駆動装置(2)および張力装置(3)はそれぞれムービングコイル(12)の左右両側に配置され、
前記テーブル本体(11)の上端面に発電機(13)が固定され、前記駆動装置(2)の回転軸は第1ベルト(4)を介して前記発電機(13)のロータに回転可能に接続され、前記張力装置(3)は前記発電機(13)のステータに第1張力を加え、前記ムービングコイル(12)が静止しているとき、前記ロータに対する該第1ベルト(4)の第2張力と第1張力は同じ直線上に位置し、互いに逆方向で同じ大きさであり、前記直線はムービングコイル(12)の振動方向に対して垂直である、ことを特徴とする自動車の発電機用の振動試験テーブル。
【請求項2】
前記駆動装置(2)に、第1ベルト(4)の張力を調節するための第1張力調整プーリー(21)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の振動試験テーブル。
【請求項3】
テーブル本体(11)の上端面に固定された試験ボックス(6)をさらに備え、前記試験ボックス(6)に収容空間が設けられ、前記試験ボックス(6)の下端部に貫通孔(61)が設けられ、前記貫通孔(61)は前記収容空間と連通し、前記ムービングコイル(12)の上端部が前記貫通孔(61)の奥まで到達し、
前記張力装置(3)は前記収容空間の底面に固定され、前記駆動装置(2)は前記試験ボックス(6)の右側に位置し、前記試験ボックス(6)の右側壁に前記第1ベルト(4)が通過するための貫通孔が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の振動試験テーブル。
【請求項4】
前記張力装置(3)は、
前記収容空間の底面に固定されたプーリー、前記発電機(13)のステータに固定されたプーリー、およびこれらの2つのプーリー間に設けられた第2ベルト(31)を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の振動試験テーブル。
【請求項5】
前記張力装置(3)は、
第2ベルト(31)の張力を調節するための第2張力調整プーリー(32)をさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の振動試験テーブル。
【請求項6】
それぞれ上方に延びた支持柱(71)を左右両側に有する基台(7)をさらに備え、
前記テーブル本体(11)の左右両側にそれぞれ左右方向に沿って外方に延びた回転軸が設けられ、2つの回転軸の軸線は同一であり、左右両側の回転軸はそれぞれ左右両側の支持柱(71)に回転可能に接続され、
前記駆動装置(2)は前記回転軸の軸中心の周りに回転し、回転過程中、駆動装置(2)と前記軸中心の距離が一定である、ことを特徴とする請求項1に記載の振動試験テーブル。
【請求項7】
発電機(13)の給電端子に電気的に接続された電力消費装置をさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載の振動試験テーブル。
【請求項8】
前記回転軸とロータは共に水平方向に沿って延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の振動試験テーブル。
【請求項9】
相互に固定された水平プレート(51)と垂直プレート(52)からなり、水平プレート(51)と垂直プレート(52)間に複数の補強リブ(53)が設けられた固定装置(5)をさらに備え、
前記水平プレート(51)は前記ムービングコイル(12)の上端部に固定され、前記発電機(13)のステータは垂直プレート(52)に固定され、ロータは垂直プレート(52)を貫通し、
第1張力は該垂直プレート(52)に作用する、ことを特徴とする請求項1に記載の振動試験テーブル。
【請求項10】
前記駆動装置(2)は電動モータである、ことを特徴とする請求項1に記載の振動試験テーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年09月27日に出願され、出願番号202111134760.8、発明名称「自動車の発電機用の振動試験テーブル」の中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、振動技術分野に関し、特に自動車の発電機用の振動試験テーブルに関する。
【背景技術】
【0003】
自動車は、日常生活において一般的に使用される移動手段であり、自動車内には、通常、電力消費を必要とする多くの電子装置が設けられており、したがって、自動車内には、通常、発電機が設けられており、エンジンが発電機のロータを回転させるために使用され、電子装置に電気エネルギーを供給するようになっている。
【0004】
当然のことながら、自動車の走行中には振動が発生し、その振動は、特に発電機の作動中、発電機の正常な動作や寿命に影響を及ぼす。したがって、自動車の設計および生産過程中、作動中の発電機の振動試験を行う必要がある。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑み、本発明の主な目的は自動車の発電機用の振動試験テーブルを提供することである。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の技術的解決策は、以下のように実現される。自動車の発電機用の振動試験テーブルは、振動台、駆動装置および張力装置を備え、前記振動台はテーブル本体および前記テーブル本体に位置するムービングコイルを含み、前記ムービングコイルの上端部は前記テーブル本体の上端面から突出し、前記振動台は前記ムービングコイルを上下方向に振動させるように駆動することができ、前記駆動装置および張力装置はそれぞれムービングコイルの左右両側に配置され、前記テーブル本体の上端面に発電機が固定され、前記駆動装置の回転軸は第1ベルトを介して前記発電機のロータに回転可能に接続され、前記張力装置は前記発電機のステータに第1張力を加え、前記ムービングコイルが静止しているとき、前記ロータに対する該第1ベルトの第2張力と第1張力は同じ直線上に位置し、互いに逆方向で同じ大きさであり、前記直線はムービングコイルの振動方向に対して垂直である。
【0007】
本発明の実施例の改良として、前記駆動装置に、第1ベルトの張力を調節するための第1張力調整プーリーが設けられる。
【0008】
本発明の実施例の改良として、テーブル本体の上端面に固定された試験ボックスをさらに備え、前記試験ボックスに収容空間が設けられ、前記試験ボックスの下端部に貫通孔が設けられ、前記貫通孔は前記収容空間と連通し、前記ムービングコイルの上端部が前記貫通孔の奥まで到達し、前記張力装置は前記収容空間の底面に固定され、前記駆動装置は前記試験ボックスの右側に位置し、前記試験ボックスの右側壁に前記第1ベルトが通過するための貫通孔が設けられる。
【0009】
本発明の実施例の改良として、前記張力装置は、前記収容空間の底面に固定されたプーリー、前記発電機のステータに固定されたプーリー、およびこれらの2つのプーリー間に設けられた第2ベルトを含む。
【0010】
本発明の実施例の改良として、前記張力装置は、第2ベルトの張力を調節するための第2張力調整プーリーをさらに含む。
【0011】
本発明の実施例の改良として、それぞれ上方に延びた支持柱を左右両側に有する基台をさらに備え、前記テーブル本体の左右両側にそれぞれ左右方向に沿って外方に延びた回転軸が設けられ、2つの回転軸の軸線は同一であり、左右両側の回転軸はそれぞれ左右両側の支持柱に回転可能に接続され、前記駆動装置は前記回転軸の軸中心の周りに回転し、回転過程中、駆動装置と前記軸中心の距離が一定である。
【0012】
本発明の実施例の改良として、発電機の給電端子に電気的に接続された電力消費装置をさらに備える。
【0013】
本発明の実施例の改良として、前記回転軸とロータは共に水平方向に沿って延びている。
【0014】
本発明の実施例の改良として、相互に固定された水平プレートと垂直プレートからなり、水平プレートと垂直プレート間に複数の補強リブが設けられた固定装置をさらに備え、前記水平プレートは前記ムービングコイルの上端部に固定され、前記発電機のステータは垂直プレートに固定され、ロータは垂直プレートを貫通し、第1張力は該垂直プレートに作用する。
【0015】
本発明の実施例の改良として、前記駆動装置は電動モータである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施例によって提供される自動車の発電機用の振動試験テーブルは以下の利点を有する。本発明の実施例によって提供される自動車の発電機用の振動試験テーブルは、振動台、駆動装置および張力装置を備え、振動台はテーブル本体およびテーブル本体に位置するムービングコイルを含み、ムービングコイルの上端部はテーブル本体の上端面から突出し、振動台はムービングコイルを上下方向に振動させるように駆動することができ、駆動装置および張力装置はそれぞれムービングコイルの左右両側に配置され、テーブル本体の上端面に発電機が固定され、駆動装置の回転軸は第1ベルトを介して発電機のロータに回転可能に接続され、張力装置は発電機のステータに第1張力を加え、ムービングコイルが静止しているとき、ロータに対する該第1ベルトの第2張力と第1張力は同じ直線上に位置し、互いに逆方向で同じ大きさであり、直線はムービングコイルの振動方向に対して垂直である。該振動試験テーブルは自動車の発電機の振動試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A】本発明の実施例によって提供される振動試験テーブルの構造図である。
図1B】本発明の実施例によって提供される振動試験テーブルの構造図である。
図2】本発明の実施例によって提供される振動試験テーブルの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に示す実施形態を参照しながら本発明を詳細に説明する。しかしながら、これらの実施形態は本発明を制限することを意図せず、当業者はこの実施形態に基づいて加えた構造、方法、または機能上の変更は、すべて本発明の保護範囲内に含まれる。
【0019】
以下の説明および添付図面は、当業者が本発明を実践できるように本文の具体的な実施形態を完全に説明する。いくつかの実施形態の部分および特徴は、他の実施形態の部分および特徴に含まれるか、または他の実施形態の部分および特徴によって置き換えられることができる。本発明の実施形態の範囲は、特許請求の範囲の全範囲だけでなく、特許請求の範囲の利用可能なすべての等価物を含む。本発明において、「第1」及び「第2」といった用語は、単にある要素を別の要素から区別するために使用され、これらの要素が実際の関係又は順序を有することを要求又は示唆するものではない。実際には、第1の要素は第2の要素とも呼ばれることがあり、その逆もまた然りである。さらに、用語「含む」、「含有する」、またはその他の変形は、一連の要素を含む構造、デバイス、または装置が、それらの要素を含むだけでなく、他の不明確に列挙された要素も含むか、または、かかる構造、デバイス、または装置の固有の要素も含むように、非排他的に含むことを対象とすることを意図する。さらに限定しない限り、「……を含む」という表現で定義される要素は、そのような要素を含む構造、装置、または機器における他の同じ要素の存在を排除するものではない。本発明における様々な実施形態は漸進的に説明され、各実施形態は他の実施形態との相違点に焦点を当て、様々な実施形態間の同一部分及び類似部分は互いに参照され得る。
【0020】
本発明において、「縦」、「横」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「横」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の用語によって示される方位または位置関係は、図面に基づく方位または位置関係に過ぎず、本発明の説明および説明の簡略化の目的でのみ使用され、かかる装置またはデバイスは必ずしも特定の方位を有し、特定の方位で構成および操作することを指示または暗示するものではないので、本発明の制限として理解されない。本発明の説明において、特に明示的に規定および制限しない限り、「取付」、「連結」、「接続」などの用語は広義的に理解されるべきであり、例えば、機械的に接続してもよく、電気的に接続してもよいし、2つのデバイス内部の連通であってもよく、直接に連結してもよく、中間媒体を介して間接的に連結してもよく、当業者は具体的な状況に応じて上記用語の具体的な意味を理解すればよい。
【0021】
本明細書の添付図面において、方位の意味は以下のとおりであり:「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「F」は「前」を示し、「B」は「後」を示す。
【0022】
本発明の実施例によって提供される自動車の発電機用の振動試験テーブルは、図に示すように、振動台1、駆動装置2および張力装置3を備えている。ここで、図1Aに示すように、該駆動装置2は振動台1の右側に位置し、該張力装置3は該振動台1の左側に位置する。
【0023】
前記振動台1はテーブル本体11および前記テーブル本体11に位置するムービングコイル12を含み、前記ムービングコイル12の上端部は前記テーブル本体11の上端面から突出し、前記振動台1は前記ムービングコイル12を上下方向に振動させるように駆動することができる。前記駆動装置2および張力装置3はそれぞれムービングコイル12の左右両側に位置している。該振動台1には空洞部が設けられ、該ムービングコイル12は該空洞部に位置し、該空洞部に駆動装置がさらに備えられ、該駆動装置は該ムービングコイル12を上下方向に振動させるように駆動し、該空洞部は外部空間と仕切られている。
【0024】
前記テーブル本体11の上端面に発電機13が固定されている。前記駆動装置2の回転軸は第1ベルト4を介して前記発電機13のロータに回転可能に接続され、前記張力装置3は前記発電機13のステータに第1張力を加え、前記ムービングコイル12が静止しているとき、ロータに対する該第1ベルト4の第2張力と第1張力は同じ直線上に位置し、互いに逆方向で同じ大きさであり、前記直線はムービングコイル12の振動方向に対して垂直である。
【0025】
ここで、該駆動装置2はモータまたは燃料エンジンなどであり得、該駆動装置2に制御モジュールが設けられ、該制御モジュールは該駆動装置2の出力電力、回転軸の回転数などを制御することができる。該張力装置3はバネまたはベルトなどであり得、発電機13のステータに第1張力を加えることができ、該張力装置3には、第1張力の大きさを調節するための調節モジュールが設けられている。
【0026】
理解されるように、該回転軸が回転すると、該ロータが回転し、該第1ベルト4は該ロータに右方向の第2張力を加え、その結果、第2張力が最終的にムービングコイル12に作用し、ムービングコイル12に作用する力が不均一になり、ひいては該振動台1の正常な作業に影響を与える。しかしながら、該ムービングコイル12が静止状態であるとき(このとき該ムービングコイル12が中点位置に位置する)、第1、第2張力は同じ直線上に位置し、互いに逆方向で同じ大きさであるため、第1、第2張力が互いに打ち消し合う。また、ムービングコイル12が中点位置の周りに小さい振幅で上下に振動するため、ムービングコイル12が上下に振動すると、左右方向において、第1、第2張力が依然として互いに打ち消し合うか、または完全に打ち消しきれなかったとしても、結局、ムービングコイル12にかかる左右方向上の力は小さいと考えられる。
【0027】
試験時に、駆動装置2を制御してロータを回転させ、ムービングコイル12を制御して上下方向に振動させると、発電機13の作動中の自動車の作動状態を模擬することができる。
【0028】
本実施例では、前記駆動装置2に、第1ベルト4の張力を調節するための第1張力調整プーリー21が設けられている。ここで、図1Aおよび図1Bに示すように、該駆動装置2は取付基台22に固定され、該取付基台22からロッド23が左上方に延び、該ロッド23は取付基台22に回転可能に接続され、ロッド23の取付基台22から離れた方の端部に前記第1張力調整プーリー21が取り付けられている。理解されるように、該ロッド23が取付基台22に対して回転可能である結果として、第1ベルト4の張力を調節することができる。また、ロッド23と取付基台22間に固定装置が備えられている。該固定装置は、(1)ロッド23が取付基台22に対して回転可能である緩み状態、(2)ロッド23が取付基台22に固定されて、ロッド23は取付基台22に対して回転できない固定状態の2つの状態を取ることができる。
【0029】
本実施例では、試験ボックス6がさらに備えられている。前記試験ボックス6はテーブル本体11の上端面に固定されている。前記試験ボックス6には収容空間が設けられ、前記試験ボックス6の下端部に貫通孔61が設けられている。前記貫通孔61は前記収容空間と連通し、前記ムービングコイル12の上端部が前記貫通孔61の奥まで到達している。前記張力装置3は前記収容空間の底面に固定されている。前記駆動装置2は前記試験ボックス6の右側に位置し、前記試験ボックス6の右側壁に前記第1ベルト4が通過するための貫通孔が設けられている。ここで、該試験ボックス6は、自動車の作動中における発電機13の設置環境を模擬するために使用される(例えば、該収容空間の温度、湿度などを調節することができる)。
【0030】
本実施例では、前記張力装置3は、前記収容空間の底面に固定されたプーリー、前記発電機13のステータに固定されたプーリー、およびこれらの2つのプーリー間に設けられた第2ベルト31を含む。
【0031】
本実施例では、前記張力装置3は、第2ベルト31の張力を調節するための第2張力調整プーリー32をさらに含む。
【0032】
本実施例では、それぞれ上方に延びた支持柱71を左右両側に有する基台7がさらに備えられている。前記テーブル本体11の左右両側において、回転軸がそれぞれ左右方向に沿って外方に延びている。2つの回転軸の軸線は同一であり、左右両側の回転軸はそれぞれ左右両側の支持柱71に回転可能に接続されている。前記駆動装置2は前記回転軸の軸中心の周りに回転し、回転中、駆動装置2と前記軸中心の距離が一定である。実際には、自動車の発電機13が多方向の振動を受け、本実施例では、該振動台1は基台7に対して前後方向に回転可能であり、その結果、該振動台1を回転させることにより、多方向の振動を模擬することができ、また、駆動装置2は前記回転軸の軸中心の周りを回転することができるため、駆動装置2と振動台1を同期して回転させることにより、振動台1と駆動装置2の相対位置は一定である。
【0033】
選択可能に、駆動装置2を該試験ボックス6に固定することもでき、さらに、駆動装置2を該回転軸に固定するために、支持柱71に回転軸を貫通させてもよい。
【0034】
本実施例では、発電機13の給電端子に電気的に接続された電力消費装置をさらに備えている。ここで、実際には、自動車の発電機13の作動中、生成された電気エネルギーは該自動車中の電子装置によって使用され得るので、該発電機13の作動状態をより良く模擬するために、該発電機13から出力された電気エネルギーを消費することが可能である電力消費装置を設けてもよい。
【0035】
本実施例では、前記回転軸とロータはともに水平方向に沿って延びている。
【0036】
本実施例では、相互に固定された水平プレート51と垂直プレート52からなり、水平プレート51と垂直プレート52間に複数の補強リブ53が設けられた固定装置5をさらに備えている。前記水平プレート51は前記ムービングコイル12の上端部に固定され、前記発電機13のステータは垂直プレート52に固定され、ロータは垂直プレート52を通過し、第1張力は該垂直プレート52に作用する。ここで、図1Aおよび図2に示すように、水平プレート51はムービングコイル12の上端部にボルトで接続され、水平プレート51の前端部が垂直プレート52の下端部に固定され、水平プレート51の左右端部にそれぞれ補強リブ53が設けられ、該補強リブ53も垂直プレート52の左右端部に固定される。垂直プレート52に前後面を貫通する貫通孔が設けられ、垂直プレート52の前面が発電機13のステータに固定され、該発電機13のロータは、前から後へ該貫通孔を通過し、ロータの後面に位置する部分にプーリーが固定され、同様に、駆動装置2にもプーリーが設けられ、2つのプーリー間に第1ベルト4が設けられる。
【0037】
本実施例では、前記駆動装置2は電動モータである。
【0038】
なお、本明細書を実施形態の順に従って説明したが、各実施形態は1つの独立した技術的解決策のみを含むわけではなく、明細書の説明方式は明瞭化の目的でのみ使用、当業者は明細書を全体として理解すべきであり、当業者であれば、各実施形態中の技術的解決策を組み合わせて他の実施形態を形成することもできる。
【0039】
以上の内容は本発明の実行可能な実施形態を具体的に説明するものであり、本発明の保護範囲を制限することを意図せず、本発明の精神から逸脱することなくなされた等価の実施形態または変更は、すべて本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
図1A
図1B
図2
【国際調査報告】