(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】電気自動車の充電の認証および検証
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20241008BHJP
【FI】
G06Q50/06
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024519714
(86)(22)【出願日】2022-09-19
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 FI2022050621
(87)【国際公開番号】W WO2023052676
(87)【国際公開日】2023-04-06
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520391653
【氏名又は名称】リイケネビルタ オユ/ビルタ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ユッシ・アーティカリ
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC06
(57)【要約】
電気自動車EVの充電を検証するためのコンピューティングデバイス、システム、および方法が提供される。APIなどのインターネットベースの通信によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCSから充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を受信する。ウェブサーバなどのインターネットベースの通信によって、CSにおいてEVを充電したユーザに提示されるように、これらのエネルギー測定値を送信し、前述のエネルギー測定値は、インターネットベースのユーザインターフェースによってユーザに出力されるように構成されている。Eichrechtなどの規制と互換性のある充電システムは、個別または手動の認証プロセスなしに、充電システムの既存または新しい部分に便利に更新することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイス(7)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(8)と、
コンピュータプログラムコード(10)を含む少なくとも1つのメモリ(9)とを備え、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータコードが、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンピューティングデバイスに、少なくとも、
アプリケーションプロトコルインターフェースAPI(12)によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCS(4)から充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を含むデータ情報を受信させるように構成されており、
前記CSにおいて前記EVを充電した匿名ユーザに提示されるように構成されたウェブサーバ(11)に前記データ情報を提供することによって特徴付けられており、前記データ情報が、前記ウェブサーバと対話するウェブベースのユーザインターフェース(21)によって前記匿名ユーザに出力されるように構成されており、
前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカードの下位桁の少なくとも一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されている、
コンピューティングデバイス(7)。
【請求項2】
前記データ情報が、署名付きメーター値SMVを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカード情報をさらに含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記データ情報が、Eichrechtデータ情報を含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記データ情報が、Eichrechtデータ情報へのリンクを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項6】
前記測定値に対応する充電イベントの識別情報を受信し、前記識別情報に対応する前記データ情報を前記ユーザインターフェースに送信するようにさらに構成されている、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項7】
前記コンピューティングデバイスは、充電ステーション管理システムCSMSから新しい充電の情報を受信した後、前記充電が行われた前記CSにどのUIデバイスが論理的にリンクされているかをチェックし、前記チェックされたUIに前記データ情報を送るように構成されている、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項8】
電気自動車EVの充電を検証するためのシステム(33)であって、
電気自動車EVが充電ステーションCSにおいて充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を取得するように構成された充電ステーション管理システムCSMS(14)を備え、
前記CSMSが、インターネットベースの通信によって、前記測定値をコンピューティングデバイス(7)に送るようにさらに構成されており、
前記コンピューティングデバイスが、前記測定値を記憶し、前記インターネットベースの通信によって、前記CSMSの充電ステーションCS(4)において前記EVを充電した匿名ユーザのユーザインターフェースUI(3',20,32)に前記測定値を送るように構成されており、
前記UIが前記匿名ユーザの前記測定値を出力するように構成されており、
前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカードの前記下位桁の一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されている、
システム(33)。
【請求項9】
前記UIが、前記測定値を前記ユーザに表示するように構成され、前記システムが、前記測定値およびEVが前記ユーザに充電された前記エネルギー量を検証するように構成された透明性ソフトウェアをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記CSMSに充電支払いメッセージを送るように構成された支払い端末PT(2)をさらに備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記CSMSが、充電有効化メッセージを前記CSに送り、充電終了メッセージおよび前記測定値を前記CSから受信するようにさらに構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記CSが、前記CSMSから充電有効化メッセージを受信し、充電終了後に前記CSMSに充電終了メッセージを送るようにさらに構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記UIが、支払い端末PT、および前記CSの近傍に配置されたスクリーンを含む、または前記UIが、前記ユーザの携帯電話を含む、または前記UIが、前記測定値を前記ユーザに印刷するように構成されたプリンタを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記UIが、前記測定値へのリンクを前記ユーザに提示するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
前記CSMSが、特定の支払いカードによる前記CSでの充電が終了したことを前記コンピューティングデバイスに通知し、
前記コンピューティングデバイスが、前記測定値を前記UIに送るようにさらに構成され、前記UIが前記CSの隣に配置される、請求項8に記載のシステム。
【請求項16】
電気自動車EVの充電を検証するための方法であって、
インターネットベースの通信によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCS(4)から充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を受信するステップと、
前記インターネットベースの通信によって、前記CSにおいて前記EVを充電した匿名のユーザに提示されるように、前記エネルギー測定値を送信するステップであり、前記エネルギー測定値が、前記インターネットベースのユーザインターフェースUI(21)によって前記ユーザに出力されるように構成されている、送信するステップと、
を含み、
前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカードの前記下位桁の一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されている、
方法。
【請求項17】
コンピューティングデバイスによって実行されると、前記コンピューティングデバイスに、少なくとも、
インターネットベースの通信によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCS(4)から充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を受信することと、
前記インターネットベースの通信によって、前記CSにおいて前記EVを充電した匿名のユーザに提示されるように、前記エネルギー測定値を送信することであり、前記エネルギー測定値が、前記インターネットベースのユーザインターフェースUI(21)によって前記ユーザに出力されるように構成されている、送信することと
を行わせるように構成され、
前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカードの前記下位桁の一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されている、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な例示的な実施形態は、一般に、電気自動車の充電の分野に関する。詳細には、いくつかの例示的な実施形態は、電気自動車の充電の検証および認証に関する。
【背景技術】
【0002】
充電ステーションCSは、電気自動車EVの充電に使用される。CSは、充電ステーション管理システムCSMSによってリモート制御される。オープン充電ポイントプロトコルOCPPは、CSとCSMSとの間の通信プロトコルである。
【0003】
Eichrechtはドイツの法律であり、CSのエネルギー使用量を認証された信頼できる方法でどのように測定されなければならないかを規定している。Eichrechtによれば、顧客が正しいエネルギー量を請求されていることを検証できるように、暗号化されたエネルギー測定値、いわゆる「署名付きメーター値」SMVが顧客に提供されなければならない。
【0004】
Eichrechtは、KWh消費量ベースの請求のみが公平であると認めている。したがって、純粋な時間ベースの料金(分ごとの請求)および充電プロセスごとの定額のセッション料金(セッションごとの請求)は許可されない。Eichrechtは、完全に規制された校正と、充電データのエンドツーエンドのデータセキュリティのみを使用する。これは、CSが完全に校正されたKWh測定メーターを有しており、法律で定められた要件に沿って、信頼できる取引をユーザに保証する必要があることを意味する。
【0005】
Eichrecht規制を満たす典型的な方法は、通常はEメールまたは紙の請求書で充電の領収書または請求書を顧客に送ることである。この領収書または請求書は、各充電トランザクションのSMVを含む。顧客はSMVを含む領収書を受け取った後、透明性ソフトウェアを使用して、正しい金額が請求されたかどうかを検証することができる。
【0006】
しかしながら、領収書を送るには、充電運営会社が領収書または請求書を送付することができる場所を把握できるように、顧客が連絡先情報を含む登録済みの顧客アカウントを有している必要がある。
【0007】
支払い端末PTは、従来の燃料チェーンのセットアップである。
図1は、燃料ポンプ1、PT2、および印刷された領収書または電子領収書3を示す。PTは、EV充電で一般的になりつつある。
図1は、EV充電用の燃料ポンプ1の代わりに使用できる代替CS4を示している。顧客は、PT2を使用して、クレジットカードまたはデビットカードで直接支払うことができる。しかしながら、これは、Eichrechtに関する問題を引き起こす。PTの支払いは、支払いサービスプロバイダとカード発行会社によって処理される。EV充電を提供し、充電ステーションを所有する会社として、充電料金を支払った人の個人情報にアクセスすることはない。このため、Eichrechtの履行が困難になり、顧客の身元がわからない場合、合理的かつ便利な方法でどのようにしてSMVを顧客に送ることができるだろうか。
【0008】
これは、特に新しいハードウェアの変更またはCSへの統合があるたびに問題となる。新たにEichrecht認定が必要である。これはすべて時間がかかり高額である。Eichrecht認定には、数カ月、場合によっては1年かかることもある。これは、何千もの既存のステーションを1つずつ個別に再度認証する必要があるので、既存のステーションに支払い端末を追加することは、困難で面倒で時間がかかることを意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明の概要は、発明を実施するための形態で以下でさらに説明する概念の選択を、簡略化された形式で紹介するために提供されている。この発明の概要は、請求された主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図しておらず、請求された主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【0010】
EVの充電の検証および認証を提供することが目的である。この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。いくつかの実施形態は、従属請求項に記載されている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の態様によれば、コンピューティングデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、コンピューティングデバイスに、少なくとも以下を行わせるように構成されている。アプリケーションプロトコルインターフェースAPIによって、電気自動車EVがEV充電ステーションCSから充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を含むデータ情報を受信すること。CSにおいてEVを充電したユーザに提示されるように構成されたウェブサーバに前述のデータ情報を提供することであり、前述のデータ情報が、ウェブサーバと対話するウェブベースのユーザインターフェース(21)によってユーザに出力されるように構成されている、提供すること。たとえば、一実施形態は、実質的な変更を加えることなく、既存の充電ハードウェアを使用できるようにすることができる。PTは、既存の古いCSに追加することができ、さらに、時間がかかり高価な新しい認証プロセスを必要とせず、Eichrecht準拠を簡単に提供することができる。
【0012】
一実施形態によれば、データ情報は、署名付きメーター値SMVを含む。SMVは、エネルギー供給規制および認証を様々な既存のおよび新しいCSに統合するために利用することができる。
【0013】
一実施形態によれば、データ情報は、CSにおいてEVを充電するために使用される支払いカード情報をさらに含む。これは、エネルギー供給規制および認証を様々な既存のおよび新しいCSに統合するために利用することができる。
【0014】
一実施形態によれば、データ情報は、Eichrechtデータ情報を含む。たとえば、Eichrecht準拠システムは、充電システムに便利に統合することができる。
【0015】
一実施形態によれば、データ情報は、Eichrechtデータ情報へのリンクを含む。たとえば、後で使用するために、Eichrecht情報を含まないリンクのみがユーザに配信され得る。
【0016】
一実施形態によれば、デバイスは、測定値に対応する充電イベントの識別情報を受信し、識別情報に対応するデータ情報をUIに送信するようにさらに構成されている。たとえば、CSに関して識別されたUIのみに規制情報が提供される。
【0017】
一実施形態によれば、コンピューティングデバイスは、充電ステーション管理システムCSMSから新しい充電の情報を受信した後、充電が行われたCSにどのUIデバイスが論理的にリンクされているかをチェックし、チェックされたUIにデータ情報を送るように構成されている。たとえば、適切なユーザのみがエネルギー測定値を受け取る。
【0018】
第2の態様によれば、システムは、電気自動車EVの充電を検証するために構成されている。システムは、電気自動車EVが充電ステーションCSにおいて充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を取得するように構成された充電ステーション管理システムCSMSを備える。CSMSは、インターネットベースの通信によって、測定値をコンピューティングデバイスに送るようにさらに構成されている。コンピューティングデバイスは、測定値を記憶し、インターネットベースの通信によって、CSMSの充電ステーションCSにおいてEVを充電したユーザのユーザインターフェースUIに測定値を送るように構成されている。UIは、ユーザの測定値を出力するように構成されている。たとえば、一実施形態は、実質的な変更を加えることなく、既存の充電ハードウェアを使用できるようにすることができる。PTは、既存の古いCSに追加することができ、さらに、時間がかかり高価な新しい認証プロセスを必要とせず、Eichrecht準拠を簡単に提供することができる。
【0019】
一実施形態によれば、UIは、測定値をユーザに表示するように構成され、システムは、測定値およびEVがユーザに充電されたエネルギー量を検証するように構成された透明性ソフトウェアをさらに含む。たとえば、ユーザは、SMVなど、EV充電用の正しいエネルギーメーターを検証することができる。
【0020】
一実施形態によれば、システムは、CSMSに充電支払いメッセージを送るように構成された支払い端末PTをさらに備える。たとえば、既存のまたは新しいPTを、エネルギー測定値の認証プロセスなしにシステムに追加することができる。
【0021】
一実施形態によれば、CSMSは、充電有効化メッセージをCSに送るようにさらに構成される。CSMSは、CSから充電終了メッセージおよび測定値を受信するようにさらに構成されている。たとえば、システムは既存のおよび新しいCSを制御することができる。
【0022】
一実施形態によれば、CSは、CSMSから充電有効化メッセージを受信し、充電終了後にCSMSに充電終了メッセージを送るようにさらに構成されている。たとえば、システムは既存のおよび新しいCSを制御することができる。
【0023】
一実施形態によれば、UIは、PTおよびCSの近傍に配置されたスクリーンを含む、またはUIは、ユーザの携帯電話を含む、またはUIは、測定値をユーザに印刷するように構成されたプリンタを含む。たとえば、様々なUIを使用して、認証されたエネルギー測定値を提供することができる。統合は、認証プロセスなしで便利である。
【0024】
一実施形態によれば、UIは、測定値へのリンクをユーザに提示するように構成されている。たとえば、ユーザは、後でエネルギー測定値を読むことができる。
【0025】
一実施形態によれば、CSMSは、特定の支払いカードによるCSでの充電が終了したことをコンピューティングデバイスに通知する。コンピューティングデバイスは、CSの隣のUIに測定値を送るようにさらに構成されている。たとえば、CSの隣にいて、充電のために個人の支払いカードを使用しているユーザは、測定値を監視する可能性がある。
【0026】
第3の態様によれば、電気自動車(EV)の充電を検証するための方法は、以下を含む。インターネットベースの通信によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCSから充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を受信するステップ。インターネットベースの通信によって、CSにおいてEVを充電したユーザに提示されるように、前述のエネルギー測定値を送信するステップであり、前述のエネルギー測定値が、インターネットベースのユーザインターフェースUI(21)によってユーザに出力されるように構成されている、送信するステップ。たとえば、Eichrechtなどの規制と互換性のある充電システムは、個別または手動の認証プロセスなしに、充電システムの既存のまたは新しい部分に便利に更新することができる。
【0027】
さらなる態様によれば、コンピュータプログラムは、コンピューティングデバイスによって実行されると、コンピューティングデバイスに、少なくとも以下を行わせるように構成されている。インターネットベースの通信によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCS(4)から充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を受信すること。インターネットベースの通信によって、CSにおいてEVを充電したユーザに提示されるように、前述のエネルギー測定値を送信することであり、前述のエネルギー測定値が、インターネットベースのユーザインターフェースUI(21)によってユーザに出力されるように構成されている、送信すること。
【0028】
付随する特徴の多くは、添付図面と併せて考慮される以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるようになるにつれて、より容易に理解されるであろう。
【0029】
添付の図面は、例示的な実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書の一部を構成し、例示的な実施形態を示し、説明とともに例示的な実施形態を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】比較例によるOTP設定の一例を示す図である。
【
図2】例示的な実施形態による、エネルギー測定値ポータルを充電するように構成されたコンピューティングデバイスの一例を示す図である。
【
図3】例示的な実施形態による、Eichrechtポータルを有するシステムの一例を示す図である。
【
図4】例示的な実施形態による、充電概要情報の一例を示す図である。
【
図5】例示的な実施形態による、Eichrechtポータルのアーキテクチャの一例を示す図である。
【
図6】例示的な実施形態による、Eichrechtポータルを有するシステムのデータモデルの一例を示す図である。
【
図7】例示的な実施形態による、認証された充電のためのシグナリング図の一例を示す図である。
【
図8】例示的な実施形態による、ユーザの携帯電話を使用するEichrechtポータルを有するシステムの一例を示す図である。
【
図9】別の例示的な実施形態による、ユーザの携帯電話を使用するEichrechtポータルを有するシステムの一例を示す図である。
【
図10】例示的な実施形態による、Eichrecht情報の検索インターフェースの一例を示す図である。
【
図11】例示的な実施形態による、プリンタを備えたEichrechtポータルを有するシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下では、添付図面において同様の部分を示すために同様の参照数字が使用されている。
【0032】
次に、例示的な実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。添付の図面に関連して以下に提供される詳細な説明は、本例の説明として意図されたものであり、本例が構築または利用され得る唯一の形態を表すことを意図したものではない。この説明では、例の機能、ならびに例の構築および動作のための動作のシーケンスについて説明する。しかしながら、同じまたは同等の機能およびシーケンスが異なる例によって実現されてもよい。
【0033】
CSがPTに接続されていることが常に一般的になっている。顧客がPTを使って充電料金を支払うとき、システムは顧客の名前、Eメール、または他の連絡先情報を知らない。同時に、ドイツのEichrecht法などの認証および検証規制によって、CSは、充電終了後に署名付きメーター値SMVなどの充電エネルギー測定値を顧客に送ることが求められている。
【0034】
一実施形態は、システムがたとえ顧客の連絡先情報を知らなくても、システムが充電終了後にSMVを顧客に送る方法を解決する。システムは、いかなるハードウェアレベルの大幅な変更やCSとPTとの間のハードウェアレベルの統合も行わずに、これを実行するように構成され得る。実際、任意のハードウェアの統合は、新たな時間と費用のかかる認証プロセスが必要となるので、避けることが意図されている。
【0035】
この実施形態では、統合はハードウェアレベルでは行われないが、コンピューティングポータルデバイスは、既存のCSおよび既存のPT端末にいかなるハードウェアの変更も加えることなく、Eichrecht情報を可能にするように構成されている。
【0036】
一実施形態は、CSにいかなるハードウェアの変更も加えることなく、認証規則を満たす情報を顧客に送るように構成されている。認証規制情報は、SMVまたは任意の他のEichrechtまたは規制情報などの充電エネルギー測定値であってもよい。したがって、システムは、市場にある様々な既存のハードウェアを使用する可能性がある。PTにいかなる大幅なハードウェア変更も行う必要はない。このシステムは、市場にある様々な既存のハードウェアに対して柔軟性がある。CSMSは、変更が行われるたびにそれをEichrecht認証する必要がなく、既存のハードウェアを使用するように構成され得る。
【0037】
図2は、例示的な実施形態による、認証情報を制御するように構成されたコンピューティングデバイス7の一例を示す。コンピューティングデバイス7は、ポータルと呼ばれることもある。デバイス7は、認証情報およびそのためのウェブベースのインターフェースのために構成されたクラウドベースの中央ポータルであってもよい。
【0038】
ウェブベースのインターフェースにアクセスする方法はたくさんある。充電終了後、情報が自動的にプッシュされるCSの隣の物理的なスクリーン。携帯電話などウェブブラウザを有するデバイスで同じ情報にアクセスできる可能性。PTがこれをサポートしている場合、PTのスクリーンに情報へのリンクを表示する可能性。支払いカードの詳細に基づいて後で情報を検索する可能性。
【0039】
一実施形態によれば、顧客は、自分のEメールに認証情報をオーダする(order)可能性がある。CSの隣に物理的なスクリーンがある場合、プリンタが装備されている可能性もあるため、顧客は、SMVなどの充電エネルギー測定値をEメールで取得する代わりに印刷することを選択することができる。
【0040】
本実施形態は、ハードウェアレベルの統合なしに構成されてもよい。本実施形態は、完全にクラウドベースの統合を有するように構成されてもよい。
【0041】
図2は、適切な充電に関する規制を満たすための認証および検証情報を管理するためのコンピューティングデバイス7の例示的な実施形態を示している。デバイス7は、少なくとも1つのプロセッサ8を備え得る。少なくとも1つのプロセッサは、たとえば、コプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、DSPを伴うもしくは伴わない処理回路、または、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、マイクロコントローラユニット(MCU)、ハードウェアアクセラレータ、専用コンピュータチップなどの集積回路を含む様々な他の処理デバイスのうちの1つもしくは複数を備え得る。
【0042】
デバイス7は、少なくとも1つのメモリ9をさらに備え得る。メモリ9は、たとえば、オペレーティングシステムソフトウェアおよびアプリケーションソフトウェアなどのコンピュータプログラムコード10などを記憶するように構成され得る。メモリは、1つもしくは複数の揮発性メモリデバイス、1つもしくは複数の不揮発性メモリデバイス、および/またはそれらの組合せを含み得る。たとえば、メモリは、磁気記憶装置(ハードディスクドライブ、フロッピーディスク、磁気テープなど)、光磁気記憶装置、または半導体メモリ(マスクROM、PROM(プログラマブルROM)、EPROM(消去可能PROM)、フラッシュROM、RAM(ランダムアクセスメモリ)など)として具現化することができる。
【0043】
デバイス7は、デバイス7が他のデバイスとの間で情報を送信および/または受信できるように構成された通信インターフェース11をさらに備え得る。通信インターフェース11は、少なくともウェブベースのインターフェースを提供するように構成され、たとえばウェブサーバとして機能する。通信インターフェース11は、たとえば3GPP(登録商標)モバイルブロードバンド接続(たとえば3G、4G、5G)などのワイヤレス無線接続であってもよい。しかしながら、通信インターフェース11は、たとえば、IEEE 802.11シリーズまたはWi-Fiアライアンスによって標準化されているようなワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)接続、たとえば、Bluetooth、NFC(近距離無線通信)、またはRFID接続などの短距離ワイヤレスネットワーク接続、たとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN)接続、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続、または光ネットワーク接続のような有線接続、または有線インターネット接続など、1つまたは複数の他のタイプの接続を提供するように構成され得る。通信インターフェース11は、無線周波数信号を送信および/または受信するための少なくとも1つのアンテナを備えるか、またはこれに結合されるように構成され得る。また、様々なタイプの接続の1つまたは複数は、複数のアンテナに結合され得るか、または結合されるように構成され得る別々の通信インターフェースとして実装されてもよい。
【0044】
デバイス7は、CSMS用に構成されたアプリケーションプロトコルインターフェースAPI12をさらに備え得る。CSMS用API12は、デバイス7とCSMSとの間の接続のために構成される。これは、CSMSからデータを受信する。
【0045】
デバイス7が機能性を実装するように構成されているとき、たとえば少なくとも1つのプロセッサ8および/またはメモリ9などのデバイス7のいくつかのコンポーネントが、この機能性を実装するように構成され得る。さらに、少なくとも1つのプロセッサ8が何らかの機能を実装するように構成されているとき、この機能は、たとえばメモリ9に含まれるプログラムコード10を使用して実装され得る。
【0046】
本明細書で説明する機能は、少なくとも部分的に、ソフトウェアコンポーネントなどの1つまたは複数のコンピュータプログラム製品コンポーネントによって実行され得る。一実施形態によれば、デバイスは、たとえばマイクロコントローラなどのプロセッサまたはプロセッサ回路を備え、実行されると、プログラムコードによって、説明した動作および機能の実施形態を実行するように構成される。代替または追加として、本明細書に記載される機能は、少なくとも部分的に、1つまたは複数のハードウェア論理コンポーネントによって実行することができる。たとえば、限定はしないが、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプには、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)などがある。
【0047】
デバイス7は、本明細書に記載された少なくとも1つの方法を実行するための手段を備える。一例では、手段は、少なくとも1つのプロセッサ8と、少なくとも1つのプロセッサ8によって実行されると、デバイス7に方法を実行させるように構成されたプログラムコード10を含む少なくとも1つのメモリ9とを備える。
【0048】
デバイス7は、たとえばサーバデバイスを備えていてもよい。デバイス7は単一のデバイスとして示されているが、適用可能な場合、デバイス7の機能を複数のデバイスに分散させてもよいことが理解される。一実施形態では、デバイス7は、クラウドベースのEichrechtポータルを備え得る。
【0049】
図3は、PT2で支払いを行う匿名の顧客13が自分のEichrecht情報を見ることができる、匿名クラウドベースのEichrechtポータル7を有するシステム33の例示的な実施形態を示している。
【0050】
顧客13は、PT2で充電料金を支払う。PT2は、動作15で、支払いについてCSMS14に通知する。
【0051】
動作16で、CSMS14は、CS4において充電を開始する。
【0052】
顧客13は、しばらく充電した後、充電を停止する。動作17で、CS4は、SMVを含めて、停止メッセージをCSMS14に送る。
【0053】
顧客13は、動作15で充電料金を支払い、動作16で充電を開始し、充電の準備ができた後、動作17で充電を停止する。
【0054】
その結果、CSMS14は、以下の情報、a)個々の充電イベントの署名付きメーター値SMV、b)支払いに使用された支払いカードを識別する支払いトークン、ならびに支払いカードの下4桁および有効期限をCS4から取得する。
【0055】
動作18で、CSMS14は、(特定の)支払いカードによる(特定の)CS4での充電が終了したことをEichrechtポータル7に通知する。CSMS14は、OCPP StopTransactionメッセージの一部としてSMVを受信すると、顧客13がEVをCS4からどのように切断したかを示すStatusNotification=Availableメッセージを待つ。この後、CSMS14は、これらのSMVを支払いカード情報とともにクラウドベースのEichrechtポータル7に送る。
【0056】
動作19で、Eichrechtポータル7は、この情報を、CS4の隣に配置されている可能性があるEichrechtスクリーン20にプッシュする。PT2を備えたEichrecht準拠の各CS4は、Eichrechtポータル7によって、CS4の隣に物理的に配置されている可能性があるEichrechtスクリーン20に論理的にリンクされている。
【0057】
動作21で、顧客13は、SMVを含むEichrecht情報をスクリーン20上で見ることができる。顧客13は、希望する場合、この情報をEメールにオーダすることもできる。Eichrechtポータル7は、CSMS14から新しい充電の情報を受信した後、充電が行われたCS4にEichrechtスクリーン20が論理的にリンクされていることをチェックし、この情報をスクリーン20に送り、そこで顧客13に表示される。
【0058】
顧客13が希望する場合、顧客13はこの情報を自分のEメールアドレスにオーダすることもでき、Eichrechtポータル7は次いで顧客のEメールにSMVを含む領収書を送る。
【0059】
図4は、一実施形態による、情報プッシュを伴うEichrechtスクリーンモックアップの一例を示す。この情報は、充電が終了し、顧客13がEVからケーブルを外した後、自動的にスクリーン20にプッシュされる。CSの識別、充電イベントのEichrecht情報、および顧客13のEメールを有する充電の概要が表示される。顧客13は、スクリーン20と適宜対話することができる。
【0060】
図5は、Eichrechtポータル7およびEichrechtスクリーン20のアーキテクチャの一実施形態を示している。
【0061】
コンピューティングポータルデバイス7は、プロセッサ8と、たとえばEichrechtデータベースなどのメモリ9を備える。Eichrechtポータル7は、SMVおよび支払いカード情報を含む充電情報を中央データベース8に保存する機能を有する。ポータルデバイス7は、CSMS14用API12も備える。API12は、CSMS14からデータを受信した。ポータルデバイス7は、ウェブサーバなどのウェブインターフェース11を備える。Eichrechtポータル7は、ウェブベースのインターフェース11を通じてこの情報を提供する。この情報は、特別なオンサイトスクリーン、または携帯電話などのウェブブラウザを備えた任意のデバイスのいずれかでも、様々なウェブブラウザ21によって使用することができる。Eichrechtスクリーン20は、Eichrechtポータル7に接続するウェブブラウザ21を備えた単純なコンピュータとすることができる。Eichrecht情報のために特定のウェブページを開く以外のいかなる論理や機能は必要ない。
【0062】
図6は、Eichrechtシステムのデータモデルの一実施形態を示している。Eichrechtポータル7は、SMVを有するEichrechtスクリーン20および充電トランザクション22に論理的に接続されている。充電トランザクション22は、顧客13および支払いカード23に論理的に接続されており、当然ながら顧客13は支払いカード23を有している。充電トランザクション22は、CS4およびEichrechtポータル7に論理的に接続されている。充電ステーション7は、Eichrechtスクリーン20に論理的に接続されている。
【0063】
図7は、Eichrechtポータルデバイス7によるEV充電動作の認証および検証のシグナリングまたはプロセス図を示す。動作24で、CSMS14は、単一の充電ステーション4で行われた単一の充電動作のSMVをEichrechtポータル7に送る。動作25で、ポータルデバイス7は、どのスクリーンが充電ステーション4に論理的にリンクされているかをチェックする。Eichrechtポータル7は、Eichrecht情報を正しいスクリーン20に送る。動作26で、スクリーン20は、顧客13にEichrecht情報を表示する。動作27で、顧客13は、Eichrecht情報をオーダするためにEメールを入力する。動作28で、Eメールオーダがポータルデバイス7にサブミットされる。動作29で、ポータルデバイスは、Eichrecht情報をEメールで顧客13に送る。
【0064】
【0065】
PT2は、充電終了後に短いメッセージを表示するように構成することもできる。この場合、別のEichrechtスクリーン20は必要ない。動作15'で、CSMS14は、PTスクリーン上に「たとえばhttp://chge.eu/r/ABC123でEichrecht情報を取得してください」というメッセージを表示し、これはEichrechtポータル7へのリンクである。リンク30、31の最後の部分(この例では「ABC123」)は、単一の充電の単一のEichrecht情報についての一意の識別子である。次いで、顧客13は、たとえば携帯電話32、またはウェブブラウザ21を備えた任意の他のデバイスへのこのリンク30、31を開き、次いで、Eichrecht情報を見ることができる。
図8の実施形態では、スクリーンは必須ではないが、携帯電話32およびEichrecht情報へのリンク30、31を使用してもよい。
【0066】
図9は、後でEichrecht情報を探すように構成され得るEC充電動作を認証する一実施形態を示す。時には、Eichrecht情報をすぐにチェックしたりEメールにオーダしたりするのを忘れてしまい、後で、たとえば翌日に情報にアクセスしたいと考える顧客もいる。顧客13には、たとえばCS4所有者のウェブページやCS4のステッカーに、Eichrecht情報へのアクセス方法の指示がある。顧客13は、Eichrechtポータル7へのリンク31'を開き、Eichrecht情報を検索することができる。顧客13が与えた基準で充電動作が見つかった場合、Eichrecht情報が顧客13に表示される。顧客13の携帯電話32は、充電動作を示し得る。
【0067】
図10は、顧客13に対するEichrecht情報検索ユーザインターフェースの実施形態を示している。顧客13が後でEichrecht情報をフェッチしたい場合、顧客13は簡単なUIを使用してそれを行うことができる。この基準でEichrecht情報が見つかった場合、その情報へのリンクが顧客13に提示され得る。「充電情報を探す」は、ステーションID、支払いカードの下4桁、および充電日を含む。この検索ユーザインターフェースは、検索用語に対応するEichrecht情報を検索するために使用され得る。
【0068】
図11は、プリンタ3を備えたEichrechtスクリーン20の一実施形態を示している。Eichrechtスクリーン20は、たとえば様々な場所で使用されている領収書プリンタと同様に、Eichrecht情報を紙または領収書に印刷するプリンタ3と組み合わせることもできる。充電が終了すると、スクリーン20上にEichrecht情報が表示され得る。しかしながら、Eichrecht情報をEメールにオーダする代わりに、顧客13は情報を印刷することを選択することができる。この場合、スクリーン20に表示された同じEichrecht情報が、スクリーン20に取り付けられたプリンタ3を使用して紙に印刷される。
【0069】
方法のさらなる特徴は、たとえば、明細書全体および添付の特許請求の範囲に記載されたコンピューティングデバイスの機能から直接生じ、したがって、ここでは繰り返さない。また、様々な例示的な実施形態に関連して説明されるように、方法の異なる変形も適用することができる。技術の進歩に伴い、本開示の基本概念を様々な方法で実施できることは、当業者には明らかである。したがって、本開示および実施形態は、上述の例に限定されず、代わりに、特許請求の範囲内で変わり得る。
【0070】
コンピューティングデバイスは、本明細書に記載される方法の任意の態様を実行する、または実行させるように構成され得る。さらに、コンピュータプログラムは、実行されると、本明細書に記載の方法の任意の態様をデバイスに実行させるための命令を含んでいてもよい。さらに、デバイスは、本明細書に記載される方法の任意の態様を実行するための手段を備え得る。例示的な実施形態によれば、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、プログラムコードを含むメモリとを備え、少なくとも1つのプロセッサおよびプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、方法の任意の態様の実行を引き起こすように構成されている。
【0071】
本明細書に記載の任意の範囲またはデバイスの値は、求められる効果を失うことなく拡張または変更することができる。また、明示的に禁止されていない限り、任意の実施形態を別の実施形態と組み合わせることができる。
【0072】
主題は、構造的特徴および/または行為に特有の文言で説明されているが、添付の特許請求の範囲に定義される主題は、必ずしも上記の規定された特定の特徴または行為に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、上述した特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実施する例として開示されており、他の同等の特徴および行為は特許請求の範囲内にあることが意図されている。
【0073】
上述した利益および利点は、1つの実施形態に関連する場合もあれば、いくつかの実施形態に関連する場合もあることが理解されよう。実施形態は、記載された問題のいずれかまたはすべてを解決するもの、あるいは記載された利益および利点のいずれかまたはすべてを有するものに限定されない。さらに、「ある」項目への言及は、それらの項目のうちの1つまたは複数を指す場合があることが理解されよう。
【0074】
本明細書に記載の方法の動作は、任意の適切な順序で、または適切な場合には同時に実施することができる。加えて、個々のブロックは、本明細書で説明される主題の範囲から逸脱することなく、任意の方法から削除され得る。上述した実施形態のいずれかの態様は、求められる効果を失うことなく、上述した他の実施形態のいずれかの態様と組み合わせて、さらなる実施形態を形成することができる。
【0075】
本明細書において、「含む」という用語は、特定された方法、ブロックまたは要素を含むことを意味するが、そのようなブロックまたは要素は排他的なリストを含むものではなく、方法またはデバイスは追加のブロックまたは要素を含み得ることを意味するために使用される。
【0076】
本明細書で使用される「自動化された」、「自動的に」、「自動的な」という用語、およびその変形は、プロセスまたは動作が実行されるときに人間の入力なしに行われる任意のプロセスまたは動作を指す場合がある。しかしながら、プロセスまたは動作の実行に人間の入力が使用される場合でも、プロセスまたは動作の実行前に入力が受信された場合、プロセスまたは動作は自動的であり得る。
【0077】
主題は「第1」または「第2」の主題と呼ばれることがあるが、これは必ずしも主題の順序または重要性を示すものではない。代わりに、そのような属性は、主題間で違いをもたらす目的のみに使用されることがある。
【0078】
上記の説明は単なる例示として与えられたものであり、当業者であれば様々な変更を加えることができることが理解されよう。上記の明細書、例、およびデータは、例示的な実施形態の構造および使用の完全な説明を提供する。様々な実施形態をある程度の特殊性をもって、あるいは1つまたは複数の個別の実施形態を参照して上記で説明してきたが、当業者であれば、本明細書の範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に多くの変更を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0079】
1 燃料ポンプ
2 支払い端末
3 電子領収書
3 プリンタ
4 充電ステーション
7 コンピューティングデバイス
7 Eichrechtポータル
8 プロセッサ
8 中央データベース
9 メモリ
10 コンピュータプログラムコード
11 通信インターフェース
11 ウェブサーバ
12 アプリケーションプロトコルインターフェース
13 顧客
14 充電ステーション管理システム
20 Eichrechtスクリーン
21 ユーザインターフェース
30 リンク
31 リンク
32 携帯電話
33 システム
【手続補正書】
【提出日】2023-10-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイス(7)であって、
少なくとも1つのプロセッサ(8)と、
コンピュータプログラムコード(10)を含む少なくとも1つのメモリ(9)と
を備え、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ
プログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記コンピューティングデバイスに、少なくとも、
アプリケーションプロトコルインターフェースAPI(12)によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCS(4)から充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を含むデータ情報を受信
することであり、前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカードの下位桁の少なくとも一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されて
おり、
前記コンピューティングデバイスは、充電ステーション管理システムCSMSから前記充電の情報を受信した後、前記データ情報に基づいて、前記充電が行われた前記CSにどのウェブベースのUIデバイス(21)が論理的にリンクされているかをチェックするようにさらに構成されていることによって特徴付けられる、受信することと、
前記CSにおいて前記EVを充電した匿名ユーザに提示されるように構成されたウェブサーバ(11)に前記データ情報を提供することであり、前記データ情報が、前記ウェブサーバと対話する前記ウェブベースのUIデバイス(21)によって前記匿名ユーザに出力されるように構成されている、提供することと
を行わせるように構成されている、
コンピューティングデバイス(7)。
【請求項2】
前記データ情報が、署名付きメーター値SMVを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカード情報をさらに含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記データ情報が、Eichrechtデータ情報を含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記データ情報が、Eichrechtデータ情報へのリンクを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項6】
前記測定値に対応する充電イベントの識別情報を受信し、前記識別情報に対応する前記データ情報を前記ユーザインターフェースに送信するようにさらに構成されている、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項7】
電気自動車EVの充電を検証するためのシステム(33)であって、
電気自動車EVが充電ステーションCSにおいて充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値を取得するように構成された充電ステーション管理システムCSMS(14)を備え、
前記CSMSが、インターネットベースの通信によって、前記測定値をコンピューティングデバイス(7)に送るようにさらに構成されており、
前記コンピューティングデバイスが、前記測定値を記憶し、前記インターネットベースの通信によって、前記CSMSの充電ステーションCS(4)において前記EVを充電した匿名ユーザのユーザインターフェースUI(3',20,32)に前記測定値を送るように構成されており、
前記UIが前記匿名ユーザの前記測定値を出力するように構成されており、
前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカードの前記下位桁の一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されている、
システム(33)。
【請求項8】
前記UIが、前記測定値を前記ユーザに表示するように構成され、前記システムが、前記測定値およびEVが前記ユーザに充電された前記エネルギー量を検証するように構成された透明性ソフトウェアをさらに含む、請求項
7に記載のシステム。
【請求項9】
前記CSMSに充電支払いメッセージを送るように構成された支払い端末PT(2)をさらに備える、請求項
7に記載のシステム。
【請求項10】
前記CSMSが、充電有効化メッセージを前記CSに送り、充電終了メッセージおよび前記測定値を前記CSから受信するようにさらに構成されている、請求項
7に記載のシステム。
【請求項11】
前記CSが、前記CSMSから充電有効化メッセージを受信し、充電終了後に前記CSMSに充電終了メッセージを送るようにさらに構成されている、請求項
7に記載のシステム。
【請求項12】
前記UIが、支払い端末PT、および前記CSの近傍に配置されたスクリーンを含む、または前記UIが、前記ユーザの携帯電話を含む、または前記UIが、前記測定値を前記ユーザに印刷するように構成されたプリンタを含む、請求項
7に記載のシステム。
【請求項13】
前記UIが、前記測定値へのリンクを前記ユーザに提示するように構成されている、請求項
7に記載のシステム。
【請求項14】
前記CSMSが、特定の支払いカードによる前記CSでの充電が終了したことを前記コンピューティングデバイスに通知し、
前記コンピューティングデバイスが、前記測定値を前記UIに送るようにさらに構成され、前記UIが前記CSの隣に配置される、請求項
7に記載のシステム。
【請求項15】
電気自動車EVの充電を検証するための方法であって、
インターネットベースの通信によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCS(4)から充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値
を含むデータ情報を受信するステップ
であり、前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカード
の下位桁の一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されて
いる、受信するステップと、
前記データ情報に基づいて、前記充電が行われた前記CSにどのインターネットベースのユーザインターフェースデバイス(21)が論理的にリンクされているかをチェックし、前記インターネットベースの通信によって、前記CSにおいて前記EVを充電した匿名のユーザに提示されるように、前記エネルギー測定値を送信するステップであり、前記エネルギー測定値が、前記インターネットベースのユーザインターフェースUI(21)によって前記ユーザに出力されるように構成されている、送信するステップと
を含む方法。
【請求項16】
コンピューティングデバイスによって実行されると、前記コンピューティングデバイスに、少なくとも、
インターネットベースの通信によって、電気自動車EVがEV充電ステーションCS(4)から充電されたエネルギー量を認証および検証する暗号化されたエネルギー測定値
を含むデータ情報を受信すること
であり、前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカードの下位桁の一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されている、受信することと、
前記データ情報に基づいて、前記充電が行われた前記CSにどのインターネットベースのユーザインターフェースデバイス(21)が論理的にリンクされているかをチェックし、前記インターネットベースの通信によって、前記CSにおいて前記EVを充電した匿名のユーザに提示されるように、前記エネルギー測定値を送信することであり、前記エネルギー測定値が、前記インターネットベースのユーザインターフェースUI(21)によって前記ユーザに出力されるように構成されている、送信することと
を行わせるように構成され、
前記データ情報が、前記CSにおいて前記EVを充電するために使用される支払いカードの前記下位桁の一部と、CS識別とをさらに含み、前記支払いカードの前記下位桁の前記一部および前記CS識別が、充電された前記エネルギー量を認証および検証する前記暗号化されたエネルギー測定値に関連付けるように構成されている、
コンピュータプログラム。
【国際調査報告】