(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】インタラクティブデバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0354 20130101AFI20241008BHJP
【FI】
G06F3/0354 432
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519719
(86)(22)【出願日】2022-09-09
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 GB2022052299
(87)【国際公開番号】W WO2023052740
(87)【国際公開日】2023-04-06
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】316020217
【氏名又は名称】ザイトロニック ディスプレイズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・モリソン
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ・アンドリュー・ラッドランド
【テーマコード(参考)】
5B087
【Fターム(参考)】
5B087AA04
5B087AA09
5B087AB02
5B087AC15
5B087CC39
(57)【要約】
インタラクティブゲーミングデバイス(100)が、ユーザタッチを検出するためのセンサを含むベースディスプレイ要素(110)と、透明なドーム形状のユーザインタラクション要素(120)と、制御要素と、を備える。ユーザインタラクション要素(120)は、ベースディスプレイ要素(110)に固定して取り付けられる。ユーザインタラクション要素(120)の一部分が、ベースディスプレイ要素(110)の表面から外方に突出する。制御要素は、センサからの平均信号値と予め定められた閾値とを比較することにより静電容量の変化を判定することによって、ユーザタッチを検出する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタラクティブデバイスであって、
ベースディスプレイ要素であって、
ユーザタッチを検出するための1つまたは複数のセンサを備える、ベースディスプレイ要素と、
前記ベースディスプレイ要素に据え付けられたユーザインタラクション要素であって、
ユーザタッチによる前記デバイスの少なくとも部分的な制御を促進するように構成されており、
少なくとも一部分が前記ベースディスプレイ要素の表面から外方に突出し、
前記ベースディスプレイ要素に対して固定されている、ユーザインタラクション要素と、
を備える、インタラクティブデバイス。
【請求項2】
前記ユーザインタラクション要素が、前記ベースディスプレイ要素とは別に形成された構成要素であり、前記ユーザインタラクション要素が、前記ユーザインタラクション要素を前記ベースディスプレイ要素に据え付けるために前記ベースディスプレイ要素に取り付けられる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記ユーザインタラクション要素が、前記ユーザインタラクション要素を前記ベースディスプレイ要素に据え付けるために前記ベースディスプレイ要素の少なくとも一部分と一体に形成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記ベースディスプレイ要素が、ディスプレイと、ユーザタッチを受信するための第1の制御部とを備え、前記第1の制御部が、ユーザタッチによる前記デバイスの少なくとも部分的な制御を促進するように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記ユーザインタラクション要素が、前記第1の制御部の上部表面に据え付けられる、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記ユーザインタラクション要素の少なくとも一部分が、前記第1の制御部の上部表面から外方に突出する、請求項4または5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記ユーザインタラクション要素が、前記1つまたは複数のセンサが前記ユーザインタラクション要素に対するユーザタッチを検出するのを促進するための容量結合材料からなる、請求項1から6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1の制御部が、前記1つまたは複数のセンサが前記第1の制御部に対するユーザタッチを検出するのを促進するための容量結合材料からなる、請求項4から7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記1つまたは複数のセンサからの1つまたは複数の信号に基づいて静電容量の変化を判定することによりユーザタッチを検出するための制御要素を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記制御要素が、前記1つまたは複数の信号と1つまたは複数の予め定められた閾値とを比較することにより静電容量の変化を判定するように構成される、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記制御要素が、第1のセンサのセットからの1つまたは複数の信号と第1の予め定められた閾値とを比較することにより前記ベースディスプレイ要素に対するユーザタッチを検出するように構成され、また、前記制御要素が、第2のセンサのセットからの1つまたは複数の信号と第2の予め定められた閾値とを比較することにより前記ユーザインタラクション要素に対するユーザタッチを検出するように構成される、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第1の予め定められた閾値が、前記第2の予め定められた閾値よりも大きい、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記制御要素が、前記第2のセンサのセットからの平均信号値と前記第2の予め定められた閾値とを比較するように構成される、請求項11または12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記制御要素が、前記平均信号値の高域フィルタリングを行うように構成される、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記ユーザインタラクション要素が、透明な材料からなる、請求項1から14のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
前記第1の制御部が、透明な材料からなる、請求項4から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
前記ユーザインタラクション要素が、非金属材料からなる、請求項1から16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記第1の制御部が、非金属材料からなる、請求項4から17のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ユーザインタラクション要素が、ガラス材料からなる、請求項1から18のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項20】
前記第1の制御部が、ガラス材料からなる、請求項4から19のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
前記ユーザインタラクション要素が、被覆されていない、請求項1から20のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項22】
前記第1の制御部が、被覆されていない、請求項4から21のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項23】
前記ユーザインタラクション要素が、前記ベースディスプレイ要素への据え付けのためのベース部と、ユーザタッチを受信するための第2の制御部とを備える、請求項1から22のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項24】
前記第2の制御部が、ユーザタッチによる前記デバイスの少なくとも部分的な制御を促進するように構成される、請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記ベース部から前記第2の制御部までの前記ユーザインタラクション要素の奥行きが、20mm未満である、請求項23または24に記載のデバイス。
【請求項26】
前記ベース部から前記第2の制御部までの前記ユーザインタラクション要素の奥行きが、5mmを上回る、請求項23から25のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項27】
前記ベース部から前記第2の制御部までの前記ユーザインタラクション要素の前記奥行きが、6mmから12mmの間である、請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記ユーザインタラクション要素が、ユーザタッチを受信するための第3の制御部を備え、前記第1の制御部が、前記第1の制御部におけるユーザタッチによる前記デバイスの第1のタイプの制御を促進するように構成され、前記第2の制御部が、前記第2の制御部におけるユーザタッチによる前記デバイスの第2のタイプの制御を促進するように構成され、前記第3の制御部が、前記第3の制御部におけるユーザタッチによる前記デバイスの第3のタイプの制御を促進するように構成される、請求項4から27のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項29】
前記第2のタイプの制御が、前記第3のタイプの制御とは異なる前記デバイスの動作をもたらす、請求項28に記載のデバイス。
【請求項30】
前記第1のタイプの制御が、前記第3のタイプの制御と同じ前記デバイスの動作をもたらす、請求項28または29に記載のデバイス。
【請求項31】
前記ユーザインタラクション要素が、ドーム形状である、請求項1から30のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項32】
前記第1の制御部が、平面形状である、請求項1から31のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項33】
前記ユーザインタラクション要素が、陥凹部を備える、請求項1から32のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項34】
前記陥凹部が、リング形状である、請求項33に記載のデバイス。
【請求項35】
前記第2の制御部が、前記ユーザインタラクション要素の中央領域内に配置される、請求項28から34のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項36】
前記第3の制御部が、前記陥凹部の領域内に配置される、請求項33から35のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項37】
前記ユーザインタラクション要素が、前記ユーザインタラクション要素のベース表面を前記ベースディスプレイ要素の上部表面に積層することにより前記ベースディスプレイ要素に固定して取り付けられる、請求項1から36のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項38】
前記ユーザインタラクション要素が、前記第1の制御部に据え付けられる、請求項4から37のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項39】
前記ベースディスプレイ要素が、非アクティブ支持部を備え、前記ユーザインタラクション要素が、前記非アクティブ支持部に据え付けられる、請求項1から37のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項40】
前記ベースディスプレイ要素が、ワイヤベースのタッチスクリーンを備える、請求項1から39のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項41】
請求項1から40のいずれか一項に記載のインタラクティブゲーミングデバイス。
【請求項42】
コンピュータシステム上で実行されたときにコンピュータシステムに請求項1から41のいずれか一項に記載のインタラクティブデバイスを制御させることができるコンピュータプログラムコードを備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項43】
前記コンピュータプログラム製品が、記録媒体上、または搬送波信号上、または読取り専用メモリ上で具現化される、請求項42に記載のコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイを有しかつユーザタッチによる制御を促進するインタラクティブデバイスに関する。詳細には、本発明は、インタラクティブゲーミングデバイスに関するが、これに限られない。
【背景技術】
【0002】
例えばカジノ環境などにおけるデジタルゲーミングデバイスといったデバイスとのユーザインタラクションを促進するために、様々なデバイスにおいてタッチスクリーンセンサが利用されている。従来、投影型静電容量(PCaP:Projected Capacitive)タッチセンサは、ユーザに面する板ガラス前面を有して製造される。ユーザは、LCDディスプレイの前面に据え付けられたタッチセンサを介してデバイスと相互作用する。知られたデジタルゲーミングデバイスは、LCDディスプレイの前面に組み入れられたタッチセンサと機械式「バッシュ」ボタンスイッチとを有するボタンデッキ領域を含む。「バッシュ」ボタンスイッチは、デバイス上で動作しているゲームと相互作用するために、ユーザによって使用される。そのような「バッシュ」ボタンスイッチは、ゲーミングデバイスのインタラクティブ位置領域を提供し、かつ、最終的な賭けを行うときおよびゲームと相互作用するときに触覚フィードバックを提供するので、ユーザは一般に、そのような「バッシュ」ボタンスイッチの感触を好む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、従来のデジタルゲーミングデバイスの1つまたは複数の問題を少なくとも部分的に緩和することである。
【0004】
本発明のいくつかの実施形態の目的は、不動タッチインタラクティブゲーミングボタンを作り出すためにタッチセンサの表面に固定され得る、ガラス製のドーム形状のタッチ領域を提供することである。
【0005】
本発明のいくつかの実施形態の目的は、既存のタッチスクリーンデバイスに組込み可能なユーザインタラクションモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、
インタラクティブデバイスであって、
ベースディスプレイ要素であって、
ユーザタッチを検出するための1つまたは複数のセンサを備える、ベースディスプレイ要素と、
ベースディスプレイ要素に据え付けられたユーザインタラクション要素であって、
ユーザタッチによるデバイスの少なくとも部分的な制御を促進するように構成されており、
少なくとも一部分がベースディスプレイ要素の表面から外方に突出し、
ベースディスプレイ要素に対して固定されている、ユーザインタラクション要素と、
を備える、インタラクティブデバイスが提供される。
【0007】
ユーザインタラクション要素は、ベースディスプレイ要素の表面から外方に突出するので、ユーザに触覚フィードバックまたは感触を提供する。これは、最終的な賭けを行うときおよびゲームと相互作用するときに特に重要である。独立型タッチスクリーンは、隆起した領域を持たないそのモノリシックな平坦表面に起因して、同じ水準の触知感触またはインタラクションをユーザに提供しないであろう。
【0008】
ユーザインタラクション要素は、ベースディスプレイ要素に対して固定位置に保持される。ユーザインタラクション要素は、ベースディスプレイ要素に対して移動不能である。ユーザインタラクション要素は、ベースディスプレイ要素に対して固定されており、かつ、ベースディスプレイ要素に対して移動不能であるので、損傷、または摩耗、またはユーザインタラクション要素とベースディスプレイ要素との間での水の侵入、またはユーザインタラクション要素とベースディスプレイ要素との間での塵もしくは汚れの侵入にさらされない。ユーザインタラクション要素は、上下動する機械式部品ではないので、従来の「バッシュ」ボタンスイッチのように摩滅しやすくならない。ユーザインタラクション要素は、従来の「バッシュ」ボタンスイッチを動かなくするかまたは長期使用中に一時的に停止させる可能性のある機械的な故障または水および/もしくは汚れの侵入にさらされない。
【0009】
ユーザインタラクション要素は、ベースディスプレイ要素とは別に形成された構成要素であってもよく、ユーザインタラクション要素は、ユーザインタラクション要素をベースディスプレイ要素に据え付けるために、ベースディスプレイ要素に取り付けられ得る。ユーザインタラクション要素は、ユーザインタラクション要素をベースディスプレイ要素に据え付けるために、ベースディスプレイ要素の少なくとも一部分と一体に形成されてもよい。
【0010】
ベースディスプレイ要素は、ディスプレイと、ユーザタッチを受信するための第1の制御部であって、ユーザタッチによるデバイスの少なくとも部分的な制御を促進するように構成された、第1の制御部と、を備え得る。ユーザインタラクション要素は、第1の制御部の上部表面に据え付けられ得る。ユーザインタラクション要素の少なくとも一部分は、第1の制御部の上部表面から外方に突出し得る。
【0011】
適切には、ユーザインタラクション要素は、1つまたは複数のセンサがユーザインタラクション要素に対するユーザタッチを検出するのを促進するための容量結合材料(capacitive coupling material)からなる。これは、ユーザインタラクション要素においていかなるセンサも必要とされることなしに、ベースディスプレイ要素上のセンサがユーザタッチを検出することを可能にする。
【0012】
第1の制御部は、1つまたは複数のセンサが第1の制御部に対するユーザタッチを検出するのを促進するために、容量結合材料からなってもよい。
【0013】
適切には、デバイスは、1つまたは複数のセンサからの1つまたは複数の信号に基づいて静電容量の変化を検出することによりユーザタッチを検出するための制御要素を備える。適切には、制御要素は、1つまたは複数の信号と1つまたは複数の予め定められた閾値とを比較することにより静電容量の変化を判定するように構成される。適切には、制御要素は、第1のセンサのセットからの1つまたは複数の信号と第1の予め定められた閾値とを比較することによりベースディスプレイ要素に対するユーザタッチを検出するように構成され、また、制御要素は、第2のセンサのセットからの1つまたは複数の信号と第2の予め定められた閾値とを比較することによりユーザインタラクション要素に対するユーザタッチを検出するように構成される。ユーザインタラクション要素の奥行きのため、ユーザインタラクション要素に対するユーザタッチに応答してセンサのセットによって生成される信号は、ベースディスプレイ要素に対するユーザタッチに応答して他のセンサのセットによって生成される信号未満であり得る。2つの予め定められた閾値を用いることにより、本発明のデバイスは、ユーザインタラクション要素またはベースディスプレイ要素のどちらかに対するユーザタッチを正確に検出するために、これらの異なる信号を考慮することができる。
【0014】
適切には、第1の予め定められた閾値は、第2の予め定められた閾値よりも大きい。適切には、制御要素は、第2のセンサのセットからの平均信号値と第2の予め定められた閾値とを比較するように構成される。本発明のデバイスは、平均信号値を比較することにより、より安定した読取り値が得られることを確実にする。
【0015】
適切には、制御要素は、平均信号値の高域フィルタリングを行うように構成される。高域フィルタリングを行うことにより、これは、本発明のデバイスがユーザインタラクション要素上でのユーザの手または指のタップもしくは下向きの押しを検出することを可能にする。これはまた、ユーザがユーザインタラクション要素上に手または指を置き、次いで手/指をユーザインタラクション要素から上げ、そして再度ユーザインタラクション要素をタップまたは押し下げたときに、本発明のデバイスがそのことを検出することを可能にする。手/指を置き、上げ、そして再度タップするまたは押し下げるこの行為は、デジタルゲーミングデバイスでは「ボタン乗り(riding the button)」として知られている。
【0016】
適切には、ユーザインタラクション要素は、透明な材料からなる。このようにして、ユーザは、ユーザインタラクション要素の下のベースディスプレイ要素の部分を見ることができる。第1の制御部は、透明な材料からなってもよい。
【0017】
適切には、ユーザインタラクション要素は、非金属材料からなる。第1の制御部は、非金属材料からなってもよい。適切には、ユーザインタラクション要素は、標準的な窓ガラス、またはソーダ石灰、または低鉄ガラス、またはボラシリカ(bora silica)などの、ガラス材料からなる。第1の制御部は、ガラス材料からなってもよい。代わりに、ユーザインタラクション要素は、ポリカーボネートもしくはアクリルなどのプラスチック材料、または任意の他の適切な材料からなってもよい。適切には、ユーザインタラクション要素は、被覆されない。ユーザインタラクション要素は、金属導体などの導体で被覆され得ない。第1の制御部は、被覆されなくてもよい。
【0018】
適切には、ユーザインタラクション要素は、ベースディスプレイ要素への据え付けのためのベース部と、ユーザタッチを受信するための第2の制御部とを備える。第2の制御部は、ユーザタッチによるデバイスの少なくとも部分的な制御を促進するように構成され得る。適切には、ベース部から第2の制御部までのユーザインタラクション要素の奥行きは、20mm未満である。適切には、ベース部から第2の制御部までのユーザインタラクション要素の奥行きは、5mmを上回る。適切には、ベース部から第2の制御部までのユーザインタラクション要素の奥行きは、6mmから12mmの間である。
【0019】
ユーザインタラクション要素は、ユーザタッチを受信するための第3の制御部を備えることができ、第1の制御部は、第1の制御部におけるユーザタッチによるデバイスの第1のタイプの制御を促進するように構成され、第2の制御部は、第2の制御部におけるユーザタッチによるデバイスの第2のタイプの制御を促進するように構成され、第3の制御部は、第3の制御部におけるユーザタッチによるデバイスの第3のタイプの制御を促進するように構成される。第2のタイプの制御は、第3のタイプの制御とは異なるデバイスの動作をもたらし得る。第1のタイプの制御は、第3のタイプの制御と同じデバイスの動作をもたらし得る。
【0020】
適切には、ユーザインタラクション要素は、ドーム形状である。本発明のデバイスは、ドームの領域上でのユーザタッチによって生成される信号を強化して、ドームにおけるより大きな厚さにもかかわらず、ユーザタッチを正確に検出する。代わりに、ユーザインタラクション要素は、円形、または四角形、または三角形、または任意の他の適切な形状であってもよい。
【0021】
第1の制御部は、平面形状であり得る。ユーザインタラクション要素は、陥凹部を備え得る。陥凹部は、リング形状であり得る。第2の制御部は、ユーザインタラクション要素の中央領域内に配置され得る。第3の制御部は、陥凹部の領域内に配置され得る。
【0022】
適切には、ユーザインタラクション要素は、ユーザインタラクション要素のベース表面をベースディスプレイ要素の上部表面に積層することにより、ベースディスプレイ要素に固定して取り付けられる。
【0023】
適切には、ベースディスプレイ要素は、アクティブディスプレイ部を備え、ユーザインタラクション要素は、アクティブディスプレイ部に据え付けられる。ユーザインタラクション要素は、第1の制御部に据え付けられてもよい。適切には、ベースディスプレイ要素は、アクティブディスプレイ部および非アクティブ支持部を備え、ユーザインタラクション要素は、非アクティブ支持部に据え付けられる。ユーザインタラクション要素は、ベースディスプレイ要素の任意の適切な場所に取り付けられてもよい。
【0024】
適切には、ベースディスプレイ要素は、ワイヤベースのタッチスクリーンを備える。
【0025】
本発明の第2の態様によれば、インタラクティブゲーミングデバイスが提供される。代わりに、本発明のインタラクティブデバイスは、キオスク、および/またはセルフサービスチェックアウト、および/または自動販売機、および/または視聴覚混合デバイスなどの他のタイプの用途に用いられ得る。
【0026】
本発明の第3の態様によれば、コンピュータシステム上で実行されたときにコンピュータシステムに本発明の第1の態様のインタラクティブデバイスを制御させることができるコンピュータプログラムコードを備えるコンピュータプログラム製品が提供される。
【0027】
適切には、コンピュータプログラム製品は、記録媒体上、または搬送波信号上、または読取り専用メモリ上で具現化される。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態は、触覚フィードバックおよび/または触知感触をユーザに提供する、タッチスクリーンインタラクティブデバイスを提供する。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態は、従来の可動「バッシュ」ボタンスイッチに伴う摩耗および/または故障に関連する問題を緩和する、タッチスクリーンインタラクティブデバイスを提供する。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態は、例えば従来の「バッシュ」ボタンスイッチといった可動部品に伴う密封性の問題を緩和する、タッチスクリーンインタラクティブデバイスを提供する。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態は、センサと隆起表面との間の距離が比較的大きい場合および表面が比較的厚い場合でもタッチ刺激を検出し、そのようなタッチ刺激を雑音から分離することができる、タッチスクリーンの隆起領域を提供する。
【0032】
次に、単なる例として、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態について以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明によるインタラクティブデバイスの斜視図である。
【
図2】
図1のインタラクティブデバイスの正面図である。
【
図3】
図1および
図2のインタラクティブデバイスの一部分のさらなる斜視図である。
【
図4】
図1、
図2、および
図3のインタラクティブデバイスのユーザインタラクション要素をさらに詳細に示す斜視図である。
【
図5】分離されたユーザインタラクション要素の斜視図である。
【
図6a】本発明によるさらなるインタラクティブデバイスのベースディスプレイ要素に関するユーザインタラクション要素の種々の異なる形状および/または配置を示す図である。
【
図6b】本発明によるさらなるインタラクティブデバイスのベースディスプレイ要素に関するユーザインタラクション要素の種々の異なる形状および/または配置を示す図である。
【
図6c】本発明によるさらなるインタラクティブデバイスのベースディスプレイ要素に関するユーザインタラクション要素の種々の異なる形状および/または配置を示す図である。
【
図6d】本発明によるさらなるインタラクティブデバイスのベースディスプレイ要素に関するユーザインタラクション要素の種々の異なる形状および/または配置を示す図である。
【
図6e】本発明によるさらなるインタラクティブデバイスのベースディスプレイ要素に関するユーザインタラクション要素の種々の異なる形状および/または配置を示す図である。
【
図6f】本発明によるさらなるインタラクティブデバイスのベースディスプレイ要素に関するユーザインタラクション要素の種々の異なる形状および/または配置を示す図である。
【
図7】本発明によるさらなるインタラクティブデバイスのベースディスプレイ要素およびユーザインタラクション要素と相互作用するユーザを示す図である。
【
図8】本発明によるインタラクティブデバイス上での検出されたタッチ刺激事象を示す図である。
【
図9a】ベースディスプレイ要素上での第1のタッチ刺激事象を示す図である。
【
図9b】隆起したユーザインタラクション要素上でのさらなるタッチ刺激事象を示す図である。
【
図9c】
図9bのユーザインタラクション要素の位置に対応するセンサ領域をより詳細に示す図である。
【
図10】ユーザインタラクション要素上での第1のタイプの刺激事象を示す図である。
【
図11】ユーザインタラクション要素上でのさらなるタイプの刺激事象を示す図である。
【
図12】第1のタイプの刺激およびさらなるタイプの刺激の両方に対するボタン押しの検出を示す図である。
【
図13】本発明による別のインタラクティブデバイスの斜視図である。
【
図14】
図13のインタラクティブデバイスのユーザインタラクション要素の斜視図である。
【
図15】
図14のユーザインタラクション要素の平面図である。
【
図17】
図14のユーザインタラクション要素の正面図である。
【
図18】
図13のインタラクティブデバイスの一部分の正面断面図である。
【
図19】使用時の
図13のインタラクティブデバイスの一部分の正面断面図である。
【
図20】
図13のインタラクティブデバイスのユーザインタラクション要素および第1の制御部の概略図である。
【
図21】使用時の
図13のインタラクティブデバイスに関するセンサ信号を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図面において、同様の参照番号は、同様の部品を指す。
【0035】
図1は、インタラクティブデバイス100を示す。
図1のインタラクティブデバイス100はタッチスクリーンゲーミングデバイスであることが理解されるであろう。タッチスクリーンゲーミングデバイスは、スクリーン110を含む。
図1のスクリーン110は、LCDディスプレイスクリーンである。スクリーン110はディスプレイ表面の一例であることが理解されるであろう。適切には、ディスプレイは、ゲーミングデバイス、またはキオスク、またはセルフサービスチェックアウト、または自動販売機、またはATM機(vending ATM machine)、または視聴覚混合デバイス、または医療用デバイス、または任意のタイプのインターフェースの一部分であり得る。任意の他のスクリーンおよび/またはタッチスクリーンディスプレイが代わりに利用されてもよいことが認識されるであろう。スクリーンは、平坦であるか湾曲しているかまたは任意の他の適切な輪郭を有し得ることが認識されるであろう。スクリーンは、垂直にまたは水平に据え付けられ得ることも、認識されるであろう。スクリーン110は、ガラスから作られているが、ポリマー材料/プラスチック材料などの任意の他の適切な材料が使用されてもよい。インタラクティブデバイス100のタッチスクリーン操作を促進するために、1つまたは複数のセンサがスクリーン110の下に配置されることが認識されるであろう。複数のセンサが格子様または行列様の配置でスクリーン110の下に配置され得ることが認識されるであろう。連続的なセンサがスクリーン110の下に配置され得ることが認識されるであろう。スクリーンおよびセンサは、ベースディスプレイ要素に含まれる。したがって、スクリーンは、ベースディスプレイ要素のディスプレイ表面を構成する。タッチスクリーンゲーミングデバイスはまた、ユーザインタラクション要素120を含む。ユーザインタラクション要素120は、ユーザインタラクション要素120に対するユーザタッチによりユーザがインタラクティブデバイス100を制御することを可能にする。ユーザインタラクション要素120は、スクリーン110に対して隆起される。つまり、ユーザインタラクション要素120は、スクリーン110から外方に延在する。
図1のユーザインタラクション要素120は、スクリーン110に取り付けられている。しかし、ユーザインタラクション要素は、代わりにスクリーンの一体的な部分であってもよく(スクリーンおよびユーザインタラクション要素は、一体に形成される)、したがってスクリーンの残りの部分から外方に突出することが認識されるであろう。
【0036】
図1のユーザインタラクション要素120は、実質的にドーム形状であり、かつ、インタラクティブデバイス100のスクリーン110から外へ延在する方向において実質的に凸状である。例えば実質的に三角形、実質的に四角形、実質的に円形などのユーザインタラクション要素の他の形状が使用され得ることが認識されるであろう。ユーザインタラクション要素の任意の形状には、ユーザインタラクション要素の面/表面が湾曲するような多少凸状の輪郭が含まれ得ることが認識されるであろう。つまり、ユーザインタラクション要素は、ドーム形状、または円形、または四角形、または三角形、または任意の他の形状であってもよい。
図1のユーザインタラクション要素120は、ガラス製である。ユーザインタラクション要素は、標準的な窓ガラス、またはソーダ石灰、または低鉄ガラス、またはボラシリカなどの標準ガラスから作られ得ることが理解されるであろう。代わりに、ユーザインタラクション要素は、例えばポリカーボネートまたはアクリルなどのプラスチックであってもよい。ユーザインタラクション要素は、任意の他の適切なポリマーまたはポリマー材料から製造されてもよい。
【0037】
図1は、「スピン」タッチ領域を作り出すためにタッチセンサオーバーレイの前面に据え付けられたLCD可視領域内の隆起ドーム領域の例を示すことが理解されるであろう。
【0038】
隆起したオブジェクトは、ガラスまたはプラスチック(アクリル、ポリカーボネート)から作られてよく、また、LCDの可視領域内または可視LCD領域の外側のいずれかの任意の場所においてタッチセンサの表面に付着されてもよいことが理解されるであろう。
【0039】
隆起したユーザインタラクション要素は、既存のタッチスクリーンデバイスに組み込まれ得ることが理解されるであろう。
【0040】
図1に示されるように、ユーザインタラクション要素120は、導体で覆われない。ユーザインタラクション要素120は、ユーザインタラクション要素の下に配置されかつユーザインタラクション要素がタッチスクリーンとして機能するようにスクリーンの下に配置された少なくとも1つのセンサと協動することが理解されるであろう。センサは、センサおよびスクリーン110の相対位置と比較したときにユーザインタラクション要素120の表面に対して遠位に配置され、スクリーンは、タッチスクリーンとしても機能することが理解されるであろう。したがって、ユーザインタラクション要素120は、センサとユーザインタラクション要素120の表面との間の増大した距離を補償するための導体被覆を必要としない。
【0041】
ユーザインタラクション要素120は、ベースディスプレイ要素のディスプレイ表面(または、
図1のスクリーン110)に取り付けられるかまたは固着される。ユーザインタラクション要素120は、ユーザインタラクション要素120のベース表面をスクリーン110外側表面に積層することにより、スクリーン110に取り付けられる。積層は、例えばPVB(ポリビニルブチラール)またはポリウレタンなどの樹脂を使用して達成され得ることが理解されるであろう。樹脂は、オートクレービングなどを使用してユーザインタラクション要素のベース表面およびベースディスプレイ要素のディスプレイ表面に融合され得る。
図1のユーザインタラクション要素120は、ベースディスプレイ要素のディスプレイ表面の下側中央位置に取り付けられている。しかし、ユーザインタラクション要素は、代わりにベースディスプレイ要素の任意の位置、例えばベースディスプレイ要素のディスプレイ表面の脇に取り付けられてもよいことが認識されるであろう。ユーザインタラクションモジュールは、代わりに、ディスプレイ表面またはスクリーン110ではないベースディスプレイ要素の部分に取り付けられてもよい。さらに、
図1は単一のユーザインタラクション要素120を示しているが、複数のユーザインタラクション要素がベースディスプレイ要素に取り付けられてもよいことが理解されるであろう。
【0042】
ユーザインタラクション要素120は、ベースディスプレイ要素110に対して固定され、かつ、ベースディスプレイ要素110に対して移動可能ではないので、損傷、またはユーザインタラクション要素120とベースディスプレイ要素110との間での水の侵入、またはユーザインタラクション要素120とベースディスプレイ要素110との間での塵もしくは汚れの侵入にさらされない。
【0043】
適切には、ユーザインタラクション要素120は、UV硬化される光学的に透明な樹脂を使用して、またはタッチセンサ表面と隆起したユーザインタラクション要素120の背面との間に積層されたポリウレタン(PU)もしくはポリビニルブチラール(PVB)などの中間層材料を使用する高温オートクレーブ/圧力法を介して、センサ/ディスプレイ表面110の前面に積層され得る。そのような中間層材料は、タッチセンサ110の表面と隆起したユーザインタラクション要素120との間に強固な結合を作り出して、ユーザインタラクション要素120が取れるのを防ぎ、したがって、隆起したユーザインタラクション要素120にタッチセンサ110の表面上での一体化された感触を与える。適切には、隆起したユーザインタラクション要素120は、隆起した領域の所望の見た目および感触を提供するために、様々な隆起形状(円形、ドーム状、三角形、四角形など)に(前面ガラスまたはプラスチックを)成形または機械加工することによって形成され得る。適切には、隆起したユーザインタラクション要素120は一般に、ガラス、ポリカーボネート、またはアクリルなどの透明な材料から作られる。これは、LCDの前方のタッチスクリーンセンサ110の前に配置されたときにレンズ効果をもたらす透視オブジェクトを作り出して、ユーザの目に見える、タッチスクリーン110およびユーザインタラクション要素120の下のLCD上に表示されたグラフィカルコネクト(graphical connect)を拡大する。適切には、隆起したユーザインタラクション要素120は、その代わりに、不透明であってもよく、木、セラミック、不透明なプラスチック、印刷されたガラスなどの材料から作られてもよい。
【0044】
隆起したユーザインタラクション要素120は、それがタッチアクティブであることを可能にするためにその表面に適用される導体被覆を有する必要はないことが理解されるであろう。適切には、隆起したユーザインタラクション要素120は、タッチセンサ/LCD110の主アクティブ領域内に配置され得るか、または、LCD110の可視領域の外側に離れて配置され得る。ユーザインタラクション要素の様々な配置を容易にするために、タッチセンサ電極配列の構成は、隆起したユーザインタラクション要素がどこに位置していても、その下に電極を提供するように修正され得る。
【0045】
図2は、
図1のインタラクティブデバイスの正面図を示す。
【0046】
図3は、
図1および
図2のインタラクティブデバイスのなおもさらなる斜視図を示す。
【0047】
図4は、
図1、
図2、および
図3のユーザインタラクション要素120をより詳細に示す。
図4に示されるように、ユーザインタラクション要素120は、実質的にドーム形状であり、かつ、インタラクティブデバイス100のディスプレイ表面110から外へ凸状の態様で延在する。積層によりディスプレイ表面110に取り付けられるユーザインタラクション要素120のベース領域は、実質的に円形であることが認識されるであろう。
図4に示されるように、ユーザインタラクション要素120は、ベースディスプレイ要素110を含む電子タッチスクリーンゲーミングデバイス100のためのスピンボタンである。ユーザインタラクション要素120は、タッチスクリーン操作可能ボタンであり、ユーザの指または手などのタッチに応答することが、理解されるであろう。場合により、ユーザインタラクション要素120は、ユーザ刺激の接触の変化に応答し得る。
【0048】
図5は、分離されたユーザインタラクション要素120を示す。
図5に示されるように、ユーザインタラクション要素120は、実質的にドーム形状である。
図5のユーザインタラクション要素120は、
図1、
図2、
図3、および
図4のユーザインタラクション要素に類似し得ることが認識されるであろう。
【0049】
図6aから
図6fは、ベースディスプレイ要素に対するユーザインタラクション要素の種々の異なる形状および/または配置を示す。
【0050】
図6aから
図6cは、タッチセンサのタッチアクティブディスプレイ領域に据え付けられた様々な形状の隆起ユーザインタラクション要素を示すことが理解されるであろう。
図6aは、ベースディスプレイ要素614のディスプレイ表面612の中央領域に配置された実質的に円形のユーザインタラクション要素610を示す。
図6bは、ベースディスプレイ要素624のディスプレイ表面622の中央領域に配置された実質的に四角形のユーザインタラクション要素620を示す。
図6cは、ベースディスプレイ要素634のディスプレイ表面632の中央領域に配置された実質的に三角形のユーザインタラクション要素630を示す。任意の他の適切な形状のユーザインタラクション要素が代わりに利用され得ることが認識されるであろう。適切には、ユーザインタラクション要素610、620、630は、ベースディスプレイ要素614、624、634のディスプレイ表面612、622、632の任意の他の所望の位置、例えばディスプレイ表面の脇または隅部に配置され得る。
【0051】
図6dから
図6fは、タッチセンサの非アクティブ支持部に据え付けられた様々な形状の隆起ユーザインタラクション要素を示すことが理解されるであろう。
図6dは、ベースディスプレイ要素644のディスプレイ表面646の脇のベースディスプレイ要素644の一部分642に配置された実質的に円形のユーザインタラクション要素640を示す。
図6eは、ベースディスプレイ要素654のディスプレイ表面656の脇のベースディスプレイ要素654の一部分652に配置された実質的に四角形のユーザインタラクション要素650を示す。
図6fは、ベースディスプレイ要素664のディスプレイ表面666の脇のベースディスプレイ要素664の一部分662に配置された実質的に三角形のユーザインタラクション要素660を示す。
【0052】
図6dから
図6fはまた、離れて据え付けられた隆起ユーザインタラクション要素領域640、650、660を含む領域の下に電極を作り出すために、電極がどのようにしてLCDタッチスクリーンの主可視領域646、656、666の外側の領域へ延びるように配置され得るかの例を示すことが理解されるであろう。
【0053】
図7は、ユーザインタラクション要素730と相互作用しているユーザ705と一緒に、ベースディスプレイ要素720のタッチスクリーンディスプレイ表面710と相互作用しているユーザ705を示す。ベースディスプレイ要素720は、スクリーン710と、スクリーン710の下に配置された少なくとも1つのセンサ740と、ディスプレイ790と、ユーザタッチの検出および認識を支配する制御装置750と、制御装置750をベースディスプレイ要素720に接続するフレキシテイル(flexitail)760または他の適切な配線と、を含む。表示されるべき画像は、ディスプレイ790上に生成される。ディスプレイ790は、センサ740の下に配置されている。スクリーン710は、この場合、タッチセンサのガラス製オーバーレイの形態で設けられている。スクリーン710は、ベースディスプレイ要素720を操作するためにユーザがタッチする表面である。ユーザインタラクション要素730はベースディスプレイ要素720に固着されていることが理解されるであろう。
図7に示されるように、ユーザ705は、指などを介してディスプレイ表面710および/またはユーザインタラクション要素730にタッチすることにより、ベースディスプレイ要素720と相互作用することができる。制御装置750は、センサ740からの信号に基づいて静電容量の変化を判定することにより、ユーザタッチを検出する。具体的には、制御装置750は、信号と予め定められた閾値とを比較することにより、静電容量の変化を判定する。制御装置750は、第1のセンサのセットからの信号と第1の予め定められた閾値とを比較することにより、ベースディスプレイ要素720のディスプレイ表面710へのユーザタッチを検出してもよく、また、制御装置750は、第2のセンサのセットからの信号と第2の予め定められた閾値とを比較することにより、ユーザインタラクション要素730へのユーザタッチを検出してもよい。第1の予め定められた閾値は、第2の予め定められた閾値よりも大きい。
【0054】
図8は、ベースディスプレイ要素のタッチスクリーンディスプレイ表面上の検出されたタッチ刺激810事象を示す。タッチ刺激は、ディスプレイ表面に接触しているユーザの手形の形態である。
図7に関して示されるように、タッチスクリーンディスプレイ表面は、ガラス製スクリーンを含む。場合により、スクリーンは、任意の他の適切な材料から作られ得る。センサまたはセンサアレイが、スクリーンの後面上に配置される。タッチセンサは、センサガラスの背面上に格子に配列された送受信電極820のアレイを含む。電極820は行列様の態様で配置されてもよいことが理解されるであろう。ユーザがディスプレイ表面をタッチするのに応答して、表面が変化した位置で静電容量が変化する。そのような静電容量変化は、センサによって検出され、したがって、制御装置によって測定される静電容量値は、タッチされた場所で変化する。そのような変化した静電容量値は、
図8におけるユーザの手形810を表す。タッチ刺激の検出は、センサデータが制御装置に送信されることによって制御され、制御装置は、タッチ刺激が検出されたかどうかを判定するための検出アルゴリズムにデータを通すことが認識されるであろう。
【0055】
図9aは、ベースディスプレイ要素のディスプレイ表面上での第1のタッチ刺激910事象を示す。
図9bは、ベースディスプレイ要素に固定された隆起ユーザインタラクション要素上でのさらなるタッチ刺激920事象を示す。
図9bのユーザインタラクション要素は、任意の先の図のユーザインタラクション要素に類似し得ることが認識されるであろう。
図9aに示されるように、ディスプレイ表面上でのタッチ刺激事象は、ベースディスプレイ要素のセンサの電極アレイ930によって検出されたときに大きな静電容量応答をもたらす。対照的に、ユーザインタラクション要素上でのタッチ刺激事象は、センサ電極アレイによって検出されたときに遙かに小さな静電容量応答をもたらす。実際には、ユーザインタラクション要素上でのタッチ刺激事象の場合、各個別の信号は、低規模雑音水準に相当し得る。これは、ユーザインタラクション要素の外方への突出に起因するディスプレイ表面とセンサとの間の距離に対する、ユーザインタラクション要素上でのユーザタッチ刺激とセンサ/センサアレイとの間の物理的間隔の増大によるものである。ユーザインタラクション要素の厚さもまた、この応答規模の低下の一因となり得る。したがって、タッチ信号は、板ガラス領域上でのタッチの場合よりも隆起ドーム上でのタッチの場合の方が遙かに小さいことが認識されるであろう。
【0056】
ユーザインタラクション要素における低下したタッチ検出の規模を考慮すると、ベースディスプレイ要素上でのタッチ刺激事象の検出に関連する検出アルゴリズムは、タッチ刺激のより安定した読取り/検出を提供するために、ユーザインタラクション要素の領域に対応するセンサ領域935内の全てのまたはいくつかの電極にわたって、検出された静電容量の値および/または任意の他の適切な変数を平均化/合計する。アルゴリズムは、制御装置、コンピュータ、サーバなどによって実行され得ることが認識されるであろう。このようにして、アルゴリズムは、ユーザインタラクション要素の位置におけるより大きな厚さ(センサとユーザインタラクション要素との間の距離)を考慮するために、ユーザインタラクション要素の領域でのタッチを強化してタッチを認識する。例えば、ベースディスプレイ要素に据え付けられるベース部からユーザタッチを受ける制御部までのユーザインタラクション要素の奥行きは、6mmから12mmの間であり得る。外方に突出するユーザインタラクション要素は、実質的にドーム形状とされ得ることが理解されるであろう。そのようなドーム形状のユーザインタラクション要素の位置に対応するセンサ領域の輪郭線が、円940により
図9bに示されている。
【0057】
図9cは、ドーム形状のユーザインタラクション要素940の位置に対応するセンサ領域935をより詳細に示す。
図9cにおける四角形950は、その中に含まれた電極によって提供される値が合計される、センサの合計領域955を示す。合計値は、背景雑音水準に対してあまり敏感ではない。
図9cに提供された例では、ドーム形状のユーザインタラクション要素は、75mmの直径を有し、セルのサイズは6mmであり、合計領域は、ドーム形状のユーザインタラクション要素の中央の下の3x3個のセルである。したがって、
図9cに示された例において得られる応答規模は227である。
【0058】
図10は、ユーザインタラクション要素1010上での第1のタイプの刺激1000事象を示す。第1のタイプの刺激はボタン押しに類似していることが認識されるであろう。第1のタイプの刺激のステップ1 1015では、ユーザ1020が、ユーザインタラクション要素1010に対して非接触状態にある。第1のタイプの刺激のステップ2 1025では、ユーザ1020は、ユーザインタラクション要素1010の表面に接触する。
図10に示された例では、ユーザ1020は指でユーザインタラクション要素1010に接触するが、ユーザ1020は、任意の適切な身体部分または他の機構を介してユーザインタラクション要素1010に接触してもよいことが認識されるであろう。第1のタイプの刺激のステップ3 1030では、ユーザ1020は、ユーザインタラクション要素1010から指を離すことにより、非接触状態に戻る。
図10はまた、第1のタイプの刺激にわたる代表的なセンサ出力1040を示す。センサ出力は、時間に対する(
図9において説明されるように)センサ/電極値の合計として図表で示されている。第1のタイプの刺激のステップ1 1015では、センサ値の合計は、基礎値1050において(雑音を除いて)比較的一定なままである。第1のタイプの刺激のステップ2 1025では、ユーザ1020がユーザインタラクション要素1010に接触すると、鋭いピーク1060を形成するセンサ値の合計の急増が認められる。第1のタイプの刺激のステップ3 1030では、ユーザ1020がユーザインタラクション要素1010から離れると、センサ値の合計は基礎値に戻り、実質的に一定1070のままである。
【0059】
図11は、ユーザインタラクション要素1110上でのさらなるタイプの刺激1100事象を示す。さらなるタイプの刺激は、ゲーミング環境では「ボタン乗り」として知られており、また、ボタン押しに類似している。さらなるタイプの刺激のステップ1 1115では、ユーザが、ユーザインタラクション要素1110に対して接触状態にある。つまり、ユーザは、前述の接触の実質的な変化を伴わずに、ユーザインタラクション要素1110と実質的に一定な接触をしたままである。さらなるタイプの刺激のステップ2 1125では、ユーザは、ユーザインタラクション要素1110の表面に対して変更された接触状態に進む。
図11に示された例では、変更された接触状態は、ユーザがユーザインタラクション要素1110から1本の指を上げることを含む。さらなるタイプの刺激のステップ3 1130では、ユーザが、上述の指をユーザインタラクション要素1110に再び接触させることにより、接触状態に戻る。
図11はまた、さらなるタイプの刺激にわたる代表的なセンサ出力1140を示す。センサ出力は、時間に対する(
図9において説明されるように)センサ/電極値の合計として図表で示されている。さらなるタイプの刺激のステップ1 1115では、センサ値の合計は、基礎値1150において一定のままである。さらなるタイプの刺激のステップ2 1125では、ユーザがユーザインタラクション要素1110から指を上げると、鋭い逆ピーク1160を形成するセンサ値の合計の急減が認められる。さらなるタイプの刺激のステップ3 1130では、ユーザがユーザインタラクション要素1110の上に指を再び置くと、センサ値の合計は基礎値に戻り、実質的に一定1170のままである。
【0060】
図12は、第1のタイプの刺激1000およびさらなるタイプの刺激1100の両方に対するボタン押しの検出を示す。ボタン押しがユーザインタラクション要素を介して生じたかどうかを判定するために、センサ出力1040、1140は、高域フィルタに通される。高域フィルタリングは、指による押し下げ(第1のタイプのボタン押し1000)または手がボタン上に位置し指が上がってから再度押圧するボタン乗り(さらなるタイプのボタン押し1100)をデバイスが認識することを可能にする。
図12は、第1のタイプの刺激1000およびさらなるタイプの刺激1100に対する高域フィルタ出力1210、1220を示す。高域フィルタ出力1210、1220は、どちらも、第1のタイプの刺激1000およびさらなるタイプの刺激1100の両方に対する高い正の規模1230、1240をもたらす。閾値1250は、この閾値を超える高域フィルタ段からの出力信号はいずれもボタン押しに相当すると見なされるように、ユーザインタラクション要素とのユーザインタラクションの検出に関与するコンピュータアルゴリズムに適用される。閾値を超えることは、ドーム上でのタッチと見なされ、続いて、関連するアルゴリズムは、キーボードボタン押しが生じたことを報告する。
図12に示されるように、高域フィルタからの規模出力は、第1のタイプの刺激1000に対するステップ2 1025、およびさらなるタイプの刺激1100に対するステップ3 1130に対応する。これは、ボタンを押したときのユーザの予想と一致する。場合により、高域フィルタは、100msの時定数を有する一次高域フィルタである。
【0061】
図13から
図21を参照すると、本発明による別のインタラクティブゲーミングデバイス1が示されている。インタラクティブゲーミングデバイス1は、ベースディスプレイ要素、ユーザインタラクション要素6、および制御装置5(
図19)を備える。
【0062】
ベースディスプレイ要素は、ディスプレイ2、ユーザタッチを受信するための第1の制御部4と、ユーザタッチを検出するためのセンサ3(
図19)と、を備える。この場合、ベースディスプレイ要素は、ワイヤベースのタッチスクリーンの形態で設けられている。
【0063】
第1の制御部4は、センサ3が第1の制御部4に対するユーザタッチを検出するのを促進するための容量結合材料からなる。第1の制御部4は、透明な非金属材料の形態で設けられる。この場合、第1の制御部4は、ガラス材料の形態で設けられている。第1の制御部4は、被覆されていない。
【0064】
【0065】
ユーザインタラクション要素6は、ベースディスプレイ要素に据え付けられる。ユーザインタラクション要素6は、ベースディスプレイ要素に対して固定位置に保持され、かつ、ベースディスプレイ要素に対して移動不能である。この場合、ユーザインタラクション要素6は、ベースディスプレイ要素とは別に形成された構成要素であり、ユーザインタラクション要素6は、ベースディスプレイ要素に取り付けられる。具体的には、ユーザインタラクション要素6は、第1の制御部4の上部表面7に取り付けられる。例えば、ユーザインタラクション要素6は、ユーザインタラクション要素6のベース表面8を第1の制御部4の上部表面7に積層することにより、第1の制御部4の上部表面7に固定して取り付けられ得る。
【0066】
ユーザインタラクション要素6は、種々の異なる態様でベースディスプレイ要素に据え付けられ得ることが認識されるであろう。例えば、ユーザインタラクション要素6は、ベースディスプレイ要素の少なくとも一部分と一体に形成され得る。1つの事例では、ユーザインタラクション要素6は、第1の制御部4と一体に形成され得る。
【0067】
ユーザインタラクション要素6は、ベースディスプレイ要素の表面から外方に突出する。具体的には、ユーザインタラクション要素6は、第1の制御部4の上部表面7から外方に突出する(
図19)。
【0068】
ユーザインタラクション要素6は、ユーザインタラクション要素6上でのユーザタッチによるデバイス1の制御を促進する。ユーザインタラクション要素6は、センサ3がユーザインタラクション要素6に対するユーザタッチを検出するのを促進するための容量結合材料からなる。ユーザインタラクション要素6は、透明な非金属材料の形態で設けられる。この場合、ユーザインタラクション要素6は、ガラス材料の形態で設けられている。ユーザインタラクション要素6は、被覆されていない。
【0069】
ユーザインタラクション要素6は、第1の制御部4の上部表面7に固定して取り付けられるベース部8と、ユーザタッチを受信するための第2の制御部9と、ユーザタッチを受信するための第3の制御部10と、を備える(
図18)。第2の制御部9は、ユーザインタラクション要素6の中央領域内に配置される。第3の制御部10は、リング形状の陥凹部の形態で設けられる。陥凹溝10は、ボタン9を取り囲む。溝型くぼみ10は、隆起したガラス製バッシュボタン9の縁部から機体寄りにある。第3の制御部10は、滑らかな無摩擦の感触を与えるために研磨され得る。
【0070】
ユーザインタラクション要素6の寸法は変わる可能性があることが認識されるであろう。例えば、ガラス製の隆起領域6は、10mmの厚さである場合があり、溝10は、直径が12mm、奥行きが1から2mmである場合がある。
【0071】
第1の制御部4は、第1の制御部4におけるユーザタッチによるデバイス1の第1のタイプの制御を促進する。第2の制御部9は、第2の制御部9におけるユーザタッチによるデバイス1の第2のタイプの制御を促進する。第2のタイプの制御は、中央バッシュボタン動作を介してタッチを検出し得る。第3の制御部10は、第3の制御部10におけるユーザタッチによるデバイス1の第3のタイプの制御を促進する。第3のタイプの制御は、標準的なタッチアルゴリズムを使用して、溝型ジョグルホイール10上の外側ジョグルホイール動作としてタッチを検出し得る。第1のタイプの制御は、第3のタイプの制御と同じデバイス1の動作をもたらし得る。第3のタイプの制御は、主ディスプレイセンサ4の上縁部におけるジョグルホイール10から検出された座標を提示して、ジョグルホイール10からのそれらの座標を独立した機能として読み取ることができる。
【0072】
ベース部8から第2の制御部9までのユーザインタラクション要素6の奥行きは、20mm未満であり得る。ベース部8から第2の制御部9までのユーザインタラクション要素6の奥行きは、5mmを上回り得る。この場合、ベース部8から第2の制御部9までのユーザインタラクション要素6の奥行きは、6mmから12mmの間である。
【0073】
制御装置5は、センサ3からの信号に基づいて静電容量の変化を判定することにより、ユーザタッチを検出する。制御装置5は、この信号と予め定められた閾値とを比較することにより、静電容量の変化を判定する。具体的には、制御装置5は、第1のセンサのセットからの信号と第1の予め定められた閾値とを比較することにより、第1の制御部4に対するユーザタッチを検出する。制御装置5は、第2のセンサのセットからの平均信号値と第2の予め定められた閾値とを比較することにより、ユーザインタラクション要素6に対するユーザタッチを検出する。この場合、第1の予め定められた閾値は、第2の予め定められた閾値よりも大きい。
【0074】
ユーザインタラクション要素6の奥行きに起因して、ユーザインタラクション要素6に対するユーザタッチに応答して第2のセンサのセットによって生成される信号は、第1の制御部4に対するユーザタッチに応答して第1のセンサのセットによって生成される信号未満であり得る。2つの予め定められた閾値を用いることにより、本発明のデバイス1は、ユーザインタラクション要素6または第1の制御部4のいずれかに対するユーザタッチを正確に検出するために、それらの異なる信号を考慮することができる。
【0075】
本発明のデバイス1は、平均信号値を比較することにより、より安定した読取り値が得られることを確実にする。
【0076】
別の実施形態では、制御装置5は、平均信号値の高域フィルタリングを行うことができる。高域フィルタリングを行うことにより、これは、本発明のデバイス1がユーザインタラクション要素6上でのユーザの手または指のタップもしくは下向きの押しを検出することを可能にする。これはまた、ユーザがユーザインタラクション要素6上に手または指を置き、次いで手/指をユーザインタラクション要素6から持ちあげ、そして再度ユーザインタラクション要素6をタップまたは押し下げたときに、本発明のデバイス1がそのことを検出することを可能にする。手/指を置き、上げ、そして再度タップするまたは押し下げるこの行為は、デジタルゲーミングデバイスでは「ボタン乗り」として知られている。
【0077】
図14は、ジョグルホイール10を伴う隆起インタラクティブボタン検出を示す。
【0078】
図15から
図17は、ジョグルホイール10を有する円形の湾曲したリングボタン6を示す。寸法は、mmにおけるものである。これらの寸法は例にすぎないことが認識されるであろう。本発明は、示された寸法に限定されるものではない。
【0079】
図18は、センサ3、第1の制御部4、およびユーザインタラクション要素6を、さらに詳細に示す。
【0080】
デバイス1は、信号レベルの低下が発生した場合に精確な動きの識別および報告を可能にする。信号値の合計および高域フィルタを使用することにより、たとえ低い信号レベルでも正確な結果を得ることができる。ジョグルホイール10の周りでの精確な位置、またはジョグルホイール10に対する複数のタッチを検出するために、第1の制御部4のタッチアルゴリズムが用いられる。ユーザインタラクション要素6のこの領域におけるより厚いガラスのために、より低いタッチ閾値が用いられる。
【0081】
図19は、ジョグルホイールタッチをホスト制御装置5またはデータベースまたはサーバに表す方法を示す。
【0082】
図20は、タッチ報告を示す。一例として、バッシュボタン9上での接触が、キーボード文字「a」として報告され得る。センサの非ボタン部10に対するタッチが、第1の制御部4に対するタッチとして報告され得る。具体的には、ジョグルホイール10の周りでのタッチが、ディスプレイ4の頂部に沿った位置として報告され得る。一例として、左上が、ジョグルホイール10の上部のちょうど左のタッチに対して報告され得る。一例として、右への移動が、ジョグルホイール10の周りで反時計回りに移動するタッチに対して報告され得る。一例として、右上が、ジョグルホイール10の上部のちょうど右のタッチに対して報告され得る。
【0083】
図21は、バッシュボタン9上に手が位置しているときにジョグルホイール10がオフにされ得る方法を示す。具体的には、バッシュボタン合計値が予め定められた閾値を上回る場合に、ジョグルホイールタッチの検出がオフにされ得る。
【0084】
図1から
図21のシステムは、隆起ユーザインタラクション要素を通してより強力な検知場を投影してより厚いオーバーレイ材料を通したタッチ検出を可能にするために、隆起ユーザインタラクション要素領域の下のタッチ検知の強化を可能にすることが理解されるであろう。
【0085】
したがって、
図1から
図21を参照すると、隆起ユーザインタラクション要素上でのタッチ刺激を検出する方法は、センサを介して入力タッチ刺激からのデータを収集するステップと、ユーザインタラクション要素に対応するセンサ領域において得られた値を合計するステップと、合計値に高域フィルタを適用するステップと、高域フィルタの出力が閾値を上回ることを判定するステップと、ボタンが押されたという「a」キー出力をホストに報告するステップと、を含む。
【0086】
本明細書の説明および特許請求の範囲にわたって、用語「備える(comprise)」および「含有する(contain)」ならびにそれらの変形は、「含むがそれらに限定されない(including but not limited to)」を意味するものであり、また、それらの用語は、他の部分、付加物、構成要素、完全体、またはステップを除外するようには意図されていない(除外しない)。本明細書の説明および特許請求の範囲にわたって、そうでないことを文脈が要求していない限り、単数形は複数形を包含する。具体的には、不定冠詞が使用される場合、そうでないことを文脈が要求していない限り、明細書は単一性だけでなく複数性も考慮していると理解されるべきである。
【0087】
本発明の特定の態様、実施形態、または例に関連して説明される特徴、完全体、特性、または群は、両立しない場合を除き、本明細書において説明される任意の他の態様、実施形態、または例に適用可能であることが、理解されるべきである。本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約書、および図面を含む)において開示される特徴の全て、および/またはそのように開示される任意の方法もしくはプロセスのステップの全ては、特徴および/またはステップのうちの少なくともいくつかが相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせられ得る。本発明は、前述のいかなる実施形態のいかなる詳細にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約書、および図面を含む)において開示される特徴のうちの任意の新規な特徴もしくは新規な組合せ、あるいはそのように開示される任意の方法またはプロセスのステップのうちの任意の新規なステップもしくは任意の新規な組合せに及ぶものである。
【0088】
読者の注意は、本出願に関連して本明細書と同時にまたは本明細書よりも前に出願され、本明細書とともに公開された、全ての文書に向けられており、全てのそのような文書の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0089】
1 インタラクティブゲーミングデバイス
2 ディスプレイ
3 センサ
4 第1の制御部、主ディスプレイセンサ、ディスプレイ
5 制御装置、ホスト制御装置
6 ユーザインタラクション要素、隆起領域、リングボタン
7 上部表面
8 ベース表面、ベース部
9 第2の制御部、ボタン、バッシュボタン
10 第3の制御部、陥凹溝、溝型くぼみ、溝、溝型ジョグルホイール、非ボタン部
100 インタラクティブデバイス、電子タッチスクリーンゲーミングデバイス
110 スクリーン、ベースディスプレイ要素、タッチセンサ、タッチスクリーンセンサ、タッチスクリーン、LCD、ディスプレイ表面
120 ユーザインタラクション要素
610 ユーザインタラクション要素
612 ディスプレイ表面
614 ベースディスプレイ要素
620 ユーザインタラクション要素
622 ディスプレイ表面
624 ベースディスプレイ要素
630 ユーザインタラクション要素
632 ディスプレイ表面
634 ベースディスプレイ要素
640 ユーザインタラクション要素
642 部分
644 ベースディスプレイ要素
646 ディスプレイ表面、主可視領域
650 ユーザインタラクション要素
652 部分
654 ベースディスプレイ要素
656 ディスプレイ表面、主可視領域
660 ユーザインタラクション要素
662 部分
664 ベースディスプレイ要素
666 ディスプレイ表面、主可視領域
705 ユーザ
710 タッチスクリーンディスプレイ表面、スクリーン、ディスプレイ表面
720 ベースディスプレイ要素
730 ユーザインタラクション要素
740 センサ
750 制御装置
790 ディスプレイ
810 タッチ刺激、手形
820 電極
910 第1のタッチ刺激
920 さらなるタッチ刺激
930 電極アレイ
935 センサ領域
940 円、ユーザインタラクション要素
950 四角形
955 合計領域
【国際調査報告】