(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】キーボードアセンブリおよび電子デバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
G06F1/16 312U
G06F1/16 312E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519728
(86)(22)【出願日】2022-09-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 CN2022121548
(87)【国際公開番号】W WO2023051489
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111165406.1
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】田村 文雄
(72)【発明者】
【氏名】▲鄒▼ ▲亜▼科
(72)【発明者】
【氏名】長井 賢次
(72)【発明者】
【氏名】王 松
(72)【発明者】
【氏名】林 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】曾 凌峰
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 韶勇
(57)【要約】
キーボードアセンブリおよび電子デバイスを提供する。当該アセンブリはキーボード本体と駆動機構を含む。キーボード本体はフレームアセンブリとキーを含む。キーは複数の列に並列に配列され、各キー列は複数のキーを含み、キーはキーボード本体上でキースロット内に位置する。フレームアセンブリは第1のフレームとクロスバーを含み、駆動機構は第1のフレームを駆動して複数のキー列の配列方向に移動させる。各キー列に対して1つのクロスバーが対応して配置され、クロスバーは第1のフレームの移動に伴って各キー列の配列方向に移し、キーはクロスバーの移動に伴ってスロットに向かうかそれを露出させる方向に移動する。このように入力操作がキーを介して行われる。キーは対応するスロットに向かう方向に移動するのでキーボードアセンブリの厚さ方向のキー占有空間が縮小され、電子デバイスの薄型設計が実現される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボードアセンブリであって、前記キーボードアセンブリはキーボード本体と駆動機構とを含み、前記キーボード本体はキーとフレームアセンブリとを含み、
前記キーは複数の列に並列に配列されており、各キー列は複数のキーを含み、前記キーは前記キーボード本体上でキースロットに収容され、
前記フレームアセンブリは、第1のフレームと複数のクロスバーとを含み、1つのクロスバーは各キー列に対して対応して配置されており、前記駆動機構は、前記第1のフレームの少なくとも一部を駆動して前記複数のキー列の配列方向に移動させ、各クロスバーは、前記第1のフレームの少なくとも前記一部の前記複数のキー列の前記配列方向への移動に伴って、各キー列の配列方向に移動し、各キー列は、各クロスバーの移動に伴って、前記キースロットに向かう方向に、または前記キースロットを露出させる方向に移動する、キーボードアセンブリ。
【請求項2】
前記第1のフレームは第1の内側フレームと第1の外側フレームとを含み、前記第1の外側フレームは前記駆動機構に連結されており、前記第1の内側フレームは、前記第1の外側フレームの、前記キーに面する側に位置し、前記第1の内側フレームと前記第1の外側フレームとの間に第1の連結ロッドアセンブリが配置されており、前記第1の連結ロッドアセンブリは第1の連結ロッドと第2の連結ロッドとを含み、前記第1の連結ロッドの一端は前記第1の内側フレームにヒンジ留めされており、前記第1の連結ロッドの他端は前記第1の外側フレームにヒンジ留めされており、前記第2の連結ロッドの一端は前記第1の連結ロッドのロッド本体にヒンジ留めされており、前記第2の連結ロッドの他端は前記キーボード本体上の固定機械部品にヒンジ留めされており、
前記第1の外側フレームは、前記駆動機構と共に、前記複数のキー列の前記配列方向に移動し、前記第1の内側フレームを駆動して前記第1の外側フレームに近づく方向または前記第1の外側フレームから離れる方向に移動させ、各クロスバーの一端は前記第1の内側フレームに固定的に連結されており、各クロスバーは、前記第1の内側フレームの移動に伴って、各キー列の前記配列方向に移動する、請求項1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項3】
前記キーボードアセンブリは第2のフレームをさらに含み、前記第1のフレームと前記第2のフレームとは、互いに対向して配置されており、前記駆動機構は、前記第2のフレームを駆動して前記複数のキー列の前記配列方向に移動させ、前記複数のキー列は、前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置し、各キー列は、前記第1のフレームから前記第2のフレームへの方向に配列されている、請求項2に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項4】
前記第2のフレームは第2の内側フレームと第2の外側フレームとを含み、前記第2の外側フレームは前記駆動機構に連結されており、前記第2の内側フレームは、前記第2の外側フレームの、キーに面する側に位置し、前記第2の内側フレームと前記第2の外側フレームとの間に第2の連結ロッドアセンブリが配置されており、前記第2の連結ロッドアセンブリは第3の連結ロッドと第4の連結ロッドとを含み、前記第3の連結ロッドの一端は前記第2の内側フレームにヒンジ留めされており、前記第3の連結ロッドの他端は前記第2の外側フレームにヒンジ留めされており、前記第4の連結ロッドの一端は前記第3の連結ロッドのロッド本体にヒンジ留めされており、前記第4の連結ロッドの他端は前記キーボード本体上の固定機械部品にヒンジ留めされており、
前記クロスバーの一端は前記第1の内側フレームに固定的に連結されており、前記クロスバーの他端は前記第2の内側フレームに固定的に連結されており、前記第1の外側フレームおよび前記第2の外側フレームは、前記駆動機構と共に、前記複数のキー列の前記配列方向に移動し、前記第1の内側フレームおよび前記第2の内側フレームを駆動して、各キー列の前記配列方向と同じ方向に移動させる、請求項3に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項5】
前記第1のフレームには第1のガイド溝が設けられており、前記クロスバーには第1のピンヘッドが設けられており、前記第1のピンヘッドは前記第1のガイド溝に挿入され、前記第1のフレームが前記複数のキー列の前記配列方向に移動するとき、前記第1のピンヘッドは前記第1のガイド溝に沿って摺動し、前記クロスバーを駆動して各キー列の前記配列方向に移動させる、請求項1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項6】
前記キーが前記キースロットに向かう前記方向に移動するプロセスにおいて、前記第1のガイド溝に沿った前記第1のピンヘッドの移動軌跡は、連続する第1の軌跡部分と第2の軌跡部分とに分割され、前記第1の軌跡部分と前記クロスバーの延長方向との間の挟角は、前記第2の軌跡部分と前記クロスバーの前記延長方向との間の挟角よりも小さい、請求項5に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項7】
前記キーボードアセンブリは第2のフレームをさらに含み、前記第1のフレームと前記第2のフレームとは、互いに対向して配置されており、前記駆動機構は、前記第2のフレームを駆動して前記複数のキー列の前記配列方向に移動させ、前記複数のキー列は、前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置し、各キー列は、前記第1のフレームから前記第2のフレームへの方向に配列されている、請求項5または6に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項8】
前記第2のフレームには第2のガイド溝が設けられており、前記クロスバーには第2のピンヘッドが設けられており、前記第2のピンヘッドは前記第2のガイド溝に挿入され、前記第2のフレームが前記複数のキー列の前記配列方向に移動するとき、前記第2のピンヘッドは前記第2のガイド溝に沿って摺動し、前記クロスバーを駆動して各キー列の前記配列方向に移動させる、請求項7に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項9】
前記キーが前記キースロットに向かう前記方向に移動する前記プロセスにおいて、前記第2のガイド溝に沿った前記第2のピンヘッドの移動軌跡は、連続する第3の軌跡部分と第4の軌跡部分とに分割され、前記第3の軌跡部分と前記クロスバーの前記延長方向との間の挟角は、前記第4の軌跡部分と前記クロスバーの前記延長方向との間の挟角よりも小さい、請求項8に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項10】
前記キーボードアセンブリは回転シャフト機構を含み、前記回転シャフト機構は前記駆動機構として使用され、前記キーボード本体は回転シャフト連結片をさらに含み、前記回転シャフト連結片は前記回転シャフト機構に連結されており、前記回転シャフト機構は、前記回転シャフト連結片を駆動して、前記回転シャフト機構に向かう方向または前記回転シャフト機構から離れる方向に移動させるように移動し、
前記第1のフレームは、前記回転シャフト連結片と共に、前記回転シャフト機構に向かう前記方向または前記回転シャフト機構から離れる前記方向に移動し、前記クロスバーを駆動して各キー列の前記配列方向に移動させる、請求項1から9のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項11】
前記回転シャフト機構は回転アセンブリを含み、前記回転アセンブリはメインシャフトと連結ロッドとを含み、前記連結ロッドは、前記メインシャフトの回転に伴って、前記キーボード本体に近づく方向または前記キーボード本体から離れる方向に摺動し、前記回転シャフト連結片は前記連結ロッドに固定的に連結されている、請求項10に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項12】
前記回転アセンブリは締結片をさらに含み、前記メインシャフトは前記締結片に回転可能に連結されており、前記連結ロッドは前記締結片に摺動可能に連結されており、前記メインシャフトにはストッパ部がさらに設けられており、前記ストッパ部の、前記連結ロッドに面する端面に軌道溝が配置されており、
前記連結ロッドは連結部を有し、前記連結部は前記軌道溝に挿入され、前記メインシャフトは、回転して前記連結部を駆動して前記軌道溝内を摺動させ、前記連結ロッドを押して前記キーボード本体に近づく前記方向または前記キーボード本体から離れる前記方向に摺動させる、請求項11に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項13】
前記回転アセンブリは振り子ロッド構造をさらに含み、前記振り子ロッド構造は前記メインシャフト上に袖付けされており、前記振り子ロッド構造は、前記メインシャフトの径方向に前記メインシャフトに固定的に連結されており、前記振り子ロッド構造には突出部が設けられており、
前記連結ロッドは連結部を有し、前記連結部には軌道溝が設けられており、前記軌道溝には凹部が設けられており、前記振り子ロッド構造は、前記メインシャフトと共に回転し、前記突出部を駆動して前記軌道溝に沿って摺動させ、前記突出部が前記凹部内に延在するときに前記連結ロッドを押して、前記キーボード本体に近づく前記方向または前記キーボード本体から離れる前記方向に前記軌道溝内を摺動させる、請求項11に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項14】
前記駆動機構は電気駆動機構であり、前記駆動機構は前記キーボード本体上に配置されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項15】
対応して配置されたキー列およびクロスバーに対して、各キーはキーキャップと持上げ機構とを含み、前記持上げ機構は前記キースロット内に位置し、前記キーキャップは前記持上げ機構を覆い、
前記クロスバーには第1の当接構造が設けられており、前記持上げ機構には第2の当接構造が設けられており、前記クロスバーは、前記第1の当接構造を駆動して前記第2の当接構造を押圧させるように移動するので、前記持上げ機構は前記キーキャップを駆動して前記キースロットに向かう前記方向に移動させる、請求項1から14のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項16】
前記キーボード本体には複数のキースロットが設けられており、前記クロスバーには複数の第1の当接構造が設けられており、前記キースロットの各々に少なくとも1つの第1の当接構造が収容される、請求項15に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項17】
前記第1の当接構造は第1の傾斜面を有し、前記第2の当接構造は第2の傾斜面を有し、前記第1の傾斜面は前記第2の傾斜面に対向して配置されている、請求項15または16に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項18】
前記キーボード本体は底板およびキーボードカバー板をさらに含み、前記キーボードカバー板は前記底板を覆い、前記底板と前記キーボードカバー板との間には収容空間が形成されており、前記キースロットは前記キーボードカバー板上に配列されている、請求項1から17のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項19】
前記キーボード本体は前記底板をさらに含み、前記底板には複数のシュートが設けられており、各クロスバーは対応するシュートに沿って移動する、請求項1から18のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項20】
表示画面と、請求項1から19のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリとを含む電子デバイスであって、前記表示画面は、回転シャフト機構を介して前記キーボード本体に回転可能に連結されている、電子デバイス。
【請求項21】
ホストと、請求項1から19のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリとを含む電子デバイスであって、前記ホストは、回転シャフト機構を介して前記キーボード本体に回転可能に連結されている、電子デバイス。
【請求項22】
前記電子デバイスは第1の支持板をさらに含み、前記ホストは前記第1の支持板に脱着可能に連結され、前記第1の支持板は、前記回転シャフト機構を介して前記キーボード本体に回転可能に連結されている、請求項21に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月30日に中国国家知識産権局に出願された「キーボードアセンブリおよび電子デバイス」という名称の中国特許出願第202111165406.1号の優先権を主張し、この出願は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、電子デバイス技術の分野に関し、特に、キーボードアセンブリおよび電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
人々の日常生活がより豊かになり、より多くの経済的および商業的活動が行われるに従い、ラップトップなどのキーボード入力を有する携帯型電子デバイスが不可欠な端末製品の1つになる。これらの携帯型電子デバイスの重要な部分であるキーボードは、消費者に良好な視覚エクスペリエンスをもたらすことができる精巧な外観を有するだけでなく、消費者が重要視するユーザエクスペリエンス(user experience、UX)の1つである打キーエクスペリエンスも提供する。
【0004】
キーボードを頻繁に使用する消費者は、特に消費者が携帯型電子デバイスを業務に使用する場合、1日中多くのキーボード入力操作を行う可能性が高い。したがって、キーボードを打つエクスペリエンスがますます重要になる。携帯型電子デバイスが発展して小型化され、薄型になるにつれて、キーボードのサイズはより小さくなり、キーボードの厚さはより薄くなる。キーボードの厚さは、キーストロークのサイズに直接影響し、打キーのエクスペリエンスを維持および改善するためのより高い課題を提起する。
【0005】
したがって、キーボードが、軽量、薄型、および携帯型になるという開発トレンドに適合しつつ、ユーザに対して滑らかで快適な使用エクスペリエンスを提供することをどのようにして可能にするかが、当業者によって解決されるべき緊急の課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願は、キーボードアセンブリが薄型、軽量、および携帯型の設計要件を満たすことができ、それによって電子デバイスの小型、薄型、および軽量の設計を実現し、ユーザエクスペリエンスを向上させるような、キーボードアセンブリおよび電子デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、キーボードアセンブリが提供される。キーボードアセンブリは、キーボード本体と駆動機構とを含みうる。キーボード本体は、フレームアセンブリとキーとを含む。本出願では、キーは複数の列に並列に配置されていてもよく、各キー列は複数のキーを含み、各列のキーの数は同じであってもよいし、または異なっていてもよい。これは、本出願では特に限定されない。キースロットはキーボード本体上に配置されていてもよく、キーは対応するキースロットに収容されうる。さらに、フレームアセンブリが具体的に配置される場合、フレームアセンブリは、第1のフレームおよび複数のクロスバーを含みうる。各キー列に対して1つのクロスバーが対応して配置されている。駆動機構が第1のフレームの少なくとも一部を駆動して複数のキー列の配列方向に移動させると、各クロスバーは、第1のフレームの少なくとも一部の複数のキー列の配列方向への移動に伴って、各キー列の配列方向に移動しうる。さらに、各キー列は、各クロスバーの移動に伴って、キースロットに向かう方向に、またはキースロットを露出させる方向に移動しうる。これに基づいて、キーボードアセンブリが使用状態にあるとき、タップによる入力に対するユーザの使用要件を満たすために、キーはキースロットを露出させる方向に設定ストロークまで移動しうる。さらに、キーボードアセンブリが使用されないとき、キーはキースロットに向かう方向に移動しうる。このように、キーの、キースロットに露出される部分は小さく、キーボードアセンブリ全体の厚さ方向のサイズは小さい。これは、キーボードアセンブリの薄型設計の実現を容易にする。
【0008】
本出願の1つの可能な実施態様では、第1のフレームが具体的に配置される場合、第1のフレームは、第1の内側フレームおよび第1の外側フレームを含みうる。第1の外側フレームは駆動機構に連結されており、第1の内側フレームは、第1の外側フレームの、キーに面する側に位置する。第1の外側フレームと第1の内側フレームとは連結されていてもよい。具体的な実装時に、第1の連結ロッドアセンブリは、第1の内側フレームと第1の外側フレームとの間に配置される。第1の連結ロッドアセンブリは第1の連結ロッドと第2の連結ロッドとを含み、第1の連結ロッドの一端は第1の内側フレームにヒンジ留めされており、第1の連結ロッドの他端は第1の外側フレームにヒンジ留めされている。第2の連結ロッドの一端は第1の連結ロッドのロッド本体にヒンジ留めされており、第2の連結ロッドの他端はキーボード本体上の固定機械部品にヒンジ留めされている。このように、第1の外側フレームが、駆動機構と共に、複数のキー列の配列方向に移動すると、第1の内側フレームは駆動されて、第1の外側フレームに近づく方向または第1の外側フレームから離れる方向に移動しうる。さらに、各クロスバーの一端が第1の内側フレームに固定的に連結されうるので、第1の内側フレームが移動すると、各クロスバーは、第1の内側フレームと共に、各キー列の配列方向に移動しうる。
【0009】
フレームアセンブリは第2のフレームをさらに含んでもよく、第1のフレームと第2のフレームとは互いに対向して配置されてもよく、駆動機構は、第2のフレームをさらに駆動して複数のキー列の配列方向に移動させうる。前述の複数のキー列は、第1のフレームと第2のフレームとの間に位置してもよく、各キー列は、第1のフレームから第2のフレームへの方向に配列されうる。同様に、第2のフレームが具体的に配置される場合、第2のフレームは、第2の内側フレームおよび第2の外側フレームを含みうる。第2の外側フレームは駆動機構に連結されており、第2の内側フレームは、第2の外側フレームの、キーに面する側に位置する。第2の外側フレームと第2の内側フレームとは連結されていてもよい。具体的な実装時に、第2の連結ロッドアセンブリは、第2の内側フレームと第2の外側フレームとの間に配置される。第2の連結ロッドアセンブリは第3の連結ロッドと第4の連結ロッドとを含み、第3の連結ロッドの一端は第2の内側フレームにヒンジ留めされており、第3の連結ロッドの他端は第2の外側フレームにヒンジ留めされている。第4の連結ロッドの一端は第3の連結ロッドのロッド本体にヒンジ留めされており、第4の連結ロッドの他端はキーボード本体上の固定機械部品にヒンジ留めされている。このように、第2の外側フレームが、駆動機構と共に、複数のキー列の配列方向に移動すると、第2の内側フレームは駆動されて、第1の外側フレームに近づく方向または第1の外側フレームから離れる方向に移動しうる。
【0010】
本出願では、第1の外側フレームおよび第2の外側フレームが、駆動機構と共に、複数のキー列の配列方向に移動するプロセスにおいて、第1の内側フレームおよび第2の内側フレームは駆動されて、各キー列の配列方向と同じ方向に移動しうる。このように、クロスバーの一端が第1の内側フレームに固定的に連結されえ、クロスバーの他端が第2の内側フレームに固定的に連結されうるので、クロスバーは各キー列の配列方向に移動することができる。さらに、第1の内側フレームと第2の内側フレームの同時移動が、クロスバーを駆動して各キー列の配列方向に移動させる。これは、クロスバーの移動の安定性を効果的に改善することができる。
【0011】
本出願におけるフレームアセンブリを前述のように配置することに加えて、本出願の別の可能な実施態様では、第1のフレームには第1のガイド溝が設けられており、クロスバーには第1のピンヘッドが設けられており、第1のピンヘッドは第1のガイド溝に挿入されうる。第1のフレームが複数のキー列の配列方向に移動するプロセスにおいて、第1のピンヘッドは駆動されて第1のガイド溝に沿って摺動し、クロスバーを駆動して各キー列の配列方向に移動させうる。
【0012】
第1のガイド溝に沿った第1のピンヘッドの移動軌跡は、第1のフレームの移動がクロスバーを駆動して各キー列の配列方向に移動させることを可能にするためのキーである。本出願の1つの可能な実施態様では、第1のガイド溝に沿った第1のピンヘッドの移動軌跡は、キーがキースロットに向かう方向に移動するプロセスにおける力の状態に基づいて適合されうる。具体的な実装時に、第1のガイド溝に沿った第1のピンヘッドの移動軌跡は、連続する第1の軌跡部分と第2の軌跡部分とに分割されえ、第1の軌跡部分とクロスバーの延長方向との間の挟角は、第2の軌跡部分とクロスバーの延長方向との間の挟角よりも小さい。このように、第1のピンヘッドが第1の軌跡部分および第2の軌跡部分に沿って移動するとき、第1の軌跡部分におけるキーキャップの移動速度は加速され、第2の軌跡部分におけるキーキャップの移動速度は減速されるので、キーキャップに作用する支持力がより近くなる。したがって、押圧されているプロセス全体においてキーによって受けられる力がより均一になる。
【0013】
さらに、フレームアセンブリが第2のフレームをさらに含む場合、第1のフレームと第2のフレームとは互いに対向して配置されてもよく、駆動機構は第2のフレームをさらに駆動して、複数のキー列の配列方向に移動させうる。前述の複数のキー列は、第1のフレームと第2のフレームとの間に位置してもよく、各キー列は、第1のフレームから第2のフレームへの方向に配列されうる。同様に、第2のフレームが具体的に配置される場合、第2のフレームには第2のガイド溝が設けられていてもよく、クロスバーには第2のピンヘッドが設けられていてもよく、第2のピンヘッドは第2のガイド溝に挿入されうる。第2のフレームが複数のキー列の配列方向に移動するプロセスにおいて、第2のピンヘッドは駆動されて第2のガイド溝に沿って摺動し、クロスバーを駆動して各キー列の配列方向に移動させうる。さらに、第1のフレームと第2のフレームの同時移動が、クロスバーを駆動して各キー列の配列方向に移動させる。これは、クロスバーの移動の安定性を効果的に改善することができる。
【0014】
第1のガイド溝の配置方式と同様に、第2のガイド溝が具体的に配置される場合、第2のガイド溝に沿った第2のピンヘッドの移動軌跡は、連続する第3の軌跡部分と第4の軌跡部分とに分割されえ、第3の軌跡部分とクロスバーの延長方向との間の挟角は、第4の軌跡部分とクロスバーの延長方向との間の挟角よりも小さい。このように、第2のピンヘッドが第3の軌跡部分および第4の軌跡部分に沿って移動するとき、第3の軌跡部分におけるキーキャップの移動速度は加速され、第4の軌跡部分におけるキーキャップの移動速度は減速されるので、キーキャップに作用する支持力がより近くなる。したがって、押圧されているプロセス全体においてキーによって受けられる力がより均一になる。
【0015】
本出願の1つの可能な実施態様では、キーボードアセンブリは、回転シャフト機構をさらに含んでもよく、回転シャフト機構は、読出し機構として使用されうる。さらに、キーボード本体は回転シャフト連結片をさらに含んでもよく、回転シャフト連結片は回転シャフト機構に連結され、回転シャフト連結片は回転シャフト機構の移動に伴って移動しうる。具体的には、回転シャフト機構が移動するとき、回転シャフト連結片は駆動されて、回転シャフト機構に向かう方向または回転シャフト機構から離れる方向に移動しうる。さらに、第1のフレームは、回転シャフト連結片と共に、回転シャフト機構に近づく方向または回転シャフト機構から離れる方向に移動し、クロスバーを駆動して各キー列の配列方向に移動させうる。
【0016】
本出願の1つの可能な実施態様では、回転シャフト機構が回転シャフト連結片を駆動して移動させることを可能にするために、回転シャフト機構が具体的に配置される場合、回転シャフト機構は回転アセンブリを含んでもよく、回転アセンブリはメインシャフトおよび連結ロッドを含んでもよく、連結ロッドは、メインシャフトの回転に伴って、キーボード本体に近づく方向またはキーボード本体から離れる方向に摺動する。このように、回転シャフト連結片は連結ロッドに固定的に連結されうるので、連結ロッドは回転シャフト連結片を駆動して、キーボード本体に近づく方向またはキーボード本体から離れる方向に摺動させる。
【0017】
本出願では、連結ロッドの摺動を実現するために、回転アセンブリは締結片をさらに含んでもよく、メインシャフトは締結片に回転可能に連結され、連結ロッドは締結片に摺動可能に連結される。さらに、メインシャフトにはストッパ部が設けられており、ストッパ部の、連結ロッドに面する端面に軌道溝が配置されている。これに対応して、連結ロッドは連結部を有し、連結部は軌道溝に挿入される。このように、メインシャフトの回転中に、連結部は駆動されて軌道溝内を摺動し、連結ロッドを押してキーボード本体に近づく方向またはキーボード本体から離れる方向に摺動させうる。
【0018】
前述の実施態様に加えて、連結ロッドの摺動は、別の可能な方式でさらに実現されうる。例えば、回転アセンブリは振り子ロッド構造をさらに含んでもよく、振り子ロッド構造はメインシャフトに袖付けされている。メインシャフトの径方向に、振り子ロッド構造はメインシャフトに固定的に連結されており、振り子ロッド構造は突出部を有する。さらに、連結ロッドは連結部を有し、連結部には軌道溝が設けられており、軌道溝には凹部が設けられている。このように、振り子ロッド構造がメインシャフトと共に回転するとき、突出部は駆動されて軌道溝に沿って摺動しえ、突出部が凹部内に延在するとき、連結ロッドは駆動されて、キーボード本体に近づく方向またはキーボード本体から離れる方向にシュート内を摺動しうる。
【0019】
本出願では、フレームアセンブリを移動させるための駆動機構として回転シャフト機構を使用することに加えて、1つの可能な実施態様では、駆動機構は代替的に電気駆動機構であってもよく、電気駆動機構はキーボード本体上に配置されていてもよい。駆動機構を電気駆動機構として配置することは、フレームアセンブリの移動が回転シャフト機構の配置による影響を受けるのを防止しえ、それによってキーボードアセンブリの構造を単純化するのに役立つ。さらに、これはまた、キーボードアセンブリの設計の技術的な意味を高めるのにも役立ち、ユーザエクスペリエンスをさらに向上させる。
【0020】
さらに、クロスバーが各キー列の配列方向に移動するとき、キーが、クロスバーの移動に伴って、キースロットに向かう方向に、またはキースロットを露出させる方向に移動することを可能にするために、本出願の1つの可能な実施態様では、対応して配置されたキー列およびクロスバーに対して、各キーは、キーキャップおよび持上げ機構を含みうる。持上げ機構はキースロット内に位置してもよく、キーキャップは持上げ機構を覆い、持上げ機構は、キーキャップを駆動してキースロットに向かう方向に、またはキースロットを露出させる方向に往復移動させるために使用されうる。さらに、クロスバーには第1の当接構造が設けられており、持上げ機構には第2の当接構造が設けられており、クロスバーがキーの配列方向に移動すると、クロスバーは第1の当接構造を駆動して第2の当接構造を押圧させ、持上げ機構をキースロットに向かって押圧することができる。この場合、キースロットは、持上げ機構によって駆動されて、キースロットに向かう方向に移動する。第1の当接構造と第2の当接構造との間の押圧力が解除されると、持上げ機構はキースロットを露出させる方向に上昇し、キーキャップを駆動してキースロットを露出させる方向に移動させうることが理解されよう。
【0021】
本出願では、キーボード本体には複数のキースロットが設けられていてもよく、クロスバー上に複数の第1の当接構造が設けられていてもよい。各キースロットには少なくとも1つの当接構造が収容されうる。例えば、各キースロットに2つの当接構造が収容されてもよく、これにより、持上げ機構に安定した押圧力が加えられることができる。
【0022】
第1の当接構造と第2の当接構造との間の接触の信頼性を高めるために、第1の当接構造と第2の当接構造との間で表面接触方式で力伝達が行われてもよい。例えば、第1の当接構造は第1の傾斜面を有してもよく、第2の当接構造は第2の傾斜面を有してもよく、第1の傾斜面と第2の傾斜面とは互いに対向して配置される。このように、クロスバーが各キー列の配列方向に移動するとき、第1の傾斜面は第2の傾斜面に接触しうるので、持上げ機構はキースロットに向かう方向に移動することができる。
【0023】
本出願の1つの可能な実施態様では、キーボード本体は底板およびキーボードカバー板をさらに含んでもよく、キーボードカバー板は底板を覆って、底板とキーボード本体との間に収容空間を形成する。この実施態様では、キースロットは、キーボードカバー板上に配置されうる。キーの速度が減少して0になるまでキーがキースロットを露出させる方向に移動したとき、キーの、キーボードカバー板から突出する高さは最も大きい。この場合、ユーザは、キーを打つことによってキーボードアセンブリの入力機能を実現しうる。さらに、キーの速度が減少して0になるまでキーがキースロットを露出させる方向に移動したとき、キーの、キーボードカバー板から突出する高さは最も小さい。この場合、キーボード本体の、キーによって占有される外部空間が小さいので、キーボードカバー板全体の厚さは小さい。
【0024】
キーボード本体が底板を含む場合、底板上にシュートがさらに配列されてもよく、各クロスバーは1つのシュートに沿って移動することができる。これは、クロスバーの移動の安定性を効果的に改善することができ、各クロスバーに対して対応して配列された各キー列の移動の一貫性をさらに改善することができる。
【0025】
第2の態様によれば、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、表示画面と第1の態様のキーボードアセンブリとを含みうる。表示画面は、回転シャフト機構を介してキーボード本体に回転可能に連結される。本出願では、回転シャフト機構はキーボード本体に固定的に連結されていてもよく、回転シャフト機構はキーボードアセンブリの一部であってもよい。代替的に、回転シャフト機構は、キーボードアセンブリに属さず、電子デバイスの構造である。本出願で提供される電子デバイスは、電子デバイスが展開状態にあるとき、打キーによる入力に対するユーザの使用要件を満たすために、キーがキースロットを露出させる方向に設定ストロークまで移動しうるように使用される。さらに、電子デバイスが閉じられているとき、キーはキースロットに向かう方向に移動しうる。このように、キーの、キースロットに露出される部分は小さく、キーボードアセンブリ全体の厚さ方向のサイズは小さい。これは、キーボードアセンブリの薄型設計の実現に役立つ。したがって、電子デバイスは、閉状態で薄くなるように設計されることができる。
【0026】
電子デバイスは、表示画面とプロセッサとを含むユーザ端末、例えばノートブックコンピュータであってもよい。
【0027】
第3の態様によれば、別の電子デバイスが提供される。電子デバイスは、ホストと第1の態様のキーボードアセンブリとを含み、ホストは、回転シャフト機構を介してキーボード本体に回転可能に連結されうる。本出願では、回転シャフト機構はキーボード本体に固定的に連結されていてもよく、回転シャフト機構はキーボードアセンブリの一部であってもよい。本出願で提供される電子デバイスは、電子デバイスが展開状態にあるとき、打キーによる入力に対するユーザの使用要件を満たすために、キーがキースロットを露出させる方向に設定ストロークまで移動しうるように使用される。さらに、電子デバイスが閉じられているとき、キーはキースロットに向かう方向に移動しうる。このように、キーの、キースロットに露出される部分は小さく、キーボードアセンブリ全体の厚さ方向のサイズは小さい。これは、キーボードアセンブリの薄型設計の実現に役立つ。したがって、電子デバイスは、閉状態で薄くなるように設計されることができる。
【0028】
ホストは、表示画面とプロセッサとを含むユーザ端末、例えばタブレットコンピュータであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1a】本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリのための適用シナリオの概略図である。
【
図1b】本出願の別の実施形態によるキーボードアセンブリのための適用シナリオの概略図である。
【
図1c】本出願の別の実施形態によるキーボードアセンブリのための適用シナリオの概略図である。
【
図2】本出願の一実施形態によるキーボード本体の部分構造の概略図である。
【
図3a】本出願の一実施形態によるキーボード本体の構造の概略図である。
【
図3b】別の角度からの本出願の一実施形態によるキーボード本体の構造の概略図である。
【
図4】本出願の別の実施形態によるキーボード本体の部分構造の概略図である。
【
図5】別の角度からの
図4に示されるキーボード本体の構造の概略図である。
【
図6】
図5に示されるキーボード本体の部分構造の拡大図である。
【
図8】閉状態にある第1の連結ロッドと第2の連結ロッドとの間の相対位置関係である。
【
図9】本出願の一実施形態によるクロスバーの部分構造の拡大図である。
【
図10】本出願の一実施形態によるキーボード本体上にクロスバーが取り付けられた構造の概略図である。
【
図11】本出願の一実施形態による持上げ機構の構造の概略図である。
【
図12】本出願の一実施形態によるクロスバーとキーとの間の協調関係を示す。
【
図13】本出願の別の実施形態によるクロスバーとキーとの間の協調関係を示す。
【
図14】本出願の一実施形態による回転アセンブリの構造の概略図である。
【
図15】別の角度からの
図14に示される回転アセンブリの構造の概略図である。
【
図16b】別の動作状態にある本出願の一実施形態による回転アセンブリの断面図である。
【
図17】本出願の別の実施形態による回転アセンブリの構造の概略図である。
【
図18】別の角度からの
図17に示される回転アセンブリの構造の概略図である。
【
図19a】C-Cにおける
図18に示される回転アセンブリの断面図である。
【
図19b】ある動作状態にある本出願の別の実施形態による回転アセンブリの断面図である。
【
図19c】別の動作状態にある本出願の別の実施形態による回転アセンブリの断面図である。
【
図20】本出願の別の実施形態によるキーボード本体の構造の概略図である。
【
図22】本出願の別の実施形態によるキーボード本体の構造の概略図である。
【
図23】本出願の別の実施形態によるキーボード本体の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本出願の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下は、添付図面を参照して本出願を詳細にさらに説明する。
【0031】
以下は、まず、本出願で提供されるキーボードアセンブリの適用シナリオを説明する。本出願の実施形態で提供されるキーボードアセンブリは、これらに限定されないが、携帯型ノートブックコンピュータや、携帯電話に適合された小型キーボードや、計算機などの折畳み式デバイスで使用されてもよいし、またはライト・オフィス・タブレット・コンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などのキーボードキットとして使用されてもよい。
【0032】
キーボードはオフィスやゲームなどの適用シナリオで主入力デバイスとして使用されるので、ユーザはキーボードの様々な特徴に対してますます高い期待を持つようになる。電子デバイスの現在の開発トレンド、すなわち、電子デバイスがより軽く、より薄く、より小型になっていることに対応するために、キーボードの厚さはより薄くなる。したがって、キーボード上のキーのストロークがより浅くなる。ユーザがキーボードを打つと、キーは通常、キーが最下端まで押圧されたときに、キーボードの支持構造に接触する。これは、ユーザに硬い物体に当たる感覚を与え、ユーザがキーボードを長時間使用した後に指の疲労を引き起こす。その結果、ユーザエクスペリエンスが影響を受ける。
【0033】
本出願で提供されるキーボードアセンブリは、前述の問題を解決するために使用される。キーを介して入力操作が行われるときには、キーは上昇してキーボードアセンブリの表面に露出されることができ、キーボードアセンブリが使用されないときには、キーは下降してキーボードアセンブリ内に隠されることができる。したがって、キーボードアセンブリが使用される電子デバイスは薄型に設計されることができ、ユーザエクスペリエンスを向上させるために、キーボードアセンブリを介して入力操作が行われるときのキーのストロークは、維持されるか、またはさらに改善されることができる。本出願で提供されるキーボードアセンブリおよびキーボードアセンブリが使用される電子デバイスの理解を容易にするために、以下は、具体的な実施形態を参照してキーボードアセンブリを詳細に説明する。
【0034】
以下の実施形態で使用される用語は、単に具体的な実施形態を説明することを意図されており、本出願を限定することを意図されたものではない。本明細書および本出願の添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1つの(one)」、「一種の(a)」、「前述の(the foregoing)」、「この(this)」、および「その1つの(the one)」という用語は、文脈において明確に特に指定されない限り、「1つまたは複数の(one or more)」などの表現も含むことを意図されている。
【0035】
本明細書に記載されている「1つの実施形態」または「いくつかの実施形態」への言及は、この実施形態と組み合わせて説明されている具体的な特性、構造または特徴が、本出願の1つまたは複数の実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の様々な箇所に現れる「一実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「いくつかの他の実施形態では」、「さらなるいくつかの他の実施形態では」などの記述は、必ずしも同じ実施形態への言及を意味するものではない。代わりに、これらの記述は、別の方法で特に強調されない限り、「すべての実施形態ではないが1つまたは複数の実施形態」を意味する。「含む(include)」、「含む(comprise)」、「有する(have)」という用語、およびこれらの変形はすべて、特に強調されない限り、「含むが限定されない」を意味する。
【0036】
図1は、本出願の一実施形態によるキーボードアセンブリの適用シナリオの概略図である。この実施形態では、電子デバイスの構造が示されている。電子デバイスはノートブックコンピュータであってもよく、電子デバイスはこの場合、展開状態にある。電子デバイスは、表示画面1とキーボードアセンブリ2とを含み、表示画面1は、回転シャフト機構3を介してキーボードアセンブリ2に回転可能に連結されている。この実施形態では、回転シャフト機構3はキーボードアセンブリ2の一部とみなされてもよいし、または回転シャフト機構3はキーボードアセンブリ2に属さず、電子デバイスのアセンブリとして使用され、表示画面1とキーボードアセンブリ2の両方が回転シャフト機構3に回転可能に連結されていてもよいことが理解されよう。
【0037】
一般に、表示画面1は、表示機能を実現するように構成されえ、キーボードアセンブリ2を介して入力された内容を表示しうる。キーボードアセンブリ2はキーボード本体201を含んでもよく、キーボード本体201は電子デバイスの入力機能を実現するように構成されうる。キーボード本体201は、キー2011、キーボードカバー板2012、および底板2013を含みうる。キーボードカバー板2012は、底板2013を覆って、底板2013とキーボードカバー板2012との間に収容空間を形成する。キーボードカバー板2012上にはキースロット(
図1aには図示せず)が配置されており、キー2011はキースロット内に設置されていてもよく、キー2011はキーボードカバー板2012の表面から突出しうるので、キー2011を打つことによってキー2011の機能が実現されることができる。電子デバイスが閉じられるとき、表示画面1は、キーボード本体201のキー2011に向かう方向に回転しうることが理解されよう。
【0038】
さらに、キーボード本体201には、制御回路、バッテリ、いくつかのセンサ(例えば、赤外線センサ、超音波センサ、指紋センサ)などが配置されえ、制御回路は、キーボード本体201に回路制御機能を提供するように配置されえ、センサは、信号トリガなどの機能を提供するように配置されうる。さらに、キーボード本体201内のバッテリは、外部電源がないときにキーボード本体201の通常の動作状態を維持するために使用されうる。
【0039】
図1bは、本出願の別の実施形態によるキーボードアセンブリ2のための適用シナリオの概略図である。この実施形態では、電子デバイスはキーボードアセンブリ2を含んでもよく、キーボードアセンブリ2はキーボード本体201を含みうる。さらに、電子デバイスは支持部4をさらに含みうる。キーボード本体201は、回転シャフト機構3を介して支持部4に回転可能に連結されうる。この実施形態では、回転シャフト機構3は、キーボード本体201に固定的に連結されていてもよく、キーボードアセンブリ2の一部とみなされてもよいし、または回転シャフト機構3はキーボードアセンブリ2に属さず、電子デバイスのアセンブリとして使用され、支持部4とキーボード本体201の両方が回転シャフト機構3に対して回転することができることが理解されよう。
【0040】
支持部4は、複数の支持板を連結することによって形成されうる。例えば、支持部4は、第1の支持板401と、第2の支持板402と、第3の支持板403とを含んでもよい。第2の支持板402は、第1の支持板401と第3の支持板403との間に位置し、第2の支持板402の一端は、第1の支持板401の、キーボードアセンブリ2から離間した表面にヒンジ留めされており、第2の支持板402の他端は、第3の支持板403にヒンジ留めされている。さらに、第3の支持板403は、キーボードアセンブリ2に向かう方向またはキーボードアセンブリ2から離れる方向に摺動しうる。
【0041】
図1bに示される実施形態では、電子デバイスは展開状態にあり、支持部4の第1の支持板401、第2の支持板402および第3の支持板403の、回転シャフト機構3の周囲に配置された部分が、三角形の支持構造を形成している。電子デバイスを展開して閉じるプロセスにおいて、三角形の支持構造は安定した支持構造を形成することができ、電子デバイスの支持部4とキーボードアセンブリ2との間の相対回転プロセスを安定させるためにさらに使用されることができるので、電子デバイスの構造は信頼性が高い。この実施形態では、電子デバイスが閉じられるとき、第1の支持板401は、キーボードアセンブリ2のキー2011に向かう方向に回転しうることが理解されよう。
【0042】
図1cは、本出願の別の実施形態によるキーボードアセンブリ2のための適用シナリオの概略図である。この実施形態では、電子デバイスは、ホスト5と、キーボードアセンブリ2とを含みうる。ホスト5は、キーボードアセンブリ2に脱着可能に連結される。本出願では、ホスト5は、完全な構造および完全な機能を有する製品である。キーボードアセンブリ2から脱着された後、ホスト5は、使用のための独立した電子デバイスとして依然として使用されることができる。例えば、ホスト5は、タブレットコンピュータであってもよい。本出願におけるホスト5は、表示画面、バッテリモジュール、計算および記憶モジュールなどを含みうるが、これらに限定されない。さらに、ホスト5には、ホスト5と外部デバイスとの間の有線接続を実現するために、外部デバイスとの整合に使用される接点またはコネクタインターフェース、例えば、ポゴピン(pogo pin)、USB、またはType-AもしくはType-C接続インターフェースがさらに設けられていてもよい。代替的に、ホスト5は、ホスト5と外部デバイスとの間の無線接続を実現するために、Bluetoothやwifiなどの機能モジュールを有してもよい。本出願では、ホスト5のタイプは特に限定されない。ホスト5は、前述のタブレットコンピュータ、PDAなどであってもよいが、これらに限定されない。
【0043】
この実施形態では、キーボードアセンブリ2はキーボード本体201を含んでもよく、電子デバイスは支持部4をさらに含んでもよく、キーボード本体201は回転シャフト機構3を介して支持部4に回転可能に連結されうる。この実施形態では、回転シャフト機構3は、キーボード本体201に固定的に連結されていてもよく、キーボードアセンブリ2の一部とみなされてもよいし、または回転シャフト機構3はキーボードアセンブリ2に属さず、電子デバイスのアセンブリとして使用され、支持部4とキーボード本体201の両方が回転シャフト機構3に対して回転することができることが理解されよう。
【0044】
支持部4は、複数の支持板を連結することによって形成されうる。例えば、支持部4は、第1の支持板401と、第2の支持板402と、第3の支持板403とを含んでもよい。第1の支持板401は、ホスト5を支持するように構成されうる。キーボードアセンブリ2上に設置されたホスト5を第1の支持板401に固定するために、本出願の1つの可能な実施形態では、第1の支持板401上に第1の磁気要素(
図1cには図示せず)が配置されてもよく、ホスト5の対応する位置に第2の磁気要素が配置され、第1の磁気要素と第2の磁気要素とは互いに吸着することができる。本出願では、第1の磁気要素と第2の磁気要素とが相互吸着によって互いに対して留め付けられることができる限り、第1の磁気要素は、磁気要素であってもよいし、または磁性体ではないが磁気要素によって吸着されることができる要素であってもよく、同様に、第2の磁気要素は、磁気要素であってもよいし、または磁性体ではないが磁気要素によって吸着されることができる要素であってもよい。第2の支持板402は、第1の支持板401と第3の支持板403との間に位置し、第2の支持板402の一端は、第1の支持板401の、キーボード本体201から離間した表面にヒンジ留めされており、第2の支持板402の他端は、第3の支持板403にヒンジ留めされている。さらに、第3の支持板403は、キーボード本体201に向かう方向またはキーボード本体201から離れる方向に摺動しうる。
【0045】
図1cに示される実施形態では、電子デバイスは展開状態にあり、支持部4の第1の支持板401、第2の支持板402および第3の支持板403の、回転シャフト機構3の周囲に配置された部分が、三角形の支持構造を形成している。キーボードアセンブリ2を展開して閉じるプロセスにおいて、三角形の支持構造はホスト5のための安定した支持を実現することができ、キーボードアセンブリ2の支持部4とキーボード本体201との間の相対回転プロセスを安定させるためにさらに使用されることができるので、キーボードアセンブリ2の構造は信頼性が高い。この実施形態では、電子デバイスが閉じられるとき、ホスト5は、キーボード本体201のキー2011に向かう方向に回転しうることが理解されよう。
【0046】
前述の実施形態の説明から、電子デバイスがキーボードアセンブリ2を介して入力操作を行うとき、キー2011はキーボードカバー板2012の表面から突出することが分かる。しかしながら、電子デバイスが閉状態にあるとき、キー2011がキーボードカバー板2012の表面から依然として突出している場合、キー2011の、キーボードカバー板2012の表面から突出している部分もまた、電子デバイス全体の厚さ方向の空間を占有する。これに基づいて、本出願は、キー2011が使用状態にあるとき、キー2011を打つことによるユーザの入力操作を容易にするために、キー2011が対応するキースロットから上昇することができ、キーボードカバー板2012の表面から突出することができるように、キー2011が上昇または下降することを可能にするための解決策を提供する。この状態では、キーのストロークが適切に設計されて、キー2011を打つユーザのエクスペリエンスを向上させうる。さらに、電子デバイスが閉状態にあるとき、キー2011は、キースロットに向かう方向に移動して、キー2011の、キーボードカバー板2012の表面から突出する高さを減少させえ、キー2011は対応するキースロット内に完全に隠されさえしうる。このように、電子デバイス全体の厚さ方向の、キー2011によって占有される空間が縮小されることができる。したがって、電子デバイスは、閉状態でより薄くなるように設計されることができる。
【0047】
具体的な実装時の、
図2を参照する。
図2は、本出願の1つの可能な実施形態によるキーボード本体201の部分構造の概略図である。
図2から、キーボード本体201上のキー2011は複数の列に並列に配列されてもよく、各キー2011列は複数のキー2011を含むことが分かる。さらに、各列のキー2011の数は同じであってもよいし、または異なっていてもよい。
【0048】
図3aは、本出願によるキーボード本体201の全体構造の概略図である。
図3aでは、キーボード本体201の内部構造をより良く示すために、
図2に示されるキー2011やキーボードカバー板2012などの構造が省略されている。
図3aから、キーボード本体201の一端に回転シャフト連結片2014が配置されえ、回転シャフト連結片2014は、これに限定されないが、長いストリップ構造に配置されうることが分かる。さらに、回転シャフト連結片2014は回転シャフト機構3に連結されえ、回転シャフト連結片2014は、回転シャフト機構3の回転に伴って、回転シャフト機構3に向かう方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動しうる。
【0049】
図3bは、別の角度からの
図3aに示されるキーボード本体201の構造の概略図である。キーボード本体201はフレームアセンブリ2015をさらに含んでもよく、フレームアセンブリ2015は、第1のフレーム20151と、第2のフレーム20152と、クロスバー20153とを含む。第1のフレーム20151と第2のフレーム20152とは互いに対向して配置されており、第1のフレーム20151と第2のフレーム20152とはいずれも回転シャフト連結片2014に固定的に連結されており、連結方式は、これに限定されないが、ねじなどの締結具を使用することによる固定的な連結であってもよい。このように、回転シャフト機構3は、フレームアセンブリ2015を移動させるための駆動機構として使用されうる。回転シャフト連結片2014が回転シャフト機構3と共に移動するとき、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152は駆動されて、回転シャフト連結片2014と共に同期して移動しうる。
【0050】
図4は、
図2のキーボード本体201のキーボードカバー板2012が取り外された後のキーボード本体201の部分構造の概略図である。
図4から、並列に配置された複数のキー2011列が第1のフレーム20151と第2のフレーム20152との間に位置し、各キー2011列が第1のフレーム20151から第2のフレーム20152への方向に配列されていることが分かる。
【0051】
図5は、別の角度からの
図4に示されるキーボード本体201の構造の概略図である。この実施形態では、複数のクロスバー20153が存在し、各キー列に対して1つのクロスバー20153が対応して配置されており、クロスバー20153の長さ方向は各キー2011列の配列方向と同じである。さらに、クロスバー20153は、対応して配置されたキー2011の、
図3aに示される回転シャフト機構3に面する側に配置されていてもよいし、または対応するキー2011の、回転シャフト機構3から離間した側に配置されていてもよい。これは、本出願では特に限定されない。
【0052】
本出願では、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152は、クロスバー20153を駆動してクロスバー20153の長さ方向に移動させうる。具体的な実装時の、
図6を参照する。
図6は、
図5に示されるキーボード本体201の部分構造の拡大図である。本出願では、第1のフレーム20151は第1の内側フレーム201511と第1の外側フレーム201512とを含み、第1の内側フレーム201511と第1の外側フレーム201512とは並んで配置されており、第1の内側フレーム201511は、第1の外側フレーム201512の、キー2011に面する側に位置する。さらに、第1の外側フレーム201512は、
図3aに示される回転シャフト連結片2014に固定的に連結されるように構成されており、第1の内側フレーム201511は複数のクロスバー20153に固定的に連結されており、連結方式は、これに限定されないが、ねじなどの締結具を使用することによる固定的な連結であってもよい。第1の外側フレーム201512は、第1の連結ロッドアセンブリ2016を介して第1の内側フレーム201511に連結されうる。
【0053】
図7は、
図6のAにおける部分構造の拡大図である。本出願では、第1の連結ロッドアセンブリ2016は、第1の連結ロッド20161と、第2の連結ロッド20162とを含む。第1の連結ロッド20161の第1の端部201611は第1の内側フレーム201511にヒンジ留めされており、第1の連結ロッド20161の第2の端部201612は第1の外側フレーム201512にヒンジ留めされている。第1の連結ロッド20161は、これに限定されないが、ピンシャフトを使用することによって第1の内側フレーム201511と第1の外側フレーム201512の両方にヒンジ留めされうる。第2の連結ロッド20162の第1の端部201621は第1の連結ロッド20161のロッド本体にヒンジ留めされており、第1の連結ロッド20161のロッド本体は、第1の連結ロッド20161の、第1の端部201611と第2の端部201612との間に位置する部分である。第2の連結ロッド20162の第2の端部201622は、キーボード本体201上の別の機械部品にヒンジ留めされうる。キーボード本体201上の別の機械部品は、キーボード本体201上の固定位置を有する任意の機械部品であってもよいことに留意されたい。本出願では、位置固定機械部品とは、キーボードアセンブリの動作状態にかかわらず位置が変化しない機械部品である。例えば、
図2に示されるキーボードカバー板2012は、キーボード本体201上の位置固定構造である。同様に、第2の連結ロッド20162は、これに限定されないが、ピンシャフトを使用することによって第1の連結ロッド20161およびキーボード本体201上の機械部品にヒンジ留めされうる。さらに、本出願の1つの可能な実施形態では、第2の連結ロッド20162の第2の端部201622は、第1の端部201621の、第1の内側フレーム201511から離間した側に位置しうる。
【0054】
引き続き
図6を参照する。本出願では、第2のフレーム20152は第2の内側フレーム201521および第2の外側フレーム201522を含んでもよく、第2の内側フレーム201521と第2の外側フレーム201522とは並んで配置されており、第2の内側フレーム201521は、第2の外側フレーム201522の、キーに面する側に位置する。さらに、第2の外側フレーム201522は、
図3aに示される回転シャフト連結片2014に固定的に連結されるように構成されており、第2の内側フレーム201521は複数のクロスバー20153に固定的に連結されており、連結方式は、これに限定されないが、ねじなどの締結具を使用することによる固定的な連結であってもよい。第2の外側フレーム201522は、第2の連結ロッドアセンブリ2017を介して第2の内側フレーム201521に連結されえ、第2の連結ロッドアセンブリ2017は、第3の連結ロッドと第4の連結ロッドとを含む。第1のフレーム20151側と同様に、本出願では、第3の連結ロッドの第1の端部は第2の内側フレーム201521にヒンジ留めされており、第3の連結ロッドの第2の端部は第2の外側フレーム201522にヒンジ留めされている。第3の連結ロッドは、これに限定されないが、ピンシャフトを使用することによって第2の内側フレーム201521と第2の外側フレーム201522の両方にヒンジ留めされうる。第4の連結ロッドの第1の端部は第3の連結ロッドのロッド本体にヒンジ留めされており、第4の連結ロッドの第2の端部は、キーボード本体201上の別の機械部品にヒンジ留めされてもよく、例えば、キーボードカバー板2012にヒンジ留めされうる。同様に、第4の連結ロッドは、これに限定されないが、ピンシャフトを使用することによって第3の連結ロッドおよびキーボード本体201上の機械部品にヒンジ留めされうる。さらに、本出願の1つの可能な実施形態では、第4の連結ロッドの第2の端部は、第1の端部の、第2の内側フレーム201521から離間した側に位置しうる。
【0055】
引き続き
図7を参照する。
図7において、XY軸座標系は、第1のフレーム20151およびクロスバー20153の移動方向を指示する。Y軸の正の方向は回転シャフト機構3(
図7には示されていない、回転シャフト機構3については、
図3aを参照されたい)を指し示し、X軸の正の方向は第2のフレーム20152(
図7には示されていない、第2のフレーム20152については、
図6を参照されたい)を指し示す。さらに、本出願では、X軸の正の方向は、各キー2011列の配列方向と同じか、または反対であってもよく、Y軸は、複数のキー列の配列方向を指しうる。第1のフレーム20151がクロスバー20153を駆動して移動させるプロセスが、
図7に示されるキーボードアセンブリ2が使用されている電子デバイスが展開状態にある例を使用することによって説明される。
【0056】
電子デバイスが
図7に示される展開状態から閉状態に回転するとき、回転シャフト機構3は、回転シャフト連結片2014を駆動してY軸の正の方向に移動させうるので、第1の外側フレーム201512はY軸の正の方向に移動し、第1の連結ロッド20161の第2の端部201612は、それに応じてY軸の正の方向に移動する。第2の連結ロッド20162の第2の端部201622は第1の連結ロッド20161の第2の端部201612のY軸の正の方向に位置しているので、第1の連結ロッド20161の第2の端部201612がY軸の正の方向に移動することは、第1の連結ロッド20161の第2の端部201612が第2の連結ロッド20162の第2の端部201622に向かう方向に移動することを意味する。さらに、第2の連結ロッド20162の第2の端部201622はキーボード本体201の構造に固定的に連結されているので、第2の連結ロッド20162の第2の端部201622は常に固定位置にあり、第2の連結ロッド20162は第2の端部201622の周りでのみ回転することができる。
【0057】
図8は、電子デバイスが閉状態にあるときの第1の連結ロッド20161と第2の連結ロッド20162との相対位置関係を示している。
図7と
図8とを比較することにより、キーボードアセンブリ2が
図7に示される展開状態から
図8に示される閉状態に回転するとき、第1の連結ロッド20161とX軸方向との間の挟角および第2の連結ロッド20162とX軸方向との間の挟角が減少することが分かる。この場合、第1の連結ロッド20161の第1の端部201611と第2の連結ロッド20162の第1の端部201621の両方がX軸の正の方向に移動して、第1の内側フレーム201511を押してX軸の正の方向に移動させ、各クロスバー20153は、第1の内側フレーム201511によって駆動されて、第2のフレーム20152に向かう方向に移動する。
【0058】
前述のプロセスでは、第3の連結ロッドとX軸方向との間の挟角および第4の連結ロッドとX軸方向との間の挟角が増加することが理解されよう。この場合、第3の連結ロッドの第1の端部と第4の連結ロッドの第1の端部の両方がX軸の正の方向に移動し、第2の内側フレーム201521を駆動してX軸の正の方向に移動させ、各クロスバー20153は、第2の内側フレーム201521によって駆動されて、第1のフレーム20151から離れる方向に移動する。
【0059】
さらに、電子デバイスが
図8に示される閉状態から
図7に示される展開状態に回転するとき、各クロスバー20153は、第1の内側フレーム201511および第2の内側フレーム201521によって駆動されてX軸の負の方向に移動する。
【0060】
本出願では、キーボードアセンブリ2が回転するとき、第1の外側フレーム201512および第2の外側フレーム201522は、回転シャフト機構3に向かう方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動して、第1の内側フレーム201511および第2の内側フレーム201521を駆動して、各キー2011列の配列方向と同じ方向に移動させうるので、クロスバー20153は、第1の内側フレーム201511および第2の内側フレーム201521と共に、各キー2011列の配列方向に前後に移動することができる。さらに、各クロスバー20153は、キー2011列に対して対応して配置されている。これに基づいて、キーボードアセンブリ2が使用されている電子デバイスが異なる折畳み状態にあるときにキー2011を上昇または下降させるために、クロスバー20153と対応するキー2011との間に押圧機構が配列されうるので、キー2011は、キー2011を上昇および下降させるために、クロスバー20153の前後移動によって押圧され押される。
【0061】
具体的な実装時の、
図9を参照する。
図9は、本出願の1つの可能な実施形態によるクロスバー20153の部分構造の拡大図である。クロスバー20153には、第1の当接構造201531が設けられうる。複数の第1の当接構造201531が存在してもよく、第1の当接構造201531は、クロスバー20153に対して対応して配置されたキー2011の数に基づいて具体的に配置されてもよい。本出願のこの実施形態では、第1の当接構造201531に第1の傾斜面2015311が設けられうる。さらに、複数の第1の当接構造201531の第1の傾斜面2015311の傾斜角は、同じであっても、異なっていてもよい。
【0062】
さらに、
図10を参照する。
図10は、
図9に示されるクロスバー20153がキーボード本体201に取り付けられた構造の概略図を示している。キーボード本体201は、複数のキースロット20121を有し、それに対応して、各キースロット20121は、少なくとも1つの第1の当接構造201531を収容しうる。例えば、
図10に示されるように、各キースロット20121は、2つの第1の当接構造201531を収容してもよい。
【0063】
本出願では、キー2011は、
図8に示されるキーキャップ20111と、
図11に示される持上げ機構20112とを含みうる。キーキャップ20111は、押圧力に耐える押圧面を提供するように構成されうる。持上げ機構20112は、キーキャップ20111と底板2013(
図1aを参照する)との間に配置され、キーキャップ20111は、持上げ機構20112を覆って持上げ機構20112に締結されて、持上げ機構20112を保護する。キー2011に力が加えられていないとき、キーキャップ20111と底板2013との間の距離は最も大きい。キー2011が底板2013に向かって移動し、キー2011の速度が減少して0になったとき、キーキャップ20111と底板2013との間の距離は最も小さい。さらに、キーキャップ20111と底板2013との間の距離が最も大きいとき、持上げ機構20112は展開状態にあり、キーキャップ20111と底板2013との間の距離が最も小さいとき、持上げ機構20112は折畳み状態にある。本出願のこの実施形態では、持上げ機構20112は、キーキャップ20111を駆動して、キースロット20121に向かう方向に、またはキースロット20121を露出させる方向に往復移動させるために使用されうる。一態様では、持上げ機構20112は、キーキャップ20111がキースロット20121を露出させる方向に移動することを可能にする駆動力を提供しえ、別の態様では、持上げ機構20112は、キーキャップ20111と底板2013との間の距離が最大であるときにキーキャップ20111に支持力をさらに提供しうることが理解されよう。
【0064】
本出願では、持上げ機構20112の具体的な構造形態は限定されない。例えば、持上げ機構20112は、
図11に示されるシザースイッチ型であってもよいし、またはバタフライ型などの別の可能な構造形態であってもよい。持上げ機構20112は、
図10に示されるキースロット20121に収容されてもよく、持上げ機構20112には第2の当接構造201121が設けられており、第2の当接構造201121には第2の傾斜面2011211が設けられうる。さらに、各持上げ機構20112は、複数の第2の当接構造201121を有してもよい。例えば、
図11に示されるように、各持上げ機構20112には、2つの第2の当接構造201121が設けられてもよい。各持上げ機構20112が複数の第2の当接構造201121を有する場合、複数の第2の当接構造201121の第2の傾斜面2011211の傾斜方向は同じであっても異なっていてもよい。
【0065】
図12は、本出願の一実施形態による、キーボードアセンブリ2が使用されている電子デバイスが展開状態にあるときのクロスバー20153とキー2011との間の協調関係を示している。
図12に示される実施形態では、クロスバー20153とキー2011との間の協調の説明を容易にするために、キーキャップ20111が省略されている。さらに、
図12のキーボードアセンブリ2の視野角は
図7の視野角と比較して調整されているが、Y軸およびX軸の方向は
図12と
図17とで同じである。
【0066】
図12に示されるように、本出願では、対応して配置されたクロスバー20153およびキー2011について、
図9に示されるクロスバー20153の、キースロット20121内にある第1の当接構造201531の第1の傾斜面2015311は、
図11に示される持上げ機構20112の、同じキースロット20121内にある第2の当接構造201121の第2の傾斜面2011211と対向して配置されていてもよく、第2の傾斜面2011211は、第1の傾斜面2015311に対してX軸の正の方向に位置する。さらに、
図12に示される状態では、第1の傾斜面2015311と対向して配置された第2の傾斜面2011211とは間隔を空けて配置されうるか、あるいは第1の傾斜面2015311と第2の傾斜面2011211とは接触しているが、第1の傾斜面2015311と第2の傾斜面2011211との間には押圧力がないか、または第1の傾斜面2015311と第2の傾斜面2011211との間の押圧力は小さい。この場合、持上げ機構20112は隆起状態にあり、キー2011全体が
図2に示されるキーボードカバー板2012の表面から突出しうるので、キー2011を打つことによってキーボードアセンブリ2の入力機能が実現される。
【0067】
前述の実施形態の説明から、電子デバイスが
図12に示される展開状態から閉状態に回転するとき、クロスバー20153はX軸の正の方向に移動しえ、第2の当接構造201121の第2の傾斜面2011211は第1の当接構造201531の第1の傾斜面2015311に対してX軸の正の方向に位置することが分かる。クロスバー20153がX軸の正の方向に移動すると、第1の傾斜面2015311は第2の傾斜面2011211に押圧力を及ぼす。
図13は、電子デバイスが閉状態にあるときのクロスバー20153とキー2011との間の協調関係を示している。
図13から、電子デバイスが閉状態にあるとき、持上げ機構20112はキーキャップ20111を駆動して、第1の傾斜面2015311によって第2の傾斜面2011211に及ぼされる押圧力の作用下でキースロット20121に向かう方向に移動するので、キー2011は対応するキースロット20121内に下降しうることが分かる。したがって、電子デバイスが閉状態にあるときにキー2011の、キーボードカバー板の表面から突出する高さは小さいので、電子デバイスの閉状態におけるキーボードアセンブリ2の厚さは小さく、電子デバイスの薄型設計要件を満たし、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0068】
さらに、電子デバイスが閉状態から展開状態に回転するとき、クロスバー20153はX軸の負の方向に移動し、第1の傾斜面2015311によって第2の傾斜面2011211に及ぼされる押圧力はより小さくなる。この場合、持上げ機構20112はキーキャップ20111を駆動して対応するキースロット20121から上昇させえ、キーキャップ20111は、
図2に示されるキーボードカバー板2012の表面から突出して、キー2011の機能を実現することができる。
【0069】
本出願の前述の実施形態では、フレームアセンブリ2015は、2つのフレームを含む。この場合、2つのフレームの協調移動がクロスバー20153を駆動して移動させ、クロスバー20153の移動の安定性を改善する。本出願のいくつかの他の可能な実施形態では、フレームアセンブリ2015は、1つのフレームのみ、例えば第1のフレームのみを含んでもよい。この場合、1つのフレームは回転シャフト連結片2014と共に移動し、クロスバー20153を駆動して移動させる。これは、フレームアセンブリ2015の構造を単純化する。この実施形態では、第1のフレームおよびクロスバー20153のために移動軌跡が配置されて、第1のフレームおよびクロスバー20153の移動の安定性を確保してもよいことが理解されよう。例えば、
図1aに示される底板2013上に複数のシュートが配置されてもよく、各クロスバー20153は対応するシュートに沿って移動する。
【0070】
本出願で提供されるキーボードアセンブリ2が使用されるため、キー2011が使用状態にあるとき、キー2011はキーボードカバー板2012の表面から突出しうるので、ユーザはタップ操作を行うことができる。この状態では、キー2011のストロークは、ユーザのタップ使用要件を満たし、ユーザエクスペリエンスを向上させるように適切に設計されうる。さらに、本出願では、回転シャフト機構3は、回転シャフト連結片2014を駆動して、回転シャフト機構3に向かう方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動させて、各キー2011列に対して対応して配置されたクロスバー20153を駆動して各キー2011列の配列方向に移動させえ、クロスバー20153とキー2011との間の当接構造の相互の押圧力は、キー2011が対応するキースロット20121に向かう方向に移動して、キー2011の各々の、キーボードカバー板2012の表面から突出する高さを減少させることを可能にする。さらに、キー2011は、対応するキースロット20121内に完全に隠されることさえできる。キーボードアセンブリ2が電子デバイスで使用される場合、キー2011は、対応するキースロット20121に向かう方向に移動して、電子デバイス全体の厚さ方向の、キー2011によって占有される空間を縮小する。したがって、電子デバイスはこの状態でより薄くなるように設計されることができる。
【0071】
本出願では、回転シャフト機構3が回転するときに回転シャフト連結片2014を駆動して回転シャフト機構3に近づく方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動させるために、回転シャフト連結片2014は回転シャフト機構3の回転可能片に連結されうるので、回転可能片の回転プロセスにおいて、回転可能片は回転シャフト連結片2014を駆動して移動させることができる。具体的な実装時に、回転シャフト機構3は、回転アセンブリ301を含みうる。
図14は、本出願の1つの可能な実施形態による回転アセンブリ301の構造の概略図である。この実施形態では、回転アセンブリ301は、第1の締結片3011および第2の締結片3012を含んでもよく、第1の締結片3011および第2の締結片3012は、前述の実施形態においてキーボード本体に固定的に連結されてもよく、連結方式は、これに限定されないが、ねじなどの締結具を使用することによる固定連結であってもよい。さらに、第1の締結片3011および第2の締結片3012は、回転アセンブリ301全体の支持片として使用されてもよく、第1の締結片3011および第2の締結片3012は間隔を置いて配置されており、回転アセンブリ301の他の構造は、第1の締結片3011および第2の締結片3012に直接的または間接的に連結されうる。
【0072】
引き続き
図14を参照する。本出願では、回転アセンブリ301はメインシャフト3013をさらに含んでもよく、メインシャフト3013は、第1の締結片3011および第2の締結片3012を順次に貫通しうる。メインシャフト3013が第1の締結片3011および第2の締結片3012に回転可能に連結されている場合、メインシャフト3013は第1の締結片3011および第2の締結片3012に対して回転しうる。
【0073】
さらに、
図15を参照する。
図15は、別の角度からの
図14に示される回転アセンブリ301の構造の概略図である。この実施形態では、第2の締結片3012の、第1の締結片3011から離間した一端で、メインシャフト3013上にストッパ部30131がさらに配置されてもよく、ストッパ部30131は、メインシャフト3013の軸方向の制限を実現して、メインシャフト3013の軸方向の滑りを低減するために使用されえ、それによって回転アセンブリ301全体の移動の安定性を改善する。
【0074】
引き続き
図15を参照する。本出願では、回転アセンブリ301は連結ロッド3014をさらに含んでもよく、第2の締結片3012上にガイドレール30121が配置されており、連結ロッド3014はガイドレール30121上に収容されえ、ガイドレール30121に沿って摺動しうる。引き続き
図15を参照する。本出願のいくつかの実施形態では、連結ロッド3014がガイドレール30121から落下するのを防止するために、回転アセンブリ301は制限構造30122をさらに含んでもよく、制限構造30122は第2の締結片3012に固定的に連結されており、連結ロッド3014はガイドレール30121内に制限され、それによって連結ロッド3014の移動の信頼性を高める。
【0075】
さらに、回転アセンブリ301の移動中に、連結ロッド3014の、第2の締結片3012に面する側に連結部30141が設けられうるので、連結ロッド3014はガイドレール30121内を摺動することができる。回転アセンブリ301の他の構造は、メインシャフト3013の回転に伴って回転しうるので、本出願では、連結ロッド3014は、連結部30141を介してメインシャフト3013に連結されうる。具体的な実装時の、
図16aを参照する。
図16aは、
図15のB-Bにおける断面図である。前述の実施形態の説明から、ストッパ部30131は、メインシャフト3013上で、第2の締結片3012の、第1の締結片3011から離間した側に配置されていることが分かる。
図16aを参照する。ストッパ部30131の、連結ロッド3014に面する端面に軌道溝301311が配置されてもよく、連結ロッド3014の連結部30141は軌道溝301311に挿入されうる。このように、メインシャフト3013の回転中に、連結ロッド3014の連結部30141は軌道溝301311に沿って摺動することができる。
【0076】
連結ロッド3014の移動軌跡は、軌道溝301311を適切に設計することによって設計されうることが理解されよう。例えば、回転アセンブリ301が
図16aに対応する状態にあるとき、連結ロッド3014は第2の締結片3012内に隠されることができる。さらに、
図16bを参照する。
図16bは、回転アセンブリ301が別の動作状態にあるときの連結ロッド3014とストッパ部30131との間の相対位置関係を示している。回転アセンブリ301が
図16bに示される状態にあるとき、連結ロッド3014は、第2の締結片3012から延長しうる。例えば、
図3aに示されるキーボードアセンブリ2において回転アセンブリ301が使用されており、キーボードアセンブリ2が使用されている電子デバイスが展開状態から閉状態に変化するとき、メインシャフト3013は時計回り方向に回転し、連結ロッド3014はキーボード本体201に向かう方向に摺動しうる。それに対して、電子デバイスが閉状態から展開状態に変化するとき、メインシャフト3013は反時計回り方向に回転し、連結ロッド3014はキーボード本体201から離れる方向に摺動しうる。本出願のいくつかの他の実施形態では、キーボードアセンブリにおいて回転アセンブリ301が使用されており、キーボードアセンブリが使用されている電子デバイスが展開状態から閉状態に変化するとき、メインシャフト3013は時計回り方向に回転し、連結ロッド3014はキーボード本体201から離れる方向に摺動しうる。それに対して、電子デバイスが閉状態から展開状態に変化するとき、メインシャフト3013は反時計回り方向に回転し、連結ロッド3014はキーボード本体201に向かう方向に摺動しうる。
【0077】
図3aを参照する。本出願では、回転シャフト機構3は、キーボード本体の一端に配置されえ、回転シャフト機構3は、第1のフレーム20151から第2のフレーム20152への方向に延在しうる。さらに、連結ロッド3014は、メインシャフト3013の回転に伴って、キーボード本体201に近づく方向またはキーボード本体201から離れる方向に摺動することができる。したがって、本出願では、キーボード本体201の回転シャフト連結片2014は連結ロッド3014に固定的に連結されうるので、連結ロッド3014が摺動すると、回転シャフト連結片2014は駆動されて、回転シャフト機構3に近づく方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動する。このように、クロスバー20153は、各キー2011列の配列方向に移動し、キー2011は、対応するキースロット20121に向かう方向またはキースロット20121から離れる方向に移動する。
【0078】
本出願では、回転シャフト連結片2014の移動の安定性を改善するために、回転シャフト機構3内に複数の回転アセンブリ301が配置されうることに留意されたい。例えば、
図3aに示される実施形態では、回転シャフト機構3に2つの回転アセンブリ301が配置されえ、2つの回転アセンブリ301は回転シャフト機構3の延長方向の両端に配置されうる。このように、2つの回転アセンブリ301の連結ロッド3014は、回転シャフト連結片2014に固定的に連結されえ、2つの連結ロッド3014は、同期して同じ方向に移動するように適切に配置され、回転シャフト連結片2014を駆動して移動させうる。このように、回転シャフト連結片2014の移動の信頼性が高められることができ、キーボードアセンブリ2全体の移動の安定性が改善されることができる。
【0079】
本出願では、前述の実施形態で提供される配置方式に加えて、回転アセンブリ301は、
図17に示される方式でさらに配置されてもよい。
図17は、本出願の別の実施形態による回転アセンブリ301の構造の概略図である。この実施形態では、回転アセンブリ301はまた、第1の締結片3011と、第2の締結片3012と、メインシャフト3013とを含み、メインシャフト3013は第1の締結片3011および第2の締結片3012を貫通し、メインシャフト3013は第1の締結片3011および第2の締結片3012に対して回転することができる。
【0080】
さらに、
図18は、別の角度からの
図17に示される回転アセンブリ301の構造の概略図である。回転アセンブリ301には連結ロッド3014も設けられており、連結ロッド3014は第2の締結片3012に沿って摺動することができる。しかしながら、前述の実施形態とは異なり、この実施形態におけるメインシャフト3013は、連結ロッド3014を駆動して、異なる方式で第2の締結片3012に沿って摺動させる。最初に、
図18を参照する。具体的な実施時に、第2の締結片3012にはガイドレール30121が設けられており、連結ロッド3014はガイドレール30121上に収容されえ、ガイドレール30121に沿って摺動しうる。さらに、連結ロッド3014がガイドレール30121から落下するのを防止するために、ガイドレール30121の側壁に第1の制限部301211が配置されてもよく、連結ロッド3014上に第2の制限部30142が配置されてもよく、第2の制限部30142は第1の制限部301211にクランプされてもよく、第1の制限部301211内を摺動することができる。第1の制限部301211はシュートであってもよく、第2の制限部30142は突起であってもよく、突起はシュートにクランプされてもよい。本出願のいくつかの他の実施形態では、第1の制限部301211は代替的に突起であってもよく、第2の制限部30142は溝であってもよいことが理解されよう。このように、第1の制限部301211と第2の制限部との協調が、ガイドレール30121に沿って連結ロッド3014を摺動させるための案内機能を提供しえ、それによって連結ロッド3014の移動の信頼性を高める。
【0081】
図18を参照する。回転アセンブリ301が移動するとき、ガイドレール30121内での連結ロッド3014の摺動を実現するために、回転アセンブリ301に振り子ロッド構造3015がさらに設けられてもよく、振り子ロッド構造3015は、第2の締結片3012の、第1の締結片3011から離間した側に配置されうる。振り子ロッド構造3015は、メインシャフト3013上に袖付けされてもよい。さらに、メインシャフト3013の径方向に、振り子ロッド構造3015はメインシャフト3013に固定的に連結されているので、振り子ロッド構造3015はメインシャフト3013と同期して回転することができる。
【0082】
図19aは、C-Cにおける
図18に示される回転アセンブリ301の断面図である。連結ロッド3014は連結部30141を有し、連結部30141には軌道溝301411が設けられうる。さらに、振り子ロッド構造3015は突出部30151を有し、突出部30151は軌道溝301411に挿入されることができ、軌道溝301411の溝壁と接触することができる。このように、メインシャフト3013が回転すると、振り子ロッド構造3015は駆動されて同期して回転しうるので、振り子ロッド構造3015の突出部30151は軌道溝301411の溝壁に沿って摺動する。
【0083】
連結ロッド3014の移動軌跡は、軌道溝301411を適切に設計することによって設計されうることが理解されよう。例えば、回転アセンブリ301が
図19aに示される第1の動作状態にあるとき、振り子ロッド構造3015の突出部30151は、軌道溝301411の、キーボード本体から離間した溝壁に当接するので、連結ロッド3014は第2の締結片3012内に隠されることができる。さらに、
図19bは、回転アセンブリ301が第1の動作状態から第2の動作状態への中間状態にあるときの、軌道溝301411内の連結ロッド3014の突出部30151の相対位置を示している。
図19bから、中間状態では、軌道溝301411に凹部3014111が提供されえ、突出部30151は凹部3014111内に延在しうることが分かる。回転アセンブリ301が
図19bに示される中間状態から第2の動作状態に変化するとき、突出部30151は凹部3014111の側壁を押圧し、連結ロッド3014を押してキーボード本体に向かう方向に摺動させうる。
図19cは、回転アセンブリ301が展開状態にあるときの軌道溝301411内の連結ロッド3014の突出部30151の相対位置を示している。回転アセンブリ301が
図19cに示される展開状態にあるとき、連結ロッド3014は、第2の締結片3012からキーボード本体201に向かう方向に延在しうる。例えば、キーボードアセンブリ2において回転アセンブリ301が使用されており、キーボードアセンブリ2が使用されている電子デバイスが閉状態から展開状態に変化するとき、連結ロッド3014は、キーボード本体201に向かう方向に摺動しうる。それに対して、電子デバイスが展開状態から閉状態に変化するとき、連結ロッド3014はガイドレール30121内をキーボード本体201から離れる方向に摺動しうる。
【0084】
本出願のこの実施形態では、キーボード本体201の回転シャフト連結片2014はやはり、連結ロッド3014に固定的に連結されうるので、連結ロッド3014がキーボード本体201に向かう方向またはキーボード本体201から離れる方向に摺動するとき、回転シャフト連結片2014は駆動されて、回転シャフト機構3に向かう方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動する。このように、クロスバー20153は、各キー2011列の配列方向に移動し、キー2011は、対応するキースロット20121に向かう方向またはキースロット20121から離れる方向に移動する。
【0085】
本出願では、回転シャフト機構3のメインシャフト3013は回転して連結ロッド3014を駆動して、キーボード本体201に向かう方向またはキーボード本体201から離れる方向に摺動させ、回転シャフト連結片2014は連結ロッド3014に固定的に連結されているので、連結ロッド3014の摺動は回転シャフト連結片2014を駆動して、回転シャフト機構3に向かう方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動させ、クロスバー20153は各キー2011列の配列方向に移動する。このように、クロスバー20153と対応するキー2011との間の当接構造が、キースロット20121に向かう方向への、またはキースロット20121を露出させる方向へのキー2011の移動を実現するために使用されうる。したがって、キー2011が使用状態にあるときにキー2011はキーボードカバー板2012の表面から突出して、ユーザによるタップ操作を容易にしうる。さらに、キーボードアセンブリ2が入力操作を行うために使用されないとき、キー2011は、対応するキースロット20121に向かう方向に移動して、キー2011の各々の、キーボードカバー板2012の表面から突出する高さを減少させうる。さらに、キー2011は、対応するキースロット20121内に完全に隠されることさえできる。キーボードアセンブリが電子デバイスで使用される場合、キー2011は、対応するキースロット20121に向かう方向に移動して、電子デバイス全体の厚さ方向の、キー2011によって占有される空間を縮小する。したがって、電子デバイスはこの状態でより薄くなるように設計されることができる。
【0086】
前述の実施形態における回転シャフト機構3の説明は、本出願の1つの可能な実施形態で提供される説明の一例にすぎないことが理解されよう。本出願の別の可能な実施形態では、1つの締結片のみが回転シャフト機構3に配置されうる。この場合、メインシャフト3013は、締結片に回転可能に連結されうる。本出願のいくつかの他の可能な実施形態では、メインシャフト3013が回転することができ、連結ロッド3014が駆動されて、メインシャフト3013の回転中に回転シャフト機構3に向かう方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動することができる限り、回転シャフト機構3のメインシャフト3013は、代替的に、前述の実施形態における第1の締結片3011および第2の締結片3012とは独立して配置されてもよい。
【0087】
さらに、回転シャフト機構3が移動するときに、キーボードアセンブリ2の回転シャフト連結片2014が駆動されて、回転シャフト機構に近づく方向または回転シャフト機構から離れる方向に移動することができる限り、回転シャフト機構3は、代替的に、任意の他の可能な方式で配置されてもよい。回転シャフト機構3のその他の可能な方式は、本明細書では1つずつ説明されていないが、その他の可能な方式は、本出願の保護範囲内に含まれることを理解されたい。
【0088】
本出願では、前述の実施形態で提供される配置方式に加えて、キーボード本体201は、第1のフレームの少なくとも一部が駆動されて、複数のキー列の配列方向に移動することができ、各クロスバーが各キー列の配列方向に移動する限り、別の可能な方式でさらに配置されてもよい。このように、クロスバーは、第1のフレームの少なくとも一部を駆動してY軸に沿って移動させることによって駆動されてX軸に沿って移動することができる。したがって、キーは上昇および下降することができる。
【0089】
例えば、
図20は、本出願の別の可能な実施形態によるキーボード本体201の構造の概略図である。この実施形態では、キーボード本体201はまた、フレームアセンブリ2015およびキー(
図20には図示せず)を含んでもよく、キーは、前述の実施形態のいずれかを参照して配置されてもよい。ここでは詳細は再び説明されない。しかしながら、フレームアセンブリ2015の配置方式は、前述の実施形態の配置方式とはわずかに異なる。具体的には、フレームアセンブリ2015は、第1のフレーム20151とクロスバー20153とを含みうる。第1のフレーム20151には第1のガイド溝201513が設けられえ、クロスバー20153には第1のピンヘッド201532が設けられえ、第1のピンヘッド201532は第1のガイド溝201513に挿入されうる。第1のフレーム20151が複数のキー列の配列方向に移動するとき、クロスバー20153は駆動されて各キー列の配列方向に移動し、第1のピンヘッド201532は第1のガイド溝201513に沿って摺動しうる。
【0090】
第1のガイド溝201513が具体的に配置される場合、キーがキースロットに向かう方向に移動するときにキーキャップに対する持上げ機構の支持力が変化する。これに基づいて、第1のガイド溝201513の形状は、前述のプロセスにおけるキーの力の状態に基づいて適合させることによって得られてもよい。例えば、
図21は、
図20のDにおける部分構造の拡大図である。
図21において、第1のガイド溝201513は円弧状に設計されている。さらに、本出願のこの実施形態では、キーがキースロットに向かう方向に移動するとき、第1のガイド溝201513内の第1のピンヘッド201532の移動軌跡は、連続する第1の軌跡部分201514と第2の軌跡部分201515とに分割されうる。第1の軌跡部分201514とクロスバー20153の延長方向との間の挟角α1は、第2の軌跡部分201515とクロスバー20153の延長方向との間の挟角α2よりも小さい。このように、第1のピンヘッド201532が第1の軌跡部分201514および第2の軌跡部分201515に沿って移動するとき、第1の軌跡部分201514内のキーキャップの移動速度は増加し、第2の軌跡部分201515内のキーキャップの移動速度は減速されるので、キーが2つの軌跡部分に沿って移動するときにキーによって必要とされる駆動力は近い。したがって、押圧されているプロセス全体においてキーによって受けられる力がより均一になる。
【0091】
さらに、キーが第1の軌跡部分201514に沿って移動するときにキーによって必要とされる駆動力は増加し、キーが第2の軌跡部分201515に沿って移動するときにキーによって必要とされる駆動力は減少するので、押圧されているプロセス全体においてキーによって必要とされる駆動力は減少することが理解されよう。これはユーザの使用エクスペリエンスの改善に役立つ。
【0092】
本出願では、
図21に示される円弧状の設計に加えて、第1のガイド溝201513は、いくつかの可能な実施形態では、折り目状、放物線状、または別の可能な形状でさらに設計されてもよいことに留意されたい。これは、第1のガイド溝201513内の第1のピンヘッド201532の摺動軌跡が前述の要件を満たす限り、本出願では特に限定されない。
【0093】
引き続き
図20を参照する。本出願のこの実施形態では、キーボード本体201は第2のフレーム20152をさらに含んでもよく、第1のフレーム20151と第2のフレーム20152とは互いに対向して配置されており、複数のキー列は第1のフレーム20151と第2のフレーム20152との間に位置し、各キー列は第1のフレーム20151から第2のフレーム20152への方向に配列されている。さらに、第2のフレーム20152は、第1のフレーム20151を基準として配置されうる。簡単に言うと、第2のフレーム20152は第2のガイド溝201523を含んでもよく、クロスバー20153はさらに第2のピンヘッド201533と共に配置されてもよく、第2のピンヘッド201533は第2のガイド溝201523に挿入される。第1のフレーム20151と第2のフレーム20152は同期して同じ方向に移動しえ、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152が複数のキー列の配列方向に移動するとき、クロスバー20153は駆動されて、各キー列の配列方向に移動しうる。この場合、第2のピンヘッド201533は第2のガイド溝201523に沿って摺動することができる。
【0094】
第2のガイド溝201523もまた、円弧状、折り目状、放物線形状などで設計されうる。さらに、キーがキースロットに向かう方向に移動するとき、第2のガイド溝201523内の第2のピンヘッド201533の移動軌跡は、連続する第3の軌跡部分と第4の軌跡部分とに分割される。第3の軌跡部分とクロスバー20153の延長方向との間の挟角α3は、第4の軌跡部分とクロスバー20153の延長方向との間の挟角α4よりも小さい。
【0095】
本出願では、第1のフレーム20151と第2のフレーム20152との同期移動がクロスバー20153を駆動して移動させるので、クロスバー20153の移動の安定性が効果的に改善されることができる。これは、クロスバー20153に対して対応して配置されたキー列全体の移動の一貫性を改善するのに役立ち、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0096】
図20に示される実施形態では、キーボードアセンブリの回転シャフト機構はまた、駆動機構としても使用され、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152を駆動して複数のキー列の配列方向に移動させうる。具体的には、
図22を参照する。
図22は、回転シャフト機構3と第1のフレーム20151および第2のフレーム20152との間の連結関係を示している。キーボード本体201は回転シャフト連結片2014をさらに含んでもよく、回転シャフト連結片2014は回転シャフト機構3に連結されており、回転シャフト機構3の移動は、回転シャフト連結片2014を駆動して回転シャフト機構3に近づく方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動させうる、すなわち、複数のキー列の配列方向に移動させうる。さらに、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152は、回転シャフト連結片2014に固定的に連結されている。このように、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152は、回転シャフト連結片2014と共に、回転シャフト機構3に向かう方向または回転シャフト機構3から離れる方向に移動し、クロスバー20153を駆動して各キー列の配列方向に移動させうる。
【0097】
図22に示される実施形態の回転シャフト機構3は、前述の実施形態のいずれかで提供される回転シャフト機構3を基準として配置されうることに留意されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
【0098】
図23は、本出願の別の可能な実施形態によるキーボード本体201の構造の概略図である。この実施形態では、キーボード本体201のフレームアセンブリ2015に第2のフレーム20152が設けられておらず、クロスバー20153は、複数のキー列の配列方向への第1のフレーム20151の移動によってのみ、駆動されて各キー列の配列方向に移動しうる。さらに、
図23に示される実施形態における第1のフレーム20151は、
図20に示される実施形態における第1のフレーム20151を基準として配置されうる。ここでは詳細は再び説明されない。
【0099】
本出願では、フレームアセンブリ2015を移動させるための駆動機構として回転シャフト機構3を使用することに加えて、フレームアセンブリ2015を駆動して移動させるために別の可能な駆動機構が使用されうる。
図23を参照する。例えば、この実施形態において、駆動機構は電気駆動機構6であってもよく、電気駆動機構6はキーボード本体201上に配置されてもよく、電気駆動機構6は第1のフレーム20151に連結され、第1のフレーム20151を駆動して複数のキー列の配列方向に移動させうる。本出願では、電気駆動機構6の種類は限定されない。例えば、電気駆動機構6は、モータ、電磁石などであってもよい。代替的に、電気駆動機構6は、形状記憶合金ワイヤを介して第1のフレーム20151に連結され、形状記憶合金ワイヤを加熱し、収縮させることによって第1のフレーム20151を駆動して移動させてもよい。
【0100】
駆動機構を電気駆動機構6として配置することは、フレームアセンブリ2015の移動が回転シャフト機構3の配置によって影響を受けるのを防止しえ、それによってキーボードアセンブリの構造を単純化するのに役立つことが理解されよう。さらに、フレームアセンブリ2015を移動させるための駆動機構として電気駆動機構6が使用される場合、フレームアセンブリ2015の移動パラメータ(変位、方向、速度など)を制御するために電気駆動機構6の制御プログラムが調整されうる。これは、キーボードアセンブリの設計の技術的な意味を高めるのにも役立ち、ユーザエクスペリエンスをさらに向上させる。
【0101】
フレームアセンブリ2015が第1のフレーム20151と第2のフレーム20152の両方を含む場合、第1のフレーム20151と第2のフレーム20152の両方が電気駆動機構6の作用下で駆動されて移動しうることに留意されたい。第1のフレーム20151と第2のフレーム20152とは、電気駆動機構6を共用してもよい。これは、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152の移動の一貫性を改善することができる。代替的に、電気駆動機構6は、第1のフレーム20151と第2のフレーム20152とに別々に配置されてもよく、2つの電気駆動機構6の制御プログラムは、第1のフレーム20151と第2のフレーム20152との同期移動を実現するように調整される。
【0102】
これに基づいて、本出願では、フレームアセンブリ2015が
図6に示される構造を使用する場合、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152を駆動して移動させるために電気駆動機構6も使用されうる。フレームアセンブリ2015が配置される場合、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152と回転シャフト機構3との間の連結は、第1のフレーム20151および第2のフレーム20152と電気駆動機構6との間の連結に置き換えられてもよい。これはここでは詳細に説明されない。
【0103】
当業者は、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本出願に様々な修正および変形を行うことができることは明らかである。本出願は、これらの修正および変形が添付の特許請求の範囲および等価の技術によって定義される保護範囲内にある限り、これらの修正および変形を包含することを意図されている。
【符号の説明】
【0104】
1 表示画面
2 キーボードアセンブリ
201 キーボード本体
2011 キー
20111 キーキャップ
20112 持上げ機構
201121 第2の当接構造
2011211 第2の傾斜面
2012 キーボードカバー板
20121 キースロット
2013 底板
2014 回転シャフト連結片
2015 フレームアセンブリ
20151 第1のフレーム
201511 第1の内側フレーム
201512 第1の外側フレーム
201513 第1のガイド溝
201514 第1の軌跡部分
201515 第2の軌跡部分
20152 第2のフレーム
201521 第2の内側フレーム
201522 第2の外側フレーム
201523 第2のガイド溝
20153 クロスバー
201531 第1の当接構造
2015311 第1の傾斜面
201532 第1のピンヘッド
201533 第2のピンヘッド
2016 第1の連結ロッドアセンブリ
20161 第1の連結ロッド
201611 第1の端部
201612 第2の端部
20162 第2の連結ロッド
201621 第1の端部
201622 第2の端部
2017 第2の連結ロッドアセンブリ
3 回転シャフト機構
301 回転アセンブリ
3011 第1の締結片
3012 第2の締結片
30121 ガイドレール
301211 第1の制限部
30122 制限構造
3013 メインシャフト
30131 ストッパ部
301311 軌道溝
3014 連結ロッド
30141 連結部
301411 軌道溝
3014111 凹部
30142 第2の制限部
3015 振り子ロッド構造
30151 突出部
4 支持部
401 第1の支持板
402 第2の支持板
403 第3の支持板
5 ホスト
6 電気駆動機構
【手続補正書】
【提出日】2024-04-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボードアセンブリであって、前記キーボードアセンブリはキーボード本体と駆動機構とを含み、前記キーボード本体はキーとフレームアセンブリとを含み、
前記キーは複数の列に並列に配列されており、各キー列は複数のキーを含み、前記キーは前記キーボード本体上でキースロットに収容され、
前記フレームアセンブリは、第1のフレームと複数のクロスバーとを含み、1つのクロスバーは各キー列に対して対応して配置されており、前記駆動機構は、前記第1のフレームの少なくとも一部を駆動して前記複数のキー列の配列方向に移動させ、各クロスバーは、前記第1のフレームの少なくとも前記一部の前記複数のキー列の前記配列方向への移動に伴って、各キー列の配列方向に移動し、各キー列は、各クロスバーの移動に伴って、前記キースロットに向かう方向に、または前記キースロットを露出させる方向に移動する、キーボードアセンブリ。
【請求項2】
前記第1のフレームは第1の内側フレームと第1の外側フレームとを含み、前記第1の外側フレームは前記駆動機構に連結されており、前記第1の内側フレームは、前記第1の外側フレームの、前記キーに面する側に位置し、前記第1の内側フレームと前記第1の外側フレームとの間に第1の連結ロッドアセンブリが配置されており、前記第1の連結ロッドアセンブリは第1の連結ロッドと第2の連結ロッドとを含み、前記第1の連結ロッドの一端は前記第1の内側フレームにヒンジ留めされており、前記第1の連結ロッドの他端は前記第1の外側フレームにヒンジ留めされており、前記第2の連結ロッドの一端は前記第1の連結ロッドのロッド本体にヒンジ留めされており、前記第2の連結ロッドの他端は前記キーボード本体上の固定機械部品にヒンジ留めされており、
前記第1の外側フレームは、前記駆動機構と共に、前記複数のキー列の前記配列方向に移動し、前記第1の内側フレームを駆動して前記第1の外側フレームに近づく方向または前記第1の外側フレームから離れる方向に移動させ、各クロスバーの一端は前記第1の内側フレームに固定的に連結されており、各クロスバーは、前記第1の内側フレームの移動に伴って、各キー列の前記配列方向に移動する、請求項1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項3】
前記キーボードアセンブリは第2のフレームをさらに含み、前記第1のフレームと前記第2のフレームとは、互いに対向して配置されており、前記駆動機構は、前記第2のフレームを駆動して前記複数のキー列の前記配列方向に移動させ、前記複数のキー列は、前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置し、各キー列は、前記第1のフレームから前記第2のフレームへの方向に配列されている、請求項2に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項4】
前記第2のフレームは第2の内側フレームと第2の外側フレームとを含み、前記第2の外側フレームは前記駆動機構に連結されており、前記第2の内側フレームは、前記第2の外側フレームの、キーに面する側に位置し、前記第2の内側フレームと前記第2の外側フレームとの間に第2の連結ロッドアセンブリが配置されており、前記第2の連結ロッドアセンブリは第3の連結ロッドと第4の連結ロッドとを含み、前記第3の連結ロッドの一端は前記第2の内側フレームにヒンジ留めされており、前記第3の連結ロッドの他端は前記第2の外側フレームにヒンジ留めされており、前記第4の連結ロッドの一端は前記第3の連結ロッドのロッド本体にヒンジ留めされており、前記第4の連結ロッドの他端は前記キーボード本体上の固定機械部品にヒンジ留めされており、
前記クロスバーの一端は前記第1の内側フレームに固定的に連結されており、前記クロスバーの他端は前記第2の内側フレームに固定的に連結されており、前記第1の外側フレームおよび前記第2の外側フレームは、前記駆動機構と共に、前記複数のキー列の前記配列方向に移動し、前記第1の内側フレームおよび前記第2の内側フレームを駆動して、各キー列の前記配列方向と同じ方向に移動させる、請求項3に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項5】
前記第1のフレームには第1のガイド溝が設けられており、前記クロスバーには第1のピンヘッドが設けられており、前記第1のピンヘッドは前記第1のガイド溝に挿入され、前記第1のフレームが前記複数のキー列の前記配列方向に移動するとき、前記第1のピンヘッドは前記第1のガイド溝に沿って摺動し、前記クロスバーを駆動して各キー列の前記配列方向に移動させる、請求項1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項6】
前記キーが前記キースロットに向かう前記方向に移動するプロセスにおいて、前記第1のガイド溝に沿った前記第1のピンヘッドの移動軌跡は、連続する第1の軌跡部分と第2の軌跡部分とに分割され、前記第1の軌跡部分と前記クロスバーの延長方向との間の挟角は、前記第2の軌跡部分と前記クロスバーの前記延長方向との間の挟角よりも小さい、請求項5に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項7】
前記キーボードアセンブリは第2のフレームをさらに含み、前記第1のフレームと前記第2のフレームとは、互いに対向して配置されており、前記駆動機構は、前記第2のフレームを駆動して前記複数のキー列の前記配列方向に移動させ、前記複数のキー列は、前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に位置し、各キー列は、前記第1のフレームから前記第2のフレームへの方向に配列されている、請求項
5に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項8】
前記第2のフレームには第2のガイド溝が設けられており、前記クロスバーには第2のピンヘッドが設けられており、前記第2のピンヘッドは前記第2のガイド溝に挿入され、前記第2のフレームが前記複数のキー列の前記配列方向に移動するとき、前記第2のピンヘッドは前記第2のガイド溝に沿って摺動し、前記クロスバーを駆動して各キー列の前記配列方向に移動させる、請求項7に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項9】
前記キーが前記キースロットに向かう前記方向に移動す
るプロセスにおいて、前記第2のガイド溝に沿った前記第2のピンヘッドの移動軌跡は、連続する第3の軌跡部分と第4の軌跡部分とに分割され、前記第3の軌跡部分と前記クロスバーの前記延長方向との間の挟角は、前記第4の軌跡部分と前記クロスバーの前記延長方向との間の挟角よりも小さい、請求項8に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項10】
前記キーボードアセンブリは回転シャフト機構を含み、前記回転シャフト機構は前記駆動機構として使用され、前記キーボード本体は回転シャフト連結片をさらに含み、前記回転シャフト連結片は前記回転シャフト機構に連結されており、前記回転シャフト機構は、前記回転シャフト連結片を駆動して、前記回転シャフト機構に向かう方向または前記回転シャフト機構から離れる方向に移動させるように移動し、
前記第1のフレームは、前記回転シャフト連結片と共に、前記回転シャフト機構に向かう前記方向または前記回転シャフト機構から離れる前記方向に移動し、前記クロスバーを駆動して各キー列の前記配列方向に移動させる、請求項
1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項11】
前記回転シャフト機構は回転アセンブリを含み、前記回転アセンブリはメインシャフトと連結ロッドとを含み、前記連結ロッドは、前記メインシャフトの回転に伴って、前記キーボード本体に近づく方向または前記キーボード本体から離れる方向に摺動し、前記回転シャフト連結片は前記連結ロッドに固定的に連結されている、請求項10に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項12】
前記回転アセンブリは締結片をさらに含み、前記メインシャフトは前記締結片に回転可能に連結されており、前記連結ロッドは前記締結片に摺動可能に連結されており、前記メインシャフトにはストッパ部がさらに設けられており、前記ストッパ部の、前記連結ロッドに面する端面に軌道溝が配置されており、
前記連結ロッドは連結部を有し、前記連結部は前記軌道溝に挿入され、前記メインシャフトは、回転して前記連結部を駆動して前記軌道溝内を摺動させ、前記連結ロッドを押して前記キーボード本体に近づく前記方向または前記キーボード本体から離れる前記方向に摺動させる、請求項11に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項13】
前記回転アセンブリは振り子ロッド構造をさらに含み、前記振り子ロッド構造は前記メインシャフト上に袖付けされており、前記振り子ロッド構造は、前記メインシャフトの径方向に前記メインシャフトに固定的に連結されており、前記振り子ロッド構造には突出部が設けられており、
前記連結ロッドは連結部を有し、前記連結部には軌道溝が設けられており、前記軌道溝には凹部が設けられており、前記振り子ロッド構造は、前記メインシャフトと共に回転し、前記突出部を駆動して前記軌道溝に沿って摺動させ、前記突出部が前記凹部内に延在するときに前記連結ロッドを押して、前記キーボード本体に近づく前記方向または前記キーボード本体から離れる前記方向に前記軌道溝内を摺動させる、請求項11に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項14】
前記駆動機構は電気駆動機構であり、前記駆動機構は前記キーボード本体上に配置されている、請求項
1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項15】
対応して配置されたキー列およびクロスバーに対して、各キーはキーキャップと持上げ機構とを含み、前記持上げ機構は前記キースロット内に位置し、前記キーキャップは前記持上げ機構を覆い、
前記クロスバーには第1の当接構造が設けられており、前記持上げ機構には第2の当接構造が設けられており、前記クロスバーは、前記第1の当接構造を駆動して前記第2の当接構造を押圧させるように移動するので、前記持上げ機構は前記キーキャップを駆動して前記キースロットに向かう前記方向に移動させる、請求項
1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項16】
前記キーボード本体には複数のキースロットが設けられており、前記クロスバーには複数の第1の当接構造が設けられており、前記キースロットの各々に少なくとも1つの第1の当接構造が収容される、請求項15に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項17】
前記第1の当接構造は第1の傾斜面を有し、前記第2の当接構造は第2の傾斜面を有し、前記第1の傾斜面は前記第2の傾斜面に対向して配置されている、請求項1
5に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項18】
前記キーボード本体は底板およびキーボードカバー板をさらに含み、前記キーボードカバー板は前記底板を覆い、前記底板と前記キーボードカバー板との間には収容空間が形成されており、前記キースロットは前記キーボードカバー板上に配列されている、請求項
1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項19】
前記キーボード本体
は底板をさらに含み、前記底板には複数のシュートが設けられており、各クロスバーは対応するシュートに沿って移動する、請求項
1に記載のキーボードアセンブリ。
【請求項20】
表示画面と、請求項1から19のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリとを含む電子デバイスであって、前記表示画面は、回転シャフト機構を介して前記キーボード本体に回転可能に連結されている、電子デバイス。
【請求項21】
ホストと、請求項1から19のいずれか一項に記載のキーボードアセンブリとを含む電子デバイスであって、前記ホストは、回転シャフト機構を介して前記キーボード本体に回転可能に連結されている、電子デバイス。
【請求項22】
前記電子デバイスは第1の支持板をさらに含み、前記ホストは前記第1の支持板に脱着可能に連結され、前記第1の支持板は、前記回転シャフト機構を介して前記キーボード本体に回転可能に連結されている、請求項21に記載の電子デバイス。
【国際調査報告】