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▶ オーデーエム、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】織物
(51)【国際特許分類】
   D03D 27/10 20060101AFI20241008BHJP
   D03D 15/52 20210101ALI20241008BHJP
   D03D 15/20 20210101ALI20241008BHJP
   A41D 31/00 20190101ALI20241008BHJP
   A41D 31/04 20190101ALI20241008BHJP
   A41D 31/02 20190101ALI20241008BHJP
【FI】
D03D27/10
D03D15/52
D03D15/20 100
A41D31/00 502B
A41D31/04 Z
A41D31/02 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521235
(86)(22)【出願日】2022-09-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-03
(86)【国際出願番号】 EP2022077061
(87)【国際公開番号】W WO2023057291
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】102021125697.6
(32)【優先日】2021-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102021125701.8
(32)【優先日】2021-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524129519
【氏名又は名称】オーデーエム、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ODM GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100210790
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大策
(72)【発明者】
【氏名】ベルナー、コルデル
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー、キューン
【テーマコード(参考)】
4L048
【Fターム(参考)】
4L048AA44
4L048AA56
4L048AB07
4L048BA01
4L048BA23
4L048BA26
4L048CA00
4L048DA01
4L048DA11
(57)【要約】
本発明は、少なくとも3つの層、すなわち、内側面_T2.1を有するキャリア層2と、中間層3と、内側面_D4.1を有するカバー層と、から形成される織物1において、前記中間層3は、前記キャリア層2と前記カバー層4との間に配置されるとともに、前記キャリア層2の前記内側面_T2.1に接続し、かつ前記カバー層4の前記内側面_D4.1に接続し、前記カバー層4は、当該カバー層に統合された冷却媒体4.4を有する織物1に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つの層、すなわち、内側面_T(2.1)を有するキャリア層(2)と、中間層(3)と、内側面_D(4.1)を有するカバー層(4)と、から形成される織物(1)であって、前記中間層(3)は、前記キャリア層(2)と前記カバー層(4)との間に配置されるとともに、前記キャリア層(2)の前記内側面_T(2.1)に接続し、かつ前記カバー層(4)の前記内側面_D(4.1)に接続する、織物(1)において、
前記カバー層(4)は、ベース材料(4.2)と機能材料(4.3)とから形成され、
前記カバー層(4)は、当該カバー層に統合された冷却媒体を有する、
ことを特徴とする織物(1)。
【請求項2】
前記ベース材料(4.2)は、糸または繊維として形成される、および/または、
前記機能材料(4.3)は、糸または繊維として形成されるとともに、前記冷却媒体(4.4)を前記糸または前記繊維に埋設されたさらなる構成要素として有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の織物(1)。
【請求項3】
前記中間層(3)は、スペーサ生地として設計されるとともに、パイルフィラメント構造体を形成し、
前記パイルフィラメント構造体は、距離_aを置いて配置された長手方向軸_Lを有する複数のフィラメント(3.1)であって、方向_Qにおける前記長手方向軸_Lに関し、前記内側面_T(2.1)に対して横方向かつ前記内側面_D(4.1)に対して横方向に整列する複数のフィラメント(3.1)からなる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の織物(1)。
【請求項4】
前記中間層(3)のフィラメント(3.1)は、前記内側面_T(2.1)および/または前記内側面_D(4.1)に対して角度βを形成し、80°≦β≦100°である、
ことを特徴とする請求項1、2、または3に記載の織物(1)。
【請求項5】
前記中間層(3)のフィラメント(3.1)は、互いに対して平行に配置される、または、互いに対して角度αを形成し、α≦30°である、
ことを特徴とする請求項1~4の一項に記載の織物(1)。
【請求項6】
前記中間層(3)は、最大で200g/mの坪量を有する、
ことを特徴とする請求項1~5の一項に記載の織物(1)。
【請求項7】
前記カバー層(4)における前記機能材料(4.3)の割合が、20%~60%、または30%、または40%、または50%である、
ことを特徴とする請求項1~6の一項に記載の織物(1)。
【請求項8】
前記機能材料(4.3)は、少なくとも50J/gの比熱吸収量を有する、
ことを特徴とする請求項1~7の一項に記載の織物(1)。
【請求項9】
前記カバー層(4)は、最大で230g/sqm~290g/sqm、または250g/sqm~270g/sqmの坪量を有する、
ことを特徴とする請求項1~8の一項に記載の織物(1)。
【請求項10】
最大で400g/sqm~600g/sqm、または485g/sqm、または550g/sqmの坪量が提供される、
ことを特徴とする請求項1~9の一項に記載の織物(1)。
【請求項11】
防護服、防護ベスト、防護ズボン、包帯、靴、ヘッドバンド、帽子、襟巻、ヘッドギア、包帯、およびグローブの製造のための、請求項1~10の一項に記載の織物(1)の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも3つの層から、すなわち内側面_Tを有するキャリア層と、中間層と、内側面_Dを有するカバー層とから形成される織物に関する。中間層は、キャリア層とカバー層との間に配置されている。中間層は、キャリア層の内側面_Tおよびカバー層の内側面_Dに接続している。
【背景技術】
【0002】
冷却媒体を有することで温度を皮膚と均一にする織物は既に知られている。
【0003】
US 2002/0132091 A1は、上側および下側にPCM材料のコーテイングを有する繊維層からなる織物について記載している。
【0004】
WO 2010/044657 A2は、履物製造用のラミネート材料について記載している。ラミネート材料は、伸縮可能なキャリア層とさらなる伸縮可能層とを有するサブラミネートからなり、PCM材料を含有するさらなる層が設けられている。
【0005】
DE 20 2011 001 473 U1は、PCM材料を有する可撓性の平坦な構造体について記載している。PCM材料と熱伝導接触する熱交換媒体も設けられている。
【0006】
本発明は、良好に温度を均一にする性質、すなわち良好な冷却効果が達成されるように、織物を形成し配置するという課題に基づいている。
【発明の概要】
【0007】
本発明によれば、この問題は、カバー層がベース材料と機能材料とから形成され、カバー層が当該カバー層に統合された冷却媒体を有するという点で解決される。これにより、冷却媒体の効果、すなわち、皮膚に対して温度を均一にする性質、または冷却効果が確実に向上する。さらなる中間層により、基本的な冷却が向上し、これに冷却媒体の冷却効果が追加される。ベース材料および機能材料は、互いに独立して製造され得る。つまり、ベース材料と機能材料の質量比を自由に選択することができる。
【0008】
冷却媒体は、いわゆるPCM(相変化材料)である。PCMは、体温または皮膚からの熱を吸収することができ、これにより少なくとも部分的に固体から液体へとその凝集状態を変化させる。体温または皮膚温が再び下がると、冷却媒体は再び熱を放出し、相変化して固体状態に戻る。こうして、材料の内層と身体または皮膚との一定の温度の均一化が確保される。
【0009】
ここで使用されるPCMは、およそ28℃の温度から液体になる。このために、PCMは体温を吸収し、これを33℃の最高温度まで蓄える。周囲温度が下がると、PCMは再び固体となり、この過程で蓄えた熱を放出する。
【0010】
システムにおける平均温度は、直線的に2℃下がると仮定できる。しかしながら、このことは、温度のピークが上下に分かれることも意味する。これにより、汗の形成が大幅に減少する。
【0011】
この温度均一化は、空気交換または空気移動により維持される。この空気移動は、このような閉鎖システムにおいて、中間層によってのみ可能となる。空気は中間層に捕捉され、移動により変位する。システム内で、すなわち中間層内で、この空気移動により、温度の高い空気は、温度の低いポイントに移動する。この目的のために、中間層は、キャリア層およびカバー層に織り込まれ得る。キャリア層もカバー層も、生地として設計され得る。
【0012】
編み込むことにより、ラミネートや接合生地における粘着層等のバリアが不要になる。これにより、温度調節された空気が温度均等化カバー層と直接的に接触することができ、熱交換の効率が大幅に向上する。このため、構造がソフトでふわふわしたものになるため、支持体面や支持体形状に適合する。
【0013】
また、この問題は、防護服、防護ベスト、防護ズボン、包帯、靴、ヘッドバンド、帽子、襟巻、ヘッドギア、包帯、およびグローブの製造のために上述の織物を使用することによっても解決される。防護服は、特に熱防護にも関連し得る。したがって、レジャー用衣服も考えられる。
【0014】
この目的のために、ベース材料が糸または繊維またはニット生地として設計される場合、および/または機能材料が糸または繊維またはニット生地として設計されるとともに、冷却媒体を糸または繊維に埋設されたさらなる構成要素として有する場合、有利であり得る。糸およびニット生地は、両者とも良好な気体交換を保証する。ベース材料も糸またはニット生地の形態であれば、ガス交換はさらに向上する。
【0015】
また、中間層がスペーサ生地として設計されるとともに、パイルフィラメント構造体を形成し、パイルフィラメント構造体が、距離_aを置いて配置された長手方向軸_Lを有する複数のフィラメントであって、方向_Qにおける長手方向軸_Lに関し、内側面_Tに対して横方向かつ内側面_Dに対して横方向に整列する複数のフィラメントからなる場合、有利であり得る。パイルフィラメント構造体は、キャリア層とカバー層とを距離を置いて維持する毛髪構造またはロッド構造として設計される。これにより、中間層における熱交換、ひいてはカバー層の冷却効果が向上する。
【0016】
この構成により、織物は鉛直方向に、すなわち表面に対して垂直方向に弾性を有し、捕捉された空気は移動すなわちポンピングし得る。つまり、ユーザの身体の動きで、中間層が部分的に圧縮され、捕捉された空気が側方に移動する。
【0017】
また、中間層のフィラメントが内側面_Tおよび/または内側面_Dに対して角度βを形成し、80°≦β≦100°である場合、有利であり得る。90°に近い角度であれば、中間層の剛性が増す。なぜならば、フィラメントは、カバー層およびキャリア層により、長手方向軸_Lに沿って主に圧力を受けるからである。
【0018】
この目的のために、中間層のフィラメントが互いに対して平行に配置される、または、互いに対して角度αを囲み、α≦30°である場合、有利であり得る。可能な限り小さい鋭角であれば、中間層の剛性が増す。なぜならば、フィラメントは長手方向軸_Lに関して異なる方向に配向されるため、カバー層またはキャリア層の表面に対して垂直な力だけでなく、カバー層またはキャリア層に上述の角度βにおいて作用する力も良好に吸収されるからである。
【0019】
本発明では、中間層が最大200g/m(1平方メートル当たりのグラム数)の坪量を有することが、特に重要であり得る。これは、製造される布地または衣服または防護服または防護具が、有利な重量を有し得ることを意味する。
【0020】
本発明による設計および配置に関して、カバー層がベース材料と冷却媒体を備える機能材料とから構成され、カバー層における機能材料の割合が20%~60%、または30%、または40%、または50%であることが有利であり得る。ベース材料は、糸または繊維の形態であり得る。機能材料も、糸または繊維の形態であり得る。
【0021】
機能材料の割合が高いほど、冷却媒体またはパラフィンの質量が増加する。しかしながら、これで温度均一化が根本的に向上するものではなく、温度吸収と温度放出の時間が長くなる。また、機能材料の割合が30%よりも高くなると、糸等の機能材料の製造に問題が生じる場合がある。
【0022】
ここで、機能材料が少なくとも50J/g(グラム当たりのジュール数)の比熱吸収量を有する場合、有利であり得る。実際に、50J/gは、製造される織物の着用快適性を持続的に改善するのに十分な値である。機能材料の割合が30%であれば、およそ16J/gの比熱吸収量が理論的に気体できる。この値は、加工、特にカバー層の着色加工および仕上げ加工により影響を受け得る。
【0023】
また、カバー層が最大230g/sqm(平方メートル)~290g/sqm、または250g/sqm~270g/sqmの坪量を有する場合、有利であり得る。これにより、少なくとも比熱吸収量の相対的な最大値が達成される。機能材料の割合を40%または30%よりも増加させても、比熱吸収量が大幅に増加することにはならない。機能材料の比密度が高いため、中間層の単位面積当たりの重量が増加するだけである。したがって、最適な表面密度は、カバー層の比熱吸収量に対する機能材料の上述の割合を用いて達成される。中間層の比熱吸収量と単位面積当たりの重量との最適な比率が達成される。
【0024】
また、最大400g/sqm~600g/sqm、または485g/sqm、または550g/sqmの坪量が提供される場合、有利であり得る。これにより、織物が比較的軽量になる。
【0025】
本発明のさらなる利点および詳細は、特許請求の範囲および明細書で説明されるとともに図面に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】織物の構造の概略図。
図2】関連実施形態の概略図。
図3a】織物の概略図。
図3b】機能材料の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1および図2によれば、織物1は、上述のカバー層4、およびキャリア層2、ならびにカバー層4とキャリア層2との間に配置された中間層3を有している。カバー層4およびキャリア層2は織物材料から形成されるのに対し、中間層3はフィラメント構造または毛髪構造を有している。図1に示す実施形態例によれば、フィラメント3.1または毛髪状物は、互いに角度αをなして配置されている。角度αは、およそ40°の鋭角である。図2に示す実施形態例によれば、フィラメント3.1または毛髪状物3.1は、互いに対して平行に整列していると同時に、隣接するカバー層4またはキャリア層2に対して垂直である。これらは、距離_aを置いている。図2に、5倍の距離5aを示す。中間層3は、例えばウィービングにより、カバー層4およびキャリア層2の両方に機械的に接続している。
【0028】
原則として図2に示すように、中間層3は、体積Vを有している。体積Vは、内部に収容されたフィラメント3.1の体積Fと残りの空気体積Uとからなる。空気に対するフィラメントの比F/Uは、0.01~0.1である。
【0029】
図1および図2に示すように、カバー層4は、冷却媒体4.4を有している。冷却媒体4.4は、パラフィンの形態でカバー層4に統合されている。カバー層4は、ベース材料4.2と機能材料4.3とから形成されている。ベース材料4.2および機能材料4.3の両者は、複数の繊維として存在し得る、または共通の繊維に加工され得る。カバー層4は、2種の繊維から、または共通の繊維から製織されている。
【0030】
図3aによれば、三層織物は、平坦な構造を有している。図3bの機能材料4.3は、糸または繊維として設計されるとともに、冷却媒体4.4を有している。
【符号の説明】
【0031】
1 織物、気候生地
2 キャリア層
2.1 内側面_T
3 中間層
3.1 フィラメント
4 カバー層
4.1 内側面_D
4.2 ベース材料
4.3 機能材料
4.4 冷却媒体
a 距離
F フィラメントの体積
U 封入空気の体積
V 体積
α 角度
β 角度
フィラメント3.1の長手方向軸_L
長手方向軸_Lからの方向_Q
図1
図2
図3a
図3b
【手続補正書】
【提出日】2024-06-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
DE 20 2011 001 473 U1は、PCM材料を有する可撓性の平坦な構造体について記載している。PCM材料と熱伝導接触する熱交換媒体も設けられている。
WO 2008/149127 A1は、冷却媒体を含む第1層、水分を吸収する第2層およびシェル層からなる、ヘルメットの裏張り用の生地について記載している。加えて、耐衝撃性の中間層であって、第1層と第2層との「間」に配置される中間層が記載されている。また、上記ヘルメットの外側層を形成することを意図したヘッドバンドも提供されている。
US 2018/0242665 A1は、カプセル状の冷却媒体を含む織物について記載している。織物のキャリア層に冷却媒体のコーティングが施されているため、織物はキャリア層と冷却媒体層との2つの層を持つ。代替的に、冷却媒体が織物のキャリア層に統合されていることが記載されている。
US 2013/0298317 A1は、複数の層を有する多層衝撃保護配置について記載している。耐衝撃性の外側層、その下に配置されたスペーサ糸を備えたスペーサ層、および身体に面したフェルトなどの内側層がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つの層、すなわち、内側面_T(2.1)を有するキャリア層(2)と、中間層(3)と、内側面_D(4.1)を有するカバー層(4)と、から形成される織物(1)であって、前記中間層(3)は、前記キャリア層(2)と前記カバー層(4)との間に配置されるとともに、前記キャリア層(2)の前記内側面_T(2.1)に接続し、かつ前記カバー層(4)の前記内側面_D(4.1)に接続する、織物(1)において、
前記カバー層(4)は、ベース材料(4.2)と機能材料(4.3)とから形成され、
前記機能材料(4.3)は、糸または繊維として形成されるとともに、冷却媒体を前記糸または前記繊維に埋設されたさらなる構成要素として有する、
ことを特徴とする織物(1)。
【請求項2】
前記ベース材料(4.2)は、糸または繊維として形成される、および、
前記機能材料(4.3)は、糸または繊維として形成されるとともに、前記冷却媒体(4.4)を前記糸または前記繊維に埋設されたさらなる構成要素として有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の織物(1)。
【請求項3】
前記中間層(3)は、スペーサ生地として設計されるとともに、パイルフィラメント構造体を形成し、
前記パイルフィラメント構造体は、距離_aを置いて配置された長手方向軸_Lを有する複数のフィラメント(3.1)であって、方向_Qにおける前記長手方向軸_Lに関し、前記内側面_T(2.1)に対して横方向かつ前記内側面_D(4.1)に対して横方向に整列する複数のフィラメント(3.1)からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の織物(1)。
【請求項4】
前記中間層(3)のフィラメント(3.1)は、前記内側面_T(2.1)および/または前記内側面_D(4.1)に対して角度βを形成し、80°≦β≦100°である、
ことを特徴とする請求項3に記載の織物(1)。
【請求項5】
前記中間層(3)のフィラメント(3.1)は、互いに対して平行に配置される、または、互いに対して角度αを形成し、α≦30°である、
ことを特徴とする請求項に記載の織物(1)。
【請求項6】
前記中間層(3)は、最大で200g/mの坪量を有する、
ことを特徴とする請求項に記載の織物(1)。
【請求項7】
前記カバー層(4)における前記機能材料(4.3)の割合が、20%~60%、または30%、または40%、または50%である、
ことを特徴とする請求項1に記載の織物(1)。
【請求項8】
前記機能材料(4.3)は、少なくとも50J/gの比熱吸収量を有する、
ことを特徴とする請求項7に記載の織物(1)。
【請求項9】
前記カバー層(4)は、最大で230g/sqm~290g/sqm、または250g/sqm~270g/sqmの坪量を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の織物(1)。
【請求項10】
最大で400g/sqm~600g/sqm、または485g/sqm、または550g/sqmの坪量が提供される、
ことを特徴とする請求項1に記載の織物(1)。
【請求項11】
防護服、防護ベスト、防護ズボン、包帯、靴、ヘッドバンド、帽子、襟巻、ヘッドギア、包帯、およびグローブの製造のための、請求項1~10の一項に記載の織物(1)の使用。
【国際調査報告】