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特表2024-537894経頭蓋光のための導光装置及び経頭蓋光変調機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】経頭蓋光のための導光装置及び経頭蓋光変調機器
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/06 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
A61N5/06 A
A61N5/06 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522603
(86)(22)【出願日】2021-10-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 CN2021126700
(87)【国際公開番号】W WO2023065381
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111217554.3
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524141038
【氏名又は名称】ダンヤン フイチュアン メディカル エクイップメント カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ダイファ
【テーマコード(参考)】
4C082
【Fターム(参考)】
4C082PA01
4C082PA02
4C082PC09
4C082PG13
4C082PJ11
(57)【要約】
本開示は、髪かき分けコンポーネント、髪かき分け装置及び経頭蓋光変調機器を提供し、髪かき分けコンポーネントは、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第一のブリッジ部と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第一の髪入り具であって、各第一の髪入り具が前記第一のブリッジ部に設置されることで、各第一の髪入り具の長手方向が前記第一のブリッジ部の延在方向と交差し、且つ各第一の髪入り具の前記第一のブリッジ部の延在方向の両側にスペースを有する少なくとも一つの第一の髪入り具と、を含む。本開示は、ブリッジ部に設置された髪入り具によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することを実現し、光伝送率が比較的に高く、ブリッジ部は、髪かき分けコンポーネントを使用者の頭部に安定して装着することができ、且つ異なる使用者のヘッドサイズに適合することができる。そして、上記構造は、外部光学コンポーネントの構造、設置位置などの要素に制限されず、構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
髪かき分けコンポーネントであって、
少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第一のブリッジ部と、
経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第一の髪入り具であって、各第一の髪入り具が前記第一のブリッジ部に設置されることで、各第一の髪入り具の長手方向が前記第一のブリッジ部の延在方向と交差し、且つ各第一の髪入り具の前記第一のブリッジ部の延在方向の両側にスペースを有する少なくとも一つの第一の髪入り具と、を含む、
ことを特徴とする髪かき分けコンポーネント。
【請求項2】
前記少なくとも一つの第一の髪入り具は、使用者の髪間に插入されるように構成され、
前記第一のブリッジ部は、前記少なくとも一つの第一の髪入り具が使用者の髪間に插入される場合、使用者の頭皮に沿って動かされることで、前記少なくとも一つの第一の髪入り具が前記第一のブリッジ部の進行方向に沿って運動することによって、前記少なくとも一つの第一の髪入り具の場所の髪をかき分けて、その進行経路における頭皮の位置を露出して光通路を形成するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項3】
各第一の髪入り具は、髪入り部と、保持部とを含み、
前記髪入り部と前記保持部は、前記第一のブリッジ部の対向する両側に分布しているように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項4】
前記第一のブリッジ部の底部は、前記第一の髪入り具の底部に対して第一の所定の高さを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項5】
前記第一の所定の高さは、第一の髪入り具の前記両側のスペースに収まる髪の高さを低く抑えるように配置される、
ことを特徴とする請求項4に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項6】
前記第一の髪入り具の少なくとも一部は、前記第一の所定の高さよりも高い第二の所定の高さを有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項7】
前記第二の所定の高さは、前記第一の所定の高さを超えることで、第一の髪入り具の前記少なくとも一部が低く抑えられる髪の高さを超えるように設置される、
ことを特徴とする請求項6に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項8】
前記第二の所定の高さの前記第一の所定の高さに対する超過高さは、使用者の髪の属性に関連付けて設定され、前記髪の属性は、髪の厚さと、髪の量と、髪の弾性とのうちの少なくとも一つを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項9】
前記第一のブリッジ部からの前記保持部の延出長さが、少なくとも第一の閾値であることによって、前記第一の髪入り具の、髪かき分け中に使用者の頭皮に形成された光通路は、依然として前記保持部によって保持される、
ことを特徴とする請求項3に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項10】
前記第一の閾値が、経頭蓋光のターゲット照射領域の関連パラメータに基づいて設定されることで、前記第一の髪入り具が前記ターゲット照射領域を進行する際に頭皮に形成された光通路が前記保持部によって保持される、
ことを特徴とする請求項9に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項11】
前記第一の髪入り具は、複数であり、前記第一のブリッジ部は、各前記第一の髪入り具をブリッジするように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項12】
少なくとも一つの第一の髪入り具は、前記第一のブリッジ部に着脱可能に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項11に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項13】
前記第一のブリッジ部は、弾性材料で製造され、又は、前記第一のブリッジ部は、周方向に延在する形状により弾性を提供する、
ことを特徴とする請求項1に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項14】
前記第一の髪入り具は、波長範囲が600nmから1100nmの光を透過する材料で製造される、
ことを特徴とする請求項1に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項15】
前記髪かき分けコンポーネントは、頭部に固定するため且つ動かされる髪を露出させるための第一の固定具をさらに含み、前記第一の髪入り具は、前記第一の固定具に着脱可能に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項16】
前記第一のブリッジ部は、経頭蓋光を伝送できる材料で製造される、
ことを特徴とする請求項1に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項17】
前記第一のブリッジ部は、複数であり、複数の前記第一のブリッジ部は、前記第一の髪入り具の長手方向に順に設置され、
各前記第一のブリッジ部の間には、使用者の髪の長さに基づいて設定される第一の所定距離を有する、
ことを特徴とする請求項1~16のいずれか1項に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項18】
使用者の髪が短いほど、前記第一の所定距離が短くなる、
ことを特徴とする請求項17に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項19】
髪かき分け装置であって、請求項1~18のいずれか1項に記載の髪かき分けコンポーネントを、少なくとも二つ含む、
ことを特徴とする髪かき分け装置。
【請求項20】
当該少なくとも二つの髪かき分けコンポーネントは、両端で互いに枢着される、ことを特徴とする請求項19に記載の髪かき分け装置。
【請求項21】
各髪かき分けコンポーネントは、着脱可能に接続される、
ことを特徴とする請求項19に記載の髪かき分け装置。
【請求項22】
隣接する髪かき分けコンポーネントの一方の髪かき分けコンポーネントの第一の髪入り具の髪入り部は、他方の髪かき分けコンポーネントの第一の髪入り具の保持部に着脱可能に接続される、
ことを特徴とする請求項21に記載の髪かき分け装置。
【請求項23】
前記髪かき分け装置は、頭部に固定されるため且つ動かされる髪を露出させるための第二の固定具をさらに含み、少なくとも一つの髪かき分けコンポーネントは、前記第二の固定具に着脱可能に接続される、
ことを特徴とする請求項19~22のいずれか1項に記載の髪かき分け装置。
【請求項24】
髪かき分けコンポーネントであって、
少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第二のブリッジ部と、
経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第二の髪入り具であって、各第二の髪入り具は、前記第二のブリッジ部の延在方向にスライド可能に前記第二のブリッジ部に取り付けられる少なくとも一つの第二の髪入り具と、を含む、
ことを特徴とする髪かき分けコンポーネント。
【請求項25】
前記第二のブリッジ部は、基部と、前記基部を取り囲んで設置される複数の爪形部と、を含み、
前記第二の髪入り具は、前記爪形部の延在方向にスライド可能に前記爪形部に設置される、
ことを特徴とする請求項24に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項26】
前記第二の髪入り具は、本体構造と、前記本体構造に設置される櫛歯部と、を含み、
前記本体構造は、その第一の側から第二の側に向かって収縮し、前記第二の側は、前記第一の側よりも前記爪形部の根元に近い、
ことを特徴とする請求項25に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項27】
前記第二のブリッジ部は、経頭蓋光を伝送できる材料で製造される、
ことを特徴とする請求項24に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項28】
前記基部の使用者の頭皮に近い側に導光体が設定される、
ことを特徴とする請求項25に記載の髪かき分けコンポーネント。
【請求項29】
ベアラ部材と、前記ベアラ部材に設置される経頭蓋光を伝送する光学コンポーネントと、を含む経頭蓋光変調機器であって、請求項1~18のいずれか1項に記載の髪かき分けコンポーネントと、請求項19~23に記載の髪かき分け装置と、請求項24~28に記載の髪かき分けコンポーネントとのうちの少なくとも一つをさらに含む、
ことを特徴とする経頭蓋光変調機器。
【請求項30】
髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネントは、前記光学コンポーネントと別体にされ、且つ前記光学コンポーネントは、前記髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネントの外部で経頭蓋光を伝送し、前記髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネントを介して頭皮に伝送する、
ことを特徴とする請求項29に記載の経頭蓋光変調機器。
【請求項31】
少なくとも一つのプロセッサをさらに含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記光学コンポーネントの前記髪かき分けコンポーネント又は髪かき分け装置に対する位置づけ及び/又は方向を制御し、前記光学コンポーネントをその位置づけ及び/又は方向に関連付けて経頭蓋光を伝送するように制御する、ように構成される、
ことを特徴とする請求項30に記載の経頭蓋光変調機器。
【請求項32】
前記光学コンポーネントをその位置づけ及び/又は方向に関連付けて経頭蓋光を伝送するように制御することは、具体的に、前記光学コンポーネントを、その位置づけ及び/又は方向に関連付けて伝送される経頭蓋光の強度と放射モードを変更するように制御することを含み、前記放射モードは、少なくとも、経頭蓋光の波長と、伝送時間帯とを含む、
ことを特徴とする請求項31に記載の経頭蓋光変調機器。
【請求項33】
前記経頭蓋光変調機器は、神経退行性疾患と、精神疾患と、創傷性疾患とのうちの少なくとも一つを治療するために用いられる、
ことを特徴とする請求項29~32のいずれか1項に記載の経頭蓋光変調機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、経頭蓋光変調方法と機器の分野に関し、より具体的には、経頭蓋光変調のための髪かき分けコンポーネント、髪かき分け装置と機器に関する。
【背景技術】
【0002】
研究によると、一定の波長を有する赤色光又は近赤外光は、人体の頭蓋骨を透過し、細胞を刺激することで細胞に有益な効果をもたらすことによって、脳疾患の治療、例えば、神経退行性疾患、精神疾患、創傷性疾患などの治療目的を達成することができる。
【0003】
従来の経頭蓋光変調製品では、光学コンポーネントと髪かき分けコンポーネントとは、対応して設置され、且つ一体として固定的に組み付けられており、これらは、主に光学コンポーネントに対応する導光柱を設定することで髪間に挿入し、又は、駆動コンポーネントで対応して設置される髪かき分け具を集束状態から拡張状態に変えるように駆動することで髪をかき分け、前者は、髪の根に直接接触して経頭蓋光を頭皮に伝送することが難しく、後者は、光学コンポーネントに対応する部分の髪をかき分けることしかできず、経頭蓋光の伝送効果が比較的に悪く、それによって経頭蓋光治療の効果も比較的に悪く、且つ上記2つの方式では、構造が複雑であり、コストが比較的に高い。
【発明の概要】
【0004】
従来技術に存在する上記技術的課題に対し、本開示は、髪かき分けコンポーネント、髪かき分け装置及び経頭蓋光変調機器を提供し、これらにおいて、髪入り具によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することができ、光伝送率が比較的に高く、且つ構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【0005】
本開示の第一の態様によれば、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第一のブリッジ部と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第一の髪入り具であって、各第一の髪入り具が前記第一のブリッジ部に設置されることで、各第一の髪入り具の長手方向が前記第一のブリッジ部の延在方向と交差し、且つ各第一の髪入り具の前記第一のブリッジ部の延在方向の両側にスペースを有する少なくとも一つの第一の髪入り具と、を含む髪かき分けコンポーネントを提供する。
【0006】
本開示の第二の態様によれば、本開示の各実施例による少なくとも二つの髪かき分けコンポーネントを含む髪かき分け装置を提供する。
【0007】
本開示の第三の態様によれば、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第二のブリッジ部と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第二の髪入り具であって、各第二の髪入り具が、前記第二のブリッジ部の延在方向にスライド可能に前記第二のブリッジ部に取り付けられる少なくとも一つの第二の髪入り具と、を含む髪かき分けコンポーネントを提供する。
【0008】
本開示の第四の態様によれば、ベアラ部材と、前記ベアラ部材に設置され経頭蓋光を伝送する光学コンポーネントと、を含み、本開示の各実施例による髪かき分けコンポーネントと本開示の各実施例による髪かき分け装置とのうちの少なくとも一つを、さらに含む経頭蓋光変調機器を提供する。
【0009】
従来技術と比べて、本開示の実施例の有益な効果は、以下の通りであり、本開示は、ブリッジ部に設置された髪入り具によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することを実現し、光伝送率が比較的に高く、ブリッジ部は、髪かき分けコンポーネントを使用者の頭部に安定して装着することができ、且つ異なる使用者のヘッドサイズに適合することができる。そして、上記構造は、外部光学コンポーネントの構造、設置位置などの要素に制限されず、構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
必ずしも比例して描かれていなくてもよい添付図面では、同じ添付図面のマークは、異なる図において同様の部品を記述することができる。アルファベット接尾辞又は異なるアルファベット接尾辞を有する同じ添付図面マークは、同様の部品の異なる例を表してもよい。添付図面は、概して限定ではなく例として様々な実施形態を示しており、そして明細書及び請求項とともに開示される実施例を説明するために用いられる。必要に応じて、全ての添付図面で同じ添付図面マークを使用して、同じ又は同様の部分を指す。このような実施例は、例示的であり、本装置又は方法の網羅的又は排他的な実施例を意図したものではない。
図1】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第一の構造概略図である。
図2】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第二の構造概略図である。
図3】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第三の構造概略図である。
図4】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第四の構造概略図である。
図5】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第五の構造概略図である。
図6】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第六の構造概略図である。
図7】は、本開示の実施例による髪かき分け装置の使用状態の構造概略図である。
図8】は、本開示の別の実施例による髪かき分けコンポーネントの構造概略図である。
図9】は、本開示の実施例による経頭蓋光変調機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者が本開示の技術的手段をよりよく理解できるために、以下では、添付図面と具体的な実施の形態を参照しながら本開示を詳細に説明する。以下では、添付図面と具体的な実施例を参照しながら本開示の実施例をさらに詳細に記述するが、本開示をこれらに限定する旨ではない。
【0012】
本開示で使用される「第一の」、「第二の」及び同様の言葉は、任意の順序、数又は重要性を示すものではなく、異なる部分を区別するためのものに過ぎない。「含む」又は「包含する」などの類似語は、この語の前の要素が、この語の後に列挙された要素をカバーすることを意味し、他の要素をカバーする可能性を排除するものではない。「上」、「下」、「左」、「右」などの用語は、対向する位置関係を表すのみに使用され、記述されるオブジェクトの絶対的な位置が変わると、この対向する位置関係もそれに応じて変わる可能性がある。
【0013】
本開示では、特定のデバイスが第一のデバイスと第二のデバイスとの間にあると記述される場合に、この特定のデバイスと第一のデバイス又は第二のデバイスとの間に仲介デバイスが存在してもよく、仲介デバイスが存在しなくてもよい。特定のデバイスが他のデバイスに接続されると記述される場合に、この特定のデバイスは、仲介デバイスなしに前記他のデバイスに直接接続されてもよく、仲介居間デバイスがありながら前記他のデバイスに直接接続されなくてもよい。
【0014】
本開示で使用される全ての用語(技術用語又は科学用語を含む)は、特に定義しない限り、本開示が所属する分野の当業者が理解される意味と同じである。さらに理解すべくこととして、例えば汎用辞書で定義されている用語は、ここで明示的に定義しない限り、関連する技術の文脈での意味と一致する意味を持つように解釈されるべきであり、理想化された意味または極端に形式化された意味で解釈されるべきではない。
【0015】
当業者に知られている技術、方法及び機器について詳細な検討をしない場合もあるが、適切な場合、前記技術、方法及び機器は、明細書の一部と見なされるべきである。
【0016】
本開示の第一の態様によれば、髪かき分けコンポーネント100を提供しており、図1~5に示すように、髪かき分けコンポーネント100は、第一のブリッジ部110と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第一の髪入り具120とを含み、ここで、第一のブリッジ部110は、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有することで、髪かき分けコンポーネント100を使用者の頭部に安定して装着させることを容易にし、異なる使用者のヘッドサイズに適合できるように構成され、各第一の髪入り具120は、各第一の髪入り具120の長手方向が第一のブリッジ部110の延在方向と交差し、且つ各第一の髪入り具120の第一のブリッジ部110の延在方向の両側にはスペースがあり、つまり間隔が確保されているように、第一のブリッジ部100に設置される。
【0017】
なお、本開示における髪かき分けコンポーネント100は、別個の光伝送コンポーネントとして、外部光学コンポーネントにより発射される経頭蓋光を使用者の頭皮に伝送することができ、つまり、髪かき分けコンポーネント100は、外部の光学コンポーネントと連携して使用してもよいが、同一の部材に設置されているわけではない。
【0018】
具体的には、第一の髪入り具120は、使用者の髪間に插入され、頭皮に接触することができ、第一のブリッジ部110は、第一のブリッジ部110に分布している各第一の髪入り具120が櫛歯状に形成されるように、一定の角度(交差)で各第一の髪入り具120をブリッジする。頭皮に沿って第一のブリッジ部110を動かす場合、第一の髪入り具120は、第一のブリッジ部110の進行方向に沿って運動し、進行中、第一の髪入り具120の位置の髪を徐々にかき分けて、進行経路における頭皮の位置を露出させ、光通路を形成することにより、外部の経頭蓋光がこの光通路を介して使用者の頭皮に伝送されることができる。
【0019】
さらに、各第一の髪入り具120の第一のブリッジ部110の延在方向の両側には、スペースがあり(つまり間隔が確保されており)、このスペースは、髪がごちゃごちゃしないように、さらに形成された光通路がごちゃごちゃした髪に覆われて光通路に影響を与えないように、第一の髪入り具120でかき分けられる髪を収束し、束ねるために用いられる。具体的には、使用者の髪の属性に基づいてこのスペースの大きさを決定し、より良い経頭蓋光の伝送効果を実現することができ、例えば、使用者の髪の薄毛度に基づいてこのスペースの大きさを決定することができ、薄毛の使用者にとって、比較的に小さいスペースであっても、第一の髪入り具120でかき分けられる髪を収束し、束ねることができる。
【0020】
理解できるように、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づき、髪かき分けコンポーネント100を使用して髪かき分けを行う際に、より多くの経頭蓋光をターゲット照射領域に伝送することができるように、第一の髪入り具120を一つ又は複数設定してもよい。いくつかの実施例では、第一の髪入り具120の長手方向と第一のブリッジ部110の延在方向との交差角度は、より良い髪かき分け効果を実現し、なるべく多くの経頭蓋光を使用者の頭皮に伝送し、光伝送率を向上させるように、髪の頭皮における分布位置、ヘッドサイズ、経頭蓋光のターゲット照射位置などの状況に応じて設定されてもよく、例えば、第一の髪入り具120が、額及びトップ領域の髪をより良くかき分けることで、より多くの経頭蓋光を額とトップ領域の頭皮に伝送するように、第一のブリッジ部100における使用者の頭部の中間位置に対応する第一の髪入り具120の長手方向を、第一のブリッジ部100の延在方向と垂直であるように設置してもよい。
【0021】
理解できるように、第一の髪入り具120と第一のブリッジ部110は、一体に成形される構造であってもよく、着脱可能に接続されることで、髪かき分けコンポーネント100をより個性的にしてもよく、ユーザは、実際の需要に応じて第一の髪入り具120の位置を組み付けることができ、例えば、経頭蓋光のターゲット照射領域が額である場合、第一の髪入り具120を第一のブリッジ部110の、額領域に対応する位置に組み付けることができる。例えば、側頭部領域に経頭蓋光照射を行う場合、第一の髪入り具120を第一のブリッジ部110の、側頭部領域に対応する位置に組み付けることができる。別の実施例では、使用者の髪の属性状況に対して、異なる形状、サイズの第一の髪入り具120を組み付けることで、より良い経頭蓋光の伝送効果を実現することができる。
【0022】
理解できるように、第一のブリッジ部110は、円弧状、半円弧状、楕円状などの、使用者の頭部の形に適合できる任意の構造に構成されてもよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。いくつかの実施例では、第一のブリッジ部110は、弾性構造に構成されてもよく、又は、弾性材料で製造されてもよく、又はその周方向に延びる形状(例えばアーチ形)を利用して弾性を提供してもよく、一定の弾性を持たせ、第一のブリッジ部110を使用者の頭部に安定して装着させることができればよく、本開示は、これについても具体的に限定しない。
【0023】
理解できるように、第一の髪入り具120は、光透過材料で製造されてもよく、又は光透過構造として構成され、例えば、一実施例では、第一の髪入り具120は、アクリル材料で製造され、非常に良い光透過効果を実現し、別の実施例では、第一の髪入り具120は、光透過の中空構造として構成されてもよく、また別の実施例では、中空構造に経頭蓋光を伝送するための光ファイバを設定することができ、第一の髪入り具120が、経頭蓋光を伝送できればよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0024】
理解できるように、本開示は、第一の髪入り具120の構造形状、数、サイズ、材料の柔らかさなどパラメータについて、いずれも具体的に限定しなく、使用者の髪間にスムーズに插入して髪をかき分けることができればよい。例えば、第一の髪入り具120は、板状、櫛歯状、円弧状などの任意の形状に構成されてもよく、図1に示すように、第一の髪入り具120は、板状に構成され、使用者の髪間にスムーズに插入できるように、板状構造の第一のブリッジ部110から離れた端は、先端として形成されてもよい。具体的には、使用者の髪の属性に基づいて第一の髪入り具120の数とサイズを設定して、より良い髪かき分け効果を達成することができ、髪の属性は、髪の薄毛度、髪の厚さなどを含んでもよい。好ましくは、第一の髪入り具120は、スムーズに髪をかき分けると同時に使用者の頭皮にダメージを与えないように、一定の弾性がある材質で製造されてもよい。
【0025】
本開示による髪かき分けコンポーネント100は、第一のブリッジ部110に設置される第一の髪入り具120によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて、第一の髪入り具120の部位及びその進行経路に光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することを実現し、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第一のブリッジ部110は、髪かき分けコンポーネント100を使用者の頭部に安定して装着させることができ、異なる使用者のヘッドサイズに適合でき、この髪かき分けコンポーネント100は、使用者の髪をより良くかき分けて形成された光通路を介してなるべく多くの経頭蓋光頭皮に伝送することができ、光伝送率が比較的に高く、外部光学コンポーネントの構造、設置位置などの要素に制限されず、且つ構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【0026】
なお、本開示は、複数の実施例を提供し、具体的には、以下の実施例を少なくとも含み、そのうちの各実施例における各技術的特徴は、ブリッジ部に設置された髪入り具によって経頭蓋光の伝送を実現する技術的解決手段を形成するために、矛盾しない限り、互いに組み合わせてもよい。
【0027】
図1~2に示すように、第一のブリッジ部110は、使用者の頭部に装着可能な円弧状構造として構成され、複数の第一の髪入り具120は、第一のブリッジ部110の周方向に沿って分布し、第一のブリッジ部110の一側に設置され、各第一の髪入り具120は、髪入り部121を有し、使用時に、髪入り部121によって使用者の髪間に插入し、頭皮に沿って第一のブリッジ部110を動かすことによって、その上に設置される第一の髪入り具120が第一のブリッジ部110の進行方向に沿って運動することによって、第一の髪入り具120の位置の髪をかき分けて、その進行経路上の頭皮の位置を露出し、この位置に光通路を形成し、外部光学コンポーネントから発せられた経頭蓋光は、この光通路を介して使用者の頭皮に伝送される。
【0028】
さらに、図1から2に示すように、第一のブリッジ部110の底部が第一の髪入り具120の底部に対して第一の所定の高さを有することで、第一のブリッジ部110と頭皮との間に一定のスペースを有し、それにより第一の髪入り具120が進行して髪かき分けする過程で、第一の髪入り具120の両側のスペースに収まる髪の高さを低く抑えることを実現することができ、これにより、髪をよりよく収めて収束し、コーミングする効果を実現し、髪の乱れ度を低減し、かき分けられた髪がごちゃごちゃして第一の髪入り具120、及びその進行経路に形成された光通路を覆うことを回避することが実現される。
【0029】
理解できるように、第一の髪入り具120の少なくとも一部(例えば、トップに限らない)は、第二の所定の高さを有し、この第二の所定の高さは、第一の所定の高さよりも高くなってもよい。具体的には、第一の髪入り具120の第二の所定の高さを第一の所定の高さを超えるように設定することで、第一の髪入り具120の前記少なくとも一部(例えば、トップに限らない)が低く抑えられた髪の高さを超え、第一の髪入り具120の前記少なくとも一部が髪の表面を超えることを確保することができ、これによって、より多くの経頭蓋光を受け、さらにより多くの経頭蓋光を頭皮に伝送することができる。さらに、第一の髪入り具120の第二の所定の高さを、第一の所定の高さを超えるように設定することで、髪が第一のブリッジ部110の押圧に伴う髪自身の弾力による髪の毛羽立ちによる髪の高さの変化に対応することができ、その結果、このように高さが変化しても、髪が依然として第一の髪入り具120によって分けられた状態のままであり、それによって光通路を遮ることを回避することができる。
【0030】
いくつかの実施例では、第二の所定の高さ(又は、第一の所定の高さに対するそれらの超過高さ)は、使用者の髪の属性に関連付けて設定され、具体的には、髪は、一定の厚さを有し、第一の髪入り具120が有する第二の所定の高さは、少なくとも髪の厚さを超え、つまり、第二の所定の高さを有する第一の髪入り具120のトップは、髪の表面を通過し、外部の経頭蓋光を受信することができ、このように、経頭蓋光は、第一の髪入り具120を介して頭皮に伝送されることができ、一方、第一の髪入り具120が第二の所定の高さを備えなければ、その髪入り部121が髪間に插入された後に髪で覆われやすくなり、これによって比較的に少ない経頭蓋光又は経頭蓋光が頭皮に伝送されることができなくなる。図1~2に示すように、第一の髪入り具120は、板状に構成され、この板状構造は、髪と頭皮との間に形成された光通路を保つことができ、外部の経頭蓋光は、この光通路を介して第一の髪入り具120の底部の頭皮に伝送されることによって、比較的に高い光伝送率が実現される。なお、第一の髪入り具120は、任意の形状に構成されてもよく、それが第二の所定の高さを備え、髪と頭皮との間に形成された光通路を保つことができればよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0031】
さらに、第一の髪入り具120の第二の所定の高さの、第一の所定の高さに対する超過高さは、使用者の髪の属性に関連付けて設定され、この髪の属性は、髪の厚さと、髪の量と、髪の弾性とのうちの少なくとも一つを含む。光伝送率を向上させるために、第二の所定の高さ第一の所定の高さに対する超過高さを髪の属性に関連付けて設定し、例えば、使用者の髪が厚く、髪の量が多い場合、第一の髪入り具120のトップが少なくとも髪の表面を超えることを基準として、超過高さを高い数値に設定する必要があり、このようにして、より多くの経頭蓋光を受けることができ、使用者の髪の弾性が大きい場合、収束された髪が戻ったり、ごちゃごちゃしたりしやすくなり、このような状況に対しても超過高さを高い数値に設定する必要がある。
【0032】
理解できるように、当業者は、実際の需要に応じて第一の髪入り具120の長さを設定することができる。第一の髪入り具120が、進行中に必然的にその進行経路に光通路を形成するが、第一の髪入り具120と第一のブリッジ部110の構造設計によって、かき分けられた髪がより良く収束されることができ、それによってこの光通路が収束された髪で完全に遮られることないため、第一の髪入り具120の長さが比較的に短く、第一の髪入り具120の進行経路に形成された光通路が第一の髪入り具120にとって保持されていなくても、露出した頭皮は、髪で覆われていないか、又はわずかな光通路で覆われる可能性があるため、この場合においても、一部の経頭蓋光は、第一の髪入り具120の進行経路に形成された光通路を介して頭皮に伝送されることができる。
【0033】
一つの好ましい実施例では、図1に示すように、第一の髪入り具120の長さが比較的に長く、これによって第一の髪入り具120のその進行経路に形成された光通路がいずれも第一の髪入り具120によって保持され、第一の髪入り具120の第二の所定の高さが髪の厚さよりも高くなるので、髪の表面から通過し、より多くの経頭蓋光を受信することによって、非常に高い光伝送率を持っている。
【0034】
いくつかの実施例では、各第一の髪入り具120は、髪入り部121と、保持部122とを含んでもよく、ここで、髪入り部121と保持部122は、第一のブリッジ部110の対向する両側に分布するように構成される。図2に示すように、第一の髪入り具120は、髪入り部121と、保持部122とを含み、髪入り部121と保持部122は、第一のブリッジ部110の対向する両側に分布するように構成され、ここで、髪入り部121が使用者の髪間に插入されることで、第一の髪入り具120が、頭皮の表面にスムーズに進行して髪をかき分けて光通路を形成するために用いられ、保持部122は、髪入り部121の進行中に形成された光通路を保持し、かき分けられた髪が戻り、又はごちゃごちゃして光通路を覆うことを回避して、より高い光伝送率を実現するために用いられる。
【0035】
なお、本開示では、髪入り部121と保持部122との接続関係を具体的に限定しなく、両者は、一体成形構造として構成されてもよく、着脱可能に接続してもよく、又は接続関係がなくてもよく、両者は、それぞれ第一のブリッジ部110に組み付けられ、保持部122を利用して髪入り部121の進行経路に形成された光通路を保持することを実現できればよい。
【0036】
なお、図における髪入り部121と保持部122の形状構造は、例に過ぎず、本開示では、これに限らない。例えば、図3において、第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120は、一体に成形された構造で、且つ波状に構成され、波谷は、髪入り部121を形成し、保持部122は、髪入り部121に接続され、且つ板状構造として構成され、理解できるように、保持部122は、光通路を保持する機能を実現できれば、波谷の円弧状にマッチングする円弧状構造として構成されてもよく、当業者は、髪の属性、コンポーネントの加工難易度、組み付け難易度などの状況に応じて柔軟に設計することができ、本開示は、これについて具体的に限定しない。そのため、第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120との両方は、例えば、透明材料のような、経頭蓋光を伝送できる任意の材料で製造されてもよく、これにより外部経頭蓋光も第一のブリッジ部110を介して頭皮に直接伝送でき、又は、外部経頭蓋光がその上に設置された第一の髪入り具120に第一のブリッジ部110を介して入ることによって、頭皮に伝送されることができる。一つの好ましい実施例では、第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120は、同じ材料で一体に成形されてなる。
【0037】
理解できるように、第一のブリッジ部110からの保持部122の延出長さが少なくとも第一の閾値であることによって、第一の髪入り具120は、髪かき分け中に使用者の頭皮に形成された光通路が依然として保持部122によって保持される。具体的には、経頭蓋光のターゲット照射領域の関連パラメータに基づいて第一の閾値を設定することで、第一の髪入り具120のターゲット照射領域の進行中に頭皮に形成された光通路が保持部122によって保持されることができる。例えば、額からトップまでの頭部領域を照射する場合、髪かき分けコンポーネント100を利用して額の髪生え際から頭の天辺方向に向かって進行してこの領域の髪をかき分けることができ、図2に示す第一のブリッジ部110からの保持部122の延出長さは、第一のブリッジ部110が頭部に安定している時には、それは、少なくとも額の髪生え際に到着することができ、つまり、第一の髪入り具120の、この領域を進行している過程において頭皮に形成された光通路をなるべく全部保持し、髪が戻って光通路を遮ることを防止することができ、このように、第一の髪入り具120は、より多くの経頭蓋光を頭皮に伝送されることができる。
【0038】
理解できるように、異なる数の第一のブリッジ部110を設定し、長さの異なる髪の特定の需要を満たすことができる。第一のブリッジ部110を複数に設置してもよく、複数の第一のブリッジ部110は、第一の髪入り具120の長手方向に順に設置され、これは、特にショートヘアの使用者に適用される。第一の髪入り部120は、進行中にその両側に収まる髪をかき分けて、第一の髪入り具120が一定の距離を進んだ後に、徐々にばらばらにありがちな髪は、また順に設置される次の第一のブリッジ部110と、グループ化された第一の髪入り具120によって押さえつけられ、束ねられ、収束されることによって、光通路を遮ることが避けられる。そのため、ショートヘアをより良く収束し、ごちゃごちゃして光通路に影響を与えることを防止することができる。さらに、各第一のブリッジ部110間には第一の所定距離を有し、第一の所定距離が使用者の髪の長さに基づいて設定されることで、使用者の髪が短いほど、第一の所定距離が短くなり、このように、第一のブリッジ部100の数及び各第一のブリッジ部110間の第一の所定距離を設定することで、髪の収束状況を制御し、比較的に高い光伝送率を実現することができる。
【0039】
図4に示すように、第一のブリッジ部110は二つであり、二つの第一のブリッジ部110は、第一の髪入り具120の長手方向に順に第一の髪入り具120と組み付けられ、二つの第一のブリッジ部110間の第一の所定距離は、第一の髪入り具120によって保持される。理解できるように、図4は、例に過ぎず、本開示は、それに限らず、第一のブリッジ部110の数、形状構造及び第一の髪入り具120との接続関係、接続形式などについて、具体的に限定せず、当業者は、使用者の髪の長さの状況、ヘッドサイズなどに応じて第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120を設計することができ、上記構想によって髪の収束状況を制御することによって、より良い光の伝送効果を達成できればよい。
【0040】
いくつかの実施例では、第一の髪入り具120は、複数であってもよく、各第一の髪入り具120は、第一のブリッジ部110によってブリッジされ、複数の第一のブリッジ部120を設定することで、より多くの頭部領域の髪をかき分け、経頭蓋光の照射面積を向上させることができ、例えば、使用者の頭全体に対して経頭蓋光照射を行う必要がある場合、各領域に対応して設置される複数の第一の髪入り具120によって経頭蓋光を各領域の頭皮に伝送することができ、第一の髪入り具120と外部光学部材の対向する位置関係を限定することなく、比較的に高い光伝送率を実現することができる。
【0041】
ここで説明するように、本開示は、第一の髪入り具120の数を具体的に限定せず、それをスムーズに髪間に挿入して髪をかき分け、より多くの経頭蓋光を頭皮に伝送できれば、当業者は、使用者の髪の属性、経頭蓋光のターゲット照射領域などの状況に基づいて第一の髪入り具120の数、つまり各第一の髪入り具120の第一のブリッジ部110での密度を設定することができる。
【0042】
一つの好ましい実施例では、第一の髪入り具120は、弾性材料で製造され、弾性材料で製造された第一の髪入り具120は、異なる使用者のヘッドサイズに良く適合し、頭部に安定して置かれることができ、そして、第一の髪入り具120の弾性は、頭皮に接触した時に一定の快適性を有し、頭皮にダメージを与えることなく、使用体験を向上させることができる。
【0043】
理解できるように、第一の髪入り具120は、波長範囲が600nmから1100nmの光を透過する材料で製造される。研究によると、この波長範囲の経頭蓋光は、脳疾患に対して非常に良い治療効果があり、例えば、波長が810nmと、635nmと、1064nmとのうちの少なくとも一種の経頭蓋光を利用してアルツハイマー症を治療することができる。
【0044】
理解できるように、第一のブリッジ部110は、例えば透明材料のような、経頭蓋光を伝送できる任意の材料で製造されてもよく、これにより、外部経頭蓋光も第一のブリッジ部110を介して頭皮に直接伝送でき、又は、その上に設置された第一の髪入り具120に外部経頭蓋光が第一のブリッジ部110を介して入って、頭皮に伝送されることができる。一つの好ましい実施例では、第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120とは、同じ材料で一体に成形されてなる。
【0045】
いくつかの実施例では、髪かき分けコンポーネント100は、頭部に固定されるため且つ動かされる髪を露出させるための第一の固定具130をさらに含み、第一の髪入り具120は、第一の固定具130に着脱可能に取り付けられる。図5に示すように、第一の固定具130は、使用者の頭部に装着されるように、円弧状構造として構成され、その上には複数の装着孔131が設置され、第一のブリッジ部110は、部分的に円弧状構造として構成され、使用時には、その上に設置された第一の髪入り具120が第一の固定具130に着脱可能に組み付けられ、これにより、第一の髪入り具120は、使用者の頭部に固定され、形成された光通路がその移動又は脱落によって影響されることを回避することができ、また、図5に示す髪かき分けコンポーネント100は、より柔軟性があり、操作者が経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて第一の髪入り具120の取り付け位置を柔軟に調整することができる。
【0046】
いくつかの実施例では、少なくとも一つの第一の髪入り具120は、追加の固定具を導入することなく、第一のブリッジ部110に着脱可能に取り付けることができる。具体的には、例えば、必要な第一の髪入り具120の尾部を選択的に受けて固定するように、前記第一のブリッジ部110にジャックを開設することができ、このように、髪かき分けコンポーネント100の柔軟性を向上させることができ、操作者は、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて第一の髪入り具120の取り付け位置を柔軟に調整することができる。
【0047】
本開示の第二の態様によれば、髪かき分け装置200を提供しており、この髪かき分け装置は、本開示の各実施例による少なくとも二つの髪かき分けコンポーネント100を含む。具体的には、人体の頭部は、複数の小領域に分けてもよく、各小領域に対応する髪かき分けコンポーネント100を配置して、より良い光の伝送効果を実現することができる。特に、脳全体に対して経頭蓋光照射を行う必要がある場合、髪かき分けコンポーネント100は、経頭蓋光を各領域に伝送する必要があるが、人の頭部は、不規則な形状となっており、頭部の各領域に対応している髪かき分けコンポーネント100を配置すれば、より良い光の伝送効果を実現することができる。
【0048】
いくつかの実施例では、少なくとも二つの髪かき分けコンポーネント100は、両端で互いに枢着される。図6に示すように、この髪かき分け装置200は、二つの髪かき分けコンポーネント100を含み、円弧状構造として構成される二つの第一のブリッジ部110は、両端で回転軸201によって互いに枢着され、二つの第一の髪入り具120の髪入り部121の髪入り方向は、お互いに反対方向と設定され、使用時に、操作者は、頭の天辺から額と後脳との二つの反対方向に二つのブリッジ部110を動かすことで、二つの髪かき分けコンポーネント110の髪かき分け領域を頭全体を覆うように広げることができ、二つの第一のブリッジ部110の両端が枢着されているため、髪かき分け中に、二つの髪かき分けコンポーネント100は、いずれも頭の上に安定して置かれることができ、これにより形成された光通路がその移動や脱落に影響されることが防止される。別の実施例では、二つの第一の髪入り具120の髪入り部121の髪入り方向は、同じ方向に設定してもよく、操作者は、同じ方向に沿って髪かき分けを行うことができ、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0049】
いくつかの実施例では、各髪かき分けコンポーネント100は、着脱可能に接続されてもよく、それが使用者の頭部上に安定して置かれることを確保すると同時に、操作者は、実際の需要に応じて髪かき分けコンポーネントの数、髪かき分け領域などを柔軟的に配置し、より個性的にすることができる。
【0050】
理解できるように、隣接する髪かき分けコンポーネント100のうちの一つの髪かき分けコンポーネント100の第一の髪入り具120の髪入り部121は、他方の髪かき分けコンポーネント100の第一の髪入り具の保持部に着脱可能に接続されることで、二つの髪かき分けコンポーネント100の進行中に形成された光通路が一貫性を有するようになり、二つの髪かき分けコンポーネント100でかき分けられた髪がお互いに影響し合ったり近くの光通路を覆ったりして光の伝送効果に影響を与えることが避けられる。
【0051】
理解できるように、髪かき分け装置200は、頭部に固定されるため且つ動かされる髪を露出させるための第二の固定具210(図7に示す)をさらに含み、少なくとも一つの髪かき分けコンポーネント100は、第二の固定具210に着脱可能に接続される。具体的には、第二の固定具210は、髪かき分けコンポーネント100が経頭蓋光の照射中に頭から脱落したり変位したりして光通路に影響を与えることを防止するために、髪かき分けコンポーネント100を頭部に安定して固定するために用いられ、第二の固定具210は、円形、楕円状、円弧状などの任意の形状に構成されてもよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0052】
一つの好ましい実施例では、第二の固定具210は、弾性を有し、弾性構造に構成されてもよく、又は弾性材料で製造されてもよく、頭の形が異なる使用者に適合でき、一定の快適性を保ち、使用体験を向上させることができる。
【0053】
理解できるように、少なくとも一つの髪かき分けコンポーネント100が、第二の固定具210に着脱可能に接続されることで、髪かき分け装置200は、柔軟性を有し、且つ操作可能性がより高く、操作者は、実際の需要に応じて使用者のために適切な髪かき分けコンポーネント100を選択することができ、又は第二の固定具210に複数の装着孔を設定する場合、操作者は、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて髪かき分けコンポーネント100の取り付け位置を選択することができる。
【0054】
図7は、具体的な実施例を示しており、これは、髪かき分け装置200の使用状態を示しており、図7に示すように、この髪かき分け装置200は、第二の固定具210と、第一の髪かき分けコンポーネント101と、第二の髪かき分けコンポーネント102とを含む。未使用状態の場合、三者は個別の部材である。使用時に、操作者は、第一の髪かき分けコンポーネント101を利用して頭の天辺位置から後脳方向に向かって進行して使用者の後脳にある髪をかき分け、第一の髪かき分けコンポーネント101における第一の髪入り具120の髪入り部121によって第二の固定具210に組み付け、操作者は、第二の髪かき分けコンポーネント102を利用して額位置から頭の天辺方向に向かって進行し、額にある髪をかき分け、第二の髪かき分けコンポーネント102の第一の髪入り具120の髪入り部121によって第一の髪かき分けコンポーネント101と組み付けるが、第二の髪かき分けコンポーネント102の第一の髪入り具120の保持部122は、頭皮に置かれればよく、第二の固定具210と組み付けなくても頭部に安定して保持されることができ、そして、額の髪は、第二の髪かき分けコンポーネント102によってかき分けられ、頭部に収まっており、経頭蓋光は、頭皮により良く伝送されることができ、第二の髪かき分けコンポーネント102の第一の髪かき分けコンポーネント101~離れる端は、第二の固定具210と組み付けられると、かえって使用快適性に影響を与えるようになってしまう。
【0055】
理解できるように、第二の固定具210は、使用者の頭部に装着されやすいように、円弧状構造(図7に示されない)に構成されてもよく、第一の髪かき分けコンポーネント101と第二の髪かき分けコンポーネント102とは、第二の固定具210の対向する両側に設置され、各髪かき分けコンポーネントの第一のブリッジ部110は、第二の固定具210に接続され、使用時に、操作者は、各髪かき分けコンポーネントを頭の天辺位置に置き、それぞれ両側に髪かき分けコンポーネントを動かすことで髪かき分けを実現することができる。
【0056】
なお、図7は、本開示で上記発明構想を説明する例に過ぎず、本開示は、これに限らない。例えば、いくつかの実施例では、髪かき分け装置は、複数の髪かき分けコンポーネントを含んでもよく、各髪かき分けコンポーネントは、経頭蓋光をより多くの領域に伝送するために、異なる領域に対応する。なお、当業者は、構造安定性や柔軟性などの要素を考慮した上で、各髪かき分けコンポーネントの間、髪かき分けコンポーネントと第二の固定具210との間の組み付け位置、及び組み付け関係を柔軟に設定してもよく、例えば、第二の髪かき分けコンポーネント102は、安定度を向上させるために、第二の固定具210に着脱可能に接続されてもよく、第一の髪かき分けコンポーネント101は、第一のブリッジ部110を介して第二の固定具210に接続されてもよく、又は、第二の髪かき分けコンポーネント102の第一の髪入り具120の髪入り部121は、第一の髪かき分けコンポーネント101の第一のブリッジ部110に着脱可能に接続されてもよい。
【0057】
本開示の第三の態様によれば、本開示は、髪かき分けコンポーネント300をさらに提供しており、図8に示すように、この髪かき分けコンポーネント300は、第二のブリッジ部310と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第二の髪入り具320とを含み、ここで、第二のブリッジ部310は、使用者の頭部に安定して装着できるように、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有し、各第二の髪入り具320は、第二のブリッジ部310の延在方向にスライド可能に第二のブリッジ部310に取り付けられ、これにより第二のブリッジ部310の延在方向に沿って第二の髪入り具320をスライドさせることで髪をかき分けることができ、外部経頭蓋光が第二の髪入り具320、及び第二の髪入り具320のスライド経路に形成された光通路を介して頭皮に伝送される。
【0058】
理解できるように、本開示は、第二のブリッジ部310の構造形状、製造材質、及び第二の髪入り具320の構造形状、製造材質、数などについて、いずれも具体的に限定せず、これらは、第一のブリッジ部110及び第一の髪入り具120と同じであってもよく、異なってもよく、第二のブリッジ部310が使用者の頭部に安定して装着されることができ、第二の髪入り具320が使用者の髪間に插入されることができ、且つ経頭蓋光を伝送できればよく、ここでこれ以上説明しない。そのため、第二のブリッジ部310は、例えば透明材料のような、経頭蓋光を伝送できる任意の材料で製造されてもよく、これにより外部経頭蓋光も、第二のブリッジ部310を介して頭皮に直接伝送でき、又は、外部経頭蓋光は、その上に設置された第二の髪入り具320に第二のブリッジ部310を介して入って、頭皮に伝送されることができる。一つの好ましい実施例では、第二のブリッジ部310と第二の髪入り具320とは、同じ材料で一体に成形されてなる。
【0059】
以下、図8を例にして、上記発明構想を説明する。
【0060】
図8に示すように、第二のブリッジ部310は、基部311と、基部311を取り囲んで設置される複数の爪形部312とを含み、第二の髪入り具320は、複数であり、各第二の髪入り具320は、爪形部312の延在方向にスライド可能に爪形部312に設置され、いくつかの実施例では、複数の第二の髪入り具320は、第二のブリッジ部310を環状に取り囲むことができ、即ち、使用者の頭全体を周方向に覆うことができる。
【0061】
いくつかの実施例では、第二の髪入り具320の本体構造321は、その第一の側から第二の側に向かって収縮し、第二の側は、第一の側よりも爪形部312の根元に近く、つまり、第二の側は、頭の天辺位置により近い。このように、使用者の頭の形に適合し、且つできるだけ多くの領域の髪をかき分け、経頭蓋光の照射面積を増加させることができる。さらに、本体構造321の頭皮に近い側に髪かき分けするための櫛歯部322を設置してもよく、使用時に、第二の髪入り具320を頭の天辺位置から下方にスライドすると、爪形部312の延在方向の経路上の髪をかき分けることができ、一部の経頭蓋光は、第二の髪入り具320に保持される光通路を介して頭皮に伝送され、また、もう一部の外部経頭蓋光は、第二の髪入り具320の進行経路上の光通路を介して頭皮に直接に伝送されることができる。
【0062】
いくつかの実施例では、図8に示すように、基部311の、使用者の頭皮に近い側に導光体313が設定される。好ましくは、導光体313は、導光柱の形状に構成され、使用時に、導光柱は、頭の天辺にある髪に插入され、使用者の頭皮に接触することによって、経頭蓋光を頭の天辺の位置に伝送することを実現することができる。
【0063】
理解できるように、本開示では、櫛歯部322の構造形状や櫛歯の密度などに対して、いずれも具体的に限定せず、高い光伝送効率を実現できれば、当業者は、使用者の髪の属性や装置の適合性などの要素に基づいて柔軟に設計することができる。
【0064】
ここで説明するように、図8は、本開示において上記発明構想を説明する例に過ぎないが、本開示は、それに限らず、例えば、当業者は、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて第二のブリッジ部310の構造形状、爪形部312の数及び分布位置などを柔軟的に設置することができる。
【0065】
図9に示すように、本開示は、経頭蓋光変調機器400をさらに提供しており、この経頭蓋光変調機器400は、ベアラ部材410と、ベアラ部材410に設置される経頭蓋光を伝送する光学コンポーネント420とを含み、本開示の任意の実施例に記載の髪かき分けコンポーネント430と、髪かき分け装置(図9に示されず)とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0066】
具体的には、ベアラ部材410は、例えばヘルメット、弾性を有するヘッドキャップなど、光学コンポーネント420を載せることができる任意の構造に構成されてもよい。光学コンポーネント420は光学部材を含み、この光学部材は、発光ダイオード、レーザー、光ファイバなどの、経頭蓋光を伝送できる任意のデバイスであってもよく、理解できるように、光学部材は、複数であってもよく、複数の光学部材は、異なるタイプのパラメータの光を発射することができ、例えば、一部の光学部材が635nmの波長の光を、一部の光学部材が810nmの波長の光を発射し、具体的には、経頭蓋光変調機器400は制御装置(図9に示されず)をさらに含み、制御装置は、各光学部材の発光周波数や発光モードなどの作動パラメータを制御し、より高い疾患治療効果を実現することができ、例えば、異なる波長を発射できる光学部材は、同時又は交互に作動するモードで経頭蓋光を発射し、又は異なる疾患に対して光学部材の作動パラメータを制御し、例えば、光波長810nm、パルスモード、周波数10Hz、及び光パワー密度50mW/cm2である作動パラメータでアルツハイマー症を治療することができる。
【0067】
さらに、髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネント430と、光学コンポーネント420とは、別体のものであり、且つ光学コンポーネント420は、髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネント430の外部で経頭蓋光を伝送し、髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネント430を介して頭皮に伝送され、即ち髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置は、光学コンポーネント420の構造、設置位置などの要素によって制限されない。図9に示すように、光学コンポーネント420は、ベアラ部材410に設置されるが、髪かき分けコンポーネント430は、個別部材として光学コンポーネント420と連携して使用されてもよく、これは、光学コンポーネント420と同一の部材に設置されているわけではなく、且つ両者には接続関係がない。いくつかの実施例では、髪かき分けコンポーネント430の頭の上の配置位置は、光学コンポーネント420のターゲット照射領域に対応してもよく、又は髪入り具のブリッジ部上の取り付け位置は、光学コンポーネント420のターゲット照射領域に基づいて調整され、経頭蓋光変調機器をより個性化にすることができる。
【0068】
いくつかの実施例では、収納や使用を容易にするために、髪かき分けコンポーネント430は、ベアラ部材410に組み付けられてもよい。
【0069】
いくつかの実施例では、経頭蓋光変調機器400は、少なくとも一つのプロセッサ(図9に示されず)をさらに含んでもよく、光学コンポーネント420の髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置に対する位置づけ及び/又は方向を制御するとともに、光学コンポーネント420がその位置づけ及び/又は方向を制御することで、両者が関連付けられて経頭蓋光を伝送するように構成されてもよい。具体的には、髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置の構造形状、サイズなどの要素は、経頭蓋光の伝送率に影響を与える可能性があり、このような場合に、光学コンポーネント420が髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置に対する位置づけ及び/又は方向に関連付けられて経頭蓋光を伝送するようにプロセッサで制御して調整し、経頭蓋光の伝送率を向上させることができ、ここで説明するように、本開示における光学コンポーネント420の髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置に対する位置づけ及び/又は方向は、物理的空間上の位置づけ及び/又は方向を含むが、これらに限らず、例えば、一実施例では、光学コンポーネント420と使用者の頭皮との間の距離を短縮することで、経頭蓋光をターゲット領域に集中的に照射することができ、別の実施例では、光学コンポーネント420のパラメータ、例えば、光パワー密度、周波数などを変更することによって頭皮に照射された経頭蓋光を所望の値にすることができる。
【0070】
別のいくつかの実施例では、経頭蓋光変調機器400で光学コンポーネント420がその位置づけ及び/又は方向に関連付けて経頭蓋光を伝送するように制御することは、具体的には、光学コンポーネント420がその位置づけ及び/又は方向に関連付けて、伝送される経頭蓋光の強度と放射モードを変更するように制御することを含んでもよく、ここで、放射モードは、経頭蓋光の波長と伝送時間帯などを含んでもよいが、これらに限らない。
【0071】
理解できるように、経頭蓋光変調機器400は、複数の脳疾患、例えば、神経退行性疾患のアルツハイマー症、精神疾患のうつ病、自閉症、創傷性疾患の脳卒中などを治療するために用いられてもよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0072】
本開示による経頭蓋光変調機器400は、髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて、髪入り具及びその進行経路に光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することを実現し、光伝送率が比較的に高く、これにより、経頭蓋光変調機器400は、より良い治療効果を実現することができ、且つ髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置は、光学コンポーネント420の構造、設置位置などの要素に制限されず、構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【0073】
なお、本明細書では、例示的な実施例を記述したが、その範囲は、本開示に基づく同等の素子、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施例の横断的な態様)、改変又は変更を有するあらゆる実施例を含む。特許請求の範囲における素子は、請求項に採用される言語に基づいて広義に解釈され、本明細書又は本出願の実施期間に記述された例に限らず、その例は、非排他的であると解釈される。従って、本明細書及び例は、単なる例として考慮されることを意図しており、実際の範囲及び精神は、その均等物の全範囲とともに以下の特許請求の範囲によって示される。
【0074】
上記記述は、制限的なものではなく説明的なものである。例えば、上記例(又は一つ以上の態様)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。例えば、当業者は、上記記述を読む際に、他の実施例を使用することができる。また、上記具体的な実施形態では、様々な特徴は、本開示を簡単にするために、グループ化されてもよい。これは、請求されていない開示された特徴がいかなる請求にも不可欠であるという意図として解釈されるべきではない。逆に、本開示のテーマは、特別に開示された実施例のすべての特徴よりも少なくてもよい。従って、下記特許請求の範囲は、例又は実施例として具体的な実施形態に組み込まれ、そのうちの各請求項は、それぞれ個別の実施例とされており、これらの実施例は、様々な組み合わせや並び替えで互いに組み合わせてもよいと考えられる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲と、そのような特許請求の範囲に権利を有する均等物の全範囲を参照して確定されるべきである。
【0075】
上記実施例は、本開示の例示的な実施例に過ぎず、本開示を制限するためのものではなく、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲によって限定される。当業者は、本開示の本質と保護範囲内で、本開示に様々な修正又は同等の置き換えを行うことができ、このような修正又は同等の置き換えも本開示の保護範囲内に落ちるとみなされるべきである。
【符号の説明】
【0076】
100-髪かき分けコンポーネント、110-第一のブリッジ部、120-第一の髪入り具、121-髪入り部、122-保持部、130-第一の固定具、131-装着孔、200-髪かき分け装置、201-回転軸、210-第二の固定具、101-第一の髪かき分けコンポーネント、102-第二の髪かき分けコンポーネント、300-髪かき分けコンポーネント、310-第二のブリッジ部、320-第二の髪入り具、311-基部、312-爪形部、313-導光体、322-櫛歯部、400-経頭蓋光変調機器、410-ベアラ部材、420-光学コンポーネント、430-髪かき分けコンポーネント。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、経頭蓋光変調方法と機器の分野に関し、より具体的には、経頭蓋光変調のための髪かき分けコンポーネント、髪かき分け装置と機器に関する。
【背景技術】
【0002】
研究によると、一定の波長を有する赤色光又は近赤外光は、人体の頭蓋骨を透過し、細胞を刺激することで細胞に有益な効果をもたらすことによって、脳疾患の治療、例えば、神経退行性疾患、精神疾患、創傷性疾患などの治療目的を達成することができる。
【0003】
従来の経頭蓋光変調製品では、光学コンポーネントと髪かき分けコンポーネントとは、対応して設置され、且つ一体として固定的に組み付けられており、これらは、主に光学コンポーネントに対応する導光柱を設定することで髪間に挿入し、又は、駆動コンポーネントで対応して設置される髪かき分け具を集束状態から拡張状態に変えるように駆動することで髪をかき分けることによって、導光作用(経頭蓋光のための導光コンポーネントまたは導光装置ともいう)を果たし、前者は、髪の根に直接接触して経頭蓋光を頭皮に伝送することが難しく、後者は、光学コンポーネントに対応する部分の髪をかき分けることしかできず、経頭蓋光の伝送効果が比較的に悪く、それによって経頭蓋光治療の効果も比較的に悪く、且つ上記2つの方式では、構造が複雑であり、コストが比較的に高い。
【発明の概要】
【0004】
従来技術に存在する上記技術的課題に対し、本開示は、髪かき分けコンポーネント(経頭蓋光のための導光装置ともいう)、及び経頭蓋光変調機器を提供し、これらにおいて、髪入り具によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することができ、光伝送率が比較的に高く、且つ構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【0005】
本開示の第一の態様によれば、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第一のブリッジ部と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第一の髪入り具であって、各第一の髪入り具が前記第一のブリッジ部に設置されることで、各第一の髪入り具の長手方向が前記第一のブリッジ部の延在方向と交差し、且つ各第一の髪入り具の前記第一のブリッジ部の延在方向の両側にスペースを有する少なくとも一つの第一の髪入り具と、を含む髪かき分けコンポーネントを提供する。
【0006】
本開示の第二の態様によれば、本開示の各実施例による少なくとも二つの髪かき分けコンポーネントを含む髪かき分け装置を提供する。
【0007】
本開示の第三の態様によれば、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第二のブリッジ部と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第二の髪入り具であって、各第二の髪入り具が、前記第二のブリッジ部の延在方向にスライド可能に前記第二のブリッジ部に取り付けられる少なくとも一つの第二の髪入り具と、を含む髪かき分けコンポーネントを提供する。
【0008】
本開示の第四の態様によれば、ベアラ部材と、前記ベアラ部材に設置され経頭蓋光を伝送する光学コンポーネントと、を含み、本開示の各実施例による髪かき分けコンポーネントと本開示の各実施例による髪かき分け装置とのうちの少なくとも一つを、さらに含む経頭蓋光変調機器を提供する。
【0009】
従来技術と比べて、本開示の実施例の有益な効果は、以下の通りであり、本開示は、ブリッジ部に設置された髪入り具によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することを実現し、光伝送率が比較的に高く、ブリッジ部は、髪かき分けコンポーネントを使用者の頭部に安定して装着することができ、且つ異なる使用者のヘッドサイズに適合することができる。そして、上記構造は、外部光学コンポーネントの構造、設置位置などの要素に制限されず、構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
必ずしも比例して描かれていなくてもよい添付図面では、同じ添付図面のマークは、異なる図において同様の部品を記述することができる。アルファベット接尾辞又は異なるアルファベット接尾辞を有する同じ添付図面マークは、同様の部品の異なる例を表してもよい。添付図面は、概して限定ではなく例として様々な実施形態を示しており、そして明細書及び請求項とともに開示される実施例を説明するために用いられる。必要に応じて、全ての添付図面で同じ添付図面マークを使用して、同じ又は同様の部分を指す。このような実施例は、例示的であり、本装置又は方法の網羅的又は排他的な実施例を意図したものではない。
図1】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第一の構造概略図である。
図2】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第二の構造概略図である。
図3】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第三の構造概略図である。
図4】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第四の構造概略図である。
図5】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第五の構造概略図である。
図6】は、本開示の実施例による髪かき分けコンポーネントの第六の構造概略図である。
図7】は、本開示の実施例による髪かき分け装置の使用状態の構造概略図である。
図8】は、本開示の別の実施例による髪かき分けコンポーネントの構造概略図である。
図9】は、本開示の実施例による経頭蓋光変調機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者が本開示の技術的手段をよりよく理解できるために、以下では、添付図面と具体的な実施の形態を参照しながら本開示を詳細に説明する。以下では、添付図面と具体的な実施例を参照しながら本開示の実施例をさらに詳細に記述するが、本開示をこれらに限定する旨ではない。
【0012】
本開示で使用される「第一の」、「第二の」及び同様の言葉は、任意の順序、数又は重要性を示すものではなく、異なる部分を区別するためのものに過ぎない。「含む」又は「包含する」などの類似語は、この語の前の要素が、この語の後に列挙された要素をカバーすることを意味し、他の要素をカバーする可能性を排除するものではない。「上」、「下」、「左」、「右」などの用語は、対向する位置関係を表すのみに使用され、記述されるオブジェクトの絶対的な位置が変わると、この対向する位置関係もそれに応じて変わる可能性がある。
【0013】
本開示では、特定のデバイスが第一のデバイスと第二のデバイスとの間にあると記述される場合に、この特定のデバイスと第一のデバイス又は第二のデバイスとの間に仲介デバイスが存在してもよく、仲介デバイスが存在しなくてもよい。特定のデバイスが他のデバイスに接続されると記述される場合に、この特定のデバイスは、仲介デバイスなしに前記他のデバイスに直接接続されてもよく、仲介居間デバイスがありながら前記他のデバイスに直接接続されなくてもよい。
【0014】
本開示で使用される全ての用語(技術用語又は科学用語を含む)は、特に定義しない限り、本開示が所属する分野の当業者が理解される意味と同じである。さらに理解すべくこととして、例えば汎用辞書で定義されている用語は、ここで明示的に定義しない限り、関連する技術の文脈での意味と一致する意味を持つように解釈されるべきであり、理想化された意味または極端に形式化された意味で解釈されるべきではない。
【0015】
当業者に知られている技術、方法及び機器について詳細な検討をしない場合もあるが、適切な場合、前記技術、方法及び機器は、明細書の一部と見なされるべきである。
【0016】
本開示の第一の態様によれば、髪かき分けコンポーネント100を提供しており、本明細書の髪かき分けコンポーネントは、経頭蓋光を導くための光路を形成するために髪をかき分けて固定するために使用され、経頭蓋光のための導光装置とも呼ばれる。図1~5に示すように、髪かき分けコンポーネント100は、第一のブリッジ部110と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第一の髪入り具120とを含み、ここで、第一のブリッジ部110は、少なくとも部分的に周方向に延在し(第一のブリッジ部110は、接続関係を有しない複数の部分から構成されていてもよく、第一のブリッジ部110が少なくとも部分的に周方向に延びる部分を有すればよい)、且つ弾性を有することで、髪かき分けコンポーネント100を使用者の頭部に安定して装着させることを容易にし、異なる使用者のヘッドサイズに適合できるように構成され、各第一の髪入り具120は、各第一の髪入り具120の長手方向が第一のブリッジ部110の延在方向と交差し、且つ各第一の髪入り具120の第一のブリッジ部110の延在方向の両側にはスペースがあり、つまり間隔が確保されているように、第一のブリッジ部100に設置される。
【0017】
なお、本開示における髪かき分けコンポーネント100は、別個の光伝送コンポーネントとして、外部光学コンポーネントにより発射される経頭蓋光を使用者の頭皮に伝送することができ、つまり、髪かき分けコンポーネント100は、外部の光学コンポーネントと連携して使用してもよいが、同一の部材に設置されているわけではない。
【0018】
具体的には、第一の髪入り具120は、使用者の髪間に插入され、頭皮に接触することができ、第一のブリッジ部110は、第一のブリッジ部110に分布している各第一の髪入り具120が櫛歯状に形成されるように、一定の角度(交差し、例えば、水平方向または垂直方向)で各第一の髪入り具120をブリッジする。頭皮に沿って第一のブリッジ部110を動かす場合、第一の髪入り具120は、第一のブリッジ部110の進行方向に沿って運動し、進行中、第一の髪入り具120の位置の髪を徐々にかき分けて、進行経路における頭皮の位置を露出させ、光通路を形成することにより、外部の経頭蓋光がこの光通路を介して使用者の頭皮に伝送されることができる。
【0019】
さらに、各第一の髪入り具120の第一のブリッジ部110の延在方向の両側には、スペースがあり(つまり間隔が確保されており)、このスペースは、髪がごちゃごちゃしないように、さらに形成された光通路がごちゃごちゃした髪に覆われて光通路に影響を与えないように、第一の髪入り具120でかき分けられる髪を収束し、束ねるために用いられる。具体的には、使用者の髪の属性に基づいてこのスペースの大きさを決定し、より良い経頭蓋光の伝送効果を実現することができ、例えば、使用者の髪の薄毛度に基づいてこのスペースの大きさを決定することができ、薄毛の使用者にとって、比較的に小さいスペースであっても、第一の髪入り具120でかき分けられる髪を収束し、束ねることができる。
【0020】
理解できるように、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づき、髪かき分けコンポーネント100を使用して髪かき分けを行う際に、より多くの経頭蓋光をターゲット照射領域に伝送することができるように、第一の髪入り具120を一つ又は複数設定してもよい。いくつかの実施例では、第一の髪入り具120の長手方向と第一のブリッジ部110の延在方向との交差角度は、より良い髪かき分け効果を実現し、なるべく多くの経頭蓋光を使用者の頭皮に伝送し、光伝送率を向上させるように、髪の頭皮における分布位置、ヘッドサイズ、経頭蓋光のターゲット照射位置などの状況に応じて設定されてもよく、例えば、第一の髪入り具120が、額及びトップ領域の髪をより良くかき分けることで、より多くの経頭蓋光を額とトップ領域の頭皮に伝送するように、第一のブリッジ部100における使用者の頭部の中間位置に対応する第一の髪入り具120の長手方向を、第一のブリッジ部100の延在方向と垂直であるように設置してもよい。
【0021】
理解できるように、第一の髪入り具120と第一のブリッジ部110は、一体に成形される構造であってもよく、着脱可能に接続されることで、髪かき分けコンポーネント100をより個性的にしてもよく、ユーザは、実際の需要に応じて第一の髪入り具120の位置を組み付けることができ、例えば、経頭蓋光のターゲット照射領域が額である場合、第一の髪入り具120を第一のブリッジ部110の、額領域に対応する位置に組み付けることができる。例えば、側頭部領域に経頭蓋光照射を行う場合、第一の髪入り具120を第一のブリッジ部110の、側頭部領域に対応する位置に組み付けることができる。別の実施例では、使用者の髪の属性状況に対して、異なる形状、サイズの第一の髪入り具120を組み付けることで、より良い経頭蓋光の伝送効果を実現することができる。
【0022】
理解できるように、第一のブリッジ部110は、円弧状、半円弧状、楕円状などの、使用者の頭部の形に適合できる任意の構造に構成されてもよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。いくつかの実施例では、第一のブリッジ部110は、弾性構造に構成されてもよく、又は、弾性材料で製造されてもよく、又はその周方向に延びる形状(例えばアーチ形)を利用して弾性を提供してもよく、一定の弾性を持たせ、第一のブリッジ部110を使用者の頭部に安定して装着させることができればよく、本開示は、これについても具体的に限定しない。
【0023】
理解できるように、第一の髪入り具120は、少なくとも部分的(例えば保持部122)に光透過材料で製造されてもよく、又は光透過構造として構成され、例えば、一実施例では、第一の髪入り具120は、アクリル材料で製造され、非常に良い光透過効果を実現し、別の実施例では、第一の髪入り具120は、光透過の中空構造として構成されてもよく、また別の実施例では、中空構造に経頭蓋光を伝送するための光ファイバを設定することができ、第一の髪入り具120が、経頭蓋光を伝送できればよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0024】
理解できるように、本開示は、第一の髪入り具120の構造形状、数、サイズ、材料の柔らかさなどパラメータについて、いずれも具体的に限定しなく、使用者の髪間にスムーズに插入して髪をかき分けることができればよい。例えば、第一の髪入り具120は、板状、櫛歯状、円弧状などの任意の形状に構成されてもよく、図1に示すように、第一の髪入り具120は、板状に構成され、使用者の髪間にスムーズに插入できるように、板状構造の第一のブリッジ部110から離れた端は、先端として形成され(即ち、髪入り部として構成され)てもよい。具体的には、使用者の髪の属性に基づいて第一の髪入り具120の数とサイズを設定して、より良い髪かき分け効果を達成することができ、髪の属性は、髪の薄毛度、髪の厚さなどを含んでもよい。好ましくは、第一の髪入り具120は、スムーズに髪をかき分けると同時に使用者の頭皮にダメージを与えないように、一定の弾性がある材質で製造されてもよい。
【0025】
本開示による髪かき分けコンポーネント100は、第一のブリッジ部110に設置される第一の髪入り具120によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて、第一の髪入り具120の部位及びその進行経路に光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することを実現し、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有する第一のブリッジ部110は、髪かき分けコンポーネント100を使用者の頭部に安定して装着させることができ、異なる使用者のヘッドサイズに適合でき、この髪かき分けコンポーネント100は、使用者の髪をより良くかき分けて形成された光通路を介してなるべく多くの経頭蓋光頭皮に伝送することができ、光伝送率が比較的に高く、外部光学コンポーネントの構造、設置位置などの要素に制限されず、且つ構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【0026】
なお、本開示は、複数の実施例を提供し、具体的には、以下の実施例を少なくとも含み、そのうちの各実施例における各技術的特徴は、ブリッジ部に設置された髪入り具によって経頭蓋光の伝送を実現する技術的解決手段を形成するために、矛盾しない限り、互いに組み合わせてもよい。
【0027】
図1~2に示すように、第一のブリッジ部110は、使用者の頭部に装着可能な円弧状構造として構成され、複数の第一の髪入り具120は、第一のブリッジ部110の周方向に沿って分布し、第一のブリッジ部110の一側に設置され、各第一の髪入り具120は、髪入り部121を有し、使用時に、髪入り部121と保持部122(図1に示す髪入り部121から第一のブリッジ部110に接続される部分まで延びる)によって使用者の髪間に插入し、頭皮に沿って第一のブリッジ部110を動かすことによって、その上に設置される第一の髪入り具120が第一のブリッジ部110の進行方向に沿って運動することによって、第一の髪入り具120の位置の髪をかき分けて、その進行経路上の頭皮の位置を露出し、この位置に光通路を形成し、且つこの光通路は保持部122によって保持されることができ、外部光学コンポーネントから発せられた経頭蓋光は、この光通路を介して使用者の頭皮に伝送される。
【0028】
さらに、図1から2に示すように、第一のブリッジ部110の底部が第一の髪入り具120の底部に対して第一の所定の高さを有することで、第一のブリッジ部110と頭皮との間に一定のスペースを有し、それにより第一の髪入り具120が進行して髪かき分けする過程で、第一の髪入り具120の両側のスペースに収まる髪の高さを低く抑えることを実現することができ、これにより、髪をよりよく収めて収束し、コーミングする効果を実現し、髪の乱れ度を低減し、かき分けられた髪がごちゃごちゃして第一の髪入り具120、及びその進行経路に形成された光通路を覆うことを回避することが実現される。
【0029】
理解できるように、第一の髪入り具120の少なくとも一部(例えば、トップに限らない)は、第二の所定の高さを有し、この第二の所定の高さは、第一の所定の高さよりも高くなってもよい。具体的には、第一の髪入り具120の第二の所定の高さを第一の所定の高さを超えるように設定することで、第一の髪入り具120の前記少なくとも一部(例えば、トップに限らない)が低く抑えられた髪の高さを超え、第一の髪入り具120の前記少なくとも一部が髪の表面を超えることを確保することができ、これによって、より多くの経頭蓋光を受け、さらにより多くの経頭蓋光を頭皮に伝送することができる。さらに、第一の髪入り具120の第二の所定の高さを、第一の所定の高さを超えるように設定することで、髪が第一のブリッジ部110の押圧に伴う髪自身の弾力による髪の毛羽立ちによる髪の高さの変化に対応することができ、その結果、このように高さが変化しても、髪が依然として第一の髪入り具120によって分けられた状態のままであり、それによって光通路を遮ることを回避することができる。
【0030】
いくつかの実施例では、第二の所定の高さ(又は、第一の所定の高さに対するそれらの超過高さ)は、使用者の髪の属性に関連付けて設定され、具体的には、髪は、一定の厚さを有し、第一の髪入り具120が有する第二の所定の高さは、少なくとも髪の厚さを超え、つまり、第二の所定の高さを有する第一の髪入り具120のトップは、髪の表面を通過し、外部の経頭蓋光を受信することができ、このように、経頭蓋光は、第一の髪入り具120を介して頭皮に伝送されることができ、一方、第一の髪入り具120が第二の所定の高さを備えなければ、その髪入り部121が髪間に插入された後に髪で覆われやすくなり、これによって比較的に少ない経頭蓋光又は経頭蓋光が頭皮に伝送されることができなくなる。図1~2に示すように、第一の髪入り具120は、板状に構成され、この板状構造は、髪と頭皮との間に形成された光通路を保つことができ、外部の経頭蓋光は、この光通路を介して第一の髪入り具120の底部の頭皮に伝送されることによって、比較的に高い光伝送率が実現される。なお、第一の髪入り具120は、任意の形状に構成されてもよく、それが第二の所定の高さを備え、髪と頭皮との間に形成された光通路を保つことができればよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0031】
さらに、第一の髪入り具120の第二の所定の高さの、第一の所定の高さに対する超過高さは、使用者の髪の属性に関連付けて設定され、この髪の属性は、髪の厚さと、髪の量と、髪の弾性とのうちの少なくとも一つを含む。光伝送率を向上させるために、第二の所定の高さ第一の所定の高さに対する超過高さを髪の属性に関連付けて設定し、例えば、使用者の髪が厚く、髪の量が多い場合、第一の髪入り具120のトップが少なくとも髪の表面を超えることを基準として、超過高さを高い数値に設定する必要があり、このようにして、より多くの経頭蓋光を受けることができ、使用者の髪の弾性が大きい場合、収束された髪が戻ったり、ごちゃごちゃしたりしやすくなり、このような状況に対しても超過高さを高い数値に設定する必要がある。
【0032】
理解できるように、当業者は、実際の需要に応じて第一の髪入り具120の長さを設定することができる。第一の髪入り具120が、進行中に必然的にその進行経路に光通路を形成するが、第一の髪入り具120と第一のブリッジ部110の構造設計によって、かき分けられた髪がより良く収束されることができ、それによってこの光通路が収束された髪で完全に遮られることないため、第一の髪入り具120の長さが比較的に短く、第一の髪入り具120の進行経路に形成された光通路が第一の髪入り具120にとって保持されていなくても、露出した頭皮は、髪で覆われていないか、又はわずかな光通路で覆われる可能性があるため、この場合においても、一部の経頭蓋光は、第一の髪入り具120の進行経路に形成された光通路を介して頭皮に伝送されることができる。
【0033】
一つの好ましい実施例では、図1に示すように、第一の髪入り具120の長さが比較的に長く、これによって第一の髪入り具120のその進行経路に形成された光通路がいずれも第一の髪入り具120によって保持され、第一の髪入り具120の第二の所定の高さが髪の厚さよりも高くなるので、髪の表面から通過し、より多くの経頭蓋光を受信することによって、非常に高い光伝送率を持っている。
【0034】
いくつかの実施例では、各第一の髪入り具120は、髪入り部121と、保持部122とを含んでもよく、ここで、髪入り部121と保持部122は、図2又は図1に示すように、第一のブリッジ部110の対向する両側又は同じ側に分布するように構成される。図2に示すように、第一の髪入り具120は、髪入り部121と、保持部122とを含み、髪入り部121と保持部122は、第一のブリッジ部110の対向する両側に分布するように構成され、ここで、髪入り部121が使用者の髪間に插入されることで、第一の髪入り具120が、頭皮の表面にスムーズに進行して髪をかき分けて光通路を形成するために用いられ、保持部122は、髪入り部121の進行中に形成された光通路を保持し、かき分けられた髪が戻り、又はごちゃごちゃして光通路を覆うことを回避して、より高い光伝送率を実現するために用いられる。
【0035】
なお、本開示では、髪入り部121と保持部122との接続関係を具体的に限定しなく、両者は、一体成形構造として構成されてもよく、着脱可能に接続してもよく、又は接続関係がなくてもよく、両者は、それぞれ第一のブリッジ部110に組み付けられ、保持部122を利用して髪入り部121の進行経路に形成された光通路を保持することを実現できればよい。
【0036】
なお、図における髪入り部121と保持部122の形状構造は、例に過ぎず、本開示では、これに限らない。例えば、図3において、第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120は、一体に成形された構造で、且つ波状に構成され、波谷は、髪入り部121を形成し、保持部122は、髪入り部121に接続され、且つ板状構造として構成され、理解できるように、保持部122は、光通路を保持する機能を実現できれば、波谷の円弧状にマッチングする円弧状構造として構成されてもよく、当業者は、髪の属性、コンポーネントの加工難易度、組み付け難易度などの状況に応じて柔軟に設計することができ、本開示は、これについて具体的に限定しない。そのため、第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120との両方は、例えば、透明材料のような、経頭蓋光を伝送できる任意の材料で製造されてもよく、これにより外部経頭蓋光も第一のブリッジ部110を介して頭皮に直接伝送でき、又は、外部経頭蓋光がその上に設置された第一の髪入り具120に第一のブリッジ部110を介して入ることによって、頭皮に伝送されることができる。一つの好ましい実施例では、第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120は、同じ材料で一体に成形されてなる。
【0037】
理解できるように、第一のブリッジ部110からの保持部122の延出長さが少なくとも第一の閾値であることによって、第一の髪入り具120は、髪かき分け中に使用者の頭皮に形成された光通路が依然として保持部122によって保持される。具体的には、経頭蓋光のターゲット照射領域の関連パラメータに基づいて第一の閾値を設定することで、第一の髪入り具120のターゲット照射領域の進行中に頭皮に形成された光通路が保持部122によって保持されることができる。例えば、額からトップまでの頭部領域を照射する場合、髪かき分けコンポーネント100を利用して額の髪生え際から頭の天辺方向に向かって進行してこの領域の髪をかき分けることができ、図2に示す第一のブリッジ部110からの保持部122の延出長さは、第一のブリッジ部110が頭部に安定している時には、それは、少なくとも額の髪生え際に到着することができ、つまり、第一の髪入り具120の、この領域を進行している過程において頭皮に形成された光通路をなるべく全部保持し、髪が戻って光通路を遮ることを防止することができ、このように、第一の髪入り具120は、より多くの経頭蓋光を頭皮に伝送されることができる。
【0038】
理解できるように、異なる数の第一のブリッジ部110を設定し、長さの異なる髪の特定の需要を満たすことができる。第一のブリッジ部110を複数に設置してもよく、複数の第一のブリッジ部110は、第一の髪入り具120の長手方向に順に設置され、これは、特にショートヘアの使用者に適用される。第一の髪入り部120は、進行中にその両側に収まる髪をかき分けて、第一の髪入り具120が一定の距離を進んだ後に、徐々にばらばらにありがちな髪は、また順に設置される次の第一のブリッジ部110(またはその他の周方向延在部)と、グループ化された第一の髪入り具120によって押さえつけられ、束ねられ、収束されることによって、光通路を遮ることが避けられる。そのため、ショートヘアをより良く収束し、ごちゃごちゃして光通路に影響を与えることを防止することができる。さらに、各第一のブリッジ部110間には第一の所定距離を有し、第一の所定距離が使用者の髪の長さに基づいて設定されることで、使用者の髪が短いほど、第一の所定距離が短くなり、このように、第一のブリッジ部100の数及び各第一のブリッジ部110間の第一の所定距離を設定することで、髪の収束状況を制御し、比較的に高い光伝送率を実現することができる。
【0039】
図4に示すように、第一のブリッジ部110は二つであり、二つの第一のブリッジ部110は、第一の髪入り具120の長手方向に順に第一の髪入り具120と組み付けられ、二つの第一のブリッジ部110間の第一の所定距離は、第一の髪入り具120によって保持される。理解できるように、図4は、例に過ぎず、本開示は、それに限らず、第一のブリッジ部110の数、形状構造及び第一の髪入り具120との接続関係、接続形式などについて、具体的に限定せず、当業者は、使用者の髪の長さの状況、ヘッドサイズなどに応じて第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120を設計することができ、上記構想によって髪の収束状況を制御することによって、より良い光の伝送効果を達成できればよい。
【0040】
いくつかの実施例では、第一の髪入り具120は、複数であってもよく、各第一の髪入り具120は、第一のブリッジ部110によってブリッジされ、複数の第一のブリッジ部120を設定することで、より多くの頭部領域の髪をかき分け、経頭蓋光の照射面積を向上させることができ、例えば、使用者の頭全体に対して経頭蓋光照射を行う必要がある場合、各領域に対応して設置される複数の第一の髪入り具120によって経頭蓋光を各領域の頭皮に伝送することができ、第一の髪入り具120と外部光学部材の対向する位置関係を限定することなく、比較的に高い光伝送率を実現することができる。
【0041】
ここで説明するように、本開示は、第一の髪入り具120の数を具体的に限定せず、それをスムーズに髪間に挿入して髪をかき分け、より多くの経頭蓋光を頭皮に伝送できれば、当業者は、使用者の髪の属性、経頭蓋光のターゲット照射領域などの状況に基づいて第一の髪入り具120の数、つまり各第一の髪入り具120の第一のブリッジ部110での密度を設定することができる。
【0042】
一つの好ましい実施例では、第一の髪入り具120は、弾性材料で製造され、弾性材料で製造された第一の髪入り具120は、異なる使用者のヘッドサイズに良く適合し、頭部に安定して置かれることができ、そして、第一の髪入り具120の弾性は、頭皮に接触した時に一定の快適性を有し、頭皮にダメージを与えることなく、使用体験を向上させることができる。
【0043】
理解できるように、第一の髪入り具120は、波長範囲が600nmから1100nmの光を透過する材料で製造される。研究によると、この波長範囲の経頭蓋光は、脳疾患に対して非常に良い治療効果があり、例えば、波長が810nmと、635nmと、1064nmとのうちの少なくとも一種の経頭蓋光を利用してアルツハイマー症を治療することができる。
【0044】
理解できるように、第一のブリッジ部110は、例えば透明材料のような、経頭蓋光を伝送できる任意の材料で製造されてもよく、これにより、外部経頭蓋光も第一のブリッジ部110を介して頭皮に直接伝送でき、又は、その上に設置された第一の髪入り具120に外部経頭蓋光が第一のブリッジ部110を介して入って、頭皮に伝送されることができる。一つの好ましい実施例では、第一のブリッジ部110と第一の髪入り具120とは、同じ材料で一体に成形されてなる。
【0045】
いくつかの実施例では、髪かき分けコンポーネント100は、頭部に固定されるため且つ動かされる髪を露出させる(例えば、頭までバンドを締めて髪をまとめる)ための第一の固定具130をさらに含み、第一の髪入り具120は、第一の固定具130に着脱可能に取り付けられる。図5に示すように、第一の固定具130は、使用者の頭部に装着されるように、円弧状構造として構成され、その上には複数の装着孔131が設置され、第一のブリッジ部110は、部分的に円弧状構造として構成され、使用時には、その上に設置された第一の髪入り具120が第一の固定具130に着脱可能に組み付けられ、これにより、第一の髪入り具120は、使用者の頭部に固定され、形成された光通路がその移動又は脱落によって影響されることを回避することができ、また、図5に示す髪かき分けコンポーネント100は、より柔軟性があり、操作者が経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて第一の髪入り具120の取り付け位置を柔軟に調整することができる。
【0046】
いくつかの実施例では、少なくとも一つの第一の髪入り具120は、追加の固定具を導入することなく、第一のブリッジ部110に着脱可能に取り付けることができる。具体的には、例えば、必要な第一の髪入り具120の尾部を選択的に受けて固定するように、前記第一のブリッジ部110にジャックを開設することができ、このように、髪かき分けコンポーネント100の柔軟性を向上させることができ、操作者は、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて第一の髪入り具120の取り付け位置を柔軟に調整することができる。
【0047】
本開示の第二の態様によれば、髪かき分け装置200を提供しており、この髪かき分け装置は、本開示の各実施例による少なくとも二つの髪かき分けコンポーネント100を含む。具体的には、人体の頭部は、複数の小領域に分けてもよく、各小領域に対応する髪かき分けコンポーネント100を配置して、より良い光の伝送効果を実現することができる。特に、脳全体に対して経頭蓋光照射を行う必要がある場合、髪かき分けコンポーネント100は、経頭蓋光を各領域に伝送する必要があるが、人の頭部は、不規則な形状となっており、頭部の各領域に対応している髪かき分けコンポーネント100を配置すれば、より良い光の伝送効果を実現することができる。
【0048】
いくつかの実施例では、少なくとも二つの髪かき分けコンポーネント100は、両端で互いに枢着される。図6に示すように、この髪かき分け装置200は、二つの髪かき分けコンポーネント100を含み、円弧状構造として構成される二つの第一のブリッジ部110は、両端で回転軸201によって互いに枢着され、二つの第一の髪入り具120の髪入り部121の髪入り方向は、お互いに反対方向と設定され、使用時に、操作者は、頭の天辺から額と後脳との二つの反対方向に二つのブリッジ部110を動かすことで、二つの髪かき分けコンポーネント110の髪かき分け領域を頭全体を覆うように広げることができ、二つの第一のブリッジ部110の両端が枢着されているため、髪かき分け中に、二つの髪かき分けコンポーネント100は、いずれも頭の上に安定して置かれることができ、これにより形成された光通路がその移動や脱落に影響されることが防止される。別の実施例では、二つの第一の髪入り具120の髪入り部121の髪入り方向は、同じ方向に設定してもよく、操作者は、同じ方向に沿って髪かき分けを行うことができ、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0049】
いくつかの実施例では、各髪かき分けコンポーネント100は、着脱可能に接続されてもよく、それが使用者の頭部上に安定して置かれることを確保すると同時に、操作者は、実際の需要に応じて髪かき分けコンポーネントの数、髪かき分け領域などを柔軟的に配置し、より個性的にすることができる。
【0050】
理解できるように、隣接する髪かき分けコンポーネント100のうちの一つの髪かき分けコンポーネント100の第一の髪入り具120の髪入り部121は、他方の髪かき分けコンポーネント100の第一の髪入り具の保持部に着脱可能に接続されることで、二つの髪かき分けコンポーネント100の進行中に形成された光通路が一貫性を有するようになり、二つの髪かき分けコンポーネント100でかき分けられた髪がお互いに影響し合ったり近くの光通路を覆ったりして光の伝送効果に影響を与えることが避けられる。
【0051】
理解できるように、髪かき分け装置200は、頭部に固定されるため且つ動かされる髪を露出させるための第二の固定具210(図7に示す)をさらに含み、少なくとも一つの髪かき分けコンポーネント100は、第二の固定具210に着脱可能に接続される。具体的には、第二の固定具210は、髪かき分けコンポーネント100が経頭蓋光の照射中に頭から脱落したり変位したりして光通路に影響を与えることを防止するために、髪かき分けコンポーネント100を頭部に安定して固定するために用いられ、第二の固定具210は、円形、楕円状、円弧状などの任意の形状に構成されてもよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0052】
一つの好ましい実施例では、第二の固定具210は、弾性を有し、弾性構造に構成されてもよく、又は弾性材料で製造されてもよく、頭の形が異なる使用者に適合でき、一定の快適性を保ち、使用体験を向上させることができる。
【0053】
理解できるように、少なくとも一つの髪かき分けコンポーネント100が、第二の固定具210に着脱可能に接続されることで、髪かき分け装置200は、柔軟性を有し、且つ操作可能性がより高く、操作者は、実際の需要に応じて使用者のために適切な髪かき分けコンポーネント100を選択することができ、又は第二の固定具210に複数の装着孔を設定する場合、操作者は、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて髪かき分けコンポーネント100の取り付け位置を選択することができる。
【0054】
図7は、具体的な実施例を示しており、これは、髪かき分け装置200の使用状態を示しており、図7に示すように、この髪かき分け装置200は、第二の固定具210と、第一の髪かき分けコンポーネント101と、第二の髪かき分けコンポーネント102とを含む。未使用状態の場合、三者は個別の部材である。使用時に、操作者は、第一の髪かき分けコンポーネント101を利用して頭の天辺位置から後脳方向に向かって進行して使用者の後脳にある髪をかき分け、第一の髪かき分けコンポーネント101における第一の髪入り具120の髪入り部121によって第二の固定具210に組み付け、操作者は、第二の髪かき分けコンポーネント102を利用して額位置から頭の天辺方向に向かって進行し、額にある髪をかき分け、第二の髪かき分けコンポーネント102の第一の髪入り具120の髪入り部121によって第一の髪かき分けコンポーネント101と組み付けるが、第二の髪かき分けコンポーネント102の第一の髪入り具120の保持部122は、頭皮に置かれればよく、第二の固定具210と組み付けなくても頭部に安定して保持されることができ、そして、額の髪は、第二の髪かき分けコンポーネント102によってかき分けられ、頭部に収まっており、経頭蓋光は、頭皮により良く伝送されることができ、第二の髪かき分けコンポーネント102の第一の髪かき分けコンポーネント101~離れる端は、第二の固定具210と組み付けられると、かえって使用快適性に影響を与えるようになってしまう。
【0055】
理解できるように、第二の固定具210は、使用者の頭部に装着されやすいように、円弧状構造(図7に示されない)に構成されてもよく、第一の髪かき分けコンポーネント101と第二の髪かき分けコンポーネント102とは、第二の固定具210の対向する両側に設置され、各髪かき分けコンポーネントの第一のブリッジ部110は、第二の固定具210に接続され、使用時に、操作者は、各髪かき分けコンポーネントを頭の天辺位置に置き、それぞれ両側に髪かき分けコンポーネントを動かすことで髪かき分けを実現することができる。
【0056】
なお、図7は、本開示で上記発明構想を説明する例に過ぎず、本開示は、これに限らない。例えば、いくつかの実施例では、髪かき分け装置は、複数の髪かき分けコンポーネントを含んでもよく、各髪かき分けコンポーネントは、経頭蓋光をより多くの領域に伝送するために、異なる領域に対応する。なお、当業者は、構造安定性や柔軟性などの要素を考慮した上で、各髪かき分けコンポーネントの間、髪かき分けコンポーネントと第二の固定具210との間の組み付け位置、及び組み付け関係を柔軟に設定してもよく、例えば、第二の髪かき分けコンポーネント102は、安定度を向上させるために、第二の固定具210に着脱可能に接続されてもよく、第一の髪かき分けコンポーネント101は、第一のブリッジ部110を介して第二の固定具210に接続されてもよく、又は、第二の髪かき分けコンポーネント102の第一の髪入り具120の髪入り部121は、第一の髪かき分けコンポーネント101の第一のブリッジ部110に着脱可能に接続されてもよい。
【0057】
本開示の第三の態様によれば、本開示は、髪かき分けコンポーネント300をさらに提供しており、図8に示すように、この髪かき分けコンポーネント300は、第二のブリッジ部310と、経頭蓋光を伝送するための少なくとも一つの第二の髪入り具320とを含み、ここで、第二のブリッジ部310は、使用者の頭部に安定して装着できるように、少なくとも部分的に周方向に延在し、且つ弾性を有し、各第二の髪入り具320は、第二のブリッジ部310の延在方向にスライド可能に第二のブリッジ部310に取り付けられ、これにより第二のブリッジ部310の延在方向に沿って第二の髪入り具320をスライドさせることで髪をかき分けることができ、外部経頭蓋光が第二の髪入り具320、及び第二の髪入り具320のスライド経路に形成された光通路を介して頭皮に伝送される。
【0058】
理解できるように、本開示は、第二のブリッジ部310の構造形状、製造材質、及び第二の髪入り具320の構造形状、製造材質、数などについて、いずれも具体的に限定せず、これらは、第一のブリッジ部110及び第一の髪入り具120と同じであってもよく、異なってもよく、第二のブリッジ部310が使用者の頭部に安定して装着されることができ、第二の髪入り具320が使用者の髪間に插入されることができ、且つ経頭蓋光を伝送できればよく、ここでこれ以上説明しない。そのため、第二のブリッジ部310は、例えば透明材料のような、経頭蓋光を伝送できる任意の材料で製造されてもよく、これにより外部経頭蓋光も、第二のブリッジ部310を介して頭皮に直接伝送でき、又は、外部経頭蓋光は、その上に設置された第二の髪入り具320に第二のブリッジ部310を介して入って、頭皮に伝送されることができる。一つの好ましい実施例では、第二のブリッジ部310と第二の髪入り具320とは、同じ材料で一体に成形されてなる。
【0059】
以下、図8を例にして、上記発明構想を説明する。
【0060】
図8に示すように、第二のブリッジ部310は、基部311と、基部311を取り囲んで設置される複数の爪形部312とを含み、第二の髪入り具320は、複数であり、各第二の髪入り具320は、爪形部312の延在方向にスライド可能に爪形部312に設置され、いくつかの実施例では、複数の第二の髪入り具320は、第二のブリッジ部310を環状に取り囲むことができ、即ち、使用者の頭全体を周方向に覆うことができる。
【0061】
いくつかの実施例では、第二の髪入り具320の本体構造321は、その第一の側から第二の側に向かって収縮し、第二の側は、第一の側よりも爪形部312の根元に近く、つまり、第二の側は、頭の天辺位置により近い。このように、使用者の頭の形に適合し、且つできるだけ多くの領域の髪をかき分け、経頭蓋光の照射面積を増加させることができる。さらに、本体構造321の頭皮に近い側に髪かき分けするための櫛歯部322を設置してもよく、使用時に、第二の髪入り具320を頭の天辺位置から下方にスライドすると、爪形部312の延在方向の経路上の髪をかき分けることができ、一部の経頭蓋光は、第二の髪入り具320に保持される光通路を介して頭皮に伝送され、また、もう一部の外部経頭蓋光は、第二の髪入り具320の進行経路上の光通路を介して頭皮に直接に伝送されることができる。
【0062】
いくつかの実施例では、図8に示すように、基部311の、使用者の頭皮に近い側に導光体313が設定される。好ましくは、導光体313は、導光柱の形状に構成され、使用時に、導光柱は、頭の天辺にある髪に插入され、使用者の頭皮に接触することによって、経頭蓋光を頭の天辺の位置に伝送することを実現することができる。
【0063】
理解できるように、本開示では、櫛歯部322の構造形状や櫛歯の密度などに対して、いずれも具体的に限定せず、高い光伝送効率を実現できれば、当業者は、使用者の髪の属性や装置の適合性などの要素に基づいて柔軟に設計することができる。
【0064】
ここで説明するように、図8は、本開示において上記発明構想を説明する例に過ぎないが、本開示は、それに限らず、例えば、当業者は、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて第二のブリッジ部310の構造形状、爪形部312の数及び分布位置などを柔軟的に設置することができる。
【0065】
図9に示すように、本開示は、経頭蓋光変調機器400をさらに提供しており、この経頭蓋光変調機器400は、ベアラ部材410と、ベアラ部材410に設置される経頭蓋光を伝送する光学コンポーネント420とを含み、本開示の任意の実施例に記載の髪かき分けコンポーネント430と、髪かき分け装置(図9に示されず)とのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0066】
具体的には、ベアラ部材410は、例えばヘルメット、弾性を有するヘッドキャップなど、光学コンポーネント420を載せることができる任意の構造に構成されてもよい。光学コンポーネント420は光学部材を含み、この光学部材は、発光ダイオード、レーザー、光ファイバなどの、経頭蓋光を伝送できる任意のデバイスであってもよく、理解できるように、光学部材は、複数であってもよく、複数の光学部材は、異なるタイプのパラメータの光を発射することができ、例えば、一部の光学部材が635nmの波長の光を、一部の光学部材が810nmの波長の光を発射し、具体的には、経頭蓋光変調機器400は制御装置(図9に示されず)をさらに含み、制御装置は、各光学部材の発光周波数や発光モードなどの作動パラメータを制御し、より高い疾患治療効果を実現することができ、例えば、異なる波長を発射できる光学部材は、同時又は交互に作動するモードで経頭蓋光を発射し、又は異なる疾患に対して光学部材の作動パラメータを制御し、例えば、光波長810nm、パルスモード、周波数10Hz、及び光パワー密度50mW/cm2である作動パラメータでアルツハイマー症を治療することができる。
【0067】
さらに、髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネント430と、光学コンポーネント420とは、別体のものであり、且つ光学コンポーネント420は、髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネント430の外部で経頭蓋光を伝送し、髪かき分け装置又は髪かき分けコンポーネント430を介して頭皮に伝送され、即ち髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置は、光学コンポーネント420の構造、設置位置などの要素によって制限されない。図9に示すように、光学コンポーネント420は、ベアラ部材410に設置されるが、髪かき分けコンポーネント430は、個別部材として光学コンポーネント420と連携して使用されてもよく、これは、光学コンポーネント420と同一の部材に設置されているわけではなく、且つ両者には接続関係がない。いくつかの実施例では、髪かき分けコンポーネント430の頭の上の配置位置は、光学コンポーネント420のターゲット照射領域に対応してもよく、又は髪入り具のブリッジ部上の取り付け位置は、光学コンポーネント420のターゲット照射領域に基づいて調整され、経頭蓋光変調機器をより個性化にすることができる。
【0068】
いくつかの実施例では、収納や使用を容易にするために、髪かき分けコンポーネント430は、ベアラ部材410に組み付けられてもよい。
【0069】
いくつかの実施例では、経頭蓋光変調機器400は、少なくとも一つのプロセッサ(図9に示されず)をさらに含んでもよく、光学コンポーネント420の髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置に対する位置づけ及び/又は方向を制御するとともに、光学コンポーネント420がその位置づけ及び/又は方向を制御することで、両者が関連付けられて経頭蓋光を伝送するように構成されてもよい。具体的には、髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置の構造形状、サイズなどの要素は、経頭蓋光の伝送率に影響を与える可能性があり、このような場合に、光学コンポーネント420が髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置に対する位置づけ及び/又は方向に関連付けられて経頭蓋光を伝送するようにプロセッサで制御して調整し、経頭蓋光の伝送率を向上させることができ、ここで説明するように、本開示における光学コンポーネント420の髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置に対する位置づけ及び/又は方向は、物理的空間上の位置づけ及び/又は方向を含むが、これらに限らず、例えば、一実施例では、光学コンポーネント420と使用者の頭皮との間の距離を短縮することで、経頭蓋光をターゲット領域に集中的に照射することができ、別の実施例では、光学コンポーネント420のパラメータ、例えば、光パワー密度、周波数などを変更することによって頭皮に照射された経頭蓋光を所望の値にすることができる。
【0070】
別のいくつかの実施例では、経頭蓋光変調機器400で光学コンポーネント420がその位置づけ及び/又は方向に関連付けて経頭蓋光を伝送するように制御することは、具体的には、光学コンポーネント420がその位置づけ及び/又は方向に関連付けて、伝送される経頭蓋光の強度と放射モードを変更するように制御することを含んでもよく、ここで、放射モードは、経頭蓋光の波長と伝送時間帯などを含んでもよいが、これらに限らない。
【0071】
理解できるように、経頭蓋光変調機器400は、複数の脳疾患、例えば、神経退行性疾患のアルツハイマー症、精神疾患のうつ病、自閉症、創傷性疾患の脳卒中などを治療するために用いられてもよく、本開示は、これについて具体的に限定しない。
【0072】
本開示による経頭蓋光変調機器400は、髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置によって使用者の頭皮上の髪をかき分けて、髪入り具及びその進行経路に光通路を形成することによって、経頭蓋光を頭皮に伝送することを実現し、光伝送率が比較的に高く、これにより、経頭蓋光変調機器400は、より良い治療効果を実現することができ、且つ髪かき分けコンポーネント430又は髪かき分け装置は、光学コンポーネント420の構造、設置位置などの要素に制限されず、構造が簡単であり、コストが比較的に低い。
【0073】
なお、本明細書では、例示的な実施例を記述したが、その範囲は、本開示に基づく同等の素子、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施例の横断的な態様)、改変又は変更を有するあらゆる実施例を含む。特許請求の範囲における素子は、請求項に採用される言語に基づいて広義に解釈され、本明細書又は本出願の実施期間に記述された例に限らず、その例は、非排他的であると解釈される。従って、本明細書及び例は、単なる例として考慮されることを意図しており、実際の範囲及び精神は、その均等物の全範囲とともに以下の特許請求の範囲によって示される。
【0074】
上記記述は、制限的なものではなく説明的なものである。例えば、上記例(又は一つ以上の態様)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。例えば、当業者は、上記記述を読む際に、他の実施例を使用することができる。また、上記具体的な実施形態では、様々な特徴は、本開示を簡単にするために、グループ化されてもよい。これは、請求されていない開示された特徴がいかなる請求にも不可欠であるという意図として解釈されるべきではない。逆に、本開示のテーマは、特別に開示された実施例のすべての特徴よりも少なくてもよい。従って、下記特許請求の範囲は、例又は実施例として具体的な実施形態に組み込まれ、そのうちの各請求項は、それぞれ個別の実施例とされており、これらの実施例は、様々な組み合わせや並び替えで互いに組み合わせてもよいと考えられる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲と、そのような特許請求の範囲に権利を有する均等物の全範囲を参照して確定されるべきである。
【0075】
上記実施例は、本開示の例示的な実施例に過ぎず、本開示を制限するためのものではなく、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲によって限定される。当業者は、本開示の本質と保護範囲内で、本開示に様々な修正又は同等の置き換えを行うことができ、このような修正又は同等の置き換えも本開示の保護範囲内に落ちるとみなされるべきである。
【符号の説明】
【0076】
100-髪かき分けコンポーネント、110-第一のブリッジ部、120-第一の髪入り具、121-髪入り部、122-保持部、130-第一の固定具、131-装着孔、200-髪かき分け装置、201-回転軸、210-第二の固定具、101-第一の髪かき分けコンポーネント、102-第二の髪かき分けコンポーネント、300-髪かき分けコンポーネント、310-第二のブリッジ部、320-第二の髪入り具、311-基部、312-爪形部、313-導光体、322-櫛歯部、400-経頭蓋光変調機器、410-ベアラ部材、420-光学コンポーネント、430-髪かき分けコンポーネント。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
経頭蓋光のための導光装置であって、
少なくとも部分的に周方向に延在する第一のブリッジ部と、
少なくとも一つの第一の髪入り具であって、各第一の髪入り具が前記第一のブリッジ部に設置されることで、各第一の髪入り具の長手方向が前記第一のブリッジ部の延在方向と交差し、且つ各第一の髪入り具の前記第一のブリッジ部の延在方向の両側にスペースを有する少なくとも一つの第一の髪入り具と、を含
各第一の髪入り具は、髪入り部と、経頭蓋光を伝送するための保持部と、を含む、
ことを特徴とする導光装置
【請求項2】
前記髪入り部は、使用者の髪間に插入されるように構成され、前記保持部は、光透過構造である、
ことを特徴とする請求項1に記載の導光装置
【請求項3】
前記髪入り部と前記保持部は、前記第一のブリッジ部の対向する両側に分布しているように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の導光装置
【請求項4】
前記保持部の少なくとも一部と前記髪入り部とは、前記第一のブリッジ部の同じ側に分布するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の導光装置。
【請求項5】
前記第一のブリッジ部の底部は、前記第一の髪入り具の底部に対して第一の所定の高さを有
前記第一の所定の高さは、第一の髪入り具の前記両側のスペースにおけるをまとめるように配置される、
ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の導光装置
【請求項6】
前記第一の髪入り具の少なくとも一部は、使用者の髪の属性に関連付けて設定される第二の所定の高さを有する、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の導光装置
【請求項7】
前記第一の髪入り具の少なくとも一部は第二の所定高さを有し、前記第二の所定の高さの前記第一の所定の高さに対する高さは、使用者の髪の属性に関連付けて設定され、前記髪の属性は、髪の厚さと、髪の量と、髪の弾性とのうちの少なくとも一つを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の導光装置
【請求項8】
前記保持部の長さが、経頭蓋光のターゲット照射領域に基づいて設定される
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の導光装置
【請求項9】
前記第一の髪入り具は、複数であり、前記第一のブリッジ部は、各前記第一の髪入り具をブリッジするように構成される、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の導光装置
【請求項10】
前記第一のブリッジ部は、弾性材料で製造され、又は、前記第一のブリッジ部は、周方向に延在する形状により弾性を提供する、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の導光装置
【請求項11】
前記導光装置は、頭部に締め付けるため且つ髪をまとめるための第一の固定具をさらに含み、前記第一の髪入り具は、前記第一の固定具に着脱可能に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の導光装置
【請求項12】
前記第一のブリッジ部と、前記髪入り部とのうちの少なくとも一つは、経頭蓋光を伝送できる材料で製造される、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の導光装置
【請求項13】
前記第一のブリッジ部前記第一の髪入り具の縦延在方向に間隔をあけて設置される少なくとも一つの周方向延在部を、さらに含む
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の導光装置
【請求項14】
前記第一のブリッジ部と周方向延在部における隣接部との間には、使用者の髪の長さに応じて設けられる第一の所定距離がある
ことを特徴とする請求項13に記載の導光装置
【請求項15】
前記第一の髪入り具は、前記第一のブリッジ部に着脱可能に接続される、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の導光装置。
【請求項16】
経頭蓋光のための導光装置であって、請求項1~15のいずれか1項に記載の導光装置を、少なくとも二つ含む、
ことを特徴とする導光装置
【請求項17】
隣接する導光装置の一方の導光装置の第一の髪入り具の髪入り部は、他方の導光装置の第一の髪入り具の保持部に着脱可能に接続される、
ことを特徴とする請求項16に記載の導光装置
【請求項18】
ベアラ部材と、前記ベアラ部材に設置される経頭蓋光を伝送する光学コンポーネントと、を含む経頭蓋光変調機器であって、請求項1~17のいずれか1項に記載の経頭蓋光のための導光装置をさらに含む、
ことを特徴とする経頭蓋光変調機器。
【請求項19】
前記経頭蓋光変調機器は、神経退行性疾患と、精神疾患と、創傷性疾患とのうちの少なくとも一つを治療するために用いられる、
ことを特徴とする請求項18に記載の経頭蓋光変調機器。
【請求項20】
前記経頭蓋光変調装置は、アルツハイマー症の治療に用いられる、
ことを特徴とする請求項18に記載の経頭蓋光変調機器。
【国際調査報告】