(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】腰を牽引するためのマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20241008BHJP
【FI】
A61H7/00 323L
A61H7/00 323H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523459
(86)(22)【出願日】2022-10-24
(85)【翻訳文提出日】2024-06-17
(86)【国際出願番号】 KR2022016293
(87)【国際公開番号】W WO2023068911
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0141762
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0008173
(32)【優先日】2022-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0008580
(32)【優先日】2022-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】518358871
【氏名又は名称】ボディーフレンド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BODYFRIEND Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】163,Yangjaecheon-ro,Gangnam-gu,Seoul,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】リム,スン グ
(72)【発明者】
【氏名】コン,ドク ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ミョン ジン
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD17
4C100AD23
4C100AF07
4C100BA03
4C100BB04
4C100BB05
4C100BC13
4C100CA06
4C100DA06
(57)【要約】
本開示は、使用者の腰を牽引するためのマッサージ装置の動作方法に関し、制御部が背中フレームを後ろに倒すように制御するステップ、制御部が脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップ、マッサージボールが使用者の腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ、およびマッサージボールを第1の方向または第2の方向に動かし、腰エアバッグに空気を注入して、使用者の腰を牽引するステップを含む。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ装置の動作方法において、
制御部が、使用者が横になった姿勢になるように背中フレームをヒップフレームに対して後ろに倒すように制御するステップ、
前記制御部が脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップ、
マッサージボールが使用者の腰に位置するように前記背中フレームおよび前記ヒップフレームに沿って移動可能なマッサージモジュールの位置を制御するステップ、および
前記マッサージボールを第1の方向および第2の方向のうち少なくとも1つに動かし、腰エアバッグに空気を注入して、使用者の腰を牽引するステップを含み、
前記第1の方向は上部フレームの長さ方向に平行な方向であって、前記使用者のヒップから頭に向かう方向であり、前記第2の方向は前記上部フレームの長さ方向に垂直な方向であって、前記使用者の後から前に向かう方向である、マッサージ装置の動作方法。
【請求項2】
前記使用者の腰を牽引するステップは、
前記マッサージボールを前記第2の方向に動かすステップ、
前記マッサージボールを前記第2の方向に動かすステップの同時、直前、または直後に前記腰エアバッグに空気を注入するステップ、
前記マッサージボールを前記第1の方向または第1の方向の反対方向に動かすステップ、
前記マッサージボールを前記第2の方向の反対方向に動かすステップ、および
前記マッサージボールを前記第2の方向の反対方向に動かすステップの同時、直前、または直後に前記腰エアバッグから空気を排出するステップ、を含む、請求項1に記載のマッサージ装置の動作方法。
【請求項3】
前記使用者の腰を牽引するステップは、
前記制御部が前記マッサージボールが前記使用者の上側腰に位置するように前記マッサージモジュールの位置を制御するステップ、
前記腰エアバッグに空気を注入するステップ、
前記マッサージボールが使用者を圧迫するように前記マッサージボールを前記第2の方向に動かすステップ、
前記マッサージボールが使用者の下側腰に位置するように前記マッサージモジュールを前記第1の方向の反対方向に移動させるステップ、
前記腰エアバッグから空気を排出するステップ、
前記マッサージボールが使用者を圧迫しないように前記マッサージボールを第2の方向の反対方向に動かすステップ、および
前記マッサージボールが前記上側腰に位置するように前記マッサージモジュールを前記第1の方向に移動させるステップ、を含む、請求項1に記載のマッサージ装置の動作方法。
【請求項4】
前記制御部が前記マッサージボールが使用者の上側腰に位置するように前記マッサージモジュールの位置を制御するステップは、
前記背中フレームを後ろに倒すように制御するステップ、および
前記制御部が前記脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップ、を含む、請求項3に記載のマッサージ装置の動作方法。
【請求項5】
脊椎を牽引するための前記マッサージ装置は、ボディマッサージ部、前記脚マッサージ部、前記マッサージ装置の動作を制御する前記制御部を含み、
前記ボディマッサージ部は、
ベースフレーム、前記上部フレームおよび下部フレームを含むメインフレーム、
前記上部フレームに沿って前記第1の方向または前記第1の方向の反対方向に移動し、前記第2の方向または前記第2の方向の反対方向に移動可能な前記マッサージボールを含み、使用者にマッサージを提供するマッサージモジュール、および
前記上部フレームに含まれた前記背中フレームと前記ヒップフレームとの間のフレーム回転軸に隣接して配置されて使用者の腰を牽引する前記腰エアバッグを含む、請求項4に記載のマッサージ装置の動作方法。
【請求項6】
前記制御部が前記マッサージボールが前記使用者の上側腰に位置するように前記マッサージモジュールの位置を制御するステップは、
前記使用者の脚を固定するために、前記脚マッサージ部に含まれた少なくとも1つのエアバッグに空気を注入するステップ、および
前記使用者の上体を固定するために、前記ボディマッサージ部の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグに空気を注入するステップ、を含む、請求項5に記載のマッサージ装置の動作方法。
【請求項7】
前記マッサージ装置は、
前記ボディマッサージ部のカバーに結合され、前記腰エアバッグから前記第1の方向に位置し、左右に延びた帯形態の上体固定部を含み、
前記上体固定部は、一側の一面に第1の結合部が形成されており、他側の他面に第2の結合部が形成されており、前記第1の結合部と前記第2の結合部とが結合して使用者の上体を固定する、請求項5に記載のマッサージ装置の動作方法。
【請求項8】
前記制御部がセンサー部の信号に基づいて前記第1の結合部が前記第2の結合部と結合されたか否かを確認するステップ、および
前記第1の結合部が前記第2の結合部と結合された場合、前記制御部がマッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ、を含み、
前記センサー部は、前記第1の結合部および前記第2の結合部の接触有無を感知する接触センサーである、請求項7に記載のマッサージ装置の動作方法。
【請求項9】
前記マッサージボールが前記使用者の下側腰に位置するように前記マッサージモジュールを前記第1の方向の反対方向に移動させるステップは、
脚マッサージ部を下ろすように制御するステップを含み、
前記腰エアバッグから空気を排出するステップは、
前記脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップを含む、請求項3に記載のマッサージ装置の動作方法。
【請求項10】
前記マッサージモジュールは、
前記マッサージモジュールの骨組みを成すモジュールベースフレーム、
前記モジュールベースフレームに結合されて左右に延びるマッサージボール回転軸、
前記マッサージボール回転軸を基準に回転するマッサージボールフレーム、および
前記マッサージボールフレームに連結された前記マッサージボール、を含み、
前記マッサージボール回転軸を基準に前記マッサージボールフレームを回転させる場合、前記マッサージボールは、前記マッサージボールの初期状態から第1の距離だけ第2の方向に突出し、第2の距離だけ前記第1の方向の反対方向に移動し、前記第1の距離は5cm以上15cm以下であり、前記第2の距離は5cm以上10cm以下である、請求項5に記載のマッサージ装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、腰を牽引するためのマッサージ装置とその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マッサージ(massage)または按摩とは、被施術者の身体の一部分を揉んだり、押圧したり、引っ張ったり、叩いたりまたは動かしたりするなどのように、身体の一部分に様々な形態の力学的刺激を加えることによって被施術者の姿勢を矯正し、血液の循環を助け、そして被施術者の疲労を和らげる医療補助療法である。
【0003】
マッサージ需要の増加は、経済的事情および時間的理由によって、人工的なマッサージ機能を提供するマッサージ装置またはマッサージ機器に対する需要の増加をもたらした。すなわち、マッサージを通じて凝り固まった筋肉を解して疲労またはストレスを解消しようとする需要が増大するにつれて、時間および費用が効率的な方式の様々なマッサージ装置が市販されている。機械的な装置を通じて別途のマッサージ師なしにマッサージを実行する任意の形態の器具、デバイスまたは装置をマッサージ装置と称する。
【0004】
最近のマッサージ装置は、使用者の健康を改善するための様々な機能を備えている。例えば、マッサージ装置は、脊椎の痛みを緩和するために脊椎を牽引する機能を含む場合がある。しかし、現在まで脊椎の痛みを緩和するために使用された脊椎牽引機器は、ほとんど脊椎の軸方向に力を加えて牽引する方式(axial traction)を取っている。しかし、このような方法は、椎間板の圧縮を解すよりは脊椎構造を真っ直ぐに伸ばす役割をするが、これは自然的な前弯曲線を減少させ、筋肉痛症や痙攣、脊椎後関節と軟部組織構造の損傷を誘発して、牽引治療の副作用をもたらすことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2056545号公報(2019.12.17.)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
使用者の痛みを緩和しながらも脊椎を牽引するためのマッサージ装置またはマッサージ装置の動作方法について開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作方法は、制御部が、背中フレームをヒップフレームに対して後ろに倒すように制御するステップ、制御部が脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップ、マッサージボールが使用者の腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ、およびマッサージボールを第1の方向および第2の方向のうち少なくとも1つに動かし、腰エアバッグに空気を注入して、使用者の腰を牽引するステップを含み、第1の方向は上部フレームの長手方向に平行な方向であって、使用者のヒップから頭に向かう方向であり、第2の方向は上部フレームの長手方向に垂直な方向であって、使用者の後から前に向かう方向である。
【0008】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作方法の使用者の腰を牽引するステップは、マッサージボールを第2の方向に動かすステップ、マッサージボールを第2の方向に動かすステップの同時、直前、または直後に腰エアバッグに空気を注入するステップ、マッサージボールを第1の方向または第1の方向の反対方向に動かすステップ、マッサージボールを第2の方向の反対方向に動かすステップ、およびマッサージボールを第2の方向の反対方向に動かすステップの同時、直前、または直後に腰エアバッグから空気を排出するステップを含む。
【0009】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作方法の使用者の腰を牽引するステップは、制御部がマッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ、腰エアバッグに空気を注入するステップ、マッサージボールが使用者を圧迫するようにマッサージボールを第2の方向に動かすステップ、マッサージボールが使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動させるステップ、腰エアバッグから空気を排出するステップ、マッサージボールが使用者を圧迫しないようにマッサージボールを第2の方向の反対方向に動かすステップ、およびマッサージボールが上側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向に移動させるステップを含む。
【0010】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作方法の制御部がマッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップは、背中フレームを後ろに倒すように制御するステップ、および制御部が脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップを含む。
【0011】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置は、脊椎を牽引するためのマッサージ装置は、ボディマッサージ部、脚マッサージ部、マッサージ装置の動作を制御する制御部を含み、ボディマッサージ部は、ベースフレーム、上部フレームおよび下部フレームを含むメインフレーム、上部フレームに沿って第1の方向または第1の方向の反対方向に移動し、第2の方向または第2の方向の反対方向に移動可能なマッサージボールを含み、使用者にマッサージを提供するマッサージモジュール、および上部フレームに含まれた背中フレームとヒップフレームとの間のフレーム回転軸に隣接して配置されて使用者の腰を牽引する腰エアバッグを含む。
【0012】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作方法の制御部がマッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップは、使用者の脚を固定するために、脚マッサージ部に含まれた少なくとも1つのエアバッグに空気を注入するステップ、および使用者の上体を固定するために、ボディマッサージ部の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグに空気を注入するステップを含む。
【0013】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置は、ボディマッサージ部のカバーに結合され、腰エアバッグから第1の方向に位置し、左右に延びた帯形態の上体固定部を含み、上体固定部は、一側の一面に第1の結合部が形成されており、他側の他面に第2の結合部が形成されており、第1の結合部と第2の結合部が結合して使用者の上体を固定する。
【0014】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作方法の制御部がセンサー部の信号に基づいて第1の結合部が第2の結合部と結合されているか否かを確認するステップ、および第1の結合部が第2の結合部と結合されている場合、制御部がマッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップを含み、センサー部は、第1の結合部および第2の結合部の接触有無を感知する接触センサーである。
【0015】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作方法のマッサージボールが使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動させるステップは、脚マッサージ部を下ろすように制御するステップを含み、腰エアバッグから空気を排出するステップは、脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップを含む。
【0016】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作方法のマッサージモジュールは、マッサージモジュールの骨組みを成すモジュールベースフレーム、モジュールベースフレームに結合されて左右に延びるマッサージボール回転軸、マッサージボール回転軸を基準に回転するマッサージボールフレーム、およびマッサージボールフレームに連結されたマッサージボールを含み、マッサージボール回転軸を基準にマッサージボールフレームを回転させる場合、マッサージボールは、マッサージボールの初期状態から第1の距離だけ第2の方向に突出し、第2の距離だけ第1の方向の反対方向に移動し、第1の距離は5cm以上15cm以下であり、第2の距離は5cm以上10cm以下である。
【0017】
本開示の一実施形態による脊椎を牽引するためのマッサージ装置は、ボディマッサージ部、脚マッサージ部、マッサージ装置の動作を制御する制御部を含み、ボディマッサージ部は、ベースフレーム、上部フレームおよび下部フレームを含むメインフレーム、上部フレームに沿って第1の方向または第1の方向の反対方向に移動し、第2の方向または第2の方向の反対方向に移動可能なマッサージボールを含み、使用者にマッサージを提供するマッサージモジュール、および上部フレームに含まれた背中フレームとヒップフレームとの間のフレーム回転軸に隣接して配置されて使用者の腰を牽引する腰エアバッグを含み、第1の方向は上部フレームの長手方向に平行な方向であって、使用者のヒップから頭に向かう方向であり、第2の方向は上部フレームの長手方向に垂直な方向であって、使用者の後から前に向かう方向である。
【0018】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置のマッサージモジュールは、マッサージモジュールの骨組みを成すモジュールベースフレーム、モジュールベースフレームに結合されて左右に延びるマッサージボール回転軸、マッサージボール回転軸を基準に回転するマッサージボールフレーム、およびマッサージボールフレームに連結されたマッサージボールを含み、マッサージボール回転軸を基準にマッサージボールフレームを回転させて、マッサージボールを第2の方向に動かす。
【0019】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置のマッサージボール回転軸を基準にマッサージボールフレームを回転させる場合、マッサージボールは、マッサージボールの初期状態から第1の距離だけ第2の方向に突出し、第2の距離だけ第1の方向の反対方向に移動し、第1の距離は5cm以上15cm以下であり、第2の距離は5cm以上10cm以下である。
【0020】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置は、空気を注入する場合、使用者の脚を固定する脚マッサージ部に含まれた少なくとも1つのエアバッグ、および空気を注入する場合、使用者の上体を固定するボディマッサージ部の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグを含む。
【0021】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置は、ボディマッサージ部のカバーに結合され、腰エアバッグから第1の方向に位置し、左右に延びた帯形態の上体固定部を含み、上体固定部は、一側の一面に第1の結合部が形成されており、他側の他面に第2の結合部が形成されており、第1の結合部と第2の結合部が結合して使用者の上体を固定する。
【0022】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の制御部は、センサー部の信号に基づいて第1の結合部が第2の結合部と結合されているか否かを確認し、第1の結合部が第2の結合部と結合されている場合、制御部がマッサージボールおよび腰エアバッグに基づいて使用者の腰を牽引し、センサー部は、第1の結合部および第2の結合部の接触有無を感知する接触センサーである。
【0023】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の制御部は、背中フレームをヒップフレームに対して後ろに倒すように制御し、脚マッサージ部を持ち上げるように制御し、マッサージボールが使用者の腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御し、マッサージボールおよび腰エアバッグに基づいて使用者の腰を牽引するようにする。
【0024】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の制御部は、使用者の腰を牽引するためにマッサージボールを第2の方向に動かし、マッサージボールを第2の方向に動かすステップの同時、直前、または直後に腰エアバッグに空気を注入し、マッサージボールを第1の方向または第1の方向の反対方向に動かし、マッサージボールを第2の方向の反対方向に動かし、マッサージボールを第2の方向の反対方向に動かすステップの同時、直前、または直後に腰エアバッグから空気を排出する。
【0025】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の制御部は、マッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御し、マッサージボールが使用者を圧迫するようにマッサージボールを第2の方向に動かし、マッサージボールが使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動させ、腰エアバッグに空気を注入し、マッサージボールが使用者を圧迫しないようにマッサージボールを第2の方向の反対方向に動かし、腰エアバッグから空気を排出し、マッサージボールが上側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向に移動させる。
【0026】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置の制御部は、マッサージボールが使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御し、腰エアバッグに空気を注入し、マッサージボールが使用者を圧迫するようにマッサージボールを第2の方向に動かし、マッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向に移動させ、腰エアバッグから空気を排出し、マッサージボールが使用者を圧迫しないようにマッサージボールを第2の方向の反対方向に動かし、マッサージボールが下側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動させる。
【0027】
また、上述したようなマッサージ装置の動作方法を実現するためのプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され得る。
【発明の効果】
【0028】
本開示によるマッサージ装置は、マッサージモジュールのマッサージボールおよび腰エアバッグの両方を利用して使用者の腰を牽引することができる。マッサージ装置は、2つの異なる種類のマッサージ器具を利用することで、人が手で腰を牽引するかのような効果を有することができる。より具体的に、人が指先または手刀で腰を牽引する動作は、マッサージモジュールのマッサージボールで提供され、人が手のひらで使用者の腰をじっと押す動作は、腰エアバッグで提供されることができる。また、腰エアバッグは、使用者の腰と触れる面積が大きいため、使用者に痛みを与えずに腰を牽引することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を説明するための図面である。
【
図2】本開示の一実施形態に係るメインフレームを説明するための図面である。
【
図3】本開示の一実施形態に係るメインフレームを説明するための図面である
【
図4】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を示した図面である。
【
図5】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置(100)と通信することができる外部の装置を示した図面である。
【
図7】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を示した図面である。
【
図8】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の断面を示す。
【
図9】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図10】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するための図面である。
【
図11】本開示の一実施形態に係るマッサージモジュールを示した図面である。
【
図12】本開示の一実施形態に係る上体固定部を説明するための図面である。
【
図13】本開示の他の実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図14】本開示の他の実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図15】本開示の他の実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図16】本開示の他の実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
マッサージ装置の動作方法において、制御部が背中フレームをヒップフレームに対して後ろに倒すように制御するステップ;前記制御部が脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップ;マッサージボールが使用者の腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ;および前記マッサージボールを第1の方向および第2の方向のうち少なくとも1つに動かし、腰エアバッグに空気を注入して、使用者の腰を牽引するステップを含み、前記第1の方向は上部フレームの長手方向に平行な方向であって、使用者のヒップから頭に向かう方向であり、前記第2の方向は前記上部フレームの長手方向に垂直な方向であって、使用者の後から前に向かう方向であるマッサージ装置の動作方法。
【0031】
開示された実施形態の利点および特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面とともに後述されている実施形態を参照すれば明確になるはずである。しかし、本開示は、以下において開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実施されることができ、本実施形態は本開示を完全なものとし、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるのみである。
【0032】
本明細書において使用される用語について簡略に説明し、開示された実施形態について具体的に説明することにする。
【0033】
本明細書において使用される用語は、本開示における機能を考慮するとともに可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、関連分野に携わる技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分において詳しくその意味を記載する。したがって、本開示において使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が持つ意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0034】
本明細書における単数の表現は、文脈上明白に単数と特定されない限り、複数の表現を含む。また複数の表現は、文脈上明白に複数と特定されない限り、単数の表現を含む。
【0035】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0036】
また、明細書において使用される「部」という用語は、ソフトウェアまたはハードウェアコンポーネントを意味し、「部」はある役割を実行する。しかし、「部」はソフトウェアまたはハードウェアに限定されるものではない。「部」はアドレス指定可能な記憶媒体にあるように構成されてもよく、一つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。よって、一例として、「部」はソフトウェアコンポーネント、オブジェクト指向ソフトウェアコンポーネント、クラスコンポーネントおよびタスクコンポーネントのようなコンポーネントと、プロセス、関数、属性、手順、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイおよび変数を含む。コンポーネントと「部」の中で提供される機能は、さらに小さな数のコンポーネントおよび「部」で結合されるか、追加的なコンポーネントと「部」にさらに分離することができる。
【0037】
本開示の一実施形態によると、「部」はプロセッサおよびメモリで実現されることができる。用語「プロセッサ」は、汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、ステートマシンなどを含むように広く解釈されなければならない。いくつかの環境では、「プロセッサ」はオーダーメイド型半導体(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを指すこともできる。用語「プロセッサ」は、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと組み合わせた一つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または任意の他の任意の構成の組み合わせのような処理デバイスの組み合わせを指すこともできる。
【0038】
用語「メモリ」は、電子情報を保存可能な任意の電子コンポーネントを含むように広く解釈されなければならない。用語メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラム可能な読み出し専用メモリ(PROM)、消去-プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データ記憶装置、レジスタなどのようなプロセッサ読み取り可能媒体の様々なタイプを指すこともできる。プロセッサがメモリから情報を読み出しおよび/またはメモリに情報を書き込むことができる場合、メモリはプロセッサと電子通信状態にあると呼ばれる。プロセッサに集積されたメモリは、プロセッサと電子通信状態にある。
【0039】
本明細書において、アクチュエータは、駆動力を提供することができる構成を意味する。例えば、アクチュエータは、モータ、リニアモータ、電磁モータ、DCモータ、ACモータ、リニアアクチュエータ、電動アクチュエータなどを含むことができ、これに限定されない。
【0040】
本明細書において、一実施形態によると、マッサージ装置は、ボディマッサージ部と脚マッサージ部とを含むマッサージ装置を指すことができる。また、他の実施形態によると、ボディマッサージ部2100と脚マッサージ部2300は、分離した別々の装置(例えば、ボディマッサージ装置と脚マッサージ装置)として存在することができ、マッサージ装置は、ボディマッサージ装置または脚マッサージ装置を指すことができる。
【0041】
下記においては、添付の図面を参照して実施例について本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。そして、図面において、本開示を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略する。
【0042】
図1は、本開示の一実施形態によるマッサージ装置を説明するための図面である。
【0043】
本開示内容の一実施形態によるマッサージ装置100は、使用者の身体の少なくとも一部分を収容するための領域を形成し、そして、使用者の胴体をマッサージをするボディマッサージ部2100、そして、使用者の脚をマッサージをする脚マッサージ部2300を含むことができる。例えば、脚マッサージ部2300は、ボディマッサージ部2100の下側に配置されて使用者の脚にマッサージを提供することができる。
【0044】
ボディマッサージ部2100は、使用者の身体の少なくとも一部分にマッサージを提供することができる。ボディマッサージ部2100は、使用者の身体の少なくとも一部分にマッサージ機能を提供するマッサージモジュール2170、使用者に任意の形態のオーディオ出力を提供するためのオーディオ出力モジュール2160、ボディマッサージ部2100の骨組みを構成するメインフレーム2110、および使用者から任意の形態の入力を受信するための使用者入力部を含むことができる。
【0045】
前述のボディマッサージ部2100が含む構成は、例示的な実施例に過ぎず、ボディマッサージ部2100は、前述の構成以外にも様々な構成を含むことができる。
【0046】
なお、
図1に示すマッサージ装置100の形状および構造は例示的なものに過ぎず、本開示内容の請求の範囲によって定義される権利範囲を逸脱しない限り、様々な形態のマッサージ装置100もまた本開示内容の範囲内に含まれることができる。
【0047】
ボディマッサージ部2100は、使用者を収容するための任意の形態の空間を形成することができる。ボディマッサージ部2100は、使用者の身体の形状に対応する形態の空間を備えることができる。例えば、
図1に示すように、ボディマッサージ部2100は、使用者の全身および/または身体の一部分を収容できる着座型に実現されることができる。
【0048】
ボディマッサージ部2100で地面に接する部分は、摩擦力を増大させるための任意の材質および/または摩擦力を増大させるための任意の部材(例えば、滑り止めパッドなど)を含むことができ、マッサージ装置100の移動性を強化するための車輪を含むことができる。
【0049】
ボディマッサージ部2100の少なくとも一部は、摺動可能である。例えば、ボディマッサージ部2100がマッサージを開始する場合、ボディマッサージ部2100の少なくとも一部は前方に摺動することができる。また、ボディマッサージ部2100は後方に傾斜してもよい。その結果、ボディマッサージ部2100は、後方に傾斜した状態でマッサージを提供することができる。
【0050】
本開示の一実施形態によると、マッサージ装置100は、少なくとも1つのエアセル(図示せず;エアバッグ)を含むことができる。エアセルは、使用者の肩部分、腰部分、骨盤部分、腕マッサージ部、脚マッサージ部2300などに位置することができ、これらに限定されず、マッサージ装置100の様々な部分に配置されることができる。腕マッサージ部は、ボディマッサージ部2100の両側に配置されて使用者の腕にマッサージを提供することができる。
【0051】
マッサージ装置100は、エア供給部を含むことができ、エア供給部は、エアセルに空気を供給することで、エアセルを膨張させることができる。エア供給部は、ボディマッサージ部2100の内部に位置してもよく、脚マッサージ部2300に位置してもよい。また、エア供給部は、マッサージ装置100の外部に位置してもよい。
【0052】
脚マッサージ部2300は、使用者に脚マッサージを提供することができる。例えば、脚マッサージ部2300は、使用者のふくらはぎをマッサージするふくらはぎマッサージ部および/または使用者の足をマッサージする足マッサージ部を含むことができる。
【0053】
脚マッサージ部2300は、使用者の身体特性に応じて長さ調節が可能である。例えば、背の高い使用者がマッサージ装置100を使用する場合、ふくらはぎの長さが長いため、脚マッサージ部2300の長さを長くする必要がある。また、背の低い使用者がマッサージ装置100を使用する場合、ふくらはぎの長さが短いため、脚マッサージ部2300を短くする必要がある。これにより、脚マッサージ部2300は、使用者の身長に合わせた脚マッサージを提供することができる。
【0054】
マッサージモジュール2170は、ボディマッサージ部2100に収容された使用者に任意の形態の力学的刺激を提供するようにボディマッサージ部2100の内部に備えられることができる。
図1に示すように、マッサージモジュール2170は、ボディマッサージ部2100の内部に備えられたメインフレーム2110に沿って移動することができる。
【0055】
例えば、ボディマッサージ部2100のメインフレーム2110にはラックギア(Rack gear)が備えられてよく、マッサージモジュール2170は、ラックギアに沿って移動しながら、使用者の身体の様々な部分に力学的刺激を提供することができる。マッサージモジュール2170は、ボールマッサージユニットおよび/またはローラマッサージユニットを含むことができ、これらに限定されない。
【0056】
メインフレーム2110は、ボディマッサージ部2100内部構成の骨組みを構成するものであり、金属材料よび/またはプラスチック材料などで実現されることができる。例えば、メインフレーム2110は、鉄、合金、鋼鉄などで実現され得るが、これらに限定されず、様々な硬い材質で実現され得る。
【0057】
本開示の一実施形態によると、マッサージ装置100は、オーディオ出力モジュール2160を含むことができる。オーディオ出力モジュール2160は、様々な位置に備えられてよい。例えば、オーディオ出力モジュール2160は、使用者と接触するシート部の上端に配置された上端オーディオ出力ユニット、シート部の左右側の腕マッサージ部の前端に取り付けられた前方オーディオ出力ユニット、および/または腕マッサージ部の後端に取り付けられた後方オーディオ出力ユニットなどのように複数の出力ユニットを含むことができるが、これらに限定されない。この場合、オーディオ出力モジュール2160は、5.1チャンネルのような立体音響を提供することができ、これに限定されない。腕マッサージ部は、ボディマッサージ部2100の両側のうち少なくとも1つに配置されて、使用者の腕にマッサージを提供することができる。
【0058】
本開示の一実施形態によると、使用者は、マッサージ装置制御デバイス2200を利用してマッサージ装置100を制御することができる。マッサージ装置制御デバイス2200は、マッサージ装置100と有線通信および/または無線通信を介して接続されてもよい。
【0059】
マッサージ装置制御デバイス2200は、リモートコントローラ(Remote controller)、携帯電話(Cellular phone)、PDA(Personal Digital Assistant)などを含み得るが、これらに限定されず、マッサージ装置100と有線および/または無線通信を介して接続可能な様々な電子デバイスを含むことができる。
【0060】
図2および
図3は、本開示の一実施形態によるメインフレームを説明するための図面である。具体的に、
図3は、背中フレーム2232の角度が変更された様子を示す図面である。
【0061】
本開示の一実施形態によると、メインフレーム2110は、ベースフレーム2210、下部フレーム2220、および上部フレーム2230のうち少なくとも1つを含むことができる。また、本開示の一実施形態によるメインフレーム2110には、フレームアクチュエータ2250およびマッサージモジュール2170が配置されてもよい。
【0062】
ベースフレーム2210は地面上に配置され、マッサージ装置100を安定的に支えることができる。ベースフレーム2210は地面によって支持され、下部フレーム2220および上部フレーム2230を支持することができる。一例によるベースフレーム2210は、マッサージ装置100の重心を取ることができるように比較的広く配置されることができるが、これに限定されない。
【0063】
下部フレーム2220は、上部フレーム2230を支持することができる。一例による下部フレーム2220は、上部フレーム2230のヒップフレーム2231を直接的に支持することができる。一例による下部フレーム2220は、ベースフレーム2210の一側および他側に垂直に配置され、上部フレーム230を支持することができるが、これに限定されない。
【0064】
本開示の一実施形態によると、下部フレーム2220は、ベースフレーム2210に沿って移動することができる。例えば、下部フレーム2220は、ベースフレーム2210に沿って前方にまたは後方に摺動することができる。これにより、ボディマッサージ部2100の摺動が許容され得る。
【0065】
具体的に説明すると、下部フレーム2220の移動を許容するために、下部フレーム2220の下部には移動ホイールが備えられてもよい。また、ベースフレーム2210の上部には、移動ホイールをガイドできるガイド部材が備えられてもよい。下部フレーム2220に備えられた移動ホイールは、ベースフレーム2210に備えられたガイド部材に沿って移動することで、前方移動または後方移動が許容されることができる。
【0066】
本開示の他の例によると、下部フレーム2220およびベースフレーム2210は、分離されることなく一つからなり、下部フレーム2220がベースフレーム2210に沿って移動せずに固定されてもよい。例えば、下部フレーム2220は、前方または後方に摺動せずに固定されてもよい。
【0067】
具体的に説明すると、下部フレーム2220の下部には移動ホイールが備えられず、下部フレーム2220とベースフレーム2210との間には下部フレーム2220とベースフレーム2210とを固定させるための固定部材が備えられてもよい。また、下部フレーム2220とベースフレーム2210は一体型に構成されてよい。
【0068】
本開示の一実施形態による下部フレーム2220は、スライドフレーム2221、支持軸フレーム2222、スイングブラケット2223、および上下部結合フレーム2224のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0069】
スライドフレーム2221は、ベースフレーム2210に沿って前方にまたは後方に摺動可能である。スライドフレーム2221は、ベースフレーム2210上に配置され、支持軸フレーム2222を支持することができる。
【0070】
支持軸フレーム2222は、上部フレーム2230を支持する支持軸として機能することができる。また、本開示の一実施形態によるメインフレーム2110は、上部フレーム2230全体が前後方向に動くことができ、このとき、支持軸フレーム2222は、中心軸の役割をすることができる。このような、支持軸フレーム2222の一端は、スライドフレーム2221に結合され、他端は、スイングブラケット2223と結合することができる。
【0071】
スイングブラケット2223は、上部フレーム2230を支持するとともに、上部フレーム2230が支持軸フレーム2222を中心に回転することができるようにする。スイングブラケット2223の上面には、上下部結合フレーム2224が結合されるが、上下部結合フレーム2224の一端と他端が動くとき、スイングブラケット2223は上下部結合フレーム2224の中心を把持する役割をすることができる。
【0072】
一例によるスイングブラケット2223の断面は、三角形の形態であってよいが、これに限定されない。一例によるスイングブラケット2223の断面が三角形の形態である場合、スイングブラケット2223の第1の頂点部分に支持軸フレーム2222が挿入されることができる。また、結合部材がスイングブラケット2223の第1の頂点部分と支持軸フレーム2222を同時に貫通して、スイングブラケット2223と支持軸フレーム2222が結合されることができるが、結合方法はこれに限定されない。このとき、スイングブラケット2223の第1の頂点と向かい合う第1の底辺部分(スイングブラケット2223の上面)は、上下部結合フレーム2224と結合されることができる。
【0073】
上下部結合フレーム2224は、下部フレーム2220と上部フレーム2230を結合させることができる。一例による上下部結合フレーム2224の底面の一部は、スイングブラケット2223と結合されることができる。また、一例による上下部結合フレーム2224の一端および他端は、上部フレーム2230と結合されることができる。より具体的に、一例による上下部結合フレーム2224の一端および他端は、上部フレーム2230の側面連結フレーム2234と結合されることができる。側面連結フレーム2234の動きに応じて上下部結合フレーム2224も移動することができる。
【0074】
本開示の一実施形態による下部フレーム2220には、フレームアクチュエータ2250が配置されることができる。
【0075】
フレームアクチュエータ2250は、後面連結フレーム2236、下部フレーム2220、上部フレーム2230、および脚マッサージ部に備えられた脚フレーム(図示せず)のうち少なくとも1つを移動させるための駆動力を提供することができる。本開示の一実施形態によるフレームアクチュエータ2250は、背中の角度アクチュエータ2251、スイングモーションアクチュエータ2252、スライドアクチュエータ(図示せず)、および脚の角度アクチュエータ(図示せず)のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0076】
背中の角度アクチュエータ2251は、背中フレーム2232の角度を調節することができる。一例による背中の角度アクチュエータ2251の一側は下部フレーム2220に固定されることができ、他側は後面連結フレーム2236に固定されることができる。背中の角度アクチュエータ2251は、後面連結フレーム2236を前後方向に移動させることで、背中フレーム2232の角度を調節することができる。
【0077】
スイングモーションアクチュエータ2252は、上部フレーム2230の角度を調節することができる。一例によるスイングモーションアクチュエータ2252の一側は上部フレーム2230に固定されることができ、他側は下部フレーム2220に固定されることができる。スイングモーションアクチュエータ2252は、上部フレーム2230を前後方向に移動させることで、上部フレーム2230全体の角度を調節することができる。
【0078】
スライドアクチュエータ(図示せず)は、ボディマッサージ部2100を摺動させることができる。一例によるスライドアクチュエータ(図示せず)の一側はベースフレーム2210に固定されることができ、他側は下部フレーム2220に固定されることができる。スライドアクチュエータ(図示せず)は、下部フレーム2220がベースフレーム2210に沿って前方にまたは後方に摺動することができるように、下部フレーム2220を前後方向に移動させ、これによってボディマッサージ部2100が摺動されることができる。
【0079】
脚の角度アクチュエータ(図示せず)は、脚マッサージ部の角度を調節することができる。一例による脚の角度アクチュエータ(図示せず)の一側は上部フレーム2230に固定されることができ、他側は脚フレーム(図示せず)に固定されることができる。脚の角度アクチュエータ(図示せず)は、脚フレーム(図示せず)を前後方向に移動させることで、脚マッサージ部の角度を調節することができる。
【0080】
上部フレーム2230は、使用者の体を支持する骨組みの役割をすることができる。一例による上部フレーム2230は、使用者のヒップ部分および背中部分を支持することができる。このような上部フレーム2230は、下部フレーム2220によって支持されることができる。上部フレーム2230には、マッサージモジュール2170が配置されて使用者の体をマッサージをすることができる。
【0081】
本開示の一実施形態による上部フレーム2230は、ヒップフレーム2231、背中フレーム2232、変形防止フレーム2233、側面連結フレーム2234、連結ブラケット2235、後面連結フレーム2236、および前面連結フレーム2237のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0082】
ヒップフレーム2231は、使用者のヒップ部分を支持することができる。ヒップフレーム2231は、複数個からなることができ、下部フレーム2220上の両側部に互いに向かい合う形態で備えられることができる。一例によるヒップフレーム2231は、背中フレーム2232と別個のフレームからなり得る。このような、ヒップフレーム2231には、ヒップラックギアが備えられてもよい。
【0083】
ヒップラックギアは、マッサージモジュール2170の移動をガイドするためのものであって、複数個のラックギア突起と複数個のラックギア溝を含むことができる。ヒップラックギアは、ヒップフレーム2231の両側部に向かい合う形態で備えられてもよく、マッサージモジュール2170はヒップラックギアに沿って移動することができる。ヒップラックギアは、別途の部材としてヒップフレーム2231に備えられてもよいが、ヒップフレーム2231の一部分にパターン形態で形成されることもできる。
【0084】
背中フレーム2232は、使用者の背中部分を支持することができる。背中フレーム2232は、ヒップフレーム2231と隣接して配置され、下部フレーム2220上の両側部に向かい合う形態で備えられることができる。背中フレーム2232は、ヒップフレーム2231との角度変更が許容されるために、ヒップフレーム2231と分離して別個のフレームとして動くことができる。
【0085】
一例による背中フレーム2232は、様々な形状で実現されることができる。例えば、背中フレーム2232は、形態によってIフレーム、Sフレームなどに区分されることができ、これに限定されない。
【0086】
Iフレームは、背中フレーム2232のうち少なくとも一部が「I」字形態で実現されたフレームを意味する。Sフレームは、背中フレーム2232のうち少なくとも一部が「S」のように屈曲した形態を含むフレームを意味する。Iフレームにマッサージモジュール2170が備えられる場合、マッサージモジュール2170はIフレームに沿って直線的に移動が可能である。
【0087】
このような、背中フレーム2232には、背中ラックギアが備えられることができる。背中ラックギアは、マッサージモジュール2170の移動をガイドするためのものであって、複数個のラックギア突起と複数個のラックギア溝を含むことができる。背中ラックギアは、背中フレーム2232の両側部に向かい合う形態で備えられることができ、マッサージモジュール2170は、背中ラックギアに沿って移動することができる。背中ラックギアは、別途の部材として背中フレーム2232に備えられてもよいが、背中フレーム2232の一部分にパターン形態で形成されることもできる。
【0088】
本開示の一実施形態によるヒップフレーム2231および背中フレーム2232は、別個のフレームからなり、それぞれの一端が隣接するように配置されることができる。本開示の一実施形態によるヒップフレーム2231または背中フレーム2232の一端下部には角度調節突起が備えられ、角度調節突起が備えられていないヒップフレーム2231または背中フレーム2232の一端下部には突起挿入溝が設けられた角度調節ガイドが備えられることができる。角度調節突起が角度調節ガイドの突起挿入溝に挿入されることで、ヒップフレーム2231と背中フレーム2232は角度が調節されながらも、互いに一定間隔以上離隔されずに距離を維持することができる。
【0089】
本開示の一実施形態によるヒップフレーム2231および背中フレーム2232は、プラスチック材料または金属材料で実現されることができるが、これに限定されない。本開示の一実施形態によるヒップフレーム2231には、ヒップラックギアがパターン形態で形成されることができ、背中フレーム2232には、背中ラックギアがパターン形態で形成されることができるが、この場合、ヒップフレーム2231および背中フレーム2232はプラスチック材料からなり得る。ここで、パターン形態で形成されるということは、ラックギアパターンがフレームに刻まれていることを意味することができる。しかし、これに限定されるものではない。
【0090】
変形防止フレーム2233は、背中フレーム2232がプラスチック材料からなる場合に、背中フレーム2232の形態が変形されるか、揺れることを防止するために、背中フレーム2232の側部に配置されて背中フレーム2232を支持することができる。例えば、変形防止フレーム2233は、鉄、合金、鋼鉄などで実現されることができるが、これに限定されず、様々な硬い材料で実現されることができる。
【0091】
側面連結フレーム2234は、ヒップフレーム2231を下部フレーム2220に固定させることができる。一例による側面連結フレーム2234の一面はヒップフレーム2231と結合され、他面は下部フレーム2220と結合されることができる。より具体的に、一例による側面連結フレーム2234は、下部フレーム2220の上下部結合フレーム2224と結合されることができる。
【0092】
連結ブラケット2235は、変形防止フレーム2233と側面連結フレーム2234を連結することができる。一例による連結ブラケット2235は、三角形の薄い板形態からなり、第1の頂点部分が変形防止フレーム2233と結合され、第2の頂点部分が側面連結フレーム2234と結合され、第3の頂点部分は後面連結フレーム2236と結合されることができるが、これに限定されない。このような、連結ブラケット2235は、下部フレーム2220の両側部に、向かい合うように配置される第1の連結ブラケットおよび第2の連結ブラケットを含むことができる。
【0093】
一方、連結ブラケット2235は、変形防止フレーム2233と別途に備えられて結合されてもよいが、変形防止フレーム2233から延びて一体型になってもよい。
【0094】
後面連結フレーム2236は、背中フレーム2232と背中の角度アクチュエータ2251を連結することができる。後面連結フレーム2236は、連結ブラケット2235および変形防止フレーム2233を介して背中フレーム2232と連結されることができる。よって、後面連結フレーム2236を移動させると、背中フレーム2232の角度が調節されることができる。より具体的に、後面連結フレーム2236を移動させると、後面連結フレーム2236に連結された連結ブラケット2235がフレーム回転軸2238を中心に回転し、連結ブラケット2235に連結された背中フレーム2232の角度が調節されることができる。このような後面連結フレーム2236は、背中の角度アクチュエータ2251と連結され、背中の角度アクチュエータ2251が後面連結フレーム2236を前後方向に移動させることで、背中フレーム2232の角度を調節することができる。このような、後面連結フレーム2236は、連結ブラケット2235の第3の頂点部分に結合されることができ、第1の連結ブラケットと第2の連結ブラケットとの間に結合されることができる。
【0095】
前面連結フレーム2237は、上部フレーム2230とスイングモーションアクチュエータ2252を連結することができる。一例による前面連結フレーム2237は、上部フレーム2230の側面連結フレーム2234と結合されることができる。よって、前面連結フレーム2237を移動させると、上部フレーム2230全体の角度が調節されることができる。
【0096】
本開示の一実施形態による上部フレーム2230には、マッサージモジュール2170が配置されてよい。
【0097】
マッサージモジュール2170は、使用者の頭部分、背中部分、およびヒップ部分のうち少なくとも一部分に力学的刺激を提供することができる。マッサージモジュール2170は、ヒップフレーム2231および背中フレーム2232に沿って上側にまたは下側に移動することができる。
【0098】
一方、従来のマッサージ装置は、ヒップフレームおよび背中フレームが一つのフレームで構成され、ヒップフレームと背中フレームとの間の角度を調節することができないため、使用者が同じ姿勢でマッサージを受けなければならないという不便さがあった。また、従来のマッサージ装置は、ヒップフレームと背中フレームとの間の角度を調節するとしても、マッサージモジュール2170がヒップフレームと背中フレームとの間を移動し難いという問題点があった。
【0099】
本開示の一実施形態によるマッサージ装置100は、ヒップフレーム2231と背中フレーム2232をそれぞれ分離することで、ヒップフレーム2231と背中フレーム2232との間の角度を調節することができる。また、本開示の一実施形態によるマッサージ装置100は、マッサージモジュール2170にガイドモジュールを備えることで、ヒップフレーム2231と上記背中フレーム2232との間からマッサージモジュール2170が離脱することを防止することができる。
【0100】
ヒップラックギアまたは背中ラックギアは、前方-後方方向のラックギアおよび上下方向のラックギアを含むことができる。本開示において前方-後方方向は、マッサージモジュール2170から使用者に向かう方向、または使用者からマッサージモジュール2170に向かう方向を意味し、Z軸方向とも言える。
【0101】
マッサージモジュール2170は、ヒップラックギアまたは背中ラックギアと噛合するギアを含むことができる。より具体的に、マッサージモジュール2170は、前方-後方方向のラックギアおよび上下方向のラックギアにそれぞれ噛合するギアを含むことができる。マッサージモジュール2170に備えられたアクチュエータによってギアが回転することで、マッサージモジュール2170は、前方、後方、上側または下側に移動することができる。
【0102】
マッサージモジュール2170が前方に移動するほど、マッサージの強度が強くなり得る。また、マッサージモジュール2170が後方に移動するほど、マッサージの強度が弱くなり得る。
【0103】
ラックギアは、金属材料またはプラスチック材料で実現されることができる。例えば、ラックギアは、鉄、鋼鉄、合金、強化プラスチック、メラミン樹脂、フェノール樹脂などで実現されることができるが、これらに限定されない。
【0104】
図2および
図3は、上部フレーム2230がフルフラットフレームである場合を示しているが、これに限定されるものではない。上部フレーム2230は、様々な形状で実現されることができる。例えば、上部フレーム2230は、形態によって、Sフレーム、Lフレーム、S&Lフレーム、ダブルS&Lフレームに区分され得るが、これに限定されない。
【0105】
Sフレームは、上部フレーム2230のうち少なくとも一部が「S」のように屈曲した形態を含むフレームを意味する。Lフレームは、上部フレーム2230のうち少なくとも一部が「L」のように曲げられた形態を含むフレームを意味し、S&Lフレームは、「S」のように屈曲した形態と「L」のように曲げられた形態をすべて含むフレームを意味し、ダブルS&Lフレームは、「L」のように曲げられた形態と2つの部分の「S」のように屈曲した形態を含むフレームを意味する。
【0106】
図4は、本開示の一実施形態によるマッサージ装置を示した図面である。
【0107】
マッサージ装置100は、制御部300、センサー部310、通信部320メモリ330、オーディオ出力部340および入力部350のうち少なくとも1つを含むことができる。制御部300は、少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを含むことができる。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに保存されたコマンドを実行することができる。
【0108】
制御部300は、マッサージ装置100の動作を制御することができる。制御部300は、一つのプロセッサを含んでよく、複数のプロセッサを含んでよい。制御部300が複数のプロセッサを含む場合、複数のプロセッサのうち少なくとも一部は、物理的に離隔した距離に位置することができる。また、マッサージ装置100は、これらに限定されず、様々な方式で実現されることができる。
【0109】
本開示の一実施形態によると、制御部300は、マッサージ装置100の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置100は、複数のアクチュエータを含んでもよく、マッサージ装置100は、複数のアクチュエータの動作を制御することで、マッサージ装置100の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置100は、アームレストフレーム受け部を移動させる駆動部、マッサージモジュール2170移動アクチュエータ、マッサージモジュールに含まれた少なくとも1つのアクチュエータ、背中の角度アクチュエータ、脚の角度アクチュエータ、足マッサージアクチュエータ、脚の長さ調節アクチュエータおよびスライドアクチュエータのうち少なくとも1つを含むことができ、制御部300は、これらを制御することにより、マッサージ装置100の動作を制御することができる。
【0110】
マッサージモジュール移動アクチュエータは、マッサージモジュール2170の上下移動を可能にするアクチュエータであって、マッサージモジュール2170移動アクチュエータの動作により、マッサージモジュール2170は、ラックギアに沿って動くことができる。
【0111】
背中の角度アクチュエータは、マッサージ装置100で使用者の背中が当たる部分の角度を調整するアクチュエータであって、背中の角度アクチュエータの動作により、マッサージ装置100の背中の角度は調整されることができる。
【0112】
脚の角度アクチュエータは、マッサージ装置100の脚マッサージ部2300の角度を調整するアクチュエータであって、脚の角度アクチュエータの動作により、脚マッサージ部2300とボディマッサージ部2100との間の角度は調整されることができる。
【0113】
足マッサージアクチュエータは、脚マッサージ部2300に含まれる足マッサージモジュールを動作させるアクチュエータを示す。足マッサージアクチュエータを活用して、マッサージ装置100は、使用者に足マッサージを提供することができる。
【0114】
マッサージモジュール2170には、少なくとも1つのアクチュエータが含まれることができ、制御部300は、少なくとも1つのアクチュエータを動作させることで、様々なマッサージ動作を提供することができる。例えば、制御部300は、マッサージモジュール2170に含まれた少なくとも1つのアクチュエータを動作させることで、叩くマッサージ、揉むマッサージなどを提供することができ、これに限定されず、様々なマッサージ動作を提供することができる。
【0115】
脚の長さ調節アクチュエータは、脚マッサージ部2300の長さを調整するアクチュエータを示す。例えば、制御部300は、脚の長さ調節アクチュエータを利用して脚マッサージ部2300の長さを使用者に合わせて調整することができ、その結果、使用者は体型に合ったマッサージを提供されることができる。
【0116】
スライドアクチュエータは、マッサージ装置100のスライド動作を可能にする。例えば、スライドアクチュエータの動作によって、水平ベース上部フレームは前方にまたは後方に移動することができ、その結果、水平ベース上部フレームと連結されたアッパーフレームも前方または後方に移動することができる。
【0117】
メモリ330は、制御部300に含まれるか、制御部300の外部にあってもよい。メモリ330は、マッサージ装置100に係る様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ330は、マッサージ制御情報を含むことができ、個人認証情報を含むことができ、これに限定されない。
【0118】
メモリ330は、任意のデータを持続的に保存することができる不揮発性(non-volatile)記憶媒体を介して実現されることができる。例えば、メモリ330は、ディスク、光学(optical)ディスクおよび光磁気(magneto-optical)記憶デバイスだけでなく、フラッシュメモリおよび/またはバッテリ-バックアップメモリに基づく記憶デバイスを含むことができるが、これらに限定されない。
【0119】
メモリ330は、ダイナミックRAM(DRAM、dynamic random access memory)、スタティックRAM(SRAM、static random access memory)などのランダムアクセスメモリ(RAM)のような、プロセッサが直接アクセスする主記憶装置であって、電源がオフされれば保存された情報が瞬間的に消える揮発性(volatile)記憶装置を意味することができるが、これらに限定されるものではない。このようなメモリ330は、制御部300によって動作させることができる。
【0120】
マッサージ装置100は、センサー部310を含むことができる。センサー部310は、少なくとも1つのセンサーを利用して様々な情報を取得することができる。センサー部310は、圧力、電位および光学などの測定手段を利用するセンサーで構成されることができる。例えば、センサーは、圧力センサー、赤外線センサー、LEDセンサー、タッチセンサなどを含むことができ、これらに限定されない。
【0121】
また、センサー部310は、生体情報獲得センサーを含むことができる。生体情報獲得センサーは、指紋情報、顔情報、音声情報、虹彩情報、体重情報、心電図情報(electrocardiogram)、体組成情報などを取得することができ、これらに限定されず、様々な生体情報を含むことができる。
【0122】
本開示の他の実施形態によると、マッサージ装置100は、センサーを介して使用者との接触面積および/または接触位置を感知することができる。また、マッサージ装置100は、センサーを通じて取得した情報に基づいてカスタマイズされたマッサージを提供することができる。また、マッサージ装置100は、通信部320を含むことができる。マッサージ装置100の通信部320は、外部の装置から信号を受信することができる。制御部300は、受信された信号を処理して結果信号を取得することができる。通信部320は、結果信号を外部デバイスに出力することができる。
【0123】
通信部320は、任意の形態のネットワークを介してマッサージ装置100内部のモジュール、外部マッサージ装置および/または使用者端末機と通信を実行することができる。通信部は、ネットワーク接続のための有/無線接続モジュールを含むことができる。無線接続技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink PacketAccess)などが利用されることができる。有線接続技術としては、例えば、XDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fibers to the home)、PLC(Power Line Communication)などが利用されることができる。また、ネットワーク接続部は、近距離通信モジュールを含み、近距離に位置する任意の装置/端末とデータを送受信することができる。例えば、近距離通信(short range communication)技術として、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、UWB(Ultra-Wideband)、ZigBeeなどが利用されることができるが、これらに限定されない。
【0124】
また、マッサージ装置100は、入力部350または出力部をさらに含むことができる。マッサージ装置100は、入力部350を利用して使用者から入力を受信することができる。またマッサージ装置100は、出力部で制御部300の処理結果を出力することができる。
【0125】
具体的に、入力部350は、使用者からマッサージ装置100の動作制御と関連する指示を受信することができ、入力部350は、様々な形態で実現されることができる。例えば、入力部350は、ボディマッサージ部2100に備えられることができ、脚マッサージ部2300に備えられることができ、これに限定されない。また入力部350は、前記使用者入力部2180、
図1のマッサージ装置制御デバイス2200または
図5で説明する様々な外部装置を含むことができる。
【0126】
マッサージ装置100は、入力部350を介して使用者から様々な指示を取得することができる。例えば、マッサージ装置100は、マッサージモジュールの選択、マッサージタイプの選択、マッサージ強度の選択、マッサージ時間の選択、マッサージ部位の選択、ボディマッサージ部2100の位置と動作に関する選択、マッサージ装置100の電源のOn-Offに関する選択、温熱機能の動作有無に関する選択、音源再生と関連した選択などに対する任意の指示を受信することができ、これらに限定されない。
【0127】
マッサージ装置100は、マッサージモードを選択することができるインタフェースを提供することができる。例えば、入力部350または出力部は、マッサージ装置制御デバイス2200を含むことができる。マッサージ装置制御デバイス2200を通じて身体改善に関連する様々なモードのメディカルマッサージリストが一覧表示されることができる。
【0128】
メディカルマッサージモードは、集中力モード、冥想モード、回復モード、ストレッチモード、睡眠モード、活力モード、ゴルフモード、ヒップアップモード、受験生モード、無重力モードおよび成長モードのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0129】
本開示の他の実施形態によると、入力部350は、事前に設定された使用者設定機能または独自に事前に設定された機能などによって、ホットキー(hot key)形態のボタンおよび/または方向選択、取り消し、入力を行うための選択ボタンなどを備えることができる。
【0130】
入力部350は、キーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(定圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどで実現されることができ、これらに限定されない。また、入力部350は、音声認識技術に基づいて、使用者の発話を通じて指示を取得することができる。
【0131】
本開示の一実施形態によると、出力部は、マッサージ装置100の動作状況または使用者の現在状態などを表示するためのディスプレイを含むことができる。この場合、ディスプレイは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)のうちから少なくとも1つを含むことができるが、これらに限定されない。
【0132】
出力部は、オーディオ出力部340を含むことができる。オーディオ出力部340は、使用者に任意の形態のオーディオ出力を提供することができる。例えば、オーディオ出力部340は、マッサージ装置100で提供されるマッサージパターンに最適化された音源および/またはバイノーラルビートを使用者に出力することにより、使用者に脳刺激を提供することができる。オーディオ出力部340は、ネットワーク(図示せず)を通じて受信されるか、内部/外部記憶媒体(図示せず)に保存された音響信号を出力することができる。例えば、オーディオ出力部340は、使用者端末機とネットワーク接続(例えば、ブルートゥース(登録商標)接続など)を通じて使用者端末機の制御による音源を出力することができる。また、オーディオ出力部340は、マッサージ装置100の動作と関連して発生する任意の形態の音響信号を出力することができる。
【0133】
本発明の当業者であれば、本発明が、その他プログラムモジュールと組み合わせて、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されることができることがよく分かるだろう。例えば、本発明は、コンピュータ読み取り可能媒体によって実現されることができる。
【0134】
コンピュータによってアクセス可能な媒体は、如何なるものでもコンピュータ読み取り可能媒体になり得、このようなコンピュータ読み取り可能媒体は、揮発性および不揮発性媒体、一過性(transitory)および非一過性(non-transitory)媒体、リムーバルおよび非リムーバル媒体を含む。非限定的な例として、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体およびコンピュータ読み取り可能伝送媒体を含むことができる。
【0135】
コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能コマンド、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータのような情報を保存する任意の方法または技術で実現される揮発性および不揮発性媒体、一過性および非一過性媒体、リムーバルおよび非リムーバル媒体を含む。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたはその他のメモリ技術、CD-ROM、DVD(digital video disk)またはその他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、またはその他の磁気記憶装置、またはコンピュータによってアクセスでき、所望の情報を保存するのに使用できる任意のその他の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0136】
図5は、本開示の一実施形態によってマッサージ装置100と通信可能な外部の装置を示した図面である。
【0137】
マッサージ装置100は、外部の装置と有線または無線で通信し、様々なデータを送受信することができる。
【0138】
外部の装置は、AIスピーカー、タブレットまたはスマートフォンのような携帯用電子機器410を含むことができる。携帯用電子機器410は、マッサージ装置100専用であってもよく、汎用携帯用電子機器であってもよい。また外部の装置は、スマートウォッチまたはスマートバンドのようなウェアラブルデバイス420を含むことができる。外部の装置は、使用者が現在使用しているマッサージ装置100以外の、他のマッサージ装置430を含むことができる。外部の装置は、病院サーバ440を含むことができる。外部の装置は、個人健康記録(PHR)サーバを含むことができる。また外部の装置は、クラウドサーバ450を含むことができる。外部の装置は、電子体重計、血糖測定計または血圧測定計のような医療測定装置を含むことができる。
【0139】
本開示においては、外部装置の一部例示について記載したが、マッサージ装置100と有/無線で通信し、情報を互いにやりとりすることができる機器はいずれも外部装置に含まれ得るものと理解されなければならない。
【0140】
【0141】
マッサージ装置は、制御部300を含むことができる。制御部300は、プロセッサ610およびメモリ620のうち少なくとも1つを含むことができる。メモリ620は、メモリ330と同一であってもよい。プロセッサ610は、メモリ620に保存されているコマンドに基づいて動作を実行することができる。メモリ620に保存されているコマンドは、制御部300にインストールされたアプリケーションであってもよい。しかし、これに限定されるものではなく、制御部300は、メモリを含まずにプロセッサ610だけを含んでよい。プロセッサ610は、入力信号に基づいて予め設定された信号を予め設定された時間の間、出力ラインに出力するように設定されていてもよい。制御部300の各部品は、信号に応じて予め設定された動作を実行することができる。以下においては、制御部300の動作についてより詳細に説明する。
【0142】
図7は、本開示の一実施形態によるマッサージ装置を示した図面である。
【0143】
本開示によるマッサージ装置100は、ボディマッサージ部2100とサイドカバー720を含むことができる。サイドカバー720は、腕マッサージ部を含むことができる。
図7の左側の図を参照すると、マッサージ装置100は、使用者が座った姿勢であるとき、使用者の脚、腕、胴体などにマッサージを提供することができる。また、
図7の右側の図を参照すると、マッサージ装置100は、背中フレーム2232を後ろに倒すことができる。背中フレーム2232が後ろに倒された場合、使用者は、横になった状態になることができる。使用者が横になった状態になると、使用者の腕は背中フレーム2232に沿って後ろに移動することができる。このとき、腕マッサージ部を含むサイドカバー720は、マッサージ装置100に対して後側下方に移動することができる。サイドカバー720が後側下方に移動するので、使用者が横になってもマッサージ装置100は使用者の腕をマッサージ部に収容することができ、使用者の腕にマッサージを提供することができる。また、使用者は、不便さなしにマッサージを提供されることができる。
【0144】
図7は、脚マッサージ部2300を折り畳んだ状態で図示したが、脚マッサージ部2300は持ち上げられ得る。したがって、使用者は、脚を伸ばした状態になることができる。
【0145】
図8は、本開示の一実施形態によるマッサージ装置の断面を示す。
【0146】
図7とは異なり、
図8は、脚マッサージ部が持ち上げられた状態を図示する。マッサージ装置100は、腰エアバッグ810を含むことができる。腰エアバッグ810は、マッサージ装置100に固定されることができる。腰エアバッグ810に空気が注入されると、腰エアバッグ810は膨張して使用者の腰に圧迫を加え、使用者の腰を牽引することができる。例えば、腰エアバッグ810は、第1の方向および第1の方向の反対方向に膨張することができる。腰エアバッグ810は、使用者の腰の凹部分に位置することができる。空気が注入されると、腰エアバッグ810は膨張するとともに使用者の下側などを第1の方向に押し、上側ヒップを第1の方向の反対方向に押すことができる。したがって、使用者の腰は牽引されることができる。また空気が注入されると、腰エアバッグ810は、膨張するとともに使用者の腰を第2の方向に加圧するか、使用者の腰を支持することができる。
【0147】
腰エアバッグ810は、使用者の腰と触れる面積が大きいので、使用者に痛みを与えずに腰を牽引することができる。腰エアバッグ810は、使用者に快適さを与えながらも、使用者の腰を牽引することができる。腰エアバッグ810の動作については、下記においてより詳細に説明する。
【0148】
マッサージ装置100は、マッサージモジュール2170を含むことができる。既に説明したように、マッサージモジュール2170は、メインフレーム2110に沿って移動することができる。マッサージ装置100は、使用者の肩の位置を認識することができ、使用者の肩の位置に基づいて使用者の腰の位置を大まかに決定することができる。マッサージ装置100は、マッサージモジュール2170を使用者の腰に位置させることができる。またマッサージ装置100は、マッサージモジュール2170のマッサージボールを使用者方向に移動させて使用者の腰を牽引することができる。また、マッサージモジュール2170は、使用者の頭方向または脚方向に移動しながら使用者の腰を牽引することができる。マッサージモジュール2170は、使用者の腰の特定部位を加圧することができる。マッサージモジュール2170が指圧する面積は、腰エアバッグ810が使用者を加圧する面積より小さくてもよい。マッサージ装置100は、マッサージモジュール2170のマッサージボールを利用して狭小な部位を指圧しながら移動させて腰を牽引することができる。マッサージ装置100は、腰エアバッグ810とマッサージボールを通じて人が腰を牽引するような感覚を与えながらも、効果的に使用者の腰を牽引することができる。マッサージモジュール2170が使用者の腰を牽引する過程については、以下においてより詳細に説明する。
【0149】
マッサージ装置100は、脊椎を牽引するための機能を提供することができる。マッサージ装置100は、ボディマッサージ部2100、脚マッサージ部2300およびマッサージ装置の動作を制御する制御部300を含むことができる。ボディマッサージ部2100は、メインフレーム2110を含むことができる。メインフレーム2110は、ベースフレーム2210、上部フレーム2230および下部フレーム2220を含むことができる。
【0150】
ボディマッサージ部2100は、使用者に叩く、スイング、指圧マッサージなどを提供するマッサージモジュール2170を含むことができる。マッサージモジュール2170は、上部フレーム2230に沿って第1の方向821または第1の方向の反対方向に移動することができる。マッサージモジュール2170は、第2の方向822または第2の方向の反対方向に移動可能なマッサージボールを含むことができる。
【0151】
ここで、第1の方向821は、上部フレームの長さ方向に平行な方向であって、使用者のヒップ(または脚)から頭に向かう方向であってよい。また、第1の方向821は、膝からヒップに向かう方向に延びることができる。第1の方向821の反対方向は、使用者の頭からヒップ(または脚)に向かう方向であってよい。第2の方向822は、上部フレームの長さ方向に垂直な方向であって、使用者の後から前に向かう方向であってもよい。第2の方向822の反対方向は、使用者の前から後に向かう方向であってもよい。
【0152】
第1の方向821は、メインフレーム2110に含まれたラックギアの方向と平行な方向であってもよい。また、第2の方向822は、メインフレーム2110に含まれたラックギアの方向と垂直な方向であってもよい。
図8は、ボディマッサージ部2100が後ろに倒されており、使用者が横になっている状態であるので、第1の方向821は地面に平行な方向であり、第2の方向822は地面に垂直な方向であってもよい。しかし、
図7の左側の図のようにボディマッサージ部2100が立てられており、使用者が座っている状態である場合には、第1の方向821は地面に垂直な方向であり、第2の方向822は地面に平行な方向であってもよい。第1の方向821および第2の方向822は、ボディマッサージ部2100の姿勢によって変更される方向であってもよい。第1の方向821および第2の方向822は、ほぼ垂直であってもよい。
【0153】
ボディマッサージ部2100は、使用者の腰を牽引する腰エアバッグ810を含むことができる。腰エアバッグ810は、使用者の腰付近に位置することができる。腰エアバッグ810は、腰全体に圧力を加えることができる。腰エアバッグ810は、上部フレーム2230に含まれた背中フレーム2232とヒップフレーム2231との間のフレーム回転軸2238に隣接して配置されことができる。腰エアバッグ810は、上部フレーム2230と前記上部フレーム2230を覆うカバーとの間に配置されることができる。ここで、カバーは、美観を提供し、使用者に快適さを感じさせるためのクッションを含むことができる。腰エアバッグ810は、メインフレームに対して固定された位置に配置されることができる。腰エアバッグ810は、使用者の腰の特定部分を加圧することができる。腰エアバッグ810は、マッサージモジュール2170とは異なり、使用者の腰の特定部分を加圧することができる。
【0154】
図9は、本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作を説明するためのフローチャートである。また、
図10は、本開示の一実施形態によるマッサージ装置の動作を説明するための図面である。
【0155】
マッサージ装置100は、使用者の入力またはマッサージモードに基づいて使用者の腰を牽引することを決定することができる。マッサージ装置100は、使用者の腰を牽引する前に、腰を牽引することができる状態になるようにマッサージ装置100の姿勢を変更することができる。より具体的に、制御部300は、背中フレーム2232をヒップフレーム2231に対して後ろに倒すように制御するステップを実行することができる。背中フレーム2232がヒップフレーム2231に対して後ろに倒されると、使用者の脚と胴体との間の角度は大きくなり得る。すなわち、使用者は、快適に横になった状態になることができる。このように、使用者が完全に横になった状態になると、使用者は快適さを感じることができ、腰エアバッグ810およびマッサージボールが使用者の腰を牽引することができる。また、制御部300は、脚マッサージ部2300を持ち上げるように制御するステップを実行することができる。使用者の胴体と使用者の脚の角度が広げられていない場合、使用者の腰骨は曲げられた状態であるため、牽引が難しいことがある。脚マッサージ部2300が持ち上げられると、使用者のふくらはぎと太ももとの間の角度は大きくなり得る。すなわち、使用者は、脚を伸ばして横になった状態になることができる。このような過程によって、マッサージ装置100は、
図8に図示されたような姿勢になり得る。
【0156】
制御部300は、マッサージモジュール2170に含まれたマッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ910を実行することができる。マッサージモジュール2170は、使用者の腰を牽引するためにマッサージモジュール2170を開始位置に位置させなければならない。マッサージ装置100は、マッサージモジュール2170のマッサージボールを第2の方向の反対方向に移動させた後、ステップ910を実行することができる。すなわち、マッサージ装置100は、マッサージモジュール2170のマッサージボールを使用者から遠い方へ移動させた後、ステップ910を実行することができる。したがって、マッサージ装置100は、ステップ910でマッサージモジュール2170の移動中にマッサージモジュール2170が使用者を加圧しないようにすることができる。
【0157】
ステップ910によって、マッサージモジュール2170のマッサージボールは、使用者の腰椎L1番に位置することができる。マッサージモジュール2170は、マッサージボールを腰椎L1番に位置させて腰牽引マッサージを始めることができる。すなわち、マッサージボールが腰椎L1番にあるときのマッサージモジュール2170の位置は、腰牽引マッサージの開始位置であってもよい。
【0158】
使用者の身体形態は異なるので、マッサージ装置100は、使用者によって異なるようにマッサージモジュール2170の開始位置を決定することができる。開始位置は、例えば、使用者の肩の位置に基づいて決定されることができる。使用者の肩の位置から第1の方向の反対方向に予め定められた距離だけ離れた位置が開始位置であってもよい。マッサージ装置100は、次のような過程によってマッサージモジュール2170の開始位置を異なるように決定することができる。
【0159】
マッサージ装置100は、マッサージモジュール2170をボディマッサージ部2100の最上端から下端に移動させながら、現在の使用者の肩の位置を決定するステップを実行することができる。マッサージモジュール2170は、アクチュエータによってメインフレーム2110のラックギアに沿って上端から下端に移動することができる。マッサージモジュール2170が上端から下端に移動する途中に使用者の肩に接触する場合、マッサージモジュール2170を上下に移動させるマッサージモジュール移動アクチュエータの負荷が上昇することができる。マッサージ装置100は、マッサージモジュール移動アクチュエータの負荷に基づいて使用者の肩の位置を決定することができる。しかし、これに限定されるものではなく、マッサージ装置100は、予め決定された位置を使用者の肩の位置として決定することもできる。また、マッサージ装置100は、使用者の入力に基づいて使用者の肩の位置を異なるように決定することができる。例えば、使用者は、マッサージモジュールを上-下または下-上に移動させながら、マッサージモジュール2170のマッサージボールが自分の肩に触れるようにすることができる。また、マッサージ装置100は、使用者の身長または座高に基づいて使用者の肩の位置を推定することができる。例えば、マッサージ装置100は、使用者の身長または座高と使用者の肩の位置を対応させたテーブルを保存しており、使用者が身長または座高を入力すると、マッサージ装置100はテーブルに基づいて使用者の肩の位置を取得することができる。
【0160】
マッサージ装置100は、マッサージモジュール移動アクチュエータに含まれたエンコーダによってマッサージモジュール2170の現在位置を取得することができる。マッサージモジュール2170の現在位置は、メインフレームのラックギア上でのマッサージモジュール2170の位置を意味することができる。マッサージ装置100は、マッサージモジュール移動アクチュエータの負荷が上昇したときのエンコーダの値を使用者の肩の位置として決定することができる。
【0161】
マッサージ装置100は、決定された使用者の肩の位置に基づいてマッサージを使用者に提供することができる。例えば、マッサージモジュールは、使用者の肩の位置の所定の距離上側に首部分が位置することを決定することができる。したがって、マッサージ装置100は、使用者の後首をマッサージするために、マッサージモジュール2170を決定された使用者の肩の位置の上に移動させることができる。
【0162】
また、マッサージ装置100は、シート部の位置をメモリに記憶していてもよい。マッサージ装置100は、決定された使用者の肩の位置から背中フレーム2232の最下端位置までの上体長さをn等分することができる。例えば、マッサージ装置100は、背中フレーム2232の最下端位置から上体長さのk/n地点までをヒップ部分として決定することができる。マッサージ装置100は、上体長さのk/n地点から(k+m)/n地点までを腰部として決定することができる。また、マッサージ装置100は、上体長さの(k+m)/n地点から(k+m+l)/n地点までを使用者の背中部分として決定することができる。また、マッサージ装置100は、上体長さの(k+m+l)/n地点から肩の位置までを使用者の肩部として決定することができる。マッサージ装置100は、ヒップ部分、腰部分、背中部分、および肩部分をさらにh個に分けることができる。
【0163】
より具体的に、マッサージ装置100は、腰部位を上体長さのk/n地点から(k+m)/n地点までを腰部として決定することができる。また、マッサージ装置100は、腰部位をh個に分けることができる。hは3であってもよい。腰部位は、上側腰部位、中間腰部位および下側腰部位を含むことができる。例えば、上側腰部位にマッサージモジュール2170が位置した場合、マッサージボールは、使用者の腰の腰椎L1番の近くに位置することができる。
【0164】
ここで、h、k、l、m、およびnは、自然数であってもよい。nはl、mおよびkより大きくてもよい。また、nはm+k+lより大きくてもよい。hは2以上3以下であってもよい。マッサージ装置100は、マッサージパターンに含まれたマッサージ部位情報に基づいて、マッサージモジュール2170を該当部位に正確に移動させることができる。
【0165】
上記においては、ステップ910によってマッサージモジュール2170のマッサージボールが使用者の上側腰に位置する構成について説明したが、これに限定されるものではない。ステップ910でマッサージ装置100は、マッサージボールが使用者の中間腰または下側腰に位置するように制御することもできる。
【0166】
マッサージ装置100は、腰エアバッグに空気を注入するステップ920を実行することができる。マッサージ装置100は、
図10の状態1010と同じであってもよい。
【0167】
マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者を圧迫するようにマッサージボールを第2の方向822に動かすステップ930を実行することができる。マッサージ装置100は、
図10の状態1020と同じであってもよい。既に説明したように、第2の方向822は、使用者の後から前に向かう方向であってよい。マッサージ装置100は、マッサージボールを第2の方向822に動かすようにすることで、マッサージボール1130が使用者を加圧するようにすることができる。マッサージボール1130が使用者を加圧する位置は、腰椎L1番の近くであってもよい。
【0168】
マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動させるステップ940を実行することができる。マッサージ装置100は、
図10の状態1030と同じであってもよい。第1の方向の反対方向は、使用者の頭から使用者のヒップに向かう方向であってよい。マッサージモジュール2170に含まれたマッサージボールは、使用者の腰を加圧したまま腰の上側から腰の下側に移動することができる。より具体的に、マッサージボールは、使用者を加圧したまま腰椎L1番から腰椎L5番に移動することができる。使用者の下側腰は、腰椎L5番を意味することができる。このようなマッサージモジュールの動作によって、マッサージボールは使用者の腰を牽引することができる。このため、使用者の腰を伸ばすことができる。
【0169】
マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動させるステップ940を実行するとき、次のような過程をさらに実行することができる。マッサージ装置100は、脚マッサージ部2300を下ろすように制御するステップを実行することができる。すなわち、マッサージ装置100は、
図8のような状態で
図7の右側の図のような状態になることができる。このように、マッサージ装置100の姿勢を変更する場合、使用者の脊椎がさらに伸ばされるようにすることができ、使用者の脊椎はさらに効果的に牽引されることができる。また、下記において説明する腰エアバッグから空気を排出するステップ950は、脚マッサージ部2300を持ち上げるように制御するステップをさらに含み、脚マッサージ部2300が再び
図8のような状態になるようにすることができる。
【0170】
ステップ940では、マッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動する構成について説明したが、これに限定されるものではない。ステップ910によってマッサージモジュール2170のマッサージボールが使用者の下側腰に位置する場合、マッサージ装置100はステップ940でマッサージモジュール2170を第1の方向に移動させることができる。
【0171】
マッサージ装置100は、腰エアバッグ810から空気を排出するステップ950を実行することができる。マッサージ装置100は、
図10の状態1040と同じであってもよい。すなわち、腰エアバッグ810は、使用者の腰を支持しなくてもよい。使用者の腰は、マッサージモジュール2170のマッサージボールによって支持されることができる。マッサージモジュール2170のマッサージボールは、使用者の腰椎L5番を支持することができる。
【0172】
マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者を圧迫しないように、マッサージボールを第2の方向の反対方向に動かすステップ960を実行することができる。マッサージ装置100は、
図10の状態1050と同じであってもよい。既に説明したように、第2の方向822の反対方向は、使用者の前から後に向かう方向であってもよい。ステップ960によってマッサージモジュール2170のマッサージボールは使用者を加圧しなくてもよい。
【0173】
マッサージ装置100は、マッサージボールが下側腰から上側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向に移動させるステップ970を実行することができる。マッサージ装置100は、
図10の状態1060と同じであってもよい。上側腰は、使用者の腰椎L1番の位置を意味することができる。マッサージモジュール2170が第1の方向に移動するとき、マッサージボールは、使用者の腰を加圧しなくてもよい。ステップ970によって、マッサージモジュール2170のマッサージボールおよび腰エアバッグ810は、ステップ910と同じ状態になることができる。ステップ910~ステップ970が一つのサイクルであってよく、マッサージ装置100は一つのサイクルを少なくとも一回実行することができる。
【0174】
制御部300がマッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ910は、次のような過程をさらに含むことができる。マッサージ装置100は、使用者の脚を固定するために、脚マッサージ部2300に含まれた少なくとも1つのエアバッグに空気を注入するステップを実行することができる。脚マッサージ部2300に含まれた少なくとも1つのエアバッグに空気を注入すると、使用者の脚と脚マッサージ部2300との間の空間が脚マッサージ部2300に含まれた少なくとも1つのエアバッグによって満たされることで、使用者の脚は、脚マッサージ部2300に固定されることができる。マッサージモジュールの位置を移動させるステップ910と脚マッサージ部2300に含まれた少なくとも1つのエアバッグに空気を注入することは、順次に行われてもよく、同時に行われてもよい。
【0175】
また、マッサージ装置100は、使用者の上体を固定するために、ボディマッサージ部2100の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグに空気を注入するステップを実行することができる。ボディマッサージ部2100の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグは、肩エアバッグ1220、太ももエアバッグおよび脇の下エアバッグのうち少なくとも1つを含むことができる。ボディマッサージ部2100の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグが膨らむと、使用者の上体とボディマッサージ部2100との間の空間が満たされることで、使用者の上体はマッサージ装置100に固定されることができる。使用者の脚または上体がマッサージ装置100に固定されるので、腰エアバッグ810またはマッサージモジュール2170が使用者に加圧することによって使用者が前に移動することができないことがある。したがって、マッサージ装置100による腰牽引の効果が大きくなる可能性がある。マッサージモジュールの位置を移動させるステップ910と肩エアバッグ1220、太ももエアバッグおよび脇の下エアバッグのうち少なくとも1つに空気を注入することは、順次に行われてもよく、同時に行われてもよい。
【0176】
図11は、本開示の一実施形態によるマッサージモジュールを示した図面である。
【0177】
マッサージモジュール2170は、モジュールベースフレーム1110を含むことができる。モジュールベースフレーム1110は、マッサージモジュール2170の骨組みを成すことができる。マッサージモジュール2170は、マッサージボール回転軸(図示せず)を含むことができる。マッサージボール回転軸は、モジュールベースフレーム1110に結合されて左右に延びることができる。ここで、左右とは、使用者がマッサージ装置100に座ったときの左右を意味することができる。左右方向は、第1の方向821および第2の方向822に垂直であることができる。
【0178】
マッサージモジュール2170は、マッサージボール回転軸を基準に回転するマッサージボールフレーム1120を含むことができる。マッサージボールフレーム1120は、ベースフレーム1110とマッサージボール1130を連結することができる。マッサージボールフレーム1120の一端はマッサージボール回転軸に結合され、マッサージボールフレーム1120の他端はマッサージボール1130に結合されることができる。
【0179】
マッサージモジュール2170は、マッサージボール1130を含むことができる。マッサージボール1130は、マッサージボールフレーム1120の他端に連結されることができる。マッサージ装置100は、マッサージボール回転軸を基準にマッサージボールフレーム1120を回転1140させて、マッサージボールを第2の方向822に動かすことができる。マッサージ装置100がマッサージボールを第2の方向822に動かすということは、マッサージボールフレーム1120を回転1140させることを意味することができる。
【0180】
マッサージボール回転軸を基準にマッサージボールフレーム1120を回転1140させる場合、マッサージボール1130は、マッサージボール1130の初期状態から第1の距離1150だけ第2の方向822に突出し、第2の距離1160だけ第1の方向821の反対方向に移動することができる。マッサージボール1130の初期状態は、マッサージボール1130が第2の方向822の反対方向に最大限移動した状態を意味することができる。
図11のようなマッサージモジュール2170の構造は、マッサージボールを第2の方向822に第1の距離1150だけ移動させることができる。第1の距離は、5cm以上15cm以下であり、第2の距離は、5cm以上10cm以下であってもよい。このように、第1の距離が比較的大きいため、マッサージ装置100は使用者の脊椎を強く牽引できる効果があり、使用者の満足度は高くなり得る。
【0181】
ステップ930およびステップ960において、マッサージボール1130を第2の方向822または第2の方向822の反対方向に動かすということは、マッサージボールフレーム1120をマッサージボール回転軸を中心に回転させることを意味することができる。すなわち、ステップ930において、マッサージボール1130を第2の方向822に動かすということは、マッサージボールフレーム1120をマッサージボール回転軸を中心に回転1140させることを意味することができる。ステップ960において、マッサージボール1130を第2の方向822の反対方向に動かすということは、マッサージボールフレーム1120をマッサージボール回転軸を中心に回転(1140の反対)させることを意味することができる。このとき、ステップ930およびステップ960において、マッサージモジュール2170は、メインフレーム2110に対して止まったまま、マッサージボール1130だけ動くことができる。
【0182】
図12は、本開示の一実施形態による上体固定部を説明するための図面である。
【0183】
マッサージ装置100は、使用者の上体を固定するための上体固定部1210を含むことができる。上体固定部1210は、ボディマッサージ部2100のカバーに結合されることができる。上体固定部1210は、腰エアバッグ810から第1の方向821に位置し、左右に延びた帯形態であってもよい。腰エアバッグ810の第1の方向821に位置するということは、上体固定部1210が腰エアバッグ810よりも使用者の頭に近いということを意味することができる。上体固定部1210の材質は、ボディマッサージ部2100のカバーと同一の材質であってもよい。
【0184】
上体固定部1210は、一側1211の一面に第1の結合部が形成されており、他側1212の他面に第2の結合部が形成されていてもよい。第1の結合部と第2の結合部とは互いに結合することで、使用者の上体を取り囲むことができる。したがって、第1の結合部と第2の結合部が結合することで、使用者の上体は、ボディマッサージ部2100に固定されることができる。
【0185】
制御部300は、センサー部の信号に基づいて第1の結合部が第2の結合部と結合されたか否かを確認するステップを実行することができる。センサー部は、第1の結合部および第2の結合部の接触の有無を感知する接触センサーであってもよい。接触センサーは、マイクロスイッチ、ホールセンサー、光電センサー、誘導型近接スイッチ、静電容量型近接スイッチ、およびリードスイッチのうち少なくとも1つを含んでよい。センサー部は、制御部300に結合の有無を送信することができる。
【0186】
第1の結合部が第2の結合部と結合された場合、制御部300は、マッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ910または腰エアバッグ810に空気を注入するステップ920のうちの一つを実行することができる。すなわち、マッサージ装置100は、使用者の上体が固定されたことが確認された場合、使用者の脊椎を牽引することができる。このように、使用者の上体が固定された後に使用者の脊椎を牽引することで、脊椎牽引の効果が大きくなるようにすることができる。
【0187】
マッサージ装置100は、出力部を通じて第1の結合部および第2の結合部が結合されているか否かを出力することができる。したがって、使用者は、第1の結合部および第2の結合部が結合されているか否かを確認することができる。また使用者は、うっかり忘れて第1の結合部および第2の結合部を結合していないことを知ることができ、第1の結合部および第2の結合部を結合させることができる。
【0188】
図13は、本開示の他の実施形態によるマッサージ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0189】
マッサージ装置100は、脊椎牽引を提供する前にマッサージ装置100の姿勢を
図8のような状態にすることができる。制御部300は、背中フレーム2232をヒップフレーム2231に対して後ろに倒すように制御するステップ1310を実行することができる。また、制御部300は、脚マッサージ部を持ち上げるように制御するステップ1320を実行することができる。また、マッサージ装置100は、マッサージボール1130またはマッサージモジュール2170が使用者の腰に位置するようにマッサージモジュール2170の位置を制御するステップ1330を実行することができる。ステップ1330によってマッサージモジュール2170は、使用者の腰の上側、中間、下側のうちの一つに位置することができる。
【0190】
ステップ1310、ステップ1320、ステップ1330は、順次にまたは同時に実行されることができる。
【0191】
上記のような過程によって、マッサージ装置100の姿勢が
図8のように変更された後、マッサージ装置100は、マッサージボールおよび腰エアバッグに基づいて使用者の腰を牽引するステップ1340を実行することができる。より具体的に、マッサージ装置100は、マッサージボールを第1の方向、第2の方向、第1の方向の反対方向、および第2の方向の反対方向のうち少なくとも1つに動かしながら使用者の腰を牽引することができる。またマッサージ装置100は、腰エアバッグに空気を注入したり、エアバッグから空気を排出しながら使用者の腰を牽引することができる。
【0192】
制御部300は、センサー部の信号に基づいて第1の結合部が第2の結合部と結合されたか否かを確認するステップを実行することができる。また、制御部300は、第1の結合部が第2の結合部と結合されていた場合、マッサージボール1130および腰エアバッグ810に基づいて使用者の腰を牽引するステップ1340を実行することができる。すなわち、マッサージ装置100は、使用者の上体が固定されたことが確認された場合、使用者の脊椎を牽引することができる。このように、使用者の上体が固定された後、使用者の脊椎を牽引することで、脊椎牽引の効果が大きくなるようにすることができる。
【0193】
制御部300がマッサージボールが使用者の腰に位置するようにマッサージモジュール2170の位置を制御するステップ1330は、次のような過程をさらに含むことができる。脚マッサージ部2300は、使用者の脚を加圧するための少なくとも1つのエアバッグを含むことができる。マッサージ装置100は、使用者の脚を固定するために、脚マッサージ部2300に含まれた少なくとも1つのエアバッグに空気を注入するステップを実行することができる。脚マッサージ部2300に含まれた少なくとも1つのエアバッグに空気を注入すると、使用者の脚と脚マッサージ部2300との間の空間が脚マッサージ部2300に含まれた少なくとも1つのエアバッグによって満たされることで、使用者の脚は脚マッサージ部2300に固定されることができる。
【0194】
また、ボディマッサージ部2100は、使用者の胴体を加圧するための少なくとも1つのエアバッグを含むことができる。マッサージ装置100は、使用者の上体を固定するために、ボディマッサージ部2100の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグに空気を注入するステップを実行することができる。ボディマッサージ部2100の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグは、肩エアバッグ1220、太ももエアバッグおよび脇の下エアバッグのうち少なくとも1つを含むことができる。ボディマッサージ部2100の両側に配置された少なくとも1つのエアバッグが膨らむと、使用者の上体とボディマッサージ部2100との間の空間が満たされることで、使用者の上体はマッサージ装置100に固定されることができる。
【0195】
マッサージモジュールの位置を移動させるステップ1330と脚マッサージ部2300に含まれたエアバッグ、肩エアバッグ1220、太ももエアバッグ、および脇の下エアバッグのうち少なくとも1つのエアバッグが膨らむステップは、順次に行われてもよく、同時に行われてもよい。
【0196】
図14は、本開示の他の実施形態によるマッサージ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0197】
マッサージ装置100が使用者の腰を牽引するステップ1340は、次のような過程を含むことができる。マッサージ装置100は、マッサージボールを第2の方向822に動かすステップ1410を実行することができる。ステップ1410によってマッサージボールは使用者の腰を加圧することができる。
【0198】
マッサージ装置100は、マッサージボールを第2の方向822に動かすステップの同時、直前、または直後に腰エアバッグ810に空気を注入するステップ1420を実行することができる。マッサージ装置100は、腰エアバッグ810に空気を注入することで、腰エアバッグ810が使用者の腰を牽引または支持するようにすることができる。
【0199】
マッサージ装置100は、マッサージボールを第1の方向821または第1の方向821の反対方向に動かすステップ1430を実行することができる。これにより、使用者の脊椎は牽引されることができる。また、マッサージボールが使用者の腰の下から上または上から下に移動して使用者の腰を牽引することができる。すなわち、マッサージボールが初期に使用者の下側腰にあったとすれば、マッサージボールは使用者の腰を指圧しながら第1の方向821に移動することができる。また、マッサージボールが初期に使用者の上側腰にあったとすれば、マッサージボールは使用者の腰を指圧しながら第1の方向の反対方向に移動することができる。
【0200】
マッサージ装置100は、マッサージボールを第2の方向822の反対方向に動かすステップ1440を実行することができる。したがって、マッサージボールは、これ以上使用者の腰を牽引しなくてよい。マッサージ装置100は、マッサージボールを第2の方向822の反対方向に動かすステップの同時、直前、または直後に腰エアバッグ810から空気を排出するステップを実行することができる。したがって、腰エアバッグ810は、これ以上使用者の腰を支持しないか、または圧迫しなくてもよい。
【0201】
このような
図14の各ステップは、
図9の各ステップまたは
図15の各ステップのように具体化されることができる。
図9については既に説明したので、以下においては、
図15についてより具体的に説明する。
【0202】
図15は、本開示の他の実施形態によるマッサージ装置の動作を説明するためのフローチャートである。また、
図16は、本開示の他の実施形態によるマッサージ装置の動作を説明するための図面である。
【0203】
マッサージ装置100の動作については、上記において十分に説明したので、以下においては、既存と異なる部分について説明して、重複する説明は省略する。
【0204】
マッサージモジュールの位置を制御するステップ1330は、次のような過程を含むことができる。マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールの位置を制御するステップ1510を実行することができる。ステップ1510は、ステップ910に対応することができる。ステップ1510によってマッサージ装置100は、
図16の状態1610と同じであってもよい。
【0205】
使用者の腰を牽引するステップ1340は、次のような過程を含むことができる。マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者を圧迫するようにマッサージボールを第2の方向に動かすステップ1520を実行することができる。ステップ1520によって、マッサージ装置100は、
図16の状態1620と同じであってもよい。
【0206】
マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュール2170を第1の方向の反対方向に移動させるステップ1530を実行することができる。ステップ1530によって、マッサージ装置100は、
図16の状態1630と同じであってもよい。このようなマッサージモジュールの動きによって、マッサージボールが使用者の腰を牽引することができる。腰エアバッグ810に空気が注入されないままでマッサージボールが使用者の腰を加圧するので、マッサージ装置は使用者の局所部分に集中的に圧力を加えることができる。指の指圧マッサージが好きな使用者は、満足感を感じることができる。
【0207】
マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動させるステップ1530を実行するとき、次のような過程をさらに実行することができる。マッサージ装置100は、脚マッサージ部2300を下ろすように制御するステップを実行することができる。すなわち、マッサージ装置100は、
図8のような状態で
図7の右側の図のような状態になることができる。このようにマッサージ装置100の姿勢を変更する場合、使用者の脊椎がさらに伸ばされるようにすることができ、使用者の脊椎はさらに効果的に牽引されることができる。また、下記において説明する腰エアバッグに空気を注入するステップ1540、または腰エアバッグから空気を排出するステップ1560は、脚マッサージ部2300を持ち上げるように制御するステップをさらに含み、脚マッサージ部2300がさらに
図8のような状態になるようにすることができる。
【0208】
マッサージ装置100は、腰エアバッグ810に空気を注入するステップ1540を実行することができる。ステップ1540によってマッサージ装置100は、
図16の状態1640と同じであってもよい。腰エアバッグ810は、使用者の腰を支持することができる。また腰エアバッグ810は、使用者の脊椎を牽引することができる。
【0209】
マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者を圧迫しないように、マッサージボールを第2の方向822の反対方向に動かすステップ1550を実行することができる。ステップ1550によって、マッサージ装置100は、
図16の状態1650と同じであってもよい。したがって、使用者の腰は、腰エアバッグ810によって支持されることができる。
【0210】
マッサージ装置100は、腰エアバッグから空気を排出するステップ1560を実行することができる。ステップ1560によって、マッサージ装置100は、
図16の状態1660と同じであってもよい。
【0211】
マッサージ装置100は、マッサージボール1130が上側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向821に移動させるステップ1570を実行することができる。ステップ1570によって、マッサージ装置100は、
図16の状態1610と同じであってもよい。ステップ1510~ステップ1570が一つのサイクルであってもよく、マッサージ装置100は、一つのサイクルを少なくとも一回実行することができる。
【0212】
ステップ910およびステップ1510において、マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者の上側腰に位置するように制御するが、これに限定されるものではない。
【0213】
マッサージ装置100がマッサージモジュールの位置を制御するステップ910、1510は、マッサージボール1130が使用者の下側腰に位置するようにマッサージモジュール2170の位置を制御するステップを含むことができる。すなわち、マッサージモジュール2170の開始位置は、使用者の下側腰であってよい。下側腰は、使用者の腰椎L5番の位置を意味することができる。
【0214】
マッサージ装置100は、使用者の腰を牽引するステップ1340を実行するとき、次のような過程を実行することができる。マッサージ装置100は、腰エアバッグに空気を注入するステップを実行することができる。また、マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者を圧迫するようにマッサージボールを第2の方向に動かすステップを実行することができる。マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者の上側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向に移動させるステップを実行することができる。マッサージ装置100は、腰エアバッグから空気を排出するステップを実行することができる。マッサージ装置100は、マッサージボールが使用者を圧迫しないようにマッサージボールを第2の方向の反対方向に動かすステップを実行することができる。マッサージ装置100は、マッサージボールが下側腰に位置するようにマッサージモジュールを第1の方向の反対方向に移動させるステップを実行することができる。マッサージ装置100は、このように、1サイクルを完成することができる。マッサージ装置100は、1サイクルを少なくとも一回繰り返すことができる。
【0215】
上記のように、マッサージ装置100は、使用者の脊椎を牽引することができる。既存のマッサージ装置に比べて、本開示のマッサージ装置100は、マッサージモジュール2170のマッサージボールが使用者側に大きく移動することができ、使用者の脊椎をより効果的に牽引することができる。また、マッサージ装置100は、
図9、
図13~
図15のような過程を通じて使用者の脊椎を効果的に牽引することができる。使用者は、まるで人が使用者の脊椎を牽引するような感覚を持つことができる。
【0216】
これまで様々な実施形態を中心に説明した。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が、本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態で実施されることができることを理解できるはずである。そのため、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるすべての差異点は、本発明に含まれたものと解釈されなければならない。
【0217】
一方、上述した本発明の実施形態は、コンピュータで実行され得るプログラムとして作成可能であり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピューターで実現されることができる。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、磁気記憶媒体(例えば、ロム、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的読み取り媒体(例えば、CD-ROM、DVDなど)のような記憶媒体を含む。
【国際調査報告】