IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ディスペンサ・ホールディングス・エルエルシーの特許一覧

特表2024-537922飲料容器用の原料分配及びドリンクスルー装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】飲料容器用の原料分配及びドリンクスルー装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/28 20060101AFI20241008BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20241008BHJP
   A61J 1/05 20060101ALI20241008BHJP
   B65D 51/22 20060101ALI20241008BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20241008BHJP
   A47J 31/40 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
B65D51/28 100
B67D1/08 Z
A61J1/05 351A
B65D51/22 110
B65D81/32 T
A47J31/40 107
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541919
(86)(22)【出願日】2022-09-19
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 US2022076649
(87)【国際公開番号】W WO2023049676
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】63/246,644
(32)【優先日】2021-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524106691
【氏名又は名称】ディスペンサ・ホールディングス・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・ハワード
(72)【発明者】
【氏名】マリオ・イリザリー・ジュニア
【テーマコード(参考)】
3E013
3E082
3E084
4B104
4C047
【Fターム(参考)】
3E013AB02
3E013AC11
3E013AD06
3E013AD12
3E013AE02
3E013AE09
3E013AF02
3E013AF17
3E013AF23
3E082AA01
3E082BB01
3E082CC01
3E082CC08
3E082FF09
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084FB02
3E084GA01
3E084GB01
3E084GB09
4B104AA20
4B104BA59
4B104EA28
4C047AA05
4C047CC03
4C047DD33
4C047HH06
(57)【要約】
飲料原料混合及び分配組立体は、飲料容器に取り付けるように構成されたアダプタと、飲料原料カートリッジの壊れやすいシールを貫通するように構成された貫通組立体を有する飲料原料レセプタクルと、を含むことができる。貫通組立体はシールを貫通し、カートリッジ内の飲料原料を液体と混合させるために飲料容器内に送出し、それによって混合飲料を形成することができる。飲料原料レセプタクルは取り外し可能である。複数の異なる把持できる飲料原料レセプタクルをアダプタに取り外し可能に取り付けることができる。保持部材は、飲料原料レセプタクル内に位置決めされた飲料原料カートリッジの上端に配置することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料混合及び分配組立体キットであって、
リザーバ部及び上口部を有する液体容器であって、前記上口部は、ねじ係合するように構成された雄ねじ部を備えている、液体容器と、
少なくとも第1の飲料原料カートリッジであって、閉じられた第1の上端を備えた第1のカートリッジ・ハウジングと、第1の原料送出通路を画定している第1の開口を備えた第1の下端と、前記原料送出通路を覆ってシールされた第1の壊れやすいシール部材と、該第1の壊れやすいシール部材によって前記第1のカートリッジ・ハウジング内に収容された第1の飲料原料と、を含む、第1の飲料原料カートリッジと、
少なくとも第2の飲料原料カートリッジであって、閉じられた第2の上端を備えた第2のカートリッジ・ハウジングと、第2の原料送出通路を画定している第2の開口を備えた第2の下端と、前記第2の原料送出通路を覆ってシールされた第2の壊れやすいシール部材と、該第2の壊れやすいシール部材によって前記第2のカートリッジ・ハウジング内に収容された第2の飲料原料と、を含む、第2の飲料原料カートリッジと、
アダプタ部材であって、
- 前記液体容器の前記雄ねじ部と係合するように構成されたアダプタの雌ねじを有する下端部と、
- アダプタの雄ねじを有する上口部と、
- 取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部であって、前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、前記第1のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第1のレセプタクル壁部と、第1の上端であって、該第1の上端から延在し、それぞれが第1のフック部を有する複数の第1の支柱を備えた、第1の上端と、使用時に前記第1の飲料原料カートリッジが前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに前記第1の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第1の貫通部材と、を備えている、第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部と、
- 取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部であって、前記第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、前記第2のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第2のレセプタクル壁部と、第2の上端であって、該第2の上端から延在し、それぞれが第2のフック部を有する複数の第2の支柱を備えた、第2の上端と、使用時に前記第2の飲料原料カートリッジが前記第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに前記第2の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第2の貫通部材と、を備えている、第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部と、
- 取り外し可能な前記第1及び第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部と取り外し可能に接続するように構成された取り付けフランジであって、前記第1及び第2のフック部を受容するように構成された少なくとも複数の係止開口部と、液体が前記下端部から複数の液体流路を通って前記上口部から流出することを可能にするように構成された少なくとも複数の液体流路と、を備えている、取り付けフランジと、
を備えている、アダプタ部材と、
該アダプタ部材の前記上口部に係合するように構成された、蓋部材と、
前記アダプタ部材と前記蓋部材との間に配置され、使用時に前記第1のカートリッジを取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に保持し、第2のカートリッジを取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に保持するように構成された保持部材であって、該保持部材は、周辺部と、カートリッジ遮断部と、前記周辺部と前記カートリッジ遮断部との間に配置された流体通路部と、を備え、前記周辺部は、前記アダプタ部材と前記蓋部材との間に適合し、且つ前記アダプタ部材と前記蓋部材とによって所定の位置に固定されるような大きさにされており、前記カートリッジ遮断部は、前記第1または第2の飲料原料カートリッジのいずれかが通過するのに十分な大きさの開口部を有しておらず、前記流体通路部は、前記液体容器からの混合飲料が通過することを可能にするように構成された1つまたは複数の開口部を含む、保持部材と、
を備えている、飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項2】
前記蓋部材がリング部材及び哺乳瓶ニップルを含む、請求項1に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項3】
前記蓋部材が閉鎖可能な飲み口を備えている、請求項1に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項4】
前記第1の飲料原料カートリッジが、滅菌包装材内にシールされており、前記滅菌包装材は、第1の長手方向端及び第2の長手方向端を含み、前記第1の飲料原料カートリッジの前記第1の上端は、前記滅菌包装材の前記第1の長手方向端に位置決めされ、前記滅菌包装材の前記第1の長手方向端の外面は、前記飲料原料カートリッジの前記第1の上端の位置を示す指標を含み、前記滅菌包装材は、前記第1の長手方向端と前記第2の長手方向端との間に配置されたノッチを備え、該ノッチは、前記滅菌包装材の長手方向を横切る引き裂き方向に沿った前記滅菌包装材の引き裂きを容易にするように構成されている、請求項1に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項5】
飲料混合及び分配組立体キットであって、
リザーバ部及び上口部を有する液体容器であって、前記上口部は、ねじ係合するように構成された雄ねじ部を備えている、液体容器と、
第1の飲料原料カートリッジであって、閉じられた第1の上端を備えた第1のカートリッジ・ハウジングと、第1の原料送出通路を画定している第1の開口を備えた第1の下端と、前記原料送出通路を覆ってシールされた第1の壊れやすいシール部材と、該第1の壊れやすいシール部材によって前記第1のカートリッジ・ハウジング内に収容された第1の飲料原料と、を含む、第1の飲料原料カートリッジと、
アダプタ部材であって、
- 前記液体容器の前記雄ねじ部と係合するように構成されたアダプタの雌ねじを有する下端部と、
- アダプタの雄ねじを有する上口部と、
- 取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部であって、前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、前記第1のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第1のレセプタクル壁部と、使用時に前記第1の飲料原料カートリッジが前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに前記第1の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第1の貫通部材と、を備えている、第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部と、
- 取り外し可能な前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部と取り外し可能に接続するように構成された取り付けフランジであって、液体が前記下端部から複数の液体流路を通って前記上口部を通って流出することを可能にするように構成された少なくとも複数の液体流路を備えている、取り付けフランジと、
を備えている、アダプタ部材と、
該アダプタ部材の前記上口部と係合するように構成された、蓋部材と、
を備えている、飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項6】
前記蓋部材が、リング部材及び哺乳瓶ニップルを含む、請求項5に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項7】
前記蓋部材が閉鎖可能な飲み口を備えている、請求項5に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項8】
前記第1の飲料原料カートリッジが、滅菌包装材内にシールされており、前記滅菌包装材は、第1の長手方向端及び第2の長手方向端を含み、前記第1の飲料原料カートリッジの前記第1の上端は、前記滅菌包装材の前記第1の長手方向端に位置決めされ、前記滅菌包装材の前記第1の長手方向端の外面は、前記飲料原料カートリッジの前記第1の上端の位置を示す指標を含み、前記滅菌包装材は、前記第1の長手方向端と前記第2の長手方向端との間に配置されたノッチを備え、該ノッチは、前記滅菌包装材の長手方向を横切る引き裂き方向に沿った前記滅菌包装材の引き裂きを容易にするように構成されている、請求項5に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項9】
取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部を更に備え、該第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、前記第2のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第2のレセプタクル壁部と、第2の上端であって、該第2の上端から延在し、それぞれが第2のフック部を有する複数の第2の支柱を備えた、第2の上端と、使用時に前記第2の飲料原料カートリッジが前記第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに第2の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第2の貫通部材と、を備えている、請求項5に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項10】
第2の飲料原料カートリッジであって、閉じられた第2の上端を備えた第2のカートリッジ・ハウジングと、第2の原料送出通路を画定している第2の開口部を備えた第2の下端と、前記第2の原料送出通路を覆ってシールされた第2の壊れやすいシール部材と、該第2の壊れやすいシール部材によって前記第2のカートリッジ・ハウジング内に収容された第2の飲料原料と、を更に含む、請求項9に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項11】
前記アダプタ部材と前記蓋部材との間に配置され、使用時に前記第1のカートリッジを取り外し可能な前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に保持するように構成された保持部材を更に備え、該保持部材は、周辺部と、カートリッジ遮断部と、前記周辺部と前記カートリッジ遮断部との間に配置された流体通路部と、を備え、前記周辺部は、前記アダプタ部材と前記蓋部材との間に適合し、前記アダプタ部材と前記蓋部材とによって所定の位置に固定されるような大きさにされており、前記カートリッジ遮断部は、前記第1の飲料原料カートリッジが通過するのに十分な大きさの開口部を有しておらず、前記流体通路部は、前記液体容器からの混合飲料が通過することを可能にするように構成された1つまたは複数の開口部、を備えている、請求項5に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項12】
取り外し可能な前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、第1の上端であって、該第1の上端から延在し、それぞれが第1のフック部を有する複数の第1の支柱を備えた第1の上端を含み、前記取り付けフランジは、前記第1のフック部の各々を受容するように構成された少なくとも複数の係止開口部を備えている、請求項5に記載の飲料混合及び分配組立体キット。
【請求項13】
飲料混合及び分配装置であって、
アダプタ部材であって、
- 液体容器と係合するように構成された下端部と、
- 上口部と、
- 飲料原料カートリッジ・レセプタクル部であって、該飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、飲料原料カートリッジを受容するような大きさにされた第1のレセプタクル壁部と、使用時に前記飲料原料カートリッジが前記飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに、前記飲料原料カートリッジ上の壊れやすいシールを貫通するように構成された第1の貫通部材と、を備えている、飲料原料カートリッジ・レセプタクル部と、
- 少なくとも第1の液体流路であって、前記下端部から前記第1の液体流路を通って前記上口部から液体を流出させるように構成されている、少なくとも第1の液体流路と、
を備えている、アダプタ部材と、
該アダプタ部材の前記上口部と係合するように構成された蓋部材と、
を備えている、飲料混合及び分配装置。
【請求項14】
前記蓋部材がリング部材及び哺乳瓶ニップルを含む、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項15】
前記蓋部材が閉鎖可能な飲み口を備えている、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項16】
滅菌包装材内にシールされた飲料原料カートリッジを更に含み、前記滅菌包装材は、第1の長手方向端及び第2の長手方向端を含み、前記第1の飲料原料カートリッジの前記第1の上端は、前記滅菌包装材の前記第1の長手方向端に位置決めされ、前記滅菌包装材の前記第1の長手方向端の外面は、前記飲料原料カートリッジの前記第1の上端の位置を示す指標を含み、前記滅菌包装材は、前記第1の長手方向端と前記第2の長手方向端との間に配置されたノッチを備え、該ノッチは、前記滅菌包装材の長手方向を横切る引き裂き方向に沿った前記滅菌包装材の引き裂きを容易にするように構成されている、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項17】
取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部を更に備え、該第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、前記第2のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第2のレセプタクル壁部と、第2の上端であって、該第2の上端から延在し、それぞれが第2のフック部を有する複数の第2の支柱を有する第2の上端と、使用時に第2の飲料原料カートリッジが前記第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに第2の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第2の貫通部材と、を備えている、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項18】
閉じられた第2の上端を備えた第2のカートリッジ・ハウジングを有する第2の飲料原料カートリッジと、第2の原料送出通路を画定している第2の開口部を備えた第2の下端と、前記第2の原料送出通路を覆ってシールされた第2の壊れやすいシール部材と、該第2の壊れやすいシール部材によって前記第2のカートリッジ・ハウジング内に収容された第2の飲料原料と、を更に備えている、請求項17に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項19】
前記アダプタ部材と前記蓋部材との間に配置され、使用時に前記飲料原料カートリッジを前記飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に保持するように構成された保持部材を更に備え、該保持部材は、周辺部と、カートリッジ遮断部と、前記周辺部と前記カートリッジ遮断部との間に配置された流体通路部と、を備え、前記周辺部は、前記アダプタ部材と前記蓋部材との間に適合し、前記アダプタ部材と前記蓋部材とによって所定の位置に固定されるような大きさにされており、前記カートリッジ遮断部は、前記飲料原料カートリッジが通過するのに十分な大きさの開口部を有しておらず、前記流体通路部は、前記液体容器からの混合飲料が通過することを可能にするように構成された1つまたは複数の開口部、を備えている、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項20】
前記飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、上端であって、該上端から延在し、それぞれがフック部を有する複数の支柱を有する上端を備え、前記アダプタ部材は、前記フック部の各々を受容するように構成された少なくとも複数の係止開口部を備えている、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項21】
リザーバ部及び口部を有する液体容器を更に備え、前記口部は、ねじ係合のために構成された雄ねじ部と、閉じられた第1の上端を有する第1のカートリッジ・ハウジングと、第1の原料送出通路を画定している第1の開口部を有する第1の下端と、前記原料送出通路を覆ってシールされた第1の壊れやすいシール部材と、前記第1の壊れやすいシール部材によって前記第1のカートリッジ・ハウジング内に収容された第1の飲料原料とを有する第1の飲料原料カートリッジと、を備えている、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項22】
前記飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、前記アダプタ部材に取り外し可能に取り付けられている、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項23】
前記飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、アダプタ中心軸からオフセットされたレセプタクル中心軸を有している、請求項13に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項24】
前記飲料原料カートリッジ・レセプタクル部を支持している取り付けフランジを更に備え、前記第1の液体流路は、前記取り付けフランジ内に形成されており、略半月形状とされている、請求項23に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項25】
使用時に、前記飲料原料カートリッジ・レセプタクル部内に位置決めされた前記飲料原料カートリッジの外面の一部が、前記第1の液体流路を通って流れる流体に曝されている、請求項23に記載の飲料混合及び分配装置。
【請求項26】
飲料原料カートリッジ組立体であって、
飲料原料カートリッジであって、閉じられた上端と、原料送出通路を画定している開口を有する下端と、前記原料送出通路を覆ってシールされた壊れやすいシール部材と、を有する、カートリッジ・ハウジングを備えていると共に、前記壊れやすいシール部材によって前記カートリッジ・ハウジング内に収容された飲料原料と、を備えている、飲料原料カートリッジと、
前記飲料原料カートリッジを封入する滅菌包装材であって、第1の長手方向端及び第2の長手方向端を備え、前記飲料原料カートリッジの前記上端が前記滅菌包装材の前記第1の長手方向端に位置決めされ、前記滅菌包装材は、前記第1の長手方向端と前記第2の長手方向端との間に配置されたノッチを備え、該ノッチは、前記滅菌包装材の長手方向を横切る引き裂き方向に沿った前記滅菌包装材の引き裂きを容易にするように構成されている、滅菌包装材と、
を備えている、飲料原料カートリッジ組立体。
【請求項27】
前記滅菌包装材の前記第1の長手方向端の外面は、前記飲料原料カートリッジの前記上端の位置を示す指標を含む、請求項26に記載の飲料原料カートリッジ組立体。
【請求項28】
飲料を混合する方法であって、
液体容器と係合するように構成された下端部を含むアダプタ部材を液体容器に取り付けるステップと、
第1の飲料原料カートリッジを受容するような大きさにされた第1のレセプタクル壁部を含む取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクルを前記液体容器に取り付けるステップと、
を含む、方法。
【請求項29】
第1の飲料原料カートリッジを、取り外し可能な前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクルに挿入するステップと、前記第1の飲料原料カートリッジのシールされた端部に穴を開けるステップと、第1の飲料原料を前記第1の飲料原料カートリッジから前記液体容器内に送出するステップと、前記第1の飲料原料を前記液体容器内の所定量の液体と混合するステップと、を更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記アダプタ部材から前記第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクルを取り外すステップと、前記アダプタ部材に第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクルを取り付けるステップと、を更に含み、前記第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクルは、前記第1の飲料原料カートリッジより大きい第2の飲料原料カートリッジを受容するような大きさとされた第2のレセプタクル壁部を備えている、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第2の飲料原料カートリッジを取り外し可能な前記第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクルに挿入するステップと、前記第2の飲料原料カートリッジのシールされた端部に穴を開けるステップと、前記第2の飲料原料を、前記第2の飲料原料カートリッジから前記液体容器内に送出するステップと、前記第2の飲料原料を、前記液体容器内の別の量の液体と混合するステップと、を更に含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
飲料を混合する方法であって、
第1の飲料原料カートリッジ包装材の第1の部分及び前記第1の飲料原料カートリッジ包装材に囲繞された第1の飲料原料カートリッジの第1の端部を掴持するステップと、
前記第1の飲料原料カートリッジ包装材の第2の部分を掴持するステップと、
前記掴持するステップの間に、前記第1の飲料原料カートリッジ包装材の前記第2の部分を前記第1の飲料原料カートリッジの包装材の前記第1の部分から引き裂くステップと、
前記第1の飲料原料カートリッジの第2の端部を露出させるステップと、
前記第1の飲料原料カートリッジを、液体容器に接続された第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクルに挿入するステップと、
前記第1の飲料原料カートリッジの第1の原料を前記液体容器に送出するステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年9月21日に出願された米国仮特許出願第63/246644号の優先権を主張するものであり、その内容はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書に開示された発明は、飲料混合及び分配装置(beverage mixing and dispensing device)、例えば飲料容器であって、使用者が当該飲料容器内に原料(ingredient)を注入し、原料を混合し、その結果として得られた飲料混合物を飲むことを可能にする飲料混合及び分配装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、何万もの飲料製品が一般消費者に広く入手可能である。これらの飲料の大部分は、全てではないにしても、乾燥または濃縮された原料を水と混合して製造されており、その混合飲料をプラスチックボトルに入れて小売店に流通させている。
【0004】
多くの小売業者は通常、飲料製造業者が現在提供している様々な飲料及び水の全てを販売することはできない。例えば、調製された液体飲料を販売するために必要とされる大量の棚スペースの実際の現実は、多くの小売業者が一度に販売のために提供することができる異なる飲料の数を事実上(effectively)、制限している。従って、殆どの小売業者は、その施設で販売できる多くの飲料のサブセットを選択しなければならない。
【0005】
最近、飲料原料分配装置が利用可能になった。このような分配装置は、装置内の乾燥飲料原料を一時的にシールする、壊れやすい(frangible)ホイルを備えた乾燥飲料原料を収容するリザーバを含んでいることがある。後で消費するために、シールを穿刺し(puncture)、飲料原料を液体と混合するための様々な装置が提供されている。いくつかのそのような装置では、飲料原料カートリッジの下端と上端に穴が開けられており(pierced)、これにより飲料原料が水のような液体と混合された後、使用者が飲料ディスペンサーのマウスピースで混合飲料を飲むことができ、混合飲料がカートリッジを通って流れている。
【0006】
他の設計では、飲料原料カートリッジは、カートリッジチャンバ内に挿入され、その下端に穴が開けられ、次いで、蓋が飲料原料カートリッジの上部を覆って閉じられている。次いで、飲料原料は、水と混合されて混合飲料を形成し、次いで、この飲料は、カートリッジ・レセプタクル(cartridge receptacle)に隣接して配置された別個の飲料注ぎ口を通して分配される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開第2018/0072473号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2015/0166239号明細書
【特許文献3】米国特許第9242773号明細書
【特許文献4】国際公開第2011/098865号
【特許文献5】米国特許出願公開第2013/0025466号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2017/0183146号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここに開示された発明の少なくとも1つの態様は、飲料原料カートリッジを含むシステムは、混合飲料が最終的にカートリッジを通して、すなわち、飲料容器から、カートリッジの下端を通して上方に、次いでカートリッジの上端を通して容器から分配される場合、製造がより困難であるという認識を含む。例えば、そのような設計は、カートリッジが両端で貫通されること、及びカートリッジを通って流れる流体を受け入れることができる飲用注ぎ口配置(drinking spout arrangement)を必要としている。更に、カートリッジ・レセプタクルが注ぎ口に隣接して配置される上記のような他の設計は、飲料容器の上部に追加の空間を必要とし、従って、レセプタクルと飲み口(drinking port)の両方に適合するために飲料容器の大きな上部を必要とする場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本明細書に開示された発明の少なくとも1つの態様は、飲料混合組立体が、カートリッジ・レセプタクルと開口部とを含み、使用時、例えば飲用中に、飲料容器の内部からの混合飲料がカートリッジ・レセプタクルの周りを上向きに流れ、飲み口を通って外向きに流れることを可能にすることができるという実現を含む。このような構成では、飲み口は、カートリッジ・レセプタクルの近くに、部分的に重なるように位置決めすることができ、又はカートリッジ・レセプタクルと概ね整列させることができ、従って、カートリッジ・レセプタクル及び飲み口のために組立体の上部に必要とされる空間の量を減少させることができる。これにより、組立体を更に単純化することもでき、その結果、カートリッジの先端を貫通して飲み口とのシールを形成するために追加のシールが必要とされない。
【0010】
一態様では、飲料混合及び分配組立体キットは、液体容器と、少なくとも第1の飲料原料カートリッジと、少なくとも第2の飲料原料カートリッジと、アダプタ部材と、蓋部材と、保持部材とを含む。液体容器は、リザーバ部及び上口部を有することができる。上口部は、ねじ係合するように構成された雄ねじ部を含むことができる。少なくとも第1の飲料原料カートリッジは、閉じられた第1の上端を備えた第1のカートリッジ・ハウジングと、第1の原料送出通路を画定している第1の開口部を備えた第1の下端と、原料送出通路を覆ってシールされた第1の壊れやすいシール部材と、この第1の壊れやすいシール部材によって第1のカートリッジ・ハウジング内に収容された第1の飲料原料と、を含むことができる。少なくとも第2の飲料原料カートリッジは、閉じられた第2の上端を備えた第2のカートリッジ・ハウジングと、第2の原料送出通路を画定している第2の開口部を備えた第2の下端と、第2の原料送出通路を覆ってシールされた第2の壊れやすいシール部材と、第2の壊れやすいシール部材によって第2のカートリッジ・ハウジング内に収容された第2の飲料原料とを含むことができる。アダプタは、下端部、上口部、取り外し可能な第1の飲料原料レセプタクル部、取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部、及び取り付けフランジを含むことができる。下端部は、液体容器の雄ねじ部と係合するように構成されたアダプタの雌ねじを含むことができる。上口部は、アダプタの雄ねじを含むことができる。第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、第1のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第1のレセプタクル壁部と、第1の上端であって、この第1の上端から延在し、それぞれが第1のフック部を有する複数の第1の支柱を備えた、第1の上端と、使用時に第1の飲料原料カートリッジが第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに第1の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第1の貫通部材(piercing member)と、を含むことができる。第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、第2のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第2のレセプタクル壁部と、第2の上端であって、この第2の上端から延在し、それぞれが第2のフック部を有する複数の第2の支柱を備えた、第2の上端と、使用時に第2の飲料原料カートリッジが第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに第2の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第2の貫通部材と、を含むことができる。取り付けフランジは、取り外し可能な第1及び第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部と取り外し可能に接続するように構成することができ、この取り付けフランジは、第1及び第2のフック部を受容するように構成された少なくとも複数の係止開口部と、液体が下端部から複数の液体流路を通って上口部から流出することを可能にするように構成された少なくとも複数の液体流路と、を備えている。蓋部材は、アダプタ部材の上口部と係合するように構成することができる。保持部材はアダプタ部材と蓋部材との間に配置することができ、使用時に、第1のカートリッジを取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に保持し、第2のカートリッジを取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に保持するように構成することができる。保持部材は、周辺部、カートリッジ遮断部、及び周辺部とカートリッジ遮断部との間に配置された流体通路部を含むことができ、周辺部は、アダプタ部材と蓋部材との間に適合し、且つアダプタ部材と蓋部材とによって所定の位置に固定されるような大きさにされており、カートリッジ遮断部は、第1または第2の飲料原料カートリッジのいずれかが通過するのに十分な大きさの開口部を有しておらず、流体通路部は、液体容器からの混合飲料が通過することを可能にするように構成された1つまたは複数の開口部を含む。
【0011】
様々な態様の様々な実施形態を実施することができる。いくつかの実施形態において、蓋部材は、リング部材及び哺乳瓶用ニップルを含む。いくつかの実施形態において、蓋部材は、閉鎖可能な飲み口を備えている。いくつかの実施形態において、第1の飲料原料カートリッジは、滅菌包装材(sterile wrapper)内にシールされており、滅菌包装材は、第1の長手方向端及び第2の長手方向端を含み、第1の飲料原料カートリッジの第1の上端は、滅菌包装材の第1の長手方向端に位置決めされ、滅菌包装材の第1の長手方向端の外面は、飲料原料カートリッジの第1の上端の位置を示す指標(indicia)を含み、滅菌包装材は、第1の長手方向端と第2の長手方向端との間に配置されたノッチを備え、このノッチは、滅菌包装材の長手方向を横切る引き裂き方向に沿った滅菌包装材の引き裂きを容易にするように構成されている。
【0012】
別の態様では、飲料混合及び分配組立体キットは、液体容器と、第1の飲料原料カートリッジと、アダプタ部材と、蓋部材を含む。液体容器は、リザーバ部及び上口部を含むことができ、上口部は、ねじ係合するように構成された雄ねじ部を備えている。第1の飲料原料カートリッジは、閉じられた第1の上端を備えた第1のカートリッジ・ハウジングと、第1の原料送出通路を画定している第1の開口部を有する第1の下端と、原料送出通路を覆ってシールされた第1の壊れやすいシール部材と、第1の壊れやすいシール部材によって第1のカートリッジ・ハウジング内に収容された第1の飲料原料とを含むことができる。アダプタ部材は、下端部、上口部、取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部、及び取り付けフランジを含むことができる。下端部は、液体容器の雄ねじ部と係合するように構成されたアダプタ雌ねじを含むことができる。上口部は、アダプタの雄ねじを含むことができる。第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、第1のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第1のレセプタクル壁部と、使用時に第1の飲料原料カートリッジが第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに第1の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第1の貫通部材とを含むことができる。取り付けフランジは、取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部と取り外し可能に接続するように構成することができる。取り付けフランジは、液体が下端部から、複数の液体流路を通って上口部から流出することを可能にするように構成された少なくとも複数の液体流路を含むことができる。蓋部材は、アダプタ部材の上口部と係合するように構成されている。
【0013】
様々な態様の様々な実施形態を実施することができる。いくつかの実施形態において、蓋部材は、リング部材及び哺乳瓶用ニップルを含む。いくつかの実施形態において、蓋部材は、閉鎖可能な飲み口を備えている。いくつかの実施形態では、第1の飲料原料カートリッジは、滅菌包装材内にシールされ、滅菌包装材は、第1の長手方向端及び第2の長手方向端を含み、第1の飲料原料カートリッジの第1の上端は、滅菌包装材の第1の長手方向端に位置決めされ、滅菌包装材の第1の長手方向端の外面は、飲料原料カートリッジの第1の上端の位置を示す指標を含み、滅菌包装材は、第1の長手方向端と第2の長手方向端との間に配置されたノッチを備え、このノッチは、滅菌包装材の長手方向を横切る引き裂き方向に沿った滅菌包装材の引き裂きを容易にするように構成されている。いくつかの実施形態では、組立体は、取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部を更に含み、第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、第2のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第2のレセプタクル壁部と、第2の上端であって、この第2の上端から延在し、それぞれが第2のフック部を有する複数の第2の支柱を備えた第2の上端と、使用時に第2の飲料原料カートリッジが第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに第2の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第2の貫通部材と、を備えている。いくつかの実施形態では、組立体は、閉じられた第2の上端を備えた第2のカートリッジ・ハウジングを有する第2の飲料原料カートリッジと、第2の原料送出通路を画定している第2の開口部を備えた第2の下端と、第2の原料送出通路を覆ってシールされた第2の壊れやすいシール部材と、第2の壊れやすいシール部材によって第2のカートリッジ・ハウジング内に収容された第2の飲料原料と、を更に含む。いくつかの実施形態では、組立体は、アダプタ部材と蓋部材との間に配置され、使用時に第1のカートリッジを取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に保持するように構成された保持部材を更に含む。保持部材は、周辺部と、カートリッジ遮断部と、周辺部とカートリッジ遮断部との間に配置された流体通路部と、を備え、周辺部は、アダプタ部材と蓋部材との間に適合し、それらによって所定の位置に固定されるような大きさにされており、カートリッジ遮断部は、第1の飲料原料カートリッジが通過するのに十分な大きさの開口部を有しておらず、流体通路部は、液体容器からの混合飲料が通過することを可能にするように構成された1つ以上の開口部を有している。いくつかの実施形態では、取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、第1の上端であって、この第1の上端から延在し、それぞれが第1のフック部を有する複数の第1の支柱を備えた第1の上端を含み、取り付けフランジは、第1のフック部の各々を受容するように構成された少なくとも複数の係止開口部を含む。
【0014】
別の態様では、飲料混合及び分配装置は、アダプタ部材及び蓋部材を含む。アダプタ部材は、下端部、上口部、飲料原料カートリッジ・レセプタクル部、及び少なくとも第1の液体流路と、を含む。下端部は、液体容器と係合するように構成されている。飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、飲料原料カートリッジを受容するような大きさにされた第1のレセプタクル壁部と、使用時に飲料原料カートリッジが飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに、飲料原料カートリッジ上の壊れやすいシールを貫通するように構成された第1の貫通部材とを含む。第1の液体流路は、下端部から第1の液体流路を通って上口部から液体を流出させるように構成されている。蓋部材は、アダプタ部材の上口部と係合するように構成されている。
【0015】
様々な態様の様々な実施形態を実施することができる。いくつかの実施形態において、蓋部材は、リング部材及び哺乳瓶用ニップルを含む。いくつかの実施形態において、蓋部材は、閉鎖可能な飲み口を備えている。いくつかの実施形態において、装置は、滅菌包装材内にシールされた飲料原料カートリッジを更に含み、滅菌包装材は、第1の長手方向端及び第2の長手方向端を含み、第1の飲料原料カートリッジの第1の上端は、滅菌包装材の第1の長手方向端に位置決めされ、滅菌包装材の第1の長手方向端の外面は、飲料原料カートリッジの第1の上端の位置を示す指標を含み、滅菌包装材は、第1の長手方向端と第2の長手方向端との間に配置されたノッチを備え、このノッチは、滅菌包装材の長手方向を横切る引き裂き方向に沿った滅菌包装材の引き裂きを容易にするように構成されている。いくつかの実施形態では、装置は、取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部を更に含み、第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、第2のカートリッジ・ハウジングを受容するような大きさにされた第2のレセプタクル壁部と、第2の上端であって、この第2の上端から延在し、それぞれが第2のフック部を有する複数の第2の支柱を有する第2の上端と、使用時に第2の飲料原料カートリッジが第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に挿入されたときに第2の壊れやすいシール部材を貫通するように構成された第2の貫通部材と、を備えている。いくつかの実施形態では、装置は、閉じられた第2の上端を備えた第2のカートリッジ・ハウジングを有する第2の飲料原料カートリッジと、第2の原料送出通路を画定している第2の開口部を備えた第2の下端と、第2の原料送出通路を覆ってシールされた第2の壊れやすいシール部材と、第2の壊れやすいシール部材によって第2のカートリッジ・ハウジング内に収容された第2の飲料原料と、を更に含む。いくつかの実施形態では、装置は、アダプタ部材と蓋部材との間に配置され、使用時に飲料原料カートリッジを飲料原料カートリッジ・レセプタクル部に保持するように構成された保持部材を更に含み、保持部材は、周辺部と、カートリッジ遮断部と、周辺部とカートリッジ遮断部との間に配置される流体通路部と、を備え、周辺部は、アダプタ部材と蓋部材との間に適合し、アダプタ部材と蓋部材とによって所定の位置に固定されるような大きさにされ、カートリッジ遮断部は、飲料原料カートリッジが通過するのに十分な大きさの開口部を有しておらず、流体通路部は、液体容器からの混合飲料が通過することを可能にするように構成された1つ以上の開口部を含む。いくつかの実施形態では、飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、上端であって、この上端から延在し、それぞれがフック部を有する複数の支柱を有する上端を備え、アダプタ部材は、各フック部を受容するように構成された少なくとも複数の係止開口部を備えている。いくつかの実施形態では、装置は、リザーバ部及び口部を有する液体容器を更に備え、口部は、ねじ係合のために構成された雄ねじ部と、閉じられた第1の上端を有する第1のカートリッジ・ハウジングと、第1の原料送出通路を画定している第1の開口部を有する第1の下端と、原料送出通路を覆ってシールされた第1の壊れやすいシール部材と、第1の壊れやすいシール部材によって第1のカートリッジ・ハウジング内に収容された第1の飲料原料とを有する第1の飲料原料カートリッジと、を含む。いくつかの実施形態において、飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、アダプタ部材に取り外し可能に取り付けられている。いくつかの実施形態では、飲料原料カートリッジ・レセプタクル部は、アダプタ中心軸からオフセットされたレセプタクル中心軸を有している。いくつかの実施形態では、装置は、飲料原料カートリッジ・レセプタクル部を支持している取り付けフランジを更に備え、第1の液体流路は取り付けフランジ内に形成されており、略半月形状(half-moon shaped)とされている。いくつかの実施形態では、使用時に、飲料原料カートリッジ・レセプタクル部内に位置決めされた飲料原料カートリッジの外面の一部が、第1の液体流路を通って流れる流体に曝されている。
【0016】
別の態様では、飲料原料カートリッジ組立体は、飲料原料カートリッジ及び滅菌包装材を含む。飲料原料カートリッジは、閉じられた上端と、原料送出通路を画定している開口を有する下端と、原料送出通路を覆ってシールされた壊れやすいシール部材と、を有する、カートリッジ・ハウジングを備えていると共に、壊れやすいシール部材によってカートリッジ・ハウジング内に収容された飲料原料と、を含む。滅菌包装材は、飲料原料カートリッジを封入している。滅菌包装材は、第1の長手方向端及び第2の長手方向端を含み、飲料原料カートリッジの上端は、滅菌包装材の第1の長手方向端に位置決めされ、滅菌包装材は、第1の長手方向端と第2の長手方向端との間に配置されたノッチを備え、このノッチは、滅菌包装材の長手方向を横切る引き裂く方向に沿って滅菌包装材を引き裂くことを容易にするように構成されている。
【0017】
様々な態様の様々な実施形態を実施することができる。いくつかの実施形態において、滅菌包装材の第1の長手方向端の外面は、飲料原料カートリッジの上端の位置を示す指標を含む。
【0018】
別の態様では、飲料を混合する方法は、液体容器と係合するように構成された下端部を含むアダプタ部材を液体容器に取り付けるステップと、第1の飲料原料カートリッジを受容するような大きさにされた第1のレセプタクル壁部を含む取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクルを液体容器に取り付けるステップと、を含む。
【0019】
様々な態様の様々な実施形態を実施することができる。いくつかの実施形態では、方法は、第1の飲料原料カートリッジを、取り外し可能な第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクルに挿入するステップと、第1の飲料原料カートリッジのシールされた端部に穴を開けるステップと、第1の飲料原料を第1の飲料原料カートリッジから液体容器内に送出するステップと、第1の飲料原料を液体容器内の所定量の液体と混合するステップとを更に含む。いくつかの実施形態では、方法は、アダプタ部材から第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクルを取り外すステップと、アダプタ部材に第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクルを取り付けるステップと、を更に含み、第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクルは、第1の飲料原料カートリッジよりも大きい第2の飲料原料カートリッジを受容するような大きさとされた第2のレセプタクル壁部を含む。いくつかの実施形態において、本方法は、第2の飲料原料カートリッジを取り外し可能な第2の飲料原料カートリッジ・レセプタクルに挿入するステップと、第2の飲料原料カートリッジのシールされた端部に穴を開けるステップと、第2の飲料原料を、第2の飲料原料カートリッジから液体容器内に送出するステップと、第2の飲料原料を液体容器内の別の量の液体と混合するステップと、を更に含む。
【0020】
別の態様では、飲料を混合する方法は、第1の飲料原料カートリッジ包装材の第1の部分及び第1の飲料原料カートリッジ包装材に囲繞された第1の飲料原料カートリッジの第1の端部を把持するステップと、第1の飲料原料カートリッジ包装材の第2の部分を把持するステップと、把持するステップの間に、第1の飲料原料カートリッジ包装材の第2の部分を第1の飲料原料カートリッジ包装材の第1の部分から引き裂く(tearing)ステップと、第1の飲料原料カートリッジの第2の端部を露出させるステップと、液体容器に接続された第1の飲料原料カートリッジ・レセプタクルに第1の飲料原料カートリッジを挿入するステップと、第1の飲料原料カートリッジの第1の原料を液体容器内に送出するステップと、を含む。
【0021】
本発明の実施形態のいくつかの態様、利点及び新規な特徴が本明細書に記載されているが、本明細書中に開示された本発明の任意の特定の実施形態に従って、必ずしも全てのそのような利点が達成され得るわけではないことが理解されるべきである。従って、本明細書に開示された発明は、本明細書に教示または示唆され得る他の利点を必ずしも達成せずとも、本明細書に教示された1つの利点または利点のグループを達成または選択するような方法で具体化または実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】蓋が取り外され分解図で示された、分配組立体内の飲料混合の側面図である。
図2A】飲料容器、カートリッジ・レセプタクルのアダプタ、カートリッジ及び蓋を分解図で示している、飲料混合及び飲用の更なる分解図の側面図である。
図2B図2Aに示す蓋の変形例の上面図及び側面図である。
図2C図2Bに示す蓋の上面図及び側面図である。
図3】分解された状態で示された、容器の上端及びカートリッジ・レセプタクルのアダプタを含む、図1の組立体の拡大断面部分分解図である。
図4】接続された状態で示される、図3のコンテナ及びアダプタの上端の断面図である。
図5図2のアダプタの上面図である。
図6図2のアダプタの側面図である。
図7図5のアダプタの底面図である。
図8】カートリッジがカートリッジ・レセプタクルに挿入される直前の状態の、図5のアダプタ及び図2のカートリッジの部分分解及び断面側面図である。
図9】カートリッジの下端が貫通組立体に接触するまでカートリッジが挿入された、図8のアダプタ及びカートリッジの側面図及び断面図である。
図10図8のアダプタ及びカートリッジの断面図であって、カートリッジがカートリッジ・レセプタクルに完全に挿入されている。
図11】飲料容器、アダプタ及びカートリッジの斜視図である。
図12図1のアダプタ及びカートリッジ・レセプタクル組立体の変形例の斜視図である。
図13A図12のアダプタの側面図である。
図13B図13Aに示されるリテーナ部材の斜視図である。
図14図12のアダプタ及びカートリッジの分解側面図である。
図15図14のアダプタ及びカートリッジの斜視図である。
図16】分解状態の図14のアダプタ及びカートリッジの断面図である。
図17】カートリッジが部分的に挿入された状態にある、図16のカートリッジ及びアダプタの側面及び断面図である。
図18】カートリッジがカートリッジ・レセプタクルに完全に挿入され、保持部材がカートリッジの上に位置決めされ、哺乳瓶の上部がアダプタに取り付けられるように位置決めされている、図12の組立体の側面断面図である。
図19】哺乳瓶の上部がアダプタと係合し、その中の混合飲料の消費中の位置を示すために反転されている、図18の組立体の側面断面図である。
図20図12図19のアダプタの変形例の斜視図である。
図21図20のアダプタの上面図である。
図22図20のアダプタの側面断面図である。
図23図20のアダプタの変形例の上面図としての斜視図である。
図24図23のアダプタの斜視図である。
図25図23のアダプタの側面図である。
図26図23のアダプタの側面断面図である。
図27図23のアダプタと係合するように構成された取り外し可能なカートリッジ・レセプタクルの上面図である。
図28図27のカートリッジ・レセプタクルの底面図である。
図29図27のカートリッジ・レセプタクルの側面図である。
図30図27のカートリッジ・レセプタクルの斜視図である。
図31図27のレセプタクルの側面断面図である。
図32図27のレセプタクルの変形例の上面図である。
図33図32のレセプタクルの底面図である。
図34図32のレセプタクルの側面図である。
図35図32のレセプタクルの斜視図である。
図36図32のレセプタクルの側面断面図である。
図37図27図31のレセプタクル及び図32図36のレセプタクルを備えた図23のアダプタの任意の構成を示す分解図である。
図38】使用者によって把持されている、シールされた壊れやすい包装材内のカートリッジの概略側面図である。
図39】包装材が引き裂かれた状態の図38のカートリッジの概略側面図である。
図40】使用者が一方の端部を把持して、包装材の半分が除去された状態の図38のカートリッジの概略側面図である。
図41】使用者によって把持されている、改良され、シールされた壊れやすい包装材内のカートリッジの概略側面図である。
図42】包装材が引き裂かれた状態の図41のカートリッジの概略側面図である。
図43】使用者が一方の端部を掴持して、包装材の半分が除去された状態の図41のカートリッジの概略側面図である。
図44】使用者によって把持されている、別の改良され、シールされた壊れやすい包装材内のカートリッジの概略側面図である。
図45】包装材が引き裂かれた状態の図44のカートリッジの概略側面図である。
図46】使用者が一方の端部を掴持して、包装材の半分が取り外された状態の図44のカートリッジの概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図面全体を通して、参照番号は、参照される要素間の対応を示すために再使用される。図面は、本明細書に記載される本発明の実施形態を例示するために提供され、その範囲を限定するものではない。
【0024】
本明細書に開示された発明は、飲料原料を水等の他の液体と混合するために、及び、例えば、飲み口を通して混合飲料を分配するために使用することができる飲料原料混合及び分配組立体に関連して説明されている。なぜなら、それらはこの文脈において特定の有用性を有するからである。しかしながら、本明細書中に開示された発明は、限定されるものではないが、他のタイプの装置への取り付けのための他のタイプの原料及び液体のためのディスペンサー、他の食品及び飲料に関連するコンテキスト、医薬品混合、及び/または送達装置、並びに他のコンテキストを含む他のコンテキストにおいても同様に使用することができる。
【0025】
図1図11は、飲料混合及び分配組立体100の第1の実施形態を示す。図12図40は、組立体100の変形例及び更なる実施形態を示す。図12図40の実施形態は、一般に、参照番号200、300、400、500によって識別されている。図1図40の実施形態の様々な部品、構成要素、及び特徴は、他の実施形態の同一または類似の部品、構成要素、及び特徴を識別するために使用される同一の1の位及び10の位の参照符号を使用して識別されるが、100の位(例えば、100、200、300、400、500)は、主題の実施形態に対応している。従って、簡潔にするために、様々な実施形態の中の同一または類似の構成要素の説明は、それらの実施形態のそれぞれについて繰り返されない。従って、1つの実施形態に関する任意の構成要素、特徴、または部分に関する以下の説明は、そのような説明が省略されるか、または本実施形態に対して異なるまたは補足的な説明が提供されない限り、他の実施形態の共通の番号が付けられた構成要素、特徴、または部分に適用される。
【0026】
任意に、本明細書に開示された実施形態の少なくともいくつかは、飲料容器等の一次容器と共に使用されるように構成することができる。環境によっては、このような一次容器は、市販されている飲料または水のボトルとすることができる。市販の飲料ボトル、特に水ボトルのかなりの部分は、明確に定義されたサイズの範囲内に入る開口部を有することが判明している。これには、コンビニエンスストアで一般的に販売されている使い捨ての水ボトルだけでなく、様々な種類の蓋を備えた再利用可能で補充可能な水ボトルが含まれる。
【0027】
図1図4を引き続き参照すると、飲料混合及び分配組立体100は、再利用可能な飲料ボトル102、アダプタ110、及び蓋170を含む。
【0028】
ボトル102は、様々な異なるサイズで一般に入手可能な再充填可能な水ボトルのような、任意のタイプ及び任意のサイズの水ボトルであっても良く、乳児用粉ミルク用に設計されたボトルのような特殊な飲料ボトルを含む。図示の実施形態では、ボトル102は、上部ネック部104と、シールフランジ106と、ねじ付き口部108とを含む(図2)。いくつかの実施形態では、ねじ付き口部は、雄ねじを有する約60ミリメートルの直径を有することができる。しかし、これは使用可能な1つの直径の例に過ぎず、他の直径を使用することもできる。
【0029】
引き続き図3及び図4を参照すると、アダプタ110は、ボトルのねじ付き口部108と係合するように構成された下部112を含む。例えば、アダプタ110の下部112は、ねじ付き口部108の雄ねじ109と係合するように構成された雌ねじ116を有する下部外壁部114を含むことができる。
【0030】
アダプタ110の上部120は、蓋170内の対応するねじと係合するように構成された雄ねじ124を有する上部外壁122を含むことができる。
【0031】
更に、アダプタ110は、カートリッジ160(図2)のような飲料原料カートリッジを受容するように構成されたカートリッジ・レセプタクル部130を含むことができる。例えば、カートリッジ・レセプタクル部130は、カートリッジ160の外面または全体の形状に対して概ね相補的な形状を有する側壁132を含むことができる。図示した実施形態では、壁132は円筒形であるが、他の形状を使用することもできる。壁132は、カートリッジ160を受容するのに十分な内径を有する上端134を有することができる。任意選択的に、壁132の上端134は、カートリッジ160の対応するフィーチャ(feature)と係合するように構成されたリッジ136を含むことができ、これにより、カートリッジ160のレセプタクル部130との挿入及び/またはスナップ嵌め係合の間に触覚フィードバックを提供している。更に、壁132の下部133は、カートリッジ貫通組立体138を含むことができる。
【0032】
カートリッジ貫通組立体138は、原料カートリッジ160等の原料カートリッジの壊れやすいシールを貫通するように構成することができる。貫通組立体138は、そのような機能を実行するために多くの異なる形状が知られているので、多くの異なる方法で構成することができる。例えば、特許文献1は、原料カートリッジを貫通するための種々の異なる設計を含み、その全内容は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0033】
図示された実施形態では、貫通組立体138は中央貫通ボス140を含み、これは任意的に尖端(sharpened point)141を含むことができる。尖端141は、カートリッジ(例えば、カートリッジ160)が貫通ボス140に対して押圧されたときに、貫通ボス140の穿刺作用を強化するために任意で設けることができる。
【0034】
必要に応じて、貫通ボス140は、貫通組立体138の中心軸142、例えば、円筒壁132の中心軸142(図4)と略整列した位置または正確に整列した位置に支持することができる。
【0035】
貫通ボス140は、複数の支柱143によって支持することができる。貫通組立体138は、任意の数の支柱143を含むことができる。図示の実施形態では、貫通ボス140は、4つの支柱143によって支持されている。他の数の支柱を使用することもできる。
【0036】
支柱143は、一般に、円形の配置で、均等または不均等に間隔を空けて配置することができる。図示の配置では、支柱143は、貫通ボス140の周りで互いに近接して配置された上端144と、上端144よりも遠く離れて配置された下端145とを有する円錐配置で配置されている。任意に、支柱143の下端145は、円筒形壁132の下部133に直接取り付けることができる。
【0037】
図示の実施形態では、貫通組立体138は、支柱143の下端145が取り付けられる下部カラー部146を含む。カラー部146は、カラー146の外面が円筒壁132の内面から内側に間隔を置いて配置されるように取り付けることができる。いくつかの実施形態において、カラー146の外面と円筒壁132の内面との間の間隔147は、カートリッジ160の壁厚よりも大きい(以下でより詳細に説明する)。
【0038】
このように、間隔147は、カラー146の周りの原料カートリッジ160の下端の入れ子(nesting)に適応することができる。この任意的な特徴には、任意的な追加の利点がある。例えば、カートリッジ160が貫通組立体138上に下方に押圧され、それによってカートリッジ160の下端上の壊れやすいシールが貫通された後、カラー146は、ホイルの更なる開口を提供することができ、それによって、図8図10を参照して以下により詳細に説明される、カートリッジ160内に配置された原料の混合を促進することができる。
【0039】
図5及び図7を参照すると、貫通組立体138の中心軸142は、アダプタ110の中心軸121からオフセットすることができる。従って、図1図11の実施形態のように、貫通組立体及び円筒壁132は、アダプタ110、従ってボトル102の中心からオフセットすることができるが、それらは依然として重なり合っていて良い。
【0040】
任意的に貫通組立体138は、アダプタ110の内側側壁に、またはそれに隣接して固定することができる。例えばアダプタ110は、ボトル102の口部108の内部に延在するような寸法にすることができる内側カラー111を任意に含むことができる。必要に応じて、貫通組立体138はカラー111に直接取り付けることができる。更に、他の実施形態では、アダプタ110は、所望の位置で貫通組立体138を支持する取り付けフランジ148を含むことができる。いくつかの実施形態において、取り付けフランジ148は、円筒形側壁132の外面から内側カラー111まで延在している。フランジ148は、内側カラー111全体の周りに完全に又は部分的にのみ延在していても良い。図示の実施形態では、取り付けフランジ148は、円筒形側壁132の周りに約180°延在しているが、内側カラー111の周りには180°よりも小さい角度で延在している。この構成は、内側カラー111の内面と円筒形側壁132の外面との間に配置された流体通路149を残す。従って、ボトル102内の混合飲料等の液体は、通路149を通って、アダプタ110の上部120を通って外部に送出することができる。
【0041】
図2及び図8図10を参照すると、原料カートリッジ160は、上端部161、側壁部162、下端開口部163、及び壊れやすい壁部164を含むことができる。飲料原料165は、カートリッジ160内に配置することができる。例えば、飲料原料165は、ボトル100内に収容され得る水または他の液体と混合されるように設計された粉末状の乾燥原料の形態であり得る。いくつかの実施形態では、飲料原料165は、水または他の液体と混合したときに、エネルギー飲料、水分補給飲料、トレーニング前飲料、食事代替物、乳児用粉ミルク、または他の飲料を生成するように設計された粉末の形態とすることができる。
【0042】
カートリッジ160の側壁162は、頂部161及び壊れやすいシール組立体164と共に、飲料原料165を収容するための内部リザーバを形成するように構成された円筒状のプラスチック壁部材の形態であり得る。いくつかの実施形態において、壁161及び円筒形側壁162は、食品グレードのプラスチックの単一の成形品から形成することができる。
【0043】
シール組立体164は、開口部163にシールされた壊れやすい膜または層の形態とすることができる。シール164は、輸送及び取り扱いの目的のために耐久性があるように設計されているが、上述の貫通組立体138のような貫通組立体で貫通することもできるように設計されているプラスチックまたは箔層の形態とすることができる。このようなタイプの貫通可能または壊れやすい材料は、当技術分野において周知である。いくつかの実施形態では、壊れやすいシール部材164は、上述のように、取扱い及び輸送中の破裂に抵抗または防止するのに十分な強度を有するように設計されるが、使用者の手で容易に達成可能な大きさの力でシール164が貫通ボス140と接触したときに、貫通ボス140で貫通できるように十分に脆弱である。
【0044】
更に、いくつかの実施形態では、カートリッジ160は、1つまたは複数のリッジ166、167を含むことができる。必要に応じて、リッジ166、167は、カートリッジ160が貫通組立体138に挿入されたときに、側壁132の内側のリッジ136の上にリッジ166、167を通過させるように、触覚フィードバックを提供するように構成することができる。例えば、リッジ166、167の外径は、リッジ136の内径よりわずかに大きくすることができる。いくつかの実施形態では、アダプタ110に使用される材料は、カートリッジ160及びリッジ166、167を形成するために使用される材料または構成よりも硬質で、及び/またはより高剛性となるように形成されている。従って、図8に示される位置から図9に示される位置へのカートリッジ160の挿入の間、リッジ166は、わずかな量だけ内側に弾性的に変形され得、それによって、挿入の間、使用者に対して触覚フィードバックを生じている。
【0045】
図9を参照すると、任意選択的にリッジ166及びリッジ136は、カートリッジ160が貫通組立体138に挿入されたときに、壊れやすいシール164が貫通ボス140と最初に接触する点付近でリッジ166がリッジ136を通過するように配置されている。これは、任意に、シール164が貫通ボス140と接触したこと、及び/またはシール164が貫通されたことを示すためのフィードバックを使用者に提供することができる。図9に示されるように、引き裂かれたシール168の小片が形成され、その後、貫通ボス140がシール164に入り、これを貫通する。
【0046】
図10を参照すると、リッジ167がリッジ136を通過するように、カートリッジ160が貫通組立体138内に完全に押し込まれている。必要に応じて、リッジ167及びリッジ136は、カートリッジ160が貫通組立体138内に完全に挿入されたときにリッジ167がリッジ136の上を通過するように配置され得る。図10に示されるように、カートリッジ160の下部開口163の下端は、貫通組立体138のカラー146の上に挿入されている。この位置において、カラー146は、矢印169の方向に、飲料原料165の送出を助けることができるシール168の引き裂かれた部分を外側に押す。従って、使用時には、飲料原料165はボトル102内に送出され、従って、ボトル102内に存在し得る任意の液体と混合され、混合飲料を形成している。使用中に、飲料原料165の一部が引き裂かれたシール168の破片によって捕捉される可能性がある。
【0047】
従って、使用時に、カートリッジ160が図10に示される位置に挿入された後、使用者は、蓋170をアダプタ110の上部120に取り付け、その後、ボトル102全体を振って、飲料原料165をボトル102内の液体に流し込み(entrain)、残りの原料165をカートリッジ160から洗い流すのを助けることができる。使用者は、ボトル102を振った後、蓋170を取り外し、ボトル102を傾けて、ボトル102から混合飲料を矢印171の方向に送出することができる。このような構成において、混合飲料は、カートリッジ160の外面の一部と接触することができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、蓋170は、アダプタ110上の雄ねじ124と螺合するように構成された雌ねじ(図示せず)を有する中実部材とすることができる。他の実施形態では、蓋170は、哺乳瓶用の授乳ニップルの形態とすることができる。更に、蓋170は、他のドリンクスルー注ぎ口(drink-through spout)、例えば、チャグノズル(chug nozzle)、ヒンジ式ノズル、ストロー、または他のタイプの飲料ノズルまたはポートを含むことができる。
【0049】
図1図11の実施形態の構成では、貫通組立体138をアダプタ110の中心軸121からオフセットして配置することによって、開口部149は、より大きな断面寸法を有することができ、それによって、ボトル102からの混合飲料のより大きく、中断の少ない流れを提供している。いくつかの実施形態において、流路149の形状は、略半月形状であり、円形開口から注ぎ出される液体の流れの自然な断面形状により密接に一致している。他方、貫通組立体138がアダプタ110の軸121に沿って中心に配置される場合、貫通組立体138の周りの残りの領域または通路は、より狭い断面寸法を有することになり、従って、ボトル102から注がれる液体の流れのより小さい断面寸法をもたらすことになる。
【0050】
図12図19は、参照番号200によって全体的に識別される、飲料混合及び分配組立体100の変形例を示す。上述のように、組立体100と同一または類似の組立体200の様々な部品、構成要素、及び特徴は、「100」がプラスされていることを除いて、同じ参照番号によって識別されている。
【0051】
図13A及び図14を参照すると、アダプタ210は、貫通組立体238の中心軸242がアダプタ210の中心軸221と整列するように位置決めされたカートリッジ貫通組立体238と共に構成されている。従って、図15に示されるように、側壁232は、複数の支持支柱248aによってアダプタ210内に支持されている。この構成は、複数の支柱248aと複数の通路249aとを提供しており、通路249aは、支柱248a、側壁238の外面及びアダプタ210の内側の間に配置されている。図示された実施形態では、支柱248a及び通路249aは、貫通組立体238の周りに等間隔で配置されている。しかし、他の配置を使用することもできる。
【0052】
図13Bを参照すると、組立体200は、任意的に保持プレート272を含むことができる。保持プレート272は、周辺縁部274と、中央遮蔽部275と、周辺部材274から中央遮蔽部275まで延在している複数の支柱276とを有するディスク部材の形態とすることができる。支柱276の間の空間は、保持部材272を通る通路277を形成している。遮蔽部275は、カートリッジ260がカートリッジ・レセプタクル230から移動するのを遮蔽するために、カートリッジ260と接触するように構成することができる。いくつかの実施形態では、カートリッジ260が遮断部275を通過することを可能にするのに十分な大きさの通路または開口部が遮断部275に存在しないことを条件として、遮断部275は中実または穿孔され得る。他の構成を使用することもできる。
【0053】
上述のように、使用時には、保持部材272は、貫通組立体238内にカートリッジ260を保持するのを支援するために使用することができる。このように、カートリッジ260は、ボトル102から蓋組立体270を通して混合飲料を送出する際に干渉する可能性のある貫通組立体238から外れにくくなる。
【0054】
図示された実施形態では、蓋組立体270は、哺乳瓶の蓋の形態である。従って、蓋組立体270は、リング部280と、柔軟なニップル部282とを含む。
【0055】
図18を参照すると、リング部280は、可撓性ニップル部282の下側フランジ部283と協働する上側フランジ部材281を含む。このように、組み立てられると、フランジ部281は、フランジ部283に対向し、従って、使用中、柔軟なニップル部282を適所に保持している。
【0056】
保持部材272は、リング部280の内径内に適合するような大きさとされており、従って、使用時に、リング部280がアダプタ210の上部220にねじ込まれる際、保持部材272は、フランジ部283と口部220の上端との間に捕捉されている(図19参照)。
【0057】
従って、使用時には、図16図19を参照すると、使用者は、カートリッジ260を貫通組立体238に挿入することができる。図17に示されるように、リッジ266がリッジ236を通過した後、壊れやすいシール264は、貫通ボス240と接触し、従って、引き裂かれたシール268の小片が貫通ボス240によって生成されている。使用者は、カートリッジ260を下方に押し続けることができ、図18に示されるように、カートリッジ260が貫通部238内に完全に着座したとき、リッジ267はリッジ236を通過する。この位置では、壊れやすいシールは、貫通ボス240及び支柱243によって、この構成でできるだけ引き裂かれている。
【0058】
カートリッジ260がこの位置にある状態で、図18に示されるように、保持プレート272は、カートリッジ260の頂部に配置され得る。次に、リング280をアダプタ210の上部220にねじ込むことができる(図19)。壊れやすいシール264に穴が開けられると、飲料原料265は、壊れやすいシール264の穴が開けられた部分を通って、取り付けられたボトル(図示せず)内に落下することができる。更に、哺乳瓶に粉ミルクを使用する場合に一般的であるように、使用者は、ニップル部282の上部に指を置き、アダプタ220が取り付けられた状態でボトルを振って、飲料原料265を混合し、所望の乳児用粉ミルクを混合することができる。使用時には、ボトル(図示せず)とアダプタ210とを逆さにして、混合された配合物がアダプタ210の通路148a及び通路277を通って流れ、ニップル部282の先端を通って流出することが可能となる。
【0059】
この構成では、カートリッジ・レセプタクル230の中心軸242とアダプタ210の中心軸221とが位置合わせされていても(図14)、混合飲料は、ボトル(図示せず)からカートリッジ・レセプタクル230及びカートリッジ260の周りを流れ、飲み口、すなわちニップル部282を通って外に出ることができる。更に、保持プレート272は、カートリッジ260が(図19に示されるように)下方に落下して、幼児または幼児等の使用者による摂取を妨げることができるであろう。
【0060】
図20図22は、参照番号310によって全体的に識別されるアダプタ210の変形例を示す。
【0061】
この変形例では、支柱248aは、いくつかの用途では乳児用粉ミルクとすることができる粉末原料265の塊を崩して混合するのを支援するテーパ状の上縁部248bを含む。
【0062】
図22を参照すると、オプションとして、アダプタ310は、混合撹拌器248cを含むことができる。いくつかの実施形態において、混合攪拌器248cは、支柱248aの底面から下方に突出する円形又は円錐形のスタッドの形態である。他の構成を使用することもできる。
【0063】
このような構成では、テーパ状の縁部248b及び/又は混合撹拌器248cは、混合中に塊を形成することができる乾燥飲料原料265を更に崩すのを支援することができる。
【0064】
図23図37は、参照番号400(図37)によって全体的に識別される組立体100の別の変形例を示す。
【0065】
本実施形態の飲料混合及び分配組立体400は、交換可能なカートリッジ・レセプタクルを含むことができ、このカートリッジ・レセプタクルは任意的に、異なるサイズのカートリッジを収容するために使用することができる。しかしながら、他の利点及び用途も達成することができる。
【0066】
図23図26を参照すると、アダプタ410は、アダプタ410の内面から内方に延在している取り付けフランジ448を含むことができる。取り付けフランジは、複数の飲料通路449と、1つ以上の貫通組立体の取り付け開口448dと、中央受け開口448eとを含むことができる。更に、図24を参照すると、係止凹部448fは、各係止通路448dに隣接して配置することができる。アダプタ110を参照して上述したように、アダプタ410は、雄ねじ(図示せず)を有する上部420と、雌ねじ(図示せず)を有する下部412とを含むことができる。
【0067】
図27図31は、取り外し可能な第1のレセプタクル部430を示す。図示された実施形態において、第1のレセプタクル部430は、下端433を有する側壁432と、貫通組立体438とを含む。更に、取り外し可能な第1のレセプタクル部430は、上端から外側に延在しており、係止レセプタクル448dと係合するように構成された複数の支持ストラット454を有する上端を含む。例えば、図示の実施形態では、支持ストラット454の各々は、係止リブ456を備えた係止フック455を含む。係止フック455は、支柱454の遠位端の近くに配置され、係止レセプタクル448d(図23)を貫通するような大きさとされている。取り外し可能なレセプタクル部430の側壁432は、第1のサイズのカートリッジ、例えば、リッジ436と相互作用するように構成されたリッジ467及び466を含むことができるカートリッジ460(図37)を受容するような大きさとすることができる。
【0068】
係止リブ456は、係止凹部448fとスナップ係合するように構成される(図24)。従って、取り外し可能なレセプタクル430は、下端433が開口448eに挿入された状態で挿入され得る(図23)。次に、係止フック455を係止開口部448dと位置合わせし、支柱454が支持フランジ448の上面に達するまでレセプタクル430を押すことができる。その後、レセプタクル430は、係止リッジ456が係止凹部448fと係合するまで(図23及び27に示されるように時計回りの方向に)回転され得る。このようにして、レセプタクル430は、使用のためにフランジ448上の適所にしっかりと保持され得る。
【0069】
図32図36は、参照番号530によって全体的に識別される取り外し可能カートリッジ・レセプタクル430の変形例を示す。
【0070】
レセプタクル530は、別のカートリッジ、例えば、カートリッジ460よりも大きいカートリッジ560(図37)を受容するように構成することができる。
【0071】
例えば、カートリッジ460よりも大きな外径を有するカートリッジ560を受容するために、レセプタクル530の側壁532は、より大きな内径を有することができる。この構成において、支持支柱554は、一般に、より短いが、上述のように、係止凹部448fと係合するための係止フック556と同じサイズであり、且つ同じ位置に取り付けられた係止フック456を含むことができる。同様に、レセプタクル530は、貫通組立体538と、カートリッジ560上のリッジ566及び567と相互作用するように構成されたリッジ536とを含むことができる。
【0072】
任意選択的に、飲料混合及び分配組立体400は、蓋組立体470及び170、保持プレート472、カートリッジ460及び560等の様々なサイズのカートリッジと共に使用するための取り外し可能なレセプタクル部材530及び430、並びにアダプタ410の両方を含むことができる。上述したように、蓋170は、チャグノズル、ドリンクスルーバルブ、フリップアップノズル、ストロー等(図示せず)のような種々の他のドリンクスルーの装置を含むことができる。保持プレート472は、蓋170または蓋組立体470のいずれかと共に任意に使用することができる。
【0073】
図38図40を参照すると、上記160、260、460、560に記載されたカートリッジのいずれも、滅菌され、シールされた包装材700を用いて滅菌様式で包装することができる。包装材は、壊れやすく、例えば、工具を必要とせずに、例えば、使用者の手のみを使用して引き裂くことができる材料から作ることができる。例えば、包装材700は、その中に配置された任意のカートリッジをシールされた無菌状態で完全に包むのに十分な大きさとすることができる。図示の実施形態では、包装材700は、長手方向軸710に沿って延在した管状シート材料から形成されている。カートリッジ160は、管状材料内に挿入され、次いで、例えば、限定されるものではないが、第1の端部701及び第2の端部703においてヒートシールされてシールされている。
【0074】
包装材700はまた、優先的に引き裂くためのノッチ702または他のフィーチャを含むことができる。従って、使用者は、例えば、指704、706の間でつまむことによって、包装材700の一端から包装材700及びその中のカートリッジを把持することができる。必要に応じて、包装材700は、包装材700のどの端部がカートリッジの上部161に対応するかを示す指標708を含むことができる。使用者の指704、706がカートリッジ160の上部161を把持すると、使用者は、もう一方の手を使用して、ノッチ702から始まる包装材700を引き裂くことができる。
【0075】
図39に示されるように、包装材700は引き裂かれ、図40に示されるように、包装材700の引き裂かれた断片は除去され、カートリッジ160の下端163を露出している。使用者は、包装材700及びカートリッジ160の残りの部分を掴んだまま、カートリッジの下端163をアダプタ110に挿入することができ、それによって、使用中にカートリッジ160の外側表面が汚染される可能性を低減している。これは、上述の設計において、混合飲料が使用中にカートリッジ160の外側表面の上及び周りを流れ、外側表面と接触するので、特に有利である。このようにして、使用者が1つ以上のカートリッジ160を滅菌された状態で持ち運ぶことを可能にし、次いで、カートリッジ160の外側表面に触れる必要無く滅菌された包装を除去し、それによって汚染の可能性を低減している。一部の使用者は、これが、乳児用粉ミルクのような飲料を混合するのに特に有利であることを見出すであろう。
【0076】
図41図43は、参照番号800によって全体的に識別される包装材700の変形例を示す。この実施形態では、ノッチ802は第1の端部801上に形成されている。従って、使用時に、使用者は、片手で使用者の指704、706を使用してカートリッジ160を保持し、次に、使用者の他の指705で第1の端部801の一部を掴み、図42に示されるように、包装材800を長手方向に引き裂くことができる。次に、使用者は、カートリッジ160のシールされた端部の周りに包装材を引っ張り続けることができ、その結果、カートリッジ160のシールされた端部は、レセプタクル130(図3)のようなレセプタクルに挿入することができ、一方、使用者は、包装材800の一部と共にカートリッジ160を握り、それによって、カートリッジ160の清浄度を維持している。
【0077】
図44図46は、参照番号900によって全体的に識別される包装材700の更に別の変形例を示す。この実施形態では、包装材900を形成する管状材料の長手方向軸910は、(図44に見られるように)垂直に、且つカートリッジ160の長手方向軸を横切って延在している。指標908は、カートリッジ160の上端が包装材900のどの側に位置決めされているかを使用者に示す。
【0078】
この実施形態では、カートリッジは、包装材900を形成する管状材料の内側に配置することができ、第1及び第2の端部901、903は、熱シールして、包装材900内にカートリッジ160を収容することができる。更に、ノッチ902は、第1の端部901に沿って設けることができる。これは、ヒートシールされた端部901、903の一方にノッチ902を設けることに製造上の便宜があるという点で有利である。
【0079】
使用時に、使用者は、カートリッジ160の上端を指704、706で掴み、次に、カートリッジ160のシールされた端部に隣接する包装材900の部分を指705で掴み、次に、ノッチ902を開始点として使用して包装材900を引き裂くことができる。図45に示されるように、カートリッジ160のシールされた端部に隣接する包装材の部分は、包装材900の残りの部分から切り離され、次いで、図46において完全に除去され得、それによって、使用者が、包装材900の残りの部分でカートリッジ160を掴み続け、次いで、カートリッジ160をレセプタクル130(図3)のようなレセプタクルに挿入することを可能にしている。
【0080】
当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱すること無く、上述の実施形態に対して多くの変形及び修正を行うことができることを理解するであろう。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
【国際調査報告】