(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-17
(54)【発明の名称】端末装置、ネットワーク装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/566 20230101AFI20241009BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20241009BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20241009BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241009BHJP
【FI】
H04W72/566
H04W72/0446
H04W72/232
H04W16/28 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518640
(86)(22)【出願日】2021-09-26
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2021120754
(87)【国際公開番号】W WO2023044865
(87)【国際公開日】2023-03-30
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。端末装置は、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態であって、その中の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が第1の物理セルアイデンティティ(ID:identity )に関連付けられている前記第1のTCI状態の指示を受信する。又は、前記端末装置は、第2のTCI状態に基づいて、又は疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)に基づいて、第1の探索空間のための第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視し、ここで、前記第2のTCI状態とQCL想定との中の少なくとも1つのRSが第2の物理セルIDに関連付けられている。そして、前記端末装置は、条件に基づいて、第2の探索空間のための第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを監視する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
端末装置において、ネットワーク装置から、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態の指示を受信することであって、前記第1のTCI状態における少なくとも1つの参照信号(RS)が第1の物理セルアイデンティティ(ID)に関連付けられていることと、
第2のTCI状態に基づいて、又は疑似コロケーション(QCL)に基づいて、第1の探索空間のための第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することであって、前記第2のTCI状態とQCL想定とのうちの少なくとも1つのRSが第2の物理セルIDに関連付けられていることと、
条件に基づいて、第2の探索空間のための第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを監視することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記条件に基づいて前記第2のPDCCHを監視することは、
前記第2の監視オケージョンが第1の時間間隔と異なる時間間隔内にあるとの条件に基づいて、適用タイミングの後に、前記第1のTCI状態に基づいて前記第2のPDCCHを監視することと、
前記第2の監視オケージョンが前記第1の時間間隔と同じ時間間隔内にあるとの条件に基づいて、前記第2のTCI状態に基づいて、又は前記QCL想定に基づいて、前記第2のPDCCHを監視することと、
前記第2の監視オケージョンが時間領域において前記第1の時間間隔と重複しないとの条件に基づいて、適用タイミングの後に、前記第1のTCI状態に基づいて前記第2のPDCCHを監視することと、
前記第2の監視オケージョンが時間領域において前記第1の時間間隔と重複するとの条件に基づいて、前記第2のTCI状態に基づいて、又は前記QCL想定に基づいて、前記第2のPDCCHを監視することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワーク装置から、前記第2のTCI状態の指示を受信すること、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記時間間隔は、
スロット、又は
スパン、のうちの何れか1つであり、
前記スパンは、スロット内の複数の連続するシンボルであり、又は、前記スパンは、複数の連続するスロットである、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の時間間隔は、
前記第1の監視オケージョンと、
前記第1のPDCCHによりスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための複数のシンボルと、
前記第1のPDCCHの第1のシンボルと、前記第1のPDCCHによりスケジューリングされる前記PDSCHの最後のシンボルとの間の時間間隔と、
前記第1のPDCCHの第1のシンボルと、前記PDSCH又は前記第1のPDCCHに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)の最後のシンボルとの間の時間間隔と、
のうちの少なくとも1つを含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の探索空間は、第1の制御リソースセット(CORESET)に関連付けられ、
前記第2の探索空間は、前記第1のCORESET又は第2のCORESETに関連付けられる
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の探索空間は、共通探索空間又は第1のユーザ装置(UE)固有探索空間であり、
前記第2の探索空間は、第2のUE固有探索空間である、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの共通探索空間が前記第1のCORESETに関連付けられることと、
少なくとも1つの共通探索空間が前記第2のCORESETに関連付けられることと、
前記第2のCORESETに関連付けられる全ての探索空間がUE固有探索空間であることと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のTCI状態は、前記第1のCORESETと前記第2のCORESETに関連付けられるUE固有探索空間についてのPDCCH受信に適用されるように示される、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のCORESETに関連付けられる探索空間の全てがUE固有探索空間である場合、前記第1のTCI状態は、前記第2のCORESETに関連付けられる探索空間についてのPDCCH受信に適用されるように示される、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のTCI状態は、前記第1の探索空間についてのPDCCH受信に、又は前記第1のCORESETに関連付けられる全ての探索空間についてのPDCCH受信に適用されるように示される、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の物理セルIDは、前記端末装置のために設定されたサービングセルの物理セルIDであり、
前記第1の物理セルIDは、前記サービングセルの前記物理セルIDと異なる、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
通信の方法であって、
端末装置において、ネットワーク装置から、第1のセットの制御リソースセット(CORESET)についての第1のセットの送信設定インジケータ(TCI)状態の第1の指示を受信することと、
第2のセットのCORESETについての第2のセットのTCI状態の第2の指示を受信することと、
条件に基づいて、1つ又は2つのビーム障害回復プロシージャを実行することと、
を含む方法。
【請求項14】
前記第2のセットのTCI状態内の第2のセットの参照信号(RS)が第1の物理セルアイデンティティ(ID)に関連付けられている条件の下で、
前記第1のセットのTCI状態内の第1のセットのRSに基づいて第1のビーム障害検出を実行すること、
をさらに含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のセットのTCI状態内の前記第2のセットの参照信号(RS)が第2の物理セルIDに関連付けられている条件の下で、
前記第1のセットのTCI状態内の前記第1のセットのRSに基づいて前記第1のビーム障害検出を実行することと、
前記第2のセットのTCI状態内の前記第2のセットのRSに基づいて第2のビーム障害検出を実行することと、
をさらに含む請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のセットのTCI状態内の前記第1のセットの参照信号(RS)が前記第2の物理セルIDに関連付けられている、
請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の物理セルIDは、前記端末装置のために設定されたサービングセルの物理セルIDであり、
前記第1の物理セルIDは、前記サービングセルの前記物理セルIDと異なる、
請求項13に記載の方法。
【請求項18】
第1のセットのビーム障害検出RSは、前記第1のセットのTCI状態内の前記第1のセットのRSに基づいて決定される、
請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のセットのTCI状態内の前記第2のセットの参照信号(RS)が前記第2の物理セルIDに関連付けられている場合、第2のセットのビーム障害検出RSは、前記第2のセットのTCI状態内の前記第2のセットのRSに基づいて決定される、
請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記第2のセットのTCI状態内の前記第2のセットの参照信号(RS)が前記第1の物理セルIDに関連付けられている場合、前記第2のセットのTCI状態内の前記第2のセットのRSに基づいて決定されるビーム障害検出RSはない、
請求項13に記載の方法。
【請求項21】
通信の方法であって、
ネットワーク装置において、端末装置に、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態の指示を送信することであって、前記第1のTCI状態における少なくとも1つの参照信号(RS)が第1の物理セルアイデンティティ(ID)に関連付けられていることと、
第2のTCI状態に基づいて、又は疑似コロケーション(QCL)に基づいて、第1の探索空間のための第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送信することであって、前記第2のTCI状態とQCL想定とのうちの少なくとも1つのRSが第2の物理セルIDに関連付けられていることと、
条件に基づいて、第2の探索空間のための第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを送信することと、
を含む方法。
【請求項22】
前記条件に基づいて前記第2のPDCCHを送信することは、
前記第2の監視オケージョンが第1の時間間隔と異なる時間間隔内にあるとの条件に基づいて、適用タイミングの後に、前記第1のTCI状態に基づいて前記第2のPDCCHを送信することと、
前記第2の監視オケージョンが前記第1の時間間隔と同じ時間間隔内にあるとの条件に基づいて、前記第2のTCI状態に基づいて、又は前記QCL想定に基づいて、前記第2のPDCCHを送信することと、
前記第2の監視オケージョンが時間領域において前記第1の時間間隔と重複しないとの条件に基づいて、適用タイミングの後に、前記第1のTCI状態に基づいて前記第2のPDCCHを送信することと、
前記第2の監視オケージョンが時間領域において前記第1の時間間隔と重複するとの条件に基づいて、前記第2のTCI状態に基づいて、又は前記QCL想定に基づいて、前記第2のPDCCHを送信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
請求項1~12の何れか一項又は請求項13~20の何れか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える、
端末装置。
【請求項24】
請求項21~22の何れか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える、
ネットワーク装置。
【請求項25】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~12の何れか一項、又は請求項13~20の何れか一項、又は請求項21~22の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナープロジェクト(3GPP(登録商標):the third generation partnership project)のRAN#86会議において、主に周波数範囲2(FR2)を対象とすると同時に、周波数範囲1(FR1)にも適用可能であるような、マルチビームオペレーションについての強化をサポートすることが合意されている。セル内及びセル間についてより効率的な(遅延及びオーバーヘッドがより低い)ダウンリンク(DL)とアップリンク(UL)とのビーム管理を容易にするために、特徴を識別及び特定することが合意されている。例えば、DLとULとのためのデータ及び制御情報の送受信のための共通ビームをサポートすることが提案されている。DL及びULビーム指示のための統合TCI(Transmission Configuration Indication:送信設定指示)フレームワークをサポートすることも提案されている。また、6GHz未満及び6GHzを超えた周波数帯域両方について基地局においての多数のアンテナ素子の利用を容易にする特徴を含むマルチ入力マルチ出力(MIMO:multi-input multi-output)が提案されている。したがって、マルチビームオペレーションを拡張する価値がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の実施形態は、通信のための方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態であって、その中の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が第1の物理セルアイデンティティ(ID:identity )に関連付けられている前記第1のTCI状態の指示を受信することと、第2のTCI状態に基づいて、又は疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)に基づいて、第1の探索空間のための第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することであって、前記第2のTCI状態とQCL想定との中の少なくとも1つのRSが第2の物理セルIDに関連付けられていることと、条件に基づいて、第2の探索空間のための第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを監視することと、を含む。
【0005】
第2の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、第1のセットの制御リソースセット(CORESET)についての第1のセットの送信設定インジケータ(TCI)状態の第1の指示を受信することと、第2のセットのCORESETについての第2のセットのTCI状態の第2の指示を受信することと、条件に基づいて、1つ又は2つのビーム障害回復プロシージャを実行することと、を含む。
【0006】
第3の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、端末装置に、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態であって、その中の少なくとも1つの参照信号(RS:reference signal)が第1の物理セルアイデンティティ(ID:identity )に関連付けられている前記第1のTCI状態の指示を送信することと、第2のTCI状態に基づいて、又は疑似コロケーション(QCL:quasi co-location)に基づいて、第1の探索空間のための第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送信することであって、前記第2のTCI状態とQCL想定との中の少なくとも1つのRSが第2の物理セルIDに関連付けられていることと、条件に基づいて、第2の探索空間のための第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを送信することと、を含む。
【0007】
第4の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、端末装置に、第1のセットの制御リソースセット(CORESET)についての第1のセットの送信設定インジケータ(TCI)状態の第1の指示を送信することと、第2のセットのCORESETについての第2のセットのTCI状態の第2の指示を送信することと、を含む。
【0008】
第5の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記端末装置に本開示の第1の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0009】
第6の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記端末装置に本開示の第2の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0010】
第7の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記ネットワーク装置に本開示の第3の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0011】
第8の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサにより実行された場合、前記ネットワーク装置に本開示の第4の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0012】
第9の態様において、命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、当該少なくとも一つのプロセッサに、本開示の第1、第2、第3、又は第4の態様に記載の方法を実行させる。
【0013】
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0015】
【
図1】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
【
図2】本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、通信のためのシグナリングフローを示す図である。
【
図3A】本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す図である。
【
図3B】本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す図である。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す図である。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す図である。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる例を示す図である。
【
図10】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0016】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0018】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0019】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。また、「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を指す。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0020】
本明細書で使用される単数形「1つ」及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「一実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0021】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0022】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実現も含む。
【0023】
本明細書で使用されるように、「TRP」という用語は、特定の地理的位置に位置するネットワーク装置により利用可能な(1つ又は複数のアンテナ要素を有する)アンテナアレイを意味する。例としてマルチTRPを参照して本開示のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
【0024】
一般的に言うと、アップリンク(UL)送信の場合、1つのTRPは通常、1つのSRSリソースセットに対応する。本明細書で使用されるように、用語「ULのためのシングルTRP」は、関連する送信(例えば、PUSCH送信)を実行するために単一のSRSリソースセットが使用されることを意味し、用語「ULのためマルチTRP」は、関連する送信(例えば、PUSCH送信)を実行するために複数のSRSリソースセットが使用されることを意味する。
【0025】
前述したように、主にFR2を対象としているが、FR1にも適用可能な、マルチビームオペレーションについての拡張がある:a. より高いUE速度及び/又はより多くの設定されるTCI状態をサポートするために、セル内及びセル間シナリオについてより効率的な(遅延及びオーバーヘッドがより低い)DL/ULビーム管理を容易にする特徴を識別及び規定する。i. DL及びUL、特に帯域内CAについてのデータ及び制御送信/受信についての共通ビーム。ii. DL及びULビーム指示のための統合TCIフレームワーク。iii. (RRCとは逆に)動的制御シグナリングをより多く使用することにより遅延及び効率を改善するための、上記の特徴のためのシグナリングメカニズムについての拡張。iv. セル間ビーム管理について、UEは、単一のセルにのみ送信又は受信することができる(即ち、ビーム選択が完了したときに、サービングセルは変更しない)。これは、任意の物理セルIDを有するセルに関連付けられるL1のみ測定/報告(即ち、L3影響なし)及びビーム指示を含む:ビーム指示は、Rel-17統合TCIフレームワークに基づく。同じビーム測定/報告メカニズムがセル間mTRPのために再利用される。この作業は、分散ユニット内(DU内)と周波数内のケースのみを考慮すべきである。
【0026】
前述したように、主にFR2を対象としているが、FR1にも適用可能な、マルチビームオペレーションについての拡張がある。a. より高いセル内及びL1/L2を中心とするセル間移動性及び/又はより多くの設定されるTCI状態をサポートするために、より効率的な(遅延及びオーバーヘッドがより低い)DL/ULビーム管理を容易にする特徴を識別及び規定する。i. DL及びUL、特に帯域内CAについてのデータ及び制御送信/受信についての共通ビーム。ii. DL及びULビーム指示のための統合TCIフレームワーク。iii. (RRCとは逆に)動的制御シグナリングをより多く使用することにより遅延及び効率を改善するための、上記の特徴のためのシグナリングメカニズムについての拡張。
【0027】
少なくともUE固有の(ユニキャスト)DCIを使用してL1ベースのビーム指示をサポートすることにより、アクティブなTCI状態から結合された又は別々のDL/ULビーム指示を示すことが提案されている。既存のDCIフォーマット1_1及び1_2は、ビーム指示のために再利用され、UEがビーム指示の成功した復号を確認応答するメカニズムをサポートする。ビーム指示を搬送するDCIによりスケジューリングされたPDSCHのACK/NACKは、DCIについてのACKとしても使用されてもよい。
【0028】
リリース15/16に似たメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して1つ又は複数のTCI状態のアクティブ化をサポートすることも提案されている。少なくとも単一のアクティブ化されたTCI状態の場合、該アクティブ化されたTCI状態は適用される。
【0029】
Rel-17統合TCIを有するビーム指示の場合、DL割当を持たないDCIフォーマット1_1/1_2がサポートされ、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メカニズムは、タイプ1及びタイプ2のHARQ-ACKコードブック両方を有する半永続スケジューリング(SPS:semi-persistent scheduling)PDSCH解放のメカニズムと同様に利用される。ビーム指示DCIの受信に成功すると、UEはACKを報告する。
【0030】
タイプ1のHARQ-ACKコードブックの場合、HARQ-ACKコードブック内のACK情報についての場所は、PDSCHのために設定された時間領域割当リストに基づいて、ビーム指示DCI内の時間領域リソース割当(TDRA:time domain resource allocation)フィールドにより示される仮想PDSCHに基づいて決定される。タイプ2のHARQ-ACKコードブックの場合、HARQ-ACKコードブック内のACK情報についての場所は、SPS解放のための同じルールに従って決定される。ACKは、PDCCH受信の終了のk個のスロット後のPUCCH内で報告され、ここで、kは、DCIフォーマット内のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorフィールドにより示されるか、DCI内にPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorが存在しない場合、dl-DataToUL-ACK又はdl-DataToUL-ACK-ForDCI-Format1-2-r16が提供される。
【0031】
ビーム指示のために使用される場合、設定されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI:configured scheduling-radio network temporary identifier)は、DCIについてCRCをスクランブルするために使用される。以下のDCIフィールドの値は、次のようにセットされる。RV=全て「1」、MCS=全て「1」、NDI=0、そして、FDRAタイプ0の場合、全て「0」、FDRAタイプ1の場合、全て「1」、又はdynamicSwitchの場合、全て「0」にセットされる(TS38.213の表10.2-4と同じ)。
【0032】
TCIフィールドは、1) 結合されたDL/UL TCI状態、2)DLのみTCI状態(別々のDL/UL TCIの場合)、3) ULのみTCI状態(別々のDL/UL TCIの場合)をシグナリングするために使用されてもよい。
【0033】
追加として、Rel-16では以下のDCIフィールド、即ち、DCIフォーマットについての識別子、キャリアインジケータ、帯域幅パートインジケータ、時間領域リソース割当(TDRA:time domain resource assignment)、ダウンリンク割当インデックス(設定されている場合)、スケジューリングされたPUCCHのための送信電力制御(TPC)コマンド、PUCCHリソースインジケータ、PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータ(存在する場合)が使用される。残りの未使用のDCIフィールドとコードポイントとは、リリース17で保留されている。
【0034】
DCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新がサポートされるか否かをUEが報告することをサポートすることも提案されている。DCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新をサポートするUEについては、DL割当を有するDCI 1_1/1_2を使用することによるTCI更新をサポートしなければならず、DL割当を有さないDCIフォーマット1_1/1_2によるTCI更新の上記の特徴のサポートは、任意のUEとする。
【0035】
Rel-17 DCIに基づくビーム指示では、ビーム指示の適用時間に関しては、第1のスロット又は第1のサブスロットは、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答の最後のシンボルの少なくともX ms又はYシンボル後である。
【0036】
いくつかの実施形態において、スロットは、14個又は12個の直交周波数分割多重化(OFDM:Orthogonal Frequency Divided Multiplexing)シンボルを含む。いくつかの実施形態において、サブスロットは、{2,4,7}個のOFDMシンボルのうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
TS 38.212セクション7.3.1.2.2フォーマット1_1によれば、上位層パラメータtci-PresentInDCIが有効化されていない場合、送信設定指示は0ビットであり、そうでなければ、[6, TS38.214]の第5.1.5条内で規定されているような3ビットである。TS 38.212セクション7.3.1.2.3フォーマット1_2によれば、上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2が設定されていない場合、送信設定指示は0ビットであり、そうでなければ、[6, TS38.214]の第5.1.5条内で規定されているような上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2により決定される1又は2又は3ビットである。
【0038】
UEは、最大8つのTCI状態を、1つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)/DL帯域幅パート(BWP:Bandwidth Part)内又はCC/DL BWPのセット内のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにそれぞれマッピングするために使用される、[10, TS 38.321]の6.1.3.14に記載されているようなアクティブ化コマンドを受信する。CCの利用可能なリストがアクティブ化コマンド内の示されたCCにより決定されるCC/DL BWPのセットについてTCI状態IDのセットがアクティブ化された場合、示されたCC内の全てのDL BWPについて、同じTCI状態IDのセットが適用される。
【0039】
UEがDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態をサポートする場合、UEは、「TS 38.321」の条項6.1.3.24に記載されているようなアクティブ化コマンドを受信してもよく、該アクティブ化コマンドは、1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組み合わせを、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにマッピングするために使用される。UEは、アクティブ化コマンド内で8つを超えるTCI状態を受信することが予想されない。
【0040】
DCIフォーマット1_2にDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」が存在し、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内のコードポイントSの数が、アクティブ化コマンドによりアクティブ化されたTCIコードポイントの数よりも少ない場合、[10,TS38.321]の条項6.1.3.14及び6.1.3.24に記載されているように、第1のS個のアクティブ化されたコードポイントのみがDCIフォーマット1_2について適用される。例えば、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のためのビット数又は上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2のためのビット数が1ビットである場合、S=2である。別の例について、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のためのビット数又は上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2のためのビット数が2ビットである場合、S=4である。別の例について、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のためのビット数又は上位層パラメータtci-PresentDCI-1-2のためのビット数が3ビットである場合、S=8である。
【0041】
さらに、DL割当を有するDCIフォーマット1_1/1_2及びDL割当を持たないDCIフォーマット1_1/1_2は、動的ビーム指示のために使用されてもよい。ビーム指示がDLスケジューリングを有するDCIフォーマットにより示される場合、ビーム指示のACKを示すためにPDSCHのACK/NACKを使用することができ、タイミングの後に、示されたビームを適用することができる。
【0042】
図1は本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110によりサービングされる端末装置120とを含む。ネットワーク100は、端末装置120をサービングするために、一つ又は複数のサービングセルを提供してもよい。
【0043】
通信ネットワーク100は、ネットワーク装置110をさらに含む。通信ネットワーク100において、ネットワーク装置110と端末装置120とが互いにデータ及び制御情報を通信することが可能である。
図1に示す装置の数は、説明のためのみに示されており、いかなる限定も示唆していない。
【0044】
いくつかのシナリオにおいて、より広い帯域幅をサポートするために2つ以上のCCがアグリゲートされるキャリアアグリゲーション(CA:carrier aggregation)は、ネットワーク100においてサポートされることができる。例えば、
図1において、ネットワーク装置110は、プライマリCCに対応する1つのプライマリセル(Pcell)101と、少なくとも一つのセカンダリCCに対応する少なくとも一つのセカンダリセル(Scell)102とを含む複数のサービングセルを端末装置120に提供してもよい。ネットワーク装置、端末装置及び/又はサービングセルの数は、説明のためのものでだけであり、本開示へのいかなる限定も暗示されていないことを、理解すべきである。ネットワーク100は、本開示の実施態様を実現するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置、端末装置及び/又はサービングセルを含んでもよい。
【0045】
いくつかの他のシナリオにおいて、端末装置120は、2つの異なるネットワーク装置(
図1に図示せず)と接続を確立してもよいため、2つのネットワーク装置の無線リソースを利用することができる。これら2つのネットワーク装置は、それぞれマスターネットワーク装置とセカンダリネットワーク装置と定義されてもよい。マスターネットワーク装置は、「マスターセルグループ(MCG:Master Cell Group)」とも称されるサービングセルのグループを提供してもよい。セカンダリネットワーク装置はまた、「セカンダリセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)」とも称されるサービングセルのグループを提供してもよい。デュアル接続オペレーションの場合、用語「スペシャルセル(Spcell:Special Cell)」は、端末装置120がそれぞれMCG又はSCGのいずれに関連付けられているかに応じて、MCGのPcell又はSCGのプライマリScell(Pscell)を指してもよい。デュアル接続オペレーション以外の場合、用語「SpCell」はPCellを指してもよい。
【0046】
一実施形態において、端末装置120は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置(
図1では図示せず)に接続されてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方がマスターノード内にあり、他方がセカンダリノード内にあってもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであってもよく、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置120に送信されてもよい。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置120に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置120に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。この情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)、又はダウンリンク制御情報(DCI)、のうちのいずれかを介して送信されてもよい。
【0047】
図1に示す通信ネットワーク100において、ネットワーク装置110は、端末装置120にデータ及び制御情報を通信することができ、端末装置120も、ネットワーク装置110にデータ及び制御情報を通信することができる。ネットワーク装置110から端末装置120へのリンクはダウンリンク(DL)と称され、端末装置120からネットワーク装置110へのリンクはアップリンク(UL)と称される。
【0048】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク伝送の場合、ネットワーク装置110は、PDCCHを介して端末装置120に制御情報を伝送し、且つ/又はPDSCHを介して端末装置120にデータを伝送することができる。さらに、ネットワーク装置110は、一つ又は複数の参照信号(RS)を端末装置120に送信することができる。ネットワーク装置110から端末装置120に送信されるRSは、「DL RS」と称してもよい。DL RSの例は、復調参照信号(DM-RS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サウンディング参照信号(SRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、微小時間及び周波数トラッキング参照信号(TRS)などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0049】
いくつかの実施形態において、アップリンク送信の場合、端末装置120は、PUCCHを介してネットワーク装置110に制御情報を送信し、且つ/又はPUSCHを介してネットワーク装置110にデータを送信することができる。さらに、端末装置120は、一つ又は複数のRSをネットワーク装置110に送信することができる。端末装置120からネットワーク装置110に送信されるRSは、「UL RS」と称してもよい。UL RSの例は、DM-RS、CSI-RS、SRS、PTRS、微小時間及び周波数TRSなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0050】
ネットワーク100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE:Institute for Electrical and Electronics Engineers)802.11のような無線ローカルネットワーク通信プロトコルなどを含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割デュプレクサ(FDD)、時分割デュプレクサ(TDD)、マルチ入力マルチ出力(MIMO)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他の技術を含むが、これらに限定されない任意の適切な無線通信技術を利用してもよい。
【0051】
ネットワーク装置110(例えば、gNB)は、一つ又は複数のTRP又はアンテナパネルを備えることができる。本明細書で使用されるように、「TRP」という用語は、特定の地理的位置に位置するネットワーク装置により利用可能な(1つ又は複数のアンテナ要素を有する)アンテナアレイを意味する。例えば、ネットワーク装置は、より良いカバレッジを実現するために、異なる地理的位置における複数のTRPに結合されてもよい。該1つ又は複数のTRPは、同じサービングセル又は異なるサービングセルに含まれることができる。
【0052】
TRPはパネルであってもよく、パネルは、(1つ又は複数のアンテナ素子を有する)アンテナアレイを指してもよいことを理解すべきである。例としてマルチTRPを参照して本開示のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
【0053】
図1に示すように、例えば、ネットワーク装置110は、TRP 130-1及び130-2(以下ではまとめて「TRP 130」又は個別に「TRP 130」と称される)を介して端末装置120と通信してもよい。例えば、TRP 130-1を第1のTRPと称してもよく、TRP 130-2を第2のTRPと称してもよい。上述したように、ネットワーク装置110は、端末装置120をサービングするために、セルのグループを提供してもよい。いくつかの実施形態において、セルグループは、第1のTRP 130-1に関連付けられるセルの第1のサブセットと、第2のTRP 130-2に関連付けられるセルの第2のサブセットとに分けられてもよい。例えば、セルの第1のサブセットとセルの第2のサブセットとは、1つ又は複数の重複するセルを含んでもよく、又は互いに重複しなくてもよい。
【0054】
本開示の実施形態は、任意の適切なシナリオに適用することが可能である。例えば、本開示の実施形態は、能力が低減されたNR装置上で実施することができる。代替として、本開示の実施形態は、NRマルチ入力マルチ出力(MIMO)、NRサイドリンク強化、52.6GHzより高い周波数のNRシステム、最大71GHzの拡張NRオペレーション、非地上系ネットワーク(NTN)上の狭帯域モノのインターネット(NB-IOT)/拡張マシンタイプ通信(eMTC)、NTN、UE省電力強化、NRカバレッジ強化、NB-IOT及びLTE-MTC、統合アクセス及びバックホール(IAB)、NRマルチキャスト及びブロードキャストサービス、又はマルチ無線デュアル接続の強化のうちの一つ内で実施できる。
【0055】
ネットワーク装置、端末装置、及び/又はTRPの数は、説明のためのものでだけであり、本開示へのいかなる限定も暗示されていないことを、理解すべきである。通信ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置、端末装置及び/又はTRPを含んでもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、TRPは、異なる上位層により設定されたアイデンティティに明示的に関連付けられてもよい。例えば、上位層により設定されたアイデンティティは、異なるTRPと端末装置120との間の送信を区別するために使用される、制御リソースセット(CORESET)、CORESETのグループ、参照信号(RS)、RSのセット、送信設定指示(TCI)状態又はTCI状態のグループに関連付けられてもよい。異なる上位層により設定されたアイデンティティに関連付けられた2つのCORESETから2つのDCIを端末装置120が受信すると、該2つのDCIは、異なるTRPから送信されるか、又は示されてもよい。さらに、TRPは、物理チャネル又は信号への専用設定により暗黙的に識別されてもよい。例えば、TRPに関連付けられた専用のCORESETと、RSと、TCI状態とは、異なるTRPから端末装置120への送信を識別するために使用される。例えば、端末装置120が専用のCORESETからDCIを受信すると、DCIは、CORESET専用の関連付けられたTRPから示される。いくつかの実施形態において、RSはCSI-RS、SRS、測位RS、アップリンクDM-RS、ダウンリンクDM-RS、アップリンクPTRS及びダウンリンクPTRS、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0057】
図2は本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置と端末装置との間の通信についてのシグナリング図である。説明のために、
図1を参照してプロセス200を説明する。
図1に示すように、プロセス200にはネットワーク装置110及び端末装置120が関与してもよい。
【0058】
いくつかの実施形態において、例えば、
図2に示すように、ネットワーク装置110は、1つ又は複数の設定210を端末装置120に設定/送信してもよい。いくつかの実施形態において、例えば、
図2に示すように、端末装置120は、ネットワーク装置110から1つ又は複数の設定210を受信してもよい。いくつかの実施形態において、該1つ又は複数の設定210は、TCI状態の設定/指示/アクティブ化、物理セルアイデンティティ(ID)の設定、CORESETの設定、探索空間の設定、PDCCHの設定、PDSCHの設定、PUSCHの設定、PUCCHの設定、データ送信/受信のための制御情報の設定、参照信号(RS)送信/受信の設定、反復/送信/受信方式の設定、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1のPDCCH(例えば、
図2に示す220)を端末装置120に送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、該第1のPDCCH(例えば、
図2に示す220)をネットワーク装置110から受信してもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、条件に基づいて、第2のPDCCH(例えば、
図2に示す230)を端末装置120に送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、条件に基づいて、該第2のPDCCH(例えば、
図2に示す230)をネットワーク装置110から受信してもよい。いくつかの実施形態において、プロセス200においてシグナリングのサブセットのみが存在してもよい。例えば、プロセス200には、210及び220のみが存在してもよい。別の例について、プロセス200には、210及び230のみが存在してもよい。
【0059】
以下では、用語「送信オケージョン」、「受信オケージョン」、「反復」、「送信」、「受信」、「PDSCH送信オケージョン」、「PDSCH反復」、「PUSCH送信オケージョン」、「PUSCH反復」、「PUCCHオケージョン」、「PUCCH反復」、「反復送信」、「反復受信」、「PDSCH送信」、「PDSCH受信」、「PUSCH送信」、「PUSCH受信」、「PUCCH送信」、「PUCCH受信」、「RS送信」、「RS受信」、「通信」、「スケジューリング」、「送信」及び「受信」は、互換的に使用されることができる。用語「TCI状態」、「QCLパラメータのセット」、「QCLパラメータ」、「QCL想定」及び「QCL設定」は、互換的に使用されてもよい。用語「TCIフィールド」、「TCI状態フィールド」及び「送信設定指示」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信オケージョン」、「送信」、「反復」、「受信」、「受信オケージョン」、「監視オケージョン」、「PDCCH監視オケージョン」、「PDCCH送信オケージョン」、「PDCCH送信」、「PDCCH候補」、「PDCCH受信オケージョン」、「PDCCH受信」、「探索空間」、「CORESET」、「マルチチャンス」、及び「PDCCH反復」は互換的に使用されることができる。以下では、用語「PDCCH反復」、「反復PDCCH」、「反復PDCCH信号」、「同じスケジューリングのために設定されるPDCCH候補」、「PDCCH」、「PDCCH候補」及び「リンクされたPDCCH候補」は互換的に使用されてもよい。用語「DCI」及び「DCIフォーマット」は、互換的に使用されてもよい。いくつかの実施形態において、本開示の実施形態は、PDSCH及びPUSCHスケジューリングに適用されてもよく、以下では、例としてPDSCHスケジューリングについて説明する。例えば、本開示の実施形態は、「送信」を「受信」に、及び/又は「受信」を「送信」に置き換えることにより、PUSCHに適用されてもよい。用語「PDSCH」及び「PUSCH」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信」及び「受信」は、互換的に使用されてもよい。
【0060】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEは、上位層パラメータPDSCH-Config内でM個までのTCI状態設定のリストを有するように設定されて、UE及び与えられたサービングセルを対象とするDCIを有する検出されたPDCCHからPDSCHを復号化することが可能で、Mは、UE能力maxNumberConfiguredTCIstatesPerCCに依存する。各TCI状態は、1つ又は2つのダウンリンク参照信号とPDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、又はCSI-RSリソースのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)ポートとの間の疑似コロケーション関係を設定するためのパラメータを含む。疑似コロケーション関係は、第1のダウンリンク(DL)RSの上位層パラメータqcl-Type1と、(設定されている場合)第2のDL RSのqcl-Type2とによって設定される。2つのDL RSの場合、同じDL RSを参照しても、異なるDL RSを参照しても、QCLタイプは同じであってはならない。各DL RSに対応する疑似コロケーションタイプは、QCL-Info内の上位層パラメータqcl-Typeにより与えられ、以下の値のうちの1つとすることができる。
- 「QCL-TypeA」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}
- 「QCL-TypeB」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド}
- 「QCL-TypeC」:{ドップラーシフト、平均遅延}
- 「QCL-TypeD」:{空間受信パラメータ}
UEは、1つのCC/DL BWP内又はCC/DL BWPのセット内のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにそれぞれ最大8つのTCI状態をマッピングするために使用される、「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについてのTCI状態アクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3.14)又は「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについての拡張TCI状態アクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3)に記載されたアクティブ化コマンドを受信する。CCの利用可能なリストがアクティブ化コマンド内の示されたCCにより決定されるCC/DL BWPのセットについてTCI状態IDのセットがアクティブ化された場合、示されたCC内の全てのDL BWPについて、同じTCI状態IDのセットが適用される。
【0061】
UEがDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態をサポートする場合、UEは、「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについてのTCI状態アクティブ化/非アクティブ化」又は条項「UE固有のPDSCH MAC CEについての拡張TCI状態のアクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3.14又は6.1.3のサブ条項)に記載されているようなアクティブ化コマンドを受信してもよく、アクティブ化コマンドは、1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組み合わせを、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにマッピングするために使用される。UEは、アクティブ化コマンド内で8つを超えるTCI状態を受信することが予想されない。
【0062】
DCIフォーマット1_2にDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」が存在し、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内のコードポイントSの数が、アクティブ化コマンドによりアクティブ化されたTCIコードポイントの数よりも少ない場合、[10,TS38.321]の条項6.1.3.14及び6.1.3.24に記載されているように、第1のS個のアクティブ化されたコードポイントのみがDCIフォーマット1_2について適用される。
【0063】
UEが、アクティブ化コマンドを搬送するPDSCHに対応するスロットn内で、HARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信する場合、TCI状態と、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントとの間の示されたマッピングは、スロット
【数1】
の後の第1のスロット又は第1のサブスロットから適用されるべきであり、ここで、μがPUCCHについてのSCS設定である。tci-PresentInDCIが「enabled」に設定され、又はtci-PresentDCI-1-2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されており、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEがTCI状態の初期上位層設定を受信した後で且つアクティブ化コマンドを受信する前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが、「typeA」にセットされたqcl-Typeに関して、また適用可能な場合、「typeD」にセットされたqcl-Typeに関しても、最初のアクセスプロシージャにおいて決定された同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH:synchronization signal/physical broadcast channel)ブロックと疑似コロケーションであると仮定してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、UEが「enabled」にセットされた上位層パラメータtci-PresentInDCIを有するように設定されている場合、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されている場合、UEは、CORESET上で送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2)内にTCIフィールドが存在すると仮定する。tci-PresentInDCI又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されていない場合、又はPDSCHがDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)によりスケジューリングされる場合、UEは、CORESET上で送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2又はDCIフォーマット1_0)内にTCIフィールドが存在しないと仮定する。PDSCHが、TCIフィールドが存在しないDCIフォーマットによりスケジューリングされ、DL DCIの受信とサービングセルの対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、PDSCHアンテナポート疑似コロケーションを決定するための、報告されたUE能力[13,TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEは、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内のPDCCH送信のために使用されるCORESETに適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定する。
【0065】
tci-PresentInDCIが「enabled」に設定され、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されており、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEがTCI状態の初期上位層設定を受信した後で且つアクティブ化コマンドを受信する前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが、「QCL-TypeA」に関して、また適用可能な場合、「QCL-TypeD」に関しても、最初のアクセスプロシージャにおいて決定されたSS/PBCHブロックと疑似コロケーションであると仮定してもよい。timeDurationForQCLの値は、報告されたUE能力に基づく。
【0066】
UEが、PDSCHをスケジューリングするCORESETについて「enabled」にセットされた上位層パラメータtci-PresentInDCIを有するように設定されている場合、UEは、CORESET上で送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1)内にTCIフィールドが存在すると仮定する。UEが、PDSCHをスケジューリングするCORESETについての上位層パラメータtci-PresentInDCI-ForFormat1_2を有するように設定されている場合、UEは、tci-PresentInDCI-ForFormat1_2により示されるDCIフィールドサイズを有するTCIフィールドが、CORESET上で送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_2)内に存在すると仮定する。PDSCHが、TCIフィールドが存在しないDCIフォーマットによりスケジューリングされ、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、PDSCHアンテナポート疑似コロケーションを決定するための、報告されたUE能力[TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEは、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内のPDCCH送信のために使用されるCORESETに適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定する。
【0067】
PDSCHが、TCIフィールドが存在するDCIフォーマットによりスケジューリングされ、スケジューリングコンポーネントキャリア内のDCI内のTCIフィールドが、スケジューリングコンポーネントキャリア又はDL BWP内のアクティブ化されたTCI状態を指している場合、UEは、DCIを有する検出されたPDCCH内の「Transmission Configuration Indication」フィールドの値に従ったTCI状態を使用してPDSCHアンテナポート疑似コロケーションを決定する。DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが報告されたUE能力[TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL以上である場合、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが、示されたTCI状態により与えられるQCLタイプパラメータに関して、TCI状態内のRSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。UEがシングルスロットPDSCHを有するように設定されている場合、示されたTCI状態は、スケジューリングされたPDSCHを有するスロット内のアクティブ化されたTCI状態に基づくべきである。UEがマルチスロットPDSCHを有するように設定されている場合、示されたTCI状態は、スケジューリングされたPDSCHを有する第1のスロット又はサブスロット内のアクティブ化されたTCI状態に基づくべきであり、UEは、アクティブ化されたTCI状態がスケジューリングされたPDSCHを有するスロットにわたって同じであることを期待すべきである。UEが、クロスキャリアスケジューリングのための探索空間セットに関連付けられたCORESETを有するように設定され、スケジューリングDCIを搬送するPDCCHと該DCIによりスケジューリングされたPDSCHとが同じキャリア上で送信される場合、UEは、tci-PresentInDCIが「enabled」にセットされるか、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がCORESETについて設定されることを期待し、もし探索空間セットによりスケジューリングされたサービングセルのために設定されたTCI状態のうちの1つ又は複数が「QCL-TypeD」を含む場合、UEは、探索空間セット内の検出されたPDCCHの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、閾値timeDurationForQCL以上であることを期待する。
【0068】
RRC接続モードにおけるtci-PresentInDCI及びtci-PresentInDCI-ForFormat1_2の設定とは関係なく、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さく、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルについての少なくとも1つの設定されたTCI状態が「typeD」にセットされたqcl-Typeを含む場合、
【0069】
- UEは、サービングセルのアクティブBWP内の1つ又は複数のCORESETがUEにより監視される最後のスロット内の最も低いcontrolResourceSetIdを有する監視された探索空間に関連付けられたCORESETのPDCCH疑似コロケーション指示のために使用されるQCLパラメータに関して、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートがRSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。この場合、PDSCH DM-RSの「typeD」にセットされたqcl-Typeが少なくとも1つのシンボル内で重複するPDCCH DM-RSのqcl-Typeとは異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられるPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETとが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0070】
- UEがenableDefaultTCIStatePerCoresetPoolIndexを有するように設定され、且つ、UEが異なるControlResourceSets内に2つの異なるcoresetPoolIndex値を含む上位層パラメータPDCCH-Configを有するように設定されている場合、
【0071】
- UEは、サービングセルのアクティブBWP内の、該PDSCHをスケジューリングするPDCCHと同じcoresetPoolIndexの値に関連付けられる1つ又は複数のCORESETがUEにより監視される最後のスロット内の、該PDSCHをスケジューリングするPDCCHと同じcoresetPoolIndex値を有するように設定された、CORESETのうち、最も低いcontrolResourceSetIdを有する監視された探索空間に関連付けられたCORESETのPDCCH疑似コロケーション指示のために使用されるQCLパラメータに関して、サービングセルのcoresetPoolIndexの値に関連付けられるPDSCHのDM-RSポートがRSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。この場合、PDSCH DM-RSの「QCL-TypeD」が少なくとも1つのシンボル内で重複するとともに、同じcoresetPoolIndexに関連付けられたPDCCH DM-RSのものと異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0072】
- UEがenableTwoDefaultTCI-Statesを有するように設定され、少なくとも1つのTCIコードポイントが2つのTCI状態を示す場合、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポート又はPDSCH送信オケージョンが、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応するTCI状態に関連付けられたQCLパラメータに関して、RSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。UEが「tdmSchemeA」にセットされた上位層パラメータrepetitionSchemeにより設定された場合、又は上位層パラメータrepetitionNumberを有するように設定された場合、条項5.1.2.1に従って、第1のPDSCH送信オケージョンを有するスロット内でのアクティブ化されたTCI状態に基づいて、示されたTCI状態を、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応するTCI状態で置換することにより、TCI状態のPDSCH送信オケージョンへのマッピングを決定する。この場合、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応する両方のTCI状態内の「QCL-TypeD」が、少なくとも1つのシンボル内で重複するPDCCH DM-RSのものと異なる場合、UEは、CORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0073】
- 上記のいずれの場合においても、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルについての設定されたTCI状態のうちのいずれも「typeD」にセットされたqcl-Typeを有するように設定されていない場合、UEは、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットに関係なく、スケジューリングされたPDSCHについて、示されたTCI状態から他のQCL想定を取得すべきである。
【0074】
スケジューリングDCIを搬送するPDCCHが1つのコンポーネントキャリア上で受信され、該DCIによりスケジューリングされたPDSCHが別のコンポーネントキャリア上にあり、且つUEがenableDefaultBeam-ForCCSを有するように設定されている場合、
【0075】
- timeDurationForQCLは、スケジューリングされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定される。もしμ
PDCCH<μ
PDSCHであれば、追加のタイミング遅延
【数2】
がtimeDurationForQCLに追加され、ここで、dが5.2.1.5.1a-1で定義され、又は、dがゼロである。
【0076】
- 両方の場合、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さい場合、及びDL DCIにTCIフィールドが存在しない場合、UEは、スケジューリングされたセルのアクティブBWPにおいて、PDSCHに適用可能な最も低いIDを有するアクティブ化されたTCI状態から、スケジューリングされたPDSCHについてのそのQCL想定を取得する。
【0077】
上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0078】
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、同じSS/PBCHブロックを有する「typeD」、又は
【0079】
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の非周期的CSI
【0080】
- RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが、上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースを有する、「typeA」にセットされたqcl-Type、及び適用可能な場合、同じ周期的CSI-RSリソースを有するqclタイプが「typeD」にセットされたqcl-Typeを示すことを期待すべきである。
【0081】
上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0082】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0083】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、SS/PBCHブロックを有する「typeD」、又は
【0084】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0085】
- 「typeD」が適用不可能な場合、上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeB」。
【0086】
上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0087】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0088】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0089】
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、同じSS/PBCHブロックを有する「typeD」。
【0090】
PDCCHのDM-RSについて、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0091】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0092】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0093】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」。
【0094】
PDSCHのDM-RSについて、UEは、TCI-Stateが以下の疑似コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
【0095】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0096】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0097】
- 上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」。
【0098】
スケジューリングDCIを搬送するPDCCHが1つのコンポーネントキャリア上で受信され、且つ、該DCIによりスケジューリングされたPDSCHが別のコンポーネントキャリア上にある場合、timeDurationForQCLは、スケジューリングされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定される。μPDCCH<μPDSCHの場合、追加のタイミング遅延dがtimeDurationForQCLに追加され、ここで、PDCCHについてのサブキャリア間隔が15kHzである場合、dは8シンボルとして定義され、又は、PDCCHについてのサブキャリア間隔が30kHzである場合、8シンボルとして定義され、又は、PDCCHについてのサブキャリア間隔が60kHzである場合、14シンボルとして定義される。例えば、シンボルがPDCCHシンボルであるか、又は、(例えば、TS 38.214の表5.2.1.5.1a-1に規定されているように)シンボルがPDCCHのサブキャリア間隔に基づく。両方の場合、tci-PresentInDCIが「enabled」にセットされ、且つ、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さい場合、及びtci-PresentInDCIが設定されていない場合、UEは、スケジューリングされたセルのアクティブBWPにおいて、PDSCHに適用可能な最も低いIDを有するアクティブ化されたTCI状態から、スケジューリングされたPDSCHについてのそのQCL想定を取得する。
【0099】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEが、「FDMSchemeA」、「FDMSchemeB」、「TDMSchemeA」のうちの1つにセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerを有するように設定されている場合、UEに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDM(Code Domain Multiplexing)グループ内のDM-RSポートが示される場合、DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「FDMSchemeA」に設定されている場合、UEは、TS 38.214内の条項「物理リソースブロック(PRB:Physical resource block)バンドリング」(例えば、条項5.1.2.3)に記載されているように、重複しない周波数領域リソース割当に各TCI状態が関連付けられているTBの単一PDSCH送信オケージョンを受信すべきである。DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「FDMSchemeB」に設定されている場合、UEは、TS 38.214内の条項「物理リソースブロック(PRB)バンドリング」(例えば、条項5.1.2.3)に記載されているように、他のPDSCH送信オケージョンに対して重複しない周波数領域リソース割当を有するPDSCH送信オケージョンに各TCI状態が関連付けられている同じTBの2つのPDSCH送信オケージョンを受信すべきである。DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「TDMSchemeA」に設定されている場合、UEは、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、他のPDSCH送信オケージョンに対して重複しない時間領域リソース割当を有するPDSCH送信オケージョンに各TCI状態が関連付けられている同じTBの2つのPDSCH送信オケージョンを受信すべきであり、2つのPDSCH送信オケージョンは全て所定のスロット内で受信されるべきである。
【0100】
UEがPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内の少なくとも1つのエントリを示す上位層パラメータ PDSCH-configにより設定されている場合、UEは、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNum16を含むエントリを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とともに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で1つ又は2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDMグループ内のDM-RSポートが示されることを期待してもよい。DCIにおいて「Transmission Configuration Indication」フィールドで2つのTCI状態が示されている場合、UEは、TS 38.214内の「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、複数のPDSCH送信オケージョンにわたって2つのTCI状態が使用される、同じTBの複数のスロットレベルのPDSCH送信オケージョンを受信することを期待してもよい。DCIにおいて「Transmission Configuration Indication」フィールドで1つのTCI状態が示されている場合、UEは、TS 38.214内の「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、複数のPDSCH送信オケージョンにわたって1つのTCI状態が使用される、同じTBの複数のスロットレベルのPDSCH送信オケージョンを受信することを期待してもよい。
【0101】
UEに、DCIフィールド「Time domain resource assignment」がPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリを示すDCIが示されておらず、且つ、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で2つのCDMグループ内のDM-RSポートが示される場合、UEは、DM-RSポートとTCI状態との間の関連付けがTS 38.214内の条項「DM-RS受信プロシージャ」(例えば、条項5.1.6.2)に定義されているような単一のPDSCHを受信することを期待してもよい。
【0102】
UEに、DCIフィールド「Time domain resource assignment」がPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリを示すDCIが示されておらず、且つ、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で1つのTCI状態が示される場合、PDCCHの検出時にPDSCHを受信するためのUEプロシージャは、TS 38.214内の条項「物理ダウンリンク共有チャネルを受信するためのUEプロシージャ」(例えば、条項5.1)に従う。
【0103】
以下では、用語「FDMSchemeA」と「方式2a」とは、互換的に使用されてもよい。用語「FDMSchemeB」及び「方式2b」は、互換的に使用されてもよい。用語「TDMSchemeA」及び「方式3」は、互換的に使用されてもよい。用語「RepNumR16」及び「方式4」は、互換的に使用されてもよい。
【0104】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEが「TDMSchemeA」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerと、DCIフィールド「アンテナポート」内の示される1つのCDMグループ内のDM-RSポートとにより設定されている場合、PDSCH送信オケージョンの数は、スケジューリングDCIのDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」により示されるTCI状態の数から導出される。2つのTCI状態がDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」により示される場合、UEは、2つのPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、ここで、第1のTCI状態は、第1のPDSCH送信オケージョンに適用され、第1のPDSCH送信オケージョンについての時間領域におけるリソース割当は、TS 38.214内の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。第2のTCI状態は、第2のPDSCH送信オケージョンに適用され、第2のPDSCH送信オケージョンは、第1のPDSCH送信オケージョンと同数のシンボルを有すべきである。UEがStartingSymbolOffsetK内の値
【数3】
を有する上位層により設定される場合、UEは、第2のPDSCH送信オケージョンの第1のシンボルが、第1のPDSCH送信オケージョンの最後のシンボルから
【数4】
個シンボルの後に開始すると決定すべきである。値
【数5】
が上位層パラメータStartingSymbolOffsetKを介して設定されていない場合、UEにより
【数6】
と仮定すべきである。UEは、各PDSCH送信オケージョンについて2つを超えるPDSCH送信層を受信することを期待しない。2つのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、TS 38.214の表5.1.2.1-2に従って導出され、ここで、
【数7】
は第1及び第2のTCI状態にそれぞれ適用される。そうでない場合、UEは、単一のPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、時間領域におけるリソース割当は、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。
【0105】
3GPP仕様(TS 38.214)で規定されているように、UEがPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内の少なくとも1つのエントリを示す上位層パラメータPDSCH-configにより設定されている場合、2つのTCI状態が、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」と、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリ及びDCIフィールド「Antenna Port(s)」内の 1つのCDMグループ内のDM-RSポートとを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とにより示される場合、全てのPDSCH送信オケージョンに同じSLIV(Start and length indicator value:開始及び長さ指示値)が適用され、第1のTCI状態が第1のPDSCH送信オケージョンに適用され、第1のPDSCH送信オケージョンについての時間領域におけるリソース割当は、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内のRepNumR16により示される値が2に等しい場合、第2のTCI状態は、第2のPDSCH送信オケージョンに適用される。PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内のRepNumR16により示される値が2よりも大きい場合、UEは、RepTCIMapping内のCycMapping又はSeqMappingを有効化するようにさらに設定されてもよい。CycMappingが有効化されている場合、第1及び第2のTCI状態が第1及び第2のPDSCH送信オケージョンにそれぞれ適用され、同じTCIマッピングパターンが残りのPDSCH送信オケージョンに引き続き適用される。SeqMappingが有効化されている場合、第1のTCI状態が第1及び第2のPDSCH送信に適用され、第2のTCI状態が第3及び第4のPDSCH送信に適用され、同じTCIマッピングパターンが残りのPDSCH送信オケージョンに引き続き適用される。UEは、各PDSCH送信オケージョンが2つの送信層に限定されることを期待してもよい。第1のTCI状態に関連付けられた全てのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、表5.1.2.1-2[TS 38.214]に従って導出され、ここで、
【数8】
は第1のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信オケージョンのみを考慮してカウントされる。第2のTCI状態に関連付けられるPDSCH送信についての冗長バージョンは、表5.1.2.1-3(TS 38.214)に従って導出され、ここで、各冗長バージョンrv
sについての追加のシフトオペレーションは、上位層パラメータRVSeqOffsetにより設定され、nは、第2のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信オケージョンのみを考慮してカウントされる。1つTCI状態が、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」と、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリ及びDCIフィールド「Antenna Port(s)」内の 1つのCDMグループ内のDM-RSポートとを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とにより示される場合、同じSLIVが全てのPDSCH送信オケージョンについて適用され、第1のPDSCH送信オケージョンは、TS 38.214内の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従い、同じTCI状態が全てのPDSCH送信オケージョンに適用される。UEは、各PDSCH送信オケージョンが2つの送信層に限定されることを期待してもよい。全てのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、表5.1.2.1-2[TS 38.214]に従って導出され、ここで、nはPDSCH送信オケージョンを考慮してカウントされる。そうでない場合、UEは、単一のPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、時間領域におけるリソース割当は、TS 38.214内の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。
【表1】
【表2】
【0106】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、「FDMSchemeA」又は「FDMSchemeB」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerを有するように設定されたUEについて、UEが、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDM(Code Domain Multiplexing)グループ内のDM-RSポートが示される場合、
【数9】
が「広帯域」として決定された場合、第1の
【数10】
個のPRBは第1のTCI状態に割り当てられ、残りの
【数11】
個のPRBは第2のTCI状態に割り当てられ、ここで、n
PRBはUEについての割り当てられたPRBの総数である。
【数12】
が{2,4}のうちの値のうちの1つであると決定された場合、割り当てられた周波数領域リソース内の偶数のPRGが第1のTCI状態に割り当てられ、割り当てられた周波数領域リソース内の奇数のPRGが第2のTCI状態に割り当てられる。UEは、各PDSCH送信オケージョンについて2つを超えるPDSCH送信層を受信することを期待しない。
【0107】
「FDMSchemeB」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerにより設定されたUEについて、且つ、UEに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示し、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDMグループ内のDM-RSポートが示される場合、各PDSCH送信は、[TS 38.211]の条項「物理ダウンリンク共有チャネル」(例えば、条項7.3.1)に従うべきであり、そのリソース要素へのマッピングは、PDSCH送信オケージョンの対応するTCI状態についての割り当てられたPRBにより決定され、UEは、単一の送信層がスケジューリングされる場合、各PDSCH送信オケージョンに最大2つのコードブロックのみを期待すべきであり、2つの送信層がスケジューリングされる場合、各PDSCH送信オケージョンに単一のコードブロックのみを期待すべできある。2つのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、[TS 38.214]の表5.1.2.1-2に従って導出され、ここで、
【数13】
は第1及び第2のTCI状態にそれぞれ適用される。
【0108】
3GPP仕様(TS 38.213)に規定されているように、インデックス0を有するCORESET以外のCORESETについては、
- UEに、このCORESETのためにtci-StatesPDCCH-ToAddList及びtci-StatesPDCCH-ToReleaseListによりTCI状態の設定が提供されていないか、又はtci-StatesPDCCH-ToAddList及びtci-StatesPDCCH-ToReleaseListによりこのCORESETのために2つ以上のTCI状態の初期設定が提供されているが、UEがTCI状態のうちの1つについてのMAC CEアクティブ化コマンドを受信していない場合、UEは、PDCCH受信に関連付けられるDM-RSアンテナポートが、初期アクセスプロシージャ中にUEにより識別されたSS/PBCHブロックと疑似コロケーションであると仮定し、
- UEに、同期を伴う再設定(Reconfiguration with sync)プロシージャの一部として、このCORESETのためにtci-StatesPDCCH-ToAddList及びtci-StatesPDCCH-ToReleaseListにより2つ以上のTCI状態の設定が提供されているが、UEがTCI状態のうちの1つについてのMAC CEアクティブ化コマンドを受信していない場合、UEは、PDCCH受信に関連付けられるDM-RSアンテナポートが、同期を伴う再設定プロシージャにより開始されたランダムアクセスプロシージャ中にUEにより識別されたSS/PBCHブロック又はCSI-RSリソースと疑似コロケーションであると仮定する。
【0109】
いくつかの実施形態において、インデックス0を有するCORESETについて、UEは、このCORESET内のPDCCH受信のためのDM-RSアンテナポートは、
- CORESETについてのMAC CEアクティブ化コマンド(存在する場合)により示されるTCI状態により設定される1つ又は複数のDL RS、又は
- CORESETのためのTCI状態を示すMAC CEアクティブ化コマンドが、直近のランダムアクセスプロシージャの後に受信されない場合、競合のないランダムアクセスプロシージャをトリガするPDCCHオーダーにより開始されたものではない直近のランダムアクセスプロシージャ中にUEにより識別されたSS/PBCHブロック
と疑似コロケーションであると仮定する。
【0110】
いくつかの実施形態において、インデックス0を有するCORESET以外のCORESETについて、CORESETのための単一のTCI状態がUEに提供された場合、又は、UEがCORESETのための提供されたTCI状態のうちの1つについてのMAC CEアクティブ化コマンドを受信した場合、UEは、このCORESET内のPDCCH受信に関連付けられるDM-RSアンテナポートが、該TCI状態により設定された1つ又は複数のDL-RSと疑似コロケーションであると仮定する。インデックス0を有するCORESETについて、UEは、CORESETについてのMAC CEアクティブ化コマンドにより示されるTCI状態内で「typeD」にセットされたqcl-Typeを有するように設定されたCSI-RSがSS/PBCHブロックにより提供されることを期待し、また、UEがTCI状態のうちの1つについてMAC CEアクティブ化コマンドを受信した場合、UEは、スロット
【数14】
の後の第1のスロット内で該アクティブ化コマンドを適用し、ここで、kは、アクティブ化コマンドを提供するPDSCHのためのHARQ-ACK情報を有するPUCCHをUEが送信するスロットであり、μはPUCCHについてのSCS設定である。アクティブBWPは、アクティブコマンドが適用されたときのスロット内のアクティブBWPとして定義される。
【0111】
いくつかの実施形態において、UEが、単一セルオペレーション又は同じ周波数帯域内のキャリアアグリゲーションを有するオペレーションのために設定されており、1つ又は複数のセルのアクティブDL BWP上で「typeD」プロパティにセットされた同じ又は異なるqcl-Typeを有するように設定された複数のCORESET内の重複するPDCCH監視オケージョン内でPDCCH候補を監視する場合、UEは、あるCORESET内でのみPDCCHを監視し、該1つ又は複数のセルからのセルのアクティブDL BWP上で該CORESETと同じ「typeD」プロパティにセットされたqcl-Typeを有するように設定された、該複数のCORESETからの任意の他のCORESET内では、
- 該CORESETは、CSS(もしあれば)を含む最も低いインデックスを有するセル内の、最も低いインデックスを有するCSSセットに対応し、それ以外の場合、最も低いインデックスを有するセル内の最も低いインデックスを有するUSSセットに対応し、
- 該最も低いUSSセットインデックスは、重複するPDCCH監視オケージョン内の少なくとも1つのPDCCH候補を有する全てのUSSセットにわたって決定され、
- CORESETを決定するために、SS/PBCHブロックは、CSI-RSとは異なるQCL「タイプD」プロパティを有するとみなされる
- CORESETを決定するために、第1のセル内のSS/PBCHブロックに関連付けられる第1のCSI-RSと同様に該SS/PBCHブロックに関連付けられる第2のセル内の第2のCSI-RSとが、同じQCL「typeD」プロパティを有すると仮定し、
- 重複しないCCEの割当及びPDCCH監視のためのPDCCH候補の割当は、該1つ又は複数のセルのアクティブDL BWP上の該複数のCORESETに関連付けられる全ての探索空間セットに従い、
- アクティブなTCI状態の数は該複数のCORESETから決定される。
【0112】
いくつかの実施形態において、UEが、単一セルオペレーション又は同じ周波数帯域内のキャリアアグリゲーションを有するオペレーションのために設定されており、「typeD」にセットされたqcl-Typeを有するように設定されたTCI状態をいずれも有しない複数のCORESET内の、重複するPDCCH監視オケージョン内でPDCCH候補を監視する場合、UEは、異なるCORESETに関連付けられる探索空間セットのための重複するPDCCH監視オケージョン内でPDCCH候補を監視する必要がある。
【0113】
いくつかの実施形態において、ビーム指示又はTCI状態指示のための適用タイミングが存在する。いくつかの実施形態において、該適用タイミングは、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答の最後のシンボルの少なくともX ms又はYシンボル後である第1のスロット又は第1のサブスロットであってもよい。例えば、Yは整数であってもよく、1≦Y≦336である。いくつかの実施形態において、スロットは12又は14個のシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、サブスロットはS個のシンボルを含んでもよい。Sは整数であり、1≦S≦14である。例えば、Sは、{2、4、7}のうちの少なくとも一つであってもよい。いくつかの実施形態において、ビーム指示は、PDCCH内のDCI内で示される。例えば、PDCCH内のDCIはPDSCHをスケジューリングしてもよく、PDSCHをスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、DCIの最後のシンボルと該第1のスロット又は第1のサブスロットとの間のギャップは、端末装置の能力を満たすべきである。いくつかの実施形態において、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答は、DCIによりスケジューリングされたPDSCHの確認応答であってもよい。例えば、DCIがPDSCHをスケジューリングする場合である。いくつかの実施形態において、結合された又は別々のDL/ULビーム指示の確認応答は、DCIの確認応答であってもよい。例えば、DCIがPDSCHをスケジューリングしない場合である。
【0114】
いくつかの実施形態において、端末装置は、PDCCH内のDCI(例えば、「DCI_t」として表される)を受信又は検出してもよく、該DCIは、結合されたDL/UL TCI状態又は別々のDL/UL TCI状態又はDL TCI状態又はUL TCI状態又はDL/UL TCI状態のペアを示す。いくつかの実施形態において、第2の時間閾値H2は、PDCCHの第1又は最後のシンボル、又は指示の確認応答の第1又は最後のシンボルの後の所定の/設定された期間を示してもよい。いくつかの実施形態において、示された結合されたDL/UL TCI状態又は別々のDL/UL TCI状態又はDL TCI状態又はUL TCI状態又はDL/UL TCI状態のペアは、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。例えば、結合されたDL/UL TCI状態がDCI内で示された場合、該結合されたDL/UL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。別の例について、DL TCI状態がDCI内で示された場合、該DL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。別の例について、UL TCI状態がDCI内で示された場合、該UL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後に、PUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。別の例について、DCI内でDL/UL TCI状態のペアが示された場合、DL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後にPDSCH及び/又はCORESET及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよく、UL TCI状態は、適用タイミング又は第2の時間閾値H2の後にPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRSに適用されてもよい。
【0115】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ダウンリンクTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)を示す指示を受信してもよく、該TCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及びコンポーネントキャリア(CC)内の全てのCORESET上での受信のためのQCL情報を提供する。例えば、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0116】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、アップリンクTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的な許可、又は設定される許可に基づくPUSCH及びCC内の全てのPUCCHリソースのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0117】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、結合されたTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)を示す指示を受信してもよく、TCI状態は、少なくとも、ダウンリンクQCL情報とアップリンク送信空間フィルタとの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を指す。
【0118】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ダウンリンクTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)及びアップリンクTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、DL TCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及びコンポーネントキャリア(CC)内の全てのCORESET上での受信のためのQCL情報を提供し、TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的許可、又は設定される許可に基づくPUSCHと、CC内の全てのPUCCHリソースのための、アップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。別の例について、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0119】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)ダウンリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置120は、M個のTCI状態のうちの1つを示す指示を受信してもよくM個のTCI状態のうちの該1つ内、又は示された1つのTCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及び/又はCC内のCORESETのサブセット上での受信のためのQCL情報を提供する。例えば、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0120】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Nとして表され、Nは正の整数である。例えば、Nは2又は3又は4であってもよい)アップリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置120は、N個のTCI状態のうちの1つを示す指示を受信してもよく、N個のTCI状態のうちの該1つ内、又は示された1つのTCI状態内のソース参照信号は、少なくとも、動的な許可、又は設定される許可に基づくPUSCH及び/又はCC内のPUCCHリソースのサブセットのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0121】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)結合されたDL/UL TCI状態を有するように設定され、且つ/又は、M個の結合されたTCI状態からの1つを示す指示を受信してもよく、M個のTCI状態のうちの各TCI状態又は示された1つのTCI状態は、ダウンリンクQCL情報とアップリンク送信空間フィルタとの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を少なくとも参照する。
【0122】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)ダウンリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ、端末装置120は、2つ以上の(例えば、Nとして表され、Nは正の整数である。例えば、Nは2又は3又は4であってもよい)アップリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置120は、M個のダウンリンクTCI状態からの1つ及びN個のアップリンクTCI状態からの1つを示す指示を受信してもよく、M個のDL TCI状態内の各DL TCI状態又は指示された1つのDL TCI状態内のソース参照信号は、少なくともコンポーネントキャリア(CC)内のPDSCH及び/又はCORESETのサブセット上での受信のためのQCL情報を提供し、N個のTCI状態内の各TCI状態内又は指示された1つのUL TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的許可、又は設定される許可に基づくPUSCH及び/又はCC内のPUCCHリソースのサブセットのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。別の例について、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0123】
以下では、DCI_tを使用して、結合されたDL/UL TCI状態指示についての、又は別々のDL/UL TCI状態指示についてのDCIを説明する。以下では、用語“DCI」、「PDCCH」、「DCI_t」、「結合されたDL/UL TCI状態指示のためのDCI」、「別々のDL/UL TCI状態指示のためのDCI」、「DL TCI状態指示のためのDCI」、「UL TCI状態指示のためのDCI」、「結合されたDL/UL TCI状態指示のためのPDCCH」、「別々のDL/UL TCI状態指示のためのPDCCH」、「DL TCI状態指示のためのPDCCH」、「UL TCI状態指示のためのPDCCH」、...「TCI状態指示のためのDCI」及び「TCI状態指示のためのPDCCH」は、互換的に使用されてもよい。
【0124】
いくつかの実施形態において、DCIは、結合されたDL/UL TCI状態指示についての、又は別々のDL/UL TCI状態指示についてのTCI状態を示すために使用されてもよい。また、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしてもよい。いくつかの実施形態において、DCIによりスケジューリングされたPDSCHのHARQは、DCIについてのACKとして使用されてもよい。例えば、DCIは、DCI_tであってもよい。
【0125】
いくつかの実施形態において、DCIは、結合されたDL/UL TCI状態指示についての、又は別々のDL/UL TCI状態指示についてのTCI状態を示すために使用されてもよい。また、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、DCI又はTCI状態指示が成功したか否かを示すために、DCIのHARQを導入してもよい。例えば、DCIは、DCI_tであってもよい。
【0126】
いくつかの実施形態において、DCI_tの復号結果又はDCI_tによりスケジューリングされたPDSCHの復号結果がACKである場合、示されたTCI状態は、ある適用タイミングの後に、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットに適用されてもよい。
【0127】
いくつかの実施形態において、DCI(例えば、DCI_t)を使用して、1つ又は複数のTCI状態を示してもよい。例えば、1つ又は複数のTCI状態は、結合されたDL/UL TCI状態指示、又は別々のDL/UL TCI状態指示のためのものである。また、DCIは、PDSCH(例えば、DCIフォーマット1_1及びフォーマット1_2)をスケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、DCIの成功した受信/復号時に、端末装置120は、ACKを報告してもよい。いくつかの実施形態において、DCIの失敗した受信/復号時に、端末装置120は、NACKを報告してもよい。例えば、ACK及び/又はNACKは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)において報告されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、1つのタイプのHARQコードブックを有するように設定されてもよい。例えば、該タイプは、タイプ1(例えば、半静的)、タイプ2(例えば、動的)及びタイプ3(1回限りのフィードバック)のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、該タイプは、RRCと、MAC CEと、DCIとのうちの少なくとも1つを介して設定されてもよい。いくつかの実施形態において、DCIはPDCCHにおいて受信/検出される。
【0128】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第1のTCI状態を有するように設定され/示されてもよい。また、端末装置120は、第1のTCI状態を用いて第1のPDCCHを受信又は検出してもよく、該PDCCHは第1のCORESET内にある。いくつかの実施形態において、端末装置120には、第1のPDCCHにおいて受信又は検出されたDCI内で第2のTCI状態が示されてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH内のDCIは、第1のPDSCH又は第1のPUSCHをスケジューリングしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、DCI又はPDCCH又は第1のPDSCHのうちの少なくとも1つについての復号化結果又はHARQ-ACK情報をネットワーク装置110に報告してもよい。例えば、復号結果又はHARQ-ACK情報は、PUCCH内又は第2のPUSCH内で送信/報告されてもよい。いくつかの実施形態において、該適用タイミングの後に、又は第2の時間閾値H2の後に、端末装置120は、第2のTCI状態を用いてPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。例えば、端末装置120は、第2のTCI状態を用いて別のPDCCHを受信してもよく、該別のPDCCHは第2のCORESET内にある。別の例について、端末装置120は、第2のTCI状態を用いて別のPDCCHを受信してもよく、該別のPDCCHは第1のCORESET内にある。
【0129】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のTCI状態の指示を受信してもよく、ここで、第1のTCI状態内の1つ又は2つのRSは、第1の物理セル識別アイデンティティ(ID)に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2のTCI状態に基づいて又は疑似コロケーション(QCL)想定に基づいて、第1の探索空間のための第1の監視オケージョン、及び/又は、第1のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるスケジューリング又はPDSCH内で、第1のPDCCHを監視又は受信してもよく、ここで、第2のTCI状態内の該1つ又は2つのRS及び/又は該QCL想定は、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2の探索空間のための第2の監視オケージョン、及び/又は、条件に基づいて第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるスケジューリング内で、第2のPDCCHを監視又は受信してもよい。
【0130】
いくつかの実施形態において、スケジューリングは、PDSCH、PUSCH、PUCCH、HARQフィードバック、CSI-RS、SRS、ダウンリンクDM-RS、アップリンクDM-RS、ダウンリンクPTRS、アップリンクPTRS及びTRS、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0131】
いくつかの実施形態において、第1の時間間隔があってもよく、該第1の時間間隔は、第1のタイミング/位置と第2のタイミング/位置との間の時間間隔と、第1のタイミング/位置から第2のタイミング/位置までの時間間隔と、第1のPDCCHのための第1の数のシンボルと第1のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第2の数のシンボルとの時間間隔と、第1のPDCCHのための第1のスロット/サブスロットと第1のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第2のスロット/サブスロットとの時間間隔と、のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、第1のPDCCHは、第1のスロット/サブスロット内にあってもよい。別の例について、第1のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングは、第2のスロット/サブスロット内にあってもよい。いくつかの実施形態において、第1のタイミング/位置は、第1のPDCCHの第1のシンボル/開始シンボルと、第1のPDCCHのための第1のスロット/サブスロットの第1のシンボル/開始シンボルと、第1のPDCCH監視のためのスパンの第1のシンボル/開始シンボルと、第1のPDCCHのための第1の監視オケージョンの第1のシンボル/開始シンボルと、のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、第2のタイミング/位置は、第1のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングの最後のシンボル/終了シンボルと、第1のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第2のスロット/サブスロットの最後のシンボル/終了シンボルと、第1のPDCCH及び/又は第1のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCHに対応するHARQフィードバックの最後のシンボル/終了シンボルと、閾値又は第2の時間閾値H2と重複する最後の/終了シンボル/スロット/サブスロットと、のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、閾値又は第2の時間閾値H2は、第1のPDCCHの最後の/終了シンボルから開始してもよい。
【0132】
例えば、
図3Aに示すように、端末装置120は、ネットワーク装置110から、第1の探索空間内の第1のPDCCH(例えば、PDCCH 310)を受信してもよい。また、端末装置120は、PDCCH 310によりスケジューリングされたPDSCH(例えば、PDSCH 320)を受信してもよい。例えば、端末装置110-120は、HARQフィードバック(例えば、HARQ 330)をネットワーク装置110に送信してもよい。例えば、タイミング340は、PDCCH 310の第1のシンボルであってもよい。別の例について、タイミング340は、PDCCH 310のための監視オケージョンの開始シンボル又は第1のシンボルであってもよい。例えば、タイミング350は、PDCCH 310の最後のシンボルであってもよい。別の例について、タイミング350は、PDCCH 310のための監視オケージョンの終了シンボル又は最後のシンボルであってもよい。例えば、タイミング360は、PDSCH 320の終了シンボル又は最後のシンボルであってもよい。例えば、タイミング370は、HARQ 330の終了シンボル又は最後のシンボルであってもよい。例えば、HARQ 330は、PUCCHリソース又はPUSCHリソース内で送信されてもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間間隔は、タイミング340からタイミング350までであってもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間間隔は、タイミング340からタイミング360までであってもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間間隔は、タイミング340からタイミング370までであってもよい。
【0133】
いくつかの実施形態において、第2の時間間隔があってもよく、該第2の時間間隔は、第3のタイミング/位置と第4のタイミング/位置との間の時間間隔と、第3のタイミング/位置から第4のタイミング/位置までの時間間隔と、第2のPDCCHのための第3の数のシンボルと第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第4の数のシンボルとの時間間隔と、第2のPDCCHのための第3のスロット/サブスロットと第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第4のスロット/サブスロットとの時間間隔と、のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、第2のPDCCHは、第3のスロット/サブスロット内にあってもよい。別の例について、第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングは、第4のスロット/サブスロット内にあってもよい。いくつかの実施形態において、第3のタイミング/位置は、第2のPDCCHの第1のシンボル/開始シンボルと、第2のPDCCHのための第3のスロット/サブスロットの第1のシンボル/開始シンボルと、第2のPDCCH監視のためのスパンの第1のシンボル/開始シンボルと、第2のPDCCHのための第2の監視オケージョンの第1のシンボル/開始シンボルと、のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、第4のタイミング/位置は、第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングの最後のシンボル/終了シンボルと、第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第4のスロット/サブスロットの最後のシンボル/終了シンボルと、閾値又は第2の時間閾値H2と重複する最後の/終了シンボル/スロット/サブスロットと、のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、閾値又は第2の時間閾値H2は、第2のPDCCHの最後の/終了シンボルから開始してもよい。
【0134】
例えば、
図3Bに示すように、端末装置120は、ネットワーク装置110から、第2の探索空間内の第2のPDCCH(例えば、PDCCH 311)を受信してもよい。また、端末装置120は、PDCCH 311によりスケジューリングされたPDSCH(例えば、PDSCH 321)を受信してもよい。例えば、端末装置110-120は、HARQフィードバック(例えば、HARQ 331)をネットワーク装置110に送信してもよい。例えば、タイミング341は、PDCCH 311の第1のシンボルであってもよい。別の例について、タイミング341は、PDCCH 311のための監視オケージョンの開始シンボル又は第1のシンボルであってもよい。例えば、タイミング351は、PDCCH 311の最後のシンボルであってもよい。別の例について、タイミング351は、PDCCH 311のための監視オケージョンの終了シンボル又は最後のシンボルであってもよい。例えば、タイミング361は、PDSCH 321の終了シンボル又は最後のシンボルであってもよい。例えば、タイミング371は、HARQ 331の終了シンボル又は最後のシンボルであってもよい。例えば、HARQ 331は、PUCCHリソース又はPUSCHリソース内で送信されてもよい。いくつかの実施形態において、第2の時間間隔は、タイミング341からタイミング351までであってもよい。いくつかの実施形態において、第2の時間間隔は、タイミング341からタイミング361までであってもよい。いくつかの実施形態において、第2の時間間隔は、タイミング341からタイミング371までであってもよい。
【0135】
いくつかの実施形態において、条件は、第1の条件と第2の条件とのうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、第1の条件は、第1の時間間隔が時間領域において第2の時間間隔と重複する可能性がある、第1の時間間隔の何れか1つのシンボルが時間領域において第2の時間間隔の何れか1つのシンボルと重複する可能性がある、第2の監視オケージョンが第1の監視オケージョンと同じ時間間隔内にある可能性がある、第2の監視オケージョンの1つ又は複数のシンボルが時間領域において第1の監視オケージョンの1つ又は複数のシンボルと重複する可能性がある、第2の監視オケージョンが時間領域において第1の監視オケージョンと完全に又は部分的に重複する可能性がある、第2の監視オケージョンの何れかのシンボルが時間領域において第1の時間間隔と重複する、第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第4の数のシンボルのうちの何れかのシンボルが時間領域において第1の時間間隔と重複する、第2の監視オケージョンの何れかのシンボルが時間領域において第1の監視オケージョンの何れかのシンボルと重複する、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0136】
いくつかの実施形態において、第2の条件は、第1の時間間隔が時間領域において第2の時間間隔と重複しない可能性がある、第1の時間間隔の何れか1つのシンボルも時間領域において第2の時間間隔の何れか1つのシンボルと重複しない可能性がある、第1の時間間隔のシンボルがいずれも時間領域において第2の時間間隔の何れか1つのシンボルと重複しない可能性がある、第2の監視オケージョンが第1の監視オケージョンと異なる時間間隔内にある可能性がある、第2の監視オケージョンのシンボルがいずれも時間領域において第1の監視オケージョンの何れかのシンボルと重複しない可能性がある、第2の監視オケージョンの何れのシンボルも時間領域において第1の監視オケージョンの何れかのシンボルと重複しない、第2の監視オケージョンのシンボルがいずれも時間領域において第1の時間間隔と重複しない、第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第4の数のシンボルのうちのシンボルがいずれも時間領域において第1の時間間隔と重複しない、第2の監視オケージョンの何れのシンボルも時間領域において第1の時間間隔と重複しない、第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのための第4の数のシンボルのうちの何れのシンボルも時間領域において第1の時間間隔と重複しない、第2の監視オケージョンが時間領域において第1の監視オケージョンと重複しない可能性がある、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0137】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2の条件に基づいて適用タイミングの後に、第1のTCI状態に基づいて、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングを監視又は受信してもよい。
【0138】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1の条件に基づいて、第2のTCI状態に基づいて、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングを監視又は受信してもよい。
【0139】
いくつかの実施形態において、第2の条件が満たされ、第2のPDCCH及び/又は第2の探索空間及び/又は第2のCORESETについてのTCI状態又はQCL仮定が第1のTCI状態と異なる場合、端末装置120は、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジュールを監視又は受信しなくてもよい。
【0140】
いくつかの実施形態において、第2の条件が満たされ、第2のPDCCH及び/又は第2の探索空間及び/又は第2のCORESETのために設定されたtypeDを有するqcl_typeのプロパティが、第1のTCI状態のために設定された、又は第1のPDCCH及び/又は第1の探索空間及び/又は第1のCORESETのために設定されたtypeDを有するqcl_typeのプロパティと異なる場合、端末装置120は、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジュールを監視又は受信しなくてもよい。
【0141】
いくつかの実施形態において、第2の監視オケージョン及び/又は関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングが時間領域において第1の時間間隔と重複しないとの条件に基づいて、端末装置120は、適用タイミング後に、第1のTCI状態に基づいて、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングを監視又は受信してもよい。
【0142】
いくつかの実施形態において、第2の監視オケージョン、及び/又は、関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのシンボルが、第1の監視オケージョン又は第1の時間間隔とは異なる時間間隔内にあるとの条件に基づいて、端末装置120は、適用タイミング後に、第1のTCI状態に基づいて、第2のPDCCH及び/又は該PDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングを監視又は受信してもよい。例えば、該時間間隔は、スロットとスパンとのうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、スパンは、スロット内の複数の連続するシンボルであってもよい。別の例について、スパンは、複数の連続するスロットであってもよい。
【0143】
いくつかの実施形態において、第2の監視オケージョン及び/又は関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングが時間領域において第1の時間間隔と重複するとの条件に基づいて、端末装置120は、第2のTCI状態に基づいて、又はQCL想定に基づいて、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングを監視又は受信してもよい。
【0144】
いくつかの実施形態において、第2の監視オケージョン及び/又は関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングが第1の監視オケージョン又は第1の時間間隔と同じ時間間隔内にあるとの条件に基づいて、端末装置120は、第2のTCI状態に基づいて、又はQCL想定に基づいて、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングを監視又は受信してもよい。例えば、該時間間隔は、スロットとスパンとのうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、スパンは、スロット内の複数の連続するシンボルであってもよい。別の例について、スパンは、複数の連続するスロットであってもよい。
【0145】
いくつかの実施形態において、第2の監視オケージョン及び/又は関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのためのシンボルが時間領域において第1の監視オケージョン又は第1の時間間隔と重複しないとの条件に基づいて、端末装置120は、適用タイミング後に、第1のTCI状態に基づいて、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングを監視又は受信してもよい。
【0146】
いくつかの実施形態において、第2の監視オケージョン及び/又は関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのためのシンボルが時間領域において第1の監視オケージョン又は第1の時間間隔と重複するとの条件に基づいて、端末装置120は、第2のTCI状態に基づいて、又はQCL想定に基づいて、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングを監視又は受信してもよい。
【0147】
いくつかの実施形態において、第2の監視オケージョン及び/又は関連付けられるPDSCH及び/又はスケジューリングのためのシンボルが、時間領域において第1の監視オケージョン又は第1の時間間隔と重複し、第2のPDCCH及び/又は第2の探索空間及び/又は第2のCORESETのために設定されたtypeDを有するqcl_typeのプロパティが、第1のTCI状態のために設定された、又は第1のPDCCH及び/又は第1の探索空間及び/又は第1のCORESETのために設定されたtypeDを有するqcl_typeのプロパティと異なる場合、端末装置120は、第2のPDCCH及び/又は第2のPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH及び/又はスケジュールを監視又は受信しなくてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ネットワーク装置110から、第2のTCI状態の指示又はアクティブ化を受信してもよい。例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)及び/又はMAC CE及び/又はRRCを介して行われる。
【0149】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ネットワーク装置110から、第1のTCI状態の指示又はアクティブ化を受信してもよい。例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)及び/又はMAC CE及び/又はRRCを介して行われる。
【0150】
いくつかの実施形態において、第1の探索空間は、第1のCORESETに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第2の探索空間は、第1のCORESETに関連付けられてもよく、又は第2のCORESETに関連付けられてもよい。
【0151】
いくつかの実施形態において、第1の探索空間は共通探索空間(CSS:common search space)であってもよい。例えば、第1の探索空間の探索空間タイプは共通であるように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1の探索空間は第1のユーザ装置(UE:user equipment)固有探索空間(USS:UE specific search space)であってもよい。例えば、第1の探索空間の探索空間タイプはUE固有であるように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2の探索空間は第2のUE固有探索空間であってもよい。例えば、第2の探索空間の探索空間タイプはUE固有であるように設定されてもよい。
【0152】
いくつかの実施形態において、第1のCORESETに関連付けられた第1のセットの探索空間があってもよい。いくつかの実施形態において、第1のセットの探索空間のうちの少なくとも1つは、共通探索空間であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のセットの探索空間のうちの少なくとも1つの探索空間の探索空間タイプは共通であるように設定されてもよい。
【0153】
いくつかの実施形態において、第2のCORESETに関連付けられた第2のセットの探索空間があってもよい。いくつかの実施形態において、第2のセットの探索空間のうちの少なくとも1つは、共通探索空間であってもよい。いくつかの実施形態において、第2のセットの探索空間のうちの少なくとも1つの探索空間の探索空間タイプは、共通であるように設定されてもよい。
【0154】
いくつかの実施形態において、第2のCORESETに関連付けられた第2のセットの探索空間があってもよい。いくつかの実施形態において、第2のセットの探索空間のうちの全ての探索空間は、UE固有探索空間であってもよい。いくつかの実施形態において、第2のセットの探索空間のうちの全ての探索空間の探索空間タイプは、UE固有であるように設定されてもよい。
【0155】
いくつかの実施形態において、第1のTCI状態は、第1のCORESETと第2のCORESET及び/又はPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH又はスケジューリングに関連付けられるUE固有探索空間についてのPDCCH受信に適用されるように示されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態は、第1のCORESET及び/又は第2のCORESET及び/又はPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH又はスケジューリングに関連付けられる共通探索空間についてのPDCCH受信に適用されなくてもよい。
【0156】
いくつかの実施形態において、第2のCORESETに関連付けられる探索空間の全てがUE固有探索空間である場合、第1のTCI状態は、第2のCORESETに関連付けられる全ての探索空間についてのPDCCH受信に適用されるように示されてもよい。
【0157】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態は、第1の探索空間についてのPDCCH受信に、又は第1のCORESETに関連付けられる全ての探索空間についてのPDCCH受信に適用されるように示されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCI状態は、第1のCORESET及び/又は第2のCORESETに関連付けられる任意の共通探索空間についてのPDCCH受信に適用されるようにように示されてもよい。
【0158】
いくつかの実施形態において、第2の物理セルIDは、端末装置120のために設定されたサービングセルの物理セルIDであってもよい。いくつかの実施形態において、第1の物理セルIDは、サービングセルの物理セルIDと異なってもよい。例えば、サービングセルは、ネットワーク100により提供されてもよい。
【0159】
いくつかの実施形態において、端末装置120がTCI状態に基づいてPDCCHを監視又は受信する場合、端末装置120は、PDCCH受信のためのDM-RSアンテナポートが、TCI状態により設定された、又はTCI状態内で設定された1つ又は複数のRSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。
【0160】
いくつかの実施形態において、端末装置120がTCI状態に基づいてPDCCH又はPDSCHを監視又は受信する場合、端末装置120は、PDCCH又はPDSCH受信のためのDM-RSアンテナポートが、TCI状態により設定された、又はTCI状態内で設定された1つ又は複数のRSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。
【0161】
いくつかの実施形態において、端末装置120がTCI状態に基づいてPDSCHを監視又は受信する場合、端末装置120は、PDSCHのDM-RSポートが、TCI状態により与えられるQCLタイプパラメータに関して、TCI状態内のRSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。
【0162】
いくつかの実施形態において、端末装置120がQCL想定に基づいてPDCCHを監視又は受信する場合、端末装置120は、PDCCH受信のためのDM-RSアンテナポートが、SS/PBCHブロックと疑似コロケーションであると仮定してもよい。例えば、端末装置120は、ランダムアクセスプロシージャ中にSS/PBCHブロックを識別してもよい。例えば、ランダムアクセスプロシージャは、競合のないランダムアクセスプロシージャをトリガするPDCCHオーダーにより開始されたものではない直近のランダムアクセスプロシージャであってもよい。別の例について、端末装置120は、初期アクセスプロシージャ中にSS/PBCHブロックを識別してもよい。
【0163】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つのサブセット(例えば、第1のサブセットと第2のサブセット)のTCI状態を有するように設定されてもよい。例えば、MAC CEとRRCとのうちの少なくとも1つを介して行われる。いくつかの実施形態において、第1のサブセット内のTCI状態は、第2の物理セルIDに関連付けられる。いくつかの実施形態において、第2のサブセット内のTCI状態は、第1の物理セルIDに関連付けられる。いくつかの実施形態において、第2のサブセットのTCI状態は、第1のサブセットのTCI状態の後に設定又は追加されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のサブセットには、S_1個のTCI状態があってもよく、S_1は非負の整数である。例えば、0≦S_1≦128である。いくつかの実施形態において、第2のサブセットには、S_2個のTCI状態があってもよく、S_2は非負の整数である。例えば、0≦S_2≦128である。いくつかの実施形態において、第1のサブセット内のTCI状態についてのインデックスは、{0,1,…S_1-1}のうちのいずれか1つであってもよい。いくつかの実施形態において、第2のサブセット内のTCI状態についてのインデックスは、{S_1,S_1+1,…S_1+S_2-1}のうちのいずれか1つであってもよい。
【0164】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、少なくとも1つのCORESETのためのTCI状態により示されるRSインデックスと同じ値を有するCSI-RSインデックスを含むように、1セットの参照信号を決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、少なくとも1つのCORESETのための1つ又は複数のTCI状態により示されるRSインデックスと同じ値を有するCSI-RSインデックスを含むように1セットの参照信号を決定してもよく、ここで、該1つ又は複数のTCI状態は、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。例えば、該1セットの参照信号は、ビーム障害検出のために適用されてもよい。例えば、CSI-RSは周期的CSI-RSであってもよい。例えば、該少なくとも1つのCORESETは、PDCCHを監視するために、端末装置120に適用又は使用されてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態内に2つのRSインデックスがある場合、該1セットの参照信号は、対応するTCI状態についてtypeDにセットされたqcl-Typeを有するように設定されたRSインデックスを含む。いくつかの実施形態において、該少なくとも1つのCORESETのために示されたTCI状態は、第2の物理セルIDに関連付けられる。いくつかの実施形態において、該1セットの参照信号に含まれるCSI-RSは、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの参照信号は、CORESETのためのTCI状態が第1の物理セルIDに関連付けられている場合、該TCI状態により示されるRSインデックスと同じ値を有するCSI-RSインデックスを含まなくてもよい。
【0165】
いくつかの実施形態において、端末装置120はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは共通探索空間とUE固有探索空間とに関連付けられる。いくつかの実施形態において、第2のTCI状態は、共通探索空間について示されるか、又はアクティブ化されるか、又は設定されるか、又は適用されてもよく、第1のTCI状態は、UE固有探索空間について示されるか、又はアクティブ化されるか、又は設定されるか、又は適用されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、CORESETのための第1のTCI状態により示されるRSインデックスと同じ値を有するCSI-RSインデックスを含むように、1セットの参照信号を決定してもよい。
【0166】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、2つのサブセットのTCI状態に基づいて、1つ又は2つのグループのTCI状態(例えば、第1のグループ及び/又は第2のグループ)を用いてアクティブ化されてもよい。例えば、MAC CEを介して行われる。いくつかの実施形態において、該1つ又は2つのグループのTCI状態アクティブ化は、第1のサブセット内のTCI状態の順序、そして、第2のサブセット内のTCI状態の順序に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、該1つ又は2つのグループのTCI状態アクティブ化は、第2の物理セルIDに関連付けられるTCI状態の順序、そして、第1の物理セルIDに関連付けられるTCI状態の順序に基づいてもよい。
【0167】
いくつかの実施形態において、第1のTCI状態アクティブ化コマンド(例えば、MAC CEを介したものである。例えば、Command_1として表される)があってもよく、Command_1は、1セットのチャネル及び参照信号のためのTCI状態をアクティブ化するために適用されてもよい(例えば、第1のCORESET及び第2のCORESET及び/又はPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH又はスケジューリングに関連付けられるUE固有探索空間についてのPDCCH受信のためのものである。別の例について、第1のCORESET及び/又は第2のCORESET及びはPDCCHによりスケジューリングされた関連付けられるPDSCH又はスケジューリング内のPDCCHのためのものである)。例えば、第1のTCI状態及び/又は第2のTCI状態はCommand_1に基づいてアクティブ化されてもよい。例えば、Command_1内には、CORESETのインデックスの指示がなくてもよい。
【0168】
いくつかの実施形態において、第2のTCI状態アクティブ化コマンド(例えば、MAC CEを介したものである。例えば、Command_2として表される)があってもよく、Command_2は、CORESET及び/又はCORESETの共通探索空間のためのTCI状態をアクティブ化するために(例えば、第1の探索空間及び/又は第1のCORESETのために)適用されてもよい。例えば、第2のTCI状態はCommand_2に基づいてアクティブ化されてもよい。例えば、Command_2内には、CORESETのインデックスの指示があってもよい。
【0169】
いくつかの実施形態において、第3のTCI状態アクティブ化コマンド(例えば、MAC CEを介したものである。例えば、Command_3として表される)があってもよく、Command_3は、PDSCHのためのTCI状態をアクティブ化するために適用されてもよい(例えば、TS 38.321に定義されているようなUE固有PDSCH MAC CE)。いくつかの実施形態において、端末装置120は、Command_1とCommand_3との両方を受信することを期待しなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120がCommand_1を受信した場合、端末装置120はCommand_3を受信することを期待しなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120がCommand_1を受信した場合、及び端末装置120がCommand_3を受信した場合、Command_3内のアクティブ化されるTCI状態は、PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHに適用されてもよく、ここで、該PDCCHは、そのTCI状態がCommand_2に基づいてアクティブ化されるCORESET内にある。いくつかの実施形態において、Command_3に基づいてアクティブ化されるTCI状態は、Command_1に基づいてアクティブ化されるTCI状態のサブセットであってもよい。
【0170】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2のTCI状態を第1の探索空間及び/又は第1のCORESETに適用しないように設定されてもよい。
【0171】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1の探索空間内でPDCCHを監視又は受信してもよく、端末装置120に、該CORESETのためのRel-15/16 MAC CE(例えば、Command_2)を用いてTCI状態が提供されない場合、端末装置120は、該PDCCH受信に関連付けられるDM-RSアンテナポートが、対応するSS/PBCHブロックと疑似コロケーションであると仮定してもよく、端末装置120は、該PDCCH受信に関連付けられるDM-RSアンテナポートが、該CORESETのためのRel-15/16 MAC CE(例えば、Command_2)により示されるTCI状態により設定される1つ又は複数のDL RSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定は、対応するPDCCHについてのTCI状態又はQCL想定と同じである。例えば、スケジューリングオフセットが閾値以上であるか又は閾値未満であるかとは無関係である。例えば、端末装置120は、(例えば、いくつかのタイプ3のCSSについて)該PDCCH内のDCI内のTCIフィールドを無視してもよい。いくつかの実施形態において、TCIフィールドが存在する否かは、同じCORESET内の共通探索空間とUE固有探索空間とについて別々に設定される。例えば、共通探索空間について、TCIフィールドは、存在しないように、又は無効化されるように設定されてもよい。別の例について、TCIフィールドが存在するか否かは、UE固有探索空間についてのアクティブ化されるTCI状態又はコードポイントの数に基づいてもよい(例えば、Command_1に基づく)。いくつかの実施形態において、Rel-17 TCI状態アクティブ化(例えば、Command_1)のためのRel-17 MAC CEに加えて、PDSCHのためのTCI状態をアクティブ化するためのRel-15/16 MAC CE(例えば、Command_3)が必要とされるかもしれない。
【0172】
いくつかの実施形態において、Rel-15/16 MAC CEを介してアクティブ化されるTCI状態(例えば、Command_3)は、共通探索空間内のPDCCHによりスケジューリングされたPDSCHのみに適用されてもよい(例えば、示されたRel-17 TCI状態を適用しない探索空間内のPDCCHの場合)。
【0173】
いくつかの実施形態において、PDSCHについてのスケジューリングオフセットが閾値よりも小さい場合、端末装置120は、サービングセルのアクティブBWP内の1つ又は複数のCORESETが端末装置120により監視される最後のスロット内の最も低いcontrolResourceSetIdを有する監視された探索空間に関連付けられたCORESETのPDCCH疑似コロケーション指示のために使用される第1のTCI状態/QCLパラメータに関して、PDSCHのDM-RSポートがRSと疑似コロケーションであると仮定してもよい。例えば、該1つ又は複数のCORESETは、共通の探索空間を含んでもよい。別の例について、該1つ又は複数のCORESET及び/又は共通探索空間は、(例えば、Command_1に基づいて)示された又はアクティブされるRel-17 TCI状態を適用しなくてもよい。
【0174】
例えば、
図4に示すように、端末装置120は、共通探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第2のTCI状態(例えば、TCI_1又はQCL_1)を有するように設定されてもよい。端末装置120は、UE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第1のTCI状態(例えば、TCI_2)を有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、共通探索空間とUE固有探索空間とが時間領域において、又は同じ時間間隔内で重複する場合、端末装置120は、第2のTCI状態(
図4に示すTCI_1又はQCL_1)に基づいて、該重複する時間間隔内で、又は同じ時間間隔内で、UE固有探索空間内でPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、UE固有探索空間についての時間間隔がCSSと重複しない場合、端末装置120は、第1のTCI状態(
図4に示すTCI_2)に基づいて、該時間間隔内で、UE固有探索空間内でPDCCHを受信してもよい。
【0175】
いくつかの実施形態において、端末装置120には、第1のTCI状態が示されてもよい。例えば、該時間間隔が第1の時間間隔と重複しない場合、端末装置120は、第1のTCI状態に基づいて、該時間間隔内で、CORESET内のUSS内でPDCCHを監視又は受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置は、第2のTCI状態に基づいて、任意のCSSのための監視オケージョンの第1のシンボルから開始して、USS及び/又はCSS内のPDCCHを監視又は受信してもよい。
【0176】
例えば、
図5に示すように、端末装置120は、共通探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第2のTCI状態(例えば、TCI_1又はQCL_1)を有するように設定されてもよい。端末装置120は、UE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第1のTCI状態(例えば、TCI_2)を有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が適用可能になってからCSSの第1のオケージョンの開始までの時間間隔内で、端末装置120は、第1のTCI状態(
図5に示すTCI_2)に基づいてUSS内でPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、CSSの第1のオケージョンの開始から始まり、端末装置120は、第2のTCI状態(
図5に示すTCI_1又はQCL_1)に基づいて、USS内で且つ/又はCSS内でPDCCHを受信してもよい。
【0177】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、CORESETを有するように設定されてもよい。また、CORESETは、共通探索空間とUE固有探索空間とに関連付けられる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のTCI状態を有するように示されるか、又はアクティブ化されてもよく(例えば、Command_1)、端末装置120は、第2のTCI状態を有するように示されるか、又はアクティブ化されてもよい(例えば、Command_2)。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2のTCI状態に基づいて、共通探索空間内でPDCCHを監視又は受信してもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCI状態は、第1のTCI状態以後に示されるか、又はアクティブ化されてもよい。例えば、端末装置120は、第1のTCI状態に基づいて、UE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信してもよい。例えば、UE固有探索空間は、共通探索空間と重複しない。
【0178】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2のTCI状態を有するように示されるか、又はアクティブ化されてもよく(例えば、Command_2)、端末装置120は、第1のTCI状態を有するように示されるか、又はアクティブ化されてもよい(例えば、Command_1)。例えば、端末装置120は、第2のTCI状態に基づいて、共通探索空間内で且つ/又はUE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信してもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態は、第2のTCI状態以後に示されるか、又はアクティブ化されてもよい。例えば、端末装置120は、適用タイミングの後に、第1のTCI状態に基づいて、UE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信してもよい。例えば、UE固有探索空間は、共通探索空間と重複しない。
【0179】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、Rel-17 TCI状態(例えば、結合されたTCI状態、又は別々のDL及び/又はUL TCI状態)の指示又はアクティブ化を受信してもよく、Rel-17 TCI状態が、サービングセルの物理セルID又は第2の物理セルIDに関連付けられている場合(例えば、第2のTCI状態)、TCI状態は、第1のセットの信号及びチャネル(例えば、セル内ビーム管理のための全ての信号及びチャネル(例えば、ビーム管理のための非周期的CSI-RS、チャネル状態情報(CSI)のための非周期的CSI-RS、UE専用PDSCH、CORESET及び非UE専用CORESET及び関連付けられるPDSCH)に適用され、Rel-17 TCI状態が、サービングセルとは異なる物理セルID又は第1の物理セルIDに関連付けられている場合(例えば、第1のTCI状態)、TCI状態は、第2のセットの信号及びチャネル(例えば、非UE専用信号及びチャネルを除外した第1のセット)に適用される。
【0180】
例えば、
図6に示すように、端末装置120は、共通探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第2のTCI状態(例えば、TCI状態A)を有するように設定されてもよい。例えば、TCI状態Aは、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。端末装置120は、UE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第1のTCI状態(例えば、TCI状態B)を有するように設定されてもよい。例えば、TCI状態Bは、第1の物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、共通探索空間とUE固有探索空間とが時間領域において、又は同じ時間間隔内で重複する場合、端末装置120は、第2のTCI状態(
図6に示すTCI状態A)に基づいて、該重複する時間間隔内で、又は同じ時間間隔内で、UE固有探索空間内でPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、UE固有探索空間についての時間間隔がCSSと重複しない場合、端末装置120は、第1のTCI状態(
図6に示すTCI状態B)に基づいて、該時間間隔内で、UE固有探索空間内でPDCCHを受信してもよい。
【0181】
例えば、
図7に示すように、端末装置120は、共通探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第2のTCI状態(例えば、TCI状態A)を有するように設定されてもよい。例えば、TCI状態Aは、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。端末装置120は、UE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第1のTCI状態(例えば、TCI状態B)を有するように設定されてもよい。例えば、TCI状態Bは、第1の物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、共通探索空間とUE固有探索空間とが時間領域において、又は同じ時間間隔内で重複する場合、端末装置120は、該重複する時間間隔内で、又は同じ時間間隔内で、UE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信しなくてもよい。例えば、端末装置120は、TCI状態Aに基づいて、該重複する時間間隔内で、又は同じ時間間隔内で、共通探索空間内でPDCCHを監視又は受信してもよい。いくつかの実施形態において、UE固有探索空間についての時間間隔がCSSと重複しない場合、端末装置120は、第1のTCI状態(
図7に示すTCI状態B)に基づいて、該時間間隔内で、UE固有探索空間内でPDCCHを受信してもよい。
【0182】
例えば、
図8に示すように、端末装置120は、共通探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第2のTCI状態(例えば、TCI状態A)を有するように設定されてもよい。端末装置120は、UE固有探索空間内でPDCCHを監視又は受信するために、第1のTCI状態(例えば、TCI状態B)を有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態が適用可能になってからCSSの第1のオケージョンの開始までの時間間隔内で、端末装置120は、第1のTCI状態(
図8に示すTCI状態B)に基づいてUSS内でPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、CSSの第1のオケージョンの開始から始まり、端末装置120は、第2のTCI状態(
図8に示すTCI状態A)に基づいて、USS内で且つ/又はCSS内でPDCCHを受信してもよい。
【0183】
いくつかの実施形態において、UEが
- 単一セルオペレーション又は同じ周波数帯域内のキャリアアグリゲーションを有するオペレーションのために設定され、且つ、
- 1つ又は複数のセルのアクティブDL BWP上で「typeD」プロパティにセットされた同じ又は異なるqcl-Typeを有するように設定された複数のCORESET内、又はCORESET内の複数の探索空間セット内の重複するPDCCH監視オケージョン内でPDCCH候補を監視する場合、
UEは、あるCORESET又は探索空間セット内でのみPDCCHを監視し、該1つ又は複数のセルからのセルのアクティブDL BWP上で該CORESET又は該探索空間セットと同じ「typeD」プロパティにセットされたqcl-Typeを有するように設定された、該複数のCORESETからの任意の他のCORESET内、又は該複数の探索空間セットからの任意の他の探索空間セット内では、
- 該CORESETは、CSS(もしあれば)を含む最も低いインデックスを有するセル内の、最も低いインデックスを有するCSSセットに対応し、それ以外の場合、全ての検索空間セットが各CORESET内で同じ「typeD」プロパティにセットされたqcl-Typeを有するように設定された場合、最も低いインデックスを有するセル内の最も低いインデックスを有するUSSセットに対応し、
- CSS(もしあれば)を含む最も低いインデックスを有するセル内の、最も低いインデックスを有するCSSセット、それ以外の場合、検索空間セットがあるCORESET内で異なる「typeD」プロパティにセットされたqcl-Typeを有するように設定された場合、最も低いインデックスを有するセル内の最も低いインデックスを有するUSSセット、
- 該最も低いUSSセットインデックスは、重複するPDCCH監視オケージョン内の少なくとも1つのPDCCH候補を有する全てのUSSセットにわたって決定され、
- CORESETを決定するために、SS/PBCHブロックは、CSI-RSとは異なるQCL「タイプD」プロパティを有するとみなされる
- CORESETを決定するために、第1のセル内のSS/PBCHブロックに関連付けられる第1のCSI-RSと同様に該SS/PBCHブロックに関連付けられる第2のセル内の第2のCSI-RSとが、同じQCL「typeD」プロパティを有すると仮定し、
- 重複しないCCEの割当及びPDCCH監視のためのPDCCH候補の割当は、該1つ又は複数のセルのアクティブDL BWP上の該複数のCORESETに関連付けられる全ての探索空間セットに従い、
- アクティブなTCI状態の数は、該複数のCORESETと、サービングセルとは異なるPCIの数とに基づいて決定される。
【0184】
いくつかの実施形態において、UEが
- 単一セルオペレーション又は同じ周波数帯域内のキャリアアグリゲーションを有するオペレーションのために設定され、
- 「typeD」にセットされたqclタイプを有するように設定されたTCI状態を有するCORESETが1つもない複数のCORESET内の重複するPDCCH監視オケージョン内でPDCCH候補を監視する場合、
UEは、異なるCORESETに関連付けられる探索空間セットのための重複するPDCCH監視オケージョン内でPDCCH候補を監視する必要がある。
【0185】
いくつかの実施形態において、インデックス0を有するCORESET以外のCORESETについて、CORESETのための単一のTCI状態がUEに提供された場合、又は、UEがCORESETのための提供されたTCI状態のうちの1つについてのMAC CEアクティブ化コマンドを受信した場合、UEは、このCORESET内のPDCCH受信に関連付けられるDM-RSアンテナポートが、該TCI状態により設定された1つ又は複数のDL-RSと疑似コロケーションであると仮定する。インデックス0を有するCORESETについて、該CORESETのためのMAC CEアクティブ化コマンド又はDCIにより示されるTCI状態がサービングセルのPCIに関連付けられている場合、UEは、該TCI状態内で「タイプD」にセットされたqcl-Typeを有するように設定されたCSI-RSがサービングセルのPCIに関連付けられたSS/PBCHブロックにより提供されることを期待し、該CORESETのためのMAC CEアクティブ化コマンド又はDCIにより示されるTCI状態がサービングセルの異なるPCIに関連付けられている場合、UEは、該TCI状態内で「タイプD」にセットされたqcl-Typeを有するように設定されたCSI-RSがサービングセルの異なるPCIに関連付けられたSS/PBCHブロックにより提供されることを期待する。
- UEがTCI状態のうちの1つについてのMAC CEアクティブ化コマンドを受信した場合、UEは、スロット
【数15】
の後の第1のスロット内で該アクティブ化コマンドを適用し、ここで、kは該アクティブ化コマンドを提供するPDSCHのためのHARQ-ACK情報を有するPUCCHをUEが送信するスロットであり、μはPUCCHについてのSCS設定である。アクティブBWPは、アクティブコマンドが適用されたときのスロット内のアクティブBWPとして定義される。
【0186】
いくつかの実施形態において、UEは、PDCCHを監視するためにUEが使用するそれぞれのCORESETについて、TCI-Stateにより示されるRSセット内のRSインデックスと同じ値を有する周期的CSI-RSリソース設定インデックスを含むように、セット
を決定し、ここで、CORESETは、同じCORESETPoolIndex値を有するように設定され、TCI状態は、サービングセルの物理セルIDに関連付けられ、TCI状態内に2つのRSインデックスがある場合、セット
は、対応するTCI状態について「typeD」にセットされたqcl-Typeを有するように設定されたRSインデックスを含む。端末装置120は、セット
が最大2つのRSインデックスを含むことを期待してもよい。
【0187】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、共通探索空間(CSS)とUE固有探索空間(USS)とを有するように設定されてもよい。例えば、CSSとUSSとは、同じCORESETに関連付けられてもよい。別の例について、CSSとUSSとは、異なるCORESETに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、CSSのためのPDCCH内のDCI内の第1のTCIフィールドがあってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCIフィールドのためのコードポイントのうちの何れか1つは、第2の物理セルIDに関連付けられたTCI状態にのみ関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、USSのためのPDCCH内のDCI内の第2のTCIフィールドがあってもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCIフィールドのためのコードポイントは、第2の物理セルIDに関連付けられたTCI状態と、第1の物理セルIDに関連付けられたTCI状態とに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCIフィールドのためのいくつかのコードポイントは、第2の物理セルIDに関連付けられたTCI状態に関連付けられてもよく、第2のTCIフィールドのための他のコードポイントは、第1の物理セルIDに関連付けられたTCI状態に関連付けられてもよい。
【0188】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、PDCCH内で第1のDCIを受信してもよく、第1のDCIは、第1のTCI状態を示してもよい。例えば、第1のTCI状態は、第1の物理セルIDに関連付けられてもよい。端末装置120は、別のPDCCH内で第2のDCIを受信してもよく、第2のDCIは、第2のTCI状態を示してもよい。例えば、第2のTCI状態は、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第1のDCIに対応する、又は第1のDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するHARQフィードバックと、第2のDCIに対応する、又は第2のDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するHARQフィードバックとは、同じHARQコードブック内にあってもよい。例えば、HARQコードブックは、PUCCHリソース内で又はPUSCHリソース内で送信されてもよい。いくつかの実施形態において、適用タイミングの後に、第1のTCI状態と第2のTCI状態とが適用可能である可能性がある。例えば、第1のTCI状態は、UE固有探索空間内でのPDCCH受信に適用されてもよい。別の例について、第2のTCI状態は、共通探索空間内でのPDCCH受信に適用されてもよい。
【0189】
いくつかの実施形態において、端末装置は、別々のダウンリンクとアップリンクのTCI状態を有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、PDCCH内で第1のDCIを受信してもよく、第1のDCIは、第1のTCI状態を示してもよい。例えば、第1のTCI状態は、ダウンリンクTCI状態、又はダウンリンクTCI状態とアップリンクTCI状態とのペア、又はアップリンクTCI状態であってもよい。端末装置120は、別のPDCCH内で第2のDCIを受信してもよく、第2のDCIは、第2のTCI状態を示してもよい。例えば、第2のTCI状態は、アップリンクTCI状態又はダウンリンクTCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のDCIに対応する、又は第1のDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するHARQフィードバックと、第2のDCIに対応する、又は第2のDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するHARQフィードバックとは、同じHARQコードブック内にあってもよい。例えば、HARQコードブックは、PUCCHリソース内で又はPUSCHリソース内で送信されてもよい。いくつかの実施形態において、適用タイミングの後に、第1のTCI状態と第2のTCI状態との両方が適用可能である可能性がある。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態内のダウンリンクTCI状態はダウンリンクチャネル及び/又は参照信号に適用されてもよく、第2のTCI状態はアップリンクチャネル及び/又は参照信号に適用されてもよい。例えば、第1のTCI状態は、ダウンリンクTCI状態、又はダウンリンクTCI状態とアップリンクTCI状態とのペアであってもよく、第2のTCI状態はアップリンクTCI状態であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態内のアップリンクTCI状態はアップリンクチャネル及び/又は参照信号に適用されてもよく、第2のTCI状態はダウンリンクチャネル及び/又は参照信号に適用されてもよい。例えば、第1のTCI状態は、アップリンクTCI状態、又はダウンリンクTCI状態とアップリンクTCI状態とのペアであってもよく、第2のTCI状態はダウンリンクTCI状態であってもよい。
【0190】
例えば、
図9に示すように、端末装置120は、PDCCH 910とPDCCH 920とを受信してもよい。例えば、PDCCH 910内のDCIは、第1のTCI状態(
図9に示すTCI状態A)を示してもよい。別の例について、PDCCH 920内のDCIは、第2のTCI状態(
図9に示すTCI状態B)を示してもよい。端末装置120は、適用タイミングの後に、第1のTCI状態と第2のTCI状態との両方をそれぞれ、対応するチャネル及び/又はRSに適用してもよい。
【0191】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のCORESET又は第1の探索空間と、第2のCORESET又は第2の探索空間とを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1のCORESET又は第1の探索空間が示されたRel-17 TCI状態に従う。例えば、第1のTCI状態又は第2の物理セルIDに関連付けられるTCI状態である。第2のCORESET又は第2の探索空間が示されたRel-17 TCI状態に従う。例えば、第1のTCI状態又は第2のTCI状態、又は第1の物理セルID又は第2の物理セルIDのうちの何れか1つに関連付けられたTCI状態である。いくつかの実施形態において、第1のCORESET又は第1の探索空間のPDCCH内のTCIフィールド内のコードポイントは、第2の物理セルIDに関連付けられたアクティブ化されたTCI状態にのみ(例えば、順に)マッピングされる。いくつかの実施形態において、第2のCORESET又は第2の探索空間のPDCCH内のTCIフィールド内のコードポイントは、アクティブ化されたTCI状態に(例えば、順に)マッピングされる。例えば、TCI状態はCommand_1を介してアクティブ化される。
【0192】
いくつかの実施形態において、第2の物理セルIDに関連付けられるTCI状態のみがCORESET 0に適用されることができる。いくつかの実施形態において、CORESET 0が共通探索空間とUE固有探索空間とに関連付けられている場合、第2の物理セルIDに関連付けられたTCI状態のみが共通探索空間に適用されてもよく、第1の物理セルID又は第2の物理セルIDのどちらか1つに関連付けられたTCI状態がUE固有探索空間に適用されてもよい。
【0193】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のセットのCORESETについての第1のセットのTCI状態の第1の指示又は設定又はアクティブ化を受信してもよく、端末装置120は、第2のセットのCORESETについての第2のセットのTCI状態の第2の指示又は設定又はアクティブ化を受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、条件に基づいて、1つ又は2つのビーム障害回復プロシージャを実行してもよい。
【0194】
いくつかの実施形態において、条件は、第3の条件と第4の条件とのうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、第3の条件は、第2のセットのTCI状態内の第2のセットの参照信号(RS)が第1の物理セルIDに関連付けられていることであってもよい。いくつかの実施形態において、第4の条件は、第2のセットのTCI状態内の第2のセットの参照信号(RS)が第2の物理セルIDに関連付けられていることであってもよい。
【0195】
いくつかの実施形態において、第3の条件に基づいて、端末装置120は、第1のセットのTCI状態内の第1のセットのRSに基づいて第1のビーム障害検出を実行してもよい。
【0196】
いくつかの実施形態において、第4の条件に基づいて、端末装置120は、第1のセットのTCI状態内の第1のセットのRSに基づいて第1のビーム障害検出を実行し、第2のセットのTCI状態内の第2のセットのRSに基づいて第2のビーム障害検出を実行してもよい。
【0197】
いくつかの実施形態において、第1のセットのTCI状態内の第1のセットのRSは、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第2の物理セルIDは、端末装置120のために設定されたサービングセルの物理セルIDである。いくつかの実施形態において、第1の物理セルIDは、サービングセルの物理セルIDと異なってもよい。
【0198】
いくつかの実施形態において、端末装置のための第1のセットのビーム障害検出(BFD)RSが、第1のセットのTCI状態内の第1のセットのRSに基づいて決定されてもよい。
【0199】
いくつかの実施形態において、第2のセットのTCI状態内の第2のセットのRSが第2の物理セルIDに関連付けられている場合、端末装置のための第2のセットのビーム障害検出RSは、第2のセットのTCI状態内の第2のセットのRSに基づいて決定されてもよい。
【0200】
いくつかの実施形態において、第2のセットのTCI状態内の第2のセットの参照信号(RS)が第1の物理セルIDに関連付けられている場合、第2のセットのTCI状態内の第2のセットのRSに基づいて決定されてもよいビーム障害検出RSはない。
【0201】
いくつかの実施形態において、CORESETPoolIndexの第1の値についてアクティブ化された1つ又は複数のTCI状態が第2の物理セルIDに関連付けられ、CORESETPoolIndexの第2の値についてアクティブ化された1つ又は複数のTCI状態も第2の物理セルIDに関連付けられている場合、TRP固有BFRを適用することができる。例えば、CORESETPoolIndexの第1の値に関連付けられた第1のセットのCORESET(例えば、TRP1)について、ビーム障害検出(BFD)RSセット1(例えば、BFD_set_1)はビーム障害検出のために適用されてもよく、新しいビーム識別(NBI)RSセット1(例えば、NBI_set_1)は候補ビーム識別のために適用されてもよい。TRP2については、BFD RSセット2(例えば、BFD_set_2)はビーム障害検出に適用されてもよく、NBI RSセット2(例えば、NBI_set_2)は候補ビーム識別に適用されてもよい。
【0202】
いくつかの実施形態において、第1の物理セルIDに関連付けられたCORESETPoolIndexの1つの値について、1つ又は複数のTCI状態が示されるか又はアクティブ化される場合、TRP固有BFRは、セル固有BFRに変更されてもよい。例えば、1セットのBFD RSセットのみがビーム障害検出に適用され、暗黙的設定の場合、BFD RSは、TCI状態が第2の物理セルIDに関連付けられているCORESETに基づく。
【0203】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、CORESETPoolIndexの第1の値を有するように設定されたCORESETのための1つ又は複数のTCI状態により示されるRSインデックスと同じ値を有するCSI-RSインデックスを含むように第1のセットのBFD RSを決定してもよく、該CORESETのための該1つ又は複数のTCI状態は第2の物理セルIDに関連付けられる。いくつかの実施形態において、端末装置120は、CORESETPoolIndexの第2の値を有するように設定されたCORESETのための1つ又は複数のTCI状態により示されるRSインデックスと同じ値を有するCSI-RSインデックスを含むように第2のセットのBFD RSを決定してもよく、該CORESETのための該1つ又は複数のTCI状態は第2の物理セルIDに関連付けられる。例えば、該1セットの参照信号は、ビーム障害検出のために適用されてもよい。例えば、CSI-RSは周期的CSI-RSであってもよい。例えば、これらのCORESETは、PDCCHを監視するために、端末装置120に適用又は使用されてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態内に2つのRSインデックスがある場合、該1セットの参照信号は、対応するTCI状態についてtypeDにセットされたqcl-Typeを有するように設定されたRSインデックスを含む。いくつかの実施形態において、CORESETについて示されるTCI状態は、第2の物理セルIDに関連付けられる。いくつかの実施形態において、該1セットの参照信号に含まれるCSI-RSは、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、該1セットの参照信号は、CORESETのためのTCI状態が第1の物理セルIDに関連付けられている場合、該TCI状態により示されるRSインデックスと同じ値を有するCSI-RSインデックスを含まなくてもよい。
【0204】
いくつかの実施形態において、端末装置120はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは共通探索空間とUE固有探索空間とに関連付けられる。いくつかの実施形態において、第2のTCI状態は、共通探索空間について示されるか、又はアクティブ化されるか、又は設定されるか、又は適用されてもよく、第1のTCI状態は、UE固有探索空間について示されるか、又はアクティブ化されるか、又は設定されるか、又は適用されてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、CORESETのための第1のTCI状態により示されるRSインデックスと同じ値を有するCSI-RSインデックスを含むように、該1セットの参照信号又は第1のセットのBFD RS又は第2のセットのBFD RSを決定してもよい。
【0205】
いくつかの実施形態において、CORESETPoolIndexの第1の値を有するように設定された全てのCORESETのための全てのTCI状態が第1の物理セルIDに関連付けられている場合、第1のセットのBFD RSが存在しないか、又は、端末装置120は、第1のセットのBFD RSに基づいてビーム障害検出を実行しないか、又は、端末装置120は、第1のTRPについて又はCORESETPoolIndexの第1の値を有するように設定されたCORESETについてビーム障害検出を実行しなくてもよい。いくつかの実施形態において、CORESETPoolIndexの第2の値を有するように設定された全てのCORESETのための全てのTCI状態が第1の物理セルIDに関連付けられている場合、第2のセットのBFD RSが存在しないか、又は、端末装置120は、第2のセットのBFD RSに基づいてビーム障害検出を実行しないか、又は、端末装置120は、第2のTRPについて又はCORESETPoolIndexの第2の値を有するように設定されたCORESETについてビーム障害検出を実行しなくてもよい。
【0206】
いくつかの実施形態において、第1の物理セルIDに関連付けられた第1のSS及び/又は第1のPBCHがあってもよく、第2の物理セルIDに関連付けられた第2のSS及び/又は第2のPBCHがあってもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第2のSS及び/又は第2のPBCH内の第1のペイロード又は第1の情報に基づいて、ネットワーク装置110と通信を実行してもよい。例えば、第1のペイロード又は第1の情報は、システムフレーム番号と、ハーフフレーム指示と、サブフレームインデックスと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のSS及び/又は第1のPBCH内の第2のペイロード又は第2の情報を無視してもよい。例えば、第2のペイロード又は第2の情報は、システムフレーム番号と、ハーフフレーム指示と、サブフレームインデックスと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0207】
いくつかの実施形態において、RSについてのシーケンスは、第2の物理セルIDに関連付けられた情報に基づいて生成されてもよい。例えば、この情報は、システムフレーム番号と、ハーフフレーム指示と、サブフレームインデックスと、シンボルインデックスと、スクランブルIDと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0208】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、リンクされたPDCCH候補のペアを有するように設定されてもよい。例えば、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とである。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は第1の探索空間に関連付けられてもよく、第2のPDCCH候補は第2の探索空間に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、個別の(例えば、リンクされていない)PDCCH候補(例えば、第3のPDCCH候補)と同じ制御チャネル要素(CCE)のセットを使用する場合、その両方が同じDCIサイズ、スクランブル及びCORESETに関連付けられる。例えば、第3のPDCCH候補は第3の探索空間に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のPDCCH候補と、第2のPDCCH候補と、第3のPDCCH候補と、のうちの少なくとも1つ内のDCIについて、第1の探索空間のインデックスと第2の探索空間のインデックスとの間の低い方のインデックスに基づいて、PUCCHリソースを決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のPDCCH候補と、第2のPDCCH候補と、第3のPDCCH候補と、のうちの少なくとも1つ内のDCIについて、第1の探索空間のインデックスと、第2の探索空間のインデックスと、第3の探索空間のインデックスとの間の最も低いインデックスに基づいて、PUCCHリソースを決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、リンクされたPDCCH候補の両方が第3のPDCCH候補及び第4のPDCCH候補と重複する場合、PDCCHを監視又は受信することを期待しないかもしれない。いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のPDCCH候補が第3のPDCCH候補と重複し、第2のPDCCH候補が第4のPDCCH候補と重複する場合、PDCCHを監視又は受信することを期待しないかもしれない。
【0209】
一実施形態において、ネットワーク装置110により実行される方法が提供される。この方法において、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態の指示を端末装置120に送信してもよい。第1のTCI状態内の少なくとも1つの参照信号(RSS)は、第1の物理セルアイデンティティ(ID)に関連付けられてもよい。第1の探索空間のための第1の監視オケージョン内の第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、第2のTCI状態に基づいて、又は疑似コロケーション(QCL)に基づいて、端末装置に送信されてもよい。第2のTCI状態とQCL想定との中の少なくとも1つのRSは、第2の物理セルIDに関連付けられてもよい。第2の探索空間のための第2の監視オケージョン内の第2のPDCCHは条件に基づく。
【0210】
ネットワーク装置110により実行される方法は、前記第2の監視オケージョンが前記第1の時間間隔と異なる時間間隔内にあるとの条件に基づいて、適用タイミングの後に、前記第1のTCI状態に基づいて前記第2のPDCCHを送信することと、前記第2の監視オケージョンが前記第1の時間間隔と同じ時間間隔内にあるとの条件に基づいて、前記第2のTCI状態に基づいて又は前記QCL想定に基づいて、前記第2のPDCCHを送信することと、前記第2の監視オケージョンが時間領域において前記第1の時間間隔と重複しないとの条件に基づいて、前記適用タイミングの後に、前記第1のTCI状態に基づいて前記第2のPDCCHを送信することと、前記第2の監視オケージョンが時間領域において前記第1の時間間隔と重複するとの条件に基づいて、前記第2のTCI状態に基づいて又は前記QCL想定に基づいて、前記第2のPDCCHを送信することと、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0211】
なお、ネットワーク装置110により実行される方法に言及された特徴、パラメータ、及びステップは、端末装置120により実行される方法に既に記載されている。したがって、これらの開示は、ネットワーク装置110により実行される方法の一部であると考えられてもよい。
【0212】
図10は本開示の実施形態を実現するのに適した装置1000の概略ブロック図である。装置1000は、
図1に示すようなネットワーク装置110、TRP 130及び/又は端末装置120の別の例示的な実施態様として見なされてもよい。したがって、装置1000は、
図1に示すようなネットワーク装置110、TRP 130及び/又は端末装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現されてもよい。
【0213】
図示されるように、装置1000は、プロセッサ1010と、プロセッサ1010に結合されたメモリ1020と、プロセッサ1010に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1040と、TX/RX 1040に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1010は、プログラム1030の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1040は双方向通信に用いられる。TX/RX 1040は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0214】
プログラム1030は、
図1~
図9を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1010により実行された場合、装置1000が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定される。本明細書の実施形態は、装置1000のプロセッサ1010により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1010は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1010とメモリ1020との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1050を形成してもよい。
【0215】
メモリ1020は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1000内には1つのメモリ1020のみが示されているが、装置1000内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1010は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1000は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0216】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0217】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図2~14を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的には、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0218】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0219】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0220】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続する順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0221】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク装置から、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態と第2のTCI状態とを受信する手段と、
第2の制御リソースセット(CORESET)において、前記第2のTCI状態に基づいて、第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視する手段と、
第2の監視オケージョンと前記第1の監視オケージョンとが重複する場合、第1のCORESETにおいて、前記第1のTCI状態に基づいて、前記第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを監視する手段と、を備え、
前記第2のCORESETは、ユーザ装置(UE)固有探索空間のみに関連付けられ、前記第1のCORESETは、少なくとも1つの共通探索空間に関連付けられている、
端末装置。
【請求項2】
前記第2のCORESETは、サービングセルの物理セルIDに関連付けられ、前記第1のCORESETは、前記サービングセルの前記物理セルIDとは異なる他の物理セルIDに関連付けられている、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第1のCORESETと前記第2のCORESETとの両方は、空間受信機(Rx)パラメータを含む同じ疑似コロケーション(QCL)タイプを有するように設定されている、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1のPDCCHのための復調参照信号(DMRS)アンテナポートは、前記第2のTCI状態に設定された少なくとも1つのRSと疑似コロケーションされ、
前記第2のPDCCHのためのDMRSアンテナポートは、前記第1のTCI状態に設定された少なくとも1つのRSと疑似コロケーションされる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
端末装置に、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態と第2のTCI状態とを送信する手段を備え、
前記第2のTCI状態は、第2の制御リソースセット(CORESET)において、第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するために用いられ、
前記第1のTCI状態は、第2の監視オケージョンと前記第1の監視オケージョンとが重複する場合、第1のCORESETにおいて、前記第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを監視するために用いられ、
前記第2のCORESETは、ユーザ装置(UE)固有探索空間のみに関連付けられ、前記第1のCORESETは、少なくとも1つの共通探索空間に関連付けられている、
ネットワーク装置。
【請求項6】
前記第2のCORESETは、サービングセルの物理セルIDに関連付けられ、前記第1のCORESETは、前記サービングセルの前記物理セルIDとは異なる他の物理セルIDに関連付けられている、
請求項5に記載のネットワーク装置。
【請求項7】
前記第1のCORESETと前記第2のCORESETとの両方は、空間受信機(Rx)パラメータを含む同じ疑似コロケーション(QCL)タイプを有するように設定されている、
請求項5に記載のネットワーク装置。
【請求項8】
前記第1のPDCCHのための復調参照信号(DMRS)アンテナポートは、前記第2のTCI状態に設定された少なくとも1つのRSと疑似コロケーションされ、
前記第2のPDCCHのためのDMRSアンテナポートは、前記第1のTCI状態に設定された少なくとも1つのRSと疑似コロケーションされる、
請求項5に記載のネットワーク装置。
【請求項9】
端末装置により実行される方法であって、
ネットワーク装置から、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態と第2のTCI状態とを受信することと、
第2の制御リソースセット(CORESET)において、前記第2のTCI状態に基づいて、第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することと、
第2の監視オケージョンと前記第1の監視オケージョンとが重複する場合、第1のCORESETにおいて、前記第1のTCI状態に基づいて、前記第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを監視することと、を含み、
前記第2のCORESETは、ユーザ装置(UE)固有探索空間のみに関連付けられ、前記第1のCORESETは、少なくとも1つの共通探索空間に関連付けられている、
方法。
【請求項10】
前記第2のCORESETは、サービングセルの物理セルIDに関連付けられ、前記第1のCORESETは、前記サービングセルの前記物理セルIDとは異なる他の物理セルIDに関連付けられている、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のCORESETと前記第2のCORESETとの両方は、空間受信機(Rx)パラメータを含む同じ疑似コロケーション(QCL)タイプを有するように設定されている、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のPDCCHのための復調参照信号(DMRS)アンテナポートは、前記第2のTCI状態に設定された少なくとも1つのRSと疑似コロケーションされ、
前記第2のPDCCHのためのDMRSアンテナポートは、前記第1のTCI状態に設定された少なくとも1つのRSと疑似コロケーションされる、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク装置により実行される方法であって、
端末装置に、第1の送信設定インジケータ(TCI)状態と第2のTCI状態とを送信することを含み、
前記第2のTCI状態は、第2の制御リソースセット(CORESET)において、第1の監視オケージョン内で第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するために用いられ、
前記第1のTCI状態は、第2の監視オケージョンと前記第1の監視オケージョンとが重複する場合、第1のCORESETにおいて、前記第2の監視オケージョン内で第2のPDCCHを監視するために用いられ、
前記第2のCORESETは、ユーザ装置(UE)固有探索空間のみに関連付けられ、前記第1のCORESETは、少なくとも1つの共通探索空間に関連付けられている、
方法。
【請求項14】
前記第2のCORESETは、サービングセルの物理セルIDに関連付けられ、前記第1のCORESETは、前記サービングセルの前記物理セルIDとは異なる他の物理セルIDに関連付けられている、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のCORESETと前記第2のCORESETとの両方は、空間受信機(Rx)パラメータを含む同じ疑似コロケーション(QCL)タイプを有するように設定されている、
請求項13に記載の方法。
【国際調査報告】